イアソンに転生しちゃった (ぷるぷる)
しおりを挟む

prologue とある英雄の生涯Ⅰ

◆注意

◆作者のギリシャ神話の知識は曖昧かつ適当。FGOにイアソンが出て来たのでノリで書いた。
◆FGOに出てきた金髪ワカ…イアソンと分ける為、この主人公の名前はイアーソーンになります。
◆舞台がギリシャ神話なので、同性愛や少年愛などの描写が微妙にあります。苦手な方は注意してください。プロローグのみにしかそう言った描写を書きませんが、念のためボーイズラブのタグを付けました。
◆主人公が強いです。FGOの金髪ワカm…イアソンとは違いロケットランチャーの様に戦闘します。




彼が最初に認識したのは、自分は赤子になった、と言う事態だ。

そして、さらに正確に言えば、自分は此処にいる、と認識した瞬間である。それ以前の彼は日本に住む平均的な大学生だったが、良くある交通事故で死んだ後に〝神〟と呼ばれる存在に邂逅し〝オマケ〟を貰い再び違う世界に転生させられたのである。だがしかし、神にもらった〝オマケ〟が一体、どういう物かは彼自身知らされてはいない。

彼は徐々に意識を覚醒させ、目を開く。

白い光が瞼を刺激するが、眩しさあのあまり再び瞳を閉じる。だがそのお蔭で、周囲の音が徐々にだが聞こえるようになった。風のざわめきと枝葉が擦れる音共に、女性と男性の声が聞こえてくる。

 

「―――どうか、この子をお願いします。」

「分かりました。責任もってこの子を育てましょう。」

 

ぼんやりとその会話を聞きながら、再び目を開けると、たゆたう視線を懸命に焦点を合わせ、ようやく自分を抱いていた女性の顔と彼女が話している若草色の長い髪の毛の男を見ることが出来た。自分を抱いている女性は金色の髪の毛で堀の深いとても綺麗な女性だ、そして、若草色の髪の毛をした男もまた自分を抱いている女性に引けを取らない程、美丈夫だ。そんな彼女は泣きそうな顔で自分をその男に渡した。男は手慣れた手つきで自分を抱く。彼は思う―――自分を抱いている男の顔は何処かで見たことがあると。

けれど、名前だけは思い出せない…顔は知っているが、名前だけは思い出せない。確か、Fateのサーヴァントで彼にそっくりなキャラクターが居た気がする…。そんなこと呑気に考えながら、男にあやされ再び眠り着いた。

 

 

そうして、彼――――イアーソーンの運命は其処から流転する。

 

 

 

 

 

 

 

とある少年の日記 題名『古代ギリシャはショタコンしかいねぇ』 天気(晴れ)

 

 

やっと文字を書けるぐらい成長したのもあるが、古代ギリシャ語の勉強のため日記を書こうと思う。正直、日本語で書いた方が良いのかもしれないが、興味を持ったケイローン先生に解読される可能性があるので、普通の古代ギリシャ語で書く。

突然だが、私は転生者と言う奴だ。前世は普通の何処にでもいる先生志望の大学生。今世は金髪青眼美少年。その所為で変態どもに狙われる毎日を送っている。ちなみに、神と呼ばれる奴に美少年にしてくれとは頼んでいない。

 

何故、変態に狙われる事態になったかと言うと、俺が生きているのは何せ古代ギリシャである。古代ギリシャは少年愛とかがお盛んなのである。そう、同性愛だ。ケイローン先生曰く、年長の男性が年下の少年を愛する少年愛はギリシャでは普通らしい。といっても、それは肉欲では無く少年を徳のある立派な青年に育てるための教育として必要な事らしい。だが、悲しいかな、肉欲を満たすために少年を狙う人間も多い。

他のケンタウロスや人間の男性に一生のお願い!素股させて!って言われた時は、死ぬかと思った。

断ったらケンタウロスに強姦未遂されたし、もう嫌じゃ。でもケイローン先生は好き。

勿論、ケイローン先生はそんな人間じゃないから大丈夫だ。いや、ケンタウロスで不死だから人間じゃないけど。でも、教育のために必要だって言ってた…うん?教育にそんなの必要なくね?いやあ、おれはノンケだし。確かにケイローン先生はかっこいいけどさ。先生はそんなんじゃないよね?って尋ねたら、ニコニコ笑ってるだけだし…。

物凄くこわい………何時か食われるんじゃないかってびくびくしてる。

 

あと、この世界はどうやらFateの世界の古代ギリシャの様だ。だから、アルテミスがFGOに出てきたおっぱいぼきゅんぼきゅんで滅茶苦茶美人やった。でも、中身がスイーツだと思うと頭痛い。てか、ギリシャの神々って碌なの居なかったよね?ヤバくね?難癖付けられない様に、オリュンポス十二神とかにはちゃんと祈っておこう。でも、中身がスイーツだと思うと…。まぁ、いいや。

それと、自分の名前であるイアーソーン…どこかで聞いたことがある気がする。奥様は魔女のメディアさんの元夫だったような…うーん…ギリシャ神話詳しくないから全然わからん。ヘラクレスとかケイローン先生、アレキウス程度しか知らんぞ。

まぁ、どうにでもなるし、いいか。

 

 

ちなみに、ケイローン先生に酔っ払ったヘラクレスを見かけたら全力で逃げろと伝えた。何故なら、酔っ払ってケンタウロスに怒ったヘラクレスが誤ってケイローン先生に誤射したビジョンが浮かんだから警告しておいた。

 

 

 

 

 

 

 

とある少年の日記② 題名『燃やせばだいたい何とかなる』 天気(曇りのち晴れ)

 

 

ケイローン先生の処で暮らして、色々な技術を吸収していった。にしても、流石、ケイローン先生だ!医術とか何でも知っている。あと、同期…というか、一緒にケイローン先生に育ててもらってるアスクレピオスも凄い。ケイローン先生に弓や槍術や剣術、パンクラチオンを教えてもらって怪我塗れなったとき、ヤツの手当てをする実験体になっていたのだが、処置が手早く的確で感心した。将来の夢は医者で、死者も蘇らせたいとか言っていて純粋に凄いと思った。でも、何かフラグな気がする。うん、ゼウスの雷で即死した未来が見えるゾ。一応、死者系だと恐らく黙ってないハデス神には気を付けろと警告しておいた。

 

あと、暫く過ごして分かったが、どうやら体から炎が出せる。魔力放出というやつだろうか。ふざけて、某鉄腕アトムの真似をして空を飛んだら、怒ったケイローン先生の矢に撃ち落とされた。大きなたんこぶや落ちた所為でかすり傷ができて、アスクレピオスに手当てして貰った。にしても、ケイローン先生の怒った顔は怖かった。以後、怒らせない様にしよう。

その後は、炎の扱い方をケイローン先生に教わった。どうやら、俺の持つ炎は特殊なようで、扱いには注意しろと警告された。

あと、炎について自分で調べたのだが、怪我人の傷や病を治せるようだ。カストールにおちょくられて、カッとなって服だけ燃やそうとしたら、ケイローン先生の処に来た病人の一人を誤って燃やし、病気を治してしまった。その人には感謝されたが、ケイローン先生には怒られた。アスクレピオスが実験させろと物凄く食いついてきて怖い。カストールに頑張れよって肩を叩かれた。まるで意味が解らんぞ。

 

 

その出来事以降、アスクレピオスが以前よりもまして纏わりついてきたのは言うまでもない。しつこ過ぎて、燃やしたが逆効果だった。奴はマゾか。

 

 

 

 

 

 

とある青年の日記③ 題名『俺はノンケだ。』 天気(晴天)

 

 

 

恐らく12歳を超えた頃だろうか、色々な男にお誘いされて困っている。全部、丁寧に断っているが、しつこく来る。日本人の俺からしてみれば、ギリシャ人の感覚に付いて行けない。奴らの方が日本より先を歩んでいる。

あと、天から変なデカい鷹がやってきて攫われそうになったが激怒した女性の声が聞こえて鷹は逃げていったり、キラキラした人間味の無いイケメンに口説かれたが丁寧に断った。でも、頭を撫でられた。

ついでに、アルテミスに遭遇したゾ!めちゃくちゃ美人やった。キャー!兄さんが言ってた通り、かわいいー!って言われて小動物を愛でる様に頭を撫でられついでに、加護を貰った。

うーん、スイーツだった。

 

 

そんなこんなで、先生にそろそろ誰かと付き合ったら?と言われたが無理である。俺は何度でもいうがノンケだ。冗談で、抱かれるなら先生が良いですって言ったら、良いですよと返事された。

 

 

 

えっ?

 

 

 

 

 

 

 

とある青年の日記③ 題名『俺はノンケだった。』 天気(晴天)

 

 

 

ケイローン先生に授業(意味深)をされて、貞操とか色々と大切なものを先生に食われた。やはり、先生はテクニシャンだった。

 

森の賢者は格が違うな(白目)

 

 

 

 

 

 

 

とある青年の日記④ 題名『卒業』 天気(曇りのち晴れ)

 

 

ケイローン塾のみんなが成長し無事、卒業していった。アスクレピオスが本格的に医者として独り立ちするため山を下りるそうだ。一緒に来ないかと誘われたが断った。あと、カストールにも一緒に燃えて暴れないかと誘われて行きそうになったが、ケイローン先生の処で暫く医術の勉強をするのもあるが、ヘラクレスの魔の矢から先生を守るため、傍に居る事にする予定である。

あと、ヒュドラが近所で暴れていたからケイローン先生と一緒に倒した。

倒した後、仲間が復讐に来たようだが、ドラゴンライダーが夢でもあったので、ボコボコにして生け捕りにしたあと、飼う事にした。先生の反対されたが、ヒュドラが命乞いし始めたのを憐れんだ先生は飼う事を許してくれた。

その後は、ヒュドラを御する手綱を先生と一緒に造ったり、ヒュドラからいつでも召喚できるよう竜の召喚を教わったりした。

 

ヒュドラを今よりも強くするため、畑を荒らすドラゴンとか猪を餌にした。すると、女神ヘラが突如として現れ、ヒュドラを今以上に強くする方法を教わった。

その方法で育てたら、ヘラクレスが倒した並みのヒュドラになった。散歩が大変。

困っていたら、女神ヘラが再びやってきて、ヒュドラを人型にする魔法を教わった。ついでに、他の魔法も教わった。

そのお蔭で人型になったヒュドラ…九人に分離したのは流石にビビッた。

でも、その代りに害獣のドラゴンや猪が近所の畑によって来なくなり農民たちから感謝された。にしても、ヒュドラの餌探しが大変だ。

あと、ヒュドラを従えるのを見てカストールが『お前は人間を辞めたのか…仲間だと思っていたのにぃ…!』とか変な事を良い始めた。

何時も通り、ふざけながら、カストールゥー!俺は人間を辞めてないぞぉー!と突撃したら、泣きながら命乞いし始めた。なんでや。って思ったらケイローン先生に説教食らった。

 

どうやら、突撃した時、ついでにヒュドラが後ろから、ついてきていたらしく脅かしてしまったようだ。そりゃ、ヒュドラがやってきたら怖いよな。うん。

 

 

 

 

 

とある青年の日記⑤ 題名『神霊まがいはこわい』 天気(嵐)

 

 

ギリシャの神代はヤバい。其処らへんにドラゴンやら神霊紛いがウヨウヨしてる。

でも、慣れてドラゴンが害獣にしか見えない。彼奴ら家畜を喰い殺すわで、ファンタジーでのカッコイイイメージが消し飛んだ。殴り殺して、皮とかを剥いで売って、ヒュドラの餌にするのは定番。

霊基再臨素材に事欠かないZE☆

でも、神霊でもない精霊が一番怖いかもしれん。性質の悪い神霊まがいに口説かれて丁寧に断ったら、他の誰かに渡したくないとか言って殺されかけた。ヤンデレかよ。

 

ケイローン先生が居なかったらマジで死んでた。

 

 

 

 

 

 

 

「貴方は立派に成長しました。もう私から教える事は無い。そろそろ、真実を話しましょう。」

 

イアーソーンがケイローンの処に預けられ二十年の月日が経ち、彼が成人した頃。師であるケイローンは彼にある事を切り出した。何故、親元で育てられず預けられたのか。炎が出せるのか。その理由である。イアーソーンはケイローンの言葉を静かに聞いた。

自分の父親であるアイソンはイオルコスの国王だった。

しかし、神託で王位をペリアスに強奪されることを知り、再び自分の家族が王位に返り咲くため、女神ヘラに力を授けるよう頼んだ。女神ヘラは了承し、まだ母親の母胎にいる生まれていないアイソンの子供―――イアーソーンに龍の心臓を授けた。

子供が生まれた直後、現イオルコス国王ペリアスに王位を強奪され幽閉されかけた時に、息子の命だけでも救おうと、ケイローンの処に逃がした。今の処、幽閉だけで済んでいるが、いずれアイソーンとその家族は処刑されるだろう…と。家族を救うには、ペリアスから王権を返還させる他に方法は無いとケイローンは語った。

 

周りの面々が深い事情を持ってケイローン先生の処に来ていたので、薄々、それなりの理由があって自分も預けられているとは分かっていたが、まさか王子様だったなんて夢にも思っていなかった。それも、自分の心臓が人間の心臓では無く龍だとは思いもしなかった。そのため、かなり困惑していた。正直、〝王〟という職業に全く興味が無い(●●●●●)

ケイローン先生の処を去ったとしても、何処かの山の中に住み、彼と同じように子供に勉強や武術を教えたりして、ひっそりと生きていこうと考えていた。しかし、自分を救ってくれた家族を…逃がしてくれた人を見捨てる事はできない。

家族を救わなければいけいない…そう決心したイアーソーンの行動は早かった。

イオルコスに向かうためケイローン先生に見送られながら山を下り、川に差し掛かった時だ。嵐や雨が降っていないにも関わらず何時もよりも荒れており、不思議に思いながら魔力放出で飛んで川を渡ろうとしたところ、一人の老婆に声を掛けられた。

 

「そこの若い御仁。この先に用があるのかい?」

「えぇ、この先のイオルコスまで用事があるんです。」

「おぉ、そうなのかい。私もイオルコスまで用があるのじゃが、この川の荒れように困っておってなあ…急ぎの様なんじゃが…。」

 

老婆は困り果てた顔をして言った。それを聞き直感で彼女が本当に困っているのイアーソーンは感じ、困っている人間はほっとけないのもあるが、この川の荒れようでは老婆が渡れないと確信し、助ける事にした。

 

「そうなんですか…なら、俺がイオルコスまで連れて行きましょうか?」

「良いのかい?」

「勿論、困ってる人は見捨てておけないので!背中に乗ってください。」

 

そういって、イアーソーンは老婆を背負うと、足に魔力を集め、さながらロケットの様にイオルコスまで飛んで行った。背負われている老婆―――彼を試すため老婆に化けていた女神ヘラは内心、驚いたのは言うまでもない。

イオルコスの地に着くと、イアーソーンは老婆が女神ヘラとは知らず、優しく背から降ろす。

 

「用事に間に合えば良いですね。」

「う、うむ。お主の方もな。」

「では、さようなら。」

 

イアーソーンは老婆に背を向けると、ペリアス王のいる王宮へと向かう。そして、ついに謁見することが出来た。そうして、自分がアイソンの息子であることを打ち明け、強奪した王位を返還するよう申し出た。だがしかし、ペリアス王は老いても尚、地位に固執しており、イアーソーンを殺すため無理難題を吹っ掛けた。

 

『コルキスの国に、眠らない竜が守っている空飛ぶ黄金の羊の毛を持って来れば王位を譲ろう。』

 

イアーソーンは、その無理難題を快く了承した。だがしかし、その代わり書面での契約を持ちかけ、民衆や神々の前でペリアス王に著名させ、約束させた。

そうして、アルゴンコインを求めて、彼の冒険が始まった。

 

 

 

 

 

「良し…ペリアス王に民衆と神々の前で書面での契約と約束をさせた。これであの王が約束を破る事は無いだろう。さっさと、地図をかって、ヒュドラに乗ってコルキスまでいこう。」

 

早速、イアーソーンはコルキスに向かうため、地図をかおうとイオルコスの街中を歩いていた。そんな中、見慣れた人間―――カストールを見つけるも、驚きのあまり固まってしまった。何故ならば、カストールが二人も居るのだ。目を疑ったイアーソーンは茫然と突っ立っていたが、カストールが気が付き手を振りながら近寄ってきた。

 

「アレ…カストール…。カストールが二人も居るぞ。お前は分身の術が出来たのか…古代ギリシャのNINJAとはたまげたなぁ…。」

「意味わからんこと言ってんじゃねぇぞ!イアーソーン!てか、分身じゃねぇ!!こっちは、俺の弟のポルックスだ!!」

「兄貴…この人が炎で空を飛んだり、ドラゴンを素手で倒したり、ヒュドラ従えた人?」

「弟にどんな話をしたんだ貴様は…。」

「ありのままの事実を言ったまでだが?」

 

そうジト目でカストールはイアーソーンを睨み付ける。カストールにとって、イアーソーンが従えているヒュドラに追っかけまわされたのは、トラウマであり、心に深い傷を刻んだ。一体、誰が倒すべき怪物…それもラスボスが自分からやってくるとは思わないだろう。

 

「実際、素手で倒したじゃん。ドラゴン。」

「まぁな。でも、あの害獣は結構、弱い方だろ。ヒュドラとか神霊まがいの方がヤバいって。神霊まがいはトラウマもんだわ。先生が不死じゃなかったら死んでた。」

「てめぇ、先生を盾にしたのか!」

「するかよ!庇われたに決まってんだろ!育ての親をそんな風に使うか!」

「はぁ…ならいいんだが…これから何をするつもりなんだ?冒険にでも行くのか?」

「あぁ、アルゴンコインを求めてコルキスまでヒュドラに乗って海を渡ったり、空を飛んで行こうと思う。」

「ファッ!?」

 

それを聞き、カストールとポルックスは耳を疑った。船では無くヒュドラに乗っていく…?この男は一体、何を言っているんだろうか…?カストールはわなわな体を震わせた後、静かに呟く。

 

「もう突っ込みが追い付かん……弟よ…この馬鹿を押さえてアルゴスさんの処に行くぞ…。」

「分かったよ…兄貴…。」

「なッ!何をする!」

 

ポルックスは呆れながらイアーソーンを羽交い絞めにすると、ギリシア一の大工と言われているアルゴスの元へと向かう事になった。

 

「普通の人間はなぁ!ヒュドラに乗って海を渡ったり、空飛んで冒険なんてしないんだよ!船に乗ってくんだよ!」

「別に乗る必要ない!ヒュドラに乗りながら空を飛んでいけば、コルキスまで4~5時間で着くって!飛行機ならそれぐらいで……」

「着かんわァ!!」

 

そう双子に突っ込まれながら、アルゴスの元までイアーソーンが引き摺られていったのは言うまでもない。

不服ながらもイアーソーンは双子を介してアルゴスに船の建造を頼む。すると、彼は快く引受け船の建造を始めた。その間、イアーソーンと双子は船員たちを募る事になった。

 

「こうなったら、他の乗組員を探さないとな。さっそく、ケイローン先生にでも、血の気の熱い人たち紹介してもらおう。」

「ソレも良いと思うが、普通に募集したらどうだ。」

「危険な冒険に行きたがる奴がいるとは思えんのじゃが…。」

「いや、お前に興味を持ってる奴が多いから普通に来るぞ。多分、決闘とか申し込まれるだろうが。」

「えー…戦うの面倒だから嫌だ。乱闘が始まったらヒュドラをぶつけよう。」

「お、おまえ…。」

 

真顔で吐いたイアーソーンの言葉を聞き双子は震えた。それに対して、イアーソーンはフォローするように言葉を続ける。

 

「大丈夫、大丈夫。人型に化けてるから平気。まぁ、体液とかが皮膚に付いたり噛まれたらお察しだけど。」

「全然、大丈夫じゃない!ていうか、ヒュドラって人間に化けれたのか!?」

「いや、化けれないよ。女神ヘラに魔法を教わって、人型に化けれるようにした。そのお蔭でかなり食費が浮いた。」

 

そんな事を言いながら3人でギャンギャン騒いだあと、双子は近くに見かけた英雄たちに声を掛けてくると言って、その場を去りイアーソーンのみが残った。其処にある一人の老婆に声を掛けられる。イアーソーンがイオルコスまで背負って飛んで行った老婆だ。

 

「そこのお若いの。聞いたよ、大変な事になってるようだね…冒険に行くんだろ?船はどうすんだい?」

「あっ!おばあさん、こんにちは。まぁ、何だか大事になってしまって…船はアルゴスさんに造ってもらう事になってます。」

「なるほどね……乗組員は揃ってるのかい?」

「カストールとポルックスは行くみたいです。ノリノリで他の人たちを呼びに行きましたし…あと、彼らが呼んでくる者たちとは別に九人ほど確定してます。他は確定していませんが。」

「そうか、ならば私が手頃なのを呼び寄せましょう!」

 

そう老婆が言った瞬間、姿がかわり美しい母性を纏った女性―――オリュンポス十二神の一柱 女神ヘラに変わったのだ。イアーソーンは呆気カランとした表情をした後、驚愕の声を上げる。

 

「ヘラ様だったんですか!?」

「全くイアーソーン…貴方と言う子は…ヒュドラに乗ってコルキスまで行こうとするなんて…行ける訳ないでしょう?コルキスまで行く道中、数々の試練が待ち受けています。空を飛んだとしても直ぐには着きません。少なくとも1~2年は掛かります。」

「なん…だとっ…。」

「貴方の見た未来の世界とは違って、この時代は色々な場所と繋がっていますから…ちゃんと見なさい。しかし、ご安心なさい。貴方は必ず冒険を成し遂げられるでしょ。私が全面的に補佐しますので…。」

「は…はぁ…。」

 

それを聞き、ほんの少し嫌な予感を感じながらイアーソーンは苦笑いし、女神ヘラに礼を言った。

 

 

 

 

 

女神ヘラの導きにより、ギリシアでも並々ならぬ実力者達がイオルコスのイアーソーンの元に集結した。

12偉業を成し遂げた英雄ヘラクレス。北風ボレアスの息子達で足のくるぶしのところに翼を持つカライスとゼテス。有名な音楽の名手として一般にもよく知られた伝説を持つオルフェイス。後のカリュドーンの猪狩りなどで名を馳せるアタランテ。トロイア戦争で有名な大英雄アキレウスの父親であるペレウス。そして――――

 

「久しぶりだね。イアーソーン。」

「げ、げぇ…アスクレピオス…やっぱり、お前も来たのか…。」

「当たり前だろ。冒険には怪我が付き物だ。さっそくだけど、血をくれないかな。君の血は非常に興味深い。あのヒュドラの毒に耐性がある人間なんて君ぐらいだ。ヒュドラの毒や他の毒の解毒剤になるかもしれない。この先の冒険で君の血で救われる命がある!」

「…………冒険の報酬は俺の血か。」

「それもあるけど、か――――。」

「言っておくが、血しかやらんからな!」

 

そうきっぱりいうと、アスクレピオスは至極残念そうな顔をし、カストールからは可哀想な物を見る様に見られた。そうして、50人ほどの英雄たちが集まった。

彼らがイアーソーンに質問してきたことで、一番多かったのはヒュドラを本当に従えたのか?ヒュドラの毒に耐性があるのか?だ。

言葉では実感がわいていない彼らに対して、イアーソーンはため息を吐くと、彼の背後にいた九人の男達を呼び寄せる。どれもこれも、人並み外れた美男子たちだ。

 

「……………プロトス、ゼフテロス、トゥリトス、テタルトス、ペンプトス、エクトス、エヴゾモス、オグドォス、エナトス。元の姿に戻れ。」

 

イアーソーンの後ろに居た男たちはそれを聞いた瞬間、美丈夫だった姿が徐々に変わり悍ましい九つの首を持つ竜――――ヒュドラへと変化した。それを目にした英雄たちは信じられない様な顔をして、ヒュドラを見つめた。

 

「……ほ、本当にヒュドラを従えていたのだな…。」

「私が倒したヒュドラよりも大きいような……。」

 

アタランテとヘラクレスは感心しながら、ヒュドラの姿を眺めた。カストールは震えながら、双子の弟であるポルックスにしがみ付いている。

 

「当たり前だ。オレが魔改造…育てたのだからな。あと、毒に関しては垂れ流さない様、封じているから安心してほしい。」

「そうなのですか、ならば良かった。ヒュドラの撒き散らす毒は凄まじいのでな…。」

 

そうヘラクレスは安堵した声で言う。しかし、背後にいたヒュドラ達は何時もより迫力が無い。寧ろ、ヘラクレスを見て怯えている。そんなにヘラクレスはヤバいのか…。一通り、ヒュドラを見せ終え、人の姿に戻すと、ある英雄が声を上げた。

 

「ふっ……うわさで聞いた実力は本当の様だな。戦いを挑むのは筋…決闘を申し込むぞ!大英雄ヘラクレス―――そして、イアーソーン!」

 

声を高らかに上げたのはペレウスだ。アキレウスに似た爽やかな顔して爆弾発言をしてきたのだ。

 

「いや、ちょっと待て…。ヘラクレスに決闘を挑むのは分かる。でも、なぜソレに俺も含まれている?!まるで意味わからんぞ!」

「何を言っている!強き武人に勝負を挑むのは当然の事だ。あのヒュドラを素手で倒し、従えたならば猶更だ!」

 

ペレウスの言葉を皮切りに、次々と英雄たちに決闘を申し込まれ、最終的に乱闘になった。とは言っても、事実上、43対1である。それも、唯の43人では無い。人外クラスの力を持つ英雄たちだ。

 

「うわぁああああ、袋叩きにされるのか!?だったら、コッチもそれ相応の手段…ヒュドラどもを解き放つ…!」

「私がついでに倒しておくか…。」

「やめろォ!ヘラクレスゥ!俺のペットを殺すんじゃあない!おのれぇ…てめぇら、アタランテや非戦闘員以外ぶん殴ってやるぞ!俺に決闘を売ったことを後悔しろ!」

 

 

そうして、後の世に語られるアルゴナウタイの英雄たちとイアーソーンの戦いが始まった。

 

 

 




◆いあーそーん………古代ギリシャの感覚についてけず、付いて行こうと無理して頭のネジが外れた。でも、現代人の感覚が抜けず、飛行機並みの速度で飛べばコルキスに直ぐにつくと思っていた。重度のFGO廃人。武器が欲しいが、自分の炎で溶かしてしまうため、ケイローン先生に作ってくれた武器も使えじまい。基本的に拳と其処らへんにある石で戦う。ヒュドラを育ててたら、ヒュドラの毒の耐性が出来ていた。

後、千里眼を使って未来が見れる癖に、目先の事を視なかったりする。趣味は千里眼でアニメや漫画を見る事。うひょー月姫2ヤバい。


◆かすとーる………双子座になった事で有名な英雄。実は双子じゃなくて、4人ぐらい兄弟がいる。常識人&被害者。イアーソーンのヒュドラに追っかけられたのは深いトラウマになっている。馬に乗るのが上手い。

◆ぽるっくす………兄と同じく双子座になった英雄。童貞喪失も何もかも兄貴と一緒にが良いブラコン。自分が不死だと気が付いていない。ボクシングが強い。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

prologue とある英雄の生涯Ⅱ 蘇る伝説

◆ヘラクレスに関してですが、Fate/Grand Orderで神の祝福(呪い)によって得た不死性と説明されており、偉業を成した後にオリンポスの神々から与えられたのだと思っているので、生前でも所持している事にしています。
◆2016/3/5 ほんの少し書きなおしました。





 

街を壊さないため、アルゴナウタイの英雄たちは市外から移動し、人や動物の居ない荒野へと決闘の場所に移し、戦いを始めた。

けれど、それは、あっと言う間だった。

皆が皆、自身の武には誇りを持ち、それ相応の力を有していた。だがしかし、十二の偉業を成し遂げたヘラクレスの前では、無下に等しく太刀打ちする事はできなかった。一瞬で蹴散らされてしまったのだ。ただ一人を除いて。

 

「どうやら、残ったのは我々だけの様だ。」

「――――その様だな…ヘラクレス…。アレだけの強者に襲われて大きな怪我が一つも無いとは…流石は生きた伝説か。」

「それは此方の台詞だ。貴方の方こそ、我が一撃を受け止めて(●●●●●●●●●●)傷一つないとは…驚きだ。」

 

ヘラクレスは自身の振り下ろした斧を素手で受け止めた(●●●●●●●●)イアーソーンを称え、歓喜していた。武人として、自身としのぎを削れる者が現れたことに喜びを噛み締める。かくいう、イアーソーンは内心、冷や汗をかいていたのは言うまでもないが心躍り、ニヒルに笑うと足に炎を集中させ、思いきりヘラクレスの巨体を遠くへと蹴飛ばした。ヘラクレスはその身を宙に浮かせながらも、すぐさま受け身の体制に成り、地面に罅を入れながら着地する。

 

イアーソーンの蹴りによって生み出された衝撃波と灼熱の炎が辺りに飛散し、熱と瓦礫を含んだ烈風が周りに居た者たちを襲う。辛うじて踏みとどまっている者やその衝撃に耐えられず吹き飛ばされた者たちも居た。だがしかし、誰一人としてその事に関して文句を言う事は無かった。いや、眼前で行われている戦いの凄まじさに唖然としていたのだ。

二人は彼らの目では捕捉できない程の速さで戦っている。炎を纏い速度を上げているイアーソーンに関してはあまりの速さに瞬間移動しているかのように見えた。かくいう、ヘラクレスもイアーソーンの姿を捉えられている訳では無い。長年の戦士としての勘を駆使して、彼の攻撃を予測し拳を躱し、斧で受け流していた。二人の戦いぶりは、さながら炎の龍がヘラクレスの咽喉元を食らいつこうとしている様にも見える。

 

だがしかし、二人の力は拮抗しており、決着が付く様子は無かった。このままでは、延々と続く事になる。そのことを二人は理解していた。どちらかが必殺の一撃を食らわせ再起不能させない限り、決着はつかない。

そうして―――――ヘラクレスが動いた。ヘラクレスはイアーソーンから少し離れると落ち着いた声音でありながらも、意志の強さを秘めた声で言う。

 

「その強さ―――感服した。故に我が万全の力を貴殿にぶつけよう。」

 

そうヘラクレスが言った瞬間、イアーソーンの脳裏にあるビジョンが浮かび、戦慄する。竜の形をしたホーミングレーザーが九発同時に放たれ、自分が射殺されている姿が。イアーソーンは目を見開き、すぐさまヘラクレスから大きく距離を取ると、足元に合った巨石を拳で十個に砕き、直ぐに溶けない様に強化の魔術を掛け炎を纏わせ、宙に浮かせる。

 

 

そして――――ソレは放たれた。

 

 

レルネ沼に住むヒュドラを一時に殺したと言われる竜殺しであり、幻想獣殺しの一撃が―――――。

 

「―――――『 射 殺 す 百 頭(ナインライブズ) 』―――――!」

「―――――ッ!」

 

 

ヘラクレスが放った射殺す百頭(ナインライブズ)と同時に、イアーソーンも渾身の力を込めて、炎を纏わせた石を撃った。自身の持つ千里眼と直感を駆使し、ヘラクレスの元から自身を喰い殺すため解き放たれた九匹の竜――射殺す百頭(ナインライブズ)のホーミングレーザーを相殺――即ち、九匹の竜を撃ち落としたのだ。そうして、最後にすかさず―――残った一つの石でヘラクレスの胸を射抜いた。

 

太陽の如き灼熱が篭った石による強烈な投擲は、十二の偉業を成し遂げたヘラクレスの身でさえ防ぎきる事は出来ず、赤い閃光がヘラクレスの胸を貫き凄まじい爆発音が天地に響く。

そうして、土煙の中からは、イアーソーンの投擲で作られた熱によって溶岩の様にドロドロに溶けた大地の上に胸に風穴が空けたヘラクレスが力なく膝を着き、口や傷口から血を滝の様に吹き出す。だが、暫く立つと胸の風穴が埋まり、静かに呟く。

 

「――――よもや、ただの一撃で、この身を三度も滅ぼすとはな。驚いたぞ。」

「ふっ……驚いたのは此方の方だ。まさか、あんなものを放つとは…普通に死ぬかと思ったぞ…冒険をする前に死ぬつもりは無かったが…にしても、ヒュドラ達が恐れをなすのも頷ける。」

「それに関しては申し訳ない事をした。熱くなりすぎて本気で貴方の事を殺そうとしていた。この決闘に関しては不本意ではあるが、引き分けで構わないか?」

「別に構わない。謝らないでくれ、それはお互い様だろう。私は貴公を三度も殺してしまったのだ。責めようがないさ。それに、これ以上、続ければ愚かな死体が大地に二つ転がるだけだろうしな。」

「あぁ、全くだ。」

 

ヘラクレスはそう言うと立ち上がり、イアーソーンに握手を求めた。それに対して、イアーソーンも微笑みながら応じ、ヘラクレスの拳を強く握り締め、互いを称えあった。

そんな二人の姿を見て、遠く離れた場所から見ていた英雄や神々はいたく感動したという。

だがしかし、疲労のあまりイアーソーンが白目を向いて倒れ大騒ぎになったのは言うまでも無い。アスクレピオスの診断により、疲労による気絶であることが分かり、騒ぎは直ぐに収まった。そうして、イアーソーンが目覚めた後、改めて集まり、船長を誰にすべきか話し合う事になった。

 

「やっぱり、船長はヘラクレスが良いと思うぞ。俺よりも経験があるからな。」

「いえ、船長はイアーソーン…貴方が良いだろ。もとより、この冒険は貴方が始めたものだ。」

「……確かに、言われてみれば…。みんなはどう思う?」

 

そう尋ねると、一人の人間が声を上げる。アタランテだ。

 

「私は何方が船長でも文句は無いが、ヘラクレスの言う通りだな。イアーソーン、汝が船長になるべきだろう。」

 

他の英雄たちも文句は無いと言い争いが起こることなくすんなりと決まった。そうして、船が出来るまで各々の英雄たちはイオルコスで過ごした。

そんな中、鍛治神ヘパイトスがヘラクレスとの勝負を見ていたらしく感動し、イアーソーンのために武器を造った。彼の炎でも溶けず寧ろ反応して、神霊が起こす魔術並みの行使が出来る剣を授けたのだ。イアーソーンは自身の炎で溶けない事を知って、感動と喜びのあまり小躍りした。

 

そうして、船が完成し冒険の時が来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

とある冒険者の日記 題名『冒険王に…俺はなる!!!』 天気(晴れ)

 

 

ようやく、船も完成し、大勢の人から見送られながら冒険が始まった!

へパイトス神に貰った剣でさっさと試し切りしたいぜ…。

そう思いながら、船で剣を素振りしていたら、燃えるから止めろとカストールとヒュドラに怒られたでござる。

海上でやったら、ポセイドンさんに海水が蒸発するからやめろって…止められるし、何処で修行すればいいんだって悩んでたら、空でやれば良いんじゃねって、感じでポルックスに言われのでカライスとゼテスと一緒に空で修行した。

 

俺達の冒険はこれからだ!!

 

 

 

 

 

 

 

とある冒険者の日記 題名『美女に陥落する駄目英雄たち』 天気(晴れ)

 

 

三日かけ、船はレムノス島へと到着した。この島は昔、美の女神アフロディテの怒りを買って呪いが掛けられている。曰く、島の住民には女性しかいないとか。ちょうど、嵐が起き始めていたためその島にとどまらなければ、船が沈没するのだ。

この時代は海猿が居ないため海難に有ったら死ぬか、ポセイドンや海の神々に助けてもらうしかないのである。

冒険を此処で終えるつもりは無い為、なんとかレムノス島に泊まる事を彼女たちに許して貰おうとしたのだが、一筋縄でいかず彼女たちと勝負する事になった。まあ、勝負の末、此方が勝利して島に入る事が出来てた…が…美女しかいない島である。

 

ヘラクレスやアタランテを除いて船に乗ってる英雄共の股間は緩い緩い。まぁ、ヘラクレスにはヒュラスにメロメロだからね。

当初の目的を忘れて思い思いに美女漁りに耽っていた…特にカストールとポルクッス…4Pしたと自慢しなくて、どうぞ。

アタランテと一緒にゴミを見る様に英雄たちを眺めていたが、その島の女王に『や ら な い か ?』と誘われたので断ろうとしたが、預言者であるイドモンくんが断ってはいけないとか言って来たので、仕方なく一夜を共にした。

 

 

うーん、俺の冒険どうなるんや…もう、これ、もう、わかんねぇな。(困惑)

 

 

 

 

 

 

とある冒険者の日記 題名『再び冒険が始まった!!』 天気(晴れ)

 

 

 

いい加減、ゆるゆるに成り過ぎていたのもあるが時間が無い為、一喝して色香に耽った英雄たちを奮い立たせ冒険を再び開始した。

次に行ったドリオニアという国に到着する。其処の国の王は此方を手厚く歓迎してくれた。

王とは酒を飲み交わし、翌日気持ちよく再出発したのであった……がその晩、船はは大嵐に遭い、深夜のドリオニア国に押し流されて戻ってきてしまった。

暗くてよく分からないが、こんな夜更けにやたらデカイ船が国の海岸に近づいてきている。これは敵襲だと、ドリオニア王はアルゴー号と知らず、船を攻撃してきたのだ。

勘違いされていると何となく直感で分かったため、某鉄暗アトムになって王に敵ではないと誤解を解きに飛びに行った。

その間、槍とか飛んできたから怖かった…でも、誤解が解かれたため、どちらも犠牲にが出ず本当に良かった。

 

嵐が収まるまで、再び酒を飲み交わし翌日、漸く嵐が収まったため、気持ちよくお別れした。

 

 

 

 

 

 

とある冒険者の日記 題名『令呪を持って命ず、自害しろ。ニンフ。』 天気(晴れ)

 

 

今度は水の調達に、キオスと呼ばれる無人の地に停泊した。

ヘラクレスのアレであるヒュラスが取りに行ったが、心配だったので付いて行けば、ニンフに湖に引きずり込まれかけていたので助けたものの、寧ろ、デカい獲物が釣れたみたいなノリで、一緒にひずり込まれそうになった。

おのれ、ニンフ!多勢に無勢とは卑怯だぞ!

なんとか、ニンフを死なない程度に蹴散らし、ヒュラスを助け出して逃げたが、ほんまヤバかった。あと、ヘラクレスに滅茶苦茶、感謝された。

ニンフに引きずり込まれる英雄が居る可能性(ヘラクレスとアタランテ以外は引きずり込まれる)があるため、キオスをさっさと出発しようとしたが、海神グラウコスが船の前に立ちはだかり、船を破壊しようとしたのだ!

 

口で説得して、なんとか、一騎打ちで勝ったら、壊さないでやると言われたので、へパイトス神から貰った剣でエクスカリバー並みの炎を出して一刀両断した。

恨まれるかと思ったが、海神グラウコスも英雄であったがためか恨み言なく格好く死に海の底に沈んでいった。

 

敬意を評して、キオスの地に戻り慰霊碑を立てた。

 

 

 

 

 

とある冒険者の日記 題名『ハーピィは遊戯王のハーピィのように可愛いのではないのか?!』 天気(晴れ)

 

 

船はキオスから、ベブリュークス人の支配地に、前回補給できなかった水の調達の為立ち寄った。そこの王はガラが悪く、ボクシングで自分に勝てなければ水をやらんと言ってくる。そこに、ケイローン塾のポルックスを投入し、死なない程度にボこらせたあと、さっさと水を頂いてその地を後にした。

その次は、ボスポラス海峡の手前のサルミュデッソス国を訪れた。

この国の王であるピネウスは盲目だが優れた予言者だった。しかしその力を使い過ぎてなんでもかんでも予言してしまう所為で、ゼウスの怒りを買ってしまいとある呪いを受けているのだと言う。

それは、食事しようとすると必ず人面怪物鳥のハーピィが襲ってくる、という呪いであった。なんだその面倒な呪いは…よってピネウスはここずっと食事をしていなくて干からびている。故に助けを求めた。

ハーピィ退治に乗ったのは、踝に羽を持つゼテスとカライスだ。俺も戦うと宣言したが、ハーピィを焼き鳥にするだろ…と皆に止められた。

 

正直納得しなかったが、渋々、何も手出しはしなかった。そうして、二人がなんだかんだ、ハーピィを追い払ったが…てか、ハーピィって、クソ婆みたいに気持ち悪かったのか!?遊戯王のハーピィめっちゃ可愛かったのに…うーん…日本人の妄想力ヤバ過ぎィ!

そうして、ピネウスは漸く食事にありつけたため、感謝しながらこの先にあるシュンプレガデスの事を話してくれた。

シュンプレガデスとは、この先のボスポラス海峡を挟む形である2つの大岩のこと。

その大岩は海峡の間を通る物を両サイドから押しつぶしてしまうらしい。

解決方法は船の行く手に鳩を飛ばし、岩がその鳩目掛けて閉じた後、それがまた開き始めてる間に通過してしまえばいいのだ…と。

その方法で無事ボスポラス海峡を通過した。

 

漸くコルキスは目の前だ。

 

さっさと、アルゴンコイン貰ってイオルコスに帰ろう。大丈夫、メディアさんには関わらないぞ。彼女はコルキスでのんびり暮らすのが望みだろうから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

船から身を乗り出し、イアーソーンは海の向こうに広がる大陸を見てため息を吐きながら呟く。

 

「やっと、コルキスに着いたな。」

「ええ、やっとですね。」

 

イアーソーンの飼っているヒュドラの首の一本であるプロトスは主たる彼に同意する。

遠い目をしながらイアーソーンはぼやく。

 

「此処まで時間が掛かるとは思わなかった。途中で、女神と結婚したり、船酔いで冒険止めたり、飽きて辞める連中が居てどうなる事かと思ったが、なんとかコルキスに着いた…だが、アルゴンコインもそう易々と手に入んないんだろうな。」

「でしょうね。コルキスにとって、アルゴンコインは国宝でしょうから。恐らく、軍神アレスの眠らぬ竜に守られている筈です。ですが、貴方なら容易に倒せますよ。正直、我々よりコルキスの眠らぬ竜は弱い。」

 

そう自信満々にプロトスは宣言する。自身を完膚なきまで倒したイアーソーンがコルキスの竜に負ける訳がない。負ける姿など想像がつかないと。もとより、海神を倒したのだから。それを聞き、イアーソーンは複雑そうに笑う。そんな彼を見てプロトスは心配そうに尋ねる。

 

「何か見たんです?」

「いや、千里眼で未来を見てないよ。ただ、少し嫌な予感がするんだけだ。」

 

 

 

そんな何時もの調子では無いイアーソーンの姿をプロトスは不思議そうに眺めた。

 

 

 

 

 




◆いあーそーん……テテテーン!イアーソーンのレベルがアップした!射殺す百頭(ナインライブズ)を覚えた!イアーソーンはへパイトス神より神造兵器を貰った!イアーソーンは海神グラウコスを倒した!

◆へらくれす……いあーそーんとの戦いに熱くなりすぎて、本気で殺そうとした。悪気はなかったが、やり過ぎたため謝った。戦う時以外は紳士である。あれ以上、やっていた相打ちになっていたと予測している。


次回、メディア嬢登場!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

prologue とある英雄の生涯Ⅲ 王女と英雄

 

 

 

 

 

その日、神殿が何時も以上に騒がしかった。

どうやら、遠方から客人が来たらしく彼らを迎える宴が始まるため、奴隷や召使の女性たちが急いでその準備に追われていた。

そんな忙しい筈の彼女たちだが頬をやけに赤らめ、ひそひそと何かを話し合っている。そんな彼女たちの一人にメディアは不思議そうに尋ねる。

 

「………何かあったのですか?」

「あっ、メディア様!なんと、遠路はるばるイオルコスから彼の名高い英雄たちがやって来たんです!十二の偉業を成し遂げたヘラクレスや素手でヒュドラや英雄殺しの竜たちを殴り殺したイアーソーンも居ます!」

 

嬉々として語る一人の召使の言葉にメディアは目を見開き、驚きの声を上げる。

 

「こんな辺境の国に彼らが態々来たのですか?」

「えぇ、理由は分かりません。でも、噂に聞いていた御仁…ヘラクレスは想像どおりの方でしたが、イアーソーンがあれ程の色男とは思いませんでした。正直、彼の武勇を聞けばヘラクレス並みの大男だと思っていましたもの。それに、彼が率いている英雄たちも、美男美女が多いですよ。今夜、宴が有るので是非、メディア様も彼らの姿を見るべきです。」

 

そう召使に勧められ、メディアは渋々、参加する事にした。

宴に参加するつもりは無かったのだが、召使の女性たちが一際持て囃している男性が気になり参加する事にしたのだ。それに、国で良く語られている英雄たちの姿を見る絶好の機会でもある。

そうして、粛々と宴の準備をしていると時間もたち、夜になり盛大に宴が始まった。

召使が言った通り、イオルコスからやって来た英雄―――アルゴナウタイは、一部を除き本当に美男美女が多く驚きを隠せなかった。

 

宴に参加している貴族たちは、此処にくる間に何があったのか英雄たちに聞こうとせがんでいる。彼らも人々に答えるかのように武勇伝を語っていた。

そんな宴で、父であるアイエテス王が何時も以上に高揚し、楽しげに金髪の美丈夫に話しかけている。金糸の様に長い髪を後ろに一纏めにし、凛々しく整った顔立ち、体は細身なれど、筋肉が引き締まっているのが目に取れた。

 

初めて、その男の姿を見た時、一瞬で時が止まったかのようにメディアは錯覚する。

この胸の高鳴りも、

暫く顔を赤らめボーっと彼を眺めていると、父が此方に気が付き手招きをしてきた。それに気が付き、急いで父の傍に行く。

 

「この子は我が愛娘のメディアです。さぁ、彼に挨拶しなさい。」

「は、初めまして、メディアと申します。」

 

 

「初めまして、メディア様。我が名はイアーソーン、アルゴナウタイを率いている者です。以後、お見知りおきを。」

 

自己紹介を終えると彼はとても優しげに微笑んできた。

柔らかな笑顔に、

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

サーヴァント ステータス

【元ネタ】ギリシャ神話

【CLASS】ランチャー

【マスター】

【真名】イアーソーン

【性別】男性

【身長・体重】183cm・85kg

【属性】秩序・善

【好きな物】家族、旅行、メディア、竜の肉

【嫌いな物】契約違反、嘘、裏切り、リンゴ、テュポーン

【特技】料理、人に教える事、一癖も二癖もある英雄たちを纏める事

【天敵】女神アフロディテ、ギルガメッシュ

 

【ステータス】筋力:A 耐久:B 敏捷:A+ 魔力:A++ 幸運:A++ 宝具:EX

 

【クラス別スキル】

 

対魔力:EX

女神の誘惑に屈しなかったため、高い抗魔力を発揮する。種別を問わず、『魔術』に分類される物では彼を害する事は不可能。

 

神性:A

神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。イアーソーンの両親は人間であったが、産まれる前に女神ヘラから神と言っても差し支えない龍の心臓を賜ったのもあるが、死後、神霊になったため高いランクになる。

 

【固有スキル】

 

カリスマ:EX

軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。団体戦闘に置いて自軍の能力を向上させる稀有な才能。本人が望まずとも、さまざまな神々から英雄、幻想獣、魔物、人々を魅了し引き寄る。正真正銘、呪いそのものである。

 

第二魔法:A++

女神ヘカテーより伝授された魔法。

選択肢の数だけ無限に広がる平行世界(パラレルワールド)を観察し、行き来する魔法。 時間の改竄、事象の書き換え、時間旅行など様々な事ができる。

 

神授の知慧:A++

ギリシャ神話の神々や魔境を統べる神々に与えられた、戦士として魔術師としての様々な知恵であり、人の世ではない魔境を冒険して得た智慧。特定の英雄が所有するものを除いた全てのスキルをB~A++ランクの習熟度で発揮可能。「武術」や「剣術」、「騎乗」といった戦闘技能は勿論、「野外追跡」や「薬草採取」のようなレンジャー的なスキル、「魔術」や「高速神言」など多岐に渡る。また、彼自身が認めた英雄ならば汎用的なスキルを授けることもできる。

戦闘時によく彼が使用するスキルは「千里眼」と「直感」による戦闘状況の予知。

ギリシャ神話でも、彼はよくこの予知によって未来を予言した。敬愛する師であるケイローンや愛弟子たるヘクトールの最期さえをも。

 

 

【宝具】

 

 

『炎神不毀剣(へパイトス・ドゥリンダナ)』

 

ランク:A++ 種別:対城宝具 レンジ:0〜99 最大捕捉:1000

 

自身の炎で武器を溶かしてしまう事を悩んでいる彼に対し、へパイトスが作り女神ヘラが与えた剣。鍛冶神へパイトスに鍛えられた神造兵装である。神霊レベルの魔術行使を可能とし、所有者の魔力を炎に変換、集束・加速させることで運動量を増大させ、炎による「究極の斬撃」として放つ。その莫大な魔力の斬撃が通り過ぎた後には高熱が発生するため、結果的に光の帯のように見える。大量に居た竜牙兵や神霊を一瞬にして屠った。故になんでも切り裂く剣となる。竜殺しの性質を秘めている。

彼は愛弟子たるヘクトールの最期を憂いたのもあったが、彼の覚悟を感嘆し譲り渡した。後の絶世剣デュランダル。

ちなみに、イアーソーン以外では真名解放は出来ない。

 

 

『時の翁の大鎌(アダマント)』

 

ランク:EX 種別:対神宝具 レンジ:0〜99 最大捕捉:1000

 

農耕神クロノスの武器。この世で最も硬い金属とされるアダマス製で、凄まじい切れ味を誇り、あらゆる万物を切り裂く神造武器。大地の女神ガイアが夫ウラノスを去勢するために作り、クロノスに与えたもので、彼の失脚後はゼウスが所有する。その後はゼウスより、テュポーンと戦う際に貸し出され、怪物の王をバラバラにしゼウスと共に止めを刺した後も、褒美として持つことを許された。

「屈折延命」という不死系の特殊能力を無効化する神性スキルを有し、この大鎌でつけられた傷は自然ならざる回復・復元ができなくなり、尚且つ、大きさを変える事が出来る。

あまりにも自身を象徴的する武器なため、普段は騎士王の様に風で武器を隠している。

 

 

『騎兵の手綱(ベルレフォーン) 』

 

ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:2~60 最大捕捉:800人

 

コルキスの竜を御するため女神アテナに賜った手綱。

騎乗できるものなら幻想種をも御し、更にその能力を向上させる対軍宝具。

コルキスの竜やヒュドラを炎の魔方陣から召喚して戦う。

彼自身や竜を膨大な魔力と炎の防壁で守りつつ、竜のリミッターを解除して時速800~900kmという猛スピードで流星のごとき光を放って突貫する。攻守一体の破格の宝具である。 竜たちには各々、スキルに対英雄:Aランクほど所持している。

 

・コルキスの竜……数々の勇者や英雄を喰い殺した竜。人語を喋る。イアーソーンにボコボコにされて以来、彼に忠誠を誓う。真面で戦場では主人に的確なアドバイス送る。

 

・ヒュドラ……同じく数々の勇者や英雄を喰い殺した竜。人語を話す。仲間を倒されたため報復しに来たが、反対にボコボコにされてペットにされる。何だかんだイアーソーンにメロメロ。九つの首にはそれぞれ意思を持っており、分裂して人型になり、主人を奪い合って喧嘩する。だがしかし、男の姿である。

イアーソーンが強くするため育てた所為でヘラクレスが倒したヒュドラよりも大きくなった。

 

 

『神罰炎龍(ネメシス・アドラステイアー)』

 

ランク:EX 種別:対神・対粛正宝具 レンジ:0〜99 最大捕捉:1000

 

炎を吐く巨大な白金の龍。城塞へ逃げ込んだたペリアス王をブレスで海洋城塞ごと焼き尽くし、ペリアスと兵士たちの持っていた武器だけを燃やし、人命を奪わなかった逸話やテュポーンと戦った際に龍となった逸話の再現。女神ヘラを敬わず辱めたペリアス王を罰するため、神々が彼の怒りを煽り変化させた。

本人は気が付いていないが、その正体は神罰。神を辱しめ敬わない者に対する罰の化身である。アラヤやガイアといった抑止力の力を自らに流し込み龍となり、膨大なエネルギーを世界が認識できる形に変換して罪を犯した存在を本来ならば森羅万象焼き尽くす。例え、神の加護があっても容赦なく燃やす。 星、もしくは人類への破壊行為や相手の持つ罪に反応して威力が激増する。しかし、逸話では英雄たちに引き止められたことにより、城塞や武具は燃やしたが、人命までは奪わなかった。

その後は、テュポーン退治時にも、龍と成り大鎌を口にくわえ、苛烈に戦った。

本人はいざと言う時にしか、この宝具を使いたがらない。

 

『神焔』

 

ランク:A++ 種別:対神宝具 レンジ:1 最大補足:1

 

武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させる焔。魔力放出(炎)に似て非なるモノ。燃え盛る炎が魔力となって使用武器や肉体に宿り、A++以下の宝具を容易に燃やし、溶かす。ただし、神造兵器は燃やせない。だが、本来の持ち主ではない武器を所持している場合はその限りではない。彼の炎は特殊で戦闘以外に死人でない限り、あらゆる呪いや病、毒、癒すことが出来る。そして、その身に神殺しのスキルも付与される。

 

 

【略歴】

 

平行世界のイアーソーン。

 

自身の失脚が免れぬものと知った先代王アイソンがペリアスに対する報復のため、再び王位を取り戻すため、まだ産まれていない子に力を授けて欲しいと女神ヘラに頼み込む。自身を辱めたペリアスを憎む女神ヘラは了承し、まだ産まれていないイアーソーンに対して、幻想種として最高位であり無敵である龍の心臓を授ける。そうして、女神ヘラによって作られた『罰の化身』。

ケイローンの元で健やかに育ち、後の英雄や神になる者達、神々と巡り合い様々な魔境などを冒険をした。

その後は、メディアと共に色々な場所へ旅をして、様々な戦士に教育した。その中にはトロイアの王子ヘクトールもいる。

ギガントマキアにもヘラクレスの後に参戦し、神々が裸足で逃げ出したテュポーン相手にゼウスと共に戦い勝利に導いた。

 

そんなある時、女神アフロディテに愛を囁かれるが、丁寧に断った。だが、自分に振り向かないイアーソーンに痺れを切らしたアフロディテはあの手この手で落とそうと、イアーソーンに迫る。エロスの矢で恋に落とそうするも、イアーソーンの直感によって矢を叩き落とされたため、ゼウスに泣きながら頼み黄金のリンゴをもらい、最終的に黄金のリンゴでイアーソーンを籠絡する。

女神アフロディテと浮気したことをメディアに暴露て、メディアは怒ってイアーソーンの元を飛び出し、コルキスの王になった弟の元に身を寄せる。

イアーソーンはなんとか、メディアのみを愛していると証明するために、女神ヘラから賜った龍の心臓を捧げて、メディアに対して愛を囁く。メディアは驚きイアーソーンを魔術で治そうとするが治せず取り乱している最中にイアーソーンはアフロディテに連れ去られてしまい不老不死の薬を飲まされ復活した。だが、連れ去られた事にショックを受けたメディアは女神を怨みながらそのまま自殺する。

妻の事に心残りを残しながらも、神々の座に招かれる。航海や夫婦の守護神、軍神、罰を司る神として各地で崇められた。

 

トロイア戦争では、基本的に中立で何方の味方もしなかったが、暴走している神々(主にヘラとアテネ)を諭して止めたり、調子に乗っているディオメデスをボコボコにした。

トロイア没後、ヘクトールを哀れに思ったイアーソーンが身代わりとして、ヘクトールの妻子に化けたヒュドラを置いていき、ヘクトールの妻子をシチリアへと逃がしたり、人に化けてアイネアスをローマの方に逃げる手助けをコッソリしている。

 

型月世界ではヘラクレスやアキレウスに並ぶ大英雄として有名で、比較的、真面な英雄として人気を博した。ヘクトールの師であったことや、アステュアナクスやアイネアスを救ったことにも拍車がかかっている。

 

 

 

【サーヴァント】

 

セイバー:普通。最優。

 

ランサー:あり。

 

アーチャー:あり。

 

ライダー:正真正銘のチート。アルゴノーツの英雄たちや神霊になった英雄を軽く呼ぶ。正気のヘラクレスやアタランテは勿論、アスクレピオス、アレキウスの父であるペレウスなどなど。他の英雄たちをリンチして聖杯戦争が高速で終わる。

 

アサシン:あり。

 

キャスター:まぁまぁ普通。高速神言やコルキスの竜やヒュドラを呼べるので普通に強い。

 

バーサーカー:史上最恐最悪の外れ錆。家族を殺された様子を見せられた直後の精神状態なので機嫌悪く半場、龍化してる為、巻き込まれたマスターやバーサーカーとして呼ぶつもりは無かったなら兎も角、敢えてバーサーカーで呼んだならば殺されるだろう。アハト爺死す。

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 ~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。