世に嫌われた少年も異世界へ来るそうですよ? (卍恭也卍)
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YES!ウサギが呼びました!
プロローグ
前作(現在連載中)をご覧の方はお久しぶりです。
二作品目投稿です。
一応、前作メインのこちらは書き進み次第投稿予定です。
ただ、どちらかを進め出すとどちらかの更新が止まることがありますので、そこはご容赦下さい。ただ、連載中止には絶対にしませんので、良ければ最後までお付き合い下さい。
長くなって申し訳ありません。本編どうぞ
とある街の片隅、浮浪者すら溜まる事のないゴミ溜めに少年はいた。
「早く死ねよクソが!」
汚い罵声と共に殴打する音が路地に響く。
そう、少年は今複数人の不良達に殴られ命の灯火が潰えようとしていた。否、潰えたのだった。
「やっとだ、やっと死にやがった。
あぁやっとすっきりしたぜ」
「ああ、けどよ。なんで俺達はこいつを殺そうとして…え、死ん…でる?」
「そりゃあ、当たり前だろ。俺達が殺して…え、俺達が…?人を…?」
「ち、違うぞ!おれは殺ってねぇ。俺はやってねぇぞ!」
不良達は現状に混乱し、全員が逃げ出した。少年の死体を残して。
「あぁ、痛てぇ。俺じゃなきゃマジで死んでたぞ。ほんとマジどうにかなんないかなこの体質。外出る度に死んでちゃ世話ねぇぜ」
死んだはずだった。不良達に囲まれ、身体の至る所を殴られ殴殺されたはずの少年が何ともなさげに立ち上がり、悪態をつく。
「だぁぁ…もう。服もマフラーもドロドロじゃねぇか。さっさと買い物済まして洗濯するか」
一瞬落ち込んだ素振りを見せたもののすぐに立ち直り路地を出て買い物に向かった。
〜自宅〜
汚れた服を洗濯機に入れ、身体の汚れを落とした少年は自室に戻り、あることに気づいた。
机の上に見たことのない封書が届いていたのだ。
「へぇ。こいつが例の手紙とやらか。そうだな、偶には見るより参加する方が楽しいか」
封書の宛名を確認した少年は予備の服に着替え、満を持して封書を開く。そこには…
『〜鷹宮恭弥様へ〜
悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
その才能(ギフト)を試すことを望むならば己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、我らの箱庭に来られたし』
少年が内容を読み終えると同時に手紙が眩い光を放ち、少年の全身を包んだ。
少年は目を細め、光から目を庇うように手で隠す。
光が晴れると同時に少年の身体を重力が捕まえた。
一瞬の浮遊感に少年は下を見ると、遥か先に輪状に何枚も重ねられた壁と天井を覆うように敷き詰められた傘状のテント、そして世界の果てを彷彿とさせる大きな滝が見えた。そして少年の遥か下方に、一人の少年と二人の少女が見えた。
「んんー、星の距離と宇宙の距離的にここは上空一万mくらいか、んであっちに落ちてる子供らは俺より六千mくらい下方にいるな。」
(まぁ、減速の魔法陣もかかってるし、下は湖だ。あの三人は問題ないだろう)
「問題は俺だよなぁ…明らかに落下速度増してるし。はぁ、俺今日何回死ねばいいんだろうなぁ…」
はーい、今回はここまでとなります。
前書きでも言ったとおり悲報の方がメインとなりますので、こちらは筆休め(休むほど書いてないけど)程度のつもりで書いていくので更新は途絶えがちになると思われます(進み具合にもよりますが)。
報告は以上です。
こちらも批評、感想などコメントお待ちしております。
良ければコメントお願いします。
ここまでありがとうございました。
また次回お会いしましょう。
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第1話〜問題児達との邂逅〜
お楽しみください
少年急降下中。
その頃ほかの三人は。
「信じられないわ。問答無用で引きずり込んだ挙句空に放り出すなんて!」
「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃあその場でゲームオーバーだぜこれは。これなら石の中に呼び出された方がまだましだ」
「…石の中に呼び出されては何も出来ないでしょう」
「俺は問題ない」
「そう、身勝手ね」
「にゃあ〜…」
「大丈夫?」
湖から出て各々自由に行動していた。
「で、聞きたいんだがお前らにもあの変な手紙が届いたのか?」
唐突に切り出した金髪の少年の言葉に黒髪の少女は睨みながら答えた。
「そうだけど、お前なんて呼び方をしないで頂ける?私にはちゃんと久遠飛鳥という名前があるの。以後気をつけて。それで、猫を抱えたあなたは?」
「春日部耀。以下同文」
飛鳥の質問に耀は素っ気なく答えた。
「そう、よろしく春日部さん。でそこの野蛮で凶暴そうなあなたは?」
「高圧的な態度をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜だ。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子揃ったダメ人間なんで用法用量を守った上で、適切な対応をしてくれ。」
「取扱説明書があれば考えてあげるわ」
「マジかよ。今度用意しとくから覚えとけよお嬢様」
三人は目の笑っていない笑顔で言葉を交わしあっていた。
「で、いつになったら案内役は現れるんだ?」
「そうね、遅れるにしては遅すぎるわ」
「この状況で落ち着きすぎてるのもどうかと思う」
三人は笑顔が一変して明らかな怒りが露わになった。
十六夜に関して言えば苛立ちが既に体の方にも出ていた。
「仕方ねぇか、そこに隠れてる奴にでも話を聞くとするか」
「あら、あなたも気づいていたの?」
「当たり前だろ。かくれんぼじゃ負け無しだぜ。春日部も気づいてたんだろ?」
「風上に立たれたら誰でもわかる」
「へぇ」
耀の言葉に十六夜の瞳が鋭く光り、面白いものを見つけたと言わんばかりに笑う。
三人がジリジリと歩みを進めると
「やだなぁ、皆様。そんな狼のような怖い顔で黒ウサギを見ないでくださいまし。古来より孤独と狼はウサギの天敵なのでございます。ですからここは穏便に………」
黒ウサギと名乗った少女が草陰から飛び出しそう言いかけた時、黒ウサギの耳が異様な音を捉えていた。そしてその方向に黒ウサギは目を向け、黒ウサギを眺めていた三人もつられて空を見上げると、人らしきモノが上空から落下していた。四人が呆然と見つめる中人らしきモノは十六夜達が落下した湖に立ててはいけない衝撃音と共に巨大な水柱を立てて落下した。その衝撃音はさながら最高速度に達したスポーツカーがコンクリートの壁にぶつかった時のような音だった。
「「「「…………」」」」
四人の呆然とした沈黙が続く中高く上がった水柱が雨のように降り注ぐ。
水柱が晴れて湖面に浮かぶ少年を目にした四人の目の色が変わった。
真っ先に動いたのは十六夜だった。
「死にやがれ!」
十六夜は地面にクレーターを残し、人間が出せるとは思えないほどの速度で駆け出すと、湖面に浮く少年の頭を勢いよく殴りつけた。
殴られた少年は意識の無いまま勢いよく空に打ち上がり、追撃するように耀が駆け出し空中で回し蹴りを決めてまた吹き飛ばす。
吹き飛ばされた少年は背後の木に叩きつけられ意識を叩き起された。
「…なんだ?」
少年が目を開き、最初に目にしたのは怒り狂ったように見えた金髪の少年とノースリーブのジャケットを羽織った少女だった。
「え、え、何?何が起こってんの?」
理解出来ずに少年は木にめり込み身体を浮かせた状態で首を忙しなく動かし、状況把握に務めていた。その時、視界の端で光が放たれた。光を追うように少年は発生源に目を向けると、焼かれた。
「穿て───"擬似神格・梵釈槍"───」
幾千万の雷を手に携え槍と成した光をうさ耳の少女が握り、第六宇宙速度という人知を遥かに超えた速度で少年へ投擲する。
(あれは…必勝の槍か…あぁこいつは確実に死んだな)
自分に向け放たれる光り輝く槍を加速する意識の中眺め、この後の自分の有様を想像し、自嘲気味に笑った。
うさ耳少女の隣で立つ少女の声を聞くまでは…
「槍よ、敵を穿ち尽くし殺しなさい!」
飛鳥の咄嗟の言霊に槍は再び強く輝き、六つに別れた。
六つに別れた必勝の槍は少年の頭蓋、心臓、両掌、両腿の一箇所ずつを穿ち、木に貼り付けにするかの如く深々と突き刺さり、少年を絶命へと誘った。
「はぁ…はぁ…やったか?」
乱れた息を整え十六夜が尋ねるように呟く。
「必勝の槍ですから確実かと思われますが…」
「…あの刺さり方なら確実だと思う」
「そうね、あれなら確実に死んでると思うわ」
「「「「え、………」」」」
飛鳥の呟きに飛鳥自身も含め四人が反応する。
「し、…しん…でる…?俺達が殺ったのか?」
四人の顔が驚愕と困惑に染まる。
全員が静まり困惑する中、背後からぐしゃりと肉の裂ける生々しい音が響く。
「だぁ、…ほんとに今日は何回死にゃあいいんだよ。マジで嫌になってくるわこの体質」
先程まで全身に深々と槍が突き刺さっていた少年が何事も無かったかの如く無傷で立っていた。
「てめぇ、まだ生きていやがったのか!」
十六夜は少年の顔を見るなり憤慨し、駆け出そうとする。
「ちょ、ちょっと待て!俺が何をした!」
「そりゃあ、てめぇが………てめぇが…何をしたんだ?」
最初は威勢が良かったものの最後の方は意気消沈し、戸惑っていた。
「そっちのうさ耳のあんたも猫抱えてる子も、明らかにお嬢様です感出してる君も、含めて全員に俺が何かした?」
捲し立てる様に喋り続ける少年の言葉に全員が戸惑っていた。
((((私は(俺は)こいつに何をされた?))))
「俺が無意識のうちに何かしたのなら別に死んで詫びてもいい。いくら殺されても何も文句は言わない。けどな、何もしてないのに殺されるのは流石に今日は勘弁してくれ」
「い、いえ。黒ウサギ達は何もされていないのですよ。」
「俺も何もされてねぇな。今まで会ったこともねぇし」
「私も何もされていないわ」
「…私も今まで会ったことが無いから別に」
十六夜達の否定に少年は安堵の息を漏らす。
「なら良かった。何かやらかしてたとしたらマジで死ぬことになるところだったよ」
「というよりあなたさっき死んでいたわよね?私の見間違いじゃなければ」
「…私も見てた。ちゃんと心臓に刺さってた」
「ん?あぁ、さっきのは流石に死んでたよ。頭蓋に心臓まで刺されたら誰でも死ぬって」
飛鳥と耀の問いかけにあっさりと答えると四人の顔が徐々に青ざめていく。
「私は人を…」
「…どうしよう。人殺しちゃった」
「黒ウサギも初めて人を殺しました…どう償えばいいのでしょうか………」
「俺が…人を…殺しちまったのか」
「別に気にしなくていいって!実際に俺は生きてんだから。それより場所変えようぜ」
少年の促しに四人は暗い表情のまま湖畔から少し離れた場所で腰を下ろし落ち着いた。
「まぁ、とりあえず自己紹介といこうぜ。
俺は…そうだなぁ…いいか。イザナギ。俺のことはそう呼んでくれ」
「悩むってことは本名じゃねぇのか?
あぁ、俺は逆廻十六夜だ」
「あぁ。本名じゃねぇよ。何も知らずに本名語って何度か酷い目にあったからな。よろしく十六夜」
「酷い目というのは詐欺とかそんな類のものかしら?私は久遠飛鳥よ。よろしくイザナギ君」
「詐欺なんてそんな生易しいものなら何十回、何百回と遭ってるよ。こちらこそよろしく久遠さん」
「では、イザナギさんの言う酷い目というのは何なのですか?あ、黒ウサギは黒ウサギと言うのですよ」
「魔女との強制契約とか、吸血鬼への強制隷属だな。あれは大概名前を使って契約するとより強固になるから面倒なんだ。黒ウサギか、変わった名前だな」
「…参考程度にその強固な契約はどうやって破ったの?私は春日部耀。よろしくイザナギ」
「大概が親側の死亡で解除されるからな。それまで待つか、殺すかだな。まぁほとんどの魔女が契約内容に死亡した場合親と同時に子も死ぬって付け加えるからそん時は強引に契約を壊す。よろしく春日部さん」
自己紹介を兼ねた質問をその後も小一時間ほどした後、黒ウサギの箱庭解説があり、コミュニティへ移動することが決まった。
はい、今回はここまでです。
投稿期間少し空いてしまい申し訳ないです。
色々とリアル事情が重なってしまい全く内容が思いつかなかったです。
それにメインで悲報の方を進めると言っておきながらのこの体たらくですから、今後も投稿期間は安定しないと思います。よろしければ気を長くしてお待ちいただければ幸いです。
ここまでの閲覧ありがとうございました。
それではまた次回お会いしましょう。
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第2話 問題児達と野獣
久しぶりの更新となります。
良ければお楽しみください。
「ジン坊ちゃーん!新しい方をお連れしましたよー!」
隣にいた黒ウサギが大手を振って声を上げた。すると先程まで石段に腰掛け俯いていたジンと呼ばれた少年が顔を上げた。
「お帰り黒ウサギ、お疲れ様」
ジンは石段から腰を上げてダボダボのローブを揺らして黒ウサギに駆け寄る。
ジンは笑顔で黒ウサギ以外の三人に目を向けた。
「そちらの女性2人が?」
「はいな♪こちらの御四人様が新たな同士でございます。」
笑顔で後ろを向くと黒ウサギの笑顔が固まった。
「あのぉ、もう一人居ませんでしたか?少し目つきと口の悪い"俺問題児"ってオーラを放っている殿方が…ってイザナギさんはどうなされたのですか?項垂れて。」
「いや、このパターンは初めてでな、これはキツイな。それより、十六夜なら世界の果てを見てくるって走っていったぞ向こうに」
立ち上がったイザナギは先程まで歩いてきていた道を指差し告げる。
「ちょ、何故それを止めてくれなかったのですか!」
「"止めてくれるなよ"と言われたのよ」
「では、何故黒ウサギにつたえてくれなかったのですか!」
「"黒ウサギには言うなよ"って言われたから」
「嘘です、嘘です!お二人共本当は面倒くさかっただけでしょう!?」
「「うん」」
黒ウサギの嘆きに二人はあっさり頷き黒ウサギはうさ耳をへにょらせて項垂れる。
「黒ウサギ!世界の果てには幻獣が…」
「わかっています。ジン坊ちゃんは御三方の案内をお願いします。」
「黒ウサギはどこに行くんだ?」
「黒ウサギは問題児様を捕まえて参ります。箱庭のウサギに喧嘩を売ったことを後悔させてくるのですよ」
黒ウサギはそう言うと青い髪を桜色に染めて猛スピードで飛び跳ねて行った。
「箱庭のうさぎは随分速く跳ぶのね」
「黒ウサギは箱庭の創始者の眷属ですから。よほどのことがない限り 問題ないです。
あ、僕はジン=ラッセルと申します。齢十一になったばかりの若輩者ですが一応コミュニティのリーダーをさせてもらってます。
お二人は?」
自己紹介を終え、ジンは一礼して尋ねた。
「私は久遠飛鳥。そしてこちらの猫を抱えているのが…」
「春日部耀」
二人は短い自己紹介をして、ジンに倣い一礼する。
「………」
唯一一人イザナギだけ無視され続けていた。
この状況に耐えきれなくなったイザナギは飛鳥に耳打ちした。
「悪いちょいと誤解を解いてくれないか?
」
「え?あぁ、そういうこと。わかったわ」
誤解の一言で意図が通じたことに安堵したイザナギは事の成り行きを飛鳥に任せ後ろで立ち尽くす。
「ジン君ちょっといいかしら?」
「はい。どうかしましたか?」
「彼の事なのだけど」
飛鳥はそう言いイザナギを指差すと
「チッ」
ジンは盛大に舌打ちをする。
「「………………」」
「ジン?」
「え?あ、はい。何でしょうか?」
「過去にイザナギに何かされた?」
「…ないと思います」
「じゃあ、何でそんな舌打ちを?」
耀が代弁して尋ねるとジンは首を傾げて唸り出した。
「どうしてでしょう」
「えっと…ジン君でいいか?」
「あ、はい。お好きに呼んで下さい」
「とりあえず場所を移そうか。ジン君の舌打ちの件も道すがら説明するよ」
四人と一匹は場所を移し、"六本傷"の旗印を掲げたカフェに来ていた。
「…まぁ、そういうわけだ。だから気にしてないよ」
「あの、それは気にしてないで済ましていいのですか?」
「そうね、それは気にしてないで済ましていいものではないわね」
「私もそう思う。イザナギは何か思い当たる原因はないの?」
「んー…あるっちゃあ…………」
「おんやぁ、これはこれは最底辺コミュニティ"名無しの権兵衛"のリーダージン=ラッセル君じゃないですか」
四人の会話に割り込むようにピチピチのタキシードを来た巨漢が話しかけてきた。
「「「…………」」」
(((これはないわ…)))
「あなたの同席は許可してません。"フォレス・ガロ"のガルド=ガスパー」
三人が冷めた目つきでガルドを見つめる中ジンが威圧的に対応した。
「黙れ!聞けば新しい人材を呼び込んだらしいじゃねえか。新人なら騙せるとでも思ったのか?」
ガルドは二人に卑しい笑みを浮かべた。
(はぁ、こいつもか)
ジンが俯き、イザナギが溜息をついていると今度は飛鳥が対応し始めた。
「同席するなら自己紹介と一言添えるのが礼儀ではないかしら?」
「おっと。これは失礼。私は箱庭上層に居を構えるコミュニティ"六百六十六の獣"の傘下"「烏合の衆」"のコミュニティの「エセ紳士」をしている…って待てやゴルァ。
ふざけたことを抜かしてんじゃねぇぞ小僧共」
ガルドの自己紹介にジンとイザナギが横槍を入れると二人の気も少しゆるんだのか、小さく笑っていた。
当のガルド本人は沸沸と怒りを溜め込んでいたが。
「口を慎めや。紳士で通ってる俺でも聞き逃せねぇ言葉はあるんだぜ」
「森の守護者だった頃の貴方なら少しは相応の礼儀で返していましたが、今の貴方は
二一〇五三八〇外門を荒す獣と変わりありません。」
ガルドの威圧的な言葉にジンは先程と打って変わって真っ直ぐにガルドを見据えて言い返していた。
(へぇ、十一でこの空気の中ここまで言い切るか…コミュニティのリーダーをするには十分肝は座ってるな。こいつは負けてられねぇや)
「それによぉ、久しぶりに出来た大切な友達をそんな下卑た目で見られるのはなんとも我慢ならねぇんだよ。要件済ましてさっさと立ち去ってくれねぇか?」
「糞ガキ共がナメた口を…まぁいい。
では単刀直入に言いますが、御二人には黒ウサギ共々私のコミュニティに来て欲しいのです。」
「な、何を言い出すんですか!」
ガルドの目的を聞いたジンが驚き、声を上げる。
「黙れ。そもそもお前がコミュニティを再建していればここまで没落する事は無かっただろうが。それともなにか?お前はわざわざ異世界から馬車馬のように働かせるためだけに人材を呼んだのか?それなら俺達にも通さねぇとならん仁義があるぜ?」
「…」
ガルドの言葉にジンは押し黙り、俯いて唇を噛み締めていた。
「で、どうですか?返事を直ぐにとは言いません。貴女達には箱庭で三十日間の自由が保証されております。私のコミュニティと彼のコミュニティを視察してからでも。参考程度にコミュニティの規模だけお伝えしますと、私のコミュニティはこの地区で最大規模の人材とコミュニティを所有しています。彼の方は…ねぇ。」
ガルドが曖昧に笑い、見下した目でジンを見つめた。
「どうかと聞かれても私達はジン君のコミュニティの状況がどんなものかも知らないわ。という訳でジン君、説明して下さるかしら?」
今まで黙って傍観していた飛鳥が口を開く。
「それは…」
「なぁジン君。君のコミュニティは衰退したコミュニティじゃないか?」
イザナギの言葉にジンは肩を震わせ目をそらした。
「ほぉ、よく分かったじゃねぇか。ガキの癖に頭はキレるみたいだな」
「てめぇは黙ってろエセ紳士。お前には聞いてねぇよ」
冷めた目で威圧的に対応するとガルドは気圧されて押し黙った。
「で、どうなんだ?違うならはっきり言ってくれて構わないよ、けど沈黙は是ととるけど」
「………」
「あぁ…一つ言っておくことがあったのを忘れてたよ。ジン君、君が仮にも俺達を騙している、もしくは隠している事があるなら俺はコミュニティには入らないよ。人を騙すようなコミュニティは"名無し"以上に信用出来ないからね」
イザナギの冷酷とも取れる鋭利な言葉にジンは唇を噛み締め、目尻に涙を浮かべていた。
(このガキは容赦がねぇな。流石の俺でもここまではっきり言葉にはしねぇぞ)
「…イザナギ」
「イザナギ君、流石にそこまでは言い過ぎよ。リーダーとは言ってもまだ十一歳の子供なのだから」
「組織を率いる長に年齢は関係ないよ。そんな事を言い訳にする組織は三流以下だ、三流以下のコミュニティなら尚のこと俺は入らない。周りはどうであれ俺はお遊びでギフトゲームをやるつもりは無いからね」
飛鳥の擁護も意味をなさず無情にもイザナギの言葉で一蹴され、飛鳥も押し黙る。
飛鳥が口を閉ざすのを確認したイザナギは目配せしてジンの表情を確認するとジンは先程までの俯いていた表情を一転させ、凛として言い放った。
「僕達も遊びでやっている訳じゃありません!今はまだ力のない"ノーネーム"ですが必ず名と旗印を取り戻します」
急に大声をあげたジンに三人は驚き、イザナギは不敵に笑った。
「へぇ、そうか。決心はしてるんだな。
いいぜ、手伝ってやるよ」
「え?」
「ん?なんだ?要らないのか?なら俺は別に…」
「あぁぁ、要ります!だから手伝ってください!」
「なら最初からお願いしますって言っておけばいいんだよ。で、二人はどうする?そっちの腐れ外道紳士の方に行くなら別に」
「おいこら糞ガキ!そろそろ改めねぇと新人でも容赦しねぇぞ」
怒鳴るガスパーを無視してイザナギは飛鳥と耀を見つめ返事を待つ。
「私は別にどっちでも。けどイザナギがジンの方に行くならそうする」
「あら、二人はいつの間に仲良くなったのかしら?まぁ、私もイザナギ君の選んだコミュニティに行こうと思っていたけど」
「り、理由を聞いても?」
完全に無視され、その上意味もわからず誘いを断られたガルドは額に青筋をたて、声を震わせながら訪ねた。
「私、久遠飛鳥は裕福な家庭も約束された将来もおおよそ全ての人が望む未来を支払ってこの箱庭にきたのよ。それなのに『小さな一画を支配しているコミュニティの末端に加えてやる』と言われても微塵も魅力なんて感じないわ」
「私は別にどこでも良い。けどイザナギのいる方に行けば楽しそうな気がする。それだけ」
「だってさエセ紳士、今なら見逃してやるから失せろよ」
二人の決断にイザナギは威圧的な口調でガルドに帰りを促す。
「ダメよイザナギくん。彼にはまだ聞きたいことがあるの『黙って私の質問に答えなさい』」
度々カンに触る言い方をするイザナギに再びガルドは口を開こうとしたが、飛鳥の命令の様な、呪いの言葉で口が開かなかった。
「!?………」
突如言うことの聞かなくなった自身の変化に戸惑い、ガルドは額に冷や汗を浮かべる。
「それじゃあ、始めましょうか。
あなたのコミュニティの悪事大暴露会を」
飛鳥は妖艶な笑みを浮かべ、呟いた。
………………………
………………
………
「な、なぜあの短時間でフォレス・ガロのリーダーと接触して喧嘩を売る事態になっているのですか!そのうえゲームの日取りは明日!?敵のテリトリー内で戦う!?
どうしてそんなありえないことが出来るのですか!準備をする時間もお金もありませんよ!本当にどうしてそんなことが出来るのですか!御四人方!」
「「「むしゃくしゃしてやった。後悔はしていない」」」
「黙らっしゃい!」
ジン、飛鳥、耀の三人の見事なハモリを見せた謝罪に黒ウサギは怒り狂い、十六夜とイザナギはケラケラと笑っていた。
「貴方もですよ!イザナギさん!貴方は少しは謝罪をしなさい!」
結局イザナギも黒ウサギのハリセンで頭を叩かれ四人揃って叩かれたところを摩っていた。
「はぁ、決まったことはもう仕方ありません。ですがガルドくらい十六夜さんがいれば楽勝ですし問題ないでしょう」
「あ?何言ってんだ?俺は参加しねぇぞ」
黒ウサギの自慢気な宣言に十六夜は怪訝そうな顔で否定する。
「あら、わかっているじゃない」
「ちょ、ちょっと十六夜さん!そんなことを言わないでください!同じコミュニティどうし力を合わせて…」
「黒ウサギ、今のは十六夜の方が正しいぞ」
「へ?イザナギさんまで何を言って」
思わぬところからきた十六夜への援護に黒ウサギは目を白黒させる。
「あのなぁ黒ウサギ。これはこいつらが売ってあいつらが買った喧嘩だ。それに手を出すなんて無粋なだけだ」
「………はぁ、仕方ありません。もう好きになさってください」
十六夜の唐突な持論の展開に黒ウサギは匙を投げた。
「とりあえずジン坊っちゃんは先に帰っていてください。サウザンドアイズに行ってから帰りますので」
疲れきった表情で投げやり気味にジンに帰宅を促し、黒ウサギの疲労の元凶である問題児四人を引き連れ歩き出した。
サウザンドアイズへ向かう途中イザナギは小さく声を漏らした。
「へぇ、綺麗な桜だな」
「桜は無いでしょう。今は真夏よ?」
「いやいや、今はまだ初夏だろ。根性のある桜なら残っててもおかしくねぇ」
「………今は秋だった気がする」
漏らした声に三人は噛み合わない会話をしていると苦笑して黒ウサギが補足を始めた。
「皆さんはそれぞれ別々の世界から呼ばれていますので。歴史や生態系など、ところどころ違いが出てくると思いますよ?………」
苦笑して四人を見ていた黒ウサギが焦った表情で唐突に駆け出した。
「まっ!」
「待ったなしです。うちは時間外営業はしておりませんので」
黒ウサギが駆け出した方向に、ちょうど暖簾を下げようとしていた女性が黒ウサギには全く目を向けず適当にあしらっていた。
「はぁ、ではコミュニティの名前と旗印の提示を。場合によっては受け付けます」
「うぐ…」
先ほどまで文句ばかり言っていた黒ウサギが唐突に黙った。そこへイザナギが歩み寄り
「店員さん。俺は------------だからさ、ここの店長と会わせてくれないか?」
相手の店員にのみ聞こえる声でひっそりと耳打ちすると、店員は驚愕に目を見開きイザナギを見つめていた。
「いぃぃぃぃやっほぉぉぉぉぉ!!!黒ウサッ!!!!」
店の奥からドップラー効果のように声を響かせ飛んできた何かをイザナギは黒ウサギにぶつかる前に上空へ蹴りあげた。
「「「「「………………」」」」」
頭痛でもするのか、イザナギの横にいる店員が頭を押さえていた。他の四人は呆然と空に舞い上がった何かを見つめていた。
「美少女を問答無用で蹴りあげるとは何様のつもりじゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」
先程とはまた別の内容で声を響かせながら先程上空に舞い上がった何かがイザナギの方へ飛来する。
「特に意味はない!っと」
真っ直ぐイザナギに飛来した和装の銀髪ロリを襟首を掴んでキャッチするとそっと耳元に口をよせ店員と同じように耳打ちする。
「久しぶりだな、白夜叉。相変わらず元気そうで何よりだ」
「んな!おんしは!」
耳打ちされた白夜叉がハッとしてイザナギを見つめ驚愕の声を上げるが、口元に人差し指を添えてウインクすると白夜叉は黙ったのだった。
「あのぅ白夜叉様?イザナギさんとはお知り合いだったのですか?」
「え、あ、いや」
「んにゃ、俺達は今日会うのが初めてだぞ。たぶん知り合いの誰かに似てたんじゃないか?」
二人の親しげな態度に黒ウサギは二人の関係を尋ねるがイザナギに否定され押し黙った。
そんな中十六夜はイザナギを見つめ、目を細めていた。
「はぁ、とりあえず客間へどうぞ」
あからさまに疲れた様子の店員が四人を店内へ促した。
「いや、私の私室で良いよ。その方が色々と話しやすかろう」
「そうですか」
白夜叉の言葉に店員は投げやりに答え、暖簾をしまい始めた。
白夜叉に案内され、黒ウサギ達一行は白夜叉の私室であるお香の焚かれた和室へたどり着いた。
「ふむ、それでは。自己紹介が遅れてしまったが私は四桁の門三三四五外門に本拠を構えるコミュニティ"サウザンドアイズ"の幹部の一人、名は白夜叉と言う。まぁ、黒ウサギのコミュニティ崩壊後も手助けをしている心の広い美少女とでも思っとってくれ」
四人を部屋の中へ促し、全員が座ると同時に白夜叉も居住いを正して自己紹介を始めた。
その後も箱庭についての説明から始まり、最終的には十六夜が手に入れたという水樹の苗に話が移り、白夜叉と黒ウサギは話に熱中していた。主に黒ウサギの自慢が基本だったが…
そんな二人の会話を盗み聞きしていた十六夜と飛鳥が目を輝かせだした。
「おい、聞いたか?」
「えぇ、これはぜひとも相手をして欲しいわね」
「私はどっちでも。けど飛鳥が混ざるなら私も」
耳聰く聞いていた三人は東側最強のプレイヤーである白夜叉に勝負を挑んだ。
「なぁ、白夜叉。あんたが東側最強のホストなんだってな」
「ふむ、そうじゃが………ふふふ、そういうことかの」
十六夜の一言と目を見た白夜叉は思惑に気づき、妖しく微笑んだ。
(ふぅ、この問題児達は血の気が多いなぁ)
まるで他人事のようにぼんやりと三人を見ていたイザナギだったが、考え事をしているうちに三人の会話が進み、気づいた頃には視界に映るすべてが豹変していた。
先程まで座っていた座布団と畳は氷へと変わり、部屋を仕切っていた壁はどこかへ消え失せその代わりと言わんばかりに白夜叉の背後に巨大な氷山と大きな湖、そして水平に廻る太陽がそこにはあった。
イザナギは特に気負うことはなく、マイペースに三人を見回すと三人とも顔を引き攣らせ、拳を強く握りしめ、手の甲には汗と薄らと逆立つ毛が見えた。
「さて、今一度名乗るとしよう。私は白き夜の魔王、太陽と白夜の星霊白夜叉。しておんしらが望むのは"試練への挑戦"か?それとも"対等な決闘"か?」
強者が放つ圧倒的な覇気を纏い顔に笑みを貼り付けた白夜叉が三人に問う。
「水平に廻る太陽…そういうことか。
白夜と夜叉、この太陽と土地はお前を表現しているというわけか」
「如何にも。この白夜の湖畔と雪原そして世界を永遠に薄明に照らす太陽こそ私の持つゲーム盤の一つじゃ」
自力でこの世界の回答にたどり着いた十六夜に白夜叉は優しく微笑んだ。
「して、挑戦か決闘かどうするのだ」
「参った。降参だ。今回は黙って試されてやるよ」
「私も降参だわ」
「右に同じ」
三人のささやかな抵抗とも取れる言動に白夜叉は再び微笑んだ。
「イザナギと言ったか?おんしはどうするのだ」
「俺はパス。元々乗り気でも無かったからな」
イザナギの返答に白夜叉は僅かに安堵の息を漏らした。が、視線に気づきそちらの方を向くとイザナギがニヤニヤと白夜叉を見つめていた。
(この悪魔めが)
白夜叉を見つめるイザナギに白夜叉は睨み返すが、唐突に山脈の方から大きな鳴き声が響き白夜叉は睨むのを中断した。
「何この鳴き声。聞いたことない」
一番最初に反応を示したのは耀だった。
「ふむ、あやつか。まぁ、おんしらの相手をするなら丁度良かろう」
白夜叉が言葉を切ると同時に鳴き声の主が白夜叉の隣に降り立った。
「嘘………本物?」
「へぇ、まさかグリフォンまで居るとはな。流石は人外魔境の箱庭ってところか」
耀は驚愕し、十六夜は感嘆の声を漏らす。
飛鳥に関しては絶句していた。
それよりも酷かったのは黒ウサギだった。
両手で耳を押さえながら倒れて気絶するというなんとも奇妙な姿勢だった。
「では、こんなゲームでどうじゃ?」
『ギフトゲーム名:鷲獅子の手網
プレイヤー一覧:
逆廻十六夜
久遠飛鳥
春日部耀
クリア条件:グリフォンの背に乗り、湖畔を舞う
クリア方法:"力""知恵""勇気"のいずれかでグリフォンに認められる。
敗北条件:降参、またはプレイヤーが勝利条件を満たせなくなった場合
宣誓、上記を尊重し、誇りと御旗、ホストマスターの名のもとにギフトゲームを開催します。
サウザンドアイズ 印』
白夜叉の言葉とともに白い羊皮紙が現れ、三人の手元に降りた。
「私からやりたい」
三人はルールに目を通し顔を上げると、一番最初に耀が名乗りを上げた。
改めてお久しぶりです。
この度は勝手な都合により更新を止めてしまって申し訳ございませんでした。
俺は悪くねぇ!悪いのはハーメルンに投稿している他の作者様だ!あんな魅力的な作品があればつい手を止めて見ちまうじゃねぇか!
はい。ごめんなさい。自制心の弱い作者が悪いです。唐突な暴言をしてしまい申し訳ございませんでした。
そして、読者の皆様に悲報がございます。
今後も私の投稿している二作品ですが更新が遅くなると思います。ですが完走はしようと思っていますので、よろしければ読者の皆様には暖かい目で気長に見守っていただければ作者は泣いて喜びます。
長々と最後までお付き合いありがとうございました。
それではまた次回お会い出来ることを心待ちにしております。
ありがとうございました
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うちの子データ
それでも気にしないという方は
どうぞ
鷹宮恭弥/イザナギ/カオス 詳細設定(仮)
年齢:
地球が数回誕生し、死滅しているくらい
(12)
()内は見た目年齢
生年月日:XXXX年11月19日
性別:男
性格:
仲間思いの優しい性格
だが、目的の為なら全てを切り捨てられるほどの決断力と強い意志も備えている
得手/不得手:
基本的にどんなことでも簡単にこなすが、
炊事だけは苦手。
料理をすると必ず食材全てが灰と化し、
使用した調理器具は黒焦げに焼けて使い物にならなくなる。
唯一火の使わない生野菜のサラダや刺身などは作ることが出来る。
※逆に言えば火や電気等を使う調理器具、炊飯器や電子レンジを使用すると食品が炭化し、器具は黒焦げになる。
身体ステータス/特徴:
身長:150cm(138cm)
体重:43kg(37kg)
B:(70)
W:(48)
H:(69)
C:AA
特徴:
腰よりの長く伸びた艶のある濡羽色の髪
真珠の様に透明感のある黒い瞳
白魚の様に白い肌(どちらかといえば少し色素の濃い白皮症※ただし白皮症では無いため日光に弱い訳では無い)
肉付きの少なく、幼子の様な小さい手足
服装:
頭:黒のロングマフラー(首)
胴:黒無地のカッターシャツ
腰:黒無地のスラックス
脚:黒地に白紐のロングブーツ(膝丈)
装:黒のロングコート
備考:
全て自作の物で防刃防弾加工されており性能は、刃は名刀、玉は対物ライフル弾を弾く。
そのうえ撥水加工もされておりそのままの格好で海や河に潜ることも可能。
ブーツは爪先と靴底に特別製の鉄板が仕込まれており爪先でコンクリートを砕くことも鉄槍の穂先を正面から踏み砕くことも可能。
コートには防弾防刃撥水加工だけでなく、耐寒耐暑加工がされており、コートの中は常に適温を保っている。
マフラーのみ自作では無く貰い物である。
※注意 女体化時下着は身につけていません
下着は身につけていません!!
バリアジャケット:
上:ノースリーブのシャツに上から半袖のジャケットを羽織りその上にロングコートを着ている。
下:ストレートタイプのズボンに膝丈のロンググリーブ
特徴:
上下共に黒で統一されており、さながら黒騎士の様に見える。
グリーブにもこだわりがあり、金属製ではあるが変わらず黒い。
特殊能力:
・ 超学習能力(認識眼)
1度でも視たものを理解する能力
・完全記憶能力
1度でも理解したものを記憶し、忘れることの出来ない能力
・ 善神の加護
善の唯一神の力を常に身に纏い、自身に降りかかる害悪から身を守る能力。
副産物として善神の権能、光を操ることが出来る。
全ての神々とその眷属、化身から愛される力を持つ
・ 悪神の加護
邪の唯一神の力を常に身に纏い、自身に降りかかる罪から身を守る能力。
副産物として邪神の権能、闇を操ることが出来る。
全ての魔物とその王、邪神から敬われる力を持つ
・ rewriter(移りゆく魂)
世界に刻まれた記録を書き換え上書きする能力
・ 混沌を操る能力(原初の力)
文字通り混沌を操る能力
・強者の大罪(万国怨嗟)
全ての存在から嫌悪され、所有者をごく自然に死んだふうに見せかける様に死に誘う能力
※例外あり
・悠久の呪い
本来人に対する思いとは反転した事象を引き起こす呪いであったが呪いが変異し、
不特定の周期で自身の持つ全ての能力を失う効果へと変貌した。能力を失っている間の特徴が女体化である。
所有物:
・ 混天の魔道書(ロストロギア)
本型では珍しいハイブリッドインテリジェントデバイス
名前の通り、所有者の記憶に存在する全ての
魔法を内包するストレージ機能を有しているが、ロストロギア故にAI を搭載し所有者を選ぶ。
所有者の魂(リンカーコア)を継続的に喰らい貯蔵する。貯蔵した魂(魔力)は使用者のみ代替えで使用することが出来る
・ 魔導剣ヴァルキュリア
古代ベルカ式のアームドデバイス
カートリッジシステム非搭載
恭弥の魔改造により後に搭載
恭弥の身の丈と同程度の長さの大剣
※現在手元に無し
・終焉の死神(ジ・エンド・オブ・グリムリーパー)
恭弥自身がコアから制作したオリジナルのIS
従来のものとは異なり、両腕のガントレット、胸部を包むプレートアーマー、両足のグリーブ以外の全てが展開装甲で形作られている第七世代機
背中のスラスター兼用の8枚4対のファンネルや腰に巻かれたベルトから突き出す8機のブラスタービット
・ 村雨(自作品)
自分用に鍛えた刀
刀身が短く、脇差程度の長さしかない
・ 村正(自作品)
自分用に鍛えた刀
刀身が短く、脇差程度の長さしかない
・ へカートⅡ(改造済)x2
既製品を自分好みに改造したライフル
ワンタッチで排莢と装填が自動で行われる
・ シュトゥルムセイバー(自作品)
魂(魔力)を込めて打った直剣
鞘から抜くと常に風を纏い、振るう事で真空破を飛ばすことも可能。射程は中距離程度
・ デザートイーグル
・真名開放レーヴァテイン
本来人々を恐怖に陥れる威圧感を放つ魔剣であったが、真名開放により見る人全てを魅了する美しい名剣となった、纏う炎は地獄の業火でありながら見る人に勇気を与える優しげで力強い炎となった
・真名開放ティルフィング
本来所有者を身の破滅に追い込む恐怖の剣でありながらも使用を促す様な魔性の剣であったが、真名開放により呪いの様でもあった使用者に死を呼ぶ力を失った。その証とも言える様に真っ黒なオーラを放っていた刀身は虹色の輝きを放っている。
・真名開放ロンギヌス
・真名開放ゲイボルグ
本来対象に死を運ぶ魔槍であったが、真名開放により、血を練り込んで打った様な真っ赤な槍が純白の槍へと変わり、対象に死だけではなく任意で癒しを運ぶことも可能になった。
・蜻蛉切
神格礼装
・
・
備考:
鷹宮家35代目当主となるはずだった。
混沌を操る能力により、1度身体を作り替え現状以上年を取らず、成長することも無くなった
魔力色:白
総魔力量:D(F)
※カッコ内はリミッター使用時
神の呪いにより、ランダム周期で女体化する。(特に身体的な変化は無いため、アニメ等で良くあるナイスバディな体つきにはならない。ただ生えていたものが退化し、穴が出来るのみ。性交渉も可能)
呪いの本来の力は能力の損失による弱体化であったが存在自体が特異であったがために呪いが変異し、弱体化の証が女体化に変化した。
魔法資質/変換資質
・収束
大気中に存在する魔力素をリンカーコアを介することなく一点にとどめる技能
・操作
本来他者が振りまいた魔力素を自身の魔力素を混ぜること無く魔法を行使することが出来る技能
・
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・
・
技能:
『オリジナル』より
・衝破
衝撃を相手に打ち込む。
要は単なる掌底だが、普通の掌底との違いは衝撃が相手の身体を突き抜けさせ、強引に吹き飛ばすこと。
・烈破
衝破の上位互換。衝破は相手を吹き飛ばすことが目的であるが、烈破の場合相手を吹き飛ばさず、相手の体内に衝撃を残し、骨格を破壊する場合に用いる。
・絶破
烈破の上位互換。相手の骨格を破壊することが目的の烈破とは違い、衝破と同じように相手を吹き飛ばす。だが、打ち込まれる威力は衝破とは比べ物にならない。こちらは骨と内蔵を破壊する目的で用いる。
・
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・
『リリカルなのは』より
・ワイヤーバインド
白色の魔力のワイヤーを張る魔法
・ラピッドステップ
空間跳躍にも似た高速移動
・ トリニティ
本体と同じ意識、記憶、能力を持った分身を作る魔法 名前の通り、本体を含め最大三人までしか作ることは出来ない
・アクセルムーブ
徐々に加速していく高速移動技
・ヴァルキュリアブレイヴァー
魔道剣ヴァルキュリアから放つ連続斬撃砲撃
※ヴァルキュリア所持時のみ使用
・ホーリーディザスター
斬撃型単発魔力砲撃
・シャイニングレイ
レーザー型魔力弾
・スターライトブレイカー
収束魔力砲撃
・スターダストクラスター
周囲に収束かつ圧縮した魔力スフィアをばら撒き、中心で一つの魔力スフィアを起爆させ、ばら撒いた魔力スフィアを誘爆させ、広域攻撃を行う。ばら撒く魔力スフィアの量、もしくは各魔力スフィアの圧縮率によっては次元震さえ引き起こすことが可能。
爆発後は白い魔力光が星屑のように煌めく
・神眼
精神を極限状態に追い込むことで、.01秒の世界を認識する事を可能にする技能
・ヴァルキュリア-ライオットセイバー
ヴァルキュリアの変形形態-片刃直剣
片刃の直剣で長さは変わらない
・ヴァルキュリア-ライオットセイバー=クロス
ヴァルキュリアの変形形態-二刀流
片刃の直剣で刃の長さはヴァルキュリアの半分ほど
・ ヴァルキュリア-ライオットセイバー=デュオ
ヴァルキュリアの変形形態-両刃剣
柄の両端に刃のある剣、刃の長さはクロスと同じくヴァルキュリアの半分ほど
・ ヴァルキュリア-ライオットセイバー=ハーモニクス
ヴァルキュリアの変形形態-両刃大剣
ヴァルキュリアと同じく両刃の大剣だが、
こちらは実体剣では無く魔力で構築されたエネルギーブレイド長さは込める魔力によって変わる。最低ヴァルキュリアと同程度
『fairytail』より
・炎竜王の咆哮
・炎竜王のアギト
・炎竜王の鉄槌
・天竜姫の鋭翼
・炎竜帝の撃終
・炎竜帝の激哮
・炎竜王の尖角
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『テイルズシリーズ』より
・飛燕連脚
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今後もデータ更新を行いますので。
その際こちらのデータも更新します。
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