転生者が魔王少女に恋した件 (蛇カボチャ)
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俺が何故かキャラ紹介をしている件

今回はキャラ紹介回ですなんでか、前後編に分けるはめになってしまった。全て、花沢 毛利達ハジケリストのせいだ!!


来六「てなわけで、キャラ設定を説明するぞー」

 

皆『わーーーーーーー!』

 

来六「司会進行は俺がするけど、その前に注意点を言っておく。ここは本編ではないので転生者とか悪魔とかの説明があってもスルーしろ。しないと妄想心音だからな」

 

毛利「そんなことしねーよ!」

 

 

首領パッチ「そうだ!そうだ!」

 

来六「てめぇらに言ってんだよ!察しろバカ共!あー、次にここで説明するのは10話までのキャラ設定なのであまりネタバレはありません。予めご了承ください」

 

セラフォルー「では最初は来六君から」

 

名前 影野 来六 

 

年齢 23歳

 

伸長 173cm

 

体重 53kg

 

キャライメージ 白猫プロジェクトのダグラス

 

CV 堀川忍

 

毛利「なんでダグラスなんだ?」

 

来六「最初はヅラだったんだけど、ヅラよりもダグラスの方が良いと作者が言ってた。髪も俺の名前に似合う色だし髪長いし」

 

首領パッチ「髪が長いのは必要か?カッコつけだろ、それ」  

 

来六「あるわ!少なくともてめぇの存在よりかは居るわ!!」

 

首領パッチ「なんだと!?」

 

なのは「はいはい、進行続けようね?」

 

二人『はい、、、』

 

来六「んじゃ、次はプロフィールだ」

 

プロフィール

 前世では交通事故で死に、神によって転生した青年。転生後、現在は従姉妹の喫茶店で店員をしている。基本的には何処にでも居る一般人的性格だが、毛利のせいで少しハジケてる所がある。恋愛に関しては今までいたことがなくてウブも良いとこ。しかし、いざと言うときにはやる所はやるがその後、滅茶苦茶後悔している。また、転生者については自分が利用している掲示板に居る以外の転生者には良い印象は無く、その警戒の為武器を携帯している。また、自分が転生したことを後悔している。理由は今の所分からない。

 

来六「今はこんな感じかな。てか、ハジケてるってマジ?」

 

セラフォルー「うん、毛利君が居るときに少し」

 

毛利「これでおまえも立派なハジケリストだ」

 

首領パッチ「ようこそ、バカの世界へ」

 

来六「うわぁぁぁぁぁぁ!?いやだーーーーーーー!?」

 

セラフォルー「来六君!?落ち着いて!?」

 

ミルたん「来六たんが壊れたにょ!?」

 

まどか「大丈夫、ライムのお兄ちゃん?」

 

なのは「にゃはは、、、、では次に来六君のスキルだよ」

 

スキル

 

妄想継承

 

このスキルは暗殺者の師祖ハサン・ザッバーハの歴代ハサンの技がしよう可能になる仮面である。このスキルは妄想血統と近いが違いとしては、こちらの方は歴代全ての技が完璧に近い形で再現出来る。また、気配遮断、投擲、などのスキルも使用可能。更に、仮面を付けていなくても少しだけだが技やスキルを使うことが出来る。

 

なのは「来六君のレアスキルって、場合によっては最強のレアスキルじゃないかな?真っ正面から戦わずに不意打ちしたら普通なら勝てないよ?」

 

来六「まぁ、俺はそんなに正々堂々と戦う騎士よりも暗殺者の方が正に合ってますしね」  

 

まどか「歴代ハサンの技って?」

 

来六「そうだな、例えばこれとかかな。断想体温」

 

まどか「わっ!ライムのお兄ちゃんの手がガラスに成った!」

 

来六「硝子よりも、水晶に近いかな。てな感じで歴代ハサンの特異な技が色々使えるんだ。っても普段は日常生活に使ってるけど」

 

セラフォルー「日常生活に暗殺者の技が役立つの?」

 

来六「瀬良さん、要は使いようですよ。例えばこのリンゴを、、、」

 

シュシュシュ!

 

まどか「すごいすごい!リンゴがうさぎさんになった!」

 

来六「今のは狂想閃影ってので技としては髪を蜘蛛の糸みたく細くして伸ばし、相手を切り裂く技ですが、普段は包丁の換わりとして使ってます。いや、包丁よりも上手く切れるんですよこれ」

 

なのは「へ、へぇ、、、(こう言うところがハジケてるんだろうな)」

 

毛利「今のは正しく鼻毛真拳!?来六貴様!いつから鼻毛真拳を使えるようになったんじゃあ!!」

 

来六「てめぇのおふざけ真拳と一緒にすんな!?くたばれ、毛利!!妄想心音!!」

 

毛利「おい、それは洒落にならな、、、、、、、、、ギャーーー!?」

 

来六「少し黙ってろバカアフロ」グシャ!!

 

セラフォルー「、、、、、、え?」

 

来六「これでバカ一人黙ったな次は瀬良さんの紹介だ。バカボール黙ってろよ」

 

首領パッチ「は、はいーーーーーーー!?」

 

なのは「って、来六君!?普通に進行しようとしてるけど、なにしたの!?急に手が変化して伸ばして、心臓潰してるけど!?」

 

来六「あ、これは、妄想心音と言ってハサンの代名詞担ってる技で精霊シャイターンの腕を肉体改造で取り込んで使って、相手を触ると相手の擬似心臓を作り出してそれを潰すと相手の心臓も呪いで潰す技です。これ、あんまり日常生活で使えないんですよね」

 

セラフォルー「さらっと言ってるけど、とんでもない事言ってるよ!?と言うか、毛利君殺してるから!?」

 

毛利「そうだそうだ!おまえのせいで天の助死んだぞどうしてくれる!?」

 

セラフォルー「毛利君の言う通りだよ天の助君が、、、ってなんで生きてるの!?」

 

天の助「プルプル、、、」

 

なのは「そして、このスライムみたいの何!?」

 

毛利「それは天の助だ見た通り心太だ。次いでにライチ味だ」

 

来六「瀬良さん、なのはさん。こいつは煮ても焼いても妄想心音しても死にません。こいつはこう言う存在なんです」

 

なのは「にゃはは、、、毛利君ならアンカシェルも耐えそうだね」

 

セラフォルー「サーゼクスちゃんの本気でも毛利君なら普通で居そう、、、」

 

来六「てな訳で、次は瀬良さんです」

 

セラフォルー・レヴィアタン

 

年齢 多分2000は越えてるな

 

伸長 164cm

 

体重 52kg

 

スリーサイズ 95・54・82

 

セラフォルー「ちょっと待ってーーーーーーー!?なんで私の体重とかスリーサイズがバレてるの!?公式でも書かれてないのに!?」

 

毛利「これは、鼻毛真拳奥義凄くミエールで調べた。次いでに最初会ったときより2kg増えたな」

 

セラフォルー「何してるの!?女の子の秘密をバラしてるの!?」

 

なのは「最低!」

 

パチ美「悪魔!」

 

天子「鬼!」

 

毛利「黙れーーーーーーー!キャラ紹介なんだからバラされたくないものも、バレるのは当然だ!!」

 

セラフォルー「横暴だよ!?」

 

なのは「ちょっと、来六君も、黙ってないで止めてよ!」

 

来六「瀬良さんのバストが95。95と言えば何カッ?えっと、、、、、、、Iカップか。Iカップ、、、、、、がはっ!!」 

 

セラフォルー「きゃーー!?来六君、大丈夫!?」

 

来六「愛があって良いカップですね、瀬良さん」

 

セラフォルー「何を言ってるのか分からないよ!?来六君!?」

 

天の助「やれやれ、これだからウブは困りますよ」

 

首領パッチ「本当だぜ、全く」

 

なのは「ここぞとばかりに、言ってるけどバレたらまた、ボコられるよ?」

 

二人『大丈夫大丈夫』

 

なのは(あ、これボコられるよパターンだ)

 

ミルたん「仕方ないからミルたんが続けるにょ」

 

プロフィール

 原作通り、現四大魔王の一人で外交担当。外交の腕は確かで仕事は出来ているが、性格は軽く趣味の魔法少女に人並みならぬ熱意があり冥界では、自身が主役をしている、魔法少女レヴィア☆たんを放送しているほど。また、この小説では性格に純粋が入っており、自分が信用できると思った人にはかなり親しげにしているが、それは彼女の過去が原因である。

 

首領パッチ「なんか、原作には無い設定が入ってんな」

 

毛利「そこはこの作品だからな仕方ないんや!それよりも。おい、瀬良嬢」

 

セラフォルー「何?今、来六君を看病してるんだけど?」

 

毛利「その来六についてなんだが、来六についてどう思ってる?」 

 

セラフォルー「え?来六君をどう思ってるか?それは、良い人かな。来六君は絶対モテるよね♪」

 

天の助「オオウ」

 

毛利「てな感じで、瀬良嬢は来六を只の良い人としか思ってない。親愛なら高いんだろうが、恋愛としては見てないな。良かったな、来六瀬良嬢はチョロインじゃないぞ♪」

 

来六「何が良かったんだよ、、、、、、うーん、、、」

 

セラフォルー「来六君大丈夫かな。何かに魘されてるけど」

 

なのは(来六君、ドンマイ)

 

ミルたん(来六たん、頑張ってにょ)

 

まどか「大丈夫かな?」

 

天の助「大丈夫だろ主人公だし」

 

首領パッチ「何!?主人公はこの俺だろ!?」

 

毛利「いや、主人公はこの俺だ!」

 

どっちもちげーよ!!では後半に続く




次回はサブキャラの紹介だ!と思う


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1、俺と魔王少女との馴れ初めはこんな感じだった件
俺はこうして彼女と出会った件


久方ぶりに書いた。泣いた


 オタクの聖地秋葉原。アニメやゲーム、アイドルと様々なオタクが溢れ帰る電気街にとある青年が居た。と言っても俺自身なのだが、始めまして俺の名前は影野 来六です。自己紹介すると、カードやアニメが好きなオタクです、職業は従姉妹の喫茶店で店員してます。実は俺は良く二次元創作で良くある転生者です。は?妄想は二次元だけにしろ?厨二乙?OKOK ちゃんと説明するからちゃんと聞いてくれよ?

 前世で俺は交通事故で死んだんだ。死んだ後、俺は何処か解らない所に居たんだけど、俺の目の前に女性が立ってたんだ。なんとその人は神様で、俺を転生させてくれると言ってきた。まぁ、転生させて貰えるならと言うことで二つ返事で答えたのさ。後、転生前に神様から白い仮面を渡されて、曰く俺に一番合う武器らしい。武器の名前は『妄想継承』この仮面には皆様お馴染みのfateのアサシンの破産ダンスことハサンの力が封じられているそうで、歴代の技が使えるらしい。何で武器が渡されたのか分からない俺は神様に聞こうとしたんだけど聞く前に転生しました。

 てな感じで転生者の俺ですが、転生したからと何かをやろうとも思わずに力の使い方を思えながら日々を過ごして早22年。もうじき前世の俺が死んだ歳になると感じた時にふとあることを思い出す。

 そう言えば、彼女居なくね?てか、恋愛してなくね?

 そう、俺は前世込みで生まれてこの方恋愛をした事が無い、非リアなのである。前世もそうだが、転生したからと言って恋愛が出来るわけもなく、学生時代も甘酸っぱい恋などしてない。初恋?ハハハこやつめ。

 「出会いが欲しいな、、、、っ!?」

 一人ぼやいた俺は意味も無く大通りをぶらついていると、急に誰かとぶつかった。俺は尻餅を付きながら驚いた。なぜ驚いたかと言うと俺の『妄想継承』はハサンの力が使え、仮面を付けてなくても微弱ながら力を使うことができ、その一つ『瞑想神経』を使っている。この技は風や熱、電気などのエネルギーを感じる事が出来る技で、俺は良く前を見なくても人とぶつからないように使ったり、珈琲を淹れる時に使ってる。俺が驚いたのは、この技を使ってた時にあるものを感じたのだ。この技はエネルギーならある程度感じる事が出来ると言ったがその一つに魔力がある。その魔力なのだが、人間でも少しは持っているものだが、ぶつかった相手の魔力が可笑しい。量があり得ないほど多い、人間なら破裂しても可笑しくない量。いったい何者だろうとぶつかった相手に目をやった。

 その時、俺の時間が止まった。先ず目に入ったのは胸だった大きく実った二つの果実、それを見て相手が女性だと理解した。女性相手に胸を見るのはどうかと思うが男の性なのだろう俺はじっとそれを見た。その次に見たのは、絹のような長い黒髪。俺は諸事情で髪を伸ばしているが彼女の髪は俺なんかと比べると月とすっぽんといって良いほど美しい髪だった。そして俺は彼女はどんな顔なのだろうと彼女の顔を見た。しかし彼女は深く被った帽子にサングラスと一見したら通報しそうな格好だった。

 「もう、痛いな~」

 「あ、すみません怪我はありませんか!」

 痛がる彼女に俺は正気に戻って立ち上がり彼女にてを伸ばした。彼女は俺の手を取り立ち上がる。その時、初めて女性の手を触り、その柔らかさに内心あたふたしていると立ち上がる拍子にサングラスが取れた。

 「あっ」

 俺はその際、彼女の目を見た。桜、それが最初に思った印象だ。その桜のような瞳は俺をじっと見ていた。その時、理解した。

 

 

 これが出会いなんだと、、、、、、




失踪したらすみません


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これが俺と彼女のファーストコンタクトの件

 目の前の彼女に目を奪われた俺は、その場で固まっていた。そんな俺を心配してか、彼女は声をかけてきた。

 「ねぇ、君大丈夫?」

 「うぇえい!?」 

 可愛らしい声に俺は甲高い声でオンドゥル語が出ました。恥ずかしい、このまま逃げたい。そんなことを考えていると、彼女はクスクスと笑っていた。

 「ふふ、うぇいって。君は面白いね」

 はい、第一印象貰いました!けど、うぇいは流石に無いな、もっと言う事無かったのか俺よ。あ、そうだ、下らない事考える前にと。

 「すみません、前を見て歩いていなくて。怪我はありませんか?」

 「ううん、大丈夫だよ。私の方も初めてここに来たから色々見てたから、ちゃんと前を見てなかったわ」

 「そうですか、アキバは初めてだと色々目に入りますもんね」 

 「そうそう、特に魔法少女ミルキーのポスターとか」 

 おお、なんだか話が弾んでいるぞ!これならいけるか?いや待て、落ち着けCOOLになるんだ俺よ。ここでガッツったら、引かれてしまう可能性がある。ここは紳士的にだな。俺はCOOLを装おいながら彼女の話を聞いてみた。

 曰く、彼女は魔法少女ミルキースパイラル7オルタナティブが好きで、前々から秋葉原に行ってミルキーグッズなどを見たいと思っていたそうだが仕事が忙しく、尚且つ住まいが地方の方で行けなかったが、やっとまとまった休みが入って初めて秋葉原に来たらしい。しかし土地勘が無く、何処に行けば良いか分からなくて歩いていた時に俺にぶつかったそうだ。

 俺はそれを聞いてから彼女に案内をすると申し出た。幸い、秋葉原の場所ならある程度理解しているし、彼女の話を聞いた後だ断る理由がなかった。

 「ありがとう!君は良い人なんだね☆」

 彼女は笑顔で答えた。その笑顔は俺にとってはまるで太陽のように眩しかった。こんな笑顔が見れたのだ。彼女が満足できるようにエスコートしよ、、、ん、これはまさか、、、いや待て落ち着け俺よ、まずは案内だ。

 「まずは何処にいきますか?えっと」

 頭を切り替えようと彼女に何処にいきたいのか聞いた時に、そう言えば彼女の名前を知らないことを思い出す。それを知ってか彼女は笑顔のまま答えた。

 「そう言えば、名前言ってなかったね。私は支取 瀬良、貴方の名前は?」

 「瀬良さんですか良い名前ですね。俺は影野 来六って言います」

 俺がそう答えると、瀬良さんは少し俺の顔を見ていた。やべぇ、少しキザだったか?俺は内心あたふたしとると瀬良さんは少し笑っていた。

 「やっぱり君は面白いね♪来六君か覚えたよ君の名前☆」 

 瀬良さんに名前を呼ばれて俺は顔が赤くなった。ヤバい名前を呼ばれただけでこれか、今まで名字やニックネームで呼ばれ続けてたせいか名前で呼ばれる事がこんなにムズムズするものだったとは。しかも、瀬良さんに呼ばれたからなのか、顔が熱いヤバい。

 「ん?どうしたの来六君」

 おふう、それに追撃するかのように瀬良さんは俺の顔を覗きながら聞いてきた。ヤバい、どれ位ヤバいって親に隠してた本がバレたとき位にはヤバい。俺は顔を背けて熱が冷まそうとした。その時、瀬良さんを見た時に瀬良さんは少し寂しそうな顔をしていた。俺は何事かと瀬良さんに聞いた。

 「どうしまいた!?何かありました!まさか、さっきぶつかった時に何処か痛めました!」

 俺は混乱しながら瀬良さんに聞いた。瀬良さんに怪我させてたらヤバい!てか、さっきからヤバいとしか言ってないか俺は。

 「えっ!いや、さっきぶつけたところは大丈夫だよ。ただ、、、」

 「ただ?」

 「私、来六君に馴れ馴れしかったかな何て思って、。顔を背けてたし」

 かはっ!俺は心の中で喀血した。何、この人は天使か?天使なのか?天使だろう!?今まで色んな人と会ったけどこんなに可愛らしい人見たことないぞ、おい。てか、顔を背けたことを気にしてるって10割俺のせいじゃねぇか!あぁ、数分前の俺を殴りたい、妄想心音で。それよりもまずは瀬良さんの誤解を解かなければ!

 「いや、顔を背けたのは別に支取さんの事を鬱陶しいと思っているわけではなくですね!俺、名前で呼ばれるなんて親位しか居なくて、支取さんみたいな人に呼ばれたせいで恥ずかしいと言うかなんと言うか、馴れてなくて、えっと、、、、、、」

 「、、、、、、名字」

 言い訳している俺に瀬良さんはムッとした顔で呟いた。ん、名字?

 「瀬良、、、瀬良って呼んで」

 「え?名前でですか?」

 「支取って呼ばないで、瀬良っ呼んで!」

 瀬良さんは急に怒り出して、俺に言い寄ってきた。怒った顔も可愛らしいな。近くで見ると本当に可愛いな。ってそれよりも何で怒ってるんだっけか?そうだ、名前だ。

 「ごめんなさい、瀬良さん」

 「、、、、、、」

 とりあえず、瀬良さんの名前を呼んで謝った。他人の初対面の人の名前を呼ぶなんて、もしかしたら生まれて初めてかもしれない。なんか、胸がもやっとするな。俺はそんな感覚を覚えながら瀬良さんを見るとさっきまで怒ってた瀬良さんはニマニマと笑みを見せて俺を見ていた。

 「宜しい!んじゃ行こうか、時間は有限だよ来六君☆」

 名前で呼ばれたからなのか嬉しそうな瀬良さんはルンルン気分で俺の手を取った。俺はそのまま手を引かれながら瀬良さんを案内し。

 

 これが俺と瀬良さんのファーストコンタクトだ。




この小説では、セラフォルーもソーナ同様偽名を使ってます。セラフォルーだから瀬良は安直でしたかね?


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帰った俺はバカ共に相談してしまった件

 あの後、瀬良さんが行きたかった所に案内して晩御飯を食ってから連絡先を交換して別れた。あ?ホテル?お前後で妄想心音な、もしくは妄想電脳で。てな訳で俺は自分が住んでるアパートに帰ってからパソコンを開け、いつものサイトを開けた。そのサイトは某有名な掲示板でその中の転生者が集うスレッドを開けた。俺がこのに出会ったのは中学生の時で、授業中に暇潰して開けたのが切っ掛けだった。板にも色々あって、やれ能力で原作崩壊とかハーレムとか俺からしたら胸くそ悪いものが多いが、ここは比較的に平和な板で良く前世と今の違いとかで無駄話しているスレだ。

 「今日はなんかあるかな、、、」

 俺はスレッドを見ていると、あるハンドルネームに目が止まったその名前は『毛の伝道師』こいつはリアルでも面識がある奴で、ぶっちゃけると高校時代からの腐れ縁だ。こいつはギャグ漫画大好きで、あの鼻毛神拳が使えて、下らない技で色々仕出かす奴だ。俺はあいつがまた仕出かしたのかと呆れながらスレを見た。スレを見た時、俺の時間が止まった。

 『今日、アキバで私の恋人である妄想珈琲君が、他の女の子とデートしてたの( ;∀;)』

 おい待て、これはどう言う事だ?何で俺があいつの恋人になってんだ?いや、この際それは無視だ、ここのスレ民もこいつのことは知ってるからそこは大丈夫だろう。それよりも、何であいつが瀬良さんのこと知ってんだ?あ、妄想珈琲は俺のハンドルネームな。いやそんなことより、あいつ何で知ってるかだ。俺は急いであいつに聞こうとスレに書こうとした時、他のスレを見た。いや、見てしまった。

 『俺も見た。あの野郎あんな可愛い娘とデートとか、あいつ今度締める』

 『私も見た。いや~、大通りであんな痴話喧嘩してたら馬鹿でも気づくよね』

 『あ~、あの痴話喧嘩の男の方妄想珈琲だっのかあいつどうやって魔王少女落としたんだ?』

 、、、、、、、、、ほかにもあきばてのことがことこまかくかかれてました。なんでみんなしってるの?あぁみてたんですねあれあははは、、、、、、。良し今日は寝よう。今ここでスレ書いたら絶対ろくなことにならない。俺はパソコンを閉じようとした時、スレの一番新しい所に書かれてたスレを見た。

 『もう居るんだろ?リア充珈琲とっとと来い』

 あ、これ書かないとあかんヤツや。俺は逃げ場を失って渋々スレに書き込んだ、案の定散々弄られました。

 『んで、経緯ハヨ』

 『kwsk』

 とまぁ、スレ民共は瀬良さんと知り合った経緯を聞いてきた。俺は簡単に説明すると、それどこのラノベ?とか、黙れ二次元野郎と言われた。こいつら、他人の幸せにはとことん嫉妬するから面倒だ。

 『んで、この後どうする気?』

 どうする気か。いや、って言われても瀬良さん美人だから彼氏の一人位居るだろ。俺じゃ無理無理。俺はそんな風に返信すると、一気にスレが増えた。

 『はぁ!?何言ってんだこいつ』

 『気がなければ連絡先教えないでしょうが』

 『これだがらヘタレ珈琲は』

 『彼女の気持ちも考えてみたまえ』

 息が合っているかの如く、スレ民全員からバッシングされた。ここまで言われないといけないのか俺は。まぁ、気がなければ連絡先を交換しないってのは分かるけど出会ってすぐの奴に教えるか普通、、、、、、はっ!?

 『やっと気づいたかヘタレ珈琲』

 スレにそんなことが書かれてた。こいつなにもんだよ?俺、どっかで監視かれてないよな?後、ヘタレ珈琲って言うな。俺は謎のスレに少し恐怖しながら色々考えた。そんな時、携帯から着信音がした。相手は瀬良さんで、瀬良さん!?おいおい、知り合って直ぐの奴にもうメールするとか凄いな瀬良さん!とと、驚いてる時じゃない内容内容。

 『は~い瀬良だよ(^-^)/今日は案内してくれてありがとうm(__)mでね、お願いなんだけど明日暇?q(^-^q)ちょっと明日あるイベント来六君とまわろうと思うんだけど良いかな(о´∀`о)』 

 かはっ!今日二回目の喀血をした。女性からのメール何て始めたかもしれない、やべぇ、手汗半端ない。俺は、突然の事にこの事をスレに書いた。そしたら案の定、リア充死ね発言された。しかし、それよりも明日瀬良さんと出掛ける、即ちデートである!俺はデートなんぞ、したことはない。もし、このままの状態で行ってしまうと彼女に悪い印象があるかもしれない。それは不味いと考えた俺は、スレ民共に知恵を借りようと考えた。幸い、ここには既婚者とかちゃんとした人も少なくはない。(伝道師とかのバカも少なくはない)そして、タイムリミットは明日。最早形振り構ってられないのだ。その事を伝えると、バカは騒いだが、ちゃんとした人達は快く引き受けてくれた。それから俺はバカ共を無視してアドバイスをメモしていた。

 




俺は2ちゃん風小説が好きです。冬木ちゃんねるネタはかなり読みましたが、スレ風に書くのは疲れるから無理。


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私が初めてアキバに行って、初めて男の人と一緒に歩いた件☆前編♪

今回はセラフォルー視点です。最初にいっておきます。かなり、キャラ崩壊してます。


 来た来た!やっとだよ☆やっと来れたよアキバ!あ、ハロハロ私は四大魔王の一人、セラルー・レヴィアタン☆レヴィアたんって呼んでね♪って簡単な自己紹介はおしまーい☆私は今スッゴく、スッゴーーく嬉しいの☆やっと、オタクの聖地であるアキバに来れたから♪

 私はさっきも言ったけど魔王をしているから休みがあんまりないの☆休みがあってもお父様が勝手に決めたお見合いとか、サーゼクスちゃんのパーティーとかであんまり自分の時間が無かったの;;だけど、今回は違う!事前にお見合いとかパーティーはキャンセルしたし、仕事も前倒しで片付けた☆そして、一週間、一週間♪一週間自分の時間があるんだよ!いやぁ、人間界では夏休み何てものがあるけど、魔王にはないからね本当にまとまったやすみが出来てレヴィアたん嬉しい☆けど、冥界に居たらまた、お見合いとかパーティーに参加させられちゃう可能性がある☆てな訳で私は、お忍びで人間界に来ました!人間界に居ることがバレないように厳重な魔力封印の魔法もしたからまずバレないでしょ♪一応変装もしたし♪そして私は人間界に来たら一番最初に行きたかったアキバに居るの♪

 「わぁ、ここがアキバかぁ、いっぱい人が居る」

 私はアキバの人間の多さに驚いた☆まず、お店の前にはコスプレをした店員さんがティッシュとか配ってたあり、新作のゲーム?かな、それの説明をしてたり、街行く人たちもコスプレした店員さんを撮影してたり友達なのかな?楽しそうに話してる☆私はこんなに賑わっている場所に来たのは初めてだ☆冥界の都市もここまで賑わってはいないし、寂しそうだ。

 「うんうん、しんみりしたのは今日は無し☆良し、今日は楽しもう!」

 私は頭を切り替えて、全力で楽しもうとした。したんだけど、、、、、、;;

 「どこがどこなのか、分からない」

 そう、迷子になったのだ;;初めての場所だから仕方ないけど、これじゃちっとも楽しめない!これだったら事前に調べておけば良かったなと、私は抜けていた自分を少し怨んだ。何処かに案内所とか無いのかなと私はキョロキョロしながら歩いていると、私は誰かとぶつかって尻餅をつく形になった☆諺で言う泣きっ面に蜂とはこの事なのかな☆私はお尻をさすりながら前を見た☆

 そこには私の事をじっと見ている男性が居た。その男性の目はまるで女神か天使を見たかのように、私を見ていた。彼には悪いけど、私はそのどちらでもない、私は醜い悪魔なんだよ?私はそんな彼を現実に戻そうと声を出した。すると彼は慌てて私を起こそうと手を差し伸べてくれた。私はその手を掴んで立ち上がる時、変装用のサングラスが外れた。そしてまた彼は私をさっきと同じ目で見た。止めて、そんな目で見ないで私は君が思ってるほど綺麗な存在じゃない、私は、、、。

 

 醜い悪魔なのだから。

 




はい、キャラ崩壊しました。なんかね、これからの話繋げこれはるためだけどねぇ。もし、これがダメな人はバックしてください。

Ps、何でセラフォルーは。が☆なのか書きづらい。


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私が初めてアキバに行って、初めて男の人と一緒に歩いた件☆後編♪

あーバイト止めたい


 私は彼に起こして貰ったまでは良いんだけど、彼はさっきから私を見つめてる。見つめられるのは慣れているよ。魔王と言う職業柄皆に見られるし、私がやってる番組の魔法少女まじかるレヴィア☆たんも相まって冥界で一番見られてるのは私だ。だけど、その目は魔王故の崇拝、畏怖だったり魔法少女の時は憧れやいやらしい目で、彼みたいな純粋な目で見られることは無かった。だからだろう、少し彼に興味を持った。

 「ねぇ、君大丈夫?」

 「うぇえい!?」

 彼は私に話しかけられたからなのか、凄く慌ててた☆私は彼には悪いけど、少し笑っちゃた☆笑ってたら調子が戻ってきたぞ☆私はそのまま彼とお話をした☆その際に、私は初めてアキバに来て道が分からないと言ったら彼は快く案内してくれると言ってくれたの♪その際に私は彼の名前を聞いたんだ☆影野 来六君♪変わってるけど呼び易くて良い名前だね♪と考えた私は彼の名前を呼んだ。すると彼は顔を真っ赤にさせて顔を背けた。えぇぇぇ!?私何か悪いことしたかな!?どうしよう、何が悪いのか分からないよ;;私は少し凹んでたら、来六君が慌てて私を心配してくれた☆彼は本当に良い人だな♪けど、私を名字で呼んだことは減点だぞ!私はその事について怒ると彼は少し赤い顔で瀬良と読んでくれた♪本当ならセラフォルーと呼んで欲しいけど仕方ないよね♪私はルンルン気分で来六君の手を引いてアキバを案内して貰った☆

 来六君は私の大好きな魔法少女ミルキースパイラル7オルタナティブのグッズが置いてるお店を次々に教えてくれて、私はそれを見て子供のように目を輝かしていた☆

 「わぁ、これ一番最初の劇場版の初回DVDだ☆こっちは幻のマジカルステッキ☆うぅん、アキバに来て良かった!」 

 「喜んでくれてなりよりです」

 来六君はそれを微笑ましそうな顔で見ていた☆お店を一通り見た後はゲームセンターって場所に行ったの♪中には入るとそのは、少し騒がしいぐらいのゲーム機の音が鳴り響いて皆思い思いのゲームで遊んでいた☆冥界にはこんな場所はなかったから少しワクワクしていると、来六君が、

 「何かやりますか?」

 「良いの!」

 「構いませんよ。まず、何からします?」

 そう言ってゲームセンターのゲーム機を見て回った。その時、私はあるものに目が合った☆ゲームセンター限定魔法少女ミルキークッション!欲しい、ミルキークッション♪私はそのゲーム機のところに行ってクッションを眺めてた☆すると来六君が気づいて私の所に来た☆

 「ミルキークッションか、そういえば今日からかこれ」

 「来六君!これ欲しい!どうやって取るの!」

 「ふむ、これならいけるか」

 と呟いた来六君はポケットからお金を取り出してゲーム機に入れた☆すると上に在るクレーンが動いてクッションの奥で止まった☆すると、クレーンがクッションを掴んで持ち上げる、すると、クッションは持ち上がると同時に穴に落ちた☆そのクッションを取り出すと来六君は私に差し出した☆

 「一発ツモ!てね。はいどうぞ」

 「良いの!」

 「はい、てかあんなに欲しがってましたし、ここであげないなんてしませんよ」

 来六君はそう言ってクッションを渡してくれた♪私は嬉しくてクッションを抱き締めた。本当に来六君は良い人だよ本当に♪

 その後は、ゲームセンターで遊んでから晩御飯を食べて帰ろうとした時、私は来六に言った☆

 「来六君、来六君☆連絡先交換してよ」

 「え?ええぇぇぇ!?良いんですか!?そう簡単に連絡先を教えて」

 「良いの良いの♪それとも、私には教えてくれない?」

 「赤外線で大丈夫ですか?」

 こうして私は来六君と連絡先を交換した☆誰かと連絡先を交換した家族以外だとサーゼクスちゃん達だけだから少し新鮮だね♪そして来六君と別れた私はホテルに戻ってベッドに倒れ込む☆

 「今日は楽しかった☆これも全部来六君のお陰だね♪」

 私は来六君に感謝しながら携帯を見つめる☆家族や昔からの友達以外は誰もいなかったプライベート用の携帯に今日新しい人のアドレスが入った☆

 「そうだ、明日行くイベントに来六君誘っちゃおう」

 善は急げ、私は今日交換したばかりのアドレスで来六君にメールを送った☆

 

 これが、来六君との初めて会ったときの話し☆



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俺は彼女とデートする件但しバカを添えて

 俺は今非常に機嫌が悪い。今日は瀬良さんからのお誘いでぶっちゃけデートである。そんな俺が何でこんなに機嫌が悪いのかと言うと、目の前のバカのせいである。

 「いや~ん、来六ちゃんたら大胆♪」

 「おぉ、そのまま心臓止めてやろうかバカ筆頭」

 見た目が黒いアフロにサングラス、変な服を着たこいつは花沢 毛利俺の腐れ縁にして転生者である。こいつは自称ハジケリストで弾けてないと死んでしまう人種らしい。んで、こいつが弾けると大概ろくなことが起きない。そのせいで俺はとばっちりを受ける始末、まぁ、根は良いヤツだから俺はなんやかんや付き合いが続いているが、今回は別だ。

 「良いか、スレ見てたなら分かってると思うが。もうじき瀬良さんが来るんだよ。だから帰れ、今日はお前に付き合てる暇は無いんだ」

 「酷い!私との関係はお遊びだったのね!」

 「黙れ、変態!てか、いつからそんなフリフリの服着てるんだよキモいわ!」

 毛利はフリルが付いたロリータ風の服を着てメソメソ泣いていた。いつ着替えたこいつは。俺は疲れながら時計を確認した。時計は待ち合わせの時間1時間前を指していた。仕方ない、適当に付き合ってからこいつを返そう。そう考えていると今一番着て欲しくない人が来てしまった。

 「来六君~~~」

 瀬良さん来ちゃったーーー!?ヤバい、非常にヤバい。瀬良さんにこいつは会わせられない。どうする!俺はどうこの状況を切り抜けるか考えた。しかし、現実は非情である。

 「はじめまして、私は来六の友人の花沢と言います。良かったらこれ、家で取れた椎茸です」

 「は、はぁ。ありがとうございます」

 ウソダドンドコドォーン!あの野郎やりやがった。てかなんだよ椎茸って、もっと別のものがあっだろ!ハハハ終わった、、、、、、。

 「来六君、おーい来六君?」

 あはは、だれかがおれにはなしかけてるだれだろ?あははせらさんもうかえったよな、もうおわりだおしまいだあはは、、、、、、。

 「来六君!大丈夫!?来六君!」

 「瀬良嬢ここは俺に任してくれ」

 「え?何をするの?」

 「簡単だ。こいつをしょうきにもどす」

 「なんだろう、凄く不安なんだけど」

 「鼻毛真拳奥義!『タカシ朝よ、早く起きなさい!』」

 がはっ!?なんだ何が起きた!?俺は辺りを見るとそこには、心配そうに俺を見る瀬良さんとピンクのエプロンをした毛利が立っていた。そして手にはスリッパ。ほう、OKOK。

 「何してくれてんだ、糞アフロ!!」

 「ギィヤァァァァ!?」

 俺は躊躇なくそこに合った空き缶をぶん投げた。『妄想継承』はハサンの全てのスキルが使えるその中には投擲スキルもあり、俺が投げたら大抵の物は凶器になる。俺が投げた空き缶は寸分たがわず毛利の頭に直撃した。

 「よくも、瀬良さんの前で恥掻かせてくれたな。覚悟は出来てんだろうな?」

 「タカシ!あんた、お母さんに向かって何て口聞いてるの!お母さんそんな風に育てた覚えありませんよ!」

 「誰がタカシだ!」

 俺は瀬良さんが居ることを忘れて、毛利と殴り愛を始めた。だがらこいつが一緒だと面倒なんだ大概ろくなことにならない。俺はそう思いながら毛利をぶちのめした。数分後どっちもボロボロになりながら俺達は瀬良さんに説教された。

 「全く、二人ともいきなり喧嘩して、駄目だよ周りの人にも迷惑掛かるんだから」

 「すいません」

 「うぃーす、サーセン」

 「毛利?いっぺん死ぬか?なぁ?死ぬか?」

 「来六君!」 

 「すいません」

 まさか、説教されるとは思ってなかったな。けど、怒った瀬良さんも可愛いな。俺は内心盛り上がっていると、瀬良さんは怒った顔から一変笑顔になり俺達に言った。

 「うんうん、反省してくれたし、行こうか」

 「え?行ってどこに?」

 「どこって、昨日メールしたじゃん」

 「そうですけど、、、」

 俺は瀬良さんの胸の内が分からなかった。あれを見てそのまま今まで通り接してくる何て考えられなかったのだ。現に今までこれを見たやつらは態度が変わるか疎遠になったこともある。しかし、瀬良さんの言葉を聞いて俺は彼女を再認識する。

 「さっきのは少し驚いたけど、来六君が良い人なのは知ってたし☆来六君の新しい一面が見れて私は嬉しかったな」

 かはっ!俺は心の中で喀血した。俺はバカだった瀬良さんを今までのやつらと同じ括りにしていた。しかし、彼女はあれを見ても態度を変えない。ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい。マジで好きになりそうだ。

 「あ、もうこんな時間!急ごう二人とも間に合わなくなっちゃう!」

 「は、はい!」

 時計を見た瀬良さん時間がヤバいのだろう俺達を急かして走り出した。俺も急いで立ち上がる。ん、二人とも?

 「急ぐぞ、この先には必ず天竺がある」

 てめぇも一緒なのかよ!?

 




新しい転生者来ました!彼が居たらすべてがギャグルートになります!次回はD×Dのギャグキャラ出します!


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俺は彼女とデートする件但しバカを添えてpart2

なぁ、来六君

来六君「なんだよ」

この小説さ昨日投稿したやん、なんでもう、こんなに盛り上がっとるン?

来六君「それは、読んでくれる人が多いってことだろ?」

皆様、こんな小説を読んでくれて本当にあがとうございます。皆様が読んでくれてもう、ルーキーランキング30位と言う素晴らしい評価を貰いました。これも皆様のお陰でございます。では、本編を、、、

毛利「サービス!サービス!!」


 俺達は現在都内某所のイベントホールにいます。なんでも今日は、魔法少女ミルキーの最新映画のイベントらしく、周りにはミルキーのグッズ販売やコスプレイヤーやら果ては外国人が多く居た。それを見た瀬良さんは目を輝かして辺りを見ていた。

 「うわぁ~☆それ皆ミルキーのファンの人なんだね」

 「俺もミルキーファンは多いのは知ってたけどこれほどとは」

 ミルキーは元々は俺が小学生の時に放送が始まったアニメで、幼稚園児や小学校低学年の女の子を対象にしたアニメだった。しかし、ストーリーの深さややキャラクターの設定、作画や音楽が全て良かったいや、良すぎたのだ。そのお陰か対象にした女の子の他に大きなお友達にも大変受けて今では、日本を代表するアニメ作品に数えられている。そのお陰か良く態度が悪いと言われているオタクもミルキーオタに関しては元々女の子向けと言う理由と10年位続いてるアニメのせいか年配者が多く民度は凄く高く、ミルキーオタは紳士淑女の社交場とも言われている。現に、コスプレイヤーは撮影ブースから出ていないし、オタクも一般の人にが害がないように振る舞ってる。

 「前々から思ってたが、ミルキーオタヤバいな紳士だろ」

 「本当だね、冥界の皆も見習って欲しいぐらい」

 「紳士?紳士なら負けてないぞ?」

 俺と瀬良さんはミルキーオタに関心していた。毛利?知らんがな、だってあいついきなりタキシード着て緑茶飲んでるの見た瞬間無視した。俺は瀬良さんに今回のイベントについて聞いてみた。瀬良さんの話を聞くに今回のイベントは最新映画の最新情報とミルキーの声優陣のトークショー、そして今回の目玉ミルキーコンテストがあるそうだ。

 「ミルキーコンテスト?」

 「うん☆参加者はミルキーのキャラクターにコスプレしてその中で一番似合ってる人を決めるの♪優勝商品はなんと!最新映画に声優で出演出来るんだって!」

 コンテストについて、今日一番の笑顔で瀬良さんは言った。瀬良さん可愛すぎる!ヤバいな今日何回俺は喀血すんだろ。そんなことを思っていると、何処からか女の子の声が聞こえた。そちらの方を見るとそこには、泣きながら辺りをキョロキョロ見ている女の子が居た。

 「君、大丈夫?」

 「お母さんどこ、、、」

 「迷子ですか」

 女の子はどうやら母親とはぐれたらしく泣きながら母親を探していたのだろう。俺は辺りを見たがこれだけの人数だそう簡単に見つからないだろう。女の子は不安になったのかしゃっくりをあげている不味いなこれは俺はそう考えていると、後ろから声がかかった。

 「どうかしましたかにょ?」

 俺は反射的に振り返ったそこには、、、。

 「迷子ですかにょ?」

 筋肉モリモリノ変態野郎が居た。

 

 

 

 




てな訳でミルたん参上です。ミルたんってD×D界最強だと思うのはそれだけでしょうか?


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俺は彼女とデートする件但しバカを添えてthird

唐突の現在の主要キャラ

影野 来六  
 この小説の主人公。転生者で歴代ハサンの技が使える。しかし、使うのは日常生活の時ぐらい。最近、瀬良が可愛すぎて喀血してる。

セラフォルー・レヴィアタン
 この作品のヒロイン。魔王少女で、ミルキー愛が半端ない。毛利を見ても許すほど心の広さが魔王級。

花沢 毛利
 ハジケリスト。バカ。セラフォルーに渡した椎茸は自家製。

ミルたん
 イベントで出会った筋肉モリモリノ変態野郎。


 なんだよこいつ?ヤバい、ヤバいぞ。こいつからはバカデカイ気を感じる、人間は魔力もあるが、同時に気も持ってる。しかし、それでも少しだけのはずなのだが、こいつからは瀬良さんの魔力と同じぐらい大きな気を感じる。俺は咄嗟に瀬良さんと女の子を前に立つ。これだけの気を持っているのだ転生者で間違いないだろう。俺は服の中に手を入れて構える。服の中にはこう言う時を想定してナイフを隠している。こいつが不審な行動をしたら仕留める。そんな覚悟をして睨んだ。しかし、その行動は無駄に終わった。

 「ん?なんで構えているんだにょ?ミルたんはその子のお母さんを連れてきたんだにょ」

 「はい?」

 俺はこいつの言葉に硬直した。この子の母親だと?良く見たらこいつの後ろには若々しい女性が居た。その女性を見た女の子はさっきまでの(T-T)から一変笑顔に変わった。

 「お母さん!」

 「まどか!」

 女の子は母親の元に行って抱き合った。感動的な再開シーンだが、俺はいや、瀬良さんもだろうそれよりもこいつに目が行った。

 「良かったにょね」

 これで理解した。俺はとんでもないデバガメをやらかしたようだ。それは、構えるのを止めて直ぐ様座った。

 「すいませんでした!」

 土下座なんていつ以来だろうか?

 あの後、俺はまどかちゃんの母親の好意でイベント内のフードコートで昼食を御馳走になった。んで、あの筋肉モリモリノ変態野郎はミルたんと言うらしく、彼?もミルキーオタの一人でイベントに参加してる時に迷子になったまどかちゃんの母親こと高町なのはさを見つけまどかちゃん探しに協力していたそうだ。ミルたんごめん。人は見かけで判断しちゃいけないんだね。あんた、真のミルキーオタだよ。後、なのはさんだが、どうやらミルキーの産みの親らしく瀬良さんはそれを知って感激していた。現在俺の目の前には瀬良さん、まどかちゃん、ミルたんが仲良く食事している。なんだろう、これ、天国?見てると凄くなごむんだが?俺はそう思いながら隣で何か仕出かしそうな毛利の頭を掴んでポテトを食べていた。

 「それにしても、あのミルキーの親であるなのはさんに会うなんて感激です!」

 「ミルたんもそうだにょ、まさか、なのはさんに会うなんてこれも何かの運命なのかも知れないにょ」

 「にゃはは、二人とも大袈裟だよ。けど、私が描いた作品が多くの人に見てもらえるのは嬉しいな」

 なのはさんは照れながらそう言った。しかし、なのはさんが作ったミルキーが素晴らしいのは確かだ。それに傲らないなのはさんだからここまでミルキーは皆に愛かれているのだろう。俺はそう思いながらポテトを食べた。その後、毛利が弾けてバカを仕出かして、何故かまどかちゃんにそれが受けて仲良くなったり、瀬良さんとミルたんがミルキー話で盛り上がったりと色々合った。皆が食べ終わった時、なのはさんは時計を見て立ち上がった。

 「そろそろ時間だから私達は行きますが、皆さんイベントを楽しんでください」

 「お姉ちゃん達またね~」

 なのはさん達はそう言ってフードコートを後にした。俺達もコンテストの受付の時間があるのでフードコートを後にした。




てな訳で、魔法少女絡みでなのはさんとまどかちゃんが出てきました。次はコンテストの話です。(^-^)/


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俺は彼女とデートする件但しバカを添えて4毛

朝、ランキングを見た13位だった。何が起きたし。


 受付を終えて、俺達は今、声優陣のトークショーを聞いている。内容は最新映画の話題で現場の出来事とかを話している。今思うと声優陣も豪華だな.前世で例えると、田村☆かり、水☆奈々、☆宮理恵級の声優が多く居るし映画化では特別ゲストで山寺☆一級が参加してるとか最早有名声優のオンパレードだ。しかし、話を聞いてるとなのはさんにはかなりスパルタらしい、それだけミルキーへの熱意があると言う事だろうが、魔王に例えられるとかどんだけだよ。

 てな感じでトークショーも終わりお待ちかね、コンテストが始まるそうだ。コンテストは審査員が居てその前でミルキーのコスプレまたはなんかしらのアピールすると言うものらしく、審査員の席にはなのはさんとミルキーの声優、後、なんでかまどかちゃんが居た。

 「皆さん、魔法少女ミルキーのイベントに来てくださって、本当にありがとうございます。これより、コンテストを始めたいと思います」

 審査員席からなのはさんが挨拶をしてコンテストは始まった。参加者は皆ミルキーのコスプレやキャラクターのコスプレをしていてかなり完成度は高かった。俺はあまりそっち方面は興味なかったが、これは中々に面白そうだ。

 それから何人か審査が終わり、お次は、あ、ミルたんだ。ミルたんは、、、、、、は?何あれ?そう思ったのは多分これを見ている全員が思っただろう。ミルたんは前にも書いたが筋肉モリモリだ。俺は敵役かか何かのコスプレだと勝手に思っていた。いや、思い込んでいた。まさか、、、。

 「ミルたんにょ。どうか、よろしくお願いいたしますにょ」

 ミルキーのコスプレするとは考えていなかった!?

 「なんでやぁぁぁぁぁ!?」

 俺は反射的に叫んだ。だってそうだろ!あの筋肉モリモリのミルたんがミルキーのコスプレとか、最早犯罪だ。見ろよ、他の人驚いて固まってんぞ!てか、ミルたん!こっち見て手を振るな!応援してないから!俺はツッコミながらそれを見てた。

 「まずは自己紹介をお願いいたします」

 すげぇ、なのはさん普通に進行している。俺なら審査以前で退場させている自信がある。

 「ミルたんにょ。将来は魔法少女になることにょ」

 うわぁ、なにいってるか、わぁかっね。ミルたんよおまえは魔法少女よりも拳闘士が向いてるぞ。

 「わかりました。では、貴方が思う魔法少女とは何ですか?」

 「はい、魔法少女とは皆を笑顔に変える素敵な人だと思っているにょ」

 ぶわぁ!俺は何故か涙を流した。そうだよな、ミルたん見た目あれだけど中身は最早成人の日だもんな。ごめんよミルたん、お前ならきっと魔法少女になれるよ。ほら、なのはさんも少し泣いとるし。

 「素晴らしい回答ありがとうございます。ではアピールタイムです」

 「わかりましたにょ」

 お、アピールタイムか、ここで審査がどうなるか決まるからな。と、ミルたんはおもむろに懐から何か取り出した。それは、、、、は?古タイヤ?

 「行くにょ。ぬうぅん!」

 ミルたんはそう言うと古タイヤの穴を踏んで更に穴に自分の手を入れた。そして。

 ブチブチブチっ!!

 「申し訳ないにょ、インパクトが大事だって瀬良たんが言ってたけど、そんなにインパクト無いにょ」

 ミルたんよ。あったよインパクト。それも最大級に。けどさ、それは、ミルキーのコンテストでやることでは無いぞ。アピールタイムが終わったのかミルたんはお辞儀をして帰った。ヤバい、これ以降のアピールタイム見てもミルたん以上のインパクトは無いだろう。なのはさんはなのはさんで、「にゃはは、ミルたんってヴィータちゃん以上の怪力なの」とか言ってるぞ。ヴィータっ誰だ?なんか、コンテストがぐだぐだになり始めたが、なのはさんはすぐに切り替えて次の人を呼んだ。あれ、次は、、、。

 「ヤッホー☆会場の皆楽しんでるー☆」

 瀬良さんキターーー(°▽°)ーーー!!ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい。瀬良さん可愛すぎる、ミルキーのコスプレ似合いすぎだろ!今ならアイドルを追いかけてる奴の気持ちがわかる気がする。もし、瀬良さんがアイドルなら確実に追いかけてる。

 「では、自己紹介からお願いいたします」

 「はーい☆支取 瀬良です、ミルキーは誰よりも大好きって自信はあります♪」

 かはっ!瀬良さんが可愛すぎて生きてるのがツラい。まさか、本当に喀血するとは思わなかった。あ、すみません。持病なんで救急車は呼ばなくて大丈夫です。

 「ありがとうございます。では、支取さんにとってミルキーは何ですか?」

 「私にとってミルキーはまさに、理想の人物像です☆私も、ミルキーみたいに皆を笑顔にしたいと思っています☆」

 俺は間違いなく、笑顔になってます!もしも誰かが何か言って来たら俺がそいつをザバーニーヤします!

 「ありがとうございます。ではアピールタイムです。どうぞ」

 キタ!アピールタイムキタ!何かな、何するかな!おれはどうしようもなくワクワクしていると、何処からか音楽が聞こえた。音の方を見ると、黒子の格好をした毛利が居た。てめぇ、なんで居んだよ!?俺のツッコミを他所に瀬良さんは音楽似合わせてうたいながら踊り始めた。俺は見て固まった。良く俺は毛利のバカさに固まることはあるが、今回は違う。瀬良さんが歌いながら踊る姿に見惚れていたのだ。良く、アイドルのライブとかで見惚れていたとか言ってるオタクは居たが、まさか俺がこうなるなんて思ってなかった。

 「、、、これで。私のアピールタイムは終わりです☆ありがとうございました!」

 歌が終わり、瀬良さんがお辞儀をした瞬間。観客から大きな喝采が聞こえた。もう、コンテストと言うよりもライブに近い。俺も瀬良さんに溢れんばかりに喝采した。

 それからコンテストは続いたが、もう、瀬良さん一強となってる今回のコンテスト。俺はさっきの瀬良さんのことを忘れられずに他の人のことなんて覚えてなかった。もうじきコンテストが終わろうとした時、とんでもない爆弾が降ってきた。

 「はーい。私、ボボ子よろしく」

 俺はその場で転けた。そして、何が起きたのか理解したく無かったが目の前のバカを見て再認識した。あのバカーーー!!

 「えっと、ボボ子さんですね、では自己紹介をお願いいたします」

 ほれ見てみろ、なのはさん引いてるぞ!てか、観客全員が引いてるぞ!あ、まどかちゃんは笑ってる。

 「私はボボ子☆毛の魔法少女です☆」

 もう黙れよおまえ!なんだよ毛の魔法少女って、ふざけるのも大概にしろ!

 「にゃはは、じゃあ、貴方にとって魔法少女とは何ですか?」

 なのはさん、もう良いんですよ?こいつ下げて、てか下げさせましょうか?

 「ふん、知れたこと。魔法少女とは即ちハジケルこと、ハジケてない魔法少女など、穴の無いちくわと同じだ!」

 「は、はぁ。ではアピールタイムです。お願いいたします」

 「あいわかった」

 そう言ってバカはおもむろに懐から何か取り出した。ん、これさっき見たぞ。そして取り出したのは、ちくわだった。

 「おいで、ポチ」

 「ワンワン」

 ちくわを投げると其れを追ってオレンジ色の何かが来た。って、あれ首領パッチじゃねーか!首領パッチはそのままちくわを追いかけて、ちくわをキャッチした。

 「はい良くできました」

 「はっはっ、ってなんでちくわなんだよ!」

 首領パッチはいきなりキレてちくわを叩き付けた。あ、あはは、、、。

 「なんで、ちくわなんだよ!せめてレンコンにしろよ!」

 「うるせぇ!てめぇなんかちくわで十分だ!」

 「なんだと!やるか!」

 「上等だ!掛かってこいオラァ!」

 いきなり喧嘩し始めてコンテストは大混乱。何故か観客には受けてるが、俺はもう我慢の限界だった。

 「おい」

 「ねぇ」

 俺と同時に誰かが声を発した。それはなのはさんだった。なのはさんの目はハイライトが無く何故か白いワンピースを来ていた。分かります。分かりますよなのはさん。俺達はステージに立ちバカ共を見る。

 「あはは、なんでかな?なんでこんなことしてるのかな?」

 「バカ共、なんで瀬良さんのコンテスト滅茶苦茶にしてんだ?」

 そう言ってバカ共に俺はナイフをなのはさんはどうやったか分からないが桃色の閃光を放つ。

 『ギャーーー!?』

 バカ共は仲良く空中に吹き飛んだ。其れを見た俺達は追撃をかけた。

 「少し、頭冷やそうか?」

 「ザクロと散れ」

 『あひーーーん!?』

 空中で爆発四散したバカ共を見届けて俺達は席に戻った。そしてなのはさんな何事もなかったかのように笑顔でこう言った。

 「ボボ子さんのアピールタイムは終わりました。では次が最後の方です」

 其れを聞いた観客はただ頷いていた。ただまどかちゃんだけは笑っていた。まどかちゃんは将来大物になるな。そして、最後の参加者かその人にはすまないがあれがあった後だ、そんなに印象に残らないだろう。

 「最後の参加者は影野 来六さん。ステージに上がって下さい」

 最後の人は影野 来六って言うのかへぇ、、、、、、は?

 「影野さん早く上がって下さい」

 おいおい待て、影野 来六って俺だぞ?なんで俺が参加してるんだ?確かに受付には行ったがそれは瀬良さんの付き添いで俺は受付してないぞ!?俺は混乱しているとステージの橋で毛利がこっちを見ていた。そして親指を立ててどや顔していた。

 貴様かーーー!!




てな訳で、次回は何故か来六君もコンテストに参加します。そして一言、ハジけ過ぎた。


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俺は彼女とデートする件但しバカを添えて第5次

気がつくと、閲覧数がもうじき1000を越えそうなところまで来ました。これも、皆様のお陰でございます。本当にありがとうございます!!

今回はセラフォルー視点です!


「おいこら、バカアフロなんで俺がコンテストに参加申し込みされてんだ?場合によっちゃ心臓握り潰すぞ」

 現在、私は毛利くんにキレてる来六君を見ている。その理由は、今回のミルキーコンテストに勝手に登録されたからだ。それがバレるや否や来六君は凄まじい速さでこっちに来てから毛利を締め上げている。さっきの来六君となのはさんのアレを見たせいか、私は震えていた。だって来六君の怒り方がお母様に似てるんだもん☆お母様は普段は優しいけど怒ったら本当に怖い。魔王になった私ですら裸足で逃げるくらい怖い;;私が考えている間にも来六君は毛利君を締め上げてる。そう言えば、あのオレンジ色のボール君どうしたんだろう?あ、来六君に踏まれてる。

 「落ち着け、兄弟!まずは落ち着いて話そう」

 「そうだ!ほら、ここにおまえの大好きなグレープフルーツがあるぞ」

 オレンジ君はそう言ってどこからともなくグレープフルーツを出した。来六君はそれを見て笑顔になった。あ、来六君ってグレープフルーツ好きなんだ♪

 「ありがとう、首領パッチ君。まさか俺にグレープフルーツを、渡してくれるなんてね」

 あれ?来六君、声のトーンが低いよ?私はそう思っていると片手で毛利君を掴んでからもう片方でグレープフルーツを掴んだ。そしてぐしゃりとグレープフルーツを握り潰した。

 「俺は、ガキの時からグレープフルーツは嫌いじゃボケぇ!」

 「ギャーーーー!!」

 そのままオレンジ君を蹴り飛ばした。何でだろう来六君がますますお母様に見えてきた。お母様も昔、グレモリーの叔父様を、ああやってけ蹴り飛ばしてたし。蹴り飛ばしてたのを確認してから次は毛利君に向けて笑顔のまま言った。

 「次は貴様があぁなる番だ」

 「いやぁーーー!?蹴り飛ばされちゃう!」

 「何をいっているんだ?貴様はそこにあるグレープフルーツのように心臓を握り潰すんだよ?」

 「、、、、、、」

 マズイ、あの目は絶対やる目だ。どうしよう、来六君が犯罪者になっちゃう!どうにかして止めないと、けど、今の来六君、お母様に似てるから止められないよ;;どうしよう、どうしよう;;私はあたふたしていると足元にさっき蹴っ飛ばされてたオレンジ君が居た。何で居るの!?

 「マズイ、あのままじゃ毛利の奴、マジで死んじまう!おい、女助けろ!」

 「無理だよ;;今の来六君、私のお母様みたいに怒ってるから止められないよ;;」

 「いや、お前なら出来る!自分を信じろ!」

 「けど、、、、、、」

 「良いか、あいつに、、、、、、」

 オレンジ君は私に耳打ちをして来た。、、、、、、え?そんなんで良いの?私はオレンジ君の方を見ると親指を立てていた。普通に考えたら絶対無理そうだけど、今はこれしかない!

 「来六君!」

 「あ"ぁ!?」

 ふぇーーん!怖いよぉ;;けど、私は我慢しながらオレンジ君が言っていたことを言った。

 「私、来六君のカッコいい所見たいな☆」

 私はオレンジ君が言った通り出来るだけ甘い声で言った。こんなので、止まるわけ無いよ;;私は目を瞑りながら思った。ドサッ。そんな音が聞こえた。うわぁーーん!毛利君が死んだ;;私は最悪の事態が起きたと思い、恐る恐る目を開けた。そこには。

 「かはっ」 

 「来六ーーー!?」

 「よっしゃーーー!!」

 えぇーーーー!?どうしてこうなったの!?目の前には、血を吐いてる来六君が居て、毛利君はそれを見て驚いていた。何故かオレンジ君は喜んでたけど。そんなことより、来六君!?

 「来六君!?大丈夫!?」

 「どうしました!?って、うにゃーーー!?」

 声に駆けつけてきたなのはさんもこの惨状に悲鳴を挙げた。どうしよう、来六君死んじゃうよ。私は段々体が震え始めた。そんな時だ。私の肩を誰かが掴んだ。私は前を見るとそこには、来六君が顔を赤くして立っていた。

 「、、、ます」

 「え?」

 「俺、頑張りますから見ていて下さい!」

 来六君は真剣な目で私を見てから直ぐ様ステージに向かった。それを見ていたなのはさんは、なにかを悟ったのか、見ててあげてね。と言って審査員席に戻った。何故か毛利君とオレンジ君を引き摺って。

 私はステージの隅で、さっきのことを考えていた。来六君はいつも私を真っ直ぐな目で見ている。私は嬉しいと思う反面、あの目が私には眩しく見える。悪魔である私には、あの目は綺麗すぎたのだ。

 「では色々ありましたが、最後の方です。影野 来六さんです」

 「宜しくお願いします」

 来六君は丁寧にお辞儀をしていた。なのはさんは何故か来六君をは微笑ましそうに見ていた。

 「では、自己紹介からお願いいたします」

 「はい、影野 来六です。今回は半ば飛び入り参加の形になりましたが、宜しくお願いします」

 丁寧に言葉遣いだが、さっきの毛利君のアレのせいで観客の皆は冷や汗を掻いていた。

 「では、貴方にとって魔法少女とは何ですか?」

 なのはさんはそんな観客を無視して質問を投げ掛ける。なのはさんが何で、あんな質問をしているか私はおおよそ予想がついている。ミルキーは色んなシリーズがあるけど、その全てが敵味方関わらずに最終的に笑顔になってハッピーエンドで終わっている。以前雑誌のインタビューでなのはさんはこうコメントしていた。

 「私は以前、治安維持と救助を主にした組織に所属していました。その時、救助した人達の笑顔が忘れなれなくて、ミルキーで皆さんにそれを伝えたいと思いました」

 私はこのコメントを見て深く感動した。魔王と言う立場をしているからだろう、民が笑顔でいることは王にとって、何よりも素晴らしいことだ。だから私はミルキーが好きだし、ミルキーみたいに誰かを笑顔にしたいと思っている。なのはさんに質問された来六君は少し考えていた。それほど難しい質問じゃないと思うんだけど?そして、来六君は考えが纏まったのか口を開けて答えた。

 「魔法少女と言うか、俺が考えているヒーローの定義なんですけど。ヒーローってのは誰かを助け続けて最終的に皆から讃えられるものだと思います。その人がなんの為に助けたのは関係無しに、最終的に助けた結果を見た人達がそう思って生まれたのがヒーローと言う存在だと思います。けど、俺はただ直向きに大切なものを守る人こそ真のヒーローだと思ってます」

 その答えを聞いて私は、いや、これを聞いた全員が固唾を飲んだだろう。魔法少女も言いようによってはヒーローだ。そのヒーローについて来六君は語った。その言葉は余りにも眩しく、余りにも綺麗に輝いていた。

 「、、、、、、は、で、ではアピールタイムですお願いいたします」

 「分かりました。おい、毛利おまえも手伝え」

 私達と同じように固っていたなのはさんは、進行を送らせないように来六君に言った。来六君は毛利君を呼んで何か話始めた。毛利君は親指を立てて来六君から離れたところに立ち、来六君はステージ中央に立った。そして一呼吸置いてから来六君は毛利君に叫んだ。

 「毛利!」

 「アイアイサー!鼻毛真拳奥義!眼鏡一家!ホホホホホホホホイ!」

 「相変わらず、わからねぇなお前のそれは!ええい、こうならヤケだ」

 合図と共に毛利君は黒い輪っかを投げ始めた。って、あれ何!?なんか、鼻から出してるけど!?来六君もその事にツッコんではいるけど、そのわりには冷静だった。

 「運営の人、壁の修理代はこいつが持ちますよっと!」

 そう言って来六君は懐からなにかを投げた。それはナイフで次々壁に刺さる。ナイフの間には輪っかがあり、来六君は次々とナイフを投げる。そしてナイフは壁にある文字を書いた。そして、最後のナイフが刺さり、文字の全貌が分かった。

 ミルキー

 「即席だったから色々アレだけど。俺のアピールは終わります。ありがとうございます」

 アピールが終わり来六君はお辞儀をしてから帰ろうとした。待ってなんで、来六君ナイフ持ってるの!?てか、あの黒い輪っかなんなの!?とツッコみを入れたいけど、ナイフを投げる来六君はカッコ良かったかな☆

 ステージから帰ってきた、来六君は毛利君を掴んでいた。

 「おいこら、おまえ話聞いてたか?俺は紙吹雪を撒けったのになんで、アレなんだ?」

 「え?目立ちたかったから?」

 「あ"ぁ!?」

 「すいませんでした!!」

 ふふふ、いつも二人はこうなのだろう。なんだか、もう馴れちゃたよ☆私は来六君の方に向かう。

 「来六君♪」

 「せ、せせせせせ瀬良さん!さっきはすみません!気安く触ってしまって、反射的なんです、わざとでは無いんです」

 なぜか、来六君は土下座して謝り始めた。私はそんなに気にしてないんだけどな?何故か来六君は凄く気にしていた。私はしゃがんで笑顔で言った。

 「大丈夫。私は気にしてないよ☆それよりも、さっきはカッコ良かったよ」

 「、、、、、、、、、ぷしゅう」

 私がそう言うと来六君は顔を真っ赤にさせて頭から湯気を出した。え!?なんで!?私は驚いていると毛利が肩を叩いて来た。

 「気にするな、こいつはかなりウブなんだ。あんたに言われて滅茶苦茶嬉しかったんだろう」

 「え?」

 普段のふざけた感じてはなく真面目に言って来たので、私は固まろうとするも、毛利君の言葉を思い出して来六君を見た。嬉しかった?私に言われて?嫌々、それは無いよ。だって、来六君。カッコ良いし、気遣いできるし、優しいし、絶対彼女とかいそうだもん。

 「それは、こいつも中々難しいのに惚れたな」

 毛利君がなにか言ってたけど私の耳には入ってこなかった。その後、なのはさんが来て結果発表があるからステージに来てと言われたので私達はステージに向かった。来六君も起きて、ある程度落ち着いた私達はステージに居るよ☆審査結果は審査員と観客の票で決まるとなのはさんは言った☆これで今回のコンテストの結果が分かる☆私は少しソワソワしていた、隣のミルたんもソワソワしながら結果発表を待っていた。来六君はそんな私達を安心させようと話し掛けてきてくれてる☆毛利君は何故か、オレンジ君と喧嘩してたけど☆そして、なのはさんが前に立つ☆とうとう発表されるよ☆

 「こほん。えっと、今回のコンテスト参加者の皆さんお疲れ様です。今回は皆さん素晴らしいアピールをしてくれて審査が難航しましたが、結果が決まりましたので発表いたします」

 そうだよね、皆凄かったもんね☆これじゃ、私落ちたかも;;私は不安になっていると、来六君が大丈夫ですよと言ってくれた☆来六君の言葉に私は少し落ち着いた。来六君はやっぱり良い人だな♪

 「今回の優勝者なのですが、票が同着で四名同時優勝となりました」

 え!?四人も居るの!?その言葉に会場全員がどよめき始める☆それを見たなのはさんは咳払いをしてから続ける☆

 「では、優勝者を一人づつ発表させていただきます。では、一人目。、、、、、、ミルたんさん」

 「にょ!?」

 最初の一人はミルたんだった☆ミルたんはなんとなく分かってたんだ☆ミルたんの魔法少女への熱意は本物だ☆ 

 「ミルたんさんは、魔法少女への熱意が素晴らしく、この結果になりました」

 「にょーーーーー!?感激にょ!!」

 「やったね、ミルたん☆」

 ミルたんは感激で、涙を流してる。それほどまでに嬉しかったのだろう。会場から拍手が贈られる。

 「続いて二人目は、、、、、、なんでなのかな」

 なのはさんは二人目を発表しようとしたが、少しずつ渋っていた☆なんでだろう?けど、なのはさんは発表を続けた。

 「二人目は、、、、、、ボボ子さん」

 「ちょっと待てーーーーーーー!?」

 その名前が出て来六君は叫んだ☆うん、分かるよ☆なんで、毛利君が呼ばれたのか、私も理解出来ないもん☆

 「なんでこいつなんですか、なのはさん!!他の人なら分かるけど、こいつは可笑しいですよ!!」

 「私も個人的にはそうだよ!?けど、票が入ってるんだもん!」

 「こいつなら偽造の疑いがあります!確認しましたか!?」

 「したよ!?したけど、全部筆跡違うし、入れた内容があそこまで破天荒な奴は居なかったとか、これは、ミルキーに新しい風が吹くとかあのアピールタイムのことを書いてるんだもん!?それに、まどかが面白いって言ってるんだもん!?」

 「な、なんだと、、、!?」

 確かに、あの破天荒さは普通じゃないけど、

度が過ぎてるよ!?等の本人はそんなことどこ吹く風か喧嘩を続けていた☆観客席からは笑い声が聞こえる☆これで、良いのかな?

 「うぅ大丈夫かな。では気を取り直して、三人目は、、、、、、影野 来六さんです」

 「は!?」

 三人目は来六君だった☆本人の来六君からは驚いた声が出ていた☆

 「え?なんで俺なんですか?」

 「来六さんは、ヒーローについてのコメントが大きかったですね。後、あのナイフ捌きは映画で使いたいと思ったので優勝になりました」

 「俺とかが、優勝で良いのか?」

 「いや、来六たんは優勝しても良いほどの事をしてるにょ。選ばれたのは当然にょ」

 「そうだよ、選ばれたんだから、誇りなよ☆おめでとう来六君☆」

 「瀬良さん!?あ、あ、ありがとうございます!!」

 来六君が私にお礼を言うと、観客から拍手が聞こえる☆来六君のヒーローへの言葉は本当に素晴らしかった、だから優勝したんだと私は思う☆イベントに呼んで良かった♪

 「おめでとうございます。では、最後の方ですが、私個人としては彼女には映画以外でもミルキーに関わって欲しいと思っています」

 その言葉に会場中からどよめきが走る☆凄いんだな最後の人は、なのはさんにここまで言われるなんて、ミルキーファンとしたら最も素晴らしい栄誉ものだよ☆ミルたん、毛利君、そして来六君。今日知り合った皆の中で私だけ呼ばれてない。私、落ちちゃったかな。最後の人はなのはさんが素晴らしいと言う人だ私が呼ばれる筈はない。そう思っていると、来六君は私のてを握ってくれた。

 「大丈夫です」

 その言葉は本当に不思議だ。何故かさっきまでの不安が無くなって心が落ち着く。私は来六君の手を握り返した。

 「では、最後の方、、、、、、、、、、、、」

 なのはさんは最後の人を発表する。私は来六君の手を力いっぱい握る。そして、最後の人の名前が発表された。

 「、、、、、、支取 瀬良さんです!」

 『わぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 会場から凄まじい喝采と拍手が聞こえる。参加者からも拍手が贈られる。え?私?私は自分が呼ばれたことに驚いてただ立ったまま固まっていた。それを手を握ってくれていた来六君が溶かしてくれた。

 「瀬良さん!優勝、優勝ですよ!!瀬良さん貴方が優勝したんですよ!!ぅよっしゃーーーーー!!」

 来六君は私の両手を掴んで、まるで自分が優勝したかのように喜んでくれた。

 「瀬良たん、やったにょ!!優勝したんだにょ!!」

 「お、瀬良の助が、優勝だと!これは、胴上げじゃ!!」

 「おう!!」

 来六君に続いてミルたんや、喧嘩してた毛利君とオレンジ君が私の優勝に喜んでくれ、私を胴上げしてくれた。

 「う、うぅぅぅ、、、!やったぁーーーーーーー!」

 私は胴上げされ、涙を流しながら叫んだ。

 「にゃはは、嬉しいのは分かるけど、まだコンテストは終わってないんだからね?」

 『すいませんでした(にょ)』

 私達はなのはさんに注意されて、なのはさんは進行を続けた☆

 「瀬良さんは先程のミルたんさんと同じくミルキーへの熱意があり、そしてアピールの歌と踊りを見て審査した結果、優勝になりました。観客席からも多くの票があり、歌が素晴らしい。踊りが良いと言った票がありましたので、今後ミルキーのオープニングまたはエンディングを歌って欲しいと考えております」

 その言葉に会場からは驚きの声が聞こえた☆私があのミルキーのオープニングかエンディングを歌うの!?うわぁ、凄い感激!!

 「では、今回のコンテストは以上で終わりとなります。では参加者全員に心からの拍手を」

 その言葉に続くかのように多くの拍手が聞こえた。

 私は今日本当に素晴らしいものを手に入れた。しかし、それ以上のものも手に入れていたのだ。しかし、それに気づくのはまだ先なのだった。




今回は少しグダリました。はぁ、全て毛利と言う男が悪いんだ!だが、私は謝らない!(自業自得


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俺は彼女とデートする件但しバカを添えてファイナル

キャラ紹介をすると言ったな。あれは嘘だ(おい

てな訳でイベント編今回で完結させます!


 おーす、来六だ。あの色々と濃かったコンテストが終わり、俺達はなのはさんにお呼ばれして打ち上げパーティーにお邪魔している。今回のイベントはかなり好評かで終わったらしく、皆の嬉しそうだ。

 

「みんな、イベントお疲れ様。皆のお陰でイベントは大も仕上がりしたよ♪てばでは皆の頑張りに」

 『かんぱーい!!』

 なのはさんの音頭でスタッフ一同か乾杯をした。それからは皆でどんちゃん騒ぎだ。

 「飲め飲め!」

 「そして、食えーー!」

 「ヒャッハーーーーーーーー!酒だ!」

 スタッフの皆の乗りが半端無い。なんか、毛利みたいだ。んで、その当人はスタッフと共に酒をがぶ飲みしながら踊ってた。

 「がはは!飲め飲め!」

 「お、ボボ子は結構いける口か」

 「当たり前だ!ハジケリストたるものハジケに飲まれても酒には飲まれん!」

 「お、言うじゃねーか。なら、どっちが強いか勝負だ!」

 「上等だこらぁ!!」

 なんか、すぐに打ち解けてんなあいつ。まぁ、昔からそう言った事に関しては上手いからなあいつ。んで、その近くではミルたんが女性スタッフ達と話ながら飲んでいた。

 「へぇ、ミルたんは料理得意なんですね」

 「得意と言うか、独り暮らしだから自然と身に付いたにょ。そういえば、この前撮った写真があるにょ。見ますかにょ?」

 「はい、是非!」

 そう言われたミルたんはスマホを操作して写真を見せた。へぇ、ミルたん料理得意なんだ。今度食わせてもらおうかな?すると、写真を見たスタッフ達は一斉に項垂れ始めたけど何があったんだ?

 「嘘、これが家で作ったものなの?」

 「写真からでもわかる。これは、美味しいと」

 「負けた」

 「大丈夫ですかにょ?」

 おいおい、そこまで言わせるほどなのか、ミルたんの料理。マジ食ってみたいな。俺はそう思っていると、項垂れているスタッフを元気付けようとしていた。

 「気を落とさないでにょ、そうだにょ。今度、料理のレシピ作って渡すにょそれさえ見たら、皆さんでも美味しく作れるにょ」

 『お願いします!』

 ミルたんの言葉にスタッフ全員からお願いされたミルたん。ミルたん、俺にもレシピくれない?店で使えそうなの。その後、ミルたんはスタッフ達から料理について質問攻めにされていた。

 「ボールさん、ボールさん。まどかと遊ぼ?」

 「なんだ、おまえ!?離せよ!」

 あれま、まどかちゃんが首領パッチに興味を示して抱き付いてる。首領パッチはそれを振りほどこうとするが、離してくれない。

 「ボールさん、ボールさん。遊んでくれないの?」

 「当たり前だ、なんで俺様がおまえみたいなガキと遊ばないといけないんだよ!」

 「遊んでくれないの?」

 遊んでくれないことにショックを受けたまどかちゃんはスカートの裾を付かんでしゃっくりをあげ始めた。おいこら、バカボール。泣かしたら妄想心音だからな?俺は首領パッチに殺意を向ける。ん、他からも殺意が。そちらを見ると、スタッフと会話していた、なのはさんだった。なのはさんはまどかちゃんの事溺愛してるから、泣かしたらあの時の二の舞だな。それを察知した首領パッチは汗を滝のように流しながら必死にまどかちゃんを慰めていた。

 「わかった、わかった!遊んでやる、遊んでやるから泣くなよ!絶対泣くなよ!泣いたら、白い魔王と黒い死神に殺されちまう!」

 「本当?遊んでくれるの!やった!!」

 まどかちゃんはさっきまでしゃっくりをあげていたのが嘘のように花のような笑顔で首領パッチを抱き締めた。俺は、未だにまどかちゃんの趣味が分からない。なんで毛利や首領パッチみたいのが好きなんだろう?面白いからか?

 俺は、周りを見ながら酒を少しづつ飲んでいた。その時、ふと気づいた。瀬良さんが居ないと、俺はもう一回見渡した。やっぱり瀬良さんが居なかった。そして、俺はふいに窓を見ると、外で一人で居る瀬良さんが居た。騒がしいのが嫌いなのか?けど、イベントに行く位だからそれはないか。俺は、気になって瀬良さんを追いかけた。瀬良さんは店の外にあるベンチに一人座っていた。それを見た俺は近くの自販機で飲み物を買い瀬良さんの方に向かった。そして、瀬良さんに飲み物を差し出した。

 「瀬良さん。大丈夫ですか?」

 「あ、来六君か☆どうしたの打ち上げまだ終わってないよね?」

 「それはこっちの台詞ですよ。どうしました?もしかしてお酒が苦手とか?」

 俺は出来るだけ自然な形で話し掛ける。飲み物を受け取った瀬良さんは、飲み物を持ちながら、指を弄り答えてくれた。

 「違うよ☆只ね、今日あったことが未だに信じられなくてね」

 「コンテストの事ですか?」

 「うん。私ね、コンテストは只参加できれば良かったんだよ。参加して楽しむ、それだけで良かった。けど、優勝してあのなのはさんにあそこまで誉めてもらえるなんて、ほんと夢みたいだよね♪私なんかが優勝なんて、私ね、これは本当は夢でまだ目を覚ましてないって思ってるんだ。そして、目が覚めると、朝で今までのは夢でしたって」

 瀬良さんは、まるで夢物語を語るように言った。違う、瀬良さんが優勝したのは紛れもない事実だ。夢では断じてない。俺は後先考えずに瀬良さんの両肩を強く掴んだ。その際瀬良さんは驚いてるが、無視して俺は言った。

 「瀬良さん!!良いですか、瀬良さんが優勝したのは夢なんかじゃない、断じてない!瀬良さんの実力で勝ち取ったものです!」

 「ら、来六君?」

 「もしも自信がないなら、いくらだって言います!もしも夢だと嘲笑う奴が居たら、全員ぶちのめします!!」

 「来六君どうしたの?なんで、そんなに必死なの?」

 「俺は、瀬良さんの歌を聞いて素晴らしいと思いました、踊りを見て感動しました!それは瀬良さんが頑張ったからです!瀬良さんの皆を笑顔にすると言う熱意から成し遂げた事です!だから、だから、、、、瀬良さんはそんなこと言わないで、、、下さい」

 おい、なんで俺が泣いてんだ?意味分からねぇぞ。けど、俺は、涙を流して瀬良さんを抱き締めていた。訳が分からん。なにしてんだ俺は。そんな奇行をしたら瀬良さんに嫌われるだろうが。俺はそう思っているが、抱き締めだ力を緩めはしなかった。

 「なんで、、、、?」

 そんな時、瀬良さんがなにか言っていた。しかし、俺は抱き締めたままだ。

 「なんで、来六君がそんなに必死になるの?なんで、来六君はそんなに泣いてくれるの!?意味が分からないよ!!」

 瀬良さんは怒鳴りながら俺に言った。あぁ、これは嫌われたな。俺は淡い恋が終わったと思って、やっと言う事を聞いた体の力を緩めようとした。

 「なんで、来六君はいつも私を真っ直ぐな目で見るの、、、、、、こんな私を、、、、、、」

 声が震えてる?そんでもって、なんか肩が濡れてるような気がする。俺は何が起きたか確認しようとしたが、止めた。もし、俺が思ってる事になってたら俺はそんな瀬良さんを見たくはない。瀬良さんは笑顔が似合う。もし、もしもだ。泣いてる瀬良さんを俺は見てしまったら、、、、、、。俺は、只瀬良さんを抱き締めた。次見るのは笑顔になるように。

 「なんか、ごめんね☆私のせいで。だからね?」

 「いやいや、俺の方こそすいませんすいません!俺なんかが瀬良さんの肩付かんで、その上、だだだ抱き付いてしまって!もう、償うには俺の命で!」

 「来六君!?落ち着いて!?私はなんともないから、命を捧げようとしないで!?」

 あれから少し経って、俺はさっきの行動の重大性に気づいてひたすら土下座していた。なんで抱き付いた!馬鹿だろ俺!!毛利より馬鹿だろ!!けど、瀬良さんを抱き締めた時柔らかかったな、、、、、、って、やっぱり馬鹿だろ俺!!俺は煩悩と戦いながら土下座していると店からなのはさんが出てきた。

 「二人共、困難所に居たんだ、、、、、、。あれ、お邪魔だった?」

 「お邪魔じゃないです!なにも無いです!」

 俺は必死になのはさんを引き留めた。ここでなのはさんが出てったらもう空気で俺が窒息する。なのはさんは苦笑いしながら納得してくれたのか瀬良さんに話し掛けた。

 「瀬良さん、今回のコンテストなのですが、私はあの四人の中なら瀬良さんが一番だと思ってます」

 「一番!?けど私は、、、」

 「私は瀬良さんの皆を笑顔にする。あの言葉、言うのは誰でも出来ます。けど、行動するのは非常に難しい。けど、瀬良さんはそれをしました」

 「え?」

 「瀬良さんのアピールタイム。あれが終わった時、観客の全員はどんな顔してましたか?」

 その言葉を聞いて瀬良さんはハッとした顔になった。あのアピールタイムが終わった時観客の全員は笑っていた。笑顔だったのだ。それに気付いた瀬良さんになのはさんは悪戯っぽく言った。 

 「今度、ミルキーのエンディングを変えようと思ってるんです。期待してますよ♪」

 「は、は、はい!予定空けてきます!」

 瀬良さんは急いで店に入っていった。何処かで電話をしに行ったのだろう。俺はそれを見て、自分も戻ろうとした時、なのはさんに引き留められた。

 「そうだ、来六君に聞きたいことがあったんだ」

 「俺にですか?」

 「うん。コンテストの時のあの言葉。あれは、誰かモデルが居たのかなって」

 その言葉に俺は固まった。あの時の言葉。恐らく魔法少女についての時の言葉だろう。おれはあの時答えたあれは、、、、、、、。

 「居ませんよ。只思い付いたから、答えただけです」

 「そっか。なら、自分がそうなりたいとか?」

 「ははは、それは無理ですよ」

 俺はなのはさんの問に否定した。俺がヒーロー?そんなの無理に決まってる。だって俺は、、、、、、。

 「こんな、醜く浅ましい俺がヒーローに成れる訳がないんですよ」

 そう呟いて俺は店に戻った。そう俺は、、、。

 この世で最も存在してはいけない人間だから。




はい、今回でイベント編は終わります!いや、毛利が絡まないと早い早いwww

今回の最後ですが、これは伏線です。明らかな伏線です。しかし拾うのはいつになるかわかりません!(おい



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俺は一人、悪魔と対峙した件

今回は少しスプラッターな表現があります。苦手な人が居ましたら、バック推奨です。


 あれから打ち上げも滞りなく終わり全員解散した後、俺は一人帰路に向かって歩いていた。どうにもさっきのなのはさんの言葉のせいで昔の事が脳内に甦っている。あぁ、あんな記憶とっとと消えれば良いのに。俺は苛つきながら帰っていると、ふいに妄想神経越しにあるものを感じ取った。それは、言うなれば蝋燭の火が消える瞬間、日常では早々感じない感覚。命が消えた感覚。それを感じ取った俺は感じ取った方に向かい走り出した。

 走りたどり着いた場所は人通りの無い路地裏。ここら辺は廃墟も多く人は滅多に来ない。そんな場所で何が起きたのか、俺の脳内ではいくつか浮かぶが、次に写ったものを見て、そんな生易しいものではないと確信した。まず写ったものは大きく飛び散った血飛沫だ。血飛沫のせいか辺りが異様に鉄臭い。次に写ったものは無惨に転がる脚だ。脚と言っても体はなく、脚たけが体からまるで千切り取られたように転がっていた。そして、血飛沫や千切れた脚よりも目を引くのは、、、、。

 「、、、、、、誰だ、我が食事を邪魔するのは?」

 それは振り向いた。それは食事をしていた、何を食べていた?答えはこの惨状を見たら自ずと分かった。俺は理解したと同時に懐からナイフをそれに投げた。こいつは危険だ今すぐに始末しないと。ナイフは正確にそれに向かった。そして、ナイフが刺さる。そう思っていた。しかし、ナイフそれに当たるとキンと金属に当たったような音をして弾かれた。

 「なんだ?何かしたか、人間?」

 それはまるで何事もないように、俺に言った。なんだこいつは?見た感じ獣のような姿をしているが金属を纏っている感じはしない。だが、なんでナイフは弾かれた?その答えは直ぐに分かった。

 「おまえ、魔力を鎧のように纏ってるな?」

 「ほう、魔力を知っているのか。只の人間ではないようだな」

 魔力を纏うそれ事態は何ら不思議はない。魔力や気は人間でも知らず知らず纏っているものだ。それは世間ではオーラと呼んでたまにそれを見て占う占い師が居たりする。だが、問題はそれを鎧のように纏っていることだ。そうされたら現在の俺だと妄想継承じゃないと対抗できない。俺は懐から仮面を出して顔に付ける。

 「ほう、これは益々面白いな。貴様、神器持ちか」

 それはなにか言っているかわが無視した。俺の中には一刻もこいつを始末することしか考えてなかったからだ。仮面を付けだ俺は黒い布に包まれ、布は体に張り付いた。そして、ハサンの姿になった。そして、俺はそのままそれに向かい駆け出した。こいつは魔力の鎧があるのでナイフは効かないと見ていい、始末するなら妄想心音か妄想電脳で直接攻撃しか無いのだ。なら接近してから、気配遮断で不意を突いて仕留める。俺はそれに接近してから気配遮断を発動させた。

 「何!?」

 良し、作戦通り。後はこのまま後ろに回って。と、後ろに回ろうとした時、俺の体に強い衝撃が走る。そして、そのまま壁に激突した。

 「がはっ!?」

 「今ので不意討ちをしたつもりなら残念だな。俺は目が見えず耳で聞こえずと感で相手を察知出来るわ!」

 感か、確かに目や耳より獣に近いそれは野生の感が良いのは頷ける。

 「面白い、面白いな人間。貴様は本当に面白い!はぐれ悪魔になってからここまで面白いことは無かったぞ!」

 「悪魔?おまえが?悪魔より、狼男を名乗った方がしっくり来るぞ」

 「言うではないか、人間風情が。良いだろう、面白い貴様になら名乗ってやろう。我が名は狼士、戦車の転生悪魔なり!」

 転生悪魔?転生者みたいなものか?俺はそう考えると、苛立った。転生者は本当にろくな奴が居ないな。やれ、俺が主人公になるとか、ヒロイン全員俺のハーレムにするとか、聞いていて虫酸が走る。ヘドが出る。こいつもそうだ。見ず知らずの人を自分の飢えの為に殺した。結局おまえ達は、

 

自己愛だけなんだな、と。

 

 俺は怒りに任して起き上がる。そして、ある作戦を思い付いた。こいつは俺が殺す。そう心に決めて俺は再度狼士に向かい走り出した。

 「なんだ?面白い人間かと思っていたが、俺の思い違いか。そんな単調な作戦見切っているわ!」

 狼士は叫びながら俺に鋭い爪を突き立てようとした。しめた!俺はそう思い、気配遮断で姿を消してそれを避けた。

 「な!?だが、それも見切っていると言ったはずだ!」

 怒号と共に鋭い爪は気配を消した俺を、、、、、、貫いた。

 「ふん、仕留めたか」

 

 

 

 

 

 

 「いや、仕留めたのは俺の方だ」

 「なっ!?がっ!?、、、、、、、、、じゃぱぁ!!」

 狼士は何が起きたか分からずに頭が、正確には脳が破裂した。気配が分かる?だったらそれを利用して攻撃するまでだ。さっきおまえが貫いたのは妄想幻像で作られた俺自身、そいつにわざとバレやすく立ち振舞いをさせて、当の俺は影灯籠で影に隠れてから空想電脳で暗殺。おまえがどんなに硬い鎧を纏おうが、不意討ちされたら意味無いんだよ。その後は、死体を簡単に供養してから、その場を後にした。

 

あぁ、最後の最後でこんなことがあるなんて、糞だな。

 

その時、俺は力を使い果たしていたせいで、背後で監視していた人物に気付けなかった。




はい、今回は戦闘回でした。来六は基本的に能力をフルに使って相手に不意討ちをするタイプです。
次回は××パティシエさんが出るとか出ないとか。では!


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2、俺は彼女に付いて色々知る件
私はお姉さまの友人に会う件


今回からソーナ編に成ります!そして最初の話しはソーナ視点です!では!


 初めましてソーナ・シトリーです。私は現在、生まれて来て一番の驚愕の事実を知りました。それは、あのお姉さまに、、、、。

 「ソーナちゃん、彼が、私の友達の来六君だよ☆」

 「、、、、、、初めまして、影野 来六です」

 サーゼクス様以外の男性の友人が出きるなんて!?

 事の経緯は、三日前の夜から始まります。私は大公から依頼を受け、はぐれ悪魔の討伐に行きました。相手はA級指名手配の狼士。彼は自分の力に溺れ傍若無人の限りをつくし、最後には自分の主すら殺してしまった。当然はぐれ悪魔として数々の刺客が送られましたが、その全てを返り討ちにしA級指名手配にまでなった最悪の悪魔。私は自分のクイーンである椿姫と二人で、狼士の討伐に向かいました。そして、狼士を発見。攻撃を仕掛ける時、彼は誰かと交戦していました。それは、黒装束に白い骸骨の仮面を付けた男でした。最初、私は狼士に歯向かっている愚か者だと思っておりました。人間が悪魔に勝つ。それは、普通じゃ考えられません。そして狼士はA級まで登り詰めた実力者。そんな相手に挑むなんて、無視が象に挑むようなものです。私は黒装束の彼を助けようとしましたが、彼は狼士の爪に貫かれました。私はそれを見て後悔した。私が早く来ていたら彼を助けられたと、しかし、次の光景に私は驚愕した。狼士の頭が破裂したのだ。何が起きたのか、隣に居た椿も、何が起きたのか理解できていなかった。そして、そこに立っていたのは先ほど貫かれた筈の黒装束の彼だったのだ。私は漸く理解しました。彼は神器持ちだったのだ。それなら先程の事も、狼士に立ち向かったのも理解できる。彼は虫は虫でも、毒虫のようですね。

 「ソーナ、彼をどうしますか?先程の力、あれは、、、」

 「神器でしょうね。けど、あのような神器は見たことがありませんね」

 「分身を創る神器でしょうか」

 椿姫は彼の神器について思考しているが、私にはあの神器はそんな生易しいものでは無いと頭の何かが警報を鳴らしている。彼は危険だ。それと同時に彼の神器はとても魅力的だ。もし出来るのならば、私の眷属にしたいですね。私はそう考えていると、彼は簡易だが狼士に殺されてしまった人を供養してその場を去った。

 「椿姫、彼を追いますよ」

 「わかりました」

 私達は彼に気付かれないように追跡をした。追跡をしてから数分、彼は私が通う駒王学園の近くのアパートに入った。ここが彼の家ですか、私のイメージでは廃墟とか森の中だと思ったのですが意外と普通なんですね。彼はそのまま一室に入っていったので、私達は彼の入った部屋を見た。そこには影野と言う苗字があり、意外とすんなり彼の情報が手に入った。

 その後、私達は一度帰り、彼について調べた。調べる過程で分かったことは以下の通りだ。

名前 影野 来六

 

男性 年齢 22歳

 駒王学園の近くの喫茶店『蓮の花』で店員をしている。

 家族構成は彼の勤務している喫茶店の店主であり、従姉である白井 光の二人。両親は幼いときに他界している。

 性格は、至って普通。特に取り上げる所もなく、客からもそれなりに評価は良い。

 私が調べられたのはここまでである。これだけを見ただけだと取り立て変わった所は無かった。しかし、不審な所が無いわけでは無かった。彼の過去、特に幼少期に関しての記録が無いのだ。あるのは12歳からの記録だけで、病院の記録や何処の小学校に在籍していたのか、終いには戸籍すらもそこの所だけ空欄なのだ。私は彼について、更に興味を持った。

 一度、会ってみても良いですね。




はい、今回は短いですが気にしないでください、、、、、、。うぇ、、、い。


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俺は悪魔に勧誘された件

ガチャ運が欲しいよ、、、、、、。今回は、来六視点です。



 の戦いから翌日。俺は現在、仕事先の喫茶店『蓮の花』でバイトしていた。

 「光さん、サンドイッチお願いします」

 「あいよ、来六」

 俺はこの喫茶店の店主であり、俺の育ての親である光さんに、客から受けた注文を伝える。光さんは俺の母方の親戚で元レディースの総長。親戚中をたらい回しにされていた俺を、引き取り10年俺を育ててくれた凄い人だ。この人はレディースの時からカリスマがあったのか、舎弟の人や就職後で光さんの部下になった人とかに大変慕われており、仕事を辞めて喫茶店をしている今でも、慕たっていた人がこの喫茶店に良く来る。

 「姐さん、今日も来ました」

 「光さん、今日の日替わりメニューなんですか?」

 この店の大半は光さん繋がりで、昔、俺と良く遊んでくれる人も多く居る。そのせいか、俺は弟的存在で良くして貰ってる。

 「来六、聞いたよ。よのミルキーの映画に声優として参加すんだって?」

 「あの毛利君も一緒とかアンタ達本当に仲良いね」

 「私の娘がミルキー好きだから、期待してるよ」

 ミルキーの映画に出る話しはもう流れてるらしく、全員から散々弄られた。

 「アンタ達!仕事の邪魔すんなら帰んな!」

 『すみません、姐さん(光さん)』

 絡まれてる俺に助け船を出すように、光さんはキッチンから怒鳴る。騒がしいが、それでも暖かい。これが、俺の日常である。

 それから昼下がりになり、客も疎らになり俺は空いているテーブルを拭いていた。そんな時、店のドアが開いたことを告げるベルが鳴る。

 「いらっしゃいませ」

 俺は笑顔でドアに居る客に言った。そこには近所のお嬢様学校の駒王学園の制服を着た少女が居た。その少女は俺を見ると軽く会釈をしてきた。俺も会釈を返し、少女の元に向かう。

 「お一人ですか?家は喫茶店と、ケーキのお持ち帰りをしていますが、どちらでしょうか?」

 「いえ、今回ここに来たのは、人を探しておりまして」

 「人を?すみませんが今は駒王の生徒は居りませんが」

 「影野 来六さん」

 俺は自分の名前が出てきたことに驚いた。なんでお嬢様学校の生徒が俺を探してんだ?俺の知り合いにお嬢様学校の生徒は居ないぞ?しかし、つぎの言葉に俺は固まる。

 「一昨日の夜の件についてお話に来ました。お時間は大丈夫ですか?」

 「あ"?」

 「っ!?」

 こいつ、今なんて言った?一昨日の夜?俺は頭の隅に合ったあの狼男を思い出した。もし、こいつがあの狼男の仲間だったら、、、。始末しなければ。俺は直ぐ様、懐に手を入れた時、背後から強烈な一撃を喰らう。

 「来六オラーー!!」

 「あべし!?」 

 「何、仕事サボってんだ?あ"ぁ?それどころか駒王の生徒泣かしてるとかテメェ、なにしてんだオラァ?」

 背後から光さんが鉄拳を俺に喰らわせて、頭を掴んで怒鳴り始めた。元レディースのせいか怒鳴るだけでもマジ怖い。昔は良く毛利と一緒に怒られてたな。

 「あ、あの」

 「いくら、女にモテないからって、女を脅して付き合うたぁ、一度マジで話し合う必要があるねぇ?」

 「待って光さん!?なんで、そんな話になってるの!?いくら俺でもそこまで腐ってねぇから!」

 「じゃあ、なんでこの娘泣いてんだオラァ!もう言い訳出来ねぇぞ!」

 「あ、あの話を」

 「知らんがな!勝手に泣いたんだよ!てか、モテないのは光さんもそうでょうが!29歳で未だに彼氏居ないでしょうが!?」

 「、、、テメェ、人が気にしてること言いやがって。覚悟できてんだろうな!」

 「あの、、、」

 「そもそも、光さんに彼氏出来ないのは人の話を聞かないからでしょ!?前だってそのせいで客逃げたし、俺があそこまでお膳立てしたのに、些細なことでオジャンにしましたよね!?」

 「うるさいわ!?あれは、あの野郎が私を無視して他の女を見たからだろうが!!」

 「それだけって、どんだけ束縛する気ですか!!あれですか?浮気したなら、その人殺して私も死ぬとかですか!?」

 「ったりめぇだろ!!」

 「、、、、、、怖いです、お姉さま」

 その後、俺達は少女を無視して夕暮れまで口論になった。まさか、光さんがヤンデレだったとは、、、、、、。




今回は来六君の身内が出ました。そして、ソーナちゃんよすまない、、、、、、。


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俺は悪魔に勧誘された件オラァ!2回目だ!

光さんのキャライメージはfateのフランシスコ・ドレイクです。ドレイク姐さん欲しいな、、、。


 『本当にすいませんでした!!』

 「あの、私は気にしてませんので、頭を上げてください」

 口論が終わり、俺達は口論のせいで完全に怯えていた少女をどうにか落ち着かせて土下座をしていた。いや、本当にすいません。

 「けど、あんな事したねぇ。なにかお詫びをしないとあたしの気が済まないんだよ」

 「いえ、私は、、、」

 「そうだ、光さん確か新作のケーキありましたよね?それでお詫びってのはどうです」

 「おっ、それは良いねぇ。あんた、ケーキは好きかい?」

 「え、ケーキですか?まぁ、それなりには、、、」

 「そうかい、ならとっとと作って来るよ。来六!アンタもケーキに合うコーヒーを入れな!飛びっきり旨いのをな!」 

 「あいよ」

 光さんはそう言ってキッチンに向かい、俺は店にあるコーヒーメーカーでコーヒーを入れ始めた。そして、二人きりになったことを見計らって少女は俺に話しかけてきた。

 「色々とありましたが、漸く二人きりで話せますね」 

 「で、あんたは何者だ?あの狼男の仲間、、、いや、違うか。アンタからはそんなに大きな魔力は感じないし」

 「嘗めてますか?それでも上級悪魔なのですが?」

 「上級悪魔がどんなものか知らないが、俺の殺気にビビったり、光さんとの口論であぁ成る奴を脅威と見る方が難しいんだが?」

 「うぐっ」

 「まぁ、あいつみたいに欲望で暴れないのなら、こっちは何もしないさ」

 俺はそう言って、出来上がったコーヒーを少女に差し出した。少女はそれを受けとり、自分の好みの砂糖とミルクを入れ飲んだ。

 「、、、美味しい。まさか、あんな口論をしていた人が、こんなに美味しいコーヒーを入れるとは思っていませんでした」

 「さっきのお返しかよ。まぁ良いや。それで結局あんたは何者で、俺にどんな話をしに来たんだ?」

 「そうでしたね。私としたことが、すっかり脱線してしまいました」

 少女は眼鏡をくいっと上げて俺に言った。

 「私はソーナ・シトリー。上級悪魔にしてシトリー家の次期当主候補です」

 「悪魔ねぇ、、、」

 まさか、悪魔が出て来るとは。普通なら妄言と言ってしまうが、俺は転生者だし、魔力が普通の人間より多い事から真実なのだろう。

 「んで、その悪魔さんが俺に何の用?」

 「そうですね、一言で言うなら貴方に興味があり、話をしに来ました」

 「、、、、、、はぁ」

 それから、俺はソーナから色々聞いた。悪魔と言う存在。悪魔が天使、堕天使と戦争して深刻なダメージを受けた事、そして、其を改善する為に産み出された生き物を悪魔に転生させるアイテム悪魔の駒。それらを聞いた俺は悪魔と言う存在に呆れていた。

 「まぁ、色々教えてくれたけどさ。悪魔って馬鹿ばっかりなの?」

 「なっ、いきなり何を言ってるんですか!?」

 「いやさ、悪魔の数が減って、それを改善する為の悪魔の駒だけど、結局はそれで問題が起きるのは仕方なくね?だって、話を聞く限り、はぐれ悪魔って多いんだろ?理由は主から逃げたからとか、殺したからって、その主に問題あるだろ」

 「しかし、それは力に溺れたから、、、」

 「全部が全部そうなの?」

 「え?」

 俺の言葉にソーナは、驚いた。はぁ、、、、、、気づいてないのかよこの娘は。俺は呆れながら簡単に説明した。

 「要はさ悪魔側は物としか転生悪魔を見てないんだよ。力が強い、力が珍しいから眷属にした。けど、それは力しか見てない。その人物を完全に無視してる。そんな奴に従う。俺なら無理だね、自己中のお飾りにやるなんて糞喰らえだ。だから、殺されたり、裏切られる」

 「そんなことはありません!?私達悪魔にも、、、、、、」

 「じゃあさ、はぐれ悪魔の話を聞いたの?」

 「え?」

 「だからさ、はぐれ悪魔に成った理由。聞いたんだろ?聞いたから言ってるんだろ?そんなことが」

 「、、、、、、」

 やっぱりな。話を聞く限り、はぐれ悪魔は即滅が基本。はぐれ悪魔の人権なんて、悪魔達は考えてない。あ"ぁ、苛々するな。こういった自己中は、聞いてただけでも吐き気がする。俺の中で悪魔と言う存在の評価はかなり低く成った。

 「話しはこれで終わりか?なら、ケーキを食べて帰んな。後、もう俺に構うなよ?自己中な悪魔様に関わりたくないんでね」

 俺はそう言って、その場を去った。

  




今回は来六君が悪魔について色々と知りましたが、悪魔の評価はかなり低いです。


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私はお姉さまの友人に会う件2回目

悪魔について散々言われたソーナちゃん。今回はそんな、ソーナちゃん視点です!


 私は現在、あることに悩んでいます。それは、今日の夕方にあの影野 来六に言われた事だ。私達悪魔ははぐれ悪魔の事を考えていない?それはそうだ。はぐれ悪魔とはそもそも自分の主から逃げた、いわば反逆者。反逆者の末路は決まって死を意味しています。しかし、彼はその理由は悪魔にあると言った。本当にそうなのか?私はその事が頭から離れず悩んでいた。

 「ソーナ、如何しました?」

 そんな私に、椿姫は心配そうに話しかけてきた。椿姫は私が初めて眷属にした存在だ。私は彼女を力や能力で見ていない。彼女が椿姫だから私は彼女を眷属にしました。そうだ、私は、悪魔は間違っていない。私はそう思い、あの言葉を頭の隅に追いやった。

 「いえ、なにもありません。如何しました?」

 「はい、昨日に続いて、またはぐれ悪魔の討伐です」

 「そうですか、最近多いですね」

 私ははぐれ悪魔と聞いて、少しドキッとした。いや、忘れましょう。それよりも、今ははぐれ悪魔と討伐だ。私は椿を連れてはぐれ悪魔の討伐に向かった。しかし、私は後に思う。悪魔の駒の悲しい悲劇を、そしてその被害者達の絶望を。

 私達は、町外れの森に着いた。そして、今回のターゲットの資料を見た。はぐれ悪魔、ゴゥーマ。以前の狼士同様A級指名手配のはぐれ悪魔で黒い体をした巨体の悪魔だ。私と椿姫は作戦会議をしてから森を探索した。ゴゥーマはあの巨体、直ぐに発見できた。しかし、様子が可笑しい。ゴゥーマは木陰で自分の体を抱いて震えていたのだ。

 「、、、、、、、、、ヒック、、、、、、」

 私はゴゥーマの行動に疑問を持ちました。あれではまるで恐怖で震えてる見たいではないか?女事を考えていると、私の隣にいた椿姫がゴゥーマに向かっていった。

 「はぐれ悪魔ゴゥーマ、覚悟!」

 「ひっ!?」

 椿姫は叫びながら薙刀で攻撃を仕掛けようとした。ゴゥーマはそれを見て怯えるような声を出した。待って、待ってください。これではまるで、、、、、、。

 「はぁあああ!」

 「来ないでーーーーー!!」

 ゴゥーマは攻撃を仕掛けようとした椿姫を黒いなにかで跳ね返した。それをもろに食らった椿姫は木に激突して気を失った。

 「ぐすっ、、、、なんで、私を追いかけるの?、、、、、、私は悪くないのに、、、、、、」

 椿姫を倒したゴゥーマは蹲り泣き出した。なんで、泣いているのですか?貴方ははぐれ悪魔なのですよ?反逆者なのですよ?なのになんで怯えるのですか、泣いているのですか!?私はゴゥーマの行動に激しく混乱していた。そんな時だ。あの言葉が頭に過る。

 『はぐれ悪魔に成った理由は聞いたのか?』

 なんで、今思い出すのですか?これではまるで、

 

 私達が悪党ではないですか、、、?

 

 私はそんな考えに至っていると、とさりと音がした。そちらの方を見ると、そのは先程ゴゥーマが居た場所でしたがそこにはゴゥーマは居ませんでした。ですが、代わりに誰かが倒れていました。私は恐る恐るそちらに向かいました。そこには、、、、、、。

 

 痩せこけ、身体中に傷がある幼い少女居ました。 




今回は短いですがここまでです!家のソーナちゃんは原作よりか悪魔の考え寄りなのではぐれ悪魔の人権なんて無いと考えてました。しかし、今回でその考えが激しく揺れ始めました。次回はこの後からです!

後、話の帳尻合わせで話を所々修正してます!すいません!


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番外編 俺と彼女と日々を楽しむ件11月11日

今回は番外編で、11月11日にちなんだ話です。

警告

まず、これは本編後の話ですので二人は恋人通しです。
次に本編ネタバレも含んでいますので、それが無理な人はバックしてください。
最後に、俺自身書いてて砂糖を吐きたくなりました。では始まり始まり!


「そうだ、瀬良さん。ポッキーゲームって知ってます?」

 俺は不意に瀬良さん尋ねた。

 「ポッキーゲーム?」

 そう、ポッキーゲームだ。今日は11月11日。世間ではポッキーの日と言われて良くポッキーを買う人が多くなる日。そして、ポッキーと言えばポッキーゲーム。昔、俺は彼女が出来たらやってみたいなと考えていた事を思い出して、瀬良さんに尋ねた。悪魔である瀬良さんは案の定知らなかったので俺はポッキーを一本口に加えて瀬良さんに言った。

 「ゲームって言ってもやることは簡単です。互いに、一本のポッキーを両端から食べるゲームです」

 「食べるだけ?それでなんでゲーム、、、、、、あ」

 「気づきました?両端から食べ照れば最終的には互いの口が近くなる。俺は昔度胸試しにやってましたけど、恋人達がやる場合その趣旨が違います」

 「あ、あわわわわ☆」

 それに気づいた瀬良さんは顔を真っ赤にして慌て始めた。瀬良さんには悪いが慌てる瀬良さんは可愛いな、、、。

 「どうします?俺とやってみませんか?」

 「え、えっと、、、、、、」

 俺は意地悪そうに瀬良さんに言った。瀬良さんは恥ずかしそうに俺をチラチラと見ていた。ヤバい、瀬良さんが可愛い過ぎる!しかし、俺はそれ以上の瀬良さんを見たいが為に心を鬼にするのだ。

 「俺とじゃ駄目ですか?」

 「っっ!?そんなこと無いよ!けど、心の準備が!」

 「良かった、なら、、、」

 笑顔でそう言って、俺は瀬良さんを押し倒した。突然の事に瀬良さんは何が起きたか分かっていなかった。しかし、そんな瀬良さんを無視して俺は瀬良さんに顔を近づける。

 「じゃあ、いきますよ」

 「え?えっ!?」

 混乱している瀬良さんは俺から抜け出そうとするが、俺はそれを『理』で押さえ付けた。こんなことでこれを使ってたら彼らに起こられそうだが、今の俺は自分の感情に従いたかった。すると、瀬良さんは抜け出すのを止めた。

 「全く、来六君は。無理矢理しないでちゃんと言えばいいのに」

 「すいません。けど、不意にしたくなったんでつい。嫌いになりました?」

 「そんなこと無いよ♪だって来六君は『私の全てを愛してくれた』大切な人なんだから☆」

 「ありがとうございます。じゃあ、続きをしましょうか」

 「良いよ♪」

 そう言って、俺と瀬良さんは両端から方からもを食べ始めた。ゆっくりゆっくりと、俺も瀬良さんもそんなゆっくり食べてはないが、感じる時間がとても長く、もどかしかった。早く彼女に近づきたいが、それだとゲームではない。俺は自分の感情を圧し殺しながらゆっくりと、そのもどかしさを味わうように食べる。そして少しづつ少しづつ彼女に近づく。瀬良さん、、、、、、。俺の大切な人。この俺を、こんな『最悪の自己愛の因子』を持つ俺を愛してくれた人。あぁ、、、、早く、早く貴女の元に向かいたい。貴女の温もりを感じたい。俺はそう考えながら、瀬良さんを見た。瀬良さんは顔をほんのり赤くさせており、桜を思わせる瞳は潤んでおり、唇が動く度に俺の感情を高ぶらせる。

 「来六君、、、」

 切なそうに俺の名前を呼んだ。瀬良さんも俺と同じ感情なのだろう、俺はつまみ食いする感覚を覚えながら、瀬良さんの手を掴み、指を瀬良さんの手に絡ませる。すると、瀬良さんもそれに答えるように指を絡ませた。そして、また少しまた少しと近づく距離ここまで来ると瀬良さんの吐息が俺を包む。俺も興奮してか、少し息が荒い。そして唇と唇がすれすれで触れ無い距離で俺は言った。

 「瀬良さん、俺は貴女が好きです。俺の色褪せた万象をもっと貴女で染めたい。愛しき光よ。未来永劫、俺を照らしてくれ」

 「私もだよ。私も来六君が好き。私の氷を来六君は溶かしてくれた。私の夢を来六君は叶えさせてくれた。愛しき焔よ永遠に私を温めて」

 俺達は互いの愛を確めて、最後の一口を食べた。

 

 その味は甘美で、そして温かいものだった。




甘い、甘いよ。俺なりに甘くしたけど、くどいよ。今日はポッキーの日だから書きました。結果、甘いよ、、、、、、。


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私はお姉さまの友人に会う件さ、、、3です、、、

今回はソーナちゃんとゴゥーマちゃんとの話です。
なんとなくゴゥーマちゃんのキャライメージは、最近話題の元奴隷ちゃんをイメージしてください。
補足ですが、現在は原作の2年前の話です。ソーナちゃんはまだ、会長ではありません。


 私は倒れていた椿姫とゴゥーマを自分の根城に連れていった。彼女の容態を見ると、本当に酷いものだった。まず、録な食事にありつけなかったのだろう、身体は痩せこけ、栄養失調の症状が見てとれ、身体中の傷だがずっと追われていたのか傷が多かったが、その中には古い傷もあり、その傷は様々だ。打撲、切り傷、鞭、それよりも酷いのは顔から体にかけての大きな火傷。私はそれを確認して、その傷は戦闘なので付いた傷ではなく、虐待されて付いた傷だと分かった。

 『何故、はぐれ悪魔になった理由は聞いたのか?』

 彼に言われた言葉が私の心に深く刺さる。恐らく彼女は、虐待に耐えかねてはぐれ悪魔になったのだろう。人間なら警察やそう言った団体に連絡して保護されますが、悪魔は違う。虐待されてもその眷属は保護されない。そう言った団体等は無く、眷属はその主が全てを握っている。そして、貴族社会である悪魔は下級悪魔、中級悪魔は冷遇されている。これは悪魔にとっては当たり前のことだ。そう、私は今の今まで私はその事に疑問を持っていなかったが、あの言葉と彼女を見て、私は実に愚かだと気付かされた。

 「確かに、自己中心的と言われても仕方ないですね、、、、、、」

 私は自傷気味に呟いてから、大公に彼女の主について聞いてみた。すると、彼女の主は余り良い噂は聞かない人物で、噂では眷属を実験の材料にしているとも言われているようだ。この討依頼もその主からだそうで、曰く、自分から逃げた奴は要らない等と言っていたようだ。それを聞いた私は激しく怒りを覚えた。眷属をまるで道具のように扱う者に。私の親友であるリアスの家であるグレモリー家は、眷属を家族だと考えており、眷属を慈しむ考えは、私の家であるシトリー家も強く影響している。私はそんな良い面しか見ていなかった。もしかしたら今まで倒した中には彼女のように虐待から逃げ出したり、何かしらの理由で主から逃げたりしたかも知れない。もし、そうなら彼女のような眷属はどうしたら救われるのか?私は途方もない闇を知ってしまいました。

 「う、、、、うん、、、、、、」

 そんな時、寝ていたゴゥーマが目を覚ました。そして、可能性もある辺りを確認し、私を見つけるな否や恐怖に顔を歪めて、体を縮ませた。

 「こ、、、、ここは何処ですか、、、?」

 「ここは私の根城です。始めましてゴゥーマさん。私はソーナ・シトリーです」

 怯えるゴゥーマに私は優しく答えた。すると、彼女は少し、警戒を解いてくれました。私は彼女の前に行き、彼女と同じ視線になるように屈んで彼女に聞いた。

 「ゴゥーマさん、私は貴女の味方です。ですからお願いします、貴女がどうして、はぐれ悪魔に成ったのか教えてくれませんか?」

 「、、、、、、味方ですか、、、、、、?私を、、、殴りませんか?、、、痛くしませんか?、、、、、、」

 「殴りませんし、痛くもしませんよ」

 「、、、、、、わかりました」

 そう言って彼女は、今までの経緯を話してくれました。元々彼女は田舎で両親と住んでいたそうですが、彼女の中には『影に住まいし魔獣』と言う珍しい神器が合ったそうです。それに目を付けた彼女の主は、彼女を眷属に引き入れようとしましたが、彼女の両親がそれを拒否しました。すると主は両親を殺して、更には彼女の故郷を滅ぼして、彼女を無理矢理眷属にした。その後は聞くに耐えない程痛ましい話でした。神器の強化の為に魔獣の因子を無理矢理体に埋め込まれ、戦いを拒否したら躾と評して虐待される。彼女は何百の魔獣の因子を取り込んだせいで半不死の身体を手に入れてしまい、自殺も出来ず、最早逃げるしか無くなり、運良く逃げる隙が合って逃げた。私は其れを聞き終えると彼女を優しく抱きしめていた。

 「今まで辛い思いをしたのですね。もう大丈夫です、私が貴女を守りますよ」

 「え、、、、、、?けど、、、、、、」

 「大丈夫です、後は私がどうにかします。貴女はもう、殴られも、実験をしなくても良いのですよ」

 「う、うぅ、、、、、、うぅ、、、、、、」

 抱き締めた彼女は声を殺しながら泣いていた。私はそんな彼女を落ち着かせるように包み込んだ。そして、私はその時決めました。

 私は将来、このような悪魔を増やさないようにすると。




今回は以上です。なんだろう、ゴゥーマちゃんの主について書いてたら、マジでぶん殴ろうとしていた俺が居た。
 ゴゥーマちゃんの神器の読み方はカオスクリーチャー・オブ・シャドウです。能力は簡単に言ったら、ネロ・カオスみたいなことが出来ます。すいません、携帯投稿なんで、ルビの振り方が分かんないんです。では!


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私はお姉さまの友人に会う件4回目

今回はゴゥーマちゃんの好感度を上げる回です。多分ソーナ眷属が色々変わりますね。では!


 あの後、起きた大公にゴゥーマさんの経緯を説明して、主にゴゥーマの言っていたことが真実か確めてもらい、ゴゥーマは一時的に私の保護下に置くこととなった。椿姫にも説明すると椿姫も了承して、私はゴゥーマの世話をしている。

 「ゴゥーマさん、動かないで下さいね」

 「はい、、、、、、」

 私はゴゥーマとさんと共にお風呂に入っている。逃亡生活が続いての汚れを、ここで全て落としている。彼女は少し緊張していたが、私はそんな彼女が少し可愛らしく思いました。身体を洗い、私達は湯船に浸かる。彼女は気持ち良くなったのか、私に寄り掛かるが、直ぐに気づいて寄り掛かるのを止める。

 「す、すみません、、、、、、」

 「ふふふ、大丈夫ですよ」

 謝るゴゥーマさんを私は自分の元に寄せた。彼女は眷属になってから、今まで誰にも甘えられなかったのだろう。なら、私がめいいっぱい甘やかしましょう。私はそう思い、彼女を抱きながら頭を撫でる。すると、気持ち良かったのか体重を私に預けて私に擦り寄った。

 「ソーナ、タオルと服はここに置いておきますね。あら」

 「ふふふ、ゴゥーマさんったら」

 タオルと服を持ってきてくれた椿姫は風呂場を見に来た。その時にはゴゥーマはさんはスヤスヤと私の傍で寝ていた。其れを見て私と椿姫は自然と笑みが溢れました。

 「もう少ししたら遅いですが夕食が出来ます。それまでゆっくりしていて下さい」

 「わかりました。ありがとうございます、椿姫」

 「いえ、それよりも、、、」

 「えぇ。大公からも聞いてましたが、こんな幼い子供を無理矢理眷属にして、更には実験するなんて到底許せません」

 私は眠っているゴゥーマさんを見て言った。彼女の事を大公に申した時、大公も彼女の主には問題がある事を聞いていたのか、彼女を特例で保護して良いと言ってくれました。それほど彼女の主は傍若無人を繰り返していたと考えると先程の怒りがこみ上がる。そのせいで腕に力が入ってしまい、抱いていた。ゴゥーマさんが起きてしまった。

 「、、、、、、あれ、私、、、」

 「すみません、起こしてしまいました。ゴゥーマさん、気持ち良いのは分かりますが、浴槽で眠ると風邪を引きますよ?」

 「はい、、、すみません、、、、、、」

 「怒ってないので、そんなに気にしないで下さい。椿姫、私達はもう上がりますので夕食を頼みますね」

 「畏まりました。腕によりを掛けて造りましょう」

 「なら、期待してますよ?」

 椿姫はそう言って、部屋を出て。私達もそれに続いて出た。そして、私はリビングでゴゥーマさんの髪を乾かした。その際、彼女の髪がかなり傷んでいたので、ヘアクリームを浸けながらケアをしていた。その際ゴゥーマさんは恥ずかしがっていましたが、直ぐに馴れてくれました。そして、椿姫が夕食を用意し終えたので私達はテーブルに付いた。

 「わぁ、、、、、、」

 「椿姫、これは流石に豪華過ぎるのでは?」

 目の前には、最早何かの祝い事を祝うように豪華な料理が並べられていた。期待してますよとは言いましたが、流石にここまでとは、、、、、、。私はこのご馳走を造った本人を見た。椿姫は眼鏡をかけ直しながらやりきった感を出しながら言った。

 「いえ、この程度では」

 「貴女、将来子供が出来たら親バカになりますよ?サーゼクス様みたいに」

 私は呆れながら親友に言った。それを他所にゴゥーマさんはご馳走を見て目を輝かせていた。 

 「これ、、、私、食べて良いのですか、、、、、、?」

 「はい、寧ろゴゥーマさんの為に造りましたよ」

 「、、、、、、私、こんなご馳走生まれて始めてです、、、、、、」

 「フフフ、では冷めない内に頂きましょうか」

 そうして私達はご馳走を食べ始めた。その際、ゴゥーマさんはご馳走を食べながら涙を流していた。栄養失調を起こしてたのだ、眷属に成ってから今まで録な食事を貰って無かったのだろう。私は泣いているゴゥーマさんを撫でながらご馳走を食べた。その後、時間が過ぎて私はゴゥーマさんを寝室に案内して、自分の部屋に入る。そして、寝間着に着替えて眠ろうとした時、ドアを叩く音がして、ドアが開いた。そこには枕を抱えたゴゥーマさんが居ました。

 「どうしましたか?」

 「あ、あの、、、えっと、、、、、、一緒に寝て良いですか?」

 もじもじしているゴゥーマさんは一緒に寝たいとお願いしてきた。その時私は年相応の態度をするゴゥーマさんを見て、微笑ましく思う傍ら彼女の経緯を思い、悲しくもなりました。彼女は親を殺され、甘えることが出来ず、眷属としては実験と虐待。それに加えはぐれ悪魔とずっと一人で過ごしていた。この年の子供なら親に甘えるのは当然、しかし、彼女はそれすら奪われた。なら、今からでも遅くないだろう。私はベッドを軽く叩いて言った。

 「良いですよ、一緒に寝ましょうか」

 「あ、、、ありがとうございます、、、」

 寝てくれると言って貰えてゴゥーマさんは嬉しそうに此方に来てベッドに上がりました。私はライトを消して、ベッドに入る。ベッドに入るともうゴゥーマさんは眠っていた。誰かと一緒に寝れたのか安心したのだろう、穏やかな顔で眠っていた。だが、その顔が突然泣きそうな顔になる。

 「お父さん、、、、、、お母さん、、、、、、」

 「っ、、、、、、」

 夢の中で両親を見ているのだろう、彼女は悲しそうな寝言を言った。私はそんなゴゥーマを優しく抱き締める。

 「大丈夫です。もう、大丈夫です」

 私はゴゥーマさんに言い聞かせるように呟く。

 もしも神が居るなら私は言いたい。いや、人を愛する神なのだから言わせて欲しい。

 

 神よ。何故、彼女を助けなかった。と、、、。




はい、今回はここまでです。ゴゥーマちゃん可愛いよゴゥーマちゃん。


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私はお姉さまの友人に会う件5ぬ回目だ!

今回もソーナちゃんとゴゥーマちゃんのターンです。
しかし、最近出て無かったあいつらが仲間を連れてアップを始めました。


 朝の日差し。悪魔にとって忌々しいもので、日差しに当たると力が抜けるものです。私はカーテンから漏れる日差しを浴びて目を覚ました。

 「ん、もう朝ですか、、、」

 そう言って身体を起こした。その時、隣から規則正しい寝息が聞こえた。そうだ、昨日私は、ゴゥーマさんと一緒に寝たのだと思い出し、彼女を見た。彼女は身体を丸めて幸せそうに寝ていた。私は起こすのは申し訳ないと思い静かにベッドから出ようとした。

 「、、、、、、、あれ?」

 私は振り向くと、ゴゥーマさんが寝惚けていたのか私の裾を掴んでいた。これだと起きるとゴゥーマさんも起きてしまう。私は困っていると、椿姫が部屋に入ってきた。そして、私達を見てから固まる。

 「ソーナ、昔から男性に興味を持たなかったと思ってましたが、まさかそう言った趣味を」

 「椿姫!?これは、その違いますからね!?」

 椿姫がとんでもない誤解をしているので私は誤解を解こうとする。すると、そんな私を見て、椿姫は笑い出す。

 「フフフ、冗談ですよ。こんな事そうそう無いのですから、少しね」

 「椿姫、貴女は!」

 「ソーナ、それ以上騒ぐとゴゥーマちゃんが起きますよ?」

 「っ!貴女、ゴゥーマさんを盾にしますか」

 「フフフ、なんだか二人を見てると本当の姉妹に見えたもので、少しだけ悪戯心が芽生えました。では、私は朝食を造りますので」

 「ちょっと、椿姫!」

 私は声を小さくして椿姫を止めようとしたが、それを無視して彼女は立ち去る。全く、後で覚えてなさい。心の中で椿姫に対して恨み言を言い、私はベッドに座り込んだ。それにしても、姉妹ですか。私はいつもおちゃらけている姉を思い出す。なんやかんや私の世話を焼こうとしていたが、少しその理由が分かるような気がした。そう思いながらゴゥーマさんの頭を撫でる。するとゴゥーマさんは少し呻き目を開けた。

 「うにゅ、、、、、、朝ですか?、、、、、、」

 「起こしてしまいましたか、御早うございます」

 「御早うございます、、、、、、」

  ゴゥーマさんはまだ眠いのか、目を擦りながら挨拶をする。私は微笑みながら彼女を撫でた。

 「では、身嗜みを整えてから朝食を食べましょうか」

 「はい、、、、、、」

 私達は軽く身嗜みを整えてリビングに向かう。案の定、朝食は豪華でした。

 朝食を取った後、私はある問題に気付いた。ゴゥーマさんの衣服が無いのだ。現在彼女は私のワイシャツのみを着ており、暫くはこちらで生活するには、これでは生活に支障を来す。なので、今日はゴゥーマさんの衣服や生活用品を買いに行くことにした。

 「では椿姫、留守番を頼みますよ」

 「畏まりました。気をつけて」

 「いっ、、、行ってきます」

 「はい、行ってらっしゃい」

 私とゴゥーマさんは椿姫に見送られて私達は外に出た。、、、、、、一応申しておきますが、ゴゥーマさんは私が昔着ていた服を着ていますよ。何故でしょう、説明しないといけない気がしました。そんなこんなで私達は近くのショッピングモールに向かった。ショッピングの名前は渋谷区大型デパート ヨロセヨと言います。ショッピングモールなのにデパートと名乗ったり、渋谷区では無いのに渋谷区と名乗っているのは分かりませんが、ここの品揃えは良いので私は良く利用しています。ヨロセヨに入るとここを利用する人で賑わっていた。初めてこんな所に来たのかゴゥーマさんはワクワクしながら辺りを見ていた。

 「、、、、、、うわぁ、こんなに人がいっぱい居るんですね」

 「ここ一帯では一番大きなショッピングモールですからね。では、子供服売り場に向かいましょうか」

 そう言いながら、はぐれないようにゴゥーマさんの手を握り子供服売り場に向かう。そして、何点か服を選んでから、次は生活用品を買いに向かいましょう。私はそう思い、生活用品が売っている場所に向かおうと歩いている時に食品売り場を横切りました。その時、私はあり得ないものを見ました。

 「プルプル、、、プルプル、、、、、、」

 なんですか、あれ?それは、豆腐などが売られている所に居ました。体は青くゼリー状の四肢を持ち、それはその場で体育座りをしていた。普通なら誰かが悲鳴をあげ問題になるだろう存在に誰も反応していなかった。嫌々、私、今までここを利用してましたがこんな存在見たことありませんよ!?そう考えていると、それは私達に気付いたのか、こちらを見ていた。

 「、、、、、、」

 「、、、、、、」

 「、、、、、、食すか?」

 なんて、言いましたかあれは?食す?それは、なんですか?私達に食べさせようとしているのですか?何を?私は訳も分からずそれを見ていると、それは自分に何かを掛け始めました。

 「ほら、食せよ」

 「何言ってるんですか貴方は!」

 私はそれみ向かって拳を叩き込みました。いつもなら絶対にしませんが、これほどの理解不能な事態に私は混乱してました。殴られたそれは壁に叩きつけられべちゃと壁に張り付いた。私は頭が痛くなり、その場を去ろうとした。その時、気が付いた。あれ、ゴゥーマさんは?

 「あ、あの、、、、、、大丈夫ですか?」

 ゴゥーマさんーーー!?どうしてそれに話し掛けているのですか!?私は心の中で叫んだ。ゴゥーマさんは心配そうにそれに声を掛ける。それに気付いて、それは彼女に話し掛けた。

 「お、俺を食すのか?」

 「え、食べるんですか、、、、、、?」

 「ほら、俺の身体を食せよ」

 そう言って、身体を千切ってゴゥーマさんに渡した。なんですか、身体を差し出すなんて何処ぞのパンのヒーローですか!?差し出された。それをゴゥーマさんは恐る恐る受けとる。ゴゥーマさん!受け取らないで下さい!?私はゴゥーマさんに叫ぼうとしましたが、余りの事に未だ固まっていた。受け取ったゴゥーマさんは、それを嗅いだり、触って確認してました。そして、恐る恐る口に運んだ。ちょっとゴゥーマさん!?そんな訳の分からない物を食べないで下さい!?

 「パク、、、、、、美味しい、、、、、、」

 「ええええええええ!?」

 美味しいのですか!?それ、そんな分からない物体が!?私は訳がわからなくなりました。もう、頭がどうにかなりそうです。

 「お、美味しいのか?俺が、、、?」

 「はい、、、、フルーツの味がします、、、、、、」

 「ブワァ。そんなことを言うのは、今までおまえだけだった。ありがとう、もう、その言葉しか見付からない、、、、、、」

 美味しいと言われたそれは、感動したのかその場で泣き崩れた。ゴゥーマさんは泣かれたことに驚いて、慌てながら慰めていた。

 どうしてこうなったのでしょう。




てな訳で心太が出てきました。ソーナちゃんゴメンね、ギャグ補正が少ない君に心太は重かった、、、、、、。だけど次回は奴が来ます。そして、新キャラも出ます。では!


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私はお姉さまの友人に会う件僕なんかでゴメンね、6回目だよ(キラキラ

カーオスは続くーよ、どーこまでもー。てな訳で続きです。今回は新しい転生者が出ます。色々キャラが濃いです、多分。では!


 あの事件から少し経ち、私達は何故かあの生命体こと、ところ天の助さんと共にフードコートに居ます。あの後、ゴゥーマさんが天の助さんを大変気に入ってしまったので何故か購入する羽目になりました。貴方、商品なのですか?てか、10円なんて安すぎますよ!?色々ツッコミたいですが、これ以上は私の精神が持ちません。もう、ツッコミはしませんよ。絶対にですよ。私はそう心に決めて、昼食を食べてます。

 「天の助さんは、、、、いっぱい友達が居るんですね、、、、、」

 「友達ってよりかは、手下?いや、あいつらに聞かれたらまた、ボコられるな。簡単に言えば腐れ縁だな」

 目の前では、オムライスを食べるゴゥーマさんと蕎麦を食べてる天の助さんが居ます。の助さん、貴方は心太ですよね?なんで蕎麦を食べてるんですか?私はそう思いながらサンドイッチを食べている。そんな時、私達に声を掛けてくる人達が居た。

 「あれ、天の助君じゃないか。売り場に居なくて良いのかい?」(キラキラ

 「天の助てめぇ、こんな時間にサボってんじゃねーーー!」

 「ギャーーーーー!」

 私はツッコまない。私はツッコまない。よし、大丈夫ですね。声を掛けて来たのは金髪の顔立ちの良い、少し頼りなさげな青年とアフロとサングラスが印象に強い青年でした。

 「毛利!ま、待て。俺は別にサボってなんか居ないぞ!俺は買われたんだ!」

 「本当かい、おめでとう。今度お祝いに贈り物をしよう。あ、僕の俺はなんて要らないよね、、、」(キラキラ

 「嘘付け!貴様が売れたなど信用できるか!?嘘を付くなら、もっとマシな嘘を付け!」

 「まぐろっ!?」

 、、、、、、。もう、私は無理かもしれません。なんですか?金髪の彼は良いでしょう。けど、アフロの彼は天の助さんを何処から出したか分からない冷凍鮪で殴打し始めました。それになすすべなく天の助さんは殴られ続けていると、天の助さんの前にゴゥーマさんが割り込んだ。

 「、、、、、、天の助さんを虐めないで下さい、、、」

 「なんだ、貴様。俺の憂さ晴らしの邪魔をするのか?」

 彼、今憂さ晴らしと言いましたよね?嘘を付いてたと疑ったから殴ってたのでは無いのですか!?私は彼の破天荒な発言にツッコもうとしたが、それよりもそんな破天荒な彼の前に居るゴゥーマさんが危ない!私は椅子から立ち上がろうとした。

 「、、、天の助さんは私の、、、、、、友達なんです、、、、、、これ以上、虐めないで下さい」

 「な、なんと!?」

 「ゴゥーマちゃん、、、!?」

 ゴゥーマさんは彼に向かってそう言った。すると、天の助さんは涙を流し、彼は驚愕していた。

 「それとですが、天の助さんは私が買いました。これは証拠のレシートです」

 「マジで!?」

 私は彼に天の助さんを買った時のレシートを出した。彼はそれを見てまたも驚愕していた。まぁ、こちらに関しては、誰も買うなんて思ってなかったのでしょう。私もまさか買うとは思ってなかったので。

 「マジかよ、あの天の助を買う奴が居るなんて、如月ですら買わなかったんだぞ」

 「ハハハ、良いことじゃないか毛利。これで彼の罰が終わったのだからね」

 「罰?それは、どう言う事ですか?」

 私は金髪の彼が言っていることに疑問を持ったので質問をした。

 「なに、些細な事だよ。天の助君は以前ヨロセヨで『ぬの感覚』を使ってそこら中にぬの文字を付けて、毛利が怒って売れるまで許さんと言って食品売り場に売ってたんだ」

 「なんですかそれは!?てか、ぬの感覚ってなんですか!?それと罰で売られるなんて貴方馬鹿ですか!?」

 「おぉ、中々のツッコミだな。将来、魚雷ガールになるつもりか?」

 「なりませんよ、そんな意味不明な存在に!そもそも貴方、何者ですか!?」

 「俺か?俺は花沢 毛利。このヨロセヨデパートのオーナーだが?」

 「僕としたことが自己紹介すら出来てないなんて、僕は哦王 如月。彼の友人だよ」

 は?

 あの後、二人の話を聞いて私は驚愕した。まず、毛利さんですが、彼は世界で有数の大企業ハジケコーポレーションの会長でした。ハジケコーポレーションは商業、医業、娯楽、世界の全てにてを伸ばして成功している大企業だ。このヨロセヨデパートもハジケコーポレーションの傘下の一つで今日はその視察に来ていたそうです。もう一人の哦王 如月さんですが、彼は裏の世界でも名の売れた武道家の家系の次男で彼の名前は私も知っています。『力の力哉に技の如月』。曰く、柔術で右に出る者は居らず、その技全てが美しいと言われている存在。私の前には世界の大企業の会長と『技の如月』が居ます。普通なら緊張して固まってしまいそうですが、私は別の意味で固まりました。

 「モグモグ、、、。すみません、次の料理お願いします」

 「サラマンダーより早い~。天子、料理を早く用意するわよ」

 「無理よボボ子。もう、料理場の食材が底を尽きてるのよ」

 「なによ、あるじゃない食材♪」

 「え?」

 「うおりゃ!天の助お待ち!!」

 「なんでーーーー!」

 「すいません、下げてください」

 「しかも、拒否された!?」

 「なら、ゴミ箱に直行じゃーーーー!」

 「いい加減にしなさい!何をやってるんですか、貴方達は!哦王さん、貴方は少し遠慮してください!さっきの気弱な雰囲気は何処に置いていったんですか!天の助さんと花沢さんはなんですかその格好は!ふざけすぎにも程があります!ついでに食材が無いからって天の助さんを出さないで下さい!」

 なんですか、このコントは!哦王さんは大食いしてますし、天の助さんと花沢さんはふざけすぎですし、さっきの緊張なんてこれを見たら吹き飛びますよ!てか、フードコートに人だかり出来てますよね?あ"ぁ!もう、誰か助けてください、本当に!!

 「、、、、、、はは」

 「ん?」

 「おや」

 「おぉ?」

 「ゴゥーマさん?」

 「ははは、あははは、、、、、、皆さん面白いです、、、」

 私達は目の前で、突然笑うゴゥーマさんを見て居ました。私はふと彼女と会ってからの事を思い出す。そういえば彼女は、私と出会ってから一度も笑っていなかったのだ。目を輝かせたり、落ち着いた顔は見ました。しかし、こんな笑顔は一度も見なかった。なんだ、こんなに可愛らしい笑顔なんですね。私はそう思っていると花沢さん達は何かを成し遂げた顔になっていました。

 「やっと笑ったね。やっぱり、子供は笑った顔が一番だね。そうだろ毛利」

 「当然だ。ハジケリストたる者誰かを笑顔にしてハジケるそれが、俺のハジケ道だ」

 「ゴゥーマが笑ってなかったから、毛利に頼んだのは正解だな。心太が好きなやつは笑顔が良い」

 皆さん、、、、。私は先程からふざけているのは、全てゴゥーマさんの為だと知り考えを改めた。皆さんは素晴らしい人なのだろうと、思いま、、、、、、。

 「なら、お祝いだね。すみません、注文良いですか?」

 「なら俺も更にハジケるぞ!!天の助!!」

 「おうよ、出血大サービスだ、食せ!!」

 訂正します。やはり彼らは馬鹿です。私は先程の感動から一変、頭痛を覚えながら叫ぶ。

 「いい加減にしなさい!!」

 その後、生活用品を買って、何故か彼らの連絡先を交換して帰った。

 案の定、椿姫は初めて会う天の助さんに攻撃をした。

 これから私はどうなるのだろうか?




てな訳でソーナちゃんはめでたく、ツッコミ属性を手に入れました。
ソーナちゃん「いりませんよ、そんな属性!?」
今回出た新キャラは近々、詳しく説明されるでしょう。では!


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俺は彼女の妹と会う件

はい、今回はやっと来六君が出ます!
来六君「おい、ごらぁ。いつまで待たせんだテメェ」
仕方ないんや、ソーナ編は来六君は後半しか出ない設定だったから仕方ないんや。では!


 久々の来六だ。今日、目が覚めると携帯に一通のメールが着ていた。俺はそれを毛利か如月だと思い見た。しかし、差出人は瀬良さんからだった。せせせせ瀬良さんからだと!?俺は急いでメールを確認した。

 『ヤッホー☆瀬良だよ(°▽°)今日、大丈夫?今日ね来六君に私の妹を紹介したいんだ♪ソーナちゃんって言うんだけど、可愛いんだ(о´∀`о)ノあ、可愛いいからって手を出しちゃダメだよ?』

 かはっ!俺は朝から喀血した。瀬良さん、メールからも可愛いです!これだけで今日一日頑張っていけます!しかし、俺はカレンダーを見る。今日シフトなんだよな、、、。瀬良さんと会いたいが、シフトすっぽかすと光るさんキレるしな、どうしたもんか。俺は悩んでいると、ふいにスレ民共を思い出した。悩んだら安価するか。俺はネットを開いてスレ民に安価をした。

 『リア充四散しろ』

 『あの魔王少女からメールだと許せん』

 『安価とな、腕がなりますな』

 相変わらずコイツらは元気だな。俺はそう思いながら安価をした。すると、シフトをすっぽかすとか、断るとか色々出たが、安価に決まったのは

 『もう、仕事先に呼べば?』

 そう来たか。まぁ、仕事先は喫茶店だから大丈夫だが、呼ぶとなると、光さんが弄ってくるな絶対に。だが、安価で決まったのだ。安価をしたなら絶対に安価の通りにするのがスレ民の義務。俺は、瀬良さんに返信のメールを打った。

 『わかりました。今日はバイトがありますので、バイト先で良いのなら大丈夫です』

 俺はメールを送信した。すると暫くして、メールが返ってきた。

 『大丈夫だよ☆そう言えば来六君ってどんなアルバイトをしてるのかな?私気になりますq(^-^q)』

 可愛いよ瀬良さん。俺は悶えながらもメールを返した。

 『アルバイトって言っても従姉妹の喫茶店ですよ?なら、13時程でお願いします。場所は、、、』

 俺は場所を簡単に書いてメールした。そして、スレ民にその事を伝えると案の定乗ってきた。

 『ほうほう、仕事先で会うとは中々やるな』

 『じゃあ、妄想珈琲の仕事先行ったらあの魔王少女に会えるのか』

 『マジか。一目会いたいよな』

 おいおい、このバカ共家に来るなよ。おまえら来たら収集着かないんだからな。ん、待て魔王少女ってなんだ?俺は魔王少女と言う言葉に疑問を持った。魔法少女なら分かるしかし、魔王とはなんだ?魔王よりも天使の方が合ってんだろ常識的に考えて。俺はスレ民にその事を聞いた。すると、とんでもない反応が返ってきた。

 『え、妄想珈琲知らないの?』

 『知らないでおまえ彼女にアプローチしてたのかよ』

 『そう言えば、こいつジャンプや型月、特撮しか興味なかったんだっけ?』

 『ならD×D知らないのか?』

 え、何?なんか俺仕出かしたか?と言うかなんだD×Dって俺知らないんだが、、、、、、。

 『まさか、こいつ。知らないで原作に介入してたのか』

 『マジか、原作志向スレではかなり叩かれてたぞ』

 『改変スレでも叩かれたな』

 『あ、そう言えばこいつそう言ったスレ嫌いだから見てない可能性がある』

 原作?改変?なんのことだ?全く分からないぞ?おいおい、誰か説明してくれ。俺はスレにそう書くと、スレは少し止まったが、一人がスレに書いてくれた。

 『良いか、これから書くのは魔王少女ことセラフォルー・レヴィアタンについてだ』

 俺は生唾を飲んでそのスレを見た。そして、驚愕した。

 まさか、俺が原作のそれも魔王に恋をしていたとは、、、。

 




今回はここで終わりです!等々知りました、来六君。これから二人はどうなるのでしょうか!?てか、スレ民よすまない。来六君以上に出番をやれなくて。
スレ民一同『全くだよ!』
てな訳で次回は喫茶店からスタートです。今後来六君はどうするのか!次回を待て!では!


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俺は彼女の妹と会う件2回目

 あれからの事はもう言わなくて良いだろう。俺は瀬良さん事、セラフォルーさんの事を知った。前にソーナ・シトリーから聞いた三大勢力の話は聞いていた。しかし、瀬良さんはその悪魔の中のトップ、魔王であった。瀬良さんか魔王、、、。悪魔なんてあの、、、、、、、。

 「、、、、、、む」

 悪魔なんて、あの狼男やソーナ・シトリーと同じなんて考えたくない、認めたくない。理解したくない。

 「ら、、、、、、む」

 確かめなければ。しかし、これはスレ民から聞いた話だ。瀬良さんに聞いたらことではない。もしも聞いてしまったら変な勘繰りをされてしまう。それだと不味い。しかし、確かめたいと考えてしまう。

 「来六!」

 「はっ!?」

 俺はいきなり声を掛けられて、驚いてお皿から手を離して割ってしまった。振り向くと、そこには光さんが怒気を孕ませてこっちを睨んでいた。

 「テメェ!何度も呼んでるのに無視するたぁ、どう言う了見だ?」

 「すいません、、、」

 俺は謝罪をして割れた皿を処理し始めた。光さんはそれを見て溜め息をついて言ってきた。

 「おまえ、今日は変だぞ?何があった?」

 「、、、、、、」

 「はぁ、あたしは聞かないよ。だけど、無理はすんなよ?おまえは無茶するからな」

 光さんはそう言うと頭を軽く叩いてテラスの方に行った。なんやかんや言って光さんは優しいな、俺が悩んでいることをすぐに気づいて元気づけてくれた、ああ見えて面倒見が良いからな。

 「、、、、、、どうしたら良いんだよ、俺は」

 俺はそう言って時計を見た。時計の針は12時30分を指していた。あと30分後には瀬良さんが来る。俺はその時、どんな顔をしたら良いか分からない。俺は頭の中の様々な思考に押し潰されそうになった。

 「うぉーい、来六ー。遊びに来たぞ」

 「もう、この際どうでも良いけどよ。どっから入ってきた、毛利」

 「え?聞いちゃう?聞いちゃう?」

 「いや、良い。聞きたくない」

 俺はいきなり現れた毛利に俺は一気に頭が冷えてきた。俺は片していたお皿を毛利に刺した。

 「ほげぇーーー!?」

 「叫ぶな、響く。で、なんの用だ」

 「おまえ、瀬良嬢について悩んでるだろ?」

 こいつ、、、、、、。なんでこう言った時には的確に突いてくるんだよな。

 「なんだよ、急に」

 「おまえの事だし無駄な事を色々悩んでたんだろ?」

 「、、、、、、」

 「そんなに悩むことなのか、それは?」

 「は?」

 俺は毛利の言葉に反応して振り向いた。そこにはいつもの毛利では無く、『最初に会った頃』の毛利が居た。

 「悩むってことは、瀬良嬢を疑うってことになるが、おまえは瀬良嬢を疑ってるのか?」

 「疑う?何をだよ?」

 「瀬良嬢がおまえの最も嫌う、『自己愛の塊』ってことだ」

 俺はそれを聞いて、とっさに毛利の胸ぐらを掴んだ。

 「テメェ!瀬良さんはそんな存在じゃねぇ!あの人は、皆を笑顔にすると言った。それを夢見ていた!そんな人をあんなモノと一緒にするな!」

 俺は怒鳴り散らして叫ぶ。感情が昂ったせいか毛利を掴む腕が水晶の様になる。妄想体温。体を強固な水晶体に変化させる技。普段なら使わない技だが、激しい感情がこれを発動させたのだろう。そんな俺の肩を誰かが叩いた。

 「なら、悩む必要は無いんじゃないかな?」

 「如月。なんでおまえも」

 「何、簡単だよ。裏口から二人で入ってきたんだよ」

 は?裏口から?俺は裏口を見ると、裏口は開いていた。おいなんで気付かなかった?いつもなら、簡単に気付く筈なのに。

 「そこまで、思い悩んでたんだね。ごめんね、友人の僕が気づけなくて」

 如月は涙を流しながら言った。こいつは蛾王 如月。俺と毛利と同じ転生者で、俺の知る限り素手でやり合いたくない奴だ。こいつは前世は病弱でいつもベッドから離れられなかった。そんなこいつの唯一の楽しみは漫画とネットだった。その漫画の中でこいつは格闘技の漫画を好んで読んでいたらしく、自分もこうなりたいと願っていた。そして、転生した時、神に強靭な肉体を頼んだ。しかし、与えられたのは、華奢で肉付きが悪い体だった。最初こいつは嘆いた。そして、こいつの兄貴、蛾王 力也と比べられ続けてたせいか、こいつはネガティブ思考になった。だが、如月は諦めたくなかった。兄や自分の理想にはなれない。しかし、この体は病に蝕まれてはない。そうしてこいつは努力した。華奢な体で兄のようになる為に、様々な格闘技を学んで、磨き上げた。そして、何時しか『技の如月』とまで言われるほどになった俺のダチの中では一番の努力家だ。

 「いや、気付かなかったも何もおまえ今日スレ見てないだろ?」

 「くっ、僕がスレを見てなかったから。ごめんね来六君」

 涙を流している如月に俺は軽く息を吐き、頭を軽く叩いた。

 「気が付いたんだよ。俺が知っているのはセラフォルー・レヴィアタンではなく、支取 瀬良なのだと、原作?魔王?そんなのはどうでも良かったんだよ。俺は瀬良さんを知っている。それだけで良いのさ」

 「、、、、、、、、、」

 「ん、どうした如月?」

 俺の言葉を聞いた如月はポカンと口を開けていた。そして、いきなり笑い出した。

 「ハハハ、来六君って色々と主人公みたいだよね。恋愛漫画とかの」

 「は?」

 「気にしないで、それよりも毛利君がそろそろ限界かも」

 「あ」

 俺は毛利を見ると、毛利は泡を吹いて痙攣していた。ヤベェ、首絞めてたわ。俺は毛利を離すと、毛利は気を取り戻し俺に殴りかかる。

 「来六この野郎!あと少しで死んでまう所だったろうが!」

 「悪い悪い」

 俺は拳を避けて謝った。あれだけ悩んでたのにこの二人が来ただけで、さっきまでの悩みが吹き飛んだ。そして、俺は時計を見た。そして、俺は青ざめた。13時7分。13時過ぎてる。俺は恐る恐る、テラスを見た。そこには、、、、、、、。

 「で、あんたは来六と何処まで進んでるんだい?」

 「A?B?それともC?イヤーーー!破廉恥!!」

 「あ、あの~、来六君まだですか、、、、、、?」

 「なんなんですか、この空気、、、、、、」

 「、、、、、、ソーナさん、だ、大丈夫ですか、、、、、、?」

 なにがあったんだーーーーーー!?

 




なんか、如月の説明あからさまだったな、、、。次はソーナちゃん視点です!では!


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私はお姉さまの友人に会う件6回目だよ☆

今回はソーナちゃん視点です!ソーナちゃんに心太が説教します!では!


 あの波乱な買い物から翌日。私は、目を覚ますと隣にはゴゥーマさんとゴゥーマさんに抱きつかれている天の助さんが目に入った。本当にゴゥーマさんは天の助さんのことを気に入ってますね、昨日の夜は二人で遊んでましたし、彼女は天の助さんを友人として接しているところを見ると人が恋しいのでしょうね。私はそう、思いながら微笑んでいると、携帯から着信音がした。確認すると、私の姉であるセラフォルー・レヴィアタンからメールが来ていた。私はそれを見た瞬間、背中に妙な寒気に襲われました。あのお姉様からメール、今までのことから考えると絶対にろくでもない事が起きる。しかし、返信しなければ直接此方に来て更に厄介なことになる。私はため息を付きながらメールを確認した。

 『ヤッホー、ソーナちゃん☆ソーナ。のお姉ちゃんのレヴィアたんだよ(о´∀`о)ノ今日ねソーナちゃんに私の友達を紹介したいんだけど大丈夫?その友達なんだけど人間界で初めての友達なんだーq(^-^q)だからソーナちゃんにも紹介したいんだけど良いかなm(。≧Д≦。)m』

 「は?」

 私はメールの内容を見て、つい声が出てしまった。あのお姉様に人間の友人?あの破天荒なお姉様に?私は頭がどうにかなりそうな感覚に陥った。私の姉は自分で言うのもあれだが、色々と頭のネジが飛んでいる。一応外交担当している四大魔王の一人ではあるが、中身がかなり、いや相当飛んでいる。そんな姉に友達、それも人間の?もしもそんな人物が居るのならその人は姉位飛んでいるか、菩薩か何かなのだろう。しかし、あの姉と付き合って大丈夫なのか?あの姉は魔法少女に憧れていてところ構わずコスプレはするわ、あの破天荒さで誰でも振り回すわ。、、、、、、会わなければ、会って姉がどう言う存在か言わなければ、もし、謝った認識をしているならばその人は絶対にろくな目に遭わない。私はそう決心してメールを返した。そして、その人と会う場所を聞いて私は固まる

 「なんで、蓮の花なのですか」

 そう、会う場所があの蓮の花なのだ。彼処は以前、影野さんと会い、そして拒絶された彼が勤める喫茶店。私は場所を聞いて悩んだ。もし、彼に会ったらどんな顔をされるのだろうか?あそこまで拒絶されたのだ、出来れば会うことは避けたい。私は悩んでいると、隣から誰かが画面を見ていた。

 「なんだ、蓮の花かあそこのコーヒーは旨いぞ」

 「うにゃあぁぁぁぁぁ!?」

 いきなり間近に顔が在ったせいで、私は普段出さない声を出してしまいました。見るとそこには天の助さんが居て蓮の花について知ってるような口ぶりで話し掛けてきた。

 「彼処はマジで旨いぞ飯は安くて食べ堪えあるし、コーヒーは来六の奴が淹れるから旨いぞ。まぁ、俺には劣るがな」

 「ちょっと待ってください。貴方、影野さんのこと知っているのですか?」

 「あぁ、知ってるもなにもあいつは毛利のダチだぞ?」

 まさか、彼とこんな形で縁があるとは。私はそう感じていると、天の助さんが私を指?指して言った。

 「でさ、おまえのソレ何?翼?」

 「え?」

 私は自分の背中を見るとそこには、普段隠しているはずの翼が出ていた。、、、、、、、、、私は天の助さんに悪魔だとバレてしまいました。

 「成る程、それで来六に言われちまったんだな」

 「はい、、、」

 天の助さんに悪魔だとバレた後、私は自分の事と影野さんのことを全て話しました。天の助さんはそれを全て聞いてくれた後、私をどこから出したか分からない魚で殴りました。

 「ししゃも!」

 「痛っ!?いきなりなんですか!?」

 「黙れ!黙って聞いてればウジウジしおって、ししゃもならそんな面倒な考えをするな!」

 「ししゃもってなんですか!?私はししゃもじゃありません!」

 「うるせぇ!過去ばっかり振り返ってる貴様などししゃもで充分だ!」

 そう言って天の助さんはししゃもで私を殴ります。だから、痛いんですから止めてください!なんですかそのししゃも!ししゃもって言ってますが、明らかにししゃもの大きさじゃありませんよねソレ!?

 「ふう、いい仕事したぜ。んでだ、結局おまえは過去ばっかり振り返って今を見落としてるんだよ」

 そう言って天の助さんは私を殴り終えてからゴゥーマさんの方を見た。

 「俺も悪魔のやり方は気に入らねぇ。だかな、おまえの事は嫌いじゃねぇ。それはゴゥーマもそうだろうな」

 「ゴゥーマさんが、、、、、、」

 「おまえの話じゃ、ゴゥーマは悪魔の糞野郎に散々痛め付けられたが、おまえはそんなことしてないだろ?それに、毛利達がバカやってた時に笑ったろ?普通なら嫌いな奴の前じゃ笑わないだろ。あいつもそんな奴を邪険にはしねぇ。もし、邪険したら俺が来六を殴ってやる」

 「っ!?」

 私はその言葉を聞いて、涙が零れそうになった。私は影野さんの言葉に少なからず負い目を感じていた。ゴゥーマさんがはぐれ悪魔になった理由は、全部私達悪魔のせいだ。それを考えると、私は影野さんに会いたくなかった。彼に会えばまた私はその負い目を感じてしまう。そんな考えを、天の助さんは叱り今を見ろと言った。今の私は、昔の私ではない。なら、彼に負い目を感じ避けているのは、彼に悪魔の印象を更に悪くしてしまう。それはやってはいけないことだ、なら、私は彼に会い悪魔も変われると信じさせないといけない。それは、今まで無理矢理眷属にされ、仕方なくはぐれ悪魔なった者達の為にもなるのだから。

 「すみません天の助さん。私は本当に馬鹿ですね、前に言われたことをウジウジ引き摺って彼に会うことを避けようとしてました。だけど、大丈夫です。私は彼に会い、悪魔も変われると信じさせます、それが私の、、、悪魔の役目ですから」

 「そうだ、それで良い。そんなおまえを見たら、あいつも認めるさ」

 「うみゅ、、、、、、朝ですか?」

 「あ、起こしてしまいましたか。おはようございます、ゴゥーマさん」

 「おはよう、ゴゥーマ。そうだ、ゴゥーマ今日プリン食い行かね?これからソーナが旨いプリンの店に行くんだぜ」

 「プリン、、、、、、食べたいです」

 「ふふふ、仕方ないですね。なら、お姉様に伝えますので、二人は支度をしてください」

 『はーい』

 こうして私達はお姉様に会いに、そして影野さんに会いに蓮の花に向かった。

 、、、、、、一度シャワーを浴びましょう。ししゃも臭いので。




今回も無理矢理だったな。てか、毛利も心太もシリアス出来てるかな?どうかな?次は蓮の花からスタートです。では!


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私はお姉さまの友人に会う件7回目だ

今回はソーナちゃんが姉の瀬良さんに会います。若干シリアス回です!では!


 私はシャワーを浴びて、身支度を整えてからゴゥーマさん達と共に蓮の花に向かいました。向かう最中は天の助さんがゴゥーマさんに色々話していて、私はそれを聞いていました。そんな時、背後から誰かが声を挙げながら此方に来ます。この声は、、、、、、。

 「ソーーーーーナーーーーーちゃん!」

 「うぐっ!お姉様!いきなり抱き付かないで下さい!」

 「えぇ~、折角オフの時なんだし良いでしょ☆」

 抱き付いてきたのは私の姉にして四大魔王のセラフォルー・レヴィアタンその人である。この人はいつもいつも私に抱きついたり、ベタベタしたりとスキンシップが激しすぎます!ほら見て下さい、ゴゥーマさんや天の助さんが驚いてこちらを見てるじゃないですか!?

 「いい加減離してください!これ以上騒ぐと周りの目が痛いので!」

 「良いじゃん、良いじゃん☆皆に私達の姉妹愛が見せつけられて♪」

 「良いわけありません!」

 抱き付く姉を無理矢理引き剥がし、乱れた服を直す。すると、引き剥がされた姉は涙目でこちらを見ていた。

 「うぐっ;;ソーナちゃんが反抗期になった、きっと私の事なんか嫌いになったんだ!ウワァーーーン!」

 「お、おい、泣くなよ。俺を食すか?」

 「な、泣かないで下さい、、、、、、」

 泣き始めた姉を二人が宥め始めた。あの天の助さんすら宥めているのだから、姉の存在は悪い意味で凄まじい。暫く宥めていると、姉も泣き止んで二人に自己紹介をした。

 「さっきはゴメンね☆私はセラフォルー・レヴィアタン☆レヴィアたんって呼んでね♪」

 「俺はところ天の助だ。味はライチ味だ」

 「、、、、、、ゴゥーマです」

 はい、自己紹介がちゃんと出来たのはゴゥーマさんだけですね。お姉様、いい加減その自己紹介を止めてください。魔王としての威厳がありません。天の助さんは貴方の味なんて知りたくありません、食べたくありませんし。  

 「そうなんだ、天の助君とゴゥーマちゃんか☆んで、ゴゥーマちゃんはソーナちゃんが言っていた、、、」

 姉はそう言って、ゴゥーマさんの方に行きゴゥーマさんの視線に会うように屈んだ。

 「ゴメンね、ゴゥーマちゃん。私達悪魔のせいで君には、辛い思いをさせて。悪魔の代表として謝罪するよ。ごめんなさい」

 「あ、あの、、、魔王様が悪いんじゃないので、、、、、、頭を上げて下さい、、、」

 「うんうん、悪いのはちゃんと皆を管理してなかった私達だよ。私達せいで、ゴゥーマちゃんの両親や故郷がメチャクチャになったんだから魔王である私が謝らないといけないんだ」

 そう言って姉はゴゥーマさんに謝罪する。私はそれを見て姉の魔王としての責任感を知った。魔王は私達悪魔の代表、悪魔の非道は全て代表である姉達が責任を取らなければならない。そんな重い責任感を常に抱えている姉を、私は知らなかった。

 「、、、、、、頭を上げて下さい。、、、魔王様が謝ってもお父さんも、お母さんも、皆も、帰ってきません、、、、私の体も元に戻りません、、、、、」

 「、、、、、、」

 「私は、、、、、、悪魔が嫌いです、、、けど、ソーナさんや椿姫さんみたいな優しい悪魔の人が居ることも知ってます、、、、、、だから、だから、、、、、、」

 ゴゥーマさんはポツリポツリと姉に言いました。ここさんは主である悪魔に辛いと言う言葉では言い現せられない事をされてました。それはどんなことをしても戻ってきません。この言葉は、優しいゴゥーマさんの心の中の憎しみや怒りをあらわしていたしかし、彼女はそれでも私や椿姫を優しい悪魔だと言ってくれました。私はそれを聞いて、目から涙が流れました。

 「だから、私は、、、許します。、、、全員じゃないけど、、、、、、ソーナさんや椿姫さん、セラフォルー様を私は、、、、、、許します」

 「ゴゥーマちゃんは強いんだね、仇である私達を許すなんて。ごめんなさい、そしてありがとう。だから約束するよ、ゴゥーマちゃんはソーナちゃんと私でる守るからもう大丈夫だよ」

 お姉様はそう言って、ゴゥーマさんを優しく抱き締めた。ゴゥーマさんはスカートを力強く握り絞めながら俯いていた。本当なら私達を八つ裂きにしたいのに許すと言った。ゴゥーマさんは幼いが、心は私よりも遥かに強いのだ。私は涙ながらにそう思った。

 「ほれ、これから来六のとこ行くんだろ?泣いてたら台無しだろうが」

 「、、、、、、何故、ぬが書かれたハンカチなのかは追求しませんが、ありがとうございます」

 泣いている私に天の助さんはぬのハンカチを渡して来た。私はそれを受け取り涙を拭く。そうだ、私とお姉様でゴゥーマさんを守るのだ。泣いてる暇はない。二人も落ち着いたのでお姉様にその後の話を聞くと、ゴゥーマさんの主は家宅捜査の結果、眷属を実験また誘拐されたと思われる人間や悪魔の非道な実験が発覚し、主の問題が発覚しゴゥーマさんのはぐれ悪魔の欄から消され、新たに主がはぐれ悪魔となった。しかし、主は捕まる前に逃亡、現在捜索中との事だ。

 「後は、皆がやってくれるからね♪じゃあ、行こうか?」

 「わかりました。天の助さん、ハンカチありがとうございます」

 「良いってことよ、ソレよりもゴゥーマちゃんや、いい加減ソーナから離れたらどうだ?」

 「、、、、、、」(ブンブン!

 現在ゴゥーマさんは、私にしがみついて離してくれません。どうやら、相当勇気を出して言っては良いが、後で激しく後悔してるらしい。ゴゥーマさんは恥ずかしがり屋でもありますから姉にあんな大立回りをしたのが相当堪えたのだろう。耳まで赤くして恥ずかしがっている。

 「うわぁ、可愛いなゴゥーマちゃん☆お持ち帰りして良い?」

 「良いわけありません!それよりも、時間は良いのですか?」

 私は姉にそう言うと、時計を確認して顔を青くしていた。現在12時45分、待ち合わせまで時間があまり無い。

 「どうしよう~、時間が余り無いよ~☆急がないと!」

 「全く、さっきまでの威厳は何処えやら」

 「ハハハ、ソーナの姉ちゃんは面白いな」

 「、、、、、、」

 「しかし、時間に遅れるのはいけませんね。急ぎますよ」

 私達は急いで蓮の花へ向かった。その時気づいていれば良かった。

 

 背後で私達を見ていた者に、、、、、、。




次回は来六かな?まだわかりません。では!


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俺は彼女の妹と会う件3ぬ毛目だ!

今回もかなり無理矢理です。もうね、話が重い。もっとほのぼの設定にした方が良かったと思う俺でした。では!


 俺は目の前の光景に硬直していた。なんで光さんは瀬良さんに絡んでんだよ、あんた、瀬良さんと初対面だろ!てか、心太!てめぇはたしか、ヨロセヨをメチャクチャにして食品売り場に居たろ!?なんで出てんだよ!後、女装キメェしABCとか今時使わねぇよ!

 「何してんだよ、あんたらは!」

 この光景に叫びながら、俺は瀬良さんの元に走った。そして、光さんを瀬良さんから離し、天の助は机に叩き付けた。

 「瀬良さん、大丈夫ですか!?すみません、家の店長が、、、。光さん、何絡んでるんですか!?あんた、元ヤンなんですから自重してくださいよ!後、なんでてめぇは此処に居んだよ天の助?てめぇ、今は食品売り場で謹慎だろうが!?毛利!ちゃんと管理しろよ、この賞味期限切れの軟体生物!」

 「なんだよ来六、水くさいじゃないか、こんな美人を落としたんなら、一言位」

 「来六、痛い!頭離してください!」

 「光さん!?落としたなんて言い方悪いわ!瀬良さんは俺の友人です!後、てめぇは後でちゃんと食品売り場に返してやるから覚悟しろ。今度脱け出せないように密閉した箱にでも突っ込んでやる」

 「あ、あの、来六君?」

 「はっ!あの、これは違うんです!なんと言うか、どう言うか、その、、、、、、!?」

 瀬良さんが引き気味に聞いてきたので、俺は慌てながら言い訳しようとしたが、慌てすぎて何を言ってるのか分からなくなった。そんな時、瀬良さんの隣の人物を見て俺は再度硬直した。

 「、、、、、、お久しぶりです」

 それは、2日前に会った悪魔であるソーナ・シトリーだった。俺はそれを認識して警戒しようとしたが、そんな俺をよそに瀬良さんが言った。

 「あれ?来六君、ソーナちゃんと知り合ってたんだ☆なら、改めて紹介するよ♪」

 『は(え)?』

 「来六君、この子がメールで書いてた私の妹のソーナちゃん☆そして、ソーナちゃん☆この人が私の友人の来六君だよ♪」

 『え、ええええええええ!?』

 この時、俺とシトリーの声が重なりながら叫んだ。まさか、瀬良さんが紹介したかったのは、ソーナ・シトリーだったのかよ!?

 「改めまして私は支取 瀬良の妹の支取 蒼那です」 

 「ソーナちゃん、彼が、私の友達の来六君だよ☆」

 「、、、、、、初めまして、影野 来六です」

 あの後、光さんが気を利かせて奥の方の人目につかない席を使っている。次いでに店を貸しきりにしてくれた。席順は俺の隣には毛利と如月。向かい側は左から、天の助、女の子、瀬良さん、シトリーの順だ。俺は現在物凄く気まずい。まさか、瀬良さんの妹が、シトリーだったなんて思ってなかった。もしかしたらスレで説明があったかもしれないが、俺はその時瀬良さんのことだけ考えていたから見てなかった。ヤバいマジで気まずい。向かえ側のシトリーも気まずそうにこちらを見ていた。2日前にあんなやり取りしたら、こうなるだろうよ。しかし、そんなことを梅雨も知らない瀬良さんはニコニコしながら話していた。

 「来六君、来六君☆ソーナちゃんね、今近くの駒王学園でクラス委員をしてるんだよ♪本当、お姉ちゃんとして鼻が高いよ☆後ね、後ね!ソーナちゃんは将来生徒会長になたいんだって♪私はソーナちゃんが生徒会長になるならきっと駒王学園も良くなると思うんだ☆来六君もそう思うでしょ?」

 瀬良さんはシトリーの事を凄く愛してるんだな。ここまで妹の事を言える姉はそうそう居ない。それに、シトリーの事を話す瀬良さん輝いてるし、瀬良さん可愛い。シスコンは萌え要素だったのか。俺は内心悶えながらそう思っていると、如月が笑いながら瀬良さんに言った。

 「ハハハ、支取さんは本当にソーナちゃんの事が好きなんですね」

 「うん☆ソーナちゃんの為なら天界を一人で滅ぼす位好きだよ♪あ、そう言えば君は誰かな?来六君の友達?」

 「僕としたことが、自己紹介を忘れるなんて。僕は哦王 如月。来六君と毛利君の高校の時からの友人です」(キラキラ

 如月はキラキラしながら瀬良さんに自己紹介した。止めろ如月!おまえがキラキラしてると大概女性が落ちるんだから自重しろ!このフラグ一級建築士が!

 「そうなんだ☆来六君と毛利君の友達なんだ♪私は支取 瀬良だよ♪よろしくね☆」

 「よろしくお願いします、支取さん。」

 「瀬良で良いよ☆私も如月君って呼ぶから♪」

 「あはは、それなら瀬良さんと呼ぶよ、、、っ!?」

 「、、、、、、」

 俺は如月の野郎が瀬良さんと話してるのを聞きながら、こいつの脇腹を抜き手で突く。けして、けして嫉妬ではない。嫉妬じゃないからな!フラグ建築士が!!如月は表情を崩さず俺を見た。そして顔を真っ青にしていた。よく見たら、瀬良さん以外が顔を真っ青にしていた。何かあったのか?後で聞いたが、この時の俺はまるで邪神のような顔だったそうな。

 「ん、ちょっと電話が来たから外出るね♪」

 そんな時、瀬良さんの携帯に電話が入り通話する為に外に行こうとした。

 「分かりました。なら待ってますよ」

 「分かった☆ちょっと席を外すよ♪」

 「あ、私も、、、」

 瀬良さんが席を立つのを見て、シトリーも立とうとしたが、天の助が肘でシトリーを突つく。

 「おまえまで行かんで良いだろ。この際、来六と話せよ」

 「うぅ、そうですね」

 小声で二人は話してシトリーは席に着く。なんで、こいつら仲良いんだ?そして、瀬良さんがお手洗いに向かい、俺はシトリーと向かい合う形になった。

 「んでだ。さっきから聞きたいが、そこの子供は誰だ?」

 「っ、、、、、、!」

 俺は机に肘を付いてシトリーに聞いた。その際に子供に目をやると、子供は怯えたようにビクついた。見た感じ、体の傷とか魔力から考えて俺が前に聞いた眷属でかなり虐待された存在だろう。あぁ、こいつが瀬良さんの妹じゃなければ此処で消してたんだがな。俺はそう考えていたら、毛利と如月から突つかれた。どうやら、殺気を隠せてなかったようだ。シトリーは顔を青くしていた。 

 「あ、あの、、、、、、」

 「ん?」

 そんなシトリーを見て、子供が怯えながらであるが、俺に話し掛けてきた。

 「そ、ソーナさんを、、、、、、虐めないで下さい、、、」

 「、、、、、、虐める気は無いんだかな。只、俺は自己中の悪魔様が嫌いなんだよ」

 「ソーナさんは、、、、、、自己中じゃありません、、、、、、!」

 「あ?」

 俺は低い声で子供に返した。なんだ、こいつは?自分が悪魔に虐待されてたのに悪魔の肩を持つのか?意味が分からないぞ?俺の苛つきに気付いたのか、子供は泣き出しそうになり、両隣から仲裁が入りそうになるが、その前に天の助が俺を殴り付けた。

 「この糞来六がーーー!」

 「うっ、テメェ、、、今はテメェのおふざけに付き合う気分じゃねえんだが、、、」

 「うるせぇ!ソーナやゴゥーマの事知らねぇ、癖に殺気立ちやがって!」

 「あぁ!?なんだ?テメェもこいつの肩を持つってのか?」

 俺はそう言って、懐からナイフを取り出す。それを見て毛利達が止めに入る。

 「待て待て!いくらなんでも、それは不味いだろ!?」

 「来六君、君がそう言った人が嫌いなのは知ってるけど、落ち着いて」

 「、、、、、、ちっ」

 毛利の豪腕と如月の技に何も出来ないと分かった俺は、ナイフを仕舞い舌打ちしながら席に着いた。その際にシトリーは体中から冷や汗が吹き出ていて、子供の方は泣いていた。俺はそれを見て、自分の沸点の低さを痛感して、頭を強く掻きながら溜め息混じりに謝罪した。

 「はぁ、、、、、、悪い。今回は俺の沸点の低さが悪いな、、、、すまなかった」

 「全くだよ、馬鹿来六」

 「今回は弁護出来ないよ。いい加減その沸点の低さを直したらどうだい?」

 「、、、、、、話だったな。一応聞いてやるから、早くしてくれ」

 『話を反らすな!』

 俺は二人から殴られてから、シトリーの話を聞いた。そして、全てを聞いてから俺は静かに目を閉じた。あの話からシトリーはゴゥーマに出会い、自分の考えが間違っていることに気づき、ゴゥーマを守ろうと現在悪魔に訴えかけている。

 「それで、天の助はシトリーの肩を持ってたのか。てか、天の助だけじゃなくてこいつらもシトリーの方を持ってるな。、、、、、、」

 「肩を持つって、来六君、言い方どうにか出来ないのかい?」

 「悪い、まぁ、話は分かった。だがな、、、」

 俺はシトリーを見ながら言った。シトリーは肩を跳ねさせて俺を見た。

 「これだけで信用するほど、俺も甘くない。今後の行動次第だ。もしも、下手な行動をしたら俺はおまえを殺す。瀬良さんの妹だが、今だ悪魔は信用出来ない。それが俺の答えだ」

 「、、、、、、分かりました。口で言うのは簡単です、しかし、これだけで信用出来るとは私も思っていません。だから後は行動で示します、これが私の出来る事ですから」

 シトリーは先程と別人の様に強い口調で言った。目を見ると、力強い意思が見えていた。、、、、、、、。

 「なら、改めて自己紹介しようか。俺は影野 来六、これからよろしく頼むぞソーナ・シトリー」

 「、、、、、、。は、はい!」

 

 俺は自己紹介してから、ソーナに手を差し出した。それに驚きながらも、ソーナは手を掴んだ。それを見た毛利達は安心したらしく、安堵していた。

 「はぁ、、、。全く、ヒヤヒヤしたよ。緊張してお腹が空いたし、来六君の奢りで食べようかな」

 「そうだな!この馬鹿の奢りで食おう!」

 「おいゴラぁ!なんで、奢りなんだよ!?ヤだぞ俺は、如月の飯代なんていくら必要なんだよ!」

 「うるせぇ!ソーナとゴゥーマを泣かしたんだ、男なら奢れや!奢らねぇと、瀬良に言い付けるぞ!アイツ、シスコンだから嫌われるぞ!」

 「っ!?、、、、、、分かった。なら、奢ってやるわ!」

 「え、えっと、、、私も出しましょうか?」

 「いや、今思ったら瀬良さんの妹なんだし、俺が奢る!オラ!好きなもん頼めやこの野郎!」

 『ヒャッハー!』

 こうして、俺達はドンチャン騒ぎすることになった。ソーナのことは、信用はまだ出来ないが、少なからず信じてみようと思った。後は瀬良さんが戻って来て皆で騒ごう。俺はそう思っていると、妄想神経が警報を鳴らした。

 「っ!?」

 「、、、!?」

 何かを感じた俺と、武道家の如月は直ぐに感じた方向を見た。その瞬間、テラスの窓ガラスが割れて何かが来た。

 

 「よぉ、迎えに来たぜ?ゴゥーマちゃ~ん」




今回で、来六君はソーナちゃんの事を少し信じました!やったねソーナちゃん☆来六君は屑転生者や悪魔にはキツイ通り越してブッ殺思考です。この考えは昔の話なので、今は話せません。んで、次回はゲス登場回です!


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俺は彼女の正体を知った件

今回はゲスが地雷を踏み抜きます!来六大激怒回です!では!


 「迎えに来たぜ、ゴゥーマちゃ~ん」

 入ってきたのは、白衣にボンテージと言った見るからに変態みたいな野郎が入ってきた。手には鞭を持ち、それを弄りながら此方を見ていた。

 「、、、、、、貴方は、、、!?」

 「おいおい、数日会わなかっただけで忘れちまったのかい?俺だよ、ファキー・ウァレフォル様だよ」

 「ひっ、、、、、、!」

 ゴゥーマはこの野郎を見るや否や、極度に怯えてソーナの後ろに隠れた。あの怯え方は尋常じゃない。もしやこの野郎が、、、。俺が質問したい事をソーナが言った。

 「ファキー・ウァレフォル!貴方は冥界から違法な研究の為に指名手配されている筈です!何故、ここに居るのか説明しなさい!」

 「あぁ?テメェは俺様を指名手配にしてくれたシトリーのガキじゃねぇか。テメェには大変世話になったな、お陰で俺様はお尋ね者だ。んで、ここに居る理由か?それはな、、、」

 野郎は鞭を振るい、器用にゴゥーマの首に絡めた。ゴゥーマは苦しそうにしながら鞭を掴んでいる。

 「そこの俺様の眷属に用があってな!こいつの血を少し分けさせて貰いたいんだよ!」

 そう言いながら、鞭を引っ張りゴゥーマを自分の元に持っていった。

 「ゴゥーマさん!?」

 「よぉ、会いたかったぜ~。テメェが逃げたしたせいで此方がどんだけ迷惑したか、、、分かってんだよな!」

 「うぐっ!」

 、、、あの糞野郎、動けないゴゥーマを地面に叩き付けて足蹴にしやがった。ゴゥーマは苦しそうな声を出すが、あの野郎、それを無視しながら蹴り続ける。

 「テメェには、莫大な金使ってやったのに、何音を仇で返してんだ?このカスが!オラ!オラ!」

 「痛っ、、、、止めて、、、」

 「止めるかよバァカ!テメェは死なねぇんだから、こん位しないと躾になんねぇんだよ!」

 、、、、、、、、、、、、こいつ、俺が会う屑の中で、一番の屑だ。店はめちゃくちゃにして、話ではゴゥーマや眷属、果ては誘拐した人間や悪魔を実験に使う。そして、終いにはこれだ。あぁ、、、見ててヘドが出る。

 「ゴゥーマさん!」

 足蹴にされてるゴゥーマの元にソーナが走る、そして、ゴゥーマを庇うように抱き締め野郎の蹴りを受けた。

 「っ!?」

 「、、、ソーナさん!?」

 「あ?何、してんだテメェ。家の眷属の躾してんだ、退けよ」

 「いいえ、退きません!こんなの只の虐待じゃないですか!私はこれを躾とは思いません!」

 「うるせぇんだよ!」

 「きゃぁ!?」

 野郎は癇癪起こしながらソーナを鞭で叩きやがった。、、、、、、あぁ、もう無理だ。

 「ウザいウザいウザい!テメェら、マジでウザいぞ!俺の眷属だろ?だったら俺の所有物じゃねぇか!それを非道な実験だからとか抜かして指名手配されているなんて、所有物をどうしようが俺のかっ、、、ぎぁあ!?」

 「もう良い、黙れ糞」

 俺は何か言ってる糞を殴った。すると糞は壁にぶつかって、壁の花瓶が割れた。何、花瓶割ってんだ?糞の分際でこれ以上店を壊すのか?

 「あー、駄目だ。無理だ。こんな糞見てると腹が立ってしょうがない。なんだ?糞の分際で人が物にしか見えないのか?気持ち悪いな、糞の考えなんて」

 「テメェ!人間の分際で、上級悪魔の俺様に、ぎゃああああ!?」

 「喚くなよ、耳が汚れる」

 何か喚く糞に俺はナイフを突き刺した。すると糞はまた喚く。うるさい。

 「ヤバい!あいつ、完全にキレやがった!」

 「不味いね、僕が止めに行くから毛利君と天の助君は二人をお願い」

 「分かった!」

 何か後ろで聞こえたが、無視だそれよりもこの糞を黙らせないと、俺は喚く糞を足で壁に押し付けた。

 「黙れよ糞。おまえが喋ると俺の耳が汚れるんだ。黙って死ねよ」

 「黙れ!こんな事をして、只で済むと思ってるのか!?」

 「知るか」

 「俺様を嘗めるなと言ってんだよ!」

 「っ、、、、、、」

 俺は糞の魔力弾を受けるが、断想体温で防御した。その際に口を切り、口の中の血を吐き捨てて妄想継承を取り出した。そして、そのまま顔に着けようとした時だ。

 「来六君!ソーナちゃん!みんな!!」

 瀬良さんが店に入ってきた。こんなことがあったんだ、心配して駆け付けてくるのは当然だが、瀬良さんは現象を見て固まっていた。

 「ソーナちゃん、ゴゥーマちゃん。なんで、怪我してるの?お店めちゃくちゃだし、来六君血が出てるよ?」

 「貴女は、魔王セラフォルー・レヴィアタン!良かった、助けてください魔王レヴィアタン。この人間を殺してください!」

 「え?」

 糞は瀬良さんに助けを求めた。すると、瀬良さんは顔を真っ青にして俺を見ていた。

 「あ、あああ、、、」

 「何をしてるんですか!魔王である貴女ならこんな人間直ぐに殺せるでしょう!?早く殺してくださいよ!」

 「嘘、魔王だってバレちゃった、、、、、、よりによって来六君に、、、」

 震えながら瀬良さんはその場に座り込んだ。目には涙が零れていた。瀬良さん?なんで泣いてるんですか?なんで?、、、、、、。

 

 涙なんか流してるんですか、、、、、、?




はいはーい!次回は瀬良さん回かな、多分。ファキーの野郎は来六君の地雷を踏み抜きました。

1、自己中の権化

2、子供を虐待
 
3~100 瀬良さんを泣かした

ざっと100は踏み抜きましたね!アイツ死ぬんじゃね?では!


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私は彼に悪魔と知られた件

最近更新できてなくてすみません!(土下座
今回はセラフォルー視点でお贈りします!来六君がやります!では!


 私は現在、絶望している。それは、来六君に私が悪魔であるとバレてしまったから。なんで、こうなっちゃったんだろう?それは、少し前に遡る。

 私は仕事用の携帯に着信が入って店から出て電話をしていた。相手はサーゼクスちゃんで、内容はゴゥーマちゃんの主であるファキー・ウァレフォルが人間界に潜伏していると言う内容だった。彼は冥界で指名手配されて逃亡中に冥界に居たら捕まると踏んで人間界に逃げたのだろう、私はそう考えていると更にサーゼクスちゃんは分かったことを教えてくれた。なんでも彼はゴゥーマちゃんの神器を研究してる最中にあることを知った。それは『影に住まいし魔獣』は所持者に魔獣の遺伝子を取得する所だ。この神器は魔獣を影に食べさせてその特性を影に取り込む神器だが、その際に魔獣の遺伝子が少しだが所持者にも入ってくるのだ。そこに彼は注目し様々な魔獣や悪魔を食べさせて、ゴゥーマちゃんの遺伝子から最強の魔獣を作ることや、その遺伝子を自分に移植し最強の存在になる計画をしていた。私はそれを聞いてファキー・ウァレフォルの外道さに虫酸が走った。あんな小さな子供を自分の為の道具にしているのが許せなかったのだ。話してるサーゼクスちゃんを話しの後半の方になると口調が険しくなっていた。サーゼクスちゃんにはミリキャス君が居るから更に許せないのだろう。だから、彼が捕まるまでゴゥーマちゃんを守ってと言うお願いをされて電話が切れた。私はゴゥーマちゃんを守ろうと決めた瞬間、店の方から爆発音がした。何があったのか、私はソーナちゃんやゴゥーマちゃん、来六君達が心配になり店の方に急いだ。

 店に着くとそこには、荒れ果てた店内に、傷付いたソーナちゃんとゴゥーマちゃん。そして、ナイフをファキー・ウァレフォルに突き刺した来六君が居た。

  「ソーナちゃん、ゴゥーマちゃん。なんで、怪我してるの?お店めちゃくちゃだし、来六君血が出てるよ?」

 私は震えながら呟いた。すると、私に気づいたファキー・ウァレフォルが私に向かって叫んだ。

 「貴女は、魔王セラフォルー・レヴィアタン!良かった、助けてください魔王レヴィアタン。この人間を殺してください!」

 「え?」

 彼は私に助けを懇願した。私を魔王と呼んで、、、、、、止めて、来六君の前で言わないで。

 「あ、あああ、、、」

 私は悪魔であることがバレて声をあげた。よりにもよってこんなところでバレるなんて、、、。

 「何をしてるんですか!魔王である貴女ならこんな人間直ぐに殺せるでしょう!?早く殺してくださいよ!」

 「嘘、魔王だってバレちゃった、、、、、、よりによって来六君に、、、」

 ファキー・ウァレフォルは私に怒鳴りながら言った。しかし私はそれが耳に入らず、その場で崩れてしまう。初めての人間の友達にバレた。これで来六君は私を恐れて、もう一緒には居れない。そう考えると目から涙が零れる。私は何も出来ずに泣いていると、来六君が声を張り上げた。

 「この糞が!何、瀬良さんをなかしてんだ!」

 来六君はそう言ってファキー・ウァレフォルを殴り付ける。え?なんで来六君は怒ってるの?私は悪魔なんだよ?人間に恐れられる悪魔なんだよ?

 「貴様!さっきから悪魔である俺に!これ以上したら、セラフォルー様に殺されるのだぞ!命が惜しくないのか!」

 「セラフォルー・レヴィアタン?知らないな、彼処に居るのは支取 瀬良だぞ?」

 「何を言ってる!あの方は我らが悪魔の王であるセラフォルー・レヴィアタンその人だ!支取 瀬良などあの方の偽名に過ぎな、、、」

 「だからどうした!」

 ファキー・ウァレフォルの言葉を来六君は怒鳴り遮った。そして、怒鳴りながら言葉を続けた。

 「悪魔?魔王?だからどうした!あの人は支取 瀬良だ、俺の知ってる、優しくて、明るくて、笑顔が一番似合ってる俺の大切な人だ!俺はそれだけ知ってる。ならそれだけで良いんだよ!だから、そんな人を泣かしてるテメェを俺は許さねぇ!」

 そう言いきって、手に持ってる仮面を付けた。すると、体を黒い影が包み込んだ。そして体に張り付いてそこには黒い布が全身を包み、腰に布を巻いた格好になった。

 「覚悟しろよ、テメェには暗殺者の始祖の技を見せてやるよ、、、」

 来六君はそう宣言して、その後に私を見た。そこには白いドクロを思わせる仮面を付けていた。しかし、何故か来六君の表情が分かったような気がした。

 いつもの暖かくて優しい表情が、、、。

 そんな私の肩を誰かが叩いた。振り返るとそこには如月君が居た。

 「大丈夫だよ、来六君はそんなことで君を嫌いにならない。君が悪魔だと言うことを前から知ってたんだ」

 「え?なんで、、、」

 「詳しくは言えないけど、僕らだけの情報屋が居てね、そこで知ったんだよ。そして、それを知った来六君は、それでも君は君だと言ったんだ。だから、悪魔だから嫌うなんてしないよ」

 如月君は眩しい笑顔で言った。私は私、その言葉はどんな綺麗な言葉よりも眩しく輝いていた。来六君は悪魔であるを悪魔ではなく私として見ていた。それを知った私は涙が流れた。その涙は悲しみから出るものではなく、、、、。

 

 きっと、嬉しさから出た涙なのだろう。




来六君よ、あれはある意味告白に近い発言してるよ?
しかし、瀬良さんはチョロインではないのでまだ落ちません!あしからず、次回は糞野郎フルボッコ回かな?では!

12月4日 現在、活動報告で今後についてアンケートをしております。よろしければ、アンケートに参加してください。


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俺達は糞を滅相する件

最近、投稿スピードが落ちてヤバい、内容のグダグダ加減で意欲ががが、、、、。そんな中での投稿です。現在今後についてのアンケートを活動報告の所でしておりますので、宜しければアンケートに参加してください。では!!


 「覚悟しろよ、テメェには暗殺者の始祖の技を見せてやるよ、、、」

 俺は妄想継承を発動させながら言った。あの糞の言葉に怒鳴り散らしてたら、苛つきが少し和らいだから周りがどうなってるか分かるようになった。シトリーとゴゥーマは怪我をしてるが毛利と天の助が保護してる。瀬良さんはまだ泣いてるが、如月が側に居るから大丈夫だろう。てか、如月。瀬良さんからもう少し離れろ。肩を触るな、妄想心音するぞ?

 「きき貴様!なんだ、その姿は!貴様も神器持ちか!?」

 「ゼイグリットギア?それが何か知らんが、テメェには関係無いだろ?テメェはこれから掃除されるんだからな」

 「貴様ぁーーー!」

 糞は叫んでから自分に何かを刺した。すると、体の傷が見る見る内に回復して高笑いをする。こいつ、マジで小物臭が半端ない。

 「この程度の傷、俺の開発した薬でどうとでもなるわ!しかし、ここまで痛めた分の侮辱は返さなければなぁ!?」

 そう言いながら、新たに薬を自分に使う。すると、魔力が大きく膨れるのが瞑想神経で分かる。恐らく、ドーピングでもしたんだろう。まぁ、、、。

 「どうだ!この薬は特別製だ!この薬を使えば、最上級悪魔にすら、、、へぶっ!?」

 「その位なら、簡単に伸せるな」

 どや顔をされたので、俺は糞の顔面に断想体温で変化させた右腕で殴り付ける。殴られた糞はよろめくが、なんとか体制を立て直して俺を睨み付けた。

「な、何故最上級悪魔の俺様が、、、」

「それで最強を語るんなら、俺の先輩を紹介してやるよ。あの人の方がよっぽど最強だ」

俺の頭には俺の先輩にして最強のあの人を思いだしていた。あの人に比べたらこんな塵、微生物以下も良いところだ。

「人間風情の下等生物が、、、調子に乗るなぁ!!」

糞は怒鳴りながら怒りの限りに拳を乱打する。一つ一つの威力は床にクレーターが出来るほどの破壊力だが、当たらなければどうと言うことはない。瞑想神経の恩恵で、何処に拳が来るのかが分かっているので簡単に避けれる。

「何故だ!!何故だ!!何故当たらない!それが貴様の神器の能力か!?」

「この程度で驚くなよ、、、、、、」

「何だと、、、」

俺はそう言うと、髪を纏めていた髪ゴムをほどいくと髪がゆらゆらと舞う。そして、髪は糞に向かって伸びて、体を縛る。

「何!?何だ、これは!!」

「狂想閃影。この技は髪を使ったもんでな、髪を伸ばしたり、その気になれば髪の毛一本でテメェの首を斬ることも可能な技だ、、、」

「な、なら何故しない!」

「何故しないか?簡単だよ、、、、、、。ほら、後ろを見ろよ」

 糞の背後に居る、毛利、如月を見て言った。こいつらもこの糞にはかなり頭にきてるのだろう、いつもの雰囲気と違う怒りを感じた。

 「来六君は優しいね、この中では一番怒ってるのに僕達も混ぜてくれるなんて」

 「この外道には思いっきり灸を据えないとな」

 如月はにこやかに、毛利は指を鳴らしなから糞を見ていた。そして俺は髪を解いてから糞を毛利達に向けて蹴る。すると、先ずは如月が糞の腕を掴みながら蹴った勢いを使って投げる。相変わらずの綺麗な投げ技だな。

 「ふっ」

 「ぐわぁぁぁぁ!?」

 「へぇ、今のでまだ意識があるのかい?結構本気で投げたんだけど、流石は悪魔なのかな」

 「な、なんだ今の技は悪魔にここまでのダメージを与えるなど有り得ない!?」

 「今のかい?ただ投げただけだせどね」

 如月は普通に言っているけど、あの投げ技は普通の人間なら意識どころか命すら刈り取れると思うのだが、、、。まぁ、糞相手だから良いのだがな。

 「次は俺がいこうか。立てぃ!!」

 次は毛利か、毛利は糞を掴んで立ち上がらせてから、、、、。

 「ワカメ!」

 「へぶっ!?」

 は?

 「ワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメワカメ!」

 「「ちょっと待てーーー!?」」

 あのバカ、どっから取り出したか分からないワカメで糞のこと殴り始めやがった!?てか、いつから漁師が着る服着てるんだ貴様は!?

 「なんでワカメなんだーーー!!」

 「ぐはっーーー!?」

 「「なんか、逆ギレし始めた!?」」

 散々ワカメで殴ってから、いきなりキレて蹴りやがったよアイツ。あぁ、そうだ、アイツああ言う奴だった。

 「貴様、ふざけてるのか!?」

 ほれ見ろ、糞の奴も毛利に言ってるぞ。これに関しては同意するしかない。そして、キレたのか毛利に殴り掛かった。だが、あのバカに普通に攻撃しても意味は無く。

 「天の助ガード!!」

 「俺かよーーー!?」

 あぁ、、、、、、天の助で攻撃を防御したよ。天の助は攻撃を受けて体が四散した。ここまではテンプレ何だよな、本当にふざけてやがる。見ろ、シトリーはさっき臨戦態勢から呆れて頭を抱えてるぞ、見れば瀬良さんやゴゥーマちゃんは唖然としてるし、、、、、、。

 「天の助君、大丈夫かな?」

 「あー、大丈夫だろ。あの賞味期限切れは、なんやかんやしぶといし」

 ほれ見ろ、あの賞味期限切れあれ喰らってから数秒で元通りだぞ。

 「毛利貴様ーーー!!」

 「チッ、死んでなかったか、、、、」 

 元通りになった天の助が毛利にキレるが、毛利は舌打ちして険悪なムードになる。

 「来六君、なんか仲間割れしてるんだけど、、、、」

 「瀬良さん、あいつ等はいつもこうなんで気にしないで下さい」

 「気にしないで下さいって、では、いつもこんな感じなんですか!?」

 「いや、今日はまだ大人しいかな?いつもなら首領パッチ君が居るからもっと賑やかだよ」

 「これよりも、、、、」

 「あ、あははは、、、」

  俺達の説明を聞いていた瀬良さん達は乾いた笑い声で馬鹿共を見ていた。

 「そろそろトドメを刺すか」

 俺は頃合いだと見て、自身の腕を変化させた。腕は瞬く間に普段の腕の倍近く伸び、禍々しいオーラを纏っていた。

 「おーい、テメェらどきな」

 俺は馬鹿共にそう言って構えた。馬鹿共は察したのか、蜘蛛の子を散らすように逃げ、残ったのは糞のみとなった。

 「っ、、、、!?貴様!な、なんだ!?その腕は!!」

 糞は俺の腕を見て叫んだ。見れば瀬良さん達も俺の腕を凝視していた。

 「これか?この腕はある精霊の腕だ。それを俺の腕に一時的に移植したものだ、この技はそうしないと使えないからな」

 俺はそう言って、腕に力を込めた。この腕の危険性に気付いた糞は一目散に逃げ出す。あの野郎、また店を壊しやがって、、、、。

 「これはテメェが壊した店の請求書とゴゥーマちゃんの過去の精算代わりだ、蜘蛛を散らせ、、、妄想心音」

 名を呼んで、俺は腕を伸ばした。腕はまるで獲物を捕まえようとする蛇の如く糞を捕らえようとする。恐怖しただただ必死に逃げるも腕は着実に糞に迫る。

 「ヒ、ヒイイィィィィィ!?」

 腕を払おうと魔力弾で撃ち落とそうとするも、腕は意志を持つかの如く魔力弾を避ける。そして、腕は糞の胸を触った。そして、腕は戻るように縮んだ。

 「ヒ、ヒイイィィィィィ!?、、、ヒ?」

 何を想像したのか、糞は只触られた胸を自分で触り確認する。

 「な、なにもない、、、ヒャハハハハ!なんだ、只の虚仮威しではないか!!」

 先ほどから一変、強気に見せようと高笑いをする糞。煩いな、あれ。まぁ、こっちは準備完了してますが。

 「どんなに痛めようが、俺様には薬がある!!所詮、貴様らでは俺様には勝てないのだよ!フフフ、ハハハ!フハハハハハ!!「煩い、黙れ」、、、!?がはっ」

 俺は煩い糞に対して、糞の心臓を潰すと言う行為で糞を黙らせた。さながら、つまらない番組を映しているテレビをリモコンで消すかのように。糞は突然のことに胸を押さえながら、血を吐き、堕ちる。

 

 これで、糞の一つが俺の前から消えた。




今回もグダリマシタ、、、。このままだと次回も長引きそうです。けど、気合い、入れて、頑張ります!!では!!


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俺は彼女を見送る件

あけましておめでとうございます(土下座

最近、バイトで時間がとれなくて、すみませんでした!今回はこの章の最終話です!では!!!!!


 あれからの事を話すと、あの糞の死体はは瀬良さんが呼んだ悪魔たちに回収、及び壊された店を修繕してくれた。あのままだと店の運営や光さんが暴れかねなかったからありがたい。また、シトリーから前に仕留めた狼男の話を聞かされたのか今回の件と合わせて報酬として小切手が渡された。書かれていた金額は、俺の年収の何倍かあって俺は小切手を返そうとしたが、悪魔側の迷惑を片付けてくれたお礼なので受け取ってほしいと言われたので、受け取ることになった。それから、瀬良さんとのことだが、瀬良さんは悪魔達に指示を出して、俺一言謝り去っていった。瀬良さんが去った後、俺はもしかして瀬良さんに嫌われたのかと思い、かなり凹んだ。凹んだ。後で聞いたが凹み具合が相当ヤバかったらしく、残っていた毛利達やシトリー達が総出で慰めてくれた。それから数日、瀬良さんは俺の前には現れなかった。

 「、、、、、、はぁ」

 「来六よぉ、しっかりしろ。初恋が実らないのは世の常だぞ」

 「毛利君、それはフォローになってないよ」

 俺達は現在、居酒屋で飲んでいた。いつもなら1、2杯しか飲まない酒を6杯も飲んでぐでんぐでんに酔いつぶれていた。

 「もう、6杯目だよ来六君。お酒弱いんだから、もうここら辺でやめた方が」

 「止めるな如月!!飲まないとやってられないんだ!!」

 俺は如月の言葉を無視して酒を煽った。すると、吐き気に襲われて体が寒気に襲われる。気持ち悪い、、、、、、。

 「来六君!?大丈夫かい!!」

 「おい、吐くならトイレで吐けよ!?」

 「う、、、、うい」

 俺は吐き気を我慢しながらゆっくりとトイレに向かった。その時、店の入り口から入ってきた人物に呼び止められた。それは瀬良さんの妹であるシトリーとゴゥーマちゃん、天の助とシトリーに雰囲気が似てる少女だった。

 「影野さん、お久しぶりです。少し宜しいでしょうか?」

 「あ、、、、、、シトリーか」

 シトリーは俺に挨拶をした。待てシトリー、今はマズい。主に吐き気的な意味で。しかし、シトリーは俺の事を悟ったが、少女の方が話を続けた。

 「始めまして、私はソーナの女王の森羅 椿姫と言います」

 「は、はぁ、、、、、、」

 「貴方がソーナが言っていた方ですか、ソーナの眷属としてお礼を、我が主を助けていただいてありがとうございます」

 「、、、、、、」

 ヤバい、森羅だったか?何か言ってるが吐き気のせいで聞いてる余裕がない。ヤバい、吐く。

 「、、、ですので、今回はレヴィアタン様の件で来ました」

 「瀬良さん!?瀬良さんが何だって!?」

 俺は森羅の肩を掴んで聞き出す。すると森羅は肩を跳ねさせて驚いた。それを見たシトリーが間に入り言う。

 「影野さん、落ち着いてください、お姉様の事もちゃんと説明します」

 「あ、あぁ。わかっ、、、うぷっ」

 「えっ?」

 俺はすぐさ店を出て、路地に走った。ヤバい吐く!!そして、路地裏に入ってからはわかるな?

 「あ"ぁ、、、酒は少し自重しよう、そうしよう」

 俺はやけ酒したことを悔いながら口を拭って一人言を言った。まだ気持ち悪いな。胃を抑えて店に戻ろうとした時に路地から声を掛けられた。

 「来夢君?」

 「えっ?」

 声の方を見ると其処には瀬良さんが居た。、、、、、、瀬良さん!?

 「瀬良さん!?これはなんと言うかいつもならこんなに飲みませんよ!酒弱いんで、今日はなんと言うか、あれです!毛利の野郎が誘って俺に散々飲ましたからこんな事になったんです!決して瀬良さんに嫌われたからやけ酒したんじゃありません!あれ?俺何言ってんだ?えっと、これはその、、、、、、うぷっ」

 突然の事で俺はテンパって意味不明な事を散々言って、急に喋ったのでまた吐き気に襲われた。

 「来夢君!?大丈夫!?」

 「だ、大丈夫です、、、うぷっ」

 「待ってて!お水貰ってくる!」

 瀬良さんはそう言ってさっきまで俺が居た店に向かった。瀬良さんに心配させるなんて俺、情けないな、、、、、、。それからある程度落ち着いてから俺は瀬良さんと二人きりで話すことになった。場所は町が見渡せる公園の広場で、俺にとっては特別な場所だ。

 「わぁ!凄いね☆此処から町が見渡せるんだ!」

 「此処は知る人ぞ知る穴場何ですよ、ここから見える花火や十五夜の月、初日の出。季節の絶景が味わえる場所です」

 「へぇー、来夢君はそんな穴場を知ってるんだ♪」

 「と言っても、ここを知った理由はそんな綺麗な理由じゃないんですが、、、、、、」

 「ん?来夢君、何か言った?」

 「いえ、何でもないです!」

 俺は気持ちを切り替えて、瀬良さんに向き合った。瀬良さんは綺麗な緑の服を着ていた。見るからに上質な布を使ったドレスでそんなドレスを瀬良さんは着こなしていた。一見したらどこかの令嬢だと思うだろう、俺は自分との身分の違いを感じた。片や冥界の悪魔を統べる魔王。片や転生者でそれがなければ何の取り柄もない、いや、最も取り柄どころか俺は醜い存在だ。身分の差が違いすぎる。そんな俺を気にするわけも無いだろう。なのに俺は、瀬良さんに数日相手にされなかっただけでこの様だ、本当に俺はダメだな。俺は心の中で自傷していると、瀬良さんが口を開けた。

 「来夢君、この前はごめんね。私達のゴタゴタに巻き込んじゃって」

 瀬良さんは数日前の事を言って謝罪した。その顔は悲しそうで、俺はそんな瀬良さんの顔を見て心が痛んだ。

 「来夢君は人間なのに、悪魔の私達の問題を解決してくれて、、、、。駄目だね私、魔王なのに来夢君達に解決してもらっちゃって魔王失格だよ」

 そう言って瀬良さんは広場の夜景を見た。俺からは瀬良さんの表情は見えない、だが、瀬良さんは多分、、、、、、。そう思っていると瀬良さんの声が震えていた。

 「私、もう来夢君と会わない方が良いよね。今回は来夢君が解決してくれたけど、次はそう上手く行くなんて分からない。なら、もう関わらない方が良いよね?」

 言葉を紡ぐ度に瀬良さんの肩が少し震えていた。俺はそんな瀬良さんが見たくない、瀬良さんに会えないなんて嫌だ。そんな事を考えていたら体が勝手に動き、気付けば瀬良さんの背中から抱きついていた。

 「そんな事言わないで下さい。俺、瀬良さんに会えないなんて嫌です」

 「え?」

 「大丈夫です、俺は瀬良さんが思ってるよりも強いんですよ?あんな奴より強い奴が来ても、簡単に倒します。だから大丈夫ですよ」

 「だけど、来夢君に迷惑が、、、」

 「迷惑なんて思いませんよ、もしも瀬良さんが困ってたら俺が何とかして見せます。護衛、諜報、暗殺何でも出来ちゃうんですから」

 「凄いね、来夢君。忍者みたい」

 「瀬良さんが言うなら忍者でも暗殺者にでも成りますよ。俺は瀬良さんと一緒に居たい、だから会わないなんて言わないで下さい」

 俺はそう言って瀬良さんの頭を優しく撫でた。もし、瀬良さんが望むなら影に潜む暗殺者に成ろう、血に飢えた殺人鬼に成ろう、だから、、、、、、。

 

 一緒に居てください。

 

 

 あれから翌日、俺は瀬良さんをホテルに送り、瀬良さんは長い休暇も終わり、冥界に帰ることになった。俺と毛利達はその見送りに行った。

 「みんな、見送りありがとう☆また休みが貰えたら一緒に遊ぼうね♪」

 「その時は俺様の鼻毛真拳を見せてやろう!」

 「一緒にハジケようぜ!!!」

 「ゴメンね、こんな僕が見送りなんて迷惑だよね」(キラキラ

 「お姉様、くれぐれも!仕事はちゃんとしてくださいね」

 「また、、、今度、、、、、、」

 「土産代わりに俺を食せ!」

 「ふん!!」

 『ギャーーーーー!?』

 みんなが思い思いの言葉を瀬良さんに送った。その際、馬鹿言ってる奴らは俺が直々に制裁した。後、シトリーはゴゥーマちゃんと天の助を眷属にしたそうだ。どちらも戦車の悪魔の駒を使ったらしい。俺はその際になんで天の助も眷属にしたかと聞いた。すると、死んだ魚のような目をして『ゴゥーマさんを眷属にした際に偶然、もう一つの戦車を落としてしまってそれが天の助さんに吸収されてしましました』と言われた。俺はそれを聞いて、何とも言えない状況に成り、シトリーにコーヒーを奢った。

 「もう、時間です。急いでくださいお姉様」

 「あ、もうこんな時間なんだ☆来夢君」

 「は、はい!?」

 俺は瀬良さんに呼ばれ裏声で答えてしまった。その際に馬鹿共が笑ってたので、後でシバく!! 

 「来夢君には色々お世話になったよ☆来夢君に会わなかったから夢も叶ったし、いっぱい友達も出来たよ☆来夢君には言葉じゃ言い表せないほど感謝してるよ♪ありがとう☆」

 「い、いや~。お礼なんて俺の方こそ瀬良さんに出会って本当に良かったです」

 そう言うと、瀬良さんは俺の方に近づいて俺の頬に軽くキスをした。キキキキキキキキキキキキキキキキスだとーーーーーー!!

 「ありがとうね来夢君♪私、来夢君の事好きだよ」

 「えっ?」

 き、きききききききキキキキキキキキキキキキキキキターーーーーーーー!!瀬良さんが俺のこと好きだとーーーーーー!!うおっしゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃゃ!!!!!

 「来夢君は私の大切な『友達』だよ☆」

 「来夢、おーい来夢」

 「おーい。駄目だすっかり自分の世界に入ってやがる」

 「仕方ないよ、瀬良さんに友達としてでも好きって言われたからね。よっぽど嬉しかったんだろうね」

 「ん?来夢君大丈夫?」

 「大丈夫だと思います?あ、もう急いでくださいお姉様」

 「そうだね☆じゃあねみんな♪」

 「おう、じゃあな」

 「元気でな」

 こうして俺は空喜びをしてたせいで見送り出来ず、毛利から友達として好きと言っていた聞いて数日引きこもった。

 

 




最近、バイトが糞すぎて滅尽滅相したい今日この頃。で、今回一章が完結したので次回からは第二章です!章は季節で分けてるので今回は春で次回は夏です!では皆様良い一年が迎えられますように、では!!!!!


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3、俺と彼女の周りが騒がしい件
俺はイケメンと出会った件


今回は割と早めの更新ができました!!!!!

今回からは新章突入です!!今回は瀬良さんの周りの人達が出て来ます!来六君の周りの人も何人か出て来ます!
では!

6/29 少し文章を改変しました。


 あれから数週間経ち、今は6月下旬。夏に差し掛かる直前の現在、暑さと雨上がりの蒸し暑さで鬱陶しさを感じながら俺はバイトに勤しんでいた。避暑地代わりに利用する客も多くいるので客入りは多く大変だ。更に夏に近づいているから、前にあったミルキーの映画の声優もあり俺個人は本当に大変で、あの馬鹿のお守りしながら初めてやる声優の仕事、更には映画の先頭シーンの為になのはさんが呼んだ桃色ポニーテールの人と戦う羽目になるし、なんだよあの人こっちは気配消してるのに感で追いついてくるわ、収録終わってるのにまだ戦えって騒ぐわ、俺の事を考えてください。更には瀬良さんとは収録の日にちが被らないとか俺泣くぞマジで。そんなことを考えていると、不意に瞑想神経が何かを察知した。俺は不意に窓を見ると雨が降ってきた。

 「雨か、もう梅雨明け直前なのにまだ降るか」

 軽く降り始めた雨に俺は愚痴を吐く、どうも雨と言うのは好きにはなれない。なんか湿気多くなって髪型ゴワゴワになるし、食品などが腐りやすくなる。そして、、、、。

 「っち、何でこんなに苛つくんだ」

 俺は舌打ちした。昔から雨になると、イライラが収まらない。前世ではこんなことはなかったのだが、どうしてかイライラしてしまう。だから嫌いなんだ雨は。そんな時、店の扉が開いた。俺は扉の方を見て接客した。

 「いらっしゃいませ」

 入ってきたのは紅い髪が印象深いイケメンだった。身に纏う雰囲気はまるでどこかの貴族を彷彿とさせる上品で優雅な男性。見ると服や髪型濡れており、窓を見ると軽く降っていた雨は強く成っており、それで濡れたのだと直ぐに察せた。

 「お客様、直ぐにタオルを用意しますので、彼方の席でお待ちになって下さい」

 俺は直ぐ様、タオルを取りに走り出した。

 「ははは、ありがとう。まさかこんなに強く雨が降るなんて思ってなくてね、傘を忘れてしまったんだ」

 「は、はぁ、、、」

 イケメンは爽やかな笑みを浮かべながら俺に言った。まだ髪が濡れているが、何故かそれが色っぽく感じる。イケメン爆散しろ!俺は内心イケメンに対してそんなことを思いながら、イケメンの注文を聞いた。

 「そうだね、ならサンドイッチとブレンドを貰おうかな」

 「畏まりました」

 そう言い、俺は厨房に向かった。そこには俺と同じアルバイトの槍兄貴ことクー・フーリンが怠そうにしながら皿洗いをしていた。このランサー転生者だと思うが、なんと歴としたあのアイルランドの光の御子である。俺はクーと呼んでるからクーと呼ぶぞ。クーとの出会いは俺が高校三年の時、いつものように帰宅してると店の前で倒れてる男を見つけた。俺は不審者と思ったが、仕方なく助けたらあのランサーではありませんか!?俺は最初転生者だと思い、構えたがどうやら正真正銘のランサーで、曰わく、慢心王のお遊びでエアで斬った次元の裂け目に落とされて気付いたら此処にいたらしい。それを聞いた俺は顔を手で覆いながらクーを慰めていた。マジランサー幸運E。そして、光さんに言って住み込みでバイトするようになった。まぁ、イケメンで尚且つ、原作でアルバイトしてたから今ではウチのエースです。

 「あ、来六か。注文か?」

 「おう、あそこのイケメンにサンドイッチよろしく」

 「ん?おうおう、ありゃ大層なイケメンだねぇ。シャイニー位だなありゃ」

 「もし、シャイニーなら今頃店に大量の女来るぞ」

 「そりゃそうだ」

 俺達は雑談しながら各々の仕事をし始めた。てか、おめぇがイケメン言うなよ、おまえ目当ての客も結構居るんだぞ。イケメン爆散しろマジで、、、、、、。あ、クーならマジで爆散しそうだから無しで、店の掃除が面倒だ。

 それからコーヒーを淹れてから、クーにサンドイッチを貰ってイケメンの方に向かった。イケメンは優雅に窓を見ていた。優雅より優雅や。

 「お待たせいたしました、サンドイッチとブレンドコーヒーです」

 「ありがとう、、、、、、美味しい、こんなに美味しいコーヒーは久し振りだよ」

 そう言ってイケメンは優雅にコーヒーを飲んだ。そして、イケメンスマイルで俺に言った。おぉう、もし俺が女だったらこれでイチコロだったろう。男の俺ですら一瞬ドキッとしたわ!?

 「ははは、セラフォルーの言った通りの人物だね君は」

 「!?」

 おい、このイケメンなんて言った?セラフォルーだと!?セラフォルーは瀬良さんの実名じゃないか!?俺は髪の一本をイケメンに向けた。狂想閃影。髪の毛を触媒にした業で髪を蜘蛛の糸のように細くしその長さはその気になれば数キロ先まで伸ばせ、髪一本で人間の首を易々と断ち切れる。俺が思う、初見なら回避不可の業を発動した。そして、髪がイケメンの首に回ろうとした瞬間。

 「しかし、少しせっかちでは無いかな?」

 「つっ!?」

 首に回した髪はまるで最初からそこに無かったかのように『消えた』。まさか、あの細い髪が見えていた?だが、どうやって髪を『消した』!?俺の内心は混乱して色々考えていたが、イケメンは何事もなかったようにコーヒーを飲んで言った。

 「まずは自己紹介からだね。始めまして影野来六君、私はザーゼクス・ルシファー。魔王にして、、、、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

セラフォルー・レヴィアタンの婚約者だよ」




おっと、あのファミコン魔王なんか言ってるぞ!?(すっとぼけ

一応これにはちゃんとした理由があります。なんであのファミコンがこんな事を言ったのか?それを聞いた来六君は!?次回を待て!!!!!あ、幸運Eさんは一応準レギュラーです。
 幸運E「イヤフウゥゥゥゥゥ!!!!!」
しかし、基本はネタキャラなのはお約束!!
 幸運E「ざっけっんな、、、、、、ギャーーーーー!?」(爆散
 毛利「ランサーが死んだ!?」
 首領パッチ「この人でなし!?」
うん、やりたいことしたし。では!


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俺は婚約者と話した件

まず一言、更新がかなり空いてマジスッマセンシターーーーー!!!!!

今回はファミコンと来六君がお話しする話です。なんか、ボイスレコーダを貰ったので後で録音しようそうしよう。(使命感

では!!!!!


 「 セラフォルー・レヴィアタンの婚約者だよ」

 え?俺はイケメンことサーゼクス・ルシファーの言葉を聞いて思考が止まった。瀬良さんの婚約者?このイケメンが?碌に動かない頭をどうにか働かせているとサーゼクス・ルシファーは妖艶な笑みで俺に言う。

 「セラフォルーから君の言葉聞いていたよ、人間界で出来た友人で以前あった此方の騒動の時は大いに活躍してくれたと、悪魔を統べる者として君には謝罪と感謝の言葉を贈るよ。此方の騒動で迷惑をかけてすまない、そして、ありがとう」

 サーゼクス・ルシファーはそう言って俺に頭を下げた。魔王である彼が頭を下げてやっと俺はショックから立ち直る。

 「ルシファーさん、あれは俺と友人(?)が勝手にやったことです。だから、魔王である貴方が頭を下げる事はありません!頭を上げて下さい」

 「君は話に聞いていた通りの人物だね。悪魔である私を気遣うなんて、けど友人(?)とは?」

 「気にしないで下さい」

 サーゼクス・ルシファーの言葉に俺は即答して答えた。如月は良いとして、あのバカは腐れ縁だ。消して友人ではない。だけど、良く彼奴は俺に絡んで来るんだよな、やれ飯をたかってくるわ、俺の所にある本を読みにくるわ、昼食をわざわざ家の店で食うわ、そして俺やクーを巻き込んで騒動を起こすわ、、、、、、駄目だ考えただけで頭痛が。

 「だ、大丈夫かい?」

 「大丈夫です。少し昔を思い出して、、、あのやろう、今度会ったら断想体温でアイアンクローだ(小声」

 「本当に大丈夫かい?目が虚ろだよ、、、?」

 何故か凄く心配されてるが、そんなに不味いのか今の俺は、、、、、、これもあのハジケ野郎共のせいだ、絶対にそうだ。後々聞いたのだがその時の俺は虚ろな目でぶつぶつと何かを呟いており、端から見れば狂人のようだったそうだ。サーゼクス・ルシファーが心配してるとクーが俺をひっぱたいて俺は正気戻った。

 「すみません、取り乱してしまって」

 「大丈夫だよ、それよりも君はストレスをかなり自分の中に溜め込むタイプだね。一度どこかで発散しないと体に響くよ」

 「ありがとうございます」

 俺はサーゼクス・ルシファー長いからルシファーさんにしよう、ルシファーさんにアドバイスを貰いクーが落ち着かせるために淹れたコーヒーを飲んだ。クーの淹れたコーヒーは少し苦くある程度落ち着いた。それを見たルシファーさんは安心したようで、俺に話しかけてくる。

 「来六君も落ち着いた所で、私が此処に来たのは君に言いたいことがあったんだ」

 「言いたいこと?」

 そう俺が聞くとルシファーさんの目は鋭くなり、俺を見た。

 「もう、セラフォルーに会わないでくれないか?」

 「え?」

 その言葉を聞いて俺は固まる。突然の言葉にまた、いや先程以上のショックが俺を襲った。固まる俺をルシファーさんは無視して続けた。

 「突然のことでショックかもしれないが、彼女は悪魔で尚且つ魔王と言う立場だ。それと引き替え君は人間で何かしらの神器が在るとしても一般人、身分が違いすぎる。もしかして、君はそれを知っていて彼女に近づいたのかい?」

 「違う!そんな理由で瀬良さんに近づいてない!!

 俺は怒鳴りながらルシファーさんに言った。瀬良さんと出会ったのは偶然だし、悪魔だと知っても瀬良さんは瀬良さんだ。それだけで十分だ。それを聞いていたルシファーさんは一瞬、ほんの一瞬だが安心したかのような顔をしたが、また、鋭い目で俺を見た。

 「どうやら君の言葉は本当のようだね。疑ってすまない、彼女は君の知っての通り純粋だ。だから、そこに漬け込もうとする輩も少なからず居てね、少し疑っていたんだ。しかし、それが分かったとしても、君と彼女が会うのはあまり芳しくない」

 「、、、、、、これ理由を聞いても」

 「そうだね、君には聞く権利がある。現在、悪魔はとある理由で純粋な悪魔の数が少なくなってね、私達はこれ以上数を減らさないように純粋の悪魔通しで婚約してどうにかしているんだ。言い換えれば上級階級の者は上級階級の者としか結婚出来ないんだ」

 「そんな彼女が君と会うのは此方としては快く思わないと思う者が多くいてね、もしも駆け落ちなんてされたなら悪魔陣営は大打撃なんてものではない痛手を負う。だから婚約者である僕が、直接君に会うことになったんだ」

 それを聞いた俺は何も言えなくなった。悪魔陣営の状況、身分の違い。全てが俺が手に負えるものではない。それに俺と瀬良さんは余りにも違うと言う言葉が俺の心に突き刺さる。わかってはいた、理解もしていた。しかし、受け入れたくなかった。だが、ルシファーさんはそれを俺に突きつけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「君と彼女では行る場所が違いすぎたんだ、、、、、、」 




いかがでしたか?もうねーバイトやらで時間が取れなかった。スランプもアッタケドネー。来六君はサーゼクスに精神フルボッコにされちゃったけど、この後どうなるかな?次はサーゼクス視点で行こうと思います。では!!!!!



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僕が友人の友人を知った件

今回はサーゼクス視点です。感想では散々ボコられてる彼ですが、その理由が少し明かされる回です。では!!!!!


始めまして僕はサーゼクス・ルシファー冥界で魔王をしている者だ。私は現在、同じ魔王であるセラフォルーとの会談に向かっていた。最近、セラフォルーは機嫌が良い、普段の彼女は明るく元気だが、最近はそれに和をまして明るくなったと思う。前にその事について聞くと、彼女が前々から好きだったアニメの映画の声優に抜擢され尚且つ主題歌を歌うとのことだ。私は以前から彼女の趣味は知っていたが、そのアニメの声優が出来て嬉しかったのだろう、私は悪魔ではあるが、素直に彼女を祝福した。

 会談会場に付いて私と妻であるグレイフィアと共に扉を開けると、セラフォルーは既 席に付いていた。少し違うのは手にはスマートフォンを持ってなにか弄っていた位だろう。

 「あ、サーゼクスちゃんヤッホー☆」

 「やぁ、セラフォルー。もう、付いていたんだね」

 セラフォルーは元気良く席から立ち上がり手を振って挨拶をしてきた。隣のグレイフィアは全くと小声で呟くが実に彼女らしく僕は気にしなかった。そんな時だセラフォルーのスマートフォンが鳴った。セラフォルーは慌てて着信音を消した。普通ならこういった席ならスマートフォンとかは消して置くはずなのだがセラフォルーは消して無かった。普段の彼女ならこんな事は無かったのだがと、私は疑問に思っていた時、グレイフィアがセラフォルーに注意した。

 「レヴィアタン様、会場の席で携帯は切っておいて下さい」

 「あわわ!?ごめんねグレイフィアちゃん、ちょっとメールに夢中になってて忘れちゃってたの;;」

 「メールですか?差し出がましいのですが、仕事のメールでしょうか?」

 グレイフィアにそう訪ねられた彼女はあからさまに目をそらして冷や汗を掻き始めた。それを見たグレイフィアはセラフォルーの元に向かって歩みより問いただす。

 「もしや私用のメールとは言いませんよね?」

 「えっ、えっと、、、、」

 「レヴィアタン様?」

 セラフォルーはグレイフィアの凄みの効いた声に目を泳がせて言いよどむ。僕は内心セラフォルーのメールの相手について考えていた。彼女のアドレスを知っているのは私を含めた魔王と各陣営の外交担当の人物、後は妹のソーナ位だろう。そして、あれから察するに私用のメールとなればかなり限られる。アジュカなら昨日から研究で缶詰めだから除外で、ファルビウムは彼の性格からして無い。ならソーナか?私が考えていると、グレイフィアがセラフォルーからスマートフォンを取り上げる。

 「あ、グレイフィアちゃん!返して;;」

 「全く、レヴィアタン様の事だから大方ソーナ様ですね?ソーナ様も学校が在るのですから少しは、、、、、、」

 ん?グレイフィアが言葉を言う前に止まった?一体相手は誰なのだろう、私は気になってスマートフォンを見た。その内容に私も言葉を失った。

 『最近収録で一緒にならなくて少し寂しいですが、瀬良さんのアテレコ聞いてみましたが良かったです。なのはさんも絶賛してました。また収録が同じになることを願ってます』

 これは、一体何なのだろうか、瀬良と言うのは恐らくセラフォルーの事だろうが、内容からするにセラフォルーに好意を抱いてる人物だろう。それに収録やアテレコと書かれている事からして収録つまりアニメの声優か誰かだろう。

 「、、、、、、レヴィアタン様?」

 「な、何かなグレイフィアちゃん、、、」

 グレイフィアは静かにセラフォルーを呼ぶ。呼ばれたセラフォルーはいやな予感がしたのだろう、汗を垂らしながら答えた。そんな彼女にグレイフィアは行きよい良く肩を掴んで問いただした。

 「セラフォルー!相手は!?人間!?騙されてない!?なんなら私が行ってその人間葬るわよ!!」

 「グレイフィアちゃん、落ち着いて~~☆」

 「貴方、いつも軽いんだから変な虫付くのよ!?20年前だって粘着質な虫が付いて大変だったじゃない!?」

 「ら、来六君はそんなんじゃないよ~~~!?」

 「来六、、、、、、その虫の名前ね」

 あぁ、グレイフィアの保護者スイッチが入ってしまった。我妻とセラフォルーともう一人居るが、その三人は幼なじみでいつも仲が良かった。いや、あれは一つ間違えたら同性愛者に間違われる位に仲が良かった。その中でもセラフォルーは当時、三人の中でも可憐と評されていて我らの世代では姫的存在だった。そんな姫に言い寄ろうとする輩を二人が守っていたからだろう、グレイフィアは今でもそれが抜けておらず、こう言った時には保護者スイッチが入る。しかし、、、、、、。

 「グレイフィア、少し良いかな?」

 「止めないでサーゼクス!!今はセラフォルーの事で頭がいっぱいなの!!」

 「その彼女なのだが、、、、、、」

 「あ、、、、、、」

僕がセラフォルーを指さすと、セラフォルーは目を回しながら気絶していた。まぁ、あんなに肩を揺さぶって、いたんだ。そうなるだろう。グレイフィアはセラフォルーの事になると周りが見えなくなる、少し嫉妬してしまうが、、、、、、。

 

 

そんな彼女が可愛くては仕方無い!!!!!




はい、やっぱりファミコンはファミコンだったよ、、、、、、。(レイプ目

サーゼクス「僕の妻最カワ!!!!!」

グレイフィア「私の幼なじみに付く虫は許しません」

はい、グレイフィアで設定が付きました。仕方ないね(先輩風

今回でサーゼクスが来六君に会うとこまで行こうとしたら、グレイフィアが出張ってました。やんでこうなった、、、、、、。


では!!!!!


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僕は彼女の友人と会う件

長らく更新が止まってしまって申し訳ごさいません!!(焼き土下座
今回はファミコンが来六君に会いに行く回です。ファミコン視点での回ですのでどうか楽しんで下さい。
 では!!!!! 



 あれから数日後。僕は現在、人間界に居る。久々に人間界に来たが、前に来た時より人間界は繁栄していた。冥界では見ない建物や店の数々、それらを見ていると現在の冥界について考えてしまう。賑やかな人間界と違い冥界は寂しいと感じてしまう。冥界も人間界ように賑やかだったら楽しいだろう。僕はそう考えながらある場所に向かっていた。

 「、、、、、、資料によればこのあたりか」

 資料にある地図を読みながら僕は地図と一緒に挟まれた写真を見る。そこには癖の強い長い緑の髪が印象的な青年が写っていた。

 「彼が影野 来六か、、、」

 僕が人間界に来た理由。それはセラフォルーの友人である彼に会うためだった。セラフォルーは昔からなんと言うか悪魔らしからぬ純粋な性格から誰でも懐く傾向がある。そのためか周りの男性は勘違いを起こして言い寄るのだが、それをグレイフィアともう一人が守っていた。そのせいか僕がグレイフィアにアプローチした時、彼女はセラフォルーに言い寄る他の男性と勘違いして攻撃されたのは良い思いで、、、、、、にしておこう、でないと僕は昔セラフォルーに言い寄った全員に消滅の魔力を振るわないといけない。 

 それからどうにかグレイフィアと一緒になったが、それからは僕もセラフォルーを守るようになった。訳あってもう一人のセラフォルーの友人は現在居ないので、僕はその代わりなのだろう。で、僕はセラフォルーの友人に会いに行くのにグレイフィアが居ない理由だが、、、、、、簡単な理由で、グレイフィアはセラフォルーの事になると考えなしに消しかねないからだ。セラフォルーに言い寄る男性の中には半ば強引にセラフォルーと一緒に成ろうとした者も多くその度にグレイフィアはその男性を完膚なきまでに叩き潰した。そんな彼女も素敵だが、今回は悪魔では無く人間。更に相手がどんな人物か分からないのでグレイフィアに内密に僕が会いに向かったとゆうことだ。その際に眷属に彼について調べて貰ったが、一つ不可解な項目があった。

 「、、、12歳から以前の記録が全く無いとはな」

 以前、セラフォルーの妹であるソーナからの資料を見たが、今回は魔王の権力も少なからず使っての調査だ。それでも分からないのは少し不可解だ。どうやら、彼には何か秘密があるのだろう。僕はそう考えながら彼の勤めている喫茶店に向かった。、、、、、、、、、梅雨だからと言っていきなり通り雨に会うなんて酷くないかな。

 雨に濡れてしまったが、どうにか目的の喫茶店に着いた。喫茶店の雰囲気は僕好みで、調査が無ければ通いたいと思う店だ。店の扉を開くと、扉のベルが鳴りその音を聞いた店員が僕の元に来た。

 「いらっしゃいませ」

 そう声を掛けてきた店員は、癖の強い長い緑の髪に蒼く澄んだ瞳。日本人には珍しい一目見たら印象に残る人物。彼がセラフォルーの友人である、影野 来六。

  「お客様、直ぐにタオルを用意しますので、彼方の席でお待ちになって下さい」

 彼は濡れている僕にそう言うと急いで店の奥に向かってからバスタオルを持ってきた。ふむ、人柄は悪くないね。

 「ははは、ありがとう。まさかこんなに強く雨が降るなんて思ってなくてね、傘を忘れてしまったんだ」

 「は、はぁ、、、」

 僕の言葉に彼は生返事で答えてから席に案内してメニューを渡してくれた。そう言えば時間は2時、昼食取り損ねたことを思い出して、軽くお腹が空いていた。

 「そうだね、ならサンドイッチとブレンドを貰おうかな」

 「畏まりました」

 注文をしてから彼は店の奥に行く、そこで奥に居た店員に注文を言っていたが、僕は奥の店員に注目した。その店員は青い髪に赤い瞳の北欧系の男性。

 「彼は、中々に戦い慣れしているな」

 服越しだが極限まで鍛えた体、そしてうまく隠しているが、そこから醸し出している雰囲気は歴戦の戦いを生き抜いた戦士を彷彿とさせている。そんな彼が何故ここで働いているのか、、、、、、。

 「これはもう一度調べる必要があるね」

 そんなことを考えていると、注文の品をお盆に乗せてセラフォルーの友人である彼が来た。

 「お待たせいたしました、サンドイッチとブレンドコーヒーです」 

 持ってきたサンドイッチとコーヒーを机に置いてくれたので、僕はコーヒーを一口飲んだ。、、、これは美味しい。今まで飲んだコーヒーの中でこれは一番美味しいと断言出来る美味しさだった。

 「ありがとう、、、、、、美味しい、こんなに美味しいコーヒーは久し振りだよ」

 僕は彼にそう言うと彼は、少し顔を赤くした。、、、、、、彼は、そっちの気なのか?そう考えたが、すぐにその考えを捨てた。、、、、、、そろそろ良いかな。

  「ははは、セラフォルーの言った通りの人物だね君は」

 「!?」

 !?、、、軽く彼に揺さぶりを掛けた。その瞬間、彼から殺気を感じた。それは何度か体感したものだった。かつての大戦時や魔王に襲名した際に、消滅の魔力を持つ僕を亡き者としようとしたもの達が仕向けてきた暗殺者が向けていた、冷たく鋭い、まるで研ぎ澄まされた刃の如き殺気。しかし、彼のはそのどれとも違った。それはまるで、、、、、、、。

 『無』だ。何もかもを消し去ろうとするそんな殺気だった。僕はとっさに消滅の魔力を纏ったすると何かを『消した』感覚はあったが、それが何なのか分からなかった。以前の資料に彼は神器持ちとは書かれていたがその能力は『接触した相手を呪殺もくしは爆殺する』と書かれていたが、どうやら、他にも能力があるようだ。

 「しかし、少しせっかちでは無いかな?」

 「つっ!?」

 内心、かなり動揺していたがそれを隠しながら彼に言った。彼も動揺していたのか顔に出ていた。確かに、仕掛けた攻撃が破られたら動揺もするだろう。僕はそんな彼に更に揺さぶりを掛ける。

 「まずは自己紹介からだね。始めまして影野来六君、私はザーゼクス・ルシファー。魔王にして、、、、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

セラフォルー・レヴィアタンの婚約者だよ」

 




来六「で?作者、なんで更新が遅れたんだ?」
 
作者「えっと、、、仕事が急いから」
 
来六「ほう、ではこれは?」つ四面楚歌な俺の色々魔誓ってるARC-V

作者「あ」
 
来六「他にもある」つスマホ

作者「えっと、それは」

来六「妄想心音!!」

作者「止めて!?死ぬから!?心臓止まるから!!!!!」

来六「問答無用!!!!!」

ギャーーーーーー!!!!!

次回は早めに更新します(血文字


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僕は彼に突き付けた件

更新が遅れてすみませんでした!!!!!(焼き土下座

今回は来六君がヤバいことになります!



、、、、、、こっから大変だぞ、色々。では!!!!!


「 セラフォルー・レヴィアタンの婚約者だよ」

 僕は彼に対して一つ嘘を言った。セラフォルーの婚約者と言う彼にとってはとてつもない言葉の凶器、案の定、彼はその言葉に動揺していた。さて、此処でもう一押し行こうか。

 「セラフォルーから君の言葉聞いていたよ、人間界で出来た友人で以前あった此方の騒動の時は大いに活躍してくれたと、悪魔を統べる者として君には謝罪と感謝の言葉を贈るよ。此方の騒動で迷惑をかけてすまない、そして、ありがとう」

 「ルシファーさん、あれは俺と友人(?)が勝手にやったことです。だから、魔王である貴方が頭を下げる事はありません!頭を上げて下さい」

 「君は話に聞いていた通りの人物だね。悪魔である私を気遣うなんて、けど友人(?)とは?」

 「気にしないで下さい」

 彼はどうやら僕の言葉を信用しているようだ。前に親友であるアジュカ・ベルゼブブから『君の交渉は僕が言っては何だが、悪魔じみてる』と言われたことがある。何でも僕の表情や言い方からは腹の中が全く読みとれないと言われて、その際にもう、外交やったらどうだ?とも言われた。自分では普通にしているんだけれども、今回に関しては有利に事が運べているから良しとしよう。そして、資料通り中々の好青年である事が分かった。しかし、友人の話になった途端に頭を抱え始めた。何かあったのだろうか?

 「だ、大丈夫かい?」

 「大丈夫です。少し昔を思い出して、、、あのやろう、今度会ったら断想体温でアイアンクローだ(小声」

 「本当に大丈夫かい?目が虚ろだよ、、、?」

 本当に大丈夫なのだろうか?頭を手で支えながら何かを思い出しては目が虚ろに成っていった。仕舞には小声でザバーニーアでアイアンクローなどと言っていた。ザバーニーアそれが彼の神器か。資料だと触れた相手を呪殺もしくは爆殺と書かれていたのだが、まさか、友人相手に使わないだろう、、、。うん、この件には触れないでおこう。しばらくして彼は落ち着いたのか、僕に謝罪をした。

 「すみません、取り乱してしまって」

 「大丈夫だよ、それよりも君はストレスをかなり自分の中に溜め込むタイプだね。一度どこかで発散しないと体に響くよ」

 「ありがとうございます」

 、、、、、、彼も落ち着いた事だし、本題に行こうか。

 「来六君も落ち着いた所で、私が此処に来たのは君に言いたいことがあったんだ」

 「言いたいこと?」

此処からが正念場だ。僕もそして、影野 来六君、君の正念場でもある。

 「もう、セラフォルーに会わないでくれないか?」

 「え?」

 僕の言葉はまるでナイフのように彼に突き刺さる、彼はその言葉に対してまるで凍るように固まった。しかし、僕は言うのを止めずに続けた。

 「突然のことでショックかもしれないが、彼女は悪魔で尚且つ魔王と言う立場だ。それと引き替え君は人間で何かしらの神器が在るとしても一般人、身分が違いすぎる。もしかして、君はそれを知っていて彼女に近づいたのかい?」

 「違う!そんな理由で瀬良さんに近づいていない!!」

 、、、、、、セラフォルーが気に入るはずだ。そんなに真っ直ぐに彼女を思っているのだ。こんな状況出なければ彼の恋を応援したかったが、今回は悪役に徹して言う。

 「どうやら君の言葉は本当のようだね。疑ってすまない、彼女は君の知っての通り純粋だ。だから、そこに漬け込もうとする輩も少なからず居てね、少し疑っていたんだ。しかし、それが分かったとしても、君と彼女が会うのはあまり芳しくない」

 「、、、、、、これ理由を聞いても」

 「そうだね、君には聞く権利がある。現在、悪魔はとある理由で純粋な悪魔の数が少なくなってね、私達はこれ以上数を減らさないように純粋の悪魔通しで婚約してどうにかしているんだ。言い換えれば上級階級の者は上級階級の者としか結婚出来ないんだ」

 「そんな彼女が君と会うのは此方としては快く思わないと思う者が多くいてね、もしも駆け落ちなんてされたなら悪魔陣営は大打撃なんてものではない痛手を負う。だから婚約者である僕が、直接君に会うことになったんだ」

 最もらしいことを言っているが、どうにも心が痛む。良く周りから甘いと言われているが、どうやら僕には悪役は向かないようだ。出来れば今回限りにしたいね。だからこそ僕は今は悪役を最後まで演じよう。

「君と彼女では行る場所が違いすぎたんだ、、、、、、」 

 僕は彼に最後の一言を突き付けた。さて、彼はどうどう出る?逆上するか、はたまた泣き寝入りか。彼のこの後を考えていた。

 「、、、、、、」

 彼は俯き黙ったまま動かなかった。それを見た僕は内心彼に失望した。ここで一つも文句を言われた方が、彼がセラフォルーの事を思っていると察せたからだ。しかし、僕はとんでもない事をしてしまった。不意に髪の間から彼の目が見えた。

 『来六君はね、綺麗で真っ直ぐな瞳をしてるんだよ☆』

 セラフォルーは彼の事をそう言った。しかし、今の彼の瞳は綺麗な蒼い瞳ではなく、まるで地獄見た亡者の如く澱んで虚ろだった。そして、彼は小さな本当に小さな声で言ったのだ。

 「そうだ、瀬良さんと一緒に入れるはずが無いじゃないか。だって俺は、、、、、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 生きていてはいけない存在なのだから。




来六君病み病みタイムハッジマルヨーー!!!!!


来六「おい!?止めろ!!!!!」

良し、次の次にはあの人出せるぞ!!!

あの人?それは出てからのお楽しみで!では!!!!!


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俺は昔を少し思い出した件

今回は連続投稿です。なお、今回は若干ホラー演出があります。予めご了承して下さい。では!!!!!


 あれからのことは余り思い出せない。気が付いたら店の上の光さんの部屋に居て、隣には光さんが安心した顔で俺を見ていた。光さん曰わく、クーが俺の異変に気付いて近づくと同時に俺は倒れたそうだ。そこから運良く帰って来た光さんがクーと一緒に部屋に運んだらしい。その際、ルシファーさんは光さんに殴られたそうだ。それを聞いた俺は青ざめたが、ルシファーさんは怒る所か『彼にはとんでもない事をしてしまって申し訳ない、後日謝罪とお詫びをしたい』と言ったそうだ。魔王になると懐も大きいんだな。そんな事を考えていたら、部屋にクーが入ってきた。手にはお盆とその上に土鍋が置いていた。

 「目が覚めたか?ほれ、野菜のポタージュだ。飲んで休みな」

 「ありがとう」

 「全く、おめぇのせいで今日は早仕舞いだ。今日は早く休みな。後、明日から2日はオフにしたからしっかり休めよ」

 「え?光さんけど、その間2人で店を回すことに、、、」

 「は!心配されるほどあたしの店は柔じゃないよ。なんならあの髭の店員を借りるさ」

 光さんは笑いながら言った。クーも安心して休みなと言って二人は部屋を出た。俺は一人になり目の前のポタージュを見た。

 「本当、二人には、特に光さんには叶わないな」

 育ての親である光さんの優しさを噛み締めポタージュを食べようとした時、、、、、、、。

 

 『本当に愛されているの?』

 

 「!?」

 不意に頭の中で声がした。それを聞いた瞬間、体に力が入らなくなり手にしていたスプーンを落とした。

 

 『あなたが愛されて良いの』

 

 『僕達では無く君が?』

 

 頭の中の声が聞こえる度に体が嫌な寒気に襲われる。誰だ!?俺の中で囁くのは!!

 

 『狡い、、、、、、』

 

 『狡い、狡い、、、、、、』

 

 『狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡い狡いずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイズルイ!!』

 

 「煩い!!黙れ!!!!!」

 俺は頭に響く声に向かって叫んだ。頭を強く抱えうずくまる。それでも声は消えずにずっと聞こえる。それに、頭が酷く痛いその痛みに耐えるように身悶えしていると、頭の中にある光景が広がった。

 

 それは暗い暗い部屋だった。壁に囲まれて窓もなく何も置かれてない部屋、そんな部屋に小さな俺は押し込まれた。そして、部屋に一つしかない鉄の大きなドアが閉まった。俺は閉まったドアを必死に叩いた。しかし、ドアは開かずドアをたたく音だけだ部屋に響いた。そんな時だ後ろから音がした。それは裸足で歩く音、何かを引きずる音と様々だった。俺は振り返るとそこには、、、、、、

 

 

『僕(私)達を殺した癖に!!!!!』

 

 

 異形の子供達が俺を睨んで言ったのだ。




今回は来六君の過去話を入れました。さてさて、次回はあの人出したいな、、、、、、。では!!!!!


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俺は少女と先輩に再会する

今回は、来六の先輩が出ます!みんな大好きあの人です!では!!!!!


 あの後、俺は叫び声を聞いた二人に抑えられて意識を失ったようだ。一体、あの光景は何なのだろう、俺が殺した?アレを?どうして?俺は思い出そうとしたが、どうにも思い出せない。あんなに鮮烈な光景なのにも関わらずだ。

 『精神的不安定だったから悪夢でも見たんじゃないのかい?』

 光さんはそう言って俺に小遣いを渡して店から追い出した。意地でも休ませようとするのは分かるが追い出さなくても良いんじゃないか?

 「てな訳で、町に来たは良いが、、、」

 如何せん、何も目的は無い俺にどうしろと?俺は溜息を一つ付いて歩き始めた。

 「身分の違いか」

 不意にルシファーさんの言葉が頭に過ぎった。確かに俺は転生して力を貰ったがそれ以外は只の一般人だ、対する瀬良さんは冥界を統べる魔王の一人で悪魔で言う貴族。そんな二人が釣り合うか?答えは比を見るよりも明らかだ。

 「まさか、俺がそんなラブロマンスみないな展開に成るなんてな」

 俺は口にして言ったが、どうにも似合わないなと付け足して鼻で笑った。俺がそんな少女漫画の主人公みたいな役が出来るはずも無い、そもそも出会いが欲しいなんて不純極まりない俺が瀬良さんみたいな素敵な人と釣り合う訳がない。それならルシファーさんの方がよっぽどお似合いだ。

 「あれ?何で俺泣いてんだ?」

 そんな事を考えていると目頭が急に熱くなり目から涙がボロボロ零れていた。止めようと拭うも涙は止まらず、溢れ出す。

 「おいおい、こんな町中で泣いてるとか洒落にならないのに、、、、、、」

 それでも涙は止まることはなかった。そんな時、俺のズボンを誰かが引っ張った。

 「あ、、、あの、大丈夫です、、、か?」

 「ご、ゴゥーマちゃん?」

 そこに居たのは、可愛らしい服を着たゴゥーマちゃんだった。ゴゥーマちゃんは心配そうに俺を見ていた。あの後、ゴゥーマちゃんはたまに家の店に来るようになった。最初は客に怯えていたが、最近は挨拶をしたり、少しだが笑う姿を見るようになった。そんなゴゥーマちゃんが、町中で大の大人がボロボロ泣いてたら心配するだろう。

 「ごめん、ちょっと目にゴミがね。それよりも今日はどうしたんだい?」

 「は、はい、、、。今日は、、、、、、図書館の帰り、、、、、、です」

 見ると、ゴゥーマちゃんの手には図書館で借りたであろう本が抱えられていた。俺はこれ以上ゴゥーマちゃんに心配させないように必死に涙を堪える。

 「そっか、、、その本はソーナに読んで貰うのかい?」

 「はい、、、、、、」

 そう言って本を嬉しそうに抱いた。あれ以来俺はシトリーをソーナと呼んでる。それは本人がそう呼んでくれと言ったので、俺も来六と呼んでくれと言った。

 「来六さん、、、、、、なにか悲しいことが、、、あったんです、、、か?」

 「!?」

 ゴゥーマちゃんは不意に俺にそう言った。子供ってのは感情を読みとるのが大人よりも上手いのだろう。俺は内心悪態を付きたくなったが、どうにか隠し通そうとした。そんな時だ。

 「おっ、来六じゃん。久し振りだな」

 「え?」

 俺は振り返るとそこには、余り良いセンスとは言えないTシャツに眩く光る頭。こんな特徴的な人は一人しか居ない。

 「久し振りですね、サイタマ先輩」

 「うおっ!?なんで、おまえ、泣いてんの?」

 この人は俺の中高で先輩だったサイタマ先輩。そう、あの『ワンパンマン』の主人公である。

 「どうしたんだよ、おまえ。何で泣いてんの?腹でも痛めたのか?」

 「腹痛じゃないんで大丈夫です」

 「じゃあ、道のどっかで足の小指ぶつけた?」

 「街道の真ん中でどう当てろと?」

 「なら、、、、、、!?」

 「?どうしました」

 さっきまで下らない問答をしていた先輩と俺だが、急に先輩は黙った。黙ったて言うよりは驚愕の顔で何かを見ていた。視線の先には、、、、、、ゴゥーマちゃん?

 「まさか、来六おまえ、、、」

 「はい?」

 何かを悟ったかのような顔で、先輩は俺の肩に手を当てた。そして、俺に諭すように言った。

 「いくら出会いが無いからってこんな幼女に手を出すなよ。いくら俺でも弁護出来ないぞ」

 「、、、、、、、、、は?」

 「確かにおまえは中高ロクな出会いは無かった。中学なんておまえにとっちゃ黒歴史だろう。けどな、こんな幼女に手を出すなんて見損なったぞ!!!」

 、、、、、、、、、、、、、、、。

 「まぁ、高校で花沢や我王に会って変わったけど、それでもモテなかった。うん、中学時代がアレだからな。けどな、幼女はダメだろ!?もう、おまえも大人何だからそこの所はちゃんとしろよ」

 「何、勘違いしてんだ、このハゲ!!!!!」

 我慢できなくなった俺は先輩の頭に思いっきり殴りつけた。それも妄想継承の恩恵込みで、普通ならそんな拳を食らったら一溜まりもないが、、、、、、。

 「~~~~~~~~~~~!?!!!!!!?」

 「たく、いきなり殴るなよ」

 なんで、痛がるのが俺で先輩は何事もなく立ってるんですかね?




てな訳で、我らがヒーローことサイタマ先輩でした。やったね先輩も準レギュラーですよ。

サイタマ「おぉ!なら、結構出番あるのか?怪人と戦えるのか?」

、、、、、、。うん

サイタマ「おい、なんで言いよどんだ?」

だって、先輩でたら最後、大概のことはワンパンですしお寿司。なので、普段は日常パートですね。

サイタマ「クソーーーー!!!!!」


では!!!!!


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俺は先輩に相談する件

最近仕事場が閉店したせいでこの夏はそれに追われて投稿できませんでした。続きを待っていた人には申し訳無かったです。

ですが、どうにか投稿できました。後、シリアスから抜けた感じがします。あれ?もう少しシリアスしようとしたんだけど、、、、、、では!!!!!


「ん?あぁ、叩いたのか。いきなり先輩を叩くなよ痛いだろ」

「素の顔で言われても説得力の欠片もありませんから、、、、、、」

俺は蹲りながら先輩に言った。分かっていたことだが、先輩はチートに足が生えた存在だ。原作なら就活中、18〜20歳からあのふざけたトレーニングしていたが、この人は中学二年からそれをし始めていた。その成果なのか高校生の時にはもう原作並のチート性能を持っていた。想像してみてくれ、朝の登校時に巨大怪物相手に十字路でぶつかって相手が吹っ飛ぶとか、更にその時先輩はパンを加えた状態でだ。その時毛利が「何あの新手のシチュエーションときめく」などと言っていたが、俺からすればあれが人間なら吹っ飛ぶではなく粉砕だろうと考えていた。

「あ、、、、あの、大丈夫ですか、、、、、、?」

ゴゥーマちゃんが心配そうに俺に駆け寄った。大丈夫だよゴゥーマちゃん。これ位なら昔、先輩がふざけて俺に肩パンしたときよりもましだから、、、、、、。

「で、来六さ。子供は一体だれだよ」

「うちの店の常連です。なので、先輩が考えてるような関係ではありません」

「、、、、、、、、、ゴゥーマ、、、、、、です」

「俺、何でこんなに怖がられてるの?」

ゴゥーマちゃんが俺の後ろに隠れてしまい、先輩は少し悲しそうに俺に言った。

「ゴゥーマちゃん、サイタマ先輩はそこまで怖がる必要は無いと思うよ。ほら、顔も強面ってよりもむしろあの天の助と同じふざけた顔してるし」

「おい、ゴラァ。今ふざけた顔って言ったか?」

「嫌だな先輩、後輩の俺が先輩に対してそんな事言いませんよ。今のは俺の主観ではなく客観視した答えですから」

「なら、客観視したら俺はふざけた顔なのか?おまえ普段は良いだけど、たまに毒吐くよな」

俺は先輩と下らない話をしてゴゥーマちゃんを安心させようとさせたが、ゴゥーマちゃんは一向に先輩を警戒している。なんで、そんなに警戒するのかと俺は考えた。先輩はチート性能ではあるが、それを知らない人からはふざけた奴とか馬鹿と言われている。一目で先輩のチート性能が分かる奴なんて早々居ない。気になってる時にゴゥーマちゃんは言った。

「すいません、、、この人、、、、、、怖いです、、、、、、」

「え?」

「なので、、、、、ごめん、、なさい、、、、、、」

そう言ってゴゥーマは俺の後ろに隠れた。、、、、、、、、、先輩落ち込まないで下さい。

その後、落ち込んだ先輩を慰めて三人で近くのファミレスに向かった。ファミレスに入った時、ウェイターが少し此方を少し怪しんだ視線を向けてきた。まぁ、入ってきたのは男性二人に少女一人、更にゴゥーマちゃんは体に大きな傷がある。そんな人物が来たら俺と先輩がゴゥーマに虐待かなにかをしていると思うだろう。しかし、ウェイターはそんな三人を席に案内して、、、あ、従業員入り口で店長らしき人と話してる。

「なんだ、あの店員?なんか俺達を不審者見たいに見てたけど」

「いや、八割九部そう思ってますよ。俺でもいきなりこんな客が来たら疑います」

「、、、、、、わ、私のせいですか、、、、、、?」

「いや、寧ろ疑われてるのは俺達だからゴゥーマちゃんのせいじゃないよ」

自分のせいだと思って涙目になるゴゥーマちゃんを軽く撫でて俺は落ち着かせようとした。撫でられたゴゥーマちゃんは気持ち良さそうな顔をなり俺は内心ほっこりした。それを見たウェイターと店長は更に俺を疑ったのかなんか携帯電話を取り出してた。おい待て!!俺は消してロリコンじゃないぞ⁉俺が好きなのは瀬良さんであって決して疚しい感情は無いし清い付き合いをしたいと思ってる‼あの天使のような瀬良を汚すなんて俺には出来ないし、させない!!もしもそんな疚しい輩が居ようもんなら妄想心音で駆逐してやる‼あれ?なんか話がそれてるような、、、、、、?そんなことを考えてると奥から偉そうな人が来て俺を見るないなやウェイターと店長に話始めた。すると納得したかのように二人は奥に向かった。まさか、警察を呼ぶんじゃないだろうな?俺は内心蒼白したが、偉そうな人は俺の方を見てそれは良い顔で親指を立てた。、、、、、、、、、あれ、絶対にスレ民だろ!!!!!

「なんだ、来六。いきなり顔を覆って」

「いや、ちょっと知り合いが居まして」

「なんだ?知り合いに見られたら不味いのか?」

「そいつが毛利と同類と言ったら分かります?」

「あ、それは不味いな」

先輩は悟ったのかそこから先はなにも言わなかった。毛利と同類。それは即ち今日の夜のスレは今回のことが事細かく書かれて散々弄られる。やだな~、今日スレは開けないでおこう。俺はそんな事を考えていると、先輩は不意に俺に聞いてきた。

「そう言えばさ、おまえなんで泣いてたんだよ?」

!?、、、、、、、、、。まぁ真っ昼間の、町のど真ん中で泣いてたら気になるよな。けど、内容が内容だ。先輩に打ち明ける話ではない。俺はそう思っていると、ゴゥーマちゃんも気になってたのか、俺の裾を握ってきた。

「来六さん、、、、何か悲しいことが、、、あったんですか?」

「おいおい、こんな幼女に心配されてるんだおまえ相当だな。そんなんだと此所に入るのも大方あの店長に言われたんだろ?なら、此処で吐いて楽になれよ」

「先輩、、、ゴゥーマちゃん、ありがとう」

二人に言われて俺は少し心が軽くなった。気づけば光さんやクー、ゴゥーマちゃんに先輩。色んな人が心配してくれる。俺は幸運なのかも知れない。そう思った俺は二人に悪魔のことを伏せながら事の経緯を簡単に話した。先輩は長い話は嫌いだし詳しく話せない事もあった。そして、話終えると先輩は一言言った。

「おまえさ、本気だったのか?」

「は?」

いきなりそんな事を言われた俺は少し苛ついて答えた。そんな俺を無視して先輩は続けた。

「いやさ、おまえが好きな人が出来て、その人は実は金持ちで婚約者が居る。で、その婚約者に言われて悩んでる。で良いんだよな?」

「まぁ、極論そうですが」

「なら悩む必要なくね?」

「いや、だから瀬良さんと俺じゃ身分が、、、」

「だからさ、身分とか考える必要あるか?」

先輩はそう言うと説明途中で頼んだコーラを飲みながら言った。

「おまえって結構面倒くさいよな。恋愛なんて俺はしたことないけどさ、要はさ身分とか一々考えてるようならおまえはまだ本気じゃない。本気ならそんなもん関係ねぇよ、好きになった。なら、それを相手に言っちまえよ。後の事なんてそん時に考えれば良いだろ?」

「それって、かなりいや、出たとこ勝負ですよね?」

「恋愛ってそんなもんだろ?俺のクラスの奴が言ってたぞ『恋はいつでもハリケーン』って」

「何処のオババ様だよそいつ、、、、、、」

俺は頭を抱えているとゴゥーマちゃんがそれに続いた。

「わ、私も、、、、そう思ってます、、、、、、まだ恋はしてないけど、、、、、、好きな人にそう言われたら、、、、、、嬉しいです、、、、、、」

そう言ってゴゥーマちゃんは顔を紅くした。女の子のゴゥーマちゃんが言うのだからそうなのかな?しかし、瀬良さんは魔王。お金持ちとは言ったが、そんな行き当たりばったりなのは駄目だ。俺はまた考え始めていると先輩がいきなり俺の肩を掴んだ。

「良し、もうこれは告白しかないな」

「、、、、、、はい?」

「もうさ、考えるより行動した方が早いだろ。だから、おまえの好きな人を呼んで告白しろ」

待て待てなんでこうなる?いきなり瀬良さんに告白とか無理だ。以前も告白紛いのことをしたが、あれはやれ気が動転してたり荒ぶったりしてて普通に告白とか無理に決まってる‼俺は先輩に無理だと言おうとしたが、

「こ、告白ですか、、、、、、⁉私、、、本やテレビでしか見たこと無いです‼」

「お、そうかそうか。なら此処で見て学んでみろよ」

「は、はい‼」

あれ?なんか二人とも乗り気だ。なんか先輩はニヤニヤしてるしゴゥーマちゃんは普段は途切れ途切れに喋るのに今回は普通に喋ってるし、、、、、、。なんかあとに引けなくなってる。

「良し、来六。呼び出しよろしく」

、、、、、、、、、。俺、相談する人達間違えた気がする。




なんかね?最初はサイタマ先輩の良い話で終わらせようとしたんだよ。けどさ、いきなり告白しろとかなって、サイタマ先輩とゴゥーマちゃんが乗り気になって、、、、、、。どうしてこうなった?

来六「俺が聞きたいわ‼」

まぁ、次回はギャグとシリアスが入ると思います。では!!!!!


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俺は何故か彼女に告白する件

今回は連続投稿です。あれ?シリアスどこ行った?


「どうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなった、、、、、、、、、」

俺は現在頭を抱えながら現実逃避していた。原因は先輩とゴゥーマちゃんに悩みを言ったら何故か俺は瀬良さんに告白する事になったからだ。そこからは迅速だった。ゴゥーマちゃんが椿姫に電話で話し、最近の女の子に人気の告白スポットを探し、それを聞いてた賞味期限切れが馬鹿共に報告したせいで告白スポットの周りを貸し切り状態にしてから俺に告白の台詞を渡してきた。それを見るとまぁ、歯が浮く台詞ばかりで俺は即座にそれを破って捨てた。こいつら他人事だと思って楽しんでやがる。それよりもゴゥーマちゃんと椿姫に関しては段々ハジケリストに侵食されてないか?ゴゥーマちゃんは良いとしても椿姫に関してはなんか手遅れ感がしてるんだが。そんな奴等は現在、、、、、、。

「貴方達は揃いも揃って何をしてるんですか?まずサイタマさん、ゴゥーマさん。来六さんの悩みに乗るのは良いですが、どうしていきなり告白何ですか!こう言うのはちゃんと順序を踏んでからやってください。いきなり告白なんて普通に考えて失敗します。そして、椿姫。貴方は最近ゴゥーマさんに甘いと思ってましたが、私の認識が間違ってました。貴方は甘いではなく馬鹿です。親バカならぬゴゥーマ馬鹿です!前々から妹が欲しいと聞いてましたがいざ妹的存在が出来た瞬間ここまで甘くなるなんて貴方はサーゼクス様やお姉様を目指してるんですか⁉後はそこの三馬鹿はもう、言うのも馬鹿らしいですが、何をしてるんですか!いきなりこんな場所に交通規制を掛けたりあんな紙を渡して告白嘗めてるんですか?印象に残るものが良いとは私も思いますが誰がここまでしろと言いました‼聞けば告白する瞬間に花火とかやり過ぎにも程があります。あのお姉様でも引きますよこんなコテコテの告白!!」

『はい、すみません、、、』

現在、ソーナのお説教を聞いてます。どうやら馬鹿共のやり取りを聞いて心配で来たそうだ。まぁ、これはソーナじゃなくてもキレるわな。てか花火とか用意してたのか何処まで用意周到なんだよ。俺は頭を抱えてると如月が肩を叩いてきた。

「なんか災難だったね来六君」(キラキラ

「おう、もう心が折れそう」

「そうか、ごめんね、僕じゃどうにも出来ないよ。そうだ、そんな時は掌に人と書いて飲めば良いよ」(キラキラ

「俺は試合前に緊張してる中学生か。、、、、、、いや、似たようなもんか」

そう、ここまでしてる過程で瀬良さんを読んでるのだ、、、、、、、、、毛利が。何故、毛利が呼んだのか。簡単な話、俺は最後まで告白を渋った。二人が色々言ってきたが、いきなり告白しろとか本当に本当に!無理だ。そんな時に毛利からメールで『瀬良嬢を呼んだら即OK貰ったお』とか来たせいで本当に引けなくなった。なんであの馬鹿は要らんことを嬉々としてやるのだろうか?俺は内心泣きそうになりながら深い溜め息をついた。

そんな時だ不意に瞑想神経が発動してそれを感じ取った。それは膨大な魔力で、俺は以前に感じたものだった。そして、俺達の前に紅い魔方陣が出てきた。

「この魔方陣は!?」

「やれやれ、ちょっと気になってきてみればこれはどうゆう事だい」

魔方陣から現れたのは一目見れば印象に残る紅い髪をした好青年。しかし、その実態は冥界で悪魔達の長をする魔王。サーゼクス・ルシファー。その姿を見たソーナと椿姫は跪いてゴゥーマちゃんもそれを見て同じように跪いた。

「やれやれ来六君、もうセラフォルーに会わないでくれと言ったはずなのに彼女を呼び出してあまつさえこんな用意をするなんて、君には我らあく、、、「しゃらくせーーー!?」グハっ!?」

サーゼクスさんは俺に何か言おうとしたが、その前にロバのキグルミを着た毛利がサーゼクスさんに殴りかかった。、、、、、、おい!!!!!

「貴様!人の恋路を邪魔したら馬に蹴られて地獄に落ちると言う諺を知らないのか!?」

「そうだそうだ、イケメンだからって何をしても良いと思うなよ!?」

「イケメン爆発しろ‼」

「ちょ!?君達は誰だい!!」

『馬だ‼』

殴られて倒れたサーゼクスさんに三馬鹿が群がって袋叩きし始めたって!おいおい!?相手魔王!お前ら袋にしてるの魔王だからルシファーだから!?俺はいきなりの事に唖然として動けない。ソーナ達もいきなり自分達の長が袋叩きにされる所を見て固まってる。

「よーし、このイケメンをどうしてやろうか?」

「おい、毛利!あそこに熱々の風呂があるぜ‼」

「何!?して、温度は‼」

「ちょっと待て」

なんかいきなり某芸人達が入りそうな水槽があってそれに天の助が手を入れてる。待て、おまえが入ったら、、、。

「ギャーーーー!!!!!手が溶けた‼」

「なら大丈夫だな」

「おう!良い湯加減だぜ‼」

「え?君達の仲間の手が溶けた事には何も無いのかい⁉」

サーゼクスさんが天の助を心配してるが、良いんです。あいつなら次の瞬間には平然としてますから。って待て!!あの水槽があると言うことは、、、、、、。

「良し、このままこのイケメンをあそこにぶち込むぞ‼」

「「おー!!」」

「え!?冗談だよね⁉熱そうだけど‼なんか沸騰してるけど‼」

「逝くぞ‼」

そのまま馬鹿共はサーゼクスさんを担いで水槽に向かって走り出した。、、、、、、。ブチッ

「てめぇら、、、」

「いい加減に」

「「しろぉ!!!!!」」

俺とソーナは馬鹿共に向かって同時に走り出して飛び蹴りを咬ました。

『ギャーーーー!!!!!』

ドボン‼馬鹿共は蹴られた衝撃で水槽に入った。魔王相手に何いてんだあの馬鹿共は俺とソーナは痛くなった頭を抱えたが、不意に思った。あれ?そう言えばさ、サーゼクスさんはあの馬鹿共に担がれてたよな?あの馬鹿共は全員水槽に入った。なら担がれてたサーゼクスは?俺は恐る恐る水槽を見た。ソーナも気づいたのか同じように見た。そこには

『ギャーーーー!!!!!熱い!!!!!』

三馬鹿と一緒に熱湯に入ってる魔王が居ました。

「ギャーーーー!?サーゼクスさん‼」

「は、早く助けないと⁉」

俺達は急いでサーゼクスさんを助けた。あの三馬鹿に関しては暫く出ないように蓋をしてから。近くにあった氷の山にサーゼクスさんを放り込んでから。二人で土下座した。

「本当に、本当にすみません‼あの馬鹿のせいで魔王であるサーゼクスさんを!!!!!」

「すみませんすみません‼私の眷属が!後できつくきつっく言っておきますので!!!!!」

「い、いや、君達が謝る事じゃないよ。ハハハ、、、だから頭を上げてくれ」

あれだけボロボロになりながら許してくれるとか、サーゼクスさん本当に凄いな、俺なら相手の息の根を止めてるとこだよ。俺達は頭を上げてからサーゼクスさんは咳払いをしてから言った。まぁ、氷の山に居るのはこの際置いておこう。

「こほん、来六君。でだ、これは一体どうゆう事だい?私が考えるに此所にセラフォルーを呼んでまるで告白をしようとしてないかい?」

「!?」

俺はサーゼクスの言葉に固まる。俺自身は乗り気ではないが端から見たらこれはもう告白する気満々に見えるだろう。

「君には言ったはずだよ。彼女は魔王だ、人間の君とは天と地の差がある。それに悪魔の未来にも大きく影響する。君にはこの重大さは分かってる筈だ」

サーゼクスの言ってることは最もだ。俺と瀬良さんには大きな差がある。しかし、、、、。

『おまえさ、本気だったのか?』

『だからさ、身分とか考える必要なくね?』

そうだ、俺は本気で瀬良が好きなんだ。それは誰にも例え魔王や世界にも覆せない。だから、だから!!俺はそれを口にしようとした瞬間、またも瞑想神経が発動した。

「貴方が影野来六ですね?」

振り替えるとそこにはバイクに跨がる黒いライダースーツを身を包んでサングラスをかけた銀髪の美女が居た。

「ぐ、グレイフィア、、、」

「あら、サーゼクスこんな所で何をしてるんですか?今日は大切な会議があったはずですが?」

「そ、それは、、、」

あれ?サーゼクスが逃げ腰なんだけど?あの人、一体誰だ?俺は疑問に思っていると、ライダースーツの人がバイクから降りて此方に向かってきた。

「貴方が私のセラを椨らかした虫ね?」

此方に向かいながら右手を此方に向ける。手からは白い光が迸り此方に狙いを定める。

「さぁ、駆除の始まりよ」




さぁさぁ、やって来ました今回のラスボスことターミネーチャンことグレイフィアさんが!!!!!

来六「おい、聞いてないぞ‼」

サーゼクス「ライダースーツのグレイフィアマジセクシー‼」

次回はバトル回です‼来六君はこの壁を越えることが出来るのか!?では!!!!!


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俺は魔王の奥様に会う件

更新が大変遅れて申し訳ありません。此所の所仕事や私情で忙しかった為に続きを待っている方を待たせてしまいました。これからも、何度が遅れると思いますが、この作品をよろしくお願いいたします。、、、、、、、。

で、今回はターミネーチャンことグレイフィアさん回です。もう遅いですが、言っておきます。この作品のグレイフィアさんはクールなメイドではないです‼グレイフィアさんファンの方はそれを踏まえて見てください。それでは‼



「な、なぁソーナさんあの人は、、、?」

「あの方はグレイフィア・ルキグフス様、現魔王サーゼクス・ルシファー様の奥様です」

「魔王の奥様ですか、、、、、、」

俺は目の前の女性ルキグフスさんの事をソーナに聞いた。魔王の奥様とあり、かなりの実力だとわかる。そんな時、ふと思い出した。

「あれ?けど、サーゼクスさんて瀬良さんの婚約者じゃなかったか?」

「は?」

その言葉にソーナはすっとんきょうな声をあげた。

「いやいや、あり得ませんよ。サーゼクス様は愛妻家で有名ですし、お姉様は何度もお見合いを突っぱね、婚約者なんて一人も居たこともありません‼」

「けど、サーゼクスさんが自分で「ちょっと、それは本当なのかしら?」ひっ!?」

俺とソーナの会話を聞いていたルキグフスさんが割って入って来た。来たのだが、怖い。半端なく怖い。言うなれば一般人がいきなり魔王と二者面談する感じだ。俺は身体中から冷や汗を欠いてるし、隣のソーナなんて震えながら涙目になってる。近くにいた筈の毛利達は遠くで抱き合って震えてるし、果てはサーゼクスさんに関しては。

「、、、、、、」

最早魔王威厳は無く、そこに居るのは浮気がバレた夫である。サーゼクスさん、最早携帯電話のバイブレーションの様に震えて顔も白くなってますし。

「、、、サーゼクス。今のは本当ですか?」

「いや、あのその件は彼を試そうと、、、、、、」

「言い訳を聞いているのではありません、yesかnoで答えなさい」

「い、、、、す」

「聞こえませんよ?」

「yesで、、、ぐはっ⁉」

答えた瞬間、何処からともなくショットガンでサーゼクスさんを撃っ、、、えぇ!?撃った?旦那を⁉それも躊躇いもなく!?てか、ルキグフスさん最初魔力弾を撃ってなかった?それなのになんでショットガン!?最早、俺の頭は回ってなく、もう何がなんなのか分からない。しかし、一つ分かった事がある。それは、、、、、、。

「私と言うものがありながら、浮気ですか?それも相手がセラだとはこれは一度『ミッチリ』話し合わないといけないわね」

アブナイ人だーーーーーーーー‼

「さて、そこの虫」

旦那殺しのルキグフスさんは俺をまるで親の敵を見るような眼で俺を見た、てか、虫って俺の事なんですね?さっきも言ってましたが、瀬良さんにまとわりつく虫って、貴方は瀬良さんの親衛隊か何かですか?そんな事を考えていると、ルキグフスさんは俺の額にショットガンの銃口を突き付けて言った。

「貴方はセラの何ですか?ストーカー?勘違い野郎?それとも気違い?この三卓から答えなさい」

あのルキグフスさん。魔王の奥様なのですからそんな言葉使いはいかがだと思います。俺はそう思いながらルキグフスさんの顔を見る。あ、あの顔昔よく見たメンチを切る顔だ。もしかしてルキグフスさんって昔不良だったのか?俺は現状から現実逃避をしようとした時、「1〜2〜3〜」と引き金に指を掛けるルキグフスさんを見て覚醒した。

「お、俺は‼」

「俺は?何ですか?」

「俺は、瀬良さんの友人です‼」

俺はそう言いきると立ち上がってルキグフスさんに近付いた。ルキグフスさんはそんな俺の心臓の位置に再び銃口を向けた。

「へぇ、友人ですか。なら、その友人さんは此所にセラを呼んで何をしようとして居るのかしら?」

「、、、、、、」

その言葉に俺は押し黙る。不本意とは言え、俺は瀬良さんに告白するのだ。そんな事を言った日には銃口から火が吹くのは火を見るより明らかだ。しかし、俺は、、、、、、。

「俺は、、、、、、俺は‼瀬良さんに告白しようとして居る‼俺は瀬良さんが好きだ‼」

本気で瀬良さんが好きなのだ‼この気持ちはもう揺らがない‼悪魔が魔王がなんだ、俺は瀬良さんが好きなのだ‼もう、理由をつけて諦めたくない‼その意思表明の様に俺は叫んだ。すると、顔を下げるルキグフスさん。そして、彼女から渇いた笑い声がした。

「ハハハ、、、告白しようとして居る?、、、、、、俺は瀬良さんが好きだ?ハハハ、、、自惚れるなよガキが!!」

ゴンと鈍い音と共に頭に激しい痛みが走る。それはルキグフスさんの握るショットガンで俺の頭を殴ったのだろう。殴られた所は熱を持ち、何かが垂れる感覚がした。そこを手で当てると紅い液体、血が付着した。見るとショットガンにも血がついていた。

「あんた程度の虫がセラを好きになる?何も知らない癖に‼あの娘が背負ったものが、背負った苦しみが、悲しみがあんた程度が背負えるか!!」

怒鳴り散らしながらルキグフスさんは俺を睨み付ける。肩で息をする程にルキグフスさんは怒りを露にしている、其ほどまでに瀬良さんが大切なのだろう。だけど、それは。

「背負えるかどうかじゃない。俺も背負います、どんなに重くてもどんなに大きくても、俺の、、、、、、瀬良さんへの思いは本物なのだから」

俺だってそうなのだから。俺は滴る血を省みずにルキグフスさんに言い切った。それでもルキグフスさんは納得いかずに俺の胸ぐらを掴んで叫ぶ。

「ずべこべ、五月蝿いのよ‼そう言ってあんたもセラの秘密を知ったら逃げ出すに決まってる!!今までもそう、どいつもこいつもあの娘の表面だけ見て、本当の姿を見ない‼誰もあの娘を見ない‼壊れたあの娘を!」

そう言われた俺は、突き飛ばされる。瀬良さんの本当の姿?どう言うことだ、あの明るい瀬良さんの過去に何かあるのか?そう考えていると、ルキグフスさんは俺の眼前に銃口を向けた。

「もう良いわ、死にさない。あの娘に群がる虫は何であろうと潰す。それがあの娘の為なのだから」

先程とは対象的にまるで、極寒の吹雪のような冷たい視線を俺に向けてルキグフスさんは引き金を引いた。俺は咄嗟にそこから抜け出そうとする。バンッ!!渇いた銃声が響いた。




はい、今回は来六君が撃たれました。

来六「おい待て!!撃たれました。じゃ無いだろ‼」

大丈夫、瀬良さんの愛のパワーで生き返りそうだし君。

来六「おい」

では皆様、明けましておめでとうございます。今年もこの『転生者が魔王少女に恋した件』をよろしくお願いいたします‼では‼


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私は二人の対峙を見ていた件

はい、今回は早めに更新出来ました。今回はソーナ回です。ソーナ視点で二人はどう見えるのでしょうか。それでは‼


バンッ!!渇いた銃声と共に、無数の鉛の弾丸が放たれた。グレイフィア様が来六さんに散弾銃を放ったのだ。来六さんはそれと同時に回避行動を取りました。その場から直ぐに離れ直撃を避けました。しかし、全てを避けることは出来ず、脚に数発受けてしまった。

「あら、虫にしては素早く動けるのね。けれども、その自慢の素早さも今ので失ったかしら?」

「っ、、、、、、‼」

撃ち終わった散弾銃から薬莢を出しながら淡々と言うグレイフィア様に対して、来六さんは弾丸を受けた脚から血を流しながらグレイフィア様を見ていた。

「来六さん‼」

私は咄嗟に来六さんに駆け寄ろうとした。いくら神器持ちだろうとグレイフィア様の相手になるわけもないからだ。しかし、そんな私をサーゼクス様が止めた。

「待ちたまえ、ソーナ」

「何故ですか⁉あのままだと、来六さんはグレイフィア様に殺されてしまいます‼」

サーゼクス様を振り切り、来六さんの元に向かおうとした。すると、来六さんは立ち上がり、私に叫ぶ。

「来るな‼」

私はその言葉に足が止まりました。来六さんは撃たれた脚に負担をかけないように立っていたが、立つのがやっとなのか、ぐらついていた。

「何故です⁉貴方は、もう戦える状態じゃない‼それなのに何故‼」

「何故か、か。何て言うのかな、ここで逃げたら瀬良さんに顔向け出来ない。そんな気がするんだ」

それを聞いた私は、来六さんが言っていることが分からなかった。しかし、彼はそれでも全く逃げる素振りはなくグレイフィア様に対峙していた。

「お姉様に顔向け出来ない?何を言ってるんですか‼それで死んだらお姉様が悲しみますよ‼それなのに貴方は‼」

「あれはね、単なる男の意地だろうね」

「え?」

振り向くと其処には毛利さん達が居り、全員が只見守っていた。男の意地、私にはその言葉の意味がピンと来なかった。それを察したのか如月さんが、私にこう言った。

「多分ね、来六君は瀬良さんへの想いをあの人に示そうとしてるんだ。そうしないと、あの人絶対に認めないからね。あぁ、こんな僕の説明で、すまない」

「簡単に言ったら、結婚前の両親の挨拶みたいなもんだろ?まぁ、奥手なアイツが結婚まで行くのに何年掛かるんだろうな」

「そう言うことだよソーナ、彼はグレイフィアに自分の意地を突き通そうとしてるんだ。そんな彼に加勢なんて、野暮じゃないか」

皆さんはそう言いながら来六さんを見守っていた。私は、それを聞いてから来六さんを見た。来六さんは体こそボロボロだが、その目だけはまだ、生気を感じた。

「あらあら、なんだか期待されてるわよ汚ならしい害虫さん。けど、私に勝てるの?そんな体で戦えるとは思えないのだけど?」

「はは、勝つ気ですよ。けど、俺は貴方とは戦いません」

「は?」

来六さんの言葉にグレイフィア様は眉をピクリと動かした。私もその言葉に唖然とした。戦わずして勝つ?彼は何を言ってるのだろう?そんな事無理に決まってる。これは只の話し合いではなく命が賭かったものになってるのに、彼は戦わ無いと言った。案の定、グレイフィア様の怒りを買ってしまい、また銃口を向けられた。

「ここまで来て、戦わずして勝つなんて、出来るわけ無いだろうが‼」

その言葉と同時に銃口から弾丸が放たれる。それを来六さんは腕で防ごうとした。

「来六さん‼」

私は叫んだ。いくらなんでも、腕で防いだだけで散弾銃を防げる筈もない。そう思った。しかし、毛利さん達は慌てる所かその場に鎮座していた。 私はもう間に合わないと思い、目を閉じる。そして、少ししてから恐る恐る目を開けた。其処には、、、、、、。

「っ⁉まさか、12ゲージを普通に受けきるなんてね、忌々しい虫が、、、、‼」

「、、、それは、誉め言葉って取って良いんですかね?ルキグフスさん」

其処には、腕を振って鉛弾を落としす、来六さんが居ました。私は呆気に取られながら、ふと疑問に思った。どうやって散弾銃を防いだのだろうか、そんな時私は来六さんの手を見た。来六さんの手はまるで『水晶のように透き通ってた』のだった。

「それが、貴方の神器かしら?資料とは違うわね」

グレイフィア様も気づいたのか、来六さんに聞いた。私が知りうる限り、来六さんの神器は相手を爆発する、または相手の心臓を取り出す、分身を生み出す能力だった。前三つに加えて次は腕を変化させる能力。私は彼の底知れぬ力に驚きと恐怖が生まれた。

「これですか?これは『断想体温』って言って体を水晶に変化させる力です。水晶って言っても硬度は普通の水晶よりも硬く、鉛弾なら難なく防ぎます。って、言ってもこの能力は仮面無しだと、時間掛かるんですよね」

「敵に説明なんて余裕ね、、、、、、、余り私を嘗めるなよ、糞虫が‼」

そう言って、グレイフィア様はその場から消えたと同時に来六さんの傍に現れて回し蹴りを放つ。それをまるで分かっていたかのように、変化した腕で防ぐも、傷付いた脚では踏ん張れずに、横に吹き飛んだ。

「はっ‼そんな脚で、私の蹴りを防げないわよ‼」

「っ⁉中々に厄介だな、、、、、、、なら‼」

吹き飛んだ来六さんは腕を地面に突き刺して、自身を止めてから、また立ち上がろうとする。だが、グレイフィア様は甘くなく、直ぐに接近してから再度蹴りを入れる。その蹴りは見事に来六さんの腹部に突き刺さり、宙へ舞った。

「がはっ⁉」

「見事に土手っ腹に入った‼さぁ、セラに近付いたことを後悔なさい‼」

打ち上げられ、身動きが取れない状態に対し、無慈悲にも魔量を込めた無数の魔弾が来六さんを襲う。それを見ていた椿姫が、私に言う。

「いくらなんでも、これは酷すぎます。ソーナ様助けに向かいましょう‼」

「わ、私も、、、、、、これ以上は、、、来六さんが、死んじゃいます‼」

二人に言われて、私も助けに向かおうとした。すると、サーゼクス様に止められたように、次はサイタマさんに止められた。

「待てよ、ねーちゃん」

「止めないで下さい‼これ以上はいくらなんでも、危険です‼貴方は心配ではないんですか‼仮にも後輩なんですよ⁉」

「心配してねーよ」

キッパリと言った彼に私は怒りを覚えた。そして、私は来六さんの元に向かおうとしたが、サイタマさんは続けるように言った。

「あの、来六があんなこと言ったんだ。アイツは意地でも勝つ」

「それに、ソーナ嬢。見てみろよ」

「え?」

毛利さんが指差す方に目をやると、其処には、無傷ではないが、来六さんがまるで、何かに引っ張られるように飛んでいた。

「ほう、あれは僕が見た。髪を操る能力か、本当に彼はいくつ能力を持っているのだろうね?」

サーゼクス様は感心したように、それを見ていた。髪を操る能力?私は最初分からなかったが、あの不可思議な飛び方、言われてみれば、髪で引っ張ってるのなら説明が付く。恐らく、直撃の前に髪を伸ばして木に絡めて避けたのだろう。

「っち⁉全く何処まで私を虚仮にすれば気が済むのよ、虫がぁ‼‼」

「虚仮にしてないんですが、てか、何処まで俺のこと嫌いなんですか?本当に」

「死ね‼直ぐ死ね‼今すぐ死ね‼セラを弄ぶ奴は、森羅万象跡形も残さない‼だから死ね‼」

最早、狂気の如く怒り狂うグレイフィア様。

私の知る完璧でクールな印象は微塵に砕けた。しかし、そこまでお姉様を大切に思っているのかは私でも渡った。しかし、そこで疑問が生まれた。『何故、お姉様に異性が、接触することを此所まで拒絶するのか?』普通なら、大切な幼なじみが男に弄ばれるのは嫌だろう。それで相手に警戒、または敵対するのは分かる。しかし、これは過剰過ぎはしないか?それに先程のグレイフィア様の言葉も引っ掛かる。『壊れたあの娘』?確かにお姉様は何処か、、、、いや、かなり抜けているが、壊れたと言われたら、そうでもない。しかし、グレイフィア様は『壊れた』と言った。一体、何が『壊れた』のだろう?そう言えば、サーゼクス様はお姉様と幼い時からの友人だ。サーゼクス様なら何か知っているかもしれない。

「サーゼクス様。あのグレイフィア様が仰っていたお姉様が『壊れた』と言うのは、一体、どう言うことですか?」

私はサーゼクス様に聞くと、サーゼクス様は目を見開いて、私を見た。何かを知っているのは明らかだ。しかし、サーゼクス様は口を開こうとしない。只、私を見て何かを考えていた。そして、サーゼクス様は只、こう言った。

「すまない、彼女の妹である君にも『これ』に関しては言えない。寧ろ、言うべきではないだろう」

「それはどう言う事ですか?妹の私にも言えない事何ですか?」

「いや、寧ろ、、、、、、、『セラフォルー自身』にも言えないんだ。すまないが、この事は此所に居る皆胸の内に閉まってくれないか?これは、魔王ではなく、僕個人してだ」

そう言ってサーゼクス様は私達に頭を下げた。魔王に頭を下げられる。それはこの事は、それほど隠すべき事なのだろう。それを聞いた全員は一様に頷いた。しかし、また謎が深まった。お姉様、貴方は何が『壊れた』のですか?




はい、今回は瀬良さんの謎が深まった回ですね。瀬良さんにどんな過去があるのか、それよりも、来六君はターミネーチャンをどう切り抜けるのか、では‼


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私は二人の対峙を見ていた件2回目よ‼

今回もソーナ視点です。次でターミネーチャン回は終わるかな、では‼


私はお姉様の謎に付いて考えていると、それを遮るような爆音が響いた。そうだ、今は来六さんとグレイフィア様が戦っていたのだった。そちらの方を見ると、二人は激しい戦闘を繰り広げていた。と言っても、来六さんはグレイフィア様の攻撃を凌ぐだけで、一度も攻撃していない。一方、グレイフィア様は魔力弾に近接格闘と普通の悪魔なら数発で倒してしまうだろう攻撃をしている。私なら防ぐ所か初撃で倒れてしまうだろう。しかし、来六さんは魔力弾を紙一重で避け、蹴りや拳は硬化した腕で防ぎ、時には受け流す。それも片足が使えない状況でだ。最早、ポテンシャルだけなら魔王クラスだろう、だが、それでも攻撃をしない。チャンスなら何度も有ったのにも関わらずだ、来六さんは戦わずに勝つとグレイフィア様に言った。まさか、本当にそれをするつもりなのか?しかし、あのグレイフィア様相手にどうやって?そんな事を考えていると、戦況は急変した。

「いつまで攻撃をして来ないのよ‼」

グレイフィア様は拳で上段を執拗に狙い、その隙に怪我をした脚を踏みつけた。

「ぐっ⁉」

「隙が出来たわよ‼オラァ‼」

踏まれた来六さんの顔は痛みで歪み、ガードが緩んだ事を見計らい、グレイフィア様の鋭いストレートが顔に直撃した。相手の弱点を的確に狙う。流石、歴戦の戦士だろう。そこからグレイフィア様の猛攻が始まる。殴られた来六さんは衝撃で吹き飛ぶ筈だが、脚を未だに踏まれて、いきよい良くその場に仰向けに倒れる。後頭部から倒れた来六さんに、グレイフィア様は馬乗りになりそこから胸ぐらを掴み、これでもかと顔を殴る。

「ほらほら‼反撃しなさいよ‼このままだと、綺麗な顔が歪むわよ⁉」

「ぐっ⁉がっ⁉」

挑発しながら殴るグレイフィア様、しかし、来六さんは反撃せず、只、殴られる。無情に殴られる来六さん。次第にグレイフィア様に返り血が付き、来六さんの顔は酷く腫れる。

「、、、、、、っ‼」

その有り様に、ゴゥーマさんは私のスカートの裾を掴み、震えながら目を瞑っていた。椿姫も悲痛な顔でそれを見ていた。私もこれ以上見ていられなかった。しかし、そんな私に毛利さんが言った。

「見てられないか、ソーナ嬢?」

「っ⁉そんなの当たり前です‼皆さんは、どうして助けようとしないんですか⁉」

「言ったろ?来六が意地を貫いてるんだ。だったらそれを見守るのが俺達の役目だ」

「さっきから意地って、なんなんですか‼そんなものを貫く事に何の意味があるんですか‼それで死んだら意味が無いじゃないですか⁉なのに、皆さんは‼それでも友人なん、、、、、、っ⁉」

私は気づいた。毛利さんの組んでる腕に自分の爪が食い込んで血を流している事に。良く見れば、如月さんも拳を震わし、サイタマさんも唇を噛んでいた。そうか、皆さんは本当は助けに行きたいのだ。それを我慢している、それなのに私は一人喚き散らして。

「本当に、彼は良い友人を持っているんだね」

「サーゼクス様。そうですね。なのに、私はそれを知らずに、、、、、、」

自分の浅はかさを恥じる私に、サーゼクス様は肩を手を置き言った。

「これに関しては仕方ないのかもしれない。これは云わば、男の性だからね。女性の君には理解し難いだろう」

「サーゼクス様も、来六さんの意地が分かるのですか?」

そう聞くと、サーゼクス様は微笑みながら来六さんを見て言った。

「あぁ、分かるとも。それこそ僕は『あれと同じことをしたのだから』」

「え?それはどう言う、、」

「ソーナ、どうやら彼方も何かあったようだ」

サーゼクス様の言葉に私は振り向くと、グレイフィア様は荒い息遣いで来六さんの胸ぐらを掴み、来六さんは見るも酷い姿ではあるが、息はあるようだ。端から見れば、グレイフィア様の圧勝だろう。しかし、しかしだ。何故か私にはそう見えなかった。何故なのか分からない。だが、グレイフィア様が追い込まれているように見えた。肩で息をしているグレイフィア様は暫く何もせずいたが、ゆっくりと口を開けた。

「なんで、、、、なんでよ」

「、、、、、、」

「なんで、攻撃をしない‼さっきから殴られ続けて、反撃なら何度も出来た筈なのになんで⁉」

まるで、癇癪を起こした子供のように叫ぶグレイフィア様。それを来六さんは黙って聞いていた。

「何よ、その目は、、、、、、そんなボロボロの癖に、脚も動かない癖に、、、、、、もう、動けないのに‼何か言いなさいよ‼」

ヒステリックな怒鳴り声と共に拳が来六さんの顔に突き刺さる。何度も、何度もそれは繰り返される。しかし、そんなグレイフィア様の顔は泣きそうな顔であった。そして、次第に拳に力が抜けていき、最後には撫でるような拳が顔に触れた。

「何でよ、、、、、、、なんで貴方は」

グレイフィア様は我慢できずその場で泣いた。そんなグレイフィア様に来六さんは、掠れた声で弱々しくもはっきりと言った。

「あ、貴方、、、、、、は、瀬良、、、さんの友人、、、、、、だから、、」

「え?」

「瀬良さん、、、、、、をそこま、、、、で大切に、、、、思ってる、、、、、人を、、、っ‼、、傷つけたくなかった、、、」

来六さんはそう言って、立ち上がろうとした。しかし、腕に力が入らずに、その場で崩れる。それを支える人が居た。

「グレイフィア。この勝負、君の負けだ」

サーゼクス様だ。サーゼクス様はそう言いながら来六さんに肩を貸して立ち上がる。

「サーゼクス‼私の負けって、私は負けてないわ‼敗者はそこのボロボロの虫よ‼」

グレイフィア様は、サーゼクス様の審議に不満を言う。そんなグレイフィア様に優しく諭すように言った。

「確かに、端から見たら彼が敗者になるだろう。しかし、心はどうだい?」

「心?」

「彼は君を一度たりとも攻撃していない。なのに、君は終盤追い詰められていた」

「っ⁉」

「それは彼の覚悟、此処では意地と言おう。彼の戦わずして勝つ。その意地の本気さに恐れを感じたのではないかい?言うなれば、戦わずにして勝つだ」

そう言って、サーゼクス様は来六さんを見た。来六さんはボロボロに成りながらも、一度たりとも引かなかった。そんな来六さんにグレイフィア様が恐れた。だから、最後グレイフィア様は追い込まれたのだ。

「っ、、、、、、‼けど、私は‼」

それでも納得がいかないグレイフィア様が抗議をしようとした時、背後から魔力を感じた。振り向くと其処にはレヴィアタンの魔方陣が見えた。レヴィアタンの魔方陣。それを使えるのはこの世に一人しか居ない。

「ヤッホー☆毛利君、いきなり重要な話があるってメール来たけど、どうしたの❓」

、、、、、、お姉様⁉なんで⁉此所に私は驚くと、あることを思い出した。そうだ、本来なら来六さんがお姉様に告白する事になっていた。しかし、サーゼクス様やグレイフィア様が来てこんな事になったから忘れていた‼

「ん?あ、ソーナちゃん達だ♪ソーナちゃーーーん‼元気してた?椿姫ちゃんにゴゥーマちゃんも元気ーーー?」

しかし、お姉様はそれを知ることもなく、私に抱き付いた。相変わらず鬱陶しいと思うが、それよりも、お姉様に先程のことが知られたら不味い‼それを知ってか、椿姫と如月さんが私の後ろで来六さん達を隠していた。ナイスです、二人共‼

「お、お、お久しぶりです、レヴィアタン様。き、今日はお日柄も良く、、、、、、」

「ハ、ハハハ、久しぶりだね瀬良さん」

ちょっと⁉二人共何ですか、そのあからさまな誤魔化し方は‼もっとバレないように自然に、自然に‼

「ん?どうしたの二人共、何か会ったの?」

「な、何もごさいませんでございます⁉」

「は、ハハハハハハ」

だから‼あからさまですって⁉バレますから‼いくらちゃらんぽらんでも此所まで不自然だとお姉様気づきますから‼ 私は一人冷や汗をかいていると、毛利さんがお姉様に話し掛ける。

「お、おぉ、瀬良嬢」

「あ、毛利君ヤッホー☆それでそれで?今日はどうしたの?」

「それなんだが、今日、瀬良嬢が好きなミルキーの劇場版で売られる限定グッズのサンプルが届いてな。良かったら、瀬良嬢に渡そうと思ったんだ」

「劇場版限定グッズ‼いるいる‼ありがとう、毛利君☆」

な、ナイスです‼いつも馬鹿しかしていないのに、今は毛利さんが救世主に見えます。そして、毛利さんはお姉様をこの場から離そうとしている。良しこれでどうにか、、、、、、しかし、私は、忘れていました。最初に居たメンバーで今居ない二人を。

「毛利ーーーー‼急いで取ってきたぞ、救急箱‼」

「救急車も呼んだぞ‼これで、来六の怪我をーーー‼」

「馬鹿野郎ーーー‼なんで、今来やがった‼」

そう、それは首領パッチさんと天の助さんでした。二人はどうやら、来六さんを案じて手配してくれたのでしょう。してくれたのは有りがたいですが、有りがたいですが、、、、、、、タイミングが悪すぎですよ‼⁉

「え?来六君?怪我?」

その瞬間、辺りの気温が下がった。6月半ばなのに、肌寒くなり、鳥肌が立つ。私はその冷気の中心を見た。それは案の定お姉様だった。

「来六君、怪我したの、、、、、、?」

「あ、あのな瀬良嬢、これには」

「おう‼それも瀕死の重傷だ‼」

「あのターミネーチャンが、来六をボコホコにしたんだ‼」

「あのターミネーチャン?」

お姉様が振り替えると、其処には固まるグレイフィア様とサーゼクス様。それにサーゼクス様に持たれているボロボロの来六さん。

「サーゼクスちゃんに、グレイフィアちゃん。どうして二人が人間界に?それよりもなんで、来六君はそんなにボロボロなの?」

顔を伏せながらお姉様は、二人に問いただす。その際、魔力が漏れだして、先程よりも冷たい冷気と共に、お姉様の足元がピシリピシリと凍りだす。

「せ、セラフォルー⁉これはだね、、、、」

「セラ⁉いや、えっと、あのね、、、、、、」

「あの瀬良、、さん、こ、れは、、、、、」

三人は焦りながら言い訳しようとした。しかし、お姉様から漏れる魔力は止まることはなく徐々に広がる。って⁉毛利さん‼毛利さんが、徐々に凍ってる⁉

「ねぇ、なんで居るの?なんで来六君はボロボロなの?なんでなの、、、、、、」

「それはな、アイツらが来六がおまえに会うのが気に入らないから、引き離そうとして」

「それで、来六はあのターミネーチャンと決闘したんだ‼あ、俺らは立会人だから、手を出してねーぞ」

『馬鹿野郎ーーー‼』

あの馬鹿二人とお姉様を除いた全員が叫んだ。なんなんですか⁉私達が必死に隠そうとした事をものの見事にバラして、わざとですか⁉わざとですよね⁉

「へぇ、、、、、、、そうなんだ」

、、、、、、、、、、、、不味い。お姉様が本気で怒ってる。こうなったら最後、全員凍り漬け待った無しです。私は青ざめながらお姉様を見る。お姉様は嵐の前の静けさのように黙っている。そして。

「、、、、、、ざ」

『え?』

「全員、正座‼サーゼクスちゃんもグレイフィアちゃんも、来六君もソーナちゃん達も正座‼」

涙目になりながら叫ぶ、お姉様。私達は全員正座した。そして、お姉様は延々と泣きながら説教された。




はい、ギャグさんは見事、帰還を果たしました‼(白目

あれ?帰還はもうちょっと後だと思ったんだけど、可笑しいなーーー?

次回はエピローグかな。そして次は、夏‼新キャラ‼甘酸っぱい恋?です‼では‼


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僕は妻と話す件

今回は短めのエピローグです。視点はファミコンです。では‼


あの後、僕達はセラフォルーに延々と泣きながら説教をされた。なんで、こんなことをしたのか?来六君はそんな人じゃないやなんで決闘になったんて、みんな止めないのかと延々と言われて終いには大泣きされた。その時には朝焼けが射しており、僕達は一度冥界に帰った。来六君も怪我が重かったのか説教の終盤では意識がなく正座したまま気絶していた。僕達が帰る際には僕のお抱えの病院に搬送した。フェニックスの涙で治療するから直ぐに傷は直るだろう。怪我も幸い命に別状は無いそうだ。病院で二日ほど療養してから彼は退院した。しかし、問題はある。それは、、、、、、。

「セラフォルー、いい加減機嫌を直してくれないかい?」

「ふーんだ☆」

そう、セラフォルーだ。あの後、セラフォルーは機嫌が悪い。彼女に黙って色々したのがバレたのだ、彼女からしたら良い気分ではないだろう。 それに加えて子供っぽいセラフォルーは、一度機嫌を損ねると暫くは機嫌を直さない。現に来六君やソーナが話し掛けてもそっぽを向くほどだ。そのせいか、来六君はセラフォルーに嫌われたと勘違いして落ち込んで、ソーナはそんな彼を慰めながら姉の機嫌を直さないといけない為にてんてこ舞い。そして、僕も。

「あぁ、、、グレイフィア。君もいい加減立ち直ってくれないか?」

「セラに嫌われたセラに嫌われたセラに嫌われたセラに嫌われたセラに嫌われたセラに嫌われたセラに嫌われたセラに嫌われたセラに嫌われたセラに嫌われたセラに嫌われたセラに嫌われたセラに嫌われた、、、、、、」

我が愛妻であるグレイフィアをどう慰めるかとてんてこ舞いである。来六君と同じくグレイフィアもセラフォルーに嫌われたと勘違いして、現在部屋の隅で延々と呟いてる。僕はこれをミリキャスや、他の皆に見せない為に現在、人間界のホテルに居る。

「だ、大丈夫だよ。セラフォルーも本当に君を嫌ってないと思うよ?機嫌が直れば、またいつものようになるさ」

「けど、『来六君を怪我させたグレイフィアちゃんなんて大っ嫌い』って、大っ嫌いって、ふ、ふふふふふはふふふ、、、、、、」

グレイフィアはそう言って床にのの字を書いていじける。多分、来六君も同じようなことをして居るのだろうか?、、、、、、やってるだろうね。

「なんだか、君と来六君は何処か似てるね」

「あんな、虫と一緒にしないで、、、、、」

いじけながらも、それに関しては否定した。しかし、本当に似ているよ君達は、どちらもセラフォルーの事を愛し、本気で考えていている。そのせいか、良く空回りをしたり、変な勘違いをする。それに多分彼も昔、ヤンチャをしてたと思う。なんだろう、そう考えると、少し笑えてくる。グレイフィアが彼を執拗に嫌うのは同族嫌悪なのかもしれない。そう考えていると、グレイフィアが僕にこう呟いた。

「似てるなら、あの虫は貴方に似てるわ」

「どうしてだい?」

「あの虫は、、、、、、昔の貴方と同じことした」

「ははっ、あれには驚いたね」

同じこととは、彼が一度も攻撃しないでグレイフィアに勝ったことだ。そう、僕は同じように『戦わずにして勝った』。これはそう、新魔王派と旧魔王派の抗争の際、僕とグレイフィアは敵同士だった。僕はその戦い以前からグレイフィアに恋をしていた。僕はそれに気づいてから彼女にアプローチをした。しかし、グレイフィアはそのアプローチを自分では無くセラフォルーにだと勘違いして、良く殴られたりした。しかし、僕は諦めずにずっとアプローチをした。同期の悪魔達には、なんで彼女なのかと良く言われた。しかし、それでも好きだった。只、真っ直ぐに自分に正直に生きる彼女が美しく思えたからだ。だから僕は敵になっても彼女に言った。殴られても蹴られても、何度倒れてもこの言葉を言い続けた、『僕は君が好きだ。好きな相手を殴れるわけがない』と。そして、僕の想いは届いて、今、グレイフィアは僕の隣に居る。そう、理由は違うが彼と僕は同じことしてグレイフィアに勝ったのだ。確かに僕とも似ている。

「忌々しい虫、、、、、、」

「まあまあ、なんやかんだで、君も来六君を認めただろう。彼は今までとは違うと」

「、、、、、、、、、、、、」

僕の言葉に彼女は黙る。恐らく分かっては居るが、認めたくはないのだろう。そんなグレイフィアも可愛らしいと思いながら、今日の分の仕事を終わらせて、グレイフィアをある場所に誘った。

「グレイフィア、少し気分転換に出掛けないかい?」

「、、、、、、そんな気分じゃない」

「まあまあ、君の好きなケーキが美味しい店があるから一緒に行こう」

「、、、、、、、、、、、、3つ」

「あぁ、3つでも4つでも食べよう。さぁ、着替えて着替えて」

「うん、、、、」

グレイフィアの機嫌を取りながら僕はデカケル準備をした。場所は来六君が働く『蓮の華』。来六君とグレイフィアが仲直りしたらセラフォルーも機嫌が良くなると考えていて僕は二人を会わせようと思ったのだ。さぁ、行こうかグレイフィア。僕もあそこのサンドイッチは気に入っているんだ。




はい、今回でターミネーチャン回は終わりです。あーーーなんやかんやで終わりましたが、今回はシリアス回だったな次回からギャグ回にしたい。(切望



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俺の職場に変わった人が来た件

今回は、番外編で以前出てくるはずのキャラが出てきます。少し無理やり出しましたが、ミルたん故に致し方なしと考えてください。それでは‼


「注文お願いしまーす」

「はいわかりました‼」

「あの、コーヒーお分かり」

「はい。ただいまー‼」

現在、俺は『蓮の華』絶賛ウェイトレスとしている。今日は土曜日の為、お客さんが大勢入ってくる更に時間は15時頃、軽食やお茶をしに来る一番忙しい時間帯。その為俺は一人ホールであっちに行ったり、こっちに行ったりしてる。クーや光さんはキッチンで料理している状態。

「ありがとうございました」

それが暫く続いて漸く、客足が落ち着いてきた。俺はお客さんに見えないところで大きく息を吐いて背伸びをする。

「15時過ぎても暑いな、全く」

今は梅雨が開け7月序盤。嫌な雨続きは無くなっても、次はこの暑さ、この時期はあまり好きではない。髪が長いから熱気が首に籠るし、汗かくし。

「おぉ、来六おまえ少し休憩入れ」

「分かりました」

光さんに言われて俺は、店のバックヤードに入り自分ロッカーから携帯を取り出す。するとメールが届いており確認すると、なのはさんからのメール だった内容は劇場版ミルキーの先行上映会についての連絡だった。劇場版ミルキーの声優は滞りなく進んで、来週末に先行上映会をやることになった。あの事件の後何度か瀬良さんとも一緒に収録をして俺自身は満足していた。只、どうもあの桃色ポニーテールの人に気に入られたのか、たまに誘われるのだ、模擬戦をしようと。あの人は苦手だ、事ある度に戦え戦えって、あれだろ?あの人戦闘民族なの?野菜人なの?そう思いながら一息付いていると、バックヤードの扉が開いた。

「うーす、元気してるか?」

「帰れ」

「ヒドイ!私の事は遊びたったのね‼グヘッ⁉」

入ってきたのは毛利だった。ウザかったので、近くにあった空き缶を額目掛けて投げて鎮圧しといた。

「おまえさ、此処はスタッフオンリーなの。部外者が入っちゃいけないの?お分かり?」

「けど、光さんが来六はバックヤード居るからって言ってたし」

「光さん、、、、、、」

そうだ。光さんなら、昔からの付き合いのこいつを普通に通すからって、仕事中に来るか普通。ため息を付いて居ると、ドアの影なら最近良く店に来る人が顔を出した。

「やぁ、今日も来たよ」

「また来たんですか?サーゼクスさん」

現れたのはサーゼクス・ルシファー。冥界の四大魔王の一人である人なのだが、最近良く店に顔を出しに来てる。何でもここのサンドイッチが気に入ったそうで、週に4回は来てる。たまにルキグフスさんも来るのだが、来る度に俺を射殺すように睨んでくる。どうやら今日はサーゼクスさん一人のようだ。

「今日もサンドイッチを食べに来たんですか?」

「あぁ、軽食だとここのサンドイッチばかり食べてるが、飽きが来ないんだよ」

サーゼクスさんはそう言って、立ち去った。多分、ホールに向かったんだろう。俺も仕事に戻ろうとした時、何やらホールが騒がしい。何事かと向かった俺は驚愕した。

「あ"ぁ、此処が例の店かぁ?」

其処には一人の男が立っていた。頭には独特なヘルメットに、棘が付いた革ジャン。極めつけは胸に刻まれた北斗七星の傷。もう、間違いない。この男の名は、、、、、、。

(なんで、ジャギ様居るのーーー‼⁉)

某テレッテーや世紀末バスケとかでお馴染みの北◯の拳のジャギ様が居りました。え、なんで?世紀末ヒャッハーなんで?俺は一人困惑していると、ジャギ様は俺に気づいたのかズカズカと俺の前に歩み寄ってきた。

「おい、貴様」

「は、はい‼」

「貴様の耳、何処か弟に似ている」

名言キターーーーーー‼え?まさか、本物のジャギ様⁉いや、けど此処世紀末じゃないし、まさか転生者か⁉だけど、ジャギ様に転生とかコア過ぎるし、けど、本物なら嬉しいなぁ。けど、、、だけど、、。と色々考えていると、店の扉が開いて新しいお客さんが来た。

「ジャギたん、早すぎるにょ」

「あぁ、ミルたんか。悪い悪い、少しおまえの友達に会いたくてな」

「もぅ、ジャギたんはせっかちにょね」

『ハハハハハハ‼』

、、、、、、、、、、、、なんで、ジャギ様とミルたんが知り合いなの?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

それから、俺はミルたんの話を聞くと、曰く、魔法の力を手に入れるが為に異世界を回り、その過程で北斗の拳の世界でジャギ様に出会い、二人で世直しの旅をしたそうな。で、あの悪役のジャギ様がなんでそんな旅に付き合ったかと言うと、ミルたんに勝負で負けて、そのまま強制的に連れていかれるも、そこで強敵との出会いと別れを繰り返し、精神面が鍛え上げられたそうな。今では不器用ながら弟とも和解したらしい。で、現在はミルたんの家の一階を借りて修理屋をしてるらしい。で、俺はそれを聞いて思ったのは、ミルたんって何者なのだろうか?普通に異世界に行けるとか最早、それが魔法で良くないか?で、話が終わると、それを聞いてたサーゼクスさん達は。

「強敵と凌ぎを削り合い、強敵から友に成るなんて。熱い熱いよジャギ君‼」

「良いね‼素手で岩や鉄を切り裂くなんて、一度手合わせしたいもんだ」

まぁ、案の定気に入りました。この数週間で、サーゼクスさんと関わって分かったことはこの人かなり子供っぽいのが好きだ。特にコテコテの戦隊ものが好きらしく、一度その話になったときは、目を少年のように輝かして語っていた。そんなサーゼクスさんとうって変わって、クーおまえは、戦いたいのかい!まぁ、ケルト人だから戦いたいのは分かるがおまえも目を輝かすな。おまえの場合は獲物を狙う獣のようにだから質が悪い。、、、、、、今度、桃色ポニーテール の人に会わせてみようかな。

「で、どうですか?うちの店のケーキは」

「とっても美味しいにょ‼この、オレンジのタルトはほどよい酸味が良い感じにょ」

ミルたんはそう言いながら、美味しそうにオレンジのタルトを食べる。料理上手なミルたんにうちで夏に出そうとしていた新作ケーキを試食して貰った。結果は中々上手く出来ていたようだ。サーゼクスさんや毛利、ジャギ様にも出したが皆一様に美味しいと言ってくれた。作った身としては有り難いことこの上ない。

「はむ、、はむ、、、、、」

特に、ジャギ様は大変気に入ったのか黙々とケーキを食べていた。なんだろう、原作のジャギ様に比べてなんかギャップが激しい。

「、、、、、、おい」

「は、はい」

「、、、、これ、まだあるか?」

「あ、まだありますので、持ってきますね」

恥ずかしそうに小声で言うジャギ様を見て、これがギャップ萌えと言うやつなのかとキッチンで悶えた。世紀末には甘味なんてそうそう食べれませんよね‼だから、目を輝かして食べてたんですね‼その後、俺はジャギ様に残ったケーキを持って行った。それ以来、たまにジャギ様がケーキを食べにやって来るようになるのであった。




てなわけで、俺の好きなキャラクターのジャギ様が登場しました‼彼も、サイタマ先輩と同じようにチョイ役ですが、出せて嬉しいです‼では次回‼夏パートでお会いしましょう。では‼


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4、俺と彼女と一夏の距離と秘密
俺は旅行に誘われる件


とうとう、新章が始まります‼そして、来六の意外な弱点があります‼では‼‼


夏真っ盛りの8月中旬。店は夏休みの学生や親子連れが、いつも以上に賑わっている。特に店が駒王学園に近いので、学生が多く利用している。友達と話す者や夏休みの課題をする者もおり、店内は緩やかに時間が進んでいた。

「え、旅行ですか?」

「うん♪一緒に行こうよ☆」

俺は久し振りに会う瀬良さんに、旅行に誘われた。、、、、、、、、、、、、うぉおおおおおおおおお‼瀬良さんと旅行だと⁉こ、これはアレかふ、ふ、ふ、二人っきりでバカンスに行くと⁉ヤバい、、、、、、感動のあまり口から血が出る、落ち着け俺‼此処は一隅のチャンスだ‼此処で瀬良さんと距離を縮めて、告は、、、、、、うわぁぁぁぁぁぁ‼俺は心の中で大盛り上がりしていると、背後から凍てついた殺気を感じた。

「あら?蛆虫まさかセラと二人っきりで旅行に行けるとなんて、思ってないわよね?」

「る、る、る、ルキグフスさん⁉」

「あ、グレイフィアちゃんも来てたんだ♪ヤッホー☆」

背後にはナイフを首元に向けていたルキグフスさんと、少し離れた所にサーゼクスさんが居た。ルキグフスさん、なんで俺の心を読んでるんですか?てか、痛い‼切れないとはいえナイフを力一杯押し付けないで下さい‼

「グレイフィア、その辺にしてくれ。またセラフォルーに無視されるよ?」

「、、、、、、っち‼」

サーゼクスさんが止めてくれたので、ルキグフスさんはナイフを離して瀬良さんの隣に座る。、、、、、、あの人俺にしか聞こえない声で舌打ちしたんですが、未だに俺のこと嫌いなんですね。それを見ていたサーゼクスさんは少し苦笑いをしながら瀬良さんの迎え側に座って俺に説明してくれた。

「で、先程の旅行についてだけれど、人間界で言うお盆に僕とセラフォルーが丁度連休があってね、何時もなら冥界で休日を過ごすんだけど、今年は人間界で過ごそうと思ったんだ」

「はぁ、、、魔王も大変なんですね」

「確かに大変だけど、これも上に立つ者の勤めだからね。あぁ、話が反れたね。でだ、今年はセラフォルーの友人の来六君達も一緒に旅行に行こうと思ったんだ。期間はお盆の4日間3泊で海に行くのだがどうだね?」

「行きます‼お盆はうちも休みなんで、大丈夫です‼」

俺はサーゼクスさんの誘いを二つ返事で了承した。瀬良さんと旅行なら絶対に行く価値はある‼幸い、お盆は店も休みだから大丈夫だ。そうと決まれば、早速水着を買おう‼

「そうか、なら他の皆にも連絡しなければ」

サーゼクスさんは懐からスマホを取り出して、なにかを操作している。それから少しして。

「うん、毛利君や如月君も行けると返事が来た。残念ながらサイタマ君は行けないそうだが、後でお土産を買ってあげようか。では後で集合場所等を送ろう」

、、、、、、、、、、、、あいつらも来るんだ。如月はともかく毛利わな、、、、、、アイツ絶対に何か仕出かすぞ。俺は一気に冷静になり、旅行が無事に終わることを願った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

あれから俺は、仕事が終わり自分の家に戻ると、パソコンを開けてスレ民達にアドバイスを聞こうとして居た。案の定、スレ民達は餌に食いつく魚の如く食い付いた。

『魔王少女と旅行だと爆発しろ‼』

『妄想チキンがそんな美味しいシチュエーションをして良いのか⁉』

『もしもし、壁殴り代行ですか?』

こいつら、人の幸運をそんなに嫌なのか?てか、妄想チキンって俺か⁉俺の何処がチキンなんだよ⁉

『で、海にバカンスとな』

『海と言えば、甘いイベント盛りだくさん‼』

『安価‼安価‼』

と言われたので安価をやることにした。450辺りにしてそこ間に色々質問された。

『そう言えば、妄想珈琲はガチムチだっけ?』

『嫌、こいつを見たけど細いな、どちらかと言えばモデル体型』

『顔も悪くなくて、モデル体型だと⁉それは爆発確定ですね』

『てか、海の話しろよ』

『海と言えば、海水浴だ‼』

『水着の魔王少女とか胸熱‼』

などと、色々盛り上がっていると、ある一人のスレで事態は深刻な状況になる。

『で、妄想珈琲って、泳げるの』

、、、、、、、、、、、、あ、ああああああああああああああああああああ‼‼⁉忘れてたーーーーーーーー⁉俺は転生前からカナヅチだった。

『マジかよ』

『おいおい、それで海に行くとか』

『どうするんだよ』

本当にどうしよう、転生してからも数度挑戦してるが一度も泳げない。それどころか浮けないから、その度に毛利や如月に助けられる始末。不味い‼このままだと瀬良さんに不甲斐ない姿を晒してしまう‼しかし、それに追い討ちをかけるように、スレが立った。

『妄想珈琲、ゴメン。安価が決まったけど』

『これはヒドイ』

どうやら安価が決まったようだ。だが、皆一様に沈んでいた。俺は安価の結果を見た。しかし、それを見た俺は固まった。

『男ならサーフィンでもしてモテようぜ』

お、お、おいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい‼‼⁉




はい、来六君はカナヅチでした‼そんな来六君が海とか、どうなる来六君‼そして、恋の行方は⁉では次回に‼


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俺は特訓をする件

今回はカナヅチを克服しようとする来六君ですが、そう易々と克服出来るのか⁉では‼


「おまえら頼む‼俺を水泳出来るようにしてくれ‼」

俺は現在、休みを利用して毛利達に水泳の特訓を頼んでいた。本当なら毛利に頼むのは癪だが、こいつの経営してるプールを使う為、仕方なく、本当に仕方なく頭を下げている。それに、こいつは趣味の一貫でスキューバダイビングをしてたりするから、泳ぎには自信があるはずだ。

「えー、なんで俺達がー」

「カナヅチの来六君に泳ぎを教えるとか、普段、運動できるのに泳げないとかプププ」

、、、、、、あぁ、うぜぇ。こいつら人の弱味を見つけたら水を得た魚の如く、いじり倒すから。やりたくなかった。しかし、しかしだ‼そんな屈辱に耐え忍ばなければならない‼瀬良さんに無様を晒したくない‼その為なら、堪え忍んでやる‼

「いやー、あの来六さんに泳ぎを教えるとか、あの‼運動神経抜群に良い来六さんに‼」

「けど、頼み方が気に入らないなー。此処は『首領パッチ様、お願いします‼このダメダメな私にどうか、泳ぎを教えて下さい』って、土下座して言ったら考えても良いけどな」

「、、、、、、」

「首領パッチ、いくらなんでも土下座はないだろ。此処は『蓮の華』で一週間タダで喰わしてあげるのほうが、良いだろ?」

「そうか!てか、一週間じゃなくて一ヶ月にしようぜ‼」

、、、、ブチッ!耐えようとしたが、無理だ。我慢出来ない。このバカ達に頼んだ俺がバカだった。そう考える最中、アフロとゴムボールの悲鳴が聞こえるが、気にしない。何かグチャッとか、ボキッ‼とか聞こえるけど気にしない。そして、気づくと二つの肉塊が目の前に、それを無視した。すると、そんな中で、10㎏のステーキを食べ終わる如月が俺に言った。

「そうだ、泳ぎを教えて貰うなら、ソーナさんに頼んだらどうだろう?」

「ん、ソーナにか?」

「この前、ゴゥーマちゃんが泳げないらしいから、近くの市民プールに行くって。あ、ごめんね。こんな僕の話なんて、、、、、、って、来六君?」

俺は最後まで如月の話を聞かずに、急いで市民プールに向かった。バカ共よりも、ソーナの方が、数倍頼りになる‼そう思い、俺は急いだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「お願いします‼俺に泳ぎを教えて下さい‼」

「って、いきなりどうしたんですか、来六さん⁉」

市民プールに着いてから、俺は瞑想神経でソーナ達を即座に見つけてから、プールサイドに居るソーナにまるで滑るように土下座しながらソーナに頼み込んだ。土下座?そんなのソーナになら頭下げるわ‼俺の周りで唯一といっても良い常識人なのだから‼

「あ、、、、、、来六さん、、、、、、こんにち、、、は」

「あぁ、影野さん。どうしたのですか?いきなり土下座とは、何か深刻な事があったのですか?」

プールでは ゴゥーマちゃんに森羅が泳ぎを教えていた。、、、、、、森羅から鼻血が流れてるのは見ないことにしよう。

「って、来六さん⁉あの、こんな公共の場で土下座をしないで下さい‼周りから変な目で見られてます‼」

「そんな事、今の俺には何ともないわ‼それよりもソーナ頼む‼俺に泳ぎを‼」

「来六さんが気にしなくても、私が気にします‼あぁ‼分かりました、分かりましたから頭を上げてください‼」

悲痛に叫んだソーナに言われて俺は頭を上げたが、どちからと言うと、ソーナの叫び声の方が、見られてたような、、、、、、。

「と言うより、来六さん。貴方、もしかしてカナヅチ何ですか?」

「、、、、、、、、、、、、はい」

「、、、、、、、」

ソーナに問われて、俺は弱々しく答えた。すると、ソーナはすっとんきょうな顔をした。それからクスクスと笑った。

「おまえも笑うのかよ」

「すみません。しかし、あんなにお強いのにカナヅチと言うのは意外でした」

「昔から、どうにも水泳だけは苦手なんだよ、、、、それなのに、サーフィンをしないといけないとか、、、、、、、はぁ」

「サーフィン?いや、泳げないのにサーフィンをするなんて無謀過ぎやしませんか?」

「言うな、それは俺が一番理解しいてる」

俺とソーナはそんな話をして居ると、ゴゥーマちゃん達も上がったのか、話に加わる。

「来六さん、、、、、、サーフィンするん、、、ですか?」

「まぁ、やんごとなき理由で」

「サーフィンですか、確かに出来たらレヴィアタン様も格好いいと思いますね」

「そうだけど、肝心の泳ぎがな」

「なら、善は急げです。旅行までに水泳をマスターしましょう‼」

「おい、森羅⁉いきなり、腕を掴むな⁉」

「大丈夫です‼こう見えて、私は駒王のマーメイドと言われています。泳ぎを教えるなんて訳ありません‼」

こうして、俺は森羅に連れられてプールに入り、彼女の指導の元、特訓をした。したは良いが、、、、、、、。

「、、、、、、影野さん。これはマジですか?」

「、、、、、、、、、、、、はい」

「これは、、、、、、、」

「、、、、、、私より、、、、、酷いです」

「ぐっ⁉」

全く上達しなかった。泳ぐ泳がない以前に、浮けないのだ。だるま浮きや浮くコツを聞くも、浮くどころか溺れかける始末。自分の事ながらここまで酷いとは思っていなかった。

「、、、、、、まだです‼こうなれば、特訓に特訓を重ねて、必ず影野さんを泳げるようにします‼」

「椿姫さん、、、、、、燃えてます、、まるで、熱血講師みたい、、、、、、」

「どちらかと言うと、某炎の妖精だな、あれ」

「もっと、暑くなりましょう‼来六さん‼」

なんか、変なスイッチが入った森羅。俺はなんか、不安を感じてソーナを見た。しかし、ソーナはそれを最初から居ないように無視していた。

『すみませんが、触らぬ神に祟りなしです。頑張って下さい』

ソーナさん⁉アイコンタクトで俺に丸投げしないで下さい‼貴方の女王でしょ⁉って、腕に抱きつきながら何処に連れていくんだ⁉は?飛び込み台?無理だろ⁉カナヅチにいきなり飛び込み台から飛び込めと⁉待て待て‼イヤーーーーーーー⁉

 




はい、今回は椿姫さんがまたしてもキャラ崩壊しました。なんか、ターミネーチャンもそうだけど、椿姫さんも酷いレベルでキャラ崩壊してるな。ゴマコンだし、はっちゃけるし。次回‼海に皆で行きます‼では‼


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僕達は海に着いた件

今日二つ目の投稿です。今回はこの作品の癒しキャラが増えます。後、来六君達が驚きます。では‼‼


「青い空、白い雲、そして、、、、、、、」

『海だーーーーーーーー‼‼』

旅行当日。僕達は目的地の海岸に来ている。この近くにグレモリー所有の別荘がある。そこまで毛利君が用意したバスで移動して漸く着いた。着いたと同時にセラフォルーと毛利君達は海を見て興奮してるのか、大はしゃぎである。

「海、海だよ☆何年ぶりだろう?ねー、来六くーんー、グレイフィアちゃーん‼見て見て‼」

「あぁ、海ではしゃぐ瀬良さん。尊い、、ゴフッ‼」

「セラ、今日も一段と可愛らしい、、、、カハッ‼」

はしゃぐセラフォルーに、来六君とグレイフィアは、愛しい人を見るように顔を赤らめる。けど、二人とも口から血を吐き出してる。なんだろうか、本当に二人は似た者同士だと思う。

「海、、、、、、私、、、、海は、初めて、、、、、、です」

「ゴゥーマちゃん、可愛いですゴゥーマちゃん、、、、、、、」

、、、、、、女王の彼女、前まであんな感じだっただろうか?前はもっと落ち着いた感じだと思ったんだけど、、、、、、まぁ、二人みたいな感じなのだろう。うん。

「お父様」

「どうしたんだい、ミリキャス?」

僕の側に居た我が息子であるミリキャスが、目を輝かしながら私に言う。

「僕、海を初めて見ました‼海ってあんなに青いんですね。空も、冥界と違って綺麗です‼」

「そうか、確かに初めて人間界に来たから、目新しい物ばかりだろう。ミリキャス、せっかくの機会だ。色々、見て回ろう」

「はい‼」

嬉しそうに、頷くミリキャスを見て、僕は皆で旅行に来たかいがあったと思った。ミリキャスは僕達の息子である故にあまり外で遊ぶと言う事は出来ない立場だ。普段は教養や歴史などを学んだり、休みの時も部屋で本を読む程度。父親としては、もっと元気良く育って欲しい思うが、立場と言うのはどうしても付いてくる。だから、こう言う時位は年相応の子供のように過ごして欲しい。

「早く、早く海に行こうよ☆サーゼクスちゃん‼」

「そうだそうだ‼とっとと行こうぜー‼」

「待ってください。まずは一度荷物を置きに行きましょう」

『えぇー⁉』

「えぇー、じゃありません。そんなに急がなくても、海は逃げませんよ」

「それもそうだね。さぁ、一度別荘に向かおうか。それからでも遅くはないからね」

『はーい』

何人か渋々ではあったが、一先ず全員で別荘に向かった。そして、歩いて5分程で、別荘に着いた。

「あの、サーゼクスさん?」

別荘に着くと、来六君が唖然としながらも僕に質問する。

「なんだい?」

「つかぬことをお聞きしますが、此処は誰かのお屋敷ですか?」

「何を言っているんだい?此処がこれから泊まる別荘だよ?」

「ハイイイイイイイイイ⁉」

僕の答えに来六君は驚きの声を挙げた。そんなに驚くことかな?この別荘はあまり大きくないものなのだが、見ると、如月君は渇いた笑いを溢し、ゴゥーマちゃんは只呆然と別荘を見ていた。

「あれ?思ってたよりも小さいね☆」

「ごめんなさいセラ、他の別荘は清掃が間に合わなくて仕方なく此所になったの」

「良いよ、良いよ♪皆で泊まるには問題ないし☆」

「なんだろう、お金持ちの思考が俺には分からない」

二人の会話に来六君は立ちくらみを起こしていた。そんなに可笑しいのかな?まぁ、とりあえず別荘に入り、荷物を置いた。

「おいおい、外もそうだが、中も相当凄いぞ」

「シャンデリアなんて、、、、、、本でしか見たこと、、、、、、ないです」

「見るからに高そうな絵画や壺がこんなに、こんな僕が泊まるなんて、申し訳なくなるよ」

「おまえじゃなくても、此所に泊まるのは申し訳なくなるわ。普通に大きめのログハウスだと思ってた俺が恨めしい」

「あわわわ、、、、、、」

来六君達は三人でこそこそ話している。どうやら余り居心地が良くないらしい。何処か?可笑しいかなこの別荘は?それに引き換え。

「ヒャッホー‼このソファーすげぇフカフカだ‼」

「見ろよ‼此処から見る風景、やべぇぞ‼」

「この冷蔵庫、中々に居心地が言いな」

あの三人は本当に楽しそうにしているね。まるで、子供のようにはしゃいでる。

「おい、アフロ。なんでそんなにはしゃげるんだよ」

「ん、なんでって折角の旅行だろ?なら、楽しんでなんぼだろバカめ」

「バカはてめぇだよ。それに、こんな高級品に囲まれてると、なんか居心地が、、、、」

「俺は、そんなに感じないな。良く、他の会社との会議をする場所はこんな感じだし」

「、、、、、、そうだ、バカだから忘れたけど、こいつもそっち側の人間だった」

そう言って来六君はため息を吐くと、ミリキャスが来六君に近付いた。

「あ、あの。影野さんは楽しくないんですか?」

「ん、あぁ。サーゼクスさんの息子の」

「ミリキャス・グレモリーです。それで、さっきから楽しくなさそうですけど、何かありましたか?」

「楽しくなさそうか、いや、楽しくない訳ではないけど、ちょっと俺の価値観が通じないと言うか、流石、貴族と言うか」

「?」

「まぁ、旅行事態は楽しみにしてたから、俺もグレモリー君も良い思い出を作ろう。後、俺の事は来六で良いよ」

「なら、僕もミリキャスで大丈夫です。来六さん」

「なら、海に行く準備をしないとね」

「はい‼」

二人は仲良く海に行く準備をした。来六君とミリキャスが仲良くなったところで、僕達も用意をするとしよう。

 




はい、今回はミリキャス君登場です‼ミリキャス君はゴゥーマちゃんやまどかちゃんと同じポジションです。yesロリショタnoタッチ。良いね?


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俺達は水着に着替えた件

続けて3回目の投稿です。今回はバカ共が多いにハジケます。来六君とソーナちゃんの胃がマッハです。では‼‼


あれから俺達は準備を終えて、海に向かう最中だ。その際、俺はミリキャス君と色々と人間界の事などを話していた。どうも人間界の事を色々知りたいのか、様々なことを聞いてきたので分かる範囲で答えていた。、、、、、、その際、背後から凍てついた殺気を感じたが、ミリキャス君は分からないらしく、ワクワクしながら質問していた。、、、、、、ルキグフスさん。自分の息子なのはわかりますが、旅行中位抑えてください。そんなこんなで、俺達は砂浜に着いた。

「わぁ‼近くで見ると本当に綺麗ですね‼」

「う~~~☆もう我慢出来ない‼早く行こうよ‼」

瀬良さんは流行る気持ちを押さえられないのか手を振りながら言った。あぁ、一々仕草が可愛いです。、、おっと、口から血が。

「まぁまぁ、まず水着に着替えてこないと」

「ぶぅ~☆」

「ゴフッ‼」

頬を膨らました瀬良さん尊い‼そう思いながら血を吐いていると、後ろから俺と同じように血を吐いてる人が居た。、、、、、、ルキグフスさん、貴方もですか見ると、口を抑えているが、手から赤い液体が垂れていた。そんな俺に気づいたのか、ルキグフスさんは舌打ち混じりに血を手で拭うが、一言言わして下さい。怖いです。ちゃんと拭いてください。某ジブリの野生児見たくなってますから。

「じゃあ、着替えに行くか。着替え終わったら此所に集合で」

毛利はそう言うと、男女に別れて更衣室に向かう。しかし、その際に俺は、ルキグフスさんに捕まり、更衣室裏に連れていかれる。

「良いかしら?もし、更衣室を覗いてセラの裸なんて見てみなさい。その時は最後だと思いなさい?」

「覗きませんよ‼いきなりなんだと思ったら、俺も、そこら辺のモラルは持ち合わしてます‼」

「はっ、どうだか?男なんて大概虫なんだから信用なんて出来る訳無いわ」

本当に、この人は俺が嫌いなんですね。俺は、内心呆れながらもグレイフィアさんと別れ男子更衣室に向かった。そして、水着に着替えて集合場所で待つ。

「けど、男性の水着って色々あるんだね。皆思い思いの水着で面白い」

「サーゼクスさん、お気を確かに。こいつらの水着は普通じゃないです」

サーゼクスさんの天然発言に、俺は急かさず突っ込んだ。今の俺達の水着だが、俺は、普通の長めのトランクスタイプで上にパーカーを着ている。サーゼクスさんは意外にもブーメランパンツで、細身であるが、筋肉も付いているから着こなせてる。ミリキャス君も短めのトランクスタイプとここまでは普通だが、此処からが問題だ。

「おい、如月?」

「なんだい?来六君」

「おまえ、なんで褌なんだ?」

「何でって、男らしいだろ?あぁ、けど僕なんかじゃ似合わないか、ごめんね」

「それ以前に、海水浴で褌を選んだ理由を聞きたい‼」

如月は腹にさらしを巻いて褌。それも赤褌である。おまえはいつの時代の人間だ⁉褌なんて江戸時代とかだろうが⁉

「次に、心太‼おまえはこれからスキューバでもすんのか⁉」

「いや、溶けて海水と混ざりたくないし」

「なら、海に来るな‼」

天の助はスキューバダイビングとかで着る全身スーツの水着だった。おまえは海水と混ざる以前に暑い所に居たら溶けるだろうが⁉次‼

「ゴムボール‼てめぇは何でビキニなんだよ、気持ち悪い‼」

「なによ!この水着は今年の流行なのよ‼」

「知るか‼まず、普段服なんて来てないんだから水着なんて必要無いだろうが‼」

首領パッチはショッキングピンクのテカテカしたビキニを着ていた。はっきり言って目に痛いわ、気持ち悪いわとにかく酷い。だが、それよりも酷いのは、、、、、、。

「最後に、毛利。最初に聞く。それはなんだ?」

「え?何って水着だけど?」

「俺の知ってる水着はそんなメカメカしく無いわ‼」

こいつが着ているのは、なんか、丸みの帯びて、マジックハンド見たいのが付いたロボットだった。

「なんだよコレ⁉まるで、危険地域の調査とかに使われるような重装備は‼」

「何を隠そう、これは、水深一万メートルでもびくともしない、最新鋭の調査スーツだ」

「いらねぇよ‼海水浴で、そんな深さまで行くわけ無いだろうが‼」

「バカ野郎‼海を嘗めてると命に関わるぞ‼」

「それでもそこまでいらねぇよ‼」

俺は血管が切れるかって位に叫んだ。どうしておまえらは普通の格好で来ないんだよ⁉しかも、如月‼普段ならそんなにハジケ無いだろうが⁉旅行だからか⁉旅行だから羽目を外したのか⁉俺は肩で息をしていると、遠くから声が聞こえた。

「来六くーん☆」

「全く、セラはあんな虫の何処が良いのか」

「あれ、、なんでょう、、、、、、?」

「大方、花沢さん辺りでしょう」

「、、、、、、頭が痛い」

そこには女神が居た。




はい、次回は女性陣の水着紹介です。来六君は瀬良さんの水着を見て耐えられるのだろうか⁉では‼


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俺様が読者にファンサービスする件

今回は、初の毛利視点でファンサービス回です‼皆様の想像力が試されるかも⁉では‼


俺達は、水着に着替え終えた瀬良嬢達と合流した。その際、瀬良嬢の水着姿を見た来六は案の定、固まったので、俺様が読者のお前達に紹介してやろう‼

先ずはソーナ嬢‼ソーナ嬢は控え目な水着だと思ったが、パオレタイプのビキニを着ていた‼淡い水色を基調としたビキニに、白と青のグラデーションになった長めのパオレは、クールなソーナ嬢にとても似合っていた‼

次に椿姫嬢だ‼椿姫嬢は名前に椿が付いているのか、ソーナ嬢とは逆に赤いビキニで登場だ‼赤と言えば、暑苦しいイメージだが、ビビッドカラーではなく、着物などで使われる色合いの生地を使っている。それは中々珍しい水着だな。

次‼皆大好きゴゥーマ嬢だ‼ゴゥーマ嬢は花柄の見た目ワンピースにも見える水着だ‼昔の傷を隠したいのか余り肌を出さないタイプの水着だが、落ち着いた性格のゴゥーマ嬢には良く似合ってる。麦わら帽子が良いワンポイントと成っている。

そして、ターミネー、、、、基、グレイフィア嬢は、あの豊満なボディを最大限に引き立つような黒の過激な水着で登場だ‼ラバー材質だろうか、肌に密着しているが面積が少なく、谷間や腰のところは鎖で繋がってる。なんて、挑発的な水着なんだ⁉そして、サングラスとは‼最早大人の女性通り越して、危ない匂いを醸し出している‼サーゼクスなんて、鼻から血を垂らしているし、ミリキャスは、、、、、、あ、サーゼクスが隠してる。

そして、来六の想い人であり、今回の大本命、 瀬良嬢の水着は、、、、、、⁉おぉう、これは予想外だぜ。まさか、白いフリルだとは。説明すると、瀬良嬢は白一色のフリルが付いた水着だ。ビキニタイプだが、フリルはどちからと言えば子供っぽいイメージだが、瀬良嬢は童顔故なのか良く似合う。そのフリルがまるで、天女の羽衣に見える。そのせいか、来六の奴は固まりながら拝んでいた。おーい、相手は女神じゃなくて魔王だぞーーーー?だめだ。こいつ、全く動かん。

「ん?来六君☆どうしたの?」

「気にするな瀬良嬢。いつもの発作だ」

「???」

「そんな虫よりも、セラ。一緒に遊びましょう?」

「わっわ⁉グレイフィアちゃん、引っ張んないで~~⁉」

心配していた瀬良嬢を、グレイフィア嬢が引き剥がして海辺に向かってしまった。来六と瀬良嬢恋路で、最大の難関はやはりグレイフィア嬢か。彼女を攻略しなければ来六の恋路は上手く行く筈もない。しかし、当の本人は未だに拝んでいた。全く、仕方ない。

「起きんか、ヘタレ野郎‼」

「へぶっ⁉」

俺は来六をショック療法で元に戻す。予想通りに来六は俺に突っかかる。

「いきなり殴るとは、良い度胸だなオイ‼」

「ハハハ‼流石ハジケ式療法‼石像となったヘタレもこの通り‼」

「それが、遺言で良いんだな?、、、、、、はっ!瀬良さんは⁉」

「今更気づきおったかバカめ」

漸く思い出した来六は辺りを見渡して居たが、瀬良嬢はグレイフィア嬢が連れていったから此所には居ない。

「瀬良嬢なら、グレイフィア嬢が連れていったから此処居ないないぞ」

「また、あの人か、、、、、、」

「ハハハ、グレイフィアはセラフォルーを独り占めしたいからね」

「お母様とレヴィアタン様はいつも仲良しです」

それを聞いた来六は、力が抜けて落ち込みだした。全く、この奥手チキンは世話の掛かる。

「それよりも、来六。おまえ、ソーナ嬢に泳ぎを教わってた筈だが、上達したのか?」

「、、、、、、ぐふっ⁉」

「来六君、まさか、、、、、、」

「それが、全く上達しなかったんです」

おふう。まさか、上達しなかったのか⁉俺はソーナ嬢達を見ると、目を伏せていた。

「何度も挑戦はしていましたし、本人も本気で取り組んでいましたが、それでも、、、、」

ソーナ嬢はそう言ってため息を付く。そう言えば、高校時代もどうにか克服しようとしていたが、全て失敗していた。

「此処まで来ると、来六の奴呪われてるんじゃないか?」

「若しくは、水難の相があるな」

「うぅ、、、うっ、、、」

段々、来六は沈んでいき、見てるこっちが、暗く成る程だ。だが、楽しい旅行を潰すわけにはいかない‼此処は俺の鼻毛真拳で、一つ笑いをとろうとした。そんな時、後ろの方が、騒がしい。見ると、そこでは何かの撮影をしており、それを取り囲んでいる野次馬が騒いでいた。

「お、何やら面白そうだな‼おい、見に行こうぜ‼」

「合点だ‼」

「ちょ⁉引っ張るな生物共‼」

首領パッチと天の助が、来六を連れてその人混みに行った。なんやかんや、あいつらも来六を励まそうとしている。普段はあれだが、根は悪い奴らではないからな。

「ちょっと二人共⁉行ってしまいました」

「僕達も行ってみようか、来六君が心配だ」

「そうだね、あぁ、僕の心配なんて要らないと思うけど」

こうして、俺達は来六達を追いかけて人混みに向かった。




はい、毛利って、普段ハジケてるけど、案外まともなんだよね、やってることはアレだけど、、、、、、(白目

次回は、新キャラ登場‼今後の展開はどうなる⁉では‼


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俺はイケメンに抱きつかれる件

アズライール‼昨日、FGOで、キングハサンを引きました‼やったね‼


で、今回はあのイケメンが登場します‼では‼‼


俺は生物二体に引き連れられて、人混みに連れていかれた。そして、もみくちゃにされてどうにか最前列までに着くと、どうやら芸能人が何かの撮影をして居た。見ると、人混みは女性が多く、皆黄色い歓声を挙げていた。そして、簡易的な楽屋からその人物が姿を現した。その人物は輝くような美貌に、青い髪が印象的な人物だった。俺はその人物を一方的に知っていた。彼はアマイマスク。ワンパンマンに出てくるヒーローであり、この世界でもヒーローで尚且つ人気急上昇の俳優。どうやら、この人混みはアマイマスク見たさに集まった野次馬だった。アマイマスクを見た人達は、皆一様に黄色い歓声を喉を枯らす勢いで迎えた。

『キャーーーーー‼アマイ様ーーーー‼』

「うわっ⁉うっさ‼」

「耳が⁉」

「凄い、喝采だな⁉」

俺達は耳を塞いでそれを聞いた。てか、心太、お前の耳ってどこだよ?喝采の声に慣れ、塞ぐ手を離す。そして、生物達は期待したものと違かったのか、物凄く嫌な顔をしてブーイングをする。

「けっ、どうせ顔だけ良いけど、中身は最悪なんだろ?」

「ブー!ブー!イケメンには興味ねぇーよ」

アマイマスクがイケメンだから嫉妬するのは分かるけど、そこまでするか?俺は、嫌な気配を感じてそこから気配を消して離れた。すると案の定、生物二体はそれを聞いていたファン達にタコ殴りにされた。ああ言うファンの前で良くもまぁブーイングなんて良い覚悟してるな。生物二体を放っておいて、俺はその場からそそくさと立ち去ろうとした時だ。

「すみません。もしかして来六さんですか?」

「え?」

声を掛けられた俺は振り向くと、そこにはあのアマイマスクが居た。ちょっと待て、なんでアマイマスクが俺に声を掛けてきたんだ?それに、なんで俺の名前を知ってるんだ?急いで、来たのか少し息を乱していたが、俺を見た途端に少し目を潤ませながら俺に抱き付いた。

「やっと会えました‼俺ですよ、正義ですよ⁉」

「うわっ⁉ちょっと、、、、、、‼」

俺は抱きつかれて驚く、まさか、本名だろう名前を名乗るほど、親しい間柄だろうけど、俺は一度もアマイマスクに会って居ないのに、なんでこんなに親しげなんだろうか?てか、抱き付かないでくれ⁉周りのギャラリーがヤバイ目で見られてる‼

『キャーーーーー‼アマイ様が男に抱き付いてる⁉』

『私も抱きつかれてたいわーーーー‼』

『あれが、BL⁉良いわ‼』

なんだろうか、恥ずかしさと、驚きで頭が着いていけずに意識が朦朧とする。、、、、、、もう無理。ガクッ。

『来六さん⁉ねぇ、来六さ、、、、』

『大丈夫か⁉来、、、大、、夫、、、、、』

『、、六、、く、、、、』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

気付くと、そこはコンクールで囲まれた薄暗い部屋だった。証明などは無く、遥か天井に小さな鉄格子の窓が一つあるだけ。夜なのか、その窓から光で照らされておらず、暗い部屋に小さなすすり泣く声が聞こえた。その声の方に向かうと、そこには、小さな子供が蹲って泣いていた。俺はその子に声を掛けた瞬間、子供は俺に気づくや否や青ざめた顔で俺を見て震えていた。

『ば、化け物⁉』

その言葉に俺は驚くが、子供の怯えようは尋常ではない。その時、薄暗い部屋が、月明かりが部屋をぼんやりと照らした。そして、俺は見たのだ。自分の手が、、、、、、人の形をしていなかった事に。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「、、っ、、、、うぅ、、、、はっ⁉」

次の瞬間、俺は薄暗い部屋のベッドに居た。肩で息をして、身体中は酷く汗をかいていた。見渡すと、部屋は綺麗に装飾等をされた高級ホテルのような部屋だ。

「あら、目が覚めたの?そのまま永眠してても良かったのに」

そして、俺が寝ていたベッドの隣で残念そうに呟いたルキグフスさんが居た。見ると、手には濡れたタオルを持っており、どうやら看病してくれてたようだ。

「あの、もしかしてずっと看病を、、、、」

「えぇ。まぁ、仮にも貴方はサーゼクスが招いた旅行の客人なんだから、妻で尚且つメイドの私が看病するのは当たり前よ。最も、本来なら虫の看病なんて死んでもお断りよ」

そう言いながら、俺の顔にタオルを投げつけてる。まだ寝惚けていたので、タオルは俺の顔に当たった。それを取りながら、俺は倒れた後の事を聞く。

「あの後、、、、俺が倒れた後どうなりました、、、?」

「まぁ、パニックになったわよ。貴方がいきなり倒れたから、抱き付いてた彼や貴方を追いかけてきたサーゼクス達も慌ててたわ。それからアフロ達は貴方を連れて別荘に、ソーナは私達に貴方が倒れたことを伝えにね。、、、、全く、私とセラの二人っきりの時間邪魔するなんて、良い度胸よねぇ?」

「すみません、、、、、、」

案の定、ルキグフスさんや他の皆にも迷惑を掛けてしまった。楽しい旅行を台無しにしてしまった事に後悔していると、ルキグフスさんは立ち上がりながら俺に言った。

「見た感じ、熱中症とかではないし大丈夫でしょう。起き上がれるのなら、表でバーベキューしてるから来なさい。次いでに貴方お客さんも居ることだし」

「お客さん?ルキグフスさん、それはどう言う、、、、、、」

俺が言い終わる前に、ルキグフスさんは部屋を出ていた。俺はベッドから出て、言われた通り表に行くと、皆がバーベキューをしていた。そして、俺を見ると皆が心配してくれた。

「来六君⁉体は大丈夫なの?」

「おいおい、イケメンに抱きつかれて気絶とか、どうしたおまえ」

「なにか、あったのかい?いや、僕なんかに心配されるなんて迷惑だよね?」

「最初は熱中症かと思いましたが、大丈夫そうでなのよりです」

皆が心配してくれて、内心嬉しく想いながら大丈夫と伝えると、俺は視線を感じてその方向を見た。そこには、あのアマイマスクが居た。




てなわけで、新キャラ、アマイマスクが登場しました‼何やら来六君を知ってるそぶりですが、何者なんだ⁉(白々しい

次回、アマイマスクとの会話かな?では‼


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俺はイケメンを思い出せない件

皆様大変遅れてしまって申し訳ありません。仕事探しやなんやらで遅れてしまいました。どうにかゴールデンウィークで、書けましたが、また遅れると思いますが、どうぞ楽しみにしてください‼では、今回はアマイマスクとの会話です。では‼


「先程はすみません、俺のせいで、、、、」

俺を見たアマイマスクは直ぐに頭を下げ謝罪をする。

「いや、俺の方こそ気絶したりなんて皆に迷惑を掛けてしまった、こっちが悪いですよ」

それを見た俺はこちらが悪いと言って、アマイマスクの頭を上げさせる。しかし、彼はなんで、こんなに親しげなんだろうか?

「あの、来六さん。もしかして俺の事、覚えてませんか?」

顔に出てたのか、アマイマスクは不安そうに聞いてきた。おいおい、そんなに不安な顔になるなんて、よっぽど俺と親しかったそうだけど、やっぱり俺は覚えてなかった。

「すみません、俺はアマイさんと会った覚えが無いんですよ。もしかして、他人の空似じゃ、、、、、、」

「そんな訳ありません‼」

アマイマスクは俺を言葉を最後まで聞かずに否定した。いきなり大声を出したからミリキャス君や瀬良さん達も驚いた。それに気づいてか、一度謝罪してから俺に言った。

「すみません。けど、見間違える訳がないんです。その髪型、間違いなく俺の知ってる来六さんと同じ髪型なのだから」

「確かに、来六君の髪型って特徴的だよね☆」

髪型を指摘されて俺は自分の髪を見た。確かに、緑色と前髪の一部が紫の地毛は転生前なら目を引くが、転生後だとそんなに珍しくないと思うんだが、、、、、、、。俺はそう思っていると、アマイマスクは更に続けて言う。

「来六さん。確認なんですけど、、、、」

「何ですか?」

「すみません、ちょっと、、、、、、」

「なっ、、、、、、っ⁉」

彼はいきなり俺の額を触り始めた。いきなりの事で驚くが、額を伸ばすように押したり、中心をなぞったりした。

「いきなり、なにを⁉」

「、、、、、、はっ‼すみません‼」

俺の声に我に帰ったアマイマスクは謝罪と共に、手を離した。いきなり額を触られるとは思わなかったから、少し後退り額を押さえた。

「いや、少し確認したいことがありまして、、、、、、、来六さん。確認なんですけど、『貴方の額に目はありますか?』」

「はい?」

額に目?なにそれ厨2?突然そんな質問をされて俺はアマイマスクはふざけているのかと思ったが、彼の目は真剣そのものだった。ワンパンマンはそこまで知らないが、恐らく原作でそう言う人物が居たのだろう。しかし、同姓同名とか驚くな。そう思いながら、返答の答えを返そうとした時、また俺の額に違和感を感じた。

「ふんふふーん♪」

「って、オイゴラオレンジボール!?てめぇ、何しやがる!!」

「いや、額に目を書こうと」

「今、真剣な話してんだから離れろハジケ馬鹿!!」

俺はおふざけボールを引きはなそうとしていると、首領パッチを背後から掴む手を見た。確認すると、そこにはアマイマスクが居た。その顔は能面のような無表情で睨んで居た。

「おい、貴様。来六さんに何をしている?」

「え!?えっと、、、、、、」

「、、、、、そうか。どうやら、死にたいらしいな」

「ちょっと待っ、、、、、、イタタタタタタタタタタタ!?」

そう言って、彼は首領パッチを掴む手に力を込める。掴まれた首領パッチはギチギチと嫌な音をたてながら悲鳴を上げる。まずい、アマイマスクは本気だ。他の皆にも感じたのか、直ぐに止めようと身構えていた。

「アマイさん、今すぐ止めてください」

「しかし、、、、、、!」

「そんな奴でも俺の友人です。ですから止めてください」

俺がそう言うと、ゆっくり力を緩めて首領パッチは地面に落ちる。幸い手の後は残っていたが、落ちたと同時に俺に抱き付いてた泣きわめいていた。普段、俺にボコられていたからか、なんとも無いようだ。

「びぇえ~~~‼ダーリン!!」

「離れろ、生物!!あと、ダーリン言うな」

うっとおしいゴムボールを引き剥がして、アマイマスクを見ると、ハッとした顔後、突然土下座し始めていた。

「すみません!!いきなり来六さんのご友人に手お上げてしまって!!」

「アマイさん!?落ち着いて下さい‼てか、土下座する程でもないですから‼」

いきなりの事で、俺は申し訳ないと顔を上げるように言うも、彼は額を地面に擦るように謝罪する。俺の内心混乱してると、サーゼクスさんが、アマイマスクの元に行き、肩を叩きながら諭すように言う。

「アマイ君だったね。そんなに謝らないでも、大事に至らなかったんだ。首領パッチ君も許してくれるさ。だから、頭を上げてくれるかい?」

「ケッ!俺はこいつを許そうとおもわ、、、、、、ゲフッ!?」

「話しをややこしくするな、ゴムボール」

これ以上面倒事を増やさないでくれ。俺は首領パッチに拳を叩き込んで黙らした。一方、サーゼクスさんがの話を聞いて、アマイマスクはゆっくりと頭を上げた。魔王故のカリスマ、マジスゲー。

「すみません、俺どうしても来六さん絡みになると頭に血が昇って、、、」

そして、また頭を下げて謝罪してバーベキューは再開した。その後、サーゼクスさんが俺の方に来て耳打ちをした。

「来六君、本当に彼とは初対面なのかい?」

「はい、少なくとも中高では彼は居なかったですし、店に来たことも一度も」

「しかし、あの豹変振りは尋常ではない。あれではまるで君に信仰、嫌狂信している域だよ。もう一度しっかり思い出してくれ」

「そう言われても、、、、、、」

どんなに思い出そうとしても俺はアマイマスクを思い出せない。そう、、、、、、思い出せないのだ。




てなわけで、来六君はアマイマスクとの会話でした。個人的にアマイマスクのイメージって、SAN値0マンだと思ってます。正義の固執やら力の執着とか。それが来六君に寄った感じがうちのアマイマスクです。あれ?これ、まさかBえ、、、、、、ゲフンゲフン!!では次回!!


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