ガンダムビルドファイターズSp (A・R)
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第1話 この春

「Battle-End!!」

 

「第○○回ガンプラバトル選手権のチャンピオンチームはチーム○○です!!」

 

大きな歓声と拍手が鳴り止まない。

 

「自分もいつかあの場所に立ちたい」と幼かった俺は思った。

 

俺は〈シマ・コウスケ〉

この春、高校生になった。

[劉鳳学園]

まだ新しく、この辺りでは進学校の一つだ。

俺はそこに通う。

 

「クラスは、えっーと...」

 

とクラスを探していると

 

「よう!!お前、俺と同じクラスだぜ!また一緒だな」

 

と後ろから声をかけられた。その声をかけてきた男は

〈トムラ・コウヤ〉

俺の幼い頃からの親友だ。

そして、俺と同じガンプラビルダーである。

俺は

 

「本当かよ?お前とどんだけ同じクラスになればいいんだよ」

 

内心嬉しいが、驚いてもいる。

なぜなら、小学校の1年から6年間と中学校の3年間、計9年間同じクラスだったからだ。

そして、コウヤとまた同じクラスということは10年目となるということになる。

 

「正直、また同じクラスかよって思ったけど、でもまた話ができるからいいわ」

 

コウヤも俺と同じことを思っていたんだと知ってびっくりした。

 

入学式から始まった高校生1日目はあっという間に終わり、コウヤと2人で下校していた。

 

「劉鳳、模型部あるよな?」

 

とコウヤが帰り道の途中で聞いてきた。

 

「いいや、ないよ。

2.3年前まではあったらしいけど、

人員不足で廃部になったらしい」

 

事実、劉鳳学園の模型部は3年前に廃部になっていた。

 

「ってことはよ、俺らで新しく劉鳳の模型部なりガンプラバトル部作らないとアレに出れねえってことか?」

 

「まぁ、そういうことになるね」

 

アレとは[ガンプラバトル選手権]のことである。

 

[ガンプラバトル選手権]とは

簡単に説明すると

3人1組のチームとなり、自分が作ったガンダムのプラモデルを使ってバトルをする。

地区予選から始まり全国大会まである。

中高生コースとオープンコースがあり俺達はその中高生コース出場しようとしていた。

しかし、中高生コースの選手権の規定上

[出場人数は3人]

[学校の部活としての登録]

[コーチ(担当者)1名がいること。(ただし、学校教諭でなくてもよい)]

を満たさなければいけないため、

俺達は出場することができない。

 

俺達は昔からガンプラバトル選手権に出ようと決めていた。というか、俺達2人の夢だった。

 

 

「つうことはだ、あと1人集めて

コーチ探せばギリ出れるって訳だな」

 

俺は頷くように

 

「そういうことになるな」

 

と返事をした。

そして俺はコウヤに

 

「メンバーのことは俺に任せて」

 

と言った。

 

「あいつか??」

 

コウヤもわかっていたようだ。

 

「そ!あいつだ!」

 

「んじゃ、あとはコーチだな」

 

「コーチのことはコウヤに任せるよ」

 

「ってことは、あの人でいいな?」

 

「全然OK!!」

 

「よーし!これであとは行動にうつすだけだ。やるぞコウスケ!」

 

「おう!コウヤ!目指せ全国大会だ!!」

 

「あぁ!やってやろうぜ!!」

 

こうして、俺達2人は劉鳳学園で1からガンプラバトル選手権に挑むことに決めた。

 




読んで頂きありがとうございます。
初めて小説というものに挑戦してみました。
ガンダム系のはずのに普通の男子高校生の話になってしまいましたが、これから少しずつでもガンダムを入れていこうと思います。
多分、既にかなりオリジナリティがあると思いますが
これからもオリジナリティ満載で行こうと思っています。
これからもどうぞよろしくお願いします!!


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第2話 サナダ模型店

1日に2話も更新するとか自分でもおかしいなって思います、はい(笑)
いつになったら、バトルシーンが出てくるのやらww


俺はガンダムが好きだ。

といっても、親父の影響が大きいと思う。

親父も好きだし、俺同様時間があればガンプラも作る。

もちろん、親父はバトルはやらないが...

 

俺は、正直そんなに作るのが上手くない。

多分、操縦技術も制作技術もコウヤの方が上だろう。

だからこそ負けてられない。

目標は全国に行くことだから。

そんなことを考えながら、ダブルオーの改修をしていた。

 

「やべ!時間忘れてた!!」

 

改修するのに夢中で、すっかり忘れていた。

今日は、久々にコウヤと出掛ける。

集合時間は10時なのに既に10時をまわっていた。

改修していたダブルオーを持ち、

急いで家を出る。

 

「遅せーぞコウスケ」

 

コウヤがふざけてキレ気味に言ってくる。

俺はダブルオーが入っている箱を見せながら

 

「ダブルオーの改修してたんだよ」

 

「だろーなと思ってたわ」

 

コウヤもわかっていたようだ。

 

「んじゃ、行きますか?」

 

「あったりめーだろ?そのために今日行くんだからよ」

 

コウヤは即答した。

 

2人で色んな話をしながら歩いていると、ある家にたどり着いた。

インターホンを鳴らす。

 

「ピーンーポーン〜」

 

誰も出てこない。ということは不在なのだろう。

 

「マジかよー」

 

「んじゃ、 次行くか!!」

 

とコウヤに言われて次の所へ向かう。

そして、着いたのは

〈サナダ模型店〉

俺とコウヤがよくお世話になる所だ。

 

「サナダさーん、こんちわす!」

 

コウヤがいつものように勢いよく入っていく。

しかし、いつもの店長の

 

「あいよー、今日もバトルか?」

 

という返事がなかった。2人で首をかしげていると

俺はあることに気付く。

それは、店の奥にあるバトルフィールドのある部屋が青く光っている。

もしかして?と思って2人で行くとそこには、店長と馴染みのある女子の姿があった。

店長は僕達に気付き

 

「おう、来てたのかエミちゃんもいるよー」

 

〈シンドウ・エミ〉

コウヤと同じく俺の幼い頃からの友人だ。そして、女子にしては珍しい俺らと同じガンプラビルダーである。ついでに言うと彼女も俺とコウヤと同じく、10年目も同じクラスだ。

 

「コウスケにコウヤくん、おはよー」

 

可愛らしい笑顔で挨拶をする。

 

「うぃっす!!てか、エミここにいたのかよ。お前の家行ってきちゃったわ」

 

「あーごめんコウヤくん、少しここに行きたくなったから」

 

と小さく手を合わせて謝る。

 

「ところで2人で揃って来て、バトルをしないのなら、何か特別な用事かい?」

 

そう店長が聞いてくる。

それにコウヤが

 

「そー、よくわかってるじゃん、サナダさんはー、今日はおふたり人にお願いがあってきました」

 

と言うとエミが

 

「なになに?教えてー」

 

と食いついてくる。

 

「それを言うのはコウスケだ」

 

とコウヤがいきなり振ってくる。

そこ俺かよ! ってコウヤにツッコんでやろうと思ったが、それより言うことがある。

 

「俺ら2人は劉鳳学園ガンプラバトル部からガンプラバトル選手権中高生コースに出場して、全国大会を目指す。そこで、エミには出場選手の1人として、店長にはコーチとして出てもらいたいんです」

 

すると、コウヤが

 

「だから、お願いします!!」

 

と頭を下げる。

うわー肝心とこ持ってきやがったーコイツ と思いながら、俺も頭を下げた.....

 



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第3話 思い

なんか、ビルドファイターズ系の小説書いてるつもりなんですけど、ここのところ普通に高校生の話書いてる気がしますww
多分、次にはバトルシーン出てくると思います(笑)
それでは3話 「思い」お楽しみくださいww


「え?どゆこと?私と店長入れて

ガンプラバトル選手権に出ようってこと??」

 

エミはひどく慌てながら聞いてきた。

 

「ま、そんなとこだろ。だろ?コウスケ」

 

いちいち俺にふるなよ!ってほんとにツッコミたくなる。

 

「まぁ、そういうことだよ。店長はダメ?」

 

俺は、黙り込んでしまった店長に聞いてみた。

 

「..........」

 

店長がここまで黙り込むのは、初めて見た。

その店長が、やっと口を開いた。

 

「本気で言っているのか?お前ら2人は」

 

「当たり前だ、俺達2人の夢なんだから」

 

コウヤが即答した。

 

「俺は別にいいけどな。ただ、今のお前らじゃ全国大会なんて夢のまた夢だと思うぞ。

ここ最近、ビルダーの人口はスポーツ競技者数1位2位を争うぐらいだ。

ましてや、中学校や高校にガンプラバトル部なんてある始末だ。

それを、ここらで少し名の知れたお前らが無名の学校から出てきて、それでも勝てると思うか?」

 

コウヤが何も言わない。といういうより、言えないんだろう。もちろん俺も何も言えない。

 

「それでも、俺達の夢なんだ。そうだよな?コウスケ」

 

コウヤにふられたが、俺は何も言えなかった。店長の言葉に打ちのめされていた。

確かに俺の考えが甘かった。人が集まった所で、全国には行けない。

それなりの実力がなければ。

その実力が今の俺達にあるのだろうか?

 

「あのさ....」

 

今まで、ずっと黙っていたエミが口を開いた。

 

「コウスケやコウヤは、全国行きたいんでしょ?ガンプラバトルやりたいんでしょ?それじゃこんなことで立ち止まってないで、全国出場目指して頑張ってやればいいじゃん!!」

 

エミにこんなこと言われると思ってすらいなかった。

 

「私も手伝うから。コウスケとコウヤの夢一緒に叶えたいしね!」

 

エミがこんなこと思ってるなんて知らなかった。

俺の瞳から涙がこぼれ落ちた。

ただ、ただ、嬉しかった。

コウヤも泣いていた。

俺達2人が泣いているのを見たエミは

 

「ちょっと待ってよ、なんで泣いてるの?

なんか凄く恥ずかしいじゃん」

 

笑いながら店長が

 

「青春だなー。んったく、お前らなに女の子に泣かされてんだよ。

しょうがないな、バトルで俺に勝ったらお前らのコーチやってやる」

 

「本当ですか!?」

 

俺とコウヤは口を揃えて聞く。

 

「ああ、ただしバトルで俺に勝ったらだからな」

 

「絶対勝ってやる!!」

 

コウヤは完全に気持ちが顔に出ていた。

 

「んじゃバトル。3人でかかって来い。俺1人で相手してやる!!」

 

俺とコウヤは涙で濡れた顔を拭って、エミと3人で顔を合わせて

 

「お願いします!!」

 

そういって、俺達はバトルの準備をした。

 



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第4話 ガンプラバトル

やっとバトルに入りました(笑)
バトルに入ったのはいいものの、
説明が下手で分かりづらいところがあるかもしれません。すいませんm(_ _)m


俺達3人は、それぞれ持っていたガンプラをセットした。

俺はダブルオー。

コウヤは新しく作り替えたらしく

フリーダムの改良型、

エミはリ・ガズィとゼータのミックスだ。

店長は、素組みのジンだ。

素組みといっても、流石に追加武装はしてある。

 

「それじゃ、始めるぞ!

ダメージレベルAだからなー」

 

という店長の声でバトルが始まる。

正直Aなの? と思ったが聞くのはやめた。

 

 

バトルが始まる。

フィールドは市街地だ。

とりあえず、俺達3人は合流を始める。

 

「とりあえず、周りに何も無い広場で合流しよう。

それまで店長と合わないように。1体1は危ない」

 

と俺が言って、各自合流地点に移動を始める。

すると、いきなり警報のアラートが鳴り響く。

アラートが鳴ったのは俺だ。

急速に接近してくるのは

店長のジンだ。

俺はとりあえず合流地点に急ぐ。

にしても、速すぎる。もう追いつかれる。

 

普通に考えてダブルオーとジンの移動速度だとダブルオーの方が圧倒的に早い。しかも、俺のダブルオーは機動力も元よりは向上している。それなのに、店長の素組みのジンは追いついてきている。

というか、もう追いついてきている。

 

2人との合流を第1としたいところだが、変に店長のジンを合流地点まで行かせるわけには行かない。

行かせれば、余計に合流しずらくなる。

 

「店長に捕まったから、応戦する。2人はとりあえず合流してくれ」

 

俺はそういって、ダブルオーの体を店長のジンの方に向けながら移動を続ける。

ライフルを連射する。

しかし、ジンはスピードを落とさず、ライフルのビームをかわしてそのまま来る。

普通の素組みのジンが出来る動きじゃない。

いくらなんでも速すぎる。

と思っているうちに追いつかれてしまった。

すると、店長のジンがライフルを構え、引き金を引く。

まずいと思った俺は瞬時に回避行動をとった。

 

 

 

一方、コウヤとエミは無事合流していた。

 

「コウスケが多分店長と交戦してるよ。早く行ってあげないと。どうする?コウヤくん」

 

「行くしかないだろ!!」

 

「だよね、早く行って助けてあげないと」

 

2人は最大速度でコウスケと店長のところへ向かう。

 

 

 

店長のジンのライフルから放たれたビームは、回避行動をとった俺のダブルオーの左膝を命中していた。

 

「やばい、このままじゃ落とされる!!」

 

「こんなもんか?コウスケ!!」

 

そういって、店長のジンは迫ってくる。

多分、次まともに喰らったら終わりだということは、ある程度予想はついていた。

しかし、どうしてもジンに機動力で劣っている。

このままではらちがあかない。

俺は、ビームサーベルを抜き

ジンに迫る。

しかし、店長のジンはサーベルを抜かずに逆に来るのを待ち構えてる様子だった。

俺のダブルオーがジンに向かってビームサーベルを振り抜こうと手を上に上げる。

その瞬間、ジンはサーベルを手で握り、振り切る。

俺のダブルオーの左肘が切り落とされた。

抜刀術だ。俺はすぐさま次の攻撃を避けるために回避行動をとる。

既に俺のダブルオーは、左の膝から下と肘から下がない。

どう考えても、店長のジンとやりあえない。

とりあえず、最大速度でジンとの距離をとるために移動する。

すると

 

「コウスケ大丈夫か!?」

 

というコウヤの声が聞こえた。

俺と店長がやりあってた付近にまで、エミとコウヤは来ていたらしい。

 

「とりあえず、距離をとろう。

店長のジンとはレベルが違いすぎる」

 

そう言って、2人は引き返し3人は店長のジンと距離をとる。

 

 

 

「お前これはどういうことだよ」

 

コウヤに聞かれた。

 

「店長にやられたに決まってるだろ」

 

「店長も、本気なんだね」

 

落ち着いた口調でエミが話す。

 

「とりあえず、アレを落とすことは厳しいよ」

 

俺がそう言うとコウヤが

 

「勝てないって言うのか?」

 

「操縦技術の差がありすぎる。

いくらなんでも今の俺達じゃあれに勝つことは無理だ」

 

「んじゃ、ここで諦めるのかよ!!」

 

コウヤが少し強めに言った。

 

「コウヤ、ここで負けるとは言ってないよ。ただ、勝つことは厳しいかもしれない。でも俺達のやることは決まってる。今の実力を全部出し切ることだ!!3人で少しずつ崩せばもしかしたら、勝つための道が少しでも見えてるかもしれないし」

 

「そうよ、今勝てなくてもこれから勝てばいいじゃない」

 

エミが俺に付け加える。

 

「だな。

そんじゃ、どうやって店長のジン崩すか?」

 

「とりあえず、あのジンに機動力では間違いなく勝てない」

 

俺がそう言うとエミが

 

「それじゃ、機動力以外で攻めればいいんじゃない?

せっかく3人いるんだし、火力なら押せるかもよ?」

 

「それだな、ナイス!!エミ!!

それで行くぞコウスケ!!」

 

「ああ、反撃開始だ!!」

 

 

 



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第5話 実力

久し振りの投稿です!
多分、誤字や話のズレが多い気がします笑
気づいたら修正しますが、すいませんm(_ _)m
ということで、久し振りの第5話 実力 です。


 

「てか、お前そんな機体でどーすんだよ?」

 

コウヤが聞いてくる。

確かに左の肘と膝の下がない状態だ。

 

「とりあえず、コウヤと俺で店長の隙を作る。エミはその隙を狙ってくれ」

 

「わかった!!」

 

エミはそう言って、別ルートから店長のジンに近づく。

俺とコウヤは、一気に店長のジンと距離を詰める。

 

「来たか?来いよ、二人とも!!一気に片付けてやる!!」

 

店長が威勢よく言う。

 

「臨むところだ!! 」

 

コウヤはそう言って、さらにジンと距離を詰める。

 

 

 

「俺はこんな機体だから、援護でしか攻撃出来ない。

だから2人のどっちかには店長とサシで相手してもらわなきゃ行けない。

できれば、そこはコウヤにやって欲しい。エミには別行動で隠れてて欲しいんだけど.....」

 

「それって、私が奇襲をかけるってこと??」

 

エミが聞いてくる。

 

「まあ、そんなところだね。コウヤと俺で店長の気を引いて、少しでも隙を作る。そこに、エミに突っ込んでもらう」

 

「OK、任せて!!」

 

エミがそう言うと

 

「大丈夫か??エミ」

 

とコウヤが心配した。

 

「大丈夫だよ、それよりコウスケがその機体でコウヤくんの援護する方が心配だよ」

 

「俺は大丈夫だよ。ってことで、行きますか!!」

 

「ああ!!」

 

「うん!!」

 

 

 

コウヤは、自分の役割をしっかり果たしてくれている。

しかし、店長には少しとも隙が生まれない。

的確にコウヤの攻撃を防御し避ける。しかし、店長にはまだ余裕がある。その余裕を焦りに変えれば、

隙が生まれてくるかもしれない。

 

「コウヤ、店長に防御されるんじゃなくて、避けさせて移動させて。あと、コウヤの攻撃を店長が、次かわしたら追わずに止まってて」

 

「了解!!」

 

そう言ってコウヤは店長のジンに迫る。

そして、フリーダムのビームサーベルがジンめがけて大きく振り切る。

それをジンは、軽いテンポでかわし、後ろに退る。

 

「そこだぁ!!」

 

俺は店長のジンが退るタイミングを読んで、狙撃する。

 

「クッ!!」

 

当たらなかったものの、

店長のジンがバランスを崩す。

 

「エミ!!」

 

俺がそう叫ぶと

 

「オッケー!!」

 

エミの機体が店長のジンの後ろに現れ、高速でジンに接近しビームサーベルを振り切る。

店長もすぐさま回避行動をとる。

しかし、エミの機体の方が早く

ジンにエミのビームサーベルが降りかかる。

ジンは間一髪で避ける。

エミが追い撃ちをかけようとさらに攻撃を仕掛ける。

しかし、ジンは体勢を瞬時に立て直し、エミの機体の右肩ごと斬り裂く。続けて、両足も斬りに狙う。

 

「そんなことさせるか!!」

 

コウヤがそう言って店長のジンに突っ込む。

コウヤのフリーダムがジンにタックルする形で、ジンが飛ばされる。

 

「エミ、大丈夫か?」

 

コウヤが尋ねる。

 

「とりあえず、うん.....」

 

しかし、もうエミの機体は動ける状態ではない。右腕、両足がない。もう行動不能と言ってもいいだろう。

 

「クソ、コウスケ!どーする!?エミはもう動けない」

 

 

俺は、どうすることも出来なかった。

自分が考えた発想では、通用しない。しかも、間違いなく自分達の実力は足りない。サナダさんが言っていた通り、全国など夢のまた夢だ。

 

 

 

すると、アラームが鳴る。コウヤだ。

 

「決めるぞ!お前ら」

 

店長はそう言って、コウヤの機体に襲いかかる。

コウヤはすぐに反応出来ず、ジンのビームサーベルに貫かれた。

そして、俺のアラームも鳴る。

 

「もう、終わりだ!」

 

店長のジンは大きく振りかぶり、俺のダブルオめがけてビームサーベルを振り抜いた.....

 

 

 

 

 

 

 

 



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第6話 これから

なんか自己満で書いてる気がしますww
ダメですね笑

バトルも終わってまず一段落ですww


「Battle-End!!」

 

負けた。俺のダブルオーは初めてこんなにボロボロになった。初めてだからこそ余計に悔しかった。

 

「やるからには真剣勝負だ!」

 

と店長は言っていたが、ダメージレベルをAでバトルをやってしかも、ここまでズタボロにされるとは...

 

何年もここに通ってバトルをしていたが、店長とは1度もやったことがなかった。

というか、頼んでも相手をしてくれなかった。

誰にも。俺は店長がバトルをするのを見たのは初めてかもしれない。

しかしいくら俺達といっても、素組みのジンで3体1を倒せる店長は一体何者なのか、少し疑問に思った。

 

 

「弱えーな、お前ら。んったくどこが、目標全国出場だよ。」

 

「コウスケもコウヤもバトル今まで見てて確かにたくさん勝ってきてたけど、お前らこのままだと地区予選で負けるぞ」

 

分かっていたことだか、それでもどうしても心に突き刺さった。

 

「マスター!!どうしたらいいですか!?」

 

1番先に聞いたのは、エミだった。

きっと悔しかったんだろう。

 

「んー、とりあえずおのおの機体と操縦の仕方がバラバラだなー」

 

エミが「え?」って感じのリアクションをとった。

 

「簡単に言うと、機体とお前らの操縦が合ってない」

 

と店長は付け加えた。

確かにそうかもしれないと思った。

俺のダブルオーは機動力を重視するあまり、装甲が軽く弱い。

しかも、俺は回避行動の操縦が上手くない。おまけに攻撃を避けるのではなく、攻撃を防御してしまう。そうすると弱くて軽い装甲は簡単に崩れてしまう。

こんなようにコウヤもまたエミも、それぞれそういう弱点があった。

 

「とりあえず、自分に合った機体の設計しよう。まず、そこからだろ」

 

結局、その後は各自機体の設計を考えて終わった。

 

 

 

3人で帰っていると、コウヤが

 

「俺らがこうなることわかってたのかもな、あの人は」

 

「え?」

 

俺とエミは揃えて言った。

 

「いやーだってよ、わかってなきゃあんなにボコボコにしないだろ?しかも、ダメージレベルAだぜ?

俺、Aはあそこだと初めてだわ。今まで、サナダさん絶対許可しなかったし」

 

確かに、そのような気もする...

 

「特別な用事かい?」

 

と聞いてきたのは店長だし.....

するとエミが

 

「でも、いいじゃん。とりあえず人も集まったし、コーチも出来たしこれからの目標も明確になったんだしさ」

 

確かに、エミの言う通りだ。

これから夏にあるガンプラバトル選手権の地区予選までのやるべき事が明確になったのだ。

そんなことを、話しながら俺達3人は帰ったのだった。

 

 

 

 



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第7話 ベース

新年あけましておめでとうごさいます
今年もどうぞよろしくお願いします!!
今年1発目の投稿ということで、少し簡単にふりかえります


劉鳳学園高校に入学したコウスケとコウヤ。
2人は新しく模型部を作り、ガンプラバトル選手権に挑むことを決意。
しかし人数が足りないため、2人の友人であるエミを誘い、外部顧問としてサナダ模型店のサナダ店長に頼む
しかし、店長には
「3人で俺にガンプラバトルで勝ったらいいだろう」
と言われる。
そして、挑むも敗北した。
しかし、店長とエミも俺らの夢についてきてくれることとなった。
そして.....


結局、店長と3体1でバトルをやったあの日から、俺達3人は自分の機体の設計を考えていた。

 

「ストライク系にしたらどうだ?」

 

という店長の提案でとりあえず、

3人ともとりあえず、ベースはストライクとなっている。

 

 

設計に行き詰まった俺は、1人でサナダ模型店へ行った。

すると、店長が珍しくデスクワークをしていた。いつもは、展示用のガンプラの作成や、新しい入荷品を並べたりと色々している。

俺は、そのまま商品を見ずに店長のところまで行く。

そうすると、

 

「お、来てたのか、ちょうど良かった。少し待ってろ」

 

と店長が、キーボードをカタカタ言わせながら言う。

 

「了解でーす。てか、店長何してるんです?デスクワークなんて珍しいこと」

 

疑問に思った俺は訪ねてみた。

 

「ひ・み・つ♡」

 

若干オネェ要素が入って気持ち悪かったが、余計に気になった。

とりあえず、色々ガンプラを見ていると

 

「コウスケー、少しこっち来いー」

 

と呼ばれた。

行くと、そこにはホッチキスで留められた、資料が3セット。

 

「お前らの前の戦闘のデータ。俺がまとめといておいたから、有効に使え」

 

そういって、資料を渡された。

資料を見ると、自然に

 

「すげ〜」

 

と声がこぼれた。

この瞬間、店長何者?という疑問が増した。

資料には

機体の近接攻撃力に遠距離攻撃力、防御力、機動力、回避力、操縦者の反応速度や感知能力、機体とのシンクロ率....と細かく表記されていた。

 

「店長、ありがとうございます!!」

 

俺が頭を下げると

 

「んなもん、気にするな。顧問の務めだ。」

 

そう言って、店長は笑った。

 

 

 

早速、2人を集めて資料を渡した。

 

「うわー、すげぇ〜」

 

コウヤとエミが口を揃えて言った。

それはそうだろう。

誰が見たって、そうなるに決まってる。

 

「おい、2人とも最後見たか?」

 

コウヤが何かに気付く。

 

「え?まだだけど」

 

俺がそう言うと

 

「こんなのも出してるの。マスターってホントに凄いね。

地味に大会で勝つ気満々だね」

 

エミが言った。

俺も気になりページを飛ばしてみると

 

「エースのオールラウンダー」

 

そう書かれていた。

コウヤは

 

「ファンネル装備の中.遠距離型」

 

エミは

 

「機動性の近.遠距離武装」

 

となっていた。

これはきっもそれぞれに向いている機体の傾向だ。

ただ

 

「エースのオールラウンダー...??」

 

俺のは理解できなかった。

何故、コウヤやエミはかなりハッキリとした形で書かれているが、俺だけ[オールラウンダー]

つまり、そのままの意味でいけば、どの場所でも適応できるということだが.....

何故、自分だけ固定的な傾向が無いのだろうか。

 

「なるほどねー、よく分かってるじゃんマスターは」

 

コウヤは納得している様だ。

勿論エミもだ。

 

「コウスケくんは??」

 

エミが見てくる。

 

「えーすのおーるらうんだー??」

 

エミにも理解出来なかったらしい。

 

「この場合のオールラウンダーっていうのは、近.中.遠どれもバランスのとれた機体ってことだ。エースは.....」

 

とコウヤが説明するがオールラウンダーの説明だけだ。

 

「コウスケ。エースってなんだよ。

しかも、なんでお前だけそんなに雑なんだ?」

 

コウヤが聞いてくる。

 

「それは、俺が1番聞きたいわ!!」

 

そう言い返すと

 

「それって、自由に作れって事じゃない?」

 

とエミが言ってきた。

 

「そうなのかな?」

 

俺は分からなかった。

 

 

店長がくれた資料のおかげでコウヤとエミは機体のイメージが、大体出来たきた。

ただ、俺は何にも進展が無かった。

というか出来なかった。

「エースのオールラウンダー」

という言葉の本当の意味が分からなかったから。

 

 

一方、サナダ模型店

 

「分かったかなー、コウスケ。あの意味を」

 

「んーあの単語だけだとまだ何が足らないかは、分からないんじゃない?」

 

「分からないかー。アレでもヒントのつもりなんだけどなー」

 

「アレのどこがヒントだよ。普通に単語の意味を取ればそのままにしかならないだろ」

 

「そうかー。でもな、俺は思うよ。

きっとコウスケが、あの意味を本当に理解出来た時、彼らはきっと県でも全国でも通用するチームになる。これだけは、ハッキリ思うよ.....」

 

 

 




最後サナダ店長は誰と会話していたのでしょうか...
お楽しみに!!


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人物紹介etc.

全然投稿出来てなくて申し訳ありませんm(_ _)m
ということでとても久しぶりの投稿です笑
今回は今までの振り返りと少し、ここで人物紹介の話とさせていただきます。


《ここまでのお話》

 

劉鳳学園中等部に入学した「シマ・コウスケ」は、

幼馴染みの「トムラ・コウヤ」と共にガンプラバトル全国大会を目指す。

その中で2人の幼馴染みの「シンドウ・エミ」と2人がよく通う真田模型店の店長、真田をコーチとして共に全国を目指すことを頼む。

エミからはOKというサインを貰えたが、真田には現実の厳しさを伝えられ、その覚悟はあるかどうか3人は、真田とバトルをすることになる。

3対1というバトルであったが、結果真田の勝利。

自分達の力の無さを改めて思い知る。

3人の意思を汲み取り、真田は3人に協力することになった。その中で、真田のススメで新たに自分に合ったガンプラの制作に取りかかる。

真田は前に3人とバトルした際のデータをまとめ、それぞれの特徴や機体の適正などを伝えた。

そして夏大が始まろうとしている.....

 

 

 

【人物紹介】

 

〈シマ・コウスケ〉

 

高校1年、ガンプラビルダー。

無類のガンプラ好きで、ガンダムに関する知識には誰にも負けない自信ある。

また運動神経はいいとは言えないが、悪いとも言えない。

ただ致命的なのはボールを蹴ることが出来なかったり、テニスなどもラケットにボール当てることが出来なかったり、動く球体に当てることが出来ない。

部活は無所属だが、部外でサーフィンをしており

大会でもそこそこの成績を残している。

勉学は下の上。

多分少しでも勉強を怠ると、とんでもない結果をたたき出す。

女子とは色々仲が良いが、彼女は出来たことがない。

 

 

〈トムラ・コウヤ〉

 

高校1年 、ガンプラビルダー。

コウスケまでとはいかないがコウヤもかなりのガンプラ、ガンダム好き。

どちらかと言えばアニメ好き。

運動神経は抜群で大体の競技は簡単にこなし、良い成績を残す。

特に球技系の能力は全国レベル。

しかし、部活に入る気もないため、とても勿体ない。

勿論、部活は無所属。

下校後は校則として一応禁止だが、バイトをしている。

また勉学に関しては、授業を常にサボっているが、校内テストでは大概どの教科でも1位を取り、過去4度ほど全国模試で、総合1位を叩き出したことがある天才。

恋に関してはかなりの鈍感。

 

 

〈シンドウ・エミ〉

 

高校1年、ガンプラビルダー。

見た目す普通の女子だが、実はかなりのオタク。

コウヤといい勝負。

だが、基本は普通の女子。

これは変わらない。

部活は上記同様無所属。

中学までは美術部。

塗装のセンスは3人の中では1番。

真面目には見えるが勉学は中の上。

コウスケよりは断然出来る。

見た目からして文学系に見えるが、実は理系派。

学校や普段、髪型はいつもポニーテールだが、ガンプラバトルになると髪をほどき、性格もがらっと変わる。

男子からはまあまあの人気で、過去に2.3人付き合ったことがある。

 

 

〈真田店長(マスター)〉

 

真田模型店店長。

兼劉鳳学園 ガンプラバトル部外部顧問。

店内に飾られている100体近くのガンプラを、全て1人で塗装までしている。

しかも、完成度はとても高い。

またガンプラバトルの技術も高く、少し追加武装を施した素組みのジンで、3人のガンプラを圧倒した。

また、3人とバトルした際のデータをまとめコウスケに渡すなど、色んな意味ですごい。

 

 

〈コウスケの父〉

 

シマ・コウスケの父。

コウスケは父の影響で、ガンダム、ガンプラ好きになった。

ガンプラは暇があれば作るが、完成度はかなり高い。

コウスケは父はガンプラを作るだけで、ガンプラバトルはしないと思っている.....

 

 

『劉鳳学園高校』

 

ここらの辺では進学校の1つ。

最近、改装工事をとても綺麗で志願倍率もかなり高い。

部活動はあまり盛んではないが、弱小とも言えない。

ただ、将棋がとても強い。

 

 

『真田模型店』

 

ここらの辺でガンプラバトルのシステムを置いてある唯一の模型店。

3人は昔からここに通っている。

たまーに超レア品があることがある。

 



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