死んだ殺せんせーはAngel Beats!の世界へ来た (Vita版つくって下さい。)
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死後の世界
(ここは……?)
私は闇の中にいた……
(ああ、そうか……私は、あの子達……彼らに殺して貰えたんですねぇ……)
となるとここはあの世ですかねぇ?
少なくとも天国へは行けないと思っていた。[チョット、オキナサイ‼]むしろ地獄へ行くとしたら仕方ないとも思っていた……
でもそれでいい。[オキナサイッテバ‼]私にはもうすべき事なんて何も……
「いい加減に起きろ!」
「にゅにゃ!?」
私は目を覚ました!? バカな!? 私は生きていたのですか!?
そして目の前を見ると、そこにいたのは……誰?
そこにいたのは、渚君でもなく、カルマ君でもなく……ましてや自分と同じように死んだあぐりでもなく、知らない少女だった……
そして、私は驚いた。自分の手を見て……その手が、人間の手だったのだから……
顔を弄ったり、さわったりすると、そこにある感触はヌルヌルした触手細胞の感触ではなく、柳沢の研究を受ける前の『死神』と呼ばれていた時の自分の肌の感触……普通の人間の姿だった……いや、正確にはその当時よりも全然若い。顔立ちも少し日本人よりに変わっている?
「やっと気がついたのね? 早速で悪いんだけど―――」
少女は、言いはなつ――
「――仲間になって貰えないかしら?」
その少女の後ろには……学園?
そして、私の格好は黒の学生服だった。そして、目の前の少女は私に言う。
「突いてきなさい、この世界について説明するわ。とりあえず簡潔に言うとここは――」
少女は私に言い放つ。
「――死後の世界よ」
殺し屋とした死神、教師として殺せんせーとした生きてきた私は、やはり既に死んでいたと、この時はじめて理解したのだった。
……。
…………。
………………。
学園の校舎を歩いていると……私とは違い茶色いブレザータイプの制服をきた青っぽい髪の男子が話かけてきた。どうやら少女の知り合いですかねぇ?
「お、ゆりっぺ。新入りか?」
「ええ、とりあえずここが死後の世界って事だけ教えたわ……」
「ゆりっぺ? 貴方のあだ名ですか?」
「ええ、あたしは仲村ゆりよ、貴方は?」
む、名前ですか? どうしましょう……この状況で『殺せんせー』と名乗るのはおかしいでしょうし、からといって『死神』と名乗るのもちがいますねぇ……
「ひょっとしてわからないの?」
どうやら『覚えていない』という選択肢もあるようだ。確かに死んだショックで記憶喪失等もあるのかもしれない……しかし……そうだ。
「そうですねぇ、とりあえず『コロ』とでも呼んでください」
私はとりあえず生前の『殺せんせー』から『殺』の字をとり、そう名乗った。
「コロぉ~? なによそれ?」
「たしか生前に『コロ○○○○』と呼ばれていた記憶があるので……」
「そうなの……いったいどんな人生を過ごしたのかしらね」
恐らくあなた方の想像を絶するような人生でしたねぇ。
すると、私たちは、学園の校長室の前にきた……
「ま、とりあえず『神も仏も天使もなし』と」
合言葉のような物をドアの前で言い、ドアをあける。そこには青っぽい髪の男子と同じ制服をきた、男子が数名と仲村さんと同じセーラーの制服をきた女子が数人いた。
そして、仲村さんは私に言った。
「ようこそ、コロくん。死んだ世界戦線へ」
この作品、SAOのユウキとコラボかどっちがいいか迷いました。
とにかく『原作内で死んだキャラ』を登場させたかったので……
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死んだ世界戦線
「死んだ世界戦線……? ですか?」
私は、仲村さんに訪ねると、仲村さんは説明する。
「この世界はまともな青春をおくれなかった、死者が集まる世界。この世界で私達はどんな怪我をしても死なないわ。でも痛みはあるけど数分たてば治るの」
「ほお?」
「信じられないなら試して見なさい、だけど後でね。あと私達は死なないと言う点以外は普通の人間と変わらないわ」
「それを言われると『死なない』と言うのも信じがたいものですが……」
すると――
ガギンッ!
――後ろから斧で攻撃されたのでよけた。この世界には武器はあるようですねぇ……
「貴様ぁ~、ゆりっぺが嘘を言っているとでも?なら1度殺してやるよ!」
攻撃してきたのは喧嘩っぱやそうな、男子生徒。重そうな斧………よく見ればハルバードですが、それを軽々振り回す腕力は凄いですが、動きは素人ですねぇ……
私は、軽々と避ける。
「くっ! こしゃくなぁぁぁ!?」
男子生徒が大振りになった瞬間。私は机に置いてあったボールペンを彼の首元へ投げた。
「ぐはぁ!?」
彼の首から血が吹き出た。そういう場所をボールペンで切ったからだ。まわりは『ボールペンで!?』と驚いていた。そして――
「貴様ぁ! いったい何をした!」
首を切られた彼も私に言ってきた。
……本当に死なないんですねぇ。しかし、いい気分はしない。思えば私が『殺し』を行うのは3年ぶり、(暗殺教室生活とモルモット生活を合計して……)あの頃は天職に思っていた仕事も今行うといい気はしませんねぇ……
「へぇ、やるじゃない。コロ君」
「いえ、死ななくともやはり殺すというのはいい気分ではありませんねぇ……」
「やはり?」
「いえ、なんでも」
そして、仲村さんは続けて言う。
「次に私達について説明するわ、この世界には私達死んだ人間の他にNPCと言う存在がいるの」
「モンスターかなにかですか?」
「いいえ、ノンプレイヤーキャラクターを略してNPCよ」
「……つまりは、意思を持たない設定された行動のみをとる存在。ということですか?」
「いいえ、意思はそれなりにあるみたいよ、ただ私たちとは違って制服はあなたが着ているものを着ている。ということ以外は見た目だけじゃ区別できないわ」
「なるほど、だから制服が違うのですか」
「ええ、だからもし私たちの仲間になってくれるのならこの制服を支給するわ」
「ですが、なぜそのようなことを? この世界では、我々のような存在が偉いという主張ですか?」
「まあ、そんなところね。この世界ではまともな青春を送れば消されるの」
「消される? 死んでいるのにですか?」
「ええ、いわゆる成仏ね。実際に授業を受けて青春を謳歌した仲間が何人か消えたわ」
「なるほど、では成仏したらいいのでは? なぜあなた方はこうして逆らっているのですか?」
「貴様ぁ! 成仏したら生まれ変わる、生まれ変わってフジツボにでもなった場合、どうする!」
「フジツボ?」
「生命が人間にだけ宿ると思っているのか? そんなものに生まれ変わる可能性もある!」
ハルバードを持った男がそんな風に言う。私は生きているうちに人間からタコ型生物になりましたがねぇ……
「まあ、それは置いといて、生きてるときの世界では己の死の運命に逆らえなかったけど、ここでは神に逆らえる。だからあたしたちは神に逆うのよ!」
「……具体的には、何をしていられるのでしょうか?」
「天使の討伐よ!」
天使?
「天使と言っても翼が生えてるわけじゃないし、頭にワッカもない。この学園の生徒会長にして、不思議な能力を持っているの、この天使に関わった人が何人か消されたわ」
ふむ、つまりはその天使とやらがこの世界の長ということでしょうか?
「そんな風に、私たちは天使の討伐を行ってこの世界の神の元へ行く。だからコロ君。貴方にもそれに協力してほしいの。してくれるなら戦うための武器をあげる」
「……ふむ……いくつかお聞きしても?」
「いいわよ」
「……討伐ということは『暗殺する』の類いの認識で構いませんか?」
「ええ、でもさっきも言ったように天使は不思議な能力を持っているの、普通に殺しただけじゃ死なないわ。まぁ、それは私達もだけれど……」
「では次の質問ですが……この世界に―――」
私は少しタメを作り言う。
「――スウィーツの類いはありますか?」
「…………は?…………」
「いえ、ですからスウィーツですよ、プリンとかケーキとかザッハトルテとかマカロンとかの……」
「い、いえ、それはわかるけど……このタイミングで聞くこと!?」
「いえ、空気が重かったので和ませようかと……まぁ、もちろん、私が好きだからと言うのもありますが……」
「……まあ、購買部や学食にそれなりに揃ってるわよ……あ、財布の中身もいつのまにか中身が入ってるから大丈夫よ」
ほう……私は身体中をゴソゴソして財布を見つけた。流石に携帯はありませんでしたが……財布の中身は……ほう、たしかにそれなりですねぇ……
「それで、質問は以上かしら?」
「ああ、いえ、最後に1つ」
「なによ?」
私は最後に死後の世界で一番気になっていた事を聞いた。
「この世界に、雪村あぐり。という女はいますか?」
すると、仲村さんは――
「!? い、いえ、知らないわ」
――という。しかし、私はごまかされませんよ。どうやら名前は知っているようですねぇ。しかし、聞き出すのは今でなくともいい。
「そうですか。では私はあなた方の仲間――死んだ世界戦線に入るかでしたね? わかりました。よろしくお願いします」
「歓迎するわ。コロ君」
こうして「死神」として殺し屋。「殺せんせー」として教師だった私は、「コロ」として死んだ世界戦線に入る事になったのだった。
次回はエンジェルビーツキャラ登場。
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戦線メンバー
私、殺せんせー改めコロは、死んだ世界戦線のブレザータイプの制服に着替えた。
「では、改めまして、本日より死んだ世界戦線のメンバーとなりました。コロとお呼びください。よろしくお願いします」
戦線の皆さんに言うと、まずは最初にあった青髪の少年が自己紹介をする。
「よろしくなコロ。俺は日向だ」
フレンドリーで誰とでも仲良くなれそうな雰囲気はどこか杉野君を彷彿としますねぇ……
次に私にハルバードを向けてきた男子が威嚇のように名乗る。
「俺は野田だ! ゆりっぺを泣かせたら100回死なすからな!」
どうやら彼は仲村さんの事が好きなようですねぇ。まっすぐでいい瞳をしている。
次に日向君が後ろにいる茶髪の男子を紹介する。
「こいつは音無。一応お前の前にこの世界に来た」
「よろしく、コロ」
「ええ、よろしくお願いします」
「あと、こっちの太いのが松下五段。柔道五段だから松下五段だ」
「うむ」
「こっちの眼鏡が高松。頭良さそうだがアホだ」
「ちょ、日向さん、ひどくありませんか!? 私は……」
高松さんは何やら服を脱ぎだし――
「……頭より肉体の方がいいだけです」
――顔に似合わぬマッスルボディを見せつけてきましたよ……これは凄い、烏間先生を彷彿とさせるほどの見事な筋肉ですねぇ……
「んで、こっちの地味そうなのが大山。特徴が無いのが特徴だ」
「ええ! 僕ってそれが特徴なの!?」
私は大山君を見ると――ふむ。彼は何処か……いえ、考えるのはやめましょう……
「んでこっちが藤巻。麻雀が得意なカナヅチだ」
「それ今必要か!?」
日向さんは無視して次はバンダナで目が千葉君のように隠れた金髪の男。
「あいつはTK。国籍本名が謎だらけの男だ。ダンスが得意」
千葉君。一瞬でも彼と似てるなんて思ってごめんなさい……いえ、彼にも失礼ですかねぇ?
「そんで、奥にいる女が椎名。口癖は……」
「……あさはかなり」
「だ」
「そ、そうですか……」
この人はなにやら速水さんと似た雰囲気がありますねぇ……
「んで、そっちの女子達はガルデモってバンド組んでるメンバーだ。ギター&ボーカルの岩沢」
「ん」
「サブリーダーでギター担当のひさ子」
「おう」
「ドラム担当のみゆきち」
「はいはーい!」
「ベース担当のしおりんだ」
「イエーイ!」
リーダーとサブリーダーはクールな感じに、残りの二人は元気な感じに挨拶をしてきましたねぇ。
「最後に、そっちの無表情女がうちの通信班、遊佐だ」
「どうも」
「にゅにゃ!?」
後ろからいきなり現れた。驚いたせいで殺せんせー時代の口調がでた。
「後の戦線メンバーっつーか、NPCじゃない生徒も他にもいるが、そいつらは追々紹介するな。音無もそうしてるし」
「わかりました」
こうして私は死んだ世界戦線のメンバーと顔合わせを行うのだった。
戦線メンバーとE組メンバーの似ている人リスト
TK→千葉
椎名→速水
日向→杉野
大山→渚?
野田→寺坂
という感じです。
他に思い付いた物があれば、意見感想で送ってください。
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天使
コロ君、先生をする?
自己紹介を終えた私、コロは校舎を見回ってみた。
生前教師をしていたにもかかわらず、E組のボロ校舎以外には本校舎はあまりじっくりと見てこなかったせいか少しどこも綺麗に感じますねぇ。
私は色々な所へ行ってみた。
まずは学食……
今は、昼休みだからか、それなりに人がいた。メニューは仲村さんがいっていた通りそれなりにある。いえ、なにやらなぜあるかもわからないメニューもあった。生レバーとか……
私はとりあえず食券販売機で麻婆豆腐を選び買う。
すると……
「うおっ!? ここの麻婆豆腐買ってる奴がいる!?」
日向さんが現れて驚いた。
「ん? ここの麻婆豆腐は人気が無いのですか?」
「ああ、コロか……いや、ここの麻婆豆腐は激辛でライスと組み合わせ無いと食えたもんじゃないらしい……」
「そうなのですか? 私は生前に本場、四川省の麻婆豆腐を食べたことがあるのですか……それもかなり辛かったですよ」
「え!? 本場の食ったことがあったのか!?」
「ええ、他にもイタリアで本格ジェラートを食べたり、ブラジルでサッカー観戦したり、アメリカでメジャーリーグをみたりと色々な所へ行きましたねぇ……」
一日で。とは言わないでおこう……
「は~、コロ。お前、本当に生きてる時、何してたんだよ? 世界飛び回る仕事か?」
ある意味で言えばそうですねぇ。
私は出てきた麻婆豆腐を食べてみると………
「にゅに!?」
か、辛い!? でも旨い!? なんですかこれ!辛いけど旨い! 旨いけど辛い!
死後の世界の麻婆豆腐は辛いけどおいしかったです……
さて、次はデザートといきますか。生きてる時と違い、私は少し食が細めのようなので、私は麻婆豆腐の口直しをかねてケーキを3つほど買った。
「うお!? 麻婆豆腐食ってさらにケーキ食うとかすげぇな!?」
「そうでしょうか?」
私は、ケーキを食べるとこれまたおいしい。甘すぎず生地は柔らかめにクリームはとろけるようになんとも言えない美味しさですねぇ。
私はケーキ3つをペロリと食べて校舎の散策へ戻った。
キーンコーンカーンコーン
おや? 授業が始まるチャイムですかねぇ? しかし、私はどの教室へ行けば良いのやら……すると……
「どこへいくの?」
一人の少女に声をかけられた。姿は長い銀髪の少女だった。
「いえ、なにとぞ来たばかりで何処が何処かわからないもので」
「授業が始まるわ。来て」
「おや? 貴方はクラスメイトですかねぇ?」
「私は生徒会長」
生徒会長……ということは……!?
「天使」
「私は天使じゃないわ」
おや? 違うのですか? まあ、案内してもらい、危なくなったら反撃か脱兎すればいいでしょう。
私は天使?と共に教室へ入る。
教科書もノートも文具もありませんが……
「えー、ここは――」
授業はどうやら数学のようですが……
「先生。ちょっとよろしいですか?」
「な、なんだ!?」
数学教諭は驚いた表情をする。私は黒板のチョークをとり――
カ、カカカ、カカカカカ!
黒板の数式を書き換えた。
「二次関数はこのように教えた方が効率的で覚えやすい。この学園の授業レベルがどれほどかはわかりませんがこれくらいはひねった問題を出さないと歯応えもありませんよ?」
「な!? 私の授業がつまらないと言うのか!?」
「いえ、そうではなく、授業が非効率だと、生徒のレベルをあげたいならこの教え方ではわかりづらいと――」
「生徒が教師に意見をするな!」
おっと、そうでした。私は今は教師ではなく生徒でしたねぇ……
私は席に戻った。
しかし、良く見ると、クラスに戦線メンバーが一人もいないとは……偶然ですかねぇ?
放課後。
「あんたはなにやっとんじゃあああああああああ!?」
戦線本部の校長室に来ると、仲村さんに怒られました。
「あのねぇ、この世界で消えないための方法としては『授業を受けない』と言うのは前提なのよ! それが授業を受けたあげくに授業に意見まで出して天使とも接触するって消えたいの!?」
ああ、だから戦線メンバーがクラスにいなかったのですねぇ……しかし、授業を受けない事が消えない条件だったとは……真面目に授業を受けるのも青春と言うことですかねぇ?
そして、やはり天使とはあの彼女でしたか。
「まあいいわ。コロ君はNPCの教師を少し凹ませてくれたからいいとしましょう……あと皆」
仲村さんは戦線メンバーにいい放つ。
「オペレーションを始めるわよ!」
次回はオペレーションですかねぇ。
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オペレーション
なんとか投稿できました。
「オペレーション“トルネード”を始めるわよ!」
オペレーション?
「コロ。そんな真剣な顔しなくていいぞ。大それた名前ではあるが、やることはただの食券狩りだ」
音無君が説明してくれました。食券狩り?
「体育館に巨大扇風機を設置してガルデモのゲリラライブを行い、台風を巻き起こし食券の竜巻を巻き起こすのよ!」
いえいえ、それになんの意味が? それはさておきゆりさんが私に言う。
「そうだ、コロ君。あなたにはまだ渡してなかったわね。はい、これが貴方の武器の銃よ」
ゆりさんはそう言い机に銃を置く。
「使い方を説明――」
「……ガバメント……いえ、似ていますが少し違いますかねぇ?」
「――はい?」
私は机から取り、その辺にあった置物を撃つ。
カンッ! カンカンカンッ! カカカンッ!
「ふむ、今から標準やオート部分の調整のし直しは可能ですか?」
「え? ああ、申し訳ないけど、それは今度にして今回は我慢して――って、いやいや!? コロ君!? なんでそんな簡単に扱えるの!?」
「?? あなた方も普通に使っているじゃないですか。というより、こんなものを作れる人がいるなら最初から扱える人も居たのでは?」
すると日向君が言う。
「いやいや、俺達は使い続けて扱えるようになったんだよ!? つーかコロ! お前本当に生前に何してたんだよ!?」
ふむ、確かに学生がいきなり使えるのはおかしかったですかねぇ?
「ま、まあ、チャーみたいな記憶持ってる人もいるし……いてもおかしくは無いわね……まあ手間が省けたわ。コロ君は音無君と一緒の配置ね」
「ん、了解しました」
……。
…………。
………………。
「なるほど、こうやってライブを勝手に行って注意しにいく天使を我々は暗殺すると言うことですか」
「ああ、だが、足止めをするだけで充分らしい」
なるほど、つまりは天使の能力を見極める作戦と言うことですか……
「つーか、本当にコロは生きてるときなにやってたんだ? 野田をボールペンで倒したり、銃を簡単に使えたり……殺し屋でもしてたのか?」
「ええ、そうですよ」
「ははは、んなわけねー……か……って、え?」
「冗談ですよ」
「あはは、だ、だよな~」
とっさに真実をいってしまいましたがごまかせました……
「しかし、名前は覚えてないのにそういうことは身体に染み付いてるのか? 俺はほとんど記憶がなくてな……」
なるほど、音無さんのような例があるから私も不自然に思われないのですね。
そう考えていると……
ザッ、ザッ、ザッ。
天使が歩いてきた。
「あれを撃てば良いんですね?」
私は引き金を引き、天使の胸を撃ち抜いた。しかし――
「ガードスキル・ハンドソニック」
天使はそう言い、手から何やら剣?のようなものが出てきた。
あれが天使の特殊な力と言うことですか……私はもう一発打ち込む。
カキィッン!
銃弾を弾いた。
なるほど……その辺は達人レベルですか……では次は陽動やフェイントを加えて狙う。
キィン! ブシャッ!
命中。すると……
「ガードスキル・ディストーション」
そう言い、天使の周りに半透明なバリアが現れる。
それと同時に……
「コロ! 音無!」
日向君や高松君等の戦前メンバーが集まり野田君以外は発砲する。しかし、バリアが邪魔で当たらない。
(私を暗殺しようとしたあの子達もこういう気持ちだったのですかねぇ?)
いや、私の場合はまず当てることが難しかったが、彼女の場合はまず当たっても通用しない……
回復力だけなら生前の私以上ですかねぇ?
とにかく私達は天使を打ち続ける………そして――
ワァァァァー!!!
会場が多いに盛り上がったのか、ここからでも声が聞こえ、食券が舞う。
「よっしゃぁっ! どれでもいいから食券掴め!」
日向君の声により、私は飛んできた『オムライス』の食券を掴み、皆さんについていく。
……。
…………。
………………。
「「「いただきます」」」
食堂で皆さんと夕飯となりました。
「ああ、コロ。天使はもう襲ってこないからな」
聞くところによると、天使はこちらから攻撃しなければ基本なにもしてこないそうです。
しかし、あれが天使の力ですか……私の使っていた触手とはまた違ったものですねぇ……
かつて、「死神」と呼ばれ、地球を破壊する超生物となり、殺せんせーとなり教師をした私は思った。
(実は彼女は殺されるのを楽しんでいるのでは?)
私はそんな事を考えを頭の中に入れ、食事を進めるのだった。
次回はギルド降下作戦ですかねぇ?
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ギルド降下作戦
今年も頑張ります。
「本日は、ギルド降下作戦を実行するわ」
ギルド降下作戦?
どうやら音無君も初めてのオペレーションのようです。
「ここから地下にあるギルドへ向かうわ」
「ほう、ここに地下があるのですか?」
「ええ、戦線メンバーがそこで武器を作ってるの」
「そういえば、お聞きしたかったのですが、これはどのような方々が作っていたのでしょうか? 見て使ってわかりましたが、かなりの一級品……製作資金などはどこから?」
「そういえば、コロ君と音無君には教えていなかったわね。この世界では命あるものは作れないの。だけど武器や道具などの物は土や鉄屑なんかから生前に記憶さえあればどんなものだって作ることができるの」
は?
「つまりはこの銃等の武器のパーツ全ての記憶を持つ人がいると言うことですか?」
「ええ、通称、チャー。そこの責任者よ、本来ならそこへいくための通路にたくさんの罠が設置されているのだけど、それを解除するように話は通してあるわ。それじゃあ行きましょう」
私たちはギルドへ移動しました。
……。
…………。
………………。
ギルドへの道は体育館のステージの下のパイプ椅子倉庫のさらに下にありました。
そして地下通路を進むと、野田君がいました。
先行していたのでしょうか?
「音無、俺はまだ貴様を認めてはいない!」
「うわー、アホがいる」
「おや? 先行偵察ではなかったのですか?」
「ああ、違う。あのアホが勝手にやっただけだ。そもそも偵察に出す意味が――「ぐおぁっ!?」――なに!?」
日向君が言い終わる前に野田君が何やら丸太に突き飛ばされました。
「これは?」
「トラップがオンになってる!?ゆりっぺ! 話は通したんじゃねーのかよ!?」
「……どうやら天使が侵入したようね。警戒体制になっているようだわ……」
天使が侵入?
「コロと音無には説明してなかったが、この地下ギルドには対天使撃退用の罠がいくつも仕掛けられている。本当ならその罠をオフにして安全に向かうハズだったが、天使の侵入でオンになってるんだ!」
「つまり我々はこの天使撃退用の罠を掻い潜りながらギルドへ向かうしかないと?」
「そういうことだ!」
「……こういうことを言うのはなんですが、ギルドには日を改める。という選択はないのでしょうか?」
「ダメよ!」
私がもっともそうな発言をゆりさんが却下しました。
「天使が侵入している以上、ギルドの仲間が消される可能性だってあるわ、天使よりも先にギルドに到達する必要があるの!」
「なるほど、つまり当初の目的の『武器の補充』ではなく『仲間の救出』の為にギルドへ向かう必要があると?」
「そうよ!」
それを聞いて私も音無君達も納得しました。
「それで、ここにはどのような罠が?」
「色々あるぞ」
「いえ、具体的にはどこにどのような?」
「罠の場所は俺らも詳しくは知らない。というより教えられていない」
「というより、覚えていない」
「せっかく濁せそうだったのに言うなよ、藤巻!?」
自分達で作った罠を忘れているのですか……
「とにかく進みましょう。天使よりも先に到着するわよ!」
ゆりさんの指示で我々は進むことになりました。
……。
…………。
………………。
私たちは身軽な椎名さんを先頭にギルドへの道を進んで行きます。
現在のメンバーは、私、ゆりさん、音無さん、日向さん、藤巻さん、大山さん、松下さん、高松さん、TKさん、椎名さんです。(野田さんは戦死、遊佐さんとガルデモの皆さんはお留守番です)
進んでいくと、椎名さんが……
「まずい!? 来るぞ!」
と叫びました。ここでくる罠はパターン的に……
周りからは『ゴゴゴゴゴッ!』と音が……やはり……
「鉄球トラップですかね?」
「そうだった!ここは鉄球が出てくるトラップだ!」
大山さんが思い出すのと同時に鉄球が転がってきました。
「走れ!」
私たちは走り出します。椎名さん、藤巻さん、大山さん、ゆりさん、松下さん、TKさんが近くの横道に入り込みました。
音無さんと日向さんは鉄球の通り道なら両サイドに隙間があると踏んで横になりました。
私は――
「ほっ!」
逆サイドを高松さんに譲ろうと上の隙間に跳んでしがみつきました。ある意味人間体で良かったです。いや、触手体なら他にも色々と方法もありますが……
「うおああぁぁっ!?」
しかし、私の気づかいが通じなかったのか、高松さんはその先へ潰されてしまいました……
「コロ。お前は悪くない。というかスゲーなおい!?」
天井にへばりついてる私を見て藤巻さんが言います。
「助けなくていいのかよ?」
「死ぬわけじゃねーし」
いいのでしょうか? 今更かも知れませんがここの世界はあまりにも『命』の価値観が低すぎますねぇ……
私たちは進みます。すると、何やら電子ロックのような部屋がありました。普通こういった場所に罠をつけるなら……
ガッシャッン!
後ろの扉が閉まってしまいました。
「しまった!? 忘れてたよ、ここは閉じ込められるトラップだった」
やはりですか……
「そんな大事な事を忘れるなよ!」
「あさはかなり」
すると部屋に灯りがつき――
「ここからヤバイのがくるわよ!」
レーザー光線が放たれた。
「触れたらバラバラですねぇ」
私たちはなんとか二回まではよけました。
「次、エックスだ!」
これは避けるのは大変そうですねぇ、みなさんは飛び越えるなり、床にへばりつくなりしてよけましたが、太い体の松下さんだけは……
「むごぉ!?」
バラバラにされてしまいました……
しかし、何とかして出ることには成功しました。が……
「うぅぅぅえぇぇぇ」
松下さんのバラバラな死体を間近に見たと思われる大山さんが嘔吐してしまいました。
「皆さん、見慣れているのでは?」
「いや、いくら死なねーとは言っても見慣れてはいねーよ! ゆりっぺ以外」
「あたしも慣れてはいないわよ!?」
さらに進みます。はしごを使いさらに下へ……私は次は犠牲者を出さないように周囲を警戒……
「上です!」
皆さんに言うと、天井が降りてきました。
私は走りますが皆さんは漠然とたっているだけでした。
「ふぉー、イマナラマニアウ……」
TKさんが天井を押さえました。なにやらわざとらしく片言な日本語でしたねぇ……皆さんはあっけなく進みました。
次は迷路のような通路でしたが……床が薄い?
足音が他と明らかに違いました。
「ここは落とし穴ですかねぇ?」
私がこの発言をすると床が崩れました! たまたま私がいた地点は崩れませんでしたが……
「しまったぁ忘れてたよぉ!? ここはぁ――」
大山さんが底へ落ちました。私は椎名さんが伸ばしたマフラーを掴み、破れないように体重のかけ方を調整。
「皆さーん! 大丈夫ですかぁ~?」
「ええ! 順番に登るから、コロ君、あなただけ落ちなかったのは運が良かったわ!」
押さえて待っていると、音無さんが登って来ました。そして――
「キャアッ!? そんなとこつかめるわけないでしょ!?(ドガッ!)」
「おわっ!? おわぁぁぁバカァ!?」
日向さんの痴漢行為によりさらに脱落しました。ちょっと羨ましく思いました。
そして次の罠は水攻め……カナヅチの藤巻さんが溺れて脱落しました。
ついに我々は、ゆりさん、音無さん、椎名さん、私とずいぶんと減ってしまいましたねぇ……
さらに進むと川に出ました。そしてらそこにひとつの段ボール箱が流れてきました。なかにはおもちゃの仔犬?が――
「あああ!? 仔犬がながされているぅぅ!?」
椎名さんが飛び込んでその先の滝に落ちていきました……えっと……
「あれも罠だったのでしょうか?」
「ええ、可愛いもの好きが彼女の弱点よ」
やはり速水さんと仲良くなれそうな人ですねぇ……しかし、簡単な罠に追い詰められるという展開は引っ掛かる方も引っかけられる方も恥ずかしいものですね。私もエロ本トラップに――まぁそれは置いといて……
ついに我々は3人になってしまいました……
今年も頑張ります。
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