リリカルでヴィヴッドでハーフな世界で生きる (レイアメ)
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ハーフな僕の日常

 最近、行き詰ったのと、ネタが浮かんだので書きました。



 僕の名前は高町ヴァン。あの有名なエースオブエースと言われる、高町なのはとフェイト・T・ハラウオンの義理の息子です。

 

 これはヤンデレブラコン聖王系美少女の妹とクーデレ天然覇王系美少女の親友、レズな母親達、その他諸々に囲まれたリリカルでヴィヴィッド、そしてハーフな日々である。

 

 

◇◇◇

 

 

 朝、窓から差し込む光に意識を覚醒させる。そしていつも通りの慣れた感触を感じ、ため息をつく。

 

「はあ、ヴィヴィオ?もう4年生になるんだから1人で寝なよ」

「むにゃむにゃ、おにいちゃん~」

「起きていることは分かっているから、寝たふりをやめなさい」

「は~い、おはよう!お兄ちゃん!」

 

 この子は僕の妹、ヴィヴィオです。僕と同じ金髪、赤と緑のオッドアイです。実は僕達、兄妹は聖王と呼ばれる人のクローンだそうです。まあ、それはいいとして、

 

「ほら、早くどいて。着替えるから」

「いやぁ、お兄ちゃん。手伝ってあげるよ。......グヘヘ」

「いいから、それと聞こえてるから」

 

 見て分かるようにブラコンです。一体何処で教育を間違えたのか。小さい頃から「将来はお兄ちゃんのお嫁さんになる」をガチで実行してくるようになってしまいました。

 しかも、何処で憶えたのか僕を自分のものにするために襲い掛かってくるようになってしまいました。......性的に。僕はロリコンという性癖は持っていない上に、妹なのでそういう対象に入らないといつも言っているのに、聞いてくれません。

 

「はあ、アインさんならもっとお淑やかなのに......」

 

 あ、アインさんとはStヒルデ魔法学院に通う親友です。彼女も色々とあれなんですが、今はいいとして、

 

「.........お兄ちゃん?何であの女の名前が出てくるの?あんなのいらないでしょ?お兄ちゃんには私がいるんだから必要ないでしょ?何?あいつのことが好きなの?何で?私のほうがお兄ちゃんのことが好きだよ?ううん、愛してる。愛してる、愛してるの。誰よりもお兄ちゃんのことを考えているんだもん―――」

 

 やってしまいました。ヴィヴィオは俗に言うヤンデレという奴らしいです。鈍感系主人公はブスリとやられてしまうらしいですが、僕は焦りません。こういうことには慣れていますから。......慣れたくはなかったですが。

 

「ブレイカー」

「あんな女より........ひっ!お兄ちゃん!」ガクガクブルブル

 

 実は昔に色々ありまして、ヴィヴィオは砲撃、ブレイカーという言葉にトラウマを持ってしまったようで、今も僕に抱きついて涙目で震えています。こういう時は普通で可愛いと思うのですが、本当に何処で教育を間違ってしまったのでしょうか。

 

「はいはい、落ち着いて。大丈夫だから。......よし落ち着いたね。なら早く部屋に戻ってね、学校に遅れるからね」

「う、うん。......大丈夫、ぶれいかーは怖くない怖くない。ううぅ」

 

 やっと、自分の部屋に戻ってくれました。普通なら僕の着替えを、目をギラギラしながら手伝うとか言ってくるのですが、余程ブレイカーが怖かったのか素直に自分の部屋に戻ってくれました。

 まあ、すぐに忘れて僕にベッタリしてくるでしょう。妹に好かれるのは兄冥利に尽きるのですが、余りにもベッタリなので兄は妹の将来が心配です。

 

 そんなことを考えていると、もう時間が迫ってきました。急いで着替えます。制服に着替え、何時もの授業の用意、そして何時もの‘あること‘に対する対策準備を整え、少し躊躇いがちに一階のリビングに行きます。何故躊躇うのかって?......それはすぐに分かります。ドアを開けた先にあるのは、

 

「はい、フェイトちゃんあ~ん。どう?おいしい?」

「あ~ん。...うん、おいしいよなのは。はい、なのはもあ~ん」

 

 もしも、この世界がアニメだったら、きっと2人の周りにはピンクのオーラが存在してるでしょう。普通に見慣れた光景ですが、たまにブラックコーヒーが飲みたくなってきます。

 

「母さん達、おはよう」

「あ、おはようヴァン。ご飯出来てるよ」

「おはよう、ヴァン」

「おっはよー!ってまたなのママ達?」

「あ、ヴィヴィオもおはよう」

「おはよう。ほら早くご飯食べなきゃ遅刻しちゃうよ」

「はーい。お兄ちゃん、あーんしてあげるね。あ~ん」

 

 百合百合な雰囲気を出していますが、血の繋がっていない自分達のことを愛してくれているのが、分かっているのでヴィヴィオも僕もそこはスルーしています。そして、再確認しました。ヴィヴィオはこの2人に影響を受けたんだなと。

 

 隣であ~んをしてくるヴィヴィオをあしらいながら、フェイト母さんが作ってくれたご飯を食べます。相変らず、おいしいご飯です。そこらへん女子力高いなあ、とか思ったりするんですが、向ける相手が身内しかおらず、しかも男が極端に少ないという、悲しい事実があったりします。まあ、フェイト母さんはなのは母さんにしか興味はないそうですが。そこらへん勿体無いのにと思いますが、まあ、何時ものことだと自己完結します。

 ちなみに、2人が同棲するにあたって、それぞれの家族と緊急家族会議が開かれ、色々と揉めたそうです。

 

「ごちそうさま。それじゃあ行って来ます」

「あ~待ってお兄ちゃん!...モグモグ...ごちそうさま!ママ、行って来ます!あ、カバン!」

 

 後ろでドタバタしているヴィヴィオをほっといて玄関で靴を履きます。靴も履き終え、ドアを開けるとそこには綺麗な碧銀の髪に蒼と紫のオッドアイをした女の子―――アインハルトさんが居ます。

 

「おはようございます、ヴァンさん。今日も凛々しいですね、惚れ直してしまいます」

「おはよう、アインさん。今日も相変らずだね」

「そんな、相変らず綺麗だ何て」

「うん、綺麗だなんて僕、一言も言ってないよね」

「大丈夫です。貴方の言いたいことは分かります。......ふむ、通い妻みたい、ですか」

「うん、それも一言も思ってないね」

 

 頬に手を置き、照れた様子を見せるアインさん。相変らずキャラなのか、天然なのか不思議に思います。僕的には天然だと思っています。しかも、これでも最初の頃はもっと固かったのですが、ヴィヴィオのように何時の間にかこうなっていました。

 

「さあ、行きましょう。遅れてしまいます」

「ああ、うん。あのさ、腕組むのやめない?」

「はて、何故ですか?」

 

 胸が当たってるんです。察してください。本当に分かって無いような表情をしているせいで、簡単に振り払えません。

 

 何故ですか。いやいや、それはちょっと......。ならいいですね。とやり取りをしていると後ろから敵意やらがいっぱいの魔力を感じます。一応僕達は古代ベルカと呼ばれている時代の王様のクローンだったり、子孫だったりしますので、魔力が一般の人より多かったりします。その魔力を抑えることなく、敵意、殺意などを合わせ、無差別に振りまいているのが遅れて出て来たヴィヴィオです。

 この2人は犬猿の仲というか、ヴィヴィオが一方的に嫌ってるだけなんですが、そこにアインさんが天然を発動させ、ヴィヴィオを更に怒らせているのです。

 

「お兄ちゃん。何でその女と腕を組んでるの?早く振り払ってよ、穢れちゃうよ?」

「おはようございます、ヴィヴィオさん。それと私のことはお義姉さんでいいと、言っているじゃないですか」

「ああ?何ふざけたこと言ってんの?頭おかしいんじゃないの?」

「どうしてですか?私とヴァンさんはゆくゆくは結婚するのですから、妹であるヴィヴィオさんは私の義妹になるのですから。何も間違ってはないですか」

 

 はあ、これはもう遅刻ですね。こうなると止まらないのがこの2人です。ご近所の方も、ああ、またか。みたいな目で此方を見ています。隣のおばあさんなんて何時ものように水を撒いて......はっ!

 

「お、お兄ちゃん!大丈夫!?」

「ヴァ、ヴァンさん、大丈夫ですか!?」

「え、ええ。咄嗟に傘を差しましたので」

 

 咄嗟のことですから、本当に危なかったです。スッペクの高い聖王の身体能力をフルに使い、その上、魔力による強化を行い、カバンから傘を取り出して何とか防ぎました。僕は昔から何故か、水に濡れやすい体質でして、先程のようにまるで漫画のような展開が毎回起こるのです。しかも、近くにいた2人には全く掛からないという理不尽。

 それに僕には濡れたくない理由があるのです。何故かは内緒ですが、それを狙ってある人達が僕を濡らそうとしてくるのです。そのために様々な道具、策略、魔法を使って何とかやり過ごしています。まあ、今はそれよりも学校に行かなくては。

 

「さて、行きましょう。遅れてますから」

「あ、待ってお兄ちゃん!」

「さあ、行きましょうヴァンさん」

「お兄ちゃんにくっつくな!」

 

 

◇◇◇

 

 

「来たな、高町ヴァン!今日こそ討ち取ってくれる!準備はいいか、お前等!」

「「おうっ!!」」

「くっ、毎回毎回しつこいですね!」

 

 目の前に居る集団はいつも僕を濡らそうと狙ってくる人たちです。目視できる限り100人以上、男子、女子に加え教師の方まで居ます。しかも、何気にガチで狙ってきます。ちなみにヴィヴィオはもう、初等部の校舎に行き、アインさんは先に行きました。

 此方の装備は傘にレインコート、向こうは水鉄砲に水風船等々。しかも今回は魔法が使える人まで居ます。

 く、これが貴方達のやり方ですか!

 

「いいでしょう、僕はこの程度の修羅場何度も乗り越えて来たんです!行きます!」

「行け!濡らせぇ!」

 

 僕達の戦いはこれからだ!

 

 

 

 

 

「で、此処まで何とか濡れずに来たと」

「う、うん。そうなんだアインさん」

 

 あの修羅場を潜り抜け、教室の前で僕を待っていたのは先に行った筈のアインさんです。此処まで来れば、もう誰も水を掛けてきません。水鉄砲のレーザーも、投石器から飛んできた水風船もありません。

 

「やっと、安全地帯まで来たました。.....その、何で両手隠しているんですか、アインさん。何ですかその笑みは」

「さあ、何故でしょうか?」

「え、その、本当にやめよう?アインさん」

「だが断るです」

 

 あ、もうダメです。アインさんが隠し持っていたバケツの中に入った水が僕に降りかかります。先ほどの戦いで道具を消耗し、体力も消耗した僕に防ぐすべもなく、頭から掛かってしまいます。

 髪から滴り落ちる水滴が廊下を湿らせます。こういうときの為の制服は持っていますが、あまり着たくないのです。何故なら、

 

「ふふふ、綺麗ですよ。ヴァンさん、いえ、パンさんでしたね」

 

 パン、それが今の『私』の名前です。髪は長く伸び、顔は少し小さくなり、体は丸みを帯び、胸が膨らみ、まるで女性のように......いえ、今の私は女性そのものになったのです。見た目、ヴィヴィオが成長したような見た目をしています。

 私は水を被ると何故か女性になるという、謎の体質を持っています。これはレアスキルという特殊技能らしく、名前を『女体変質』と言います。これが、皆さんが狙ってくる理由であり、私が隠したかった事実です。

 ちなみにお湯をかけると戻ります。

 

「はあ、今日はこれで過ごさないといけないのですか」

「可愛いですよ、パンさん」

「そう言われても嬉しくないです」

 

 

 これが、毎日続く慌しくも楽しい、リリカルでヴィヴィッドでハーフな私達の日常です。

 

 

 

 

「あ、写真撮るんでポーズしてください」

「綺麗に終わらせようとしたのに、自重してください」

「お姉ちゃ~ん!うへへへ!」

「ヴィヴィオも!というか、何処から!?」




 多分続かない。ネタが思いついたら書くかも。


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ヴィヴィットな妹の日常

 ヴィヴィオのヤンデレが頭から離れないんだぁああ!(錯乱)

 というわけで今回はヴィヴィオ視点です。


 私はお兄ちゃんが好きだ。大好きだ。愛してる。何故好きになったのか?とよく聞かれるが、その話は色々と複雑で長くなるし、恥ずかしいから後々回想シーンで流されることを期待してほしい。

 世間では兄妹では結婚出来ないなんて言われてるし、お兄ちゃんもそういう目で見れないって言ってるけど、考えたことあるのかな?私たちは兄妹だけど血は繋がっているというか、全く同じだし兄妹っていうのはあくまで設定。実際、法律でも結婚出来るんだよ。

 それに私達―――正確には私は(・・)だけど、聖王教会と呼ばれる一大勢力が信仰している、聖王様のクローン。そのくらいの法律なんて権力で......ふふふ。

 

「どうしたヴィヴィオ。かなり怪しい顔をしているぞ」

「そ、そうだよ。皆引いてるよ」

 

 この2人は私の下僕......友達のコロナとリオ。男らしく腕を組んで、キリッとした顔をしているのがコロナ、おどおどしていかにもドンくさそうな顔をしているリオ。2人はお兄ちゃんに惚れないママ達と同じレズだから大丈夫なのです。前に2人に『ねえ、お兄ちゃんに惚れたりしないよね?レズだったら大丈夫だけど......』と言ったら二人とも頷いてくれました。

 ちっ、あの緑色もレズに[ピー]されて[ピー]されればいいのに。

 

「ど、どうした。今度はかなり怖い顔だぞ?」

「大丈夫、大丈夫。ちょっとあの緑色をどう[ピー]してやろうか考えていただけだから」

「大丈夫じゃないよ!アインハルトさん[ピー]なんてしちゃダメだよ!」

「あのな、リオ」

「な、何?コロナ?」

「大声で[ピー」何て言わないほうがいいぞ」

「えっ?」

 

 リオが教室を見渡すと、教室にいるクラスメイトがクスクス笑いながらこっちを―――リオを見ていた。その視線に気付いたリオは顔を真っ赤にして、『ヴィヴィオちゃんが変なこと言うからだよ!』と言ってきますが、いつものことなので、スルーします。というか、お兄ちゃんじゃないのに私は謝りません。

 

「というか、相変らずアインハルトさんと仲悪いね」

「.........お兄ちゃんを誑かす奴は皆敵だよ」

「お、おう分かったから殺気やめろ。皆怖がってるぞ」

「知らないよ。私はお兄ちゃんさえ傍に居ればいいんだもん」

 

 高町ヴィヴィオ、裏でのあだ名は『愛に生きる無差別殲滅女帝(ヤンデレブラコン少女)

 

「はっ!お兄ちゃんがお姉ちゃんになってる気がする!行かなくちゃ!」

「何で分かるの!?」

「お兄ちゃんへの愛.........それだけだよ!」

 

 そう言って、ヴィヴィオは中等部へと駆け出した。

 

 

「って授業は!?」

 

◇◇◇

 

「お姉ちゃ~ん!うへへへ!」

「ヴィヴィオも!というか、何処から!?」

 

 全身が水に濡れて、制服が少し透けているお姉ちゃん(お兄ちゃん)。視界の端に緑色の何かが居るみたいだけど、お姉ちゃんを見るほうがよっぽど重要だ。うへへ、いい体してるなぁお姉ちゃん。

 私は例え、お姉ちゃんでもお兄ちゃんでもどっちでも愛せるよ!今ならママ達の気持ちが分かるよ!今すぐ家に帰って[ピー]して[ピー]したいよぉ!

 

「私はお姉ちゃんのためなら何処にでも居るよ!」

「もうっ!授業は?抜け出したの?いくら成績が良くてもダメでしょ?」

「えへへ、大丈夫!............そのくらい権力でどうにでもなるし」

「ヴィヴィオ?何か聞こえたんだけど?」

「うんん!何も言ってないよ!ところで今日はどうするの?もう帰る?私と家でイチャイチャする?それとも―――」

 

「さあ、保健室に行きましょう。そのままでは風を引いてしまいます。私が着替え手伝いますので」

「い、いや、別にいいよ。ほら、ヴィヴィオも教室に戻って」

「............はーい。ちっ、邪魔しやがって」

 

 あの緑色に寄り添われ、保健室に向かうお姉ちゃん。あんな女を横に居させるのは不本意だけど、お姉ちゃんに言われたことを無視することなんて出来ない。表面上はお姉ちゃんのために笑っていたけど、お姉ちゃんが居なかったら容赦なくあの緑に襲い掛かっていたね。

 頑張った私!そう自分に言い聞かせながら教室に戻る。頭の中ではお姉ちゃんとイチャイチャすることだけを考えて。

 

 

 

「あ、高町さん、勝手に教室から出て......ひっ!」

「あ、すいませーん。そのことは後で教会の人から聞くので、どうぞ続けてください」

「あ、は、はい」

 

 確か新米の先生だったな、と軽く思い出してすぐに思考をやめる。こうやって優等生をやっているのはお姉ちゃんに『真面目に授業を受けなさい!』と言われたからだ。そうでなかったら、こんな授業ほっといてお姉ちゃんの所に行っている。見た目優等生で授業を適当に受けていると、隣の席のコロナがこっそり話しかけてくる。

 

「ヴィヴィオ、またヴァンさんの事か?いや、愚問だった。お前があの人のこと以外考えるわけ無いよな」

「そうだよ。もうお姉ちゃんが可愛くてさぁ!」

「お姉ちゃん?ああ、そういうことか」

「そうなんだよ。お兄ちゃんを狙うなんて許せないけど、お姉ちゃんもいいからまだ許......やっぱ、後で絞めておこうっと。ああ、お姉ちゃん可愛かったなぁ」

「また始まったか」

「ああ、お姉ちゃん可愛すぎるよ、ほんとに。何であんなに可愛いんだろう。ほっぺたとかもうぷにぷにして、頬ずりしたい。一緒にお風呂に入って洗いあいしたいよ。今は同性だから合法的に色々と出来るし、お兄ちゃんに戻らなくても凛々しくてかっこいいし、もう完璧すぎるよぉ。もちろんお兄ちゃんでもこれ以上無いほどかっこいいけどね!他にもお姉ちゃんと―――」

 

 周りのクラスメイトが呆れる中、ヴィヴィオの独り言は続く。

 

◇◇◇

 

―――放課後―――

 

「ほんと、あいつ等うっとおしいなぁ。後で潰しておこう」

「ヴィ、ヴィヴィオちゃん、何物騒なこと言ってるの?」

「リオ、今ヴァンさんはパンさんになっている」

「ああ、そういうことなんだ」

「ちっ、あいつ等お姉ちゃんを狙いやがって、何度でも潰してやる......!」

「こ、怖いよぉ!」

 

 休み時間にお姉ちゃんに会ってイチャイチャしようと思っていたのに、あいつ等(高町ヴァン、パンの非公認ファンクラブ)がお姉ちゃんを狙っているから、お姉ちゃんは逃げて、私と会うための時間がなくなってしまった。もう、万死に値するね。お姉ちゃんと私の邪魔をするなんて。

 

「後で、教会の奴ら(ヴィヴィオ公認高町ヴァン、パンのファンクラブ)で押しかけるか」

「毎回ボコボコにされてまだ、続けてるのだから大したものだな」

「いやいや、絶対あれはおかしいよ。もうこれで13回目だよ?」

 

 出来れば、あの緑色にも押しかけさせて、もう二度とお姉ちゃんに近づけさせないようにしたい。でもあいつは、お姉ちゃんを誑かす雌狐のくせに、古代ベルカに名を馳せた覇王の子孫なのだから教会の奴等は手を出せないし、お姉ちゃんも止める。でも、どうにかしてあの緑をお姉ちゃんから引きずり離したい。闇討ちで、こっそり[ピー]すれば、もしばれてももみ消せ―――

 

「高町さーん、お姉さんが呼んでるよー!」

 

「 お姉ちゃーーん !!」

 

「ヴィヴィオちゃん、お姉、の所で駆け出してたよ」

「何を今更言っているのだ」

「そうだね」

 

 クラスのヴィヴィオに対する認識はそんなものである。

 

「帰ろうか、ヴィヴィオ」

「うん!2人きりで帰ろう!2人きりで!」

「分かったから、そんなに引っ付かないで。歩きづらいでしょう?」

「ううん!お姉ちゃんのことなら私は何でも出来るし、気にならないよ!」

「そ、そう」

「そうだよ!」

「あははは.........はぁ」

 

 クラスのパンに対する認識は苦労人である。

 

◇◇◇

 

 家までずっとお姉ちゃんと腕を組んで帰ってきてヴィヴィオは幸せです!あの緑や邪魔者も居ないしね!お姉ちゃんも笑って許してくれるし、やっぱお兄ちゃんは最高だよ!

 家に着くと先にお姉ちゃんが入って、

 

「おかえり」

「ただいま!」

 

 って言ってくれる。そんなお姉ちゃんがヴィヴィオは大好きだよ!

 

 これが毎日続く私とお姉ちゃんのラブラブでイチャイチャな日常です。

 

 

 

 

「じゃあ、私はお湯浴びてくるね」

「手伝ってあげるよ」

「うん、その手をワキワキするのをやめて。あと変なこと考えてそうだからダメ。乱入もダメだからね」

「そんなぁ!?」

 




 次回は覇王ちゃんかな


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マッドな博士の日常

「今回はアインハルト君だと思ったかい?残念スカリエッティでした!はっはっはっはっはっはっは!」

「スカさんうるさいです」

 

 目の前でおやおやすまないねえ、と全く謝っている気がしないスカさんを横目で見る。

 

 ジェイル・スカリエッティ。4年前、スカさんがヒャッハー!したせいで起こったJS事件―――という名の暇つぶしによって犯罪者として捕まったんだけど、はやて様......様?うっ頭が。と、とりあえず、司法取引で管理局の技術部に貢献することで一応の自由を手に入れたわけだけど、色々とやりすぎたせいで、聖王教会に引き渡された人だ。

 

 今日は諸事情で訪ねたんだけど、相変らず何を言っているのかが分からない。というか何でスカさんをアインさんと思った、と思うのだろうか。

 

「それは君、ヴィヴィオ君と来れば、普通次はアインハルト君と思うだろう。一応メインキャラだからねえ」

「意味が分からないですが」

 

 メインキャラって何?というか僕、ヴィヴィオ、アインさんの順の意味が分からない。というか、

 

「心読まないでください」

「読んでいないさ、ただビビッ!と来たのさ!」

「何がです?」

「電波が」

 

 スカさんの娘のナンバーズの長女、ウーノさんによるとこう言う人を痛い人と呼ぶらしい。意味は分からないけど、何となく分かった。というか、そんな性格してるから通報されて身元引受人に誰も来ないんですよ。ちなみに小学生に道を聞いただけで通報されたのだ。さすがにそれは憐れに思った。

 

「それで?今日はどうしたんだい?」

「......その前にいいですか?」

「ああ、何でも言いたまえ」

「その手に持っているのは何ですか?」

「コーラだが?」

「......それをどうするんですか?」

「コーラを振るだけだが?」

 

 目の前で変な踊りを踊りながらコーラをシェイクし続けるスカさんを、放っておくが、どうもコーラが気になる。というより踊るスカさんが気持ち悪い。だが無視して話を続ける。

 

「単刀直入に言いますが、この体質はどうにかならないんですか?」

「無・理☆」

「......何でですか。スカさんなら出来るでしょう?ヴィヴィオに聖王の鎧(・・・・)を使えるようにしたじゃないですか」

「確かに私ならどうにか出来るだろう。だがそれだと君の妹と公式ファンクラブの騎士達ににボコられるからね。―――というかその技術を創ったの私だけどね!」

「............」

「はっはっは、痛いからやめてくれ」

 

 無言で蹴りを入れる。別に今更スカさんにどうこう言うことは無いが、たまにイラつきはする。というかヴィヴィオは何をしているんだろう。ため息を付きながら今だにコーラを振っているスカさんを見る。

 

「それ、どうするんですか?」

「ふっふっふ、よくぞ聞いてくれたヴァン君!これは例えどんなに振ろうと、どんなにメントスを入れようと10秒間だけは噴出さないコーラなのだ!」

「.............それを?」

「こうする」

 

 するとスカさんはキャップを空けて此方にコーラの飲み口を此方に向ける。嫌な予想しか思いつかない。避けようとするも時既に遅し、勢いよく噴出したコーラが全身に掛かる。ちょっと鼻に入った。

 

「な、何するんですか!」

「自分の体を見たまえ」

 

 そう言われて、視線を下に向ける。凹凸のない男の体が見える。ベトベトで甘ったるい感じが妙に気持ち悪い。相変らず、何がしたいのか全く分からない。顔を拭きながらスカさんを睨みつける。

 

「何もないですけど?」

「そう、何も起こっていない。よく考えたまえ、コーラはジュースだが液体、つまり水だ。君は水を頭から被れば女体化するはずなのに、今は男のままだ」

「――――――ッ!」

「そう、今の君はその体質が直っているのだ!」

 

 全身にまるで雷が落ちたような衝撃が走る。

 

「スカさん、やっぱスカさんは最高です!」

 

 今日からはもう水に怯えなくていいんだ!その歓喜の気持ちを胸に僕は走り出した。

 

 

 

 

「ま、元々純粋な水以外は反応しないんだけどね!」

 

「ドーモ、スカリエッティ=サン。ヴィヴィオです。お兄ちゃんを騙した罪、万死に値する。俳句を詠め。解釈してやる」

 

 聖王教会の奥で誰かの悲鳴が聞こえた。同時刻、水に濡れた女の子の悲鳴も聞こえた。

 

 

◇◇◇

 

 

 三日後、スカリエッティの元に1人の女性が尋ねていた。その女性はスカリエッティが創りだした戦闘機人と呼ばれる、半分メカ、半分人間の存在。そして彼女達は作られた順番で名前が付けられている。そして今回尋ねていたのは、四女クアットロであった。

 

 

「ドクター、お久しぶりですわね」

「やあ、クアットロかい。前に会ったのは通報された時以来だね!」

「もしかして、その時のことまだ根に持ってますか?」

「いやいや別に気にしてなんか無いさ。連絡した時、『ジェイル・スカリエッティ?知らない人ですね』と言われたことなんか気にして無いけどね!」

「思いっきり気にしてますね」

 

 ため息を吐きながら、むかつく顔芸を浮かべるスカリエッティを見る。スカリエッティを見るその顔には何処か哀愁が漂い、合コンで失敗続きのアラサーのような負のオーラがあふれ出ている。その眼差しで見つめられたスカリエッティは今すぐ逃げ出したくなるも、娘同然の彼女から逃げ出すことは出来ず、そのまま話を聞くことになった。

 

「ドクター、姉妹達を今すぐ何とかしてください」

「......彼女達がどうかしたのかい?」

 

 急に真剣になったクアットロの言葉に流石にふざけず真剣になる。

 

「まず、お姉さま方ですが......」

「ウーノ、ドゥーエ、トーレに何かあったのかい?」

 

 俯いて首を縦に振るクアットロの様子から、よっぽどのことが起こったのかと身構えてしまう。

 

「最近、街に出て逆ナンをしてるんです。しかも失敗続きで雰囲気が怖くて......」

「......は?え?逆ナン......?」

 

 真面目な雰囲気で急に飛び出した話題にさしものスカリエッティも目を丸くしてしまう。それもそうだ、自分の娘が逆ナンしていて、その姉のがっつき具合に妹が真剣に悩んでいるのだ。

 困惑するスカリエッティをよそにクアットロは更に続ける。

 

「チンクは巨乳をみると急に凶暴になるし、セインは仕事さぼってニートしてるし、セッテは何考えてるか分からない上に急に変なこと言うし、オットーとディードは急に重なって『ゆうたいりだつ~』とか言い出すし、ノーヴェは男らしくなりすぎて周りの不良に姉御って呼ばれてるし、ディエチは私が何言っても全肯定だし、ウエンディはバカだし、......もう、私どうすればいいのよおおおぉぉ!」

 

 目の前で号泣するクアットロにわりと本気で同情したスカリエッティは、普段からもっとねぎらってやろうと思うと同時に、爆笑していた。

 まあ、つまり戦闘機人はやはりスカリエッティの娘なのだ。

 

「中々愉快な日々を過ごしているようで何よりだよ。そんな君に!てれれってってってー、何処でも扉ー」

「いや、それ貰ってどうしろと言うんですか。それよりメンテナンスしてください。頭のねじはめ直してください。お願いします」

「はっはっは、個性は大事にしないとね!」

 

 静かに涙を流すクアットロと目を逸らすスカリエッティの気まずい空気の中で、さらに厄介な種が入り込む。

 

「スカさん!話があります!」

 

 ついこの間騙した少年がそこに居た。少年―――ヴァンは涙を流すクアットロを見て同情するような眼差し、スカリエッティをゴミを見るような目で見つめる。

 

「クアットロさん、貴女もですか」

「ええ、そうなの」

「ほんと、つらいですよね」

「ええ、貴方くらいよ。分かってくれるの」

 

 負のオーラを放つ存在が2人に増え、冷や汗を流し目を逸らすスカリエッティ。

 

「ドクター」

「スカさん」

 

「「何とかしてください」」

 

「あ、あははは、。あーじゃあ、その、こういうのはどうだい?何処でも扉ー。これで何処でも好きなところに......その何でもありません」

「そんなので逃げられたら苦労しませんよ」

 

 毎日色々な人に追いかけられているヴァンの言葉は妙に説得力があった。

 

 

 

「そうだよ~、私は簡単にお兄ちゃんを逃がしたりしないもん!だ・か・ら、安心してね?」

 

 

 

「」(白目)

 

 

◇◇◇

 

 

 気絶したヴァンを抱きかかえ何処かに消えたヴィヴィオを遠い目で見送ったクアットロは純粋な疑問を口にした。

 

「所でドクター」

「何かね、クアットロ」

 

 

 

「どうして独房でそう自由に居られるんですか。というかさっきの扉も何処から出したんですか」

 

 スカリエッティが居るのは研究所でも私室でも何でもなく、色々あった結果独房に居た。その独房はどう考えても完全密室、何も持ち込めないはずがパソコンでネトゲーしたり、誰からも入ってこない携帯をいじったりと、好き勝手やっていた。無論コーラも無い。

 

「それは私がジェイル・スカリエッティだからだよ」

 

 高笑いをするスカリエッティを見て。姉妹の中で唯一常識人の彼女はため息をついた。




 というわけでスカリエッティ回ですた。

 まあ、次は本当にアインハルト回......かもしれない!


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クーデレな覇王っ娘の日常

・どうも、今日はお願いします。

 

「あ、はい。よろしくお願いします。私に出来ることなら全身全霊をもって望ましてもらいます」

 

・あ、いやそんなに気合い入れなくても大丈夫です。ただ質問に答えてもらうだけですから。

 

「そうなのですか?いえ、どちらにしよ私はヴァンさんのお嫁さんとして、ヴァンさんの顔に泥を塗るわけにはいきません!」

 

・ア、ハイ。わっかりました~。ではでは、まず最初の質問、【高町ヴァンさんとの関係は何ですか?】とのことですが、本当のところどうなんですか?

 

「将来を誓い合った仲です。前に双方のご家族の方にも挨拶に行ったほどです。皆祝福してくれていましたよ」

 

 お兄ちゃんは渡さない......!お、落ち着いて―――!

 

・あ~後ろで凄いことになってますが、此方は見なかったという方向で行きます。あ、後で編集して名前はふせてくださいね。えっと、そのことをもっと詳しく聞かせてもらえますか?

 

「あの時はですね―――」

 

 

◇◇◇

 

 

「あの、アインさん?今日はそんな正装でどうしたんですか?」

「今日はお義母様に用があってきました」

「えっと、私に何か用かな?」

 

 出てきたのは、ヴァンさんの母親であり、かのエースオブエースの高町なのはさんでした。

 

「今日はご挨拶に参りました」

「は?」

「ん?」

「え?」

 

 

◇◇◇

 

 

「という感じでした」

 

・え?今の?今のですか?

 

「はい、そうですよ。何か?」

 

・いやいや、こっちが何か?ですよ!今の何処に祝福された所があるんですか!?

 

「だから、お2人は、『ああ、やっと来たんだ』と思って驚いたんですよ」

 

・ああ、貴女はそういう人でしたね。でも、よく聖お―――んん゛!Ⅴ(妹)さんは反対したんじゃ......

 

「ああ、Ⅴ(妹)さんも熱い眼差しで祝ってくれましたよ」

 

・それってただ睨まれただけじゃ。

 

 お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!やめてください、非殺傷設定解除しないで!

 

・......さて、次の質問に行きたいとおもいま~す。

 

「楽しそうですね」

 

・......一体どんな神経してるんですか。いえ、そうじゃなくて、2つ目の質問は【お2人はどうやって出会ったんですか?】とのことですが、どうなんですか?風の噂によれば、決闘を申し込んだとか何とか。

 

「ええ、それは本当の話ですよ」

 

・本当なんですか!興味深いですね、詳しくお願いします!

 

「そうですね、あの時はまだ、私が覇王の悲願に固執していた時です」

 

・ふむふむ、もう少し詳しく。

 

「そうですね、あの時のことは忘れたことは一度もありません」

 

 

◇◇◇

 

 

 ―――4年前、JS事件が起こり少ししてからのことでした。

 

 あの時の私は覇王の名を受け継ぐ者として、我が先祖クラウスが編み出した覇王流の研鑽を繰り返していました。すべては覇王の一族としての悲願、この世に存在する王よりも強くあること。そして、もう2度と大切な人を失いはしないという思いのために。

 

 新学期が始まり、編入生として私のクラスに編入してきたのが、ヴァンさんでした。

 ええ、驚きました。何せ自分の記憶にある聖王オリヴィエと同じ容姿でしたから。性別は違いましたが。子孫かと思いましたが、オリヴィエは子を成していませんでしたから。

 驚愕とする私を置いて、話は進み何の因果か、私たちは隣通しになりました。初めての会話は、それはもう無残なものでした。

 

「よろしくお願いしますね」

「えぅ、あぁ、その、はぃ」

 

 今思い出しても恥ずかしいです。でも仕方ありません。目の前にずっと探し求めた存在がいるのですから。知っていますよね?聖王と覇王の物語。

 聖王オリヴィエがゆりかごに乗り、長きに渡った大戦を終わらせた。これが一般的聞かされる話。けれど、覇王の記憶を受け継ぐ私は知っている。

 

 オリヴィエがゆりかごに乗ってしまえば死んでしまうこと。それを知ったクラウスはオリヴィエを止めようとした。けれどオリヴィエの決意は固く力ずくでないと止まらなかった。クラウスはオリヴィエに勝負を挑んだ。けれど、クラウスは負けてしまった。かすり傷さえつけられずに。そしてオリヴィエはゆりかごに乗り、世界を救った。その代償に、世界はオリヴィエを失った。

 

 オリヴィエを止めることが出来なかったのは、自分の弱さだと知ったクラウスは覇王流を編み出した。すべてはオリヴィエの為に。

 

 だから、私はヴァンさんに勝負を挑みました。しかしあっさり、断れてしまったのです。

 

「何故ですか!?貴方も知っているはずです!私の―――覇王の後悔を!!」

 

 すると、何て言われたと思いますか?

 

「君は覇王ではないでしょう」

 

 呆然としましたね。まさかそんな風に返されると思いませんでしたから。立ち尽くす私にヴァンさんは言ってくれました。

 

「もう此処は戦場ではありませんし、王など居ません。もうあの時代は終わったんです。それでもまだ、何かあるなら僕が変わりに許します。それではダメですか?」

「で、ですが、それなら私はこれからどう生きていけばいいんですか......」

 

 もう自暴自棄でしたよ。あ、勿論所々省略してますよ。流石に長くなりますから。

 

「なら、僕と探しませんか?僕も悩んでいるんです。一緒ですね」

 

 あの時彼の微笑みを見た時、惹かれたんです。それにプロポーズまでしてくれましたから。

 

 

◇◇◇

 

 

「こんな感じですね」

 

・ま、まさか最初はⅤ(兄)さんからでしたか。というか、それプロポーズ?

 

 そんな、まさか、お兄ちゃんそんなこと言ったの?いや、確かに言ったけどそんな意味じゃなくて、その。お兄ちゃんを殺して私も死ぬぅーー!ちょ、ちょっと待ってⅤ(妹)ーー!

 

・......はい。まるで昼ドラみたいですが、全力で無視しましょう。それでは、インタビューを続けましょう。3つ目なんですが、これまた。

 

「どうかしましたか?」

 

・あー、あはは。何でもないです。【何時も天然のように振舞ってますが、それはキャラですか?】と、言うことなんですが......あはは。

 

「すみません、キャラって何ですか?」

 

・え、そこからですか?あ~これはマジっぽいですね。すいません。無粋でした。

 

「いえ、気にしないでください。あっ」

 

・どうしましたか?

 

「そういえば初めて会った時にⅤ(妹)さんに似たようなことを言われましたね」

 

・何となく読めますが、一応。何て言われたんですか?

 

「『そんな見え見えのキャラでお兄ちゃんを媚びるのはやめてください!迷惑です!お兄ちゃんには私が―――私だけがいればいいんです!貴方みたいな人にお兄ちゃんは渡しません!』、と言われましたね」

 

・最初からあの感じ何ですか。恐ろしいですね。

 

「あれは兄を取られたとでも思ったんでしょうね。その後お話をしてちゃんと認めてもらいましたよ」

 

・お話し(物理)ですね、分かります。

 

「そろそろ、終わってもいいですか?ヴァンさんを待たせているので」

 

・あ、そうですね。スタジオを壊されても堪りませんから(誰とは言わない)。なら、最後に一言いいですか?

 

「それくらいならば、いいですよ」

 

・Ⅴ(兄)さんに一言お願いします。

 

「愛してます」

 

・わぁお、直球ですね。恥ずかしくないんですか?

 

「愛することを何故恥なければいけないんですか?では、失礼します」

 

 お待たせしました。いえ、大丈夫ですけど、Ⅴ(妹)を何とかしてくれませんか?お兄ちゃんに近づくなぁー!

 

・今回のインタビューは中々刺激がありましたね。あ、ちゃんと編集してくださいよ?私は怒られたくないので。

 

 

 

 インタビュアー:シャンテ・アピニオン。



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