幼馴染のめぐり。 (うみがめ。)
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幼馴染のめぐり。

今日は総武高校の合格発表の日である。

 

俺は小町とめぐりの結果が気になって居ても立っても居られず付いて来たのである。

めぐりはまぁ、簡単に言うと俺と小町の幼馴染である。

俺の親とめぐりの親が仲良く、それで親同士の繋がりから俺と小町とめぐりは知り合った。

そして小町とめぐりは同い年ってことですぐ仲良くなり、そしてその流れで俺とめぐりも仲良くなったって感じである。

 

小町の心配できた由比ヶ浜と雪ノ下と合流して小町達のことを待っていると。

 

「八幡お兄ちゃーん」

 

「お兄ちゃーん」

 

と小町とめぐりが笑顔で走ってきた。

 

まぁ、幼馴染って言ってもめぐりは俺のことを兄みたいな感じで慕ってるって感じだがな。

そして、こいつら2人が笑顔で走ってくるってことはこの2人は合格できたんだな。

………………よかった。

めぐりはほんわかしてるがしっかりとしてるから合格できると確信していたが、小町もしっかりと合格できて良かったよ。

小町はここ最近は毎日遅くまで勉強していたしな……………良かった。

 

「お兄ちゃん!受かってた!小町受かってたよ!」

 

「良かったな、諦めず勉強した甲斐があったな」

 

と言い、お兄ちゃんスキルその1の頭を撫でるを発動して頭を撫でると小町は嬉しそうに喜んだ。

 

「えへへー」

 

そして、それを見ていためぐりは羨ましそうに。

 

 

「むー……八幡お兄ちゃん、私も受かったんだよ!褒めてよ〜」

 

うん、頬を膨らましながら抗議してくるめぐりはプンプン!って感じでふんわりとしてるから怒っても全然怖くないんだかな。

しかしほんわかオーラで言ってくるもんだから可愛いな。

 

「めぐりも頑張ったな」

 

「えへへーありがと〜」

 

とめぐりの頭を撫でてあげるとめぐりも凄い笑顔になって喜んだ。

 

「こまっちゃん、一緒に学校に通えるね〜」

 

「本当だよ!めぐりんこれからもよろしくね!」

 

と小町とめぐりが2人手を合わせてで喜んでいると。

 

 

「……ヒッキーその子誰…………?」

「シス谷くん…………通報でいいかしら?」

 

 

と何故か怒った感じで由比ヶ浜と雪ノ下が聞いてきた。

 

なんで頭撫でただけで通報されなきゃいけないんだよ。

それになんだよ、シス谷って……シスコンじゃないからね。

そして何故由比ヶ浜はめぐりと小町の頭を羨ましそうに見てるんだよ……。

 

「こいつはめぐりって言ってまぁ俺と小町の幼馴染だな」

 

「…………幼馴染って……」

 

「ではなんでお兄ちゃんなんて呼ばせてるのかしら?やっぱりシスコンだからかしら?」

 

「そんなんじゃねーよ、気づいたらめぐりがそう呼ぶようになったんだよ」

 

と話していると。

2人で喜んでいた小町とめぐりが来て。

 

「あっ、雪乃さんと結衣さんこれから後輩としてよろしくお願いします」と小町

 

「あっ、よろしくね小町ちゃん」

 

「よろしくね」

 

 

「八幡お兄ちゃんこの人達が奉仕部の先輩?」とめぐり

 

「あぁ、そうだ」

 

そうか、こいつは小町と違って一回も会ったことないか。

 

 

「城巡めぐりです、よろしくお願いします」

とめぐりはほんわかと挨拶した。

 

「由比ヶ浜結衣だよっ!やっはろー」

 

「雪ノ下雪乃よ」

 

やっはろーって言うなよ。この学校が馬鹿だと思われるだろ。

 

「雪乃さんと結衣さん綺麗ですね〜」

 

「……そうかしら」

 

「ありがとう!」

 

「この2人が相手じゃ八幡お兄ちゃん取られちゃうかなぁ…………」

 

「……めぐりちゃん?今のって?」

 

と何かを小声で言っためぐりに対し由比ヶ浜が聞こうとしたが、小町がいきなり。

 

「あっ、お兄ちゃんめぐりんこれから小町達と住むから」

 

と言い出した。

 

「…………はぁ?」

 

 

 

 



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幼馴染のめぐり。2

小町が突然めぐりが俺の家に住むと言い出して。

 

「…………はぁ?」と俺

 

「「えっ」」と雪ノ下と由比ヶ浜

 

はい?なんでめぐりが俺たちと暮らすことになるんだよ。

あれか?ドッキリか?4月はまだ早いぞ。

 

「あれ?こまっちゃん言ってなかったの〜?」

 

とゆるく流すめぐり。

 

……この反応はマジのやつか。

でもなんでめぐりが俺の家で暮らすことになるんだよ?

 

 

「ちょっ!ヒッキーなんで!?」

 

と驚く由比ヶ浜と。

 

「シス谷くん?面会は言ってあげるわ」

 

と笑顔で携帯を取り出し、警察様に電話をし出そうとする雪ノ下。

 

「おい、とりあえず雪ノ下は携帯しまって落ち着け」

 

と雪ノ下を止め。

 

「めぐりなんで!?」

 

と聞くと。

 

「えっとね〜うちのお父さんとお母さんが今度転勤で九州行くことになってね〜急なことだったのもあったから総武高校に合格して通うことになったら比企谷家で3年間過ごすことになっらしいの〜」

 

とほんわかと言った。

 

「うちの親とめぐりんの親仲良いしねっ!」

 

と小町も付け足し。

 

 

……まじかよ、3年間か…………。

それと今のほんわかの話し方で雪ノ下と由比ヶ浜が少し落ち着いたな。すごいなめぐりオーラ……。

 

「小町は知ってたのか!?」

 

「うん。聞いてたよーお兄ちゃんには驚かそうと思って言わなかったの!小町的にポイント高いっ!」

 

……高くないよ。

八幡的にポイント低いよ……。

めぐりにはお兄ちゃんって言われても、幼馴染だからな……しかも、女の子だし……色々とまずいだろ。

 

「あっ!もう決定事項だからねっ!」

 

「俺だけ知らない感じか?」

 

「そうそうっ」

 

と話していると。

そうか……ならもうこのことは揺るがないのか。

と考えていると。

めぐりが不安そうに。

 

「八幡お兄ちゃん……もしかして迷惑……だった……?」

 

と心配そうに聞いてきたものだからとっさに。

 

「あっ、いや別に嫌ってわけではないが」

 

とお兄ちゃんスキルその2の心配そうに聞かれたら受け入れてしまうを発動してしまった。

このお兄ちゃんスキルしょぼいな。

まぁこの手は散々小町で食らってるんだかな……めぐりと小町じゃ違うな……。

 

「じゃあ、八幡お兄ちゃんとこまっちゃんの家で3年間暮らしても平気……?」

 

と言われてしまったら。

 

「まぁ、もう決定したならなんも言わねーよ」

 

と言い許してしまった。

まぁ、許すもなんも俺は家ん中じゃ一番権力ないからめぐりが俺の胃に住むことは変わらないだろうがな。

 

 

「よかった〜、こまっちゃんと八幡お兄ちゃんこれからよろしくね〜」

 

とゆるふわで喜ぶめぐりは反対に雪ノ下由比ヶ浜は。

 

「ちょっ!なんで!?ヒッキー!めぐりちゃんとは幼馴染なんだよね!?流石に暮らすのはおかしいでしょ!?」

 

「そ、そうよ!比企谷くん!」

 

と言うのであった。

 

まぁ、こいつらがこんなに言うのは分かるが。

確かにラノベや漫画で幼馴染って言ったら凄い美味しいポジションだし、それにめぐりは俺のことをお兄ちゃんと呼ぶから妹キャラでもあるからラノベなんかではいいヒロインキャラであろう。

しかし、俺らの関係はそんなんじゃないから別に平気だろ。

 

「めぐりは昔からちょいちょい俺の家に泊まったりしたから別に暮らすことは平気だろ」

 

「平気じゃないよ!?だってめぐりちゃんはきっとヒッキーのことが…………んー!取られちゃうよーゆきのーん」

 

「へ、平気よ……………きっと……」

 

「きっとってゆきのん……」

 

なんだよ、取られるって俺は物ではないぞ。

その言い方は勘違いしちゃうだろ。

しかし、めぐりも俺らと暮らすのか……。

色々と大変になりそうだな。



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幼馴染のめぐり。3

そして俺達は雪ノ下と由比ヶ浜と別れ家に帰るのであった。

 

「春からはこまっちゃんと八幡お兄ちゃんと一緒に学校に行けるね〜」

 

「だねっ!」

 

と2人はキャッキャと合格したこともあってかテンション高めで喜びながら2人寄り添って歩いてるのであった。

 

こう見ると仲のいい双子みたいだな。

しかし、めぐりと暮らすのか……。

いくらお兄ちゃんと呼ばれてるとはいえ、めぐりとは幼馴染だからな……。

まぁ、理性の化け物と言われた俺だからこれといってなにかが起きるということはないだろう。

 

「あっ、八幡お兄ちゃん今日から私比企谷家で暮らすからね〜」

 

「えっ?今日から?」

 

「うん、そうだけど……今日からじゃまずいの?」

 

と少し不安気になりながら聞いてくるめぐり。

 

いや、まずいことはないが……俺だって高3の男子だし色々とあるんだよ……。

色々ってあれだよ、心の準備とかですよ。

 

 

「いやまずいことはないがめぐりの両親はもう行くのか?」

 

「うん、今日から行くって〜」

 

「そうなのか」

 

「うん……本当はもっと早く行かなきゃいけなかったんだけど私の受験もあるからギリギリまで居てくれたんだって……」

 

とさっきまでゆるふわオーラを出して小町と話していたためぐりが少し寂しそうに話すのであった。

 

そうか、やっぱり寂しいんだよな。

3年間親から離れて暮らすってのも寂しいよな。

めぐりが高校に俺の家から通ってる間は寂しい思いをさせないようにしなきゃな。

と思いお兄ちゃんスキルその1の頭を撫でるを発動し、めぐりの頭を撫でてあげると。

 

「…………んっ……」

 

「あー、あれだ。めぐりの実の兄ではないが一緒に暮らすからには寂しい思いをさせないようにするから、めぐりも小町のように兄だと思って接していいからな」

 

「…………うん……」

「………………でも兄としては接することはできないかな………だって八幡お兄ちゃんは私の――――」

 

「あっ、なんでめぐりんだけ頭撫でてるの!?小町的にポイント低いよ!」

 

とめぐりが返事したのは八幡に聞こえたがその次の言葉は小町の声とかぶり聞こえなかったのである。

 

「ちょっ!小町のことも撫でてよ!ごみぃちゃん!」

 

「小町……ごみぃちゃんって言ってる人に撫でられて嬉しいのかよ?」

 

と言いつつも頭を撫でてやるのであった。

あれ?今小町の声と重なったがめぐりが何か言いかけたよな?

 

「めぐり今なんか言いかけたよな?なんて言ったんだ?」

 

「ん〜、八幡お兄ちゃんとこまっちゃんと3年間暮らせるから寂しくないよ〜って言ったんだよ〜」

 

とさっきまで寂しい表情を浮かべためぐりはいつも通りのゆるふわのオーラに戻ったのである。

 

……そうか。

いつも通りのめぐりオーラが出てるから平気かな?

そしてめぐりの家に寄り、荷物を持って家に帰るのであった。

 

「かーくん、ただいまー」

 

「ただいま」

 

「お邪魔しまーす」

 

「めぐりん!お邪魔しますじゃないよ!今日からただいまって言うべきだよ!」

 

「そっか……えっーと。ただいま〜」

 

「おかえりっ」と小町

 

「おかえり」と八幡

 

「うんっ」

 

と笑顔になって家に上がるのであった。

 

 



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幼馴染のめぐり。4

そして家に上がりめぐりの荷物をめぐりの部屋となる場所に運んで引越しが終わりのんびりしていると。

 

「ただいまー」

 

と母さんが帰ってきた。

 

「あっおかえりー。お母さんお母さん!小町合格したよ!」

 

「おーおめでとう、今日お祝いだね。あれ?めぐりちゃんは?」

 

「リビングにいるよー」

 

と母さんが仕事で疲れきった顔で帰ってきた。

 

「ただいま、めぐりちゃんもおめでとう」

 

「ありがとうございます〜。あっ、3年間よろしくお願いします!」

 

「私のことは本当の親だと思っていいからね、あとそんなにかしこまらなくていいからね」

 

「あっはい〜」

 

「あと八幡、小町とめぐりちゃんのお祝いのケーキ取り入ってきて、お金は払ってあるから取りに行くだけでいいから」

 

「了解」

 

流石母さんだな。小町とめぐりが合格するって信じてもう予約しといたのか。……俺の時はそんなんなかったが…………。

 

「あっお兄ちゃん小町も付いてくよ」

 

「じゃめぐりも〜」

 

「いいよいいよ、小町とめぐりちゃんは今日の主役だから2人でゆっくりしといて」

 

と母さん言い夕飯の準備を始めた。

 

そして俺は1人で寂しくケーキを取りに行き寒い帰り道を1人で歩いていると由比ヶ浜から電話がきた。

 

『あっ、ヒッキー今平気?』

 

『ああ平気だが?どうした?』

 

『あれさ小町ちゃん合格したじゃんだからさ私たちでお祝いしない?パーっとパーティーしようよ』

 

おお、いいな。

今日は親が祝う予定だけど小町も雪ノ下や由比ヶ浜に祝われたら喜ぶだろうな。

……あー。でもめぐりがいるな。めぐりは雪ノ下とかと今日会ったばっかりだしどうだろうな。

 

『あー、小町は喜ぶと思うけどめぐりは由比ヶ浜とかと今日会ったばっかりだからどうだろうな?』

 

『あーそっかー。じゃあめぐりちゃんと小町ちゃんに聞いてみてくれない?』

 

『今外に出てるから家に帰ったら聞いてみるわ』

 

『分かったー。じゃあ、パーティーするとしたら私とゆきのんとあと誰にする?』

 

『小町が知ってるのはあとは戸塚かな?』

 

戸塚は必要。

戸塚1つでみんなハッピー。みんな笑顔。戸塚1人で世界平和訪れる。

材木座?誰?そんなん知らないよ。

 

『あといろはちゃんも小町ちゃんに会ってみたいって言ってたよ』

 

『あー、じゃあ一色も誘うか。まぁでも帰って小町とめぐりに聞いてみないと分からないからな』

 

『分かったー、聞いたらメールして』

 

『了解』

 

小町は多分喜ぶと思うけどめぐりはどうだろうな?

と思いながら八幡は家に帰るのであった。

 

そして家に帰ると夕飯はもう出来ていた。

 

「ただいま、はいこれ」

 

「おかえり、ありがと」

 

おー、久しぶりの母さんの豪華な飯だな。今日はお祝いだしな。

それに社畜の母さんが早く帰ってきて飯を作ったのもいつも小町が夕飯作ってたから母さんなりの小町への愛情だろうな。俺の時は小町しか祝ってくれなかったが。

 

そして小町とめぐりも食卓に並び。

 

「じゃあ改めて小町とめぐりちゃんおめでとー」

 

「おめでと」

 

「いぇーい、ありがとー」とテンション高めの小町と。

 

「ありがとうございます〜」といつも通りのめぐり。

 

と祝い、ご飯を食べ始めるのであった。

 

あれ?親父いねぇな。

あの小町にぞっこんな親父がいないのは珍しいな。

 

「親父は?」

 

「あー知らん。まだ仕事じゃね?」と母さん

 

流石社畜。

こんな日も早く帰れないなら俺は働きたくない。

 

そして飯とケーキを食べ終わりリビングでテレビを見ながらのんびりしている。

 

あっ由比ヶ浜が言ってたこと聞いてなかったな。

と思い小町とめぐりに聞いてみることに。

 

「めぐり、小町」

 

「ほよ?」

 

「ん〜?」

 

「なんか由比ヶ浜がお祝いパーティーしたいって言ったけどするか?めぐりは今日会ったばっかりだから嫌だったらいいが」

 

「おぉー!小町は平気だよ!雪乃さんと結衣さんがしてくれるの?」

 

「おう、あとは戸塚と一色を誘うって言ってたな」

 

「戸塚さんは分かるけど、一色さんって?」

 

「あー、うちの生徒会長だよ。なんか小町に会いたいんだってよ」

 

「へー」

 

「えっ?生徒会長?」

 

「あぁ、めぐり知り合いか?」

 

「違うよー、私生徒会に興味あるから話とか聞いてみたいなーって思って」

 

なるほど。中学の時もめぐりは生徒会してたみたいだから興味あるのか。

 

「そうか、なら一色に言えば色々と話してくれると思うぞ」

 

「そっかー、あっ私も別に平気だよ〜。今日会った人もいい人みたいだったし」

 

そうか。

なら小町とめぐりはOKと由比ヶ浜にメールするか。

 

メールをすると今週末に俺の家ですることになった。

何故俺の家なのかは疑問だが戸塚が来るなら嬉しいからいいかな。

 

 

 

 



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