留宮探偵の事件簿 (不音七日)
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第1幕  「探偵事務所と新たな出会い」
第0話   「芽亜と夢」



  今作で多分7作目です。


  「多分か....。」


  うん、多分。ま、本編行きますか。


  「だな、では本編を。」


  ( ^ω^)_凵 どうぞ


〜芽亜復活から1ヶ月後  留宮探偵事務所〜

 

 

  「ふぁあ...おはようございます...七日さん。」

 

 

  「ああ、おはよう夢。芽亜は?」

 

 

  「お姉さまならまだ寝てます、起こしてきますか?」

 

 

  「ああ、頼む、もうそろそろ朝飯できるから。」

 

 

  芽亜が復活してから1ヶ月、理亜の命令で側近を外れた七日は朝ごはんを作っていた。

 

 

  「はぁ...本来なら美雨の仕事だが、仕事だしなぁ...。」

 

 

  「そういえば、姪蘭さんと潤さん達は?」

 

 

  「おなじ、仕事で出張中だよ。」

 

 

  「あ、そうなんだ...。」

 

 

  「芽亜は姪蘭と復活してから一回も会ってないよな?」

 

 

  「あ、そういえばあってないね。」

 

 

  「ま、今度帰ってきた時に話してやれよ、あいつきっと喜ぶよ。」

 

 

  「そうだね〜。」

 

 

  「っと...朝飯できたぞ。」

 

 

  「あ、運ぶよ!」

 

 

  「あ、頼む。」

 

 

  それからちょっとして芽亜が起きてくる。

 

 

  「ふぁあ...おはよ〜...七日君...。」

 

 

  「ああ、おはよう。芽亜、朝飯できてるぞ。」

 

 

  「あ、うん!いただきま〜す。」

 

 

〜食後〜

 

 

  「「「ごちそうさまでした」」」

 

 

  「....ふああ..仕事来ないな...。」

 

 

  「あ、なら私と夢で買い出し行ってきますよ!夕飯、私作りますから!」

 

 

  「え?お姉さまが作るなら私も...。」

 

 

  「お前が作るとおかしくなるからやめろ!」

 

 

  「ちぇ〜....。」

 

  

  「いやいや...事実だから...。」

 

 

  「んじゃ、俺はちょっと本屋に用事があるから昼飯は各自で取るって感じでいいか?」

 

 

  「うん、それでいいよ七日君、じゃあ先に行くね♪夢、行くよ〜。」

 

 

  「あ、ちょっとお姉さま〜まってよ〜。」

 

 

  夢は足早に出て行った芽亜の後をパタパタと追いかけて行った。

 

 

  「さて、俺も本屋に行くか。」

 

 

  七日は事務所を出て本屋へ向かった。

 

 

〜夢&芽亜side〜

 

 

  「ねえ、お姉さま今日の夕飯どうするの?」

 

  

  「う〜ん...ハンバーグにでもする?」

 

 

  「うん!そうしよ♪」

 

 

  「じゃあ、食材買いに行こうか♪」

 

 

  「だね〜....ってあれ七日さんじゃない?」

 

 

  「へ?」

 

  

  芽亜は夢が指した方向を見る、そこには紙袋に何冊かの本を入れた七日がいた。

 

 

  「あ、ホントだ...買い物終わったのかな?」

 

 

  「ふむ...頼んだ資料は届いたし、昼前だし、さっさと事務所に戻るか。」

 

 

  と、七日が事務所へ戻ろうとしたとき、後ろから声が掛かる。

 

 

  「七日君?」

 

 

  「ん?ああ、芽亜か買い物終わったのか?」

 

 

  「いえ、今からしようかと。」

 

 

  「そっか、じゃあ荷物もつの手伝うからさっさと行くぞ。」

 

 

  「そうだね、すぐそこだし、行こ♪」

 

 

  「ああ!」

 

 

  「はぁ...私置いてかれてる感半端ないよ...。」

 

 

  「まぁまぁ....。」

 

 

  その後、夕食作りにて夢が手伝ってしまったためこの世のものと思えないものになったのは言うまでもない....。

 

 

〜第1話に続く.........





  はい、第7作目1話目いかがでしたか?


  「まさか夕食で夢が手を加えるとは思わなかった....。」


  「すみません(´・ω・`)」


  「まぁまぁ...夢、あなたのせいじゃない....はず..。」


  「どうかんがえてもあれは....。」


  まあまあ、ではまた次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第1話   「芽亜の力」

  今回は芽亜の能力があきらかに。


  「今更感半端ないけどな....。」


  「私の能力?」


  「お姉さまに能力あったの?」


  「あれ?知らなかった?夢も持ってるでしょ?」


  「あ....。」


  「忘れてたのか...。」

  
  では、本編を( ^ω^)_凵 どうぞ


〜探偵事務所〜

 

 

  「記憶?」

 

 

  七日は朝食を食べ終わったあと、芽亜に『記憶を見せて』と頼まれていた。

 

 

  「そう!私って7年間死んでたんでしょ?」

 

 

  「ん...まぁ...。」

 

 

  「だから...7年間何があったのか見たいの!」

 

 

  「見るのはいいんだけどさ...どうやってみるんだ?」

 

 

  「私の能力で。」

 

 

  「能力?芽亜の能力って...あ、そういえば。」

 

 

  「そう!説明しようとした時にあいつ(和翔)が出てきて言えなかったのよ...。」

 

  

  「そうか....。で、能力って?」

 

 

  「あ、うん。私の能力は【記憶に干渉する程度の能力】、この能力は発動した相手の記憶を改ざんしたり、見たりできるのよ♪それは自分にも使える。」

 

 

  「...なるほど、干渉方法は?」

 

 

  「対象の一部に自分の一部を触れさせるの。だから、こうする♪」

 

 

  「え?ちょ...まだ心の準備が...うわッ!」

 

 

  芽亜は七日の肩を掴むと自分の額を七日の額にくっつけた、刹那、七日と、芽亜の意識が途切れた。

 

 

  「メモリアルワールド」

 

 

〜七日の記憶の世界〜

 

 

  「ここが...七日君の記憶...。」

 

 

  「俺自身の記憶の世界か...。」

 

 

  「あれ?七日君、なんで記憶の中に意識が?」

 

 

  「は?芽亜の能力が原因じゃないのか?」

 

 

  「いいえ?違うよ、意識が記憶の世界に入るってことは対象が気絶したからなんだ。」

 

 

  「....あ。」

 

 

  「七日君、何で気絶したの?」

 

 

  「い...いやそれは芽亜が急にくっつくから!」

 

 

  「あ〜....ごめん、他に方法あったね...。」

 

 

  「いや...いいんだけどさ、芽亜、用は済んだのか?」

 

 

  「いや...今見ようかと...あ、七日君先に目覚めていいよ。」

 

 

  「へ?どうやって目覚めるんだ?」

 

 

  「こうするの。」

 

 

  その言葉とともに、俺は芽亜に全力で殴られた。

 

 

〜現実〜

 

 

  「ん....あ?ああ、戻ってきたのか....え?..../////。」

 

 

  七日は今の自分の体制を見る、今の自分の体制は七日に芽亜がうつ伏せで重なっている状態だ。

 

 

  「うわ...これどうするかな...動いたら離れちゃうし...。」

 

 

  「ただいま〜七日さん....ってお姉さまと何してるの?」

 

 

  「いや...あの...芽亜が...えと...。」

 

 

  「...あ、うん。わかった、なんか察した。」

 

 

  「おい一体何を察した!?」

 

 

  「じゃあ私は雫ちゃんから料理教わってくるから!じゃあね!」

 

 

  「ちょっ!夢!誤解したまま行くな!あ、もう行きやがった....。」

 

 

  「ん...んん...あ、七日君。記憶、ありがとね。」

 

 

  「ああ...いいんだけどさ、あの....どけてくれない?さすがにこの体制は誤解されるというか...。」

 

 

  と、七日と芽亜がそのままの体制でいると、ガチャ...と音を立て、紅が入ってきた。

 

 

  「お〜す、七日、遊びにき...た...なんかごめん。」

 

 

  そう言い残して紅は扉から素早く出て行った。

 

 

  「あ...\(^o^)/」

 

 

  「これは....。」

 

 

  「どうすんだこれ...。」

 

 

  「まあまあ...あれ?夢は?」

 

 

  「なんか雫に料理教わりに行ったぞ。」

 

 

  「...あの娘のあれ(料理の下手さ)はもはや簡単に直せないんだよね...。」

 

 

  「雫...大丈夫かな...。てか、いい加減降りろ...。」

 

 

  その後、救急車のサイレンが聞こえ、夢がしょんぼりした表情で帰ってきた、おそらく夢の失敗作を食わされたんだろう...。

 

 

  「はぁ...なんでだろうなあ...。」

 

 

  「雫ちゃん...ごめんね...。」

 

 

  その後、雫の事態を知り、急いで来た紅に事情説明をし、なんとか誤解は解けたがさすが妹を溺愛するやつだ..紅はそれを聞き終わるとダッシュで病院へ向かっていった。

 

 

  「「「(....シスコン..。)」」」

 

 

  七日達はその姿にそう思った....。

 

 

〜第2話へ続く.......




  はい、第1話どうでしたか?


  「なんかいろいろ誤解されまくった...。」


  「にしてもなんであんな体制になってたんだろうね?」


  そりゃ、七日が座ってる時に芽亜さんがわざわざ立ち上がって額をくっつけたんだから、意識がなくなったら物理法則的に押し倒したかんじになるでしょ...。


  「なるほど...。」


  「納得するなよ!?」


  まあまあ..では今回もここらへんで締めますか、ではまた次回!


  「「(*^-^*)ノ~~マタネー」」


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第2話   「依頼」


  今回は美雨達が戻ってくるよ!


  「ん?戻ってくるのか....って、戻ってきてそうそう依頼?嫌な予感が..。」


  さ!本編( ^ω^)_凵 どうぞ


〜探偵事務所〜

 

 

  「ただいまお兄様〜、仕事無事終わった....よ?」

 

 

  「あ...おかえり...。」

 

 

  「〜♪」

 

 

  「な....何してるのお兄様...。」

 

 

  「あ、え〜と...誤解するな!これは...その...。」

 

 

  「妹様?なぜ玄関で止まってるのですか?」

 

 

  「外寒いので入りたいんですが〜。」

 

 

  「あ、ごめん...潤さん、美雨さん。」

 

 

  「はぁ...疲れました..って、七日様、一体何をして...。」

 

 

  「不可抗力です。」

 

 

  「あ、潤さんに美雨さんじゃないですか!7年ぶりです!」

 

 

  「は?7年ぶりって...もしかして..。望月芽亜様ですか?」

 

 

  「はいっ!」

 

 

  「でもなんでその体制に?」

 

 

  「え...いやこれは...。」

 

 

  「あ〜、それは私が七日君の記憶をまた見ようと思ってくっついたらこうなったんだ〜。」

 

 

  「あ....そう。」

 

 

  「てか...いい加減避けてくれ...さすがに苦しい..。」

 

 

  「あ、ごめん!」

 

 

  「はぁ....疲れた..。」

 

 

  と、その時、後ろから男の声がした。

 

 

  「お取り込み中すまないが、依頼を頼んでいいか?」

 

 

  「...ん?貴方は...。」

 

 

  「俺は自衛隊第3部隊隊長帆南 京介(ホナミ キョウスケ)、自衛隊総合部隊隊長の護衛を依頼しに参った。」

 

 

  「....護衛..ということは。」

 

 

  「....七日君、自衛隊の隊長さんが暗殺されそうになってるみたい。」

 

 

  「....なるほどな。」

 

 

  「なぜそのことを!?俺はまだ言ってないはずなんだが....。」

 

 

  「...帆南さん、だったか?俺の探偵事務所の肩書き知ってるよな?」

 

 

  「ああ、もちろん、能力を使い...解決する..。」

 

 

  「その様子じゃもうわかったみたいだな。」

 

 

  「まさか、そこのやつが能力を?」

 

 

  「ま、そんなとこだ、いいぜ。引き受けてやる、だが護衛は必要ないと思う。」

 

 

  七日は椅子から立ち上がりつつそういう。

 

 

  「なぜだ。」

 

 

  「それは企業秘密、帆南さん、あんたは隊長さんに安全だって伝えてきなよ、それとその殺人予告の紙をくれ。俺らはやることがある。」

 

 

  「....わかった、お前らを信じる、ただしもし暗殺された場合この事務所ごとなくなると思え。」

 

 

  「へいへい、じゃ、行くぞお前ら。」

 

 

  「は〜い。」

 

 

  「我々は車を持ってきます。」

 

 

  「先行きますね〜。」

 

 

  「鍵持った〜?」

 

 

  「うしっ、行くか、帆南さん、あんたも。」

 

 

  「あ、ああ。わかった。」

 

 

  そう言って、帆南は車へ戻っていった。

 

 

  「さて、芽亜できるか?」

 

 

  「もうやってます、結果出ましたよ。」

 

 

  いつの間にか紙に手を当てた芽亜が言った。

 

 

 

  「これは....七日さん、面倒なことになりそうです。」

 

 

  「一体どこだった?」

 

 

  「帆南さんです、あの人が...この紙の送り主です。」

 

 

  「は!?」

 

 

  「うかつでした...あの時もうちょっと前まで記憶を見てれば...!」

 

 

  「くそっ!予告時間は今日の夜...急がないと隊長が殺されるぞ!」

 

 

  「急ぎましょう!」

 

 

  「車持ってきました!早く乗ってください!」

 

 

  「ああ、急いで自衛隊だ!」

 

 

  「了解しました!」

 

 

  「間に合ってくれよ...。」

 

 

〜第3話に続く...........





  はい、どうも。


  「早速だが芽亜。」


  「はい、なんでしょう?」


  「どうやって帆南の記憶見たんだ?」


  「え、私の髪の毛を帆南さんさっとつけただけです。」


  「よくバレなかったな...。」


  「あはは...でも、これって次回解決するんですか?」


  「する、てかしないと困る。」


  アタリマエジャナイデスカヤダ〜


  「「まさかの棒読み!?」」


  「どうしよう...不安になってきた。」


  まあまあ...ではまた次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第3話   「芽亜の力」

今回は事件解決編です!


  「芽亜の力ってことは芽亜が解決するのかな?」


  「ふふっ...。」


  「怖い怖い...。」


  じゃ、本編を( ^ω^)_凵 どうぞ




 〜自衛隊本部〜

 

 

  「つきましたよ、皆さん。」

 

 

  「ああ、すまないが潤達はここで車を停めておいてくれ、俺達は本部に乗り込んでくる。」

 

 

  「はい、承りました。」

 

 

  「行ってらっしゃいなのです〜。」

 

 

  「ああ、行ってくるよ。」

 

 

  「さ、時間はあと1時間もありません急いでください!」

 

 

  「わかった!行くぞ夢、芽亜、姪蘭。」

 

 

  「「「了解!」」」

 

 

  夕焼けの中4人は自衛隊本部へ走っていった。

 

 

〜自衛隊本部内〜

 

 

  「さて、意外と簡単に入れたな。」

 

 

  「ですね、今日はもう終わったのでしょうか?」

 

 

  「いや、そんなことはない、絶対にここらへんには今の時間もっといる。」

 

 

  「...そうですか。」

 

 

  「...七日さん、人間の気配じゃないのがいます、動物でもなく...これは..。」

 

 

  「これは俺もわかる、この嫌な気配は間違いなく....!」

 

 

  二人は顔を見合わせて同時に言う。

 

 

  「「神話生物」」

 

 

  「しんわせいぶつってなんですか?」

 

 

  「あ、そうか。夢は見たことなかったな、でも覚えてるだろ?6年前に俺が初めて解決した事件。」

 

 

  「え...っと...あ、あの女子高校生殺害事件の...。」

 

 

  「そうだ、あれの黒幕とおなじ気配だ。」

 

 

  「.....七日君、来るよッ!」

 

 

  芽亜がそう言うと同時に奥の階段から、背中と思われる場所から羽が生え、緑色の気味の悪い頭をした神話生物【ミ=ゴ】がいた。

 

 

  「ちっ、面倒なのが来た....。」

 

 

  「あれが神話生物...!」

 

 

  「七日君の記憶で見たやつと違う種類...!」

 

 

  「お兄様、あれって?」

 

 

  「....神話生物、ミ=ゴだ、あいつの冷気に当たるなよ、凍死するぞ。」

 

 

  「....ひっ..。」

 

 

  七日が対処法を考えていると、芽亜から一瞬殺気を感じる、それと同時に芽亜がこう聞いてくる。

 

 

  「ねえ、七日君、神話生物って記憶ある?」

 

 

  「.....多分。」

 

 

  「....ふふっ♪七日君達は先に行ってて、私はこいつを相手するから♪」

 

 

  「でも..こいつは..。」

 

 

  「いいから♪」

 

 

  「....わかった、夢、姪蘭、行こう、隊長がいる部屋は4階だから行くぞ。」

 

 

  「....りょ〜かい。」

 

 

  「了解です七日さん。」

 

 

  「さ、神話生物さん、あなたも【私の下僕】となりなさい♪」

 

 

〜2階〜

 

 

  「....なるほど、どうりで人がいないわけだ、だって【隊長と帆南以外惨殺されてる】んだもんな...。」

 

 

  「でも、七日さん、この人たちの死に方下にいたあいつじゃできないよ。」

 

 

  「...ってことはまだ他の神話生物がいるのか。」

 

 

  「....いた。」

 

 

  「え?」

 

 

  「あれは...。」

 

 

  七日が夢と姪蘭の視線を追うように見るとそこにいたのは以前七日達を襲った神話生物、【ムーンビースト】がいた。

 

 

  「....あれはムーンビースト...姪蘭、あいつの対処法は教えたな?」

 

 

  「はい、お兄様、あいつには弾幕が一番効くんですよね?」

 

 

  「そう!だから頼むぞ。」

 

 

  「わかりました、お兄様と夢さんは先に3階へ!」

 

 

  「...頼んだよ、姪蘭ちゃん。」

 

 

  「承りました!」

 

 

  「じゃ、行くぞ。」

 

 

〜3階〜

 

 

  「....これは..あいつも本気だねえ...止めるのにこんだけのゾンビ使うって..。」

 

 

  「....七日さん、帆南さんを捕まえてください、私はあなたを信じてますから♪」

 

 

  夢は七日に少し微笑み、ゾンビの大群へ走っていった。

 

 

  「....ちっ..仕方ないか...あいつ、多分【俺が一番苦手】なやつだ。」

 

 

〜4階(最上階)〜

 

 

  「なるほど....ボス部屋感半端ないな...。」

 

 

  4階、そこにあったのは1階〜3階と違い、大きな部屋1つだけあった....。

 

 

  「....行くか。」

 

 

  七日がその扉を開けた直後強烈な冷気が俺に伝わってきた。

 

 

  「....お前、やっぱり人間じゃなかったか。」

 

 

  「...くくく、やはりお前等なら気づくと思ったよ。」

 

 

  「ぐ....あ...き..みは留宮君..か?」

 

 

  「お久しぶりですね、自衛隊総合隊長殿。」

 

 

  「......先にお前を潰すとするか...、七日君!」

 

 

  「...来いっ!黒百合の刀」

 

 

  七日が腰から黒百合を持ち、前に掲げるとその黒百合は次第に刀の形に変わっていった。

 

 

 

  「やってやるよ。俺の最強を持ってお前を倒す!」

 

 

〜芽亜side〜

 

 

  「〜♪良かった〜、記憶操作が簡単で。」

 

 

  「...芽亜さん、神話生物たちをどうしたんですか?」

 

 

  「....知らない方がいいと思うよ。」

 

 

  「...そう...。」

 

 

  「お姉さま、姪蘭ちゃん、七日さんを助けに行きましょ!」

 

 

  「そうだね!お兄様の助太刀に行かなきゃ!」

 

 

  「....いや、二人共先に戻ってて、私が終わらしてくる。」

 

 

  「お姉さま...。」

 

 

  「芽亜さん...!わかった、任せたよ!」

 

 

  姪蘭と夢が階段を下りていったあと、芽亜は4階へ走り出していった。

 

 

〜4階〜

 

 

  「...七日君!」

 

 

  芽亜が勢いよく扉を開けると、そこには刀を落とし、倒れた七日と隊長と思われる男と銃を持って立っている帆南京介の姿があった。

 

 

  「.....!七日君!」

 

 

  「おや、君も来てしまったか、君も消さなくては。」

 

 

  帆南は銃口を芽亜に向ける、その瞬間、また芽亜の周りに殺気が溢れた。

 

 

  「....芽亜..?」

 

 

  「私に....敵意を向けましたね?」

 

 

  「....ひっ...。」

 

 

  思わずその殺気に七日は怯む。

 

 

  「....な、なんだ、敵意を向けたらだめなのか?どちらにせよお前は消さねばならん、死ね。」

 

 

  帆南が引き金を引いたが、予想していた銃声は聞こえなかった。理由は直ぐにわかった、【ミ=ゴの冷気が帆南銃の銃口を凍らせて塞いだ】のだ。

 

 

  「なっ!なぜミ=ゴが...俺はこいつに敵を邪魔するよう命令したはず...絶対気分が変わるなんてありえない...!」

 

 

  その言葉に答えるように芽亜が喋りかける。

 

 

  「私の能力【記憶に干渉する程度の能力】はね、記憶を改ざんすることができるの、だからあなたの命令を改ざんさせてもらったの。あなたを邪魔するように命令したのよ。」

 

 

  「そ、そんな...馬鹿な..。」

 

 

  「ははは、芽亜、やるじゃないか。」

 

 

  「七日君の傷も治すね。」

 

 

  芽亜が傷に手を当てるとその傷がまるで【傷などなかった】かのように治った。

 

 

  「...なるほど、傷を受けた体の記憶を改ざんしたのか、だから体がその記憶に合わせられた。」

 

 

  「そういうことです♪」

 

 

  「さて、芽亜。こいつの処理お前に任せる、隊長は流れ弾に当たって死亡。依頼は完遂できなかったがな。」

 

 

  「たまにはいいじゃないですか、わかりました。任せてください。」

 

 

  「ああ、頼んだぞ。」

 

 

  そう言って、七日は窓から車の方へ飛んでいった。

 

 

  「....さて、帆南さん、言い残すことはありますか?」

 

 

  その無邪気な声色に帆南は恐怖を覚える。

 

 

  「た..たす...助けてくれ...まだ死にたくない....。」

 

 

  「う〜ん.....。」

 

 

  芽亜は少し考え扉の近くまで歩いていく。

 

 

  「た、助けて...くれるのか....?」

 

 

  「誰も助けるとは言ってません、死んでください♪」

 

 

  芽亜は指を鳴らす、そして一言命令をする。

 

 

  「ミ=ゴさん、【殺ってください♪】」

 

 

  そう言い残し、芽亜は自衛隊本部を出て行った...、その後神話生物も、自衛隊本部も跡形もなくなっており、そして跡地からは何人もの死体が見つかったが、帆南の死体だけは見つからなかった....。

 

 

〜第4話へ続く.......






  うわ....芽亜さん..怖っ!


  「私の能力の使い方の例ですよ。」


  「...さすがにあそこまでしなくても...。」


  「七日君が好きにしていいって言ったんじゃん!」


  「それもそうだった....。」


  ま、まあ何はともあれ事件解決おめでとう。ではまた次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第4話   「狙われた理由」



  前回は半端なかったね....。


  「ああ...処理を任せたらこうなるとは...。」


  「すみません.....。」


  そんな芽亜さんが主役の回です。


  「本編( ^ω^)_凵 どうぞ〜」


〜留宮探偵事務所〜

 

 

  「....なあ、芽亜。」

 

 

  「ひゃっ!ひゃいっ!な、なんでしょうか!?」

 

 

  「これって....やったのお前だよな?」

 

 

  七日は事務所に備え付けてあるテレビのニュースを指して言う、そこには【自衛隊本部が跡形もなく消滅】と書かれている。

 

 

  「.....それがどうかしたんですか?」

 

 

  「.....はぁ...怒らないから正直に答えろ、やったのはお前だな?」

 

 

  「ひゃい...。」

 

 

  「...はぁ...全く、ちゃんとあいつら(神話生物達)は元の世界に帰したんだろうな?」

 

 

  「あ、それはちゃんと戻したよ。」

 

 

  「じゃあ最後の質問、帆南をどうした。」

 

 

  「ミ=ゴが研究材料に欲しいから持って帰るって。」

 

 

  「....そうか。わかった、さて、今日はちょっと聞きたいことがあってな。」

 

 

  「何?七日君。」

 

 

  「芽亜って以前ポートマフィアに追われてたんだよな?」

 

 

  「あ、はい。」

 

 

  「あれってなんで追われてたんだ?」

 

 

  「...それは私の記憶を見ればわかると思うよ。」

 

 

  そういい、芽亜自分の手を七日の手に重ねる、瞬間、七日の意識は芽亜の記憶へと入っていった。

 

 

〜芽亜の記憶の世界〜

 

 

  「....さて、芽亜が狙われた理由口では言えないことなのか、と、これか。」

 

 

  七日は一つの結晶を見る、そこにあった記憶は...。

 

 

〜芽亜の記憶side〜

 

 

  「時間だ、no.1423時間だ、実験室に。」

 

 

  「....はい、今日の実験はなんでしょう?」

 

 

  「今日は記憶改ざん能力複製の実験だ。」

 

 

  「そうですか....わかりました。」

 

 

  実験体...?まさかあいつの能力を複製しようとしてるのかあいつら....!

 

 

  「ヴ....あ...いたい...よ。」

 

 

  「我慢しろno.1423もうじき終わる。」

 

 

  数秒後、芽亜を拘束していたワイヤーが解かれる。

 

 

  「はぁ...はぁ...。」

 

 

  「ちっ...失敗か、また2日後行う、十分休め。」

 

 

  「....了解...しました。」

 

 

〜芽亜の個室〜

 

 

  「....もう..いやだ..この実験が成功したら世界が...、なら..うん!」

 

 

  芽亜は部屋の扉をコンコン、と叩く、その音を聞き、一人の監視官が入ってきた。

 

 

  「なにか呼んだかno.1423。」

 

 

  「ふふっ、ちょっとね。「メモリージャック」」

 

 

  「しまっ....。」

 

 

  同時に芽亜は監視官の手を掴んだ。

 

 

  「さ、監視官さん、出口へ案内して♪」

 

 

  「ああ、わかった。こっちだ、【芽亜】」

 

 

  「...ええ、逃げましょ、この場所から!」

 

 

  ....なるほど、それで逃げ出して7年前のあの出来事になったのか。

 

 

  そ、これでわかった?

 

 

  ああ、芽亜ありがとうな。

 

 

  うん♪じゃあ意識を戻すね〜。

 

 

  芽亜がそういった直後、視界が暗くなり、再び光が戻ると探偵事務所に戻っていた。

 

 

  「....ふう...。」

 

 

  「ね、私は実験体の元にされてた能力者なの。」

 

 

  「ああ、そうだな。だがもうポートマフィアは壊滅した、だから追われることも無い。」

 

 

  「そうね、あ、そういえば七日君、この前本屋行ってたよね?何買ってたの?」

 

 

  「ん?ああ、いままでの依頼主と依頼内容をまとめてもらってたんだ、まとめきれなかったやつを後日届けるって言ってたから多分今日辺り来るだろ。」

 

 

  「誰が?」

 

 

  「芽亜でも知ってる奴。」

 

 

  「え?」

 

 

  「失礼するぞ七日、ついさっき資料をまとめ終えたから持ってきた今日は客人はいないのか....と、芽亜...だったか、久しぶりだな。」

 

 

  「....な..な...和翔!?」

 

 

  ドアを開けて入ってきたのは店員の格好をして胸元に蒼魔和翔と書かれたプレートをつけた男がいくつもの本を片手で持って立っていた。

 

 

〜第5話へ続く...........






  はい、今回は和翔さん登場しました。


  「話すことないよね。」


  はい........マジでないです。


  「じゃあ終わります?」


  じゃあ、また次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第5話   「能力の使い道」



  やっぱり七日君と芽亜ってチート過ぎる気がするよね。


  「は...?何突然....。」


  さあなんでしょうね〜。


  「こえーよ..........。」


  ま、本編を( ^ω^)_凵 どうぞ、大丈夫、能力には影響ないから。話すネタがなかったんだよ。


  「そうですか。」


〜留宮探偵事務所〜

 

 

  「そういえば七日君の能力って【ありとあらゆる力を操る程度の能力】だよね?」

 

 

  「ん?まあ、そうだけど。」

 

 

  「じゃあさ、能力も操れるの?」

 

 

  「さあな、やってみないとわからん。」

 

 

  「じゃあ私の能力って七日君使えるの?」

 

 

  「....やってみるか。」

 

 

  七日は目を閉じる、その数分後。少し笑って答えた。

 

 

  「....出来た。」

 

 

  「...え?ダメもとで行ったんだけど...てことは...。」

 

 

  七日は指を鳴らす。瞬間、錆のついていた地下室の扉がまるで使われていなかったかのように綺麗になった。

 

 

  「ま、芽亜程はできないが、こんな簡易的なのは出来るな。」

 

 

  「お〜。」

 

 

  「なあ、芽亜、前ミ=ゴを操ってたよな、あれも記憶操作なのか?」

 

 

  「あ、うん。帆南の命令を受けた記憶を消して、空いた記憶の部分に私の命令を入れたんです、ミ=ゴは基本的命令には従いますから。」

 

 

  「なるほど...で、自分の怪我とかも治せるのか?俺にやったみたいに。」

 

 

  「まあ、対人と違って自分で自分の記憶は見れないから何時怪我したかを覚えてないといけませんけど...。」

 

 

  「あ、そうなんだ。」

 

 

  「ただいま〜。」

 

 

  「あ、姪蘭おかえり。」

 

 

  「ただいま、お兄様、芽亜さん。あれ?夢さんは?」

 

 

  「ん?和翔に資料を受け取りに行ってる...んだが、1つだけ厄介な資料があってな...。」

 

 

  「厄介な資料?」

 

 

  「読んだ人を異界に送り込む本が紛れてるんだ。」

 

 

  「え...?なんのためにそんな資料を?」

 

 

  「武器材料」

 

 

  「あ、そう....。」

 

 

  「(まあ...本来の用途は違うんだけどな。芽亜に頼まれたから頼んだが夢ってたしか本読むの好きだったよな...。)」

 

 

  「ねえ、夢さんが資料受け取りに行ったのって何時?」

 

 

  「えっと...今から3時間...前..あ、やべッ!」

 

 

  「え、何?どうかしたの?」

 

 

  「夢にそのこと伝えてないから読んでる可能性が高い...。」

 

 

  「「あっ......。」」

 

 

  「2人とも武器準備しろ、行くぞ。」

 

 

  「「了解ッ【所長】!」」

 

 

  「早くしないと取り返しがつかなくなる...。」

 

 

  「ねえ、七日君場所はわかるの?」

 

 

  「ああ、さっき和翔に確認したら落ちてたから拾ったって言ってた、多分もう夢は異世界に行ってる。」

 

 

  「なら急ごう!」

 

 

  「ああ、行くぞ!」

 

 

  3人は事務所を出てすぐさま本屋へ向かった。

 

 

〜丁書店〜

 

 

  「よく来た七日、姪蘭、芽亜。こっちだ。」

 

 

  「拾ったのいつだ?」

 

 

  「つい数分前だ、夢が来たのは1時間ほど前だがな。」

 

 

  「和翔、本を開いてもらえるか。」

 

 

  「了解した。」

 

 

  和翔は言われたとおり本を開く、刹那、部屋一帯が光に包まれた。そして、目を開けると.....。

 

 

〜暗闇ノ間〜

 

 

  「....来たか。」

 

 

  「ここが...本の異世界...!」

 

 

  「なぜ我もここにいるのだ。」

 

 

  「本を開いた本人だからな。」

 

 

  「はぁ...仕方あるまい、さっさと夢を助けるぞ。」

 

 

  「おうっ!」

 

 

  そうして4人は暗闇の通路を走っていった。

 

 

〜第6話に続く............






  はい、今回は能力の具体的な使い道と事件のはじまり回でした!


  「....これ何話続くんだろうな...。」


  多分3話くらい....かな?


  「そんなに続くのか...。」


  まあまあ、ではまた次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第6話   「判断と嘘つきの間」


  話すネタが無い...。


  「じゃあ本編はじめるか。」


  ( ^ω^)_凵 どうぞ


〜判断の間〜

 

 

  「ついたか。」

 

 

  「ねえ、七日君、あのおっきい鳥居は何?」

 

 

  「さあ、俺にもわからない、和翔、姪蘭はどうだ?知ってるか?」

 

 

  「知らない。」

 

 

  「我も知らん。」

 

 

  「う〜ん...よくわからん鳥居も潜るわけにはいかんし...。」

 

 

  と、七日達が迷っていると鳥居の裏から声がした。

 

 

  「誰だ!?」

 

 

  「おっとごめん、驚かせてしまったかな?」

 

 

  「貴様は何者だ。」

 

 

  「う〜ん、この空間の案内人ってところかな、気安く【カロナ】って呼んでよ。」

 

 

  黒いローブを纏い、カロナと名乗った少年は鳥居を指して説明する。

 

 

  「この鳥居はね【見分けの鳥居】、この空間(世界)に耐えられるかを判断する鳥居さ、もちろん耐え切れないと判断されると外の世界に放り出されるよ。」

 

 

  「...なるほどな。」

 

 

  「さ、君達、通りなよ、適応者だけに説明するから鳥居の奥で待ってるよ。」

 

 

  そう言い残し、カロナは鳥居を抜けていった。

 

 

  「...じゃ、行こうか。もし適応されなかったらこの本を俺の事務所に運んどいてくれ。」

 

 

  「「「「了解!」」」」

 

 

  そして七日達は一斉に記憶の鳥居を抜けた、そして残ったのは...。

 

 

  「....あれ?七日君...はいるよね。姪蘭ちゃん、和翔もいない..てことは。」

 

 

  「...適応者は俺らだけだったみたいだな。」

 

 

  「そういうことさ、5人だったのにね。さ、行こうか。夢ちゃんはこの奥だよ。」

 

 

  「カロナ....だったか、あとどのくらい試練が残ってる?」

 

 

  「うん、あと4つ試練が残ってるよ、今から行く【嘘つきの試練】、次に【迷宮の試練】、3つ目が【判断の試練】、そして最後の試練が【戦いの試練】、だね。まぁ、頑張ってよ。」

 

 

  「うわっ..そんなに残ってるのか...。」

 

 

  「まあ、私と七日君なら行けるよ!」

 

 

  「....はぁ、仕方ない。カロナ、早く連れて行ってくれ、【嘘つきの試練】だろ?」

 

 

  「話が早くて助かるよ。じゃあ、行こうか。アイン・ツヴァイ・ドライ✩」

 

 

  カロナがその言葉と同時に指を鳴らすと急に景色が変わり、目の前にはいくつかの人形と看板が置かれていた。

 

 

〜嘘つきの間〜

 

 

  「ようこそ、嘘つきの間へ、ここでやってもらうことは1つ、4つの人形にはそれぞれ言葉が書かれている、それらから1人正直者を探してその人形のボタンをおして、正解だったら次の部屋に進めるよ。」

 

 

  「なるほど、すごく簡単だな。」

 

 

  「でしょ?じゃ、早速行こう♪レッツスタート✩」

 

 

〜正直者探し〜

 

 

a  右から2つ目の奴は正直者。

 

 

b  aは正直者。

 

 

c  僕は嘘つき。

 

 

b  私は正直者。

 

 

〜回答〜

 

 

  「答えはわかるな?芽亜。」

 

 

  「もちろん!答えはcです!」

 

 

  そう言って芽亜はcの人形のボタンを押す。するとピンポーン、という音が鳴り響いた。

 

 

  「....正解だよ。次の試練に案内するよ。」

 

 

  「やったね七日君♪」

 

 

  「ああ、この調子なら他の試練も簡単にいけるな!」

 

 

  その時、カロナガボソッと何か言った。

 

 

  「次は簡単に行かないよ...。」

 

 

  「ん?なんかいったか?」

 

 

  「いいや、何でもないよ。さ、もうそろそろ着くよ。」

 

 

  そして、また視界が急に一変した.....。

 

 

〜第7話に続く...





  はい、どうも。


  「まさか俺と芽亜以外落ちるとは...。」


  「ま、なんとかなるでしょ。」


  「そんな気楽でいいのだろうか.....。」


  ま、いいんじゃない?ではまた次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第7話   「迷宮の間」


  今回は前回に引き続き試練の続きです。


  「次は迷宮の試練か。」


  そうです、では本編を( ^ω^)_凵 どうぞ


〜迷宮の間〜

 

 

  「さあ、これが3つ目の試練。迷宮の試練だよ。」

 

 

  「これは普通に迷路から抜けらればいいのか?」

 

 

  「それなら簡単じゃない?」

 

 

  「ううん、この試練には制限時間があってね。上を見てごらん。」

 

 

  言われたとおり、二人は上を見上げる、すると上には満月と太陽と譜面が描かれている。

 

 

  「これは?」

 

 

  「迷宮に入ると月の曲と太陽の曲が交互に流れるのさ、それが3回流れ終わってもゴールにたどり着けなかったら床が全部開いて本の世界から強制退場さ。」

 

 

  「なるほどな、で。時間に換算すると?」

 

 

  「大体1時間くらいかな。」

 

 

  「なるほど、てことは意外と入り組んでるのか?」

 

 

  「そうだね、仕掛けもたくさんあるから急がないと...ふふふ...。」

 

 

  「...じゃあ、行くか芽亜。」

 

 

  「うんっ!」

 

 

  「じゃあ僕は出口で待ってるね。」

 

 

  そして、またカロナは闇に紛れて消えてった。

 

 

  「ほんと...自由だねあの子...。」

 

 

  「ははは...ま、行くか。」

 

 

  「よ〜しっ、いくっぞ〜。」

 

 

  2人は軽い準備運動をして同時に迷宮の入口に走り出した、そして門をくぐり抜けた直後、ピアノの音が響き始める。

 

 

  「....!なるほど、これがまず月の曲か。」

 

 

  「七日君!分かれ道だよ!どっちに行く?」

 

 

  「...ここは二手に分かれて行き止まりでも道が続いてても一回こっちに戻ってこよう。」

 

 

  「わかった!」

 

 

  その数秒後2人はまた同じ場所に戻ってきて情報交換をしていた。

 

 

  「そっちはどうだった?」

 

 

  「ああ、こっちは普通の行き止まりだった。」

 

 

  「こっちは檻で塞がれた道と左右に分かれた道があったよ!」

 

 

  「よし、じゃあ行くぞ!」

 

 

  二人は再び通路を走り出した。そして、それと同時に月の曲と太陽の曲が1回ずつ終わり、2回目の月の曲が終わろうとしていた。

 

 

  「ここか。」

 

 

  「うん、何かこの檻の先に道が見えるんだけど...。」

 

 

  「...また二手に分かれるか。」

 

 

  「そうだね!」

 

 

  と、その時2回目の太陽の曲が終わり、3回目の月の曲が流れ始めた。

 

 

  「....!やばい、あと20分しかない!」

 

 

  「なら早くしないと!」

 

 

  二人は急いでそれぞれの道を走り、すぐ戻ってきた。

 

 

  「こっちは白いボタンがあった。」

 

  

  「こっちは黒いボタンがあったよ!」

 

 

  「...てことは多分同時に押すとかそんなんだろ。芽亜、携帯持ってるよな?」

 

 

  「あ、うん。」

 

 

  「なら、俺が着いたら電話するから掛け声と同時に押すぞ。」

 

 

  「わかった...。」

 

 

  二人は再びそれぞれの道に走って行った。

 

 

  「おい、芽亜?そっちの準備は出来たか?」

 

 

  『うん、おっけ〜だよ。』

 

 

  「よし、じゃあ。1、2、3!」

 

 

  七日の掛け声とともに、二人はボタンを押す、すると先ほど檻のあった場所からゴゴゴゴゴ、と言う音が聞こえた。

 

 

  『七日君?もしかして檻が開いたんじゃない?』

 

 

  「ああ、じゃあ。檻のところで合流だ。」

 

 

  『わかった!』

 

 

  「よし、俺も急がないとな。」

 

 

  その時、七日は気づく。3回目の太陽の曲が終わりかけていることに。

 

 

  「...ちっ、急がないとな。」

 

 

  七日は急いで檻のあった場所に行った、するとそこには檻はなく、狭い道が続いていた。

 

 

  「七日君!」

 

 

  「芽亜、早く行こう!」

 

 

  「でも、この道並んで走れないよ。」

 

 

  「....そうだ!芽亜、俺が先に行くから、芽亜は俺の後ろに来い。」

 

 

  「...わかったよ七日君。」

 

 

  「よし、じゃあ。行くぞ!」

 

 

  2人は走り出す、すると奥に扉が見える。

 

 

  「あれがゴールか!」

 

 

  「急がないと!」

 

 

  「と、どけえ!」

 

 

  もう太陽の曲は終わりかけている、ほんの数秒で終わりそうだ。が、その時、七日はゴールに足をつける。

 

 

  「うしっ!」

 

 

  「残念、曲が終わっちゃったね、芽亜さんが脱落かぁ...。」

 

 

  「え...?」

 

 

  その瞬間、ゴール手前の道が一気に崩れた。

 

 

  「...嘘っ!七日君!」

 

 

  「ああ、心配はない!能力発動!引力操作!」

 

 

  七日が芽亜に向かって手をかざす。すると、芽亜の体がまるで何かに引かれるように七日の方に飛んできた。

 

 

  「...えっ?」

 

 

  「これで..はぁ..大丈夫だろ?」

 

 

  「ふふっ、七日君ありがとう♪」

 

 

  「...なんだって..まさかここまでなんて..。」

 

 

  「これが俺たちの力だ。」

 

 

  「...仕方ない...次の試練に案内するよ。」

 

 

  「おう。」

 

 

  「あと2つね♪」

 

 

  「(次こそどっちかを脱落させないと...。)」

 

 

  カロナは心の中でそう思った。

 

 

〜第8話へ続く.......





  能力って便利だねえ。


  「俺自身も使えるかどうかはわからなかったがな。」


  「そんな...。」


  ま、まあ成功したからいいじゃん。


  「ま、そうね。じゃあ締めようか。」


  あ、そうだね。じゃあ、また次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第8話   「判断の間」



  今回も引き続き試練です。


  「もう何か疲れてきたんだよ....。」


  「あははは....。」


  本編( ^ω^)_凵 どうぞ


〜判断の間〜

 

 

  「さ、ここが4つ目、見分けの試練。」

 

 

  「なあ...カロナ、この足場が無い位置にある赤い液体何?」

 

 

  「ん?マグマだけど。」

 

 

  「そんな当たり前でしょみたいに...。」

 

 

  「大丈夫だよ、この世界で死んでもただ本の世界から出されるだけだから。」

 

 

  「...あ、そう。」

 

 

  「あ、ちなみにこれが50メートル続いてるからね。」

 

 

  「....で、ただ渡っていけばいいの?」

 

 

  「いいや?ちゃんと正解と不正解の足場があって、不正解だと足場が崩れてマグマに真っ逆さまさ、ああ、恐ろしい恐ろしい。」

 

 

  「うわ...どうやって見分けるんだよ...。」

 

 

  「ちゃんと見分けられるよ...。ただ、だんだんわかりづらくなっていくから気をつけて進んでね。」

 

 

  「...七日君、ここは私に任せてもらえないかな?」

 

 

  「?なんでだ?」

 

 

  「カロナ君ってさ、最終試練の部屋からあの最初の部屋に来たんだよね?」

 

 

  「?そうだけど...。」

 

 

  「うん、それだけわかればいいよ。」

 

 

  「....?じゃあ僕は出口で待ってるよ。」

 

 

  「......で、何するんだ?」

 

 

  「さっきあの子の記憶を見せてもらったの。」

 

 

  「...あ〜..なんでカロナに近づいてんだろと思ったらそういうことか。」

 

 

  「うん、もう出口への道が分かっちゃった...。」

 

 

  「よし、なら行こうか。」

 

 

  「うん。」

 

 

  七日と芽亜はカロナの記憶に沿って足場を進んでいった。

 

 

  「...あと5つなんだが...芽亜。どっちだ?」

 

 

  「...ごめん、どっちだったかあやふやなんだ...。」

 

 

  「....は?」

 

 

  「つまりね...ここから先は勘になるかも...。」

 

 

  「...はぁ..少しは覚えてるんだよな?」

 

 

  「あ、うん。ほんとにおぼろげにだけど....。」

 

 

  「よし、なら。俺の能力で....。」

 

 

  七日は芽亜に手を当てると....。

 

 

  「能力発動...記憶力操作。」

 

 

  「へ...?」

 

 

  「どうだ、これで思い出せるか?」

 

 

  「ちょっとまってね.....。」

 

 

  芽亜は少し目を閉じ、答える。

 

 

  「....おっけ〜、思い出せたよ。」

 

 

  「よし、次はどっちだ?」

 

 

  「え〜っと..右、左、左、真ん中、右だね。」

 

 

  「了解。」

 

 

  七日は芽亜の言ったとおりに進む、そして、無事に出口に着くことができた。

 

 

  「着いたぞ〜。」

 

  

  「よかった〜。」

 

 

  「....まさか記憶を見られているとはね..はぁ..どちらか落ちると思ったんだけどね...本当に残念。」

 

 

  「そりゃあ悪かったな。」

 

 

  「本当だよ....。」

 

 

  「さ、次が最後なんでしょ?」

 

 

  「あ、うん。でも気をつけてね、まだ夢さん。いるから。」

 

 

  「...てことは...。」

 

 

  「夢でも勝てなかったってこと?」

 

 

  「...勝てなかった相手です、ただ、この世界での死に至ってないので本の世界から出られていないですが...。」

 

 

  「はぁ...じゃあ、夢のためにも早く終わらせないとな。芽亜、アレ準備しとけ。」

 

 

  「....え〜..疲れるんだけどな...。まぁ..夢のためだし仕方ないか..。」

 

 

  「じゃあ、行こうか。【戦いの試練】へ。」

 

 

〜第9話に続く......






  はい、今回は見分けの試練でした。


  「芽亜...カロナの記憶まで見てるとはな..。」


  「いや〜カロナ君が能力に気づかなくて良かったよ。」


  「僕としたことが...。」


  次回は最終試練です!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第9話   「最後の間」



  今回で異世界編終了です!


  「ようやくか....。」


  「微妙な長さだったね...。」


  「いろんな人の出番がなかったね。」


  「カロナ!?」


  「いつまでたっても来ないから呼びに来たんだよ。」


  じゃ、本編を( ^ω^)_凵 どうぞ


〜最後の間  扉前〜

 

 

  「ここから先は僕は行けないんだ。」

 

 

  「そうなのか?」

 

 

  「うん、ここから先は僕の管理外だから管理者である僕は入っちゃいけないんだ。」

 

 

  「そうか。ありがとうな。」

 

 

  「....最後に1つだけ。気をつけてください、あいつの攻撃はあなた方の力だけだと勝てないと思います。」

 

 

  「試さないとわからんがな。」

 

 

  「では。失礼するよ。」

 

 

  そう言い残し、カロナは闇に紛れて消えていった。

 

 

  「さて、行くぞ。」

 

 

  「うん、夢も助けなきゃね。」

 

 

  「だな。」

 

 

〜最後の間〜

 

 

  七日と芽亜は扉を開けた、そこにいたのは気絶し、壁際で倒れている夢と、鎌を構えた女の子が立っていた。

 

 

  「....あら、次の獲物がきちゃった...。」

 

 

  「な...女の子..?」

 

 

  「なによ..何か問題ある?」

 

 

  「.....はぁ..女の子を倒すのは気が引けるんだけどな...。」

 

 

  「あはは...やらないといけないんでしょ?」

 

 

  「で、どうすんの?戦うの?戦わないの?」

 

 

  「戦わなければ出られないんだろ?」

 

 

  「ま、どっちにせよ...ね。」

 

 

  「はぁ...やらなきゃいけないか...無駄に魔力消費激しいが..ま、能力操作でどうにかなるか。」

 

 

  「じゃあ、行くよ。七日君。」

 

 

  「ああ。」

 

 

  「何をする気?言っとくけど何をしても無駄よ。あなた達の力じゃ勝てない。」

 

 

  「じゃあ、これでもか?」

 

 

  二人は手を重ね。同時に叫んだ。

 

 

  「「メモリアルワールド」」

 

 

  「....我が力に魅られし神格なる副王に命ず、我に力を借し給え!」

 

 

  「....我が力に魅せられし神格なる魔王に命ず、我がもとに下り、その力を示せ!」

 

 

  「召喚術裏、【副王ヨグ=ソトース】」

 

 

  「召喚術裏、【魔王アザトース】」

 

 

  二人がそう言い終わると、二人の前の空間が歪み、中から七日の方からは不定形の怪物が出てきて、芽亜の方からはフルートの音とともに無形の怪物が現れた。

 

 

  「な....それ..は、神...?」

 

 

  「はぁ、こんなところでこれ使うと思わなかったけど。」

 

 

  と、話していると、脳内に声が響く。

 

 

  『主よ、命令は何だ。』

 

 

  『この世界でも壊そうか?』

 

 

  「ああ、命令は1つ、目の前の敵を徹底的に滅ぼせ。」

 

 

  『承った』

 

 

  「スーちゃん。命令は副王と同じよ。目の前の敵を滅ぼして♪」

 

 

  『了解した』

 

 

  二人が命令を下すとソトースは不定形の腕のようなものを少女に向かって振り払い、アザトースは義足を振り下ろした。

 

 

  「な....こんな...はず..じゃ....がァっ!!?」

 

 

  『命令はこなした、帰らせてもらう。』

 

 

  『我も宇宙の維持に戻らねば。』

 

 

  そう脳内に響いた後、2体の神は元の世界に帰っていった。

 

 

  「はぁ...夢が気絶から覚めなくてよかった、覚めてたら発狂ものだからな。」

 

 

  「で、貴女。負けを認める?」

 

 

  「ぜぇ...はぁ...もう..うごけ..ないのよ...あの神の..せいで...」

 

 

  「じゃあな。最終試練の敵ちゃん。」

 

 

  「..........。」

 

 

  少女は黙り込んだまま、灰になって消えていった。

 

 

  「....っと、あったあった。」

 

 

  「そういや、芽亜が手に入れたかったものって何だ?」

 

 

  「この娘が持ってたのね、【クトゥルフの目】、儀式素材。」

 

 

  「あ、そう...。」

 

 

  「あ、体が光り始めた!」

 

 

  「元の世界に帰れるのか。」

 

 

  「ま、よかったよかった。」

 

 

  「だな。」

 

 

  その言葉を最後に俺たちの意識は途切れた。そして、目が覚めるとそこは事務所のソファーだった。

 

 

〜探偵事務所〜

 

 

  「....にしても、クトゥルフの目...ねぇ?」

 

 

  「お姉さま、そういえば。【アザトース】と【ヨグ=ソトース】って何?」

 

 

  本の世界から戻ってきて数分後、唐突に夢にそう訪ねられていた。

 

 

  「....聞こえてたの?」

 

 

  「うん。何か開けちゃいけない気がして目をつむってたんだけど...。」

 

 

  「....うん、夢。それは開けなくて正解だよ。」

 

 

  「....そう?」

 

 

  「ああ。」

 

 

  「さ、儀式を始めようか。」

 

 

  「あ、うん!」

 

 

〜第10話に続く....






  .....ねえ、七日君。


  「何だ?」


  なんで神格呼び出した...。


  「え、だってそのほうが確実だし...。」


  実際に1d100振って出た目どのくらいだったと思う?


  「う〜ん...48とか?」


  95。


  「は?」


  san直葬だったよ...。


  「そりゃ...災難だったな..。」


  次回からまた普通の依頼などに戻ります...ではまた次回...ゴフゥ...。


  「あ、作者?作者〜!!」


  .........。


  「あ、作者が逝った。じゃあ、また次回!(*^-^*)ノ~~マタネー」


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第10話  「この親ありでこの子あり」



  さ〜て今回はちょっと意外な人物が出てくるよ。


  「....俺としてはちょっといやなんだけど...。」


  「え?」


  「.....いや、なんでもない..。」


  じゃ、そろそろ本編( ^ω^)_凵 どうぞ


〜留宮探偵事務所〜

 

 

  「....ねえ七日君。」

 

 

  「なんだ芽亜?」

 

 

  「前七日君が屋敷から出てきた理由を聞いたでしょ?」

 

 

  「ああ、ついでに経緯も説明したな。」

 

 

  「....その中で七日君のお父さんとお母さんって見た?」

 

 

  「.....あれ?そういや父さんと母さんの死体だけは見てないな..。」

 

 

  「....もしかしてさ、お父さんとお母さん、生きてるんじゃない?」

 

 

  「....可能性は無いとは言えないな。」

 

 

  「...う〜ん、でもどこにいるかわからないしな〜。」

 

 

  「...紫にでも頼んでみるか。」

 

 

  その声に反応するかのように七日の目の前の空間に切れ目が出来る、そしてそこから八雲紫が出て来た。

 

 

  「あなた達の親なら生きてるわよ?」

 

 

  「紫!?」

 

 

  「不音家当主とスカーレット家元当主でしょう?」

 

 

  「ああ。不音 現凪(フオト ゲンナギ)とアロナ・スカーレットだ。」

 

 

  「...うん、見つけたわよ。え〜っと...居場所は...二人共イタリア...って旅行でもしてるのかしら?」

 

 

  「...相変わらず呑気だな〜...。」

 

 

  「じゃあ、こっちとスキマ繋げるわね。」

 

 

  紫は手を上から下に下げる、すると大きなスキマが天井に開き、そこから二人の男性と羽の生えた女性が落ちてきた。

 

 

  「うわっ!...いつつ...ここは..一体どこだ、先程までイタリアにいたはずだが..。」

 

 

  「ええ、現凪さん、私もイタリアにいた記憶があります。」

 

 

  「....父さん..母さん..。」

 

 

  「あなたたち..本当にマイペースねえ...。」

 

 

  「あ、紫じゃねえか。」

 

  

  「紫が私たちをここへ?」

 

 

  「....あなたたち、少しは周りを見なさいよ..息子がいるでしょうに...。」

 

 

  「ん?おっ、七日じゃねえか!いままで何してたんだ?」

 

 

  「...それはこっちのセリフだ..。」

 

 

  「俺達はちょうど7年前イタリアに旅行でな、で。4年前位に一回屋敷に戻ってきたんだが、そこに屋敷がなかったんでイタリアの別荘に住んだんだ。」

 

 

  「...は?屋敷がって..まさか紫...。」

 

 

  「ええ、変に後を付けれれても困るから消させてもらったわ。」

 

 

  「おいおい...。」

 

 

  「ただいま〜...ってお父様!?お母様!?」

 

 

  「...また妹様..何度も玄関で止まらないでください...って旦那様じゃないですか!」

 

 

  「お、潤に姪蘭。お前ら元気だったか?あ、そういやあそこのお嬢さん達、君たちは何だ?」

 

 

  「あ、申し遅れました、望月芽亜と申します、七日君の妻です。」

 

 

  「同じく望月夢です。」

 

 

  「ほぉ...七日、いつの間に結婚なんてしてたんだ?しかも重婚と来たか。」

 

 

  「ふふ、七日ったらだ・い・た・ん♪」

 

 

  「...母さん、からかわないでよ..。」

 

 

  「さて、俺らはイタリアに戻るのも面倒だし紫、紅魔館に送ってくれ、。」

 

 

  「ええ、わかったわ。」

 

 

  「父さん、母さん、たまにはうちの探偵事務所に来いよ?紅茶くらいは出すよ。」

 

 

  「ああ、わかった、あ、アロナ。先に紅魔館に行ってて来れ。どうせ【娘】達と積もる話もあるだろうし。」

 

 

  「ええ、そうね。じゃあ、先に行かせてもらうわね。」

 

 

  「じゃあ、私は眠いから勝手に通っていって頂戴。」

 

 

  「ええ。」

 

 

  そう言って紫とアロナはスキマに入っていった。

 

 

  「んで?父さん、話って?」

 

 

  「いや、一言だけ言ってやろうと思ってな。」

 

 

  「....なんだよ。」

 

 

  「ガンバ\(*⌒0⌒)♪」

 

 

  「(#^ω^)ピキピキ」

 

 

  「じゃ〜な〜。」

 

 

  そう言い残し、現凪もスキマを通っていった、そしてスキマも消えた。

 

 

  「....何か..七日君の親って自由だね..。」

 

 

  「...まあ、家だとこれが日常みたいにあるだけどな...。」

 

 

  「あはは、お兄様はよくお父様にいじられてましたね〜。」

 

 

  「たしかに、七日様はよく旦那様にいじられてましたね。」

 

 

  「...ああ嫌だ嫌だ..思い出したくもない..。」

 

 

  七日は頭を抑えながら再び椅子に座り寝始めた。

 

 

  「Zzz....。」

 

 

  「あらら...寝ちゃった..。」

 

 

  「あ、私買い物行ってくるね。夕飯の買い出し行かなきゃ。」

 

 

  「あ、じゃあ、お姉さま私も行くよ!」

 

 

  「姪蘭ちゃん七日君頼むね〜。」

 

 

  二人は買い物バックを持って扉から出て行った。

 

 

〜紅魔館〜

 

 

  「.....と、いうわけなのよ。」

 

 

  「何がというわけよ..お父様もお母様もいないじゃない..。」

 

 

  「いや、もうそろそろ....。」

 

 

  レミリアと紫が会話してるとアロナと現凪が扉を開けて入ってきた。

 

 

  「お〜い、レミリア〜?久しぶりに帰ってきたぞ〜。」

 

 

  「おとう...さま!?」

 

 

  「ごめんな〜、本当はもうちょい早めに来ようと思ってたんだが。で、何か紫ともめてたみたいだが何なんだ?」

 

 

  「あ〜、それが現凪、レミリアが泊めてくれないって言うのよ〜。」

 

 

  「え、そうなのか?」

 

 

  「え...あ..え..っと..泊めるわよ!」

 

 

  「なんだ、泊めてくれんじゃないか。」

 

 

  「おね〜さま〜、お母様が帰ってきたよ〜!」

 

 

  「お、アロナどこ行ってたんだ?」

 

 

  「どこってパチェに挨拶と咲夜にこれまでのレミリア達の様子とフランに会いに行ってただけよ?」

 

 

  「....ほんの数分でそれを済ましたのか..。」

 

 

  「もちろんよ。」

 

 

  「....行動早いな..。」

 

 

  「それくらいが私の取り柄ですし。」

 

 

  「......。(他にも取り柄ある気がするが...。)」

 

 

  と、その日から現凪とアロナは紅魔館に住むことになった。

 

 

〜第11話に続く....






  今回は不音家当主とスカーレット家当主に登場していただきました。


  「いじられてたね〜...。」


  「もうやだこの親...。」


  ま、とりあえず、キャラが新しく増えました。以上!ではまた次回!


  「「(*^-^*)ノ~~マタネー」」


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第11話  「夢の発明品」



  はぁ....3体分の性格とキャラの見た目考えるのめんどい....。


  「は?一体何を言って...。」


  あ、いや..ネタバレになる前にはじめよう、じゃあ本編( ^ω^)_凵 どうぞ。


〜留宮探偵事務所〜

 

 

  「....ふぅ。」

 

 

  「どうしたんだ?夢、地下室から出てきたけど。」

 

 

  「あ、七日さんちょうど良かった、あのお姉様も呼んで地下室に来てもらえます?」

 

 

  「....?ああ。わかった。」

 

 

  「お願いしますね〜。」

 

 

〜起こしてきた〜

 

 

  「で、夢。何の用なんだ?」

 

 

  「はい、これです!」

 

 

  夢はそう言って懐から瓶に入った錠剤を出す。

 

 

  「これは?」

 

 

  「私特製の【擬人化薬】です。」

 

 

  「...は?」

 

 

  「えっと....夢、それって...。」

 

 

  「はい、お姉さま前言ってましたよね?神をいちいち呼び出さなくてもいいいように現実でどうにかできないかって。」

 

 

  「で、出てきた結論がコレと....。」

 

 

  「はい。成功作なので安心して使ってください。」

 

 

  「...う、うん。」「あ、ああ。」

 

 

  夢に言われ芽亜と七日は手を重ね合わせ。あの言葉を言う。

 

 

  「「メモリアルワールド」」

 

 

  その言葉に反応し、ふたりの目の前に魔法陣が出現する。

 

 

  「我が力に魅られし副王よ我に力を借し給え!」

 

 

  「我が力に魅せられし魔王よ我にその力を示せ!」

 

 

  そう言い放つと、魔法陣は黒くきらめき、そこに奥の見えない空間が出来る。そしてさらに二人は言葉を続ける。

 

 

  「召喚術裏【副王ヨグ=ソトース】」

 

 

  「召喚術裏【魔王アザトース】」

 

 

  その後芽亜はもう1つ言葉を繋げる。

 

 

  「我が力に魅入られし神よ、我が力を糧として今ここに現れよ!」

 

 

  そう言い終わると、魔法陣は消え、黒く輝く空間だけ残る、そしてそこから数秒もしないうちに、ヨグ=ソトース、アザトースが現れる、が。芽亜前の空間だけは役目を終えずまだ残っている。さらに数分するとタコのような頭に触手が口についており、背中には悪魔のような羽を生やした怪物が現れた。(どの神格も実物の2分の1以下の背丈になってます)

 

 

  『『『主よ、我に何か用か?』』』

 

 

  「ああ、ヨグ。この錠剤を食べてくれないか?」

 

 

  「クト君、スー君も同じく食べてみて。」

 

 

  『ぬ、主よ。これを食べるのか?』

 

 

  『死にませんよね?』

 

 

  『だ、だいじょうぶ怖くない怖くない怖くない....。』

 

 

  3体の神は少しためらいながらもそれぞれ錠剤を食べる。直後、それぞれの体が煙に包まれた。

 

 

  「「!?」」

 

 

  「お、はじまるね〜。」

 

 

  「はぁ?」

 

 

  そしてしばらくすると1人の少年と2人の少女が立っていた。

 

 

  「....は?」

 

 

  「...う..私は一体...って...主よいつの間にそんなに大きく?」

 

 

  「...あ〜..何か頭が痛いぞ...主よ一体なんなのだこの薬は...。」

 

 

  「...主よ、私たちに一体何を?」

 

 

  「....おい、お前ら鏡見てみろ。」

 

 

  「「「?」」」

 

 

  3人は言われたとおり鏡を見る、そこに写っているのは元の姿と違い、少し面影が残っている顔があった。

 

 

  「な、なんじゃこりゃ〜!!?」「「なんなのよこれ〜!!?」」

 

 

  「大✩正✩功」

 

 

  「...ま、いいか。3人とも。これからはこっちで暮らせばいいさ、服とかもいろいろあるしな。」

 

 

  「は、はぁ....主がそういうのであれば...。」

 

 

  「主の命令ならば致し方ない...。」

 

 

  「そうね...主が命令しているんだもの仕方ないわ...。」

 

 

  「あはは....。」

 

 

  「さ、全員上に上がるぞ〜。」

 

 

  「「「「「は〜い」」」」」

 

 

  この日から新たな仲間がまた3人増えたのであった....。

 

 

〜第12話に続く..........







  はい、というわけで神格キャラが新たな仲間となりました。少年がヨグ=ソトース、少女二人がアザトースとクトゥルーです。


  「ほんとキャラ作るのめんどいやつを...。」


  仕方ないじゃまいか、オリキャラがただでさえ少ないんですから...。


  「これですくないっていうか...。」


  う...まあ、そうですね...じゃあまた次回。(*^-^*)ノ~~マタネー


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第12話  「不音の依頼」



  はい、第12話です。


  「よくこんなグダグダで続いたな...。」


  ま、そんなもんです。では本編を( ^ω^)_凵 どうぞ


〜神格たちが人化してから2日  留宮探偵事務所〜

 

 

  「お〜い、ヨグ〜?いい加減起きろ〜もう10時だぞ〜。」

 

 

  「う〜...ん..主よ、我は眠いのだ...。」

 

 

  「朝飯抜きなるけd「わかった起きようすぐ起きよう。」

 

 

  「ほんとに食事のことだとすぐに反応するな...。」

 

 

  「人間界の料理はうまいのだから仕方なかろうに。」

 

 

  「あれ?芽亜、アザーとクトはどうした?」

 

 

  「二人とも今外を散歩してるよ。」

 

 

  「あ、そう。どのくらいで戻ってくる?」

 

 

  「う〜んとあと30秒くらいで戻ってくると思う、何か用でもあったの?」

 

 

  「理亜からの依頼だ。父さん経由で伝わってきた。」

 

 

  「あ〜、そういえば理亜さんって現凪さんのクローンだっけ?」

 

 

  「ああ、夢はいま買い出し行ってるよな。」

 

 

  「ただ今戻りました主よ。」

 

 

  「う〜ん、外は人間がいっぱいいていいわね。」

 

 

  「ほんと止めなかったら道路出そうになるから危なっかしいよ...。」

 

 

  「もうだいぶ現代には慣れてきたか?」

 

 

  「ええ、おかげさまで。」

 

 

  「えーと、七日がパソコンを開いて喋っているということは依頼か?」

 

 

  「クト大正解。依頼だよ、早速行こうか。」

 

 

  「了解です。」

 

 

  「主よ待ってくれ〜。」

 

 

  「ほら、ヨグ。早くしねえとおいてくぞ。」

 

 

  「あはは〜、スーちゃんもクトも着替えてきてね〜。」

 

 

  「「了解です主よ」」

 

 

  30秒後、着替え終わった6人は不音の事務所へ向かった。

 

 

〜不音事務所〜

 

 

  「よく来たな七日...と芽亜と...お前らは?」

 

 

  「アザーです。」

 

 

  「クトです。」

 

 

  「ヨグだ。」

 

 

  「私は不音理亜だ、よろしく頼む。」

 

 

  「で、理亜。依頼ってなんだ?」

 

 

  「ん?鏡花から連絡が入ってなかったか?マフィアの殲滅、もしくは捕獲だ。頼むぞ。」

 

 

  「....そういや鏡花からメール来てたけど数字で書かれてたからよくわからなかったな...あれがそうだったか。」

 

 

メール内容文

 

 

  71631211553403744321652123

 

  (まふぃあのせんめつかほかく)

 

 

  「(わかりづらいわ...。)」

 

 

  「主よどうしたのだ?」

 

 

  「いや、何でもない。で、理亜場所は?」

 

 

  「太平洋のど真ん中の空母だ。」

 

 

  「おk。」

 

 

  「じゃあ行ってこい、おそらく鏡花が待っている。」

 

 

  「じゃあ依頼金は理亜だし30にしといてやるから振り込んどけよ〜。」

 

 

  「お前たちが成功すればな。」

 

 

  「まったくだ。じゃあ行くか。クト、アザー、ヨグ、夢、芽亜。」

 

 

  「「「「「了解!」」」」」

 

 

〜マフィア空母〜

 

 

  「こっちです七日さん。」

 

 

  「ああ、鏡花、お前はここで他の増援が来ないよう見張っといて来れ、来たら即殺れいいな。」

 

 

  「了解しましたよ。」

 

 

  「よし、俺達は内部を殺っていくぞ。」

 

 

  「じゃあ、私と夢は右側をやってきますね。」

 

 

  「ならば我とクトゥルーは真ん中を行こう。」

 

 

  「と、なるとヨグ、俺達は左側だ。行くぞ。」

 

 

  「了解、主よ。」

 

 

〜数分後〜

 

 

  「こっちは終わったぞ〜。」

 

 

  「こちらもです。」

 

 

  「....そういや神格組が戻ってきてないな、どうしたんだ?」

 

 

  その直後、『うわぁ〜助けてくれぇ〜』とか『死にたくな〜い』とか、『俺は悪くねえ、全部師匠が悪いんだ。俺は悪くねぇっ!俺は悪くねぇっ!』と言う叫び声が響いた。

 

 

  「あ〜...まあ、予想はしてた。」

 

 

  「まあ、神格2匹ですからね...。」

 

 

  「おや、戻ってきたようですよ、主。」

 

 

  「あ、本当だ。」

 

 

  「あ、主達、こちらは終わりましたよ。」

 

 

  「となるとここのマフィアは終わりですね。」

 

 

  「だな、さて。事務所に戻るか。」

 

 

  「「「「「は〜い。」」」」」

 

 

〜留宮探偵事務所〜

 

 

  俺達は理亜に終了の報告をし、30万を受け取り、その金で現在はパーティーをしていた。

 

 

  「いや〜、にしても今回は案外楽だったな〜。」

 

 

  「そうですね〜。そういえば、美雨さんと潤さんと姪蘭さんがいませんがどうしたんですか?」

 

 

  「依頼、しょっちゅういろんな国から依頼が来るからその処理。」

 

 

  「あ、そうですか。」

 

 

  「主よ、次の依頼はないのか?」

 

 

  「そうだな〜、今のところはないな、ま。依頼が来たら教えるよ。」

 

 

  「了解です。」

 

 

  「さ、全員飲み物持ったか?じゃあかんぱーい!」

 

 

  「「「「「かんぱーい!」」」」」

 

 

  その声は夜の空に響いていった....。

 

 

〜第13話に続く....






  はい、今回は1話完結でした。


  「へえ、作者にしては珍しいな。」


  何か気分で変えちゃいました。


  「気分かよ.....。」


  ま、そんなこともあります。ではまた次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第13話  「お祭り・前編」



  今回は季節はずれの夏祭りだぜ!


  「....うわぁ...作者、今1月だぞ。」


  いいじゃないか、あ、そうそう。七日君、今回はsanチェック起こるかもね。


  「は?」


  では本編( ^ω^)_凵 どうぞ


〜留宮探偵事務所  朝〜

 

 

  「.....ふぁあ...もう朝か...。」

 

 

  朝8時頃、七日は朦朧としながらも目が覚めた、がしかし。体に異様な重さを感じる。

 

 

  「.....ん?何か重いような...。」

 

 

  七日は恐る恐る目を開ける、そしてそこにいたのは馬乗りになって乗っかっていた雫だった。

 

 

  「...雫、一体何をしてる。」

 

 

  「ん〜....?あ、おはよう七日さん。いや〜ちょっと添い寝を...。」

 

 

  「ちなみにいつから居た?」

 

 

  「昨日の夜。」

 

 

  「.....oh。」

 

 

  「気づかれなくてよかったよ。いや〜七日さんの体は温かいから。」

 

 

  「何かそれ変な意味に聞こえるからやめろ。」

 

 

  「あはは〜。」

 

 

  七日と雫は元の体制に戻り話す。

 

 

  「で?わざわざ俺に添い寝しに来たってことは何か用があるんだろ?」

 

 

  「あ、うん。さっき芽亜さん達にも説明したんだけど、今日夏祭りがあるんだ〜、だから一緒に回ろうよって言うお誘いよ。」

 

 

  「ああ、そうかい。だが残念だったな。今日は依頼があって行けそうにない。」

 

 

  と、その時芽亜が部屋に入ってきた。

 

 

  「七日君〜、メールが来て今日の依頼は解決したからいいってさ。」

 

 

  「....Σ(゚д゚lll)」

 

 

  「と、いうわけで行けるね♪」

 

 

  「...はぁ、仕方ないな。」

 

 

  「じゃあ、また夜来るね〜。」

 

 

  「あ、ああ。」

 

 

  「ふふっ♪」

 

 

  「じゃあね〜、にしても雫ちゃんいつの間に七日君のベッドに入り込んでたんだろう?ドアは戸締りしてたよね?」

 

 

  「ああ....あ。」

 

 

  「あ...って、何か思い出したの?」

 

 

  「ここの窓だけ開けられてる。」

 

 

  「.....あの娘七日君に変なことしなければいいんだけど....。」

 

 

  「あはは...本当に雫の心情は俺でも読み取れない。」

 

 

  「え...?七日君心理学得意だよね?」

 

 

  「ああ、顔の表情や声色で心情は読み取れる。だがあいつの声はいつもどおりだし表情はいつもどおりの笑顔だった。」

 

 

  「.....あの娘、初めて会った時からあんな感じだったよね。」

 

 

  「............ま、考えても仕方ねえ。事務処理するぞ。」

 

 

  「あ、うん。」

 

 

  そうして、七日達は事務処理やら掃除やらして夜まで過ごした。

 

 

〜留宮探偵事務所  夜〜

 

 

  「やっほ〜七日さん。さ、行こうよ。」

 

 

  「ああ、あれ?紅は?」

 

 

  「眠いって、家で寝てるよ。」

 

 

  「(あいつも危機感ねえな〜...妹が何するかわかんねえのに...)」

 

 

  「...七日さんどうしたの?」

 

 

  「ん?あ、いや何でもない。芽亜達は浴衣着てきたんだな。」

 

 

  「あ、うん。えへへ〜、可愛いでしょ?夢が選んでくれたの♪」

 

 

  「お姉さまにはいろんなものが似合いすぎてちょっと残念です。」

 

 

  「......主よ、私何かがこんな派手な服装でいいのですか?」

 

 

  「いいのいいの、クトも似合ってるよ。」

 

 

  「う...あまり目立ちたくないのですが...。」

 

 

  「せっかくの祭りなんだからいいじゃん。」

 

 

  「そ、そうだろうか。」

 

 

  「いいじゃんクト、似合ってるよ、アザーも結構可愛いしな。」

 

 

  「あ、ありがとう....。」

 

 

  「主よ、そこが祭りというものか?」

 

 

  ヨグ=ソトースが指した方向を見る、そこではたくさんの客があちらこちらを歩いていいる、さらには屋台などもかなりあるようだ。

 

 

  「さ、回ろうか。どうする?全員で回るか?何人かに分かれるか?」

 

 

  「う〜ん、私は夢とクト達と回るよ、七日君は雫ちゃんと回ってなよ。」

 

 

  「え〜....まあいいけど。」

 

 

  「じゃあ、行きましょ七日さん!」

 

 

  「あ、おい。引っ張りながら歩くな〜!」

 

 

  雫に服を引っ張られつつも七日は雫についていった......。

 

 

〜第14話へ続く.......






  はい、意外と長いお祭り編です。


  「なあ雫、どうやって入ってきた?」


  「え、ふつうに影を移動してきただけだけど....まあ、七日君が窓を閉め忘れてくれたからふつうに入っても良かったけど。」


  「....わかったありがとう。」


  話もまとまったし、ここで終わろうか。


  「ああ、そうだな。」


  ではまた次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第14話  「お祭り・後編」



  今回はお祭り編の続きです。


  「なんともなけりゃいいが。」


  あはは、だねえ....。


  「んじゃ、本編( ^ω^)_凵 どうぞ」


〜丁神社前〜

 

 

  「う〜ん、七日さんすみません、いろいろ奢ってもらっちゃって...。」

 

 

  「いいんだよ、これくらいしか使い道がないんだからさ。」

 

 

  七日と雫は屋台をいろいろ見ていた。

 

 

  「ん〜....何食べるかな〜...。」

 

 

  「七日さん!」

 

 

  「ん?」

 

 

  「はい、あ〜ん。」

 

 

  「.....何でお前がそんなことをする?」

 

 

  「え〜...だってせっかく二人きりだしこれくらいはいいかな〜...って思ったんだけど..だめ?」

 

 

  雫は涙目でこちらに聞いてくる。

 

 

  「......はぁ、わかったからそんな声出すなよ。」

 

 

  「うん♪」

 

 

  そうして七日はしぶしぶ雫のたこ焼きを1つもらった。

 

 

  「...ねえ、七日さん。あそこにいるのって...。」

 

 

  雫に言われ、射的の屋台を見る、そこにいたのは1人の大柄な男性と小柄の少女だった。

 

 

  「.....ん?あれは...。」

 

 

  「ちょっとお客さん、そこらへんにしてくれないかい?さすがにこんなに景品取られちゃあ屋台が成り立たないよ。」

 

 

  「ふむ...それもそうか。」

 

 

  「なら他の射的に行くか。」

 

 

  「父さんに理亜...一体何やってんだ?」

 

 

  「お、七日じゃん。お前も祭りか?」

 

 

  「まあそうだけど、父さんと理亜が一緒って珍しいな。」

 

 

  「ああ、それは現凪とたまたま会ったから射的屋台潰しをしてるんだ。」

 

 

  「....なるほど、それでそんなに景品の袋を持っているわけだ。」

 

 

  「ま、そんなところだ。」

 

 

  「(さすが七日さんの親父さんだなぁ...。)」

 

 

  「はあ、ほどほどにしとけよ?出禁喰らうから。」

 

 

  「はいはい、わかってるって。」

 

 

  「さ、行こうか現凪。」

 

 

  「あ、ああ。」

 

 

  「....ま、いいか。」

 

 

  「あ、そろそろ皆と合流する時間だよ。行こ?」

 

 

  「ああ、確か神社前だったよな。」

 

 

  「うん。」

 

 

〜神社〜

 

 

  「あ、いたいた。お〜い、芽亜〜。」

 

 

  「あ、七日君!」

 

 

  「時間ちょっきり。8時00分00秒。だな。」

 

 

  「ほんと七日さんはこういうところはきっちりしてるんだから....。」

 

 

  「あはは。」

 

 

  「で、どうするの?」

 

 

  「お前ら...祭りといえば花火だろうに。だから一番見やすいところに行くんだよ。」

 

 

  「でもここらへんって高いところないよ?」

 

 

  「だな、だからこうするのさ。」

 

 

  七日は6人の方に手をかざすとこういう。

 

 

  「浮力操作。」

 

 

  「え?」

 

 

  その言葉と同時に6人+七日の体が宙に浮いた。

 

 

  「「「「「「お〜。」」」」」」

 

 

  「これでいいだろ?」

 

 

  「まあ、たしかにこれならいいかもしれませんね。」

 

 

  「主よ、花火とは何だ?」

 

 

  「ん?花火ってのはまあ、簡単に言うと火薬で綺麗な火花を打ち上げる感じかな?」

 

 

  「....それであってるのかしら?」

 

 

  「知らん。」

 

 

  「まあ、了解した主よ。」

 

 

  「お、打ち上がるぞ。」

 

 

  七日がそう言うとほぼ同時に花火の打ち上がる音が響いた。

 

 

  ひゅ〜ドンッ!....。

 

 

  「...きれいだね〜。」

 

 

  「そうですねお姉さま。」

 

 

  「主よ、これが花火というものか、なかなか綺麗ではないか。」

 

 

  「だな、久々に花火を見たよ。」

 

 

  「そうなのか?」

 

 

  「ああ、7年ぶりだ。」

 

 

  「あはは〜、そうだね。」

 

 

  と、同時に一番大きな花火が打ち上がった。

 

 

  「....はあ、長い夏も終わった気がするなぁ。」

 

 

  「...!七日君、私たちは先に帰ってるよ。クト達も疲れてるし。」

 

 

  「あ、すまんじゃあヨグも頼むよ。」

 

 

  「わかった、じゃあ、先に帰ってるね〜。」

 

 

  「あ、待ってよお姉さま〜。」

 

 

  夢も慌てて芽亜についていった。

 

 

  「.....じゃあ、俺と雫はゆっくり帰るか〜。」

 

 

  「(芽亜さん...ありがとう。)」

 

 

  「にしても今日は楽しかったな〜。」

 

 

  「そうだね〜、おいしかったな〜林檎飴とかたこ焼きとか。」

 

 

  「あはは、射的のところに父さんたちがいたのは驚きだったな〜。」

 

 

  「あ、あれね〜。ちょっとびっくりしたよ。」

 

 

  「....ああ、俺もあれにはびっくりしたよ...っとここでお別れだな。」

 

 

  「あ、そうだね。」

 

 

  雫と七日が分かれ道で別れようとしたとき雫が気づいたように話しかける。

 

 

  「あ!七日さん!あそこに流れ星が!」

 

 

  「は?」

 

 

  七日は指された方向を見る。瞬間、頬に不思議な感覚が走った。それに気づき七日が振り返ると雫が頬を赤らめながら少し離れていった。

 

 

  「.....!雫?」

 

 

  「私は諦めないからね?」

 

 

  「は?一体何を...。」

 

 

  「私の気持ち知ってるんでしょ?」

 

 

  「.....俺にはわからないんだ。」

 

 

  「...そう。」

 

 

  「雫は...俺と最初に会った時からずっと笑顔でいるけどそれが本心の時と偽りの笑顔の時がある。それくらいしか俺は君から読み取れないから。」

 

 

  「....そっか、だからこそ私は必ずあなたを私にしか興味がわかないようにしてあげるんだから。」

 

 

  「....やれるもんならな、そう簡単に俺の心は変えられない。」

 

 

  そう言い残し、七日は事務所の方へ歩いて行った。

 

 

  「(必ず...振り向かせてあげるんだから!)」

 

 

  そう心に決め雫も屋敷に戻っていった。

 

〜第15話.....






  ふふふ、雫ちゃんは本気にさせると怖いよ〜?


  「....あいつの内面はわかりづらいんだよ。」


  だろうね、ではまた次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第15話  「守る者と守られる者」



  今回から戦略戦だねぇ.....。


  「....あっ(察し」


  今回からだんだん雫ちゃんがヤンデレ化するかもね...。


  「うわ......。」


  じゃ、本編( ^ω^)_凵 どうぞ


〜白縫邸〜

 

 

  「「いただきま〜す。」」

 

 

  「もぐもぐ....うん!お兄様の作るご飯は美味しいね!」

 

 

  「あはは、雫も似たようなものだろ?」

 

 

  「そうだね...。」

 

 

  「どうした?どこか具合でも悪いのか?」

 

 

  「ううん、何でもないよ。(...昨日振り向かせてみせる..とは言ってみたけど..何をしようかしら...あ、そうだ。夢さん達には悪いけどちょっと暴力座他にしてみようかしら..。)」

 

 

  「あれ?雫どこか行くのか?」

 

 

  「うん、今日は休日だしちょっとね。」

 

 

  「そうか、気をつけて行ってこいよ。」

 

 

  「うん!」

 

 

〜留宮探偵事務所〜

 

 

  「ふぁあ.....依頼来ないな〜..まあ、いいことだけど。」

 

 

  「そうだな〜。あ、七日君、昨日はどうだった?」

 

 

  「どうって....あ...いや、何もなかったよ。」

 

 

  七日は一瞬暗い顔をしたが、それに芽亜が気づくことはなかった。

 

 

  「そう?ちょっと見せてもらうね?」

 

 

  そう言って芽亜は七日の手を握り、記憶の中へと入った。

 

 

  「ちょっ!芽亜!?」

 

 

〜記憶の世界〜

 

 

  「....うわ〜、少し見なかっただけで記憶の水晶がかなり増えてるね。」

 

 

  芽亜は周りの水晶を見ながらそう呟く、その中で一つ暗く輝く水晶があった。

 

 

  「....え?これって..七日君にとって悪い記憶の証...てことは昨日何かあったんだね。」

 

 

  芽亜はその水晶に触れ、昨日の夜の会話を聞いた。それを聞き終わると芽亜は少し立ち尽くす。

 

 

  「まさか....これはちょっと危ないかも...。」

 

 

〜現実〜

 

 

  「.........あ、七日君、あれ?何でベッドで...私..。」

 

 

  「あ、芽亜起きたか。30分くらいしても起きなかったからさ、ベッドに運んでおいたんだよ。」

 

 

  「ありがとう。」

 

 

  「ああ、ちなみに夢は買い物でクトたちは丁町観光してる。」

 

 

  「てことは私達だけ?」

 

 

  「ま、そういうことだな。」

 

 

  「あ、いけない。そういえば洗顔クリーム切らしてたんだった...ちょっと買いに行ってくるね!」

 

 

  「あ、ああ。気をつけてな。」

 

 

  「うん!あ、武器の手入れお願いしていい?」

 

 

  「ああ、でも武器ないけどいいのか?」

 

 

  「大丈夫だよ、そんな敵が出てくるわけでもないんだから。」

 

 

  「...ならいいけど、お前まともに武術もできねえんだから。」

 

 

  「む。心配しなくていいよ!じゃあ行ってくる!」

 

 

  「いってら〜。」

 

 

  芽亜はカバンを手に取りかけていった。

 

 

  「.......まあ、いいか。」

 

 

〜丁町〜

 

 

  「〜♪」

 

 

  芽亜はコンビニに来ていた。

 

 

  「え〜っと...洗顔クリームは...これだね。」

 

 

  「240円になりま〜す。」

 

 

  「300円で〜。」

 

 

  「60円のおつりです。ありがとうございました〜。」

 

 

  「さ、早く事務所に戻らなきゃね。」

 

 

  と、芽亜がコンビニを出たとき、そこには10人ほどの男達が居た。

 

 

  「....何?あなたたち。」

 

 

  「お前が望月芽亜だな。」

 

 

  「ええ、それがどうか?」

 

 

  「なら話が早い、てめ〜に恨みはないが雇い主の命令なんでね。ちょっと痛い目みてもらうぜ!」

 

 

  「....くっ、危ない...。」

 

 

  「おい、てめ〜ら、やっちまえ!」

 

 

  「「「「「「「「「お〜!」」」」」」」」」

 

 

  「.......!」

 

 

  「死ねやぁ!!」

 

 

  「(やばい...このままじゃ!)」

 

 

  芽亜に拳が当たる刹那、とてつもない風を斬る音が聞こえた。

 

 

  「.....え?」

 

 

  そこにいたのは.....。

 

 

  「はあ、やっぱり様子を見に来て正解だったな。だから言ったろ?武器は帰ってきてからでいいのにさ。」

 

 

  「...そうだね、七日君。」

 

 

  「んだてめえ、俺たちの邪魔するってのか?」

 

 

  「ああ、どうせ雫の差金だろ?」

 

 

  「.....そこまで知られてるんじゃ、仕方ねえ、殺っちまえ!」

 

 

  「やれるもんならな!」

 

 

  その刹那、七日は後ろに居た芽亜の服の襟を掴み転ばせた。

 

 

  「え?なんで?」

 

 

  「いいから見てろ。」

 

 

  「オラァ!」

 

 

  「遅いな〜、もうつまんねえよお前ら。仲良く三途の川でも見てこい。威力操作。」

 

 

  そう言うと七日は近くにいた男の顔面を殴る、そうするとその男はすごいスピードで彼方へ飛んでいった。

 

 

  「ほんとに、雫の奴...!」

 

 

  「ば、化物....。」

 

 

  「ああ!?」

 

 

  「ひっ....勝てるわけがない...逃げようぜ...。」

 

 

  「ああ、そうだな!全員逃げろ!」

 

 

  「「「「「「「「「うわ〜〜!!!!」」」」」」」」」

 

 

  叫び声をあげながら男達は逃げていった。

 

 

  「たくっ....。」

 

 

  「七日君。」

 

 

  「ん?」

 

 

  「ありがと♪」

 

 

  「ま、俺は芽亜を守る側だからな。」

 

 

  「うふふ、そうだね〜。」

 

 

  そんな会話をしながらも二人は事務所に戻っていった。

 

 

  「.....まさか七日さんが来るなんて...はぁ..失敗かぁ...。」

 

 

  そんなことをつぶやきながらも雫は屋敷の方に歩いて行った。

 

 

〜第16話.....






  はい、守る者と守られるものでした。


  「はぁ...無駄な力を使った気がする...。」


  「ごめんね〜。」


  「まあ、いいけどさ。」


  じゃあ、また次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第16話  「苦手なもの」



  はい、今回は七日君の苦手なものが出てくるよ。


  「まじか....。」


  では本編を( ^ω^)_凵 どうぞ


  「もうだめだぁおしまいだぁ...。」


〜留宮探偵事務所〜

 

 

  「ただいま〜。」

 

 

  「おう、おかえり。」

 

 

  「七日君?」

 

 

  「ん〜?何だ、依頼は明日だぞ。」

 

 

  「ううん、違うんだけど、七日君、動物って好き?」

 

 

  芽亜は唐突にそう聞いてきた。

 

 

  「は...?」

 

 

  「とりあえず答えてよ〜、動物好き?」

 

 

  「......まさかと思うが犬とか猫とか拾ってきてないよな...?」

 

 

  「う....。」

 

 

  「1つ言っとくが動物は1匹を除いて好きだけど。」

 

 

  「よかった〜...。で、この子なんだけど...。」

 

 

  「あ、やっぱり拾ってたか。」

 

 

  「うん....。」

 

 

  そう言いながら芽亜は自分の鞄から1匹の猫を出した。

 

 

  「........!」

 

 

  「猫...なんだけど...。」「だめ。」

 

 

  芽亜が言い終わると同時に七日は即答した。

 

 

  「えー...何で?」

 

 

  「.....ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」

 

 

  芽亜が猫から視線を戻すと、七日は部屋の隅にまで移動していた。

 

 

  「え...もしかして七日君...。」

 

 

  「.....なんだよ..。」

 

 

  「猫...苦手?」

 

 

  「....ウン」

 

 

  「なら仕方ないね。じゃあこの子下のバーに渡してくるね〜。」

 

 

  「ああ、そうしてくれ...。」

 

 

〜数分後〜

 

 

  「よろこんでもらってくれたよ〜。」

 

 

  「ああ、ならよかった。」

 

 

  芽亜はそのままソファーに座る。

 

 

  「にしても七日君猫苦手だったんだね〜、何で?」

 

 

  「前猫に四肢全部同時にひっかかれた。」

 

 

  「....なにそれ...。」

 

 

  「だから猫を見たくないし触りたくない...。」

 

 

  「あ、そう。」

 

 

  と、話していると。コンコン、という音が聞こえる。

 

 

  「主よ、我が出よう。」

 

 

  その時、地下室から出てきたヨグが言う。

 

 

  「ああ、頼むよ、またアザーとクトは寝てんのか...。」

 

 

  「まあ...そうだ。」

 

 

  そう言いつつヨグは扉を開ける、そこには2人の護衛と思われる男性と1人の女性が立っていた。

 

 

  「....うわ。」

 

 

  「え...?」

 

 

  「お久しぶりですね?探偵さん。」

 

 

  「.....用は。」

 

 

  「あら冷たい...。まあいいけど...今日はあなたたちに依頼をしに来ました。

 

 

  「.....それは大掛かりなやつか?」

 

 

  「いいえ?」

 

 

  「....ならいい、早く要件を。」

 

 

  「ええ、【白縫 雫】という少女をご存知で?」

 

 

  「....!ああ。」

 

 

  「彼女を【誘拐】してきてください。」

 

 

  「.....なぜ。」

 

 

  「それは企業秘密というやつですわね。」

 

 

  「....はぁ...【なんであれ引き受けた仕事は完遂する】がうちの社訓だからなぁ...。」

 

 

  「前40、後60でどうでしょう。」

 

 

  「....それはどうでもいい、早く戻れ。」

 

 

  「じゃあ後で振り込んどくわね。」

 

 

  「はいはい。」

 

 

  そう言い残し、女性は扉から出て行った。

 

 

  「ねえ、七日君あの人は?」

 

 

  「柊 華(ヒイラギ ハナ)、紅とか俺とかと同じような名家なんだが、俺らと正反対の性格だ。」

 

 

  「....てことは犯罪側?」

 

 

  「まあ、取り締まりギリギリなせいで捕まえられねえ。」

 

 

  「じゃあなぜ引き受けたの?」

 

 

  「.....あいつを俺が止めてやらねえともっとひどくなる。」

 

 

  「.....え?」

 

 

  「こいつは屋敷にいた頃の幼馴染だ。そしてあいつがやろうとしてることはおそらく【白縫家の抹消】だ、だから雫を人質にでもするんだろ。」

 

 

  「じゃ、じゃあどうするの!?」

 

 

  「誘拐して、金もらって、取り返す。ついでに華を元に戻す。」

 

 

  「それでこそ七日君だね!」

 

 

  「さ、行くぞ。まずは【雫の誘拐】だ。」

 

 

  そんな会話をしながらも七日達は扉を出ていった。

 

 

〜第17話に続く...........






  はい、新オリキャラ登場です。


  「こいつも元からいたやつだろ?」


  はい、前々作あたりに思いついていました。


  「うわ〜。」


  ま。詳細設定は今さっき決めたけど.....。


  「まじか。」


  マジです、ではまた次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第17話  「作戦開始」

はい、今回は雫ちゃんを誘拐するね。


  「.....そうだな。」


  なんか元気ないね。大丈夫?


  「いやいや、何でもない。」


  そう、じゃあ本編を( ^ω^)_凵 どうぞ


〜午後21時  白縫邸前〜

 

 

  今、七日と芽亜は屋敷の壁に※ラベリング※している

 

 

  ※壁などの端にワイヤーをかけて張り付くこと

 

 

  「本当にやるんだね。」

 

 

  「当たり前だろ。柊を戻すためだ。」

 

 

  「....雫ちゃんは?」

 

 

  「部屋の位置が変わってなければこの窓から入ってすぐ横の部屋だ。窓は紅に頼んで開けたままにしてもらってる。」

 

 

  「紅さん納得したんだね。」

 

 

  「ああ、事情を話したら快く引き受けてくれたよ。相変わらず物分りがよくて助かる。」

 

 

  「じゃあ、行こうよ。」

 

 

  「ああ、じゃあ窓を開けるぞ。」

 

 

  七日は窓を音を立てないようゆっくりと開ける。

 

 

  カラカラカラ....。

 

 

〜白縫邸  2階〜

 

 

  「よし、まず入れたな。」

 

 

  「紅さんは?」

 

 

  「今頃寝てるんじゃないか?」

 

 

  「雫ちゃんは?」

 

 

  「ん。」

 

 

  七日は部屋の扉の下を指す。そこからは光が漏れている。

 

 

  「え、起きてるじゃん。」

 

 

  「ああ、だからここからは俺1人でやるから芽亜はそこの下に車回しとけ。」

 

 

  「....わかった。」

 

 

  芽亜は窓から出ていき車のある方へ走っていった。

 

 

  「さ〜てと....どうやって入ろうかね。」

 

 

  七日は少し考える。そこでいい考えを思いつく。

 

 

  「よし、聴覚力をオフにして扉を開けてさっさと気絶させよう。」

 

 

  七日は扉越しに手を向ける。

 

 

  「.....おっけい..聴覚力操作、感度0。よし。」

 

 

  七日は手を戻すとゆっくりと扉を開ける。入ると雫は窓を向いてただ黙っていた。

 

 

  「....相変わらず何考えてんだか。ま、これはこれで好都合だ。」

 

 

  七日はゆっくりと雫に歩み寄って行く、無論雫はそれに気づいていない。

 

 

  「....すまないな、雫。後で助けてやるから。」

 

 

  そして七日は素早く雫の目と口を塞いだ。

 

 

  「!?」

 

 

  「.....聴覚力操作、感度50。」

 

 

  「....七日..さん?」

 

 

  「本当にすまない、雫。生憎これも仕事なんでね。誘拐させてもらうよ。」

 

 

  「......え?」

 

 

  その言葉を最後に雫はぐったりと力が抜けて倒れた。

 

 

  「....よっと。仕事完了。さて、戻りますか。」

 

 

  七日が部屋を出るとそこには先程まで寝ていたはずの紅が立っていた。

 

 

  「何か用か?紅。」

 

 

  「いや、七日に一言言っておこうと思ってな。」

 

 

  「ほう?」

 

 

  「絶対に雫を助けろよ。」

 

 

  「当たり前だ。どんなに俺に対しての行動が行き過ぎてても雫は雫だ。俺の記憶を戻してくれた恩人だからな。」

 

 

  「ふっ、その言葉を聞けりゃあ満足だ。俺は寝るからな。おやすみ。」

 

 

  「ああ、おやすみ3日以内には雫は戻ってくるよ。」

 

 

  「了解。」

 

 

  その言葉を聞くと紅は自分の部屋へ戻っていった。

 

 

  「...お〜い、芽亜。車準備できたか?」

 

 

  「うん、準備できたよ。」

 

 

  「おっけい。じゃあここから飛び降りるから準備しとけ。」

 

 

  「いつでもいいよ〜。」

 

 

  「よいしょっ!」

 

 

  そんな掛け声とともに七日は窓からジャンプする、そして見事に車の上に着地。

 

 

  「さ、行こうか。柊の屋敷に。」

 

 

  「あ、うん。で、場所は?」

 

 

  「丁山麓の屋敷。」

 

 

  「え、あれが柊さんのお屋敷?」

 

 

  「ああ。」

 

 

  「へぇ〜。」

 

 

  「ほら、無駄口叩いてないでさっさと行くぞ。」

 

 

  「は〜い。」

 

 

  そんな会話をしながら車を走らせた。

 

 

〜第18話に続く.....




お〜、手際がいいね〜。


  「まあ慣れてるからな。」


  慣れてるんじゃあしょうがない。


  「ちなみに作者、ラベリングの意味あれであってんのか?」


  .....微妙です。


  「間違ってたらすまないな。」


  まあ、こんな感じですね、次回はついに柊ちゃんと雫ちゃんを助けるぜ!


  「じゃあまた次回会おうな!(*^-^*)ノ~~マタナー」


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第18話  「真実と偽り」



  今回は解決編です。


  「意外な事実かもな。」


  ま、それも今回わかるよ。では本編を( ^ω^)_凵 どうぞ


〜柊邸〜

 

 

  「う....んん?私は....。」

 

 

  雫は目を少しずつ開き自分の状況を認識する。

 

 

  「....ッ!なに...これ...。」

 

 

  「あら、ようやくお目覚めになったのね。」

 

 

  「あなたは....!」

 

 

  「知らなくてもいいわ。あなたは今から【死ぬ】のだから。」

 

 

  「え!?」

 

 

  「ま、まだ殺さないわよ。やらないといけないことがあるからね。」

 

 

  「......助けて...七日...さん。」

 

 

  「あの人なら来るわけないじゃない。だって貴女をここに連れてきたのはあの人よ?」

 

 

  「嘘....。」

 

 

  「嘘じゃないわ。貴女はあの人に裏切られたのよ。」

 

 

  「そんなわけないじゃない...。」

 

 

  「...あなたも諦めが悪いわねぇ...さて、あなたの兄も呼び出して殺しちゃいましょ。」

 

 

  「なっ!お兄様は関係ないじゃない!」

 

 

  「七日君に関係している時点で関係あるわよ。」

 

 

  「....まさか貴女は!」

 

 

  雫がそう叫ぶと華は笑いながら答えた。

 

 

  「そうよ、彼を【私だけ】のものにするのよ!」

 

 

  「狂ってるわよ...それ...。」

 

 

  「狂うほど彼が好きだからよ!」

 

 

  「....そう、なら殺せばいいじゃない。」

 

 

  「だめよ、まだあなたの兄を呼び出してないもの。」

 

 

  「....そうだったわね。」

 

 

  「じゃあ、呼び出してくるわね。」

 

 

  そう言って華は部屋を出て行った...。

 

 

〜同時刻  留宮探偵事務所〜

 

 

  七日達が事務所に戻るとソファーに紅が腰掛けていた。

 

 

  「何だ、来てたのか。」

 

 

  「ああ、今さっき電話が来た。」

 

 

  「内容はどうせ屋敷に来いとか言う電話だろ?」

 

 

  「ああ、そうだ。」

 

 

  「で、行くのか?」

 

 

  「当たり前だろ。妹が人質に取られてるんだ。行くよ。」

 

 

  「...じゃあ、俺も行くかな。」

 

 

  「七日君、行こうよ。」

 

 

  「ああ、じゃあ行くぞ。【華を止める】。」

 

 

  七日達は再び柊邸へ向かった。

 

 

〜再び柊邸〜

 

 

  「あなたの兄はすぐ来るそうよ。」

 

 

  「!お兄様が!」

 

 

  「妹を溺愛している兄で良かったわ、人質という言葉を出しただけで即座に向かうと答えたわ。」

 

 

  「.....お兄様...。」

 

 

  「もうそろそろ来るんじゃないかしら?」

 

 

  そうすると、扉から執事と思われる人物が入ってきた。

 

 

  「お嬢様、白縫様がお見えになられました。」

 

 

  「あら、もうこんな早く来るとは...。」

 

 

そういい、華は玄関へ向かっていった。その数秒後窓から誰かが入ってきた。

 

 

  「雫、大丈夫か?」

 

 

  「....!七日さん!?」

 

 

  「静かにしろ。気づかれる。」

 

 

  「はい...。」

 

 

  「ほら、縄は切った、これで問題はない。」

 

 

  「ありがとうございます...。やっぱり七日さんは裏切ってなんかいなかったのね...。」

 

 

  「あたりまえだろ?」

 

 

  その時、扉から華が入ってくる。

 

 

  「ッ!?七日君!?」

 

 

  「やあ、柊。すまないが、君の作戦はここでアウトだ。」

 

 

  「何で!?貴方は邪魔しないはずでしょ!?」

 

 

  「ああ、私怨では邪魔はしないがこれは【紅からの依頼】だ、依頼に基づき柊を止めさせてもらうぞ。」

 

 

  「....一体何をするつもり?」

 

 

  「こういうことさ。」

 

 

  そういうと七日は指を鳴らす、すると芽亜が後ろから手を触れた。

 

 

  「何を!」

 

 

  「じゃあな、依頼は完了。帰るぞ、紅、雫、芽亜。」

 

 

  「「は〜い。」」「おう。」

 

 

  「そう言えば何で華さんの記憶を変えさせたの?」

 

 

  「ああ、それは雫、お前一回俺の周りの人間を殺そうとしたか?」

 

 

  「え?そんなことしないよ。」

 

 

  「だよな、だとするとどうなる?」

 

 

  「もしかして、この前の男たちを送ったのって...。」

 

 

  「ああ、華だ。」

 

 

  「なるほどね。」

 

 

  「ま、そんなわけだ、ほら、行くぞ。」

 

 

  「あ、うん。」

 

 

  そう言って七日達は事務所へ帰っていった。

 

 

〜第19話に続く............






  はい、真実と偽りでした。


  「話すことないな今回。」


  ですね、じゃあまた次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第19話  「事件のその後」



  今回は前回の話の後日談です。


  「珍しいな、後日談なんて。」


  ほんとだよ、では本編を( ^ω^)_凵 どうぞ


〜留宮探偵事務所〜

 

 

  「ねえ、七日君。」

 

 

  「何だ?」

 

 

  「あの後柊さんはどうしたの?」

 

 

  「あ〜、華なら下のバーで働いてるよ。」

 

 

  七日がそう答えると、ヨグが七日に尋ねる。

 

 

  「そう言えば主よ、今日は1人新しいメンバーが増えると言っておったがまだ来ておらんぞ?」

 

 

  「ああ、その件か、それならもう少しで来るんじゃないか?」

 

 

  そう話していると事務所の扉を開けて少女が入ってきた。

 

 

  「遅れてすみません七日さん。」

 

 

  「ああ、雫。何かあったのか?」

 

 

  「いえ、制服に着替えていたもので。」

 

 

  「あ、雫ちゃん。」

 

 

  「どうも芽亜さん。」

 

 

  「なるほど、新メンバーとは雫のことだったか。」

 

 

  「ああ、正式にメンバーと認めた。」

 

 

  「と、いうわけなんです。」

 

 

  「へえ〜、あ、雫ちゃん、制服似合ってるよ。」

 

 

  「ええ、七日さんが選んでくれたので。」

 

 

  「あ、そうなんだ、七日君女の子のセンスもわかってるのね。」

 

 

  「ま、そのくらいは熟知してるよ。」

 

 

  「あはは、何か微妙だけど。」

 

 

  「あ、七日さんお願いがあるんですが。」

 

 

  「ん?」

 

 

  「七日さんは3つの剣を使えましたよね?」

 

 

  「ああ、それがどうかしたか?」

 

 

  「それ見せてもらません?」

 

 

  「ん?ああ。」

 

 

  「いいの?七日君。」

 

 

  「ああ、じゃあ外に出ようか。」

 

 

  そう言いながら4人は外に出た。

 

 

〜丁町  空き地〜

 

 

  「じゃあ、見せるついでに雫、勝負しようか。」

 

 

  「うん。」

 

 

  「いざ」

 

 

  「尋常に」

 

 

  「「勝負!!」」

 

 

  その言葉とともに2人は手を前に構えた。

 

 

  「轟け、【雷切】」

 

 

  「くぐもれ。【ダークネスレット】」

 

 

  その瞬間、七日の前に雷が落ち、黒と金色で彩られた剣が刺さっていた。

 

 

  「行くぞ。」

 

 

  「こっちこそ!」

 

 

  「お〜、やってるやってる。」

 

 

  「あ、紅さん。」

 

 

  「よう、雫が戦ってるんだな。」

 

 

  「うん、そうだよ。」

 

 

  「多分次の一撃で終わるな。」

 

 

  「え?」

 

 

  「第4剣【天斬】」

 

 

  「シャドウブレイク!」

 

 

  二人の剣技がぶつかり会った瞬間、雫のダークネスレットにヒビが入った。

 

 

  「...!」

 

 

  「ま、こんなもんだ。」

 

 

  「そうですね、ありがとうございます。」

 

 

  「じゃ、戻るか。」

 

 

  「あ、うん。」

 

 

  「ですね。」

 

 

〜留宮探偵事務所〜

 

 

  事務所の階段を登っていると玄関に何か箱が置かれているのが見えた。

 

 

  「....なんだこれ?」

 

 

  「開けてみる?」

 

 

  「私は事務所に入ってますね。」

 

 

  「ああ、芽亜も先に戻っといてくれ。」

 

 

  「あ、うん。」

 

 

  「......さて、中には何があるのやら、見たところかなり大きめの箱だが...。」

 

 

  七日は箱を開ける、そこに入っていたのは少女だった、なぜか拾ってくださいと書かれた紙が置かれていた。

 

 

  「........(´;ω;`)」

 

 

  「.....あ、うん。みなかったことしとくか。」

 

 

  「(´;ω;`)」

 

 

  そんな独り言をつぶやいているうちに少女の目が潤んでいく。

 

 

  「......はぁ、わかったからそんな目を潤ませながら見つめるな。」

 

 

  「ほ、本当ですか!」

 

 

  「....ま、とりあえず入れ。」

 

 

  「あ、はい。」

 

 

  そう言って、その少女を事務所に入れることにした....。

 

 

〜第20話に続く.....






  はい、再びオリキャラ登場回でした。


  「オリキャラ多くて東方キャラが薄くなってくる...。」


  ま、そこらへんは置いときましょ。ではまた次回!


  「(*^-^*)ノ~~マタネー」


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第20話  「不思議な少女」



  今回は前回の続きです。


  「....あんな目で見られてスルーできるわけないじゃん....。」


  まあ、あの子ですし。


  「んじゃ、本編( ^ω^)_凵 どうぞ」


〜留宮探偵事務所〜

 

 

  「で、連れてきたわけなんだが。」

 

 

  「ど、どうも。」

 

 

  少女はおどおどしながら七日の横に立っている。

 

 

  「....その子が箱の中に?」

 

 

  「ああ、あまりにも予想外過ぎた。」

 

 

  「はぁ、七日さんらしいですがね?」

 

 

  「まあ、とりあえずそこのソファーにでも座るといい、紅茶でも淹れる。」

 

 

  七日はそのまま台所の方へ向かった。

 

 

  「にしても貴女なんで箱の中に?」

 

 

  「えーと、すみません、朝起きたら箱の中にいたので...。」

 

 

  「あ、そう。」

 

 

  「おーい、紅茶淹れたぞ。」

 

 

  「あ、いただきます。」

 

 

  「ん〜、七日君の淹れる紅茶は美味しいわね。」

 

 

  「七日さんこんなおいしい紅茶淹れれたんですね。」

 

 

  「ああ、屋敷で仕込まれたんでな。」

 

 

  「あの、お名前をまだお聞きしてませんでしたね。」

 

 

  「あ、たしかにそうだな、俺は留宮七日、ここの探偵事務所の所長だ。七日でいい。」

 

 

  「望月芽亜よ、七日君の妻よ。」

 

 

  「白縫雫です、この事務所の所員です。」

 

 

  「わ、私はフリッカ・エルツェです、一応元暗殺者...です。」

 

 

  その言葉に事務所のフリッカを除く3人から笑みが消えた。

 

 

  「「「え...?」」」

 

 

  「あ、あの、何か?」

 

 

  「....一応確認しよう、芽亜頼む。」

 

 

  「あ、うん。フリッカちゃんちょっと失礼するわね。」

 

 

  「え、あ、はい。」

 

 

  芽亜はフリッカの手を握る。それからしばらくして芽亜は手を放した。

 

 

  「どうだった?」

 

 

  「事実みたい、だけど誰かに命令されて来たわけでも殺しに来たわけでもないみたい、つまりは無害ってわけね。」

 

 

  「そうか、なら良かった。」

 

 

  「あの...七日さん、頭を3cm程下げてもらっていいですか?」

 

 

  「ん?」

 

 

  言われたとおり七日は3cm程頭を下げる、その瞬間頭があった場所に弾丸が通過する。

 

 

  「....!」

 

 

  「七日さん、狙撃銃あります?」

 

 

  「んぁ?ああ、そこの壁に掛けてある、ドラグノフを。」

 

 

  「ちょっとお借りします。」

 

 

  フリッカは壁にかけれられていた狙撃銃を構え【スコープを見ず】撃った。

 

 

  「......フリッカ、スコープ見なくていいのか?」

 

 

  「なんならスコープからその方向見てみますか?」

 

 

  フリッカは狙撃銃をこちらに渡してくる。それを七日は覗く。

 

 

  「.....マジかよ。」

 

 

  覗いた先にはコンテナのようなものにもたれかかって頭から血を流している男がいた。

 

 

  「ね?」

 

 

  「.....これって不音さん超えてるんじゃない?」

 

 

  「ああ。で、フリッカ、君は何をしに来たんだ?」

 

 

  「あ、はい。私をここの所員にしてくれませんかね?暗殺業をやめてしまったので働き口がないんです。」

 

 

  「.....なるほど、ま、いいよ。君を所員として迎える。」

 

 

  「ありがとうございます!」

 

 

  この日から探偵事務所に新しい所員が増えた....。

 

 

〜第21話に続く..........






  はい、元暗殺者のオリキャラでした。


  「...なあ作者、今回って本来コラボ回だよな?」


  あ、はい。それはどこかのタイミングでやります。


  「じゃあ、また次回な!」


  (*^-^*)ノ~~マタネー


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第21話  「雇い主」



  今回はフリッカちゃんを事務所に送った人と第2幕のはじまりがあります。


  「うわ...盛大だな。」


  はい、今回は大盛りですよ。


  「んじゃ、第1幕最終回を( ^ω^)_凵 どうぞ!」


〜留宮探偵事務所〜

 

 

  「ふあ...おはようフリッカ。眠れたか?」

 

 

  朝起きると七日より先にフリッカが台所に立っていた。

 

 

  「あ、はい。おかげさまで。」

 

 

  「んじゃ、朝ごはん食べ終わったら聞きたいことがる。そこらへん頼む。」

 

 

  「あ、はい。わかりました。」

 

 

  「おはよう〜。」

 

 

  「ああ、おはよう芽亜。クト達は?」

 

 

  「今日は非番だから元の世界にいるよ〜。」

 

 

  「あ、そうか。わかった。」

 

 

  それから3人で朝ごはんを食べ終わった後、俺はフリッカの向かいに座り1つ質問をしていた。

 

 

  「フリッカ、君の雇い主は誰だ?」

 

 

  その言葉にフリッカは少し戸惑いながら聞いてくる。

 

 

  「言わなきゃダメですかね?」

 

 

  「ああ、できれば言って欲しい。」

 

 

  「....わかりました。」

 

 

  「で、名前は?人相は?」

 

 

  「え〜っと...名前はルーラーと名乗ってました。これは本名じゃないらしいですが...人相の方は...すみません、黒のローブを羽織っているので顔までは...。」

 

 

 「...ルーラー..ねぇ?芽亜、知ってるか?」

 

 

  「いいえ?」

 

 

  「俺は知ってるぞ〜。」

 

 

  と、不意に地下室の方から声が聞こえた。

 

 

  「何だ、いつの間にかきてたんですね。父さん。」

 

 

  「はっはっは、何やら面白そうな話をしていたみたいだからな。」

 

 

  「んで?ルーラーのことを何かご存知で?」

 

 

  「ああ、ルーラーってのはいわゆる中間の人間なのさ、闇業界と表業界両方のな。」

 

 

  「へぇ...そんな人もいるんだな。」

 

 

  「で、その人に偶然出会える確立はものすごく低い。」

 

 

  「世界をいろいろ周ってるのか?」

 

 

  「いや、うろついているのはこの丁町とそこのお嬢ちゃんが住んでいた隣町の弦間町だけだ。」

 

 

  「それなのに誰もあったことがないってのか?自分から。」

 

 

  「ああ、まあ、正確には会えないんじゃなくて【会っても認識できない】だけなんだがな。」

 

 

  「...なるほど。」

 

 

  「ま、情報収集には役立つからな。気が向けばここにもくるんじゃないか?」

 

 

  「あ、そう。」

 

 

  「まぁそれだけだ、それじゃあな。」

 

 

  「ああ。」

 

 

  「....誰だったんでしょう?あの人は。」

 

 

  「...不音家1代目当主不音現凪、俺の父親さ。」

 

 

  「あれ...?でも七日さんの苗字って...。」

 

 

  「あれは父さんが不音家の者だとバレないように作った偽の苗字さ、だから本来は不音七日なのさ。」

 

 

  「なるほど。そういうことだったんですか。」

 

 

  と、3人が話をしているといつの間にか事務所の扉の前にローブを来た人が立っているのがわかった。

 

 

  「.....貴方は?」

 

 

  「ここが、留宮探偵事務所で間違いないですね?」

 

 

  「ああ、間違いない、で、なんのようだ。」

 

 

  「これは失礼しました。私はルーラーと申します。以後お見知りおきを。」

 

 

  「.....ルーラーさん!」

 

 

  「これはフリッカ嬢。迎え入れていただけたようで良かった。」

 

 

  「なるほど、あんたがルーラーか。てことは何か用があってきたんだろ?」

 

 

  「ええ、もちろんでございます。」

 

 

  「紅茶でも飲みながら聞こう。」

 

 

  七日はルーラーを案内する。

 

 

  「どうぞ。」

 

 

  「いただきますね。」

 

 

  ルーラーはティーカップを片手に持ちながら七日に言う。

 

 

  「七日さん、あなた。会社をを興す気はありませんか?」

 

 

  「会社?」

 

 

  「はい、見たところ、この事務所には9人程住んでいるようですがそろそろ手狭になってきているのでは、と思いまして。」

 

 

  「まあ、たしかにそうだが....。」

 

 

  「今回は私が経費は払わせていただきますゆえご心配なく。」

 

 

  「なぜそこまでする?」

 

 

  「私はあなたを気に入ったのです。その能力や頭脳をね。」

 

 

  「で、会社を興すとして場所はどこになるんだ?」

 

 

  「この左隣のビルでございます。」

 

 

  「ここって使われてなかったか?」

 

 

  「ええ、以前までは使われておりましたが、今では会社を維持できなくなったため私が買収させていただきました。」

 

 

  「ならいいが。決めるのは俺だけじゃなく2人にも聞いとかないとな。」

 

 

  「もちろんそのつもりでございます。2人方はいかがでしょうか?」

 

 

  「私は七日君に任せるよ、だってこの事務所を建てるのを決めたのも七日君だし。」

 

 

  「私も、七日さんに拾われた身ですから。ここは七日さんに委ねます。」

 

 

  「なら、きまりだな。この日を以て留宮探偵事務所を閉業、そして留宮探偵社を興そう。」

 

 

  「承りました、ではこの事務所の方はあなた方の家にでもすると良いでしょう。」

 

 

  「まあ、それは元からだからな。」

 

 

  「だね。」

 

 

  「では、ご案内します。探偵社社長留宮七日殿。」

 

 

  「....ああ!」

 

 

  「新しい生活の始まりだね!」

 

 

  「私もちょっと...ワクワクしてきました!」

 

 

  「さあ、行くぞ!」

 

 

  「「お〜!!」」

 

 

  その掛け声が探偵事務所の中に響いた...。

 

 

〜第1幕終了、第2幕、第22話に続く....






  はい!いかがでしたでしょうか!


  「グダりすぎ!」


  ま、まあそこらへんはほっといてください...。


  「てかルーラーってドラ○エかよ...。」


  いえ、どこぞの棒有名RPGの転移魔法ではなく、意味合い的には【支配者】という意味を持っています。


  「なるほど、裏と表の世界の支配者ってわけか。」


  そんなところです。それでは第1幕をここで終わらせていただきたいと思います!ではまた第2幕にてお会いしましょう!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第2幕  「過去から現在に継がれるもの」
第22話  「謎の乗り物」




  はい、第2幕です。


  「なんかさっぱりしてんなぁ...。」


  今幕は前幕から1週間くらいたったところから始まります。


  「お、意外と期間空いてないんだな。」


  はい、では、第2幕はじまり、はじまり....。


〜留宮探偵社〜

 

 

  ガヤガヤ...ガヤガヤ....

 

 

  「なあ、あの事件どこまで進んだ?」

 

 

  「今他の事件やってるからそっちで解決して〜。」

 

 

  探偵社を興してから1週間、いつの間にか社員が80名を超えていた。

 

 

  「何でこんなに増えたんだか....。」

 

 

  「多分だけど前事務所の時にさ入社条件的なのがあったでしょ?」

 

 

  「あ〜、俺が力を認めた人しか入れないんだったか。」

 

 

  「そう、それだよ!で、今の入社条件って面接で認めさえすればいいでしょ?」

 

 

  「まあ、そうだな。」

 

 

  「だから増えたんじゃないかな?」

 

 

  「なるほどな、あ。そろそろ定例挨拶の時間だ。ちょっと行ってくる。」

 

 

  「うん、私はここにいるからね。」

 

 

  「ああ。」

 

 

  そう言って七日は社員のデスクの奥にあるホワイトボードの前に立つ、そしてそれに気付き残りの社員が七日の方を向く。

 

 

  「んじゃ、定例挨拶始めるぞ〜、まず、おはよう。え〜と、今日も引き続き現在勧めている依頼をこなすこと、何か困ったことがあれば執務室に来いよ〜。以上!それじゃあ解散!」

 

 

  その言葉とともに社員たちは一斉にパソコンやデスクの書類に目を向ける。

 

 

  「さすが俺のところに来るだけはあるな。」

 

 

  「あ、七日君。今日は屋上行かないの?」

 

 

  「あ〜、そうだな。行くか。」

 

 

  探偵社を開いてから俺はよく屋上に行き街を眺めていたりする。

 

 

  「あ、芽亜も来るだろ?」

 

 

  「あ、うん!行く!」

 

 

〜屋上〜

 

 

  「あ〜、やっぱり屋上の風は気持ちいいな。」

 

 

  「そうだね、景色も綺麗だし♪」

 

 

  「......?」

 

 

  「どうしたの?七日君。」

 

 

  「いや...気のせいか?」

 

 

  七日は空を見上げつつそういういう。

 

 

  「あ、七日さん、ここにいたんですね。」

 

 

  「ん?ああ、フリッカか。どうした?」

 

 

  「あ、はい。実はルーラーから情報がきまして、何やら未確認の飛行物体がこの探偵社の方向に向かって落ちてきているとか...。」

 

 

  その言葉に芽亜と七日は顔を見合わせる。

 

 

  「え...?」

 

 

  「どうやらその情報は正しいみたいだな。」

 

 

  七日が空のただ一点を見つめて言う。

 

 

  「その方向に何かあるの?」

 

 

  「見てみろ。なんか近づいてきてる。」

 

 

  七日に言われ芽亜は同じ方向を見る。そこには見たこともないような飛行船らしきものが落ちてくる。

 

 

  「はぁ...このままじゃぶつかるからこの建物壊れるな。」

 

 

  「「え!?」」

 

 

  「しょうがない、防御力操作、対象ビル、防御力最高値。よし、これで問題はないはずだ。」

 

 

  「ホントかなぁ...。」

 

 

  「ぶつかりますよ!?」

 

 

  フリッカがそう叫ぶのとともに飛行船に似た乗り物がビルの屋上の隅に落ちる。が、ビルには傷一つついていない。

 

 

  「防御力は上々だな。」

 

 

  「すごいね...。」

 

 

  「流石です。」

 

 

  そんなことを話していると、落ちてきた乗り物から一人の女の子が降りてくる。

 

 

  「あれれ...?私はザスティン達に追われて...ここは?」

 

 

  そこにいたのはピンクの髪によくわからない服装をした女の子がいた.....。

 

 

〜第23話に続く............






  はい、ここで誰が次回出てくる女の子の名前がわかる人もいるかと思いますがそれはまた次回....。


  「話すネタがないな....。」


  ま、そんなところです、ではまた次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第23話  「宇宙のお姫様」



  はい、第2幕第2話です。


  「今回は何があるんだ?」


  【懐かしい女の子】が出てくるよ。


  「懐かしい?」


  うん、では本編を( ^ω^)_凵 どうぞ


          ____
       / \  /\ キリッ
     / (ー)  (ー)\
    /   ⌒(__人__)⌒ \
    |      |r┬-|    |
     \     `ー’´   /
    ノ            \
  /´               ヽ
 |    l              \
 ヽ    -一””””~~``’ー?、   -一”””’ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))


〜留宮探偵社屋上〜

 

 

「え〜と...あなたたち、大丈夫...だった?」

 

 

  ピンク色の長髪の女の子は宇宙船らしきものから降りてきてそう聞く。

 

 

  「....まあな、大丈夫だったんだ、が。」

 

 

  「あ...(察し」

 

 

  七日が言い切った刹那、空気が変わる、これは誰が見てもわかる、ものすごく怒ってる...。

 

 

  「あ、な、何....?」

 

 

  「お前は何で落ちてきた?まさかよそ見してたとかじゃないだろうな?いや、そもそもちゃんと整備はしたのか?」

 

 

  「「あ〜...」」

 

 

  フリッカと芽亜は目の前の女の子を見て思う、(この子...可愛そうだなぁ..。)

 

 

  「あ...え...っと...。」

 

 

  「それくらいは説明してもらおうか?」

 

 

  それからしばらくして...。

 

 

  「ま、次は気をつけることだな。」

 

 

  「ひゃい....。」

 

 

  「「(まさか10分も説教なんてね...。)」」

 

 

  「とりあえず、こちら側に被害はないが...にしてもさっきから何を焦ってるんだ?」

 

 

  「え...?」

 

 

  七日の言うとおり、先ほど...七日が説教をする以前から何やら空の方を気にしている。

 

 

  「誰かに追われでもしてるのか?」

 

 

  「あ、うん...私はララ・サタリン・デビルーク。一応デビルーク星の第一王女なんだけど....。」

 

 

  「......んで?宇宙のお姫様が何で地球に?」

 

 

  「それは―――――――」

 

 

  答えようとしたララの言葉を遮るように会社の上空から光の線が降りてきて、そこから髑髏でできたような鎧に銀髪のロングヘアーをした青年と黒服を着た屈強な男が2人が現れた。

 

 

  「....ザスティン...。」

 

 

  「...こいつがか?」

 

 

  「うん...。」

 

 

  七日とララがヒソヒソ話しているとザスティンと言われた男が話し始める。

 

 

  「ララ様、王宮にお戻りください。」

 

 

  「いやだ!」

 

 

  「帰りの船も手配しました、早くこちらへ。」

 

 

  「おい、そこの変なおっさん。」

 

 

  「おっさ...ゴホン。君は何だ?見たところ人間のようだが、首を突っ込むと怪我をするぞ。」

 

 

  「どうだろうな。やってみないとわからないぜ?」

 

 

  「あなた、大丈夫?ザスティンたち強いよ?」

 

 

  「はっ、宇宙人に心配されるとはな、だがな。こんなやつに負けるようじゃレミリアとかには勝てねえよ。」

 

 

  「(レミリア?)」

 

 

  「じゃあ始めようぜ、俺が勝ったらお前らはララを諦めて元の星に戻る、逆に俺が負けたら好きにしろ。」

 

 

  「いいだろう。デビルーク星王室親衛隊隊長ザスティン、いざ参る!」

 

 

  「【不音】七日、探偵社社長。行くぞ!」

 

 

  「はぁっ!」

 

 

  ザスティンは開始と同時に黄緑色の刃をした剣を振りをろしてくる、なんだ剣術が全くなってないじゃないか。

 

 

  「お前相手ならこいつで十分だな、来い、黒百合の剣。」

 

 

  七日は急速に柄に黒百合が刺さった黒い剣を出現させ、ザスティンの剣を受け流す。

 

 

  「そんな程度か?」

 

 

  「まだっ!」

 

 

  ザスティンは振り下ろした剣を横に薙ぐ。

 

 

  「ふっ...。」

 

 

  七日は薙いだ剣を見て軽く笑う、そして....。

 

 

  「第8剣【鳴神】」

 

 

  七日はザスティンの剣を刀身に向かって斬る、瞬間、ザスティンの剣は高く舞い上がり、遠い位置へ刺さる。それを逃さず剣をザスティンに向ける。

 

 

  「ッ.....仕方ありません、ララ様たまには戻ってきてください、デビルーク王が心配しているので。」

 

 

  「うん。」

 

 

  「では。」

 

 

  そう言い残し、ザスティン達は光に包まれ消えた。

 

 

  「はぁ、全くとんだお騒がせものだな。」

 

 

  「だね、にしてもララさん...大丈夫?」

 

 

  ララはほんの数分で終わった勝負とありえない勝者に口をポカンと開けている。

 

 

  「あ〜、しょうがない。芽亜とフリッカはもう仕事に戻っとけ、後始末は仕事のあまりない俺がやるから。」

 

 

  「あ、はい。七日さん、頑張ってください。」

 

 

  「じゃあ任せたよ七日君。」

 

 

  二人とも小走りで階段を下りていった。

 

 

  「さて...今日はあなたの日だったな、出てきたらどうだ?ぬえさん。」

 

 

  その言葉に反応するかのように壁の一部の景色が歪み赤と青の羽が生え、赤色の瞳をした女の子が現れる。

 

 

  「もう、別におねえちゃんでもいいじゃん!一応血も繋がってるんだから。」

 

 

  「と言っても少量だろ?」

 

 

  「まあそうだけど...。」

 

 

  「ま、ついでにララを運ぶの手伝ってくれないか?」

 

 

  「うん、わかった。」

 

 

  そう言って、二人は休憩室にララを運んだ。

 

 

〜第24話に続く........






  はい、というわけで最後の方に久々の封獣ぬえちゃん登場でした。多分まだ何話かは出るんじゃないかな。


  「逆にあと数話しか出られないのよね...。」


  まあまあ、出番は増やしてあげますから...。


  「まあいいわ。」


  よかった、ではまあ次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第24話  「幽霊少女」



  はい、今回はちょっと意外なことが起こります。ついでにぬえちゃんの出番もあります。


  「ついで!?」


  え、ついでじゃダメだった?


  「いや...いいけど...。」


  では、本編( ^ω^)_凵 どうぞ


〜留宮探偵社  休憩室〜

 

 

  「う...うんん...。」

 

 

  ララが気が付くといつの間にか自分はソファーに寝かされていた、その横から男の声が聞こえる。

 

 

  「お、気がついたか、心配すんな、ここは会社の休憩室だ誰も今は休んでないよ。」

 

 

  「あ、七日さん。」

 

 

  「にしてもあんな程度で魂抜けるとはな。」

 

 

  「えへへ...ごめんね。」

 

 

  「問題はないからいいぜ。」

 

 

  「あの運んでくれたのはあなたですか...?」

 

 

  「ん?ああ、まあな。あとぬえ姉も手伝ってくれたよ。」

 

 

  「ぬえ姉?」

 

 

  「ああ、ほら、お前の横で寝てる奴。」

 

 

  ララは言われた方向を見る、そこには静かに寝息を立てて寝ているぬえがいた。

 

 

  「すぅ....すぅ....。」

 

 

  「な?」

 

 

  「この子がぬえさんなんだ。」

 

 

  「ああ、それで。お前はこのあとどうするんだ?」

 

 

  「う〜ん....しばらくは地球にいるかな〜。」

 

 

  「なら会社の寮を使うといいぜ、その代わりここで仕事をしてもらうが...。」

 

 

  「.....。」

 

 

  ララは少し驚いた表情をして考える。

 

 

  「わかった、私ここで働くよ!」

 

 

  「わかった、じゃあ今日は寮で休むといい、疲れてるだろ?寮は会社の前にあるからそこでこの書類を受付に渡せ。」

 

 

  七日は数枚の書類をララに渡す。

 

 

  「...わかった、じゃあまた明日ね〜。」

 

 

  「ああ、勤務時間は10時だからな!」

 

 

  「了解しました〜。」

 

 

  そう言って、ララは走っていった。

 

 

  「さて、ぬえ姉いい加減起きたらどうですかね?」

 

 

  その言葉に反応し、ぬえはのっそりと起き上がる。

 

 

  「あちゃ〜...やっぱり七日君にはバレてたか〜。」

 

 

  「そりゃそうだろ、数年一緒にいたんだから。」

 

 

  「まあそれもそうだね、私も業務に戻るね〜。」

 

 

  「ああ、頑張れよ〜。」

 

 

  「七日君もね〜。」

 

 

  「はいはい...。」

 

 

  七日は社長室に戻る、するとそこには黒のセーラー服を着た女の子が扉の前で立っていた。

 

 

  「....いつの間に..?」

 

 

  「あ、ようやく来た。」

 

 

  「は...?お前は一体...。」

 

 

  「とりあえず落ち着いてください。」

 

 

  「ああ。」

 

 

  そう言って、七日と少女は向かい合わせにソファーに座る。そうすると少女が話し始める。

 

 

  「えーと...私は朝倉 楓(アサクラ カエデ)って言います。え〜と...貴方は。」

 

 

  「...留宮七日だ。」

 

 

  「七日さんですね。えっと今日はお願いがあって...。」

 

 

  その時、扉のドアがノックされる。

 

 

  「七日さ〜ん、ちょっとお聞きしたいことがあるんですが〜。」

 

 

  「いいぞ、入れ。」

 

 

  七日がそう言うと雫が中に入ってくる。

 

 

  「あれ?七日さん、1人で仕事をしてたんですね、お疲れ様です。」

 

 

  「......ん?もう1人いるはずだが。」

 

 

  「え..?七日さん以外に誰もいないですよ?」

 

 

  雫はそう言っているが、今、七日の横にはセーラー服を着た少女が座っているしかし、雫が嘘を言っているようにも見えない、瞬間、七日に1つの考えが浮かんだ。

 

 

  「雫、聞きたいことなら後で聞く。俺はちょっと用ができた。」

 

 

  「?わかりました、ではまた。」

 

 

  そう言って、雫は部屋から出て行った。

 

 

  「さて、楓、君に聞こう。」

 

 

  「はい、なんでしょう?」

 

 

  「【お前は幽霊】だな?」

 

 

  その言葉に少女は驚いた表情をした。

 

 

〜第25話に続く...






  はい、第24話どうでしたでしょうか?


  「おい、幽霊が出てくるとか聞いてないぞ。」


  だって言ったらネタバレになるじゃん。


  「う....確かにそうだな...。」


  ま、そんな感じで論破したのでではまた次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第25話  「竜胆と白縫」


  はい、今回は楓ちゃんの願いを叶えるのと紅の...が登場します。


  「はぁ!?」


  「お〜、....か〜、さすがだなw。」


  「wじゃねえ!」


  でもあの人は意外と気楽ですよ?


  「う...。」


  では本編を( ^ω^)_凵 どうぞ!


〜留宮探偵社  社長室〜

 

 

  「で、お前の依頼ってのは何だ?」

 

 

  「えっと...それはですね。」

 

 

  楓は少し戸惑いの表情を見せたが、すぐに答えてくれた。

 

 

  「私を...成仏させて欲しいんです。」

 

 

  「成仏?」

 

 

  「はい、実は私あなたと同様、昔探偵社に勤めていました。」

 

 

  「てことは事件で死んだのか?」

 

 

  「いえ...元探偵社社長と一緒に初めて事件を解決しに行く途中でよくある通り魔に殺されちゃったんです...。」

 

 

  「はぁ...なるほどな。て、ことはお前の成仏できない理由はその社長と事件を解決すること、だな?」

 

 

  「はい。」

 

  

  「ちなみにお前が死んだのは何年前だ?」

 

 

  「えっと...10年前です。」

 

 

  「10年前か、その社長の名前はわかるか?」

 

 

  「ああ、はい。確か...【不音現凪】って言っていました。」

 

 

  「現凪!?」

 

 

  「は、はい。ご存知なんですか?」

 

 

  「ああ、俺の父親だ...。」

 

 

  「え!?...でもあなたの苗字って...。」

 

 

  「ああ、それは俺が不音家の人間だって思われないように父さんが作った苗字なんだ。」

 

 

  「なるほど...。」

 

 

  「まあ、とりあえず父さんが元社長なら話が早いな。」

 

 

  七日はポケットから携帯を取り出し、現凪にメールを送る、それと同時に現凪がスキマから落ちてきた。

 

 

  「うわぁ...早いな...。」

 

 

  「いってぇ...んで?七日、一体何のようだ。」

 

 

  「あ、父さんもこいつが見えてないのか...。」

 

 

  「そこに何かいんのか?」

 

 

  「....まあ見りゃわかるか。霊力操作。」

 

 

  七日は楓の霊力を強める、するとだいぶ薄かった楓の体がどんどん濃くなっていた。

 

 

  「....まさか、楓か?」

 

 

  「あ....現凪..さん。」

 

 

  「なるほど、七日が俺を呼んだのはこういうことだったか。」

 

 

  「んでさ、こいつが成仏したいんだが、父さんと事件を解決できなかったのが心残りだったらしい。」

 

 

  「なるほど...楓、俺と事件を解決しに行くの楽しみにしてたからな。」

 

 

  「そういうことです....。」

 

 

  「だが今は探偵業はやってねえからなぁ...。」

 

 

  「あ、ならうちの社に来てる依頼の1つを父さんに任せるよ、それをこいつと解決してくればいいんじゃないか?」

 

 

  「なるほど、恩に着る。」

 

 

  「ありがとうございます!」

 

 

  「いいんだよ、こっちとしては社員の負担が減って嬉しいからな。」

 

 

  「かっかっか、確かにな。」

 

 

  「ほら、さっさと解決してきなよ。」

 

 

  「だな、行くぞ。楓。」

 

 

  「はいっ!」

 

 

  そう言って、現凪と楓は嬉しそうに会話しながら外に向かっていった。

 

 

  「...そういや、紅の奴最近見てないな..どうしてんだろ。」

 

 

  その時、七日の携帯に着信が入る、内容はどうやら潤から紅に伝えて欲しい内容のようだ。

 

 

  「....なるほど。」

 

 

〜紅side〜

 

 

  「はぁ...。」

 

 

  「お兄様?どうしたんですか?」

 

 

  「いや、今日何か嫌な予感がしてな...。」

 

 

  「嫌な予感?」

 

 

  「何かこう...めんどくさいことが起こるような...。」

 

 

  「なにそれ...。」

 

 

  と、リビングで紅と雫が話していると紅の携帯に着信が入る、どうやら七日からの電話のようだ。

 

 

  ガチャッ

 

 

  「おう、七日どうしたんだ?」

 

 

  『ああ、ちょっとお前に伝えときたいことがあってな、つっても潤からきた情報だが。』

 

 

  「何だ?」

 

 

  『お前、雨宮 竜胆(アメミヤ リンドウ)って知ってるか?』

 

 

  「ッ!何でその名前が!?」

 

 

  『やっぱ知ってたか。』

 

 

  「ああ、そいつは...。」

 

 

  と、その時。屋敷のチャイムが鳴った。

 

 

  「ん?」

 

 

  『誰か来たみたいだな。』

 

 

  「あ、私行ってくるよ。」

 

 

  「ああ、雫頼んだ。」

 

 

  そう言って、雫は玄関の方へ走っていった。

 

 

  「にしても誰が来たんだか。」

 

 

  『案外その竜胆だったりしてな。』

 

 

  「それフラグに聞こえるんだが....。」

 

 

  『大丈夫だろ。』

 

 

  と、七日は言ったが、その数秒後それが本当になるとは思わなかった。

 

 

  「お兄様〜、何か女の人が来たよ〜。」

 

 

  「ん〜?通しとけ〜。」

 

 

  「わかった〜。」

 

 

  『確認しなくていいのか?』

 

 

  「いいだろ、どうせ.....ん?俺に客人?+女?」

 

 

  『あ、うん。まあ、頑張れ。』

 

 

  「おい!?七日!?何で急に...ってもう切りやがった..。」

 

 

  「あ〜、いたいた〜。」

 

 

  「ん?」

 

 

  紅はその声に気付き、後ろを振り返る、そこには赤茶色のロングヘアーで左目に前髪がかかっており、セーラー服の中に薄茶色のセーターを着た女の子がいた。

 

 

  「久しぶりだな〜、こ〜。」

 

 

  「紅だっつの、何でこ〜、なんだよ。」

 

 

  「えー...だって紅っていうのめんどいんだもん。」

 

 

  「変わんねえだろそんなに...。」

 

 

  「ま、あたしが来た理由知ってるだろ〜?」

 

 

  「.....まあ、でも一応聞いておこうか。」

 

 

  「そ〜だな〜、あたしが来た理由はな〜、こ〜とけっこん?しに来たんだぜ〜。」

 

 

  「まあ、だよな。」

 

 

  「え?え?お兄様、結婚ってどうゆうこと!?」

 

 

  「あ〜、そっか。雫に行ってなかったな、こいつは雨宮竜胆、一応俺の結婚相手だな...。」

 

 

  「そ〜だぜ〜、昔こ〜と会った時に一目ぼれしてな〜、んでけっこんしてくれ〜っていったら結婚できる歳になったらな、って言われたんだよ〜。」

 

 

  「ま、そんなわけだ。こんな早く来るとは思わなかったが、まあいい。」

 

 

  「それじゃ、よろしくな〜」

 

 

  「あ、うん。」

 

 

〜第26話に続く.........





  はい、ついに主人公2人が結婚しましたね〜。


  「ゲストの雨宮竜胆だ〜、よろしくな〜。」


  はい、というわけで軽く紹介します。↓



雨宮 竜胆 (アメミヤ リンドウ)  16歳


能力&スペルなし


使用武器  薙刀


好きなもの  面白いこと


嫌いなもの  面倒くさいこと


紅が七日に会う数年前に1度出会った女の子、とにかく食べることが好きで祭りなどに行っては全ての食べ物の屋台を周る、しかしその分の質量がなぜか脂肪にいかないのが謎。語尾に「ぜ」などをつけたりと、少々男っぽい口調だが本人はあまり気にしていない。髪などは左目に前髪がかかっているが、髪を切っても必ず前髪が左目にかかるようにしているらしい。


  と、こんな感じですかね。


  「何か七日達の説明より長いな〜。」


  まあ、一番竜胆ちゃんを考えるのに時間かかりましたからね。


  「まあ次回も楽しみにしとけよ〜。」


  ではまた次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第26話  「竜胆の探偵社訪問」



  はい、今回も引き続き紅サイドのお話です。


  「あ、そう。」


  「私の出番は!?」


  七日君の方で出られるから我慢我慢...。


  「あ...うん。」


  「私の出番か〜。」


  うん、だから頑張って。


  「わかった!」


  では、本編を( ^ω^)_凵 どうぞ


〜白縫邸〜

 

 

  「よろしくな〜。」

 

 

  「あ、うん。」

 

 

  「そういや今、竜胆って16だよな?」

 

 

  「うん、そうだよ?」

 

 

  「....雫、お前の後輩だな。」

 

 

  「え!?」

 

 

  「だってお前、俺と同じ年齢だろ?」

 

 

  「あ、うん。」

 

 

  「そう考えると、雫、お前のほうが先輩なんだよなぁ...。」

 

 

  「ま、まぁ!お兄様の結婚相手ですし!別にそれは気にしませんけど...。」

 

 

  「ならいいんだが....。」

 

 

  「な〜な〜、こ〜の電話してた相手って誰だ〜?」

 

 

  「ん?ああ、七日か?」

 

 

  「七日っていうのか。」

 

 

  「なんなら挨拶しに行くか?色々世話になると思うし。」

 

 

  「行くぞ〜。」

 

 

  「ほんっとお前男口調は変わんないのな...。」

 

 

  「少しは女らしくしてるじゃんかよ〜...。」

 

 

  「はぁ...まあ、そこもいいんだがな。」

 

 

  「あっはは、ならいいじゃん!」

 

 

  そんな話をしながら、竜胆と紅は探偵社へ向かっていった。

 

 

〜留宮探偵社〜

 

 

  ガヤガヤ...ガヤガヤ....

 

 

  紅達が探偵社へ入ると中は依頼をしに来た人が受付でごった返していた。

 

 

  「お〜すっげ〜なたんてーしゃ?だっけ。」

 

 

  「探偵社であってるぞ。」

 

 

  「ようこそ〜、依頼ならこちらへどうぞ〜。」

 

 

  2人が話していると受付の人が話してくる。

 

 

  「あ、探偵社社長の留宮七日に用があるんだが。」

 

 

  「社長ですね?少々お待ちください。」

 

 

  そう言うと、受付の社員は部屋の奥の電話に走っていく。

 

 

  「何か忙しそうだな〜?」

 

 

  「まあ、探偵社だしな。」

 

 

  「そうか〜。」

 

 

  「てか、いい加減その語尾を延ばすのやめろよ、何か腹たってくる。

 

 

  「じゃあこれでいいか?こ〜。」

 

 

  「ま、それでいいんじゃねえか?」

 

 

  そんな会話をしていると受付の社員が銀色のカードを持って戻ってきた。

 

 

  「6階社長室にて七日様がお待ちです、そのさい扉にこのカードを当ててください。」

 

 

  「ああ、わかった。ありがとう。ほら、竜胆行くぞ。」

 

 

  「あ、ようやく名前で呼んでくれたな。」

 

 

  「いいから早く行くぞ。」

 

 

  2人はエントランスの隅にあるエレベータに乗り、6階のボタンを押す。するとドアが閉まり、上昇を始める。

 

 

〜6階〜

 

 

  チーン.....。

 

 

  「よし、着いたな。」

 

 

  「何か部屋少ないな?」

 

 

  「さぁな、理由は聞くなよ、俺は知らん。」

 

 

  「え〜....。」

 

 

  「え〜って聞く気だったのかよ...。」

 

 

  「うん....。」

 

 

  「っと、ここだな。」

 

 

  2人は茶色いドアが2つ備え付けられている部屋の前で立ち止まる。その右横には電子機器が置いてあり、カードのマークが書かれている。それに紅は銀色のカードを近づける、するとピーと言う音とともに鍵の開く音が聞こえた。

 

 

  キィィィ....。

 

 

  「七日〜、邪魔するぞ〜。」

 

 

  と、社長室に入った2人の目に入った光景は、芽亜が椅子に座っている七日にの膝の上に乗ろうとしている光景だった...。

 

 

  「ちょっ!芽亜!書類を片付けてる途中なんだからくっつこうとするな!」

 

 

  「別にいいじゃん。誰か来るわけでもないんだし。」

 

 

  「いや来るから!」

 

 

  「またそんなこと言って〜、どうせくっつかれたくないからでしょ〜?」

 

 

  と、話していた七日達に紅がゴホン、と咳をする。

 

 

  「ほら...来るって言ったじゃん...。」

 

 

  「あらら...。」

 

 

  「たくっ...全くお前らは...。」

 

 

  「あれ?紅さん、そっちの子は?」

 

 

  「雨宮竜胆だぜ!16歳!」

 

 

  「まあ..一応俺の嫁だな...。」

 

 

  「嫁っておま..ついにろr「それはないから安心しろ。」

 

 

  何あいつは人のことをロリコンって言おうとしてるんだ、てか竜胆はロリじゃねえだろ...。

 

 

  「ま、冗談は置いといて、俺は留宮七日、この探偵社の社長だ。よろしくな。」

 

 

  「ああ、よろしく頼むぜ〜。」

 

 

  「初対面で敬語を使わないってのは意外と珍しいな。」

 

 

  「そうなのか?」

 

 

  「ああ、基本的には敬語で挨拶されてるからな、ま、それでいいよ。」

 

 

  「じゃあ次は私ね。望月芽亜よ。七日君の妻ね。」

 

 

  「七日さんは妻持ちか〜。」

 

 

  「まあな。」

 

 

  「あれ?そういや今日って平日だよな?」

 

 

  「ああ、そうだな。」

 

 

  「竜胆...高校どうした?」

 

 

  「休んできた!」

 

 

  「「アホか!」」

 

 

  その言葉が探偵社6階に響き渡った...。

 

 

〜第27話に続く...........






  はい、七日君と竜胆ちゃんの対面でした。


  「今回もあたしがゲストだぜ。」


  ま、まあ...話すことがないんですけどね。


  「まあ仕方ないよな〜。」


  ま、締めますか。


  「じゃあまた次回な〜。」


  (*^-^*)ノ~~マタネー


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第27話  「竜胆に頼まれて....」



  はい!第27話です!


  「えっと〜、前回は竜胆が学校サボってきたところだったな。」


  「とは言っても一応授業は1時間だけ受けたんだけどね〜。」


  「でもサボったんだろうが...。」


  ま、まあまあ、そこらへんは本編で...( ^ω^)_凵 どうぞ


〜留宮探偵社〜

 

 

  「アホかお前は...。」

 

 

  「そんな2回もアホって言わなくても〜...。」

 

 

  「てか多分転校初日だろ?」

 

 

  「うんそうだよ?」

 

 

  「「何してんだお前は...。」」

 

 

  「転校する前は成績どうだったの?」

 

 

  その質問に竜胆はアハハと笑いながら答える。

 

 

  「体育以外は全部5だったよ〜、体育は壊滅的でね〜。」

 

 

  「「「はい?」」」

 

 

  尚、3人の高一成績↓

 

 

  七日⇒美術、家庭以外5。

 

 

  芽亜⇒オール4

 

 

  紅 ⇒音楽と家庭以外5

 

 

  「高一でそれ...?」

 

 

  「うん、そうだけど?」

 

 

  「なぁ、紅。お前とんでもない娘を嫁にしたな...。」

 

 

  「俺も今初めて知ったが驚きだな...。」

 

 

  「私たちの中で一番成績高いのね...。」

 

 

  「え〜?そうなの?」

 

 

  「まあな....。」

 

 

  「ま、用はこれだけだ、じゃあな。」

 

 

  「ああ、【また明日】な。」

 

 

  「ああ。......え?」

 

 

  「ほら〜、早くしないとおいてくぞ〜?」

 

 

  「あ、おい!(また明日...?)」

 

 

  「じゃ〜ね〜。」

 

 

  そしてなんやかんやあって次の日....。

 

 

〜白縫邸〜

 

 

  「あ、おはよ〜。」

 

 

  「おう、竜胆、お前意外と早起きなんだな、まだ5時だぞ?」

 

 

  「いや〜、お弁当も作りたかったし。」

 

 

  「あ、そうか。ま、頑張れよ。」

 

 

  「あ、それでお願いがあるんだけど。」

 

 

  「んぁ?何だ。」

 

 

  「いやぁ...実は昨日先生が体調崩したらしくて、でも何か先生も少ないみたいで代理で誰か頼んでくれ〜って連絡さっき来たんだ。」

 

 

  「んで?」

 

 

  「こ〜に今日だけ担任してもらえないかな〜って...。」

 

 

  「....なるほど、あいつのまた明日はそういうことか。」

 

 

  「?あ、朝ごはん作っといて〜。」

 

 

  「あ、ああ。」

 

 

  そして、2人は早めに朝食を取り、紅は七日に連絡をしていた。

 

 

  「おう、七日。起きてるか?」

 

 

  『起きてるから電話に出てんだろうが、んで?用はなんだよ。』

 

 

  「ああ、何か急に担任代理を頼まれたんだが。何かあったのか?」

 

 

  『あ〜...多分以前理亜と一緒にいたとき高校が攻め込まれててな〜多分それの影響だろ、こっちにも依頼が来た、こんな人員少なかったか?』

 

 

  「さあな、てことはお前も担任代理か?」

 

 

  『いや、俺は体育担当だ。』

 

 

  「何かお前の体育とか異常な気がしてならないんだが...。」

 

 

  『ま〜大丈夫大丈夫、体壊れない程度にするから。』

 

 

  「逆にギリギリまで削る気だろうが....。」

 

 

  『ま、後で会おうぜ。』

 

 

  「ああ、じゃあな。」

 

 

  そう挨拶し、紅は電話を切った。

 

 

  「どうだったの?」

 

 

  「七日の方にも依頼できてた、ま、可愛い嫁の頼みだしな、やってやるよ。」

 

 

  そう言うと、竜胆の表情が一気に明るくなる。

 

 

  「ほんと!やったぁ!早く行こう、今すぐ行こう!」

 

 

  「ちょっまてまだ7時半だろがぁ!」

 

 

  「い〜からい〜から〜♪」

 

 

  「あ、そういや竜胆、お前今日体育あるか?」

 

 

  「うん、あったよ?」

 

 

  「.....まあ、頑張れ。」

 

 

  「?ま、いいや!れっつご〜!」

 

 

  「だから引っ張るな〜!」

 

 

  そんな叫び声を残しながら、紅は竜胆に引っ張られながら母校へ向かった。

 

 

〜第28話に続く....







  はい、次回は久々に高校編だぜ!


  「それだけ?」


  それだけ。


  「じゃあ締めよう。」


  ではまた次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第28話  「1日先生代理」



  さあ、今回は頑張ってくれ。


  「何で上から目線なんだよ、腹立つわぁ...。」


  「確かになw。」


  でも実際頑張ってよ?


  「「お、おう....。」」


  では本編( ^ω^)_凵 どうぞ


〜弦間学校〜

 

 

  ガヤ....ガヤ...ざわざわ...

 

 

  竜胆に引っ張られつつ紅は弦間高校についた、そこにはすでに七日が資料を見ながら待っていた。

 

 

  「よう、七日。」

 

 

  「お、紅ようやくきたか、ほれ。今日やる分の資料だとよ。」

 

 

  そう言って七日は5枚くらいの束の書類をこちらに差し出して来る、紅はそれを受け取った。

 

 

  「そういや七日、お前って体育教師代理なんだったけか?」

 

 

  「いや、その予定だったんだが何か伝え間違いだったらしくてな、お前の隣のクラスの担任代理になった。」

 

 

  「そうかい....。」

 

 

  「こ〜、早くしないとチャイムなるぞ〜?」

 

 

  「ああ、わかった!」

 

 

  「それじゃ、紅、また後でな。」

 

 

  「ああ、そっちも頑張れよ。」

 

 

  「ああ、了解。」

 

 

  そういい、紅は1ーB、七日は1ーCの教室に向かった。

 

 

〜1ーC〜

 

 

  ガヤガヤ...ザワザワ...。

 

 

  「ねえねえ、今日だけ代理の先生が校外から来るらしいよ。」

 

 

  「え〜、そうなの?イケメンとかだといいなぁ...。」

 

 

  「そう言えば誰が代理の先生を呼んだんだろうね?」

 

 

  「さあ?」

 

 

  と、女子生徒達が話していると紅がガラガラガラ、と音を立てて入ってくる。それとともにチャイムが鳴る。

 

 

  「ほら、お前ら早く座れ〜。」

 

 

  紅がそう言うと、男子はだるそうに、女子はすぐさま着席した。

 

 

  「え〜っと、今日のみ代理で担任を務める白縫紅だ、よろしく頼む。」

 

 

  「「「おねがしま〜す。」」」

 

 

  「んで、早速で悪いんだが、何か質問あったりしないか?簡単なことなら答えられるが....。」

 

 

  紅がそう言うとほぼ同時に女子の大半が同時に手を挙げる。

 

 

  「.....じゃあ後ろの右から3番目のやつ。」

 

 

  「はいっ!質問で〜す。先生彼女っているんですか〜?」

 

 

  その女子生徒の言葉に他の女子生徒が何人か「あ〜それ気になる〜。」と言っていた。

 

 

  「彼女....というか、嫁はいるな。」

 

 

  「「「え〜!?誰!?誰ですか!?どんな人ですか!?」」」

 

 

  「すごい食いつき方だな....。」

 

 

  「だって気になりますもん!ねえ?」

 

 

  「「うんうん。」」

 

 

  「.....お前の前の席のやつだよ....。」

 

 

  紅はやれやれといった表情で答える、3人は前の席...つまり竜胆が座っている席を見る。

 

 

  「え....?」

 

 

  「ん?どうしたお前ら、急にそんな驚いた表情をして。」

 

 

  「いやいやいやいや、冗談ですよね先生?」

 

 

  「まじまじ、大マジだ。」

 

 

  「あははは.....。」

 

 

  「まあ、でも竜胆ちゃんなら納得かな。」

 

 

  「まあね〜、アイドル顔負けレベルで可愛いもんね〜。」

 

 

  「ちなみにどっちから何時プロポーズを?」

 

 

  「ん〜と...俺が中1で竜胆が小1の時に何か竜胆に結婚してくれ〜って言われたから、結婚できる年になったらな、って返してやった。」

 

 

  「「「「「「「「はやっ!?」」」」」」」

 

 

  「もうしょうがないじゃん、一目惚れだったんだから〜。」

 

 

  「ま、そこがまた可愛いんだが....。」

 

 

  と、話していると。隣の教室で同じように質問攻めにあっていた七日が教室に入ってきた。

 

 

  「ん?どうした七日、授業どうした?」

 

 

  「今はそれどころじゃなくなった。」

 

 

  「何だ、何かあったのか?」

 

 

  「幻想郷で異変だ、紫からの直々の呼び出しだよ。」

 

 

  「あ〜、はいはい。手伝えと。」

 

 

  「ザッツライト!」

 

 

  「ん〜なら竜胆も連れてくか。」

 

 

  「何で?」

 

 

  「いや、幻想郷知っといて損はないだろうと....。」

 

 

  「...まあ、いいが。なら、おい!全員聞け〜。」

 

 

  「どうしたんですか?先生。」

 

 

  「俺は今からちょっと席外すから自習しとけよ〜。」

 

 

  「は〜い。」

 

 

  「あと竜胆、お前はこっちだ。」

 

 

  「ふぇ?」

 

 

  七日は指を1回パチンッっと鳴らす。すると3人の下にスキマが開き、落ちていった。

 

 

  「え....ええええええ!?」

 

 

  「んで?主犯誰だよ。」

 

 

  「ん〜とな、麗華さんとルーミア。」

 

 

  「あんのアホども.....。」

 

 

  「え?え?」

 

 

  「あ〜、こりゃ処理速度追いついてねえな。」

 

 

  「ま、いいか。お、つくぞ。」

 

 

  そう紅が言うと、3人は光に包まれた。

 

 

〜第29話に続く.........






  はい、紅君、もしかして天然?


  「ん?」


  あ、もういいや。


  「なんだよ、最後まで教えろよ。」


  いえ、いいです。ではまた次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第29話  「予想通り」



  はい、今回で30話目です。


  「ん?でも今回29話だろ?」


  なんだけど、この作品は0話から始まってるから実際のところ今回で30話なんだよね。


  「なるほど、で?」


  特に何も....。


  「じゃあ始めようぜ。」


  ですね、では本編を( ^ω^)_凵 どうぞ


〜幻想郷〜

 

 

  「で、着いたわけなんだが....。」

 

 

  「ここは.....。」

 

 

  「う〜ん...何だ〜?」

 

 

  「お、竜胆。気づいたか。」

 

 

  「つっても5分も経ってないけどな。」

 

 

  「ここはどこなんだ...?」

 

 

  「ここは幻想郷。現代で忘れ去られたものが集まる楽園さ。」

 

 

  「でもさっき異変って言ってたよな?」

 

 

  「んまあ...でも今回に限っては麗華さんとルーミアだしなぁ...。」

 

 

  「その麗華とルーミアって誰?」

 

 

  「ああ、それは俺が説明する、まず、麗華さんだな。博麗麗華って名前で、先代博麗の巫女だな、ちなみに博麗の巫女ってのはまあ、幻想郷の管理者みたいなものだ。で、ルーミアだが、こっちは人食い妖怪だが、今は俺が能力で押さえつけてるから多分人は食わないと思う。」

 

 

  「押さえつけた...ってことは七日はこっちの住人?」

 

 

  「今はな、元は現代にいた。」

 

 

  「元は?」

 

 

  「....まあ、そこらへんは後で教える。んじゃまあ、麗華さん達を探しますか、まあどこにいるかは知ってるけど。」

 

 

  「ってか七日、異変って言ってるが異変らしいことは起きてねえぞ?」

 

 

  「ん〜、だな、多分異変ってより騒動って感じだな。」

 

 

  「ま、そんなとこだろ。」

 

 

  「で、どこ行くんだ?」

 

 

  「地底。」

 

 

  「は?」

 

 

  「ほら早く行くぞ。あ、竜胆は飛べないんだったか、なら紅。頼んだ。」

 

 

  そう言って、七日はかなり速いスピードで地底へ向かっていった。

 

 

  「あいつ....。」

 

 

  「こ〜?早く行こうぜ〜?」

 

 

  「あ〜わかったわかった、だから首にぶら下がるな、首が絞まるから。」

 

 

  「は〜い。」

 

 

  そんな会話をしながら紅と竜胆はゆっくり地底へ向かった。

 

 

〜地底〜

 

 

  七日は地底の地面に降りる、そこで起こっていたのはやはり予想通りのものだった。

 

 

  わ〜わ〜  もっとやれ〜!  勇義さん頑張れ〜!

 

 

  「ま、だよな、こっちは自然消滅しそうだな、ん?ルーミアがいない...。」

 

 

  「はぁ...はぁ...な、七日さん...。」

 

 

  「あ、さとり、どうした。あ、麗華さん止めてくれだったら無理だぞ?俺じゃ勝てん。」

 

 

  「何か心を読まれた気がします....。でも要件はもう1つありまして。」

 

 

  「何だ?」

 

 

  「実はお空がどこかへ行ってしまって...。」

 

 

  「空が?どうせその内戻ってくるだろ?」

 

 

  「いえ...実は5日間も帰ってきてないんです。だから地獄の方にも大分影響が出てしまって....。」

 

 

  「はぁ...わかった、ルーミア探しついでに空も探しとくよ。」

 

 

  「すみません、頼みます。」

 

 

  「ん?何言ってんださとり。」

 

 

  「え?」

 

 

  「お前も来るんだよ。」

 

 

  「え、いや...私にも仕事というものg。」

 

 

  そうさとりが言い切るより先に七日が満面の笑みで聞く。

 

 

  「来るよな?」

 

 

  「ひゃ、ひゃい...。(本能に止められた....。)」

 

 

  そうして、七日はさとりをおd...一緒に連れて空&ルーミア探しを始めた...。

 

 

〜第30話に続く........






  はい、話すことがありません。


  「出番がァ...出番がァ....。」


  ぬえちゃん...うるさいよ...。


  「で〜!ば〜!ん〜!」


  わかった!わかったから!


  「ほんと!」


  変わり身早いな...。


  「とりあえず締めましょ。」


  じゃあまた次回な!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第30話  「本当の理由」



  やったね!話数的に31話目だけど30話だよ!


  「そんなことはいいからさっさと始めるぞ。」


  あ、はい。


  「じゃあ本編を( ^ω^)_凵 どうぞ」


〜幻想郷  博麗神社〜

 

 

  「う〜ん...あと来てないのここだけなんだが...。」

 

 

  「お空もいないとなるとあとはここしかありませんね...一体博麗神社になんの用が...。」

 

 

  七日とさとりはそんなことを言いながら博麗神社の境内に着地する。すると神社の中から霊夢と祈梨が出てくる。

 

 

  「お、霊夢。久しぶりだな。」

 

 

  「久しぶりだな、じゃないわよ!一体神の仕事をほったらかして一体どこに...っていっても七日は外の世界じゃ探偵だったわね...なら仕方ないか..。」

 

 

  「ああ、すまないな、時間が空いたら来ようかと思ったがなかなか時間がなくてな。」

 

 

  「七日様〜、ルーミアさんが呼んでましたよ〜。」

 

 

  「あ、向こうから呼び出しか。わかった、どこにいる?」

 

 

  「縁側の方にいますよ〜。」

 

 

  「了解、ありがとな、さとり、行くぞ。」

 

 

  そういい、七日は縁側の方へ歩いて行った。そしてその後ろをさとりがパタパタ追いかけてった。

 

 

〜博麗神社〜

 

 

  七日達が縁側に来ると、そこではルーミアと空がお茶を啜っていた。

 

 

  「ルーミア、俺を呼んでたみたいが一体何のようだ?まあ、俺も用があったが。」

 

 

  「お空...一体何でこんなところに...。」

 

 

  「あ、さとり様〜。」

 

 

  「お空、貴女は早く地底に戻って灼熱地獄へ行きなさい!早くしないと灼熱地獄が機能しなくなるわ。」

 

 

  「わ、わかりました!」

 

 

  そう慌てながらお空は地底の方向へ飛んでいった。

 

 

  「で、七日。」

 

 

  「ああ、何だ?」

 

 

  「何でこっちに来た?麗華を止めにでもきたのか?生憎もうそろそろ終わるが。」

 

 

  「まあ、そんなところだ。ん?でも俺が聞いた限りじゃ麗華さんとルーミアが暴走してるって聞いたんだが...。」

 

 

  「.....。」

 

 

  「それじゃあ私も地底戻りますね。」

 

 

  「ああ、わかった。気をつけてな。」

 

  

  さとりはそう言い、お空と同じ方向へ飛んでいった。

 

 

  「で、私は暴走してないし、麗華も...暴走..してるのか?」

 

 

  「さあ?だがルーミアが暴走してないとなると...紫、お前どこかで見てるんだろ?」

 

 

  七日が何もないところに喋りかける、するとそこの空間に切れ目ができ、そこから紫が出てきた。

 

 

  「あら、バレてたのね。」

 

 

  「そりゃな、あんだけ見てたらいやでも気づく。」

 

 

  「それで、何かしら?」

 

 

  「何かしら?じゃねえよ、本当の目的は何だ?俺を呼ぶ意味なかったんじゃないか?」

 

 

  「ま、まぁ...実は...。」

 

 

  紫は七日達にこういった。

 

 

  「今、この幻想郷である1つの異変が起きているの。」

 

 

  「異変?」

 

 

  「そう、最近正体のわからない生物の出現と幻想郷の住民の行方不明が多発しているのよ。」

 

 

  「....なるほど。それが俺たちを呼んだ理由なんだな?」

 

 

  「ええ、そうよ。だけど紅が見当たらないのだけどどこに行ったのかしら?」

 

 

  「さあ?」

 

 

  「ここ...はぁ..はぁ..だよ...はぁ..はぁ...。」

 

 

  「こ〜、お疲れ。」

 

 

  「ああ、はぁ...。」

 

 

  「んで、紅。お疲れのところ悪いが異変が起こった。」

 

 

  「はいはい...手伝うよ。」

 

 

  「じゃあ行くか。」

 

 

  「ああ、そうだ、竜胆。お前はここにいとけ。ここからは危ないからな。」

 

 

  「わかったよ。」

 

 

  「ねえ、七日。私も一緒について言ってもいいだろうか。」

 

 

  「ああ、ルーミア。お前も付いてくるといい。」

 

 

  「よしきた。なら行こう!」

 

 

  「じゃあ頑張ってね〜。」

 

 

  そう言い残し、紫はスキマを通って消えていった。

 

 

〜第31話に続く.........






  はい、今回も喋ることがない.....。


  「じゃあ締めよう。」


  ではまた次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第31話  「行方不明者」



  今回から何話かに続き大異変の章が始まります。


  「何話ってなんだよ...。」


  何話は何話です。


  「決まってないのね...。」


  まあ、そういうことです。では本編を( ^ω^)_凵 どうぞ


〜博麗神社〜

 

 

  「で、紫。その正体不明生物と行方不明者の現れる時間帯ってどんなもんだ?」

 

 

  「それが...2つとも一致してるのよ。」

 

 

  「...時間は?」

 

 

  「そうねぇ...確か満月の12時だったはずよ。その時間帯に見たって情報が多いわね。」

 

 

  「満月の夜...か。」

 

 

  「満月ねぇ?」

 

 

  「七日、お前満月に関して知ってるやついるか?」

 

 

  「う〜ん...それがいねえんだよな、知ってる神話生物にはいない。」

 

 

  「てことは七日の知らない神話生物かそれ以外の生物か...。」

 

 

  「かもしれないな。」

 

 

  「そういえば、紫、今日の月って何だ?」

 

 

  「....ちょうど満月よ。」

 

 

  「なら今日の夜捜索するか。」

 

 

  「そうね、そうしましょう。」

 

 

  「じゃあ俺たちは一回高校の方に戻るか。」

 

 

  「わかったわ、時間軸的にはそんなに経ってないみたいだから問題ないわね。」

 

 

  「了解、じゃあまた夜に。」

 

 

  「ああ、わかった。じゃあまた後で、七日、紅。」

 

 

  「次来たとき賽銭入れなさいよ〜!」

 

 

  スキマに入ったときそんな声が聞こえたが...まぁ、無視した。

 

 

  それから、戻った七日と紅は仕事を終わらせ、再び幻想郷に来ていた。

 

 

〜夜  満月〜

 

 

  「さぁ、捜索開始だな。」

 

 

  「そうだな、怪しそうなところは...。」

 

 

  「一番怪しいのは人里の付近にある森だな。」

 

 

  「ああ、あそこ何か1箇所開けた場所あったんだっけ...。」

 

 

  「ならそこに向かおう。」

 

 

  「だな。」

 

 

  そういい、3人は人里付近の森に向かって飛んでいった。

 

 

〜人里  森〜

 

 

  「ここだな。」

 

 

  「うっわ、いかにも怪しい雰囲気が出てるじゃねえか。」

 

 

  「そうね。」

 

 

  「よし、行くぞ。」

 

 

  「あ、ああ。」

 

 

  と、3人が入ろうとするとフラフラと森へ入っていく人影が見える。どうやら人里の住民のようだ。

 

 

  「あいつ!一体何でこんな時間に....。」

 

 

  「あいつ、フラフラしながら森へ入っていったぞ...しかも方向は...ちょうどあの開けた場所だ!」

 

  

  七日はその人を慌てて追いかけて行く。

 

 

  「あ、ちょっ!待て!」

 

 

  「おいてかないでよ〜!」

 

 

  それに続いて紅、ルーミアも追いかけていった。

 

 

〜森  開けた場所〜

 

 

  「ここか...。」

 

 

  「特に何もないな...。」

 

 

  「あの人、一体ここになんのようかしら...?」

 

 

  と、話しているとフラフラと歩いていた男が急に空に向かって手を挙げる。

 

 

  「あいつ...何してんだ?」

 

 

  「さぁ?」

 

 

  と、ちょうどその時だった、男の地面に黒い穴が開き、そこに男は落ちていった。

 

 

  「「「!?」」」

 

 

  そして、その穴は男が見えなくなると閉じようとする。

 

 

  「急ぐぞ!」

 

 

  「え、行くのか?」

 

 

  「当たり前だ!調べるにはあの中入らねえといけないだろ!」

 

 

  「そうね!早く行きましょ。」

 

 

  「えぇぇぇぇ.....。」

 

 

  紅は半ば諦めたように七日とルーミアについていった。

 

 

  「さて、入るぞ。」

 

 

  「いつでもいいぜ。」

 

 

  「じゃあ行きましょ。」

 

 

  「「「せ〜の!」」」

 

 

  その掛け声とともに3人は黒い穴に飛び込んだ....。

 

 

〜第32話に続く.........






  はい、何してんのあんたら...。


  「え?あれって飛び込むノリだろ。」


  はぁ...まあいいや。


  「何か...すまん。」


  じゃあまた次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


  「(無理やり切りやがった...。)」


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第32話  「記憶の世界」



  久々の小説投稿です!

  
  「まぁ、紅輝心やってたんだろ?」


  はい!ずっぽりはまってました!


  「おい。」


  すんません...。


  「まあ、本編を( ^ω^)_凵 どうぞ」


〜???〜

 

 

  「いつつ...ここは一体...。」

 

 

  七日は起き上がり、周りを見渡す、そこは木で囲まれており、自分のいるところだけ開けているようだ、だがしかし先程まで一緒にいた二人の姿が見えない。

 

 

  「...紅とルーミアは別のところに飛ばされたか。」

 

 

  七日は手を地面につける、するとあることに気が付く。

 

 

  「...なるほど、ここは誰かの記憶の中か、となると、この記憶の世界の中心人物を探さねえと...ま、とりあえず能力が使えることだし近くの村にでも行ってみるか。」

 

 

  七日はそう言って、森の中を歩き始めた...。

 

 

〜同時刻  紅&ルーミアside〜

 

 

  「....どこだよここ...。」

 

 

  「知らないわよ...けど、七日は別のところに落ちたようね。」

 

 

  「マジかよ、まあ、あいつのことだどうせ生きてるだろ。」

 

 

  「そうね。あ、あそこに村があるわ、そこで話を聞いてみましょ。」

 

 

  「そうだな、行ってみるか。」

 

 

  紅達は村のある方向へ向かった、そして、村に着くと入口近くにいた村人が話しかけてくる。

 

 

  「なんだいあんたら..見ない顔だが。」

 

 

  「旅の者だ、ここらに宿はないだろうか。」

 

 

  「この村の真ん中にある大きな家、そこに村長がいる、その人に聞いてみるといい。」

 

 

  「わかった。ありがとう。」

 

 

  「ヒソヒソここがどこなのか聞かなくてよかったのか?」

 

 

  「ヒソヒソいいんだよ、村長の所に行くんだ、その時聞けばいい。」

 

 

  「ヒソヒソならいいんだが..。」

 

 

  「っと、ここだな。」

 

 

  紅は大きな家の扉をコンコン、と数回ノックする。すると低い声が帰ってきた。

 

 

  「何か用が?」

 

 

  「あんたがここの村長か?」

 

 

  「ああ、いかにも。」

 

 

  「俺らは旅人でな、ここらに宿がないか探しているんだ知らないか?」

 

 

  「ふむ...宿か..なら隣に空家がある、そこを好きに使うといい。ほれ、鍵じゃ。」

 

 

  「ああ、すまない。恩に着るよ。ところでもうひとつ聞きたいんだがいいか?」

 

 

  「なんじゃ?」

 

 

  「ここは何て村なんだ?」

 

 

  村長は答える。

 

 

  「そうじゃの...わしらはあんまり外に出ないがゆえ村は村としか言いようがないが...他の者たちには【狐村】そう呼ばれておるよ、由来はどうやらこの村で祀っていたものが狐の神様だったからだそうじゃ。」

 

 

  その言葉に紅は驚く。

 

 

  「狐村だと!?」

 

 

  「なんじゃ、何かあったのか?」

 

 

  「いや、なんでもねえよ。ありがとな村長。」

 

 

  「いやいいんじゃよ、困ったことがあればいつでも頼るといい。」

 

 

  「わかった、失礼するぜ。」

 

 

  そういい、紅とルーミアは村長の家から出た。

 

 

  「なあ、紅。何でさっき【狐村】って言葉で驚いてたんだ?」

 

 

  「ああ、それなんだが、実は、この狐村は今から20年以上も前に原因不明で廃村になったんだ、なんというか...まあ、人がいなくなった理由も不明、村が突然廃村になった理由も不明ってなってな、それでさっき驚いてたんだ。」

 

 

  「...なるほどな、となるとここは...。」

 

 

  「ああ、過去の世界ってことになる、しかも20年以上も前の。」

 

 

  「これは面倒くさいことになってきたぞ....。」

 

 

  「だな、まあ、とりあえず。家に入るか。」

 

 

  そう言って、紅とルーミアは鍵を渡された家へと入った...。

 

 

〜第33話に続く....






  はい、過去村編です!


  「七日だけ合流できてねえじゃん...。」


  そもそも七日君意外と離れてないじゃん。


  「確かにな。」


  ま、次回七日君合流しますよ。ではまた次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第33話  「世界の真実」


  今回も引き続き記憶の世界編始まります!


  「んじゃ、本編を( ^ω^)_凵 どうぞ」


〜狐村〜

 

 

  「っと...ここか、村..本当にあったな。」

 

 

  七日は狐村へ入る、すると先ほど紅の相手をしていた村人が話しかけてくる。

 

 

  「やあ、そこの旅人さん、見ない顔だね?今日は珍しいこともあるもんだ、君で3人目だ。」

 

 

  「そうですか、村長の家は?」

 

 

  「ああ、そこの大きな家だよ。」

 

 

  「すまない、ありがとう。」

 

 

  「いいってことよ。じゃあな。」

 

 

  そう、村人に言われ、村長の家へと七日は向かった。

 

 

〜村長の家〜

 

 

  「ここだな、すみませ〜ん。」

 

 

  「はいはい...どなたですかな?」

 

 

  「旅の者です、宿などがあれば紹介いただけると...。」

 

 

  と、七日が話していると村長がこちらを見ていることに気づく。

 

 

  「何か?」

 

 

  「いや、あんたが誰かに似ていた気がしてな、名前を聞かせちゃくれんかね。」

 

 

  そう村長に言われたので、七日は名乗る。

 

 

  「留みy...不音七日だ。」

 

 

  そう七日が言うと、村長は驚いた顔をする。

 

 

  「な、なんということだ!ふ、不音様でしたか!!」

 

 

  そういい、村長は急いで外に出て叫ぶ。

 

 

  「皆の者〜!不音様の親族が参られたぞ〜!!」

 

 

  その言葉に反応するかのように村の所々から「それは真か!」「まさかあの方のご親族が参られるとは...。」などと声が聞こえてくる。

 

 

  「お〜...派手に登場したな...。」

 

 

  「全く七日は...。」

 

 

  「お、ここにいたか。紅、ルーミア。」

 

 

  「あ、七日。随分派手に出迎えられたな。」

 

 

  「みたいだな。親族ってことはここに不音家の誰かがいる。そしてここは...多分そいつの記憶の中だ。」

 

 

  「なるほど。」

 

  

  「なあ村長。」

 

 

  「はい、なんでしょう?」

 

 

  「不音は今どこに?」

 

 

  「そこの角を右に曲がった先にあるお屋敷にいらっしゃいます。」

 

 

  「わかった、ありがとう。」

 

 

  七日達は礼を言い。言われた方へ向かった。

 

 

〜不音邸(七日達が住んでいたものとは違います)〜

 

 

  「ここだな。」

 

 

  七日はチャイムを鳴らす、すると中から女の声が聞こえてくる。

 

 

  「はい、どなたでしょうか?」

 

 

  「不音七日だ、君に会いに来た。」

 

 

  「....七日!?」

 

 

  そう聞こえた後、数秒も立たずに扉が開いた。

 

 

  「いらっしゃい七日!と..いっても私の事覚えてないでしょうけど。」

 

 

  「...とりあえず、中入っても?」

 

 

  「あ、うん。どうぞ入って入って。」

 

 

  女の子にそう言われ、七日達は客室へ案内された。

 

 

  「それで君は..?」

 

 

  「あ、うん。私は不音 凛音(フオト リンネ)よろしくね。とはいっても七日とは昔一緒に住んでいたんだけど。」

 

 

  「...一応聞いてみるが...今西暦何年だ?」

 

 

  「え〜っと...今年で..1998年だけど...。」

 

 

  「(やっぱりか、俺らが生きている西暦は2020年...22年前か...)」

 

 

  「七日?どうしたの?」

 

 

  「いや、実はな、俺らは未来から来たんだ。西暦でいうと今から22年後...つまりは2020年だな。」

 

 

  そう七日が言うが凛音は気にせず会話を続ける。

 

 

  「え。そうなの!?」

 

 

  「ああ、で。こっちの世界で異変が起きていてな、それでその元凶と思われる穴に入ったらこの22年前の世界に来ちまった、というわけさ。」

 

 

  「へぇ〜...そうだったんだ。」

 

 

  と、話していると七日は1つの矛盾点に気づく。

 

 

  「(今の俺の歳は21...のはず。なのになぜ22年前の凛音が俺のことを知っている?)」

 

 

  そう思い、七日は凛音に尋ねる。

 

 

  「なぁ、凛音。」

 

 

  「ん?なあに?七日。」

 

 

  「俺の歳は21、で。この世界は1998年、つまり俺生まれてきてないはずなんだが、何で俺のことを知っている?」

 

 

  七日がそう言うと、凛音は「やっぱり言われてないかぁ..」と、そういう。

 

 

  「言われてない?」

 

 

  「七日、君はね...。」

 

 

  次の一言は俺の想像を遥に上回っていた。

 

 

  「【君はもう生まれてから500年以上立っているよ】」

 

 

  「......え?」

 

 

  俺はただ、その言葉に驚くしかなかった....。

 

 

〜第34話に続く..........





  はい、これでだんだん七日君がなんなのか、何で不音家の1代目当主がまだ生きているかがわかってきたかと思います。


  「でも500年も生きてるんなら気づくよな?」


  まあ、それは次回わかります。


  「そうか、じゃあまた次回な!(*^-^*)ノ~~マタネー」


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第34話  「秘密」



  はい、連続投稿3話目です。


  「前回はどこでおわったんだったか。」


  七日君が実は500年以上生きていたことを伝えられたところですね。


  「じゃ、本編( ^ω^)_凵 どうぞ。」


〜不音邸〜

 

 

  「は...?凛音、一体何を言って...。」

 

 

  「いや、だから七日、君はもう500年以上も生きているんだって。」

 

 

  「そんなことあるわけ....。」

 

 

  そこまで言って、七日は一つの記憶がよみがえった...それは..。

 

 

〜過去  紅魔館〜

 

 

  「....あなた、誰?」

 

 

  「おいおい、しばら会わないせいで忘れたか?留宮七日だ、以前あっただろ?」

 

 

  「え...?七日...【お兄様】?」

 

 

  「お兄様って....俺はフランの兄ではないんだけどな...。」

 

 

〜現在〜

 

 

  「(あの時からフランはなぜか俺のことをお兄様と呼ぶようになった...無論レミリアもだが..だが、フランはまだ見知らぬ人だろうと背丈が自分より高かったりすればお兄さまと呼ぶ...けどレミリアはどうだ?あいつだったら..絶対..【年下にお兄様なんてつけない】...!)」

 

 

  「記憶か混濁し始めているようね、なら思い出すを手伝ってあげる。」

 

 

  凛音はそっと七日に手を当て詠唱を始める。

 

 

  「汝の御霊に申す、汝の記憶を穢す汝の心を糧として汝の穢れを祓い給え。」

 

 

  凛音がそういい終わると七日と凛音の手のひらから淡い光が漏れ始めた。

 

 

  「な...なんだ...何か..俺が..忘れていた..記憶...が..。」

 

 

  そう七日が言うとともに、七日はその場にドサりと倒れた。

 

 

  「七日ッ!?」

 

 

  「大丈夫です、七日は一度に大量の記憶が入ってきたので気絶したんです、寝かせておけばそのうち起きますよ。」

 

 

  「そうか...ならよかった...。」

 

 

  「ええ、七日...思い出してきてください、遥か昔...500年前に起きたことを..。」

 

 

  凛音はそういいながら、窓から空を見上げた。

 

 

〜記憶〜

 

 

 「........ここは...どこだ?」

 

 

  七日は周りを見渡す、すると自分のすぐ横に自分が元々住んでいた屋敷が立っている。

 

 

  「ここは...そうか、あの時凛音に記憶を思い出す手伝いをしてもらって...ってことはここは記憶の中か。」

 

 

  そんなことをつぶやいていると、奥の方から一人の少女と一人の少年が走ってきているのが見える、しかし自分のところでは止まらず、そのまますり抜け庭の方へ走っていった。

 

 

  「あれは...凛音と俺か?」

 

 

  七日はそのまましばらく遊んでいる過去の自分と凛音を見ていた。すると急に視界が暗転する。

 

 

  「....!?何が起こった...。」

 

 

  視界が再び戻ると、そこには無理やり男たちに連れて行かれる凛音とそれを叫びながら静止しようとする七日がいた。

 

 

  「...そうだ、確か凛音は生まれつき能力を保持していて...それでそれが村の奴らにバレて殺すとまではいかなかったが..凛音は遠い村..つまり狐村に移住させられたんだ...それでその後に...ああ、そうだ、確か父さんが夜光石とか言う石を俺に近づけて...それで俺はそこから500年もの間それを続けられたんだ...。」

 

 

  そこまで思い出したところで、七日の視界は急に明るくなった。そして目が覚めると...。

 

 

〜不音邸〜

 

 

  「...思い出した?七日。」

 

 

  「...ああ、思い出したよ。凛音は能力を持ったまま生まれてきて..それでこの村に強制移住させられたんだ。」

 

 

  「そう。そこまで思い出してくれたのならよかった。これでフランやレミリアも喜んでくれるね。」

 

 

  「ああ、確かにな。」

 

 

  と、その時だった。

 

 

  カーン!カーン!カーン!

 

 

  ものすごい音で、鐘がなった、それに気付き、凛音は慌てる。

 

 

  「やばい!こんな時に...!」

 

 

  「なんだ?何があったんだ凛音!」

 

 

  「この村にはね年に数回おかしな生物が現れるのよ、それで何人村の人が死んだことか...。」

 

 

  「...わかった、俺も行こう。」

 

 

  「いいの?」

 

 

  「ああ、世話になったお礼だ行くぞ!」

 

 

  「お、久々の戦いだ。ルーミア、行くぞ。」

 

 

  「了解した!」

 

 

  「じゃあ行こう!」

 

 

  凛音の掛け声とともに、七日達は村の方へ走っていった。

 

 

〜第35話に続く......






  はい、七日君...思い出してくれたようで何よりです。


  「ああ、で。話すことあるのか?」


  特にないですね、あ、ちなみにあと数話で第2幕終わります。


  「はあ!?」


  ではまた次回!(*^-^*)ノ~~マタネー


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第35話  「失ったもの」


  んじゃ、話すことないしさっそく本編行こうか。


  「本当にないのか...。」


  まあね。


  「んじゃ、本編を( ^ω^)_凵 どうぞ」


〜狐村〜

 

 

  七日達が狐村に戻ってくるとそこは惨状となっていた。

 

 

  「なんだよ...これ..。」

 

 

  「こんなことって...今まではこんなこと...。」

 

 

  村のあちこちにミ=ゴや他の化物などが徘徊している、そしていろんなところから村の人たちの叫び声が聞こえてくる。

 

 

  「こいつらって...。」

 

 

  「ああ、間違いないな。【神話生物】だ。以前麗華と戦ったことがある。」

 

 

  「...そうか。凛音は何回もこういうことを退けてるんだろ?何か対処法とか..。」

 

 

  そういい紅は凛音の方を見る、しかし凛音は目前の光景に驚きその場で立ちすくんでいた。

 

 

  「....凛音?」

 

 

  「あ...あ..ああ..。」

 

 

  「ちっ、ルーミア。凛音を頼む。」

 

 

  「....仕方ない。わかったよ。」

 

 

  「すまん、ありがとう。」

 

 

  「ああ、絶対生きて戻って来い。」

 

 

  「了解。」

 

 

  「....紅。何があった?」

 

 

  「凛音が機能しなくなった。」

 

 

  「...あいつも予想外のことだったか。」

 

 

  「みたいだな。」

 

 

  「ならさっさと生き残りを助けるぞ。」

 

 

  「はいよ。」

 

 

  そう言うと、2人はそれぞれ分かれて村に走っていった。

 

 

〜凛音side〜

 

 

  「おい、凛音、いい加減気をしっかり持て!」

 

 

  「あ...あ...。」

 

 

  「君は不音家の人間で能力者だろ?なら村の人を助けることぐらいはしろ!」

 

 

  「あ...あ..あ。助け..なきゃ..。」

 

 

  「そうだ、行くぞ。村の人を助けるんだ。」

 

 

  「はい、すみません。気を取り乱してました。」

 

 

  「よし、行こう!」

 

 

  「あ、ルーミアさんは紅さんの方をお願いします、私は七日の方へ行く!」

 

 

  「わかった、無茶はするんじゃないぞ。」

 

 

  そして2人も分かれてそれぞれ七日と紅の方へ走っていった。

 

 

〜七日side〜

 

 

  「クソッ!何でこんなにいんだよ!」

 

 

  そう言いながら七日は目の前の神話生物に剣を突き刺す。

 

 

  「これは村の人たちはいねえな。」

 

 

  七日は耳をすませながらそういう。

 

 

  「七日!」

 

 

  「凛音!気が戻ったか。」

 

 

  「うん。」

 

 

  「なら手伝え!こっち側はもうちょいで終わる!」

 

 

  「うん!」

 

  

  凛音はそういい祝詞を詠唱し始める。

 

 

  「汝等の魂に命ず、穢れた心を打ち払いその体を祓い給え。」

 

 

  凛音がそういい終わると、周囲にいた神話生物が灰になりその場に崩れる。

 

 

  「...マジかよ。」

 

 

  「これが私の能力なのよ。」

 

 

  「そうか。」

 

 

  「そういえば紅さん達はどうなったかな...。」

 

 

〜紅side〜

 

 

  「...こっちはあんま神話生物いねえな。」

 

 

  「...そうみたいだ。」

 

 

  「...た、助けて..。」

 

 

  そんな声がどこからか聞こえた。

 

 

  「..どこだ?今助けてって...。」

 

 

  「あそこね、少しだけ女の子の手が見えてる。」

 

 

  ルーミアはその方向を指す、そこには瓦礫が積み重なっていて、その中に少しだけ少女の手と思わしきものが見えている。

 

 

  「よし、助けるぞ。」

 

 

  紅とルーミアは瓦礫を持ち上げる。

 

 

  「....た、助かりましたあ、ありがとうございます...。」

 

 

  「いいんだよ、ほら、早く逃げろ。ここは危ない。」

 

 

  「わ、わかりました!」

 

 

  そういい、少女は村の外へ走っていった。

 

 

  「よし、これで避難とかは片付いたな。一回中央の道に戻ろう。」

 

 

  「ええ。」

 

 

  そして、紅達が戻ると同じく七日達も中央の道に戻ってきていた。

 

 

  「お、そっちも終わったか。」

 

 

  「ああ、そっちもか?」

 

 

  「ああ、で。気づいたか?アレ。」

 

 

  「アレ?」

 

 

  そう紅が聞くと七日は森の上の方を指差す。

 

 

  「あれだよ。気付かなかったのか?」

 

 

  「...なんだ..ありゃあ..。」

 

 

  七日が指さした方向には黒い空間の裂け目が森の上空に浮かんでいた。

 

 

  「...あれは多分...神格が出てくる時と同じ空間の裂け目だ...。」

 

 

  「...は?」

 

 

  「ということは..まさか..。」

 

 

  「..早くあれを閉じないと何かしらの神格が来るぞ。」

 

 

  「マジかよ。」

 

 

  「なら急ごう。」

 

 

  「でも急にあれが開かれたってことはあそこに何かしらいるはずだ。気をつけろよ。」

 

 

  「わかった。」

 

 

  そういい、4人は森の方へ向かった。

 

 

〜森の広場〜

 

 

  七日達が森を進んでいくと人里と似たような開けた場所に来た。そこには何人もの村人が怪しげな呪文をつぶやきながら手を上に掲げていた。

 

 

  「...こいつらは..。」

 

 

  「..おそらく行方不明になっていた人たちだろ。」

 

 

  と、紅がつぶやいたとき、ふいに後ろから声が聞こえた。

 

 

  「そうだよ、彼らは幻想郷から連れてきた人たちだ。」

 

 

  「..ッ!」

 

 

  その声に4人は振り向く、そこには先ほど七日達を村で出迎えていた男がいた。

 

 

  「お前は...!」

 

 

  「君たちは随分来るのが遅かったね。もう召喚が終わるよ、さあ新世界の幕開けだ!」

 

 

  「なんだと...!?」

 

 

  その時、上空の空間の裂け目が暗く光り、空が急激に赤暗くなった。

 

 

  「さあ...くるよ!」

 

 

  男がそういった刹那、空間の裂け目から炎を身に纏った怪物が降りてきた。

 

 

  「...あれは..なんだ..炎をまとって...!」

 

 

  「さあこの世界に終焉を!【クトゥグア様】!」

 

 

  「クトゥグア..だと?」

 

 

  「七日、何か知ってるの?」

 

 

  「ああ..あれは生ける炎と呼ばれる神格で..俺が..一番戦いたくない神格だ。」

 

 

  「なんだと!?」

 

 

  「七日は苦手なのか?」

 

 

  「ああ、あいつに触れればありとあらゆるものが溶ける。だからこそ呼び出されたら呪文で退散させないといけないんだ。」

 

 

  「...なら方法は1つだけある。」

 

 

  「本当か凛音!?」

 

 

  「うん...ただ..。」

 

 

  「ただ?」

 

 

  「これを使うと..私は死んじゃうの。」

 

 

  「は?」

 

 

  「この祝詞は私の霊力や生命力を放出するの、それで....あれを退散させる..。」

 

 

  「ダメだ!」

 

 

  「なんでよ...それ以外に方法はないんでしょ?」

 

 

  「だが!」

 

 

  「我儘言わないで!私は...自分の命がなくなるよりこの世界がなくなる方が怖いの!」

 

 

  「ッ...。」

 

 

  「わかったら...私に攻撃が来ないようにして..そろそろあれが攻撃してくるから。」

 

 

  「....わかった。」

 

 

  「うん、それじゃあよろしくね。」

 

 

  「やめろ...それだけは..やめろォ!」

 

 

  男はそう叫びながら凛音の方へ走っていく、俺はその男を...【切り捨てた】。

 

 

  「ぐ...ぁ...か..人..ごろ..し..。」

 

 

  そう言い残し、男はがくりと崩れ落ちた。

 

 

  「...凛音、早く詠唱を始めろ。」

 

 

  「うん...。」

 

 

  七日に言われ、凛音は祝詞を詠唱し始めた。

 

 

  「.....高天原に神留まり坐す。皇が親神漏岐神漏美の命以て八百万神等を。神集へに集へ給ひ。」

 

 

  「くっ...こいつの炎はやっぱきついな...。」

 

 

  「神議りに議り給ひて。我が皇御孫命は。今日より始めて罪と伝ふ罪は在らじと。」

 

 

  「...そろそろ限界だぞ...。」

 

 

  「まだなのかよ..凛音..。」

 

 

  「....今日の夕日の降の大祓に祓い給ひ清め給ふ事を諸々聞食せと宣る。」

 

 

  そう凛音が言い終わると凛音を中心としてものすごい光が森を包んだ。

 

 

  「...ッ...。」

 

 

  「成功...したのか..?」

 

 

  やがて、光が収まる。そこには先程まで戦っていたクトゥグアの姿はなく。ただ、1人の少女が佇んでいるだけだった...。

 

 

  「...凛音?」

 

 

  「...よか..っ..た..。」

 

 

  そういうとともに凛音は倒れた、その姿に七日は慌てて凛音へ駆け寄る。

 

 

  「おいっ!?凛音!?」

 

 

  「あ..はは..は。力..が..入らない..や。」

 

 

  「凛音!しっかりしろよ!生命力が切れかけてるのか!?いや、霊力も...なら俺の能力で!」

 

 

  治そうとした七日の手を凛音は力のない手で静止する。

 

 

  「いい..の。」

 

 

  「なんでだよ!?凛音、お前は死ぬんだぞ!?」

 

 

  「...いい..の..わた..しが..え..らんだ..ことだ..から...。」

 

 

  「そんな....。」

 

 

  七日が涙を浮かべた瞬間凛音が力のない手で七日にブレスレットを差し出す。

 

 

  「これは...?」

 

 

  「.....私の..宝物..きっと..君を助けて...くれ..る。」

 

 

  「.....。」

 

 

  七日はそれを静かに受け取る、それを見た凛音は笑顔になる。

 

 

  「....あり..が..う....姉...で..せ..く..て...。」

 

 

  「凛音姉!生きろ!」

 

 

  「...よう..や..く..姉..て..よん..でくれ...た。」

 

 

  その言葉を最後に凛音はぐったりと動かなくなった。

 

 

  「...ッ...。」

 

 

  「七日...。」

 

 

  「そういえば..この世界からはどうやって帰るのかしら...。」

 

 

  「....そういえば..。」

 

 

  「...多分..凛音姉がくれたこのブレスレットがキーになると思う。」

 

 

  「そうなの..?」

 

 

  「多分だが...。」

 

 

  七日は受け取ったブレスレットを空に掲げる。すると、ブレスレットは光り、七日達の前に明るい空間が現れた。

 

 

  「....戻ろう。幻想郷に。」

 

 

  「そうだな。」

 

 

  「ええ。」

 

 

  そういい、七日達は空間に飛び込んだ。

 

 

〜第36話に続く...........





  はい、今回は長々とした話でした。


  「珍しいなこんな長いの書くなんて。」


  ですね、いつもはゲームのセリフなどを借りて長くなったりと、そういうのは多かったんですが....自分で作ったストーリで3000文字いったのは初めてです。


  「にしても、あの祝詞って..。」


  はい、祝詞一覧にのっていた大祓詞を使わせていただきました、大分端折ったけど...。


  「ま、今回はここらへんで締めよう。」


  はい、では次回は2幕最終話予定!(*^-^*)ノ~~マタネー


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最終話   「過去から受け継がれるもの」

  今回で第2幕ラストです!


  「今幕は短かったな。」


  けど今作今回で終わりなんだよねぇ...。


  「え...?」


  まあ...なんとなく。


  「...まあいいが。」


  それじゃあ第2幕最終話スタート!


  


  俺たちが過去の世界から戻ってきてすぐ、俺と紅は家に戻ってきていた。

 

 

  「はぁ...疲れた。」

 

 

  「俺とお前はまだやることがある。」

 

 

  「...はぁ?お前..あれだけのことがあってまだどこか行くのか?」

 

 

  「....はぁ、お前目の前で人死んでたのにまだ気づかないのか?」

 

 

  「......あ〜..まさか墓参りか?」

 

 

  「そうだ。だが、凛音の墓は多分作られてない..だろうから行くぞ、狐村に。」

 

 

  「正確には元狐村な。」

 

 

  「別にいいじゃねえか。」

 

 

  「じゃ、行こう。」

 

 

  「おう。」

 

 

  そう言って、俺と紅は狐村があった場所に向かった。

 

 

〜狐村跡地〜

 

 

  「...ここだな。」

 

 

  「そういや、今日が凛音の命日だったか。」

 

 

  「多分な。」

 

 

  と、話しながら村の中に入っていくと奥の方に一人の女性が立っているのが見えた、そしてその前には小さなお墓と花が置かれている。

 

 

  「....どうやら先客がいたみたいだな。」

 

 

  「だな。」

 

 

  その会話に気づいたのか、その女性はゆっくりとこちらに振り向く。

 

 

  「....あなたは..!」

 

 

  「ん?」

 

 

  「知り合いか?」

 

 

  「いや...あなたはどこかであったか?」

 

 

  「ええ、覚えてませんか?20年前瓦礫の中から助けてもらった者です。」

 

 

  「...あの時の!?」

 

 

  「そうか、狐村の生存者だったか。」

 

 

  「はい、あの時は助けてくださってありがとうございました。」

 

 

  「いいんだよ、20年前も同じこといっただろ?」

 

 

  「...ええ、そうですね。」

 

 

  女性はふふふと微笑して答える。

 

 

  「それで、その墓は?」

 

 

  「世界を救ってくれた英雄さんのお墓です。」

 

 

  「それってもしかして不音凛音か?」

 

 

  女性はそうですよ、と言った。

 

 

  「それでは、私はこれで。また会えるといいですね。」

 

 

  「あ、ああ。」

 

 

  そう言い残し、女性は村の外に歩いて行った。

 

 

  「さて、俺たちも墓参りしとくか。」

 

 

  「ああ。」

 

 

  「あ、そうだ。お供え物...つってもついさっきあいつからもらったものだが。」

 

 

  七日はそういい、先ほどもらったブレスレットを墓に供える。

 

 

  「こんなんでいいかな、。」

 

 

  と、七日が離れた瞬間だった、再びブレスレットが輝き、辺り一帯が光に包まれた、そして、光が収まると...。

 

 

  「....何も...ないのか?」

 

 

  「みたいだな、じゃあ俺も花を供えるか。」

 

 

  そう言って、紅はどこからか花束をお墓に供える。

 

 

  「さて、帰るか。」

 

 

  「だな。」

 

 

  「そうだね〜。」

 

 

  .....誰か1人多い気がする...。

 

 

  「....なあ紅、お前何か喋った?」

 

 

  「いや?」

 

 

  「....気のせいか?」

 

 

  と、七日は再び前に向き直る、すると目の前に見たことのある女性が立っていた。

 

 

  「も〜、無視しなくてもいいじゃん七日。」

 

 

  「....!」

 

 

  俺は思わず目を擦る。

 

 

  「...?七日、どうしたんだ?そんなところで立ち止まって。」

 

 

  「紅、お前にはあいつが見えてないのか...?」

 

 

  「....ん?なんもいねえぞ?」

 

 

  「...そうか。」

 

 

  「そうだよ、七日、私は霊体なんだから、とり憑いている人にしか見えないよ。」

 

 

  「....そうかよ。」

 

 

  「....?まあ、帰るか。」

 

 

  「ああ。」

 

 

  そんな会話しながら、七日達は家に戻った。

 

 

〜事務所(七日の家)〜

 

 

  「さて、俺は帰るな。じゃあな。」

 

 

  「ああ、気をつけてな。」

 

 

  そういい、紅は分かれ道で別れる。

 

 

  「さて、凛音。」

 

 

  「なあに?な・の・か・君♪」

 

 

  「いうことがあるんじゃないのか?」

 

 

  「...そうだね。」

 

 

  凛音はひと呼吸置き言葉を放つ。

 

 

  「ひさしぶり、七日君。」

 

 

  「ああ。凛音姉。」

 

 

  2人はその後、昔話などをして夜を明かした....。

 

 

〜end【再会】〜




  はい、第2幕が終わりました!


  「はぁ...今回で今作も終わりか。」


  意外と長く続きましたね。


  「ああ、37話...だったか?」


  はい、0話も入れて37話、自分にしてはよく続いたほうかと。


  「だな。んで?次回予告は?」


  それなんだけどね?


  「ど、どうしたんだ?」


  残念ながら今作で君が主役の作品最後なんだよ。


  「ゑっ?」


  そんなわけで次回からは七日君が最初に解決した大事件の頃に戻って別ストーリーになるよ。ちなみにこっちの子も能力者だからね。


  「まじかよ。ま、そしたらそいつに次作から任せるか。」


  うん、そうしてもらおう。


  「それじゃあまたいつか俺と会えればいいな!」


  では、また次作で会いましょう!


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