インフィニットストラトス・ Nine-ball (傭兵はつらいよ)
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オープニング

『太平洋上空』

 

暴走したISとそれを迎撃にでた五機のIS、命令違反を犯してまで迎撃に出て、苦戦を強いられるも一機の白いISが到着し戦闘に入る。

そして夜になって今も尚、戦闘は続いている。

 

「くそっ!!」

 

白いISは二次移行した機体を操り剣を振るが難なく避けられてしまう。

 

「嫁!!どけぇ!!」

 

通信で聞こえる声に従い距離を置く、すると敵対しているISが飛んできた砲弾に当たり吹っ飛ぶ。遠くで当てたのは黒いISだった。

 

「ナイスだ!ラウラ!」

「そっそうか?そうだろ!そうだろ!なんせ、私はお前の嫁だからな。」

「それは違う気が・・」

 

「ちょっとあんた達!そんな事、話してないで戦いなさいよ!」

「そうだぞ!一夏!」

 

またも通信で聞こえてくる声の主を見ると二刀流の赤いISと龍咆という武装を二門追加した赤み掛った黒のISが同時に攻撃していたが赤いISは、蹴りで吹き飛ばされる

 

「箒!」

 

仲間が吹っ飛ばされた方を見たのが悪かったのか赤み掛った黒のISは全方位へ射出されたエネルギー弾に気づかず当たりそうになる。

 

「鈴!!」

 

そこに猛スピードで突っ込み、手をつかみ砲弾を回避したオレンジ色のISが来て危機は去ったが、敵はさらに攻撃しようとするがそこに青いレーザーが頭部に直撃する。

 

「お二人とも大丈夫ですか!?」

「大丈夫だよ、セシリア。」

「こっちも平気よ、ありがとねシャルロット。」

「けどこのままじゃ、こっちが持たないわよ。」

「僕の盾もそろそろ限界かも。」

 

たかが一機増援が来ても戦況は変わらなかったのだ。いや戦況は不利になっていく一方だった。

 

「箒と一夏を逃がすために戦ったけどアイツは撃墜され海に墜ちて行方不明、コアの反応も無いんじゃあ・・・」

「そうですわね・・あの人の機体なら少しは変わったかもしれませんわね。」

「そうかもしれないね・・・」

 

実はこの戦闘が始まる前に一度戦っていたのだ。三機のISが行き一撃離脱の奇襲作戦だったのだがそれは失敗になり、一機が負傷、もう一機が撤退しようとしたが追いかけてくるのでもう一機が安全なとこまで撤退するために戦闘しやられたのだ。

 

「アイツは生きてる!!絶対に!」

「一夏・・・」

 

生きていると断言するのは一夏と呼ばれるのは白い機体に乗っている操縦者だ

 

「アイツが死ぬなんて・・絶対にない!」

「「「「一夏・・・」」」」

 

四人の少女は少年の気持ちと同じだった、だがコアの反応等が無いため生きている確立は無いと思っていた。

 

「だからオレはコイツを倒してアイツを探すんだ!!」

「・・・そうだね、コイツを倒さないと探せないね一夏」

「シャル・・」

オレンジ色の機体に乗っているシャルロット(通称シャル)が横に来て武器を構える。

 

「私も同じ思いでしてよ!一夏さん!」

「私もよ!この野郎を倒してあのウザッたい奴を見つけるんだから!」

「私もだ!一夏!」

「嫁よ!お前が行くんだったら私も行くぞ!」

「皆・・・サンキュー!」

 

全員武器を構え再び戦おうとしていた。がその時

 

『お前たちは何故現れる。』

 

「え?」

「何?」

 

突如通信に声が入る 推奨BGM「Silent Line III 」

 

『何故、邪魔をする。』

 

「この声・・」

「アイツよね・・でもこの声なんか・・」

「男と女の声が混じって聞こえる・・」

 

どうやらこの通信はオープンチャンネルで流されているようだ。だがさっきから声が可笑しいのだ、最初に聞こえた声は女、次にアイツの声とゆう明らかに違和感があった。

 

『企業、IS、そして篠ノ乃束』

 

「何ですの、この声・・怖いですわ・・」

「確かに・・」

 

音声はどんどん入り混じった感じになっていき最悪な気分になっていく、だがそこに少し恐怖も入っていた。

 

『全ては私が壊す。』

 

この通信を聞いているのか敵対していたISも動いていない、いや震えている一夏にはそう見えた。

 

『荒廃した世界を、人類を再生する。』

 

「・・荒廃?人類を再生?」

「女尊男卑が当たり前になってしまった今の世界じゃないでしょうか?」

「まあ・・荒廃してるとも言えるな・・」

「人類再生は男女平等だったあの頃じゃない?」

 

多分そうだろう、ISが世の中に出回り女尊男卑が当たり前になってしまったこの時代、何処にいってもテロや紛争が出ていたのだ。それは男性差別に耐え切れなくなった軍の人や民間などの人たちがテロや紛争を起こしていたのだ。日本も例外ではなかった、全て発言力が高いのは女性になっている。今の政治や民間、どれに限らず、女性が痴漢だのセクハラだの言えば、理不尽に逮捕されるのだ。荒廃とはそれを意味しているのだろう。

 

『それが私の使命』

 

「使命って・・」

「だからあんな風に何時も接していたのですね・・」

 

すると海から少しのエネルギー反応がでた。

 

「これは!?」

「エネルギー反応・・もしかして彼?」

 

少しのエネルギー反応に少し喜ぶがまた異常な事が起きる。

 

「エネルギー反応が・・・大きくなっていく!?」

「なにこれ・・こんなの可笑しい・・尋常じゃないほどのエネルギーよ!」

 

『力を持ちすぎたモノ』

 

音声が進むたびに反応は大きくなっていく

 

「ねぇ・・徐々に反応がこっちに来てない?」

「なんか俺ヤバイ感じがするんだが・・」

「同感だ、嫁」

 

するとさっきまで動きが無かった暴走していたISが海面に向けて攻撃をし始めた、だが反応はそんな事、お構い無しに急速接近する

 

『秩序を破壊するモノ』

 

「来るよ!!」

 

シャルロットの合図と同時に水柱を上げ海中から何か飛び出してきた。

 

「あ・・あれは・・」

「あの機体・・アイツのはずだが・・何かが・・」

「・・・怖いですわ・・」

「何なのだ・・この威圧感は・・」

「何なの・・」

 

海中から出てきた一機のISは光学迷彩が搭載されているのか何も無かった空から姿を表し変形し人型になる、その機体は赤と黒に所々細部には金色のカラーリングに自分達のISより少し大きく鈍重と思わせる全身装甲の機体、さらに大きくなった背面部の大型ヴァリアブルフライトユニットに尻尾の様な物もある。特徴的な一本のアンテナをつけた頭部に両肩に増設されたと思われるバインダーに描かれているビリヤードの➈をモチーフにしたエンブレム。

 

「・・あの機体名わかったよ・・」

「なんて言う名なの?」

 

シャルがいつの間にかコアネットワークから情報を入手したようだ。

 

「わかったのは名前だけ・・その名は・・」

 

『プログラムには・・不要だ・・』

 

「ナインボール・セラフR」




作者「高校受験のための勉強やあっち側のストーリー考えてるのに何で作っちゃったんだろ・・」

( ´鍋)「あったほうがかっこいいじゃん」

作者「!?」

続けるかどうか分かりません続いて欲しいというコメントが多かったらもしかしたら続けるかもしれません。


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第一話 もう一人の操縦者

季節は爽やかな風が吹く春、就職や進学の時期にIS学園で一人の男が困り果てていた。

 

[IS学園1-1]

 

「これは・・・マズイ・・」

 

尋常じゃない程の視線と場の雰囲気、それに若干耐えれなさそうな顔をしてる一夏。

 

(おいおい・・どうしてこうなっっているんだよ、オレの他にも一人、男が居るんじゃなかったのかよ!?あれか?「騙して悪いが、最初からそんな奴はいない。」とかじゃないよな!?でもちゃんとTVで名前言ってたし大丈夫大丈夫・・。)

 

考えれば考えるほど不安になり、一番横に座っている幼馴染の箒に顔を向けると。

 

プイッ

 

顔を逸らされる始末である。

 

(俺、何かしたか?いやいや何もしてないし、した覚えも無いんだが・・なんであんなに怒ってるんだ?っと誰か来たな。)

 

入ってきたのはメガネを掛けた巨乳の・・先生?らしき人だった。

 

「皆さん入学おめでとう、私はこのクラスの副担任の山田真耶です。」

 

先生は明るく自己紹介するが誰も聞いてない。とゆうか教室に入ってきたのを気づいてないレベルだった。

 

「あっ・・え~・・きょ、今日から皆さんはIS学園の生徒です、学園は全寮制で、学校でも放課後も一緒です、仲良く助け合って楽しい三年間にしましょう。」

 

必死に話すが誰も聞かないので少し涙目になっている。だが頑張り、話を続ける。

 

「じゃ、じゃあ自己紹介お願いしますぅ。えっと出席番号順で。」

 

(マズイ!?この周りが女子で一人だけの男って状況で自己紹介は、さらにヤバイ!箒ぃ・・)

 

再び幼馴染に顔を向けるがプイッである。(一夏ザマァwwwwbyゲス顔の作者)

 

(あれが本当に六年振りに再会した幼馴染の態度かよぉ・・)

「――くん!一夏くん!」

「は、はい!」

 

少し驚き返事が曖昧な感じになり、クラスは少し笑いが出る。

 

「あぁ、大声で呼んじゃてごめんなさい。でも『あ』から始まって、今『お』なんだよね。自己紹介してくれるかな?駄目かな?」

「い、いや・・あのそうゆうのじゃ・・」

 

一夏は立ち上がりながら自己紹介をする

 

「お、織斑一夏です。よろしくお願いします。・・いっ!?」

 

シンプルな自己紹介で終わらせるつもりが、周りの目線は強まり、何かを期待しているかのように、女子の目はキラキラ輝いていた。

 

(マズイ・・このまま黙ったままだと、確実に暗い奴のレッテルを貼られてしまう!)

 

そして一夏は何か決心したのか大きく息を吸う。

それに女子は反応する。

 

「以上です!!」

 

言った瞬間クラスの皆がずっこけてしまった。

 

「え?あれ?駄目でした-」

 

ガツン!

 

誰かに頭を殴られ、頭を抑え上を向くと。

 

「げっ!?千冬姉!?」

 

ガツン(二回目)

 

「学校では織斑先生と呼べ、馬鹿者。」

「先生、もう会議は終わったんですか?」

「ああ、山田君クラスへの挨拶を押し付けてしまってすまなかった。」

 

そう言い、山田先生が居たとこに織斑先生が立つ。

 

(なんで千冬姉がここに居るんだ?職業不詳で、月1~2回しか帰ってこない実の姉が。)

 

「諸君!私が担任の織斑千冬だ。君たち新人を一年で使い物にするのが仕事だ。(キリッ)」

「「「「キャァァァァ!!」」」」

 

自己紹介を終わらせた瞬間、クラス中から叫び声が一気に溢れるほど放たれる。

 

「千冬様!本物の千冬様よ!」

「私!お姉さまに憧れて、この学園に入ったんです!」

 

等々周りから織斑先生目当てで来た人が多いようだ。それを聞いた千冬姉があきれた顔になる。

 

「はぁ・・毎年よくこれだけ馬鹿者が集まるもんだ・・私のクラスに集中させてるのか?」

 

完璧ため息をし呆れるが、それでも声は鳴り止まない。

 

「で、お前は満足に自己紹介も出来んのか?お前は?」

「いや千冬姉--」

 

ガツン(三回目)

 

「織斑先生と言え」

「はい・・織斑先生・・」

 

「え?織斑くんって、あの千冬様の弟?」

「それじゃあ、世界で最初にISを動かしたってのも関係が?」

 

またクラスがざわつき始まる。

 

「静かに!一人このクラスに入る事になった奴がいる、入ってこい。」

 

ガラッ!

 

勢いよく扉を開け、入ってきたのは・・

 

「お・・男?・・二人目の男子?」

 

誰かが呟く、すると

 

「「「「「キャアアアアアアアアアア!!」」」」」

 

またも、これである。勘弁して欲しい。こっちは鼓膜が痛いんだぞ。

 

「静かにしろ!」

 

ピタッ シーン

 

(このクラスは軍隊化してんじゃねぇのか?)そう思う一夏

 

「挨拶をしろ。」

「・・・・はい。」

 

入ってきた男子は両手に手袋をしていてIS学園の服を改造しているのかロングコート風になっている。雰囲気的にクール、だたその言葉が合う。

 

「名前は鴉屋隠家《からすや・いんが》だ。よろしく頼む。」

 

そいつは世界でISを動かした二人目の男性操縦者だった。




学校の授業で先生に「きさらぎとは?」と聞かれ、考え事をしていたため、つい「変態企業!」と言ってしまった『傭兵はつらいよ』です。えっと、続きが欲しいとゆうコメントがあったためやってみました。何故かこっちの方が結構早く作れるんだが、俺もコジマ汚染患者だったのか・・・(今更)後、主人公の名前にちょっとした秘密があります。わかります?


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第二話 これは・・面倒な事になった・・・

自己紹介が終わった直後チャイムがなり、今は休み時間

一夏は席に座っている二人目の男に近づくと、あっちも気づいたようだ。

 

「織斑千冬の弟か。」

「あぁ、織斑一夏ってんだ、よろしくな、」

 

握手をしようと手を出すが彼はそれを無視し、次の授業の準備をする。

 

「俺は二度も名前を言う気は無い、呼びたければ適当に呼べばいい。」

「じゃあ、鴉でいいか?」

「勝手にしろ。」

「・・・・」

 

なんか会話の主導権を取られてる気がするが気にしない。

すると一人女子がこっちにくる。

 

「すまないが一夏を借りていくぞ。」

「好きにすればいい。」

 

そのまま一夏は連れて行かれる。

 

「ちょっとよろしくて?」

「・・・」

「聞こえてますの!?」

「・・俺の事か?」

「そうですわ!さっきから呼んでいますのに返事もなさらないなんて、これだから男は・・」ブツブツ

 

金髪のクロワッサンのような髪型をした女が、文句を言っている。

・・女尊男卑系の女か・・まったく面倒だ・・

 

「そうでしたわ、ちょっと訊きたい事があるのですけれど――」

「女尊男卑に染まっている女に答える事など無い。」

「なっ!?」

「耳障りだ、さっさと消えろ。」

「あ、貴方ねえ!?」

 

女が喋りかけた時、タイミングよくチャイムがなる。

 

「また来ますわ!逃げない事ですね!」

「貴様に指図される気はない。」

 

言い返すと金髪少女は悔しそうな顔をしながら席に戻った。

そして授業が始まる

 

「皆さんもご存知の通り、ISの正式名称は『いかん、そいt』じゃなくて、『インフィニット・ストラトス』です。――――」

 

「うぅ・・・」

 

ヤベ(カニスボイス)・・まったく分からない・・この『パッシブなんとか』とか、どうゆう意味だよぉ・・なんでこんなに難しいんだ、鴉も分からなくて、頭抱えてんじゃないのか?

 

そう思い、チラッと鴉を見るが平然とした顔で教科書を見ている。

 

マジかよ!?夢なら覚め――って、いやいや!?絶対分からないだろこれ!?そうか、あまりにも難しすぎてリアクションが出ないんだな。そうだろうな。

 

「織斑君、なにかありますか?」

「・・えっとぉ・・」

「何か分からない所があれば聞いてくださいね、何せ私は先生ですから。」

 

何故「先生」とゆう所だけ強く言ったのだろうか。

すると一夏は手を上げる。

 

「先生・・・」

「はい、織斑君。」

 

「まったく分かりませぇん・・」

 

アサルトアーマー並の爆弾発言投下かよ。

 

「え!?今の段階で分からない人は居ますか!?」

 

無論、誰もいませんよ、だって誰も手を上げないから。

 

「鴉も分かってないんだったら手を上げろよ!」

「・・・何を・・・言ってる・・」

「いや、だからお前も分かってないんだったら、手を上げろって!」

「・・・正気か?理解しているのにわざわざ手を上げる意味が何処にある。」

「マジかよ・・」

 

一夏の顔がマッハに青ざめていく。

(マッハで蜂の巣n「お帰りください。」)ドゴォ 

 

「織斑、入学前の参考書を読んだか?」

「えっと・・あぁ、あの分厚いやつですか?」

「そうだ。必読と書いてあっただろ。」

 

また顔色が青ざめていく一夏

 

「・・間違えて捨てまし――」

 

ガツン!!(ブーチャ音似)

 

「はぁ、再発行してやるから一週間で覚えろ。」

「あの厚さで一週間!?じょ!?冗談じゃ!?」

「やれるな?貴様・・」

 

あまりにも鋭い眼光を突きつけられて、少し後ろに下がり諦めたのか「はい・・」と言った。そしてそのまま授業は続くのであった。

 

[休み時間]

 

「鴉!頼む!勉強教えてくれ!」

「俺は面倒が嫌いなんだ、勉強ならさっきの休み時間に話しかけてきた奴に教えてもらえ。」

「そうは言うけど、鴉は何処まで分かってんだ?」

「・・全部」

「だったら尚更教えてくれよ!?」

 

そうやって面倒事を頼まている(ガチ却下だが)所にさらに面倒な奴が来た。

 

「ちょっとよろしくて?」

「え?」

「・・・・」

 

また、この金髪クロワッサンか・・俺は面倒がry

 

「まあ!?何ですの、そのお返事は!?私に話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度があるのではないかしら?」

「すまないな俺、君が誰だか知らないし。」

「知らない!?このセシリア・オルコットを!?イギリスの代表候補生にして入試主席のこの私を!?」

 

この金髪、オルコットと言うのか・・親戚にウォルコットって奴が居そうだな。

 

「ちょっと質問いいか?」

「ええ、構いませんわ。下々の者の要求を応えるのも貴族の務めですわ。」

 

などと、誇らしげに言うがコイツの言う事はヤバイぞ。

一夏は真剣な顔でこう言った。

 

「・・代表候補生って何?」

 

ズテーーーーン!!

 

教室内に居た奴ら全員ずっこけたな、やっぱり爆弾発言だった。

 

「あ・・あ・・」

「あ?」

「信じられませんわ!日本の男性とゆうのは、これほど知識が乏しくて!?貴方はどうですの!?これは常識ですわよ!」

 

何故俺に話がくるんだ。

 

「・・そんなものに興味はない。それに今までISに乗れなかった奴が知ってると思うか?知っても、知ってても興味がないか、無駄な知識なだけだ。」

 

鴉、すんげぇ論破するなぁ・・てか肝心な事聞いてなかった。

 

「んで、代表候補生ってのは?」

「国家代表IS操縦者のその前の代表候補生として選出されるエリートの事ですわ!」

「う~ん?」

 

代表候補生の意味も分からないのに、なんで国家代表の言葉をだすのか・・まったく

 

「織斑」

「なんだ?」

「簡単に言えば、代表候補生は只のバカで国家代表が天才と思えばいい。」

「ああ!なるほど。」

「貴方!代表候補生を馬鹿にしますの!?」

「貴様の様な空気にもなれん奴がエリートなど、笑わせる。」

「くぅぅぅ!」

「でも世界で唯一ISを動かせる男性がこんなんじゃ期待はずれですわ。でも私は優秀で入試主席ですから、貴方のような人間に優しくしてあげますわよ。分からない事があれば、まぁ泣いて頼まれたら、教えて差し上げてもよくってよ。なにせ、私は入試で唯一教官を倒したエリートですから。」

 

と誇らしげに言うが、またもコイツがトンデモ発言をする。

 

「あれ?俺も倒したぞ、教官。」

「はぁ!?」

「倒したっていうか、突っ込んできたのを避けたら壁にぶつかって動かなくなったんだよ。」

 

それはそれはラッキーな事だな。

 

「あ・・貴方は?」

「・・俺は十五秒で倒した。」

「じゅ!?十五秒!?あり得ませんわ!」

「知らん、事実だ。」

「私だけだと聞きましたが・・」

「女子はってオチじゃないのか?」

「貴方も教官を倒したって言うのですか!?」

「落ち着けよ、なぁ?」

「これが落ち着いてr」キーンコーンカーンコーン

 

はぁ、やっとチャイムがなったか、この二人の相手は疲れる。

教室に入ってきたのは織斑先生だ。山田先生の授業じゃなかったか?

 

「この時間の授業は止めて、これより再来週行われるクラス対抗戦に出る奴を決める。代表者は、まぁクラス長だと考えてくれればいい。自薦他薦は構わない、誰か居ないか?」

 

と一人の女子が手を上げる

 

「はい、織斑君を推薦します。」

「私も織斑君で。」

「私も。」

「私は鴉君を。」

「隠家君で。」

 

何故か二人の名前が言われる

 

「ちょ、ちょっと待った!俺はそんなn」

「納得がいきませんわ!」

 

バン!と机を強く叩き立ったのはセシリアオルコットだ。

 

「そのような選出は認められません!男がクラス代表なんて、いい恥さらしですわ!このセシリアオルコットに一年間そのような屈辱を味わえと仰るのですか!?大体文化としても後進的な国に暮らさなくていけない事自体、私にとっては屈辱的ですのに!」

「イギリスも大して御国自慢無いだろ。世界一不味い料理で何年覇者やってんだよ。」

「貴方、私の祖国を侮辱しますの!?」

「鴉もなにか言ってやれよ。」

「・・・・貴様らの争いに興味はない。俺は自分の使命を果たすだけだからな。」

「ふん!入試の教官を十五秒で倒したとゆう、大嘘を言っておきながら、使命とは笑えますわね。」

 

それを聞いた織斑先生が口を開く

 

「そいつの言ってる事は、紛れも無い事実だぞ。私は見てないが山田君が見ていたそうでな、まぁ十五秒かどうかは、怪しいがな。」

「・・・どうゆう事ですの?」

「あまりにも終わるのが早過ぎてな、「気づいたら終わっていた」と言われてな、何秒なんか分からんのだ。」

 

それを聞いたセシリアは。

 

「・・・決闘ですわ!」

「おう、良いぜ。四の五の言うより分かりやすい。」

 

勝手に挑発に乗る一夏、勘弁してくれ。

 

「わざと負けたりしたら、奴隷にしますわよ。」

「・・ハンデはどれ位だ?」

「あら?早速お願いかしら?」

「いや、俺がどれ位ハンデをつけるのかと。」

 

それを聞いたクラス中は大笑いになる。

 

「織斑君それ本気で言ってるの?」

「男が女より強かったのってISが出来る前の話だよ。」

 

周りの反応に一夏は「えぇ・・」っと困っていた。

 

「クックッ・・・ハハハハハハハ・・・馬鹿な事を言うのも休み休みにしとけよ、糞女共。」

 

一人だけ笑っているのに違和感があり、そっちに振り向くと鴉が笑っていたのだが、いきなり雰囲気が変わる。

皆もさっきまで笑っていたが、鴉の雰囲気が変わったのに気づくと笑い声は無くなった。

 

「幾らISが現代兵器より優れているからって調子付くんじゃねぇぞ。そもそも、ISと生身の男が戦う意味が何だと思う、殺すことだ。」

 

殺す事、その一言にクラス中は顔真っ青になる。

 

「お前ら、ISに乗って人を殺す事が出来るか?大量に吹き出してくる赤い血を見ることは?片腕だけの物や肉片は見たことあるか?無理だろう?無いだろう?精神面で無理だろうな。現代兵器も使いように、よってはISを倒す事も可能なんだぞ。その意味も全部死に繋がるんだよ。」

 

クラスの皆は顔真っ青になってるもの、想像してしまい気分を悪くしてしまっているもの、泣いているものまでいる。

 

「じゃ・・じゃあ、貴方は殺せるのですか!?」

 

黙って聞いていたセシリアは鴉に問う

 

「あぁ、殺せるね。それが俺の使命だからな。」

「貴方のその使命とは・・なんですの?」

 

セシリアは恐る恐る聞いてみた。

 

「・・・白騎士とそのパイロットを殺す事だ。」

 

彼は平然と殺せると言い、使命も殺す事、明らかに狂人の領域だ。

 

「隠家」

 

突如、織斑先生に呼ばれる

 

「それぐらいにしておけ、周りの奴らの事も考えろ。」

「・・・・はい」

「では一週間後に三人で第三アリーナで試合を行う、それでいいな?」

「「「はい」」」

「では解散!」

 

[放課後]

 

「な・・なぁ、鴉」

「なんだ。」

「その、なんで白騎士を殺すのが使命なんだ?」

「・・・貴様が知る権利は無い。」

 

そう言い、教室から出ようとすると、ドアが開き、山田先生が前に立っていた。

 

「ああ!二人ともまだいましたね。これを渡そうと思いまして。」

「有難うございます。」

 

そうやって渡されたのは何かの鍵

 

「これ、なんですか?」

「寮の鍵ですよ。聞いてませんでしたか?政府が昨日決めて伝えるはずだったんですが・・」

「俺、荷物が家に・・」

「それは安心しろ一夏、お前のは持ってきといてやった。」

「あ、有難うございます・・鴉は?っていねぇ。」

「アイツは此処に住むつもりだったから、とっくに荷物は届いてる。」

「そうなんだ。」

 

[隠家サイド]

 

「はあ・・・」

 

やってしまった、誰にも言う気は無かった使命をつい口走って言ってしまった。

面倒な事になった。

 

そう思いながら鍵のタグに「1258」と彫られている数字と同じ番号の部屋に到着する

 

今日は早く寝るか、あの二人のせいで疲れが・・ガチャ

 

「お帰―――」バタァン!!

 

「・・・・」

 

隠家は、まずポケットからケータイを取り出し、メールを開き「かなり頭のイカレタ変質者がいます、助けてください。」と打ち込み保存しカメラモードにした後、左手に持ち替えた後は右手でドアを開ける。

 

「お帰りなさ―――」ピロリ~ン 

 

バタン!

 

「・・・・え?今・・・撮られた?ちょっと待って!?開けなさい!何で開かないの!?」

 

[廊下側]

 

隠家は身体事ドアを押さえつけ、ドアノブは右手でグッと握り回せなくし左手でケータイを操作していた。

 

「証拠ゲットしたから、さっき保存した内容を出して写真をつけて織斑先生に送信すればOKだな。」

 

入学前に織斑先生から「何かあったら電話かメールをしろ」と言われ、メアド等を知らされたのだ。

 

「送信完了っと」アイムシンカ~トゥトゥトゥ~トゥトゥ~

「早いな、何々?『内容は見た、待っていろ。』・・・」

「隠家」

 

呼ばれたので右に振り向くと織斑先生がいた。

 

「早すぎません?」

「気にするな、とりあえずドアを開けろ。」

「はい。」

 

ドアを開くと、裸エプロンの女の人が飛び出してきた。

 

「ちょっと!なんでドアを開けな・・か・・たの・・」

「更識、お前何をしているんだ?」推奨BGM:AC4 OST - Chapter 4

「いや・・これはその・・」

「隠家、お前は疲れているだろうから、もう休め」

「はい」

 

部屋に入り、手前のベットに倒れこむ。

 

「さて更識、言い訳は聞かんお前には山ほど説教がある。」(スミカボイス)

 

その夜、一人の女の子の叫び声が寮内全体に響いたそうな。




今回長すぎるほど書いたので目が疲れるかも知れません。やべぇこの後もう一個の方もやらなきゃ・・・


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三話 熾天使降臨

〔アリーナカタパルトハッチ内〕

 

当日になり、箒と鴉と一夏の三人が集まっている。

 

「なあ、箒。」

「なんだ?」

「・・・俺にIS教えてくれるんじゃなかったのか?」

「・・・・」プイ

「顔を逸らすなよ!」

「で、お前の機体は?」

「それがまだ届いてないんだ。」

「そうか、なら俺が先に行く。」

 

一夏は専用機が与えられると聞かされているが、鴉の方は専用機の話が来ていない。

とゆうことは訓練機で戦うのだろうか?

 

「では隠家、ラファールか打鉄を選べ。」

 

スピーカーから織斑先生が喋りかけてくる。

 

「いりません、自分のがあるので」

「なに?聞いてないぞ。」

「聞かれませんでしたから。」

 

織斑先生はチッと舌打ちをした。

聞こえてるんだがな・・・

 

「まあいい、なら早く展開しろ。」

「来い・・。」

 

鴉が光に包まれたかと思うと、そこには一体の赤と黒のツートンカラーの全身装甲のISがいた。

右手には中量的機体に合わない、大きなライフル?があり、左手には外付けのような装備、背中にはグレネードキャノン砲な物を二つ、明らかに重量過多だ。

 

[監視塔]

 

「あの機体・・なぜここにある・・」

何故あの機体が?束の仕業か?いや、あいつはあの機体の事は『あの時』知らないと言った。それも険しい声でだ。装備も違う・・あの時よりデカイ物を持っている、背中のはグレネード砲が増えて左手の方にも何か外付けのように装備されている。あれもレーザーブレードなのか?分からない、何故アイツが持っている。

 

「織斑先生!」

「!!」

 

突如呼ばれ気を取り戻す。

 

「大丈夫ですか?何回呼んでも反応が無かったんですが。」

「あ・あぁ、大丈夫だ。ちょっと考え事をな。」

「なら良いのですが。」

 

[カタパルトハッチ内]

 

 

『システム、キドウ』

 

機体に搭載されているIAが戦闘モードになった事を教える。

 

「ナインボール、出る。」

 

カタパルトから射出されたナインボールは飛べないのか、ブースターを吹かし地面に着地する。その後、試合開始のブザーが鳴る。

 

「あら、逃げずにきましたのね。」

 

手を腰にやり、「ふふん」と鼻で笑う。

・・・?機体に違和感が・・まあいいか。

 

「逃げるつもりなど、元より無い。」

「そうですか、では最後のチャンスをあげますわ。」

「は?」

「わたくしが空を飛べない貴方に一方的な勝利を得るのは自明の理。ですから、ボロボロの惨めな姿を晒したくなければ、今此処で土下座をして謝るのなら――」

 

カァオ!!

 

鴉の撃った弾は、セシリアの顔ぎりぎりの所を通っていった。

 

「謝る?そんな事すると思うか?」

「なら、お別れですわね!」

 

セシリアはレーザーライフルを鴉に向けて撃つが、回避されてしまう。

 

「ふん、所詮はそんなものか。」

「なっ!?いいえ!これからでしてよ!」 推奨BGM、ACfa:Remember

 

ドヒュン!ドヒュン!

カァオ!カァオ!

 

セシリアにKARASAWAの弾が、何発か当たるが鴉は全て回避していた。

 

「本当に初心者ですの!?」

「さあな。」

「くぅぅ~!行きなさい!ブルーティアーズ!」

 

そう叫ぶとBT兵器四基がナインボールに襲い掛かる。

 

「遠隔操作系兵器か、ならこうさせてもらう。」

 

鴉は左腕の月光をしまい、拡張領域から出したのは、右手に持っているカラサワと似たレーザーライフル、カラサワMk-Ⅱを装備する。

 

「貴様に余裕など無い。」

 

カァオ!カァオ!カァオ!

カァオ!カァオ!カァオ!

 

二つのカラサワが四基のBT兵器を即座に撃ち落す。

 

「そんな!?」

「そろそろ終わり――!?」

 

何だ?この感覚、何か乗っ取られるような・・・

 

・・邪魔立てするものは排除する。

 

排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除排除・・

 

「・・なんですの?」

 

突如、ナインボールが動きを止めた。次の攻撃かと思ったが何もしてこない。

 

「・・・・ッフヒヒ・・排除・」 推奨BGM:AC4 Overture

「!?」

 

ドゴォォォォン!!

 

「グレネード!?」

 

ナインボールは両肩のグレネード砲を同時に撃っていた。

 

「ウヒャヒャヒャヒャヒャ!!消えろ!消えろ!消えろ!」

 

攻撃の手を休める事無く、セシリアに向かってグレネードを撃ちまくる。

 

「一体なんですの!?あの動きは」

 

さっきまで的確な動きや射撃などをしていたナインボール、だが今はそれすら越える動きと射撃にセシリアは手も足も出ない。小さくジャンプしながらグレネードを撃ち続け、反動が大きいにも関わらず左手のレーザーライフルで正確な射撃を繰り返す。

 

「!しまっ―」

 

回避先を読まれ、グレネードに直撃し、そのままアリーナの壁にぶつかる。

 

『試合終了!勝者、鴉屋隠家!』

 

試合終了の合図がなされ、セシリアは勝ち負けを気にせずホッとするが。

 

カァオ!

 

「え?」

 

ナインボールはそのままこちらに銃を向けたまま。

 

カァオ!

 

「ひっ!?」

「ヒャヒャヒャ・・・」

 

ナインボールはそのままセシリアに近づき左手の武器をしまい、首を掴む。

 

「・・・・」

「や・・やめ・・」

 

アリーナの真ん中に放り投げ、左腕に月光を装備し青い光が出る。

 

「い・・いや・・」

「ハハハ・・排除排除・・」

 

月光を起動させ、セシリアに振りかざそうとした時。

 

「やめろぉぉぉぉぉぉ!!」

「!!」

 

そこに割り込んできたのは、白のISに乗った織斑だった。

 

「貴様・・・乱入してくるとは、とんでもない奴だな・・」

「鴉!何でこんな事をするんだ!」

「・・・死の恐怖を教えてやろうと思ってな・・・」

「だからってこんな事をする必要があったのか!」

「別にいいだろ、俺の勝手だ。」

「お前ぇぇぇぇぇ!!」

 

織斑は装備されている刀を鴉に向けて振るが横に回避される。

 

「なら、お前も教えてやる・・」

 

ナインボールは全体の装備を変える。右手はパルスライフル、左腕には内蔵式レーザーブレード、左肩はミサイル

右の武装は変わっていない。

 

「このぉぉぉぉぉ!!」

「ふん。」

 

織斑は必死に当てようとするが当たる気配はない。

 

「くらえ!!」

 

鴉は避けた後、ミサイルを二発撃ち、グレネードを回避先に撃ちこむ。

 

「うわああああ!!

「ハハハハハ!!馬鹿な奴・・だ・・ん?」

 

確かにグレネードは直撃した、だが奴は落ちてこない。それどころか、さっきより何か雰囲気が違う。

爆風が消え、姿を現したのは真の姿をした白のIS

 

「な・・なんだ?」

 

一夏はディスプレイを見ると「フォーマットとフィッティングが終了しました」と出ていた。

 

「あ・・あの機体・・似ている・・あのウイングスラスター・・・あいつだ・・俺の人生を・・全てを破壊した、あの機体・・くっ!」

 

突如頭痛に見舞われる。

 

ターゲット、白騎士確認、最終フェーズに移行。

 

なんだ、この声・・くっそ!

 

「まあ、これでちょっとは戦えるな。」

 

そう思い、鴉のほうを見ると、ナインボールが光り輝いていた。

 

「チェック終了、戦闘モード起動。」

「な・・なんだ?」

 

光がなくなると、そこには異様なISが一機、背中にはフライトユニットがあり、両手は何も無いが、内蔵式だろうか。

 

「ターゲット確認、排除開始」推奨BGM:ACMOA 9

 

すると鴉はチェーンガンを撃ちながら接近してきた。

 

「うおっ!」

 

さすがにあの連射力はマズイと思い、空に逃げるが向こうも空を飛び追いかけてくる。

 

「マジかよ!?飛べなかったんじゃないのかよ!?」

「白騎士・・・消えろ・・」

 

鴉は白式に向けて垂直ミサイルとパルスキャノンを撃ちまくる。

 

「くそっ!こうなりゃ、一か八かだ!」

 

一夏は被弾覚悟でセラフに突っ込むと向こうもレーザーブレードを出し、近接戦闘に入ろうとしていた。

 

「てえぇぇぇぇぇぇ!!!」

「・・・・!!」

 

二つのエネルギー刃がぶつかると思いきやセラフのレーザーブレードのレーザー部分が消滅し、そのまま白式の刃がセラフに直撃、一気にシールドエネルギーを0にする。セラフは待機状態になり、鴉は空中に放り出されるが一夏が手をキャッチする。

 

「おっと、危ない危ない。」

『一夏そのままそいつを連れ帰ってこい。』

 

外部音声から千冬が指示をする。

地上にいるセシリアに声をかける。

 

「そういえば、セシリア大丈夫か?」

「え・・えぇ、大丈夫ですわ。」

「そっか。」

 

そう言い終わると、ピットに戻っていく。

こうして一戦目の試合は終了した。

後に一夏とセシリアが戦ったが、一夏の自滅とゆう形で終了したそうな。

 

〔保健室〕

 

「それで、何も覚えてないのか?」

「ええ、何も。只・・」

「ただ?」

「途中、何かに乗っ取られる感覚がありました。」

「そうか・・お前の機体だが勝手に調べさせてもらった。」

「それで?」

「殆ど、表示は文字化けかエラーしか出ない、分かったのは特殊機能と武装、それと名前だ。」

「名前?ナインボールじゃないのですか?」

「一次移行したから機体の姿が違ったのだが、名前は変わりない。セラフとゆうのが追加されただけだ。」

「ナインボール・セラフ・・フフッ・・いい名だ・・」

 

そう言うと、鴉は立ち上がり保健室から出ようとする。

 

「まて。」

「・・なんですか?」

「何故あんな事をした?」

「・・・気づいてましたか。」

「当たり前だ。意識は半分あった状態でやってただろ。」

「ええ。」

「ならもう一度聞く、何故あんな事を?」

「死の恐怖を教えるためですよ。」

「っ!?」

 

鴉は少しだけニヤつく。その顔に千冬は一瞬寒気を感じた。

 

「いずれ貴女にも教えてあげますよ。織斑先生・・いやこう言った方が良いかな?」

「何?」

「――――さん」

「っ!!お前!」

 

そのまま鴉は保健室を出て行った。

「アイツ・・・」




どうも、風疹に掛かった作者です。今回なんか意味深ですね。ただそれだけです、はい。皆さん風邪とかは気をつけて過ごしてください。


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機体説明と人物説明

ナインボール(小説verと通常装備ver)

 

独自のAIが搭載されている機体、右手にカラサワ、左腕に月光、両肩にグレネードランチャーを装備している。機体は明らかに重量過多だが、超高出力ブースター(B-PT000をさらに強化したような物)によって普通の動きが出来、燃費もかなり良いチート性能。オプションもOP-ECMP以外は装備している。ジュネレーターはチート仕様、飛び回りながら月光とカラサワを普通に使えるほどの容量で高出力で軽量。リミッターを解除するとENが三分間無限になる。

 

通常装備はゲームで御馴染みの五連パルス、内蔵式レーザーブレードは月光と、ほぼ同性能(月光いらねぇんじゃね?)背中のグレネードランチャーは1.5倍連射速度を上げている。初期ミサは追尾力を1.5倍上げている。内装は小説verと変わらず。

※武装は初代からLRまで使えるようになってます。

 

ナインボール・セラフ

 

IAはそのまま受け継がれている機体、基本武装はパルスキャノン、チェーンガン、垂直ミサイル、レーザーブレード、ブレード光波など充実している。特にその両手に装備されたレーザーブレードとブレード光波は、持ちうる限り最高の装甲を備えた機体であっても瞬く間に撃破する規格外の破壊力を誇る。 背部に備えられたヴァリアブルフライトユニットは、今の存在するISや極限まで軽量化と高出力ブースターを装備しても、追い付けない速さを持っていてIS学園トップの速さと燃費が良い機体。以前使っていた武装も使える、肩武器はフライトユニットの上に接続され使えるが変形に干渉する。変形機構も当然ある。

 

 

鴉屋隠家(15)

 

実は転生者、だが記憶は無い。

五歳の時、旅行の帰りに白騎士事件に巻き込まれ、両親と妹を亡くし、仇をとるため、パイロットを殺す事を決意。日本政府は隠家には金だけを渡し、この事を隠蔽する。

意識不明の重症を負い、八年間寝ていた。全身重度の火傷を負ったため、火傷跡と手術痕を見られるのを隠すために、季節関係なしに手袋やコート等を着ている(但し夏は暑いので薄いのを着る)入院中はPTSDや精神不安定を起こしていた為、金を渡しに来た政府の者に言われた事に反応し、一人殺害している。退院後は精神は安定していたが、たまに薬を使う日々で学園入学後、精神が不安定になっている為に薬を使う頻度と量が多くなっている。処方されている薬は、実は違法の物でそうでもしないと収まらないとの事。

かなり頭がいいのか、必要な知識はすぐに手に入れている。白騎士が誰なのかも分かっている様子。目覚めた後、世界がISの出現後、女尊男卑が当たり前になってしまった事を知ると、世界を変える力は不要と思い、全てのコアとコア製作者を消すことも決意する。一年前の第二回モンド・グロッソを見に行っている。性格は好友的ではない。クールな感じの所為か、ひっそり女子達から腐ネタやオカズにされているが本人は真実を知る事は無い(オカズの方は)。ISは不要と思っているが、あくまで『兵器』としてのISである。

 




連続投稿するとは、とんでもない奴だな!


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四話 真のルームメイトか?

最近の作者の出来事

作者「あ~、ナインボーの続きやらなきゃいけね~あっ、その前にアスタリスク見よっと。」

翌日学校で

作者「グヘヘヘwwwマジ可愛すぎwww可愛いよ紀凛ちゃんwwwああ~prprクンアクンカしてぇww可愛すぎて、小説買っちまったwwwお持ち帰りしたいほどだぜ!グウヘヘヘ!!気が高まるぅ、溢れるぅ!!」

友「ダメだ!作者それ以上、気を高めるなぁ!!」

作者「ダメだwww可愛すぎるわwwwアンナコトやコンナコトをしたいし、させたいグヘッヘwwなっ!?主人公め、気安く頭なでやがって!紀凛ちゃんは僕のだぞっ!!(グールの月山感)」

友「落ち着けって言ってんだろ!」腹パン
作者「DOOR!?」



次の日、ISを使った授業なので皆は、第2アリーナに来ている。

女子のISスーツを見るのに、すこし耐性が無いのか、織斑はそわそわしている。

 

「これより、ISの基本的な飛行操縦を実践してもらう、織斑、オルコット、試しに飛んでみろ、鴉家はあとでだ。」

「分かりました。」

 

そういわれ、オルコットはISを装着する事に成功するが、織斑はモタモタしている。

 

「早くしろ、熟練したIS操縦者は展開まで一秒と掛からないぞ。」

 

心の中で「んな、無茶な・・」と思う一夏。

 

「来い!白式!」

 

するとISが起動し、織斑に装着される。

 

「おぉ、出来た。」

「よし、では飛べ!!」

 

するとセシリアは真っ直ぐ上に飛ぶが、織斑はフラフラしながら飛び始める。

すると通信から。

 

『遅い!スペック状では白式の方が上だぞ!!』

「そう言われてもなぁ・・自分の前方に角錐を展開するイメージだっけ?あぁ~訳わかんねぇ!」

 

するとセシリアが通信で話しかけてくる。

 

「イメージは、所詮イメージですわ。自分がやりやすい方法を模索する方が良いですわよ。」

「大体、空を飛ぶ感覚すら、まだあやふやなんだよ。どうやって浮いてるんだ?」

「その・・宜しければ、放課後に指導してあげますわよ。」

「はぁ?」

「その時は二人っきりで――」

『織斑、オルコット、急降下と完全停止をやって見せろ。』

 

と、いい所に通信が入る。

 

「了解しましたわ。ではお先に。」

 

セシリアは地上に向かって、ギリギリの所で完全停止をする。

 

「上手いもんだな~よし!俺も!」

 

白式のスピードを速め、地上に降りようとするが、そのまま地面に激突をする。

 

「いてててて・・」

「何をやっている、馬鹿者。」

「すいません・・」

「次に鴉家、ISを展開しろ。」

「了解。」

 

直ぐにナインボールセラフを展開する。

 

「ほう・・二秒か、まあまあだな。では特殊機能を使い、上がったらそのまま自由落下からの加速、瞬時加速で完全停止だ。いいな。」

「織斑先生!!なんでもそれは!」

「分かりました。」

 

そう言い、空に上がると姿が変わっていく。

 

「へ・・変形!?」

「それにかなり速いですわよ!?」

 

他の生徒や一夏達も驚いていた。ISが変形するなど、普通あり得ないのだ。

 

『よし、そっから自由落下し、加速しながら降りてこい。』

 

セラフはブースターを停止させ、自由落下に入る。その姿に、生徒は自由落下とゆう言葉の恐怖に入っていた。そしてブースターを起動させ、さらに速度は増していく。

 

「・・・・速いな。」

 

セラフはバレルロールをしながら瞬時加速し、地上にぶつかる手前で変形を解き、完全停止をする。

 

「すげぇ・・」

「なんて操縦ですの・・」

 

周りにいる、皆は唖然としていた。

 

「上出来だな。」

「こんな事をやらすなんて、鬼ですか貴女は。」

「それを平然と、バレルロールしながら余裕で、やったお前に言われたくはない。」

「そうですか。」

 

と色々授業は進み、終わった後

 

「鴉~手伝ってくれ~」

「一人でやれ、俺は関係ない。」

「そんな~」

 

と、自分で作った穴を埋める作業に入る織斑だった。

んでその夜、食堂

 

「織斑くん、クラス代表おめでとーーー!!」

 

周りはイェーイ!と叫ぶ。今、食堂ではクラス代表決定パーティが開かれている。

 

「え?何で、俺が代表になってんだ?セシリアには負けたし、鴉とは戦ってないぞ?」

「それは、私が辞退したからですわ!」

「え、じゃあ鴉は?」

「織斑先生に止められた。」

「何でだ?」

「・・・お前、オレとセシリアの戦闘を見てなかったのか?」

 

そういうと、セシリアの顔が真っ青になった。どうやら思い出してしまったようだ。何をしたか、俺は分からなかったが織斑先生がその時の映像を見せてくれたので、どうゆう事があったのか分かっている。

 

「あっ・・ごめん・・」

「気にする事はない。それと俺は、この周りの雰囲気が嫌いなのでな、端にいる。」

 

俺は、ギャーギャー騒ぐ事や騒いでる声が嫌いなのだ。別に騒ぐな、とは言わないがどうしても周りの奴らの声が悲鳴に聞こえるんだ・・そう・・聞こえるんだよ・・あの時・・あの事件の時みたいに妹の叫ぶ声が・・家族の声が・・何度忘れようとしたあの光景・・

 

「隠家、大丈夫か?」

「!?・・篠ノ乃箒か・・なんだ?」

「いや・・・凄く汗をかいていたから、心配になって呼んだんだ。」

 

どうやら、ずっとあの時の事をかなり考えてしまっていたようだ。

 

「そ、そうか・・礼を言う。」

 

礼を済ませると、奥からカメラを持った女の人が入ってくる。

 

「こんちわ~新聞部の黛 薫子で~す!今、噂の織斑君と鴉屋君を取材しに来ました~。」

「マスコミか・・」

 

マスコミにはいい思い出がない。俺がISを動かせると分かった次の日から、家にマスコミが押し寄せてきたな。糞うっとしかったから、窓から包丁やら何やら、放り投げたら一切来なくなったけどな。

 

「では、織斑君何かコメントを!」

「えっーと・・・」

 

馬鹿が、空気にもなれんか・・

 

「まぁ、なんというか、頑張ります」

「えー。もっとコメントないの〜?例えば、俺に触るとヤケドするぜ、とか?」

「自分、不器用ですから」

「うわっ!前時代的!」

 

所詮その程度が限界か・・

 

「で次は鴉屋君はっと、居た居たそんな所にいちゃ楽しめないよ?」

「余計な御世話だ。」

「んまあ、それはどうでもいいとして、鴉屋君代表候補生に勝った事についてコメントを!」

「ない。」

「ええ~じゃあさ、学園中の話題になってるけど、白騎士を殺すってクラスで言ったらしいけどホント?」

「ああ。」

 

この女、何処まで聞くつもりなんだ。

 

「じゃあさ、織斑君のISを白騎士って言ったけど、そこの所の関係は!?」

「・・・・」

 

無意識にコップを持っている右手に力が入る。

 

「ね・ねぇ薫子先輩それ以上は・・」

「何言ってんの!これはビックニュースになるかもしれないのよ!?」

「で・・でも・・」

「うるさいわね、向こう行って織斑君撮ってて!それで白騎士との関係は!?」

 

ガシャン!!

 

「っ!?」

 

いきなり大きな音が鳴り、殆どの生徒の目線がこっちに向いてくる。

 

「・・・・一々プライベートな事聞いてくんじゃねぇよ。」

 

彼は右手に持っていたガラスコップを握り割っていた。そして割ったガラスコップの破片が刺さっている為か、手から血が滴っていた。すると彼は立ちあがり、手に刺さっている破片を引き抜き、床に捨てた。

 

「・・・・帰らせてもらう。」

 

そう言い、彼は食堂から出て行った。その後は織斑が色々やったそうだ。

 

 

[鴉の部屋]

 

「チッ・・」

 

裏に隠していた感情を表に出してしまった。その事に少し苛立ち、今シャワーを浴びている。割った時の傷は消毒液をつけただけである。別に痛みはなかった。いや無くは無い。慣れてしまっているのだ。

 

「そろそろ出るか。」

 

風呂場を出て、パンツとズボンを履く。

 

「ん?」

 

どうやら上の方を持ってき忘れてきてようだ。

 

「まあいいか。」

 

そう思い、洗面所を出ると―――

 

「え?」

「あ?」

 

其処には、前の変態エプロン女と同じ髪の色をした女の子がいた。




テスト勉強でかなり遅れました。受験生は辛いですww。テストはまだですので、また遅れそうです、すいません。後感想くださいww


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五話 手伝いの約束

俺は風呂に入った後、上の服を持ってくるのを忘れ取りに行ったんだが・・・ドアを開けたら女がいるんだが。

 

「え?・・・!!」

 

上半身裸が分かった瞬間、目を手で隠しやがった、まあ体中にある傷跡を見られて気絶されるか、叫ばれるよりはマシだ。

 

「あぁ、すまない。すぐに着る。」

 

一々パジャマとか面倒極まりないから、何時も寝る時用の私服を着ている、そしてベットに置いてある服を取り、着る。

 

「もういいぞ。」

「う、うん・・」

 

ぎこちない感じで手を下げていく。

 

「風呂に入っていたからな、すまない。」

「こっちも不用心だったから、その・・ごめなさい。」

「別にかまわん、で知ってると思うが俺は鴉屋隠家だ。呼ぶときは適当でいい。」

「分かった、私は更識簪、隠家の事は熾天使の二つ名で有名になってるから知ってる。」

「熾天使?セラフのことか。」

「うん、私のクラスでは熾天使って呼ばれてる。」

「そうか・・・」

 

何故そうゆうのを付けたがるのか、理解できない。

何か特殊な意味があるのだろう。

そう思い、俺はベットに座り荷物からノートパソコンを出す。

 

「それ世界最高のゲーミングパソコン!?」

「そうだが?」

「いいなぁ・・」

 

羨ましそうにこっちを見ている。

あげますか?

 

YES←

 

NO

 

作者、勝手に選択すんな、あげるかよ。

 

「更識は持ってないのか?」

「うん、あと更識って名で呼ばないで、簪でいい。」

 

何か嫌そうな顔をする簪。

 

「分かった、次からそう呼ぶ。」

「うん、話戻すけど、そのパソコンで何してるの?」

「プログラム製作だ。」

 

その言葉に少しだけ反応する簪に、俺は何かあると思った。

 

「ど・・どんなプログラム?」

「色々だ。まあ、この本に載ってる奴を作ってみただけだがな。」

 

そう言って取り出したのは、『実際にあったら男のロマンと言える技術と武器!!』と書かれたタイトルの本だった。

 

「何・・・その本。」

「知らん、気になったから買った。」

「内容は?」

「よく分からんが、マルチロックだの機体速度を三倍に上げるだの、載ってたな。」

 

他にもガトリングの弾をグレネードにしたグレネードガトリングガン、とか五連装パイルバンカー、等俺にとっては恐怖の何物でもない

 

「マルチロック・・・その中身で作ったのは何?」

「マルチロックだ。」

「え?・・・」

 

簪はかなり驚いた顔になっている。何故だ?

 

「ほ、ホント?」

「あぁ、3DCGのシュミレーションがあるが見るか?」

「見る。」

 

即答で答えた簪は、ベットに上がり俺の横に来てPCの画面を覗く。

 

「いくぞ?」

「うん」

 

俺はキーボードを打ち、スタートさせる。

画面にはISと同じ様な視点になっており、ロックオンサイトらしき四角形の線がでて、相手をロックしている。

設定武装もミサイルになっている。

 

「ミサイル専用のマルチロックなの?」

「まあな。」

 

画面では戦闘が行われているが、敵は複数の戦闘を想定した設定にしてある。そうじゃなければ、ミサイルのマルチロックなど試せないからな。

 

「ミサイルの数は?」

「適当に50にしてある。」

「一斉発射は可能なの?」

「ああ。」

 

と真剣に質問してくる簪を見て、俺は何か絶対にあるんだろうな。と思った。

画面内では敵の数は5、ちょうどロックオンサイトに五機とも入っており、一気にロックし、ミサイルを全問発射したところで全機撃墜。

 

「!?・・凄い。」

 

このことに簪は唖然としている。

 

「ねぇ・・。」

「なんだ?」

「このプログラム・・くれない?」

 

何故真剣にこれを見ていたか分かった。

このプログラムが欲しかったのだ、だが何の為に?

 

「・・・・」

「ダメ・・だよね。そうだよね。」

 

簪は諦めた顔で言う。

 

「何の為にだ。」

「え?」

「何の為に欲しいのか、納得のいく理由を言えばやる。」

「ホント?」

「ああ。」

「・・・・」

「私の・・私の専用機を完成させたい、ただそれだけ。」

「専用機持ってるのか。」

「うん、でも未完成。」

「何故だ?専用機は企業で造られ、送られてくるはずだが。」

「一人目の男性操縦者の専用機を造ることになって、私のは打ち切りに。だから自分で・・・」

「織斑のあれか・・・分かった、やろう。」

「本当!?」

「ああ、だが俺も手伝わせてくれ。」

 

あの機体は、俺も忌まわしいあの野郎と似ていて、うっとしいからな。

 

「え?でも、隠家はISについては知らないんじゃ。」

「知らん、だがISのプログラムがどうなっているのか、何処に何があるのかは、コイツで知っている。同じだったらな。」

 

ナインボールの待機状態を見せる。

 

「なら、明日手伝ってほしい。」

「ああ、プログラムの調整も任せろ。」

「うん。」

 

会話は終わり、二人はベットに入り寝た。

 




明けましておめでとうございます?。「もう二月じゃねぇか!!」とゆうツッコミはなしで、「遅かったじゃn」あっ、ゲイヴンはお帰りください。はい、今年一回目の投稿でございます。実はこの話、もうちょい伸ばすつもりが、明日!!・・・・作者は私立入試があるためにここまでにしました。高校受かるために勉強頑張りたいと思います。・・ちなみに作者の幼稚園からの親友は合格したとのことで・・・羨ましい・・私立入試が終わっても次は公立中期が・・その間に出せるかどうか・・暇あれば、チマチマ書きますのでよろしくお願いします。


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六話 手伝いと姉妹の仲

文章がぐっちゃだったり、してるかもしれませんが許してください・・・


追記、一部修正


自分はさっきまで部屋にいて簪と喋って寝たはず。

なのに何故自分は―――――

 

この場所にいるんだ?

 

自分が九年間眠る事になった元凶

自分以外の家族が死んだ元凶

白騎士を殺すことを決意した元凶

 

そしてISとゆう物が兵器として普及した元凶

 

今、自分がいる場所は白騎士事件当日家族が目の前で木っ端微塵になり

ここで白騎士を見た海沿いの道路

 

「周りは普通・・・とゆうことは、白騎士事件はまだか。」

 

自分が立っている場所は、最後に俺が白騎士を見て意識を失った所

だが肉片が無ければ、血の跡もない。

 

「ナインボールもある・・ならば。」

 

此処にいれば、ナインボールで変えられる。

過去を・・未来も・・父も、母も、妹も、家族全員いる未来に変えれる。

自分にはその力がある。

 

ズドォォォン!!

 

「始まったか。」           推奨BGM:Boiled Wars Man - AC2 OST

 

ミサイルが爆発した音とゆうことは、白騎士事件が始まった合図。

すぐにセラフを展開し、誰にも見られないようにスナイパーライフル「CWG-SRF-80」と「WG-RF/5」を装備し、ミサイル迎撃に挑む。

 

「もうすぐ・・・もうすぐで・・」

 

白騎士が素早く撃墜してるおかげか、こっちに飛んでくるミサイルは少ない、このままいけばいける。後ろで車が一台通っていくのを感知し、あれが自分と家族が乗っていた

車だと分かった。あれを死守すれば・・・

 

「これでぇ!!最後だ!!」

 

こっちに飛んでくる最後のミサイルを撃ち落とし、レーダーで確認、ミサイルは全撃墜、飛んでくるのも無し

車の安否を確かめる。

 

「よし、無事か・・」

 

家族は車から降りようとしていた。ホッとした、だがその瞬間

 

ドガァァァァン!

 

「・・・は?」

 

訳が分からない、いや分かってるのは目の前の車が爆発した。

俺はそれに近づいた。そこにあったのは肉片、何処の部分がも分からないモノや腕だけのもの。辺りは車の残骸が散らばり、人間だったモノが幾つかあった。

 

「・・・・・・・雪奈?母さん?父さん?」

 

ミサイル?何故?全部撃ち落としたし、飛んでくるのも無かった。

何で?何故!?何故だ!!何故なんだ!!どうして!?終わったはずだ!!

変えられると思った!!自分にはその力があると!!

 

「何故なんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

そこで俺は意識がなくなった―――――

 

 

 

 

 

 

「何故だ!!」

「うわっ!?」

 

夢・・だったのか?周りを見ると部屋だ。俺が居た部屋どうやら夢だった。

 

「その・・大丈夫?」

「何がだ?」

「すごく魘されていたから・・悪い夢でも見たの?」

「そんなところだ・・」

 

あの夢を見るのは、今回に限った事じゃない。

昔もISに乗れたらと思い、あの夢を見ていた。

だが魘されていたのは、まだよかった、だがそろそろ薬が必要になるかもしれない、残りも少ないからな。その時はドクターの所に行けばいい。

 

「そういえば、今何時だ?」

「六時。食堂が開くまで後三十分ある。」

「なら、シャワーを浴びてくる。」

 

あんなクソッタレな夢を見ていたせいで寝汗がヤバかった、絞れるのではないか?と思える位、服が濡れていた。

 

「うん」

「さっさと着替えとけよ。」

 

そう言って、俺はシャワーを浴びに行く。

 

「・・・畜生。」

 

汗の量が半端ないが、足の震えも半端ない。未だに震えている。

自分はまだ力がない悔しさ、あの恐怖感が相当頭に残っている。

だが必ず全て・・何もかも焼き尽くし、破壊してやる・・プリュンヒルデだろうが何だろうが・・全ては理想の為、復活の為。

 

―簪視点―

 

さっきまで寝てたけど、今まで夜遅くまでISのプログラム開発をしていたからすぐおきてしまったので、すこしアニメを見てた。けど途中から突然彼が苦しそうにして少し心配になった、でもなんで心配したんだろう?彼は高度なマルチロックのプログラムを「気になったから作った」で済ませ、そのプログラムを欲しい理由を言ったら「やろう」と言ってくれた。すぐ会って間もないのに普通はやらないと思うし、しかも手伝わせてほしいと言ってきたときはすぐに承諾してしまった、この人なら信用できる、一瞬そう思ってしまった。そんな事考えていたら彼が叫んで起きた、すごく驚いた。すぐにシャワーを浴びにいってしまった。彼の寝言を聞いて気になった、雪奈って誰だろ?

 

「上がったぞ。」

「あっ、うん。」

 

時間は丁度六時半、食堂が開く時間。少しだけ彼の事が気になった。

 

―鴉視点―

 

今食堂にて朝食を食事中、とゆうか女子ばかりの学校だから飯の量は少ないと思っていた時期が俺にもあった。

 

「・・・量多いけど大丈夫?」

「食い終われば問題ない。」

 

調子乗って三品も頼むんじゃなかった。一品目うどん、二品目ラーメン、三品目四種類チーズグラタン

この程度、想定の範囲内だ。まだ慌てる時間じゃないからな。

 

「かんちゃん、おは~」

「本音、おはよう」

「インインもおはよ~」

「それは俺の事か?」

「そだよ~(´~`)モグモグ」

「・・・・・・」

 

何も言えん感覚だ・・確か布仏 本音だったか何を考えてるのか分からん・・

 

「で~インインは何してるの~?」

「PCでニュースを見ている。」

「テレビ見ないの?」

「こっちの方がニュースの量が多いからな、テレビだと時間の関係上、報道される量が決まってるからな。」

「そういえばそうだね。」

 

ニュースを見てるものの、今回も同じような物ばかり。『小島将敬博士が新物質を発見!?太平洋の深海にも同様の物があると報告が―』『アメリカやヨーロッパでテロ、最近活発化している亡国機業の仕業か!?ISを所持してるとの噂も!?』等、余り気にする物もない。と誰か来たようだ。

 

「よう鴉、隣いいか?」

 

簪の雰囲気が変わったとゆう事はアイツか。

 

「ああ、一緒にいる奴は誰だ。」

「俺の幼馴染の篠ノ之箒だ。」

 

篠ノ之・・とゆう事はあのISコア開発者の妹か・・不機嫌そうだが、何かあったか。

 

「そっちの子は?」

「コイツは俺のルームメイトの簪だ。」

「そっか、よろしくな。」

 

握手を求める織斑だが、簪はそれを無視する。

 

「なあ、鴉。」

「なんだ。」

「俺・・なんか嫌われるような事をしたっけ?」

「したな。主にお前のISが原因だけどな。」

「白式が?」

「簪の専用機の組み立てや人員は全てお前に優先されたんだよ。」

「・・・ごめん簪さん。だったら俺も―」

「要らない。あなたより隠家の方が頼りになる。」

「そう・・鴉さ、頼みがあるんだけどいいか?」

「頼み?」

「放課後、ISで俺と勝負してくれ!」

「俺にメリットが無い、あるのは時間が無くなるデメリットだけだが?」

「そこを何とか!!」

「・・・簪、少し遅れるがいいか?」

 

返事はないが、うなずいて答える。

 

「十分だけだぞ。それ以上は却下だ。」

「サンキュー!!」

 

それから放課後まで普通に授業を受けた。

 

 

―放課後第三アリーナ―

 

「手加減はしないぞ。」

「ああ、俺もそのつもりだ!」    推奨BGM:Apostrophe5 - AC2

 

第三アリーナには白式とセラフが立っている。今のセラフはEXTENSION(エクステンション)「MEBT-OX/EB」とゆうバックステップの様な行動が出来る補助ブースターを装備だけしている。後は内蔵型で十分だからな。

 

「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

織斑はブレードを構え、いきなり高スピードで突っ込んできた。

 

「単純、分かりやすいな。」

 

ギリギリの距離になったところでEXTENSIONを使い、織斑の斬撃をギリギリ回避し、そのままレーザーブレードで斬る。

 

「くそっ!!」

 

中々の反射神経という所か完全に当たらなかったが、掠った程度でもセラフのレーザーブレードは脅威になる、アイツのSEは、かなり減っただろ。

 

「距離を取っては、勝てないぞ?」

 

チェーンガンで弾幕を張り、近づけない様にして織斑の逃げ先にブレード光波を三連撃やり、足を止め上に逃げようとしてもできない様に垂直ミサイルで、さらに動きを封じる。後ろは壁、勝ったな。

 

「はあ!?ウソだろ!?」

 

完璧に動きが止まったところでパルスキャノンを撃ち込み、試合終了

 

「動きが単純弱すぎる。」

「なら、もう一回!!」

 

もう一戦・・・・面倒な・・

 

「今度はどうだ!!」

 

動きを読まれないようにするためか、かなりスピードを出して動き回っている。EXTENSIONを「KEBT-TB-UN5」急速旋回を可能とする補助ブースターに変更

 

「後ろを取った、いける!!」

 

後ろを取った?ISにはハイパーセンサーという操縦者の知覚を補佐する役目を行い、目視できない遠距離や視覚野の外(後方)をも知覚できるようになるものが搭載されている。とゆう事は後ろを取ろうが意味は無い。それを利用し、タイミングを合わせ急速旋回し回避、逆に後ろを取りそのままレーザーブレードで攻撃し終了。

 

「くっそ~何で勝てねぇんだ?」

「お前の武装は、その刀一本だけなのか?」

「そうだぞ?」

「・・・・」

 

射撃武器を出す気配が無かったから、もしやと思ったが・・はぁ・・

 

「まあ射撃武器が無いのはどうでもいいが、お前が勝てないのは、動きが分かりやすいんだよ。」

「そうなのか?でもそう言われてもな~どうすればいいんだ?」

「自分で考えろ。」

「ケチ、少しくらい教えてくれてもいいじゃねぇか。」

「戦い方ぐらい、本を見るなり自分で考えてらどうだ。」

「そうするよ。」

「そうか、俺は簪の手伝いに行くからな。」

「おう、ありがとな鴉、付き合ってくれて。」

「俺に礼を言いたいなら、もっと強くなるんだな、あまりにも弱すぎて退屈になって逆に時間の無駄になったからな。」

「うぐっ・・」

 

そのままアリーナを出たが、織斑の動き・・・アレは『実戦』で覚えるタイプかもしれん・・レーザーブレードを掠めたあの反射速度、ブレードレンジが短かったら、完璧に避けられていた。今回セラフの標準装備を全部使ったが、次戦う時は動きは確実に違うだろう。もし・・もし奴の成長速度がイレギュラーならば計画に支障がきたすかもしれん・・なら先に消すか?いや、ダメだ。今はその時ではないだろう。だが先に消すのは織斑千冬だとして、計画を進めるには組織が必要だ。それも大きな組織が。なら何処かのIS企業?いや、信用ならんな、ああゆう奴らは自分が安全で名を上げればいい事が頭にしかないからな。秘密裏に裏切られる可能性もある・・・っと色々考えてたら整備室にいつの間にか着いていたか。計画の事は後々考えよう、時間はあるからな。

 

「ちょっと遅かったね。」推奨BGM:Armored Core BGM Shape Memory Alloys

「アホが一戦追加しやがったからな。これか専用機は?」

「うん、まだ未完成。」

 

そこにあったISは日本の量産IS 打鉄 に似ているが、アレは防御重視、こっちは機動重視な見た目をしている。組み立ても出来ていないのだろう。パーツらしき装甲が後ろの方に落ちている。

 

「武装は出来ているのか?」

「一応、向こうで試作品を作ってデータは取ってある。」

「そうか。なら作業に入るか。」

 

自分のPCを取り出し、例のマルチロックプログラムを取り出し、整備室においてある空間投影ディスプレイを起動させPCと繋ぎ、色々見ていく。

 

「どう?」

「そうだな・・・ISコアの適性値も低いし、各駆動部の反応も悪いな。エネルギー伝達率が悪すぎる所為で動かそうにも、ラグが出る始末これじゃあ燃費も悪くなる。」

「そこまで分かったの?」

「ああ」

 

やっぱり頼ってよかったと小声で言った簪だが、ばっちり聞こえてるんだが。

 

「OSは別にいいんだが、その周りのがダメだな。」

「ダメってゆうと?」

「下手に難しくしてゴチャゴチャになってる。」

「やっぱり難しくしたのがダメだったんだ・・」

「このまま、プログラムを入れると正常に作動しないかもしれないから、殆ど直すぞ?」

「え?そんなに?」

「ああ、それにだいぶ掛かるぞ。」

「どれくらい?」

「夏までには完成できるようになると思うが。」

「飛ぶくらいは?」

「今からパーツ組み立てを二人でやると・・・多分学年別個人トーナメントという奴が過ぎた後だと。急ぐんだったら両方やろうか?」

「そこまでしなくてもいいよ、迷惑かけるし、勉強もしなきゃいけないんじゃ・・」

「勉強は間に合っているから放課後はクラス代表も織斑だからな、時間はある。」

「・・・何で其処までしてくれるの?」

「似たようなものを感じたからだ、何かあるんだろ?そこまで専用機を完成させる理由が・・」

 

コクッと簪は頷いた

 

「私は・・姉を超えたいの。」

「超えたい?」

「うん、私の姉はロシアの現役代表操縦者で、スタイルや料理の腕とかも良いし周りから見れば、何でもできる美人で、姉は専用機を一人で完成させて強かった、そんな姉に・・」

「強いコンプレックスを抱いたって訳か。だが俺はお前が劣等とか差別する気はないぞ?」

「え?」

「いくら姉がどんなに優れていようが、姉は姉しか出来ない事がある。お前にはお前しか出来ない事がある、そうだろ?」

「でも私は・・」

「現にお前は自分で専用機を完成させようとし、マルチロックシステムも作り上げようとしていた。そうゆうのはお前にしか出来ないだろう。俺も普通だったらやらないしな。」

「本当?」

「ああ、それにな専用機なら、何かの設計をベースにした機体が必要になる、機体調整もそれに慣れている奴が何人か必要だからな。ロシアが広告として、そう公表したんだろう。結局お前も、お前の姉も同じなんだよ。」

「同じ・・・私が・・・・姉さんと同じかぁ・・」

 

よほど嬉しいのか、自然に笑っている。

 

「話が長くなった、飲み物買ってくる。」

「うん。」

 

整備室を出て、外にある自販機まで移動するが何飲むのか聞くの忘れたな・・・お茶でいいか・・・

 

「ちょっといいかしら?」

「・・・・」

 

横から声をかけられた、よく見るとこの前の変態エプロン野郎か

 

「変態女が何の用だ?」

「私には更識楯無って名前があって、第一声がそれって酷いと思うんだけど・・お姉さん泣いちゃうわよ?」

「泣きたければ、泣けばいい慰める気はない。」

「慰めてくれたっていいじゃない・・・・」

「で?何しに来たんだ、用が無いなら俺は戻るぞ。」

「あるのよ!?あるから全速で行こうとしないで話を聞いて!?」

「さっさと言え。」

「簪ちゃんの事なんだけど・・ありがとね。あの子の笑う所見たの久々だから・・・」

「・・・は?お前アイツの姉なのか?」

「気づかなかったの!?」

「・・・・ああ、髪の色は似てるが雰囲気が違うからな。」

「普通分かると思うけど・・・後簪ちゃんに私の事どう思ってるか聞いてほしいの。」

「喧嘩でもしたのか。」

「まぁ・・そんなとこよ・・」

 

妹と喧嘩か・・俺もそんな時があったな・・・

 

「仲直りする気はないのか?」

「そうしたいのはしたいけど・・・会うのが怖いのよ・・」

「話さなければ、何も変わらないぞ。」

「そうね・・・」

「思ってる事を全て話せば変わる。」

「本当?」

「ああ、俺もそうだった、あんた等と同じ感じで妹と喧嘩したのさ。」

「妹さん・・・いたのね、意外だったわ。」

「ああ・・・いる・・・いやもう『いない』の方が正しいな、」

「え?」

「死んだのさ、九年・・・もう十年前か。」

 

すると楯無が気まずそうに顔を下に向ける。

 

「ごめんなさい・・・」

「気にするな、それで聞いた後はどうやって報告を?」

「明日の放課後、生徒会室に来たらいいわ、場所は?」

「知っている。」

「なら報告は無しで、簪ちゃんを連れて来てほしい。会って思ってる事を話すわ。」

「決断早いな。」

「妹と早く仲直りしたいのよ!!」

 

何故か怒られた、訳が分からん。

 

「それじゃあ、明日な。」

「よろしく頼むわ。それと今話したことは内緒にしといてね。」

 

更識と別れ、俺は整備室に戻った。

 

「結構遅かったけど、何かあったの?」

「いや、自販機が何処だったか分からなくなってな。」

「隠家もそんな所あるんだね。」

「まあな、それと話を聞いてお前は姉の事どう思ってるんだ?嫌いなのか?」

「嫌いじゃない・・・」

「なら明日の放課後、生徒会室に用があるから一緒に行かないか?」

「え?でも・・」

「お前の姉も会って話したいと言ってたからな。っとヤバい喋っちまった。」

「お姉ちゃんが・・・そんな事を・・」

 

どうやら最後のは聞こえてなかったみたいだ。簪は考えている、コイツも姉との関係を良くしたいだろうしな。

 

「・・・・会う」

「そうか。」

「でも私何言えば・・」

「大丈夫だ。思ってる事を言えば、答えてくれる。」

「うん・・・頑張ってみる。」

 

やっぱり姉妹だな・・・若干羨ましく感じたな。

 

その日の作業は終わらせ、部屋に戻った。俺はこいつ等には家族を大切にして欲しい。そう思いながら寝たのだった。




・・・・・・・どうも・・・・公立中期に落ち、私立通い決定になりフレイムフライ先生とダウンギャンブル先生を苛立ち解消に五十回(片方五十回なので合計百回)ぶっ倒して一日ぶっ通しでEver Green Family type2を聴き続けた結果、頭が可笑しくなった、傭兵はつらいよ、です。ええと今回遅れたのは、リアル忙しかったんです・・・
それであの・・・もしかしたら次出すの今まで以上になりそうです・・・理由としては、通学に一時間位かかり、授業が七時間なんですよ・・・家での勉強時間含めて「あれ?書いてる暇なくね?」ってなったんです。なのでもしかしたら二年~三年は更新は無いと思います。でも出せるのなら出しますので、皆さん本当にすみません・・・


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七話

無に簪を連れてくるという約束をしてから次の日、俺は放課後に簪を生徒会室前まで連れてこさせていた。

 

「・・・・・」

 

顔の表情は良いとは言えない。不安なのか、それともまだ決心がついていないのか。

 

「大丈夫か?」

「う、うん・・」

「無理なら、明日にするか?アイツには言っておくが。」

「大丈夫・・これは私とお姉ちゃんの問題だから。」

 

そう言うなら大丈夫な様だ。

 

「失礼する。」

 

二回程ノックした後ドアを開け、中に入る。

 

「いらっしゃい隠家君、簪ちゃん・・・」

「お姉ちゃん・・・」

 

簪が一歩、また一歩と楯無の方に進み、目の前まで近づいた。

 

「お姉ちゃん・・今日は知りたくて来た・・だから聞かして?なんで私にあんな事言ったの?」

「それは・・・簪ちゃんに危ない目にあってほしくなかったのよ・・」

「え?」

「暗部の事に簪ちゃんを巻き込みたくなかった・・唯それだけだったのよっ!」

「っ!」

「結果は二人の間に壁が出来てしまった・・でも私はこのままで良いと――「良くない!!」--!?」

「私はお姉ちゃんと一緒に生活して、ご飯食べたり、喋ったりそんな事をしたいってずっと思ってた!!・・でもお姉ちゃんに言われた事がずっと頭に残ってて・・声をかける勇気が出なかった・・」

「・・・・それは私もよ・・本音は簪ちゃんとご飯食べたり、お喋りしたりしたかった、けど怖かったの・・」

「お姉ちゃん・・ごめんなさい・・」

「謝るのはこっちの方よ。もっと分かる様に言っておけば良かったんだもの・・ごめんね・・」

 

二人は少し涙を流しながら謝っていた。

 

(昔、アイツに謝りに行った時も確かこんなんだったな・・もう喋る事も一緒に食事する事も叶わないけどな・・・)

 

あの二人を見て、少しだけ・・・心の中で羨ましいと思った自分がいた。だがそれも一瞬だけ、すぐに憎しみと怒りが湧いてくる。

 

(だからアイツを殺すっ!!全てを滅茶苦茶にしたあの女を!!そして・・・この世界を・・・変える!!)

 

「隠家君?どうしたの?」

「っ!?--すまない、考え事をしていた。」

「エッチな事?」

 

その言葉に俺は冷たい目線を送ってやった。

 

「じょ、冗談よ・・冗談・・」

「冗談に聞こえんな。」

「と、ところで隠家君ちょっとお願いがあるんだけど。」

「なんだ?」

「もし、私が何かあって動けない状態だったら、代わりに簪ちゃんを護ってあげて欲しいの。」

「・・・・俺がか?」

「そう。」

「何故、俺なんだ?」

「ん~一番簪ちゃんと親しそうだから?(簪ちゃんは満更嫌そうじゃないしね)」

「会ってたかが数日の奴を信用できるはずが無い。」

「普通はね。でも君はイギリスの代表候補性を無傷で圧勝するほどの腕前。それにね?」

「それに?」

「妹との仲を戻してくれた人だもの。信用してるわよ、ね?簪ちゃん。」

「う、うん///(隠家が・・あの機体で助けに来てくれたら・・カッコいいかも・・)」

「ね?そうゆうことだから。(簪ちゃんもしかして・・)」

「いいのか?」

「うん、」

「簪が良いなら別に―「ただし!!」--なんだよ・・」

「一回私とISで戦ってもらうからね♡」

「はっ!?どうしてそうなる!?」

「どれだけ強いのか、試してみたいのよ。私、仮にも学園最強だからね?」

「分かった・・・戦えばいいんだろ?」

「ありがと、じゃあ明日の放課後にアリーナに来てね。」

「あぁ、もう用は済んだ、整備室に行かせてもらう。」

「えぇ、あっ、簪ちゃんはちょっと残ってて。」

「?」

「先に行ってるぞ、簪」

「うん」

 

生徒会室を後にし、俺は整備室へと向かった。

生徒会室に残ったのは簪と楯無だけとなった。

 

「それでお姉ちゃん、なんで私を残らしたの?」

「えぇっとね、簪ちゃん。」

「な、なに?」

「隠家君の事好きなの?」

「////」コクッ

 

簪の顔はトマトみたいに赤くなり、うなずいた

 

「彼のどこに惹かれたの?」

「その・・・何も言わずに、私の機体制作に手伝ってくれてるし、機体やマルチロックのプログラムだって作ってくれてる。」

「プログラムを作る!?凄まじいわね・・」

 

これには楯無でも驚く。機体のプログラムなどは企業が幾度となく考えて莫大な量のデータから作り上げた物。それを簡単に弄れる物ではない。元々簪が作ったマルチロックオンプログラムに彼は作ったシステムを流用させるだけなのだが、一からプログラムを作り統合させる能力はいくら三年生の整備科でも難しいだろう。出来てもそれは企業関係の人物しかいない、だから一年生で出来るというのは、凄いのだ。

 

「よし!なら私も手伝うわ!!」

「で、でも生徒会のお仕事は・・・」

「仕事?そんなのほっといて良いのよ!自慢の妹が困ってるのに手伝わなくて、お姉ちゃん失格だわ!!ほら、早く行くわよ!!」

「ま、待って!!」

 

大急ぎで整備室に向かう姉を後ろ姿を見ながら、せめて仕事くらいは終わらせてから手伝って欲しいと思った簪であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

推奨BGM:ACfa:Someone is Always Moving on the Surface (FreQuency edit)

 

先に生徒会室から退出し、整備室で打鉄二式のプログラムとマルチロックオンシステムのプログラム制作を自分のノートパソコンと整備室に置いてある空間ディスプレイ型で同時に作業しているが、頭の中は作業の事ではなく、生徒会室で楯無に言われたことが頭の中で何度も再生されてた。

 

「・・・護ってあげて欲しい・・・か、護れるのか?俺に・・・」

 

俺は家族を護れなかった、その事で俺は自身が持てなかった。アイツを護るなんて出来るのだろうか・・・楯無たちが来た後は、その事はあまり考えず3人で作業をしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「---様、アレの解析結果が出ました。」

 

周りには何もない空間、遠くを見回しても闇、電脳世界と人間達が言う場所。

そこには三人の影が存在していた。その内の女性の声の影が報告をしていた。

 

「そうか、結果は?L-2」

「はい、ナンバーや精神は変わっていましたが、アレは紛れもなく、ナンバー001です。」

「そうか・・・001だったか。」

 

何か思っているのか、影は悩んでいる形だった。

 

「自身で戦われた様子でしたが、どうなされますか?ナンバー002の力が使える以上、事が大きくなる前に排除しますか?」

「いや、まだ様子見だ。あの女の弟がどうゆう行動をとるか、アレは大きすぎる力だが人類を導くというのなら、私は干渉する気はない。」

「大きすぎる力は・・・修正が必要・・・」

 

もう一つの男の声の影は「不確定要素は早めに消すべきだ。」と思って言っているのだろう。

 

「分かっているさ、H-1その為にお前がいるのだ。だが、問題はあの女だ。」

「織村千冬・・・厄介な存在の一人。」

「ああ、あの女は我々のプログラムには邪魔(イレギュラー)な存在だ。だが対抗するためには、まだ進化が必要だ。」

「それと、もう一つ報告が。」

「今度は何だ?」

「つい最近、コアが制作されたようです。反応からして6機分はあるかと。」

「近々何かあるのか?」

「この時期としては、IS学園にて学年別トーナメントがあるようです。」

「一機か二機は他の奴が相手して、後は奴を殺しに来るだろうな。」

「あのゴミの考える事ですから、そうでしょうね。」

「まあいい、何かあったら私が出るまでだ。」

「分かりました。報告は以上です。」

 

そして二つの影は霧の様に消えていった

 

「いずれ世界を管理し、人類を導くために・・・」

 

と、残った影はそう呟くのだった・・・




どうも、実は賞味期限が四月までだったショコラを食べながら、投稿した作者です。え?腹は壊しませんよ?豚や牛の生肉を結構食べた事ありますが、何とも無かったですよ?そのことを友人に言ったら「お前の腹、ナニカサレテイルのかT-ウイルスにでも侵されてんじゃねぇのか?」と言われましたwww後、もう少し早く投稿できたはずなんですが・・・faとVDで機体作ってました、スンマセン・・・とっくに夏休みなんですが、もう一つ投稿できたら、奇跡です。なんせバイクの免許取りに行ったりするので・・・
気になることがあるなら、それはフロム脳で補っといてください・・・豆腐メンタルになっているので・・・今なんかコメントされると・・・あっ、応援のコメントならモチベ上がりますので、ドンドンしてもらって結構です。では次回に。


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熾天使と霧纏の淑女 前半

第三アリーナ、そこには大勢の観客が今から始まる試合を見に賑わっていた。そしてアリーナ内には二機のISが戦闘準備に入っていた。

 

「・・・アリーナにギャラリーがいるとは聞いてないんだが。」

「お客さんはたくさんいた方が盛り上がっていいじゃない。」

 

楯無はニコッと笑顔をこちらに向けてくる。

だが関係ない、今はコイツを倒すだけに集中するだけなのだから。

 

『試合開始まで3』

 

楯無はランスを構え

 

『2』

 

隠家は右腕にCR-WR76RA(ライフル)、左手にはCR-WL95G(グレネードライフル)、背面武装はCR-WB78GL(グレネードランチャー)KARURA(マイクロミサイル)を展開し、構える

 

『1』

 

推奨BGM:Armored Core for Answer - Viper

 

『試合開始』

 

「「!!」」

 

試合開始した瞬間、楯無は隠家に急接近し、近接戦に持ち込もうとするが、隠家は楯無が近接戦に持ち込もうとしたのが分かっていたのか、後ろに下がり近接系の機体が苦手としている『引き撃ち』の態勢をしていた。

 

(こっちの武装を見て、むやみに近接での戦いは無茶になると判断したのね・・・悪くない判断ね。)

 

楯無はランスに内蔵されているガトリングガンで隠家に向けて撃ちまくる。

それに対し隠家は右手のライフルだけで交戦してる。

 

(向こうの武装は今見えているのは、あのデカいガトリング内蔵式のランスだけか・・・)

 

ライフルだけ撃ち続けているが、一向に当たらない。

楯無の前面をあの水がカバーしているためである

 

「・・・・・・」

 

隠家は楯無の機体『ミステリアス・レイディ』をスキャンする。

 

『敵ISを確認、ロシア第三世代型機ミステリアス・レイディです、ISのエネルギーを伝達するナノマシン制御によって水を自在に操る攻防一体の特殊兵装『アクア・クリスタル』には注意してください。攪乱攻撃に乗じてのエネルギー武器による攻撃が有効です』

 

「なるほど・・・だがエネルギー兵器か・・・いや、実弾でどこまでいけるか試してみるか。」

 

AIの言ったことを無視し、ライフルでの攻撃を続けながら、左腕のグレネードライフルも撃ちだす。

だがグレネードライフルでも防御されているのに気づくと、背面武装のグレネードランチャーとグレネードライフルを同時に発射しクリーンヒットする

 

「あれだけの火力なら――「そんなんじゃ、お姉さんに傷一つ付かないわよ?」・・・無理のようだな。」

 

ならばと、グレネードランチャ―をCR-WB87LG(リニアキャノン)ライフルをYWH16HR-PYTHON(ハンドレールガン)、グレネードライフルをWL05RS-GOLEM(スナイパーライフル)に変え、リニアキャノンとスナイパーライフルで交戦する。

 

(武器を変えてきた・・・この前面に展開された水以外の所から狙い撃ちでもするのかしら?)

 

楯無がそう思っていた束の間

 

――パーン!!ズドォォン!!パーン!!ズドォォン!!

 

いきなり前面に展開されている水壁に向かって撃ちだし始めた。

 

「強引に貫通させるつもり!?」

「ああ、一々その水の攻撃を受けに行くつもりは無いんでな。」

 

展開している水壁は完璧に弾を防いでる様に見えたが、スナイパーライフルの弾は防いでいてもリニアキャノンの弾は水壁を突破しているが、ほぼ弾速がなくなっている状態で貫通し、そのまま落ちてしまっていた。

 

「無理やりなのは、お姉さん好きじゃないなぁ。」

 

愚痴こぼす楯無に対し隠家は――

 

「そうか、じゃあこれをやろう。」

 

右手に持つレールガンを発砲するとミステリアス・レイディの腕装甲に当たる

 

「え、嘘・・・」

 

やすやすと水壁を突破されたことに驚きを隠せない楯無

 

(フルチャージしなくても、いけるのはいける・・・だが)

 

水が邪魔をするので威力が減ってしまうのだ。

そこでさらに武器を変える。リニアキャノンはMWC-OC/30(オービットキャノン)に変更、スナイパーライフルはJITEN(実盾)にする。

追加装備としてエクステンションにJIKYOH(連動垂直ミサイル)を展開し、引き撃ちは止め、マイクロミサイルと連動ミサイルを撃ちながらレールガンをフルチャージするまで中距離戦に徹する。

 

「させない!!」

 

フルチャージさせまいと、楯無が近接戦に持ち込もうとするが、いきなり止まる

 

「・・・ねぇ。」

 

突然楯無の口が開く

 

「なんだ。」

「さっきから此処・・・蒸し暑くない?」

「暑い?確かにさっきから霧状――っ!!」

「ご名答!!」

 

楯無が指を鳴らした瞬間、機体が爆発に見舞われる

 

「はぁ・・・やっとクリアパッションが出来たわ。」

 

(前面をずっとカバーしていたせいで、かなり時間はかかったけど発動できたらこっちのもんよ)

これでかなりダメージを与えれたと思っていたが―――

 

「もらった!!」

「!!」

 

煙の中から、殆ど無傷のセラフが瞬時加速(イグニッション・ブースト)で接近し、左腕の内蔵式レーザーブレードを振るうが、それに少し反応が早かったのか躱される。

 

「避けたところでこれがある!!」

 

レーザーブレードを振った勢いで、フルチャージの終わった右腕のレールガンを向け、至近距離で発射する。

 

「くぅぅ!!」

 

レールガンを至近距離で撃ったため、ミステリアス・レイディのSEは大幅に削られるが、負けじと蛇腹剣ラスティー・ネイルを距離をとろうとしたセラフの脚に絡ませて引き、蒼流旋で攻撃をする

 

「なんでクリアパッションが効いてないの?」

「それは武器を破壊した時の爆風で凌いだ、だが多少ダメージはあったがな。」

「は?」

 

返事を聞いた楯無は気が抜けた声を出してしまう

 

「武器を破壊したってそんな事する時間はなかったはずよ!!」

「いや?一つだけ突破口はあった。」

「そんな事――もしかして高速切替(ラピッド・スイッチ)を!?」

「ああ、初めてやったが、いけるものだな。」

 

正直、楯無は隠家の操縦技術に少し恐怖を感じていた、接近するときにやった『イグニッションブースト』そして展開速度が速すぎる『ラピット・スイッチ』恐ろしいの一言だ

 

(ラピッド・スイッチ正直ここまでやるとは思ってなかったし、イグニッションブーストを易々とできたのなら個別連続瞬時加速(リボルバー・イグニッションブースト)も、やりそうで怖いわね・・・クリアパッションが防がれた今、後はミストルテインの槍だけ・・・)

 

今のエネルギー量だと精々一回が限度、当たれば一撃必殺の攻撃になる。

だがミストルテインの槍を発動するには時間が掛かる。

 

(こっから本気でやらないと、確実に負けるなら使うしかない。)

 

ミストルテインの槍を発動するのに時間が掛かる、それはミステリアスレイディが通常

出力モードだから時間が掛かるのであって高出力モードになればタイムは大幅に激減する。

 

「まだ、隠し玉があるのか?しかし今から本気は少し遅いんじゃないのか?」

「あら?そうでもないわよ?SEはまだあるし、勝負はこれからよ。」

 

ミステリアスレイディはアクア・クリスタルの色が赤に変わっていく。これがミステリアスレイディの高出力モード「麗しきクリースナヤ」

これが彼女の本気なのだろう。

 

「さあ、第2ラウンドを始めましょう。」

「いいだろう、お前の本気を見せてみろ。」

 

赤き熾天使、紅いドレスを縫った霧纏の淑女は互いに武器を構え、再度ぶつかり合う




ども、傭兵はつらいよです。お久しぶりです。えっと最初に一言・・・

めっちゃ遅れてすいませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

理由としては、この話の戦いなんですが・・・書いてる最中なんの武器を使おうか迷いまして・・・決まったらどう戦わせるか考えまして・・・30通り位考え付いた訳でして、ずっと悩んでたんです。でも最近友人たちとグラセフやり始めて挙句にはFGOも始めまして殆どFGO三昧でした。本当に申し訳ございません。学校生活も2年生になりまして自分、情報系のクラスに行きまして授業時間が6時間から7時間・・・そして情報検定のための勉強もあってかなり書く暇が無いと思いますので読者の皆様、次の話もかなり遅れると思いますので、出来るだけ早く書き上げますので宜しくお願いします。

あとこれ前半と後半になっております。


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熾天使と霧纏の淑女 後半

更に戦闘が激しく、銃弾がより飛び交い槍とレーザーブレードが辻張りあう回数が増え、SEの残量を気にする気もないような戦闘が行われていた

 

「本当に最近ISに乗り始めたのか、疑いたくなるわね!!」

「あいにくだが、アイツが動かすのを分かった時に行われた適正検査で分かったんだ!!」

 

オービットとミサイルの連動攻撃を内蔵式ガトリングで撃ち落とす。

本気になった熾天使と霧の淑女はアリーナの中で、猛威を振るっていた。防御を一切考えない攻撃だけ、それを回避しては攻撃、それを高速移動しながらしていた。

 

「ならそのISは一体何処から手に入れた(・・・・・・・・・・・)のかしら?」

「・・・さぁな!」

 

レーザーブレードを起動させ振るがランスで右に受け逸らされてしまう。

 

「まだだ!!」

「っ!!」

 

逸らされてしまったが、即座にショットガン(CWG-GSL-56)を左手に呼び出し、ゼロ距離に近い状態で撃つ

ショットガンの衝撃が強くて、少し怯むが隠家はそれを逃さず、再び右腕のレーザーブレードを突きの攻撃をする

 

「コイツは―――!?」

 

レーザーブレードは当たっているが、手応えが感じられなかった。当たったソレは水になり、霧となる。

 

「本物は――」

「此処よ!!」

「!!」

 

――上空——太陽を背にし、ミストルテインの槍の攻撃に入りかけている楯無の姿

 

「これが私の全力、ミストルテインの槍!!」

「!!」

 

隠家は右腕にグレネードを装備し、地面に向けて撃ち爆炎と砂煙によって、姿を隠すが

アクア・ナノマシンを一点に集中された槍は、グレネードによって発生した爆炎ごと、その威力で吹き飛ばし、またも爆炎が発生する

 

「ハァ・・ハァ‥当たった…」

 

高機動戦闘を続けていたせいで、息が切れているが今はそんな事は気にしなかったが、攻撃を受けた隠家の姿は砂煙のせいで見えない。

だが、当たった感触はあった。反撃できてもその反応がない、だから勝った気でいてしまった(・・・・・・・・・・・・・・)

「これでやっと――」

「残念だが当たってはいない。」

「———!!」

 

いきなり真後ろに声をかけられ、気が緩んでたせいでレーザーブレードの攻撃を真面に受けてしまう。

それが最後だったのかミステリアスレイディのSE残量はゼロになった。

 

『勝者 鴉家隠家!!』

 

アリーナは盛大な歓声の声で溢れる中、二人はピットに戻っていった。

 

 ――————

 

 

不機嫌そうな顔をしながら、こちらを見つめる楯無

あの後、部屋に戻ったら楯無が何故か入り込んでいた。

鍵は閉まっていた筈だが…

 

「お帰りなさい、ご飯にします?お風呂にします?それとも…」

「後ろのテーブルで飯の準備をしてるなら、飯じゃないのか?」

「お姉ちゃんどうやって?」

「そんな事はどうでもいいじゃない、早くご飯食べましょ?」

 

部屋に入り、小さな円いテーブルに囲い座る。飯のいい匂いがして、疲れた後にこういうのは食欲がでる。

 

「カレーか、旨そうだ。」

「当然!!この楯無お姉さんが作ったカレーは美味しいんだから!」

「お姉ちゃんのカレー食べるの久しぶりだなぁ…」

 

3人でいただきますをして、カレーを食うが旨いの一言。

 

「楯無、何故この部屋にいた?」

「うん…お姉ちゃんなんで来てたの?」

 

俺たちが質問すると、楯無はスプーンを皿に置き、真剣な顔をこちらに向ける。

 

「あの最後の攻撃…どうやって凌いだの?普通は凌げない筈よ。」

「それだけの為に部屋に侵入してたのか?」

「あの状況で凌げる筈は無いのだから何かあるんでしょ?」

「確かに私も‥知りたい。」

 

少しため息気をつきながら、PCを起動させてキーボードを操作して画面に出たものを二人に見せる

 

「最後に使った装備だ。これで凌いだ。」

KWI-DM/30(ダミー)は敵レーダーに映るダミーを射出する…MEST-MX/CROW(ステルス)は発動時間が8秒で、その間レーダー及びハイパーセンサーでも見つからない…ですって!?」

「正しく…チート兵器…」

「俺が爆炎と砂煙をつくった後、同時に作動させてダミーは移動式だが動きが鈍くて使いにくいんだが、あの中じゃ対応できない風に見えただろうな。ステルスで消えた俺は前方に低出力でのイグニッションブーストをやってから、左足を軸にしてターンして後ろをとった訳だ。」

「こんなのあるなんて、聞いてないんだけど!?」

「聞かれてないからな、俺。」

 

悔しがるような顔をして睨み付けてくる楯無に、俺は見ぬふりをすると更にガヤガヤ言い始め、部屋はうるさくなっていった。

 

 

 ―――――

 

「此処がIS学園…首を洗って待ってなさいよ!一夏!!」

 

IS学園入り口付近に真夜中意気込みをいれる一人の少女、だが大声だしたせいで警備員の人に後で怒られるの羽目になるのだが。

 

 




どうも作者です。FGOを始めての大課金2万ぶっこんで水着オルタ来ました(ネロ?来ませんでしたよ。その代わり単発連続でフランちゃん3人来ましたけど。)福袋では嫁ネロ来ました、そのせい?自分雑魚ですがフレンドなってくれる人お願いします。「745 875 083」です。前回言っていた宇宙にある衛星軌道砲だっけ?あの件に関しまして一言…SL(察し)
後、プロローグを読んだ人には分かりますけど、ナインボールセラフRなんですが…鬼畜強化します。ゲームじゃあ最高難易度でアレですけど、武装面や機体事態に物足りないと感じたので。え?プライマルアーマーやアサルトキャノンだけでも十分だろ?チョットナニイッテルノカワカラナイナ―どうゆう感じに強化するか、もう出来上がってますのでストーリーを進めるだけですねぇ…100話行きそうで怖い。

戦闘シーン描写下手糞過ぎて何も言えない…許してレイヴン助けて…


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12話

「ねぇねぇ織斑君、転校生の話聞いた?」

「転校生?こんな時期にって珍しいな。」

「うん、なんでも中国から来た子なんだって~」

「隠家知ってたか?」

「お前が知らないなら俺も知らん。生徒会長当たりなら知っているだろうがな。」

 

IS学園はアラスカ条約に基づいて日本に設置された、IS操縦者育成用の特殊国立高等学校で

操縦者に限らず専門のメカニックなど、ISに関連する人材はほぼこの学園で育成される。

その為、学園に入学するにはISに関する筆記試験と適正検査などを含めた実技試験がある。その結果によって入れるのだが早々に入学できないのがこの学院なのだ。

それに加え、転校など余計に難しいところを難なく突破できたという事は、国からの推薦という事になり、それは即ち代表候補性か国家代表のどちらかが生徒として来ていることになる。

目的は確実に、俺か織斑の接触だろう。

 

「あら?この時期に転校だなんて、私の存在に危機感を感じて転入かしら?」

「まともにBT兵器を操れない奴に危機感なんか抱くか。最近の模擬戦でも負けてただろ。」

「隠家さんのISの武器が多すぎるのですわ!!」

 

負けているコイツになぜ怒られなきゃならんのだ。

 

「だが、このタイミングだと確実に俺かオマエの接触を試みるだろうな。」

「は?なんでそうなるんだ?」

 

コイツ…本当に自分の立場ってものが理解できているのか怪しいな…

 

「俺たちは世界中で唯一男でISを動かした人間だ。そのデータの価値は計り知れないだろ。」

「成程、そういう事か!」

「…オマエ、自分の立場がどういうものか分かって言ってるのか?」

「?、隠家と同じ立場だろ?俺たち。」

 

その言葉を聞いて、溜息を吐き出す。まさかここまで理解してなかったとは思ってもいなかった。現状の立場から言わせると、俺と織斑の立場は平等ではない。日本及び他国の最優先度は織斑の方にいってるのが現状だ。織斑は初代ブリュンヒルデ『織斑千冬』の弟で、篠ノ之箒との関係があるという事は篠ノ之束博士とも関係性があると言ってるようなものだ。奴は国自体から守られている訳で、俺の場合は、所有している機体『ナインボール・セラフ』という未確認機の存在によって今ここのいる状態だ。

以前にこの機体を調査されたときに、機体に乗り込もうとした者がいたらしいが反応しなかったらしい。俺にとって今は、セラフに守られているという状況なのだ。

 

「今、オマエはクラス代表として、クラス対抗戦に挑むんだ。それなりに準備はしておいたほうがいいだろう。」

「そうだな、クラスの為にもクラス対抗戦に勝たなくちゃな!」

「余裕ぶちかましてるけど、そうはいかないわ!!」

 

教室の入り口から聞こえる声に聞き覚えのある一夏は気づき、そこには少女が一人

 

「鈴?お前…鈴か!?」

「そうよ一夏!!2組の中国代表候補生の凰 鈴音(ファン リンイン)よ!今日は宣戦布告しに来たってわけ!!」

 

2組の代表候補生が突如来たことにより、教室内はざわついている。

 

「鈴、何カッコつけてんだ?すっげぇ似合わないぞ。」

「なっ!?何てこというのよアンタはっ!?」

 

ゴン!!と後ろから中国代表候補生の頭部に衝撃が走る

 

「痛った~ちょっと何すんのよ!!ウェ!?」

「もうSHRの時間だ。早く戻らんか。」

「ち、千冬さん…」

「織斑先生と呼ばんか、さっさと戻れ邪魔だ。」

「す、すいません…また後で来るからね!!逃げないでよ一夏!!」

 

鈴は猛ダッシュで2組へと戻っていった。

織斑関係で面倒なものが増えたと隠家は思っていた。

 




一体何をしていたんだ俺は…(新作投稿)ちょっと色々と落ち着いたのでこっちも投稿を再開します。あーアーマードコアの新作まだですかねぇ…(現実逃避)今回短いのは会話の内容ド忘れしました。(汗)本どこやったかな…というか遅れてしまいすみませんでした…向こうの作品の文字数の差はいったい…(困惑)10連休は出せるかどうかわかりませんが頑張ります。


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