答えを出すもの (はーめるんな男)
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0 プロローグ

麻帆良学園男子中等部寮

俺はここに住んでいる

俺の名前は鷹乃峰 清彦

転生者だ

前世はアニメなどはほとんど見なかったが暇つぶしとして兄が買っていた

ネギまという漫画だけは読んでいた

 

前世の俺は良くも悪くも平凡な人生だった

ところがある日目を覚ましたらこの世界にいた

それも赤ん坊としてだ

頭の中に疑問がわくと同時になぜかその答えがわかった

ここは「ネギま」の世界で俺は転生した

そしてこれを行ったのは神でありこの疑問を解消したと同時に頭の中に機械音のメッセージが聞こえた

「タイショウノテンセイヲブジニカクニン、

カミカラノメッセージヲサイセイシマス

『初めまして、

あなたを転生させた神です。

あなたには記憶がないかもしれませんがそれについては与えた二つの能力で確認してください。

手短に能力の説明だけをさせていただきます。

一つ目は「アンサートーカー」

どんな疑問でも一瞬で答えが出てきます

たとえば相手の攻撃をよけたいと考えればそのための方法がわかります

ですが一度に解ける疑問は一つずつなので少々不便です

もう一つの能力は並列思考

いくつもの思考を同時にできます

これとアンサートーカーを組み合わせることで欠点がなくなります

以上です

頑張ってください。」

 

 

 

 

 

 

 

なんてことが起こった

ちなみに死因は神のミスということだった

それにしてもこの能力は素晴らしい

世の中がとてもイージーモードだ

だがつまらなくもある

たとえるならば答案を見ながらテストをやっているようなものだ

それはもはやただの手の運動だ

「清彦ー、飯いこうぜー。」

おっと友達が来たようだ



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1 最強頭脳

俺を飯に呼んだ友人は範馬 騎馬

脳筋バカだ

なんでも、父親は世界的に有名な格闘家で

母親は大企業の社長らしい

身体能力は親譲りらしく化け物レベルだ

 

 

 

そんなこんなで俺たち二人は「安い・うまい・うまい」

と評判の超苞子に来た

騎馬がもう席は確保してあるというが、その方法はおおよそ予想がつく

「あ、おーい、鷹乃峰!範馬!」

予想道理のやつがいた

そいつは広めの席を一人で座ってた

周りに大量の(精神的に)傷だらけの人の山を作って

「あんまり遅いからこんなに絡まれちゃったよ」

平然とこんなことをしたのは球磨川 雪

なんでも兄は外部で有名な超名門校「箱庭学園」の生徒会らしい

とても不思議な能力があるがこの人の山はそんなの関係なしに築いたものだ

こいつの特技は人の心を折ること

的確に人のトラウマなどをついて心を折る

頭もそんなによくないし身体能力も並み程度

いたって普通の少年だ

「悪かったな、でもいつものことだろう?」

「ああ、これからお前が待ち合わせでからまれないなんてことはないぐらいのことだからな」

「ひどい!でも、鷹乃峰の言うことだからあたってるんだろうなー」

そんなかるぐちをたたきながら人の山を動かしている範馬も異常だがな

人の山を全く崩さず、かつ、人の歩くペースと全く変わらない速度で動かしている

これは重なり合った人の重心を計算してそこに負担をかけないようにしなければできないすご技だ

「おい、あれって「史上最強の生物」と「史上最強の最凶」と「史上最強の頭脳」じゃないか?」

「マジで!?やべーよ、三人そろってんじゃんか」

どうやらばれてしまったようだ

これでも俺達三人はかなりの有名人だ

騎馬は体育祭で圧倒的な身体能力を発揮し

雪は存在そのものが

俺は前まで麻帆良最強頭脳と言われていたやつを正面からぶちのめした

それと三人でよくつるんでいるのであだ名もよく似ている

「しょうがねぇな

あんま目立つのもあれだから買い弁でいいか¥」

「いいよー」

「問題ない」



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2 転入

そんな日の次の日

朝起きると携帯に着信が入った

相手は高畑先生

要件としては女子中等部への編入

断る手段はあるが、それなりに被害が出る

そう答えを出した俺は電話に出た

「受けますよ」

そしてその一言で電話を切った

ちなみに俺の能力は一部だけ(というか並列思考)ばれている

これは一般人も時々才能を持っている奴は持っているが

俺はその領域を超えているのでそれなりに裏のこともしらされている

 

 

 

 

 

 

高畑side

 

鷹乃峰君に女子中等部への編入について打診してみるようにと学園長から言われたため電話してみたのだが電話に出たとたんに受けるとの返答をもらった

こちらの会話が漏れていたわけでもないのに返事をするなんて本当に彼はすごいな

彼の能力は聞いたことがあるがどれだけの数の思考を並列させればここまでのことができるのだろうか?

それはともかく学園長に知らせに行かなければならないな

 

 

 

 

 

学園長side

 

「…というわけで、鷹乃峰君は編入してくれるそうです。」

高畑君の話を聞いてわしは確信を持った

彼の能力はそれだけではないと

いくらなんでもここまでの精度の未来予測は到底できるものではない

確かに思考を並列させることは珍しいがいることにはいるし

ここまでの未来予測はいくらなんでもむりじゃ

何の能力までは予測できないがのう

「学園長?どうしました?」

「ふぉ?おお、すまんな高畑君。

それではクラスの編成のほうに組み込むのとテストケースとしての報告書

あとはカモフラージュのために送り込む男子魔法生徒のリストアップもたのむぞい」

「わかりました、それでは失礼します。」

ふぅむ、さて、彼らはどうするかのう

わしはテーブルの上にある三枚の履歴書を見てため息をついた

そこには「鷹乃峰 清彦」「範馬 騎馬」「球磨川 雪」の名前があった



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3 新年度

4月8日

俺達三人は学園長室に向かっていた

この日から俺達三人は女子中等部の3-Aに編入することになった

具体的にいうと各学年のA組に三人づつ男子が編入させられる

建前上はだが

本当は教師としてくる英雄の息子のフォローとして魔法生徒を送り込むのと問題児である俺たちを一緒に監視することによって問題を起こさせないようにするという魂胆だ

だがそれも学園長にとっては建前

俺達三人をその英雄の肥やしにするのが一番の目的らしい

そして俺たち三人は学園長室の前までついた

「(えーと、原作ではどうなってたかな・・・っと、え?)」

ふと原作でのことを思い出そうとしたのだけれどもどうしても思い出せない

アンサートーカーを使っても原作の内容の答えが出てこない

だが、どうして出ないかを考えるとすぐに出てきた

それは神によるプロテクトが原因だった

どうやらこの世界は神が作った並行世界らしく、

俺がこの世界に来たことによって完全に世界の流れから離されたらしい。

もしも、俺がアンサートーカーによって「この世界を原作と全く同じ流れにするには」という疑問を持ってそのとおり行動するともともとの世界と全く同じになるが、俺がいたという世界ともともとの世界が混ざり合って俺という存在が矛盾をおこし、俺ではなく世界が崩壊してしまうのだ

神としては俺のいる作られた世界のが崩壊するのは問題ないのだが

元の世界まで崩壊するのは自分のミスが発覚してしまうのでそれは避けたい

そこで俺から原作の知識を消去することによって世界の崩壊を防いだらしい

まぁ、アンサートーカーで何とかなるかな?

「何ボーっとしてんだ?」

「早く入ろうよ」

「ん?ああ、すまなかった」

俺達三人は改めて学園長室に入る

 

コンコン

 

「「「失礼します」」」

 

 

 

学園長side

 

コンコン

学園長室に小気味のいい音が響く

しかし今のわしには死神のノックの音にしか聞こえない

そしてドアが開いた

「「「失礼します」」」

目の前で頭を下げながら部屋に入ってきた少年三人はこの学園ではかなり有名な三人じゃ

一番左にいる少年は範馬君、あまりにも常識はずれした身体能力と戦闘技術によってつけられたあだ名は「史上最強の生物」

その反対、右側にいるのは球磨川君、身体能力、知能などは一般的なのだが異様な能力を持った少年

外の名門校「箱庭学園」の生徒会に所属する兄を持ち、その兄もまた、同じような能力を持っている

その異様さは見ているだけで吐き気を催すほどじゃ

ついたあだ名は「史上最強の最凶」

そしてその二人に挟まれている鷹乃峰君。

彼が最も有名じゃ

われわれ魔法使いが警戒するほどじゃった超君を頭脳勝負で真正面から叩きのめした危険人物

超君もそれまでは麻帆良最強頭脳と呼ばれるほどじゃったが彼には遠く及ばなかった

それにわしらの考えまで正確に読んでくる

わしのような策略を考えるタイプのものには天敵といえよう

ついたあだ名が「史上最強の頭脳」

この三人は今年度から共学化のテストケースという建前でわしらの監視下に入ってもらう

もちろんネギ君のための肥やしになってもらうのと同時にのう

だが今はそんなことはおくびにも出さないほうがいい

高ノ宮君に感づかれるわけにはいかんからのう



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