主人公は狂犬? (ミルクせんべい)
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プロローグ

よろしくお願いします。


皆さんは退屈な時何をしていますか?

 

読書?料理?勉強?ゲーム?運動?

 

まあいろいろあるでしょうが、この作品の主人公は・・・

 

 

草原のど真ん中で昼寝をしています。

 

「あ~今日も平和ミルね~」

 

「やりたいことをやりたい時にやりたいだけやる毎日、最高だミル。」

 

この変な口調の者こそ今作の主人公ミルク・ホワイトである。

 

そんな彼のもとに一人のお客さんがやってきました。

 

 

「あの~すみませんミルク様というのはあなた様で間違いございませんか。」

 

訪ねてきたのは何とも可憐な少女であった。

 

「ハイハイ僕がミルクで間違いないミルよ。」

 

何とも軽くこたえるものである。

 

「ああよかった私最近神様になった、アテナと申します。」

 

「折り入って頼みたいことがあるのですが。」

 

なんと彼女は神様だった。そんなお方からの頼みとはいったい?

 

「実はわたくしの部下のミスで3人ほど罪のない人物が死んでしまったのですが。」

 

彼女曰く、3人を殺してしまったお詫びに特典を三つ与えて小説の世界へと

 

行かせるテンプレな神様転生を行ったのだが、そのうち一人が素行に問題があり。

 

世界のバランスを崩す可能性があると心配しできれば問題を起こすまでは監視し。

 

問題を起こせば即捕まえてほしいらしい。

 

ン・・・?主人公は大丈夫なのかって?

 

そこは神様が何とかしてくれるらしい。だから安心してほしい。

 

 

さてこんなかわいい神様が上目遣いで頼んでくるのだ男として断るわけには・・・

 

「めんどくさいしお断りしますミルよ。」

 

何ーーー!こんなかわいい女の子が頼んできているのに断るとは・・・

 

「さっきからギャーギャーうっさいミルよ、少しお話しするミルか?」

 

ア、スイマセン

 

「あの~さっきから何を?」

 

「なんでもないミル、こっちの話だミルよ」

 

「はあ」

 

「ゴホン、とりあえずどうしても引き受けてくれないと。」

 

「まあそうだミルね。」

 

「せっかくお土産に高級なミルクを持ってきたのですが。」

 

そこにはとてもおいしそうなミルクが――

 

「やらせていただきますミルよ」

 

欲望に忠実な奴である。

 

「ああよかった引き受けてくれなかったらどうしようかと思いましたよ。」

 

「ではその転生者たちの名前と特典の情報、その世界の内容などは後程送らせていただきます。」

 

「わかったミルよ」

 

「あのミルク様?少し頭を撫でてもいいですか?」

 

「――?いいミルけど。」

 

このあと目茶苦茶撫でられました。

 

「ううーもういいミルか?」

 

撫でられ続けたせいか涙目になっている。

 

「すみません。かわいいワンちゃんがいるとつい」

 

そう、何を隠そう、この男れっきとした犬なのである。

 

 

「では気を取り直していってくるミル、やり方は僕の好きなようにさせてもらうミルよ。」

 

「はい、どうぞ気を付けていってきてくださいね。」

 

まあいろいろありましたがこの男の物語が今始まる。

 

 

 

 

 




ハイ。どうにかプロローグ描き切りました。なかなかきついですね。

できる限り頑張るんで応援よろしくお願いします。


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設定

































名前 ミルク・ホワイト

 

年齢不明 (本人曰く忘れたらしい)

 

身長 139・6cm

 

体重 36・9kg

 

好きなもの 牛乳 自由 お昼寝

 

嫌いなもの 炭酸飲料 束縛 仕事

 

能力 あらゆるものをを収束させ変換し放出する能力

 

戦闘スタイル 普段はパンチやキックなどの格闘戦だが、本気を出すときは武器を用意て

 

戦う。武器を使う時だけ口調がかっこよくなる。

 

所持武器 名刀 不死身 元々は36本あった名刀の中の一本だったが他の刀が炎を吹き

 

だすやら、切った相手を麻痺させるなどの強力な効果があるのに対し絶対に折れたり錆び

 

たり砕けたりしないという微妙な能力だったため、不良品と安く売られていたのをミルク

 

が買い取った。

 

容姿 真っ白い毛並み青い目で間抜けそうな顔をしている。

 

まじめな時は見違えるほどキリッとした顔つきになる。

 

経歴

 

とある世界出身の犬、その世界では好き勝手やっており多大な迷惑をかけている。

 

そんなある日新米の神が部下のミスで3人の人間を殺してしまい。

 

転生させたものの、一人が処遇踏み台転生者のようなやつでろくでもないことをしで

 

のではと心配になり主人公に監視を依頼したため、主人公は別世界へ行くことになった。

 

性格はいたってマイペースで楽天家、欲望に忠実とまさに自由を体現したかのよう。

 

信条は<やりたいことをやりたい時にやりたいだけやる>である。

 

大抵のことは笑って許すが自分の邪魔をしたものは容赦なく叩き潰す。

 

 

アテナ

 

ミルクに依頼をした張本人、部下のミスをかぶるなど部下思い出はあるが、純粋すぎるの

 

ですぐに騙される。かわいい物好き。

 

しかしこれでもゼウスの娘だけあって実力は高い。

 

ミルクのことをかわいいワンちゃんと認識している節があり

 

良く頭を撫でまわされるので、ミルクは警戒している。

 

転生者に与えた特典は3つでプラスサポートデバイスをつけている。

 

 

転生者3人

 

最神 帝 (もがみ みかど)

 

所謂 踏み台転生者であり自分勝手で自分が良ければそれでいいという考えの持ち主。

 

前世は引きこもりのニートでハイスクールⅮ×Ⅾにはまっておりその女性キャラクターを

 

全員俺のハーレムに加えてやるの画策している。ミルクに対しては邪魔者として排除しよ

 

うとしているがいつも返り討ちにあっている。

 

 

特典は1、ニコポナデポ 2、王の財宝 3、催眠術 

 

デバイス名はスライ

 

 

鳴実 真 (なるみ まこと)

 

いわゆる正統派オリ主、心優しく。特典を人助けのために使っている。

 

前世は普通の高校生だった。友達とよくラノベの話をしていた。

 

転生してからは、原作で救われなかったキャラクターを助けようと活動している。

 

ミルクに対しては力があるのにそれを人のために使わないことを快く思っておらず。

 

少々衝突気味である。

 

 

特典1、無限の剣製 2、ドラクエの魔法 3、成長限界突破

 

デバイス名はセシア

 

 

 

白河 美咲 (しらかわ みさき)

 

3人の中で唯一の女性転生者、幸薄な人生を送っており原作にかかわらず

 

前世で楽しめなっかた幸せな人生を送ることを望んでいる。

 

ミルクとは転生したある日、捨て犬と勘違いして、拾い飼っていた。

 

なのでミルクが人間の姿で現れたときいち早く正体に気づいた。

 

 

特典 1、あらゆる魔術の才能 2、丈夫な体 3、幸せな家庭

 

デバイス名はシルフィ

 

 

 

 

 



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やってきました別世界






前回までのあらすじ

 

いつものように昼寝をしていたミルク

 

そんな彼のところに新米の女神アテナがやってきた。

 

彼女の頼みに快く(高級そうなミルクにつられて)承諾した主人公

 

こうして彼の物語は始まったのである。

 

 

 

 

皆さんはこの世に別の世界は実在すると思いますか?

 

あると思う人もいれば、ないと思う人もいるでしょう。

 

しかし、実際に別世界は実在するのです。

 

なぜなら

 

 

「別世界に到着だミルよ」

 

この変な口調の者は別世界からやってきたからである。

 

彼がこの世界にやってきた理由の説明はプロローグなどに譲るとして、

 

早速この男、行動を始めた。

 

 

男がやってきた世界はハイスクールⅮ×Ⅾである。

 

そう、悪魔や天使、堕天使などが存在するパワーインフレ世界である。

 

「思ったよりもめんどい世界に来ちゃったミルな~」

 

男は今更ながら悪態をつく。

 

すると男はあることに気づいた。

 

 

「――?あれ、なんか空の色が変じゃないかミル?」

 

なんと空が今まで見たことがない色に染まっていた。

 

「なんじゃこりゃー!」

 

男は慌てふためいていたがすぐに落ち着きを取り戻した。

 

「落ち着くミルよ、まずは周りの状況を――」

 

そこまで言って言うのをやめた、いや辞めさせられた。

 

 

なぜなら、

 

大きな爆発音と何かの雄たけびが響いたからである。

 

 

「なんだミル?さっきの爆音はあっちから聞こえたミルな」

 

気になった男は音がした方へ駆け出した。

 

 

男が音がした方向へ走っていると、赤い龍と白の龍がたくさんの者たちと戦っていた。

 

しかし二匹の龍は全くダメージを受けておらず。

 

逆に数では勝っている方が押されていた。

 

 

「なんだミルこれ?紅白 龍討伐合戦でもやってるミルか?」

 

この状況はどう見てもそんな風には見えないだろう。

 

「ふっふっふじゃあ僕は白組に参加させてもらうミルよ」

 

ありゃりゃ、勘違いしたまま行ってしまった。

 

 

セラフォルーside

 

私たちは今、二天竜と呼ばれているドライグとアルビオンと戦っている。

 

元々一緒に戦っている。天使や堕天使は敵同士だったけど。

 

二天竜を倒す間だけとはいえ同盟を結んで一緒に戦えたことはうれしかった。

 

 

しかし力の差は歴然としていた。

 

どの三大勢力も名の知れた実力者しかほとんど残っていなかった。

 

「アハハ、このままじゃ結構不味いよね☆」

 

軽く言っているが自分ももう限界だった。

 

そんなところへ無慈悲にもドライグの強力なブレスが飛んできた。

 

みんなはよけろと叫んでいるけど。

 

もう私にそんな力は残っていなかった。

 

みんなごめん、そう思い次に来るであろう。衝撃に備えギュッと目をつぶった。

 

 

しかし、いつまでたっても衝撃はやってこなかった。

 

何事かと目を開けると――

 

 

「大丈夫ミルか?」

 

変なしゃべり方をするワンちゃんが私の前に立っていた。

 

 

 




ハイ、ちょっとここでいったん切ります。応援よろしくお願いします。


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倒しちゃったよ二天龍

 

セラフォルーside

 

私は今とても驚いている。

 

確かに目の前にいきなり現れたのにも驚いたけど。

 

それ以前に私の前に立っている

 

よく言えばのんびりした、悪く言えば間抜けな顔をしているこのワンちゃん――

 

 

底が全く見えないのだ

 

 

自慢ではないが私は悪魔の中でもかなり強い方だ。

 

だからこれでも、ある程度の相手の力量はわかる。

 

でもこのワンちゃんは力の差が歴然としすぎて、全く力量がわからないのだ。

 

 

私が驚きながらじーっと見ていると、

 

「ちょっといいミルか?」

 

とワンちゃんから話しかけられた。

 

「え! 何ですか 」

 

私はいきなり話しかけられたので少々テンパってしまった。

 

「少し聞きたいことがあるミル」

 

いったいなんだろうもしかしてどうして二天龍がここにいるのかとか

 

現在の残った戦力だろうか。

 

 

今のところ状況は最悪である。

 

悪魔陣営は魔王と大量の若手悪魔を失い。

 

堕天使陣営は幹部やアザゼルは何とか生き残っているが、ほとんど全滅。

 

天界陣営は聖書の神とセラフが生存しているがこちらも多くの天使を失った。

 

この状況の中、彼は現れたのである。戦況は知りたいはずだ。

 

 

しかし、彼から飛び出した言葉に私は絶句した。

 

「ねえねえこの紅白龍討伐合戦、僕も参加していいミルか?」

 

・・・はぁ?紅白龍討伐合戦とは何のことだろう。

 

さらに畳みかけるようにとんでもないことを彼は言い出した。

 

「両方僕が倒したら賞金はいくらもらえるミルか?」

 

私たちがこんなに苦戦している相手をしかも両方倒す?

 

できるわけがないと私は呆れてしまった。

 

 

もうどうにでもなれとお好きなだけあげますよ。

 

と彼に言うと、喜びながら、

 

「やったミルよ!じゃあ待っててねー。」

 

と二天龍の方へ走って行ってしまった。

 

 

勝てるわけない。そう思っているのに、

 

もしかして彼ならと思ってしまう。

 

なんでだろう?

 

 

ミルクside

 

ヤッホーだミル。

 

僕、ミルク・ホワイトだミルよ。

 

しっかしずいぶんラッキーだミルよ。

 

あの赤と白のトカゲ二匹を倒すだけで好きなだけ賞金がもらえるなんてさ。

 

ふっふっふと内心ほくそえみながら。 

 

「待ってるミルよー僕の賞金!」

 

今僕は目の前の標的に向かい走っていた。

 

 

到着。とうとう標的の目の前までやってきたミルよ。

 

ここまで来るのにかかった時間約3分

 

・・・ん?なんか外野がうるさいミルな。

 

ハハーン、さては僕に賞金がとられるのが嫌なんだミルな。

 

残念ながら戦いに待ったなしだミルよ。

 

「さあかかってこいだミルよ赤白トカゲども。」

 

怒ったのかトカゲたちは僕に

 

「「下等な犬の分際でわれらをトカゲ呼ばわりするとはな貴様から殺してやる」」

 

といったかと思ったらいきなりブレスを打ってきたミルよ。

 

まあこの程度の威力だったらまるでダメージなんて受けないミルけどね。

 

逆にそのエネルギーいただいちゃうミルよ。

 

 

しばらく僕が黙っていると相手は僕が死んだと思ったらしく。

 

二匹のトカゲは「下等生物が粋がるからだ。」とか言ってるミルが。

 

倒したかどうかも確認できてないのに慢心もいいとこだミルね~。

 

僕はそっと赤いほうに近づき、その心臓に向かって

 

腕を思いっきり突き出した。

 

「収束変換 貫 」

 

そう叫び、腕を振りぬくと、赤いほうの心臓付近に大穴が開いていた。

 

グハッ そういいながら赤い方は血をふきながら倒れた。

 

 

白い方は驚愕したとばかりに僕を見つめていた。

 

でもそうしていたのは一瞬ですぐ攻撃を再開した。

 

だけど僕に下手に攻撃してもそのエネルギーを吸収して

 

次に受ける自分への攻撃がひどくなるだけなのに。

 

 

しばらくはブレスを連発していたが、爪やしっぽなどの攻撃も増えてきた。

 

相手がしっぽを薙ぎ払って来たら上に飛び。

 

そこにブレスを打ち込んできたら、防御してそのエネルギーを吸収して収束

 

爪での攻撃は右へ左へと華麗にかわしていく。

 

 

そろそろ決めようと、しっぽでの攻撃を受け止めた瞬間、

 

体の力が抜けるような感覚に陥った

 

「かかったな俺の能力はふれたものの力を半分にし俺の力に加える!」

 

「どうする?このままだとそこらの雑魚供にも勝てなくなるぞ!」

 

白いトカゲは勝ち誇ったかのような表情をこぼす。

 

 

なるほどミルね~確かにこのままだと不味いミルが。

 

それはその能力がその通りに発揮された場合の話ミルよね。

 

 

「なぜだ、なぜ私の力がなくなっていく!」

 

「かかったミルね。」

 

「なんだと」

 

「僕の能力の一つに変換する能力があるミルよ。」

 

「その能力で君の能力を対象の力を半減し自分に上乗せする能力から、

 

対象の力を倍にしその分自分から力をなくしていく能力に変換させてもらったミルよ。」

 

「そんな馬鹿な、この俺が負けるというのか!」

 

「その通りだミルよ。まあそれなりに楽しめたミルよ。」

 

「ヒィ」そう小さく悲鳴を上げると

 

白いトカゲは上空へ逃げようとした・・・が

 

「収束変換 斬 」

 

 

そうつぶやき僕はエネルギーを収束した手を翼に向かって振った。

 

手から衝撃波のようなものが飛び出し翼を見事に切断した。

 

翼を失った白いトカゲは真っ逆さまに落ちてくる。

 

 

そして僕はとどめとばかりに、エネルギーをこぶしに収束させ

 

「収束変換 撃 」

 

顔に向かってこぶしをおもいっきり殴りつけた。

 

その一撃を喰らった白いトカゲは、地面に墜落した後、ピクリとも動かなくなった。

 

普通なら勝利の雄たけびをあげるところだろうが

 

「ふふふふふ!これで賞金ゲットだミルよ!」

 

僕の頭の中には賞金のことしかなかった。

 

ああ本当にするミルかね~。

 

三人称

 

二天竜を見事倒したミルク、さてこれから彼はどうしていくのか。

 

それは次回のお楽しみ。

 

 

ミルク・ホワイト活動記録

 

二天龍 撃破

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、ここまでお読みくださりありがとうございます。

戦闘シーンって書くの結構難しいですね。

これからも精いっぱい頑張っていきたいと思います。


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出会ったのは偉い人

 

前回までのあらすじ

 

とある勘違いをしたまま二天龍を倒してしまったミルク。

 

さてこれから彼はどうなっていくのか。

 

 

 

今主人公ミルクは来た道を大急ぎで、引き返していた。

 

「さあ、あの子から賞金ゲットだミルよ。」

 

実はこの男。三大戦力と二天龍の戦いを紅白龍討伐合戦なるものと勘違いし。

 

それに加え、後の四大魔王の一人が、賞金をいくらでもやると言ってしまったため。

 

勘違いをしたまま二天龍を軽くひねりつぶし、今その賞金がなんたらといった

 

者のところへ現在向かっているところである。

 

 

 

まもなくその者の前に到着したミルクは、早速賞金の催促を始めた。

 

「さあ二匹とも倒したミルし、賞金を好きなだけいただくミルよ。」

 

ニタァと擬音が出そうなほどミルクは意地の悪い笑みを浮かべていた。

 

 

セラフォルーside

 

私は今、自分の言った言葉に後悔している。

 

後先考えもせずに賞金をいくらでもやるなどと、言ってしまったことだ

 

最初は無理だと思っていた。

 

三大勢力が力を合わせても劣勢を強いられている二天龍を一人で倒すなど。

 

 

しかし、実際この目の前のワンちゃんは、二天龍を倒してしまった。

 

しかも一方的にだ。

 

その結果に私は唖然とするしかなかった。

 

 

そして現在、私はそのワンちゃんに賞金を請求されていた。

 

そんなこと言われても今手持ちには己の身と命しか持っていない。

 

しかしいまさらそんなことを言うと二天龍を軽く倒してしまえる実力の持ち主だ

 

何をされるかわからない。

 

だが、もう腹をくくるしかなかった。

 

 

「ごめんなさい!本当は紅白龍討伐合戦なんてないんです。だから賞金は払えません。

 

だますようなことをして本当にごめんなさい。」

 

するとそのワンちゃんはしばらくの間驚いていたが、ふとスッと腕を振り上げた。

 

殺される!

 

反射的にそう思った私は目をつぶった。

 

 

でもそのワンちゃんがした行為は私が考えていたものとは全く違った。

 

「いや~僕の勘違いのせいで迷惑かけて申し訳ないミルね~そんなに泣かないでいいミル

 

よ、怒ってないミルよ」ヨシヨシ

 

どうやら私は恐怖のため泣いていたらしく、

 

そのワンちゃんは私を慰めようと私の頭を撫でていた。

 

恐怖と気恥ずかしさがごちゃ混ぜになったせいか

 

その後、年甲斐もなく泣いてしまった。

 

 

しばらくして泣き止んだ私は、彼に何かお礼をしようとしたが

 

彼には必要ないと笑い飛ばされてしまった。

 

せめて名前だけでもと私が名前を尋ねようとすると――

 

「ねえさっきからそこに隠れてる人たち、そろそろ出てきたらどうミルか?」

 

と彼は岩陰の方に向かって言った。

 

 

サーゼクスside

 

私とアザゼルそしてミカエルの三人の目線は

 

まさに今セラフォルーと会話している一匹の白い犬に注がれている。

 

彼は、いきなり前線に現れたかと思うと、二天龍をあっさりと倒してしまった。

 

三大勢力でさえ苦戦する相手を赤子の手をひねるようにして倒せるほどの力の持ち主を

 

警戒しないわけにはいかなかった。

 

 

 

しかし不味い

 

今彼はセラフォルーと会話している。

 

彼女は後方支援に回らなければならないほど、消耗していた。

 

そんな彼女の前にいるということは、人質が目の前にいると同然だ。

 

どうする

 

そう思っていると

 

「ねえさっきからそこに隠れてる人たち、そろそろ出てきたらどうミルか?」

 

 

私たちは目を見開いた。

 

先ほどからずっと気配を消していたはずなのに

 

彼は私たちがいる方を向いて話しかけてきたのだ。

 

驚かないわけがない。

 

 

このまま隠れているわけにもいかず、私たちは彼の前に姿を現した。

 

「やあ、こんにちはと言っておこうかな?」

 

陽気な口調で話しかけたが私の声は震えていた。

 

「サーゼクス?それにみんなもどうしてここに?」

 

いきなり現れたせいかセラフォルーは混乱しているようだ。

 

「それで、こそこそと何をしてたミル?」

 

下手な言い訳をするわけにはいかない。

 

と私は正直に聞きたいことを聞いた。

 

「君は言いたい何者なんだい。」

 

私たちの間に不穏な空気が流れた。

 

 

 

 

ミルク・ホワイト活動記録

 

後の三大勢力トップと出会う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はいここで切らせていただきます。

われながら文才のなさと分量の少なさがほかの作品を見ると

しみじみと思い知らされます。

これからもできる限り頑張ります。


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一難去ってまた一難

ここは冥界、そう、悪魔たちなどの魔族が住んでいる場所だ。

 

しかしその一角で、四人の男女と一匹の犬がいた。

 

男女の方は、後の四大魔王となる、サーゼクス・グレモリーと

 

同じく後の四大魔王の一人、セラフォルー・シトリー、

 

そして現[神の子を見張るもの]総帥、アザゼル、

 

天界のセラフの一人であるミカエルである。

 

そして一匹の犬はこの話の主人公である。ミルク・ホワイトである。

 

 

 

ミルクを除くこの四人はもともと戦争をしていた敵同士であったが、

 

突如二天龍が戦争に乱入し急遽同盟を結んで協力体制をとっていたのだが

 

二天龍との力の差は激しくどの三大戦力も多くの同族を失った。

 

そんな中どこからともなく現れ二天龍を軽く倒してしまったのが、

 

この犬ミルクホワイトだったのである。

 

 

そんな、強力な力を持つものを警戒しないわけにはいかず、

 

こっそりとミルクを観察していたのだが、

 

あっさりとばれ現在に至るのである。

 

 

 

ミルクに後をつけた理由を聞かれたサーゼクスは

 

軽く挨拶をした後、了解を得て質問をした。

 

「君は一体何者だい?」

 

そう聞くと、ミルクはコテンとかわいらしく首を傾げながら、

 

「何者と聞かれても、ただの通りすがりのワンちゃんとしか答えられないミルよ?」

 

と何とも奇妙な口調で答えた。

 

「おいおい、ただの通りすがりのワンちゃんが二天龍を軽くひねりつぶせるわけねえだ

 

ろ。」

 

アザゼルがもっともなことを聞く。

 

「それに、あなたが私たちを攻撃してこないという確信もありません。」

 

とミカエルが優しげな声で言う。

 

その言葉にミルクが返事に困っていると。

 

「ちょっと待ってよ彼は私たちを助けてくれたんだよ!」

 

先ほどまで黙ったいた、セラフォルーが三人の前に立ちはだかった。

 

彼女はミルクに命の危機を救ってもらっており、どうしてもサーゼクスたちの輪に入れな

 

かった。

 

「セラフォルー、僕だって、本当は命を救ってくれた恩人にこんなことはしたくない。だ

 

が、彼が私たちに攻撃をしてこないという確信がない以上、こうするしかないんだ。」

 

サーゼクスの返事にセラフォルーは何も言えなくなってしまった。

 

(確かにサーゼクスの気持ちもわかるけど私には彼が私たちを攻撃するとは思えない)

 

セラフォルーが意を決してミルクを守ろうとすると、

 

「わかったミルよ、じゃあ攻撃しないっていう意思を見せればいいミルね」

 

ミルクはそういうとコロンとおなかを見せ犬で言う服従のポーズをとった。

 

その行動に、四人は唖然とした。

 

「何をしているんだい?」

 

「何って、服従のポーズだミルよ?」

 

「なんでそんなポーズをとりやがったんだ?」

 

「こうすれば戦う意思がないということがわかると思ったミルよ。」

 

「あの~今更ですが、屈辱ではないんですか?」

 

「信頼を勝ち取るのに一瞬の恥を見せては駄目なのだミルよ。だから僕はこの格好から動

 

かないミルよ!さあ僕の誠意が伝わるまで煮るなり焼くなり好きにしろミル!」

 

それを聞いたとき、三人は顔を見合わせハァっとため息をついた。

 

結局ミルクの熱意に三人の方が折れた瞬間であった。

 

 

 

「じゃあ君は私たちに攻撃をしないということでいいんだね。」

 

「その通りだミルよ。」

 

ミルクは最後の確認とばかりに聞いたサーゼクスの言葉を即答で返した。

 

「では私たちはこれから自分たちの種族をまとめなければいけないからね、そろそろ失礼

 

させてもらうよ。」

 

「次あったときは一緒に酒でも飲もうぜ~」

 

「また会える日を楽しみにしています。」

 

「じゃあねワンちゃん、次あったときはあなたもびっくりするぐらいの飛び切りのサプラ

 

イズパーティーをしちゃうからね☆」

 

「ハハハ、楽しみにしてるミルよ。」

 

それぞれが言葉を交わし、自分たちの仲間の待つ場所へ向かおうとする中、

 

セラフォルーが何か思い出したように戻ってきて、

 

「これは、せめてものお礼」チュッ

 

とセラフォルーはミルクの額にキスをし、

 

慌てて、サーゼクスの向かった方へ飛んで行った。

 

 

取り残されたミルクは、

 

プシュー

 

ゆでだこのように顔を真っ赤にさせていた。

 

雰囲気のわりにずいぶん初心のようだ。

 

 

しばらく顔を赤くしたまま立ち尽くしたミルクであったが。

 

自分に近づく強者の気配にはっと意識を取り戻し、警戒態勢をとった。

 

そしてそのものは、姿を現した。

 

「我の名はオーフィス、お前強い、お前とならグレートレッドも倒せる。お前われと一緒

 

にグレートレッド倒す。」

 

と突如目の前に現れた少女は、ミルクに板言った。

 

「あの~そもそもグレートレッドって何ミルか?」

 

「グレートレッド時空のはざまを自由に泳ぎ回る最強の龍そして我はそれを倒し静寂が得

 

たい。」

 

静寂?ミルクは疑問に思った。グレートレッドを倒し静寂を得た後オーフィスはどうする

 

つもりなのかと。

 

「ちなみに聞くミルがそのグレートレッドを倒して君が静寂を手に入れたとして、そのあ

 

とはどうするんだミル?」

 

「どうもしないわれは静寂さえ手に入れられればそれでいい。」

 

「そんなのつまらないミルよ、せっかくの人生楽しまないと損だミルよ。」

 

「楽しむって何?」

 

「自分が楽しいと思うことをすればいいんだミルよ。」

 

「我、楽しいということがわからない。」

 

「だったら僕が教えてあげるミルよ。」

 

「お前といれば楽しいということがわかる?」

 

「もちろんだミルよ。では善は急げだミル。」

 

そういうとミルクはいきなりオーフィスを抱えて、走り出した。

 

「どこ行く?」

 

そうオーフィスが聞くと

 

「どこか楽しいところへだミル。」

 

ミルクは笑顔でそう答えスピードを上げた。

 

 

ミルク・ホワイト活動記録

 

後の三大勢力トップたちと和解。

 

セラフォルーにフラグ?

 

オーフィスを言いくるめともに旅に。




はい、終わりました。

出来が気になるので気になることがあったら、ぜひ乾燥に記入してください。


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目的忘れて数百年

 

ミルクたちが旅に出てもう数百年の時が経っていた。

 

ん?時間飛びすぎだって。

 

そこまで話すことがないもので、

 

たとえばオーフィスが懐いたりだとか、

 

森できれいなドラゴンを返り討ちにしたとか、

 

とある場所で神様というおじいさんと意気投合したりとか、

 

いつの間にか、名前が世界のあちこちにしれわったたりとかしただけですよ。

 

 

 

まあそんなこんなでミルクは現在、オーフィスと一緒にお昼寝をしています。

 

「あ~やっぱり、暇なときはお昼寝に限るミルね~オーフィス」

 

「まったく。我こうしてると落ち着く」

 

そんな彼らのもとにマ○オのミスったときの音楽が鳴り響いた。

 

「誰だミル?こんな時に不謹慎な音出してるの」

 

ふとミルクは、自分の腰あたりからその音が聞こえてくることに気づいた。

 

そしてそこら辺を探ってみると見覚えのないガラケーが出てきた。

 

 

「なんだミルかこれはとりあえず出てみるミルか」

 

「ミルク様お久しぶりです。覚えてますか?私アテナです。」

 

なんと電話の相手はミルクをこの世界に送った神様アテナだった。

 

「お~アテナちゃんミルか久しぶりだミルね~」

 

ミルクが陽気に答えるとアテナは相変わらずですねと言いながら。

 

本題に入った。

 

「実はミルク様、そろそろ原作が始まります。」

 

そう、アテナはそろそろ原作の開始、すなわちミルクの本来の依頼がまもなく始まること

 

を伝えに来たのであった。

 

「お~そうミルかずいぶん長かったミルね~」

 

「申し訳ありません転送係の部下はしっかり予定の場所に送ったと言っていたのですが。

 

なぜか、原作よりも何百年も前に転送されていて。」

 

「まあいいミルよ、結構楽しめたミルしね。」

 

「そうですか、では早速ですが物語の舞台となる駒王町に転送します。じっとしていてく

 

ださいね。」

 

そういったとたんにミルクの周り1メートルほどの魔法陣が現れた。

 

「ミルクこれ何どこか行くの?」

 

相変わらず無表情だが、

 

数百年も一緒にいるミルクは心配しているということがわかった。

 

「そうミルよ、どうしても行かなきゃならない用事があるミルよ。」

 

「また会える。」

 

寂しそうにオーフィスが尋ねる。

 

無限の龍神と呼ばれる彼女もずっと一緒にいたミルクが離れるのは寂しいのだ。

 

「うんきっと会えるミルよ。」

 

そうミルクがいい頭を撫でようとした瞬間ミルクの姿まオーフィスの目の前から消えた。

 

あとには魔法陣の後だけが残っていた。

 

「また会える…そうミルク言った。われ信じる。」

 

 

 

ここは人間界。サルと枝分かれし驚異の科学力を身につけた。

 

われわれ人間が住まう世界だ。

 

そんな中に彼は降り立った。

 

神からの依頼で。

 

これから始まる物語の異分子を監視するために。

 

 

ミルク・ホワイト活動記録

 

あちこちでいろいろやらかす。

 

オーフィスになつかれる。

 

神様に駒王町に転送

 




はい、短いですがここで終わります。


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来たはいいけど大ピンチ

長い間投稿できなくてすいません。


そしてミルクは人間界へとやってきた。

 

だが、やってきたのはいいのだが、ミルクは現在不味い状況に陥っていた。

 

「お腹減ったミルーーーーーー」    

 

そう、ここは人間界、無駄に監視カメラやらパソコンやらが作られ、下手なことをすれば

 

あっという間に全世界に情報が漏洩してしまうのだ。                   

なので、手ごろなスーパーからとって食べることできず、かといってやれば泥棒犬という不

 

名誉な名をつけられてしまう。

 

「仕方ないミルか、山でも言ってお命頂戴してくるミルよ。」

 

仕方なくミルクは近くの森や山の動物の命や森の恵みに頼ることにした。

 

美咲Side

 

私の名前は白河美咲、俗にいう転生者だ、私を転生させてくれた神様曰く私は部下のミス

 

により殺されたみたいだけど…

 

私からすればとても感謝している。

 

私にとって転生する前の世界は地獄だった。

 

…その話は後々話すことにしよう。

 

まあそんなことより、こっちの世界は特典により生前のような病弱な体でもなく、病気一

 

つしない丈夫な体を手に入れ、私のことを分かってくれるいい家族に恵まれた。

 

この世界はハイスクールⅮ×Ⅾらしいので魔法の才能も手に入れたが、

 

それはあくまで自己防衛のための物、原作にかかわる記などさらさらなかった。

 

 

 

まあ話は長くなったけど、こっちの世界でもうまくやっているので、大丈夫だよ神様♪

 

「ミジャギジャマーーーーーー!」

 

「もう泣かないでよ。」

 

実は私は三人の転生者の中で唯一神様と連絡を取り合っている。(らしい)

 

私の過去を見たのか、神様は特典を増やすかと聞いてきたけど、私はもう十分なものをも

 

らったと言ったらそのあとは泣き出しちゃって大変だった。

 

その後相談して、神様と連絡を取り合ってよいということにした。

 

現在、私は神様にもらっったデバイスのシルフィで連絡を取り合っている。

 

まあ、連絡といっても、神様の愚痴を聞いたり、他愛もない世間話をする程度だった。

 

 

だけど、その中で聞いた、『イレギュラーの監視役』について気になった。

 

神様はどうしても、それだけは教えてくれなかったので、今でも心の中で謎として渦巻く

 

ばかりだ。

 

「じゃあね神様また明日。」

 

「はい、美咲様また明日。」

 

まあ、これ以上聞いてもしょうがないので、神様との電話を切り私は家に向かって歩き出

 

した。

 

すると、ブニュ

 

「え?何かふんじゃった?」

 

私が足元を見ると、ぐったりと倒れている一匹の犬がいた。

 

ミルクSide

 

誰かに踏まれたミルよ。

 

結局山までおなかが持たず、ぐったりと道の真ん中に倒れこんでしまったミルが…

 

まさかそのあと誰も通りかからず、夜を迎えてしまうミルとは…

 

そこで、何のためらいもなく誰かに踏まれるって…

 

あ~もうどうでもよくなってきたミルよ。

 

 

そう思って僕は意識を手放した。

 

その後、目を覚ますと。

 

「知らない天井だミル。」

 

こういう時のお決まりのセリフを言って起き上がった。

 

見るところどこかの裕福なご家庭の家らしく。

 

なかなか、広く、きれいな家具がたくさん置いてある。

 

そうこうしているうちにドアが開いて誰かが入ってきた。

 

「あ、目が覚めたんだね。」

 

そこにはかわいらしい幼女が立っていた。

 

その顔にどこか見覚えがあった。

 

どこだったミルかね?

 

「大丈夫?あなた、道で倒れてたんだよ?」

 

なるほどこの子が助けたくれたミルかお礼をしなくては。

 

そう思い僕は土下座をする形で頭を下げた。(普通の犬は正座ができません。)

 

すると彼女は驚いて、走って行ってしまった。

 

なんか変なことしたミルかね?

 

 

ミルク・ホワイト活動記録

 

空腹で行き倒れる。

 

転生者の一人に拾われる。

 

犬としての常識がわかってないことが発覚。

 

 

 

 

 




感想ほしいです。


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流れに任せて飼い犬に

美咲Side

 

私は驚きすぎてパニックを起こしていた。

 

妹があの拾ってきた犬が、土下座をしたというのだから。

 

でもそれは仕方ないと思う。

 

普通はあり得ない話だが、ここは、悪魔や天使に堕天使となんでもありといったハイスクールⅮ×Ⅾの世界だ。

 

普通の犬は土下座なんてしないし、しかも最初からあの犬には何かがほかの犬とは違っているような感じがした。

 

気のせいだと思っていたが、やはり私の感じた何かは本物だった。

 

もしかしたら、魔物の幼獣かもしれない。

 

「気を付けないと!」

 

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

 

 

ミルクは現在冷や汗を流しながらどうしようか迷っていた。

 

「まさか、犬が正座ができないミルとは。驚きだミルよ。」

 

今まで、ずっと何をしようが気にしなかったが、この世界ではそうはいかない。

 

なぜなら、この世界にはそんな犬は冥界のような魔なる者たちの住む世界にしか存在せず。

 

原作にもそんな犬は存在していないからだ。

 

このことが転生者たちにばれれば確実に警戒され監視するのが難しくなるだろう。

 

それだけは面倒なことが嫌いで比較的簡単に事を済ませたいみるくにはどうしても避けたいことなので胡坐をかきながら絶賛頭をひねりまくっていた。

 

…ん?そもそもどうしてミルクが自分の行動がおかしいって気づいたかって?

 

それは…

 

「さっきからうっさいミルよ。プロローグからずっとぺらぺらぺらぺらしゃべっちゃってさ。」

 

「その胴体破り捨てるミルぞ。辞書」

 

(それはやめてください死んでしまいます。

 

そう私は今ミルクが懐から取り出しております分厚い本だ。

 

元々女神さまからの依頼で、転生者たちの情報を渡しその後のサポートを頼まれたのだ。

 

これからは、私が話しているときはわかりやすいように()を使おうではないか、

 

まあそんなことはさておき、私はぶっちゃけとても便利だ。調べたいことを言えば勝手にその書籍を紙に映し出し、保存しておきたい情報だけを紙に残すことができるのだ。

 

そんな私を手に入れることができてさぞかしこの駄犬も喜んでいr…

 

「まったく。あの女神さんからずいぶん便利なものもらったって思ったけど、勝手に話し出すことが欠点だミルね。ずっと勝手に独り言つぶやいてやがるミルよ。」

 

って、聞けーーい。

 

「あんたの話を聞く必要はないミルよ。ていうかいつからか君ナレーターの役に収まってるミルよね?」

 

ふふふ、これが私のクオリティだ!

 

「えーと、火はどこかな。」

 

やめてーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「まあ、冗談はやめておいて、この場合どうすればいいミルか教えろミル。」

 

ミルクは、早く言えと、言葉と同時に目線で催促する。

 

(まあ、話題はずれたが、この駄犬が自分の思慮の浅い…いえ、間違った行いに気づけたのは私のおかげなのだ。)

 

「早く言おうミルか?」

 

(…はい。

 

まあ、簡単に申しますと、このままただの犬としてふるまうしかないかと。)

 

「えーーめんどくさいミルよ。」

 

(ですが、そうしないと後々面倒なことになりますよ。)

 

「それは嫌ミルけど。」

 

(それにこれはチャンスです。せっかく転生者の一人の家にいるんですからこのまま飼い犬になっちゃいましょう。)

 

「飼い犬~絶対に嫌だミルね。束縛なんて好きじゃないミルよ。」

 

ミルクは、飼い犬になれと聞いて、いやそうな表情を浮かべる。

 

だが、ミルクよ、君は何か一つ聞き逃していることがある。

 

「…あ、ここ転生者の家だったミルか。」

 

(ようやく気付きましたか、そうです。ここで、飼い犬になれば、楽に一人の情報を手に入れられますし、ほかの転生者と接触できるかもしれませんよ。)

 

「うーんでも飼い犬になるっていうミルのはな~」

 

もうひと押しだ、

 

そう感じた私はとってきおきの一言。

 

(牛乳が自動的に出てくる魔法陣の作り方を…)

 

「しょうがないミルね、ぜひなってやるミルよ、飼い犬に。」

 

ふ、勝った。

 

私は、内心ニヤリとしながら、この駄犬に買われるための犬のかわいいしぐさを見せた。

 

美咲Side

 

私は、お父さんたちを連れて行って最悪の展開にならないように一人で見に行くことを納得させるのに時間を食いあれこれ三十分ぐらいかかってしまった。

 

だが、何とかお父さんたちを納得させ、今私はその犬がいる部屋の前にいる。

 

どんな行動を起こすかわからないので、慎重に扉を開ける。

 

だが、そこにいたのは…

 

「くうーん」

 

かわいらしい声で鳴き、青いきれいな目をキラキラさせながら私の足にすり寄ってくるかわいいワンちゃんだった。

 

もう私はこの一瞬の出来事で心を打ちぬかれた。

 

「かわいい」

 

もう本当にかわいすぎる。

 

あ、今首をこてっと倒して顔なめてくるもう可愛すぎる。

 

私は、その犬のかわいさにもうメロメロになってしまった。

 

「ねえあなた、私のうちの子にならない?」

 

そう私が聞くとその子は返事をするように一声鳴いた。

 

 

ミルク・ホワイト活動記録

 

転生者の一人の飼い犬になる。

 

ナレーターが本だったことが発覚。

 

そいつに買収される。

 

 

 

 

 

 




はい、ナレーターのセリフのところは()で、それ以外はかっこなしで行きます。


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出会いと戦闘は紙一重

ミルクSide

 

ヤッホー、僕ミルク・ホワイトだミルよ。

 

前回の話を見てくれたならわかってると思うけど僕は転生者の一人の白河美咲の家の飼い犬になったミルよ。

 

まあ、最初はあの辞書に言われたとおり、情報収集が楽になるとは思ったミルけど。

 

今更ながら後悔しているミルよ。

 

だって、自由の時間が少ないんだミルよ。

 

朝起きたらご飯と散歩だし、戻ってきてもかわいがられて動けないし、終わったらお昼寝とまた散歩で、その後も誰かにかわいがられてそしてあっという間に夜になって寝る時間だミルよ。

 

どうにかしないと、僕の生活リズムが崩れてしまうミルよ。

 

どうするミルかな?

 

ということを僕は朝の散歩中に考えていた。

 

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

 

結局いい考えが浮かばず散歩の折り返し地点まで来てしまったミルよ。

 

「え~もう終わりか、私はもっとミルクと散歩したいのにな~」

 

僕としては、勘弁してほしいところだミルよ。

 

今僕を散歩しているのは白河美咲。僕が監視を頼まれた転生者の一人だミルよ。

 

この子が僕のことを一番溺愛しており、朝の散歩は必ずこの子としているのだミルよ。

 

…ん、どうやってミルクって名前を付けたミルかって。

 

そこは僕の必死の誘導のたまものだミルよ。

 

本当に、アレクサンドラとかミューズとか、変な名前を付けられそうになった時は焦ったミルよ。

 

まあ、そんなことはさておき、早く原作が始まってほしいミルよ。

 

じゃないとあの素行の問題のある転生者を見つけられないミルよ。

 

おそらく、そいつは原作が始まる少し前に行動を開始してまず邪魔者を排除しようとするはずだミルよ。

 

つまり、主人公である兵藤一誠や、ほかの転生者を消しにかかるはずだミル。

 

だが、しかしこの僕がそんなことはさせないミルよ。

 

少なくともこの白河美咲って子には一宿一飯の恩義があるミルからね。

 

そう僕が一人考えを巡らせていると、

 

「…ん?何あれ?」

 

美咲が何かに気づいたように公園の茂みを見つめている。

 

僕も気になったので、茂みを見てミルと、

 

そこには黒い猫が一匹横たわっていた。

 

「もしかして、この子…」

 

何かに気づいたようミルね。

 

美咲Side

 

私はミルクが土下座をしたと聞いた時ぐらいの衝撃を受けていた。

 

なぜなら、この猫からわずかな魔力を感じるからだ。

 

黒い猫で、魔力を感じ、さらに今が原作が始まる前だと考えるともうその猫は黒歌以外には考えられなかった。

 

黒歌、それは登場人物の一人搭城小猫の姉にしてヴァーリチームの一人。

 

そして、小猫を守るために悪魔となりそして主を殺してS級はぐれ悪魔となった人物だ。

 

そんな人物がここにいるということはおそらく追っ手からにげてここまで来たのだろう。

 

とりあえず、保護した方が…

 

「いたぞ!あそこだ!」

 

…!まさか、ここに追っ手が来るなんて。

 

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

 

私は、とりあえずすぐ逃げれるように目くらましようの光の魔法の準備をする。

 

追っ手たちは、何か話し合っている。

 

おそらく私をどうするか話し合っているんだろう。

 

だけど私にとってはその隙がチャンスだ。

 

幸い追っ手は二人、何とかなる。

 

私はすかさず準備していた魔法を唱える。

 

「光の閃光」

 

突如悪魔にとっては弱点の強烈な閃光がはなたれ追っ手たちはひるむ。

 

今のうちに…

 

私は、黒歌とミルクを連れて家に逃げようとしたが、

 

突如首に痛みが走り意識が暗転する。

 

私が最後に見た景色には。

 

不気味な笑みを浮かべた追っ手の一人の顔だった。

 

誰か助けて・・・・・・・・

 

ミルクSide

 

白河美咲がやられてしまったミルよ。

 

しかもあいつら、僕がただの犬の姿をしていることをいいことに僕を蹴飛ばしやがったミルよ。

 

「ふん、さっさと黒歌を殺して、報酬手に入れようぜ。」

 

「まあ待てよ。この子、この年で魔法が使えるんだぜ。絶対仕込んだら強くなるぜ~」

 

「…ん?お前こいつを眷属にする気か?」

 

「いいじゃねえか、どうせ人間なんて腐るほどいるんだ。そのうちの一人や二人、いなくなったって騒がれりゃしねえよw」

 

「まあ、そりゃそうかwそれにそいつよく見りゃかわいい顔してんな~」

 

「俺様の下の世話をさせるのもいいかもなw人間風情が悪魔さまに奉仕できて光栄だと思うぜ~」

 

「ちげぇねえw」

 

二人の悪魔の笑い声が聞こえてくる。

 

…久しぶりにカチンときたミルな。

 

ちょっとのお仕置きじゃすまないミルよ。

 

僕は立ち上がって腕に力を収束させる。

 

…!

 

さすがに僕のさっきに気づいたのか二人の悪魔が振り返る。

 

「なんだてめえは?俺らの邪魔をすr」

 

そこから先を悪魔は言えなかった。

 

だって僕が頭を殴り飛ばしたんだミルから。

 

きれいに悪魔の頭だけが宙を舞い地面にたたきつけられたところで、

 

その様子に、驚きを隠せない悪魔は僕を見てきたので、笑顔で返す。

 

「ヒィ」

 

悪魔はおびえて僕を倒そうと僕に魔法を何発も打ち込んでくるが、いつか戦ったあの紅白トカゲに比べたら威力が天と地の差だった。

 

「弱いミルね君。」

 

僕は飽きたので一瞬で目の前に移動し、頭を握りつぶした。

 

悪魔の汚い血がミルクの手に付着したが。ミルクはさっさと払い捨てた。

 

その後僕は倒れている白河美咲と黒猫を家まで連れ帰った。




久しぶりの戦闘描写が難しすぎてびっくりしました。


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気づかぬ犬と気づく猫

ミルクSide

 

僕はあの悪魔二人組をさっさと始末して白河美咲と黒猫を家まで連れ帰った。

 

といっても犬の姿のままだと不味いので人間の姿に化けていったミルけど…

 

そうして家に連れ帰ると、顔をなめて白河美咲を起こす。

 

最初は混乱していたミルけど、すぐに落ち着きを取り戻して状況を確認する当たりさすがといったところだミルな。

 

さて、そろそろ黒猫も起きそうだし、交渉開始と行くミルか。

 

まあ僕はただの犬として傍観するだけミルけど。

 

美咲Side

 

私は、何か生暖かい感触が顔にしたので目を覚ますと、そこにはミルクが私の顔をなめている風景が見えた。

 

もしかしたら自分は夢を見たいたのかもしれないとも思ったが、ミルクのそばに黒猫の姿が見えたのでその考えを捨てた。

 

すると、黒歌が目を覚まし私たちを警戒し始めた。

 

「待って、私たちは敵じゃないわ、安心して。」

 

そう私は言うが向こうは全く警戒を解いてはくれない。

 

それも当然といえば、当然だった。

 

今まで悪魔の追っ手たちに追われて意識を失い、起きたら見知らぬ場所にいて、そこにいる人物が「安心しろ。」といっても無理な話である。

 

だから、私はゆっくり、警戒を解いていくように長い時間をかけて交渉を始めた。

 

だけど、結局黒歌は警戒を解いてはくれなかった。

 

私は、夜ご飯の時間だったので、一旦黒歌の前から離れた。

 

黒歌Side

 

私が目を覚ますと、そこはどこかの家のようだった。

 

あたりを見渡すと、一人の人間、そして一匹の間抜けそうな犬・・・

 

違う!!

 

普通の妖怪や悪魔…たちなら、わからなかっただろうが、仙術を身に着けている私にはわかる。

 

この犬、ただものじゃない!

 

一見ふわふわした雰囲気だが、その中には確かな強者の発する覇気が感じられる。

 

そして、見るものを圧倒するほどの黒くどろどろとした狂気が感じられる。

 

いったい何者?

 

その場の人間の話を聞いている場合ではない。

 

今はどうにかしてこの犬から逃れるすべを考えなければ…

 

そう私が考えているといつの間にか人間はいなくなっており、あの犬と二人っきりになっていた。

 

今こそ仕掛けるチャンスでは、そう思った私が身構えると。

 

「警戒するのはやめてくれないか?俺は君と話をしたいだけだ。」

 

その犬が私に話しかけてきた。

 

そしてその瞬間、今までその犬が発していた雰囲気が突如激変し、顔つきもどこか凛としていた。

 

ミルクSide

 

俺は、今、黒猫と対峙し交渉を開始していた。

 

…ん?話し方がいつもと違うって?

 

俺としてはこっちが素なんだがな、

 

いつものしゃべり方は、あっちの方が気が楽で相手と付き合いやすいからだ。

 

だが、この黒猫にいつもの口調で話しかけても本気にはしてくれないだろう。

 

だから、今回の交渉はこっちでやらせてもらう。

 

「とにかく、警戒をやめてくれ。俺は本当に君に危害を加える気ははない。」

 

「信用できないニャ、あなたからは危険なにおいがするニャ。」

 

やれやれ困ったお嬢さんだ。

 

「助けた恩人に対しその態度はないんじゃないか?」

 

「そのことについては感謝してるニャ。でもそれとこれとは話が別ニャ。」

 

さて、どうするかな。このままだと、勝手に逃げ出される危険がある。

 

そうすれば、またこの子は追っ手に追われることになる。それは避けたい。

 

「どうすれば信じてくれるのかな?」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

返事なし…か。

 

仕方ない、ちょっと強引だけど…

 

「君がどうして追われているかはわかってるよ、SS級はぐれ悪魔の黒歌。」

 

そういったとたんに黒歌は体を震わせる。

 

「…だから、なんにゃ」

 

「同情する気はないが、君がこういう状況になっていることには納得できないからな。お前が良ければ、お前の無実を俺が証明してやる。お前は何も悪くないんだからな。」

 

一瞬黒歌は目を見開くが、すぐにまた、俺をにらみ返す。

 

「信用できないニャ、それにあなたには何のメリットがあるニャ?」

 

「メリットがあろうがなかろうが、関係ない。俺はやりたいことをやるだけだ。そして、その今やりたいことがお前の無実の罪を晴らすことってだけだ!」

 

「…///」

 

すると黒歌は顔を赤くしながら、そっぽを向いてしまった。

 

やはり、いきなりこんなことを言っても何様と思われるだけか…

 

しょうがない。

 

「黒歌、今から君の無実を証明しに行く。」

 

「…え?」

 

俺は黒歌に四の五の言わせずにいつもの大きさに戻ると黒歌を抱きかかえて空間を切り裂き冥界へと移動した。

 

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

 

冥界へと移動した俺はすぐに辞書で、はぐれ悪魔認定をやめさせる方法を調べ魔王のいる、城へと向かった。

 

城の前には門番などがいたが、軽くひねり倒して。

 

どんどん奥へと進んでいく。

 

そしてとうとう、魔王たちがいる部屋へと殴り込んだ。

 

すると、そこには、ずいぶん見知った顔があった。

 

「ミルク君かい?今回の騒動の犯人は?」

 

確か、サーゼクスという人だったはずだ。

 

まあ、久しぶりの再会は後にして、

 

「魔王様、今回はあなたに頼みがあってきた。」

 

サーゼクスは俺の素の口調を知らないので唖然としている。

 

「な、なんだい?」

 

「黒歌のはぐれ認定を取り消してほしい。」

 

そういうと、サーゼクスは先ほどの魔王らしい威厳ある顔つきに戻り、

 

「なぜだね?」

 

俺は無言で、証拠を提出する。

 

「…これは!」

 

そこには、黒歌の主がどんなに悪いやつか、どんな犯罪をしていたか、そして、眷属たちの証言など。決定的な証言がそろっていた。

 

「わかった。今ここでSS級はぐれ悪魔黒歌のはぐれ認定を解除する!」

 

俺は信じられないという顔をしている黒歌に一言。

 

「よかったな。」

 

といった。そのあと泣き出してしまい、なだめるのが大変だったが。

 

白河美咲の家に戻ってくると、俺は黒歌にこれからどうするか、尋ねた。

 

「私はどこも行く当てがないニャ、白音とも会いづらいし、しばらく私をここにおいてくれないかニャ?」

 

俺は、もちろんといい。白河美咲への説得へも協力するといった。

 

一方そのころ冥界では、

 

「あのミルク・ホワイトという男め、やってくれる。」

 

「せっかく、魔王たちを私たちのゆうことを聞く若手から選び、私たちの時代が来たと思ったのに。」

 

「ミルク・ホワイトを、もっと警戒する必要がありそうですな。」

 

「まったくだ、これでは、奴を白き狂犬と広めた意味がない。」

 

ミルクは気づかない。この騒動がきっかけで、悪魔の上層部に更に危険視されたことなど。

 

ミルク・ホワイト活動記録

 

黒歌のはぐれ悪魔認定を解除する。

 

上層部に更に危険視される。

 

 




いろいろ、まだまだなところが多いですが応援よろしくお願いします。


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