九尾の蓮華は三度咲く? (シャチョー)
しおりを挟む

プロローグ1

プロローグ

 

 

 

「この化け物がぁッッ!!」

 

「あの子を返してよっ!」

 

「お前が…お前のせいであいつはっ!」

 

 

どうして僕は殴られているんだろう

僕はただ道を歩いてただけなのに

 

知らない内に何かよくないことをやってしまっていたんだろうか?考えてみてもわからない。

 

大人たちは皆恐ろしい顔をして殴ってくる。

時々九尾めっ!とか化け物のくせに!と言う声が聞こえてくる。

 

僕が九尾で化け物?

意味がよくわからないから

聞き返したかったけど、無理だった。

もう指先にまで力が入らない

体中が痛くて動くことができない。

 

そして目の前が真っ暗になりだしたその時、僕の前に誰かが立っていた。

 

「お前ら、こんなに小さい子に寄ってたかって何をやってるんだ!!!」

 

僕が最後に見たものは、燃え盛る火を背に纏う猛獣の後ろ姿だった。

 

 

 

 

それは九尾の人柱力と木の葉の気高き碧き猛獣との出会い

 

 

 

本来とは異なる、新たな歴史がここから始まる

 




見切り発車感を伝えるのが今回の見所となっております。
とりあえず九尾は原作基準なのか玉藻的な感じなのか葛藤なう


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

プロローグ2

プロローグ2

 

「ふー、久々に里に帰ってこれたな。

中忍に昇格してから長期の任務がかなり増えてきたしな!

この調子ならカカシのやつにもすぐに追いつくだろう!!ハッハッハッ!!」

 

このオカッパ頭に濃ゆい眉、緑の全身タイツの男の名はマイト・ガイ、木の葉いち濃ゆい、もとい熱い男である。

 

「全く、俺が中忍試験に合格した途端に上忍になりよって…俺も負けてられないぞー!!

家についたらひとまず腕立て伏せ2000回だ!うおおぉぉ!!」

 

 

ガヤガヤ…

オイ、アイツガアノキュウビノ?

ソウラシイネェ

アンナスガタニバケテユダンモスキモアッタモンジャナイナ

 

「む?なにやら大通りの方が騒がしいな、何かあったのか?少し寄ってみるか。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ガイが大通りに着くと、普段とは違う異様な雰囲気が漂っていた。

そこにいる人間は一様に恨みがましい表情を浮かべており、耳をすませなくても中傷の言葉が聞こえてくる。

大通りを少し進んだところには何十人もの里人が集まっており、何かを取り囲んでいるのが伺える。

 

「なんだ、この人だかりは。

一体どうしたと言うんだ…

おおちょっとそこの君、これはなんの集まりなんだ?」

 

「あ?なんだ、あんた知らないのか?なんでも九尾がもどってきたんだとよ。だから二度とあんなことができないように皆で袋にしてやってんのさ!」

 

青年はよっぽど気分が良いようで、得意げに話してくれる。

 

「九尾、というとあの九尾事件の九尾のことか?

私はあの時里外の任務についていたから直接は知らんが、アレは見上げるほどでかかったと聞いているぞ?

それに暴れたりしてる様子もないが。」

 

「それがよ、どういう訳かあのヤロー小さい子供に化けてるんだよ「ッ⁉」だからょ、おっ、おい急にどこ行くんだ⁉まだ話しは終わってーー」

 

(本当に九尾なのかはわからんが、このマイト・ガイ、抵抗もしない見た目少年の者をみすみす見逃したりはできん!!)

 

ガイが人ごみをかき分けて進んでいくと、

その中心には恐らく5、6歳の少年が血まみれになって地面に伏していた。

周りの者達は罵声をとばすか尚も殴り続けているかのどちらかで、顔には狂気がにじみ出している。

 

 

そんな中、ガイは倒れている少年の蒼い瞳が目についた。

 

(こんなにまっすぐな輝きを宿している子が九尾だと⁈信じられない!本当に九尾だったら応援を要請する予定だったがその必要はおそらくないな。しかし、これは急いで医療班に診せないとマズイな。特に頭からの出血が酷い。まずはこいつらを止めるのが先か。)

 

「お前ら、こんなに小さい子に寄ってたかって何をやってるんだ!!!」

 

「誰だてめぇ!ってあぁ、忍びの方ですか、お疲れ様です。いやなに、里の中に九尾が忍び混んでたもんで懲らしめてやっとるんですわ」

 

「九尾?笑わせるな!

この子の一体どこが九尾だというのだ!!」

 

「は?おかしな事を言いますね、忍びの方。そんなもんみたらわかるでしょう。頬にある6本の線、まさに狐の髭ですよ。こいつは間違いなく九尾の野郎だ。」

 

男がそう言うと周りのものも次々と同意の声をあげる。

 

「馬鹿野郎!そんな理由が通ると思っているのか!

この一件、木の葉中忍マイト・ガイが預からせてもらう!!お前らの事は火影様に報告しておく、追って処罰があるだろう。」

 

「「「なっ⁈」」」

 

先ほどまで強気だった里人達は、火影様に報告すると聞くと急に顔を真っ青にしてうろたえ始める。

どうやら火影様にばれてしまうのは非常にマズイらしい。

 

 

「それでは、失礼させてもらうぞ。」

 

瞬身の術で大通りを抜けた後、木の葉病院にむかって走っていく。途中で声をかけられたが構っている暇はない。

 

(病院まではまだ時間がかかる、一旦止血だけでもしておくべきか。幸い応急処置の道具はある。近くの公園によっていこう。)

 

公園は都合よく誰もおらず、落ち着いて手当ができそうだ。

 

ガイは端にあるベンチに背負っていた少年を横たえて忍具入れから薬と包帯を取り出す。

服を脱がすと至る所に痣や切り傷がついていた…が、

 

「馬鹿な…

もう傷がふさがりかけているだと?」

 

怪我はすでに治りかけていた。跡もほとんどなく、これならあまり手をつける必要がない程に。

 

(元からこの程度だった?

いや、あの出血量からしたらどう考えてもそれはおかしいな。報告のついでに少し聞いてみるか。)

 




よく考えたらガイの口調とかあんまり覚えてなかったでござるの巻

眠いのとかもプラスで全然文章練れないなー
つ【文才の無さ】

最初だしこんなもんでもいいのかな


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第一話

第一話

 

目を覚ますと真っ白いカーテンにしきられたこれまた真っ白なベッドの上に寝ていた。

 

(ん、ここは…病院?

確か僕は家に帰る途中で大人の人たちに殴られて…)

 

勝手に出歩いていいのかもわからず、特にすることも無いのでしばらく横になっているとドアをノックする音が聞こえてきた。

 

「はーい、どなたですかー?」

 

ガチャッ

 

「おお、目が覚めたか少年!

いやー、一時はどうなるかとも思ったがその様子なら大丈夫そうだな!」

 

体を起こしてドアの方を向いたら、そこにはかなり個性的?なおじさんが立っていた。

 

「えーと、おじさんは誰ですか?」

 

「お、おじさん⁉私はまだぴっちぴちの17歳、青春真っ盛りなお兄さんだ!

自己紹介がまだだったな、私はマイト・ガイ!今をときめく木の葉隠れナンバーワンのナイスガイだ!!

好きな言葉は青春!!これをおいて他に最強の言葉は見当たらない!!よろしくな。」

 

「あ、思い出した!お兄さん、僕を助けてくれたひとでしょ?あの時はありがとうございました!」

 

「うむ、気にするな。男として当然な事をしたまでだ。

さて、さっそく君に話しておくことがあるんだ。君の今後についてだが…

 

 

 

 

 

私が責任をもって面倒見ることになった!!!」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

ここは火影邸

木の葉隠れの里の忍本部であり、各忍びの実力に応じた任務の割り当てや禁術の保管など、様々な役割を担っている。もちろん名前の通り火影の住居兼仕事場でもある。

 

 

「そうか、里の者たちの心がそこまで荒んでしまってるとはな。報告感謝するぞ。

四代目が亡くなってしまってから事務仕事にかかりっきりになってしまって里まで降りる機会も少なくてな。

いや、こんなこと言い訳にもならん。この件はワシが処理しておこう、下がってよいぞ。」

 

ガイは一礼をした後、ドアの前で立ち止まった。

 

 

「三代目殿、あの少年について聞きたいことがあるのですがよろしいですか?」

 

「…………なんじゃ」

 

「少年を病院へ運ぶ最中に応急手当だけでもと怪我のぐあいを診たのですが、数分とかかってないのにもう傷が治りかけていました。」

 

「気のせいではないかの?そんなことはありえんじゃろう。」

 

「いえ、間違いありません。加えて三代目の入れ込み具合とあの頬にある6本の線、九尾事件で不安になっている里人なら関係を疑ってもおかしくはない…

 

彼は一体何者なのです?」

 

「…」

 

「…」

 

「………はぁ、このことは他言無用じゃぞ。

 

 

 

あの子はな、四代目、ミナトの息子なんじゃ。九尾事件のあった日に産まれた子での、ワシが駆けつけた時に託されたのじゃよ。とにかく昔のミナトに似てやんちゃな奴でな、まぁ孫の様なもんかの。」

 

「なるほど、それで三代目が後見人をしているというわけですか。ですがそれだけでは他の理由の説明が「ガイ、そこから先はSランク級の極秘事項だ。何があっても、あの子のことを裏切らん者にしか教えられぬ。」

 

三代目の表情が先程までの慈愛に満ちたものから打って変わって、真剣なものとなる。現役を退いたとは思えないほどに立派な忍びがそこには存在していた。

 

「それ程の事ですか…

しかし、その心配はご無用ですよ三代目。」

 

「む?」

 

「里の者はみな家族、それにあの眼を一目みて直感しました、あの子は将来木の葉隠れの里を担う程立派な男になる!そんな彼を裏切るなんてこと万が一、いや億が一にもないでしょうな!ハハハハハ!」

 

 

ーーーー先生、この子の名は『ナルト』

 

    俺とクシナの子です。

 

    この子の臍に九尾を封印しました。

 

    どうかこの子を里の英雄として育ててほしい。

 

     辛い思いをさせてしまうだろうが、この里の人は

    みな家族だ。ナルトなら大丈夫さーーー

 

 

「ふふっ、ならば話してもよかろう。

四代目の戦った九尾、それがあの子の体の中に封印されておる。おそらくあの場に封印に耐えられる程の者が他にいなかったんじゃろう。人柱力の扱いがどうなってしまうか、あやつならわかっておったじゃろうに…

先ほど言っておった異常な回復力や頬の線はその影響だろう。これを聞いてどうじゃった?ガイ。」

 

「……確かに家族や知り合いを失った者達からすれば少なからず恨みもするでしょう。

しかし!あの少年は『ナルト』なのです!!決して九尾なんかじゃない。。」

 

ー報告を受けたときは正直落胆したが、こいつの様な奴がまだまだおるのなら心配いらんな

 

「ほっほっほっ、そうかそうか。

……ガイよ、一つ頼まれてくれんか?」

 

「しっかし、産まれた瞬間から天涯孤独。

ぬぅぅぅ少年にそんな悲しい過去があったとは…

 

うおおぉぉぉぉぉぉん!!!

泣ける!泣けるじゃないかぁ~!!よーし安心しろ、少年!不肖マイト・ガイ、お前の面倒はこの俺がッッ!はっ、なんでしょうか⁈」

 

「あー、とりあえず涙をふきなさい、

重要な巻き物がびしょ濡れになってしまうじゃろうが。ハァ…

 

頼み事とはの、あの子のことを守ってやってくれんかというものじゃ。

お主はこの間の任務で上忍への昇格も決まっていて実力的に申し分ない。それに、ナルトのことを九尾ではなくナルトとしてみれるのはこの里にそうおらん。」

 

「ずびずばばジュルルルルッーー

はい!あいつの世話はこの私におまかせをっ!

それではさっそくこの事を伝えてくるので、失礼しました!」

 

バァーン!マッテロショウネーン!イマイクゾォー!!

 

 

…前言撤回、あいつで本当に大丈夫じゃろうか?

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「今日は様子見で泊まることになるが、退院したら荷物をまとめて俺の家だ!いろいろ買い足さないといけない物もあるから明日は忙しくなるな!」

 

「あっあの、お兄さん。

これからよろしくお願いします!」

 

「おう!これから一緒に青春しようぜ!!」

 




地の文を増やそうとしても全く増えないお化けのせいでどうにもならない
これからも頑張って改善していく方向でいきます。
オリ設定とか加える為に自来也か綱手姫のどちらかに
きて欲しいけどどうやったは絡ませれるか全く思いつかない
あと会話ばっかりになってるからそこも直さないとね、


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第二話

第二話

 

 

「うーむ、まさかここまで酷くなってるとは思わなかったな…」

 

「ガイさん、これは何というか、そのー、

すごく…汚いです…」

 

任務で長期間ほったらかしだったガイの家は、埃だらけのうえ部屋中がカビ臭い。おかっぱの男は前方に広がる惨状に顔を青くして頭をがしがし掻いている。

 

「これまでもこんな感じだったんですか?」

 

「里外での長期任務は今回が初めてでな、今度からは定期的に掃除を依頼しとかんといかんなぁ。」

 

「とりあえず荷物を置いてから窓を開けて換気しましょうか。掃除はその後にしましょう。」

 

「そうだな、ナルトも買い物や持ってくる荷物の整理で疲れただろう。俺がお茶を入れるからゆっくりしてていいぞ。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ガイさんは忍者の仕事をしてるんですよね?」

 

お茶を飲みながら〝熱血!忍塾〟の再放送を確認していると、ナルトがそう聞いてきた。

 

「まぁ俺も今度上忍に昇格するし、下忍の頃とちがっていかにも忍者って仕事ばかりだな。

それがどうかしたか?」

 

「僕、将来忍者になりたいんだ!

そんで爺ちゃんみたいな火影になって里のみんなに認めてもらうんだ!」

 

ナルトは目を輝かせながら楽しそうにそう言った。

仮に犬の尻尾がついていたなら千切れんばかりに振っていただろう。

 

「はっ、なんだただの幻術か。

一瞬ナルトの後ろから犬の尻尾が生えてる様に見えたが。」

 

「どうしたの、ガイさん。どっか具合でも悪いの?」

 

「なっ、何でもないぞ⁉何でもないんだからな⁈ところで話の続きを聞かせてくれないか?」

 

「えーと、それでね?もしよかったら忍者になるための修行をしてほしいんだ!」

 

「ナルト…お前って奴は……」ワナワナワナ

 

「駄目、ですよね「なんて嬉しいことを言ってくれるんだーー!!!!!」げぶうぅぅ⁉ガイさんギブギブ!」

 

バギバギボギィッ!チーン

 

「お前がそこまで言うなら、わかった。私の全力でもって、お前を最高の忍びに育てあげてやろうじゃないか!いっとくが俺の修行はめちゃくちゃきついぞ⁉だが、心配いらん、お前の熱意と青春があればかなら…ず…あれ、おいナルト?大丈夫か⁉ナルトーー!!?」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「もー、危うく死んじゃうとこだったよ。なんか川の向かう側で爺ちゃんが手招きしてたんですけど。」

 

「ハッハッハッ、すまんかったな。つい、盛り上がってしまった。謝るからそんな目でみないでくれないか?

それと、もう一回確認しておくが俺の修行はバリバリしんどいぞ、それでも耐えられるか?ナルト。」

 

「もう一回とか、そもそも初耳なんですけど…

確かにしんどいのは好きではありません。でも、どんなにキツくても耐えきって立派な忍者になってみせます!」

 

「よぉぉし、よく言った!それなら今日から俺を“ガイ先生”と呼ぶがいい。さっそく今から修行スタートだ!まずはふたりであの夕日に向かって全力ダッシュだ!いくぞぉっ!!」

 

「ガイ先生、それより先に部屋の掃除と整理です。あとまだお昼なんで夕日はありませんよ。」

 

 

 

 

おまけ

 

「ワシまだ死んでないんじゃけど⁉」

 

「ほ、火影様?急に一体どうしたんですか⁉」

 

「い、いや何でもない」

 

(火影様、やっぱりもう歳なのかな?)

 

 




最初のところ辺りはガイが照れるのが書きたかっただけで
結果全然うまくできてないうえにBLフラグではないです。

この駄文では全力でナルテンを目指すつもりです。
理由はもちろん作者がそれをみたいからです!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第三話

ガイのセリフ多すぎるのとか地の文かこうと
頑張って結局どうすればいいか分からず撃沈
作者の今後の文才に丸投げしておいて、とりあえず投稿


第三話

 

ズドン!!

森の一角にある開けた場所から静寂な空気に似つかわしくない鈍重な音が鳴り響く。

 

「いよーし、ナルトぉ!これからお前にはこいつを身につけてもらう。もちろん修行の時だけじゃないぞ?朝から晩まで風呂に入るとき以外は全部だ。まー最初はキツイだろうがすぐに慣れるから、そう不安気な顔をするな。」

 

「…」

 

落下の衝撃でへこんだ地面には、いかにも重そうな錘のついているベルトが2セット鎮座していた。表側の真ん中には豪快な筆使いででかでかと『根性』と『青春』の二文字がそれぞれ書かれている。

 

「大体一つで5キロだから両手足につけると合計20キロ、基礎となる体力や筋力を日常生活の中でも鍛えれる優れもの!元となる肉体が強くなればチャクラの量が増えたり忍術の連続しように耐えれる様になったりといいことずくめなうえに俺の直筆いりのオンリーワンな修行セットだ!」

 

「オンリーワンって既に二つ有るんですけど…

でも最後のはちょっと嬉しいかも。修行頼んだのは僕だしやるしかないよね、よっしゃ!気合いいれてくぞー!!」

 

「その意気だ!最初は基本的なところをやって得手不得手を見ていく。最後に座学を少々やったら今日は終わりにしよう。」

 

さっきまでやる気に溢れていたのに、座学と聞いた途端一気に大人しくなってしまった。頭を使うのは苦手らしい。

だが中忍以上になると暗号の解読が必要な任務や部隊を率いての戦闘も少なくないのでやらせないという選択肢は存在しない。

 

「さて、まずは体術辺りから見ていくか。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「うりゃっ」ブンッ

 

「危ないッ⁉」

 

ズガッ

ナルトの手から放たれた苦無が本人の思い描く軌道とは裏腹に真後ろのガイの頭部へと飛んでいき、予想外すぎて避けるのが遅れたガイの髪の毛が数本切れてしまう。

 

「ハァー、投擲系はお世辞にも才能があるとはいえないな、どうやったら前に向かって投げた苦無が後ろに飛んでいったりするんだ。

 

二人の立っているところから少し離れた位置に立てられている的はこの修行が始まってから無傷をキープしつづけている。苦無や手裏剣がかすりもせずに手前や奥の地面、あるいは全然見当違いな方向に突き刺さっている。

 

「うっ、ごめんなさい…」

 

(この調子だと、忍術や接近戦がメインなってきそうだな。

潜在チャクラ量は流石は人柱力なだけあってズバ抜けているし、攻撃の際は無意識のうちにチャクラを集めて威力をあげていた。体が成長してきたら俺の技を教えるのもおもしろいかもしれん。)

 

「だが体術は初めてにしては上出来だった、これから型や技の練習を繰り返しやっていけば十分ものになる。忍術と幻術は座学でまとめて説明するから明日以降な。」

 

「あ…は、はいッ!今日一日ありがとうございましたガイ先生!」

 

「気にするな、お前を預かった時からお前を一人前の漢に育てやると心に誓っている。頼まれたからには最後までやり通すさ。(キラーン」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ーーというわけで、俺たち忍者は血継限界持ちでなければ基本的には忍術・体術・幻術の3つを満遍なく鍛えつつ、自分の得意な分野を特化させていくことになる。例でいくと俺はかなり体術寄りだ。体術なら木の葉の誰にも負ける気はないし、禁術の類も会得や開発をしている。一応一般的な忍術や幻術返しはできるがあくまでも戦闘の補助としてというもんだ。それと…」

 

ゴチンッ!

 

「ぎゃー⁉な、なにするんですかガイ先生⁉」

 

「お前今かんぺきに気を抜いてただろ『ぎくぅッ』まぁ聞いてたんならいいか、なんか質問はあるか?」

 

「さっき話にでた血継なんちゃらってのは何なんですか?」

 

「血継限界は遺伝によって引き継がれる特殊な能力あるいは性質変化のことだ。

木の葉に伝わる血継限界は旧家のうちはと日向で、どちらも三大瞳術に数えられているぞ。」

 

「へぇー、じゃぁ先生はその血継限界を持ってないんだ、一回でいいからみてみたいなぁー。」

 

ふと、写輪眼をもつ銀髪の同期が脳裏をよぎる。確かにあいつは強い、己のライバルにふさわしい程に。でも待機所でも赤い顔をしながらいかがわしい本を読んでいる姿を考えるとナルトに悪影響なのは確実だ。会わせないのが賢明だろう。

 

「血継限界は秘伝だから必殺のタイミング以外では乱用もしないし難しいな。」

 

「そっかぁ。禁術ってのは禁じられた術のことで…あれ、でもガイ先生は使ってるんでしょ?いいの?」

 

「あぁ、禁術は基本的にリスクが高いのが指定される要因だから、リスク管理のできる者なら許されている。才能があるかを上が判断して必要に応じて伝授される。」

 

「へー…ねぇねぇ先生やってみせてよ!僕せんのカッコいい姿がみたいなー(チラッチラッ」

 

「そ、そうか///よし、ちょっとだけ、ちょっとだけだぞ?八門遁甲…生門、開!」

 

 

八門遁甲の陣ーー

「八門」と呼ばれる体内門(開門・休門・生門・傷門・杜門・景門・驚門・死門)を 開放することにより、肉体のリミッターを外して超高速連続体術を可能にする。

また、体内の各チャクラ溜まりからも限界以上にチャクラを引き出すので、肉体と経絡系の両方に負担がかかり八門全てを開けずとも自滅してしまうこともあるまさに『諸刃の剣』の禁術である。

 

 

生門まで開いたガイの身体からはチャクラが吹き出し、顔が真っ赤になっている。

 

「ふぅ、動かなくても結構負担が大きいな…今回は特別だぞ?ナルト。」

 

「わー、すごーい!!僕もやってみる!

八門遁甲…開門、開!

 

……なんにも起こらないよ?」ジトー

 

「当たり前だろう(~_~;)

やり方も教えてないのに開けたら危険すぎる。それに何度もいうがこの術は身体への負担が大きい。身体の出来上がってないうちからやるのは自殺行為だぞ。」

 

「えー、僕もそのブワーッてなるのやってみたいー!開門、開!開門、開!」

 

「ほら今日はこれでお終いだ、馬鹿なことやってないでさっさと買えるぞ。」

 

そう言って呆れながら帰り道の方を向いたガイの背中に突然禍々しいチャクラが叩きつけられる。途轍もない密度と悪意に数瞬、息がとまってしまった。

ガイは別の里の忍びが襲ってきたのかと振り返ると、そこにはナルトしかいなかった。

 

正確には、先ほど感じたチャクラに覆われたナルトしか…だ。

 

 

運命とは紙一重の差で大きく変動するものである。

絶望か希望かはわからないとしても

 

 




わかんない事があるたびに近くの古本屋まで歩いていく為時間がすごいかかるょ(>_<)
まとめ買いしてぇーσ(^_^;)

なんか日常パートみたいのいるかと思ったけど
全く思いつかないから修行パートへ→それすらも思いつかずに無理クリ覚醒ルート
また後で文才の成長があったらナルト版のとこに移すついでに改良します


目次 感想へのリンク しおりを挟む