クトゥルフ神話〜〜小説〜〜 (不憫な死神)
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きさらぎ駅
始まり


これに出てくるカク君は死神ではなく人間ですのであしからず…そのうち人体改造がありそうで怖いw
アンケートに答えてクトゥルフです
ちなみにこれは私がやったシナリオの体験談を小説風にしてみたものです
改変された部分もあります
嫌な人はブラウザバックを推奨します



【現在時刻 23:40】

ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン

そんな感じに俺は今、電車に揺られている

………今はトンネルの中か…早く家につかないとな…その前に…居候2人にお土産買わないといけないのか…

……………………荒田…麻原………石月……紫苑…すまん…助けられなくって…

 

 

 

そして俺は疲労だろうか…眠りについた

 

 

 

sideout

???side

「姉御!次は何処を襲うんですか!?」

「んー…何処でもいいや」

「なら、【三合会】にしましょうよ!」

「三合会?」

「はい!マフィアです!!」

「馬鹿か!あんたは!何でケフィアもといマフィアに喧嘩売ろうとしてるのよ!!死ぬでしょ!!」

「だって姉御が何処でもいいっていうから…」

「だからってマフィアはないでしょ!?」

そんな他愛な話をし私は疲れたのか…寝てしまった

sideout

 

???2side

 

此処は何処でしょうか

…あのスキマ妖怪に送られた場所は箱のような場所銀色の棒に何かが掛かっている、そして緑色の椅子、椅子に座り窓を見る…外は…石の中だろうか…それにしても周りには人間が多い、マフィアと言うものにどう喧嘩を売るかと考えるものっと言った人間がいたりするようだ…それにしても…眠く…なって…き…た

 

sideout

 

inside

 

…?…!

どうやら寝ていたようだ

…?にしても何だこの現実味のない感覚は…とりあえず時間……

【現在時刻 24:00】

…これは…20分も…経ってる?

どういう事だ…周りには…誰もいない…

そして自分の武器と道具…日本刀2つ、銃が2つ、狙撃銃のM-200が1つ、そして、サブに暗視ゴーグルが2つ、初恋ジュースが…幾つか、数え切れない、弾薬も同じ手帳も無事、財布も無事、スマホもある

服装は…何時ものか

…はぁ、京都へ物資の配達後だから大丈夫か

だが、電車に乗ったのが間違いか…何時もはバイクなんだが、時間の都合上電車が速かったからな…どうするか…

…考えててもしょうがないか

まずは外、所々に背の高い草が生い茂っている…にしても物凄く暗いな、暗視ゴーグルを使えばどうにかなるか

…見覚えがないなそれにさっきまでトンネルだったのにいつの間にか抜けていたようだ

とりあえず4車両にいる為1車両を見に行くか

そして3車両に移動すると2車両の戸が開きそこから人が二人出てきた…【奴ら】か?

 

そして俺は刀を一つ居合い出来るようにし…飛びかかった

sideout

 

???side

「あの?起きてください」

…う…あれ?寝てた?

そして私は呼ばれた声の反応し目を開けた

そこには、やや癖のある薄い紫の髪に赤い目

何故かフリルの多い水色の服を着ており膝くらいまでしかないピンクのセミロングスカート頭には赤いヘッドバンドを着けており何故かある複数のコードが胸元にある目のようなものに繋がっている…

そして何よりも

身長

そうこの子は小学生と同じぐらいもしかしたらお爺ちゃんかお婆ちゃんの家にでも行っていたのだろう

多分小学生5年だろう

「あの、私は小学生5年っと言うものではありまでんよ?それからお爺さんやお婆さんにも会いに行っていません

あれ?顔に出ていただろうか?まぁいいか

「それで君の名前h「古明地さとりです、凪さん」!?」

何故か名前を知られていた…まさか、ヤがつく自由営業の人か?それともケフィ…じゃなくてマフィアの方か?寝る前私の部下がマフィアに喧嘩を売るっと…ってそういや部下は…

「実は、私たち以外誰も乗っていないそうなんです」

うっそん…ていうか私は何も言ってない…まぁいいか

「えーっととりあえずさ、運転手さんの方、見よ」

「そうですね」

っと言うことで私たちは運転席を見に行くことにした

だが扉が開かないそして窓は暗幕でも掛かってるようになっている為中も見えない…どういう事だろう

とりあえずは

「てい!!」

蹴る

するとドアが外れる、そして中を見ると

 

 

 

 

 

誰もいなかった

 

 

「え?」

 

誰もいないのに機械が作動している

そしてこの電車は今も尚走っている

どういう事だ?ポルターガイスト減少でも起きているのか?

 

「戻りましょう、考えていても仕方がありません」

「う、うん」

 

そして運転席を離れ私達は元の車両に戻っていた

不意に外を見る

どうやらトンネルは出ていたらしいそして周りは生い茂った背の高い草がいっぱいある

…見た事がない場所だ

そういえば別の車両はどうなっているんだろう?

「別の所を探すんですか…」

…本当何故分かるのだろうか

「うん、それで行っていいでしょ?」

「そうですね、他にも人がいそうですし行きましょう」

 

そして移動した

自分たちが居る場所は1車両確かこの電車は運転席を合わせて5車両(さっき行った場所と5つ目の場所が運転席)あったはずだ

そして2車両に移動

…誰もいない

そして次の車両につまり3車両に移動する

そこには…

赤い髪に赤い目、フードがついた赤いTシャツに黒い長ズボンそして普通のバッグだがここからが異質だった普通のカバンの他に床にある細長いバッグそして長ズボンに付いてる拳銃と思われるホルダー極め付けは背中腰の…刀2本

だがそのうちの1本を今にも抜こうとして…いや、抜いてきた!!

「ッッッ!い、いきなり何を!!」

その攻撃に脇差しを取り出し受け流した

「知性あり、だが怪しいなその化けの皮…剥いでやる」

「ば、化けの皮って何の事、よ!!」

どうやらもう片方の刀を使う気はないらしい

刀による押し合いになる前に相手は退がった

「喰らえ!!」

私は脇差しで斬りかかる、だが受け流される

「…貴方は過去に囚われているんですね」

さとりが何かを言う、過去?何かあったかな?

「お前…!ッチやっぱり…なら…」

すると相手は拳銃をと取り出した

ひ、卑怯だ!!

「死ね」

バンッバンッバンッ

3発の発砲音2発はさとりにもう1発は私だ

「危な!!」

私は何とか避けれた…さとりは!?

「大丈夫ですよ、凪さん」

どうやら大丈夫らしい

「ッチ、クソが」

「貴方の仲間は今の貴方を見たら…どう思うんでしょうね」

「お前に…お前に何がわかる!!」

「分かります…私だって好きでいるわけじゃないんです」

「ッチ」

刀と銃を仕舞ってくれた説得…出来たの?

すると相手はバッグからゴーグルのようなものを出すと投げ渡しくる

「何のつもり?」

「ッフン精々、足掻け一般人」

どうやらくれるらしい

「待って名前を教えて私は凪よ」

「さとりです」

「…ッチ緋色カクだ」

そして彼…カクは4車両に入っていった

それと同時にトンネルにまた入った

凪sideout

 

カクside

さっきの凪って奴とさとりって言う化け物のペア…フンどうにでもなれ餓死かどうにかなればいい

『カク、君がイラつくなら私がそばにいてやる』

『だが、先輩、確か最近子供拾ったとか聞いたぞ』

『私にとって君は後輩という名の子供だが?それとも何だ?私とやるか?』

『先輩との殺し合いは勘弁だ、俺でも無事じゃあすまない』

『別の意味で言ったんだけどな…とりあえずは私に今の想いをぶつければいい』

 

…………何故此処で先輩を思い出すんだ…クソ

 

トンネルを抜けると電車はどんどん減速し

『次はきさらぎ、きさらぎです』

そういうアナウンスと共に停車した

 

…俺は暮らしている場所と違うようだ

 

 

 

おまけ

今回出たキャラクター

PLキャラクター

緋色カク(人間)

NPC

古明地さとり




この時のKPは何をとち狂ったのか東方キャラを使っていたという…まぁ私も人のこと言えませんが
ちなみに今回の題材にしているものは私がクトゥルフ始めてまだ浅い頃のものです…と言っても中2ぐらいの話ですが
ハハハ…疲れるなー学校
まぁつまり今回出しているものはうろ覚えでやっています
…こうしてみると懐かしい
ちなみに緋色カクが私が使って
凪がその時いたもう一人のPLが使ってました
…この時のカク君18歳w


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番外編
番外 病室の探偵助手


今回は番外編で今自分が使ってるキャラクターである緋色カク(リメイク)のお話です。
と言っても視点は別キャラだけですが。


看護婦side

【現在時刻22:30】

私はある病院で働く新人看護婦。

看護婦と言っても雑用が多い。

書類仕事、廊下の掃除そして薬品を薬品室への運搬(何故看護婦がそういう事を新人は必ずするのだろうか?)

それから何故か分からないが私がトイレに入っている最中水をかけられたりする。それでその事を先輩方に聞いたら何だこいつっと言うような目で見られた。...うん何でだろ?

(*いじめに気づかない看護婦by作者)

そんな私は現在見回りをしている。

夜の10時30分、少し怖いが頑張れ私っと考えていると...

 

___...?...!

 

っと何か音が聞こえてきた。何だろうか?っと言う疑問と夜と言うことでお化けが出そうなという恐怖が私の精神を襲う。

そんな私は何かが出てくるのではないかという恐怖を抑えながら音が鳴るところまで向かう。

 

___...〜?.〜..!

 

近づくにつれ音は大きくなる微かに聞こえる音は笛だろうか?

そしてその音が聞こえる場所はA棟の病練だ

(補足:この看護婦はA棟にある病室A201近くを見回りをしていたため微かな音が聞こえた。極端に言えば聞き耳成功ちなみにA棟の他にB棟とC棟がある)

(更に補足:A棟を例にして言うと一つの棟に病室は60室ある)

この病院は患者達の部屋が若干防音になっている。大声を出せば普通にこのA棟にある受付まで聞こえてくるのだ。

 

【現在時刻22:32】

 

___〜〜♪〜♫

 

音の発生場所である所に着いた。どうやら何かを吹いているようだ。

A260

A棟の病練でも奥にあり人気が無い場所。

昼でも薄暗い場所だ。

そんな奥の病室に入っている患者は緋色カクと言う名の少年(?)だ。

私も一度見かけた事はある。

赤い髪に赤い目と言う異質な外見に小学6年と同じ身長。それでいて中性的な顔。(外見だけを見ると)まるで人形のような子だ。先輩看護婦達は彼を人形のように抱きしめたいと思っているらしい。そして余り重たいものは持てないようだ。良くて教科書の教材3冊とノート2冊しか持てないらしい。...非力だ。そんな彼が何故入院しているのかと言うとどうやら槍のようなもので、刺されたらしい。何故刺されたのかは謎でその槍も見つからない。襲った者も見つからないと言うのだ。不思議過ぎる。

 

___〜♪...?...〜〜♫

 

音は途中で途切れたりする。

その音色は落ち着いているが「今日初めて吹きました」っと言う感が凄くする。下手だ。

そう考えながら私はノックをする。

...応答は無いどうやら集中している余り聞こえないようだ。

 

「失礼しま〜す」

 

私は病室に入る。

だが入ってきた人の存在にベッドの上にいる少年__緋色カクは気づかない。

改めて見ると本当に人形のようだ...っと私は考えていた。

 

「〜〜♫...?〜♪」

 

音はどうやら笛らしい笛と言っても石で出来ている奇妙な形をしている笛だ。いつの間に持ち込んだのか?っと考えていると謎が解けた。お見舞いに来た人達がお見舞いに持ってくる物を置く台の上にあるコートに入っていたようだ。

 

「〜♬〜〜♩...?」

 

吹いている曲は恐らくドビュッシーの【月の光】だろう。

途切れたり、音が変だったりするが少しは合っているようだ。

そして笛を吹いているカクは窓から差し込む【月の光】で様になっている。

 

「...?ダメだなやっぱり」

 

彼はそう呟く。

どうやら音の高さなどがわからないようだ。

 

「今日はもうやめるか...」

 

そんな事を呟きながら彼は笛をコートの中に仕舞う。

緋色カクは一人でこの病室を使っている。

入院してきたのは5日前。

退院するのは明日だと聞く。

そんな事を考えていると笛をコートの中に仕舞っていた彼は私に気づいた。

 

「...いつの間に」

___カク君が気づく3分前かな?

そう呟く彼に私はそう答える。

現在時刻は夜の10時35分

 

「声ぐらい掛けて欲しかった...それ以前にノックをして欲しかった」

___したわよ。ただカク君が気づかなかっただけだよ?

 

彼の問いに私はそう返す。

彼は俯くと少し考え、気づかなかった自分の落ち度か...っと呟く。

そして私の方に顔を向け

 

「それで何の用で?」

 

っと聞いてきた。

 

___消灯時間よ寝なさい。

 

私はそう返す。

すると彼はそうかっと呟くと

 

「そういうお前は見回り...かご苦労な事で」

 

っと言ってきた。

お前とは何だ、年上に敬語が出来ないのだろうか?

そう考え私は彼に年上には敬語を使うという事を教えた。

 

「知ってる、だが俺のように育った環境は(・・・・・・・・・・・・・・・・)普通に自然と敬語は使えなくなるからな(・・・・・・・・・・・)

 

どういう事だろうか?

自然と敬語が使えなくなる?

イジメだろうか?

そんな事を私は思っている。

 

「それでそういうお前はどうなんだ?」

___はい?

 

私はそう答える。

そういうお前はどうなんだ?

どういう事だろう?

 

「...水掛けられたりしてるだろ」

 

何故知っているのだろうか?もしやストーカーか!?

 

「何か失礼な事を考えてるな...言っとくが俺はトイレから水に濡れて出てくるお前を2回は見たぞ」

 

...あれ?それってつまり私の下着とか見られてた?確か周りに人はいなかったと言うのに

 

___この変態ッ!

「誰が変態だ、後叩くな痛い」

___だからって人の下着姿を見るなんて...!どうせベッドの上で...モゴモゴ///

「はぁ不可抗力だこの話題はもう良い。後ベッドの上で...何?俺はベッドの上で読書してたんだけど?」

 

私が考えてる事とは違う応答が来た。え?普通男って異性の裸とか見たらベッドの上とかで...その...何かをするのではないのか?

 

「...?何かとは何なのかしらんが、今はどうでも良いか」

___あ、うん...それで読書って何読んでるの?

「小説」

___へー...タイトルは?

「...王宮の奥に眠る白痴の神という小説」

___白痴の...神...?カク君は神話系の小説が好きなのかな?

「いや、この小説を書いてる奴の作品が好きなだけだ。」

___えーっと...ペンネーム...吠神月(ほえかみらいと)?変なペンネームだね

「...だが、作品は良い」

___ふーん...白痴の神ってどういう小説なのかな?

「主人公が別世界に転移して其処で剣を使って敵を倒していって最後に世界を支配してる奴を倒すと言うものだ」

___...何処が白痴の神?

「...世界を支配してる奴を倒した主人公は目を覚ますと元の世界に戻っていた」

___何処が白痴の神なの〜?

「白痴の神は奥で眠る。そしてその世界は白痴の神の夢でしかない。」

___あぁ...そういう事ね。

 

っと私は納得していると彼は唐突に呟く

 

 

「"例え脇役でも生きているのならその生き物は生きてる限り自分自身の物語の主人公"」

___え?

「...いや気にするな、ただ俺がこの作品の作者が書いているのを読んで感じた事だ。」

___あ、うん

 

"例え脇役でも生きているならその生き物は生きている限り自分自身の物語の主人公"

彼が呟いた言葉は意味が分かりやすく、そして奥が深かった。

自我や意識があっても無くてもその生き物が生きているのならその物語はその生きている物の物語と言うものだ。

良く噛ませにされる人物でも、悪役でも、殺人鬼でも、奴隷でも、果てには人外でも、生きているならその生き物は自分自身の物語の主人公という事だ。

 

「...それじゃあ俺はもう寝る。早めに退室をお休み」

【現在時刻22:55】

___え?あ、うんお休みなさい

 

っと私は考えてる最中に彼に退室をする事を言われ私は早々に退室する。

それから私の頭には、その言葉がずっと残っていた。

絶対にこの言葉は忘れないだろう。

 

 

 

END




っと言うわけで病室の探偵助手でした。

ちなみに看護婦さんの年齢は25でAPPは15ぐらいあります。
それでは感想などお待ちしております


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邪神に愛されすぎてる女子高生の話
邪神に愛されすぎてる女子高生の話①


何これ?っと思う方もいるだろう。だが俺は反省も後悔もしない...



私、高宮咲は変わり者だ。

 

家では何人かの居候とペットと暮らし、学校では、良く図書館でオカルト関連の物を見ている。

 

...此処、福文丸鳥(ふくふみまるちょう)学園には変わり者が多い。

 

高校生なのに黒いロングコートを着て、背中腰に刀を二本刺している危ない高校生(帯刀許可証なんて、現実ではありえない物を持っているけど)

よく女子にモテていて何でも屋の仕事をしていて、拳銃を隠し持っている、危険な高校生。

ショタな兄が好きすぎるヤンデレガール

探偵助手と名乗る危ういショタ

妊婦さんの探偵と妊婦さんの医者さん(だが身籠ってるのは深きものの子供のようだが)っと変な人が多い。

 

そんな私も変な人の枠に入っているのだが...

 

「それで咲さん、次はどうしましょうか?」

「とりあえずあんたを縛っとく」

「あぁ!ダメです!そんな!そんな縛り方をするのは..」

 

こいつはうちに居候している男。名前はないようだ。

...正体はニャルラトホテップという邪神らしい。

ちなみに現在こいつにしているのは亀甲縛りというよくアダルティなゲームに出ている縛り方だ。

...こんな縛り方を学校でやっていいのか?

良いんです、どうせこいつが人払いしているので...って私は一体誰に言っているんだ...

 

そんな事を考えながら私は教室にカバンを取りに戻る。

 

 

 

 

「いやあ、結局あのままだと咲さんの家に入る余地がありませんでしたよ」

 

この男...一体どうやって抜け出したんだ。

 

「そりゃ普通にちょちょいのちょいっとやりましたよ」

「心を読むな、変態」

「クフフ、もっと言っても良いですよ?それとも殴りますか?良いですよ!私はそれも受け止めます!!」

 

うるさい。本当にうるさい。なんだこの邪神は...

そう思いながら私はいつの間にかついていた家の中に入る。

 

「あ、おかえり、どうだった?学校」

「ん、大丈夫だよクトゥルフ」

「そう?なら良いよ...そこの邪神は...まぁどっか行ってなよ」

「酷いですね。クトゥルフ、私をのけ者にしようと?」

「うん、だって君、やる事する事思う事全部キモいし」

「失礼な!私はちゃんと真面目な事を考えてる時もありますよ!」

「例えば?」

「あの刀を持った高校生をどうやって絶望の底に落とそうとか」

「「考えてないじゃん」」

「二人して酷い...うわあああああん!!」

 

男はそういうと二階にある自分の部屋に行ってしまった。

...クトゥルフはいつも緑色の服を着ている。手にはお気に入りのぬいぐるみがいる。

 

「ところで咲」

「ん?なに?」

「ヴルトゥームを見なかった?」

「ヴルトゥーム?見てないけど」

「そう...なら良いけど...」

 

ヴルトゥームはクトゥルフの弟。女の子に見えるけど男だ。寝始めたら何があっても寝てしまう。

 

「それで今日の晩御飯は?」

「深きものが持ってきたマグロにサーモン、イカとタコにカンパチやサメ、後フグにミノカサゴ」

「フグはともかくミノカサゴはやめようね?」

「ニャルラトホテップなら喜んで食べそうだけど?」

「あれはどう足掻いても治りません」

 

ミノカサゴは釣っても食べないようにしようね。フグはちゃんと毒を抜いたら食べれるけど...

そう言えばそれを裁く人はウチにいただろうか...

 

「ハスターが資格取ってたよ」

「心を読まないでください。...えっと?何?邪神って資格を取ってるの?」

「暇だからね。ちなみに僕は製菓衛生師の資格を持ってるよ。ほら」

「何で持ってるのさ...」

 

 

私はクトゥルフにそういうがクトゥルフは暇だからっと答える。製菓衛生師の資格を取るのはすごく難しいのにこの邪神ときたら...

 

「それからミノカサゴは食べれるよ?毒を持ってるから食べれないと思われるけど」

「え、マジ!?」

 

 

 

 

 

 

 

「チー、チー」

「ただいま」

 

私が飼ってる鳥。確か、メジロと言うんだったか...鳴き声変だけど

そんなメジロを籠から出し餌を与えながら私はリビングに戻る。

 

 

「あ、帰ってきてたんだ」

「ただいまハスター」

「うん、お帰り、学校はどうだった?」

「それ、クトゥルフにも聞かれたよ」

「む...そうなのか...」

 

ハスターが不機嫌そうにそう言う。

ハスターもヴルトゥームと同じで確かクトゥルフの弟だったか...仲悪いけど。

 

そんな事を思っていると誰かが私に抱きついてくる。

この感触からして...

 

「ただいま、シュブ=二グラス」

「ふふ、お帰りなさい、咲ちゃん。そうだ。今日、良いのが手に入ったの、一緒にどう?」

「えっと...一応聞いとくけど何?」

「高性能な媚や「却下で」もう...イケズなんだから」

 

私はレズでも百合でも無い、かといって変態でも無いため即拒否する。しかも相手が人間ではなく邪神なのは御免被る...

 

「シュブ=二グラス、咲が困ってるじゃ無いか、早くどいてあげなよ。」

「もうハスターちゃんは過保護なんだから。」

「一体なんのことだか...ほら、もうそろそろでご飯だからヴルトゥームを呼んできなよ。今日もあの子と一緒に遊んでいたんだろう?」

「はーい。それじゃ後でね。咲ちゃん」

 

 

 

 

さて、もう一度言うが私、高宮咲は変わり者だ。

通常、非難されるであろう彼等(邪神)を受け入れて、同棲しているのだ。こうして、彼等(邪神)を受け入れることが出来る人間は恐らく私一人だけだろう。

...もしかしたら、そんな私ももう人間ではなく、別の何かにされているのだろうが、私はそれを証明できないし、証明してくれる人も居ないだろう。出来るとしても人間ではない彼等(邪神)しか証明出来ない。

 

 

...本当は他にも色々な住人(邪神達)がこの家に住んでいるが、その住人達は現在出かけている。

 

今日も平和な日常だ。




誤字脱字等が有りましたらご一報を...



不憫からの一言
どっかで彼等を見たことあると思った人はこう唱えましょう。「気にしたら発狂」っと


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邪神に愛されすぎてる女子高生②

 

 

...気のせいか福文丸鳥学園が可笑しい。

いや、前から可笑しかったのだが今回は特段に可笑しい。

何時も騒がしいヤンデレ妹や刀を持った赤髪、そんでショタがいない。

更に言うと知らない人ばかりだ。

これはどう言うことだ?

...あ、でも似たような二人はいた。

あの赤髪とその妹である。

だが気のせいかあの赤髪の妹の名前が違う。

いや、赤髪は前と同じなんだが妹が違う。

どう言うことだろうか?

 

「おや?お気づきになられていないので?」

「何に?ていうかあんた、またついてきたの?」

「はい!ついてきました!ご安心を、私たちの会話には聞き耳されないので」

 

なんかちょっと言ってることがメタい気がするけど...

 

「それで?あんた、何したのよ」

「クフフ、私は何もしていませんよ?したとしたら、ヨグ=ソトースが

 

『こんな混沌とした世界じゃ彼女も生きづらいだろうから別世界線に行こう、マトモな世界線に』

 

と言って、家を丸ごと移動したっと言っていたはずです」

 

なにやってるんだあの見た目スイーツ様は...

 

「って事は此処は前と同じ場所だけど別の世界って事?」

「はい、前の世界も良かったんですがねぇ...まぁ向こうでは私と同じ存在がなんとかやってくれるでしょう」

「...あんたが二人もいると吐き気がするわね、こんなドMに付きまとわれる人は可哀想。」

「それは自分に言っているんですか?クフフそれはそれで大層な自虐ですね」

「うっさい変態!!」

「グフッ」

 

自虐って事に気付かずに言ったのは悪かった、だが蹴ったのは悪くない。しかもこの変態、喜んでるし。

 

 

とにかく色々調べなければ...クトゥグアにこのナマモノ(ニャルラトホテップ)を焼却してもらおう。

 

 

それから家に戻り、この世界について分かったことを今いる少人数...いや小神数に話す。

まずあの赤髪、学園にはあまり来ず仕事をしている。

スポーツ選手、アーチェリー部門日本3位...だったか?

まぁここぞという時にたまに外す系の人。

そんで前の世界の彼は十人中十人が振り向く程のイケメンだったのに対し、こちらでは10人中8人が振り向くレベルの人だった。

...いや実際の所は前とは変わらないだろう、見た目も姿も変わっていないのだ。

なら、何がそうしたのか?

...彼の妹の存在だ。

そう、彼は俗に言うシスターコンプレックス。つまりシスコンなのだ。

厳しいことを言いながらも妹のことしか話さない。

自分で稼いだ金の4割を妹にやる。

妹が怪我した状態で脱走したら追いかけ、眠らせた後に妹の部屋に運び鉄格子などをつけるという重度の...いや、行き過ぎた家族愛だ。

 

「にしても良くこれだけ調べられましたねぇ...人間とは本当に面白いですね。」

「いや...直接妹さんに聞いただけだから」

「なんと...」

 

何故か焼却されたのに復活しているナマモノ(ニャルラトホテップ)が驚く。

...大胆すぎただろうか?

 

「それで?その妹は一体何をしたら教えてくれたンだ?」

「...愚痴を聞いただけ」

「ほォ、人間ってのは本当に変わってるなァ」

「というか咲さん!なんでこいつがいるんですか!!私がこいつのこと嫌いなの知っているでしょう!?」

「なんだ?また燃やされたいのか?お前」

「キィッー!貴方はそうやって前に私の秘蔵のお宝本を燃やしたでしょう!?こうなりたいのか?っと脅しながら!!」

「あァー...そんな事もあったわな」

 

...私を挟んで喧嘩しないでほしい。

と言うかハスターはどこに行ったんだ...

 

「ハスター兄様なら確か、シュブ=二グラス様の買い物に付き合ってる...と思う、書き置きもあるし」

「ヴルトゥーム...今は貴方だけが癒しだ...」

「そ、そんな...」

 

可愛い、ヴルトゥーム可愛い。

本当、なんでこの見た目で男なのだろうか...

...しかも若干私より胸があるように見える。

 

「...それで?どんな感じだったの?その妹さんは」

「確か...」

 

『全く!兄さんは兄さんで妹離れしてほしいですね、いつまで妹離れが出来ないんでしょうね、猫を拾った時、捨ててこいなんて言うし、なんとか説得し終えたらスカーと仲がいいし、それに賞金を渡してくるなんて!何を考えているんですかあのシスコンは。ふざけないでください。自慢ですか?自慢ですよね?お前より俺の方が稼げるっていう自慢ですよね!ふざけないでください!私はこれでもちゃんと働けます!!司書とかバイオニストとか目指してるんです!!...ちょっと咲さん?ちゃんと聞いてるんですか!』

 

「っとまぁ今までの鬱憤を晴らしたかのような感じだった...かな」

「...やっぱり兄弟関係っていうのは大変なんだよ」

「いや、いい加減に仲直りしたらどうなのさ...」

「向こうから謝ってきたら仲直りするつもりだけど?」

 

うわぁ...絶対仲直りしないパターンだこれ...

 

「...アザトースは」

「寝てます!と言うか起こさないでください!!起こしたら大変な事になりますので!!」

「ウボ=サスラ...」

「アイツはこの家の地下深くで寝てるんだろ」

「クァチル・ウタウス...」

「なんか素晴らしいロリを見つけたから会いに行ってくるとか言ってたよ」

「...ヨグ=ソトース」

「可愛い娘が出来たから会いにいってきます。みたいな事言ってました...多分」

 

クソ!ウチの住人(邪神)は皆フリーダムか!というか何だよ最後の二神!変態か!?

 

「とりあえず...私、卒業するまで頑張る。」

「俺は放浪でもしてるかなァ」

「では私は咲さんについていましょう最低限のボディーガードは必要でしょう?」

「いらない」

「じゃあ僕とヴルトゥームはアルバイトでもしてるよ。なにか聞けたら言うから」

「うん分かった、分かったから誰かこの腰に巻きついてる変態とって」

「あいよー」

「ギャー!ク、クトゥグア!やっぱりあなたは嫌いです!何で私の邪魔をするんですか!」

「頼まれたからなァ」

 

 

 

...えー高宮咲です、ご覧の通り今日も我が家は騒がしく賑やかです。

そして誰かこの変態いりませんか?今なら無料であげます。

...まぁこの生活が続けばいいとまだ思ってるけどね。

とりあえずメジロの世話に行ってきます。



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