ハイスクールD×D ~Black dragon emperor 黒き龍帝~ (緋色月下・黒龍帝のアリシア)
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キャラクター設定などです
最後の辺りに主人公専用の覇龍の言葉を書いてみました。


はい、皆様、おはようございます!アリシアでございます。

プロローグも終わりましたので、ここでキャラクター設定を説明したいと思います(普通は最初にするもんだろとか言うのは 駄 目 ♪)

 

ではさっそく!

 

まずは主人公です

 

名前、フェネラル・ユウ

 

身長、180cm

 

年齢 不明

 

特徴 蒼く長い髪に蒼い目、普段は髪が長いのが邪魔と言う理由で後ろに結んでいる(ポニーテール)

基本は優男だが、友達、仲間と言った、自身が大切だと思う人たちが侮辱されたり、傷つけられたりすると目の色が紅くなり、ブチギレる。

種族は神であり、あることをきっかけで黒竜ラミルと出会う。

また、自身の中に黒龍ことラミルを宿す。

ラミルの力を得た代わりに与えた代償は右腕である。

ユウ自身、もともと力を有していたが、とあるきっかけでラミルを手にし、ラミルの力も合わさって素のままでもチート。右腕はラミルの龍の力によってドラゴンの腕になるのだが、ラミル自信が極力力を抑え、ユウ自身も押さえ込んでいる為、よほどの事がないかぎりドラゴンの腕となることはない(いわば、普通の人間の腕)

さらに、ラミルもユウに絶対服従しているため、ユウが指示するまで黒龍の力を発揮する事はない。

主な使用技は「禁手」「覇龍」

 

 

次に女神、ミラエルです

 

名前 リンダス・ディ・ミラエル 

別名 時空の女神ミラエル

 

身長 174cm

 

年齢 不明

 

特徴、主人公のユウと同じで蒼く長い髪で青く澄んだ目をしています

時空を司る女神であり、全能神ゼウスの願いのもと主人公と接触する。

ゼウスの願いのもとで行動はしたが、実際はあまり関係はよろしくない。

ミラエル自身、神と言う存在であるため、絶対的な力を持っているが、主人公にはやや劣る(主人公は最強、絶対にだ!)

ちなみにミラエルの見た目だが、神だからおばsうわ何をするやめ…

ロスヴァイセミタイナピチピチノオネエサンデス(ロスヴァイセみたいな感じです)

主人公の事は個人的に気に入っており、いろいろと悪戯をしたりする。

 

 

次に黒龍、ラミルです

 

名前 黒龍神帝ラミル(通称、ラミル)

 

身長 不明

 

年齢 不明

 

特徴、主人公のユウの中に存在するラミル。

 

ユウと共に二天龍を倒すが、後に現れた者によってユウと共に葬られる。

過去に神と争い、ラミルだけで神を壊滅へと追い込み、最後にはラミルは神器に封印され

あまりの力に神器に封印されるだけではなく、誰も触れる事がないようにと棺に入れられ、その上に厳重な封印を施されてしまう。

だが、その封印を解いたのが主人公ユウであり、その後はユウと共に行動する。

黒龍神帝の由来は一人で神を追い詰めた事により付いた名である。

また、ラミルが封印された神器の名は「黒龍神帝の籠手」別名「エンド・オブ・ザ・ギア」(名前思いつかねえ…

 

 

次に全能神、ゼウスです

 

名前 ディアベル・ヴィ・ゼウス (通称、ゼウス)

別名 全能神ゼウス

 

身長 不明

 

年齢 不明

 

特徴、主人公のユウとは親友であり、神を統べる実力を持つが力の差では主人公のユウがやや上

しかしその力は絶対的であり、ユウをサポートし、ユウと共に二天龍に立ち向かった。

主人公のユウの事を誰よりも想っており(ホモではない)

もしもの事があった時を考え、時空の女神、ミラエルに願いを託す

後に、ユウと共に謎の人物によって殺される。

 

 

とまぁ、こんな感じですかね

エンド・オブ・ザ・ギアの名の由来ですが、黒龍の神器と言う事もあり

黒=闇 黒=終焉 黒=終わり てきな感じで、いわゆる「終わりを告げる籠手」と言う感じで付けてみました

(ぶっちゃけると良い名前が思いつかなかっただけ)

 

次にユウの主な使用技ですが「主」にとか書いてますが「主」に使用はしません

基本は生身で戦いますが、一定の場面で使いたいと思います。

また、禁手と覇龍については最初から使える状態です。

 

ちなみに覇龍時の台詞ですが

「我、目覚めるは

   闇より目覚めし黒き神天龍なり

     無限を喰らい、夢幻を創る

      我、黒き龍の覇王と成りて

       汝を無限の闇、深淵へと送ろう」

 

うっは、厨二病間半端ねえ!(笑)

とりあえず、こんな感じです。

赤と白の覇龍の言葉をそれなりに使い、自分なりに黒龍のイメージにしてみました。

 

だいたいこんな感じですかね?

さて、あまり説明を長々としてもあれですし、ここらで切りたいと思います

よければ、覇龍時の言葉はこんな感じだと良いんじゃない?とかエンド・オブ・ザ・ギアの名前はこれがよくない?とかそういうのありましたらコメントなどで感想をいただけたらと思います!

 

極力、読者様に合わせて行けたらと思いますので!

 

ではでは!皆さん!次回で会いましょう!




よければご感想、ご要望をいただけたらと思います!
覇龍の台詞、あれでいいかな...。


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プロローグ
第0話 俺、時を越えます!


はじめまして!そうじゃない人は、おはようございます、こんにちは、こんばんは!緋色月下ことアリシアです!

ハーメルンではこれが初投稿になる訳なんですが、別のサイト、小説家になろうで東方の小説を書いております。

え?そっちは完結したのかって?まだですが?(ドヤッ
いや…、ほら…、あっちはいろいろと幅が狭いから…ね?

ま、まぁ、あっちでは書けないものをこちらで書いていこうと思います
そのはじめとして、ハイスクールD×Dを書いていきます。

とりあえず、キャラクターの詳しい設定は次にします
まずはプロローグとして第0話を投稿させていただきます。

ではでは、私はこれで失礼します。


かつて、天使・悪魔・堕天使の間に生じた大戦争によって世界は戦争の劫火で焼かれていた。

大地は焼かれ、草木は燃え尽き、海は荒れ、空は常に黒雲で太陽をも遮り光が存在しないかのような世界へとなりつつあった。

そんな天使・悪魔・堕天使の戦争の中、突如二匹の龍が姿を現した。

二匹の龍はそれぞれ色が異なり、一匹は紅蓮の如し赤い龍、もう一匹の龍は全てを無に還さんとばかりの白き龍、赤き龍と白き龍は、天使・悪魔・堕天使の戦争の中へと乱入するが三大勢力を無視し、二匹の龍の目には互いの姿しか映っていないのか、赤き龍と白き龍は互いにぶつかり合っていた。

赤き龍と白き龍が現れ、二匹の龍は暴れ周り、これがきっかけで天使・悪魔・堕天使の三大勢力は、三勢力それぞれが危機に陥ってしまった。

そこで、今まで互いに争いあっていた三大勢力は一時期の協定を結び、赤き龍と白き龍を倒すのであった。

三大勢力によって倒れた赤き龍と白き龍は魂を神器《セイクリッド・ギア》に封印されるのであった。

 

 

……

 

 

IN SIDE

 

「というのがあなたが死んでからの天龍に関する歴史よって…、聞いてるの~?」

 

真っ白な世界の中で、俺の目の前に立って、蒼く長い髪を靡かせる羽の生えた女性

 

「あぁ、ちゃんと聞いてるよ、まぁ当たり前だよなぁ」

 

そう答えて俺はもう一人の自分に宿る者に声をかけた

 

―私は表に知られてはならない存在だからね、まぁ当然の歴史ね

 

と、俺の中に宿る者がそう答える。

 

「で、これからどうするのユウ?」

 

「どうするも何も、俺はあの時代で死んだのだろ?今の俺は一体何なのだ?」

 

「あぁ、そういえばまだ言ってなかったわね」

 

そう言うと、先ほどから話かけてきている女性は語る様にして話す。

 

「改めて、はじめまして黒龍をその身に宿すフェネラル・ユウさん♪、私の名前はミラエル、神様よ♪」

 

蒼く長い髪の女性の名はミラエル、どうやらどこぞの神らしいが…って神だと!?

てか何で俺の名前知ってるんだよ…。

 

「だって神様だしぃ?」

 

「心の中まで読まないでくれ…、ていうか何で疑問系なんだよ」

 

俺がそうやってミラエルに答えると

 

「そりゃあ、私って美人だし神様だし「だぁあああ!!誰もそんな事聞いてないわ!」えぇ~…」

 

本当に残念そうな声で黙り込むミラエル

いや…、マジですまん…。

 

「そ、それで、いったい神様は俺にどんな御用で?」

 

「ユウくんが怒ったから嫌~」

 

そう言ってまるで子供が拗ねたかのような反応をするミラエル

別に怒った訳じゃないんだけどな…。

 

そんな事を心の中で呟いていると

 

―素直に謝るべきですよ、ご主人

 

と、俺の中に宿る黒龍が言う

えっ、マジで俺が悪いの!?俺の所為なのか!?

 

「そうだぞ~、ラミルの言う通りだぞ~」

 

「何でラミルの事まで知ってるんだよ、おまけに声まで聞こえてるみたいだし…」

 

「だって神様だし~?」

 

便利だな…その言葉…

まぁ確かに、話を遮ったのは俺だしラミルの言う通りなのかな

でもあのまま喋らせてたら絶対関係ない事まで喋るだろ、いや喋ってたろ!

 

そんな文句を心の中で言いながら

 

「話を遮って悪かったミラエル、だから教えてくれないか?」

 

俺が真剣な表情で謝ると

 

「いいわよ~♪それで、私が貴方に何の用かって言うとね、あなたをある人からのお願いであなたに接触したの」

 

「ある人?」

 

自慢じゃないが、俺の周りには結構人が寄ってくるタイプだ、しかも女性が大半

そんな中で自称神と言ったミラエルに願い事を託し、俺に接触させる人物と言えば…

 

「全能神ゼウスよ」

 

「ゼウス…」

 

全能神ゼウス、俺の唯一の男の友人…いや親友と呼ぶべきか

昔、赤き龍と白き龍の二天龍が暴れ回っていた時、三大勢力が封印したとされているが実は違う

あの二天龍は俺とゼウスの二人で封印したんだ。

それからある日、ある一人の人物が現れ俺やゼウスをって…あれ?俺やゼウスを殺した奴って誰だっけ…。

 

「何を考えているかはわからないけど、話を続けさせてもらうわね?」

 

「あぁ…」

 

「ゼウスに頼まれた事は、あなたに平穏を与えてほしいって言う願いなのよ」

 

「平穏?」

 

「そう平穏、あなたはそれが欲しかったのでしょう?争いが続く世界の中で、ゼウスと二人で話し合って互いに平穏が欲しいなと語り合ったのでしょう?それでゼウスは私に『もしもの事があったとき、あいつを…、ユウを…、ユウが幸せに暮らせる世界へと連れて行ってやってくれ』そう私に頭を下げてまで頼んできたのよ、アイツが頭を下げるとこを見たとき世界が本当に終わるかと思ったわ」

 

「ゼウス…」

 

思わず涙が出た、確かにアイツとは平穏の世界を作ろうと夢を見ていた

それなのにアイツは…俺だけを…。

 

「どうする?自分の事よりも貴方の幸せを願ったゼウスの願い、受け入れる?」

 

「一つ聞きたい…」

 

「なぁに?」

 

「ミラエルは時空を行き来することが出来るのか?」

 

「もちろん出来るわよ?私は時空を統べる神だし」

 

「そうか、ならば…、ミラエル、頼む」

 

「わかったわ」

 

ミラエルはそう答えると、魔法陣のようなものがミカエルの足元に現れ

ミカエル自身、何か呪文のようなものを言い始める。

すると今度は俺の足元にもミラエルと同じ様な魔法陣が現れる。

 

「よし、これで準備完了っと、これであなたはあなたが居た世界とはまったく違う世界へと行けるわ」

 

ミラエルが言い終わると、俺の足元に現れた魔法陣の効果でか、突然俺の身体が光りだした

その姿を見たミカエルは

 

「それじゃ、今度はあっちの世界で待ってるわね~」

 

と、それだけ言ってミカエルは俺の目の前から消えた

ところで…

 

「ラミル」

 

―どうしたのご主人?

 

「お前はどうするんだ?このまま俺と一緒についてくるのか?」

 

―もちろん着いていきますよ、ご主人には対価を受け取ってますし、何よりご主人は私の存在を認めてくれた、だから私はご主人に着いていきます。

 

 

「そうか、…ありがとうラミル」

 

―何か言いましたかご主人?

 

「いや何も、さて…、行こうかラミル!」

 

俺の身体は俺が言い終えたと同時に、真っ白な世界から消えた。

この先、いろんな事があるかもしれない、もしかすれば、また平穏から離れて行ってしまうかもしれない。

それでも俺は、親友のゼウスの願いを胸に、俺の新しい物語を始める。

いつか、親友と共に平穏を手にするその日まで…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでみて、「ん?この流れどっかで…」とか「この視点変更の仕方、あの人と一緒じゃね?」とかいろいろあるかもしれません。(てかあります)
一応、そのあたりは許可いただいておりますので、参考にさせてもらいながら使わせていただこうと思います。
極力、自分の色に染め上げていくつもりです(意味深)

後なんですが、0話を読んでみて、ここはこうするといいよとかアドバイスをいただけるととてもありがたいです
ついでに評価もしていただけると泣きます(笑)

と、そんなこんなで今回はこの辺で失礼させていただきます。

では皆様!よい読書?ライフを!


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第1話 俺、神様にお世話になります!

はい、皆様、アリシアです!
第一話を書いているときに「あ、設定書くのを忘れた」と言う事になり
一日で2話分投稿する事に…(まぁ、今の気分だともう一話書けますが(笑))



時空を司る神、ミラエルによって俺は俺が居た世界とはまったく別の世界、見た事のない建物やら見たことのない四角い何かがたくさん走っているのを見た。

ミラエル曰く、あの四角いものは自動車らしい、この世界での基本的な移動手段であるとのこと

ぶっちゃけ空を飛べば早くね?とか思ったのはここだけの話。

 

さて、とりあえずあれから俺はどうしてるのかと言うと、俺は今、駒王町と言う所で住んでいる。

時代を越えて来たはいいが、ある意味丸裸の状態だったし、住む場所も食事もそう言った生活面の事を考えずに来た為、駒王町に降り立った時かなり焦った。

しかし、駒王町に降り立つと同時にミラエルの声が聞こえたのだ。

 

『住む場所や生活費、戸籍とか用意しといたから、それじゃ家に案内するからそこへ向かってね~』

 

と、ミラエルはそう言った後、俺の住む場所へのナビゲーションを始めた

いや、マジで神様ってすげぇ…。

 

そんなこんなで、ミラエルのナビゲーションの元、辿り着いた場所、もとい家が…

 

「えっ…、一軒家!?」

 

『そうよ~、二階建てで中は結構広いわよ~』

 

「いやいやいや!住むと言っても俺一人だぞ!?俺一人なのにこんな広さは必要なんてないんじゃ…」

 

『つべこべ言わないの!どうせ、すぐに部屋が足らなくなるわよ』

 

「えっ…、それってどういう意味だ?」

 

『それは後々わかるわよ、とりあえず中に入りなさいな』

 

いろいろと気になる点はあったが(主に後々部屋が足らなくなるとか)

ミラエルの言うとおり、玄関先でボーっと立ってたら周りから見られたら何を思われるかわからないし

とりあえず、俺はミラエルが用意してくれ家のドアのノブに手をかけ、ドアを開けた瞬間だった。

 

「お帰りなさいませ旦那様ー♪」

 

「えっ!?ちょっ!?まっ!?」

 

ドアを開けた瞬間、蒼色の長い髪をしたメイド服を着た女性がいきなり俺の胸にダイブしてきた

とっさに受け止めたはいいものの、そのまま後ろに倒れる事になり、俺はそのまま頭を強打した

くそいてぇ…。

 

そんな事知った事かと俺にダイブしてきた女性は

 

「~♪~♪~♪」

 

なんだか上機嫌で俺の胸にスリスリしてるよこの人ー!?

何!?何なの!?俺はこんな人知らねぇぞォオオオオオオ!!

お、落ち着け…、落ち着け俺!あの時(二天龍との戦い)に比べたらこんな状況!!

とりあえず俺は一度クールダウンしてから、自分の胸をスリスリしている女性に声をかけた

ちなみに何で女性だと確信しているかと言うと、長い髪に声からして女性だと普通にわかるが、決定的なのはさっきから俺の胸にギュウギュウと押し付けられている二つのメロンがあるからだ。

 

「あ、あの…、とりあえず放れてくれないかな…、一応ここ外だし…」

 

「あら、ごめんなさいね」

 

そう言って、蒼い髪の女性は俺から離れた

それを確認した俺も、頭をさすりながらゆっくりと立ち上がった。

 

「……」

 

そしてこの沈黙である

いや…、だって…

 

「どうしたの?旦那様♪」

 

か、かわいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!

つか笑顔がまぶしいいいいいいいいいいいいい!!!

ってあれ…?どっかで見たような…

 

俺はもしかしてと思い、思い当たる名前であるかを聞いてみた

 

「も、もしかして…、ミラエル?」

 

「正k『ゴンッ!』いったぁい!何するのよ~?」

 

「何するのよ~…じゃねえよ!何考えてんだよ!つかこっちの方が痛かったんだからな!」

 

「まぁまぁ詳しい話中で…ね?」

 

そう言って、俺に向かってウインクするミラエル

くそ…、不覚にも可愛いと思ってしまった…。

 

とりあえず俺は、ミラエルと共に家の中に入っていくのだった。

 

 

……

 

SIDE ミラエル

 

私はユウの転送準備を終えてから、先に駒王町へと降り立っていた

まず、始めにしなければならない事は、ユウの住む場所と生活費やら戸籍

それらの準備をしなければならない

まぁ、私は神だしそんな事ちょちょいっと出来るんだけどね。

 

にしてもどうしようかな~…、ユウなら大丈夫だと思うけど

この町…、駒王町はどうやら悪魔の支配化みたいだし…

 

「…、この感じだと、ここを支配してるのはグレモリー家ね…」

 

一体どう意味なのかを説明すると、ユウをこの時代に転送させたのはいいものの

さっきも言った通り、ここ、駒王町はグレモリー家の支配化にある

つまり、悪魔が存在していると言う事だ

ユウは二天龍をも倒す実力はあるし、神をも倒す力があるからこれと言った問題はないだろう。

 

「まっ、いいか」

 

私は難しい事(ぶっちゃけるとめんどくさい)を考えるのをやめ

ユウの為の準備を始める。

 

さてと…、これから私はどうしようかな?

ゼウスの願いは叶えたし、ユウの身の回りは整えた後は自由だけど…

 

「神と言っても、いろいろと暇なのよね~」

 

そう、神だからいろいろと大変なイメージがあるかもしれないが実際は暇で仕方ない

私自身、時空を統べる神ではあるが、別に時空で何かする奴なんてそうそうは居ない

居たとしても、負ける訳ないし(笑)

 

そんなこんなでいろいろと話している間にユウの為の準備を終えた。

 

「さ~てっと…、まいったわね…、暇だわ」

 

さっそく暇と言う名の暴力が私を襲ってくる

どうしたものか…。

 

「そうだわ!」

 

私はある事をひらめき、もはやテンプレとも言える両手でポンとする仕草をとる

自分でやってて何だかおばさん臭いと思ったのはここだけの話。

 

とりあえず、何をひらめいたのかと言うと

 

「ユウと一緒に住めばいいのよ!」

 

つまりはそう言う事、あんな真っ白な空間でジッとしてるのもアレだし

この際、ユウと一緒に住めばそれなりに暇しなくて住むだろう。

 

最初は暇潰しなだけだったけど、まさか、私までもがユウの虜にされるとは、今の私は知る由もなかった。

 

 

 




はい、今回はここまで!
よければご感想、ご意見、評価をいただけたらと思います!

ではまた次回でお会いしましょう!


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第2話 俺、学園のお嬢様に会います!

はい、こんにちは!緋色月下のアリシアです!
今回でリアスと出会い、初の会話を交わします。


俺が駒王町にやってきてから、あれから一週間が過ぎた。

まず最初に、ミラエルについてだが、どうやら俺と一緒に生活をするらしい

まぁ、俺をここに連れてきてくれたのと、俺の身の回りの準備をしてくれたのだから文句は言えないし、何より俺一人だけでは、この家は広すぎる。

 

次に、この時代での生活の仕方だ

俺が居た世界とは別にあまり変わりはしないが、勉強やらなんやら、この世界ではしないといけないらしい

正直なとこ、勉強なんて無縁な世界に居た訳で、なんぞやってなった訳なんだが…

 

「これがこの世界で使われている一般的な問題よ」

 

と、ミラエルが用意してくれた用紙を見てみると、そこには何やら数字とか文字がいろいろと書かれており

これを解いて答えを書くと言うシンプルなものだった。

そして何故か、ミラエルが用意してくれた問題は、パッと見だけでも簡単に答えが解った

どうしてかはわからないが、自分でも驚きが隠せないほどだ。

 

次に個人的な事なのだが、どうやら俺はこの世界に来た時に転生をしているらしい

俺が居た世界での俺は神と言う存在だったのだが、今の俺は人間らしい。

まぁ、人間だからと言って、力が落ちる訳ではないし、ただ寿命がかなり短くなっただけなので

別に気にしなかった。

 

とまぁ、大体こんな感じだと言いたいのだが、もう一つ…、もう一つだけ

個人的な問題があった…、それは…。

 

 

……

 

「今日からこのクラスの一員となる、三上・優です、よろしく」

 

担任の先生である榛名さんに自己紹介をお願いしますと言われ、黒板の前に立って自己紹介をする

えっ?名前が変わってるって?そりゃぁ人間に転生したと言う事もありミラエル曰く

 

「あーそうそう、言い忘れてたけど、この世界でのユウの名前は三上・優ってなってるから、間違ってもフェネラル・ユウなんて言っちゃだめよ?」

 

とのこと、まぁ名前が変わるくらい別にどうってことはない

ていうか、自己紹介をしたのはいいけど…

 

「…」

 

「…」

 

なんなのこの沈黙ぅー!何!?どこか変だった!?俺、もしかして自己紹介の仕方間違えたのか!?

そんな心境の中、俺の隣に立っていた榛名先生が皆に質問がないかを問う。

 

「はい、では皆さんから三上君へ、何か質問はありませんか?」

 

榛名先生がそう言うと、クラスのほとんどの女子が手を上げた

それに対し、榛名先生が一人の女子を指名し、指名された子は俺に質問をしてきた。

 

「あ、あの!彼女とかって…居ますか?」

 

ぶっ!!何!?いきなりなんて質問が飛んできてんの!?

とりあえず一旦落ち着こう…、せっかく質問してくれてるんだし答えないとな…

 

「彼女は居ないですね」

 

俺がそう答えると、手を上げていた女子全員がよっしゃ!!って言う顔をしている

俺からしたら獲物を狩る顔をしているように見えた…怖い…。

 

そんなこんなで、他にも好きな食べ物とか趣味とか、好きなタイプとかいろいろ聞かれたが

榛名先生によって、一時の質問攻めは終わった。

 

「じゃあ三上君の席なんだけど…」

 

榛名先生が俺の席の場所を考えていると一人の女子が手を上げ

 

「リアスお姉さまの隣が空いてますので、そこがいいと思います!!」

 

と、大きな声で俺の席を指定してくる

それを聞いた榛名先生は

 

「そうね、それじゃあ三上君、あの窓際の席、グレモリーさんの隣に座ってくれるかしら」

 

「はい、わかりました」

 

そうして俺は、指定された席へと目を向けた時だった

 

「…」

 

俺の隣の席に居るグレモリーさんを見て、一瞬、どこか、ざわつく様な感覚にあたった

教室に入った時からどこか違う雰囲気を漂わせ、紅く長い髪に透き通った目をしていた

それだけならいいが、俺はどこか…、この人は只者じゃないと感じていた。

 

そんな事を考えながら、俺はグレモリーさんの隣の席に座り、SHRを受け、一限目前の休憩時間を向かえるのだった。

 

SHRを終え、10分ほど休憩時間に入った時だった。

クラスの女子が俺の方をチラチラと向きながらヒソヒソとしゃべっているが

生憎、俺にはそれが普通に聞こえていた。

 

(ちょっとアナタ行って声をかけてきなさいよ)

 

(は、はずかしいわよ、アナタが行きなさいよ)

 

とかそんなのだったが、俺は気付かないフリをして外を眺めていた

そんな時だった。

 

「ちょっといいかしら?」

 

まさか声をかけられるとは思ってもいなかったから少しだけ驚いたのはここだけの秘密

せっかく声をかけてくれたのだし、無視をする訳にもいかず、俺は声をかけてくれた人の方へと振り向いた。

振り向いた先に居たのは、隣の席のグレモリーさんだった。

 

「突然ごめんなさいね、皆、あなたに話かけたいと思っているのだけれど緊張しちゃっててね、だから私が声をかけてきっかけを作ってあげようと思って」

 

えっ、俺ってそんな近寄らないでくれ!オーラを撒き散らしてたの!?

それは何だか申し訳ない気がしてならなかった。

 

「そうなのか…、それは何だか申し訳なかったな」

 

「気にしなくていいわよ、それよりも紹介がまだだったわね、私はリアス、リアス・グレモリーよ、よろしくね三上君」

 

「あぁ、こちらこそよろしく頼む」

 

こうして、俺が駒王学園に入学し、俺とグレモリーさんがはじめて出会い、はじめて会話を交わした時のことだった。

後に、この会話をきっかけに同じクラスの女子どころか他のクラスや1年、2年の後輩達にも声をかけられたのは言うまでもない。

 

 

 

 

 




はい!今回はここまでです!
次回でイッセーやら朱乃やら出していこうと思います。


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第3話 俺、学園のお兄様になります!

はい!一日に2話連続で投稿と若干テンションがおかしいアリシアです!

今回で、イッセーと朱乃さんが登場します(ついでに松田と元浜も)

「つ、ついでだとォ!?」

「許せん!許せんぞォ!!」

「だぁーはっはっはっは!」

「「笑うなイッセー!!」」

「うわらば!?」


あれから何だかんだあって昼休憩の時間、俺は中庭にある木のベンチに座っていた

どこ行っても質問攻めにあうんだ…、せめて昼休憩くらい一人で静かに過ごしていたい

そう思いながら、俺はミラエルが作ってくれた弁当を包んでいる布を解いている時だった。

 

「あら?三上君じゃない」

 

はい、静かな時間終了

ていうかこの声は…

 

「グレモリーさんに姫島さん」

 

声がした方に振り向くと、そこにはグレモリーさんと姫島さんが居た

二人は一緒に行動している事が多いみたいで、他の女子からは駒王学園の二大お姉様と言われているほどだ

で、そんなお二方がここで何をしているのかを俺は聞いてみようとしたが、姫島さんに先を越されるのだった。

 

「それにしても、駒王学園に突如現れた、学園のお兄様と言われている御方がここで一人寂しくお弁当ですか?」

 

うふふっとニコニコしながら俺に問う姫島さん

てか…

 

「やめてくださいよ姫島さん、ただでさえ恥ずかしい噂ですのに…」

 

はい、入学して間もないと言うのに、俺は駒王学園の女子達から、学園のお兄様なんて呼ばれ始めている

正直、恥ずかしくて仕方がない。

そんな感じで、自分の噂に対して恥ずかしく感じていると

 

「それくらいにしときなさい朱乃、三上君が困ってるでしょ」

 

「あらあら、ごめんなさいね、うふふ」

 

「ごめんなさいね三上君、朱乃は少しSっ気があるから…」

 

「あらあら酷いですわリアス、何も知らない三上君に変な事を吹き込むなんて…」

 

「本当の事でしょう」

 

そんな二人の会話に少し微笑ましく思いながら、俺は二人が片手に持っている弁当が目に入った

 

「ところで、二人はもしかしてここでお弁当を?」

 

「えぇそうよ、いつも朱乃と一緒にここで昼食をとっているのだけど、まさかあなたが居るとは思わなかったわ」

 

と、俺の問いにそう答えるグレモリーさん

にしても、ここはいつもお二人が使われている場所だったか、それは失礼な事をしたな…

 

「すまなかった、知らなかったとは言え申し訳ない」

 

そうして俺は場所を変えようと立ち上がった時

 

「どこ行くの?せっかくだから一緒にお弁当を食べない?」

 

まさかのグレモリーさんからのお誘いを受ける

 

「いや…、しかし…」

 

俺は申し訳なさそうな感じで、姫島さんの方をチラッと見た

それに気付いた姫島さんは

 

「うふふ、私なら構いませんわ、むしろ学園のお兄様と呼ばれている御方と御一緒出来て光栄ですわ」

 

「ひ、姫島さん!やめてくださいってば!」

 

うふふと笑いながら右手で自分の頬を触る姫島さん

それを本当にこの子は…と言った感じにやれやれと言わんばかりのグレモリーさん

でもまぁ、二人がせっかくいいと言ってくれてるんだし、お言葉に甘えさせてもらうかな…

 

「では…、せっかくだしお邪魔します…」

 

そうして俺は、グレモリーさんと姫島さんの二人と一緒に、ミラエルが作ってくれた弁当を食すのであった。

 

 

……

 

SIDE イッセー

 

「待ちなさいこの変態三人組ー!!」

 

オッス!画面前の皆!!(主に女性)

エロを糧に生きる男、エロと言えば俺!兵藤一誠だ!

 

「おいイッセー!お前さっきから誰に向かって喋ってるんだ?てかあの二人を何とかしてこい!」

 

「知るか!お前らが大きな声出すからバレちまったんだろが!ついでに言うと、さっきのは自己紹介をしてたんだよ!!」

 

「誰にだよ!!」

 

そんな会話をしながら俺と松田と元浜の3人で廊下を全力疾走をしていた

えっ?何でかって?さっきから後ろで、竹刀を鬼のように振り回しながら追いかけてきている剣道部の村山と片瀬の二人ってのが一番の理由だ。てか、客観的に見たら普通あいつらが悪いのだけど…

 

「いっつもいつも着替えを覗いて!今日と言う今日は覚悟しなさいよ兵藤ー!!」

 

「はぃいい!?俺だけ!?俺だけなのか!?」

 

はい、着替えを覗きました。

 

「ほらイッセー!ご指名だぞ!さっさと行け!」

 

「そうだぞイッセー!ここは友情の為にお前があの二人を食い止めろ!!」

 

「ふざけんな!俺はまだ死ぬ訳にはいかねぇんだよ!!」

 

そうだ、俺にはハーレム王になるって言う夢があるんだ!

この駒王学園に入学したのはそのため!

もともと女子高だったが為に、この駒王学園は女子が男性より多い

そう言う理由の為だけに、俺は難関と言われる駒王学園の試験を突破したのだ!!

エロだけで何でも出来る、それが男ってもんだ!!

 

……

 

なんて語っているけどな、現実は非常さ

ハーレム王になるって夢を持って入学したはいいが、世間からは冷たい目で見られ

挙句の果て、松田と元浜、俺を含め変態三人組と言われる始末

何故だ…、何故なんだ!?俺はただ、エロDVDやエロ本を貸し借りしてただけだぞ!?

何でなんだぁああああ!!

 

「ちょっ!イッセー!待てよ!何でお前そんな足が速いんだよ!!」

 

俺の後ろから松田が待てと言ってくる

どうやら俺は、いつの間にか一人先を走っていたらしい

てかあいつらに捕まったら何されるかわかんねぇ!

 

そんなこんなで走り続けること3分

 

「うげっ!」

 

情けないことに、俺は定番と言えるバナナの皮を踏んで尻餅をつく

くっそ、なんでこんなとこに落ちてんだよ!!

 

そんな俺を無視して松田と元浜の二人は

 

「がっはっはっはっは!!だせぇぞ!イッセー!まぁそのままあの二人を頼んだぞ!」

 

そう言って俺を置いて逃げていく松田と元浜

くっそー!!あいつら!!どこが友情だ!!てかやべぇ!!

 

「つ、捕まる!」

 

俺はすぐに立ち上がって逃げ出したはいいものの

あいつらも毎回毎回追いかけて来てるから、足の速さが最初に比べてまったく違う

つか、マジで捕まる!!

 

「後少し!!」

 

「くっそォー!!ここで死ぬ訳にはいかねぇんだよォー!!」

 

剣道部の女子の手が、俺の制服を掴むその瞬間だった

 

「あっ!!」

 

片瀬が、突然大声を出して止まったのだ

それを見た村山が

 

「どうしたの!?」

 

と、先に足を止めて窓越しに外を眺めてだす片瀬

それにつられてもう村山も一緒に外を眺めだす始末

しかも、何を見ているのか知らないが、いきなり頬を少し紅くしてニヤニヤしだしたぞあいつら…。

 

てか…

 

「…」

 

よく見たら、あちらこちらで女子が外を眺めていやがる

一体何を見ているのと、俺も気になって外を見る

そしてそこに映ったのは、3年の駒王学園の二大お姉様、グレモリー先輩と姫島先輩ともう一人

何でも今日入学してきて、入学早々に学園のお兄様と呼ばれている三上先輩が映った

左から、グレモリー先輩、三上先輩、姫島先輩と、三上先輩を間に3人が一緒に弁当を食べている

三上先輩うらやましすぎっす…。

 

にしても、なるほどな…、どうりで女子が外を眺めている訳だ

女子がさっきから見ているのはあの三人

駒王学園の二大お姉様と学園のお兄様と呼ばれている3人が一緒なんだ

これを女子が眺めない訳がない。

 

つうか、普通、男子が見たらなんて羨ましい光景なんだ!とか言って、三上先輩の事を敵視する奴が多いが

何故か俺はそうでもなかった。

 

本当に、どうしてかはわからないが、近い内に三上先輩とは仲間と言えるような関係になると

そう思って仕方がなかった。

 

本当に…何でなんだろうな…。

 

 




はい!今回はここまで!ここだけの話
学園のお兄様じゃなく駒王学園のお兄様にすればよかったとちょっぴり後悔しました。

直そうと思ったんですけどね、二話も投稿しているだけにめんどせぇってなりまして(笑)

まぁ、気が向いたら直しときます!

追記、イッセーの親友の名前が違うとコメントでいただきましたので修正しました
間違ったところを教えていただき、ありがとうございました!

主な変更点→イッセーの友達、片瀬・村山を変更、変更後、松田と元浜に
剣道部の女子二人を変更後、片瀬・村山に



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第4話 俺、気になります!

うっす!緋色月下ことアリシアです!
今回はちょろっとだけですが、レイナーレが出てきます!

あっ、ちなみに、主人公のクラスの担任である榛名ですが、これはリアスのクラスの担任の名前がわからなかった(てかあったっけ、つか居たっけ!?)ので
某艦体からお借りいたしました!(笑)


「ではこれにてHRを終わります、皆さん、寄り道は程ほどにして帰るのですよ?」

 

「「「はーい」」」

 

榛名先生の一言に対し、何人かの生徒が返事をする

ていうか…

 

「はぁ~…、疲れた…」

 

俺は自分の席の机に顔を伏せ、まさに疲れましたアピールをする

いや、マジで疲れてるんですけどね…

 

そんな俺を見た隣の席のグレモリーさんが

 

「ふふっ、今日は大変だったわね三上君」

 

「えぇ…、本当に…」

 

「まぁ、私も入学した初日は同じだったわ」

 

グレモリーさんの言葉に対し、そりゃあ、当たり前だろなと納得する俺

だって、マジで彼女は普通じゃないよ?

パッと見でも綺麗だし、道の途中で会ったりなんてしたら、二度見したくなって振り返ってしまうくらいに美人さんなんだよ?

正直なところ、俺が今まで会った女性の中で一番…ではないかも知れんが、とにかく美人だ

えっ?他に誰が居るのかって?んなもん、家に一人居るじゃないですか…。

 

そんなこんなで、俺が心の中でぼやいていると

 

「三上君はこの後どうするの?」

 

と、この後の予定を尋ねてくるグレモリーさん

ん~…、この後の予定かぁ…

特にこれと言った事は決めてないしなぁ…、まぁ強いて言えば色々と探索してみたいってのが本音だが…

 

「特にこの後の予定は決めてないな…、グレモリーさんは?」

 

俺は特に決めてないと答え、逆にグレモリーさんに質問をしてみた

 

「私はこれから部活よ」

 

まぁそうだよね、普通はそうだよね、にしても部活かぁ…

グレモリーさんのイメージだと…部活は吹奏楽とかかな?

 

俺は紳士として、これ以上聞くのは失礼かなと思っていたが

何となく気になってしまったので、何部なのかを聞いてみた。

 

「ちなみに何部に?」

 

「オカルト部よ」

 

へぇ~オカルト部かぁ…そんな部もあるんだ…って…え?オカルト!?

今この人オカルト部って言った!?うそん!!

いやいやいや!待って!オカルト部とか予想外すぎる!だって何度も言うけどかなりの美人さんなんだよ!?

そんな人がオカルト部とはこれいかに…

いや、きっと俺の聞き間違いだそうに違いない、こんな美人さんがオカルト部なんて訳が…

 

「三上君は部活をなさらないのですか?」

 

いつの間にかリアスの傍に立っている姫島さん。

 

「入学して間もないですし、まだどんな部活があるのか把握してないので、今はなんとも…」

 

俺はそう答え、姫島さんは何部なのかを聞いてみた。

 

「姫島さんは何部なんですか?」

 

俺が姫島さんにそう質問すると

 

「リアスと同じ、オカルト部ですわ」

 

そう答え、ちなみにとグレモリーさんがオカルト部の部長だと教えてくださる姫島さん

うん…マジでした!この俺の目の前に立つ美人さんはマジでオカルト部でした!

それだけじゃなく姫島さんまでもがオカルト部でした!

まぁ、人の趣味はそれぞれだからね…うん…。

 

そんな会話を交わしてから、5分くらいして、俺はグレモリーさんと姫島さんの二人と別れた

んでもって、今、正門前に居るわけなんですが…

 

「…」

 

正門前で誰かを待っている様に立っている女性

黒い髪でグレモリーさん程ではないが、整った長い髪をした一人の女性が居た

それがどうしたんだって言われれば、別になんでもないってなるんだが、この女性…

感じから察するに堕天使です…はい…。

 

まぁ、堕天使が居ようが居まいが、どうでもいいのだが(俺だって前世では神でしたし…)

 

「あ、兵藤君!」

 

と、目の前を通り過ぎようとした二年の…えっと、確か兵藤一誠君だったかな

何でも、クラスの女子が言うにはかなりの変態さんらしいが…

とりあえず、そんな事は一旦置いといて…。

 

「堕天使が人間と接触…」

 

俺が気になったのはそこ、堕天使が人間と接触している事だ

存在している自体は別にどうでもいいのだが、接触となってくると話が変わってくる

ましてや、堕天使には無駄にプライドが高い奴が多いし、それ故に、相手が人間なら見下すこと待ったなしなんだが、それをあの女性は「兵藤君!」なんて親近感MAXで近付いてますし…

 

そんなこんなでいろいろと考えていると、兵藤君はその女性と一緒に下校しだす

腕も組んでるし、俺の考えすぎかな…なんて、それで終わればいいんだけど

俺は一度気になった事は最後まで気になってしまう性格!

なんで…

 

「ここじゃ人目がつくし移動するか」

 

俺は人気のない場所、校舎裏に移動し、そこで手のひらくらいの魔法陣を作り出し

そして作り出した魔法陣から、数匹の鳥が現れる。

この数匹の鳥達は、いわゆる俺の使い魔みたいなもんで、魔力を送り込むと、俺の目的に沿って行動してくれる。

例えば、敵地を偵察させたり尾行させたりといろいろだ。

え?お前は前世は神なのになんで使い魔出せるんだよって?細かい事は気にすんな!

俺は現れた鳥達に、少しばかりの魔力を送りこみ、魔力を送り込まれた鳥達は一斉に俺の手のひらから飛び立つ

これであの堕天使が一体どう言った目的なのかが、しばらくしたらわかるだろう。

 

「さてと、今度こそ家に帰りますか」

 

俺はグッと背伸びをし、鞄を背にあてて家に帰るのだった。

 

 

 

 




はい!今回はここまでです!次回をお楽しみに!


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第5話 俺、聖女様とお友達になります!

こーんにーちはー、アリシアです!
はい、今回は皆の心の天使!アーシアが出てきます!

本来なら、イッセーがレイナーレに殺されてからになるんですが、あえて順番を変えてます。
なので、レイナーレがイッセーを殺っちゃう所は次回にしたいと思います。


下校する際に気になった堕天使が居た為、使い魔を召喚して尾行させ、自宅へと帰っているはずの俺なのだが

現在、帰り道の途中にあるスーパーへと寄っていた。

というのも、ゆっくりと家へ帰っている途中、ミラエルが直接脳内に

 

『夕飯の買い物よろしく~』

 

と、言ってきたのだ

ぶっちゃけ神様なのだから、別に買い物しなくても出せんじゃね?と思ったが

町の探索をかねて、自分は夕飯の食材を買いにスーパーに寄っていたのだ。

 

んでもって、ミラエルに頼まれた物も買い終えたし、このまま自宅へと帰るのもあれだし

どっか寄り道していくかね。

 

そうして俺は、そのまま家には帰らず

寄り道をしていくのだった。

 

 

……

 

「ふぃ~歩いた歩いた!」

 

俺は今、家の近くにある公園に来ていた

変わった噴水があって、そこから吹き出る水を眺めながらベンチに座っていた。

 

「……」

 

本当に平和だ…、俺が居た世界では、こんな静けさはありえなかった

どこに行っても戦争、戦争ばかりの日々だと思っていたら今度は龍が現れて…。

 

「本当に…、平和だ…」

 

空を眺めながら、5分ほどボーっとしていた時だった

突然、俺の顔に何かが被さり、視界が真っ暗になったのだ。

 

「何だ?」

 

俺は自分の顔に被さった物を取り、それに目を向けた

俺の手にある物は、蒼いラインが入ったヴェールのような物だった

なんでこんな物がここに…。

 

そう思って俺は周りを見てみると…

 

「あ…う…」

 

俺の手にあるヴェールに目を向け、黄色の長い髪の少女が近くに居た

まぁ、どう考えてもこの子の物だろうな

そう思って俺は手に持っているヴェールを少女に差し出すが…

 

「これは君のかな?今度はなくさないように気をつけるんだよ?」

 

「…?」

 

何故か、この少女はヴェールを受け取ってくれない

あれ?もしかして持ち主じゃない?いやでも、めっちゃヴェールに目を向けてるし

何だかオドオドしてるし…、あっ、もしかして言葉が通じないのかな?

 

そう思った俺は、少し変わった言葉で話しかけてみた。

 

「俺の言葉がわかるかい?」

 

「は、はい!」

 

「これは君のだよね?」

 

「そうです、風に飛ばされてしまって…、ご迷惑おかけして申し訳ありません…」

 

「気にしなくていいよ、今度はなくさないようにね」

 

「はい!ありがとうございます!」

 

こうして、ようやくヴェールを受け取ってくれた少女

特にこれと言った理由もなかったし、夕飯の食材を入れた袋を手にし、家へ帰ろうとしたとこだった。

 

「あ、あの!」

 

「うん?」

 

急に呼び止められた為か、少し変な声で返事をしてしまったが

すぐに何の用かと聞き返した。

 

「何か?」

 

「あの…、お名前をお聞かせていただけませんか?」

 

「名前?いいけど…、えっと、俺は三上、三上・優だよ」

 

「三上さん…、素敵な名前ですね」

 

そう言って笑顔になる少女

やっべぇ…、めっちゃ可愛いのだけど!お持ち帰りしちゃ駄目かな!?かな!?

っていやいや…落ち着け俺!クールになれ!

とりあえず俺は、自分を落ち着ける為にと言う理由で、逆に名前を聞いてみた。

 

「よかったら君の名前も教えてもらえるかな?」

 

「あっ!私ったら自己紹介もせずにすいません…、私はアーシア・アルジェントと言います」

 

「アルジェントさんか…、俺なんかよりよっぽどいい名前じゃないか」

 

「そ、そうですか…?」

 

「あぁ、可愛らしい名前だと思うよ」

 

「はぅ~…」

 

そんなこんなで、俺はアルジェントさんと出会い、しばらくアルジェントさんと話をした。

 

まずわかったことは、彼女は少し前に駒王町の教会に赴任して来たシスターらしい

んでもって、俺に会う前に兵藤君に助けてもらったこと、どうやらこの町に来たばかりの頃

偶然出会った兵藤君に、嫌な顔一つせず教会に案内してもらったらしい。

クラスの女子に聞いてたよりもいい人じゃないかと心の中で思っていたら、次にわかった事があまりにもハードすぎた。

 

アルジェントさんは、生まれすぐに両親に捨てられ孤児院で育ち

子供の頃から信仰深い彼女に治癒の力が宿り、その力で聖女と呼ばれて居た時の事

そして…、ある時、偶然出会った怪我をした悪魔を治癒し、それが原因で魔女と異端され、教会から追い出され

誰一人とて、味方になってくれる者が居なかった事、行き場をなくし、とある組織が彼女を受け入れてくれた事…。

 

正直、聞いていて腹が立った

もちろん、アルジェントさんにではなく、彼女を捨てた両親と魔女と言って追放した教会の奴らにだ

どうしてこんなまっすぐな子を捨てたのか、どうして悪魔を救っただけで魔女と称し、彼女を追い出したのか…

叶う事ならば、俺が変わってそいつらを一発ずつブン殴ってやりたいところだ。

 

そんな俺を抑えながら、俺はアルジェントさんの言葉を、ただひたすら黙って話を聞いていた。

 

「私が間違った事をしてしまったから、教会を追い出されても、魔女と言われても仕方がないと思っています…、でも私は、私自身は、あれが間違った事だとは思っていません、例え間違った事だったとしても、今を頑張っていればきっと報われる日が来て、いつか私にも友達が出来る日が来ると信じていますから」

 

そう言って、涙を軽く指で拭き取りながら笑顔を見せてくるアルジェントさん

俺が今、彼女にしてやれて、彼女が喜んでくれる事と言ったら…。

 

「アルジェントさん、よかったら俺と友達にならないか?」

 

これが、アルジェントさんに、もっとも喜んでもらえる事だと思った

彼女の話を聞いて、ずっと何かしてあげたい、助けてあげたいとそう思っていた

だからこそ、俺はアルジェントさんに友達にならないかと言った。

 

でまぁ…、それを聞いたアルジェントさんなんだが…

 

「…」

 

泣きそうな顔でポカンとしてるよこの子!

あれ!?もしかしてタイミング間違えた!?アイエェェ!?タイミング!?タイミングナンデ!?

と、とりあえず落ち着け!タイミングを間違えたのなら修正をすればいいじゃないか!

 

「アルジェントさん、俺はね、君が間違った事をしたなんて思えないんだ、君は自分の意思で自分の力を正しく使ったにすぎないんだ、だからね、例え周りが君を魔女だと言っても、俺はそれを否定する、俺からすれば、君は今でも間違いなく聖女だから」

 

よ、よし!これで大丈夫かな!?何とか行けるかな!?

 

「どうして…」

 

「ん?」

 

「どうして…、そこまで私の事を…、私なんかにそんな言葉をかけてくれるのですか?」

 

「君を捨てた両親と、君を魔女と言って追い出した奴らが許せなかったから…いや違うな…、君は自ら会ったばかりの俺に、自分の辛い過去を語ってくれた、君の過去を聞いて、俺は何かしてやりたいと思ったんだ、君の助けになる何かをね、その中で、君は友達が欲しいと言った、だから…」

 

俺がそう語ると、泣きそうだった表情は一変して、可愛らしい笑顔へと変わった

 

「はじめてです…、私の事をそうまで言ってくれる方に会ったのは…、三上さん、私でよければお友達になっていただけますか?」

 

「あぁ、勿論だ」

 

「ありがとうございます!」

 

うん、やっぱり女の子には笑顔が似合う

泣いている顔ほど、似合わないものなんてないもんな。

 

「あの、三上さん」

 

「ん?」

 

「私の事を、名前で呼んでいただけませんか?」

 

「えっ?あれ、もしかしてアルジェントって名前じゃなかった?」

 

「あっいえ…、そうではなくてですね…その…、アーシアって…呼んでほしいです」

 

そう言って顔を真っ赤にするアルジェントさん

なるほどね、そう言う事か。

 

「わかったよアーシア、それならアーシアも、俺の事は好きに呼んでくれていいよ」

 

顔を真っ赤にしているアーシアに、俺がそう伝えると

 

「はぅ~…、えっと、ゆ、ユウさん…って、呼んでもいいですか?」

 

「勿論」

 

俺がそう答えると、またまた笑顔になるアーシア

マジでお持ち帰りしちゃ駄目っすか?この天使をお持ち帰りしちゃ駄目っすか!?

 

そんなこんなで、俺はアーシアとお友達になり、しばらくして彼女と別れるのだった。

 

「それではユウさん、今日はユウさんに会えて、お友達になれて本当に嬉しいです!」

 

「あぁ、俺もアーシアのお友達になれて嬉しいよ、何か困った事とか助けて欲しい時はいつでも呼んでくれ、どんな時でも、アーシアがどんな所に居ても、俺の名前を呼んでくれたらすぐに駆けつけるよ」

 

我ながらくさい台詞だなと思ったのはここだけの話

そんな俺の言葉にアーシアは

 

「うふふ、まるで騎士様みたいです」

 

騎士かぁ…、いいなぁ、そう言うの…いや…待てよ…

よくねぇ!!いろいろとよくねぇ!!この物語が終わってしまうかも知れんッ!!

 

なので…

 

「あはは、騎士じゃなくて王子様…かな?」

 

よし、これで大丈夫のはずだ、うん、大丈夫だ、問題ない

 

「ユウさんが私の王子様…はぅ~」

 

いや、大丈夫じゃなかった

何故かアーシアが顔を真っ赤にしてるぞ。

 

「大丈夫…か?」

 

「はっ!いけない私ったら…、はい、私は大丈夫です!」

 

本当に大丈夫なんだろうか…?

これは教会まで送ってあげた方がいいかな?

 

「本当に大丈夫?なんなら送ろうか?」

 

俺がアーシアにそう言うと

 

「いえ!大丈夫です!ユウさん、また会えますよね?」

 

「いつでも会えるよ」

 

「そうですよね、私ったらお友達が出来た事が本当に嬉しすぎて…」

 

「うん?」

 

「あっ!いえ!それではユウさん、また」

 

「うん、またね」

 

そう言って、アーシアは俺に背を向けて教会へと帰る

途中で何度もチラチラっと振り返ってたのがとても可愛く印象的だった。

 

そんな彼女の背中を最後まで見送り、俺も夕飯の食材が入った袋を手に

自宅へと帰るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい!今回はここまで!
アーシアが笑う所の言葉を何にしようか迷う…
「うふふ」なのか「えへへ」なのか、それとも「あはは」なのか…
「うふふ」は何だか、リアスや朱乃と言ったお姉さま系の感じがしますし
「えへへ」はどこか、男キャラが使いそうな感じだし(特にイッセー)
「あはは」が一番しっくり来るかなと思ったけど、これは主人公とかがよく使うもんだし…、うーむ、迷うなぁ。


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第6話 俺、見ました!

はい、こんにちは!アリシアです!
今回でイッセーが悪魔になっちゃいます。



 はーい!時空の美人な女神様ことミラエルよ♪

いつもはユウから始まるんだけどね~、たまにはいいかなって…えっ?話がメタい?何の事かしら?

 まぁ、とりあえずそれは置いといて、先ほどユウが帰ってきたんだけど、えらく上機嫌なのよね

今も夕飯の準備をユウがしてる訳なんだけど…。

 

「~♪~♪」

 

鼻歌まで歌ってるのよ

私は神だから、なんで機嫌がいいのかわかるけどね。

 

どれ、ちょっとからかってあげようかしら♪

 

「ねぇ~ユウ~」

 

「ん~?」

 

よし、乗ってきたわね。

 

「アルジェントさん、俺はね、君が間違った事をしたなんて思えないんだ、君は自分の意思で自分の力を正しく使ったにすぎないんだ、だからね、例え周りが君を魔女だと言っても、俺はそれを否定する、俺からすれば、君は今でも間違いなく聖女だ か ら ♪」

 

最初の辺りはわざとかっこよく言い、最後の辺りでおふざけてみた

その結果♪

 

「~ッ!!」

 

顔を真っ赤にしてるわ

まぁ可愛い!

 

 

……

 

SIDE ユウ

 

「~♪~♪」

 

 俺は家に帰ってきてから、服も着替えずに、エプロンを付けて夕飯の準備をしていた

いやぁ、アーシア可愛かったなぁ…、教会に帰る時に何度も振り返ってたのとかもうね!

にしても、治癒の力か…、おそらくそれは神器による力

それを受け入れたと言う組織…、少し気になるがもしかすると…。

 

 そんな事を考えた俺に、ミラエルが声をかけてくる。

 

「ねぇ~ユウ~」

 

「ん~?」

 

「アルジェントさん、俺はね、君が間違った事をしたなんて思えないんだ、君は自分の意思で自分の力を正しく使ったにすぎないんだ、だからね、例え周りが君を魔女だと言っても、俺はそれを否定する、俺からすれば、君は今でも間違いなく聖女だ か ら ♪」

 

 !?、何故にミラエルがその言葉を!?

いや、そんなの簡単だ!ミラエルが神だからだ!

俺がどこで何してようがミラエルには筒抜けなのだ!(プライベートなんてなかったんや…)

 

「~ッ!!」

 

 俺は今、顔が真っ赤になっているんだろう

それがわかる程に、俺は今の言葉にこれまでにない恥ずかしさを感じていた

てかミラエルの奴!むかつく程にニヤニヤしやがって!覚えてろ!!

 

そんな事を心の中でつぶやいていると…。

 

―ご主人

 

おおう、久々に登場ってか久々に声を聞いたぞラミルよ

 

―…私だってもっとご主人と…

 

え?今何て言った?

 

―何でもありません!それよりもあの使い魔達に反応がありましたよ

 

何故か怒られたんですけど…解せぬ

にしても、やっぱり何か企んでたか…。

 

どれ、ちゃちゃっと用意して見に行きますかね。

 

「ミラエル~」

 

「なぁに?」

 

「ちょっとさ、この後出掛けて来るよ」

 

「…、堕天使に動きがあったのね」

 

「まぁな…、てかまた心の中読んだろ!」

 

「えへっ」

 

 そんな会話を交わしながら、俺は手を緩めることなく

スピーディーに夕飯の準備をした。

 出来上がった料理を皿に盛り、それを食卓へと並べ付けていたエプロンをはずす。

 

「それじゃあミラエル、ちょっと行ってくるよ」

 

「はいは~い、気をつけるのよ~、…ん~美味しい♪」

 

 料理を食べながら気をつけてと言うミラエル

食べるか喋るかどっちかにしなさい!…なんて言ってみたくなったりしたが

俺は先を急ぐことにし、玄関へと向かった。

 そして玄関で靴を履いていると

 

―ご主人

 

ラミルか、場所は?

 

―近くの公園です

 

あそこか…、わかった

 

俺は靴を履き終え、外へと出た

外へ出ると既に夕暮れ、俺はダッシュで堕天使と兵藤君が居る公園へと向かった。

 

 

……

 

SIDE イッセー

 

「~♪」

 

 俺に腕を組みながら、上機嫌に鼻歌を歌う夕麻ちゃん

はぁ~、俺は今とても幸せだ

こんな可愛い子と一緒に居られるなんて思いもしなかったからなぁ。

 

てか、おっ、どうやら着いたみたいだな。

 

 俺と夕麻ちゃんは、独特な噴水がある公園えと着ていた

というのも、夕麻ちゃんが行きたいと言ったからだけどな。

 

「夕麻ちゃん、公園に着いたけど」

 

俺は夕麻ちゃんに声をかけ、公園に着いている事を言う。

 

「あ、本当ですね、そしたら…」

 

夕麻ちゃんは腕を組みながら、周りをキョロキョロと見渡す

そして目的の場所が見つかったのか、この公園の特徴の一つである一本だけ立っている木の所へ移動する。

 

木の前まで移動した所で、夕麻ちゃんは俺から離れ、木を背に俺の前に立つ。

 

「夕麻ちゃん?」

 

 俺は何となく、どうしたのかなと思って夕麻ちゃんの名前を呼んだ

すると夕麻ちゃんは

 

「兵藤君…ううん…一誠君」

 

 夕麻ちゃんが俺の事を兵藤ではなく一誠と呼んでくれた

何!?まさかこれって告白!?そう言えばまだ告白されてなかったしそうだよな!?

コラそこォ!それで付き合ってたかよとか言うな!!

 

「あのね…あのね、お願いがあるの…」

 

 いやもうこれ間違いなく告白でしょ!告白しかないでしょ!

うひょー!俺もついにリア充に!?

 

そんな俺を裏腹に、夕麻ちゃんが次に放った言葉が

俺にはとても理解が出来なかった。

 

「死んでくれないかな」

 

 意味がわからなかった

何で俺は夕麻ちゃんに死んでくれと言われてるのか

俺は何か悪い事をしてしまったのか?

それにしても、どうして夕麻ちゃんに羽が…?

いや、それよりも何で…何でこんなに腹が痛いんだよ

何でこんなに、手にいっぱい血がついてんだよ…何でだよ…マジで意味わかんねぇ…。

 

「あっははは!ごめんねぇ一誠君♪怨むならその身に神器を宿した神を怨んでね」

 

夕麻ちゃんが何か言ってるけど聞こえねぇよ…

聞こえないどころか、視界までボヤけてきやがった

本当についてねぇ…、何でこんな事になっちまったんだ…。

 

「はぁ…何でこんな…」

 

 もう動く力すら出ねぇ…

いやだなぁ…、死ぬならあの人の…、あの人の胸の中で死にたかったな…。

 

もう死んでしまうってのに、そんな事を考えていたら。

 

「あなたね?私を呼んだのは」

 

 誰…?

うっすらとだが、誰かが立っていた

紅くて…長い髪…、俺が憧れていた人にそっくりだ…。

 

「どうせ死ぬなら、私が拾ってあげるわ」

 

何を言っているのかがわからない…

それにだがうっすらと見える、また…羽…。

 

「あなたの命、私の為に生きなさい」

 

それを最後に、俺はついに意識が途絶えた…。

 

 

……

 

SIDE リアス

 

 やれやれ…、やっぱり手を出したわね、あの堕天使

いつか会ったら、私自らの手で葬ってあげないとね

それにしてもこの子…。

 

「…」

 

 なるほどね…、この子が殺されてしまう訳だわ

ちょうどいいわ、眷族を増やそうと思ってたところだし、この子には兵士の駒を与えましょうか。

 

 私は地面に倒れている彼の胸に、兵士の駒を当て、魔法陣を作り上げる

そして、彼の胸に当てた兵士の駒は、吸い込まれるようにして、彼の胸の中に消えていく。

 

 これでこの子は私の眷属、私の物

後は彼を家に連れて行ってあげないとね、こんな所で寝かせてたら風邪をひいてしまうしね。

 

 私は再び魔法陣を作り上げ、彼を彼の部屋へと転送させた

これで私がやる事は終わった、でも、また彼は狙われるでしょうね…

けどあの子はもう私の物、そう簡単に失う訳にはいかないわ。

 

 私は自分の足元にまたもや魔法陣を作り、自宅へと転送しようとした時

転送するその一瞬、気のせいか、木の上にしゃがんで、この場を見ていた彼の姿が見えた気がした。

 

 

……

 

SIDE ユウ

 

 グレモリーさんが魔法陣の光の中に消えて行き、その場には俺だけが残った。

 

いやね…、もう何て言ったらいいかね

まぁ、簡単に説明すると、友達は悪魔でした、はい…。

いやまぁ、ちゃんと説明をしますとね、兵藤君が尾行していた堕天使に殺されてね

やばいなと思っていたところに魔法陣が現れて、まさかのグレモリーさんが出てきて、そのまま兵藤君を眷属に加えたのか何か知らないが、彼に何かを施して、その場を去っていった訳よ。

んでもって最後だけど、グレモリーさんに俺の姿を見られた気がした…、見られてないよな…?

 

「よっと」

 

木から降りたところで、ラミルが話しかけてくる。

 

―ご主人

 

「どうした?」

 

―あの殺された男から、あいつの気を感じました

 

「あいつって…、嘘だろ…、どっちだ?」

 

―赤い方です

 

「マジかよ…」

 

―マジです。

 

 傍から見たら、独り言を喋っている様に見える俺

ちなみにラミルとは、心の中でも喋れるから、俺の気分次第で変わるのさ…なんて言ってる場合じゃない

そう、重要な事じゃない、それよりも重要なのはアイツが…、赤龍帝が兵藤君に宿りやがった事だ…。

 

 と言っても、兵藤君がどうしようもない悪だったらやばい話だから、現状では何とも言えない

ただ、彼に宿ったとでしかないのだ。

 

―どうします?ご主人。

 

「どうするも何も、幸いな事に兵藤君は無事だろうし、奴が彼に宿ったとしても、それはすべて彼次第だからな」

 

―それもそうですね…、では

 

「あぁ、帰るか」

 

こうして俺も、その場を後にし

家へと帰るのだった。

 

 

 




はい!今回はここまで!次回をお楽しみに!

※脱字・誤字、または間違った点(例えば名前が違うとか台詞が違う)など
もし見られましたら感想やメッセにて教えていただけたらと思いますので、よろしくお願いします。


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第7話 俺、問い詰められます!

はい!こんにちは!アリシアです!

初めに言っておく!今回はくっそ長いです!
いやね…、分けようかなって思ったんだけどね、編集している内にまとめちゃってて…。




 堕天使の件があってあから、二日が過ぎた

というのも、土日は学園が休みで、部活をやっている訳でもないし、俺は町の探索をしていたのだ。

 

 その土日が過ぎて、今日は月曜日

駒王学園への道を俺は一人で歩みながら、兵藤君に宿った赤龍帝の事を考えていた

何故、兵藤君に宿ったのかとか、赤龍帝が現れたとなると、奴も近くに居るはずだ

そんな事を考えながら歩いていると、俺はいつの間にか学園に着いていた。

 

んでもって、着いて早々なんだが…

 

「助けてくださいお兄様!」

 

 なんぞ!?着いて早々いきなり助けてくれって言われたんだけど!?

逆に助けてほしいんだけど!!

 

「あははは…、えっと…、皆おはよう、どうかしたの?」

 

俺は冷静になって朝の挨拶と、一体どうしたのかを聞いた。

 

「お姉さまを!リアスお姉さまを助けてください!」

 

「はい?」

 

 ちょっと耳がおかしいのかな?何か「リアスお姉さまを助けてください!」なんて事が聞こえたんだけど…

てか、もし何かあったとしても大丈夫じゃね?何たって彼女は悪魔だし、そんじょそこらの奴らには近寄る事すら出来ないっしょ、って思ったのだが、あれでも彼女は女性だ、悪魔だって事もバレたくないだろうし、ここは手を貸しますか。

 

「えっと…、グレモリーさんは今どこに?」

 

 助けて欲しいと頼んできた女子に、グレモリーさんの居場所を聞く

すると…

 

「あそこです!」

 

 女子が指を指した方を見てみると、木々に隠れるかのようにしてグレモリーさんと誰かが居た

あれは…。

 

「兵藤君?」

 

「そうなんです!リアスお姉さまがあんな獣と一緒なんです!信じられないんです!」

 

 いやいや、別に先輩と後輩が一緒なだけだろう…

第一、兵藤君がグレモリーさんに何か出来る訳ではないだろうし…

にしても、兵藤君やっぱり無事だったんだな、よかったよかった。

 

とりあえず、女子達には軽く言っとくか。

 

「まぁ、グレモリーさんが何か兵頭君に用があったんだと思うよ」

 

「しかし!」

 

「大丈夫だって、兵藤君がグレモリーさんに何かしたりは出来ないよ、したとしたら君達にボコられるだろうしね…」

 

「う~…、お兄様がそう言うのでしたら…」

 

そんな事が朝早くにあり、5分ほどして、俺はようやく教室へと辿り着いた。

 

「はぁ…、朝からこの調子かぁ…」

 

「うっふふ、三上君は人気者ですからね、まぁもう一人、人気者がいろいろと大変だったみたいですけど」

 

 姫島さんとそんな会話を交わしながら、ピッと廊下側に指を指したので、それにつられて見て見ると

グレモリーさんがはぁ…と言った顔で教室にやってきた。

 

「おはようリアス」

 

「おはようグレモリーさん」

 

 姫島さんが先に挨拶をし

俺もそれ続いて挨拶をした。

 

「えぇ、おはよう朱乃、三上君」

 

 彼女は大人の笑みと言った感じに笑顔で挨拶を返してくれた

いやぁ…、本当に美人っすなぁ。

 

「朝から大変ねリアス」

 

「本当よ…、私はただ、後輩君と一緒に登校しただけなのに…」

 

 いやいや、君の影響力は君が思っている以上に強大なんだぞ…

と、言いたい気持ちがあるが、俺はあえて口にはしない。

 

「あなたはどう?皆と同じでヤキモチとかやいたりしたかしら?」

 

 おおう、いきなり俺に振ってきますか…

うーん、ヤキモチかぁ…、確かにこんな美人と一緒に登校出来た兵藤君は羨ましいのかもしれないな

ということで…

 

「そうだな、兵藤君が羨ましく思えるよ」

 

そう答え、グレモリーさんの反応はと言うと…

 

「ッ~!!」

 

あれ…、何か顔を真っ赤にしたぞ…

もしかしてまずいことを言ったか…?

 

「あらあら、私はリアスが羨ましいですわ」

 

「ちょっと!朱乃!もうすぐでSHRも始まるし、さっさと席につきなさい!」

 

「わかりましたわ」

 

 右手を自分の頬に当てながらニコニコとしている姫島さん

わかるぞ…、あの人のあの顔はいじりがいのある玩具を見つけた時の顔だ!

登校初日で、俺は嫌と言うほど弄られたからな!言葉で!!

しかもその時の顔と言ったらすんごいエ○い顔だったし!!

 

うん…、いろんな意味でトラウマだわ…。

 

 そんなこんなで、気がつけば予鈴もなり

担任の榛名先生が教室にやってきた。

 

「はい、皆さん、席についてください」

 

 榛名先生の指示の元、皆が自分の席に座る

その後は、榛名先生が軽く最近の事とか、もうすぐでテストとか言っていた。

 

「先生からは以上と言いたいのですが、最後に三上君」

 

「はい?」

 

なんだろね、この学園の人たちって何でこうもいきなり話を振ってくるかね?

 

「三上君は三年でここに入学してきた訳で、そんなに長い訳ではありませんが、どうします?何か部活をされますか?」

 

あぁ~、なるほどねぇ…、部活かぁ…、どうしようかね

 

「もう少しだけ時間をいただけませんか?まだ見れてないものが多いですから」

 

とりあえずそう答えた

でもまぁ、確かに何か部活をしたいなぁ…、何がいいだろ?

 

「わかりました、では後ほど、入部届けを渡しときますね」

 

「はい、ありがとうございます」

 

「では先生からは以上です、皆さん、もうすぐでテストがありますから、勉強を怠ってはなりませんよ?」

 

 こうしてSHRが終わり、一限目前の休憩へと入った

そしてその直後だった。

 

「三上君、申し訳ないんだけどちょっと着いて来てもらえるかしら?」

 

 隣に座っているグレモリーさんから着いて来てほしいと言われた

やべぇ…、思い当たる事がアレしかないんですけど…

見られてたか!?やっぱ見られてたのか!?

 

「わかった」

 

 表面では冷静に、裏面では慌てながら

俺はグレモリーさんの後を着いていった。

 

んでもって、グレモリーさんの後を着いて行き、着いたとこが廊下の階段の踊り場だった。

 

「三上君、急に変な事を聞くけど正直に答えて欲しいの」

 

あっ…、もうこれアレについてじゃないですかやだー!

 

「あなたは金曜日の夕方、噴水が独特な公園に居たかしら?」

 

 うげぇ…やっぱり見られてたっぽいなぁ…

どうしよう、嘘はつきたくないんだよなぁ(いつかバレるし…)

かと言って、ここで俺の正体をバラすのも俺にとってよろしくないが…、仕方ない。

 

「居たよ」

 

「ッ!!…、公園の何処にかしら?」

 

「君と最後に目が会ったあの木の場所にだよ、俺はそこで君達を見ていた」

 

「目的は?」

 

うわーん!!あの美人顔がめっちゃ怖い顔してるよー!!

もうやだ…。

 

「目的は堕天使の行動を知る為だ、あの場に君が現れなかったら、俺が兵藤君を助けるつもりで居たが」

 

「あなたは一体…何者なの?」

 

「それに関しては今は話せない、話すべき時はこちらで用意する、その時まで黙って居てくれるとありがたい」

 

「そう…、わかったわ」

 

「…、信用してくれるのか?」

 

「今のとこはね…、ただ覚えておいて、変な事を起こそうとしたら…」

 

「わかっている、俺自身、君達に危害を加える気なんてこれっぽちもない、俺の正体は、君の眷属を含め、全員に話そう」

 

「そうしてくれると、こちらとしてもありがたいわ、私も、あなたをこの手で葬りたくなんてないもの…、ごめんなさいね、急に…、お詫びとして、あなたからの質問も受けるわ」

 

 質問って言ってもなぁ…

Q、君の招待は!?

A、悪魔です。

Q、この時代での二天龍の歴史は?

A、赤き龍と白き龍が暴れまわっていました、それを三大勢力で抑えました。

聞きたい事は知ってるしなぁ…、あっ…一つだけ聞いとくか。

 

「それなら一つだけ聞きたい、今で悪魔と天使、堕天使の三大勢力を長している者は誰だ?」

 

「どうしてそんなことを…?いえ、いいわ、まず悪魔だけど、四大魔王が居て、サーゼクス・ルシファー、セラフォルー・レヴィアタン、アジュカ・ベルゼブブ、そしてファルビウム・アスモデウスの4人よ」

 

おいおいおい…、何人魔王が居るんだよ…

にしても、そうか…、サーゼクスとセラフォルーの二人は魔王になれたか…。

 

「次に天使達だけど、全能神と呼ばれているゼウスよ」

 

ッ!?馬鹿な!?ゼウスだと!?あいつはあの時代で、俺と同じで殺されたはずだ

それが何故…、まさか…。

 

「大丈夫?何だか顔色よくないわよ?」

 

「いや、大丈夫だ、続けてくれ」

 

「わかったわ、最後の堕天使達だけど、アザゼル・バラキエル・シェムハザの3人ね、アザゼルが前の総督だったのだけど、今ではシェムハザが堕天使を率いているわ…、こんな事を聞いてどうするの?」

 

「今の時代の者たちの中に俺の知る人たちが居るか気になっただけだよ」

 

「そう…」

 

「ありがとう教えてくれて、俺からの質問はもうないよ」

 

「わかったわ」

 

 しかしまぁ、本当にあの二人が魔王になったか…、ふっ、いつか会ってみたいものだ

そして堕天使だが相変わらずあのおっさん達か、つかアザゼルの奴、絶対「総督なんてめんどくせぇことなんかにゃ興味ねぇよ」とか言って総督の座を渡したんだろう。

まぁ、アザゼルは前々から神器に興味を持っていたからな…、今の時代でなら研究でもやってるんじゃなかろうか…。

 

 そして問題の天使達だが…、ゼウスがこの時代で生きている事は有り得ない

あの時代で俺と同じで死んだはずだ…、そうか!システムか!!

俺の考えが正しければ、今の天使達はゼウスの死を知らない、では何故、今も天使達のシステムが働いているのか

それは俺の部下であったミカエルによる処置でだろう。

 まずいな…、俺とゼウスの死を知らないあいつらが知れば、大半は間違いなく堕天する…

チッ、他の勢力がこの事を知っていればバラす事もあるな…、そうなれば再び戦争が起きる…くそ。

 

「み、三上君?さっきから顔が怖いのだけど…何を考えてるの?」

 

おっと、そういえば傍にグレモリーさんが居たな

そうだな…、ここでうだうだ考えても仕方ない

また戦争が起きると言うのなら、その時は俺が…。

 

「ごめんねグレモリーさん、ちょっといろいろと考え過ぎてただけだよ…、それにしてもそろそろ教室に戻らないとな」

 

「そうね、もうすぐで一限目が始まるわね」

 

「そういう事、戻ろうか」

 

「えぇ、あっ、三上君申し訳ないのだけど先に戻っててくれるかしら?」

 

「うん?わかった」

 

こうして俺は、グレモリーさんと話を終え

自分の教室へと戻った。

 

 

……

 

SIDE リアス

 

 やはり、あの場には三上君が居た

しかも彼は、私に隠すどころか堂々と答えてきた

その事で察すると、彼は嘘を言ってはいない。

 

 故に、彼が何かを起こす事はまずないだろうが

それでも念の為に…

 

「朱乃」

 

「はい、リアス」

 

「三上君を監視して、彼との話で彼は嘘をついていないだろうけど、念の為に」

 

「わかりましたわ」

 

「お願いね」

 

 三上君の監視は朱乃に任せて大丈夫でしょう

さて…、一応、この事はお兄様に報告しときましょうか…。

 

私は人目のつかない場所へと移動し、魔王である私の兄、サーゼクス・ルシファーに連絡を入れた。

 

『やぁリーア、君からの連絡なんて珍しいね、何かあったかい?』

 

「お忙しいところ申し訳ありませんお兄様、実は報告がありまして」

 

『何やら深刻そうだね…、それで?』

 

「はい、実は最近、駒王学園に私が居るクラスに入ってきた新しい人が居るのですが、その人が先日報告した堕天使の件に関わっておられまして、本人はただ単に場に居合わせただけらしいのですが、さきほど、直接本人に話を聞きました」

 

『ふむ…』

 

「今のところは私達に危害を加える気はない、自分の正体は改めて、私と私の眷属達に話すと言いました」

 

『なるほど、リーア、その人の名前はわかるかい?』

 

「はい、名前は三上・優です」

 

『三上・優か…、リーア、三上君はフェネラルと言う言葉を口にしなかったかい?』

 

「いえ、そのような言葉は…」

 

『そうか…』

 

「はい、それでまだ話があるのですが、その三上君なんですが、何故か三大勢力の長の方々の名前を聞いてきました」

 

『僕らの名前を?』

 

「はい、何故かはわかりませんが、勝手ながら、彼には名前を伝えています」

 

『僕らの名前を聞いてきたか…、わかった、リーアは引き続き、彼の動きを監視しててもらえるかな』

 

「わかりました」

 

『頼むね、三上君の事は、少し思い当たりがあるからこちらでも調べとくよ』

 

「ありがとうございます」

 

 この言葉を最後に私は通信を終えた

お兄様が最後に言っていた、思い当たりがある、一体どう言う事…?

そう言えば、私が四大魔王の名前を教えた時、下を向いてたから顔が見えなかったけど

一瞬、三上君が笑っていたようにも見えた。

 

お兄様と三上君の間に何が…?

 

 いえ、わからない事を考えていても仕方ないわね

とりあえず、私も遅れながら戻るとしましょうか。

 

 こうして私は、もう既に授業が始まっているであろう自分の教室へと戻った

はぁ…、何て言い訳しましょうかしら…。

 

 

……

 

SIDE サーゼクス

 

「頼むね、三上君の事は、少し思い当たりがあるからこちらでも調べとくよ」

 

『ありがとうございます』

 

 リーアとの通信を終え、僕は彼の事を考えた

三上・優…、彼であるはずはないだろうがどうも気になる。

 

 私達の名前も聞いてきたらしいし、彼ではないと断言しにくい

しかし、もし彼だったとしたら、どうやってこの時代に…、彼はあの戦後に死んでいるはずだが…。

 

 私がさっきから三上君と当てている人物は、私が小さき頃から、私が魔王になる事を応援してくれていた

ある意味、私が憧れていた人でもある。

ただ、彼は私とは違い、彼は神、私は悪魔と言う立場の違いがあった。

そんな彼は、立場などと言った関係などを無視し、様々な者の夢を応援していた

私が憧れた者の名、それはフェネラル・ユウ

彼が居なかったら、きっと今頃、私達は存在すらしていないだろう。

 

 三上・優…、彼の正体はおそらく…。

 

 

 

 

 

 

 




はい、今回はここまでです!
ところでサーゼクスの自分の呼び方って、私だっけ?それとも僕でしたっけ?

とりあえず、ちょっと迷ったんですが、会話中を僕にして、心理描写のとこは私にしました。

※脱字・誤字、または間違っている点(例えば、イッセーの友人の名前が片瀬になってる)などが見られましたら
感想やメッセで教えていただけたらと思いますのでよろしくお願いします!

では次回でお会いしましょう!


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第8話 俺、学生の鏡になります!

はい!おはようございます!アリシアです!

今回は前回の逆で短めです。
んでもって、小猫とソーナが登場します。


 堕天使の件で、その件に関わっていた事がグレモリーさんにバレた

正体を聞かれたりしたが、今明かす訳にはいかない(いろいろとめんどくさくなるし…)

まぁ、別にバレてもいいけどネ!この時代での俺は歴史の裏の存在

俺の事を知っている者はそう多くないだろうしね。

 

「おや、三上君」

 

「ん?」

 

 声をかけられ、その声がした方へと振り向いた

そこに居た人は生徒会長の支取 蒼那さんだった。

 

「支取さん」

 

「おや、私の名前をご存知でしたか」

 

「えぇまぁ…、ある人にいろいろと教えてもらいましたので」

 

 ちなみに、いろいろと教えてくれた人はグレモリーさんだ

案内とかいろいろされてる最中に大変だったのは言うまでもない。

 

「なるほど、ところでこれからどこに?」

 

「図書室です、図書室で勉強をしようかと思いまして」

 

「図書室で?教室でよろしいのでは?」

 

「いやまぁ…そうなんでけど…、いろいろと…ね…」

 

「あぁ…」

 

 支取さんがめっちゃ可愛そうな目でこっちを見てくるんですけど!

やめて!そんな目で俺を見ないで!いやー!!

 

「ですがテストに向けて勉強ですか、ふふ、三上君は学生の鏡ですね」

 

「あはは…、ありがとうございます」

 

 そんな会話を交わして、俺は図書室に着いた

うん、図書室はいい、何たってこんなに静かなんだ、ここなら静かに居られる。

とは言え、何人か生徒が居るけど、さすがに図書室で騒ぐ事はないだろう

視線には慣れたし、適当なとこに座って勉強をしますかね。

 

 そうして俺は適当な席について持っていた教科書を開き

ノートに様々な事を写したりとして勉強をしていた時だった。

 

「…三上先輩」

 

と、何だか弱弱しい声で呼ばれた

隣を見てみると、まるで猫!それも子猫!!って感じの子が座っていた

いやだって、猫の髪飾り?みたいなの付けてるし、小さいし…。

 

「君は?」

 

「…一年の塔城 小猫です、…先輩の事は有名ですから知ってます」

 

「塔城さんか、よろしくね、ちなみに有名ってどんな感じで?」

 

「学園のお兄様」

 

ぐはっ!やっぱりわかってたとは言え、精神的にキツイ!

何とかせねば、俺のライフが0になっちまう!精神的な意味でな!!

 

「…テスト勉強ですか?」

 

「うん、もうすぐでテストがあるからね」

 

「…先輩は学生の鏡ですね」

 

それさっきも生徒会長に言われたなぁ…

てか…

 

「塔城さん…?」

 

「…はい?」

 

「ちょっと離れてくれないかな…、その…、ちょっとやりずらいって言うか…」

 

 うん、いや…別にいいのだけどね

一体どうしたのかって言うと、塔城さんがめっちゃくっついてくるのよね!!

いやそれはもう猫が懐いてきたみたいな感じに!

俺としては本当にいいんだけどね、実際のとこ、別に勉強がやりずらい訳じゃないし

ただ、周りが見たらの事を考えたらね…。

 

そんな俺なぞ知った事かと、次に塔城さんが放った言葉は…

 

「…嫌です」

 

なんでぇ!!いや!俺は別にいいよ!?別にいいけどさぁ!

 

「…先輩にこうしてくっついていると、何だか落ち着くんです」

 

いやもう本当に君は猫なんじゃね?と思ったが口にしないのが俺

しかし落ち着くか…、うん、それなら仕方ない。

 

そんなこんなで俺は塔城さんにくっつかれながら、休憩時間をフルに勉強へと回したのだった。

 

 

 

 




はい!今回はここまで!
いやぁ…小猫可愛いよ小猫!(それでも俺はロスヴァイセorグレイフィア!)

※脱字・誤字またはこの場面が違う(例、一誠の友人の名前が片瀬になってる)など
そう言った所がありましたら、感想やメールにてメッセをいただけたらと思います!
ただ、場面に関しましては、あえて自分なりにしている所があったりします
そう言った場面はこちらで言いますので、安心してください!合ってますよ!(笑)



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第9話 俺、男子にも人気です!

はい!こんにちは!アリシアです!
今回でようやく、木場が出ます!

ん~、ようやく一通り出せたかな?
そろそろフェニックス編に入っていかないとですねぇ…。


 午後の授業、それは体育だった

なんでも、二年生が使うはずだった場所が、急遽使えなくなったと言う事で

今日の体育は二年生と合同となった。

 

んでもって、今走り高跳びをやっていて、俺の番だ。

 

「ふっ!」

 

 助走を付けて、勢いよく飛び上がった

身体をグッとねじらせ、棒よりも高く飛び上がった

まぁ、これくらい俺にとってどうってことはない。

 

てか、なんなら一番上ギリギリにしてくれても構わないのだけどな!

 

「キャー!お兄様素敵ですー!!」

 

「あっははは…」

 

「はぁ~!笑顔が…、お兄様の笑顔が!」

 

 はい…、俺が棒を飛ぶ度に女子がキャーキャー言ってます

というのも、もうすでに、普通の人では飛べない高さになっているのだ

故に、この走り高跳びに参加している人と言うのは…

 

「キャー!木場君ー!!」

 

 彼の名は木場 祐斗君、兵藤君と同じ二年で結構なイケメンフェイス

現に、女子からキャーキャー言われている。

にしても結構な高さなんだけど、あれを越えるのか…(俺が言えた事ではないがな!)

もしかして…、木場君も悪魔かなんかだったりするのかな?なんてな…。

 

「すごいな木場君、あの高さを飛ぶなんて」

 

「それは先輩もですよ、まさかあの高さを飛ばれるとは、驚きです」

 

おおう、すんげぇイケメンだわ!

もうね、女の落とし方を知っていると言うか何というか…

会話の後に笑顔を自然に向けてくるとか、マジもんのイケメンだわ!

 

まぁ木場君はイケメンだから仕方ないとして…

 

「おりゃあ!!」

 

「ちょっと!何であんたも飛べるのよ!!」

 

「うるせぇ!俺だってこれくらい余裕だわ!!」

 

あっははは…、相変わらず兵藤君は女子に不人気だな…

あの高さを飛べるだけすごいと思うのだけどな…。

 

「三上先輩どうでしたか!?」

 

元気だなぁ…兵藤君は…

あの事があったと言うのにね。

 

「うん、すごいよ兵藤君、君ならもっといけるんじゃない?」

 

「本当すか!?よっしゃぁ!!木場ァ!!お前にはまけねぇからな!!」

 

「…、先輩、何故か一誠君に目の敵にされてるんですが泣いていいですか?」

 

「泣くな木場君、ファイトだ」

 

そんな木場君にエールを送りながら、俺はまた高飛びの棒を飛び続けるのだった。

 

 

……

 

SIDE イッセー

 

 いやぁ…、もうなんだろうね

何でこんなに差があるのかなって思うね、正直。

 

 三上先輩は何と言うか、男性ながら女性のような美しさを持ってるし(髪とかすっげぇ綺麗だし長いしな)

木場はあれだ…、うん、俺でもイケメンだなって思うけど、それだけじゃん!

俺はイケメンじゃないし、嫌われる様な事もしたから言われるのも仕方ないって思ってしまう事もあるけど!

それでもあの高さを飛べたら、ちっとは惚れてくれていいんじゃないの!?

マジで普通の人間には飛べる高さじゃねぇぞ!アレ!!

 

 とは言っても、それを三上先輩と木場は堂々と飛ぶんだがな…

木場は悪魔だから何となくわかるけど、三上先輩は何でだろうな?

はっ!?もしかして三上先輩も悪魔とか!?な訳ないか…。

 

 きっと、小さい頃から飛び続けたことがあるんだろうな

てか普通そうだよな…。

 

 そんなこんなで、俺は二人に負けじと…いや

木場には負けないという思いで、俺も高飛びの棒を飛び続けた。

 

 この授業の後、松田と元浜の二人に

 

「「なんでお前があの高さを飛べるんだよ!?」」

 

と言われたのはここだけの話な。

 

 

……

 

SIDE 木場

 

 すごい…、まさかあの高さまで飛んでしまうなんて…

僕がそう感じてしまう高さを飛んでいる人は

三年の、三上先輩の事だ。

 

 もうすでに普通の人間では飛べる高さではない位置の棒を

先輩は意図も簡単に飛んでいる。

 

 僕や一誠君ならわかるけど、普通の人間の先輩が

あの高さを飛べると言うのは、とても気になってしまう。

 

 いや、普通に考えればわかることだ

三上先輩は人間じゃないのだ、悪魔なのか…、天使なのか…、堕天使なのか…

もしかしたら神様かも知れないね。

 

 僕は男ながら、先輩の事に関して

興味が絶えずにいた、あっ、言っとくけど僕は健全だからね?

一部では僕の事をホモだのBLだの何だの言うけど、僕は健全だ。

 

 さてと…、何故か僕は一誠君の目の敵にされてるし

ここは悪魔の先輩として後輩に負ける訳にはいかないね!

 

 僕も、一誠君にはと思いながら

高飛びの棒を飛び続けるのだった。

 

 

 

 




はい!今回はここまで!
木場君はホモじゃないよ!でも何故かホモみたいな発言が多くなっちゃうんだよね!
何でだろね?

※脱字・誤字またはこの場面が違うなど(例、イッセーの友人の名前が片瀬になってる)
見られるかもしれませんが、そこは感想やメールにてメッセをいただけたらと思います!
ただ、場面に関しましては、私なりにやっている所がありますので
そこはこちらで説明とかしたりしますので、気になったらメールを送ってもらえたらと思います!

では皆さん!よい読書ライフを!!


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第10話 俺、戦います!

はい!皆さんこんにちは!アリシアです!
今回で、ようやく主人公が戦います!


 アーシアと出会ってから、二週間が過ぎた

あれから彼女には一度も会ってなく、あの公園に行けばまた会えるんじゃないかと思い、何度か公園に行って、時間を潰してみるが彼女は公園には来なかった。

 まぁ、シスターをやっているんだし、きっと忙しいのだろうなと俺は思った。だから今日、せっかくの休みだし彼女に会いに行こうと思った。

 幸いにも、彼女が居る教会の場所は知っているし、何か土産でも持っていこうかな。そう思って俺はクラスの女子に教えてもらったケーキ屋に行き、5種類ほどのケーキを買って彼女が居る教会へと向かった。

 

 教会へと向かって、だいたい10分くらい歩いた

彼女が居るはずであろうの教会に着いたはいいが、場所が何とも言えないくらいに人気がない。

 というのも、場所がかなりわかりずらくて俺でも2、3分迷った。まぁ、着いたから別にいいんだがな。

俺は教会の前にある階段を登り、ドアを開いた。

 そして...、ドアを開けた先に映った光景は、とても衝撃的だった。

 

「なぁにこれぇ...」

 

 俺の目に映った光景は、壁、床にまるで血みたいなのが撒き散らされていた。てか、普通に人が倒れてるしなにこれ...はっ!?まさか何かの撮影中だったとか!?やべぇ!俺って普通に邪魔者じゃん!

 

 そう思っていた俺に対し、実に不愉快な口調で

俺に喋りかけてきた人が居た。

 

「おんや〜?お前は何処の誰ですかぁ?もしかしてアーシアのお仲間の悪魔さんですか〜?」

 

 舌を出して、カッカッカと笑う口の悪い神父みたいな格好をした男性が姿を現した。

何だこいつ!?なんか手に剣みたいな物持ってるけど!!しかも、その剣にはリアルに血糊みたいなのが付いてるし!!何!?もしかして部外者でも構わん!撮影を続けろ!的なノリで巻き込まれた!?いやー!!

 

「まぁ違ったとしても、これを見てしまったのが運の尽きって奴ですよ!と言う事で死にやがってください!」

 

 そんな俺の心境は察してもらえず、神父のような男性は、手に持っている剣で俺に斬りかかって来た。

いやー!!マジで来たァアアア!!

 

 俺はとっさにケーキが入っている箱を上に投げ、振り下ろされると同時に右足で軽く剣を蹴った。

蹴られた剣の刃はいとも簡単に折れ、剣先が神父の真横を掠めていき、掠った頬から血が出ている。

あぶね…、役者を殺してしまったらいくら事故とは言え洒落にならねぇ…。

 

「なっ…、なんだテメェは!?こんな化け物相手なんてしてらんねぇですよ!俺様はここらでドロンさせていただきますよ!」

 

 そう言って、神父の格好をした男性は、煙玉みたいなのを地面になげ

言葉の通り、その場から姿を消した。

 

 おお!まさに悪役って感じだ!役者ってすげぇ…。

 

「…」

 

 で、カットは?ここでカァーット!とか言って一旦区切るんじゃないの?

あれ?もしかしてこのまま続けるの!?やっべぇ!!それなら俺も演じきらないと!!

ご丁寧にも、何か地下へと続く階段みたいなのがあるし、これを下りていけばいいんだよな?

俺が階段を下りようとした瞬間、突然、誰かの…いや、アーシアの声が聞こえた気がした

聞こえた言葉は「助けて」と、俺にはそう聞こえた。

 

 嫌な胸騒ぎと共に地下へと続く階段を下りていくと、何だか趣味の悪い扉が現れた。

何か微弱ながら結界まで張ってるし、結構本格的だなぁ…。

それで、これはどう開ければいいのかな?普通に結界を解く事は出来るけど、ここはかっこよく蹴破った方がいいかな?まぁ失敗したとしても、またやり直したらいい話だしな。

てな訳で…

 

「ふっ!」

 

 俺は勢いよく身体をクルっと回らせて扉を蹴った。

別にそんな勢いはいらなかったけどね、普通に指でツンってするだけで開けれるもんだったし。

 

 扉を勢いよく蹴破り、俺は部屋の中に入った。

そして、再び俺の視界に映った光景に目を疑った。

 

「な!?貴様!!どうやってここに!?」

 

 何か言ってるけど無視の方向で!

堕天使みたいなのが3人居て、アーシアが十字架みたいなのに貼り付けられていた

さらに、その堕天使の中には兵藤君を襲った堕天使も居た。

もっと言うと、何か兵藤君を襲った堕天使がアーシアの前に立って、何か儀式みたいなのやってるし…

いやまぁわかるんだけどね、さすがにこんな状況を見てわからない程、俺はバカじゃないし…。

 

 俺が何を言いたいのかと言うと、こいつらはアーシアの持つ神器を無理やり手にしようとしているのだ

現にアーシアの目に光が見られない、それはこいつらがアーシアの神器を無理やり取ろうとして、アーシアの命が消えかけているのだ。

 

 

「貴様ら…、俺の大切な友達に…、手を出してただで済むと思うなよ」

 

「ひっ!?カ、カラワーナ!ミッテルト!あいつに邪魔をさせるな!!」

 

「し、しかしレイナーレ様!」

 

「いいからさっさと行きな!奴を足止めするんだよ!!」

 

 なるほど、奴がリーダーか…、ならば!

 

「く、くそ!!」

 

 レイナーレに指示された、カラワーナとミッテルト

カラワーナは青色の長い髪が特徴と言う様な堕天使、ミッテルトは金髪のツインテールと言ったとこか

そんな二人が、レイナーレの指示で俺を足止めしようとこちらにむかってくる。

 やれやれ、威圧だけで制そうとしたのに…、平和ボケしすぎたかな?

まぁ、それでもコイツらの動きは、俺にとって遅すぎだ、亀がゆっくりと歩いているみたいだよ。

 

「おせぇよ」

 

「なっ!?いつの間に!?」

 

「こ、コイツ!!キャアァァ!!」

 

 俺はカラワーナとミッテルトを素通りし、レイナーレの横に一瞬で近付いた

そして近付いたと同時に、レイナーレを蹴る勢いで風圧を起こし、レイナーレを吹き飛ばした。

 

 レイナーレを吹き飛ばした後、アーシアの両手、両足を縛っている鎖を壊し

そのまま前に倒れてくるアーシアをゆっくりと受け止めた。

 

「…ユ、ユウ…さん…?」

 

「助けにきたよ、アーシア」

 

「ユウさん…、私…、私っ!!」

 

 俺の腕に抱かれながら、アーシアは俺の首に両腕を回し、そのまま抱き付く様に泣いた。

余程怖かったのだろう、現にアーシアの身体は震えていた。

 

「大丈夫だアーシア、俺が来たからもう安心だよ」

 

 そう言ってアーシアの震える身体をグッと抱きしめた

もちろん、アーシアが痛くならない程度に。

 

「うっ…、くそ…、後ちょっとで手に入ったと言うのに…!!カラワーナ!ミッテルト!何をやっている!!はやくアイツを殺せ!!」

 

「し、しかしレイナーレ様!」

 

「そうだよ姉貴!ウチらじゃアイツには敵わないよ!」

 

「何を弱気になって…、いいわ!だったら私が自らやってやるわ!!」

 

 戦意喪失した二人を他所に、レイナーレは立ち上がって光の槍らしきものを作り出した

そして、その作り出した光の槍を、俺に向け、こちらに投げようとしてきた。

 

「アーシア、俺の後ろに」

 

「は、はい」

 

 抱えていたアーシアをゆっくりと降ろし、俺の後ろへと隠れさせる。

 

「死ねぇ!!」

 

 レイナーレが光の槍を俺に向かって投げてきた

そしてその槍を…

 

「なッ!?」

 

「つ、掴んだ!?」

 

 俺は投げられた光の槍を掴み、それを逆に投げ返した

もちろん、レイナーレの真横に向かってな。

 

「次にアーシアに手を出してみろ、その時は容赦はしない」

 

 俺がそう言うと、レイナーレは戦意喪失したか、床にペタンと座り込んだ

それを見た俺は、再びアーシアを抱えて、教会の外へと向かおうとした時だった。

 

 

……

 

SIDE イッセー

 

「アーシア!俺が助けに来たぜ!って…、アレ?」

 

 おっす!画面前の皆!エロに生きる男とは俺の事!兵藤一誠だ!

突然で悪いんだけどさ、この状況教えてくれないかな!?

いやだって、エクソシストが居る教会に乗り込んだはいいんだけどさ

何か全滅しちゃってるのよ…、んでもって何故か三上先輩が居るしどういうことなの!?

 

「これは!?エクソシスト達が全滅している!?えっ!?先輩!?」

 

 俺の後に入ってきた木場がかなり驚いている

うん、無理もないよな、俺だって目を疑っているんだからさ。

 

「…、三上先輩これは?」

 

 木場の後に小猫ちゃんが入ってきて、そのまま三上先輩にどういう事なのかと質問する小猫ちゃん

それに対して三上先輩は

 

「俺がやった」

 

と、答えた。

 

 マジで!?三上先輩、一人でこいつらを全滅させたんすか!?

そんな俺の心境などお構いなしに、木場は俺と小猫ちゃんに指示を出してきた。

 

「小猫ちゃん、一誠君、とりあえず詳しい話は後にして、そこに居る堕天使達を捕まえよう」

 

「おう」

 

 木場の指示で、地面に伏せ込んでいる堕天使に近付き、腕を掴んで外へと連れ出す

何があったかは知らないけど、こいつらは以外にも簡単に言う事を聞いてくれた。

 

「先輩、アーシアさん、申し訳ないのですが二人も一緒にいいですか?」

 

「あぁ、構わないよ」

 

「は、はぃ…」

 

 木場が三上先輩とアーシアの二人に、一緒に外へとお願いをしていた

まぁ、とりあえずアーシアが無事だったんだし、結果オーライだよな?

 

 こうして俺は、堕天使を連れて、三上先輩達と共に、部長と朱乃さんが待っている外へと出た。

 

 

 

 

 




はい!今回はここまで!
少しネタバレになりますが、レイナーレ達は生かす方向で行きます。

※脱字、誤字またはこの場面が違うと言った所が見られると思います(例、イッセーの友達の名前が片瀬になっているなど)
そう言ったところが見られましたら、感想やメールにてメッセをいただけたらと思います!
ただ、場面に関しましては、自分なりに書いているところがありますので、気になりましたら答えますので、お気軽に聞いてもらえたらと思います!


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第11話 俺、スカウトされます!

はい!こんにちは!アリシアです!
今回でプロローグが終わり、次回からフェニックス編へと入っていきます!
んでもってアーシアが同居しますゾ!


 エクソシスト達からアーシアを救って

俺とアーシアは日を改めてグレモリーさんに話を聞かれる事になった。

 

 何でもあの堕天使達は独断で行動していたらしく、それをグレモリーさん達が聞きだしていたらしい。

で、あの3人は俺がグレモリーさんに頼んで、別の形で罰を下される様にした。

 

 というのも、あの3人がグレモリーさんの管轄になっている場所でやらかしたと言うのもあり

本来ならグレモリーさんが対処するところなのだが、俺が入り込んで、あの3人は堕天使の上層部へと送られたのだ。

つまり、堕天使の処罰は堕天使にやらせろと言う意味だ

上層部がどう判断を下すかは彼女達次第だがな。

 

 んでもって、俺は今、アーシアと一緒にグレモリーさんに部室へと案内されている所だった。

あの後、グレモリーさんに任せて帰ろうとしたら呼び止められ

 

「日を改めて話を聞かせてもらうわよ」

 

と、力強く言われてしまったのだ。

 

「着いたわ」

 

「あぅ~…、ドキドキします…」

 

 そう言いながら、俺の腕の袖をキュッと掴んでいるアーシア

それを見て、俺はアーシアの頭をゆっくりと撫でる。

ちなみに今、アーシアはうちの制服を着ている

なんでも、グレモリーさんが手配して、アーシアを駒王学園の二年生として入学させたらしい

グレモリーさんすごすぎぃ!!

 

「それじゃ、入るわよ」

 

 グレモリーさんが部室の扉を開け、俺とアーシアはグレモリーさんの後について

部室へと入っていった。

 

 部室に入ると、そこには姫島さん、兵藤君、木場君、塔城さんの4人が居た。

グレモリーさんはそのまま奥の席へと向かう。

 

「とりあえず、二人とも適当に座ってちょうだい」

 

俺とアーシアは、部室の中にあったソファーに座り

 

「どうぞ」

 

「ありがとう姫島さん」

 

「あ、ありがとうございます」

 

 ソファーに座ると、姫島さんがお茶を出してくれたので

それに対して礼を言う。

 

「それで三上君、話は大体アーシアから聞かせてもらったわ、あなたがアーシアを助けて、あなたがエクソシスト達を全滅させたのを…、なぜ?何故あなたがあの場所に居たの?」

 

「あの日、俺はただアーシアのところに遊びに行こうとしただけだった。だが、いざ教会に着いて中に入ってみると、えらく口調がクレイジーな神父の格好をした男性に襲われてな、そしてあいつが手に持っていた剣で襲ってきたもんだから、そのまま蹴り折ってやったらどこか行ってしまったが」

 

 俺がグレモリーさんの問いにそう答え、それを聞いていた木場君が

 

「け、蹴り折った!?エクソシストが持つ、あの剣を!?」

 

 あっ、あいつもエクソシストだったのね…

まぁそうだよな、あんなクレイジーな神父が居てたまるかってんだ。

 

「あぁ、とっさに身体が反応してな…、普通に蹴ったら簡単に折れたぞ?」

 

「普通に蹴ったら折れたって…そんな…」

 

あるぇ?何故か木場君がすっごい顔で驚いているんだけど?

てか木場君だけじゃなく兵藤君やグレモリーさんまでもがすんごい顔してるんだけど!?

 

「えっと…、話を続けようか?」

 

「え、えぇ…」

 

「で、そのエクソシストが居なくなった後、地下へと続く階段を見つけてな、その階段を下りようとしたところでアーシアの声が聞こえてね、助けてと、気のせいかと思ったが、妙に胸騒ぎがしたからそのまま階段を下りて行ったんだ、そしたらアーシアとあの3人が居て、アーシアが神器を奪われそうになってたから、そのまま助けに入ったんだ、その結果が、兵藤君と木場君、そして塔城さんが見た光景だよ」

 

 俺を除く、皆が黙って話しを聞いている

俺とアーシア以外の皆なんか、口がぽかーんと開いたままだ。

 

 そして一瞬、沈黙が訪れるがそれを塔城さんが壊してくれた。

 

「…怖くはなかったんですか?」

 

「怖くはなかったよ、俺よりももっと恐怖にさらされていたアーシアの気持ちを思うと、恐怖なんてね…」

 

 それを聞いたアーシアだが、突然顔が真っ赤に染まっていた

はて…、俺なんか変な事を言ったかな?

 

「とりあえず、俺があの場に居た理由はさっき言った通りだ、俺はただ、アーシアに会いに行こうと思っただけだよ」

 

「えぇ…わかったわ…、後もう一つ聞いていいかしら?」

 

「何だ?」

 

「あなたの正体は?ちょうど私の眷属達も揃ってるのだし、この場はいい機会だと思うのだけど」

 

「そうだな…、その前に私の眷属達ってことは、姫島さんや木場君も…」

 

「えぇ、そうよ、あなたとアーシア以外、皆私の眷属よ」

 

 グレモリーさんがそう言い終えると、俺とアーシア、グレモリーさん以外の皆は

悪魔の翼と言えるような翼を現した。

 

「そうか…、そうだな…俺の正体だが何と言えばいいかな…、とりあえず、俺はこの世界の人ではない」

 

「どういうこと?」

 

「簡単に言えば、俺は過去からやってきんだ、時空を越えて、この時代にな」

 

「…、三上君、フェネラルって言葉を聞いたことある?」

 

 おっと、ここでまさかの俺の名前が出てきますか…

おそらく、サーゼクスにでも聞いたんだろうな…。

 

「あぁ…」

 

「どう言う意味なのかしら?」

 

「どう言う意味も何も、フェネラルと言う言葉は俺の名前だ」

 

「あなたの名前…、そう、わかったわ」

 

「うん?いいのか?まだ話きっていないが?」

 

「いいわ、あなたの事は近々わかるような気がするの…、ところで話が変わるけど三上君、私の眷属にならない?三上君だけじゃなくアーシア、あなたも」

 

「俺が君の眷属に?」

 

「わ、私もですか?」

 

「えぇ、アーシア、あなたの持つ力は、誰から見ても魅力的なものなの、それを狙って、またあなたは誰かしらに襲われる事になる。けど、あなたが私の眷属になれば、あなたを私達が守ってあげれる」

 

「あぅ~…」

 

「そして三上君だけど、私は純粋にあなたが欲しいわ」

 

 何と言うドストレートな答え!?

いや、あなたが欲しいなんてこんな美人から言われたら、普通は喜ぶべきなんだろうけども!!

てか兵藤君がすっごい顔してる!もう何か、全てが終わった顔してる!!

 

 とりあえず、兵藤君の事は一旦置いといて

俺はアーシアの件については賛成だと思った。

グレモリーさんの言うとおり、アーシアの持つ神器「聖女の微笑み(トワイライト・ヒーリング)」は神器の中でも中々優秀な物、それを狙う輩はあの3人だけとは限らない。

アーシアには守るって言ったけど、今回はたまたま運がよかっただけに過ぎない

いつアーシアが、また襲われるかなんてわかるほど、俺は優秀じゃない。

となってくると、やはりアーシアはグレモリーさんの眷属になった方が、アーシアにとって一番なのかもしれない。

 

 で、問題の俺なんだけどなぁ…

どうしようか、別に眷属になってもいいけど…。

 

「グレモリーさん、少し…、時間をくれないか?」

 

「いいわ、アーシアはどうする?」

 

「わ、私は…、その…、ユウさんが悪魔になると言うのでしたら…」

 

「一人で悪魔になるのは怖いって事ね、いいわ、あなたもいきなりは無理でしょうし、三上君と一緒に考えてからで構わないわ、二人とも、今日は突然ごめんなさいね、お詫びとして、家まで送らせてもらうわ」

 

 こうして、エクソシストの件についての話は終わった訳なのだが

もう一つ問題が…。

 

「きょ、今日からお世話になるアーシア・アルジェントです…。よ、よろしくお願いします…」

 

 はい、今日からアーシアが俺の家で同居する事になりました

というのも、さすがにあの教会に住めって言う訳もいかず、グレモリーさんがいろいろと用意してくれたみたいなんだけど、アーシアは日本に着てから間もないし、一人で暮らすのは心細いと言う訳で、俺の家で暮らすことになった。

 

 まぁ、部屋は空いてるし、アーシアはいい子だから別に全然、ウエルカム!って感じなんだがな

それで、うちの女神様はと言うと…

 

「キャー!何この子!?可愛い!可愛すぎるわ~!!」

 

 そう言ってアーシアにベタベタとくっついているミラエル

アーシアが困った顔をしていたが、これはこれで面白かったので止めはしなかった。

 

「それにしても早速かぁ…、家を増築しないといけなくなってくるわねぇ…」

 

 何故か俺の顔を見ながらはぁ…とため息をつくミラエル

何で俺の顔を見るんですかね?俺が連れてきた訳じゃないんだけどなぁ…

まぁいいか。

 

「アーシア、これからよろしくね」

 

「は、はい!これからよろしくお願いします、ユウさん、ミラエルさん」

 

 新しい家族を向い入れ、また新しい生活が始まるのであった。

 




はい!今回はここまで!
次回からはフェニックス編へと入ります!

※脱字、誤字またはあの場面が違うなどの点が見られると思います(イッセーの友達の名前が片瀬になっているなど)
そう言った点が見られましたら、感想やメールにてメッセをいただけたらと思います!
ただ、場面につきましては、私なりに改変してるところがありますので、気になった場面が見られましたら、気軽に聞いていただけたらと思います!


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戦闘校舎のフェニックス
第12話 俺、後輩のお手伝いをします!


はい!こんにちは!アリシアです!
今回からフェニックス編です!いやー、まだまだ先が長いですぞ!
あ、一瞬ですがグレイフィアが出ます(キ タ コ レ ! ! 


「うわぁ…」

 

「ふふっ、これで驚いてたらこの先大変よ?」

 

 ん?あっ、いけねぇもう始まってたか!オッス!画面の前の皆!オラは孫...あぶねぇ

ついそのノリで行きそうになっちまった!タイトル詐欺もいいとこだと言われちまう!

…はい、おふざけすぎました、申し訳ない。

 

 まじめにやると、俺とアーシア、そしてグレモリーさんとその眷属達、通称オカルト研究部と共に

グレモリーさんの所有する木造の別荘へと来ていた。

 何故ここに来たかを簡単に説明すると、グレモリーさんには婚約者が居るのだが、その婚約者に問題があって

グレモリーさんが結婚を拒否、しかし悪魔の未来の為に結婚が必要だと言う事で、グレモリーさんは結婚を拒否出来ない、それでも結婚なんてやってられるか!と言う事で、グレモリーさんの婚約者、ライザー・フェニックスとのレーティングゲームと言うので決める事になったらしい。

 グレモリーさんが勝てば結婚はなし、負ければ結婚!と言う事で決まった。

つまり、俺達がここにきた理由は修行の為だ。

 

 まぁ、これよりももっと個人的に驚いたのは、このレーティングゲームの話が決まるその前の日

部屋でゴロゴロしていたら、いきなり魔法陣が出て、さらにグレモリーさんがいきなりやってきて

「私の処女をもらってちょうだい」何ていきなり言われたのには驚いたね!

何故にwhy!?ってなったね。

 

 えっ?結局グレモリーさんを抱いたのかって?抱く訳ないでしょ!!

あの時のグレモリーさんは口では抱いてと言っているけど、明らかに身体は怖がっていた、震えていたんだ

そんな女性を君達は堂々と抱けるか!?俺には無理だ!!

で、結局はまさかのグレフィアがやってきて話は終わったんだけどね

いやぁ、本当に驚いた、まさかグレイフィアが今はグレモリー家でメイドをやっているなんて...いやはや...。

 

 ちなみに、俺は過去の世界で、ルキフグス家とは良い関係を持っていて

グレイフィアには何度も会った事がある。

それが故に、グレイフィアが俺の顔を見たときはかなり驚いた顔をしていた。

 

 とまぁ、こんな感じでいろいろあって

今に到る訳なんだけどね。

 

 で、ようやく辿り着いた別荘の中に入り

リビングに荷物を置く。

 

「ひぃ…ひぃ…」

 

やっべぇ…、兵藤君の顔がすっごい酷い…。

 

「ひょ、兵藤君…、大丈夫?」

 

 兵藤君は何も言わずに、右手をあげて、親指をグッと立てて大丈夫と伝えてきた

いやもう、俺からみたら全然大丈夫じゃないんだけどね!

 

「兵藤君、少し座っているといい、どれ、俺が涼ませてあげよう」

 

 そう言って俺は魔法を使って、扇風機くらいの風量で兵藤君を涼ませる。

それを見ていたグレモリーさんが

 

「魔法も使えるのね…」

 

 何て言っていたが特に気にはしなかった。

 

「三上先輩…、ありがとうございます」

 

「お安い御用さ」

 

「それじゃあ、私達は着替えてくるから、二人はここで待っててね」

 

 そんなこんなで、グレモリーさん達が戻ってくるまで

兵藤君を魔法で涼ませ、ちょうど汗が引いたところで皆が戻ってきた。

時間で表すと、だいたい10分くらいかな?

 

「お待たせ」

 

 戻ってきた皆は、ジャージ姿になっていた

兵藤君は最初からジャージ姿だったから、着替えにはいかなかったけど

てか俺が着替えてないんですけど!!

 

「グレモリーさんごめん、俺も着替えてくるよ」

 

「わかったわ」

 

 そう言ってから、皆から少し離れ、皆が見ていない場所で魔法を使って着替えた

いやぁ魔法って便利ね!

 

 俺もジャージ姿になり、皆のところに戻った。

 

「お待たせ」

 

「待ってないわよ…、はやすぎよ」

 

 そうだよな…普通はそんな反応だよな…。

 

「それじゃあ、皆も着替えて揃ったし、早速修行を始めましょうか」

 

「はい!」

 

「あらあら、うふふっ、すごいやる気ですわね一誠君」

 

「勿論ですよ朱乃さん!あんな焼き鳥野郎に俺達の部長を渡したりなんてしませんよ!!」

 

「ありがとうイッセー」

 

 おん…?何この空気…、俺要らないんじゃね?

 

「そうね…、三上君は小猫と祐斗の二人をお願いしていいかしら」

 

「俺が?」

 

「エクソシストを一人で全滅させる程の力を持っているのだから、二人にはいい経験になるんじゃないかなって思ったの、駄目かしら?」

 

「いや、俺でよければ力になるよ、よろしくね、塔城さん、木場君」

 

「はい、よろしくお願いします」

 

「…お願いします」

 

 二人からすごいやる気を感じる…

どれ、俺も二人に応えれる様にしないとな。

 

「あの…、私は何をしたらいいでしょうか?」

 

「アーシアは自分の持つ神器の修行をしてみなさい、一人不参加では寂しいと思ったから」

 

「は、はい!ありがとうございます部長さん!」

 

「それじゃあ、皆、各自分かれて修行よ」

 

「「「「はい、部長!!」」」」

 

 俺とアーシアを除いた皆が、息ピッタリで返事をする

すげぇ…、それだけでも本当に皆、グレモリーさんがいかに皆から思われているかがわかる。

どれ、俺も始めるとしますかね。

 

「それじゃあ塔城さんと木場君、行こうか」

 

「はい!」

 

「…はい」

 

 こうして俺は、塔城さんと木場君の二人を連れて

指定された場所へと向かった。




はい!今回はここまで!次回でお会いしましょう!
グレイフィアとはどうやって発展させようかな…おのれサーゼクス!

※脱字、誤字またはあの場面が違うなどの点が見られると思います(イッセーの友達の名前が片瀬になっているなど)
そう言った点が見られましたら、感想やメールにてメッセをいただけたらと思います!
ただ、場面につきましては、私なりに改変してるところがありますので、気になった場面が見られましたら、気軽に聞いていただけたらと思います!


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第13話 俺、後輩を強くします!

はい!こんにちは!アリシアです!
今回はちょっぴり戦闘があります。

んでもってお約束も入れておきましたよ!(笑)


「こい!木場君」

 

「行きます!先輩!!」

 

 巧みな動きで、素早くこちらに斬りかかって来る木場君。

 

「焦るな!もっと相手を惑わせてから斬りかかるんだ!じゃないと簡単に予測されて受け止められるぞ!」

 

 俺はそう言って、木場君の攻撃を受け止め、軽く蹴りを入れる。

わかっている、木場君は聞き分けがよく、のみこみも早い。

現に、木場君は俺が言ったとおりの動きを取り入れ、最初に比べて動きが読み辛くなった

故にこの攻撃は…!

 

「…隙ありです!」

 

 俺の真上から塔城さんが拳を振り下ろしてきた

俺はすぐにバックジャンプし、その場から距離を離した。

 

「やるな二人とも!だが…甘い!!」

 

「…うっ!」

 

 塔城さんには拳を突き出す応用で風圧を出し

その風圧で塔城さんを飛ばす。

そしてそれだけじゃない、風圧で塔城さんを飛ばした後

俺は木場君へと素早く向かっていく。

 

「ッ!!早い!!」

 

 木場君は手に持っている木刀を構えるが遅い!!

俺は木場君の持つ木刀を下から突き上げるようにし、木場君の手から木刀を弾いた。

弾かれた木刀は、そのまま空を舞い、木場君の後ろの方に音をたてて落ちた。

 

「ふぅ…、二人とものみこみが早いからだんだん余裕がなくなってきたよ…、すこし休憩しよう」

 

 正直な感想だ

木場君はスピードを、塔城さんはパワーを。

最初、二人の力を知ったとき、特に塔城さんのパワーにはビックリした

こんな小さな子のどこにこんな力が!?と思ったね。

 

 しかしいつ以来だろうか…

こうやって誰かの特訓を手伝うのは…。

 

 

……

 

SIDE 木場

 

 先輩との修行が始まってから、およそ3時間が経過した

3時間も修行を続けていると言うのに、先輩は汗一つかいていない。

余裕がなくなってきたなんて言っていたけど、あれは嘘だ。

先輩は間違いなく、力をまったく出していない。

 

「...祐斗先輩」

 

「小猫ちゃん」

 

小猫ちゃんが僕の隣にやって来て腰を下ろす。

 

「…どう思いますか?」

 

「先輩のことかい?」

 

 そうと頷く小猫ちゃん

どう思うも何も、すごいの一言しか思いつかない

先輩は一目見ただけで、僕達の特徴を見抜き

それを基に、特徴に合わせたアドバイスを施してくれた。

実際、先輩が教えてくれた様にやっていたら、自分でもわかるようなレベルアップを感じていた。

ははっ...、そう考えると本当に先輩はすごい人だ。

 

 僕は心の中でそう思い、先輩の方を見た時だった

先輩は空を見上げていて、よく見えなかったけど

先輩の横顔に、涙がつたっているように見えた。

 

 それからして、少しの休憩の後

僕と小猫ちゃんは先輩に稽古をつけてもらい

僕達の修行1日目が終わった。

 

 

……

 

SIDE ユウ

 

 1日目の修行が終了し、俺逹は夕食前に風呂に入ることになった。

普通は夕食が先だと思うが、グレモリーさん曰く

 

「気持ち悪いままだと美味しく夕食が食べれないでしょう」

 

とのこと

てな訳で、レッツ入浴!と言いたいとこなのだが...

 

「あらあら、三上君ったら、どうしてそんな端っこに行かれてるのですか?」

 

 そう言いながら、後ろから抱きついてくる姫島さん

ぬぁああああ!!当たってる!背中に姫島さんのアレが当たってるぅううう!!

 

「ちょっと!朱乃!抜け駆けなんてずるいわよ!」

 

 見えてる!グレモリーさんいろいろと見えてるから!!

お願いだから隠してぇえええ!!

 

「ぶ、部長さん達ばかりずるいですぅ!私も仲間に入れてください!」

 

 うがぁあああ!アーシアまで来たァアアア!!

後ろ、姫島さん、前、グレモリーさん、横、アーシアに塔城さん...ん!?塔城さん!?

 

「...落ち着きますから」

 

「小猫まで!」

 

 はい、ここまで来てアレですけど、何故か女湯に入れられてます...。

何故かって?んなもん、兵藤君が俺の姿を見た瞬間、鼻血を出したのですよ。

まぁ、俺も俺でタオルなんて巻いてたからね、女に見えたのかな?

で、それを見た木場君がグレモリーさんに

 

「ぶ、部長!一誠君が先輩の肌を見て鼻血を出して倒れました!」

 

「な、なんですって!?すぐに三上君をこっちに!」

 

 なんでやねん!なんでそうなるねん!!

そのまま問答無用で女湯に連れて行かれるし、みんな前を隠さないし、俺だって男なんだぞぅ!!

 

「そう言えば気になっていたんですが、三上君はどんな人が好みなんですか?」

 うふふっと笑いながら言う姫島さん

あかん!この人Sモードに入りよった!

 姫島さんの一言で皆の顔が変わる

嫌や!皆の顔が真剣すぎて嫌や!!ここは逃げるが勝ちや!!

 

「みんな、その前に少し離れてくれると嬉しいのだが...」

 

 そう言うと、皆が少しだけ離れた

よし!これだけ離れてりゃ!!

 俺は即座に転移魔法を発動し、その場から逃げようとした。

 

「あぁ!皆!三上君を止めるのよ!!」

 

 グレモリーさんが指示を出すが遅い!俺の勝ちだ!!

転移魔法によって、俺は男湯の脱衣場に移動した。

 

「はぁ…」

 

 自分でも酷いと思うようなため息が出た

いやだって、一日目からこんな調子なんだよ?ため息の一つでもつきたくなるっての!!

 

 そんな事を心の中で愚痴りつつ、俺は用意しておいたタオルで身体を拭き、服を着る。

さて、服も着たし、皆が上がってくる前に夕食の準備をしますかね。

別に俺が作らないといけない訳ではないが、俺は特に何もやっていないし、皆は修行で疲れてるだろうしね。

こう見えて、俺って結構料理得意なんですよ?何たってあの女神のお墨付きですよ!

 

 こうして俺は、皆が風呂に入っている間に夕食の準備をする為に、調理場へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい!今回はここまで!次回でお会いしましょう!
書いていくうちに、ユウが男なのか女なのか迷うようになってきた今日この頃。

※脱字、誤字またはあの場面が違うなどの点が見られると思います(イッセーの友達の名前が片瀬になっているなど)
そう言った点が見られましたら、感想やメールにてメッセをいただけたらと思います!
ただ、場面につきましては、私なりに改変してるところがありますので、気になった場面が見られましたら、気軽に聞いていただけたらと思います!


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第14話 俺、少しだけプッツンします!

はい!こんにちは!アリシアです!
今回でライザーが出てきます。(まぁ主人公にボコられるんだけどね!)


「うっはー!すっげぇ!これ、全部先輩が作ったんですか!?」

 

「うん、ちょっと気合が入りすぎちゃって作りすぎちゃったけど…」

 

 うん、マジで作り過ぎちゃった!

だって、いい食材がいっぱいあるし作ってる内に楽しくなっちまったんだもん!

料理を作るのが好きな人ならわかるはず!!

 

 てな訳で、テーブルいっぱいに俺が作った料理がずらーっと並べられているのだ

それを見た兵藤君が、はよ!はよ食べさせて!!と言わんばかりの顔をしている

よっぽどお腹が空いているのだな。

 

「それじゃあ皆、適当に座って夕食を食べましょう」

 

グレモリーさんの一言で、皆が適当に座っていく。

 

「では…、いただきます」

 

「「「「「「いただきます」」」」」」

 

 俺を含め、皆がいただきますと言ってから

俺が作った料理に皆が手をつける。

さて…、反応は…。

 

「うっめぇ!!」

 

「本当!何これ!美味しすぎるわ!!」

 

「はぅ~、こんな美味しいものを食べたのははじめてです~」

 

「あらあら、美味しいですわ」

 

「料理も出来るなんて、先輩は本当にすごいです」

 

「…美味しいです」

 

 お、おう…、なんかすっげぇオーバーな気がするけど

皆が美味しいって言っているのだったら大丈夫かな?

 

 兵藤君なんて、どこぞの漫画の戦闘民族並にガツガツ食ってるし

皆も箸を止める気配すらないし、大丈夫だな。

 

 皆の反応を確認した後、俺も自分で作った料理を食べ始める事にした。

 

 

……

 

SIDE イッセー

 

「ふぃ~食った食った!」

 

 いやぁ、マジで美味かった!

三上先輩は容姿が美人だけじゃなく、料理も作れるなんて…、実は女性なんじゃないか?

っていけねぇ…、先輩は俺達の為にって、料理を作ってくれて、それどころか修行まで手伝ってくれてるんだ

そんな良い人を悪く言うのはよくないな…。

 

 しかしまぁ…、先輩って本当に何者なんだ?

夕食の時、部長が食事しながら俺を含め、皆に修行はどうだったかと聞いていた。

それに対して、木場や小猫ちゃんは先輩の事をすごいと言っていたし

一体どんな修行をしていたんだ?

 

 まぁ、きっと俺では想像がつかないような修行をやっているんだろうな…

それにしても、あの時の先輩には驚いた。

まさか、あの焼き鳥野郎をビビらせるんだもんなぁ…。

 

 先輩があのライザーとか言うやつをビビらせたってのは

レーティングゲームで決めようって話をしたあの日

先輩とアーシアを含めて、俺達は全員、オカルト研究部の部室に居たんだ

そしたら、あの焼き鳥野郎が現れて、部長の目の前で自分の眷属の女とキスとかしだしたりして…、くそ!思い出すだけでむかつくぜ…。

っといけねぇ…、でまぁ、そのライザーって奴がさっきも言ったとおりで自分の眷属とキスをしたんだ

それを見て、俺はつい、種まき焼き鳥野郎とか言っちまったんだ。

そんでもって、いつの間にかアイツをぶん殴る事に身体が動いちまって、そのままアイツの眷属の小さな女の子にぶっ飛ばされたんだ…、ははっ…思い出すだけで情けねぇ…。

 

 その後かな、確か先輩がライザーをビビらせたのは

ぶっ飛ばされた後、部長が俺の傍によってきて、部長が寄ってきた後にアイツも寄ってきて

俺の胸元をグッと掴んで、自分の炎で俺を殺そうとしたんだ

その瞬間、三上先輩が入ってきたんだ。

 

「その辺でやめておけ、ライザー」

 

「あぁ?何だお前は?」

 

「俺は三上・優だ、リアス・グレモリーの友人で、人間だ」

 

「人間?はッ!人間ごときが俺様に牙を向けるか」

 

 そう言ってライザーは、俺を掴んでいた手を離して

先輩につっかかっていったんだ。

 

「やめなさいライザー!!」

 

「おいおいリアス、どの道、お前の男の眷属は殺すんだぞ?眷属でなかろうとも、俺のリアスに近付く男は俺が焼き殺してやるさ」

 

 ライザーが先輩の胸元を掴み、もう片方の手で炎を作り出した瞬間だった

 

「ぐっ!?」

 

「その辺でやめておけと言ったはずだライザー」

 

 立場が逆転するってこういう事を言うのだろうか?

さっきまで先輩の胸元を掴んでいたライザーが、逆に先輩に首を掴まれ

先輩も先輩で、片手だけでライザーをグッと持ち上げだしたんだ。

 

「き、きさま…!」

 

「ライザー、君は将来、よき若手悪魔になると信じていたんだがな…、今の君を見て、正直ガッカリだよ」

 

 こぇえええ!!先輩の顔が今まで見たことのないくらいに…いや!

あの笑顔が似合う先輩がすっげぇ怖い顔してる!!

 

「ゲホッ!ゲホッ!…、はぁ…はぁ…、貴様…、一体何者だ!?」

 

「言ったはずだ、ただの人間だと」

 

「ただの人間が!これほどまでの力を持っている訳がないだろう!!ふざけるな!!」

 

 そう言って、さっきよりも強く炎を作り出すライザー

そして…。

 

「貴様はここで殺す!人間如きが上級悪魔である俺様に歯向かった事を後悔するといい!!」

 

「君はまだ若い、もう一度、しっかりと考え直すのだな」

 

「何!?ぐあぁぁぁぁぁッ!!」

 

 カウンター一閃!焼き鳥野郎がぶっ飛ばされてダウンしたー!!

って…えぇぇぇぇぇ!?先輩つえぇぇぇ!!

あの焼き鳥野郎が壁にめりこんでるぞ!?マジで先輩は何者なんだ!?

 

「お兄様!」

 

 金髪のドリルヘ…、ツインテールかな?女の子がお兄様って言ってライザーの傍による

うん?お兄様?なに!?まさかアイツってあの焼き鳥野郎の妹!?

 

「君は確か、レイヴェル・フェニックスだったね、兄を連れて今は退け、全てはレーティングゲームで話をつけるといい」

 

 こうして、焼き鳥野郎とその眷属達は帰ったんだ

んで、先輩もいつもの先輩に戻ってたし…。

 

「…」

 

 俺も先輩みたいに強くなれるのだろうか…

赤龍帝の籠手なんて力を手にしても、肝心の俺が弱いままだ。

 

 いくら赤龍帝の籠手を持っていても…、このままじゃ…俺…

いやいや!!めげるな俺!せっかく近くにすっげぇ強い人が居るんだ!明日の修行で稽古つけてもらえるように今から頼みに行こう!よし!さっそく行動だ!!

 

 俺はベッドから下り、上着を着て三上先輩と部長を探しに部屋を出た

まずは部長に許可を得てから、三上先輩に頼みに行くとしよう。

 

 

…… 

 

SIDE リアス

 

 夜、私はある人を探して中庭へと出ていた

まぁ、私が探しているのは三上君だけどね。

 

 にしてもわからない、どうして私はこんなに彼と話したくてウズウズするのだろう

最初は、私も相談してみようかしらと思って、彼を探していた。

けど途中から、そんな事はどうでもいいくらいに、ただ彼と話をしたくて

私は三上君を探し回っていた。

 

 そしてようやく見つけたわ、こんなところに居たのね。

 

「三上君」

 

「グレモリーさん」

 

 中庭にある東屋に、彼は居た

壁にもたれて、三上君は空を見上げていた。

 

「もしかして探してました?」

 

 心の中でも読めるのかしら?

まるで、私が顔に出していたかのようにズバッと当ててくるわね。

 

「えぇ、ちょっと話がしたくて」

 

 私がそう答えると

三上君は、申し訳ないと言って私の隣に立つ。

 

「それで?話ってのは?」

 

「え?あ…えぇっと…、あ!眷属の話なんだけど…、どう?決まった?」

 

「…申し訳ない、どうやら俺は、君の眷属になれそうにないんだ」

 

「そう…」

 

「すまない…」

 

「気にしないで、眷属にならないって言ってから、あなたの事を見ていると何だか眷属に出来そうにないって、そう感じていたから」

 

「…ごめん」

 

「もう…、本当に気にしなくていいからそんな顔しないで」

 

 落ち込んだ彼の顔を見ていると、何故だか胸が痛かった

本当に何故かはわからない、それでも彼の落ち込んだ顔を見ていると

申し訳ない気持ちや、彼の助けになってあげたいって気持ちになってしまう。

彼が落ち込んでしまった原因は私なのに…。

 

「ところでどうだい?ライザーには勝てそう?」

 

 まるで気を遣ってくれたかのように、彼は話を変えてきてくれた

そうよね…、私だってこんな暗くなるような話をしにきたんじゃないもの。

それで、ライザーとの対決についてだけど…。

 

「正直…、勝てる気がしないわ…」

 

「どうして?」

 

「眷属の数も、レーティングゲームの経験も…、どれをとってもライザーが上を行っているもの…、もちろん、最初から諦めてる訳じゃないわ、皆の事はちゃんと信じているし、皆の気持ちを知っているからこそ、私も最初から諦めたりなんてしないわ…、でも…」

 

「でも?」

 

「私は…、普通に生きたかった…、私もいつかは、普通の女の子として誰かを好きになって、好きになった人と結婚して…、そんなごく普通な生活を、私は送りたかった…、でも、それは叶わない夢…、好きでもない男と結婚させられ、悪魔の未来の為にと…、そんな理由だけで…」

 

「グレモリーさん…」

 

「えっ…?」

 

 私は一瞬なにが起きたのかわからなかった

三上君が私の名前を呼んだ後、彼は私の事を抱きしめてきたのだ。

 

 そして、そこでようやく私は気がついた。

何故、彼が私を抱きしめてくれるのか…、私は、いつの間にか涙を流していたのだ。

 

「グレモリーさん、君は、今回の結婚が破談に出来るなら、悪魔の未来なんて物を捨てることが出来るかい?」

 

「…捨てるわ、私は王と言う立場であっても…、一人の女だもの…」

 

「そっか」

 

 三上君はそっかと答え

私をゆっくりと放してくれた。

 

「グレモリーさん、今回の結婚の件、君や君のお兄さん…いや、悪魔の皆に迷惑をかけてしまうけど、俺が君を助けてあげる」

 

「えっ?」

 

「だから、君も俺と約束してほしいんだ…、今度のレーティングゲーム、最初から諦めずに勝つつもりで最後まで諦めずにやってほしいんだ、君の眷属達の為にもね」

 

 そう言いながら、三上君は私の目に溜まった涙を指で拭い

私に優しく笑顔を見せてくれた。

 

どうして…、彼はこんなに優しいのだろう。

 

どうして…、私はこんなにドキドキしているのだろう。

 

どうして…、こんなに安心するのだろう。

 

 今までになかったものが、まるでパズルが埋まっていく様に

私は、今までに感じたことのない感情が、彼と出会って、私の中にある隙間が埋まっていくような感じだった。

 

 そして、私は彼と約束をした

絶対に諦めない…、最初から諦めたりなんてしない

最後の最後まで、絶対に!

 

 こうして…、私の一日目は終わりを告げた。

 

 

 

 

 




はい!今回はここまで!次回で会いましょう!
この話を書いている時に、何故かイッセーとアザゼル先生の会話を思い出した
「乳○は玄関のブザーじゃないんですよ!!」
「いや、あれはある意味ブザーだ、押すと鳴るんだよ、いやん、ってな」
「ッ!?」

あかん、何故か笑う。

※脱字、誤字またはあの場面が違うなどの点が見られると思います(イッセーの友達の名前が片瀬になっているなど)
そう言った点が見られましたら、感想やメールにてメッセをいただけたらと思います!
ただ、場面につきましては、私なりに改変してるところがありますので、気になった場面が見られましたら、気軽に聞いていただけたらと思います!


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第15話 俺、君には見せておきます!

はい!こんにちは!アリシアです!
今回ですけど、ちょっとだけユウがバランスブレイクします。



「よろしくお願いします!三上先輩!!」

 

 修行が始まって二日目、俺は兵藤君の相手をしていた

というのも、昨日、グレモリーさんとの話が終わった後、二人揃って部屋へ帰ろうとしたら

兵藤君に稽古をつけてほしいと頼まれ、グレモリーさんにもお願いされたから、今日は兵藤君の相手をすることになった。

やる気十分と言わんばかりの表情をしているし、どれ…、龍を宿す先輩として彼には特別な修行で鍛えてあげようかね。

 

「兵藤君」

 

「はい?」

 

「修行をする前に、少しだけちょっといいかな」

 

「?、いいですけど…?」

 

「ありがとう…、ラミル」

 

 久々に、俺がラミルの名前を呼ぶと

俺の右腕は龍の腕と化した。

 

「えっ…」

 

「驚いただろう?兵藤君、俺も君と同じ、ドラゴンを宿す身なのさ」

 

 俺の右腕を見て驚いた顔をしている兵藤君

驚きのあまりに声も出ないのか、何も言ってこないので話を続けることにした。

 

「俺のこの右腕の物は、君の持つ赤龍帝の籠手と同じで黒龍帝の籠手って名前だ、とは言っても、赤龍帝の籠手よりは強力すぎるけどね」

 

「先輩も俺と同じ…?」

 

「あぁ、君と同じさ、ところで兵藤君、君は二天龍の話を知っているか?」

 

「はい、赤龍帝の籠手を宿した時に部長から…」

 

「そうか…、ならば兵藤君、これから君が目指すもの、赤龍帝の籠手が宿った君が、まずはじめに目的とする力を見せよう」

 

 俺は兵藤君にそう伝え

次に、まるでキーワードな言葉を言う。

 

「禁手化」

 

『Vellshing Dragon Balance Breaker!!!!!』

 

 まるで機械みたいな発言で

俺の姿は黒竜を模した姿になった。

 

 黒き鎧、黒き翼、そして紅き目

ふぅ、久々になったから出来るか焦ったけど大丈夫だったな。

 

「どうだい兵藤君、これが、今の君が目指すべき力だよ」

 

「ド、ドラゴン…」

 

 もう本当に何もかもが驚きって顔してるなぁ…

まぁ、無理もないか。

そんな事を心の中で思っていると…

 

―久しぶりね…ドライグ

 

 おおう、急にしゃべりかけるのやめてくださいよね!

ビックリするじゃないの!

 

―あぁ…、久しぶりだなぁラミル、まさかお前がこっちに来ていたなんてな…正直驚いたぞ

 

 兵藤君の左腕に、赤龍帝の籠手が姿を現し

まるでマ○オみたいな声でラミルと会話を交わす。

 

―それはこっちの台詞でもあるわ…、あなたが居るって事は…

 

―奴も近くに居るだろうな

 

 ドラゴン同士の会話が続き、ラミルとドライグは奴の話を始める

奴とは、赤龍帝と相反するドラゴン、白龍皇の名を持つアルビオンの事だ

てかそろそろ修行を始めてあげないと…。

 

「ラミル」

 

 俺がラミルの名を呼ぶと、禁手化は解除され

もとの姿に戻った。

 

「さて、兵藤君!ちょっとドタバタしたけど始めようか!」

 

「えっ…、あっ、はい!」

 

 遅くなったけど、ようやく修行を開始できる

兵藤君はもともと人間だからなぁ…、他の皆よりも圧倒的に基礎が劣っている

となってくると、禁手化まで至るにはまだまだ遠い。

 

 とりあえず、基本を教えていくかな?

そんなこんなで、俺と兵藤君はようやく修行を始めるのだった。

 

 

……

 

SIDE イッセー

 

『Vellshing Dragon Balance Breaker!!!!!』

 

 三上先輩の右腕の黒龍の籠手が、まるで機械的な言葉を発した後

そこに居た先輩の姿は、まったくの別物だった。

 

 まるで黒龍を模した鎧に翼、そして紅い目…

その姿を見ただけで、まるで相手を恐怖に落としてしまうような

そんな事を思わせる姿だった。

 

 改めて俺は思う…

この人が敵じゃなくてよかったと…。

 

―久しぶりね、ドライグ

 

 三上先輩のドラゴンがドライグと名前らしき言葉を発した

ドライグって誰?そう思った瞬間

いきなり俺の左腕に赤龍帝の籠手が姿を現した。

 

―あぁ、久しぶりだなぁラミル

 

 ドライグってお前かよォオオオオ!!

つかなんだそのマ○オみたいな声は!!三上先輩のドラゴンなんて

まるで色っぽいお姉さんの声だぞォ!!先輩はドラゴンにまでモテモテなのかよォオ!!

 

 そんな俺を無視して、ラミル…だっけ?

まぁ、先輩のドラゴンとドライグが何か奴がどうのこうの言っていたが

俺は声の差にショックを受けすぎて、話すら聞く気がおこらなかった。

 

 いやもう…、先輩のそのモテ具合を少し俺にも分けてほしいっす…。

こうしていろいろとテンションが落ちる中、いつの間にか会話が終わっていたのか

先輩も先輩で、さっきまでの黒い姿ではなく、美人の先輩に戻っていた。

 

「さて、兵藤君!ちょっとドタバタしたけど始めようか!」

 

「えっ…、あっ、はい!」

 

 っていけねぇ!そう言えば俺は先輩に稽古をつけてもらう為にここに居るんだった

しっかりしろ!俺!!ハーレム王を目指す前に、まずは部長の為に強くなるんだ!

 

 こうして俺は、自分に気合を入れ、先輩の厳しい修行の一日が始まるのだった。

 

 

 




はい!今回はここまで!次回でお会いしましょう!
ラミルのバランスブレイクした時の台詞ですが

『Vellshing Dragon Balance Breaker!!!!!』

この、Vellshing(ヴェルシング)はドライグとアルビオンから取りました、はい。
ドライグのウェルシュとアルビオンのバニシング
最初はウェルシングにしようと思ったんですけど、そのまま使うのもアレだし、せめて一文字でもと思い、ウェルではなくヴェルにしてみました。
正直、ここが一番のラミルの悩む点で、どうしようなぁ…と思うのです。
ですので、今回はこういう風にしましたけど、もし良いのがありましたら、こういうのどう?てきなノリで教えてもらえたらと思います!
にしても、これを考える時、バニシングは消えるって意味がありますが、ウェルシュはなんだろうと思って調べたら、Welshはウェールとも呼ばれるみたいでウェールは国、ウェールの国旗がまるで赤いドラゴンの絵をした国旗なんですね。

あくまで個人的に調べて出た結果ですけどね!

※脱字、誤字またはあの場面が違うなどの点が見られると思います(イッセーの友達の名前が片瀬になっているなど)
そう言った点が見られましたら、感想やメールにてメッセをいただけたらと思います!
ただ、場面につきましては、私なりに改変してるところがありますので、気になった場面が見られましたら、気軽に聞いていただけたらと思います!


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第16話 俺、観戦します!

はい!こんにちは!アリシアです!
GHP…、グレイフィア・ヒロイン・計画開始です!(笑)
と、言う訳で、グレイフィアをヒロイン化してみました
んでもって、今回でフラグを立てときました。


 ライザーとの対戦へ向けての修行が終了し

今日がその日、ライザーとの対戦だ。

 

 俺とアーシアは、グレモリーさんの眷属じゃないので

ゲームには参加出来ず、観戦する事になった。

 

 あの修行で皆は確実にレベルアップしている

特に兵藤君はかなり成長したと思う

いや!成長してくれてないと困る!なんたって兵藤君はわしが育てた!

 

「部長さん逹、勝てるでしょうか?」

 

 大丈夫だろうかと、心配そうな声で言うアーシア。

 

「大丈夫だよ、グレモリーさんも兵藤君も、皆が強くなったんだ、だからきっと大丈夫だと思うよ」

 

「そうですよね…、部長さん逹なら大丈夫ですよね!」

 

 実際のところ、グレモリーさんが勝てるかはわからない…

アーシアには大丈夫だなんて言ったけど、俺の勘ではグレモリーさん逹は負ける。

そんな気がしてならなかった。

こう言う時の勘はよく当たるし尚更だ。

 

「間も無く、リアス・グレモリー様とフェニックス・ライザー様によるレーティングゲームを開始します」

 

 間も無くゲームが始まるとアナウンスが流れた

声から察してグレイフィアか?

 

 そんなことを考えていると、俺とアーシアがいる別室に魔法陣が現れ、そこからグレイフィアが現れた。

グレイフィアは現れてからすぐに、俺に向かって頭を下げて一礼をしてきた。

 

「お久しぶりです、三上様」

 

「あぁ、久しぶりだねグレイフィア、元気そうで何よりだよ」

 

「先日は勝手に入り込んで申し訳ありませんでした」

 

「あのことは気にしなくていいさ、まぁ、まさか君に会えるとは思ってもいなかったがね」

 

 そんな俺とグレイフィアの会話に

アーシアがどういうことなの…って顔をしているが、俺は見ないフリをした。

 

「しかし驚いたよ、あのサーゼクスの側近のメイドをやっているなんて…、結婚はしてないの?」

 

「はい、結婚はまだ…」

 

「そっか…、サーゼクスはいい奴だよ?今の内にアタックしとかないと誰かに口説かれてしまうよ?」

 

「残念ながら、サーゼクス様は既にご結婚をなされています」

 

 なん…だと!?嘘やん!サーゼクスの奴!こんな美人を側近にしときながら他の女性と結婚だとぅ!?

今度会ったら説教かましてやる!!

 

「それに…」

 

「ん?」

 

「好きな人が私の傍に居られますから」

 

 そう言って微笑むグレイフィア

やっべぇ…、久々に会ったからいろいろと成長している訳なんだが

今のグレイフィアの笑顔は破壊力がありすぎる!

 

 にしても好きな人かぁ…、グレイフィアに好かれる人ってどんな人だろ?

俺としては、グレイフィアがその人と幸せになれるなら別に誰でも構わないが。

 

「はぅ~…また一人、ライバルが増えました…」

 

 何か隣で、アーシアがライバル増えたとか言ってるけど誰のこと!?

はっ!?もしかしてグレイフィアか!?グレイフィアの事か!?

あれ?グレイフィアがライバルだとしても一体何のライバルなんだろ?

そんな事を一人で悩んでいると

 

「三上様、そろそろ時間ですので私はこれで…」

 

「あっ、うん、久々に会えて嬉しかったよグレイフィア」

 

「私もです三上様、…近々あなたの元へ…」

 

「うん?最後なんか言った?」

 

「い、いえ!それでは三上様」

 

 グレイフィアはまた頭を下げて、魔法陣を展開し

部屋から退室していった。

 

 それにしても、最後に何か言っていた気がするんだけどなぁ…

てかアーシアがやばい事になってるんだけど…。

 

「…どうして私の周りはこう…、胸の大きい人が…」

 

 こ、怖すぎぃ!!ブツブツ何か言ってるけど暗すぎてやばい!

あかん!こんなの俺が知ってるアーシアじゃない!こんなダークサイドのアーシアなんて見たくない!

 

「ア、アーシア?もうすぐでゲームが始まるよ?」

 

「あれ?私ったら何を…」

 

 どうやら元に戻ったみたいだな…

いや、マジで怖かった…。

 

「ただいまより、リアス・グレモリー様とフェニックス・ライザー様によるレーティングゲームを開始します。進行は私、グレイフィア・ルキフグスが勤めさせていただきます。また、この度のレーティングゲームには両家の皆様、また、魔王ルシファー様も拝見されております」

 

 なんだと!?サーゼクスも見てるのか!?どこだ!?どこに居やがる!!

今すぐ会って説教だぁああああ!!!

 

「ユ、ユウさん…?」

 

 おっといけねぇ…、つい我を忘れかけた…。

にしてもグレモリー家とフェニックス家、そして魔王までもが見ているのか…。

大丈夫かな…、兵藤君とかガチガチなんじゃないか?

 

 そんな事を考えていると、ついにレーティングゲームが開始された。

 

 

……

 

SIDE イッセー

 

「ま、魔王様まで見てるのかよ…」

 

「落ち着きなさいイッセー」

 

 お、落ち着けって言われてでもですね…

だって魔王様が見てるんだぜ?しかも部長の家族やあの焼き鳥野郎の家族までもが見てるんだぞ?

これで緊張するなって方が無理じゃないですか部長ォ!

しかし、現実は非情!俺の事なんざ知った事じゃないぜ!と言わんばかりに…

 

「ゲーム…開始!」

 

 グレイフィアさんが開始宣言をした

うわぁあああ!!始まったぁあああ!どうすんだ!?どうすんだ俺!!

 

「始まったわね…、皆、作戦通りに動いてちょうだい」

 

 まぁそうですよね…、普通はそうですよね…。

 

「…一誠先輩、行きますよ」

 

「おう!」

 

 えぇい!もう始まったもんは仕方ねぇ!

部長の為にも頑張らないとな!!

 

 俺は小猫ちゃんと共に、部長の作戦通りに行動を始めた。

まず、俺と小猫ちゃんが向かったのは体育館

そこであの焼き鳥野郎の眷属達を誘い出し、そこで朱乃さんが倒すのまず一つの作戦だ

相手の眷属の数を減らした後、部長と合流してアイツをぶっとばす!

俺達は皆、三上先輩に鍛えてもらった!身体だけじゃなく心も!すべて先輩に鍛えてもらった!!

先輩が見てんだ…、そう考えれば魔王様が見てようが何だろうが!!

 

 俺と小猫ちゃんは体育館に辿り着き

作戦通りに行動を始め、俺達は焼き鳥野郎の眷属との戦闘が始まった…。

 

 

……

 

SIDE ユウ

 

「…」

 

 ゲームが始まってから二時間

 

「リアス・グレモリー様の『女王』リタイヤ」

 

 姫島さんがやられ、グレモリーさん側は残り兵藤君とグレモリーさんのみとなった

状況的にはグレモリーさんが優勢だ、姫島さんや木場君、そして塔城さん達が頑張って数を減らしたんだ

その結果、相手は残り『キング』のライザーだけだ。

 

 とは言え、ライザーはフェニックス、再生能力は高いし、戦闘力もそこそこある

能力面だけで言えば、今のグレモリーさんと兵藤君には荷が重過ぎる…。

 

 何も出来ない…、俺とアーシアは、ここで皆の戦いを見ている事しか出来ない…

ただ頑張れと、祈りを捧げてやる事しか出来ない。

 

『部長!!』

 

『イッセー!?』

 

『ほお、まさかお前がここに来るとはな…』

 

『やい!焼き鳥野郎!あの時の俺と思ってたら大間違いだ!!部長に指一本触れさせねぇ!!』

 

 左腕をライザーに向け、兵藤君の腕に赤龍帝の籠手が現れた。

 

『覚悟しやがれライザー!!』

 

 兵藤君がライザーに向かって突っ込んでいく

あまりにも迂闊な行動だが、ライザーは兵藤君相手に完全に油断している為

ライザーの行動がかなり遅れた。

 

しかし…

 

『おりゃあああ!!』

 

『フンッ!!』

 

『なっ!?』

 

『お前こそ、俺をなめてもらっては困るなぁ…、あの時より数段と強くなったみたいだが、それもでも貴様は勝てん』

 

『なんだと!?ッ!?ぐぁッ!!』

 

 腐ってもフェニックス、あの状況で兵藤君の攻撃を受け止めるか…

逆に兵藤君は反撃をモロにもらってしまっている。

 

『イッセー!!』

 

『大丈夫です部長!こんな痛み、先輩に受けた拳や蹴りに比べたら!!』

 

 えっ…、そんなに痛かった!?ごめんね兵藤君!!

 

『しつこい奴め…、しかし…、そろそろゲームにも飽きてきた、終わらせてやるよリアス』

 

『ッ!?てめぇ!!部長を放しやがれ!!』

 

『ふっ、いかに汚い手を使おうとも、最終的には勝てばいいんだよ!!』

 

『てめぇ!!絶対に許さねぇ!!輝きやがれ!!オーバーブーストォォオ!!』

 

 !!兵藤君!君はまさか!?

この状況で、アレになると言うのか!?

 

『Welsh Dragon over booster!!!』

 

『うおぉぉぉぉ!!!!』

 

『な、何だ貴様!その姿は!!』

 

『これが!俺が先輩との修行で手にした力だ!!』

 

 なりやがった…、この状況でなりやがった!

ははっ…、すげぇ…、すごいぞ兵藤君!!

 

 俺の目に映る兵藤君の姿はまさに赤龍

赤き龍の鎧を纏い、その鎧から感じる波動は絶大なもの

とは言え、今の兵藤君ではおそらく時間制限が付くはずだ

それまでにライザーの精神を潰せれば!!

 

「いけ!!兵藤君!!」

 

 思わず声が出てしまった

だってかっこよすぎるんだもん!今の兵藤君はまさに主人公って感じすぎて…あれ?

この物語の主人公って…俺だよな…?

まぁいいや、今回は君に譲るとしよう!

 

『いっくぜぇえええ!!』

 

『き、貴様ァ!!調子に乗るなァ!!』

 

 殴る、とにかく殴る

今の兵藤君は完全にライザーを圧倒している

ライザーもなす術もなく、兵藤君にボコボコにされている

フルボッコだドン!

 

『あ、ありえん…俺はフェニックスだ!上級悪魔なんだ!貴様如き下級悪魔に俺がァアアアア!!』

 

『これで終わりだ!ライザーァアア!!』

 

 精神的にももうギリギリなライザーに向かって

兵藤君が突っ込んでいくその瞬間。

 

『ッ!?』

 

 兵藤君を纏っていた赤龍帝の鎧が消え

兵藤君はそのままよろよろっとした足で、地面に倒れた。

 

 くっ…時間切れか…。

 

『く、くくく、どうやら時間切れのようだな』

 

『くそォ…、くそォォォオオ!!』

 

『死ねぇ!!赤龍帝の小僧!!』

 

 ライザーがこれでもかと言うほどの特大火球を作り出し

それを兵藤君へ向かって放った。

 

 まずい!あれをくらったら今の兵藤君じゃ!!

 

『イッセー!!』

 

『部長!?』

 

『キャアアアァァ!!』

 

『ぶ、部長ぉおおおおおお!!』

 

 グレモリーさんが兵藤君の前に立ち

代わりにライザーの火球を受けた。

 

そして…。

 

『イッセー…大丈夫?怪我はない?』

 

『ぶ、部長!!』

 

『ごめんなさいね…、あなた達の気持ち…本当に嬉しかっ…た…』

 

 グレモリーさんが倒れた

よって、この試合は…。

 

『リアス・グレモリー様の『キング』リタイヤ、よってこの試合、ライザー・フェニックス様の勝利です』

 

 グレイフィアの宣言で、ゲームが終了した

この宣言の後、兵藤君が叫んだが、その後にすぐに沈黙が訪れるのであった。

 

「そんな…、部長さん達が…」

 

 俺の隣に立って、今にも泣きそうな表情をしているアーシア

この試合中、アーシアはずっと祈りを捧げていた。

グレモリーさんが勝てるようにと…、皆が無事に戻ってくるようにと…。

 

 でも…、結果は負けてしまった

皆傷付いて、皆最後まで諦めずに戦って…。

 

 未だにその場から動かず、涙を流す兵藤君を見て

俺は自分の非力さを嘆きそうになった時、再び魔法陣が現れた。

 

「三上様」

 

 再び現れたグレイフィア

彼女の右手には、なにやら手紙の様な物を持っていた。

 

「この中に、リアスお嬢様とライザー様の会場へと転移する用紙が入っています」

 

「招待状って訳ね」

 

 俺はグレイフィアから招待状を受け取り、中身を見た

中には一枚の紙だけが入っており、その紙には魔法陣らしき模様が書かれていた。

 

「あと、魔王サーゼクス様より伝言も受け賜っております」

 

「伝言?」

 

「妹を頼むとの事です」

 

 俺はその言葉がどう言う意味なのかすぐに理解した

サーゼクスは魔王だから、妹に何もしてやれない、だが自分以外なら何とか出来る

用は、人間の俺が会場に来て、会場を荒らしてグレモリーさんを奪えって事だろう。

 

 まぁ、俺は別にいいけど

悪魔の未来がどうのこうの言ってなかったか?大丈夫なんだろうかね?

 

 とは言え、俺の気持ちは決まっている

会場を荒らして、グレモリーさんを助ける

彼女との約束でもあるしな…。

 

「三上様、パーティーは明後日となりますのでお忘れなく」

 

「あぁ、わかった」

 

「では」

 

 一礼して部屋から退室するグレイフィア

 

「アーシア、俺達も帰ろうか」

 

「はい…」

 

 酷く落ち込んでいるアーシアの頭を撫で

俺とアーシアは自宅へ帰る事にした。

 

 




はい!今回はここまで!次回でお会いしましょう!
本当はイッセー視点でライザー戦書きたかったんだけどね…時間が…時間がないんです!

「先生!俺!!時間が欲しいです!!」

「お前なら手に出来る!諦めたらそこで終了だァ!!」

「ハイ!!先生!!」

※脱字、誤字またはあの場面が違うなどの点が見られると思います(イッセーの友達の名前が片瀬になっているなど)
そう言った点が見られましたら、感想やメールにてメッセをいただけたらと思います!
ただ、場面につきましては、私なりに改変してるところがありますので、気になった場面が見られましたら、気軽に聞いていただけたらと思います!


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第17話 俺、友達を助けに行きます!

はい!こんにちは!アリシアです!
今回は前置きとして、戦闘前で一旦区切ります
なので、ユウvsライザーは次回に回そうと思います!


 レーティングゲームが終わってから、2日が過ぎた

今日の夜に、グレモリーさんとライザーの結婚式が行われる。時間ももうすぐだ。

 

夕食を済ませ、部屋で窓越しに空を眺めていた時だった

 

「ユウ」

 

 ミラエルが背後から声をかけてきた

振り返ってみると、ミラエルはとんでもない姿だった。

いつもの事だけどね!

 

「なんて格好してんだよ!」

 

 どんな格好かは察しがつくと思うが

今のミラエルの格好はタオル一枚だ。

 

「え〜、だって風呂上がりだしぃ…、それにお客さんよ」

 

「え?」

 

「お、お邪魔してます…先輩…」

 

 鼻にティッシュを詰めて、兵藤君が家にやってきた

あぁ…、うん…、兵藤君には刺激が強すぎたか…。

家にやってきた兵藤君だが、いつもは学園の制服かジャージ姿なのだが、今日は違ってスーツ姿だった。

 

「先輩…、すいませんでした!」

 

ファッ!?何で俺は謝られてるんだ!?

むしろ謝るのは俺の方だよね!?

 

「先輩に鍛えてもらったていうのに…俺…」

 

「兵藤君…」

 

「先輩、部長を助けてください」

 

「っ…」

 

「俺、部長のあんな…、好きでもない男と結婚させられ、親の言う事に嫌々で従うしかない部長なんて…、俺…見たくないっ」

 

 そう言いながら、涙を流す兵藤君

兵藤君…、君は本当にグレモリーさんの事が好きなんだな。

今まで見てきた人の中で、間違いなく君は真っ直ぐだ

自分の気持ちに素直で、優しく…、誰よりも人の事を想う優しい心の持ち主だ。

 そしてグレモリーさん

俺は、君が本当に羨ましく思えるよ

こんなにも君の事を想ってくれる人が居る君が本当に…。

 

「大丈夫だよ、兵藤君」

 

「え?」

 

「グレモリーさんは俺が助けるよ、だから君も泣くのをやめて、今はグレモリーさんのとこに行ってあげて」

 

「先輩…」

 

「俺は後から行くよ、邪魔者は最後に遅れてくるもんだ」

 

俺が兵藤君にそう言うと、自分の目に溜まった涙を拭い

懐から手紙を取り出し、一枚の紙を手にした。

 

「先輩、先に行ってます」

 

「あぁ」

 

兵藤君はそれだけ言って、手にしていた紙を使い

彼の周りに魔法陣が現れて、兵藤君の姿が消えた。

 

「さてと…」

 

俺は立ち上がって何気なく背伸びをした

どうしようかね?一応、俺もスーツがいいかな?

まぁ、荒らしに行くのだし別にいいか。

 

なんて事を考えながら、俺は自分の部屋にある机の上に置いてある招待状を手にし、中に入っている紙を取り出す。

 

グレイフィアが用意してくれた招待状

ぶっちゃけ必要なかったけどね!俺って転移魔法使えるし!

しかし、せっかく用意してくれたんだ

使わないと失礼だよな…。

 

手に持っている魔法陣の紙を使用し

俺の周りに魔法陣が広がる。

 

そして、俺は魔法陣が発する光の中に消え

会場へと向かった。

 

 

……

 

SIDE イッセー

 

「皆様、お待たせしました!それでは!ご紹介します!我が妃、リアス・グレモリー!!」

 

 ライザーがそう言った後

魔法陣が現れ、リアス部長が花嫁姿で会場に姿を現した。

 

 見たく…なかった…

あんな…、あんな、悲しげな顔をした部長の顔なんて…。

 

「部長…」

 

 俺は思わず涙が出そうになった

俺が弱いばかりに部長の力になれなかった事

部長を助けてあげれなかった事

 

 涙が出そうなのを堪えるが

どうしても悔しさと申し訳なさが堪えられなかった。

 

 今の俺は、きっと顔に出ているんだろうな…

本当なら、真っ直ぐ、部長を見届けてやりたいのだけど

どうしても顔が上がんねぇ…。

 

 そんな中、突然周りが騒ぎはじめた

俺も、一体なんだと気になり、下を向いていた顔を上げ

そこで何があったかを理解した。

 

 突然、会場のど真ん中に魔法陣が現れ

そこからある人が現れたのだ。

 

「貴様…、貴様には招待状を送った覚えはないのだが?」

 

「君には貰ってなくても、魔王様からのご招待を受けてね」

 

 そう、その魔法陣から現れた人物は三上先輩だ

てか魔王様から招待を受けたって…。

 

「本当なのですか?サーゼクス様」

 

「そうだ、私が彼を呼んだのだよ、せっかくの妹の結婚式なんだ、何か余興ぐらいはほしいと思ってね」

 

 名を呼ばれ、それに答えるようにして言う

紅い長髪をした男性が前に出た。

うん…、何となく貴方が魔王様だろうなとは想ってましたよ…はい…。

 

「余興?どう言う事ですか?」

 

「その言葉の意味の通りだよ、どうだねライザー君、君と彼とで余興を見せてもらえないか?」

 

「つまり、私があの人間と戦えと?」

 

 ライザーがそう答えた瞬間、周りがまたもや騒ぎ始めた

何故この場に人間が?とか人間と魔法とどう関係が?とか

中には素敵…なんて言葉も聞こえる。

何!?一目見ただけで先輩に惚れてしまったの!?

 

 そんな俺の心境を無視して、ライザーと魔王様の話は進む

 

「何、責任は私がとるよ」

 

「…、いいでしょう、いずれあの男は殺すつもりでしたし、それが早まっただけの事」

 

「ならば早速始めるとしよう、三上君も構わないね?」

 

「構いませんよ」

 

 魔王様がそう言うと、先輩も構わないと答えた

先輩がそう答えた後、魔王様が先輩とライザーをこの会場から

別のフィールドへと転送し、映し出される二人の姿。

 

 先輩頼みます、部長を…

リアス部長を、どうかお願いします…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい!今回はここまで!次回でお会いしましょう!
はい、今回少し投稿が遅れて申し訳ありませんでした!
まぁ、理由は艦これしてました(vitaの)んでもってNEW FIGHTやってました
NEWの方は最近始めて、まだlvも低いのですが、なんとなく一万ほど課金してガチャを回したら、リアスのURが一枚、朱乃のURが二枚でました。(コスト足らないんですけどね!!)

とりあえず、付属されるHRのラッセーで朱乃を二枚フル強化してから進化させました。

※脱字、誤字またはあの場面が違うなどの点が見られると思います(イッセーの友達の名前が片瀬になっているなど)
そう言った点が見られましたら、感想やメールにてメッセをいただけたらと思います!
ただ、場面につきましては、私なりに改変してるところがありますので、気になった場面が見られましたら、気軽に聞いていただけたらと思います!


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第18話 俺、君に物理的説教をします!

はい!こんにちは!アリシアです!
今回でユウがライザーと戦います
まぁ圧倒しちゃうんですけどね!!




 サーゼクスに別の場所へと転移させられて

俺とライザーの二人は別の場所に移動し、その場には俺とライザーの二人だけになる。

 

「ちっ…、サーゼクス様も余計な事をしてくれた」

 

 なんでこんな奴を相手にしないといけないんだって顔をしながら

ぶつくさと独り言の様に言うライザー。

やれやれ…、彼が小さい頃はあんな駄目鳥じゃなかったのになぁ…

僕もユウ様みたいに強くなります!なんて、小さい頃言ってたのに…

どこで道を間違えたのやら…。

 

「おい貴様、時間が惜しいんだ、さっさと始めるぞ」

 

 そんなに焦んなくても、何も逃げやしないってのにねぇ

どうせ、今の君の言う時間ってのは何となく予想がつくけどさ。

 

「ライザー、戦う前に一つ聞きたい、君はどうして、そこまでして彼女に拘る?」

 

「何?」

 

「純血の悪魔なら、彼女以外にも居るはずだ、それなのに何故彼女を?」

 

「はっ!決まっているではないか!純血だけではなく、あんな良い身体を持っている者がどこに居ようか!!」

 

 夜が楽しみだと豪快に笑い出すライザー

あぁ…、君は本当に堕ちるとこまで堕ちてるなぁ

それに、彼女を、グレモリーさんを身体だけで見るとかさすがにね?

そんな子に、結婚とか笑止千万!!説教かましてやる!!

 

「ライザー、今の君にグレモリーさんは相応しくない」

 

「なんだと?」

 

「君は彼女の事を身体でしか見ていない、そんな男と結婚しても、決して彼女は幸せにはなれないし、君も彼女を幸せに出来ない」

 

「言わせておけば貴様!」

 

 ライザーの炎が大きく増したが関係ない

俺は彼に彼女の本当の魅力を語るまでだ。

 

「彼女は気高い、王と言う立場であり、誰よりも眷属を思い、誰よりも眷属を愛する。その結果、眷属達は皆、彼女を思い、彼女の為に力になろうとする、だが、それはあくまで彼女が王であろうとした姿だ、本当の彼女は何ら変わらない、ただ一人の女性だ、普通に暮らし、普通に誰かの事を好きになり、そして幸せに暮らす、それが彼女の願いだった。君は、そんな彼女の弱い心を思ったか?知っていたか?」

 

「え、ええい!黙れ黙れ黙れ!!貴様の言葉を聞いていると妙に虫唾が走る!もういい、貴様との話はもう飽きた」

 

 ライザーは、この間のレーティングゲームで見せた時と同じ火球を作りだし

それを俺に向かって放ってきた。

やれやれ…、本当にコイツは…。

 

「ふははは!!そのまま燃え尽きるといい!!」

 

 俺はライザーの火球を避けはしなかった

いや、する必要がなかった。

なんせ、この炎…

 

「どうした?こんなものか?」

 

「なんだと!?馬鹿な!!人間の貴様が何故耐えれる!?」

 

「ハッキリ言わせてもらうが、お前の炎はぬるい、まだマグマの方が熱いぞ」

 

「くっ!!貴様ぁあああああ!!!」

 

 火球をこれでもかと連続して放ってくるライザー

知ってるか?魔弾とか気弾とか、火球にしても同じだ

バカみたいにやけくそになって放っても、それは負けフラグでしかないんだぜ?

 

 それにしても面白くないなぁ…

あの時の子が、今はこうして立派に成長して大人になったと言うのに

やっていることは無能、力も上級悪魔だからとか言って、修行とか何にもしなかったんだろうな

そんな奴が俺みたいに強くなる?は!笑わせるな!!

今のお前に、この姿のままでも十分だが、俺はあえてアレで戦ってやろう。

 

「ラミル」

 

-はい、ご主人

 

「久々に暴れるぞ」

 

-わかりました、ですが…

 

「わかっているさ、殺しはしないし、闇に呑まれるつもりもない」

 

-かしこまりました、では…

 

「あぁ…、禁手化」

 

『Vellshing Dragon Balance Breaker!!!!!』

 

 俺が禁手化と口にすると、黒き龍の鎧、黒き龍の翼、黒き龍の紅き瞳

それぞれが俺の身体を纏い、黒龍を模した姿になる。

 

「ひっ!ド、ドラゴンだと!?」

 

「ライザー、今の君は俺がこの姿で戦うまでもなく弱いが、今回は特別だ、説教がてらにその腐った根性を叩き直してやる」

 

「く、来るなぁああああ!!」

 

「遅いッ!!」

 

「がぁッ!!」

 

 俺のこの姿を見たライザーが逃げ出そうとしたが

俺はその逃げる先へと一瞬で回り込み、ライザーの腹に一発入れた。

 

 俺の拳を受けたライザーは口から血を吐くが

安心してください、こいつフェニックスです。

 

 前のめりになるライザーに、非情かと思われるかもしれないが

俺はライザーの首筋辺りに右足で思いっきり蹴り落とした。

 

「がぁあああああ!!」

 

 ライザーはそのまま勢いよく地面へと落ちて行き

大きな音ともに、まるでカエルが轢かれたのようになっていた。

 

「あ、ありえん…、俺は上級悪魔なんだ…、フェニックスなんだぞ!!こんな…こんな…人間如きにぃいいい!!」

 

 俺が見た中で、今までよりも大きな火球をライザーが作り出す

少しはやれば出来るじゃないか…。

 

「死ねぇええええええ!!」

 

 ライザーが作り出した特大な火球は、再び俺に向かって放たれた

それを見た俺は、体中に流れる魔力を右手に集中し、ライザーの火球よりも小さな…

まるで黒炎が纏った小さな球体が、集中した右手の前に現れる。

 

 その球体が出来たのを確認し

右手をグッと力強く閉じ、そのまま腕をグッと後ろに引く

そして、今度は逆に、グッと閉じたまま突き出すように、まるで球体を殴りつけるように

勢いよくライザーの放たれた火球へと向かって放つ。

 

「アブソリュートショット!」

 

 俺が作り出した球体は、ライザーの火球へと向かっていき

いとも簡単にライザーの火球を打ち消し、ライザーへと向かって行った。

 

「ぐぁあああああ!!おぉぉのぉぉれぇぇぇえええ!!!」

 

 何ともいえない、あなたはどこぞの御大将ですかってくらいの叫び声と共に

俺のアブソリュートショットはライザーに直撃し、大きな爆発をも起こし

ライザーはボロボロの状態で地面に倒れていた。

やべぇ…、やりすぎちまったかも…

 

-ご主人!ちょっとハリキリすぎですよ!!

 

「仕方ないだろ!?久々だったんだし力加減が出来なかったんだよ!!」

 

-それならわざわざ禁手化になる必要なかったでしょ!

 

「いやほら…、ついその場のノリで…ね?」

 

-ね?じゃないですよ!!まったく!!

 

 そんなこんなで、ラミルと会話をしていると

俺は突然、別の場所へと移された

いや、別の場所と言うより、元に戻ったと言うべきか。

 

って…、いけね!こんな姿のままで戻っちまったじゃん!

すぐに解除しないと!!

 

 俺はすぐに禁手化を解除し、元の姿へと戻った。

 

「…」

 

「…」

 

 やめて!こんな沈黙の中で俺を見ないで!

何!?未来ある若者を物理的説教しちゃった事がまずかった!?大和魂の土下座☆をするから許してぇえええ!!

そんな俺に救いの手を差し伸べてくれたのがサーゼクスだった。

 

「お久しぶりです、ユウ殿…いや、フェネラル殿」

 

 そう言って、サーゼクスは俺の目の前で膝をつく

それに続く様にして、グレモリー卿にフェニックス卿、そしてグレフィアまでもが膝を地面につき

俺に向かって頭を下げる。

 

 それを見た周りの貴族悪魔達はざわつきだす

まぁ、魔王が頭を膝をついて頭を下げるところなんてみたらね…。

 

「頭を上げてくださいサーゼクス、グレモリー卿もフェニックス卿も、皆頭を上げてください」

 

 俺がそう言うと、頭を下げていた方々は皆頭を上げ

じっと俺の顔を見つめだす。

 

「改めて…、久しぶりだなサーゼクス、それにお二方も」

 

「妹からあなたの事を聞いて最初は驚きましたよ」

 

「本当なら、俺はこうして皆の前に姿を現す事はなかったんだけどな…、運命には逆らえないものだ」

 

 そんな会話を交わしながら、はっはっはとサーゼクス達と一緒に笑っていると

 

「あ、あの…、失礼ですが、三上君とお兄様は一体どういう関係で…?」

 

 グレモリーさんが、失礼ながらと俺とサーゼクスの関係を聞いてくる

そうだな…、ちょうどいいし、ここらで話そうか。

 

「俺とサーゼクス、そしてグレモリー卿やフェニックス卿とは昔からの知り合いだよ」

 

「それも私が小さい頃からのね」

 

「ち、小さい頃からって…」

 

「それにしてもサーゼクスしか居ないのか?あいつは…、セラフォr「ユウ様ぁー!」おうふ!」

 

 俺がある人の名前を言おうとした瞬間

その本人が俺に飛びついてきた。

 

「ひ、久しぶりだなセラフォルー」

 

「うわぁあああん!ユウ様一体今までどこに居たんですかー!!」

 

 そういいながら、俺の胸にこれでもかとグリグリ押し付けてくるセラフォルー

いやまぁ、死んだら女神さんに拾われて時を越えてきたんだが…

てか胸がぁあああああ!!!

 

「セラフォルー、とりあえず降りてくれないかな?」

 

「あっ…」

 

 俺がそう言うと、セラフォルーは俺から降りて

自分のスカートはパパッと叩き、両手を前にしてサーゼクスの横に立った。

 

「二人とも、本当に魔王になったんだな…、魔王だと聞いた時は驚いたよ」

 

「当然です、ユウ殿との小さい頃の約束ですから」

 

「私もですユウ様、ユウ様との約束があったから魔王になれたのです」

 

「そうか、久々にいろいろと話したいところだが、俺は疲れた…、サーゼクス、詳しい話はまた今度でいいか?」

 

「わかりました、ではグレイフィアに送らせましょう」

 

「かしこまりました」

 

「頼むよ、グレイフィア」

 

 グレイフィアが俺の近くに寄り、魔法陣を展開する

っといけねぇ…、言っておかないといけないことがあったな。

 

「グレモリー卿」

 

「はい?」

 

「グレモリーさんの結婚だが、今回はなしにしてあげてくれないか?彼女は次期当主で、王と言う立場であっても一人の女性なんだ。好きになった人と結婚させた方が、彼女にとっても良き未来を得ると思うが」

 

「勿論です、今回のは私達が急ぎ過ぎたと反省しております。それでよろしいかな?フェニックス卿」

 

「勿論ですとも。私もあのバカ者にはまだ早すぎたと反省をしております」

 

 二人はまたもやはっはっはと笑い合う

これでグレモリーさんとの約束は果たしたし、帰るとしますかね

アーシアもミラエルも待ってるしな。

 

「じゃあ、皆、またね」

 

 俺はそれだけ言って

グレイフィアの転移魔法と共に、会場を後にした。

 

 




はい!今回はここまで!次回でお会いしましょう!
教えてくれ…ラミル、俺は後何回…、島風と雪風が出るまで建造をすればいいんだ…。

※脱字、誤字またはあの場面が違うなどの点が見られると思います(イッセーの友達の名前が片瀬になっているなど)
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第19話 俺、観戦されます!

はい!こんばんは!アリシアです!
中々とれない時間の中、少しずつ編集していき、やっとこさ出来ました!


「はぁ…」

 

 大きな溜息をつき、私は鏡に映る自分を見て

どうしても喜べなかった。

 

 普通なら、誰もが泣いて喜ぶはずのウェンディングドレス

それを着ていても、私は喜びを感じなかった。

だってそうでしょう?好きでもない男と結婚させられるし

何より私の気持ちを知らないで...いえ、やめにしましょう。

 

 婚約を破談にしようとして、私はライザーと戦い敗北した

皆、私の為に必死になって戦ってくれた。

本当に…、本当に嬉しかった…。

 

 でも…、逆に皆には申し訳ないと言う気持ちもいっぱいあった

私の為に戦い、傷付いて…、その結果が敗北。

本当に…、本当に申し訳がなかった…。

 

 皆だけではない、彼だってそうだ

三上君には私達全員の修行を手伝ってもらったり、相談に乗ってもらったりと

彼にはいろいろと迷惑をかけた。

それでも三上君は嫌な顔一つせずに、私達の事を真剣に励ましてくれた。

それなのに私は…。

 

「はぁ…」

 

 今日だけで何回溜息をついただろうか…

私は今まで、今日ほどの最悪な日を迎えた事なんてなかったからかしら…

どうして…こんなに…。

 

「リアスお嬢様」

 

「グレイフィア?」

 

「間もなく、ライザー様がお呼びになれます」

 

「そう…、ねぇ…グレイフィア、もしね、もし…、あなたが私とまったく同じ立場だったらどうする?」

 

「私がリアスお嬢様と同じ立場でしたら、素直に現実を受け止めます」

 

「…」

 

「ですが…、それはあくまで信じるべき人が居ない時での場合です」

 

「どういうこと?」

 

「それは時期にわかる事です」

 

 グレイフィアはそれだっけ、後は何も言わなかった

時期にわかること…?何の事かしら…?そして信じるべき人…?

この時の私は、どうしてか彼の事が思い浮かばなかった。

約束をしたはずなのに…、この後、彼は約束を果たしに来てくれたと言うのに

どうしてだろう…、彼を見ていると、どうやったって届かない…、そんな存在の人なんだと感じた。

 

 

……

 

「ではご紹介しましょう!我が妃!リアス・グレモリー!!」

 

 ライザーの紹介と共に、私は魔法陣から姿を現し

皆の前に立った。

 

 皆の前に立って、始めに目に映った者達は眷属…

私の大切な眷属達だった。

 

 朱乃や小猫に祐斗、そしてイッセー…

皆、決して喜んでいる顔ではなかった

むしろ皆から、申し訳ないと言う気持ちが伝わってくるような感じだった。

 

 その中で、一番そう感じさせるのがイッセーだった

イッセーはずっと下を向いたまま、私を見ようとしない

それに、握り拳を強く作り、その手は少し震えている様にも見えた。

 

 お願い…、そんな顔をしないでイッセー…

あなたがあの場に現れた時はビックリして、それをさらに禁手化にまで至った

私がライザーに捕まって、それを見てあなたは怒り

そして本気で私の為に戦ってくれた。

 

 これほど嬉しい事はないと思った

あなたは本気で私の事を思ってくれて

最後まで諦めずに戦ってくれたのだから…。

 

 そんな感じに、私は自分の為に尽くしてくれた眷属達の事を思っていると涙が出そうになり

私もイッセーと同じ様に下を向こうとした瞬間だった。

 

 突然、会場の真ん中に魔法陣が現れ

そこから彼が…、三上君が現れたのだった。

 

「貴様…、貴様には招待状を送った覚えはないのだが?」

 

「君には貰ってなくても、魔王様からのご招待を受けてね」

 

「本当なのですか?サーゼクス様」

 

「そうだ、私が彼を呼んだのだよ、せっかくの妹の結婚式なんだ、何か余興ぐらいはほしいと思ってね」

 

 私はまるで確認をとるかの様にお兄様の方を向いた

お兄様は、カリスマ溢れる顔で頷いた。

本当に彼は、魔王直々に招待されていたのだった。

 

 いえ…、そんな事はどうだっていいわ

グレイフィアが言っていた事がようやくわかった

どうしてわからなかったのだろう…。

 

 私達の事を真剣に思ってくれた彼が

約束を破るなんて事をする訳ないのに…。

 

「三上…君」

 

 涙が出た

彼が来てくれたからってのもあるが

何より彼を見てすごく安心する自分が居たからだ。

 

「どうだねライザー君、ここは一つ、彼と二人で余興を見せてくれないか?」

 

「あの者と戦えと…?」

 

「何、責任は私がとるよ」

 

「…、いいでしょう、いずれあの男は殺すつもりでしたし、それが早まっただけの事」

 

「ならば早速始めるとしよう、三上君も構わないね?」

 

「構いませんよ」

 

 彼を殺すと、魔王の目の前で言うライザー

いくらエクソシストを一人で壊滅させるほどの実力を持っていても、相手はフェニックス

レーティングゲームを行う前の時に、三上君はライザーに冷や汗をかかせていたけど

再生力が強いライザーを本気で相手するには荷が重いはず。

 

 そう思っていたら、お兄様は三上君とライザーの二人をこの会場から移動させ

会場に映し出される二人の姿。

 

「お兄様!」

 

「大丈夫だよリーア、私が知る彼ならライザー君は手も足も出ないよ」

 

「えっ?」

 

 あのライザーが手も足も出せない?

それにお兄様と三上君は、まるで昔からの知り合いみたいな感じの言い方だったし…。

 

 私は、二人が映されている方へ顔を向けた

お兄様の言う彼を見ていたくなったのだ。

 

 

……

「あ、ありえん…、俺は上級悪魔なんだ…、フェニックスなんだぞ!!こんな…こんな…人間如きにぃいいい!!」

 

 状況は圧倒的だった

あのライザーが、お兄様の言うとおりで手も足も出せていない

さらに三上君はと言うと、まるであの時、イッセーがなった禁手化と同じ

強いて言うならば、イッセーのは赤い龍だが、三上君のは黒い龍と言った感じだった。

 

 その力は絶大的で、イッセーが見せた物とは比べ物にならない…

そしてどうしてか、私は彼のあの姿を見て、どうしても胸が苦しくなる感じを得ていた。

どうしてはわからない…、ただ彼のあの姿は、何故かもう見たくないと感じさせてしまうものだったから。

 

 それにしても恥ずかしいわ…

三上君とライザーの戦いをずっと目にしていたけど

まさか三上君が私の事をあんな風に言ってくれるなんて思わなかった。

 

「彼女は気高い、王と言う立場であり、誰よりも眷属を思い、誰よりも眷属を愛する。その結果、眷属達は皆、彼女を思い、彼女の為に力になろうとする、だが、それはあくまで彼女が王であろうとした姿だ、本当の彼女は何ら変わらない、ただ一人の女性だ、普通に暮らし、普通に誰かの事を好きになり、そして幸せに暮らす、それが彼女の願いだった。君は、そんな彼女の弱い心を思ったか?知っていたか?」

 

 これを聞いた時の私は、きっと顔が真っ赤だったでしょうね…

私だけじゃなく、これを聞いた会場の皆は

朱乃はニヤニヤとした顔で私の事を見、祐斗と小猫はさすがですと言った顔

そしてイッセーなんかはもう目がキラキラしてたわ

ついでに言うと、お兄様やグレイフィアは昔から変わらないなと言った顔だったわ。

 

「アブソリュートショット!」

 

「ぐぁあああああ!!おぉぉのぉぉれぇぇぇえええ!!!」

 

 そんなこんなで説明しているうちにライザーがついに倒れた

いやもう…、最後なんかライザーが可愛そうになるくらいに派手なものだったわ。

 

 ライザーが最後の最後で、とても大きい火球を作り出して

三上君へと放ったのだけどね、それとは逆に三上君はライザーの火球よりも小さい

まるで黒炎が纏ったかのような小さな球体を放ち、それが圧倒的な威力でライザーに直撃し

最後はものすごい爆発と共に終わったわ…。

 

 そして、三上君が禁手化のまま会場に呼び戻され

彼もすぐに禁手化を解除するが、これは酷いと思わせるほどの沈黙が訪れたわ

まぁ、すぐにお兄様が沈黙を破ったのだけどね。

 

「お久しぶりです、ユウ殿…いや、フェネラル殿」

 

 お兄様はそう言って、三上君の目の前で

地に膝をつかせて頭を下げた。

 

 それを見たグレイフィアや、私のお父様やフェニックス卿までもが頭を下げていた

私はその光景がとても信じ難いものだった。

だって、私のお兄様やグレイフィアまでもが頭を下げているのよ?

現魔王と、銀髪の殲滅女王と称される二人が…よ?

 

 だから私は、失礼だと思っても

二人は一体どう言った関係なのかを聞いた。

 

「あ、あの…、失礼ですが、三上君とお兄様は一体どういう関係で…?」

 

 私がそう聞くと

三上君はこう答えた。

 

「俺とサーゼクス、そしてグレモリー卿やフェニックス卿とは昔からの知り合いだよ」

 

「それも私が小さい頃からのね」

 

「ち、小さい頃からって…」

 

 彼はそう答えて、さらに付け加えるように

お兄様が小さい頃からねってと言った。

 

 その後、現魔王の一人でもあるセラフォルー様が三上君に飛びついたり

三上君は疲れたから、詳しい話はまた今度と言い、それをお兄様はあっさりと承諾した。

 

 そして、三上君は帰ろうとしたその時

 

「グレモリー卿」

 

「はい?」

 

「グレモリーさんの結婚だが、今回はなしにしてあげてくれないか?彼女は次期当主で、王と言う立場であっても一人の女性なんだ。好きになった人と結婚させた方が、彼女にとっても良き未来を得ると思うが」

 

「勿論です、今回のは私達が急ぎ過ぎたと反省しております。それでよろしいかな?フェニックス卿」

 

「勿論ですとも。私もあのバカ者にはまだ早すぎたと反省をしております」

 

 お父様とフェニックス卿ははっはっはと笑い合い

三上君は最後に、私の方を向いてウインクした。

約束は果たしたよって言う意味のウインクかしら?

 

それからして10分後

私とライザーの結婚は破談となり、お父様は私にすまなかったと謝ってきたり

朱乃がいろいろとちょっかいをかけてきたり、後始末とかなんやらでいろいろあって大変だったわ。

 

 それで、いろいろとあって

落ち着いた頃くらいから、お父様がお詫びとして何か一つ言う事を聞こうと言ってきたの

それを聞いて、私はちょうどいいと思ったわ

なんたって、彼の事をもっと知る為のチャンスなんだから

だから私は…。

 

「お父様、お母様、私、三上君と一緒に生活をしたいわ」

 

 私はそう言った

彼を知る良い機械だと思ったから。

 

 そんな私の願いに、お父様は何て言ったと思う?

お父様はこう言ったの。

 

「勿論だとも!行って彼の事をもっと知りなさい、そしてあわよくば…」

 

「あなた、そんなに急かしては元も子もありませんわよ」

 

「おっと、そうだったな…」

 

「行ってきなさいリアス、今は遠い存在でも、いつかはきっと、その人は誰よりも近い存在になるはずよ、だから諦めずに頑張りなさいね」

 

「はい!お母様!」

 

 こうして、私は親から認められて

三上君のもとへと行くことになった。

 

 今は遠い存在でも、諦めずに頑張れば

いつかはきっと、誰よりも近くに居る存在になる。

 

 お母様が言った言葉を胸に刻み

私はさっそく自分の部屋に戻って、身支度をするのだった。

 

 しかし、この時の私は知る由もなかった

どうして…、どうしてあの人まで付いて来るのよ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい!今回はここまで!次回でお会いしましょう!
最近になって、左足の関節がこむら返りみたいな事を起こし
筋肉が硬くなって、伸ばせない状況に…。(まぁ病院行って、左足に6回くらい注射して曲げ伸ばしとかさせられたんですけどね!くっそ痛かったンゴ…)
でまぁ、結構痛くてですね、仕事にも差し支えて、さすがに…と思った訳ですよ
それで痛みを早くとりたいと言う事で出されたものが座薬…。
うん…、仕方ないよね…、即効性を求めるなら仕方ないよね!(入らないよぉ!!)

※脱字、誤字またはあの場面が違うなどの点が見られると思います(イッセーの友達の名前が片瀬になっているなど)
そう言った点が見られましたら、感想やメールにてメッセをいただけたらと思います!
ただ、場面につきましては、私なりに改変してるところがありますので、気になった場面が見られましたら、気軽に聞いていただけたらと思います!


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第20話 俺、新しい生活が始まります!

はい!こんにちは!アリシアです!
うーむ…、最近忙しくて更新速度が落ちつつある…
まぁ、休憩時間を使って、携帯で文章を作り、それをパソコンにて編集するようにしてるんですけどね。
とりあえず、少しばかり更新遅くなるかもです。

で、今回ではある二名が家族になります!



『ピッピッピピピピピピピピ!!』

 

 目覚まし時計が鳴り、朝だと知らせる

普段は目覚ましはかけないでも起きれるが

昨日、グレモリーさんの件があって

寝るのが遅かったからだ。

 

『ピピピピピピピピ!!』

 

 おっと、そろそろ止めないとな

身体は起こさず、腕だけを伸ばして

目覚まし時計がある場所へと手をかける。

 

 すると妙に柔らかいボタンに触れ

俺はそれが目覚まし時計のボタンだと思い押した。

 

「あ…んっ」

 

 はて?目覚まし時計のボタンを押したら

こんな音が出ましたっけ?

てかマジでこんなに柔らかい物だったっけ?

 

「んっ…ふぁっ…」

 

 ボタン押しても鳴り止まない時計

俺はついに観念して、ベッドから身体を起こそうと

目を開けた時だった。

 

「すぅ…すぅ…」

 

「…」

 

 あ、ありのまま起こったことを話すぜ!

俺は自分の部屋にあるベッドで寝ていたはずだった!

しかし、いざ目を開けて見てみると

目の前にはグレモリーさんが寝ていた!しかも全裸で!!

しかもそれだけじゃねぇ!!上を向いて見てたらグレイフィアも全裸で寝ていた!!

何を言っているかわからねぇと思うが、俺もよくわからねぇ...

恐ろしい、主人公補正を味わったぜ!!

 

「ぬぁああああ!!」

 

 困った時の対処方法その1、とりあえず叫ぶ!!

 

「ど、どうしましたかユウさん!?」

 

 アーシアが俺の叫び声を聞き、部屋に何事かとやって来た。

そして、アーシアはベッドに寝る2人の美女を見て固まった。

 

「ア、アーシア?」

 

 俺が固まったまま動かないアーシアに声をかけると

 

「ん…、あら、もう朝かしら」

 

 隣で寝ていたグレモリーさんが目を覚ました

それに続く様にして、グレイフィアも静かに目を覚ました。

 

「おはよう、三上君、アーシア」

 

「おはようございます、ユウ様、リアスお嬢様、そしてアーシア様」

 

「おはよう、2人共さっそくで悪いのだけど前を隠してくれないかな?いろいろとヤバイから!」

 

 俺が2人に挨拶を交わし、とりあえず前を隠してくれと頼んだ。

 

「あら、どうしてかしら?私は三上君なら構わないわよ?」

 

「私も、ユウ様にでしたらもっと…」

 

 そう言って、ピタリとくっついてくるグレモリーさんとグレイフィア。

何だろうな、もしかして俺って男と思われてないんじゃね?この間の風呂の件もあるしな!

 

そんな事を頭の中で考えていると…

 

「わ…」

 

「わ?」

 

「わ、私も脱ぎます!仲間外れは嫌です〜!!」

 

「はいィ!?」

 

 さっきまで固まっていたアーシアが

突然、服を脱ぎ捨て、アーシアも全裸になって

俺にダイブしてきた。

さらに、この部屋にやってくる奴がもう一人…。

 

「あらあら、羨ましい光景ね〜ユウ」

 

 そりゃあ、この状況は普通は羨ましいものだと思う

しかしな!!いくらなんでもこれは酷いでしょ!何で皆全裸なんだよ!!

このままじゃ良い子はみちゃいけないもんになっちまうでしょうがぁあああああ!!

 

「助けてくれ…」

 

「え〜、私としては混ざりたい気分なんだけど?」

 

 あほかぁああああ!!

状況を考えろ状況をォ!!

俺の心を察しろ!!

 

「お前、本当に女神か?」

 

 そんなこんなで、朝から刺激が強すぎるハプニングを迎え

俺達は一階のダイニングルームに向かった。

 

 

……

 

「で、2人がどうしてここに居るのかな?しかも俺のベッドに!!」

 

「あなたの側に居たいからよ…、あなたの側に居ると、私は王としてのリアスじゃなく、ただのリアスで居られるから…、ダメかしら?」

 

「いやまぁ…、部屋はあるし別に構わないけど…、グレイフィアは?」

 

「右に同じと言ったところです。それにサーゼクス様のご命令でもありますから」

 

「へぇ、サーゼクスは何て命令を?」

 

「君も1人の女性何だから、負けない様に頑張りなさい…と」

 

 へぇ…、サーゼクスがそんな事をねぇ…はっ!?

しまった!!サーゼクスに説教するの忘れてた!!

…まぁいいか。

また近い内に会うだろうし、今は2人をどうするかだ

どうするかって言っても、どうもないんだけどな。

 

「まぁ…、2人が住んでいた所より、かなり狭い場所だけどそれでもいいなら」

 

 俺が2人にそう言うと、隣に座っていたアーシアが

 

「あぅ〜…、唯一の強みが…」

 

 と、何やらしょんぼりとしていた

それに加え、ミラエルは

 

「やっぱりねぇ…」

 

 と言っていたが、俺にはよくわからん!

とりあえず、わかる事はグレモリーさんとグレイフィアの2人が、これから共に生活をする家族となった訳だ。

 

 やれやれ、俺は別に構わないけど

また人が増えていくんじゃないか?

姫島さんとか

 

「あらあら、リアスばかりずるいですわ〜」

 

 とか言って、姫島さんやら塔城さんとか

いつかは一緒に住みだす気がする

あくまで勘だから何とも言えないけどな。

 

「うふふ、これからよろしくね三上君」

 

「ユウ様、これからよろしくお願いします」

 

「お、おう…」

 

 朝っぱらから、いろいろとあったが

こうして、俺は新しい家族を迎い入れて

また新しい、1日が始まるのだった。

 




はい!今回はここまで!次回でお会いしましょう!
前回で、左足を痛めたと言っていたんですが
いやぁ…、座薬ってすごいね!二回入れただけで足の痛みがスッととれたよ!
それでも痛いけどね!

※脱字、誤字またはあの場面が違うなどの点が見られると思います(イッセーの友達の名前が片瀬になっているなど)
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ただ、場面につきましては、私なりに改変してるところがありますので、気になった場面が見られましたら、気軽に聞いていただけたらと思います!



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番外編 OVA 使い魔!持ちたいです!
番外編1 俺、オカルト部に入部します!


はい!こんにちは!アリシアです!
今回はですね、いつの間にかお気に入り数が100を突破していましたので
感謝を込めて番外編を書いてみました。

本当はもっと前の話になる回ですが、まぁいいかなと思い
OVAを使用してみました。

※オカルト研究部はグレモリー眷属のみと言いましたが、実際のところ研究部の設定がなかったので、とりあえずと言う事で眷属のみとしてみました。

※ケツァルコアトルですが、これはナイトオブグローリーと言うのを参考にしてみました。


「本当にオカルト部に?」

 

「はい、今更何かをして輝きたいって訳でもありませんし、落ち着いた部にでも入ろうかと思いますので」

 

「…、三上君は勉強の成績も、運動能力も抜群なのに勿体無いです…、わかりました、オカルト部に入部手続きしときますね」

 

「すいません、ありがとうございます」

 

 俺は榛名先生に、入部届けを提出し

今までそれについて話し合っていた。

 

 どうやら榛名先生は、俺がオカルト部に入るのに抵抗があるらしく

先生の考えでは、何か運動系のものとかに入ってほしかったみたいだ。

 

 そんな先生の結構落ち込んだ顔を見ていると

割とマジで申し訳ないと言う気持ちになったのはここだけの話し

ちなみに、もう皆もかなり気になっているだろうと思うが

俺が何故、オカルト部に入部する事になったかだ。

 

 本来、オカルト部はグレモリーさんの眷属のみが所属する部であるが

グレモリーさんの婚約を破談にしたあの件があり、どうやらあれは映像が撮られていたらしく

俺の存在は瞬く間に広がっていったんだ。

それがどう関係するかだが、俺の存在を少なからず恨む者もいる

となってくると、俺の周りの人達を人質にしたり、傷付けたりとされる可能性が出てきたんだ。

そんな事は、もちろん俺が許さないし、皆には俺の所為で傷つかない様にするつもりだ。

 

 そんな俺の気持ちを察してくれたグレモリーさんが

今回は特別にと、俺をオカルト部に誘ってくれた

毎回思うが、本当に彼女の気遣いには感謝する。

 

 とまぁ、難しい事はまた追々話すとして

入部届けを出したら、部室に来る様にとグレモリーさんに言われているから行くとしますか。

 

 俺は職員室を後にし、オカルト部の部室へと向かった。

 

 

……

 

 職員室から歩いてだいたい5分

俺は部室の前まで来ていた。

相変わらず部室と言っていいのかわからない扉をしているし

内装を最初に見たときは、部…室…?ってなったし…。

 

 とりあえず、ここで突っ立ってるのもあれだし

ノックしてから中に入るとするか

俺は扉をノックし、返事を待った。

 

「どうぞ」

 

 中からグレモリーさんの声が返ってきた

俺は失礼しますと一言言ってから、扉を開けて部屋に入った。

 

「オカルト研究部へようこそー!!」

 

 部屋に入ると、少し大きな音が鳴り

よく見ると皆の手にはクラッカーが持たれていた

どうやら、俺が部室に入ったと同時に一斉に鳴らしたみたいだな。

 

「皆、ありがとう」

 

「改めて、オカルト研究部にようこそ三上君、これからよろしくね」

 

「三上先輩!これからよろしくお願いします!!」

 

「あぁ、こちらこそよろしく頼むよ」

 

 そんなこんなで俺はオカルト部の皆から歓迎され

俺は正式にオカルト部の一員となった。

ただ、オカルト部に入ったからと言って、俺がグレモリーさん達とやることは限られてしまう

何故なら、俺はグレモリーさんの眷属じゃないのが一番の原因で、レーティングゲーム等には無論参加出来ない

まぁそこは仕方ないか…。

 

「どうやら盛り上がっているみたいですね」

 

 突然、俺の背後から女性の声がした

 

「あら、蒼那じゃない」

 

 俺が振り返って確認するよりも早く

グレモリーさんが蒼那と言った

どうやら支取さんが来たらしい。

 

「こんにちは、三上君」

 

「こんにちは、支取さん」

 

 挨拶をされたので、俺も軽く返事を返した

後、振り返って彼女を見たはいいが、何やらぞろぞろと支取さんの後ろに人が居る

パッと見たところ生徒会のメンバーだろうか?

 

「うわー…、こうして間近で見ると、本当に女性みたいですね」

 

 支取さんの後ろから何やら金髪の男が前に出てきて

いきなり俺の事を女みたいだなと言う

何この子!?いきなり俺を女みたいと言ってきたよ!?こんな容姿でもちゃんとした男だぞぅ!!

 

「君は?」

 

 俺が名前を聞こうと、君は?と聞いた瞬間

 

「匙じゃねぇか」

 

 と、兵藤君が名前を言った

どうやら彼は匙と言う名らしい。

 

「よぉ兵藤、お前、フェニックス様のとことやる時に三上先輩の肌を見て鼻血出したんだってな?」

 

「なっ!?何故貴様がそれをぉ!?」

 

「まったく…、いくら女に向いてもらえないからって男に走るとか正直どうかと思うぞ?」

 

「うるせぇ!!つか走ってねぇ!!あと、お前も先輩の肌をいつか見て見やがれ!!お前だって俺と同じ気持ちになるはずだ!!」

 

 そんな会話をする二人

酷い…!!俺って男なのにどうして女扱いされるの!!

お兄さんそろそろメンタルブレイクして拗ねちゃうよ!?

 

「そこまでにしときなさいイッセー」

 

「匙もやめなさい」

 

 グレモリーさんと支取さんの二人が

兵藤君と匙君の二人を止めた

いやマジで、気遣いに感謝するわー(涙目

 

「それで?一体何の用かしら?」

 

「実はうちの匙にそろそろ使い魔を持たせようかと思いまして」

 

「えっ…」

 

「えっ…てことはやはり…」

 

「そのまさかよ…」

 

「「…」」

 

 いきなり沈黙する二人

何!?一体何なの!?まったく状況が掴めんぞ!?てか使い魔?え?支取さん達ってもしかして…。

 

「生徒会長達も悪魔なのですわ」

 

 ふぁあ!?いきなり耳元で囁くのやめてくれないかな!?かな!?

姫島さんが、すっごく擽るように耳元で囁いてきたのだ。

 

 

「仕方ありません、ここは久々にあれをやりますか」

 

「あれ…、なるほど、望むところだわ」

 

 と、何やら二人だけで話しを進めてしまっているのですが…

一体何をするというのかね?

 

「決行は今日の夜8時、場所は体育館で」

 

「えぇ、わかったわ」

 

「それでは私達はこれで」

 

 そう言って、部室を去っていく支取さん達

何?マジで何なの?誰か説明してくりゃれ!!

 

「皆、聞いたとおりよ、今日の夜8時に体育館でドッジボールを行うわよ」

 

「ドッジボールですか?」

 

「以前、部長と会長がテニスで競い合ったんだけどね、結果としては引き分けになって終わらなかったからなんだ」

 

 兵藤君が、何故にドッジボール?と聞いたら

それをご丁寧に木場君が説明をしてくれた

しかも両手には穴の開いたボロボロのテニスラケットを用意してまで!!

 

「実はイッセーに使い魔を持ってもらおうと思ってね…、その使い魔を持つ為までのがいろいろと面倒で…」

 

「へぇ…、てことは兵藤君以外、皆使い魔を?」

 

「えぇ、持ってるわ、私の使い魔はこの子よ、イッセーは一度会った事ある子よ」

 

「へ?」

 

 グレモリーさんが出したコウモリのような使い魔は

いきなり変身して人型になった。

 

「あ!あの時の!!」

 

 どうやら本当に会った事があるみたいで

兵藤君の反応はすごかった。

 

「うふふ、私の使い魔はこの子ですわ」

 

 今度は姫島さんが使い魔を現し

現れた使い間は緑のまるで小鬼のような使い魔だった。

 

「…白です」

 

 塔城さんが白い子猫を抱っこしていた

どうやら彼女の使い魔はあの子猫らしい。

 

「僕の使い魔は…」

 

「あぁ~お前のはいい!」

 

「つれないなぁ…」

 

 何故か木場君の使い魔は拒否する兵藤君

俺としては見たかったんだけどな…、後で見せてもらうか。

 

「三上君も持ってるんじゃない?」

 

「俺の?」

 

「あらあら、私も三上君のペットを見てみたいですわ~」

 

 いやいや姫島さんペットって…

まぁ皆が見たいって言うし、俺のも見せるか、てか俺の場合何なんだ?使い魔でいいのか?

とりあえず出すか…。

 

 そんなこんなで、俺も自分の使い魔を出した。

 

「ケツァルコアトルね」

 

「あらあら、とても珍しい子をお持ちなんですね」

 

「…白と同じで白くて可愛いです」

 

 俺が出したケツァルコアトル

以前出した子達はこの子の子供達

俺の本当の使い魔はこのケツァルコアトルなんだ。

 

 ちなみにどんな容姿かと言うと、鳥と言うより

どこかドラゴンみたいな子かな…、見た目は白いドラゴンのような感じと言ったところだ。

 

 そんなこんなで、俺達は互いの使い魔を見せ合い

兵藤君の為の使い魔を入手する為に、俺達は約束の時間まで体操したりと体を解すのであった。

 

 

 




はい!今回はここまで!次回でお会いしましょう!

※脱字、誤字またはあの場面が違うなどの点が見られると思います(イッセーの友達の名前が片瀬になっているなど)
そう言った点が見られましたら、感想やメールにてメッセをいただけたらと思います!
ただ、場面につきましては、私なりに改変してるところがありますので、気になった場面が見られましたら、気軽に聞いていただけたらと思います!


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番外編2 俺、ドッジボールに参加します!

はい!おはようございます!アリシアです!

今回はドッジボール戦です!そんでもって、これを書いている内にお気に入り登録数が200突破してました!
本当に皆様には感謝感謝です!

しかしなんだ…、これって登録数100を突破したのを記念にと書いているのだけど
200か…、うん、また考えないとね…。

※最近、誤字報告?を受けるのですけど
どこでどう確認するんだ!?ってまだまだハーメルン初心者な私ですので
出来たらどこが誤字ってるのかを教えてもらえたらありがたいです!
こらそこ、他力本願乙とか言わないの!




 兵藤君の使い魔を手に入れるために

俺達は一足先に体育館へと来て体を解していた。

 

「そ~れ!行きますわよ~アーシアちゃん!」

 

「はぅ~姫島先輩激しいですぅ~!!」

 

 これこれアーシア!そんな勘違いするような発言をしたら駄目でしょ!

下手したら良い子が見れなくなっちゃうぞ!

 

-メタイですね

 

「ほっとけ!」

 

「どうしたんですか?」

 

「独り言さ」

 

 そんな感じで運動をする事、10分

支取さん達がやってきた。

 

「早いですねリアス」

 

「久々にだからかしら?妙に気合が入っちゃって」

 

「ふふっ、負けませんよ」

 

「私こそ負けるつもりはないわ」

 

 何だろう、すっげぇあの二人燃えてるんですけど…

例えるなら、互いの視線がぶつかり合ってバチバチと音をたててるみたいな?

 

「それじゃあ早速始めましょうか」

 

「えぇ、そうですね」

 

 互いのチームに別れ、外野に行く人以外

皆、引かれたライン枠の中に入る

こちらの外野は木場君で、支取さんの外野は花戒さんだ。

 

「ちょっと待てぇい!!」

 

 互いの外野が決まり、いよいよ開始!と言ったところで

いきなり匙君が大声でストップをかけてきた。

 

「んだよ匙」

 

「何だよじゃねぇよ!三上先輩もやるんですか!?」

 

 えっ…、何?もしかして参加したら駄目なの!?

 

「匙、彼はリアスの眷属ではありませんが、オカルト研究部の正式な部員です、これはレーティングゲームじゃありませんし、彼が参加する事には問題ありません」

 

「いやいや会長!あのフェニックス様をボコボコにした人ですよ!?そんな人が居たら俺達が勝てる訳なんて…」

 

「匙!!」

 

「は、はい!」

 

「戦いを最初から諦めて投げては駄目です、諦めたらそこで試合は終了なんですよ?」

 

「っ!!すいません会長…、俺が間違ってました!!」

 

「勝ちましょう、匙!」

 

「はい!会長!!」

 

 何この展開…、何かいろいろとついていけないのだけど…?

しかも何か俺が悪者みたいな感じだし...。

 

 そんな複雑な感覚を抱きながら

試合が始まった

先手はこちらで、グレモリーさんが投げる。

 

「くらいなさい!」

 

 ちょっ!これってドッジボールだよな!?相手にボールを当てるだけの簡単なお仕事だよな!?

なのにグレモリーさんときたら、魔力を込めて殺しにいってるぞ!?

 

「くっ…!きゃあ!!」

 

 グレモリーさんの魔力が込められたボールを両手で受け止めるが

魔力の強大さでか、相手側の巡さんが防ぎきれずアウトとなった。

 

「うっひょー!」

 

 兵藤君が変態モードになっとる!

まぁ…無理もないか…、だって俺でも刺激が強いなぁ…って感じるくらいだし

現に、さっきアウトになった巡さんなんて、着ている体操服がボロボロだしな!

てかよく見たら、ボールが相手の外野側に!!

しかも塔城さんがアウトになっていて、兵藤君狙われてるし本人気付いてねぇ!!

 

「余所見は危ないぞ!兵藤君!」

 

 俺はすぐに動き、兵藤君に向けられたボールを

空中で体を逆立ちのように逆になりながらキャッチした。

 

「げっ!!」

 

 ボールをキャッチした俺の姿を見た匙君が

ものすごい勢いで後退していった

それどころか相手全員退いているんですがこれは…。

 

 しかしどうしたものか…、ここは強敵であろう

支取さんを倒すか、それか副会長の真羅さんを倒すべきか…。

 

「っ…」

 

 いやいやいや!そんなマジでやべぇ奴と戦ってる時みたいな真剣な表情で俺を見なくてもいいじゃないか!

これでも結構ショック受けてるんだぞ!!女みたいとか言われるし!!女みたいな扱いされるし!!

…ん?女?

 

 俺は自分の心の中でいろいろと愚痴っていたら

自分で女と言う言葉にピンときた

それもそのはず、何せこの試合を始める前に、匙君から女みたいだなと言われてるからな!

つまり!これは仕返しする良いチャンス!

という訳で…

 

「ひっ!?」

 

「匙君…すまん!!」

 

「いやぁああああ!!やっぱり俺なのかぁああああ!!」

 

「匙!逃げなさい!!」

 

 俺は匙君へと向かってボールを投げた

それを見た支取さんが逃げろと言うが、そうはいかない…。

 

「もちろん逃げますとも会長!!ですがね!!このボール何か追いかけてくるんですけどぉおおお!!」

 

 そりゃそうだ、なんたって追尾するように魔力を込めてるからな!

 

「ぶわっはっはっはっは!!ほら逃げろ逃げろ匙」

 

 逃げ回る匙君を見て、腹を抱えて笑う兵藤君

君…意外と黒いね…。

 

「てめぇ兵藤!他人事みたいな事言ってんじゃ…!!!」

 

 あっ、当たった

しかもこれは最悪と言った所に命中した。

 

「っ~!!」

 

「匙!大丈夫ですか!?」

 

「だ、大丈夫です…会長…、あの…出来たら今度は兵藤にも俺と同じ様にしてください…」

 

「はぁ!?何でそうなるんだよ!?」

 

「匙、あなたの犠牲は無駄にしない!」

 

 いまさら何だけど、支取さん結構ノリノリじゃね?

もの静かな人だと思っていたけど、人って見た目によらないもんだなぁ…。

 

 そんな事を考えていると

兵藤君が俺の後ろにサッと隠れる。

 

「ん?どうした兵藤く…!?」

 

 うわ!この子俺を盾にしやがった!

まぁ…、支取さんのボールを兵藤君が受け止めれるとは思えないし

ある意味、最良の選択なのかもしれない…だがしかし!

兵藤君!君も男なんだ!男なら女子が投げるボールくらい真っ向から受け止めるもんだ!

と、言うわけで…。

 

「よっと」

 

「えっ!?ちょ!?三上せんぱっ!?」

 

 俺は、バク宙するように飛び上がり

俺の後ろに隠れる兵藤君の両肩に手を置き、兵藤君の後ろへと移動した

結果、兵藤君は匙君と同じ道を辿った…。

 

「終わった…」

 

 兵藤君は自分の大切なものを両手で押さえながら床に転がる

そりゃあ、魔力が込められたボールだからなぁ…効くなぁ…。

 

「イ、イッセーさん!」

 

 アーシアが兵藤君に近寄り、大丈夫かと様子を伺う…はい?

何でアーシアがここに居るのかって?

あぁ…、そう言えば言ってなかったね。

 

 実はアーシアもオカルト研究部に入部したんだ、俺よりも先にね

理由としては、アーシアを狙う者から守るってのが一番かな

これもグレモリーさんの気遣いによってだ

本当に彼女には世話になりっぱなしだな…。

 

「イッセーさん、治しますので見せてください!」

 

「えぇ!?だ、駄目だアーシア!ここでそれは非常にマズイから!!」

 

「ですがちゃんと治さないと…」

 

「だ、大丈夫だから!」

 

「わ、わかりました…、でしたら衣服越しでも…」

 

「そ、それなら…」

 

 ナイスだ!ナイスだ兵藤君!

下手をしたら今のでこの物語は終わっていた!いろいろな意味で!!

 

-だからメタイですって

 

「だからうっさいわ!」

 

「三上君?どうかしましたか?」

 

「どうもないよ姫島さん、あと隙あらば抱きつくのやめてもらえませんかね?」

 

 俺とラミルが会話をしていると

姫島さんにどうかしたかと聞かれた

んでもって、いきなり姫島さんに抱きつかれた。

 

 最近、この人はこういう事を普通にしてくるから

周りの目線が結構怖い…。

 

「あらあらどうしてかしら?」

 

「皆が見てるんで…」

 

 皆が見ている、それは間違いではない

特にグレモリーさんとかやばい…。

 

 魔力むき出しで、いかにもゴゴゴゴゴと

効果音が似合いそうな感じになっている

マジで怖ぇえええ!!

 

「朱乃、あなたって人は!」

 

「あらあらリアス、もしかして嫉妬してるのですか?」

 

「んなっ!わ、わわわわ私が嫉妬なんてする訳ないでしょ!」

 

 その割には声が震えてるぞ…グレモリーさん

と言いたいが、巻き添えをくらいそうだから黙っておこう。

 

 そんなこんなで、グレモリーさんと姫島さんのやり取りを見ながら

試合を進める事、およそ10分。

 

「タイムオーバー!よって試合は生徒会の勝利です!」

 

「よっしゃぁ!!」

 

「不覚だわ…」

 

 試合の結果、俺達は負けてしまった

そりゃあ、グレモリーさんと姫島さんが10分近く言い合いしてて

相手からしたら良い的過ぎたからな…。

 

 最後に残ったのは俺だけで

相手側には支取さんと真羅さんの二人が残った。

 

 いやまぁ、さすがに遊びで本気でやる訳にはいかないでしょ?

本気でやったら数秒で片付くし、それじゃあ面白くないだろ?

とはいえ、ちょっと手を抜きすぎたかな…。

 

 そんな感じで、結果としては兵藤君は使い魔を手に入れる事は出来なかった

兵藤君は使い魔はまた別の機会でもいいですよと言って、そんなに気にしているような様子はなかったが…

ん~…、どうしようか、俺の持っている子達をあげようかな?

まだ使い魔にしてない子も居るし、たぶん兵藤君が気に入ってくれる子が居るはずだ。

 

 




はい!今回はここまで!次回でお会いしましょう!

さてさて、次回からはようやくゼノヴィア、イリナ、ヴァーリと
人物がまた増えていきますねぇ…。

しかしどうしようか、ヴァーリに関してなんですけど
私としては女にして出したいんですよね。

それならそれでいいじゃないと思うのですけど
イッセーのあの台詞を使いたいんですよ…。

「ふっざけんなぁああああ!!!!俺の部長をおっ○いを半分にするだとぉお!?↑許さない!てめぇだけは!許さないぞヴァーリィイ!!」

これですね…、この台詞のシーンを使いたいんですね
ぶっちゃけると、コカビエルの強さを変えて、次元を歪まさせれるくらいの強さにしようと思うんですね。

とりあえず、どうするかは追々考えるとします!

※脱字、誤字またはあの場面が違うなどの点が見られると思います(イッセーの友達の名前が片瀬になっているなど)
そう言った点が見られましたら、感想やメールにてメッセをいただけたらと思います!
ただ、場面につきましては、私なりに改変してるところがありますので、気になった場面が見られましたら、気軽に聞いていただけたらと思います!


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月光校庭のエクスカリバー
第21話 俺、嫌な夢を見ます!


はい、こんばんは!アリシアです!
今回はですね、まぁたベッド回かよってなりますが
どうしても主人公の過去を少し夢として使いたかったので
初っ端かならベッド回にしました(にゃんにゃんをお望みだろう!?)




 どうしてだろう…、どうして、俺は今になって…。

 

『ユウ!』

 

 俺はいつまで…、彼女を…。

 

『なぁにしてるのユウ?』

 

 忘れたくても忘れられない…

俺が犯してしまった過ち…。

 

『あなたは闇なんかじゃない!』

 

何度も俺を引き戻してくれた

何度も俺を救ってくれた。

 

『あなたは光…、この世界を照らし続ける光…』

 

 俺は…、救えなかった…

俺が弱かったから…、力がなかったから…。

 

『私は…、ずっとあなたを見守ってるから…、だから…、泣かないで』

 

 俺は…、彼女を救えなかった…

大切な…、誰よりも大切な人を…俺は救えなかった…。

 

『あなたとは…、もっと一緒に居たかったな…、大好きよユウ』

 

 何度悔やんでも、何度願っても

俺は彼女を忘れる事が出来ない…出来るはずがない…。

 

 だから俺は誓った

大切な者を失わない為にも、俺は強くなって守るんだと

もう…、俺は誰も失いたくない…。

 

 

……

 

「っ…」

 

 嫌な夢を見た…

懐かしくもあり、二度と見たくないと思った夢。

 

 俺があまりにも弱くて…

大切な人を失った夢…。

 

 その夢を見る度に俺は何度も思った

本当は彼女は俺の事を怨んでいるのではないかと

どうして守ってくれなかったのか…、どうして俺は生きているのかと…。

 

「はぁ…」

 

 右腕を天井へと向け、自分の右腕を見る

何ら変わらない普通の腕だが、本当はドラゴンの腕だ

代償を与えて手にした力…。

 

 その力のおかげで、この世界が今も無事であるのは確かだ

でも…、それでも…、そんな世界を救える力を持ってしても

たった一人の女性を救えなかったんだ…。

 

「ユウ様?」

 

「ん?」

 

 俺の隣で寝ていたグレイフィアが目を覚ました

つかまた裸で俺のベッドに入ってきてるし…。

 

「…、嫌な夢でも見られましたか?」

 

 おう、何でわかったんだ…

女の感はすごいって言うしそれかな?

 

「どうしてそう思う?」

 

「…、涙を流されておりますから」

 

「あっ…」

 

 ありゃ…、気がつかなかったな

グレイフィアに言われてようやく気がついた

俺はいつの間にか涙を流していたんだ。

 

 俺は涙を右手で拭い

目が覚めたし起き様とした時だった。

 

「グレイフィア?」

 

「失礼を承知の上ですが…少し…」

 

 うん、何故か抱きしめられてます

何故かグレイフィアに抱きしめられてます

いやまぁ、兵藤君なら

 

「うっひょー!これは至る福と書いて至福!!」

 

 とか言って喜びそうなんだけど

俺からしたら非常に不味い…

どうしてかって?んなもん決まってるでしょ。

 

「グレイフィア…、あなたは一体何をしているのかしら?」

 

 はい、俺のもう反対側に寝ていたグレモリーさんが目を覚ましました

しかも全裸で!!

 

「ユウ様を慰めているのです」

 

 えっ!?これって慰めだったの!?

てっきり抱き枕か何かにされてるんだと思ったぞ!!

いやだって…、この二人、寝る時は絶対に俺の両腕をガッシリとホールドして

しまいには足を絡めてきて、俺が逃げられない様にして寝るんですもの

トイレとか行きたくなっても行けないこの気持ちがわかるか!?

これで抱き枕にされてると思えない訳がなかろう!!

 

「慰めって…、あら?」

 

 グレモリーさんが俺の頬を見て

何かに気がついたらしい。

 

「涙の後…、本当に泣いてたの?」

 

「いやまぁ…、嫌な夢を見てね…、あとグレイフィア、そろそろ放してくれるとありがたいのだけど?」

 

「もっと甘えてくれても構いませんが?」

 

 この状況で甘えるも何もないだろ!

甘えたらグレモリーさんに何されるかわからないし!

 

「三上君…」

 

「へっ?」

 

 アイェェェェ…、ナンデ?サンドイッチナンデ?

何でや…、何でグレモリーさんまで抱きついてくるんや…

グレイフィアも放す気がまったくないしで何でなんやぁ…。

 

 一応言うけどね、俺は男なんだぞぅ…

女みたいな容姿だけど男なんだぞぅ…

お兄さんそろそろ、バランスブレイクならぬメンタルブレイクしちゃうよ?

言いたい事がいろいろありすぎてお兄さん辛いよ?(特に胸とかな!!

 

 にしても暖かいな二人とも

まぁ普通に二人がベッタリとくっついてるから暖かいのは当たり前なんだろうけどさ

どうもそう言うのじゃなくて…、こう…、なんだろう?

いやいや!落ち着け俺ぇ!!いくら何でもこの状況のままって訳にもいかんだろ!!

このままじゃ、俺の理性が崩壊してビースト化しちゃうぞ!!

 

 ちなみにこの後も10分くらいサンドのままだった…

いやもうね…、お兄さん男で生まれたのを少し後悔するよ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい!今回はここまで!次回でお会いしましょう!
さてさて、いよいよ月光校庭のエクスカリバー編に突入ですよ!
これからまた忙しくなるなぁ…。

※脱字、誤字またはあの場面が違うなどの点が見られると思います(イッセーの友達の名前が片瀬になっているなど)
そう言った点が見られましたら、感想やメールにてメッセをいただけたらと思います!
ただ、場面につきましては、私なりに改変してるところがありますので、気になった場面が見られましたら、気軽に聞いていただけたらと思います!
又、最近、脱字報告を受けますが、ハーメルン初心者なのでどこでどう確認したらいいのかわからないですので、よければ教えてもらえたらと思います!(他力本願乙なんて言っちゃめ!!


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第22話 俺、後輩の家に行きます!

はい!こんばんは!アリシアです!!
最近投稿が遅くて本当に申し訳ないです…。
時間がまったくとれなくて、仕事なんか週7で入りかねない勢いなんです…。

携帯で少しずつ編集していき、それをPCで仕上げてようやく一話完成と言うね…
うーむっ…、休みが欲しいです…(一週間くらい…)


「それじゃあ私達は後から行くから、あなた達は先に行っててちょうだい」

 

「了解です、部長」

 

「わかりました」

 

 グレモリーさんの指示に対し

返事を返す木場君とアーシア。

 

 今日のオカルト研究部は、兵藤君の家ですることになった

何でも、旧校舎が年に一度の大掃除で部室が使えないらしい。

 

 そんな訳で、俺、兵藤君、木場君、アーシア、塔城さんの五人は先に兵藤君の家に行く事になった。

 

 にしても後輩の家に行くというのは

今回が初めてだからちょっとドキドキするな…。

 

 

……

 

「あらあら、皆さんようこそ我が家へ、狭い所だけどどうぞ上がってくださいな」

 

「お邪魔します」

 

 学園から10分くらい歩いて、俺達は兵藤君の家に着いた

兵藤君のお母さんが俺達を玄関で迎い入れてくれて

今に至るって訳だ。

 

 兵藤君のお母さんに挨拶をし

一人一人、靴を脱いでお邪魔しますと

頭を下げながら奥に入って行く。

 

「あら?あなたが三上さん?」

 

「えっ?」

 

「まぁまぁ、一誠から聞いていた通りの人ね〜、本当に女の子みたい」

 

 !?ここに来てもこれか!?これなのか!?

何処行っても、必ず一回は女と言われてしまう...

こんな事が他に誰か居ようか!?否!断じて否!!

…後で兵藤君ボコる…。

 

「あのエッ◯な事しか頭になかった一誠が、最近では三上さんの話ばっかりするのよ〜、それもまるで自分のことの様に笑いながら」

 

 えっ…、それってどんな話なの!?

もしかして、「先輩は容姿だけじゃなく、素肌とかも女の子って感じでさぁ!」とか言ってんじゃないの!?

やめてよね!!

 

「これからもどうか、馬鹿な子ですが一誠をよろしくお願いします」

 

「そんな…、俺には勿体無い後輩ですよ」

 

 兵藤君のお母さんと話をしていると

兵藤君が二階から声をかけてきた。

 

「三上先輩?」

 

「ん?あっ、ごめん、すぐ行くよ」

 

 俺は兵藤君のお母さんに頭を下げてから

兵藤君の部屋がある二階へと上がった。

 

 それから5分程で

グレモリーさんと姫島さんがやってきた。

 

「遅くなってごめんなさいね、それじゃ、定例会議を始めましょうか」

 

 定例会議、何でもグレモリーさん達は

悪魔稼業と言うのをやっており、契約をとるのがある意味オカルト研究部の部活動らしい

定例会議で誰が何件契約したかを発表し、反省したりするのが定例会議だ。

 

 ちなみに、俺も悪魔稼業を手伝っていて

契約をあれやこれやととっている

別に問題ないだろうと言う事だったからな。

 

「それじゃ、まず朱乃は11件」

 

「はい」

 

 さすが姫島さん、中々の契約数だ

前に姫島さんのお客さんを見せてもらったけど

うん…Mな人が多いです…。

 

「小猫、10件」

 

「…はい」

 

 ほほー、さすがオカルト研究部のマスコットキャラクター!

姫島さんに引けを取らないくらいの契約数!

塔城さんのお客さんも見せてもらったことあるけど

なんと言うか…、コスプレ好きが多いね…。

 

「祐斗、8件」

 

「はい」

 

 さすがイケメン!

姫島さんや塔城さんよりは少ないものの、まぁまぁの契約数!

確か、木場君のお客さんは女性ばかりなんだよなぁ。

 

「アーシア、3件」

 

「はい〜」

 

 おぉ!アーシアやるぅ!

だって、アーシアって普通の人間と変わらないんだよ?

そんなアーシアが3件も契約もだぞ!?

 

「三上君、28件」

 

「はい」

 

 まぁ俺はその遥か上を行くんですがね!

いやぁ頑張った頑張った!

 

「2、28件って…」

 

 兵藤君が絶望的な顔をして言う

ちなみに兵藤君以外も、皆すごい顔をしている。

 

「そしてイッセー…、0」

 

「うぐ…、申し訳ないです…」

 

「頑張って契約をとらないと、上級悪魔への道は遠いわよ?」

 

「わかっていますとも!来月こそはトップを目指します!」

 

 兵藤君がグッと握り拳を作り、来月こそはと熱くなっていると

コンコンと部屋をノックして、兵藤君のお母さんがやってきた

兵藤君のお母さんの手にはクッキーやジュース、あとアルバムのような物を持っていた。

 

「わざわざすいません」

 

「気にしなくていいわ、それよりほら!いい物を持って来たわよ〜」

 

「げっ!」

 

「アルバム?」

 

 兵藤君のお母さんは、クッキーやジュースだけではなく

誰かのアルバムらしきものを見せてくれた。

 

 まぁ、兵藤君のアルバムだったんだけどね

せっかくだし見せてもらうか。

 

 俺達は、兵藤君のアルバムを見せてもらうことにした。

 

 

……

 

SIDE イッセー

 

 最悪だ…、よりによって俺のアルバムを持って来やがった…

うがー!部長や三上先輩だけならまだしも、朱乃さんや木場にまで見られるなんて…。

 

「この頃から女の子のお尻ばっか追いかけてたのよ〜」

 

「小さいイッセーさん、とても可愛いです〜」

 

「はぁ…、なんつう物を持って来てんだよ…」

 

「あっはは、いいお母さんじゃないか」

 

「どこがだよ!!って、そういや木場、お前んとこの親は?」

 

「…ねぇ一誠君、これは?」

 

 無視かよ!

にしても何だ…?急に木場の様子が変わったような…?

とりあえず、木場が言っている写真を見てみるか。

 

「あぁ、懐かしいなぁ〜、小さい頃よく一緒に遊んでた男の子でさ、確か名前はなんて言ってたかな...」

 

「そうじゃないんだ、この写真に写る剣の事を聞きたいんだ」

 

「悪りぃ…、何たってガキの頃のだから…、それがどうしたんだ?」

 

「いや…、こんな思いもよらない場所でこんな事があるなんてね…」

 

「木場?」

 

「何でもないんだ、ありがとう一誠君」

 

 そう言っていつものイケメンな笑顔を見せる木場

だけどやっぱりどこかおかしい

写真に写っていた剣を見て、明らかに表情が変わっていた。

 

何だ…?何だか嫌な予感がする…

こういう時の勘って妙に当たるからな…、当たらなければいいが…。

 

 まぁ、とりあえず俺のアルバム鑑賞が終わるのを耐えながら待つか…

この後、俺のアルバム観賞が終わった後だが

定例会議はそのまま終了となり、全員解散となった。

 

 さてと…、来月はトップを目指さないといけないから

このまま俺は契約をとりに頑張るかな。

 

 

……

 

SIDE ユウ

 

 定例会議が終了し、俺達は解散となって

俺はグレモリーさんとアーシアの二人と一緒に

自宅へと帰る途中だった。

 

 え?何で転移魔法を使って帰らないのかって?

それは夕飯の買い物をしてなかったからだよ!

でもまぁ、たまには歩いて帰るのもいいかな…

そんな俺に、ラミルが心の中で話しかけてきた。

 

-ご主人

 

 ん?どうしたラミル?

 

-既にお気づかれて居ると思いますが、ここ最近

とても強い力を感じる事があります。

 

 あぁ…、それなら俺も気付いているよ

おそらく奴だろうな…。

 

-アルビオン…、今度は一体誰に宿ってきますかね?

 

 さぁ?アイツは人を選ぶからなぁ…

俺の勘では白髪の女性とかに宿って来たりするんじゃないかと思う。

 

-ご主人のそう言った勘は、ほぼ当たるからそんな気がしてならないんですが…。

 

 そうなのか?

 

-そうなのです。

 

 そんな会話をラミルと交わしながら

俺達はいつものスーパーへと向かい

夕飯のおかずを買って自宅へと帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい!今回はここまで!次回でお会いしましょう!

前回、ヴァーリについて悩みましたが
結果、ヴァーリをおにゃのこにして、あの使いたいと言っていた台詞を使う為に
コカビエルの強さを上げようと思います。

※脱字、誤字またはあの場面が違うなどの点が見られると思います(イッセーの友達の名前が片瀬になっているなど)
そう言った点が見られましたら、感想やメールにてメッセをいただけたらと思います!
ただ、場面につきましては、私なりに改変してるところがありますので、気になった場面が見られましたら、気軽に聞いていただけたらと思います!
又、最近、脱字報告を受けますが、ハーメルン初心者なのでどこでどう確認したらいいのかわからないですので、よければ教えてもらえたらと思います!(他力本願乙なんて言っちゃめ!!


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第23話 俺、はぐれ悪魔を退治します!

こんばんは!アリシアです!
いやー本当に投稿が遅くなって申し訳ないです
携帯すら弄る時間がまったくとれなくて…。


「またよろしく頼むわね~」

 

「はい、こちらこそ」

 

 おっと…、ちょうど始まったところかな?

ん?今何をやっていたのかって?それはいつものお得意様から呼ばれて

ご要望を聞き応えてたところだよ。

 

 もうすぐで夕食って時に呼ばれちゃってね

とはいえ、せっかく出来たお得意様だし大切にしないとね。

 

 さて、とりあえず終わった事だし

転移魔法を使ってちゃちゃっと帰りますか

俺は自宅に帰るために、転移魔法を使おうとした瞬間

 

「ん?」

 

 突然、ポケットに入れていた携帯が鳴った

ポケットから携帯を取り出し、誰からなのかを見たら

相手はグレモリーさんからだった。

 

「もしもし?」

 

『あら、電話に出るとは思わなかったわ』

 

 まぁ、お客さんを相手にしてる時は

基本切ってるからなぁ…。

 

「あはは、いつもお客さんを相手してる時にだからね」

 

『知ってるわ、あなたは理由なしに切るような人じゃないもの』

 

「そう言ってもらえると助かるよ、それで何かあったのか?」

 

『えぇ、三上君申し訳ないけど今から私が言う所に来てちょうだい』

 

 何だろう?なんか妙に深刻そうと言うか

まるで面倒くさい事になったみたいな感じだ。

 

「わかった、どこに向かえばいい?」

 

 俺はグレモリーさんから指定場所を聞き、その場所へ向かう事にした

ちなみに指定された場所は、俺が居る所から10分ほどの所にある廃工場だ。

 

 

……

 

SIDE イッセー

 

 来月こそはトップになる為にと俺は夜に自転車を走らせていた

ちなみについさっき契約が成立して代価を頂いたところだ。

 

俺の背中には、その代価の絵を担いである

何でも複製じゃない代物らしいが。

 

「ここか?」

 

 んでもって、俺は廃棄され放置されたままの工場へと来ていた

なんでかって言うと、部長に来るように言われたからだ。

 

「イッセー、こっちよ」

 

「部長」

 

 どうやらここで間違いなかったみたいだ

部長の他にも、朱乃さんや小猫ちゃん、木場にアーシアまで居たが三上先輩だけ居なかった。

 

「あの部長、三上先輩は?」

 

「三上君になら、ついさっき連絡を入れてあるわ」

 

 もうくるはずだけどと、部長が言い終えた後

突然、俺達の目の前に魔法陣が現れ、そこから三上先輩が現れた。

 

「おや?皆も集まっていたのか、遅れてすまない」

 

「気にしなくていいわ、むしろ急に呼んでごめんなさいね」

 

「それこそ気にしなくていいさ、それでここで何かあるのか?」

 

「えぇ…、ここにはぐれ悪魔が居るの」

 

「はぐれ悪魔?」

 

「主人の元を去って、自分の欲求の為に暴れ回る悪魔が居るの」

 

「なるほどね、つまり、そのはぐれ悪魔を退治しましょうってことか」

 

「そういうこと」

 

 先輩理解力高すぎぃ!!

いや、まぁわかるとは思いますけどね!?

 

「んじゃ、ちゃちゃっと済ませますか」

 

 先輩が肩をグルグルと回しながら、廃工場へと足を進めようとした時

部長が先輩を止めた。

 

「待って三上君、あなたばかりに頼るのもあれだし、ここはイッセーに小猫、そして祐斗に行かせるわ」

 

「大丈夫なのか?」

 

「大丈夫よ、はぐれ悪魔のほとんどは下級だから」

 

「そうか」

 

「それじゃ、私と朱乃にアーシア、そして三上君は外で待機、イッセーと小猫に祐斗は工場内に入り、はぐれ悪魔を外に誘き出してちょうだい」

 

「よっしゃ!ブーステッド・ギア!!」

 

『Boost!!!』

 

「んじゃ、行くとするか小猫ちゃん、木場!」

 

「…はい」

 

「…」

 

 俺は小猫ちゃんと木場に声をかける

小猫ちゃんはいつも通りだが、木場は少し違った。

 

「祐斗?」

 

「あ、はい」

 

 部長の声でようやく反応する木場

やっぱり様子がおかしいな…、後で本人に直接聞くか。

 

 そんなことを頭の中で考えながら

俺達は工場の入り口の前に立つ。

 

「さぁて、今度はどんな奴が相手だ?」

 

「…えい」

 

 小猫ちゃんが堅く閉ざされた入り口をあっさりと一発でぶっ飛ばした

ははは…、前の時もそうだったな…。

 

「ははは…、ですよね…」

 

 俺達は工場内に入り、はぐれ悪魔を探す。

 

「どこにいやがるんだ?」

 

 俺は辺りをキョロキョロと見渡すが、それらしき悪魔が見当たらない

探しながら、奥へと進んで行くと小猫ちゃんが立ち止まった。

 

「小猫ちゃん?」

 

「…居ました」

 

 小猫ちゃんはピッと指を指し

俺はそれに釣られるように見る。

 

 見た先には何やら、こちらをチラッと見ている

まるでか弱い女の子が居た。

 

 だがしかぁし!!現実は非情!!

そのか弱そうと思った女の子はとんでもない姿になって襲ってきた。

 

「ッ!祐斗先輩頼みます!」

 

 小猫ちゃんが木場にお願いするが反応しない

何やってんだあいつは!!

 

「祐斗先輩!!」

 

「あ、ごめん」

 

 小猫ちゃんがこれでもかと木場に声をかけ

ようやく反応するが俺でもわかるくらいに鈍すぎる。

 

「ガァッ!!」

 

 はぐれ悪魔は天井を這い、まるでクモみたいに

何やら後部から吐き出してきて、それが小猫ちゃんの肩をかすめた。

 

「ッ!」

 

 小猫ちゃんの肩を掠めた後

服が破れて、小猫ちゃんは少しだけ火傷のようなものを負っていた。

 

「小猫ちゃん!!」

 

 俺は小猫ちゃんの前に立ち、はぐれ悪魔に攻撃を仕掛ける。

 

「explosion!!!」

 

「ドラゴンショットォ!!」

 

「ガァッ!!」

 

「ちっ!やっぱパワーがたんねぇか」

 

 俺が放ったドラゴンショットは

残念ながらはぐれ悪魔にはまったく効かなかった

仕方ないよね!?だってパワーが足んないだもん!!

つか木場の野郎、マジで何やってんだよ!!

 

「何ボーっとしてんだイケメン!!」

 

「ッ!」

 

 俺が木場に向かって怒鳴ると木場はようやく状況が掴めたのか

いつもの剣を手にはぐれ悪魔を斬った。

 

「ッ…」

 

「ガァッ!!」

 

「木場ぁ!!」

 

 はぐれ悪魔を斬ったはいいが

木場は足元に張っていたパイプに足がひっかかり体制を崩した

そのスキをつくように斬られたはぐれ悪魔が木場を襲う。

 

「くっ!」

 

 はぐれ悪魔に押さえ込まれる木場

くそっ!!本当に何やってんだよアイツは!!

いつもの木場ならこんな奴あっという間なのに!!

 

「…吹っ飛べ!」

 

「ギッ!?」

 

 おぉ!いつの間にか小猫ちゃんが助けに行ってた!

しかもそのまま天井を突き破る勢いで空へ向かって放り投げた!!

 

 よし、これで俺達の役目は終わったな

後は頼みますよ、部長に先輩!!

 

 

……

 

SIDE ユウ

 

「ギィッ!!」

 

 工場の天井を突き破って、はぐれ悪魔が飛び出してきた

いやー、何かヤバイ感じだったぽい気がしたけど

なんとかなったみたいだな。

 

「三上君!朱乃!!」

 

「はい、部長!」

 

「あぁ!!」

 

 俺と姫島さんは、グレモリーさんの指示に従って

空を飛んで待機していた。

 

「雷よ!!」

 

 俺の隣で姫島さんはお得意の雷を発生させていた

んじゃ、俺も同じのでいくかな。

 

「迅雷よ!!」

 

 俺も姫島さんみたいに、右手を空に掲げて雷を発生させる

そしてそのまま、俺と姫島さんの雷をはぐれ悪魔へと放つ。

 

「ギャアアアアア!!!」

 

 上手に焼けましたァ!!

はぐれ悪魔は黒焦げになって、地面へと落ちていく。

 

 それを見たグレモリーさんは、ゆっくりとした足取りで

はぐれ悪魔へと近付いていく。

 

「主の下を逃げ、己の欲求を満たす為に暴れまわる不貞の輩、その罪、万死に値するわ」

 

 グレモリーさんははぐれ悪魔の前に立ち、話を続ける。

 

「グレモリー公爵の名の元において、あなたを!吹き飛ばして!あげる!!」

 

「ギィァアアアア!!」

 

 はぐれ悪魔は、グレモリーさんの一撃によって跡形もなくなり

その後に兵藤君達が工場から出てきた

俺と姫島さんも、地面へと降り立つ。

 

「心を完全に失っていました、もはや悪魔と呼べませんわね」

 

「あぁはなりたくねーな…」

 

「緊急の討伐命令が出るはずですわ」

 

 心を失った…か…

あの時の俺も、きっと…。

 

「小猫ちゃん!傷は?」

 

「…すみません」

 

 アーシアが塔城さんの傍により

神器で傷を癒す。

 

 その光景を眺めていると

どこか不釣合いな音が響いた。

 

「少しは目が覚めたかしら?ひとつ間違えば、誰かが危なかったのよ」

 

「すみませんでした」

 

 音の正体は、グレモリーさんが木場君の頬を叩いたものからだった

ふむ…、昼の定例会議後に兵藤君のアルバムを見てから彼の様子がおかしかったが…。

 

「一体どうしたの?あなたらしくもない…」

 

「調子が悪かっただけです…、これで失礼します」

 

「祐斗…」

 

 グレモリーさんに頭を下げてから立ち去って行く木場君

兵藤君が木場君の後を追って行き、彼を引き止めるが、いつもの彼には戻らなかった

一体何を見たんだ?兵藤君の家で…、木場君が見たアルバムの中に一体何の写真が?

とりあえず、今の彼を一人にするのは不味い

ここ最近、強力な力を感じるしな。

 

「グレモリーさんすまない、先にアーシアと一緒に戻っててくれ」

 

「え?ちょっと三上君!?」

 

 グレモリーさんが説明欲しそうにしていたが

俺は立ち止まらずに彼の後を追った。

 

 

 

 




はい!今回はここまで!次回でお会いしましょう!

最後のとこですが、本来ならイッセーが木場に話を聞いたりするシーンなんですけど
アレまで加えて書くと文字数がやばいことになりそうだったのでカットしました。

※脱字、誤字またはあの場面が違うなどの点が見られると思います(イッセーの友達の名前が片瀬になっているなど)
そう言った点が見られましたら、感想やメールにてメッセをいただけたらと思います!
ただ、場面につきましては、私なりに改変してるところがありますので、気になった場面が見られましたら、気軽に聞いていただけたらと思います!
又、最近、脱字報告を受けますが、ハーメルン初心者なのでどこでどう確認したらいいのかわからないですので、よければ教えてもらえたらと思います!(他力本願乙なんて言っちゃめ!!


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第24話 俺、クレイジーな奴と再会します!

はい、こんばんは!アリシアです!

今日は少しはやく仕事が終わりましたので、急いで編集して投稿しました!



 僕はエクスカリバーを許さない

僕は…、聖剣計画の生き残りだ。

 

 聖剣に適応すべく、聖剣計画に呼ばれた者達が居た…いや…

正確には殺されたと言うべきか…。

僕もその一人だった、来る日も来る日も実験の毎日だった

自由を奪われ…、人間としてさえ扱われていなかった。

 

 それでも僕達は、神に選ばれた者だと信じ

いつかは特別な存在になれると希望を持って、必死に絶えていた…

でも…、実験は失敗だったんだ

誰一人、聖剣に適応出来なかったんだ。

 

 そして…、僕達は処分される事になった

計画の全てを隠伏するためにね…

血反吐を吐きながら…、床でもがき苦しみながら…

それでも僕達は神に救いを求めた…。

 

(逃げるんだ!)

 

(せめて貴方だけでも!)

 

「っ…」

 

 すまない…一誠君

君は僕の事を仲間だと言ってくれた

でも…駄目なんだ…

僕は本来、仲間と楽しく過ごしていてはいけない存在なんだ…

そんな資格なんか…僕には…。

 

「…、雨…」

 

 気がつけば僕は人気のない所を雨に打たれながら歩いていた

そして、ちょうど自販機が見える曲がり角の所で

僕としてはあまり見たくない者が現れた。

 

「た、助けてっ…」

 

「神父…?」

 

 曲がり角から現れたのは神父だった

そしてさらに、またしても嫌な奴と出会ってしまった。

 

「やぁやぁ」

 

「ッ!」

 

「ヤッホー!おっ久だねー!誰かと思えばぁ…、クソ悪魔のクソ色男君では、あ~りませんかぁ?」

 

「フリード・セルゼン!まだこの町に潜伏していたのか」

 

「すんばらしい再会劇に、私は涙ちょちょぎれっすよ!」

 

 正直いうとめんどくさい

いや、イライラするね。

 

 生憎、今の僕は機嫌が悪いし…ちょうどいい

申し訳なく思うが八つ当たりさせてもらうとしよう。

 

「生憎、今日の僕は機嫌が悪くてね」

 

 僕はいつもの剣を創りだし、それを手にする。

 

「あっひゃひゃひゃ!それはいいねぇ!!ちょうど俺も神父狩りに飽きたところでさぁ~」

 

 そう言って、フリードは自分の持つ剣を振り回す

そして僕は見た、その剣から放たれる輝きとオーラを…。

 

「その輝き…オーラ!まさか!!」

 

「バチグー!ナイスタイミーング!以前のお返しついでにぃ~試させてくんねぇかなぁ?どっちが強いかぁ!?お前とのクソ魔剣とこの聖剣!エークスカーリバーとさぁ!!」

 

「ッ」

 

「ふ、ふふ~ん…しっにな!!」

 

 フリードは言葉と共に僕に襲い掛かって来た。

 

「ふっ!!」

 

 僕の持つ魔剣と、フリードの持つエクスカリバーがぶつかり合う。

 

「くっ!」

 

「うりの端整な顔立ちがぁ怒りまくってまっせぇ?この聖剣エクスカリバーの餌食に相応しいキャラにぃ?合わせてきたー!?」

 

「ほざくなぁ!!」

 

「あぁん!!」

 

 競り合いになっていた状態の中

僕は自分の言葉と共にフリードを押す

押されたフリードは、気持ち悪い言葉と共にバックジャンプし距離をとる。

 

「イケメンとは思えない下品な口ぶりだぁ…なんつって!」

 

「ッ!!ホーリーレイバー!!」

 

 無数の青黒い帯のようなものが現れ

それがフリードの持つエクスカリバーに取り付く

しかし、僕の技は意図も簡単に破られてしまう。

 

「あ~それ無駄っすから残念~」

 

 残念?いや、逆に嬉しいね

本物かを確かめただけにすぎないからね。

 

「ふっ、試しただけさ、その剣が本物かどうかをね…、これで心置きなく!剣もろとも八つ裂きに出来る訳だぁ!!」

 

 僕はフリードの持つ剣が、エクスカリバーだと改めて認識し

今度は僕から攻めに転じる。

 

「ふっ!!」

 

「おぉう!おう、おーう!ジーザス!ジーザス!」

 

 一見、僕の方が押していると思えた矢先

フリードのエクスカリバーが僕の肩を少し切り裂いた。

 

「うぐっ!!」

 

「言ってなかったけぇ?この聖剣はクソ悪魔キラー用の剣なんだよ~?」

 

 左肩を抑えて、膝をつく僕を見下すように馬鹿にするフリード

忘れるものか…忘れた事なんてないさ!

 

「忘れた事なんてないよ!!」

 

「んげ!あぁきったねぇ!!」

 

「悪魔らしいだろ!!」

 

 僕はフリードの足を手で払って転がせ

立ち上がってフリードを斬ろうとしたが避けられた。

 

「ッ!!」

 

「隙ありだよぉ~ん!!」

 

 くっ!しまった!!

フリードは僕の攻撃を避けた後、すぐに体制を立て直して仕掛けてきた

それに加え、僕は一瞬油断して奴の攻撃がかわせれない!!

 

「くっ…」

 

 僕は迫り来るエクスカリバーから目をそらすように目を瞑った…

しかし、そこまで迫ってきていたはずの攻撃がまだ来ない

もしかして僕を弄んでいるのか?

そう思って目を開いて見た時だった。

 

「げげぇ!?あの時の化け物じゃないですかやだぁー!!つか放しやがれってんですよ!!」

 

「み、三上先輩!?」

 

 目を開いて見た先には、蒼くてとても長い髪をした人が

僕の目の前に立っていた。

 

 いや…、わかる

何度もこの人の後ろ姿は見た

何度もこの人の様に強くなろうと思った。

 

 そんな尊敬するべき人が、僕の目の前に居た。

 

「久しぶりだないつぞやのクレイジー神父さん」

 

「えぇえぇ!!久しぶりですねぇ!!それでいい加減、俺様のエクスカリバーちゃんを放してほしいんですけど!!」

 

「っ、その剣はエクスカリバーだったか」

 

 先輩は片手でエクスカリバーを掴み

それに対してフリードはこれでもかと引っ張ったり、上下にガクガクと動かそうとするが先輩は放さなかったた

それどころか、先輩は僕の目の前でとんでもないことをした。

 

「げっ!?」

 

「なっ!?」

 

 なんと先輩は、片手だけでエクスカリバーを握り絞め

エクスカリバーが歪な音を発しながらヒビが入り始めたのだ。

 

「ちょ!マジで放しやがれ放してくださいお願いします!誰かぁー!この人、僕の大切な者を壊そうとしますぅ!!」

 

 フリードが情けない顔で助けてくれと言うが

先輩は容赦なく、さらに握り締める

そしてついに…。

 

「お、折れたぁ!?」

 

 なんと先輩は、片手だけでエクスカリバーを折った

フリードはすぐに折れたエクスカリバーを捨て、先輩から距離をとった。

 

「くそったれがぁ!!チートみたいな力を持ちやがって!!二度と俺の前に現れるんじゃねぇ!!」

 

 そう言って片手に何かを持ち、それを地面に向かって投げる

その何かは眩い光を放ち、その隙にフリードはこの場から姿を消した。

 

 

……

 

SIDE ユウ

 

 いやー…、やっぱなれないな~あのクレイジー神父の言葉使いには…

まぁ、何とか大切な後輩を助けれたしいいか。

 

「木場君、だいじょう「何しにきたんですか先輩」…」

 

 おおう、何余計な事をしてんだよって感じの目と口調で言われたよ

とは言え、君の立場になって考えるとそう言う事を言うのも仕方ないことだろうと思うけど…。

 

「木場君、君は兵藤君から仲間と言われただろう?俺は彼と同じ気持ちだ。君は大切な後輩で仲間だ。そんな君をはぐれ悪魔にさせたりなんかしないし、君を黙って見ている事なんか俺には出来ないからな」

 

「先輩、僕は一誠君にも言いましたが所詮悪魔は利己的な者です、それに…、僕には仲間だと言われる資格なんてありません」

 

 お前なんざ必要ねぇ!と言わんばかりに拒否してくる木場君

今の彼を一人にするには非常に不味い

だが今の彼に俺は邪魔でしかない

ならば一言だけ言って、後は使い魔にでも見張らせておくか。

 

「すまない、どうやら余計なお世話だったみたいだな」

 

「えぇそうですよ、余計なお世話です。あなたは僕とは関係ない人だ。これ以上、僕に関わるのはやめてください」

 

「わかった…そうしよう。だがこれだけは君に言っておく」

 

「何ですか?」

 

「大切だった者、仲間だった者たちの言葉と気持ち、そして思いを拒むな。逆に受け入れる…それだけだ」

 

「言っている意味がわかりませんが…、片隅にでも置いておきますよ」

 

「そうしてくれるとありがたいよ」

 

「えぇ…、それでは先輩。僕はこれで」

 

 木場君は俺に頭を下げて歩き去っていく

君がそうなってしまったのは俺の所為でもある

だからこそ、俺は君を見捨てる事なんて出来ない。

 

 あの計画を止められなかったのは俺の所為だ…

君があの計画の…、聖剣計画の犠牲者だと言う事はわかっている

俺は…、本当は君の敵なのかも知れないな…。

 

 そんな事を心の中で思いながら

俺は使い魔を出して木場君を見張らせる。

 

 さて、とりあえず一旦俺も帰るとしよう

あまり遅くなるとグレイフィアが解放してくれないからな…。

 

 俺は転移魔法を発動して、それで自宅に帰るのだった。

 




はい!今回はここまで!次回でお会いしましょう!

フリードの台詞なんですが、ちょいちょい間違ってるかもしれないです
アニメを見ながら、聞きながらと書いていたのですけど
フリードの台詞がマジクレイジーすぎて聞き取りにくいとこが多いのですよ(笑)

また、本来ならばフリードは撤退しろと言われて撤退しますが
そこは少しオリジナルにと手を加えました。

※脱字、誤字またはあの場面が違うなどの点が見られると思います(イッセーの友達の名前が片瀬になっているなど)
そう言った点が見られましたら、感想やメールにてメッセをいただけたらと思います!
ただ、場面につきましては、私なりに改変してるところがありますので、気になった場面が見られましたら、気軽に聞いていただけたらと思います!
又、最近、脱字報告を受けますが、ハーメルン初心者なのでどこでどう確認したらいいのかわからないですので、よければ教えてもらえたらと思います!(他力本願乙なんて言っちゃめ!!



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第25話 俺、聖剣使いと戦います!

こんばんは!アリシアです!

いや、本当に遅くなって申し訳ないです
活動報告にて一応報告はしてありますが、仕事が週7でして
それで休みがまったくなくてなかなか編集が進まない状態でした。




 あのクレイジー神父の件があってから

早くも一週間が過ぎた。

 

 木場君は、あれから何一つ変化はない

エクスカリバーを憎む顔のままだ。

 

 そう言えば、どうして俺が

彼がエクスカリバーを憎んでいて、聖剣計画の犠牲者なのを知っているのか言ってなかったね。

 

 理由は至って簡単

あのクレイジー神父と戦っている時の木場君の目だ

あの神父への敵意はあったが、それ以上に

木場君の怒りがエクスカリバーに向けられているのが彼の目を見てすぐわかったよ。

 

 しかしまぁ...、聖剣計画を止められなかったのは俺の責任だ

木場君には悪いが聖剣に関しては首を突っ込まさせてもらう。

 

 そんなことを考えながら、俺はある場所へと来ていた

って言っても部室になんだけどね

俺は扉をノックしてから入ろうとした時

 

『お前らがアーシアに手を出すなら、俺はお前ら全員を敵に回しても戦うぜ!!』

 

 と、何やら兵藤君が怒鳴るような大声が

扉越しに聞こえてきた。

 

 さすがにノックしてから入るのは気まずくなったから

そーっと開けて入るかな…。

 

 てなわけで、俺は扉をゆっくりと開けて中に入った

まず目に写った光景は、なんか兵藤君がアーシアの前に立って

白い布を被った二人の見知らぬ女性に対して敵意が見え見えだった。

 

 とりあえず状況を知る為に

俺は姫島さんに近寄って話を聞いた。

 

 姫島さんの話によると、どうやらあの二人は

アーシアに対して魔女だの悪魔何だの言って

それを見て、カチンときた兵藤君が今に至る訳だ。

 

 しかしまぁ…なんだ

アーシアは魔女でもないし悪魔でもないのだがなぁ...

俺から言わせれば、何も知らない奴が何偉そうな口を叩いてんだって感じでして…イラつくなぁ...

どれ、ちょっと真実を教えるついでにあの二人にお仕置きしてやろう

という訳で…。

 

「おい」

 

 俺は二人の女性に近付き

ある言葉を発した。

 

「決闘しろよ」

 

「…は?」

 

 まぁ、普通はそんな反応ですよね

うん…知ってた…。

 

「み、三上君?」

 

 グレモリーさんが何やら冷や汗のようなものをかいている

それどころか、よく見れば皆同じだった

あれ…、いろいろと抑えたつもりなんだけどなぁ…。

 

「まぁなんだ…、君達二人の言う事は間違ってるよ」

 

「間違っているだと?何をどう間違っているのか教えてもらおうか」

 

 青色の髪をした女性が強気な目で、しっかりと俺を捉えながら反論してきた

いい目だ、それにしてもこの子からは何か懐かしい力を感じる…。

 

「その間違いが何なのかを、外で教えてあげるよ」

 

 俺は表に出ろと言わんばかりに

親指で外をクイっと指す。

 

「いいだろう、後悔しても我々は責任をとらないがな」

 

「ちょ、ちょっと三上君!」

 

「大丈夫だグレモリーさん、俺なら心配いらないよ」

 

「そうじゃなくて…」

 

 グレモリーさんが何か言いたそうだったが

正直、俺の我慢の限界だった。

 

 なんせうちのアーシアをボロボロに言ってくれたんだからな

自分達の間違いを気付かせると同時に絶望を教えてやる。

 

 そんな訳で、俺達は外に移動し

俺は二人の女性と戦う事になった。

 

「もう一度言っておこう」

 

 青い髪をした女性は自身を覆っていた白い布を手にとり

それを投げ捨てるかのように払い

如何にも戦闘モードですと言わんばかりの姿を見せつけた。

 

「後で後悔しても、我々は責任をとらないぞ」

 

 そう言いながら、聖剣を向けてくる青髪の女性

ほう、破壊の聖剣、エクスカリバー・デストラクションか

エクスカリバーの中で、最も破壊力を有する剣か…ん?

破壊力を有する…そうか、この子から感じる懐かしい何かがようやくわかった

だが、今はあえて言わないでおこう。

 

 で、もう一人の方は…、これはまた珍しい物を

擬態の聖剣、エクスカリバー・ミミックか

まぁ日本刀みたいな形だしわかっていたけどね

 

 とりあえず、相手の得物はわかったし

こちらもそろそろ始めるとしますかね。

 

「ご忠告どうも、だがその忠告は逆に君達に返すよ」

 

 俺もやる気MAXと着ていた学園の上着を脱ぎすて

かかってこいと相手に伝える。

 

「ほう…中々の自信だ、イリナ!!」

 

「はいはーい!任せてゼノヴィア!」

 

 どうやら、あの青い髪の方はゼノヴィアと言う名前で

あちらがイリナと言うのか

で、その二人だけどいい連携だ

タイミングもよく同時に左右から仕掛けてきた。

 

「はッ!!」

 

「アーメン!」

 

 俺は二人の攻撃をジャンプするようにして避け

そのまま空中で態勢を変えて地面を殴るよう反撃した。

 

「ッ!!」

 

 俺の攻撃は二人には当てる気がなかったたのもあり

ゼノヴィアとイリナの二人は簡単に避けた

さらに、俺の拳の一撃により土煙が派手に上がる

一度態勢を立て直すつもりか、ゼノヴィアとイリナは俺から距離をとって離れた。

 

「どうやら…、私達二人を一人で相手するほどの力を持っているようだな…」

 

 今のだけで気付いたのかな?中々いい判断だ

さて、今度は俺から仕掛けるとするか。

 

「木場君」

 

「はい?」

 

 俺は木場君の名前を呼び

木場君は急で驚いたのか気合の抜けている声で返事が返ってきた

 

「君の力、少し借りるぞ」

 

「え?」

 

 俺は木場君にそう言ってから

少し別の事に意識を集中する

その集中した物はこれだ。

 

「ッ!?」

 

 突然、俺の周りに剣が出現し

俺はその出現した剣の中から一本だけ手にとり身構えた

そう、俺が木場君に力を借りると言ったのはこれだ

木場君の持つ神器、魔剣創造だ。

 

ちなみにこれは神器によるものではない

俺とラミルの力が合わさって成せた技

自分の周りに神器を所有する者が居るなら、その神器の力の波を感じ取り

それを本物のと変わらないほどの物を創り出すのがこの技

セイクリッド・コピーと言ったところか…なんてね。

 

 本当は、俺がまだ神だった頃

全てと言える程の神器を手にして様々な実験を行っていたんだ

とは言え、赤龍帝の篭手とか例外な物は触ってないけどね…おっといけない

ついつい今戦ってる最中だと言うのを忘れてしまうな…集中しないと!

 

「さぁ、今度はこっちから行くぞ!」

 

 片手でも持てるくらいの剣を手に今度は俺から仕掛ける

軽く振り回すかの様に剣を片手で持ち、今度は両手に持ち替えて仕掛けた。

 

「はやいッ!?」

 

 一気にゼノヴィアとイリナの二人を間合いに入れ

両手で持っていた剣でゼノヴィアに仕掛けた。

 

「くッ!!」

 

 仕掛けるとは言ったが俺は本気でなんてやってはいない

故に俺の攻撃はゼノヴィアの傍に居たイリナに防がれる。

 

「はぁッ!!」

 

 イリナの後ろに居たはずのゼノヴィアが

いつの間にか俺の側面に回り込み仕掛けてきた。

 

「甘いッ!!」

 

 俺は片手を剣から放し、空いた片手で魔剣を創造し

言わば二刀流と言った感じになり、ゼノヴィアの攻撃を防ぐ。

 

 ガチガチと互いの刃が音を鳴らし、競り合いの状態だったが

いつまでもそんな状態で居る訳もなく、少し力を入れて二人を押し返す。

 

 二人を押し返した後、俺は再びゼノヴィアに仕掛ける

ん?さっきからゼノヴィアばかり攻めるけど何でだって?

それはちょっと言ったけど、懐かしい力を感じてその正体が何となくわかったから

その正体に確信を持ちたくて本気を出さないかなーと思って攻めまくってるだけなんだよね

まぁ、その本気をまったく出してくれないのだけどな!!

 

「はぁーッ!!」

 

 真正面から向かってくるゼノヴィア

いい度胸だ、真正面から向かってくるのを迎えないと男が廃るな!!

 

「はッ!」

 

「ふッ!!」

 

 ゼノヴィアが勢いよく振り下ろすのに対して

俺は剣を横にして刃をぶつけた時だった。

 

「ッ!」

 

 俺の持っていた剣の刃が砕け

それを見た俺はすぐにゼノヴィアから距離をとって離れた。

 

「さすがはエクスカリバーと言ったとこか」

 

 やれやれ、これは本格的に平和ボケしすぎかな

いくら作り物とは言え、こうも粉々にされるなんてね…

仕方ない、こちらが本気を出せば相手も出さざるを得ないだろう。

 

 俺は右手を開き、地面に向け

ある力を解放する為の詠唱を始めた。

 

「古より我に仕えし剣よ、我の声にて目覚め応えよ」

 

 俺がそう唱える様に言うと魔法陣の様なものが現れ

少しばかり眩い光を放つ。

 

「我はフェネラル、その名のもとに解放する!」

 

 そして、魔法陣から鎖で繋がれた剣が現れその剣に触れる

触れた瞬間、現れた剣を繋いでいた鎖は外れた。

 

「聖剣、アポカリプス!!」

 

「聖剣だと!?ばかな!?そんな聖剣が存在するなど聞いたことも!!」

 

「聖剣アポカリプスは別名黙示録の剣。歴史の裏に閉ざされた剣だ、君達が知らないのも無理はない」

 

 聖剣アポカリプス

さっきも言ったがコイツは別名黙示録の剣

俺と同じ裏側でしか存在を許されない剣だ。

 

「その光…そのオーラ、どうやら本当に聖剣らしいな…」

 

「こいつはある剣の兄弟みたいな物でね、触れた物を何でも切り裂くだけではなく使用者が適正でなければその者さえ殺す剣だ」

 

 現にこいつは、何人者の命を自ら奪ってきた剣だ

聖剣なんていい響きを持つが、俺からすればこいつは魔剣だ。

 

 それにしても、この剣を手にしてから

あの二人が攻めてこなくなって…

 

「はぁッー!!」

 

 そんなことはなかったね!堂々とゼノヴィアが攻めてきたね!!

とはいえ、勇気は認めるが…あまりにも無謀だ。

 

「がっ!?」

 

「…、悪いな」

 

 俺は堂々と正面を向かってきたゼノヴィアに対して

アポカリプスの持ち手をゼノヴィアに向けて

そのままお腹辺りに深く当てた。

 

「ゼノヴィア!!」

 

 ゼノヴィアの後ろの方で見ていたイリナが走り寄ってくる

そういや、なんでこいつらが間違っているのかをまだ教えてなかったな

やれやれ…、俺も年かねぇ…。

 

-その容姿で言っても何の説得力もありませんよ。

 

うるせ!ほっとけ!!

 

 ラミルのツッコミに対して軽く流した後

俺はゼノヴィアとイリナの二人に話をした。

 

 神器とは、もともと神が作った物

それを与えられたアーシアは、それを正しく使っただけにすぎない

そんなアーシアを異端と言う者共こそ、異端であると。

 

 俺は二人にそう話

俺の話を聞いた二人、とくにゼノヴィアなんか

もうなんて言ったらいいのかって顔をしていた。

 

 俺の話を聞いた二人の顔から察するに

どうやら何も知らなかったみたいな顔だったし

逆にちょっと言い過ぎちゃったかな…?

 

 ま、まぁ!うちのアーシアを落ち込ませる様な事を二人して言ったんだ!

これくらいのお返しは別に大丈夫だよね!?うん!!

 

 この後、ゼノヴィアとイリナの二人はアーシアに深く頭を下げ謝罪をして帰っていった

俺達もそのまま解散となり、俺とアーシアは一足先に自宅へと帰った

グレモリーさん達は、何やら話があったみたいだから後から帰るらしい

そんなこんなで、ちょっと長い様な短い様な一日は終わりを告げた。

                                                                                                                                       

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい!今回はここまで!次回でお会いしましょう!

誰かぁ!私と仕事変わってぇ!!
忙しすぎワロエナイ。

※脱字、誤字またはあの場面が違うなどの点が見られると思います(イッセーの友達の名前が片瀬になっているなど)
そう言った点が見られましたら、感想やメールにてメッセをいただけたらと思います!
ただ、場面につきましては、私なりに改変してるところがありますので、気になった場面が見られましたら、気軽に聞いていただけたらと思います!
又、最近、脱字報告を受けますが、ハーメルン初心者なのでどこでどう確認したらいいのかわからないですので、よければ教えてもらえたらと思います!(他力本願乙なんて言っちゃめ!!


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第26話 俺、後輩に一つ教えます!

はい、皆さんお久しぶりです。
そして大変長らくお待たせして申し訳ありません主のアリシアです。

本来ならもっと早く投稿出来たのですが、仕事がどうしても入ってしまい
休みの日も、うちの主(社長)と海外へと赴いたり
何だかんだと摩訶不思議アドベンチャーな日々を送っていたらこんなに遅くなってしまいました。本当に申し訳ありません。




SIDE ユウ

 

「はい、ユウ様。」

 

「…」

 

 重い…、この空間が果てしなく重い!

え?何でかって?んなもん決まっておろう。

 

 悪気がまったくない様子で、晩御飯のおかずを箸でつまみ

それを俺に差し出してくるグレイフィア。

 

 つまり、グレイフィアは何の悪気もなく

寧ろ満面の笑みであーんをしてくるのだ。

 

 で、それを見てグレモリーさんとアーシアがすっごいジト〜と見てくるんですよ

んでもって、肝心の女神様と言えば…。

 

「…」ニヤニヤ

 

すっげぇムカつく!!

絶対楽しんでやがるぞこいつ!!

 

「ユウ様?」

 

「ふぇ?」

 

 少しばかりこの状況から現実逃避しているとグレイフィアに呼ばれた。

 

「ど、どうした?」

 

「お食べにならないのですか?」

 

 しゅんとした顔でこちらを見てくるグレイフィア

やめて!そんな捨てられそうな子犬の目みたいに俺を見ないで!

そんな顔されたら俺は!!

 

「ふふっ、お味はいかがでしょうか?」

 

「ん…、美味しい…。」

 

 はい、素直に口を開いて負けを認めました

だって仕方ないじゃん!?あんな潤目で見られたらぐぬぬ!ってなって

最終的に口を開かざるを得ないじゃん!!それに俺からすればこれは学んだ事だ!

以前も同じ事があって、何が何でも嫌と断っていたら

グレイフィアが強行手段をとって口移しだぞ!?その日はいろいろ覚悟したわ!!

 

「もう我慢ならないわ!」

 

 グレモリーさんが突然立ち上がり俺の隣に来て腰を下ろした

そしてグレイフィアと同じ様におかずを箸でつまみ

それを俺の方へと向けてきた。

 

「はい、三上君。」

 

 あーんと言いながら、満面の笑みでグレイフィアと同じ事をするグレモリーさん

やだこの子!何でこんなに対抗心燃やしてるの!?

 

「ま、待ってくれグレモリーさん。何をそんなに…「部長さん達ばかりずるいです〜!!」アィエエエ!?アーシア!?アーシアナンデ!?」

 

 グレモリーさんだけではなく、アーシアまでもが参戦

そんな状況を声には出さず顔で笑うミラエル

くっそー!!マジで腹が立つんですけど!!

 

 そんなドタバタしている中

ポケットに入れていた携帯が鳴り出した。

 

「誰だろう?」

 

 携帯を見て画面に映る番号を見るが

登録もしていない為、誰からなのかがわからない…。

 

まぁ、とりあえず出てみますか。

 

「はい、三上です。」

 

『こんばんは三上君、朱乃ですわ。』

 

「えっ姫島さん?姫島さんがどうして俺の番号を?」

 

 おそらくグレモリーさんか兵藤君辺りにでも聞いたのだと思うけど一応ね。

 

『リアスから聞きましたわ』

 

「そっか、それでこんな時間にどうした?」

 

『リアスは近くに居ますか?』

 

「グレモリーさん?グレモリーさんなら側にいるけど?」

 

『でしたら今からリアスと一緒に、ある場所に来ていただけないかしら?』

 

「なんだか急ぎの用事っぽいな、わかった」

 

 俺は姫島さんから場所を聞き、グレモリーさんとその場所へと向かった

時間が遅かった為、アーシア達には家で待っててもらうことに。

 

……

 

SIDE イッセー

 

「どういうことか説明してもらうわよイッセー。」

 

「はい…。」

 

 人気のない廃棄された建物の中で

俺は今、部長や三上先輩達の前で正座をさせられていた。

 

 どうしてこうなったかと言うと、つい30分程前だ

小猫ちゃんと匙、そして俺の三人で木場とあの教会の…えっとなんだっけか…

あぁそうだ、ゼノヴィアとイリナの二人と行動を共にしていたんだ。

 

 木場の目的は聖剣を潰すことだ

ならあの二人も同じようなもんだし、探すなら多い方がと思って一緒に居たんだ。

 

 で、目的の奴は見つかったんだけど

フリードとなんか太ったおっさんが出てきて

そのおっさんを見て木場の様子が変わったんだ

まるで復讐の相手を見つけたと言わんばかりに…。

 

 それで結局、フリード達に逃げられ

それを木場とゼノヴィアとイリナの三人は後を追って行ったんだ

その後に朱乃さんが現れて今に至るって感じだ。

 

「はぁ…まったく勝手な事をしてくれたわね。」

 

「すいません…部長…。」

 

「…すいません」

 

「過ぎた事を気にしても仕方ないわ、それで祐斗は後を追って行ったのね?」

 

「はい、何かあれば電話をくれると思うのですが…。」

 

 俺が部長にそう言うと

今まで俺の話を黙って聞いていた三上先輩が言った。

 

「そうとは思えないな。」

 

「え?」

 

「今の彼は聖剣に対する復讐で頭がいっぱいのはずだ。そんな彼が悠長に電話をよこせるとは思えない。」

 

「私もそう思うわ。」

 

 三上先輩がそう言った後

部長も三上先輩の言う通りだと言う。

 

 確かに、先輩の言う通りだ…

俺が木場と同じ立場なら、きっと俺も電話はしないと思う

仇を前にして、悠長に電話なんて出来る訳が…。

 

「俺…、余計な事をしちゃったんでしょうか…」

 

俺の一言に対し、三上先輩は答えた。

 

「余計な事なんかじゃないさ兵藤君。君は仲間の為に、友の為にと思ってやったことだ。それが余計な事かどうかとかは問題じゃないんだ」

 

「三上先輩…」

 

 三上先輩の言葉を聞いて、何だか心の中が暖かくなる感じがした

俺だけじゃない、部長や朱乃さん。

小猫ちゃんもそう感じているのか、皆静かに微笑んでいた。

 

 しかし…、そんなせっかくのいい雰囲気を壊す奴が一人居た…。

 

「ぎゃぁあ!!会長ぉ!許してくださいぃぃいい!!」

 

「まだまだです匙!後994回!!」

 

 俺と同じで、隣の方で怒られていた匙が

生徒会長の魔力がこもった尻叩きを受けていた。

 

「し、尻叩きに魔力を!?」

 

 匙が生徒会長の罰を受けているところを見ていると

突然、部長が立ち上がった。

 

「まっ…まさか部長も…?」

 

「そうね、勝手をする悪い子にはお仕置きしておかないとね。」

 

 ひぃいいい!!いかにもお仕置きしますと言わんばかりに部長が左手に魔力を!!

 

「さぁイッセー!お尻を出しなさい!!」

 

 あぁ…終わった…

俺は今日1日…、いや明日も尻の痛みに耐えないといけないのですね!

わかりたくないわ馬鹿野郎!!

 

「…待ってください部長。」

 

 俺の隣で、俺と一緒に叱られていた小猫ちゃんが突然立ち上がって部長に言う。

 

「…今回の件は一誠先輩だけではなく私にも責任があります。だから一誠先輩にお仕置きをするのなら私に半分お仕置きしてください。」

 

「小猫ちゃん…」

 

 何ていい子なんや小猫ちゃん!

だけどそれはダメだ。

 

 今回の件は俺が言い出した事だ

木場が居なくなってしまうのが嫌で、その気持ちは小猫ちゃんも同じだったから手を貸してくれただけなんだ。

 

 お仕置きをされるのは俺だけでいい…

小猫ちゃんの気持ちは嬉しいけど、俺は男なんだ…。

 

「部長!お仕置きなら全部俺にしてください!!」

 

「一誠先輩?」

 

「小猫ちゃん、気持ちだけで十分だよ。今回の件は俺が言い出した事なんだ。お仕置きをされるのは俺だけでいいんだ。だから部長!!」

 

 俺はそう言ってから部長に背を向けて四つん這いになった。

 

「そう…、2人の気持ちはよくわかったわ。だから…」

 

 俺は覚悟を決めて歯を食いしばったが、伝わったのは部長の優しさ

ただ単なるそっと触れるだけの感触だった。

 

「イッセー、小猫。こっちを向きなさい。」

 

 部長の指示に従い、俺と小猫ちゃんは体制を崩して

部長の方を見た時だった。

 

「馬鹿ね2人とも…。もう勝手をしたらダメよ。」

 

 俺と小猫ちゃんは部長に抱きしめられた

お仕置きなんてそっちのけで暖かく…。

 

「か、会長ぉおお!!あっちは何だかいい感じに終わってますけど!?」

 

「よそはよそ!うちはうちです!後900回!!」

 

 この日、俺は今まで以上に部長の下僕でよかったと

そう思える1日であった。

 




はい!今回はここまでです。

いやぁ…、本当に遅くなって申し訳ないです…。



おまけ


ユウ「う~p~主~?」

アリシア(主)「おうなんだユウ…ってこわっ!?」

ユウ「なんだじゃないでしょうなんだじゃ!!今まで何してたんですか!!」

アリシア「いやなんだ…。海外行ったりなんやしてましたが?」

ユウ「そういう事は事前に言っておくべきでしょうが!!あなたはどれだけ多くの人を待たせたと思ってるんですか!!」

アリシア「おおおおおちつけけけけ!!」

ユウ「歯ぁ食いしばれ!そんな根性修正してやる!!」

アリシア「あ~^」


…、次遅れるときは報告します…。


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第27話 俺、奴と出会います!

はい、こんばんはです!主のアリシアです!

ちょくちょくと筆記の方は進めていて、編集して投稿するだけなので
お詫びも兼ねて今回は二話連続投稿です!

※前回の話も含めてですが、ちょいちょいいじってる部分があります
アニメを参考にしながら、台詞とか場面とか調整していますが
それらの部分に、自分なりのオリジナルの要素を足していますので何か違うな?って思うかもですが、オ リ ジ ナ ル です!(いまさら


SIDE ユウ

 

「それで、木場君からは何か連絡は?」

 

「今のところ何も…。」

 

「…」

 

 木場君がグレモリーさんの下から離れてからはやくも2日が過ぎた

さすがに心配だから、俺とグレモリーさんと姫島さんの三人で使い魔を放ち様子を伺っていた。

 

「俺…、やっぱり余計な事を…。」

 

 兵藤君がまたもや気を落として

自分の所為だと落ち込みはじめる。

 

 やれやれ、前に言ったばかりなのになぁ...

誰かが誰かを思ってやる事は、決して余計な事なんかではない。

 

 例え余計だと言われても、自分が思ってやったことは

相手にちゃんと伝わって、良い結果を残すものだ。

 

「兵藤君、君が焦っても木場君が見つかる訳じゃないんだ。だから今は焦らずゆっくりと待とう。」

 

「はい…。」

 

 とは言ったものの、未だに木場君の足取りを掴めてない

復讐で周りがよく見えていない彼があまり1人で突出しすぎなければいいが…。

 

そんなことを考えながら少しの間をおき…。

 

「…、見つけたわ。」

 

 グレモリーさんが何やら見つけたわと言う

その言葉にはいつもと違う真剣な雰囲気を漂わせていた。

 

……

 

SIDE リアス

 

 私の使い魔が紫藤イリナさんを見つけた

私達はすぐに動き、転移魔法を使って使い魔のいる場所へと移動した。

 

 移動後、紫藤さんの姿がすぐに目に映った

独特な黒い戦闘装束は破れ、胸とか晒されていた。

 

 この時、イッセーが興奮して暴れるんじゃないかと思っていたのだけど…。

 

「イリナ!!」

 

 さすがにないわよね…

イッセーはボロボロになった紫藤さんに近寄り

頭を抱えて大丈夫かなどの声をかける。

 

「イ…イッセー…くん。」

 

「よかった…、アーシア頼む!」

 

「は、はい!」

 

イッセーが紫藤さんの意識確認をし

意識があることがわかった後に、紫藤さんの治療をとアーシアを呼ぶ。

 

アーシアが紫藤さんの側に寄り

トワイライトヒーリングを使用する。

 

その光景をしばらく見ていると…。

 

「リアス。」

 

 いつの間にかソーナとその眷属達がこの場に居た

まぁ、私が呼んだのだけれどね。

 

「来てくれたのね。」

 

「あなたに呼ばれて来ない訳にもいかないでしょう…椿!」

 

「はっ。」

 

「私の家なら治療設備があります。」

 

「お願いします。トワイライトヒーリングでは傷や痛みを癒せても、消耗した体力までは…。」

 

「副会長…お願いします。」

 

「会長のご命令ですから。」

 

 ソーナの眷属である椿が紫藤さんを連れ

転移魔法でこの場から去った。

 

そしてこの瞬間…どことなく不愉快な悪寒が私達を襲い

私たちの背後からその正体が現れた。

 

「やーやーやー!餌を嗅ぎ付けて集まってきましたねぇ…。ご機嫌麗しゅう!クソ悪魔共。」

 

「ッ!フリード!!」

 

「おやおやこれはぁ?クソ悪魔に寝返ったアーシアちゃん。クソ悪魔ライフ満喫しちゃってるぅ?!」

 

 ぐねぐねと身体をくねらせ、アーシアを煽るフリード

正直見ていて気持ち悪いし私の可愛いアーシアを侮辱した事は許せないわ。

 

「言いたい事はそれだけかしらはぐれ神父さん。」

 

 皆の少し前に出て、いかにも消しますよと言わないばかりの魔力をフリードに見せつける。

 

「あー!ちょちょちょいまちぃ!赤毛のお姉さんにお話しがあるんだってぇ。」

 

「話?」

 

「あぁ…うちのボスがさぁ!!」

 

 フリードがそう言うと、上空に魔法陣らしきものが現れ

そこから禍々しい黒い翼を広げた堕天使が現れた。

 

「…堕天使。」

 

「それも翼が十枚…、幹部クラスですわ」

 

「はじめましてかな…?グレモリー家の娘。我が名はコカビエル。」

 

 なんて威圧感…、でもこれくらいでビビる訳にはいかないわ

それに挨拶はちゃんと返さないとね。

 

「御機嫌よう堕ちた天使の幹部さん。私はリアス・グレモリー。どうぞお見知りおきを。」

 

「紅髪が麗しいものだなぁ…。紅髪の魔王サーゼクス、お前の兄にそっくりだ。忌々しくて反吐が出そうだよ。」

 

「それで?わたしとの接触には何が目的なのかしら?幹部さんが直々にお見えするなんて…。」

 

「お前の根城である駒王学園を中心に暴れさせてもらおうと思ってな。」

 

 なんですって!?この町で暴れるなんて

そんな事をすれば一体どれほどの犠牲者が出ると思ってるの!?

 

「私たちの学園を!?」

 

「そうすれば、嫌でもサーゼクスは来ざるを得ない…そうだろう?」

 

 こいつ…、そこまでしてお兄様と…。

 

「まぁ、サーゼクスが来なくとも貴様が居れば話は別だな…、そうだろう?フェネラル。」

 

「…」

 

「まさか貴様が生きていたとはな…。嬉しいぞ?貴様に受けたこの傷の礼が出来るのだからな。」

 

 そう言ってコカビエルは自分の胸元を見せ

古い傷跡のようなものを見せびらかした。

 

「コカビエル!あなたはわかっているの!?あなたがしようとしている事は、もう一度あの三つ巴の戦争を起こすことなのよ!?」

 

「そんな事はわかっている。ミカエルから聖剣を奪えば奴が現れるかと思ったのだがな…。現れたのはとんだ雑魚の二人だった。」

 

「では、あなたの目的は最初から…。」

 

「そうとも…、戦争だ。」

 

 

……

 

SIDE ユウ

 

 コカビエル…、何故に今になって姿を現した?

戦争を起こすならいつでも起こせたはずだ。

 

 それをこのタイミングで…

とは言え、戦争をさせる気なんて全くない。

 

 奴は俺が抑える…。

 

「ぬははは!この狂いっぷりがうちのボスの魅力でさぁ!!そんな人に就いただけでほら!」

 

「ッ!?」

 

 あの口調が汚いフリードとか言う神父が上着を広げ

その内にあるエクスカリバーを俺達に見せびらかしてきた。

 

「勿論の事、すべてハイパー状態で使える優れ物なんですわ!!それを使いこなせる俺ってつくづくスペシャルなんすねぇ…。」

 

「ッ…。」

 

「あぁそうそう!これこれ、この擬態の聖剣ミミックもツインテールのお嬢さんからいただきました。」

 

 なるほど、イリナさんをボコったのは奴か…

アーシアへの暴言も兼ねて奴もたっぷりと痛めつけてやらないとな…。

 

「戦争をしよう…リアス・グレモリーッ!!!」

 

 コカビエルが上空に手を掲げ、光の槍を創る

そしてそれを俺達に向かって投げてきた。

 

「みんな!!逃げて!!」

 

 兵藤君達は後ろへと下がり

俺は逆に上空へと飛んで光の槍の衝撃を避けた。

 

 大きく舞い上がる土煙

俺なら大丈夫だが皆は…。

 

「なんつぅ威力だよ…。」

 

「くっ!コカビエルは!?」

 

「…あっちへ行きました。」

 

 チッ!ここで奴を抑えるつもりだったが

駒王学園へと向かわれたか!!

 

「皆!!私達の学園へと向かうわよ!!」

 

「はい!部長!!」

 

「三上君、悪いけどあなたも来てちょうだい」

 

 グレモリーさんが俺も一緒にと言うが

申し訳ないが俺はそれを断った。

 

「すまないグレモリーさん。奴が姿を現した以上、俺はやらなければならない事がある。」

 

 何も奴と戦いたくありませんって訳じゃない

むしろその逆で戦う準備をしてから行くって事だ。

 

「すまない…、終わったらすぐに向かう。それまで奴を抑えれるか?」

 

「わかったわ。」

 

「大丈夫ですよ先輩!先輩が来る頃には俺が倒しますから!」

 

 いつにもなく強気な兵藤君

ふっ…本当に面白い子だ。

 

「そうだな…、頼んだぞ兵藤君。」

 

「はい!任せてください!!」

 

「それじゃ皆、俺は少しの間だけでいい奴を抑えててくれ。俺もすぐに向かう。」

 

 俺の言葉に、皆はうんと頷く

よし、そうと決まればすぐに移動するか。

 

 俺はその場を離れ

コカビエルとの戦いの準備を始めるのだった。

 




はい!今回はここまで!次回でお会いしましょう!



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