はるのんとはちまんくん (アルスDQ)
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キャラクター紹介(※ネタバレ注意)
小学生編①


比企谷八幡

この物語の主人公。小学5年生。原作よりも高スペックで 陽乃に出会ったことにより目が腐らなかった。しかし、捻くれているのは変わらない。雪ノ下家のライバル社によって亡き者にしようとする陰謀によってトラックにひかれそうになった陽乃を助けて自分がひかれた。そのせいで生死をさまよいかけるがなんとか意識を取り戻す。頭以外はそこまでひどいケガではなかった。

陽乃は女神、小町と雪乃は天使だと思っている。重度のシスコン。(陽乃もシスコンなのでよく妹会議というお互いの妹について話し合いという自慢話をよくする)ぼっちだったが陽乃や雪乃に出会ったことによりぼっちではない。(本人は認めてない)

陽乃や小町、雪乃に何かあったら何がなんでも助け出す。

実は陽乃のことが好きなのだがなかなか踏み出せないでいる。陽乃にはばれていない。(しかし、双方の家族にはバレており早くくっつけばいのにと思われている。さらにやっていることは恋人同士がすることをしているため、なぜくっつかないのか疑問を持たれるほど。)

 

趣味は読書 ゲーム アニメ

 

 

雪ノ下陽乃

この物語のヒロイン。小学5年生。八幡と同い年。スペックは原作と同じ。雪ノ下家のライバル社の陰謀によって亡き者にしようとされトラックにひかれそうになったが八幡に助けられた。八幡が目覚めるまでずっっと看病していた。原作通りに強化外骨格みたいな外面をつけているが八幡の家族や自分の家族といるときにはつけていない。

八幡に助けられて好意をもっているがまだ告白できないでいる。(しかし、していることはすでに恋人同士がやっていること)初めて家族以外に自分の仮面を見破ったり、不器用でも彼の優しさを感じ惹かれていく。八幡と雪乃、小町に危害を加えられたら雪ノ下家の権力を使って潰す。

 

趣味は読書、ピアノ、音楽et.

 

好きなものは八幡と雪乃と小町と家族

 

 

比企谷小町

八幡の妹。小学3年生。重度のブラコン。原作通りの言葉使いで何かあると「〜は小町的にポイント高い」という。 お兄ちゃんをいじめるやつは許さない。雪乃ととても仲良しでよく遊ぶ。

陽乃のことはすでに小町の中では認めており将来のお義姉ちゃんだと思っている。最近、父親がうざいと思っている。

 

好きなものはお兄ちゃんと家族

 

 

雪ノ下雪乃

陽乃の妹。小学4年生。陽乃ほどではないがシスコン。だか、八幡や陽乃、小町がいる前以外はそれを見せないようにしている。

姉を助けた八幡によくなついているが、人見知り。

八幡のことは認めており「お義兄ちゃん」と呼ぶ。(ただし、知らない人が居る場合「比企谷君」か「兄さん」と呼ぶ)姉や八幡、小町が傷つけられると雪ノ下家の権力を使ってどうにかしようとする。

特に東京デスティニーランドの人気キャラクターでもある「パンダのパンさん」を幼少の頃に原作の原書を読んで以来マニアとも呼べる域に達している程のファンであり、東京デスティニーランドの年間フリーパスをもっているほど。(ただし、人見知りのため両親や姉、八幡、小町のいずれかと一緒じゃないと行くことができない。)また、比企谷家にカマクラ(猫)がいるためよく遊びに来る。

 

趣味は読書

 

好きなものは姉と家族とパンさんと猫  

 

 

雪ノ下冬乃

陽乃と雪乃の母親。雪ノ下家の現当主。家族以外には素顔を見せないが八幡に見破られ以来比企谷家の人には素顔を見せる。陽乃と雪乃は天使だと思っていて、2人と八幡、小町が傷ついたり、何かされたら徹底的にその相手を潰すほど。そのことからひそかに八幡に恐れられている。

陽乃を助けてくれた八幡を気に入っている。陽乃が八幡のことが好きなのを知っており、陽乃に来る婚約の話をすべて蹴っている。八幡が陽乃を好きなことも知っておりとっととくっつけばいいのにと思っている。普段は使用人に任せているが料理が得意。

 

 

雪ノ下春樹

陽乃と雪乃の父親。県議会議員・建 設会社社長。

陽乃と雪乃を弱愛しており、危害を加えた者は容赦なく制裁する。陽乃を助けた八幡を気に入っていてよく一緒に旅行とかに連れて行ったりする。

陽乃が八幡のことを好きなのを知っていて、そのため陽乃に来る見合い話はすべて断っている。



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小学生編②

どうもアルスDQです!
小学生編キャラクター紹介2です。
ではどうぞ!
コメントもよろしくです!


[葉山隼人]

小学5年生で雪乃と同じクラス。

父親は雪ノ下家の顧問弁護士。(後に解任される。)

一見イケメンで優しい性格だがそれは仮面をかぶっている偽物。雪乃が転校してきた時に一目惚れしたが4年生のときは違うクラスだったため、そこまで特にやらなかったが同じクラスになってからはアプローチはしようとした。

が、雪乃が常に八幡、陽乃、小町といるためできなかった。ならばと思い雪乃があまり友達がいないのを八幡たちと一緒にいるせいだといいい、離すことに成功。それからは積極的になる。

みんなから慕われているがそれを利用して雪乃に近づこうとした最低野郎。よく告白されるが断わり好きな人のイニシャルを"Y"と言ったため雪乃のイジメが始まった。

それを聞いた八幡、陽乃、小町に処刑された。さらに当の雪乃からはっきりと"嫌い"と言われた。これを聞いた雪ノ下家は父親を顧問弁護士から外した。

あと八幡が、クラスの女子に自分の本性を晒しためにクラス中に嫌われ転校した。しかし雪乃のことは諦めていない。このため八幡、陽乃、小町、雪乃、雪ノ下家に嫌われている。

 

 

[男A、B、C]

八幡が学級委員をやって陽乃と一緒にいるのが気に入らなかったため、八幡を呼んで暴力をふるった。そのときに小町にケガさせたために八幡、陽乃の怒りを買う。八幡と小町を傷つけたために陽乃から嫌われる。

このことを聞いた雪ノ下はこの3人に一週間何かお見せできないことをした。次の週見た彼らは皆目の焦点があっていなくボロボロだった。

 

[校長]

八幡たちの小学校の校長。

話が長いことで有名で30分で済めばいい方。普段の集会では長すぎて生徒の1/2が倒れたこともあるがそれでも話は終わらない。八幡たちの卒業式ではそれを遥かに凌ぐ2時間という新記録を出し生徒、保護者、先生全てが疲れきっていた。それでも本人は抑えてるらしい。

 

[雪ノ下家]

春樹、冬乃、陽乃、雪乃の家。

春樹が県議会議員・建設会社社長で冬乃が当主を治めている。数々の企業をやっていてパイプがたくさんある。

2人とも忙しいはずだが子供たちと一緒にいたいために仕事をありえないスピードでこなしているために基本家にいる。使用人たちからも好かれている。

八幡のことは陽乃を守ったことにより信頼している。使用人たちも最初は興味本意だったが八幡と出会ってからは彼を好いている。中にはすでに堕ちている人もいるらしい。

八幡と陽乃の仲を全員認めており応援している。陽乃、雪乃、八幡、小町に何かあればすぐに動く。

雪乃がイジメられた原因である葉山隼人を全員嫌っている。

 



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中学生編①

どうもアルスDQです!
今回は中学生編のキャラクター紹介です。ではどうぞー!


[比企谷八幡]

この物語の主人公。中学1年生。

原作よりも高スペックで 陽乃に出会ったことにより目が腐らなかった。しかし、捻くれているのは相変わらず。

陽乃と婚約している。

陽乃は女神、小町と雪乃は天使だと思っている。重度のシスコン。ぼっちだったが陽乃や雪乃に出会ったことによりぼっちではない。さらに中学では材木座やめぐりなどと出会った。(それでも本人はぼっちと思ってるらしいが…。)

陽乃や小町、雪乃など身内に何かあったら何がなんでも助け出す。身内には優しいが敵になった者には容赦がない。またお兄ちゃんスキルが無意識的に発動するので年下に好かれる。

最近では春輝のバイトをたまにやっている。しかしすでにバイトの域を超えているが本人は気づいていない。

 

趣味は読書 ゲーム アニメ

 

 

[雪ノ下陽乃]

この物語のヒロイン。中学1年生。八幡と同い年。スペックは原作と同じ。八幡と婚約している。

外面をつけているが八幡の家族や自分の家族など自分が信頼している人には素顔を見せる。めぐりは初めての友達であり親友。

八幡と雪乃、小町など身内に危害を加えられたら雪ノ下家の権力を使って潰す。最近では八幡のために料理を練習している。

 

趣味は読書、ピアノ、音楽et.

 

 

[比企谷小町]

八幡の妹、陽乃の義妹(仮)。

小学5年生。重度のブラコン。原作通りの言葉使いで何かあると「〜は小町的にポイント高い」という。 お兄ちゃんをいじめるやつは許さない。雪乃ととても仲良しでよく遊ぶ。風鈴とは友達で後に親友になる。

よく告白されるが八幡に何か勝っていることがないとOKしない。そのため付き合うということは今のところない。というか八幡、陽乃、雪乃、父親、雪ノ下両親が認めた人ではないとダメ。

 

趣味はカマクラ(猫)と遊ぶこと。

 

 

[雪ノ下雪乃]

陽乃の妹。八幡の義妹(仮)。

小学6年生。陽乃ほどではないがシスコン。だか、八幡や陽乃、小町がいる前以外はそれを見せないようにしている。姉を助けた八幡によくなついているが、人見知りだが小町とは仲良し。

八幡のことは「義兄さん」と呼ぶ。

小学5年生のときにいじめられたが八幡たちによって終わった。その原因である葉山のことは嫌っている。

姉や八幡、小町など身内の人が傷つけられると雪ノ下家の権力を使ってどうにかしようとする。相変わらずパンさん大好き。また、比企谷家にカマクラ(猫)がいるためよく遊びに来る。

 

趣味は読書

 

 

[雪ノ下冬乃]

陽乃と雪乃の母親。雪ノ下家の現当主。家族以外には素顔を見せないが八幡に見破られ以来比企谷家の人には素顔を見せる。また材木座やめぐり、風鈴にも見せるようになった。

陽乃と雪乃は天使だと思っていて、2人と八幡、小町などの身内が傷ついたり、何かされたら徹底的にその相手を潰すほど。そのことからひそかに八幡に恐れられている。

八幡を認めており2人が付き合った当日には婚約させた。普段は使用人に任せているが料理が得意。

また陽乃や雪乃、小町に料理を教えている。最近では風鈴も加わった。

さらに材木座の師匠であり彼のガラスのハートを毎回壊している。しかし本人は教えがいがあっていいとのこと。(今まで教えたこともあったが誰一人自分についてこれなかった。)

 

 

[雪ノ下春樹]

陽乃と雪乃の父親。県議会議員・建 設会社社長。陽乃と雪乃を溺愛しており、危害を加えた者は容赦なく制裁する。

八幡を認めており2人が付き合った当日には婚約させた。

最近では八幡にバイトとして仕事を手伝ってもらっている。(しっかりお金も渡している。)八幡たちが高校生になるまでには八幡と陽乃で会社回るようにしたいと思っている。

 

 

[雪ノ下家]

春樹、冬乃、陽乃、雪乃の家。

春樹が県議会議員・建設会社社長で

冬乃が当主を治めている。数々の企業をやっていてパイプがたくさんある。

八幡と材木座によってさらに成長しておりうなぎのぼりらしい。

それで相変わらず2人とも忙しいはずだが子供たちと一緒にいたいために仕事をありえないスピードでこなしているために基本家にいる。使用人たちからも好かれている。

八幡のことは陽乃を守ったことにより信頼している。使用人たちも八幡と陽乃の婚約を全員認めている。陽乃、雪乃、八幡、小町などに何かあればすぐに動く。雪乃がイジメられた原因である葉山隼人を全員嫌っている。

さらに材木座がセキリュティやプログラムを作ったため情報関係がやばい。例えペンタゴンをハッキングできる人でもビクともしない。そのため情報が漏れることは決してない。材木座専用の部屋と部署がある。あと冬乃が葉山限定のセキリュティを材木座に頼んでおり葉山が雪ノ下家に入れることはない。

 

 

[材木座義輝]

中学1年生。両親と暮らしているが後に風鈴が居候する。基本原作通りで原作よりは少し痩せている。オタクであり「中二病」全開のイタイ男。自分の名前と足利義輝を掛けて「剣豪将軍」と名乗っている。

しかし実は高スペックでありプログラミングとハッキングが得意。ペンタゴンをハッキングは朝飯前であり、最強の対情報防衛手段を持つ国であるヴァチカンでもアニメ見ながらできるらしい。本来ならブラックリストに載っていてもおかしくないのだが隠蔽しているためばれていない。相手がハッキングされたことにも気づかず侵入でき、自分がやった痕跡というよりハッキングされたという痕跡すら残さない。そのため雪ノ下に雇われており(学生なのでバイト扱い)セキリュティやプログラムを作ったり調整している。

ライトノベル作家を目指して小説を書いているがみんなにバカにされていた。しかし、八幡、陽乃などに出会ったことにより初めて本気で見てくれたので感謝している。

 

趣味は小説を書くこと

 

 

[城廻めぐり]

中学1年生。陽乃の親友であり、陽乃のことを「陽さん」と呼ぶ。

独特の雰囲気による人的魅力から周囲に好かれている。(八幡からはめぐりんパワーと呼ばれている。)みんなから癒されると言われている。

裏表がない性格であり陽乃の初めての友達になる。天然で突拍子に何かやるので周りが振り回されることもあるらしい。

父親が弁護士をしており後に雪ノ下家の顧問弁護士となる。

 

 

[風野風鈴]

オリキャラ。小学5年生。小町の友達であり後に親友となる。

幼い頃に両親を事故でなくし親戚の家に預けられるが虐待にあう。服や靴なども2、3個しか買ってもらえずろくにご飯も食べられずでいた。

そんな時に材木座たちに救われる。

その後に材木座家に居候として暮らしている。材木座のことを唯一名前で呼ぶ。

自分が倒れたときに病院まで運んでくれたり、励ましてくれたり、親戚の人に殴られそうになったときに身をていして自分を守ってくれた姿を見たりして惚れる。

実は絵がうまくプロ級、そのため材木座のイラストレーターになる。材木座のために陽乃たちと一緒に料理を習っている。

 

将来の夢は材木座のお嫁さん。

 



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中学生編②

どうもアルスDQです!
今回はキャラクター紹介です!
次回から高校編へ行きますのでご期待を?
ではではどうぞー!


[玉縄]

中学1年生で八幡、陽乃と同じクラス。

陽乃のことが好きでいつも一緒にいる八幡から陽乃を引き離すために勝負を挑む。期末テストで勝負するが八幡どころか材木座、めぐりにさえ敗北する。それ以降も毎回勝負を挑むがだんだんと順位が下がってきている。(普通に上位10に入っているために悪いというわけではない。)

生徒会選挙に八幡が出ることを聞いて副会長に立候補するがまさかの敗北。プライドがズタボロになる。見た目は爽やか系でこのときは原作みたくそこまで「意識高い系」ではない。後にかおりに好意を寄せるがまったく相手にされない。

高校は海浜総合高等学校に進学する。

 

 

[山本利弥・山本大貴]

山本建設社長とその跡取り息子。そして陽乃と小町、風鈴を誘拐したバカな親子。陽乃が婚約すると聞いて驚く。婚約パーティーに招待されてそのとき八幡を見るが大貴の方がいいと思う。

それぞれ陽乃、春輝と冬乃に言うが無視。そのまま帰宅するが諦めずにいた。

そこで陽乃を誘拐し、八幡との婚約を破棄しようと目論んだ。無事に誘拐は成功するが小町と風鈴もついでに誘拐した。しかしこのことで八幡たちの逆鱗に触れる。

自分以外に入れない部屋に陽乃たちを監禁するが八幡と材木座によってあっさり突破され救出された。そしてその後に冬乃によって誘拐したことが暴かれヤケになり、冬乃に襲いかかる。が、そのまま一本背負いされ気絶。それに怒った大貴は八幡に襲いかかるが、そのまま投げられ利弥にぶつかり気絶。大貴は気絶中に陽乃に両腕を折られる。

その後雪ノ下家に連行され1日過ごす。その間に冬乃、春輝に精神をズタボロにされ拒絶反応を起こすほどに。そのまま警察に連行され逮捕された。

さらに材木座によって冬乃との会話を各企業のトップと山本建設系列会社に流されたために信用を失った。

 

 

[山本建設]

山本利弥が社長を務めていたがその親子がバカなことをしたために潰れる。社員たちはその後路頭に迷う。が、冬乃によって大半を雪ノ下グループの会社に入れることになりとても感謝している。

しかし、一部陽乃の誘拐に協力した者は雪ノ下家に半日連行、その後逮捕される。

 

 

[折本かおり]

中学2年生、八幡、陽乃と同じクラス。

口癖は「マジ、ウケるー!」「それあるー!」

中学1年生のときに八幡のことが好きになるが、八幡と陽乃が付き合っていることを悟り身を引く。

しかし、中学2年生になったときに罰ゲームで八幡に告白することになりそれがきっかけで思いを伝えようと決意する。八幡を呼び出し思いを見事伝えるがそのときに友達2人が乱入しあやふやに。

だが、八幡は自分のことを信じてくれた。その後は八幡たちと友達になり良き友人関係を築いている。

卒業後は八幡たちと共に総武高等学校に進学する。

また、告白を台無しにした 2人とは絶交した。

 

 

[女A・女B]

中学2年生でかおりの友達だった。

面白半分で罰ゲームでかおりに八幡へ告白させるように仕向ける。その後様子を見に告白現場に行く。そのときにそれが嘘告白であることを告げ去っていた。しかし、それがかおりの本気の告白であることを知らなかった。

そして次の日、教室の黒板に八幡がかおりに黒板に告白したことに改竄したことを書く。それが陽乃の逆鱗に触れるとは知らずに…。その後教室で公開処刑され、かおりに絶交される。

転校もできず陽乃たちの側で、何時何をされるか分からない恐怖を抱いたまま、残りの中学生活を過ごした。

 

 

[八幡ファンクラブ]

その名の通り八幡のファンクラブ。

八幡のお兄ちゃんスキルによって堕とされた少女たちが所属する。生徒会選挙では影ながら八幡のために動いたりした。

八幡に堕とされた次の瞬間、1通のメールが届き、それがファンクラブへの招待状である。また、送られてくるメールアドレスは毎回違うため誰が送ってきているかはわかっていない。

 



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高校生編①

どうもアルスDQです!
今回はキャラクター紹介です!
ではどうぞー!


[比企谷八幡]

この物語の主人公。高校2年生。 総武高に通っており2年F組に所属している。後に奉仕部に入部する。

変わらずの高スペックだがやはり捻くれている。陽乃と婚約していて仲は良好。というより仲の良さは並みの夫婦を超えておりお互いに絶対的な信頼をしている。

陽乃は女神、小町と雪乃、戸塚は天使だと思っている。重度のシスコン。ぼっちだったが陽乃や雪乃に出会ったことによりぼっちではない。さらに中学では材木座を始めいろいろな人と知り合い高校でも戸塚や由比ヶ浜と出会う。(これでも本人はぼっちだと思ってるらしいが全く説得力がない。)

原作と同じように高校の入学式で由比ヶ浜家の飼い犬であるサブレを助け交通事故に遭い人生で2回目の事故を味わった。正確にはサブレを助けた後に陽乃と婚約している八幡のことを気に入らないやつの犯行で轢き逃げされた。(八幡が引かれた後、春輝が直々に制裁にいき犯人は逮捕された。)

陽乃や小町、雪乃など身内に何かあったら何がなんでも助け出す。身内には優しいが敵になった者には容赦がない。またお兄ちゃんスキルが無意識的に発動するので年下に好かれる。そのせいでファンクラブが設立された。

本人は基本的に嫌われていると思っているがファンクラブのメンバーを始め元々面倒見がいい性格なので慕われている。 さらに生徒会長である陽乃と同等の権限があるいう噂があるほど。あと生徒会の仕事の手伝っている。

高校でも春輝のバイトをやっており結構な額のお金をもらっているがほとんどは貯金している。基本的に本を買ったり陽乃や小町などに何か買ったりするぐらい。すでに陽乃と2人で会社をほとんど回せるレベルになったが本人達は全く気が付いていない。

基本的に小町が彼氏を作るのは認めていないが戸塚なら任せても大丈夫と思っている。それに戸塚には以前小町をナンパから助けてくれたことに感謝している。

葉山が嫌い。

 

趣味は読書、ゲーム、アニメet.

 

 

[雪ノ下陽乃]

この物語のヒロイン。高校2年生。総武高に通っており2年J組所属。1年生から生徒会に入っており2年連続で生徒会長をしている。しかし、けっこうな確率で奉仕部にいる。

八幡と同い年でスペックは原作と同じ。八幡と婚約していて仲は良好。というより仲の良さは並大抵の夫婦を超えておりお互いに絶対的な信頼をしている。

重度のシスコンで雪乃や小町を可愛がっている。外面をつけていたことにより本当の友達と呼べる存在はいなかったが中学でめぐりやかおりと出会い初めて友達ができた。

外面をつけているが八幡の家族や自分の家族など自分が信頼している人には素顔を見せる。が、最近では八幡のことを思っていると勝手に外れていることがありよくクラスメイトには色々いわれていたりする。八幡ファンクラブからも八幡に次ぐ人として見られており尊敬などをされていたりする。八幡が入学式のときに交通事故に遭った時は取り乱していた。

八幡と雪乃、小町など身内に危害を加えられたら雪ノ下家の権力を使って潰す。八幡曰く、女神から魔王へとジョブチェンジするらしい。

八幡のために料理を練習している。冬乃に加えて八幡の母である白良浜に俗に言う『お袋の味』を教えてもらっている。

ちょくちょく父である春輝の仕事を八幡と一緒に手伝っており八幡と2人で会社をほとんど回せるようレベルらしいが本人達は自覚がない。

葉山が嫌い。

 

趣味は読書、料理、ピアノet.

 

 

[比企谷小町]

八幡の妹、陽乃の義妹(仮)。 中学3年生で生徒会長。

重度のブラコンで八幡にべったりだったりする。原作通りの言葉使いで何かあると「〜は小町的にポイント高い」という。 八幡から天使だと思われているが身内に何か危害を加えられたりすると堕天使化する。

雪乃とは同じ妹同士であるため大変仲が良い。一緒にゲームしたりカマクラと戯むれてたりする。風鈴とは親友でよく遊んでいる。仕事をしている両親の代わりに家事を担当しておりいろいろ上達している。

よく告白されるが八幡に何か勝っていることがないとOKしない。そのため付き合うということは今のところない。というか八幡、陽乃、雪乃、父親、雪ノ下両親が認めた人ではないとダメ。

しかし、最近では戸塚のことが気になりつつある。以前にナンパされているところを助けてもらったことがありそのことはとても感謝している。また、兄に向ける感情とは違う感情を戸塚にしているのには気づいているがそれが恋であることはわかっていない。

葉山が嫌い。

 

趣味は料理

 

 

[雪ノ下雪乃]

陽乃の妹。八幡の義妹(仮)。 高校1年生で総武高に通っている。1年J組に所属し奉仕部部長である。

陽乃ほどではないがシスコン。そして今では立派なブラコンである。だか、八幡や陽乃、小町がいる前以外はそれを見せないようにしている。が、実際はかなりシスコン、ブラコン気味な言動をしている。

八幡のことは「義兄さん」と呼び、もう完全に懐いている。さらに八幡と一緒にいるときに『猫化』をするようになりめちゃくちゃ甘えている。ようするに八幡のことが大好き。由比ヶ浜が入部するまでは部室でも猫化していた。

姉や八幡、小町など身内の人が傷つけられるとキレる。それはそれは天使から冷酷非道な氷の女王と呼ばれるぐらいに。また、比企谷家にカマクラ(猫)がいるためよく遊びに来る。

奉仕部を作った理由は昔、自分が八幡に助けられたように今度は自分が出来る範囲で誰かを助けたい、八幡のようになりたいと思ったからである。そして葉山が大嫌い。

 

趣味は読書、パンさんとや猫と戯れること

 

 

[雪ノ下冬乃]

陽乃と雪乃の母親。雪ノ下家の現当主。家族以外には素顔を見せないが八幡に見破られ以来比企谷家の人には素顔を見せる。また材木座やめぐり、風鈴など娘と親しい人にも見せるようなる。

陽乃と雪乃は天使だと思っていて、2人と八幡、小町などの身内が傷ついたり、何かされたら徹底的にその相手を潰すほど。そのことからひそかに八幡に恐れられている。 八幡曰く大魔王なものであるらしい。

八幡を認めており将来は八幡と陽乃に会社や家を任せようと思っている。普段は使用人に任せているが料理が得意で娘達に教えている。

さらに材木座の師匠であり彼のガラスのハートを毎回壊しているが弟子の成長が楽しみで仕方がない。

 

 

[雪ノ下春樹]

陽乃と雪乃の父親。県議会議員・建設会社社長。陽乃と雪乃を弱愛しており、危害を加えた者は容赦なく制裁する。八幡を認めており将来は会社を継がせようとしている。

高校の入学式のとき八幡が轢き逃げされたということを聞いてキレた。材木座のサポートもあり直々に制裁した。たまに八幡と材木座とで温泉に行ったりしている。

 

 

[雪ノ下家]

春樹、冬乃、陽乃、雪乃の家。

春樹が県議会議員・建設会社社長で冬乃が当主を治めている。数々の企業をやっていてパイプがたくさんある。八幡と材木座によってさらに成長しておりうなぎのぼりらしい。

それで相変わらず2人とも忙しいはずだが子供たちと一緒にいたいために仕事をありえないスピードでこなしているために基本家にいる。使用人たちからも好かれておりホワイト企業でありしっかりと休みが与えられる。

八幡のことはもう顔パスレベルで使用人たちも八幡と陽乃の婚約を全員認めている。陽乃、雪乃、八幡、小町などに何かあればすぐに動く。そして葉山が嫌い。

そして材木座がセキリュティやプログラムを作ったため情報関係がやばい。さらに徐々に材木座がちょくちょくいじっているので中学時よりもさらに厄介になっている。もちろん対葉山用のセキュリティもすごくなっている。

 

 

[材木座義輝]

高校2年生で総武高に通っている。2年F組に所属している。両親と風鈴とで暮らしている。基本原作通りで原作よりは少し痩せている。オタクであり相変わらず「中二病」全開のイタイ男。自分の名前と足利義輝を掛けて「剣豪将軍」と名乗っている。 そして風鈴の彼氏。

そして高スペックでありプログラミングとハッキングが得意。ペンタゴンをハッキングは朝飯前であり、最強の対情報防衛手段を持つ国であるヴァチカンでもアニメ見ながらできるらしい。そのため雪ノ下に雇われており(学生なのでバイト扱い)セキリュティやプログラムを作ったり調整している。 最近はそれについて少しばかり風鈴に教えている。バイト代は本や風鈴に何か買ったりしており、残りは貯金や家のローンに回しており結構親孝行。

ライトノベル作家を目指して高校1年生のときについにデビュー。作品は『はるのんとはちまんくん』で、もちろんイラストは風鈴である。すでに何度か重版しているらしい。

 

趣味は小説を書くこと 、アニメ

 

 

[城廻めぐり]

高校2年生で総武高に通っている。2年C組に所属している。陽乃と同じく生徒会で副会長を務める。

陽乃の親友であり、陽乃のことを「陽さん」と呼ぶ。独特の雰囲気による人的魅力から周囲に好かれている。(八幡からはめぐりんパワーと呼ばれている。)これにより陽乃の高スペックとめぐりの謎の統率力で生徒会は成り立っている。父親が弁護士をしていて雪ノ下家の顧問弁護士である。

いわゆる天然でありいきなり寝る、何もないところでこけそうになる、突拍子のないことを突然言うなどがあるがそれを含めて城廻めぐりだと親しい人は思っている。

 

趣味は寝ること?

 

 

[風野風鈴]

オリキャラ。中学3年生。生徒会副会長を務める。小町の親友で、材木座の彼女。

小学生の時に虐待されていたところを材木座達に助けられ、その後材木座家に居候として暮らしている。それが原因で材木座や義父、八幡などの親しい人以外男性恐怖症になっている。

材木座家での生活もだいぶ慣れてきて今では家事を任されているほどである。あと、材木座の弁当も風鈴が作っている。材木座に影響を受けてアニメや漫画を見ており八幡達は風鈴が中二病にならないか心配している。

実は絵がうまくプロ級、そのため材木座のイラストレーターになる。そして材木座のデビューが決まると泣きながら喜んだ。材木座のために陽乃たちと一緒に料理を習っている。

結構積極的で、告白と同時に材木座の唇を奪ったり、たまに材木座の布団に潜り込んだりしている。恐怖症のこともあるが、他の男子は眼中になく材木座一筋である。すでに義理の両親にも認められているので材木座の嫁になるのは確定だと思っている。もちろん『はるのんとはちまんくん』のイラスト担当である。

 

趣味は絵を描くこと、アニメ、小説を読む

 

 

[折本かおり]

高校2年生で総武高に通っている。2年C組に所属していてめぐりと同じクラス。

口癖は「マジ、ウケるー!」「それあるー!」

中学2年生のときに八幡に告白するが振られる。しかし、八幡と陽乃に手を差し伸べられ友達、親友となる。けっこうフレンドリーな性格で誰とでも友達になれる。よく、陽乃の家や八幡の家に遊びに来る。

部活には入っておらず八幡と材木座と一緒に生徒会を手伝っている。

 

趣味は雑誌を読むこと

 

 

[比企谷白良]

八幡、小町の母親。いわゆる社畜で家のことは子供に基本的には任せている。小町のことは溺愛しており、八幡のことは素っ気なくしてながら心配しており八幡が小学生のときに友達かいなかったことをかなり気にしていた。いわゆる捻デレさんである。

陽乃達には感謝しており、陽乃には忙しい中で『お袋の味』を教えている。夫よりも子供で、東京ワンニャンショーに行くときには夫の財布から抜いたお金を渡している。理由は夫が意味がないことに使うよりも子供に使わせたほうが効率的だと。

 

 



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高校生編②

どうもアルスDQです!
お待たせしました、今度は高校生編から出てくる人物たちです!
ではどうぞー!


[由比ヶ浜結衣]

高校1年生で総武高に通っている。1年F組に所属しており、後に奉仕部に入部する。「やっはろー!」という独特の挨拶を使う。

基本的に原作と同じ。つまりアホの子。どのくらいのレベルかというと陽乃と雪乃にどうやって総武高に入ったのか疑問に持たれるほど。テスト勉強でも陽乃と雪乃を苦労させた。八幡曰く、七不思議に入っててもおかしくないレベル。けれど、金銭関係だけは細かい。

中学3年生のときに飼い犬であるサブレと散歩していたときに首輪が外れ車に轢かれそうになったところを八幡が助けたられた。それを切っ掛けとして以前から八幡を知っているために八幡の入院中にお菓子を持って八幡の自宅に見舞いに来たことがあり、その時に会っていた小町には「お菓子の人」と記憶されていた(また、八幡自身は事故当時の飼い主が女の子であることは認識していながらも顔などは覚えていなかった)。そのお礼としてクッキーを作る依頼をしたときに奉仕部に訪れたことにより八幡と再会する。

しかし、料理腕は壊滅的でクッキーを作ろうとして木炭みたいなものを作ったり和風ハンバーグを作ろうとしてボルケーノみたいな木炭ハンバーグを作ったりした。それを食べた八幡、材木座、戸塚が1時間ほど気を失うほど。八幡曰く、殺人兵器ではないかというほどに不味い。というか不味いという言葉で表せない。そのクッキーと和風ハンバーグは雪ノ下家で調べられたが本来ならあるはずのない成分が発見されて驚愕された。

 

趣味は散歩、料理!?

 

 

[平塚静]

総武高校の国語教師で生活指導の担当である奉仕部の顧問。さらに生徒会の顧問でもある。基本的八幡を始めとした生徒達のことは「(名字)+(呼び捨て)」で呼ぶが、陽乃のことは唯一呼び捨てにしている。また、陽乃からは「静ちゃん」と呼ばれている。

そしてアラサー。黒髪ロングに巨乳とそれなりの格好をすれば周囲から注目を集める程である。実際嫁度対決のときでは小町に「誰?」と言われるほど。反面ヘビースモーカーや少年漫画を読んでるいるなど女性らしいというよりかは男性に見えることもしばしば。

結構八つ当たりなどで八幡へ矛先がいくことがあるが大体陽乃に結婚できないことを言われて落ち込んで帰るのがお決まりのパターン。いい先生なのになんで結婚できないだろうと八幡は思っている。たまに八幡や材木座などを連れてラーメンを食べに行く。

 

趣味はドライブ、少年漫画

 

 

[戸塚彩加]

高校2年生で総武高に通っている。2年F組に所属している。八幡と材木座とクラスメートでテニス部の部長候補。そして八幡の友達であり、八幡にとっての天使3号。(小町が1号で雪乃は2号なため。)

俗に言う男の娘であり、言動が女性にしか見えず八幡や陽乃などもたまに男性か女性かわからなくなる。腕も腰も脚も細く肌も抜けるように白く、可愛らしい顔にソプラノの声と外見も立ち居振る舞いも儚げな可愛い美少女にしか見えないためにクラスの一部の女子生徒からは「王子」と呼ばれて人気があるが、男子の友達は少なく、八幡たちと出会ってからは一緒にいる。さらに女子力が高く、由比ヶ浜と比べるまでもないほど。テニススクールにも通っており、テニスの腕前もそれなりに良い。テニス部を強くしたいという依頼で奉仕部に訪れる。

実は以前にナンパされている小町を助けていて後に小町と再会したときにお礼を言われた。そのため比企谷兄妹からはとても感謝されている。八幡からも戸塚なら小町を任せてもいいと思われているけっこうすごい人だったりする。

小町のことは最初、八幡の妹ととして見ていたが…?

 

趣味はテニス、手芸、ジグゾーパズル

 

 

[葉山隼人]

高校1年生で総武高に通っている。1年F組に所属しており、由比ヶ浜、三浦、姫菜などと同じクラス。雪乃を追いかけて総武高に進学してきたが、どうやって雪乃が総武に行くことを知ったのかは不明。いわゆるストーカー。

相変わらず主要人物4人に嫌われている。みんな仲良くを心がけており、薄い仮面を被っている。1年の間ではイケメンで有名で一部に好かれている。(大半は八幡ファンクラブに所属しているため。)

高校生編では戸塚がテニスの練習をしているときに乱入し八幡・陽乃と試合をした。が、2人の殺気&プレイがやばすぎて敗北した。その後チェーンメールの件で奉仕部に訪れるなどメンタルは意外と強い。が、依頼を話した後で八幡ファンクラブに回収されるなど結構扱いが酷かったりする。テニス部の練習を邪魔した罰としてレギュラーを外され、連帯責任としてサッカー部全員でテニス部のボール拾いを行っている。期限は1学期終了まで。

 

趣味はサッカー

 

 

[三浦優美子]

高校1年生で総武高に通っている。1年F組に所属しており、由比ヶ浜と姫菜と同じクラス。原作とは違い葉山のことが好きではない。後に八幡ファンクラブに入会した。

原作に比べ自己中心的ではなくどちらかというと原作後半のおかんみたいなかんじ。由比ヶ浜が部活で戸塚の手伝いをしようとしたときに自分も手伝おうとするかなりいい人。また、葉山のことが好きなわけではないので雪乃とは仲は悪くない。

しかし、そこで葉山によってかき乱され結果的に自分が原因で先輩たちに迷惑をかけたと謝る。けれど八幡に許され、戸塚にも許されさらに一緒に練習を付き合って欲しいといわれ八幡の器の大きさに惹かれる。また、頭をポンポンされたことが心に残っている。その後来たファンクラブ招待状もあり、ファンクラブに入会した。

 

趣味はテニス、メイク

 

 

[川崎沙希]

高校1年生で総武高に通っている。1年F組に所属している。いつも不機嫌そうにしており、人を寄せつけない雰囲気を放っているために教室でも大抵は一人でいてぼっち。あとブラコンとシスコンでもある。

高校に進学した後は家族のためにバーでバーテンダーのバイトを始めて朝方まで家に帰らずに学校にも度々遅刻していたが、後に弟である大志の依頼を受けた八幡たち奉仕部の面々と出会う。

そのときに同じ下を持つ八幡に論され、小町の話を聞き大志の気持ちを理解し和解する。その後勧められたスカラシップをとり状況は改善する。また、その後は雪乃や陽乃とかに教わりに行ったりしている。その解決した日にメールが届いたとか届いてないとか…。

 

趣味は裁縫、料理

 

 

[川崎大志]

中学3年生で小町と同じ中学に通っている。沙希の弟。姉の沙希がが最近帰りが遅いということで小町に相談してきて、その後奉仕部に依頼する。

小町のことが好きらしいが、小町曰く霊長類ヒト科オトモダチだそう。さすがに八幡も男として少し同情した。しかし、姉思いなことは評価されてる。生徒会ではないがけっこう手伝いをしてるいいやつ。

 

 

[七ヶ浜七輪]

オリキャラ。高校1年生で総武高に通っている。1年A組に所属している。

八幡ファンクラブに所属しており、中学のときに八幡に助けてもらったのがきっかけでファンクラブに入会した。その後八幡を追いかけるかんじで総武高に入学する。中学3年生のときは生徒会に所属していた。

葉山の回収やタオルや水分の補給のサポートなどで結構登場しそのたびに八幡になでられてすごく嬉しいそうな。

 

特技は合気道

 

 

[倉見空]

オリキャラ。高校1年生で総武高に通っている。1年F組に所属している。

八幡ファンクラブに所属しており、中学のときに八幡に助けてもらったのがきっかけでファンクラブに入会した。その後八幡を追いかけるかんじで総武高に入学する。中学3年生のときは生徒会に所属していた。

情報収集が得意でチェーンメールのときは1年F組であることもあり八幡から調査を依頼された。後に八幡から頭をナデナデしてもらった。

 

趣味はネットサーフィン

 

 

[八幡ファンクラブ]

その名のとおり比企谷八幡のファンクラブである。未だに全貌があきらかになっておらず謎が多い。八幡のお兄ちゃんスキルによって堕とされた少女たちが所属する。

テニスのときでは応援に駆けつけたりタオルや水分の補給などを行い、葉山の回収を行ったりする。八幡が中学のときに設立し、八幡を追いかけて総武に来た人も多い。また、行かなかった人とも交流は続いるため様々な高校や八幡の通っていた中学にそれぞれ存在する。

八幡に堕とされた次の瞬間、1通のメールが届き、それがファンクラブへの招待状である。また、送られてくるメールアドレスは毎回違うため誰が送ってきているかはわかっていない。また、詳しい説明は『マスター』 が教えてくれる。

それとファンクラブ会則があったり規律はしっかりしている。八幡のように誰が困って自分たちが助けられることは助けたり、助けるだけでなく助言をしてその人のためになるようなことをしている。

 

 

[H×F]

八幡ファンクラブが利用しているアプリであり、八幡ファンクラブの略称でもある。iPh◯neやAn◯roidでダウンロード可能である。

ダウンロードしたあとに認証コードを入力することによりこのアプリの本領が発揮され、認証コードを5回間違えるとただのカメラのアプリになる。さらにこのアプリを見られたくない人用に違うアプリに扮することができるような仕様になっており、例えばタイマーに扮すると決まった時間に合わせることによって会員ページが開けるようにするなどがある。

様々な機能があり、イメージはL◯NEと同じかんじであるが、グループ通話が最大300人同時にできたり質問コーナーや勉強のポイント、ファンクラブの予定や学校の予定が書かれているカレンダーなどがある。

分からないことが有ったら『マスター』が教えてくれるので便利。つまりチートアプリ。ちなみにプログラムはある人が基礎を提供してくれたが誰かはわかっていない。噂では将軍家とか…。

 

 

[マスター]

H×Fの初回の説明やヘルプでわからないことがあったら答えてくれる人?ファンクラブの会員には『正体不明』や『陰の王』と呼ばれていたりする。iPh◯neでいうところのS◯riみたいなものだが色々と謎だらけである。

困ったらこの人に聞けば大抵は分かるようになっている。

 



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小学生編
プロローグ


ども、アルスDQです
今回は陽乃と八幡が幼なじみで書いてみました!八幡と陽乃は小学生です。
まだまだ新米ですが応援お願いします!コメントもじゃんじゃんしてください。参考にします!
では、どうぞー!
pixsivでも連載中です。


ー八幡sideー

 

俺こと比企谷八幡は小学5年生

本屋で欲しかった漫画と小町が欲しいと言った本を買って満足しながら家に帰っていた。

 

ふと、目を向けるとそこには美少女が歩いていた。可愛いなあと思いながら少し見ているとその子に狙ったようにトラックがつっこんできていた。その子は気づいてないのかそのまま歩いていた。おれはすぐさま走り出してその子を押した。

 

「・・・あぶなーい!」

 

「きゃあ!」

 

その子は倒れたがトラックからは逃れられた。俺はよかったと思いながらトラックにそのままひかれた。そうしてひかれて意識がなくなる前にこんな会話が聞こえた。

 

「もしもし、お母さん!私をかばって男の子が…男の子が…」

 

そこで俺の意識は途絶えた

 

これが比企谷八幡と雪ノ下陽乃の出会いだった。

 

 

ー陽乃sideー

 

私は雪ノ下陽乃

今日は可愛い妹の雪乃ちゃんのために大好きなパンさんグッズを捜索中。そんなこんなではや2時間中々見つからない。次の一軒で最後にしようかなと思いながら歩いていた。

 

私はぼっーとしながら歩いていた。

だから、私めがけてつっこんで来るトラックに気づかなかった。と、そのとき

 

「・・・あぶなーい!」

 

「きゃあ!」

 

私は誰かに押されて倒れてしまった。

振り返ってみると私を押した男の子がトラックにひかれる寸前だった。私は彼を見て驚いた。

彼は笑っていたのだ。

 

 

まるで私を助けられてよかったというように

 

 

 

トラックは少年をひいたあとそのままいってしまった。私はその車のナンバープレートを覚えてそのあとすぐにお母さんに電話した。

 

プルプル ガチャ

 

「もしもし、お母さん! 私をかばって男の子が…男の子が…」グスッ

 

私は泣きながらお母さんに説明した。

 

すぐに救急車がやってきて彼を乗せていった。わたしも救急車に乗って病院に向かった。手術室に運ばれて彼を待ち続けた。そして、手術が終わり彼の病室で彼が目覚めるを待っていたら疲れたのか私は眠りについていた…。

 

彼が目覚めたのは2日後のことだった。

 

 

ー冬乃sideー

 

私は雪ノ下冬乃。

雪ノ下家現当主である。

私には2人の天使がいる。

1人の天使『陽乃』はもう1人の天使のためにプレゼントを買いにいっている。(まあ、GPSで位置確認できるようにはしているが…)しっかりとお姉さんをやっているようで安心だ。

もう1人の天使『雪乃』はさっきまで一緒に本を読んでいたが眠くなったのか先ほど夢の世界に旅立って今はベッドの上でお昼寝中である。(どうせ、大好きなパンさんの夢でも見ていると思うけど…)

 

そんなこんなで今、私は1人紅茶を飲みながら過ごしていたのである。

そんなときに電話がなった。

執事の都築からだ。

 

「私よ、なにかあったの?」

 

「都築です奥様、緊急事態です!」

 

いつもと違う様子に首を傾げた。ここまで焦る都築の声は聞いたことがない。

 

「○○会社が陽乃お嬢様を事故死に見せて亡き者にさせようという動きがあるという報告がありました!」

 

ギリッ

歯を噛み締めた。あそこは本気で雪ノ下家を敵に回すようだ。けれど今は冷静にやるべきことを伝える。

 

「都築!陽乃をすぐに見つけ保護しなさい!あとそこの会社について徹底的に調べて報告しなさい!潰すわよ!」

 

「御意に!」ガチャ

 

都築との電話を終えてすぐに電話がなった。 相手は今、会いたくてやまない私の天使だった。

 

「もしもし、陽乃!大丈夫!?」

 

「もしもし、お母さん! 私をかばって男の子が…男の子が…」グスッ

 

 

「…!?陽乃、状況を説明できる!?」

 

「うん、グスッ…、私は雪乃ちゃんのプレゼントを探して歩いてて少しぼっーとしてたの。そしたらトラックがつっこんで来たの。私は気づかなくて、そのまま歩いていたんだけど急に誰かに押されたの…。その押した男の子は私の代わりにトラックに轢かれて…。グスッ…、頭から血が…私のせいで…私のせいで…。」グスッ

 

なんということだ…

陽乃は助かったが助けた少年が重症だなんて…

あの会社どうしてくれようかしら…?

私の天使だけでなく一般人まで。

とりあえず陽乃を落ち着かせないと…

 

「陽乃、大丈夫よ。すぐに救急車を向かわせるからその場で待ってなさい。それにあなたが悪いわけじゃないわ、その轢いた車が悪いのよ。だから、安心しなさい。…ところでその車のナンバープレートわかるかしら?」

 

「うん、わかるよ…グスッ***だよ」

 

さすがは私の娘

どんな状況でもきちんと周りを見ている 。これでその少年を轢いた車も探せる。

 

「都築も向かわせるから待ってなさい。いいわね!」

 

私は陽乃との電話を切ったあとすぐさま都築に連絡した。

 

「都築、私よ、陽乃は無事よ。けれども陽乃を庇って轢かれた少年がいるわ。身を挺して陽乃を守ってくれた子を見殺しになんてできないわ!すぐに救急車を。 あと、病院の手配をしなさい。あなたはすぐに陽乃のとこにいって一緒にいてあげなさい!」

 

「承知しました!」

 

私もすぐに準備して病院に向かった。

彼は病院に運ばれてすぐに緊急手術を行った。生死を彷徨う様子だったらしいがなんとか一命をとりとめ手術も無事に終了し病室に運ばれた。陽乃は泣きながら彼のそばにいて疲れたのか眠っている。先生によると彼の意識は2、3日で戻るそうだ。私は陽乃を救ってくれた彼にどう感謝すればいいかずっと考えていた。

 

彼が目覚めたのはその2日後だった




pixsivでいうところの「出会い」と「遭遇」、「報告」
をまとめて見ました。


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対面

「知らない天井だ…」

 

っていってみたかったんだよねー

てかここは病室?

 

周りを見渡した限りそうらしい。

なんで病院に…

 

「…いたっ」

 

痛みがあった頭を触ると包帯が巻いてあった。

 

「そうか、俺…たしか轢かれそうになった子を助けて…」

 

今、振り返るとよくとっさに反応できたなあー。かなり痛かったし。てか、よく生きてるなー、俺。

 

助けた子は大丈夫かな…

けがしてなきゃいいけど…

 

「ん?何か下の方が重い…!?」

 

そこに目をやると美少女が俺の足を枕にして寝ていた。

 

「・・・・」スゥスゥ

 

OK…目を閉じて10秒開けると

あれー、夢じゃない 先ほどと変わらない光景だった。

 

てか、この子俺が助けた子じゃん…

けががなくて本当によかった。

そう思っていると

 

「……ふにゅ?」ごしごし

 

その子と目があった

 

「・・・」

 

「・・・」

 

「・・・・・・・」

 

「・・・・・・・」

 

「・・・よ・・」

 

よ?

 

「よがっだー!」ウワーン ダキッ

 

「え、え?ちょっと!?」

 

「生ぎでてぐれでよがっだよー」ウワーン

 

えー、何この状況

美少女が泣きながら俺に抱きついて来てる。

どうしよう… 反応に困る…

そう思っていると

 

ガラガラ

 

「陽乃?どうしたの……

 

「・・・」

 

「・・・」

 

「・・・先生!彼が目を覚ましました!よかった…よかった…」グスッ

 

えー、なんか美人な人が入ってきたと思ったら先生を呼んで泣いてるし…

この子の親かなー?

てか俺どうすればいいのん?

 

・・・・

 

こうして、先生が来たあと検査をして異常がないことを確認すると帰って行った。ちなみに全治2週間らしい…

 

けっこうひどかったと思ったけど意外と俺の身体丈夫だなー。小町心配してるだろうなー。そう思っているとさっきの子とその親?が挨拶してきた

 

「雪ノ下陽乃です!助けてくれてありがどう!」ニコッ

 

えー、何この天使?

少しドキッとしちゃったじゃん…

すぐに告白して振られるレベル

振られちゃうのかよ…

 

「この子の親で、雪ノ下冬乃といいます。今回は陽乃を助けてくれてありがとう。どうお礼をすればいいか…」

 

「比企谷八幡です。ええと、運よく反応できたからやったことでお礼は大丈夫です。」

 

「けど!」

 

「なんなら小町…妹になにか欲しいものをあげてください。これで迷惑をかけたと思うし…」

 

「・・・君はそれでいいの?」

 

「はい、入院費も払ってもらってますし何よりこんな可愛い子を助けられたなら本望です。」

 

「・・・///可愛いなんてえへへ///」

 

・・・もう何この子

俺を萌え死にさせるの?

 

「あらあら、陽乃が照れるなんて。もしかして八幡君のことが好きになったの?」

 

「ち、違うよお母さん!・・・でも、嫌いじゃないしどっちかというと好き…もうお母さんのばかー!」ポカポカ

 

「はいはい」

 

「そうそう、八幡君」

 

「はい?」

 

「君をひいた車は潰しといたからね。・・・会社ごとね。」

 

怖いよ!雪ノ下家って言えばすごいのはわかるけどここまでなんて…

まあ、俺をひいたやつなんて知らんけど。

 

「でね、今回君をひいた車を運転してた人はうちの会社のライバル社でね、陽乃を亡き者にしてうちを乗っ取るつもりだったらしいけど君が陽乃を助けくれて本当によかったわ。ありがとう。」

 

「え、いや当然のことをしただけだし…」

 

「ねえねえお母さん。」

 

「どうしたの?陽乃。」

 

「私、毎日八幡のお見舞いってもいい?」

 

「ええ、いいわよ。きっと八幡君も喜ぶわ。ね?八幡君?」

 

「え、いいの?俺なんかのために…」

 

「なんかじゃないよ!八幡は私の恩人なんだから!ということでこれからよろしくね八幡!」ニコッ

 

「お、おう よろしく陽乃」

 

こうして2人は知り合った。

 

 



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会話

-陽乃side-

私はあれから毎日八幡のお見舞いに来ていた。話しているとこれまでの会話の中で一楽しかった。彼はあまり自分から話さないが私から話すとちゃんと返してくれる。あと、私は今まで同じ年の子と自分をさらけ出して話したことがなかった。

あるとき彼が聞いてきた

 

「なあ、陽乃。」

 

「なーに、八幡?」

 

「俺とか冬乃さんと話している以外はどうして強化外骨格みたいな外面をつけてるんだ?冬乃さんも陽乃と俺以外はそう見えるけど。」

 

私は固まってしまった。

今まで家族以外にばれたことないのに

けど八幡といるときは崩れてる?

なんでだろう?

自分でも気付かなかった。

 

「え?なんでわかったの?」

 

「なんかこう具体的にはわかんないんだけど雰囲気っていうかなんというか…」

 

八幡もよくわかってないらしい。

でも、私は八幡には見破られて嫌な気分はしない。というか八幡ならバレてもいいやと思える。

 

「でも、あれだな。なんか気を許してるみたいで俺に素顔を見せてくれるのはうれしいかな?」ニコッ

 

「・・・・///」プシュー

 

な、なにこの気持ち

一瞬ドキッとした。でも悪い気はしない。八幡なら…八幡だけならいいかなと思える

 

「わ、わかった。家族と八幡以外には見せない。」

 

「おう、なんかありがとうな」ナデナデ

 

「はぅー///」プシュ〜

 

な、なにこれ気持ちいい…

撫でられることがこんなにも気持ちいいなんて 、 私もう八幡がいればいいかなーなんて…

 

て、なに私かんがえてるの!?

そんなとき

 

ガラガラ

 

「お兄ちゃんー!」ダキッ

 

「よう小町」ナデナデ

 

「大丈夫?小町心配したんだよ」ポロポロ

 

「おう、大丈夫 お兄ちゃんは無敵だ」

 

「よかった えへへ…」

 

「ところでお兄ちゃん?」

 

「ん?」

 

「この子だーれ?」

 

「ああ、こいつは…」

 

「私は雪ノ下陽乃だよ。君のお兄さんに助けてもらったんだ。 よろしくね。小町ちゃんでいいのかな?」

 

「初めまして比企谷小町です! よろしくです!」

 

おふ、なんて可愛いだろう

雪乃ちゃんといい勝負だなー

 

「ねえねえ、八幡」クイクイ

 

「ん?なに?」

 

「小町ちゃん可愛いすぎない?」

 

「おう、俺の天使だからな」

 

「もう、お兄ちゃんたら//小町的にポイント高いよ///」

 

なんか並みの兄妹超えてる気が…

あ、私たちもそうか

じゃあ八幡にとって私はなにかな?

聞いてみようかな…

 

「ねえねえ八幡?八幡にとって私は?」

 

「え?うーん、女神……いや、なんでもない」プイッ

 

「・・・・///」カオマッカ

 

な、ななに言ってるの八幡!?

うれしいけどうれしいけど

そういわれたら意識しちゃうよ!

 

「・・・///」

 

「・・・///」

 

「お兄ちゃんたちなんで顔真っ赤なの?変なの?」

 

その日はドキドキしてあまり眠れなかった

 

 

 



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招待

「「「八幡(八幡君)(お兄ちゃん)退院おめでとう!!」」」

 

あれから2週間何事もなく俺は退院できた。毎日陽乃が来てくれたおかげで退屈はしなかったし楽しかった。冬乃さんも差し入れの果物とか持ってきてくれたし、小町もたくさん来てくれた。なにこれ、俺の人生勝ち組?

 

まあ、んなわけないけどね…

自分で言ってて悲しくなってきた。

ところで今俺は、雪ノ下家のリムジンに乗って雪ノ下家に向かっている。

なぜかというと・・・

 

 

ー退院1日前(昨日)ー

 

「ねえ八幡君?」

 

「なんですか?冬乃さん。」

 

「明日で退院じゃない?もしよかったら明日うちに来ない?主人も会いたがってるし、何よりお礼がしたいの」

 

「だから、お礼は…」

 

「お礼といっても食事だけよ。 どうかしら?」

 

「ねー、お兄ちゃん。」

 

「んー?どうした。」

 

「小町行きたいー!おいしいものあるの?」

 

「ええ、たくさんおいしいものあるわよ」

 

「やったー!じゃあ小町行くー!」

 

「でもなー迷惑になるだろし…」

 

「ねえねえ八幡。」クイクイ

 

「どうした?」

 

「私八幡と一緒に食べたいな。だめかな?」ウワメヅカイ ウルウル

 

「だ、だめじゃない」ドキドキ

 

「本当?よかったー。」ダキッ

 

いやいや反則でしょ。そんな瞳ウルウルさせたら俺行くしかないじゃん…

てか、抱きつくなよ。勘違いして告白して振られるレベル。振られちゃうのかよ…

 

ーそして現在ー

 

「お、お兄ちゃん…」

 

「な、なんだ小町」

 

なぜ俺たちがびくびくしているかというと…

 

「「「「「「いらっしゃいませ若旦那様、小町様」」」」」」

 

こういう状態であるからである

てか、若旦那様って何?

まさか俺のことなのか…

うん、ハチマンワカラナイ

 

「・・・冬乃さん。」

 

「なに?八幡君。」

 

「なんで若旦那さ…「さーて、こっちよ。」はぐらされた。」

 

ふと陽乃を見ると

 

「・・・・///」プシュー

 

ほら陽乃も怒ってんじゃん。

どうしようこの空気…

 

「・・・///」ギュッ

 

「え?」

 

「・・・ほら、八幡こっち///」

 

「お、おう」

 

なんか陽乃に手繋がれたんですけど

まあ、うれしいんだけどね…

 

「あらあら、陽乃も積極的ねー」

 

「もう、お母さんー//」

 

こうしていろいろとあったが連れてかれたマル

 

・・・・・・・・

 

「やあ君が八幡君かい?私は雪ノ下春樹、陽乃と雪乃の父親だよ。今回は陽乃を助けてくれてありがとう!」

 

陽乃に連れてかれた部屋には豪華な食事と陽乃のお父さんの春樹さんが座っていた。

 

「いえ、とっさに動けただけで…」

 

「謙遜しなくてもいいよ。本当に助かった。もし、陽乃がひかれてたらいろんなところを潰してたからね…」

 

だから怖いよ!何、雪ノ下家ってみんなそうなの?娘のためになにやろうとしたの!?まあ、俺も小町がなにかされたらどうするかわからんけど。

ん?後ろに隠れてのは誰だ?

 

「あー、この子は雪乃。陽乃の妹さ。」

 

「・・・」トテトテ

 

お、なんか近づいてきた

 

「えっと、おねーちゃんを助けてくれてありがとう!」ニコッ

 

えー、何これ天使小町に続いて降りてきたの?え?陽乃はって?陽乃はあれだよ。あれ。女神だから…

 

って何いってるの俺

 

「おう、よろしくな!」ナデナデ

 

「えへへー」

 

「ほう、雪乃がなつくなんて珍しいなあ」

 

「え、人見知りなんですか?」

 

「まあね、八幡君になつくとは。陽乃もうかうかしていられないなー。」チラッ

 

「もうー、お父さんったらー///」

 

そんなこんなで食事をしました。

全部おいしかったです。

でも、ときどき陽乃が

 

「は、八幡。あ、あーん///」

 

「あ、あーん///」

 

ということが恥ずかしかった…

 

そこの雪ノ下家の親たちニヤニヤしてないで助けてー!

 

これは食事が終わるまで続いたという…。

 

 



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始業式前夜

ー八幡sideー

 

俺が退院してから数日がたち明日は2学期の始業式だ。あ、ちなみに俺が事故ったのは1学期の終業式の次の日だったりする。夏休みそうそうついてないな俺。まあ、そのおかげで女神[陽乃]と天使[雪乃]と出会えたから安いもんだ。2度とひかれるのはごめんだけどね…。ひかれた時に本当に死ぬかと思ったし。

 

そして今年の夏休みは今までで1番充実していた。陽乃と遊んだり、陽乃と雪乃と小町と遊んだり、雪ノ下家に便乗してもらって旅行に一緒に行ったり、みんなでディステニーランドに行ったり、雪乃とパンさんの戯れてるのを陽乃と見てたりした。

 

また、俺と小町が雪ノ下家に呼ばれてお泊まりしたり、逆に陽乃と雪乃が比企谷家に来てお泊まりしたりした。その場合は小町の部屋に雪乃、俺の部屋に陽乃というかんじだった。俺は寝る時に陽乃がくっついて来るのでドキドキしてあまり眠れなかったけど…雪乃はうちに猫(別名カマクラ)を見に来たりしていた。

 

あれ?陽乃たちと一緒にいない日がなくない?まあ、うれしいんだけどね。

 

そんなこんなで明日は始業式だ。

陽乃はどこの学校か聞いてなかったし、行きたくない。陽乃成分が補充できない。(小町成分は毎日摂取しているから問題ないけど…)というわけで行きたくないのである。まあ今日は寝よう、そうしよう。そして、俺は眠りついた。

 

ー陽乃sideー

 

八幡が退院してから数日たって明日は始業式だ。

 

八幡が退院してからは今までの夏休みで1番楽しかった。八幡と遊んだり、雪乃ちゃんと小町ちゃんと八幡と私で遊んだり、いつも行く私たちの旅行に八幡と小町ちゃんを一緒に行ったり、みんなでディステニーランドに行ったり、雪乃ちゃんがパンさんと戯れてのを八幡と一緒に眺めてたりした。

 

また八幡と小町ちゃんがうちにお泊まりに来たり、逆に私と雪乃ちゃんが比企谷家お泊まりに行ったりもした。その場合は私は八幡の部屋に、雪乃ちゃんは小町ちゃんの部屋にしていた。私は寝る時によく八幡にくっついて寝ていた。なんだか八幡にくっつくと安心できる。そう思っていた。

 

そんなこんなで明日は始業式だ。私と雪乃ちゃんは今年留学から帰ってきて地元の小学校に通うらしいがどこかはまだ教えてくれない。明日から八幡成分が足りない。八幡と同じがいいな…と思っていると私を両親が呼んだ。

 

「陽乃、ちょっといい?」

 

「何?」

 

「実はあなたに婚約の話が来ているんだけど。」

 

…?婚約?このタイミングで?

 

「相手は***会社の息子さんなんだけどどうだい?けっこう評判いいらしいけど。」

 

お父さんが私に聞いて来る。婚約ってあれでしょ?将来結婚するってことでしょ。八幡以外と結婚するなんていやだ!

 

「私は嫌です。会ったことがない人とだなんて。」

 

両親は無理矢理に私を婚約させるつもりなのだろうか?そう不安がっていると

 

「やっぱりね。」

 

「え?」

 

「陽乃ならそういうと思って断っておいたわ。」

 

…え?今なんて?

 

「陽乃がそういうの嫌いなのわかってたし、それに…」

 

それに?

 

「陽乃、あなた八幡君が好きなんでしょ?」

 

「・・・///」カオマッカ

 

え?なんでバレてるの?

前はからかっただけじゃなかったの?

 

「いや、はたから見ればバレバレだよ。」

 

お父さんの追撃で私のライフはゼロです…

 

「それに八幡君も…。いや、それは置いといて。私たちは八幡君なら陽乃を任せられると思っている。彼は不器用ながらも優しいのは陽乃も知っているでしょ?そこらへんの権力だけのやつよりも断然いいわ。まあ、私たちが八幡君の人柄を気に入ったからというのもあるし。」

 

「さらに彼は家族以外にバレていなかった冬乃と陽乃の仮面を見抜く観察眼。外面だけでなく内面を見てくれる。陽乃もわかるだろう?」

 

たしかに八幡は私とお母さんの仮面を見破っている。そしてありのままの私を見てくれる。そんな人は今までいなかった。誰もが雪ノ下家の長女という肩書きで見ている。誰も『雪ノ下陽乃』として見ていない。そんな中八幡はきちんと見てくれる。八幡なら見せてもいいと思っている。

 

「というか、あなたたちあれで付き合ってないっておかしいでしょ!?あ〜んとかしたり、手つないだり一緒の部屋で寝たりして。見ているこっちが砂糖吐きそうになるんだからね!早く告白してとっとと婚約しなさい!」

 

「え///婚約ってまだ早いし…でも、八幡と婚約、結婚…えへ、えへへ///…」テレテレ

 

「おーい、陽乃戻ってこーい」

 

「は!」

 

「ということだから婚約の話は私たちが来ても断っておくからちゃっちゃと告白して付き合っちゃいなさい。あと陽乃と雪乃が行く小学校は八幡君と同じにしといたから。頑張りなさいよ。さあ、明日の準備をしなさい。」

 

「うん!ありがとう、お父さん、お母さん!」タタタ…

 

やった!お母さんと、お父さんに認められた。八幡と付き合うかあ…

 

でも、焦っちゃいけない。よし、頑張るぞー。私は明日の準備をしてから明日に備えて早めに寝た。明日が楽しみだなー。

 

 

ー陽乃が寝たあとの2人ー

 

「冬乃」

 

「何?あなた。」

 

「というか、八幡君も陽乃のこと好きだよね?」

 

「ええ。」

 

「なんで付き合ってないだろう…」

 

「さあ?なんででしょうね。とっととくっついてもらわないとこっちが疲れるわ。」

 

そう雪ノ下家の2人は話していた。

 

 

 



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始業式当日

ー八幡sideー

 

いよいよ今日は2学期の始業式だ。本当に行きたくない。学校なんてなくなればいいのに…。そうは言ってもなあーと思っていると

 

「お兄ちゃん、学校いこうー!」

 

「おう、行くか。」

 

やはり俺の妹が可愛すぎて天使に見えるのは間違っていない。

 

まあ、そんなこんなで朝食を食べてから小町と一緒に小学校に行く。

 

「お兄ちゃん、また帰りねー」

 

「おう、待ってろよ。」

 

「うん!」

 

小町と下駄箱で別れ自分のクラスに入っていく。クラスに入って席に着く。ランドセルから本を出して読む。

 

え?友達としゃべらないのかだって?

俺に友達はいない。ぼっちである。ぼっちはいい。誰とも接することもなく、自分の時間を使える。何それぼっち最高!でも、生涯ぼっちも悲しいかな…。

 

そして、時間になり整列して体育館に向かう。俺の隣に並んでやつ明らかに嫌そうな顔してるの気のせいだよね?そうだと願いたい…。

 

始業式が始まり、それぞれの学年の代表は2学期の目標や頑張りたいことを述べていく。うちの学校は始業式が奇数学年が言って終業式は偶数学年が言う。ちなみに俺は一度もそういうことをやったことがない。なぜかって?

 

クラスのやつは挙げ句の果てには担任でさえ俺のことをいるのを認識していない場合がある。さすがに入ってて悲しい…。その後校歌を歌い、校長先生のお話と言う地獄が始まる。

 

うちの校長先生はとにかく話が長い。

というのは他の先生たちもあきらかに嫌そうな顔をするからだ。前は45分ぐらい話して倒れたりする生徒が多発したらしい。前は全校の1/2が倒れたらしい。それでも話は続いたけど。

 

そうして始業式が終わりクラスに戻る。この後はだいたい学活という暇な時間になり、作業とかして終わる。

 

と思っていたが今日は違うらしい。

なぜなら担任が

 

「今日は転校生を紹介する。」

 

転校生ねえー。俺には関係ないし、話す気もないけど。

そう思っているとクラスのやつらが

 

「先生!その子は女子ですか?男子ですか?」

 

「女子だ。」

 

「なー、女子だって」

 

「可愛いかな?」

 

「仲良くなれるかな?」

 

 ワイワイ ガヤガヤ

 

本当にうるさい。読書に集中できない。

 

「では入っていいぞ。」

 

「はい。」

 

…ん?俺は顔を上げた。聞き覚えのある声だったからだ。顔を上げたとたん俺は驚いた。なぜなら

 

「雪ノ下陽乃です。みんなよろしくね。」

 

それは陽乃だったからだ。

 

 

ー陽乃sideー

 

今日から八幡と一緒の小学校に通える。朝から顔がにやけてやばい。学校では仮面をつけないとそう思っていると

 

「お姉ちゃんー、学校いこう!」トテトテ

 

やはり私の妹が可愛すぎて天使に見えるのは間違っていない。

 

雪乃ちゃんは人見知りなのだが私と一緒にいけるのが楽しみでしょうがないらしい。まったくこの子は何度私を萌え死にさせる気だろうか。

 

そんなこんなで都築の運転する車で学校に行き、私たちは転校生なのでまずクラスにいかず直接始業式に出るらしい。始業式が始まり思ったことは

 

「校長先生話が長すぎる…」

 

ふと横を見ると雪乃ちゃんは船を漕いでるみたいだった。それは他の生徒も同じらしくさらには先生たちもうとうとしている。後で八幡に聞いた話だが過去には全校生徒の1/2が倒れたらしい。何コレ?と本気で思った。

 

始業式が終わりある教室の前で私は待っていた。担任が私を紹介する前にクラスに話すあれだ。私は八幡と同じクラスがいいなと思っていたら担任から声がかかった。

 

「では入っていいぞ。」

 

「はい。」

 

その時ふと1人の男子が私を見て驚いているみたいだった。私も驚いた。八幡がいたのだ。でも今は自己紹介しないと思い

 

「雪ノ下陽乃です。みんなよろしくね。」

 

と言った。

 

俺は驚いていた。陽乃がこの学校に、このクラスに転校してきたのだ。

 

え、ということは雪乃も?

俺の時代来たー!と思っていると

 

「では、雪ノ下の席はヒキタニの隣だ。」

 

「はい、わかりました。」

 

マジで!?陽乃が隣!?

俺もう死んでもいいかなーびっくりしまくりだわ。

てかうちの担任生徒の名前ぐらい覚えようよ…。と思っていると陽乃があいさつしてきた。

 

「よろしくね、比企谷君。」

 

周りから嫉妬の目線があったが

 

「おう。」

 

と答えた。てか、みんな陽乃の仮面なや騙されてやがる。バカどもがと思っていると

 

(八幡、今日一緒に帰ろ!)ニコッ

 

と他の人たちには見せていない心からの笑顔で、俺しかわからないようにアイコンタクトでいってきたので

 

(おう!)

 

と、俺もアイコンタクトで答えた。

 

そうして今日の学校が終わり放課後になった。陽乃はみんなから質問責めにあっていたがあの強化外骨格みたいな外面をつけながら答えている。外面しかみてないバカどもが。そうすると陽乃が

 

(校門で待ってて、雪乃ちゃんも来るから。)

 

といったので

 

(分かった。先に行ってる。)

 

(ごめんね。)

 

(いいよ、小町と雪乃と待ってるよ。早くそいつらを切り上げて来いよ。)

 

(うん、こんな人たちと話しているより八幡と話してた方が好きかな。)ニコッ

 

俺は陽乃がそんなことを言うので照れてしまった。速攻でクラスを出て校門に向かった。ちなみにここまでの時間にして3秒。夏休み中一緒にいたら陽乃とはアイコンタクトで会話できるようになってしまった。俺もどうなったらできるようになったかは今もわからん。

 

校門に着くとすでに小町と雪乃が待っておりこっちに気づくと抱きついてきた。

 

「お兄ちゃんー!」ダキッ

 

「お義兄ちゃんー!」ダキッ

 

「おう、てか雪乃も転校してきたのか。陽乃が転校してきたもんで一緒だとは思ったが。」ナデナデ

 

「うん!お義兄ちゃんと小町ちゃんと同じ学校で嬉しい。」ニコッ

 

「小町も雪乃ちゃんと一緒でよかったよー!」

 

そう3人でやっていると陽乃がやってきて

 

(すぐ近くに都築を待たせているから話はその中で。)

 

(分かった。)

 

そうして4人で都築さんのいるところに向かう。

 

「お待ちしておりました、陽乃お嬢様・雪乃お嬢様・若旦那様・小町様」

 

「都築さん、若旦那様はやめてください…」

 

「いいじゃありませんか。どうぞ中へ。」

 

都築さんがそういいドアを開けて俺たちを中に入れてくれた。そして、中に入った瞬間…

 

「八幡ー!」ダキッ

 

いきなり陽乃が抱きついてきた。

え、何コレご褒美?

 

「お、おう」

 

「まさか八幡と同じ学校で同じクラスなんて思わなかったよー!」

 

「俺も陽乃がうちの学校に来るとは思わなかったけどな。」

 

「これで学校でも八幡と一緒にいれて嬉しいな///」

 

「俺も陽乃と一緒でよかったよ///」ナデナデ

 

「えへへ///」

 

「てか、クラスのやつには仮面つけてるんだな。」

 

「うん、でも八幡がきちんと私のこと見てくれれば私は充分だよ」ニコッ

 

「そ、そうか。」

 

「うん!」

 

仮面をつけていない嘘偽りのない陽乃の笑顔。うん、可愛すぎて嫁にしたいレベル。」

 

「・・・///」カオマッカ

 

ん?どうして陽乃は顔真っ赤なんだ?

 

「お兄ちゃん声に出てたよ。」

 

「え?マジで。」

 

「・・・///」コクン

 

陽乃が顔を真っ赤にしながらうなづいた。やばい俺の黒歴史でも上位に入るぞこれは。

 

「・・・///」

 

「・・・///」

 

この後雪ノ下家に着くまで俺と陽乃の顔は真っ赤だった。けど、陽乃と雪乃と小町がこれから一緒の学校だと思うと心が弾んだ。

 

一方、運転していた都築はというと

 

「青春してますなー、これは本当に若旦那様になるのも早いかもしれません。」

 

といっていた。

 

 

 



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日常

陽乃と雪乃が俺たちの学校に来てもう2週間。陽乃はクラスでも人気ものになったようで学級委員(代議員)になった。うちの学校では学級委員は学期ごとに変えるため転校してきた陽乃でもなれたわけだ。俺は当然ながら楽な掲示係や生き物係をやろうとしたが現実はそう甘くなかったりする。

なぜなら…

 

 

-係決めの時-

 

「誰か学級委員やってくれないかな?」

 

「はい!私やります。」

 

「おー、雪ノ下なら大丈夫そうだな。雪ノ下でいい人は拍手ー。」

 

  パチパチパチパチパチパチ

 

陽乃が学級委員か、まあ大丈夫だろ。

男子は誰がやるのかなー

と俺が思っていた時

 

「では、次に男子の学級委員を…」

 

「先生!」

 

「ん?なんだ雪ノ下。」

 

「私は比企谷君がいいと思います!」

 

…ん?

 

「雪ノ下がそういうなら…。みんなもいいか?」

 

「まあ、雪ノ下さんがいいなら。」

 

「まあ、俺やりたくないし。」

 

「いいでしょ。」

 

え…俺もやりたくないんだけども。

 

「じゃあ、ヒキタニいいか?」

 

「あ、はい。」

 

ということでなんと陽乃と一緒に学級委員をやることなった。どうしてこうなった。というかうちの担任いい加減俺の名前覚えろよ。

 

放課後になり一緒に帰ってる時にさすがに気になったので聞いてみた。

 

「なあ、陽乃。」

 

「なーに、八幡?」

 

「どうして俺を推薦したんだ?」

 

そう言うと陽乃は顔を赤くして

 

「だって、八幡と一緒にやりたかったんだもん///」

 

えー、何この生物。可愛いすぎでしょ。今なら告白して振られちゃうレベル…。振られちゃうのかよ…。

 

「お、おう///」

 

「え、その、八幡はいやだったよね…」シュン

 

「い、いや、全然いやじゃない!むしろ陽乃と一緒にできてうれしいし。」

 

「そっか、ありがとう八幡!」ニコッ

 

「お、おう。」

 

何この笑顔。守りたい。

 

「それに八幡以外の男子とやるのはやだし…」ボソッ

 

「ん?なんか言った?」

 

「う、ううん///なんでもない。」

 

「ならいいけど。」

 

「そういえばうちの担任未だに八幡の名前間違えてるよね?わざとだったら本当に頭にくる!」イライラ

 

「まあ、今更別にいいよ。もう慣れたし…。」

 

「でも!」

 

「まあ、なんだ。陽乃が俺をしっかり呼んでくれるなら大丈夫さ。」ナデナデ

 

「ふぁ///」

 

「ありがとうな陽乃。」ニコッ

 

「う、うん///」カオマッカ

 

 

かくして俺は学級委員をやることになった。まあ、陽乃と一緒ならいいからいいんだけどね。

 

後にこの2人は歴代の学級委員の中でもっとも仕事をこなし伝説になるがまたそれは別のお話。

 

「ねえ、雪乃ちゃん。」

 

「何?小町ちゃん。」

 

「小町たち空気じゃない?」

 

「ええ、そうね。」

 

「「はあ…………」」

 

そんな風に溜息する妹たちが姉と兄をあきれたように、でも微笑ましく見ていたそうな。

 

 

俺が学級委員になって数日たった日の昼休み、俺は複数の男子に屋上に呼び出された。なぜに?と思っていたら

 

「お前、雪ノ下さんにつきまとってるらしいな。」

 

「同じ学級委員だからって調子のるなよ。」

 

あー、なるほど。

要はこいつら嫉妬してるってわけね。

俺が陽乃と一緒にいるの。

本当にバカが多いなー。

 

俺が他人事のようにいろいろ考えていると

 

「おい、なんとか言えよ。」

 

「今さら怖くなったのか?」

 

1人の男子が俺の胸ぐらをつかんで言ってくる。

はあー、めんどくさい。とっとと殴られるなら殴って終われよ。そして、殴りかかろうとしたときに…

 

「「「比企谷君!(お兄ちゃん!)(お義兄ちゃん!)」」」

 

陽乃と雪乃と小町がやってきた。

小町は俺の胸ぐらをつかんでいる男子に近寄ると

 

「ねえ、お兄ちゃんを離してよ!」

 

といってその男子の服を引っ張っている。そうするとそいつは

 

「うるさい!」ドン

 

「きゃっ!」ペタン

 

そいつはあろうことか小町を突き飛ばした。

 

「「「小町!(小町ちゃん!)」」」

 

「う、痛いよ…」グスッ

 

小町が足を擦りむいていた。

俺はカチンときた。

 

「おい」

 

「は、はい」

 

「お前、俺の妹に何してやがる…」

 

さっきまでとは違いドスの効いた声で言う。小町を傷つけるとはどうなるかわかってるのかねー。

 

「だ、だってお前が雪ノ下さんに付きまとってるから…。」

 

そう小町をケガさせたクズが言うと

 

「ねえ」

 

陽乃が口を開いた。

 

「ゆ、雪ノ下さん?」

 

あー、陽乃切れてるよ。

笑顔が怖い。うん。

 

「私がいつ付きまとわれてるっていったのかな?」

 

「い、いってないけど。」

 

「なら君は何をしているの?」

 

「え、ええと。」

 

「君が勝手に判断して勝手にやったことだよね。違う?」

 

陽乃が有無を言わせないように言うと

 

「は、はい。そうです。」

 

「さらに比企谷君、ううん八幡だけでなく小町ちゃんまで傷つけた。これがどういうことかわかるよね?」

 

「だ、だってそいつが。」

 

「黙って、もう声も聞きたくない。もう二度と私や八幡たちの視界に現れないで。私の大切な人を傷つけたあなたたちは…」

 

「・・・・・」

 

「嫌い。早く消えて」

 

男子たちは陽乃に言葉に従い屋上を後にしようとした。そのときに俺は

 

「おい」

 

「は、はい!」

 

「今度、小町や陽乃、雪乃に手を出したらどうなるかわかるよな…。わかったらとっとといけ!」

 

そう言うとクズたちは走って逃げた。

すぐさま俺は小町に駆け寄る。

 

「小町!大丈夫か!」

 

「う、うん。お兄ちゃんは?」

 

「俺か?俺は大丈夫だ。それよりも早く消毒しないと。」

 

俺は小町をおんぶすると

 

「八幡!(お義兄ちゃん!)大丈夫!?」

 

「ああ、大丈夫だ。それよりも陽乃たちにケガがなくてよかった。」

 

「でも、八幡傷が…」

 

「大丈夫だって。」

 

「私は心配なの!」

 

「お、おう。そうか心配かけたか。ごめん。」

 

「お義兄ちゃん、大丈夫?」

 

「ああ、悪いな。心配かけて。」ナデナデ

 

「えへへ…」

 

「八幡、私も!」

 

「はいはい。」ナデナデ

 

「えへへ…///」

 

「さてと保健室行くか。」

 

「八幡と小町ちゃんに危害を与えたクズどうしよかなー?」

 

「おいおい、物騒なことをするなよ…。」

 

かくして俺たちは保健室に向かった。

 

 

その夜、

陽乃と雪乃から八幡と小町にケガをさせたということを聞いた雪ノ下家はそいつらをさらい1週間何かをしたそうな。次の週に見たそいつらは生きてるのか疑うほどになっていた。

 

これによりこの小学校、後に行く中学校、高校ではこういう暗黙のルールがある。

 

 

一つ 比企谷八幡に手を出してはならない

 

一つ もしも手を出した場合、雪ノ下家が仕返しをする

 

一つ 比企谷小町に手を出すと比企谷八幡がキレる。そうなったら最後雪ノ下陽乃と雪ノ下雪乃、比企谷小町が止めるまで止まらない

 

一つ 雪ノ下陽乃、雪ノ下雪乃に手を出すと雪ノ下家・比企谷八幡、比企谷小町が報復に来る

 

以上から、比企谷八幡・雪ノ下陽乃・比企谷小町・雪ノ下雪乃に手を出すということは死を意味する。

 



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処刑

どうもアルスDQです。
今回はなんといっても小学生編のとりである、葉山君。
八幡、陽乃、小町、そして雪ノ下家。
さてさてどうなるか…。それではどうぞ!


あの事件からずいぶんと立った。

そのおかげで俺にちょっかい出してくるやつはいなくなった。あと陽乃が学校でも俺といるときに限り家と同じような感じになった。俺はうれしいけどね。

 

そのあとはいろんなことがあった。まず千葉村に林間学校に行った。林間学校では沢登りをやったりカレーをつくったりウォークラリーをしたりキャンプファイヤーをしたりした。

 

沢登りは陽乃が気に入らないやつを紐を動かして落としたりして遊んでいた。

ハチマンナニモミエナイヨ。

 

カレーは俺と陽乃が基本的にメインで作っていたのでクラスの中で一番うまかったと評判だった。高校生もいたが無視した。みんなやってきたので追加で作ったりして疲れた。

 

ウォークラリーは班で目印を見つけてその方向に進むかんじだ。もちろん俺と陽乃は同じ班だったけどなにか?俺たちはペースを考えながら進んでいたが断トツの1位だった。やったね。

 

キャンプファイヤーではフォークダンスを踊った。男女混合で男子同士、女子同士になることもあるが男女でなる確率も当然ある。よくわからんが俺は男子とは踊っていない。陽乃と一番踊っていたが違う女子とも踊った。なぜかその女子は顔を赤らめていた。俺と踊ることになって怒っているのかな?ちなみに陽乃は俺以外の男子と踊らなかったらしい。すげー確率だなと思った。

 

そう過ごしているうちに6年生になった。そんなある日俺たちは下の学年のやつに呼び出された。俺と陽乃、小町はとりあえず行くことにした。

 

呼び出したやつは『葉山隼人』というらしく陽乃に聞くと雪ノ下家の顧問弁護士の息子らしい。へえー、顧問弁護士ねえと思っているとその葉山が言ってきた。

 

「これからは学校であまり雪乃ちゃんに接しないでくれませんか?」

 

は?なに言ってやがる。

 

「どいうことだ?」

 

「陽乃さんたちと一緒にいると雪乃ちゃんに友達ができないんだ。」

 

なるほど少しそれはあるかもしれないな。

 

「わかった。」

 

「ありがとうございます!」

 

 

こうしてこれで終わったはずだったのだが…ある日のこと

 

みんなで飯を食べて仲良く登校していた。特に友達もいないので近い順に順番にみんなの教室に行く。

 

教室に入った途端、女子が全員雪乃の事を見て少し嫌な顔をしたのを俺は見逃さなかった。そして黒板には、幼稚な雪乃への悪口が書かれている。

 

どういうことだ?

 

「な、何、これ……?」

 

雪乃は突然の事態に戸惑い、徐々に涙目になって行く。それもそのはずだ。昨日まで仲の良かったクラスメートから、突然こう言った攻撃を受けたからだ。

 

「雪乃。今日は帰ったほうがいい。陽乃、雪乃を頼む。」

 

「わかった。」

 

「小町、今日は1人でいけるな?」

 

「うん!」

 

「えらいぞー。」ナデナデ

 

「えへへ」

 

そういうことで今のところは解散した。

 

そして昼休み、給食を食べてなぜ雪乃がいじめられたか考えて見た。そうすると下級生の子が話しかけてきた。

 

「あの…。」

 

「ん?俺に何かよう?」

 

「はい、実は…。」

 

その話しかけてきた下級生は雪乃と同じクラスらしい。話を聞くと俺たちが来なくなったあと、あの葉山が何度もいろいろと誘ったらしい。2、3度ならわかるがそれ以上で、しつこくやっていたらしい。雪乃は人見知りの上に運動をするのが苦手なので断ったらしいがそれでも聞く耳を持たずに誘っていたらしい。

 

さらに先週だか1人の女子が葉山に告ったらしい。葉山はなんでも人気者でそういうことがよくあるらしい。女子ってなんでも知ってるよな、怖い…。

だがその人は振られたということだ。葉山隼人には好きな人がいるからと。イニシャルはYといっていてそれだけの理由で、葉山の好きな人は雪乃だと、独断と偏見で勝手に思い込んでイジメを企てたということだ。しかも、葉山の事を好きな女子全員を巻き込んで。

 

今、俺に説明していたやつは止めようとしたが怖くてできなかったらしい。

まあ1人でやるのは怖いよな。

 

 

ともかく許せん…。雪乃に何も非がないというのに。そのやった女子もそうだが1番の原因はその葉山だ。アイツが俺たちに何も言わなければ雪乃は何事もなく楽しんで学校生活を送れたのに。

 

とにかくこのことをみんなに報告だ。

と、その前に

 

「教えてくれてありがとうな。」ニコッ

 

「はい///」

 

「怖かったろ。あとは俺たちがなんとかするからな。もう大丈夫だ。」ナデナデ

 

「・・・///」

 

これが彼女の後の比企谷八幡ファンクラブの会員となるキッカケだった。

 

俺と小町は帰ったあとにすぐに雪ノ下家に向かい、雪乃に話を聞きながらみんなに説明した。

 

「・・・ということです。」

 

「わかったわ。教えてくれてありがとう八幡君。さて、とりあえずそのクズをどうしようかしら。」ニコニコ

 

わあー、すげー冬乃さん怒ってる。

笑顔が怖いなー

 

「そうだな、顧問弁護士からクズの父親をはずすか?」ニコニコ

 

おー、春輝さんも怒ってる。

なにこのカオス。

 

「そのクズには私直々に制裁加えないと。」ニコニコ

 

やっぱり陽乃も怒ってるー。

何?雪ノ下家の人って怒るとなんで笑顔なの?ハチマンワカンナイ。

 

「雪乃ちゃんにそんなことするなんて…」ウルウル

 

小町は雪乃がこんなことをされて泣く一歩手前だし。雪乃は精神的に辛かったのか疲れて俺の膝の上で寝ている。

時折うなされているので俺は雪乃の頭をなでていた。

俺がなんとかするしかないか。

 

「あの…、俺に考えがあるんですけど。」

 

「「「「?」」」」

 

そして次の日、俺は雪乃のクラスに行った。陽乃には葉山を連れ出してもらって時間稼ぎをしてもらっている。

 

「おーい、聞いてくれ。」

 

「「「「「「?」」」」」」

 

「実は葉山のことについてだが…」

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

俺は長いこと話した。そうしたらしだいに彼女たちは怒ったような顔をした。

 

「葉山君そんなやつだったなんて。」

 

「最低!」

 

「信じられない。」

 

「雪乃ちゃんに悪いことしちゃったな…。」

 

俺はみんなを見てから言った。

 

「まずは雪乃にあやまってくれ。けっこう傷ついているんだ。雪乃は人見知りだがとてもいいやつだ。これからもよろしく頼む。」

 

「「「「「「はい!」」」」」」

 

「ありがとうな。」ニコッ

 

「「「「「「・・・・///」」」」」」

 

このクラスが八幡のファンなった瞬間だった。

 

その後俺は陽乃のところへ戻った。

雪乃、小町も一緒だ。

クソは俺に向かっていってきた。

 

「なんのようですか?」

 

「お前のせいで雪乃がいじめられたことについてだ!」

 

「え…。」

 

「お前は何度も何度も雪乃をしつこく誘ったらしいな。2、3回ならわかるが本人が迷惑してるのになぜやめなかった?」

 

「ただ、みんなで遊ぼうと…。」

 

「雪乃がいやがってるのに何がみんなだ。そうやってるから雪乃がお前に好かれると思っていじめられることになったんだ!」

 

「けど…。」

 

「それにお前雪乃に近づくために他の女子を利用してたな?」

 

「!?」

 

「すでにクラスのやつらは知っている。この後どうするかは知らんが。」

 

「・・・・」

 

そこまで言うと3人がクソに近づいた。

 

「私の可愛い雪乃ちゃんに何してくれたの!あなたは生涯一生許さない!」

 

「雪乃ちゃんに何してくれたの!小町も許さない。」

 

最後に雪乃が

 

「葉山君、私は何度も断っていたのに聞いてくれなかった。あなたのせいで私はいじめられたの。だから、私はあなたのことが…」

 

雪乃が一息あけて言った。

 

「嫌い。」

 

「よかったな。好きな人から返事をもらえて。」

 

そう言うと呆然もしていたクソを放置して俺たちは去って行った。

 

・・・

 

結論を言うと葉山は転校した。さんざんなことをした上に、そのせいで父親も雪ノ下家の顧問弁護士から外された。

 

雪乃はそれからというものしっかりとみんなから謝罪を受けてこれまで変わりなく過ごしている。

 

そんなこんなでその後は何事もなく月日は過ぎていった。

 

 

 



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卒業式、そして…

どうもアルスDQです!
今回で小学生編ラストです。
さてさてどうなるか?
ではどうぞー!
コメントもよろしくです!


あのクソ野郎事件から1年がたった。

遠足にも修学旅行にも行った。

ちなみに班は全て陽乃と一緒でしたか何か?あと陽乃が転校してきてから俺の隣は席替えしても陽乃だったけどね。すごい偶然?だ。

 

(本当はくじで八幡の隣になった人と陽乃が交渉して変わってもらっていたので八幡の疑問があたっている。)

 

今日は小学校の卒業式だ。

始まる前に校門の前で写真を撮った。

俺1人、陽乃1人、俺と陽乃、俺と陽乃と小町と雪乃など。

 

卒業式はだいたいその前に練習を何回かやるがそれがめんどくさい。でも、授業やんなくていいから楽だけどね。

 

そして今から本番が始まる。

まず、開会の言葉から始まりそのあとに生徒1人1人校長先生から卒業証書をもらう。それが終わってからPTA会長や同窓会などの人たちから祝辞の言葉を聞く。ここまではいい。

 

やばいのはこの後の校長先生のお話という地獄だ。ここの校長は話が長いことで有名だが今日は30分ぐらいで終わらないかなー?

 

     ----30分経過----

 

終わらない…、まあこんぐらいなら。

 

     ----1時間経過----

 

・・・・・・まだか?

 

     ----2時間経過----

 

…やっと終わった。生徒はもちろん、先生や保護者まであの校長以外はぐったりしている。あの校長解任しないかなー。まあ今日で卒業だから小町と雪乃には悪いけど耐えてもらわないと。

 

そして閉会の言葉で式は終わった。

 

そのあとクラスで集合写真やらいろいろとやり陽乃と一緒にクラスを出た。

 

外に出たところで小町と雪乃が待っていた。

 

「「お兄(義兄)ちゃんー!お義姉(姉)ちゃーん!」」タタタ

 

「「卒業おめでとう!」」

 

「おう、ありがとな。」ナデナデ

 

「「えへへ」」

 

「ありがとね小町ちゃん、雪乃ちゃん。」

 

「お兄ちゃん、お母さんたちが待ってるよ。今日は冬乃さんがパーティやるって、早く行こうよ。」

 

「おう。」

 

「お姉ちゃんも行こ!都築さんも待ってるよ。」

 

「・・・・」

 

「陽乃?」

 

雪乃が陽乃の手を引っ張るが歩こうとしない。調子でも悪いのか?

 

「・・・八幡、話があるから屋上で待ってて。」

 

「ここじゃだめなのか?」

 

「・・・うん。」

 

「・・・わかった。じゃあ先に行ってるよ。」

 

「うん。」

 

よくわからないが大事な話みたいだ。

・・・いい機会だ、俺も覚悟を決めていうか。

 

そう思って行こうとすると小町が俺の袖をひっぱって耳を寄越すようにちょいちょいてやったので、近づけた。

 

「お兄ちゃん・・・。」

 

「?」

 

「頑張ってね!」

 

何を頑張るのかよくわからんけどとにかく

 

「おう。」

 

と答えて俺は屋上に向かった。

 

 

・・・・・

 

 

屋上に行って少しすると陽乃が来た。

 

「ごめんね、急にいって。」

 

「いや大丈夫だ、問題ない。」

 

「で?話って何?」

 

そう言うと陽乃は少しもじもじして、

やがて決意した様な感じで言った。

 

「えっとね・・・・、私は八幡と出会う前は家族ぐらいしか本当の意味で信用してなかった。同級生もそう。みんな私を雪ノ下家の長女としてしか見ていなかったの…。だけど…、だけど八幡は違った!私を雪ノ下陽乃として初めて見てくれた!私の外面だけでなく内面を見てくれたの!家族以外には見破れなかったことをあっさりと…。八幡が私を助けてくれた時から惹かれていった、その優しさに。だから…、だから!」ウルウル

 

俺は陽乃がこの後何を何を言おうとしたかわかった。だから俺は…

 

「え…」

 

陽乃をそっと抱きしめた。

 

「俺は今までぼっちだった。俺も心を本当に許しているのは家族だけだった。けどな…、陽乃と出会ってからは違ったんだ。」

 

「・・・」

 

「毎日が楽しかったんだ。みんなで旅行に行ったり、遊んだりしてさ。俺は今までそんなことしていなかったからさ。だから、俺は…。」

 

「もし、あの事故で陽乃が怪我したりと思うと胸が痛むんだ。だから本当に陽乃を助けることができてよかった。」

 

「その時に思ったんだ。これ気持ちがなんだって。」

 

「俺、比企谷八幡は陽乃、雪ノ下陽乃が好きです。」

 

陽乃は涙を流しながら答えた。

 

「うん、私も。私、雪ノ下陽乃は八幡、比企谷八幡のことが好き。」

 

「「だから…」」

 

「「俺(私)と…」」

 

「「付き合ってください!」」

 

そして俺と陽乃の影は一つになった。

 

 

----陽乃side----

 

卒業式が終わりクラスでいろいろやった後八幡と一緒に外に向かった。そうすると雪乃ちゃんと小町ちゃんがやってきた。

 

「「お兄(義兄)ちゃんー!お義姉(姉)ちゃーん!」」タタタ

 

「「卒業おめでとう!」」

 

「おう、ありがとな。」ナデナデ

 

「「えへへ」」

 

いいなー。後で私も撫でてもらおう。

 

「ありがとね小町ちゃん、雪乃ちゃん。」

 

「お兄ちゃん、お母さんたちが待ってるよ。今日は冬乃さんがパーティやるって、早く行こうよ。」

 

「おう。」

 

「お姉ちゃんも行こ!都築さんも待ってるよ。」

 

「・・・・」

 

私は動けずにいた。

告白する機会は今しかないと悟ったのだ。

 

「陽乃?」

 

八幡は私を心配している様に聞いてきた。やがて決意した私は…

 

「・・・八幡、話があるから屋上で待ってて。」

 

「ここじゃだめなのか?」

 

「・・・うん。」

 

「・・・わかった。じゃあ先に行ってるよ。」

 

「うん。」

 

八幡は少し小町ちゃんと話した後に屋上に向かって行った。

 

誘いに乗ってくれた。

後はこの思いを伝えるだけ…。

そんなとき、雪乃ちゃんが近寄ってきた。

 

「お姉ちゃん…、告白するの?」

 

「・・・うん。」

 

そう言うと雪乃ちゃんは飛びっきりの笑顔で

 

「頑張ってね!お義兄ちゃんならしっかりとしたこといってくれるよ!」

 

「そうだね、ありがとう。」ナデナデ

 

雪乃ちゃんに励まされた私は急いで屋上にいる八幡の元に言った。

 

 

・・・・・

 

 

屋上に行くとすでに八幡がいた。

 

「ごめんね、急にいって。」

 

「いや大丈夫だ、問題ない。」

 

「で?話って何?」

 

八幡がそう言うと私は少しもじもじしていたが、やがて決意していった。

 

「えっとね・・・・、私は八幡と出会う前は家族ぐらいしか本当の意味で信用してなかった。同級生もそう。みんな私を雪ノ下家の長女としてしか見ていなかったの…。だけど…、だけど八幡は違った!私を雪ノ下陽乃として初めて見てくれた!私の外面だけでなく内面を見てくれたの!家族以外には見破れなかったことをあっさりと…。八幡が私を助けてくれた時から惹かれていった、その優しさに。だから…、だから!」ウルウル

 

私は途中から目に涙を溜めながら自分の思いを伝えた。そして次の言葉を言おうとすると…

 

「え…」

 

八幡にそっと抱きしめられていた。

 

「俺は今までぼっちだった。俺も心を本当に許しているのは家族だけだった。けどな…、陽乃と出会ってからは違ったんだ。」

 

「・・・」

 

私な八幡の言葉を黙って聞いていた。

 

「毎日が楽しかったんだ。みんなで旅行に行ったり、遊んだりしてさ。俺は今までそんなことしていなかったからさ。だから、俺は…。」

 

「もし、あの事故で陽乃が怪我したりと思うと胸が痛むんだ。だから本当に陽乃を助けることができてよかった。」

 

「その時に思ったんだ。これ気持ちがなんだって。」

 

「俺、比企谷八幡は陽乃、雪ノ下陽乃が好きです。」

 

八幡が…、八幡が…私のことを好きだと言ってくれた。これほど嬉しいことはない。私も八幡にしっかり言った。

 

「うん、私も。私、雪ノ下陽乃は八幡、比企谷八幡のことが好き。」

 

「「だから…」」

 

「「私(俺)と…」」

 

「「付き合ってください!」」

 

そして私と八幡の影は一つになった。

 

 

その頃の小町と雪乃はというと…

 

「行っちゃったね…。」

 

「うん…。」

 

「今まで付き合っていないほうがおかしいけどね。」

 

「小町もそう思う。」

 

「お母さんたちに報告しときましょう。」

 

「うん!」

 

「これからもよろしくね、小町ちゃん。」

 

「小町こそよろしくね、雪乃お義姉ちゃん!」

 

そう言って都築の車へと歩いて行った。

 

・・・・

 

屋上での一件の後、俺たちは雪ノ下家に向かった。そして4人でパーティ会場に入った瞬間

 

「「「八幡君(様)陽乃(お嬢様)、卒業、そして婚約おめでとう! 」」」

 

「「は?」」

 

いやいや、卒業はわかるが婚約って何?俺たち付き合ったばかりなんだけど?

 

陽乃は顔を、真っ赤にしてるし…

 

「ふ、冬乃さん?」

 

「あら八幡君どうしたの?」

 

「こ、婚約って?」

 

「言葉どおりよ?今日から2人は付き合ってるんでしょう?」

 

「なんで知ってるんですか!?」

 

「うちの情報網なめないでよ?それにあなたたちも結婚したいでしょ。」

 

「「・・・それは」」カオマッカ

 

「なら問題ないわよね?さあ、パーティを始めましょう!」

 

その後はすごかった。みんなにどんな感じで告白したり聞かれたり、執事たちは自分たちが仕えるお嬢様に彼氏ができたのがうれしいのか号泣していた。

 

まさか付き合った当日に婚約者になるとは思いもよらなかったけどね。

 

そう思っていると陽乃が俺の隣に座った。

 

「なんか疲れたね…。」

 

「まあな。」

 

「けど、私は八幡の彼女になれてうれしいよ///」

 

「俺も陽乃の彼氏になれてうれしいよ///けど、その日に婚約者になるとは思わなかったけどな…。」

 

「あはは…」

 

そうすると陽乃が俺の肩に頭を預けてきた。

 

「ねえ八幡…。」

 

「どうした?」

 

「これからもよろしくね!」ニコッ

 

「俺の方こそよろしくな!」

 

こうして俺たちは小学校を卒業した。

 

 

 




これで小学生編は終了です!
次からは中学生編、たぶん小学生編よりも少ない気がしますが頑張ります!


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中学生編
剣豪将軍


どうもアルスDQです!
中学生編スタート!
いよいよあいつが登場だー
ではいってみよう!
コメントもよろしくです。


俺と陽乃があの日告白して付き合いだした(すでに婚約しているが)卒業式から日が立ち俺たちは中学校へ入学した。俺はたまに春輝さんの手伝い(お金もらってるからバイト)をしている。

 

それから数週間、いつもどうり陽乃と下校しようと思って待っていたときに声が聞こえた。

 

「・・・ない、ない。我の原稿が。」

 

ん?と思ったら陽乃が来た。

 

「八幡お待たせ!」

 

「おう・・・」ナデナデ

 

「えへへ///・・・?どうしたの?」

 

「ちょっと声がな…」

 

「声?」

 

そう陽乃が聞くとまた声が

 

「我の原稿がない、原稿が…」

 

「少し行ってみるか。」

 

「うん!やっぱり八幡は優しいね!」

 

「そんなことはない、うるさいから注意するだけだし。」

 

「うんうん、わかってるから。」ニコッ

 

そんなこんなで俺たちは声がする方へと行ってみた。

 

そこに行ってみると1人の男子が教室で何かを探しているようだった。

 

「ない、ない。我の原稿…」

 

「おい、どうした?」

 

「へ?ああ、我の原稿が見つからないのだ。ちゃんと鞄に入れておいたのに…。」

 

「俺たちも探すぞ。いいよな陽乃?」

 

「任せて。」

 

「恩にきる!」

 

俺たち3人は探し回った。そして30分ぐらいすると陽乃が

 

「あったよ!」

 

「おお!すまぬ礼言う…。ありがとう。」

 

「陽乃どこにあった?」

 

「女子トイレの中。」

 

「そりゃー見つからないはずだ…。」

 

そいつは原稿があったのが余程嬉しかったのか舞い上がっていた。

 

「そういえばお前名前は?」

 

「我の魂に刻まれし名は剣豪将軍・材木座義輝だ!…っとふざける場合ではないな。改めて材木座義輝だ。2人とも探してくれてすまなかった。ありがとう。」

 

「いや、別にいい。俺は比企谷八幡だ。」

 

「私は雪ノ下陽乃だよ。」

 

お互い自己紹介した後に陽乃が小声で聞いてきた。

 

「ねえ、八幡あれ何?」

 

「あれは厨二病だ。」

 

「厨二病?病気?」

 

「それはだな…。」

 

俺が説明すると陽乃は納得していた。

 

「ところで材木座、何でお前の原稿がそんなところにあったのかわかるか?」

 

「我が原稿を書いてるとバカにするものが多いのだ…。そして少し言い返したのだが気に入らなかったのかそれでだと思う。」

 

「そうか…。で、お前は何の原稿を書いていたんだ?」

 

「ラノベだ!」

 

「八幡ラノベって?」

 

「ライトノベルの略称だな。ほら俺が前に、貸した涼宮ハル○の憂鬱とか。あれがラノベだ。」

 

「あー、あれか。」

 

少し思った俺は

 

「材木座、今日とりあえずうちに来い。原稿もってな。」

 

「ぬ?それは構わないが…。」

 

「よし、じゃあ行くか。陽乃いいか?」

 

「大丈夫だよ。」

 

俺たち3人は車で雪ノ下家に向かった。車に乗るときに材木座がキョドッていたが気にしない。

 

「「「「おかえりなさいませ!

  陽乃お嬢様、若旦那様。」」」」

 

「ただいま。」

 

そうすると都築さんが聞いてきた。

 

「若旦那様そちらの方は?」

 

「俺の知り合いだから気にしなくて大丈夫ですよ。ところで小町と雪乃はどこにいますか?」

 

「こっちのお部屋にいらっしゃいます。奥様もいらっしゃいます。」

 

「ありがとうございます。じゃあ行くか。」

 

こうして俺たち3人は部屋に向かった。

 

部屋に着くと小町と雪乃が

 

「「おかえり、お兄ちゃん(お義兄ちゃん)お義姉ちゃん(お姉ちゃん)!」」ダキッ

 

それぞれ俺と陽乃に抱きついてきた。

 

「おかえりなさい陽乃、八幡君。あら、そちらの方は?」

 

「ああコイツは知り合いの…」

 

「ど、どうも。ざ、材木座義輝です。」

 

まあいきなりこんなところに連れてこられたら緊張するわな。

 

「とりあえずみんなこの原稿を見て感想を言ってくれ。」

 

「「「「え?」」」」

 

その後調子を取り戻した材木座は30分ぐらいすると聞いてきた。

 

「さて、では感想をお願いする!」

 

「ごめんなさいね。あまりこういうものは私読まないのだけれど…」

 

冬乃さんはそう前置きをすると、

 

「全然面白くないし、つまらなかったわ。それにつまらなかったわ。」

 

「ぐはっ!」

 

カンカンカン!材木座一発KO!

 

そのまま材木座は椅子から落ち、見るからにダメージを負ったかのようにしていた。だが、それでも聞いてくる。

 

「で、ではどこら辺が面白くなかったのでしょうか…?」

 

「全部よ。ストーリーがつながってないところもあるし、何よりつまらない。文法もダメダメね。それにちゃんと読み仮名書きなさい。」

 

「いや、最近では違うルビを振るのも多くて…」

 

「そうね、たしかにそれはあるわ。けれどそれはちゃんと書けるようになってからね。初めは誰だって基本から入るものよ。基本がなっていないのに、書こうとしても面白いはずがないじゃない。」

 

「しかし、基本通りにやっても皆同じようなかんじに…」

 

「そんなこと思ってるからつまらないのよ。基本がなっていて初めて少しずつ自分の型ができるのよ。初めから外れてたらそんなのあったもんじゃないわ。だから面白くないのよ。」

 

「ぴぎっ!」

 

冬乃さん容赦ねぇ…。

 

そして材木座のライフはゼロよ!?もうやめてあげて!すでに魂が身体から抜けかけているから!

 

そう思い、一先ずストップさせる。

 

「ちょ、ちょっとその辺で!材木座の魂抜けかけてますから!」

 

「そう?なら仕方がないわね。」

 

よかった…。これ以上言ったら材木座の魂が完全に抜ける…。さて次は小町か。

 

「じゃあ、次は小町」

 

「え!?こ、小町?え、えっと…漢字難しくて読めなかったです!ごめんなさい!」

 

「ぐひっ!」

 

「まあ、たしかに小町だと読めないのも多かったしな……」

 

「でも、小町ちゃんそれトドメになってない……?」

 

まあ、わけわからんルビが結構多いから読めなかったのはしょうがない…。パクリなのもあったがね。

 

あとは、陽乃と雪乃か。

 

「陽乃と雪乃は?」

 

「「お母さんに同じ。」」

 

「ぎゃあ!」

 

材木座を調べた。ただの屍のようだ。

 

「最後に八幡は?」

 

「ん、俺か?」

 

「は、八幡……お主なら……お主ならわかってくれるよな?」

 

懇願するような、捨てられた子犬(見た目的には子豚)のような瞳でこちらを見てくる材木座。

 

期待された以上、応えるのが俺達の愛読するラノベの理念である。

 

「これ何のパクリ?」

 

「ごぶるぁっ!」

 

「八幡が容赦ないね…。」

 

「でもまあ…。」

 

「「「「?」」」」

 

「一生懸命書いているのはわかる。」

 

そう俺が言うと3人ともうなづいた。

 

「俺たちはお前が書いた原稿を、バカにしない。どうだ俺たちだったら直すところは多いが指摘してやる。どうする?」

 

あとは材木座のやる気しだいだろうが…

 

「お願いする!」

 

「おう、任せろ!」

 

 

これが後の人気ラノベ作家、材木座義輝の最初の一歩だった。

 

 

「そういえば材木座、お前何か得意なことあるか?」

 

「ぬ?そうだな…プログラミングとあまり良くないがハッキングができるぞ。」

 

「ハッキング?どのくらいできるんだ?」

 

「軽くペンタゴンにハッキングできるくらいだな。みんなできるであろう?」

 

「「「できねえよ!(できないわよ!)」」」

 

その後材木座のまさかの才能を知った俺たち。ためしに冬乃さんがお願いしてセキュリティを作ってもらったら今まで雪ノ下家のやつとは格段に違った。材木座曰くペンタゴンをハッキングできるやつでもこれはハッキングできないらしい。あとハッキングしようとしたやつには相手のデータを全て抹消しこちらに全てコピーできるようにしたらしい。こんなのを軽く作れる材木座って何ものだよ…。

 

俺たちは揃いにそろって思っていた。

 

これにより冬乃さんは材木座を、雪ノ下グループに誘っていた。

 

ちなみに冬乃さんはクズ(葉山)限定のセキュリティシステムを材木座に頼んで作ってもらっていた。これでやつが入ってきても撃退するようにできるようにしたみたいだ。材木座すげー、と思った。

 

 



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ふわふわ時間

どうもアルスDQです!
今回はみんなの天使が登場です。
ではいってみよう!


あれから材木座は雪ノ下グループの貴重な戦力になりたまにバイトと称してやっている。(すでにやっていることはバイトの域をこえているがまだ学生なので…)というのも材木座が作ったプログラムがすごすぎてたまに異常がないか見るだけなのだが…。

 

ちなみに材木座はアニメを見ながらやっていけるから恐れ入る。もし材木座が本気出せば世界のシステムは乗っ取れるだろうと俺たちは思っている。

 

さらに材木座専用に部署を作ったり機材をそろえたり部屋を作ったりしている。材木座はそれ以外に俺と陽乃、冬乃さんにアドバイスを受けて(主に冬乃さんに)毎回ガラスのハートが砕けている。その代わり異常なスピードで急成長していて高校には人気作家になれるだろうと思っている。

 

そんなある日いつもどおりに陽乃といると誰かがこけた。

 

「いったい〜。」

 

「大丈夫?」

 

そう言って陽乃が、手を差し伸ばした。

 

 

これが陽乃の初めての友達であり親友になる城廻めぐりと出会いだった。

 

 

「あ、ありがとう〜。」

 

「どういたしまして。」

 

「私は城廻めぐりだよ〜。」

 

「私は雪ノ下陽乃だよ。」

 

「比企谷八幡だ。」

 

俺と陽乃の城廻の第一印象はなんかのんびりしているなだった。

 

そうすると急に城廻が急に陽乃と俺に顔を近づけてきた。

 

「ん〜」

 

「ど、どうしたの?」

 

陽乃も急にやられたことに動揺していた。

 

「よし!覚えた!」

 

「「は?」」

 

「私人の顔覚えるの苦手でね〜。比企谷君と雪ノ下さんね。ん?でも雪ノ下さんって女の子にいうのもなんかな〜。・・・よし、じゃあこれからは陽さんって呼ぶね〜」

 

「八幡この子…」

 

「ああ…」

 

「「天然だ!」」

 

「?」

 

俺と陽乃はキョトンとしている城廻を見て思った。

 

「じゃあ行こう〜」

 

「「どこに?」」

 

「遊びに?」

 

そうして俺と陽乃は城廻に連れられていった。

 

ところどころでめぐりが頭をぶつけたり転びそうになったりするたびに陽乃が回避させていた。

 

ちなみに何故俺がめぐりと呼んでいるのかいうと先ほど

 

「もう〜2人ともめぐりって呼んでよー!そうしないとダメなんだからね。」ぷくっ

 

と顔を膨らませて言ったからだ。

癒されるー、と俺たちはなごんでいた。

 

そしていつの間にか雪ノ下家に着いておりめぐりはすでに溶け込んでいた。

 

「めぐりちゃん遊ぼう!」

 

「いいよ〜。」

 

いつの間にか雪ノ下家に侵食しているめぐりん。

やばいめぐりんパワーが強すぎる。

 

陽乃が気になって聞いていた。

 

「なんでめぐりはここにいるの?」

 

「え〜、友達の家に遊びにきただけだよ。」ニコッ

 

屈託のない裏表がない笑顔でそう答えた。

 

「と、友達?」

 

「そうだよ〜、私たちもう友達でしょ?」

 

そうめぐりが答えると陽乃は少し固まった後急に泣き出した。

 

「ヒック…、ヒック。」ポロポロ

 

「ど、どうしたの?陽さん。」オロオロ

 

「わ、私そういわれたの…ヒック、初めてで…」ポロポロ

 

そうか今まで裏表がある世界で生きてきたから本当の意味での友達は陽乃にはいなかったのか。めぐりは泣いている陽乃をそっと抱きしめた。

 

「大丈夫だよ、これからは私が友達でいてあげるから。」

 

さっきまでのほほんとしていた様子ではなく真剣に陽乃の目を見て言った。

 

「うん…うん。」ヒック、ヒック

 

そのままめぐりは陽乃が泣き止むまで抱きしめていた。

 

俺が陽乃に友達ができた冬乃さんと春輝さんに言うと2人は俺たちがドン引きするほど泣いていた。よほどうれしかったんだろう…。

 

陽乃とめぐりが友達になってから数日、うちに来ていためぐりがいきなりこんなことを言った。

 

「そういえばね〜、うちのお父さん弁護士してるんだ〜。」

 

「へえー、そういえば陽乃、冬乃さんが顧問弁護士探してなかったけ?」

 

「そうだね、ちょっとお母さんに言ってみるよ。」

 

雪ノ下家には顧問弁護士がいた。

いたというのは今はいないからだ。

あのクズ(葉山)のせいでその父親が雪ノ下家の顧問弁護士から解雇されたからだ。陽乃が冬乃さんにめぐりのお父さんが弁護士をしていると伝えるとすぐに連れて来なさいと言われたそうだ。

 

その結果めぐりのお父さんは見事冬乃さんに認められて雪ノ下家の顧問弁護士になった。聞くところによるとクズの父親よりも優秀らしくなぜこれほどの人が今まで無名だったのかと冬乃さんが呟いていたほどだ。

 

それになんといってもめぐりのお父さんも天然で2人の会話を聞いていると俺たちは皆癒されるーと呟いていた。

 



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少女

どうもアルスDQです!
今回は材木座が主役!?
ではどうぞー!


ー材木座sideー

 

我は材木座義輝、剣豪将軍である。

我は今、師匠(冬乃さん)の元で日々教えを習っている。毎回それせいで我のガラスのハートが砕けるのだが…。さらに我のプログラミングやハッキングが師匠に認められて手伝いをしている。(学生なのでバイト扱い)

 

思えばあのときに八幡と陽乃殿に出会ってから我の人生は大きく変わったと思う。

 

我の原稿を見たものは皆我を馬鹿にした。

けれどもあの2人はしなかった。

 

我の夢を否定しなかったのだ。

 

いろいろとボロクソに言われたがしっかりと感想を言ってくれた。そのあと陽乃殿の家に行ったときは驚いたが。

 

そとあと師匠や雪乃殿、小町殿もガラスのハートが砕けたが皆ちゃんと言ってくれたのだ。

 

そして全員我のことを馬鹿にしなかった。我はうれしかった。

 

それからと言うもの師匠の家のを手伝いながら我は師匠や八幡、陽乃殿に見てもらいアドバイスをもらっている。(本人は気づいてないが急成長している。)

 

今日も師匠の家でアドバイス(途中で何回ガラスのハートが砕けたのかわからないが…)をしてもらい家に帰っていた。

 

ふと、見ると小学生の少女がふらふらと歩いていた。見ていて危なっかしい。そうするとその子が急に倒れた。我は何事か!?と思いその少女の元にかけて行った。

 

「ぬ!?お主大丈夫か!?」

 

「は、はい。み、水を…。」

 

「あい、わかった。」

 

たしか自動販売機が近くにあったはず。我は自動販売機を見つけ水を購入するとすぐにその子の元にかけて行った。

 

「ほら、水だぞ。」

 

「あ、ありがとう。」

 

少女は礼を言うと水を飲んだ。飲み終わったあとそのまま少女は気を失っていた。顔が赤かったのでおでこに手を当てるとすごい熱かった。

 

「ぬ?すごい熱ではないか!?」

 

顔を見るとすごくつらそうだった。

 

「とにかく救急車に連絡を。あと師匠達にも連絡を…。」

 

我は電話したあとに来た救急車に一緒に乗って病院に来た。

 

治療が終わった後に我は寝ている少女の病室にいた。時折うなされているようで我は頭を撫でていた。

 

「我がいるから安心せい。」

 

そう言うと少女は少し安心したのか落ち着いた。

 

そう思うと少女が寝言で

 

「手を…」

 

「手をつなぐのか?大丈夫だ。ここにいるからの。」

 

そのまま我は少女の手を握りながら寝てしまっていた。

 

[newpage]

 

ー???sideー

 

私は町を彷徨っていた。いつも家に入れず顔も少し熱い。明日の朝までどこで過ごそう。

 

そののま歩いているうちに限界が来たのか倒れてしまった。立ち上がろうにも力が入らない。ああ、私死ぬのかな。小町ちゃんごめんね。

 

そんなときだった。

 

「ぬ!?お主大丈夫か!?」

 

顔を上げると1人の人が声をかけてきた。たぶん中学生だろう。この人もあの人たちと同じように私に声をかけるだけかけてその後捨てるのだろう。

そう思ったけれども言わずにはいられなかった。

 

「は、はい。み、水を…。」

 

「あい、わかった。」

 

そう言うとその人は行ってしまった。

 

ほらやっぱり…と思っていたらその人は本当に水を持って帰ってきてくれた。

 

「ほら水だぞ。」

 

「あ、ありがとう。」

 

私は水を礼を言ってから少し水を飲んだ。その後私は気を失ってしまった。

 

 

・・・

 

目が覚めたら知らない天井だった。周りを見渡すとここが病院なのがわかった。隣を見るとさっき水を持ってきた人が寝ていた。たぶんこの人がここまで連れてきてくれたのだろう。

 

ふと、手を見るとその人が私の手を握りしめていた。

 

なんで?と思ったがなんだか安心する。暖かい。そのまま私は再び眠りについた。

 



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救出

どうもアルスDQです!
さてさて少女はどうなるのか?
ではどうぞ!


材木座から冬乃さんに連絡があって俺たちはその子の病院へと向かった。病院に行くとその子と材木座がいた。

 

「材木座、様子はどうだ?」

 

「おう八幡か、まだ目覚めておらぬようだ。」

 

「あれ?この子…。」

 

「小町知り合いか?」

 

「うん。私の友達だよ。」

 

そう言ってるとその子は目が覚めた。

 

「………ん」

 

「おお、目が覚めたか。八幡、ナースコールを。」

 

その後先生がやってきて検査をした。そして冬乃さんと少し話しをして去って行った。

 

「風野風鈴です。ありがとうございました。」ペコッ

 

「俺は比企谷八幡だ。小町の兄だ。」

 

「私は雪ノ下陽乃だよ。よろしくね。で、隣は妹の雪乃ちゃん。」

 

「よろしく。」

 

「私は陽乃と雪乃の母の雪ノ下冬乃よ。」

 

「我は剣豪将軍、材木座義輝だ!…で体調は大丈夫であろうか?」

 

「はい!ありがとうございました!」

 

「そういえば風鈴ちゃんどうして熱があるのに外に出てたの?」

 

自己紹介を終えると小町が俺たちが疑問に思っていたことを質問した。

 

「それは…」

 

そう聞くと風野は下を向いて黙ってしまった。そこで切り出したのは冬乃さんだった。

 

「風鈴ちゃん、あなた虐待されてるわね?」

 

「「「「「!?」」」」」

 

「………」

 

「さっき先生がおっしゃってたのだけと服で隠れているけど身体中が傷だらけだって。」

 

「そうなの風鈴ちゃん?」ウルウル

 

「…黙っててごめんね、小町ちゃん。たしかに私は虐待されてるよ。」

 

「どうして?」ウルウル

 

「私には両親がいないの…。」

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

「私が小さい時に交通事故でなくなって、それからは親戚の家に預けられたの。」

 

「でも…」

 

「その人たちは引き取りたくなかったらしくて私を邪魔扱いするの。殴ったり蹴ったり、服で隠せるところにやってきて…。ろくにご飯もくれなくて」

 

「さらに最近だと家に入ることもできないこともあって…」ポロポロ

 

そこまで言うと風野はつらかったのか泣き出してしまった。そんなとき

 

「大丈夫だ。」

 

なんと材木座が風野の頭を撫でた。

 

「我らがなんとかしてみせる。友達だろう。」

 

「と、友達?」ヒック

 

「小町殿の友達なら我も友達だろう。」

 

「そうだな。」

 

「そうよね。」

 

「そうね。」

 

「そうだよ風鈴ちゃん!」

 

材木座がそう言うと俺たちは一同にそう言った。

 

「風野殿はどうしたいのだ?」

 

「ど……う?」ヒック

 

「その者たちと暮らしたいのか?」

 

「もうあの家に帰りたくない…」ヒック

 

「あいわかった。我らに任せよ。なんとかしてみせよう。」

 

「ほ、本当?」ヒック

 

「うむ、この剣豪将軍材木座義輝に任せよ!」

 

そう材木座が言うと風野は材木座の元で我慢していたものを全て吐き出した。よほどつらかったのだろう。

 

しばらくすると寝息が聞こえた。

 

「それで材木座、どうするつもりだ?」

 

「ははは!我に任せよ!我を敵に回したことを後悔させてやろう…」ニヤッ

 

 

このとき俺たちは思った。

材木座を敵に回したらやばいと…。

 

 

それから一週間、俺たちは風野が回復するまでお見舞いに来た。材木座は1日で全てやることはやってしまったそうだ。何をやっていたのかは知らないが…。後は風野の回復してからということだ。学校には冬乃さんが連絡してくれたようだ。

 

そして風野のケガや熱などが治って退院した翌日、俺と陽乃、冬乃さん、材木座、最後に風鈴が今風鈴の住んでいる家の前にいた。

 

「だ、大丈夫かな…」

 

「ははは!我らに任せろ!」

 

「はい!」

 

そうして俺たちは家に入っていった。

 

「おお!風鈴どこにいってたんだ?心配したぞ!あなたたちが見つけてくれたのですか?ありがとうございます!」

 

「まあ風鈴心配したのよ。もう迷惑かけて。」

 

「………」

 

まったく白々しい。そんなこと何も思っていないくせに。

 

「今日はお話があって来たのですが。」

 

「そうなのですか?何のお話で?」

 

「単刀直入に言います。あなたたち風鈴ちゃんに虐待してますね?」

 

「「!?」」ビクッ

 

冬乃さんがそう言うと2人とも反応した。けれどもすぐに何事もなかったかのようにしていた。

 

「虐待?そんなことするわけないじゃないですか。」

 

「ええそうよ、ね?風鈴?」

 

「あくまでシラを切るつもりらしいですね、材木座君!」

 

「うむ。」

 

そう冬乃さんが言うと材木座はパソコンを取り出して一つの動画を開いた。

 

「これを見てもいえるかしら。再生してもらえる?」

 

そして動画が流れる。その中でうつっていたのはこの2人が風野に暴力を振るっている場面だった。後で材木座にどうやって手に入れたのか聞いたが「企業秘密だ!」と言って教えてもらえなかった。(ちなみに風鈴の家には監視カメラはありません。だからどうやって手に入れたのか謎になっている。)

 

「これを見てもまだあなたたちが虐待していないと言い張りますか?」

 

そう冬乃さんが言うと男の方がきれた。

 

「うるさい!元々お前が悪いんだ!お前のせいでこうなったじゃないか!」

 

男はそのまま風鈴を殴ろうとした。咄嗟のことで俺たちは動けなかった。

 

「なっ!」

 

そう材木座以外は。

 

材木座は男の手を掴んでいた。

 

「お主らいい加減にしないか!それが大人のやることか!自分に非があるくせにそれを他人にぶつけるとはどういうことだ!貴様それでも大人か!?」

 

「「ひいっ!」」

 

2人は材木座に怖じ気付いて腰を抜かしていた。

 

「あとこの動画はお主らの会社のトップの者に見せてある。あとはどうなるか知らんがな。」

 

そういうと家の電話と2人の携帯が鳴り出した。

 

「もうここにいても意味がないな。では我らはこれで。」

 

こうして俺たちは家を出た。最後に風野が

 

「2度と私の前に現れないで!」

 

こうして締めくくった。

 

 

その後の雪ノ下家で小町が

 

「ねえねえ風鈴ちゃん、これからどこに住むの?」

 

その後に冬乃さんが

 

「もしよかったうちに来る?部屋もあるし。」

 

と言った。まあ雪ノ下家に来るのが妥当だろう。誰もがそう思っていたとき

 

「あの!」

 

「「「「「「?」」」」」」

 

「私、材木座さんの家に住みたいです///」カオマッカ

 

風野が顔を真っ赤にしながら言ってきたのだ。

 

「「「「「「は?」」」」」」

 

「材木座さんダメですか?」ウルウル

 

「わ、我はべ、べちゅに構わないが…。」

 

「本当!?やったー!」

 

(((((あ、惚れたな…)))))

 

材木座以外の全員が思った。

 

そして材木座の家に冬乃さんが事情を話しに行き無事風野は材木座の家に居候することになった。

 

そして数日が経ったころ、小町がこんなことに言った。

 

「そういえば風鈴ちゃんって絵を描くの上手なんだよ。」

 

「そうなのか?」

 

「うん!風鈴ちゃんちょっと描いて見て。」

 

「いいよ。」

 

そう言って風野が絵を描き出来上がった絵はプロのイラストレーターに負けないくらいの出来だった。

 

これを見た材木座は

 

「おお!これはすごい!我の小説のイラストを描いてもらいたぐらいだの!」

 

「本当!?材木座さんに褒められた、えへへ///」

 

こうして材木座のイラストレーターが決定した。

 



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期末テスト

どうもアルスDQです!
アンケートで多かった夏休み編やる前に期末テストを入れました。
ではどうぞ!


風野のことがあってからしばらく経った。風野も材木座の家で暮らすのも慣れてきて最近では名前呼びあっているが。

 

そんなこんなで7月になり夏休みも近づいてきた。そう1学期の終わりが近づいてきている。

 

ということは…

 

「八幡ー。」

 

「んー?」

 

「期末テスト2週間前だねー。」

 

「そうだなー。」

 

そう期末テストである。

小学校ではそれぞれの小テストがたまにあるぐらいだか中学校は違う。中学校は学期に2回、中間テストと期末テストがある。(ただし3学期の場合は学年末テストといって1回だけだが。)

 

これが終われば夏休み。俺と陽乃はのんびりと考えていた。そのとき

 

「おい、ヒキタニくん!」

 

1人の男子が俺に話しかけてきた。

 

「だれだ?」ヒソヒソ

 

「玉縄君だよ、同じクラスの。」ヒソヒソ

 

「へえー。」ヒソヒソ

 

その玉縄?が何で俺に話しかけてきたんだ?

 

「で?俺になんかようか?」

 

「僕と期末テストの点数で勝負だ!」

 

「なんで?」

 

「そして僕が勝ったら雪ノ下さんから離れてもらう!」

 

「いや人の話聞けよ…。」

 

「じゃあ楽しみにしてるよ!またね雪ノ下さん。」

 

そこまで言うと玉縄は去って行った。

 

「なんだったんだ?」

 

「さあ?で、どうするの八幡?」

 

「めんどくさい。ほっといてもいいが…、後で揉めるのもやだしな。それに陽乃を渡すわけにもいかん。」

 

「っ〜///私も八幡以外とは考えられないしね!」

 

「まあ任せろ。」

 

「うん!」

 

2人は普通にイチャついてた。

 

 

その日の放課後帰ろうとすると材木座とめぐりに捕まった。

 

「ハチえもん〜。」

 

「陽さん〜。」

 

「「勉強教えて!」」

 

聞くと2人は中間テストがあまり良くなかったらしい。

 

そこで俺の家で勉強会をやることになった。材木座は国語や社会などの文系関係(ただし社会は自分の中二病設定のはものすごくできる。)、めぐりは数学、理科などの理系関係が苦手らしい。俺が材木座に教え陽乃がめぐりに教える形になった。

 

「ははは!我にこの問題の解き方を教えよ八幡!」

 

「マジメにやらんと教えんぞ…。」

 

「すみません…、ここの問題教えて下さい。」

 

「初めからそうしろよ…。あー、この問題はな…」

 

「陽さん〜、この問題はどうやって解くの〜。」

 

「んー?この問題はこの公式を使って…。」

 

「本当だー!ありがとう陽さん〜!」

 

「ほら次の問題行くよ。」

 

こんな感じ勉強会は進んだ。

ちなみに俺と陽乃は苦手科目はないがしいて言えば俺が理系関係、陽乃が文系関係が苦手だ。だから材木座とめぐりが帰った後に2人でみっちりやっていた。

 

その頃小学生組は…

 

「いけ!ピ○ト!雪乃ちゃんと風鈴ちゃんを倒すよ!」

 

「いきなさいピ○チュウ!小町ちゃんと風鈴ちゃんには負けないわよ!」

 

「ゼ○ダ頑張れ!雪乃ちゃんと小町ちゃんに勝つよ!」

 

普通にス○ブラをしていた。俺たちがリビングで勉強会をしているので小町の部屋でやっている。比企谷家はなぜか2台TVがあるからだ。リビングと小町の部屋の2つ。まあ部屋来てまでTV使わないからいいけどね。その騒ぐ音がいいかんじに心地よくて俺たちはとてもはかどった。

 

 

2週間後期末テストの日

 

「負けないよヒキタニ君。」

 

「いやまず勝負する意味がわからん。それに俺は比企谷だ。」

 

そしてテストが始まった。

 

・・・

 

テスト返却の日

 

うちの中学校では順位が廊下に発表される。結果は…

 

「やったー!八幡と同じ順位だよ!」

 ダキツキ

 

「そうだな。」

 

俺と陽乃は同率1位。ちなみに玉縄はというと…

 

「」ボウゼン

 

呆然としていた。なぜなら…

 

「やったぞ八幡!3位だ!」

 

「私も3位だよ〜ありがとう陽さん!」

 

そう材木座とめぐりが3位だからだ。俺と陽乃が教えていたからか2人とも順位がめちゃくちゃ上がった。

 

1位 比企谷八幡

  

  雪ノ下陽乃

 

3位 材木座義輝

 

  城廻めぐり

 

5位 玉縄

 

  ・・・・・

 

玉縄は何も言うこともなく去って行った。こうして玉縄が一方的に仕掛けた勝負は俺の圧勝で終わった。

 

ちなみに勉強会はこれを機に毎回やることになったとさ。

  



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夏休み編 準備

どうもアルスDQです!
今回から夏休み編突入です!
ではご覧ください、ではでは!


期末テストが終わりあっという間に終業式となり今は夏休み。そう夏休みだ。

しかし夏休みにはあれがある。

 

それは…

 

「ハチえもん〜、これ教えてくれ!」

 

「陽さん〜、ここ教えて〜」

 

そう夏休みの宿題である。

夏休みの宿題、それは学生たちが最もめんどくさいものの1つである。実際に嫌だ。夏休みはのんびりゆったり過ごすものなのに、まったく教師は何を考えているのか…。

 

そんなことを言ってても始まらないのでやっている。しかし夏休みに入ってすぐにやっているのは理由がある。

 

それは…

 

 

--終業式の日--

 

冬乃さんがいきなり俺たちを呼び出した。

 

「今日いきなり呼び出してごめんなさいね。」

 

「お母さんどうしたの?」

 

「実は夏休みにみんなで旅行に行きたいと思います。」

 

「「「「「「「おー!」」」」」」」

 

「しかし…」

 

「「「「「「「?」」」」」」」

 

「旅行までに夏休みの宿題を終わらせておかないと連れて行きません!」

 

「「「「「「「え…」」」」」」」

 

 

ということである。その後いつものごとく泣きついてきた材木座とめぐり、そして風野も入れて勉強会と言うより宿題撲滅会が始まった。

 

中学校の宿題は小学校の宿題に比べて各教科に出ているからめんどくさい。小学校では『夏休みの友』というまとまった冊子1冊と読書感想文だ。

 

読書感想文は夏休みの初日に半日で本読んで半日で感想を書いてすぐに終わったけど。

 

まあ、材木座とめぐりは期末テストの勉強会の成果かあまり俺たちに聞かないでもやれていた。だから俺たち中学生組は小学生組に教えていた。

 

俺が小町・陽乃が雪乃・材木座が風野に教えていた。ちなみにめぐりはというと

 

「Zzz……」スピー

 

寝ていた。ある意味すごい、天然だからやっておけるのか…。みんな疑問に思っていたが気にしないことにした。めぐりんパワーでも充電しているのだろうか?

 

「お兄ちゃんー、ここどうやるの?」

 

「ここはだなこれを当てはめてな…」

 

「・・・こうかな?」

 

「そうそう、えらいぞ小町。」ナデナデ

 

「えへへ〜。」

 

 

「姉さんここは?」

 

「ここはこうして…こうかな。」

 

「なるほどね…、ありがとう姉さん。」

 

「どういたしまして。」

 

 

「義輝さん、ここはどうすれば?」

 

「ふむ、ここはだな…こうだ!」

 

「なるほど…こうですね!」

 

「そうだ、さすが風鈴殿だ!」ナデナデ

 

「そうですか?えへへ///」

 

 

「Zzz……」スピー

 

こんな感じで俺たちは1週間程で夏休みの宿題を終わらせた。

 

・・・・・・・

 

宿題を終わらせた俺たちは買い物に来ていた。冬乃さんが旅行で水着を持ってくるようにと言ったからだ。きっかけはと言うと

 

「え?水着欲しいの?私学校のやつしかないけど…」

 

「風鈴ちゃんないの?じゃあみんなで買いに行こうよ!いいよねお兄ちゃん!」

 

こんな感じだ。風野は元々靴とか水着とか色んなものを持っていなかったのでせっかくなのでいろいろ買うことにしたのだ。(服とかは材木座の家に居候し始めてすぐに買ったらしいが。)ついでにみんなもいいものがあったら買おうという寸法だ。

 

「風鈴ちゃんこれとかはどう?」

 

「姉さんこっちのほうが良い感じじゃない?」

 

「小町はこっちのほうがいいと思うけどな。」

 

「私はこっちの方がいいと思うな〜。」

 

風野は着せ替え人形みたいに色々とみんなにやられていた。そのとき俺と材木座はというと…

 

「なあ…八幡?」

 

「なんだ…?」

 

「暇だの…。」

 

「そうだな…。」

 

暇だった。とてつもなく暇だった。ベンチに座って待っているのだが暇だった。

 

たまに女子たちが服を持ってどっちがいいか聞いてくる。

 

「ねえ八幡、どっちがいいと思う?」

 

「陽乃が着るのか?」

 

「うん!」

 

「じゃあこっちだな。」

 

「了解!」シュタタ…

 

 

「お兄ちゃん、どっちが小町に似合う?」

 

「うーん、こっちだな。」

 

「わかった!」シュタタ…

 

 

「義兄さんどっちが似合うかしら?」

 

「こっちかな?」

 

「わかったわ!」シュタタ…

 

 

「比企谷君どっちが似合う?」

 

「こっちだな。」

 

「うん!わかったよ〜!」シュタタ…

 

 

「よ、義輝さん。どっちが似合いますか?」

 

「わ、我に聞くのか?」

 

「はい!」

 

「ふむ、どっちも良く風鈴殿に似合っていると思うが我はこっちの方が良いと思うぞ。」

 

「こっちですね!わかりました!」シュタタ…

 

これを何回、何十回と繰り返しやっていた。数時間後ようやく決まったらしく色々と買って店から出てきた。

 

俺は無言で荷物を持てるだけ持つと歩きだす。材木座も風野の荷物をさりげなく持っていた。

 

こうして夏休みは少しずつ過ぎていく。

 



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夏休み編 旅行①

どうもアルスDQです!
いよいよ八幡たちの旅行が始まります!ではご覧ください!


そして旅行当日俺たちは都築さんの運転で羽田空港に来ていた。

 

ちなみにメンバーは、俺・陽乃・小町・雪乃・材木座・めぐり・風野・冬乃さん・春輝さんだ。というか冬乃さんと春輝さん何で旅行行く時間があるんだろう?忙しいはずなのに…。

 

「八幡楽しみだね!」

 

「そうだな。」

 

「義輝さん飛行機ですよ!私初めて乗ります!」クイクイ

 

「う、うむ。我も初めてだ。というか風鈴殿袖を引っ張らないで…。」ボソッ

 

「?何か言いましたか?」

 

「い、いや!なんでもないぞ!」

 

「そうですか。あ、まだ時間あるしこっち行ってみましょうよ!」クイクイ

 

「だから引っ張らないで〜」

 

そしていよいよ出発時間になり飛行機が動き出した。

 

「じゃあみんなしっかりシートベルトしてる?」

 

「してるよ。」

 

「陽さん楽しみだね〜。」

 

「そうだね。」

 

「わあ!飛行機が動いてますよ!」

 

「ふむ、そうだな。」

 

初めて飛行機乗る組ははしゃいでいた。そのときに春輝さんがこんなことをいった。

 

「そうそう八幡君たちは大丈夫だと思うけど、義輝君たちは気をつけてね。」

 

「「「?」」」

 

「舌噛まないように…。」

 

「「「へ?」」」

 

そして飛行機が離陸し始めていっきに速度を上げた。

 

「は、陽さん。こ、これ大丈夫なの?」

 

「めぐり喋らない方がいいわよ。舌噛むし…」

 

「よ、義輝さん…なんかちょっと恐いです。」ギュッ

 

「だ、大丈夫だ。たぶん…。」

 

「お兄ちゃん楽しみだね!」

 

「ああ。」

 

こうして俺たちの乗せた飛行機は旅立った。

 

・・・・・・

 

--2時間後--

 

「着いたね…」

 

「ああ…」

 

「「北海道に!」」

 

そう、俺たちの旅行先は北海道だ。

北海道に行くには飛行機で行くか鈍行で行く2つがある。さらに俺たちが高校生ぐらいの時には函館まで新幹線が通るらしい。そのかわり寝台列車がなくなるらしいが。

 

「ではみんないきましょうか。」

 

「「「「「「「おー!」」」」」」」

 

そしてみんな都築の待つ車に乗って行った。

 

「お母さん最初はどこに行くの?」

 

「そうね…、あなたどうする?」

 

「ん?そろそろ昼だしあそこで昼食でいいんじゃないか?」

 

「ええ、じゃあ都築運転お願いね。」

 

「わかりました。」

 

「どこにいくだろうね〜。」

 

「ふふ、着いてからのお楽しみよ。」

 

こうして話しているうちにどこかに着いた。

 

「ここは?」

 

小町が冬乃さんに聞いてみた。

 

「ここは千歳道産市場よ。」

 

「道産市場?」

 

「ここで昼食をとるの?」

 

「まあ入って見ればわかるわ。」

 

俺たちは中に入り2階に上がっていった。

 

「予約していた雪ノ下ですが。」

 

「雪ノ下様ですね。お待ちしておりました、ではこちらへ。」

 

そこにはすでに料理が置いてあった。

 

「さあみんな席に着いて。」

 

「お母さんこれは?」

 

「石狩鍋よ。」

 

『石狩鍋』

 

石狩鍋とは、鮭を主材料とし味噌で調味した日本の鍋料理であり、北海道の郷土料理である。名称は、鮭が産卵時に遡上する石狩川にちなむそうだ。

 

「義兄さんこれおいしいわね。」

 

「ああ、汁もなかなか。」

 

「おいしいー!」

 

「ふぅー、ふぅー。」

 

「ふむふむ、これはうまいの。」

 

「おいしいです!」

 

みんな思い思いに食べていた。

 

「ふふ、よかったわ。」

 

「うんうん、おいしくて何よりだ。」

 

「八幡あーん!」

 

「あーん」パクッ

 

「おいしい?」

 

「ああ、うまいぞ。」

 

「よかった!」ニコッ

 

「よ、義輝さん!」

 

「ひゃい!?」

 

「あ、あーん。」

 

「へ?」

 

「ダメですか…?」ウルウル

 

「だ、ダメではないぞ。」

 

「じゃあ、あーん!」

 

「あ、あーん。」パクッ

 

「ど、どうですか?」

 

「ふ、ふむ。う、美味いぞ。」

 

「よかったです!」ニコッ

 

こうして俺たちの旅行は順調にスタートした。

 

 

--その頃--

 

「夏休みだし、雪乃ちゃんのとこに行ってみよう。」

 

1人の男が雪ノ下家に向かっていた。

 



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夏休み編 旅行②

どうもアルスDQです!
続いて旅行②です。
ではではどうぞ!


俺たちは昼食を食べたあとに登別に向かった。そこに待っていたのは…

 

「クマさん…」

 

そうクマ、クマである。

 

今いるところはクマ牧場、下からロープウェイに乗ったところにある。お土産売り場には『pu○a』ならぬ『ku○a』のハンカチやタオルがあったりしたが気にしない。雪乃と小町、風野は買ったが。

 

「クマさん…」

 

さっきから雪乃がこんな感じだったりする。パンさんつながりでクマもいけるのかと疑問に思う。

 

「はーい、餌だよ〜。」

 

   パクッ

 

「八幡餌食べたよ!餌!」

 

「そうだな、俺もあげてみようかな。ほれ餌だぞ。」

 

   プイッ

 

「あはは!八幡クマに嫌われてる!」

 

「おかしい、なぜだ…まだ何もしてないのに。」

 

「まあクマに嫌われても私がいるから大丈夫だよ!」

 

「まあそうだな。陽乃がいてくれればクマなんてどうでもいい。」ナデナデ

 

「もう!八幡たら///えへへ〜。」

 

その隣では

 

「お兄ちゃんたち甘いよ、甘すぎるよ…」

 

と小町が言っていたが俺たちには聞こえなかった。

 

 

その頃他のメンバーはというと…

 

「すみません〜、これ下さい。」

 

「はいよ!530円ね。」

 

「はむ!おいしいー!」

 

めぐりは何か食っており

 

「はあー、クマいいですね。」

 

「ふむ、中々だな。」

 

「あ、義輝さんも餌あげます?」

 

「い、いや。大丈夫だ。」

 

「そうですか?はーい、餌だよ。」

 

材木座と風野はいつもどおり2人で行動していた。

 

「クマさん…」

 

雪乃は帰りまでずっとこの調子だった。

 

・・・・

 

次に俺たちが向かったのは地獄谷だ。

 

『地獄谷』

 

日和山の噴火活動によりできた爆裂火口跡。直径は約450m、面積は約11ha。谷に沿って数多くの湧出口や噴気孔があり、泡を立てて煮えたぎる風景が「鬼の棲む地獄」の由来となったらしい。また、ここから多種類の温泉が1日1万㌧も湧出されており、温泉街のホテルや旅館に給湯されている。

 

今日俺たちが泊まるホテルもこの近くだ。

 

「うー、臭いよ。」

 

「お兄ちゃんここ変なにおいがする。」

 

「義兄さんこのにおい何?」

 

「義輝さん、ここにおいすごいです…。」

 

「ふむ、これは硫黄だ。」

 

「「「「硫黄?」」」」

 

「そのとおり。火山ガスや温泉などに多く含まれていて空気よりも重いから火山地帯、温泉の吹き出し口などの窪地にたまりやすいのだ。だからここらへんは硫黄のにおいがするのだ。」

 

「「「へえー。」」」

 

「さすが義輝さんです!」

 

「ははは!そうであろう。」

 

「はい!」

 

材木座の講座が少し入りながら俺たちは地獄谷を観光した。

 

・・・・・・・

 

地獄谷を観光した後に俺たちはホテルへ向かった。ホテルでは夕食を食べてた後て温泉に浸かった。夕食はうまいし温泉入れるしもう最高です。

 

こうして男子と女子に別れて部屋で就寝…ということはない。

 

「どうだい旅行は?」

 

「まあ楽しくはないことはないですよ。」

 

「ははは!八幡君は素直じゃないねー。」

 

「よく言われますけど。」

 

「まあ陽乃とも順調そうで何よりだ。」

 

「ええまあ。」

 

「うんうん!そういえば義輝君。」

 

「ん?何であろう春輝殿。」

 

「風鈴ちゃんとはどうだい?もう付き合ってるのかい?」

 

「げほっげほっ!」

 

春輝さんがそう言うと材木座は飲んでやつでむせた。

 

「な、な、なんのことでひゅか?」

 

「いやー、気になってね。同じ家に住んでいるようだし。」

 

「そういえばどうなんだ?好きなのか?」

 

「い、いや…」

 

「嫌いか?」

 

「そんなことはないが…」

 

「どうなんだ?」

 

「…もう我は寝る!おやすみだ!」ガバッ

 

「あ、逃げたね。」

 

「逃げましたね。」

 

俺たちは材木座をいじった後、明日に備えて寝た。

 

 

--女子side--

 

「陽さんって比企谷君と仲良いよね〜。」

 

「そりゃー、私と八幡だもん!」

 

「あらあらそれはよかったわ。」

 

「そういえば小町思うんだけど風鈴ちゃんはどうなの?」

 

「へ?私?」

 

「私も気になったわ。」

 

「材木座君のこと好きなんでしょ?」

 

「ば、ばれてる!?」

 

「「「「いやあれでばれない方がおかしい。」」」」

 

「で?どうなの?結婚したい?」

 

「け、結婚!?でも結婚…えへへ///」

 

「風鈴ちゃん戻ってきて!」

 

「は!」

 

「で?どこが好きなの?」

 

「そ、それは…」

 

この後風鈴の惚気を聞いたり、陽乃の惚気を聞いたりして盛り上がっていた。

 

 

その頃雪ノ下家では…

 

ピーピーピーピー

 

「何事だ!?」

 

警報が鳴っていた。

 

「警報です!パターン青、葉山です!」

 

「なんだと!?今やつはどうしている?」

 

「今こちらに向かって来ています!」

 

「総員!葉山隼人を排除せよ!」

 

「「「「「「了解!」」」」」」

 

使用人たちが慌ただしく動いていた。

 



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夏休み編 旅行③

どうもアルスDQです!
今回は旅行編③、海です。
ではではどうぞ!


「夏だ!」

 

「海だ!」

 

「海水浴だ!」

 

旅行2日目俺たちは海に来ている。

着替え終わり女子を待ってる間に叫んでいた。無性に叫びたくなったからだ。

 

「これいってみたかったんだよね!」

 

「なんかノリで言ってしまった…」

 

「ははは!いいではないか!夏といったらこれであろう!」

 

こういろいろ話していたら女子たちが着替え終わったようでやってきた。

 

「お兄ちゃんー!これどう?」

 

「んー?世界一可愛いいぞ。」

 

「もうお兄ちゃんたら///褒めすぎだよ///」

 

 

「義兄さんどうかしら?」

 

「雪乃か?似合ってるぞ。」

 

「そう///」

 

 

「比企谷君どうかな?」

 

「おう、似合ってる。」

 

「ありがとう〜!」

 

 

「八幡ー!どうかな?」

 

「最高に似合ってるぞ、他の男に見せたくないぐらいに。」

 

「えへへ///ありがとう!八幡もそれカッコいいよ!」ダキッ

 

「そ、そうか///ありがとな。」ナデナデ

 

「えへへ///」

 

 

「よ、義輝さん。ど、どうですか?」

 

「ふぇ!?よ、よく似合ってお、おるぞ。」

 

「本当ですか!?ありがとうございます!」ダキッ

 

「ふ、風鈴殿!?」

 

 

「青春だねー。」

 

「青春してるわねー。ところであなたどうですか?」

 

「よく似合ってると思うよ。」

 

「ならよかったわ。」

 

そのあとみんなで泳いだ後にスイカ割を行うことになった。

 

「ではでは今からスイカ割を始めたいと思います!」

 

    パチパチパチパチ

 

「では最初は雪乃ちゃん!」

 

「ええ任せて。」

 

「では始め!」

 

雪乃が目隠しをして冬乃さんが回す。男子の場合は春輝さんが回すが。

 

「雪乃回すわよ?」

 

「ええ。」

 

「それ〜!」

 

   クルクルクルクル

 

「けっこう目が回る…。」

 

「雪乃ちゃんー、右だよ!」

 

「次は左ね〜。」

 

「そこ真っ直ぐだな。」

 

「雪乃殿次を左だ!」

 

「雪乃ちゃんそこ右!」

 

「そこよ雪乃!」

 

「ここね…えい!」

 

雪乃が棒を振り下ろす。結果は…

 

「少しずれたわね。」

 

「結構おしかったよ。」

 

「雪乃ちゃん残念ー!次は…」

 

雪乃の後にめぐり・冬乃さん・小町・材木座と続いたがなかなか難しくみんな当たらなかった。次は風野だ。

 

「風鈴ちゃん頑張ってー!」

 

「風野ー、頑張れよー」

 

「次こそ当てるのよー!」

 

「風鈴殿ー、当てて見せよ!」

 

「はい!頑張ります!」

 

風野が目隠しをし、冬乃さんに回されスタートする。

 

「風鈴ちゃん、そこ左だよ!」

 

「ここを左に〜」

 

「そこは真っ直ぐだな。」

 

「風鈴殿そこだ!」

 

「はい!おりゃー!」

 

   パコン

 

「や、やったー!」

 

風野は見事スイカに当たってキレイに9等分に割れた。あらかじめ都築さんが切れ目をいれてあったらしく、当たったら割れるようになっていた。しかし風野が当てるまで崩れないって都築さん何者だよ…。

 

「義輝さんやりました!」

 

「ふむ、さすが風鈴殿だ!よくやったぞ!」ナデナデ

 

「えへへ〜。」

 

「風鈴ちゃんすごいね!」

 

「ありがとう小町ちゃん!」

 

「さあみんなスイカを食べましょう。」

 

「「「「「「「おー!」」」」」」」

 

みんなでスイカを食べた。いつも家で食べるときと違って海で食べるスイカは一味違う。めちゃくちゃ美味かった。

 

この後ビーチバレーをしたり、また泳いだりと俺たちは遊びまくった。

 

夕方、都築の運転する車で夕食を食べを食べに行く。まだ何かは知らないが…。と思っていたら到着したみたいだ。

 

「ここよ。」

 

「ここは?」

 

「みんなが今から食べるのはジンギスカンよ。」

 

 

『ジンギスカン』

 

ジンギスカンは、マトン(成羊肉)やラム(仔羊肉)などの羊肉を用いた日本の焼肉料理で北海道を代表する郷土料理とされている。中央部が凸型になっているジンギスカン鍋を熱して羊肉の薄切りと野菜を焼き、羊肉から出る肉汁を用いて野菜を調理しながら食べる。使用する肉には、調味液漬け込み肉の「味付け肉」、冷蔵(チルド)肉の「生肉」、冷凍肉の「ロール肉」があるらしい。

 

「ちょっとにおいが気になるけど美味しいな。」

 

「私これ好きかも。」

 

「はむっ、美味しい〜。」

 

「わぁー、ジンギスカン美味しいですね義輝さん!」

 

「ふむ、においが少し気になるがいけるな。」

 

「美味しいわね。」

 

「お兄ちゃんこれ美味しいね!」

 

こうして俺たちはジンギスカンを味わった後ホテルに行き2日目は終了した。

 

・・・・・・

 

--その頃の千葉side--

 

「さてたしかこっちだった気が…、あれ?工事中か。ならこっちだな。」

 

『B班へそっちへ誘導成功。』

 

「また工事中?じゃあこっちか?」

 

『C班へそっちへ誘導成功。仕上げを頼む。』

 

『了解。』

 

「あれ?行き止まりか?あれ煙が充満してなんだか眠く…。」バタッ

 

「Zzzz………」

 

『こちらC班作戦コンプリート。対象を自宅へ移動させる。』

 

・・・

 

「ここは…俺の部屋?なんでここに…。何やってたか記憶にないけど…まあ、いいか。」

 

『こちらD班対象はこちらに来る気配無しこれにて帰還する。』シュタッ

 

こうして葉山隼人は雪ノ下家に行くことはなかった。

 



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夏休み編 旅行④

どうもアルスDQです!
今回で旅行編は終わりです。
ではどうぞー!


旅行最終日俺たちは旭山動物園に来ていた。夏休みだということもあり混んでいたがしょうがない。

さっそく中に入ってみた。

 

「おー、すごいね〜。」

 

「中広いー!」

 

「動物園ってこんな感じなんだ…。」

 

風野は初めて動物園に来たらしい。なんでと聞きたかったが聞くのはやめといた。

 

「八幡どこ行く?」

 

「そうだな…近い所から回ってみるか。」

 

「では近いところというと…、チンパンジーのところだな!では行くとしようみなのもの我に続け!」

 

「はい!」

 

風野以外は材木座の言葉無視してチンパンジーのとこへ向かった。

 

 

--チンパンジーの森--

 

「八幡見てみてチンパンジーだよ!」

 

「なんかすごいね!」

 

「あら、なんか書いてあるわ。」

 

冬乃さんがそういって指指したのはなるほどガイドというものだった。

 

 

『なるほどガイド』

 

飼育担当者が毎日見ている動物のことをより詳しく伝えてくれる。標本や写真など普段は見られないものも見れるらしい。

 

「こんなものがあるんだね。」

 

「ほう、飼育員が教えてくれるのか。」

 

「そうなんだ〜。」

 

「義兄さんこっちにはこれがあるわ。」

 

「ん?何々…手書き看板?」

 

 

『手書き看板』

 

園内のあちこちにある動物の説明看板で飼育担当者が手書きで作成しているもの。飼育担当者の「伝えたいこと」がぎっしりつまっているらしい。

 

「あ、チンパンジーについて色々書いてあるよ!」

 

「本当だ!」

 

「わかりやすくていいの。」

 

こうして俺たちは手書き看板を見て理解を深めながらチンパンジーの森を満喫した。

 

「義輝さん次はキリンが見たいです!」

 

「ではこっちだな。よしついてまいれ!」

 

 

--キリン舎--

 

「わあ、すごく大きいです…。」

 

「ふむ、そうだな。」

 

「こっちの小さいのは子どもかな〜?」

 

「たぶんそうじゃない?」

 

「お兄ちゃんキリンさん可愛いね!」

 

「ん?そうだな。まあ、小町の方が可愛いと思うけどな。」

 

「もうお兄ちゃんったら〜」

 

「では次に行ってみましょう。」

 

キリンを見を終わった後は色々なところを見た。オランウータン舎に行ったりさる山に行ったりあざらし館へ行ったりほっきょくぐま館へ行ったりとした。あざらし館では下からあざらしが出でくるところがあり驚いた。天井から床へと水槽が延びておりその中を生き行きできるようになっていた。ほっきょくぐま館では雪乃が案の定ほっきょくぐまに夢中になっつ引っ張って行かないとそのまま居続けるんじゃないかと思ったぐらいだ。

 

こうして色々なところを見に終わった俺たちは土産コーナーでお土産を探していた。だいたいお菓子やキーホルダーなどだが雪乃は真っ先にほっきょくぐまのぬいぐるみを買っていた…。

 

みんな思い思いに土産を買った後に動物園を出た。そのときふと、風野がこんなことを言っていた。

 

「動物園また来たいな…」ボソッ

 

「では、またくればいいのであろう?」

 

「え?」

 

「千葉にも動物園はあるしまた皆でくればいいだけの話だろう。」

 

「そうですね!…あの義輝さん、今度と一緒に行ってもいいですか」

 

「ははは!構わんぞ!」

 

「はい!」

 

そして動物園を出発した俺たちは昼食を食べに向かった。

 

・・・・・・・

 

「冬乃さん何を食べるんです?」

 

「ふふふ、それはね…」

 

ゴクリ

 

「ラーメンよ!」

 

「ま、まさか札幌ラーメンですか!?」

 

「ええ、その札幌ラーメンよ。こう見えても私ラーメン好きなの。」

 

「マジで!?やったー!」

 

「八幡ラーメン好きだもんね。」

 

「義兄さんはそうよね。私はこってりしているのはあまり好きではないけど…。」

 

「我も好きだぞ!」

 

「私もです!」

 

「私は普通かな〜。」

 

「小町も。」

 

「まあとにかく行こうか。」

 

そして俺たちは店に着いた。

 

「おー!これが札幌ラーメンか…。ズルズル…美味い!」

 

「うん、美味しい!」

 

「ええ、美味しいわ!」

 

「ふむ、これが本場の札幌ラーメンか…美味い!」

 

「これは中々だね。」

 

「ずるずる〜。」

 

「これは食べやすいわ。」

 

「小町もこれ美味しいと思う!」

 

「私もこれ美味しいと思います!」

 

俺たちが行った店は中々の当たりだったらしくみんな絶賛して食べていた。昼食を食べた後は新千歳空港へと向かった。

 

「なんかあっという間だったな…。」

 

「だね。」

 

「でも、楽しかったわ。」

 

「小町も!」

 

「我もだぞ!」

 

「私もだよ〜。」

 

「私も初めての旅行楽しかったです!」

 

「ならよかったわ。」

 

「そうだね。」

 

「あ、そろそろ飛行機来るよ。」

 

「じゃあ行くか。」

 

俺たちはこうして飛行機で羽田空港へ帰っていった。

 

・・・・

 

羽田空港に着いた俺たちは都築さんの運転で千葉へと帰ってきた。めぐり、材木座と風野という順番で降ろしていき最後に俺たちの家へと着いた。

 

「八幡旅行よかったね。」

 

「ああ、また行きたいな。」

 

「ふふ、また皆で行きましょうね。」

 

「小町も行きたい!」

 

「じゃあ義兄さんまたね。」

 

「ああ、またな。」

 

「八幡またね!」

 

「おう!」

 

こうして俺たちの旅行は終わった。

夏休みはまだまだ続く。

 



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夏休み編 コミケ①

どうもアルスDQです!
今回はコミケ編です。
ではではー!


旅行が終わって少し時間が立った今、8月15日。俺と材木座と風野は東京ビッ○サイトに来ている。

 

「ようやく来たぞここへ!」

 

「へえー、大きいんですねー。」

 

なぜ俺たち3人がここにいるのか、事は数日前の話だ。

 

 

--数日前--

 

俺は材木座の家に来ていた。また原稿を見てもらいに材木座が呼んだ。俺が読み終え感想をボロクソに言うと毎回の様に材木座のガラスのハートは砕け散った。

 

風野は材木座の横でイラストを描いている。前よりも質が上がっている様な気がする。

 

しかし、前に比べると格段に良くなっている。早ければ高校上がる前までにはデビューできるんじゃないか?そう思っていたとき復活した材木座が聞いてきた。

 

「時に八幡、お主8月15日は空いておるか?」

 

「ん?特に今のところ何もないが。何かあるのか?」

 

「いかにも!」

 

「で?何があるんだ?」

 

俺がそう聞くと、材木座は机の引き出しから何かを取り出してテーブルの上に置いた。

 

置かれた物をよく見るとそれはコミ○マーケットと書いてあった。

 

「これってまさかコミケか?」

 

「そう、コミックマーケット。通称コミケだ!」

 

 

『コミックマーケット』

 通称『コミケ』

 

毎年8月(通例、8月15日頃の旧盆にかかる週末)と12月(通例、御用納め以降 - 大晦日)の年2回、東京国際展示場(東京ビッ○サイト)で開催される。開催期間は主に3日間。8月に開催されるものは「夏コミ」、12月に開催されるものは「冬コミ」と呼ばれる。

 

過去に東京ビッ○サイトを3日間借り切った状態でサークル参加者数は約3万5000スペース、一般参加者数は59万人にも上ったらしい。準備会がサークル参加者に提供するブース(「スペース」という単位で呼ばれる)は不足しており、書類審査と抽選によって選ばれる。応募のおよそ50 - 70%程度が当選し、残りは落選という形になるほどだ。

 

コミックマーケットは世界最大の同人誌即売会であり、屋内で行われるイベント(展示会なども含む)としても最大規模を誇る。

 

俺も行ったことはないがTVとかでたしかやっているのを見たことがある。

 

「で、一緒行けと?」

 

「頼む!八幡ぐらいしか行く者がいないのだ!」

 

たしかに他のメンバーは行かなそうだな。まず小町・めぐり・雪乃は興味なさそうだし陽乃もそこまででもないからな。それに一度そういうのも行ってみてもいいかもな。

 

「まあ、行くのはいいがいつあるんだ?」

 

「よくぞ聞いてくれた!8月15日〜8月17日の3日間だが15日に行こうと思う。」

 

「分かった。」

 

「おお!ではさっそく準備を…」

 

と材木座が準備を始めようとすると

 

「あの…」

 

「どうした?」

 

「私も行っていいですか…?」

 

「「え?」」

 

「風鈴殿も行きたいのか?」

 

「なんか面白そうですし、行ってみたいです!」

 

「どうするんだ材木座。」

 

「まあ我と八幡がいるし大丈夫か…、では一緒に行こうか風鈴殿!」

 

「はい!」

 

こうして俺と材木座、風野の3人でコミケに行くことになった。

 

「ではさっそく準備をするとしよう!」

 

「ところで何を持っていけばいいんだ?」

 

「まずお金だ。紙幣じゃなくてできれば100円や500円とかが好ましい。」

 

「なんで1000円とかはダメなんですか?」

 

「ふむ、基本的にサークルで売っている物は100円単位で売っていることがあるから時間をかけずにすぐに渡すことができるからだの。もし1000円とかで払った場合お釣りをやるのに時間がかかってしまって並んでいる他の人の迷惑になるからだ。」

 

「なるほどです!」

 

「で次は?」

 

「次はタオルだ。汗を拭くために必須といえるアイテムである。汗を拭く以外にも紙袋を長時間持つのにあたって、手の負担を軽減させるために持つ部分に使用したり、日差しから首元をガードしたり、雨から物を守るために使用するなどその状況に応じて臨機応変に使用可能という優れものだ。」

 

「へえ〜。」

 

「さらに食べ物と飲料だ。会場内でも飲食物の購入も可能だとは思うが、本やグッズ目当てで少しでも多く会場内での時間が欲しい人は事前に準備しておいた方がいいの。手軽さを考えるとおにぎりやパン類が一番妥当かもしれないな。」

 

「ふむふむ。」

 

「後はビニール袋。必須とは言えないが、あると絶対便利な物だと思う。食べたゴミを入れたり、入場前の待機の時にシート代わりとして使用したり、雨で本が濡れそうになった時に本の保護に使用したりetc…。様々なところで活躍できるので最低中サイズの袋を3枚以上所持しておくことをお勧めする。」

 

「それでそれで?」

 

「あとは…。」

 

材木座の言葉を聞いて俺たちは着々と準備していった。

 

・・・・・・・

 

そして現在

 

「ではさっき言った通り3人でまわるがもしものときのために2人にはこれをやろう!」

 

そうして俺たちに材木座が何やらタブレットみたいな物を渡してきた。タブレットは少し小さいが。

 

「義輝さんこれは?」

 

「これは我が作った端末だ。もしはぐれたり迷子になったとき用に作っておいたのだ。これで連絡できる様になっている。ここでは携帯が繋がりにくいと思うがこれは普通に繋がるようにしておいた。さらにここを押すと…」

 

そう材木座が画面にある1つのアプリみたいなもの押すと地図が表示された。

 

「これは…?」

 

「ふむ、ここの地図を入れておいた。そしてここで点滅しているのが自分がいる場所になっておる。でこれが他の2人の場所だ。だから離れていても誰がどこにいるのか分かるようになっておる。」

 

「すげ…。」

 

「すごいです!」

 

「ははは!そうであろう!」

 

こうして俺たちはそう言った後3人で会場入りを待つのだった。

 



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夏休み編 コミケ②

どうもアルスDQです!
今回は前回の続きです !
ではお楽しみに〜!


材木座から端末をもらった俺たちは、会場への入場開始を今か今かと待っている。材木座はすぐにでも突入しそうだ。

 

あと材木座と俺は事前に18禁のところにはいかないように打ち合わせている。一般ところにしかいかないようにした。さっきもらった端末にも18禁のところは✖️印が書いてあった。そうした理由は風野の教育上良くないことと俺が陽乃に怒られるから…。

 

まあ陽乃がいるのにそんなの買わないけどね。

 

やがてAM10:00を時計が示すと、スタッフから「では、これより入場を開始します。焦らずゆっくりと前の人について会場入りしてください!!」という声がかかり、前列から徐々に会場へ向けて列が動き始めた。

 

「ついに…ついに始まったぞ!」

 

列が動き出すのを見て材木座が盛り上がっている、うるさい。

 

「まずは東館からだっけか?」

 

「ふむ!後さっきも言ったがもし万が一はぐれたり迷子になったりしたときはその端末で連絡して地図を見るように頼んだぞ。」

 

そう言う材木座に俺と風野も頷くと、列の様子を伺うため視線を戻した。

 

そして少しづつ俺達のいる列も動き始めたのだった。とそこで

 

「義輝さん手繋いでいいですか?」

 

「へ?」

 

「はぐれたりしないように…、ダメですか」ウルウル

 

「か、構ひぇまいが…」

 

「ありがとうございます!えへへ///」ギュッ

 

材木座も風野には弱いらしい。上目遣いで目をウルウルされたらことわれないよね。俺もそうだし…

 

「それにしても材木座すごい楽しそうだな。」

 

「もちろんだ!我も初めて来るしそれに1人で来るのもなんかあれだし…。」

 

「私と八幡さんがいますよ!」

 

「そうだの!」

 

たしかにこういうのは理解がある人がいないと結局は一緒に行ってくれる人は限られてるのだと言うことを思いつつ

 

「そうか、確かにこういうのって理解してくれる友達とかいないと一緒になんて中々来てくれないよな・・・」

 

「でもこれからは私たちがいますよ!」

 

「そうだな。一緒に来てくれた八幡と風鈴殿には感謝している…。では行くぞ!」

 

こうして東館エリアに入っていった。

 

「建物の中広いですね…。」

 

中を見回しつつそう感想を呟いた。

 

「よし!これからは予定通りに行くぞ。まずはこっちだ!」

 

そして俺たちはブースへ突入していった。

 

・・・・

 

俺たちは材木座の端末で地図を見ながら本を探して歩く。カタログを見て俺と風野も欲しいのがあったので良かった。

 

その会場内もうんざりするような人の波で、俺は早くも心がくじけそうになっていた。材木座と風野は大丈夫らしい、すごい。

 

それでも人ごみを掻き分け目的地を目指して進むと、まず最初の場所へついた。

 

「すみませんー、これ下さい!」

 

風野がお金を渡して本を受け取るそれを材木座のキャリーバッグに入れて材木座が風野を褒めて頭を撫でる。そして風野が喜ぶ。何これ、こいつらこれで付き合ってないの?リア充爆発しろ!

 

*あなたも充分リア充です。

 婚約している人が言ってはいけません。

 

こうして他のところを回りほとほとと疲れた頃とりあえずは俺たちの欲しい物は買えたのであとはその場をぶらぶらと歩いて見ていた。その時風野は何かを見つけたようだ。

 

「あ、あれ私が好きな絵師さんの作品です。」

 

「そうであるか。では行くか?」

 

「はい!」

 

人垣を掻き分け目的地図に辿り着いた。人ごみやだな…。

 

「あ、あのこの作品集ってまだありますか?」

 

風野が質問した

 

「ええ。まだ在庫があるからどうぞ見ていってね。」

 

しばし風野は作品集を見ていた。

 

「これください!」

 

「ありがとうね。全部で1800円ね。」

 

風野が売り子さんにお金を渡して作品集をもらって喜んでいた。そのとき

 

「すまぬがこれを描いている人は今日おらぬか?」

 

「はい、いらっしゃいますよ。呼んで来ますか?」

 

「頼む。」

 

「○○さーん?ファンの子らしい人が会いたいらしいですよー?」

 

と絵師さんを呼んでくれた。

 

「こんにちは。私を呼んだのは君かな?」

 

「ふむ、彼女があなたのファンであってな。」

 

いきなり現れた絵師さんに風野は緊張しながら

 

「あ、は、はい!私お姉さんの描く絵のファンです!」

 

「そうなの?わざわざ訪ねて来てくれてありがとうね。」

 

「えっと、サインとかもらえませんか?」

 

「私のサインで良ければいいわよ。その作品集に書く?」

 

「は、はい!」

 

「さて、風野風鈴さん…とこれでいいかしら?」

 

「ありがとうございます!あと、握手してもらっても…?」

 

「ええ。」

 

「ありがとうございます!これからも頑張って下さい!」

 

「こちらこそ、わざわざ来てもらってありがとう。これからも応援よろしくね?」

 

そう言った○○さんに風野は「はい!」と返事をして俺たちはその場を立ち去った。

 

「義輝さんありがとうございます!」

 

「ははは、これしきのこと何でもないわ。」

 

うそつけ話しかけて風野が○○さんと話しているとき緊張した…緊張した…って呟いてただろ。

 

「それにしても腹が減ったな。」

 

「ふむ、ではそろそろ昼食を食べるか。」

 

「どこに行きましょう?」

 

とりあえずその場から移動を開始する俺達だった。

 

東館の中央に出てエスカレーターを目指し歩く俺達。

 

そのあと見つけた適当なところで飯を食べている。

 

「しかし、凄い人だな・・・」

 

俺は大分参ってそうこぼした。

 

「前に聞いた事が3日間の開催期間の間でのべ40万人ほどの人が来るらしいぞ?」

 

その数字にさらに凹む俺。

 

「40万人てどんだけだよ・・・」

 

「まあ、確かに開催される度人数が増えてるかもしれんが。」

 

「それにして運良く空いてて良かったですね。」

 

「そうであるな。この時間、力つき始める人が増えてくる頃だ。下手したらそういう連中でここらが埋まる可能性もあったわけであるな。」

 

「ま、昼食を食べ終わったしそろそら行くか?」

 

「「おー!」」

 

こうして俺たちはまた回りキリがいいところで会場を後にした。

 

夕食は材木座が見つけたラーメン屋『○蘭』だ。この店はラーメンの種類が1つしかないという店で、後はご飯やデザート、替え玉があった。なりたけには及ばないが美味かった。風野もけっこう良かったらしく替え玉を頼んだ。材木座は3つぐらい頼んでいたが…

 

こうして俺たちのコミケは終了した。

 

ちなみにこれ以降毎年この3人で行くようになったとさ。

 

 

 

 



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夏休み編 誘拐①

どうもアルスDQです!
夏休み編の最後、前にアンケートで夏休み編の次に多かった誘拐編です。
ではどうぞー!


--陽乃side--

 

旅行から数週間経った。その間にはいろんなことがあったが楽しかった。八幡はその間に材木座君と風鈴ちゃんとコミケ?に行ったらしいけど。八幡に誘われたが私はあまりそういうのは興味なかったから断った。それ以外は基本八幡と一緒だったかな。

 

あれ?私八幡のこと好きすぎない?でも八幡も私のこと好きだから問題ないけどね。小学5年生のときからアイコンタクトで会話できるし。まあ婚約していて今更だけど…。

 

そんなこんなで夏休みもあと2週間。夏休みの宿題は旅行行く前に終わっているしあとはのんびりと過ごす。今日は小町ちゃんと風鈴ちゃんと私でショッピングだ。私の可愛い天使、雪乃ちゃんは家でのんびりしている。なんかパンさんグッズあれば買ってこう。

 

そして私たちは服屋に来ている。

 

「これ陽姉に似合うと思う!」

 

「そう?あ、これは風鈴ちゃんに似合わない?」

 

「そうですか?あ、これは小町ちゃんに…」

 

私たちは3人でそれぞれに似合う服を見つけてすすめあっている。あ、そうそう最近小町ちゃんが私のこと『陽姉』と呼ぶようになった。こんな可愛い妹ができて私は幸せものだ。

 

服を一通り見終わった後はぶらぶらと歩いて何か気になったものがあったら入っていった。何軒かそうしているうちに風鈴ちゃんが何か見つけたようだ。

 

「あ、ここ。」

 

「ここって…ゲームセンター?風鈴ちゃんここ来たことあるの?」

 

「はい!義輝さんと2人で!」

 

「「へぇー」」ニヤニヤ

 

「は!」

 

「2人でね〜、本当に仲いいよね。」

 

「風鈴ちゃん、材木座さんのこと大好きだもんね!」

 

「はぅー///」カオマッカ

 

風鈴ちゃんは材木座君が助けてくれた後からもう恋する乙女そのものだ。実は風鈴ちゃんは男の人が苦手だ。親戚からあんな仕打ちを受けてていればそうなるのは仕方がない。しかし、材木座君と八幡、材木座君の両親や私の両親は大丈夫だそうだ。そして材木座君にはもうデレデレである。まあ私も八幡にはデレデレだけどね!

 

こうしてゲームセンターに行こうと言って入ろうとしたとき後ろからいきなり布で口を押さえられた。

 

「ん!?」

 

息ができない。見ると小町ちゃんと風鈴ちゃんも同じようにされている。そろそろ意識が…。助けてお母さん…。

助けて、はち………ま…ん…。

 

こうして私は意識を失った。

 

・・・・・・・

 

--八幡side--

 

今日は雪ノ下家に来ている。今、俺と冬乃さんはいつもどおり材木座の原稿を見ている。。ちなみに陽乃は小町と風鈴と出かけている。あ、そうそう。風鈴からも名前で呼んでほしいと言われたのでそうしている。雪乃は部屋でパンさんと戯れている。可愛い…。

 

そして俺と冬乃さんが感想を言い、材木座のガラスのハートが砕ける。これまたいつもどおり。しかし冬乃さんが言うにはものすごい速さで成長しているということ。あと前にこう言っていたな。

 

「材木座君は毎回何を言われようともしっかり聞いて次には直っているわ。これまで教えた人もいたけど最終的にはついてこれずに去っていたけど彼は違う。何回心が折れようともしっかりついて来てくれる。ふふ、教えがいがあるわ。」

 

と嬉しそうにしていた。

そして材木座が復活して3人で話していると都築さんが勢いよく部屋に入ってきた。

 

「奥様大変です!」

 

「何があったの?」

 

「陽乃お嬢様と小町様、風鈴様が誘拐されました!」

 

「は?」

 

「え?」

 

「へ?」

 

「「「はぁ〜〜〜〜!?」」」

 

こうして俺たちの和やかな空気は弾け飛んだ。

 



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夏休み編 誘拐②

どうもアルスDQです!
さてさて誘拐編ですがこれからどうなっていくのでしょう?ではどうぞー!


 

「都築、陽乃たちが誘拐されたって本当なの!?」

 

「は、はい。本当です。」

 

「都築さん小町も…?」

 

「陽乃お嬢様、小町様、風鈴様の3人ともです。」

 

俺たちは絶句した。そのとき

 

プルプル

 

電話がなった。

 

「私が取るわ。都築、全員に聞こえるようにして。」

 

都築さんがセットした後に冬乃さんが電話を取った。

 

プルプル ガチャ

 

「もしもし。」

 

「雪ノ下家の当主か?」

 

相手は変声機でも使っているのか男か女か分からない。

 

「ええ、そうよ。」

 

「お前の娘とその友人2人を誘拐した。返して欲しければ比企谷八幡と雪ノ下陽乃の婚約を破棄しろ。その後2度と比企谷八幡と会うな。明日の昼まで待つ。以上だ。」

 

「待ちなさい、娘たちは無事なの?」

 

「ああ、今のところは無事だ。だが、もしさっき言ったことをやらなかったらどうなるかわからんがな。では良い知らせを待っている。」ガチャ

 

「…………」

 

「…………」

 

「…………」

 

 ブチッ!

 

このとき雪ノ下家にいた人たちは急に寒気がしたそうな。

 

「陽乃と婚約破棄…?それに小町と風鈴も人質だと…。」

 

「陽乃の婚約を破棄しろですって…?それに小町ちゃんと風鈴ちゃんが人質ですって…。」

 

「風鈴殿が人質…?それに陽乃殿と小町殿を誘拐しておいてだと…。」

 

「「「どうしてくれよう(かしら)(ぞ)?」」」

 

俺たちがキレるのも当然だ。なぜなら…

 

 

八幡の場合

 

陽乃→婚約者、大切な人、女神

 

小町→大事な妹、家族、天使

 

風鈴→友達、材木座の家族

 

 

冬乃さんの場合

 

陽乃→大事な娘、家族、天使

 

小町→娘の婚約者の妹、義理の娘

 

風鈴→弟子の大切な人、娘の友達

 

 

材木座の場合

 

陽乃→親友の婚約者、師匠の娘

 

小町→親友の妹

 

風鈴→家族、大切な人、好きな人

 

 

まあこんな感じだ。

 

「で、材木座。」

 

「今の電話を逆探知した結果だが…、公衆電話からかけてきているようだった。」

 

「そうか…。」

 

「しかし!」

 

「何かわかったの材木座君?」

 

「ははは!我を甘く見るでない!今の電話してきた者は変声機を使っていたようだが我にかかれば動作もない。かけてきたのは山本利弥だ!」

 

「山本利弥…、前にやった婚約パーティーで八幡君と陽乃の婚約を反対していた人ね。」

 

「たしか、そいつの息子も反対していたな。俺が陽乃と婚約しているのが気に入らなくて破棄させて自分と婚約させようとしているのか…。」

 

「陽乃には八幡君以外釣り合わないのにね。しかしどうしてくれようかしらね。」

 

「材木座!」

 

「あい、少し待っておれ。風鈴殿たちがいる位置を探す。こんなこともあろうかと前に作ったGPSで…。いたぞ!ここに3人がいる。」

 

「さて、八幡君、材木座君…」

 

「ええ、冬乃さん、材木座…」

 

「ふむ、八幡、師匠…」

 

「「「さあ、ゲーム(制裁)を始めよう(ましょう)…」」」

 

・・・・・

 

--陽乃side--

 

「…ん、ここは?」

 

見渡すとどこかの部屋見たいだけど…

 

「って手縛られてる…。」

 

手を動かそうとすると縄で縛られていて動かせない。これって誘拐?

 

「……ん?ここは?」

 

「あれ?どこですか?」

 

そうこうしているうちに小町ちゃんと風鈴ちゃんも目が覚めたようだ。

 

「陽姉ここは?」

 

「わからない、どこかの部屋だとは思うけど。たぶん私たち誘拐されたんだと思う。」

 

「「え!?誘拐!?」」

 

「しっ!2人とも静かにして。」

 

そう私が言うとコクコクと頷いた。

 

「で、今からどうするんですか?」

 

「特に何も。」

 

「「え?」」

 

「だって八幡やお母さん、材木座君がなんとかしてくれるでしょ? 」

 

「…うん!お兄ちゃんたちなら大丈夫!」

 

「よ、義輝さんならきっと…。」

 

「うんうん、てか八幡たちがやりすぎなければいいけど。」

 

「「たしかに…。」」

 

私たちは誘拐されているのに八幡たちが必ず助けてくれると思い比較的落ち着いていた。

 

あと、誘拐されたのにその誘拐犯を心配している私たちだった。

 

 



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夏休み編 誘拐③

どうもアルスDQですー!今回で誘拐編終了です。
この頃高校生編を書きたい気がしてなりません…。
ではどうぞー!


--大貴side--

 

俺の名前は山本大貴。山本建設社長、山本利弥の息子である。将来はそのまま親父の後を継ぐつもりである。中々に順調だった。

 

しかし、俺の計算外なことが起きた。なんとあの雪ノ下建設の長女である雪ノ下陽乃が婚約したというのではないか。親父も驚いたらしく一応婚約パーティーの招待状が来ていたので行ってみることにした。

 

そこで見たのは綺麗な衣装に身につけた陽乃だった。見惚れていた。そしてその隣にいたのが陽乃の婚約者という比企谷八幡という男だった。

 

ごくごく普通の家で何でコイツが陽乃の婚約者なのか分からない。冴えてるわけでもないし俺の方が断然かっこいいし、陽乃とお似合いだ。

 

俺はそこで陽乃にそいつなんかより俺の方がいいだろと言ったが聞き入れてくれなかった。親父も陽乃とそいつとの婚約をものすごく反対したが陽乃の両親も聞き入れてくれなかった。

 

その日は大人しく帰ったが俺と親父は諦められなかった。そうだ、陽乃を誘拐して比企谷八幡との婚約を破棄にしよう。そうしてゆくゆくは俺と結婚…

 

デュフフフ……

 

そして、実行日。陽乃を無事誘拐できた。あと陽乃と一緒にいたやつもいたがまあいい。さっそく俺は公衆電話から変声機を使ってこういった。公衆電話からするのは場所を特定されないようにだ。

 

『もしもし。』

 

「雪ノ下家の当主か?」

 

『ええ、そうよ。』

 

「お前の娘とその友人2人を誘拐した。返して欲しければ比企谷八幡と雪ノ下陽乃の婚約を破棄しろ。その後2度と比企谷八幡と会うな。明日の昼まで待つ。以上だ。」

 

『待ちなさい、娘たちは無事なの?』

 

「ああ、今のところは無事だ。だが、もしさっき言ったことをやらなかったらどうなるかわからんがな。では良い知らせを待っている。」ガチャ

 

これでいい。俺は電話を切って親父のところに行って報告した。

 

しかし、その日の夕方思わぬことが起きた。なんと雪ノ下当主である、雪ノ下冬乃が訪ねてきた。何をしに来たのか知らないがちょうどいい。今頃陽乃が誘拐されて雪ノ下家では大騒ぎだろう。うまいこと俺たちが陽乃を見つけたことにすればそのままいい感じに…

 

デュフフフ…

 

・・・・・・・

 

--冬乃side--

 

私は今、陽乃を誘拐したクソがいる山本建設に来ていた。先ほど八幡君と材木座君と話し合った結果こうなった。

 

「雪ノ下ですが今、山本社長はいらっしゃるでしょうか?」

 

「ゆ、雪ノ下様!?は、はい!今ちょうど大貴様と一緒に社長室にいます!」

 

「案内してくれるかしら?」

 

「は、はい!」

 

受け付けの女性に案内された私はクソがいる部屋の前まで来ていた。

 

コンコン

 

「しゃ、社長!雪ノ下様がいらっしゃっています!」

 

「通せ。」

 

「で、ではどうぞお入りください。」

 

「失礼しますわ。」

 

「おお!これはこれは雪ノ下様どうぞこちらへ。」

 

「ええ。」

 

「で、今日はどのようなご用件で?」

 

「ええ、実は…」

 

それから私は別に動いている八幡君と材木座君の時間稼ぎをしていた。すると八幡君からメールがあった。これで時間稼ぎは終了ね。

 

「ところで山本社長。」

 

「なんですかな?」

 

「実はうちの陽乃が誘拐されましてね…」

 

ビクッ

 

本当に分かりやすいわね。これで隠しているつもりかしら。

 

「そ、そうなんですな…。災難でしたな。ところで服装とかは何か特徴見たいなものは?」

 

「ええ、今日は青い服を着ていたわね。」

 

「え?白では?」

 

「あら何であなたが今日の陽乃の服の色を知っているかしら?」

 

「そ、それは…」

 

「さらに友達1人も一緒に誘拐されてしまいましてね。」

 

「2人ではないのですか?」

 

「あ、バカ!」

 

「あらあらおかしいですわね。なぜあなたたちが今日陽乃が友達と出かけていることを知っているかしら?」

 

「「そ、それは…」」

 

その時にドアがノックされた。

 

「社長お飲み物です。」

 

「あ、ああ。入れ。」

 

そして入ってきたのは…

 

「は、陽乃様!?」

 

陽乃と八幡君だった。

 

・・・・・・・・・

 

--八幡side--

 

俺と材木座は冬乃さんがクソと話して時間稼ぎしてもらっている間陽乃たちを救出するために動いていた。

 

「材木座どっちだ!」

 

「こっちだ!」

 

俺と材木座は走りながら行っていた。ちなみにこのビル監視カメラがたくさんあるが全て材木座がのっとったために関係ない。

 

そう進んで行くと1つの扉の前に着いた。

 

「ここだ。」

 

「ここか…、チッ、指紋認証とカードキーかよ。」

 

「ふむ、少し待たれよ。……よしこれでいい。開いたぞ!」

 

こうして扉を開けたらまた扉があった。

 

「今度は南京錠か…、これならいけるな!」

 

「八幡、お主解除できるのか?」

 

「俺の80000の特技の1つだ。…よし開いた!」

 

そして扉を開くと…

 

「お兄ちゃん!」ダキッ

 

「義輝さん!」ダキッ

 

小町が俺に、風鈴が材木座に抱きついてきた。

 

「お兄ちゃん、怖かったよ…」グスッ

 

「ああ、もう大丈夫だ。」ナデナデ

 

 

「義輝さん怖かったよ…」ポロポロ

 

「もう我がいるから大丈夫だ。」

 

「はい!」

 

そして…

 

「八幡…」

 

「助けに来たぞ、陽乃…」

 

「うん…信じてた。」

 

「そうか…。」

 

こうして陽乃と見つめ合ってると

 

「で、お兄ちゃんこれからどうしよう?」

 

「ああ、小町と材木座、風鈴は都築さんの車で一足先に帰ってろ。俺と陽乃はちょっと行くところがある。任せたぞ材木座。」

 

「ははは!承知!」

 

「では行くか陽乃。」ギュッ

 

「うん!」ギュッ

 

冬乃さんにメールをした後に俺と陽乃は小町たちと別れた。そして今俺たちはクソがいる部屋の前にいる。

 

「さて、陽乃…」

 

「うん、八幡…」

 

俺は材木座からもらった変声機で声を女性に変えてこう言った。

 

「社長お飲み物です。」

 

「あ、ああ。入れ。」

 

そして部屋に入ると…

 

「は、陽乃様!?」

 

部屋には冬乃さんとクソ1とクソ2がいた。

 

・・・・・・・・・

 

「なぜ…」

 

クソは陽乃を見て驚いている。それはそうだろ。誘拐したやつがここにいるからな。

 

「それはあなたたちに誘拐されたからだよ。」ニコッ

 

やばいよ、陽乃目が笑ってないよ。

 

「それで俺が助け出した。」

 

「そんな!あそこの部屋には親父の指紋とカードキーがないと入れないのに…」

 

「あ、このバカ!」

 

「さてさっきからもボロがででましたがここまでくるともういいですね。あなたたちが陽乃たちを誘拐したんですね?」

 

「…あー、そうだよ!俺とコイツでやっんだよ!そこの冴えないやつと婚約するから悪いだろ!大貴のほうがいいに決まってるだろ!ちなみに警察呼んでも意味ないぜ!証拠がないし、ここの部屋には記録するものがないからな!」

 

「へえ〜、証拠がないですか。実は私がこの部屋に入ってからの出来事は全て警察へ行っていますよ。今こっちに向かってると思うわよ。」

 

「なんだと!?ハッタリだ!」

 

「実はココにカメラがついているわ。便利よねこれ。」

 

そうして冬乃さんが指差したのは服の一箇所。

 

「あ、そうそう。この動画は警察の他にあなたの系列の会社や大企業に流しているわ。誰が弁明してくれるのかしら?」

 

そう冬乃さんがいったらクソ1号は

 

「くそー!こうなったらこうしてやるー!」

 

思いっきり冬乃さんに殴りかかってきたが、冬乃さんはそのままクソを一本背負いした。

 

「グハッ!?」

 

「まったく」パンパン

 

「親父!?クソー!お前がいなければー!」

 

次にクソ2号が来たので俺は投げ飛ばしてクソ1号のところにやった。

 

「グハッ!ち、ちくしょう…お、お前がいなければ…。」

 

くたばったクソ2号はそういうと俺を睨みつけてきたが無視。クソ2人が気絶した後に陽乃がクソの両腕を折ったりしたが気にしない。これぐらいで勘弁してやるんだからありがたく思え。

 

その後警察が来てクソたちを連行した後に念のため病院に行って陽乃たちがケガしてないか確認した。何もなくてよかった。

 

そして帰宅後…

 

「ねえ、八幡。」

 

「ん?」

 

「助けに来てくれてありがとう。」

 

「当然のことをしたまでだけどな。」

 

「うん。でもありがとうね。」

 

「おう。」

 

こうして誘拐騒動は終わった。

 

 

 

それから夏休み終わるまでは怖かったのか陽乃と小町は俺に、風鈴は材木座にべったりだったとさ。

 

 



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嘘告白?

どうもアルスDQですー!
今回は折本編です。どんなかんじになるのか…ではどうぞ!たぶんあと2.3話で中学生編終わる予定です!


あの誘拐事件から随分経った。

誘拐したやつは逮捕されたがその前に雪ノ下家に連行、1日後に警察が連れて行ったがそのときには俺たちを見ると拒絶反応するほどになっていった。何をやったのかとても気になるが詮索してはならない気がした。

 

それでクソが経営していた山本建設は潰れた。クソのせいで路頭に迷う人が多かった。…が、その大半を冬乃さんが雪ノ下グループの会社に入れた。このことでかなり感謝されたらしい。

 

ちなみに陽乃たちの誘拐に協力したやつは雪ノ下家で半日ほど連れ込まれその後に逮捕された。

 

夏休みが終わった後もいろいろなことがあった。

 

テストをやるごとに玉なんとかが勝負しろと言ってきたが圧勝した。

 

結果はというと…

 

 

2学期中間テスト

 

1位 雪ノ下陽乃

 

2位 比企谷八幡

 

3位 城廻めぐり

 

4位 材木座義輝

 

5位 玉縄

 

 

2学期期末テスト

 

1位 比企谷八幡

 

2位 雪ノ下陽乃

 

3位 城廻めぐり

 

  材木座義輝

 

    ・

    ・

    ・

7位 玉縄

 

 

3学期学年末テスト

 

1位 比企谷八幡

 

  雪ノ下陽乃

 

3位 材木座義輝

 

4位 城廻めぐり

 

    ・

    ・

    ・

 

9位 玉縄

 

 

こんなかんじだった。勝負しろというくせにだんだんと順位が下がっているのは気のせいだろうか?

 

その他にも運動会ならぬ体育大会や文化発表会、職場見学などがあった。文化発表会というのは各クラスでそれぞれ歌を歌い、順位を競うというやつだ。もちろん伴奏は陽乃。マジ女神。

 

冬休みにはみんなでスキーへ行った。

材木座がこけたり、雪乃が頑張って雪だるまならぬ雪パンさんを作ろうと頑張っていた。冬乃さんも滑っていたがもはやプロ級。そして陽乃最高、俺への笑顔が萌え死ぬレベル。写真をたくさん撮ったりした。材木座は材木座で風鈴の写真を撮っていたが。

 

こうしてすぐに冬休みも終わり3学期、特に何事もなくあっさり終わった。春休みはのんびりと過ごして終わった。基本陽乃とだけどね。

 

4月になり俺と陽乃とめぐり、材木座は中学2年生となり、雪乃も中学校に入学した。その翌週のことだ。

 

・・・・・・・

 

「ずっと前から好きでした、付き合ってください!」

 

俺は告白されていた。流れを簡単に書くと

 

 

下駄箱確認

  ↓

手紙発見

  ↓

陽乃に確認、中身見る

  ↓

一応呼び出された場所に行く

(陽乃と雪乃は見つからない場所で待機している)

  ↓

告白される←今ここ

 

 

なんでこうなった…。

 

告白してきたやつは折本かおりというやつらしく中々に可愛いとは思うが俺が好きなのは陽乃だ。

だから俺は…

 

「悪い、付き合えない。」

 

と俺が答えたとき

 

「「あはは!」」

 

2人の女子が来たと思ったらいきなり笑い出した。

 

「な、なんで2人がここに…」

 

どうやら折本の知り合いらしい。

 

「いやかおりの嘘告白を間に受けるどうか見たくてね〜。」

 

「で、来てみたらマジでコイツ答えてるしマジおもろい!じゃあ私たちは行くねー。」

 

そういうと2人は帰って行った。

 

てか嘘告白?本当にそうなのか?そう思い折本を見ると泣いていた。

 

「あはは、マジうけないし。なんで2人が…」ポロポロ

 

「え、おい。どうした…」

 

「実はね…」ポロポロ

 

陽乃たちも出てきて俺たちは折本の話を聞いた。聞く話によると折本は本気で俺のことが好きだったらしいが俺と陽乃と付き合ってるのを見て心に止めていたらしいがさっきと2人に遊びで俺に告白するように言われたらしい。そこで思いきって思いを伝えたがこうなった。

 

「ごめんね…こんな形になって。」ポロポロ

 

「いや大丈夫だ、折本は本気だっんだろう。お前が謝ることじゃない。それよりも…」

 

「うん、その2人が悪いね。」

 

「義兄さん、どうするの?」

 

俺は少し考え

 

「なあ折本、その2人は友達か?」

 

「うん…けどこんなことされるなんて友達とは言えないよ…」ポロポロ

 

「そうか…たしかに俺と陽乃は付き合ってる。というか婚約している。」

 

「こ、婚約!?あはは…それは勝てないわ。」

 

「けど友達ならどうだ?」

 

「へ?」

 

「俺は友達が片手で数えるぐらいしかいなくてなかなり少ない。折本がいいなら友達にならないか?」

 

「い、いいの?」ウルウル

 

「ああ、いいよな陽乃?」

 

「うん!私とも友達になろう。」

 

「姉さん私も!」

 

「みんなありがとう…。」

 

こうして俺たちは折本と友達になった。

 

その次の日、教室に行くとなにやら騒がしかった。入ってみると黒板に俺が折本に告白したことに改善されていてその内容が書いてあった。たぶん昨日の2人だろう。見ると折本が泣きそうになっている。そいつらはゲラゲラと笑っていた。そのとき

 

バンッ

 

陽乃が黒板を叩いて黙らせた。

 

「ねえこれ書いたそこの2人どういうつもり?」

 

「え、雪ノ下さん!?わ、私たちじゃないし書いたの…。」

 

「だってあそこにいたのあなたたちぐらいでしょ?それに告白したのは八幡じゃなくてかおりちゃんでしょ?かおりちゃんは本気で八幡に告白したのにあなたたちが台無しにして!」ギロッ

 

「え?」

 

「かおりちゃんは本気だったんだよ。あなたたちが来なければ何もなかったのにね。それに私の八幡を侮辱するのは許さないよ?」ニコッ

 

「え…」

 

「八幡は私の婚約者だよ。」

 

「「「「「え〜〜〜!」」」」」

 

「ちょっーとおしおきが必要だね。」

 

「そうね、義兄さんをバカにした人にはね。」

 

「「ヒィ!」」

 

こうしてこのこの件は終わった。

 

折本はうちに遊びに来るようになりすぐに小町や風鈴と仲良くなった。

 

この一件で小学生の時同様にある暗黙のルールが広まった。

 

比企谷八幡と雪ノ下陽乃、その関係者には手を出してはならない。

 

これを破ったものにはどんなことがあるかわからない。

 

 



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お兄ちゃんスキル&生徒会選挙

どうもアルスDQです!
今回は生徒会選挙です!
そろそう中学生編も終わりそうです。
高校生編も書くのでお楽しみに!
ではどうぞー!


『お兄ちゃんスキル』

 

これは比企谷八幡が妹の比企谷小町によって長年鍛えられたスキルである。陽乃と雪乃に会ってからは雪乃にも発動している。年下に対して発動するため時たまオートで発動してしまい比企谷八幡本人にも自覚がない。これはその一例である。

 

 

case1

 

「はぁー、眠い。」

 

俺は昼休み、特にやることもなく廊下を歩いていた。陽乃と雪乃も何かようがあるらしくいない。暇だなー。

 

そんなとき、1年の女子が資料を運んでいたのを見つけた。それも大量に。いつ倒れるか心配だ。ここで倒れられてもめんどくさい。仕方がない…。

 

「おい、それちょっと貸せ。」

 

「え、いや大丈夫です!」

 

「いいから、よっと。これどこまでだ?」

 

「え、えっと図書室までです。」

 

「了解だ。」

 

こうして俺は図書室までその資料を運んでいった。てかこの量女子一人で運ばせるなよ。俺でも結構重いぞ…。

 

「よっと、ここでいいか?」

 

「は、はい。ありがとうございました!」

 

「気にすんな。あのままあそこで倒れて資料がバラバラになるほうがめんどいだけだ。次からは誰かに手伝ってもらえよ。じゃあな。」ポン

 

「は、はい…。」カオマッカ

 

なんか顔が赤かったが熱でもあるのか?そんなことを思いながら俺は教室に帰って行った。

 

 

case2

 

「きゃあ!」

 

俺が教室に戻ろうとすると階段の上から女子が落ちてきた。

 

「よっと、大丈夫か?」

 

「あ、はい。大丈夫です。」

 

「ケガは…なさそうだな。次からは気をつけろよ。」

 

「は、はい!ありがとうございました!」

 

俺は手で返してやった。

 

 

このようにオートで発動するので立ちが悪い。その後堕ちた1年生の携帯にある1通のメールが届く。それは比企谷八幡ファンクラブへの招待状。このことが後の生徒会選挙につながるとは誰も知らない。

 

・・・・・・・

 

あの件から2月が立ち、6月。俺は自宅でぬくぬくと過ごしていた。当然陽乃たちもいる。

 

今俺は陽乃に膝枕されてる、マジ最高!小町とめぐりと折本はリビングで寝てるし、雪乃はカマクラと絶賛戯れ中。材木座は俺が指摘したやつを見直し中、風鈴は材木座の肩で幸せそうに寝ている。なんでこいつら付き合ってないの?よくわからん。

 

あと最近聞いたがなんでも風鈴は材木座に情報関係をいろいろと教わっているらしく少しならできるようになったらしい。何それ、チート?と思った。

 

そんなとき…

 

「ねえ八幡。」

 

「どうした?」

 

「私ね生徒会長に立候補しようと思うんだ。」

 

「いいんじゃないか?」

 

「それで八幡も副会長やらない?」

 

「ああ、いい…へ?なんて言った?」

 

「だから八幡も生徒会で副会長やらないかって。」

 

「えー、目立ちたくないー。」

 

「ダメ?」ウルウル

 

「いや、ダメじゃない!ダメじゃないから!」

 

「本当!よかった!」ニコッ

 

「まったく…」ナデナデ

 

「えへへ〜。」

 

「でも俺なんかが立候補して通るか?」

 

「大丈夫だよ!たぶん…。」

 

「たぶんかよ…。」

 

こうして俺は生徒会選挙に出ることとなった。正直勝てる気がしないが…

 

次の日毎度のごとく玉なんとか?がつっかってきて俺が生徒会選挙に出るといったらあいつも出るらしい。どうでもいいけど。

 

生徒会選挙は生徒会長と副会長を決める。生徒会長の立候補は陽乃だけだったので信任投票だけになった。副会長は俺と玉なんとかの一騎打ちでどうせ俺が負けるだろうと思っていた…

 

 

が!なんと俺が当選した。後から話に聞いたところ1年生からの投票が多く圧勝だったらしい。よくわからんがまあいい。

 

「やったね八幡!」ギューウ

 

「お、おう。なんかよくわからんがこれで陽乃と一緒だ。」ナデナデ

 

「うん!」ニコッ

 

「他のメンバーはどうするんだ?たしか生徒会長が選んで決めるらしいけど。」

 

「もう決まってるよ!」

 

そんなこんなでメンバーは

 

 

会長 雪ノ下陽乃

 

副会長 比企谷八幡

 

会計 城廻めぐり

 

同上 折本かおり

 

書記 材木座義輝

 

庶務 雪ノ下雪乃

 

 

こうして生徒会が発足した。

 

 

 



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進路

どうもアルスDQです!
今回で中学生編は終了になります!
今まで見てくれてありがとうございます!高校生編もやるのでこれからも暖かく見守って下さい。
ではどうぞー!


あれから1年、俺たちは3年生になった。その間に生徒会では色々なことをした。

 

まず材木座に頼んで学校のホームページと他のセキュリティを高くし、不正なアクセスができないようにした。仕事もあったが基本的に貰った当日に終わっていたので暇だったが。あとは生徒にセクハラしていた教員を吊るし上げたりした。結構評判が良くかなりの生徒が相談とかに来ていた。一応ここ生徒会だからね?相談室じゃないからね?

 

そして今、俺たちは受験生である。

 

「八幡、お主は進路どうするのだ?」

 

「そうだなー、総武にしようと思うが。お前は?」

 

「我も総武だ!」

 

「私も総武にしようかな〜。」

 

「当然私は八幡と一緒ね!」

 

そう受験生なのだが特にこれといった受験勉強もせずにいつもと同じようにしていた。無理にやっても続かんしね。正直めんどくさいからなんだけどね…。

 

あ、そうそう玉なんとかは海浜だっけ?正直どうでもいいけど。

 

「まあ、どこでもいいや。お前らと一緒なら。」

 

「あ、デれた」

 

「ふむ、デレたの。」

 

「デれたね〜。」

 

「うるさい…。」

 

こんな日常も悪くない。

 

・・・・

 

そして元旦の日、俺たちは初詣に来ていた。

 

「う〜、お兄ちゃん寒いよ…。」

 

「まあ冬だしな。」

 

「私は八幡と手をつないでから問題ないよー。」

 

「むー、小町も!」

 

「みんな仲良しだね〜。」

 

「あはは!マジウケる!」

 

「義輝さん私も手が寒いです…」

 

「ぬ?では繋ぐか?」

 

「はい!えへへ…あったかいです。」

 

そこで俺たちの順番が来た。

 

パンパン

 

「「「「「無事合格できますように」」」」」

 

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

 

で結果はというと…

 

「合格したよ八幡!」ダキッ

 

「まあとりあえず安心だな。」

 

「私も受かったよ〜!」

 

「我も受かったぞ!」

 

「お兄ちゃんたちおめでとうー!」

 

「おう、サンキューな。」ナデナデ

 

「義輝さんおめでとうございます!」

 

「ははは!これしきのこと造作もないわ!」

 

「よかったです!」

 

「姉さんも義兄さんもみんな受かってよかったわ。おめでとう。」

 

「ありがとう、雪乃ちゃん!」

 

「じゃあみんなでどこか食べに行かない?」

 

「「「「「「「賛成!」」」」」」」

 

そんなこんなで俺たちは無事に合格した。

 

・・・・・

 

そして卒業式。

 

送辞は現生徒会長である雪乃。マジ泣ける。

 

そして答辞はもちろん前生徒会長である陽乃。もう何これ?ガチで泣けちゃう。

 

そうして卒業式も終わりみんなで雪ノ下に集まった。ワイワイ騒いだり食ったり飲んだりして楽しかった。

 

その後…

 

「ねえ八幡?」

 

「どした?」

 

「これからも一緒だよ。」

 

突然陽乃がそんなことを言ってきた。

しかし俺の答えは決まっている。

 

「ああ、これからも一緒だ。」

 

「うん!」ニコッ

 

そう笑顔を見せた陽乃にそっと俺はキスをした。

 

まだまだ俺たちの物語は続いて行く。

 

 

後日談だが材木座と風鈴は付き合いだした。なんでも風鈴が材木座に告白しそのまま材木座の唇を奪ったそうだ。風鈴も大胆だなと思った。

 



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高校生編
入学式


どうもアルスDQです!
さて今回から高校生編に突入!
皆さんの応援のおかげでここまでやっときました!
ではではいってみよー!

あと、作者は原作のところから入りたいなと思うんですけど高校1年生少しやったほうがいいですかね?


春休みが終わり4月になった。

俺こそ比企谷八幡は今日から高校生になる。

あー、小町と一緒に行けない…寂しいな…。

 

まあ、でも高校では陽乃たちがいるから問題ない!…問題ないよね?

 

そうこうしているうちに朝飯ができたようだ。

 

「お兄ちゃんー!できたから持ってて〜。」

 

「あいよ。」

 

俺は出来立てのご飯を机に運ぶ。

 

「じゃあ手を合わせて…」

 

「「いただきます。(!)」」

 

では一口…パクッ、うん美味い。

 

「…やっぱ小町が作ったものは美味いな。」

 

「もうお兄ちゃんたら、小町的にポイント高いよ///」

 

小町が料理が上手なのは冬乃さんに習っているかららしい。冬乃さんは普段は料理を作らないがたまに俺たちに作ってくれる。それがめちゃくちゃ美味い。それから陽乃、雪乃、小町、風鈴は習いに行っている。風鈴に至ってはすでに材木座家の食卓を任されているらしい。まあ、陽乃は母ちゃんにお袋の味とかを教えてもらっているようだが…。

 

今、朝飯を食べているのは俺と小町だけだ。親父と母ちゃんはまだ寝室で寝ている。毎日社畜ご苦労、そして親父は起きてこなくていい。小町の作った飯は食わせんぞ!

 

「そういえばお兄ちゃん今日から高校生だね!どんなかんじ?」

 

「ん?そうだな、いつもと変わらんな。」

 

「そういうものなの?」

 

「さあな、俺に言われてもわからん。さてと食べ終わったな。」

 

「「ごちそうさまでした。」」

 

「さてじゃあ行ってくるわ。」

 

「あれ?早くない?」

 

「あー、なんとなく今日は早く行くわ。」

 

「ふーん、じゃあいってらっしゃい!」

 

「ああ、行ってきます。」

 

こうして俺は家を出た。

 

バイトの金で買った最新の自転車に跨ぐと俺はスピードをほどほどに出しながら漕いでいった。

 

なんか自転車通学っていいよな。THE高校生ってかんじする。

 

あ、そうそう今日入学式があるんだがそこでは首席のやつが「新入生代表の言葉」というのを読む。首席はもちろん陽乃。ちなみに俺は次席だ。たぶん数点の差だと思うけど。

 

そんなことを思いながらしばらくすると犬がいた。そう犬。飼い主と一緒に散歩していた。いや、散歩というより飼い主が引っ張られているかんじだな。

 

そのまま通り過ぎようと思った瞬間、犬のリードが外れ道路に飛び出した。

 

そしてそこには車が来ている。

 

「あ、サブレ!」

 

「くそっ!」

 

俺は自転車から飛び出した。

 

「間に合え!」

 

俺はぶつかる寸前でなんとか犬を抱えてなんとかぶつかるのは免れた。

 

「ふぅ、なんとか大丈夫か…?」

 

あぶねー、ひかれるところだった。

 

と、思ったのもつかの間。反対車線から車が来ていた。しかも真っ直ぐに俺に向かっている気がする。

 

「あ、やば…」

 

俺は犬をとっさに抱きかかえて…

 

ドンッ!

 

人生で2度ひかれたのだった。

 

「あはは…ついてないな…。」

 

見ると俺をひいた車はそのまま行ってしまった。なにこれ?これが俗に言うひき逃げですか?

 

俺は犬を抱えたまま意識を失った。

 

・・・・・・・・

 

--陽乃side--

 

「フンフン♪フフン♪フンフフフフ~ン♪」

 

私は上機嫌だった。なぜなら今日は高校の入学式だからだ。それに八幡と同じ高校!もう幸せー!そういえば八幡、制服姿ほめてくれるかな?

 

「陽乃お嬢様そろそろ時間ですよ。」

 

「んー、了解!」

 

私は素早く準備を済ませ家を出る。

 

「じゃあ、お母さん、お父さん行ってくるね。」

 

「「いってらっしゃい!」」

 

玄関を出て都築の運転する車に乗り込む。

 

学校に着き少ししたあと入学式が始まった。私は首席なので「新入生代表の言葉」というめんどくさいものをやらなければならなかった。

 

「………新入生代表、雪ノ下陽乃。」

 

こうして入学式が終わり各クラスで色々と担任が説明した後放課後になった。八幡のとこいこっーと。

 

と、そのとき携帯がなった。

 

「電話?お母さん?もしもし…。」

 

「陽乃!すぐに病院に来て!八幡君が事故にあったわ!」

 

「!?わかったすぐ行く!」

 

クラスの人を無視して私は下駄箱に急ぐ。するとそこにはめぐりやかおりちゃん、材木座君が来ていた。

 

「陽乃殿、八幡が事故にあったのは本当か!?我も行くぞ!」

 

「私もー!」

 

「私も行くよ。」

 

「うん!みんな車に乗って!」

 

私たちは都築の待つ車へと急いで乗り込んだ。

 

「都築急いで出して!」

 

「話は伺っています!小町様と風鈴様はすでに向かっているそうです。では私たちも急ぎましょう!」

 

都築の運転で病院に行くとお母さんたちがいた。

 

「陽乃!こっちよ!」

 

お母さんに連れられた私たちは1つの病室に着いた。そしてドアを開けると…

 

スヤスヤ

 

眠っている八幡がいた。

 

「お、お母さん。八幡は…」

 

「足の骨折だけらしいわ。」

 

「よ、よかった〜。」ヘナヘナ

 

私は力が抜けて座り込んでしまった。

 

「陽さん大丈夫?」

 

「あー、うん。」

 

「よかったお兄ちゃん…。」ポロポロ

 

「ええ、義兄さんよかった…。」

 

「今日は一旦帰りましょう。先生曰く今日はまだ目覚めないだろうって。」

 

こうして私たちはそれぞれ家に帰った。

 

八幡の目が覚めたのは次の日だった。

 

 



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入院生活

どうもー!アルスDQです!
高校生編2話目です!
入学式からさっそく事故った八幡。
その次のお話です。
ではどうぞー!


「…ん。」

 

目が醒めるとそこは知らない天井だった。

 

うん、人生で2回目だな。

ふと下の方を見ると足がグルグル巻きだった。

骨折だけでよかったぜ…。

 

コンコン

 

と、そのときにドアが叩かれた。

 

「どうぞ。」

 

「失礼します。あ、八幡、おはよう。」

 

「おはよう。」

 

「って!八幡起きたの…?」

 

「お、おう。」

 

そう俺が答えると陽乃はしばらく固まり

 

「…はぢまん〜!」ダキッ

 

抱きついてきた。うん、当たってるよ、当たってる。しかしいつものことなので慣れた。というか大分前にだけどね。

 

「よがっだー!よがっだよー!」ウワーン

 

「心配かけてすまなかったな。俺は大丈夫だ。」ナデナデ

 

「うん…うん。」

 

陽乃を撫でながらしばらくするとぞろぞろとみんな入ってきた。

 

「お兄ちゃんー!」ダキッ

 

「おう、小町心配かけたな。」ナデナデ

 

「うん、お兄ちゃんが無事でよかったよ!」

 

「義兄さんよかったわ。」

 

「ああ。」

 

「八幡君大丈夫〜?痛くない?」

 

「感覚がないから痛くはないな。」

 

「あはは!マジウケる!入学式から事故るなんて!」

 

「いや、ウケないから。」

 

「ははは!お主も運がないの!」

 

「まったくだ。」

 

「八幡さん大丈夫ですか?」

 

「ああ、大丈夫だ。」

 

一通り全員と話した後、冬乃さんが言ってきた。

 

「八幡君無事でよかったわ。まあ、骨折で無事というわけでもないと思うけど。」

 

「まあ、たしかに。あ、俺が助けた犬はどうなりましたか?」

 

「ええ、犬も無事よ。飼い主がお礼を言いに来たわ。それでね?八幡君を引いた車だけど…」

 

「はい。」

 

「なんでも陽乃と婚約していた八幡君が気に入らないやつの犯行だったわ。」

 

マジかよ…。めんどくさくない?

 

「でも安心して昨日のうちに捕まえて刑務所に放り込んだから。」

 

「あ、そうなんですか…。」

 

まあ、材木座が調べたならすぐに見つかるだろうけど。

 

「というか、八幡君が轢き逃げされたのを知った夫が直接そのまま制裁にいったんだけどね。久しぶりに怒っているのを見て新鮮だったわ。」

 

えー、春輝さんがキレてるところなんて見たことないんだけど…。一度見てみたいけど…やっぱいいや。

 

「で、退院はいつぐらいですか?」

 

「んー、2週間後くらいかしら。でもしばらくはギプスと松葉杖だけどね。」

 

「まあ、しょうがないか…。」

 

「大丈夫だよ!私たちがサポートするからね!」

 

「そうだね〜。」

 

「我に任せるがよい!」

 

「うん!お兄ちゃん任せて!」

 

「わ、私も頑張ります!」

 

「私も手伝うわ、義兄さん。」

 

「それあるー!」

 

「ああ、すまないが任せた。ふ、これで働かなくていい。」

 

「はは、八幡らしいね。」

 

「送り迎えは任せておいて。陽乃と一緒に都築に送ってもらうようにするから。よろしくね都築。」

 

「ええ、もちろんです。」

 

「えへへ…八幡と登校できる…。」

 

こうしてその日はそこで終わった。(ちなみに今まで陽乃はずっと八幡に頭をなでられていた。)

 

数日後

 

「八幡ー、来たよ!あ、果物買ってきたけど食べる?」

 

「おう、陽乃。食べる食べる。」

 

陽乃が器用にリンゴの皮をむき切り分ける。

 

「八幡あーん!」

 

「あーん、はむ…美味い。」

 

「でしょ!あ、次は私も食べさせて。」

 

「ったく、ほれあーん。」

 

「あーん、…ん、美味しい。」

 

「ならいいや。」

 

「あ、八幡聞いてくれる?実はね…」

 

そこからは毎度おなじみ陽乃の愚痴が始まった。クラスの男子がしつこいだの、告白されるだの、結構ある。俺は暇つぶしになるので結構きいててよかったりする。で、最後は必ず…

 

「…ってわけ。私が好きなのは八幡だけなのにね。」

 

「俺も好きなのは陽乃だけだ。」

 

「八幡…」

 

「陽乃…」

 

チュッ

 

「えへへ///またしちゃたね///」

 

と、まあこんなかんじになる。

 

材木座と風鈴が来たときには原稿とイラストを見せに来て感想を聞いてきたり、小町がきたときは大抵俺に甘えてくる。めぐりと折本は基本雑談だな。

 

雪乃はというと…

 

「にゃ〜。」

 

「………」ゴロゴロ

 

「ふにゃ〜。」

 

「………」ゴロゴロ

 

まあ、うん。猫化したが気にしない。

 

その後無事退院した。まだギプスがあったため松葉杖だ。学校までの送り迎えは都築さんがやってくれた。

 

陽乃と登校できてマジ嬉しいー!毎日俺の肩にこてんと頭を乗せてくるのがまた可愛い。

 

学校では陽乃の他にめぐり、折本、材木座がサポートしてくれた。家では小町を始め母ちゃん、それにあの親父でさえもサポートしてくれた。

 

それから数ヶ月後ギプスがとれ完全に治った。

 

そして時は流れていく。

 



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作文

どうもアルスDQです!
さてさて高校生編も3話目になりました。これからどうなっていかのか?
続きはこれを見てくださいね!
ではどうぞー


俺の骨折が治ってから月日が流れある日のとある教室。

 

「八幡あーん!」

 

「あーん、…美味い。」

 

「よかったー。」

 

俺と陽乃は昼食を食べていた。

 

「ガツガツ…やはり風鈴殿の弁当は美味い!我幸せ!」

 

「はむはむ…んー、美味しい〜。」

 

「あはは!これ面白い!」

 

 

あ、俺の弁当は陽乃の愛妻弁当ね。材木座は風鈴に作ってもらっているらしいけどな。

 

ここは生徒会室、そう生徒会室だ。

 

なぜ生徒会室で昼食を食べているかというとこの中に生徒会役員がいるからだ。え?俺はって?生徒会役員ではないですが何か?ちなみにメンバーは…

 

 

総武高等学校生徒会

 

会長 雪ノ下陽乃

 

副会長 城廻めぐり

 

以上。

 

 

陽乃とめぐりは2年生を抑えそれぞれ会長と副会長に就任した。

 

え?でも2人だけなんておかしい?普通はそうだ。会長と副会長で仕事ができるわけがない。だが、考えてもみてほしい。陽乃が生徒会長やってる時点で普通なわけがない。両親には劣るものの仕事をするスピードが半端じゃない。

 

それに加え謎の統率力でみんなをまとめるめぐり。この2人がいれば大丈夫!というか、俺たちも手伝ってるけどね。俺と材木座と折本は手伝いという形でいる。やっていることはほとんど生徒会役員だけど。(ちなみに先生たちは八幡たちが生徒会を手伝っていることは知りません。)

 

俺が生徒会に入らないのは目立ちたくないからだ。まあ、実質入ってるもんだが。さらに材木座によってセキュリティを上げたり、プログラムを組み込んでばっちり。うん、中学と変わらない…。

 

こうしてのんびりと過ごしていた。

 

が、そのとき…

 

『1年F組比企谷八幡。放課後、職員室まで来るように。』

 

「え?八幡何かしたの?」

 

「いや、何もしていないと思うが…。」

 

「比企谷呼び出されてし、マジウケる!」

 

「ウケないから。」

 

「なんだろうね〜。」

 

「八幡お主何か思い当たらないのか?」

 

「いや、さっぱり。まあ、そういうことだから放課後は遅れるわ。」

 

「できるだけ早めにね!」

 

「了解。」

 

こうして昼休みは過ぎていった。

 

・・・・・・・・・

 

「高校生になって」

 

1年F組 比企谷八幡

 

 

青春とは嘘であり、悪である。

青春を謳歌せし者たちは常に自己と周囲を欺く。自らを取り巻く環境のすべてを肯定的に捉える。何か致命的な失敗をしても、それすら青春の証とし、思い出の1ページに刻むのだ。

例を挙げよう。彼らは万引きや集団暴走という犯罪行為に手を染めてはそれを「若気の至り」と呼ぶ。

試験で赤点をとれば、学校は勉強をするためだけの場所ではないと言い出す。彼らは青春の二文字の前ならばどんな一般的な解釈も社会通値も捻じ曲げて見せる。

何もしていないやつにいじめをしてもこいつが悪いといい、罪を逃れようとする。

彼らにかかれば嘘も秘密も、罪科も失敗さえも青春のスパイスでしかないのだ。

そして彼らはその悪に、その失敗に特別性を見出だす。自分たちの失敗は遍く青春の一部分であるが、他者の失敗は青春ではなくただの失敗にして敗北であると断じるのだ。

仮に失敗することが青春の証であるのなら、友達作りに失敗した人間もまた青春ど真ん中でなければおかしいではないか。

しかし、彼らはそれを認めないだろう。なんのことはない。すべて彼らのご都合主義でしかない。なら、それは欺瞞だろう。嘘も欺瞞も秘密も詐術も糾弾されるべきものだ。彼らは悪だ。

ということは、逆説的に青春を謳歌していない者のほうが正しく真の正義である。

 

と、ここまで書いたが俺には愛すべき婚約者と妹たちがいる。それに信頼できる友達がいる。彼らと過ごす日常は充実している。

 

結論

 

俺の嫁最高!

 

 

「なあ、比企谷。私が授業で出した課題はなんだったかな?」

 

そして放課後、俺は国語教師且つ生活指導の平塚静教諭に呼び出されていた。

 

「はあ、高校生になってというお題の作文だと思いますが?」

 

「そうだな、それで何故君はこんな舐めた作文を書き上げたんだ?それに何だ最後の文、私に対する嫌味か?そうなのか?」

 

平塚先生は頭に青筋を浮かべながら俺の書いた作文を見せ付けてきた

 

「俺が高校生になって思ったことですけどダメですか?自分なりにけっこう良いできだと思ったんですけどこの作文。それとももっと手本になるやつ書いたほうがよかったですか?」

 

「小僧屁理屈を言うな。」

 

「そうですね、先生の歳からすれば俺は小ぞ…

 

その瞬間俺の顔の横に風が吹いた。

 

「女性に年の話を厳禁だと習わなかったのか? 次は当てるぞ。」

 

「ひぃ、いやだいたい今時の高校生はこんなかんじでちゅよ。」

 

何この教師、怖いよ…。いきなり殴ってきたよ。

 

「はぁー、こんなのが学年2位とはな…。」

 

失礼な。俺はしっかり勉強してるぞ。

こんなんって何?こんなんって。

 

「ところで聞くが、君には友達がいるのかね?」

 

「作文に書いてあったじゃないですか。いますよ。」

 

「いや、見栄をはるな。君に友達がいないことは分かっている。」

 

えー、勝手にわかってるよ…。

大丈夫かなこの教師…。

 

「で、彼女はいるのか?」

 

「だから作文に…。」

 

「よし、レポートは再提出だ。」

 

えー、人の話聞こうよ。

 

「そして、君には罰を与える。付いてきたまえ。」

 

そうして俺は平塚先生に連れられて教室を出た。

 

・・・・

 

しばらくすると着いたらしい。

ってここ生徒会室じゃん!

 

ガラガラ

 

「陽乃ー、いるか?」

 

「静ちゃん、ノックをしてから入ってて何度も言っているじゃん。だから結婚できないんだよ。」

 

「ぐはっ!…っく、まあいい。それと静ちゃんと呼ぶな!」

 

「で何か用?」

 

「実はこいつの更生を…」

 

平塚先生が言おうとしたとき

 

「あ、八幡ー!」ダキッ

 

「はいはい。」ナデナデ

 

「…は?陽乃知り合いか?」

 

「うん。てか、私の婚約者だけど?」

 

「まさか作文に書いてあったのは本当だったのか…。」

 

「だから言ったのに。」

 

「あれ〜?平塚先生?あ、八幡君〜終わったの?」

 

「よう、めぐり。」

 

「…城廻、お前も比企谷と知り合いか?」

 

「うん、友達だよ〜。」

 

そうめぐりが言い終わると平塚先生はしばらく固まった後

 

「…もう、おうち帰るー!」ウワーン

 

泣いて帰って行った。

 

「静ちゃんどうしたんだろ?」

 

「「さあ?」」

 

こうしてよくわからないまま俺たちはその場に残っていた。

 

 



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奉仕部

どうもアルスDQです!
今回から原作のところに突入します!
見てくださっているし皆様ありがとうございます!
どんなお話になるのか、ぜひ見ていってください!ではどうぞー!


俺たちが総武高に入学してから結構経ち、もう11月になる。

 

夏休みには旅行に行ったり、プールや海水浴へ行ったりした。あ、祭りにも行ったな。

 

高校では陽乃たちを手伝いながら過ごした。

また平塚先生にも色々と手伝わされたが…。

あの人いい人なのになんで結婚できないんだろう?でも、いきなり殴ってきたりしたもんだから最近では紙一重で避けれるようになったが。

 

そして11月の中旬になり寒くなってきた日。

雪乃がいいだした。

 

「義兄さんと姉さん少しいいかしら?」

 

「んー?」

 

「どうしたの雪乃ちゃん?」

 

「高校なのだけど総武高に決めたわ!」

 

「おお、そうか!まあ、雪乃なら大丈夫だろ。」

 

「うんうん!雪乃ちゃんもうちでよかった!」

 

「で、ちょっと相談が…。」

 

「「?」」

 

「初めての受験で…、その…不安だから勉強見てくれないかしら?いつも見たいでみんなではなくつきっきりで…。」

 

雪乃も普段は凛としているが(家ではデレてるか猫化しているが。)不安なのだろう。

 

当然俺たちはこう言った。

 

「「任せろ!(任せて!)」」

 

「ありがとう。義兄さん、姉さん…。」

 

「なんだって可愛い義妹のためだしな!」

 

「八幡のシスコン…、まあ雪乃ちゃんのためなら一肌脱ぐよ!」

 

「お前もシスコンだろ…。」

 

「ふふふ。」クスクス

 

こうして雪乃の受験勉強を俺と陽乃は見ることになった。

 

 

--そのころのある中学校--

 

「雪乃ちゃんは総武に行くのか…。俺も入れるように頑張らないと…。」

 

1人の少年はそう呟いた。

 

 

・・・・・

 

それからというもの普段の勉強に加え雪乃は俺たちに教わった。雪乃はめげることなく受験のギリギリまで頑張った。

 

そして合格発表の日は来た。

 

「ね、姉さん。大丈夫よね?」

 

「うん、大丈夫ってさっきからいってるけどね。てか、あれだけやって受からない方がおかしいし、どう考えても首席合格でしょ。」

 

「そ、そうよね…。152、152…。あった!

あったわ!」

 

「お、よかったな!おめでとう。」

 

「おめでとう雪乃ちゃん!」

 

「おめでとう雪姉!」

 

「おめでとうございます雪乃さん!」

 

「ふむ、大義であったぞ!」

 

「雪乃ちゃんおめでとう〜!」

 

「雪乃ちゃんおめ!」

 

「みんなありがとう…。」

 

「さあ雪乃ちゃんの合格を記念して今日はばっと遊ぶよー!」

 

「「「「「「おー!」」」」」」

 

こうして雪乃も無事に総武高に合格しみんなで祝った。あと、やっぱり雪乃は首席合格だったとさ。

 

・・・・・・・

 

4月になった。俺たちは2年生に進級し、雪乃も無事入学した。俺みたく事故らなくてよかったほんと。当然のように首席合格した雪乃は新入生代表に選ばれた。

 

そして2週間ぐらい過ぎた後のいつもの放課後。俺は平塚先生の手伝いをしていた。

 

「いやー、いつも済まんな比企谷。」

 

「いえ、慣れましたし。ところで先生思うんですけどいつも仕事多くないですか?」

 

「ああ、私ほら!若手だから!若手だから仕事が多く回ってくるのだよ!」

 

必死で若手をアピールしているし…。

だれかもうもらってあげてよ…。

 

「ところで比企谷は今部活入ってなかったよな?」

 

「そうっすね。」

 

「なら1つ頼みがあるのだが。私が新しく作る部活に入ってくれないか?」

 

「運動部は嫌ですよ?」

 

「いや、運動部ではない。それにこの部活には雪ノ下妹が作りたいと言って作ったものた。」

 

「雪乃が?わかりました、入ります。あ、でも入部届けとか書くのめんどうなんで書かなくていいですか?」

 

「おお!君ならそう言ってくれると思ったぞ!安心しろ入部届けは書かなくていい。私がやっておこう。では向かうぞ。」

 

そう平塚先生について行くと1つの教室の前で止まった。

 

「入るぞ雪ノ下。」

 

「先生、ノックをしてから入ってくださいと何度も言っているのですが?姉にも言われたと思いますが?」

 

「ははは、いいじゃないかそのくらい。」

 

「で、何のよ…って、義兄さん!?」

 

「うん、義兄さんだぞ。」

 

「ああ、前に探していた部員だ。比企谷なら問題ないだろう?」

 

「ええ、義兄さんならまったく問題はありません。」

 

「では後は任せたぞ。」

 

そう言うと平塚先生は去っていった。

 

「義兄さん椅子に座ったら?立ったままも疲れるでしょう?」

 

「おう、そうだな。」

 

俺が椅子に座ると雪乃がその膝の上に座った。いつものことなので気にしない。

 

「義兄さんはなんでここへ?」

 

「いやー、平塚先生に頼まれてな。それに雪乃が部活を作ったって聞いたからな。」

 

「なるほど…。」

 

「で、ここは何部なんだ?何も聞かされてなくてな。」

 

「ではゲームをしましょう。ここが何部か当ててみて。」

 

「文芸部…?」

 

「違うわ。」

 

「S○S団?」

 

「ここには宇宙人も未来人も超能力者もいないわ。」

 

「スケッ○団?」

 

「それに近いわね。ここは奉仕部、活動理念としては飢えた人に魚を与えるのではなく、魚の取り方を教えるのよ。」

 

「なるほど…、つまりあれか?ボートが欲しい人にボートをあげるのではなくボートの作り方を教えると。」

 

「さすが義兄さんね、そのとおりよ。持つ者が持たざる者に慈悲の心をもってこれを与える。ホームレスには炊き出しを、貧困者には給付金を、義兄さんには私を。それを人はボランティア活動というわ。」

 

そこまで言うと雪乃は笑顔を見せた。

 

「歓迎するわ義兄さん、ようこそ奉仕部へ。」

 

「おう。」

 

「ところで義兄さん生徒会はいいの?」

 

「まあ大丈夫だろ…。それに…。」

 

ガラガラ

 

「はっちまーん!」ダキッ

 

「よう、陽乃。」ナデナデ

 

「あ、姉さん。どうしてここへ?」

 

「静ちゃんから聞いてね。雪乃ちゃんが部活作るとはびっくりしたよ!それに八幡も入ったなんて!まあ私もできるだけ来るけどね!」

 

「今日はもう終わったのか?仕事。」

 

「うん!今日は生徒会私だけだからね。さあ八幡、雪乃ちゃん帰ろう!」

 

こうして俺と雪乃は陽乃に連れられ帰宅した。

 

俺は奉仕部に入った。今のところメンバーは俺と雪乃。ただし大抵は陽乃が生徒会の仕事を終わらせて遊びに来るので実質3人。

 

これからどんなことがあるのだろうか?

ふと俺はそんなことを思った。

 



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クッキー…

どうもアルスDQです!
今回はあの由比ヶ浜の依頼です。
このお話もお楽しみください。
ではではどうぞー!


俺が奉仕部に入って数日、特に依頼もなく過ごしていた。昼休みは生徒会、放課後は奉仕部といったかんじだ。雪乃は誰もいないことを確認すると俺に頭ナデナデしてもらおうとし猫化するし、陽乃は生徒会の仕事が終わると部室に来て俺に抱きついて過ごす。

 

あれ?俺人生勝ち組?そんなわけないよね…。

あ、でも婚約してるんだった。

 

そんなある日の放課後。俺はいつものように猫化した雪乃を撫でながら本を読んでいると

 

コンコン

 

ドアがノックされた。雪乃はノックされた瞬間、俺のところから窓側へ席を移動した。

 

何?瞬間移動でもできるようになったの?

 

「し、失礼しまーす。」

 

緊張しているのか、少し上ずった声で入ってきた。まるで誰かに見られるのを嫌うかのような動きみたいだな。

 

肩までの茶髪に緩くウェーブを当てて、歩くたびにそれが揺れる。探るようにして動く視線は落ち着かず、俺と目が合うと、小さく悲鳴が上がった。あれー?おかしいな、俺なんかした?

 

「な、なんでヒッキーがここにいるんですか!?」

 

「誰?てかヒッキーって俺?」

 

「1年F組の由比ヶ浜結衣さんね。」

 

「あ、私のこと知ってるんだ…。」

 

「だいだいの人の名前は知っているわ。」

 

「さすが雪乃だな。」

 

「当然よ。」

 

当然といいつつ由比ヶ浜から見えないようにはにかんでもね…、でも可愛いから許す!

 

あと、まああいつの名前は知っていても知らなくていいな!うん。てか…

 

「お前1年かよ、せめて先輩をつけろ。先輩を。」

 

「わかったよ、ヒッキー先輩。」

 

えー、ヒッキーはそのままかよ…。

 

「それで、何か用かしら?」

 

「あっごめん。平塚先生から聞いたんだけど、ここって生徒のお願いを叶えてくれるんだよね?」

 

「少し違うわ。奉仕部は魚の取り方を教える部活、魚をあげる部活じゃないわ。つまり、悩みが解決するかはあなた次第、奉仕部はその手助けをするだけよ。」

 

「な、何かかっこいい部活だね!!」

 

こいつ絶対わかってないだろ。大丈夫か?

 

「どういった悩みを持って此奴に来たのかしら?」

 

「う、うん。 あの、クッキーを、そのね・・・」

 

そう言うとチラリと俺を見た。 だから俺何かした?

 

「何か飲み物買ってくる。」

 

そう言って教室を出る。

 

・・・・

 

教室を出た俺はマッカンと雪乃の野菜ジュース、後は由比ヶ浜に…カフェオレでいいか。

 

そこでマッカンで飲んでいると荷物を持った陽乃と遭遇した。

 

「あれ?八幡部活は?」

 

「んー、今は依頼人来てて雪乃が呼ぶまで暇つぶししてるとこ。あ、荷物持ってやるよ。生徒会室までか?」

 

「そうなんだ。あ、平気だよ。」

 

陽乃はそう言ったが俺は荷物をすっと持って運んだ。

 

「いいから行くぞ。」

 

「あ、待って。…八幡のそういうところも大好き!」

 

そして生徒会室まで荷物を運び終えたところでちょうど雪乃から連絡があった。

 

「お、何々家庭科室?雪乃から連絡来たから行くわ。」

 

「あ、待って!今日これで終わりだから私も行くよ!」

 

「了解、じゃあ行くか。」

 

「あ、八幡。その前に…」

 

チュッ

 

「よし八幡成分補充完了!よし行くよ!」

 

そうして俺と陽乃は家庭科室に向かった。

 

・・・・・・・・

 

俺と陽乃が家庭科室に入ると雪乃が由比ヶ浜のエプロンを直していた。

 

「ただいま。」

 

「おかえり義兄さん。あ、姉さんも。生徒会終わったの?」

 

「そうそう、暇だから来たよー。」

 

「わかったわ。」

 

「で、何すんの?」

 

「手作りクッキーを食べてもらいたい人がいるから手伝ってほしいのだそうよ。義兄さんは味見して感想をくれればいいわ。」

 

「それくらいならお安い御用だ。」

 

そしてエプロンをつけ終え早速料理に向かう雪乃と由比ヶ浜。しかし作業の途中から雪乃の顔色がどんどん青くなっていく。 隣にいる陽乃も青くなってきている。

 

卵の殻は取り除かない、ダマはとかない、隠し味と称してコーヒーを大量にぶち込む。 その結果出来あがったものはもはやクッキーとは言えないもの、強いて言うなら木炭であった。

 

え?これ食べるの?どう見ても毒だよね?まだ死にたくないよ? 陽乃と結婚してないよ?

 

「どうしたらあれだけミスを重ねることができるのかしら……」

 

ぐったりとしている雪乃だが流石に同情を禁じ得ない。陽乃も見ていただけなのにぐったりとして俺に頭を預けている。

 

「……由比ヶ浜さん、あなた料理をしたことはないのかしら?」

 

「うーん、ないかな……。」

 

雪乃の質問に対してまあ予想通りの返答が返ってくる。由比ヶ浜家の食卓でこれがデフォルトになってみろ、両親が可哀想だ。特に父親。娘が作ってくれた料理を食べないわけにもいかず食べた後に召される気がする。

 

「私は解決策は努力あるのみだと思うのだけれど義兄さんと姉さんはどうかしら?」

 

「「由比ヶ浜(結衣ちゃん)が2度と料理をしないこと。」」

 

「即答だっ!」

 

「2人ともそれは最終手段よ!」

 

「最終手段なんだ!?」

 

そのあとに由比ヶ浜がこう呟いた。

 

「やっぱりあたしには向いていないのかな?才能とかなさそうだし。」

 

そこで雪乃がこう返したけどな。

 

「解決法は努力あるのみよ。由比ヶ浜さん、才能がないと言ったけど最低限の努力をしない人は成功した人の才能を羨む資格はないわ。成功しない者は成功した者の努力を理解できないから成功しないのよ。」

 

陽乃も雪乃も才能はあるけど日々努力してるのを嫌という程知っているからな。

 

「みんなやってないし、あたしには向いていないんだよ、きっと。」

 

「その周りに合わせようとするのやめてくれないかしら?酷く不愉快だわ。自分の無様さ愚かさ不器用さの遠因を他人に求めるなんてあなた恥ずかしくないの?」

 

おいおい雪乃いいすぎじゃない?少しいらいらしてるし?由比ヶ浜メンタル大丈夫か?

 

しかし由比ヶ浜は俺が思っていなかったことを口にした。

 

「か、かっこいい。」

 

「「「は?」」」

 

え?何言ってるの?さすがにこれには俺と陽乃、雪乃の全員が驚いた。

 

「建前とか全然言わないんだ……。そういうの全部本音って感じがして、かっこいい。」

 

尚も硬直中の雪乃、意外とアドリブ弱いんだよな。そのせいで訪れた沈黙を打破するように俺は助け船を出す。

 

「正しいやり方ってのを教えてやれよ。由比ヶ浜もちゃんと言うこときけ。あと、陽乃も手伝ってやってくれ。 」

 

「りょーかい!」

 

「わかったわ義兄さん。」

 

こうしてクッキー作りは再開した。

 

・・・・・・・・・

 

陽乃と雪乃がそれぞれクッキーを作って由比ヶ浜に手本を見せた。うん、陽乃と雪乃が作ったクッキーうまし!けれども由比ヶ浜のクッキーは最初よりはいいがうまくできたとは言えなかった。

 

「何で上手くいかないんだろ?」

 

由比ヶ浜は嘆く。教えている陽乃と雪乃もげっそりだ。お疲れ様です…。

 

ふと俺は思った。

 

「なあ、何でそこまで上手くする事に拘るんだ?」

 

「どう言う事、八幡?」

 

陽乃が顔をコテンとして聞いてきた。マジ可愛いい…。

 

「そもそも今回の依頼は手作りクッキーだろ?ちゃんと手作りクッキーじゃん。そもそも料理をまともにした事ない奴が数時間で美味いクッキーを作れんだろ。さすがに。」

 

「理由は知らんが、クッキー渡したいなら食べられるならそれでいいだろ。それに相手は誰か知らんが男子なら手作りというだけで満足するぞ。これは自分が作ったって事を示して渡せば多分大抵の男心なんて簡単に揺れるぞ。」

 

「なるほど。そういう考え方もあるのね。」

 

「さすが八幡だね。」

 

陽乃と雪乃は納得したそうみたいだ。

 

「ヒッキー先輩も?」

 

「俺の心はすでに陽乃に向いてるから揺れない。」

 

「はっちまんー!嬉しいよ!」ダキッ

 

「で?やるのか。」

 

そう尋ねると、

 

「ううん、後は自分でやってみる。またね雪ノ下さん、雪ノ下先輩、ヒッキー先輩!」

 

そう言って、由比ヶ浜は去っていった。

 

・・・・・・

 

次の日、由比ヶ浜が部室に来た。

雪乃はまだ来ていない。

 

「あ、あの!これお礼です!去年の4月のときうちの犬を助けてくれてありがとうございました!」

 

と、言って由比ヶ浜がクッキーを渡してきた。

そうか、こいつあの時の犬の飼い主か。

 

「お、そうか。気にすんな。俺が好きにやっただけだし。」

 

「それでもきちんとお礼をしたくて、受け取って下さい!」

 

「ならもらっとくわ。」

 

こうして依頼は終了した。

 

 

余談だがうちに帰ってちょうど遊びに来た材木座とこのクッキーを食ったら俺たちは撃沈した。

 

その後俺は陽乃に、材木座は風鈴にそれぞれ看病されたとさ。

 



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天使降臨!

俺が由比ヶ浜からクッキーをもらった次の日、いつものように放課後部室で暇してたら由比ヶ浜が突撃してきた。

 

「ゆきのん!この前のお礼!」

 

雪乃は俺が由比ヶ浜のクッキーで撃沈していたのでクッキーを見て少し青ざめている。

 

「ゆ、ゆきのん?お礼は分かるのだけれどゆきのんとはもしかして私の事?」

 

「うん!雪ノ下雪乃だからゆきのん!」

 

ニコニコと笑いながら由比ヶ浜は言う。

 

「ダメ…かな?」

 

雪は少し顔を赤らめてにこやかに言う。

 

「ダメじゃないわ、ただそんな風にあだ名で呼ばれたの初めてだったから驚いただけよ。」

 

「本当!?よかったぁ」

 

ふむふむ、雪乃に友達が出来つつあってよかった。

 

「あ!聞こうと思ってたんだけどさ!」

 

「何かしら?」

 

「何でゆきのんってヒッキー先輩のこと義兄さんって呼ぶの?」

 

「それはうちの姉さんと義兄さんが婚約しているからよ。中学のときからはもう呼んでいたわ。」

 

「こ、婚約ぅ!?え!?すごい!」

 

「そうか?」

 

雪乃はドヤ顔しているが気にしない。

 

それから由比ヶ浜は部室に毎日来た。別に来るのはいいが入部してないの知ってきてるのか?

 

ちなみに俺はいつもどおり陽乃といたけどね。

 

・・・・・・・

 

月が変わり体育の授業の内容も変わる。

高校では大抵3クラスぐらい合同でやる。そして2つの競技から自分で選んで選択するわけだ。4月はソフトボールとバスケで次からはサッカーとテニスだに別れる。

 

俺は今回テニスを選択した。材木座もテニスを選択していたが抽選に外れてサッカーになった。ソフトのときはずっと材木座とやっていたから相手には困らなかったが今回は1人だ。そのときに材木座が

 

「『魔球』を披露してやろうと思ったが仕方が無い。てか、お主がいないと我は一体誰とパス練習をすればいいのだ?」

 

と言っていたが俺に言われても困る。俺だってお前以外にやるヤツいないぞ。

 

そしてテニスの授業が始まる。

 

適当に準備運動をこなした後、体育教師の厚木から一通りレクチャーを受けた。

 

「うし、じゃあお前ら打ってみろや。二人一組で端と端に散れ」

 

そう厚木が言うと、皆が三々五々めいめいにペアを組んでコートの端と端に移動する。

 

「あの、体調が悪いし壁打ちしてていいですか?相方に迷惑かけるのも悪いしですし。」

 

そう言えば、向こうも強くは言えない。先生の返事を聞く前に壁の方へ歩いていく。材木座とやらないときはこの技を使えば何のこともなくできる。

 

壁打ちを初めて数分経つがボールを一度もこぼさない。テニスは昔、陽乃たちと一緒にやったことがあるのでけっこうできる。まあ、一緒に球技をする相手がいないだけどね。

 

するとこちらにボールが飛んで来たのでそれを拾い相手に投げる。

 

すると向こうは、

 

「ありがとう、ヒキタニ君。」

 

と笑いながら言ってきた。

 

おい、俺はヒキタニじゃねえ。同じクラスの奴の名前を間違えるとはある意味すごい。逆に後輩からは間違えられたことはないぞ!いや、待て。由比ヶ浜にはヒッキー先輩と呼ばれてるからそんなこともないか。

 

あ、後輩と言えばよく分からんが俺のファンクラブがあるらしい。去年に小町と風鈴に聞いたのだが何でそんなもの出来ているのか分からん。何か俺したっけ?さらに中学だけでなく高校にもいるらしいが。

 

そんなことを思いながら俺は1人壁打ちを続けた。

 

その頃の陽乃はというと…

 

「八幡のテニスやってる姿カッコイイなー。」

 

(((また陽乃、彼のこと見て別の世界行ってるよ…。)))

 

J組の女子たちはそんなことを思っていた。

 

・・・・・・

 

昼休み。

 

俺と陽乃は特別棟一階の保健室横の購買の斜め後ろにあるスペースで昼飯を食っていた。位置関係で言えばテニスコートを眺める形になっている。もちろん昼食は陽乃の手作り弁当。

 

「八幡あーん!」

 

「はむ、いつもどおりうまい。」

 

「よかった〜。」

 

と、そこで由比ヶ浜が登場した。

 

「あれ?ヒッキー先輩とはるのん先輩だ。ここで何してるんですか?」

 

「昼食食ってる。お前は?」

 

「ゆきのんとのゲームでジャン負けして、罰ゲームの最中だよ。」

 

「で、由比ヶ浜。罰ゲームっつーのは?」

 

まさかとは思うけど俺と話すことじゃないよね?そんなこと言ったら死ぬよ、俺が。

 

「ジュース買ってくるってやつ。ゆきのん、最初は『自分の糧くらい自分で手に入れるわ。そんな行為でささやかな征服欲を満たして何が嬉しいの?』とか言って渋ってたんだけどね。『自信ないんだ?』って言ったら乗ってきた。」

 

「あはは、雪乃ちゃんらしいね。」

 

「ああ見えて雪乃は負けず嫌いだからな。」

 

「でさ、ゆきのん勝った瞬間、無言で小さくガッツポーズしてて……もうなんかすっごい可愛かった…。」

 

雪乃が可愛いのは当たり前だ!異論は認めんぞ。

 

「なんか、この罰ゲーム初めて楽しいって思った。」

 

「罰ゲームに楽しいも何もないだろ。」

 

あ、でも陽乃との罰ゲームならいいかも。

 

「おーい!さいちゃんせんぱーい!」

 

と、その時、由比ヶ浜がこちらに戻ってきている女テニの子へと話しかけた。知り合いだったらしい。

 

その子は由比ヶ浜に気づくと、とててっとこちらに向かって走ってくる。

 

「よっす。練習ですか?」

 

「うん。うちの部、すっごい弱いからお昼も練習しないと……お昼も使わせてくださいってずっとお願いしてたらやっと最近OKが出たんだ。由比ヶ浜さんと比企谷君と雪ノ下さんはここで何してるの?」

 

「やー別に何もー?」

 

そう言って由比ヶ浜は、だよね?とこちらに振り返った。いや、お前ジュースは?

 

「さいちゃん先輩、授業でもテニスやってるのに昼練もしてるんだ。大変ですね〜。」

 

「ううん。好きでやってることだし。あ、そういえば比企谷君、テニス上手いよね。」

 

「そうなんですか?」

 

「うん、フォームがとっても綺麗なんだよ」

 

「さすが八幡だね!」ニコッ

 

だから陽乃その顔反則…。

 

ていうかこの女子誰?そう思っていると陽乃が小声で言ってきた。

 

「あの子は戸塚彩加君、八幡と同じクラスで一応言っておくけど男の子。」ヒソヒソ

 

「へぇー、…男!?あれで!」ヒソヒソ

 

「そうらしいよ。俗に言う男の娘ってやつかな。」ヒソヒソ

 

「世の中には不思議なことがあるんだなー。」ヒソヒソ

 

「2人ともどうしたの?」

 

「「いや、なんでもない(よ)。」」

 

俺と陽乃揃って首と手を横に振り、否定する。

 

それを見て、戸塚はくすくすと笑った。

うん、これで男って詐欺だろ。

 

「仲良いね2人とも。」

 

「「まあな(ね)。」」

 

「それよりさ、比企谷君テニス上手いよね?もしかして経験者?」

 

「いや、違うぞ。昔、陽乃とかと一緒にやってただけだ、」

 

あとはバスケとサッカー、水泳か?

水泳と言えば陽乃の水着って最高だな。うん。

 

キーンコーンカーンコーン。

 

と、そこで昼休み終了を告げるチャイムが鳴った。

 

「じゃあチャイムがなったし戻ろっか。」

 

戸塚がそう言って、由比ヶ浜、俺、陽乃と続く。

 

てか、由比ヶ浜のやつ完全に忘れてない?

 

「どうしたの、ヒッキー先輩?」

 

「お前、雪乃のジュースは?」

 

「え?あー!!」

 

思い出した由比ヶ浜は慌てて走っていったとさ。

 



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テニス①

どうもアルスDQです!
前回から出てきた天使の依頼編。
八幡たちはどうするのか?
ではではどうぞー!


次の日もテニスがあった。いつもどおり1人で壁打ちをしている。

 

しばらくして一区切りついたので休憩しようとすると肩を叩かれた。気になって振り返ってみると右頬に指が当たった。

 

「あははっ、引っかかった!」

 

やってきたのは戸塚だった。コロコロと笑っている。この子本当に男の子?もし戸塚が女で陽乃と出会ってなかったら告白して振られてた。

振られちゃうのかよ…。

 

しかし今の俺には陽乃がいるから大丈夫!

あれ?俺、陽乃のこと好きすぎない?まあ、好きだからいいんだけどね?

 

「で、どうした?」

 

「一緒にやらない?今日いつもやっているペアの子が休みでさ。どうかな?」

 

「いいぞ。俺も1人だからな。」

 

それから俺と戸塚は打ち合った。少しきわどいところも狙ったがさすがテニス部。普通に返してくる。しばらくすると戸塚が

 

「ちょっと休憩しようか?」

 

「おう、いいぞ。」

 

といい休憩に入った。

 

「やっぱり比企谷君上手だね!」

 

「そうか?」

 

「うん!…で比企谷君に少し相談があるんだけど、いいかな?」

 

「相談するのは自由だからいいぞ。」

 

「うん、ありがとう!」

 

「で?相談ってなんだ?」

 

「…実はねうちのテニス部弱くてね。もう少ししたら3年生も引退しちゃうし、さらに弱くなっちゃうと思うんだ。」

 

「なるほどね…。」

 

たしかにテニス部が強いなんて話は聞かないな。まあ俺が元々運動系に興味ないってこともあるんだけどね。だってほとんど生徒会の手伝いと奉仕部、平塚先生の手伝いで終わってるもん。

 

「で、比企谷君が良ければなんだけどテニス部に入ってくれないかなと思って。」

 

「話はわかった。でも俺はもう部活に入っててな。だから入ることはできないんだ。すまない。」

 

「そうなんだ、ごめんね無理言って。そろそろやろうか。」

 

そして俺たちはコートに向かいまたラリーを続けた。

 

・・・・・・

 

そして放課後の奉仕部で俺は戸塚のことを雪乃に話した。今はなぜか部活に来る由比ヶ浜が来ていないので俺の隣に座り撫でてもらっている。つまり猫化している。が、一通り話すと猫化は治った。

 

「…ということなんだがどう思う?」

 

「さすが義兄さんね。頼られるなんて。でも、それだと奉仕部の理念に反するわ。義兄さんがテニス部に入るのは論外だし。」

 

「そうなんだよなー。ちなみに雪乃だったらどうする?」

 

「そうね。死ぬまで走らせてから死ぬまで素振りをさせて死ぬまで練習かしら…?」

 

「雪乃ならやりそうだな。」

 

と、そこでドアがノックされる。雪乃は俺から瞬時に離れいつもの席に移動した。本当に瞬間移動覚えたの?本当なら俺に教えて。

 

「やっはろー!ゆきのん!ヒッキー先輩!依頼人を連れてきたよ!」

 

由比ヶ浜が勢い良く部室に入ってくる。

 

「あ、比企谷君。また会ったね。」

 

「ん?戸塚か。」

 

「うん、でもどうしてここに?」

 

「俺が入っている部活がここなんだ。おまえこそどうしてここに?」

 

「ほら、私も奉仕部の一員じゃん?だから少しぐらい働こうと思ってさいちゃん先輩なんか困ってる風だったし連れてきたの!」

 

「いや、由比ヶ浜…。」

 

「ん?何ヒッキー先輩。」

 

「お前は部員じゃないぞ。」

 

「えー!?」

 

「ええ、だって入部届出してないもの。」

 

「書くよー!入部届書くから入れてよ〜!」

 

由比ヶ浜は適当なルーズリーフを1枚取り出すと丸っこい字で『にゅうぶとどけ』と書いた。えー、それくらい漢字で書けよ。

 

「で、戸塚の依頼は?まあ大体わかる気もするするが。」

 

「うん。えっと僕のテニスの実力を強くして欲しくて。僕自身が強くなる事が出来ればみんなきっと強くなろうと思うから。」

 

「そうですか。残念なことに奉仕部はあくまで自己変革を促す部活で強くなれるかどうかは戸塚先輩の努力しだいです。」

 

雪乃がそう言うと、戸塚は肩を落とす。んー、どうしようかなー。

 

「由比ヶ浜さん、あなたがどんな説明をしたの?部員でもない時に勝手な説明をしないでちょうだい。」

 

雪乃の責めるような視線に由比ヶ浜はたじろぐ。

 

「うっ、で、でもゆきのん達なら何とかできるでしょ?」

 

雪乃の眉がひそまる。由比ヶ浜、意識しないで言ったのだろうが挑発だよ、それ。そして雪乃は挑発にのりやすいんだよな。

 

「ふぅん。あなたも言うようになったわね。分かったわ、その依頼受けましょう。戸塚先輩、依頼は貴方自身のテニスの技術を高めるということでいいですか?」

 

「うん、お願いするよ。」

 

「では明日の昼休みからということで。」

 

「で、何するんだ?」

 

「あら義兄さん、さっき言ったじゃない?」ニコッ

 

雪乃が笑いながらいう。可愛い。てかそれやるんですね。戸塚持つかなー?

 

「そういえばコートの許可取ったのか?たしか許可欲しかった気がするが…。」

 

「あ、とってないや。どうしよう…。」

 

「じゃあ雪乃、俺と戸塚は生徒会室で許可取ってくるわ。」

 

「わかったわ。」

 

そして俺と戸塚は部室を出て生徒会室に向かった。

 

コンコン

 

「陽乃、入るぞー。」

 

「あ、八幡!いらっしゃい!」ダキッ

 

「おう。」ナデナデ

 

「えへへ〜。」

 

しばらくこのままでいると陽乃が聞いてきた。

 

「で、何かあったの?」

 

「ああ、奉仕部で戸塚の依頼を受けたんだけど昼休みのテニスコートの使用許可が欲しくてな。」

 

「なるほどね。わかった!申請書出しとくから大丈夫だよ。」

 

「ありがとう、雪ノ下さん。」

 

「で、しばらくは昼休みはいけなくなるから。悪いな。」

 

「ううん、大丈夫だよ。いつも手伝ってもらってし。」

 

「ありがとうな。」

 

「うん!」

 

こうして使用許可もとれ俺たちは戸塚の依頼をやることになった。

 



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テニス②

戸塚の依頼を受けた次の日の昼休み、俺たちはテニスコートに来ていた。みんなジャージに着替え雪乃の指導が始まった。雪乃のジャージ姿マジナイス!写真撮りたいな…。

 

始めに基礎体力を高めるということで腕立て伏せや腹筋、スクワット、軽いマラソンを中心に戸塚を鍛える。

 

それになぜか由比ヶ浜もやっている。理由は分からんが。

 

俺と雪乃はやらずに指導。というか指導してるの雪乃だけどね。雪乃が直接教えない理由は体力がないからだ。昔に比べれば多少はよくなったものの人並みではない。俺はって?俺の場合はめんどいだけ。なにか気づいたことがあったら言うけど。

 

基礎体力は日頃の積み重ねが大事だ。戸塚も運動部に入っているならわかっているはずだが。今日1日でそこまで伸びはしないが毎日続けるなら話は別だ。戸塚は本気でテニスに取り込んでいるのはわかるのでこれからもしっかりやるだろう。雪乃は戸塚が努力しているのを見て微笑んでいる。努力している人を見るのが好きだからな?

 

・・・・・・・

 

次の日も俺たちはテニスコートに集まった。基礎練習のこなし方はマスターしたので、今日はボールとラケットを使って実践練習だ。

 

基本的には俺が授業のときにやっている壁打ち。その後で俺が雪乃の指示した場所にボールを決め、それを戸塚が打ち返すというやつだ。雪乃は体力がないので当然俺がやる。

 

ほとんどこれは基礎だが甘く見てはいけない。基礎ができてると応用が利くようになり、そこから自分なりに手を加えていってだんだんと上達していくのである。うん、基礎大事。

 

俺は雪乃が指示したところにボールを決める。雪乃が指示したところはほとんどが嫌らしいところだが対処ができないわけではない。これはきつい。

 

だが、これが実際に試合で同じようなことが起きたらどうだろう?練習していない場合は対処の仕方がわからず打ち返せられないかもしれない。しかし、一回でも練習していると初めてその試合で起こるよりは対処ができるかもしれない。それは小さな可能性だ。試合ではそれが命取りになる。そこで雪乃は嫌なところばっか指示している。

 

しかし、問題が起こった。

 

なんと戸塚がこけてしまった。何度も嫌らしいところをやっていたので疲れてしまったんだろう。

 

「大丈夫か戸塚?」

 

「うわっ、さいちゃん先輩大丈夫ですか!?」

 

見ると少し擦りむいていた。けれども戸塚は俺たちを見てこういった。

 

「うん、僕は大丈夫。だから続けて。」

 

「…まだやるつもりですか?」

 

「みんなが付き合ってくれているから僕も頑張りたいんだ。」

 

「…そうですか。義兄さん、由比ヶ浜さん後はよろしくね。」

 

そう言うと雪乃は立ち去っていった。方向からして保健室で救急箱を取ってくるつもりだな。

 

「僕、雪ノ下さんに呆れられちゃったのかな…。」

 

「いや、単純なに救急箱を取り入っただけだと思うぞ。それに雪乃は努力しているとやつは好きだからな。そんなことはないから安心しろ。」

 

「そうだよ!ゆきのんがさいちゃん先輩を見捨てることはないですよ!」

 

「ふふ、比企谷君は雪ノ下さんのことよく理解しているね。」

 

「まあな、小さい頃から一緒にいるし。それに雪乃の義兄ちゃんとして当然だ!」

 

「うわっ…、シスコンだ。」

 

「シスコンで何が悪い。あ、戸塚。雪乃が来るまでしばらく休憩な。疲れただろう、適度に休憩することも大切だ。」

 

「うん、そうさせてもらうよ。」

 

と、そのとき声がした。

 

「あれー?テニスしてんじゃんー。」

 

俺たちが休憩に入ろうとしていると数人の人がテニスコートに入ってきた。

 

「え?どうしたの優美子。」

 

どうやら由比ヶ浜の知り合いらしい。

 

「ごめんね、結衣。なんか結衣たちが戸塚先輩の練習付き合ってるって聞いてね。あーし、元々テニス部だし練習付き合おうっと思ってさ。いいですよね戸塚先輩?」

 

「いや、でも…。」

 

ふむ、何やらその由比ヶ浜の友達とやらは戸塚か練習していると聞いて練習に付き合おうとしている。そして戸塚は難色を示している。まあ俺がどうこうする話ではないし任せよう。

 

「ほら、みんなでやったほうが楽しいしさ。そういうことでいいんじゃないの?」

 

なぜかそこでクソが割り込んできた。なんでこいつ此処にいるの?意味わからん。

 

「いや、なんでお前が話に入ってくるの?今はその1年と戸塚の話だろ。お前関係ないのに入ってくるなよ。それに俺たちは練習しているんだ。お前は帰れ。てか失せろ。」

 

「じゃあこのテニスコートをかけて勝負をしませんか、ヒキタニ先輩?」

 

えー、このクソ人の話聞かない。どうしようかなー。

 

「折角だし混合ダブルスでやりましょうよ。な、優美子。」

 

「え?は、うん…。」

 

由比ヶ浜の友達の三浦はやる気がないようだ。ごめんね、このクソのせいで。

 

「はぁ、んな事してる暇は無いんだがな。面倒くさいからやるきゃないか。」

 

「なぬ!?八幡!どうするのだ!?」

 

「あれ?材木座、お前いたの?」

 

「酷い!」

 

「嘘嘘冗談だ。しかし、どうしようかなー。」

 

と、そのとき雪乃が帰ってきた。救急箱を持ち陽乃と一緒に。…って、陽乃!?

 

「あれ?陽乃どうしてここに?」

 

「いやー、今日は何もなくてさ。ちょうど雪乃ちゃんと会ったからついてきちゃった!」

 

「なるほど。」

 

「で、この馬鹿騒ぎは何?」

 

俺が事情を説明すると2人は殺気をクソに放つ。

 

「あー、このクソどうしようかなー。」

 

「もうどうしようもないわ。」

 

「それは知っているから大丈夫だ。で、混合ダブルスやることになったから陽乃出てくれるか?」

 

「うん、任せて!あのクソに地獄を見せないと…。」

 

こうして俺・陽乃VSクソ・三浦の試合が始まろうとしていた。

 



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テニス③

 

俺たちが試合をするといってから数分、テニスコートには人が引き締めあっていた。

 

たぶんクソの友達(笑)や知り合いやファンだろうがな。1年もいるが2年や3年もいる。えらい人気だな。うざい。

 

「HA・YA・TO!フゥ!HA・YA・TO!フゥ!」

 

おまけにクソコールの後にウェーブが始まる。まるっきりアイドルのコンサートか何かになってるな。まぁ、全員が全員クソのファンというわけではないだろう。おそらく大半が野次馬だ………多分。

 

マジでうるさい。そう思っていると…

 

「八幡先輩ー!ファンクラブ全員で応援に来ましたよー!」

 

そう、俺のファンクラブが来ていた。意味がわからん。しかも前より増えているし。クソの取り巻きとはあきらかに数が違うし。

 

「そ、そうか。」

 

「はい!」ニコッ

 

彼女の名前は七里ヶ浜七輪。ファンクラブの一員だ。

 

「先輩頑張ってくださいね!」

 

「先輩ファイトです!」

 

「あんな偽善者なんてこらしめて下さい!」

 

七里ヶ浜を筆頭に応援の言葉が次々に言われる。応援されるのも悪くはないな。

 

「ま、大丈夫だろ。それに懲らしめるのは決定だし。それに可愛い後輩のために頑張るとするさ。」ニカッ

 

「「「「はぅ〜///先輩の笑顔眩しすぎて見えないよ///」」」」

 

なんか顔を赤くしてるけど、俺なんか変なこと言ったか?まあいっか。

 

そろそろ始まるようなのでコートに入る。そこで陽乃が聞いてきた。

 

「で?どうする八幡?」

 

「んー、最初らへんは様子見でいいだろ。後からクソだけにボール集めるようにするから。あ、三浦にはやるなよ?今回の被害者みたいなもんだから。」

 

「りょうかいー!」

 

そこでクソがやってきた。

 

「ヒキタニ先輩取り敢えずルールは素人テニスだし、細かいのは抜きで良いですか?単純に打ち合って点取る。サーブ権はポイントを取った方でどちらでもいいってかんじで。」

 

「あ、そう。」

 

そして俺たちは持ち場につき試合が始まる。

 

「試合開始!」ピー!

 

審判は当然戸塚だ。異論は認めない!

まあどんなもんかな?

 

最初はクソチームのサーブ。三浦が打つようだ。乗る気ではないらしいがやるとなったら真剣だ。本当にごめんね、クソのせいで。

 

それからは適当にラリーを続け、15-40になった。

 

「八幡ー、そろそろいいかな?」

 

「ああ、身体もあったまってきたしな。」

 

「じゃあいこっか。」

 

「ああ。」

 

「「 さあ…。」」

 

「「 ゲーム(公開処刑)を始めようか…。」」

 

「」カタカタカタカタカタ

 

そのときクソが震えていたが気にしない。あとに聞いた話だが俺と陽乃はものすごい殺気を出していたらしい。(ファンクラブ情報)

 

三浦の打った打球がきた。ヒュパッとラケットが鳴ったと思ったら、弾丸のごとき速度でボールが俺の顔の真横を通過し………それをはるかに上回る速度でまた俺の顔の真横を通過しクソめがけていった。当然クソは反応できるはずもなくただ呆然としていた。

 

「え…。」

 

「え?何、はるのん先輩すごすぎじゃない?」

 

「当然よ。何たって私の姉さんなのよ。」

 

「さすが陽乃先輩です!」

 

後ろで雪乃と由比ヶ浜、ファンクラブのやつが騒いでいたが気にしない。

 

「30-40!」

 

「さて次はどうしようかなー。」

 

サーブ権がこちらに移り陽乃のサーブ。ってあれは!?

 

「もらった!」

 

クソがボールを決めようする。しかし、ボールはクソの前でバウンドしクソの顔に目掛けて飛び上がる。

 

「な…。」

 

当然ラケットで打ち返そうとするが押し負けラケットは吹っ飛ぶ。

 

「40-40!」

 

「あ、あれは!ツイストサーブだ!」

 

材木座が思わず叫ぶ。

 

「ゆきのんツイストサーブって?」

 

「右手で打てば右に、左手で打てば左にボールが急角度でバウンドするサーブよ。簡単に言うと相手にめがけてバウンドする…かしら?打てる人は限られているけど。」

 

「よくわかんないけどはるのん先輩すごい!」

 

うん、由比ヶ浜がアホなことは確認できた。

てか…

 

「ツイストサーブなんかいつ覚えたんだ?」

 

「んー?アニメ見て見よう見まねでやってみたらできちゃった。てへっ!」

 

「マジか。…でも、すごいぞ陽乃。」ナデナデ

 

「えへへ〜。次は八幡の番だよ。」

 

「了解だ。」

 

全力で打ち込むには絶好の機会だ。さてどうするクソ?互いに残り一点の状態でのこの球はクソにとって、全ての鬱憤を晴らすために、全身全霊で打ち込んでくるだろう。

 

念の為にと三浦がカバーに入るが関係ない。

 

その打球の軌跡に、ギャラリーは落胆する表情が見える。戸塚がそっと目を伏せるのが見える。祈るようにしながらも、決して目を伏せず、この光景を直視している由比ヶ浜と目が合った。そして、その隣で雪乃と材木座、ファンクラブのやつらが勝利を確信した笑顔を浮かべているのが見えた。

 

「よしっ!もらった!」

 

クソが落下地点に入り、振りかぶる。

 

今まさにミートする直前、ひゅうっと一陣の風が吹いた。

 

クソ、お前は知らない。

 

昼下がりの総武高校付近でのみ、発生する特殊な潮風の事を。

 

俺だけが打てる。期間限定の俺の魔球。

 

風の影響で打球は煽られ、落下地点から逸れ、バウンドする。このままもうワンバウンドすれば、勝ちだ。

 

しかし、そこには三浦が走り込んでいた。

 

だが、三浦。お前は知らない。

 

この風が吹くのは一度だけじゃないことを。

 

再び吹いた風が打球を流していく。

 

「えっ!うそっ!」

 

三浦のラケットをよけボールはコートに落ちる。

 

「ゲーム!比企谷・雪ノ下ペアの勝ち!」

 

「くそっ!」

 

「さてさて俺たちが勝ったんだからとっとろ失せろ。」

 

「…っく!ヒキタニお前がいなければ俺は雪乃ちゃんに…。」

 

「私は前にあなたのこと嫌いと言ったはずよ。それに雪乃ちゃんと呼ばないでくれないかしら、馴れなれしい。」

 

「…っ!」

 

雪乃がそういうとクソは逃げ出した。あと取り巻きのやつも三浦を残して去って行った。

 

「八幡ー!」ダキッ

 

「おう、お疲れ。」

 

と、そこでファンクラブのやつが来た。

 

「八幡先輩、陽乃先輩お疲れ様です!これタオルと飲み物です。」

 

「おう、サンキュー。」

 

「ありがとね。」

 

「では私たちはこれで。」

 

ファンクラブのやつらが去り、あとは俺たちだけだ。そこで三浦がこっちに近づいてきた。

 

「あーし先輩にちゃんとあやまりたいし。あーしのせいで、あーしが言ったことでこんなことなっちゃったし・・・」

 

三浦の瞳からは涙がポロポロこぼれる。それをぬぐうことなく、謝罪の言葉を重ねていた。

 

「いや、お前は悪くないだろ。戸塚の手伝いをしようと思ったんだろ。お前はいい事をしようとしたんだ。気にすんな。」

 

「…けど。」

 

「…んー、そうだな。明日からお前も手伝ってくれよ。そうすれば戸塚のためになるし。いいよな戸塚?」

 

「僕はいいよ!」

 

「…いいんですか?」

 

「ああ、良かったな。」ポンポン

 

「あ、ありがとうございます///」

 

こうして次の日から三浦も加わりその後無事に戸塚の依頼は無事に終了した。

 

 

ちなみにクソとの試合のあと三浦の携帯に1通のメールが届いたのは別の話。

 



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希望調査書

どうもアルスDQです!
前回のテニス対決はどうでしたか?
今回からはあのお話です。ぜひ見てください。
ではどうぞー!


 

戸塚の依頼から少したった。

 

ちなみにクソは生徒会長である陽乃が校長や他の先生へ報告したことにより部活退部まではいかなかったがレギュラーから外された。さらにサッカー部はその責任を取らされしばらくはテニス部のボール拾いをやらされるらしい。自業自得だな。

 

まあ、そのおかげでもあるのかテニス部に新入部員が増えたから結果オーライかな。

 

そしてある日の放課後、俺と陽乃は平塚先生に呼び出されていた。何かしたっけ?

 

 

職場見学希望調査書 2年F組 比企谷八幡

 

希望する職業 専業主夫

 

希望する職場 自宅

 

古人云く、働いたら負けである。

労働とはリスクを払い、リターンを得る行為である。ローリスクハイリターンがベストである。さらに人は生きていくには絶対に家事を出来るようにしなくてはいけない、いわば義務の様な物だ。

専業主夫と言う仕事は結婚相手を家で楽出来るようにその分家事をするということだ。つまり専業主夫は人としての義務をするだけで仕事をしている事になる最高の仕事となる。

さらに俺は婚約しているので家庭に入ることは決定である。ならばこれは必然的に専業主夫になるしかないのである。

したがって今回の職業見学においては専業主夫の職場である自宅を希望する。

 

しかし、嫁が専業主婦になりたいのであればやむを得ないが雪ノ下グループに入ることになるだろう。内定取りやすいし。そのため雪ノ下グループでも有りとする。

 

 

職場見学希望調査書 2年J組 雪ノ下陽乃

 

希望する職業 専業主婦

 

希望する職場 八幡の自宅

 

私には愛する婚約者がいる。ということは嫁になることは決定事項である。そのためなら家庭では専業主婦になるのがベストだろう。さらに八幡の家に行けばお義母様から俗に言うおふくろの味を習うことができる。これから八幡を支えていくためには専業主婦になるのは当然だろう。八幡の好みや八幡のことをもっと知れるのだから。

したがって今回の職場見学においては専業主婦の仕事ができる八幡の自宅を希望する。

 

 

「なんだこれは…。」

 

「何って職場見学希望の紙でしょ?」

 

「そうだよ静ちゃん。何言ってるの?」

 

「これは私に対する当てつけか!?そうなのか!?」

 

「いや思ったことを書いただけなんで。」

 

「うんうん。」

 

「っく、このリア充が!とにかくこれは書き直しだ。」

 

「「えー。」」

 

「それに今度の職場体験のグループは3人で組んでもらうからそのつもりでいたまえ。」

 

「じゃあ材木座と戸塚でいいか。俺の家に来るの。」

 

「えー、静ちゃん私クラスの人に八幡の家入れたくないよー。」

 

「あくまで自宅に職場見学するつもりなのか君たちは…。というか静ちゃんはやめろと言ってるだろうが。」

 

その後陽乃と別れ俺は奉仕部に向かう。

 

「おーす。」

 

「あら義兄さん来たのね。会わなかった?」

 

「誰に?」

 

そこで由比ヶ浜が入ってきた。

 

「あー!いたー!」

 

「義兄さんがいつまでたっても部室に来ないから探しに行ったのよ。」

 

「わざわざ聴いて歩き回ったんだからね!そしたらみんな『比企谷?どこにいるかは知らない。』って言うから超大変だったんだからね!それで1年生に聞いたら『あ、八幡先輩?あそことあそこは探して見た?そこを探すといいよ。』って言って探してきたけど!逆に何で後輩が知ってるのって思ったし!」

 

「あー、悪かったな。てか雪乃なら俺の携帯知ってるだろ。」

 

「けどかけようとしたら由比ヶ浜さんが飛び出して行ったから…。」

 

「へ?そんなん?とにかくヒッキー先輩のケータイ教えて!ほら!いちいち捜して歩き回るのもおかしいし!」

 

「別にいいが俺の携帯スマホだから自分で打て。というかめんどい。」

 

そう言って俺は由比ヶ浜に携帯を渡す。

 

「人に普通携帯渡すの?」

 

「特に見られて困るもんはないしな。」

 

そして由比ヶ浜が俺のやつを登録して数分後、由比ヶ浜の携帯がなり、由比ヶ浜が携帯を見た途端顔を顰めた。

 

「どうかしたの?」

 

雪乃が尋ねると、

 

「うん、ちょっと変なメールが来てうわぁって思っただけだから。」

 

「そういうのはとっとと削除しとけ。あとあとめんどいぞ。」

 

「うん…。でもクラスのことなんだよね。」

 

「へえー。」

 

その後やることもなくダラダラしている。もう人が来そうもないし帰っても問題なくない?

 

「…なあ、今日はもう帰らないか?誰も来る気配がないし。」

 

「…だよね。ねえねえゆきのん、帰りにカラオケ行かない?」

 

「…そうね。流石にこの時間じゃ依頼人も来ないでしょうし、この辺でお開きにしましょうか。」

 

よし、生徒会室に行くか。

 

ーーーその時だった。

 

コンコン、とノックする音が聞こえたのだ。

えー、いま来るの?せっかく陽乃のとこ行こうと思ったのに…。

 

「…どうぞ」

 

雪乃が返事をすると、思い掛けない人物が入ってきた。

 

「こんにちは。奉仕部って、ここであってるかな?」

 

……新たな依頼人はリア充の王で1年のトップカーストである葉山隼人というクソだった。

 



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チェーンメール

どうもアルスDQです!
奉仕部に葉山がやってきたが八幡と雪乃の対応は!?ではどうぞー。



クソが入ってきて思ったこと。

 

『おいお前ふざけんなよ。お前の顔なんて見たくないし陽乃との時間潰すんじゃねーぞ!』

 

いや、本当にね。しかもテニスのときにけっこう色々あったのになんで来れるの?メンタル意外と強くないこいつ。ちなみに俺と雪乃はさっきから殺気を向けているが。

 

「…ごめん、本当はもっと早く来るつもりだったんだけど、部活からなかなか抜けられなくて…。」

 

「「帰れ(りなさい)!」」

 

「即答だっ!?」

 

「いや、でも…。」

 

「回れ右して帰れ。」

 

「そうよ。」

 

「えー、ゆきのん聞くだけでも聞いてあげようよ。」

 

「いや、でも…。」

 

「ダメ…かな?」ウルウル

 

「…はぁー。わかったわ。で、用件は?」

 

由比ヶ浜の涙に負け仕方なくそう仕方なく雪乃はクソに用件を聞く。

 

「えっと、実はこの事なんだけど…。」

 

そう言って、クソは自分の携帯を机の上に置きその画面を見せてきた。

 

 

『戸部はカラーギャングの仲間でゲーセンで西校狩り』

 

『大和は三股かけてる最低の屑野郎』

 

『大岡はラフプレーで相手校のエース潰し』

 

 

「…なるほど、チェーンメールね。ていうか、今時まだそんなのあるんだな。」

 

クソが俺たちに見せてきた画面に映っていたものは、3人の陰口が書かれたメールだった。こういうのは俺は嫌いだ。陰口言うぐらいなら本人に言え。

 

「…ああ、そのメールさっきあたしにきたやつだ!多分、クラスメイトのほとんどに回ってると思うけど…。」

 

「最近送られてくるようになったんだ。それからなんかクラスの雰囲気も少し悪いし。それに友人のことを悪く言われれば腹も立つからな。」

 

姿ない悪意は凄く恐ろしい。何故なら憎悪や嫉妬などを向けるべき相手がいなけりゃ曖昧な感情だからな。

 

「だから止めたいんだ。あ、でも犯人捜しがいたいんじゃなくて丸く収める方法を知りたい。頼めるかな?」

 

「よし、話は聞いたな。じゃあ、帰れ。」

 

「え…。」

 

「それにチェーンメール、あれは人の尊厳を踏みにじる最低の行為よ。自分の顔も名前も出さず誹謗中傷の限りを尽くす。悪意を拡散させるのが悪意とは限らないのがまたタチが悪いのよ。止めるにはその大元を根絶やしにするしか効果がないわ。犯人を探さないで丸く収まる方法なんてないわ。世の中甘く見過ぎよ。」

 

「けれど…。」

 

「あ、もしもし。七里ヶ浜か?ちょっと回収よろしく。」

 

『あ、りょーかいです!すぐに行きます。』

 

するとファンクラブのやつが来てクソを回収していった。

 

「先輩完了しました!」

 

「よし、よくやった。」ナデナデ

 

「えへへ〜、では私たちはこれで。」

 

そういうと帰っていった。

 

「で、どうするの義兄さん。」

 

「俺はあいつからの依頼なんて受けたくないが…由比ヶ浜はどうだ?」

 

「え?私?」

 

「ああ、お前のクラスなんだろ、これ。それでお前はどうしたい?このままがいいか、それともチェーンメールが来ないようにした方がいいか。」

 

「私はなんとかしたい!」

 

「では、由比ヶ浜さんからの依頼ってことでいいわね。それでメールが来たのはいつからかしら?」

 

「確か先週末からだよ!」

 

「そのときクラスで何かあったかしら?」

 

「特になにもなかったと思うよ。」

 

「あれじゃないか?職場見学。」

 

「あ、それだ。こういうイベントのグループ分けは後の関係性に関わるからね。ナイーブになる人もいるよ。」

 

「それでこの3人の関係性は?」

 

「うーん、葉山君のグループぐらいしか…。あー!犯人わかっちゃったかも。」

 

「本当か?」

 

「職場見学は三人一組だから1人がハブられるってことじゃん?そのハブにされた人はかなりきついよ。」

 

なるほど、ハブられるのが嫌だから誰かを蹴落とす作戦という訳か。醜い争いだな。

 

「つまり、その3人の中に犯人がいると見て間違えなさそうね。では3人の特徴は?」

 

由比ヶ浜がそれぞれの特徴を言うと雪乃は少し考えてから言う。

 

「話に聞いただけじゃわからないわね。じゃあ調べて貰えるかしら?グループ決めの締め切りは明後日だから1日猶予があるし。」

 

と雪乃が言うと由比ヶ浜は俯く。

 

まあ、自分のグループの粗を捜すなんて乗り気になれないか。

 

「ごめんなさい、あまり気持ちのいいものでもなかったわね。」

 

「でも、頑張ってみるよ!」

 

そうして由比ヶ浜は帰っていった。

では俺もやりますかね。

 

てっとり早い方法は材木座にカメラ設置してもらってクラスの様子見ることだけど、それじゃアウトだし。あ、そうだ。

 

「もしもし。」

 

『あ、八幡先輩どうしたんですか?』

 

こいつは倉見空(くらみそら)。ファンクラブの一員だ。そして1年F組である。

 

「ちょっと調べて欲しくてな。」

 

俺が説明すると…

 

『わっかりました!明日報告しますね。』

 

と言い切れた。

 

次の日、俺は倉見から報告を受けた。なんでもクソがいるときといないときではその3人の態度は違うらしい。…なるほどな。謎は解けた!

 

・・・・・・・・・

 

 

「ヒッキー先輩、言う通りにしたらなんとかおさまったよ!」

 

そう、由比ヶ浜は俺の言った通りクソにその3人と組むなと伝えクソが実行しただけ。

 

ようするにあの3人にとって、クソは『友達』だが、自分以外の奴は『友達の友達』ってことだ。現にクソがいなくなった後、3人とも会話なんてしてなかったらしいし。

 

「まあ、これでいいだろ。」

 

こうしてチェーンメールの件は片付いた。

 

 

そしてその日の夜、俺はことの詳細を陽乃に話していた。

 

「ふーん、それで解決したんだ。」

 

「まあな。」

 

「でも、八幡は犯人分かってたんでしょ?」

 

「ああ、候補は2人いる。1人は大和ってやつだと思う。他の2人に比べて内容が薄い。陽乃もわかってたんだろ?」

 

「まあね。でもう1人は?もうわかるけど。」

 

「ああ、クソだな。このチェーンメールを流すことによって3人の関係を進展させたかったのかそれとも依頼を作って雪乃に近づこうと思ったのかは知らんが。」

 

「まあ、雪乃ちゃんに手を出したらタダじゃ済まないけどね。」

 

「そうだな。」

 

その後陽乃とたわいのない話をして時間は過ぎ去っていった。



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勉強会

どうもアルスDQです!
チェーンメールが終わり次はサキサキ編です!ということは…ついに誰かと誰かが再会する!?ではどうぞー!


 

由比ヶ浜のクラスのチェーンメール事件が収まった次の日の朝。俺は特にやることがないので机でぼーっとしていた。

 

と、そのとき目の前で手が動いているのに気がついた。誰だろうと思い目線で追っているとそれは戸塚だった。

 

「おはよう!」

 

うーん、何この天使?本当に男の子?

 

「おう、どうした?」

 

「あ、うん。職場見学のグループもう決めた?」

 

「いや、まだだが。…てかよく考えたら俺って男子の友達って材木座ぐらいしかいなくね?」

 

「僕も男の子なんだけど…。」

 

「あ、彩加ももちろん友達だぞ!」

 

しまったー!ノリで下の名前で呼んじゃったー!が、戸塚の反応はと言うと

 

「…嬉しい…な。」

 

え?

 

「初めて名前で呼んでくれたね。」ニコッ

 

やばい。陽乃と出会わずに戸塚が女だった場合戸塚ルートに入りそうでやばい。でも戸塚は天使だが、陽乃は女神。これは違わない。

 

「あ、僕もヒッキーって呼んでいい?」

 

「それはやだ。」

 

だって命名アホの子だよ?ダメでしょ。

 

「あ、じゃあ…八幡。」

 

と、戸塚が名前で俺のことを…

 

「もう3回呼んで!」

 

「八幡。」

 

「八幡?」

 

「八幡!」

 

うん、いいな。これは新鮮だな。

 

「もう、聞いてるの!」

 

「あ、悪い。で、何の話だっけ?」

 

「あ、うん。職場見学のグループの話だよ。僕もまだグループ決まってないんだ。」

 

「そうだったな。…まだグループ決まってないなら一緒に行くか?」

 

「うん!」

 

「じゃあ、俺と戸塚と材木座でいいな。」

 

「うん!じゃあ書いてくるよ!」

 

戸塚がそう言って黒板に書きに行ったときに材木座が来た。

 

「ハチえもーん、我に勉強教えてください!」

 

いつもパターンだな。そこで戸塚も帰ってきた。

 

「勉強会やるの?僕も行ってもいいかな?」

 

「おう、いいぞ。いつやるかはまだわからんが。」

 

「うん!」

 

そんなこんなで時間が過ぎて放課後の奉仕部。

気になったことがあるので雪乃に聞いてみた。

 

「なあ、雪乃。テスト期間中って部活はどうするんだ?」

 

「そうね、さすがにその期間にはできないから休みにするわ。」

 

「うへぇ…テストか…。」

 

「そんなにやばいのか?」

 

「うー、やばい。」

 

「ではテストまでもあと少しだし部活は休みにしましょう。あと由比ヶ浜さん部員に赤点を取らせないためにも私が教えるわ。」

 

「本当?ありがとうゆきのんー!」

 

「ちょっと…抱きつかないで…。」

 

うん、百合百合してるな。

 

「義兄さんはどうするの?」

 

「んー?材木座と戸塚に頼まれたからそっち行く。」

 

「えっ!?もしかしてヒッキー先輩って頭いいの?」

 

「義兄さんは学年1位か2位しか取ったことがないわ。あとは姉さんね。」

 

「うそー!?」

 

えー、逆に頭悪そうに見てるの?

 

「じゃあ明日からテストまでは部活はなしということで。」

 

こうしてテストまでは奉仕部は休みになった。

 

・・・・・・・・・・

 

「八幡ここは?」

 

「ここはこうすれば解きやすいぞ。」

 

「あ、本当だ。ありがとう!」

 

「ハチえもんー、ここはどうだ?」

 

「ん?ここはこうだな。」

 

「すまんな!」

 

俺たちはファミレスで勉強していた。

 

その後に

 

「あー!ヒッキー先輩だ!」

 

「義兄さんもここにいたのね。」

 

雪乃と由比ヶ浜が来たり

 

「あー、八幡!」ダキッ

 

「おっす!」

 

「みんないるね〜。」

 

陽乃、めぐり、かおりまで来てけっこう増えた。

 

そのあとは俺と陽乃、雪乃が主となって教えていた。しばらくしてお店のドアが開くと小町、風鈴、その他が入ってきた。

 

「あ、お兄ちゃんだー!」

 

「あ、義輝さん!」

 

「どした、こんなところで?」

 

「いやー、友達から相談受けてさ。」

 

そう小町が言うと隣の男が俺たちに向かって一礼した。

 

・・・・・

 

「どうも!比企谷小町です!兄がいつもお世話になっています!」

 

「初めまして…ではないよね。由比ヶ浜結衣です。お兄さんのおかげで助かりました。ありがとう。」ペコリ

 

「…ん?あー!お菓子の人だ!お菓子美味しかったです!」

 

「え?小町ちゃん、それお兄ちゃん知らないよ。俺食べてない?」

 

「小町がそんなことするわけないじゃん。お父さんが食べようとしてたけど小町とお母さんで1つ隠しといて後でお兄ちゃんにあげたよ。ほら、高級そうなお菓子あったじゃん?あれだよ。」

 

「あー、あれか。さすが小町だな。」ナデナデ

 

「〜〜〜〜♪」

 

うん、さすがは俺の妹。そして親父許さん!

 

「あ、風野風鈴です。よろしくお願いします。」

 

「うん、よろしくね!」

 

「ちなみに材木座の彼女な。」

 

「えー!?本当に?」

 

「あ、はい…。義輝さんのか、彼女です///」

 

「うそだー!?」

 

由比ヶ浜が騒いでいるが気にしない。

 

「えっと、戸塚彩加です。八幡のクラスメートで友達です。」

 

「あ、どう…」

 

「小町?」

 

戸塚にあいさつするところで小町は急に黙ってしまった。しかも目を見開いて。

 

「小町ちゃんどうしたの?」

 

「小町さん?」

 

「小町ちゃん?」

 

「ん〜?」

 

それぞれ言葉を書けるが反応がない。

 

と、そこで…

 

「ま…」

 

「「「「「「「ま?」」」」」」」

 

「前は危ないところを助けてくださりありがとうございました!」ペコッ

 

「「「「「「「「え…」」」」」」」」

 

いきなり小町が戸塚に向かってお礼を言いだし、よくわかっていない俺たちはただただ驚いていた。

 

 



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相談

どうもアルスDQです!
前回の小町が戸塚にお礼を言ったわけとは!?これで明らかになります!ではどうぞー!


 

小町が戸塚を見て目を見開き固まったと思ったらなぜかお礼を言った。うん、わからん!

 

「え、えっと小町?戸塚と知り合いなのか?それと助けられたって…。」

 

「うん、前に風鈴ちゃんと遊んで家に帰るときにナンパにあってね。で、そのとき腕を引っ張られて無理矢理連れてかれそうになったの…。」

 

「「あ?誰だ(よ)そいつ、叩き潰さないと気が済まない。俺(私)の可愛い妹(義妹)に手を出しといてただで済むと思うなよ…。」」

 

俺と陽乃からドス黒い殺気が漏れ出してきた。

 

「ま、待って!お兄ちゃんと陽姉落ち着いて!小町は大丈夫だから!」

 

そう言われ俺と陽乃は殺気を引っ込める。

 

「で、連れてかれそうだったときに誰かが小町の掴んでた男の人にボールを当てて、それで逃げられたの。そのときはわからなかったけど助けてくれたのが…。」

 

「戸塚先輩ってことね。」

 

と、雪乃がしめる。

 

「そうだったのか…。小町を助けてくれてありがとな戸塚。俺からも礼を言う。」

 

戸塚が助けてくれていなかったら小町がどうなっていたかわからない。本当に助かった…。やっぱり戸塚は天使だ。

 

「ううん。当然のことをしただけだよ。さすがに困っている子をほっとけないしね。…でもあの子が小町ちゃんだったのか。さすがは八幡の妹だけあって可愛いね。」ニコッ

 

「そうだろそうだろ!小町は可愛い!」

 

「うゎ…ヒッキー先輩シスコンだ。」

 

「シスコンで何が悪い。」

 

「か、可愛いなんて///そ、そんなことないですよ///」

 

あ、小町照れてる。可愛い…。あれ?そういえば相談があるっていってなかったっけ?

 

「で、小町相談って?」

 

「…ふぇ?…あー!そうだった!えっと大志君の話なんだけどね?」

 

と、小町が言うと隣のやつが少し礼をした。

 

「どうも、川崎大志っす。」

 

「小町、こいつは彼氏か?彼氏なら俺の手で地獄を見せないといけないから…。」

 

「いやいや違うから。大志君はお友達だよ、お友達。霊長類ヒト科オトモダチだから。」

 

「「「「「「「「うゎ…。」」」」」」」」

 

俺たちは軽く引いた。さすがに言い過ぎじゃない小町ちゃん?男として少しは同情するぞ…。

 

「そ、そうか…。コホッン、で?相談ってなんかあるのか?」

 

「え、あ、はい。姉ちゃんが皆さんと同じ総武高っす。名前、川崎沙希って言うんですけど。」

 

「あ、うちのクラスの川崎さんでしょ?」

 

「で、大志君のお姉さんが最近帰りが遅くて心配してるんだって。大志君が聞いても『あんたには関係ない』って言われるらしいんだ。」

 

「ちなみに何時くらいに帰ってくるの〜?」

 

「朝の5時くらいっす。」

 

「それって朝じゃん、マジウケる!」

 

「いや、ウケねえよ…。」

 

てか5時までって遅すぎない?

ふと、横を見ると…

 

「義輝さん何食べます?」

 

「ふむ…我はこれだな!」

 

「なるほど、でもこれも食べたいし…。あ、私これにするんで半分ずつでもいいですか?」

 

「構わんが。」

 

「やったー!義輝さん大好きです!」ダキッ

 

普通にいちゃいちゃしてた。もうほっとこう。

 

「で、うちに『エンジェル』って店から電話かかってきたんすよ。たぶんバイト先からなんですけどそれでどうすればいいのかなって。」

 

「じゃあそこに行って川崎さんに言えば良くない?」

 

「けれどそこをやめたからって、また別のバイトに行く可能性もあるわ。」

 

由比ヶ浜の意見に雪乃が指摘する。

 

「お兄ちゃん、どうすればいいかな?」

 

「ふむ、まだ何とも言えんが調べてみるだけみるか。」

 

「お願いします、お兄さん!」

 

「お兄さんと呼ぶな。俺を兄と呼んでいいのは小町と雪乃だけだ。」

 

「「えへへ〜。」」

 

そう俺が言うと小町と雪乃は嬉しそうだ。もう2人とも可愛いすぎない?

 

「じゃあ何と呼べば?」

 

「そうだな…、比企谷のお兄さんは長いしな。…特別にお兄さんで許してやる。」

 

「ありがとうございます!」

 

その後、 みんなで話し合って明日から川崎沙希更生作戦を開始することになった。

 



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作戦

どうもアルスDQです!
サキサキ編中編です。
どのようなかんじになるのか?ではどうぞー!


昨日の話し合いで今日の放課後から川崎沙希更生作戦が開始される。ちなみに陽乃は生徒会が忙しいらしく今日はいない。作戦は話し合いの結果3つあがった。ではさっそく作戦に移る。

 

 

 

作戦1:アニマルセラピー

 

昨日、雪乃がこんな案を出した。

 

「ではアニマルセラピーはどうかしら?」

 

「アンニンセリピー?ゆきのんそれ何?」

 

「アニマルセラピーよ。アニマルセラピーとは動物と触れ合わせることでその人に内在するストレスを軽減させたりあるいは当人に自信を持たせたりといったことを通じて精神的な健康を回復させることができると考えられているわ。今回はこれで川崎さんの優しい一面を取り戻そうと思うのだけど。」

 

「ふむふむ…、わかんない!」

 

「ようするに動物を使ってやるってことだろ。」

 

「なるほどー。」

 

由比ヶ浜…。こいつこれで総武高によく受かったな。七不思議の1つに入れてもいいんじゃない?

 

「と、思ったのだけどどうかしら?」

 

「いいんじゃないか?さすがは雪乃だな。」ナデナデ

 

「うんうん、さすがは私の妹!よしよし。」ナデナデ

 

「もうっ!姉さんと義兄さんったら!…えへへ…。」

 

ということがあり今に至る。

 

「お兄ちゃんー!持ってきたよー。」

 

「おー、ありがとな。」ナデナデ

 

「えへへ…。」

 

そう、小町に我が家の猫であるカマクラを持ってきてもらったのだ。

 

「で、小町にカマクラを持ってきてもらったけどうするんだ?」

 

「校門の近くに置いて様子を見ましょう。それで川崎さんの反応を伺いましょう。」

 

それから数分後…

 

「にゃー。」ナデナデ

 

パシャ

 

「にゃー、にゃー。」ナデナデ

 

パシャパシャ

 

雪乃がカマクラと遊んでいた。うん、可愛い。あとで陽乃に見せよう。と、そのときに小町から電話があった。

 

「もしもし。」

 

『もしもし、お兄さん。大志っす。』

 

「なんで小町の携帯にお前が出てるんだ?」

 

「あ、今比企谷さんから借りてるっす。」

 

「まあ、いいか…。で、何のようだ?」

 

『あ、えっと。言い忘れたんすけど姉ちゃん猫アレルギーなんすよ。だから猫はダメっす。』

 

「マジかよ…。了解だ。じゃあ切るぞ。」

 

えー、意味ないじゃん。どうすんの?とりあえず引き上げるか…。

 

「雪乃ー。なんか川崎猫アレルギーらしいからこの作戦はダメらしい。帰るぞー。」

 

「にゃー!」ビシッ!

 

こうして作戦1は失敗に終わった。

 

 

 

作戦2:教育者から一言

 

戸塚からはこんな案が出た。

 

「先生に話してみたらどうかな?家族とかだと近すぎていえないこともあるかもしれないし。」

 

「なるほどね〜。」

 

「なら静ちゃんでいいんじゃない?生徒指導の先生だし。」

 

「そうだな。」

 

と、いうことで俺たちは作戦1の次の日に平塚先生のところに行った。

 

「お、比企谷に陽乃か。どうかしたのか?」

 

「実はですね、先生に相談がありまして。1年F組の川崎の事なんですけど……。」

 

「何だ?言ってみろ。…何かまずい事でもあったのか?」

 

どうやら雰囲気でシリアスさを感じ取ったらしい。良かった。この人は空気の読めない先生じゃないからな。

 

「実はね、昨日その弟君から相談を受けてね。なんでも深夜のバイトをしていて帰ってくるのが遅いらしいんだよね。」

 

「…具体的には何時頃だ?」

 

「…確か朝の5時頃です。」

 

「…深刻だな。」

 

そう確かに深刻だ。深夜のバイトは生活習慣を悪くする。そしてそれは自身の健康や学力に悪影響をもたらす。そして何より、高校生は深夜バイトをしてはいけない。

 

「分かった。要は、私がそのバイトの理由を聞けば良いんだな?」

 

「…いえ、そうではなく…。流石に先生でもそう簡単にはいかないでしょう。先生には、川崎が何か最近悩んでいることがないかさりげなく訊いて欲しいんです。両親には相談できなくても先生ならできるかもしれないと思ったので。」

 

「分かった。取り敢えず聞いてみよう。」

 

「お願いします。」

 

そして平塚先生が川崎に接触した。俺たちは見えないところで隠れて聞く。

 

「川崎、少し待ちたまえ」ザッ

 

「平塚先生…何か用ですか?」

 

「川崎、最近何か悩んでいることはないか?悩みがあるなら話した方が楽になるかもしれんぞ。」

 

「特に何もないですけど。」

 

「そうか?最近けっこう授業中によく寝ていると聞いているぞ。寝不足な理由とかあるんじゃないか?君は高校生だ。大人をもっと頼りたまえ。ご両親も心配していると思うぞ。」

 

「先生…。」

 

お、いいかんじか?

 

「てか、先生親が心配してるかなんて分かんないはずでしょ?独身だし。」

 

「ぐはっ!」

 

「私の心配よりも自分の心配した方がいいんじゃないんですか?結婚とか。」

 

「ぐふっ!」

 

平塚先生…。

 

「静ちゃんさすがに可哀想に見えてきたよ。」

 

「ああ、まったくだ。」

 

「今回は平塚先生が傷を負っただけじゃない?」

 

「それあるー!」

 

その後平塚先生はというと…

 

「グスッ…今日はもうお家帰る…。」フラフラ

 

と行って去っていった。もう誰か貰ってあげて!

 

作戦2も失敗して残りは作戦3だ。

 

 

 

作戦3:恋

 

最後は由比ヶ浜の意見

 

「はいはいー!私考えたよ!」

 

「なんだ?」

 

「女の子が変わるとしたら1つしかないじゃん!…恋とか…。」

 

と、いうことで由比ヶ浜はクソに頼んでやってもらうと言った。俺たちは仕方なく、そう仕方なく容認した。ちなみにすぐに回収できるようにファンクラブのやつらを配置して。

 

川崎が自転車置き場から自転車を出すタイミングでクソが話しかける。

 

「お疲れ、眠そうだね。」

 

「バイトかなんか?あんまり根詰めないほうがいいよ?」

 

「お気遣いどーも。じゃあ、私帰るから。」

 

「あのさ……。」

 

「そんなに強がらなくても、いいんじゃないのか?」

 

「……あ、そういうのいらないんで。てか、私に話しかけないでくれる?あんたのこと嫌いだから。自分と周りだけ良ければいいなんて奴なんて好きになれるはずもないし、普通にあとは嫌いだから。」

 

「え…。」

 

川崎はクソにそう返すと帰って行った。まったく同感だ。よく言った!

 

「よし、回収よろ。」

 

「「「「了解です!任せてください!」」」」

 

「えっ?ちょっと…。」

 

素早くクソを回収してファンクラブは帰って行った。

 

作戦3失敗。まあ、元から期待はしてなかったけどな。

 

 

 

 

「まったく使えないし。」

 

「最初から期待はしてなかったけどね…八幡あとはどうする?」

 

「そうだな…あとは店に行くだけだな。」

 

「そうね。」

 

「じゃあ明日だね!」

 

こうして俺たちは明日、川崎のバイト先探しをすることになった。

 



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理由

どうもアルスDQです!
今回で川崎編終了です。ではではどうぞー!


 

作戦が全て失敗した次の日、俺たちは集まっていた。今日は川崎の働いているバイト先を見つけるためだ。

 

「材木座あったか?」

 

「ふむ、『エンジェル』とつく店は2つあったぞ。1つはメイド喫茶、もう1つはバーだの。」

 

「まあ、メイド喫茶はないね。」

 

「そうね。」

 

「じゃあ、バーに行くか。」

 

と、決まりかけたとき…

 

「あ、あの…。」

 

「「「「「?」」」」」

 

「私、メイド喫茶行ってみたいです…。」

 

「「「「「え?」」」」」

 

「ダメ…ですか?」

 

「まあ、バーは夜だし今から行く分なら大丈夫だけど。念のため行ってみるか。」

 

「はい!」

 

風鈴の意見でメイド喫茶も行ってみることにした。

 

・・・・・

 

「と、ここだの。」

 

「へぇー、ここがメイド喫茶…。」

 

てか疑問に思ったんだけど

 

「材木座、お前メイド喫茶とか行かないのか?」ヒソヒソ

 

「行くわけれなかろうに。我がそこまで勇気はない!それに風鈴殿と2人で来るのもあれだしの…。」ヒソヒソ

 

「八幡さんと義輝さんどうしたんですか?」

 

「「いや、何も。」」

 

「?」

 

と、そこで陽乃が俺の袖をくいくいと引っ張ってきた。可愛い…。

 

「どした?」

 

「なんかメイドの無料体験できるんだって。これでシフト表とか確認できると思うんだけど。」

 

「なるほどな。」

 

そして陽乃、雪乃、由比ヶ浜はメイド体験をすることになった。で、店に入ると…

 

「「「「「「おかえりなさいませ、ご主人様・お嬢様!」」」」」」

 

「これがメイドですか…。」

 

うん、THEメイドだな。陽乃たちはそのまま連れてかれ俺と材木座と風鈴は席に着き適当に注文を頼む。

 

「義輝さん、ここなんかすごいですね!」

 

「ま、まあこれがメイド喫茶だからの!」

 

少し雑談していると

 

「お待たせ八幡!」

 

陽乃たちが着替え終わったようだ。振り向くとそこには…メイド服を着た女神と天使と由比ヶ浜がいた。

 

「八幡どう?」

 

「お、おう。すげー似合ってる。か、可愛いぞ///」

 

「う、うん///ありがとう///」

 

「義兄さん私は?」

 

「雪乃も似合ってるぞ。」

 

「そ、そう///」

 

「ヒッキー先輩、私は?」

 

「うーん、似合ってるんじゃねーの?」

 

「なんか、私だけ雑!?」

 

いや、だって女神と天使とどう比べればいいの?無理でしょ?

 

「私も着てみたいです…。」

 

風鈴も高校生なら大丈夫だったんだけどな…。

それにメイド姿の風鈴を見て材木座が持つかどうかがわからん。いや、絶対持たないな。

 

「あ、でね。シフト表見てきたんだけどやっぱり川崎さんの名前はなかったよ。」

 

「やっぱな。じゃあ行きますか。」

 

そして俺たちはメイド喫茶を出てひとまず解散した。

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

今、俺はホテルの前で陽乃たちを待っている。材木座や戸塚とかはドレスコードを突破する服がないので不参加。ここに来る前にみんなでラーメン食ってきたけど。お、きたきた。

 

「八幡おまたせー!」ダキッ

 

「義兄さんお待ちどうさま。」

 

「ゆきのんにドレス貸してもらったんだよ。てかヒッキー先輩いつもと違う!?」

 

いや、眼鏡かけてオールバックしてるだけだけどね。

 

「いつもどおり八幡はカッコいいよ!じゃあ行こうか。八幡エスコートよろしく!」

 

「はいはい。」

 

マナーや女性のエスコートの仕方はいろいろと教えてもらった。そうして俺たちはホテルへと入っていった。

 

店に着くと1人のバーデンダーの女子がいた。あいつが川崎かな?

 

「探したわ川崎さん。」

 

「雪ノ下か…それに由比ヶ浜。あと雪ノ下先輩と比企谷先輩…。2人はデートですか?」

 

「うん!デートだよ!」

 

「まあある意味デートだな。」

 

「何か飲みます?」

 

「私と雪乃ちゃんはペリエで。」

 

「わ、私もそれで!」

 

「MAXコーヒー。」

 

「はぁー?ヒッキー先輩こんなところにMAXコーヒーがあるわけないじゃん!」

 

「いや、あるんだけどね…。」

 

「あるの!?」

 

さすがMAXコーヒーだ。どこの店にも大抵あるのが当たり前だよね。うん。

 

全員に飲み物が行き渡り話し始める。

 

「川崎、お前最近帰るの遅いらしいな。弟が心配してたぞ。」

 

「最近やけに周りが小うるさいと思ってたらあんたたちのせいか。大志が何言った?どういう繋がりか知らないけど、あたしから大志に言っとくから気にしないでいいよ。……だから、もう大志と関わんないでね。」

 

「川崎さん、あなたバイトをやめる気はないの?」

 

「ん?無いよ。……まあ、ここはやめるにしても他のところで働けばいいし。」

 

「あ、あのさ、なんでここでバイトしてんの?あ、やー、あたしもお金ないときバイトするけど、年誤魔化してまで夜働かないし…。そこまでして欲しいものとかあるの?」

 

「別に、お金が必要なだけだけど。あんたらには関係ないし。」

 

このままではラチがあかないな…。と、思っていると

 

パンパン

 

「うん、もう雪乃ちゃんとガハマちゃんは帰ってていいよ。後は私と八幡でやるから。」

 

「…わかったわ。行きましょう由比ヶ浜さん。あとはよろしくね義兄さん、姉さん。」

 

「えっ?あ、うん。」

 

雪乃と由比ヶ浜が陽乃に言われ帰って行った。

 

「あ、MAXコーヒーおかわり。」

 

「あ、はい。」

 

MAXコーヒーが来て一気飲みする。うん、美味い!

 

「ごちそうさん。で、川崎明日、朝5時30分に駅前のマックに来てくれ。」

 

「なんで?」

 

「いいからいいから。ね?」

 

「わかった…。」

 

「じゃあ、俺たちも帰るわ。はい、会計これでいいか?」

 

「丁度ですね、ありがとうございました…。」

 

「じゃあ行くか陽乃。」

 

「うん、またね川崎さん。」ダキッ

 

そうして俺たちも帰って行った。

 

・・・・・・・・・

 

朝5時30分でマックでMAXコーヒーを飲んでいると、川崎沙希がこちらに歩いてきた。陽乃は俺の肩で眠かったのか寝ている。

 

「話って何?」

 

「まだみんな集まってない。もう少し待ってくれ。」

 

少しすると雪乃、由比ヶ浜、小町。そして大志がやってきた。

 

「大志、あんた、こんな時間に何してるの?」

 

と怒りと驚きを合わせた声で川崎は大志に尋ねる。

 

「姉ちゃんこそこんな時間に何やってんだよ?」

 

「あんたには関係ないじゃん。」

 

「関係なくねえよ。家族じゃん。」

 

そう大志に言われると黙る。

 

「川崎、お前がお金が欲しい理由を当ててやろう。大志、一つ聞くぞ。中三になり変わった事があるか?」

 

「塾に通い始めたくらいっすね。」

 

「じゃあ大志君の学費のため?」

 

「大志が4月から塾に通っている時点で多分大志の学費は解決してるんだ。入学費も教材費もその時点で払っている。もともと川崎の家の中ではその出費は織り込み済みだろう。逆に言えば大志の学費だけが解決している状態なんだよ。」

 

「どういうこと?」

 

「つまり学費が欲しいのは大志だけじゃない。川崎が深夜バイトしてまでお金が欲しかったのは自分の塾の学費が欲しかったからだ。うちは進学校だし1年のうちからもう大学受験考えているやつがいてもおかしくない。」

 

「姉ちゃん俺のせいで…。」

 

「だから、あんたは知らなくていいって言ったじゃん。」

 

これで家族的には解決かな。

 

「でもバイトはやめられない。あたし、大学行くつもりだし、それで親に迷惑かけたくないから。」

 

と、そこで小町が

 

「ちょっといいですか?」

 

「うちも両親共働きなんですよ。だからいつも家に帰ると誰もいなくて、それが嫌で昔家出したんですよ。」

 

「でもその後雨が降ってきて帰るに帰れなくて泣いてたんですよ。でも、そのあと…。」

 

「お兄ちゃんが、お兄ちゃんが迎えに来てくれたんですよ。外はひどい雨なのに傘もささずにびしょ濡れで。それで小町にカッパを渡すと『帰るぞ…。』と言ってくれたんです。しかも小町を探して疲れているのにおんぶもして…。」

 

「それ以来兄は小町よりも早く帰る様になったんですよ。だから兄には感謝してるんですよ。」

 

いや大したことじゃないと思うけど、感謝されて悪い気はしないが。

 

「結局何がいいたい訳?」

 

川崎が睨むように聞く。俺の天使を睨まないで!

 

「つまりですね、沙希さんが家族に迷惑かけたくないように、大志君も沙希さんに迷惑かけたくないんですよ。その辺わかってもらえると下の子的に嬉しいかなーって。」

 

川崎は目を見開き大志を見る。

 

「まあ、俺もそんな感じ。」

 

大志がそう言うと川崎は柔らかい笑みを浮かべ大志の頭を撫でる。これだよ、これ。姉弟はこれじゃないと。

 

「でも、お金が欲しいのは変わらないよ。それともあんたたちが用意できるの?」

 

「できる。」

 

「え…。」

 

だって春輝さんの手伝いというかバイトしてたらどんどん溜まっていくんだもん。普段そんな使わないし。

 

「けど、それじゃあ奉仕部の理念に反するからなしだな。」

 

俺は雪乃の方へ目線を向けると雪乃はコクンとうなづく。可愛い…。

 

「なあ、川崎。お前スカラシップって知ってるか?」

 

「スク…ラップ?」

 

「スクラップじゃない…。」

 

「スカラシップだよガハマちゃん。成績優秀者などの特別な人の学費を免除する制度のことだよ。」

 

「そんなのがあるんだ…。」

 

「ああ、川崎はもっと人に相談することだな。先生でも先輩でも何なら塾の講師でもいい。うちは進学校だからいろいろ情報持ってるし誰もがお金をもっているわけじゃない。相談してなんぼだ。それに雪乃に教わってもいいしな。な、雪乃。」

 

「ええ。」

 

と、そこで川崎が聞いてきた。

 

「なんで先輩はそこまでしてくれるの…?」

 

え?そりゃ…。

 

「小町に相談されたから。」

 

「え…。」

 

「下が困ってたらできる限り助けてやるのが上の役目だろ?」

 

「そうだね!私も雪乃ちゃんが困ってたらそうするしね!」

 

「そっか…ありがとう。」

 

「ああ、だからこれからはちゃんと相談するんだぞ。な?」ポンポン

 

「う、うん///」

 

こうして大志の依頼は無事に終わった。

 

その後期末テストも終わり職場見学も終わった。戸塚と材木座と適当なところへ行ったがなかなかよかった。

 

ちなみに順位はというと…

 

 

2年 期末テスト

 

1位 雪ノ下陽乃

 

2位 比企谷八幡

 

3位 城廻めぐり

 

4位 材木座義輝

    ・

    ・

    ・

10位 折本かおり

    ・

    ・

    ・

25位 戸塚彩加

    ・

    ・

    ・

 

 

ってかんじだった。今回は陽乃に1点差で負けた。次は勝つ!戸塚も前回よりかなり上がったらしく喜んでいた。ちなみに1年はというと…

 

 

1年 期末テスト

 

1位 雪ノ下雪乃

 

2位 七里ヶ浜七輪

 

3位 倉見空

    ・

    ・

    ・

    ・

24位 川崎沙希

 

25位 葉山隼人

    ・

    ・

    ・

 

 

だったらしい。ちなみに2位から23位は全員ファンクラブらしい。なんでもみんなで勉強会したとか。すげーな…。

 



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東京ワンニャンショー

どうもアルスDQです!
川崎編が終わりもう少しで夏休み編に突入!?
…するかもしれません。これからもよろしくです。ではどうぞー!


川崎の件や期末テストなどが終わり今日は6月17日日曜日。俺は起きて飯を食いながら新聞を読んでいた。すると、1つのチラシが目に入った。

 

これは……!

 

「こ、小町!これ見ろこれ!東京ワンニャンショーが今年もやってくるぞ!」

 

「ほんとにっ!やったぁ!流石お兄ちゃん!」

 

「だろ!」

 

「うんうん!お兄ちゃんいつもよりもさらにかっこいい!」

 

そう、東京ワンニャンショー。うちの猫『カマクラ』ともここで出会った。小町が好きで毎年のようにいっている。そしてここで必ずやってくる人がいる。

 

バタバタ

 

ほらやってきた。

 

「に、義兄さん!?東京ワンニャンショーがやってきたわ!さっそく行きましょう!」

 

そう、雪乃だ。東京ワンニャンショーのあるときは俺と小町、雪乃の3人で基本的にいっている。ていうかいつも思うけどどうやって嗅ぎつけてくるんだ?不思議でならない。

 

と、そこで母親が眠そうにやってきた。

 

「......うるさい。バカ兄妹。くたばれ。」ギロッ

 

「「「す、すいません......」 」」

 

「あ、雪乃ちゃんはいいのよ。私が言ってるのはこの馬鹿ども2人だから。」

 

「あ、はい…。」

 

相変わらず雪乃には甘い母ちゃんである。

 

「あんた。出かけんのはいいけど、車に気をつけんのよ。小町と雪乃ちゃんが怪我しないように見てなよ。」

 

「わかってるよ。俺が小町と雪乃を危険な目に合わせるわけないだろ?」

 

「お、お兄ちゃん......///」ウルウル

 

「に、義兄さん……///」ウルウル

 

「はぁ......、バカだね。あんたの心配をしてんの。」

 

「......えっ」ウルッ

 

「か、母ちゃん......」ウルルッ

 

まさか母ちゃん俺のこと思って……

 

「本当、心配だわ。小町や雪乃ちゃんに怪我させたら、あんた、お父さんに殺されるよ」

 

「お、親父ェ......」

 

少しでも思った俺が馬鹿だった。

 

「今回はバスで行くからバス代ちょうだい!」

 

「往復でいくらだっけ?」

 

「えっと......。」

 

小町が考えている間に雪乃が言う。

 

「300円です。」

 

「あいあい。900円と昼食代3000円ね。」

 

母親は雪乃にお金を渡す。てか、昼食1人千円って母ちゃん太っ腹!

 

「母ちゃん昼食1000って太っ腹だな。」

 

「ん?ああ、大丈夫。それあの人の小遣いからこっそり抜いておいたやつだから。無駄に使われるよりあんたらの方が使うならいいでしょ?」

 

親父ェ……、さすがに哀れだと思う。同情はしないがな!

 

「じゃあ、私は眠いからもうひと眠りしてくるわ。おやすみ〜。」

 

「おやすみー。」

 

「おやすみー。」

 

「おやすみなさい。」

 

そうして母ちゃんは寝室というエデンに帰っていった。そういえばエデンというと『ドラゴン◯エストⅦ』のタイトルにあったなー。ス◯イムでてくるまで2時間かかるとは思わなかったが…。

 

と、そこで雪乃がちょいちょいっと袖を引っ張ってきた。可愛い。

 

「どうした?」

 

「これなんだけど…。」

 

そういいつつ見せてきたのは携帯だった。

 

「どこ見れば良いんだ?」

 

「これは由比ヶ浜さんのメールアドレスよ。」

 

「それがどうしたんだ?」

 

「たぶんだけど…由比ヶ浜さんのアドレスの末尾の数字…これは誕生日だと思うわ。」

 

えー、由比ヶ浜のやつメールアドレスに誕生日いれてるの?大丈夫か?

 

で、何々…0618か。と、すると6月18日か。今日は17日だから…って明日じゃねぇか!?

 

「だからプレゼントを買いたいのだけどいいかしら?」

 

「別にいいぞ。てかいきなりどうした?」

 

「だって…、は、初めての友達だから…。大切にしたいのよ…。」

 

「そうか、じゃあプレゼントも見ながら行くか。」

 

「ええ、ありがとう義兄さん…。」

 

「ではでは東京ワンニャンショーと結衣さんのプレゼントを買いにレッツゴー!」

 

「「おー!」」

 

こうして俺たちは出かけたのだった。

 

 



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プレゼント

どうもアルスDQです!今回と前回は由比ヶ浜誕生日回です。ではどうぞー。


バスに揺られて俺たちは会場に来ていた。

 

「で、先に東京ワンニャンショーに見にいくのか?それともプレゼント?」

 

「先にプレゼントを見るわ。」

 

「東京ワンニャンショーには先に寄らんで良いのか?」

 

「寄りたいのはやまやまなのだけれども先にプレゼントを探さないと入り浸ってしまうから…」

 

まあ、そのとおりだな。

 

「それにしても何を買おうかしら…。」

 

「実用的なやつが良いだろうな、使われてるのが分かると気分が良いからな。」

 

「そうね、参考書なんてどうかしら?」

 

えー、参考書?由比ヶ浜にはちょっと…。

 

「雪姉それはやめたほうがいいと思うよ…。」

 

「え、ダメだったかしら…。」

 

「ダメだよ、こう言うのは相手が喜んでいる姿を想像して考えるもんだよ、結衣さんが参考書雪姉から貰って喜ばないでしょ。てか、雪姉普通プレゼントに参考書はないよ…。」

 

小町が呆れながら言う。たしかに参考書貰って嬉しいのは東大とか受けるやつぐらいだな…。

 

「なるほど…義兄さんと小町ちゃんがいてくれてよかったわ。」

 

「俺らが居なかったらどえらい物プレゼントしてたかもな。」

 

「喜んでる姿…、なら由比ヶ浜さんの趣味や何か関連付けられそうな物はどうかしら?」

 

「おー、いいんじゃないか。」

 

「そうそう雪姉そういうのだよ!」

 

そういい俺たちは考えるが…。

 

「………………。」

 

「………………。」

 

「………………。」

 

「いや、俺は分からないって」

 

「小町もわかんないー!」

 

「私も詳しくは分からないわ…最近料理を頑張ってるって事ぐらいしか。」

 

「それで良いじゃねぇかよ、その路線で行ってみようぜ。由比ヶ浜の感じだとファンシーでピンク色みたいなのがいっぱいあるような店が良いだろうな。」

 

「そうね、じゃああそこに行ってみましょう!」

 

腕を引かれ店内に入っていく。

 

いろいろ物色していると雪乃がこれはどうかあれはどうかと提案をしていく。 雪乃がそのうちの一つを手に取って試着した。猫のイラストのやつを。

 

「どうかしら?」

 

「雪姉似合ってるよ!」

 

「雪乃、すげー似合っているぞ。」

 

「あ、ありがとう///。けど、私じゃなくて由比ヶ浜はどうかしら?」

 

「由比ヶ浜にはそういう落ち着いた感じの色はあまり似合わないんじゃないか?どちらかと言うともっと派手な感じのアホっぽい色使いのやつが似合っている気がする。」

 

「義兄さんいいすぎよ…、けど同意せざるを得ないわ。じゃあ、これとさっきのやつも自分ように買うわ。」

 

あ、それ買うんだ。まあ、よく似合ってるからいいけど。けどな…

 

「言っちゃ悪いけど個人的には由比ヶ浜には料理を頑張ってほしくないけどな。」

 

「そうね…、私も同意だわ。」

 

「あれ?結衣さんってそんなに料理下手なの?」

 

「小町、4月に俺と材木座がクッキー食って倒れたことあったろ?」

 

「うん、あのとき1日ぐらい寝込んでたね。」

 

「…そのクッキーの製作者が由比ヶ浜だ。」

 

「…あー、それは小町も頑張ってほしくないと思うよ。」

 

「「「はぁー。」」」

 

思わずため息が零れてしまった。雪乃が由比ヶ浜に何回か料理を教えたことがあるんだが全然上達しない。あそこまで上達しないのは、もはや一種の才能ではないかと疑ってしまいたくなるほどだ。

 

いっそテロ組織に流せて大量殺人兵器になるんじゃないか?

 

雪乃がレジで会計している間待っていると…

 

「あ、八幡〜!」ダキッ

 

「あ、八幡君と雪乃ちゃん。」

 

陽乃とめぐりがやってきた。

 

その後レジを済ませた雪乃と合流し、みんなで近くの店へ入って昼食をとった。そこで陽乃が雪乃に聞いてきた。

 

「んで?雪乃ちゃん何買ったの?」

 

「……友達のプレゼントよ…。」

 

「友達のプレゼント…?」

 

「そうよ。」

 

「」ブワッー

 

そう雪乃が言うと陽乃は急に泣きだした。

 

「ね、姉さん!?」

 

「…よかったね。雪乃ちゃんにプレゼントをあげるような友達ができて…。」グスッ

 

「ええ、私も…よ…かった。」グスッ

 

雪乃ももらい泣きしている。

 

本当になー、俺も嬉しいよ。

 

そのとき小町とめぐりはというと…

 

「あ、ミートスパゲティ1つ〜。」

 

「小町はドリアで!」

 

隣で楽しく食べていたとさ。

 

「雪乃ちゃん!」

 

「な、何!?」

 

「頑張ってね」

 

「…!ありがとう姉さん」

 

うん、今日も仲いいですなー、

 

「それじゃお姉ちゃんたちもう行くね」

 

そう言って立ち上がると2人は手を小さく振って颯爽と走り去っていった。

 

「じゃあ義兄さん、小町ちゃん。東京ワンニャンショーに行くわよ!」

 

「「おー!」」

 

・・・・・・・・・・・

 

「お兄ちゃん!ペンギン!ペンギンがたくさん歩いてるよ!可愛い!」パァ

 

「ああ、そういえb」

 

待てよ。ここで俺が『ペンギンの語源はラテン語の肥満』なんて言えば、この笑顔を曇らせる事にならないか......?

 

「どうしたの?お兄ちゃん。」

 

「......いや、なんでもないぞ。」

 

「どうしたの義兄さん?」ボソッ

 

「あー、ペンギンを見てちょっとな…。」ボソッ

 

「もしかしてペンギンの語源はラテン語で肥満って意味のこと?」ボソッ

 

「ああ。だから言うのやめたんだ。」ボソッ

 

「なるほどね…。」

 

「2人ともどうしたの?」

 

「「なんでもない(わ)」。」

 

と、そこで向こうから犬が此方に全速力で向かってきている。尚2人は気づいてない。

 

「お兄ちゃんどうしたの?」

 

「いや、犬がこっちに走ってきてるからさ」

 

「えっ…?」

 

雪乃もようやく気づいたようで飛び跳ねるように俺に抱きついてくる。 この可愛いやつめ。

 

「義兄さん!犬が!」

 

「どうどう、落ち着け」

 

犬は案の定俺に飛びついてきた。

 

キャンキャンキャン!

 

耳元で鳴きながら顔をベロンベロンに舐め回し満足したのか膝から降りると腹を撫でろと服従のポーズ。 それにしても…

 

「こいつ見たことあるな…どこで見たんだってか…」

 

「ごめんなさーい!うちの犬が迷惑を!」

 

飼い主が来たようだ。 って、

 

「由比ヶ浜さん!?」

 

「あれ?ヒッキー先輩にゆきのん!?それに小町ちゃん!?」

 

「どっかで見た事あると思ったらお前の犬だったか…妙に懐いてると思ったらそういう事か」

 

「何々!?3人でどうしたの!?」

 

「お兄ちゃんとデートだよ!」

 

「ええ、義兄さんとデートよ。」

 

「そ、そうなんだ。ねぇところでゆきのん?それ何買ったの?」

 

「!?え、えと色々よ!色々」

 

ここでバレるわけにはいかないから雪乃が珍しく焦っている。 助け舟をだすか…,。

 

「それよりこんな所に犬連れてきてるって事は美容院にでも行ってたんじゃないのか?」

 

 「あ、ごめん!ゆきのん、ヒッキー先輩、小町ちゃん!またね!」

 

由比ヶ浜はサブレを抱き上げ走って行った。

 

「ふぅ…助かったわ。」

 

「なんとか大丈夫だったね。」

 

「そいじゃ、見回るか。」

 

その後、猫コーナーに行った雪乃は案の定、怒涛の勢いで猫をモフりだした。小町ですらドン引きするほどに......。毎回のことだが。コーナーにいる猫の全てを可愛がった雪乃は満足そうにしていた。......何が彼女をそこまで駆り立てたのか......。猫、だよなぁ。

 

・・・・・・・・・・・

 

翌日 奉仕部部室

 

「やっはろー!」

 

お、今日の主役登場だ。

 

「いらっしゃい、由比ヶ浜さん。待っていたわ。」

 

「待ってた?何で?」

 

「その…」

 

頑張れ雪乃!

 

「これ!」

 

「へ?私に?」

 

「誕生日おめでとう…由比ヶ浜さん。」

 

「っっ!ありがとー!ゆきのーん!」

 

由比ヶ浜が雪に抱きついて頰ずりまでしている。陽乃に写真をメールで送信しとこう。

 

「由比ヶ浜さんくすぐったいわ。」

 

雪乃も表面上は嫌そうだが嬉しそうだ。

 

さっそくエプロンをつけて雪乃とじゃれあっている由比ヶ浜を呼びプレゼントを渡す。

 

「これは俺からな。」

 

「ヒッキー先輩からも!?開けて良い?」

 

「どうぞお好きに。」

 

「わぁ!これチョーカー!?」

 

「いや、犬の首輪だよ。首輪壊れてただろう?だから新しいのをと思ってな」

 

「危な!自分につける所だったよ!」

 

いやいやあきらかに違うだろ…。

 

「く、首輪ならなんだったら私が…。いや、猫耳のほうが…」ボソボソ

 

なんか雪乃がボソボソ言ってるがよく聞こえない。

 

「さて、行きましょうか。」

 

「どこに行くの?」

 

「お前の誕生日を祝うためにパセラ予約してんだよ。もう陽乃と戸塚と小町、材木座や風鈴といろいろ待ってる。」

 

このままあいつらをまたしていたら不埒な輩があいつらにナンパするかもしれんからな。そしたら社会的に抹殺しないと。…その前に陽乃がやると思うけど。

 

「じゃあ、行くぞ。」

 

「あ、待って。ヒッキー先輩、ゆきのん。」

 

「「?」」

 

「ありがとう…。」

 

「「おう(ええ)。」」

 

こうして俺たちは待っているパセラに向かった

 

途中、雪乃の体力が尽きておんぶしたりしたがその後のパーティーは盛り上がり無事、由比ヶ浜の誕生日は終わった。

 



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嫁度対決①

どうもアルスDQです!
今回は嫁度対決!嫁による嫁の対決!?ではどうぞー!


「ら、ラブマリッジ」

 

「千葉ウェディング?」

 

「はぁ、若者の結婚特集ねぇ…。」

 

由比ヶ浜の誕生日が終わり少しした後、平塚先生が奉仕部に依頼を持ち込んできた。

 

「ああ、千葉の地域活性化の一環でタウン誌を作るんだそうだ。若い世代に結婚の意義をより深く知ってもらおうと行政と付近のブライダル会社や式場を持つホテルなんかが提携して作るらしい。」

 

「はぁ…それで、何故私達にこの話をしたのでしょうか?」

 

そう雪乃が聞く。

 

「い、いやそのだなうちの学校も何らかの関係で手伝うように上に言われて、私が担当することになったんだが…ううっ…」アセアセ

 

「何でうちの学校なんですか、て言うか、なんで俺達が?」

 

「理由か。その…」

 

「上司(うえ)からの命令に意味なんて求めてはいけない、それが働くと言う事だ!」キリッ

 

「聞きたくなかった、そんな話は聞きたくなかった…。」

 

「問題は何故それを私達がやるのかという事です。」

 

「それそれ。」

 

「うんうん、これって静ちゃんの仕事なんだし私たちがやることじゃないよね?」

 

「だ、だって!」

 

「「「「?」」」」

 

「だってけ、結婚とかどうすれば良いのか分からないし…グスッ…う、うー…」

 

はやく、早く誰か貰ってあげて!このままだと可哀想すぎる…。

 

「ゆ、ゆきのん…。」

 

「はぁ…私達も別に詳しい訳じゃないですが、お手伝いします」

 

「うぅん…、ありがとう…。」

 

こうして俺たちはタウン誌をやるのを手伝うことになった。しかし…

 

「何をしたらいいんだろう?」

 

「とりあえずなんか書いて埋めとけばいいんじゃないか?それかいっそのこと広告枠にして売るとか?仕事も減るし俺が楽になる。」

 

「比企谷それはダメだ。」

 

「問題は納期よね......。どれくらいの余裕があるんでしょうか?」

 

「入稿が来週、校了までにもう一週間ってところだな。」

 

「えらく急だね。」

 

「仕事ってつい手元で寝かしてしまうんだよな。めんどくさいものだとなおさらな。」

 

「あ、それわかります!」

 

えー、そうか?俺めんどいからとっととやって後サボる派なんだけど。

 

「適当に作文でっち上げて載せとくか?」

 

「けれど、文字だけのページというのも辛いわ。」

 

「デザインで誤魔化すとかはどう?」

 

「時間があればそれでもいけると思うけど難しいと思うわ。それに素人のデザインで余白がもたないわ。」

 

「そこは風鈴に任せる。あいつプロのイラストレーターだし。あと過去のテンプレを適当に組み合わせてテキスト流し込めばいいんじゃないか?」

 

 

「ねえ、先生。ゆきのんたちちょっと怖いです。」

 

「頼りがいがあっていいじゃないか。普通の高校生らしくないがな…。」

 

 

「義兄さんは手抜きに関してはやっぱり頭が回るのが早いわね。」

 

「楽したいからな。」

 

「でも私はなんだかんだいって八幡がやってくれるのを知ってるからね?」

 

「お、おう///」

 

「こらー!私の前でイチャつくんじゃない!」

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

「意識…意識調査をしてみるのはどうでしょう?意識を余りして無いからこそ聞いてみればネタにはなりそうだし手間は掛かるから1クラス程度…。」

 

「この際意識調査にコラムとかつけて…」

 

「あとはアンケートを取ってみれば…」

 

「完成だね!よし、さっそく問題は考えよう!」

 

「「「「おー!」」」」

 

「じゃあ、試しにやってみるか。私達で」

 

・・・・・・・

 

 

「見てみるか。問1。相手に求める年収は。答、一千万以上…比企谷…」

 

「ヒッキー先輩…」

 

「八幡らしいね…」

 

「さすが義兄さん…」

 

「ちょっと待てぃ、何故俺だと分かった!」

 

「…ん?続きがあるぞ。何々…しかし、陽乃と一緒に居られれば年収なんか関係ない。陽乃といるだけで他はいらない…だと?」

 

「…は、八幡///私も八幡が一緒なら他はどうでもいいよ///」

 

「だから私の前でイチャつくなー!」

 

はぁー、うるせー。

 

「はぁー、そんなことばっか言ってるから静ちゃん結婚できないんだよ?」

 

「ぐはっ!?くっ!と、とりあえず、サンプリングを始めよう!」

 

「はーい!」

 

「おー!」

 

「ええ。」

 

「はあ…。」

 

・・・・・・・・・・・

 

「できたよー!早速見てみようか!」

 

 

 

Q結婚したいと思う相手の職業は?

 

Aイラストレーターと結婚したい(義輝)

 

はいはいリア充お疲れ。てか、材木座って2年なのになんで1年の教室いたの?

 

 

Q結婚について不安ってなんかある?

 

A料理とかマジ無理。あと掃除も無理。(優美子)

 

A嫁姑関係とか同居別居とか、遺産相続とか。兄弟多いから。(沙希)

 

Aとつはちの行末とか不安…(姫菜)

 

 

 

「これを出すのはどうなんだろうね…。」

 

「厳しいでしょうね…。やはりここは彼女の出番ね。」

 

「もしもし、ええ、少し学校に来て欲しくて、ええ、頼みたい事があるの。それでは、よろしくね?」

 

「誰を呼んだんだ?」

 

「すぐにわかるわ。」

 

・・・・・・・・・・

 

数十分後…

 

「お兄ちゃーん!」ダッ

 

「お、小町か。」

 

「お兄ちゃん!」ダキッ

 

「よしよし。」ナデナデ

 

「えへへ〜。」

 

そう、雪乃が呼んだのは我が天使、小町だった。

 

「じゃあその意識調査とやらを見せてくださーい。」

 

「ほい。」

 

「なーるほどー、皆の関心事が何なのかはわかった感じですねー。」

 

「まずは皆さん絶望的に嫁度が足りないぃ!嫁度を上げていきましょう!」

 

「名付けて!花嫁修業!ドキドキ♡嫁度対決♡」

 

こうして謎の嫁度対決がはじまったのだった。

 

 



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嫁度対決②

どうもアルスDQです!
嫁度対決の料理編です!
最後は恐ろしい結末が…
ではどうぞー!


 

小町の提案で嫁度対決をやることになった俺たちは今、家庭科室に来ていた。

 

「最初の対決は料理でーす!審査員の皆さんよろしくお願いします!」

 

「何だか分かんないけど、みんな頑張ってね!」

 

「うむ、左に同じ。」

 

審査員は俺、戸塚、材木座だ。対する参加者は陽乃、雪乃、由比ヶ浜、平塚先生、風鈴だ。小町もこれには参加するらしい。

 

あ、ちなみに風鈴は小町と一緒にきたそうです。この学校中学生簡単に入れて大丈夫かな?

 

てか思ったけど戸塚部活は?

 

「お兄ちゃんもこっちに座ってね〜。」

 

小町に引かれ俺も席に着く。

 

「お題は男子が求めるおふくろの味。トップバッターは雪姉!えっとメニューは?」

 

「パエリアを。」

 

そういって雪乃が出してきたのはスペイン料理のパエリアだった。

 

 

『パエリア』

 

パエリア、もしくはパエヤまたはパエージャと呼ぶ。米どころとして知られるスペイン東部バレンシア地方発祥の、米と野菜、魚介類、肉などを炊き込んだ料理。スペインを代表する世界的に人気の料理の一つで、本場バレンシア地方ではパエリアの祭りもあるそうな。

 

 

それでは一口…、うん。あれだな。

 

「美味い。文句もいいようがないな。サイゼのやつとはあきらかに違う。さすがは雪乃だな。」ナデナデ

 

「あ、ありがとう義兄さん///」

 

「うん、美味しいねー!」

 

「ほうこれはなかなか…。」

 

まあ雪乃だから当然だ。

 

「続いては風鈴ちゃん!どうぞ!」

 

「え、えっと…ジャーマンポテトです…。」

 

 

『ジャーマンポテト』

 

ジャガイモを主要な食材として作られる料理の1つである。ジャガイモの他にベーコンや玉ねぎなどが入っておりよく夕食で出る料理らしい。

 

 

「そ、その…どうですか?」

 

「うん、美味いな。」

 

「なんか夕食に出てそうなやつだね。」

 

「うむ、いつもどおり美味いぞ!いつも済まんな。」

 

「ならよかったです///」

 

風鈴はすでに材木座の家で任されているからな。問題はない。

 

「さて、次は小町です!はい、肉じゃが〜。」

 

 

『肉じゃが』

 

肉じゃがは、日本の煮込み料理のひとつである。肉、じゃがいも、玉ねぎ、糸こんにゃくなどを油で炒めてから、醤油、砂糖、みりんで甘煮にしたもの。肉は、牛肉、豚肉、鶏肉などが使用される。よくうちで小町が作ってくれる。

 

 

「まぁ、あれだな。家で食べてるいつもと変わらない味だな。食べ慣れている分小町の愛情が伝わるな、うん。」

 

「お兄ちゃん......///」

 

「まあ王道だの。」

 

「なんか家庭の味ってかんじがするね。これなら僕、小町ちゃんの料理毎日食べてみたいな。」ニコッ

 

「ふぇ///か、家庭の味なんて///そ、それに毎日なんて…」ボソボソ

 

なんか小町が顔を真っ赤にしているけどどうしたんだ?

 

「そ、それでは次は平塚先生です!」

 

「ふふふ、私はこれだ!」

 

平塚先生が自信満々の表情でフタを開けると登場したのは茶色くて肉々しい皿。大量の肉ともやし、そして丼いっぱいの白飯。

 

「これは…肉ともやしを炒めて焼肉のタレぶっかけただけ!」

 

「それって料理なの?」

 

陽乃の言葉に激しく同意。だが平塚先生は気にした様子もなく俺に問う。

 

「どうだ、比企谷。」

 

「…美味い、美味すぎる…。」

 

「ははは!そうだろそうだろ!」

 

「焼肉のタレすげー…。」

 

「そこは私を褒めろ…。」

 

え?だって先生焼肉のタレぶっかけただけじゃん?

 

「次は陽姉だよ!」

 

「私はこれかな?」

 

そういって陽乃が出してきたのは半熟卵のミラノ風ドリアだった。雪乃と同じくサイゼにもあるやつだ。

 

「どう?」

 

「あれだな。言うことなしだな。」

 

「ってことは?」

 

「美味い。陽乃が作ってくれただけで充分だ。」

 

「もう八幡たら〜///」

 

てか…

 

「俺ちょうど食べたいと思ってたんだけどわかってたの?」

 

「うん!だって私だよ?」

 

お…さすがは陽乃だな。

 

「私の前でイチャイチャするなー!!!」

 

そして最後は…

 

「さてさて料理対決も大詰めだよ!最後は結衣さんです!」

 

やばい、俺の全身がそういっている気がする。

 

「ふふふ…和風ハンバーグだよ!」

 

「「「「「「「「え…」」」」」」」」

 

作った由比ヶ浜以外ドン引きしていた。無理もない。 とりあえず黒色の何かであることは分かる。ただ何を持って和風なのか、何を持ってハンバーグなのか、考えさせられる一品だった。 まぁ簡単に言うと食べられるらしい木炭がそこにはあった。

 

てか誰かこうなる前に止めろよ…

 

すると材木座が…

 

「ごらむごらむ。昔から言うであろう。見た目で判断してはいけないと。おそらくこの料理もその姿の奥に輝きを秘めて…。」

 

ハンバーグ?を口に運ぶと、材木座は衝撃が走ったが如く目を見開き、

 

「むっ!ぶへぼっ」

 

と呻いてから机に突っ伏した。

 

「よ、義輝さん!?」

 

「」チーン

 

御臨終様です…。てか、何これ!?

由比ヶ浜以外全員絶句している。

 

こ、これ次俺の番か?

 

わざわざこうなるのを分かってて俺は食べないといけないのか?

 

隣にいた戸塚に視線を送る。

 

「八幡?どうしたの?」

 

俺の唐突な視線を不思議に思ったのか戸塚は小首を捻りにこっと笑った。

 

俺が食べないと…戸塚がこれを… 。

 

守りたい、この笑顔…。

 

俺は箸を取り、皿を掴むと…一気に流し込んだ。

 

おぐぅお⁉何だこの食感⁉味⁉お口の中がブラックホール!?いや、これは味わったこともない拷問の味か!?

 

「ヒッキー先輩……。」

 

由比ヶ浜がちょっと潤んだ瞳でこっちを見ている気がするが、お前に食わせてやりたい。本当に。

 

口の中の物を飲み込んだ。この世全ての悪と言っても過言ではなかった… 箸を置き、小さく息を一つ吐いた。ゆっくりと口を開く。

 

やばい…意識が…。

 

「うん…まぁなんというか、頑張って食えば食えないこともないな、うん。」

 

「褒め方が微妙過ぎる!」

 

そして感想を言い終わった俺は静かに意識が落ちる。悪い、陽乃…。死んだかも…。

 

「え、ちょっと八幡!?ねえ返事してよ!ねえねえ…」

 

「に、義兄さんしっかり!」

 

「お兄ちゃん!」

 

「」チーン

 

そして俺の意識がなくなった後さらに悲劇が…

 

「あ、まだ残ってるね。あと少しだし僕が食べよっと。」

 

「「「「ダメー!!」」」」

 

「もぐもぐ…。」

 

「……………。」

 

バタッ

 

「」チーン

 

こうして審査員は全員倒れた。

 

そのとき思ったことがある。

 

 

 

 

 

2度と由比ヶ浜に料理をさせないと

 

 

 

 

 

その後しばらく俺たちは意識を失ったままだった。

 

 



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嫁度対決③

どうもアルスDQです!
今回は嫁度対決のクイズ編!
いろいろな解答が…?
ではどうぞー!


由比ヶ浜の料理?(あれを料理とは言わない!)を食べて気絶してから1時間後。

 

俺たちはなんとか意識が戻った。

 

「大丈夫八幡…?」

 

「義兄さん私が分かる…?」

 

「お兄ちゃん生きてるよね…?」

 

「ああ、なんとかな…。」

 

「よかった…、よかったよ…。」ポロポロ

 

「義兄さんが無事でよかったわ…。」ポロポロ

 

「お兄ちゃんが生きててよかった…。」ポロポロ

 

「ああ、大丈夫だから安心しろ。」ナデナデ

 

「「「うん…」」」グスッ

 

周りを見渡すと戸塚と材木座も目が覚めたようだ。

 

「義輝さん大丈夫…ですか?」

 

「あ、ああ…。」

 

「よかった…本当によかった…。」ポロポロ

 

「心配かけたの…」ナデナデ

 

 

「戸塚さん大丈夫ですか?」

 

「うん…なんとかね。」

 

「ならよかったです…」ホッ

 

「心配してくれてありがとね小町ちゃん。」

 

 

それぞれなんとか立ち上がる。てか…

 

「俺、三途の川見えたんだけど…」

 

「我も…」

 

「僕も見えた…」

 

「「「生きててよかった…」」」

 

本当にそう思う。危なかったなー。

 

その後30分俺たちは休憩してから次の対決へと続いた。

 

・・・・・・・・・・・・・

 

「さぁ、いろいろとハプニングがありましたが続いてはお嫁クイズ『こんなときどうする?』です!」

 

場所は変わって奉仕部の部室。次の対決がクイズだからなのか、よくクイズ番組で見る舞台セットが準備された。やってくれたのはファンクラブのみんなだ。

 

やってくれたやつには頭をナデナデして欲しいといわれたのでやってやった。そういえば三浦もいた気がするが気のせいか?

 

まあ、いいんだけどね。

 

「これから皆さんには嫁度検定問題を出していきます。皆さんは嫁の立場に立ってお答えを書いてください!って、あれ?お兄ちゃんもやるの?」

 

「俺も一応専業主夫を目指す身だからな。」

 

「うわ…ヒッキー先輩…。」

 

「八幡ー、頑張って!」

 

「おう!」

 

「お兄ちゃんはなんだかんだ言って働きそうだけどな…。まあ、いっか!では問題!」

 

「『お姑さんに掃除の仕方で文句を言われた。こんなときどうする?』お答えをフリップにどうぞ!」

 

フリップどっから持ってきたんだ?気にしたら負けな気がするけど。

 

カキカキ

 

カキカキ

 

カキカキ

 

カキカキ

 

カキカキ

 

カキカキ

 

書き終えたのを確認して小町が口を開く。

 

「では解答をお見せください!」

 

 

「ごめんなさいしてやり直す。」

 

「自分の掃除の仕方の合理性を一から説明する。」

 

「特に言われてないので問題なし。」

 

「お義母さんにやり方を教えてもらいます。」

 

「拳で語る。」

 

「どうしようもない。」

 

 

由比ヶ浜、雪乃、陽乃、風鈴、平塚先生、俺の順番でフリップを出した。

 

てか、平塚先生何書いてるの?

 

「ふむふむ…皆さん個性的なお答えですね。とりあえず平塚先生はペケで」

 

だよねー。

 

「てか陽姉とお兄ちゃんの解答は…」

 

「私はすでにいろいろやってるし、仲良いしね。」

 

「冬乃さんだからどうしようもないしな。」

 

うん、本当にどうしようもないからな。

 

「あはは…」

 

「それで小町ちゃん正解は?」

 

「小町的模範回答はこちら!『実母に愚痴ってまた明日から頑張る。』」

 

「妙にリアルな解答だ!?」

 

これでいいのか?

 

「どんどんいきましょ〜。続いての問題はこちら!『今日は結婚記念日!でも旦那は完全に忘れてて、記念日終了。さぁあなたならどうする?』あ、お兄ちゃんの場合は奥さんね。」

 

これガチじゃん…。大丈夫か?そう思いながらフリップに書く。

 

カキカキ

 

カキカキ

 

カキカキ

 

カキカキ

 

カキカキ

 

カキカキ

 

「ではお答えドン!」

 

 

「次の日に祝う!」

 

「本人が思い出すまで家事をしない、会話しない。」

 

「八幡が忘れるはずがないから特に問題ない。」

 

「義輝さんなら覚えててくれます!」

 

「謝るまでメールを送る。」

 

「陽乃が覚えてないはずがない。」

 

 

てか…

 

「平塚先生…。」

 

「だって!大事な大事な結婚記念日を忘れたんだぞ⁉ちゃんと忘れてないかチェックしなきゃ!」

 

だからって重い…重いよそんなんだから結婚出来ないと思う…。

 

「結衣さんはいい感じですね!お兄ちゃんと陽姉は相変わらずですね…。あと風鈴ちゃんもなかなか…。というわけで小町的正解はこちら!『素直にどこか行こうと誘う』」

 

すると他の女性陣はおぉっと湧いた。

確かにまともだな。平塚先生と比べると特に。

 

「次はこれ!『旦那が家事の手伝いをしてくれない。こんなときどうしますか?』では解答始め!」

 

カキカキ

 

カキカキ

 

カキカキ

 

カキカキ

 

カキカキ

 

カキカキ

 

「では解答オープン!」

 

 

「お願いする。」

 

「罰を与える」

 

「なんだかんだ言いつつも八幡なら手伝ってくれるから特にいい。」

 

「頼みます。」

 

「目で訴える。」

 

「特になにも言わない。」

 

 

「おー、いろいろありますねー。ん?お兄ちゃん何それ?」

 

「ん…、だってせっかく仕事で疲れてるのに無理に手伝わせるのもあれだろ?だから何も言わないんだけど…。それぐらいなら俺がやったほうがいいだろ?」

 

「八幡…。」ウルウル

 

「さすが義兄さんだわ。そこらの屑とは天と地ぐらい違うわ。」

 

「なるほどなるほど…。では解答はこちら!『お小遣いを減らす。』」

 

「さっきから小町ちゃんの解答がピンポイントすぎる!?」

 

「…とここまで見てきて審査員の戸塚さんと材木座さん的にはどんな感じでしょうかね?」

 

「確かに記念日は忘れちゃダメだよね。」

 

「ふむ、改めて風鈴殿が可愛すぎて我死にそう…。」

 

「義輝さん…///」

 

「はーい、ありがとうございます。ではでは、最終問題ですよ〜『最近、主人の帰りが遅い…もしや、浮気?』こんなときどうする?さぁお答えをどうぞ!」

 

カキカキ

 

カキカキ

 

カキカキ

 

カキカキ

 

カキカキ

 

カキカキ

 

「そこまで〜。ではお答えを一斉にどうぞ!」

 

 

「困る。」

 

「追い詰める。」

 

「八幡が浮気するはずがない。」

 

「義輝さんが浮気なんかするわけないです。」

 

「鉄拳制裁。」

 

「陽乃が浮気なんかするわけない。」

 

 

色々だな。というか…

 

「雪乃追い詰めるって何?」

 

言うと雪乃がきょとんとした顔で首を捻る。

可愛いんだけどさ…。

 

「あら、問い詰めるの間違いだったかしら。けれど、似たようなものよね。」

 

そしてにっこり笑った。

 

「「「「「「うわ…。」」」」」」

 

全員引いてるよ…

 

「みんななかなかいい答えですね。小町的正解はこちら『信じる』これ小町的にポイント高い!」

 

「「「「「おー…。」」」」」

 

「ではでは次は最後の対決です!」

 

小町が声を張り上げ、ついにドキドキ嫁度対決の最終決戦の火ぶたが切って落とされた。

 



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嫁度対決④

どうもアルスDQです!
今回で嫁度対決も終了になります!
そろそろ夏休み編やりたいですけどなかなか…
ではどうぞー!


「さてさていよいよ嫁度対決最後の対決は…」

 

「嬉しはずかし花嫁衣装対決〜!というわけで小町もお色直ししてきました〜。お兄ちゃんどうかな…?」

 

「おう、世界一可愛いぞ!」

 

「もう〜お兄ちゃんたら///言いすぎだよ〜///」

 

もう、あれだな。マジ小町エンジェル。小町が着ているのは、ロング丈ではなくミニ丈のスカートのドレス。やや黄色がかった生地は明るく元気な可愛らしさを際立てていて小町によく似合っている。

 

あ、ちなみにウェディングドレスはブライダル会社から借りてきました。

 

「小町ちゃんすごく似合ってて可愛いよ。」ニコッ

 

「ふぇ///あ、ありがとうございます戸塚さん///」

 

だよな〜!さすが戸塚分かってるぜ!

 

「コ、コッホン!ではではさっそくいってみましょう!エントリーNO.1!結衣さんです!」

 

「ど、どうかな?ヒッキー先輩…?」

 

そう言って入ってきた由比ヶ浜はピンクがかった生地のミニ丈のスカート、大胆に開いた胸元にスパンコールとラメが輝いているいた。今さらだけどうちの学校女子のレベル高くない?

 

「…ん、まあ似合ってるんじゃないか?」

 

「そっか…、えへへ〜…。」

 

「続いては雪姉!」

 

「に、義兄さん…ど、どうかしら…?」

 

対して雪乃は純白のドレス、胸元の花飾りが存在感を放ち、頭から長く垂れ下がるベールは漆黒の髪に降り積もった雪化粧のようだ。

 

ま、あれだよな…。

 

「よく似合ってるぞ、雪乃。」

 

「そ、そう…。あ、ありがとう///」

 

さすが俺の天使だな!

 

「ではでは次は風鈴ちゃんだよ!」

 

「ど、どうですか義輝さん…///」

 

風鈴は青いドレスで、中学生にしては可愛いというよりかは綺麗な印象だ。元々スタイルがいいので上手く着こなしているかんじだ。てか、思ったより胸が大きいような。しっかりと栄養をとれているから最初の頃よりかは成長したのか?

 

「ふ、ふむ///よ、よく似合っておるぞ///」

 

「あ、ありがとうございます///」

 

「さあ、次はお待ちかねの陽姉です!どうぞ!」

 

「どうかな…八幡…?」

 

「お、おお…。」

 

陽乃が着ているのは赤いドレスだ。元々顔がよくスタイル抜群な陽乃が着ていることもありより大人っぽく見える。なんか大人の魅力を感じる…。さすがだな…。

 

「…綺麗だ。」

 

「…うん、ありがとう。」

 

「本番は俺が着させてやるからな…。」

 

「うん…、待ってる…。」

 

 

「お兄ちゃんそれ、すでにプロポーズな気が…。」

 

「あわわわ…///」

 

「姉さん、すごく嬉しそう…。」

 

「よ、義輝さん///わ、私も待ってますから///」

 

「う、うむ///ぜ、善処する///」

 

「なんか…八幡たちいいね…。」

 

 

なんか外野がなんかいってる気がするな。

 

「ではオオトリー、平塚先生です〜!」

 

扉が緩やかに開けられる。瞬間、静謐が訪れたのは誰もが呼吸すら忘れたからだろう。

 

部室にゆっくり入ってくる美女は淑やかに瞳を閉じ、長く続くベールを踏まないように一歩一歩進んでいる。

 

「……だれ?」

 

小町がそう言うのも無理はない。 なんせ俺たち全員そう思ったのだから…。

 

いつものストレートの黒髪はやや高い位置に一つにまとめられ、そこから続く目の細かいレースがむき出しの背中をふわりと覆っていたが、それでもうなじから肩甲骨まで続く曲線の美しさを隠しきれない。

 

本当に誰ですかあなた?

 

「ひ、平塚先生綺麗…。」

 

「普段からそうしていればいいのに…。」

 

「静ちゃんもやるじゃん…。」

 

「よ、義輝さん。だ、だれですかあれは?」

 

「さ、さあ…、我もわからん…。」

 

「なんか…すごいね。」

 

全員が驚きの声を上げる。

 

「比企谷…、どうだ。結構やるもんだろ?」

平塚先生は得意げにふふんと笑顔を浮かべた。

 

「あ、はい…。そっすね…。」

 

「…そ、そうか。…あ、ありがとう。」

 

そして、平塚先生は手にしていたブーケに顔をうずめてごにょごにょとそう言う。耳まで真っ赤にして照れているその姿がなんとも…。

 

なんで平塚先生結婚できないんだよ…。

世の中不思議だよな。

 

・・・・・・・・・

 

「結果発表〜!」

 

言いながら小町がぱちぱちと拍手する。

可愛い…。

 

「さて嫁度対決の方の優勝ですが、これはもうアレですね、一部飛び抜けていた人もいますけど基本皆さんダメダメでしたし、これはもう優勝は小ま…」

 

「……」

 

小町が言いかけたところで、どこからか降り注ぐ圧力の視線。その先を言わせまいという強い意思が感じられる。異様に強い気を感じて、その方向に目をやると、平塚先生がかなりマジな殺気を放っていた。 怖いよ…。

 

それでも小町は頑張って続けようとするが…

 

「ゆ、優勝は…」

 

「………」

 

平塚先生の殺気から逃げようとしているがそれでも尚高まる一方。

 

「ゆう、しょう、は…」

 

「……………ッ!」

 

あまりの威圧感に小町がたじろいだ。

 

「ゆ、優勝は、…平塚先生ですー!!」

 

「ん?そ、そうか、いやぁっはっはっはっはっ、まさか優勝とはなー!これは結婚も近いかなぁ……。」

 

「おめでとうございます…」パチパチ

 

「おめでとう…」パチパチ

 

その後、小町がふえぇと俺のもとへ駆け寄り、くすんと鼻を鳴らして涙を滲ませ俺の背中に抱きつく。

 

「こ、怖かった…怖かったよぅ……。」

 

「よしよし。」 ナデナデ

 

あれは怖いな、うん。

 

と、そこで風鈴が…

 

「あ、あのせっかくだし写真撮りませんか?」

 

「そうだね!皆さん集まって!撮っちゃいましょー。」

 

七里ヶ浜がカメラを構えて俺たちが集まる。

って、あれ?いつ来たの?

 

陽乃が左隣に、雪乃が右隣、平塚先生が俺の背後に立った。材木座と風鈴は隣同士だ。で、小町と戸塚はというと…

 

「こ、小町はどこに…?」

 

「あ、こっち空いてるよ。」

 

そういい戸塚は小町の手を引っ張り自分の隣に寄せる。

 

「え///は、はい///」

 

小町顔真っ赤だけど大丈夫か?

 

「じゃあいきますよ〜!はいチーズ!」

 

そしてシャッター音が教室内に響いた。

 

「よし!今日は気分がいいからなにか食べに行こう!もちろん私のおごりだ!」

 

「「「「「「「おー!」」」」」」」

 

こうして嫁度対決は幕を閉じた。

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

その日の深夜、俺はPCと向かい合い、コラムを書き上げているところだ。 イラストは風鈴に任せておりあとは奉仕部と陽乃で担当している。

 

まぁあとちょっとだからそんなに時間もかからないな。

 

「はい、コーヒーだよ。」

 

「おう、すまないな小町。先に寝てていいぞ。」

 

「ううん、小町も読みたいから待ってるよ。」

 

「そうか…。」

 

まぁ明日土曜だしな。別に学校もないし、大丈夫だろ。

 

そうして俺は自分の作業に戻る。 まぁ後は最後の一節だけだからな。 終わりにしてしまおう。

 

 

 

『結婚にしても、将来にしても、先のことはわからない。 なぜなら私たちは今を生きているのだからだ。備えあればまた新たな憂いが生まれるのが世の常だ。 だが幸福を願う権利は誰しもが持っている。 来るべきときの努力は怠ってはならない。

 

結論:女性諸君、男性諸君問わず今のうちに信頼できる相手を見つけ、互いを大切にできるような関係を築くと良い。』っと。

 



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夏休み編 初日

どうもアルスDQです!
今回からは夏休みに突入します!これからどうなっていくのか!?ぜひお読みください!
ではどうぞー!


嫁度対決も終わり、その後は何事もなく1学期が終了した。ちなみに赤点は俺の知り合いではいなかった。由比ヶ浜も大丈夫だったが、陽乃と雪乃に教わっていなかったらどうなっていたことやら…。

 

そんなこんなでやってきた高校2度目の夏休みだ。そう、夏休みがあるということは当然…

 

「ハチえもん〜、忌まわしき課題が〜!」

 

「陽さん〜課題一緒にやろう〜。」

 

そう課題である。高校生になってまで課題があるとは何事か!?まあ、言っても意味はないけどね。しかも読書感想文だけは暑い中わざわざ学校に行って提出するという謎のルール。本当に謎だ…。

 

そして今日は夏休み1日目、俺の家で遊ぶもとい課題をしている。

 

「ここはどうするのだ八幡?」

 

「あー、ここはこの公式をだな…」

 

「ふむ…では、こんなかんじで良いか?」

 

「そうそう、あってる。」

 

「なるほどの…助かった!」

 

 

「陽さんここは〜?」

 

「ここはこれとこれに代入してここへ…こんなかんじかな?」

 

「えーと、ここをこうして…ここはこうで…こうかな?」

 

「うん、いいかんじだよ。」

 

「よーし、頑張るぞ〜!」

 

 

いつもどおり俺が材木座を教え、陽乃がめぐりを教えていた。あ、俺と陽乃は課題ほとんど終わってるよ。高校ってわりと先に課題出させるから早ければ夏休み入る前に終わるしね。

 

ところで他の人はというと…

 

「にゃー」

 

「にゃ〜」ナデナデ

 

「にゃー?」

 

「にゃ〜?」ナデナデ

 

「にゃー!」

 

「にゃ〜!」ナデナデ

 

雪乃はカマクラと戯れてるし

 

「スゥ…スゥ…」

 

風鈴は材木座の膝の上でお昼寝中。てか、こいつら仲よすぎじゃない?俺たちも言えることじゃないけど。

 

と、そのとき雪乃がカマクラもモフリながら俺の服をクイクイやってきた。何それ可愛い。

 

「どうした雪乃?」

 

「にゃ〜!にゃ〜!」

 

「ん?平塚先生からメール来てないかって?…昨日充電切れて電源切れたままだと思うが?」

 

「にゃ〜。」

 

「え?奉仕部の合宿があるの?俺そんな話聞いてないんだが…。でも、行くのだる…」

 

「にゃ…?」ウルウル

 

「いや、だるくない。うん、すごく行きたくなってきた。よし行こう!な?」ナデナデ

 

「にゃ〜♪」

 

上目遣いでウルウルさせられたら断れないだろ…。雪乃恐るべし…。

 

「…とうとうお兄ちゃんが雪姉のねこのん語を理解しちゃったよ…。」

 

小町が何か言ってるが気にしない。気にしたら負けである。何に負けるのかは知らんけど。

 

まあ、とりあえず携帯を部屋に取りに行くか…。そして部屋から戻り携帯の電源を入れる。すると…

 

「うおっ!着信5件、メール15件!?しかも全部平塚先生だし!」

 

「どうしたの八幡?」

 

「あ、ああ。平塚先生からメールが来ててな…。」

 

とりあえず一番最新のメールを見てみよう。陽乃も横から覗く。その内容は…

 

 

---------------------------------------------------------------

 

宛名 平塚先生

 

件名 平塚静です。メール確認したら連絡をください

 

 

比企谷君、夏休みの奉仕部の活動について至急連絡をとりたいです。折り返し連絡を下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしかしてまだ寝ていますか(笑)

 

先程から何度もメールや電話をしています。本当は見ているんじゃないですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ねえ、見てるんでしょ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でんわ でろ

 

---------------------------------------------------------------

 

「怖!怖いよ!」

 

なんか平塚先生が結婚できない理由の1つを垣間見た気がした。

 

「これは流石に…」

 

陽乃もドン引きしているぐらいやばい。

 

と、思っていたら…

 

プルプル プルプル

 

携帯が鳴った。相手は…平塚先生…。

 

「はぁ…携帯の電源切ろうかな…。」

 

「…あ、私が出るから八幡貸して。」

 

「ん?そうか?はい。」

 

そう言われたので素直に渡す。

 

ピッ

 

『おー、ようやく出たか比企谷。』

 

「ひゃっはろー!静ちゃんわたしわたし。」

 

『…なんだ陽乃か。なんで比企谷の携帯に…出れないこともないか。というか、わたしわたし詐欺みたいに聞こえるぞそれ。あと静ちゃんって言うな!』

 

「えー。いいじゃん!あ、そういえば奉仕部で合宿行くみたいだけど私も行きたい!」

 

『よくない!で、合宿についてだが陽乃は元々行くと思ったから頭数には入っているぞ。なんならもう数人誘ってくれてもいいぞ。』

 

「んー、了解〜♪あ、そうそう静ちゃん〜、1つだけいい?」

 

『?』

 

「八幡の携帯に電話とメールしすぎ。何、着信5件とメール15件って?はっきり言って重いよ。これだから結婚できないんだよ。」

 

『グハッ!?』

 

「たしかに電話出なかった八幡も悪いけどこれはやりすぎ。改めないと彼氏できたとしても重すぎて逃げられるよ。」

 

『…グスッ…はい…』

 

「いい?わかった?」

 

『…グスッ…うん…』

 

「うん、ならいいよ♪じゃあまたね〜!」

 

ピッ

 

「はい、八幡♪」

 

「あ、うん…」

 

陽乃から携帯を返される。まあ、平塚先生ドンマイ!

 

こうして俺たちは合宿に行くことが決定したのであった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

その頃

 

「…陽乃さんたちは合宿に行くのか。これはぜひ俺も行かないと…。お、丁度いいところに用紙が。…これだ!この募集用紙に書かれているところに行く気がする。…1人で行くとあれだから戸部たちも誘えば…。雪乃ちゃんといれて内申ももらえる…。まさに勝ち組だな…」

 

 

1人の少年はそう呟き…

 

 

『みなさん〜、マスターです!今日はお知らせがありますよ!夏休みに合宿があります!そこには…なんと!八幡先輩も来ます!八幡先輩に会えて内申ももらえるかもしれないというビッグチャンス!ぜひ暇な人はご参加ください!』

 

 

『あ、ちなみに葉虫も来るみたいなので対処もよろしくです!』

 

 

1つのアプリではお知らせが配信された。

 

 



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夏休み編 出発

どうもアルスDQです!
いよいよ千葉村に向けて出発します!
ではどうぞー!

あ、あといつも見てくださってありがとうございます!それと普通は車に定員オーバーでくれぐれも乗らないでくださいね!


あれから数日後、俺たちは暑い中、合宿に行くために荷物を持って集合場所に向かっていた。ちなみに折本とめぐりは来ない。それぞれ予定があっていけないらしい。すごく残念がってたが仕方がない。

 

それにしても暑い…。

 

「おー、来たかお前たち。」

 

平塚先生が車の前でグラサンに帽子とラフな格好でいた。

 

「ひゃっはろー静ちゃん!」

 

「おはようございます平塚先生。」

 

「ども。」

 

「おはようございます!」

 

陽乃に続いてそれぞれ挨拶をする。そういえば挨拶といえば生活委員の挨拶運動とか毎朝大変だよな。

 

「うむ、おはよう。…ところで君は比企谷の妹さんであっているのかね?」

 

「はい!妹の比企谷小町です!よろしくお願いします!いつも兄がお世話になってます!」

 

「ああ、こちらこそよろしく頼む。…礼儀正しくていい妹を持ったな比企谷。」

 

「俺もそう思いますよ。」

 

さすがは平塚先生、わかってる!小町は天使だからな、異論は認めんぞ!

 

そう思っていると由比ヶ浜が来た。

 

「あ、みんなやっはろー!」

 

「やっはろーです!結衣さん。」

 

「おはよう由比ヶ浜さん。」

 

「おう。」

 

「ガハマちゃんひゃっはろー!」

 

そして数分後には材木座と風鈴が来た。

 

「は、八幡…この忌まわしき太陽はなんだ…。暑くない…?」

 

「お、おはようございます、みなさん!」

 

すでに材木座はバテてていたが。

 

「やっはろー!風鈴ちゃん!」

 

「風鈴ちゃんおはよう!」

 

さてこれで全員来たのか?そう思っていると…

 

「遅れてすいません!あ、八幡!やっはろー」

 

え…?と、戸塚!?どうしてここに?部活は大丈夫なのか?

 

「あ、ああ。おはよう。」

 

すると雪乃が袖をクイクイやってきた。何それ可愛いな。

 

「事前に連絡して誘っておいたの。それで…ちょっと義兄さんにサプライズをと思って…。」

 

マジか…。雪乃マジ天使!グッジョブゆきのん!

 

「さすがは雪乃だ。お兄ちゃん感動したぞ。」ナデナデ

 

よくやったと言わんばかりに雪乃の頭を撫でる。

 

「にゃ〜♪」

 

「また、雪姉が猫化してる…」

 

小町が何か言っているが気にしない。

 

「よし、揃ったようだな。それじゃ車に乗るぞ」

 

「私はもちろん八幡の隣〜♪」

 

「おう。」

 

「まて比企谷、お前は助手席だ。」

 

「待ってよ静ちゃん!なんで八幡が助手席に座る必要があるの。」

 

「陽乃わかってくれ。私のネタについてこれるのは比企谷ぐらいしかいないんだ….」

 

理由がかなり悲しいな….. 。もう誰かもらってあげろよ…。

 

確かに平塚先生の漫画やアニメのネタについていけるのは俺か材木座ぐらいだろう。かと言って材木座が助手席だと暑苦しいだろうしまともに会話しない気がする。

 

「仕方ないな〜。今回は譲るよ。」

 

「ああ、ありがとう陽乃…」

 

そういうことで俺は一足先に助手席に乗り込む。

 

「じゃあ私は真ん中ね。」

 

「私は姉さんの隣ね。」

 

「あたしゆきのんの隣ー!」

 

「私は義輝さんと一緒に座ります!」

 

「じゃ、じゃあ…小町は…」

 

「あ、僕の隣空いてるよ?ほら、こっちだよ。」ギュッ

 

「ふぇ///あ、は、はい///」

 

と、いうことでこんなかんじになった。

 

         前

 

       八幡 平塚

 

     由比ヶ浜 雪乃 陽乃

 

    小町 戸塚 材木座&風鈴

 

         後

 

平塚先生は全員乗り込んだのを確認するとフットブレーキをはずし、ギアをドライブに入れた。

 

「では、行くぞ!」

 

「「「「「「「「おー!」」」」」」」」

 

こうして俺たちは出発した。俺は到着するまで平塚先生とアニメの話をしたり、愚痴を聞いていたりした。…本当に誰かもらってあげて!

 

 

その頃の小町はというと…

 

「」スゥスゥ

 

「あわわわ///戸塚さんの頭がこ、小町の肩に///ど、どうしよう///お、起こすのも悪いし…、け、けど…///」

 

1人葛藤していた。

 

 



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夏休み編 千葉村①

どうもアルスDQです!長らくお待たせしてすみません!久しぶりのこのシリーズですが大丈夫ですかね?

今回からいよいよ千葉村編に入ります!ではどうぞ〜!

あ、ちなみに「はるのんとはちまんくん」以外はセリフの前に名前入れたのでよろしくです。


平塚先生が運転する車で早数時間、俺たちは無事に合宿する場所へと着いた。その場所は《千葉村》らしい。そういえばと、車を運転しながら平塚先生が言ったのだが今思うとあのとき初めて場所聞いたなー。

 

え?着くまで何してたって?陽乃、雪乃、由比ヶ浜たちは仲良くガールズトーク?かなんとか。材木座と風鈴はイチャイチャと、戸塚は昨日部活があったからか疲れていてずっと寝ていたらしい。

 

俺はって?だから俺は着くまで平塚先生の愚痴聞いたり、婚活の話聞いてたんだよ!悪いか!?

 

平塚「よし!着いたぞ。」

 

風鈴「わぁ…、山、山、山ですよ義輝さん!」

 

材木座「ふむ、たまにはこのようなところも良いな。」

 

風鈴は山に来てテンションが上がったのかいつも以上に高い。あ、そういえば3○S版のド○クエ8のってテンション100であるキャラクターが攻撃するとダメージ2万超えるらしい。何それチート?と、思ったが普通にできるらしい。ラスボスでもそんな体力ないのに。

 

戸塚「すぅ…空気がおいしい。」

 

八幡「まあ、都市部に比べれば山の方が空気が綺麗だからな。」

 

陽乃「うん、やっぱり空気が透き通ってていいかんじだね。」

 

雪乃「ところで平塚先生今からはどうすれば?」

 

平塚「ん?ああ、少しここで待っててくれ。そのうち…お、来たな。」

 

そう平塚先生が見ている方向を見ると、一台の車が来た。そこから出てきたのは…

 

??「「あ、ハチ先輩〜、おはようございます〜!」」

 

八幡「よう、葵に渚。」

 

 

『真鶴葵』『真鶴渚』

 

総武高1年で双子の姉妹だ。前に陽乃と一緒に山に行ったときに出会った。ちなみに2人ともファンクラブに所属しているらしい…。2人は山や海などのプロフェッショナルで葵が主に山、渚が主に海に別れているがそれでも普通の人よりかはそれらについてはズバ抜けている。

 

 

それにしても俺のファンクラブってそんなに多いの?ハチマンワカンナイ。

 

陽乃「葵ちゃんに渚ちゃんだ〜。おはよう、で?2人はどうしてここに?」

 

葵「あ、ハル先輩おはようございます!」

 

渚「それはですね、学校でこの合宿があるという張り紙を見てですね〜」

 

葵「これは行くっきゃない!と思いまして〜」

 

渚「それに内申点もプラスにしてくれるらしいので〜」

 

葵・渚「「来ちゃいました!」」

 

八幡「そ、そうか。平塚先生待っててたのはこの2人ですか?」

 

平塚「いや、まだ来ると…」

 

と、また車が来た。それもワンボックスカーだし。そこから出てきたのは…

 

葉山「やあ、ヒキタニ先輩。」

 

そこに現れたのはクソ…ゲフンゲフン。葉山と三浦などの葉山の取り巻き達?だった。

 

え?なんでこいついるのマジで。俺の夏休み返してよ。葉山以外はいいけどお前帰れよ!

 

平塚「彼らも真鶴姉妹と同じサポートボランティアの一員だ。内申点を餌に募集をかけていたら見事に食いついて来たので驚いたがな。まあ、真鶴姉妹は内申点というか元々こういうことに興味があったからだとは思うがな。」

 

えー、こいつと3日間も同じところで衣食住共にするの嫌なんだけど。いざとなったら陽乃のとこに逃げよう。

 

ちなみに雪乃は敵意、陽乃は殺意を放っているが葉山は気にしていないのか、それとも気づいていないふりなのか知らないがそのままだった。そして葉山はなんと風鈴のところにまで行った。

 

葉山「やあ、こんにちは。俺の名前は葉山隼人、よろしくね。」

 

そう葉山が言うと風鈴は材木座の後ろに隠れた。プッ、ざまー!初対面で嫌われるなんてある意味凄いぞ。まあ、風鈴が男性恐怖症ということもあるのだが。

 

葉山「あ、あれ?」

 

その後何回か話しかけるが風鈴は無視。とうとう諦め帰って行った。

 

材木座「どうしたのだ風鈴殿?」

 

風鈴「なんかあの人、薄っぺらい仮面被ってて気持ち悪かったです…。あの人たちと同じみたいに。いや、もっとかもしれないです。」

 

風鈴にも見破られる始末。まあ、過去に色々あったから仕方がないといえばそうなるが。

 

葵「あ、そうだ〜」

 

そう言うと葵と渚が車の中から何やら出してきた。これは!?

 

渚「和菓子持ってきたんですが皆さんどうですか〜?」

 

陽乃「え?いいの?」

 

葵「どうぞどうぞ〜、ハチ先輩もどうぞ〜。」

 

八幡「おう、ありがとうな。」

 

陽乃「んー!やっぱりここの和菓子は美味しいー!ね、八幡?」

 

八幡「ああ、そうだな。」

 

そう葵と渚の実家は和菓子屋で、

《甘味処 つる》を営んでいる。前に食べたところものすごく美味しかったのでたまに買いに行ったりしている。陽乃によると冬乃さんは常連さんらしい。

 

雪乃「いつもどおりの美味しさね。」

 

結衣「ん!?何これ美味し!」

 

材木座「ふむ、これはこれは。」

 

風鈴「いつもありがとうございます、葵さん、渚さん!」

 

戸塚「こんなの食べたことないよ!凄く美味しい!」

 

戸部「べっー!?美味しすぎっしょ!」

 

三浦「!?え、和菓子ってこんなに美味しかったっけ!?」

 

姫菜「腐腐腐、これの饅頭の中で比企谷先輩と戸塚先輩が…トツ×ハチきたー!!」プシャー

 

三浦「ぎ、擬態しろし!」

 

みんなみんな思い思いに食べていた。それから俺たちは荷物を置きにロッジにと歩いて行った。

 

 

・・・・・・

 

 

一方…

 

葉山「えっ!?な、か、辛い!?いや、苦い!?次はツンとして染みる!?あ、あ、あ!!!!?」

 

1人何かに耐えていた。

 

葵「うまくいったようね。」ボソボソ

 

渚「ええ、唐辛子に山葵、オクラ、納豆、とろろとか色々混ぜたからね。」ボソボソ

 

葵「…それにしてもなんでアイツ来れたのかしら?睡眠薬や下剤、とかいろいろやったりしてみたのに…」ボソボソ

 

渚「…さあ?」ボソボソ

 

 



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番外編
小町のお願い(小学生編)


どうもー。久しぶりです。
アルスDQです。
前に八幡が冬乃に頼んだ小町への
お礼の話です。
今回は八幡は出ません。


八幡が退院して少したったある日、

小町は冬乃さんに呼ばれて雪ノ下家に来ていた。

 

「いらっしゃい、小町ちゃん。」

 

「おじゃまします!今日はなんで小町呼ばれたの?」

 

「実はね……」

 

私は小町ちゃんに病室でのことを話した。八幡君にお礼をしようとしたら断られたこと。どうしてもお礼がしたければ小町ちゃんにしてほしいということ。それを聞くと小町ちゃんは

 

「うーんとね。」

 

「うんうん。」

 

「お兄ちゃんの幸せ!」

 

え?

 

「どういうこと?小町ちゃん。」

 

「お兄ちゃんはいつもひとりなの。友達がいなくて…。でも、優しいから小町をみんなをいつも助けてくれるの。だけど、みんなに理解されなくてその分お兄ちゃんが傷ついて…。いつも1人ですべて抱え込んで…。」

 

「でも!」

 

「?」

 

「陽乃ちゃんや雪乃ちゃんや冬乃さん、春輝さんに出会ってからお兄ちゃんは変わったの!家族以外には見せなかった笑顔を見せたりして…。だから、お兄ちゃんが幸せなら小町もいいの。」

 

「だから…、お兄ちゃんの幸せが小町は欲しいの!」

 

話を聞いてて驚いた。

八幡君がそこまで傷ついているなんて…。それでも彼は自分を犠牲にしてみんなを助けて。理解されないなんて悲しすぎる。だから、彼は見ず知らずの陽乃を怪我をしてまで助けてくれた。だったら私は、いや私たちは彼にいや、八幡君に幸せになってもらおう。

 

「わかったわ、小町ちゃん。」

 

「?」

 

「私たちは八幡君に幸せになってもらえるように頑張るわ。だから、小町ちゃんも協力してくれる?」

 

「うん!」

 

「うん、ありがとう。だったらまずは楽しい思い出ね。みんなで旅行にでも行きましょうか?」

 

「旅行!?やったー!さっそくお兄ちゃんに伝えてくるー!」

 

そう言うと小町ちゃんは部屋に出て行った。

 

「良い妹をもったわね、八幡君。」

 

彼には返しきれない恩がある。

 

それに陽乃も八幡君と出会ってから家族以外に初めて嘘偽りのない笑顔をしたのも驚いた。そんなことは今までになかった。

 

「八幡君と出会って私たちも変わってきてるのかしら。運命とは分からないものね。」

 

「陽乃も彼のこと好きだし、八幡君もたぶん…、これからが楽しみね。」

 

1人冬乃は部屋で呟いていた。

 

「というか、2人ともお互いのこと好き過ぎないかしら。」

 

 

その頃2人は…

 

「八幡ー。」

 

「なに?」

 

「んー、なんでもないー。」

 

「陽乃ー。」

 

「なーに?」

 

「いや、なんでもない。」

 

「ふーん。あ、八幡!」

 

「なに?」

 

「頭なでてー。」

 

「ほらよ。」ナデナデ

 

「えへへ///」

 

普通にイチャイチャしていた。



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風鈴の思い(中学生編)

どうもアルスDQです!
今回は風鈴の過去編です!
ではどうぞー!


私の名前は風野風鈴、小学5年生だ。

今はわけあって義輝さんの家に居候している。(同じ家で生活しているので名前で呼ぶように私がお願いした。)夕飯だから義輝さんを呼びに部屋に向かう。

 

「義輝さんご飯ですよ。」

 

「ふむ、すぐに向かう。ちょっと待っておれ。」

 

そう言って義輝は少し片付けてからこっちへ来た。

 

「ではまいるか!」

 

「はい!」

 

こうして私達はリビングに向かいそれぞれの席につく。

 

「「「「いただきます。」」」」

 

お義父さんとお義母さんと義輝さん、そして私。こんなみんなで食べる当たり前のことはさえまえは考えられなかった。

 

ちなみに義輝さんの両親をこう呼んでいるのは2人に言われたからだ。(まあ将来は義輝さんと結婚するつもりだから問題ない!)

 

こんな暖かな気持ちはいつぶりだろう…。

私はこれまでを振り返りながらあの日を思い出していた。

 

 

 

私は幼いときに両親を事故でなくした。当時は実感がなくよくわからなかった。幼い私は親戚に預けられた。それからだった。地獄が始まったのは…

 

教育費や給食など必要なお金は払ってくれていたがそれ以外は必要最低限だった。服や靴は2つか3つ、ご飯も少しだけだった。

 

私が小学4年生になるとその親戚の人はいきなり私を殴り始めた。切られたりもしたし火傷もした。しかもやるところは服で見えなくなるところだった。体育とかではみんなにばれないように着替えていた。

 

友達ができた。名前は比企谷小町ちゃん。小町ちゃんは良い子だ。面白い話を良くしてくれるし、よく遊んだ。話の内容は小町ちゃんのお兄ちゃんが多いが…。

 

私は小町ちゃんにうちのことを相談しようとしたがやめた。小町ちゃんに迷惑をかけられない。小町ちゃんに何かあったらどうしよう…。そう考えれば考えるほど私は言えなかった。

 

そして小学5年生になった。最近ではろくにご飯もくれず家に入れてもらえないこともあった。

 

そんなある日のこと私は熱を出していた。学校が終わり家に帰ると思った通り開いてなかった。しょうがなく公園とかで時間を潰そうかなと思って熱があるのにかかわらずふらふらと歩いていた。そこで限界がきたのか私は倒れてしまった。

 

このまま死ぬのかな。ごめんね小町ちゃん…。そんなときだ。

 

「ぬ!?お主大丈夫か!?」

 

顔を上げると1人の人が声をかけてきた。たぶん中学生だろう。この人もあの人たちと同じように私に声をかけるだけだろう。 そう思ったけれども言わずにはいられなかった。

 

「は、はい。み、水を…。」

 

「あい、わかった。」

 

そう言うとその人は行ってしまった。

 

ほらやっぱり…と思っていたらその人は本当に水を持って帰ってきてくれた。

 

「ほら水だぞ。」

 

「あ、ありがとう。」

 

私は水を礼を言ってから少し水を飲んだ。その後私は気を失ってしまった。

 

・・・・

 

目が覚めたのは病院だった。見渡すとさっき水をくれた人が寝ていた。おそらく私を病院に運んでくれたのはこの人だろう。

 

そこでふと右手に違和感を感じる。

 

見ると右手はその人と繋がってくれた。なぜ?と思うよりも何故か暖かかった。こんな気持ちは初めてだ。そのまま私は安心して再び目を閉じた。

 

次に目が覚めると数人の人がいた。

その中には小町ちゃんもいて驚いた。

 

自己紹介を終えると助けてくれた人が材木座さんということがわかった。

 

助けてくれたお礼をまずは言わないと。

 

「はい!ありがとうございました!」

 

そのあと小町ちゃんがこんなことを聞いてきた。

 

「そういえば風鈴ちゃんどうして熱があるのに外に出てたの?」

 

「それは…」

 

私は答えられなかった。言ってしまったら小町ちゃんたちに迷惑をかけてしまう。

しかし…

 

「風鈴ちゃん、あなた虐待されてるわね?」

 

「「「「「!?」」」」」

 

「………」

 

冬乃さんにばれてしまった私は今までのことを正直にこれまでのことを話した。話し終えると我慢できなかったからか涙が出てきた。そんなとき

 

「大丈夫だ。」

 

なんと材木座さんが私の頭を撫でた。

 

「我らがなんとかしてみせる。友達だろう。」

 

「と、友達?」ヒック

 

「小町殿の友達なら我も友達だろう。」

 

「そうだな。」

 

「そうよね。」

 

「そうね。」

 

「そうだよ風鈴ちゃん!」

 

材木座さんがそう言うと小町ちゃんたちはみんなそういってくれた。

 

「風野殿はどうしたいのだ?」

 

「ど……う?」ヒック

 

材木座さんが聞いてきた。

 

「その者たちと暮らしたいのか?」

 

いやだ!あんな人たちとはもう暮らしたくない。もうつらい思いはやだよ…

 

「もうあの家に帰りたくない…」 ヒック

 

そう私が言うと

 

「あいわかった。我らに任せよ。 なんとかしてみせよう。」

 

材木座さんはこう答えてしまった。

 

「ほ、本当?」ヒック

 

「うむ、この剣豪将軍材木座義輝に任せよ!」

 

そう材木座さんが言うと私は材木座の元で我慢していたものを全て吐き出した。そしてそのまま眠ってしまった。

 

・・・・

 

それから一週間後、私は家の前にいた。とても不安だ。

 

「だ、大丈夫かな…」

 

「ははは!我らに任せろ!」

 

「はい!」

 

材木座さんがそう励ましてくれた。

そうして私たちは家に入っていった。

 

冬乃さんがいろいろと話していると材木座さんがパソコンを取り出して私がやられている動画を見せた。そして冬乃さんが言葉で追いつめると

 

「うるさい!元々お前が悪いんだ!お前のせいでこうなったじゃないか!」

 

そのまま私を殴ろうとした。怖くて私は動けなかった。 目を閉じて殴れると思った。けどいつまでたっても痛みは来ない。目を開けるとそこは

 

「なっ!」

 

材木座さんが男の手を掴んでいた。

 

「お主らいい加減にしないか!それが大人のやることか!自分に非があるくせにそれを他人にぶつけるとはどういうこうだ!貴様それでも大人か!?」

 

守ってくれた、私を守ってくれた。

材木座さんはこんな私を…

 

かっこいい…。

 

そう思うと顔が熱い。さらに胸がドキドキする。小町ちゃんが前に言っていた。これが恋。そうして私は恋に落ちた。

 

それから家から出て私たちは冬乃さんの家にいた。

 

「ねえねえ風鈴ちゃん、これからどこに住むの?」

 

小町ちゃんがそう言った後に冬乃さんが

 

「もしよかったうちに来る?部屋もあるし。」

 

と言ってくれた。でも私は…

 

「あの!」

 

「「「「「「?」」」」」」

 

「私、材木座さんの家に住みたいです///」カオマッカ

 

私は顔を真っ赤にしながら言った。

 

「「「「「「は?」」」」」」

 

「材木座さんダメですか?」ウルウル

 

これで断られたらどうしよう…。

そう思っていたが

 

「わ、我はべ、べちゅに構わないが…。」

 

材木座さんはいいといってくれた。

こんなにもいいことはないだろう…。

 

「本当!?やったー!」

 

こうして私は材木座さんの家に居候することになったのだ。

 

 

 

 

ふと回想しているといつの間にか食べ終えていた。私は隣の義輝の肩に頭を預けた。

 

「ど、どうした風鈴殿!?」

 

「私幸せです。」

 

「そ、そうか。しかしこの程度で満足するでないぞ。まだまだたくさんなことがあるからの!」

 

「はい!」

 

私は今、幸せです!

 

 

 



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小町の休日(中学生編)

どうもアルスDQです!
今回は番外編です!
高校編はこれとキャラクター紹介の後に書くつもりなのでよろしくです!
ではどうぞー!


どうも比企谷小町です!

中学1年生でもう少しで2年生になります!今年でお兄ちゃんたちが卒業して寂しくなります。でも、みんな無事に高校に合格できてよかったです!

 

あ、今の小町的にポイント高い♪

 

今は春休みで今日は風鈴ちゃんとお出かけです!

 

「お兄ちゃん、じゃあ行ってくるでありますー!」

 

「おう、気をつけてな。」

 

「いってらっしゃい小町ちゃん。」

 

「にゃー!」

 

もう家に陽乃姉と雪姉がいるのはいつも通り。陽姉はお兄ちゃんにべったりだし雪姉はカーくん(猫)と戯れていて猫化している気がするが気にしない。

 

そう思っているうちに材木座さんの家に着いた。

 

ピンポーン

 

すると材木座さんが出てきた。

 

「ぬ?小町殿か。もう少しで待たれよ。少し時間がかかってるらしいからな。」

 

しばらくすると風鈴ちゃんが来た。

 

「ごめんね小町ちゃん。待った?」

 

「ううん、大丈夫だよ。」

 

「よかった…、じゃあ義輝さん行ってきます!」

 

「ふむ、気をつけて行くのだぞ!」

 

「はい!…えいっ!」チュッ

 

「ふぇ!?」カオマッカ

 

「…行ってきます///」

 

うわー、大胆だな。見せつけてくれちゃて…、小町どうすればいいよ…

 

んー、小町わかんない!

 

こうして風鈴ちゃんと出かけた。

 

「今日はどうするの?」

 

「んー?小町は映画とか見たいかな?」

 

「いいよ!じゃあ行こう。」

 

そうして小町たちは映画を観に行った。観た映画は風鈴ちゃんの押しで

『ソー○アート・オンライン』

今までの内容とは違くて結構面白かった。ちなみに第1期と第2期のBlu-rayはお兄ちゃんが持っている。材木座さんも持っているらしく風鈴ちゃんもはまったらしいけど。

 

その後私たちはゲームセンターに来ていた。

 

「小町ちゃん何やる?」

 

「んー、マリ○カートは?」

 

「よし!負けないよ!」

 

こうしてレースが始まった。最初は小町が先頭にいてアイテムでどんどん風鈴ちゃんを離して行った。

 

しかし、途中から風鈴ちゃんはどんどん追い上げて来て小町はフルボッコ。見事に負けた。何強すぎじゃない?

 

「ふ、風鈴ちゃん強くない?」

 

「えへへ、いつも義輝さんとやってるからね。」

 

「そ、そうなんだ。」

 

この後ゲームセンターで遊んだ後にショッピングをしてその日は終了した。

 

「じゃあねー!また明日!」

 

「うん!またね小町ちゃん!」

 

「ふむ、気をつけて帰るのだぞ。」

 

こうして風鈴ちゃんと別れた後、家に帰っていた。と、そのとき

 

「ねえねえ君、お兄さんたちと遊ばない?」

 

「そうそうどうかな?」

 

「楽しいよー?」

 

なんと小町はナンパに会ってしまいました。

 

「いや、もうすぐ門限なので帰ります。」

 

「そう言わずにさー。」

 

「ちょっとくらいいいじゃん?」

 

「そうそう!」

 

「結構です!」

 

そう小町が言うと一人が小町の腕を掴んできた。

 

「や!離して!」

 

「ったく、少しぐらいいだろ!」

 

手を解こうとするが相手の力が強くて無理…、助けてお兄ちゃん…陽姉…雪姉…と、そこで

 

ポンッ

 

「いたっ!」

 

小町の腕を掴んでいた人の手にボールが当たった。それに驚いて小町の腕から手が外れた。

 

「さ、走って!」

 

「は、はい。」

 

小町はボールをぶつけた人に連れられてその場から逃げ出した。

 

・・・・

 

どうやら追っては来ていないようだ。

まず小町を助けてくれた人にお礼を言わないと…。

 

「あ、あの!助けてくれてありがとうございました!…で失礼ですが女の人ですか?」

 

助けてくれた人はラケットを持っていた。ほっそりとしていて女性にしか見えなかった。

 

「あはは…僕これでも男なんだけどね。うん、どういたしまして。」

 

え!?男の人!?小町びっくり!

 

「そ、それは失礼しました!」

 

「いや、大丈夫だよ。よく言われるし。」

 

「そ、そうなんですか…。」

 

たしかにこの容姿では間違えられてもおかしくない気が…

 

こうして小町たちは家の近くまで歩いて来た。

 

「あ、ここでいいです。すぐ家に着くので。」

 

「うん、じゃあ気をつけてね。」

 

「はい!あ、あの名前は?」

 

小町は呼んだ時にはもう彼は遠くにいて気づかなかった。そのまま小町は家に帰って行った。

 

 

 

小町は知らない、1年後に再び会うことを…

 



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優美子の心情(高校生編)

どうもアルスDQです!
久しぶりの番外編です!
なんと今回は三浦視点!?
ではではどうぞー!


そういえばはるのんの誕生日をストーリーに入れるか番外編に入れるか迷い中…。
どうしようー?


----三浦side----

 

あーしの名前は三浦優美子、総武高校1年生だ。なんだかんだで仲良くなった結衣と姫菜といつもどおりに過ごしていた。

 

そんなある時、結衣が部活でテニス部の手伝いをすると言っていて昼休みはその手伝いにいっていた。そのときあーしは閃いた。

 

「あ、あーしも手伝った方がためになるかも。」

 

こう見えてもあーしは中学ではテニス部に所属していて県選抜にも選ばれたほどだ。高校に入学してからは部活には所属していなかったがそれでも素人よりはまだ上手いはずだ。今日もすでに結衣はいっているので善は急げだ。

 

「姫菜ー、あーしちょっと結衣のとこいってくる。」

 

「わかった。」

 

このときあーしは知らなかった。あーしたちの会話を聞いた1人の人がいたことを…。

 

・・・・・・・

 

場所は変わってテニスコート。ちょうど結衣たちがいたのであーしはさっそく用事を言う。

 

「え?どうしたの優美子。」

 

「ごめんね、結衣。なんか結衣たちが戸塚先輩の練習付き合ってるって聞いてね。あーし、元々テニス部だし練習付き合おうっと思ってさ。いいですよね戸塚先輩?」

 

「いや、でも…。」

 

やっぱり後輩に教わるのは嫌なのかな…。たしかにあーしも後輩からいろいろと言われるのもあれだしな。ダメならダメで教室に帰ろう…。

 

と、そのとき

 

「ほら、みんなでやったほうが楽しいしさ。そういうことでいいんじゃないの?」

 

なぜか葉山が話し合いに入ってきた。

 

「いや、なんでお前が話に入ってくるの?今はその1年と戸塚の話だろ。お前関係ないのに入ってくるなよ。それに俺たちは練習しているんだ。お前は帰れ。てか失せろ。」

 

そして葉山に言い返したのは比企谷先輩。結構有名だ。現生徒会長である雪ノ下先輩の彼氏らしい。さらにうわさによれば生徒会長と実質同じ権利をもってるとかないとか。

 

「じゃあこのテニスコートをかけて勝負をしませんか、ヒキタニ先輩?」

 

よくわかんないけど勝負することになったらしい。

 

「折角だし混合ダブルスでやりましょうよ。な、優美子。」

 

「え?は、うん…。」

 

急に言われてびっくりした。てかあーし?

 

その後雪ノ下先輩と雪ノ下さんが来て葉山にとてつもない殺気を放ったりして試合が開始された。

 

・・・・・・・・・・・・・

 

結果は敗北。あーしも乗る気ではないながらもテニスはテニスなので本気でやった。比企谷先輩と雪ノ下先輩はあーしのとこには取りやすいボールや厳しいところもいろいろあったが決して取れないところにはやってこなかった。こっちがとったポイントも全部あーしが打ち返したやつだ。

 

葉山には2人とも容赦がなくて葉山はやってる最中冷や汗を大量にかいていた。

 

乗る気ではなかったが久しぶりのテニスで楽しかった!テニスがやれて嬉しかった!

 

けど、迷惑かけたのは変わりない。ちゃんと謝らないと…

 

先輩たちがタオルや飲み物を誰かからもらったあとあーしは先輩のところへ行って謝った。

 

「あーし先輩にちゃんとあやまりたいし。あーしのせいで、あーしが言ったことでこんなことなっちゃったし・・・」

 

あーしの目から涙がポロポロこぼれる。あーしのせいでこんなことに…。あーしが来なければ、いなければ…

 

けれども比企谷先輩はそんなあーしにこう言った。

 

「いや、お前は悪くないだろ。戸塚の手伝いをしようと思ったんだろ。お前はいい事をしようとしたんだ。気にすんな。」

 

「…けど。」

 

「…んー、そうだな。明日からお前も手伝ってくれよ。そうすれば戸塚のためになるし。いいよな戸塚?」

 

「僕はいいよ!」

 

「…いいんですか?」

 

あーしのせいで迷惑かけたかもしれないのに。こんなあーしを許してくれるの…?

 

「ああ、良かったな。」ポンポン

 

比企谷先輩はそういうとあーしの頭をポンポンと撫でた。お父さん以外の男の人にされるのは初めてだったが全然嫌な気持ちはなかった。それよりももっとして欲しいとさえ思った。

 

はっ!その前に言うことがあるし!

 

「あ、ありがとうございます///」

 

あーしは少し照れながらそう言った。

 

こうしてあーしは明日から戸塚先輩の手伝いを一緒にすることになった。

 

…それにしても比企谷先輩の手なんかよかったなー。なにかお兄ちゃんみたいだし…。

 

あーしは先輩に撫でてもらったところを触りながらそう思った。

 

・・・・・・・・・・・・

 

その夜、あーしの携帯に1通のメールが届いた。その内容はというと…

 

「は?何これ…?」

 

そのメールにはこう書かれてあった。

 

 

 

 

 

《八幡ファンクラブへの御招待》

 

 

 

 

 



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優美子の会員登録(高校生編)

どうもアルスDQです!
今回のお話はいよいよあのお話に迫る!?
ではどうぞー!

…この話欲しいかな?


あーしの携帯に届いたメール、内容はこうだった。

 

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《八幡ファンクラブへの御招待》

 

どうもこんばんは三浦優美子様。夜分遅くにすみません。いきなりこのようなメールが送られてきてさぞ驚いたことでしょう。申し訳ありませんでした。

 

さて、今回このようなメールを送らせていただいた件ですが、件名にもありますように《八幡ファンクラブへの御招待》 をさせていただきたいと思い送らせてもらったしだいです。

 

お分かりだと思いますが《八幡ファンクラブ》 とは総武高に通う《比企谷八幡先輩のファンクラブ》のことです。このメールを送らせてもらったのは優美子様が八幡先輩に何かしら思うことがお有りだと思われたからです。

 

もし、興味がないようでしたらこのメールを削除していただいても構いません。万が一メールを誤って削除してしまった場合は後日改めて送信させてもらいますのでお願いします。

 

興味があるようなら下記のURLから《H×F》というアプリをダウンロードしてください。ダウンロードした後にアプリを開くと認証コード入力のボタンがあるのでそちらへこの番号を入力してください。

 

1693××××××25

 

また、もしファンクラブに入ってやめたくなった場合退会もできますのでご安心ください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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と、書かれていた。下の方にはiP◯neとAn◯roidそれぞれのダウンロードページへのサイトが書かれてあった。

 

それにしても…

 

「《八幡ファンクラブ》か…。そんなのあるなんて知らなかったし…。 」

 

ここで比企谷先輩がすごく慕われているのを知れた。さらに比企谷先輩は迷惑かけたかもしれないあーしを許してくれた!

 

だったらあーしは…

 

「ファンクラブに入るし!」

 

と、アプリをダウンロードした。

 

そしてダウンロードを終えアプリを開き認証コードを入力すると…

 

『こんにちはー!』

 

「ひゃあ!?」

 

『あはは、すみません。びっくりさせて。』

 

え!?携帯がいきなりしゃべった!?

 

『私はそうだね…、iPh◯neで言うところのS◯riみたいなやつだから気にしないでね。』

 

いやいや、S◯riはいきなりしゃべったりしないから…

 

『では改めまして…、この度は《H×F》をダウンロードしていただき及び《八幡ファンクラブ》への御入会ありがとうございます!』

 

「う、うん。」

 

『そして私は今回三浦様の入会のお手伝いや機能の解説をさせていただきます!』

 

「そ、そうなんだ。ところでなんて呼べばいいし?」

 

『うーん、他の人からは《陰の王》とか《正体不明》とか呼ばれてますが…。とりあえずマスターでよろしくです!』

 

「わ、わかったし。」

 

『ではさっそく入会の手続きをしますね。まずは名前とメールアドレス、電話番号をお願いします!』

 

「…やったし。」

 

『はい、ありがとうございます!それで…これでよし!これで三浦様の本登録が完了しました。では次に機能について説明しますね!』

 

すると画面が変わりいくつかのメニューが出てきた。

 

「これは…?」

 

『これがホームになります!ここから様々な機能を選択できるようになってます!とりあえず主な機能を解説しましょう!まずはこれ!』

 

「ファンクラブ会員一覧?」

 

『はい!こちらでは同じ学校のファンクラブの会員一覧を見ることができます!三浦様は総武高なので総武高の一覧ですね!』

 

てか、あーし高校名なんて書いたっけ?

 

『ここからはそれぞれにメールしたり電話したりできます!ぶっちゃけるとLI◯Eと同じようなかんじですね!』

 

「へぇー…。」

 

『次はこちら!グループ通話です!こちらも最近LI◯Eにも搭載された機能と同じかんじてすね。』

 

「なるほど…」

 

『しかし!LI◯Eと違うのは最高通話人数!なんと300人同時通話が可能になってます!』

 

「元祖超えてるし…。」

 

「お次はこれ!カレンダーです!ファンクラブの予定や誕生日、さらに八幡先輩の誕生日も入っています!これを見ればすぐにわかります!」

 

「ふむふむ。」

 

「そして学校行事も入っているのでとても便利だと思います!」

 

へえー、楽ちんだし。

 

「そして今度はこれ!質問コーナー!ここでは勉強面でのわからないところや聞きたいことを書いてみんなで考える機能です!それぞれの教科のポイントなどもありますよ!」

 

なにこのチートアプリ…。

 

『あとは悩み相談コーナーやタイマーなどの様々な機能がありますがわからないことがあったらヘルプのとこを見てください。詳しい説明や直接私に聞けるようになっていますので!』

 

「わかったし。」

 

『ではでは!どうぞこれからお楽しみくださいね!』

 

こうしてあーしは《八幡ファンクラブ》に入ったのだった。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

八幡ファンクラブ会則

 

第1章 総則

 

 第1条 本会は比企谷八幡ファンクラブまたは八幡ファンクラブと称する。(これ以降H×Fとする。)

 

 第2条 本会はファンクラブ全員をもって構成され、上も下もなく平等である。

 

 

 

 

 

 

 



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陽乃の七夕(高校生編)

どうもアルスDQですー!
今回ははるのん誕生日ということで書いてみました。ではどうぞー!


 

七月七日。

 

この日はある行事がある。そう、七夕だ。あの織姫、彦星の馬鹿夫婦のお話である。毎日イチャイチャしてて、仕事をせずに挙げ句の果てには引き離されるやつである。

 

リア充めっ!爆発しろ!

 

しかし、俺にとってはこれだけじゃない。

なぜなら…

 

 

・・・・・・

 

 

「「「「「「誕生日おめでとうー!」」」」」

 

「うん、みんなありがとう!」

 

そう、今日は陽乃の誕生日なのである。

 

俺や小町、雪乃をはじめとして、材木座・風鈴・めぐり・折本・由比ヶ浜など多くの人で陽乃の誕生日パーティーが開かれた。ちなみに俺の両親も来ているが、親父はすでに酔っている。さらに春輝さんや冬乃さんもほろ酔いレベルな気が…。あんたら浮かれすぎだろ…。

 

え?母ちゃんはって?飲んではいるけどそこまでじゃない。あと元々酔いにくい体質らしい。

 

バースデーケーキの火を陽乃が消し、パーティーは進んでいく。今年で17歳。すでに結婚できる歳だが、俺が18歳になってないしするなら何より大学卒業後だ。しっかりと責任が取れるなってからだ。

 

そんなことを思っているといつの間にか、プレゼントを渡すときになった。女性陣は化粧品やそれぞれ思い思いに選んだものを渡している。最初、由比ヶ浜はクッキーを上げようとしたが全員に止められた。だってまだ誰も死にたくないもん!ちなみに材木座と風鈴はというと…

 

「陽乃殿、今年はこれだ!受け取るがよい!」

 

「こ、今回も頑張って見たのでぜひ見てください!」

 

こいつらは数年前より、ショートストーリーの本をあげている。文庫本よりかは遥かに少ないが自前である。材木座が小説を書き、風鈴が挿絵やイラストを描く。そんなかんじだ。

 

「2人ともありがとうね。大切に読むよ。」

 

そして俺は…

 

「ほれ、プレゼント。そして改めて誕生日おめでとう陽乃。」

 

「うん、ありがとう八幡。…ねえ開けてみてもいい?」

 

「おう。」

 

陽乃が包装をとって箱を開ける。

 

「…これネックレス?綺麗…」

 

「ま、まあ似合うと思って買ったからな。」

 

「…ねえ八幡、つけて?」

 

「お安い御用だ。」

 

俺は陽乃からネックレスを受け取り、つけてやる。

 

「…どうかな?」

 

「すげく似合ってるぞ。」

 

「…そっか。」

 

本当に似合ってる。これ買ってよかった〜。だってこんなにもいい笑顔を見れたんだから。

 

「…お兄ちゃんたち甘い。甘すぎるよ…。口から砂糖が大量発生だよ…。」

 

「まあ毎年よくやるよねー。」

 

「ゆ、ゆきのん…毎年こんなかんじなの…?」

 

「ええ。」

 

「うぅ…、あたしも砂糖吐きそうだよ…。」

 

「陽さんよかったね!」

 

「けふんけふん!ま、よかったの!」

 

「陽乃さんよかったですね!」

 

「八幡喜んでもらってよかったね!」

 

そして、最後は…

 

「じゃあ、みんな1人一枚とってくださいねー!」

 

小町がそういいあるものを分ける。

 

「?ゆきのんこれは?」

 

「八幡これって、短冊?」

 

「ああ。今日は陽乃の誕生日でもあるが七夕だろ?毎年やってるんだ。」

 

初参加の戸塚と由比ヶ浜は最初クエスチョンマークを浮かべていたが理解すると他の人と同じように書き始める。さて、俺も書くかな。

 

そしてみんなが書き終わると置いてあった笹に各々つける。

 

「みんな今日はありがとうね。本当に嬉しかったよ。」

 

そういい、それぞれは家に帰って行った。俺と小町は今日は元々泊まる予定だったのでそのままだ。そういえばみんな短冊に何書いたんだろ?気になったので見てみると…

 

《お兄ちゃんが幸せでいられますように》

 

これは小町か?お兄ちゃん嬉しすぎて本当泣きそうだよ…。ありがとな…。

 

《パンさんに会えますように》

 

これは雪乃だな、うん。リアルに会いたいってことなのか?さすがはパンさんオタクだな。

 

《料理が上手になりますように》

 

由比ヶ浜…、それは短冊で願うことなのか?…しかし、叶ってもらわないと俺たちがやばいな。

 

《よく眠れますように》

 

相変わらず天然なめぐりでした。

 

《我の作品がアニメ化できますように》

 

《義輝さんの夢が叶いますように》

 

これは材木座と風鈴か。まあ、材木座らしいか。それにしても風鈴、健気すぎるんだけど。

 

《八幡たちとたくさん思い出作れますように》

 

と、戸塚ー!俺も頑張るからたくさん思い出作ろうな!

 

他にも俺の両親や冬乃さんたちのもあった。使用人の若い人も書いているみたいだった。

 

と、そこで

 

「あれ?八幡何してるの?」

 

「ん?ああ、みんなの短冊見てたんだ。」

 

「そうなんだ。あ、私も見よっと。…なんか雪乃ちゃん毎年これじゃない?」

 

「そうか?まあ、それだけ会いたいってことなんだ、パンさんに。」

 

「あはは…。あ、私そろそろ眠くなっちゃった。そろそろ寝ない?」

 

「俺もそろそろ寝たいと思ってたところだ。じゃあ部屋に行くか。」

 

「うん!」

 

そうして俺と陽乃は手を繋ぎ歩き出した。

 

その後ろでは2つの短冊が寄り添うように飾ってあった。

 

 

 

 

《俺の本物とずっと一緒いられますように》

 

 

 

《私の大切な人とずっと一緒いられますように》

 

 

 

 

 



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2人のクリスマス(高校生編)

どうもアルスDQです!
今日はクリスマス。
と、いうわけでメリークリスマス!

みんなはサンタさんには何をお願いしましたか?私はとりあえず宝クジの当たりクジを…

いやいや冗談です笑。

今日はあのリア充たちがイチャイチャして街に繰り出す日。

舌打ちするほど非リア充にはダメな日。

え?八幡と陽乃はって?2人はいつもと変わらずですけど何か?

では長くなりましたがどうぞー!


 

 

 

 

「「「「「「メリークリスマス!」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

そう、今日は12月25日クリスマスである。

 

この日はあのリア充たちが街中でイチャイチャベタベタチュッチュッする日である。そのため人混みが激しく家から出たくなかったが。

 

しかし、陽乃からクリスマスパーティーをやると言われれば別だ。陽乃に誘われていかないと思うか?いや、いくに決まってる。逆に行かない理由を聞きたいぐらいは行く。

 

と、いうわけで現在雪ノ下家でクリスマスパーティー中な俺たちである。

 

「はい八幡あーん♪」

 

「あーん…」パクッ

 

「どう?」

 

「うん、美味いな…。」

 

「ならよかった!このケーキ私が作ったんだよ!」

 

「ふふふ、陽乃ったら八幡君が美味しいって言ってくれるケーキ作って言い出して私のところに教わりに来たのよ。」

 

「もう///お母さん!」

 

(ふふ、まあ、毎年のことなのだけどね。)

 

「そうか、ありがとうな陽乃。」ポンポン

 

「え!?え、えへへ///」

 

「じゃあ、今度は俺が…はい、あーん。」

 

「あーん!っん、美味しい!」

 

「ならよかった。」ニコッ

 

 

「うへっ…、甘いよ、甘い。甘すぎるよ2人とも…。小町糖尿病になりそうだよ…。」

 

「小町さん今更そのこと言ってもしょうがないわよ。だって姉さんと義兄さんだもの。あれはもう普通よ。」

 

「え!?あれがヒッキー先輩とはるのん先輩にとっての普通なの!?甘すぎるよ!てか別の世界入っちゃってるし!」

 

 

「あ、あの!」

 

「ぬ?どうしたのだ風鈴殿?」

 

「義輝さんあ、あーん///」

 

「あ…。あ、あーん…」

 

「ど、どうですか///」

 

「ふむ、そうだな。ケーキだけでも美味しいのに風鈴殿が作ってくれたとのと合わせて一口で2度美味しいというやつだな。うむ、美味いぞ!」

 

「なら、よかったです///」

 

 

「あの2人もイチャイチャしててマジウケる!なんか2人の世界入ってるし!ね?めぐり?」

 

「?」パクパク ゴクゴク

 

「て、さっきからどんだけ食べてるの!?その体型でどこに入って行くの!?」

 

・・・・・・

 

それから着々とパーティーは進み、プレゼント交換やクイズ対決、じゃんけん対決、カラオケ対決などを行った。

 

冬乃さんが歌のレベルが高いにみんな驚いていたが。

 

その後、折本と寝落ちしためぐりは、都築さんに車で家に送ってもらい、材木座と風鈴は徒歩で帰っていった。

 

そして比企谷夫婦と雪ノ下夫婦は酒を飲みつつ楽しく話している。

 

さらに雪乃と小町もはしゃぎすぎて疲れたのか雪乃の部屋で2人で寝ている。俺も今日は陽乃の部屋に泊まるつもりだ。

 

だって外寒いし。

 

そうこうして今は2人で陽乃の部屋で話している。

 

「今日は楽しかったね。」

 

「ああ、そうだな。」

 

「まさかお母さんがあんなり歌が上手いなんて思わなかったけどね。」

 

「ああ…、あれはもはやプロで通るだろう。」

 

「ふふ、そうだね!」

 

それから陽乃は手を絡ませて俺と恋人繋ぎをする。それからふと、しゃべりだす。

 

「私ね、昔サンタさんにあるものをお願いしたの。」

 

「へぇ…、どんな?」

 

「それは秘密!けど、しっかりと聞いてくれてたみたい。だから私はサンタさんには感謝しているんだ。八幡は?」

 

「そうだな…、そういえば俺ももらえたな。そう考えると俺も感謝しないとな。」

 

「そうなの?でも何がもらえたの?教えて!」

 

「黙秘権を発動する。」

 

「えー!教えてよ!」

 

「陽乃が教えてくれたらな。」

 

「もうー!」

 

 

そんな2人が幼い頃に願ったプレゼント、それは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  『『心から大切で信頼できる人』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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成人の日(高校生編)

どうもアルスDQです。今回は久しぶりの『はるのんとはちまんくん』です。番外編ですが…。よかったらどうぞ。

更新用のTwitterもよろしくです。
http://twitter.com/DQarusu3


今日は『成人の日』

 

俺たちにはまだ関係ないが、祝日なので学校は休みだ。

 

今日は俺の家に陽乃と雪乃をはじめ戸塚、材木座、風鈴が集まっていた。

 

「うぅ…寒いな。やっぱり正月はコタツに限るなぁ…」

 

「にゃぁ〜」

 

「お兄ちゃん、正月はとっくに終わったんだけど…。そして雪姉は安定の猫化してるよ…」

 

「八幡の言うこともわかるけどね〜。こんなに寒いんじゃねぇ?あ、八幡もっとくっついて…うんいいかんじ♪」

 

「小町、年明けから口から砂糖ダダ漏れでもうライフゼロになりそう…」

 

「そ…うだね…」うとうと

 

「あ、戸塚さんそのままだと風邪ひいちゃいますよ?コタツから出たほうが…」

 

「あ、そう…だよね。ごめん、少し寝るね…」

 

「…って戸塚さん!?そ、それ///小町の膝…///」

 

「すぅ…すぅ…」

 

「あわわわわ///お、お兄ちゃん、陽姉助けて…///」小声

 

「頑張れ」小声

 

「頑張って♪」小声

 

「」

 

まあ、うちに来る前、少し体を動かしてきたっていってたから疲れたんだろう。小町も口ではああは言ってるが、満更でもなさそうだし放っておくか…

 

「はい、義輝さん。あーん…」

 

「…ふむ、やはり冬はコタツでみかんであるな!でも少し寒いのう…」

 

「はい!あの…義輝さん少し足を広げてもらって…、よいしょっと。えへへ…これなら暖かいですね///」

 

「…八幡、八幡。風鈴殿が可愛すぎて我死にそう」

 

「はいはい…リア充乙」

 

その後、少しして戸塚が起きた。戸塚は最初寝ぼけていたが自分の状況を知るとすかさず小町に謝っていた。小町は照れながらも許してはいた。

 

しかし小町よ…、戸塚の寝顔がいくら天使級だからと言って本人に許可なく撮るのはどうかとお兄ちゃん思うぞ。

 

まあ、俺は撮ったがな!

 

その後、今日が『成人の日』であるためか、『数年後、何をやってると思う?』みたいな話になってきた。

 

「お兄ちゃんはのとき何してると思う?」

 

「どうだろうな…。まあ大学には行ってるだろうが他は思い付かないな」

 

「陽姉は?」

 

「そうだねー、大学行きつつお母さん達の仕事でも手伝ってるのかな?あれ今と変わらない?」

 

「雪姉は?」

 

「にゃー!にゃにゃ…にゃにゃにゃー!」

 

「『私も同じね。しいて言うならば全国の猫カフェ巡りでもやってみようかしら?』と言ってるぞ」

 

「そろそろ自分でしゃべって…」

 

「将来どうなってるかはそのときなってみないとわからないだろ。あ、でもこれだけは確実に言えるな。陽乃と一緒ってことは」

 

「あ、私も私も!」

 

「あー、はいはい…」

 

「わ、私も義輝さんと一緒です!」

 

「風鈴ちゃんもノンなくていいから!?小町のツッコミが追いつかなくなる!」

 

そのとき、ふと思いついたように戸塚が聞いてきた。

 

「でも成人になると何が変わるの?」

 

「あ、たしかに…小町もよく知らない」

 

「私もよくは知らないです…」

 

まあ、中学生の2人はまだそんなこと考えることもないからな。知らなくて当然だ。

 

戸塚はだって?

 

天使だ、以上。

 

異論は認めん!

 

「まあ、わかりやすいことから言うと…」

 

「お酒が飲めるようになる♪」

 

「だな、と言っても必ず飲めってわけでもないからな。『飲んでもいい』だから無理矢理飲ますのはダメだな」

 

「そうそう、あと自分の飲める量とかもきちんと知っとくことも大切かな?急性アルコール中毒にも気をつけないとね!」

 

「次は選挙権が!…と言いたいところであるが、憲法改正により今は18歳からであったな」

 

「え?前は20歳からだったんですか?」

 

「ふむ、あと改正されたと言うと結婚年齢であるな。前は男性18歳女性16歳だったが今は男性女性共に18歳であるな。もちろん両親の同意が必要であるが。20歳からは必要なくなるだな!」

 

「へぇ…、だとすれば改正前だったら義輝さんと、あと2年で結婚できたんですね…。少し残念です…」

 

いやいや、あくまでも法律上結婚できる年齢なだけで…いや、こいつらの場合もう一緒に住んでるから対して変わらないのか?

 

ん?あれ?どうなんだ?

 

考えるのが怖くなったのでやめよう…

 

「次はタバコが吸えるようになるがあるけど…基本的には吸わないほうがいいね。健康に悪いし。八幡には長生きして欲しいし…」

 

「陽乃…」

 

「八幡…」

 

「はい、そこ!2人の世界に入らない!小町がもたないから!」

 

「あとは…競馬や競輪などの投票券が買えるかしら?まあ基本的に当たることなんてないからやめた方がいいわね」

 

「あ、やっと戻った」

 

「」

 

「あと言ってないのは…、裁判員制度かな?」

 

「あ、それは聞いたことあります!たしか民間から選ばれた人が裁判官と一緒になってやるっていうのでしたよね?」

 

「そうだね、選挙権はもう18歳からだけど、裁判員制度は当分の間20歳からだって」

 

「まだ、年金とか少年法とかあるけどこんなもんだな」

 

「そうなんだ…、でもよくわからないのも出てきそうだな」

 

「まあなってみてからのお楽しみってことだな!」

 

「だね!」

 

そうこう話しているうちに俺たちの『成人の日』は終わったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに『八幡ファンクラブ』は…

 

 

「会長!葉虫が八幡先輩の家に近づいて来てます!」

 

「あー、もう!私だって先輩の家に行きたいのに!!せっかく着物きてメイクもしたのに!」

 

「会長、あざといです…。あと私も行きたいです!」

 

「なら早く片付けますよ!」

 

「総員戦闘準備!…戦闘開始!」

 

『了解!』

 

 

という祝日であったとさ…

 



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