艦これ世界に転移した狙撃兵の戦闘記録 (Lindwurm)
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プロローグ 〜2019年沖縄〜 戦いの始まり

この話を新たにプロローグとして書いてみたんですけど…どうですかね?
他の話も改編してくので更新が月単位になるかも…



では、どうぞ


あの日からどれだけの年月が流れたのだろう。事の発端はあの22年前に起きたあの災害ので発生したヤバい連中とどっかの軍事会社の造ったイユーリだっけかユージアたったかの国が起こしたくだらん戦争が広がって、ここ日本にも飛び火したってとこだったな。 そして日本各地でテロが起きて俺たちのいた街でもテロで大勢死んだ。 父さん、母さん…そして結衣…今日までずっと行方不明のままだ。 クソッタレ…

その時俺は相棒の星野龍弥と奴らから武器を奪って奴らと戦い、海兵隊に拾われて今に至っている。海兵隊に入ってからも俺は狙撃手として多くの敵兵を屠った。 元々奴らから奪ったのが狙撃銃だったのと、狙撃手に憧れて知識を得たり、天性の才能があったからなのかもしれない。

そして一等軍曹に昇進して特殊武装偵察隊の隊員試験を受けて俺と龍弥は見事合格。嬉しかったが未だに何故受かったのか本当疑問だ。

特殊武装偵察隊の隊員になってからも多くの作戦に従事した。敵地潜入作戦で多くの敵を倒したし、国内の過激派も壊滅させた。

何度も危険な目にあっだけどもう馴れた。死んだらそれまでだと割り切ってるし、仲間を

護って死んだのならそれでいい。うん、それ

でいいんだ…

 

 

 

 

 

俺は今ユージアの連中に占領された沖縄の情報収集の為の偵察活動と破壊工作を行う味方部隊の狙撃支援で沖縄の市街地にいる。

 

 

「結衣…」

 

俺は写真に写った彼女の名前を呟く。あの日から結構たってて俺の家族と一緒に未だに行方が分からないでいる。きっと何処かで生き延びていると信じている。そしてこの戦争が終わったら逢いたい。 死ぬ覚悟は出来ているつもりだが、本音を言うと結衣と再会出来るまで死にたくない。 この戦争が終わるまではくたばる訳にはいかねぇ。その時龍弥が俺の方に手を置いて言った

 

「柊司、今は目の前の任務に集中しよう。親父さんもおばさんも結衣ちゃんも絶対に生きてる。だからこの戦争を生き延びる為にやるべき事を片付けようぜ」

 

確かにそうだな。この作戦が終わった後にまた考えればいい。今はやるべき事をやって皆んなで生きて帰るんだ。こいつの気遣いは本当に助かる。ただ、

 

「しかもお前笑顔が硬いんだよ。こんなんじゃ結衣ちゃん可哀想だぜ? それに腕組まれて顔真っ赤とかどんだけ恥ずかしがり屋なんだよwww 表情はもちっと柔らか〜く…ひっ⁉︎」

 

「今度余計な事を言うと口を縫い合わすぞ(#^ω^)それに仕方ないだろう? 俺は元々彼女とか出来るような人間じゃなかったんだ。それに結衣とは長い付き合いになるから…って、言わせんなボケ。 その目は何だ? 殺されてぇのか?」

 

「はいはい、分かりましたよww 久しぶりに面白いものを見れたってのにww」

 

「ったく、これが終わったらお前頭に風船乗っけて射撃訓練の的だからな(無慈悲)」

 

「やだ!やだ! そんな事小生やだ! もしやったら 結衣ちゃんに言いつけてやる」

 

「この野郎…」

 

ただ、余計な事を言わなければいいんだけどなぁコイツは…

 

 

写真をポケットの中に仕舞った丁度その時ヘッドセットから味方の無線が聞こえてきた。

⁇「シュリからリーパー0-1へこっちはそろそろ市街地なのだが君達はどうだ?」

 

「こちらリーパー0-1、こちらはポイントに到着。いつでも支援が出来る」

 

「そいつは頼もしい。よし、こっちは前進する。支援頼んだぞ」

 

「了解」

 

 

PTTスイッチから手を離して無線を切り、愛銃を展開して伏射体勢に入る。

横では龍弥がまだニヤニヤしていやがった。こいつ絶対処す。班長が止めに入ろうが、竹刀で虐待してやる…

 

「帰ったら覚えてろ…」

 

「ハイハイ、全く弄りがいがあって楽しいや…ってわかったからそのUSPをホルスターに仕舞え!」

 

USPに手をかけた瞬間にこれだから面白い。ぶつくさ言いながらも横では龍弥がスポッティングスコープを覗いて観測してくれている。準備は出来た。あとは敵を見つけて殺るだけ…

さて、今日は何人俺の射線に入って来てくれるだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが俺たちはこの後一体何が起きるのか、そしてあんな信じられない事が起きるなんて思いもしなかった…

そして、この作戦が全ての始まりとなる事すら知る由もなかったのである




これからも執筆は遅くなると思いますが、どうかご了承を


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始まり

初めまして Lindwurmです。 艦これ世界に狙撃兵が転移したらどうだろ?なんて考えで書いた初めての小説なのでおかしい所盛りだくさんですが、どうぞ宜しくお願いします。



5/24日 リニューアルしました。 少し字数が増えたような気がしますが、どうぞ


かつては多くの観光客で賑わったこの街も奴らの攻撃でゴーストタウンと化していた。そんな街での特殊任務で狙撃手として味方の援護の為に俺はここにいる。

 

「16:45 そろそろか…」

 

そんな街の崩れかけた廃ビルの中で三脚に据えられている、スラリと伸びた銃身と他の銃にはないサムホールストックを持つ銃を構えながら呟いた。

 

飾り気のないシンプルな外観をしたその銃には、くすんだ緑や茶色の迷彩テープが巻かれた銃身と、その銃身よりも太いサプレッサーと伏射時に安定させる為のバイポッドが装着され、折り畳む事が出来るサムホールストックとレシーバー上部には可変倍率式のスコープが備わっている。 イギリスの銃器メーカーが開発したL115A3と呼ばれる8.59㎜の338ラプアマグナムという強力な弾を用いる狙撃銃だ。

 

道の両脇に立つ建物を監視していると、味方の進路上に立つ建物のベランダに1人の敵兵を捉えた。見たところ小銃にスコープを付けたマークスマンライフル持ち…厄介な敵だ

 

「距離350、敵さんが1人二階のベランダにいる。見えるか?」

 

「ああ、とっくに捉えてる」

 

横でスポッティングスコープを覗いて敵の位置を報告する男- 星野 龍弥(ほしの りゅうや)こいつとは小学生の頃からの付き合いになる。テロ事件の時からありとあらゆる作戦に従事してきた信頼できる相棒でもあり親友だ。

 

「リーパー0-2からシュリへ、前方50メートル先の建物に敵がいる。排除する」

 

『こちらシュリ了解。 』

 

無線で龍弥が杉崎大尉が率いる味方の部隊に連絡を送る。 こちらでもスコープ越しに物陰に隠れるのが見える。

 

「北西の風 2、 撃ち下ろしだ。お前ならいけると思うが… 一撃で頼むぞ」

 

「…了解」

 

このくらいの風速ならこの距離でも弾が逸れる事は無いと思うが、一応撃ち下ろしである事も考えて少し照準をずらす。

息を吐きながら引き絞る。息がピタリと止まった瞬間にトリガーを最後まで引き絞るとパシュゥゥゥンというサプレッサーである程度減音された甲高い発射音と共に撃ち出された銃弾が頭を貫き、スコープ越しに赤い花のように頭部が吹き飛ぶのが確認できた。

 

「リーパー0-1からシュリへ、敵兵を排除。進路上に敵なし」

 

『了解。此方でも確認できた。流石だな』

 

さて、こっちも移動だ。 三脚と装備品を纏めて次の地点に移動しようとした時、地響きと共に建物が少し揺れた。地震か…それに空が急に曇だしてくるし、一体何なんだ?

 

「おい柊司、こりゃ何かヤバイ事が起きるんじゃねぇか」

 

荷物を纏めMk.11を弄っていた龍弥が言う。何をバカなこと言ってんだ。さっきの揺れだってただの地震だし、この雲だってスコールの前兆だろ。 そんなお前の心配してるような事は起きないっての

 

「大丈夫だ。 そんな事起きねぇからさっさと行くぞ」

 

L115をドラッグパックに収めてM4に持ち変え廊下を警戒しながら進む。このビルも派手にやられたのか至る所にひび割れと大穴が開いていた。 雲が多くなってきたのか薄暗かった廊下が一気に暗くなる。

 

流石におかしい。今の時期は夏だし日の入りはもっと遅い。それにこの雲がスコールの前兆ならとっくに降ってきてるはずだ。 事前のブリーフィングでは台風の接近なんて聞いない。沖縄の天気予報があまりアテにならないのは知ってるがこの雲は異常だ。もしかして本当に何か起きるのか…

 

 

ズキッ…

 

ああ、こめかみの古傷が痛む。何か良からぬ事でも起きそうだ。ったく、面倒くせぇ

 

「リーパー0-1からデルタ、作戦区域のこの雲は何だ。そちらでは確認でき…」

 

確認できたかと最後まで聞こうとした瞬間、ズドンと突き上げられたかと思うと大きな揺れが俺たちのいる廃ビルを襲う。 これが地震だと気づくのに1秒とかからなかった。

 

「不味い!走れ!」

 

龍弥の叫びと同時に、揺れが止まらぬビルの廊下を非常口目掛けて突っ走る。両脇の壁がメキメキと音を立ててビビ割れていくが構ってられない。しかし、あと少しというところで目の前の天井が崩落し、非常口への道が絶たれてしまった。

 

「こっちだ!崩れたところから降りるしかない!」

 

「チクショウ!こんな時に地震なんてふざけんな!」

 

俺に言っても何もならんわ。そう思っている間にもビルの崩壊は進んでいた。 ビルと一緒に巻き込まれるのは時間の問題だ。

 

「くそっ、こんな所でくたばってたまるかよ…」

 

龍弥が呟いたその時、長く続くと思われた揺れは収まった。

 

「収まったか? おい、連絡だ!」

 

龍弥の一言で我に返った俺は無線機に繋がれたPTTスイッチを押し司令部と援護していた味方へ交信を試みる。だが…

 

「リーパー0-1からシュリ、聞こえているのか?応答しろ!おいッ!」

 

帰ってくるのはザーっという耳障りな雑音だけだった。龍弥のほうはどうだろうか?

 

「龍弥、そっちはどうだ?繋がったか?」

 

「ダメだ。 司令部にも杉崎さんにも繋がらねえ…」

 

どうゆうことだ…地震の揺れごときで壊れるポンコツな無線機なんてあってたまるか。

一時的な電波障害か何かだろう。 その時

また揺れて来た。いや、さっきの揺れとは何か違う…まさか!

 

「崩れるぞ!龍弥!」

 

そう叫んだ瞬間、廊下が崩れ、俺たちは外へ滑り落ちそうになってしまった。俺はドアの枠に捕まって何とかなったが、龍弥は腕一本で支えられている絶体絶命の状態だ。このままでは不味い…

 

「ドア枠を掴め!このままじゃ俺の腕もサヨウナラだ」

 

「分かってるっての!」

 

こいつ重い…でもこの手を絶対に離すわけにはいかない。 死んでも離すものか! 渾身の力を込めて持ち上げる。どうやらドア枠を掴めたようだ。よし、早いとこ上がるぞ

 

そう言おうとした時掴んでいたドア枠がバキッ!という音と共に俺たちはビルから落ちてしまった。

 

「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」」

 

くそっ、こんな無様な死に方ってアリかよ…

嫌だ、まだ死にたくない…だけどもう、どうしようもないか… クソッタレ…

 

「ガあッ… く、くそ…」

 

瓦礫の山に叩き付けられた衝撃と凄まじい痛みが身体中を駆け巡り、余りの痛みに意識を失いかける。そこに追い討ちを掛けるように、上から落ちてきた瓦礫が俺たちをモロに直撃した。

 

「(ああ、こんな終わり方か…あれ?何だこの光は…)」

 

意識を失う寸前眩い光が差し、その後意識が暗転し、完全に闇に飲まれた。




はい、最初から駄文ですね… おかしい所が所々ありますが教えていただけると幸いです。 次回は物語の設定になると思います。

追記
次回の物語の設定も改変するかもしれません


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設定等

お久しぶりです^ 今回は設定になります。「ナンダコレハ」って思ってしまうかもしれませんがまあ、そこは…


追記
時代の設定を変更しました。流石に1960年代は無理があったかも…


設定

 

時代2019年

 

艦娘と深海棲艦が戦う艦これの世界と、ある未曾有の大災害に見舞われた世界から転移してきた2人の狙撃手が戦う物語。

二年前突如として現れた深海棲艦により、世界各国は最新鋭の兵器を使い応戦するも損害が大きく、制海権を失い、食料やエネルギー、経済などの面で大きな打撃をうけた。

そんな中、大日本帝国海軍の艦船の名を持ち、艤装と呼ばれる装備を持った少女達ー艦娘が現れ、日本は彼女達と共に深海棲艦に立ち向かい、制海権を奪還していく。

同時に憲法を改正し、自衛隊は陸軍・海軍・空軍となり陸軍は戦車や歩兵などの陸上戦力、空軍は戦闘機などの航空戦力で深海棲艦及び、後述の深海陸戦兵の本土侵攻に備えている。

艦娘達を擁する海軍は深海棲艦と戦い、制海権奪還の為に奮闘している。また、海軍には米海兵隊を手本に海軍陸戦隊が創設され、島嶼部への上陸戦などで大きな戦果を上げている。

 

柊司達のいた世界

1994年木星軌道上に存在する小惑星ユリシーズに未知の小惑星が衝突して生じた多くの破片が地球に降り注ぎ、人類史上未曾有の大災害と呼ばれた「ユリシーズの厄災」から22年後の世界となる。

ユリシーズの厄災以降各地で続いた紛争は、ある軍事企業によって沈静化されたと思われていた。しかし、その軍事企業の兵器を有した武装組織の力が拡大し、22年後の2016年、そして世界各地でテロが起きてしまう。 その組織はユリシーズ難民による国家「ユージア連邦」として独立宣言を出し、軍事企業による豊富な兵器とそれに加担する国家が結びつき再び世界は戦乱に突入した。

 

日本も各地でテロが発生し、都市機能が麻痺するなどの甚大な被害を受けた。 柊司達の住む街も例外ではなく、テロ組織と結びついた日本の過激派の無差別な大規模テロにより多くの犠牲者とインフラが破壊された。テロ発生時にその場に居合わせた柊司と龍弥はテロ組織の武器を鹵獲、各地を転戦後海兵隊に拾われ、海兵隊員として日本、そして世界中の戦場で戦う事になった。

そのテロ攻撃で柊司の彼女と家族が行方不明になっている。

 

 

日本国海兵隊

柊司たちが元いた世界の日本で憲法改正後に創設された部隊。島嶼奪還、敵地上陸を主任務としてい

る。米国海兵隊を手本にされており、陸海空軍と用兵思想が異なっている。また、敵占領下にある島嶼部や敵地への偵察及び、隠密裏の潜入、破壊工作、艦砲射撃や航空火力の誘導などを任務とする特殊武装偵察隊も同時に創設された。

柊司と龍弥が所属しているのが特殊武装偵察隊。

 

 

艦娘

過去の軍艦の魂が実体化して人間の身体を持った存在。 人間の身体とほぼ同じなので風邪も引くし、怪我もする。軍艦の時と違い、感情もあるので、恐怖、喜び、悲しみを感じ、恋をする事も。

戦闘時には艤装と呼ばれる装備を装着する事で、身体能力が向上し、海の上を走ったり、戦闘をする事が出来る。 だが、身体能力が向上したとはいえ、人の身体をしているので致命的なダメージを受けると大怪我を負い、最悪の場合死亡し、轟沈という形で海へと沈んでいく。

また、軍艦だった時の記憶を持っている事もあり、史実での作戦の話をしたり、共に参加した艦娘同士の仲が良かったりする。 しかし、艦娘については謎に包まれており、不明な点が多い。

 

 

深海棲艦

戦争終結から数年後に突如現れ、制海権を奪った謎の生命体。 過去に沈んだ艦船の怨念が実体化したもの、轟沈した艦娘の姿などあらゆる情報があるが、艦娘同様詳しい事は分かっておらず、謎が多い。 深海棲艦には戦艦や空母級、一部の駆逐艦や重巡などは人型をしているものがあり、その姿はどこか美しく、それでいて恐ろしいほどに強いとも言われている。また、エリート、フラグシップ、改フラグシップといった強化版は目の色や自身が発するオーラの色で見分ける事が出来るらしい。

他には姫級、鬼といった新たな深海棲艦の存在も確認されてきている。

 

深海陸戦兵

深海棲艦と共に現れた謎の兵。 装備はM1ガーランドやトンプソン、MG42といった米軍やナチスドイツの第二次大戦時の武器やM14、SKSなど冷戦初期の武器を有し、服装は第二次大戦時の米兵やナチスドイツ軍だったりする。近年ではM4等の最新式の兵器や装備を持つ陸戦兵の存在も確認されてきている。銃器以外にも戦車や装甲車等の陸上兵器も確認されているが、第2次世界大戦〜冷戦期の旧式化した兵器が多いらしい。

深海棲艦に見られるエリートやフラグシップなどのランクは無い。 死亡すると血は出るが、時間が経つと死体が風化し砂になる。(某ナ○トミュージアムのネアンデルタール人が日光を浴びて灰になってしまったのを思い浮かべてくれればいい。 どう見ても伏字になってないです。本当にry)

 




まあ、こんな感じの設定ですf^_^; 誤字脱字がありましたら、教えてください。

次回は登場人物の紹介です。 次回もお楽しみに


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登場人物紹介

イラストって案外難しいもんなんですねww 小学校の時は結構絵を描いてたんですがPS3のコントローラー握ってバ○ルフィールドとかやったり、サバゲーしたりすると劣化してくるんですね…はぁ


最初から長々としゃべりましたが登場人物紹介どうぞ


櫻井 柊司 (さくらい しゅうじ)

 

階級 少尉

年齢 18歳

身長 188cm

体重 71kg

 

 

〈装備〉

L115A3 AWM (狙撃銃)

 

Hk416(バックアップ用)

 

USP45(ハンドガン)

 

タクティカルナイフ

 

3型迷彩戦闘服(コンバットタイプ)

 

ギリーフード

 

ブーニーハット

 

リーコンチェストリグ

 

ドラックパック

 

タクティカルグローブ

 

タクティカルブーツ

 

ヘッドセット

 

個人用無線機

 

 

 

追加兵装(と言う名の要らないオマケ)

 

ハリセン

何故かマルチカムで塗装されているハリセンの刑執行用のデカいハリセン。よく喰らうのは龍弥

 

MP40(物語が進むと出てくる)

お仕置き用 誰に対する物かは言わずもがな

 

 

 

〈設定〉

この物語の主人公で、日本海兵隊 特別武装偵察隊所属の狙撃兵

 

紛争中に発生した国内でのテロ攻撃に巻き込まれ、小学校からの親友である龍弥と共にテロの際に鹵獲した武器で戦う。 その途中海兵隊に拾われ、海兵隊員として様々な戦いに身を投じる。

 

独学で狙撃の知識を身につけ、訓練は勿論実戦でも狙撃兵としての高い能力を発揮してきた。その能力の高さは、上官にも認められるほどである。

 

性格は怖そうな外見に似合わずフレンドリーかつフランク。 しかし、女性との接し方があまり分からず、一部の艦娘と接する時アタフタする事もしばしば。 恥ずかしがり屋なので直ぐに赤面してしまうことも… 女性との付き合いが無いのもそれが理由。彼女がいるが、それでも恥ずかしがりの性格はあまり改善されていない。テロ発生時に彼女と家族が行方不明となってしまう。

 

上記のように普段は優しいが、戦闘になると目つきが鋭く、見る者が慄くような威圧感を放ち、見えた敵は躊躇なく仕留めていくなど冷酷な一面も見せる。 その為に敵は勿論、味方からも恐れられる存在となった。 また、白兵戦も得意としている他にも作戦立案能力も長けている。

 

ある作戦で攻撃を受けた際に左側のこめかみに傷を負い、この傷に触れられるのをとても嫌う。

 

因みに柔道初段 好物はカレーライスとポテチ

見かけによらず大の猫好き。

東側と欧州の銃が好み。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

 

 

星野 龍弥(ほしの りゅうや)

 

階級 少尉

年齢 18歳

身長 179cm

体重 65kg

 

〈装備〉

Mk.11 mod.0 (狙撃銃)

 

M4A1 Mk.18仕様(バックアップ用)←物語が進んで来ると出て来る…予定

 

SIG P226(ハンドガン)

 

タクティカルナイフ

 

3型迷彩戦闘服

 

プレートキャリア

 

ヘルメット

 

アサルトリュック

 

タクティカルグローブ

 

タクティカルブーツ

 

ヘッドセット

 

個人用無線機

 

 

 

〈設定〉

柊司の相棒でスポッターを務めている。 風向き、風速を見極め、柊司のキチガイじみた狙撃をサポートしている。柊司1人でも凄まじいが、龍弥のスポット能力で柊司の狙撃が成り立っていると言っても過言ではない。

 

柊司とは小学校からの付き合いで息の合う親友。趣味がサバイバルゲームやFPSで、兵器について詳しく知っているなどミリオタである。

 

普段の性格はフレンドリーで能天気だが、仲間思いで人を気遣う事が多々あり、柊司のよき相談相手でもあるが、柊司をよくからかって痛い目にあっているおバカ。 戦闘時は言動が多少キツくなる程度。勘が鋭く冷静に物事を見極める。

 

柊司と共にテロ発生時から様々な戦いを経験しており、精密射撃と観測、C4など爆薬の扱いを得意としている。

 

元陸上部で足が速い 好物はラーメン

無類のお菓子好き

西側の銃(特に米国の銃)が好み。

 

 

新島奈々美(にいじま ななみ)

 

階級 大佐

年齢 20歳

 

若くして横須賀鎮守府の提督となった天才。類い稀な指揮統率能力で困難な作戦を成功させてきた。性格は温厚で親しみやすい…が、時々おっちょこちょいな一面を覗かせる。艦娘や柊司達を家族と思っており、仲間思いの最高の司令官、姉や親友のように慕われている。

しかし、怒ると怖い

大本営に叔父がいる。

イメージ的にはア○レンの高雄さんが優しいお姉さんになった感じゾ

拙者口調じゃないのは許してクレメンス

 




今回もまた設定がアレですねw(アレって何だ?) イラストを描いてみたんですが、龍弥のイラストの微調整が終わってないので終わり次第挿入したいと思います。

次回もお楽しみに


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Mission1 辿り着いた世界は…

新たに書き直しました。 内容が以前と変わってしまいましたが、とうかそこは…

それではどうぞ


2016年7月16日

⁇「人が撃たれたぞ‼︎逃げろ‼︎」

 

ん、この騒ぎは何だ? それに銃撃や爆発音、悲鳴が聞こえる。あれ?ここは俺たちの街…何故だ俺は沖縄にいてビルの倒壊に巻き込まれた筈だ。それなのに何でに3年前のあの日の場所に居るんだ⁉︎

その時俺に声を掛けた男の人が

 

⁇「おい君! 何をしてる!早く逃げるんd(ダダン!)」

 

銃撃によって胴体に開けられた風穴から鮮血を噴出させて倒れた。その瞬間、俺の中で何かが切れる音が聞こえた。

 

⁇「おい、次はお前だ。 仕方がないが平和の為だ。死n(ダン!)」

 

男がM4を向けた瞬間ポケットから引き抜いたUSPが火を吹いて男の胸を赤黒く染めてゆく。そしてその男が持っていたM4を拾い上げ、逃げ惑う人々に銃弾を撃ち込んでいく連中に狙いを付ける。数人が気づいてこちらに銃口を向けるが遅い。

高速で発射された5.56㎜弾にそれぞれの頭と胴体を食い破られ、操り人形の糸がプツリと切れるように倒れた。しかし、その瞬間視界が急にぼやけ始め、地面に倒れたと気付いた時には視界は暗転し、また眩しい光に包まれた

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

ザザザン…ザザザン…

 

「んんっ…何の音だ?」

 

目がさめるとそこは海の見える丘だった。 ここは一体何処だ?ビルの下敷きになって目が覚めたらこんな所にいたなんてこんなありえん事があってたまるか。ビルが壊れたと思ったら爆発して吹っ飛ばされたってか? 漫画じゃあるまいし笑い事にもなんねぇ…

装備はしっかりとあるから問題はない。あとは…この伸びてる奴…龍弥か?

 

「ウゥ…ん…あれ? ここ何処だ?」

 

こいつもしっかり生きてた。 ハリセンで叩き起こそうと思ったのに…残念だ。 ハリセンで起こす前にハリセン持ってないんだけどな。

 

「知るか。胸くそ悪い夢から覚めたらこんな見知らぬ所にいた。それだけ」

 

すると龍弥が真剣な顔をして

 

「おい、胸くそ悪い夢ってまさか…あの日の?」

 

何てこった。コイツも見てたのかあの日の夢を

 

「そうだ。その顔からするとお前も見たようだな」

 

「ああ…」

 

2人で同じ夢を見るとは何とも気味が悪い。おまけに見知らぬ場所…こりゃきっと何かある。そう判断した俺はPTTスイッチを押してインカムに話しかける。

 

「こちらリーパー0-1、シュリ聞こえるか?」

 

だが返ってくるのはザーッという雑音だけ。もう一回だ。

 

「こちらリーパー、杉崎大尉聞こえてますか?聞こえてたら返答を!(ザーッ)クソッ!」

 

よく見たら無線機の液晶にはエラーの表示が出ていた。繋がらないのも当然だ。 でも何でいきなりこんな所で目覚めて無線はエラー何だ?もしかすると…いや、そんな事ありえない。そんな事を思っていると龍弥が

 

「なあ、信じる信じないは別としてちょっと聞いてくれないか?」

 

コイツも同じ事思ったのだろうか顔が真剣だ。取り敢えず聞いてみよう。俺がうなづくと龍弥は話し始めた。

 

「沖縄にいたのに目が覚めると来た事もないような場所にして、無線機も繋がらない。もしかすると俺たちは異世界に来たのかもしれない。」

 

やはり同じ事を考えていたか。でも異世界に来たなんて非現実的すぎる。どっかの漫画みたいにイージス艦がタイムスリップしたり、何処かの映画みたいに自衛隊が戦国時代で騎馬隊とドンパチするのが現実に起こるなんて可笑しい。

 

「そうかもな…まあ、そのうち帰れる方法を見つければいい。今はこれからどうするかを考えようぜ」

 

受け入れ難い事だがこれが現実なんだろう。こうなってしまった以上は受け入れるしかない。そしてこれから先の事を考えるのが先決だ。一刻も早く味方と合流して戦線に復帰するのが急務だからな。仮にも特殊部隊の隊員である俺たちがこんな所ほっつき歩いてるのを市民に見られたら不味い。それに、此処が何処でどんな世界か分からない内は無闇に動き回るのは得策ではない。

 

「今俺たちは無闇に動き回る事は出来ない。 ここは何処かに拠点を置いて情報収集に努めよう」

 

「賛成だ。その線で行こう」

 

数分後、近くに拠点を構えた俺たちは武器、装備の点検をしていた。 幸い、武器と装には何の問題もなかった。龍弥の方も点検を終えて、無線機を弄って何とか繋がらないか奮闘していた。 それよりも何故ビルの倒壊に巻き込まれたのに何故武器や装備が無事なんだ?こっちの世界に放り込まれた時に一瞬にして治ったとでも言うのか? こりゃ笑えねぇ…

 

「おい、柊司! 来てくれ」

 

その時、無線機を弄っていた龍弥が焦った様子で俺を呼んだ。もしかして繋がったのか? そんな期待をしつつ、無線機から聞こえてくる声を聞くと

 

「……こち………て……………く……」

 

何やら女の子の声が聞こえてきた。ザーザーというノイズが混じっていて何を言っているのかわからないが緊迫した事態が発生してるのは明らかだ。何処かで砲撃音と思しき爆発音も聞こえてくる。ここからそう遠くないところのようだ。

 

「お前は周波数を合わせてくれ。俺は攻撃を受けている場所を探す。」

 

「あいよ!」

 

龍弥が無線機のボタンを操作して声の主であろう周波数に合わせようとしている。その間俺はチェストリグのポーチから双眼鏡を出して攻撃を受けている場所を探した。

 

「見つけた。距離は約900…ん?何だあれは…」

 

そこには奇妙な光景が広がっていた。 巫女の様な服、弓道着、セーラー服を着た少女達が海の上を進んでいた。よく見ると手には駆逐艦の連装砲小さな武器が握られていたり、腰の周りに戦艦の主砲を思わせる様な砲が4つ付いていたりしている。

よく見ると攻撃を受けて煙の上がっているレンガ造りの建物へ急いで向かっているようにも見えた。その建物に視線を向けると見えたのは…

 

「ナチの兵士?いや、アメリカ兵らしき奴だ。それにしても装備や銃は骨董品並みに古臭いし、まるで死人のようなツラしてやがる…ゾンビか?気色悪りぃ」

 

第二次大戦期のナチスやアメリカらしき軍服に身を包んだ集団が施設を守っているであろう兵士達と銃撃戦を繰り広げていた。

 

(こりゃ相当ヤバい世界に来ちまったもんだ)

そう思っていると

 

「よっしゃ、繋がった!」

 

どうやら繋がったらしい。やはり声の主である女の子は救援を求めていたが所々、深海棲艦や深海陸戦兵、艦娘といった聞いたことのない単語が出てきた。龍弥は何なのかと考えていたが、あの光景を見た俺は瞬時に理解した。

 

 

「龍弥、やるぞ」

 

「お前…やるって何を?」

 

あれを見てみろと双眼鏡を渡す

 

「おいおい、人が海の上を走っていてるってどうゆう事だよ!それに軍服着たゾンビみたいな連中と撃ち合ってるし一体何が起きてるんだ⁉︎」

 

平静を装ってるつもりだろうが軽くパニクってるのが丸わかりだ。まあ、無理も無いだろう。いきなりあんなモノ見たら誰だってそうなる。

 

「今この瞬間も彼女達は戦っている。 やる事と言ったら1つしか無いだろ?」

 

「ああ、そうだな。やる事はコレしかない」

 

俺の意図する事が分かったのか龍弥はニヤリと笑って答えた。

 

ジャキン!ガシャン!

 

「敵部隊を殲滅し、彼女達を援護するぞ」

 

「了解!」

 

そうして俺たちは狙撃地点へと向かった。守るべき者を守る為に




ふぅ…こんな感じですかね。 これからも書き直しで色々変わりますがそこの所どうかよろしくお願いします。


次回「接触」お楽しみに!


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Mission2 未知との遭遇 そして交戦

どうもこんにちはLindwurmです。 今年の夏ってどうしてこんなにも暑いんでしょうね。 こんなんじゃ暑すぎて勉強どころじゃないんだよ(棒) そして暑いからガスガンがとても調子が良い… 長物ガスライフルとか欲しいなぁ…

関係ない話は置いといて、今回は龍弥視点となります。駄文まみれの第2話どうぞ!


 

 

side龍弥

 

俺たちは連中のいる場所が射線におさまる地点を見つけ、そこを陣地として柊司の作戦を聞いた。

 

「深海棲艦だっけか?そいつらは艦娘に任せて俺たちは連中をやるってことだな。」

 

「そうだ。施設を守っている側にも損害は出てきている。全滅する前に手早く奴らを殲滅するぞ」

 

少し離れたとこでL115を構えた柊司は既に伏射の体勢をとっていた。

 

(もう準備出来ているのか…流石だな)

 

横目で見ながら俺も愛銃Mk.11のバイポッドを展開して1人の敵兵を捉えた。この程度の風なら余程の事がない限り弾が外れたりはしないだろうが、柊司のL115は338ラプアマグナムでこっちは7.62㎜弾。 338ラプアより風の影響を受けやすい事を考えてスコープを調整する。

 

パシュゥゥゥン

 

サプレッサーによって減音された銃声が響く。柊司が1人目を殺ったのだろう。 くそっ、俺もこうしちゃいられない。

胴体に狙いを定めた俺はMk.11のトリガーを引き絞った。

 

火薬の爆発によって生じた推進力で銃口から飛び出した7.62㎜弾を受けた敵兵は胴体を銃弾に貫かれ、どす黒い血を吹き出して倒れたる。それを見届け、次の目標に撃ち込む。

 

(あいつら俺たちがいる事分かってねぇみたいだ)

 

そう思いつつM1ガーランドらしき銃を持つ敵の頭を7.62㎜弾で粉砕した。

 

「ヘッドショット決まり!」

 

久しぶりの遠距離ヘッドショットに喜びつつ次の敵を探すと、ロケットランチャーと機関銃を持った敵を見つけた。

 

「柊司、右に30°距離887に危ないオモチャ持った奴らが数人。こいつらから先にやろう」

 

「了解………」

 

柊司の奴、完全にスイッチ入ってやがるな。目つきがもう死神そのものだ。その間にも338ラプアマグナムと7.62㎜弾によって敵は数を減らしていく。敵の勢いが弱まったのを見て、施設側の兵士も攻勢に出ているのが見えた。また、艦娘側も深海棲艦を徐々に圧倒してきていた。

 

 

そしてMk.11が2回目の弾倉を撃ち切った時、

施設を攻撃していた敵兵は赤黒い血で染まり、深海棲艦は海の底へと沈んでいった。

 

 

 

「どうやら片付いたみたいだな」

 

「ああ…」

 

スコープ越しに施設を見ると兵士達が倒れた連中の確認をしているのが分かった。 艦娘達も一部服が破けた娘もいたがひどい怪我はないみたいだにしてもどの娘も可愛いな。艦娘って皆可愛い娘揃いなのか?そう思っていたその時、灯台の近くに倒れていた1人の敵兵が巫女服を着た艦娘に向けてロケットランチャーを向けた。 もし撃たれたら距離が近すぎてかわせないし、気づいた兵士達も銃を構えるが遅い。そう直感した時にはトリガーを引き絞っていた。

 

「「パシュン!」」

 

放たれた銃弾は頭と腹部を貫き、敵兵の悪あがきは成功する事は無かった。狙われた巫女服の娘は海面に放心状態なのか、座り込んでセーラー服を着た2人の艦娘に支えられているのが見える。

 

よく見ると兵士と艦娘達は一体誰があの敵兵を倒したのか、何処から撃ってきたのかが分からずあたりを見回している。

こんな所から狙ってたなんて分かりっこない。その時、セーラー服の上を着て双眼鏡を覗いていた艦娘がこちらを指差して叫んでいた。

 

はぁ⁈俺らを見つけたのか? こっちは偽装を施してるってのに嘘だろ…

 

「柊司!」

 

「分かってる。あいつらがここまで来るかは分からんが、後ろの森まで後退する」

 

「あいよ!」

 

ゆっくりと匍匐で後退して、残弾確認をした後草の生い茂った森の中で襲撃に備える。頼むから撃たないでくれよな。頼むから…

 

そうして俺たちは未知の世界に放り込まれ、そこで初めて未知の敵と交戦した。 これから先どうなるか…わからんな。




いや〜ほんと暑くてキツイっす…(素) 東京マルイさんがM40A5発売するってなってますがアレいつになるんですかね? その頃はサバゲーどころじゃないですけどw 一応買ってみたいとは思いますがSOPMODの方が先になるかな?
それよりも暑い……やめたくなりますよ〜勉強ゥ

次回もお楽しみに!


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Mission3 接触

やっとこさ書きあがりました。 駄文故におかしい所があるかもしれませんがそこはコメントなりしてください。
それではどうぞ


2019年 6月13日 11:27(AM)

横須賀鎮守府正面海域

 

side⁇

迂闊でした。 2日に及ぶ遠征から帰還すると私達の鎮守府は深海棲艦と深海陸戦兵の攻撃を受けていました。

私自身も深海棲艦の攻撃で傷を負いながらも無事に何とか撃退して提督と金剛お姉様に会おうとしたその時

 

「榛名さん!左!逃げて!」

 

後ろから聞こえた雷ちゃんの声にびっくりして左を見ると、守備隊の皆さんが倒した筈の深海陸戦兵が私に筒のような武器を向けていたのです。

 

口から血を流して私を睨みつける青白い深海兵特有の顔と目が合ってしまい私は身体が固まったかのように動けなくなってしまいました。

 

「ッ⁉︎……」

 

守備隊の皆さんもそれに気づいたのか銃を一斉に構えますが、私に武器を向ける敵の方より早くが私を撃つでしょう。

 

(金剛お姉様、比叡お姉様、霧島、そして提督…ごめんなさい…)

 

まだ死にたくない。誰か、助けて!

そう思って来るであろう痛みに備えて目を瞑ると…

 

グチャッ…

 

私に武器を向けた敵は撃たなかった…いや、誰かの撃った銃弾によって頭を吹き飛ばされ、胴体を貫かれて既に倒されていました。

 

(助かった!)

 

その瞬間私は身体中の力が抜けてしまい、その場に座り込んでしまいました。

雷ちゃんと電ちゃんが私を支えるために来て、2人の優しさと何も出来なかった情け無さに私は思わず涙をこぼしてしまいました。

守備隊の皆さんが駆けつけて倒れた敵兵の生存確認をしてるようです。

 

 

『嘘だろ…頭と胴体ドンピシャだ…こんな腕のいい狙撃手うちの鎮守府にいたか?』

 

『狙撃班、今のはお前達が?違う?こっちが撃ったんじゃない?じゃあ誰がやったんだ』

 

『頭は一撃で吹き飛ばされてるし、心臓にピンポイント…50口径でも使ったのか? でも音が聞こえなかった。相当な腕の持ち主だな』

 

口々に今起こったことを言っています。 どうやら誰が助けてくれたみたいですが、どこにいるんでしょう。守備隊の皆さんも辺りを見回して探しています。

 

「あっ、見つけました!」

 

近くで双眼鏡を持っていた雪風ちゃんが遠くの岬を指差しています。どうやらあの場所にいるみたいです。しかし、あんなに遠くからここにいる敵を狙い撃つなんてかなりの練度と技術があるに違い無いですね。

 

「榛名ちゃん!それにみんな無事で良かったぁ〜」

 

建物から出てきた私達の提督が目を赤く腫らして今にも泣きそうな様子で飛び出してきました。 その後は私達が今起こったこの事を提督に話して守備隊が私達を助けてくれた彼らを捜索しに行くそうです。

私を助けてくれた人…とても気になります。

そう思うと何だか早く会いたくなってきました。

 

side out

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

side 柊司

 

しかし何故あの場所からここにいる事がばれたんだ。偽装もしてたし、双眼鏡を使ってるとはいえ簡単に見つけられるはずがない。

 

もしかしてスコープに光が反射してばれたのか? それはまず無い。蜂の巣のようなハニカム構造をしたキルフラッシュで反射しないはずだし、銃身も偽装を施したからそれも無い… という事は俺らの偽装が足りなかったということか…

そんな事を思いつつ伏せていると龍弥が聞いてきた。

 

「おい、次はどうする? 連中がどう動くかはお前分かってんだろ?」

 

「ああ」

 

俺達の居場所がばれたのなら連中のやる事は限られてくる。敵だと思うのなら砲弾か航空機による猛爆撃、そして歩兵部隊による掃討。 味方だと思うのなら一応クリアリングはかけるだろう。そこで交渉…って流れだろう。

今回は航空機の音や砲撃が無い。という事は後者だろうが、如何にせん不安が残る。完全に味方である確証がない。 まあ、その時はその時だがな…

 

ふと耳を澄ますと遠くから車のエンジン音らしき音が聞こえてくるのが分かった。 ふっ、噂をすれば何とやら…

 

「お客さんがご来店だ。歓迎して差し上げろ」

 

横で龍弥が報告する。5人近い気配を感じる。木と木の間が空いているとはいえ草も深く、偽装があるから簡単には見つからないはずだ。実際敵兵が30㎝も前を歩いて行ったが見つかることもなかった。 あれは確か中国でのミッションだったな…

 

「気配を消せ。 それと、‘‘万が一’’に備えろ」

 

龍弥に指示を出しておれもM4を構える。その時すぐ近くから声が聞こえた。

 

「隊長、本当にここにいるんですか?雪風ちゃんがこっちにいるって言ってましたけど、もしかしたら待ち伏せしてるかも知れませんよ」

 

「大丈夫。俺の勘だけど、この森の中に絶対にいる。それにさっき榛名ちゃんを助けたんだから味方だろうが」

 

隊長…あんた正解だ。確実にこの森の中にいるし、真横にいるから気付かないのか? 待ち伏せしてるのも正解。そして君達が気付かないから横で龍弥が苦笑いしてるし…

 

真横ににいるのに気づかない事に滑稽に思えた俺はちょっとしたイタズラを思いついた。

 

(少し連中を脅かしてやろう。後ろからだ)

 

(了解…ぷっ)

 

それは連中がここを通り過ぎた時に後ろから突いてびっくりさせてやるというものだ。

そして連中はものの見事にスルーした。

よし…

 

(いくぞ…3カウントだ)

 

 

 

3…2…1

 

 

 

 

(今だ!やるぞ!)

 

物音を立てずにゆっくりと立ち上がる。そして連中に銃を向け

 

「動くな!」

 

後ろから声がするのにびっくりこいたのか、連中も慌てて此方に銃を向けてきた。だが、隠してるのか、焦っているのが丸分かりだ。それに1人は安全装置が掛かってるし、大丈夫かこいつら…

 

「き、君達がさっき撃った狙撃手か?」

 

そう思っていると89式小銃を向けながら隊長らしき人物が聞いてくる。

 

「…もしそうだと言ったら?」

 

「銃を降ろそう。俺達は敵じゃない」

 

「よし、分かった。 降ろせ…」

 

緊張が解け、両者銃を降ろした所でさっきの男が無線で話をして、話が終わったのかこんな事を言った。

 

「提督が君達と話をしたいそうだ。今から鎮守府に向かうから来てくれ」

 

「了解した。こっちも荷物をまとめるから少し待ってくれ」

 

 

 

 

 

「おい、良いのか? 」

 

横で龍弥がリュックの中にスポッティングスコープをしまいながら言う。

 

「大丈夫だ。見たところあいつらは敵ではない事は確かだし、俺達もこの世界の情報が欲しい。 何の情報も無しにあの青白い顔したゾンビみたいな連中とやり合うか? それにこんなとこで野営してる所で帰れるかは分からん。 だから情報が必要なんだ」

 

「でも俺達は特殊部隊だぞ? ペラペラとこっちの話をする訳に『そこのところは問題ない』はぁ?」

 

「確かに身分は向こうも知りたがるだろうが話すのは鎮守府のトップの人にしか話すつもりはない。だが、話すのは向こうの情報を得てからだ。俺達の方から話すなんて真似はしない。」

 

「そう言うと思った。さて、方針も決まった事だしとっとと荷物まとめて行こうや」

 

そう言って俺達は連中の高機動車に乗って横須賀鎮守府へと向かった。




そう言えば今日は8月15日太平洋戦争が終結した日ですね。そして私の友人の誕生日でもあるこの日…
日本の為に戦われた英霊に感謝と哀悼の意を表すると共に、このような戦争が2度と起きないように今一度平和について考えてみてはどうでしょう


次回もお楽しみに


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Mission4 横須賀鎮守府

この話を投稿するのに何ヶ月かかった事やら……試験とかあって色々と忙しかったのでお兄さん許して(哀願)

それではどうぞ


 

「お、着いたようだな」

 

数十分の車の旅を終えて、鎮守府に着いた。正門には陸軍の3型迷彩服に身を包み、89式小銃を携えた歩哨が立っていた。

 

見た所装備は俺達のいた世界の日本陸軍の装備と大して変わり無く、横須賀の街並みも元いた世界とほぼ同じ。 唯、鎮守府の建物は煉瓦造りの写真で見た旧日本海軍横須賀鎮守府の建物と丸々そっくりだった。

 

茶色いタイル張りの建物の前に止まった高機動車の後部ドアが開き

 

 

「提督がお待ちだ。来てくれ」

 

 

車から降りた後は隊長格の男 三浦二曹の案内で執務室看板にある部屋に連れてこられた。

 

「そういえば提督って女の子なのか?」

 

龍弥が二曹に聞く。

 

 

「さあな。さっき無線で提督を名乗る声が女の子の声だったしそうなんじゃねぇの?」

 

 

 

そう返すと龍弥は何故か急にウキウキし始めた。そうこうしてるうちに執務室前に来た。柄にもなく緊張してるのは仕方ない。 龍弥は緊張するというか楽しみにしてるような表情をしている

 

 

「提督、先程の2人の狙撃兵をお連れしました。」

 

 

「あっ、ど、どうぞ。入って」

 

 

俺達は失礼しますと言って三浦二曹の後に続いて執務室に入るとそこには、日本海軍の二種軍装と海自女性隊員の夏制服を足したような制服に身を包んだ少女と長身の男性、艦娘らしき女性が少女の後ろに控えていた。

 

幾分緊張したような面持ちだが、無線から聞こえた声から察するに、この少女が‘‘提督’’と呼ばれる人物のようだ。だけど、なんで俺たちと同じ歳くらいの女の子が軍の基地にいるんだ?

 

そんな事を思いつつも、姿勢を正して敬礼する

 

 

「日本国海兵隊少尉 櫻井柊司」

 

 

「同じく日本国海兵隊少尉 星野龍弥」

 

 

自己紹介を終えると少女が「海兵隊って何?米軍の事かな?」とボソッと呟いたのがなんか引っかかる。

 

 

「まあ、君達には色々と聞きたいこともあるし、取り敢えず座りたまえ」

 

 

二種軍装の男性に促され、部屋の真ん中に置かれた机を挟んで提督達と向き合う形で座った。

 

 

「先程は本当にありがとう! お陰で帰ってきた娘達も無事でした。あっ、私はここ横須賀鎮守府の提督 新島奈々美です。 よろしくね」

 

 

そう言って握手をする。 龍弥は何故か顔が引きつっていた。 あんなに楽しみにしてたのに何故だ?まさか今になって緊張してきたなんて言わないよな?

 

 

「そしてこの方が大本営から来た新島雅紀海軍中将、そして私の秘書艦 戦艦長門です」

 

 

残りの2人と握手を交わし終えたところで新島中将が話を切り出した。

 

 

「君達はさっき‘‘海兵隊’’と言ったが、それは何だ?」

 

 

は?何を言っているんだ? こっちの世界はどうか知らんが、海兵隊あるはずじゃないのか?

 

そう言いかけた時

 

 

「あの…もしかして、こっちの世界には海兵隊が存在しないとか?」

 

 

龍弥が尋ねると提督が言う

 

 

「ないけど? それよりも貴方達‘‘こっちの世界’’って言ってたけどどうゆうこと? まさかとは思うけど…」

 

 

こちらの世界には海兵隊は存在しないのか。こりゃ俺たちのいた世界の事を話さなきゃならんようだ。こちらの人間にはとても信じがたい話になるがな

 

 

 

 

 

 

 

 




やっと投稿出来たんですけどまだまだ内容が薄い感じがしますかね?
次ももしかしたら内容がメチャクチャかも… 艦娘のセリフ考えるのが大変なんじゃ(^^;;


実は私……自衛官候補生の試験合格しました! まだ、本命の一般曹の結果が出てないので浮かれていられないのですが、まずは第一段階はクリアといった感じです。


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Mission5 2人の覚悟

いや、大変遅くなりました〜 実はもっと早くにこの話は投稿する予定だったんですが、ケータイが消えたりと色々とトラブルがあって遅れました… 慌てて投稿したもので、誤字とかもあるかもしれないのでそこは指摘していただくと嬉しい…です。

あと、遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願い致します


「そ、そんな事が…」

 

元いた世界が辿って来た歴史、あのクソッタレな戦争、俺たちが兵士となった発端のテロ…俺はそれを提督に話した。

この話を聞いた提督の第一声がこれで、三人の反応はやはり、何も言葉が出ない様子だった。

 

「そして君達はそのテロ事件がきっかけで兵士になった…と」

 

新島中将の言葉に静かにうなづく。すると、提督の後ろに控えていた長門さんが口を開いた。

 

「貴様らの世界と兵士になった経緯は分かった。だが、兵士である証拠が欲しい。疑うつもりはないのだが、最近は鎮守府を狙う輩も多いと聞くからな」

 

長門さんの言った事は当然だろう。いきなり現れて異世界から来た兵士です。なんて言われてすぐに信じる方がおかしい。予測はしていたからその「証拠」を机の上に出した。

 

俺達の時代の硬貨と所属、氏名、血液型、認識番号が書かれた身分証、そして、「もしもの時」に片方が噛まされて黒い袋に身体ごと収められ、もう片方が俺の代わりに帰ってくる小さな銀色の板……そう、認識票だ。

3人はそれを手にとってマジマジと見ている。すると、身分証を見ていた提督が何かに気づいた様だ。

 

「ねえ、貴方達の部隊…海兵隊“特殊武装偵察隊”って何?」

 

あぁ、聞かれると思っていた事がついに聞かれてしまった。 どうするべきか…そんな事を考えていると横で龍弥が

 

「柊二、この世界で俺達を知る者も居ない。それに、仲間になる事を考えると話してもいいんじゃねぇか?」

 

大丈夫だろうと確信したのかそう言う。 まあ、確かに、これから世話になる事を考えて、情報の提供は必要だろうからな。その対価として俺らも情報やら何やらを提供してもらうつもりだが…

 

「その前に、この部屋に盗聴器の類はありませんね?仲間内で面白半分で仕掛けた物とかも」

 

すると、話そうとしたのを遮って龍弥が提督に盗聴器が仕掛けられてないかを聞き出した。

 

「えっ、そんなの無いはずだけど?」

 

突然の問い掛けに戸惑いながらも無いと答え、それを確認した龍弥は「分かりました。ちょっと失礼」と言って席を立ち、バックパックからある物を取り出し、スイッチを入れて机の上に置いた。

 

「それは何?スマホみたいな形してるけど…」

 

「ああ、これはECM装置みたいなモノです。保険のつもりでちょっとかけさせていただきました」

 

その答えに「はぇ〜」と納得した提督が、すぐに話の続きに入ろうと俺達の部隊がどのような部隊なのか話して欲しそうに目をキラキラさせていた。

 

何というか、この人見かけによらず好奇心旺盛なんだろうな…

まあ、いいか

 

そして俺は「ては、その事について…」と一言置いて海兵隊特殊武装偵察隊について話しをした。

相変わらず3人は驚いた表情で話しに聞き入っている様子で、途中質問をして来たりと、とても興味深そうだった。

 

そして数分後、再び中将が口を開いた。

 

「疑うような事をして申し訳なかった。しかし君達はこれからどうするんだ?元の世界に戻れるかもわからないし、仮に戻れるとしてもその間はどうするつもりだ?」

 

俺は龍弥をちらりと見ると意図した事を察したのか小さくうなづいた。 元より俺達の答えは一つしかない。

 

「先ほど2人で話し合って決めました」

 

「そうか…ではその答えを聞かせてもらおう」

 

そして俺は3人を見据えて言った。

 

「櫻井柊二、星野龍弥の2名は、この世界でも我が国の為に全力を尽くさせてもらう所存です」

 

異世界とはいえ、同じ日本 そして俺達は日本の盾となり矛となる兵士。だったらやる事はただ一つ、この国の為に戦うだけだ。

いや、この国だけじゃない。艦娘達を守り、帰るべき“家”となるこの鎮守府を守り抜く存在でありたい。

 

「そうか。 頼もしい答えが聞けて良かった。宜しく頼む」

 

「私からも、宜しくお願いします」

 

新島提督と中将はにこりと笑って右手を差し出し、俺と龍弥も2人の握手に応じた。 どうやら長門さんも満足した様子だ。

 

 

その後はこの世界の情勢、俺と龍弥のこの世界での身分、戸籍、所属部隊などについて中将、提督と話し合った。

 

戸籍はどうするのか…そう思っていると中将が、中央に掛け合って何とかするそうだ。

なんでも政府にコネがあってそこで何とかしてくれるとか…… あと、階級は引き継ぎで少尉のままで良いそうだ。

 

 

新島中将…あんた、俺達に対してこんなにもしてくれるのは有難いが、色々とチート過ぎやしないか…

 

そして中将は提督の叔父様という本日2、3回目の驚き。何故2、3回目かって?驚き過ぎてもう疲れたからだ。悪いか?

 

 

 

此方の世界は深海棲艦という未知の生命体による侵攻を受けて制海権を奪われている事、そして人類(主に日本)は深海棲艦の出現と同時に現れた太平洋戦争時の軍艦の名を持つ艦娘達と共闘して制海権の奪還の為に日々戦っているらしい。

海外でも日本と同様に艦娘が出現した国もあったり、艦娘が出現しなかった国は既存の通常兵器を改良して対抗するなどの対策を取ったり、某国では艦娘の技術の奪取・拉致を試みて返り討ちに合うなど各国は様々な手段を講じているようだ。

しかし、まあ某国はいつも通り平常運転と…

 

そして最後に俺達の存在、部隊を他の鎮守府、外部に漏らさない事を確約してもらい話し合いを締めた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

一通りの話し合いが終わって雑談していると、ドアをノックする音が聞こえて来た。 だが、ドアを向こうの気配は1人ではなく大人数…提督の許可と同時に開いたドアから3人のセーラー服を来た少女達がワラワラと入って来た。

なるほど、この子達も艦娘か。すると、双眼鏡らしき物をぶら下げた1人の少女と目が合う。

 

あれ?この子どっかで見たな… 思い出す前に

 

「あー‼︎さっき榛名さんを助けた兵隊さんです‼︎」

 

大きな声で俺と龍弥を指差す少女を見て某名探偵のごとく指差している。 ああ、さっき俺達を見つけた子か!すると、他の2人も近くに寄って来た。

 

提督「そうそう。この2人が榛名ちゃんを助けたの。その前に自己紹介してね?」

 

雪風「陽炎型駆逐艦8番艦、雪風です!どうぞ宜しくお願いします!」

 

雪風と名乗った少女に続き2人も自己紹介をしてくれた。

 

雷「雷よ!かみなりじゃないわ!そこんとこ宜しく頼むわね!」

 

電「電です。どうか、よろしくお願いいたします」

 

3人とも自己紹介をしてくれたのだが、やはり個性があるなと感じた。雪風は元気溢れる自己紹介を、雷はハキハキと頼りになる感じで電は優しく穏やかな性格なのだろう。そんな自己紹介だった。ただ、目が合うと顔を赤くして俯くのは何故だろう…

 

 

「ねぇ司令官、この2人はこの鎮守府の事まだ知らないのよね?私達が案内してまわってもいいかしら?」

 

頼りになりそうな子…雷が俺達に鎮守府を案内したいと提督に申し出た。俺自身もこの鎮守府の事が気になっていたのでありがたい。

 

「そうね。じゃあ2人の案内をお願い。私も後で行くから。」

 

「じゃあ司令官行ってくるわね!さっ、行きましょ!」

 

とても張り切った様子の雷達に、俺と龍弥は手を引かれて執務室を出た。

その様子を提督と中将、長門さんは微笑ましく見ていた。




ほんと疲れました… あ、あと、一般曹候補生の試験が(とっくの昔に)終わりました。 結果は合格。 これでやっと夢が叶いましたよ…
通知が来た時はもう、言葉で言い表せないくらいの喜びでンアッー‼︎ってなりました

あとは、入隊までの1日1日を大切に過ごして行きたいですね。 向こう行ってからもこの小説は続けていくつもりです。


次回もお楽しみに


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Mission6 歓迎パーティー

どうも皆さん、前期教育でズタボロにされつつあるLindwurmです。
こんなにも遅くなったのは…ネタ帳を実家に置いて来てしまうという失態と…教育で忙しかったんや…
だから許してください!何でもしますから!(何でもするとは言ってない)

それでは、(最新話)ご覧ください


雷と電、雪風の3人に鎮守府の案内をしてもらった俺と龍弥は、提督に指定された部屋で荷物の整理、武器の手入れを終えて、このあと開かれる大規模作戦成功記念と俺達の歓迎会を兼ねたパーティーがあり、海兵隊の正装に着替えて会場の食堂前で待っている。

 

何で海兵隊の正装があるのか、荷物があったのかというのはまた後に話すとして…

提督の合図が来るまで食堂の様子を探ろうと龍弥と2人で聞き耳を立てている。

どうやら食堂内は俺達の話題で盛り上がっている様でとても楽しみだ。

 

 

 

 

 

〜食堂内〜

 

ワイワイガヤガヤ

 

〜金剛型姉妹〜

 

金剛「ヘーイ、テートクぅ! 噂のNEW Faceはマダですカー?」

 

提督「ふふふっ、もうそろそろ呼ぶからそれまでお楽しみ♪」

 

比叡「もし、悪い人だったら私の激辛カレーを…」

 

霧島「比叡お姉様落ち着いて… 榛名を助けてくれたって言うんだからきっと悪い人では無いはずですよ」

 

榛名「…………」ソワソワ

 

 

〜駆逐艦〜

 

吹雪「榛名さんを助けた人ってどんなひとなんだろうなぁ〜早く会ってみたいな〜」

 

雷「そうね、2人とも背が高くてカッコ良かったわ!」

 

電「それにとても優しかったのです!」

 

雪風「でも電ちゃんは2人と目が合うと真っ赤になってましたね!」

 

電「もう、雪風ちゃん!それは言わないで欲しかったのですぅ//////」

 

 

山風「でも怖い人だったらどうしよう…」

 

時雨「そんな事無いから大丈夫だよ。榛名さんや雷達を助けてくれたんだ。それに親しみやすそうな…そんな気がするんだ」

 

 

〜鎮守府陸戦隊〜

 

田所「そういえば三浦さんは話題になってる例の狙撃手の2人に会ったみたいですけど…」

 

三浦「それがどうかしたのか?」

 

田所「900近い距離で脳天を正確に撃ち抜いた狙撃手が2人とも18の兵士でしかも少尉って…」

 

三浦「そうだよ(肯定)」

 

木村「えぇ…(困惑)」

 

三浦「おっ、提督が来たぞ。おい木村ァ、こっちに寄るんだよあくしろよ」

 

田所「ホラホラホラホラ〜」

 

木村「ちょっ、田所3曹!やめてくれよ…」

 

…いろいろと楽しそう(意味深)である。

 

 

 

 

提督「みんなーお待たせ! これから大規模作戦成功記念と話題になってる新しい仲間の歓迎パーティーを始めるわ! じゃあ、最初は榛名ちゃんを助けてくれた2人のヒーローの入場!みんな!拍手で迎えてね!」

 

そして、行進曲軍艦のメロディーと、割れんばかりの拍手と共に食堂の扉が開かれ、海兵隊の正装に身を包んだ柊司と龍弥が入ってきた。

 

 

食堂前

〜side 柊司〜

 

「前へ、進めッ!」

 

俺を先頭に拍手の中を進む。多くの艦娘達の拍手と歓声に俺は手を振りながら応えた。こんなにも俺達の事を歓迎してくれていると思うと凄く嬉しい気持ちになる。

 

「柊司兄!こっち向いて〜!」

 

あんなところで雷が手をブンブン振ってるのが見える。案内をしてくれた時からハイテンションで何だか面白い。

 

(ん?あの巫女服の子…さっきの)

 

チラリと目をやると、深海兵にロケットランチャーを向けられていた巫女服の子を見つけた。その子も俺と龍弥の方を見ていて、俺と目が合うとサッと目をそらされてしまった。何かしたか俺?

 

「敬礼!」

 

中央に設けられた壇に到着したところで提督の号令で俺も答礼する。どの艦娘が戦艦なのか空母なのかはよく分からないが、どの艦娘も笑顔で可愛らしく思ったのは秘密だ。

特に龍弥とか…

 

「ここにいる2人が今日から横須賀鎮守府の新たな仲間として加わる事になった櫻井君と星野君。じゃあ2人共、自己紹介お願い」

 

最後の方が投げやりな気がするが、提督に促され、一歩前に出る。

 

「提督の紹介にもあったが、改めて自己紹介させてもらう。俺は日本国海兵隊所属 櫻井柊司。階級は少尉だ。横須賀鎮守府の皆んな大規模作戦成功おめでとう。そして俺達の為にこんな素敵なパーティー開いてくれてありがとう。皆んなと共に戦うことが出来て嬉しい。これから宜しく頼む」

 

次は龍弥だな。

 

「俺も柊司と同じく日本国海兵隊所属 星野龍弥だ。階級も同じ少尉だ。今日はパーティーだ!盛り上がって行こうぜ!皆んなヨロシクぅ‼︎」

 

龍弥の自己紹介の後にイェーイ!という歓声が響く。フレンドリーな龍弥らしい自己紹介だ。だが、それで終わる訳が無いのは予想している。

 

「因みに柊司は戦闘能力に関してはピカイチだけど、女の子との付き合い方に関しては初心者以下だからよw可愛い彼女いるのにガチガチだから皆んな弄ってやれww…んぐぅ⁈」

 

少しおいたが過ぎたから脇腹にエルボーをぶち込んでやったけど、大丈夫だろう。見ている提督は苦笑いで、一部の艦娘(特に駆逐艦)はケラケラ笑っている。

 

うずくまっている龍弥を見ると涙目で睨みつけて来た。

 

「お前さぁ…やり過ぎだっつーの。おまけに今日はハードだったし…」

 

「さあな。余計な事さえ言わなけりゃ腹パン入らなかったのにな。口は災いのなんとやらだ」

ヨロヨロと立ち上がった龍弥にサラリと言い捨てておく。

 

「じ、じゃあ、自己紹介も済んだ事だし、気を取り直して…

大規模作戦成功と新たな仲間の着任を記念して、カンパーーイ‼︎」

 

「「「「「「「カンパーーイ‼︎」」」」」」」

 

さあ、これからパーティーだ!俺もガンガン楽しんで行くとするか!

 




忙しかったとは言えこんなにも遅くなって本当に申し訳ナス…… そしてもうちょっと内容考えないとダメですね。次もいつになるのか分からんしどうしたものか… 前期終わって後期行って余裕が出来ればいいけどなぁ…

次回は構想浮かんでるからお楽しみに!


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Mission6+ 歓迎パーティー 其の2

やっと投下出来たゾ…ぬわぁぁん(下書き)疲れたもぉおぉぉん…
と言うわけでお久しぶりです。明日前期教育が終わるLindwurmです。

パーティーの回を分割したんですがどうでしょうか… 取り敢えず、読んで見て、どうぞ


side 柊司

 

「おおっ、こりゃ美味い!」

 

パーティーが始まり早速俺は豪華な料理を堪能している。こんなにも美味い料理は基地やレストランでも食べた事がない。この料理を作った人が誰なのか気になった俺は、始まってすぐに側に来ていた雷に聞いてみるとこにした。

 

「なあ雷、この料理一体誰が作ってるんだ?」

 

「間宮さんと鳳翔さんが作ってるわ!ほら、厨房の中にいるあの人よ!」

 

雷が示している方を見ると厨房の中で割烹着にエプロンを着けた女性と、薄紅色の和服を着て、忙しい中でも穏やかな表情を見せる女性が居た。 そしてその周りを忙しなく動き回る妖精のような小さい人…ん?

ちょっと待て、妖精のようなじゃなくてガチの妖精か?

 

「な、なあ…その鳳翔さんと間宮さんの周りを動き回ってる妖精みたいな小人って」

 

「そう、あれは妖精さん。私達の艤装を制御したりしてるわ!って、妖精さん見えるの⁈こんな早い段階で見えるようになるのは珍しいのよ!…もしかしらた柊司兄には提督の資質があるのかもしれないわね」

 

「俺が提督に? 似合わなさそうだけどなぁ…」

 

雷が驚いた様子で聞いてきた。てか本当に妖精って存在するのか… そして、見えるまでに期間もあるそうで… これは驚きというより何だか面白い。

 

「それよりも皆んなに柊司兄を紹介してないし、さあ行くわよ!」

 

「お、おいっ、うわっ⁈」

 

テンションMAXの雷に手をグイと引かれ駆逐艦の場所へと連れて行かれた。

あれ〜?俺より力強くない?

 

「みんな!榛名さんを助けたヒーローを連れて来たわよ!」

 

雷のその言葉に反応した少女達がワラワラとやってくる。その時、青い長い髪の子がつまづいて目の前で転んでしまった。

 

「派手にコケたけど大丈夫か?」

 

涙目で泣きそうになっているのに気づいた俺はしゃがんで起こしてあげた。

 

「うぅ…」

 

ま、不味いな… とにかく慰めてやらないとな

 

「傷は特にないから大丈夫だ。よく泣かなかったな。偉いぞ」

 

頭を撫でてあげると目を細めて気持ち良さそうな表情を浮かべていた。よし、大丈夫そうだ。 撫でるのをやめると寂しそうになったのには罪悪感を感じた。ゴメンよ…

 

ん?何か多くの視線が俺に…

 

何かと思えば他の駆逐艦の子が、俺の方をじっと見ていた。何か不味い事でもしたか?

 

「えっと…何んd「「「お兄ちゃん‼︎」」」おっ、おにぃ⁈」

 

突然駆逐艦の子達が「お兄ちゃん」と呼んだと思ったらどっと詰め寄ってきた。てかいつから俺は君達の兄になったんだ⁈

 

「何んだ⁈」

 

いきなりの事に他の艦娘も何事かと見ているようだ。ただ、龍弥の野郎はこれから何が起こるのかを予想してるのか笑いを堪えてやがる…

 

こいつ…絶対処す…後で処す

 

「「「お兄ちゃん‼︎」」」

 

「おっ、おう‼︎」

 

そして駆逐艦の子達は…

 

「五月雨だけ撫でられてずるいっぽい!」

 

「レディーを放っておくなんて紳士じゃないわ!」

 

「わ、私だって…」

 

そうか、つまりは…

 

「「「私達も撫でて欲しい(っぽい!)」」」

 

やっぱり撫でて欲しかったのね君達…

てか、普通に撫でて欲しいって言ってくれ‼︎

 

俺は殺到してきた駆逐艦の皆んなに揉みくちゃにされた。

 

「ちょっと待て!順番で撫でてやっから!慌てるな!うわぁ⁈ おい、龍弥テメェ‼︎笑ってんじゃねぇよ‼︎だから皆んな待ってくれ〜‼︎」

 

ど、どうしてこうなるんや…まあ、いいか

 

side out

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

side龍弥

 

「だから待ってくれ〜‼︎アッー!」

 

「あっはっはっはwww こりゃ面白えww」

 

駆逐艦の子達に揉みくちゃにされてる柊司を見て俺は笑いが止まらない。普段はキリッとしてるあいつがあんな風になる姿はレアだからなぁ。

 

「ね、ねぇ…あんな事になってるけど大丈夫なの?」

 

横で心配そうに言うのはツインテールが可愛い正規空母の蒼龍ちゃん。相方の飛龍さんと第二航空戦隊を編成している。

 

「大丈夫大丈夫。アイツのあの姿を見れて面白いってのもあるし、長く相棒を務めた俺としてはアイツもこういう時に揉みくちゃにされたり、はっちゃけて今だけは戦場を忘れてリラックスして欲しいのもある。アイツ、かなりキてるからさ…」

 

「そうなんだ…」

 

少ししんみりした雰囲気になっちまったな。折角のパーティーだってのに…

そうだ!こういう時は絶品料理と俺の会話スキルで盛り上げるしかないな!

 

「なあ、蒼龍ちゃん「ヘーイ!そこのNew face!」おわっ⁈」

 

蒼龍ちゃんと話ししようとした時、カタコトの日本語と同時に後ろから抱きつかれた。

 

よく見るとさっきの巫女服の子と同じ服を着ている。何よりメチャクチャ可愛い!

 

「ええと、ななななにか御用でしか⁈/////」

 

うわ〜こんな美少女前にして噛むとかもう最悪や… 柊二じゃあるまいしなんで俺が…おっと、これ以上言うとアイツに殺される。しかし、こんな美少女を前にして情けねえゾ…てか当たってるんだよねぇ〜色々とヤバい…そう、色々と…

特に胸とか胸とかさぁ…

 

 

……揉んでもいい…よくない?実際揉みたくて頭の中で天使と悪魔が白兵戦をしてる。

 

やべぇよやべぇよ…ここでそんな事したら間違いなく居場所は無くなるし、人として終わるナリ…ああああああ‼︎(ry

 

そう言うわけで、悪魔と煩悩、ムスコは収まれ…

 

白兵戦を制したのは天使だった。すると、抱きついた女の子は離れてこんな事を聞いてきた。

 

「YouがワタシのSisterを助けたSniperデスカー?」

 

Sister…妹…そうか!さっきの巫女服の子はこのメチャカワの娘の妹さんだったのか!

 

「ま、まあ…そうですが…どうかしました?」

 

確かに俺はその妹さんに危害を与えようとした奴を倒したけど、柊司もそうだ。

今だけは取り敢えず答えておいた。

すると、ぎゅうと抱きしめられ、俺は色々とヤバイことになりかけてた。

ん?あれ?この娘…何か震えてる?

 

「Thank you…本当にアリガトウ…ううっ…」

 

いきなりの行動にビックリしたが、泣いてるのが分かった俺は背中をさすってあげる事にした。

 

「仲間は絶対に助けるのが俺達の任務ですから。何より貴方の妹さんが無事でよかった。」

 

暫くその人は俺の腕の中で啜り泣いていた。泣き止むまでの間俺はずっと背中をさすってあげた。 蒼龍ちゃんや飛龍さん、提督も泣きそうな様子だった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「グスッ、見苦しい所を見せてしまったネ…」

 

「いえ、お気になさらず結構ですよ」

 

泣き止んだこの美人さんを交えて話しをしていると

 

「あっ、お姉様!」

 

「お姉様を泣かせる人は…許さない!」

 

「比叡お姉様落ち着いて!」

 

これまた3人の巫女服の美少女がこっちに着た。その中に黒い髪のあの娘も…

1人は何やら怒っているようだけど…なんでだろう

 

「あ''あ''^〜つ〜か〜れ〜た〜」

 

「おつかれw 中々面白かったぜw」

 

「……覚えとけよ」

 

丁度いいタイミングでさっきまで駆逐艦に揉みくちゃにされてた柊司が来た。

な〜んか目線が怖いなぁ

 

「そうだ、名前を教えてくれませんか?」

 

この巫女服4人組の名前を聞いてなかった事に気付いた俺は名前を聞く事にした。

 

「じゃあ、私から行くネ! 英国で生まれた帰国子女 金剛デース!ヨロシクオネガイシマース!」

 

「金剛お姉様の妹分、比叡です。 お姉様を泣かせる人は許さないっ!」

 

「高速戦艦 榛名です。 さっきは本当にありがとう………うっ、うわぁぁぁぁん」

 

「おわっ////……えっ、ええっと…と、兎に角君が無事で良かった。安心したぞ」

 

言い終えると榛名ちゃんは柊司に抱きついて泣いてしまった。 当の柊司は顔を真っ赤にしてるが優しい表情で背中をさすってあげている。やっぱり優しい顔出来るじゃねえか。

次は、メガネの人だな

 

「グスッ、私とした事が…初めまして、私霧島です。宜しく」

 

メガネを掛けた知的な委員長を思わせる美少女こと霧島さんが自己紹介を締めくくった。

依然、榛名ちゃんは柊司の腕の中…くっそぉ、羨ましい…

あれ?比叡ちゃんが居ない。どこに行ったんだ?どこかと見回すと、大きなカレー鍋を持った比叡ちゃんが来た。

 

「龍弥君!コレを食べてくださいッ!」

 

「ん?これ、カレーかぁ!ありがと。頂くぜ」

 

何も考えずにカレーを渡された俺はひとすくい口の中へと入れる。

金剛ちゃんや榛名ちゃん、霧島さんの顔が強張っているも気にせずに。

その直後

 

「あ''あ''あ''あ''あ''あ''あ''あ''あ''‼︎辛ぁぁぁぁぁ‼︎」

 

口の中を言葉では表現できないくらいの辛さが駆け巡る。ヤバい!これは本当に死ぬ!た、助けてくれェーー‼︎ 比叡ちゃんが「やってやったぜ!」というような顔をして両手をグーにして、所謂、コロンビア状態でドヤっている。 な、何故俺がこんなハメに…

 

「金剛お姉様を泣かせたから」キリッ

 

お、俺が泣かせたわけじゃないのに…か、辛い…このままじゃ俺しんじゃあぁぁぁ↑う(半狂乱)

 

俺が死にそうな状態で転げ回って居るのを尻目に柊司が無言でカレーをまじまじと見ている。何をする気だこの男…

 

「…………………………………」

 

何を思ったのか柊司の奴、この激辛カレーをパクリと食べやがった!こいつ馬鹿か⁈並のやつが食べれるレベルの辛さじゃねぇんだぞ!

一口食べた柊司は…

 

「う、美味過ぎるッ‼︎おい、もっと食わせろ!」

 

某伝説の傭兵が言いそうなセリフを言いながらガツガツ食べてる。あっ、柊司って大のカレー好きだった…

 

「あ、あれ?私食べられないくらいに気合、入れて、辛くしたはずなのになぁ〜あれぇ〜?」

 

比叡ちゃんが柊司を驚いた表情で見つめている。そりゃ驚くわな。こんな激辛カレー食べれる奴頭おかしい…(小声)

つか、人が食べれないくらいに辛くしたカレーを食べさせたのか…

 

 

「おい、君か?このカレー作ったのは?」

 

柊司が若干威圧気味の声で比叡ちゃんに聞く

 

「そ、そうだけど…」

 

気圧された感がハンパない比叡ちゃんが答えると柊司は笑顔になって

 

「そうか…メッチャ美味しかった!また作ってくれよ!」

 

「えぇっ⁈あっ、は、はい!////」

 

比叡ちゃんは顔を赤くして、びっくりした表情で柊司を見ている。

 

「いたいた! お兄ちゃん! 夕立達とお話しするっぽい!」

 

「ゆ、夕立ッ!ちょっ、まっ…アッ!」

 

柊司はそのまま駆逐艦の子に引っ張られてどっかに行ったけど顔を赤くした比叡ちゃんは柊司を目で追っていた。

 

 

「はぁっ‼︎は°うっ‼︎あ''っ‼︎う°わぁぁぁぁあ''あ''あ↑っああああ‼︎っぷっあ°っ‼︎ハアハア(解読不能)」

 

それよりも誰かみ、水を……

 

「ね、ねぇ、星野君…大丈夫なの?」

 

も、もうダメぇ……

 

「ンンッ……マ°ッ!ア''ッ!↑(絶命)」

 

自分でもこんな声出たとかと驚いたところでプッチンしてしまった

結局俺は霧島さんに助けられ、比叡ちゃんにペコペコ謝られ、長門さんに「比叡の激辛を食べるとは中々骨が太い奴だ」と背中をバシバシ叩かれながら言われて痛かった。

 

 

当分カレーは食いたくない…そう思った

 

 

その後は田所や三浦、提督達と話をしたり、柊司が金髪でデカい(ご想像にお任せ)重巡のお姉サマに抱きしめられて顔真っ赤にしていてそれを笑ったら追いかけ回されたり、駆逐艦の娘達にお兄ちゃんになって欲しいと頼まれ、完全に出来上がった軽空母の姉さん達に酒を飲まされそうになったり、伝統ブン屋を思わせる重巡の娘からあれこれ質問されたり、柊司と一航戦の赤い方?と呼ばれる美人さんのフードファイトで柊司がダウンしたりと非常に楽しいパーティを過ごした。

 

 

side 柊司

 

「ふぅ〜久々に楽しめたな…」

 

パーティーを終えて居室に戻った俺は風呂に入り、ベッドメイクと転移してきた残りの荷物を整理している。何故荷物も転移して来たのかは分からないが、恐らく俺が居た世界で俺の存在が無かったことになったからなのか…

 

考えるのも疲れたしさっさと寝るか

 

そう思いながらベッドに横になる。思えば今日から色々と衝撃的だったな。異世界に転移したり、駆逐艦の子から兄として見られたり、美味い料理を腹一杯食べたり…

 

これからの生活が楽しみだが、一つ心の中で気がかりな事が…

 

「結衣……」

 

写真に写る俺の腕に抱きついてとびきりの笑顔を見せる大好きな人…自分で言うのもおかしいかもしれない。一人前の狙撃手として情けないかもしれないが、もう二度と会えなくなると考えると…何と言っていいやら

兵士である前に俺だって人間だ。悲しいものは悲しいし、辛いことは辛い。

 

「21:36か…早ぇけど寝るか…」

 

USPが収められたレッグホルスターをベルトごと外し、枕元において電気を消してすぐに眠りの世界へと落ちて行った。

 

 

(さて、明日から気張って行くか…あぁ、ねみぃ〜 あっ、そうだ、龍弥ボコるの忘れてた…明日でいいか)

 

 

 

 




次の投稿がいつになるのか任地もどこになるのかワカンネ…どうすっぺ…

じ、次回もお楽しみに!


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Mission7 世話好きな妹達

皆様お久しぶりですLindwurmです。かなり間が空きましたね…構想が浮かばないし、いろいろと忙しいし…あ''ぁ^〜チカレタ 
今日はハロウィンという事で皆様いかがお過ごしでしょうか? 私は彼女も無い、お金もない、やる事ない三拍子揃っていていや〜(人生)キツイっす
仮装するにしても、MARPATかマルチカム、3型迷彩服とこれくらいしかない…三色混合で着るとすごいバランス悪くなりそうですね(こなみ)
まあ、取り敢えず「Misson7 世話好きな妹達」どうぞ(店長風に)


横須賀鎮守府 居室

 

ピピピッ、ピピピッ…

 

薄明るい夜明けの空から差し込む光と腕時計の目覚ましが鳴り響き、目が覚める。

 

「んんっ、あぁ^〜」

 

伸びをしつつ腕時計に目をやると05:45を示していた。 起床時刻の06:00まであと15分あるが、早く起きた事だし着替える事にしよう。

本音を言うと起床時刻までぐっすりと寝ていたいものだが、海兵生活での癖がついてしまった故に仕方ない。

 

着替えを終え、部屋から出ようとした時

 

「うぃ〜っす、相変わらずの早起きだな」

 

隣の部屋に居る龍弥が眠そうに目をこすりながら入って来た。二言三言話して営庭に向かう。

営庭に着くと、提督、当直に就いていた田所と木村の2人に数人の艦娘がちらほらと居る。どうやら、起きた者から出て来ても良いみたいだな。

すると、見知った艦娘が2人こちらに近づいて来た。

 

「柊二兄に龍弥兄おはよう!」

 

「お、おはようなのです…///」

 

その2人は雷と電だ。朝から元気いっぱいの笑顔を見せてくれる雷に俺も何だか気分がいい。 何故か電の顔が少し赤いのが気になった。

 

0600

 

そんな2人をワシャワシャと撫でて居ると起床ラッパが鳴り響き、少ししてからバタバタと営庭に艦娘達が集まる。 さあ、1日の始まりだ。

提督の訓示も終わり、この後は朝飯を食べて自由時間となる。朝飯は間宮さんと鳳翔さんの作ってくれた和風定食だ。2人の作る食事でどぎつい訓練も乗り越えられるかも知れない。朝飯を食べ終えた俺は部屋に戻り、ため息が出る

 

「嗚呼、身辺整理途中だったわ…」

 

未だに部屋の真ん中にドンと鎮座するデカイ木箱… 私物と武器・装具の整理がまだ終わっていなかったのだ。 取り敢えず武器弾薬に関しては銃と弾薬は部屋の保管ロッカーにしまって、余剰弾は隊舎の武器庫へ持っていくとして、問題は私物だ… 少ない私服に装具だけならまだいい。 どうゆう訳か実家にある物まで入っていて、片付けきれていなかったのだ。

 

グダグダ言ってても仕方ねえし、ぱっぱと終わらせっかな。整理に取り掛かろうとした時、ドアをノックされた。

 

龍弥あたりが暇とか言って邪魔でもしに来たか?そうだったらハリセン食らわしてやろうかと思いつつドアを少し開けると、そこにいたのは雷と電、夕雲、時雨、夕立、五月雨、浦風の昨日のパーティーで会った駆逐艦の娘達が来ていた。

 

「おろ?どうした?」

 

何か用でもあるのかと思い聞くと、何もやる事が無く暇で仕方なかったから俺のとこに来たそうだ。 折角来てくれて遊んであげたいのだが、まだ整理が終わっていない…こりゃ困ったな

 

「あら?もしかして柊二兄、整理の途中だったのかしら?」

 

少し空いたドアから雷に部屋の中を見られてしまった。ああ、こりゃだらしなく思われたな…

 

すると時雨がヒョイと出て来て言う

 

「なら僕達も手伝うよ。丁度いい暇潰しになるからね」

 

手伝ってくれるのは有難いが、何だか申し訳なくて出来ない…

 

「もう!全然迷惑だなんて思っていないわ!こういう時はどんどん私を頼ってちょうだい!」

 

俺の思っている事を感じ取ったのか雷が、頬をぷぅと膨らめてぷんすかと怒っているようだった。

うん、普通に可愛い

 

ここは素直に雷達の好意に甘えさせてもらうか…後でちゃんとお礼もしなきゃな。

 

「じゃあ、お願いしようかな」

 

そう言って雷を撫でると嬉しそうにしていたので良かった。

こうして俺達は作業へ取り掛かった。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「柊二、服はこっちでいいかい?」

 

「そうだな…そこのロッカーに入れておいてくれ」

 

「お兄ちゃん これはどうするっぽい?」

 

「おう、その戦闘服はロッカーにぶち込んでいいぞ」

 

指示を出しつつ俺も荷物を重い荷物をロッカーやベッド下の物入れに仕舞う。手伝ってくれてるのに何もしないのは人として終わってるからな。

 

「何このもじゃもじゃ〜うわっ⁈」ツマヅキ 

 

もじゃもじゃ…もとい、ギリースーツを運んでいた五月雨がつまづいてズッコケそうになったところを、すんでの所で抱きかかえるようにしてキャッチする

 

「おっと…ま〜たコケたなサミ 気をつけろよ^〜」ワシャワシャ 

 

「あっ、えへへっ ///ありがと」テレテレ

 

照れてる五月雨を撫でているとニコニコした夕雲が口に指を当ててそばに来た。

 

「むぅ、私も頑張ってるのに五月雨ちゃんだけ羨ましいわ」

 

そう言うと夕雲は俺の右腕にギュッと抱きついてきた!

 

「ゆ、夕雲っ⁈ちょっ、おまっ、あっ、当たってる!当たってる!」

 

しかし夕雲はそんな事知らんとばかりに妖艶な笑みを浮かべて腕に頬ずりをしている。

 

「ふふふっ、良いじゃない。それに格好いいあなたが慌てる姿……好きよ」ニコリ

 

「ファッ⁉︎⁉︎」

 

(オイオイオイィ!何で俺はこんなにも懐かれるんだ⁈ それとも何?最近の駆逐艦っておませさん…というか大胆な娘ばっかりなのか?それにデカい!駆逐艦なのにデカい!何がデカいかなんて説明不要ッ! こんな時はどうすれば…くっ、お、落ち着くんだ! そ、そうだ、素数を数えれば…えっと、ぷももえんぐえげぎ…あっ、コレ違う)

 

「夕雲、兄さんが赤くなって困っとるけぇ、そのへんにしとき」

 

何も出来ないで固まっていた俺を見かねて服をロッカーにしまっている浦風が注意してくれた。

 

「仕方ないわねぇ…」

 

ちょっと残念そうな表情に罪悪感を抱いた俺は夕雲を引き止めて耳打ちする

 

(後で皆ワシャワシャしてあげっから待っててくれよ?)

 

するといつもの優しい笑顔の浮かべる表情になってくれから良かった。

 

「柊二兄…夕雲に抱きつかれてドキッとした?」ニヤニヤ 

 

それを見ていた雷が悪そうな笑顔で言った

 

「はぁ? そ、そんな事あ、ある訳ねぇだろ?」

 

本当の事を言うと少しドキッとしました。許してくり〜

…ちょっとだけな

 

「お兄ちゃん照れてるっぽい?」

 

「ソ、ソ、ソンナコトナイゾ〜」

 

「お顔真っ赤なのです!」

 

「ぐっ……」

 

言い返す言葉も無い…

 

「おっ、お前らッ!俺の事はいいからさっさとやらんかい‼︎」

 

『はーい(なのです)』ニヤニヤ 

 

「ああああああ‼︎もう!…ンアッー!」

 

半ばヤケになった俺はそそくさと整理に取り掛かった。 チクショウ…

 

整理も終盤に差し掛かり、後は装具の整理と数は決まっているが即応弾以外の弾薬を武器庫へ運ぶだけだ。

 

「おっ、可愛い妹たちがこんなとこに!」

 

龍弥が部屋の様子を覗きにきたようだ。 そういえばコイツをボコって無かったな…夜にするか

 

「おう、電に五月雨の天使コンビは可愛いな(^ω^)」

 

いきなり部屋に入り込んで五月雨と電を撫で始めた。まあ、2人とも満更でもない様子なのでいいだろう。

 

「んじゃ、俺は折角の休みなんでゴロゴロしてるゾ^^ じゃあの」

 

「おい待てい」

 

「む?なんぞ櫻井さんや」

 

電と五月雨を撫でるだけ撫でて自分の部屋に戻ろうとした龍弥を引き止める。

 

「ちょうど良いとこに来たから弾薬運び行くべ。どうせお前も運んでねえだろ?そして手伝え」

 

「そういえばそうだったな〜じゃあ俺、弾薬準備してくるから(棒)」

 

部屋に戻ってすぐに弾薬箱を抱えてやってきた龍弥と俺は弾薬保管所へ弾薬を収めてきた。さて、帰ったら雷達にお礼をしないとな。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「おし、弾も運び終えたし、残りもちゃっちゃと終わらせ……」

 

弾薬も運び終え、居室のドアを開けて絶句した。何故なら

 

「これならお兄ちゃんにも見つからな…うわぁぁっ」

 

モ○ゾーとかした五月雨がギリースーツを被って部屋の真ん中で待ち伏せてこけてるし

 

「うーん、これ重いっぽい〜」

 

夕立がチェストリグ着て遊んでたり…時雨もちゃっかりMolleベルトを着けようとしてたりしてるし

…勿論するりとズレ落ちてるのは言うまでもないとして

 

「海軍少尉、夕雲よ!うふふっ」

 

夕雲は制帽被ってるし

 

「このハリセン、何に使うのかしら?それっ!」

 

「雷ちゃん、何するんじゃ⁉︎」

 

雷は執行用のハリセンで浦風にペチペチしてるし…

 

『何だこの状況…』

 

呆然としていると

 

「「「「「あっ」」」」」

 

ようやく5人が俺と龍弥が戻ってきた事に気付いて、顔が段々と赤くなっていくのが分かった。こんな漫画みたいな展開本当に体験すんの初めてだ…

 

慌てながら戻そうとする姿、そして「うわ〜ん、ここどこぉ〜」ともじゃもじゃと化した五月雨が抜け出そうと頑張っているのを見て

 

(やっぱりこの娘達も普段は普通の女の子なんだな)

 

そう思えてきてなんだか自然と笑みがこぼれてきた。

 

そんな俺を見て夕立が「怒ってないの?」と聞いてくるが俺は怒っちゃいない、むしろ面白かったと頭を撫でながら言うと皆んな嬉しそうな表情を見せてくれた。本当、可愛くて面白い妹達だ。

 

「さつ、あと少しで終わりだ。ちゃちゃっとやっちまおうぜ。その前にサミを出してから…浦風、ちょい手伝ってくれ」

 

浦風に手伝ってもらって五月雨をギリーから脱出させ、残りの作業に取り掛かった。

そして、脱出して半泣きで抱きついて五月雨を撫でていると浦風と夕雲が凄く羨ましそうに見ていた。

後で浦風も撫でてやるか…

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「ふぃ〜終わったぞ〜」

 

装具の整理も済んでやっと身辺整理が終わった。

皆やりきった様子でお疲れモードだ。

 

「今日は手伝ってくれてありがとな。お礼に間宮さんご馳走してあげよう」

 

俺がそう言うと皆んなはとても嬉しそうにしていた。電は「やったのです!」とピョンピョンしていたが、視線を一気に集めて真っ赤になって俯いてしまった。俺を含めてここにいる皆んなが可愛いと思ったのは言うまでもない。

 

「よし、じゃあ行くか!艦隊、この俺に続け!…なんてな」

 

『おーっ!』

 

そんな感じで頼りになる可愛らしい妹達に囲まれて間宮さんに着いた。そこでも美味しそうに食べる姿をみてご馳走して良かった。間宮さんに茶化されたが…

 

そして午後は龍弥も来て駆逐艦の娘達と遊んだり、装具を着けたがっていた夕立のお願いで俺達の装具や制服を着させたりしてコスプレじみた事もしたり、約束通り、夕雲と浦風にお礼で撫でてやると、いつのまにか駆逐艦の子達がどんと集まってきて全員を撫でてやったり…とにかく久し振りに息抜きが出来て俺と龍弥も満足出来た。

 

やはり、駆逐艦の皆んなには俺達は優しいお兄ちゃんで親しまれている。ツンツンとしてる娘も何やかんやで慕ってくれてるみたいだし、こんな皆んなの為にも俺も頑張らなきゃな。そう強く思った楽しい1日だった。

 

 

 

 

 

その日の夜

 

 

 

「おい星野クン、ハリセンの刑をキミはまだ受けていなかったな」

 

「えっ、な、何の事でしょうねぇ…(困惑)」アセアセ

 

「とぼけちゃってぇ…じゃあ、死のうか(無慈悲)」

 

バシッ!!ビシン!!バンバン!!

 

「ちょっと!ちょっと待って!痛いっての!」

 

「痛い?生きてる証拠だよ ほらいくど〜」

 

「ああ、痛い!痛いッ!痛いんだよもぉぉぉぉぉ‼︎」

 

「ほらそっちいったらやるぞ? 真ん中来いよ!エ''エ''ッ⁉︎ 真ん中来いよオイ‼︎」

 

バシバシッ!!

 

「あ''あ''あ''あ''あ”'もう嫌だぁぁぉぁ‼︎(デスボイス)」

 

「ハリセン痛いの分かってんだよオラァ‼︎Y''O''‼︎」

 

 

\イタイヨォ!!/

 

\サイゴノイッパツクレテヤルオ/

 

\ア-モ イタスギルッピ!!/

 

\ウゴクトアタラナオダルォ!?/

 

その日の夜、ハリセンの刑を執行する柊二の怒声とハリセンを喰らう龍弥の悲鳴が響き渡ったという…

 

 




この話を書くのに何ヶ月かかった事やら……
それだけの期間に見合う出来のはず(だと思いたい) でもちょっと長くなったかな? 文章力着けたいゾ…ポッチャマ 

浦風ちゃんと夕雲ちゃんのセリフおかしいかもしれないけど許して下さい!何でも(ry

あっそうだ、0600時前に営庭に居るのはオリジナルの設定です。因みに自衛隊で0600時前に起きてトイレなんかの用事が無いのに隊舎の中ほっつき歩いてると怒られます(本当) これは教育隊も一般部隊も変わらないはず…だと思うゾ ア-イキソ

次回も(いつになるか分からないけど)お楽しみに!


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Misson8 お茶会

工事完了です…(満身創痍)
皆様お久しぶりです。前作から1145141810931日ほど経って再登場しましたLindwurmです。
間開けてすいません!センセンシャル! この形になるまで試行錯誤を繰り返したんや…そのくせク○みたいな駄文っておかしいだろそれヨォ!なぁ⁈って感じの内容になってるのは許して…

今回のお話はお茶会!正装に身を包んで臨んだ櫻井さんと星野君は、金剛さんの紅茶の世界を楽しむ事が出来るのでしょうか?それではご覧ください!


 

お茶会と言うとどんなイメージを持つだろうか。優雅な貴族なんかの上流階級の特権、贅沢、高級感がある、紅茶が美味しい、イギリスの人達がよくやってそう…などといった人によって様々なイメージがあるだろう。

実際俺の中でもお茶会のイメージはそんな感じだった。上流階級の嗜みとか、味ではなく香りを楽しむとか、作法が細かいとか…そんな感じのな。

 

じゃあ何故俺がこんな話をしているかというと

 

「ふぉぉぉぉぉおおい‼︎おい、早く行こうぜ!榛名ちゃん達が俺を待っているんだ☆」

 

「はいはい、全く、嬉しいのは分かるが少し落ち着け。逃げるわけじゃねぇんだし」

 

そう、俺と龍弥は金剛さん達のお茶会に呼ばれたのだ。今は鏡の前で服装に乱れがないかの確認をしているところだ。

 

「おい、遅えんだよ早くしろって!」

 

「うっせぇ!分かったって言ってんだろうが‼︎ケツ引っぱたくぞこの野郎‼︎」

 

「やだ柊君怖い…やめて下さい…」

 

「柊君って呼ぶな!このアンポンタン‼︎」

 

さっきから何度もこう急かされている。招待されたのが余程嬉しかったんだろうな。

さて、身だしなみも整えたし行くことにしよう。

 

そして俺達はお茶会の場所である、戦艦寮の庭へと向かった。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

数分後 戦艦寮のとある庭

side 龍弥

 

 

 

「ヘーイ!シュウジ、リュウヤ!今日はWelcome to the tea partyネー!」

 

「いえいえ此方こそ、本日はお招き頂きありがとうございます」

 

「榛名ちゃんやっほー」

 

手をブンブン振って歓迎してくれた金剛ちゃんに柊司は相変わらず真面目に金剛にニコリと笑って返し、俺は榛名ちゃんに手を振った。小さく振り返してくれた姿がお淑やかでひじょーに可愛い

 

どうもその後ろで比叡ちゃんが顔を赤らめてチラチラ見ているのには気づいていないようだが…

 

っていうか、柊司の奴真面目過ぎて硬え

こういう時は何時もの俺みたいに友達感覚で行く方が楽しいってそれ一番言われてっから

 

金剛ちゃんも同じ事を思ったのか、柊司の横に回って

 

「むぅ、シュウジ〜そんな堅苦しいのはノンノン!リラックスして楽しくするのデース!」

 

「ッァ⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」

 

そう言って柊司の腕に抱き着き、その柊司ははにこやかな笑顔が一変、一気に顔がトマトのように真っ赤になった。

おまけに小さい悲鳴を上げて思わず吹き出した。

ああ、大声出して笑いてぇ…

 

そういえば、と後ろにいる2人を見るとすっごい羨ましそうな表情をしていた。

 

 

「こ、金剛さん⁈いきなり何やってるんだ⁈はっ、離れて貰わないと…」

 

「シュウジ〜普通に金剛って呼んで欲しいデース」

 

「えぇっ⁈ちょっ、わかっ、分かったから!…こ、金剛…これでいいか…?」

 

その間にも金剛ちゃんの上目遣い攻撃に翻弄されて小さくなってた。 こんなんでもメッチャ可愛い彼女いるんだから驚きだよな…

 

あー羨ましいったらありゃしねぇぜ

 

 

 

「金剛お姉様、櫻井君が真っ赤になってますよ。さぁ、星野君も櫻井君もこちらに座ってください」

 

その様子を見かねた霧島さんに促され、俺は榛名ちゃんと霧島さんの間、柊司は金剛ちゃんと比叡ちゃんの間に座る事にした。

 

テーブルの上に用意されているケーキ、紅茶、スコーンと言ったお菓子の甘い香りに魅了されてもう早く食べたくてたまらん!

 

ここんトコお菓子食う暇なかったしねぇ…

もう待ちきれないよ!お腹がぺこぺこだお

 

「星野君、榛名の淹れた紅茶是非飲んでください」

 

「おお、サンキュー」

 

早速榛名ちゃんが横から紅茶を淹れてくれた。イギリスで世話になったある大尉に教わったお作法を思い出して一口ゴクリ…

 

「Oh…Ah....」

 

あぁ〜口の中に少し苦くも甘い味が広がる。

銘柄とか分からんけどきっとかなりお高い茶葉使ってるんだろう。残りをぐいっと飲んで一言

 

「あぁ、めっちゃ美味しい!」

 

そう言うと榛名ちゃんは笑顔で満足げに「榛名、感激です!」って喜んでくれた。 いや〜スタイル良いし、ザ・大和撫子な清楚系美少女なのに一人称が自分の名前ってもう可愛い過ぎてヤバい。もう一杯お願いすると、パァァっと可愛い笑顔で淹れてくれた。ヤベエよ、これもう天使ですわよコレ

 

ヤバい連呼してるけど、それくらい可愛すぎてヤバいんじゃぁぁぁあ‼︎ 紅茶の味も詳しくないのは決して作者のボキャが へ な ち ょ こ だからという訳じゃ…おっといけない…

 

その様子を、霧島さんに茶化された榛名ちゃんが顔を赤くして俯いてしまった。もうホント可愛い^

その後は紅茶を飲みながら色々と俺の事や柊司の事話をした。聞いてくれている時もニコニコとあぁ、もう榛名ちゃん好きになりそう…

 

 

 

さて、恥ずかしがり屋の柊司君はというと…

 

「あんま渋みがなくて飲みやすいな。香りもいいしダージリンは至高だ」

 

「Oh!シュウジもダージリン好きなんですネー!私と気が合いそうデース!あっ、コレ比叡が淹れたんですヨー」

 

「マジで⁈ じゃあ、もう一杯頂こうかな」

 

「櫻井君の為に比叡、気合い・入れて・作りました! お、お味はいかがでしょうか?///」

 

「あぁ、すっきりとした味で美味しい。比叡はカレーも紅茶も作るの上手いんだな」

 

「ひ、ひぇー///あ、ありがとう…うぅ…///」

 

 

あ、あれ?

俺はてっきり金剛ちゃんと比叡ちゃんにサンドイッチされて何も話せずに顔真っ赤にしてると楽しみにしてたのに、なんかこの3人凄い和気藹々としてるんですけど…

比叡ちゃんなんか顔を赤くして見つめていて、柊司は「比叡」って名前で呼んで友達のように接してるし、カップを持つ姿とかも本場のイギリス人らしさを感じるし、あぁ、弄り倒したかったのに残念。

 

「な〜んかコイツに失礼な事思われてる気がするんだよなぁ〜」

 

そんな事を思っていたら、スコーンをもぐもぐしてる柊司にジト目で睨まれた。

 

「い、いや、別に恥ずかしがり屋さんが珍しく喋ってるから結衣ちゃん以外の子と親友のように接してるのが意外だとか『お〜め〜え〜…あとで覚えとけよ』ごめんなさい!センセンシャル‼︎許して柊君!」

 

「だーれーが柊君だこのスカポンタン!」

 

そんなうがー!っと怒る柊司を結衣ちゃんの真似で煽る。が、柊司自体それしきの事で怒るような男ではないし、自身も遊びだと分かっているからこんな下らない事でも反応が面白くてついやってしまうんDA☆

 

 

…まあ、その後のハリセンの刑が怖いんだけどね

 

 

その様子を榛名ちゃんはクスクスとお淑やかに、霧島さんはあらあら、比叡はアハハと乾いた笑みを、金剛ちゃんは「2人ともファイトするほど仲良しネ!」と笑っていた。

 

「いや、これいつものふざけ合ィ…」

 

柊司がボソッと突っ込むと「オーウ!そういう事言うシュウジにはお仕置きデース!」と言って左腕にギュッと抱きつき、比叡ちゃんもお姉様には負けません!と謎の宣言をして右腕に抱きついた。

一瞬「へ⁈」という間抜けな声が出た柊司は、顔が今までにないくらい真っ赤になってフリーズしてアワアワしていて、腹の底から笑いがこみ上げて来た。

 

「あっはっはっははははwwwwwwww柊司おまっ、何照れてんだよwwwあ^〜腹いてぇwwwwは〜はっはっはっwwww」

 

もうダメぇwこんなん見てたら堪えきれねぇwさっきまで堪えてた分笑いが止まんねぇw

まあ、あんな美少女2人に抱きつかれて、しかも立派なお山をがっつり押し付けられちゃってるし、ナウい息子♂も発射体制に入っちゃってるんじゃないの?

 

「こっ、金剛!比叡ッ!なななっ、何やってんだ⁉︎//////は、離せ!/////」

 

「ン〜まだまだお仕置きは続きマース!私は食らいついたら離さないワ!」

 

「わっ、私だって!//////」

 

「ふ、2人共分かったから離して…////降参すっから…」

 

いや〜これぞ正しく両手に華ですなぁ^^ 金剛ちゃんなんて腕にスリスリしちゃってるし、比叡ちゃんは柊司を見つちゃってそれに気付いてチラチラと助けて欲しそうにこっちを見てくるけど、折角おもしれぇモン見れるんだし、柊司よ、もう

スルーしてこの茶番劇を笑いながら見ていた。

 

その後は何とか落ち着いて、互いに別の紅茶飲んだり、ケーキやお菓子を楽しみ、榛名ちゃんの可愛さに癒され、とても楽しい一日を過ごした。金剛ちゃんもまたやる時に招待してくれるみたいでボクもうスッゴイたのしみだゾ☆

 

そういえば、ハリセンの刑あったりするんすかね?

こわいにょ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後部屋を出るとハリセンを持ってマヂキチスm…じゃなくて、笑顔(目は笑っていない)で待ち構えていた柊司に捕まるも、ペ○シを2本ほど献上したところ許してもらえたので何とか免れた…

あぁ^〜生きてる〜

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

side 霧島

 

「金剛お姉様、あのお2人また呼びたいですね」

 

「イェース!可愛いMy sisterを救ったヒーローと楽しくTea timeを楽しめマシタ!それに、比叡と榛名はシュウジとリュウヤとfriendlyな関係になったので良かったデスネー」

 

金剛お姉様はそう言って2人に言い、その2人の反応は

 

「星野君に紅茶褒められました!榛名感激です!/////」

 

「私だって櫻井君に…えへへへへ////」

 

比叡お姉様は赤くなった顔を手で隠し、榛名は締まりのない顔でクネクネしていました。

 

どうやら比叡お姉様は激辛カレーに続いて紅茶も大絶賛だったそうで嬉しそうですし、榛名は助けてくれた星野君とお話が出来て満足だったとか。 星野君も榛名の事をどうやら意識している様なので、私の計算が正しければ

2人はきっと…

 

そんな事を考えていると、金剛お姉様が思い出したようにある事を言い出しました。

 

「but,比叡を褒めた時、シュウジはlonelyな表情をしていまシタ…」

 

lonely…寂しそうな表情をしていた? 一体何故彼がそんな表情を? 寂しそうな表情?

そう聞くとお姉様は続けて言いました。

 

「そうネ、あの時のシュウジの表情とてもlonelyだったヨ…もしかしたら何かあるのかもしれないネ…」

 

何かあった…まさかスコーンの中身がデスソース入りの激辛ロシアンルーレットだったとか?いえ、そんな事はあり得ません。第一、そんな事したら金剛お姉様がキレて阿修羅になりますし、紅茶も比叡お姉様はかなり上手い方なので無い…

 

「となると、その原因となる“何か”は櫻井君自身の事かもしれな…あっ」

 

「ん?霧島どうかした?」

 

「い、いえ、ふと思った事があっただけで…」

 

途中まで言いかけてある事を思い出しました。あの歓迎会で提督から知らされた事…

 

 

 

 

 

 

ー櫻井君と星野君は別世界からの転生者である

 

 

 

 

 

だとしたら、彼が転移する前の世界でその原因となる“何か”が起きたのは容易に想像が出来ます。ですが、この“何か”は深く詮索してはいけないような…仮に聞けたとしても私達がどうこう出来るものではない…そんな気さえするのですが、どうしても気になって仕方ありません。

 

それ以外にも年齢の割には高い階級、榛名を救った高度な狙撃、そして、転移する前の世界の事… こんなにも興味をそそる内容ばかりなので調べる価値はありますね。

 

 

「ヘーイ、キリシマ!Dinnerの時間ネー!」

 

「あっ、金剛お姉様!待ってくださーい!」

 

待っていてくださいね…私も金剛お姉様の妹分なので食らいついたら離しませんよ!




あーチカレタ…

遅くなった理由…言い訳させて貰うとですね、登場人物のセリフや話し方、お茶会の作法、紅茶の味を知る為に紅茶をわざわざ作ってその味をどう表現するかにかなり悩んだり、アズレンとWoTにハマって勝率と毛根すり減らしたり、再びご奉公する為の試験等々で忙しかったりしてその為雑な仕上がりになってしまいましたがどうか暖かい心で読んでいただけると嬉しいです…
他の作者さんの小説いっぱい読んで知恵をお借りしたり、文章力鍛えたりしてマシな作品にしていこうと思うので応援お願いします…

あっ、感想、誤字等の報告待ってますゾ!
次回の投稿は(まだ決まって)ないです
次回もお楽しみに!


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Misson9 第1小隊の愉快(?)な仲間たち

いや(しんへ生活)キッツゥ‼︎ どうもLindwurmです^^
今回もメチャクチャですw ホントあり得んくらい時間ないからこうなるの許して下さいまし…

では、最新話 どうぞ!


…あぁ、疲れた


 

08:15 朝礼

 

「申告します!日本国海兵隊櫻井少尉、星野少尉の2名は、横須賀鎮守府陸戦隊へ入隊を命ぜられました! 敬礼!」

 

柊司と龍弥2人ピッタリの敬礼に提督も答礼を返す。

 

休暇期間も終え、動き出したここ横須賀鎮守府では、柊司と龍弥の入隊式(?)が執り行われていた。

 

「慣れない環境への戸惑いもあるかと思うが、新しい環境、仲間達に慣れて国と艦娘を守る力として期待する」

 

この提督の訓示を2人は真剣な表情で聞き、 「海兵隊員としての誇りと自信を胸に、全ての兵士の模範たるべく努力し、規律の厳守、犠牲を恐れず勇敢に戦い、敵を倒す技能を磨き上げ、いかなる状況にあっても国土、国民、戦友を守り抜く強靭な海兵戦士としての自覚を忘れずに国家、国民、軍隊に尽くす事を固く誓う」と海兵隊の入隊宣誓で力強く宣誓した。

 

その後は階級付与、小隊長引き継ぎ、秘書艦の長門から改めて歓迎の挨拶で締めくくられ、入隊の儀は終了した。

 

「あっ、2人共後ろを見て」

 

まだ何かあるのか?そう思いながらも提督の指示通りに後ろを見ると

 

「「「「「「櫻井少尉、星野少尉‼︎鎮守府へようこそ‼︎」」」」」」

 

そこには、艦娘、職員が揃っており、五月雨と電が「ようこそ!横須賀鎮守府へ!」と書かれた横断幕を掲げていた。

 

それを見て、「忘れられない日になった」と柊司、龍弥は「やべぇ、俺泣きそう」と嬉し泣きしそうなのか目を擦っている。

 

「「みんな本当にありがとう‼︎これからよろしくな‼︎」」

 

2人揃って敬礼で返し、互いに笑顔の花を咲かせ、気持ちのいい雰囲気で一日中を始められ、2人は正式に日本海軍横須賀鎮守府の一員として迎えられたのだった。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

横須賀鎮守府 営庭

 

営庭の一角がにわかに張り詰めたような、近寄りがたい雰囲気を醸し出していた。なぜなら

 

「小隊長臨場部隊気をつけ!」

 

「気をつけえーッ‼︎」

 

号令が掛かり、ザッ!と戦闘靴の音が短く響き、柊司が整列した隊員の正面に立つ。

 

「小隊長に敬礼!」

 

「かしらーーー中ッ‼︎」

 

隊員の敬礼を一身に受けた柊司は一人一人を確認する様に答礼を返した。

 

「直れッ‼︎」

 

さっきまでゆったりとしていたのが、こんなにも一糸乱れぬ見事な敬礼に、統制された一つ一つの動作をしている…少数ながらも一人一人から精鋭隊員としての意識がうかがえる。

 

「小隊長挨拶」

 

提督に促され、お立ち台に登壇すると精悍な顔つきをした隊員達の顔が向けられる。

 

 

成る程、流石は先日の戦闘でも此処を守り抜いた奴らだ…

 

 

休ませの号令を掛け、柊司は挨拶を始めた。

 

「三浦二曹に変わって第1小隊長へ上番した櫻井だ。 長ったらしいと聞き飽きて眠くなるだろうから端的に言う」

 

俺も長話は嫌いだしな。 そう付け加えるとハハハと笑い声が列の中から聞こえる。

 

「俺からの要望事項はただ一つ、兵士としての役目を果たせ。これだけだ。あとは、楽しく気楽にやってこうや。以上。なにか質問は?…おう、そこの兵長」

 

すぐに手を挙げた最前列の若い兵士を指名して聞くと、その兵士はオドオドしながら答えた

 

「え、えっと…3班の上原です。ええっと…「おい、落ち着け。別に質問したからって取って食うわけじゃねぇから」は、はい、少尉はかなり若く見えますが、お幾つですか?」

 

年齢を聞いてくるか… まさかの質問に苦笑いになるが、そのまま教えても面白くない。 ここは田所の真似でもして…

 

「そうだな、俺は…24歳学s「柊司、それはやめろ!色んな意味で不味いww」んだよそれ〜仕方ねぇな…」

 

と、思ったが、龍弥の強制ストップによって中断してしまった。

 

田所の奴、分かっててやりやがったな…後で〆てやる…そう静かに決意して肩を震わして笑っている兵長に逆に質問を投げる。

 

「今のは冗談として、じゃあ、上原だっけ?何歳に見える?「えぇ…21歳ですか?」惜しいな「へぇっ⁈」すっげぇ声出たな今…」

 

逆にこっちがビックリした。へぇっ⁈って何だソレ…

「20代か?」「いや、もしかして…年下か?」「案外おじさんだったり…」列の中からも推測しているのか話し声が聞こえる。

 

あと、おじさんとか考えた奴後で小隊長室な

 

かなり頑張って考えているんだろう。時間も押してるし、申し訳ないがここで正解を投下

 

「18歳だ」

 

「…え?」

 

一言そう言うと上原は目を点にして聞き返す。何だコイツ、聞こえてなかったのか?

 

「18歳」

 

「18…歳?」

 

「そう」

 

「Eighteen yers old?」

 

「…yes」

 

「えっ…ええええ⁈「うるせぇよ!何だこのくだり!」あっ、すいません。びっくりしたもので…」

 

先日、俺と龍弥を迎えにきた田所達は知っているから普通にしているが、他の隊員はそういうわけにもいかない。表情からもかなり驚いているのが分かる。

 

だが、それだけじゃ意味がない。

 

「そう、俺は18歳だ。ガキだ。年齢聞いて落胆しただろう。だが、どうか俺を信じて付いてきて欲しい!こんな小僧に命を預けられるかと疑問に思うのは重々承知している。子供のくせに少尉などふざけてるのか?そう思う者もいるだろう。でもな、俺は仲間の為ならなんでもやってやる!命捨てる事ぐらいとっくに覚悟できてんだ!仲間の為に死ねるなら喜んで死んでやる!だから頼む!俺に力を貸してくれ!」

 

俺は有りっ丈の思いを眼前の部下達にぶつけた。彼らも気圧されたのか真剣な表情で視線を向けていた。

 

こんな事したのはあの日始めて隊を任された時以来だ。あの時もこんな感じで思いをぶつけたんだよな…

 

部下達を前にそんな事を思い出していた。またこんな事するとは思ってもなかったが…

 

「少尉、自分は貴方に付いていきます。いえ、付いていかせてください」

 

「…⁈」

 

「木村さんから聞きました。お二人が自分達を狙撃援護して榛名さんを救ったそうですね。そんな人が自分の上官になっていただけるなんて光栄です」

 

「上原…」

 

「俺も同感だぞ少尉。あんたならきっと俺達をひっぱってくれる。そう確信したから役職を託したんだぞ。それにお互いをまだ知らないならこれから知っていけばいい」

 

「三浦…」

 

「そうですねぇ〜俺も同じですけど、あんな高度な狙撃技術と戦術、若いのに俺達以上にしっかりしてるから命預けるにはこの人しかないってハッキリ確信したからですねぇ!」

 

「田所…」

 

 

胸が段々と熱くなってくるのを感じた。

それを誤魔化すように龍弥をチラリと見るとニコリと笑ってうなづく。 コイツも考えは同じ… だったらもうやる事は決まりだ。

 

「そうか…後になって転属させてくれなんて言っても聞かないぞ。 言ったら…分かるよな? そこにいる星野少尉がボコボコd「何でや‼︎ワシ関係ないやろ‼︎」冗談だ」

 

ハリセンに気づいた龍弥が抵抗するのを見て、隊員達が笑う。

やはり、これはいいモンだ。

 

「まあ、皆ありがとう。そしてよろしく頼む。さっきも言ったように楽しくやってこう。俺からは以上だ。星野少尉何かあるか?」

 

「いや、言いたい事は言ってくれたからいいや」

 

「提督は何か」

 

「いいえ、特には。ただ一つ言うなら時間が…」

 

時計を見ると0830…

 

「あ"っ‼︎ 」

 

既に10分以上が経過していた。

やっちまった…簡潔に言うはずがこんなにひっぱるとは…

そういえば龍弥のヤツ、時計をしきりに見てやがったけどまさか…

 

龍弥を見るとわざとらしく目を逸らした。こいつ…

 

「龍弥…」

 

「な、何でございますか小隊長」

 

そんなお茶目な副小隊長に"笑顔"で問いかける。

何故だろう。心なしかカタカタと震え、汗が滝のように溢れ出てきているように見えるのだが、気のせいだろう。

 

いつもの"笑顔"なのに可笑しいやつだ

 

 

「お前、時間過ぎてたの分かってただろ?」

 

「いえ、そ、そんな事ありませんよ⁈ とても素晴らしい事を仰っていたので、時間を気にする暇なんて…あっ!」

 

「…ほう」

 

汗をダラダラ流してフリーズ…

 

あら、自爆しちゃったよ…

いつもの事だけど今回は"優しく"お仕置きしてやろう。優しくな…

 

段々と龍弥の顔が青ざめていく。笑顔なのにどうしてだろうな。

そんな龍弥は放っておき、俺はハリセンを振りかぶり、

 

「こぉんの野郎ォ‼︎」

 

「ヒェー‼︎」

 

高速で龍弥目掛けて振り下ろした。 しかし、すんでの所で躱されてしまう。が、先回りして捕まえて二、三発食らわしてやった。

 

「ったく、思い切り時間オーバーじゃねぇか…他に質問あったら後で答えるからな。じゃあひとまず解散!この後の行動は追って伝える。以上別れ!」

 

「「「わ、別れます!」」」

 

キッチリと挨拶するつもりが結局この始末だ…これもまあ、お約束みたいなものだがこうなってしまった以上、追いかけ回してハリセンの刑を執行するのみ…

 

 

 

マテコラァ!

 

シュウクンヤメチクリ-!

 

シュウクンッテヨブナバカヤロ-!

 

ヒョェェェエ!

 

 

「全くもう…」

 

追いかけっこを繰り広げる小隊長と副小隊長を呆れた様子で見ていた。

 

「まあ、いいじゃないですか提督。何だかんだであの2人面白そうですし」

 

「そうだよ(便乗) 最初は少し心配だったけど、あの若さであれだけ言えたから俺達がしっかり支えるだけだゾ」

 

「そうですね。じゃあ僕達も櫻井さんの為に全力を尽くしましょう!」

 

「おっ木村、たまにはいい事言うじゃん」

 

「いいねぇ〜じゃけん今夜はたらふく飲ませましょうね^〜」

 

「やめてくれよ…」

 

「貴方達も程々にね」

 

「「「ハーイ」」」

 

 

 

 

こうして柊司と龍弥を迎え、横須賀鎮守府陸戦隊第一小隊は新たにスタートを切った。

この先、数多の作戦でこの小隊が活躍する事になるのを柊司達はまだ知らない…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜その日の勤務中の出来事〜

 

 

 

「そういえば櫻井少尉、パーティで星野少尉が彼女持ちだと言ってましたけどマジすか⁈」

 

「え!俺もそれ気になった」

 

「小隊長!部下として詳しい状況報告を求める!(笑)」

 

「はえ〜こんなイカついのに彼女いるんや…」

 

書類作成の作業に追われていた柊司はある4人の隊員に詰め寄られていた。後で教えると言ったにも関わらず、しつこく聞いてくるのも無視出来ず、

 

パソコンのキーボードから手を離し、下から睨みつけるよにしてダルそうに一言

 

 

「…悪いか?」

 

 

「「「「えぇぇぇぇぇえ⁉︎」」」」

 

一瞬の静寂の後に信じられないと言わんばかりの大合唱

 

「こんなおっかなそうなのに彼女持ち⁈」

 

「ウッソだろお前wwwww」

 

「いよっ、青春だね〜おじさんも羨ましいねぇ!」

 

「ホントだったんか…」

 

 

 

 

ワイノワイノ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブチッ…(#^ω^)

 

 

 

 

 

 

 

 

(このバカ共、聞いたと思えば信じられないと来るか…○すしかねぇ…)

 

 

 

ここまで言われると流石の柊司もカチンときてしまい…

 

 

 

 

 

 

二時間程パソコンをカタカタし、ハンコを押すをひたすら繰り返していた柊司はそこそこイラついていたわけで…

 

「お前ら…」

 

キーボードを叩く手を止め、立ち上がり…

 

「「「「む?」」」」

 

いつのまにかあったMP40を手に取って…

 

「そこに直れバカ共ォォォオ‼︎まとめてお仕置きじゃぁぁぁぁああ‼︎」

 

 

「「「「ぎょぇぇぇぇええ⁉︎⁉︎」」」」

 

怒りの形相でMP40を乱射!

ぶったまげた4人は蜘蛛の子を散らすように逃げ出し、2人が正面衝突を起こして沈没。結局、この小さな騒動は提督と長門が止めに来るまで続いた。

 

当の柊司は「むしゃくしゃしてやった。後悔はしてない」とスッキリした顔で言っていたそうな…

 

 

 




あぁ、疲れた… ケータイ弄れるのが土日くらいしかないから執筆進まないっすわww その分平日は胸ポケのメモ帳に下書きをしているわけでありまして…
しかし悲しいかな、ネタが中々思い浮かばないのです… だから投稿も下手したら半年に1話か年単位になることも…これは職業柄仕方ない事なのでどうか大目に見ていただけると嬉しいです。
でも、なるべく早めに出そうと思ってるので今後とも宜しくおねがいします

では次回お楽しみに!

因みに宣誓のアレ、米海兵隊、自衛隊、中国軍の宣誓を参考にしてます。興味を持った方是非調べて見て下さい!


あっ、ワシTwitterやってます^^ フォローオナシャス!
Twitter @LindwurmL115


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クリスマス特別編 Misson⁇ 聖なる夜は愛しき君と…

あれ〜(クリスマスとっくにすぎてるのに)おかしいね (呆れて読者様)誰もいないね(←ひでボイス

ほんっっっっっとうに遅くなってすいません‼︎新年早々やらかしました
言い訳すると…
24日 ワシ「下書き完成やったぜ じゃけんビール飲みましょうね^〜」←その後寝落ち

25日ワシ「何か忘れてるような…ままええわ、416のマガジン買いにいこ」

26日〜昨日ワシ「あっ、投稿忘れてたorz…」←天魔な鎮守府見てたら気が付いた

今日 ワシ「じゃけん投稿しましょうね〜(深酒でボロボロ)」
↓今に至る

…と言うわけでどうぞ



12月24日、クリスマスイブ

 

世間ではツリーとイルミネーションで彩られ、クリスマス一色に染まっていた。

街行く人々の中には恋人と仲睦まじく過ごす者、両親におもちゃをねだる子供、自腹を切って自分や家族へのクリスマスプレゼントを買う者、友人同士で飲みに行く者、また、家族で美味しい食べ物を囲む者もいれば恋人や友人と過ごす者、ボッチで過ごす者、プレゼントを待ちわびる子供達と多様なクリスマスの営みが繰り広げられていた。

 

 

ここ横須賀鎮守府も例外ではない。庁舎(市街地側のみ)や外柵はイルミネーションで飾り付けられ、営門付近にはクリスマスツリー、アーチにはMerry Christmasの幟が掲げられ軍事施設とは思えない雰囲気を醸していた。

 

そんな横須賀鎮守府もクリスマスムードで特大パーティーが開かれ美味しいケーキを頬張る艦娘と張り合う若い兵士、激辛カレーに凄まじい表情を浮かべる姉妹、出し物ではっちゃける者、飲兵衛に囲まれしこたま飲まされる兵士、サンタコスの艦娘に大胆なコトをされてアワアワと赤くなる同じくサンタコスの若い兵士とその彼女なのか、ふくれっ面で彼を睨…見つめる艦娘とそれを宥める数人の艦娘と提督… その場にいる一人一人が笑顔の花を咲かせ戦時中とは思えない平和なひと時を楽しみ過ごしていた。

 

さて、パーティーがお開きになり、二次会を知らせる居室の灯りがポツポツと灯り始めた。

今回はその1つの部屋、ある兵士の部屋を覗いてみよう。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

side 柊司

 

 

 

「知ってるか?クリスマスを過ごす奴は3つに分けられる。恋人や友人と過ごす奴、家族と過ごす奴、一人ぼっちで過ごす奴、この3つd「何を一人で言ってるのかしら?」………」

 

おい、最後まで言わせてくれよ…

 

その思いを込めて遮った声の主である少女の方を見つめる。

 

「当たり前じゃない。放っておくとあれは寒い雪の日の…なんて雪も降っていないのに変な事言い出すもの」

 

そう言うのは俺の彼女、結衣だ。この世界に艦娘○○として転移以来初めて過ごすクリスマスという事で俺の部屋で二次会をやっている。

2人揃ってサンタの服で居るわけだが、結衣のサンタ服が似合っていて100点満点。とても可愛い自慢の彼女

…なのだが

 

 

「なあ、このままだとケーキ食えないんだけど…」

 

「ダメ」ギュ-

 

「えぇ…」

 

「でもよ…」

 

「ダメ」ギュ-

 

「…………」

 

 

 

 

ど う し て こ う な っ た

 

 

 

 

そう、抱きつかれているのだ。ガッチリと足まで絡められて、龍弥が言ってた何ちゃらホールド状態だ。

 

 

「なあ結衣」

 

「何?」

 

 

「ケーキあるんだけど…」

 

「そうね」

 

 

「それなら…」

 

「ダメ」

 

 

約30分も抱きしめられているのだが一向に離れる気配が無い。心なしか少し機嫌が悪いようなそんな気もする。

 

(こうなったきっかけ…ああ、アレか?)

 

結衣の機嫌が少し悪いきっかけ…ふとある事が思い浮かんだ。

 

それは先程パーティーの途中、サンタコスの愛宕さん、高雄さん、陸奥さん、姉ちゃん、千歳さんに捕まってやりたい放題"色々と"やられたのだ。 たしか赤城や蒼龍達が宥めていた気が…

 

こいつもしかして……

 

「ヤキモチか?」

 

「…ッ!」

 

あーやっぱりな…

見破られて恥ずかしくなったのか胸に顔を埋めてグリグリしてきた。 分かり易いなオイ

 

「ははっ、まさかお前もヤキモチ妬くとはな。ホント可愛いとこあんのな」

 

「む〜〜」

 

真っ赤になってる彼女に追撃をかけるように頭を撫で、サイドテールを弄って遊ぶ

 

「本当に柊君は意地悪ね//」

 

「好きな人はついイジりたくなるだろ?それと同じ原理だ。」

 

 

すると小さい声で「頭にきました」と抱きしめる力を強め、蕩けた表情で胸に頬ずりしてくるものだからドキリとしてしまう。

こんなの罰というよりもはっきり言ってプレゼントみたいなものだ。でもな、熱っぽい瞳でチラチラ見るのと立派な胸部装甲がぐいぐい押し付けてくるのは色々とヤバイからなんとかして欲しい。

 

主に俺の理性が…

 

「…私の顔に何か付いていて?」

 

この首をかしげる可愛い仕草これは流石に効いてくる。いかん、(理性が)危ない危ない…

 

「そ、そそそ、そうだ!ケーキ食わねえか?あ、あーんしてやるから…な?」

 

暴走を回避する為にそう提案すると「恥ずかしがり屋さんね」と離れて横に座って今度は密着して腕に抱きついてくる…

 

ロウソクに火をつけようとライターを出すと、そのライターを見て声をあげた。

 

「あら?このライターって…」

 

「ああ、このライターか?呉の菊池提督からのプレゼントだ」

 

結衣が気になっているのは菊池提督から頂いたライターで黒地に銀さしの模様で彩られており、金文字で加賀と刻印された大人しめながらも華やかな雰囲気を放っている。

菊池提督も今頃は俺達2人の様に秘書艦の村雨と仲良くクリスマスを過ごしてるのだろうか。そうだ、今度結衣と顔出すかな

 

どうだどうだ〜と自慢気に目の前でフリフリするのだが、太腿をペシペシ叩いてそんな事よりもケーキを要求するのだった。

 

「ほら結衣、あ、あーん///」

 

「んんっ…おいしいわね。ほらもっとちょうだい♪」

 

「ほらほらどうぞ〜」

 

「ん〜〜OC!」

 

一瞬某ZEUSのセリフ出たぞオイ…

ああ、かわええ〜

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「ふぅ、美味しかったわね」

 

「そうだな流石は間宮さんのケーキだ」

 

間宮さん美味しいケーキありがとう。渡す時やけにニコニコしてたけど、この展開予想してたんだろうな…

そして、二次会の目的…敢えて渡さなかったある物を渡すために制服のポケットから小さな箱を出す。

結衣も何か何かと気になっているようで反応が楽しみだ。

 

「さっきプレゼント渡したけど、それとは別にもう一つ渡したいものがある」

 

「これって…」

 

目が大きく見開かれ、箱の中のモノに視線が注がれる。

 

「サイズ合うといいんだが…」

 

その開かれた小さな箱の中にあるのは2つのペアリング。

 

それを見て「どうゆう事なの?これ」と混乱しているが、結衣以上に俺は沸騰している様に頭の中がグラグラしていた。

 

「さて結衣、お前はいっつもガンガン愛をぶつけてきてくれてるから俺もそれに応えなきゃなと思ってプレゼント買わせてもらいました」

 

「う、うん…」

 

「こ、こんな俺だけどお前への気持ちは誰にも負けにゃ……ん"ん"っ、ま、負けないないし、他の誰よりもお前の事を考えてる。凛々しい時もべったりしてくる時も、一緒に居てイチャついてる時も…どんな時でもお前の彼氏で良かったって強く思ってる。」

 

「もう……」

 

赤くなりながらポロポロと涙を零す結衣が何故かとても愛しく見えてしまう。

 

そして、今日一番言いたかった事を告げる。

 

「メリークリスマス、クリスマスの今日を大好きなお前と過ごせて良かった。 これからもずっと一緒にいような。いつもありがとう。それと、その…あ、あ、愛してる…結衣////」

 

結衣の手を取り、薬指に輝くリングをはめ両手で優しく包む。

 

「もう、私をこんなにして本当に意地悪ね。 ますます好きになるじゃない」

 

そりゃ嬉しいな。彼氏冥利に尽きる

泣き笑いの頬を優しく撫でながらそう思う。

 

「ぐすっ、ありがと私のダーリン」

 

「だ、だあっ⁉︎////」

 

「何か問題でも?いずれは私のダーリンになるのだからいいでしょ?」

 

「まぁ、そうだけどさぁ…///////」

 

「えへへ〜ダーリンダーリン私のダーリン〜♪」ムナイタグリグリ

 

何でこんなにも積極的になってるんだ…いつも以上にデレデレになりおって… こんな結衣皆んなが見たらびっくりするんだろうな。

 

「柊君、撫でる手が止まってるわ。もっと撫でて♪」

 

「はいはい、分かりましたよ〜今日はやけに押せ押せだな」

 

「ふふっ、こんな嬉しい事あれば誰だってこうするわ。んんっ、もっともっと〜」

 

「はいはい、ったく欲しがりめ…」

 

撫でたがりなのはいいけどよぉ、甘い声と紅潮した表情でニコニコを見つめるのは流石にこう、ムラっとくるのです…すっごくいい匂いしてるし、うっかり…

 

 

…っていかん、何考えてんだ俺!

 

 

 

「それでよぉ、今日はこのままなのか?」

 

「それもいいわね♪こうしてると『「気分が高揚します」だろ?』…頭にきました」

 

「お?お仕置きか?いいぞ、ドンと来い」

 

しかし、帰ってきた答えは…

 

「ん?おい顔が近…んむぅ⁈_____ぷっはぁ……お、おい!/////」

 

かなり長い口付け、しかもご丁寧に舌まで入れてくるディープの方…

顔が熱を帯び、頭もぼーっとしてフラフラしてきた。

 

 

「ふふっ、お仕置きという名の私からのプレゼントよ♪ メリークリスマス、私のダーリン♪」

 

「お前〜/////」

 

 

こりゃ仕置きじゃなくてむしろご褒美です…本当に(ry

 

「嬉しかったかしら?お顔真っ赤にしちゃって」

 

「うるせぇ…」

 

「あ!またそういう事を言って〜 素直に嬉しいって言わなきゃ"食べちゃう"わよ」

 

「たっ食べる⁈ いや、まあ…そりゃあ『素直に嬉しかったって言う!』ハ、ハイ…」

 

両手で顔を挟まれ有無を言わさない希薄に思わず敬語になってしまう。

 

「それでプレゼントの感想は?」

 

「う、嬉しかった…デス」

 

「ふふっ、それでよろしい♪」

 

 

 

「くっ…//」

 

 

「いつにも増して可愛いわね」と撫でくり回されるのだが不思議と嫌な感じがしない。

むしろ何というか嬉しい…そんな感じがする。

 

いっつもこんな風に楽しんでる結衣も俺の事をこんなにも想ってくれているんだと改めて感じられ、こいつの彼氏でいられて良かったと思う。

こんなに俺に気持ちぶつけて来てくれてるから俺も応えなきゃな…そう決意し、幸せそうに抱き付いている結衣を大好きだという気持ちを込めて優しく撫で返す。

今日は兵士である事を忘れて唯一の大切な人をひたすら愛する事にしよう。

「ん〜っ柊君大好き〜♪」

 

「俺はもっと大好きだ」

 

いつもとは違う甘々とした雰囲気

まっ、こんな日もたまにはいいかもな。

 

そんな俺達を満月は照らし、甘いクリスマスの夜は更けてゆく…

 

その日から結衣は「ダーリン」と呼ぶ事が増え、赤城や龍弥達に聞かれ散々弄られる事になるのは別の話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえばさっき、"食べちゃう"に過剰反応してたけど…何を想像したのかしら?」

 

え"っ⁈いや、何というか…その、何といいますかね…

 

「か、噛みつかれるって思っt…うわっ⁉︎」

 

横倒しになり目の鼻の先には結衣の顔が…

これってもしかしなくても

 

「本当は別の意味想像してたんじゃないの?」

 

「いや、そんな事…」

 

なんか目潤んでるし、少しハァハァしてるし…

 

「今どうされてるか分かる?」

 

「…………ハイ」

 

はい、押し倒されてます。そして顔が目の前にあります。キス寸前です…

やべぇよやべぇよ…

 

「こんな状態でも……そういう事言うのね〜」

 

「おっ、おい…」

 

おーい結衣さんや、触るのはいいんだけど手つきエロいんですが大丈夫なんですかね…

あと耳元で姉ちゃん(某軽巡2番艦)そっくりのセクシー…エr(ry)ボイスやめちくり〜

 

ナウい息子♂がいかん危ない(ry

 

すると突然「あのね…」と真面目な顔で言う。なんかピンク色の雰囲気が一変、シリアスな雰囲気に俺も少し戸惑う。

 

「私だってヤキモチ妬くに決まってるじゃない。お姉ちゃんや陸奥達だもしても大好きな人がくっ着かれてたらあまり良い気持ちにはならないわ」

 

俺ほんとバカだ…こんなにも俺の事好きでいて俺の事を思ってくれてる最高の彼女なのにこんな思いさせちまった。今回は俺も彼女がいる身、その上で仕方なかったとはいえ姉ちゃんや他の人に囲まれて鼻の下伸ばしていた。

普通だったら今こんな事していない。 しかし結衣は今俺と一緒にいてくれている…あぁ、考えてるだけでも自分がクソッタレすぎて情けねえ。

 

「すまん…いや、ごめんなさい…」

 

目と鼻の先にいる結衣に謝る。でもこれ顔少し動かせばキス寸前…

 

「いいわ。

こればかりは反省しなきゃな… 空いた時間は一緒に居てあげたり、休暇は外に連れて行くとかして今日の反省としよう。 そして明日は街へデートか…

 

だが、その前にこの状況をどうにか打開するのが先決なのだが…

 

「それでさ、どういう事想像したのかしら?言うまで離れないからね」

 

「えぇ…マジスカ」

 

相変わらず撫でるように触っている。もう股間に響いてきてるのでやめてください何でも(ry

 

仕方ない…こうなったら一か八か!

 

「その…"そう言うコト"を少し『少し⁉︎』…いえ、普通に想像しちまいました…」

 

「そう……じゃあ!ヤるしかないわね」

 

「え?」

 

するとまたエロい表情に戻って身体を弄りはじめた。おいおいおい!

ちょちょちょちょっと待って、話違いますやん! ヤるって事はそう言う事ヤるって事か⁈

 

いつのまにかボタン外されて服はだけてるし、どうしてこうなった⁈おまけに見えそうです!服がはだけてるせいで立派な胸部装甲が見えそうです!頼むから隠せ!

 

「ちょっ、不味いぞこれ!てか服ちゃんと着らんか!///」

 

「安心して。大丈夫、鎧袖一触よ…」

 

「折角の決め台詞と雰囲気が合ってないから違うだろぉ⁈てか、言ったら離れるんだったよな⁈なあ? それに服脱がせる必要あっt⁈____ぷはぁっ////」

 

そして煩いと言わんばかりに再び舌を強引に口の中にねじ込まれた。

ああ、もう理性の鎖ぶっちぎれそう…こんな事されたらもうナウい息子♂も充電完了してるし…甘い香りも相まって過充電状態… だらしねぇな⁈と言われても状況が状況だし仕方ないね♂

 

そして

 

「ここは譲れません…じゃあ、そういう事考えたダーリンにはお仕置き第2弾ね」

 

「えっ、ちょっ!おい!何してんだ!アッー」

 

しかし、辛うじて保たれていた鋼の理性も強引に消し飛ばされたのだった…

 

ウフフダ-リン アバレチャダメヨ

 

ヤメロオイ!ドコサワッテンデイ!ドコサワッテンダオマエ!

 

オモッタトオリイイカラダシテルノネ

 

オイ!ソコハダメダ!ヒエッ!

 

キブンガコウヨウスルワ

 

コレイジョウハ...ズボンヌガスナ!

 

オトナシクシナサイ ワタシダケミテレバイイノ イタダキマ-ス

 

オォ.......アッ-!

 

 

 

...........

 

 

ガサゴコ

 

龍弥「…お隣はお楽しみ中か」

 

⁇「?何か言いましたか?」

 

龍弥「いや、何でもないよ^〜じゃ、メリークリスマス♪」

 

⁇「メリークリスマス!」

 

⁇「メリークリスマスなのです!」

 

 

龍弥「と言うわけで、伸びに伸びたクリスマス回 これにて閉廷」

 

⁇(龍弥兄誰に言ってるのかしら…)

 

 

 

今度こそおわり

 




本当に遅くなってすいませんでした…何でも(ry

と言うわけで今回は得意でもないイチャイチャ回故にいつも以上にグダッていましたけどどうだったでしょうか?

ちなみに櫻井さんの彼女さんとお姉さんは某艦娘になりますが…誰だか分かったでしょうか? 分かっても感想で書いちゃダメアルヨ ネタバレになっちゃうからね仕方ないね
でもセリフで大凡誰だか察しはつくとは思いますが…

そして今回、万年デルタ先生の「桜と、海と、艦娘と」の菊池提督に登場して頂きました! 万年デルタ先生ありがとうございます!謝謝茄子!
次回もお楽しみに!

そして、深酒は身体に悪いから…やめようね!


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Misson10 大本営

お久しぶりです。昨日は寝タバコで丸焦げになるかもしれなかったLindwurmです^ ^
前から約2ヶ月ほど開けましたけどこれにはかくかくしかじか理由がありましてね… どうか許してください。なんでも(ry

関係ないですが、11(4514)ヶ月ぶりにタバコ解禁してアメスピ吸ったのですが、個人的にはメンソール系がいいなと思いますた(粉蜜柑)

それではほんへどうぞ


 

 

乱闘騒ぎ(?)から落ち着いた頃、MP40の洗礼を受けた4人の兵士と柊司、龍弥(←副隊長なので呼ばれた)は執務室で提督のお説教を受けていた。

 

「全くもう、詮索し過ぎた4人もそうだけど櫻井君もやり過ぎよ。4人とも黒焦げだし就任早々に庁舎の中が戦場になるなんて聞いたことがないわ」

 

椅子に座ってプンスカ怒る提督だが、ふわふわ揺れるポニーテールとふくれっ面、そして椅子を左右に揺らしているのはいじける女の子の様で可愛く見えてしまうのは年相応といったところか。

 

 

「まあ、今回は厳重注意という事にしておいてあげるけどやり過ぎはダメだからね!」

 

某団長のようにビシッと柊司を指差して注意するが

 

「分かりました(やり過ぎなきゃいいって事なのか…)」

 

注意を受けた柊司は心の中で困惑していた。

しかし、それと同時にやり過ぎなきゃハリセンも喰らわしていいと勝手に解釈して悪い笑顔を浮かべたのだった。

 

「4人は戻ってもいいわよ。あっ、櫻井君と星野君は残ってちょうだい」

 

「了解しました。それでは自分らは先に失礼します」

 

「じゃあ、俺らは残るかチェリーs「死にたいのか?」ゆ、許してヒヤシンス…」ミシミシ

 

4人が出て行って早速要らぬことを言ってしまった龍弥が"笑顔"の柊司からアイアンクローを食らって悶える。

 

「こら2人とも!ほら、櫻井君は星野君を離す!」

 

「ふん、分かりましたよ」

 

 

「いてて、顔がぺしゃんこになりかけたお…提督、謝謝茄子!」

 

「君達もじゃれ合いは程々にね?仲が良いのは分かるけど仲裁する子達の身にもなって欲しいな…」

 

「おおっ…可愛い(小声)」

 

 

涙目+上目遣いの提督に少し罪悪感を覚えた。 龍弥、しっかり聞こえてんぞ?

提督顔赤くしてるし…

 

しかしまぁ、こいつは反省してないってハッキリわかんだね。

そう判断した柊司は作り笑顔で提督に

 

「分かりました提督。次はやり過ぎないようにしますから」

 

「ちょっ、柊司おまっ!」

 

「そう程々にね。それくらいなら許そうかしら♪」

 

「えぇ⁈嘘でしょ〜」

 

 

まさかこうなるとは思っていなかったのだろう。膝をガクリと着き、頭を抱えて「そんなのやめちくり〜」と嘆く龍弥を提督と笑う。

 

 

「まあおふざけはこの辺にしておいて、2人には大本営に行くことになったわ。何でも大切な話があるとかで」

 

「む?大切な話とは何ですかい?」

 

オーマイガーとムンクの叫びの如くのたうち回る龍弥が起き上がり不動の姿勢で詳しく聞く。

 

「さあ?"やんごとなき方々"が連れてこいって連絡きただけだから分からない。」

 

やんごとなき方々ね…

大方、勲章をジャラジャラぶら下げて椅子にふんぞりがえってるゲームや小説に出てくるようなお偉方を連想して柊司は苦笑いを浮かべる。

 

海兵隊にはそのような指揮官はあまりいなかったが、別世界の同じ国の上層部にはどのような者がいるのか、そしてその人物には"命を託すに値する将器を持ち合わせているのか"という品定めをしたいと考えていた柊司や龍弥にとって今回の大本営行きはある意味僥倖であった。

 

「櫻井君、仕事はある程度済んでいるみたいだし、制服に着替えて10:00に庁舎前に集合。5分前の精神忘れずにね!」

 

「了解しました。では、帰ります!」

 

執務室から出た柊司と龍弥は戦場跡と化した小隊事務室に残る隊員に事後の指示を与え、自室で五分もかからないスピードで制服に着替え、定刻5分前に庁舎前へ向かった。

何事も無く素早くこなす辺り流石は兵士といったところである。

 

柊司が階段を一段滑ってずっこけた以外は…

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

side 柊司

 

「いってぇ…」

 

や ら か し た

 

まさか階段ですっ転ぶなんて思っても無かったからな。 幸い、咄嗟に受け身を取ったのもあってかほぼ無傷…制服が少し汚れた程度ですんだ。

 

下手して足でも捻ろうものならそのまま顔面スライディングで床とキスをして「アシクビヲクジキマシター」と助けを求めるも顔面を蹴り飛ばされて見捨てられる某漫画のシーンが再現されていただろう。

 

再現されていても決して気持ち悪い声は出さない。龍弥か田所は出しそうだけどな…

 

「すっげぇコケ方だったけど大丈夫か?」

 

なんとかな… ったく、折角キレイにプレスした制服が汚くなっちまった。 こんなの青葉に見られようものなら新聞のネタになる事間違いねぇ。

 

 

「ごめ〜んおまたせ。車の運転なんて久しぶりだったから時間かかっちゃった☆」

 

そうこうしているうちに提督の運転する業務車1型(黒塗り日産のアレ)が庁舎前に到着した。

フロントライト下に小擦り傷が見えたのはきっと錯覚だろう。そうであってほしい……

提督だから運転に慣れてないなんてそんな事はないだろうからな。

 

たとえそうであってもきっと触れてはいけない事に違いない…

 

触らぬ神になんとやら…おお、こわいこわい

 

…なのだが

 

「あれ?提督この車前っ側にキズあったけどどうしたの?」

 

どうして聞いちゃうかね副小隊長…

 

「はは〜ん、もしかして提督免許取りたてだったり〜」

 

「おいバカ、なに失礼な事言ってんだ!提督が免許取りたてなn「うそ!なんで分かったの⁈」……え?」

 

 

 

 

 

は?ごめん、今なんて言った?

 

 

 

 

 

取りたてって悪夢のようなセリフが聞こえたんですがそれは…

 

 

「二週間くらい前にね叔父様からほぼ強制的に連れてかれて取ってきたんだ^ ^ 私は別に自転車あればいいのにね…」テヘペロ

 

嘘だろおい…提督だし車の免許は持ってるとばかり思ってたのがこの始末とは

 

言っちゃ悪りぃけど何日掛かる事やら…

 

「ま、まあ、何とかなるわ!じ、じゃあ行きましょう!」

 

ガガガガッ…

 

「あれ?どうしたんだろ?進まない…どういうこと〜」

 

提督、クラッチがその位置だと。

 

ガガガッ、ブスン……

 

エンストするんだよなぁ…勘弁してくれよ。

 

「も〜どういう事なのよー!うわーん!」

 

終いにはポニーテールを振り乱してハンドルを半泣きでポコポコ叩きはじめた。

 

もしかして提督…いや、考えるのはやめておこう。その方が身の為だという気がする。

 

「て、提督、俺と柊司で運転するからさ?後ろ座って景色眺めてて、どうぞ。 柊司もそれでいいよな?」

 

このままだとへそ曲げかねないからという龍弥の小声に同意し、交代で運転して大本営まで向かう事になった。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

数時間後

東京 大本営

 

「うし、到着!予定よりも10分早く着いちゃった!どこぞの照れ屋さんと違って俺ったらさっすが☆」

 

「ハイハイソウデスネー さて、提督着きましたよ。起きてくれ」

 

「夏海姉〜悪即斬ってなにそれ〜へんなの〜」

 

気持ちよさそうに夢を見ているところ申し訳ないが起きてくれ

 

「ほら提督、着いたぞ。大本営だ」ユサユサ

 

「んん〜?あれ?着いたの?思ったよりも早いね」

 

「提督爆睡してたからね〜ちゃんと毎日寝てる?折角の美貌が台無しだお」

 

え?お前女じゃねえのに美貌とか語る意味…

 

とりあえずバカは放っておいて

 

「龍弥は放っておいて早く行くぞ?って…」

 

提督にそう催促した俺だったが、思いがけない事に動きを止めてしまう。 それは…

 

「か、可愛いって言われた……えへ、えへへ〜////…はっ!も、もう!星野君!余計なお世話ね‼︎」

 

 

「(ええええええええええええええええ⁉︎⁉︎⁉︎)」

 

 

頬を赤らめてクネクネしてる我らが指揮官…一瞬我に返り、龍弥の背中にどぎつい一撃を放ち、満更でもなさそうに締まりのない笑顔を浮かべていたのだ。

 

「ボクナニモシテナイノニボクナニモシテナイノニボクナニモシテナイノニ........」

 

一方、背中に致命弾を受け膝から崩れ落ちた龍弥は目からハイライトが消えボロボロと涙を流し、呪詛めいた何かをボソボソと呟いている………

 

 

意外とチョロくポンコツな提督、背中を引っ叩かれて呆気なく轟沈したクソの役にも立たぬ副隊長…

 

「(どうしてこうも周りにいるのはこんなアンポンタンな奴ばっかりなんだ‼︎)」

 

目的を果たす前からこんな調子では流石に頭と腹が痛くなる…

どうやら腹の底からせり上がって来る声を抑えらぬようだ。

折角だしこのアホにぶつけてやろう。既に何人かの職員と歩哨が見ているが知ったこっちゃない。

 

息を吸い込み

 

「このバカチン共‼︎時間なくなんだろうが‼︎さっさと動け‼︎」

 

「「はっ、はぃぃぃぃぃいい‼︎」」

 

今日イチの怒号を市ヶ谷にぶちまけてやった。

 

ああ、このアホ2人のせいで1日分の労力消費した気がする…

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

side ⁇

 

サッサトウゴケ!!

 

高層階にある一つの部屋に白い二種軍装に身を包んだ2人の男とこれまた白い制服と腰に刀を差している髪の長い女性がそこにいた。

 

⁇「どうやら奈々美君は面白そうなお供を連れてきたようだ」

 

ニコニコと窓から下を見下ろし将官らしき男が言う。

 

⁇「やれやれ、やっと来たか…申し訳ありません」

 

将官の言葉にもう1人の男がバツの悪そうな表情を浮かべ頭を下げる。見たところ同じ将官の様だが、階級は下のようだ。

 

⁇「いやいや私は別に気にしておらんよ。私と君の仲だからな新島中将」

 

振り返りそう言われた男_新島中将は苦笑いを浮かべた。

 

新島「そう言われてもなぁ…はぁ」

 

横須賀に来た時よりも幾分小さくなってしまっている新島中将にその将官は隣にどかっと座り、肩をバシバシ叩いて笑う。

 

⁇「お前が横須賀で見た"例の2人"も居るんだし気にすることはないさ」

 

新島「ああ、あの2人なら奈々美を任せても良さそうだしな」

 

階級の差を気にすることもなく和気藹々と話す2人の後ろに控えていた長髪の女性がもどかしそうに口を開いた。

 

⁇「ああもう待ちきれぬ!叔父上、私が奈々美達を連れて来ます!暫し待たれよ」

 

⁇「そうか、じゃあ夏海君任せたよ」

 

新島「そうだな。じゃあ、奈々美達は夏海に任せて俺達老いぼれは気長に待つとしようか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なあ、元帥閣下」




う〜ん、今回も微妙ですねぇ…
まあ、次の回で元帥とお話ししたり、ある戦友と再会するのでお楽しみにしててクレメンス…

あっそうだ(ホ特唐)、当分戦闘シーンはないです(多分)許してくり〜

ああ^〜実家帰ってヤ○オクで落としたタナカのkar98k触りたくて1919回も燃料漏れたんや これから関西圏に生活の場を移すので会えそうな奴至急メールくれや
ああ^〜早くBB弾塗れになろうぜ(?)
…ケータイ見る時間すら削られるだろうけどorz


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