TOAでエロSS (月影57令)
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プロローグ

 俺は死んだ。そして転生した。長々と話してもアレなので簡潔にまとめる。

 

「君、テイルズ オブ ジ アビスの世界に転生してもらうから」

 

「は?」

 

「転生先は原作主人公のルークね」

 

「はああああ!? TOAっつったら超危険な世界じゃん! しかも主人公のルークだぁ!? 生まれた時から『死亡フラグ』立ちまくりの人間じゃん!!」

 

「もう決まったことだから、これ決定ね」

 

「なんでTOAなんだよ! もっと、こう、他にあるだろうが!」

 

「君の前の人はシンフォニアの世界に送ったんだよ。順番なの」

 

「ふざけんな!」

 

「まあそう言わないで、二つだけ特典あげるから」

 

「二つ? ……ちなみにその特典で他の人物に転生したいとかは」

 

「駄目に決まってるでしょ。それ以外は割と何でもいいから。結構無体な能力とかでもいいよ?」

 

「ソウデスカ……」

 

 俺は死んだような目で返事をした。いや、ホントに死んでるんだけどね。…………考えろ、考えろ、考えろ。ルークは原作だと死ぬし、そこに辿り着くまでにも数々の危険がある。死ぬことを回避できる能力は……。

 

「……体、いや、精神もか、うーん。……そうか! 『自分』を完全に操作する能力。それが欲しい」

 

「自分を操作する能力ね。もう一つは?」

 

 もう一つ。うーん。ルークは作中で他人に体を操られることが多いから、自分の意思で自分を完全に操作できる能力が欲しかったが、これがあれば戦闘とか凄く楽になるよな。考えた通りに自分の体が動くんだから。「自分」を操作する能力なら、精神や魂なんかも「自分」の中に入るよな? これはいい能力を考えついた。

 しかし、それ以外となると…………はっ! そうだ。これなんかどうだ!?

 

「あのよ、相談なんだけど、~~を○○して××な能力なんて、駄目かね」

 

「ん? それぐらいなら特典で付けられるよ? それでいいのかい?」

 

「よっしゃ! 是非それでお願いします!」

 

 こうして、俺は転生することになった訳だ。

 

 

     §

 

 

 絶対催眠能力(略して絶対催眠)

 

一つ、絶対催眠はどんな生物、どんな状況でも絶対にかかる催眠である。

 

一つ、絶対催眠とは、対象者の肉体・精神・魂すべてに効果がある催眠である。

 

一つ、催眠のかける方法は二つ。

・目を合わせて頭の中で考えたことを相手に刷り込む。

・発声した内容を聴覚でとらえた相手に刷り込む。

 

一つ、能力をかける対象は自由自在に頭の中で選別できる。

 

 

     §

 

 

 転生した俺は生み出されたコーラル城で目を覚ますのだと思っていた。だけど俺が転生して初めて見たのは自分の家だった。どうやらコーラル城の音機関で生み出されてからしばらくは意識すらなかったらしい。そう、俺は母親の股から産まれたのではない。作り出されたのだ。この世界におけるクローン人間、レプリカとして。十歳の人間からレプリカ情報を抜き出して作られたので、十歳の人間として生まれた。この世界のレプリカ技術――フォミクリーというのだが――は情報を抜き取ったものの同位体を作る技術だ。だから赤ん坊ではなく、オリジナルと同じ年齢の十歳で生を受けたという訳だ。

 

 そこから俺は七年間、七年間だぞ!? 一つの家で軟禁されたのだ。王制の国家キムラスカ・ランバルディア王国。その王の命令で軟禁された。未来の予知である預言(スコア)、それによってキムラスカは繁栄すると詠まれているのだが、その実現には俺が必要。だから不用意に怪我や死亡したりしないように、軟禁されたという訳だ。コーラル城で見つかった俺(ルーク・フォン・ファブレ)は敵国に誘拐された疑いが濃厚なので、過剰とも言える措置がとられたのだ。まあ実際はオリジナルの野郎がダアトという自治区の奴に誘拐されて、本物のルークはダアトに、レプリカとして作られた俺はコーラル城で発見されたことにされたのだ。人間の入れ替えだな。軟禁は王命なので逆らえない。え? 絶対催眠を使って外に出ればいいじゃないかって? 外に出たら不特定多数の人間に目撃されるだろ。そしたら俺は王命反逆罪だ。そうならないようにするには、不特定多数の俺を目撃した人間全員に催眠をかけなきゃいけない。それは現実的ではないだろう。だから俺は大人しく軟禁されていた。

 

 その間俺には凄い鬱屈が溜まった。ただでさえ軟禁されているのに、自分が将来背負う「死ぬ要因」を数えてその数の多さに目眩がしたのである。それは俺を転生前より荒んだ人間にするのに充分な時間と重さをもっていた。

 

(クソッ! なんで俺がこんな目にあわなけりゃならねぇんだ!!)

 

 そのうち俺は自分が死ぬ要因であるヴァン・グランツとアッシュ(十歳の時にヴァンに誘拐された本物のルーク・フォン・ファブレ)を心の底から憎むようになっていった。そうしているうちに気づいたのだ。人を殺せるこの力、他人を思い通りにできるこの力を使えば! 奴らに地獄を見せてやることができるのではないかと。

 

 そしてまた気づいた。

 

(この能力って……女の子にエッチなことし放題じゃん!)

 

 そうして生まれてから七年後、原作が開始される年 ND2018 俺は十七歳になっていた。





後書き
 コードギアスなどより主人公の性格を少しお馬鹿、無計画な人物として描いています。また、転生後の生活で精神が荒んでいます。復讐、というか半ば逆恨みですが、これでヴァンとアッシュは地獄を見ることが決定しました。

Q:何故TOA?
A:最初は別のテイルズ作品のエロを考えていたんだ。でもSSの根幹に関わる部分で挫折してな。アビスにしたのは女性登場人物が少ないから楽だと思ったんだよ。

 プロローグだけですみません。夜九時に第1話が更新されますので、それまでお待ち下さい。


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☆第1話 ナタリア

前書き
 日二回更新なので、朝九時にプロローグを投稿してあります。






「ん……ちゅ……じゅる……」

 

「はぁ……はぁ……ふぅ……」

 

 キムラスカ・ランバルディア王国の首都バチカル、そこにあるファブレ公爵家の屋敷にある俺に与えられた部屋で、俺はナタリア・ルツ・キムラスカ・ランバルディア――この国の王女でルーク・フォン・ファブレの婚約者――にフェラチオしてもらっていた。

 

「れろ……れろ……ちゅる……ン」

 

 肩口で揃えられた品の良い金髪に、緑を基調とした服装。染みのない白い肌。彼女はとても可愛い女の子だ。

 

 ナタリアとは現在良好な関係を築いている。というのも、原作でアッシュが誘拐前に言った、ナタリアが思い出して欲しい台詞を俺が言ったからだ。

 

 

 

「いつか俺達が大人になったら一緒にこの国を変えよう。貴族以外の人間も貧しい思いをしないように、戦争が起こらないように。死ぬまで一緒にいて、この国を変えよう」

 

 

 

 とな。原作を知っている人からすればこれほどアッシュを侮辱する行為はないだろう。だが俺はやった。なんであのオリジナル野郎に遠慮しなければならないのだ。あの野郎はこの国の王族(貴族)だというのに他国に亡命してその国で軍人になっているのだ。しかも幹部。そんなクソ野郎に遠慮なんかしない。あいつが捨てたものなら俺が拾ってやろう。

 

「んっ……ちゅっ……」

 

 綿のような感触が、亀頭に走った。いきり立った赤黒い肉に、可憐な唇が押しつけられる。

 

「ちゅ……ちゅっ、ちゅっぱ……ちゅっぱぁ……」

 

 慣れた行為。

 

(けど、最初は大変だったなぁ)

 

 今のナタリアは自意識のない催眠状態だ。最初にナタリアにしてもらおうとした時もそうした。そしたら宮廷の王女様はフェラチオをご存知なかったのだ。そこで催眠状態にして一から仕込んだという訳だ。「裏側の筋になっている所を舐めろ」とか「先っぽの出っ張っている所を口に含め」とか指示するのは大変だった。だが一通りの経験をさせた現在は、「変化をつけて色々舐めろ」とか「俺がイクまでしゃぶり続けろ」と命令すれば仕込んだテクで自由自在にしてくれるのだ。

 

「んちゅっ、ちゅうう、ちゅっっちゅっ……ちゅぱっ……はぁ、はぁ……」

 

 ナタリアの頭を撫で、その見事な金髪に指を通す。ナタリアが部屋を訪れている時は、使用人とメイド達には部屋に来ないように言ってある。もちろん絶対催眠でだ。だからこの部屋に来る人間はいない。

 

「ちゅぷぱっ、ちゅちゅっ、ぴちゃ……はぁ、はぁっ……んふっ、ちゅぷっ、ぴちゃちゃあ……」

 

 亀頭全体に唾液を絡ませるように、舌と唇を走らせる。息を乱しつつ、ぬらぬらと淫美に光る肉を舐め上げる様は、俺の欲情を煽る。

 

「ふぅう、……いいぞ……じゅあ、次は口に咥えて……」

 

 可憐な桜色の唇をぱっくりと開き、妖しくテカテカとぬめり光る俺のペニスを咥え込んでいくナタリア。何度見ても、この光景は心が躍る……。

 

「じゅぽ……ん、んふぅぅぅ……」

 

 生暖かい口内に包まれ、歓喜に震える肉茎。ぬめった舌全体が裏筋に触れ、快感をみなぎらせる。

 

「ん……んん……んぷっ……じゅぷ……ちゃっぷちゃっぷっ、んっ……ぷはっ」

 

 柔らかい唇と舌で奉仕され、頬をすぼめて吸ってくれる。たまらない快感。

 

「んじゅっ、ちゅぷっ、じゅぷぷっ……ちゅっぷ、ちゅぷっ、じゅじゅじゅ」

 

 唾がモノ全体に塗りたくられる。溢れた唾は口の端からこぼれてくる。

 

「はぁ、ぷはぁ……うぅうん……ちゅぱ、ちゅぷはぁ……じゅるっ、んんじゅるうう……はぁーっ、はぁーっ」

 

 時々、口に溜まった唾を飲み干しては、また青筋の浮かんだ怒張を咥え込んでいく。苦しげに眉をひそめたような表情がまた、いい。

 

 限界まで張り詰めた俺のモノにナタリアの舌が絡みつく。

 

「くちゅっ……ング……ふぅぅン……ふうぅぅ……にちゃっ……じゅるう……ふぅぅ。ぴちゃ……れろ……んむ……う……ん……ふうーー……くちゅ、くっちゅ……はぁぁぁ……ふー……」

 

 うっうう。イイぜ……ナタリア。

 

「じゅるう……っ、ちゅじゅ、じゅじゅじゅっ……ねもねも……お」

 

 一物にべっとりとまとわりつく肉厚の唇と舌。心地いい――。

 

「じゅじゅじゅうう……ちゅ、じゅっ。ちゅううーーっ……ずずずっ。ちゅばぁ……っ、ずず、ちゅうう……ふぅぅ……んぐ、ごく……じゅるるぅ……んぐ、んっぐ」

 

 なおも口奉仕を続けるナタリア。

 

「はー、はーっ……れろ、じゅじゅ……んぐ……ずずずうう……ちゅっちゅっ……ふぅぅ……。はぁ……っ、あぁ……っ、じゅる……っ、ずずずっ……ふぅぅ……っ」

 

「ナタリア……もっと……」

 

「はぁ、はぁ……っ、ちゅじゅ……ずずう……ふぅぅん……れろれろ……ずずーーっ、じゅず、ずずっ……ちゅうーーっ」

 

 いやらしい音が、響く。

 

「あぁ……ふぁ……っ、はあぁぁぁ……ずずぅ……っ。ン……フ、はぁ、はぁ……っ、じゅじゅちゅううう……ちゅば、じゅっぱ、ン……ふぅぅん……。じゅぱぱぱぁ……んは、はー、くちゅっ……っずずずうう~~……れろ、れろじゅ……はふぅぅん……チュパッ」

 

 先っぽに加わる感触……。

 

「はー、はーーっ……じゅる、ちゅ、じゅっぱぁ~……はー、はあーー……ずじゅるっ……じゅっちゅっ……んふぅぅ……ン。ずず、じゅりゅっ……んふ……くちゅう~~っ、はぁ、はぁ……ン、ずずっ、ちゅ、ちゅぱぱっ……れもねもれもお~」

 

 ねっとりと、絡みつく。

 

「じゅ、じゅ、んぐ、じゅるぱぁ……はー、はーー……くちゅ、ぴちゃっ、ずじゅるぱっ。んむう……ん、ふー、ふうーー……くちゅ、じゅるるう~~っ、ずずずっ、じゅず、ずずーーーっ」

 

 美味しそうに、裏筋を舐め上げ、先走りをすすっていくナタリア。

 

「じゅじゅっ、ちゅううう……っ、は、ふ……。んじゅ、じゅりゅ、んふぅ……ン」

 

 色々と感想とか聞いてみたいけど、無意識なのでどうにもならん。

 

「ふぅ……ちゅっ……れろぉ……ふぅぅン……んむ……ちゅっちゅっ……つぷ……はふっ」

 

 顔が赤くなっている。息が苦しいのかな?

 

「じゅぱ……ちゅぱっ、じゅじゅ、ちゅうう~……れろじゅ、ちゅぱ、じゅっぱぁぁ……」

 

「うっく」

 

「ふぁ、はぁ、ちゅー……じゅじゅ、じゅるるぅ……んふぅ……ん、ちゅうう~……。あ、ふ……っ、れろじゅじゅ……ちゅう~……ぽっ、じゅぽぉ……」

 

 舌が……やわっこくてあったかいぜ。

 

「ずず、じゅじゅ、ちゅううーーーっ……ちゅぱっ! じゅっぱ、ずず、じゅじゅっ、ちゅちゅっ。はー、はーっ……れろ、れろぉ……ちゅばっ、じゅぱぱ……ちゅー、ちゅううーっ、んちゅっ!」

 

 幸せだ……。この上ない幸せ……。

 

「んぐ、じゅっぱ、じゅじゅっ、ちゅー、ちゅうう~、はー、はーーっ、んむ、じゅじゅ、じゅるう~~。んじゅ、じゅじゅ、ちゅじゅうう~……じゅずずっ、ちゅう~~、じゅるるっ! ん、はぁ、ちゅ、ずずううう~~~っ!!」

 

「く、ふぅぅっ」

 

 だんだん余裕がなくなってきた。

 

「ふうっ、んぷぅ……んふっ、じゅぷっ、じゅるぅ……」

 

 そろそろ出そうだ。

 

「んん~……ちゅっぱじゅっぱ、ぴちゃ、はぁっ、んちゅうう、はぁ、ああ、ンン……」

 

 時間が経っても、やめるどころか、いよいよ激しく口中のモノを吸い上げてくる。射精感が限界に達した。

 

「……くうっ、出……るっ!」

 

 ドクッ……ドクン……。

 

 膨れ上がったモノから、おびただしい量の白濁が噴き出していく……。

 

「んっ! ん、ん……ふぅぅ……。ん……っ、ングッ……ンッ……はぁっ……はぁっ、はぁ、はーっ……」

 

 飲んでくれている。これも俺の指示だ。まさか髪やら顔やら服やらにかける訳にもいかないので、いつも口内射精になる。出し終わった後の口の中の温かみ、最高だ。

 

「んちゅっ……れろ……れろ……れろ」

 

 そして出し終わった後のお掃除フェラ。これも仕込みだ。そうしてモノについた精液を全て舐めとると今度は口の中にある残り汁をぐっと飲み込む。

 これで後はお茶を飲ませて口をゆがかせ、催眠状態を解除して終わりだ。ニートとしての昼下がりの気だるげな時間。まったくいいご身分である。

 

(つってもなぁ。これぐらいしかストレス解消できることないし)

 

 それにいつもしてもらっている訳でもない。ナタリアは大体週に二・三回屋敷を訪れる。その時する話は国政の話だったり個人的な愚痴だったり、城のメイド達の恋話であったり……色々だ。その中で特に話をする訳でもない暇な訪問の時だけこうしてしてもらっている。時には胸を揉ませてもらったり、下着を下ろしてアソコを拝ませてもらったりしている。結婚前だというのにもうナタリアの体で俺の知らない所はない。

 

(結婚前か。やっぱり結婚するまで本番はお預けなんだろうな)

 

 俺はそんなことを考えつつ、催眠状態を解除すると同時に、この空白の時間はあたりさわりのない会話をしていたという偽りの記憶を植えつけて彼女を解放してやるのだった。

 

 

     §

 

 

 俺は七年前にこの世界に生まれた。レプリカ(クローン人間)として。十歳の人間のレプリカとして生まれた(作られた)から、本来は精神年齢七歳、肉体年齢十七歳の人間になるはずだった。俺が転生したから精神年齢は××歳だが。そうして七年間屋敷に閉じ込められて、することといえば勉強と剣術の稽古だけ。軟禁されている俺を訪問する人間なんてナタリアしかいないから、必然自分の傍にいる数少ない人間は大事にするようになっていた。そんな感じで日々を過ごしていた。

 

 ナタリアに性処理してもらった次の日。その日、遂に原作が始まった。





後書き
 はい、今度もゲス主人公です。こういう外道野郎が苦手な方は今のうちに退散して下さい。


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☆第2話 ティア

前書き
 ストーリー部分はダイジェストですよー。あ、あとアンチ・ヘイトタグがあるのでそれも気を付けて下さい。まあ凌辱があるエロSSですからね。

 感想がどさっと来ましたね。前から見て下さっている方々、ありがとう。今作は中編なので気軽に読んでね。まあ気軽になるにはちょいダークな作風ですが。





 屋敷に剣術稽古の師匠であるヴァン・グランツが訪れた日の午後、いつものように剣術稽古をした。貴族のお坊ちゃんとしてのぬるーい稽古だ。数年前にこいつが訪れた時から、あ、こいつ真面目に教える気ねーなとわかってから、俺はこいつに期待するのをやめた。原作通りになれば、人や魔物と生死をかけた戦闘をしなければならないのだ。俺はヴァンの稽古は適当に、自分一人でやる稽古は真剣にやった。

 

 使用人のガイ・セシルが裏でヴァンと繋がっているので、彼に見られないように、だが。

 

 そもそも原作ゲームのように十何個も技を覚える必要なんてない。戦いは基本的に一回で勝敗がつく。同じ相手と二度も三度も戦う真剣勝負なんてない。どちらかが死ぬ戦いなら覚えるべきは十数個の技ではなく絶対なる一だ。俺は基本の素振り(型)だけを繰り返しやった。どうせ、せっぱつまった戦闘では絶対催眠を使って、相手を動けなくしたりして殺すのだ。基本さえしっかりできていればそれでいいのだ。

 

 さて話は変わって剣術稽古の最中に屋敷に暗殺者が来た。突拍子もない超展開ですまないが原作がこうなのだ。許してくれ。

 

 暗殺者はヴァンの妹のティア・グランツ。軍人のくせにながーい灰色の髪と秀麗な美貌、そしてメロンのような巨乳を持つ女だ。本名はメシュティアリカというが別に覚えなくてもいい。覚えるべきはこの女が実の兄を殺そうと考え(そこまではまだいい。ヴァンにも殺されるだけの理由があるから)、「他人の屋敷で」暗殺をしようと考えるアーパー女だということだ。普通実の兄を殺そうと思ったら自分の家でやらないか? なんでわざわざ他人の家でやるんだよ。これでこの女はキムラスカ王国でも有数の貴族である、ファブレ公爵家に対して襲撃者ということになってしまった訳だ。

 

 そしてその女はヴァンを討ち果たす前に俺と擬似超振動という特別な反応を起こしてしまい、海をまたいでとなりのマルクト帝国にまで飛ばされてしまったのだ。飛ばされた先はタタル渓谷という場所だ。街道に出るだけなら弱い魔物しかいない場所。なので、俺とティアは俺が前衛として剣を振るい、ティアが後衛として後ろから術をかけるという方法で魔物を蹴散らし渓谷の外に出た。飛ばされた後は夜中になっていて、俺は本当なら山道の夜歩きなどしたくなかったのだが、原作知識でこのタイミングで外に出れば馬車を拾えるとわかっていたので危険な夜歩きをした。……余談だが、この女は軍人のくせに「山道の夜歩きが危険」という知識すら持っていないことが判明した。10m先も見通せない暗い山道だというのに普通に歩き出しやがったからな。松明とかの明かりがあるならいざ知らず、素で移動しだしたからな。まあこの女が軍人だけど優秀でもなんでもないのは暗殺の一件でわかっていたがね。

 

 原作知識の通り馬車を拾った俺達は、俺が事前に用意していたお金で乗せてもらった。首都までと言われたので、ティアはキムラスカ王国の首都バチカル(俺の家がある街)だと思い込んでいる。……だからさぁ、行き先くらいちゃんと確認しようぜ。この馬車の行き先である首都ってのはマルクト帝国の首都グランコクマだっつーの。

 飛ばされたんだからここがどこかわからないはずなのに何故キムラスカ国内だと思い込めるのだろう。だからこの女は(以下略。

 

 世界で唯一の大陸と大陸を繋ぐ橋、ローテルロー橋を渡り終えたら、その橋をすれ違って行った馬鹿な盗賊が爆破しやがった。あーあ。これでは、修繕費だけでも結構かかるし、人や物資の行き来にも多大な影響がでるぞ。バチカルに届く野菜の値段とか凄く上がるんだろうな。馬鹿な盗賊どもめ。自分達が軍から逃げる為だけに爆破なんてしやがって。

 爆破後にようやくマルクト帝国であることに気づいたティアは困った。まあ俺にとっては想定内だ。そんなにティアに文句を言うなら、なんでマルクト帝国であることを知らせなかったんだ? と思うだろうが、俺達がこの橋を渡ってある場所へ行き、その場所でとある人物と出会わないとその人物が死んでしまうのだ。その人物はこの世界の危機を回避するとても重要な役割を担う人間なので、そいつを助ける為に俺は黙ってマルクト側に移動したという訳。

 

 と、そんな訳でマルクトの農業の村、エンゲーブにやって来たのだ。橋から村に辿り着くのに丸一日かかった。二日風呂に入っていないので汗を流したいな。

 

「キムラスカに行くには南にあるカイツールの検問所を通らなければならない。でもルークには旅券がないし……はぁ、どうしようかしら」

 

「そこらへんはカイツールについたらバチカルに迎えの人と、俺の分の旅券を持って来てくれるよう伝書鳩を飛ばせばいいだろ。そんなことよりまず宿屋にチェックインしようぜ。宿屋が満杯で泊まれないなんて事態だけはさけたいからな」

 

 そんな会話をしつつ、俺達は食料泥棒事件に悩んでいる村人を尻目に宿屋に泊まった。さて、お楽しみタイムだ。俺は部屋に鍵をかけるとティアに向き直った。

 

(いくら旅費を節約しなきゃいけないからって、年頃の娘が同じ年代の男と同室に泊まってどうする。ホントアホほど注意力のない女だな)

 

 俺はそんな馬鹿にしたような思考をしつつ、ティアに近寄った。

 

「体の動きを止めろ。ただし首から上は動かしていい。けれど大声は出すなよ。声量は抑えろ。んで譜術と譜歌は使うな」

 

 絶対催眠で命令する。

 

「え? ……な、なに、体が……」

 

「ティア、俺はね。特殊な催眠術を使えるんだ。今俺が言ったことをよく考えてみろよ。その通りにしか体を動かせなくなっているから」

 

「え? え? え!?」

 

 さて、と。俺はティアの体をぺたぺたとさわり、太ももの内側に装着されていた短剣を抜き取って外した。そしてその体をベッドに横たわらせた。

 

「な、なにをするの!?」

 

「何って、ナニをだよ。年頃の男女が同じ部屋に泊まるなんてしたら、やることは一つだろ」

 

「え! ちょ、ちょっと待ってルーク」

 

「待たない。こちとら家に不法侵入と暗殺なんて物騒なことをされて、さらにあんたのせいで敵国の領土で彷徨うことになってフラストレーション溜まりっぱなしなんだよ」

 

 横たえたティアの前髪をどけて両目をのぞきこむと、目を合わせる方法で絶対催眠をかけた。

 

 俺に触られた時だけ、性感帯の感度を1.5倍にしろ!

 

 特殊な催眠術を使えるとは言ったが、ティアにわかるように命令したのは先ほどの声の命令しかない。ティアからすれば声でしか催眠術をかけられないと思うだろうから、1.5倍の感度で感じることは催眠とは関係ないことと思うだろう。つまり「ルークに触られると何故かとっても感じちゃう♡」という状態にしたってことだ。

 俺はそのまま顔を寄せると、ティアの唇にキスをした。

 

「……ん」

 

「~~!!」

 

 ティアは口を塞がれて言葉を吐き出したいのにできないでいる。

 

「んっぷはっ……俺が口の中に入れたものは噛んではならない」

 

 また催眠をかける。これで入れた舌を噛み切られることはなくなった。あ、自分の舌なら噛み切れるのか。自殺できないように催眠をかけておいた方がいいな。

 

 自殺することを禁ずる!

 

 これでよし。そんじゃあディープキス、いってみますか!

 

「んちゅっ……れろれろれろ」

 

「んん~~~!!!」

 

(クク、悶えてる悶えてる)

 

 俺はそのままティアの口内を堪能した。

 

「っちゅっ、ちゅう。れろ、れろ。ン」

 

 さらに自分の口内に溜めた唾液をティアの口に流し込んでやる。

 

「ん……く。ほら、俺の唾液だ。飲み込め」

 

「んんん!! いやぁっ! やめて!」

 

 言葉とは裏腹に命令されたことを遂行しようと口が動き飲み込む。

 

「あ……あ……あ」

 

「さて、と。このでっかい、メロンみたいな胸を触らせてもらいますかね」

 

「メ、メ、メロンて何なのよっ!」

 

 反論してくるが知ったことではない。俺は右手で少し強めにぎゅうっと、左手は優しく胸に触れた。

 

「あっ!」

 

 敏感になっているティアの肌は俺の手指にも敏感に反応した。

 

「やっやめて!」

 

「やめない。このむっちりとしたおっぱいを揉みまくってやる」

 

 右手でもみもみとティアの左胸を揉むが、分厚い軍服の前ではいまいち感触がよくない。俺はティアの軍服を脱がした。

 

「いやぁっ!」

 

 更にインナーも脱がし裸にする。裸にされた程度でこの反応、やはり経験が少ない、というか無いらしい。この程度で平静でいられないなんて、軍人としてもお粗末だ。おっぱいは立派だが。

 

「やめて! やめてぇっ!」

 

 どうやらいよいよ犯される実感がわいてきたらしい。そう思ったところでもう遅いがな。俺は真っ白な肌をしたティアの胸に手を這わせた。

 

「ひっ、いやっ!」

 

 まだ嫌悪感がまさっているらしい。仕方ない。目を覗き込んで嫌悪感を減衰させてやる。完全に消したりはしない。不自然だからな。さわさわと緩やかにした指で乳房を触る。

 

「んっ」

 

 微妙に反応が変わった。俺は鼻息も荒く乳房を揉む。もっちりとした餅のような感触がたまらん。

 

「や、やめてぇ……」

 

 声が弱々しくなってきた。ここが責め時だな。俺は指を乳頭に持っていった。

 

「あっ」

 

 まだ怯えが見えるな。だが元より恋人のような甘々したセックスをするつもりはない。多少怯えられていたり感じてくれなくても手を休めるつもりはない。俺は更にティアの胸を刺激すると、胸の前に顔を持っていった。二つの肉鞠に顔をうずめる。くんかくんか、汗の匂いがするがそれもまたよし。ティアは双丘に顔を埋めた俺を奇妙なものを見る目で見ている。そんな目を気にせず。俺はティアの乳頭を舐めた。

 

「ああっ!?」

 

「れろ……ちゅぶっ……ちゅう」

 

 舐めるだけじゃなく軽く吸ってやる。

 

「いっいやぁ、ぁあぅ」

 

「……ティアはこういうことした経験がないのか?」

 

 突然の俺の質問にティアは戸惑っている。面倒臭い。

 

「答えろ。経験は?」

 

「……あ、ありません」

 

 そうか、やっぱりな。俺は右手で胸を揉み、口で乳首を転がしながら左手を太ももに当てた。まだ直接はそこに手をやらない。さわさわと太ももを撫でながら股間を目指す。

 

「あっ、……えっええっ!?」

 

 何驚いてやがる。女体で刺激する所といったらこの二つっきゃないだろうが。そのまま手を脚の付け根辺りまで移動させる。下の毛は処理していないようだな。わさわさと生い茂っている。俺はちょっと冒険心を出して毛に触れた。

 

「そ、そんな。やめて」

 

「やめない。そろそろ覚悟を決めたらどうだ? お前はこれから俺に犯されるんだよ」

 

「ひっ」

 

 俺の獣のような目を見たからか、いっそう怯えが増したようだ。だが手加減はしてやらん。俺はいよいよティアのその部分に触れた。ティアのアソコはピンク色をしてぴっちりと閉じている。

 

「いやぁ。そんな所、触らないで」

 

「何言ってんだ。ここを触らずしてどこを触るんだ」

 

 秘口は閉じているが、少し湿っていた。うーん、できれば濡れさせたい所だが、初めてでしかもレイプでは難しいか。俺は前世の同人誌や官能小説を思い出していた。

 

(ああいうのではレイプでもすぐ濡れるもんだけど、実際はこんなもんだよな)

 

 仕方ない。俺は体をずらすと顔をティアの股間に向けた。両手はしっかりと胸をホールドしているが。

 

「えぇえ!? な、何をするの! やめて!」

 

「濡れてないから濡らしてやるんだよ」

 

 俺は舌を出すと秘裂をペロペロと上下に舐めた。

 

「……ぁ」

 

 少し感じてくれているか? そのままクリトリスを舌でなぶってやる。

 

「きゃぁあ!」

 

 ええい! これくらいでいちいち騒ぐな。包皮ごしに恥豆をくりくりと舐めてやりつつ、あいかわらず胸をもみつづける。

 

「やめて! ルーク、お願い!」

 

「やめない。こんなことで騒いでいたらこれから先行うことについていけないぞ」

 

「そ、そんな」

 

 表面は唾液で充分に濡らした。次は秘口だ。俺は舌先を尖らせると穴の中に差し入れた。

 

「あ、ああ。そん、な。はい、入って、きてる」

 

「中もよーく濡らしてやらないとな……れろ、れろ」

 

 しばらくの間。膣中を舌で濡らしてやった。……そろそろか。俺はベッドの上に立ち上がると、ズボンとパンツを一緒に下ろした。

 

「!? きゃああ!」

 

 大声を出すなと命令していなければ確実に宿屋の中で響いたであろう悲鳴がティアの口から漏れる。

 

「お互い準備は万端だな。それじゃあするぞ」

 

「……い、いゃぁ。お願い、お願いだからやめてぇ」

 

 やめない。ここまできた男が止まれるかってんだ。俺は股を開いた正座のような格好になりながら、ティアの両足を持ち上げてその下に両膝を入れた。やっぱり最初は正上位だよな。俺はペニスを手に持つと、先走りが出ている亀頭で秘裂をこすってやった。

 

「ゃああ!」

 

 ぞりぞりとモノの先端でスジをなぞると、突撃の用意は整った。

 

「いくぞ!」

 

「やめて、やめて、やめてぇっ!!」

 

 俺は亀頭を堅く閉ざされたその部分にねじ込んだ。まさにねじ込むという表現がぴったりなくらい、ティアのそこは頑なに閉ざされていた。だが先っぽで味わった快感によって頭を痺れさせた俺はもう止まらない。

 

 ズ、ズズ。

 

 亀頭が膣に入っていく、すると何か抵抗する壁を感じた。……処女膜か。ナタリアのそれで確認しているから見たことはある。ティアのも破る前に見ておけばよかったか。そんな軽い後悔をしつつも、俺は男の獣性に従って腰を進めた。

 

「いくぞ、ティア。お前の処女膜を破ってやるからな!」

 

「いっいやぁあ!」

 

 ぷち、ぷちぷちっ。

 

「……あ、あ、あああ」

 

 ティアの目から涙が零れ落ちた。原作でも決して泣かなかった気丈な彼女は、自らの処女を失ったことで堤防が決壊したのだろう。ぐすぐすと泣き始めた。そんな彼女の太ももを、鮮血が流れ落ちる。それは確かに処女の証し。

 

「ぅう、うう、う」

 

 へへへ、ティアのマンコに俺のチンポを入れてやったぜ! 俺はティアを犯した征服感を存分に感じながら、お互いの脚の付け根がぴったりとくっつくほどに腰を進めた。亀頭が子宮口に当たっているのがわかる。俺のペニスはティアの膣に全部飲み込まれていた。

 

「入ったぞ。俺のチンポがティアの中に全部入ったぜ」

 

「ぁああ、いた、い。もう、許してぇ」

 

 ティアは小さい女の子のように泣いている。俺は顔を近づけてティアの涙を舐めとると、キスしてやった。

 

「ちゅっ、ちゅ、ん」

 

 顔を離して姿勢を正すと、両手でおっぱいをぐいぐいと揉んでやる。ティアの乳首はすでに硬く張り詰めていた。

 

「見ろ、ティア。乳首が硬くなってるぞ。お前の体はちゃんと反応してるんだ」

 

「……はぁ……はぁ……はぁ……」

 

 どうやらティアは処女膜を破られた痛みと精神的ショックでそれどころではないらしい。一応目線が乳首を向いたので聞こえてはいるようだ。

 

(しゃーねぇ。催眠で少し痛みをやわらげてやるか)

 

 一時間だけ痛覚を鈍くするように暗示をかけてやる。

 

「……………………ぁ」

 

「どうした? ティア?」

 

「あ、熱い、あつい、の」

 

 どうやら秘穴で肉棒の熱さを感じてうめいているようだ。俺もティアの膣の温かさを感じてモノが反応している。

 

「動くぞ」

 

 ティアに声をかけると、俺は抽送を開始した。ずっずっずずっとペニスがティアの膣壁をなぞる。

 

「あ、いた、うう」

 

 どうやらまだ痛みは感じているようだがこれ以上痛みを消してやるつもりはない。痛みを感じている方がレイプしている感が出ていいじゃないか!

 

「はぁ、はぁ、ふぅ」

 

 俺も息が乱れてきた。俺も転生してからセックスするのは初めてだからな。体が慣れていないのだ……ってそうか。こういう時こそ自分操作能力で体を操ればいいのだ。体力も簡単に元通りだ。

 

「……あっ、いや、いやぁ」

 

 ティアが声を上げる、どうやら少し感じてしまってそれが嫌らしい。なんてもったいない思考をするんだ。そのまま感じてしまえばいいのだ。俺は両手の位置を胸から腰に変えると、自分の腰を大胆に振り始めた。

 

「……ぁ、……あっ、……ぅあ」

 

「はぁ、はぁ、ティア、感じてるのか?」

 

「……!? ち、ちがうわ。感じてなんて、いない」

 

「その割には声が漏れてるじゃん」

 

「ちがう、違うわ!」

 

 素直になればいいものを。まあほんの少しとはいえレイプされて感じているなんて認めたくないよな。それが催眠暗示で痛みを軽減したり感度を上げたりしているとはいえ。

 

「ふっ、ふっ、ふっ」

 

 俺は頑張って腰を振り、ティアの内部にペニスを擦らせた。……涙目になってるティアが可愛い。俺は上半身をぐぐっと前に倒すと、両腕をティアの背中に回し、顔はキスをするためにティアの顔に寄せた。

 

「んっん、ちゅ、……ン」

 

「ん……ふ」

 

 キスで気分を出す。体勢が完全に恋人同士のようなそれになってるが気にしない。

 

「…………ん?」

 

 俺はティアの中が少しだけ蜜を分泌させ始めたのを感じた。これで滑りがよくなると気を良くした。そろそろティアも限界だろうし、今日のところはこのへんで終わりにしてやるか。快楽を感じさせたり俺に従属させるのは今後少しずつやっていけばいい。処女喪失で体も心もショックを受けているティアのことを考え、終わらせてやろう。俺は両腕でティアの体をかき抱くと、腰をパン、パンと大きく打ちつけた。大きく引いて大きく突き出す。腰の動きは完全にスパートに入った。

 

「……ぁ、……ああ」

 

「ん、ふ、ちゅっ」

 

 感じているティアにキスを繰り返す。こうしてるとまるで恋人同士のようだな。まあ実際は催眠術で体の自由を奪ってレイプしているんだがね。

 

「はぁ、はぁ、……ティア、そろそろだ。そろそろ終わりにするぞ」

 

「……はぁ、……はぁ、え?」

 

 経験のないティアには男が終わりになるという意味もわからないのだろう。俺ははっきりとした言葉で言ってやった。

 

「出すぞ。精液を出すぞ。射精するんだよ」

 

「はぁ、……はぁ、せい、えき? え? ……えええ!?」

 

 驚いてる驚いてる。

 

「しゃ、せい? そ、それって、まさか」

 

「そうだ。イクんだ。ティアの子宮に子種を出すんだよ」

 

「!? そ、そんな、そんなのダメよ!! やめて!」

 

「嫌だね。意地でも中で出す」

 

「いや! いやよ! ルーク、お願い!」

 

「レイプしているのにお願いなんて聞いてやるわけないだろ」

 

 パンパンパン!

 

 お互いの恥骨を打ちつける音が部屋に響く。俺は一物に意識を集中すると、快感が最高潮に達したところでモノをティアの最奥にぶつけてやった。

 

「イ、イクッ」

 

「ぃっいやぁ!」

 

 ビュク、ビュク! ビュルルルッ!!

 

 ペニスの先っぽからティアの子宮の中に存分に精液が吐き出された。それはまさに射精という言葉に相応しく、水道の栓を開けるように、ホースから水が出るようにビュルビュルと液体が吐き出た。

 

「……ぁ、……ぃや、ホントに、中で、でてる……」

 

「……ふぅ。んーっふぅ。はぁ。すっげぇ出た。ティアの中に全部出た」

 

 俺はいまだ射精を続けるモノを、更にぐいぐいとティアの一番奥にねじ込むように腰を使った。最後まで手加減せずティアを辱める。

 

「ふぅ。はぁーっ、で、た」

 

 俺はやっと精液を出しきったペニスをゆっくりとティアの膣から抜き出した。膣から溢れ出した精液が膣口とその外側を白く汚す。……ベッドのシーツが派手に濡れた。こりゃ宿屋の主人には確実に気づかれるな。

 

 そうして、俺とティアの初体験は終わったのであった。

 







後書き
 ストーリー部分は省きたいけど、どうしても説明しなくちゃいけない最低限の文章が必要になっちゃいますね……うむむ。


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第3話 タルタロス

 ティアを犯したその後、俺は重要なことに気がついた。

 

「まだイオンにもジェイドにもアニスにも会ってねぇ!」

 

 エンゲーブに来たってのに彼らに会わなかったら片手落ちじゃんかよ。俺はティアとの情事の片付けもそこそこに、エンゲーブ代表のローズ夫人のもとを訪れた。

 

「すいませーん」

 

 人が集まっているな。どうやらちょうど導師イオンが食料盗難事件の犯人を探り当てたあたりに遭遇できたらしい。緑色を基調とした法衣の男の子。導師、世界を牛耳る宗教組織ローレライ教団の最高責任者だ。それに青色のマルクト軍服を着た男性。ジェイド・カーティスだ。

 

(よかった~。ここでこいつらに会わなかったらどうしようかと思ったぜ)

 

 エロに精を出しすぎて死ぬなんて笑えない。

 

「……ん? なんだいあんたは?」

 

 群集の一人である男がそう言ってくる。えーと、ここで言わなきゃならないことは……と。

 

「……あ、ああ。俺はルークってんだ。連れの女と二人連れで旅をしているんだよ。タタル渓谷の方から辻馬車で来たんだが、盗賊がローテルロー橋を爆破しちまってな。一大事だと思ったから村の代表の人に報告しておこうかと思ってよ」

 

「ああ、それなら大丈夫ですよ。盗賊、漆黒の翼を追い詰めていたのは私の軍ですから。ローテルロー橋が破壊されたことは既に伝えてありました」

 

 ジェイドがそう言ってくる。

 

「そ、そうか。じゃあ俺はもう用ないから宿屋に戻らせてもらうよ。んじゃな」

 

 俺はできるだけ挙動不審に見えるように振る舞うと、宿屋に戻った。これでよし。擬似超振動の発生は陸上装甲艦タルタロスの計器でも観測していただろうから、タタル渓谷から来たと言えば怪しまれたはずだ。後は、明日の朝にでもイオンが北にあるチーグルの森へ向かうはずだから、それを止めないとな。

 

 

     §

 

 

 翌日になった。あの後ティアには新たな命令をかけておいた。

 

 俺にやられたエッチなこと、また俺の持つ催眠能力は誰にも話すな!

 

 俺との性行為に関する思考・感情で、人前で俺に対して不審な行動をとるな!

 

 とな。一番いいのは昨日の記憶を消してしまうことなのだが、そんなもったいないことできるか! あんな素晴らしい体験をティアから忘れさせるなんて冗談じゃない。彼女には俺に犯された記憶を保持したまま一緒に旅を続けてもらおう。ふふふ、斬新な責めだろ? あと、ただ単に他人に話せなくなるだけじゃ、第三者がいるところで俺を睨みつけたり、俺のことを信用するなとか言ったりできてしまうので、そういった行動を取れないようにした。人のいる前では俺に対しては普通の態度しかとれないのだ。これでティアは俺をレイプ魔だと言いたいのに言えない苦しみに煩悶することだろう。ひひひ。

 

 さて、それじゃイオンを止めに行きますかね。ティアには村から出て行くのを見かけたとでも嘘の情報を伝えればいいか。俺はまだ股の間が痛んでひょこひょこしているティアに話し掛けた。

 

 

 

 や、やっと見つけた。本当に見かけたの? というティアの視線が痛くなるくらいの距離を移動してイオンに追いついた。イオンは食料盗難事件の犯人である魔物(イオンは聖獣とか言ってたが、あんなやつら魔物で充分だ)を求めて北の森へ行こうとしていた。まったくアホかっつーの。魔物や盗賊が横行しているこの世界で自衛の手段も持たない奴が一人で行動するなっつーの。厳密に言えば自衛の手段は持っているのだがそれを使うと体力のないこいつはぶっ倒れるからな。

 俺とイオンの部下にあたる神託の盾(オラクル)騎士団の団員である軍人のティアは、イオンを説得した。その結果、何とかエンゲーブに戻ることを承諾させた。村に戻る途中にイオンの護衛役である導師守護役(フォンマスターガーディアン)のアニスと、マルクト軍大佐のジェイドと合流した。

 

「ありがと~ございますぅ~」

 

 十三歳の子供軍人であるアニスはうざったい口調で、三十五歳のおっさん軍人であるジェイドは慇懃無礼にお礼を言ってきた。アニスは十三歳らしく矮躯にピンク色の軍服だ。黒髪を短いポニーテールにしている。肌はわりかし浅黒い。ったくそれにしても、護衛役なら一時も離れずに護衛してろっつーの! ジェイドも、お前皇帝の命令を受けて仲立ちを願い出たんだから、導師であるイオンを一人で行動さすなっつーの。ちゃんとマルクトの兵士をつけておけよ。

 

 村に戻った俺達は村の入り口で別れた。……うーん。まいったな、このままじゃ原作のようにタルタロスに連行されないぞ。どうしよう。そうやって悩んでいると、昼食の前にジェイドが部下の兵士を数人連れて俺達のところに来た。

 

「お二人はタタル渓谷から来たと言っていましたね? であれば少しだけ事情をお聞きしたいのですが」

 

 そうして宿屋の一室で尋問が始まった。その結果、俺達は無事(?)陸上装甲艦タルタロスに連行された。

 

 

     §

 

 

第七音素(セブンスフォニム)の反応はキムラスカ王国バチカル方面からマルクト帝国タタル渓谷付近に収束しました。で、あれば? お二人は不正に国境を超え入国してきたことになりますね」

 

 ただいまタルタロスの船室である。俺とティアは大きめのソファーに二人して腰掛けている。第七音素の反応というのは俺とティアの間で起きた擬似超振動のアレだ。

 

 そんで尋問されている内容だが、そりゃあ俺は旅券を持ってないから不正入国と言われればそうなんだろうけどさ。でもそれって睡眠ガスとかで眠らされた人間が眠っているうちに運ばれて、国境を超えさせられた場合でも不正入国の罪で裁くって言っているようなもんだぞ。

 なので俺は説明した。俺と暗殺者ティアの間に起きたことを。

 

「ティア……何故そのようなことを」

 

 ティアの上司にあたるイオンが困ったことになったというようにティアを見る。実際ティアのやったことはバチカルとダアトの間で国際問題になりそうなくらいやばいことだからな。そう言うのも当然か。

 

「……ってな訳で俺は確かに旅券を持っていないけど、完全に被害者なんだよ。そこのとこを斟酌してくれるとありがたいね」

 

「……まあ、いいでしょう」

 

 それで不正入国の話は終わり、次は宗教組織ローレライ教団の長、イオンとマルクト帝国の大佐であるジェイドが一緒にいる件についてこちらが問いただした。その結果、マルクト帝国からキムラスカとの和平の使者として派遣されたジェイド。イオンは両国の和平を仲介する役目で同行していることを聞きだした。そして和平について俺も協力することになったのである。今のキムラスカとマルクトは十六年前のホド戦争、その当時に近いくらいの緊張状態にある。それを憂慮したマルクトの皇帝が勅命を出してジェイドを使者として送り出したって訳だ。俺はキムラスカ、首都バチカルまでこの身を保護して送り届けてくれるなら、と言う条件で協力を約束する。

 

「バチカルに送り届けてくれるならなんでもいいや。バチカルについた後に国王や父上達に口利きすればいいんだよな?」

 

「……軽薄ね」

 

 ティア、うるせーぞ!

 

 

     §

 

 

 さて、和平への協力を承諾したところで戦闘である。またまた超展開だが、ダアト自治区から無理やり連れ出された(ジェイドの野郎が暴動まで起こして連れ出したらしい。アホか)イオンを取り戻そうと、ローレライ教団の軍事組織であるオラクルがタルタロスに襲撃をかけてきたのだ。魔物使いアリエッタがいるので多数の魔物と兵士が一緒になって襲撃してきた。そんで今目の前にいるのが……。

 

「オラクル六神将黒獅子のラルゴ、貴方の名前はよく知っています」

 

 この黒獅子のラルゴって訳だ。すげーガタイ。ジェイドラルゴと対峙する。ラルゴはできればここで殺しておきたいなぁ。よし。

 

「こーのやろう!」

 

「あ、ルーク待って、迂闊に前にでたら!」

 

 ティアが止めてくるのも何のその、俺はいかにも「状況がわかっていない馬鹿な貴族の坊や」らしく突撃してみせた。ガキーンと音を立てて俺の剣とラルゴの鎌が鍔迫り合いになる。よし、これでいい!

 

 このまま鍔迫り合いを続けろ!

 

 俺はラルゴと目を合わせて絶対催眠をかけた。

 

「ジェイド!」

 

 俺がジェイドに合図を送ると、その前から詠唱してましたとばかりに、すぐにジェイドの譜術が炸裂した。ラルゴはバックステップしたりしてかわそうと思ったようだが、何故か体が動かずまともに譜術を食らった。術を食らって体勢を崩した瞬間を見逃さず、俺は剣を振るった。

 

 ザシュッ!

 

 俺の剣はラルゴの胸板を切り裂いた。いやまだまだだ。原作はここでとどめを刺さなかったからラルゴは生き長らえたのだ。俺はとどめとばかりにラルゴの首に突きを放った。……ラルゴは鮮血を噴き出しながら倒れた。よっしゃ、ラルゴは死んだ! 

 

「……ふむ? 何だか噂のわりに手応えがない相手でしたが……まあいいでしょう」

 

 余裕だな。こっちは初めての人殺しで気分最悪だってのに。自分操作自分操作。吐き気を消して、精神的ショックも消して、精神を平静に戻して……と。いやぁ便利だなぁこの能力。

 

「ブリッジを取り返しましょう。ティア、ルーク、手伝って下さい」

 

「わかりました」

 

「わかった。それにしてもイオンは無事かな。さっきアニスが向かったけど」

 

 向かった、という表現が正しく、あのクソ護衛役はイオンの傍から離れていやがったのだ。あいつホント仕事しないよな。まあ実はイオンを裏切っているスパイなので当然なのかも知れないが。

 

「……彼らの狙いはイオン様です。ですが取り返しに来たのですから危害は加えられないはずです。とりあえず、敵に占拠された艦橋(ブリッジ)を奪還して艦のコントロールを取り戻しましょう」

 

 ……まあ俺もそこまでイオンを心配している訳じゃない。ジェイドの言う通り危害は加えられないだろう。イオンが大事なのは、世界各地のセフィロト(星のツボ。大地のフォンスロットの中でも特に強力な十箇所のこと)を守るダアト式封咒(ダアト式譜術という特殊な術でしか開錠できない扉)を解く為に必要だからだ。俺個人としては原作のルークのように友情とかを感じてる訳じゃない。

 

(ま、どーでもいいか。俺はエロいことさえできりゃそれでOKだし)

 

 

     §

 

 

 ブリッジへの道は簡単に移動できた。原作と違ってジェイドが封印術(アンチフォンンスロット)を食らってないからな。ゲームの完全状態ジェイドはレベル45というラスボスとも渡り合える強さだ。そのジェイドが本来の実力のままでいるのだから敵の兵士や魔物なんて目じゃない。

 

 そして今は、我が屋敷にも侵入する際に使用したティアのナイトメア(食らった奴らは無条件で眠る)で見張りの兵士を眠らせたところだ。

 

 この後だな。原作でアッシュが初登場した時だ。俺は自分の魂に刻まれた原作の知識を、自分操作能力を使って思い出しつつ、アッシュの襲撃に備えた。つってもまあ、原作通りにするだけだ。あのクソ野郎は憎いが、あいつは後で地獄を見てもらう。ここで捕まえたとしても、俺が想定する地獄に突き落とすにはバチカルに行かなきゃならない。人を一人拘束したまま移動するというのはそう簡単にはいかない。様々な制約がかかる。どうせなら自分の足でバチカルに来てもらうか、何十人と言う自分が動かせる兵士で拘束するかのどっちかでなきゃ。だからここでは倒さない。

 

 ブリッジに入ったジェイドとティアを尻目に、見張り役を割り振られた俺は、ティアの術を食らって倒れている兵士を蹴るという原作通りの謎行動(?)をした。起きあがった兵士を戦闘の果てに倒した……殺した俺はそのままぼーっと立ち尽くした。

 

「な、何が起きたの!?」

 

 ティアとジェイドが戦闘音を聞いてブリッジから出てきた。

 

「この出来損ないが!」

 

 第一声がそれかよ。このクソオリジナル野郎! 俺は一段高い場所から放たれたアッシュの譜術を食らった。まともに食らうフリをして、急所に当たる直前少しだけ体をずらして攻撃を受け、倒れこむ演技をする。ティアは……まともに食らった。攻撃の直前に掛け声されているのに。ホントにダメダメな女だなぁ。ジェイドはさすがと言うべきか、さっとかわした。俺は倒れて気絶しているフリをしながら奴らの会話を聞いた。

 

「そいつらを殺せ」

 

「アッシュ! 閣下の命令に背くつもりか、それとも我を通すつもりか!?」

 

 出たな、魔弾のリグレット。お前も後でヒィヒィ言わせてやんよ。

 

 

     §

 

 

 俺達は武器を取り上げられ(ジェイドは俺とティアを人質に取られて無力化された)、艦の牢屋に閉じ込められた。

 

「っと。悪かったなジェイド。足を引っ張っちまって」

 

「気がついていたのですか」

 

「食らう直前急所を避けたからな。気絶したフリしといた」

 

「………………」

 

 それなら人質に取られんなよ、という目で見られる。だ~が知ったこっちゃないね~。それより脱出だ。一人気絶しているティアを起こし、ジェイドが隠し持っていた(ボディチェックくらいちゃんとしろよオラクル!)爆薬で鉄格子を破壊した。次にジェイドだけが知る秘密コードで艦内の機構を全てシャットダウンし、俺達は脱出した。イオンを連れて外に出ていたリグレットと鉢合わせたが、

 

「ガイ様華麗に参上!」

 

 うちの使用人のガイが助けに入って、リグレットと艦の中から出てきた妖獣のアリエッタは艦内に閉じ込めた。ガイはマルクトに飛ばされた俺を捜索しに来てくれたのだ。

 

 しかしタルタロスか……あのさぁ。艦を航行させる最小人数すら揃っていないから放棄したんだろうけど、後々のことを考えればここでタルタロスと別れるのはどう考えても悪手だぞ、アホのジェイドさんよ。

 

 そして、俺達は近場にある町、セントビナーに行くことになったのである。

 

 






後書き
 斬新な責め(どこかで見た光景)。

 え? ラルゴは原作以上に悪い状況での死亡に当たるんじゃないかって? 原作通りでしょ? それに原作では結局最後に死んでいるんだし、「原作より悪い死亡」には該当しないっしょ。


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☆第4話 ティア2

 タルタロスから離れた俺達は近場の町であるセントビナーに立ち寄った。徒歩で、かつ体調の悪いイオンを休ませる為に一日消費したが。町の入り口ではオラクルが検問を張っていたので入るのに苦労した。原作と違いラルゴを殺された六神将はだいぶ警戒していたようだが、少しして検問を解除し町から立ち去った。俺達は万が一離れた時に決めていた合流地点、そこへ向かったというアニスを追おうとしたが、またまたイオンが休ませて欲しいと言うのでセントビナーで準備をしがてら一泊することにした。

 

 さて、お楽しみタイムがやってきたぞ、と。とった部屋は三部屋、俺とガイ、ジェイドとイオン、そして女性のティアという割り振りだ。だが俺はガイに絶対催眠をかけて眠らせると、ティアの部屋へ向かった。……一応ジェイドとイオンも眠らせておくか。声が聞こえたら厄介だしな。

 

「ルーク!?」

 

「よう、ティア。またお楽しみの時間だぜ。大丈夫、他の三人は眠らせてきたから」

 

「……ま、まさか!」

 

「そう、そのまさかだ。またやらせてもらうぜ」

 

 今日の課題は、ティアをイカせることだ。なるべく気持ち良くなるようにするつもりだ。

 

「いやっ、いやぁ」

 

 いつまでも嫌がられているのは面白くない。ティアの方から求めるとかそこまでは無理だろうけれど、レイプされても仕方がない、くらいには意識を変えたい。え? 催眠があるじゃないかって? 過程をすっとばして結果だけ得たって面白くもなんともないだろう。やはり自分の手で仕込まなくては。

 

 とりあえず前と同じに体の自由と大声を奪った。感度の方は前やった時から解除していないからそのままだ。……ふむ、前と同じ格好、正上位では芸がない。俺はティアの体をうつぶせにさせた。

 

「え?」

 

 多分性に関する知識がまるでないのだろう。後背位、バックスタイルというその体勢にしたら不思議そうな表情をした。これでは「できない」のではないか? とでも思っているのだろう。この体勢でも充分できるんだよ。

 

「あ……」

 

 ゆっくりと抱き寄せる。意外と華奢な体だ。腕の中にすっぽりおさまった。思わずぎゅっと抱きしめた。

 

「ン……ッ、あ……、はぁ……」

 

 吐息が漏れる。既に何度も交わしたキス。それでも女とするこの感触は胸が躍る。髪を撫で、彼女の灰褐色の髪に指を通す。何かに耐えるように震えている、頭。その唇をぺろりと舐めた。ゆっくりと湿らせていく。

 

「ンンッ……ふぅっ、あ……はぁ……」

 

 漏れてくる息に、ほのかなぬくもりを感じる。舌先をじわじわと進めていく。口内へ達する。甘い肉を撫でていく。

 

「あふっ……や……あ」

 

 拒むような声色。だがそこまで強いものではない。

 

(なら)

 

 一気に押し進めた。衝動のままに唇を舐め上げ舌を絡めさせる。その最中に目があったのでついでに俺に対する嫌悪感を減衰させておく。

 

「ン……ッ、あ……ふ……ぅん……はぁ……」

 

 柔らかな突起を感じた。それに自分の舌を差し伸ばす。温かく潤ったものに触れた。舌先を躍らせるように舐める。

 

「ん、くっ……」

 

 戸惑う気配を感じる。……首から上は自由に動かせるのだ。舌を引っ込めることもできるはずだが……?

 

(攻めていいのか? ……ええい、いっちまえ!)

 

 判断に迷う。だが攻めることにした。互いの唾液を絡み合わせ。口の中に染み込んでいく味と匂い。甘い。実際にはそうではないのだろうが、体を抱きしめたこのシチュエーションではそう感じる。

 

「ンッ、はぁっ、くぅ……う、ふぅうん……」

 

 ティアの息が乱れる。俺はここぞとばかりに攻めたてた。

 

「ちゅ……ん、ちゅっ……んふっ……はぁ」

 

「んふぅ……はう、ふあ、ああぁ……」

 

 静まりかえった宿屋の一室に湿った音がほんの少しだけ響く。緩みきった口内に満ちる甘い香りとあいまって、俺の興奮を高めていく。やがてティアが息を切らせた。

 

「は……はぁ、はぁーっ」

 

「悪い。苦しかったか」

 

「……え? え、ええ」

 

 突然の言葉に戸惑う表情のティア。

 

「安心しろよ。今日はあまり痛くしないつもりだからよ」

 

 女性にしてみれば、痛くなかろうがなんだろうが安心なんてできないだろうけどそう言っておく。

 

「……あ……」

 

 それでも彼女は少しだけ安心したような顔をのぞかせた。

 

「ティア…………」

 

 優しげな声色で言葉を吐きながら、しなだれかかる。しっとりと汗ばんだうなじと髪。甘酸っぱい匂いが立ち上り、鼻腔を震わせる。脳を満たす甘い匂いにひたる。そのまま俺の手は彼女の腕を伝って肩の方へと移動する。不安げに見上げてくるひるんだ視線。恐らく、何もわからないというより、この先の行為を予測できるための不安。

 

「……怖いか?」

 

「……!? …………え、ええ。こわい、わ。だって、こんなこと、私……」

 

「初めの方は誰でもそうだ。大抵、そんなもんさ」

 

 自分で言って笑ってしまう。俺だってそんなに経験がある訳ではないのに。

 

「……ほん、と……?」

 

「……ああ」

 

 言葉をかけながら、これってレイプだよな? と自分自身で確認する。いやだって、なんだかティアの様子がやけに従順だからさ。もっと泣き喚いて、必死で抵抗するもんだとばかり思っていたのに。……処女を奪ったのが効いたのかな? 抵抗する気も失せたのか? 疑問に思いつつも、体を動かす。

 

「……あ、ん……」

 

 軽く触れるだけのキス。初々しい困惑が伝わってくる。手はその場所を通り過ぎて腹部へ伸ばす。さわさわと、触る。彼女のぬくもりが感じられる。そのまま手を上に動かした。

 

「緊張、するなよ」

 

 命令。それだけで、彼女の体からわずかに力が抜ける。その時、俺の手は彼女の胸へと伸びていた。

 

「あ……っ、あ、あ・あ・あ……」

 

 顔がビクンと上がる。柔らかで豊満な肉の弾力。まずはその感触を味わう。わずかに力をこめると、やんわりと押し返してくる。見事な張り。じわじわと、十本の指をうごめかせていく。

 

「ンッ……ふぅっ、う……う、ううン……」

 

 荒ぶる吐息。触る、から徐々に、揉む、へと変えていく。

 

「んあ……っ、は、うっ……くぅ……ン……ッ!」

 

 こらえるような声の中に、わずかばかりの官能の兆しが見えてきたか?

 

「痛くないか?」

 

 聞く。既に乱暴しようとする意思はなくなっていた。

 

「ぅ……ん、だ、大丈夫……」

 

「ならもう少し強くするぞ。痛かったら言えよ」

 

 宣言して揉みあげる。繰り返し動かし、乳房全体を押し上げる。輪を描くように撫でた変化をつける。

 

「あ! ンッ、くぅぅ、うぅぅ~~っ……」

 

 眉をひそめて、こみ上げてきているだろう感覚に耐えている。

 

「ティア……」

 

 これ以上ないほど甘い声で名前を呼ぶ。

 

「はぁ、くぅうっ、はああっ、んっ、ンンッ! だ、だめ、ダメぇ」

 

 それがきっかけになったのか、ティアの感じがいっそう激しくなる

 

「はぁっ、はぁっ……うああっ、んぁっはぁっ、やぁっ……そっ! そん、なの……やぁ……ああン!!」

 

 もはや疑いようのないほど、ティアは感じていた。まわりをはばからずに嬌声をあげはじめる。快感より、胸を愛撫されるという体験そのものに刺激されているのだろうか?

 

「はぁ、はぁぁ……あっ、ンンッ、はぁ、ふぁぁっ……」

 

 苦しそうな声を上げるほど、息が切れてきたようだ。いったん手を休める。

 

「どうだ? 痛かったり苦しかったりしないか?」

 

 レイプする人間の思考なら「感じるのか? んん?」とか聞いてしまいそうだがそれはしない。感じているかなんて聞いて素直に答える訳がないのだ。それよりは、苦痛などを感じていないか聞いた方がいい。「いいえ」と答えるだろうから。そしてそれにより自分が感じていることを自覚するのだ。

 

「……あ、はぁ、はぁ、……い、痛く、はないわ……でも……」

 

 ほらな。そんなことを考えつつ、手は既に別の場所へと移っていた。腰をなぞる。

 

「あ、ぅ」

 

 わずかに頭を動かすが、拒絶の言葉は出ない。滑り降りた手は丸みを帯びた下腹部へと伸びる。太もも、そして尻。

 

「あふっ……ウン……ああ……」

 

 それにしても感じすぎだ。やはり感度1.5倍が効いているのだろう。尻をわきわきと揉む。柔らかい。しかしたるんではない触感。軍服の内側に着ているレオタードの手触りも心地良い。

 

「んふぅっ! ふぁっ」

 

「嫌か?」

 

「わ……わからない……の。……ぁ」

 

 甘えるような声を出すなぁ。むらむらしてくる。我慢できなくなって彼女の手を俺の下腹部へと導く。

 

「あっ……」

 

 俺が下した命令は「動かすな」だ。けして体の感触までは失われていない。彼女は俺のその部分を感じた。

 

「ティアが可愛い声を聞かせてくれたからな……もうガチガチだよ」

 

「~~~っ……」

 

 こっちの準備は万端だが、彼女の方は違うだろう。そろそろ、確かめてみるか。

 

「や……っ!?」

 

 俺は体をベッドの後ろにずらすと、両肩がティアの腰から尻の辺りにくるよう位置を調節した。両腕で彼女の太ももを後ろから抱える。

 

「ちゃんと、準備しないと……な」

 

 足の付け根に触れる。太ももにも指を這わせる。きめ細やかな感触が気持ちいい。

 

「ぁ、ゃ」

 

 小声が漏れる。これだけでも少なからず感じたらしい。服の裾を捲り上げる。

 

「やっ……ダメ……ッ!!」

 

 ここにきて初めての拒絶の声。だが関係ない。俺は剥き出しになったレオタードのその部分を凝視した。湿っている。赤い布に、ほんのりとにじんだものを確認する。

 

「ぅ、ぅうう~~!」

 

 耳たぶまで赤くなるほど赤面している。

 

「感じてくれているんだな。嬉しいぜ」

 

 優しげにささやく。指を布地に這わせる。しっとりとした感触。

 

「ンッ! は……ああ……」

 

 既に触られたことがあるとはいえ、慣れたりはしていないのだろう。ゆっくりと表面をなぞる。指がわずかな潤いに触れた。

 

「あっ……」

 

 声が漏れた。指の腹で、その部分を押す。

 

「ぅぅ……んっ」

 

 声にならない喘ぎが漏れる。じっくりと、ゆっくりと。湿り気を押し広げるように。指が熱を感じる。それが摩擦したことによるものでないのは、徐々に増していくぬめりが証明してくれていた。

 

「ひぅっ……あ、ああっ、あっ、くぅ~っ……」

 

 途切れ途切れに響く甘い声。指先がじっとりと粘ついてきた。手を離すと、つぅっと糸を引く。直に触れたくなった。

 

「はぁ、はぁっ……はぁーっ……あっ!?」

 

 俺はレオタードと下着をずらした。処理していない草むらが覗く。そして鮮やかなピンク色の部分……。

 

「あぁ……ぅぅ……」

 

 見られて涙目になっている。ティアってこんな涙もろかったっけ? それとも性体験が強烈すぎるのか?

 

「ティアのここ……可愛いな」

 

 言葉でも責める。

 

「!? な、なにを言うのよ!」

 

 強く反発された。だがそこまで嫌がられている感じではない……ような気がする。そっと、指を伸ばす。初めての時とはうってかわって慎重に。

 

「あっ、あっ、ああ」

 

 温かくて潤った柔肉。伸ばした指先が、生ぬるい粘りに包まれた。

 

「……ちゅ」

 

「ええっ!?」

 

 この前もやったんだからそう驚くな。

 

「や……いやぁっ、ダメえッ……」

 

 指で触られるのは良くて口ではダメなのだろうか? よくわからん基準だ。顔を近づけたことで感じる鼻を刺す雌の匂い。舌先から広がるそこの味。

 

「ちゅ……じゅ……」

 

 舌をむさぼるように泳がせる。

 

「ひっ! やっ、やぁっ! やぁぁ……ンン~~」

 

 涙ぐむほどの声。それを遠くに聞きながらひたすら味わう。甘く、酸っぱい匂いが口中に溢れて性欲を煽る。

 

「はぐっ、あ、あっあっダメ……ダメなのに……いっ!」

 

 音を立てて俺は彼女の雫をすすった。肉襞をかきわけて、より濃い味を求める。自分の唾と彼女の蜜が混じったものをすする。

 

「あ……うう……ンン……」

 

 突起に舌先で触れる。

 

「あっあ、あ、あああっ!?」

 

 戸惑ったような声。どうやらここがいいらしい。軽く突くようにして、皮に包まれた小ぶりな蕾を弄ぶ。その都度ピクピク震えるティアの頭。切迫した声も漏らす。

 

「ひっ、あっ、ああっ、っやぁはぁぁ……あっ、ひぅっ……あっうああっ、あああっ!!」

 

 泣き出しそうな声をあげ、必死に何かを耐えている。もう少しだ。もう少しで突破できる感触がする。

 

「……んちゅうっ」

 

 クリトリスに吸い付いた。

 

「きゃっ……んやぁぁっぁぁっ!!」

 

 一際高い声が漏れて、ガックリと頭から力が失われる。

 

「はぁ、はぁっ……あああ……うぅん……はぁぁ……」

 

 むせ返るような雌臭を感じつつ、俺はティアのそこに優しく口づけた。よし、イカせたぞ。ティアをイカせた! 俺は自分の性技に自信を持った。そして、先ほどから痛いほど自己主張している自分のモノを開放してやった。くてんとベッドに顔を伏しているティアはこちらに気づいていない。俺はたぎり立つモノをティアの秘裂にあてがった。

 

「……っ! え、……やぁああ!!」

 

「ようやく気づいたか、ティア、入れるぞ」

 

 俺はティアに心の準備をさせる間もなく、ぐっと挿し入れた。

 

「はっ……あ、ああっ……」

 

 濡れているのですんなりと吸い込まれる先端部分……。湿潤な柔肉に包まれモノが疼く。

 

「あっ……つっ……やめ、やめて。るーく」

 

「やめない。自分はイッたくせにずるいぞ。俺もイカせてくれ。ティアのマンコでチンポしごかせてくれ」

 

 少しだけ抵抗を感じる。さほど強くないそれを突きぬけるように押し進む。……初体験から二日、膜の裂傷はもう塞がっていると思うが……また傷ついちまうかな。だがイクほど濡れている相手だ。一息に押しこむ!

 

「うあ、あ、あああっ!!」

 

 未熟な肉孔を押し開き、掘削していく俺のモノ。

 

「まだ、痛い、か?」

 

「ちょ、……ちょっと……だけ……っ」

 

 素直に答えるなー。その瞳を覗き込んでまた時間限定で痛みをやわらげてやる。ごまかすように髪を撫でた。

 

「はぁ、……ふぅっ……う、ふぅぅ……」

 

「入っているのが……繋がっているのがわかるか?」

 

 痛みから気をそらすように言葉で責める。

 

「は、うぅぅ……っ、そん、なこと……」

 

「……このままでも、充分気持ち良いけど、動いた方がもっと気持ち良くなるんだ。悪いけどちょっと動くぞ」

 

「は、ぁ……」

 

 激しく腰を振りたいのをこらえながら、じりじりとモノ抜き差ししていく。

 

「く……ふっ、う、あ……あぅ……」

 

 生暖かい肉のトンネルを往復するたび、俺のモノは悶える。今にも暴れ出しそうだ。

 

「あ……はぁ……あ……あっ……」

 

 ティアの上半身はベッドと平行になり、尻だけが高く突き出されたような体勢になっている。そこに俺の腰をパンパンと打ちつける。

 

「あ、はっ……ん、んぁっ、あっ、あぁっっ!」

 

 ティアはもう明らかに感じていた。

 

「んぁっ、はっ……く、くぅっ……んっ……あ。あ、んぅ……ん、……ん、んぅ……」

 

 愛蜜でぬれた性器に俺の性器を出し入れする。

 

「んっ、んぁっ! あぁっ、あ、ひぃ、くぅ。ひゃっ……は、うぅ……はっ……はぁあああっ……」

 

「ティアの中……すげぇ、気持ちいい……」

 

「は、はっ……ひ、ぅあ、ん……ん、あぁっ、は……」

 

 既に俺の声は聞こえていないようだ。激しく律動するモノは膣内に埋没し、脳がとろけてしまうような快感が俺を襲う。

 

 じゅぷっ……じゅぷっ……じゅぷ、じゅぷぷっ……。

 

「ふぅっ! い、んいっ! ……ぎっ! やっ、やあぁっ!」

 

 いやらしい音を立ててティアの秘穴が俺の肉棒を飲み込んでいる。あの高慢でキリッとしたティアを俺がよがらせている。そう思うと頭が加熱されたかのように熱くなった。

 

「あっ、あ、あ、ああぁ、あっ、んはぁ、はやっ、や、うぁっ!」

 

 たまらない。無理やり犯しているのにヌレヌレになって感じさせている。

 

「はっ、は、はかっ、ん、んぃっ、い、んひ、ひ、んくぅっ!」

 

 ティアの肉襞の感触を味わいながら、大きなストロークを繰り返す。

 

「やぁっ! はぁ、はっ、はぎっ! い、いやぁっ、あ、ああっ!」

 

「どうだ! ティア! 初めての時と俺のモノの感触が上下逆で感じるだろう! どうだっ、んっ俺のチンポはっ!」

 

 聞きながら激しく尻肉に腰を打ち付けるたびに、ティアの体は大きく仰け反った。

 

「あっやぁっ……ひぁっ、や、いぃっ……んくっ、ひぁ、ひああああ!!」

 

 激しい挿入に陰唇がめくれあがり、挿入しながらでも膣内のピンク色を見ることができた。それを見て興奮した俺は、やわらかいが指で押せば跳ね返るほどの弾力を持ったティアの尻肉をぎゅっとつかむ。そして、更に腰の動きを早めていく。

 

「やぁっ、あ、んっ……い、んひぃ、ひっ……は、あ、ふ、んぁっ、あ」

 

 亀頭が子宮口にあたるたびに、ティアの膣からは蜜が溢れ出し、接合部に泡といやらしい挿入音をたてていた。

 

「あ、ひゃ、は……ひぃっ! は、んっ、あ、あ……ぅは――くぅっ、ん……んっ、あっ、んあ、ひぁ、ひぅっ、ぁう、んあああぁっ!」」

 

 激しい声を上げつづけるティアの膣肉は俺のペニスに絡み付いてきて更なる刺激を俺に与えつづける。

 

「ひゃぁ、やっ、あ、あ、んぁっ、やっ、ら、らぁっ……い、いやぁっ!」

 

 よがり続けるティアを見ながら、俺は腰を振りつづけていた。動きに応じて激しく高まる喘ぎ声に腰の動きにも力が入る。

 

「ひゃっ、やっ、ら、らぁっ、ひ、ひぎっ、いいっ、や、い……いきぃっ!」

 

 ティアはもはや意味をなさない言葉を吐きながら、いやいやをするように首を振る。その力ない動作とぴくぴくとした痙攣とは裏腹に、膣の締め付けはどんどん強くなってくる。熱いマグマのようなものが、足元から下半身に迫ってくる。同時に意識も朦朧とし、頭の中も真っ白になってくる。俺は自分操作をすれば思い通りに自分の体をコントロールできると知りながら、あえてそれをせず快感に身を任せた。俺はティアを押しつぶすように彼女の体に体重をかける。そして、ヴァギナに向かってペニスを激しく挿入し続けた。

 

「はきゃっ! ひゃっ、やぁ、あ、ひぎ! ん、はぁぁっ、わた、し、もぉ! ほん、ぉに……にぃっ」

 

 激しく声を上げ、俺の動きに応えるティアの体。限界だ。このまま中に出す!

 

「っ……だすぞっ、ティアッ。ティアの中にっ! いっぱいっ」

 

 ドクッ、ドピュッ――ドピュッ!

 

「ひゅぃい! あぅいっ!」

 

 子宮口に触れたペニスの先っぽから、子宮の中に向けて俺は精液を発射する。

 

 ドピュッ、ドピュピュッ!

 

「ひゃっ、あ、あふいっ! きっ、ひゃ!」

 

 どろりと溢れ出した精液がベッドのシーツを汚していく。

 

「ティア……ティア、ティアっ!」

 

 射精しながらも腰の動きは衰えない。俺はそのまま腰を振り、ティアの膣を責めつづけた。

 

「あ……あ、か……はっ、は……。ひゃっ……わ、ひゃっ……も、もふっ……わ、ら……ひっ……こ、われ……ひゃうぅ……」

 

「ティア……なかに、出したぞ……俺の精液……全部中に出したからな……」

 

 感じすぎて気をやっているティアに俺は中出ししたことを伝えてやった。俺も限界だったので、ティアの体を抱きしめながら倒れこんだ。

 

 

     §

 

 

 ……………………。十数分が過ぎただろうか、充分な時間が経ったと思った頃、俺は寝転んだままティアに残酷な事実を伝えてやった。

 

「……はぁ、……はぁ……はぁ」

 

「……ティア、バチカルに戻るまでの間。いや戻ってからも、お前は俺の女にして、ヤり続けるからな」

 

「…………!? …………そ、んな………………」

 

 こんな極上の女を手放すなんてもったいない。どうやっても俺のモノにしてやるからな。俺はそう固く決意した。





後書き
 ううむ。簡単に落ちすぎかとも思いますが、中編なのでぱっぱといかないとエロ話がかさんでしまう。これでいいのかどうか……。


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第5話 カイツール ~ コーラル城

 セントビナーでご休憩を済ませた俺達は、南の国境の町カイツールへ向かっていた。もちろん徒歩移動でだ。馬鹿みたいに日数がかかりやがる。クソ、それもこれもジェイドのせいだ。この野郎は和平が密命だからといって、普段の半数の人数でタルタロスを航行させるという愚考に出やがったのだ。アホかっつーの! それによりオラクルの襲撃でタルタロスの兵士は全滅した。人数が二倍だったら殲滅されたのはオラクルの方だったろうに。

 

 タルタロスの位置をオラクルにばらしたのはスパイのアニスだ。あいつもいつかその報いを受けさせてやるぜ。具体的には俺のチンポでな! その後マルクト軍に引き渡して裁きを下してもらおう。俺はそんな陰鬱なことを考えながら道を歩いていた。

 

 

     §

 

 

 さて、本来なら南のカイツールまでは河の上に橋がかかっているのだが、増水した河の水に流されて壊れてしまっている。なのでフーブラス河を歩いて渡らなければならない。これもタルタロスがありゃあなぁ。クソ。ジェイドの野郎! 何だかこの世界に転生してから人を憎んでばかりいるような気がする。ストレス解消であるセックスは当分できないしなー。魔物や盗賊が歩いているこの世界では、夜は見張りを立てるのが普通だ。その見張りを眠らせるとか、自分が見張りの時にセックスするとかはさすがに危険だ。

 

 河を渡っている時気づいたけど、原作ならここでアリエッタに襲撃されるんだっけ? でもまあ、この世界では来ないだろう。原因となるチーグルの森に行ってないし。原作だと森にいるライガ・クィーンという魔物を殺してしまって、それがアリエッタの育ての親だから襲われるのだ(アリエッタは魔物に育てられた特殊な生い立ちだ)。それがないフーブラス河は普通の魔物だけだった。

 

 膝下がずぶ濡れになりながら河を渡り終えると遠くにカイツールの国境が見えた。やれやれまーた徒歩移動かよ。更に気づいたけどこんなに時間かけていいのか? 確かこのバチカルへの和平の後はマルクトの「アクゼリュス」という被災地に救援活動に行くはずだよな。んでこの役立たずの和平の使者はもう数週間前、ひょっとしたら月単位で前の時に、被災地からの救援要請を聞いて出発してるはずだよな? 大丈夫なのかよアクゼリュス。被災地なんだろ? 被災した住人が山ほどいるんだろ? 人口は確か一万人ほど。それなのに徒歩移動って……ホントに大丈夫なのかよ。いや、このルートは原作通りだよな? ってことは「原作通りだから大丈夫」ってより「原作からしてやばかった」ってことなんじゃないか? ……やっぱダメだわこの世界。なんかもう色々とダメダメだよ。

 

 

     §

 

 

 カイツールの国境についた。言い忘れたが、魔物はたいていジェイドの下級譜術で一撃必殺されている。護衛剣士のガイも俺の背後を守ってくれているしな。

 

 さーてこの町でアニスを探すのか……。と。探すまでもなく見つかった。国境の門の前にいるピンク色の軍服を着たちんまい子供……アニスだ。

 

「証明書も旅券も無くしちゃったんですぅ。通してくださ~い♥」

 

 ……はぁ? なにいってだこいつ。それで通してくれる奴(兵士)なんているわけねーだろ!

 

「お通しできません」

 

「……なあイオン、ジェイド。お前らアニスとは国境の『向こう側で』合流しようって決めてたのか?」

 

「いえ……『こちら側で』合流するつもりで話していました」

 

 だよなぁ。なら

 

「なーんでアニス(あいつ)は旅券もないのに一人で国境を超えようとしてるんだ? バカなのか?」

 

「…………」

 

 イオンもこれには苦笑いも出ない様子だ。

 

「ん。! きゃわ~ん♥ アニスの王子様♥」

 

 あ、バカがこっちに気づいた。

 

「……それはそうとして、旅券はどうしますか、私はダアトからキムラスカへ入国したので持っていますが、ルークには旅券がありません」

 

「ここで死ぬ奴に、そんなものは必要ねぇよ!!」

 

 門の上からアッシュが降ってきた。バーカ、他のことは忘れても憎々しいてめーの登場タイミングは覚えてるっつーの!

 俺は素早く背中に吊るした剣を左手で抜くと、アッシュの剣を受け止めた。

 

「…………!!」

 

「!?」

 

「え?」

 

「…………」

 

 仲間のメンバーがみな目を剥く。何故ならオラクル六神将 鮮血のアッシュは、俺と全く同じ顔をしていたからだ。あ、いや一人だけ冷静な奴がいる。ジェイドだ。こいつだけはタルタロスの艦上でアッシュと顔を合わせているからな。

 

「てやぁっ!」

 

 鍔迫り合いになった剣を強引に押すことでアッシュを離した。こんな的確な対応をされるとは思ってもみなかったってか? ナメんな! ここで切り殺してやってもいいが、こいつは生かしておいてもっと後で最低最悪の地獄を見せてやらないとな。今捕まえてもマルクト帝国の軍部で裁きを受けることになっちまう。俺の計画ではキムラスカの牢屋に入れて地獄を見せてやるつもりなのだ、なのでここは見逃す。

 

「引け! アッシュ! どういうことだ。私はお前にこんなことは命じていないぞ」

 

 いいところでヴァンが登場した。奴はアッシュの顔を隠すかのようにアッシュのすぐ前に立ちはだかる。遅えっつーの。もう皆アッシュの顔見たっつーの。もちろん俺もな。

 

 アッシュは地面を蹴って跳ぶと、空飛ぶ魔物に掴まって空の彼方へと消えていった。やっぱアリエッタの魔物は便利だなぁ。

 

「無事だったかルーク。今の対応は見事だったな」

 

 おい、おい! 他に何か言うことあんだろ! 俺はお前の妹のせいで旅券もなしに敵国に放り出されたんだっつーの。その上タルタロスではお前の部下に襲われて、ここでも襲ってきたのはお前の部下のアッシュだろっつーの! まずは謝れよこの髭野郎!

 

「そうっすね。まあこれくらい軽いモンっすよ」

 

 俺は自分の本心を語ることなく無難に対応した。その後、ティアがヴァンに刃を向けたり、ヴァンが六神将と繋がっていないと釈明したりと色々あった。言い忘れていたが、ヴァン・グランツは神託の盾(オラクル)騎士団の主席総長だ。軍のトップだな(本当のトップは文民なので大詠師モースとイオンだけど)。更にローレライ教団の詠士(幹部)でもある。

 

 その話し合いの後にヴァンから旅券を受け取って俺達は国境を超えたのだった。やっとキムラスカに帰ってきたぜ。

 

「ちなみにヴァン師匠(せんせい)、鮮血のアッシュが俺と同じ顔だったんですけど、片方を自分の部下に、片方を剣術の弟子に持つ貴方がどーしてそれを普段一緒にいる時に話題にださなかったんですか? 凄く不思議なんすけど。普通言いますよね? お前にそっくりな人間が私の部下にいるのだ、とか」

 

「……あ、ああ。それはだな……」

 

 下手な言い訳乙!

 

 

     §

 

 

 ヴァンによる言い訳が終わった。奴はファブレ公爵――俺の父親だな――に命じられてマルクトへ飛ばされた俺を探しに来たのだ。ガイと同じく、だが反対方向から。それはそれとして、

 

「いやぁ。しかしヴァン師匠が予備の旅券を持っていて良かったっすねぇ。ジェイドさん。イオンさん。アニスちゃんよ」

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

 なんで和平の使者でバチカルを訪れる予定のジェイドが旅券を持ってねーんだよ! なんでダアト自治区からマルクト帝国に入国してるイオンとアニスが旅券を持ってねーんだよ!

 

「いやぁ。さすがローレライ教団の最高指導者イオンとその護衛役のアニスちゃんですな。まさか旅券も持ってないのにダアト自治区からマルクト帝国に入国してたとは。アレ? それって……不正入国って言うんじゃなかったでしたっけ? 和平の使者のジェイド大佐さん?」

 

「ルーク……すみません」

 

 イオンと、次いでアニスとジェイドも謝ってくる。人を不正入国の疑いで連行しておいて自分達が不正入国してたなんてこいつらはバカなの? 死ぬの?

 

 ヴァンの奴はここからさらに南に行った所にあるカイツール軍港へ先に出立した。先に軍港に着いて船の手配をしているから、俺達はゆっくり来るようにだと。せっかくそう言われたのでカイツールで一泊した。当然その日の夜もティアの体を美味しくいただいた(カット)。俺達は国境を越えてようやくキムラスカ王国に入国、戻ったのだった。

 

 そして、俺達は俺の提案で馬車に乗ってカイツール軍港に移動していた。ヴァンの奴も馬車を使っているのだ。文句は言わせない。金? マルクトからの和平の使者であるジェイドさんが出してくれたに決まってるじゃないですか。もっと早くにこうしとけっつーの!

 

 

     §

 

 

 カイツール軍港についた。しかし様子が変だ。いやに騒がしい。港の方に進むと、軍港の兵士と魔物が倒れていた。停留してある船からも黒煙が上がっている。どうやらアリエッタが魔物を指揮して軍港を襲わせたらしい。これでアリエッタは軍港や船の破壊と、キムラスカの軍人達を殺した重罪犯になったのだ。文民が指示する「軍事行動」なら、戦争や闘争の責任を取るのはその文民だ。しかし軍事行動ではない、軍人が作戦行動中でない時に犯した犯罪は、当人の責任となり裁判で裁かれるのだ。

 

と、ヴァンがアリエッタに剣を突きつけていた。

 

「アリエッタ! 誰の許しを得てこんなことを!」

 

「ごめんなさい総長。アッシュに頼まれて……」

 

 よし! 言質はとった! これでアッシュはマルクト帝国のタルタロス襲撃犯及びキムラスカの王族殺害未遂犯並びに軍港事件の教唆犯になった。これでもう言い逃れはできねーぞあの野郎。くっさいブタ箱にぶち込んでやるからな!

 

「船を整備できる整備士さんはアリエッタが連れていきます。返して欲しければイオン様とルークがコーラル城まで来い……です」

 

 コーラル城ね。はいはい。わかりました行きますよ。お前(の肉体(からだ))を捕まえにね。

 

「てなわけでイオンは留守番ね。ついでに護衛役のアニスと部下のティアも」

 

「え、ルーク。アリエッタは僕にも来るように言っていたのです。行かなければ整備士の方が……」

 

「いや、ルークよ。アリエッタは私が討伐する。お前は……」

 

 ああ、うるさい。

 

「静かに! キムラスカ王族である私の『決定』を伝えます! アリエッタと同じオラクルのヴァンさん、アニス、ティアは温情をかける疑いがあるので軍港に残って下さい。次に、マルクトからの和平の使者であるジェイド大佐も同様です。これはキムラスカ国内で起きたキムラスカの軍港破壊事件及びキムラスカ兵士の殺害事件並びに整備士誘拐事件です。解決は無事なカイツール軍港のキムラスカ兵士が行います。私は責任あるキムラスカ貴族としてこれを率い、コーラル城のアリエッタ討伐及び整備士の救助に向かいます。以上!!」

 

 俺はその場を仕切る発言をするとイオンとジェイドを軍港の休憩所に連れて行った。イオンはそれでもまだ自分が行かなければ整備士が危険だと訴えたが、

 

「どこの世界にテロリストの要求に全面的に従って、世界最大の宗教組織の最高指導者をテロリストの前に連れて行く馬鹿がいるか! お前は万が一かすり傷程度でも負えば国際問題になる立場の人間なんだぞ! 自覚しろって!!」

 

 俺がそう行って封殺した。そして俺はカイツール軍港の総責任者であるアルマンダイン伯爵にキムラスカ兵士を借りること、イオンとジェイドの身を保護するよう指示し、コーラル城に向けて出発した。

 

 

     §

 

 

 そんな訳でコーラル城に着いた訳だが、ここはファブレ公爵、俺の父親の別荘なのだが何故か譜業の機械人形(魔物)がいたりロックされた扉があったりした。六神将とヴァンのクソ野郎共め。人の家の別荘にこんな仕掛けするんじゃねーっつーの! いくらもう使っていなくて放置されているからってなぁ。

 

「なんだぁ? なんでこんなものが俺んちの別荘にあるんだぁ!?」

 

 城の内部を進んだ先で使途不明の音機関を発見した(風を装う。原作知識があるから知っているけど、兵士の手前驚く演技が要求されるのだ)。ジェイドの奴がいたら「これは!?」とか言って驚いたりしたんだろうな。原作と違っていないけど。

 

「おいお前ら。これはダアトの六神将が持ちこんだものだろう。全員でこれを破壊しろ」

 

 俺はキムラスカ兵士達に言って音機関を壊させた。レプリカ(クローン人間)の作成機械なんて破壊してしまった方がいいよな。俺を生み出したものだから、俺の生みの親ってことなるのかな。なんだか感慨深いぜ。

 

 さらに進むとライガ(魔物)に乗った少女、アリエッタを見つけた。追いかける! 逃げるアリエッタを追うと屋上に出た。フレスベルグ(空を飛ぶ魔物)が俺を攫おうと急接近する!!

 

 止まれ!

 

 俺はフレスベルグの目を覗き込むと絶対催眠をかけ、動きを止めさせると同時に剣を振るった。羽を斬られて俺の横を通過し地面にべたっと落ちる。

 

「ぼーっとするなキムラスカ兵! アリエッタは魔物を扱うと知っているだろう!」

 

 ぼやぼやすんなっつーの。俺これでも貴族よ? 王族なのよ? 慌てたキムラスカ兵が残りの魔物を倒さんと走る。残りの敵はライガとアリエッタそれぞれ一匹(一人)ずつか。楽勝だな。配下の兵士は十人いるんだ。勝てない訳がない。戦争は数だよ! 兄貴!

 

「アリエッタは殺すなよ!? 重要な犯罪者だから生きて捕らえろ。整備士は最優先で助けろ!」

 

 俺は光の譜術を撃ってくるアリエッタに近づき絶対催眠をかけようとした。実際にはその前に兵士達がアリエッタを取り囲んで捕縛したが。よしよし。貴重なマンコなんだ。殺すなんてもったいない。

 

 アリエッタを捕縛して整備士を保護した俺達は意気揚揚と城を引き上げた。原作だとここにはシンクとディストもいるはずなんだけど襲いかかってこなかったな。アリエッタがやられたのを見て引いたのか? それとも兵士の数でか……まあどっちでもいいか。

 

 そうして、捕縛したアリエッタと一緒にカイツール軍港へと戻ったのであった。







後書き
 気づいている方もいるでしょうが(ていうか全員気づくか)、個人的な私怨によってタルタロスやカイツールの国境でアッシュを見逃したから、カイツール軍港は襲撃されました。彼が本当に軍港で殺された(殺される)人間を思うなら例え手間だろうと、自分の恨みで最悪の地獄を見せてやることにこだわらなければ、軍港の人間は死なずにすんだのです。つまり彼も遠因ではありますが軍港の人間が死んだ原因なのです。見捨てたのです。ゲスですねぇ、無意識だけに厄介ですよ。


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☆第6話 ティア3

前書き
 エロに至る経緯が荒いなぁ、と思います。未熟な作者ですみません。






 カイツール軍港に戻ってきたぞ。無事整備士を取り戻したことで他の整備士達も喜んでくれた。アリエッタは――。

 

「アリエッタは私が保護しよう」

 

 何馬鹿言ってんだこのヴァン(ひげ)

 

「やれやれ……軍港を破壊し、兵士を殺したこと、陛下や軍部にどう説明するんです?」

 

 そうだ。ガイ、いいぞ!

 

「ダアトに戻り、報告書を提出します。それが規律というものです」

 

 馬鹿言ってんじゃないよ~☆ ……思わず歌っちゃったよ! 何させやがるこのイオン(アホ)

 

「妖獣のアリエッタはバチカルに連行します」

 

「ルーク!?」

 

 何驚いてやがる。

 

「今回の事件は、キムラスカの領土内で起きたキムラスカの施設破壊及びキムラスカ人の殺害並びに誘拐事件です。罪はキムラスカで裁きます。身内のダアトは黙ってなさい」

 

「ルーク、しかし」

 

「しかしもかかしもありません。これはキムラスカ王族たる私の決定です。覆したくば後日バチカルの王宮に直訴してみてはいかがですか? もっとも責任ある立場の陛下はお認めにならないと思いますがね」

 

 イオン、お前のやっていることって治外法権だろ。アホかっつーの。そんなの認められてたまるかい。もし王がダアトに遠慮しても絶対催眠を使ってバチカルの牢屋に入れるよう取り計らってやる。ふっふっふ。小柄とはいえ十六歳のマンコ……美味しくいただかせてもらうぜ。最高の形でな!

 

 イオンのわがままを抑えると、俺は軍港の休憩所を使って休んだ。少ないとはいえ戦闘したからな、今日はゆっくり休みたい。

 

 

     §

 

 

 取り返した整備士(隊長だった)によって船は無事修理された。俺達は今その船に乗って、カイツールと同じく国境のある街、流通拠点ケセドニアへ向かっていた。そして暇な船旅を潤すのは女の子とのエッチだ。

 

「また……なの?」

 

 俺が絶対催眠を使ってガイを甲板に移動させ、ティアの船室にくるとティアはもはや諦めきった顔でそう言った。

 

「そうだよ。まただ。だけど今回はちょっとした趣向を凝らそうと思う」

 

「趣向?」

 

 首をこてんと横に倒す動作が可愛い。

 

「そう、今まで俺は三回ティアを抱いた。どれも最高だったが一つだけティアにとって重大な問題がある。何かわかるか?」

 

「問題……?」

 

「答えは『いつも中出しなので妊娠の危険性がある』ってことだ」

 

「!?」

 

 ふふふ。多分ティアはその可能性があまりに恐ろしすぎて思考から締め出していたのだろう。

 

「今回のエッチではその問題を解消してやろうっていうのさ」

 

「エ、エッ。……解消?」

 

 エッチ、という言葉に敏感に反応した後、その言葉に気づくティア。

 

「そう、妊娠問題を解消できる素晴らしいアイディアがあるんだよ。それは……ティアが俺に奉仕してくれればいいんだ」

 

「ほう、し?」

 

 何ソレと言わんばかりの不思議顔をするティア。ああもう本当にその手の知識には疎いんだな。普通は女の子の方が耳年魔だっていうけどな。

 

「具体的に言うぞ? ティアのその立派なおっぱいを使って俺のチンポを気持ち良くして欲しいんだ。そしてそれをしてくれるなら今日は、俺はティアのマンコにチンポを突っ込まない。セックスしないことを誓おう。セックスしなければ中出しされる危険性もない。ほら、問題は解消された」

 

「お、おっぱ、チ、チ。え? えええ!?」

 

 混乱しとるな。まあ無理もない。

 

「心配するな。やり方は俺が教えてやる。だからティアは二つの選択肢から決めるだけでいい。

奉仕するのは嫌だからこれまでと同じように俺とセックスするか。

セックスして中出しされるのは嫌だから奉仕するか。

どっちか選べ」

 

「そ、そんな、選べなんて言われても……」

 

 まあそりゃそうだよな。ちょっと前まで全く性知識のなかったティアだ。セックスが嫌だからといってじゃあ奉仕しますとはそりゃ言えないよな。でも俺はティアに自分の言葉で言ってもらいたいのだ。

 

「とにかく、中出しセックスが嫌なら奉仕します、と言え。その後のことは俺が教える。けどこのまま決められないならいつもどおりセックスするぞ」

 

「そんな、そんな、の」

 

「後十秒のうち決めろ。いーち、にー、さーん」

 

「え、え、え」

 

「しー、ごー、ほらほらこのままだと中出しセックスルートだぞ。それともティアはセックスがしたいのかな?」

 

「ち、違うわ! 私はそんなことなんて」

 

「ろーく、なーな」

 

「……ああ、もう!」

 

「はーち」

 

「きゅ「わ、わかった! わかったわ! その、ほうしっていうのをやります。やりますから妊娠だけは」

 

 ニヤリ。

 

「認めたな。それなら奉仕してもらおうじゃないか」

 

「ぅううう~~」

 

「うなってもダメだぞ。もう奉仕するって言っちゃったもんね。でも安心しろよ。約束通り今日はセックスしない。中出しもしない。妊娠する危険性は絶対無い。……そんじゃ教えてやるから俺の傍に来な」

 

「…………はぁ。どうして、こんなこと」

 

「ほらほらぶつくさ言ってないで早く来なって」

 

「……わかったわ。……で、どう、すればいいの?」

 

 椅子に腰掛けた俺の前に来たティア。うっしっし。やーっとこの胸で奉仕してもらえる。何度の夜をこの妄想で過ごしたか!

 

「さっきも言った通り、そのイヤらしい胸で奉仕しろ」

 

「イヤらしくなんて……」

 

 ティアは両腕で胸をかばい、体を斜めにした。今日はいつもと違って体の自由を奪っていないので色々と勝手が違うな。

 

「服をぬいでおっぱいを晒しな」

 

「…………」

 

 自分で脱ぐのはやはり嫌らしい。少し抵抗を見せた。

 

「どうした。教えるとは言ったが容赦はしないぞ。俺の指示に従えないならやっぱりセックスしようか?」

 

「…………くっ」

 

 ティアはしずしずと服を脱ぐ。

 

「あんまり見ないで……」

 

 これが見られずにいられますかってーの。恥らうティアも可愛いなぁ。服がパサッと床に落ち、ぷるんと形の良い乳房をこぼす。

 

「本当は俺のズボンやパンツもお前に脱がして欲しいところだけど……初めての奉仕だからな。特別にサービスしてやるよ」

 

 俺はズボンと一緒にパンツを下ろすと肉竿を外気に晒した。

 

「きゃっ!」

 

 ティアが可愛い声を上げる。

 

「い、いきなり脱がないで!」

 

「へ、いきなりじゃなくて言ってから脱げば見ても平気なのか?」

 

「そ、そういう訳じゃ……」

 

 とりあえず大きくしてもらおう。

 

「ティア、手を伸ばして俺のこれに触れろ」

 

「……いやって言うのは通用しないのね……」

 

「ああ、早くしろ」

 

 そう言うと、ティアはおずおずと手を伸ばしてきた。

 

「指をまげて、軽い力でつまんでみろ。軽く触れるだけでいい」

 

「…………」

 

 しなやかな指がしなびたモノに絡み付く。

 

「どうした。今まで見た状態と違って困惑しているのか?」

 

「え? ……え、ええ」

 

「それじゃあ軽く握れ、そっとだぞ」

 

 今気づいたがティアに俺に危害を加えないように命令するのを忘れてた。やべーやべー。ティアがその気ならダガーで切り落とされていてもおかしくはなかった。俺はティアの前髪に隠れていない左目を覗きこむと危害を加えるな、そういう意思を持つなと命令した。あと、「奉仕は真剣に行え」と。

 ティアの手に握られた肉棒は刺激で半勃起状態になった。

 

「……あ! お、おおきく……」

 

「ああそうだ。男のモノは刺激されたり興奮したりすると大きくなるんだ。ティアが触ってくれたから大きくなったんだ」

 

「わたしが、さわって……。ああぁ……ビクビクしてる……んんっ」

 

「反応してるんだ。もうちょっとだけ力を込めて握ってみろ。一気に強くするんじゃなくて段階的に力を込めろ。痛めないようにな」

 

「ぅ、ん……」

 

 更に大きくなる肉棒。ティアは初めて見る男の勃起に目を白黒させている。

 

「そう、それぐらいの力だ。今度はそのまましごいてみせろ」

 

「しごくって……どう、するの?」

 

「握ったまま手を上下に動かして擦るんだ」

 

 指示すると、ティアの手が上下へと律動を開始した。

 

「……あ、また」

 

 いよいよ勃起してきた。

 

「うっ」

 

 いい感じの刺激に声が漏れた

 

「えっ。い、痛かったの?」

 

「いや違う。気持ち良かったんだ。男のモノは敏感なんでな。女のクリトリス、アソコにあるそれと一緒だ。特に先端の膨らんでいる所、亀頭って言うんだけどな、そこは特に感じやすいんだ。女の手に触られたりしたら一発で気持ち良くなる」

 

「ルークが、私で、きもちよく……」

 

 ティアは悩ましげな目つきになり俺を見上げてきた。おお、このアングルすげー心地いい眺めだ。ちょうどいい、手でやる仕方も少しだけ仕込むか。

 

「片方の手で根元、竿をしごきあげろ。空いた方の手で先端を愛撫しな」

 

「…………」

 

 だまって俺の指示に従うティア。結果的にだが、これで良かった。いきなり胸を使えと言っても混乱していただろう。手コキは丁度良い作業になった。ティアが従順になる。

 

「あぁ……あつ、い……熱いわ……」

 

「大きくなると熱もこもるんだ。そのままあやすように撫でろ」

 

 ティアの左手、指が亀頭に絡む。く、ビクンと感じてしまう。

 

「……はぁ、手に絡みついて……」

 

「よし。手はもういいだろう。一応教えておくとな、手だけで男を最後まで気持ち良くするのもありなんだぜ。手コキって言う行為なんだけどな。でも今日は胸でしてもらうからここまでにしよう」

 

「……む、胸で……」

 

 今まで言われていたのでは想像できなかった、「胸でする」という行為がどういうものかわかったらしい。

 

「よし、両手で両方の乳房を持って、二つのおっぱいで俺のモノを挟むんだ」

 

「……ひっ」

 

 怖がっているようで少し声が漏れた。

 

「怖がるなよ。噛みつきゃしないって。あのな、奉仕ってのはな、女性側がリードして思う通りにするもんなんだよ。男の側は基本的に何もしないんだ。だから怖がるな。言われた通りにすることだけを考えろ」

 

 ティアは俺の言葉を聞いて、怯えを振り払い、乳房を寄せ上げる。……乳房によって左右からみっしり閉じられ、肉棒は重量感のある弾力に埋め込まれた。

 

「う……んあ……はあぁ……」

 

 びくんと膨張する肉棒を見下ろし、ティアの喉から小さなうめき声が漏れる。

 

「動かせ。さっき手でやったように胸を上下に動かすんだ」

 

「じょ、上下に……」

 

 ティアは唇を結んで、自らの乳房を上下に擦りはじめた。

 

「あぁ、い、いやぁ……こんなこと、したくないのに……はあぁ……」

 

 掠れるような、弱々しい喘ぎ。

 

「あ、あぅ、ふぅ……」

 

 俺をしごき上げるうち、胸の谷間からはクチュクチュと卑猥な音が立ちはじめた。

 

「ふ、あ……なに、これ……」

 

「男のモノもな、気持ち良いと濡れるんだよ。女だって感じるとアソコが濡れるだろ? それと一緒だ。精液とは違うぞ」

 

「……そ、そう、なの……」

 

 さて。

 

「挟まれているだけでも気持ち良いが、慣れないお前の動きじゃ簡単にイカないな。……挟んだまま口を使え」

 

「く、ち? ……え?」

 

「挟んだまま、俺の飛び出ているモノの先端を、ベロを使って舐めろってことだよ」

 

「えええ!?」

 

 さすがに口でこれを舐めるのは抵抗があるのか、ティアの表情がにわかに強張ったものになった。

 

「そ、そんな。舐める、なんて……」

 

「風呂に入ってちゃんと洗ってるから、そう汚くはないはずだ。根性決めて舐めろ」

 

「…………は、ぁ……」

 

 反抗するかと思ったがそれはなく、形の良い唇から舌がこわごわと伸ばされる。

 

「んく……んっ……はぁ……こんなものを舐めさせるなんて……あむっ」

 

 ぬるりとした温かみが亀頭をつついた。二度、三度と先端を慎重に舐め上げたあと、チロチロと間断なく舌を這わせてくる。

 

「んく、う……臭い……はあぁ、ちゅぶっ……ちゅっ」

 

 臭いとは。少し傷つくと同時に、そんな臭いのするものを舐めさせていると悦に入った。ティアを汚している。気持ち良い。ティアが舌を閃かせるたび、ピチャピチャと淫らな音が大きくなっていった。

 

「あ、んっ、む……ちゅぶっ……あむっ……はあぁ、気持ち悪い……」

 

 何? それはいけない。俺は目を合わせて嫌悪感を減衰させてやる。ついでだ、「奉仕を行うごとにオマンコがしばらくの間疼くようになれ」と暗示をかけておこう。いやぁ酷い男だぜ。

 

「あ、んちゅぅ」

 

 尖らせた舌先からよだれが糸を引き、肉棒とティアをねっとりと繋ぐ。

 

「く……」

 

 理性が少しずつ剥がれてきて、俺は次第に乳房の間で自ら律動を送り出していた。ティアもまた呼応して、瞬間を計って乳房をしごいていく。

 

「ん……っ、ちゅっ、んんっんっ、んっふっ!」

 

 ヂュプッ、ズッ、チュ、チュプ、ちゅ。ぎゅむ、ふにゅ、にゅっ、ぬるっ、ぐにっ。

 

「んっん、あっんっ!」

 

 ぴちゃ、ぴちゃ、ぐちゅ。

 

「あむ、あふっ……ちゅっ、あうぅ……れろれろっ……ちゅぶっ……」

 

 先端が胸の谷間を外れそうになるたび、ティアが亀頭を舐め上げる。

 

「舌だけじゃなく、ちゃんと胸も強く挟んで竿を刺激するんだ。忘れるなよ」

 

 そう言うと、肉棒を挟みこむ力が強まっていき、左右からみっしり密着される。

 

「ああぁ、あっ、あ……」

 

 亀頭から唾液がねっとりと垂れ、乳房の曲線を伝い落ちていく。

 

「あっ、ああ、んぅ……」

 

 寄せ合わせた胸の頂点と頂点が擦れ、ティアはさらなる刺激に嬌声を洩らしている。

その刺激が体に火をつけたのか、俺をしごき抜くかたわら、何度も何度も乳首を摩擦させる。

 

「んく、ふぅ、あああぁん……」

 

 ティアはびくびく体を痙攣させ、悶えている。ティアの全身は薄紅色に息づいており、芯まで快楽に溺れきっているのがわかる、と。

 

「こらこらティア、奉仕ってのは自分が気持ち良くなるもんじゃなくて相手の男を気持ち良くさせるものだぞ」

 

「……!? あ、わたし……」

 

 そこでようやく自分が快楽を求めていたことに気づいたようだ。

 

「まあいい、そろそろ出してやるからな」

 

「だ、す?」

 

「精液だよ。ザーメン。これまでお前の中に、子宮に注いでいた精液出るんだよ。その先端からな」

 

「ぁああ、そんな……」

 

 ティアの瞳は焦点を失ってとろんと溶けた。

 

「もうすぐ出るから、ちゃんと奉仕するんだぞ」

 

 その言葉を受けて、肉棒への奉仕に没頭していく。

 

「はぁ、ふぅ、ああっ……ああ、ルークのが私の胸でビクンビクンってして……出そうになってるぅ……はぁあ」

 

 ティアの甘い喘ぎ声を聞きながら、みるみる射精感が高まっていくのを感じた。

 

「このまま出すけど……出そうになったらペニスの先っぽを咥えるんだぞ」

 

「い、いやぁ、出さないで……んんっ、ダメ」

 

 ティアは嫌がりながらも、赤黒い亀頭を食い入るように見つめると、肉棒を思い切り締め付ける。

 

「くっ……出るぞ、咥えろッ」

 

 ビュルビュルッ!

 

 俺は堪えきれなくなると、谷間に肉棒を押し付けて、亀頭を口に含ませたまま射精を開始した。

 

「しっかり受け止めろっ!」

 

 俺は口の中の舌めがけて竿を構え、どろどろの白濁をぶちまけた。勢い良くでた精液はティアの口を汚していく。

 

「たっぷり味わえよ」

 

 そう言ってティアの頭をかかえ、後ろに逃げられないようにする。喉の深く肉棒の先端が触れているっ!

 

「あぐっ! んんんっ……んぐっ……ふぐっ……ん、あぁあ……んん」

 

 肉棒を咥えたまま、ティアは鼻息を荒げる。

 

「うううっ、あああん……。はぁ……うっ……はああぁ……」

 

 初めての口内射精ということで、非常に残念ではあったが俺は自分操作を使って精液の量を調節した。ここで大量に放ってしまうと苦手意識が芽生えてしまうからな。俺が腰を引いていくと、濁った糸を引きながら肉棒が口内から抜けていった。

 

「ふぶあぁ、あああぁ……ふぅ、ふぐっ……んんっ……ふぅふぅ……」

 

 ティアは口内にぶちまけられたものを吐き出そうとしている。

 

「吐き出すな。口の中で精液を味わってゆっくり飲め。これは命令だぞ」

 

「うく……うんんっ……ううっ……んんっ……」

 

 小さな口がすぼめられ、涙が幾筋にもわかれて頬を転がり落ちていく。泣くほど辛いのか……。

 

「ぐちゅぐちゅぐちゅ……じゅるっ、っじゅぶぶぶっ……ぐちゅぐちゅぐちゅ……。んんっ、ぐちゅぐちゅ……じゅぶぶっ……ぐちゅぐちゅぐちゅ……じゅるっ……んぐ」

 

「さあ、飲み込め……」

 

 俺が命令すると、ティアは頷き喉を鳴らしながら飲み込んでいった。

 

「んぐっ……んんっ、んぐんぐ……じゅるっ……んぐっんんっ……んぐ、んぐ、んんんっ!

 ぷふぁ……ん、ああぁ……飲んじゃった……はぁ……こんな臭くてヌルヌルしたものを

……はあぁん」

 

 ティアは涙に詰まった鼻声を洩らし、肩で息を弾ませた。残念だがまだこれで終わりじゃない。

 

「チンポが精液で汚れちまったな……。その舌で綺麗にしろ」

 

 声をかけると、ティアは顔を背けた。

 

「も、もうこれ以上はっ……んっ……」

 

「甘えるな、言うことを聞かないとセックスだぞ」

 

 そう言った後は無言で、ティアの唇の前に肉棒を突き出した。やがてティアは諦めたのか、口を半開きにして震える舌を伸ばしてきた。

 

「う、く……あぁ、黄ばんだ臭いので汚れてて……あ、あぁ……汚い……はむっ……んちゅっ」

 

 粘着な音と共に、肉棒の表面が舐め上げられていく。

 

「あぁ……はむっ……れろれろ……ちゅぶっ……んんっ、あむっ……じゅるるっ」

 

 初めての口奉仕だってのに随分しっかりと舐めてくるな。舌を閃かせるごとに、ティアの呼吸が変化しはじめ、悩ましげな吐息を洩らすようになっていく。……前にかけた催眠で、「俺に触られた時だけ」性感帯の感度を上げているので、チンポが胸や舌に触れるだけでも感じるらしい。

 

「あぁああぁっ、わ、わたし……」

 

 ティアは惚けた表情を浮かべると、口元からだらしなくよだれを垂らした。

 

「あぁ、うくぅ……」

 

 舌先にも多量の唾液が乗せられ、俺の肉棒は塗りたくられていき、やがて淫靡な色を放ってぬめりはじめた。

 

「唾で余計汚れちまったな」

 

「あ、ああ……ご、ごめんなさい……ちゅっ……れろれろ……はぁ……」

 

 ティアはかえってうっとりと目を浮かし、より熱を込めて舌を使いはじめた。ピチャピチャという湿った音と、ティアの甘い鼻息だけが、室内に立ちこめている。

 

「肉棒の掃除、そんなにいいのか?」

 

「あは……っ、うく……、そんなこと……あるわけ……んっ、ちゅぶぶっ……じゅる」

 

 息継ぎの合間にとぎれとぎれに答えながら、無心に肉棒を舐めさすってくる。

 

「んく……ああぁ……汚くて……はうっ……ちゅ、れろれろ……んちゅ」

 

 ティアがもどかしそうに太ももをよじり合わせているのが見える。さっきの催眠暗示が効いているようだ。

 

「こんなことっ……したく、ないっ……んくっ」

 

 ティアは嫌がりながらも、徐々に舌使いを激しくしていった。

 

 

   §

 

 

 無事ケセドニアに着いた。なんかヴァンの髭野郎が呼んでいたが、無視した。俺はあんたの妹を調教するのに忙しいのだ。……ふふふ、ヴァンが大切に育てた妹も今は俺の性処理要員だ。ざまーみろ。さて、ケセドニアか、特にやることはないが……いやアレがあったか。あいつも俺の肉奴隷にしてやろう。

 



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第7話 ケセドニア ~ バチカル

前書き
 ここまでのエロを読んで、「なんだ今までの二作品とそう変わらないじゃん。ダークとか言って全然ダークじゃないよ」と思った方、甘いです。第13話から第15話はホント酷いです。特に第14話は大半の人が胸糞悪くなるような内容となっております。覚悟完了してね(気軽に読んでねとは何だったのか)。






 両国やダアトの流通拠点であるケセドニアに到着、と。まずはマルクト側の領事館で出国の手続きだ。次にキムラスカの領事館へ行き、入国と船の手配をする。

 

 キムラスカ領事館へ向かう街の中で、一人の女が粉をかけてきた。

 

「あらん、この辺りには似つかわしくない品のいいお方……♡」

 

「慣れ慣れしく触るな」

 

 俺は財布をすりとろうと手を伸ばしてきた女から身をかわした。そして目を合わせて絶対催眠をかけてやる。

 

 バチカルに行ったら自首しろ!

 

 よし。これでバチカルにおいてイオンが攫われるのを防ぎ、もう一つマンコを確保した。俺はいきなり乱暴な口調で跳ね除けられて呆然としている女――盗賊集団・漆黒の翼のノワール――を通りすぎた。

 

 

     §

 

 

 キムラスカ領事館で手続きしたぞ。だけどバチカル行きの船が出航するまでまだ時間があるらしい。俺達は山ほど出ている店を冷やかしつつ時間が来るのを待った。ヴァンの髭もじゃ野郎は用事があるとかで一本遅れた船でバチカルに行くらしい。

 

 原作だと確かアスターって奴の屋敷に行ったり、オラクル六神将 烈風のシンクに襲われたりするが、原作のようにコーラル城で音譜盤(フォンディスク)を手に入れてないので両方とも起こらなかった。無事ケセドニアから出航できたぞ。でもこの後は襲われるのかなぁ。

 

 原作では音譜盤の解析結果(書類)を奪取しようと六神将のディストが魔物やオラクル兵と一緒にやってくるのだが、今回はその書類がない。でも奴らの計画に必要なイオンがいるからな。やっぱ来るのか? この待機状態じゃさすがにティアとイチャついてる暇はねーよな。俺はいつ襲ってくるのかとこわごわしながら待っていた。

 

「た、大変です! ケセドニア方面から多数の魔物と正体不明の譜業反応が!」

 

 やっぱり来やがった。待機してて良かったー。敵はお強いジェイド大佐が片付けてくれた。船内なのでど派手な譜術は使えないが、中級譜術で充分敵は死ぬ。さすがジェイド。

 

「敵の狙いはイオンだろうな。どうするジェイド」

 

「鎮圧される前に船橋(ブリッジ)を確保しましょう。ここに篭って守りを固めても他が落とされたら私達の敗北です。打って出ましょう」

 

 確かにそーだな。んじゃ船内を歩きつつ敵を倒していきますか。戦闘はやっぱりジェイド頼み。いいよね、こんだけ強い奴が仲間なんだもん。使えるもんは使わなきゃ。さて、ブリッジはなんとか確保した。けど敵のボスはまだ見つからない。確か原作だと甲板にいるんだよな。皆を誘導するか。甲板に出るとやはりディストと、巨大な譜業人形、カイザーディストがいた。……空飛ぶ魔物でもあれは運べないだろ。どうやって船が出航した後に乗り付けたんだよ!? そして旧知の仲であるジェイドとディストは口喧嘩を始めた。あのーそろそろ攻撃していいか?

 

 戦闘が始まった。つっても楽勝だ。

 

「ジェイド! 水の譜術を!」

 

 こいつは水が弱点なんだよ。ジェイドは確か水の上級譜術セイントバブルを使える。それで大ダメージだ。俺とガイ、アニスは前衛としてジェイドが術を詠唱する時間を稼ぐ役回りをした。あーくそ、こいつには絶対催眠が効かないから今までの兵士や魔物のように動きを止められない。なるべく二人に任せて引いた位置にいよう。俺はそんなチキンな考えで微妙に距離をとって構えた。よしよし。セイントバブル二発でKOか。まあまあだな。あ、たしかこの後ジェイドが譜術を放ってディストを海に吹き飛ばすんだよな。よーし!

 

 溺 れ て 死 ね ! !

 

 俺は吹き飛ぶ寸前のディストと目を合わせて催眠をかけてやった。

 

「殺して死ぬような男ではありませんよ。ゴキブリ並みの生命力ですから」

 

 ジェイドは死ぬことがなくて安心してるようなことを言っているがすまんな。お前の幼馴染は今日死んだ。これで六神将二人死亡だ。両方とも俺が殺した。つってもしょうがないじゃん。ラルゴはあの後計三回戦う予定(強敵、特に二回目は敵がボス三体の戦闘)だったし、ディストは俺の絶対催眠が効かない敵(ロボ)を繰り出してくるんだから。

 

 

     §

 

 

 無事バチカルに到着。あの後敵に出会うことはなかった。先に船内を掃討してたからな。さて、俺の故郷バチカルについた訳だが……やっぱ全然実感ねぇな。俺は七年間一つの屋敷に軟禁されていたから一度も町の中に出たことがないのだ。……この軟禁は転生する直前の俺が思っていた以上に、予想をはるかに越えて俺を苛んだ。皆も自分が暮らしている町とか国を思い浮かべて欲しい。その中で、七年間一つの家から「出られない」んだぞ!? しかもネットもテレビも電話もゲームも漫画もない世界だ。そんな生活をしたらどうなるか? 今まで見てきたような女を食い物にして人を殺しても平然とするような人間になるんだよ。俺はその原因を作っているヴァンとアッシュを許さない。絶対にだ。ヴァンの野郎はこの後捕まるはずだ。せいぜい俺が味わったような思いをするといい。

 

 出迎えにゴールドバーグ師団長とセシル将軍が待っていた。このセシル将軍はキムラスカで出世する為に、親父であるファブレ公爵の愛人になった女だ。屋敷に出入りしてるので俺もヤらせてもらおうかとも思ったが、親父と竿兄弟になるつもりもないのでやめにした。

 

 とりあえず屋敷襲撃犯のティアと軍港襲撃犯のアリエッタを引き渡す。ティアを引き渡すことでまた一悶着あった。イオンが温情をかけてくれと言ったのだ。ティアも、今更自分が捕まるとは思っていなかったのだろう。うそー、という顔をしていた。だが最低限のケジメはつけなくてはな。ティアは飛ばされたマルクトの領土で俺を助けてくれた。今までの戦闘でも活躍したから王族の俺を守ったという実績で、罪の軽減を図ることができるとイオンとティアには説明した。また公の場では言えないことだが俺は屋敷襲撃の加害者で擬似超振動の原因となったティアをその鬱屈で(建前だ)レイプしている。レイプしているのだから罪は軽減させるさ。逆かな? 罪を軽減させる代わりに性処理の相手を務めてもらったって形かな。アリエッタ? ああ、彼女はそんな温情なんてかけられないよ。なんてったって人を殺しているんだから。壊された軍港と船の修理代もダアトに請求させるよ。イオンは「彼女は魔物に育てられたので独自の価値観があって責任能力があるとは……」なんて言っていたが、そんな人間を師団長にしているんじゃねーっつう話だよ。師団長の時点で責任能力がないなんて言い訳はさせない。

 

 そうしてバチカルの王城に向かった。バチカルは上下に伸びた街で、移動は主に天空客車という乗り物に乗って移動する。ガイは「せっかくだから町を見ていけばいいのに」と言っていたが、いやマルクトで保護してくれたジェイドと仲介役のイオンを和平の件で王城に連れて行くのが筋だろ、と言って王城へ直行した。町を見たくない訳ではないがそれは俺が自由になったら存分にやるさ。後少しの辛抱だ。

 

 王城ではダアトの大詠師モースが謁見の間にいた。……ゲームやってる時は不思議に思わなかったけどさ、こいつなんでこんな所にいるの? 自分が住む自治区の最高指導者で同じく宗教組織の最高責任者が「ダアトでは」行方不明ってことになってるんだろ? 普通ダアトに戻ってイオンの変わりに採決とかしたり、イオン捜索隊の総指揮をとったりするもんじゃないか? こいつダアトとローレライ教団のNo.2なんだろ? なんでバチカルにいるんだよ。

 

 今まで説明していなかったがローレライ教団はイオンを中心とした導師派とモースを中心とした大詠師派に分かれている。簡単に言えば、預言という未来の知識を参考程度に収めましょう、というのがイオン。預言は絶対だから、絶対叶えるように動くべき、というのがモース。そんでもってこのモースがキムラスカとマルクトの間で戦争を起こそうとしているのだ。そしてイオンは反対に両国で行われる戦争を止めたいと思っているので、マルクト皇帝の信頼を受けて仲介役になったという訳。

 

 モースの謁見が終わるのを待って俺達(使用人のガイは控え室だ)は謁見の間に入った。はー、ゲームで知ってたけど無駄に天井が高いなぁ。俺はタルタロスで頼まれた通り叔父で国王陛下のインゴベルト六世に口利きをした。

 

「首都には行けなかったけど、セントビナーやエンゲーブといった集落は平和そのものでした。マルクトに戦争を起こそうとする意思はないものと思われます」

 

 陛下は和平の親書を受け取ってくださった。俺の知識が確かなら今夜緊急の議会が開かれてそこで和平についての是非が判断されるはずだ。

 

「助かりました。ルーク」

 

 ジェイドが礼を言ってくるが、なーに、ここに辿り着くまでの戦闘でいつも俺達を助けてくれたじゃないか。水臭いことは言いっこなしだぜ。

 

「ルークよ。実は我が妹シュザンヌが病に倒れた。私の代わりに娘のナタリアを見舞いにやっている。よろしく頼むぞ」

 

 母上が倒れたのか。急いで屋敷に戻ろう。擬似超振動で不意に屋敷の外へ出てしまったが、俺の軟禁はまだ陛下に解かれてないからな。今のところは大人しく戻るさ。……原作と違いイオンが俺の屋敷を見たいといってついて来なかったな。まあこの世界じゃ俺はイオンに厳しいことばかり言っているし、なによりアリエッタの件が引っかかっているのだろう。まあ別にいいや。

 

 

     §

 

 ガイと屋敷に戻って来ましたよ、と。玄関に親父とセシル将軍だ。ちょうどいいや、軍の元帥でもある親父に、アリエッタをダアトの抗議をはねのけて厳しい刑罰を与えるようにすることと、ティアについては罪の軽減をしてくれるよう頼む。

 

「……まあいいだろう。ところでルーク、ヴァン謡将(ようしょう)は?」

 

「師匠なら用事があるとかで俺達とは一本遅れた船でやってくるはずだよ」

 

 よしよし。無事ヴァンを捕らえる包囲網は完成されつつあるな。これでバチカルに来た奴は捕縛されるはずだ。ヴァンのことをセシル将軍に任せた親父は登城した。相変わらずそっけない父親だことで。まあ預言で俺が死ぬことを、俺のオリジナルであるアッシュが生まれた時から知っているんだ。愛情を注げなくても仕方ない、か。けど親父、俺はアッシュを殺して本当のルーク・フォン・ファブレになるつもりだし、預言をぶっ壊して生き延びて長生きするつもりなのだ。できれば少しは愛情をもってくれよ。

 

 応接室に行くと聞いていた通り、王女のナタリアがいた。

 

「ルーク!」

 

「ナタリア! 久しぶりだな! 今戻ったぞ」

 

 うわー。生まれた時から一週間と空けずして会ってたから数ヶ月も離れてたのはこれが初めてだ。なんか、なんだろう、すごく可愛く見える。その思いを素直に口にしたら盛大に照れられた。ガイはガイで微笑ましいものを見る目でこっちを見てきやがる。

 

「それにしても大変ですわね。ヴァン謡将」

 

 ナタリアが言うには俺がマルクトに飛ばされたのはヴァンの企みではないかと疑われているらしい。うぷぷぷぷ。他のことはともかく擬似超振動が起きたことは完全にティアが悪いだけなのにとばっちりを食って疑われてやがる。これも普段の行いが悪いからだぜ。ざまみろ髭野郎。

 

「うーん、まあ。疑われるのはしゃーないか。でもナタリア、今回の俺の出奔にヴァン師匠は関係ないよ。ティアっていう師匠の妹のせいだから、陛下にとりなしておいてくれよ」

 

 俺としては禁固でも死刑でもしてくれってなもんだが、表面上は師匠を慕っているルークで通っているのと、原作通りにしないといけないからそう言っておく。

 

 一通り俺の無事を確認するとナタリアは帰っていった。そんじゃ倒れたっていう母親を見舞って、屋敷の使用人やメイドにも声をかけとくかな。

 

 

     §

 

 

 夜、眠る前に俺は自分操作能力で魂に記憶された原作ゲームの知識を思い出していた。明日だ。全ては明日。俺は自分がとるべき行動を想定していた。

 



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第8話 親善大使

前書き
 2話連続でエロなし。すみません。






「ルーク様、おはようございます。今朝方、ナタリア殿下から使者が参りまして、ご登城なさるようにとのことでした」

 

 翌日、遅い時間に目を覚ました俺はメイドからそう聞かされた。やっと俺の軟禁が(限定的にだが)解かれたか。さて、飯を食ったら王城に向かいますかね。

 

 

     §

 

 

 城へ向かうと、ティアとモースが扉を開けたすぐそこで話していた。確かティアはモースの直属の部下なんだっけ。ゲームでも中盤までモースのことを信じてるもんな。俺の姿を認めたモースとティアは一緒に謁見の間についてきた。ティアは屋敷襲撃、多数の人物への眠りの譜歌使用、客人の暗殺という罪を許されたらしい。俺にとってはエロ相手だから釈放されたのは嬉しいが、罪を犯した人物を簡単に許しすぎじゃありませんかねキムラスカ王国。

 

「おお、待っていたぞルークよ」

 

 国王陛下におかれましてはご機嫌麗しゅう……。俺は七年間の教育で身についた礼儀で挨拶を述べる。一緒に入ってきたティアがすげぇ驚いた顔をしてる。あのなぁ。俺これでも王族よ。ハイソサエティなのよ? 普通なら自治区の一軍人に呼び捨てにされることなんてないんだぞ?

 

 それはさておき、陛下から議会で決定したことが告げられた。マルクト帝国と平和条約を結ぶこと。またマルクトからは同時に救援の要請があり、鉱山都市アクゼリュスが障気なる毒素によって壊滅の危機に陥っていること。マルクト側からは街道が障気でやられていて通れず救助できないこと。キムラスカ側の道を使って救援を望むことが伝えられた。そして俺をアクゼリュス救援の親善大使に任命するとのことだった。

 

「ナタリアからヴァンの話を聞いた。ヴァンが犯人であるかどうか我々も計りかねている。そこでお前が親善大使としてアクゼリュスへ行ってくれれば、ヴァンを解放し協力させよう」

 

 ……承諾したくねぇ~。俺は親善大使になることを受け入れるからヴァンは牢屋に閉じ込めておいてとか超言いてぇ~。でもダメだ。これに頷いて一度ヴァンを解放しないと俺の望む通りにはならない。

 

「陛下、親善大使への任務、確かに承諾いたしました」

 

 その後、この俺のアクゼリュス行きはローレライ教団の聖女、始祖ユリア・ジュエ(二千年前の人間だ)の預言に詠まれていたとのことだったと知らされる。ティアが渡された譜石を詠む。すると、

 

「ND2000。ローレライの力を継ぐ者、キムラスカに誕生す。其は王族に連なる赤い髪の男児なり。名を聖なる焔の光と称す。彼はキムラスカ・ランバルディアを新たな繁栄に導くだろう。ND2018。ローレライの力を継ぐ若者、人々を引き連れ鉱山の街へと向かう。そこで……。……この先は欠けています」

 

 意訳すると、2000年にセブンスフォニムの意識集合体(精霊みたいなもの)であるローレライと、音素振動数が全く同じ人間がキムラスカに誕生する。そいつは王族で赤い髪の男。「ルーク」は古代イスパニア語で聖なる焔の光という意味。これは俺のオリジナルのアッシュのことな。俺はND2010にレプリカ製造機械で生まれたから違う。そいつはキムラスカ王国を繁栄させる人間。んで2018年に十七歳になった若者は人々を引き連れて鉱山都市アクゼリュスに向かうっつー話しだ。

 

 ユリアの預言は一度も外れたことがない。しかしこの預言に関しては、既に狂っているのだ。2000年に生まれたのはオリジナル・ルークだが奴は今アッシュという名前を名乗っている。んで人々を引き連れて鉱山の街へ向かう若者は2010年生まれの俺。預言にはレプリカの存在が詠まれていないのだ。なので、レプリカ(俺)が作られてルークという名前になり屋敷で育てられ始めた時点で、この預言は微妙に狂っていっているのだ。

 

 そんで、ティアが欠けていると言った続きの文言も俺は知っている。原作知識でな。

 

「~~人々を引き連れ鉱山の街へと向かう。そこで若者は力を災いとし、キムラスカの武器となって街と共に消滅す。しかる後にルグニカの大地は戦乱に包まれ、マルクトは領土を失うだろう。結果キムラスカ・ランバルディアは栄え、それが未曾有の繁栄の第一歩となる」

 

 アクゼリュスへ向かった俺は災いの力、超振動を発生させ、キムラスカのマルクトに対する武器となって街を消し去り、かつ自分も消滅する。その後ルグニカ大地で戦争が始まり、マルクトは負けて領土を失う。キムラスカは栄えてそれがその後の繁栄の礎となるっつー訳だ。んで、実はこのアクゼリュスが消滅して親善大使のルークが消滅、死んじまうっつう預言はここにいる陛下や大臣、モースは知っているんだよな。譜石が欠けているのは、自分に死の預言があることを俺に悟らせない為にわざと砕いたんであって、こいつらは知っているのだ。俺が死ぬことを。

 

 俺はこの預言を守る気はさらさらない。だって守ったら俺は消滅、死んじまうし。しかもこの預言にも続きがあって、そこにはこの世界の終わりが読まれているのだ。だから、第一目標は俺が生き残ること。次に人を引き連れて、キムラスカの武器となってアクゼリュスを消滅させないこと、その後は戦争を起こさせないこと。それが俺の目標だ。最終的にこの預言をぶっ壊す。そうしないと世界が終わって、結果的に俺も死ぬから。レプリカである俺は預言から外れた存在。原作がそうであったように、俺がこの世界に溢れる問題を解決して、世界の終わりを回避させれば、世界は滅びない。頑張ろう。

 

 で、今まで俺がクソクズ野郎として恨んできたアッシュだが、つまりはそういうことだ。あのクソオリジナル野郎はこの預言、自分が二千年も前から十七歳で死ぬことが詠まれていたことを知っていやがるのだ。そりゃあ自分が死ぬ運命にあるなんてしったら、発狂寸前のパニックになるだろう。死にたくないと思うのは、当然のことさ。俺だって生きたいからな、奴が生きたいと願うことは否定しないさ。だけど、態度や方法ってもんがあるだろうが!!!!! 自分に預言が詠まれているなら、レプリカが預言に詠まれていないなら、そのレプリカに払うべき礼儀というものがあるだろう。レプリカとして誕生した俺にまずちゃんと教育を施して言葉などが理解できるようにさせ、次に「俺には死の預言が詠まれているけど、俺は死にたくないんだ。だから俺は名前を変えてダアトで暮らす。これで俺は死ななくてすむから、お前はお前で預言に詠まれていないレプリカなんだから自由に生きろ」とでもちゃんと対話をするべきだろう。そんで俺が自分の代わりになることを周囲の人間とかに理解させ、受け入れの態勢を作り、くれぐれも俺を死の預言から救ってくれるこのレプリカをよろしく頼む、とでも話をするべきだろうが! それを、あの野郎はただ、ただただ、自分が死にたくないというだけで、俺(レプリカ・ルーク)に何の説明も預言の内容も話さずに死ぬ運命を押し付けやがったのだ!!! これが、俺があのクソ野郎を恨む理由だ。あいつは俺に死を押し付けて自分だけのうのうと生き延びるつもりなのだ。絶対に、絶対に、ぜーったいに! 許さねえ!! あいつだけは最低最悪の屈辱を与えた後で殺してやる。

 

 はぁ……はぁ。ふぅ。お、落ち着け俺。とりあえず、アクゼリュス行きは承諾した。同行者はマルクトの使者ジェイド、ローレライ教団からティア(♡)とヴァン、俺の世話係としてガイを連れて行くことになった。

 

「陛下、それでアクゼリュス救援の人員、兵士の数は何人になりましょう? アクゼリュスの人口は約一万人、仮に障気にやられて動けない人間が半数の五千人いるとしたら、せめて百人規模の兵士が必要になるかと思われますが……」

 

「む、むう。人員か。とりあえず先遣隊として三十人ほど連れて行きなさい。後発の人員は少し経ってから出発させる。なにぶん昨日の夜、急に決定した和平だからな。時間が必要なのだ」

 

 上手くかわしやがったな。アクゼリュス消滅に巻き込まれると知っているから、できるだけ兵士は派遣したくないって訳だ。しかし苦しいな。後発の人員なんて寄越す気はないだろうから概算で五千人を三十人で救助しなくちゃならない。クソ! いよいよもって苦しくなってきたなぁ。もうここで絶対催眠使っちまうか。いや待て、今はまだまずい。確かに俺のこの能力は強力だが、対策が全くない訳ではない。ディストのロボのような譜業人形などであれば能力を無効化し俺を殺すことは簡単だ。自分が生きる為には、できるだけこの能力のことを知らせないように動かないと。無軌道に能力を使って放蕩の日々を過ごすなら軟禁されている時にとうにそうしている。屋敷の出入り口を見張っている兵士に催眠をかければいいだけなんだからな。だから、今はまだ使わない。使うべき時がきたら使ってやる! エロは当然別だがね。あ! と、そうだ。モースの野郎にやっておきたい暗示があったんだ。今やっておこう。

 

「モース殿、ローレライ教団のオラクルから人員を派遣してくれたりは……」

 

 俺はあたりさわりのない話題を話してモースの目をこちらに向けさせた。

 

 ナタリア・ルツ・キムラスカ・ランバルディアの出生の秘密は、誰にも話すな!

 

 よし、これでモースは偽姫騒動を起こせなくなった。ナタリアの安全と父娘の関係は保証された。ナタリアは実は王様の子供ではない。赤ん坊の時に死産だった王の娘とすりかえられたのだ。そしてそれを知っている本当の父親(俺がタルタロスで殺したラルゴ)がモースに伝えたので、原作ではモースがナタリアを偽姫として糾弾するのだ。それを防いだって訳。

 

 

     §

 

 

「師匠!」

 

「ルークか」

 

「簡単ないきさつはご説明してありますので」

 

 俺はヴァンが捕らえられていた地下の牢屋前に来ていた。ヴァンを釈放した兵士が階段を上っていく。

 

「ルークよ。私の元へ来ないか? 神託の盾騎士団の一員として」

 

 キター! 話し始めやがった!

 

「お前はアクゼリュス行きを簡単に考えているだろうが~~」

 

 それじゃない! その先を話せ! 早く!

 

「~~だから……私がお前を攫った。七年前のあの日に」

 

 よっしゃあ! 言質とった! その後もヴァンは適当な懐柔の言葉を並べ立てていた。俺は「師匠を信頼しきっているルーク」を演じてその場を切り抜けた。

 

「よし。では行こうか。お前自信の未来を、掴みとる為に」

 

 そう言うお前の未来はたった今終わったけどな! 俺とヴァンは階段を上っていく。前を行くのが俺だ。そうして上りきった先、階段の一番上の両脇には親父とティアがいた。

 

「ぬう!?」

 

 驚いて一瞬動きが止まるヴァン。

 

「確保!!」

 

 その俺の言葉で階段の先にあった扉が開いて兵士達が詰めかけた。

 

「話しは聞かせてもらったぞヴァン。お前が七年前の誘拐事件の犯人だったとはな」

 

 親父が額に青筋を立てながら告げる。兵士達は武器の剣を構えようとしたヴァンを拘束する。これは俺の仕込みだ。「ヴァンは俺と二人きりなら必ずボロを出すから」と言って親父とティアに扉の中に入って階段下から見えない階段上両脇のスペースにいてもらったのだ。原作でナタリアが盗み聞きしていた場所だな。そして扉の外には数人の兵士を呼び寄せ、俺が確保と叫んだら中に入ってヴァンを拘束するよう命令しておいたのだ。

 

 それにしてもヴァンの間抜けなこと! 原作でもナタリアに盗み聞きされていた。そしてその知識を活用して二人に盗み聞きさせた。この世界でも原作と同じく致命的なポカをやりやがった! アホが、大事な話なら周りに人がいない時にしろよ! ……しかし、なんで原作はこの内容を聞いたナタリアがヴァンを逮捕させなかったのだろう。ホントダメな世界(以下略。

 

「にい、さん……」

 

 ティアが悄然とした表情でヴァンを呼ぶ。ふふふ、ははは、はーっはっはっはっは!

 

「引っかかったなヴァン! これは全部俺の仕込みだよ! お前は俺の前で必ず隙を見せると思っていた。だから父上とティアにさっきの話を聞いてもらったのさ!」

 

「ルーク、貴様」

 

 両腕を後ろに拘束されたヴァンがうめく。

 

「兵士、こいつは譜術士(フォニマー)でもある。譜術封じもしっかりしておけよ。……ヴァン、俺はなぁ、お前を信用したことなんて一度もねーよ! お前の目は俺を馬鹿にしているんだ。蔑んでいるんだ。それに気づいていたから、俺はこの数年ずーっとお前の前で演技していたんだよ。従順な弟子のルークをな! 俺がお前を信頼するとでも思ったか? あのクソ野郎のアッシュみてぇに? 残念だったな! しねーよ! 信頼なんて! てめぇは王族誘拐犯としてこれからずっと牢屋で冷や飯食らいだ! ざまぁみろ!」

 

 俺は傍にいる皆が引くほどの罵倒をヴァンに浴びせた。これぐらい許してくれよ。この瞬間の為にずっと、ずーっと演技して面従腹背していたんだからな!

 

「よし! 早速陛下の元へ報告に行きましょう。父上、すみませんが謁見の間まで付き合って下さい」

 

 

     §

 

 

 あの後、謁見の間へ戻った俺は国王陛下とモースに報告した。ヴァンを七年前の誘拐事件で逮捕したと。陛下もモースも驚いていた。だがキムラスカ軍元帥、王国の首脳陣の一人ファブレ公爵が証言しては信じざるをえなくなった。その次に俺は提言した。ヴァンの見張りには必ず複数人の兵士を配置して欲しいと。こうなった以上、情報が漏れれば奴の子飼いである六神将、リグレット、シンク、アッシュなどが身柄を奪還に来る可能性がある。特にリグレットはヴァンと懇意の仲なので知られたら必ず襲撃してくると話し、警備を強化してもらった。まあ実は先ほど牢屋に再収監されたヴァンの目を覗きこんで、何があってもここから出るな! と暗示をかけておいたので、最悪の事態になってもヴァンが逃げることだけはなくなったがな。他にも俺がレプリカであるとか、知られるとまずいことは催眠で片を付けた。

 

 

 

「心配ですわ。本当に大丈夫でしょうか?」

 

「心配すんなよナタリア。軟禁されていたとはいえ、俺も王族だ。勉強していた成果を見せて、立派なキムラスカの王族としてアクゼリュスへの親善を行ってみせるさ」

 

 心配で港までついてきたナタリア。原作と違いパーティーの仲間に入ってついてこようとはしないようだ。まあ、もしついてくるなんて言ったら暗示をかけて帰すつもりだったけどね。そういえば原作であったイオン誘拐がアニスから知らされるというイベントがないな。イオンを誘拐する「漆黒の翼」のリーダー、ノワールを自首させたから誘拐できなくなったのかな?

 

 そしていよいよアクゼリュスへと出発することになったのだが。

 

「中央大海をオラクルの船が監視しているようです。大詠師派の妨害工作でしょう」

 

 船でケセドニアへ出発しようとしたらこれですよ。

 

「面倒臭ぇなぁ。バチカルの砲塔から砲撃して撃沈させちまえ」

 

「……無理でしょう。オラクルは建前上、預言士(スコアラー)なのです。彼らの行動を制限するには国王陛下の勅命が必要です。予告もなく砲撃などさせたら貴方が罪に問われますよ」

 

「知っているよ。じゃあ手間だが陛下の許可をもらってくる。ここで待っていろ」

 

「ルーク!」

 

 止めようとするティア、ガイ、ジェイドの三人。こいつらは俺の保護者か。

 

「何で止めるんだ? 今回のアクゼリュス救援、親善はキムラスカ・マルクト両国のトップが結んだ和平の結果だ。仲介役にはダアトの最高責任者イオンだ。三カ国のトップが認める救援の為なんだから、これに反対する勢力は三カ国を敵に回したも同然だろ。陛下の許可だって下りるはずさ」

 

「それはそうですが、しかし……」

 

 一刻も早く被災地へ行かなければならないのにまごついている暇なんてあるか! 俺は再度陛下とモースに会うべく天空客車を登っていった。

 



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☆第9話 ティア4

前書き
 ちょっと特殊なプレイをば。しかし俺はセックス(本番)より奉仕の方が生き生きと書けている気がする。本番が好きな人には申し訳ない。同じ奉仕好きな人には役立ってくれるといいなぁ。





 監視していたオラクルの船を、インゴベルト陛下・誘拐されていなかったイオン・モースの許可をもらって砲撃し退けた俺は、ジェイド・ティア・ガイ・救援人員三十名のキムラスカ兵士と共にケセドニア行きの船に乗ってバチカルを出発した。船の中ではキムラスカ兵士の隊長とジェイドを交えてアクゼリュスに着いた後の救援について話し合いをした。こういうのは到着する前に全て終わらせておかないとな。

 

 もちろん夜は……。

 

 

     §

 

 

「今日は手でしてもらおうか」

 

 船旅で連日の奉仕をしてもらっていた。フェラチオ、パイズリ、昨日は素股だ。そして今日は手コキと、とある特殊なプレイをしてもらおうという訳だ。

 

「手、で……」

 

 どこかほっとした様子のティア、口での奉仕は嫌悪感があり、素股は入れられるかもという恐怖があるからな。ここにきて手だけでやれというのは少し安心するのだろう。

 

「ほら」

 

 俺は椅子に座りながら全身を脱力させた。下半身もだらしなく放り出している。

 

「う……っ」

 

 ティアは嫌そうな顔をしながら俺のズボンを下ろした。

 

「これくらい、自分でできないの?」

 

「わかってないな。女の子にしてもらうからいいんじゃないか」

 

 ティアの文句を封殺する。下着も脱がされ、こちらもだらしなく伸びている一物が露出した。

 

「ぅぅ」

 

 やっぱまだ抵抗があるか。ティアの手が、俺のモノに伸びた。一物を摩擦する。温かい手のひらが心地良い。

 

「いいぞ……ふぅ」

 

「う……っ、……ぃや、汚いっ……」

 

「ちゃんと洗ってるって……ふぅっ……そうだ。下の袋も揉んで……」

 

「う、く、くぅ……ぅ」

 

 右手で竿をしごきつつ、左手で玉をほぐしていく。手慣れていないところが逆にそそる。

 

「ふうう……いい塩梅だ。これから毎日してもらうかな。船旅の間は、だけど」

 

「ぐっ……う……、はぁ、はぁ……っ。そんなっ……はー、はーっ……くぅぅ~……こんな、不潔な、ものを……くぅ、ううぅ……はーっ、はーーっ……。うぐ……っ、もう、先走って……うぅぅ」

 

 ティアの言葉通り、俺のモノの先端からは先走りがにじみ出ていた。

 

「ティアの手がいいからな。ヌルヌルの液体をモノに絡めてくれ」

 

「くっ、うう……はぁ、はぁ、うぅぅ……」

 

 ほとばしる男の汁を、一物に絡めていくティア。この方が早く果てさせられると思っているのだろう。

 

「はー、はーーっ……んっ、んんん……」

 

「さて、手だけじゃアレだしな。趣向を凝らすか。別のものも使って、しごいてもらおうかな」

 

「う……っ、また……っ、口とか、胸を使う、の……?」

 

「そうじゃない」

 

「……っ? ?」

 

「髪コキしてもらおうか」

 

「な……っ!?」

 

 手でするのを手コキと教えていたからか、髪コキという言葉を一瞬で理解したらしい。

 

「その長い髪を使って、しごいてもらおうか」

 

「そ、そんな……!? うっ……うう……」

 

 ティアがうなる。そんな変態な行為は嫌なのだろう。これで躓いてちゃ脇コキや尻コキなんてできないぞ。

 

「髪は女の命、とか言うけど、ティアは軍人だろ? なら髪なんてどうでもいいじゃないか」

 

 っつーかこの世界の軍人は皆髪が長すぎる。ジェイド、アニス、ティア、敵のヴァン、リグレット、アリエッタ、シンク、ラルゴ、アッシュ……全員長いじゃねーか! 坊主にしろよ坊主に! 俺? 俺は王族だからいいんだよ。親父は軍の元帥だけど俺はまだその地位を継いでいないからな。

 

「う、うっ……くっ、うっ……か、髪でするなんて……い、いや、なのに……やれば、いいんでしょう……っ!」

 

 ティアは俺に怒りの目を向けた後、躊躇いがちにその長い髪を乱暴にすくい上げて肉棒にくるくると巻きつけていった。

 

「お……ふぅ。これは……妙な感じだな」

 

 命令しておいてなんだが、こんなことをしてもらうのは俺だって初めてだ。奇妙な感触に息をつく。

 

「くっ、う……っ。いやぁ、髪が……くうぅっ……ああぁ、汚れ、ちゃう」

 

 身を震わせながら、髪の上からほっそりとした指先が添えられ、しっかりと握り締めてくる。ティアの美しい灰褐色の髪が、俺の醜悪なものに絡みついているのは、なかなか目にこころよい。しかし彼女の屈辱たるや、どんな具合だろうな?

 

「ああぁ……すご、い……ああぁ……すごい大きい……んんっ、ああぁ……。はぁ、はぁ……っ、くっ、うっ……う。髪の毛ごしでも、脈打ってるのがわかる……それに、硬い……くふぅん」

 

 絹糸のような髪に包まれて震える肉棒を、ティアはわずかに淫らな灯りのともった瞳で見つめた。ティアの毛髪と五指にくるまれた肉棒が、ゆっくりと擦られはじめる。

 

「くぅん……ダメぇ……私の髪が……ルークのオチンチンで……ああぁ……酷い。ああぁっ! まだ大きくなる……っ」

 

 さらさらした髪の毛の感触がカリ首を刺激し、ペニスの先端から透明な先走りがにじみ出てきて、髪を粘った液体で包んでいく。

 

「はあぁ、臭い液が髪の毛を汚してる……ダメぇ……はぁあん、いや……臭いがついて取れなくなっちゃうぅ」

 

 それでも、ティアはペニスをしごく手を休めようとはしない。むしろ少しずつ激しくなっていく奉仕に、俺は快楽を感じていた。

 

「い、いつまで、すればいいの……っ」

 

「そう急ぐなよ……ちょうど気持ち良くなってきたところなんだからさ……じっくりやってもらうよ」

 

「うぐ……っ、くうぅ……はぁっ、くぅぅ……うぐっ……うぅぅぅ……」

 

 また粘つく液がティアの手に、髪に、付着していく。

 

「こんな……っ、こんなぁっ……! うぅぅ……っ。はぁ、はぁ……っ、くううう……ねばねばって……汚らしい、ものが……うう~~っ……。くうっ……うっ……臭いっ……うぐうぅ……。う、うう……くっ、ふっ……ううぅ~……。はーっ、はーーーっ……」

 

「くっ、ふぅ」

 

 ああ、気持ち良い。ティアを、汚している。あああ、快感が、頭を支配していく。

 

「くっう、ふぅぅ、はーーっ、はーーーっ……ぅ」

 

「いいぞティア……そろそろ出そうだ」

 

「あっ、……また出すの? 白くて汚いのを……はぁはぁ。はあぁ、髪の毛が……穢れてしまう……はぁ、やめてぇ……あぁぁ髪の毛だけには出さないでぇ……くふぅん」

 

 ティアは嫌がってみせるものの、擦り上げる手つきは早くなり、まるで射精を促しているようだった。

 

「はーぁっ、……ティアの髪が良すぎて、このまま出ちまいそうだ」

 

 頭上から声をかけると、ティアは身をくねらせた。

 

「はあぁん、んんっ、私の髪の毛に……出すつもりなのね……あぁぁ、そんなぁ……。はあぁ、や、やっぱりダメよ。やめてぇ……んんっ、髪の毛に無理矢理出すなんてぇ……そんな酷いことぉ……くぅっ」

 

 ティアの声は悩ましげで、肉棒を髪の毛ごときつく握られた俺は絶頂を迎えた。

 

「く……髪の毛に出すぞ!」

 

「ううっ!?」

 

 びゅっ、びゅびゅっ……。

 

「うぐっ、ぐっ、うううう……くはぁん、ああぁ……せ、えきでてるぅ……んん……いやぁ……あぁ」

 

 髪の隙間から滴り落ちていく白濁した液体を、ティアはどこか陶然とした表情で眺めた。

 

「んくっ……髪の毛、せいえきで白く染められて……わたし、わたしぃ……はぁ、はぁ……っ、はあぁ……っ。んぐ……はっ……んっく、ふぅ……ふぇっ……あぅ、あん……ああぁ……ふぅ……んんっ、精液で髪の毛ベトベト……はぁはぁ……はあ、はーっう、はーー……はーーっ」

 

「ティア、良かったよ」

 

「あ、あああ。私、髪の毛まで犯されて……うううう~っ……くううう……くふぅ」

 

 ティアは俺の絶頂が乗り移ったかのように体を震わせて、激しく肩を上下させて息を整えている。悔しがる言葉とは裏腹に、その瞳は俺の肉棒を食い入るように見つめている。

 

「じゃあ、綺麗にしてもらおうかな」

 

「うっ……、や、やれば、……いいんでしょうっ」

 

「おっと、口は使わなくていいよ。せっかく髪があるんだ。それで拭って欲しいな」

 

「ぐっ! く、うっ、そ、そんな……っ」

 

「嫌か? 嫌ならセックスだぞ」

 

「くっ、うっ……くぅぅっ!」

 

 ティアは歯軋りしながらも、髪で俺のモノにまとわりついた精を拭いとり、清めていった。

 

「ふふ、たっぷり染み込んだかな? 俺の臭いがこびりついてとれないだろうなぁ」

 

「くっ、う、うぐぐぅぅっ……。くうう……っ、ううう……うううう……はーーっ、はーーーっ……くううっ……ううぅぅ~~。か、髪を……っ、こんな、辱める、なんて」

 

「へへっ……髪どころか、ティアの体全部を辱めているじゃないか」

 

「うぐぐ……くっ、う、ううううう……はぁ、はぁっ……うっ、ううう……うぁ……っ、髪に……臭いものが……ううううっ……はーっ、はーーーっ……うぅぅぅ~……」

 

「はぁ、はぁ……ふぅぅぅう、また、感じてきたな」

 

「えっ、ええっ!?」

 

 早い気がするが、それだけ髪にぶっかけたことが快感だったのだろう。俺はティアをさらに責めることにした。

 

「ティア、今度は顔にもだすぞ」

 

「は、あ、はぁ、顔に……また、私の顔を、精液で汚すの……んんっ……さ、さいてぇっ」

 

 そういいながらも俺をしごき上げるティアの手のひらからは、グチュグチュと粘ついた音が立ち込め、充血した亀頭には白い泡が浮いている。

 

「こ、こんなに大きく膨れ上がって……はちきれそうになってるぅ……はぁ、はぁ。嫌がる私の顔を臭いので汚すのね……んんっ」

 

(ティア……顔、近づけてきてないか?)

 

 言葉とは裏腹なその行動、ティアも染まってきているのだろうか?

 

「出すぞ!」

 

 俺は堪えきれなくなって、ティアの顔に肉棒を擦り付けて精液をぶちまけた。

 

 どくっ、どくぅっ……。

 

 俺は盛大に、ティアの顔に顔射した!

 

「うぐううううっ!? ま、また……っ、ぐううう……っ、いやぁ、精液……んんっ、臭い精液! やっぱり凄い臭いぃ! くふぅうん……だ、だめぇ……」

 

「ふうううーー……おお……いいぞ、ふううう」

 

 ティアは顔に精液を受けると、長い髪を振り乱して全身を波打たせた。

 

「くっ、くうう……くううう~~っ……ううう……っ! ルーク……こんなっ……! はぁ……くぅん……ああぁ……んちゅっ……凄く濃い精液……んんっ……なんて、汚いの……ふぅ、ふぅ」

 

「ふぅぅ……ッ。悪かったなティア。あまりに気持ち良かったもんで」

 

 ティアは苦しそうに喘ぎながら俺を睨んでくる。俺に対する敵意をあらわにしているつもりかもしれないが、そんな目で見られたら余計にゾクゾクするだろう。

 

「ふぅ、ティア、そのまま続けろ」

 

「くっ、くっ、ううううう……っ!!」

 

 俺が命令すると、ティアは精液まみれの肉棒を改めて握りなおした。

 

「えぇ? こ、こんなに出したのに、まだ……出せるの?」

 

「ティアが相手だからな、何発でも出せるぞ」

 

「わ、私だからって……そ、そんな……」

 

「もっと出して欲しいだろう?」

 

「っ! そ、そんなこと、ない……」

 

「いいからもっとしごいてくれ。すぐに出してやるから」

 

「くふぅ、もっと……出るの……? はあぁ、オチンチンがぁ、ビクビクしてぇ……すごい……」

 

 ティアは感じ入ったような表情でつぶやき、肉棒をしなやかな手で擦ってくる。しごかれるうち、精液が指先に絡め取られていき、糸を引いて垂れていく。今回は連発で責めようと決めていたのだ。早いが連発する。

 

「ああぁ……オチンチン、精液でぐちゅぐちゅいってるぅ……はぁ。んんっ、泡だって……なんて卑猥なの……はぁ」

 

 もはや理性が麻痺したのか、自発的に淫らな言葉を連呼する。

 

(こりゃ完全に染まったな。このままもっと俺好みのいやらしい女にしてやるぜ)

 

「はあぁあ……はあぁ、ちゅっ、ちゅっ……ちゅーっ」

 

 ティアはなんと俺の肉棒に頬擦りし、亀頭にキスしはじめた。

 

「はあぁ……臭い……はあぁ、臭い……んんっ……臭いのにぃ、私、どうしちゃったのぉ」

 

 俺も我慢できなくなってきた。舌を使わせてやる。

 

「ティア、そのいやらしい舌で拭ってくれ」

 

 俺が命令すると、ティアは頭が朦朧としてるのか、とろんと蕩けた目で素直にコクリと頷いた。舌が伸ばされ、肉棒にまとわりついた精液を絡めとりはじめる。

 

「はぁあ、んんっ……ちゅぶぶっ……あむっ……じゅるるる」

 

 丹念に根元から先端まで満遍なくティアの柔らかい舌が這い回る。亀頭の大きく張り出したエラの部分を何度もなぞり、尿道口をじゅるじゅる音を立てて吸ってくる。

 

「んちゅっ、んっ……じゅるっ、じゅぶぶぶっ……はぶぶぶっ」

 

 わずかに残っていた精液が、ティアの口に吸い取られていく。

 

「んふっ……あああぁ……臭いのが口の中に入ってきてるぅ……んんんっ、喉に張りつくくらい、ねばねばして、すごい……」

 

 よだれでべどべとになった舌を離し、ティアはうっとりと肉棒を見つめる。俺の肉棒はいろんな汁がまじりあいヌラヌラと淫蕩な光沢をまとっていた。

 

「見ろよティア、余計チンポが汚れてしまったみたいだ」

 

「あぁっ……んんっ、じゅるる……ご、ごめんなさい……じゅぶぶぶっ、れろれろ……じゅぶじゅぶ。ちゃんと、ちゅぶ……き、綺麗にするから、はぁむぅ……んんぅっ、精液残さず舐めてしまうから……許して……はふぅ」

 

 ティアは俺の無茶な難癖にも素直に謝ってくる。その姿が微笑ましくて俺は笑ってしまった。ティアの懸命な奉仕に、三度目の射精感がこみ上げてくる。

 

「くぅっ……続けていくぞ!」

 

 俺は堪えきれずティアの頭をつかんで、口内に肉棒を侵入させた。歯列をこじ開け温かい粘膜を蹂躙し、先端が一気に喉奥まで到達する。

 

「うむぅ……んんんっ……あぁ……じゅぶぶっ」

 

 ティアは目をいっぱいに見開いて驚いたものの、すぐに自発的に俺のを咥えた。

 

「喉にぶちまけるぞ!」

 

 俺はティアのうっとりとした瞳を見つめたまま、喉の奥にめがけ欲望の全てをぶちまけた。

 

 ドピュッ、ドピュドッピュッ!

 

「ふぼぉっ……じゅぼぶぅう! じゅばばばっ、じゅぼぼぼぼっ……じゅる……じゅじゅじゅじゅっ」

 

 ティアは口の中に出されたそれを、喉を鳴らして全部飲み込んでしまった。しかも、それだけじゃなく、飲み足りないとばかりに俺の肉棒をちゅうちゅうと吸い上げてきた。

 

「じゅるじゅる……んんんぅ……」

 

 離さないという強い意思で鼻息を荒げ、肉棒にむしゃぶりついてくる。

 

「じゅるっ……んぐ、んんっ……ふぅふぅ……んぐんぐ、んんんんぐっ」

 

 ティアの喉がこくこくと上下し、精液が嚥下されていくのいがわかる。やがて肉棒が唇から離れ、その間に粘液の橋を架けた。

 

「あぁ、はむっ……臭くて……苦くて……ドロドロしてぇ……んはぁはぁ。で、でも……なんで、この精液、んぅ……くはぁああ」

 

 ティアは舌先で唇の周りをぺろりとひと舐めし、唇にへばりついた白い残滓を残らず舐めとっていった。

 

(俺、この世界に生まれて良かった……)

 

 俺は、ティアとエロに感謝した。初めて、生まれなおして良かったと思った。

 



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第10話 アクゼリュス

 さて、ケセドニアについたぞ、と。先日この街に来た時と逆の手順を踏んで、出入国手続きと船の手配だ。マルクト側の港に停泊している船に全員乗り込んで、物資も積み終えた。さて次はカイツール軍港だな。

 

「ジェイド。船の上で決めたマルクト兵士の動員は……」

 

「はい、鳩を送っておきました。一週間と経たず救援の人員が組織されて出発するでしょう」

 

 今話しているのはバチカルで陛下にもらっていた通行許可証の話だ。キムラスカの街道しか使えないからといって、キムラスカ人だけでしか救助しちゃいけないってことはないだろう。だから、マルクト人がカイツールの国境を超えてキムラスカ側の街道を通り、アクゼリュスに行く救援人員になるのを、キムラスカ国王の名前で通行を許可してもらったのだ。これがあればマルクトの首都グランコクマやセントビナーから、カイツールを越境してアクゼリュスへ救援に行く兵士達がスムーズに通れるって寸法だ。バチカルにいる時に気づいてよかった~。これをやっておかないとマジに一万人を三十人だけで避難させる苦行が始まるところだった。とはいえ、マルクト側から救援人員が到着するまでそれなりに時間がかかるだろう。それまでは自分達だけで救助しなければならない。気を引き締めねば。

 

 

     §

 

 

 カイツール軍港に到着した俺達はアクゼリュスへの街道、デオ峠を目指した。当然救援物資もあるので馬車だ。数人の兵士は峠ではなくカイツールへ行ってもらった。アクゼリュスの民を避難させるのだが、彼らはマルクト人。最終的にはキムラスカ領土内のカイツール軍港ではなく国境があるカイツールのマルクト側に避難させるからだ。なんせ一万人を避難させて国境超えもするのだ。カイツールの兵士達に受け入れ準備の事務調整をしておく必要があった。

 

「やっぱ大人数で行軍するのは時間がかかるな」

 

「そうですね。しかし焦ってもスピードが上がる訳ではありません。落ち着いた行動こそが求められるでしょう」

 

 涼しい顔でそう言うけどな、ジェイド。お前がタルタロスの員数を減らすなんてことをしなければ、最初のマルクトからバチカルへもタルタロスで行けただろうし、そしたら数ヶ月じゃなくて一週間程度でバチカルに到着してただろう。今もこんな峠超えなんてせずにタルタロスでケセドニアから直接アクゼリュスに行けただろう。大幅に時間を短縮できたんだぞ。しかもその場合タルタロスには二百名近い人員がいることになる。二百人いればこれから行うアクゼリュス救援もスピーディーに行えるだろうし、それに物資も! タルタロスには首都グランコクマを出立した時に、食料や障気蝕害(インテルナルオーガン)にかかった患者に対する医療物資も山と積まれていたはずなのだ。それが全部パーである。こいつの謎行動のせいで……。まあ、もう言っても仕方ないけどな。

 

「さーて、それじゃあ出発するか」

 

「ですね」

 

「了解しました!」

 

 峠の下り道、魔物を退治したスペースでしていた休憩をやめ、再度峠超えを行おうとする。

 

「止まれ!」

 

 ん? 崖の上から声をかけてきたのは……魔弾のリグレットだ。金髪に黒い軍服、両手には譜銃を持っている。ヴァンのいるバチカルじゃなくて原作通りこっちに来たか。ならヴァンが逮捕されたことはまだ知らない……?

 

「ティア。何故そんな奴らといつまでも行動を共にしている」

 

「モース様のご命令です。教官こそ……」

 

 ティアが何か喋っているが関係ない。俺は兵士隊長に合図すると弓を武器とする小隊が攻撃を始めた。

 

「ッルーク!」

 

「悠長に会話なんてしてんなよティア。あいつはタルタロス襲撃犯、つまり和平の妨害行動をした敵だ。殺されたタルタロスの軍人の為にもあいつはここで捕らえる」

 

 もちろん後で美味しく頂く為に生け捕りだ。兵士達には峠に着いた時にオラクルが妨害してくるかもしれないこと、俺の合図で攻撃することを命じてある。あとついでにできれば生け捕りで、とも。

 

「くっ。ティア! その馬鹿な坊やから離れなさい!」

 

 あ、ムカチ―ン。あったまにきた。後で恥辱と屈辱にまみれさせてやんよ。それと、てめーが馬鹿扱いしてる俺が、懸想しているヴァンを捕らえたんだっつーの! 今に後悔させてやるぜ。

 

「崖から降りてきやがれ! この臆病者が!」

 

 戦いの罵声とみせかけて絶対催眠を、リグレットを対象にして発動させる。

 

「……!? ? !?」

 

 リグレットの奴は俺の言葉通り崖から降りる自分に戸惑っている。

 

「よし! キムラスカ兵、捕縛!」

 

 俺の掛け声で兵士達が一斉に近づく。リグレットは両手に持った譜銃で銃撃してきた。数人が撃たれたがこちらは三十人(-α)だ。そいつらが一斉に動くのだ。全員を攻撃することなどできはしない。

 

 ……………………。

 

「くっくうっ。何故っ」

 

「ルーク様、敵を捕縛しました! 譜術も封じてあります」

 

「よし。被害は?」

 

「数名が銃撃を受けましたが致命傷ではありません。今治癒術師(ヒーラー)に治癒させています」

 

「よし、それじゃ周辺の敵影を確認したら、行軍を再開しよう。リグレットには兵士を三人つけろ」

 

「はっ!」

 

 リグレット捕獲。アクゼリュスについたら拘束だけして後は暗示をかけて放っておこう。これ以上救援の人員を減らすことはできないからな。

 

 

     §

 

 

 やっと、やっとアクゼリュスに到着した。

 

「ジェイド、お前がグランコクマを出発したのは何ヶ月前だ?」

 

「…………三ヶ月、前になりますかね」

 

「そうか。出発前にもたらされた救援要請の日から、相当状況は悪化しているだろうな」

 

「…………」

 

 地面に掘られた大きな円柱状の縦穴、その縁に立って会話する。俺は意を決して街に足を踏み入れた。

 

「これは……」

 

「想像以上ですね……」

 

 街にはいたるところで怪我人がうめき声を上げている。街、穴の中には紫色の障気が充満していた。

 

「あんたたちキムラスカ側から来たのかい?」

 

 いかにも鉱山の作業員といういでたちの男が近づいてきて声をかけた。俺は一歩引いてジェイドを先に挨拶させる。

 

「マルクト帝国軍第三師団所属ジェイド・カーティスです。救援の要請を受けやって参りました」

 

「私はキムラスカ・ランバルディア王国親善大使ルーク・フォン・ファブレです。マルクトから和平の申し込みと、同じく救援要請を受けやってきました」

 

「自分はパイロープです。ここらの坑道で現場監督をしています。村長が倒れてしまっているので、自分が臨時代表として雑務を担っています」

 

 パイロープ、ジェイド、兵士長と話し合う。 

 

「まずは、キムラスカ兵士を指示して周辺状況の調査、だったな。どこの坑道が危険か、どれだけの人数がそこにいるか。重症者・軽症者の人数把握。…………だけどそれより先に提案だ。まず、この街での採掘作業は中止だ。鉱石は貴重かもしれないが、人の命には換えられないからな」

 

「そうですね」

 

 ジェイドが頷く。

 

「……わかりました。作業監督者全員に通達しましょう」

 

 もう三ヶ月もこんな状況なのに避難していないとかありえないだろう。ましてや採掘をやめないとか。この街の人間の思考はどうなっているんだ? 無事な人間で重症者の運び込みくらいできるだろうに。

 

 

     §

  

 

 一週間が経過した。重症者の運び出しは全重症者の二分の一、傷病者全体の運び出しは三分の一というところだ。そして全人口の避難は十分の六といったところか。出発前に想定していた通り、傷病者は大体人口の半数といったところだ。これでもかなり助かっている。もし総人口の八割九割が傷病者だったら手に負えなかっただろう。それでも作業は遅々として進まない。やっかいなのは預言だ。避難しなかったのは「預言で避難することが詠まれていないから」だと。…………アホっかっつーの! こんだけ全部紫色に染まった景色でなーにが預言だっつーの! 預言が避難させてくれるか? 預言が食料を、医療物資を届けてくれるか? 預言で障気が消えるのかっての!

 

 …………はぁ、はぁ、はぁ。いけない。ついエキサイトしちまった。と、とにかく、後一週間あれば重症者の運び出しは全員終わるだろう。傷病者も半数は縦穴の外に設置したテントに避難できる。障気蝕害にかかっていない人間は全員避難し終えた。預言が~と言う者もいたが、兵士に武器を振りかざさせて、無理矢理体を引っ張ってでも避難させたった。

 

 それと、ユリアの預言にあった力を災いとし、のことだけど、今のところ俺に変な兆候は見られない。預言通りになるってんなら、てっきり原作であったようにローレライに体を操られて、超振動を暴発させることが起きると思っていたんだけどな。その為にこの自分操作能力を選んだってのに。……まあ、操られないなら操られないでいーか。超振動が暴発したらマジにアクゼリュスが消滅しちまうからな。もし操ってきたとしても自分操作で体の所有権を俺のものにしてやる。

 

 ちなみに超振動とは、第七音素(セブンスフォニム)同士が干渉しあって発生する力だ。本来第七音素を使える二人の人間がいて初めて発生するのだ。だが、第七音素の意識集合体ローレライと完全同位体であるアッシュ(本当のルーク・フォン・ファブレ)は一人でも超振動を起こせるのだ。そして俺はアッシュと完全同位体のレプリカ、よって俺も超振動が使えるって訳だ。原作ではある場面でローレライの野郎がルークを操って超振動を発生させるシーンがあるのだ。だから俺はそれを警戒してたのだが、上述したように俺は自分操作能力を持っているので、もし操られても対抗できる。心配はいらない。

 

 さて、今日も皆に指示出しする作業が始まるぜ。坑道の中に入って……。

 

「奥に行くんじゃねぇ! 取り返しがつかねーぞっ!」

 

「ん?」

 

 って誰かと思ったらオリジナル・ルークことアッシュじゃねーか。原作より遅い登場だな。やっぱヴァンがいないしイオンも誘拐されてないから時期が合わなくなってきてるのか?

 

「それはそうとして、いいところに来やがったなこの野郎。おい、キムラスカ兵! こいつを捕らえろ!」

 

「!? 屑がッ」

 

 アッシュの野郎剣を抜きやがったか。しかし、

 

 動くな!

 

 目を合わせて暗示をかける。よし! よし! かかった、このアホが!

 

「ルーク様。この者は?」

 

 キムラスカの兵士には全員、俺と同じ顔の人間がきても動揺しないよう、またそれに疑問をもたないよう暗示をかけているから、急にこいつが出てきても動揺したりしない。そしてこいつが本物で俺がレプリカという作られた人間だということが判明して騒ぎになることもない。ざーんねーんだったなアッシュ!

 

「オラクル六神将鮮血のアッシュだ。タルタロスとカイツールで王族である俺を殺害しようとした奴で、カイツール軍港襲撃を指示した犯人でもある。バチカルに連れて帰って刑罰を受けさせるべき野郎だ」

 

「わかりました。おいっ! 手枷を持ってこいっ!」

 

 体の動きを止められたアッシュは困惑を表情に表すこともできずに固まっている。よーしよし。これでまた問題が一つ片付いたぜ。

 やった。やったぞ。ついにアッシュを捕まえた。こいつは決して生かしておけない。先に殺したラルゴやディストのように、後を追わせてやるからな!

 

 

     §

 

 

 はぁ。疲れたなぁ。もう数週間ぶっ続けで救援作業を行っている。まあ本当に大変なのは重症者や預言信者を運び出したり、避難先のテントの周りで魔物と戦ったりしている兵士達だけど。

 

 癒しはホントティアだけだよ。彼女がいてくれてよかったー。まあ彼女の方は冗談じゃないって感じだろうけど。それでも最近はセックスしていない。奉仕すればセックスしないでいてやるって約束したのが一つ、避難先で誰が訪れるかわからないのでバレやすいセックスはできないってのが二つ目の理由だ。だけど最近のティアはだいぶ調子が悪いらしい。調子が悪いと言っても体調が悪いとかではなく、俺がかけた暗示が聞いてきてるのだ。奉仕を行うごとにアソコが疼くようになれ、っていうやつだ。どうやら我慢も限界に達してきているようだ。でも彼女の性格からいってオナニーしたり俺にセックスしてくれるよう申し出たりはしないだろうしな。へへへ。無事バチカルに帰れたらちゃんとしてやらないとな。その為にも今は頑張りますか!

 

 意気込んだがアクゼリュスからテントへの避難は既に終わっている。二週間が経過した頃か? 鳩で送った通行許可証を持ったマルクト兵士達が救援に来てくれたのだ。その数なんと二百名。これで一気に避難が進んだ。後はここからデオ峠を超えてカイツールに行くだけだ。

 

「~~ということで。……ルーク? 聞いていましたか?」

 

「あ、ああ。ちゃんと聞いてるよ。まず半数の百名で重症者を担架で運んで移動させる。残りの百名が軽症者と無事な者を魔物から護衛、そんで峠を超えたら馬車で移動。キムラスカ兵はこのテント周辺の警護、だよな?」

 

「はい。その通りです。ちゃんと聞いていたようですね」

 

「ちょっと疲れているけど大丈夫だよ。そんじゃマルクト兵の総指揮は任せたぞ。俺はこっちで待機しているから」

 

「ええ、くれぐれもお気をつけて」

 

(はぁ、計算からいって全ての救助作業が終わるまで四週間以上……先は長ぇなぁ)

 

 俺は誰にも気づかれないように、そっとため息をついた。

 

 そして、この先のことを思った。この世界の秘密、この世界は、空中に浮いている外殻大地と呼ばれるものなのだ。外郭大地はセフィロト、星のツボから吹き上げる力によって浮上している。そしてそのセフィロトを制御しているのがパッセージリングというものだ。それはダアト式封咒とユリア式封咒というセキュリティで守られている。だが、二千年前に作られたそのパッセージリングは耐用限界を迎えているのだ。アクゼリュスに障気が噴き出しているのは、地下世界である魔界(クリフォト)というところに充満している障気が、耐用限界で崩落しかかっている大地から漏れ出しているからなのだ。

 

 この世界には十箇所のセフィロトがある。そこにある十個のパッセージリングは全て耐用限界を迎えようとしている。それはつまりこの外殻大地全てが崩落する危険に陥っているということだ。崩落を防ぐには、パッセージリングを操作して、エレベーターのように、安全に大地を降下させなきゃならない。

 

(それも、全部やらなきゃな)

 

 俺はこの先に訪れるその大変な作業を思った。

 







後書き
 今回の話、最後のところで世界の問題を記述しました。しかしこの世界の問題は次の1話であっさりすっきりさっぱり解決する予定です。ストーリーには期待すんなよ! 絶対に期待するなよ! いいか、フリとかじゃないからな!


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第11話 世界

前書き
 ストーリーダイジェスト。できるだけハードルを下げてくださいね? 内容はその下をくぐりますから。






 アクゼリュスでの救援作業が全て終了した。アクゼリュスの民は皆国境の町カイツールを超えマルクト帝国領土に移動した。重症者や軽症者の手当てはマルクト国内でやってくれ。今まで敵国として睨み合っていたキムラスカ人とマルクト人だが、救助完了の時は皆等しく喜びを分かち合っていた。

 

「それじゃあな、ジェイド」

 

「ええ。色々ありましたが、貴方がいてくれて助かりました。感謝します」

 

 数ヶ月の長い付き合いになったが、これで一旦ジェイドとはお別れだ。俺はジェイド及びマルクト兵達と別れると、バチカルに戻る為キムラスカ兵士長に指示を出そうと踵を返した。

 

「皆本当にお疲れ様。後はバチカルに戻って陛下にご報告するだけだ。その役目は私が担うから、バチカルに戻ったら後は解散してかまわない。……それじゃあ馬車に乗ってカイツール軍港へ向かおう」

 

 結局陛下が言っていたバチカルからの後発の人員は来なかった。王宮には正義感の強いナタリアがいるからもしかしたら……とも思ったが、やはりアクゼリュスに行く人間は死ぬものとして考えていたんだろう。バチカルに戻ったら抗議してやる。

 

 しかし今回の旅、親善で色々変わったことがある。ガイの俺を見る目がちょっと変わったっぽい。裏で繋がっていたヴァンが逮捕されたこともあるだろうが、立派に救援と親善をこなした俺に敬意をもってくれたようだ。今までは使用人というより友達という意識が強かったが、救援も後半になると俺に敬意をもって接してくれていたような……そんな気がする。

 変わったといえばティアもだな。度重なる奉仕で彼女はすっかり俺の虜になった。テント暮らしで奉仕が中心だったから、バチカルに戻る船の中ではセックスしよう。彼女もそれを待ち望んでいるはずだ。彼女も彼女で、旅の始めにあった「お坊ちゃま貴族」というイメージより、「公務を立派に行う王族」というイメージにランクアップしたようだ。後々の関係を考えると、まあ性行為を強要する奴ではあるが、それ以外はちゃんとした王族、として見られているとやりやすい。

 

 バチカルに帰るまでのゆったりした帰還の旅の最中に、俺はそんなことを考えていた。

 

 

     §

 

 

「インゴベルト陛下、ルーク・フォン・ファブレ、この度任じられたアクゼリュス救援、親善大使としての活動を無事に終えて帰還したことをご報告させていただきます」

 

「う、うむ」

 

 謁見の間にいる大半の人間はやっぱり動揺していた。死ぬはずの俺がこうして戻ったことで預言が、それも絶対に外れることのないユリアの預言が外れて動揺しているのだろう。そのことについても話したいが、まずは任務の報告が先だ。

 

「まず、バチカルを立ちました私共は~~」

 

 ここ一ヶ月ほどの救援作業について報告する。

 

「~~で、アクゼリュスの民は全てカイツールの国境を超えてマルクト帝国の領土へ避難いたしました……それと、出立前にお聞きしたユリアの預言ですが、『ローレライの力を継ぐ若者、人々を引き連れ鉱山の街へと向かう。そこで……』と、それ以上の文言は譜石が欠けていてわからなかった部分ですが、私は無事命じられた救援と親善を終わらせました。それ以外では特に変わったことは起きていないので、欠けていた文言は陛下が命じられた救援と親善のことだったのでしょう」

 

「…………」

 

 絶句してる絶句してる。本当はアクゼリュスと共に消滅するはずだった俺がそう言っているので頷くのも忘れて絶句してやがる。俺は死ななかったしアクゼリュスも消滅しなかった。今ごろは内心相当動揺してるな。

 

「……以上でご報告を終わらせていただきます。最後になりますが、アクゼリュスできつい救援作業を行った三十名のキムラスカ兵士には格段の褒美をお与え下さるようお願い申し上げます。あ、それから兵士が逮捕して牢屋に入れたオラクル六神将のリグレットとアッシュですが、ヴァンとの繋がりがありますので厳しく取り調べていただくようご指示願います。特にアッシュはカイツール軍港と船舶の破壊、軍港の兵士殺害の指示をした教唆犯ですので、どうか厳しい刑罰を望みます。……それでは今日のところはこれにて退席したいと思います」

 

「う、うむ。わかった。そちの言う通りにしよう」

 

「ああ、それと、重ね重ね申し訳ありませんが、陛下がお命じになった私の軟禁ですが、今回の預言成就で解禁になったと考えてよろしいのいでしょうか? それとも最初に命じられていた通り、今後も二十歳の成人までは屋敷で軟禁生活を送るのでしょうか?」

 

「あ、いや、それはだな」

 

 言葉を濁す陛下。死ぬものと思っていたから決めてなかったなこいつ。

 

「陛下……~~」

 

 何故かまだバチカルにいやがった(この席にも同席していた)モースが陛下に耳打ちしている。多分、もう一度アクゼリュスに行かせる必要があるので、軟禁は解いた方がいいとか言っているんだろう。

 

「む、ごほん。ルークよ。お前に命じた軟禁生活はこれをもって終了とする。だが、お前は王族の末席にいる者だ。みだりにバチカルから離れるでないぞ」

 

 やっぱりか。どうにかこうにか再度アクゼリュス行きを命じるからバチカルから出たり怪我や病気になったりするのは控えろと言いたいんだな。わかったよおっちゃん。だけどやった! やったぞ! これで俺は王命による軟禁から解放された。これでこの世界を覆う問題を解決する為に、世界中を回っても不審に思われたり王命反逆罪に問われたりしない。これを待ってたんだ! 王命で軟禁が強制されている今までなら、世界の問題を原作知識でなんとかしようとしても、捕らえられて罰せられるところだった。けどこれからは違う、大手を振って世界の為に行動することができるのだ。王様のお墨付きだもんね! やったぜ! おっと、再び、無意味なアクゼリュス行きはごめんだから暗示をかけさせてもらうぜ。

 

 預言に頼る心を一切捨てろ!

 

 よし! よし! これで陛下は預言に頼らず政治を行う人間になった。タイミング的にも、絶対とされていた俺の預言が外れた後だから、「ユリアの預言が外れたから預言に頼らなくなった」と周囲の人間は思うだろう。これでいい。俺の絶対催眠がバレないタイミングで陛下に預言を捨てて欲しかったのだ。親父や大臣など、今まで陛下と同じく預言に頼っていた連中は不満に思うかもしれないが、厳粛な王制国家であるキムラスカでは、陛下の言葉は「絶対」だ。このタイミングの為、今まで催眠を隠していたと言っても過言じゃねえ。やったぜ!

 

「了解いたしました。それではしばらく屋敷にて休息をとりたいと思います。長旅で疲れているのでこれで失礼させていただきますね」

 

 俺はそう言って謁見の間を退席した。

 

 

     §

 

 

 それからのことをダイジェストで語ろう。詳細に話すとすげー長くなっちまうからな。この世界、オールドラントの大地は全て空中に浮かんでいるのだ。外郭大地、と呼ぶ。そしてこの世界全体を支えて宙に浮かせている音機関パッセージリングが、二千年前に作られた為に耐用限界になっていたので、外殻大地は降下させなければならない。そうしないとパッセージリングが壊れて浮かんでいる外郭大地が全て崩落し、そこに住む全ての人が死に絶えてしまうからな。

 

 しかしその為にはアクゼリュスのパッセージリングを破壊しなければならなかった。そうしないと他のセフィロトで降下作業が行えないのだ。アクゼリュスのパッセージリングにはセフィロトを守る第二のセキュリティ、アルバート式封咒を兼ねているので、まずアクゼリュスのリングを破壊する必要がある。世界全体を降下させる為にな。

 

 俺は空飛ぶ飛晃艇を手に入れる為、飛行実験を行っているキムラスカの都市、シェリダンを訪れた。そこでキムラスカ兵を動員し、試験飛行中に墜落してしまった飛晃艇アルビオール初号機を救助した。その後、墜落した原因を取り除いたアルビオール二号機を完成させ、二号機パイロットのノエルと俺はアクゼリュスを訪れた。シェリダンの職人達には、不自然にならないように依頼する形で絶対催眠を使った。

 

 ここら辺は、俺がもっと計画を練って行動できる人間であれば、よりスムーズな解決方法もあったんじゃないかと思う。でも仕方ねーじゃん。俺、そういう細かい計画とか立てるの苦手なんだもん。

 

 アクゼリュスでは、ダアト式封咒がかかっていたが、その扉の横に超振動を使って穴をあけた。そう、俺は全ての物質を分解・再構成する超振動を単独(一人)で使える人間なのだ。人間っつーかレプリカですけど。本当はこの力を使えるのは俺のクソオリジナル野郎であるアッシュだが、俺は完全同位体のレプリカだから、奴と同じこの力を使えるって訳。すげー強引な方法だけどこのダアト式封咒ってダアト式譜術を使えるイオンにしか解けないし、解くとイオンの体に死ぬほどの負担をかけちまうしな。これも仕方ない。そして中に入った俺はやっぱり超振動を使ってアクゼリュスのパッセージリングを破壊し、アクゼリュスを崩落させたのだった。超振動は自分操作能力でちょちょいとね。犠牲者はでなかったと思う。アクゼリュスの住民は全員避難済みだし、アクゼリュスはもう何ヶ月も前から被災地になっていたので、訪れる人間もいなかった、はずだ。崩落するアクゼリュスに巻き込まれて死なないよう、急いでアルビオールに乗り、俺は崩れていくアクゼリュスを後にした。

 

 

     §

 

 

 アクゼリュスが崩落した後の話。キムラスカでユリアの預言を知る奴ら(大臣とかモースとか)は預言通りアクゼリュスが消滅したからルグニカ大地でマルクトと戦争を起こそう! となったが、預言に頼らない、頼れない人間になった陛下は強かった。戦争を起こすべきではないと一喝。これにて和平は守られ戦争は起きなかった。

 

 次に俺が行うのは他八つのパッセージリングの降下作業だ。ダアト式封咒はアクゼリュスと同じように超振動で穴を開け、セフィロト内部へ入り込む。そして最後のセキュリティであるユリア式封咒を解く。これにはユリアの子孫で血族であるヴァンかティアが必要だが、これまた死ぬほどの負担が担当した人間を襲うので、俺がヴァンを一時的に牢から出して、世界各地をアルビオールで巡った。え? せっかく牢屋に入れたヴァンなのに外に出してどーするって? しかたねーじゃん、俺の大事なティアを死なせる訳にはいかないんだから。

 

 まずはセントビナー。ここはアクゼリュスが落ちると負担がかかって、他七つの場所より早く崩落してしまうので、素早く降下作業を行った。

 

 次はザオ遺跡。ここが支えているのはケセドニアと砂漠のオアシス、それからカイツールの方、かなり広範囲な大地だ。ここの何が大変かって砂漠だからアルビオールで直接降りられないことだ。だが今更徒歩移動なんてごめんな俺は超強引な手段を使った。遺跡の上空についたら、ロープのハシゴを下ろしてそこから下に着地したのだ。まあ自分操作能力を持っているので、ある程度高いところからの落下でも大丈夫だった。ヴァン? あいつは生きてればいいから適当に命令して降ろしたよ。足が折れなきゃ大丈夫だ。

 

 次に、降下したセントビナーとケセドニア、オアシス、カイツールなどがある大地は地下世界の魔界(クリフォト)に降りたが、魔界は液状化しているので、急いで液状化を止めないと魔界に下りた大地で生活できないのだ。液状化の原因は地核が振動していること。なのでこの振動を止めなければならない。その為、向かったのは音機関都市ベルケンド。ここの研究者を連れて、再びシェリダンを訪れて地核の振動周波数を測定する装置を作り、タタル渓谷のパッセージリングで地核の振動周波数を測定した。その結果を元に、地核の振動を打ち消す装置を作って、アクゼリュス崩落跡から地核に行き、振動装置をセットした。地核の振動は、全く同じ振動を発生させる装置によって打ち消された。振動が止まったので、これで地下世界の液状化は止められた。魔界の泥の海は急速に固まっていくだろう。この地核への作業では水陸両用艦が必要だったので、シェリダンにいたキムラスカ兵を動員してシェリダンにある艦を動かした。

 

 他六つのセフィロトでは準備作業、降下命令の仕込みだけを行って、最後の降下作業場所であるラジエイトゲートで降下作業を行うと、残った全ての外殻大地が一斉に降下した。世界中の人間は驚いたと思う。何せ浮かんでいた空中から地下世界の魔界に降下したのだから。まあその前にルグニカ大地(セントビナーとかがある大陸)が降下して、外殻からはまるで消滅したかのように見えてたから大騒ぎにはなっていたんだろうけどね。とにかく、それからしばらく世界は大地が降下した謎を巡って大混乱に陥った。……俺がもっと上手くことを運べていたらなー。そしたら混乱も少なかったと思うんだけどね。

 

 この混乱には、元から魔界にあった地下世界唯一の都市、ユリアシティの人間達が説明してくれた。地続きになり、存在が明るみになった彼らの提言で、キムラスカもマルクトもパッセージリングの調査隊を派遣した。どうやら外殻大地の仕組みと誰かが降下作業を行ったことが判明したらしい。それでひとまず混乱は収まった……りはしなかった。外殻大地? 魔界? パッセージリング? それってなんじゃらほいってなもんで、混乱は今でも続いている。世界中の首脳や政治家、研究者達は自分達で世界の仕組みを勉強しつつ、それを民に公布するという作業を行わねばならなかった。世界中の人達ごめんなさい。犯人は俺です。

 

 最後に、ラジエイトゲートから全てのパッセージリングを全停止させて、長く続いた降下作業も終了した。パッセージリングを全停止したので、アクゼリュスで噴出していた、魔界に充満してた障気は地核に閉じ込められ、再び出てくることはなくなった。正確に言うならもっと細かい事情があるのだが、それは説明しなくていいだろう。とにかく魔界の二大問題であった液状化と障気は片付いたのだ。

 

 これで、テイルズ オブ ジ アビスにおける世界の問題は全て解決した……と思う。我ながらかなりの無茶をやりまくった感があるが、アクゼリュスの罪なき人々は助けられた。あと世界中の人間も大半が救われたはずだ。救った方法に文句など言わせない。

 

 こんな無茶をやるなら最初から軟禁を自力で解いて、世界中を回ればよかったじゃーねーかと思う奴もいるだろうけど、それは駄目なんだよ。俺はあくまで「絶対効く催眠術を使える」というだけの人間でしかないのだ。つーまーり、殺されれば「死ぬ」んだよ。わかりやすく言うと視線も声も届かない遠くから狙撃(大規模譜術とかでも可)されたり、効果がない譜業人形とかに圧殺されたりしたら、死ぬのだ。だから大手を振って、絶対者である陛下に許可を与えられた状態になる必要があったのだ。絶対催眠があるからって何でもできる訳じゃない。この世界のシステム(王制国家)を無視はできないのだ。

 

 とにかく、これで世界の問題は片付いた。俺が死ぬ心配はなくなったのだ。

 

 

     §

 

 

 そして今、俺はバチカルに戻ってきた。屋敷の皆には軟禁が解かれて遊学の旅に出ていると説明&暗示をかけておいたから随分心配された。まあもうこの世界を救う作業は全て終わったのだ。ゆっくり休みたい、んが、俺にはまだやらねばならないこと、やりたいことが残っている。さあ、最低最悪の地獄がお前らを待ってるぜ。ヴァン、そしてアッシュ!

 







後書き
 これはひどい。第2話でジェイドとイオンを助ける為にエンゲーブに行くと言っておきながら、全部自分でやっちゃうあたり彼の無計画さとお馬鹿さがにじみ出ていますね。

 まあこのエロSSなどにストーリーを期待している人なんて一人もいないでしょうから、私としても気が楽なんですが。


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☆第12話 ティア5

前書き
 ここから第16話まで連続エロ。


「あんっ、あっ、ああっ……ルークぅ、はっ、あっ」

 

 その声……ではなく、絶対催眠によって決められた時間に起きた牢屋の男は、突然聞こえてきた嬌声に驚き、顔を向けた。

 

「……? …………!? メ、メシュティアリカ!? な、何をしている!!」

 

 その声で男が起きたことに気づいた嬌声の持ち主――ティアはビクッと驚いてそちらを向いた。

 

「え、にい、さん……!? な、なんでっ!」

 

 二人とも驚いてるなー。俺は全てを知る者として説明してやった。

 

「ごめんなティア、ヴァンにはあらかじめこの時間になったら目を覚ますように暗示をかけておいたんだよ」

 

「そ、んな。あっ、うっ、あぁっ! いや、ルーク、動かないでぇっ!」

 

 今俺はヴァンに見せつけるようにして、騎乗位でティアと繋がっていた。俺は牢屋の方を向いて地面に下半身を横たえ、上半身を起こしてヴァンと目を合わせている。ティアは俺と対面する格好で俺の上に乗っている。場所はヴァンが収監されている牢屋の前、そこで俺とティアはセックスしていたのだ。ティアには「大丈夫、大声を出さなければ起きないって」としれっと嘘をついてヤってた。

 

「ルーク!? きっ貴様ァ!!」

 

 ヴァンがようやく事態を理解したのか、叫び声をあげる。……でもな?

 

「無駄だよヴァン。お前は牢屋の中で手枷に足枷、おまけに譜術封じをされて身動きがとれないだろ? お前はそこで最愛の妹が出来損ないとか雑魚とか劣化品と思っていた奴に、犯されているのを見ていればいいさ」

 

 俺はそう言ってヴァンを嘲笑った。

 

「貴様!!」

 

 だーかーら、いきり立っても無駄なんだって。

 

「しかも、更にいうならこの行為はレイプじゃないぞ。ティアと俺は合意の元でセックスしてるだけだからな」

 

「嘘をつくな!! ティアがそのようなことを!!」

 

 嘘じゃねーって。今それを証明してやんよ。

 

「ティア、正直に答えろよ。ここで俺とセックスすることに合意してたよな?」

 

「ぃや、いやぁ、やめて、ルーク。兄さんの前で、こんな」

 

 口の滑りが悪いので下から突いてやる。

 

「あっ、うぁぁっ……んんっ、んくっ……っはぁ、はぁ、……はい。ルークに、セックスしようと言われて頷きました。あっんぁっ!」

 

「ばっ馬鹿な!」

 

 世界を救う旅を終えてバチカルに戻ってきた俺は、絶対催眠でバチカルに配置換えされたティアと連日セックスしてた。……ナタリアと会った日も欠かさずエッチしてたので、彼女に対しては少々気まずい思いもあったが。とにかく、連日の行為でティアは快楽に落ちた。今は俺の言うことならば何でも聞く素直な愛奴隷だ。

 

「そういうことなんだよヴァン。いやぁ実はさぁ、一番最初にバチカルからマルクトへ飛ばされた時、旅が始まって数日も経たないうちに俺、ティアをレイプしたんだよ。あの時のティアは悲鳴をあげちゃって可愛かったなぁ」

 

「いやぁ、いわないでっ。言わないでルーク、んんっ」

 

 話ながらも腰を動かしてティアのアソコを刺激してやる。両手はティアのお尻と背中の中間あたりに置いている。

 

「…………」

 

 ヴァンはもう言葉もないようで、その褐色の肌を青ざめさせている。

 

「その後も旅を続ける中で、宿で泊まる時は大抵ティアを抱いたんだよ。その後は~ティアに色んな奉仕をしてもらったな。手とか口、胸に脇に太もも、髪なんてのもあったな……ティアの体で俺が触ってないところってないんじゃないか?」

 

「あっ、あぁっ! う、ん……くぅ……やぁ……あんっ」

 

「まだ口の滑りが悪いな。もっとしてやらないと言わないのか? んん?」

 

 膣の中に入れたペニスを最奥、子宮に打ちつけてやる。

 

「ン……あっ、ひっ、ひぃっ……んんっ……うぅぅん……はっはい、そうです。わたし、わたしぃ、ルークにいっぱい奉仕しましたっ。いっぱい、いっぱいぃぃ」

 

 へへへ。どうだヴァン、お前がその手で作った人間もどきが妹の体をむさぼっているこの光景は。お前にとっちゃ認めたくない地獄だろうよ。

 

「もっとあるだろ? 兄さんに報告することが、ほらっ!」

 

 尻をパァンと叩いた。

 

「あっ、んっ。は、い、ルークは、ルークのオチンチンはすごいん、です。んんっ……奉仕して何度出してもすぐおっきくなって、あっ♡ なんどもせーえきをびゅびゅって出して。凄い臭いで、いっぱいでて、味もにが、ぅん、くてぇっ。わたし、なんどもかけられて、口の中に出されて、はぁ、はぁ、たくさん、たくさん飲みました。お腹の中、精液でいっぱいにされちゃって、あっ。ア、アソコにも何度も注がれてぇっ!」

 

「そうなんだよヴァン。俺何度もティアの中に出しちゃってさぁ。多分もうすぐお前の甥か姪が誕生するから、期待して待っとけよ」

 

「…………ふ、ふざ、ふざけるな! この劣化品が! メシュティアリカを離せ!!」

 

「だってさ、ティア。離して欲しいか?」

 

「あっ、いやっ。いじわる、いわないでぇっ!」

 

 それじゃわからないぞ。

 

「どっちだティア、離して欲しいのか、離して欲しくないのか。俺の奴隷ならちゃんと言え」

 

「はっはぃぃ、っは、離して欲しくないです。このまま、して……」

 

「だとよ、ヴァン。ティアはこのままセックスしてて欲しいってさ」

 

「メシュティアリカ! 騙されるな! そんな奴など……」

 

 そろそろ催眠で静かにさせるか。

 

「ヴァンうるさい。ちょっと黙ってろ」

 

「……………………!?」

 

 俺はおざなりにしていたティアへの責めを再開した。

 

「んっ、んくっ……ハァ、ハァ……ふぅん……いっ……いやぁ……兄さんの、前でなんてぇっ」

 

「ダメだぞティア。お前はもう俺のモノなんだから、俺が求めたらどこだろうと股を開くようにならなけりゃ」

 

「んふぅっ! ……そん、なぁっ……あっああっう。そこ……だめ、奥ぅ突かないでぇ」

 

 俺はモノの角度を調節してティアの子宮を責めたてた。

 

「はぁーっ、はーーっう、くっ」

 

 にっぢゅ、にっちゃ、くちゃ。

 

 牢屋に俺とティアが繋がる音が響く。見張りの兵士は催眠を使って休憩させてある。

 

「あ、んっ。はぁ、はぁ、きもち、いいぃ……ひぁん!? ああぅぅ、やぁっ」

 

 そろそろティアも限界か、もう始めてから二十分は経ってるしな。俺は自分の射精タイミングに合わせるようにティアの快感もコントロールした。

 

「ティア、俺……そろそろっ」

 

「ああっ、んんっ。はぁ……はぁーっ、だ、だすの? また、私の中に出しちゃうのぉ!?」

 

「ああ、兄貴が見てる前で中出ししてやるよ」

 

「やぁっ……はぁん、イ、イっ……にい、さん……みないで」

 

 それは無理だよティア、奴は拘束されて体勢が固まっているんだから嫌でも俺達二人が目に入るよ。俺は首を伸ばすとティアに優しくキスした。

 

「ん……んちゅっ、ちゅっ、はぁ……やっ……キス……ずるいぃ……」

 

「んむ、ん、ティア……好きだぞ……ティア」

 

 まるで甘い恋人同士のようにキスをする。

 

「ルーク、あっ……んんっ……私も……すきぃ」

 

 ふふふ、既にティアは俺の虜だ。よし、スパートをかけるか。俺はティアを激しく突き上げてやった。

 

「んっ、あっ。だめっ……それだめぇっ……イっちゃう。わたし、いっちゃうのぉ」

 

「俺も、イクぞっ」

 

 俺はティアの快楽に合わせて自分を解き放った。

 

 ごぷっ、どくっ、びゅびゅッ!

 

 俺はティアの一番深いところで射精した。

 

「あひっ……あっ、あふぅ……ひぐっ……中で、出てるぅ……あっ私も、イ、イクっ」

 

 ティアも絶頂を迎えた。兄の見てる前で中出しされてイった。

 

「あっ、あぁぁぁぁっ!!」

 

 牢屋には、はぁはぁと俺達二人だけの吐息が響いていた。ヴァンの奴は信じられないものを見たような顔で固まっている。悪いなヴァン、お前の大事な大事な妹はもう俺のモノなんだよ。俺はヴァンを絶望させたこの状況が嬉しくて、笑った。

 

「あ、っはぁ、はぁ。……るー、く。…………はぁ、はーっ、んっくっ、き、綺麗に、するわね」

 

 ティアは結合を解くと、俺から降りて肉棒を手に取った。

 

「んちゅっ、ちゅっ……はぁ……ちゅるるっ……じゅる……じゅずず」

 

 ティアはもう既に恒例となったお掃除フェラを開始する。ここから見えるヴァンの表情といったら。

 

「ちゅ、ちゅぶぶ、ちゅぷゅ……ふ、ふーぅっ。ン……んんっ」

 

 熱心にしゃぶるティア。もはやヴァンのことは忘却の彼方だな、こりゃ。ヴァンが牢屋で死んでも、そんなにショック受けなさそう。

 

「ティア……気持ち良いぞ……」

 

 俺はティアの奉仕に満足していた。頭をよしよしと撫でてやる。

 

「ん……ふふ……うれしい……あむぅ……ちゅ、じゅるる……ぷちゅっ……ちゅるっ」

 

 静まり返った牢屋の前で、ティアが奉仕する音がこだましていた。

 



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☆第13話 リグレット

前書き
 ここから第15話までがダーク成分となります。特に次の第14話が酷いです。13話を読んで、きついなあと感じたらここで読むことをやめるのを推奨します。






 さて、ヴァンの奴を絶望のどんぞこに突き落としてやった訳だが、世界の救済、厳密に言うとパッセージリングの操作が終わっているので正直ヴァンを生かしておく理由はないのだ。ティアを落とすことで絶望もさせてやったし。だがもう一つだけ。ヴァンには利用価値があるのだ。それを行ってからヴァンには死んでもらおう。

 といっても、パッセージリングのユリア式封咒(セフィロトの三番目のセキュリティ)を八箇所も解いたことで既に瀕死、かなり死に近い状態にはなってるけどな。あの封咒を解くと、魔界(地核)に充満していた汚染された音素(フォニム)、障気を体内に取り込んでしまうのだ。しかもそれは通常の第七音譜術士(セブンスフォニマー)が一生に消費する量の百倍以上というもの。それによって奴の余命はあとわずかだ。人を作り出して支配して思い通りにしようとした報いだ。せいぜい世の中に絶望しながら死んでいってもらおう。

 

 

     §

 

 

 カツーンカツーンと、牢屋前の廊下を歩く。後ろにはその甲高い靴音を立てるリグレットがいる。首から下の体を、俺の言う通りにしか動かせないと催眠をかけてある。

 

「…………」

 

 黙ってついて来いとも命令したので口を開かずに歩いてくる。そして目的の牢屋についた。

 

「おーいヴァン。今日はお前の副官を連れてきてやったぞ」

 

「…………」

 

 あら、こっちも沈黙かい。まああんな妹の痴態を見せられた後じゃそうなるのも無理はないか。

 

「これはルーク様、何か?」

 

 既に顔見知りになった兵士に声をかけられる。

 

「催眠状態になれ」

 

 俺は彼を催眠状態にすると、武器を持ったままヴァンの牢屋に入れてやった。

 

「…………?」

 

 ようやくヴァンが顔を上げた。そしてリグレットの口をきけるようにしてやる。

 

「さて、リグレット。頑なに黙秘を続けるお前に口を割らせようと思う」

 

「なんだと!?」

 

 俺の絶対催眠に気づいて警戒しているリグレットが驚く。うん、俺には絶対催眠があるから口を割らせるなんて簡単なんだけどね。

 

「さあ、牢屋で拘束されているヴァンの首筋に刃を当てろ」

 

「……………………」

 

 すちゃ、と音を立てて構えられる槍。その刃がピタリ、とヴァンの首元に添えられる。

 

「閣下!!」

 

 叫ぶリグレット。よしよし。

 

「さあリグレット、お前の知っているヴァンの計画を全て話してもらおうか。もし拒否をしたり嘘をついたならヴァンの首から鮮血が飛び散って牢屋の地面を濡らすことになるぜ」

 

「きっ貴様!!」

 

「怒ったか? でもな、ヴァンの命が惜しければ喋ることだ。言っておくが俺は本気だぜ。あの兵士は俺の言う通りに動く」

 

「……………………」

 

 長い沈黙。

 

「……わかった。だが、約束しろ! 私の知っていることを話せば閣下を助けると」

 

「うーん、助けるのは難しいかな? それでなくてもこいつは俺、ルーク・フォン・ファブレの誘拐犯として捕まっているんだ。その上これから話してもらう計画が知られれば、世界規模の犯罪未遂犯にもなっちゃうしなぁ。……でもいいよ。お前が話してくれれば刑罰による死だけは免れるように手を尽くそう。約束してやる」

 

 これは本当。俺の本音だ。……え? 優しい? 違うよ。死刑になったら一瞬で死んでしまうだろう? でも禁固刑になれば重度の障気蝕害でじっくりゆっくり死ぬ。リグレットはヴァンが障気蝕害だと知らないから禁固刑ならいつか助かるかもと誤解するだろう。はっはっは。

 

「…………」

 

 リグレットは軽い俺の言葉が信用に値するか推し量っているようだ。

 

「ホントだって。王族として約束してやる。全て話せばヴァンは長い年月かもしれないが禁固刑で済むよう根回しをしてやるよ」

 

「リグレット! こやつの言うことなど信用するな!」

 

 ヴァンが声を上げる。だがリグレットはもう決心を固めたようだ。

 

 そうして、リグレットは語り始めた。世界を壊す為の計画を。っつってももう無駄なんだけどね。世界は全て降下作業を終えているから。でも牢屋に入っていて情報がないこいつらは気づいてない、と。

 

 

     §

 

 

 長い、長い時間をかけてリグレットは全ての計画を語り終えた。ヴァンも俺も静かに聞いていた。

 

「これで、閣下の命は」

 

「ああ、保証してやるよ」

 

 そう言いながら、俺はリグレットに近づくと動けない彼女の服を破った。

 

「な!? 何をする!」

 

「いやぁ。せっかく目の前に極上のマンコ穴があるのに使わないのはもったいないと思ってな」

 

「ルーク! 貴様!」

 

「ふっ不埒な!」

 

「不埒て。俺としては最初からこのつもりだったんだがな」

 

 俺はリグレットの股間に手をやった。

 

「やっやめろ!」

 

「いいのか? ヴァンが死ぬぞ?」

 

 俺は醜い薄ら笑いを浮かべながらリグレットを脅迫する。

 

「くっ、き、貴様。出来損ないの分際で!」

 

 また言いやがった。

 

「お前はその出来損ないに犯されるんだよ」

 

 俺はリグレットをその場に押し倒した。

 

「抵抗してもいいぞ。その瞬間あの兵士に首を切らせるよう命令するからな」

 

 そう言いながらリグレットの服をビリビリに破く。

 

「……っく!」

 

 ティア以外の女とセックスするのは初めてだが、ティアに対してしたように感度を上げたり痛みを緩和したりしてやるつもりは全くなかった。思いっきりレイプしてやりたかった。俺はリグレットの露出した胸を力任せに揉んだ。

 

「悪いが優しくしてやるつもりはないからな、俺のことを出来損ないと言ったその口で、せいぜい悲鳴を上げてくれよ?」

 

 今日のこれはヴァンへの攻撃……ではない。ゲームをやっている時から思っていた。リグレットはヴァンを愛しているけど、ヴァンの方はそうでもない感じだからな。ヴァンには大した痛痒にはなりはすまい。ヴァンにはティアを使って充分に絶望してもらった。今回のこれはどちらかというとリグレットへの責めだ。愛するヴァンの前で犯される……それはこの高慢で生意気な女にとって大きなダメージになるだろう。

 

「……ぐっ」

 

 乱暴に胸を揉んだまま、顔を近づけてキスしてやる。

 

「……ん。……っふ……んんっ……くっ……ちゅ……く、くぅっ」

 

 リグレットは悔しそうな顔をして離れた。

 

「……おい。何勝手に離れているんだ。……ヴァンの顔を一発殴れ」

 

 俺は兵士に命令してヴァンを殴らせた。バキッと派手な音がしてヴァンの顔が横にずれる。

 

「か、閣下。おのれっ!」

 

 おのれっじゃねーっつうの。

 

「今のはお前が勝手に離れたせいだ。今度勝手に動いたら額に刃で傷でもつけさせてやろうか?」

 

「……くっ、くそっ」

 

 わかったら大人しくしてろってんだ。俺は両手ではだけたリグレットの胸をつかんだ。

 

「く、脅迫もせねば女一人自由にできないのかっ!」

 

「残念、俺には思い通りになる女が一人いるもんねぇ~。なぁ、ヴァン?」

 

「…………」

 

 無視かよ。そこは「すまないリグレット」とか言えよ。

 

「敬愛するヴァンの前で体を弄ばれる気分はどうだ?」

 

「……最低だ」

 

 それは気分かそれとも俺のことか? しかしなんだな、ティアの巨峰を散々触ったり挟んでもらったりしたせいで、普通サイズのリグレットの胸が大したことなくて困る。今回は感じさせようとする必要もないから適当に揉んでいるしなぁ。俺は胸を触るのに飽きたので、早々に下の口に手を伸ばした。

 

「……はぁ、くっ……ぐっ……くぅ……はぁ」

 

 リグレットはその部分を触られても唇を噛んで耐えている。いいぞ。そうやって大人しくしていればいいんだ。俺は包皮に包まれた豆をクリクリと触ってやった。

 

「くぅっ!?」

 

 お、大げさに反応したぞ。どうやらリグレットはここが弱いらしい。なら執拗に責めてやるか。

 

「はぁっ! ……ふぅっ……ふっ……ふぅ……ぐくっ……。ぃ、ゃあ」

 

「そらそらっ、出来損ない扱いした小僧に弄ばれるのはどうだ? 随分気分出しているじゃあないか」

 

「くっ、この程度か、……大したことないな。やはり出来損ないだ」

 

 まだいうかこの野郎。ならもう手加減してやらねぇ。まだ全然濡れてないけど関係ない。男は少しの痛みでも気持ち良くなれる。そして女が痛がろうと関係ない。

 

「っ! き、貴様。まさか!?」

 

「ああ、入れるぞ」

 

 まさか処女ということはあるまい。このまま入れてやる。

 

 ぐっ、ぐっ、ぐぐぅっ!

 

 やはり濡れていないので痛い。肉棒と肉壁が摩擦されて痛みを感じる。だがやめてなんかやらねぇ。

 

「っくっ、ぐっ、ぐぁっ!」

 

「入ったぞ。出来損ないのチンポがお前のマンコにずっぽり入ってるぞ」

 

 俺を蔑んでいる女を征服している。それだけで頭が痺れるくらい気持ち良い。

 

「へへへ」

 

 俺の体の下に組み敷かれたリグレットを嘲笑ってやる。取り澄ました顔ができなくなるくらい犯してやる!

 

「ふっ……ふっ……ふっ」

 

「うっ、くっう、……んんっ……う、動くなぁっ」

 

「何馬鹿言ってやがる。動かなきゃ気持ち良くなれないだろうが」

 

 俺はそのままガンガン腰を使ってやった。遠慮なんかしない、こいつはティアではないのだ。壊れようと嫌われようとかまいやしない。

 

「んっ……くあぁっ……! あ……ひ……うっ……」

 

 奥へ入り込むのに抵抗を感じる。やはり濡れ方が足りないようだ。でもかまわずに押しこむ。

 

「はあっ……あ……うう……っく……」

 

 俺のペニスが根元まで埋まる。リグレットはやはり少し苦しそうに胸を上下させている。

 

「ほらっ俺のチンポを咥え込んでいるところをヴァンの奴に見てもらいなっ」

 

「……!? ぃいやぁっ……やめろっ……いやっ……」

 

 リグレットは抵抗しようと身をよじる。

 

「学習しない奴だ。出来損ないはお前の方じゃないか? 抵抗したな、ヴァンに罰を与える」

 

「っ!」

 

「ただし……そうだな、~~~~と言ったらヴァンの体を傷つけないでやる」

 

「そ、そんな、ことっ!」

 

 俺はリグレットに淫語を言わせようとする。

 

「そうか、やはりヴァンより自分の身が大事か、それなら……」

 

 兵士に命令しようと口を開く。

 

「まっまて! やめろ!」

 

「やめろ? お前が命令できる立場だと思っているのか? 命令するのは俺だ。さあ選べ、さっきの言葉を言うかヴァンを傷つけるのをよしとするか」

 

 このリグレットという女は愛に生きる女だ。俺には彼女が転ぶであろうことがわかった。

 

「…………ッル、ルークの」

 

「ルーク様の、だ。さっき聞いたばかりの言葉も正しく言えないのか。この出来損ないが」

 

「……ルーク様のっ! お、お、オチンポが、気持ち良いです!!」

 

 リグレットは破れかぶれになったかのように叫んだ。

 

「そうかそうか、そんなに俺のチンポが美味しくてたまらないか。この淫売が」

 

 俺は更にリグレットを言葉でなじってやった。そして様子見で抑え目にしていた腰のピッチを徐々に上げていく。

 

「んあっ……! はんっ……んっ! うぅんっ! んっ! んくっ……あぁあぁっ!」

 

「よーしよしそれでいいんだ。お前は黙って俺のモノを突っ込まれてよがっていればいいんだよ」

 

 くねる体。その身から出される声には少しだけ甘さが混じり始めただろうか?。俺は腰をリグレットの下腹部に叩きつけ、快感を貪っていく。

 

「はっぁ! はああっ! ん……っ、んぅんっ……っく……あぁんっ!!」

 

 セックスに抵抗しなくなったリグレットは、突きたてる腰に没頭しはじめる。その反応を微笑ましく思った頃、俺の快感が高まってきた。最後に思いっきり突く。

 

「ひぎっ……! あっ、あぁんっ……んっ……んくっ……や……あぁぁっ!」

 

「よし、出すぞ。リグレット、精液をお前の子宮めがけて全部出すぞっ!」

 

「……っ!? はっ……やめ、やめろ。やめろぉっ……」

 

「知ったことか、このまま中に出す!!」

 

 俺は自分の欲望の塊をリグレットに全て出した。

 

 ビュクッ、ドクッドクドクッ!!

 

「……あ……うそ、だ……な、かで……」

 

「ふぅーっ、っはぁーっ、……へへへ、愛するヴァンの前で他の男に種付けされた気分はどうだ? 魔弾のリグレットさんよ」

 

「……ぁ、いやぁ、やぁぁっ……」

 

 リグレットは、疲労にぼやけた視点で、天井を見上げていた……。

 

 

     §

 

 

「あっ♡ あぁっぁっぁぁぁ♡」

 

「イけっ、ヴァンに、愛してる男の前でレイプされてイけっ」

 

 既にあれから一時間、俺はリグレットを犯しぬき、絶頂を迎えさせることに成功していた。リグレットと共に俺もイき、三度目の射精を迎える。

 

 ビュルッビュルっ!

 

 さすがに射精の勢いは最初より控えめになっているな。そんなことを思いながら、俺はリグレットの精液で溢れかえった膣から一物を抜き出した。

 

「あ……はぁ……ふぅ……はぁ……はぁ」

 

 リグレットは絶頂を迎えた自分の体を信じられないものを見るような目で見ていた。

 

「イったな? リグレット」

 

「……ち、ちがう、わた、わたしは……」

 

「そんな蕩けた目で言っても誰も信じてくれねーっつうの。否定するならこれからまだ責め抜いてやろうか?」

 

「……! や、やめて、もう、やめてくれぇ」

 

 初めの頃と違って弱々しい声。

 

「なら認めるか? イったって? 恥ずかしくて認めたくないならまだするぞ」

 

「……………………」

 

 沈黙した。それは迷っている彼女にとって唯一とれる反応だったのだろう。だがそんなことを許すつもりはない。

 

「命令だ。さっさと答えろ。イったと認めるかもう一度俺にレイプされるか」

 

「……はぁ……はぁ……………………イ、イきました」

 

「声が小さくて聞こえねぇなぁ! 何だってぇ!?」

 

「イ、イきました! ルーク様のチンポでイきました!!」

 

 ようやく認めたか。俺はリグレットの頭を優しく撫でてやった。

 

「それでいい。従順になるなら少しは優しくしてやるからな」

 

「………………ぁぁあ」

 

 リグレットはそんな俺にうめき声を返すのみだった。

 

 

     §

 

 

 更に別の日。最近リグレットばかりとセックスしているのでティアがご不満だ。もっと毎日来て欲しいとのこと。可愛くなったなぁ。その望みを叶えてやりたいが、今はリグレットの調教に力を入れる時だ。

 あれから、リグレットとは一日と空けずセックス、レイプしていた。中出しを嫌がるのは初期のティアと同じようで、セックスではない奉仕をさせるとほっとした表情を見せた。

 ちなみに場所はいつも別の所の牢屋だ。こいつはこいつで逮捕されているからな。ただ、こいつはマルクトではタルタロス襲撃、兵士殺害犯ではあるが、キムラスカではさほど罪人ってわけではないんだよな。もちろん世界転覆の未遂犯ではあるんだが、本来はこれほどキムラスカで拘留する人間ではないのだ。持っててよかった絶対催眠。担当者を催眠にかけて拘留時間を延ばしてもらっているのだ。

 

「……ル、ルーク様。今日は、どうして……まさか」

 

「そうだ、予想通りだよリグレット。またヴァンの前でしてやるのさ」

 

 毎日レイプしていたが、ヴァンの前でするのはこれで二回目だ。さて、牢番に暗示をかけて席を外させて……と。

 

「ようヴァン。久しぶりだな。体調はどうだ?」

 

「……………………」

 

 俺の言葉に答える様子のないヴァン。うーん、いつもとは逆に「リグレットを傷つけられたくなけりゃ俺の質問に答えろ!」とかやってもいいのだが、こいつリグレットを傷つけると脅しても喋りそうにないんだよね。リグレットほどには相手への愛情がないというか。それはそれとして体調は最悪だろうな。原作と違ってパッセージリングの担当全部こいつにやらせたから。おかげてティアは健康そのもの、こいつは死亡一歩手前って訳だ。

 

 さて、俺がここに来たのはこの前と同じ理由だ。ヴァンを責めるのではなく、ヴァンの前で責めることによりリグレットに屈辱と羞恥を感じさせる。ヴァンはもうすぐ死ぬだろうけど、リグレットはこれからも生き続けて俺の奴隷にするつもりだからな。ちなみにティアは愛奴隷。リグレットは肉奴隷だ。この微妙な違いがわかるかな?

 

「リグレット。今日はヴァンの前でお前がどれだけ俺に従順な肉奴隷になったか披露させるつもりだ。……ちなみに聞こうか? お前は俺の何だ?」

 

「…………わ、わたし、は、ルーク、様の、精液便所、です」

 

 声がすげー震えている。やっぱヴァンの前に連れてきたのは正解だったな。

 

「よし、いい答えだ。ただし声が震えてつっかえていたのはマイナスだな。次からつっかえずにハッキリとした声で言うんだぞ」

 

「……はい」

 

 調教は一定の成果をみせはじめているな。

 

「そんじゃ今日もしようか。今日はヴァンを観客にしてフェラチオをしてもらおうか」

 

「……! ……く、口で。ですか」

 

「そうだよ。唇と舌を使って存分に奉仕してもらおうか」

 

「…………くっ………………はい。わかりました」

 

 長い沈黙があったが、リグレットは頷いた。

 

「そっそれでは、失礼させていただきます」

 

 リグレットは声をかけると、俺の前にしゃがみこみ、ズボンの前を開けた。

 

「……ふ、ぅ。……く……はぁ、む」

 

 そして意を決するとしゃぶりはじめた。

 

「はふぅ……また、硬く……あ、つい……う、ぅん」

 

 リグレットのしなやかな手が俺のモノを包んでいる。先っぽを咥えながら、肉竿に指を絡ませ幹に沿ってゆっくりと上下に擦りはじめた。その動きに反応して俺の肉棒はビクビクと脈動しながら容積と硬度を増していく。

 

 にぢゅ……ぢゅこぢゅこ……。

 

「はぁ、ふぅ。上手に、なったな」

 

 セックスの経験はあったようだが、奉仕の経験はなかったらしく、最初は冗談ぬきで奉仕する肉棒に怯えていたのだ。俺は上手になったリグレットを誉めてやるべく、優しげに頭を撫でてやった。

 

「……ぁ。ありがとう、ございます……すご、い……どんどん大きく……!」

 

 先走りが溢れはじめた肉棒を恍惚の表情で見つめながら、繊細な指で優しく包み込み、丁寧にくすぐり始めるリグレット。

 

「凄ぃ……こんなに、硬く、なるなんて……」

 

「お前が魅力的だからさ。リグレット。もちろん刺激してくれるテクニックもあるけどんな」

 

「わ、わたしが……?」

 

 この数日でわかったが、リグレットは真正面からの誉め言葉に弱い。多分今までは愛することはあっても愛されることは少なかったのだろう。

 

「この数日で随分こいつに触っただろう、もう慣れたもんだ」

 

「ち、違う。そんな……」

 

「隠すことないだろう? この数日で何回こいつにイカされた? 愛しくなってもおかしくないさ。どうだ? 口奉仕でイカせてくれたら、大きくエラを張ったこいつがお前を可愛がってやるんだぞ」

 

「……そ、そんな……」

 

 俺は言葉責めしながら、リグレットの奉仕を甘受した。

 

「ぅぅ……リグレット、いいぞ……」

 

「……気持ち、いいのですか?」

 

 せっかく連れてきたが、どうやらリグレットの意識からはヴァンの存在が消えたらしい。

 

「ああ。さっきから興奮しっぱなしだからな」

 

 リグレットの指は休まずに、熱く腫れ上がった部分をいったりきたりした。時々、荒い鼻息が亀頭をくすぐる。

 

「リグレット、俺は口で奉仕しろと言ったぞ。手でばかりしていないで口で咥えてくれ」

 

「……わ、わかりました」

 

 腰を突き出し、リグレットの手中からモノを踊り出させる。リグレットは半ば虚ろな瞳を俺のモノに向けると、静かに唇を近づけてきた。

 

「んっ」

 

「ううっ」

 

 リグレットは舌の感触を感じた俺をチラッと盗み見ると、唾液で湿り気が増してねとつくカリを唇で優しく挟んだ。そしてハムハムと朱唇で甘噛みし、吸いついてジュッジュッと吸い上げる。

 

「んっ……ぢゅ、ぢゅるる……ぢゅぱっ、ぱぱっ! ぢゅくぅ……」

 

「いいぞリグレット」

 

「あふ……ん……んんん……」

 

 リグレットが唇をたどたどしく上下させる。それは確かに稚拙なものであったかもしれない。だが、少しだけ感じる彼女のいじらしさが俺を快感へと誘う。

 

「んっ……んん……んあ……あふ……んふ……」

 

 手を器用に使って、舌とで裏筋を刺激し、頬を左右に動かした。亀頭をくすぐる舌のザラつく感覚が何とも言えず最高だ。

 

(へっへっへ。俺を罵ったその口で、舌で、俺のチンポを刺激してるんだからな。女を支配するのは最高に気持ち良いぜ)

 

「リグレット、俺の言う通りに動けよ。いいな?」

 

「はぁーっ、はぁーっ……ふぅん……」

 

 リグレットは震える声で従った。もう俺のいいなりだ。カポッと亀頭を咥えさせ、唾液の海に浸し込む。

 

「ベロを下側にズリズリと動かすんだ。唇全体で肉を圧迫するのも忘れるな。そんで、絶対に歯を立てるなよ?」

 

 まあ、歯を立てたりして俺に危害を加えることはできないように暗示をかけているんだけどね。

 

「はぁーっ、はぁーっ……んっ……ふぁ……ぃ……ぢゅっるる……」

 

「そうだ。次はキュッとほっぺたを吸うみたいにして啜ってみろ」

 

「…………」

 

 リグレットは言いつけ通り、朱唇で怒張をぎゅっと締めるように頬に力を込めた。そして硬くした舌を跳ね上げ、くすぐるように踊らせ、俺の亀頭を言われた通りに舐め、突き、包んで、吸い上げる。

 

「……っ! そうそう。そのまま頭全体を前後にゆっくり振って……そうだ。ゆっくり前後にしごくんだ」

 

 言われるままに、頭を前後に振り出すリグレット。口腔を満たす怒張がビクつきながら喉奥に侵入していく。

 

「さぁ、おしゃぶりするんだ」

 

「ぅん……ぢゅる、ぢゅぢゅ、ぢゅるぢゅる……ぴちゃ……ぴちゃ……ぴちゃ……ちゅ……ちゅちゅ……んんっ……じゅる……んく……はぁーっ、はぁーっ……じゅる……じゅる……ぢゅぱぱっ」

 

「そうそう。いいぞ。じゃあ言う通りにしろ。まずは……」

 

 先端を咥えて、口腔に含み、上下する玉裏を舌先でツンツンさせながら肉幹を手でしごかせる。彼女はされるままに、俺の前に唇を突き出していた。先端をパクつかせ、言うがままにしゃぶらせるのが堪らない。口元からよだれがスケベ汁のようにタラタラと滴り、舐めるように舌を微妙にピストンさせる。ピンク色の舌を長く伸ばして艶かしく絡ませ、一方的にパクッと肉幹を先端から口に含ませた。口の周りを唾液まみれにして、貪るように咥え込むリグレット。喉の奥まで届くほどのディープなフェラだ。ねっとり舌の肉で包み込むような妖しげな動き……。男のモノを一心不乱に言われるまま貪るその姿は、何とも淫らでまるで娼婦のようだ。

 

「ああ……いいぞ。言われた通りできるようになったな。偉いぞ」

 

 また髪を撫でてやって誉めてやる。

 

「ちゅる……ぴちゃ……ぺちょ……」

 

 リグレットの可愛らしいピンク色の舌が肉棒を絡めると、俺の背筋に快感が走った。俺は、唾液と共に絡みつくリグレットの舌の動きに身を任せた。

 

「ぴちゃ……んっ……じゅぽっ……ちゃぷっ……」

 

「リグレット。もっと奥まで咥えろ……」

 

 リグレットは上目遣いに俺の表情を伺うと、喉の奥深くまで肉棒を呑み込む。

 

「はう……んぐっ……」

 

 彼女の細い喉を犯すように、怒張した男根が呑みこまれていく。口端から漏れ落ちる唾液がトロトロと肉幹を伝い落ち、肉袋だけでなく陰毛まで濡らした。リグレット下側を舌でなぞるように動かし肉棒を舌全体で味わうように唇をうごめかせるのを止めない。

 

「じゅるっ、じゅぽっ、ぐちゅっ……」

 

 リグレットは、肉棒をゆっくりとスロートし始め、頭を前後させた。血管の浮き出た強暴な肉幹を唇が滑り落ちるたびに、ピリピリと痺れるような感覚が股間から膨れ上がっていく。

 

「あぁ……リグレットの口、なんていい気持ちなんだ……」

 

「んぐ! ぢゅぱ! はぁーっ、はぁーっ……いやだ……そんな恥ずかしいこと言わないでくれ……」

 

 彼女が口を開くと、半透明な粘液が糸を引いた。俺は肉棒とリグレットの口を繋いで揺れる糸の艶かしさに更に興奮する。

 

「はぁーっ、はぁーっ……んっ……じゅるるる……」

 

 喉奥を貫かれながらもリグレットは俺のモノを頬張りながら喘いでいる。

 

「リグレット、もっと激しく頼む……」

 

「んん……わかりました。んっぐ……ぢゅぢゅ、ぢゅぱっ! ぢゅるる……んじゅ、ぢゅぷ、ぢゅぱぱっ!」

 

 リグレットは俺の命令に従い、その美しく潤んだ唇にヒクヒクとうごめく不気味な肉棒を再び咥える。そのうちリグレットは大胆に舌を突き出し、激しく頬の内側の粘膜に亀頭を擦りつけ、ブッチュンブチュンと淫らに吸いまくり始めた。

 

「……あふっ……ぴちゃっ……ちゅぱ、くちゅ……ぺちゃっ……」

 

 細い喉でペニスを飲み込むように包み込むと、激しく舌を動かす。ゾクッ、と体中を快感が走る。その先端からは、さっきまでとは比べ物にならないくらい味の濃い性臭が染み出しているはずだ。だというのに、リグレットの口奉仕は少しも緩まない。

 

「んっ! んぐ……っ! ひょれで、いいですか……? ぢゅぱ、ぢゅるる……ぢゅぽぽっ! ぢゅぷ! ぢゅぐぐ! ぬぢゅぷ!」

 

「くっ……ああ……そのまま続けろ」

 

「はい……はぷっ……ふぁ……あん……」

 

 リグレットは舌で激しくペニスを刺激しながら、自分自身も感じているようだった。

 

「くちゅっ……じゅっ……じゅぷぷっ……ちゅぽっ……ぴちゃっ……」

 

 リグレットは舌を絡めながら、肉棒を吸い込んでいく。

 

「ちゅぷっ……くちゅ……じゅるっ……ちゅうぅぅっ……ちゅばっ……」

 

「くっ! り、リグレット、そろそろ出そうだ!」

 

 限界間近で頭に血が上る。疼く脳髄がズキズキと痛んだ。下腹部から熱いものがこみあげてくる。

 

「んぐ!? はぅ! はぁーっ、はぁーっ……お、終わるのですか?」

 

「口から出しちゃダメだぞ。早く最初みたいに亀頭の先っぽを口で咥えろ!」

 

「あん……っ!? ぐ……ぢゅるる……ぢゅぱっ、ぢゅぽぽ……」

 

「そうだ! もうすぐ出すからな! いやらしい音を立てて根元まで咥え込めよ、リグレット!」

 

 淫猥に唾液をすすり上げる音が響き、ポッテリした朱唇が割れ、黒光りする肉棒が根元まで吸いこまれていく。たっぷりと濃いのを飲ませてやる!

 

「んぐ……っ! ~~~~~~~~っ!!」

 

「っくぅ、このままっ……!」

 

「んっぷ……ふぁ……はあぁ……んふ……」

 

 そびゅるる! びゅく! びゅぶぶぶ!

 

 次の瞬間、肉棒は一段と凶悪な表情を見せ、リグレットの顔に炸裂した。リグレットは恐怖のあまりに目をギュッとつぶる。獣のような叫び声と同時に白濁した獣液がリグレットの喉を襲う。俺は昂ぶりに任せ、容赦なくリグレットの喉を汚していく。

 

 どぶぶ! びゅぶぶ! どびゅる! びゅっ、びゅっ!

 

「あぁ……熱ぃ……熱いの……凄ぃ……っ!」

 

 リグレットは俺のペニスを咥えたまま、うっとりとした表情になる。何度も何度も断続的に放出した熱い欲情の塊は、喉奥を直撃し、リグレットの口中をドロドロに染め上げていった。むせ返るような牡の性臭がリグレットの口いっぱいに広がっていく。リグレットは口に出された精液を吐き出そうともせずに、じっくりねっとりと飲み干していった。

 

「はうぅ……んん……くちゅ……ぐちゅ……くちゅ……ちゅぷ……」

 

 俺はそんな自らの欲情の証で汚した美貌を見下ろしながら、凄い勢いで怒張を前後に動かし、リグレットの喉を突き上げる。

 

「ん!? ぐぅ……んんんんんっ!」

 

 立て続けに何度も濃く熱い命のスープがリグレットの口腔を満たしていく。

 

「あぷ……ふぁ……んく……はぁーっ、はぁーっ……あぁ……」

 

「ふぅ……」

 

 俺は思いっきり出し終わり、満足のため息をもらした。リグレットは大きく喘いで、そのままぐったりと弛緩した。口の周りは俺の放った残滓がこびりついている。そんなリグレットの頬の白濁を指で拭い取り、荒い息を繰り返す朱唇にかき集めた。震える唇が拒むことなく、俺の吐き出した濁液を舐め啜り、嚥下していく。

 

「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……?」

 

「よく味わって飲むんだ」

 

「んっ……ごくっ……んん……こくんっ……」

 

 細い喉を動かしながら、口の中にたまった精液をゆっくりと飲み干していく。

 

「ふぁあああっ……はぁ……」

 

 そんなリグレットに対して、俺は質問を投げかける。

 

「リグレット、俺の出したのを喉に受けて、感じたんだな?」

 

「……はぁ……はぁ……そんな……わたしはかんじてなど……」

 

「強がってもダメだ。お前が感じていることは誰が見ても丸わかりだ。ヴァンの奴もそう言うだろうさ」

 

「……はぁ、はぁ……っ! かっ、か……? あ、あああ。ああああ!」

 

 リグレットはようやくヴァンの存在を思い出したようだ。そのヴァンはと言えば両膝を地面について両腕を後ろに縛られた拘束の体勢のまま、頭を下げて地面をじっと見ている。多分リグレットの嬌態が見ていられなかったのだろう。

 

「ははは。ヴァンの奴はお前の姿なんて見たくもないってさ!」

 

「あああああ、閣下! ち、ちがうのです。私は……!」

 

 これでいい、これを繰り返していけばいずれリグレットは堕ちる。そしてその内ヴァンは死ぬだろう。ヴァンという心の支えを失ったリグレットを甘い言葉で支えてやろう。そしてこの女も俺のモノにするのだ。

 

「さて、俺だけ気持ち良くなったんじゃ不公平だ。お前も気持ち良くしてやらないとな、俺のチンポで」

 

 俺はそういうと、復活したペニスをリグレットの顔の前に振ってやった。

 

「あ、あああ、また、こんなにおおきく……っ!」

 

「今からこれでお前の中をぐりぐり動いて気持ち良くさせてやるからな」

 

「うぁぁ。そん、なぁ」

 

 俺は期待とも絶望とも取れるような声を上げるリグレットに、のしかかっていった。

 



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☆第14話 アリエッタ

前書き
 凌辱描写があります。胸のむかつきを感じた方はプラウザバック推奨です。本当に、プラウザバック、推奨です。
 アリエッタと、アッシュが好きな人は回れ右して下さい。
 自分でこの展開を考えた時、「どんだけ外道なんだよ」と自分にツッコミました。これだけ執拗に彼をいじめなくても……とも思いますが、凌辱エロを書いていたら自然と指(キーボード)が動いたのです。
 わかっています。生粋のゲスだということはわかっていますので、感想はお手柔らかにお願いします。






「てめぇェェッ! やめろぉぉおおおお!!」

 

「いやぁぁぁぁあああああ!!!」

 

「ははは、誰がやめるかよぉ!」

 

 

     §

 

 

 リグレットの調教も一段落した頃、俺はヴァンとは別の牢屋を訪れていた。コツコツコツ。靴の音が牢屋の固い地面に響く。

 

「よう、アッシュ。久しぶりだな。一ヶ月ぶりくらいか?」

 

「……屑野郎!」

 

 いきなりそれか。

 

「はいはい屑ですよ~と。そういや聞いたぜアッシュ、お前死刑判決食らったんだってな」

 

 そうなのだ。この一ヶ月の間に捕らえられたヴァン、アリエッタ、アッシュの裁判が行われたのだ。

 

 ヴァンは王族誘拐犯なので死刑。(実際は刑が執行される前に障気蝕害で死亡すると思われる)

 

 リグレットは「キムラスカでは」何も犯罪行動を起こしていないので、他三人についての事情聴取だけで解放。マルクトではタルタロス襲撃犯なので、和平を結んだキムラスカとしては引き渡さないといけない。けど俺が手放したくないのでマルクト軍と司法取引して見逃してもらった。

 

 アリエッタはカイツール軍港及び船舶の破壊、軍港兵士の殺害と誘拐で死刑。だが俺がまたもや司法取引して死刑ではあるが刑の執行だけはしないでもらえるよう取り計らった。事実上の終身刑だな。ダアト(イオン)からも抗議があったし。まあ俺はその抗議を鼻で笑ってやったんだけどね。だって彼女のしたことは立派な死罪相当の罪だっての。俺も自分の欲望の為にリグレットを匿ったりしたけど、それと同レベルのことをやってのけようとしたダアトの最高指導者マジパネェ。

 

 アッシュは死罪。カイツール軍港の件で主犯だからな。そりゃ死罪も適当という話だ。死んだ兵士の数を教えてやろうか? それプラス王族である俺の殺害未遂も二件ほど。それと、俺と同じ顔ということで混乱したりレプリカのことがバレることはなかった。なんでかって言うとルーク・フォン・ファブレは一ヶ月前まで軟禁されていて、国の貴族や兵士に顔を知られていなかったのだ。世界の救済をやる前に、アッシュの事件を担当したり牢屋を見張ったりする人間に一通り催眠をかけておいたのもある。

 

「…………」

 

「沈黙かよ。……まあそれはそれとして、俺さぁ最初アリエッタの口からお前の名前が出た時に」

 

 正確にはゲームでのそれを思い出した時に、だが。

 

「疑問に思った訳よ。だってお前さ、キムラスカで生まれたろ? 十歳まで育ったのもキムラスカ――バチカルだろ? ならお前がキムラスカの軍港を襲撃する指示を出したなんて思えねーじゃん。……あ、今更だけど俺がお前のレプリカで、お前がオリジナル、本来のルーク・フォン・ファブレだってのはとっくに気がついてたから」

 

「何だと!? 知っていながらのうのうと家族も居場所も奪っていやがったってのか! この屑レプリカが!」

 

「……まあそれについちゃあ悪いと思う気持ちもなきにしもあらずだ。けどさ、奪ったってのは違うだろ。捨てた、んだろう? アッシュ」

 

「何ィ!」

 

 だってお前さあ。

 

「ユリアの預言、二千年前に詠まれたあの預言、知っていたんだろ?」

 

「……」

 

「ND2018 聖なる焔の光は街と共に消滅す――この預言を知っててアッシュって名前に変えたんだとしたら、聖なる焔の光として預言に認識されないようにダアトにいたんだとしたら、それはお前『死にたくないからレプリカを本物のルーク(聖なる焔の光)にして死なせて、自分は助かりたいんです』ってことだろ?」

 

「…………!!」

 

 アッシュが眼光鋭く俺を睨む。

 

「睨んだって事実は変わらねーよ。更に言えば、ダアトに住居を移したのって、形式的には『亡命』に当たるよな。王族が亡命、これって世間に知られれば国際問題になるくらいやばいことだろ」

 

 俺が元いた世界で、日本の天○陛下の甥っ子が外国に亡命するようなもんじゃん。

 

「しかもお前は、ダアトで軍人になった。オラクルの軍人に。その間軍人として活動して人の命も奪ったりしていたんだろう? タルタロスでマルクトの軍人を皆殺しにしたように。それって相当まずくねーか? 更に更に、お前の地位はオラクルの師団長なんだってな。特務師団長殿? 今俺が言ったこれだけのことをしておいて、本当はバチカルに、ファブレ家に戻りたかったんです~とは言えんだろ。……認めろよアッシュ。お前は家族も居場所も国も婚約者も、奪われたんじゃねー。捨てたんだろ? そんな奴が今更なんだよ」

 

「くっぐぅぅ! 俺は……俺は」

 

 お、懊悩してる。アッシュの野郎は盛大な自己矛盾にとらわれて唇をかみ締めて悔しがっていた。家族も居場所も国も婚約者も欲しい、だけど死にたくない。それでこいつのとった選択は、死にたくないという感情の方だったんだ。今更家族や他のことを譲る気持ちにはなれねぇよ。てめーは捨てたんだ。そして俺が拾った。それだけのことだろ。

 

「……ま、いいや。話を元に戻すぞ。とにかく俺は元キムラスカ人のお前がキムラスカの軍港や船を破壊したり、軍人を殺害しろとかって指示を出すとは思えなかったんだよ。しかしだからといって、お前が『ルークをコーラル城に呼び出せ』としか指示してねーのにアリエッタが勝手に拡大解釈してそれらの行為をやったとも思えなかったんだよ。だってあのアリエッタだぞ? だから俺は、真実はどっちなのかな~と思ってた訳だ。そしたら裁判でお前が全部指示していたって言うじゃん? 俺驚いちまったよ。そこまでキムラスカを捨ててるのかよ!? ってな」

 

「…………」

 

 アッシュの奴はもう言葉もないようだった。

 

「だからそこんとこすげー興味あったんだよね。だってお前、ナタリアにプロポーズする時言ったらしいじゃん。『貴族以外の人間も、貧しい思いをしないように。戦争が起こらないように』って。その言葉と真逆のことしたって気づいてっか? 兵士を殺害したのは貴族以外の人間、平民を殺すっていうことだし、『ダアトの軍人がカイツール軍港を襲撃した』ってのはダアトとキムラスカの間で戦争の火種が生まれるってことじゃん。そこんとこお前はどう考えてたの? まさか、キムラスカの陛下は、首脳陣の大抵は俺(アッシュ)が死ぬ預言を知っててそれをなそうとしてやがった。キムラスカ許せねぇ! とでも思っていたの?」

 

「ち、違う! 俺は!」

 

 何が違うってんだろう。こいつの行動はその全てが矛盾に満ちてやがる。

 

「あ、そーだ。もう一つ矛盾を見っけた。お前タルタロスとカイツールで俺を殺そうとしたろ。あれは何で? だってお前、自分の代わりに死んでくれるレプリカをさ、殺しちまったらさ、結局はユリアの預言通りになって自分が死んじまうじゃん。それを知ってるくせにお前はいったい何がしたかったの? 俺を殺して自分も死ぬつもりだったの? 家族とかに未練タラタラのくせに? ホントお前って訳わかんねー奴だよな」

 

「…………」

 

 あ、黙っちゃった。まあ俺を殺したら結果自分が預言に殺されるってのはちゃんと知っていたんだろうな。だけど自分の家族他を奪ったと被害妄想で思っているこいつは、目の前に俺が現れたら衝動的に殺そうとしちゃったんだろうな。……どこまで馬鹿なんだよこいつ。それでも十歳まで王族として育てられた奴なのかよ? 小学生並みの思考じゃん。

 

「ま、いーや。俺が今回ここに来たのはお前を言葉で追い詰める為じゃなくてこれを見せる為だからな。……おい、こっちへ来な」

 

 俺が呼ぶと牢屋の中からは死角になっていた場所に立っていたアリエッタが俺の傍にやってきた。

 

「あ、アリエッタ……どういうことだ!?」

 

「うん、お前の罪をわかりやすく罰してやろーと思ってさ。その罪の象徴であるアリエッタを別の牢から連れて来たって訳」

 

 その為にとっくに殺せるはずだったこいつとアリエッタを生かしておいたんだからな。

 

「罰する、だと……何をするつもりだ!」

 

 お、ちょっと元気になった。そのアッシュとアリエッタに向けて俺は右手の親指を人差し指と中指の間にいれてくいくいと動かした。

 

「アリエッタも死刑判決くらったのはお前も知っているだろ。だけど貴重なマンコ穴を死なせるなんてすげぇもったいないからさ。俺が有効活用してやろうって訳」

 

「…………」

 

「…………」

 

 アッシュもアリエッタもいきなり低俗な単語と動作を行った俺のことを理解不能なものを見る目で見ている。……と、そうか。アリエッタは体の自由を封じているから喋りたくても喋れないのか。

 

「アリエッタ。お前にかけられた命令をすべて消去。んで体の首から下を一切動かせなくなる……アリエッタ、これで喋れるようになったぞ。つっても首から上しか動かせないけどな」

 

「…………っ! はっ、はっ、あ、アッシュ……」

 

 これで二人には俺が催眠暗示を使えることがバレたが……死刑囚の言葉なんて誰も真剣に聞いてはくれないだろう。まあ後で能力については他言しないように催眠をかけとくか。

 

「アリエッタ……おい屑野郎、てめぇさっき……」

 

「うん、これから何をやるのかハッキリ言ってやろうか。……アッシュ、てめーの目の前でアリエッタを犯す!」

 

 その言葉と同時に自分操作能力で強化した腕を使って、アリエッタの衣服を破った。

 

「きゃぁあ!」

 

 まずは上着を取り去ってその全く成長していない胸を晒す! 次に下半身の布に手をやって下着をあらわにする!

 

「ゃぁあ!」

 

「アリエッタ! て、てめぇ、何しやがる!」

 

「何って……ナニだよ。理解が悪いな。つーまーり、これからアリエッタをレイプするってことだよ」

 

 俺はそう宣言すると自分のズボンとパンツを一緒に下ろした。アリエッタはこういうのを見ても恥ずかしがったりしないってのが俺の予想だが……? しかしレイプという単語は知っていたらしい、アッシュともども顔から色が消える。

 

「く、屑。本気で言ってんのか!? てめぇ本物の屑野郎なのか!?」

 

「だーかーら、本気だって言ってんじゃん。それじゃ邪魔な最後の布を破りましょうかね」

 

 そう言って、囚人服の下に着けていたショーツを破る。これで俺とアリエッタの股間を遮るものはなくなった。俺は自分のモノに左手で触れて刺激を送り、勃起させてやる。同時にアリエッタに近づき、その矮躯を押し倒す。

 

「よ……っと。想像していた通り小さなマンコだな。まあ関係ないけど。ついでに全く濡れてないけど関係なしに突っ込むよ。だってこれはレイプなんだから、痛がろうが悲鳴を上げようが関係なくお前のオマンコにチンポを突っ込んでやるよ」

 

 少しだけ膨れ上がった亀頭でアリエッタの縦スジをなぞる。

 

「てめぇェェッ! やめろぉぉおおおお!!」

 

「いやぁぁぁぁあああああ!!!」

 

「ははは、誰がやめるかよぉ! ……アッシュ。そこでお前は無力感に浸ってただ見ていろ! 自分が指示した結果アリエッタが罰を受ける様を!」

 

「この屑野郎が! 開けろ! 開けろぉぉおお!!」

 

 アッシュはガンガンと牢屋の鉄格子に頭突きする。だが無駄だ。譜術も封じられ、剣もとり上げられ、そして今は、手枷と足枷をされている状態ではどうしようもできまい。

 

「アッシュ! あっしゅぅう! やぁああ! たすけてあっしゅぅぅぅ!!」

 

「ははは! いいぞ! 泣き叫べ。お前らに殺されたキムラスカの民が味わった苦痛の百分の一でも味わえ! そしてアッシュ、てめぇも盛大に後悔しやがれ!」

 

「ふざけんな! 俺の指示とてめぇが屑なのは関係ねぇ! アリエッタを離しやがれえええ!!」

 

 こんな熱くなっているが、アッシュとアリエッタはそこまで懇意な関係じゃない。良くも悪くもただの同僚程度の付き合いだっただろう。多分。けど自分のせいでアリエッタがこんな目にあったら、そりゃ怒りもするわな。へへへ、アリエッタを利用してアッシュに地獄をみせてやるんだ。

 

「ははは、確かにお前が屑なのと俺がクズなのは関係ないな。でもてめーが無関係だとは言わせねぇよ。全てはお前が指示したことから始まったんだ。お前が命じなきゃアリエッタは罪を背負わなかったし罰も受けなくてよかった。キムラスカの民もアリエッタに殺されることはなかった。そんでその事件がなきゃいくら俺がクズだからってここでアリエッタをレイプすることもなかったんだ。全部てめぇのせいなんだよアッシュ!!」

 

 俺はそう叫びながら腰を進めた。

 

 ず、ずず、ズズ、ズッ!

 

 やはり相当小さくて狭い。わざとフルボッキさせずに半勃ちの状態でとどめておいてよかった。完全に臨戦状態だったらとても狭くて入らなかっただろう。半勃ちの状態だからこそなんとか入るのだ。

 

「やめろ! やめろ! や、めろおおお!」

 

「ぃやぁ、やあぁぁあっ!」

 

「最高だ! 最高の気分だぜ!!」

 

 ブチ、ブチブチィ!!

 

 アリエッタの処女膜が破れた音が聞こえた……ような気がした。

 

「あ! ぅあ、あ、あああ、いた、い。いたいよ、あっしゅ」

 

「あ、アリエッタ。てめえ! クソ! この、屑野郎! 許さねえ! 殺す! 絶対に殺してやる!!」

 

 ハハハ、殺すだって! 牢屋に閉じ込められて死刑宣告されている奴がどうやって? 俺はこみ上げる笑いを我慢できずに高笑いを繰り返した。本当に笑いが止まらなかった。俺に死の運命を押しつけて自分だけ助かろうとしたクズ野郎。そいつに目にものを見せてやるのがこれほどまでに気持ち良いことだったとは! 初めてティアをレイプして中出しした時以上の快感だ。さいっこうだ!

 

「さて、それじゃ動かせてもらいますかね」

 

 もうアッシュには絶望感を味わわせたから無視しとこう。今はアリエッタに集中しよう。

 

「痛い、いたいよ。やめて」

 

「やめないね。だって俺は気持ちいいからな」

 

 俺はアリエッタの苦痛を意識的に無視し、初めから腰をガンガン使いはじめた。

 

 やはり狭い。だが痛がるだけの女と違って、男はある程度の痛みでも気持ち良くなれるのだ。それに、少ないが破瓜の血が流れている。それがわずかながら潤滑油の役目を果たしていた。このまま、痛気持ちいいまま肉棒を刺激してイってしまおう。そう思うと俺は腰をグラインドさせてアリエッタの膣を貪った。

 

「この屑野郎! 出せ! 出しやがれ!」

 

 ……アッシュにそういうつもりは全くないとわかっているが、この状況で「出せ」と言われると別のものを想像してしまうな。

 

「……ふぅ……ふっ……ふっ」

 

「痛い、痛いよ。たすけて、あっしゅ」

 

「悪いけどアッシュは何もできないよ。あのまま見ているだけさ。ああ、あとヴァンとかリグレットも今は捕まっているから助けにきてくれないよ」

 

「……ふぇ、えぇぇ、ぇぇん」

 

 ありゃ、泣き出しちゃったよ。まあ無理ないか、こんな不幸な初体験をしてしまえば。アッシュの奴が何か言っているようだが聞こえなーい。

 

「よ……っと」

 

 俺はアリエッタの右足を持ち上げて自分の左肩に乗せた。正常位よりも深く繋がる。

 

「……ぁ、ああ」

 

 ティアよりリグレットが、リグレットよりアリエッタの方が乱暴にしている。レイプの経験値だけ上がっていっているような……。

 

「くっ」

 

 全く濡れていない粘膜が擦れ合う。だがアリエッタのそこは熱さを感じる。人の体内に入っている熱だ。

 

「ぇう……はぁ……ぁあ、……んうう」

 

 アリエッタの泣き顔……可愛いな。これでティアと同じ年齢というのだから詐欺だ。つーかティアは色々育ちすぎだと思う。

 

「はぁ……はぁ……はぁ」

 

 ギチギチと俺のモノを締め上げるアリエッタの膣。とても狭いその中でしごかれる。

 

「ふっ……んっ……おおぉ」

 

 アッシュの叫び声とアリエッタの泣き顔を見ていたらいよいよ感じてきた。このまま引き連れる痛みの中で放ってしまおう。そう考えると俺はスパートを開始した。

 

 パン……パン……パァン。

 

 アリエッタのロリマンコに俺の腰がぶち当たる音が地下に響く。

 

「アリエッタ……お前の泣き顔、最高だよ……」

 

 陶然とした表情で呟く。このまま中に出してやる。 

 

「さて……そろそろ出すぞ。アリエッタのマンコに中出ししてやる」

 

 アリエッタはその言葉の意味がわからなったのだろう。痛みの中で不思議そうな顔をする。アッシュにはわかったらしく、さっきまで怒りで真っ赤になっていた顔が青白くなっている。青ざめたアッシュというのも珍しい。まあアリエッタで絶望させるという目標が達成したからな。もうこれっきり会うこともなかろう。最後に死刑を執行する兵士達に催眠をかけるくらいかな? そんなことを考えていたらいよいよ絶頂が見えてきた。俺はその感覚を止めることなくむしろ推進し、快楽の頂きに向けて腰を振った。

 

「出る、出る、出すぞっ!」

 

 ドクッ、ビュ、ビュビュルッ!

 

「…………」

 

 アリエッタは無言で、というか虚ろな表情で俺の精を受け止めた。まるで無表情な人形でも犯しているようだ。俺はその事実に更に興奮しなおいっそう精を放った。

 

 ビュク、ビュク、ドピュピュ!

 

 俺は精を出しきる最後まで腰を振りつづけて、射精しながらも腰を打ちつけた。

 

「ぁぁ……気持ちいい」

 

 脱力しきった顔でそう言ってやる。俺はアリエッタのロリマンコに肉欲のしぶきを放出しきった。

 

「ぁぅ……はぁ、ふぅ……はぁーっ」

 

 全部出た。最高の射精だった。俺はアリエッタを催眠状態にすると、アッシュの方に向き直った。

 

「……ふぅー。アッシュ、俺がお前に会うのはこれが最後になるだろうな。俺はまあ、お前を絶望させたかっただけだから。んじゃ、死刑が執行されるまでの間、後悔の悪夢でも見て過ごすんだな。あ、後、ナタリアは俺が幸せにしてやるから気にすんなよ。体も心も幸せにしてやっから」

 

 そう吐き捨てると俺はアリエッタを連れてその場を後にした。

 

 

    §

 

 

 催眠状態のアリエッタを牢屋に入れて、同じく催眠状態で突っ立っている牢屋番の兵士ともども催眠状態を解除してやった。そしてアリエッタに向けて話す。

 

「アリエッタ、お前は一応死刑判決を受けたけど、刑の執行はいつになるかわからないから、まあ気楽に過ごせばいいよ」

 

「…………」

 

 犯されたショックでそれどころではないようだ。刑の執行か、ナタリアが結婚したり出産したりすれば特赦が出るだろうから、十数年後とかは解放されるかもな。それまでせいぜい牢屋の中で可愛がってやるか。……子供は、できたらその時に考えよう。

 

 そう言えばアリエッタは自分が慕っていたオリジナル・イオンがとっくに死んでいるってことを知らないんだよな。今の導師イオンは俺と同じレプリカだ。オリジナルのイオンは二年前に病気で亡くなっている。……機会があれば言うか。原作だと何故か誰も本当のことを教えてやらなかったからな。それを知ればアリエッタは自殺するかも知れないが、俺は本当のことを話さない方が不誠実だと思う。イオンの死を知ってどうするか、なんてアリエッタ本人の責任だろ。自殺するだろうから真実を話さないなんて優しさとは言えない気がする。

 

 まあ、時間はあるんだ。ゆっくり考えるさ。

 







後書き
 私的イメージ

 アッシュ「屑が! 屑が! 屑が!」

 ヴァン「屑の出来損ないで雑魚め」

 ……作者の頭の中では大体こんなイメージ。

 それはそれとして、今回はやり過ぎなぐらい外道な主人公になりました。いや外道ということであれば多数の民間人を虐殺したコードギアスの方が外道なんですけどね。何故こんな外道行為を書いたのかと言われれば、やっぱり私は、ISのように本質的に寝取りエロが好きなんでしょうね。厳密に言えばアッシュはアリエッタを好きではないのですが、自分のせいでアリエッタが凌辱された、という屈辱。ただそれを与える為だけに彼の前でアリエッタを凌辱したのでした。……アリエッタとアッシュが好きな人ホントごめんなさい。だから石を投げないで!


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☆第15話 アニス

前書き
 今回もそれなりにダークですよ。手心なんて加えませんから。気を付けてね。

 それと前話が予想より不評でなくて驚いている。個人的にもっと怒られるかと思った。……みなさんの思考の方が偏ってませんかね? それともギアスで俺がやりすぎたのか。ま、まあ怒られないなら良かった。




――ルーク、我が魂の片割れよ……私を解放してくれ……

 

「あ」

 

 いつもの頭痛、んで幻聴。それで思い出した。

 

「ローレライ解放してねぇ!」

 

 しょうがねぇ。

 

(俺に剣と宝珠、両方の鍵を渡しやがれ!)

 

 意思を伝える。

 

 原作だとアッシュの野郎がコーラル城でルークの同調フォンスロットを開くのだ。それが原因で大爆発(ビッグ・バン)が起こるのである。勘違いしている人も多いが、アッシュが死ぬと必ず大爆発が起こる訳じゃない。つーか原作のアッシュの死は神託の盾(オラクル)騎士団の兵士(それともレプリカ兵か?)に殺されただけで大爆発とは何の関係もねぇ。んでこの世界では俺の同調フォンスロットが開かれていないので、大爆発は始まっても進行もしていない。だから俺が大爆発に殺されることもない。後は一方的にアッシュを殺すだけだ。

 

 んで、大爆発が進行していないから、俺の体にアッシュの音素(第七音素(セブンスフォニム))が流れ込んできてはいない。融合現象であるコンタミネーションも起きていないから、鍵を送られたとしても、原作のように体の内側に鍵が潜り込むこともあるまい。その予想通り、意思を伝えたローレライから送られてきた鍵は、俺の手に出現した。やったぜ。これなら上述の予想通り、俺には大爆発は起きていないことの証明になる。

 

 

 で、仕方がないからやってきました。ラジエイトゲート。ここを選んだのは地核に近い場所だからだ。ここから地核に閉じ込められているローレライを解放してやる。安らかに音譜帯に帰りな、ローレライ。俺はそんなことを思いながら、解放されて上空へ昇っていくローレライを見送るのだった。

 

 

     §

 

 

「ルーク様ぁ~会いたかったですぅ♡」

 

 少しばかりの時間が経ち、俺は今ダアトの教会に来ていた。そしてアニスを呼び出した。そんで、

 

「催眠状態になれ」

 

 早速アニスを催眠状態にして、

 

「~~~~の時に書いた手紙と、全く同じように手紙を書け」

 

 よし、これで捏造の証拠ゲット。催眠状態を解除して……。

 

「……はっ! あ、あれぇ~?」

 

「話、聞いてたか? アニス」

 

 催眠状態にしたので意識が途切れたのだ。

 

「あ、す、すいませんルーク様ぁ」

 

「だからね、アニス。俺が偶然こんな手紙を入手したんだよね」

 

 そう言って先ほど書いてもらったばかりの手紙を見せる。

 

「――!?」

 

 アニスは一気に顔色をなくした。

 

「これ……アニスから大詠師モースに宛てた手紙だよな」

 

「な、なんでこれが……」

 

 そりゃ動揺もするか。自分がスパイしていた証拠だもんな。

 

「まあ落ち着けよアニス。順を追って説明するから。まず、ある筋から俺はこの手紙を入手した。で、思った訳だ。これはマルクト軍に、特に部下を殺されたジェイド大佐に知らせる必要があると」

 

「!?」

 

 この手紙は、タルタロスの居場所と導師イオンの所在を書いた手紙だからな。つまりタルタロスが襲われて、ジェイドの部下がダース単位で皆殺しにされたのも、この手紙の原本のせいだということだ。アニスは可愛そうなくらい震えている。

 

「で、ジェイド大佐とアニスに面識があり、かつ当時のタルタロスにも乗っていた俺がダアトにやってきた訳だ。事情聴取って訳じゃないけど、調査してその結果をマルクト軍に報告しようと思ってな。ほら、知っての通り両国は和平した訳じゃん? だからキムラスカとしてもマルクト軍に協力しようかな~って」

 

「……ぁ、……あ、の」

 

「ん?」

 

「わ、わたし。仕方なかったんです!」

 

「ずっとイオンを騙していたのに?」

 

 まあ騙しているといえば、俺もイオンも自分がレプリカだと知りつつ周囲を騙しているんだけどね。そしてアニスは語りはじめた。自分がスパイになった経緯を。両親が騙されて借金を背負ってしまい、それをモースが肩代わりしたこと。モースの命令には逆らえなかったこと。

 

「ふーん、それが本当なら情状酌量の余地はあるかもね。まあ百人単位で人が死んでるから極刑も充分あるとは思うけど」

 

 原作だとこのタルタロス襲撃の告白って、ジェイドに話したかどうか曖昧なんだよな。知ったら子供といえど、事情があろうと、マルクト軍にスパイ容疑で捕まって刑罰を受けそうなもんだがそれはなかったしな。やっぱジェイドには話さなかったのかな? それはかなり不誠実だと思うけど。しかし極刑もあると言うとアニスはおこりのようにブルブルと震えている。

 

「る、ルーク様」

 

 語尾を伸ばさない。余裕がなくなっているな。

 

「ま、全てはマルクト軍が決めることだ。俺はこのままマルクトに行ってジェイド大佐に会ってくるよ」

 

「……………………ルーク様、お願い、です。マルクト軍にはっ、ひっ」

 

 あーあ、泣き出しちゃった。しかし嘘泣きじゃないよな?

 

「泣くほど嫌なのか……そうだなぁ。アニスの態度次第ではマルクト軍にこの手紙を渡さずに済ますこともできるぞ」

 

「ほ、本当ですか!?」

 

 ニヤリ。今、この部屋には俺とアニスしかいない。絶好の餌だ。

 

「おいおい、意気込むなよ。アニスの態度次第って言っただろ。……アニスなりの誠意を見せてくれないとな」

 

「誠意って……どうすればいいんですか?」

 

「そうだなぁ。例えば……」

 

 俺はアニスに近づくとそのペッタンコの胸を触った。

 

「!? な、なぁ!?」

 

 いきなり胸を触られて驚いている。この程度で驚くなよ。

 

「さっきも言ったけど百人単位の人が亡くなっているからな。アニスのせーいっぱいの誠意を見せてくれないとこっちも動けないぞ」

 

「そ、それって……」

 

「わかりやすく言おうか? お前の体を差し出せ。そしたら勘弁してやる」

 

 アニスは白くなった顔色を青に染めた。

 

「そ、そんな……」

 

「アニスが誠意を見せてしてくれたら、俺も誠意を見せるよ」

 

 薄ら笑いを浮かべながら言い放つ。

 

「ひぃ、っく……」

 

 泣いたってダメだ。許さない。まあ、俺に許してもらう必要なんてないんだけどね。アニスもまだ子供だな。ここで泣くくらいなら、マルクト軍に自首して、そこで泣いてみせた方が何倍も効果がある。俺に泣いたってバレるかバレないかの違いでしかない……いや、その違いは大きいか。でも秘密なんていつかはバレるのだ。自首した方が懸命だと思うがね。

 

「で、どうするんだ。俺に体を差し出して見逃してもらうか、差し出さないでマルクト軍に捕まるか。どっちか選べ」

 

「……ひぅ……ひっ……ふっ……ほん、とに」

 

「なんだってえ!!」

 

 聞こえないなぁ! はっきり喋れよ!

 

「ほ、……ほんとに、見逃して、くれますか?」

 

「ああ、『俺は』見逃してやるよ」

 

 「俺は」な。実は既にジェイドに、アニスがタルタロスの情報を流したスパイだと伝えてあるんだよね~。だからここで見逃すの見逃さないのって言ってるのはまったくの無駄なのである。え? 嘘はついてないよ。体を差し出したらこの手紙を渡すのだけは勘弁してやるつもりだ。だけどバチカルに戻ってキムラスカ軍に提出したこの手紙をジェイドが入手しようが、「俺は」感知してないから嘘にはならない。

 

「ゎ、ゎかり」

 

「はっきりと喋れよ」

 

「わかりました……」

 

「つまり、体を差し出すってことでいいんだな?」 

 

「……は、ぃ……」

 

 俺はにやつきながらアニスに近づくと。軍服の上を脱がせた。

 

「!? きゃぁぁ!」

 

「騒ぐな。静かにしてろ……静かにしてなきゃこの手紙をバラすぞ」

 

 ち、子供ってのはやっかいだな。理性より感情で動きやがる。

 

「は、はい」

 

 服は……全部脱がせなくてもいいか。胸を舐めたりしたところでそんなに濡れはしないだろうからな。アリエッタの時のように狭い膣内に入れて出させてもらおうか。

 

「体を触ろうとも思ったが、あんまり意味ないだろうから奉仕してもらおうか」

 

「ほ、奉仕、ですか」

 

 一応奉仕という言葉だけは知っているらしい。

 

「どうやるかわかるか?」

 

「……わかりません」

 

「ん。それでいいぞ。わからないなら素直に言えばいい。今後も俺が質問したらちゃんと答えるんだぞ」

 

「……はい」

 

 俺はアニスをしゃがませると、その顔の前にチンポを突き出してやった。

 

「ひゃっ!?」

 

 悲鳴を上げる。まあこの反応は当然か。

 

「怖がらなくていい。噛みついたりしないから。これを……手と口を使って気持ち良くするんだ」

 

「て、と、くち……っ!」

 

「まずは手で触ってみろ」

 

 俺は腰を突き出して、手をとって半勃起状態のそれをアニスの手に握らせてやった。

 

「ぁ、ゃ……」

 

「嫌じゃない、さっそと握れ。力は少し込める程度でいい」

 

 俺はアニスの小さい手に握らせたことでかなり満足していた。ロリの魅力ってやつだな。

 

「……ぁ、あったかい。それに……」

 

「その内もっと熱くなる。アニスの手は小さいからそんなに気持ち良くできないだろう。早速口も使ってもらおうか」

 

「く、ちって、どう、するんですか」

 

「軽くキスしたり口を大きくあけて頬張ったりするんだよ。ただし、歯はたてちゃダメだ。痛めるからな」

 

「キ、キス……」

 

 あ、今気づいた。

 

「アニスはキスしたことあるのか?」

 

「……あ、ありません」

 

 そっか。ファースト・キスがチンポでは不憫だろう。俺はしゃがんでアニスの頭を抱えると、この時だけ優しくキスしてやった。

 

「~~! んんんっ!」

 

 優しくしてやっているのに目を白黒させている。無理ないけどなんかムカつく。

 

「ん、ちゅ、れろ……ぷはっ」

 

 ついでに舌もいれてやった。

 

「あ……わた、し」

 

「よし、それじゃチンポにもキスしてもらおうか…………惚けてないで早くやれよ」

 

「は、はい」

 

 命令口調だと聞き分けがいいな。もっと脅した方がいいのか?

 

「……ゃ、に、臭いがぁ……」

 

 わざと鼻先に、赤紫色の亀頭を押し当ててやる。柔らかい唇が吐息を漏らすたびに、先端が微妙に刺激される。

 

「……っ! ひぃぃっ!」

 

「怖がりすぎだっつーの。……なあ、アニス。お前俺に脅されてるって自覚が足りないんじゃないか? そんなに嫌がるんならこの手紙、今すぐイオンにでも見せに行こうか?」

 

「ィ、イオン様、には」

 

「だーかーら! 怖がりすぎだっつーの! そうされたくなきゃもっと自主的に俺に体を預けろっつってんの!」

 

「は、はい」

 

 返事だけはいっちょまえなんだよな。俺は腰を突き出してこっちから唇にキスさせてやった。

 

「んぐっ……むぐぅ……」

 

 必死にこらえるアニスの唇を、肉棒が縦横無尽に蹂躙していく。このままこすりつけてやるか。俺は動かないアニスに見切りをつけると、自分から積極的に動くことにした。しばらくアニスの悲鳴を聞きながら動かしていると、透明な汁がペニスの先からにじみ出てきた。小ぶりなピンク色の唇にぬりつけていく。侵入してくる生臭い液体を拒んで固く結ばれた唇がヌルヌルに輝いていく。その上からも、トロリトロリと先走り汁を垂らす。アニスが何かを言おうとして唇を開くと、その隙間に粘液の糸が何条も伸びた。

 

「ネバネバします……これ、なんですか……?」

 

「男が気持ち良くなるとでてくる汁だよ」

 

 女と同じ、と言おうとして、まだその経験すらないことに気づく。

 

「男も女も、感じると濡れるようになっているんだよ。お互いがはまる時に痛くないようにな。疑問はいいからこのまま口で慰めろ。口の中に入れて、ズポズポ動かすんだ」

 

「そんな……」

 

「あーもーいいかげんにしろよ。ホントにマルクト軍にこれバラそうか!? ええ!!」

 

「ひぃ……っ!」

 

「だったら、言うことを聞いたほうがいいだろ? 頭のいいアニスにならわかるよな?」

 

 追い詰められたアニスは誘われるように頷いた。小さな細い顎がゆっくりと動く。

 

「は……ぃ……。んんーーーーッ!!」

 

 

 小さく開いていた唇に、俺は強引に剛直を突っ込んだ。いい加減にしないと誰かがこの部屋にやってくるかもしれないからな。もちろん鍵はしているが。アニスは反射的に唇を閉じているようだが、その強さはちょうど肉棒を締め付けるのに具合がいい。柔らかい唇を、亀頭が割り広げていく。

 

「はむん……っ!! うむぁ……」

 

 アニスのお口が、俺のをまるまると咥え込んでいる。柔らかくて熱いものがある。舌だ。その舌に押しつけるように、激しく怒張を動かした。大きく開いた唇の縁を、血管が浮き出てゴツゴツした肉棒がごしごしと擦っていく。

 

「んんッ! んっ! んッ! んむっ……かはぁ!」

 

 アニスの小さな口では、咥えるので精一杯だ。苦しくて吐出そうとするものの、俺の手がアニスの頭をガッチリ捕まえて、それを許さない。かまわず喉や頬の内側を怒張で責め立ててやると、瞳からぼろぼろと涙がこぼれた。

 

「ぁっ! ぁお……んむう……おおっ!」

 

 可哀相、とは思わない。アリエッタにも思ったことだが、多数の人間を殺すようなことをしておいてこの程度の苦しみで泣くなんてむしろ贅沢だとすら感じる。思うのは、自業自得、ざまをみろということだけだった。

 

「アニス、お前の口は気持ちいいな、小さいからあちこち擦れて気持ちいいぞ」

 

 こんなに可愛い顔をしているのに、口には大きな肉棒を咥えて、眉を寄せて悶えている。どんどん興奮が高まる。俺の腰もいよいよ乱暴に動く。

 

「ああッ! はぁあッ! うっうっうっ……!」

 

 口に突っ込まれたまま、アニスは大きく口を開けて呼吸した。唇からだらだらと、アニス自身のよだれと俺のカウパーの混ざり合ったものが零れ落ちる。淫らな臭いがムッと立ち上る。怒張がアニスの咥内の水気と熱さで蒸されて、そこに唾液とカウパーの臭気がまとわりついたものだ。アニスの咥内や鼻腔の内側は今、この臭いでいっぱいのはずだ。上目遣いに、アニスがこちらを見た。

 

「はあッ! はあっ! はあッ! ……えぉおっ!! おっ……おおっ!!」

 

 怒張を喉の奥に収めたままで、口を精一杯に開いて荒い息を吐いている。形のよい鼻もぴくぴくと動いている。何度もえづいて、喉の奥が痙攣するのが肉棒の先に伝わってくる。軍服の前がべたべたに汚れてしまい、透明な汁が染み込んだ部分がジワジワと広がっていた。この汚れはアニス自身の汚れだと思った。アニスを俺のモノで汚している。快楽が頭を支配した。

 

「口の中で刺激されて気持ちいいぞ。その調子だ」

 

「ふぁぁい……あぐ……んぐぅ……」

 

 アニスの口から抜き出して、腰を動かしペニスを唇に押し付けてやる。

 

「ほら、舌を出して舐めてみろ……」

 

「……こう……ですか。んっ……はぷぅ……あつぅい……」

 

「歯が少し当たっているぞ。当たらないように口を大きく開けろ」

 

「ご、ごめんなさい。……んんっ……はじめて、だからわからなくて……」

 

「わかっている。怒らないから注意して舐めろ」

 

「ごめんなさい……んっ……あむっ……」

 

 アニスの歯が当たったところがヒリヒリする。そこを、時間をかけて丁寧に、アニスは舌を使って愛撫してくる。

 

「痛い、ですか……」

 

「頑張っている感じでいいぞ。そう、その調子で」

 

「はい……はぁ……はぁ……ぢゅぱ! ぢゅるる……はぁーっ、はぁーっ……あむ……んぐ」

 

 喉の奥に咥えているよりは楽になったせいか、アニスの口はさきほどよりは動いてくれた。いつのまにか、手を俺の腰に添えて首を動かしている。

 

「どうだ? 初めて口にする男のモノは」

 

「どう……? どうって言われても……」

 

 アニスは下から俺の顔を見上げた。赤い頬に、潤んだ瞳からはもう涙は流れていない。アニスが喋るとそのすぐ前にある怒張に、かすかに唇がふれてなんとも気持ちいい。

 

「わからないです……こんなことするの初めてだから……」

 

 アニスは目線をさまよわせる。彼女の額にはうっすらと汗が浮かんでいた。その間にも、口元の肉棒が何度もアニスの唇に触れて、にじみ出るカウパー液の細い糸が俺とアニスを繋ぐ。ちょん、ちょんと、亀頭とアニスがキスを繰り返す。

 

「男の人って、こういうことをされて嬉しいんですか……?」

 

「ああ。されてて凄く気持ちいいぞ」

 

「そんなに……いいんですか?」

 

「もっとして欲しいな。ずっとしてて欲しいくらいだ」

 

「……ぅ」

 

 さすがにずっとは辛いのだろう。アニスは口を閉ざした。

 

「気持ち良さが最高まで達すれば、そこで終わるから、もうちょっとだけ頑張ってくれ」

 

「でも喉に……喉まで入れられるのは苦しくて、ダメです……」

 

「わかった。じゃあ奥までいれないから適当なとこまで口に含んで舌や唇を使え」

 

 アニスは少し考えた後、コクンと頷いて、再び口腔に俺を収めた。

 

「わかっているだろうけど、この後アニスの口の中で、俺のが絶頂を迎えるんだよ」

 

「ふぁ……ぢゅ、んんっ……はぁーっ、はぁーっ……はい……」

 

「男の絶頂は射精だよ。精液が先っぽから出るんだ」

 

 アニスは肉塊を口から出すと、咥内の汁を嚥下した。俺のカウパーが唾液と混ざり合っているだろうに、既に抵抗感はなくなっているようだ。無意識の仕草だった。

 

「しゃ、せ、い……」

 

「精液をアニスの口の中で爆発させるんだよ」

 

 初フェラだというのに容赦させる気は全くなかった。口内射精して精液を飲ませるつもりだ。

 

「…………はい」

 

 アニスはわかっているのかいないのか、そんな返事をした。会話が途切れると、俺は何も言っていないのに、アニスは自分からペニスに唇を押し付けはじめた。

 

「ちゅぱ……んむ、んむ……ちゅ……」

 

「そうだ……もっとしゃぶれ」

 

「んんぐ……もごぉ……はぁっ、はぁっ……」

 

 途切れ途切れに、アニスは荒い息を吐く、休ませず剛直を突きつけ、咥えさせ、俺はその口を犯し続ける。

 

「んんーっ! んーっ!! んもっ……!」

 

 アニスの頬っぺたの内側が、ヌルヌルして柔らかい。たまらない。

 

「んはぁ! ぐぐ……んっ、んっ」

 

「いいぞ、その調子……」

 

「こうですか……はぁ、はぁ」

 

「そのまま続けて」

 

「す、吸ったりとか、してもいいんですか?」

 

 汁が口に溜まって辛いのか? なら吸ってもらおう。

 

「ああ、吸って、吸ってくれ」

 

「はい……ん、んぅ! んんっ!」

 

「上手いぞアニス……このままなら、精液出せそうだぞ……!」

 

「は、はい……せいえき、射精」

 

「射精するぞ! このまま、いくぞ!」

 

「んぐっ! ぷは、はぁ、はあっ! ああっ!」

 

「口に出すぞっ! 口の中にだすからなっ!」

 

「ううっ! うーっ!」

 

 どぷっっ!! どぴゅどぴゅっっ!! びゅっ!! びゅびゅぅぅっっ!!

 

「ああっ! あっ、あっ、あんんっ!」

 

 教会の中で信者のアニスを犯す。神聖なるものを汚す感触がたまらなく心地よかった。

 

 びゅぐっ!! びゅっ! びゅっ! びゅばっ!! びゅくびゅくっ!!

 

「あっ、あぁっ! ぅぁぁあっ!!」

 

 大きく口を開いたアニスは口の中に出された精液を受け止めつづける。アニスの唇やピンクの舌が白く濁った俺の精液に包まれて、斑になって汚れていく。受け止めきれなかった精液が、唇から滴り落ち、ぼたぼたと顎先を垂れて軍服にも付着する。既に俺のカウパー臭いアニスの唾液が染み込んで広がっていた生地の上へ、比べ物にならないほど濃い白濁が落ちる。

 

「飲めっ、飲めっ、全部飲み込めっ!」

 

「んっ! んんぐっ! あんんっ!! むちゅ……ずちゅぅぅっ! あはぁ……はむっ、んぐぅっ! んっ、んっ! ちゅぱ……ちゅぱ……」

 

「い、いいぞアニス……そう、飲んで……もっと吸って……」

 

「はぁぷ、ふぅむ……ちゅるっ……じゅ、ずずっ」

 

 アニスは小さく舌を出して唇の周りにこびりつく精液も舐め取ろうとした。そういう下品な舌の動きに慣れていないので、指も使っての非常にぎこちない動作だ。

 

「まだ出るぞっ、ううっ」

 

 また細くぴゅぴゅっと射精する。アニスは従順に口を開けて待ち、俺はその口内に見事命中させた。連なった雫が、アニスの喉奥に真っ直ぐ飛びこんでいく。喉が上下する。

 

「んく……ぷふぅ……。く、口の中……べとべとぉ……の、飲むの、たいへんです……」

 

「さて、精液で俺のモノが汚れた。アニス、舌を使って肉棒についた精液を全部舐めとるんだ」

 

「…………はい」

 

 小さく首肯して、アニスは飛び損ねた精液と己の唾液にまみれた亀頭に唇を寄せる。もう何度も自分の唇を奪った肉塊に、またアニスはキスをした。亀頭にこびりついた精液は、トロトロと糸を引いて唇にへばりつき、せっかく綺麗になっていたピンクのそれを白く覆っていく。子犬のような従順さでペロペロと舌を動かし、それからしばらく、慣れない口技をアニスは俺にささげた。

 

 

     §

 

 

「さて、じゃあそろそろ本番にいってみようか」

 

 俺を見上げる愛らしく整った顔に、みるみる不安と怯えの表情が広がっていく。

 

「え? そ、その……」

 

 怯えた声、怯えた表情……そして、ぶるぶると震える体。

 

「ひ……っ!?」

 

 俺の獣欲にまみれた視線をまともに見たのだろう。小さく悲鳴を上げる。へへ、余計そそられるぜ。この怯えた顔を、嘆き、悲しむ顔に変えてやろう。無邪気で腹黒で人を騙していたこの少女をめちゃくちゃに汚しきってやろう。理不尽に、無残に、暴力的に凌辱してやる。蹂躙して、苦痛に歪めさせ、汚辱に溺れさせてやるッ!!

 

「や、やぁ……許して……ください。きゃっ!」

 

 まだ俺に対して謝ろうとした隙を突いて、引き寄せ、抱きしめる。腕をねじり上げながら、後ろからヒップの割れ目へと剛直を突きつけた。一方で片手を使ってスカートの裾を捲り上げるのも忘れない。そのまま背後から身を寄せて覆い被さる。机も椅子もないこの部屋ではやろうとすれば地面に寝転ぶか、壁に体を押しつけるかしかない。俺は壁に後ろから押しつけて立ちバックでやろうとした。正常位でのレイプは経験済みだから変わった体位でもやってみたかった。それに矮躯のアニスには、この体勢が似合っている気がした。

 

「ひっっ! い、嫌っ! やめっ……やめてぇ!」

 

「何言ってやがる。こうなることは、さっきからわかりきっていたことじゃないか」

 

「離して、離してぇっ!」

 

 アニスが必死に手足を暴れさせて抵抗する。絶対催眠を使ってもいいが……この程度の力なら無理矢理できる、か。

 

「ダメだぞアニス。そんな風に暴れられると、もっといじめたくなる」

 

 アニスを壁に押しつけて、両手で両方の二の腕を掴み固定する。そしてゆっくり力をかけていく。

 

「い、痛い! 痛いよっ!」

 

 本気の悲鳴が心地いい。優美な眉根が歪む様が、一層俺のドス黒い欲情を駆りたてる。

 

「はぁ、お、おねがいだから、酷いことしないで……」

 

 ゆっくりと片手で軍服のボタンを外していく。そのままスカートを捲り、内腿の感触を味わうようにその表面を撫で上げる。

 

「い、嫌ぁ! ……ごめんなさい、ごめんなさいっ……許し……ひぅ!」

 

 あっという間に手の侵入を許したアニスは、まだブラジャーをしていなかったその未熟な乳房を力づくで揉まれ、今にも泣き出しそうだ。だが俺はかまわず、ぐいぐいとアニスの少ない乳肉を揉みしだき、インナーの上から乳首をくじりあげていく。当然乳首が立っているなどということはなかった。

 

「痛い! 痛いよぉ!」

 

 乳首を確かに指で探り当て、くいくいと引っ張りながら愛撫とも呼べない行為を続ける。もう一方の乳首も指で摘み上げ、グリグリと弾力のあるグミのような感触を楽しみながら引き伸ばし、押しこんで思うがままに弄んだ。

 

「許してぇ! おねがいだからっぎぅ、いぃ!」

 

 圧倒的な優位。体力的にも、精神的にも。まったく揺れない両乳を、尻の割れ目をクリクリとなぶりながら、その反応を楽しむだけの余裕が俺にはあった。秘部を覆う薄布を後ろから媚肉の合わせ目に沿ってこすり上げる。衝動がどんどん湧き上がってくる。女を犯せと強く叫ぶ内側の声に身をゆだねた。どうせ俺には絶対催眠がある。この行為の後に彼女の口を封じるくらい訳ない。

 

 バチィン!

 

「ひきゅっぅ!」

 

 嫌がる尻に平手打ちを浴びせる。たったそれだけだが、少女を屈服させるにはそれでも充分だった。

 

「ひっっ! いっっ! や、止め……きゃぁぁっ! いっ……ご、ごめんなさい、ごめんなざいぃぃ……!」

 

「いつまでも謝ってないで、その壁に手をついて尻を突き出せ!」

 

「ひっく……酷ぃよ……はぁーっ、はぁーっ……も、もうゆる」

 

 まだ謝るか! 俺は再度尻を叩いてやり、謝らず言う通りにしろと命令した。全く、何を言っているんだか。本当に泣くのはこれからだというのに。

 

「…………!?」

 

 もっともっとこの女を味わいたい! もっともっと辱めたい! 憂いを堪えた瞳を潤ませる美少女が、体を仰け反らせこの腕の中でブルブルと震えているのだ。そんな姿態を晒すアニスの姿が俺の嗜虐欲をムラムラと湧き上がらせ、更なる欲情が燃え上がる。インナーを腹から捲り上げ、脇の辺りまで引き上げる。アニスの小さな小さな胸が晒された。

 

「ひぃ!? い、嫌ぁ! やめてっ! おねがい! こんな……っ! 見ないでぇ!」

 

 こんなに小さいのに見られたくないとは立派に女じゃないか。

 

「こんな……ところで、裸にしないで……」

 

「ダメだぞアニス。お前は俺と取引したんだ。この体を差し出すってな」

 

 そのまま股間へ指を這わせてやると、やがてアニスの唇から啜り泣きが漏れ始めた。

 

「うぅ……ひっく、ぐす……っ……ぅっ……ごめ……んな……さぃ……ごめんなさぃ……ごめ……っ……ぐす」

 

 アニスは啜り泣きしながら、時折むずがる程度に体をくねらせるだけで、もう抵抗らしい抵抗もしない。俺はそんな彼女の少し浅黒いうなじに唇を押し当て、ゆっくりと舌でなぞり上げてやった。

 

「ひぃ……っ!?」

 

 アニスが奇声を上げる。そのまま首を伸ばして頬を舐めてやると、わずかな塩の味がした。両手は尻の上でうごめき続けている。思うままにその生尻を揉み上げた。ショーツの隙間から手を差しこみ、その桃のような尻を味わう。張りのあるそれをじっくりと責め続けた。

 

「っ……う……ぐすっ、ぅぅ……ひくっ、ひっく……」

 

「泣いてもダメだぞ。軍に入った時からもう子供じゃないんだからな。責任をとらないと」

 

 ぎゅむっ!

 

「んくぅ……っ! い、痛ぃ! 痛ぃっ! ダメぇっ! ~~~~~っ!!」

 

 反射的俺を後ろ足で蹴り上げにかかるアニス。だがその隙を突いて、俺に両足を広げられてしまう。期せずして、瑞々しい太ももの付け根で息づく、秘めやかな処を俺に差し出す形になった。そんなアニスの体を抱きしめつつ、手を背中からヒップへと撫で下ろしていく。鍛えられていてみっちりと肉の詰まった双臀の窪みに沿って、丸みと弾力を充分楽しむ俺。

 

「ダ、ダメェッ! そんなとこっ!」

 

 容赦なく下着越しに秘裂を指で犯し、嬲り、揺れ踊る尻肉を弄び、揉み尽くす。

 

「うう……は、恥ずかしい……ぐすっ……こんな……こんなの……」

 

 眼下でアニスが、言われるまま犬のような格好で俺に尻を捧げるように突き出している。教会で体を差し出す美少女。その事実が俺を昂ぶらせた。啜り泣く声も、俺にとっては心地いいBGMでしかない。

 

「そのままじっとしてろよ? 動いたらまた……」

 

 パチィンッ!

 

「ひっうっっ! わっ、わかりました……言うことを聞きます……だから、叩かないでぇ……っ」

 

「ふふ、よし。素直な女は大好きだぜ」

 

 腰の高さに持ち上げられたお尻を眺めながら、俺は征服感に酔いしれた。あの小生意気なアニスが俺のいいなりになって自ら尻肉を差し出している。泣きじゃくって……それでも俺に言われるままの格好でじっとしている彼女。その従順さが嬉しい。

 

「さて、それじゃあ……まずは膣を確認させてもらいますかね」

 

「ぇっ……?」

 

 指先で薄布に包まれた秘唇をそっとなぞりあげる。中央のあたり……かすかな二つの膨らみの間に指を差しこむようにして何度も上下に擦っていく。

 

「…………んんっ! ……んっ」

 

 ここで、「アニスは俺の指に感じているんだ!」と思うほど俺の頭はおめでたくはない。きっと、腕や肩に触れられるのと大差ない感触と感覚しかないはずだ。十三歳の初体験……感じる方がどうかしている。

 

「あっ!!」

 

 それでも、汗でぴったり張りついた下着の上から合わせ目の端をなぞると、微かに突起が感じられる。そこを下着越しに擦ってやると、アニスは切迫した声を上げた。だがこれもただの反応でしかない。男が肉棒や金玉を殴られた時と一緒だ。思わず声が出ているだけ。それでも集中的に擦ると、だんだんと膨らんできたような……こないような。……ダメだ。よくわからんな。

 

「~~~~っ!!」

 

 恥ずかしい部分だというのは自覚しているのだろう。耳まで真っ赤にして顔を振っている。

 

「……んぅっ! い、嫌ぁ! 触らないで……や、やぁぁっ!」

 

「そんなに騒ぐなよアニス。誰か来ちゃうかもしれないだろ?」

 

「ひぃ……っ!」

 

 恐怖に顔を曇らせる彼女にかまわず、肉芽を中心に触り続ける。そろそろか

 

「はぁ……はぁ……あぁ……っ!?」

 

 剥き出しにされた尻肌に空気が触れる感触に、アニスが悲鳴を上げて突き出したお尻を左右にくねらせる。

 

 パァンッ!

 

「ひっっ……!!」

 

「動くな、って言ったよな?」

 

「ぐすっ……は、っはい……ごめんなさぃ……」

  

 嗚咽を漏らしながら動きを止めるアニス。そんな彼女の尻肉に手を当てると、ゆっくりと撫でまわす。滑らかな肌と、豊かな尻の弾力……この全てが、これから俺だけのモノになるのだ。そのまま手のひらを下に滑らせ、更に柔らかな肉唇へと指先を運ぶ。そこはまるで息をしているようにヒクついていた。

 

「あぁぁっ!?」

 

 広げていた。割れ目を、割り開いていた。指で抑えるようにして左右に押し開くと、少しも湿っていない鮮やかな内奥を晒した。

 

「…………ッ…………」

 

 アニスは恥ずかしさで体をプルプル震わせている。

 

「動くなよ。動いたらまた叩くからな」

 

「……は、い……」

 

 屈辱と羞恥でようやく声を絞り出したという感じだった。

 

「それじゃあ見させてもらおうかな」

 

「……!!」

 

「…………膜みたいなものがあるな。やっぱり、というか当たり前だけど処女か」

 

「……は、ぃ……こんな、こと、したことありません……」

 

「それじゃ俺がアニスの初めての男になるんだな。良かったな、こんあ体験が初めてなんて、そうそう体験できないぞ」

 

「……ぅぅ、こんな、こんなことが初めてなんて……」

 

 アニスは堪えきれずぽろぽろと涙をこぼす。

 

「へへへ……それじゃあ今からお前の処女を貰うぞ?」

 

「ひ……!?」

 

 猛る怒張を軽くしごく。それはもうこれ以上ないくらいに屹立し、今すぐにでも目の前の割れ目へ潜り込もうと鎌首をビクつかせている。

 

「あ……あぁ……」

 

「ジッとしてろ。いいな? 大人しくしてれば大丈夫だから」

 

「っ……ぐすっ……ひく……ぅぅ……ひっく……」

 

 もったいつけるのはやめて、肉棒の先端を、アニスの尻に腰を擦り寄せる。アニスはただ泣きじゃくっているだけだ。

 

「いくぞ?」

 

 に……にゅ……ぬぬ。

 

 やはり全く濡れていないので入りにくい。アリエッタの時とは違いフルボッキ状態だからな。自分操作能力で半勃ちや萎れた状態にもできるが……しなくていいか。この方がレイプしている感じがでるからな。

 

「ひぃ……い゛い゛っ!?」

 

 体重を充分かけ、肉棒をみっちりと絞り上げてくるキツい狭小な肉道の奥へとずぶずぶ潜り込ませていく。

 

「あぁっ!? あっ、あぐぅぅっ! い、痛ぁ! いた! 痛いぃっ!!」

 

「くっ! じっとしてろ。動くな!」

 

 すぐに膣から強い抵抗を感じた。あたかもアニスの最後の抵抗のように。が、かまわずに腰に力を込めて突き出す。一瞬の後。あっけないほど簡単にその抵抗は消えうせた。何かが途切れる、その感触が亀頭の先端で弾け――。

 

「~~~~~~~~~っっっ!!!!」

 

 声にならない声を上げる彼女の体を背中から抱きしめ、そのまま下半身をビッチリと密着させる。処女の証を破って歓喜に打ち震える怒張は、暖かな肉の鞘に収まり、満足そうにヒクついた。そして今その怒張は赤い血で染まっている。

 

「あっ、あぁ……っ! かはっ! くひぃいい~~~~~っ!!!」

 

「はぁぁっ、ふぅ、はぁーっ……くく、アニスの処女、確かに俺がもらったぞ!」

 

 背中から抱きしめ、花弁のような耳たぶを軽く甘噛みしてやる。

 

「はぁーっ、はぁーっ……あぁ……痛ぃ……痛いよぉ……動かないでぇ……」

 

 啜り泣くアニス。くぐもった嗚咽が部屋に響いていく……。俺はというと、胸を高揚感で一杯にしていた。この女の純潔を奪ったのは俺だ。この女を牝にした。「初めての男」は俺なんだという悦び。ティア、アリエッタに続いて三人目の処女だがこの高揚感はなんどやっても喜ばしい。

 

 にゅじゅぶぶ!

 

「あくうぅ!! ぁぁっ……く、苦しぃよぉ……痛くて……る、ルーク……様……許してぇ……もう……お願ぃ……」

 

 肉の楔に根元まで貫かれ、更にきつく抱きしめていたせいか、アニスはぜぃぜぃと荒く息を吐いている。

 

「あぁ……悪いな。アニス。確かにこのままじゃ苦しいよな?」

 

「はぁーっ、はぁーっ……お、願ぃぃ……苦しいよ……息、できなぃ……早く……抜いてぇ」

 

「ククク、せっかくの初体験なのに、そんなに簡単に終わってもいいのか? もったいないじゃねーか」

 

「そ、んな……もう、もう無理だよ……こんな……っ……大きいの……さ、裂けちゃぅよぉっ……」

 

「大げさだな。大丈夫だって、女の体は意外と丈夫にできてるんだから」

 

 にじゅぶぶぶ!

 

「くぅ~~~~~っ!!!」

 

 ゆっくりと肉棒を引き抜く。体を離して繋がっている部分に目をやると、白い尻の下、ふっくらした柔肉の間に鮮血にまみれた剛直がはまっていた。

 

「ふ、ぅ。凄くキツくてあったかいぞ……アニスのここ、めちゃくちゃ気持ちいいよ」

 

「やぁ! お願い、お願いだから……だから早く……早く終わってぇ……」

 

「そうはいかない。こんなキツキツのオマンコなんて滅多に味わえるもんじゃないし」

 

 ずずず! ぬぢゅ!

 

「んむぅ! だめぇ! う、ごかないで! お願い! お願いだからぁ!」

 

「けど、凄くアニスのワレメ気持ちいいから勝手に腰が動いちまうぜ」

 

「ひぅう! ゆ、許してぇ! お願い、ですぅ……っ!」

 

「そんなに嫌がらないでもいいじゃないか? アニスのヒダヒダが吸いついてきて……ぅう!」

 

 ちゅぶく! んぢゅぶぶ!

 

 俺はアニスの腰を掴むと、強い摩擦を感じながら、そのまま激しく肉棒を出し入れさせた。

 

「あひぃ! だ、めぇ! 動かない、でぇ……っ!!」

 

 ぐちゃっ、ちゅぐぐっ、ぶぢゅっ!

 

「あぁぁぁっ! こすらないでぇっ!」

 

 白い媚肉を割り開いて肉棒が潜り込み、吐き出される様を見下ろし、今まさにアニスを犯しているのだという実感が沸いてくる。この肉孔は、奥の奥まで俺のモノだ。襞一枚一枚……いや。アニスの穴という穴は俺のモノだ!!

 

「くぅぅ! うぐっ、かはぁ! お、お願ぃ! も、もう……許してぇ……っ」

 

 さっきから頻繁に許してという単語を使うな。やっぱりタルタロスの乗員皆殺しは彼女にとってもこたえる出来事だったのだろうか? ダアトからエンゲーブ付近まで一緒に移動したので、仲良くなった兵士とかもいたのかもしれない。

 

「謝る必要ないよ。アニスのオマンコ、すっごく気持ちいいぜ? このまま最後までイクぞ!」

 

「ぐ! そんな……む、無理だよぉ……壊れっ、壊れちゃう! めぇ! わ、私、壊れるぅ……っ!!」

 

「クク……なら、壊してやるよ。二度と他の男がアニスを使えないように、な」

 

「いっ、いやぁぁぁっっ! 許してぇ! もう、もうだめぇ! 許してぇ! ダメなのぉ~~っ!!」

 

 泣きじゃくりながら、子供のようにただひたすら「許して」を繰り返すアニス。許しを請い続ける。それが俺の嗜虐心をますます燃えさせているとも知らずに。

 

 んじゅぶ! ぢゅぶぶぶ! ぢゅくぐ!

 

「ひあぁっ! ごっ、ごめんなさいっ、ごめっ……うぁ! んなさいっ……ごめんなさい……ごめ……きゅぅぅっ!」

 

「うるさいぞ、アニス。ちっとは静かにしろ!」

 

 パァン!

 

 モノを秘穴に突っ込みながら尻を叩く。

 

「ひ! ……ひぎゃぁぁぁっ……!!」

 

 もう、何を叫んでいるのかわからない。痛いのかも、苦しいのかも、辛いのかも――。

 

「んぁっ! あ、あぐっ! あっ、あっ、あああっ!」

 

「ぐ! ぎちぎち締め付けてくる! アニスのマンコは最高だ……っ!」

 

 アニスは人形だった。俺の欲望を満たす為だけに存在する肉の人形。肉人形。肉穴。

 

 ぬじゅぶ! ぢゅぶぶ! ぢゅぬぶぐぅ!

 

「うう! そんなに締め付けるなよアニス! そんなにされたらすぐ終わっちゃうだろ!」

 

「くひぁ! だ、めぇ……わ、私っ、もう立ってられない……っ!」

 

 奥へ、奥へ。最後の瞬間を求めて、媚肉を食らい、柔肌に歯を立て、唾液を啜る。

 

「くぅっ……! だ、出すぞっ!」

 

 最後の瞬間を求め、俺は思いっきり腰に力を込めて怒張を根元まで押し込んだ。一番奥深くへ向けて、俺の精液を、この汚れない子宮に子種を注ぎ込む!

 

 びゅびゅりゅっ! びゅるるるるっ! どぶ、どぶぶぶ……。

 

「あぁっ!? あ、あつ、いぃぃ!!!!」

 

 あまりの快楽に目の前が真っ白になる。こんな……牝の内奥に吐き出すのが、こんなに気持ちいいなんてっ!!

 

 どぷっっ! びゅぐぐぐっ……びゅるっ! びゅくぶ!

 

「ひぃ……っ! あ、熱い! 熱いよぉ!」

 

 どぶ! どびゅる! びゅっびゅっ!!

 

「あああああああああああああ!!」

 

 ぴゅく……どぷっ、びゅるる……!

 

「ぁ……ぁ……っ……」

 

 わななく裸体を震わせ、アニスは熱い熱い吐息を吐き出した。根元までビッチリと俺を咥え込んだ膣肉は、初めての子種を逃すまいとばかりに俺をきゅうきゅう締め付ける。それに応じて、最後の一滴までアニスの膣内へ注ぎ込み……俺はようやく肉棒を引き抜いた。

 

 ぬぢゅぷぷ……。

 

「ふぅ……良かったよ。アニスの初めて……」

 

「はぁーっ、はぁーっ……あ……あぁ……」

 

 長い間、熱い媚肉にくるまれていた怒張が外気に触れる。もう、アニスは俺の腕の中で呆然自失で、ヒクヒクと汗濡れた背を震わすだけで何の反応も示さない。だがその秘裂は、引き抜かれるその瞬間まで、俺にまとわりついていた……。

 

 

     §

 

 

 その後、部屋を出る前に最低限の片付けとアニスの身繕いだけし、最後に絶対催眠でこの部屋で俺との間に行われたことは誰にも話すな! と命令して俺は部屋を出た。

 

 

 

 そして、あれだけのことをしたにも関わらず、アニスはマルクト軍にスパイ容疑で逮捕された。ダアトから連行される時は、イオンがだいぶ抵抗したとのことだった。






後書き
 The・外道。


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☆第16話 ナタリア2

前書き
 一番難産だったナタリアとのH。特に口調が……。





 ティアとの擬似超振動で飛ばされたあの日から、もう三年が経とうとしている。俺はその間にセックスした女達を思い出した。ティア、リグレット、アリエッタ、ノワール、他街で見かけた女性達……。不特定多数の女達とことをなした俺だが、今夜ばかりは緊張していた。だって今日は……。

 

「ルーク」

 

「ナタリア……ん」

 

 ナタリアとの初夜なのだから。

 

 

     §

 

 

 俺はこの度めでたく成人を迎え、キムラスカの王族として社交界デビューし、同時に王女ナタリアとの結婚及びナタリア女王の誕生する日になった。預言に頼らなくなったインゴベルト六世陛下は、これでやっと肩の荷が降りたような顔をして、俺達の結婚の儀を見守った。俺の母上と父上も喜んでくれている。親父は最近俺に軍元帥の後継ぎをさせる教育が楽しくてたまらないらしい。そこには三年前のような息子に無関心の公爵はいなかった。

 

 さて、バチカルでのお披露目に民衆にも迎えられたその日の夜である。ティア他多数の女性と既に関係をもったり隠し子をもったりしている俺だが、妻となる女性とことをなすのは初めてである。緊張してしまう。

 

 ちなみにティアが一番困った。なにせユリアシティの市長が祖父なのだ。市長の孫でありローレライ教団にとって特別なユリアの縁者であるティアが、誰のものとも知れない男の子供を妊娠したとして、ユリアシティではちょっとした騒ぎになったらしい。ティアは頑なに男の名前を漏らさなかったからだ(既に絶対催眠で話せないのは解除した。ティアならば解除しても問題なく、かつその方が信頼関係を築けると思ったからだ)。だが祖父や他の住民の追求が厳しく困っていると聞かされた俺は、極秘裏に市長にだけ挨拶に行った。市長もまさか相手がキムラスカの王族で王女の婚約者だとは思ってもみなかったようで、俺達は真剣に愛し合っているが、ことを公にする訳にはいかないので、黙っていてくれ、と頼んだら承諾してくれた。まあ今はそれよりナタリアだ。

 

「ルーク……ん……ンッ」

 

「ナタリア……ん」

 

 キスをする。だが決して慣れているようにはみせずに。ナタリアの瞳が、濡れて光っているように見える。吸い寄せられるように、唇を重ねる。

 

「ん……ちゅっ……んん……んちゅ……んうン」

 

 舌。だが口内には入れずに唇の表面を舐めるだけにとどめる。

 

(慣れている、なんてバレちゃあダメだからな)

 

「んふ……うぅン……ぷはっ……」

 

 恥ずかしそうにするナタリアを抱き寄せ、ベッドの縁に腰掛けた。ナタリアは俺に身を委ねてくる。

 

「さわるぞ」

 

 宣言して、乳房を触る。まずは服の上から、ソフトな愛撫。肌触りのいい布地の上から、乳首のあたりを軽くひっかくように。

 

「あっ……あぁン……あふっ……はぁン」

 

 声が漏れる。毎度おなじみ絶対催眠で感度を上げているが……。

 

(少し感じすぎじゃね? 感じやすいタイプなのか?)

 

「ナタリア、痛かったりしないか?」

 

 直接は聞かず、反応をみる。

 

「だ、大丈夫ですわ。その……どちらかといえば、心地良い、です」

 

 俺の愛撫に反応して、普段は決してみせない顔をみせるナタリア。そんな彼女の乱れるところをもっと見たい。俺は、ナタリアの上着を脱がし、ブラジャーの中に手を入れ直接柔らかな乳房に触れる。

 

「はあァ……っ!」

 

 びっくりするくらいの声を上げた。

 

「ナタリア、反応しすぎ。そんなにいいのか?」

 

「は、恥ずかしいですわ。……ルークだって、手を休めないじゃありませんの」

 

「だって、ナタリアの胸、凄く触り心地がいいんだ」

 

 柔らかいのに弾力あるいいおっぱいだ。ティアの胸は大きいが、これとはまた別の柔らかさだ。

 

(って、そうやって比較とかするのがダメなんだろ)

 

 むにっ、むにっ……。

 

 俺の手中で自在に姿を変え、そしてすぐにもとの形に戻る。それを飽きることなく揉みまくる。

 

「はぁっ、あっ、あぁっ、あぁぁ……」

 

 やはり反応がいい。自分で触った経験はないはずなので(絶対催眠で催眠状態にして聞き出し済み)ほとんど初めての愛撫でこれだけ感じていることになる。

 

「あっ、はぁン、うぅん」

 

 両手の指で、硬くとがった乳房を刺激する。

 

「はうっ、ひああン! ああぁンッ!」

 

 ひくんっ、ひくんっ、とナタリアの体が断続的に震える。俺は右手で胸をまさぐりながら、左手でナタリアの裾を割った。真っ白な太ももがあらわになる。

 

「すげぇすべすべ……触ってて気持ちいい」

 

 もじもじするナタリア。もどかしげに脚の付け根をすりよせる。アソコを触って欲しいのか、期待しているのか。けれどすぐ触ったら面白くない。それに、ナタリアには初めての痛みをできるだけ感じて欲しくなかった。服がだんだんとはだけていく。乳首をいじくり、太ももの内側を撫でる。

 

「る、ルーク、……その……別の、所も」

 

 ナタリアの精一杯の主張。

 

「わかった」

 

 頷いて、ショーツの中にいきなり左手を差し入れた。

 

「きゃうっ!」

 

「すごいな。濡れてるぞ」

 

 はっきりと愛液で濡れたそこを指でまさぐり、ぐちゅぐちゅとかき回す。すると嬉しそうに俺の指を迎え入れ、さらに熱い愛液をあふれさせた。

 

「はぁっ、あっ、あぁん……あはぁん」

 

「気持ちいいのか、ナタリア?」

 

「いやですわ……聞かないで下さいまし」

 

 両手で顔を覆った。表情を見られたくないのと、触られている部分を見たくないのとでそうしているのだろう。秘部からは、愛液が溢れ出てきていた。俺はナタリアのショーツを脱がした。彼女は子供のように座ったまま脚を上げ、ショーツが脱げるのに協力する。

 

「見ろよナタリア、こんなに」

 

 愛液で濡れて重くなったショーツを、ナタリアの目の前にかざす……ちとやりすぎか?

 

「やめて、やめて下さいルーク。恥ずかしくて死にそうですわ」

 

 羞恥に身をよじる。ショーツを傍らに置くと、本格的にナタリアのアソコを愛撫する。

 

「あうっ! あん! きゃうゥン……ルークが、わたくしに触れて……」

 

 ピンク色の肉襞がいやらしくまくれあがり、ぬらぬらと濡れ光っている。ぷにぷにしたその感触は、触っているだけでも気持ちいい。

 

(まさか初めてでイったりしないよな?)

 

 感度を催眠で上げたのがまずかったかもしれない。初体験なのだ。これが普通と思われたら厄介だ。まあ、誰かとこんなことについて話すことなんてないだろうから、自分が感じすぎていることを自覚することはないだろうけど。俺は秘裂の上にあるクリトリスを軽くつまんだ。

 

「きゃうううっ!」

 

 こちらがびっくりするぐらい感じた。ゆるゆるとした愛撫を続ける。

 

「あ、あん……ルーク……気持ちいいですわ」

 

 素直に言葉に出してくる。うっとりと呟いた。俺の方は股間のモノが臨戦体勢に入っていた。ナタリアの痴態を間近で見せられたのだから当然とも言えた。

 

(どうしようか)

 

 する前の想定では一発くらい手でしてもらおうとも思っていたが、これならすぐ入れても大丈夫かもしれない。

 

「ナタリア……俺もう」

 

 俺は急いで自らの肉棒を表に出した。これ以上はないというほど勃起している。

 

「あ……す、すごい……こ、こんな大きなものが……」

 

「ナタリアのことが欲しいって、こんなになっちまった」

 

「わ、わたくしのことを……」

 

「いいか? ナタリア」

 

「……はい。好きにして下さってかまいませんわ。わたくしの初めてを、もらって下さい」

 

 恥ずかしそうに、でもハッキリとナタリアが俺を受け入れてくれる。じん、と胸が熱くなった。十年来の仲だからか、やはりナタリアは特別だ。

 

「できるだけ痛くしないようにする」

 

「はい。でも平気ですわ。ルークのすることですもの、どんなことでも我慢できます」

 

 俺はナタリアが愛しくなってキスをした。

 

「うん……んふん……んっ……んんんんんっ……ちゅっ……ちゅぱっ……んちゅ……んふうン」

 

 うっとりとしたナタリアの声を聞きながら、舌を絡めて唇を吸う。既に慣れていることを隠そうという動きは消えていた。

 

「入れるぞ、ナタリア……」

 

「はい……」

 

 熱くほころんだ彼女の入り口が、ぬちゅっ……と俺の肉棒の先端に触れた。

 

「あっ……あ、あつい……」

 

 肉棒の温度にナタリアが声を上げる。ゆっくり、ゆっくりと彼女の中へと侵入していった。熱く、きつい感触が先端から俺を包み込んでいく。

 

「あっ、あぁん……はぁっ……すご、い……どんどん入って……」

 

 肉棒の先が、ナタリアの純潔に触れた。乱暴にならないよう、優しくそれを貫いていく。

 

「あ……ああああっ……いたっ……」

 

 さすがに身を硬くするナタリア。

 

「大丈夫か?」

 

「はい……ちょっとだけ驚いただけですから……平気ですから、もっと……」

 

 けなげにも、にっこりと微笑む。本当はつらいはずなのに、その気遣いが嬉しかった。

 

「ごめんな、もう少しだから」

 

「あっ、あぁあああ……! ルークのが奥まで……あうっ! あーっ!」

 

 ずず、ずずずずっ……!

 

 途中ぷちっとした感触があり、ようやく……奥まで到達した。ヌルヌルとした熱い肉襞が、俺のをぎゅうっと締め付け、包み込んでくる。

 

「は、入りましたの?」

 

「ああ、全部入ったぜ」

 

「嬉しい……」

 

 その感情のまま、俺に抱き着いてくる。

 

「良かった……あんまり、痛くなかったですわ」

 

「ホントに?」

 

「はい」

 

 何にせよ、良かった。ナタリアが痛がるところは、できるだけ見たくない。

 

「……ルーク。……あまり痛くはありませんが、すごく、ルークを感じますわ……」

 

 うっとりと陶酔してナタリアが言う。

 

「動いても、大丈夫か?」

 

「……平気です。ルークの好きなように動いて下さいまし」

 

 俺はわかった、と告げると、ゆるゆると腰を動かす。動かしたい欲求よりナタリアを傷つけたくない気持ちの方が強かった。

 

「あっ! ……あ、あう……あんっ……!」

 

 ナタリアが俺の服をぎゅっと掴みながら声を上げる。大丈夫か? とはもう聞かなかった。ただ早く終わらせようと思った。ナタリアの声には、甘いものが混じっているようだった。血と共に、新たな愛液が怒張を濡らしている。ふと、数年前に死んだ人物を思い出した。

 

(もったいねぇなぁ。こんな美味しいマンコと繋がれないなんて。せっかくプロポーズまでしてたのに。まあ、ナタリアは俺が幸せにしてやるよ)

 

 ぐぷっ、ぐぷっ……。

 

 ナタリアのオマンコが俺のを咥えこんでいる。頭がかっと熱くなる。

 

「あ、あぁん……っ!」

 

 ひときわ甘い声を上げた。

 

「すごく気持ちいいぞ。ナタリアのここ」

 

 きゅうきゅうと、ナタリアの内側が俺を締め付けてくる。

 

「わ、わたくしも……ルークが、ルークのが」

 

「気持ち良くなってきちゃったか?」

 

「あっ、あぁん……それは……あうッ……! やっぱり、恥ずかしい」

 

 こんなにヌルヌルして何言ってやがる、と言葉責めしたいのをぐっと堪える。

 

(言葉責めとか絶対ダメだろ)

 

 しかしナタリアは痛みよりも快楽が勝っているようで、続けて甘い声ばかり上げた。そして体をしがみつかせてくる。

 

「ナタリア、好きだぞ……」

 

「ルーク、わ、わたくしも、すきぃっ!」

 

 いつのまにか、俺は激しく腰を突きたてていた。

 

 ぐちゅっ! ぶちゅっ! ぐちゅう! ぐちゅ!

 

 ナタリアの愛液がしぶきとなって飛び散る。結合部からは激しい水音がしていた。

 

「ナタリア、もうすぐ終わる。俺、ナタリアの中で射精、するっ!」

 

「あ、あああっ! ルーク、ルークぅ!」

 

 ぎゅううう! とナタリアの膣肉が収縮し、俺のペニスを搾り上げて精液をねだる。

 

 びゅるっ、びゅうううう!

 

「あはぁぁん!」

 

 びゅくんっ、びゅくんっ……。

 

 ナタリアの中で、俺は激しく果てていた。精液が子宮口に向かって発射される。俺は息をすることさえ忘れて、そのすさまじい快楽に呆然となっていた。

 

「あっ、ああっ」

 

 ナタリアは全身を痙攣させ、ぐったりと体を弛緩させた。その体をぎゅっと抱きしめる。

 

「はぁーっ……はぁーっ。るー、く」

 

「ナタリア?」

 

「いやっ! 顔を見ないで下さいまし。恥ずかしいですわ」

 

「可愛かったぞ、ナタリア」

 

 優しくキスをする。

 

「あ……」

 

 俺達はしばらくそのままの姿勢で余韻に浸っていた。

 

 

     §

 

 

「……という訳で、ナタリアとの初夜はとても有意義にすごした訳だ」

 

「あっ、んっ……どう、して、そういうことを、言う、の?」

 

「いや、嫉妬してくれるかなーって」

 

「知らない! ルークの馬鹿!」

 

 ナタリアとの初夜を終えてから一ヶ月後、ようやく時間がとれた俺はティアとの逢瀬を楽しんでいた。ティアのお腹に負担をかけたくないので騎乗位だ。

 

「悪かったよ。ちゃんと可愛がってやるから」

 

「……ぅん、ホン、ト?」

 

「ああ、ティアは可愛いからな」

 

「も、もうっ」

 

 結婚したのに早速不貞を働いている俺だが、更に酷い事実がある。ティアは現在妊娠しているのだ。初めての子供(二年前に出産済み)の時は遠慮したが、腹ボテセックスというものに興味があったのだ。ティアが妊娠しているのも不貞なら、そんな状態の女性とセックスするのも不誠実だった。だが俺も、そしてティアもそんなことを気にしている様子は微塵もない。

 

「でも、ナタリアとのセックスでは凄い気を使ったんだ。そこへいくと、まったく気を使わず等身大の自分を出せるのはティアの前でだけかな」

 

「そんなこと言ったって許してあげないんだからっ」

 

「まいったなぁ。どうしたら許してくれる?」

 

「……いっぱい、いっぱい突いて、そして、精液をいっぱい子宮に浴びせて……」

 

「わかったよ。いっぱい愛してやるから」

 

「うん、私も。ルーク、愛してるわ……」

 






後書き
 ナタリアの回なのにティアでしめる。……どうしてこうなったんだろう……なんかエロSSを書く度に同じ事を言っているような気がする……。


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エピローグ

 さて、これで主要な人物とは一通り交わったわけだ。これからも俺はこの能力でエロいことをし続けてやる。それが、俺が生まれた意味だ。

 

 

     §

 

 

「生まれた意味だ……と」

 

「あら、あなた。何をやっていますの?」

 

 妻であり女王であるナタリアが声をかけてくる。

 

「最近暇だからさ、十年前までつけていた日記を読み返していたんだ」

 

「記憶障害の? ……なんだかそれも懐かしいですわね」

 

「まったくだ」

 

 俺が記憶障害だと診断された年齢の、二倍以上もの時間を過ごしたからな。

 

「言っておくが、この日記は見ちゃダメだぞ。絶対にダメだ」

 

「人の秘め事を見るような軽い人間ではありませんわ」

 

 彼女のその物言いに俺は少し笑った。

 

「はは、そうだったな。それにしても十年か……長かったな。そして、若かったなぁ」

 

 

 

                             TOAでエロSS 完

 

 

おまけ・各登場人物のその後

 

ルーク

 ナタリアを妻に持ちながら、密かにティアやリグレットという情婦を作り、その子供ともども養って過ごす。気に入った女性を、催眠を使ってモノにすることをずっと続けた。

 生まれてから七年間の生活で歪んだ性格は生涯直ることはなかった。

 

ナタリア

 ルークの妻として過ごす傍ら、女王としてその辣腕を振るう。特にマルクトとの和平を推し進め、「和平を結んだのはインゴベルト王。和平をなしたのはナタリア女王」と言われた。ルークの浮気には催眠もあり気づくことはなかった。

 また、自分の出生や、実の父親であるラルゴ(バダック)のことも知らずに生涯を終える。

 

ティア

 一生涯をルークの愛人として過ごす。結婚できないことが唯一の不満だったが、ルークのおかげでユリアの子孫を残せたことを感謝している。「ルークの子供を生んだのは私が最初」ということをよりどころにした。日陰の人生ではあったが彼女本人は幸せだった模様。

 

ガイ

 ルークと、彼が結婚した後はナタリアの使用人を務めた。原作と大幅に乖離した流れで、女性恐怖症を直すイベントが起こらなかったので、不憫に思ったルークが絶対催眠を使って治療した。その後は結婚もし、子供にも恵まれた良き人生を過ごした。

 

ジェイド

 外殻大地やパッセージリングなどの研究を行った。原作と違いレプリカ技術の再利用などは考えもつかない様子。生涯を独身で過ごした。

 

アニス

 マルクトでの刑期を終えてダアトに戻ると、相変わらず両親は人に騙されて借金をしていた。両親のことは好きだが、自分が不幸であるという意識は変わることなくあり続けた。

 ルークの行為がよほど恐怖の対象となったのか、生涯男性と付き合うことはなく結婚もしなかった。

 

イオン

 原作と違い、ダアト式封咒の解呪も惑星預言(プラネットスコア)を詠むこともなかったので、それが原因で死亡することはなかった。だがやはり体力がなく病気がちだったので、四十歳になる前にその生涯を終える。

 

ヴァン

 牢屋の中で障気蝕害にて死亡。妹の痴態を見せられ、ルークを作ったことを死ぬほど後悔した。しかし死の間際は、「これも運命か」といってそれなりに穏やかな顔で死亡したらしい。

 

リグレット

 ルークの情婦、肉奴隷として過ごす。ヴァンの死には大きなショックを受け、一時期はルークによる暗殺を疑ったらしい。しかし催眠暗示で疑いは薄められ、最終的にルークを恨むことはなくなった。子供を生んで、戦争で亡くした弟以来の愛する対象ができたことで性格も穏やかになった。

 ルークが成人して五年後に、気まぐれなルークに「ダアトに戻る気があるなら戻してもいい」と言われたが、「私は貴方の傍にいます」と答えた。

 

アリエッタ

 ルークの子供を身篭り、牢屋内で母となる。こちらはルークに解放されると、彼からもたらされた「本物のイオンはとっくの昔に死んでいる。現在の導師はレプリカ」という情報を確かめる為にダアトへ行った。刑期についてはナタリア女王結婚の特赦などを受け釈放された。

 レプリカイオンから本当のことを聞かされショックを受け、子供をともなってライガ・クイーンの元へ戻った。

 

ラルゴ

 タルタロス艦上の戦闘で死亡。

 

ディスト

 連絡船キャツベルトの戦闘後死亡。

 

シンク

 ヴァンとリグレットが逮捕されたのを知り、彼らを嘲笑った後姿を消す。その後の行方は誰も知らない。

 

アッシュ

 獄中でギロチン刑により死亡。最後まで自分のレプリカであるルークを恨みながら死んでいった。

 

漆黒の翼・ノワール

 リグレットやアリエッタよりも凄惨な凌辱を受ける。飽きたルークに絶対催眠で操られ、政治家などの中年男性に売られて多数の男からの輪姦で精神を病み精神病院行きとなる。その後数年で死亡した。






後書き
 これにてTOAでエロSSは終了です。ここまでお付き合い頂きありがとうございました。

 明日の朝九時からも次回作を投稿します。同じく中編のエロSSです。だけど、エロはかなり薄いのであまり期待しないで下さい。全17話で同じく一日二回更新します。八日間で終了します。読まれるのでしたらそちらでもお会いしましょう。

 それでは、また。


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