ハイスクールL×L (夜羽秦斗)
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第0話 俺、転生します

初めまして!夜羽 秦斗と申します。

結論から申し上げて。
処女作で駄文で不定期更新です。
それでも良いという方は読んでください!

それではどうぞ!


 「死んでくれないかな」

 

 そう言って俺に光の槍を投げたのは人生初の彼女だった。

 腹に走る激痛、溢れ出す(あか)い液体。

 それを己の血だと理解するのに数秒かかった。

 

 働かない頭、ぼやける視界、力の入らない足。

 そんな俺が立っていられるはずもなく、すぐに地面に倒れた。

 急速に遠のいていく意識の中、俺は死ぬのだという確信だけが存在していた。

 そして俺は死を受け入れた。死にたくはなかったが、もう楽になりたかった。

 間もなく俺の命は尽きた。

 

 「こんな感じでいいかな、兵藤一誠くん」

 

 そう俺に話しかけてくるのは自称神を名乗る不審者、と言いたいところなんだけど、ホントっぽい。

 どうやら俺は転生させてもらえるらしく、それに関わる書類を作っている真っ最中だった。

 ちなみに今のは死んだ時の状況。なんかラノベみたいになっていたが気にしないに限る。

 てか書類ってなんだよ。俺が知っている中でそんなことをしている転生モノはないぞ。

 

 「いやー、転生させまくる神たちがいてねー」

 

 ほら、こんな感じでナチュラルに心を読んできやがる。信じるしかねーよな。

 

 「そのせいで規制が厳しくなってね。よし、終わったよ」

 「それなのに俺のためにありがとな」

 

 俺が礼を言うと、神は急に真剣な顔になった。

 

 「僕は君がどこの世界に転生するかは分からない。そして、異能などの力もそうだ。僕達神が君達転生者にしてあげられることは一つしかなくなってしまった」

 

 そう言うと神は一拍置いて、

 

 「兵藤一誠くん、君は記憶を持ったまま転生するかい?それとも消したいかい?」

 

 俺はーーー

 「確かに大切な、忘れたくない記憶もあるけど」

 

  そう、松田、元浜と共に観た青春と言っても過言ではないDVD、脳内に焼き付けたパンチラ。どれも宝物だ。

  でも、そんなことよりも忘れたくないものがあった。

 

 「俺は両親やダチのことを忘れたくはない。けど、記憶はここに置いて行こうとも思う」

 

 あの世界での俺の人生は終わったんだ。いつまでもそれに縋ってちゃいけない。そう思った。

 

 「分かった。君の記憶は消そう」

 「ああ、よろしく頼むよ」

 

 なんとか言葉は出せたけど、めっちゃ不安だ、どうしよう。

 すると神が笑顔を見せながら

 

 「大丈夫。記憶が消えたらすぐに転生が始まる。ほんとはだめなんだけどサービスもしといた。記憶が無くても魂が安らぐようになってるはずだよ」

 「神様・・・」

 「さあ、転生の時だ!じゃあいくよ!」

 

 そういうと神はリモコン的な何かを取りだした。まさかそれで転生すんの?いや、まさかな。

 神がリモコンのボタンを押した。俺の中から何かが急速に消えていくのが分かった。

 そして意識も遠のき始め、やがて途切れた。

 

 俺は、誰だっけ。目の前にいるこのキレイなヒトは?

 あれ、伝えないといけないことがあったような。

 ああそうだ。ただ、一言、

 「あ、、り、、が、とう」

 

 

 「無事に転生できたようだね、兵藤一誠くん。でも、君は本来自分の世界で転生をするはずだったんだよ」

 

 そう、兵藤一誠は知らない。

 もし、最後まで生きる意志を捨てなかったら、

 もし、自らの血を見て美しい紅の髪の少女のことを思い出だしていれば。

 悪魔として転生していたかもしれないということを。

 そして自分が、二天龍と称され、恐れられたドラゴンを宿していたことを。

 

 「今度は悪魔も天使もドラゴンもいない世界での生活だ。でもね、戦わないなんてことはあり得ない。君は絶対にその世界でも戦う。今から楽しみだよ」

 

 楽しそうに笑う神の視線の先にあるものは大きなモニター。

 そこに映し出されたものは

 転生先ーーーラブライブの世界

 というものだった。

 

 




ありがとうございました!

すでにキャラ崩壊しちゃってると思います。
次回から小学生編、中学生編を少し入れてから本編を書きたいと思っています。
基本原作沿いで行きたいと思いますが、オリジナルもちょくちょくはさんでいきたいとも思っています。

しっかりと原作の一誠に負けないくらいの煩悩と熱さを与えていきたいと思っているのでこれからもよろしくお願いします!


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第一話 驚愕!音ノ木坂が共学!?

 どうも、夜羽秦斗です。だいぶ間を開けてしまっての投稿となってしまい、誠に申し訳ございません。正直、自己満足的な面が強いですが、読んで楽しんでいただければ幸いです。
 
 小学生編と中学生編を挟むと言ったな。あれは嘘だ。ということでいきなり高校生、それも二年生からスタートしています。これ以前の話は、後に番外編として書くつもりです。
 
 では、どうぞ!


 俺は兵藤一誠。両親をはじめ、友達は俺のことを「イッセー」と呼ぶ。

 ちょっと特殊な環境下ではあるが、青春を謳歌している高校二年生だ。

 どの辺が特殊なのかと言うと、俺が通うここ、国立音ノ木坂学院は少し前まで伝統ある女子校だったんだ。

 けど、年々生徒が減っちまって、ついには廃校になる可能性まで出てきちまったもんだから、いっそ共学化してなんとか生徒数を増やそうとのことだったらしい。

 そして、俺は一年前本格的に共学化する前のテスト生としてこの学校に入学した。

 いや、させられたと言った方が正しいかな。

 俺には三人の幼馴染がいる。三人ともすごいかわいいんだけど、この話をするときの彼女たちは笑顔なんだけど目が笑ってなくて、気づいたら頷いていた。いやー女子って怖いね。

 まあ、他にもいろんなこともあったんだけど、俺はこの学校に入ってよかったと思っている。

 なぜなら、見渡す限り女子、女子、女子!のこの楽園に男子は俺を含めて5人しかいないんだぜ?これを喜べなきゃ男が廃るってもんだぜ!

 けど俺は未だに彼女いない歴=年齢の童貞野郎なんだ・・・

 

 「見て見て、あいつ兵藤じゃない?」

 「わっ!ほんとだ朝から会うなんて最悪~」

 

 はい、心にグサッと来ました。まさか、追い打ちをかけられるとは。

 

 「おーい!イッセーくーん!」

 

 俺が女子たちの会話で傷心していると、後ろからそんな声が聞こえてきた。声の主は分かり切っているんだけど、とりあえず足を止めて振り向き確認してから返答した。

 

 「おっす、穂乃果」

 「うん!おはようイッセーくん!」

 

 予想通り俺の幼馴染の一人の高坂穂乃果だった。穂乃果は俺とまともに会話してくれる数少ない女子の一人なんだ。

 

 「あれ?今日は穂乃果一人か?」

 「ううん、海未ちゃんとことりちゃんも一緒だよ!」

 

 海未とことりも俺の幼馴染で、いつも穂乃果と行動を共にしてるんだけど・・・

 

 「いや、穂乃果。海未とことりいないんだけど」

 「えっ!?あ、そういえば、イッセーくんを見かけたから走って追いかけてきたんだけど、海未ちゃんたち置いてきちゃったかも」

 「おいおい、今頃海未すごい怒ってるんじゃないか」

 「わわわ!どうしよ~!イッセーくん」

 「穂ー乃ー果ー?」

 

 たった三文字、それも名前を発しただけなのにこうも怖いと感じるやつを俺は一人しか知らない。振り向くとそこには鬼がいた。

 

 「おはようございますイッセー。あなた今何かとても失礼なことを考えてませんでしたか?」

 「めめめ、滅相もございません!」

 「そうですか(ニコッ)」

 

 こええ!ナチュラルに心読んできたよ!海未相当機嫌悪いな、ドンマイ穂乃果!

 そんな海未が俺の後ろに隠れている穂乃果を引っ張りだした。可哀想に、穂乃果は涙目になってガクブルしている。

 

 「穂乃果。私がなぜ怒っているか分かりますか?」

 「ほ、穂乃果が海未ちゃんたちを置いて勝手に走って行っちゃったから・・・?」

 「ええ、その通りです。どうしてあなたはいつもそうなのですか!」

 「うええん!ごめんなさい~ゆるして~」

 「いえ!今日という今日は許しません!」

 

 俺はそんな二人からそっと距離を取り、その様子を眺めていることりに話しかけた。

 

 「おっす、ことり。あの二人止めなくていいのか?」

 「あっ、イッセ~くん。おはよぉ~。う~ん、いいんじゃないかな?・・・今ならイッセ~くん一人占めできるし」

 

 安定の脳トロボイス!あざすっ!

 ただ、後半が小声で良く聞き取れなかった、まあ大したことじゃなさそうだからいっか。

 

 「ことりがそういうならこのままにしとくか。最近怒られてなかったから、たまには穂乃果も怒られないとな」

 「実は穂乃果ちゃん、授業中に居眠りしててしょっちゅう怒られてたんだよ?」

 「マジかよ!大丈夫かあいつ」

 

 俺も生活態度もとい性活態度に問題があるので人のことは言えないが、少なくとも授業は真面目に受けているぞ!いや、点数には反映されないけどね。

 それから、五分ほどだが海未の説教が終わるまでことりと話していた。

 

 「さて、そんじゃ説教も終わったことだし学校いこうぜ!」

 「そうですね、そろそろいかないと遅れそうですね」

 「むー、誰かさんの説教が長いから~」

 「穂乃果?何か言いました?」

 「いいえ!何でもありません!」

 「あはは、、すごい変わり身だね穂乃果ちゃん」

 

 そんな会話をしながら学校へと向かう俺達。やっぱいいよなこういうの。しかも三人とも美少女ときた。

 穂乃果は黄色のリボンとそれで結ぶことによってできるサイドテールがチャームポイントの元気系の女の子。おっpゴホン!失礼。胸はまあ、うん。でもかわいいから問題なし!

 ことりは緑色のリボンを使って珍しい髪形にしている。けど実際目が行くのはトサカのような髪なんだよな。スタイルもいいし、ふわふわしてるかわいい系の女の子だ!

 海未は黒髪のロングヘアでとてもきれいな髪をしている。常に冷静で落ち着いているからTHE大和撫子と言っても過言ではないが、たまに見せる少女らしさがこれまたかわいいんだ。あ、でも胸は・・・

 

 「イッセー。また失礼なことを考えてませんでしたか?

 「いやいや!とんでもない!三人ともかわいいなー!って思ってただけだって!」

 

 やばい!つい言っちまった!こりゃ殴られる。そう思い、咄嗟に目を瞑ったのだが、海未の鉄拳はいつまでたっても来なかった。

 そっと目を開けてみると、三人とも顔を真っ赤にして俯いていた。何これ、超かわいい。

 

 「ど、どうしたんだよ三人とも」

 「イッセーくんがいきなり変なこと言うからだよ!」

 「そうです!まったくあなたはそんなことばかり!破廉恥です!」

 「イッセ~くん、他の女の子にもこういうこと言ってるのかなぁ~?」

 「そうなのですか!?女の敵ですね!」

 「まてまて、誤解だ!確かに俺は女の子の胸とか脚とか見ちゃうけど、誰にでもそんなこと言ってるわけじゃねーよ! 」

 

 海未の顔が再び怒りの表情に変わる。ああ、また俺余計なことを。父さん、母さん。俺はもう家には帰れないかもしれません。

 いや!諦めるにはまだ早い!何としてでも逃げ切ってみせる!

 

 「イッセー、私たちを辱めるだけではなく、まだ他の女子たちにも破廉恥な行いをしているというのですか」

 「イッセーくんサイテー」

 「流石に私も擁護できないかな?」

 「あ!俺今日日直だったんだ!それじゃ先行くな!気をつけて来いよ!」

 

 二秒でバレる嘘をつきました。だが少しでも時間が稼げれば十分だ。

 

 「あ!逃げたよ海未ちゃん!」

 「ん~、今日クラス替えあるのに日直ってどういうことぉ~?」

 「ことり、そんなの逃げるための嘘に決まってるじゃないですか!」

 「へぇ~、イッセ~くん私たちに嘘ついたんだ。ことりのおやつにしようかな」

 「こ、ことり?目が怖いのですが」

 「ことりちゃんが怖いよー」

 「ん?海未ちゃん、穂乃果ちゃんどうかした?それよりも速く追いかけよ?」

 「そうですね、ではいきましょう」

 「うん!いっくよー!」

 

 作戦は成功した、俺はまだ生きている!途中謎の寒気に襲われたが、なんとか学校に着いた。荒い息を整えつつ下駄箱で靴を履き替える。

 周りからの視線を感じるが、今は確認する気力もない。

 とりあえず、クラスの確認しとくか、えっと、掲示板、掲示板っと、あったあった。

 ん?クラス替えの紙以外にもなんか貼ってある。なんだろうな。

 そこにあった紙に書かれていたのは・・・

 

 「廃校って、嘘、だろ、」

 

 音ノ木坂学院の廃校を知らせる内容だった。

 

 「やっと追い付いた―!」

 「ことり、疲れたよぉ。もう走れな~い」

 「イッセー今日という今日は、って、どうしたのですか?」

 

 海未の問いかけに俺は掲示板を指さすことしかできなかった。

 間もなく三人はその紙の存在に気づき、三者三様の反応をしていた。

 海未は目を見開き、ことりは瞳を揺らし、穂乃果に至っては気を失い、そのまま倒れて行きそうだったので、間一髪で俺が支えた。

 その場で声を発するものは俺を含め、誰もいなかった。




 いかがでしたでしょうか?
 正直なところ、イッセーや穂乃果たちのキャラがうまく掴めていません。その結果、今回はイッセー要素がとても薄いと思います。
 これから近づけていけるように頑張りますのでどうかよろしくお願いします。
 次回はなるべく早く投稿する予定です。


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