白い結晶の誓い (玄人 ケイン)
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1NP 超能力の学校
「いってきます---」白い結晶を取り誰もいない部屋に言った
何も返って来ないのは、もうなれたものだ。寮から飛び出した東晶 優馬は、大泉臨海学園行きの浮遊バス乗車エリアに走り出した。すでに遅刻寸前のため、エリアにいる人は、いなかった。
バスは、海の横を飛び大泉臨海学園通称『ダイリン』へ向かっている。
ここは、島になっていて本土とはかなり離れた太平洋の沖のある島でこの島を知っている人は『異なる力を持った人々』
スライトの住む島スライト島と呼んでいるらしい。外界と完全に切り離されたこの島には、異能の力を持つ、言わば超能力を使える人々が住む島である。もちろん俺も力を持っているのだが、その力はものを浮かせる力で自分よりも重いものは全く浮かせられない、なんと言うか使い勝手が悪い力なんだ。
ダイリンでは異能の力を強くするための学校である。
(そろそろ着くぐらいだと思うんだが...あ、校門の前に立っているのは、同じクラスの生徒会長 湘南 海美 だ。こっちをずっと見ている...恐いッッ)
バスから飛び降り校門を自分のなせる最大のスピードで走り抜けた。はずだったが海美の力『透明の物体を出現させる』で盛大にぶっこけた。
「痛ッ―痛ぇよ生徒会ちょ「黙りなさい、今日で連続49日目よ、明日遅刻したら生徒会室で反省文4枚書かせるわ」
「ごめん、海美 今日は「言い訳はいりません」
「―はい...」
海美は、用事があると言いいなくなったので教室へ向かっている。
(一年で会長になったからって固すぎんだよな。)
そんなことを思い自分の席に座ると
「よぉ優馬今日もシバかれてんなぁ」
「うっせぇな俊也おめぇも今日遅刻したんだろ?」
「残念だったな優馬」「まさか...」
「そうそのまさかだ。」
「嘘、だろ...嘘だと言ってくれ。あ、そうだ柚花さんホントにこいつ遅刻してないのか?」
コクッ、彼女は頷いた。
「マジか...」
ガラガラッ 「は~い座れ~ホームルーム始めるぞ~」
「起立、礼、着席」
「いきなりだが転校生がくることになった。さぁ入れ」
(なぜだ?転校生がくるはずないのに...)
綺麗な青空のような蒼い長い髪の少女が入ってきた。
先生が黒板に名前を書いた。
~西晶 林檎~
(どこかで聞いたことがあるような...)
「初めまして、西晶 林檎です。よろしくお願いします。」
パチ パチ パチ まばらな拍手が鳴った。
「西晶の席は、、、東晶のとなりで」
心ここにあらずだった俺は、いきなり名前を呼ばれた気がして立ち上がって返事をしてしまった。
「優馬なんで立ってんの?」
「俊也今俺呼ばれなかったか?」
「呼ばれてねぇよ」ため息をするように言われた。
「クス クス クス クス」小さな笑い声が聞こえる
俺は恥ずかしくなり立ちすくんだ。
「東晶座れ先生の話はちゃんと聞くように」
「はい、すいません」
「西晶すまんなあんな変な奴がとなりで我慢してくれ」
「はい...」
彼女は席の前に立ちこっちを見た。
「あなたは東西南北に別れた水晶家の分家の子孫のはず、何の力を持っているの?」
「俺は「こいつは能力という能力を持ってませんよ。軽いものを浮かせられるだけですよ。西晶さん」
「おい、勝手にしゃべんな」
西晶は俺のことを無視して話続けた。
「ありがとう、君の名前は?」
「桐生 俊也です。よろしく」
「分かったわ、それで東晶、なぜ力が使えないの?」
「知らねぇよ俺には力がねぇんだよ」
「そうなの...」
彼女が静かに席に座り先生が今日の予定を言った。
今日は異能の力についての講習らしい
「「「えーー」」」
クラス全体で合唱が起こった
「第2講習室に移動しろよ~」
「「「は~い.」」」
ぞろぞろと教室から出ていく生徒たち.
「俊也そろそろ俺らも行くか」
「そうだな」
教室を出て冷たい石の廊下を歩き講習室へ向かっていく
(いつも思っていたが同じ景色が続く長い廊下を歩くのは辛い柱に書いてある数字を見ると~0,3㎞~か...まだまだ長い)
「辛い...」
「優馬朗報だ講習をしてくれる先生美人らしいぜ」
「へー」
くだらない話をしていると講習室の前まできていた
「早く講習室に入りなさい」
「えッ、海美どこにいたんだ?」
「先生に仕事を頼まれてたの分かったならさっさと入って」
「はいはい」
席は自由らしいので三人で真ん中近くの席に座った
先生が入ってきた
俊也の言ったとおり可愛いより美しいが似合う人のようだ
「私は渚、鳴門 渚だよろしく」
「いきなりだがテストをやる。テストといっても3問の基本問題だ。今からプリントを送るから、終わった人から持ってこい。-全員持ったな制限時間は10分だ...始めろ」
~問一 異能の力、超能力を英名の省略で答えろ ~
~問二 異能の力を研究している組織は何か ~
~問三 異能の力を発揮するためのエネルギーは何か~
(よし終わった。海美は余裕そうだ...俊也は...目が死んでる...)
「あと5分で終了だ」
もう終わったので持っていこうと立ち上がると同時に海美も立ち上がった
一緒に先生に持ってくために階段を下りていると
フワァ とプリントが空を飛び、先生の方へ飛んでいく
先生はプリントを見ると
「良くできている。二人に一つ質問だ能力を何に使う?」
「「はい?」」
「君達は何のためにこの力を使うかい?」
「俺は力が弱すぎるのて使い道なんて...」
「私は学校の風紀を正すためにこの力を使います」
「東晶君にはその力以外にも力があるはずだが?」
俺は自分の力が他にもあることなんて知るはずもなく黙りこんだ
「君は湘南といったな?君の力は物体を出現させる力...紫か...」
「紫ですか?」
「そうだ、詳しくは講習でやる、そろそろ席に戻れ」
俺らは静かに席に戻った。俊也は、目が死んでいた。
「テストの回収が終わったので授業に入る」
渚先生は、指先から光の筋を操り絵を描いていく
「私達、異能の力・超能力 を持つ人を『スニープ』と言い外界てはスライトと呼ぶ。
スニープには外界の人々とは違う特殊なエネルギー『スニーピング スライト』というエネルギー波を出していて、このエネルギー波の色で能力の違いが出る。エネルギー波が強ければ強い程能力も強く、弱ければ弱い程弱くなる。そこでエネルギー波を強くする方法がある。
『実戦だ』
能力を使い戦う、戦いの中で成長し、精神-身体-スニーピング スライト のバランスにより、精密な動きができる。例えば、エネルギーを剣や弓矢など武器を作ることができる。
このエネルギーは、人だけではなく動物や植物など様々な
『物』に存在している。このエネルギーを持つ動物を魔獣、植物を魔草と呼ばれる。
魔獣は、パートナーにすることができる。パートナーと協力したり、パートナーの力を借りたりできる。自分のパートナーの能力を知り最大限に生かせるようになると。パートナーの能力が上がる。
魔草の場合、治癒の力や能力を一時的に上げることができる
何種類か混ぜると魔薬を作り出すことができる。
この島の魔獣や魔草を研究している施設がありそこを
『超能力及び魔獣草特殊研究所』と言い。通称『超特殊研究所』と言う。
知っている人もいると思うが君達の通っているこの学校以外にも超能力を持った人々の住む島や街が世界各地にある。
年に一回世界中の学校から代表が集まり闘技大会を行う。
説明は以上だ。質問がある人はいるか?」
「先生、大会に出て死んだりしませんよね?」
「100%とは言い切れない」
この一言で室内の空気がずっしりと重苦しくなった。
能力で戦うと死ぬかもしれないと言うことは、実戦で怪我をするということになる。
「戦い方を教える。知りたいやつは私についてこい」
ざわざわと不安や悲しみなど様々な感情が入り交じる。
「...俺は行く」
「え?優馬行くの?」
「俊也は行かないのか?」
「優馬が行くなら行くけど」
「私も、私も行くわ」
海美は少し震えた声で言った。
「海美...大丈夫なのか?」
コクッとゆっくりと静かに頷いた。
俺らは先生について行くことにした...
アドバイスや批評などコメントよろしくお願いします。
つまらない作品だったかもしれませんが見てくださりありがとうございます。
次回も見てくださると嬉しいです。
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