ヴァルキリー・オブ・クロス (オブシディアン)
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プロローグ プロローグ

ーーーーーーー10年前:南極

南極の中心部に抉られたかのような大きな空洞が現れた。世界中が騒ぎ、注目を集めた。
エイリアンが造ったものか?地底世界の入り口か?

それとも…未知との遭遇か…?


しかし…調査隊50人が空洞を調べるも、底が見れない空洞のみで何1つ見つからず。
そして、2日…空洞を調べるに行った調査隊は連絡を途絶え失踪してしまった…

その後も新たなる調査隊が結成されるも、行方が途絶えた。
その事に南極の中心部の空洞を『アビス』と付け、以降アビスを含む南極は閉鎖された…


ーーーーーーーー6年前:アビス付近


「『アビス』か…中々面白いことを言う。この地はかつて「こちら側」と「あちら側」を繋げる『入り口』…しかし、それはずいぶん大昔の話だ」

そう言いながら『アビス』に近づくのは、雪のような白髪に無精ヒゲを生やし、鍛えてある体格の中年男性。しかし、南極でありながらウエアを着ておらず、西洋の紺色の法衣を纏っている。その彼の後ろに眼閉じ、華奢な体型に中立な顔立ちの青年は口を開いた。

「マスター、本当によろしいのですか?」
「何かだ?」
「何故僕たちが奴の為に、この地から「スフィア」を回収しなげればいけないのです?最悪、時空管理局の連中に気付かれます。」
「それは無いだろう」
「どうしてです?」
「この地は「あの力」の影響でな。管理局でも気付かれない異端であり、混沌の力。何者にも干渉されず、全ての原因と結果までもが混濁させる。」
「でも、僕たちはその『スフィア』の力の1つを持っている」

青年は前にいるマスターと呼ばれる男の左手に構えているものを見る。先端は何者にも貫く円錐状、右側は命を刈り取る鎌に反対の左側は三日月型の斧状…戦斧…ハルバード。その中心には青白く光る円形が目立つ。
マスターと呼ばれる男は、ニヤリと不敵に笑い持っているハルバードを掲げた

「では、開こうか!ーーーーーーー世界を混沌に導く扉をぉぉぉぉぉぉぉ!!」


ーーーーー開かレたとビら…

ーーーーーデモ、誰モ知ラなi…

ーーーーー混ランとコン忳は、蠢きハジメタ…


~~~~~~~~
後日:???

「セレナ!」

紅蓮の炎が燃え上がる研究所の中で、水色の瞳にピンク色の髪の少女マリアは、崩れる研究所の中から妹の名前を叫ぶ。

「セレナ…無事だったのね!はやく!こっちに…」

手を差し伸べようとするが、燃える炎によって遮られ届かない。
マリアの呼ぶ声に少し遅れながら、幼い少女…セレナは振り向くも血涙を流し吐き血に塗れながらも、口を開いた。

「よかった……マリア姉さん」
「セレナ…!待ってて!今すぐそっちに…!」

向かおうとした時、崩れ落ちる瓦礫からマリアを庇うように覆い被る女性、この実験のトップであるナスターシャは瓦礫の下敷きになりながらも、マリアを守ろうとした。

「離して、マムッ!セレナが…セレナが!!」
「いけませんマリア!あなたまで危険な」

刹那、瓦礫は無惨にもセレナを覆い被るように落ちて…そして、幼い少女の生命を喪ったが…
しかし少女の、消えかかっていても願った想いは…

ーーーーーー私の大事なパパやママはもういない…でも、私には優しいお姉さんがいる

ーーーーーーどんなに辛くても今は幸せ…今の私には姉さんの他にも妹のような子がいる

ーーーーーー私の歌には誰かを守れる力がある

ーーーーーーみんなを守れるなら、私は歌うよ…

ーーーーーーバイバイ、マリア姉さん。切歌と調にも幸せが訪れますように…


「セレナァァァァァァァァァ!!!」

消えていく生命…少女の悲痛の叫び声は、燃え上がる炎の中で哀しく響いた…


ーーーーーー少女の心は次第に、砂時計の砂が落ちるように静かに止まり始めた

ーーーーーー哀しみの慟哭はイツ晴れるの…?

ーーーーーー泣かないで、貴女はワルクナイ

ーーーーーー聞かせて…貴女は何ヲ望むの…?


ーーーーーー2年前
日本:ツヴァイウィング、ライブ会場

「生きるのを諦めるなッ!」

ボロボロになって、限界を超えても誰がを守ろうとする生命は閉じようとしていた生命を僅かに呼び戻した…

ーーーー瓦礫は崩れ…

ーーーー壊れたら、そのママ

ーーーーもう…もどらない…

ーーーーにチじョウは非日常へ…

ーーーーーそれでも、聞こえたのは色褪せぬ音ノ色

ーーーーー優しい少女の歌声が奏で、響き渡った…

「ーーーーーうた…?」

たとえ生命が消えても…まだ消えない生命がある。
過去から未来へ紡ぐ…過ぎ去った歌は今だに翼のように舞う。

ーーーーー2年後
海鳴市

出会いは偶然なの…?寂しそうな瞳のあなたを見て、わたしはあなたの手を差し伸べたい。だから…
出会いは運命だと思っていた…わたしには、君の瞳が星のように輝いた。だから…

ーーーーーそれでも、わたしはあなたと

ーーーーーなりたい…わたしは君と

「友達になるの簡単だよ。なまえをよんで…」

ーーーーーともだちになりたい。少女の無垢な願いは、目の前にいる少女の心を溶かした

「ありがとう、なのは…」
「うん…!」

やっと繋がった想い…

ーーーーー少し離れても私達は、これからも友達なの…

~~~~~~~~~~
ブルーアイランド

ーーーーーーー世界はみんな繋がっている。

ーーーーーーー笑いあったり、悲しくって泣いて、怒って喧嘩しても、それでも私達は繋がっている

ーーーーーーーだから、あなたを助けるためにみんなで来たよ


「これは…宇宙創生の光ッ!?なぜ、人間如きに…!!」
「「これが友情の力だ!」」
「認めぬ…!お前達が、お前達人間が愚かにも宇宙を滅亡に近づけているのだ…!」
「「そんな理由で!」」
「やはり人間に示現エンジンは危険な力!だから、私が神としてお前達に裁きを…!」
「「ーーーーーみんなで必死で守ってきた世界を…壊させてたまるかぁぁぁぁぁぁぁ!!」」

全ての想いを込めた一撃を神と称した代弁者に叩き込んだ。


ーーーーーーー
小泉学園

ーーーーーーあたし達はただの偶然の出会い

ーーーーーー私達2人は性格も全然違う

ーーーーーー伝説の戦士とかぶっちゃけありえない!

ーーーーーーそれでも、お互いにピンチを乗り越えられた

「希望の力よ!光の意思よ!」
「未来に向かって突き進め!」
「「ーーーーープリキュア・レインボー・ストーム!!」」

キュアブラックとキュアホワイトが手を掴み、腕に装着されているレインボーブレスの虹色の光線を放し、ドツクゾーンの闇の皇帝、ジャアクキングを打ち破ろうとする。

「クイーンの力か…!だが、プリキュアにクイーンよ!今は私を倒しても、また復活し『光の園』『虹の園』を闇に染めてくれる…!!」
「そんなことさせない!」
「何度蘇っても、あたし達が打ち砕くんだから!」
「フフフ…光あるところに闇がある!お前達プリキュアの光が強くなればなるほど、闇は広がる!私が倒れたということを知れば、『あやつ』が本格的に『太陽の泉』を狙いに来るだろう!」


ーーーーーーー光あるところ闇がある

ーーーーーーー闇が晴れても、まだどこからか闇が広がる…

ーーーーーーーそして、こことは別の世界から蠢く闇…

~~~~~
???

「ジャアクキングが敗れたか…」
「左様です、アクダイカーン様」
「…ジャアクキングとは盟友として多くの世界を滅ぼしてきた。ならば、虹の園…否、緑の郷(さと)から最後の泉…『太陽の泉』の在り処を探すのだ!そして、ジャアクキングの弔いとして緑の郷を滅ぼしてくれよう!!」
「仰せのままですぞ、アクダイカーン様」


ーーーーーー狂乱はまだ終わらない…

ーーーーーー伝説の戦士の戦いはこれから…


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リディアン音楽院

ーーーーーただ想いを伝えたかった

ーーーーーなのに、想い伝わらず…世界は呪詛に包まれた

ーーーーーだから…呪詛を壊すため、目的の為に多くの命を奪った

ーーーーーそれなのに…この子は

「どこかの場所、いつかの時代、蘇る度に私の代わりにみんなに伝えてください」

ーーーーー崩れ落ちる月の破片…否、呪詛の一部

ーーーーー目の前にいる少女は決意し、これからも未来に生き続ける者に託そうとしていた

「了子さんに未来を託すためにも、わたしが現在(いま)を守ってみせますねッ!!」

ーーーーー今までなかった。フィーネである自分と人間とでは分かり合えないと思っていた

ーーーーーだが、違う…この子の言う通り分かり合えるはず…呪詛など関係なく。あなたの言う『紡いだ手がみなと繋がること』

「ホントにもう…放っておけない子なんだからーーーー胸の歌を、信じなさい」

ーーーーーこの身が朽ち果てて、また次の時代になっても…私はあなたの願いを拒もう…

ーーーーーだって、未来は………






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別の地球

IS学園:夏休み
IS学園にあるアリーナ・ステージに集まっているのは、臍上丈の半袖インナーシャツとスパッツを着ている少年と、スクール水着状のレオタードと膝上サポーターを身に付けている5人の少女。

「こんな朝っぱらから、俺たちを呼び出して何やる気だ千冬姉は?」

そうボヤくのは少年、織斑一夏はこの学園の教師であり、実姉の織斑千冬によって学園のアリーナ・ステージに呼び出された。無論5人の少女達も同じ…なのだか、妙に表情がへこんでいた

「(てっきり、千冬さんから呼び出しに、思わず直々に一夏を私に譲ってくれると思ったのに…)」
「(てっきり、織斑先生から呼び出しに思わず、直々に一夏さんをわたくしの婚約者として認めてくださったのだと思って、その下着を…)」
「(千冬さんからの呼び出しが来たから、てっきり…あたしと一夏の仲を認めてくれたから呼ばれたと思っていたのに…)」
「(織斑先生の電話で一夏も来るって言うから…てっきり、僕に一夏を譲ってくれると思っていたのに…なんで、みんないるの…?こんなのおかしいよ!)」
「(教官直々に一夏を私の嫁になると思っていた…くっ!クラリッサの言っていた(意味が分からんが)『家族丼』が実行できん…!)」

………っと、少女5人はよからぬことを考えていた。
そんな中、ぱしーん!とアリーナステージに打撃が響いた。頭を押さえて涙目になる5人の少女の後ろには、出席簿を構えている長身で綺麗に整えている黒髪美人の女性が、鋭く5人の少女を睨むように立っていた

「勝手に変な妄想するな、馬鹿者が」
「千冬姉…!」
「織斑先生と呼べ、馬鹿者が」

一夏の頭に出席簿を叩きながら、注意する女性…織斑千冬。織斑一夏の実姉にして、IS学園の1年1組の担任である。頭を押さえて痛む6人に気にせず、千冬は口にした。

「夏休み中に悪いが、お前達には特別訓練を行う」
「「特別訓練…!?」」
「あぁ。ここ最近この学園で起きている事件が、また遭うかも知れんからな。特にお前らが一番遭遇しやすい。そのため、如何なる時も対処出来るようにな」

そう言い切る千冬に一夏は思わず『事件が起きないように、学園の警備強化した方か良いんじゃないか?』とツッコむが出席簿が落ちる。

「くだらんこと言ってないで、さっさと白式(びゃくしき)を出さんか」

痛がる一夏を気にせず、千冬は一夏の右腕に巻いている白いガントレットを見る。白いガントレット…一夏専用のIS『白式(びゃくしき)』。

そもそも、IS…『インフィニット・ストラト』は元々宇宙のあらゆる環境で動くことが可能な宇宙服を目的として作られていた。

圧倒的な戦闘力・過去に起きた事件『白騎士事件』の影響で世界中に知れ渡り各国で研究開発がされていった。
更に問題はISに使われているコアが解析不能のブラックボックスされており、未だに製造が分からない。

そして、問題なのはISは女性にしか動かせない。その為に、軍事などの防衛はISとなり、そのせいで女尊男卑の世界となってしまった。だが、例外が現れてしまったーーーー

唯一男性でありながら、ISを動かせる存在……織斑一夏。
その為に、ここ…女子校と近いIS学園のただ1人の男子生徒として入学してしまった。

「では、各自2人チームを組んでチーム戦を作ってもらう」

千冬の指示にチームを作ろうとするが……
先に一夏に声をかけたのは、綺麗な黒髪を黄緑色のリボンで纏めたポニーテールが特徴の少女…篠ノ之箒。一夏とはファースト幼馴染という仲である

「赤椿と白式のコンビを組もう!うむ、それがいい!」
「そうはさせませんわ!箒さん!一夏さんと組むのは、このわたくしセシリア・オルコットですわ!」

箒の後から名乗るのは、ベリーロングの金髪碧眼が特徴の同じクラスメイトのセシリア・オルコット。最初はクラス代表で争った仲であるが、今は仲のいい仲間として一緒にいる。
箒とセシリアが争っていることを放っておいて、また別の所では3人の少女が騒いていた。

「ここは『セカンド』幼馴染であるあたしと一夏が組むのは、道理でしょう…2人とも?というか、2組のあたしに少しは譲りなさいよ!」
「いいや!一夏は私の嫁だ!嫁のものは夫である私と組むのが決まっている!そうだろう、シャルロット?」
「いや…普通は嫁じゃなくって夫て呼ぶのが普通なんだけど…でも、一夏は僕と組むよ!何だって、僕と一夏のコンビは世界一なんだから!」
「「勝手に決めるな!」」

セカンド幼馴染と言っているのは、子供体型でツインテールが特徴の少女凰鈴音(ファン・リンイン)箒とは入れ違いの一夏の幼馴染である。
一夏を嫁と呼ぶ少女、ラウラ・ボーデヴィッヒ。千冬とはドイツで知り合った仲であり、最初は一夏の事を恨んでいたが、今はあることがきっかけで和解し友達となるが…何故か嫁扱いである。
そして、最後の1人はシャルロット・デュノア。ブロンドの貴公子と呼ばれ一夏とW王子と並んでいたが、それは最初男子として学園に入った為だった。後に女の子とバレるも、今でも貴公子として女子からも人気がある。

「「「一夏(さん)!誰と組む(のだ)(のですか)(のよ)(組もうよ)(異論は認めん!)」」」
「お前ら少し黙れ」

ブーメランのように宙を舞うように三日月を描くように、箒達の頭部に直撃する出席簿。「あの出席簿、完全にファンネルだろ!」とツッコミを入れる一夏。うまくキャッチして構えて、呆れながら5人娘に見下ろす千冬は口を開く。

「分かってはいたが、ここまでバカだったとは呆れて何にも言えん。私がチームを作るからそれに従え」
「いや、最初からそうしろよ千冬姉!?」
「なんか言ったか?織斑」
「いえ…何でもないです。ハイ…」

思わず正座して、パートナーが誰になるか待っていたその時ーーーーー

アリーナ全体が大きく揺れ、よろめく中。一夏・箒・セシリア・鈴・シャルロット・ラウラの6人の周りを青白い円状が包むように囲む。同じ場所にいながら、弾かれるように追い出される千冬は咄嗟に、自身のIS『暮桜(くれざくら)』を片腕のみ展開させ、専用武器である刀剣型近接武器の片雪で一夏を囲む円状を斬りつけるが、エネルギーフィールドと思わせるように干渉し鍔迫り合いのようになり、斬ることが出来ない。

「クッ…!お前達、早く脱出しろ!!」
「そう言いたいけど…上に吸い込まれて……」

刹那、6人は青空だった上空が大きな穴が開き、吸い込もうとする。
シャルロットとラウラは近くにいたのか、お互いに離れないように抱き合うが穴の中に入ってしまい、鈴とセシリアも離れないように掴もうとするも届かず穴の中に入ってしまった。

「くそ…白式が展開でき…」
「一夏ぁ!」

白式を展開しようとする一夏だったが、どういう訳かIS『白式』が展開出来ず、その前に必死に手を差し伸べる箒の姿があった。

「箒…!待ってろ、俺が…」
「一夏…」

あと少し…あと少しで届きそうな手。一夏は手を伸ばす箒の手を掴もうとしても、届かず…そして
掴みそうな僅かで、箒が穴の中に入ってしまった。

「箒ィィィィィィィィ!!」

箒の名前を叫びながら、後を追うように一夏も吸い込まれてしまった…
その後、6人がいなくなった途端に揺れと穴が無くなり1人残された千冬のみ。突然の出来事に思わず、座り込む千冬に慌てて声を書ける女性がいた

「織斑先生!一体どうしたのですか!?」

千冬と違って身長が低く、メガネを掛けて緑髪のショートカットの女性。千冬のクラスの副担の山田真耶。丁度アリーナのピットに居て、特訓のモニタリングをしていたが、先程のことに慌ててここまで走ってきた。

「織斑先生、先程のは!?織斑君達は…」
「ーーーーー分からん」
「えっ?」
「分からん……今のも一体なんなのか…あいつは一夏は…消えた…ッ」

~~~~~~~~~~


ーーーーーー開かれた…開いてはいけない扉が開いた

ーーーーーー戦いはエピローグを迎えた?ううん、始まったよ

ーーーーーー戦いの幕開けはここから始まる。

ーーーーーー1つの世界で起きる戦い。

ーーーーーーでも、出会いは……皆と引き合わせた


『ヴァルキリー・オブ・クロス』始まります。


ーーーーーーーーーーー




後書き
えっと、皆様はじめまして暁火焔と言います。知っている人がいたら、お久しぶりです。
色々とあって二次創作モノを離れていましたが、やっと書きたいのもが出来て復帰作という形で、ほぼ1週間あまりで仕上げました;;

今回は完全に特撮抜きと決めて、色々と考えて各作品をどうクロスするか、自分なりにネットや原作を読み漁りました(一応
でも、正直言えるのは、プリキュアは『GO!プリンセスプリキュア』の途中から見始めて、「初めてプリキュアがここまで面白い作品だったのか!」と言える内容でした。

漫画版だけは(フレッシュ以外は揃えた)見てある程度ストーリーの流れを知り、今回はプリンセスでは無く、ふたりはプリキュアMH~フレッシュ!プリキュアにしました。
アニメは申し分ないほどにまだ序盤で『ほぼ無知なのに何故書く』と言われそうですね…
でも、ふたりはプリキュアがあったからこそ、初めて見て感動したプリンセスプリキュアが出来た。
自分なりに考えて、今回のクロスでプリキュア達が活躍できるか、自分の腕次第です。

今回はプロローグという事で、一部前作のエピローグを入れて今回のクロス作品が始まる…最近のスパロボ(UX。未プレイだけどBXも同じ)のようにやりました。

でも、1つ違うのはIS(インフィニット・ストラトス)だけは別の世界で、それ以外の作品は全て1つの世界で起きることになっています。プロローグ最後のIS組がどういう風に絡むのか、別の世界でISがどのように世界に影響が与えるのか…今後次第です。

以上で、あと書きは最後です。作品は見ていただきありがとうございます。


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第1話 「出会いの始まり」

日本:渋谷、ハチ公前
目の前にあるスクランブル交差点には、多くの若者・観光客の集団・外回りのサラリーマンが往復する中、ハチ公像の前に立っている青年。

ショートカットで緋色の髪が目立ちながら、それなりに鍛えてある体つきと綺麗整っている顔つき。
しかし、周りが彼をジロジロ見てしまい、中には外国人の観光集団が彼と一緒に記念写真を撮る始末。

何故写真を撮られる理由は分かっている為、仕方無いがそれでも正直恥ずかしいと思いながら外国人と記念撮影を応じて、写真を撮った。

そんな困った彼を助け舟かのように彼を呼ぶ声が聞こえた。
金色の派手な革ジャンを羽織り、黒のTシャツとジーンズを着ている金髪が目立つが、一番目立つのは、リーゼントの髪形

「よぉ、久しぶりだなキョウスケ!相変わらずつまらなそうな顔だな、オイ」
「お前は変わりすぎだろ、カズヤ。お前こそその髪形と服はなんだよ」
「何言ってやがる!これが今の若者の最先端のファッションだぜ!この金色に輝く革ジャンに驚け!」
「そ、そうなのか…!?」

驚愕するキョウスケにドヤ顔で決めるカズヤ。……しかし、今時その痛い革ジャンは無いと思う。その前にカズヤはキョウスケの今の姿に呆れながら、口にした

「つーか、お前。その格好は何とか出来なかったのかよ。ここまで道着とか…」
「………言うな」

ボロボロになった空手の道着である。しかも、ご丁寧に裸足というどこかのゲームキャラと言われそうな格好である。しかし、彼も彼で事情でこの道着しか着ていなかったのだ。その為に周りからはイロモノ扱いである。

「お前…よく交番に連行されなかったな。」
「正直俺も、いつ警察に連行されるか内心ビクビクしていたぞ。しかも、これだ」
「悪い、悪い。本当は少し前から居たんだけど、お前の反応が面白くってな!困った顔に笑いながら、見てた!」
「おまっ…!」
「いいから、早く行くぞ。お前呼んだ理由もあるしな」
「あとで覚えてろよ…!カズヤ」


色々と言いたいが、2人はさっさと場所を変えて話をしようとハチ公前から離れた。


~~~~~~~~~
神社

渋谷駅から少し離れたところにある神社である。
カズヤは道着姿のキョウスケを人目がつかないように、場所に連れて行き、周りを確認しながら、一息しながら革ジャンのポケットに入れているスマホを手にして弄りながら口を開いた。

「お前はえっと…どの位山籠りしてたっけ?」
「えっと、4~5年だと思う。それがどうしたんだ」
「『ルナアタック』については知っているか?」
「あぁ『ルナアタック』については、この前『真耶』がわざわざ来て教えてくれたよ。……まさか、その事か?」
「(つーか、真耶の奴。あれほど嫌そうな顔してた癖に、行ったのかよ…)まぁ、その事も話しようと思いながら、久しぶりに遊びに行こうぜ…って訳じゃないぞ。」
「分かってるよ。「特殊守護機関:太極」のエージェントの1人として俺を呼んだんだろ?」

『日本・特殊守護機関:太極』(にほん・とくしゅしゅごきかん:たいきょく)
日本古来より存在する日本政府の裏組織であり、太極のメンバーは過去の多くは陰陽師・シャーマン・霊能力者などの能力者が多い為、日本各地で起きる超常現状などを調査し解決する。
そして、チームとして行動し、それぞれ五行思想である火・木・金・水・土の能力を持った能力者達5名で構成されている。

「本題として言うぞ。ここ最近おかしな事件があったんだ。」
「どんな?」
「1つは海鳴市と呼ばれる街で、珍しい妖気…いや魔力反応が感じられたんだ」
「どういう事だ?それは」
「元は今年の4月、ルナアタックが起きる前辺りだな。街で度々結界が張られている事も確認されている」
「妖魔の類か…それで、結界内には何かわかったのか?」
「てんでダメだってよ。俺らが知っている結界とは別の結界で らしいぜ。それともう1つ」
「おい、どういう事だ!?」

ルナアタックもかなり問題なのだが、その前に起きる謎の魔力反応と結界。それに更にもう1つという異常に、思わず驚くキョウスケ。
カズヤは更にスマホで、ある街を表示した。

「ここ「小泉学園」の方もちょっと前に異常な妖気を観測されていた」
「妖気?しかし、この表示を見るとバラバラだな…最初に観測されたのが去年の『ANGEL LAND(エンジェルランド)』から今年の春辺りまで続いていた…か」
「一応調査はしてたらしい。だけどおかしな事があった」
「おかしな事?」
「あぁ。担当だったエージェントの話だと妖気を感じて行くが、周りには不自然な程に何も無いんだ。かなりの妖気が観測しているのに…だ」
「不自然か…確かに不自然だな。俺たちでも気付かれない空間か結界の類を思うな」
「あぁ、オレも思う。だが、その担当のエージェント達もそう思って何度も、その類を調べても調べれなかったらしいぜ。」

キョウスケもエージェントの端くれである以上、仲間のエージェント達の能力を侮ってはいないし、担当エージェント達は皆キョウスケやカズヤよりベテランである。
キョウスケは自分がエージェントの活動を少し退いてから、異常現象は無かった。だが、カズヤの話を聞くと異常現象が多過ぎると感じた。


「その前には『ブルーアイランド』の示現エンジンを狙うアローンと呼ばれる謎の物体の襲来…それはお前も聞いただろ」
「あぁ、公表はしていないが4人の少女達の活躍でアローンを撃墜したって。確か、その1人が
…」

キョウスケとカズヤがたまたま目に入ったのは、彼らより歳上の20代前半の女性が男性4人に囲まれていた。
OLと思わせるように赤い縁のメガネを掛け、女性らしく腰まで長い茶髪を赤いリボンで綺麗に纏め、純粋に白の長袖のシャツ、膝より上の黒タイトスカートを履いて、肌色のパンストという男心を妙に付いてくる。
女性は怯み怯えて誰かを助けを求めるような眼差しであるが、丁度人が通らない場所の為誰も助けてくれない…仮に人通りが多い場所でも、助けてくれる人がいるとは言えなかった。


見過ごすわけにはいかないっと、キョウスケとカズヤは助けに向かった。


~~~~~~~~

ーーーーー渋谷駅に向かおう思って居たのに…

ーーーーー地図を何度見て向かったら、反対方向で駅とは遠回り…

ーーーーーしかも、知らない男の人に囲まれて誰も助けてく…

「ドーモ、フリョウ=サン。フリョウスレイヤーデス」
「何のセリフだ、カズヤ?」

ーーーーーボロボロの道着を着た男の子と金髪のリーゼント…?しかも、ご丁寧にお辞儀すると言う。
彼女より下だと思う2人。その道着少年は彼女を助けるように手を引っ張りる

「あ、あの…」
「カズヤ、この人を頼む」
「おう。ちゃんと手加減しろよ」

カズヤと呼ばれるリーゼントの少年に預けて、もう1人の道着少年は「すぅ…」と息を吐き、彼女を取ったことでイラつく4人の男性は問答無用で殴りに行った。

彼女は、慌てて止めようとした刹那ーーーーーー

風を切り、空を三日月を描くように蹴り回す少年。
蹴りに当たってはいないが、失神するように倒れこむ4人組に女性は唖然とした。

「オイオイ、キョウスケ…ちゃんと手加減した?」
「これでも、かなりしたぞ。例えで言うと……パイプ椅子で頭を叩かれた感じだ」
「そっかそっか、それなら良い。」
「いや、良くないわよ!?今すぐ、救急車を…」

あたふたしながら、スマホを救急車を呼ぼうとする女性に「時間が経つと目を覚ます」と答える道着の少年に、女性は助けてくれたお礼をした。

「助けていただき、ありがとうございます。おかげで助かりました」
「いえいえ、オレ達は紳士として当たり前ですよ!なぁ、キョウスケ!」
「ただ気に入らなかっただけ、それだけです。しかし、なぜこのような場所に?」
「えっと…恥ずかしながらその…道に迷って、困っていたらこの人たちに声を…」

恥ずかしそうにモジモジする仕草をする女性に、リーゼント少年は思わず『何この人誘ってるの?オレを卒業してくれるの』と言った瞬間に道着の少年の肘打ちを食らって悶えていた。

「俺たちで分かる場所なら、一緒に行きますよ」
「で、でも…見知らぬ人にそんなことお願いできないし…あなた達に悪いわ」
「大丈夫ですよ、お姉さん!オレは兎も角コイツはムッツリなんで、ヤラシイことはしません!」
「お前は少しは黙ってくれ。逆に俺たちが変な奴に思われるだろう」
「ハハハハー!道着男のお前がいる時点で変な奴だろ!」
「今頃分かったが、お前の革ジャンも十分変に思えてきたぞ…」


調子の良い金髪リーゼント少年と格好はアレだが真面目少年に、少しホッとしたのか胸を撫で下す女性は2人が悪い人では無いと分かって2人にお願いした。

「じゃあ、渋谷駅までお願いしても良いかな?」
「渋谷駅?なら、俺たちもさっきまでいたから連れて行きますよ」
「まぁ、ここはただの道草みたいなもんだし。元々オレ達も渋谷駅から行きたいところもあったし、大船に乗ったつもりでついて来てください!」
「ホントですか!よかったぁ…私この前都会に来たばかりでまだ分からないのに、渋谷に来るの初めてだったから、ここまで来るの結構大変で…」
「それは大変でしたね。俺の場合は恐山から久しぶりに都会に戻ってきたような気分で周りが変な気分ですよ」
「恐山から!?私の故郷もーーーー」

妙にワキワキになる2人だったが、カズヤはマジマジと女性の方を見つめ、笑顔で話しながら
揺れ動くものに一瞬で目を覚醒するように開き、ジッと女性の見直す。

「あ、あの…どうかしました?」
「い、いえいえ!ちょっと来い、キョウスケ」
「何だよ?」

ーーーーーっと、キョウスケをグイッと引っ張るカズヤは、急にヒソヒソと2人で話し始めた。

「見たかキョウスケ!」
「……何をだよ」
「バカ何言ってんだ、見ろ!あの人のおっぱい!マジマジ見たら、厚着でもないのに白のシャツ1枚と下着だけでもくっきりと分かるあのボリューム!!豊穣な大地に実りに実った果実!青い果実でもない、パイオツ!オレから見てあの人のバスト…『100前後』!アレを巨乳と言って良いのか!否、あれを誠な爆乳と言おう!!!」
「………」

ーーーーー取り敢えず、「お前は何を言ってるんだ?」っと睨んでおいた。
そのまま、バカらしくキョウスケは彼女の元に戻った。

「すみません、あいつのくだらない事で時間を取らせてしまいまして」
「ううん!大丈夫ですよ。出来れば時間があれば、助けてもらってお礼もしたいですし…」
「お礼ですと!?それは、豊穣なる大地から生まれた果実を使ってあんなことやこんなことを…!なんて女神なんだ…いやぁ、乳女神様!」
「豊穣な果実…?乳…?」
「おい…!(///)」

殴りたいぐらいのスマイル満開のカズヤに、驚く女性、恥ずかしそうなキョウスケ。
カズヤのせいで確実に警察行きを思わせるキョウスケと思ったが……
女性は警察に通報せず、怒ることなく笑顔で言った

「うふふ、面白いこと言うんですね。そういえば、自己紹介してませんでしたね。私は矢澤真姫。みんなからは「マキ」って呼んでるの」
「マキさん…どこかのスクールアイドルに居そうな素敵な名前ですね!オレはジングウジ・カズヤ(神宮寺一矢)です!そして、こっちのスケベ2号が」
「誰が2号だ…! 俺はトウカ・キョウスケ(燈火京介)と言います。えっと、マキさん。行きましょうか」
「うん!」

キョウスケの誘いに笑顔で答えるマキは、渋谷駅に…
その道中で、カズヤはあることをキョウスケに言い忘れていたことに思い出したが今ではなく後で教えようと思って、気にせず渋谷駅に向かった。



ヴァルキリー1話、如何でしたか?

えっと、今まで1話は作品のどれかを基準にしてからその中に他の作品キャラと絡ませるとやっていましたが、今回1話はオリキャラだけの話という個人的は初です!

オリキャラ:主人公のキョウスケと親友カズヤ
『五行思想』をメインに考え、よくある巻き込まれキャラに…って思ってあらすじに書いていましたが、途中から「それは面白みが無い」と考えて始めて、なら「『ナムカプ』の様に主人公がエージェントも面白いんじゃないか?」と似た様な設定になってしまいましたが、敢えて似てせます。
どう考えても五行思想を考えていた時点で似てしまいますからね…

特にマキさんは、自分の好みの女性であるメガネキャラで巨乳です。職業は次回辺りに説明しますが、これは年上キャラを書いたことが無かったのと、今回の作品の事を考えて決めました。

けして、スクールアイドルの3年生と1年生の間に生まれた子供とか、豊穣なる大地から生まれた乳女神様ではありません。

次回は、渋谷を舞台に残念な怪人集団とツインテール集団の戦いが始まります。
それでは、次回も宜しくお願いします

あと、あらすじ変更しました


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第2話 「ツインテールな出会い」

渋谷駅

キョウスケ達は、道を迷っていた女性マキを渋谷駅まで送ってきた
やっと目的の場所に着いてホッと一息するマキに、また外国人から面白く写真を撮られガックリするキョウスケ。
カズヤはガックリするキョウスケを笑い、一息する際に揺れる胸部に「……Mサイズ、だと…!?」と驚愕していた。

「ありがとうございます、お陰で助かりました」
「いえいえ!オレも特上なち……マキさんに会えただけでも嬉しいですよ!なぁ、キョウスケ」
「マキさんも道に迷わないで気をつけて下さい」
「はいっ!お二人も気をつけてね」

ニッコリとお礼を言って別れようと振り向いた瞬間、マキは女の子とぶつかった。
後ろに倒れそうになるマキを倒れないように支えるキョウスケ。

「大丈夫ですか、マキさん?」
「ありがとうキョウスケくん…私は大丈夫だけど」

座り込む女の子にマキは謝りながら、手を差し伸べた。
女の子もぶつかったことに謝りながら、差し伸べた手を掴んで立ち上がった。背は小学生ぐらいの背格好であるが、綺麗に整っているツインテールは、見事と言いようがない綺麗にであった。
困った表情の女の子に、マキは親とはぐれたのかなと思い事情を聞こうとすると、丁度家族と思わせる少年がやってきた


「おーい慧理那会長、総二達が見つかったのかー?」
「織斑くん!いいえ、まだ観束くん達と見つからなくって…そうしたら、この方達にぶつかって…」

織斑と呼ばれる少年はマキ達に謝りながら慧理那と呼ぶ女の子と困った顔で話していた。

「参ったな…俺もこの辺の事は分からないからな…この歳で交番に行くのも恥ずかしいしなぁ…」
「ごめんなさい、織斑くん…わたくしがみなさんに何も言わないでおもちゃ屋さんに入ったばかりに…織斑くんにも付き添ったから」
「いいよ、慧理那会長。いつも助けてくれるお礼もしたいし、荷物持ちぐらいはやるよ。」
「織斑くん…」
「早く探さないと、後で婚姻届書かされそうだよな…」

おもちゃ箱を抱えながら、困った顔の織斑にマキは放って置けないのか、事情を聞いた。
理由は友達と遊びに来たのだが、慧理那がおもちゃ屋さんに寄ってしまい、気づいた織斑が一緒にいたのだが、友達と連絡しても通じない状態らしい。

「それだったら、私も友達を探すの手伝うわ」
「…でも」
「困った者同士、助け合わないとね」

笑顔で答えるマキに2人はマキの優しさに少し安心したのか、お願いする。
そのマキの後ろで、カズヤとキョウスケは

「マキさん、俺らも手伝いますよ」
「キョウスケくんにカズヤくん…でも、2人は」
「何言ってるんですか、困った女の子を放っておくのはオレのポリシーに反するのでね」

キメ顔で答えるカズヤであったが、内心もっとその揺れる乳袋を見たいとは考えてはいない。キョウスケの場合はさっきも迷子になっていた人を放っていたらまた何か起こりそうとは考えていない。織斑は2人にお礼を言って自己紹介をした。


「助かったよ2人共。俺は織斑一夏、少しの間よろしくな」
「わたくしは、神堂慧理那と言います」
「俺は燈火京介。キョウスケって言ってくれ。で、こっちのフランスパンは」
「誰がフランスパンだよ!?お前、さっきの仕返しだな!」
「カズヤくん、喧嘩はダメですよ」
「マキさんのお願いなら……オレは神宮寺一矢、よろしくな慧理那ちゃん!」
「私は矢澤真姫です。よろしくね2人共」

お互いに自己紹介して、織斑達の友達の特徴や行きそうな場所を聞いてみたが…

「あの3人ならーーー総二はツインテールが集まっている場所なら確実で、愛香は確実に総二と一緒だよな。……トゥアールの場合なら、最悪…小さい女の子がいっぱい集まる場所だな。」
「……」

ーーーーーーーどう考えても、ロクな友達が居なかった
…だが、キョウスケはツインテール好きとロリコンと確実に分かった。
しかし、どうしようも無い情報では探し出すのは困難である。そもそも、ツインテールが集まる場所ってどこだよとか、小さい女の子がいっぱい集まる場所ってある訳無いだろう…とキョウスケは内心思ったが…

ーーーーそんな最中にスクランブル交差点のほうで、何やら人が集まり騒いていた。少し気になる3人は覗くと、カメラや音声マイクを構える人達にあれこれ指示を出す中年男性…言わばテレビの撮影だろう。

ディレクターと思われる中年男性の前にいるのは、小学生か中学生と思われる小柄な少女が2人。
1人の子は黄色のワンピースに赤いリボンで結んである金髪のツインテールにすく近くから

「あの金髪の女の子ツインテールはなんて素敵なんだ!!!今はツインテールが流行って嬉しいが、あの子は流行る以前からずっと王道のツインテール!髪を1本1本がツインテールに馴染み長さも揃え、ツインテールに合うリボンで結んでる!俺はあの子のツインテール愛を感じるぜ!俺は確信する!あの子は将来人気が出るぜ、あのツインテールなら……!!!」

「あの…織斑くん今の」
「ーーーーー他人のふりをしたい気分だぜ…」

マキの問いに、一夏は聞き覚えのある発言に、嬉しさ少数・恥ずかしさ多数の心情でガックリである。普通にアイドル好きならまだマシかもしれなかったが……女の子というより、あの女の子のツインテールのことしか言ってなかった。

その隣にいる青色のツインテールが目立つ少女はツインテール連呼する少年に呆れ顔になりながら「まったく、そーじのツインテールバカには呆れるわ」と口にしていた。

「ーーーーなぁ、一夏。もしかして」
「ーーーーそのまさか」
「しっかし、あのツインテールの女の子、俺たちと同い年だと思うけど可愛いのに何か足りない気がするぜ」
「………(汗」

流石の反応にキョウスケは一夏に聞くまでもなく、探している友達だった。
失礼な事をサラッと言うカズヤに、一夏は本人に聞こえなくって助かったと思いながら冷や汗をかいた…

そのもう1人の女の子はツインテールの女の子と同い年だと思うが、ツインテールの女の子と違って背が低く小学生と間違えられそな小柄に小さいがヘアピンで髪を留めて腰まで長いロングヘア。しかし、小柄にも関わらず、出ているところは出ている…その際にカズヤも目を開き、先程のツインテール愛を叫ぶ少年の所からも叫ぶ声が聞こえた。

「「小さいがデカァァァァァイ!!!説明不要!!」」

カズヤもそうだが、向こうは先程の2人とは違って白髪のロングヘアが特徴で、妙に胸元を強調するように開ける。しかもなぜか白衣を身に付けている。普通に見れば美少女と思われるが…

「見てください、愛香さん!野獣である愛香さんより年下なのに「ばぁーん!」と出ていますよ!愛香より背が低いのに、早くも実って育った果実!それに比べで愛香さんは未だに大地が枯れて、水や栄養を与えても未だに果実が実らーーーーぐげぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
「………」

ーーーー街中で、しかも人通りが多い場所で青色のツインテールの女の子は白髪の女の子にアイアンクローで顔面を握り始めた。
流石のツインテール愛を叫んだ少年も周りの目に気になって慌てながら、青色のツインテール少女を止めた。

「ちょっと待て愛香!頼むからここでそれはやめろ!周りの人にも迷惑になるだろ!?」
「大丈夫だよそーじ!これでも”手加減”してるから!」
「う、嘘です総二さま!この蛮族、私の頭を本気で粉砕し…いたたたたた!!」

ギシギシと砕けそうな音が聞こえ、総二と呼ばれる少年は周りの目に困りながら愛香と呼ばれる青色ツインテールの少女を止めようとするが……周りは仲の良い友達と勘違いして気にしていなかった。
キョウスケは無意識に「あのツインテールの子、かなり鍛えている身体だな。胸まで鍛えているのか…」と感心しているが、見兼ねた一夏は助けに入った。

「おーい、愛香。もう良い加減にしたほうが良いぞー」
「なによ…って一夏!?あんたどこ行ってたのよ!それに会長も」
「いやそれはだな…」

説明を言おうとしたが隣には困った顔の慧理那を見て、一夏は笑いながら答えた。

「悪い悪い、俺の知り合いにヒーローアニメが好きな奴がいてさ、記念になると思って買ってさ。慧理那会長は俺を心配して来てくれたんだよ」
「まったく、こっちは大変だったのよ。2人を探そうと思ったらそーじは、他の女のツインテールに夢中で…」

愛香はツンな態度しながら総二の事を話し、慧理那は一夏に小さくお礼を言っていた。
ーーーそして、ビキビキと頭蓋骨が刻み粉砕されそうになるトゥアールであった。



~~~~~~~~~~~



「危うく蛮族に骨を砕かれてながら、全身を剥がされて、そのままマンガ肉のようにされて『ウホウホウホッ!』と言いながら焼かれると思いました!」
「あんたね、後で帰ったらその倍にしてあげるから覚悟しなさい」

これ以上倍って…何する気だろうっとツッコミを入れる一夏であるが、総二と一緒に再度キョウスケやマキにお礼を言った。

「ううん、気にしないで。私も職業上、困った人を放っておけないもの。」
「俺もただ当たり前の事をしただけだ」
「本当に助かったよ、一夏にこの辺の場所を教えていたんだ。」
「近所は教えてもらったけど、この辺は分からないからな案内してもらったら、まさかの迷子でさ。いやぁ…街に詳しくって優しい人に助けてもらえて助かったよ」
「なるほどな…でも、俺も今日久々に都会に来たからこの辺の地理が詳しくないんだよ。」
「かくいう私も…あははは」


ーーーーー危うくミイラ取りがミイラになるところだった…

一方

「へぇ~慧理那ちゃんは『私立陽月学園』の生徒会長かぁ…オレも学校通うなら、こんな小ちゃくって可愛い生徒会長なら毎日行きたいぜ。」
「可愛いなんて…でも、神宮寺くんは今は通っていないのですか?」
「オレは高2なんだけど、ちょっと事情で今は通っていないんだ。で、相方の道着は俺より下で高1。あいつの場合は今まで山籠りしていたから、高校に入ってないんだよ」
「山籠りと聞くと、ヒーローの修行が浮かびますね」
「んま、あいつはヒーローと言える柄じゃないからな……」


そうボヤくカズヤに向こうでは、キョウスケは愛香が武道をやっていると知って色々と話をしていた。


「先程の津辺さんの力は驚いたよ。俺もどうやっても、あんな力は出ないよ。津辺さんはどういう鍛錬を?」
「あたしは鍛錬はしないわよ。前に普通におじいちゃんに武道を教えてもらっただけだから。強いて言えば…どこぞの胸を強調する脂肪の塊がそーじにあの手この手を使って」

ーーーーっと、武道をしている者同士。何故か意気投合していた。
それぞれ話をしている中、その中でトゥアールは先程のテレビ撮影している女の子2人に興味持ったのか、手持ちのスマートフォンに似た携帯機で調べていた。妙に涎を垂らしそうな表情なのは気にしない。

「ツインテールの女の子の名前が「春日野うらら」さんですか。元女優さんの娘さんで女優を目指すアイドル、そして今年で中学1年生…って事はつい前まではランドセルを背負っていた小学生……ふぅ」

何かを悟ったように垂れるような表情になり、更に隣の女の子を調べて驚愕する表情で目を開いた。
トゥアールの事情を知っている愛香や総二は、キョウスケ達に気にしないでと言っているが、トゥアールはハイテンションな状態で、愛香に見せた。いや…見せ付けたという感じだと思う。

「見てください、愛香さん!あの子、雑誌モデルの「四宮ひまわり」さん!小学生と思ったら中学生ですよ中学生!中学2年生なのに小柄な体型にも関わらず、愛香さんより説明不要のデカさ!愛香さんの貧しい胸に比べて、ひまわりさんはボイーンですよ!どんぐり乗せ比べやっt………」

……無言の脳天チョップを叩きつける愛香。背後に鬼神と思わせるオーラを纏う姿に、キョウスケは身震いし、カズヤは近くにいた一夏にヒソヒソと聞いた。

「ーーーなぁ、今頃言うが愛香ちゃんに胸のことについてはタブーか?」
「俺も最近一緒にいるけど、大抵はトゥアールに胸のこと言われてあんな感じだぞ。まぁ…俺も殴られる側としては、トゥアールの気持ちが分かる気が」
「殴られる側って…(ん?そいや、しのみや…って、どこかで聞いたな」

下手に探索するのも悪いので、スルーするが四宮ひまわりという名前に聞き覚えがあったが思い出せないカズヤ。

そんな中、撮影の方が急に騒がし始めた。何事かと見ると多数の黒づくめの集団で「モケー」と騒いて、女性や女の子を囲み始める。
一体何のことがわからないキョウスケは、カズヤに問うと…

「あー悪い。さっき言おうとして言い忘れたのがあってな。」
「言い忘れるな!それでアイツらは…?」
「ここ最近現れた、侵略者…」

「ーーーーアルティメギルです!」
「トゥアール?」

トゥアールは真剣な表情で、アルティメギルと口にした。キョウスケは一瞬カズヤの方を目にし、頷く。

「1つ聞いていいか、あいつらアルティメギルは何の目的だ…?」

「……………」
「……………」
「……………」

事情を知らないキョウスケはアルティメギルの目的を聞くが、カズヤに総二や愛香は、言いづらそうな顔になり、一夏に至っては真剣に聞いたら負け。と言っていた。
その中で、慧理那は真剣な表情でアルティメギルの事を話した。


ーーーーーーー侵略者:アルティメギル
この世界の属性力(エレメーラ)と呼ばれるエネルギーを奪いに来た異形の怪人達…エレメリアンである

「(エレメーラと言う属性力…つまり、火とか電気の事か)…だったら、尚更止めないとな。」
「普段は早くも、正義のヒーローがやってくるんだよなー」
「正義のヒーロー…?」

正義のヒーローという言葉に、ドキッ!となる総二達。
その中で慧理那は興味深く、カズヤとキョウスケの話を聞いていた。

「ーーーーーーツインテイルズ?」
「あぁ、侵略者アルティメギルから守る正義のヒーロー4人組ツインテイルズ。4人目は最近現れたのが…えっと『テイルビャクシキ』だっけか?」


ーーーーーーテイルビャクシキ
突然現れたツインテイルズの4人でフルフェイスマスクを被るが、後ろは黒のツインテールに白いパワードスーツを纏う。テイルビャクシキは3人と違って空中戦が得意のようで、刀剣型の武器に仲間を助けながら舞う姿と、顔を知られていない事に……

・素顔はめっちゃ美人だと思う!

・俺らのテイルレッドたんに謎の美少女仮面のお姉さん!

・もうブルーもイエローはいらない…

・テイルレッドたんの武器とお揃い!きっとお姉さんだよ!

・テイルビャクシキさん、マジ騎士(ナイト)

・テイルビャクシキお姉様愛してる

・テイルレッド×テイルビャクシキの薄い本が…


ーーーーーと…その話に何故か滝涙を流す一夏と、なぜか笑顔で一夏にサムスアップをするトゥアール。
その後にテイルブルーの説明をした刹那、愛香の足元の道路が砕け…テイルイエローの事を説明したら、慧理那は「変態ではありませんわ!」と言っていたが気にしなかった。

「で、最後はみんなのヒーローにして天使テイルレッドたん。3人と違ってレッドは幼い女の子でさ、それがメッチャ可愛いんだよ!!アルティメギルにビビる姿も可愛いのに、いちいち仕草も可愛い!俺の場合は巨乳好きだけど、テイルレッドちゃんのつるぺたはガチだと思うね。お前はどうだ、総二?」
「ツ、ツインテールは最高だぜ!」

ーーーー先程と違って何故か脂汗を流しながら、答えていた。

「なら、ツインテイルズが来るまで…」
「「モケー!!」」
「こっちに来た!」

モケーと言いながらキョウスケ達に襲ってくる8人の戦闘員に、キョウスケは瞬時に相手の腹部を拳に力を入れて殴る。

「ハァァァ!」
「キョウスケ!?」
「カズヤ、ここは俺が食い止める!お前はマキさんや総二達を連れて離れろ!」
「あぁ!任せたぜ!マキさん、トゥアールちゃんと慧理那ちゃんに愛香ちゃん離れるぞ!」

カズヤは無理にマキの手を掴んで、その場から離れる。
キョウスケは1人残り、アルティメギルの戦闘員を先に行かせないように邪魔をする。

「カズヤは兎も角、他は見せられないな……久々にやるぞ」

目を静かに閉じ…スッーと呼吸し、全身の気を高めながら、目を開く。
全身の気が身体中に纏い、元々緋色の髪が炎のように燃え上がり、深紅になる瞳。道着に徐々に燃え上がる炎は、両肩・両腕・両膝に炎が纏い、道着は燃えている様子はなく、キョウスケ自身も身体中の炎を気にせず、一息吐いて言った。

「ーーーーーーー特務守護機関:太極のエージェント…チーム『鬼門』の火行、燈火京介」

ーーーーー成敗…ッ!



邪魔者と感じ取って「モケー!」と襲って戦闘員3人が飛び掛るが、キョウスケは右腕を後ろに下げ、左手を力強く伸ばし、掌を広げる。

「ーーーーー火縄(ひなわ)!」

掌から発する火球を同時に2発放し、左右いるアルティメギルの戦闘員の腹部を2人同時に放ち、全身を燃えながら消滅。瞬時に両手を下げ、残った1人の戦闘員に炎が纏う右足で空を三日月を描くように大きく蹴り上げ、カウンターを狙うように相手を蹴り飛ばす。

更に脚に力を入れて強く飛び上がり、残った戦闘員は飛び上がるキョウスケを見上げた瞬間に上空から火球が流星の如く降り注ぎ、燃え上がる周りに着地するキョウスケは静かに言う。


「ーーーーー落火豪乱(らっかごうらん)」

燃えがる炎にキョウスケは自分たちを襲った戦闘員が残っていないか確認し、目の前にいる2体の巨漢を睨みつけた……


~~~~~~~~~

「あっ、あのぉ!キョウスケくんを放っていいのですか…!」
「あいつは平気ですよ、マキさん!」
「でも…」

カズヤ達は愛してアルティメギルが襲ってこない場所に避難するが、総二は困った顔になっていた。

「早くエレメリアン達をどうにかしたいけど…」
「カズヤさん達を巻かないことには、どうしようもありませんね」

困った顔のトゥアールであったが、カズヤが急に叫ぶ声が聞こえた。
総二達5人が考えているうちに、マキの姿が消えていた。いつの間にかと言わんばかりに、一緒にいたカズヤに愛香が問う。

「ちょっと、カズヤ!矢澤さんどこいったのよ!」
「キョウスケを助けに行くとか言い出して、俺の手離して行っちまった…!」
「だったら、早く行こう!まだ、遠くに居ないはずだ」

一夏の言葉に一同戻ろうとしながら、トゥアールは4人に『今がチャンスだと思いますわよ』と小さく呟いた。


~~~~~~~~~~~~
キョウスケが戦闘員を倒してる時に2体に巨漢怪人は逃げ遅れた2人の少女を見つめていた。
先程テレビ撮影をしようとしていた、春日野うららと四宮ひまわり。うららは怯える表情であるが、ひまわりはうららの前に立って守ろうとしているが、内心困っていた……

「(参ったな…必要ないと思ってホテルにオペレーション・キーを置いてきたのが間違えだった…わかばの言う通りに聞くべきだったかな…)」

元々は四宮ひまわりは雑誌モデルであるが、まさかのテレビ出演のオファーがあり最初は出演する気分では無かったのだが、親友の1人は「出演するべきだわ!」と本気で言ってた。雑誌モデルもその子のおかげでもある為に『……わかばが言うなら、しても良いかも』とテレビ出演のオファーを受けたが…撮影が島から離れた都会と知って親友は

『私の可愛いひまわりちゃんが、都会に行っちゃうぅぅぅ!!ダメよ、ひまわりちゃん!都会はね、ひまわりちゃんみたいな可愛い女の子が好きなロリコンがいるのよ!ひまわりちゃん可愛いから、変態に……そうだわ!私も行けば良いのよ!ひまわりちゃん守り隊で』
「………恥ずかしいからやめて」

と泣き狂う友達を慰めるもう1人の友達は、トマト持って『なら、オペレーション・キー持って行こうよ!』と提案する。
今はあの時と違って必要とないと思うが、持って行かないと友達のわかばが、勝手について来るのが嫌でも目に浮かぶ…ここは、キーを持っていくのと、自家栽培のトマトもついでに貰った。

ーーーーーーまさか、本当に必要になるとは…っと内心友達に悪いことをしたと…ひまわりは思った。目の前にいる怪人の1体は鼻息を荒くしながら、うららを見つめる。

「そこの君!良いツインテールしているね、俺のアイドルにならない!」
「い、いやぁー!」
「こっち来るな、化け物!」

啖呵を切るように怪人に言うが、その怪人は今度はひまわりを見つめて、口にした。

「姿勢が良いな、君。ツインテイルズは兎も角、我らを前に屈しない精神アッパレ!だが、我らも任された任務の為…そちらの子の属性力(エレメーラ)を頂こう!ボアギルディよ、君はその前の子を退かしてくれ」
「ヒャッハー!」

嬉しそうにもう1体の怪人が嬉しそうに、ひまわりを片手で掴もうと手を出し述べる。

「………(あかね、あおい……わかば…!!)」

思わず友達の名前を浮かぶひまわり。巨漢の手はもうすぐひまわりの体を掴もうとした矢先

「おりゃぁぁぁぁーーーーーーー!!」

掴む直線…巨漢の怪人は、大きく倒れる。何事かと目をやると見知らぬ男の人が立っていた。
両肩・両腕に燃える炎を纏う少年に、ひまわりやうららは不安が無くなり、思わずうららは少年に聞いた。

「あ、あなたは…?」
「えっと…そうだな、通りすがりのエージェントかな…」

自分の所属している組織の事は人知れずの組織…どう答えれば良いのか分からないが、少年はそう答えた。
それでも、助かったことに安心する2人に、倒した巨漢の怪人は立ち上がった。

巨漢な身体に対し、首と頭が長く、頭から首までの上部にはタテガミを生やし、足だけは細めであるがヒヅメが特徴の馬怪人。
もう1体は、同じ巨漢ではあるが肥満体質の身体に、趣味が悪いと言いようがないサングラスをかけて、かなり鼻息が荒くブタと同じ鼻をしているが鋭い牙を光るイノシシの怪人

「俺の名前はホースギルディ!俺の属性力(エレメーラ)は『歌手(アイドル)』貴様、ツインテイルズの仲間か!」
「いいや、俺は…」
「俺はボアギルディ!!俺様の属性力(エレメーラ)は『教師(ティーチャー)』!出来れば、巨乳教師が良いぜ!ヒャッハー!!」
「(無視か…)」
「相手は誰てあれ、俺たちに手を出すのなら容赦せん!」

ホースギルディは、自身の後部についている尻尾を手に取り、空を切り裂くように尻尾を鞭のように扱い、キョウスケの前に立ち向かおうとしたがボアギルディが、先に前に出た。

「ボアギルディ?どういうことだ」
「ヒャッハー!悪いな、ホースギルディ!こいつは俺様を蹴り飛ばしやがった!こいつの顔を潰すのは俺が先だぜ!」

そう言って、突っ込むボアギルディにジャンプして避けるキョウスケであったが、瞬時にカーブして降りてくるキョウスケの背後をタックルした。

「くっ!?」
「俺の力はこんなもんじゃねーぜ!ヒャッハー」

再度突進するようにキョウスケの正面を走るボアギルディ。
油断して受けた背中のダメージに、反応が遅れ避けきれない。しかし、キョウスケは両手の炎をクロスするようにボアギルディの突進から守るように、背後に飛ぶ。
ダメージを半減するようにしたが、思った以上の威力。次の攻撃に緩めず突っ込むボアギルディ。

「つぅ…下手に正面から受けるのは良く無いか…」
「まだまだ行……ヒャッハー!俺好みの属性力(エレメーラ)見つけたぜ!」
「キョウスケくん!!…何なの!?」

攻撃を止めるボアギルディが目に入ったのは、キョウスケを心配して戻ってきたマキだった。
しかし、事情が飲み込めないマキは、アルティメギルと戦っているキョウスケに驚き、困惑していた。

「逃げろ、マキさん!」
「ヒャッハー!!!」
「えっ…」

猛突進してマキの前に立つボアギルディ…狙ったものを見つけた事に喜んでいるのか荒い鼻息が荒くなる。マキからエレメーラを奪おうとするボアギルディ
今から走っても、間に合うか分からないが一足で向かうキョウスケ。

ーーーーーーーーーそして、ボアギルディは

「ーーーーーー頼む!その大きな胸を揺らしながら『もぉ…ボアくんはイケナイ不良ね。先生、不良はよくないと思います』と言って、優しく授業を教えてくれ!!」

「「ーーーーーえっ」」

先程までの勢いは消え伏せ、マキに祈るように手を組んで悲願する姿は慈悲を求める迷い子の姿だった…


「おねがい、ティーチャー!お、俺…胸が大きくって美人の先生に目がないんだ!ヒャッハー!」
「あ、あの…」
「それがダメなら、その不良生徒を修正してくれる熱血な先生を希望したい!」

興奮しながら、自身の欲望を求めるボアギルディに唖然とするキョウスケと向こうにいるひまわりとうらら。しかし、マキはこう言った……


「えっと、よく分かりませんが…先生は何があっても生徒に暴力はいけないと思います。あなたが望んでいても、私も教師ですからそれは絶対にダメです!」
「せ、先生…!」
「私で良ければ、相談に乗りますよボアくん」

侵略者であるエレメリアンに、にっこりと微笑むマキ。その笑顔にメロメロになるボアギルディであったが


「もう我慢できねぇぇぇぇぇぇぇ~~~~~~~!!!俺の夢が叶った!俺はこの女の人のエレメーラを頂くぜ!」
「待て、なぜそういう結論になる!?」
「ヒャッハー!!」

ハイテンションになるボアギルディに思わずツッコミを入れるキョウスケであったが、キョウスケは隙を逃さずに蹴りを再度入れて、倒れ込むボアギルディ。
キョウスケはマキを守るようにするが

「何故ここに来たんですか、マキさん!何でカズヤと一緒に避難しなかったんです!」
「ごめんなさい…どうしてもその…」
「今からでも遅くないから、避難しろ!ここにいたら邪魔だ!」

怒るように叫ぶキョウスケにマキは、怒られて泣きそうになり、動こうとしない。
マキの泣き顔に困り顔をするキョウスケであったが、ボアギルディはマキの泣き顔にテンションが上がった。

「ヒャッハー!泣き虫教師も最高だぜ!」
「くっ…こいつら変態だったのか…!」

ーーーーー『えっ、今頃気づく』と突っ込むひまわりであった。

「ごめんなさい…わだし、わたぢ…うぇぇーん!だって、だってー!キョウスケくんがしんぱいだったから~!」
「ああもう!怒っていませんから泣かないでください!」

本気で泣くマキに泣き止めようとアタフタしながら、敵そっちのけで困るキョウスケ。
ハイテンションのボアギルディは、よだれ垂らしながら突進してくる。うららですか「気持ち悪い…」とドン引きしていた。

ーーーーーーーそんな時

「ちょっと待ったー!」

一同がその声に振り向いた。目の前にいるのは、4人組のツインテール達。
赤い髪のツインテールが特徴の小学生位の女の子で、スクール水着と思われそうな白と黒のスーツを身につけている。

青い髪のツインテールの少女はレッドより年上であるが、青と白のスーツを纏っているが…何
故か胸元が大きく開いているが、貧しい身体である。

黄色の髪のツインテールの少女は、ブルーと同じ身長だと思うがモデル体型の体つきで、2人とは違って重装甲を纏っている。

少し紺色が混じった黒髪のツインテールの…少女はフルフェイスマスクを被り、イエローと同じ重装甲と思われる白と青のパワードスーツを纏い、一番の特徴は両肩にある大きな翼である。

ホースギルディは彼女らの正体を知っていても、あえて指を指して聞いた。

「お前達は何者だ!」
「ーーーーーー俺たちが!」



ーーーーーーーーーーーーーツインテイルズだ!!





俺たちがガンダムだ!(違う

まさかの3日間でここまで書いたのは初めてです(笑)

最初は俺ツイ組との絡みですが、あっちこっちにあのキャラ達も出ています。

うららは、まだプリキュア構の設定なのでまだ変身出来ず。ひまわりは単にキーをホテルに忘れただけです。持ってたら、また変わってると思います。

原作3巻途中しか見ていない自分ですが、俺ツイを見直して書いて愛香やトゥアールの加減が難しかったです;;蛮族モードが家か部室のみでですから、外でやっていいのか迷って、この辺程度なら大丈夫だろうと…やりました。

総二と一夏ですが、最初やる前から、この2人は絡ませたい!気持ちでやっていましたが、今回の2話は慧理那の保護者になってます(おい)もし、箒達がいたら酷いことになっています。でも、何故一夏が総二達と一緒なのか今後書きますが……テイルビャクシキは語呂が悪いw

多分、これを読んだ人は皆、一夏をツインテイルズの4人目になるとは誰か予想したか…(正式のテイルブラックは出ません)
一夏が装着しているマスクはトゥアール製です。なので、周りからは女の子と認識されています。まぁ、嫁発言されているし女の子になっても問題はないと思います。

マキさんの職業は、教師です。女教師です、mカップの巨乳です、眼鏡っ娘です。眼鏡っ娘!
眼鏡っ娘は自分の好きなタイプなので、結構欲望に書いてます…途中で泣くシーンはアドリブです。

では、次回の3話も宜しくお願いします


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第3話 「集うツインテールと暗躍なポニーテール?」

ーーーーーーーーーーーーーツインテイルズだ!!

ツインテールの4人の少女達達。
ツインテールを括り付けているリボン状のパーツにくりっとした瞳、赤と白の基調とした防護服に素肌を密着するボディスーツを上に着込まれ、所々角張ったメカニックな武装を纏う幼子。

幼子より露出は多く、青と白の基調とした防護服であるが、幼子と違って力強く見開いた瞳が印象ある少女。しかし、キョウスケは内心「……男か?」と思った。

2人と違って大人びたグラマラスの体型であるが、肩や胸部を満遍なく装甲で覆われて、手足なども装甲で覆われている重装甲な戦闘服

白を基調しシャープなメカニックな装甲を手足覆われ、肩からは曲線とシャープなウイングが印象あるが、3人と違ってフルフェイスマスクを被り、後頭部からは黒髪のツインテールを露出している。

それぞれの特徴に、キョウスケはカズヤが言っていたツインテイルズと確信していた。
ツインテイルズの1人であるフルフェイスマスクを被っている少女(?)は、キョウスケとマキの姿を見ると驚くように、幼子のテイルレッドにいった

「お、おい!あれって…キョウスケじゃないか!?」
「なんであいつがここに!?ってか、あいつ肩や腕に炎が出てる!」
「一般的に生身で炎を出すとか、無理があるわ。」
「(ーーーーその気になれば、絶対に出せるぞ…愛香なら)」

テイルブルーの何気ない一言にテイルビャクシキは苦笑いをしていた。そんなやり取りにキョウスケは気付いていないのか、ツインテイルズに声を掛けた。

「君たちがあいつらと戦っているツインテイルズなのか?」
「えぇ、わたくし達がツインテイルズですわ。貴方は?」
「日本・特務守護機関:太極のエージェント。チーム『鬼門』の火行、燈火京介。ここには偶然いただけだ。君たちに敵意はない!」
「特務…守護機関…?なにそれ」
「ーーーーでは、貴方は日本政府の秘密の特殊部隊と考えてよろしくって?」

聞き覚えのない名前にテイルブルーであるが、テイルイエローなりに考えてキョウスケに問う。キョウスケは「大体はそれで合ってる」と答えた。しかし、レッドとブルー、ビャクシキは…

「なんで簡単に分かる訳?…ってか、イエローがノリノリじゃない?」
「そういや、この前見ているヒーロー番組に別の所で戦っているヒーローが現れて一緒に共闘するって…やってたような」
「それだな…」

ノリノリのイエローに思わず突っ込むテイルブルーに、テイルビャクシキは思い出すように口にしたことで、テイルレッドは納得していた。3人が話ししている横で、勝手にイエローがキョウスケと共闘しようと持ちかけていた。

「あぁ、俺も民間人を守りながら2体相手は骨が折れる…頼んでいいか?」
「えぇ!協力しましょう!ヒーローは助け合いですわ!」
「(俺はヒーローって柄じゃないんだけど…)分かった!」
「「あーやっぱり」」

ノリで協力するキョウスケとイエローに、呆れ状態の赤青白3人であった。
キョウスケの横で泣き止んでいたマキの姿に、キョウスケは一息ついて口にした。

「その前に…マキさん、さっきは怒鳴ってすみません。ですが、今何も言わずにどこかに避難してください」
「キョウスケくん…あなたは…?」
「さっきも言いましたが、俺は市民を守るただのエージェントです。もし、終わってまた会えたら、ちゃんと説明しますので」
「…約束ですよ?」
「はい」
「もし嘘ついたら針千本ですからね」
「それは、困り…ますかな」


『何なんですか、このラブコメ展開は!?まだ出会ってそんなに経ってないのに、何故そんな関係になれるんですか!?ズルイ、ズルイです!私だって総二さまとあんな展開やこんな展開をしていないのに!!』
「あんたね…少し黙りなさい」


ーーーーーーあえて空気を読んで、終わるまで待っていたのに、ツインテイルズ一行から響く少女の声が空気を読まずに破壊した。
更に四宮ひまわりからも「イチャつくのは後にしてくれない?」とツッコミを入れた。
その事にキョウスケとマキは外野の声に我に戻ったのか、赤面しながら狼狽えた。

「いや…!俺はその…なんて言うか、そんな意味は無くって…!さっき、怒鳴ってしまったから謝っただけで…あいつみたいに下心ややらしい考えは無いぞ…!確かに、マキさんは綺麗な人なのは肯定するが…」
「そ、そうです!私もそんなつもりは無いので…それに私教師なので、学生の人とその…淫らな行為はいけないと思います…!」
「はいはい、そこまでは誰も言ってないわよ。」
「「うっ…」」
「なぁ、早く始めたほうが良いじゃないか?」

言い訳近いキョウスケとマキに、テイルブルーは呆れて顔でツッコミをされ、テイルビャクシキはこっちの話が終わるまで待っててくれっているアルティメギルの方に目をやりながら、一同に問いかけた。

「すっかり忘れてた…!」
「忘れるな忘れるな」
「ヒャッハー!俺を忘れちゃ、困るぜ!!」

うっかりなキョウスケに、つっこむテイルビャクシキ。
鼻息を荒く吠えるボアギルティは、猛突進しながらキョウスケはマキを抱えて上にジャンプしながら避け、ツインテイルズは左右に別れて避ける。

「「モケー!!」」

アルティメギルの戦闘員がテイルレッドとビャクシキを狙うが、誰1人ブルーとイエローを狙おうともしない。戦闘員が襲ってくる中で、テイルレッドはリボン状のパーツを触れて、右手に炎が螺旋を描き、凝縮されるように剣の形になる『ブレイザーブレイド』を構える。
テイルビャクシキの方も唯一の武器とも言える刀剣『雪片弐型』をテイルレッドのブレイザーブレイドと共に同時に、切り裂く。

「なんと可憐で美しいツインテール!心半ばで散っていった同胞達が見惚れてしまうのも納得…!だが…」
「オラァァァァァ!」
「ご主人様ァァァァァ~~~~!ホワイトと一緒ばかりではなく、わたくしを御覧なってぇぇぇぇぇぇぇぇ~~~~~~!!」

テイルレッドとホワイトのツインテールに見惚れるホースギルティであるが、横目で見ると寄ってこない戦闘員に半ギレ状態のテイルブルーは素手で地面を叩き、胸部のアーマーから発射されるホーミングミサイルを放し、大いに揺れるテイルイエローの姿があった。

「ーーーーーーー実際に見てもツインテールは良いのだが…って、あの子は何処に!?」

ツインテールに見惚れている内に四宮ひまわりと春日野うららの姿が居なくなっていた。

~~~~~~~~~~
マキを抱えたまま、ボアギルティの猛攻から逃げるように走るキョウスケ。早く避難させたいが、ボアギルティのしょうもない欲望が勝り、逃げるのに精一杯だった…

「ヒャッハー!俺の先生を返しやがれ!ついでにツインテールにしてくれヤァぁぁぁぁ!!」
「マキさんはお前のじゃ無いだろ…!!ツインテールはついでか!」
「うるせー!俺の物は俺の物!お前の物は俺の物だぜ!」
「何処のガキ大将だ…!ったく…マキさん、しっかり掴まってて!」
「う、うん!」
「舞え、紅蓮風神脚…!」

脚に螺旋状を描く紅蓮を纏い、ボアギルティに目掛けてジャンプしながら、紅蓮を纏う右脚を円を描くように一回転する。そして、着地して直ぐに左脚でボアギルティを足払いをした。バランスを崩し倒れ込むボアギルティを狙うように上空に大ジャンプし……

「ーーーーーー砕…!」

砕くようにボアギルティの頭に踵を落とした。
巨漢であるボアギルティの体重もあってか、紅蓮風神脚の衝撃でアスファルトが砕け、ボアギルティを中心にクレーターが出来上がった。
倒れ込むボアギルティを見て、一息ついてマキを下ろすキョウスケ。

「今の内に避難をして下さい、マキさん」
「うん…あのねキョウスケくん」
「はい?」
「えっと…頑張ってね!」

気恥ずかしいそうにお礼を言ってマキは避難をした。
ついマキの笑顔に見惚れたのか、頬を掻くキョウスケであったがまだ戦いは終わっていない為気を引き締めてツインテイルズの方に目をやると


~~~~~~~~~~~


「なんという、可憐!流石はテイルレッドにテイルビャクシキ!そなた達の華麗な剣撃に揺れ動くツインテールは我が心に響いた!そこでお願いがある!!!」
「嫌な予感が…」
「あぁ…」

テイルレッドとビャクシキの戦闘をまじかで見たホースギルティは、鼻息を荒くなりながら2人に頼み込んでいた。
しかし、ホースギルティの頼みに嫌そうな顔になるテイルレッドとビャクシキを気にせずホースギルティは

「今すぐ『ふたりはツインテール』というアイドルグループになってくれ!!それで、俺だけの愛の歌を歌ってくれ、ヒヒーン!!」
「やっぱり…」
「だと思った…」

ハイテンションになるホースギルティに分かってはいたが、呆れて段落するテイルレッドとビャクシキ。しかし、ホースギルティは何処からかある物を取り出した。

膝までミニスカートに、リボンやフリルが入った白とピンクの可愛らしいワンピースの衣装。
しかも、よーく見ると2人の身長にピッタリなサイズである…

「俺が考え、俺がデザインし!俺が作ったアイドル衣装!!!さぁ…テイルレッドにビャクシキよ…!これを着て、踊ってくれないか!」
「「着えるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」
「照れなくて良い!丁度見えるようにしている…ふんわりと動くツインテールに純白の…ふぅ」
「純白の…って何がだ!?俺は嫌だぞ!!」
「ふんわり動くツインテールは見たいが…俺もやだ!」
「恥ずかしがるテイルレッドとビャクシキは可愛いなぁ~キュンキュンする。さぁ…2人ともハァハァ…これ着て踊ってくれ…君達ならアイドルなマスターになれる!それで、俺を『ホースプロデューサー!プロデューサーのおかげで、立派なアイドルになれました…でも、プロデューサーとアイドルって関係を止めて、1人の女として抱いて…』っと、抱かせてくれ!」

あまりにも痛い&キモいホースギルティに、絶句するテイルレッドにビャクシキは思わず抱き合う。それを見たホースギルティはもっと興奮した。

「くっ…俺はそういうのは、趣味では無いが…アイドル同士の禁断の…ヒヒーン!!」
「な、何勝手に想像してんだ!」
「俺たちそういう趣味は無いからな!!」

「ーーーーーーーそう言って、実は恋仲なのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「「そうじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーー!!」」

半泣き状態の絶叫するテイルレッドとビャクシキは、同時にブレイザーブレイドと雪片弐型を大きく振った。

「ヒヒーン!俺は諦めないぞーーーーーーー!!!」

二刀が直撃し、豪快に飛ばされお星様のように光るホースギルティ…残った戦闘員も、気を失っているボアギルティを引っ張って撤退していた。

アルティメギルが撤退した中、キョウスケは一息ついてからテイルレッドに再度お礼をした。

「助かったよツインテイルズ。協力を感謝する」
「俺たちの方こそ助かったよ、ツインテール守ってくれてよ」
「市民を守るのは当たり前……なのだが」
「ん?」

しかし、キョウスケの表情はしんみりと変わり、何か遠くのものを見るように口にした。

「正直言えば俺もまだまだ未熟だ…マキさんを危ない目に遭わせて、怒ってしまった。己を鍛える為に篭った意味が無意味に近い。これでは…あの人に叱られるな」
「(キョウスケ…?)」

己の未熟さに虚しく、拳を見るキョウスケにテイルレッドは何かを言いたそうになるが、自分達の正体を明かす訳にはいかない。その時に、テイルブルーが「んー」と言いながら腕組みをして周りを見て違和感を感じる。その事に通信からトゥアールが聞く

『どうかしたのですか愛香さん?先程から、血に飢えた強暴な蛮族のように唸っているように見えますが……はは~ん。総二さまがキョウスケさんと良い感じにお怒りなんですね~!男同士とは言え、愛香さんの…』
「違うわよ!あんたも何処かで見てるから分かっているけど、もう終わった後に必ず来るでしょう、アレが」
『必ず…あーマスコミですね!総二さまテイルレッドを絶賛し、ブルー…愛香さんの蛮族行為を包み隠さず本当のことを言う人達!そして、レッドの可愛さに寄ってたかって集まるファンの女の子達に、ブルーの顔を見たら泣き出す…』
「とりあえず、あんたは後で覚悟しなさい!」

トゥアールからの通信漫才でブルーは、いつでも胸を引き千切る気満々である。
その事を知らずにイエローが問う

「もしかして、マスコミの皆さんが来ないことですの?」
「うん。いつもなら終わったらやってくるのに来ないじゃない。こんな人が多い街中でよ?」
「確かにおかしいですわね…」

いつもと違う事に違和感を感じるブルーとイエローであったが、2人の背後に人影が現れる。
金色の派手な革ジャンを羽織り、黒のTシャツとジーンズを着ている金髪が目立つが、一番目立つのは、リーゼントの髪形。見覚えのある人物である。その彼がしれっとした顔で現れた。

「その辺は大丈夫。この辺一帯は、俺の『金ノ業弓(キンノゴウキュウ)』、封ノ型『封鏁之楔(ふうさのくさび)』で人が来れないようにして、周りから認識させないようにしてある。ついでに、馬の近くにいた女の子も避難させた」
「あ、あんたは…!?」
「ん…あぁ、自己紹介を忘れてたな。(…って、流石にベラベラと正体言えないからなぁ)オレは神宮寺一矢。まぁ…その、ちょっとした関係者って事で以降よろしく、ツインテイルズ!」

ドヤッと白い歯を光らせるように、無性に殴りたくなるようなスマイルのカズヤ。
しかし、カズヤが丁度目に入ったのは気に悩むキョウスケの姿を見るや否やカズヤは呆れ顔になる。

「ったく……またアイツはアレかよ。えっと、テイルブルーとイエローちゃんは少し待っててくれ」
「えっ、うん」
「分かりましたが、何を?」
「なぁーに、ちょっと喝入れに」

彼の右手に握っているのは、先程の戦闘で壊れたアスファルトの破片をキョウスケの方に向ける。

「(ったく、またあの人のこと考えてやがるな…まったく、いい加減にしろってんだ)」

そう思いながら、破片を投げた。
風を切り、瞬時に、キョウスケの頭を貫……

「ーーーー悪い、カズヤ…俺、またなったかな…?」
「ーーーーあぁ。イラつくくらいにな。また、あの人のこと考えただろう」
「………」
「まぁ、久々の仕事だし、しゃーないか。でもよ、いい加減にシャキッとしてほしいぜ」
「……すまん」

謝るキョウスケに怒るカズヤであったが、「一体何なのよ、この2人は」と考えるテイルブルーに気付いたのか、カズヤは再度キョウスケと共に4人の前に挨拶した。

「悪い悪い。さっきも言ったが、オレ達は……」
「それは聞いたけど、キョウスケが言ってた特務守護機関ってなんだよ?」
「そう言えば、先程キョウスケさんが『太極』や『鬼門』と言っておりましたね。何やら、特殊部隊な感じで言っておりましたが…?」

テイルレッドとイエローが、先程キョウスケが言ってた特務守護機関・太極。そのチーム『鬼門』っと……
その事にカズヤは、冷や汗を流しながらキョウスケの顔を見る。キョウスケの方は『何か付いているのか?』という顔に、カズヤは

「このバカ野郎ッ~~~~~!何勝手に正体明かしてんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!!」
「ごぶっ!?」

カズヤの渾身の一撃は、キョウスケの顔を殴った。
それを見ていたテイルレッドは思わず

「うわぁ…痛そう」
「そーか?あの位のパンチ、IS展開した鈴のパンチに比べれば軽いほうだぜ?たまーに、シャルのパイルバンカーに笑顔で殴られるし、あのくらい大丈夫だって」
「そーね。あの位のパンチ、いつもトゥアールを殴っているのに比べるても弱い方よ。あたしなんて、あれより数倍で殴っているんだから」
「ハァハァ…わたくしの場合はあれと同じ位でお尻を叩いて欲しいですわ…」
「……お前ら2人の基準がおかしい」

ーーーーーどうしてIS展開した状態で殴られるのか理由も気になるが、あれより数倍で殴るって…絶対にお前ら2人の基準がおかしいと自信持って言える。そして、俺は間違ってもスパンキングはしないぜ、会長…

そして、カズヤとキョウスケは

「おまっ、オレたちの組織のことは機密だって言っただろ!?何勝手に言ってんの!お前、バカだろ、大バカだ!」
「す、すまん…つい、口が」
「すまんで済んだら、警察は要らないわ!!あとオレらも!」
「だけど、お前もあの4人に接触するつもりじゃ…」
「するつもりだったけど、色々と確認してからオレなりにやるつもりだったんだよ!なのに何勝手にー!」

ガクガクと首を揺らしながら、叫ぶカズヤ。
しかし、揺らし過ぎたせいか目を回すキョウスケは全く耳無しである。
この2人のコント染みたやり取りに、テイルレッドはテイルブルーの方を見て

「なんつーか、どこかで見たような…これがデジャビュって奴か?」
「そう?あたしは見覚えはないわよ」
「………」

分かってて言っているのか、本気で分かっていないのか…テイルブルーの反応に黙るテイルレッドであった。
もうグダグダな状況に、テイルビャクシキはため息しているのか呆れた声で一同に

「んで、その特殊部隊のお前らが俺たちに何の用だよ?つーか、ブルー(とトゥアール)並みのコント見せるために来たって言うんじゃないだろうな…?」
「ちょっと、一…ビャクシキ。どういう意味よ」
『そーですよ!私も好きでこんな蛮族とコントなんてしたくありません!やるとしたら…総二さまとの淫らな欲棒をあんなことや、こんなことをしたいですわ!』
「あんたは黙ってなさい!つーか、欲ぼ…って!?」
『はは~ん。愛香さん、もしかしてエロいこと考えました~?もう、愛香さんは痴女でs…』
「お前が言うなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~!!!」

「ーーーーーーなんで俺の周りの女子はいつもこうなんだよ…」

折角まとめようと思ってもこっちがこれでは、マトモに話が出来ないこともあって、テイルビャクシキの仮面の下では、涙が溜まっていた。そして、このグダグダは誰が止めるんだよ…っと、テイルビャクシキは嘆いた。

その後やっと話が出来たのは、1時間経ってからだった…

~~~~~~~~~~~
渋谷109の屋上

一方、結界内がグダグダなコントしている結界の外で、テイルレッド見たさに集まる野次馬やマスコミが集まる中。渋谷109の屋上では、1人の少女が建物の下に集まる野次馬やマスコミを見下ろすように街を覗いていた。
華奢な身体に長い黒髪をリボンでポニーテールで纏めているが、1つ変わっているのは

赤を基調しシャープなメカニックな装甲を手足覆われ、背中からはな鋭いウイングが印象ある…テイルビャクシキと同じようなアーマードスーツを纏っていること。

「………アルティメギルから借りた兵も強者だが…奴らが強いのか何とも言えんな。」

少女の後ろにいるボロボロに倒れている2体の怪人…先程の戦闘で撤退したホースギルティとボアギルティである。少女は中が見えないが、結界が張られている場所を睨むように見る。

「『姫』の言った通りに奴ら…特務守護機関が動き始めたか。しかし」
「カカカカッ!お邪魔な連中も一緒ではないかぁ!」
「そーだね。姫や主人がどう反応するかなぁー?」
「…お前たちか」

少女の近くで2人組の声が聞こえるが姿は見えない。1人は少女と違って男の声で笑うがである。その男は少女と同じ下の結界内が眺め、もう1人は子供っぽく純粋に楽しむように眺める。
しかし、少女は一息ついて腕を組み何処かにいる2人組に言う

「この作戦は、主人から私1人で任せれている。なぜお前らがここに来る?」
「よく言うのぉ…お前のような入ったばかりの小娘に任せる訳にはいかんからな」
「僕らは姫の命令で、君のお手伝いしてくれって頼まれて、来ただけだよ」
「(その割に何もしなかったな)……次の指示は、姫と私だけで動く。勝手に動くな」
「よく言うわ、小娘が」
「良いよ~僕らは君の指示は従わないけど、姫と主人の命なら動く。君とは先輩と後輩の中だし、彼は君とは仲良くしないと思うけど、僕は君と仲良くしたいよ…ねぇ」


ーーーーーーーーーーー篠ノ之箒さん。

子供はにやりと笑うが、少女…篠ノ之箒は無視するように、長いポニーテールを靡かせこの場を去った。


虚ろな瞳には何が見える…?




やっと、完成しました3話です。
今回は妙に乗れなかったので、2話よりかかりました…

もう、ツッコミが…ツッコミが足りない
本来は、キョウスケをツッコミにしようと思ったら最終的にボケ担に、そしてツッコミになるカズヤ。しかし、キョウスケ専用ツッコミに…他にもツッコミしてください!w
ツインテイルズも、本当はレッドとビャクシキ2人がツッコミに…って思ったのに、皆ボケとツッコミ両刀に…とりあえず、テイルビャクシキは泣いて良い。

馬と猪2体は無事生存してますが、本当はボアギルティだけを退場しようと思いましたが、ボアギルティ書いていたら、惜しくなったので今回は生存に。

そして、おっぱいポニーテールの箒さん登場!
他の作品とISヒロインズそれぞれを絡ませようと考えましたが、結構考えました。鈴は一発で決まりましたが、残りの4人は…っと、少ない脳を絞って、箒をオリ敵の所に。
本当はオリ敵の所にシャルとラウラで、助ける…という構成したが、ファースト幼馴染の立場が可哀想過ぎるので、出来れば王道な展開にしたいです。

では、次回の4話もよろしくお願いします


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番外編①

夜:カズヤの暮らしているマンション
太極が管理しているマンションであり、1部屋2LDKの造りとなっている。
元々カズヤは両親と別で暮らしているが、2人の妹達と暮らしているがその中で、キョウスケは座布団に座り、リビングに置いてある小さなテーブルに並べられている資料と睨めっこしていた

「うーん…名前は書き終わって、俺の証明写真も貼り終わった…っと」

背筋を伸ばし、テーブルに並べられている資料を目を通し終わり一息吐いていた。
昼間に渋谷でツインテイルズと共に侵略者アルティメギルと戦い、あとにカズヤに説教されながらツインテイルズとやっと話をできた。
そんな中でキョウスケがくつろいている所に、トランクスパンツ一枚のカズヤがお風呂場から出てきた。

「ふぅ~。一仕事終えた後の風呂はサッパリするぜ。んで、終わったのか?学園の手続きは」
「あぁ、印も押し終わって名前、住所。証明写真もちゃんと終わったぞ」

キョウスケは、とある学園に入学する手続きをしていた。カズヤはキョウスケより先にその学園に2年生として転入している。
元々キョウスケは高校に通っていないがな、太極のサポートもあって特別入学することになった。
そして、キョウスケが住む場所もカズヤ達と一緒に暮らすことになった。

「そう言えば、真那と真耶はどうしたんだ?」
「あの2人なら、ちょっと仕事だよ。ブルーアイランドにな。その帰りに海原市夕凪(うなばらしゆうなぎ)経由で一休みしてから帰るってよ」
「ブルーアイランド?一体どうして、そんな場所に?」
「ブルーアイランドは、例のアローン事件の再調査だよ」
「再調査…?そのアローンはもういなくなったんだろ。どうしてまた」
「それがな、そのアローンに似た未確認な物体が現れているんだが、すぐに消えてしまうんだ。」
「じゃあ、アローンを倒した少女達には」
「いいや。せっかく平和になったのに、また戦いを巻き込むわけにはいかないからな。その秘密裏にその正体を調べ、その処理をする…って事で俺らにお呼びがあった。」

アローンと戦い、ブルーアイランドを救った少女達であるが、まだ子供である。
仮に正体不明の物体がアローンであった場合、また彼女らが戦いに巻き込まれる…その関係者からもこれ以上彼女らを巻き込みたくないという願いもあった。
冷蔵庫から取り出した飲料水を飲むカズヤに、キョウスケは真剣な表情で口を開いた。

「…それで、さっきツインテイルズに話した事なんだが…」


~~~~~~~~~~~
渋谷

グダグダなコントが終わり、カズヤはツインテイルズに事情を話した。

『日本・特殊守護機関:太極』(にほん・とくしゅしゅごきかん:たいきょく)
日本古来より存在する日本政府の裏組織であり、太極のメンバーは過去の多くは陰陽師・シャーマン・霊能力者などの能力者が多い為、日本各地で起きる超常現状などを調査し解決する。
そして、チームとして行動し、それぞれ五行思想である火・木・金・水・土の能力を持った能力者達5名で構成されている。

日本列島に起きる謎の超常現象を調べ、解決するのが目的である。
カズヤは数週間前に、ある街に謎の空間が現れてすぐに消えてしまったが、その現場が丁度アルティメギルが現れ、数分後にツインテイルズに敗れた場所。

「……って事さ。その空間を調査しても、何かが現れたって事しか分からないし。その現場の近くにあんたら、ツインテイルズがいた。そのことで聴きたいんだけど」
「そんなの知らないわよ、第一あたし達には関係ない話だし」
「その何かが現れたって、もしそれがエレメリアンの物だったら俺たちがもう破壊しちまったよ」

テイルブルーとテイルレッドの話しに、カズヤは妙な表情になりながらも頷く。
そんな時にテイルビャクシキは、カズヤにあることを聞いた。

「1つ聞きたいんだけどさ、その謎の空間って他にもあったのか…?その日以外にも他にもあったのか」
「いや。俺が指示で聞いたのは、その謎の空間はその1回のみだって聞いたぜ」
「じゃあ、日本以外は!?他の国にも同じ現象はあったのか!?」
「悪いけど、俺らは日本列島に起きた事しか調べないんだよ。一々他の国の事を調査してたら体が持たないって」
「それなら…」
「落ち着けよ、いち…ビャクシキ!(折角、はぐらかそうとしているのに!)」
「そうえすわ!落ち着きくださいまし、ビャクシキ!」

レッドとイエローに止められるビャクシキ。
ビャクシキになにか知っていそうな感じであったが、カズヤはあえて聞かずに黙って

「しゃーない。もうちょっと自力で調べますか。ってなワケで、ご協力感謝するよ」
「良いのか?」
「(下手に深追いするのもよくないからな、ここは一旦退く)」
「(…わかった)」

ひそひそと話すキョウスケとカズヤはこの場から去った

~~~~~~~~~~~
数週間前

謎の空間に吸い込まれた後、一夏が目を覚ましたのは見知らぬ部屋のベッドの上だった。
体に傷とか無かった為に多分、この部屋で寝かされていたのだろう…でも、ここがどこかなのか分からない一夏であるが、誰かを探そうと部屋を出た。

歩き回る中で、リビングの方から騒ぐ声が聞こえ、一夏を助けてくれた人(?)だろうと覗くと……

リビングの部屋をリングと化し2人の少女のキャットファイトを繰り広げていた…
しかし、よく見ると一方の白衣を着た銀髪の少女は大の字になって倒れ、一方ツインテールの少女は銀髪の少女に跨り、マウントポジションのように一方的に殴っている…
そして、なぜか脳内に『オラオラオラオラーーーッ!!』と聞こえるのはなぜだろう…


「えっと…」
「あっ、総二さま良いところに来てくださいました!!早く愛香さんをどかしてください!折角、帰ってきた総二様に、転んだ拍子でブラとパンツが丸見えのようにわざとはだけるようにしたのに、愛香さん阻まれたんです!早くどいてくれないと、暴走超人のようにプラネット送りにしますよ!」
「誰が暴走超人よ!!邪魔しないでそーじ!でないと、こいつ殴れない!」
「……」

ーーーーーーさっきまでの不安が一気に加速した…
俺は見知らぬ異世界で、弱肉強食の世界に来てしまったのか…?敗者には死を…勝者には…って奴か。しかし、俺の顔を見ないで『そーじ』って人と勘違いをしている。
下手にスルーすると怪しまれる…もし、その『そーじ』って人はいつも止めるのか分からないが、俺は……

ツインテールの女の子を止める為に背後から抱きしめるように掴むが…

「ーーーーーッ!!?ちょ、そーじ…急に何するのよ…」
「…えっと、止める為だけど?」
「だからって……トゥアールがいる目の前で、その…恥ずかしい」
「こうしないと止めないだろう?」
「ーーーーーやだ、あ、あたしまだ心の準備が……」

アワアワとする少女と、一夏なりに止めているが、丁度倒れこむ銀髪の少女と目が合うが、銀髪の少女は驚きながらも、面白いものを見たかのように黙ってニヤニヤし始める。
しかし、一夏が止めている少女は赤面になって口にする

「ーーーーーー小さくっても良いの…?」
「何が?」
「胸……」
「ーーーーー胸だったのか、小さすぎて気付か……」

……刹那、知らない間に一夏は宙を舞っていた…
視界に見えたのは、鬼神と思わせるツインテールの少女が血涙を流すように拳を強く構えていた…いや、音速で一夏を殴ったのだ。

そして、一夏はあることを思い出した……

前につまずいた際に、誤って鈴の胸を掴んでしまったことがあった…
その時も似たようなことを言って、似たような光景……

「ーーーーーこれが走馬灯って奴か…」

そう口にして一夏はまた意識が失った…

「ーーーーハッ!?」

目が覚めて起き上がる一夏。殴られたお腹をさすり、周りを見るともう暗くなっていることが気付いた。さっき起きた時と同じ光景と思ったが、違う所があった…

一夏の目の前にいるのは、一夏と同い年と思わせる見知らぬ少年とさっきまで激しく一方的なキャットファイトをしていた2人の少女が、土下座していた。

「えっと……」
「さっきはごめん…」
「面白おかしく黙って見ててすみませんでした」
「俺が留守の間にひどい目に合わせて、本当にごめんな…」

ぞれぞれ謝る3人に一夏も土下座して、ツインテールの少女に謝り、詳しい話はリビングで話すことになった。

リビングには総二の母、未春に同じ学校の先輩であり生徒会長の神堂慧理那、そのメイドで副担任の桜川尊が集まっていた。

それぞれ軽く自己紹介して、一夏に色々と事情を説明した(ツインテイルズの事はあえて黙っていた)
総二達の世界は、属性力と呼ばれる未知のエネルギーを狙う侵略者:アルティメギルが活動していることと、前にブルーアイランドと呼ばれる人工島に謎の未確認物体がいたこと。
そして一夏は偶然、総二達の近くに現れてたので、保護したという。

一夏は自分のいる世界とは全く違うことに驚きながら、自分の世界について説明した。
ある日本人科学者が発明したIS(インフィニット・ストラトス)と呼ばれる最新鋭兵器…元々は次世代宇宙服として開発されたパワードスーツ。そんな矢先に何者かのハッキングによって日本に向けて各国のミサイルが発射されてしまうが、阻止したのがIS装者…後に「白騎士事件」と呼ばれる事件を機に、その圧倒的な能力の高さから軍事転用され、たちまち各国の主力兵器となってしまう。その影響は全世界には軍事・国防の要職を女性が担当する風潮が広まり、徐々に女尊男卑社会へと変わっていく…が
しかし、唯一男性でありながらISを扱える者が現れた…織斑一夏。
そのせいか、女子しかいないISパイロットを育成するIS学園に入学されてしまった…と言う

「何なんですか、そのエロゲー的な内容は!?超ハーレムの美少女てんこ盛りですか!なんて羨ましい…!出来れば、可愛いロリっ子がいれば…」
「男1人…くっ!競争率はバカにならんな…では」

トゥアールは悔しがり、桜川は真剣な表情で一夏に1枚の紙を渡そうとするが、総二に止められ…その紙を総二に押し付けようとする。

「何なのこれ?」
「良いのよ。これはいつもの日常みたいなものだから気にしないでよ」
「…もう少し休んでいいか?」

愛香の話に一夏であるが、何か思うように一夏は部屋に戻る。
一夏の姿にトゥアールは愛香に

「愛香さん、何か余計なこと言いました?」
「言ってないわよ!」
「………」

一夏のことが気になり総二もあとを追うように向かった

~~~~~~~~~~
ベッドに座り込む一夏。疲れた訳でも無く、辛そうな表情で暗く落ち込んでいた。

「(日常か…いつも箒達とあんな感じしてたんだよな…俺。もし、あの時千冬姉の訓練で誰かと組んで、終わってみんなと一緒飯食って…そして)」

ーーーー何気ない日常は非日常に変わって、SF映画や漫画みたいな出来事になった

ーーーーだけど、あの出来事は本当に現実で夢じゃない…そして、一夏の脳内に映るのは…

上空に現れた謎の円状の空間……
そこから吸い込まれて、消えてゆく一夏の仲間達…そして

彼の目の前にいるのは、一夏のファースト幼馴染…篠ノ之箒。

一夏は必死で彼女の手を掴もうと伸ばすが、届かず…彼女の瞳には大粒の涙が零れる落ちる表情……

『(俺が…俺が箒を!箒だけでも…!だから、だから…お願いだから)』

『(箒ィィィィィィィィィ!!)』

無情にも彼女も消えていったーーーーーー

歯を噛み締める一夏に、部屋のドアが開き、その前には総二が立っていた。
総二は何も言わずに一夏に飲料水を渡して、一夏の隣に座った。
お互いに何も言わずに飲むが、一夏は口を開く

「ーーーーー何でみんな一緒に居なかったんだよ…なんで」

ーーーーー何で俺があいつの…箒の手をちゃんと掴まなかったんだ…

「いいや…セシリアに鈴にシャル、ラウラもそうだ…みんなを助けられなかった。なのに、なんで俺だけが……」
「織斑…?」

見知らぬ世界にただ1人、意味が分からず、不安になっている。
そんな一夏に、総二はある事を決めた

「なら、探そうぜ。その友達を」
「総二…!?だけど…」
「もしかしたら、他の友達もこの世界にいるかもしれないしさ、探してやらないといけないだろう?だったら、俺も協力する」
「いいのか…?お前から見たら俺は異世界の人間だぜ」
「まぁ、トゥアールもお前と同じこの世界の人間じゃないし。今更、異世界の人間に驚くことが無いからな」

そう言って笑う総二に、一夏も次第に笑い始める。
そんな中で、先ほどリビングにいた面々が顔を出す

「話はすべて聞いたわ!」
「ちょっと、そーじ。あたし達無視して勝手に決めないでよね」
「そうですわ。わたくしも仲間なんですから、無視はよろしく無いと思います」
「私はアレですよ!1つの部屋に男が2人きりという、アツいシチュレーションに邪な妄想はしていませんから!デキれば、私を入れて3Pを…」
「うむ!私の方で織斑がこの世界に住めるように、偽造住民票が必要だな。この紙にお前の名前を…」
「みんな…一体いつからここに居たんだよ。その前に先生、織斑に婚姻届を書かせようとしないでくれ」
「なら、お前が私を貰ってくれるのか!?」
「あたしが断る!」

婚姻届を巡って攻防する愛香と桜川を尻目に、未春は楽しそうに一夏の手を握って

「安心して、一夏くん!ここを我が家と思って、暫くここに住んでもいいわよ!」
「えっ、良いんですか?」
「モチのロンよ!あぁ…まさか息子がもう1人増えるなんて、お母さん嬉しいわ」

一夏の不安が次第に消えていき、トゥアールは総二達にある事を一夏に話そうとする

「良いのか?織斑に言って」
「えぇ!一夏さんも私と同じ異世界の住民ですし、バラす理由が無いと思いますからね。それに、一緒に住む以上隠す理由はありません」
「そーね、仮にバラされたら生きて帰れないように口封じするだけだし。」
「(何をする気だった…愛香)ったく…良いか、織斑。このことは絶対にバラさないでくれ…!そして、見ても驚かないでくれよ」
「良いさ。助けてもらった上にしばらく、住ませてもらうからな。誰にも言わないし、これ以上なにがあっても驚かないぜ」
「それでは行きますわよ!」

「「「テイル・オン!!」」」

そう言って自信満々に腕組みしながら、答える一夏に総二・愛香・慧理那は腕に巻いてあるブレスレットが光り出した……

「なんだ、今の光は…!?」

一夏の目の前に立っているのは3人の少女。
ツインテールを括り付けているリボン状のパーツにくりっとした瞳、赤と白の基調とした防護服に素肌を密着するボディスーツを上に着込まれ、所々角張ったメカニックな武装を纏う幼子。

幼子より露出は多く、青と白の基調とした防護服であるが、幼子と違って力強く見開いた瞳が印象ある少女。しかし、一部が虚しく感じてしまう部分があるが、口にしたら危険だと思う

2人と違って大人びたグラマラスの体型であるが、肩や胸部を満遍なく装甲で覆われて、手足なども装甲で覆われている重装甲な戦闘服

「お…おい、まさか…!」
「えぇ!こちらの変身しても超絶貧乳まな板が変わらずの愛香さんで、こちらが巨乳になった慧理那さん。そして、この可愛らしい女の子が総二さまですわ!!」
「ちょっと、トゥアール!誰が超絶貧乳まな板ですって!!?」

手加減なしの鉄拳をトゥアールに打ち込む愛香に、戦慄を覚える一夏に小さな幼子の総二は

「…っと、いう訳だ」
「………オーケー。前言撤回、驚いた……」
「だろ?なぁ、織斑」
「なんだよ、総二…ってか今更だけど、俺のことは一夏って呼んでくれ」
「分かった。なぁ、一夏…!」
「お、おう…!(ヤベェ…今一瞬、総二にときめいてしまった…こいつは見た目は女の子だけど、男だ!!)」

ちょっと恥じらうようにモジモジとツインテールを触る幼子の総二に、思わずときめく一夏。
さっきの変身を見ていなかったら、可愛らしい幼子に完全にときめいていただろう…しかし、目の前にいる幼子は一夏と同じ男と言い聞かせて、幼子の総二の言葉を聞く

「なぁ…こいつを見てくれ。こいつをどう思う…?」
「それは…その…すごく可愛いと思うよ」

モジモジと長いツインテールを触る幼子の総二に、照れながら本音で答える一夏。
一夏の反応に思わず喜ぶように笑顔になる幼子の総二に、一夏は

「(な、なに喜んでるんだよ総二!!?俺も男でお前も男だろ!俺はそんな気は無いから!!いや…でも、今の総二は女の子だろ…まさか)」

一夏はもしやと考えた…実は先程の男の姿は偽りで、この幼子の姿が実は本当の姿…だったら?
でも、お、俺はロリコンじゃない!!と力強く意志を固めるが


「良かった…一夏が……が好きで。」

嬉しそうにする幼子の総二に、一夏は

「(頼むから、その顔でその言葉はやめてくれぇぇぇぇぇぇぇ!!)」

ーーーーーっと、あまりのギャップに一夏の意識がパンク寸前だった。
今までIS学園に入学して以来、マトモな男友達が少なく異世界とはいえ、同年代の男友達ができたことに喜びたかったが、実は男では無く……と言う状況。
しかも、一々男心をくすぐる可愛い幼子の為にロリコンと呼ばれてしまうかもしれない

「(俺は千冬姉みたいな女性の人がタイプだから…!間違ってもロリコンじゃない!)」

ーーーーーーと心の中で絶叫していた

苦悩する一夏に、あまりにもバカバカしいのか呆れ顔の愛香が

「言っておくけどね、そーじが言ってるのは『ツインテール』のことだから」
「ーーーーーーツインテール?」
「そう。そーじは『大』が付くほどのツインテールバカなのよ。ほら、見てれば分かるわよ」

ーーーーー言われて見ると、先程から総二は自身のツインテールをすりすりしてニヤニヤしている…あぁ、ナルホド…そういうオチか…っと

ホッとした一夏は、この3人の姿についての事情も聞いた。今この世界でヒーローとなっているツインテイルズの事に自分もできれば協力したいということに、トゥアールが一夏の為にあるものを作ると言っていた

正体を隠す為に、認識撹乱装置が組み込まれた仮面を被りツインテイルズのメンバーとして行動するが…それがあんなことになったとは誰も予想できなかった…




番外編①遅くなりました!

総二達と一夏の出会いをメインとして書きました。早くも番外編って…って思われそうですが、書いてたらこうなって4話というより番外編になったなぁーって感じこうなりましたw

総二と一夏の男同士の会話は結構、苦労しました…
女の子同士の会話ならあまり考えずに、書くんですがあまり男同士の会話は書かなかったことが多かったので、四苦八苦しました…でも、テイルレッドの可愛さに悶絶する一夏のところは正直ノリノリでしたw

次回はカズヤの妹達の話になりますので、よろしくお願いします。

それと、近日にヴァルキリーオブクロスに追加作品を(多分2作ほど)出そうと思います。
過去に書いてた作品で追加云々で、色々とあったので「基本追加はしない」&「あの作品出して!は無視する」のスタンダードでやっています。

でも、途中で「妙に作品少ない」と感じたので今回だけ追加しようと決めました。
この追加は1回だけなので、次追加はしないと思います。
それでは、また



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第4話 「おっどろきの出会い!あなたの歌は何!?」

あたしには2つ上の兄がいて、双子の姉がいる…

あたし達、神宮寺一族は霊力が優れ、多くの魔と戦っている一族だ

いや…霊力が優れていると言うより、妖力が優れている方が正しい。

ーーーーーあたし達一族は、妖怪の血が混ざった半妖だ…

魔を倒すには、同じ魔で対抗する。毒には毒を…ってやつだね

ーーーー子供のままならまだ良い。
成長して、大人…二十歳になっていく際に妖力が増す。力が湧く…と思えば良いと思うが

だけど、一族の中には自身の血…妖怪の血と妖力に耐え切れずに妖力に喰われて死ぬ者
妖怪の血濃すぎて、半妖ではなく妖怪となる者

ーーーーそして、妖怪の血と妖力が馴染めば、超人的な力を得て不老となる者もいる

ホント、あたし達の血は猛毒だ……誰が喜んで不老になりたいと思う?
人の生命(いのち)はただ1つだけ…長いようで短い生命…老衰が本来正しい死だ。

なのに…

消えてしまう生命をあたし達は子供の頃から何度も見てきた…

ーーー仲の良かった友達

ーーー妖怪によって傀儡となった一族

ーーーー優しくしてくれた、大好きな…人

ちっぽけな灯火…輝けば綺麗だけど…消えたら虚しい

バカ兄とアホ姉はヘラヘラしているけど、もう嫌だ……


ーーーーー人が死ぬところを見るのはヤダ

ーーーーーあたしは早死になるのも、不老不死になるのも嫌だ…

ーーーーーあたしは…あたしは…


ーーーーーーーあたしはただの普通の人間になりたい…



~~~~~~~~~
ブルーアイランド
熱海方面、三浦方面、伊豆大島方面の3方向へ長大な連絡橋が掛けられ、示現エンジンの建造に合わせて相模灘の中央に建設された人工島。
以前に示現エンジンを狙うアローンと呼ばれる正体不明の巨大敵性体の襲撃があった。

今はもう襲撃が終わり、平和になった筈だが……

「海だよ海ー!ついでに青空だー!」
「……」
「いやぁ~こんなに海が多いと思わず『お嬢ちゃんのパンツ見せておくれぇー!』って叫びたい気分になるようね!」

ハイテンションの少女とだんまりにスルーする少女の2人。
2人の少女はお互い同じ顔で華奢な身体つきであるが、ハイテンションの少女は茶髪ポニーテールを、だんまりの少女は白でも黒でもない灰色の髪が目立ちながらもサイドテールで纏めている。
そして、同じ巫女服を着ているが、ハイテンションの少女の方は下半身を覆う緋袴ではなくミニスカートに
上半身を纏う白衣は所々を改造しているのか、白衣と袖が切り離され、胸部分を豊満な胸を晒すように開いているが、サラシで隠している。

だんまりの少女は緋袴は改造されていないが、逆に白衣をノースリーブの様に改造して、露出度が上がっている

チグハグな巫女服が目立つ2人の少女
ハイテンションが高い少女、神宮寺真那とその妹のだんまりな少女、神宮寺真耶。
双子の姉妹であり、『日本・特殊守護機関:太極』(にほん・とくしゅしゅごきかん:たいきょく)のチーム鬼門のメンバーである。
同じメンバーの神宮寺一矢(カズヤ)は実兄である

「……それで、今回協力してくれる人物って例のアローン事件で活躍した子達?」
「ううん。その子達は今回の件については伝えてないよ」
「どういう事?」
「一色健次郎博士やブルーアイランドの管理局局長…まぁ、上の人達が元々、一般人であるその子達をまた戦いに巻き込むつもりは無いって言うからね。だから、私達と今回の協力者が白羽の矢が立ったって訳だよ」
「(一般人か…)じゃあ、その協力者ってあたし達と同じ機密側の人間?」
「えっとねー確か……」

真那が答えようとした際、ショートカットにクリッとした瞳の少女は2人に近づくように駆け寄った。

「あなた達が特殊守護機関のエージェントさん達ですか!」
「ええ。…って事は、あなたが日本政府の機密組織『特異災害対策機動部:二課』のシンフォギア装者」
「立花響です!」

特異災害対策機動部…「認定特異災害ノイズ」被害の対策を担っている政府機関の組織である。
そもそもノイズは空間からにじみ出るように突如発生し、大小様々な種類があり一種の自然災害に近い謎の生物である。
しかしノイズには実弾などの有効な撃退方法はなく、人間のみを大群で襲撃する。そして、触れた者を自分もろとも炭素の塊に転換してしまう特性を持つ危険性があり、対話など試みたが失敗し終わりとなった。
だが、1つだけノイズに対抗するものがある。
世界各地にある神話に登場する神々が持つ武器が超古代の異端技術によって作られた結晶:『聖遺物』の欠片から作られたFG式回天特機装束の名称…シンフォギア。
欠片の中に残った聖遺物の力が、適合者による特定振幅の波動=「歌」によって活性化しエネルギーに還元された後、鎧の形で再構成されたもの。シンフォギアを装着する適合者は「装者」と呼ばれる。
立花響もその1人で、ガングニールの装者である。

「あれ?シンフォギア装者って3人いるって聞いたけど、立花さん1人だけ?」
「うん…。翼さんは番組の収録で今日は来れないって言ってたし、クリスちゃんは何でも師匠連れて買い物があるとかなんとかで…今回は私1人で来ました」
「へぇ~」
「…ってか、番組の収録って何なのよ」

ーーーーー今頃「クイズバラエティ」番組の収録に「常在戦場!」とドヤ顔でキメているトップアーティストはみなの笑いを誘い、一方は特異災害対策機動部の司令官を引っ張って『ぶつぐてん』に向かっていた……とは誰1人知らなかった。
そう笑う響に、納得する真那。呆れた顔でツッコミながら真耶は響にある事を聞いた。

「ところで、どうしてあたし達が太極のエージェントだって分かったのさ?」
「えっとね、貰った報告書に書いてあったんだよ『清純乙女の和の心である巫女服を魔改造して、平然と着ている双子はこの世に存在はしないから、わかりやすい』って」
「……なるほど。あのバカ兄、次会ったら殺す…!」

怖い顔で呟く真耶に、どうどうっと暴れ馬を落ち着かせるように宥める真那。
仲良しなんだねーっと和む響であった。


~~~~~~~~~~~~
ダークフォール

太陽も青空も無い、草木も生えない…明けない夜空と荒野。何もかも無の世界…
巨大な洞窟内には泉が溜まり、泉の中央に鐘乳石から燃え上がる、紫の炎。

そして、奥から巨大な影……
三日月型の兜を被り、陣羽織のような衣服を纏う。燃える炎の瞳と真っ赤な口が特徴的な漆黒の巨人が鎮座している

「カレハーンよ…!」
「はっ!カレハーン、ここに。アクダイカーンさま」

アクダイカーンと呼ばれる巨人は、全身が緑色の枯葉で構成され紫色の枯葉形の顔が特徴の怪人…カレハーンを呼んだ。

「カレハーンよ、今すぐある地に行ってもらう」
「ある地…?ですが、『精霊』と『プリキュア』から『太陽の泉』の居場所を…」
「われの言うことが聞けぬのか、カレハーンよ!!」

アクダイカーンのお怒りを買わぬようにするカレハーンは、言われた通りに向かおうとするも

「ところで、アクダイカーンさま。その地とは…?」
「それはですな、カレハーン殿。この私が説明いたしましょう」
「ゴーヤーンか」

カレハーンの問いに答えるのは、アクダイカーンの側近であるゴーヤーン。ゴーヤのような顔が特徴の小人で羽織と袴を身にまとう。

「あの地とは、緑の郷(みどりのさと)ある『ブルーアイランド』と呼ばれる場所に行ってもらいたいのですよ、ハイ」
「そこに太陽の泉の手掛かりがあるというのか、ゴーヤーン?」
「否…僅かに感じる。われと同じ滅びを望み、すべてを無に帰すことを望む怨嗟…」
「我らダークフォールと同じもの…ですか?」

アクダイカーンは何か破滅を望む何かに感じ、緑の郷…地球のブルーアイランドに向かったカレハーン。
ゴーヤーンはいなくなった後に

「(まさかと思いましたが、まだ生きていたとは驚きですな…代弁者殿)」

ニヤリと笑うゴーヤーンはこれから起こるであろう、何かを楽しむようにしていた。


~~~~~~~~~~~~
ブルーアイランド

「見て見て、舞!あの建物すっごい大きいね!」
「もう、咲ったら」

社会見学でブルーアイランドの示現エンジンについて勉強で訪れた海原市立夕凪中学校…2年生達。
その中で一番はしゃいている、ショートカットの茶髪で前髪を広げておでこをが特徴的な少女・日向咲にその姿を微笑みながら後ろにいるのは、長い髪をポニーテールで落ち着いた雰囲気の少女・美翔舞。今は自由時間で2人きりで行動していた

元気いっぱいの咲と淑やかな舞。正反対な2人であるが、2人だけの秘密がある。それは……

「ここも自然があって気持ちいいラピ!」
「そうチョピ!」

同じように楽しんでいるのは、ぬいぐるみ2体……
1体は水色の身体に、耳は細長い渦巻状で額には花のつぼみのような形の青い模様がある。名前はフラッピ
もう1体は身体は乳白色で、耳は横にたれてカールになって額には蝶が翼のような形のピンク色の模様がある。名前はチョッピ
フラッピとチョッピはぬいぐるみではなく、泉の郷と呼ばれる異世界の精霊である。
そんな彼女らの秘密は、ダークフォールと呼ばれる全てを滅ぼそうとする滅びの国からの侵略者から、フラッピとチョッピ…緑の郷の何処かにある太陽の泉を守る為に伝説の戦士『プリキュア』となって、ダークフォールと戦っている


「ダークフォールのこと忘れそうな気分になっちゃうよね、舞!」
「そうね……って咲!」
「ん?」

「うわぁぁぁぁ~ん!「わんこ」が止まらないよ~~~~~!!」

咲と舞の目の前に見えたのは、車輪が付いてないホバーバイクに乗っているジャージとブルマを着た赤毛の女の子が爆走していた

「なんなのよ、今の!?」
「すごい速さだったラピ!」
「…でも、何か叫んでいたような気がしたチョピ」
「もしかして、あのバイク壊れちゃったんじゃ!」

見て見ぬフリが出来ない2人はバイクに乗っている女の子を追いかける。
ちょうど、人通りがない場所であった為か通行人にぶつからずに済むが、それでも進むバイクと少女。

「もう…いったい何なのよ、あのバイク!車輪なしっておかしいでしょ!」
「でも、このままだと海に!」

車輪なしのバイクにツッコミを入れる咲であるが、目の前は青い海が広がっていた。
向こうも必死にブレーキを押していた際、急にブレーキが動いたのかバイクが止まるがその衝撃で、少女が飛んでしまった
突然のことにアタフタする咲と舞の2人に、何処から人の声が聞こえた


「あとは私に任せてー!」
「「えっ?」」

何処からが人の影が飛び出る。
宙に舞う赤毛の女の子を上手いようにジャンプでキャッチして、転がる。
慌てて駆け寄る咲と舞

「だ、大丈夫ですか!?」
「お怪我はありませんか!?」
「私はヘいき、へっちゃらだよ。この子は…」
「うぅ…ずっと乗ってたせいでお尻が…」

どうやら平気だったらしい
どこか落ち着く場所に移動した4人の前に、ツッコミどころが多い巫女2人が立っていた。

「やっといた!ちょっと、響さん!勝手に動かないでくださいよ!」
「あたしらもそれなりに運動神経はあるけど、巫女服だし。走るの面倒だっての」
「ごめんね、真那ちゃんに真耶ちゃん。」

テヘヘっと笑う響と呼ぶ少女に、呆れる双子巫女の真那と真耶。
咲と舞は双子巫女の服に思わず…

「ねぇ、舞…」
「良いの咲。人には人の趣味があるから、私たちが突っ込んだらダメだと思う」
「そーだよ…」
「うわぁ~!変わった巫女服だね!」
「「ツッコミを言っちゃった!」」

ーーーーー敢えてスルーしようと思ったら、先程の赤毛の女の子が元気いっぱいに巫女服について突っ込んだ。その事に双子巫女は

「どーですか!私たちの巫女服は!アニメや漫画、18禁ゲームなどを参考にして作ったんですよ!見えそうで見えない~」
「あたしの場合は、適当なんだけどね」
「へぇ~わかばちゃんがいたら、気にいると思うなぁー」

和気あいあいしている3人であるが、真那の18禁発言に赤面する咲と舞。
しかし、当のわかばは

ーーーー『巫女服は正統の和の心!大和撫子なのよ!!こんな破廉恥な衣装は認めない!…今度ひまわりちゃんとももちゃんに巫女服着せたい』
っと何処からか呟いていた。

「そういえば、自己紹介してなかったよね!私は立花響!リディアン音楽院高等部、1年生よろしくね!」
「リディアンって…確か風鳴翼さんが通っている、あの有名音楽学校ですよね!」
「でも、少し前にリディアン音楽院を中心にノイズの襲撃があって周りが荒野になって廃校って聞きました」
「いやーうん…それはちょっとね」

咲と舞に質問にから笑いで誤魔化す響。事情を知らない一般のに人はそういう事情があったと答えているが、実際にリディアンを中心に荒野にしてしまったのは……

「(ーーー流石にあれだけ暴れて「荒野にしたのが、シンフォギア装者の自分たちですー!」って言えないもんね)」
「(資料映像を見ただけでも、アレは…)」

真那と真耶はヒソヒソしながら、誤魔化す響の助けを無視していた。
そんな事情を知らずに、咲と舞は自分の自己紹介を始めていた

「忘れてました!あたし日向咲!夕凪中学校でここには社会見学できました!」
「美翔舞です。私も咲と同じクラスメイトです」
「このままの流れで…、神宮寺真那と言います。学年は中3だよ!それで、こっちが私の可愛い妹!」
「……神宮寺真耶。真那はあたしの双子の姉。」
「んもう!もっと可愛く自己紹介しなちゃダメだよ、真耶ちゃん!」
「……黙れ、アホ姉」
「ツンデレだから、気にしないでねー。あっ、私たちは響さんと同伴で旅行中で~す」

ニコニコ笑う真那に心底イラつく表情の真耶。
流石にある機密で動くエージェントとは言えないので学生同士の旅行と嘘をつく真那だった。
そして、最後の1人の自己紹介に響と真那真耶が驚いた…

「さっきは助けてくれてありがとう!私、一色あかねって言います!」
「「「一色…あかね?」」」
「うん!」

笑顔で答えるあかねに、響達は集合して密談した

「一色って、あの一色さんだよね!?」
「う、うん!アローン事件の貢献者で示現エンジンの開発者のお孫さん!」
「……まさかこんなところでご対面って…笑えないって」
「どうします、響さん!?」
「うーん…」

悩む響にちょうど、二課のオペレーターの友里 あおいからの通信が入った

『聞こえる、響ちゃん』
「ちょうど良かった!あおいさん大変なんです!実は」
『響ちゃん達の近くでノイズ反応が観測したわ!』
「ノイズですか!?」
『それと奇妙な反応もあるの』
『ノイズとは全く違う反応で、初めて観測されるケースなんだ』

その横で同じオペレーターの藤尭 朔也からも連絡が入る。ノイズとは別の反応…例のアローンに似た未確認な物体と確信する真那と真耶もその現場に向かおうとする

「ちょっと、私たち用事が…!」
「そそ!すぐ戻るから、3人はすこーし待ってて!」

響、真那、真耶は走る素振りをして、出ようとした瞬間…咲と舞の方から急に大声が聞こえた。

『ラピー!大変ラピ!嫌な気配が感じるラピ!』
『嫌な気配がするチョピ』
「ラピ?チョピ?」
「何か聞こえたんだけど…」
「き、気のせいだよ…ラピ!」
「そ、そうよね…チョピ」

首を傾げるあかねと響に、咲と舞はあたふたしながら無理矢理語尾をつける咲と舞。
しかし、真耶は内心『無理あるでしょ、今の語尾…片方男の子ぽい声だったし』とツッコんでいた。
そのまま、用事ができたとか言って姿を消す咲と舞。
響たち3人も、あかね1人を置いて去ってしまった。


~~~~~~~~
森林

「ゴーヤーンが言っていた場所はこの辺だな…しかし」

枯葉の怪人・カレハーンはアクダイカーンの側近であるゴーヤーンに教えてもらった場所に着いたが、周り一帯には認定特異災害ノイズ、カエル型と人型が集まっている。
得体の知れないと直感で感じるカレハーンだったが、目をよーく見渡すと人影がある。

赤い瞳と長い黒髪、褐色肌で何一つ身に付けていない幼子。
ノイズに囲まれて怯える様子もなく、むしろノイズに守られているようにも見える…幼子はカレハーンの姿を見て、不敵に笑い始める

「誰かと思いましたが、『ダークフォール』の者でしたか」
「ムッ…俺たちダークフォールの事を知っているだと!?貴様、何者だ!」
「そうですね…代弁者と言っておきましょう。あなたの名を教えなさい」
「(代弁者だと…?こいつ、一体何者なんだ)俺はダークフォール幹部の1人、カレハーンだ!」
「…カレハーン、あなた達ダークフォールの主人とは古くからのお知り合い。きっと、あなたが来たのは私を保護しに来たのでしょう」

幼子…代弁者は冷静に口にする中で、カレハーンは半信半疑で代弁者を睨む中
そんな中、2人の人影が現した

「ここだよね、フラッピ?」
『そうだラピ!ここに嫌な気配がするラピ!』
『でも、嫌な気配が2つあるチョピ…』
「2つ…?って、あれ!?」

先ほど別れた咲と舞が急いでこの場に着いたが、目の前にカレハーンの姿を見て驚く。
そして、カレハーンの前には認定特異災害ノイズに衣服を着けていない幼子がいる。

「あなたは!?」
「カレーパン!」
「何度も言わせるなぁ!俺の名前はカレハーンだ!あと…カレッチと呼んでくれ」
「誰も呼びません!!」

毎回名前を間違える咲に怒りながら、自身の愛称で呼ぶように言うが舞に拒否られた…
咲と舞にカレハーンのいつも通りに漫才を始めるが、代弁者は表情変えずにカレハーンに問う

「…カレハーン、この娘達は何者です?」
「…貴様もアクダイカーン様の知り合いなら聞き憶えはあるだろう。こいつらは伝説の戦士『プリキュア』だ」
「伝説の戦士、プリキュア……(この世界にもプリキュアですか…)」

何かを考え始める代弁者は咲と舞の方を目にした。
2人はノイズに囲まれている幼子に見られていると気付く

「咲、あの子…!」
「ノイズに囲まれている…!助けなちゃ!」
「ダメよ咲!ノイズに触れたら、分かるでしょ…」

ノイズに触れたら、炭素化になりーーー死と現している
人前で変身するわけにはいかない…仮にプリキュアに変身しても、ノイズ相手に触れて戦えるのか…考え悩む咲と舞。

「ここは私たちに任せてー!」
「「えっ…?」」

先程同じような事があったような……と思う咲と舞に聞こえたのは

「Balwisyall Nescell gungnir tron(バルウィシャル ネスケル ガングニール トローン)」
「歌…?」
「どうして急に?」

綺麗な歌声が響く中、灰色に歪だったノイズが次第に鮮やかになっていく。不思議に思う咲と舞の前に現れたのは……

白と橙色のインナースーツに両手両足にメカニカルな装備を身に付けて、風に舞うマフラー……
茶髪のショートカットの少女。

「あ、あなたは…!?」
「立花さん!!?」
「咲ちゃん舞ちゃん、みんなには内緒だよ!」

シンフォギア:ガングニールを纏う立花響は笑顔で答えたが咲と舞は何がなんなのか混乱し、突然現れた響にカレハーンは

「貴様ッ…何者だ!?貴様もプリキュアの仲間か!?」
「プリキュアじゃないッー!」

ーーーーーーーーシンフォギアだぁぁぁぁぁぁぁぁッーーーーーー!!





第4話、シンフォギア&プリキュアS☆S回です!っと…ビビオペもです。

今、S☆Sを優先で見ててシタターレ姉さんが出ているところを見ていますが、ダークフォール組は異常に可愛いだろ!(特にモエルンバ
でも、咲舞の新婚カップルもニヤニヤが止まらないデス!このくらいの仲良しは、好きです!結婚してください(おい

っと、脱線脱線…
シンフォギア組の翼さんとクリスちゃんが不在なのは、しないシンフォギアネタです。下手に3人をすぐに出さなくっても良いって考えで、主人公の響を先に登場です。細かいところは抜きでしていますが、未来さん出したかったのですが…ほら、新婚旅行になるので止めました(

でも、後に同じ響さんがプリキュア化します

暴走わんこにロデオするあかねちゃんも色々と書きたかったのですが、今回はカットしました…書いちゃうとだるくなりますからね…
そして、代弁者ぁぁぁぁ!?復活して早々、褐色肌の幼女って…えっと、4コマ漫画ネタですが、すみません。元ネタになる漫画が未購入の為、詳しく書けませんでした(買ってから書けよ)
ですが、カレーパン…お前、最悪薫おねえちゃんにボコされるぞ(どんな意味でだ

オリキャラの真那と真耶。
真那に至っては、フリーダム枠でありうざ可愛い感じでやろうとしています。
真耶は…完全に自重しないモードで書いているので、後に陰鬱に(おい

っと、複数作品同士のクロスで時間かかりましたが、次回もよろしくお願いします

追記:20日に4話でカットした「etc.」の追加作品が登場する回を投稿します


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第4.5話 「依頼」

別の地球

IS…インフィニット・ストラトスの登場に女性を中心となった女尊男卑社会へと変わった世界。
顔を隠しているのかサングラスをかけているが、黒いスーツを身に纏っている1人の女性がある場所に向かっていた。

ある人工浮島(メガフロート)…IS学園と同等の学校がある人工の浮島…
女性はあるファミレスに入り、周りを見渡す。周りは学校帰りの生徒が多い…立場上教師である彼女はなんと言えばいいのか、女性はその中で2人組の男女を見つけて足を運ぶ。

ピンク色のツインテールに小学生のような体型で、赤紫(カメリア)色の瞳を持つ幼さがある少女と、付き添いの保護者かのようにコーヒーを飲んでいる黒髪の少年が座っている。
特徴が一致して、女性は2人に声をかけた。

「ーーーーーすまないが、お前が双剣双銃(カドラ)のアリアか」
「ーーーーーえぇ、そうよ。名前は神崎・H・アリア。で、こっちが」
「遠山キンジです」
「あなたね、あたしの携帯に直接依頼メールを送った匿名希望さんは」

アリアと呼ばれる少女は、依頼主と呼ぶ女性を見るが、女性は気にせずアリアとキンジの前に座ってコーヒーを注文する。

「えっと、匿名希望…さんは何で俺…と言うよりアリア個人に依頼をするんです?依頼なら学校側に正式に…?」
「無論、本来であれば学校側経由で、依頼を出したいのだが……」

キンジの問いに歯切れの悪いような言い方で口にする女性は
「ーーー生憎、私の勤めている学園のせいで、簡単に依頼が出せん…。それに、この依頼内容もバレたら国際問題になるのでな。だから、極秘で私個人の依頼だ」
「国際問題って…」

完全にSランククラスの依頼だと嫌でも感じるキンジに、アリアは腕組みしながら女性の顔を見て口を開く

「じゃあ、この依頼は『ISの代表候補生』に関する事件ってことね。『織斑千冬』さん」

アリアは依頼主…織斑千冬の名前を口にし、千冬は黙りながら参ったようにサングラスを外し答えた

「やれやれ…極力、私の情報を隠していたつもりなのだが、流石だな。Sランク武偵は…いや、調べて当然だな」
「当然よ。少しあたしも気になったから、調べただけよ(念のため理子に頼んで正解だったわね)」

アリアは少し得意げになるも、横にいたキンジは『絶対に理子に頼んだな…アリアの奴』と思ったが、下手なこと言うと風穴にされるので黙っていた。一方でアリアは真剣な顔で問う。

「……それで、依頼は何なのよ?」
「………」

アリアと少年の顔を見て千冬は封筒に入れた写真6枚とプロフィールを渡した。
キンジは6人のプロフィールに

「(2人除いて、4人は各国の代表候補生。確かに何か問題が起きれば国際問題行きだな…って、1人は男かよ)」

とボヤくように見ているキンジだったが、逆にアリアは写真の少女5人を見て驚いていた。
千冬はコーヒーを飲んだ後、話を続けた。

「先日、IS学園で謎の超常現象が起きた」
「謎の超常現象?」
「IS学園にあるアリーナステージ…分かりやすく言えば訓練場に、上空に謎の円状の亜空間が現れたのだ」
「上空に亜空間?そんな話、ありえないだろ……」

千冬の話に眉をひそめるキンジに、千冬は気にせず続けた。

「その場には私もいたが…その空間に6名の生徒が吸い込まれて行方不明になった。」
「「!!?」」

千冬の話に、驚きが隠せないアリアとキンジ。いくら何でも現実離れな話で、映画かゲームにありそうな話だ……
キンジは胡散臭そうに感じたが、アリアだけはなぜか納得するような顔だった……

「ーーーーーなるほどね。何であたしを呼んだか「この5人の顔」を見れば納得よ」
「はぁ?何言ってんだ、アリア。この6人、お前の知り合いっていうのかよ?」
「えぇ、6人の内、5人は知り合いよ。……って、キンジには言ってなかったわね。」
「何をだよ?」

キンジは全く話が分からないが、アリアはあることを話した。
以前にアリア、理子、白雪、レキ、ジャンヌの5人の少女はひょんな事に、様々な異世界で色々な少女達と共に奇妙な冒険に巻き込まれながら、戦ったと言う。
その中で、IS乗りの5人の少女と知り合っている。

「ーーーどういう訳かあん時、あんたの存在が居なかったのよね……」
「どういう意味だよ、それは…」
「しょーがないでしょ!本当に覚えていなかったんだから……」

子供らしく頬を膨らませるアリアにキンジは「子供かよ…」と思いながらも千冬は一咳して、次に千冬が話を続けた。

「私のほうも篠ノ之達からお前達の話は聞いている。そして、あいつら5人とも同じように『アイツ』や『私』のことをどう言う訳か存在を忘れていたと言っていた。……いや『存在していなかった』ような言い方だったな」
「アイツ?」
「ーーーーー織斑一夏。あなたの実弟よね、世界で唯一ISを動かせる男」

キンジも一夏という名前をどこかで聞き憶えがあると思ったが、女性しか動かせないはずのISを世界で唯一動かせる男として、どのニュースなどで話題になった。
そして、ほぼ女子校に近いIS学園で入学したと言う……キンジは自身の特殊…いや、一族の特殊性質のことを考えれば、監獄な場所だ

「あぁ。一夏もその空間に巻き込まれた。私の目の前でな……本来私が責任もって探したい…だが」
「「………」」
「知り合いにもお願いをしているが、アレもアレで良い加減な奴でな…(アイツ(束)のことだ。何か知ってても面白いって理由で教えんからな)。この件が各国にバレれば国際問題が起きてしまう。それを防ぐ為に、私も学園側で色々と操作しなければいけない。そこで」

一瞬表情が曇る千冬に2人は見逃すに見ていたが、黙っていたが…アリアはすぅーと深呼吸して、千冬に聞く

「依頼は『織斑一夏並びにIS専用機持ちの探索及び救助』よね?」
「あぁ、そうだ」

アリアは5人のIS専用乗りのことを覚えているし、以前体験した事件も知っているからこそ、この事件も何かがあると感じた。

「良いわ。この事件あたし達でちゃんと解決するわよキンジ。それに箒達は一緒に戦った仲だし、断る理由も無いわ」
「武偵憲章その2『依頼人との契約は絶対守れ』…だろ。正直な話、二次元な話だろうって思いたいが、俺も何でその事件にいなかったのか少し気になるな」
「キンジ、武偵憲章その1『仲間を信じ、仲間を助けよ』も追加、よ…!」

そう言いながらアリアは立ち上がりながら、そう口にした。ーーー『共に戦った仲間を助ける』…アリアはこの件を引き受けた。
千冬は言い忘れていたように、1つだけ2人に言った。

「封筒の中にはその時の映像や、出来る限りのデータが入っているUSBメモリも入れてある」
「何でこんなデータを?」
「バカね、キンジ。あたし達は今回IS学園に調査を出来ないのよ」
「他の生徒にはうまくごまかして、留守でいないと言っているが、中には何かを感づいている連中もいる。それで貴様ら武偵がIS学園に来てみろ」
「……一発でバレるわね。少しは考えなさいよ、このバカキンジ」
「あぁ、まるでアイツ並みだな。馬鹿者め」
「………」

アリアに言われるのはともかく、依頼主で初めて会う人にバカ呼ばわり。
しかし、キンジは『他校の教師が他校の生徒をバカ呼ばわりはどうかと思うぞ…!』と内心思ったが、それに気付いたのか千冬は

『本来なら、馬鹿者には名簿で叩きたいのだがな。…持ってくるべきだったな』の発言に
『……この人、いつでも武偵高の教師にもなれるぞ…』と突っ込むキンジであった。

「はいはい。お遊びはそこまでにするわよ、キンジ。では、あたし達は今から依頼に移るわ。出来れば、何かそちらでも情報が入ったら教えてちょうだい。」
「あぁ。その辺の情報などのバックアップ等は私が責任持って行おう」

「善は急げ」っと言わんばかりに店を出ようとするアリアにそれに付いていくキンジ。
そして、千冬はもう一度2人に



「ーーーーーー生徒達を…弟をよろしく頼む…」




ーーーーー頭を深く下げる千冬の姿があった

店に出た後、アリアはキンジに応援の電話をするように言った

「あたしはレキに連絡するから、あんたは白雪と理子に連絡して」
「あぁ、分かったが、なんで白雪達にも?」
「前もそうだったけど、こういう事件は甘く見ないほうが良いのよ。白雪や理子もこの件の知ってたほうが賢明よ、特に何かあったときに…」
「(何かあった時って…)ところで、ジャンヌには連絡しないのか?あいつも、例の事件に関わっていたんだろ?」
「えぇ、ジャンヌにも連絡するわ。でも、情報を得たいから今回は後方でお願いするわ」

っと、妙に張り切っているアリアにキンジは何も言わずに指示に従った。
しかし、アリアは……

「(この事件…あたし達だけで済めば良いけど、どうも嫌な予感がするわ)」

これから起きる事件に、アリアは胸騒ぎを感じていた。
前と同じ事件か、それ以上の事件になるのか…


ーーーー揺らぐセカイ……

ーーーー混沌とナル舞台ノ幕はマだ、序章(プロローグ)




先日etc.とか追加してましたが、その1つの追加作品「緋弾のアリア」!
本当は4話として書いていたのですが、読んでいる人達を驚かせたいと思って分けて4.5話にしました。


先日アニメ版を見てて好きになってしまいまして、それでブックオフで原作まとめ買いしました(早いだろ
ニワカなのでまだ原作(2巻)見ている最中ですが、ある程度見終わってから本格参戦します。

ただの偶然か、特に考えていなかったのですが…シンフォギア・IS・アリアと『超ヒロイン戦記』の共演組が繋がったので、その辺のネタも拾ってのこの回です(ゲーム未プレイのため、細かい所がアレです)

元々ヒロイン戦記では別々の世界(らしいの)ですが、そのままやっても……と考えて、アリアとISの世界観を1つに混ぜた世界にしてます(ISも元は同じ出版社だしね

まぁ、このヴァルキリー自体好きなゲームである「スパロボ」「ナムカプ」「PXZ2」なノリでやっていますが、ヒロイン戦記ネタをやる際に気になっていたのが「一夏」「キンジ」の存在や、今回の1つになった世界についてですね。
どうして「ヒロイン戦記」にキンジと一夏が居なかったのか、どうして2つの世界が1つの世界になっても平然としているのか…を含めてやってきます。

そして、現時点で考えているのが
キンジ・アリア・白雪・理子・レキは確定ですが…ジャンヌさんは未定です

あと、もう2つ目の追加作品は「もう1つのA」です。

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第5話 「水は木を」

「プリキュアじゃないッー!」

ーーーーーーーーシンフォギアだぁぁぁぁぁぁぁぁッーーーーーー!!

響は力強く叫んだ。しかし、響の後ろにいる咲は目をまん丸に、大きく口を開けての唖然としている。舞は咲ほどリアクションをしていないが、思考が止まっている状態である。

「シンフォギア…!?プリキュアではないだと!?…えぇい、訳が分からんが!『ウザイナー』!!」

カレハーンは闇に染まった精霊の集合体であるウザイナーを召喚し、周りにある木に取り憑いて大木ウザイナーに変貌した。

『ウザイナ~!』
「えぇぇぇぇぇぇぇー!!木がお化けに!?」
「ウザイナー!?」
「ちょっと、カレーパン!このウザイナー、見覚えのあるやつなんだけど!」
「俺の名はカレハーンだ!いい加減にカレッチと呼んでくれ!!」

そう悲願するように叫ぶカレハーンだったが、咲と舞はスルーし響は真顔で

「カレーパンは中辛がイイ!」
「中辛…貴様、見る目はあるな!」
「(舞…なにこのやりとり)」
「(私たちがツッコミしないといけないのかな)」

…とボケる響と、そこだけ共感するカレハーン。そして、深刻な顔になっている咲と舞は今からのやりとりにどうするか迷っていた。

『ラピー!いいから変身するラピ!』
『そうチョピ!』

いい加減にこの空気を読んだのか、フラッピとチョッピに諭されて慌てて頷く咲と舞。2人は携帯電話のようなアイテム、ミックスコミューンを構える咲と舞は前にいる響にあるお願いをした

「あのですね、立花さん!」
「この事はみんなには秘密にしてくださいね!」
「えっ……?」

お願いされる響は頭に「?」を浮かべる中で咲は左手を舞は右手をお互いに掴んで、それぞれ持っていたミックスコミューンを大きくクロスした

「「デュアル・スピリチュアル・パワー!」」

お互いに掛け声と共に2人は光り輝き
咲は前髪の一部を後ろへ束ね、側面の前髪をヘアピンで留めたショートカットの茶髪からオレンジがかった鮮やかな黄金色に変化し、赤いハートが付いたカチューシャで纏めてヤシの木のように盛った髪と外側にはねた後ろ髪がなり。衣装は明るいマゼンタ系がメインの赤紫色で、ヒマワリの花弁のような黄色の縁取りがされている花を想わせる衣装。

「花開け大地に!」

舞は髪が頭頂部にお団子を作った暗紫色のロングヘアから、鮮やかな暗紫色のポニーテールになり、空色のハートのリボンがついたカチューシャで纏めたものに変わった。乳白色に近い銀白色の衣装に包み、シラサギの翼のように開いたスカートが特徴。肩の部分は鳥の羽根をイメージしている。

「羽ばたけ空に!」


ーーーーーー輝く金の花!キュアブルーム!!
ーーーーーー煌めく銀の翼!キュアイーグレット!

「「ふたりはプリキュア!!」」

「聖なる泉を汚す者よ!」
「アコギな真似はお止めなさい!」

名乗り終わったプリキュアに、響は『ぷ、プリ…?』っと唖然としていた。
一方でカレハーンは、憎き敵を目の前にウザイナーに攻撃命令をした。

『ウザイナ~!』

叫びながら巨大な枝を響とプリキュアを目掛けて攻撃をするが、響は大きく真上にジャンプし、ブルームとイーグレットは両手いっぱいに広げ光の壁でウザイナーの攻撃を防御をした。

その隙に響は拳を握りしめながらウザイナーに

「稲妻を喰らい、雷(いかずち)を握り潰すようにーーーーーーー打つべしッ!」

一発のパンチに蹌踉めく大木ウザイナーに、ブルームとイーグレットも追撃するようにウザイナーに目掛けてダブルキックを放した。

「すごいよ、2人とも!」
「立花さんもスゴイです!その歌も聴いていると負ける気がしません!」

ブルームと話ししている響に、イーグレットは慌てる声を出した。

「ブルームに立花さん!ノイズノイズ!!」
「えっ……しまった!」

のしのしと走って3人に集まっていくノイズの前に、ブルームとイーグレットは慌てるが響は慌てることなく、ノイズに突っ込む。

「立花さんー!?」
「あ、危ない!」
「大丈夫だよ、2人とも!私とガングニールとなら、ノイズなんてーーーーッ!」

響の腕に装着されているアームドギアを生成に回しているエネルギーを腕部ユニットから射出し、弾丸のように飛ぶ響はノイズたちを次々と貫いていく。

そのまま右回りに急回転し、三日月を描くように蹴る

「なんなんだ、あいつは…!それより、貴様!歌いながら戦うな!さっきから『くねくね踊る』アイツの顔が嫌でも浮かぶー!!!」

歌いながら戦う響にキレて叫ぶカレハーンは先程から『セニョリータ~!』っとノリノリに踊る嫌いな彼の顔が浮かんでいた。そのせいか、八つ当たりに近いように近くにいる少女に怒鳴った。

「オイッ!代弁者と言ったな、貴様も手を貸せ!」
「…すみませんが私まだ力が戻っていませんので、貸せません。あと念のためにも言っておきますが、そのノイズは私の存在に気付いて勝手に現れただけです」
「チッ…!ウザイ……」

ウザイナーに指示を出そうとした際に、横切ったのは先端が螺旋のように鋭く尖った樹の矢が過ぎ去った。


~~~~~~~~
響とプリキュアが戦っている半径500m先…森林の木に上に人影がいた。
だんまりと静かに先を見る少女は緋袴は改造されていないが、逆に白衣をノースリーブの様に改造して、露出度が上がっている巫女服の少女…神宮寺真耶。
真耶は自身より大きめのシンプルな和弓を左手に持ちながら構える。向こう先にいる枯葉の怪人を狙うようにする。そして右手には、枝を持っている。

「ーーーーーー行くよ、『嘆樹之苦業(なげきのくぎょう)』」

呟く真耶は、一瞬辛そうな表情になりながらも持っていた枝が、先端が螺旋のように鋭く尖る。ちょうど良い大きさの矢に変わった。
そして…持っていたシンプルな和弓は、全体に禍々しいと言いようがない棘が生えている。握っている真耶の手からも棘が刺さり、夥しい血を流している。

「どう嘆樹?久々のあたしの血……美味しく味わえ。その分あたしに力を貸しなよ」

ニヤリと笑いながら弓と矢を構え
翠色色の瞳は相手を狙うように、鳥が獲物を狙うように鋭く凝視めた。
風向きも良好…って言ってもあたしには関係ない…

「ーーーーーーただ、敵を射抜くだけ…」

そう呟く真耶は矢を放した。
向こう先にいる枯葉の怪人…カレハーンは避けたが、真耶は予定通りと分かっていた。

「嘆樹が蒔いた種は……死屍累々を作り出す棘。でも、あたしが奪うのは」


ーーーーー生命を軽視してカンタンに奪うクズだけだよ


不敵に笑いながら、向こう先にいる双子の姉を見ていた


~~~~~~~~~~~~

「触れられないノイズ。でも、調律されたこの舞台に上がった以上…ちゃんとダンスしないと」

白銀の錫杖を持ちながら、両手を大きく広げながら回るようにルンルンに踊る少女。
神宮寺真那は、遅れてやって来るように響達のところに向かってきた。

「真那ちゃん!?」
「えっ!?」
「神宮寺さん…!?」
「いや~遅れてめんご、めんご…って何その女の子達!?超プリティー!」

「えっと……その…イーグレット。後はお願い」
「ちょっと、さ…ブルーム!」

響の後から来た為、真那はふたりのプリキュアに驚きながら、子供のように目を輝いていた。
どう説明しようか迷うふたりに、真那は錫杖を左手に持ち替え…

「まぁ、詳しい話はあとあとで良いじゃない?響さん、この子達は味方で良いんですよね?」
「うん!ブルームちゃんもイーグレットちゃんも友達だよ!」
「えっと…私達ふたりはプリキュアで」
「あたしはキュアブルーム!で、こっちがキュアイーグレット!」
「 キュアイーグレットです。詳しい話は後で言いますので…」
「いいよ。今はノイズに枯葉怪人をなんとかしたほうが良いね…」

話しが終わったタイミングでノイズが2体、背後から真那を襲いかかった。
しかし、真那は平然と冷たい表情で錫杖をノイズに向けた。本来ならシンフォギアでなければ、ノイズに触れられず、そのまま通り抜けて炭素化してしまう。

ーーーーーーだが

「ーーーーー穢れし、その呪詛。我が流水により、汝を浄めたまえ…祓いたまえ…!」

錫杖から<チャリーン>と響ながら、ノイズが炭素化し砕けた。
真那の周りに宙を舞う水飛沫は、一瞬血飛沫のように朱く光る…
シンフォギアを纏っていない者が、ノイズを倒した事に響は

「真那ちゃん、今どうやって…!?」
「私達は『森羅万象』この世におけるあらゆる事物・現象を司とる理。そして『陰』と『陽』…即ち『太極』は宇宙の万物は全て陰と陽の二つの性質…エネルギーで構成されている。その中にある性質の『空間と時間』『物質と非物質』……空間からにじみ出るノイズはほぼ非物質なもの。私はただノイズと同じ空間に合わせて、『慟獄沈水(どうごくしずみ)』で突いただけ。まぁ、ここは今シンフォギアの調律された舞台だからね」
「………」
「………」
「えっと…真那さん。出来ればもっとわかりやすくお願いします。ブルームと立花さんがフリーズしてますので…」
「そうね。一応、シンフォギアに近い効果ね(……どっちかと言うと、妖力の影響もあるって言ったほうが良いんだけどね)」

錫杖:慟獄沈水を構える真那に、響とブルームとイーグレットは再度ノイズとカレハーンの方を見る。カレハーンは案の定

「えぇい!また邪魔が増えたか!」
「あらら~枯葉の怪人だねぇ…初めて見るかも。ゆっくり遊びたいけど、先にノイズとあの木の妖物を駆逐したほうが良いよね…」
「それじゃあ、私と真那ちゃんがノイズの方をやるからブルームちゃんとイーグレットちゃんは木の方をお願いね!」
「わっかりました!」
「任せてください!」
「サクッと行こうか」

それぞれ動く4人。
響は力強く踏ん張るように地を砕き。一手二手とノイズを突き、一気に一直線に飛びながら

「でぃぃぃぃやぁー!!」

そのまま一気に蹴り砕いた。
一方、宙を舞うふたりのプリキュアを叩くように暴れる大木ウザイナー。ふたりで精霊の光で防ぎながら瞬時に、ブルームが相手の顔を叩き、イーグレットが蹴り飛ばす。

『ウザイナ~!』
「イーグレット!」
「ブルーム!」

倒れこむウザイナーを見て、チャンスにふたりは、二人が手を繋いだ。

「大地の精霊よ!」
「大空の精霊よ!」

と呼びかけて片手のひらに精霊の力を収束し、叫んだ

「今、プリキュアとともに!」
「奇跡の力を解き放て!」

という掛け声でそれぞれブルームは右手をイーグレットは左手。お互いの片手のひらに精霊の力を収束させた後、精霊の力を集めた手の甲のマークに発光した。

「「プリキュア・ツイン・ストリーム・スプラッシュ」」

金色と銀色の2つの異なるエネルギー奔流で両手を打ち出し、エネルギー奔流が交差して相手を包みこんでウザイナーを

ーーーーー浄化させた

浄化されたウザイナーは木の精霊となって元に戻り、小さな玉…奇跡の雫を放出し回収した。
ウザイナーが破れたことに、余計にイライラが増すカレハーン。周りにいるノイズも僅かに近い状態

「その女の子を離れて、いつも通りに尻尾巻いて帰ったら、カレーパン!」
「もう二度と来ないでください!」
「そう簡単に帰れるか!あと何度目か数えるのが面倒だが、カレハーンだ!」

こんな状況でも突っ込むカレハーンに、残っていたノイズが不意に近いかたちでプリキュアを襲った。
ノイズに対抗できるシンフォギア装者の響・ほぼデタラメな真那とは違って、対抗が出来るか難しいふたり。

そんな中、慟獄沈水を上下に振るいながら、錫杖からは水が撒かれ……

「水は木を…生む!」
「ーーーーー食い破れ、灯妬柱…!(ひとばしら)」

地面から飛び出る樹枝がノイズを貫き、それを糧に枝からは桜が咲き…そして散った
離れていた場所にいた真耶が姿を現した。

「えっと、今の真耶さん?」
「そう。さっき放った矢はあたしの妖……霊力を蓄えた物。相手をただ貫くものでは無く食い破る、五行思想『水は木を生む』…あたしと真那の合わせ技」
「うんうん。蒔かれた種はちゃーんと水を与えないと。あっ、枯葉のあなたは水をあげても意味ないもんね…腐葉土にしてドナドナしないと…フフフ」
「ついでにうちのバカ兄も埋めてな。牛フンと混ぜてみるのも良いかも」

黒い顔になる真那と腕組みしてドヤ顔の真耶。
しかし、イーグレットは『……どっちが悪役なんだろう』と内心でツッコミを入れていた。
ブルームも『さっきから、真那さんが別人に見えるんだけど…』と考えている中で、響も合流した。

「やっと片付いた!あとは枯葉のカレーパンだけだね!」
「枯葉のカレーパンって…お腹壊しますから!一応、パン屋の娘として、それはぶっちゃけありえない!!」
「ッ~~~~~!どいつもこいつも俺の名前を間違えるなッ!!良い加減にしろよ、この似た者同士!くそッ、今度はあの双子の顔が浮かぶ…!」

「あっちは放置して……あとは枯葉とあのちびっ子だけか」
「ちびっ子…?もしかして、あの女の子のことですか!?」

響・ブルーム・カレハーンの漫才をスルーしながら、真耶は嘆樹を構える横で幼子を狙う事に驚くイーグレット。真那も沈水を構えて説明した。

「ぶっちゃけた話、あの子も嫌な気配がするんだよね。人でも妖魔でもない気配…」
『チョピ…チョッピ達もカレハーン以外にも嫌な気配がして怖いチョピ』
『最初はノイズだと思っていたけど、あの女の子。嫌な気配がするラピ』

フラッピとチョッピの話に構え直すキュアブルームとイーグレット。
響を先頭にもう一度、二戦目覚悟をしていた…その時


「真那ちゃんと真耶ちゃんに響さんみーつけた!」
「「「(一色)あかねちゃん(さん)!!?」」」
「ムッ…」

ジャージとブルマ衣装の少女…一色あかねが追いかけて来た。驚く5人に、思わずあかねは

「みんなで仮装大会?」
「違います!」
「でも、イーグレット。この姿じゃ、言い訳できないと思うよ」
「まぁ、私達の巫女服に、ピチピチスーツでメカメカ装備の響さん。キュアな2人…仮装レベルだよね。コレ」
「統一性0の集団だし」
「でも、私の知り合いの人は猫と犬を相棒にして『ビキニアーマー』で戦っていた人もいたよ!」
「「「(ビキニ…アーマー?)」」」
「って…どうして、あなたがここに?その前にここは危険です!」

響の知り合いに全員ツッコミを入れるが、イーグレットがとりあえず場をまとめる形で話を進め、あかねに問う

「友達が急にいなくなった後にノイズ警報が出たから心配で探しに来たんだ。って…真那ちゃんと真耶ちゃんに響さん、そっちの子は?」
「…そういえば、今更だけど何であんた達。あたしらの名前知ってるの?」

あかねと真耶の疑問に、キュアブルームとキュアイーグレットはアタフタして、どう言い訳するか考えている中で代弁者は

「お久しぶりですね、一色あかね」
「えっと……どこかであったかな?」
「…あの時は『カラス』の姿でしたから、この姿は初めてですね」
「カラス…もしかして!?」
「えぇ。あなたと黒騎れいに敗れた『始まりと終わりの狭間に存在するもの』の代弁者です」
「!?…でも、どうして!だって、あの時…!」
「…カレハーン、行きますよ。あなたの本来の目的を忘れずに」
「チッ…次はやられんぞ!」

幼子・代弁者に驚くあかねであったが、代弁者とカレハーンは退いた。


~~~~~~~~~~
ブルーアイランド管理局:会議室

「えっと……どうしてこうなるのよ」
「機密保持の為って言ってたけど…」

ブルーアイランドの管理局に呼ばれた咲と舞。
先程の闘いの後に、変身を解いて事情を話そうとした際に、丁度二課本部に戻ってきた司令・風鳴弦十郎の指示で、スタッフがノイズの後始末を始める。
そこで詳しい話をする為に、ブルーアイランドの管理局で話す事になった

「だからって、手錠はないよ!舞もそう思わない」
「う、うん…でも、私達。立花さんのシンフォギアって機密を見ちゃった訳だし…仕方ないわよ」
「で、でも!」

咲と舞がいた部屋に響がやってきた。さっきの話が聞こえていたのか、響は

「咲ちゃんの気持ちもわかるな。私も最初、手錠されてそのまま記念写真だよ。それに比べたら、へいきへっちゃらだよ!」
「手錠しながら、記念写真って…絶不調ナリ」
「あの、立花さん。私達…その」
「大丈夫だよ!話は師匠が来てから聞くけど、私は咲ちゃんと舞ちゃんのこと信じてるよ!」
「立花さん…」

笑って答える響に安心する舞。
それから、また部屋の扉が開いた。特異災害対策機動部二課の司令、風鳴弦十郎。響は『師匠!』と言ってる為、この人が司令官?と思う咲と舞。

「遅れてすまんな、響くん。先程の戦闘のことは知っている。君達が日向咲くんと美翔舞くんだな」
「あっ、はい!日向咲です!」
「美翔舞です!」
「俺は風鳴弦十郎!特異災害対策起動部二課の責任者を任されている。君達のことも調べさせてもらったよ。既に学校とご両親にも連絡済みさ」
「よかった…あたし達社会見学の途中だったもんね」
「もう、ノイズが現れた時点で社会見学どころじゃないと思うけど」

ホッとする咲と困った顔の舞。
ふたりの表情を見て、弦十郎は改めてふたりに聞いた。響と共に戦ったプリキュアについてと、枯葉のカレハーンについて。咲と舞は相談して話すことにした
ふたりが持っているミックスコミューンを取り出す

「ラピ!」
「チョピ!」
「あわわわ…!なんなんですか、これ!妖精!?」
「花の精、フラッピラピ!」
「鳥の精、チョッピチョピ!」

自己紹介する花と鳥の精、フラッピとチョッピ。
2人は泉の郷と呼ばれる精霊の世界の住民と話した。
しかし、アクダイカーンが支配する滅びの国、ダークフォールがすべての世界の生命を司る「世界樹」を手中に収め、全世界を滅ぼすために、世界樹を支える泉の郷の7つの泉の内6つ

『木の泉』
『火の泉』
『土の泉』
『空の泉』
『水の泉』
『金の泉』

の強奪に成功し、「泉の郷」を崩壊に追い込むが。しかし、最後の1つである『太陽の泉』の場所がわからず、それが隠されているという「緑の郷」…この地球を襲撃した。
アクダイカーンから6つの泉を解放する為、伝説の戦士プリキュアを探していた。

「それでやっと見つかったのが、咲と舞ラピ」
「これまでダークフォールから戦ったチョッピ」

っと説明が終わるフラッピ達。
咲と舞も信じてほしいように口にする

「私達も最初は信じられなかったけど、この子達の為に戦っているんです!」
「本当なんです!」

そんなふたりに弦十郎は、真剣な顔で言った

「安心したまえ。君達の話を信じないでなんの大人か。俺は君達の話を信じよう。」
「信じてくれるチョピ?」
「あぁ!俺達二課も出来ることなら、君達のサポートしよう」
「「えぇぇぇぇぇぇぇ!!?」」

咲と舞、フラッピとチョッピに弦十郎の豪快さに驚き思わず叫んだ…


~~~~~~~~~
別の個室では

「ーーーーーってなことがあったんだけど、お兄ちゃん達の方はどう?」
『…こっちはこっちで、大変だったぞ。メイド教師に婚姻届渡されるわ、周りのクラスメイトが『テイルレッドたん』のファンだし…キョウスケが爆乳教師とエロいことするし、カオスだったぞ』
「うん。何そのカオス。それはそれで見たいんだけど」

真那は別件の任務をしている兄のカズヤと連絡していた。プリキュアのふたり、ダークフォール、アローンと思った以上の出来事だった。
そんな真那にカズヤは

『ーーーーーそんで、久々にそんな連中と戦って…お前は平気か?』
「あはははー。へいきだよ、お兄ちゃん!……殺し足りなさがあるけどね」
『……』
「もぉー黙りは禁止だよ!じゃあ、また後で連絡するからね」
『…おう。なんだよ、キョウスケ…何?エレメリアンが現れただって?で、あの4人は…分かった。じゃあな、真那。こっちも動きがあった、終わったらこっちからかけ直す』
「ブラジャ~」

呑気に返す真那に電話が切れた。向こうも向こうで一仕事って感じだねーとボヤいていた。



遅くなりました!第5話!!

戦闘回ですが、プリキュアと響さん結構苦戦しました。
プリキュアはどれもスピードがありますから、どういう風に書くか…と書いていましたが…こんな感じです。

とりあえず、響とブルームはカレーパン言い過ぎですw
途中でカレハーンと書いていたつもりが、カレーパンと書いてしまい、書き直しました;;
そして、響達5人の格好に仮装大会とボケるあかねちゃんのところは楽しんでいました。つーか、響さん、そのビキニアーマーの人は今回出ませんから!

しかし、この面々で唯一のツッコミがイーグレットのみと言う…


あと、真那と真耶のノイズ対策は勢いで書いたノリもありますので気にしないでください。


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第6話 「転校 」

AM06:00にセットしていためざまし時計が鳴り響く。
しかしヤザワ・マキは、めざまし時計が鳴る中。彼女は『う~ん…あと5分』と寝ぼけながらめざまし時計を押した。

それから、5分ぐらいが過ぎた頃に目を覚ますマキ。彼女は眠気まなこを擦りながら背筋を伸ばした。

「ふぁ~もう朝か…」

意識がまだぼーっとしている中で、ベッドのそばに置いてあるメガネを探して掛けながら、ベッドから立ち上がりながら彼女は浴室に向かった。

「…汗臭いといけないもんね。一浴びしていこう」

汗をかいたパジャマと白の下着を洗濯機に入れてマキは、浴室に入りシャワーを栓を回す。
透き通る熱いシャワーのお湯が流れ、彼女の肢体を洗い流し、



気合いを入れるように頬を強く叩き、浴室から出た。

ピンク色のバスローブを着て、鏡の前でタオルドライしてから、ドライヤーで髪を乾かす。
リビングに戻っては、マキはトースターでトーストを焼いている間に軽くレタスとトマトのサラダを作り、キツネ色に焼き上がったトーストにイチゴジャムを塗る。

「いただきます」

手を合わせて、挨拶するマキはトーストを一口かじる。
厚切りの為、トーストの表面上はキツネ色にパリッとして中はモチと仕上がっている。我ながら完璧と感じるマキ。
しかし、レタスとトマトのサラダも問題はないのだが、賞味期限がギリギリな為。今日の夜の献立を考えてしまう。

「(うーん。タマゴやお肉も買っておかないと行けないもんね…終わったら近くのスーパーで買わないとダメかな…)」

大学生の身分もあって、実家の仕送り(お金&野菜)の為に余り無駄使いは出来ない。
でも、自分のこれからの夢もあるためワガママは言えない。

ーーーーと言いながら、食べ終わった食器は帰ってから…っと洗い桶に入れて支度をする
お化粧も濃くしないように、ファンデーションで自然的に塗り、口紅も薄めの物を使用した

「よしっ!初めが大事だもん、恥じないように…!」

赤い縁のメガネをシッカリと掛け直し、腰まで長い茶髪のロングヘアーを本来ならリボンで髪を留めたいが、大人の女性を思わせたい理由で暫く使わないように考えた。
そして、アイロンでシワなくが無いように白の長袖のシャツ、膝より上の黒タイトスカートと黒のストッキングを履く。

何処かおかしな所が無いか念入りに、鏡の前で確認してからマキはついついモデルのように前かがみのポーズを取り始める。

「うーん…気のせいかな。胸が大きく感じたような……もう成長が止まっているはずなのに、どうしてここだけ」

困り顔しながら、自分の胸を思わず触るマキ。もしかしたら、お腹にもお肉が…っと思いながら触っている間に、今の時間を見るとマキは青ざめたか顔になる
もうでないといけない時間が……

「遅刻したぁぁぁぁぁぁ~~~~~!!」

バタバタと大事な物を入れたバックを持って出て行った。


~~~~~~~~~~~~~~~
カズヤの部屋
登校朝、カズヤはぐったりしていた。これからある高校に向かおうしたが、同居人で年下の親友の制服姿にツッコミがあった

「なぁ……お前どうしても、それで行くきか?」
「あぁ、それが何か問題でもあるのか?これも制服だろ」
「うん、まぁ…誰が見ても制服だ。だけどよ、急とはいえ…編入手続き(裏工作)を簡単に出来たとはいえ…肝心な所を忘れるあのクソジジイや、お前のオヤジさんもそうだけどさ…」


生真面目の親友キョウスケは、整えてある髪型や身だしなみは問題は無い。天然があるだけの生真面目、山籠りしていたため世間に疎い天然。それでもある組織のエージェントである。

……だが、制服が問題だった。前日にキョウスケが着ていく制服が無いと気づき、カズヤは同じ組織に居る祖父に聞いた所『んなもん、学ランで十分じゃろ』と投げやりし、キョウスケは同じ組織に居る実父に聞いたら『俺のお古なら、お前でも合うだろう。今すぐ送ってやる』と送ってくれたが…キョウスケの父曰く『昔はヤンチャだった』

っと…学ランであった。しかも、昭和っぽい変形学生服と呼ばれ不良が着てそうな短ランである。生真面目…天然のキョウスケにこの短ラン…だが、キョウスケは

「なぁ、カズ」
「学ランは着ないからな」
「…………」

キッパリ言うカズヤにキョウスケはムスッっと睨むが、カズヤは気にしないで時間を見る。
さすがに初日で遅刻は恥ずかしい。そう考えるカズヤだったが…

「………なぁ、キョウスケ。オレら何時に出る予定だった?」
「確か7時40分に出る予定だった。…って、もう8時だ」


答えるキョウスケの腰をカズヤは無言で蹴り飛ばした。


~~~~~~~~~~
私立陽月学園・理事長室
今日からこの学園で教育実習をするマキの前には、凛とした表情に綺麗に手入れをしてあるツインテールの理事長からの話で困惑した

「クラス担当の先生が入院ですか…?」
「えぇ。なんでも学生時代のご友人と入った居酒屋の料理に、毒キノコが紛れてたいらしく病院に運ばれ、九死に一生をとりとめた…っと、そのせい影響で暫くは入院だそうです」
「………」

理事長の話に困惑するマキに、理事長は隣にいるメイドの女性を呼ぶ。
なぜここにメイド…?と思ったが、理事長神堂慧夢(えむ)の神堂家の事を考えるとメイドが居てもおかしくないと考えてしまった

「……っと言うわけです、尊。暫くあなたは1年A組…婿殿のクラスの担任代理でお願いします。あと今日は男の子の転校生2人来ますが、1人はあなたが見るクラスになります」
「分かりました、奥様。もう1人は別のクラスですか?」
「1つ上の学年ですので慧理那と同じクラスですわ」

理事長とメイドの話に、途中でメイドが『好みだったら…ぐへへへ』と笑っているがマキは何のことか分からなかった。




~~~~~~~~~~~~~~~

1年A組

「と言う訳で、クラスの担任の先生が退院するまで私がこのクラスの代理教師となった!」

教卓に立つメイド服の教師(?)の説明に、誰もが「「なんでこの先生が代理するんだよ…」」と思いながら教卓から歩いてしれっと観束総二と織斑一夏に婚姻届を渡す。

「…っと言う訳だ。観束と織斑、嬉しい気持ちをここにサイン」
「「どういう訳だ!?」」

しれっと婚姻届を渡すメイド服の女性にツッコミを入れる男子2人。
女性、桜川尊は生徒会長の神堂慧理那の護衛兼メイド長でもある。後この学園の非常勤の体育教師である。

「ダメですよ!総二様は私のですから、尊さんは一夏さん辺りとイチャついてください!」
「そーじはあんたの物じゃないでしょうがぁぁぁぁぁーーー!!」
「待て待て、トゥアール!俺を余り物を押しつけようとするな!?後、桜川先生は勝手に俺の腕を掴んでサイン書かせようとするなッッッッッッ!!?」

一夏を押し付けようとする白髪に制服の上に白衣を身につけている少女トゥアールにツッコミ、青髪のツインテールの少女、愛香も叫ぶ。さらに一夏に無理矢理婚姻届にサインを書かせようとする朝からのカオスに、教室の隅でマキは

「(……朝のHRってこんな感じでやればいいのかな…?)」

っと、間違った認識を覚えそうになっていた。

「あと、本日より特別教育実習生として、このクラスの副担任として学園赴任することになった」
「……は、はい!や、矢澤真姫です!今日から1年間、よろしくお願いしまちゅ!!」

最初の自己紹介が肝心とわかっていた。しかし、桜川先生が男子生徒2人に婚姻届を渡しそれを止める女子生徒っと…
これが学園の当たり前のHRなのか、それともこのクラスだけなのか…っと初日でこんなの見てしまうと今後、教師になった際に自分もこれをやらなければいけないのか
朝のHRのカオスに放心していたマキは突然の紹介にテンパり、噛んだ。

「(噛んだぁぁぁぁぁーー!もう大人なのに、大人なのに…噛んじゃった…いちばん大事な自己紹介で…あわわわわ…ものすごく恥ずかしい!)」

噛んだことに恥ずかしい気持ちに、もう一度やり直したい気分だったがしかし…

「デカイ!」
「美人教師キター!」
「噛んだ!可愛い!」
「おれ…ロリコンでテイルレッドたんがドンピシャなのに、女教師にも…」

一部の男子生徒からすぐに人気が出た。
その事に桜川先生は

「なんだ、その反応は!?私の時と全然反応が違うぞ!」

叫ぶメイド教師であるが、これまでの反応と主に婚姻届押し売りと言う残念さがあるせいか、単純に気恥ずかしい表情にマキのギャップの違いもあった

「ーーーって、見覚えあると思ったらあの時の!」
「言われてみれば、あの時の!」
「愛香さんが逆立ちして、1万と2千年経っても未来永劫叶わぬ胸の持ち主の人ですよ!」
「ーーーートゥアール。その言葉、後がどうなっても俺は知らないからな…」

さっきの混沌コントが落ち着いて、あっ!っと声を出す青髪のツインテールの少女津辺愛香と婚姻届を渡されそうになった観束総二、思いっきり愛香の胸をディスるトゥアールに突っ込む織斑一夏。
マキも見覚えある4人に驚く中で、その後教室のドアが大きく開いた

「す、すみません!遅刻しました…!」

顔に動物に引っ掻かれた痕と噛まれた痕、びしょびしょに濡れている学ランのボロボロ状態の少年にマキと以前街で会った総二達も同時に驚くが

「今日からこのクラスに転校しました燈火京介です…!これからしばらく宜しく……」

しっかり自己紹介するも途中で力尽き、そのまま倒れてしまった
転校初日のドタバタは始まったばかりだった…






~~~~~~~~~~~

???
雪のような白髪に無精ヒゲを生やし西洋の紺色の法衣を纏っている中年の男性は、玉座に座りながら、隣にいる女性が世界地図…日本を映した。
しかし、日本の各所は灰色に歪むようになっている

「これが現在、日本で起きている状態ですわ」
「ほう…大陸辺りが面白いことになると思っていたが…島国の日本か」
「ええ。去年から世界の境界線が歪み始めていましたが、今年になってからこの通りに」

クスクスと笑う女性に男は、歪み始めた場所を細かく見渡す

「(四つ葉町。ブルーアイランド、海原市夕凪…そして各地に徐々に集まる、光在る所に闇在り、闇在る所に光在り…か)して、例の小娘はどうだ?」
「『ガイスト』を長時間浴びせていますが、やはり時間が経つにつれて正常に戻っていきますね。先程も暴れて…ふふふ、イキのいい娘は嫌いじゃないですわ」

不敵に笑う女性は思わず舌で口の周りを舐め回す仕草をする。
気に入った玩具を遊びたい子供のように、楽しみたい感情に


「…うむ。小娘の精神力がガイストより上回っているのか、それともまだガイストの力が発揮していない…か。どちらにせよ、小娘は次の目的に動かす」
「では、私も…」
「否。お前と『トウコツ』には別の場所で働いてもらう」
「トウコツ…とですか。彼、話聞かないので私は彼女の方が」
「小娘は『マガラ』に任せた」

困り顔の女性に男は気にしない様子に、渋々で任務に行く女性。
誰もいないことを見て、再度日本を見直す

「ーーーこんな島国に何が在る」




はい、遅くなりました第6話;;
色々と自分が精神を病んでしまって、書く所じゃなかったので本当に遅く無りました;

物語はまだ始まったばかりなので、特には…ですが
桜川先生の代理担任教師w 原作は非常勤の体育教師ですが、アニメは副担任なのでこっちは担任入院の代理担任にしました。そのせいで、A組が無法地帯になりました(元からか
A組の担任は、最初はハワイ旅行で不在にしようと思ったけど、それじゃつまらないから途中でフグ毒を考えたのですが、毒キノコに(それもヤバイだろ

後しれッとクラスにいる一夏w
ほぼ女子校のIS学園と違って男女共学に嬉しい反面、他ISヒロインズが行方不明+ツインテール好きのカオスコントのツッコミに苦労する日々;;
一夏の明日はどっちだ!? あとISヒロインは何処だ!

次回も宜しくお願いします


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第7話「再会と斬撃と」

私立陽月学園の昼休み

転校生と(胸が大きい)教育実習生が来た事くらい、
そんな転校生の2人であるスマホをイジリながらカツサンドを頬張るカズヤは、焼きそばパンを頬張るキョウスケに連絡等を説明していた

「それで、何か連絡はないのか?」
「いーや。ボスであるじっちゃんの話だと、今日になって日本全土…世界に妙な霧が見えるらしいぜ」
「霧?」
「あぁ。世界を包むように霧が出て、じっちゃんの『視界』でも見通す事がなんとも、な」
「組織(太極)の長であるお前のじいさんの、世界を見通す視界でもか」

太極の長であるカズヤの祖父はこれまで、世界の各地に起きる超常現象などを予知し、他のエージェントが調査するのがこれまで太極の仕事であった。
現にキョウスケとカズヤがここに学園に転入したのも、ある人物がこの学園にいると判り、接触するのが目的である。

「あら?キョウスケ君たちもここでお昼?」
「ありゃ、こいつの言う通りパイ乳さんがいるって聞いていたが、ホントとは…あぁ、複眼複眼」

マキの『ある部分』を見てカズヤはニヤニヤしながら
頬を掻くキョウスケだったが、マキはあることを二人に聞いた。

「ちゃんとしたお礼遅れちゃったけど、この前助けてくれてありがとう。キョウスケ君とカズヤ君も」
「いや…俺はその…ただ当たり前のことをしただけです。魔を、人ならざる敵と戦っただけですから」
「――――――いや、キョウスケ。お前がバカ真面目なのは分かっていたけど、ベラベラ喋るなよ。つ―か、先生この事は…」
「うん。大丈夫、誰にも言ってないから」
「そりゃ―よかった。もしも、シレっと言っていたら」

笑顔のカズヤはそのまま、あることを口にした

「――――――もしベラベラ喋っていたら、アンタとその話を聞いた人を…消すことになっていたから」
「………へぇ?」
「此処にはオレとこいつとアンタだけだ。ってか、オレら3人だけで誰もいない。何故先生はここに来たか分かるかい?」
「えっと…その…無意識にと言うか、自然的に…でも、どうして?」
「こっちもちょっとした用件で、ここに転入したけど偶然にも丼乳さんがいるってこの学ラン馬鹿が言っていたので、お話を…ってな。ベラベラ喋っていたら、その豊満な乳を退魔なニンニンの様にあんな目やこんな目にしようと思っていたところだぜ」

いやらしい手つきでワキワキと動かすカズヤに、引くマキを守ろうとカズヤの前にいるキョウスケ。

「ったく、相変わらず年上好きのムッツリだなお前は!」
「誰が巨乳好きムッツリだ…シスコンのお前に言われたくない」
「あぁ!?シスコン舐めるなよッ!!巫女服シスターは『最愛の妹+=』なんだぞ!!ゴラァ!?」

がぁー!っと吠えるカズヤに、キョウスケは『…そういえば前に真耶に相談されていたな。カズヤのソレに』と内心考え、マキは『仲良しだね』とほほ笑んで見ていた

―――――――――――――が

「――――うっ!?」

突然の頭痛に思わず膝を着き、左手で口元を抑えた。
目の前が揺れるように歪み始めた…
マキ自身が初めての教師としての仕事に緊張がほぐれて、軽い目眩が出たんだと思った。
しかし、マキの脳内に聞こえるのは

『―――破滅ノ門』
第一の声は低い声の青年
『――――災イヲ起コス』
幼さが残る少女の声
『――――肆(シ)ノ魔石』
高めの声の青年
『――――境界ヲ歪マセ』
落ち着いたような少年の声
『――――混沌カラ…カイ…マ』
力強く何かを問いかける女性の声

「声…?なに…誰なの…」
「マキ先生…!?」
「チッ……この感じ、キョウスケ!この感じマジで何が起きるぞ!?」

心配して駆け寄るキョウスケと何かを感じ取るカズヤ。
2人には声が聞こえていないのか、マキは沸き立つ寒気に襲われながら意識を保ちながら

「……何処かに、飛ばされる…?」

そう呟いた刹那…3人はこの場から姿を消えた
消え去った後、上空から見下ろす一人の影があった

「予定通り。キョウスケとカズヤを向こうに送ったけど、余計なのが一緒に付いて行っちゃったわね。……まぁ、あの二人とおまけは大物を釣るためのエサってところかしらね」

~~~~~~~~~~~~~
ある街外れの工場跡
数秒もしていない内、3人は潰えた工場跡地に転移されてしまった
しかし、待ち受けていたのは2種類の物の怪

――――動きめく異形のモノ……

――――地の底から湧き出る負の念の亡者

「「「怨々々々々……!!」」」

華奢な体に歳若の女性や筋骨隆々の男性であるが赤く塗り潰された瞳、しかし顔は『ムンクの叫び』を思わせ、無数に絡まった植物の蔓が集まった両腕。下半身は無数の根。
<花魄(かはく)>と呼ばれる3人以上が首つり自殺した木に自殺者達の生前の無念が凝り固まって誕生する植物の妖怪である

もう1体は<姑獲鳥(こかくちょう)>と呼ばれる妖怪。目元を隠すように腰まで伸びた黒い髪の半裸の女性であるが両腕では鳥の翼に三前趾足(さんぜんしそく)である。
その中で異質なのはしゃれこうべの赤子を前に抱えるモノ、背中に乗せるモノ。日本では産女(うぶめ)と呼ばれている。

「クソッ…!突然変な場所に転移されるわ、一体何がどうなってんだ!キョウスケ、そっち任せた!」
「おう!」

大きく前へジャンプし両手に炎を纏わせ、クロスするように手刀で男性型の花魄の胴体を斬る。そのまま止まらず、瞬時に空にいる姑獲鳥向けに向けて

「砕け……消えろォォォォォォ―――――!!」

姑獲鳥の頭を掴み、一気に粉砕した
一方、後方にいるカズヤは未だに不調のマキを抱えながら、持っている護符だけで応戦していた。

「護符のみで、ほぼ丸腰で『轟音虎(ごうおんこ)』持ってない状態でもなァ!護符をなめるなよッ!!?」

1枚の護符を姑獲鳥2体を狙い、トランプ投げのように鋭く投げた。
しかし、姑獲鳥はそれを横に避け、一気にカズヤを強襲するが

「―――――金行、木に克ち、地に還れ!雨金(あまかね)!!」

護符は瞬時に大岩サイズの金塊に変わり、そのまま落下するが、更にカズヤは呪文を唱えた

「乱れ!」

金塊は無数に散らばり、散弾の如く下にいた姑獲鳥や花魄を多数打ち抜いた。
撃ち漏らした物は、キョウスケの手刀が切り裂いた…

~~~~~~~~~~~~~~~~

「骸…怨…絶…陰…獄…終…」

二人が戦っている場所から少し離れた場所では、黒紫色のフードとターバンを被り、一角鬼のお面を着けた、腰の曲がった奇怪で風貌な者は呪符を片手に呪文を唱える。

その呪文により、地の底から湧き出る妖怪を召喚する。
それを後ろで見る一人の少女は少し不服そうに見ていた。

「(気に入らないな。あのような相手に私一人で早く済むものの…何故、こんなやり方を)」

ムスッと知らずに頬を膨らまし見守る中。一角の鬼のお面を着けた者は少女の方を向いた

「何が不服かい、お人形?」
「…何故それを聞く?」
「いいや、お前はアノ魔石の実験台人形。いつ自我を戻るか、分からんからね…それに表情はどうも、気に入らない」
「………」

鬼の面のせいか表情は分からないが、分かるのは相手から出る負の念と少女のことが嫌いと言う嫌味だろう。
それでも少女は何も言わずに見ているが、突然少女が纏っている機体から聞こえる警戒音に反応する。

「(…これの反応は同じ機体だと…?近くに向かっている)マガラ、私は出る。あとは任せたぞ」

そう言いつつ、少女は同じ反応する場所に飛んだ。

~~~~~~~~~~~~~~

「それで、トゥアール。転移反応があったのはこの辺か?」

上空から近づくのは、IS<白式>を展開した織村一夏。学園で謎の転移があったことでツインテイルズは向かったがどういう事か、座標とズレたことで先に一夏が先行した

『はい。学園で起きたES転移反応を調べた結果、この辺りです。ですが…』
「ですが?一体どうしたんだよ、トゥアール」
『この先にエレメリアンとは違う反応があります。本来なら、総二さま達を待ってからでも良いのですが…』
「いや。待ってる間に何かあってからじゃ、遅いかもしれないからな。」

そう言いながら、一夏が到着しようとした瞬間。トゥアールから驚くような通信が聞こえた

『一夏さん何かが近づいてきます!これは…IS<インフィニットストラトス>!?』
「IS<インフィニットストラトス>だって!?オイ、まさか」

白式から出る識別信号と、更に目の前から来る一人の少女に驚愕した

「紅椿!?それに、あれは!」
「チェストォォォォォォォォォ――――――!!」
「箒ッ!?」

長刀を強く握りながら大きく打突するように一夏に襲い掛かり、突然とは言え瞬時に白式の雪片弐型で受け止めるが…

――――――彼女…箒の一撃に一夏は地上に叩き落された

そして、地上は突然落下してきた人物にキョウスケとカズヤは驚く。
見覚えのある機体、しかしその装者は同じ学園の織村一夏だった。

「痛ッ……」
「一夏!?」
「はぁ!?それビャクシキの…ってまさか、テイルビャクシキは」
「キョウスケとカズヤ!?いやこれはその…悪ぃ!このことは後で説明する!それよりも!!」
「「「一夏(織村くん)!!」」」

そして同じように後からやって来たツインテイルズがやっと追いついてきた。キョウスケとカズヤ、ツインテイルズは互いにまた会うことに驚くも上空から現れた、IS<インフィニットストラトス>紅椿の装者、篠ノ之箒

「赤いIS!?どういうことだ、一夏!」
「もしかして織村くんのお友達の方ですの?」

テイルレッドとテイルイエローが一夏と同じISに驚く中…テイルブルーだけは血管が浮き出る程かなり怒っていた。

「……一夏、念のために確認だけど。彼女って大人よね大人って言いなさい同い年だって言ったらあのド乳をウェイブランスで引き千切る押しつぶす狂乳は撲殺よ何あれあたしに対する嫌がらせじゃない」
「「「………」」」

『こんな時に何言ってんだよ』とテイルレッドと一夏は思ったが、箒の豊満なナニカとテイルブルー…津辺愛香の悲しきナニカの悲しい格差社会の性……
血涙を流すブルーに流石のテイルレッドやイエロー、この空気にキョウスケとカズヤですら目を逸らしダンマリだった。
ただし、ツインテイルズの通信からは大笑いする声が聞こえていた

―――――しかし

「―――――また貴様は…」
「箒?」
「また貴様は…貴様はまた他の女子と…ッ!」

長刀の空裂(からわれ)を振るい、一夏に向けてエネルギー刃の斬撃を放した
その怒りの斬撃に思わずキョウスケとカズヤ、ツインテイルズは瞬時に避ける


しかし一夏が避けた前には、箒が立ち塞がり。一夏は上空に逃げるが箒が追いかける
白と紅の機体は螺旋のように上空を舞っていた
紅い機体は両手に持っている空烈と雨月を怒涛の如く一夏を斬り攻め、一夏は必死に箒の斬撃を斬り払いも、彼女の怒涛の勢いに押され始める

「クソッ…!やめてくれ!俺のことが分からないのかよッ!!?」
「知らない!!貴様のような顔など…いち…か…など知らない!」
「お、おい!?」
「落ちろぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーッッ!!」

吠えるように一夏に向けて、地上に叩き落す勢いで一閃を大きく振るった
一夏は、上空にいる箒に必死で手を伸ばそうとするが、空しく箒はそれを気にせず見落とした。



大変遅くなりました!第7話!

キョウスケサイトで、IS俺ツイ組の続きです。

とりあえず、おっぽいおっぱいと連呼が多い回です。正直、愛香と箒のとある格差社会をやりたかったです(殴り

操られいたとは言え、一夏の周りにいる女子に反応する箒は安定ですwえっ、キョウスケとカズヤは?あれは眼中無なんで

敵キャラのマガラは、元ネタはそのままのあのモンスターです。
そして、何処ぞのエンドレスフロンティアの乳牛姫並みに言われ放題の箒w貧乳はステータスだよ、愛香!

次回はなるべく早めの更新をしますが、次回もよろしくお願いします


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第8話 「慟哭の幼馴染」

やっと会えた…俺の大事な仲間で…幼馴染の篠ノ之箒

――――――――――なのに

「箒…どうして…」


――――――――――どうして、お前はそんな辛そうな顔をしているんだよ

墜ちる片翼…両翼揃っての白と紅の翼。なのに、堕落する白い翼の少年は何度も何度も手を紅い翼の少女に向けて、無意識に手を伸ばす。

墜ちる白い翼の少年と、知らずに落涙の紅い翼の少女

「(箒…お願いだ…俺はそんなお前の顔を)」

織斑一夏は墜落した

それを遠目で見ていた鬼の仮面を付けたマガラはゲラゲラと笑っていた
仮面の奥底でつまらない寸劇を見た気分で、笑いが止まらない気分だった

「グッゲッゲッゲッゲ!あの駄人形、中々面白いことやるじゃねえか!それにあの男、あの人形と同じ機体を使っていた…仲間を討つとは、滑稽滑稽。じゃあ、残りの連中もあの人形に任せるか」

そう言いながら、マガラは呪文を唱えた。残った姑獲鳥と花魄を使い、一気に終わらせようとしていた。

――――しかし、マガラは気づかなかった。ただ偶然にも彼女らに近づく影があったことを



~~~~~~~~~~~~~~
「ハァハァハァ…!」

墜ちた一夏を見て、酷く動揺する箒。震える右手を必死に抑えるが、頭痛が激しく増す…

「(何故…何故私はあのような真似を…?それにあの男を見た途端に頭が痛む…あの男は、私は……)」

混乱、見覚えのない顔、違和感、湧き出る罪悪感、同じIS装者なのに男子…何かが引っ掛かる箒だったが

―――――――相手を死せよ
「!?」
―――――――目の前の敵は絶やせ
「い…いや…」
――――――――お前を蝕む害虫ヲ

――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ

――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ――――――――滅びよ滅せよ死せよ殺せ殺めろ朽ちろ


姿が見えない怨嗟の声は次第に箒の心を蝕む…誰もいない大空の中で、誰にも気付かれずに慟哭した…


~~~~~~~~~~~~~~~

「おい!一夏目を開けろ!」
「息はしている。脈も…あぁ大丈夫だ。一時的に気を失っているだけだ。カズヤ、一夏を頼む」
「あぁ、護符もあんまり持ってない状態なら、しゃーない。一時的に撤退するぜ」

心配するテイルレッドに、カズヤは一時撤退しようとするも、目の前に衝撃とともに落下したのは、先程と違って異常な殺気を放していた

「さっきまでと違う…それにこの気は!?」
「ちょっと、何なのよ…あのアイツ!?」
『聞こえますか、総二さま!今彼女の心拍数、血圧共に普通じゃありません。もし、このままの状態なら、彼女は危険な状態です!』

箒の異常さにキョウスケとテイルブルーが顔をこわばらせ、テイルレッドの元には学園に残っていたトゥアールからの連絡だった。

『じゃあ、トゥアール。どうしたら良いんだ?』
『現況では何とも言えませんが…強い衝撃を与えて、脳震盪を起こせば、或いは…』

歯切れ悪そうに言うトゥアールに、テイルレッドは意を決心するように

「ヤバいのは確かだな…だけどな!」

テイルレッドは持っていた炎の剣ブレイザーブレイドを構えながら、瞬時に走りブレイザーブレイドで

「アイツ(一夏)がやっと会えた仲間を、そう簡単に見捨てる訳にはいかないんだよッ―――――!!」

炎が走るブレイザーブレイドを両手に構え、ジャンプしながら大きく斬る。
しかし、同タイミングで雨月と空裂で受け止める箒。

「おい!どうして、一夏を攻撃した!?あいつは君の事を心配してたんだぞ!」
「――――黙れ」
「黙れるかよ!事情は後から聞くけど、それでも!」
「―――――――なら、死ねばいい」
「!!?」

雨月と空裂が赤く染まり、雨月からゼロ距離のレーザーが放たれた。
咄嗟に距離を離れるが、空裂のレーザー刃が斬りかかる。防戦しながらテイルレッドは後方に避け、自身に注意を向け

「――――――話は判った」

箒が放ったレーザーの爆風で、箒の背後を取るように姿を出したのは、ウェイブランスを構えたテイルブルーと、炎を纏う拳のキョウスケ

「一夏の知り合いでもね!その乳は気に入らないわよッッッ―――――!!」
「ブルー!!せめてこう言う時だけは控えてくれぇぇぇぇ!?」

個人的な理由で敵意を向ける仲間のブルーに思わず突っ込むレッドだったが、箒は
殺気を放しながら吠えた

「お前達の好きにはやらせん!」

背中のウイングが展開し、ビームの翼が発生する。二刀を構えながら高速に動き箒は一瞬でテイルレッドの前に立ち、懐に入り強襲し、斬りにかかる。
必死に攻撃を耐えて、次第に顔を歪ませるレッドを援護しようとするブルーとキョウスケだったが、紅椿の背部から発射された2機のビットがブルーとキョウスケを襲った

「誘導兵器!?」
「もうッ!何でもアリじゃないISは!?」

高速で突起しながら襲い掛かる2機のビットに苦戦する二人。

「ブルー!?キョウスケ!」
「仲間の心配より、自身の心配をしたらどうだ!」
「しまっ…!くっ…!?」

ブレイザーブレイドを弾き飛ばされ、瞬時に左手でテイルレッドの首を掴む

「―――――終わりだ」

そう言いながら、右手に持つ雨月でテイルレッドの腹部を狙おうとする。
冷静に冷酷な表情…今目の前にいるのは、命を奪おうとするのは、同じ人間で普通の女の子。
今まで戦った敵は多くの属性力やツインテールを奪う、ふさげたアルティメギルも居れば、特殊すぎる性癖のアルティメギル、己のプライドを持ったアルティメギルの幹部たち。トゥアールと同じ世界出身のイースナを除けば、人ではなく異形で怪物だった

「(黒で綺麗な髪…これが大和撫子ってやつなのか…!ポニーテールじゃなくって、ツインテールだったらどんなに良かったか!…ってこんな時に何考えて言うんだ!?)」

余裕あるのか分からないが、ツインテール姿の箒を想像したことに思わずニヤケテしまうレッド。
その時、レッドの前で稲妻が弾ける。その刹那、レッドを掴んでいた箒の手が離れ、更に2発3発と稲妻の弾丸が箒に向けて放されるも、すぐに避けられるがそれでもテイルレッドから離れた距離。急いで弾かれたブレイザーブレイドを取るテイルレッド

「助かった、ありがとうなイエロー!」
「いえ、大したことはしてませんわ。それよりも篠ノ之箒さん!」

ヴォルティックブラスターを構えるテイルイエローだったが、何故かいつも以上に迫力がある。レッドのために怒ったのか、それとも傷つけた一夏のためか…

「ご主人様をイジメるなんて…!ご主人様をイジメるなんて…!」
「ん……?」
「わたくしもご主人様にイジメられたいですわぁぁ~~~!」
「誰もしないからなァァァ―――!」

惚けて各装甲から発射されるミサイルやらの銃器を一斉に発射するテイルイエロー。
鼻息が、吐息が激しく増すイエローに思わず突っ込むレッド。しかし、こうなったイエローは止まらない…

「ご主人様~~~~~~!あとでお仕置きくださ~い!わたくしを四つん這いにして首輪で引っ張ってくださ~い!」

箒には当たらないが、姑獲鳥や花魄を次々と倒していく。
全て撃ち尽くし、周りが砂埃や火薬のにおいが舞う中…

「――――――懐…取った!」

砂埃からテイルイエローの真下には、いつの間にか低空からの奇襲する箒。
テイルレッドもそれに気づき、イエローの前に入り、箒の二刀の斬撃をブレイザーブレイドで防ぐ。
全力で止めたとは言え、テイルレッドの腕から全身には痺れが走る
その隙に、ブレイザーブレイドを弾き、強く蹴りでテイルレッドとテイルイエローの2人を蹴り飛ばす箒。

「イタタタ…慧理…いや、イエロー平気か…?」
「大丈夫ですわ…って、レッド危ない!!」
「―――――念仏を唱える暇は与えん」

そう言いながら、レッドが振り返ると目の前に…いた
一夏には前に聞いていた、篠ノ之箒という女の子は剣道の全国大会で優勝した実力者で絶対に卑怯なことはしない、心技共に強い女の子と言っていたが

「ほうきぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」
「!?」

寸前止める箒が右側を振り向いた先には、カズヤに肩に支えられながら箒を呼ぶ一夏だった

「――――お前は?」
「どうしてだよ!どうしてこんなことするんだよ!お前は…お前はそんなことはしないだろッ!?」
「――――敵は排除するだけだ。与えられた命令通りに」
「敵じゃないだろ!総二も愛香も慧理那会長も…敵じゃない…この世界で出来た友達なんだよ!助けてくれた仲間なんだ!」
「一夏…」
「やっとお前を見つけられたんだ…セシリアに鈴、シャルとラウラがだって見つからないのに、やっとお前を!お前だけでも見つけられたんだ!なのに…なのに!」

下を向いての一夏の悲痛の叫びだった。事情を知っているツインテイルズの面々と事情は知らないキョウスケ達でも、誰もが判る一夏が泣いている…

「――――そうか」
「ほ…うき…?」
「それが、貴様の最後に残す戯言か」

何かの聞き間違えであって欲しい…
こうなったのも、オレがあの時アイツの手を…箒の手を掴められなかったのがいけなかったのか…?
もし、あの時掴んでいればこうは成らなかった筈

「ちがっ…!?俺は」
「―――――問答無用」

雨月・空裂を構えながら、瞬時加速(イグニッション・ブースト)で一気に距離を詰め、怒涛に斬りに攻めかかる箒。

ツインテイルズとカズヤが一夏を守るに応戦しようと構える
その中で、一瞬…一夏だけは箒が慟哭に叫ぶ姿…そして、口を動かし何かを伝えようとするように見えた。

「クソッ…!生半可だとこっちが危ない!ブルー、イエロー!フュージョニックバスターを…」
「無理よ、レッド!あのスピードじゃ、合体している間にヤられるわ!」
『愛香さんの言う通りです総二様!仮に合体が間に合っても彼女のISの機動性では攻撃が避けられます!』
「では、わたくしとブルーのリフレクションバーストを発動しますわ!ブルー!?」
「あぁぁもう!こうなったら使ってやるわよ!属性玉(エレメーラオーブ――――)」

レッドは属性玉(エレメーラオーブ)三つ編み属性を構え、3人の持つ武器を合体しようと考えるが、ブルーと通信先のトゥアールが状況的に難しいと判断する中で
イエローは極限の弾力で攻撃の威力を倍加して跳ね返す自身の持つ巨乳属性と、ブルーの鉄壁の防御膜を持つ貧乳属性を合わせ技<リフレクションバースト>を発動した刹那―――――――――

『えっ?上空から重量落下…?しかも、総二様達のいるところに…?』

突然の何かが落下する反応をキャッチしたトゥアールだったが、連絡する前に

「ハァァァァァァァァァ――――――――ッッッ!!」
「もうやめてくれ…もうやめてくれ箒ぃぃぃぃぃぃぃぃ!」


思わず皆の前に出て、無防備の中で一夏は力強く叫ぶ。
その刹那、蒼天から流れ星が一夏と箒の前に落下した


「「!!?」」
「!?」

何かが落下の衝撃に土埃が舞い、かなり揺れる地面。その場にいた一同は一体何があったのか、分からない中…

一夏の前にあるのは、鋭く光る巨大な銀色の金属があった
一方、箒の前にも同じ銀色の巨大な金属…双方の間に入る巨大な金属に、思わず一夏は口にした

「盾…?」

そう表現と言いようが無かった。思わず息を吞む一夏…キョウスケやカズヤ、ツインテイルズも同じことを考えていた中


「―――――――否」

巨大な盾の上に立っている少女は答えた

「剣(つるぎ)だッ!!!」

防人が戦場に舞い立つ



はい、久々に早く更新出来ました!

なんだって、今月は待ちに待ったスーパーロボット大戦V
待っていたぞ、マイトガインとクロスアンジュ!(本命
お帰りZZとクロスボーン!久々の劇場版ナデシコ!っと、今回の参戦ラインナップはドツボ入りまくりです

OG世界にいつになったら、戻ってくるんだヒュッケバイン!!?
あと、おっぱい魔人のキャラデザのさっちゃんも!(無理

……っと、スパロボの方に脱線

8話は、一夏のツインテール少女ハーレムにお怒りでご乱心の箒さん回です(違う
このヴァルキリーやる際に、いの一番に考えたのが箒が操られるというネタです。

最初っから仲間だと、IS(インフィニットストラトス)の脅威が分からないので、誰が操られて敵になり脅威を出す…ラウラだと定番ですし、セシリアやシャルだと合わない。そう考えると、箒か鈴なんですよね。でも、ファースト幼馴染と言う立ち場の王道ヒロインの箒の方が囚われのヒロインらしくって決めました。

いつも、変態で紳士のアルティメギルと違ってガチで来る箒に、いつも通りのツインテイルズの対決は結構苦戦しました;;
おかげで、巨乳の箒にマジキレ愛香のやり取りは楽しくやってましたw

そして、きたぞ!僕らの防人!
いやぁー翼さん出すなら、安定の「剣だ!」が無いと…wあと、今回には出さなかったのですが、クリスチャンもいます。


……あっ、貧乳凶獣状態発動しちゃう

次回の更新はスパロボ終わってからです。それまで、次回もよろしくお願いします


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第9話「防人の煌く剣、魔弓の子守歌」

「―――――――否」

巨大な盾の上に立っている少女は答えた

(つるぎ)だッ!!!」

そう答える一人の少女…否、防人が戦場に舞い立つ




そう答えた少女は盾…否、剣から降り、巨大な剣は長刀の日本刀を思わせる武器を構えた。
綺麗に纏められ、風に靡くポニーテール。スレンダーな身体にまとう、白と水色のインナースーツに脚部のブレードを装着している。強いて言えば、ツインテイルズに近い存在に見えた

「久しぶりね、篠ノ之箒。あの時の…『DIVA』と一戦以来。あれからそれぞれの世界に戻った…またこうも会えるとは、これも一種の運命か…それとも何の因果かしらね?」
「ッ…お前は…誰だ?」
「『誰だ』とは酷い言い草ね。立花や雪音たちと共に防人として、共に戦場(いくさば)で振るった刃…戦った仲である…この風鳴翼の名を忘れたかッ!?」

手に持っていた刀を箒に向けて、自身の名前を答える風鳴翼。その名前に、テイルブルーやイエローが驚くように叫んだ

「風鳴翼!?うそでしょ、あの風鳴翼さん!!?」
「元ツヴァイウィングの御一人で、あの『ザ・ガイアセイバーズ ~英雄戦記、誕生!~』その続編、『ザ・ガイアセイバーズ2 ~スーパーヒーローvsジャークザンエル軍団』の主題歌の歌った風鳴翼さんですわ!!」

驚くブルーに大好きなヒーロー物の主題歌を歌った人気アーティストに興奮するイエロー。そんな二人に気付いた翼は答えた

「ツインテイルズ、戦場(いくさば)で何惚けている、構えなさい!」
「えっ、あっ、はい!」
「は、はいですの!」
戦場(いくさば)…?普通に戦場(せんじょう)で言えば」
『察しましょう、総二さま。世の中には野蛮なマナ板がいるように、カッコつける厨二的な武士(もののふ)系女子がいるのです』
「よーし、アンタ後で覚えておきなさい♪」

戦場(いくさば)の中で何故かテイルブルーの爽やかな笑顔の中は場違いに思えるが、心の奥底から湧き出るオーラに困るテイルレッドであった

「――――研ぎ澄ませ、雨月。敵を…切り裂け…!」

僅かな瞬間、紅い斬撃が地を切り裂き砂ホコリが舞う中

「「…!!」」

ブレイザーブレイドと天羽々斬で斬撃を斬り払い、そして瞬時に大ジャンプしながら箒に力強く拳を振りかざすキョウスケとテイルブルー

「――――女の子を殴るのは趣味じゃないが…!」
「さっきにまでの倍返しよ!無駄に揺らしやがって、このホルスタイン――――――ッ!!」
『わーい、愛香さんの揺れない・空しい・無い乳の八つ当たり』

キョウスケは兎も角、一方的にある部分に敵意を出すテイルブルーとそれを火に油を注ぎまくる通信越しのトゥアール。
舌打ちするように一時バックに避ける箒に、キョウスケとテイルブルーの拳に地響きが鳴り響く。
苦悶な表情になる箒、チラチラと見えるのは先程から自分の名を叫ぶ少年の顔だ。
武器も無い無防備で、狙いやすい相手にも関わらず見ているたけでも胸の奥底から湧き出る『違和感』。

何故自分があいつの…彼の顔を見て、自分が自分で……

「――――戦場(いくさば)でよそ見は禁物だ、篠ノ之箒…!!」
「…くっ!?」

翼の天羽々斬の重く鋭い横から一閃に、雨月と空裂で防ぐが翼は手を休めに連続で斬撃を繰り広げる。

その中で一番驚いているのは

「嘘だろ…!?あの箒を…それ以前にISをあそこまで追い詰めるって…!」

第4世代と呼ばれるIS<紅椿>。白式の対となる存在であり、コンビ運用を前提として開発された機体。
ISの開発者である篠ノ之束が妹である篠ノ之箒に直々に設定・開発した世界で未だにない高性機能・最新税機である

その箒と紅椿相手に押している風鳴翼に驚きながらも強く、凛々しく見えた一夏であったが…

「(――――押しが弱い…?篠ノ之なら、もっと攻めてくると思ったが…いや)」

一方では、以前にIS黒い雨<シュヴァルツェア・レーゲン>と対峙した時にISの性能を知っている。そのシュヴァルツェア・レーゲンを上回る紅椿がこんなに弱いとは思えなかった。
翼の天羽々斬が、箒の雨月と空裂がぶつかり、鍔迫り合う中で翼は箒に叫んだ

「篠ノ之箒…!いや、今の貴女は何者(・・)だッ!?」
「何を…?」
「私の知っている篠ノ之箒は、今の貴女ほど『心』が弱くない武士(もののふ)だったわ。しかし、今の貴女の心は別人と同じッ!」
「戯言を…!」
「ならば、我が防人の(やいば)を耐えて見せろッ!!一つ目の太刀、(はや)きこと風の如くッ!!」

刀状の天羽々斬が、瞬時にギミックによって大刀に変化させ、振り下ろすことによって青き雷を飛ばして攻撃をする

   『蒼
   ノ
  一
 閃』

「くっ……!」
「まだだ、天羽々斬の一振りの無双はまだ終わりではないッ!!二の太刀、(しず)かなること林の如く…ッ!」

一つ目の太刀・蒼ノ一閃による攻撃を雨月と空裂で防ぐが思った以上の衝撃に後方に下がるが、翼の二つ目は続く
地面に片手をついて逆さまになって、独楽のように回転しながら両足の刃ともう片方の手に持った剣で相手を切り裂く

 『逆
 羅
刹』

逆羅刹は紅椿のシールドバリアーを大きく削る。ISは操縦者を守るためにISの周囲に張り巡らされている不可視のシールドがあるが、攻撃を受けるたびにシールドエネルギーを消耗し、シールドバリアーを突破するほどの攻撃力があれば操縦者本人にダメージを与えることができる。
翼は箒と紅椿の実力を知っているからこそ、手を緩めずに

「三つ目の太刀ッ!!」

一度共に戦った仲と言っていた翼の言葉を思い出してか、一瞬だけ翼の一手が分かる箒。
両手の刃から翼のごとく炎を伸ばし、自身が炎の鳥となって特攻をする技『炎鳥極翔斬』と予想した

しかし、翼が放った三つ目の太刀…
脚部のアーマーから飛び出る双剣を合体させて1本の刃とさせ、旋回させることによって炎の輪を生み出し、高速移動からすれ違いざまに炎の斬撃を繰り出す

  『風
  輪 
 火 
斬』

「――――侵掠(しんりゃく)すること火の如く…!」

天羽々斬を構えたまま、翼はそう呟いた

IS紅椿のエネルギーは底をつき、肉体へのダメージは無いと思うが箒の口からは血を吐いた

「がはっ…!!」

苦しみだす箒に一回間を開けるように一歩下がる翼と後から追いかける一夏とツインテイルズにキョウスケ達

「箒!」
「おい、あの子大丈夫なのか?」
「氣が乱れている?何だ、これは」

一夏・テイルレッドが心配するが、キョウスケは箒の氣に違和感を覚える中
カズヤに抱えられているマキが急に

「―――――くる」
「は…?」


「―――ったく、使えると思ったら、この人形。やっぱり全然使えねぇなァ…。」

何処からか聞こえてくる男の声に、咄嗟に構える面々 

「何ッ!?」
「トゥアール!何やってんのよ!ちゃんと周りに…」
『いえ、レーダーには何も……って、待ってください!彼女から離れてください!』

箒の影から黒紫色の霧が噴き出る。悶え苦しむ箒に、助けようとする一夏だったが翼は無理矢理一夏の腕を掴み、後方に下がった

「何をするんですか!箒が…!」
「解らぬか、莫迦者!今の篠ノ之に近づくな!」
「あぁ、今近寄ったら瘴気で只では済まされない!」
「くそっ…!」

引っ張られる一夏にキョウスケが湧き出る霧が瘴気であることを教える
全員が箒から放たれる瘴気から離れた後に現れたのは
黒紫色のフードとターバンを被り、一角鬼のお面を着けた、腰の曲がった奇怪で風貌な者であった

「ケッ…雌一匹相手にこのザマかよ…」
「貴様は?」
「俺はァ…マガラ。お前ら人間の湧き出る負念ヲ集積する『蒐集家』だ」
「人間って呼ぶってことは、カズマ」
「あぁ、さっきの妖怪共はあんたが呼び寄せたらしいな。しかも、人の姿を模造した妖魔って所か(しかもヤバイの奴だな…)」
「負念…?」

困ったようにやれやれと首を振るうカズマに、テイルレッドは負念の事を聞いた

「負の念…簡単に言えば人間誰もが持つ、妬み・恨み・怒り・悲しみって一般的に言えば分るよな。」
「成程…特撮ではお決まりの負のエネルギーですわね!」
「あー…うん。そう例えが適切だな。うん」

わくわく顔で言うテイルイエローに、若干困惑するカズヤ。他もその説明に何となく分かった面々もいた。しかし、一夏だけは

「お前らが箒を…!箒に何をしやがった!!?」
「あぁん…この女人形は俺らが保護してやったんだよ。まぁ、うちの上が色々と弄ったらしいがなァ…ぐへへへ」
「外道か…!」
「ふざけんじゃ…」

嫌らしいように頭とトントンと叩く仕草と取るマガラ。箒に何をしたか分かり易い行動だろうその行動に、歯を噛み締めながら吐く翼に


「ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇー――――――!!」

テイルレッドの持っていたブレイザーブレイドを奪い、マガラ目掛けて走りながらブレイザーブレイドを構え…斬りに

「ごふっ……!?」
「あ?」

マガラの周りに霧状の錫杖が現れ、一夏の腹部を殴りつけた。
丁度一夏の後ろには後から追いかけた、テイルレッドが一夏にぶつかりながらも衝撃を抑えた

「一夏!おい、大丈夫か!?」
「……」

気を失う一夏を抱えるテイルレッドに、地面から湧き出る霧がレッドと一夏の体を束縛する。そのままマガラは印を結びながら、再度妖魔を呼び出す

「うわ!?なん…あぁ…そこ、触れるんじゃ…くすぐった…」
『何故そこで束縛ッ!?何なんですか!この敵は!!は、ハレンチです!ハァハァ…!淫らなことを…!そ、そこまで…!!ティッシュ、ティッシュっと…』

「―――私が牽制する!テイルブルー及びイエローはレッドの救助を!そして…」
「レッド、今助けるわよ!」
「そういう淫らな行為は、わたくしがレッドにしてもらいますわ!」

翼は空中に飛び上がり、マガラ目掛けて雨のようにエネルギー状の剣を降らせて攻撃を行なう

 『 千
  ノ
 落
涙』

「(多元世界で起きた『DIVA』、負念の妖魔に、巷で騒がせている「アルティメギル」、立花からの報告があった『ダークフォール』、アローン事件の代行者の復活…未だに争いは終わらないと言うのですか、櫻井女史…!)」

ここ最近起きた出来事に、ある人物に語り掛けるように呟く翼。
千ノ落涙に向けてマガラは霧を使って、千ノ落涙を防ぐ。しかし翼は瞬時に、天羽々斬を巨大化させ、急降下しながら片足で蹴りを繰り出す

  『天
  ノ
 逆
鱗』

「ぬぅ…」
「ハァァァァァァァ―――――ッ!!」

お互いにぶつかり合う力、互角と思った瞬間

「流石、常在戦場の意識が高い人だ。予想通りの狙い…だ!」

炎の拳を纏ったキョウスケの横からのフックがマガラの顔に入った
吹っ飛ぶマガラに悪戦苦闘しながら、テイルレッドと一夏の救助したブルーとイエロー。

「くそ…酷い目にあった…」
「もう、男なんだから一々あんな声出さないでよね!」
「レッド!後でわたくしにも…!」
「出来るかっ!…トゥアール!みんなを連れて離脱する!転送の準備をしてくれ!」
『ですが…!』
「事情はどうあれ、これ以上戦う理由がない!それにこのまま戦っても一夏や矢澤先生を抱えたままじゃ戦えない!!」
『分かりました!場所は…』

転移場所が決まり、レッドがその場にいたキョウスケたちと翼も呼びかけ

「承知した。私が殿(しんがり)をするわ!貴女達は怪我人たちを連れて先に行きなさいッ!」
「その殿、俺もお供します!」

キョウスケや翼が殿をして、残った妖魔を戦っていた最中に吹き飛ばしたマガラが不気味に笑い一同を陰から現れた霧で拘束した

「またかよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「くッ…!」
「ハァハァ…レッドがしていれば、わたくし…」
「いやぁぁぁぁ!あたし、触手は嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
『やめてください、愛香さん!誰もあなたの悶絶姿なんて見たくありませんから』

霧は次第にテイルレッド、風鳴翼、テイルブルー、テイルイエローの身体を太く紫色の光沢のある触手に変わり、這いずり、両腕両足を身動き出来ないように拘束する。触手の先端は太く丸くなって、次第に胸元を這いずり…口元に向かってくる

「さっきはしてくれたな…俺を怒らせた罰は重いぜぇ…!」
「くそ…『トゥアール、転移は!?』」
『それがこの触手の影響か分かりませんが、妨害されていて転移が出来ません!』
「くそ…!絶体絶命ってやつか!」

歯を噛み締めるテイルレッドにマガラは般若の仮面越しから出る殺気は止まらない

「男はこの場でバラバラにするが、残った女子供の半分はこの場で生体実験、残りは持ち帰ってやる…!まぁ、俺は貧乳が嫌いだがなぁ!」
「あぁん!?あんた、このこれから解放されたら覚えてなさい!ねぇ、翼さん!!?」
「…何故この状況下で同意を求めるテイルブルー…?」」

血走るテイルブルーの問いに困惑する翼。自分とテイルブルーが同じなのは同じカラーだと思ったが、テイルブルーは自身と翼の『ある部分』的な意味で仲間だと決めて、レッドからは『同意を求めるな…!?』と更に困惑していた

しかし、マガラは妙な違和感を覚えた

「ん…?しかし、さっきから妙な感じがするなぁ…」

見渡す中で目に入ったのは、カズヤが抱えていたマキの存在だった

「あの女…俺好みだが、嫌な感じがする。男諸共死ねぇ」

鋭く尖った刃物と触手が、カズヤとマキを貫こうとする。助けようと身動きできないキョウスケやツインテイルズ、翼。
カズヤもキョウスケと違って炎を出せる能力は無く、ある道具を使ってのだがあいにく持ち歩いてなく、持っていた護身用の護符も使い切っている。

「(ええい、ままよ!)」

刃物と化した触手がカズヤの顔を近づき、カズヤは諦めた瞬間…周りが揺れ始める。驚く一同に一番驚いたのは、カズヤだった。それは……

『我が竜の逆鱗に触れし百鬼よ。我が怒りに触れ退散…せよ!!』

カズヤとマキを守る為に土と岩の壁が貫く触手から守った。驚愕するマガラにマキは瞬時に地を駆ける刃を作り、キョウスケ達を縛っていた触手を断つ。

『総二さま!今なら転移可能です!』
「分かった!みんな、俺のところに集まれ!」
「逃がすかァァァァァァァァァァァァ!!」

テイルレッドの元に集まろうとするが、怒り狂ったマガラが迫りくる中。翼はフッと笑うように叫んだ。

「良い読みだ!流石だッ!」
「これの反応はツインテール!!」

キョウスケやツインテイルズが見えたのはマガラの背後から飛んできた、巨大なミサイル2つが飛んできた。油断したマガラを直撃し、残った1つのミサイルには人影がいた。それを知っている翼は

「流石だな、雪音ッ!」

雪音と呼ばれる少女は、ミサイルから飛び降りて一同に合流する。
翼と同じインナースーツであるが色は赤色に、薄紫が入ったツインテール、翼より小柄でありながら膨らかな肢体とガトリング砲の銃器を持っている事に不思議なギャップがある。

「ったく、このあたしに命令があるまで待機とかあのおっさんもあんたも、あたしを待たせ過ぎだっつーの」
「そう言うな、雪音。相手が篠ノ之一人とは限らないから状況だったから、何があるまで待機して貰ったのだ。そして私の読み通り貴女は良いタイミングで来てくれた事を感謝するわ」
「うっせ…寧ろ、あたしのこと忘れていたんじゃないかって思ったぞ」

少し顔を赤くなりながらツンと言い返す雪音に、ホッとするようになだねる翼。
その横で自分より背が低いくせに『ある部分』が大きいことに暴走寸前の人がいたが、そこはチームのレッドが必至で止めに入った

『それじゃ、皆さんこの場から撤収させますよ!ぷぷっ…』

笑いを堪えずに笑う通信越しトゥアールがみんなを撤収するようにさせた。



久々の更新です!未だにスパロボV終わってません!!(血涙)
流石にまた放棄する訳にはいかないので、コツコツ書いていました

今回の見どころは翼対箒です!正直、この戦いはノリノリで書いてて途中でゼンガー親分ぽくなる翼さんに慌てて直しました;;(我が天羽々斬に断てぬもの無し!って言わせたかったです)

一夏の翼さんがIS相手に優先だったのは、丁度一夏と対峙していたことで洗脳の不安と翼の問いに混乱です。
でも、勝手に箒を武士呼びは無いですよ、翼さんw

そして、後半の触手プレイ(おい
久々のエロ描写って思ったけど、全然エロくなかったです(殴
次はもっとエロく書けたら幸いです;;

クリスチャン!本当は箒戦に一緒に出す予定だったのに気付いたら最後の最後って…ホント、ごめんねクリスチャン。(クリスチャンの髪型ってツインテールで良いんだよね?)
次は早く更新できるように頑張ります



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第10話 「平和な世界で」

「ふぅ…一体どうなるかと思ったぜ」
「あぁ。俺たち二人だったら先生を守れなかった…また助かったよ」

トゥアールの緊急転移から脱出できたキョウスケ達9人。一息着いて安心するカズヤとまた助けてくれたツインテイルズにお礼を言うキョウスケ

「ただ近くで転移反応があって、ただ駆け付けた。結果俺達も助けられた部分もあるし…お互い様じゃないか?」

キョウスケのお礼にテイルレッドはどう返そうか迷いながらも、素直に述べたが……仲間のテイルブルーとイエローは

「風鳴翼さん!あたし、ツヴァイウイング時代から大ファンだったんです!サイン下さい!」
「わたくしにもですわ!えっと…これにサインを!」

翼はこんな形で、最近活躍しているツインテイルズと交わるとは考えて見ていなかったが、これも何かの運命(さだめ)と思いながらも、プロとしてファンと言ってくれている防人の二人に応えようとサインを書こうと思ったが…

ヴォルテックスブラスターと…何故か持っていた犬の首輪にサインを書いてもらおうとお願いするイエローと、手持ちに良い物が無いか適当に取り出したのは、何の当てつけか分からないが属性玉(エレメーラオーブ)・貧乳属性(スモールバスト)を差し出すテイルブルー

……っと、イエローの武器である銃とよく分からない玉と首輪をドヤ顔で決めながらサインを書く翼。

「では…刮目せよ!我が剣(マジック)をッ…!」
「おい。ってか、なんで当たり前のようにソレ(マジック)持っていやがるッ!?」
「それはだな、雪音。オフの時とは言え、いついかなる場合で私にサインを求めてきたファンの為にマジック持っていなければ、もう訳がただないだろ?なら、常在戦場の」
「…それ聞いたアタシが悪かったよ」

………キリッとサインを書く翼に思わず後ろにいたクリスが突っ込むが、翼の真面目な志(?)に呆れるクリス。一方、通信越しのトゥアールは

『何なんですか!このロリ巨乳ちゃんはぁぁぁぁぁぁぁぁ!?幼女とは言いませんが、私の心(ゴースト)が訴えています!この子をぺロペロしろと!慧理那さんより少し大きいけど!大きいですけど!愛香さん以上にデカァァァァァァァァイ!説明不要ッ!!愛香さんお願いです!今すぐこの子お持ち帰りで!テイクアウトで!出来れば、愛香さんのテイルギアをこの子にぃぃぃぃぃぃぃぃ!!』
「よーし、アンタ。さっきの分も含めて10倍で潰す」

誰かと喋っているのか分からないが、テイルブルーの怒りのオーラに察して呆れるレッドに、『未だに闘志を沸かすとは…常在戦場の意思があるのだな。ふむ、気に入った』…別の意味で気に入る翼と何かに察して翼の後ろに隠れるクリスの姿

「さて、ゆっくり落ち着いて合コンしたいのは山々なんだけどよ。ここじゃ、いつあいつらが来るのか分からないんで別の所で、話し合いませんか?風鳴翼さん」
「ええ。既に迎えを頼んでいるところよ。…それと貴方たちは?」
「あんな状態で遅れましたし、オレは神宮寺一矢(ジングウジ・カズヤ)。そちらの『ガングニール』の装者と向こうでお世話になった組織のパシリのエージェントですよ」
「同じく燈火京介(トウカ・キョウスケ)です」

乱れたリーゼントに気にせず髪を掻くカズヤが翼たちに話を切り出す。
翼も既に迎えの連絡を寄こしていたらしく、それまで少し自己紹介をする二人に翼は神宮寺の名前に聞き覚えがあった

「神宮寺…?もしや、あそこの縁者か」
「まぁ、そう言う事です。うちの家も何かと風鳴と縁がありますがねぇ」
「納得した。あのような魑魅魍魎の類はそちらの管轄だったわね」
「ノイズの類はうちじゃ無理っすからね。長所短所ってものがありますし。うちの頭がウェイトなもんで、ルナアタックやらはそちらに悪いことを」

少し世間話するカズヤと翼の横で、ツインテイルズはさっさと引き上がるか迷っていたが、一夏が翼の元に歩き出し

「えっと、翼さんでしたよね。俺、IS学園の織斑一夏って言います!さっきの箒といつどこで会ったって言うんですか!?それにあいつ…箒の奴、俺のこと忘れているようでしたし…」
「少し落ち着きなさい。織斑一夏。その事についてはちゃんと話す…それは貴女たちにも少し話を聞かせて欲しい」

翼の問いに考えるツインテイルズの3人(+トゥアール)はある条件を出した

「俺たちは正体を明かせないので、このままの姿で良いのなら話ぐらいなら聞きます」
「もし、あたし達に手荒な真似したら、翼さんでも容赦しないわよ!特にそっちの銃器チビはそれ以上容赦しない!」
『そーです!こっちには貧乳連呼呼ばわりしたら、インクレディブルな超人になる愛香さんがいるんですよ!あと、総二さま。ロリツインテール巨乳ちゃんだけはお持ち帰りでお願いします』
「これもヒーロー同士のよくある対決と思えば…」

レッドは兎も角、イエローは何に興奮しているのか分からないが…クリス相手には更に殺気を出すブルー。チビ呼ばわりされて怒ったクリスは

「なんだとッ!?背だってテメェ―と変わらねーじゃねーか!この突起物がッ!」
「なぁ…!?あたしに突起物(おっぱい)が無いと判ってて…この余裕の言い草ぁ!よーし、レッド…あたし、この突乳(とつちち)を潰す!あたしに対する嫌がらせ乳を潰す!ついでにトゥアールも握りつぶす…!!」
『ちょ!?私はついでですか!?第一、愛香さんがどう足掻いても勝てませんよ!一部のバーンでボイ~ンの出ている突起物に…ぷぷっ』

背は変わらないが、一部の部分だけが全く違うクリスとテイルブルーの幼稚な喧嘩に見ている方は
『あれはあれで仲良くなったって見て良いんだよなー』と思いながら見ているキョウスケ
「雪音にも困ったものだ…」と呟く翼
『戦隊VSシリーズと同じノリなら、この後巨悪相手に手を組む流れですわ』と妄想するテイルイエロー
『ツインテールとツインテールがあんなに絡んで…!』と何故か興奮して鼻血を吹き出すテイルレッド
『貧乳と巨乳の相容れぬ戦いか…ふぅ』と呟くカズヤ
『マジで誰か愛…テイルブルーを止めろよ!」と絶句しながら突っ込む一夏

流石にああなったブルー…愛香を止める事が出来ない為止められないレッドと一夏。この喧嘩を買うクリスと、そのクリスを全く止める気のない翼。
ブルーが先手必勝と言わんばかりに「エグゼキュートウェイブ」をぶっ放すことにレッドと一夏は『『同じ人間なんだから手加減しろぉぉぉぉぉぉぉ!?つ―か、話し合いぃぃぃぃぃぃぃ!』』と吼えるが、当の本人は『手加減?巨乳にそんなの知らないわよ。これが話し合いよ』といつも通りだった…



「フンッ!」

エグゼキュートウェイブを正面にクリスの前に入った男…風鳴弦十郎は力強く握った拳1つで

「ウオオオオオォオオッ――――!!!」

吼えるように足元はクレーターが出来上がり、砂利と埃が舞う中で

発勁によってエグゼキュートウェイブを止めた
その際に「また靴をダメにしたか。この靴1足で何本の映画を借りられると思っているんだ」と言っている弦十郎に、翼は「私もああいう風に止められたものだな」と笑っていた。

その光景に翼以外のメンバーは驚愕し、唖然。そして本能で、今までの戦闘経験で、理解した。
息を呑み、誰もが揃えて口に言った。あのテイルブルーですら

「「勝てない」」

――――っと



~~~~~~~~
時空管理局・巡航L級8番艦・アースラ
執務室

「ん…!やっと一仕事が終わったか」

報告書などのデスクワークを終えた少年に、コーヒーを出しだす青い制服でショートカットの少女

「おつかれ―クロノくん」
「あぁ、すまないエイミィ。やっと、フェイトの裁判も良い方向に向かっているし。あとは今は例の事件がすんなり片付けばいいけどね」

少年クロノ・ハラオウンとこの船の通信主任で、さらにクロノ・ハラオウン執務官の補佐をしているエイミィ・リミエッタ。

時空管理局
地球と異なる異世界:ミッドチルダが中心となって設立した数多に存在する次元世界を管理し、警察と裁判所が一緒になったところであり、他に「各世界の文化管理とか、災害救助とか」を行う機関。通称「管理局」

以前巡航中に『ロストロギア』ジュエルシードの感知を機に起きた事件『プレシア・テスタロッサ事件』又は『ジュエルシード事件』と呼ばれ、地球にいた一人の魔導師達の協力のお陰で短期間の内に解決できた。
その主犯者の一人娘で、事件にも関与をした重要参考人である少女、フェイト・テスタロッサの裁判を受けていたが、クロノと艦長であり上司、そしてクロノの実母のリンディの働きかけで、保護観察は受けるもののほぼ無罪が確定であった

「フェイトちゃんの件も安心できるし、後はリンディ提督の誘いを受けてくれれば良いんだけどねークロノくん?」
「それは彼女が決めることだ。僕は…」
「可愛い妹が出来るんだし、そこは楽しまないとークロノおにいちゃん?」

ニヤニヤしながら、クロノの頬を突っついて笑うエイミィに、スルーするクロノ。
そのクロノが目にしている報告書に気付いて、エイミィが読み始めた

「えっと――――各異世界でのロストロギアの強奪事件?何々、変な球体を使って怪物を生み出し『ホシイナー』ってなき声が特徴…?何よそれ」
「それ以外にもその球体の怪物を行使するサソリの怪人やタコの怪人も相次ぎで目撃し、ロストロギアを強奪する所属不明の『盗賊団』ぐらいしか分かっていないらしい」
「怪人ね…前になのはちゃんの世界で見た『トクサツ』に出てきそうな集団だよねー?これ、ちゃんと対策してかないと大変じゃない?報告見る限り、かなりの被害が出ているし」
「それは本部が決めることだ。僕らは今やれることをするだけだ」
「うん、そうだね!」

この報告の盗賊団は今の所こちらには関わりの無いと思っているクロノだったが、ある事を思い出すように、エイミィに聞いた

「ところで『次元漂流者』の彼女の事情は…?」
「うん。今はフェイトちゃんとアルフが見てくれているけど、どうも私たちの知っている地球と彼女の地球がどうもおかしいのよね」
「確か彼女の持っていたデバイス…いや『アイエス』だったな。確かになのはの世界には無かった物だった。調べたマリーからの報告は?」
「えっとね。空戦魔導師にも引けを取らない性能らしいけど、どうもこのアイエス。持ち主の彼女曰く、女の子しか扱えないらしいんだってアレ。しかも殆どがブラックボックス化されていて、細かいことが分からないらしいよ」
「分かった。あとで僕の方も彼女に聴いてみよう」
「分かった!…あっ!ユーノくんがクロノくんの事を呼んでいたの、忘れてた!」
「ユーノが?…例の件か」
「うーん。たぶんそうじゃない?じゃあ、私は仕事に戻るからねー」
「僕はもう少ししたらあいつの顔を見に行ってから、後で彼女の所に行く。エイミィ、後で同伴頼むよ」
「りょーかい!」

執務室を後に離れるエイミィを見て、一息ついて他の資料を見た。
『ここ最近次元転移現象が活発している報告がある。その転移現象が最も多発する世界が第97管理外世界と観測されている』

「(次元転移が多発。今僕らが調査している事件…例の次元漂流者の彼女の事もあるし、念の為なのはに連絡しておくべきか。)台風の前触れじゃなきゃ、いいか…」

そう言って部屋から離れるクロノだったが、この転移事件多発を機に因縁のある物と絡むとは思ってもいなかった…




地球:海鳴市
あるバリアフリー住宅の洗面所で二人の少女が身支度をしていた
一人は黄色いリボンで括ったツインテールが似合い、子供と間違えられそうな小柄だがちゃんとした高校生は、ショートカットで車椅子の少女とその膝に載せている古い本の後ろ髪をブラシで梳かし、車椅子の少女は満足そうに笑っていた

「はい!はやて、髪整えてあげたわよ」
「ほんま、ありがとうな~鈴お姉ちゃん」
「良いてことよ!この『凰 鈴音(ファン リンイン)』に任せなさいって!それで、病院は無いんだっけ?」
「うん。今日は洗濯日和だと思うけど、買い物も行かんとあかんな」
「そう言えば、隣町の商店街のセール品広告があったわね」
「ほんまに?じゃあ、隣町の四つ葉町に行こうか…って、鈴お姉ちゃんはいつもの人探しはせへんの?」
「うーん。アイツや他のみんなが1日でも早く無事って判ればいいんだけどね…でもね」

行方不明となった仲間の行方を心配しているが、今気になるのははやての事だったが、ニヤニヤするはやては小悪戯っぽく言った

「鈴お姉ちゃんが一番探したい人って、織斑さんって人やろ?」
「なぁ!?」
「うふふふーいつも、織斑一夏さんって人の事になると、恋する乙女って顔になって、ホンマ、可愛いなぁー」
「なぁ…なぁ…!うっさい!うっさい!この悪戯狸には頭グリグリの刑!!」

カァー!っと両手で握り拳を作り、はやてのこめかみ部分をグリグリと挟み込んでネジ込みながら圧迫する。はやては笑いながら、ギブアップと言っても鈴は聞く耳が無かった

古い本は楽しく笑い合う二人を眺めていた

~~~~~~~~~
10分後

「もう…ホンマに加減をせーへんな、鈴お姉ちゃんは」
「悪かったわね…。第一あんたも余計な事というからでしょ」

足の治療の為に通う病院が無い日だったことで、今日は隣町の四つ葉町に遊びに来ていた二人。いつも二人で暮らしているが、買い物兼ねてゆっくりとお散歩をしている

「いやぁ~ホンマ四つ葉町は良い所やね。商店街の人と人が繋がり合っている感じでええ町や」
「ホントよねーさっきも八百屋で良いオマケを…って、あのおじちゃん。絶対にアタシの事を小学生扱いしてたよね…」
「あー…しゃーないわな。でも、オマケも有り難いことやし。それに美少女姉妹って言われるのも悪くないで」
「まぁ……ね」

表裏の無い純粋な笑顔のはやてに、照れ顔になる鈴。
一緒に暮らし始めて、それ程経ってない筈…しかし、鈴はまだ小学生で自分より年下のはやての頑張っている姿が眩しい。

どんな気持ちか分からないけど、まだ子供で、誰かに甘えたい、友達と遊びたい、学校に行きたい筈。
なのに、この子は一生懸命に頑張っている。弱音を吐かずに、誰か恨むことも妬む事もしない

動けない不自由な足の中、ただ一人で…だから


―――――――――助けたい

今いる間だけでも良い。アタシを助けてくれた恩もある。
この子の足代わりでも良い。頼りないかも知れないけどこの子の家族になって支えたい…

そして―――――隣で一緒に笑い合いたい。


今は…もう一人じゃない


平和な日常で共に…



今回からはなのは組の回です!って、主役出てねぇー!ってツッコミは無しで(おい

リリカルなのはで考えたのが、今回はASで決めているのがなのは、フェイト、はやて以外にもクロノもメインで考えているので、練っていく内に「だんだんクロノが主人公格になっている…!?」っと気付きました;;

サラっと参戦してないのに登場してる「某ブラック企業その2」…w今回でないよ!でも遊び心で入れました。酢昆布さんマジイケメンだと思います(

そして、後半。
一夏(と言うより翼さん)と箒の戦いの裏では、はやての家族となった鈴の平凡な日常回
何故、鈴?えっと、最初はシャルと思ったけど…乳揉み魔はやてちゃんの魔の手が…エロ坦になるので却下
セシリアだと色んな意味ではやての胃がマッハになるので。
ラウラと鈴と結構悩みました。でも、ラウラには他のキャラと絡ませたい
鈴とはやての友達感覚の家族もアリだと思って、決めました。

では、次回もよろしくお願いします


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第11話「歪んだ境界線」

アースラ:資料室
狭い室内にブツブツと呟きながら、データ化された資料と紙の大量の書類を書き綴る少年がいた。名は、ユーノ・スクライアは額に冷えピタを張りながら、霞む目を我慢して頼まれたデータをまとめていた

「まったく、あの悪魔…こんな無茶難題を押しつけて…」

余程悪魔に難しい仕事を押し付けられたことに、不満と愚痴が出るユーノは、無意識に悪魔に対する愚痴が止まらない…むしろ


「――――もう何も怖くない。お菓子の怪物だろうが、頭から食べられようが、人間辞めてゾンビの様になっていようが、あの悪魔相手に比べれば何も怖くない…!その内、あいつは龍とか虎のエサになってしまえばいいんだ…!あと、指パッチンで…」
「――――で、龍と虎のエサになる悪魔とはいったい誰の事を言っているんだ?」
「それは、クロ…クロノ!?」
「……僕を呼んだらしいが、終わったのかユーノ・スクライア」

ぎゃー!?と言わんばかりに驚くユーノに、腕組のジト目でユーノを見るクロノ。
余程驚いたのか、汗が止まらないユーノの事は気にせずクロノは、ユーノに聞いた

「―――でだ。例の調査はどうだった?」
「…あぁ。一言で言えば、異常だよ。これはね」

二人の目に映し出されたのは、各世界の重力バランスが乱れていた結果のデータであった。いつ何時何かが起きるかもしれない、普通ならあり得ない重力バランスに困り顔のユーノはさらに説明した。

「僕も貰った資料で読んだけど、最近多発している次元転移…いや、『次元震』と最も影響が多い地球。調べてみたけど、『アリシア・テスタロッサ事件』の影響と、近い時期で起きた地球の多数の事件が偶然が重なった影響も関係があるかもしれない」
「影響…?」
「地球は一時、『アローン』と呼ばれる別次元から現れた怪物の襲撃。更には月が欠けた影響。それらの不安要素の影響が重なった結果が」
「偶然にも地球を中心に異常現象が多発しているってことか」
「うん。今はえっと…『アルディメギル』って集団も地球を襲っているらしい。奴らはきっとその影響で地球を狙ったと思う。」

うーむと考え悩むクロノは『次から次へと厄介事が多すぎだろ』と困り果てる横で、ユーノも困った顔で言う

「もし、管理局の本局がこの事を知って『アリシア・テスタロッサ事件』の関係があると知られたら」
「………最悪、フェイトの裁判が悪い方向になるか」

以前、とある事件を犯した主犯者であるアリシア・テスタロッサ。
アリシアは自身の娘、フェイト・テスタロッサを使い、願いを叶える宝石。ロストロギア・ジュエルシード21個を集め、ある願いを叶えるつもりだった。
しかし、一人の少女の活躍と管理局のアースラクルーの干渉により、失敗し残った9個のジュエルシードを使い、次元震を起こし虚数空間と呼ばれる次元断層によって引き起こされる次元空間に空いた穴(ブラックホール)の底に消えていった。

残されたフェイト・テスタロッサと使い魔のアルフはこの事件の重要参考人として裁判を受けるも、アース艦長のリンディ・ハラオウン提督並び、クロノ・ハラオウン執務官による弁護で、今は結局実刑ではなく、保護観察処分で落ち着き、嘱託魔導師資格を取得したことで再犯の可能性は薄いと判断された。

しかし、今の次元震の影響がアリシア・テスタロッサ事件もあると知れたら、今度こそ実刑となるかもしれない

「ユーノ、この事は」
「今の所君しか言ってないけど…あとで、リンディ提督とエイミィに伝えるつもりだよ。流石に彼女自身やアルフ…それに」
「それに、なのはにもだろ?」
「うん」
「解った。このことは僕らだけの秘密だ。…時間か」
「どこかに行くのかい?」
「医務室だよ。例の漂流者にもう一度、事情を聴きに行くつもりさ。フェレットもどきも来るか?」
「んー。僕はまだやることがあるから辞めておくよ」
「そうか」

そう言いながら、すたすたと去るクロノ。余程無理な仕事と夜に堪えたのか眠そうな顔に…

「って、誰がフェレットもどきだァァァァァァ!!」

時間差ツッコミに目が覚めたユーノであった

~~~~~~~~~~~
アースラ:医療室

金髪の少女と赤毛で獣耳の女性は、目の前にいる次元漂流者の少女と話をして…いや、聞かされていると言うべきか、見た目はお嬢様で縦ロールのある長い金髪に透き通った碧眼を持つ少女は想いを寄せる相手の愚痴だった

「わたくしという女性がいるのに、あの人は…あの殿方は、他の女性に愛想を振りまくるのですわ!そのせいで次から次へと…わたくし、『セシリア・オルコット』と言うものがいるのに!!」

ぷんぷん!というセシリアに、金髪でツインテールの少女…フェイト・テスタロッサは苦笑し、彼女の使い魔のアルフ(人間モード)は呆れ顔になってセシリアに言った

「あたし、男に恋することは無いけどさ……そんな男と付き合わない方が良いんじゃない…?」
「何を言っていますのアルフさん!一夏さんは素晴らしい殿方ですわ!わたくしの手料理を美味しそうに食べてくれますのよ!!あぁ…あの時の妙に青ざめた顔は素敵でしたわ」
「……いや、その…一夏って奴。よく死ななかったわね…むしろ、同情するわ」
「アルフ、しっ」

セシリアの知りたくなかった手料理事情が解ったせいか、思わず一夏の心情に同情するアルフに注意するフェイト。フェイトはセシリアにそっと手を差し伸べて言った。

「でも大丈夫だよ、セシリア。リンディ提督やクロノ、アースラのみんなが元の世界に戻れるように助けてくれるし、その一夏って人も会えます」

ほほ笑むフェイトは、セシリアの無理をしている心情を察した…
頼れる人、友が居ない、自分一人の状態に、寂しい気持ちと恐怖心を紛らわそうとしている一杯一杯のセシリアの気持ちが解るフェイトは

「誰もいない、頼れる人もいない、一人ぼっちの寂しい気持ちも解ります。一夏や箒が見つかるまでの間。今は私やアルフが隣にいる。だから―――怖い気持ちがあっても、ぐっと前を見よう。怯えても良いから見上げて歩こう」
「フェイトさん…」

自分より年下でまだ小学生の女の子から伝わる暖かい温もり。
その温かさと優しさに、セシリアは思わずフェイトを抱きしめた

「セ、セシリア!?」
「ごめんなさい、フェイトさん…ほんの僅かな間だけ…甘えてもよろしいでしょうか…?」

表情(かお)は判らないけど、声を噛み締め、触れ合って判る、震えている身体。フェイトの背中に伝わる何かが零れる湿った感触。
フェイトは泣いている子供を慰めるようにセシリアの頭を『よしよし』と言いながら撫でた
アルフは無言で部屋を去り、医務室前に入ろうして立っていたクロノに事情を話して部屋から離れた


~~~~~~~~~~~
ダークフォール
ゴーヤーンの隠れ家

「成程…私が敗れたあと、『光の国のクイーン』と『ドツクゾーンのジャアクキング』の戦いは」
「えぇ、光の戦士プリキュアに敗れたジャアクキング。更にはジャアクキングの攻撃により深手を負ったクイーンは自身の存在を保てなくなり消滅ですなぁ」

ゴーヤのような顔が特徴。羽織と袴を身に纏い、基本的には揉み手をしながら低姿勢で接して話すアクダイカーンの側近を務めている小柄な怪人、ゴーヤーンはニタニタしながら、目の前に座っている少女に説明した。
見た目は小学生で、長い黒髪に紅い瞳、褐色の肌と黒のワンピースの少女…
『始まりと終わりの狭間に存在するもの』の代弁者

「つまり、今の緑の郷…地球は今面白い状態ですね…フフフ」
「左様。光と闇のバランスが滅びとなり、本来あるべき法則は無視され…万物が乱れた状態。無法地帯となった緑の郷。ですが、アクダイカーン様が望む世界と今の状態の世界は望んではいませんがね」
「光在れば闇在り…闇在れば光在り。しかしながら、彼の地を紡いでいた闇と光が崩れた今、失った部分を何かで補おうとしている世界。
ですが…災い、滅び、恐怖、怒り、嘆き、悪夢によって何も出来なまま無様に滅びに向かう人間の顔を想像するだけでも、こう…」


代行者はゴーヤーンの背後に立ち、目が笑ってない表情で口元が緩むように―――――

「愉快ですね」

笑っていた

「(このお方…完全に壊れていますなぁ)」
「そうそう、あなたにお願いがあったことを忘れておりました」

やれやれと呆れるゴーヤーンに代行者は愉快な表情で、ゴーヤーンにある事をお願いした


~~~~~~~~~~~~
アースラ:艦橋
オペレーターのエイミィにクロノとユーノ、フェイトとアルフ。アースラの艦長でクロノの実母であるリンディ・ハラオウンが集まっていた

「『第55管理外世界』に次元転移反応?」
「はい。ですが、大きい転移ではなくごく僅かな反応ですが…」

そう答えるエイミィに、アースラ艦長のリンディ・ハラオウンは転移反応に気になり考え、横にいたクロノは、エイミィに第55管理外世界について情報を聞こうとした時ユーノが思い出すように説明した

「第55管理外?もしかて…『パルミエ王国』か!」
「パルミエ…?どんな世界なのさ?」

どうやら知っている世界らしいユーノにアルフが聞くが、ユーノはどう説明しようが考え始めた。管理局が関わるような文明発達した世界でも無ければ地球のような人たちが住む世界でも無いが、ユーノは言いづらそうに口を開いた

「――――妖精の世界と言えば解り易いかもね」
「「はぁ?」」
「妖精?」

思わず声に出すクロノとアルフ、『かわいー』と言うエイミィと『あらあら』とほほ笑むリンディ。不思議そうな顔のフェイト

「妖精なんだよ。例えで言うと、小っちゃくって抱えられる位の…」
「ぬいぐるみ的な?」
「そう!ぬいぐるみ的な!」

エイミィがジェスチャーするように聞いて、ユーノが肯定した。
そのままユーノはパルミエ王国について説明した

「『東のドーナツ王国』『北のモンブラン王国』『西のクレープ王国』『南のババロア王国』その中心が『パルミエ王国』。パルミエ王国は外敵から国民と『ある物』を守る為に大きな壁に覆われているんだ。」
「ある物?」
「パルミエ王国に守られている宝『ドリームコレット』。55体の精霊『ピンキー』を集めることでどんな願いでも叶えられるって聞いている」

ユーノの話が本当なら、どんな願いでも叶えられる秘宝を狙って何者かが襲撃したと考えるクロノとフェイト。その中でエイミィがユーノに気になることを聞いた

「それにしても、ユーノくん。よく知っているね、パルミエ王国の事」
「僕らスクライア一族も、たまにパルミエ王国に立ち寄っては色々と交流していたからね。そのおかげで、向こうの世界の知り合いにちょっと」
「なるほど、フェレットもどきの姿でも妖精の世界なら何の支障がないという事か」
「そうそう、フェレットもど…誰がフェレットもどきだ!」

クロノにツッコミを入れるユーノを置いといて、リンディは早速調査を向かわせようとクロノに指示を出した

「解りました。現地の状況も解らないので一個小隊ではなく、少数で向かおうと…」
「あの、リンディ提督。私もお手伝いしても良いでしょうか?」
「アタシも手伝うよ!」
「フェイトさんにアルフさんも?」
「地球に行くまでの間だけ…今の私に出来ることをやっておきたい。本当に何者かの襲撃なら、パルミエ王国の人たちを助けたい。襲撃じゃなくっても、困っていたら人命救助として活動したいです」

自身の罪滅ぼしの為に少しでも誰かを助けたいという気持ちのフェイトに、リンディは困ったように考え始める。フェイトの実力も十分なほどの持ち主なのも解っているが

「うーん。フェイトさんには何事も無くこのまま地球で生活して欲しいけど…本当に良いの?」
「はい!」
「では、クロノ執務官。彼女二人をお願いできる?」
「えぇ、僕は構いませんよ艦長。それとフェレットもどきも来てくれ」
「だーかーら、フェレットもどき言うな!……まぁ、向こうの世界に詳しいのは僕しかいないし、彼ら二人の事が心配だしね」
「それでは艦長。僕ら少数4名直ちに第55管理外世界に調査してきます」
「解りました。クロノ執務官を筆頭に、次元転移の調査と災害被害があった場合は人命救助、第1が目的です。ですが何か起きるが判りませんので、戦闘態勢も忘れないでください」

リンディ提督の指示でクロノ率いる少数メンバーが発足し、パルミエ王国に向かった


~~~~~~~~~~~~~
地球:特異災害対策機動部二課、仮設本部

「なるほど、あなたと篠ノ之は幼馴染だったか」
「えぇ。でも、束さ……いえ、家の事情で小4の時に別れちゃいましたが、久々に再会したのが」
「IS学園と言うわけか…」

休憩室で温かいココアを呑みながら、二人で話し合う一夏と翼。ツインテイルズは別の場所で弦十郎が説明している中で、箒を知って尚且つ男なのにISを扱える一夏に翼が事情を聴いていた。

IS学園で起きた一夏や箒達を巻き込んだ次元転移。ツインテイルズに助けてくれたことで暫く行方不明の彼女らを見つけるまでの間、ツインテイルズに協力していたこと…

―――――そして

一夏は未だに悔やむ表情で、頭を抱えて下を向く一夏はあの時をこと思い出した

「クソッ…あの時、俺があいつの手を…あの時あいつの傍に居たら…箒があんな事に…俺があいつを」
「『あの時』と云う言葉を簡単に吐(つ)いていい言葉ではないわ、織斑一夏」
「ッ!?アンタに何がッ…!」

冷静さが無い一夏に何かを思うように口にする翼に、一夏は怒鳴るように叫ぶが翼は気にせず口にした

「私にとって忘れてはいけない忌憶。……『あの時』私がもっと彼女の傍に居れば…『あの時』私がしっかりとサポートをしていれば…『あの時』彼女のコンディションをちゃんと、知っていれば今でも私たちは「ツヴァイウィング」だったかもって考えたわ」
「翼さん、その話は…?」
「昔の話よ。恥ずかしい位にぐしゃぐしゃに、震えるほど嘆いて、声が擦れるほど哭いて、己の弱さに恨みながら悔やんだ。脆い剣(つるぎ)のね」
「……」
「だから、これだけは言わせて貰う織斑一夏。まだ貴方は『あの時』と云う言葉は言ってはいけない。まだ終っていない…貴方はまだ篠ノ之を救える力(つるぎ)がある、大切な人を救えなかった私と違うのだから」

何処か懐かしくも虚しくも哀しい表情の翼の言葉に、さっきまで怒鳴った自分が恥ずかしい一夏だったが、それでも一夏に何か胸に来た。
まだ終っていない。始まったばかりだと教えてくれた翼に一夏は感謝するように力強く

「……はい!」

応えた。
一夏の力強い答えに、翼は小さく笑った。

「それにだ。篠ノ之箒以外にも、『セシリア・オルコット』『凰 鈴音』『シャルロット・デュノア』『ラウラ・ボーデヴィッヒ』も探さないといけないわね」

一夏に道を示すようにする翼。
彼…一夏はまだまだ上手く飛べない雛鳥。なら、親鳥のように飛べない雛鳥を見守ろうと考えるが…

「(――――しかし、事情を聴いたが何だこの矛盾は?織斑一夏について話さなかった篠ノ之達…いや、IS学園に以前立ち寄った時、男の気配など無かった。彼の性格から見れば、雪音の騒ぎで現れてもおかしくない筈だ。だが、この妙に違和感が強まるのは何故だ?)」

ある事件でIS学園に立ち寄ったことがある翼は、ISの特徴を知っているため、文字通りの女子高だった。しかし、唯一の男子…織斑一夏について誰も話さなかった。

いや、まるで


――――――――最初から物語に『存在(・・・)して(・・・)いない(・・・)』人物のように感じた



はい11話です!
クロノ一行次回、パルミエ王国で大暴れ  

…って、今回それやる予定だったんだけどまた次週に(オイ
ある意味プリキュア5のプロローグ回と考えています崩壊するパルミエ王国の話をやろうと考えて、その中に地球に行く前に関わるアースラ一行と決めていました。

そして、漂流者はセシリアです。最初はその…フェイトに思わず悶絶するセシリア(ロリコン化)って、少しギャグ回って考えましたが流石にキャラ崩壊はよくないってことで考えて書いたらフェイト×セシリアな感じに…(おい

最後は一夏と翼です。
絡み無さそうで、今回の事情でよき先輩と考えていました翼先輩。
箒を奏さんのようにしたくない気持ちで、一夏を立ち上がろうとする話は、パッと浮かびましたw
おかけで、一夏にも絡む翼さんのクロスが出来ましたー(ホントただの思い付き

次回こそ、パルミエ王国回。ココとナッツとフェレットのモフモフ回よろしくお願いします



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第12話 「コラプス・ザ・キングダム」

地球
女性にしか反応しない世界最強の兵器「インフィニット・ストラトス」、通称「IS」(アイエス)によって男女の社会的な立場が完全に一変、女尊男卑が当たり前であり、もう一つは凶悪化する犯罪に対抗して新設された国際資格によって、武力を行使する『武装探偵』…『通称-武偵-』が当たり前の世界

その中で、小学生と見間違えられるが高2のツインテールの少女『神崎・H・アリア』は隣にいる相棒(ドレイ)の少年『遠山キンジ』と一緒に街を歩いていたが……

「全っ然!手掛かりがないじゃない!どういうことよ、バカキンジ!」
「怒るなアリア。そもそも、今回のこの依頼自体が普通じゃないからな。むしろ強襲科(アサルト)や探偵科(インケスタ)というより超能力捜査研究科(SSR)寄りの依頼だしな」

ぎゃーぎゃーと地面を踏みつけるアリアにキンジはアリアをスルーしながら、今回の依頼に正直頭を悩ませていた。
IS学園の織斑千冬。IS装者にとって憧れの存在であり公式試合での無敗と彼女の美貌と実力に憧れを抱く者は多く、敬意をもって通った名が『ブリュンヒルデ』と呼ばれた世界最強のIS操縦者である

そんな彼女から『織斑一夏と5人の女子生徒が謎の超常現象によって消えてしまった』彼ら6人を極秘で探してほしいという依頼だった。
唯一世界で一人のISを扱える男子であり織斑千冬の弟・斑一夏とISの発明者の妹・篠ノ之箒と代表候補生の4人。この事をIS学園で知っているのは千冬と副担任の山田のみ。生徒達には特別合宿と言ってあるが、この事が公に知られた場合国際問題になってしまう。

「ところで白雪達から何か連絡あったの?」
「あぁ…白雪やジャンヌにも連絡して調べてもらっているが、確かにあの日。IS学園周りで何かあったらしいが、皆目見当無しだったとか」
「八方塞がりってやつね。まったく……例の事件もあるのに」
「例の事件?何の話だ」
「アンタ、ニュースも見ないの?ほら、最近テレビやネットで『連続女性殺人事件』知っているでしょ?」
「『連続女性殺人事件』…ネットの情報だと『バッタのような怪人』の目撃があるらしいな。A~Sクラスの強襲科(アサルト)、犯人を誘き出すために特殊捜査研究科 (CVR)にも依頼が来ていたな」
「そう。あたしの戦妹(アミカ)の友達も捜査でCVRとして出るらしいのよ。」
「(確かこいつの戦妹(アミカ)で友達というと…あのアミカ・グループの事か)で、お前がその事件に関わろうとしているのは」
「そうよ。『イ・ウー』の関係者かもしれないけれど、理子達に聞いても『バッタ』は知らないって言うし。あたし達がとっ捕まえて白状させるわよ。」
「あたし『達』って…オイ、まさか…」
「決まっているじゃない。あんたにも手を貸してもらうわよ。あんたはあたしのドレイでしょ!この件も早く終わらせて、殺人バッタ男を捕まえるわよ!」
「(いくらなんでも無茶苦茶だろ)…ん?おーい、アリア!IS学園にいる白雪からメールが」

キンジに届いたメールが後に引き起こす事象によって、大きく変わり――――

『――――壊れる。』

『――――コワレルセカイ』

~~~~~~~~~~


パルミエ王国付近、上空

「そんな!パルミエ王国が!?」
「嫌な予感が当たるのは、気が滅入ることだ…エイミィ。生存者反応は…エイミィ?」

パルミエ王国付近の上空まで近づいた時、パルミエ王国に突然爆発が起きた。
驚くユーノに、生存者が居ないか確認を取るクロノだったが

「クロノ、エイミィからは?」
「この爆発の影響か、アースラとの連絡が付かない。爆風が落ち着いてから、降りるべきか…ん?」

クロノの持つデバイス『S2U』やフェイトの持つ『バルディッシュ』から、2カ所生体反応が検出し、片方は離れている距離で、もう片方は近辺だった

「フェイトとアルフ、それにユーノは向こうの離れている方を頼む。僕一人でそこの近辺の方を行く」
「でもクロノ、一人じゃ危ないから私も残るよ」
「いや。この中で一番スピードがあるフェイト、君が先行できるし。アルフは僕よりフェイトと一緒の方がコンビネーションしやすいし、そこのフェレットもどきはパルミエ王国の住民と交流がある。向こうも知っている顔が居れば少し安心できるはずだ」

そう説明するクロノに納得するアルフとユーノに、フェイトは再度クロノに

「気を付けてね…クロノ」
「あ…うん。分かったフェイトも無理はしないでくれよ」

心配顔のフェイトに少し顔を赤くなるクロノだったが、気を取り直してフェイト達3人は離れた場所に向かい、クロノは

「――――いつまで、そこにいる気だ?」
「まさか管理局の魔導師が現れるのは予想外でした。こんな辺境な世界ですから、邪魔者はいないと思っていましたが」

クロノの背後に現れたのは、クロノより年上の中年男性で、紫色のネクタイを身に付け、緑色の七三分けの髪が特徴で紫色に近い青色の背広を着用と場違いな格好の男は

「早速ですみませんが、邪魔者は消えてください」

変わらない表情で男から放たれる黒の光弾がクロノを襲うも、緊急的に左側に避けながらクロノは距離を取るようにS2Uから放たれる6発の誘導操作弾のスティンガースナイプを放すが、クロノは

「(あの男…魔導師じゃないのは確かだ)」
「やりますね、お返しです」

男の右手から放たれる黒い光弾をギリギリで避けているが

「管理局とは言え、子供と侮っていましたが、中々の実力とお受け見ましょう」
「その言葉、そのまま返す。見た目と違って貴方のほうが危険だ」

背広姿で会社員のような男から感じる、感じた事も無いドス黒いナニカに少しでも気を緩めればクロノは飲み込まれそうになっていた。男はにこやかな笑顔を崩さずクロノを翻弄するように迫る

「お前の名前…所属と目的はなんだ!?」
「そうですね…所属は言えませんか、わたしの名前は『カワリーノ』と申します。目的は『ドリームコレット』と言っておきましょう」
「(ドリームコレット…ユーノが言っていた願望機か)なら、渡す訳にはいかない!」

スティンガースナイプと黒色の光弾がぶつかり合い、近接しながらS2Uと黒く光る拳がぶつかりながら重い衝撃がクロノの身体に痺れが走る。

「(やはり…このカワリーノという男、本気を出していない。これ以上ぶつかり合ったらS2Uの負荷大きいな)」

クロノの持つデバイス・S2U…ストレージデバイスはミッドチルダ式魔導師の大半が扱うデバイスで時空管理局の制式装備であり近接、中距離、遠距離、防御、補助と何にでも使える万能型デバイスである。

「疾れ 風の剣…―――――ブレイズキャノン!」

熱量を伴いながら対象を破壊するAランクの威力と速度を持つ直射型砲撃魔法だが、射程距離は1つ下のBランクであるが
クロノは使い魔などを持たない為、長時間放出による隙を作らないような調整し大威力の瞬間放出を上手く制御している。
クロノのブレイズキャノンに表情は変わらないが内心驚いているように見えるカワリーノを直撃した

「どうだ…非殺傷設定しているが、多少は痛む威力だ。それにあれくらいで簡単にやられるような男では……」
「――――――――えぇ、そうですね。わたしを簡単に倒せると」

刹那、クロノの背後にはカワリーノの姿があり…

「―――――思わないことです!」

クロノの背中にゼロ距離で光弾を叩き付けるカワリーノ。
かなりの衝撃と先程以上の威力に、クロノを「魔力」によって構成される一種の防護服『バリアジャケット』を通り越してのダメージに、皮膚が焼かれる痛みと強打に思わず吐血を吐くクロノ

「がはっ…!」
「この背広を傷つけるとは困った方です。これでは『デスパライア』様に会う訳には…」

カワリーノの周りに無数のチェーンが現れ、カワリーノを拘束するように捕らえた

「これは…!?」
「はぁ…はぁ…!トラップだよ。言っただろ、簡単には行かないのは重々承知さ。さっきの砲撃魔法撃つ前に念のため、設置型の拘束魔法を仕掛けておいた」

口から流れる血を拭きとりクロノは、カワリーノの前に立ちながらある言葉を口にしたことでカワリーノは目を開き、睨むようにクロノを見る

「成程…『デスパライア』というのがお前たちのトップという事か。通信の方も回復したことだし、悪いがお前をこのまま、事情聴取で拘……」

通信が回復し、アースラに連絡を取ろうとしていたクロノだったが彼の横から手の様なものが、クロノを飲み込むように地面を強く押し潰した
この不意打ちに近い攻撃にクロノの意識を失わせ、カワリーノを拘束していた魔法も消えた
カワリーノの後ろから現れたのは、黒のシルクハットを被り、黒を基調とした紳士風の服装と、紫色のマントを身にまとい、ステッキを携帯している老齢の男だった

「お前にしては油断していたな、カワリーノ?」
「そんなことはありませんよ、ブラッディさん。貴方が手を出さずとも、わたしが倒していましたとも」
「そうかの。ただ、あちらにもう一匹…管理局の魔導師がいたようだが?」
「あちらの方角はドリームコレットを持って逃げたパルミエ王国の王子たちを追っている、ハデーニャさんに任せましょう。それと…」
「『例の組織から派遣された者』もそれなりにやっておる。残りの仕事はギリンマとアラクネアという若いのがやっておる。露骨にアピールしておった。余程、幹部への出世願望が強いのか…」
「ブラッディさんみたいな大物と一緒に仕事が出来ることが、光栄な話ですよ。」

御世辞のように話すカワリーノに、『お世辞などよい』と鼻で笑うように言うブラッディ―。あとは彼らが探し求めるものが見つけ、あの方に献上するだけだった……



~~~~~~~~~~~~~~~
パルミエ王国周辺の荒野

「ちょこまか動くんじゃないよッ!小娘!!」
「バルディッシュ!」

フェイトの体の周囲に生成した発射体(フォトンスフィア)から、槍のような魔力弾を発射するフォトンランサーを放す。
目の前にいる筋肉質な体格と黄色の肌、赤と青の派手な体色の鶏のような外見の怪人に放すが、怪人は羽根を使ってフェイトのフォトンランサーを防ぐ。

「「フェイト!?」」
「大丈夫…!アルフとユーノは近くにいる王子を探して!」

フェイトが囮になるようになって、アルフとユーノが逃げて何処かにいるパルミエ王国の王子を探す。
本来ならアルフもフェイトの加勢したい…しかし今回の任務は人命救助が第一である。唯一パルミエ王国と関わりのあるユーノが先程の鶏の怪人から聞いた話に、パルミエ王国の王子が近くにいるという事と、そのユーノの知り合いが王子であること。
しかし、王子が崖の下に落ちて森の中消えてしまい、大きい森の中を探すのが難しいのと広域捜索を使おうにも体力を消費しやすく探索が不可能
しかし、狼の使い魔であるアルフの嗅覚なら見つけ易いと踏んだフェイトが二人に救助を任せた。

「まったく、管理局の局員にしては粘っているじゃないか!だけど、通させてもらうよ!」
「テコでも通しません!」

鶏の怪人の拳をバルディッシュ・サイズフォームでぶつかい合う。
接近とスピードを優れているフェイトに対し、鶏の怪人はパワーと羽根を飛ばして戦う。有利に見えるフェイトであるが…

「(見た目と違って動きも俊敏…かなり強い!)でも―――あの子ともう一度会うため!バルディッシュ!」
『イエス サー』

相手からの距離を取るように上空に飛び、サイズフォームからデバイスフォームに戻し、デバイスの先端から魔力が集まる。

「サンダースマッシャー!」
「なんだとー!?」

フェイトが使う遠距離・直射系砲撃魔法で雷撃を伴うため、命中時の直接的な破壊力はあるが、フェイト自身は高速機動を得意としている為、防御力が低く。
避けられ、反撃されても一種の戦法の一つとして、この砲撃自体をフェイント。得意の高速機動によって相手のバックを狙う。

直撃か分からないが、宙に煙と電撃が舞う…あの鶏の怪人にダメージを与えたと思うが『やった!?』と内心思ったフェイトだったが……
フェイトのバックに巨体の影が見えた

「しまっ…」
「この位でやられるあたしじゃないんだよぉぉぉぉぉぉぉー!!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁーーー!」

怒り心頭の怪人による一撃が、フェイトの無防備な体を叩き付けた。
空中から落下する身体を受け身で取ろうにも、先程の一撃の痛みに体が思うように動かない。バリアジャケットを纏って「魔法」や物理的な衝撃などからも着用者を保護してくれるが、元々高速機動重視で防御力が低いフェイトにとって、致命傷になる

「おっと。簡単には殺しはしないよ。あんたにはもっと甚振らないと気が済まないんだよ!」

落下するフェイトを先回りするように地上で待ち構え、フェイトの首を力強く掴む鶏の怪人。ギリギリと握る怪人にフェイトは動かない体の状態で、少しでも力を入れられたら首の骨が折れる

「ほらほら!さっきまでの調子はどうしたんだい!」
「ぁがっ…ま…だ」
「あん?」
「ま…だ…わた…」
「まだ喋るのかい。だったら、喋れないようにしてやるよ!」
「(呼吸が出来ない…苦しい)あぁ…あああぁ…!?」

確実に不味い…このままでは確実に殺される。
フェイトがそう思ったとき、走馬灯が回る…大好きだった母と勉強を教えてくれたリニス、いつも一緒に支えてくれたアルフ…そして

「たすけ…」

初めてできた友達の顔。もう一度会いたい大事な、大切な友達の名前を

「な…の…は…」

そして、力が抜けていく。もう二度と会えない友達に…
しかし、フェイトはわずかに声が聞こえた

「――――――その手を放しなさい!醜い七面鳥の怪物!!」
「なにっ!?」

刹那、フェイトの目の前を通ったのは青白い閃光が怪人の腕を掠めた
腕を痛めたのか、フェイトを放し自分を狙った相手を見る。周りには誰も居ない
が、フェイトは朧ながら上を見上げた

「蒼い雫(ブルー・ティアーズ)…?」

蒼をメインカラーで肢体には機械的な装甲を身に纏い、両肩には翼を思わせる装備
そして、スナイパーライフルで狙いつけている少女

「誰だい!?あんたは!」
「誰と言われてもあなたのような醜い怪物に、イギリス代表候補生にして織斑一夏さんの将来の花嫁になるセシリア・オルコットと名乗る必要がありませんことよ!」
「いや、名乗る必要が無いと言いながら名乗っているじゃないかい!」

七面鳥(ニワトリ)の怪人のツッコミが飛ぼうが、セシリアは気にせずスナイパーライフル状の武器スターライトMk‐IIIで狙い撃つ

鶏の怪人は長距離からの攻撃に防戦で、気付けばフェイトから離れている
そのタイミングを見て、セシリアは叫んだ

「ユーノさん今ですわ!」
「なにっ!?」

鶏の怪人が驚いたのは無理もない、先程まで横たわっていたフェイトの姿が無く。
セシリアの後ろにはユーノとフェイトを抱えたアルフ

「アルフさん!フェイトさんはご無事ですか!?」
「大丈夫…大丈夫!息はしている気を失っているだけ…フェイト~!」

心配そうに抱きしめるアルフの姿を見て、セシリアは七面鳥(ニワトリ)をギリッっと睨み付け、こちらを狙って飛んできた羽根をスターライトMk-Ⅲを撃つ

1発、1発と確実に飛んでくる羽根を狙い当て次に相手を狙い撃つ。
舌打ちする怪人は先程違って苦戦していた。相手が見た事も無い兵器を使い、更に距離があるライフルを使って羽根を落とす。まるで遊ばれるような気分。
しかし、怪人は猛スピードで3人に迫りくる

「まったく、楽な仕事だと思っていたのに、新手がこうも増えるようじゃ『仮面』持ってくるべきだったかね!」
「あら、世の中楽な仕事なんてなくってよ?そんなことも知らないようじゃ、この先社会では生きてはいけませんわ」

ニヤリとあざ笑うセシリアの表情に、鶏の怪人はイライラが溜まっていく。
怒り任せにセシリアを殴りかかっても、自身が急に動けなくなった。

「なんだい!?このチェーンは!」
「「チェーンバインド!」」

金色と緑色のチェーンが怪人の体を拘束した。身動きできない状態にセシリアは真正面に立ちながら

「身動き出来ない恐怖をあなたにも教えて差し上げますわ!!」
「やめっ…!」

至近距離でセシリアは腰部分に装備されている砲身からミサイルを放す。
チェーンが外され、空に舞う七面鳥(ニワトリ)の怪人に隙を見せずにセシリアは

「さぁ…踊りなさい!このわたくし、セシリア・オルコットとブルーティアーズの優雅な舞に!」

高速でスターライトMk‐Ⅲを狙い撃ち続ける。左に動いてレーザーを撃ち、右に動きながらもスターライトMk‐Ⅲのレーザーで焼き尽くす。
一方的にやられる怪人は再度羽根を飛ばすも、的当てゲームの様に落とされ

「まだまだ、墜ちるのは早いですわ?」

そう言いながら怪人の背中に再度ミサイルを放ち、上昇する相手を今度は4基の遠隔無線誘導型ビットの『ブルーティアーズ』を使って四方を囲むようにレーザーを撃つ

「あらあら?あなたこの位でもう音を上げますの?わたくしの可愛い天使のフェイトさんを甚振り傷つけた罪はこの位ではまだ軽いものですわよ…?」

一方過ぎるセシリアに、ユーノは思わず目を逸らしたくなる気分になり、アルフもセシリアの妙に引っかかる発言に『あいつをフェイトに関わらせたくない』とぼやいた。

「さぁ、フィナーレですわ!」

トドメと言わんばかりに、怪人を四方のブルー・ティアーズのレーザーが怪人を地面に叩きつけた。

「七面鳥の丸焼きの完成ですわ!」
「…ねぇ、ユーノ。さっきから気になっていたけど、あの怪物。鶏じゃないかい?」
「止めておこう、アルフ。この事にはツッコむ余地はないよ…」

こんがり焼けた怪人にユーノは拘束魔法を掛けた。
パルミエ王国を襲った理由とこの怪人が所属する組織についてに…
ユーノがアースラに連絡している横で、アルフがセシリアに話しかけた

「まったく。まさかアンタ無断で来るとは思っても見なかったよ」
「そ、それはですね!リンディ提督に許可もらう時間も惜しい状態でしたし…それに」
「良いよ。あたしもアンタに感謝しなちゃいけない。あたしにとってフェイトは大事な家族だからね。この子を助けてくれてありがとう」

アルフの満面な笑顔に、恥ずかしく赤面するセシリアはどう言えばいいのが分からないが笑顔で返した

「はい…分かりました。こちらは一旦容疑者を連れて帰ります」
「何かあったのかい?」
「実は向こうのクロノから連絡が途切れたらしんだ。向こうは武装局員の人たちが向かっているから、僕達は…」

そう言おうとした瞬間、3人の身体が揺れ始める。大地震を思わせる揺れに困惑する中でセシリアは

「不味いですわ…この感覚…」
「不味いってどういうことだい、セシリア!?」
「あの時と同じ感覚…転移と同じ…ですわ」
「見て、二人とも!空が!」

空に大きな穴が開き、セシリア、ユーノ、フェイトを抱えたアルフの周りを青白い円状が包むように囲み、宙に浮いてゆく。

「これがセシリアの言っていた転移か…」
「魔法が使えない!?ユーノ!」

離れそうになるアルフをセシリアが力強く握り、ユーノをそのまま抱える

「今回はISを装備していたから多少は自由に動けますが…やはり、出られそうにありませんわ。アルフさんはフェイトさんを放さないでください!」
「うん…!」

「全く、一難去ってまた一難か。笑えないよ」

ユーノの言葉にセシリアとアルフも笑ってはいないが、同意するような表情。
そして4人は空に消えて行った

その中で一人の男が誰かと話す声が聞こえた

「えぇ、この地にも現象は起きた。これで――回目。ポータルの先は…」
『地球か』
「あぁ。この無数多数ある多元世界、そこに中心であり特異点である地球。んで、そっちは?」
『こちらの地球は始まろうとしている。幾つかの世界を巻き込む侵蝕…≪インカ―ジョン≫がな』
「あとは、俺がちょっかい出している地球にはそろそろ『破滅の種』が撒かれるところだな」

男は笑うように言ってこの場を離れた。
地球で起きるナニカ…

何かが起きて、そして


『――――種が撒かれた』

『――――世界を蝕む猛毒(タネ)』

『――――壊れる。』

『――――壊れている』

『――――止まらない…止まらない…星の嘆きは止まらない』

『止まらず、崩壊は進む…』

『並行世界は破滅によって…侵蝕される?』


<終らぬ旅路―――未だ時空(とき)を彷徨う哀しき騎士と魔導書>

<目覚めぬ『無限』――――無限を求め、多元世界からの迷宮(しんりゃく)全ては……の為に…!>

<闇の王と光の女王の再誕―――望む者、望まぬ者>

<万物と虚無――――微細に渦巻いて燃え広かる太陽に群がる生命、それを拒み虚無と静寂を望む永遠の滅び…>

<二つ結ひ(ふたつゆい)の永遠の輝きを、己の欲するもの求め侵略者は多元世界を彷徨う>

<――――歌は人を救えない。人類救済の為…墜ち行く災厄から生命を、救い導くため…己の心を偽りながら、悪を貫く独奏―カデンツァ―>

<―――――始まりと終わり…「存在しようとする力」と「消滅しようとする力」の二つの相反。しかし望むのは宇宙の崩壊…歪んだ代弁者>

<―――――望むものは永遠の生命…絶望と恐れを満たす為、安らぎをこの手に…>

―――――――撒かれた

―――――――世界を侵蝕するタネは撒かれた


ヴァルキリー・オブ・クロス
プロローグ―完―

次章 第一部
―ユニバーサル・インカージョン―



プロローグ完!

1~12話までがプロローグという扱いで、結構長くかかりました;;
パルミエ王国崩壊という回で、色々と考えてYes!プリキュア5を見直したりして、練っていたのに3ヶ月も放置!…ホントごめんなさい

この前活動報告にも書いた、スーパーヒーロー系クロスの為に未見作品を視聴していたので、中々書く時間が無かったりだったので、やっと書く時間を割いて書けました;;

さて、本題
パルミエ王国崩壊がプリキュア5の始まりでありプロローグで、他作品とクロスする際考えました。
・ココとナッツを早く救出したら、プリキュア5の物語が変わる
・仮に本編通りにナッツが負傷して、ココだけ救出したら同じように変わって別のキャラがプリキュア5になっている可能性がある。

そうして考えたのが、ココとナッツと合流させず逆にナイトメア(株)のカワリーノと、後半登場する新部署のハデーニャさんとブラッディさんと対決です。

正直クロノとフェイトが苦戦する流れは賛否が出そうですが、あえてこの流れにしました。まだAS本編前の設定で、尚且つ敵が上位クラスの連中(クロノ敗北はブラッディの不意打ち)

セシリア無双はおかしいって言われそうですね…;;
正直フェイトとコンビ組んでハデーニャさん倒す流れを考えていたのですが、気付いたら…お前はどこのラインなヴァイスちゃんだ!w
まぁ…ユーノとアルフの援護アリだけど、セシリアの戦闘シーン書いてたら楽しくなって…流石イギリス代表候補生!
でも、鶏のハデーニャさんを七面鳥呼ばわりは無いよw

あと、セシリアに思わず『ティロ・フィナーレ』と叫ぼうと思ったけど流石に辞めました。

次回第一部
『ユニバーサル・インカージョン』

撒かれた種によって壊れ始める世界と、目覚める力
次回もよろしくお願いします


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第一章 ユニバーサル・インカ―ジョン 第13話 「撒かれた種」

事の始まりは何処だろう…?
『十つの並行世界』…それは独自の文明で築いた世界。
だが、何の接点も無い世界は繋がり合った
その中心には二神の『破壊の女神』を、それらを生み出した『マザー』と呼ばれる存在の暴走が引き起こす事件に、出会った十つの世界のヒロイン達の出会いと戦いを通じて、生まれた友情によって暴走するマザーの倒し、それで終わりだと思っていた

―――――しかし、それは誤りだった

『――――壊れる』

『――――壊れている』

『――――止まらない…止まらない…星の嘆きは止まらない』

『一度絡み合った世界は繋がる……新たなる世界を巻き込んで』

別の世界で起きた時空震が静かなる始まりかも知れない…
未だに終わらぬ混沌、世界は…見知らぬ内に侵蝕(インカ―ジョン)が始まっていた


ヴァルキリー・オブ・クロス
第一章『ユニバーサル・インカ―ジョン』



~~~~~~~~~~~
一ヶ月後

深夜に特異災害対策機動部:二課に警報が鳴り響く…ノイズの出現とは違う警報にオペレーターの藤尭と友里が叫ぶ

「巨大隕石、未だにが地球に落下中ッ!」
「各国で未だに迎撃中ですッ!それでも完全破壊までにはなりませんッ!」
「落下場所は何処だッ!?」
「落下場所……日本ッ!」

藤尭が軌道計算し、記された場所が日本であった。それを解って直ぐに防衛省の斯波田事務次官からの即決によって

二課・仮設基地の潜水艦から2発のミサイルが発射された


2時間前…地球に向けて突然、球体型の巨大隕石が落下する事態が起きた
何もない場所から突如出現した巨大隕石に、全世界の学者ですら困惑する程である。
大きさはかのルナアタックで起きた月の破片程では無いが、それでも地球に大きな被害が出る。
各国の防衛が迎撃ミサイルを発射して破壊を試みるも、未だに破壊が終わらない
某国は核ミサイルを使おうと踏み切ろうと思っていたが、落下場所は日本と判った以上

大気圏突入の前に2発のミサイルが発射し…


「――――いや、この発想はおかしい」

ツッコミを入れたのは、テイルブルーだった。
目の前には、巨大な隕石と周りには何もない空間…そして、後ろには青い地球。
宇宙に出た人は必ず言う『地球は青かった』…この場にいる何人かはこんな状況でなければ感動し、そういう感想を述べていただろう…

「何を呆けている、津辺愛香ッ!」
「転寝しやがると、舌噛み切るぞッ!!」
「大丈夫だよ、愛香ちゃん!難しいけど、慣れてくれば、『コレ』も悪くないから!」

翼・クリス・響に言われなくとも、解っているテイルブルーだったが
翼も乗っている『コレ』に若干ふらついているが、立ちながら乗っている
響も気にしないで『コレ』を乗り物の様に乗って、無駄にカッコイイ。
テイルイエローに至っては『コレ』に乗っているといるが『…がた三四郎さんのように世界を救いますわ!セガ…しろう!ですわ!』…一体何の話よ。なんで右腕を腰の位置に左腕を右斜め上へ伸ばす変身ポーズを取って目を光らせるのよ!?

そしてブルーにとって気にいらないのが…『コレ』の上に仁王たちのように立つクリスの姿は生意気にも豊満なデカイものをアピール。彼女自身はそんなつもりは無いが、それでも、腹が立つ…

「おーい、愛香―?お前意地張ってないで、翼さんと一緒に乗ればいいのに」
「うっさい!あんたは一夏に掴まって楽だから良いかもしれないけど!」
『そーですねー!翼さんと一緒に乗っていても、団栗の背比べで愛香さんの恥ずかしい部分が目立ちますもんね!いっそうクリスさんと相席で乗ってみてはどうですか?『くっころ』な気分になりますが!』
「うががががががががあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!アンタ、後で覚えておきなさいよ!!」

今すぐ地球に降りて、トゥアールをムッコロしたいテイルブルー。むしろ、今すぐ『コレ』を簀巻きにして隕石とぶつけたい気持ちだった

「いや…そういうけど愛香。総二の…レッドの身体を抱えている方も楽じゃないぞ…」
「そりゃーあたしらが見えば、幼女を抱えてるロリコンだろ」

クリスの言葉に胸が刺さる一夏。分かっているが見た目はまだ幼い幼女(高校生男子)
しかも全世界から好かれているヒロインである彼女(彼)をこうやって抱えると、まだ柔らかい子供の肌、スクール水着に似たボディスーツを纏っているおかげで、これから膨らむであろう子供らしい小さな乳房にと…変な罪悪感が湧いてくる…

『一夏さん』
「な、何だ?トゥアール!?」
『いえいえ~総二様の幼い幼女の身体に実はムラムラしているんじゃないかと思いまして』
「…トゥアール。流石にそれは」
『何言っていますか!あえて言おうと思いましたが、この際言いましょう!幼女は最高ですよ!小学生は最高だぜ!って叫びたいのが男の性です。それともクリスさんのようなロリ巨乳が好みですか!?あれもアレで在りですね!もしくは陽だまりポカポカな響さんですか!彼女もそれなりに有りますもんね!…ハァ!まさか。翼さんのような大和撫子とは違いますが、クール防盛り寄りでしたか!!?』
「……愛香。あとで頼む」
「OK」

暴走するトゥアールは横にいたテイルブルーに任せよう。ブルーも既にサムスアップするように答えた。しかし、先程の問いの中で唯一気になったのが、翼を見ていると実姉の千冬の事が思い出していた。
多少は違うところがあるが、それでも和の雰囲気だけは似ているからだ
話しは逸れたが、後もう過ごしで隕石の範囲に入るがいい加減にツッコミを入れるべきだろう


「「移動方法がミサイルって流石にないだろ……」」

テイルレッドと一夏の目の前にいる彼女たちはミサイルに乗っている
…その事に一夏とレッドは苦笑いしかできなかった

現在落下する隕石を破壊するために特別チームを招集し待機していた。
宇宙での活動できる、シンフォギア装者3人。活動設定はあるが今回、初めての宇宙活動を行うツインテイルズと織斑一夏。もしもの為に地上部隊として待機している太極の4人

『作戦を開始するぞ!』

弦十郎の作戦開始を告げる発令が出た。
ツインテイルズ3人が前に出て、隕石に向けて

「「「オーラピラー!」」」

オーラピラーによる隕石を動けなくした後

「うおりゃぁぁァァァァァッ!!」
「そして持っていきなさい!エグゼキュート…ウェイブ!!」

響とテイルブルーはミサイルから飛び移り、ミサイルは隕石に直撃した瞬間に響はガングニールの右腕のバンカーを引き、ブルーはウェイブランスを構えミサイルが当たった箇所に叩き付ける。
この一撃に隕石が2つに別れたが、瞬時に第2陣が動く

「織斑一夏ッ!二ノ太刀、遅れるでないッ!」
「応ッ!」

分かれた隕石に、右側の翼が天羽々斬・『蒼ノ一閃』が、左側の一夏は白式・雪片弐型で切り裂く。蒼ノ一閃によって大分砕かれたが、『零落白夜(れいらくびゃくや)』を使わない白式の一閃ではあまり砕かれなかったが、テイルレッドの持つブレイザーブレイドを

「そして追撃のぉぉぉぉぉぉ!グランドォォォォォォォ!」

轟炎の軌道が隕石に向けて大きく振り落とす

「ブレイザァァァァァァァァァ!!」

更に細かくなる隕石は第3陣の2人が待ち構えていた

「それでは雪音さん!わたくしたちもレッドや響さんに負けないようにやりますわ!」
「ちょっせぇ!もってけ、ダブルだッ!!」

巨大なミサイル4つ、マイクロミサイルポット、ガトリングガンなどの大量の武器を発射する『MEGA DETH QUARTET』と決めるクリスと

「星を見て!空を見なさい!そして宇宙を見ろですわ!青い宇宙から現れて、緑の地球を救うヒーロー!あぁ…一度は言ってみたかった台詞…ハァ、ハァ…もう興奮して、溜まりませんわ~~~~~~!!」

イエローの硬化させたツインテールをアンカーとして地面に打ち込み、全身の装甲に格納された各種火器による一斉に砲撃を発射する。
…気のせいだろうが、先程までない空間にイエローのアンカーとして打ち込んだツインテールは都合よく隕石の破片が刺さり、固定する。

攻撃開始と同時にその都度装甲ごと切り離されて攻撃終了と同時に排除され、全工程を終了したときには全装甲を脱ぎ捨てる
『完全脱衣形態(フルブラストモード)』

クリスとイエローの砲撃と重火器によって次第に崩れていく隕石。レッドや響、翼とブルーと一夏も攻撃の手を休めずに破壊して…

『皆さん、聞こえますか?皆さんのおかげほぼ粉砕しました!』
『計算通りなら、後は大気圏突入の摩擦で燃え過ぎます』
『よくやったなお前達!早く帰還してゆっくり休んでくれ』

トゥアールと藤尭からの連絡に、弦十郎からも任務が終わったという事で帰還しようと思った矢先

「そう言えば、どうやって戻ればいいんだ?」

一夏の疑問にレッド達ツインテイルズもその疑問が出る。恐る恐る確認するレッドは装者3人に聞くが…

「一度響たちも帰還したんだろ?その時はどうやって…?」
「「「普通に大気圏突入」」」

―――――――何かが間違っている。

聞き間違え?
ちょっとしたボケ?
何真顔で言ってるのこの人たち…
訳が分からないですわ

「…冗談だよね?後で回収して」
「あん?何言っているんだ、お前。普通に降りて戻るだけだろ」
「そうだ。何驚いておるのだ、津辺?」

クリスの何今更的な表情に、翼の真顔にツインテイルズと一夏は嫌でも思った

『普通って何だっけ…?』普通に大気圏って簡単に再突入できるの?
確かロボットアニメでも大気圏突入して燃え過ぎて爆散するシーンが…
などと思う4人を尻目に、装者3人は大気圏を突入した…
もう慣れたかのように、青い地球に戻っていった。


~~~~~~~~~~~~~~~
地球・二課仮設本部

「「「二度と大気圏突入は嫌だ…」」」

真っ白に燃え過ぎるツインテイルズと一夏を見て、カズヤは誰かに聞こうにも装者3人からも解らない表情である。
疲れ切った4人とスポーツドリングを呑んでいる装者3人に、弦十郎や緒川にトゥアールらも顔出した

「お帰りなさい、総二様にクリスさん!愛しのトゥア…あべしっ!?」

先制の顔面キックを繰り出す愛香に、一夏は慣れたとは言え『容赦なしかよ…』とぼやいていたが、緒川も困った顔で『ここ潜水艦なのでやり過ぎないでくださいね』と補足で言うが

「言っても加減しないと思いますが…愛香の奴」

っと…総二も補足で言った
細かくなった隕石は大気圏突入によって燃え過ぎて、流星のようになったという事が分かった。しかし、作戦が終わったとはいえ一番気になるのが

「そもそも、隕石は突然現れたという話でしたよね?」

キョウスケの問いに弦十郎もそこが気になるが、それに関してトゥアールが説明した

「こちらの二課からもらったデータで調べて診ましたが…どうやら、別の世界から現れたと言いましょう」
「別の世界ってことは、俺の世界とか?」

別の世界という単語に一夏が反応するが、横に振るうトゥアールは持っているノートパソコンを打ち込み、大きなスクリーンで表示した

「別の世界と言っても多数無数の世界が存在していますから、わたしの故郷の世界…一夏さんの世界等、極めて近い世界も在りますから簡単に言えませんし。もっと別の世界の隕石が時空震によってこの世界に飛ばされて、落下…という方が納得できますが」

妙に歯切れの悪いように言うトゥアールに翼は問いかける

「何か神妙な表情(かお)だが、何か気になることがあるのかトゥアール?」
「そもそも並行世界同士がこうも干渉すること自体が、普通ならあり得ないことなのです。本来並行世界は、目に見えない何重の壁に守られ干渉できませんからね」
「干渉できないって…じゃあ、以前響や翼さんが俺の世界に転移した事件や今の俺は?」
「あの時は『マザー』と呼ばれるとある宇宙船のメインコンピューターの暴走によって数多の世界を繋げ、『破壊の女神』の彼女らを使って滅亡のリセットを行おうとしていたが…」
「だけど、『マザー』…ううん『DIVA』は私たちみんなで止めたから、もうあんな事はもうないと思うけど…」
「だよな。あんな常識外れの連中が他にいてたまるかってんだ」

ふんぞり返るクリスに、愛香たちは思った…『ここも十分常識が外れてる』っと突っ込もうと思ったが、言うのを止めた。
そこで黙って聞いていたカズヤの双子の妹・真耶はあることを聞いた

「じゃあ、もし誰かがその『マザー』だが『DIVA』を復活、もしくはその技術を使ったとかは?」
「確かにな。聞けばコンピューターっぽいから、もしかしたら何かのバックアップが残ってて活動したとか…って線も有りそうだよな」

真耶の疑問にカズヤも思いつく。
響や翼、クリスもDIVAの危険性は十分知っている。仮に彼女が復活した場合、また止められるかどうか分からない…

沈黙が続く中、一人の女性が沈黙を破った

「今ここで考えるのはまだ早くないかしら?もう夜中ですし。今日は隕石粉砕しててみんな疲れているんだし、明日は連休なんだからゆっくり休みましょう」
「それはそうだけど…母さ…って何でここにいるんだよ!!?」

思わず飲んでたスポーツドリングをキョウスケの顔に吹き出す、総二。
先程まで居なかった総二の母、観束美春。ここに美春がいるのも驚きだが…一番驚くのが

「…なんと、奇妙な恰好なんだ…」
「つーか、誰だよ」
「うわぁ…」

昔の特撮の女幹部的なボンデージコスプレに驚きを隠せないが、当の本人は弦十郎の横に立ってどんと構えていたが、息子は恥ずかしい気持ちが止まらない。

「なんで母さんがここにいるんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
「今さっき来たわよ?あっ、すみませんーお茶お願いできるかしら?」
「分かりました」

人気アーティスト・風鳴翼のマネージャーにお茶を頼む美春は、何食わぬ顔で横にいる弦十郎に挨拶をしていた。

「地下室も良いけど、潜水艦基地も良いわね~世界を陰から守る正義の秘密組織とか、しかもノイズと戦っているの個性的な女の子が良いわね」
「うぇ!?なんで私たちがノイズと戦っているって解ったんですかー!?」
「ううん。全然知らないわよ」

驚く響に真顔で返す美春。
このやり取り何処かで…と思いながら、総二は美春に聞いた

「まさか母さん…実は何処かで見て聞いただろ」
「前に一夏君がボロボロになった時があったでしょ?その時、地下室でトゥアールちゃんと一緒に見てたのよ」

いつかの転移事件で、一夏の幼馴染が現れた時の事だった。
その事に「「「あー」」」っと思い出す面々に、美春は

「これも何かの縁だし、このまま総ちゃん達ツインテイルズも二課に協力したらいいじゃないかしら?今更だけど」
「しかし、今回は急なことで彼らに協力をお願いしましたが…我々は」
「この前はたまたまお互いに助け合ったけど、ヒーローは助け合いが王道じゃない!」
「はぁ…」
「これからもっと大変な時になってからより、今からチームを組んで慣らした方が断然いいと思うの!あぁ…天国のお父さんも一緒に語ったわ。悪の組織が手を結び、危機に迫った時!他のヒーローが共に手を組んで戦う」

美春のテンションに何気に慧理那も美春のテンションにお互いに興奮しあっていた
流石の弦十郎も困惑していた…




新章始まり!


今回一章のプロローグ的なノリですが、どちらかと言うとシンフォギアと俺ツイを合わせた感じで書いてました。
ホント、ツッコミが居ないメンバーで活動するとノリノリで楽しかったです
今回は宇宙での活動ってことで、アニメ本編でも普通に活動してるシンフォギア装者
設定上では活動出来るツインテイルズ。
一夏は、どうするか考えましたがそこはトゥアールが魔改造したってことで流してください。(エネルギー問題は直さない)

一番楽しく書いていたのが皆でミサイルサーフィンですね(笑)せっかくだし、細かいところ気にしないでやってました。(G本編ではサーフィン無いけど!)

さて、前回で言われていた撒かれた種ですが…今回破壊した隕石が流星として降ったことです。
この隕石が次回から厄災を破滅を呼ぶという事ですが…次回で明かします
それとヒロイン戦記ネタも入れてますが、未だにシンフォギア三人しかいませんので、早くアリア組やセシリア達が合流すれば良いのですが…まだ未定です。

それでは次回もよろしくお願いします



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第14話 「メメント・モリ」

???:一か月前

うす暗い部屋の中に生体カプセルが1台置かれていた
中にいる一人の少女は首や両腕、両足を機械で固定され、顔元は人工呼吸器のマスクを填められている。
少女…篠ノ之箒は安心するような表情で眠っているが、カプセルの前には金と紅の煙管(キセル)を吹かす女性は手に持っているタブレット端末を操作している横で、般若の仮面を付けた男、マガラに質問していた

「それで、彼女は一人の男の子を見てから、精神的に不安定が出始めた…っと?」
「まぁ…そんな感じでしたね。最初は言う事聞く人形と扱っていましたが、あの人形と同じ装備の男に出会った途端、更に狂い始めましたがね」

マガラから聞いた事情に、女性は煙管をもう一服しながら箒のバイタリティー状態を見ていた。
煙管を咥えている女性は箒をただの何処かの次元漂流者として、簡単に捨てる予定として、意のまま操れる『サファイアの魔石』の実験体として見られていた

いつ。何処で。誰が。何の目的か分からないが、強大な力(パワー)の秘めた魔石は相手の精神を支配・記憶操作等を行える
元々は箒を負念による洗脳しようと思っていたが、箒の持つIS「紅椿」の性能と『超兵器』として優秀だった為である。

そして、紅椿は箒にしか扱えないこともあって優秀な人材だったが、箒から感じる「負の念」を感じ取った、ここの組織の幹部である女性は興味本位で女性の持つ『負念』を与えた…
サファイアの魔石は強大な力で簡単に精神を支配できるが
しかし、『負念』は煙管の女性が得意分野として、魔石程では無いが精神と肉体を支配し出来る。
しかし、人のマイナスエネルギーである負念は猛毒…
一度負念によって支配された精神は蝕み、精神が弱い人間はその場で発狂・わずかに残る自我によって自決を、最悪廃人になるのも当たり前である

箒も当然例外なく、苦しみながら死……と思われていたが生きていた
『ただの偶然』、『運がよかった』と診られていたが、それでも、箒は苦しむ状態で何かを呟いていた

「―――――夏…いち…か」
「…わたしは…お前に」

――――――――会いたい

っと…

「―――なーるほどね。あの子の知り合い…いえ男女の仲かしら?」
「知りませんよ、そんなの」

ニヤリと笑う女性にマガラは興味無さそうに言った。しかし、女性はニヤリと笑う表情で続けて言った

「もし、本当に男女の仲か。何かの関係でもどっちでも良いけど。見てみたいわ…」
「はぁ?何が」
「ちょっとした悲劇。特に一番見たいのは愛し合った男女がお互いに殺し合うの。愛しの彼の顔を、記憶を忘れた彼女に一方的に殺されそうになって…無抵抗に彼女に殺されるか、止めて助けたくっても最終的には殺す男。あぁ…愛おしい人を殺すキモチ、想像しただけで…私…ハァ…ハァ…さいっこうよ」

頬を紅潮し、息遣いが荒くなりながら左手で自身の秘所を抑えていた…が、次第に左手で秘所を上下に擦るように動かす。
最初はゆっくり動かしていたが、脳がとろける自身の思考より本能が、足りない…もっと激しいのが欲しい。もっと刺激が…と云う本能が出て強く激しく触り擦り
秘所から久々に出る愛蜜がシーツ越しで染み出る…この感触に女性は更に息が荒く女性は想像が、妄想が、欲望が止まらない…

そして、着ていた服の上から右手で掴みながら、乳房を揉みだす。人差し指で乳首を弄り、後は何も考えずに揉み続ける


「あァ…ん…ふぁ…ふぅ…」
「あーあ…こうなった狂骸(きょうがい)さんは暫く聞く耳持たずか」

やれやれと思いながら部屋から出ていくマガラであった。


~~~~~~~~~~~~~~~
一ヶ月後、地球。2時間後
とある場所に移動するヘリの中。操縦するパイロットを除けば、ヘリの中には物凄―く空気が悪い状態だった…
空気が薄いとかじゃなく、場の雰囲気が重いのである。その重い空気の中で、織斑一夏は口を開いた


「なぁ…クリス。さっきの事は俺が」
「気安くあたしの名前呼ぶんじゃねッ!この変態野郎ッ!!」

怒鳴るクリスはそっぽを向き、響が宥める。一夏も困った表情で頭を悩ませた
あの時は不可抗力で…そもそも事故だ!って叫びたい…そう。あの時…


~~~~~~~~~~~~~~~
2時間前:二課のトレーニングルーム

一夏は翼にお願いをして時間がある時だけ、剣道の手合せをしていた。

自身の弱さと無力に、あの時何も出来ずに救えなかった篠ノ之箒を後悔していた一夏は、翼の発破によって今自分が成すことを見つけた。
今度こそ箒を助ける…と云う一夏は、もう一度剣を振るった

しかし、振るうと言っても剣道に付き合ってくれる相手が見つからなかった
この世界で頼れる親友の総二は剣道はやったことが無い(テイルレッドは剣で戦うのに)
そして、総二の幼馴染の愛香は武術家の祖父に稽古をつけられて育ったが…
一度軽く手合わせをした一夏は戦慄した。軽く振るった竹刀を拳一発で粉砕し、その風圧で道場の壁まで吹き飛ばされた…
この時は『この世界の女子はレベルが違い過ぎる』と思ったが、そもそも愛香の…テイルブルーのエグゼキュートウェイブを生身の拳であっさりと止めるOTONAがいたことに…

トゥアールに相談し、短時間で作ってくれた練習用の…ツインテールが付いたまな板な人形。どう見ても打ち合いをしてくれそうにないデザインに、トゥアールは答えなかったが…

『貧乳ッ!貧乳ッ!貧乳ッ!貧乳ッ!貧乳ッ!貧乳ッ!貧乳ッ!貧乳ッ!貧乳ッ!貧乳ッ!貧乳ッ!貧乳ッ!貧乳ッ!貧乳ッ!貧乳ッ!貧』

っと叫ぶ人形は即時目を赤く光らせた愛香によって破壊された
その製作者は逃走を図るも、怒れる獣に何度も何度も片足を持って床に叩きつけた。

~~~~~~~~~~~~~~~
戻って、二課のトレーニングルームで竹刀を打ち合いをする一夏と翼だったが、流石の防人と呼ぶ翼の一枚、二枚上手で

「…降参は言わせんぞ。織斑一夏?」
「あ、あははは…参りました」

大の字になって倒れる一夏に、全くと言いながら翼は手を差し伸べた

「はぁ…はぁ…やっぱ、強いな翼さんは。本当にアーティストとは思えないですよ」

また負けた事で苦笑いしかできない一夏に、翼は満更でもないと云う表情であるが、一夏に伝える

「打合せと戦場(いくさば)では勝手が違うと云う事を忘れてはならない。時と場合、有利と不利によっては持てる力が出せぬ場合もあるし、相手との相性もあるわ」
「相性…?」
「以前篠ノ之箒との対戦。貴方から見て、どう見た?」
「あの時のですか?うーん…翼さんが有利だった?」

嘘ではなくあの時の翼は紅椿を纏った箒を圧倒していた。
しかし、翼は横に首を振るった

「確かにあの時は私が優位だった。だが、私たちシンフォギアとISでは場合によっては私達が苦戦する」
「どうして?」
「ISは上空に自由に飛び回り、手が届かない所からの攻撃があるからだ。雪音のように地に着いた状態での中距離・遠距離からの攻撃には私や立花でも対処できるが、上空に自由に動き回るISでは苦戦は確実だ」

クリスのように自由に使える飛び道具を持たない翼と響も空からの攻撃は不利だが、ノイズ相手ならブースターで跳んでも空にいる相手を倒せる。
しかし、ISのように動き回れないし、空を自由に動くノイズが相手ならクリスも苦戦すると翼が補足する

「そして。あの時の彼女は剣(つるぎ)を交えて解ったことは。あの時の剣に重み…篠ノ之の魂が籠っていない」
「魂が?」
「そう。貴方も剣をやった身なら判る筈よ。防人は…武士道にとって剣は我が魂であり半身。それが籠っていなければ、武士道失格だ」
「……」

翼の言っていることも何となく解る…あいつは、箒は。何度も剣を振るって剣道の全国大会で優勝し、何度か手合わせしボロ負け。だけど、彼女の一太刀は信念があった。
その信念は、彼女の…

「そうか…そう聞くと、箒ってすごい奴だったんだな」
「解ったようね。」
「あぁ…!」

タイミングよくトレーニングルームから翼を呼びに来た緒川が顔を出した

「翼さん。そろそろ時間ですので準備の方をお願いします」
「しまった、もう時間だったか。織斑、またの続きをやろう」
「もちろんですよ、その時は俺が勝ちますよ…って最近忙しいそうだけど、体の怪我や病気、気を付けてくださいよ」
「私が何年もこの仕事をやっていると思うんだ。織斑、体調管理が出来ぬようでは…!」
「あはは、人気アーティストですもんね。確か…愛香たちが言ってましたけど、どこかの歌姫とコラボするって言っていましたけど、それですか?」
「えぇ。デビューからわずか2ヶ月で米国ヒットチャートの頂点まで昇りつめた新進気鋭の歌姫『マリア・カデンツァヴナ・イヴ』。ミステリアスにして力強い歌声は国境を越え、世界中に熱狂的なファンを多数獲得しているという事で、今回は日本の誇る歌姫をコラボという事で宣言も力が入ってます。それと先程司令が一夏さんを呼んでいましたよ」

一夏の質問に緒川が答える。有能マネージャーである緒川の働きもあってか大変な時まで手合わせしてくれる時間を作ってくれる二人に感謝する一夏。その代わりに、一夏が二課にいるのも多忙な翼の代わりに暫くツインテイルズと二課の任務を兼用で手伝うことだった

「って…汗かいたから少しシャワー浴びていくかな。…ここでも俺の周りは女子しかいないし…」

ツインテイルズと共に行動していた時も頼れる男友達の総二が居ても、テイルレッドに変身すると彼は幼い幼女に変身し、周りは世間では恐れられているテイルブルーと子供は見ちゃいけないお姉さんのテイルイエロー…
元の世界でも女子に囲まれ、こっちでも囲まれることにいい加減に慣れたいが…

「はぁ…何かに呪われているのかな俺…」

心底困る一夏はシャワー室に入った。しかし考え事の一夏は気付かなかった…女性専用のシャワー室でもう既に誰かが中にいることを…


~~~~~~~~~~~~~~~
伸ばした手、差し伸べてくれた手は未だに温もりが残っている…
あの温かさと優しさ、温もりは、未だに胸が疼いて…少しでも触れたら壊れてしまいそうで…いいや、あたしは壊すことしが出来ない…
きっと、今の生活だってあたしが壊してしまうかもしれない…だから

笑っちゃいけない。あいつ等のように笑って過ごしてはいけないんだ…

「何言っていやがるんだ、あたしは」

シャワー浴びる雪音クリスはこれまでの事と今の事に思い悩んでいた
ルナアタックから異次元での戦いを経て、リディアン音楽院の2年生として編入した
が、未だに響や翼たちの誰一人の名前も呼べず。構ってくれるクラスメイトとの接し方が分からずに逃げてばかり

「いい加減、この生活も慣れろってことかよ…」

渋い顔をするクリスはシャワーを止めて、出ろうとした瞬間
誰かが来る人影が見えた。この時間で誰かが来るとなると、あのバカ(響)かあいつ(翼)だと思って気にしなかった瞬間

「「あっ」」

腰にタオルを巻いた一夏とタオルを巻かずに出ろうとしていたクリスの鉢合わせ。
女性と違ってちゃんと鍛えているのか、筋肉が付いている一夏の身体。そして華奢でありながら翼や響より背が低いが、豊満な胸を必死に腕で隠すクリス

「て、テメェッ!何かかかかかか…ッ!?」
「わわわわわわわ…!すま…」

慌てて謝ろうとする一夏だったが、腰に巻いていたタオルが落ち、更に場が混乱した。今度は必死に両手で下を隠す一夏に

「なぁ――――何見せつけるんだッ!そ、そんな小さッ…!!?いや太ッ…!?

もう泣きそうなクリスの表情に、このままでは不味い…ここで何か問題起きたらと思う一夏に、混乱するクリスは足元にあった石鹸で足を滑らせ、後ろに倒れそうになる。咄嗟に倒れないように手を掴む一夏だったが、そのまま一緒に倒れ込んだ


「イテテ…平気か、クリ…ス…」
「―――――――ッ!!?」
「あっ…その…」

丁度クリスの膝を曲げながら両足を開く姿勢の間に一夏の身体が倒れ込む状態に、そろそろ泣きそうなクリスと大きな山2つが隠さずに見えている
一夏も恥ずかしい気持ちと罪悪感がある中で、こんな状況もうこれで何度目だろう…
よくIS学園で似たような状況はよくあった。しかし、この世界に来てから滅多に減ったが…
しかし、このままでは立場が危ない。いや、命が危ない…
IS学園でも毎回危ない目にあったが、クリスの保護者ポジションが弦十郎である。
この世界できっと…いや最強の人間である風鳴弦十郎の強さとデタラメさは異常なのは知っている。それでいて、装者となる少女達や一夏のことも気にかける包容力の持ち主であるが…

「こ、このッ―――――!」
「あっ」
「地獄の底で閻魔様のところで土下座しろォォォォォォォッ」

謝る前に殴らるのも…もう慣れたと内心思った一夏であった

~~~~~~~~~~~~~~~
二課・司令室

「――――以上が今起きているということだ」
「えっ?でも師匠。隕石はこの前皆で壊したはずですよ?」

司令室に集まる響とクリスと一夏の3人が集まり、弦十郎からの説明を聞いていたが、響は先日の隕石事件は終わったと思っていた
しかし、中には燃え過ぎずそのまま地上に落下した隕石の破片があった。それはよくある話だ。
しかし、この破片が落下した場所に様々な現象が起き始めていた。
これから向かう場所は半径1㎞をドーム状に展開し、中と外の様子が分からない

「そして問題なのは、そのドーム内に小さな村があり。まだ取り残されている人達がいることだ」
「ところで、陸上自衛隊とかは動かないのですか?」
「バカかお前。自衛隊が出動して、終ったらあたしら呼ばれないだろ」

一夏の問いに不機嫌そうに言うクリスに『それもそうか』と納得する一夏。いつも以上に機嫌が悪いクリスと一夏に不思議がる弦十郎だったが、あえて聞こうとしなかった。












~~~~~~~~~~~~~~~
地球IS学園:訓練用アリーナ―

崩れる…昨日まで当たり前の日常だったかもしれない…
しかし、今起きている光景は夢でも何でもない現実…アリーナの中心には巨大な岩が刺さり、周りは瓦礫と化し火が周りに燃え移り、警報は未だに鳴りやまない。

アリーナの中心ではピンク髪のツインテール少女と一人の少年と、そして大人の女性が残り戦っていた
女性は手に持っている打鉄(うちがね)の標準装備である近接用ブレード『葵(あおい)』を構えて、目の前にいる異形のナニカを斬る女性…織斑千冬

着ていたスーツもこれまでの激戦だったの、破けた跡とストッキングからにじみ出る血と傷跡に気にせず、誰かに連絡を取る

「チッ…思った以上に片付かんか。更識、そっちはどうだ?」
『せんせー更識って呼んでも二人いますよー?』
『姉さん、先生にそんな言い方は…』
「お前たち両方だ。そっちはどうだ?」

更識と呼ばれる少女二人は、現状の事を説明した
姉でIS学園の生徒会長である更識楯無は、学園の方で武偵の峰理子とジャンヌともう一人は暴れる怪物を対処し
妹の更識簪は星伽白雪とレキともう一人が学園とアリーナの間を対処していた

『まさか本当に空に穴が開いて、隕石の破片が降ってきたと思ったら…『ガーゴイル』と『別世界のIS乗りの王女様と一緒の男の子』。その後に、別次元からの侵略者とか千客万来ってやつね。笑えないけど!…『ルクスくん、そっちお願い』』
『だけど…一夏たちの帰る場所だけは守る!』
『そうね!一夏くんの帰る場所を守る為に頑張るわよ、簪ちゃん!』
「お前達、そういう話は終わって――――ッ!?」

若干余裕ある楯無と息が上がりながらも奮闘する簪の2人に突っ込もうとする千冬だったが、背後から襲ってくる敵のパンチを持っていた近接用ブレード『葵』で受け止めるも、押し込まれ下がる千冬。

「織斑千冬!?」

叫ぶのは一緒に残って怪物相手に戦っていた武偵の神崎・H・アリアは、援護するように愛用の黒と銀の2丁拳銃『M1911』(コルト・ガバメント・クローン)を、敵の両腕と両足を狙い撃つ

「チッ―――!小賢し…『ナケワメーケ』!その子供を叩き潰せ!」

アリアの的確な銃撃に舌打ちする色白の少女で、灰色のセミロングヘアが特徴で黒と赤を基調としたボンデージ風の衣装に、頭部には黒いカチューシャを飾っているほか、胸部と腰部には赤色のダイヤがある謎の少女は、赤いダイヤが付いた怪物…ナケワメーケに指示を出す
アリーナにあったスクリーンが赤いダイヤに張り付くようになり、画面には鋭い目が映り両腕・両足はロボットのような怪物となった。

スクリーンのナケワメーケは、アリアをハエ叩くように風圧で吹き飛ばす

「アリア!」

間一髪で落下するアリアを受け止める遠山キンジ。こちらもさっきまでナケワメーケや、さっきまで暴れていた『ガーゴイル』など戦っていた為、ボロボロの状態である

「キンジ!」
「ったく、次から次へと…流石にヤバいな。お前、弾は?」
「今ので、使い切ちゃったわよ。残っているのはコレだけ」

残った武器は2丁の小太刀のみ。と云うキンジも残ったのが、持っていたバタフライナイフのみ。怪物相手でも心元ないが、素手よりマシである
未だに立ち上がるキンジとアリアに、口元の血を拭きとる千冬は再度、近接用ブレード『葵』を持ち構える

「ふぅ…まだ立ち上がれるな、小娘と小僧ども?」
「まだまだ、行けるわよ――――キンジ」
「あぁ…!」

正直3人とも立っている方がギリギリで、目の前にいるナケワメーケにどう対処するか、難しいが今までどんな状況でも二人で任務を達成するアリアとキンジ、IS装者最強の『ブリュンヒルデ』の異名を持つ織斑千冬が並ぶ。

「チッ…突然変な世界に飛ばされた途端に、メンドクサイ奴らに遭ったもの…!」

とある任務の為に何処かの世界に行こうとしていた少女は、連れの2人と逸れこの地に現れた。
既に荒廃し、目に映るのは群がる異形の怪物の破壊と、それを対処する織斑千冬と更識楯無と更識簪の姉妹、千冬からの依頼でIS学園に来ていた遠山キンジ達、『チーム・バスカービル』とジャンヌ・ダルク。
そして、怪物と同じ異世界から現れた少年と少女の2人

早く例の世界に戻りたい少女は、八つ当たりするように怪物ナケワメーケを召喚し

「我が名はイース!ラビリンス総統メビウス様がしもべ!」

誰も聞いてない所で名乗るイースと呼ぶ少女は、ナケワメーケを使って戦闘に乱入した。しかし、既に戦闘から時間が経ち終わらせようとするイースたちの前に、空が変わった…


「……なぁ、アリア。疲れたのか変なものが見えるんだが、俺の見間違えか?」
「…奇遇じゃない。あたしもよ」
「一体今度はなんだ…!」
「なんだ…あれは!?」

キンジ・アリア・千冬・イースが驚く。4人の見間違えではないと思うが、同時にキンジや千冬に通信が鳴る

『お、織斑先生!あ、あの…!?』
『いやぁ…流石に驚かないって決めたつもりだけど…冗談ですよね?先生』
『キ、キンちゃん!!』
『遠山、説明しろ!』
『キーくん、観て見て!そらがすごーい!』
『キンジさん』

「…狼狽えるな。聞こえているし、見ている」
「あー言うな…夢って言ってほしかった」

ウンザリしたキンジと千冬たちの前に広がる空……
先程まで広がった青空は先程まで暴れて飛行していたガーゴイルの怪物ばかりだった。しかし、今の空は


―――――――――空は死を思わせる灰色に変わる

―――――――――見えている灰色の空と一緒に浮かぶ星々。

―――――――――――近づく…

――――――――――――近づいてくる星々

―――――――――しかし、信じがたい事に…その近づく星々は全て







―――――――――――――地球だった






~~~~~~~~~~~~~~~

「いやぁ~すごいすごい!これが『世界の破滅』!『侵蝕(インカ―ジョン)』!撒かれた種によって星は嘆き、慟哭する!そして、並行世界と交じり…!」
「束様?この事を知っていたのです?」

束…篠ノ之束。ISの発明者であり篠ノ之箒の姉である。今起きている異常事象に興奮と驚きの声に、後ろにいた瞳を閉じ流れるような銀髪を持つ少女が不思議そうに尋ねる

「今起きている現象は侵蝕(インカ―ジョン)!あの隕石によって引き起こされ、数ある並行世界に綻びが生まれる。綻びが生まれた世界同士は次第に境界を越え、そして世界は衝突し!―――――」




―――――――消滅する!


満面そうに笑う束に少女…クロエ・クロニクルはどう反応するか解らなかった。
新しい玩具を手に入れた子供のように、ワクワクが止まらない束は…今死にゆくこの世界を見届けた



最近ノリがよくなって投稿数が早くなりました暁です。

えーっと、まさかの展開です
前半は謎の組織から始まり、後半は怒涛の展開に書いてた自分も考えていませんでした(殴)

最初はクリスと一夏メイン!って決めていたのですが、変なブーストが入って後半をもう一つの地球がメインになってしまいました。
元々は更識姉妹は考えていなかったのですが、こんな事態に出ない方がおかしい!ってことで急遽登場しました。あと、ジャンヌの場合は人数合わせの為です。

楯無はサラッと未参戦キャラの名前を出さないでください…(これも考えているクロス作品の為のゲストです)
本当はアルティメギルとか出して、アリアの事を『テイルレッド』間違えやろうと思っていたのですが、空気嫁ってことで本編前に登場のイース様!(相手がブルーじゃなくって良かったね!)

イースとの戦いでアリア達の因縁を作ろうと思っていたのですが…千冬姉さんが頑張っていました。むしろ、後半の主人公として書いてました。


後前半の狂骨と呼ばれる女性のアレの描写はセフトだったかな…?久々にエロ描写書くと自重しないという悪い癖が再発しました。その影響でクリスちゃんのアレもその勢いです


正直言って、ISはアニメしか見てない人間なのでクロエの扱いがこれでよかったか解らないので、ツッコミ待ちです。あと亡国機業も出したいけど、こっちは扱いが解らないので出ないかもしれません

では、次回もよろしくお願いします!


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第15話 「折れた翼」

2時間前
アースラ

艦船に鳴り響く警報と非常態勢に、艦長のリンディや他のクルーたちもこの異常態勢に緊迫した空気に包まれていた

「大規模…いえ、大災害次元震、危険度増します!」
「測定レベルA!…いえ、S…SS!?」
「周辺の管理世界、及び管理外世界に災害の影響が!」

オペレーター達からの悲鳴じみた声を出す中で、その中で、クロノはエイミィに叫ぶ

「エイミィ、次元震の発生源は!」
「判らない…ここじゃない何処かの次元?それとも、全く何処か…?」

何処かの次元か調べながらも、それらしい次元震の中心が判らず、『PT事件』で起きた次元震以上の危険さに流石にヤバいという事に、クロノも重々承知なのか珍しく冷汗が止まらない
そして一番を恐ろしい事態は、迫っていた

「次元震波、こちらに迫ってきます!」
「このままではアースラに直撃します!」
「全エネルギーを使って防御フィールドを!全クルーは衝撃に備えて!」

リンディの指示のもとアースラの全エネルギーを使い、次元震波からフィールドで身を護るが、白い閃光は津波の如くアースラを飲み込む。

想像以上の衝撃に揺れるアースラからクルーの悲鳴が聞こえる。
同時に警報が更に増し、レッドゾーンを突入寸前だった。船も炎と煙が上がる中…

警報が次第に鳴り止み始める…揺れも収まり始めた…

「助かった…?」

思わず声を上げるリンディに、クロノが代わりにクルーに状況説明を聞き始めた

「通信障害、未だ回復せず。アースラの損傷も75%…無事だったこと自体が奇跡に近いか…エイミィ。移動の方は?」
「うーん…暫くは動けないよ。応急処置しても、本局に行けるかどうか…」
「そうか…」

お手上げのレクチャーするエイミィに、困るクロノ。先日の戦闘で行方不明者4人の捜索中に起きた次元震。リンディは偶然近くにある世界を調べさせ、見つけた世界は…


―――――『第97管理外世界:地球』


~~~~~~~~~~~~~~~
2時間後:地球

とある山里に謎のドーム状が発生した。
半径1㎞をドーム状に展開し、中と外の様子が分からない状態でそのドーム内に小さな村があり。まだ取り残されている人達がいる。
響・クリス・一夏がその救出に向かいに行った

「――――――行くぞ!零落白夜(れいらくびゃくや)、発動!」

ドーム前で一夏は白式の右腕と雪片弐型だけを展開し、零落白夜を発動した。
今回の作戦はドーム内に入り、取り残された人達を救出すること。その前に、このドームを壊す事だが、先に救出作戦を行った陸自だったが、手持ちの武器では破壊できず、爆撃も出来ない。

そこで雪片弐型が変形し、対象のエネルギー全てを消滅させる零落白夜。
エネルギーの刃を形成し、相手のエネルギー兵器による攻撃を無効化とシールドバリアーを斬り裂くことで相手のシールドエネルギーに直接ダメージを与えられる白式最大の攻撃能力『対IS兵装』。ドームに発するエネルギーを断つにはもってこいの武器。

集中する一夏はひと呼吸しながら腰を落とし、零落白夜を地面と平行に構え横一線…零落白夜でドーム状を斬る。
千冬や箒、今回は翼に教わった居合。何度も教わったことで自然的に動き、一夏自身も斬った実感がする

結果はドームにヒビが走り、ガラスが割れるように崩れる。しかし、中が暗く何も見えないが、一夏は

「響!クリス!」
「あとは任せて、一夏君ッ!」
「さっさと終わらせるぞッ!」

ミサイルに乗った2人は割れたドームの中に入り、一夏は一回白式のエネルギーを回復するまで外で待機していた


~~~~~~~~~~~~~~~
何もない…ここには小さな村があり、逃げ遅れた人がいる筈だった
響とクリスは周りを探すも誰一人見つからず、在るのはあの時粉砕し壊した隕石の破片が地面に刺さっている。

「しっかし、よくこんなのが落下しても被害が出なかったね!クリスちゃん」
「むしろ、逆だろ。この位の大きさなら衝撃で村が吹っ飛んでもおかしくない筈なのに、被害が無い方がおかしいだろ」

『へぇ?』と驚く響の表情は分かっていたかのようにクリスは、破片を軽く叩きながら説明した

「それにこのドームも『異常』だっておっさん達が言っていただろ。なら、このでっかい石っころも、その『異常』で落ちたって言うより、ナニカの『異常』でワザと減速しながら落ちたって見た方が良いだろ」

前に弦十郎が適当に借りた映画の中に間違って借りた映画があり、内容は隕石が落下し大災厄を及ぼす映画を見ていたクリスは、『CGばかりの作りもん』と見ていたが、今似たような状況だと寧ろ、こちらの被害が少ない方がおかしいと見ていた。
は、嫌な感じがして

「(それにこの空気…正直胸がザワザワしやがる)おい」
「クリスちゃん?」
「一回出ておっさん達に連絡するぞ。気のせいか、さっきから体中がザワザワしやがる」

何かを感じるクリスに響も珍しく口を重く開く

「実は私も…ここに入ってから、胸が騒ぐ感じ…がしてた。ううん、胸の中のガングニールが騒いて……」

息が苦しそうになる響は思わず膝から倒れそうになり、クリスが受け止める。
響の身体は熱した鉄のように熱くなっていた。

「お、おいッ!?お前何なんだよ、この熱さは尋常じゃ…」
「へ…へいき、へっちゃら…」
「平気なわけねーだろッ!今は一回ここから…」


響を抱えクリスの背後から感じるナニカ…誰かがいる。先程まで何もいない場所…背筋が擽られるような感触?いや……冷たい視線が暗闇から掴まれそうで、そして闇に飲み込まれそうな

「………」
「「――――――――ッ」」

響とクリスの横を通り過ぎる身の男性で、長い顎に七三分けにした髪が特徴の灰色のボディスーツを着用しており、その上には黒色のマントを身につけている男に、クリスは動けなかった

「(―――――いつの間に…?何なんだ、この異様はッ!?…このあたしが何怖気づきやがる…?何言ってんだあたしはッ!今まで簡単に怖気づいたことなんて…)」
「(どうして急に…ガングニールが…?あの人見た瞬間に…?)」

何かに沸騰しそうなガングニールに響は苦しみ、クリスは身体中が震える。解らない…だけど、今理解できるのは、あの男から立ち去る事だったが…

「ほう…『ガングニール』に『イチイバル』…か。」
「!?」
「どうして…シンフォギアのことを?」
「まだしばらく眠り続くであろうと思っていたが…なるほど。先に私が目覚めたのも…この『現象』の影響か。フッ…侵蝕による滅びゆく世界。そして、終わりなき混沌とあまねく生命(いのち)…」
「何ブツブツ言ってやがるッ!この顎長野郎ッ!!」

思わず叫びながら、イチイバルのクロスボウ型を片手に構えるクリス。
逃げようと思っていたが、この男は危険すぎる。もしこの隕石やドームもの男の仕業だったら、ルナアタック以上の何かをするかもしれない。なら、やることは…

「手負いのガングニールを抱え、剰え限定解除…エクスドライブモードにも成れぬシンフォギアに私と戦えると…」
「なぁ―――――――!?」
「おもうなァァァァァァァァァァッ!!」
「こいつはッ…!」

男は吼えた瞬間に衝撃が響とクリスを吹き飛ばし、熱で意識がふらつき、動けない響を咄嗟に掴むが、目の前に男はクリスの腹部を拳で叩きつけた。

「がはぁ…!?(こいつ、おっさん(弦十郎)と同じか…!?いや、おっさんと違う…!こいつは確実に殺す気だ)」

たった一発の拳に、胃液と血を吐く。クリスは弦十郎と戦っているような気分であるが、唯一の違い。弦十郎は化け物のように強いが殺す気はない。しかし、この男は確実に殺す気だった。

「(チクショウ…ッ!油断しすぎだろ、あたし!あたし一人ならともかく、こいつだけは…ッ!)」

思った以上に力が入らないクリスだったが、響だけでも助けようと抱きしめようとするが、響は歯を噛み締める勢いで逆にクリスをお姫様抱っこするように抱えて着地した

「ハァ、ハァ…へいき、クリスちゃん?」
「バ、バカ野郎ッ!それはこっちのセリフだ!無茶しやがって!」
「だ、だって…こうしないとクリスちゃん、助けられなかったから…」
「お前…ッ!」

『ホント、バカ…ッ!』と呟くクリスの腕の中で、高熱で倒れ変身が解ける響。
悔しがるクリスは強く響の身体を抱きしめる。

「(こんなにあっちぃ身体で…あたしを助けやがって…ッ!どう考えてもお前の方がヤバいクセに…ッ!どうして!)」
「事情はどうあれ、ガングニールは動けんようだな。なら、二人まとめて逝け――――」

エネルギーを纏った拳を二人に叩き込む。一瞬で土埃が舞い視界が見え辛くなったが
――――が、男に向けてガトリング砲の弾丸の雨が叩き込む。

「――――――挨拶無用のッ!ガトリングだッッ!!(護ってやるッ!あたしがこいつを!)」
「むっ…?!」

続いて小型のミサイルの雨が降り注ぐ

「あいつからもらったッ!あったけぇ、絆の為ッ!(繋いでくれたこいつの手は、今でも温かさが残っている!)」

男はミサイルの雨から瞬時に左に避けるも、待ち構えていたクリスはニヤリと笑いながら12基の大型ミサイルを生成し、小型ミサイルと4門の3連ガトリング砲も合わせての一斉掃射する『MEGA _DETH_INFINITY』を

「おつりはいらねぇぇぇぇぇぇぇッ!!全弾くれてやらァァァァァッァァ!!(だったら、あたしがッ!!)」

怒涛の爆撃の轟音が響く…砂利と土埃が舞い、クリスも先程のダメージが来たのか座り込む。あとは適当に変態野郎(一夏)が来ると思っていたが…

埃から動く影に、クリスは立ち上がろうと思っていたが、ふらつき…
そして…

「舐めるなァァァァァァァァァァァァ!」
「しまっ…!?」

強靭な手でクリスの首を掴む男。クリスの攻撃が効いたのか所々に火傷跡や、着ていた服も破けている。しかし、一番危ないのは…

「(くそっ…声が出ねぇ…)」

首を強く握られ、声も唄も歌えないクリスを男はジワジワと強く握り始める

「やはり、人間のその意思は危険だな!今は未だに復活を果たせていないクイーンもあるが、シンフォギア!奴の意……」
「グダグダ言ってる暇があるなら、その手を放しやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!」

白い閃光の如く、零落白夜で男の腕を両断する一夏は睨みながらも、咄嗟にクリスを抱えて助けた

「げほ、げほ…お前、なんで?」
「悪ぃ、遅れてスマン。中々補給に遅れたけど…ナイスタイミングだろ?」

不意に笑ってくる一夏に、照れるように怒るクリス。
そんなやり取りをしながら、一夏は真剣な表情でクリスに訊く

「――――思わず、零落白夜使った後で言うのもアレだけど…あいつは?」
「こっちだって訊きたい方だ。まぁ、襲って来たんだ。敵だろ」
「…響はあいつに?」
「いや、あのバカはあいつ見て苦しんだように見えた。しかも高熱の癖にあたしを庇って、ぶっ倒れやがった…」

悔しそうな表情のクリスに一夏は、エネルギーが無い状態でも雪片弐型を構える。

「俺が殿(しんがり)をする。お前は響を抱えて逃げろ!」
「なぁッ!?バカ野郎、何言って…」
「3人で逃げても追われそうだし、だったらお前が逃げるまで俺が時間を稼ぐ」
「そう言う事なら、あたしが!お前は空飛べるし、今のあたしは…」

誰も護れない…と云おうと思った瞬間、クリスの頭を撫でる一夏。
思わず『なにこんなッ!?』と叫ぼうと思ったが、一夏は続けて言った

「俺が来るまでお前が響を護ったんだろ?なら、最後まで響を護ってくれ。そして――――」


――――――俺がお前を護る番だ

そう言い残し、一夏は腕を治した男に向かっていった



~~~~~~~~~~~~~~~
どの位の時間が経ったか解らない
響を抱えて、ドームから脱出したクリスは二課に連絡をしようと思ってもドームの影響で連絡が着かない。
連絡が出来そうな場所まで歩いて、歩き続け…

『くん!…クリ!』
「ハァ…ハァ…おっさんか?」
『やっと通信が繋がったか…今の状況はどうなっている?』
「早く医療班をッ!コイツ、高熱でぶっ倒れて…あいつもまだ…だから、早く来てくれッ…!!」


必死の叫びに弦十郎は医療班を連れて現場に向かった


~~~~~~~~~~~~~~~

弦十郎率いる二課の医療班とエージェントを連れて、ドーム状があった場所に到着した。途中で響を医療班に任せ、クリスも一夏の事が心配だという事で到着したが…

隕石の破片が完全に砕け、激戦を思わせるように地面が抉られ、クレーター跡が何カ所出来上がるほどの傷跡と散らかる白式の破片…


「ばか…野郎…何で…何でお前はッ!!あああああああああああああッ―――!!」

山の天気は変わりやすいと言われているが、感情が崩れるように座り込むクリスの落涙が…慟哭が形になったかのように雨が降った



隕石の破片の前に立つ一人の影…半壊された白式、雪片弐型が腹部に刺さっていても、何かを護ろうと立ち尽くす一夏の姿だった。



そして―――――――
二課本部から緊急通信が弦十郎の元に届いた

「どうしたッ!」
『大変です司令!』
『つい先程―――』

友里と藤尭からの連絡に、正直今はそれところでは無い弦十郎だったが…


「なん…だとッ!?」

耳を疑うような出来事が起きた…





~~~~~~~~~~~~~~~
何かの爆発が起きたかのように周囲は、焦げた臭いと灼けた跡…

偶然居合わせた、太極のメンバーとツインテイルズ、ダークグラスパーが目にしたものとは…


――――――――矢澤真姫(ヤザワ_マキ)の身体から現れた黄金に輝く龍が吼える中で、マキの口から何かを呟く

「――――――壊れた」




前回から怒涛な展開にいつ息切れ起こすか分からない状態です。ハイ。

前回はToLoveるな内容だった、一夏とクリスでしたが…

まさかの一夏、死亡確認(ワン ターレン風に)

…いえ、一時離脱です(死んでません)
きっとクリスちゃんに手を出したことで、フィーネ(了子さん)からの呪いを食らってます(そんな分けない)

まさかのバルデス!悪を断つ剣って叫びそうな御方、参戦!
バランスが崩壊しているよ!貴方の出番はまだ先ですから、他の3人に譲ってくださいよ!もしくは、ゴーヤーン辺りを(余計にヒドイ)
ここの所ボスラッシュが多過ぎるのは気にしないでください。

そして、来週は久々のオリジナル組の回です。
中々休まない状態ですが、自分もいつ更新がまた止まるか分かりません。

それまで次回もよろしくお願いします




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第15.5話 「追憶」

山奥の御寺
既に潰えた様なボロい御寺にも関わらず、二人の男女が訪れた。
一人はトウカ・キョウスケ(燈火京介)ともう一人は、キョウスケより年上の女性。
華奢な身体に腰まで伸びた赤みのかかった茶髪を纏めた白いリボン、胸元を露出の長いスカートの黒のドレスを着た女性は美人ではあるが、何かの傷を隠すように右目には眼帯を付けている。
左手には日本酒を、右手に持っている銀と蒼の煙管(キセル)を吹かす女性は、キョウスケに話しかける

「久しぶりに会ったけど、成長したわね。キョウスケ、彼女は出来た?」
「お久しぶりです、冬華姉さん。逆に訊きますけど、冬華姉さんこそ彼氏は出来たんですか?」

キョウスケの問いに冬華と呼ばれる女性は無言でキセルの火皿に溜まっていた灰をキョウスケの頭に捨てた。

「熱ッ!!?」
「私を揶揄うなんて、良い性格になったわね。キョウスケ?」
「いや…カズヤがその手が来たらそう返せって…」
「そうか。あのバカか…次会ったら妹共々地獄を見せてやろうかしら…フフフ」

キョウスケの頬をグリグリと引っ張りながら、悪い顔になりながら何かを企む顔に、正直双子姉妹は良いとばっちりである。

水仙冬華。太極のエージェントの一人で、キョウスケの保護者代わりであり、彼らのチーム鬼門を師匠である。
この日はキョウスケと共にある理由でこの寺に来ていた


「―――――もう5年になるのかしら。あの子が…死んで」
「…………」

そう口にする冬華と無言のキョウスケの前にあるのは、小さな…名前が書かれていないお墓。

「冬華姉さん。俺は…まだ姉さんが」
「……また言うのね」

何度ここに来てはキョウスケの実姉が生きているように思えてしょうがない…
早くにして両親が死んだ燈火姉弟。元々はキョウスケの両親も太極の一員でいつ死んでも覚悟をしていたが、幼いキョウスケと中学生だった姉は残された…

姉は中学生でありながら、優秀で危険な魔を相手に戦い…必ずキョウスケの前に帰ってきた。冬華もその姉と、同じチームで共に死線を括り抜けてきた。その縁で冬華も幼いキョウスケを見ていた

しかし、一緒にいた太極のエージェントと共に何かの任務中だった姉は帰ってこなかった…
一緒にいたメンバーは惨殺された死体は残っていたが、キョウスケの姉の死体は見つからなかったが、彼女の右腕だけは残っていた。

そして、墓の中には姉の遺骨は入ってない。入っているのは現場に残された右腕だけに冬華も寂しそうにお墓を見ている…


「いい加減に現実を見なさい。確かにあの子の死体は見つかっていない。でも、もう5年…あの子は居なくなった。亡くなった…あなたはあの子の分まで生きるって教えたはずよ」
「……解っています。でも…」
「仮に生きていたとしても、今更貴方や私の前にどんな顔で出せるのやら」
「どんな顔で出せるんでしょうかね?」
「バカ面で帰ってきたら、私があの世に送り返してあげるわ」

ムスっとした表情で腕組みしながら言う冬華に、キョウスケは笑っている。
何かと姉の春菜と仲が良いし、一番心配していたのは冬華であることは知っているキョウスケ

そんな時にキョウスケにあるメールが届いた
その内容に驚き、冬華にお願いする

「はぁ?もう帰るだと?今日は近くの宿で泊まるって言ったでしょ」
「そうだけど…その、これを見てくれ!」
「あのバカカズヤからのメール…?」

少し不機嫌そうに見るメール内容に、驚きながらキョウスケにある護符を渡した。

「冬華姉さん。こいつは?」
「気紛れで作った、一回限りテレポート出来る護符よ。これ使えば今すぐ行けるわ。行きたい場所を念じれば、行ける筈よ。」
「姉さん…」

冬華の渡された護符に感動したのか、キョウスケは一つ聞いた

「………成功確率は?」
「なぜ今それを聞くのかしら?」
「いや…その…姉さんの護符って結構、失敗するもので…」

目を逸らすキョウスケ。何度か冬華が精製した護符の試しをやらされて…否、任されてみたものの…

火の護符と言いながら、その場で爆発し
木の護符を使ったら、花粉が飛んだ…
水の護符は…ナニカが出た

等々…キョウスケにとって冬華の護符は危険以外何物でも無かった…
そのキョウスケの表情に、冬華はにこやかな表情で

「護符を使って飛ぶか、コレで飛ばされたいか好きな方を選べ」

コレ…冬華の持っているのは2.0mの長い柄に左右の先端に装備された反りのある刀身…薙刀を構える冬華。ニコニコした表情で

「こっちだった場合。どうなるか分からないけど」

サラっと言う冬華。正直、右目の眼帯から湧き出る殺気と笑顔のようで不気味な表情にキョウスケは無言で護符に念じ、飛んだ。


誰もいないお墓の前で冬華は、ドレス着ているにも拘らず胡坐で座り込む。
左手で持っていた日本酒をお墓に被せるように流し、自身は煙管を吹かす。

「まったく、あなたの弟。久々に戻ってきたと思っていたら…厄介ごとになっているわよ。春菜」

誰もいない場所で今亡き友人に話しかける冬華。
自分も行きたいが、今は自分が…友が育てた部下なら問題ないと思い残った。
今はただ…

「まったく、もう5年だって言うのに未だに貴女との思い出が懐かしい…そして」

―――――思い出って、ホント酷なモノよ。いい加減に寂しさが消えていいのに…

未だに消えない…居なくなった友への思い出と想い
共に過ごし、死線を括り抜けた日々…共に笑い、泣いた日々は未だに冬華の胸を抉る

「だけど、私も一応は大人だもの…弱さはあの子達には見せない。でも、あなただけは別。私の弱さを見せるのは貴女だけだもの…」

キョウスケやカズヤ達には大人として、見守りながら指導していた…しかし、実際の冬華は

「……私だって信じている。貴女は生きているって…春菜ぁ…」


―――――もう一度会いたい。


弱さから来る涙は未だに止まらず…零れ落ちた





久々の番外編!ってことで、オリキャラの主人公(いちおう)のキョウスケの回
今回出た女性キャラは、昔自分が書いたまどマギの二次作『はるな☆マギカ』キャラです。

知っている人が居たら嬉しいけど、知らない人はスルーでお願いします。
はるマキは自分が書いた二次作品で唯一完結した作品で、狂気に走った作品でもあります…うん。これ書いた自分は狂気だった

もう出さないと思っていたキャラ達で、もう無いと思っていたはるマキのデータが残っていたので、久々に軽く読むと…

『あーホント、狂気だったな』です(笑)

自分でも何で当時はこんな内容を書いた!?って問い詰めたい。
さて、今回復活したのは読んでから思ったのが、ちゃんと一度彼女らを出して活躍させたい想いが出ました。


元々はキョウスケに姉がいる設定は創っていたので、春菜にして
キョウスケ達の師を、不憫……ゲフン。冬華にしました。

冬華の衣装は、クロス作品で処女作のクロス大戦・クロスディメンション(データ処分済み)の登場作品のワルプルギスと言うキャラをイメージです。

丁度、ワルプルギスの弟子だった冬華が大人になって、ワルプルギスの同じ衣装を着るって考えたら、久々に懐かしい設定でノリノリでした

大人になった冬華を書く。これは本当にイメージがし易くって危うく暴走になりました;;

そして、救済少女(物理的な意味で、カニバリズム的な意味で)春菜さん…そのゴメンね。主人公だったのに故人でロクな扱いで…一応出番あるから(ネタバレ

次回は本編ってことでよろしくお願いします


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第16話 「始まりの閃光」

現在

壊れている…何が壊れている?

世の中が?それとも…この宇宙自体が壊れている?
そこまで大きなものじゃない…小さい。物凄く小さい…塵芥のように…

だって壊れているのは……私。

私は壊れていた…

私は壊れた…私は壊れている…もう直らない…私は壊れて…私は直った…?
私は壊れている…直っていない…私は…ワタシハナオッタ…私は修理された…壊れは直った…
直った…私は直った…お前は壊れてる…私は直った…私は直った…壊れて、壊れ…


――――――ワタシハコワレタ

「――――壊れた」

「……ホント、次から次に…誰が説明してくれない?ねぇ、レッド?」
「わたくしも説明してほしいですわ、レッド?」
「そうじゃ!わらわに説明せんか!嫁のレッドよ!」
「何でどいつもこいつも俺に説明を求めるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

テイルブルー・テイルイエロー・ダークグラスパーの3人はテイルレッドに説明を求めるが、正直説明が欲しいのはレッドも同じであった。
だが、周囲の瓦礫と化した前楽園ホールと残った人々がいる…

そして、目の前にいる金色の龍と見知った人

「一応、キョウスケにも連絡したが…付け焼刃だろうな」
「あの女を殺せばいい。簡単じゃん」
「簡単に殺せれば楽なんだけど」

写メ送って連絡したカズヤにサラッと吐く双子の真那と真耶。
しかし、金色の龍と言うよりマキは

「壊れた世界は…無に」

龍の咆哮は更に響いた


~~~~~~~~~~~~~~~
6時間前
マキが暮らすマンションの一部屋

「ハァ…ハァ…」

ベッドの上でうなされる様に、汗が止まらず全身が焼かれるように熱い。
全神経も痺れるように熱く、口から出る吐息が荒くなる…

以前学校で倒れて、別の場所に移動した時に聞こえた声…前は複数聞こえた声、今は自分より上の女性の声1つしか聞こえないが、マキは幻聴と思って気にしなかったが…

謎の声が何かを言っているように聞こえたが、マキの脳内には悪夢がマキの全身がナニカに掴まれる。身体に掴まれるナニカによって、胸が潰され、そして…心が

「イヤァァァァァァァァァァァ!!」

思わず起き上がるマキ。全身から出る汗は止まらず、喉が渇いたように、水分が欲しがる。そして恐怖による震えが止まらない…

「今のは…夢だよね?夢であってほしい…何でまだ…もう治療は終わったなのに、私は壊れてない…治療は完璧で壊れたトコロは直った…私は直った…もう直った…」

私は直った…私は直った…もう直った…私は直った…私は直った…
私は直った…直っている…私は直った…私は直った…私は直った…壊れは直った…
私は直った…私は直った…オマエハコワレテル…私は直った…私は直った…壊れて、壊れ…


自身に言い聞かせるが、マキは昨日食べた物が逆流するように吐き気が止まらず…その場で嘔吐をした。

――――――ワタシハナオッタヨ

~~~~~~~~~~~~~~~
3時間前

「しっかし、遅いわね。…まさか、寝坊じゃないでしょうね!?」
「まぁまぁ、そんなに怒ったらあかんよ鈴お姉ちゃん」

公園の噴水前で誰かを待ち合わせているが、イライラする凰 鈴音(ファン リンイン)とイライラしている鈴を宥める車椅子の少女、八神はやて。
休日のせいか、カップルや親子連れが多い公園で待っている鈴とはやては、以前遊びに行った四つ葉町で出会った友達と遊びに…

「寝坊したぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「もうラブが寝坊したせいで遅刻じゃない!」
「それでも、はやてちゃん達なら許しくれるって私、信じてる!」

慌てるように聞こえる声に、鈴は呆れる様に溜息を、はやても困った表情で笑っていた。

「もう恥ずかしいじゃない!特にラブ!!」
「ごめんなさーい!」
「鈴お姉ちゃんも人前で叫ぶのも恥ずかしいよ」

年上らしく年下に注意する鈴だったが、小学生のはやてお母さんに注意されていた。
はやてと鈴と一緒にいる女子中学生3人娘は、桃園ラブ・蒼乃美希・山吹祈里。
3人共、中学はそれぞれ別だが、家族ぐるみで付き合いが長い幼馴染同士。

最初の出会いは四つ葉町で、買い物した際に持っていた袋が破け買った物がこぼれ落ちた。足が不自由なはやては取ろうにも難しく、鈴一人で取っていたものの果物が転がった際に、丁度人影が現れ…大いに転んだ

転んだ相手…ラブは、足元にあったリンゴと必死に取っている鈴とはやての状況が分かり、一緒に手伝った事で仲良くなった

そして、今日は5人で遊びに来ていたが…

~~~~~~~~~~~~~~~
2時間前:アースラ

艦船に鳴り響く警報と非常態勢に、艦長のリンディや他のクルーたちもこの異常態勢に緊迫した空気に包まれていた

「大規模…いえ、大災害次元震、危険度増します!」
「測定レベルA!…いえ、S…SS!?」
「周辺の管理世界、及び管理外世界に災害の影響が!」

オペレーター達からの悲鳴じみた声を出す中で、その中で、クロノはエイミィに叫ぶ

「エイミィ、次元震の発生源は!」
「判らない…ここじゃない何処かの次元?それとも、全く何処か…?」

何処かの次元か調べながらも、それらしい次元震の中心が判らず、『PT事件』で起きた次元震以上の危険さに流石にヤバいという事に、クロノも重々承知なのか珍しく冷汗が止まらない
そして一番を恐ろしい事態は、迫っていた

「次元震波、こちらに迫ってきます!」
「このままではアースラに直撃します!」
「全エネルギーを使って防御フィールドを!全クルーは衝撃に備えて!」

リンディの指示のもとアースラの全エネルギーを使い、次元震波からフィールドで身を護るが、白い閃光は津波の如くアースラを飲み込む。

想像以上の衝撃に揺れるアースラからクルーの悲鳴が聞こえる。
同時に警報が更に増し、レッドゾーンを突入寸前だった。船も炎と煙が上がる中…

警報が次第に鳴り止み始める…揺れも収まり始めた…

「助かった…?」

思わず声を上げるリンディに、クロノが代わりにクルーに状況説明を聞き始めた

「通信障害、未だ回復せず。アースラの損傷も75%…無事だったこと自体が奇跡に近いか…エイミィ。移動の方は?」
「うーん…暫くは動けないよ。応急処置しても、本局に行けるかどうか…」
「そうか…」

お手上げのレクチャーするエイミィに、困るクロノ。先日の戦闘で行方不明者4人の捜索中に起きた次元震。リンディは偶然近くにある世界を調べさせ、見つけた世界は…


―――――『第97管理外世界:地球』



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同時刻:前楽園ホールヒーローショー

総二達も久々に街に出ていた。
ここ最近変なことが立て続けに起きた事で、気分転換という事で慧理那からヒーローショーの誘いで、皆と一緒に来ていた。
丁度空いている場所に座る総二達。その中で慧理那はガッカリした表情で呟いた

「織斑くん達も誘いたかったですわ」
「しょうがないよ、一夏は暫く翼さんの代わりで二課に協力中だし、キョウスケ達も別の用で都合が悪いって言うし。」
「それに翼さんは、今度の『マリア・カデンツァヴナ・イヴ』のコラボライブで忙しいって言うじゃない。」

総二と愛香からの説明し、色々な都合の悪さで久々にツインテイルズのみで出掛けることになった。

そして、ヒーローショーは…




「め~がねめがね、なにもかもめがねになぁ~れ!」

ステージの上では黒髪のツインテールと黒のフリフリを着た眼鏡をかけたアイドルが、元気よく唄っていた。
『善沙闇子』、最近人気絶叫で売れ始めたアイドル
彼女の歌唱力は第二の風鳴翼と呼ばれているが、実際はアルティメギル首領の側近で、裏切り者の処刑人『ダークグラスパー』である。
その事を唯一知っているのは、総二のみ


「まさかヒーローショーの前にゲストのミニライブが善沙闇子って…」
「ヒーローショーって言うより、彼女のミニライブって変えた方が良いと思いますよ」

ヒーローショー見に来たつもりが、善沙闇子のライブにツッコミを入れる愛香と可愛い幼女が居ないか見渡すトゥアール。
闇子は自分の曲が終わった後に、すぐにヒーローソングを歌い始めることで、慧理那は直ぐに小さな子と大きな子供と交じって楽しんでいた

その中で総二は闇子の正体を知っている為、どうするか考えるが…

「あの子のツインテール、ホントいいよな…」

闇子ではなく、これからやるヒーローショーのお姉さん役だけど、自分より年下の女の子のツインテールを見ていた

「そーじ…またツインテールを」
「何言っていますか、愛香さん!あの子、見覚えあるロリっ子ちゃんと思ったら春日野うららさんですよ!あれ以来テレビのドラマで見てても、チョイ役ばかりで可愛いロリっ子の良さが分からないプロデューサーはゴミですよ。金髪ロリは最高ですよ!!」

サラっと吐くトゥアールに、ツッコミを入れそうになる愛香だったが総二も珍しく『ツインテールの良さが分からない偉い奴なんて、ドラマ創るなよ!』っと同意の叫ぶ。

『ホント、誰が一夏呼んでツッコミさせなさいよ』…っと心の中でツッコむ愛香だった。

「ちょっと!うららの出番はまだなの!?」
「…のぞみ。うららも言ってたと思うけど、ミニライブ終ったらヒーローショーだって言っていたからね」
「初めてヒーローショー観に来たけど、ヒーローショーに有名アイドルのライブがあるのね」
「こまちさん。一応言っておきますけど、ヒーローショーにミニライブなんてありませんからね。あってもファイナルツアーとかですよ」
「確か…今日のゲストについてシークレットじゃなかったのかしら?」
「大方スタッフがネットでバラしたんじゃないですか?」

丁度総二たちの後ろから少女4人のグループ。うららの名前が出ているという事は、うららの友達で約一人、ツッコミが大変なのは分かった
思わず、後ろを向いた総二が目を開き見入った

「(あのマゼンタ色の髪の子!ツインテール…ツーサイドアップ!長い髪の中にある可愛く小さなツインテール…ッ!俺には分かる…あぁ、俺にも解るとも!あの子のツーサイドアップなツインテールは幼い頃からずっと同じ髪型だ…!久々に変えたツインテールじゃない!あれは夢見る力(ツインテール)だ…ッ!!)」

「あの人さっきから私の顔見ているけど、もしかして!」
「しっ!のぞみ、変な人と顔合わせたらダメって言ってるでしょ!」
「りんさんってホントお母さんね」

親子のようなやりといするのぞみとりんにニコニコな表情で答えるこまち。
知らない人から見れば、妹の面倒を見る姉とそれを微笑む母親である


~~~~~~~~~~~~~~~
同時刻

何故外に出たんだろう…
でも家にいたら、また壊れる気がした…

折角、今日教育実習生として、教師になろうと思っていたのに…変な声は聞こえて、非常識な事件に巻き込まれて…

意識が朦朧する…未だに身体中が焼けるように熱い…身体が揺れる
揺れる…?地震が起きた…?周りの人達は気にしていない?
じゃあ…


「いった…い、何が…?」

今此処で何かが起きる…何故かそう感じるマキだったが、頭の中がグルグルに廻りどう表現すればいいのか解らないまま…

「えっ…?」

マキは、空を見た。
昨日まで何もない空だった。しかし、今の空から白い閃光が落下した

~~~~~~~~~~~~~~~

落下近くで、そう離れていない場所

「うぐっ…」
「はやて!」
「はやてちゃん!?」

膝に抱えていた闇の書を落とし、急に胸を抑え始めるはやて。心配する鈴とラブだったが、今まで突然発作みたいなことが無かったはやてに鈴は心配しか出来ず、美希は慌てて救急車を呼ぼうと携帯に電話を掛ける。
獣医の親を持つ祈里も少しなら獣医の知識があることで、出来ることをはやてを診ようとした瞬間

何処からが聞こえる大きな音。何かが爆発したように、5人の近くまで炎と爆風が襲ってきた

「な、なによ!?」
「爆発―!?」
「早く逃げなきゃ!」

驚くラブ達に逃げようにも間に合わない。そして車椅子で苦しむはやてをラブは咄嗟に抱えて逃げようとするが無理なのは分かっている…そこで、鈴はブレスレットをセットアップした

「甲龍(シェンロン)!」

瞬時にIS『甲龍(シェンロン)』を装着し、はやて達を抱えて空に逃げるが、思った以上の衝撃はあった。
鈴はISを装着しているから無事だったがはやて達は気絶をし、一度どこか安全な所へとビルの屋上に降ろす

「一体何なのよ…!まさか爆破テロ!?」

訳が分からない程、鈴は混乱する中でもっと鈴を混乱させる事態となった

『―――蝕を確認…緊急プログラム発令。これより守護騎士プログラムを』

「……はぁ?」

豆鉄砲を食らったかのように唖然する鈴。
あの爆発で置き忘れた闇の書が現れているし、宙に浮いて、喋って…そして



はい。第16話!前回の15話と同時に起きた事件ってことで、どったんばったん大騒ぎと言う1日です。ちなみに15話の一部訂正してます

ヒーローショーと思ったら善沙闇子のライブになったり
りんちゃんさんはツッコミモード
はやてのおっぱいハーレム発動


そしていつの間にか揃ったYesプリキュア5!台詞は無かったけど一応はココとナツもいます。
本当なら、プリキュア5全員集合の話しを書こうとか考えたけど、そこは『本編見てね』ってことで、カットしました。
のぞみのツーサイドアップ(ツインテール)に反応する総二はやりたかったのですが、どうやるか結構悩みました;;


一方で、はやてとラブ兄貴!
何でフレッシュプリキュアと八神家?って思われるけど、本編見てて闇の書関係で考えたらフレッシュとクロスしやすいんですよね。
そのお陰で、ラビリンスと闇の書の間のクロスが楽しい状態になってます。
決して、はやてちゃんのおっぱいハーレムがやりたいとかは無いです。おっぱい
(あと、ラブ達はまだプリキュアになってません)

色々と繋がろうとしている状態で、結構ミスがあるので繋げたつもりが繋がってない状態もあります。今月からボチボチお気に入り数が上がって嬉しい限りですので、今後ともよろしくお願いします。

追記
活動報告に今後のことを書いてます


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第17話 「荒ぶる聖獣」

アースラ:艦橋

「あの閃光は地球に向かい、更に日本の街一部は空間湾曲が発生」
「更に境界線が乱れた状態で、地球に何があってもおかしくない…と言う訳ね」

リンディとクロノは先程起きた時空震…白い閃光の後を調べていた。
そして調べて分かったのは、ある街に空間湾曲が発生し、中の状態が分からない状況になっているのと、地球全体の境界線が乱れている

正直問題が多すぎて頭が痛い二人に、お茶を運んできたエイミィにクロノは聞いた

「エイミィ、僕のS2Uの状況は?」
「うーん。マリーの話しだと、パルミエ王国での戦いで結構破損部分があるから、まだメンテナンスに時間が掛かるらしいよ。あと、余っているデバイスは無いからねって」

うーん…っと悩むクロノにエイミィはリンディにある案を進言する。その内容に、リンディも考え悩む表情であるが、クロノは

「仕方がない…艦長。ここはエイミィの意見で行きましょう」
「でも、『彼女』。承諾してくれるかしら?」
「言い出した私が言うのもアレですけど…まだフェイトちゃん達の事を説明していなかったよね」
「その件も含めて僕から彼女に言っておこう。エイミィ、連絡をつなげてくれ」
「りょーかい」

クロノは地球にいる知り合いに事情を説明し、今起きている事の調査をお願いした



~~~~~~~~~~~~~~~
地球:ヒーローショー会場

これからヒーローショーが始まるであろうと言う時に突然の警報が鳴り、その場にいた総二達やのぞみ達。控室に戻ろうとした善沙闇子…イースナは一体何事だと思っていた。
最初はアルティメギルのエレメリアンが現れたのかと思ったが、イースナ(ダークグラスパー)がいる近くで襲撃と言う命令を出していない事を分かっているイースナだったが、突然鳴る携帯電話に取るイースナは

『大変や、イースナちゃん!』
「なんじゃ、メガ・ネよ!丁度ライブが終わったばかりで、電話を掛けるなと…」

正直ライブ中は携帯の電源を切れっと言いたいツッコミがあるが、電話相手はダークグラスパーの相棒であり、イースナの頼れるオカン。
ロボットの『メガ・ネプチューン=Mk.Ⅱ』は、メガネドンという鮫のマスコットキャラをやっているが、丁度ヒーローショー会場の外に出た際に、高エネルギーを観測した

『すごい爆発がここまで押し寄せてくる!アカン!早くここから逃げ…』
「メガ・ネよ!一体何言って」

イースナがそう叫んだ際に、何か騒がしい音が聞こえ始めた

同じ頃、会場の客席も避難警報に騒がしくなる。他の客もエレメリアンが現れただろうって思っていた。なら、ツインテイルズのレッドが来る!という声もあった

「トゥアール?」
「いえ、エレメリアン反応は…これは!?」
「どうしたのよ、トゥアール!?」
「説明は後です!今すぐここから…」

そう言おうとした瞬間、総二たちの目の前にショーの建物が崩れ…煙が雪崩のように迫ってくる。
驚くヒマもない状況で、3人はテイルギアを構えた

「トゥアール!アンタは後ろに隠れなさい!」
「は、はい!」
「「「テイルオン!!!」」」

周りは煙まみれの状況だった事と、周りに気にするヒマも無くツインテイルズに変身し
爆発の炎が燃えあがった


~~~~~~~~~~~~~~~
同時刻、ヒーローショー会場周辺

「ったく、なんで俺がお前らの買い物持ちで駆り出されなちゃいけないんだ」
「いいじゃん、いいじゃん♪可愛い妹が信頼してお願いしたんだから」
「そうそう。荷物持ちしか役に立たないんだし、この位役に立ちなよ」
「お前らな……お兄ちゃん泣くぞ」

非番という事で遊びに来ていたカズヤ達兄妹だったが、それよこれよと買っては荷物も持つ羽目になるカズヤと、日頃の鬱憤と気分転換であれこれと買い物を買う真耶と真那の双子姉妹。

「まったく、こんなことならキョウスケを呼ぶべきだったな…」
「兄貴。この場でキョウスケを呼んだら、あの鬼ババアにぶっ殺されるよ」
「うんうん。あの人、手加減なしだからねー」

キョウスケが居ない理由も知っているからこそ軽く言っている3人だったが、真耶は小さい声で『あのババア、いつか全裸で土下座させてやる』と言っているわ
へらへら笑っている真那だったが、途中で何かを思い出すように次第に表情が暗くなっている。
正直、兄としてあの人に任せたら可愛い妹たちの将来が心配である

「大体、あんな人より…うぐっ!」
「おい、真耶…くっ!?何だ…このバカ霊力は」
「うっ…お兄ちゃん!」

何かを感じた3人だったが、爆音と炎が迫っていた
カズヤは咄嗟に防御の護符で周辺にいた人たちも一緒を守った。

「一体何だって言うんだッ!お前えらは今のうちに他の人を非難させろ!」
「分かった!」
「…いや、その必要はないかも」
「ん?」

真耶が目に入ったのは、自分たち以外の人達が急に消えているのが見えた。
まるで自分たち以外の人をこの場所から切り離すように

「ったく、誰が説明させてくれよ」

そうぼやきたくなるカズヤ達のヒーローショーの会場から飛び出すツインテイルズとダークグラスパーだった。

「カズヤ!?」
「総…いや、レッド何が」
「そう言いたいのは山々だけど…来る!」
「あっ?何が…おわっ!?」

事情を聞こうとするカズヤだったが、上から何かが襲ってくることにテイルブルーは瞬時にカズヤを蹴り飛ばし、何かからの攻撃を助ける

「いててっ…何をしや…あーそう言う事か。サンキュー」

最初蹴り飛ばしたことで怒ろうとしたが、真上にいるナニカを見て逆にお礼を言って、持ってたスマホでそれを撮り、キョウスケに連絡を送った。
何かの爆発が起きたかのように周囲は、焦げた臭いと灼けた跡…
偶然居合わせた、太極のメンバーとツインテイルズ、ダークグラスパーが目にしたものとは…


――――――――矢澤真姫(ヤザワ_マキ)の身体から現れた黄金に輝く龍が吼える中で、マキの口から何かを呟く

「――――――壊れた」

「……ホント、次から次に…誰が説明してくれない?ねぇ、レッド?」
「わたくしも説明してほしいですわ、レッド?」
「そうじゃ!わらわに説明せんか!嫁のレッドよ!」
「何でどいつもこいつも俺に説明を求めるぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

テイルブルー・テイルイエロー・ダークグラスパーの3人はテイルレッドに説明を求めるが、正直説明が欲しいのはレッドも同じであった。
だが、周囲の瓦礫と化した前楽園ホールと残った人々がいる…

そして、目の前にいる金色の龍と見知った人

「一応、キョウスケにも連絡したが…付け焼刃だろうな」
「あの女を殺せばいい。簡単じゃん」
「簡単に殺せれば楽なんだけど」

写メ送って連絡したカズヤにサラッと吐く双子の真那と真耶。
しかし、金色の龍と言うよりマキは

「壊れた世界は…無に」

龍の咆哮は更に響いた
東京タワーと同じ大きさに左手には紅い竜玉を持ち、巨大な翼と全身の鱗が金色に輝く東洋龍はマキの身体から出ており、尻尾辺りは身体と同化している。

「強いて言えば、黄龍だな」
「おうりゅう?」

カズヤに一言にレッドが不思議そうに聞く。その事をイエローが代わりに説明する

「中国の五行思想『土行』に現れた黄金の龍ですわ。『四神』が東西南北の守護獣に対し黄龍は中心にいる聖獣の1つで、中には黄龍ではなく『麒麟』が中央にいる聖獣と呼ぶ人もいますわ」

流石生徒会長、何でも知っている…と思っているが、何故だろうが特撮で覚えたんだろうなーって思ってしまう。
解説中に黄龍は身体についた鱗を、カズヤやツインテイルズたちに向けて、弾丸のように飛ばすように発射し、一同はそれぞれ避ける

「ええい!一体なぜわらわまでこんな目に合わなければいかんのじゃー!」
「ってか、なんであんたがここに居るのよ!!」
「今はどうでもいい!ダークグラスパー!」

今更この場にいるダークグラスパーにツッコミを入れるブルーだったが、レッド…総二はダークグラスパーを呼びかける

「なんじゃ、嫁よ!まさか、こんな場で愛の…」
「あぁん?この場でそのメガネごと顔を叩き潰すわよ」
「なんという外道!眼鏡っ子のアイデンティティであるメガネを壊すとは、血も涙もない悪女よ!『妖怪メガネ割りぬりかべ』が現れおったぞー!」
「よーし、あの龍よりこっちを潰しましょう。レッド、邪魔しないでそいつ殺せない」
「本気で話をさせてくれー!!」

殺気を出しブルーと余裕ある表情のダークグラスパーの前にわーわー!と声上げながら間に立つレッドは、肉食獣の間にいるウサギである。
それを離れて見ていたトゥアールは『こんな時なのに、あんな総二様見ちゃうと…私のキラキラルが淫らに濡れちゃいますよ!ぐへへへ…』とナニカを言っているし、イエローは『わたくしを放置なんて新手なプレイですわね!そんなレッドも嫌いじゃないですわ!』とナニカを言っているが、スルーしたい

「くそ!こんな時に何で一夏がいなんだ!あいつらのツッコミ担当だろ!」

この場に居ない一夏(ツッコミ)不在に思わず愚痴るカズヤだったが、黄龍の鱗が止まらず飛ばしてくる。カズヤ達兄妹は手持ちの武器を持っていなかったのと、持っているのは護符数枚のみで多数飛んで襲ってくる鱗には対処できない。そして

「はぁぁぁぁぁぁぁ!」

右手に握った護符の力によって水を纏った手刀で鱗を斬る真那と印を組み、枯葉を使った防御の型で残った人たちを護る真耶。

「この場に残った人すべて襲っているってわけか」
「(でも、おかしい…さっき消えた人もいたし、まだこの場に残った人。その違いは…!?)」

逃げ遅れた人を守っている状態では、黄龍を止める事は出来ず。カズヤ達が残った人を守っている横で、テイルレッドは

「って訳だ…!ダークグラスパー。君に利益は無いと思う…でも、頼む!一時休戦で手を貸してほしい!」
「愚問じゃ、テイルレッドよ!言わずともこのような輩には!」

状況的に考えて下手にツインテイルズに手を出すより、会場や観客にいたメガネをかけた人を襲った黄龍を止める事を選んだダークグラスパーは持っていた闇の鎌ダークネスグレイブを、テイルレッドは炎の剣ブレイザーブレイドを同時に斬りかかる。

「それと、あの人は知り合いなんだ!出来れば傷つけないように頼む!狙いはあの龍だけだ」
「言われなくとも、メガネかけた相手に悪党はおらん!傷つけんようにしてやるわ!じゃか!」

そう言いながら、ダークネスグレイブを黄龍の胴体辺りを

「―――――なによりメガネを掛けた者たちを手出したこのトカゲだけは許さん!」

ダークグラスパーの本音とも言える咆哮が斬りにかかったが…

「!!?」

尖った物でガラスを引掻くような嫌な音が鳴り響く…ダークネスグレイブは黄龍の胴体に当たらず何かに守られているような感覚。

「――――――あまい」
「なぁ!?」

黄龍ではなく、マキはダークグラスパーを見下ろすような表情で黄龍が勢い強くタックルでダークグラスパーを吹き飛ばすが、ダークグラスパーは

「レッドよ!」
『今です!』
「翼さん仕込みだ!!ツインテールに情熱すること烈火(ツインテール)の如く…ってな!」
「!?」

その隙に黄龍の上には、テイルレッドがブレイザーブレイドを構える。レッドの周りに千ノ落涙を思わせる炎が上空から落下させ広範囲で黄龍を攻撃するも、先程と同じように守られている。しかしそれを見越して蒼ノ一閃を思わせる炎の斬撃が黄龍に一撃を与えた。

「手答え有り!トゥアールとダークグラスパーの予想通りだ!」
『えぇ。イースナの尊い犠牲のおかげでダメージを与えることになりました。これであの変態ストーカーも安心して逝けるでしょう…』

何処かで隠れているトゥアールは身を捨ててレッドに一撃のチャンスを作ったダークグラスパー…イースナの尊い犠牲に祈りを込めるジェスチャーをするが

「あー…トゥアール。ダークグラスパーは生きているからな?勝手に殺すなよ」

ツッコミを入れといた。
テイルレッドの一撃が効いたのか。黄龍は…マキは苦しみ始める。これで一気に畳み賭けるつもりだったが、マキは

「幾つもの星が嘆き、慟哭を…まだ力は足りぬ…」

黄龍は更に咆哮を上げ、レッドが与えた傷が一瞬で治り。驚く一同に黄龍の口から金色の雷光を放した

「―――――――業雷砲」

怪獣映画の怪獣が熱線を放射する様に、黄龍の雷光は地上に向けて無差別で勢いよく焼き始める
ツインテイルズ達は避けられることもできたが、ブルーとイエローは

「属性玉(エレメーラオーブ)―――――巨乳属性(ラージバスト)!!」
「属性玉(エレメーラオーブ)―――――貧乳属性(スモールバスト)ッ!!」

テイルブルーとテイルイエローの2人は同時に巨乳属性(ラージバスト)と貧乳属性(スモールバスト)の〈リフレクション・バースト〉を発動し、恐怖で動けない人や足がすくんで動けない残った人を守る

「見境無しかよ!トゥアール、残った人の場所は!?」
『愛香さん達の場所とカズヤさん達がいる場所…あと二ヶ所です!』

レッドからの問いにトゥアールはこの場に残された人を調べ、カズヤ達が守っていた場所とブルーとイエローが今守っている場所、そして

「人数が少ない場所なら!メガ・ネ!」
「ほいな!」

ダークグラスパーの呼びかけにメガ・ネプチューンMK.Ⅱは瞬時にジェット形態・戦闘機形態(メガネウィンガー)に変形し、残った人を出来る限り安全な場所に避難させる。黄龍の雷光がメガ・ネを襲う寸前に

「完全開放(ブレイクレリーズ)―――――ダークネスバニッシャ―――――――ッ!!」

弓型に変形したダークネスグレイブに漆黒の矢を番えて放つ。漆黒の矢が∞の形で破壊をもたらすイースナ最大の技である。ダークネスバニッシャーによってメガ・ネを襲った雷光を相打ちで守る

「今の内じゃ、メガ・ネよ!」
「最後の場所は…俺がッ!」

テイルレッドはブレイザーブレイドで最後の場所に落ちる雷光を受け止める。ブルーたちと違って防御できる力は無いが、それでもブレイザーブレイドを力強く握って雷光を抑える。
皆ここで少しでも引いたら後ろにいる人達の被害を出さない為に必死に守る。
先程と違って次第に雷光の威力が収まり始めたが、黄龍は4ヶ所とは違う場所に業雷砲を放す…
誰もいない場所に?と思ったとき

『あぁぁぁぁぁーーーー!私の場所に向かってきてる!』
「「「トゥアール(さん)!?」」」
「なんじゃと!?」

自分は大丈夫と安心していたが、トゥアールがいる場所に向けて放たれる雷光に、ツインテイルズやトゥアールの名前に反応するダークグラスパーは、助けに行こうとするが

「間に合わない…!トゥアール、逃げて!」

ブルーの叫びにトゥアール自身も間に合わないと嫌でも解ってしまったのか、トゥアールは…

「愛香さん…総二様のこと、お願いしますね」
『バカッ…!何急に…!』
「慧理那さん…己の本性(えむ)のままに、恥じないでください」
『い、いや…ダメですわ』

「総二様――――――」
『止めろォォォォォォォォ!!』


―――――――――大好きです



雷光がトゥアールを飲み込んだ




トゥアールがいた場所は視界を覆い被るように煙と砂利が隠す
レッドやブルー、イエローは目の前の光景に崩れるように座り込む。
変態で痴女の変質者の頼れる仲間が…居なくなった
テイルレッドは…総二は叫びたい気持ちと悔しい気持ちが入り交ざる中
煙が晴れていく…トゥアールのいた場所には緑色のドームが覆われていた

「…えっ?」

思わず声を上げるレッドは目を擦ってもう一度見直す。
さっきまでトゥアールがいた場所には、緑色の蝶の羽がド-ム状に拡げるように覆い被り…
誰かが立っている

見知らない女の子だ。
青緑色の髪で雪音クリスと同じツインテールに蝶の形のカチューシャ風髪飾りに、クリーム色の衣装にラインとリボンは緑。
その女の子の後ろには

「トゥアール!?」

レッドの驚いた声にブルーやイエロー、ダークグラスパーは驚いた顔でトゥアールを見る。一方で当のトゥアールは

「池ポチャは特撮の定番生存フラグと言いますが…まさか、『後は託す台詞』が生存フラグ何て、何処のアニメですか!?」

―――――通常運行だった。そのお陰で、泣きそうな表情だったブルーが一瞬で涙を捨てて、ブンブンと腕を振り回す。……やるなら終ってからお願いしますと思うレッドだった。

黄龍はそれを見て、何か笑ったように見えたが…

「―――――――プリキュア!ルージュファイア――――ーッ!!」
「―――――――プリキュア!アクアストリーム―――――ッ!!」

同時に聞こえ、炎の蝶と帯状の水流が黄龍に当たった。
突然なことに、カズヤ達兄妹とツインテイルズも驚く中。真那と真耶は聞き覚えのある単語に反応した

「「プリキュア…?」」
「一体どこの誰が…!?ツインテイルズの仲間か!?」
「いや、俺達も一体何の…これは!」

困るテイルレッドだったが、突然何かに反応し大きく叫ぶ。

「空からツインテールが降ってくる!!」


一体何言ってんだ…とツッコミたいカズヤはいい加減に一夏来いと思ったが…

「プリキュア!レモネードフラッシュ――――!」
「プリキュア!ドリームアタック―――――ッ!」

刹那、黄龍の頭上に大量の輝く蝶と蝶の形をしたエネルギー波が怒涛に襲う。
さっきの炎と水、トゥアールを助けたドーム状。次から次に一体?と思う中
先程のドームを張った女の子は、大きくジャンプし黄龍に近づく

4人…いや5人の人影は着地し構えた

「大いなる希望の力!キュアドリーム!」
「大いなる希望の力!キュアドリーム!」
「はじけるレモンの香り!キュアレモネード!」
「安らぎの緑の大地 キュアミント!」
「知性の青き泉!キュアアクア!」



「希望の力と」

「未来の光!」

「華麗に羽ばたく5つの心!」


「「「Yes!プリキュア5!」」」

5人の伝説の戦士が暴れる聖獣の前に立ちふさがる





荒ぶる聖獣相手に、ダークグラスパーと共闘にYesプリキュア5参戦!これがヒーローショーの始まりである(オイ)
そして次回は白い天使も参戦!(ネタバレ)

極力ネタは居れないようにしたのですが、トゥアールの池ポチャがすぐに浮かび、翼さんは何教えているんだw

黄龍のイメージとしては『海底軍艦』のマンダ+キングギドラのイメージでやっていましたが…危うく蒲田くんになりそうでした;;(シン・ゴジラ見てたせいで)

今回は戦闘面ではツインテイルズ(レッドとダークグラスパー)でブルーやイエローとカズヤ兄妹はサポートとしてやっていましたが、もう主人公はカズヤでよくね?と思ってしまうのは内緒です。主人公は次回来るのだろうか…?(オイ)

次回で黄龍編を完結する予定です。(ちゃんと…予定通りいくのか?)何とも言えない状態ですが、次回もよろしくお願いします





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第18話 「激戦ー前編ー」

新年あけましておめでとうございます!

新年明けての更新出来ました!

えっと、今回で黄龍編完結!って思っていましたが…スミマセン前後編にしました;;



山奥の御寺

「ええ。分かったわ…今私の部下が向かって、現地にも3人ほどいるわ。細かいことはこちらで、それ以外はそちらに任せるわ」

ピッっと、持っていた携帯電話を切った冬華は御寺から出ようとしていた。
御寺の入り口には、黒のスーツを着た銀髪で左目を隠す眼帯を付けた少女と、金髪に紫の瞳の持ち髪を首の後ろで束ねており、一見ショートカットに見えるため、ボーイッシュな少年が待っていた

「もう出発しますか、冬華さん?それに彼の姿が見えませんが?」
「キョウスケなら急に用事が出来たわ、デュノア。私もね」
「では、今日の宿所はキャンセルでいいのか?」

『そうしてちょうだい』と答える冬華に銀髪の少女が…ではなく、代わりに金髪の少年が泊まる予定の宿にキャンセルの電話を任された
キャンセルの電話が終えた事を確認して冬華は二人の少年少女に説明した

「ってことが、今起きた状態よ。今キョウスケが向かって、既に私の弟子が現場で苦戦しているみたい」
「僕達も加勢に行った方がよろしいでしょうか?」
「私達なら今すぐ目的に行けるぞ」
「いいえ。あなた達は本部に戻ってちょうだい。私が向かうわ」

そう言いながら、冬華は護符を持ってその場から消えた。
残された少年少女は

「戻ってて…どうしようか、ラウラ?僕達も向かった方が良いのかな?」
「あの女の事だ、何かを考えあっての行動だろう。…シャルロット」
「なにラウラ?」
「私の方で少し情報を漁って、気になる情報があった」
「気になる情報?」

シャルロットは探している人達の情報の手掛かりが見つかったと思ったが、ラウラは携帯端末でその『気になる情報』を見せた。アルティメギル関係や、テイルブルーの放送できない凶暴な顔と残虐映像やら…それはどうでもいい。

「特異災害ノイズと一部だけ世間に公開された対抗できる…『シンフォギア』の話は覚えているか?」
「シンフォギア…?確か、冬華さんが教えてくれたよね。触れられないノイズを唯一倒せる兵器<・・>だって」

ノイズや『シンフォギア』についてはこの世界に来てから『聞いた話』ではあるが、『シンフォギア』と言う単語には、以前から知っているような感じだったシャルロットだったが

「どうして、その話を?」
「どうやら冬華の弟子たちがそのシンフォギアと関わりがあったらしく…これだ」

そういいながら、ラウラは『ガングニール』・『天羽々斬』・『イチイバル』の装者の名前と顔写真のデータを出した。
3人の少女にシャルロットは何度見て

「うそ!?この人、トップアーティストの風鳴翼さんだよ!」
「知っているのか?」
「うん!この世界でこの人の唄を聞いて以来、大ファンなんだよ!今度のコラボライブ楽しみだったから、頑張ってチケット手に入れて休暇をお願いしたら…あははは」
「あの女(冬華)にジャーマンスープレックスで投げられた理由はそれだったのか」

いい角度で叩きつけられたシャルロットの姿と、綺麗なブリッジで叩きつけた冬華の光景に疑問があったラウラはやっとの疑問が解けて納得したらしい。
しかし、そんな話は置いといて

「その翼は置いとくが、他の2人に見覚えは?」
「……ううん。知らないよ。だって、天羽々斬の装者が翼さんだってことが驚きなのに、この子達もアーティストかアイドルなの?」
「いや、調べたらリディアンの学生だ。(まぁ…二人について過去を調べて見たが、見ていていい気分なものでは無かったが)」

立花響と雪音クリスの2名の過去を読んだラウラは、正直いい気持ちにはなれないし、この内容を誰かに言うべきではないとラウラは思った。

「他にはなにかあったの?」
「いや。今の私が調べられるのはここまでが限界だ。また冬華の弟子が噛んでいるツインテイルズについても極秘扱いで分からなかった」

腕を組んでムスっとした表情のラウラ。
ドイツ軍所属で少佐の地位である彼女も、ここではその地位も何にも役に立たなかった…
何故なら別の世界から来た(来てしまった)シャルロットとラウラの二人だったが、同時に異世界から世界を襲う侵略者、性癖と欲望のまま暴れるアルティメギルの存在もあって、シャルロットとラウラは危険因子を視られていた。

しかし、冬華が上を説得し彼女らを部下と言う形で引き取ったが…実際は冬華に監視されていた。
二人の持つ兵器以上の力に在って、いつアルティメギルのように本性を出すか判らないと視られていた為に、ある程度の情報を教えてもらっているが世間のニュースレベルである

「調べて思ったのはシンフォギア…そして、装者の立花響、風鳴翼、雪音クリス。何故か初めて聞く名前じゃない…何故か聞き覚えのあるのだ」
「確かに。ラウラの話を聞いて言われてみると、聞き覚えがあるのに…」

ラウラの話しにシャルロットもシンフォギアについて思い出そうとするが…『うーん』っと、思い出そうとするシャルロット。ラウラの言う通り何処かで聞き覚えがあるが…
『いつ?』
『どこで?』
『ナニガ?』
『あった?』
っと…思い出そうと思っても
『解らない』
『覚えがない』
『でも聞き覚えがある』
『でもキオクがない』

不可解な情報に頭を悩ます二人の前に三人の人影が現れた
~~~~~~~~~~~~~~~


「希望の力と」

「未来の光!」

「華麗に羽ばたく5つの心!」


「「「Yes!プリキュア5!」」」

いきなり現れた5人の少女たちに、テイルイエローとテイルブルーとダークグラスパーは揃って口にした

「特撮だけの存在と思っておりましたがやはり五色のヒーローなんて羨ましいですわ!五色のヒーロー組は嫌いじゃないですわ!!嫌いじゃないですわ!!キャー!」
「何あの子達、あたしたちのパチモン!?ってか、そこのピンク!あんたね、ヘソ出しとか被るじゃない!!」
「特にそこのピンク!なんじゃ、ナイスバディでも無い小娘がへそ出しとは10年早いわ!」

イエローの場合は好きな特撮ヒーローチームと被っているせいか、もの凄く羨ましい気持ちになっているのはわかる…が
一方的にヘソ出しのピンクの少女にクレームを入れる二人の姿は大人げないというか…今まで赤(クリス)青(翼)黄(響)と見事に色被りしていたことにスルーしてたのに…お前らはへそ出しと言うか腹出しだろと突っ込むテイルレッドだったが
向こうは向こうでピンクの子は

「うえぇ~ん!どうしよう、ルージュ!テイルブルーに睨まれちゃったよ~!まじかで見るとナイトメアと比べられない程怖すぎるよー!」
「シッ!ブルーに聞こえたら、人食いサメのように食べられるでしょ!」
「むしろヘソだけで被るって…」
「まぁまぁ、みんな落ち着いて?いまはみんなでこの状況を打破しないと」
「ミントの言う通りですよ。話し合えば…」

半泣き状態のドリームとニュースで報道された『絶対に危険!テイルブルーは陸にいる人食いサメ(ジョーズ)だ!?』と信じているルージュと呆れるアクア。
宥めるミントに協力し合おうとするレモネードだったが、矛先を変えるようにテイルブルーとダークグラスパーは噛みついた

「その前になんじゃ、そこのレモンティーとやら!お主5人の中で一番あざといとは何事じゃ!?あざとい我と被るじゃないか!」
「あざといとか舐めるんじゃないわよ!あたしだって!あたしだって少し可愛くやったのにぃぃ――――!なのに世間やネットでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
「あのすみませ…ドリームとレモネードが本気で怖がっていますので、怖い顔止めてもらえませんか?もしくは、もっと優しい顔に…」

―――――初めて登場したブルーの世間からの反応と書き込みの事を思い出して、『幼さが残る可愛くあざといロリっ子のレモネードたんに嫉妬する蛮族A以下さんマジ乙w』……っと腹を抱えて笑っているトゥアールの姿が
折角登場したのに大人げない(貧乳)二人の容赦なさに怖がるドリームとレモネードに、プリキュア5代表として怖がりながらもお願いするルージュの姿があった
レモネードとミントの髪型に、ブルーとダークグラスパーへのツッコミを止めて興奮するテイルレッド

こんな状況(カオス)にカズヤは一夏(ツッコミ)不在の恐怖を覚えていたが、黄龍が空気を読んだのか読まなかったのか

「―――――――業雷砲」
「「ぎゃぁー!?すっかり忘れてた!」」

熱線を放射する様に、黄龍の雷光は地上に向けて無差別で勢いよく焼き始める。
一同は驚きながら避け、瞬時に右側にテイルブルーと左側のキュアアクアは一回転しながらミドルキックで黄龍を蹴るが、黄龍を守るナニカに防がれる。

その隙に、テイルイエローのアーマーから発射されているミサイル一斉に、キュアルージュの掌から赤い炎を出して攻撃する『プリキュア・ルージュ・ファイヤー』が黄龍に向けて放たれる
ミサイルは全て攻撃を弾かれるが、ルージュの『プリキュア・ルージュ・ファイヤー』だけは黄龍に当たった。

「やっぱり、何かに守られてる!」
「えぇ、わたくしのミサイルはダメでしたが」
「あたしの攻撃だけは通じたように見えたけど!」
「生半の攻撃はダメって事かしら?」

実際に触れた感触にブルーとアクアは黄龍に見えない力で守られたことと、イエローのミサイルも無効にされたが、ルージュの攻撃だけは通じた。

「いや、俺の攻撃だけは通じていた!」
「もしかして、あのドラゴン火に弱いってこと!?」
「何か解らないのトゥアール!?」
「皆さんのお陰で多少はデータが集められましたが…バリアを突破してもあのドラゴン、かなり再生能力が高いのか、総…いえ、レッドとルージュさんのダメージが治っています」

思い出すように言うテイルレッドにキュアルージュだったが、テイルブルーの問いにトゥアールが可能な限り調べた結果で、レッドとルージュの与えたダメ―ジ跡が見つからない。

「あの大きさとバリアの影響で、我が嫁だけの攻撃が通ってもバリアによって多少は威力が落ちておる」
「つまり一度あのバリアを壊してレッドちゃんとルージュちゃんが全力全開で決めた方が良いんちゃうん?」

ダークグラスパーのメガネで分析とメガ・ネの一言に

「じゃあ!私たちがあのドラゴンを引き付けている間に、ルージュとテイルレッドちゃんお願いね!…みんな行くよ!」
「「「Yes!!」」」

キュアドリームの号令と共に、黄龍の鱗がプリキュア5を狙うように発射するが、アクアとミントが前衛で鱗を蹴り飛ばし、レモネードは鱗から鱗へと飛び跳ね

「輝く乙女のはじける力、受けてみなさい!」

飛び跳ねて集まった鱗にピンキーキャッチュが光り、両腕を広げた状態で両手の蝶状飾りからの小さな光の蝶の群れを放つ攻撃技。『プリキュア・レモネード・フラッシュ』を当てる
命中範囲が広いが、その分威力が低い。しかし、その間にキュアドリームが黄龍に

「夢見る乙女の底力、受けてみなさい!」

ピンキーキャッチュが光り、左拳の蝶状飾りからの光の蝶の形をしたエネルギーを右掌で打ち出し、相手にぶつける『プリキュア・ドリーム・アタック』をぶつけた
黄龍を守っていたバリアにヒビが入ったがまだ割れなかった。連続で放てない必殺技のドリームだったが

「あたし達置いて勝手に先に行くんじゃないわよ!」

ドリームが後ろを向いて目に入ったのは、水の槍ウェイブランスを構えたテイルブルーが、既に脱ぎ捨てた全装甲を独立した大型火器「合身巨大砲(ユナイトウェポン)」へと変形合体させたテイルイエローの姿。

「テイルブルーにテイルイエロー!?」
「あとは!」
「わたくしたちに任せてくださいまし!」

オーラピラーを発動させて、合身巨大砲が直線状に並んだ状態からイエローを巻き込む形で主砲を発射し、同時にキックを放つ態勢に入ったイエローが主砲からの砲撃を推進力にして強力な雷撃を纏った飛び蹴りを繰り出す。『ヴォルテックジャジメント』と『エグゼキュートウェイブ』を放った
2撃によって黄龍を守っていたバリアが結晶化するように割れた

「レッド!」
「ルージュ!」
「「今よ(だよ)!!」」

テイルブルーとドリームの合図に、黄龍目掛けてテイルレッドが炎の剣ブレイザーブレイドを構え、再度キュアルージュが

「純情乙女の炎の力、受けてみなさい!」

左拳の蝶状飾りからの真っ赤な炎の蝶を左掌で打ち出し、相手を打ち砕く『プリキュア・ルージュ・ファイヤー』と

「グランドブレイザァァァァァァァー!」

炎の縦一閃と炎の蝶が黄龍を焼いた…


~~~~~~~~~~~~~~~
結界近くのビル屋上

避難したのか誰もいないビルの屋上には一人の女の子が立っていた。
小学生の女の子は親と逸れた…とかではなく、今の状況を知って人が居ない建物の中に入り、40階屋上まで上がった

『ゴメンね、なのはちゃん。無理言ってお願いしちゃって』
「ううん。大丈夫ですよエイミィさん。レイジングハートも異常警報出してたし、丁度近くまで来ていたから…それと、クロノ君からの話しも気になるの」
『フェイトたちの件もそうだが、民間人である君にもお願いしてすまない。』

申し訳ないと謝るクロノだったが、なのはと呼ばれる女の子は、気にしないでと答えた。

「私とレイジングハートは何をやればいいの?」
『あの境界線を歪ませた元凶があの中にいるのは確かだ。しかし、かなりの結界で守られていて並みの魔導師では突破できない…頼めるかい?』
「うん、任せて!」

なのはは自信たっぷりと答えた



~~~~~~~~~~~~~~~
結界内

「『あまねく生命(いのち)に祝福を…!』そう願った想い……しかし、星の嘆きは止まらぬ…育む生命(いのち)は侵蝕によって、『生かされるイノチ』『逝かされるイノチ』…」

虚ろな瞳でナニかを…ドコかを見て思ったのか、空を見上げながら黄龍は…マキは口にした

「壊れる―――――破滅が、狂った世界、全てを奪い去るインカ―ジョン…それに対抗する力が…」


先程まで優勢だった筈が、ツインテイルズ、プリキュア5、カズヤ達はダメージを追って倒れていた

「くそっ…!予想外…いや、違う…!何故気付かなかった」

身体中に火傷を負って、動けないカズヤは肝心なことを忘れていた

「―――――――――まだ足りぬ」

黄龍の逆鱗に触れ、動けない者達に止めを刺そうと、雷光が放たれた……



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第19話 「激戦ー後編ー」

結界内

「純情乙女の炎の力、受けてみなさい!」

左拳の蝶状飾りからの真っ赤な炎の蝶を左掌で打ち出し、相手を打ち砕く『プリキュア・ルージュ・ファイヤー』と

「グランドブレイザァァァァァァァー!」

炎の縦一閃と炎の蝶が黄龍を焼いた…

「やった!」
「勝ったッ!第一章完じゃ!」
「それアカンフラグや!」

喜ぶドリームにドヤ顔のダークグラスパーの発言にツッコむメガ・ネ。
しかし、その中で違和感を覚えたカズヤ。今まで他の攻撃だけは守っていたがレッドとルージュの攻撃は炎。炎が弱点でダメージを与えていた…だが、あれが本当に黄龍なら…黄龍が司るのは

「!?まさか、オイッ!全員距離を取って防御だ!!」
「何言ってんだ?あの龍なら、もう」
「私たちの攻撃で燃えて」
「アカン!あのドラゴンから高エネルギー反応や!」
「「なぁ!!!??」」

カズヤの叫びにテイルレッドとキュアルージュは不思議そうな顔になっているときにメガ・ネは黄龍から恐縮された高エネルギーを感知したが……

「――――――爆せろ」

黄龍の身体が金色に輝き、その熱量を放射する高エネルギーのMAPが放たれた。
キュアミントとテイルブルーとテイルイエローは

「プリキュア・ミント・プロテクション!」
「属性玉(エレメーラオーブ)―――――巨乳属性(ラージバスト)!!」
「属性玉(エレメーラオーブ)―――――貧乳属性(スモールバスト)ッ!!」

キュアミントは両手の蝶状飾りからの緑色の半透明なバリアをドーム状に形成し、
テイルブルーとテイルイエローの2人は同時に巨乳属性(ラージバスト)と貧乳属性(スモールバスト)の〈リフレクション・バースト〉を発動し、トゥアールや恐怖で動けない人や足がすくんで動けない残った人を守る
他は寸前で力いっぱい防御を取ったか、衝撃に耐えられず吹き飛ばされてしまった

焦げた臭いと埃が、空気を焼き切ったような空気が舞う…
倒れ込むカズヤ達を見て

「『あまねく生命(いのち)に祝福を…!』そう願った想い……しかし、星の嘆きは止まらぬ…育む生命(いのち)は侵蝕によって、『生かされるイノチ』『逝かされるイノチ』…」

虚ろな瞳でナニかを…ドコかを見て思ったのか、空を見上げながら黄龍は…マキは口にした

「壊れる―――――破滅が、狂った世界、全てを奪い去るインカ―ジョン…それに対抗する力が…」

「みんな…無事?」
「えぇ…予想以上だったけど」
「もう…なんなのよ。これじゃ…ナイトメアの方がマシに思えるじゃない」
「でもみんな無事でよかったです」
「いいや、レモンティーちゃん、アレは故意だよ」
「意図的に殺さんように…あの黄龍、まだ遊びたい気分って所じゃ」

先程まで優勢だった筈が、ツインテイルズ、プリキュア5、カズヤ達はダメージを追って倒れていた
ドリームが皆を心配し、アクアも答える。ルージュはナイトメアが可愛く見えるレベルに思えてきた。
レモネードが安心したように言ったが、真耶とダークグラスパーは口を切ったのか血を流しながらそう分析した。

「くそっ…!予想外…いや、違う…!何故気付かなかった」

身体中に火傷を負って、動けないカズヤは肝心なことを忘れていた
黄龍が司るのは、『土行』。火生土(かしょうど)物が燃えればあとには灰が残り、灰は土に還る。
そう教えてもらった…黄龍はレッドとルージュの攻撃をワザと喰らいそれを己のエネルギーとして蓄え、放った

「―――――――――まだ足りぬ」

黄龍の逆鱗に触れ、動けない者達に止めを刺そうと、雷光が放たれた……
さっき程のダメージもあって全員動けず、雷光を喰らえば確実に死ぬ…

誰もがそう思った時、テイルレッドは全身に電撃が走った。
ダメージの痛みでは無い。この衝撃は、この反応――――――

「この反応ッ!ツインテールだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――――――!!!」

痛みを消し飛ぶ咆哮に、プリキュア5全員はキョトンとした表情になった。真那と真耶はそれぞれ『頭が更に壊れたかのか…』『あんな遺言はごめんだけど…』とポロっと聞こえた。
黄龍の雷光が放たれる前に、黄龍の上空からは


「バスタァァァァァァァァァァァァー!!」

刹那…ピンク色のビームのような砲撃が、黄龍の頭上に当たった。
黄龍の鱗が何枚か抉られたような跡、発射前だったことで口からは血を垂らしていた。

その場にいたレッド除く全員が思った

「「「何あの砲撃…」」」
「何だこのツインテールの持ち主は!優しさが、思いやりの温かさ!そして純粋な力(ツインテール)」
「ああもう!レッド、何言ってるのか分からないけど」
「敵か味方か解りませんが、今は」
「そーですよ!あんなMSばりなビーム撃つ人はテイルブルーで十分ですよ!もう第二の蛮族な人に違いありません!むしろ、怪獣王ですよ!破壊に餓えたバケモンですよ!」

惚けるレッドにブルーとイエローは必死に呼びかけ、トゥアールに至っては怪獣王呼びである
その、ツインテールの怪獣王呼ばわりされて助けてくれた人が現れた

白をメインで青いラインが入った制服のような服に、メカニックな赤い宝石が埋め込まれた魔法なステッキを持った小学生の女の子だった

「何とか間に合ったみたい!」
「――――――ヒャッハー!!何なんですか、何なんですか!嫌いじゃないです!嫌いじゃないわ!嫌いじゃないわ!あのプリティーでロリロリな純潔な純白可愛い天使は!あれもう、天使です!アークエンジェルですよ!可愛いい小学生に私のハートがキャッチされましたよ!!可愛すぎて鼻血が止まりませんよ!ぺろぺろがムラムラが止まりませんよ、総二様とあの子を一緒にサンドイッチにして食べたいレベルですよ!!」
「あんた、怪獣王とか呼んでたでしょうがー!」

ツインテール好きの幼女(男子高校生)もロリコン痴女も一緒になって助けてくれた女の子にハイテンションになっていても少女、高町なのはは追撃で再度砲撃を放った

「クロノ君、エイミィさん。結界の中に入ったけど」
『君のお陰でこちらでも確認できたが…』
『うわぁ…こっちの世界にも竜っているんだ』
「えっと…空想のお話なら居ますけど、実物は居ないんだけど…?」
『あの竜についてはまた後で。結界が弱まったお陰でそこに残った民間人はこちらで、転移でここから離す。そして…』
『ところで、あの子達は?』
「あのツインテールの人達はもしかしたら、ツインテイルズだよ」
『ツイン…?』

黄龍の鱗攻撃に空中から回避しながら、誘導制御型の魔法弾『ディバインシューター』で撃ち落としながら、アースラにいるクロノとエイミィと通信で会話していた。
カラフルな5人組と双子とリーゼント少年からは魔力に近い反応はあるが、ツインテールの少女からは魔力でも無い違う反応が出たが、なのはからツインテイルズの簡単な説明に

『(アルティメギルと戦っている戦士だって?…何故地球に奴らと戦える力がある?管理局でも1体戦うのに苦戦するが)』

アルティメギルの変態的な性癖性を除けば、強人的なパワーと能力があり、並の管理局魔導師でも苦戦する。しかし、地球の文明レベルで考えると彼らと戦う程の力が無い筈…そう思っているクロノだったが、リンディは

『なのはさん、事情はどうあれ今あの人達と協力してあのドラゴンを止めてもらえないかしら』
「解かりました!」

リンディからのお願いになのはは待っていたとばかりに元気な声で返事した

「自己紹介遅れました!私、時空管理局からの協力者の高町なのはです!事情は解りませんが、皆さんと一緒にあのドラゴンを止めるの協力しま…」

「ツインテール!ツインテール!ツインテール!ツインテール!ツインテール!ツインテール!ツインテール!ツインテール!ツインテール!ツインテール!ツインテール!ツインテール!ツインテール!ツインテール!ツインテール!ツインテール!ツインテール!ツインテール!ツインテール!」
「小学生!小学生!小学生!小学生!小学生!小学生!小学生!小学生!小学生!小学生!小学生!小学生!小学生!小学生!小学生!小学生!小学生!白パン!」

「えっと…」
「(時空管理局?聞いたことが無い組織だな…だが、今は)あーあっちは気にするな。自己紹介全員は無理そうだから、とりあえず俺は特殊守護機関:太極のエージェントで、他がツインテイルズとプリキュアだ」
「よろしくお願いします!」

黄龍そっちのけでなのはに興奮する変態二人に気にせずカズヤは簡単に紹介し、お互いに協力し合った。

「しかし何故じゃ!あのロリっ子とメガ・ネの声が被る!」
「イースナちゃん、今は気にしたらあかんよ」

気にしたらイケナイ

業雷砲と鱗を飛ばしながら再攻撃をする黄龍。しかし、味方(なのは)が来てもどうやって打開するキッカケがまだ足りなかった

「プリキュア・アクア・ストリーム!」
「プリキュア・レモネード・フラッシュ!」

レモネードとアクアの2人の必殺技を放っても、黄龍の持つ防御フィールドを破れず無限に放す鱗と無造作に放す業雷砲。テイルレッドやキュアルージュの攻撃を放っても逆に黄龍に力を与えてしまう

「距離を離さないと―――――!ディバインシューター!」
「効かんな。―――先程油断したが、貴様の砲撃は厄介だが、距離を詰めれば砲撃は撃てんな」
「(バインドで拘束できればいいけど、仕掛けるスキが…)」

一回転しながら、レイジングハートを構え砲撃魔法のショートバスターを撃つなのは。
他の砲撃魔法と違って、最速砲撃。
射程と威力をある程度犠牲にしてチャージタイムを短縮して、高速移動しながらの発射が可能である。
しかしチャージをしていない為、黄龍の防御を突破できず。
極力動かなかった先程と違って砲撃に注意しているせいか、動き回りながらなのはの砲撃を撃たせないよう距離を詰める黄龍

「だったら!」
「そうはさせんよ」
「っくそ!マキさんをうまいように盾にしやがって!」

援護するテイルレッドはブレイザーを構え、黄龍を斬りかかるが
黄龍を斬りかかようとするテイルレッドの前に、マキを盾にするかのように攻撃をさせないようにする黄龍はテイルレッドを巨体な身体で叩きつけ、あざ笑うマキ

「「うぉぉぉぉぉぉぉぉl!」」

黄龍の背後から不意打ちするように左拳を握り締めたキュアドリームとウェイブランスを構えたテイルブルーの二人。攻撃した後の隙では避ける事も難しいと判断し、黄龍の右側をウェイブランスを突き出すテイルブルー。巨体を突き刺せず、防御フィールドで守られて突破できないが、反対側の左側にはキュアドリームの拳も突破できないが、それでも引かずに突破しようとしていた

「愚かな…」
「愚かなのはアンタの方よ!」
「今私とテイルブルーに目を離さなかったけど」
「だけど、アンタは目を逸らしたくない相手を逸らした」
「!」
「なのはちゃん!」
「イエロー!」

背後からの不意打ちでも防がれ、咆哮の衝撃波でドリームとテイルブルーを吹き飛ばすも、テイルブルーとキュアドリームが見た方向には

上空で距離を取ったなのはが、地上では大型火器「合身巨大砲(ユナイトウェポン)」へと変形合体させたテイルイエロー

「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!ディバインバスタァァァァァァァァァァァァ!!」
「ヴォルテックゥゥゥゥゥゥゥジャッジメントォォォォォォォォォ!!」

同時にキックを放つ態勢に入ったテイルイエローが主砲からの砲撃を推進力にして強力な雷撃を纏った飛び蹴りを繰り出す必殺技と膨大な魔力を直接目標に向けて放出し、強靭なバリア貫通能力を持っているシンプルながら高威力の攻撃魔法

「ぐぅ…!!?」

なのはの砲撃とイエローの突撃に思わず声を出す黄龍は破れると同時に体を右に避け直撃を躱す。

「外れた!」
「ですが、歯応えはありまして」

黄龍の右の首筋からは鱗が削れた跡があり、マキの表情も苦悶だった。良い線まで行っていたが、まだ徹底的なナニカが足りない。

『マスター。重力異常探知、転移反応です』
「レイジングハート、転移…?」

持っていたステッキ…デバイスのレイジングハートから周囲に重力異常の転移が観測された。トゥアールの持っていたパソコンと、ダークグラスパーのメガネにも反応があった
上空が歪み始める…また何かが起きる。
初めての事に困惑するドリーム達に、うんざりするカズヤやテイルレッドたちだった。

「もう味方なら熱烈大歓迎なんだけどな」
「アルティメギルや大型ノイズじゃなければ良いんだけど」
「ノイズなら、シンフォギア装者が居れば良いんだけどねー」

味方を希望するカズヤに、アルティメギルやノイズじゃないことを希望するテイルレッド。真那に至っては物理特化のシンフォギア装者が居たら苦戦しないと愚痴っていた

しかし、転移で現れたのは…

3つの球体を浮かばせ、紅い宝石が中心の逆さまのピラミッドを思わせ、体表の大部分が独特の黒暗色大型の物体。

「何なんだ!?」
「ピラミッド…に見えるけど?」
「敵…?それとも…」

驚きを隠せないテイルレッドとミント、思わず味方と言おうとしたルージュだったが、逆さまのピラミッドはプリキュア達に向けて紅い宝石から放出されるビームが放たれた。

「「うわぁ!?」」
「一体どこの生物じゃ!?」
「アルティメギルのじゃないでしょうね!?」
「バカ言う出ない!あんな属性力(エレメーラ)ごと壊しそうな兵器持っておらん!あれも地球産の生物か!?」
「んなわけないでしょうが!今更言うけど、あの竜も地球産じゃないからね!」

ギャーギャー騒ぐテイルブルーにダークグラスパーに、ピラミッド型の生物に乗っている人影が見えた。なのはと同い年に見える黒髪で褐色少女に、見覚えのある真那と真耶は

「あんた、ブルーアイランドにいた」
「代弁者…!」
「誰かと思えば、怨敵一色あかねと一緒にいた人間ですか。偶然と…思っておきましょうか」

代弁者と名乗る少女を知らない真那と真耶以外でも一瞬で理解した…敵だと
その上で真耶は相手の攻撃に避けながら説明した

「ブルーアイランドを襲った怪物…アローンを使って世界を滅ぼそうとした知性体…!」
「『始まりと終わりの狭間に存在するもの』の代弁者…いやその名を借りた侵略者か!」
「侵略者ではありませんよ、強力な『属性力(ツインテール)』の持ち主よ。私こそが絶対的な神です。ひれ伏せなさい」

上から目線でピラミッド型のアローンを使ってあざ笑う代弁者は浮上する球体を使って、なのはやキュアアクア、テイルイエローを叩きつけた

「アクア!」
「イエロー!」

助けに行こうとしたキュアドリームとテイルレッドだったが、球体が二人同時に叩きつけた。

「神に対し図が高い…大地に頭をこすりつけて土下座しなさい」
「くそ…力が出ない」

カズヤや他のみんな同じ事を思っていた。
黄龍での戦いも終わってもいないのに、ピラミッド型のアローンの脅威。誰一人も動けず、激戦で体力が尽きようとしていた。しかし、代行者はドリーム達プリキュア5を見て

「他愛もありませんね…伝説の戦士プリキュア、貴女達は邪魔な因子です。『光の女王』も『全ての命を司る世界樹の精霊』、『愚かな赤と青の兄弟神』も『命の庭の管理者』も『あまねく生命の母なる樹』も…えぇ、邪魔です。神である私には不要です」

動けないプリキュア5に向けて、ビームを放出するピラミッド型のアローンの前に

「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」

咆哮と共に彼女ら一同の前に立ち塞がるのは黄龍だった。

「私達を守ってくれた…!?」
「仮にそうだとしても、今更どうして」

黄龍の行動に驚くキュアドリームに、カズヤも状況が追い付かなかった。
一同をビームから守った黄龍だったが、三つの球体からの猛攻に身動きが取れない状態だった。

「さっきまで鱗やら雷光ばかり撃っていたのに、どうして撃たない…?」
「もしかして、なのはちゃんとテイルイエローさんの攻撃したところ。傷口が広がっているように見えるわ」

不思議にしていたテイルレッドにキュアミントが、先程なのはとテイルイエローの攻撃で負った傷からは、流血が流れる。

「おやおや、誰かと思えば『聖戦』の敗北者ではありませんか……まだ生きていたとは驚きですね」
「………」
「差し詰め…大いなる災いである『インカージョン』の反応によって目覚めたか、それとも憑依した女が暴走したか…ですが」

代行者は手負いの黄龍を見て面白そうに笑いだす。以前はカラスの姿で表情は分からなかったが、今は幼い少女の姿で感情らしき表情が出始めていた。

「聖戦の傷は癒えたとは思えませんし、加減したとは言えこの者たちとの戦闘。何より、これ以上憑依した女の負担を与えないように戦っていますが、無駄です」

手負いの聖獣相手に代行者はあざ笑いながら、叫んだ

「墜ちなさい、多元の守護神と呼ばれた四神、いえ五神!お前達の存在も敗北者はいりません!」

ピラミッド型のアローンのビームが黄龍の防御フィールドを突破し、黄龍の胴体を貫いた…
強度を誇った防御フィールドを容易く破壊し、黄龍の胴体を貫いたピラミッド型のアローンのビーム。崩れ落ちる鱗が、大量の血が地面に落ちる。
憑依したと言われていたマキも意識を失い……


「――――マキさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」

同時に現場の上空に転移成功したキョウスケが、その光景に吼えた



前後編からの乱入者!
元々は黄龍を止めて終わらせようと思っていましたが、書いている途中でもう何か加えて良いんじゃね?ってことで、11話以来の再登場の代弁者のカラスさん(幼女)とオリジナルアローン追加です

アローンのデザインはなんとなーく、ピラミッド型のアローンが浮かんだので即断で決めました。
代行者は、11話の後なので「滅びの力」込みで暴れています。ですが、流石のトゥアールも代弁者には無反応と言うか反応する前に大暴れ。反応したら話が進みません。
ビビオペも、未だにロリ巨乳ひまわりちゃんと元気いっぱい娘のあかねちゃんしか出ていませんが、正式参戦はまだです。
ロリコンわかばさんとおっとり怪力娘のあおいちゃんたちをどう扱うかまだ手探り中です。

一番書いてて苦戦したのがプリキュアの肉弾戦描写です。映像で見れば良いのですが文字で描写すると難しい…

次回はアローン戦です。ほぼ戦力ダウン中の状態でどうなるのか…



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第20話 「守護の閃光」

黄龍との激戦の最中…

太平洋中心
3隻の船がクレーンを下ろし、海中にあるモノをサルベージしている最中だった。
白人で無精ひげを生やした中年の男性…『キマイラ』の艦長は乗組員に指示を出しながら、お目当ての何かを見逃さないように言う。

「数日前に落ちた隕石の破片がこの海域に落下し、それを回収とは上は何を考えているのやら」

愚痴る艦長だったが、レーダー探知機に何かが引っ掛かり、深海用の無人機から送られる映像を見て、艦の下の海中には以前地球に落下した隕石の破片が地中に刺さっていた。

「これが各国でも落とせず、あの島国(ジャパン)が落とした隕石の破片か。…ん?破片の割に大きく残っているではないか」

大気圏突入して燃え過ぎるか、残っても小さく残る筈の隕石がほぼ変わらぬ大きさで残っている。推定50mの岩塊…これだけの大きさが落下したら津波での被害が出る。
しかし、周辺からの被害も無く津波警報も出なかった。不可解な点があるが

「お目当ての物は確認した!さっさと上からの命令通りに仕事を…」
「艦長!隕石の破片から高エネルギー反応が!」
「何を言っている!?たかが石ころから」

刹那、閃光と共に『キマイラ』を含めた3隻の船が無に消えた…
隕石から発するエネルギーは次第に湧き出すように不定形のエネルギー体のカタチに変わってゆく

「忌まわしい人間どもめ…」

三つ目のエネルギー体は邪険そうに睨んでいた。不安定のように消えかかっているエネルギー体は

「怨敵『ラパーパ』を継ぐ者…そして愚かなる『愛』『幸福』『夢』『紡ぎ手』の“光の4眷属”ども…あの時の屈辱は忘れぬ…」

エネルギー体は小さく光る陽を恨むように海上を見上げ、怨敵とその4眷属と呼ぶ者たちの恨みが増しているが…

「だが、未だに傷が癒えぬ今…!我の為に動く『駒』が必要だが、この地にいる我が求める負念が、闇がまだ足りぬ…!」

隕石から発したエネルギー体はゆっくりと消えて行く。

「傷と駒が揃った刻…この地にも在ろう『レインボージュエル』を我が物し世界を闇に沈めてくれる……それまで」

――――――――――――我等に滅ぼされるか

――――――――――――ソレとも…


深海に蠢くナニカは刻を待つまで眠りについた…



一方
並行世界:ラビリンス

白いローブを着用したスキンヘッドの壮年男性は全方位に並べられたモニターを隅から隅まで見ていた
行動通り、思考、役割等…国民を管理する世界で在り、その壮年男性は国の総統であった。

「総統メビウス様、ご報告があります」
「何用だクライン」
「彼の地に派遣した3人の内二人からのご報告がありました。」
「して?」

総統メビウスの問いに側近のクラインが報告を読み上げた

「サウラー及びウエスタ―、両名はメビウス様の命令通り地球に到着したのこと。」
「……イースはどうした?」
「転移時に何かの影響と思われ、逸れたとの」
「ほう…(ジュエルシードが起こした次元震の影響。未だに残っていたか)」
「それと、サウラーからのご報告が2つ」

クラインの2つの報告の内1を聞いたメビウスは思わずにニヤリと笑った。
地球にあるであろう“求める『無限』の記憶”と、破壊と再生の“忌まわしき闇の『永遠』”…2つの力が思わぬ形で1つの世界で集まろうとは…


~~~~~~~~~~~~~~~
「墜ちなさい、多元の守護神と呼ばれた四神、いえ五神!お前達の存在も敗北者はいりません!」

ピラミッド型のアローンのビームが黄龍の防御フィールドを突破し、黄龍の胴体を貫いた…
強度を誇った防御フィールドを容易く破壊し、黄龍の胴体を貫いたピラミッド型のアローンのビーム。崩れ落ちる鱗が、大量の血が地面に落ちる。
憑依したと言われていたマキも意識を失い……


「――――マキさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」

同時に現場の上空に転移成功したキョウスケが、その光景に吼えた
崩れ落ちる黄龍と意識を失い地上に落ちるマキをキョウスケが抱えるも、地上との距離があるが、背中から急に宙を浮いたような感覚に驚きながらも冷静にキョウスケは後ろを向いた。

「君は?」
「時空管理局の民間協力者、高町なのはです!一度地上に降ろします!」

カズヤ達が居る場所にキョウスケ達を地上に降ろしキョウスケがカズヤに問う

「一体に何がどうなっているんだ?それにマキさんに何があったって言うんだ!?」
「あー…何処から話すかって言われても俺らもたまたま居合わせただけしな。こっちもそっちの砲撃娘やプリズムジャンプ5、腹だしメガネっ娘とオカンロボについてもまだ知らないんだぞ」
「プリズムジャンプじゃなくってプリキュア5です!何ですか、飛んだら色々ヤバそうなジャンプは!」
「誰が腹出しじゃ!我の魅力溢れる色気の良さを分からんとは、お主ソッチ系か!」

名前の間違えにツッコミを入れるキュアルージュとツッコミどころ漫才なダークグラスパーに誰も突っ込むのが面倒だったのかスルーした。
ある程度の事情はテイルイエローが説明し、今の状況が理解できたキョウスケ

「状況は把握したが…あのピラミッドはどうする気だ」
「どうもこうも、アローンとの戦闘データについてはある程度資料で見たが…ハッキリ言ってこのメンバーで仕留めるにはまだ手が足りないってところだ」

飛ばしてくる鉄球を避けながら、キョウスケとカズヤは敵であるピラミッド型のアローンに対策を話していた

アローンは堅固な防御はバリア能力や外殻の堅牢さに支えられ、戦闘能力も日本国防軍が有する対空ミサイルや戦車砲などの通常兵器では殆ど歯が立たない程の守備力。
加えて攻撃面でも、最新鋭ステルス戦闘機のF‐35やこんごう型護衛艦を一撃で貫通・破壊するほどの強力なビーム兵器を有する。

「それなら、なのはさんのあの砲撃ならアローンのバリアを突破できないのかしら?」
「バリアを突破するだけなら有りじゃが、問題はあの怪物のコアを潰さん限り難しいようじゃな」
「コア?」

強力なバリアを突破できるなのはの砲撃ならと思うキュアミントだったが、ダークグラスパーが眼鏡に表示されたアローンのデータを調べた。

「あの熱量と大きさを考えれば、中枢細胞…平たく言えばあやつのコアを潰さん限り、再生するようじゃか…」
「じゃあ、皆でコアを探さないとダメってことだよね!」
「んー…特撮では定番ですが、そういうのって基本中央の真ん中ではありませんの?」

ダークグラスパーの説明にキュアドリームは相手のコアを探す気だったが、テイルイエローの一言にダークグラスパーを乗せたジェット形態のメガ・ネは

「そりゃ、あんなドデカイ図体やし、構造と機能的に考えれば在りかもしれへん。せやかて、あの巨体や。なのはちゃんの砲撃でコアまで届けばええけど、もしも用にもう1撃2撃考えていたほうがええなぁ」
「だったら―――――」

キョウスケが何か閃いた瞬間、更に地震が発生した。
今はアースラのほうで結界を発生している為、地震は起きない筈だった。今大きな地震が起きるとなると…

「この反応…転移反応ですか」
「おいおい…またかよ!」
「も―次から次に…!こうなったら、先手必勝で現れたら即倒す?」
「巨大化する前にタマゴで潰してクリアする勢い!流石、まな板蛮族!私たちに出来ない事を平然とやっけのける!そこに痺れず、憧れません!」

代行者はこの異変を察知し、今日1日で何度も経験した為かウンザリするテイルレッドにいつでもやる気満々なテイルブルーと煽るトゥアール

しかし、なのはとレイジングハートは転移反応から見覚えのある魔力反応に

「この魔力反応、まさか…!」
『マスター。現れます』


眩い閃光が広かる中で、3つの人影が見えた。
ブルー・ティアーズを装備したセシリア・オルコットと気を失ったフェイトを背負うアルフと何故かセシリアの胸に埋もれるユーノの姿に

「――――――敵ね」
「スク水のメカ娘に犬耳娘とか、ちゃんとジャンルを分けんか!なんじゃ、その統一性の無さは!どれか1つで纏めんかい!」

セシリアとアルフの胸部に対する殺気が膨れ上がるテイルブルーが、統一性の無い二人に駄目だしするダークグラスパー。
特にブルーの異常な殺気にプリキュア5全員が怯え震えだし、ドリームとレモネードに至っては泣き出したいレベルである。

「―――――待って!」
「なのは、どいて!あいつら殺せない!」
「殺しちゃダメです!あの人たち私の友達ですから!」

なのはの必死に流石のブルーも身を引き、なのはは再度アルフ達に向けた

「いたたた…急に転移と思ったら、ここは何処だい?」
「解りませんが…何処かの街?ですが、ブルー・ティアーズでは探知が」
「んー!んー!んー!」
「あら、ユーノさん。見た目と違ってその…エッチですのね…ですが、わたくしには織斑一夏と言う素敵な殿方が」
「あー…ユーノ?いくらクロノに『淫獣』って呼ばれて否定していたのに、こればかりは否定できないんじゃない?」
「ぷはぁー!僕にその気は無いからね!第一、セシリアが無理矢理押し付けて…なのは!!?」
「………」

こんな状況で更に何かが勃発しそうな空気。まさかの三角関係で修羅場か!?と思った人はいるか居ないか解らないが、なのはは気にせず

「ユーノ君、アルフさん!どうしてここに!?」
「なのは!?…ってここは地球!?」
「地球ですって!?」


驚くユーノとセシリアだったが、背後から襲ってくる鉄球が飛んでくるのに気付いたユーノが咄嗟にバリア魔法のサークルプロテクションを発動させ、鉄球からアルフとセシリア、なのはを守った。

「これは一体…!?」
『ユーノ!アルフ!セシリア!君たち無事か!?』
「クロノ!」
「クロノさん!」
「一体どうなっているんだい!?」
『詳しい説明は後だ!今言えるのはなのはと彼女らと一緒にピラミッド型の巨体敵性体の対処を!』
『今データを送るから!』

クロノとエイミィからの通信があるという事は近くにアースラが地球に来ていて、なのはと見知らぬ少年と少女達。そして謎の巨大なピラミッド型敵性体
事情は分からないが

「セシリア、まだ行けるかい?」
「わたくしは行けますが、先程との戦闘や転移の影響でエネルギーが僅かでスターライトmkIIIもあと一発ですわ」
「判った。君は一度フェイトと一緒に後方に下がって!なのは、あの敵性生物は」
「あれはアローンって言って、前にブルーアイランドを襲った巨体怪獣か兵器って聞いたけど」

気を失っているフェイトをアルフから引き取り、一度後方に下がるセシリア。
ニュースで知っているなのはも詳しく説明できないが、2つの鉄球がなのはを狙うも、キュアドリームとアルフがそれと止める

「なのは!」
「今だよ!」
「はいっ!」

ディバインバスターを放すなのは。残った鉄球1つで防ぐピラミッド型のアローンだったが、その隙にキュアアクアとキュアレモネードのかかと落としにピラミッド型のアローンを落とし、同時にディバインバスターで鉄球1つも破壊した

「よしっ!」
「後は相手のコアの場所が判れば!」

思わずガッツポーズするカズヤに、トゥアールが発したコアにユーノは

「コアって、あの巨大敵性体の?」
「はい。今判る範囲ではあのアローンと呼ばれる敵性体に何処かにコアがあるみたいのですが…」
「憶測じゃ、アイツの中央にあると思うが…確信も無いしあの巨体にバリアじゃ、簡単に割れない。何処にあるのか判らずしまいだが…」

トゥアールとカズヤ、ダークグラスパーの説明にユーノは

「それなら僕の探知魔法で、もしかしたら!」

そう言いながら、ユーノは探知魔法で相手の中心を調べた。
あれだけの巨体と熱量なら…

「見つけた!君ら言う通り、あの怪物に中央にコアがある!」

ユーノからの報告に、確信を得たが…問題は

「後は、どうやって倒すかだな」
「えぇ。なのはさんばかり頼るのもあれですが、いい案が」
「……可能性があれば、我を素っ裸にさせたツインテイルズのフュージョニックバスターなら、もしかしたらあのバリアを破壊かも知れんな」

ユーノに掴まりながら、安全そうな場所まで飛びながら移動し、作戦を練るカズヤとトゥアールだったが、ダークグラスパーは一度経験したツインテイルズの合体技を思い出し、それを案に出す。
3人はお互いの持つ仲間の特徴を合わせて――――――

「――――――と言う訳だ。全員行けるな?」
「「OK!(Yes!)」」

カズヤが全員に指示を出した。即存の今のメンバーで連携も今更だが分からないが、それでも今やらなちゃ行けないことを…

「無駄な足掻きはお終いです…消えなさい」

代行者はピラミッド型のアローンに命令を出そうとした刹那…

「……悪いが仲間や知り合いを傷つけた代償。今すぐ払ってもらうぞ」
「おや。あの邪魔な五神の長に乗っ取られた塵芥の知り合いで…」
「……黙れ」

キョウスケのストレートパンチが代行者の左頬を殴る
口を切ったのか、血を吐く代行者は睨むようにキョウスケを見る

「私に血を…!許しませんよ、人間!」
「…言っておくが、今日は少し機嫌が悪い。」

両腕をカラスの黒い羽に変えながら広げ、飛行し襲う代行者に対し、キョウスケは再度力強くジャンプして代行者をもう一度攻撃を仕掛ける。
飛行できないキョウスケだったが、足元に丸い魔方陣が現れ、それを階段のように踏みながら上がる

「なぁ!?」
「二撃、火縄!」

掌から発する火球を放すキョウスケに、左に避ける代行者だったが先程いた筈のキョウスケの姿が見え…

「ここだ」
「―――――ッ!?」

いつの間にか目の前に現れたキョウスケの拳が正面から来る。それを咄嗟に右に避けた瞬間。
先程キョウスケが放った火縄の火球が、蝶の形をしたエネルギー波が代行者の右耳を掠る

「これは…!?それにプリキュア、いつの間に…!」
「作戦成功だね!」
「あぁ。正直俺も驚いているさ。本当に魔法があるなんて…な」

キョウスケとキュアドリームが軽く目線を向けた先には、トゥアールとカズヤと共にいるユーノが必死に魔法陣を張ってサポートをしている姿があった。
キョウスケとキュアドリームの足元に魔法陣を張って動けるようにしたり、別々の場所にいる複数の人や物を同時に同じ場所に転送する高位転送魔法のトランスポーター・ハイを使って転移して移動させたりとしていた。

「――――――それに頃合いだろ」
「――――――!?まさか!」


気付いたら自身とキョウスケが、いつの間にかいるキュアドリームはアローンから離れていた。知らない間にユーノのトランスポーター・ハイによって離れた場所に移動させられていた。キョウスケとキュアドリームは囮で本命は…‥

「「ハァァァァァァァァァァ!!」」

ピラミッド型のアローンに向かって走り、ジャンプしながらルージュとアルフが右側の鉄球を、レモネードとアクアが左側の鉄球を叩く。

「邪魔な鉄球さえ無ければ!」

吼えるアルフは力強く拳を込めて、格闘攻撃と同時に相手のバリアに割り込み、干渉・破壊する補助魔法の『バリアブレイク』を、ルージュの『プリキュアルージュファイヤー』が炸裂し、同時に左側の鉄球も『プリキュアレモネードフラッシュ』と『プリキュアアクアストリーム』が鉄球を破壊した。

「すごい!さっきまでの傷も治すなんて、魔法凄すぎでしょ!」
「はい!これならイケますよ!」
「あんたら驚き過ぎだって」
「そうよ、二人共!まだ終っていないわよ!」


魔法に驚くルージュとレモネード。それも驚いても仕方がない。
ユーノの『フィジカルヒール』
対象者の肉体的な負傷の治癒のための魔法で、怪我が大きいとすぐには回復を期待できないが、今はそこまで必要は無い為それを使い、キョウスケ以外のメンバーの傷を治療した。
鉄球を破壊され、残ったビームを放そうとするも

「プリキュア・ミント・プロテクション!」

キュアミントのバリアによって強力なビームを防がれ、威力が落ちたところで

「夢にまで見たツインテイルズとダークグラスパーさんの合体技ですわ!皆さん頑張りましょう!」
「なぁ、メガ・ネよ。あのイエローは何故あそこまでわらわと一緒に必殺技を撃ちたいと駄々をこねるのじゃ?」
「んー…そりゃ、敵対関係と言われているうち達が一時的とは言え協力関係になっているわけだし、少し前の特撮的なノリと違うん?」

妙にハイテンションなテイルイエローにブツブツとメガ・ネに問うダークグラスパー。
敵対しながらも現れる強敵に一時的に協力体制で共に立ち向かう展開は前までの戦隊ものにはあった。
それと同じ理由だろうと思うメガ・ネに、流石のメガネ大好きでエロゲーとストーカーが趣味のイースナには解らないが、一方で

「行くぞ、ブルー!イエロー!ツインテールを…ツインテールの可能性の力を信じるぞ!ウォォォォォォ!燃えあがれ、俺のツインテールよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「ツインテールの可能性って…どんな可能性よ。あと何燃やす気よ!?」
「久々の合体技!こんな展開が待っていましたわ!あぁ…胸が熱くなりますね!!」
「ぁん?」

熱い展開にワクワクと胸を揺らすイエローに睨むブルーを落ち着かせようとするレッド。三つ編み属性(トライブライド)を使って、各人の武器を合体させた必殺の巨砲『フュージョニックバスター』
巨砲のトリガーを任されたレッドに左右にブルーとイエローが支える

「良いですか、レッド!今度こそ、『ファイヤー!』で発」
「(ガチャ)あ」
「またですのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!?」

最初の時もそうだったが、またファイヤー!のタイミングを間違えフライングで撃ったテイルレッドに、慟哭するイエローの叫びが響いた。そして向こうでは

「言い忘れておった!トゥアールよ!今更であるが、この戦いが終わったら久々にそのおっぱい、わらわの顔を埋めてパフパフさせて……」

サラッというダークグラスパーの発言に震え、嫌がるトゥアールだったがテイルブルーに『そんな邪魔な脂肪!引き千切ってあげなさいよ!』とサラッとこっちは怖いことを言われる。どっちが悪役か分からない

「――――って!?己等、またフライングをしおったなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!えぇい!ダークネスゥゥゥゥゥゥ…!バニッシャー!!」

ダークグラスパーの完全開放(ブレイクレリーズ)
弓型に変形した専用武器ダークネスグレイブに漆黒の矢を番え放つことで、漆黒の矢が∞の形に破壊をもたらすダークグラスパーの最大の必殺技。

折角の燃えるシチュエーションが!と叫ぶイエローと……レッドのフライングのせいで崩れた
フュージョニックバスターとダークネスバニッシャーが、衝撃とぶつかい合う轟音が響く。
アローンの分厚い装甲とバリアが四人の必殺技が届かないが、それでも四人は

「「まだまだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」

敵味方関係なく四人の心が重なり合い、そして更に叫ぶ。

「「フュージョニック・ツイン・ダークネスバスタァァァァァァァァァァァァ!!」」

四つの閃光が三つ編みの如く結ぶようにかみ合い、アローンのバリアが、装甲が砕け、露出した赤く光る球体。アローンのコアが見える。しかし、アローンも再生しようと装甲が塞ごうとした瞬間

「――――――――――リミッターカット。スターライトmkⅢ、最大出力!」

スコープ越しから見える紅い球体に目掛けて、セシリアは抑えた。
ユーノから作戦の最後の二撃目…それを任され、答えるようにトリガーを引いた

「――――――――ファイヤ―ですわ!」

ツインテイルズたちから、かなり離れた後方のビルの屋上から放たれた閃光はアローンのコアを貫いた。

コアを壊され、崩れそうになるアローン。しかし、残ったエネルギーを放出しようとする中で、カズヤは「あーやっぱりこう来るのか」と呟く。

「計算通りでしたね」
「コアだけ壊れて済む話じゃなかったしね」

トゥアールもユーノも同意する表情に、慌てても良い状態にも拘わらずその場にいた全員が上を見上げた

光輝く桃色が、高出力のエネルギーがなのはとレイジングハートに次第に集まっていく。
なのはは集まった高出力のエネルギーをアローンに向けて放った

「――――――全力全開!」

その叫びに、誰かが言った…

「「―――――何あれ…魔法って何だっけ?」」

………っと。

「スターライトブレイカァァァァァァァァァァァー!!」

巨大な砲撃がアローン全体を覆うように光が落ちた



久々に更新お待たせしました!長くお待たせしてしまいスミマセン。

正直アローン戦をどうするか迷いました。ビビオペ本編はドッキングからのファイナルオペレーションですから、簡単にゴリ押しでやるより、このメンバーでどうやるか悩みました;;

が、ユーノ君が居なかったら詰んでた。書いててユーノ君有能じゃね?って思いました(殴
セシリアも何かとおいしい所取ったりと、IS組で一番頑張っています(一夏はツッコミで頑張っています。)でも、悪乗りしたらテイルブルーに色かぶりとか言って剥がされるエロ坦にもなる寸前でした。(そして色んな意味で敗北するブルー)

折角熱い所でフライングするレッドwまたか!と言っちゃうイエローとダークグラスのコンビは楽しかったです。あと合体技名は適当に決めました

最後に安心と安定のなのはさん!魔法とは?と言わしめるスターライトブレイカー。…矢張りなのはさん一人でもゴリ押しでイケるんじゃね?と思ったのは内緒です。


順番逆ですが、何かが出るフラグwでもまだ因子が足りない
因子が集まれば、フュー〇ョンやブラッ〇ホールも出る始末…ヤダ、この世界(某ロリ俺っ娘なBBAやら某コレクション集めの館長が待っているので、軽く地球終ってます)


同時にニュースターズも書いていたのですが…書いてて微妙になったので書き直す予定です(土下座)



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