【完結】ワレアオバ!? (しがみの)
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設定 ネタバレ有り
設定 1 (~79話までの人物)


0〜79話までの登場人物を集めました。クソ長い。書いてない人物がいればコメントで。


人物

 

 

大甕鎮守府所属艦娘+α

 

 

高畑(たかはた) 明人(あきと)(艦娘:青葉)

 

ウザ神によって転生し、艦娘「青葉」になった男子高校生。艦息ではなく、艦娘。つまり性転換。誕生日は4月20日。一応、主人公である。出身は茨城の山地。軽度の花粉症。所属している大甕鎮守府には同じ艦娘「青葉」が居るので、「アキ」や、「明人」等と呼ばれている。ブラウザ版の艦これのサーバーは柱島泊地で「青葉」とケッコンカッコカリ済み。何故か艤装の兵装がイージス艦と同じ。艤装のモチーフはこんごう型なので哨戒ヘリはなし。因みに艦娘の制服は青葉(瑞希)と区別する為にリボンが青色になっている。所属艦隊は大甕鎮守府第7艦隊旗艦。実は原付の免許を持っている。

 

・青葉(本名:小鳥遊(たかなし) 瑞希(みずき))

 

明人と同じく転生した。変態であり、明人の下着姿を写真を撮ったりする。最近は落ち着いてきたようだ。所属艦隊は大甕鎮守府第7艦隊。明人と同い年。誕生日は10月4日。出身は常磐(ときわ)(現実では水戸)

 

六田(むだ) (たかし)(艦娘:天津風)

 

大甕鎮守府提督。鎮守府内階級は少将。海自内階級は2等海佐。途中で中将と1等海佐に昇格している。途中から艦娘「天津風」で生活している。艤装は「こんごう」×「みらい」÷2。海鳥は載っていない。ケッコンカッコガチ済み。妻は退役済みの曙。

 

・秋月

 

大甕鎮守府第7艦隊所属。重度の花粉症。中学生。誕生日は8月15日。本名はまだ考えてない(作者が)。艤装はあきづき型と似ている。出身は土浦(茨城の南のほう)

 

・吹雪

 

所属艦隊は大甕鎮守府第7艦隊。中学生。誕生日は5月18日。胸が潮並に大きく、身長が175cmを越している。本名は「茅ヶ岳(かやがたけ) 冬奈(ふゆな)」。六田の事を「司令官」と呼んでいるが、トマホークでヲ級を撃沈する時は「司令」と呼んだ。艤装は「こんごう」×「みらい」÷2。海鳥は載っていない。出身は尾栗と同じ博多。

 

・曙

 

所属艦隊は大甕鎮守府第7艦隊。高校生。誕生日は8月7日。艤装は「あけぼの」と似ているが、「あけぼの」よりVLSが10セルほど多い。潜水艦が大の苦手で、演習中、伊58に魚雷を撃たれた時、パニックを起こし、アスロックを誤射した。米倉と気が合うらしい。出身は東京都世田谷区三軒茶屋2丁「何で知ってるの!?」

 

・漣

 

異世界の呉鎮守府工廠で建造された艦娘。ひょんなことから明人達と行動を共にする。

 

・夕張

 

大甕鎮守府所属。元JRの運転士。大甕鎮守府内で最年長。31歳。結婚済み。息子と娘が1人ずついる。同じ鎮守府の足柄が嫌い。

 

・足柄

 

大甕鎮守府所属。婚期を逃しそうな30歳。合コンでは男性からドン引きされている。

 

・明石

 

大甕鎮守府所属。

 

郡水(こすい)

 

大甕鎮守府所属。艦娘ではなく鉄娘。艤装を考えてなかったキャラ。モチーフはキハE130。

 

・電

 

大甕鎮守府筆頭秘書艦。ぷらずま。20歳を越している。怒らせると武装無しで大和型6隻を30分も掛からずに轟沈する事が出来る。

 

・潮

 

大甕鎮守府所属。肉弾戦が得意。ル級は2発で轟沈可能。いつもは大人しく、引っ込み思案(?)だが、本気で怒らせるとヤバイ。艦娘になる前は警視庁公安課にいた。柔道十段保持。

 

・木曾

 

大甕鎮守府所属。衣笠の代わりに第7艦隊所属になった。軽度の花粉症。

 

・衣笠

 

大甕鎮守府第7艦隊所属。産休中。産まれるのは3つ子。出身は鹿嶋。

 

・日向

 

大甕鎮守府第7艦隊所属だった。現在は大甕鎮守府第4艦隊旗艦。空気。影が薄い。作者や六田から忘れられる。シーホークを積むのが夢らしい。出身は宮崎県。『あ、君、まだいたんだ。』と言われる方。

 

・小貫さん(元艦娘:最上)

 

ひょんなこと(足柄の腕をもぎ取った)から解体され、大甕鎮守府の艦娘寮の食堂で働いている。

 

・鈴谷

 

大甕鎮守府所属。大甕駅西側にある私立高校に通っている。小貫さんは実の姉。

 

・秋雲

 

大甕鎮守府所属。R-18の同人誌を沢山描いている。部屋は4階。

 

・白雪

 

大甕鎮守府所属。重巡大好き。クレイジー。重巡の使用済みマスク等を収集している。

 

・瑞鶴

 

大甕鎮守府所属。秋月に大破させられた。

 

・大淀

 

大甕鎮守府所属。秘書艦。

 

・古鷹

 

大甕鎮守府所属。秋月と同室。

 

・伊勢(本名:中之条(なかのじょう) (あおい))

 

狂っている組織「深海教」の信者。六田を殺そうとして失敗。警察に逮捕された。元第4艦隊旗艦。

 

・夕立

 

大甕鎮守府所属。改ニ。元男。20歳を越している。愛車はホンダのフィット。

 

・時雨

 

大甕鎮守府所属。僕っ子。

 

・白露

 

大甕鎮守府所属。夕立と同室。

 

・霧島

 

大甕鎮守府第4艦隊所属。マイクチェックので、時間だゴラァ!!!の方。

 

 

 

護衛艦クルー

 

 

護衛艦「あおば」クルー

 

舞風(まいかぜ)一郎(いちろう)(艦娘:舞風)

 

護衛艦「あおば」の艦長。53歳の1等海佐。途中、1等海佐から海将補に昇格する。誕生日は4月22日(駆逐艦舞風の起工日)。砲雷長だった頃もある。姿は異世界編4話目くらいから「駆逐艦舞風」の姿で固定。艦内でアイドル活動を頻繁に行っている。ファンクラブは舞風艦長承認済み。

 

中島(なかじま)大弛(だいち)

 

護衛艦「あおば」の副長。2等海佐。角松に何かを3つ足して÷4した性格?

 

尾栗(おぐり)康平(こうへい)

 

護衛艦「あおば」の航海長。3等海佐。砲雷長の菊池とは防衛大の同期。出身は博多。堅苦しいのは苦手。

 

菊池(きくち)雅之(まさゆき)

 

護衛艦「あおば」の砲雷長。3等海佐。覚醒済み(トマホーク菊池)

舞風艦長に毒されてない数少ない健全者。

 

青梅(おうめ)鷹志(たかし)

 

砲雷科所属。1等海曹。

 

望月(もちづき)博正(ひろまさ)

 

砲雷科所属。2等海尉。異世界編4話目からずっと駆逐艦望月の姿でいる。

 

鈴谷(すずや)優馬(ゆうま)

 

砲雷科所属。1等海尉。「あおば」砲術長。異世界編4話目からずっと重巡鈴谷の姿でいる。

 

米倉(よねくら) (かおる)

 

砲雷科所属。1等海尉。水雷長。カ級の魚雷でパニックを起こし、アスロックを誤射。別世界の明石にアニメ「ジパング」を見せた。

 

中込(なかごめ) 由伸(よしのぶ)

 

砲雷科所属。2等海尉。菊池と同じく舞風艦長に毒されていない健全者。

 

麻生(あそう)(やすし)

 

船務科掌帆長。階級は海曹長。サザンオールスターズのファン。

 

梨田(なした)

 

航海科所属。舞風艦長の寝間着姿で萌え死にした。

 

(やなぎ)一信(かずのふ)

 

航海科所属。ミリオタ。妻は艦娘の磯風なので料理が上手い。艦これ古参勢。サーバーは横鎮。

 

矢矧(やはぎ)

 

飛行長。SH-60K(シーホーク)の機長。姿は異世界編4話目くらいから軽巡「矢矧」。

 

佐竹(さたけ) (まもる)

 

飛行所属。1等海尉。SH-60K(うみたか)の機長。パイロットでもある。

 

林原(はやしばら) 克敏(かつとし)

 

飛行科所属。SH-60K(うみたか)のパイロット。

 

・森

 

飛行科所属。2等海尉。SH-60K(シーホーク)のパイロット。

 

・柿崎

 

飛行科所属。1等海曹。SH-60K(シーホーク)のパイロット。

 

 

護衛艦「みらい」クルー

 

梅津(うめづ) 三郎(さぶろう)

 

「みらい」艦長。階級は1等海佐。兵庫県西宮市出身。5月20日生まれ。

「まあよかろう」が口癖という温和な性格で、部下からは「昼行灯」とあだ名づけられている。建築会社に勤めている息子と学生の娘がいる。阪神タイガースの大ファン。叩き上げで1等海佐まで行った優秀な自衛官。

 

角松(かどまつ) 洋介(ようすけ)

 

「みらい」副長兼船務長。だいたいこいつのせいでジパングの作中の「みらい」クルーは死ぬ。

 

尾栗(おぐり) 康平(こうへい)

 

航海長。階級は3等海佐。博多出身。角松、菊池とは防大からの同期であり友人。気さくで感情に素直、情に厚い性格で部下も彼には心を開きやすい「あおば」航海長の尾栗と同じ姿。ドッペルゲンガーの様なもの。

 

菊池(きくち)雅之(まさゆき)

 

護衛艦「みらい」の砲雷長。3等海佐。1度任官拒否をした。

 

・杉田

 

護衛艦「みらい」砲術長。アニメに声アリでちょくちょく出てる。

 

・近藤

 

護衛艦「みらい」航海科所属。ウイング要員。メガネが特徴。

 

佐竹(さたけ) (まもる)

 

飛行科第341航空隊艦載ヘリ「海鳥」(架空のティルトウィング機)のパイロット。階級は1等海尉。

 

・森

 

飛行科第341航空隊艦載ヘリ「海鳥」(架空のティルトウィング機)ガンナー。階級は3等海尉。

 

 

護衛艦「さざなみ」クルー

 

町島(まちしま)邦一(くにかず)

 

護衛艦「さざなみ」艦長。2等海佐。舞風艦長の大ファン。

 

佐田(さだ) 和樹(かずき)

 

護衛艦「さざなみ」副長兼砲雷長。3等海佐。

 

川崎(かわさき) 一信(かずのぶ)

 

護衛艦「さざなみ」航海長。3等海佐。

 

 

護衛艦「あけぼの」クルー

 

高崎(たかさき) (さざなみ)

 

護衛艦「あけぼの」艦長。2等海佐。姿は艦娘の漣。

 

 

 

大日本国海軍(ジパングの世界)

 

草加(くさか) 拓海(たくみ)

 

岩手県紫波村出身(現在の岩手県紫波町)。南部士族の家系の生まれ。階級は少佐。ミッドウェー海戦の戦況報告のため、戦艦「霧島」から本隊へ偵察機で飛行中に撃墜されて戦死するはずだったが、護衛艦「みらい」に発見され、人命を尊重する角松により救助される。海軍兵学校を次席で卒業したエリート。角松と出会う以前から、日本が第二次世界大戦で欧米列強に敗北する可能性を感じていた。

 

津田(つだ) 一馬(かずま)

 

通信参謀。階級は大尉。海軍兵学校61期生。大正2年(1913年)生まれ。草加の元部下で、彼を尊敬している。山本五十六の密命で特務機関を指揮し、シンガポールで草加を追い、旗艦「あおば」以下の護衛艦隊を見た。

 

山本(やまもと) 五十六(いそろく)

 

連合艦隊司令長官。階級は大将。ミッドウェー作戦中に護衛艦「みらい」と遭遇。舞風艦長が駆逐艦舞風の艦魂を宿している事を直ぐに見抜いた。

 

 

 

その他(少ししか登場していない艦娘も込み)

 

・不知火

 

大湊警備府所属。

 

・阿武隈

 

大湊警備府所属。

 

・秋雲

 

堺鎮守府所属。大人しい。

 

・榛名

 

堺鎮守府所属。

 

・霧島

 

堺鎮守府所属。

 

・曙

 

呉鎮守府所属。通常の曙と違い、髪を縛っていない。

 

・瑞鶴

 

呉鎮守府所属。

 

・青葉(Aoba)

 

柱島泊地所属。作者の代弁者にしようと思っていたが結局使わなかった。リボンは赤。

 

・古鷹

 

柱島泊地所属。

 

・青葉

 

博多鎮守府所属。リボンは緑。

 

・青葉(片桐)

 

横須賀鎮守府所属艦娘 兼、フリージャーナリスト。リボンは紫。マスゴミ、パパラッチ。

 

・ウザ神

 

明人を転生させたウザイ神様。

 

 

 

その他(異世界の艦娘達や提督)

 

 

・旗艦阿武隈とその僚艦の電、雷、曙、潮、陽炎

 

護衛艦「あおば」に助けられた。「あおば」の異世界の横須賀入港を手助けした。

 

・松本中佐

 

異世界の横須賀鎮守府提督。

 

・松本元帥

 

異世界の帝国軍人。松本中佐の父。

 

・天龍

 

異世界の横須賀鎮守府所属。自分勝手。

 

・柿月中将

 

バカ。艦娘=武器としか考えていない。規律違反で銃殺された。

 

・町田少佐

 

異世界の呉鎮守府提督。青葉(明人)達を捕まえようとした。

 

・大和

 

異世界の呉鎮守府所属。砲弾を青葉(明人)と吹雪に迎撃された。



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設定 2 (登場する架空護衛艦の設定等)

どうもー!Aobaですぅ!!!


護衛艦や、護衛隊群の設定なのでいらない設定かもです・・・。はい・・・。


ーおぼろ型護衛艦ー

おぼろ型護衛艦(おぼろがたごえいかん、英: Oboro-class destroyer)は、海上自衛隊が使用する汎用護衛艦(DD)の艦級。ネームシップの建造単価は701億円であった。

 

海上自衛隊の新世代汎用護衛艦として、対深海棲艦計画に基づき、平成24年度から建造されている。

 

‐本型の特徴‐

艦娘の機関の技術を流用し、機関を小型化。機関室の縮小、馬力の増加、機関士の人員削減を行った。

 

 

‐排水量‐

基準 7750トン

満載 10070トン

 

‐全長‐

152m

 

‐全幅‐

17.3m

 

‐深さ‐

10.9m

 

‐吃水‐

5.1m

 

‐機関‐

COGAG方式

LM2500ガスタービンエンジン(25,000馬力)4基

可変ピッチ・プロペラ 2軸

 

‐最大速力(最大戦速)‐

42ノット

 

‐最大速力(一杯)‐

軍事機密(45以上)

 

‐乗員‐

155人

 

‐兵装‐

54口径127mm単装速射砲 1基

高性能20mm機関砲(CIWS)2基

Mk.41 VLS (29+29セル)2基

90式SSM 4連装発射筒 2基

68式3連装短魚雷発射管 2基

 

‐艦載機‐

SH-60J/K哨戒ヘリコプター 2機

(常時搭載機 SH‐60K 1機)

 

‐C4l‐

MOFシステム(SUPERBIRD B2)

海軍戦術情報システム

(OYQ-11 ACDS+リンク 11/14/16)

 

‐レーダー‐

FCS-3A 多機能型 1基

(捜索用、FC用アンテナ各4面)

OPS-20C 航海用 1基

(主・副アンテナ各1基)

SSF‐14A 対深海棲艦用 1基

 

‐ソナー‐

OQQ-22 統合ソナー・システム

(バウ・ソナー+OQR-3 TACTASS)

 

‐電子戦・対抗手段‐

NOLQ-3D電波探知妨害装置

Mk.137 6連装デコイ発射機 4基

曳航具4型 対魚雷デコイ 2基

投射型静止式ジャマー (FAJ) 2基

自走式デコイ (MOD) 2基

 

‐艦娘射出機‐

KM1型艦娘射出カタパルト 1基(おぼろ〜あらし)

KM2型艦娘射出カタパルト 1基(ふぶき、さつき)

 

‐同型艦‐

1番艦 DD‐120 「おぼろ」(所属 第9護衛隊)

2番艦 DD-121 「はまかぜ」(所属 第4護衛隊)

3番艦 DD‐123 「あらし」 (所属 第5護衛隊)

4番艦 DD‐124 「ふぶき」 (所属 第4護衛隊)

5番艦 DD‐125 「さつき」 (所属 第5護衛隊)

 

 

 

 

ーふるたか型護衛艦ー

(あたご型護衛艦3番艦から4番艦を指す)

 

ふるたか型護衛艦(ふるたかがたごえいかん、英語: Hurutaka-class destroyer)は、海上自衛隊が運用するミサイル護衛艦の艦級。ネームシップ(3番艦)の建造単価は約1,495億円であった。尚、本型はあたご型であるが、あたご型の中でも性能が大きく異なる為、あたご型では無くふるたか型と呼ばれる事が多い。今までにあたご型と呼ばれた事は余り無い。

 

‐本型の特徴‐

おぼろ型と同じく艦娘の機関の技術を流用し、機関を小型化。機関室の縮小、馬力の増加、機関士の人員削減を行った。

 

 

‐排水量‐

基準 13750トン

満載 16070トン

 

‐全長‐

168m

 

‐全幅‐

21.5m

 

‐吃水‐

6.2m

 

‐深さ‐

12m

 

‐機関‐

COGAG方式

LM2500ガスタービンエンジン(28,000馬力)4基

可変ピッチ・プロペラ 2軸

 

‐最大速力(最大戦速)‐

42ノット

 

‐最大速力(一杯)‐

軍事機密(45以上)

 

‐乗員‐

300人(うち航空要員 26名 満 360名)

 

 

‐兵装‐

54口径127mm単装速射砲 1基

高性能20mm機関砲(CIWS)2基

Mk.41 VLS (64+32セル)2基

90式SSM 4連装発射筒 2基

68式3連装短魚雷発射管 2基

 

‐艦載機‐

SH-60J/K哨戒ヘリコプター 2機

(常時搭載機 SH‐60J/K 各2機)

 

‐C4l‐

AN/USC-42衛星通信装置

MOFシステム

(OYQ-31-6 C2T+NORA-1/NORQ-1)

海軍戦術情報システム

(リンク11/14/16)

イージス武器システム

SQQ-89(V)15J対潜戦システム

 

‐レーダー‐

AN/SPY-1D(V) 多機能型 1基

OPS-28E 対水上捜索用 1基

OPS-20B 航海用 1基

SSF‐14D 対深海棲艦用 1基

 

‐ソナー‐

AN/SQS-53C 艦首装備型 1基

OQR-2D-1 曳航式 1基

 

‐電子戦・対抗手段‐

NOLQ-2B電波探知妨害装置

Mk.137 6連装デコイ発射機 4基

曳航具4型 対魚雷デコイ 2基

投射型静止式ジャマー (FAJ) 2基

自走式デコイ (MOD) 2基

 

‐艦娘射出機‐

KM2型艦娘射出カタパルト 3基(ふるたか)

KM3型艦娘射出カタパルト 2基(あおば)

 

‐同型艦‐

(1番艦DDG‐177 「あたご」)

(2番艦DDG‐178 「あしがら」)

1番艦(3番艦)DDG‐179 「ふるたか」(所属 第10護衛隊)

2番艦(4番艦)DDG‐180「あおば」(所属 第9護衛隊)

 

 

 

 

ー第5護衛隊群ー

‐第9護衛隊‐(司令部 横須賀基地)

DDG‐180「あおば」、DDG‐145(旧DDH‐182)「みらい」、DD‐113「さざなみ」、DD‐120「おぼろ」

 

 

‐第10護衛隊‐(司令部 横須賀基地)

DDG‐179「ふるたか」、DD‐108「あけぼの」、DD‐115「あきづき」、DD‐106「さみだれ」

 

※くろしお型潜水艦12番艦SS‐601「うしお」が何故か行動を共にしている。

 

 

‐第5護衛隊群司令‐

舞風一郎 海将補 (前職 護衛艦「あおば」艦長)

 

‐沿革‐

2016年(平成28年)5月30日:旗艦「あおば」、「さざなみ」が行方不明中に護衛艦隊隷下に「第5護衛隊群」が新編。

・編成(司令部、旗艦「あおば」、第9護衛隊、第10護衛隊)

 

2016年(平成28年)6月8日:第5護衛隊群が旗艦「あおば」、「さざなみ」を第1護衛隊と共に捜索中、中部太平洋ミッドウェイ島沖にて低気圧に巻き込まれ、第5護衛隊群所属の「おぼろ」、「あけぼの」は突如として通信を途絶した。

 

2016年(平成28年)6月12日:捜索中の第1護衛隊群、第4護衛隊群の目の前に突如霧が発生し、内部から行方不明中の旗艦「あおば」、「あけぼの」、「さざなみ」、「おぼろ」、「かが」と謎の護衛艦1隻を発見。

 

2016年(平成28年)6月15日:DDG‐145(旧DDH‐182)「みらい」を第1護衛隊群第61護衛隊から編入。第9護衛隊に所属していたDD‐102「はるさめ」を第2護衛隊に編入。



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第1章
第0話 青葉になるまで


どうもー!恐縮ですぅー!Aobaですぅ!記念すべき第2作目ですよぉ!それではごゆっくりぃ!


誰もいない島の海岸線に1人の女性が座っていた。彼女の名前は青葉型重巡洋艦1番艦『青葉』。青葉はぽつりと言った。

「どうしてこうなった・・・」

一週間前に遡る。こうなる前の彼女は『高畑明人』と言う名前の普通の男子高校生だった。事件は学校から家に帰るときにあった。

 

 

 

 

ー身体が浮いているー

死ぬんだな・・・と僕は思った。

 

帰宅中に乗った列車にトラックがぶつかった。

そう、

 

自分が座っている場所に

 

ステンレス製の車両はぐしゃぐしゃになっている。自分の座っていた場所は原型を留めていない。

 

他の乗客は無事の様だ。他の乗客は車両の後ろ側にいたからだと思う。その為なのか、1番前にいた自分だけ吹き飛ばされている。

 

ー誰か助けてー

 

と、口に出そうとした瞬間、黒い三角形の吊り革に頭を打ち付け気を失ったのか、目の前が真っ黒になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふと目が覚めた。そこは真っ白な空間だった。

「あれ?ここは?」

すると、白いワンピースを着た女性が来た。

「はぁーい!私は神様でーす!」

「ウザっ」

「ウザイとか神様悲しいー。そんな事よりもー、あなたは死にましたぁー。」

「唐突過ぎない!?」

「とゆーコトで、あなたを生き返しまぁーす!」

「話き・・・え?本当?」

「ホントホント!神様嘘つかなーい!」

「ほんとに?(¬_¬)」

「本当だってー。あ、でも神様馬鹿にしたからぁー、ちょっと罰を与えまーす!」

「え?どうi」

「死ぬ予定だった場所から遠ーく離れた場所に出現させまーす!」

「はぁ?」

「それとー、好きな艦これの艦娘の姿にフォルムチェンジができるようにするねー。」

「ちょ、ちょっと待った!」

「何が?ɿ(。・ɜ・)ɾⓌⓗⓐⓣ?」

「『何が?ɿ(。・ɜ・)ɾⓌⓗⓐⓣ?』じゃないよ!好きな艦娘にフォルムチェンジが出来るってどう言うこと?罰じゃないじゃん!」

「私にとっては罰だよぉー。だって、」

「だって?」

「戸籍と家がないじゃん。」

「・・・・・・。」

急に黙り込んだため、彼女は明人の顔を覗き込んだ。

「そうだったァァぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

急に明人が叫んだ。

「五月蝿っ!」

「戸籍が無いって言う事はどうすれば・・・。」

「大丈夫ですぅ!私にお任せ!」

彼女は胸を張った

「どうせ戸籍偽装とかするんでしょ?信用できない・・・。」

「大丈夫ですぅ!このリストバンドをすれば前の姿に戻れるよ!」

「外すと?」

「艦娘の姿になります。艦娘の名前を書いたらそっちに転送するよ!」

いつの間にか、彼女の目の前には机があり、机の上には1枚の紙があった。

「わかったわかった。じゃあこれで。」

明人は紙に『青葉』と書いた。

「じゃあ、持っていた荷物は艤装と一緒に全部転送するから。リストバンドはリュックの中に入れるからよろしくー!」

「ありがと。また会えるかな?」

「大丈夫!『神様に会いたい!』って思えばその日の夢の中で会えるから。」

「そっか。じゃあ、またね。」

「はい!楽しんでいってください!」

 

彼女が手を振ると辺り一面が真っ暗になり、次第に意識がハッキリとしてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー1面の海ー

ー美しい大自然ー

ー人一人いない島ー

 

 

 

 

 

 

 

 

「ココ、ドコ?」




どうでしたか?気に入られれば嬉しいですぅ!失踪しない様にAoba、頑張ります!


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第1話 ワレアオバ!?そして、保護

どもども!Aobaですぅ!それでは第1話をどうぞ!


「ココ、ドコ?」

 

明人は知らない島にいた。しかも、胸に違和感を感じた。胸がおっきくなっていた。

 

「え?本当に青葉になっちゃった?」

 

声が女性らしき声になっていた。すぐ横にはさっきまで来ていたと思われる黒い学生服と背負っていたリュックがあった。

 

「ゑ?じゃあ今着ているものは?」

 

自分の服装を見ると、オレンジ色のリボンと白いセーラー服、紫と青色の真ん中らしきの色のハーフパンツ。

『まさかな』とは思いながらすぐ横のリュックの中に入っていたiP〇oneを出してカメラを起動し、自分に向けた。すると、

ーピンクっぽい色のポニーテールの髪の毛。

「青葉になっちゃったぁぁぁぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

「落ち着け、落ち着け僕。」

 

明人はとりあえずYaho〇を開いた。すると、ニュース欄の一番上に

 

『列車とトラックが衝突。男子高校生1人行方不明』

 

と、書かれていた。

 

(心当たりがありすぎる)

 

何たって、行方不明になった男子高校生はここにいるのですから。

 

「とりあえず、助けを求めるか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

「姿戻らないと駄目じゃん!」

 

 

「そう言えば、ウザ神に言われたことがあった!」

明人は神様に言われたように、リュックのポケットを開けた。

 

 

 

そこには青色のリストバンドがあった。試しに着けてみると、姿が元に戻った。

「これで大丈夫。ここはどこの島かなー」

明人(青葉)は〇oogleマップを起動してみる。

 

 

 

 

ー沖無垢島ー

 

 

 

 

 

「いや、何処ここ。」

姿が元に戻った明人は呟いた。

 

「とりあえず、海上保安庁呼んどくか。」

 

明人はスマホで『118』をタッチし、通話ボタンを押した。

 

 

 

 

しばらくして、遥か彼方に海上保安庁の巡視船が見えた。

そして、明人は無事に保護され、警察署で事情聴取された後に、帰宅する事となった。

 

 

明人はふと思った。

(この世界に艦娘は僕だけ?)

しかし、そのような予想は外れることとなる。

 

 

次の日、事情聴取の終わった明人は家に帰ることになった。

 

 

 

ー新幹線の車内ー

『この電車は山陽新幹線のぞみ12号東京行きです』

聞いたことのある自動放送が聞こえてくる。

明人は3列シートの窓際に座った。父親は途中まで迎えに来るらしい。スマホはメールの受信フォルダを開いており、『上野駅で待ってるよ。』と、父らしいシンプルなメールを表示していた。終点の東京まで5時間はある。明人はゆっくりと眠っていった。

 

 

 

 

明人が眠り、四時間ほどが経過した時のことだった。

 

 

キキィィィィィィィィィィィィィィ!という音と共に目が覚めた。新幹線は海岸沿い高速道路の横で止まった。

 

『只今、日本国政府より非常事態宣言が発令されたので当列車は緊急停止しました。非常事態宣言が解除され次第・・・・・・』

 

車掌の焦った声がスピーカーから聞こえてくる。それほど緊急事態なのだなと思った。ふと窓の外を見ると、驚くべき光景があった。




ちょっと急展開過ぎましたね。しょうがないと思いますよ。ネタが無いので。それでは、また次回に会いましょー!


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第2話 現実世界との違い

どもども!Aobaですぅ!今、引退前の415系の中で書いています!どうでもいいですけどね。


新幹線が緊急停止し、明人が窓の外を見ると・・・・・・

 

 

 

 

 

 

海上に人影が見えた。それは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

艦娘だった。この世界は前いた世界とは違う。自分の存在する並行世界だった。

 

 

 

 

艦娘が深海棲艦らしき物体に向かって砲撃を行っていた。敵がすべて沈んでからしばらくして、電車はインバータを唸らせながら発車した。明人は(神様に会いたい)と思いながら眠りについた。

 

 

 

 

 

「はーい!あなたに呼ばれてやって来た!かーみさーまでーす!」キラッ

「やっぱりウザイな」

「呼んどいてそれはなくなーい?」

「それより、元の世界に戻れなかったんだけど?」

「あっ、ごっめーん!間違えて並行世界に転生させちゃったぁ!」(๑>؂•̀๑)テヘペロ

「はあ?それはないだろ!」

「あっ、もうすぐで東京に着くよ!バイバーイ!」

神様はフッと消えた

「あっ、待てこのクソ神!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ。アホな神様の振りをするのも疲れたわね。明人、あなたをこの並行世界に転生させたのは、この世界を助けられるのはあなただけだからよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明人は目が覚めた。神様が最後に何か言っていたがよく聞こえてなかった。手元の時計を見ると《14:12》東京到着が1時間も遅れてしまった。スマホを見ると、父からメールが来ていた。『時間通りに着かないらしいから、東京まで迎えに来るよ。』と。その後、銀の鈴前で父と合流した。今日は休日なので多少は混んでいるがちらほらと艦娘らしき姿が見える。乗った電車にも艦娘らしき人がいる。明人は思った。

(やっぱり違う世界だ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家に着き、両親から聞いた。両親によると『学校は休んでいた。学校に〝見つかった。〟と言ったら明日から登校する様にと言われた。』と言っていた。明日から学校に行く事になった。

 

クラスのグループL〇NEを開くと、明日は艦娘適性検査があるらしい。6時間目まで授業が無いらしい。LINEを見ると男子はみんな『俺らには関係ない!』と言っていた。僕はちょっと返信してみた。全く関係ない事だが。

『やっほー!帰っていたよー!』

その後、受信、返信、受信、返信の嵐になった。みんな帰って来たことが嬉しいようだ。流石に疲れたので、

『もう疲れたから寝るよー』

と言ってスマホを充電器に挿して、ベッドに潜り込んだ。

 

 

 

次の日、いつもは6時前に起床するのだが、今日はいつもよりも早めに起床した。時計を見ると《5:10》となっていた。(夢じゃないよな)とか思いながら腕を見ると、リストバンドがあった。恐る恐るリストバンドを取ると、姿が青葉になった。

(夢じゃなかった。)

 

 

 

リストバンドを着け、制服に着替えて、朝食を食べた。いつも通りに食べ終え、6時33分に当駅始発の列車に乗った。

ギュイイイイインと高鳴るエンジン音と共に僕自身の心も高鳴っていた。




どうでしたか?今回も急展開でしたよね。主人公の通う高校は作者の住んでいる県にある、ある県立高校をモデルにしています。どうでもいいですけどね。それでは、また次回に会いましょう!


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第3話 適性検査

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!
ちょっとこの話から作風を変えてみました!
それでは、第3話をどうぞ!


明人は列車に揺られていた。ライトグリーン色でラッピングされた4両編成のステンレス製の気動車が谷間を快走して行く。

そして、途中「北菅谷台」でライトグリーンと赤色でラッピングされた3両編成の気動車に乗り換える。終点の「常陸西山」に着いてから自転車に乗り、学校に向かう。気が遠くなる。しかも、途中に急な上り坂がある。いつもは自転車に乗って坂を登って行き、途中で下りて自転車を押して登る。が、今日は自転車のギアが最大の《3》でも楽々登れた。

 

(何かがおかしい)

 

そう思いながら学校のあるイルカヶ丘の坂を登っていった。

 

ーどうでもいい?明人の情報!ーーーーーーーーーーーーーーーーー

明人の通う高校のある都市について

明人が通う高校があるのは『西山市』である。西山市の中心部である市街地さえも、3つの地区に分かれている。

・市街 イルカヶ丘の上にある。明人の通う「西山第一高校」がある。

・新市街 イルカヶ丘の東にある。商業施設が多数存在。市役所があ る。

・西市街 イルカヶ丘の西にある。「西山第二高校」、「谷河原高校」がある。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

駅から自転車を5分程漕ぎ、学校に着いた。学校にはパトカーと中型トラックが2台ずつ止まっていて物々しい雰囲気だった。自転車を駐輪場に止め、校舎内に入った。校舎内に入るとモニターがあり、時間割を見ることが出来る。今日の時間割を見ると、1,3年生の時間割が4時間授業になっていて、全てLHRだった。

明人が教室に入ると、クラスメイトから一斉に「「「「久しぶりー!」」」」と言われた。何があったのかクラスメイトに質問攻めにされそうになったが、直ぐにSHRが始まってほっとした。もし仮に

「僕の正体は『青葉』でしたー!」

とか言ったらクラスは大騒ぎになっていただろう。この並行世界にも艦これは二次創作みたいな感じで存在している。自分のいる1-3では艦これをやっている生徒は知る限り自分も入れて6人いる。もし、知れ渡ったら校内の艦これプレイヤーが来て拉致られただろう。何故か?それは、国所属じゃないからだ。国や企業で認可されるのには、艦娘適性検査が必要だからだ。なので、今の自分が正体をバラすといつ拉致られてもおかしくないという事だ。3年生から検査があるので、1年生勢は暇だった。教室で皆携帯を弄っていたり、友達と話したりしている。え?待ってる間に授業やらないって?それは何故だか国に禁止されているからだ。ヒマだ。時間が来るまでスマホでも弄っていよ。

 

ーどうでもいい?明人の情報!ーーーーーーーーーーーーーーーーー

1-3

1年3組。担任の先生曰く、1年生の汚点と言われている。(実話)成績は1学年で最低、レクリエーションのクラス対抗ドッジボールはズルばっか。しかし、それでも2位。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ようやく自分たちの番が来た。検査の内容はまず、体育館の運動場に行き、艦娘サーチゲートを通る。艦娘だった場合はゲートが鳴る。詳しい艦種までは分からないらしい。

次に、ゲートが反応した場合のみ、行う。この検査をやる目的はそのゲートでは識別出来なかった艦種を調べる為だ。

最後に、中型トラックの荷台に乗り、契約書を妖精と書き、写真を撮る。

という事だ。

まあ、当たることはないだろう。と思いながらゲートを通ると、

 

『ピー』

 

電子音が鳴った。やはり、自分は艦娘だった。個別に通る為、誰にも知られていない。

 

(よかった)

 

誰にも知られていないと分かったので、明人は安心した。

体育館の運動場は2階にある為、血液検査の会場である1階の卓球場に行った。

血液検査では直ぐに結果が出るらしい。

検査員が珍しそうに僕を見てきた。当たり前だ。だって、周りは女子しかいないのだから。

 

血液検査が終わり、中型トラックの荷台にあるボックスの中に入った。中には妖精がいた。入ってきた扉が閉まって、暫く経った時、妖精は口を開けた。その事はとても衝撃的な事だった。

 

「あんた、転生者なんだろ?」




作風を変えて?みたけれども大丈夫かなぁ?
戻し?て欲しい場合は感想欄にコメントをお願いします!

それでは、また次回!


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第4話 妖精

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

今回は途中に台本形式を入れてみました!

それでは、第4話をどうぞ!


「お前、転生者なんだろ?」

 

中型トラックの荷台にいた妖精が言った。

明人は心臓がバクバクした。

 

「そんなに緊張しなくていいよ。何故わかったのかと言うとね、私自身も転生者だからだよ。」

 

「え?貴方も転生者何ですか?」

 

「そうだよ?ここに来る前は普通のサラリーマンだった。」

 

「へー」

 

妖精は思い出したように言った。

 

「そうだ、書類、書いて。忘れてた。」

 

「忘れちゃダメじゃないですか。そう言えば、艦種はどうだったんですか?」

 

明人が書類を書いていると、妖精が言った。

 

「艦種は『青葉』だよ。」

 

明人は妖精に書類を渡した。

 

「思った通りだ。妖精さん、所属の鎮守府はどこですか?」

 

「転生者だから私と同じ鎮守府で働けるようにする。」

 

と言いながら妖精は業務用携帯を出した。

 

「もしもし、今、私と同類の艦娘を発見しました。私と同じ鎮守府所属にして大丈夫ですか?」

 

と、妖精が業務用携帯で通話していた。暫くして

 

「私と同じ大甕鎮守府所属になった。」

 

「大甕って結構近いですね。」

 

「よかったな。艦娘になってもこの学校に通えるぞ!」

 

「艦娘も学校に通うんですか?」

 

「そうだよ。最低、高校まではね。」

 

妖精は明人と話しながら書類をパソコンで作っていた。

 

「ふぅ。書類は出来た。これから写真を撮るよ。」

 

明人は転生前の姿と転生後の『青葉』の姿を撮った。

 

「じゃあ、これで終わったから。」

 

と、妖精が明人の艦娘としての身分証明書を発行した。明人は(やっと終わった)と思っていたが、妖精に驚くべきことを言われた。

 

「あっ、リストバンドは没収するよ。検査が終わったら、妖精が適性者を艦娘に変える様だから。あと、艦娘になったら元の姿には戻れないかもね。」

 

「・・・え?Pardon?」

 

「艦娘に変えるよ。」

 

「もう一度お願いします」

 

「恍けるな!いい加減現実を受け入れろ!」

 

「分かりました。受け入れます。そしたら、制服はどうすれば・・・」

 

妖精は何処からか女子制服を出してきた。

 

「それは何処から出したんですか?僕は絶対に着替えないですからね!」

 

「机の下からだよ。さあ、リストバンドを私に渡してこれに着替えろ!」

 

「止めて!悪魔!鬼!ギャアアアアアアア!」

 

トラックの荷台の中には明人の断末魔が響いた。

 

 

ー同刻 1学年の汚点、1-3ではーーーーーーーーーーーーーーーー

(ここから台本形式)

 

男子1「今、明人の叫び声が聞こえなかったか?」

 

男子2「気のせいじゃない?しかし、明人、遅いなー」

 

担任が教室に入って来た

 

担任「あれ?明人はまだ帰ってきてないのか?」

 

男子1「制服がまだあるのでまだ帰ってきてないですね」

 

ガラガラガラ

 

男子1「お!明・・・え?」

 

クラスメイトはみんな唖然としていた。それはそうだ。

 

 

 

 

明人が『青葉』の姿をして、女子制服を着ていたのだから。

 

 

男子3「ダレデスカ?」

 

明人は身分証明書を見せた。

 

明人を除いた全員「ウッソーン!!Σ(;゚ω゚ノ)ノ」

 

女子1「ちょ、性別が変わるなんて聞いてないよ!」

 

女子2「待って!?うちの部活男子がたったの3人なのに、高ちゃんが 女子になったら男子の合計が2人になっちゃうじゃん! 」

 

男子1「男子の中でお前だけが艦娘になるなんてズルイぞ!」

 

1-3では明人が艦娘になってズルイとみんな言っていた。その後、学年主任に五月蝿いと怒られた。

 

(これからどうなっちゃうんだろう)

 

明人はクラスメイトが学年主任に怒られてしょんぼりしていた時、思っていた。




1日(3時間)で仕上げました。結構大変でした。台本形式を混ぜるのが嫌いな場合は感想欄にコメントをお願いします!

それでは、また逢う日ま・・・え?

提督「マタトウサツシタネ?」

ギャアアアアアアア



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第5話 大甕鎮守府へ

どうもー!恐縮ですぅ!Aobaですぅ!

今回はただの移動回ですぅ!見ても見なくてもどちらでもいいですぅ!


明人(青葉)はベッドに突っ伏していた。

 

 

「この身体になってはや3日。引越しは明日かー。疲れた・・・」

 

青葉(明人)は暫くベッドに突っ伏していたが、むくりと起き上がった。

「そう言えば、艦これどうなったかな・・・」

 

パソコンを開き、艦これ用のショートカットをクリックした。

 

『かーんーこーれ。始まるよ!』

 

『提督が鎮守府に着任しました。これより、艦隊の指揮に入ります。』

 

(ああ、懐かしい。)

 

青葉(明人)は母港画面を見ていた。

 

『どうもー!恐縮ですぅ!青葉ですぅ!一言お願いします!』

 

「秘書艦の青葉はカワイイなー。ん?自分は青葉だったか。」

 

青葉(明人)は笑いながら艦これをプレイした。久しぶりだったので、資材が山のように余っていた。

 

 

 

大型艦建造を一気に2回やった。

 

「全てMAXで突っ込んだ!これでどうだ!」

 

しかし、どちらも期待はずれの02:50:00だった。

 

そうRJだ。

 

「最悪だ。寝よ。」

 

青葉(明人)はパソコンを閉じ、ベッドに突っ伏し、深い眠りについた

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、青葉は自宅の最寄りの駅のホームに立っていた。

 

「うぅ、寒っ」

 

ホームには青葉以外に車掌しかいない

 

留置線から出てきた列車は1度橋の上まで行き、折り返してホームに入ってくる。ライトグリーンでラッピングされた車両と赤色でラッピングされた気動車が4両でホームに滑り込んでくる。

 

ライトグリーンでラッピングされた気動車は山地を縫って快走して行く。

 

1時間程して、

 

『ご乗車、ありがとうございました。間もなく、終点の、常磐(ときわ)常磐。お出口は左側です。常磐線、鹿島臨海鉄道線はお乗り換えです。』

 

『ご乗車、有難うございました。まもなく、終点の常磐、常磐です。常磐線、鹿島臨海鉄道線はお乗り換えです。お乗り換え列車のご案内を致します。常磐線上り普通列車、・・・』

 

青葉(明人)は常磐で降り、常磐線の下り列車に乗り換えた。

 

3番線には銀色のステンレスのボディに青色の線が入った10両の電車が止まっていた。

 

銀色の電車に揺られて20分位経った。

 

『まもなく、大甕、大甕。お出口は左側です。The next station is Ōmika.The doors on the left side will open.』

 

青葉(明人)は大甕で降り、改札口へと向かった。

 

改札をSuicaで通った後、声を掛けられた。

 

「高畑 明人さんこと、青葉さんですよね。」

 

そこには白い軍服を着た身長175cm位の男性とセーラー服姿で、Ⅲのバッジをした身長156cm位の女の子が立っていた。

 

 




Vita買いました!これで艦これ改が出来る!

ソフトしか持ってなかったので、ずっとプレイ出来ませんでした。バグ?なにそれ美味しいの?

ああ、3DS欲しい。
とび森プレイしないで部屋にある。


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第6話 青葉?着任

どうもー!恐縮ですぅ!Aobaですぅ!






なんか眠いので寝ていいですか?(お前は加古か)


青葉(明人)が改札を通ると、そこには白い軍服を着た身長175cm位の男性と身長156cm位の女の子が立っていた。

 

「初めまして。俺は六田 隆 (むだ たかし)だ。」

 

「秘書艦の電です。」

 

「初めまして。名前は知っていると思います。青葉です。」

 

軽い挨拶をすると、青葉(明人)達は大甕鎮守府に向かって歩き始めた。

 

駅前の片側1車線の比較的広い道を歩いて行く。国道と繋がっているので、交通量がかなり有る。しばらく歩くと突き当たりに交差点があり、交差点の先には大きな門があった。そこには

『大甕鎮守府』

と、書いてあった。

門の前には警察官らしき制服を着た憲兵が立っていた。

 

「ご苦労様です」

 

「ご苦労様なのです」

 

「六田少将、電さん、お疲れ様です!」

 

憲兵は六田と電に海軍式の敬礼をしていた。

 

「青葉さんですよね。」

 

青葉(明人)1人の憲兵に声を掛けられた。

 

「はい。」

 

「身分証明書を見せてください。」

 

青葉(明人)は憲兵に身分証明書を見せた。

 

「有難うございます。」

 

そして、いろんな建物を通り過ぎ、そして、近代的で正面玄関がガラス張り建物に付いた。

 

「ここに司令室があるのです。」

 

中に入ると、

普通の会館みたいな内装だった。

 

『司令室』と書かれたプレートが付いている部屋に入った。

 

「ここが司令室なのです」

 

「改めまして、青葉型重巡洋艦、青葉です!よろしくおねがいします!」

 

「「ようこそ!大甕鎮守府へ!」」

 

「電、青葉に鎮守府内を案内してくれ。」

 

「それ毎回私の仕事だよね。知ってるから言わないでくれる(低声)?それでは、鎮守府内を案内するのです。付いて来るのです」

 

(コイツぷらずまダァ!)

 

「あ?」

 

「何でも無いです!(エスパー!?)」

 

青葉(明人)はぷらゲフンゲフン電と共に司令室から出ていった。

 

「ここは工廠なのです!艤装と装備の開発をするのです。出撃はここからするのです。」

 

「質問です。作った艤装はどこで保管するんですか?」

 

「タメでいいのです。艤装は工廠で保管するのです。」

 

話をしているとピンクの髪の女性が話しかけてきた。

「こんにちは!君が2人目の青葉さんですか?」

 

「そうですけど?貴女は?」

 

「私は明石です!貴女の艤装が今日届いたのですが、ちょっと変なんです。」

 

「どんな風に?」

 

「武器が・・・」

 

「武器が?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ミサイル護衛艦の『こんごう型』と同じなんです。」

 

「え?という事は紙装甲?」

 

「いや、装甲は軽巡くらいあるんですよね。」

 

「それって、加速度が遅くなりませんか?」

 

「いや、タービンが普通のこんごう型よりも多く積んであるので、大丈夫です。」

 

「へー。これで普通の青葉と区別する訳ですね。」

 

「青葉さん、話は後でいいですから早くして欲しいのです。」

 

電が青葉(明人)に言っても、青葉(明人)は全く気がつかなかった

 

「ま、多分そーゆー事ですね。初めて男性から艦娘の適性反応が見つかったのでかなり予算を掛けたのでしょう。」

 

「でも、これでは護衛艦になっちゃいますよね?」

 

「まあ、そこはAobaさんの事情ってことで。」

 

「Aobaさんって誰ですか?」

 

「それよりも早く行ったほうがいいですよ。」

 

「?」

 

「電さんが・・・」

 

青葉(明人)が電の方を見ると電は笑顔でこっちを見ているが、電から禍々しいオーラが出ていたことが分かった

 

「分かりました。それでは、また後で。」

 

「はーい。さよならー。」

 

青葉(明人)は足早と電の元に行っバギバギバキ

 

「お そ い(低声)」

 

「痛い痛いゴメンナサイ!だから、アイアンクロー止めてください!」

 

「分かった。以後気をつけろ。(低声)それでは、次の所に行くのです!」

 

「ここがドック、つまり入渠するところですね。まあ、入渠しなければここはただのお風呂ですね。」

 

「そうなんだ」

 

「貴女も一緒に入ることになるので、嫌らしいことしたらどうなるか分かってるよな?(どんどん低声に)」

 

「はい。分かっております。」

 

「宜しい。ま、嫌らしい事をやられたらやり返す位なら許可しますよ。やりそうな青葉型重巡と最上型重巡と高雄型重巡と練習艦が1人ずついるので。で、ここが寮なのです。」

 

「(電のキャラめちゃくちゃじゃないか。それにやられたらやり返すって電はやられた事があるのか?それにほとんど重巡じゃないか。ここの重巡はどれだけ変態がいるんだ!?)ここが?只のマンションにしか見えないけど・・・。」

 

「これでも寮なのです。基本的に二人部屋なのです。一階に食堂と浴場、酒保という売店があるのです。」

 

「へー。部屋はどこ?」

 

「2階で右から2番目で202号室なの、です。」

 

「同室の子は誰?」

 

電はしばらく黙っていた

 

「?電?どうしたの?」

 

 

「えっと・・・・・・。同室の子なのですけど・・・」

 

「?」

 

「司令官の悪ふざけで決まったのですけど・・・。後悔はしませんか?」

 

「後悔するも何も、同室になるんだからどっちも変わんないでしょ」

 

「そうですか。じゃあ、言いますね。同室の子は・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青葉なのです」




「Aobaさん、ここの提督ちょっと悪ふざけし過ぎじゃないですか?」

「明石さん、そうすれば面白くなるじゃないですか!」

「面白さだけで決めていいのか?」

「いーんだよ!」

「「グリーンダヨ!」」

「って何させるんですか?」

「そう言ってノリノリだったじゃないですか。」

「(∩ ゚д゚)アーアーキコエナーイ」

「給料減らしますよ?」

「それだけは止めて」

「じゃあ、なにか一発芸やってください。」

「✌(՞ਊ՞✌三✌՞ਊ՞)✌ブ・ル・ベ・リ・アイ!!✌(՞ਊ՞✌三✌՞ਊ՞)✌」
パシャッ
「今度の記事に使いますね。」

「∑(´д`;) ヤメテー!!」


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第2章
第7話 青葉


どうもー!恐縮ですぅ!Aobaですぅ!









眠い。


青葉(明人)は部屋に荷物整理の為に向かった。

 

電から

「青葉さんには気をつけてください。」

と言われていた。

 

「?」と思いながら青葉(明人)は部屋に向かった。電から部屋の鍵は貰ってはいたが、鍵は掛かってなかったので、すんなり部屋に入れた。

 

「ここが私の部「こんにちはぁ!青葉と同室の新しい子ですよね?」屋」

 

急に青葉が飛び出してきた。

 

「そうだけど・・・」

 

「それでは、バストを測らしてください!」

 

青葉はメジャーを出してきた。

 

「ぐへへ~!!!!(^p^三^p^)」

 

青葉が近づいてきた

 

(キモイ!何この子!)

 

青葉(明人)は部屋を飛び出し、外に出た。青葉もそれを追う

 

「マテェー三└(┐ㄏ^p^)ㄏ」

 

(やばい、本当にキモイ!しかも地面を這うように来ている)

 

「捕まえましたぁー」

 

青葉(明人)は青葉に捕まった

 

「さあ、バストを測りましょーねー。ぐへへ~!!!!(^q^)」

 

「もうダメだぁ!」

 

「さあ、計測開(っ´꒳`)っガシッん?」

 

青葉は気づいた。後ろに禍々しいオーラを出している電がいるという事を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜15分後〜

 

ピーポーピーポー

 

「電、青葉さんが搬送されたけど、何かあったの?」

 

「新入りの子に悪ふざけし過ぎなので、躾しただけなのです。」

 

「なーんだ。そんな事か。」

 

(ここは毎日救急車で誰か搬送されてるのか?)

 

「青葉さん、お見苦しい所を見せてすみませんなのです。でも、日常茶飯事なのなれて欲しいのです。」

 

「コワイ、オオミカチンジュフコワイ」

 

「大丈夫ですか?」

 

さっき、電に話しかけた子、軽巡「阿武隈」が聞いてきた。

 

「あっ、はい!大丈夫です。」

 

「あの青葉さんは救急搬送されましたが、歓迎会には多分出席すると思うので、早めに荷物整理を終えてください。そうしないと、さっきのようになるので。」

 

「分かった。ハァー、青葉と同じ部屋かー。最悪だ。」

 

「まあ、バストを測らしてもらえれば多分、何もしませんよ。バストを測らしてもらった後に仲良くなった子とかいますから。」

 

「あれは1種の儀式か何かか・・・。」

 

「まあ、同室同士胸でももみ合ってればいいのです」

 

「結局、そっちに転がるんだね」

 

「18時に食堂に来るのです。それまでは部屋で待機しているのです。」

 

「分かった。じゃあ、18時、食堂で。」

 

青葉(明人)は電(ぷらずま)と阿武隈と別れて寮へと向かった。その時、青葉(明人)は呟いた

 

「これからどうなるんだろう。不安だらけだ・・・」

 

その時、西の空に日が沈んでいた




はっきりいってここの青葉は変人ですね。


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第8話 歓迎会

どうもー!恐縮ですぅ!Aobaですぅ!

好きな艦娘が増えていくことは自然の摂理だと最近思っています。

それでは、第8話をどうぞ!


食堂にはこの鎮守府の艦娘全員が集まっていた(青葉もいる)。

 

六田提督がマイクを握っている。

 

「今からこの、大甕鎮守府に着任した艦娘の歓迎会を行う!入れ!」

 

青葉(明人)が食堂に入ってきた

 

食堂がざわつくそれも当然だ。同じ艦娘が同じ鎮守府に着任するなんて滅多に無いのだから。

 

「静粛に!今から自己紹介をしてもらう!」

 

青葉(明人)は食堂の正面に来てマイクを取る

 

「青葉型重巡洋艦1番艦、『青葉』です。元々の名前は『明人』でした。この鎮守府には同じ艦娘がいるので、本当の名前で呼んでもいいです。皆さん、よろしくおねがいします!」

 

食堂の至るところから拍手の音が聞こえる。

 

自己紹介が終わり、何か食べようとテーブルに近くと、早速声を掛けられた。

 

「こんにちはー。私は兵装実験軽巡、夕張です!」

 

「青葉です。よろしくおねがいします。」

 

「宜しくねー。あと、タメ語でいいよ。んで、なんて呼べばいい?青葉は被るから違うので。」

 

「じゃあ、『明人』とかどう?」

 

「分かったわ!アキとかはどう?」

 

「アキか・・・。うん、いいね!そう言えば、何飲んでるの?」

 

青葉(明人)は夕張の手元を見る

 

「これ?ビールだよ?」

 

「え?夕張って未成年じゃないの?」

 

その時、足柄が話に割り込んできた。

 

「夕張はこの鎮守府の艦娘で最年長なのよ。」

 

「そうなの?私は高校生から大学生くらいに見えたから。」

 

「こう見えて31歳なのよー。この子。」

 

「私は企業の艦娘適性検査で適性反応が出たから艦娘になったのよ。」

 

「へー。艦娘になる前の職業は?」

 

「JRの運転士だったわね。あ〜、ワンハンドルマスコン触りたかったなー。」

 

「最後に運転した車両は何だったんですか?」

 

「キハ30系だったわね。もう少しでキハE130系が運転できたのに・・・」

 

「残念だったわね。運転できなくて。ね ん ち ょ う し ゃ 」

 

足柄の言葉に夕張はイラついた

 

「あ?あんたと私は1歳しか変わらないでしょうが!この婚期を逃す寸前の飢えた狼!」

 

「はあ?飢えた狼ですって?」

 

「そうだよ!いっつも合コンで男性に猛アピールし過ぎて引かれてるじゃない!」

 

「そういうあんたはどうなのよ!もしかして、まだ未婚?」

 

「何言ってるの?私はもう夫と息子と娘がいるわよ!」

 

「まあまあ、二人ともそこ「「電には関係ないでしょ!」」まで・・・」

 

夕張と足柄は気づいた。電の逆鱗に触れてしまったことを・・・

 

「あんたらいい加減にしろ」

 

(電から禍々しいオーラがでてる)

 

〜15分後〜

 

ピーポーピーポー

 

救急車のサイレンが静寂の闇に響いている

 

「気を取り直して、歓迎会の続きをするのです。」

 

「はい。」

 

青葉(明人)が食べ物を取り皿に取り、食べていると声を掛けられた

 

「明人さんですか?」

 

「そうだけど?貴女は?」

 

「秋月です。秋月型駆逐艦1番艦です。突然ですが、明人さん、今度装備見せてください!」

 

「え?どうして?」

 

「噂で聞いたんですけど、対空が物凄く高いって。」

 

「それは、イージスシステムとSM-2とかSM-3があるからね」

 

「イージスシステムを積んでるんですか?チートじゃないですか!ズルイなー。秋月もSM-2とか載せてみたいなー」

 

「出来るんじゃない?」

 

「え?」

 

「だって、護衛艦に「あきづき」が入るんだからさ。」

 

「そうですね!成れるかも知れませんね!」

 

「そう、希望はあった方がいいよ。」

 

「はい!有難うございました!」

 

秋月は走って駆逐艦の集まりに消えていった。

 

 

 

 

青葉(明人)は色々な艦娘達と食事しながら話をした。

 

歓迎会が終わり、寮に戻っている時、肩を叩かれた。後ろを振り向くとそこには

 

 

 

 

 

 

青葉がいた

「さあ、お風呂に入りますよ」




次回はお風呂会です!なんか嫌な予感しかしません。


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第9話 青葉、再び

どうもー!恐縮ですぅ!Aobaですぅ!


サブタイトルと話の内容が合ってないような気がするのは気の所為でしょうか。


「さあ、青葉さん、お風呂に入りましょう。青葉と一緒に♡」

 

青葉(明人)は背筋がゾクッとした。青葉(明人)と青葉では身長差(青葉{明人}173㎝,青葉161㎝)があるが、変態の前では通用しない。

 

青葉(明人)は青葉に捕まった。

 

「ちょ、誰か助けてぇ!」

 

ちょうど、電が通りかかったので青葉(明人)は助けを求めた。

 

「電!助けてください!」

 

「面白そうなので助けないのです。」

 

「そんなのあり?」

 

「大有りなのです」

 

「さあ、青葉さん。青葉と一緒に入りましょうね♡」

 

「なんか話がややこしい!」

 

青葉(明人)は青葉に連れられ、部屋に行き、着替えを取ってきた(青葉監視有)。

 

「さあ、入りますよー!」

 

「女」と書かれた赤い暖簾をくぐった。

中は脱衣場になっており、籠が入ったカラーボックスみたいな物が沢山あった。

 

青葉に肩を叩かれたので、後ろを向くと、青葉は全裸になっており、

 

「バンザイして下さい。」

 

「?」

 

青葉(明人)がバンザイのポーズをすると、青葉に服の裾を掴まれ、

 

「青葉、抜錨しまーす!」

 

服を脱がされた。

 

「わぁ、いい色ですねぇ!」

 

下着姿の青葉(明人)を見て写真をパシャパシャ撮ってる

 

(コイツのカメラと目を壊してぇ)

 

そう思いながら浴室に入っていった。

 

姉や母に髪の毛の洗い方は教えて貰った。その為、青葉に何も言われなかった。

 

浴槽に入ると、そこには青葉がいた。

 

「青葉さん!胸揉ませてください!」

 

「拒否権は?」

 

「ありません!」

 

(じゃあ聞くなよ・・・)

 

青葉(明人)はそう思いながら青葉に胸を揉まれた

 

浴槽に浸かり、10分経った。さっきまで騒がしかった青葉は静かだった。

 

そして、青葉は口を開いた

 

「アキ。青葉、いや、私のこと覚えてない?」

 

青葉(明人)は聞いたことがある喋り方だったが、思い出せなかった。

 

「思い出せない?」

 

「うん」

 

「そっか。別れてからかなり経ったもんね」

 

「???」

 

「何でもないです。先に上がりますね。」

 

青葉は悲しそうな顔をしていたが、浴槽から上がった。

 

青葉が浴室から出る時、青葉(明人)に言った。

 

 

 

 

 

「またよろしくね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アキ」

 

 

 

青葉(明人)は青葉が出てから15分後に出た。

 

脱服を着て、脱衣場から出ると、そこには電がいた。

 

「司令官さんから伝言なのです。明日、朝食を済ませたら直ぐに司令室に来て欲しい。だそうなのです。」

 

青葉(明人)は歩きながら言った

 

「そう」

 

「どこに行くのです?」

 

青葉(明人)は振り返り、言った

 

「もう疲れたから寝る。」

 

「今日は疲れましたもんね。青葉さんとか青葉さんとか青葉さんに。」

 

「そうだね・・・。それじゃあ、おやすみー。」

 

「おやすみなさいなのです。」

 

 

 

 

 

 

 

青葉(明人)は部屋に行った。中には青葉が机で勉強していた。

 

「青葉ー。おやすみー。」

 

「あ、おやすみなさい。」

 

青葉(明人)はベッドに入った

 

(なんか、誰かに似ているんだよなぁ)

 

そう思いながら深い眠りについた




書くことなんてなかった


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第10話 建造(上)

どうもー!恐縮ですぅ!Aobaですぅ!




やっと10話ですよ!


明人は交差点の前に立っていた。交差点の周りにはパトカーや救急車、レスキュー車が止まっていた。

 

乗用車は信号機の柱に激突して大破しており、交差点の真ん中には原型を留めていない自転車が倒れている。

 

一人の女の子が担架に乗せられ、救急車の中に入って行く。

 

明人はその様子をただ呆然と立ち尽くして見ていた。しばらく経ち、明人が小声で呟いた

 

「守れなかった・・・」

 

明人は泣き出した

 

「守れなかった!・・・を!」

 

明人は叫んだが、名前の部分だけ聞こえなかった。

 

「うわぁァ!」

 

青葉(明人)は叫びながら飛び起きた。

 

「はあっ、はあっ、夢か・・・。」

 

時計を見ると06:12というデジタル文字が映し出されていた。

 

総員起こしは6時30分である。まだ、18分時間がある。

 

同室の青葉は外に出てる様だ。ついさっきまで寝ていた様だ。シーツと毛布が生暖かい。

 

青葉(明人)は制服に部屋着から着替えた。普通の青葉の制服だったが、既に1人青葉がいるので、区別する為にリボンがオレンジ色ではなく、青になっていた。

 

『総員起こしです!!』

 

部屋についているスピーカーから声が聞こえた。声からすると、秋月らしい。

 

1階の食堂に行くと既に15人以上の艦娘がいた。

 

食券売り場で『日替わり和食朝食セットA』のボタンを押した。

 

調理員に食券を渡した。聞いたことがある声だったが、帽子やマスクで分からなかった。名札には『小貫』と書いてあるが、多分、最上だろう。5分ぐらい待ち、厨房の調理員(最上?)から朝食を受け取った。

 

真ん中辺りのテーブルに座って朝食を取っていると話しかけられた。

 

「おっはよー。ここいい?」

 

「はよー。ここ?別にいいけど・・・」

 

話しかけてきたのは鈴谷だった。鈴谷はいつもの制服ではなく、近所の私立高校の制服だった。

 

「いーなー。アキは。」

 

「なんで?」

 

「アキは公立で、今日は学寮検査日じゃん。」

 

「それが?何?」

 

「今日休みじゃん!」

 

「そーゆーこと。」

 

青葉(明人)は思い出したように言った。

 

「そう言えば、鈴谷、艦娘って解体されるとどうなるの?」

 

「解体はね、装備が解体されるだけだよ。」

 

「それって、姿は?そのまま?」

 

「そのまま。今、厨房にいる小貫さんがいい例。小貫さんは元々横須賀鎮守府にいたは最上姉ちゃんだったんだけどね。衝突し過ぎて、横鎮の提督を困らせてたんだって。そして、1年前に解体処分を受けたんだって」

 

「へー。でも、衝突だけで解体なんて・・・」

 

「最上姉ちゃんは1回ね、間違えて実弾入った艤装を持っていた時に横鎮の足柄と衝突しちゃってね、間違えて、艤装のトリガー引いちゃったんだよ・・・。」

 

「えっ?それって、足柄はどうなったの?」

 

「運良く、左腕が吹っ飛んだだけで済んだんだよ。」

 

「その後は・・・」

 

「足柄の両親が裁判を起こそうとしたんだけどね、足柄はそれを止めたんだって。」

 

「へー。」

 

「止めた理由は分からないけどね。」

 

「そうなんだ。 おっと、もう行かなくちゃ。じゃあ、また。」

 

「バイバーイ」

 

青葉(明人)はカラになった食器を小貫さんに渡した。

 

 

 

 

 

 

 

青葉(明人)は司令室の扉を3回ノックした。

 

『入れ』

 

六田提督の声がした。

 

「失礼します。」

 

「来たな。君には今日、秘書艦の仕事をしてもらう。」

 

「え?」

 

「ここの鎮守府の秘書艦は交代制でね、筆頭秘書艦と高校生以上の艦娘にやらせているんだ。」

 

「へー。筆頭秘書艦は誰なんですか?」

 

「電だ。」

 

「やっぱりそうですよね。」

 

「ああ見えて、電は20歳越してるからな。」

 

「そうなんですか。それで、何をすれば・・・」

 

「まずは建造してもらおう」

 

「建造ですね。レシピは?」

 

「オール30で。」

 

「分かりました。」

 

青葉(明人)は司令室を出て工廠に行った。

 

「あ、おはよーございまーす!」

 

「明石さん、おはようございます。」

 

「建造ですか?」

 

「そうです。レシピはオール30です。」

 

明石はつまらなそうな顔をして、機械を指さした

 

「どうせ、デイリー任務でしょ。適当にやっちゃっていいよ。」

 

「分かりました。」

 

青葉(明人)は『建造』のボタンを押した。

 

10分だった。

 

「え?10分って聞いたことないよ!」

 

明石もビックリしていた。

 

青葉(明人)は六田を直ぐに呼んだ。

 

六田が電と走ってきた

 

「10分だと?まるゆでも17分なのに!どういう事だ!」

 

「さあ、オール30でやったらこんな事に・・・」

 

「なんだ?イージス艦でも来るのか?」

 

「もしかして、輸送船だったりね!」

 

六田や明石の希望は当たらなかった。青葉(明人)は嫌な予感がしたが、的中した。悪い意味で・・・。




中途半端の7駆の小説書かなくちゃいけないな・・・。


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第11話 建造(下)

どうもー!恐縮ですぅ!Aobaですぅ!


建造が終わった。

 

しかし、建造装置から出て来たのは艦娘では無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「幅1,300mmの両開き扉を片側3箇所に設置した、完全(?)バリアフリーの20m級ステンレス製気動車、キハE130-1です!」

 

 

 

ショートカットで髪の毛が朱色の女性は言った。

 

「「「「はい?」」」」

 

戦車や輸送艇ならともかく、列車が出て来た。

 

「どうする?これ。」

 

六田は言った。

 

「工廠で働くのは?」

 

明石が六田に問いかけた

 

「そうだな・・・。君、機械類をいじれるか?」

 

「私ですか?エンジン、ボイラー、電子機器なら出来ます。」

 

「じゃあ、工廠に編入しよう。君は大丈夫か?」

 

「君じゃややこしいので、『郡水(こすい)』で呼んで貰ってもいいですか?」

 

「分かった。郡水、宜しくな。」

 

「宜しくお願いします!」

 

その光景を夕張が見ていた。夕張は郡水が背負っている艤装が普通の艦娘と違う(そもそも艦娘ではない)ので、直ぐに駆け寄った。

 

「初めまして!私は夕張です!」

 

「は、初めまして。郡水です。」

 

「郡水ねぇ・・・。聞いたことない艦名だね。貴女の艦種は何?駆逐?軽巡?重巡?」

 

「私は、艦じゃなくて、列車なんです。」

 

「え?」

 

「貴女の形式は?」

 

夕張が恐る恐る聞いた。

 

「キハE130系です!」

 

「・・・・・・

 

 

 

 

え?キハE130?久留里線に導入されたのは?」

 

「私の妹です!」

 

「ヤタ───ヽ(〃∀〃)ノ───♪え?鉄娘だよこれ!それに、運転したかった車両で良かったぁ!」

 

「え?貴女って運転士だったんですか?」

 

「数年前までね!」

 

郡水と夕張は色々な事を話していた。

 

「あいつら何言ってるんだ?」

 

「「さあ・・・」」

 

六田は思い出したように言った。

 

「そうだ、明人、まだお前の所属を教えてなかったな。」

 

「はい。」

 

「お前は第7艦隊所属だ。」

 

「分かりました。第7艦隊ですね。」

 

「んで、急で悪いんだけど、明日、演習をする事になったんだが、大丈夫か?」

 

「大丈夫ですけど・・・。相手は?」

 

「横須賀鎮守府の第6艦隊だ。」

 

「相手の編成は?」

 

「旗艦が那智、それ以外が瑞鶴、摩耶、響、伊168、陽炎だ。」

 

「うちの編成は?」

 

「明人、青葉、秋月、曙、衣笠、日向だ。旗艦はお前だ。明人。」

 

「分かりました。場所と移動手段は?」

 

「演習は銚子近海で行う。移動手段は鉄道だ。あすの始発で行ってもらう。」

 

「分かりました。」

 

 

 

今日の夜、郡水の歓迎会があった。いつも通り救急車で何人か運ばれていった。

 

 

 

 

 

次の日、第7艦隊のメンバーは演習海域まで列車に揺られていた。




これ、分かる人が限られてくる様な気がする。


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第12話 演習

どうもー!恐縮ですぅ!Aobaですぅ!

それでは、第12話をどうぞ!


第7艦隊一行は、赤色の気動車に揺られていた。

 

青葉(明人)は日向に聞いた。

 

「ねぇ、日向。」

 

「なんだ?」

 

「シーホーク積んでみない?」

 

「は?いや、無理だろう。急にどうした。」

 

「いや、護衛艦に『ひゅうが』があったから。」

 

「そうか。今度試してみるか。」

 

そんな話をしながら演習海域のある銚子に向かった。

 

 

ー銚子港ー

 

「宜しくお願いします。」

 

青葉(明人)は那智に言った。

 

「宜しくな。同じ重巡同士なんだからそんなに畏まらなくてもいいぞ?」

 

「分かった。これでいい?」

 

「ああ。大丈夫だ。あと、お前らに謝らなくてはならない。」

 

「「「「「「え?」」」」」」

 

第7艦隊一同は驚いた。

 

「実はな・・・、陽炎が今朝、体調を崩してしまってな・・・。編成が変わったんだ。」

 

「その位なら大丈夫だよ。」

 

「そうではなくてな、陽炎の代わりの艦娘が問題なんだ。」

 

「へ?」

 

「代わりの艦娘は武蔵なんだ・・・。」

 

「「「「「「は?む、武蔵!?」」」」」」

 

「ああ。武蔵がな、うちの司令に無理やり願いを聞いてもらったんだ。『代わりに入れろ』ってな。本当にすまない!」

 

「大丈夫だと思います。多分。」

 

「あと、武蔵が『体調が悪くても見学はできるだろう。』とか訳分からん事を言ってな、陽炎も連れてきたんだ。」

 

那智が指さした方にはコートを羽織り、冷えピタとマスクをし、酷い咳をしている陽炎がいた。しかも野ざらしで。

 

「アレ下手すると死んじゃうじゃん!」

 

「だからな、1人ずつ両方の艦隊から抜いて、陽炎と暖かいところにいて欲しいんだ。こちら側からは駆逐艦の響を行かせることにした。」

 

「じゃあ、こちら側からは、曙を向かわせます。」

 

「ありがとう。感謝する。」

 

そして、駆逐艦1隻ずつ抜いた後に演習が開始された。

 

「日向!私から武蔵にトマホークを撃つから、止めを!」

 

「分かった。」

 

「トマホーク、攻撃始め!」

 

CIC妖精の声がインカムに聞こえてくる

 

「コメンスファイヤ!」

 

「「「「ってーー!」」」」

 

バシュッという音と共にトマホークが発射された。

 

「青葉と衣笠は摩耶と那智に攻撃!秋月は瑞鶴から発艦された艦載機の撃墜を!」

 

「「「「了解!」」」」

 

「よし、アスロックの照準を伊168に。トマホークは瑞鶴に。アスロック及び、トマホーク、攻撃始め!」

 

「マークインターセプト!武蔵大破!」

 

「「「「ってーー!」」」」

 

バシュッという音と共にアスロックが発射された。

 

『こちら、日向だ。武蔵に轟沈判定。』

 

『こちら、秋月、瑞鶴の艦載機を全て撃墜!』

 

『こちら、衣笠!摩耶に轟沈判定!那智、中破!』

 

「アスロック、目標を追尾中。」

 

『こちら、防衛省!今すぐ演習を中止せよ!繰り返す!こちらは防衛省!横須賀鎮守府第6艦隊、大甕鎮守府第7艦隊、今すぐ演習を中止せよ!』

 

青葉(明人)はアスロックとトマホークを自爆させた。

 

(何があった・・・。)

 

青葉(明人)は妙な胸騒ぎを感じていた。




「陽炎可哀想。」その感情が強いです。

え?何日青葉(明人)がトマホーク積んだって?昨日だよ。


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第13話 迎撃

どうもー!恐縮ですぅ!Aobaですぅ!


今日執筆したのは3話目ですねぇ!


演習が始まり、しばらく経った頃

 

ー愛知近海ー

 

DDG-174きりしまCIC

 

「目標情報入りました!何者かによって襲撃された、高知県室戸市対深海棲艦用ミサイル発射基地より、計4発の対深海棲艦用のミサイル発射を確認!以下をA(アルファ)B(ブラボー)C(チャーリー)D(デルタ)と呼称!SPY-1、追跡開始!」

 

「『きりしま』が追撃する目標はAとBだ!早めに片付けるぞ!」

 

「CIC指示の目標、撃ち方始めぇ!」

 

砲雷長が叫んだ。

 

「コメンスファイヤ!」

 

「「「「ってーー!」」」」

 

きりしまのVLSからSM-3がバシュッという音と共に発射された。

 

「インターセプトまで10秒!」

 

「9」

 

「8」

 

「7」

 

「6」

 

「5」

 

「4」

 

「スタンバイ!」

 

「マークインターセプト!」

 

CICにおおっという声が聞こえる。

 

「本艦のSM-3、ターゲットA、Bを撃破!」

 

「あと2発残ってるぞ!カーティス・ウィルバーは何をしている!」

 

『こちらは、か、カーティス・ウィルバー。本艦は何者かによって襲撃された。生き残った乗組員は私のみ。よって、追撃は不可。』

 

「カーティス・ウィルバー!犯人は誰だ!」

 

『犯人は・・・、茶髪のかん』パァン

 

銃声が鳴り、無線は完全に静止した。

 

「カーティス・ウィルバー!This is Kirisima!応答しろ!応答しろぉ!」

 

 

 

 

 

ー数十分後ー

ー銚子近海ー

 

『こちら、防衛省!今すぐ演習を中止せよ!繰り返す!こちらは防衛省!横須賀鎮守府第6艦隊、大甕鎮守府第7艦隊、今すぐ演習を中止せよ!』

 

青葉(明人)は嫌な予感がした。無線では青葉(明人)に向かって呼びかけられていた。

 

『高畑明人!応答できますか!』

 

「はい!こちら、高畑明人です!」

 

『明人さん、落ち着いて聞いてください。』

 

「?」

 

『何者かによって襲撃された、対深海棲艦用ミサイル発射基地より、4発の対深海棲艦用ミサイルが〝東海第2原発〟に向かって発射されました。静岡近海で『きりしま』と『カーティス・ウィルバー』が迎撃作業にあたってましたが、カーティス・ウィルバーが何者化によって襲撃され、2発残りました。』

 

「それって・・・。」

 

『明人さん、貴女には残り2発のミサイルを迎撃して欲しいのです。』

 

 

 

 

 

『お願いします。』

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・。

 

 

分かりました。」

 

 

『お願いします!』

 

「目標、対深海棲艦用ミサイル2発!以下をA,Bと呼称!」

 

「CIC指示の目標、撃ち方始めぇ!」

 

「コメンスファイヤ!」

 

「「「ってーー!」」」

 

青葉(明人)の艤装からSM-3が4発発射された。

 

「インターセプトまで10秒!」

 

「9,8,7,6,5,4,スタンバイ!」

 

「マークインターセプト!」

 

その瞬間、防衛省ときりしまと青葉(明人)の艤装の中は歓声に包まれた。




これでいいのか分からない。


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第14話 追撃後

どうもー!恐縮ですぅ!Aobaですぅ!

今日は頑張りました!連続4話を1日で投稿!

ヤタ───ヽ(〃∀〃)ノ───♪


『この事は皆さんには秘密にしてください。』

 

防衛省の職員は無線で青葉(明人)に言った。どうやらこの無線は青葉(明人)以外には聞こえてないようだ。

 

横須賀鎮守府の第6艦隊と大甕鎮守府の第7艦隊は銚子港の埠頭にいた。

 

青葉(明人)は陸に上がり、横鎮の第6艦隊と第7艦隊と合流した。

 

そこには陽炎達もいた。

 

合流すると、まず、陽炎の元に行った。

 

「大甕鎮守府第7艦隊旗艦の青葉です。大甕鎮守府には青葉はもう一人いるから、元の名前から、『アキ』とか言われてるんだ。宜しくね。」

 

「横須賀鎮守府第6艦隊所属、陽炎です。ゴホゴホ。もう演習終わりましたが、宜しくお願いします。ゲホゴホ。」

 

「畏まらくていいよ。タメ口でいいよ。早く直しなよー。」

 

「ありがとう。」

 

青葉(明人)は陽炎と少し話した。陽炎の表情はマスクで分からなかったが、笑っているように見えた。

 

「じゃあ、私達はこれで。ありがとうございました。」

 

「はい。こちらこそありがとうございました。」

 

青葉(明人)と那智は互いに挨拶をし、別れた。

 

 

その後、陽炎は病院に連れてかれ、インフルエンザと診断された。付き添っていた響と曙もインフルエンザに感染していた。武蔵は提督に叱られたようだが、

「身体が弱いのがいけないのだ。」

とか悪びれる様子もなく、また、陽炎を部屋から連れ出して演習をさせたようだ。そのせいで、横須賀鎮守府では半数以上の艦娘がインフルエンザに感染したそうだ。ちなみに、武蔵は1ヶ月鎮守府内の全ての施設の清掃をするという罰を受けたようだ。

 

 

演習が終わり、2日後・・・。

 

「ねぇ、青葉。」

 

「どうしたの?アキ。」

 

「何か身体が重い・・・。熱もあるし、咳も出る。」

 

「風邪?」

 

「かもね。」

 

「休んだら?」

 

「いや、提督に呼ばれてるから休めない。」

 

「そう。」

 

青葉(明人)は司令室にふらふらとした足取りで向かった。

 

コンコンコンと司令室の扉を3回ノックした。

 

「青葉型重巡1番艦、青葉こと、高畑明人です。」

 

『入れ。』

 

六田提督の声が扉の向こうから聞こえた。

 

「失礼します。」

 

青葉(明人)は司令室の扉を開け、司令室に入った。

 

「どうした。明人、マスクなんかして。」

 

「風邪気味なんで、移さないようにです。」

 

「そうか。んで、話は変わるが、新しい艦娘が来ることになった。」

 

「え?遅くないですか?それに、なんで私何ですか?」

 

「新しく来る子は博多出身でね。ここに来るまで時間がかかったんだよ。あと、新人育成を君にして欲しいんだよ。」

 

「そうなんですか。年齢は。」

 

「14歳だ。挨拶の時だけマスクは取れよ。」

 

「分かりました。」

 

青葉(明人)はマスクを外し、ポケットの中に入れた。

 

コンコンコンとノック音がした。

 

「入れ!」

 

司令室の扉が開いた。

 

「初めまして、司令官!吹雪型駆逐艦1番艦、吹雪です。」

 

「提督の六田 隆だ。」

 

「青葉型重巡1番艦、青葉です。この鎮守府には青葉が2人居るので、元の名前の『明人』から取って、『アキ』と呼ばれています。」

 

「宜しくお願いします!」

 

青葉(明人)は一瞬、目を疑った。

 

吹雪の身長が自分と変わらないような気がしたからだ。

 

「ねぇ、吹雪、身長ってどのくらい?」

 

「私ですか?去年の4月では171cmでした。」

 

「「デカっ!」」

 

「そうですか?」

 

「お前!世界中の低身長者に謝れ!」

 

「青葉、そんな事より、ここの案内をしないと・・・。」

 

「え?電じゃ無かったんですか?」

 

「電は今日は非番で外出してる。」

 

「分かりました。やります。吹雪、ついて来て」

 

青葉(明人)がマスクを着け、扉に向かって歩き始めると、周りが、ぼやけて来て、そのまま倒れて気を失った。




吹雪の身長高すぎるような気がしました。あ、青葉(明人)も身長結果高いか。


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第15話

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!


題名が思いつかない。


青葉(明人)はゆっくりと身体を起き上がらせた。青葉(明人)は自室のベッドに寝かされていたようだ。

 

服装等はそのままだったが、額には冷えピタがしてあり、ヘアゴムとリボンは取られて、枕元に置いてあった。枕元の時計は06:45を映していた。どうやら、1日ずっと寝ていたようだ。

 

「あ、起きたね。」

 

目の前にいたのはマスクを着けていた電だった。

 

「電、なのですが口調は?」

 

「あんなのめんどくさいから司令官と新入りの前以外では使ってないよ?」

 

「そうなんだ。」

 

「しかし、無理したね。倒れた時、熱が40度くらいあったんだから。1日ずっと寝てたよ。暫く第7艦隊の出撃、演習、遠征無しにするんだって。」

 

「何で?」

 

「第7艦隊のメンバー全員はインフルに感染したから。」

 

「はぁ。」

 

電は席を立ち、ドアに向かって歩き始めた。

 

「じゃあ、暫く安静に。私は出かける用事があるから、これで。」

 

「どこに行くの?」

 

「ちょっと、横須賀鎮守府までね。あと、部屋着に着替えなよー。」

 

電はそう言いながら部屋から出て行った。

 

部屋は、入ってすぐにベッドが壁際に1つずつあり、一番奥には机が窓側に2つある。

 

青葉(明人)が反対側のベッドを見てみると、同室の青葉が寝ていた。青葉は壁側を向いていた為、表情は分からなかった。

 

青葉(明人)は起き上がると、ベッドの下の収納を開けた。中から部屋着を取り出し、着替えた。

 

着替え終わり、制服をハンガーに掛け、ベッドに戻った。

 

「アキ、ちょっといい?」

 

ベッドに潜り込み、寝ようとした時声をかけられた。

 

「何?青葉。」

 

気が付くと青葉はこっちを向いていた。

 

「私のこと、覚えてる?」

 

「分かりそうなのに分からない。」

 

「私はちゃんと覚えてるよ。貴方の事。貴方はいつも優しかったよね。みんなに平等で、一人ぼっちだった私にも声を掛けてくれた。私はね、それが嬉しかったんだ。でも、途中で事故に遭っちゃってねぇ・・・。」

 

「それって、もしかして・・・、あなたの本当の名前は・・・」

 

コンコンコン

 

青葉(明人)が名前を言おうとした時、ドアの方からノック音が聞こえた。

 

がチャリととドアが開き、1人の女性が中に入ってきた。

 

「2人共、ちゃんと起きてたね。」

 

入ってきたのは厨房の調理員だった。その調理員の胸元にある名札には『小貫』と書かれていた。いつも着けている帽子は無く、普通の最上の髪型だった。

 

「朝食、持ってきたよ。」

 

小貫さんはどちらにもお粥を食べさせてくれた。

 

「有難うございます。小貫さん。」

 

小貫さんは照れてながら言った。

 

「あはは。やっぱり、『小貫さん』って呼ばれるのはまだ慣れないや。僕は、ずっと『最上』って呼ばれてたからね。」

 

「そうなんですか。」

 

小貫さん(最上)はカラになった容器をトレイに載せて、立ち上がった。

 

部屋から出ていく時、小貫さん(最上)はこっちを向き、言った。

 

「早く治してね。」

 

その時の小貫さんの表情はマスクを着けていたため、よくわからなかったが、笑顔の様に見えた。

 

 

 

ー1時間後ー

ー横須賀鎮守府ー

 

 

 

「提督、話とはなんだ。」

 

「武蔵、お前に会いたい人がいるんだ。」

 

「ほぅ。強い奴か?」

 

「会ってみれば分かる。入って下さい。」

 

横須賀鎮守府の司令室の扉を開けて入ってきたのは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電だった。

 

 

「大甕鎮守府所属の電です。」

 

「ほぅ。電、この武蔵に何の用だ。」

 

「実は、この前の銚子近海での演習の件なのですけど・・・」

 

「途中で中止になったアレか。アレがどうした。」

 

「インフルエンザに感染した陽炎を連れ出したんですよね?」

 

「そうだ。それが何か?」

 

「貴女が連れ出したせいで、第7艦隊全員がインフルエンザに感染したんですよ!」

 

それを聞いた武蔵は笑った

 

「インフルエンザなんて、身体が弱いから感染するのだ!私のように毎日鍛えてる奴には感染しないのだ!」

 

「これは何を言ってもダメなのです。司令官さん、ちょっと、武蔵を借りますね。」

 

「あ、ああ、分かった。」

 

電は武蔵の首根っこを掴んだ。

 

「なんだ?私に勝てると思っているのか?」

 

「そうだが?」

 

横須賀鎮守府の提督は気づいた。電から禍々しいオーラが出ていたことを。

 

そして、武蔵は電に引きずられていた。武蔵は最初、抵抗したが、全く敵わなかったため、諦めていた。その日の横須賀鎮守府では、戦艦が駆逐艦1人に引きずられていた珍しい光景があったという。

 

 

武蔵は電に引きずられ、インフルエンザに感染した艦娘達のいる部屋に連れ込まれた。

 

その後、武蔵はインフルエンザに感染した。その時の武蔵はとても恥ずかしそうにしていたらしい。

 

その事を聞いた電は笑いながら

 

「ざwまwあwみwろw」

 

と言っていたらしい。多分、横須賀鎮守府の武蔵は一生忘れられない思い出になっただろう。

 

ちなみに、インフルエンザに感染していても、トイレに行く時はマスクを着ける事を条件に、部屋の外に出ていた。青葉(明人)がトイレに行く時、髪留めをしてなかったので、髪留めをしていないロングヘアの青葉として、写真を撮られ(同室の青葉ではない)、鎮守府内で流通したらしい。




勝田車両センター祭りに部活のせいで行けなかった。ちゃんと当選したのに・・・。初めて顧問の先生を呪おうかと思った。


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第16話

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!


サブタイトルが思い付きません。暫く、サブタイトルは第〇話を除いて書けない・・・。


ー西山第一高校ー

ー1-3(1学年の汚点)ー

 

 

 

「・・・という事であるから、我々人類は戦う様なんだ。」

 

先生の声が静かな教室に響く。艦娘が深海棲艦と戦う事の理解を深める為に、国が1年に1回、LHRを使って艦娘や深海棲艦について教えている。

 

「次に、艦娘の出現方法やなる方法について説明する。3ページを見ろ。」

 

「艦娘の出現方法やなる方法は3種類ある。明人の様に適性がある場合、適性が無く、艦娘建造機械に入り、記憶を捨てる代わりに艦娘になる場合、海上で敵である深海棲艦を倒して出現する場合がある。」

 

担任の先生は淡々と話を進めていく。

 

「さっき、2番目の場合は記憶が消えると言ったが、ごく稀に、記憶が残ってる場合もあるが、ほとんどの場合で、記憶は消える。リスクが高い為、普通の艦娘より、給料が高く、志望する人が多いが、お前らは絶対に志望するなよ。」

 

「4ページを開いて。次に『解体』について説明する。」

 

静かな教室に配られた資料のページを捲る音が響く。

 

「解体とは、艦娘の艤装を解体することだ。だから、解体後は普通の女の子になる。だが、姿は艦娘のままだ。だから、明人も、そのまま、一生を過ごすだろう。」

 

「次は、・・・」

 

担任の先生の話が延々と続く。20分くらいつまらない話を聞いた。チャイムが鳴り、先生が教室から出ていった。

 

LHRは4時間目なので、次の時間は昼休みだ。大甕鎮守府の食堂では、給食の出ない高校生が沢山いるため、お弁当を作ってくれるサービスがある。その為、購買の長い列に並ばなくて済む。

 

お弁当を友人(男子)と食べ、会話をして昼休みを過ごした。

 

5、6時間目、課外も、何も無く無事に終わった。

 

青葉(明人)は課外が終わるといち早く荷物をまとめ、教室を出ていく。

 

それは何故か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部活があるからだ!

艦娘になっても、部活動は継続できる。しかし、部活動に参加するのは、条件がある。活動は非番の日しか出来ない。それに、活動中に出撃命令が出されると、部活動を取り止めて、直ぐに鎮守府に向かうようだからだ。

 

青葉(明人)は本校舎と特別棟を結ぶ連絡通路を島風の様に走り、特別棟の階段を駆け上がった。

 

青葉(明人)は演劇部に所属している。

男子3人、女子6人という(現在は男子2人、女子7人)、小規模な部活だ。

 

「こんにちはー」

 

と言い、教室のドアを開ける。

 

「あ、アキ、体大丈夫?もう少し休んでていいのに。」

 

「あ、大丈夫です。咳が少し出るだけなので大丈夫です。」

 

副部長と少し話した後、ジャージに着替え、練習が始まった。

 

発声練習や、柔軟、台本を読むなどの練習をする。発声練習は咳が出るため、行わなかったが、柔軟や台本を読む。等の練習には参加した。

 

練習が終わり、学校の制服に着替えてバス停に向かう。

バスはすぐに来て、そのバスに乗り込んだ。

 

青葉(明人)は窓際の座席に座った。友達も同じバスに乗っているが、疲れているので話さず、、そのままバッグに突っ伏して寝てしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ですよ。お客さん、終点、大甕駅ですよ。」

 

青葉(明人)は運転手の声で目を覚ました。

 

「ああ、有難うございます。」

 

青葉(明人)は運転手にお礼を言うと、ICカードを精算機にタッチしてバスを降り、駅のロータリーで背伸びをした。

 

「ふあぁ。寝過ごしたー。まあ、バス停2つ分だからいっか。」

 

青葉(明人)がアクビをし、呟くと、口元がヒヤリと感じた。マスクを取ると、ヨダレがマスクについていた。

 

「うわ。本当に疲れてるのかな・・・。インフルであんなに寝たのに何で?」

 

疑問に思いながら青葉(明人)はマスクを駅のゴミ箱に捨てた。

 

青葉(明人)がNEWDAYSで、マスクを買っている時、ふと、外を見た。暗くてよく分からなかったが、駅のゴミ箱には1人の女の子がいて、さっき捨てたマスクを拾っていた様に見えた。




部活のメンバーの名前を考えてなかった。そのうち考えよう。


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第17話 護衛艦改造計画始動

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

やっとサブタイトルを書けました!


「マスクを誰かが拾っていったんだな。」

 

「はい。そのようです。」

 

六田提督と青葉(明人)は司令室で話し合っていた。

 

「DNA鑑定でもする気か?」

 

「でも、だ液だと判定しにくいらしいですよ。」

 

「そうか。」

 

六田提督が時計を見る。シンプルな白い電波時計の短針は7、長針は12を指していた。

 

「明人、お前、まだ夕食食べてないだろ?」

 

「はい。」

 

「じゃあ食べに行くぞ。」

 

六田提督は席を立った。

 

 

 

 

 

 

ー鎮守府寮1階ー

ー食堂ー

 

青葉(明人)は豚骨ラーメンを食べ、六田提督は、ハンバーグ定食を食べていた。

 

「提督、護衛艦増やしませんか?」

 

「は?お前は何を言っているんだ。」

 

「だって、護衛艦強いじゃないですか(装甲を除いて)。」

 

「お前、マジで言ってるのか?」

 

「だって、護衛艦の装備を付けたのが私だけって嫌じゃないですか。」

 

六田は呆れながら言った。

 

「そんな理由か。護衛艦の装備は資材に優しくないんだよな。」

 

「え?何でですか?」

 

「お前が演習で、トマホークやアスロック撃っただろ?」

 

「はい。それが?」

 

「その補給でな、補給する弾薬数が700を越したんだ。あの時、何発撃ったか?」

 

「え?えーっと、トマホーク2発、アスロック1発、SM-3(スタンダードミサイル)4発ですよね」

 

「そうだ。こんごう型のVLSは何セルあるか分かるか?」

 

「90セルですか?」

 

「そうだ。お前が撃った数は7発。という事は?」

 

「ハープーンと短魚雷、主砲、CIWSを除いて全て撃ったら、補給で弾薬が9000以上軽く吹っ飛ぶっと言うことですね。」

 

「それに加えて短魚雷、ハープーン、主砲、CIWSを撃ち尽くしたら?」

 

「多分、弾薬は15000位吹っ飛ぶと思いますね。」

 

「お前の分は国から支給されるが、これ以上は各鎮守府で管理されるから、これ以上護衛艦を増やす事は不可能に近いんだな。まあ、ミサイル護衛艦以外の護衛艦を増やす事は2人くらい大丈夫かも知れないがな。」

 

「そうですか。」

 

「希望だけは取っておく。」

 

「じゃあ、島風と吹雪で。」

 

「島風はミサイル護衛艦じゃん!吹雪に至っては護衛艦にすらなってないわ!」

 

「え?だって、アニメ『艦これ』で、『私、護衛艦になる!』って言ったじゃないですか。」

 

「あれは空母の護衛艦だろ!海自の護衛艦になるって一言も言ってないだろ!駄目だ!」

 

「本当に駄目ですか?(上目遣い)」

 

「(うっ!上目遣いでくるとは・・・。ヤバイ!いつもの青葉はこんな事しない!新鮮すぎる・・・!可愛い!)・・・。明人!上目遣いなんて反則だぞ!」

 

「仲間(護衛艦)を増やす為なら手段は選びませんよー!」

 

「分かった。吹雪はいいが、島風は脚が遅くなるから多分、本人が反対すると思うから無理だと思う。」

 

「分かりました。島風じゃなくてぼのにしますね。」

 

「『ぼの』って誰だ。」

 

「曙ですよ。私たちの間では曙の事を『ぼの』って呼んでるんですよ。」

 

「そうなのか。と言うか、最新式のレーダーを造れる艦娘はこの鎮守府に居るのかなぁ・・・。」

 

六田は水を飲んだ。

 

「なーんの話をしてるんですかー?」

 

豚骨ラーメンの入った丼が載っかっているトレイを持った郡水と夕張がやって来た。

 

「そうだ!郡水!お前は最新式のレーダーを造れて、取り扱えるか?」

 

「大丈夫ですよ。私は一応、2007年製で最新式システムを搭載しているので。」

 

「そうか。頼んだぞ。夕張。」

 

「何ですか?」

 

「VLSの開発出来るか?」

 

「最善を尽くします。」

 

「よし、艦娘護衛艦計画、始動だ!頑張るぞ!」

 

「「「「おー!」」」」

 

「あ、そうそう、明人。明日、対空戦闘の演習するから秋月と一緒に出てくれないか?」

 

「分かりました。私はこれで失礼します。」

 

青葉(明人)は秋月の部屋へと歩いていった。

 

「もう3月中旬か・・・。早いな・・・。」

 

青葉(明人)は呟いた。

 

「ん?アレ?あ、・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

秋月を護衛艦にするように提督に言うの忘れてたぁああああああ!」

 

その後、六田提督のところに行き、

 

「2人のうちのどちらかの護衛艦改造を無しにして、秋月を護衛艦にしてください!」

 

とお願いしたら、

 

「え?いいよ。(`・ω・)bグッ!」

 

とか言っていたので助かった。六田提督は優しい人だった。六田提督の事は一生忘れ「明人!勝手に俺を殺すなよ!もういい!護衛艦の件は無しだ!」

 

「ごめんなさい!もうやりませんから!(エスパーかコイツは!)」

 

「まあ、反省している様だし、1週間、トイレ掃除をする罰で良しとするか。」

 

「え?嫌だぁ!!」




これ、絶対鎮守府の資材がお察しくださいの状態になるな。


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第18話 対空演習

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

花粉症の辛さを誰もわかってくれない!クソッ!こうなったら艦娘を1人でも多く花粉症にしてやる!(ただの八つ当たり)


青葉(明人)は秋月の部屋に行った。

 

「秋月〜。いる〜?」

 

青葉(明人)が秋月の部屋のドアの前で言った。

 

中からは秋月ではなく、古鷹が出て来た。

 

「ゴメンねー。アキ。秋月は今、お風呂に入ってるから部屋にはいないよ〜。」

 

「分かった。じゃあ、『明日、対空戦闘の演習をするから朝の9時に工廠の入口に来るように』って言っといて。」

 

「分かった。」

 

青葉(明人)は古鷹に秋月への伝言を言うと、自分の部屋に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー翌日ー

ー工廠入口ー

 

「おはようございまず」ズビッ

 

「秋月!どうしたの!」

 

そこにはマスクと花粉症用メガネを着けた秋月の姿があった。

 

「ただの花粉症でず。」ズビッ

 

「そんなんで演習できるの?」

 

「気合いでどうにか頑張りま・・・ヘックシュン!」

 

「どう見てもダメでしょ・・・。」

 

「大丈夫でず!!!」

 

「分かった、分かった!じゃあ、今日の演習する順番は、私、その次に秋月でやるから。」

 

「分かりまじだ。」

 

(大丈夫かな・・・。)

 

「アキ、演習やるよー!」

 

「あ、分かったー。今行くー。」

 

青葉(明人)は瑞鶴の元へ走っていった。

 

 

 

 

ー大甕鎮守府港内ー

 

『それでは、対空演習を始めます。』

 

大淀さんの声がスピーカーから聞こえる。

 

 

「第一次攻撃隊、全機発艦!」

 

瑞鶴が1本、矢を飛ばすと、その矢は何機かの艦載機に変身した。

 

瑞鶴はその後に更に2本の矢を飛ばした。

 

瑞鶴が艦載機を飛ばして5分後、

 

『右30度にウェーキ!』

 

『間違いない!見つけたぞ!』

 

『見つけました!只今から攻撃体制に入ります!』

 

「了解!あなた達、期待してるわよ!」

 

瑞鶴の呼び掛けで艦載機の妖精たちは士気が上がっていた。

 

『\( ‘ω’)/ウオオアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーッッッッッッッッッッッッッッ!!やってやるぜ!』

 

『巡洋艦1隻に40機!あっという間に轟沈判定だろうぜ!』

 

 

ー青葉(明人)艤装内CICー

 

『80度15マイル、対空目標、約40機確認』

 

青葉(明人)のインカムにCIC妖精の声が聞こえる。

 

「主砲、短SAM攻撃準備!」

 

 

ー約5分後ー

ー瑞鶴の艦載機ー

 

「雷撃隊、突入進路確保!攻撃ポイントまで、7マイル!」

 

青葉(明人)の艤装の主砲が動く。

 

「たかが一門の砲で、何が出来る!」

 

ー同刻ー

ー青葉(明人)側ー

 

『右対空戦闘、CIC指示の目標、うちーかたはじめー』

 

インカムにCIC妖精の声が聞こえる。

 

「トラックナンバー、0005、主砲、うちーかたはじめー!」

 

青葉(明人)が言い終わると同時に主砲のトリガーを引く。

 

ドオン!!!と主砲のOTOメラーラから弾丸が排出される。雷撃機が1機、撃墜される。

青葉(明人)は間髪入れずに主砲のトリガーを引く。どんどん雷撃隊のレシプロ機が撃ち落とされていく。

 

『トラックナンバー0005から0008、撃墜!』

 

『新たな目標、210度!』

 

青葉(明人)の艤装の主砲は向きを変え、違うレシプロ機を撃墜した。。

 

ー同刻ー

ー瑞鶴側ー

 

「一気に40機放ったからそろそろ轟沈判定が出てもいいころだけど・・・。」

 

『瑞鶴!大変です!雷撃隊が!』

 

艦爆隊の妖精から無線がきた。

 

「え?雷撃隊がどうなったの?」

 

『明人さんの主砲で全機撃墜されました!』

 

「嘘・・・。そんな馬鹿な・・・。」

 

『くっ!』

 

『あっ!ナツ、待て!』

 

「どうしたの!」

 

『艦爆隊のナツが明人さんに突っ込んで行きます!』

 

「何ですって!?」

 

 

ー青葉(明人)側ー

 

『トラックナンバー0020、さらに接近!』

 

CIC妖精からどんどん情報が来る。

 

「シースパロー発射はじめ!サルボー!」

 

青葉(明人)の艤装からシースパローが2発発射された。

 

そして、シースパローはナツのレシプロ機に当たった。

 

ー瑞鶴の艦載機側ー

 

『ナツぅ!な、何が起こっている!』

 

「何があったの!?」

 

『ナツの飛行機が空中で爆発しまし・・・うぉっ!』

 

「どうしたの!」

 

『何が横をすり抜け・・・』ドオン!!!

 

「何があったの!?応答して!応答してぇ!」

 

『瑞鶴!私に考えがあります!』

 

「それって・・・。」

 

ー青葉(明人)側ー

『目標群A(アルファ)、14機撃墜。目標群B(ブラボー)、8機撃墜。目標群C(チャーリー)、18機撃墜。目標群D(デルタ)、10機撃墜。』

 

CIC妖精から撃墜したレシプロ機の情報が届く。

 

「よし、残りは3機!全て主砲とシースパローで撃墜してやる!シースパロー発射はじめ!サルボー!!!」

 

青葉(明人)の艤装からシースパローが次々と発射される。

 

『トラックナンバー0021と、0048撃墜!残り1機!』

 

「よし!もう少しだ!」

 

『!!トラックナンバー0034、真っ直ぐ突っ込んできます!』

 

「何!?いつの間に!」

 

『敵機直上!急降下!』

 

「(シースパローはもう間に合わない・・・。)CIWS!AAWオート!」

 

CIWSが残り1機に向かって弾丸を吐く。

 

「くっ!なかなか当たらん!」

 

『トラックナンバー0034との距離、残り500!』

 

「軸ブレーキ脱!最大戦速!」

 

『最大戦速!』

 

残り1機は直撃する前に撃墜出来たが、爆発で青葉(明人)は少しダメージを負ってしまった。

 

『そこまで!』

 

大淀さんの声が聞こえた。

 

青葉(明人)は桟橋に上がった。そこには瑞鶴と秋月がいた。

 

(以下、分かりにくいので台本形式)

 

瑞鶴「凄いわね。私、イージスシステムを甘く見てたわ。」

 

青葉(明人)「いや、まだまだだ。最後、2機に気を取られてて接近して くる1機に気付けなかったから。」

 

瑞鶴「そう言えば、次って秋月の番だよね。」

 

秋月「はい。次は、秋月の番で・・・ヘックシュン!」

 

青葉(明人)「大丈夫?」

 

秋月「秋月は大丈夫でず!」ズビッ

 

青葉(明人)「分かった。瑞鶴。」

 

瑞鶴「うーい。秋月〜。始めるよ〜。」

 

秋月「あっ、瑞鶴さん、マスクが鼻水でぐしょぐしょなので、取替えてきてもいいですか?」

 

瑞鶴「いいけど・・・。」

 

秋月は寮に向かって走り出した。

 

(台本形式終わり)

 

「ねぇ、アキ、秋月大丈夫なの?」

 

「多分ダメだと思う。」

 

「だよね。あれ、絶対演習になんないよね。」

 

暫くすると、秋月が戻って来た。

 

「瑞鶴さん!よろしくお願いしまず!」

 

「ああ、うん。よろしく。」

 

秋月は艤装を着けて海に走っていった。

 

秋月の対空演習は散々だった。クシャミで秋月が間違えてトリガーを引いてしまい、機銃と主砲が暴発。そのせいで艦載機を開始10分で全部撃墜して、瑞鶴を大破させてしまった。大淀が言うには、

 

「あれは凄かった。秋月さんが一方的にやっていた。多分、もう見れないだろう。と言うか、対空演習になって無かった。」

 

とか言っていた。それから、秋月には、花粉症がなくなるまで出撃、演習、遠征が春の間だけ禁止された。秋月は

 

「司令。秋月を出撃メンバーから外さないでくだざい。」ズビッ

 

とか言っていたが、艦娘と妖精、事務員全員に猛反対された為、諦めたらしい。




ただ、演習シーンを書きたかっただけ。

秋月。勝手に花粉症にしてごめんなさい。


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番外編 Episode1 秋月花粉症治療計画 (第18.5話)

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

これは第18話と第19話の間の話です。


艦娘と妖精、事務員全員に猛反対され、秋月が諦めたと皆が思っていたが、次の日、秋月は六田に訴えていた。

 

「司令。秋月を出撃メンバーから外さないでくだざい。」ズビッ

 

秋月は鼻を啜りながら六田提督に訴えた。

 

「そうか。そこまで言うならこの時期に入れてやらん事もないぞ。」

 

六田提督が言った。

 

「本当でずか?」ズビッ

 

「ああ。花粉症の症状が和らいだらな。」

 

「分かりましじだ!」

 

こうして、『秋月の花粉症の症状を和らげよう計画』が始動した。

 

ー大甕鎮守府会議棟ー

ー第1小会議室ー

 

小会議室には第7艦隊の全員と吹雪が集まっていた。

 

「秋月の花粉症の症状を和らげるのにいい作戦がある人。」

 

青葉(明人)が問いかけると、吹雪が手を挙げた。

 

「はい、吹雪。」

 

吹雪は立ち上がり、正面のホワイトボードにペンで何かを書き始めた。

 

「私が考えた、秋月ちゃんの花粉症の症状を和らげる作戦は・・・。

 

 

 

 

『花粉を一杯浴びて耐性を付ける!』

 

 

 

 

 

です!」

 

「(こいつ馬鹿なんじゃ・・・。)ねえ、何でその作戦を思いついたの?」

 

「え?それは、花粉症も風邪やインフルエンザと同じ原理だと思ったからです。」

 

(こいつバカだァ!)

 

青葉(明人)の質問にもしっかりと吹雪は答えたが、青葉(明人)は呆れていた。

 

「じゃあ、誰か近辺の林業関係者を知っている人いませんか?私、博多出身なので。青葉さんはどこ出身ですか?」

 

「常磐です!」

 

「衣笠さんは?」

 

「鹿嶋。」

 

「曙ちゃんは?」

 

「世田谷区。」

 

「日向さんは?」

 

「宮崎県宮崎市だ。」

 

「秋月ちゃんは?」

 

「土浦。」

 

「明人さんは?」

 

「・・・。

 

 

 

 

県内の山間部。」

 

「それじゃあ、明人さんは林業関係者知ってますよね!」

 

「ああ、うん。友達の父親が林間管理局に勤めてるんだって。だからちょっと聞いてみる。」

 

青葉(明人)は廊下に出て、友人に電話した。

 

「もしもし、和義、お父さんいる?」

 

ー5分後ー

 

「はい。仕方ないですね。はい。失礼します。」

 

青葉(明人)は第1小会議室のドアを開けた。

 

「明人さん!どうでしたか?」

 

吹雪が聞いてきた。

 

「大丈夫だって。明日、直ぐ出来るって。」

 

「やったあ!!明日、始発で行きましょう!」

 

吹雪が飛び上がって喜んでいる。

 

「ああ、うん・・・。」

 

青葉(明人)は一応、返事をしといた。

 

 

ー次の日ー

ーある山の中の田舎町の駅ー

 

青葉(明人)と秋月、吹雪、曙は駅前に立っていた。(全員艦娘の制服姿)

 

「久しぶり!」

 

「おー!和義、久しぶりぃ!変わらないねぇ!お父さんもお久しぶりです。」

 

「お前は艦娘になったから性別まで変わったな。それで、明人が話してた子って、そこのマスクしてる子か?」

 

「そうだ。」

 

秋月は和義の横にいる和義の父にに挨拶をした。

 

「秋月でず。今日は宜しくお願いじまず。」

 

「あ、ああ。(なぁ、明人。大丈夫か?この子・・・。)」

 

「(ダメだと思います)」

 

「じ、じゃあ、行こうか・・・。」

 

青葉(明人)達は和義の父親が運転する『アルファード』に乗った。

 

「今日はどこの木を切るんですか?」

 

青葉(明人)は和義の父に聞いた。

 

「県境のトンネルの近くだ。付近は立ち入り禁止だが、立ち入り禁止区域の外でも大丈夫だろう。」

 

「そうですか。」

 

アルファードが国道を駆け抜けて行く

 

アルファードは途中の交差点で曲がり、県道を進んでいった。

 

暫くすると、

 

「もう少しで目的地だ。」

 

アルファードは『林間管理局』と書かれた車の前で止まった。

 

「降りるぞ。」

 

和義の父が言い、皆は車から降りた。

 

「(貞則さん、付近を立ち入り禁止にして有難うございます。)」

 

「(なに。秘書艦に設定している子に頼まれたんだからこの位はやるさ。)」

 

そして、杉の木の伐採が始まった。

 

ギュイイイイイ!!!

 

チェーンソーの音が響き渡る。

 

ザザザザ!!!と杉の木が倒れる。

 

 

 

 

 

 

その瞬間、大量の花粉が空中を舞った。辺りが黄色くなる。

 

「ヘックシュン!!!ヘックシュン!!!ブェックシュン!!!」

 

秋月が物凄いクシャミを連続でする。

 

「秋月!車に戻れ!!!」

 

青葉(明人)は叫んだ。秋月は直ぐに車に乗った。

 

「秋月、大丈夫か?」

 

「車に乗ったら少し楽になりまじだ。」ズビッ

 

秋月はマスクを取った。マスクの内側には鼻水がべっとりと着いており、鼻からは大量の鼻水が垂れていた。秋月は花粉症用のメガネをしているが、真っ赤に充血していた。

 

「こんな姿、みんなに見ぜられないよ・・・。」

 

青葉(明人)は秋月が少し泣いている事に気づいた。

 

 

 

 

ーその日の夕方ー

ー大甕鎮守府会議棟ー

ー第1小会議室ー

 

第1小会議室には第7艦隊の全員(吹雪以外)が集まっていた。

 

「吹雪は司令室で説教受けてるって。」

 

「そうだよね・・・。」

 

第1小会議室には青葉(明人)と曙の声と秋月が鼻を啜る音しか聞こえない。

 

「そうだ!出撃して1回攻撃が当たったら治るかも!!!」

 

青葉が言った。

 

「どんな治し方だ・・・。」

 

青葉(明人)は呆れながら言った。

 

「やって見まず。」

 

「秋月!!!正気か!」

 

青葉(明人)は叫んだ。

 

「やってみる価値はあると思いまず。」ズビッ

 

「無理しなくていい。」

 

青葉(明人)は言った。

 

「じゃあさあ、明人は何かいい案あるの?」

 

曙は青葉(明人)に聞いた。

 

「え?薬飲めば良いんじゃない?」

 

「「「「「・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

その手があったかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」

 

「じゃあ、部屋から薬取ってくるね。」

 

「え?明人ざんって・・・」

 

「花粉症だよ?」

 

「「「「「工工工エエエエエエェェェェェェ(゜Д゜)ェェェェェェエエエエエエ工工工」」」」」」

 

「クシャミとか1回もしてないよね!?」

 

衣笠が青葉(明人)に聞いた。

 

「だって、毎日薬飲んでるもん。」

 

「そうでずか。」ズビッ

 

「じゃあ、薬持ってくるね。」

 

青葉(明人)は第1小会議室から出ていった。

 

ー10分後ー

「はい。これ。眠くなりにくいやつ。後で耳鼻科行ってきな。」

 

青葉(明人)は秋月に薬を1箱渡した。

 

「はい。有難うございまず。」ズビッ

 

青葉(明人)が秋月に薬を渡すと、秋月は寮に走って行った。

 

「ねえ、アキ、あれ、最後の1箱だよね。」

 

青葉が青葉(明人)に問いかけた。

 

「?そうだけど?」

 

「明日の分ないよね。」

 

「うん。」

 

「酒保には有ったの?」

 

「無かった・・・。」

 

「そう・・・。」

 

 

 

ー次の日ー

 

「ィクシッ」

 

「アキ、大丈夫?」

 

「何どか・・・。」グシュッ

 

その日、花粉症の症状が和らいだのか、走り回ってた秋月の姿があった。青葉(明人)はその日だけ、花粉に悩まされていた。




遂に担任の先生が自分の学校をディスり始めました。
「この学校、クズなんですよ。いつも見栄張って・・・。」
って言ってました。これでいいのか教員陣は・・・。


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第19話 艦娘護衛艦改造計画2

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

ティッシュが手放せない季節ですね。私は春が嫌いです。(花粉症だから)


「春休みだアアアァァ( °∀°)ァァアアア!休みだアアアァァ( °∀°)ァァアアア!勉学から開放されたアアアァァ( °∀°)ァァアアア!」

 

青葉(明人)は桟橋の端っこで叫んだ。

 

「うるざいでずよ。」ズビッ

 

いつの間にか青葉(明人)の後ろには秋月がいた。

 

「ああ、ゴメン。」

 

「明人さん、貴女も提督に呼ばれてるので行きまずよ。」ズビッ

 

「私も呼ばれてるの?」

 

「そうでず。行きまずよ。」ズビッ

 

「あ・・・。うん。」

 

 

ー司令室ー

 

コンコンコン

 

「秋月型駆逐艦1番艦の秋月でず。」

 

「青葉型重巡1番艦、青葉こと、高畑明人です。」

 

『2人共入れ。』

 

青葉(明人)と秋月は司令室に入った。

 

「秋月、司令室の中くらいマスク取ったらどうなんだ。」

 

「取るど、クシャミ、鼻水が止まらなぐなりまず。1回取りまずが?」

 

「仕方ない。取らないでいい。皆、集まってるよな。」

 

司令室には青葉(明人)、秋月、吹雪、曙、夕張、郡水、明石が集まっていた。

 

「提督!このメンツはもしかして・・・!」

 

「夕張、分かったか。そうだ。これから、秋月、吹雪、曙の艤装を一新する!」

 

「あたしたちの」

 

「装備を」

 

「一新ずる?」

 

曙、吹雪、秋月が順に言った。

 

「そうだ。」

 

「新しい装備って何ですか?もしかして、艤装に爆薬でも取り付けて大破時に敵に突入するとか?」

 

吹雪が聞いた。

 

「んな理由あるか!そんな事する訳ねーべ!何物騒な事考えてんだよ!そんな改装書類あったらすぐにかっぽってるぞ!」

 

青葉(明人)が吹雪の言ったことに反論した。

 

「「「「「「べ?かっぽる?」」」」」」

 

「あっ、ゴメン、分からなかったよね。」

 

「「「「「「うん。分からなかった。」」」」」」」

 

「『かっぽる』はうちの地方の方言で、『捨てる』って言う意味があるんだ。」

 

「「「「「「へー。」」」」」」

 

「そんな事はどうでもいいから、提督、早く言ってください。」

 

「ああ・・・。分かった。お前らは・・・」

 

吹雪、曙、秋月が息を呑む。

 

 

「護衛艦に改造する!」

 

「「「!?」」」

 

「アタシ達を」

 

「護衛艦に」

 

「改造ず・・・ハッ・・・ハッ・・・ハアックショイ!!!!」

 

物凄いクシャミをした秋月に夕張は言った。

 

「無理して喋らなくてもいいから。」

 

「でも、護衛艦に改造ざれるど聞いで黙っでなどいられまぜ・・・ハッ・・・ハッ・・・ハアックシュン!あー、マスクが臭い・・・。」

 

「秋月・・・。マスク変えてこい。」

 

「分がりまじだ。少し席を外じまず。」

 

秋月は司令室を出た。5分後、秋月は戻って来た。

 

「まあ、そんな事で、お前らの艤装を改造するから。」

 

「でも、クソ提督、護衛艦の装甲は紙じゃなかったっけ?」

 

「装甲は軽巡並みに改造するから、かなり強くなるね。」

 

「そうなんですか・・・。そう言えば、明人さん、身長縮みました?」

 

「は?吹雪、お前は何を言っているんだ。」

 

「だって、明人さんが縮んでる様に見えるので・・・。」

 

「それはお前が大きくなったんだよ!」

 

「え?という事は、私、身長175cmを超した!?」

 

「この化け物め・・・。」

 

曙が呟いている。皆に聞こえているけどな。

 

「まあまあ。で、これから、艤装の変更をするんだが、変更が終わるのが明日なんだ。だから・・・。」

 

「「「だから?」」」

 

吹雪、曙、秋月が声を合わせて言った。

 

「明後日に演習に行って欲しい。」

 

「・・・。クソ提督、まさか、『秋月も連れていく』とか言い出すんじゃないわよね。」

 

「・・・。」

 

「何で黙ってるのよ!」

 

「今回は、明人が旗艦で、曙、吹雪、秋月の編成で横須賀鎮守府の第5艦隊と戦ってもらう。質問はあるか。」

 

「秋月も連れていくか・・・。まあ、良いわ(良くないけど・・・)。相手の編成は?」

 

曙が六田提督に聞いた。

 

「旗艦が瑞鶴で、伊58、伊勢、伊19、曙、青葉という編成だ。移動手段は前回と変わらず、鉄道だ。グリーン車を使ってもいいぞ。後、性能の確認の為に、明石、夕張、郡水が同伴だ。他に質問は?」

 

「第5艦隊との集合場所は?」

 

青葉(明人)が六田提督に聞いた。

 

「横須賀鎮守府だ。お前ら、頑張れよ!」

 

「「「「「「はい!」」」」」」




青葉(明人)の方言はうちの地方の方言ですね。たまに使います。


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第20話 第5艦隊との演習(上)

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

今度の演習は成功するといいですね


ー横須賀鎮守府ー

ー桟橋ー

 

「「「「「「「「「「よろしくお願いします!!!」」」」」」」」」」

 

挨拶をした後、青葉(明人)は横鎮第5艦隊の旗艦、瑞鶴と握手をした。

「この前は、うちの鎮守府の武蔵が迷惑をかけたらしいね。」

 

「ああ、そうだよ。武蔵のせいで、陽炎からインフルエンザを移されたから。」

 

「お気の毒様。そう言えば、貴女の艦隊の駆逐艦の1人がマスクしてるんだけど、それは?」

 

「ああ、あれは花粉症だよ。」

 

「何だ。そうだったのね。じゃあ、お互い頑張りましょう!」

 

「はい!」

 

 

 

 

『演習始め!』

 

スピーカーから大淀さんの声が聞こえる。

 

「曙!SSMを曙に3発撃って!吹雪はトマホークで、伊勢を轟沈判定に!秋月はシースパローで瑞鶴の艦載機と伊勢の瑞雲を全て撃ち落として!」

 

『『了解!』』

 

吹雪と曙の声が聞こえる。

 

『明人ざん、護衛艦『あきづき』に『シースパロー』はありまぜんよ?』ズビッ

 

「大丈夫だ!夕張に頼んどいて付けてもらった!」

 

『そうでずが。了解じまじだ。』

 

「よし、トラックナンバー0049、横鎮第5艦隊旗艦、瑞鶴!」

 

『トマホーク発射準備よし!』

 

インカムからCIC妖精の声が聞こえる。

 

「トマホーク、攻撃はじめ!」

 

青葉(明人)の艤装からトマホークが発射された。

 

 

 

ーその頃の横鎮第5艦隊ー

 

「砲弾が全く来ないですね・・・。」

 

青葉が呟いた。

 

「仕方ない。私から艦爆隊と雷撃隊を飛ばすから、伊勢は瑞雲を飛ばして。」

 

「分かったわ。」

 

伊勢は瑞鶴の言った通りに瑞雲を飛ばした。

 

「艦爆隊と雷撃隊ですぐに蹴りがつく。伊19、伊58、聞こえる?」

 

『聞こえるわ。』

 

『聞こえるでち。』

 

無線から伊19と伊58の声が聞こえる。

 

「魚雷攻撃しなくていいよ。私の艦載機と伊勢の瑞雲で蹴りがつくから。」

 

『分かったわ。』

 

『そうでちか。何だか嫌な予感がするでち・・・。』

 

その時、横鎮の第5艦隊に衝撃が走った

 

「え?雷撃隊と艦爆隊と瑞雲が全て撃ち落とされた?」

 

瑞鶴が言った事で第5艦隊は混乱に包まれた。

 

 

 

ー同刻、青葉(明人)側ー

 

『ごぢら、秋月。戦闘機を全て撃墜。』ズビッ

 

「了解!吹雪、曙!伊勢、青葉に命中して轟沈判定が出たらアスロックを潜水艦に打ち込め!目標は吹雪が伊58、曙が伊19だ!」

 

『『了解!』』

 

 

ー横鎮第5艦隊瑞鶴側ー

 

「何が起こっているの?」

 

シュッ・・・ドオン!!!

 

「キャァァァ!!!」

 

「青葉!」

 

瑞鶴は叫んだ。

 

『青葉に轟沈判定!』

 

大淀さんの声が響く。

 

「伊19、伊58!魚雷攻撃を!」

 

『『了解!(でち!)』』

 

「これでどうにか・・・、何あれ・・・。」

 

ドオン!!!ドオン!!!

 

『伊勢、瑞鶴に轟沈判定!!!』

 

ー大甕鎮守府、吹雪側ー

 

『伊勢、瑞鶴に轟沈判定!!!』

 

「やった!後は潜水艦にアスロックを撃ち込みま『魚雷音諜知!210度、高速接近!』嘘!?」

 

CIC妖精から曙に魚雷情報が伝えられる。

 

(ここから台本形式)

機関員妖精『主機起動異常なし。』

 

吹雪「軸ブレーキ脱!最大戦速!」

 

航海士妖精『最大戦速!』

 

吹雪の艤装のガスタービンがギュイーんと言う音を出す。

 

吹雪「躱して!」

 

魚雷が真後ろを通って行く。曙にも魚雷が撃たれたようだか、最大戦速で逃げ切れた。

 

吹雪「躱した!」

 

曙「や、殺られる・・・。」

 

伊58「機関始動からたった、30秒で!?あんな艦娘が、大甕に・・・。

 

魚雷3、4番発射、次いで、5、6番!どちらに舵を切っても命中するよう、放射状に撃つでち!」

 

伊58から曙に向かって魚雷が発射される。

 

曙「目標が違うだって?どうせ撃たなきゃ殺られるんだ。」

 

曙のCIC妖精『計4本の魚雷、更に探知!』

 

曙「こ、攻撃してくる、あ、貴女たちが悪いのよ・・・。」

 

曙の艤装のVLSの蓋が2箇所空いた。その時、曙の横を魚雷が2本遠ざかっていった。

 

吹雪「よし!私は魚雷4本全て躱した!よし、伊58に攻撃準備!」

 

曙のCIC妖精『計4本の魚雷のうちの残り2本、本艦との距離、50ヤード!本艦と接触まで10秒!』

 

曙「殺って、やる!」

 

曙のCIC妖精『残り5秒!』

 

曙「殺られる、前に!」

ポチッ

 

ドシュウ!!!

 

吹雪のCIC妖精1『曙、魚雷を全て躱しました!』

 

その瞬間、違うCIC妖精が叫んだ。

 

吹雪のCIC妖精2『曙、前甲板、VLA開放!アスロック飛翔中!!!』

 

吹雪「何?」

 

吹雪のCIC妖精1『!!!2つの魚雷発射ポイントに向かっています!』

 

吹雪「何故発射を・・・。」

 

吹雪「曙!貴様ぁ!1人でMVPを取るつもりか!」

 

曙「殺らなければ、殺られるよ。吹雪。」

 

青葉(明人)『こちら明人!曙!なぜ発射した!現状を報告しろ!』

 

吹雪「妖精さん!ヒューマンエラーだと報告しろ!そして、コイツを演習海域から叩きだせ!」




ただ、これがやりたかった。


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第21話 第5艦隊との演習(下)

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

今回はシリアス?要素が入っています。


吹雪「妖精さん!ヒューマンエラーだと報告しろ!そして、コイツを演習海域から叩きだせ!」

 

そして、夕張がやって来て、曙の首根っこを掴み、桟橋に向かっていった。

 

吹雪のCIC妖精『アスロック、目標を追尾中。』

 

テティン・・・テティン・・・

 

伊58「探信音が聞こえるでち・・・。」

 

吹雪のCIC妖精『アスロック、伊58に命中まで、20秒、伊19に命中まで35秒。』

 

吹雪「菊池ぃ(曙の砲雷長妖精)!伊19の魚雷を自爆させて!こっちからアスロックを撃ち込む!」

 

砲雷長妖精『了解!』

 

伊19に向かっていった魚雷(アスロック)を自爆させ、吹雪はアスロックを伊19に撃った。

 

(ようやく台本形式終わり)

 

曙の撃ったアスロックは伊58に命中し、吹雪の撃ったアスロックは伊19に命中した。潜水艦の2人はどちらも轟沈判定だった様だ。

 

『そこまで!』

 

大淀さんの声が聞こえた。

 

「「「「「「「「「ありがとうございました!!!」」」」」」」」」

 

挨拶が終わり、演習艦隊は帰路についた。横須賀鎮守府は横須賀市街地から直結だったので、助かった。

 

ー横須賀鎮守府の最寄り駅ー

 

『間もなく、上り、快特が、到着いたします。危険ですから、黄色い線の内側まで、下がって、お待ちください。間もなく、上り、・・・・・・』

 

女声の自動放送がホームに響き渡る。

 

「曙、何であの時命令を聞かなかった?」

 

曙は俯いている。

 

「怒らないから、言って。」

 

「・・・、攻撃して、成果が上がらなかったら、解体されると思ったから・・・。」

 

「どうしてそう思ったの?」

 

「役に立たない駆逐艦の装備を最新鋭に変えるなんて、成果を期待してるんでしょ?役たたなきゃ、解体、捨て艦に使う。そうでしょ?」

 

「確かに、成果を期待していた。だが、いつ、私が〝駆逐艦は役に立たない〟なんて言った?いつ、〝成果が出なきゃ解体する〟って言った?」

 

「それは・・・」

 

明人は一息つき、言った。その瞬間、ホームに真っ赤な電車が滑り込んできた。

 

「曙、前いた鎮守府の事は忘れて。大甕鎮守府の皆は、誰も捨てたりしない。」

 

目の前に止まった電車のドアが開いた。

 

「帰ろう。大甕鎮守府へ。」

 

曙は涙目で頷いた。

 

「うん!」

 

 

 

 

ー同刻ー

ー大甕鎮守府ー

 

「さて、電・・・。どうしよう・・・。」

 

「衣笠さんが、まさか、ああなるなんて思ってもいなかったのです。」

 

「明人に連絡した方がいいか?」

 

「そうですね・・・。」

 

ー電車内ー

 

『次は〜、品川〜、品川です。JR線はお乗り換えです。品川の次は、泉岳寺に止まります。』

 

車掌の声が聞こえる。

 

「降りるよ。ここで常磐線に乗り換える。行きは普通のシートだったけど、帰りはグリーン車だ!」

 

「「「「「おおっ!」」」」」

 

「さて、行くぞ・・・、電話だ・・・。提督からだ。」

 

青葉(明人)のiPhoneが、振動している。

 

「皆、ちょっと待って。もしもし。」

 

青葉(明人)は電話に出た。

 

『明人、俺だ。六田だ。』

 

「提督、どうしました?」

 

『お前の艦隊の衣笠の事なんだが・・・』

 

「はい?衣笠がどうかしましたか?」

 

『実はな・・・』

 

「実はな?」

 

『衣笠が・・・・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妊娠したんだ。』




よし、このまま、ネームシップ以外も弄ろう。
しかし、この話、シリアスかな・・・。


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第22話 第5艦隊との演習(その後)

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

人工授精とかそういうやましい事は無いと思います。


ー大甕鎮守府ー

ー司令室ー

~BGM?『母港』〜

 

 

「高畑明人、以下6名。只今、帰還しました。」

 

「ああ、お疲れ様。明人以外は戻って良し。」

 

暫くして、司令室は六田提督と青葉(明人)だけになった。

 

「提督、私を残したのはあの件ですよね。」

 

「ああ、衣笠の件についてだ。」

 

「妊娠したって本当なんですか?」

 

「ああ。3人目だ。しかも、今回は三つ子らしい。」

 

「はぁ?衣笠って何歳なんですか?」

 

「今年で31になる。」

 

「足利と同じですね。子どもが増えるって今の世の中、良い事じゃないですか。」

 

「ああ、子どもが増えることは良い事だ。しかし、明人、なにか忘れてないか?衣笠の所属の艦隊は?」

 

「それって、第7艦た・・・、あ!」

 

青葉(明人)は思い出した様に言った。

 

「うちの艦隊、欠員が2人になっちゃいますね。」

 

「ああ。だから欠員が多い艦隊から2人持って来る。」

 

「そしたらその艦隊の残りの子が可哀想じゃないですか?」

 

「いや、その心配はない。その艦隊の欠員は4人だからだ。」

 

「それって、その艦隊の人を全員連れて来る事ですか?」

 

「そうだ。」

 

「そうですか。その艦隊から来る人は誰ですか?」

 

青葉(明人)の言葉を聞いた六田提督は写真が貼ってある紙を出した。

 

「この2人だ。」

 

「潮と木曾ですか。」

 

「ああ。暫くこのメンバーでやってもらう。秋月の花粉症が落ち着いたら潮は第9艦隊に移動してもらう。」

 

「そうですか。そう言えば、提督。」

 

六田提督は資料を見ていた。

 

「なんだ?」

 

「貴方って、艦これやってますか?」

 

六田提督は焦っている様だった。

 

「な、何で分かった・・・。」

 

「ずっと母港が流れてるじゃないですか。」

 

「分かったって事はお前もユーザーか?」

 

「はい。」

 

「サーバーは何処だ?」

 

「柱島泊地です。」

 

「俺と一緒じゃないか!」

 

「柱島って事は同時期に始めた様な気が・・・。」

 

六田提督はどんどん質問してくる。

 

「ケッコンカッコカリはやったか?」

 

「やりました。青葉と。」

 

「そうか・・・。」

 

青葉(明人)が六田提督に聞き返した。

 

「提督は誰とケッコンカッコカリをしたんですか?」

 

「やってないよ。」

 

「え?」

 

「だから、やってな」ドンドンドン!!!

 

ドアを思いっきり叩く音が聞こえ、ドアが開いた。

 

「このクソ旦那!家に資料置いて行くってバカじゃないの?」

 

入って来たのは曙だった。第7艦隊に所属する曙とは身長が違うので(第7艦隊の曙の方が小さい)、直ぐに見分けが付いた。

 

「何?あんた。」

 

曙(大きい方)が青葉(明人)を見ていた。

 

「コイツに編成を教えただけだ。」

 

「そう。」

 

曙(大きい方)は資料を置いて出ていった。

 

「これはケッコンカッコカリじゃなくてケッコンカッコガチですね。」

 

「そうだな。お前も青葉に成れて良かったじゃないか。」

 

六田提督は青葉(明人)を見た。

 

「そうですね。」

 

「今日はもう疲れただろう。戻って良し。」

 

「はい!」

 

青葉(明人)が司令室から出ていった時、六田提督は呟いた。

 

「あっ、木曾も花粉症だって言うこと忘れてた。まあ、軽度だからいっか。」




昨日、担任の先生が、

「この靴置いて行ったの誰?サイズからすると女子だな。誰も名乗り出ないなら『現役女子高生の靴』って言ってマニアに売っちゃうぞ!」

って言ってました。


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第23話

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

これから前書きや後書き(どちらか片方に1つ)にうちの学校の先生の話を入れていきたいと思います。


青葉(明人)は食堂で夕食を食べていた。

 

「ちーっす!アキ。」

 

「お、鈴谷じゃん。どうしたの?」

 

「秋雲が呼んでたよ。『部屋に来て』だって。」

 

「うん。分かった。」

 

青葉(明人)は夕食を食べ終わると、一旦、自分の部屋に戻り、4階の秋雲の部屋に行った。

 

コンコン

 

「秋雲、いるー?」

 

「はいはーい。」

 

ガチャ

 

ドアが開き、中から秋雲が出てきた。

 

「秋雲、はいコレ。『艦娘型録』これ全部載ってないけど良いの?。」

 

青葉(明人)は艦娘型録を秋雲に渡した。

 

「いいよ。R-18を描くのに本人に取材するなんて出来ないでしよ?」

 

「まあ、確かにそうだけどさ・・・。ついでに、私を描くのはダメね。」

 

「わーってるって。じゃあ、これで。」

 

バタン

 

秋雲は部屋のドアを閉めた。しかし、秋雲は少しドアを開けて青葉(明人)言った。

 

「あ、そうそう、どうでもいい事なんだけど、海自の佐世保基地の『あけぼの』が横須賀基地に来たんだって。明日、『あけぼの』は大湊基地に向けて出発するんだって。」

 

「へー。ありがとう。」

 

青葉(明人)は秋雲に返事をして、秋雲の部屋の前の廊下を階段の方に歩き始めた。

 

歩き始めて少し経った。秋雲の横の部屋から声が聞こえる。

 

秋雲の横の部屋の表札には『吹雪』と『白雪』と書いてあった。吹雪は食堂に居たので、聞こえてくる声は白雪の声だろう。

 

青葉(明人)は白雪の言ってる事を盗み聞きした。

 

「ぐへへ~!!!!(^p^三^p^)明人さんの使用済みマスク・・・。駅のゴミ箱を漁った甲斐がありました。こっちは青葉さんの。見た目が青葉さんなら元男でも大丈夫です。ぐへへ~!!!!(^p^三^p^)」

 

青葉(明人)は寒気がした。

 

「(うぅ・・・。聴いていただけで気分が悪くなってきた。直ぐにお風呂に入って寝よう・・・。)」

 

青葉(明人)は直ぐにお風呂に入り、そして、直ぐに寝た。

 

 

ー次の日ー

ー司令室ー

 

「今日は、砲撃演習をしてもらう。」

 

六田提督が言った。

 

「分かりました。メンバーは?」

 

青葉(明人)が聞いた。

 

「今、司令室にいる艦娘全員だ。」

 

司令室には青葉(明人)、曙、吹雪がいた。

 

「この3人で砲撃演習をしてもらう。演習開始時刻は14時30分だ。」

 

「「「分かりました!」」」

 

「もし、仮に深海棲艦が第1防衛線を突破したら、お前ら3人に出撃要請が出るからな。」

 

「分かりました。」

 

六田の言ったことに青葉(明人)は答えた。

 

「じゃあ、艤装の点検を行って来い。」

 

「「「分かりました!!!」」」

 

ー工廠ー

 

「一通り点検は終わった・・・。」

 

青葉(明人)は工廠の床に座り込んだ。現在時刻は8時54分。まだ時間がかなりある。

 

「ねえ、曙、吹雪。今から部屋でゲームしない?」

 

青葉(明人)は2人に問いかけた。

 

「アタシはいいと思うけど吹雪は?」

 

「私もいいと思います。」

 

「じゃあ、行こうか。」

 

青葉(明人)が立ち上がった時、

 

 

ジリリリリリリリ

 

とベルが鳴り、大淀さんの声がスピーカーから聞こえた。

 

『出撃要請です。第1防衛線を深海棲艦の艦隊が通過しました。敵の数は重巡リ級1隻、軽巡ホ級2隻、駆逐イ級3隻の計6隻です。只今、護衛艦1隻が交戦中。明人、曙、吹雪、以下3名は今すぐ出撃して下さい。』




ある休日の課外

非常勤の英語教師「この問題やったか?」

生徒A「まだです。」

非常勤の英語教師「じゃあ、答えこれな。」

生徒全員「( ゚д゚ )」


この話は実話です。


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第24話 護衛艦救助

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

リランカ島空襲で羅針盤(ラスボス)に阻まれて早5ヶ月。未だにボスマスにたどり着けない。


ー護衛艦あけぼのー

ーCICー

 

「対水上目標、重巡リ級1隻、軽巡ホ級2隻、駆逐イ級3隻を確認。」

 

「対水上戦闘用意!」

 

あけぼのの砲雷長(菊池ではない)が叫ぶ

 

『対水上戦闘用意!』カーンカーンカーンカーン

 

「トラックナンバー2184、2185、2186!重巡リ級1隻、軽巡ホ級2隻!ハープーン発射準備!」

 

砲雷長が叫ぶ

 

「ハープーン発射準備よし。」

 

「撃ちー方始めー!」

 

砲雷長の声がした後、ハープーンが3発発射される。

 

「トラックナンバー2184、中破!2185と2186、撃沈!」

 

「リ級、発砲!!!」

 

「何発だ!!!」

 

砲雷長が叫ぶ

 

「3つです!」

 

「CIWS、AAWオート!」

 

ドォン!!!

 

1発打ち損ね、砲弾が直撃し、あけぼのが揺れる

 

「!!!主砲、OPS-20破損!直撃箇所にて火災発生!!!」

 

「何!?」

 

「イ級1隻から至近距離から雷撃!退避間に合いません!」

 

「魚雷本艦に命中!不発の模様!」

 

『こちら機関室!先程の魚雷で主機がやられました!』

 

「ここまでか・・・。」

 

砲雷長は諦めていた。

 

「!!!リ級1隻撃沈!駆逐イ級3隻撃沈!!!」

 

「!?」

 

CICが誰が深海棲艦を倒したのかざわつき始めた時、無線から声が聞こえた。

 

『こちらは大甕鎮守府、即席艦隊旗艦、青葉です。貴艦の所属を教えて下さい。』

 

「こちらは佐世保基地所属、護衛艦あけぼのです。只今、火災発生中です。主機破損のため、航行不能。至急、応援を求みます。」

 

『了解。今から向かいます。』

 

ー護衛艦あけぼのー

ー甲板ー

 

「あ、あれじゃないか?」

 

甲板にいる自衛官が青葉(明人)を指さした。

 

「おーい!」

 

青葉(明人)はとりあえず甲板にいる自衛官に呼び掛けた。

 

「今からそちらにロープを1本投げるので、艦に固定してください!」

 

「分かりました!!!(ああ、本物の青葉だぁ・・・(^q^)。)」

 

「おい、お前、鼻の下伸びてるぞ。」

 

「(こいつ艦これやってるな・・・。)じゃあ、今から大甕鎮守府まで曳航します。」

 

その時、青葉(明人)のレーダーにヲ級の反応が来る。

 

「!?曙、吹雪!聞こえる!?」

 

「(何かあったのかな・・・。)」

 

「(さあ・・・。)」

 

『何ですか?』『何よ。』

 

「聞いてください!空母ヲ級、軽巡ホ級2隻駆逐イ級3隻、が第1防衛線に向かって進行中!」

 

『何ですって!?』

 

『本当ですか?』

 

曙と吹雪の声がインカムに聞こえる。レーダーにはヲ級が艦載機を発艦したのか、深海棲艦の航空機の反応が出た。

 

「今から私は『あけぼの』の曳航を鎮守府までしなくちゃならなくなった。だから、どうにかして奴らを撤退させて!」

 

『了解です!』『了解したわ!』

 

インカムに2人の声が聞こえた。




どうでもいい事↓
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第25話 1対40

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

吹雪が主人公になってるなこれ。


『今から私は『あけぼの』の曳航を鎮守府までしなくちゃならなくなった。だから、どうにかして奴らを撤退させて!』

 

インカムに青葉(明人)の声が聞こえた。

 

「了解です!」「了解したわ!」

 

青葉(明人)の言葉に2人は頷いた。

 

(以外台本形式)

 

曙「吹雪!アタシは今、攻撃出来るのがアスロックしかない。それに、主機がやられた。だからアタシは攻撃出来ないから!」

 

吹雪「分かった!私が攻撃する!」

 

吹雪のCIC妖精1『80度15マイル、対空目標約40機確認。』

 

 

ヲ級「ウェーキヲハッケン。マチガイ。ナイカンムスダ。ゼンキ、アタックポジション」

 

ヲ級の艦載機は全て吹雪に向かって飛行している。

 

 

吹雪「80度7マイル、主砲、短SAM攻撃準備!」

 

吹雪のCIC妖精1『目標群A(アルファ)13機、80度!』

 

吹雪のCIC妖精2『距離5マイルに接近!』

 

吹雪のCIC妖精3『目標群B(ブラボー)22機、170度6マイル!』

 

曙「(同時に128目標を捕捉、追尾可能な吹雪のイージスシステム、ハルマゲドンの自動発射管制モードならヲ級の艦載機は影さえ留めないかも・・・。)」

 

吹雪「ミサイル・ドーマント、最も近い6機に照準。発射管制は手動にて行う。」

 

吹雪のCIC妖精3『発射管制、手動に変更!』

 

曙「(マニュアルで?6発だけ?いや、冷静な吹雪の事だ。これは・・・

威嚇か!一部を叩き、戦力差を見せつけ、攻撃の意思を挫く!これなら!

 

 

 

 

 

震えている・・・。どんな激しい演習や出撃でも汗1つかかなかった吹雪が・・・。)」

 

 

ヲ級から発艦した航空機はそれぞれ攻撃進路に付いた。曙の事は気づいてないみたいだ。雷撃隊が吹雪に近づくと主砲が動いた。

 

ヲ級「タカガイチモンノホウデ、ナニガデキル!」

 

 

吹雪の艦長(?)妖精『右対空戦闘、CIC指示の目標、撃ちー方始めー。』

 

吹雪「トラックナンバー2628、主砲、撃ちー方始めー!!!」

 

吹雪がOTOメラーラのトリガーを引く。ドォン!!!と言う音と共に主砲から弾丸が吐き出され、雷撃隊の航空機に命中する。

吹雪はあと2回トリガーを引いた。どちらも命中した。

 

吹雪のCIC妖精2『トラックナンバー2628から2630、撃墜!』

 

吹雪のCIC妖精1『新たな目標、210度!』

 

吹雪は主砲の向きを変え、トリガーを引く

 

ドォン!!!ドォン!!!ドォン!!!

 

 

ヲ級「ナッ!?ライゲキタイガッ!?」

 

雷撃隊は全て撃墜され、黒煙を出していた。

 

ブーン

 

艦爆機が1機、吹雪に突っ込んで行く。

 

ヲ級「マ、マテ!」

 

 

吹雪のCIC妖精1『トラックナンバー2642、更に接近!』

 

吹雪「シースパロー発射はじめ!サルボー!!!」

 

吹雪の艤装からシースパローが艦載機に向かって発射された。

 

 

シースパローは突っ込んで来た艦爆機に命中した。

 

 

ヲ級「ナ、ナニガオコッテイル!?」

 

シースパローは次々と発射され、違う艦爆機を追っている。

 

ヲ級「フリキレェ!!!」

 

しかし、シースパローはどこに逃げても艦爆機を追尾し、撃墜した。

 

 

ヲ級「ヒンジャクナブソウダト?コノハリネズミメ!コイツハツウジョウノコウゲキデハシズメラレン!コウナッタラ!」

 

ヲ級は残った艦爆機1機に指示を出した。

 

 

吹雪のCIC妖精1『目標群B(ブラボー)、14機撃墜確認、目標群E(エコー)6機撃墜』

 

 

 

 

吹雪のCIC妖精1『!目標群B、散開します、45度から3機、330度から2機、170度から3機接近!』

 

吹雪「(戦闘開始から1分で、彼らは既に半数を失った・・・。戦力5割の損失は部隊の壊滅を意味する・・・。何故引かない!?)」

 

吹雪のCIC妖精1『トラックナンバー2656、急接近!』

 

吹雪「!」

 

吹雪の見張り員妖精1『艦橋1番!航空機、右60度、20、真っ直ぐ突っ込んで来る!』

 

吹雪「!?」

 

吹雪「(シースパローはもう間に合わない。)CIWS、AAWオート!」

 

艦爆機から吹雪に向かって爆弾が投下される。CIWSから爆弾に向かって砲弾が排出される。

 

 

 

吹雪「(完璧な防御ではなかった。命令に反する事への恐れ。その感情が弾薬の節約という理屈を導き出しただけだ。)」

 

 

 

 

吹雪「(私の肉体は・・・、実戦を理解していなかった!)」

 

ドォン!!!

 

艦爆は吹雪の目の前で爆発した。衝撃が吹雪の身体に響く。

 

吹雪「うぅっ・・・。」

 

吹雪「各科、受け持ちの被害の確認を行って!」

 

吹雪のCIC妖精1『!? 2番SPYレーダー故障!』

 

吹雪「!?」

 

吹雪のCIC妖精1『敵機直上!急降下!!』

 

吹雪「何!?」

 

 

 

ヲ級「コノバケモノメ・・・。オマエノウメキゴエヲキカセテミロ!」

 

 

艦爆機は機銃を撃ちながら吹雪に突っ込んで行った。

 

吹雪の見張り員妖精2「引き起こさないのか!?」

 

吹雪「面舵いっぱーい!右てーし!左いっぱい急いでー!」

 

吹雪「見張り員退避!衝撃に備えて!」

 

航海長妖精「面舵いっぱーい!右てーし!左いっぱい急げー!見張り員退避!」

 

艦橋妖精「面舵いっぱーい!」

 

艦橋妖精「吹雪が死んでしまったら我々も曙も帰れなくなるんだ!」

 

艦橋妖精2「深海棲艦にこんな艦載機が!」

 

吹雪「(恐怖、怒り、感情に支配された時、人は戦いに敗れる、だが敵を倒さなければ、自らが倒される。単純で明白な事実を、私は・・・、

再認識するのが遅すぎた!)」

 

艦爆機は吹雪の艤装の艦橋部分に突っ込んで爆発した。

 

ドォオオオン!!!!!!

 

吹雪「キャアアアア!」

 

吹雪艤装内妖精1『航空機、艦橋左弦に衝突!』

 

吹雪艤装内妖精2『024、026妖精士官員室、A火災!』

 

吹雪艤装内妖精3『ECM、127mm砲、故障!』

 

吹雪艤装内妖精4『各階、負傷妖精多数!現在集計中!』

 

吹雪「各部、火災箇所の消火を急いで!負傷妖精の応急処置を急いで!」

 

吹雪艤装内妖精5「吹雪さん、舵、通信機器、推進機に異常はありません。」

 

吹雪「舵、通信機器、推進機に異常はないという事は・・・、

 

 

艦はまだ生きている!」

 

吹雪の艤装内にはホースを持った妖精が多数いる。

 

艤装内妖精6「応急班、消化作業を急げ!」

 

 

 

 

ヲ級「コウゲキデキタガ、ゲキチンニハイタラズカ・・・。ブタイノサンブンノニヲソンシツシタガ、ゲキチンデキルカモシレナイ・・・。」

 

ヲ級『ヲ級カラカクキヘ。ゼンキキカンセヨ!タダイマダイニジコウゲキヲジュンビチュウ。クリカエス!コチラハヲ級。ダイイチジコウゲキタイハキカンセヨ!ダイニジコウゲキタイハゲンザイハッカンジュンビチュウ。』

 

 

吹雪と曙はヲ級の無線を聞いていた。

 

アスロック曙「諦めの悪いヤツらめ!」

 

シースパロー吹雪「私達は・・・諦めることが出来るのか?」

 

曙は吹雪を見た。少し焼け焦げている制服を着ている吹雪は、少し焼け焦げた前髪をハサミで切っていた。

 

シースパロー吹雪「実戦において、諦観は美徳じゃない。」

 

吹雪はハサミをスカートのポケットに入れた。。既に六田にはヲ級達を撤退させる事については青葉(明人)から言われている。

 

そして、吹雪は無線を鎮守府に繋いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シースパロー吹雪「司令。トマホークでの、「ヲ級」撃墜を具申します。」

 

 

 

 

 

 

 




この話は実話です。

非常勤の英語教師「課外始めるぞー。」

生徒B「先生、テキスト忘れました。」

非常勤の英語教師「はい、これ」つテキストの答え

生徒全員「( ゚д゚ )」


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第26話 ヲ級撃沈

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!


シースパロー吹雪はトマホーク吹雪に覚醒するのか?


シースパロー吹雪「司令、トマホークでの「ヲ級」撃沈を具申します。」

 

 

 

青葉(明人)『撃沈!?』

 

青葉(明人)も無線を聞いていたので、吹雪がヲ級を撃沈する事を聞いていた。

 

青葉(明人)『ハープーンで発艦不能にすればいいんじゃないか?』

 

トマホーク吹雪「駄目です。ハープーンで発艦不能にしてもまわりには軽巡ホ級2隻と駆逐イ級3隻がいます。ヲ級を撃沈しないと軽巡と駆逐がヲ級の護りを固め、進行するでしょう。そうすると1時間も経たずに第1防衛線を突破され、私達も轟沈されます。」

 

青葉(明人)『しかし、違う艦隊を呼べば良いんじゃないのか?護りを固めてる間に曙を引いて戻ればいいんじゃないのか?いくら自衛の為でもそれ以上撃ったら鎮守府の資材が悲鳴を上げる!冬奈(吹雪の本名)、お前らしくない!冷静さを欠いている!』

 

トマホーク吹雪「冷静になってこその決断です。彼ら深海棲艦に生半可な威嚇は通用しない。資材ばかりを気にしてしまっては必ず誰かを轟沈させてしまう。相手に撤退させる場合には、相手の1番高い戦力を持つ艦を撃沈しなければならないでしょう。私は、実戦の認識が浅いままでした。今回の戦闘で気づきました。彼らは人間の様な心を持っていない、そういう相手には攻撃しか通用しないと思ったんです!」

 

吹雪は無線で青葉(明人)を説得した。

 

トマホーク吹雪「司令、248マイル先の洋上にいるヲ級までトマホークが到達するまで30分かかります、一刻も猶予は・・・。」

 

六田提督『どんな状況に置いても思考停止・・・いや、敵味方の二元論で行動する事だけは避けたいところだ。まず深海棲艦の状況把握のためシーホークを飛ばし、撤退確認後、作戦実行に移る。』

 

青葉(明人)『了解・・・、しました・・・。』

 

六田提督『吹雪、通信機器は使えるか?』

 

トマホーク吹雪「はい!」

 

六田提督『ヲ級に警告を打つ。吹雪、第二次攻撃を中止した時点でトマホークは自爆だ。』

 

トマホーク吹雪「了解しました、曙!シーホーク使える?」

 

アスロック曙「2機、どちらも無傷!いつでも発艦OKよ!」

 

トマホーク吹雪「分かった!」

 

吹雪の艤装のVLSの1セルの蓋がゆっくりと開く。

 

吹雪は深呼吸を1回し、叫んだ。

 

トマホーク吹雪「トマホーク、攻撃はじめ!」

 

吹雪の艤装のVLSからトマホークは煙を出していたヲ級のいる方角に飛んで行った。

 

ヲ級「アト30プンデハッカンジュンビカンリョウダ。シカシ、『我々は攻撃の意思はない。本艦に対する第二次攻撃を中止を要請する。攻撃を断行するなら自衛手段としてやむを得ず貴艦隊を撃沈する。』カ。カンムスラニシテハキミョウナデンブンダ。マア、200キロイジョウノバショニナンテコウゲキデキナイダロウ。」

 

航空士妖精「ツンデレボノボノ、シーホーク、トマホークは高度200ヤードで巡航中、目標まで124マイル、帰還する敵機を今追い越しました。目標到達まで14分。」

 

アスロック曙「!深海棲艦探知!ヲ級と見られる物体から航空機反応が!」

 

 

 

ー13分後ー

 

トマホーク吹雪「トマホーク、命中まで1分・・・。」

 

 

ヲ級「ナンダアノブッタイハ!」

 

その瞬間、トマホークがヲ級に命中した。甲板では発艦準備中の航空機がいた為、誘爆が発生。命中から10分でヲ級は沈没した。

 

吹雪のCIC妖精1『ヲ級の反応、消えました。』

 

トマホーク吹雪「了解。曙のシーホークを収容後曙を曳航し、帰港します。」

 

トマホーク吹雪「曙、このロープを艤装に着けて。曳航する。」

 

曙はロープを艤装に着けた。

 

曙「ありがと、吹雪。敵艦隊は撤退して行ったよ。」

 

吹雪「そう・・・。」

 

吹雪は曙を曳航し、鎮守府への帰路についた。




吹雪→菊池
曙→米倉
青葉(明人)→尾栗
六田提督→梅津
見たいな感じですね。


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第27話 言い争い

Aobaです。





















































吹雪は曙を曳航しながら鎮守府に帰投した。

 

埠頭には護衛艦あけぼのと救急車が止まっていた。

 

吹雪は桟橋から陸に上がり、曙を引き上げた。

 

「吹雪・・・。」

 

青葉(明人)は吹雪をじっと観ていた。

 

「明人さん、貴女、弾薬の節約という理屈を使って私達を轟沈させようとしましたよね?」

 

「そんなことは無「私達の命よりも弾薬の方が大切なんですね。」」

 

吹雪は青葉(明人)を怒りの目で見ていた。

 

「旗艦って良いですよねー。私達に指示を出して、轟沈させたり、助けたりするのも自由ですからねー。」

 

その時、青葉(明人)の何かがプチッと切れた。

 

「黙って聞いてりゃグチグチ言いやがって・・・。あ?あんたに旗艦の大変さが分かんのか?唯でさえ護衛艦は消費する弾薬数が多くて提督からあんまり撃つなと言われているんだぞ?その状態で少しでも多く撃ったら罰せられる、敵を撤退させなかったら罰せられる!それに『あけぼの』の曳航もしなくちゃいけない、その時、吹雪は無傷、私が小破、曙が中破だった。その状態になっている時、あれが1番ベストな指示だったんだ!旗艦もやった事がない癖に文句言ってんじゃね!そんなに文句を言うならお前が旗艦やれ!」

 

青葉(明人)は怒鳴ると寮に早歩きで行ってしまった。

 

「吹雪・・・。」

 

曙は吹雪を見た。吹雪は下を向いていた。

 

 

バァン!!!

 

青葉(明人)は部屋のドアを思いっきり閉めた。青葉は外出中で居なかった。青葉(明人)はベッドの上に座り、泣き始めた。

 

「私だって・・・、あんな指示を出したくて出したんじゃないのに・・・。」

 

そして、青葉(明人)はベッドに潜り込んだ。

 

 

ー2016年ー

ー03月26日ー

ー19時30分ー

 

「アキ、夕「嫌だ。」」

 

青葉が心配して青葉(明人)に問いかける。

 

「ねえ、お風呂入りましょ「嫌だ」」

 

「モンハンやりま「嫌だ」」

 

「ジパングごっこしま「嫌だ!」」

 

何を言っても青葉(明人)は『嫌だ』しか言わない。

 

青葉(明人)の声はは毛布の中から聞こえる。

 

「もういいよ。艦娘疲れた。実家に帰る。学校も辞める。那珂ちゃんのファンやめる。一人にして。」

 

「どうしたんですか?アキらしくないですよ。」

 

青葉は暫く考え、言った。

 

「分かりました。私は空いている部屋で寝ます。電気、豆電球に変えときますね。お休みなさい。」

 

パタン

 

青葉は部屋から出ていった。

 

青葉(明人)だけいる部屋はオレンジ色の豆電球で照らされいて、いつも寮中から聞こえる艦娘達の騒ぎ声すら聞こえなかった。

聞こえていたのは海岸線を通る国道の車の走行音と埠頭に打ち付ける波の音だけだった。その音は今日に限って寂しいように聞こえた。



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第28話 青葉の正体

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

┌(┌ ˘ω˘ )┐クソネミィ....


ー3月27日ー

ー08時30分ー

ー大甕鎮守府ー

ー司令室ー

 

「明人はどうしたんだ。」

 

六田は電に聞いた。

 

「昨日、吹雪と言い争いをして部屋にこもっているのです。」

 

「そうか・・・。」

 

「青葉さんが言うには、昨日の夕食を食べず、お風呂にも入らなかったそうです。」

 

「吹雪は?」

 

「同じく、部屋にこもっているのです。」

 

「そうか・・・・・・・・・。」

 

六田は頭を抱えた。

 

「第7艦隊の主要の2人が部屋にこもり、出て来ないか・・・。」

 

「無理矢理引きずり出す?(低声)」

 

電が指をポキポキ言わせながら言った。

 

「止めろ。下手すると2人とも艦娘(特殊国家公務員)を辞めてしまう。」

 

「そうなのですか。」

 

「曙は?」

 

「2人のことを心配していたのです。今日は普通に学校に登校しているのです。」

 

「そうか・・・。」

 

ー09時30分-

ー艦娘寮ー

ー2階202号室ー

 

コンコン

 

「アキ、入りますよ。」

 

ドアを開け、青葉が入ってきた。

青葉は青葉(明人)のベッドの目の前で椅子に座った。

 

「アキって自分で誰かを傷つけた時、そう思われる時って毎回そうしていますよね。」

 

青葉(明人)は毛布にくるまったままだ。

 

「貴方は昔から変わってない。やっぱり、姿は変わっても中身は変わらないんですよね。」

 

「何が言いたい・・・。何故私の性格を知ってるの?」

 

青葉は青葉(明人)がくるまっている毛布に近づいた。

 

「本当に私のこと覚えていない?」

 

「・・・・・・。」

 

「貴女が前の世界にいた時、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

助けられなかった子だよ・・・・・・。」

 

「・・・・・・。」

 

「交差点を自転車で横断中に居眠り運転の車が信号無視して私に突っ込み、1時間後私はその世界からこの世界に『転生』した。こちらの世界の私は事故で死んだが、私が替りにここに来た。」

 

「それって・・・・・・。貴女も・・・。」

 

「そう、私も転生者。それに貴女も名前を知っている。」

 

青葉(明人)は毛布から体を出した。青葉(明人)目の周りは赤く腫れていた。ポニーテールだった髪型はロングヘアーになっていた。

 

「それって・・・、もしかして・・・、貴女の名前は・・・、

 

 

 

 

 

瑞希?」

 

青葉はこくりと頷いた。

 

「そう、私の本名は『小鳥遊 瑞希』。貴女と同じ転生者よ。」

 

青葉(明人)はまた泣き始めた。

 

「私さ、吹雪を傷つけたの・・・。私が無能だったから。」

 

「そんな事無い。」

 

「アキ、使用出来る弾薬の数も制限されている状況であんな指示を出せるなんて凄いよ。私なんか絶対にできない。」

 

「そうかな・・・。」

 

「そうだよ。あと、人を傷つけたと思ったならひきこもらずに謝りに行けばいいのに。貴女の悪い癖よ。今から吹雪に謝りに行く?」

 

「そうする。」

 

コンコンコン

 

3回ドアをノックする音が聞こえた。

 

「私が行ってきますね。」

 

青葉が席を立った。

 

「あら、貴女でしたか。」

 

青葉は青葉(明人)の方向を見た。

 

「アキ、行く手間が省けましたよ。」



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第3章 第6次深海棲艦侵攻
第29話 仲直り


どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!


大型艦建造でRJしか出ない。


コンコンコン

 

3回ドアをノックする音が聞こえた。

 

「私が行ってきますね。」

 

青葉が席を立った。

 

「あら、貴女でしたか。」

 

青葉は青葉(明人)の方向を見た。

 

「アキ、行く手間が省けましたよ。」

 

部屋のドアの前に立っていたのは吹雪だった。

 

「吹雪・・・。」

 

「あっ、私は場違いなので出ていきますね。」

 

青葉は吹雪と入れ違いに部屋から出て行った。

 

 

 

「・・・・・・。」

 

「・・・・・・。」

 

暫く沈黙が続いていた。

 

「やっぱり、まだ駄目ですかね・・・。」

 

青葉は吹雪の部屋で白雪と一緒にパソコンのモニターを見ていた。

 

そう、青葉達は隠しカメラで室内を見ていた。

 

「あ「ごめんなさい!」」

 

青葉(明人)の言ったことは吹雪の声にかき消された。

 

「ごめんなさい。旗艦の大変さが分からないのに色々言ってしまって・・・・・・。」

 

青葉(明人)は吹雪を抱いた。

 

「こちらこそごめんね。カッとなって怒鳴っちゃって・・・。」

 

突然吹雪が泣き出した。

 

「どうしたの!?」

 

「怒られると思ったので・・・。」

 

「そう・・・・・・。」

 

青葉(明人)は吹雪をよく抱き、吹雪の頭を撫でた。吹雪が泣き止むまでずっと、ずーっと。

 

 

 

「仲直り出来ましたね・・・・・・。」

 

青葉はそう言いながらパソコンのモニターを見ていた。しかし、後ろから禍々しい気配を感じた。後ろを見ると白雪が目から血涙を流していた。

 

「吹雪のヤツめ、重巡の明人さんに抱きしめられた挙句、撫でられるなんて・・・。」

 

「(あっ、忘れてました。白雪はクソレズでした。)」

 

「許すまじ!吹雪!!!」

 

「青葉ぁ、この動画、録画してるか?」

 

「(白雪のキャラ変わってますね。)は、はい、してますよ。この動画をどうするんですか?」

 

「抱きついているところで一時停止して画像にし、今度の青葉新聞に載せてください。」

 

「は、はい。(青葉新聞をそんな事に使いたくない・・・。)」

 

白雪は青葉を見た。

 

「もし、新聞に載せなかったら・・・・・・、

 

 

 

 

 

 

 

分かっているな?(低声)」

 

「は、はいぃ!!!」

 

「あ、写真は明人さんの顔が見えない様にして、記事の名前は『吹雪、明人に抱きつかれる事を強要!!!』にして。」

 

「分かりました。」

 

「フブキ、ワタシノキョカナシニアキトサンニダキシメラレテ!!テンバツヲクダス!!キャハハハハハハハハ!!!!!!!!!」

 

「(完全にイカれてる)じゃあ、今から記事作ってきますね!!!」

 

「出来たらまず最初に私に見せなさい。」

 

「了解しましたぁ!!!」

 

青葉は逃げる様に吹雪と白雪の部屋を出て行った。

 

 

次の日の青葉新聞には『吹雪、明人に抱きつかれる事を強要!!!』という記事がデカデカと寮の食堂に張り出された。その後、吹雪の苦情で青葉は2週間トイレ掃除の罰を受けそうになった。青葉は白雪に脅迫されたことを言い、その会話を録音したボイスレコーダーを証拠として出したのでトイレ掃除の罰は無くなった。白雪は青葉を脅迫したので、9週間のトイレ掃除の罰を受けた。

 

その後、明人の証言で吹雪と白雪の部屋を(白雪の部分のみ)調べると、重巡の下着類98着、重巡の使用済み割り箸約500膳、重巡の使用済みマスク約200枚が発見され、白雪は警察に厳重注意された。

 

夕暮れ時、大甕鎮守府の埠頭の先端では青葉(明人)と吹雪が座っていた。

 

「吹雪。」

 

「何ですか?」

 

「あのさ、敬語はちょっと堅苦しいからタメ語で話して。」

 

「はい・・・。これでいい?」

 

「うん!」




白雪は何度でも蘇ると思います。


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第30話

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

ほのぼの?はもう終わりかも知れません。


ー防衛省ー

ー会議室ー

 

会議室には日本各地の鎮守府の提督が集まっていた。

 

「叶橋(かなばし)防衛大臣、3月中旬に、深海棲艦が第1防衛線を突破し、護衛艦あけぼのが大破しました。」

 

「そうか・・・。」

 

防衛大臣は椅子にもたれ掛かかり、言った。

 

「深海棲艦の大規模侵攻の前兆だ。」

 

その瞬間、周りにいる各鎮守府の提督はざわつき始めた。防衛大臣はそんなことも気にせずに話し始めた。

 

「多分、今回は太平洋側から侵攻してくるだろう。太平洋側、特に第1防衛線を突破した箇所から1番近い鎮守府、大甕鎮守府は十分に警戒が必要だ。しかし、突破した箇所から大分違う箇所から侵攻する場合もあるので、他の鎮守府も十分警戒しろ。」

 

「「「はっ!」」」

 

「あと、2ヶ月前に試験運用中の対深海棲艦用ミサイル発射基地が襲撃された時、現場にいた職員からその時の状況を聞いた。すると、襲撃したのは艦娘だという事が解った。」

 

「なっ!?」

 

防衛大臣の言ったことに各鎮守府の提督達が驚いた。

 

「なっ、それは本当ですか!?」

 

「ああ。対深海棲艦用ミサイル発射基地を襲撃したのは高松鎮守府所属の『初雪』だ。防犯カメラにしっかりと映っていた。」

 

「そ、そんな・・・。」

 

高松鎮守府の提督は机に突っ伏した。

 

「同日、愛知近海でカーティス・ウィルバーを襲撃し、沈没させたのは常滑鎮守府所属の『雷』だ。」

 

「嘘だろ!?」

 

常滑鎮守府の提督が頭を抱えた。

 

「今、解っていることは、一部の艦娘が『あちら側』にいるという事だ。最悪、艦娘同士の殺し合いが発生するかもしれない。」

 

ある鎮守府の男性の提督が手を挙げた。

 

「どうした、静岡鎮守府提督『松本 薫 少佐』」

 

「あの、『あちら側』って何ですか?」

 

「そうか、あの時、お前は居なかったのか。」

 

 

「『あちら側』とは『人類は神の使い、「深海棲艦」によって滅ぼされる。だから、戦わずに皆死のう。』と考えている組織、『深海教』に所属している人のことを言う。当然、艦娘も所属していて、こちらの艦娘と衝突する事もある。だから、我々にとって一番の敵とも言える。」

 

 

「そうですか・・・。」

 

「今、できる対策は我々に敵対する艦娘を捕らえ、日本に任されている全海域の警戒を行う事だ。」

 

「「「はっ!」」」

 

 

 

こうして防衛大臣と各鎮守府の提督との会議は終わった。

 

 

 

ー大甕鎮守府ー

ー第2小会議室ー

 

司令室には大甕鎮守府の全艦隊の第1艦隊から第8艦隊までが集められ、今日あった会議の事を伝えた。

 

「そういった所だな。では、解散。」

 

旗艦達は皆楽そうな態度を取り、会議室から出て行った。

 

「そうだ、伊勢、ちょっと残っててくれるか?」

 

六田は伊勢に言った。

 

青葉(明人)は最後に会議室から出てた。

 

「大規模侵攻か・・・。」

 

ドォン!!!

 

「!?」

 

青葉(明人)が後ろを振り向くと、第2小会議室が爆発されていたのが解った。



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第31話 伊勢と六田の正体

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

護衛艦の装備持った艦娘増やしても良いですかねぇ・・・。


「そうだ、伊勢、ちょっと残っててくれるか?」

 

「何でしょうか・・・。」

 

「お前の事なんだ・・・。」

 

「提督、私何かしましたか?」

 

「・・・。お前、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深海教の一員だろ。」

 

「提督、何を言ってるんですか?私が深海教の一員?」

 

六田は上着ポケットからボイスレコーダーを出した。

 

「これにお前が深海教の幹部と連絡していたのを録音したボイスレコーダーだ。」

 

六田はボイスレコーダーの再生ボタンを押した。

 

『・・・、はい、はい。六田は4月1日に処分しますので。はい。はい。お疲れ様で・・・・・・。』

 

ボイスレコーダーからは伊勢が深海教の幹部と電話していた声だった。

 

「これが証拠だ。」

 

「ぐっ・・・。」

 

「尚、その電話で幹部の電話の発信元を調べた。」

 

「幹部が1人捕まるだけでしょ?私達には関係ない。」

 

「いや、幹部はその後、本部に電話している。その時の電波で本部の位置を確認した。」

 

「なっ!?」

 

「残念だったな。もうここまでだ。」

 

六田が言うと伊勢は笑い始めた。

 

「アッヒャヒャァーィ!!アンタオモロイワ!」

 

「何がおかしい!」

 

「いゃあ、実はねー、ここに爆弾を仕掛けたんだよ。これを押せばここはふっ飛ぶ。」

 

伊勢はポケットからボタンを出した。

 

「・・・・・・。いいのか?お前も一緒にふっ飛ぶぞ?それに俺を吹き飛ばしても何にもならないぞ?」

 

「いいの。私の任務は貴方の殺害。それが終われば私はただの用済み。それにどうせ皆死ぬんだから。」

 

六田の質問を聞いた伊勢は微笑み、ボタンを押した。

 

 

ドォン!!!

 

 

「!?何あの爆発は!」

 

青葉(明人)は直ぐに第2小会議室に走っていった。

 

第2小会議室の引き戸は吹き飛ばされていた。

 

 

青葉(明人)は第2小会議室に駆け込んだ。中には伊勢と六田が居たが、どちらも服がボロボロになっていただけで、外傷は無かった。青葉(明人)は六田が帽子を取ったところを初めてみた。六田の髪の毛は白く、輝いているように見えた。

 

「何故、何故艦娘ではない人間が立っていられるんだ・・・。それに艦娘でも艤装を持っていなくても同様だ・・・。何故だ!」

 

伊勢は動揺していた。

 

六田は軍服のポケットから艤装の破片を出した。

 

「普通の人間は艤装の一部を持っていても効果はない・・・。何故だぁ!?」

 

伊勢はどんどん混乱していく。

 

「いつ俺が艦娘じゃないと言った?」

 

「???」

 

「伊勢が分からなくても明人、お前ならわかるだろう。」

 

六田は軍服の上着の袖を捲った。そこには青色のリストバンドがあった。

 

「ま、まさか、貴方も・・・・・・。」

 

「そうだ。俺も明人と同じだ。」

 

六田は青色のリストバンドを取ると辺りは光に包まれた。

 

光が収まると六田の姿(服装を除く)は変わっていた。

 

「貴女は・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天津風・・・・・・。」

 

 

六田提督の正体は陽炎型駆逐艦9番艦の天津風だった。

 

「まさか、貴女も転生者だったなんて・・・。」

 

青葉(明人)が呟くと武装した人達が突入してきた。

 

「手を上げろ!!!警察だ!!!」

 

武装した人達の中からスーツを着た男性が制服警官に付き添われながら伊勢に近づき、紙を見せた。

 

「伊勢型戦艦1番艦『伊勢』、いや、『中之条 葵さん』。爆発物取締法違反と器物損壊、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕します。」

 

 

ー1時間後ー

庁舎前にはパトカーと救急車、消防車が止まっており、正門には野次馬と報道陣で溢れかえっていた。六田は天津風のカッコをしていて、

 

警官に連れられていた伊勢は足を止め、六田(今は天津風)の方を見た。

 

「六田、これだけは覚えておけ。深海教の信者はまだ残っているからな。」

 

「ほら、行くぞ!」

 

ファンファンファン

 

伊勢が警官によってパトカーに乗せられ、警察署に連行された。

 

「提督、あの、姿戻さないんですか?」

 

「天津風のままの方がいいでしょ?」

 

「アッハイそうですか。」

 

周りでは「うちの鎮守府に天津風っていたっけ・・・。」等と聞こえてくる。青葉(明人)にとってはどうでもいいことだが。

 

そして、1週間後、深海教の本部は警視庁の捜査員達が突入し、幹部やトップが逮捕され、そこにあった艦娘のリストによって関係のある艦娘は全員逮捕された。

 

 

 

 

ー大甕鎮守府ー

ー庁舎1階レーダー・通信室ー

ー4月13日11時45分ー

「!?第1防衛線を深海棲艦の艦隊が通過しました!!!」




六田提督の正体は天津風だった!何かこのまま行くと鎮守府全員が転生者になってしまう様な気がする。あと、深海教が登場2話で無くなるとか・・・。


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第32話 第6次深海棲艦侵攻攻防戦(上)

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!


ー大甕鎮守府ー

ー庁舎1階レーダー・通信室ー

ー2016年4月13日11時45分ー

「!?第1防衛線を深海棲艦の艦隊が通過しました!!!」

 

「解った。武鐘発動!緊急招集!」

 

 

テロテン♪テロテン♪テロテン♪『緊急招集!緊急招集!』

 

放送を聞いた艦娘達は工廠に向かって走り出し、直ぐに自分の艤装を身につけ、工廠前に艦隊ずつに並んだ。艦娘達の前には六田が立っている。

 

「全艦隊、旗艦の指示で行動しろ!」

 

「提督!」

 

霧島が手を挙げた。

 

「何だ。」

 

「第4艦隊の旗艦(伊勢)が逮捕されているんですけど、旗艦は誰にすればいいんですか?」

 

「旗艦は俺がやる!」

 

艦娘立場青葉(明人)を除き、驚いていた。

 

「提督!それは無理です!」

 

「艦娘ではないのに・・・。」

 

ザワザワと声が聞こえる。

 

「うるさい。皆、これを見てくれ。」

 

艦娘を黙らせると、六田は青色のリストバンドを取った。

 

「「「「!?天津風!?提督(司令官)の正体は天津風!?」」」」

 

姿が天津風に変わった六田を見て、艦娘達はまたザワザワし始めた。

 

「うるさい・・・・・・、とりあえず、敵を倒せ!そして、全員帰ってこい!1人でも死んだら承知しない!」

 

「「「はっ!」」」

 

 

そして、秋月、第3艦隊を除いた全艦隊は出撃になった。

 

 

ー大甕鎮守府から約海上30kmー

「レーダー探知!敵の頭は駆逐棲艦!頭は計3体!空母ヲ級2体!周りに戦艦レ級2体!その周りに戦艦ル級4体、重巡リ級8体!その周辺に軽巡ホ級10体!駆逐二級28体!駆逐イ級54体!」

 

青葉(明人)が無線に叫んだ。

 

『ハープーン発射準備よし!』

 

『うちーかたはじめー』

 

曙と吹雪の声が無線から聞こえてくる。

 

「!?ヲ級艦載機を発艦!」

 

(ここから台本形式)

 

青葉(明人)「ヲ級の艦載機、約120機を確認。本艦との距離、20マイル!主砲、短SAM攻撃準備!」

 

曙『本艦と吹雪、駆逐イ級計8体を撃破!』

 

青葉(明人)のCIC妖精1『目標群A(アルファ)48機、180度、18マイルから接近!』

 

青葉(明人)のCIC妖精2『目標群B(ブラボー)39機、175度、21マイル!』

 

青葉(明人)のCIC妖精3『目標群C(チャーリー)56機、182度、28マイル!』

 

青葉(明人)「ミサイル・ドーマント、目標を最も近い48機に照準。発射管制は手動にて行う。」

 

青葉(明人)のCIC妖精1『発射管制、手動に変更!』

 

青葉(明人)「右対空戦闘、CIC指示の目標、うちーかたはじめー。」

 

トマホーク吹雪『トラックナンバー2918、主砲、うちーかたはじめー。』

 

青葉(明人)・吹雪「『うちーかたはじめー!』」

 

青葉(明人)はトリガーを引いた

 

ドン!!!ドン!!!ドン!!!ドン!!!ドン!!!ドン!!!ドン!!!ドン!!!

 

青葉(明人)と吹雪のOTOメラーラから弾丸が吐き出される。

 

曙『ハープーン発射準備よし、うちーかたはじめー。』

 

天つかゲフンゲフン六田『明人達だけずるいぞ!ハープーン、うちーかたはじめー。』

 

青葉(明人)のCIC妖精2『トラックナンバー2918から2966、撃墜!』

 

青葉(明人)のCIC妖精3『新たな目標、175度!』

 

青葉(明人)と吹雪は主砲の向きを変え、トリガーを引いた

 

ドン!!!ドン!!!ドン!!!ドン!!!ドン!!!ドン!!!ドン!!!ドン!!!ドン!!!

 

青葉(明人)CIC妖精1『目標群A、B、C、全機撃墜。』

 

青葉(明人)「トマホーク、攻撃準備。」

 

青葉(明人)のCIC妖精と吹雪『トマホーク、攻撃準備完了。』

 

青葉(明人)、トマホーク吹雪「『トマホーク、攻撃始め!』」

 

青葉(明人)と吹雪の艤装のVLSからトマホークがそれぞれ1発ずつ発射された。

 

ー30分後ー

 

青葉(明人)のCIC妖精1『空母ヲ級、2体撃沈。』

 

青葉(明人)のCIC妖精2『駆逐イ級、23体撃沈確認。駆逐二級、12体撃沈。』

 

天津風(六田)「よし、霧島、潮!お前らの出番だぁ!」

 

天津風(六田)は霧島と潮のいる方を向いた。

 

霧島「はい!」

 

潮「が、頑張ります・・・。」

 

霧島と潮は砲と魚雷を外し、救命ボートに載せた。

 

 

 

 

霧島「潮、久しぶりですね。」

 

潮「はい・・・。大丈夫かなぁ・・・・・・・・・。」

 

霧島「心配しないの。大丈夫。貴女なら出来る。」

 

潮「はい!」

 

霧島「行きますよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マイクチェックの時間だゴラァ!!!」

 

潮「飛行機や武器使ってんじゃねぇ!!!拳で戦えょぉオラァ!!!」

 

 

 

 

 

ー???ー

 

???「暇デスネー。」

 

???「しょうがないでずよ。」ズビッ

 

???「ヅッキー、トマホっちゃいまショー!」

 

???「え?トマホっちゃうって何でずか?あっ、ちょっと、止めてください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーーーーーーッ」パカン

 

 

バシュッ、ドドドドドド・・・・・・・・・。




潮のキャラ崩壊しましたね。


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第33話 第6次深海棲艦侵攻攻防戦(中)

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

インフルエンザBになりました。暫くの間、投稿速度が落ちます。


霧島「マイクチェックの時間だゴラァ!!!」

 

潮「飛行機や武器使ってんじゃねぇ!!!拳で戦えょぉオラァ!!!」

 

霧島と潮は最大戦速で深海棲艦の陣地に突っ込んで行った。

 

ー大甕鎮守府ー

 

金剛「暇デスネー。」

 

秋月「しょうがないでずよ。」ズビッ

 

金剛「ヅッキー、トマホっちゃいまショー!」

 

秋月「え?トマホっちゃうって何でずか?あっ、ちょっと、止めてください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーーーーーーッ」パカン

 

 

バシュッ、ドドドドドド・・・・・・・・・。

 

金剛によって秋月の艤装からトマホークが発射された。

 

ー大甕鎮守府から約海上70kmー

 

霧島「オラァ!!!」

 

潮「なんだァ?もう終わりかぁ?キャハハハハ」

 

霧島と潮は深海棲艦を殴っている。

 

青葉(明人)「駆逐イ級と軽巡ホ級の全反応消えました!!!」

 

天津風(六田)「よし!」

 

青葉(明人)のCIC妖精1『大甕鎮守府からトマホークが発射されました!!!』

 

青葉(明人)「!?」

 

青葉(明人)と霧島、潮を除いた全員「どうしたの?」

 

青葉(明人)「鎮守府からトマホークミサイルが発射された・・・。」

 

青葉(明人)と霧島、潮を除いた全員「「「「!?」」」」

 

青葉(明人)の艦橋妖精「トマホーク発射地点から連絡です!!!」

 

青葉(明人)「何。読み上げて。」

 

青葉(明人)の艦橋妖精「はい。読み上げます。『こちらは大甕鎮守府第3艦隊旗艦、金剛。只今のトマホークは私が秋月の艤装から発射した物である。目標は戦艦レ級なので問題ない。』だそうです。」

 

天津風(六田)「そうか。明人、吹雪、曙。撃ち落とさ無くていい。終わり次第金剛は説教だな。」

 

青葉(明人)「あっ、戦艦レ級の2体の内の1体の反応消えました。」

 

青葉(明人)のCIC妖精1『!?トマホークの目標は残り1体の戦艦レ級です!』

 

青葉(明人)「!?潮、う、し、お!!!応答して!!!」

 

無線からは潮の笑い声しか聞こえない。

 

青葉(明人)「クソっ!秋月、応答できる!?」

 

秋月から返信はない。それもそのはずだ。秋月は金剛に大変なことをされているのだから。

 

青葉(明人)「今すぐ撃ち落とさなければ!CIWS、AAWオート、うちーかたはじめー!」

 

CIWSがトマホーク通過予想地点にブオオオオオと弾丸を吐く

 

天津風(六田)「明人!どうした!急にCIWSを撃ち始めて!」

 

青葉(明人)「トマホークの目標は残り1体の戦艦レ級です!」

 

天津風(六田)「!?」ギュイイイイン

 

天津風(六田)は潮とレ級の方へガスタービンを唸らせながら走っていった。

 

青葉(明人)「提督!」

 

その時、CIWSが発砲するのを止めた。

 

青葉(明人)のCIC妖精1『全CIWS、残弾なし!』

 

青葉(明人)「!?シースパローはもう間に合わない。どうすれば・・・。」

 

吹雪「私のCIWSならまだ残弾ありです!」

 

吹雪が無線で青葉(明人)に叫んだ。

 

青葉(明人)「分かった!今すぐ撃ち始めて!」

 

吹雪「了解!CIWS、AAWオートうちーかたはじめー!」

 

吹雪のCIWSからブオオオオオと弾丸が吐き出される。

 

青葉(明人)のCIC妖精1『!?大変です!トマホークがCIWSの迎撃を躱しました!』

 

その時、六田は潮を突き飛ばした。

 

潮「キャー!」

 

レ級「ナニヲカンガエテ」ドォン!!!

 

その時、トマホークはレ級と天津風(六田)に直撃し、レ級は海中に沈んで行った。天津風(六田)は服がボロボロになっており、海上に浮いていた。

 

青葉(明人)「提督!提督ぅ!!!」

 

吹雪「明人さん!提督の状況は!」

 

吹雪が駆け寄って来た。

 

青葉(明人)「まだ息はある!私は陸まで提督を連れていくから、残りを倒して!」

 

吹雪「分かった!」

 

青葉(明人)は天津風(六田)を救命ボートに乗せ、陸の方向に引っ張っていった。

 

青葉(明人)「大淀さん!応答できますか?」

 

青葉(明人)は無線に叫んだ。

 

大淀『こちらは大淀です。明人さん、何かありました?』

 

青葉(明人)「金剛が秋月の艤装から発射したトマホークが提督に命中しました!至急、救急車の手配を!」

 

大淀『了解しました!』




絶対に艦娘は轟沈しない。(この話の中では・・・。)


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第34話 第6次深海棲艦侵攻攻防戦(下)

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

護衛艦って描くの難しいですね。


青葉(明人)「大淀さん!応答できますか?」

 

青葉(明人)は無線に叫んだ。

 

大淀『こちらは大淀です。明人さん、何かありました?』

 

青葉(明人)「金剛が秋月の艤装から発射したトマホークが提督に命中しました!至急、救急車の手配を!」

 

大淀『了解しました!』

 

青葉(明人)「取り舵10度、一杯!」

 

青葉(明人)の艦橋妖精1「とーりかーじ!!!」

 

青葉(明人)の艦橋妖精2「いっぱーい!!!」

 

ギュオイイイインと主機が通常では出ない音を出していた。

 

 

ー大甕鎮守府から約海上80kmー

 

吹雪、曙「「トマホーク、攻撃始め!」」

 

吹雪と曙のVLSからトマホークが、バシュッという音を出しながら1本ずつ発射された。敵残数は駆逐棲姫3体のみだった。

 

駆逐棲姫A「クッ、ニゲルヨ!!!」

 

潮「させるかァ!!!」

 

潮は駆逐棲姫Aの足を引っ掛けたため、駆逐棲姫Aはそのままバランスを崩し、水面に全身を打ち付けた。

 

駆逐棲姫A「グアッ」

 

残りの駆逐棲姫は霧島にアイアンクローをされていた。

 

ドォン!!!

 

トマホークが駆逐棲姫Aに命中し、駆逐棲姫Aは海中に沈んで行った。

 

駆逐棲姫B、C「ギャアァァァァァァ!!!」ギリギリギリギリ

 

吹雪「霧島さん、もうやめた方が・・・。」

 

と吹雪が言った時、海上全体が光で覆われた。

 

吹雪「キャッ!!!な、何!?」

 

曙「吹雪、これは艦娘がドロップする時になる現象だから大丈夫よ!」

 

吹雪「そう・・・。よかった・・・。」

 

ー大甕鎮守府ー

ー埠頭ー

(台本形式終わり)

 

「ちょっと!このクソ旦那!!!死なないで!!!」

 

曙(アスロックではない方)が担架に寄り添っていた。

 

ガラガラガラ、バタン。ピーポーピーポー

 

天津風(六田)は救急車に乗せられ、救急搬送された。金剛?知らない子でsゲフンゲフン金剛はその後、懲罰房にぶち込まれた。(当然)

 

第6次深海棲艦侵攻攻防戦から3日後

ー2016年4月15日1時57分ー

ー司令室ー

 

「金剛は暫く自室謹慎になった。」

 

天津風(六田)が椅子に座りながら言った。天津風の膝の上には曙(アスロックの方ではない)がスヤスヤと寝ていた。

 

「クソ提督、何その子・・・。」

 

「嫁。」

 

「はぁ?え?ちょ、何言っ「嫁。」はい。」

 

「看病で疲れたから寝ているんだ。」

 

「ここで?」

 

「そうだ。そうだ曙。第6次深海棲艦侵攻攻防戦でのドロップは誰が出てきたか?」

 

「ああ、そうだった。ドロップした艦娘は計74人で、駆逐艦が58人、軽巡が8人、重巡が5人、空母1人、戦艦2人となってるわ。」

 

「そうか。身元確認が出来た艦娘は?」

 

「元の鎮守府に送っているわ。」

 

「出来なかった艦娘は?」

 

「残念ながら6人いたわ。」

 

その時、天津風(六田)は嫌な予感がした。

 

「名前は?」

 

天津風(六田)は恐る恐る聞いた。

 

「1人が春雨で、他の5人は全員「青葉」だったわ。」

 

「( ゚д゚ )」

 

この鎮守府の青葉

現在 計7人




次回からは護衛艦が出てきますよ!え?5人の青葉は?(∩゚д゚)アーアーきこえなーい


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第4章 異世界編
第35話 「あおば」出港


どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

四章はかなり長くなりそうです。長い!遅い!分かり難い?!


2009年5月21日

『只今、防衛大臣によって、新型ミサイル護衛艦、「あたご型護衛艦」の4番艦の名称は「あおば」に決定致しました!』

 

アナウンサーがテレビに向かって喋っていた。

 

 

 

2016年4月21日

ー大甕鎮守府ー

ー第1小会議室ー

 

「先日、米海軍が艦娘を正式に採用すると発表した。それで、艦娘を最初に導入した我が国に指導をして欲しい事だ。出発は4月25日。横須賀基地で1日準備をし、出航日は4月26日だ。我が鎮守府からは「俺と青葉、明人、秋月、曙、吹雪、木曽」の計7人だ。なお、乗船する護衛艦は最新鋭のイージス護衛艦、「あおば」だ。あたご型護衛艦の3番艦として誕生したが、格納出来るヘリの数は2機になっており、全長があたご型の「あたご」よりも2m長い事く、VLSがこんごう型と同じになっており、セルが計110セルあることから「あおば」型や「改あたご型」等と呼ばれている。それに、艦娘との共同運用が出来るようにヘリ甲板の下に艦娘射出機が設置されている。ここにいる全員はこの艦に乗船することになる。皆、自衛官に失礼のないように。」

 

「「「「「「はっ!」」」」」」

 

2016年4月25日

ー海上自衛隊、横須賀基地ー

ー埠頭ー

 

「これが配属になった最新鋭イージス護衛艦、「あおば」か・・・。」

 

埠頭には艦首に180と書かれた艦が停泊していた。その前には4人の自衛官が立っていた。

 

「まさか、同じ艦に配属になるなんてすごい奇跡だな。」

 

「ああ。そうだな・・・。」

 

「おはようございます。」

 

青葉(明人)達はそこに立っていた4人の自衛官に挨拶をした。

 

「おっ、来たか。私は護衛艦「あおば」艦長、舞風一郎1等海佐だ。」

 

舞風艦長は他3人の自衛官よりも若々しく見えた。

 

「私は副長兼船務長の中島大弛2等海佐だ。」

 

「俺は護衛艦「あおば」の航海長、尾栗康平3等海佐だ。」

 

「俺は砲雷長の菊池雅之3等海佐。」

 

自衛官は青葉(明人)達に挨拶をした。

 

「乗艦する六田提督は何処に居る?」

 

舞風艦長が青葉(明人)に聞いた。

 

「提督ならここに。」

 

青葉(明人)は天津風(六田)の方を見た。

 

「天津風か・・・。そうか。ここの提督は艦娘なのだな。」

 

舞風艦長は制帽を取った。舞風艦長の髪の毛は50歳を超えているのにも関わらず、全く老けてなく、白髪が一本もなく、抜け毛の部分も無かった。そして、舞風艦長の髪の毛の色が黄色だった事だ。

 

「「「「「「「!?」」」」」」」

 

「艦娘の君達なら分かるでしょう。私の正体を・・・。」

 

「駆逐艦、舞風ですか?」

 

「ああ。君達は六田提督の正体を聞きましたか?」

 

「聞くも何も提督がずっとこの姿で居るので、こちらの姿の方が何か落ち着きます。」

 

「そうですか・・・。それでは、艦内を紹介しますね。」

 

「ありがとうございます。」

 

天津風(六田)達は艦内に入って行った。

 

青葉(明人)は一回、艦の外見を観て一言つぶやき、中に入って行った。

 

「護衛艦「あおば」か・・・。」

 

 

【挿絵表示】

 

 

ー2016年4月26日10時15分ー

(以下台本形式)

中島「6番離せ。」

 

舞風艦長「出港用意。」

 

パッパパーパパパパー『出港よーい』

 

「本日、海上自衛隊、横須賀基地より艦娘計18人を乗せた最新鋭イージス護衛艦「あおば」はパール・ハーバーで行われる艦娘指導講習の指導の為に、今、横須賀を出港します!僚艦は「きりしま」「てるづき」「いかづち」「ゆうぎり」です。」

 

男性アナウンサーがテレビカメラに叫んでいる。

 

中島「3番離せ。」

 

中島の合図で艦がゴゴゴと動く。

 

中島「前後部、曳索離せ」

 

舞風艦長「両舷前進微速。」

 

航海士「両舷前進微速!!!」

 

『護衛艦隊司令官に敬礼する。左、気をー付け!!!』

 

放送が鳴る

 

舞風艦長「左帽振れ。」

 

『左帽振れー!』

 

艦に乗艦している自衛官らと天津風(六田)は制帽を振っている。艦娘らは敬礼をしている。

 

舞風艦長「両舷前進半速」

 

こうして護衛艦「あおば」は横須賀港を出港して行った。

 

 

ー「あおば」横須賀港出航から2日目ー

 

ー護衛艦「あおば」艦内ー

ー会議室ー

「大湊警備府から派遣されました不知火です。」

 

「同じく大湊警備府から来ました阿武隈です。」

 

「大甕鎮守府、司令官の天津風です。」

 

「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」

 

大甕鎮守府以外のメンバーは驚いていた。当然だ。

 

「つ、次いいですか?」

 

一応、青葉(明人)は皆に訪ねた。皆はポカーンとしていたが、コクっと頷いた。

 

「大甕鎮守府所属の青葉です。」

 

「同じく大甕鎮守府所属の青葉です。こちらのもう1人の青葉さんとはリボンの色で区別して下さい。私はのリボンは青です。(つまり明人)もう1人の青葉さんのリボンの色はオレンジです。」

 

「大甕鎮守府の吹雪です!よろしくお願いします!」

 

「大甕鎮守府所属の曙よ。」

 

「同じく秋月です。」

 

「木曾だ。」

 

「以上で大甕鎮守府は終わりです。」

 

一応、青葉(明人)が言う。

 

「堺鎮守府から来ました秋雲です。」

 

「同じく堺鎮守府所属の榛名です。」

 

「同じく堺鎮守府所属の霧島です。堺鎮守府は以上です。」

 

「私は呉鎮守府所属の曙よ。」

 

呉鎮守府の曙はこちらと違い、髪を縛っていなかった。

 

「呉鎮守府所属の瑞鶴よ!」

 

「柱島泊地所属、青葉(Aoba)ですぅ!」

 

「同じく柱島泊地所属の古鷹です。」

 

青葉(明人)は青葉(Aoba)に聞いた。

 

「すみません、ややこしくなってきたので、青葉(Aoba)さん、リボン変えてください。」

 

「分かりました。何色ですか?」

 

「赤でいいんじゃないですか?」

 

青葉(明人)は青葉(Aoba)に赤色のリボンを渡した。

 

「んで、そこにいるあと2人の青葉さんは?」

 

青葉(明人)は恐る恐る聞いた。

 

「博多鎮守府所属の青葉ですぅ!」

 

「リボン変えろ」

 

青葉(明人)は直ぐに緑のリボンを投げた。

 

「ちょ、扱い酷くないですか?」

 

「(∩゚д゚)アーアーきこえなーい。そこの青葉は?」

 

「私は横須賀鎮守府所属艦娘 兼、フリージャーナリストの片桐ですぅ!」

 

「青葉って言え。青葉って。」

 

青葉(明人)は呆れながら紫色のリボンを投げた。

 

現在の「あおば」艦内の艦娘

舞風×1

不知火×1

吹雪×1

天津風×1

木曾×1

秋月×1

秋雲×1

榛名×1

霧島×1

古鷹×1

瑞鶴×1

阿武隈×1

曙×2

青葉×5

 

ー「あおば」横須賀港出航から4日目ー

東経153度

北緯25度

南鳥島沖

 

「なんか雲行きが怪しいな・・・。」

 

航海長の尾栗が呟いた。それもその筈だ。どす黒い雲が「あおば」に向かってきているのだから。

 

「航海長、気象庁に気象情報を確認してくれ。」

 

舞風艦長が尾栗に言った。

 

「気象情報からの情報です。ミッドウェー島北西に低気圧あり、気圧965ヘクトパスカル、風速40メートル、なお勢いを増しているとのことです。」

 

「そうか。予報には無かったのだが・・・。シケに備え、荒天準備となせ。追艦距離4000ヤード、連絡を密にせよ。」

 

「了解!」

 

『荒天準備、移動物の固縛を厳となせ。』

 

「あおば」館内で放送が鳴る。自衛官らは持ち場があるため、忙しくしていたが、艦娘らは部屋でごろごろしていた。

 

 

ピカッ・・・ドッシャァァァァァァァァン!!!

 

 

その時、「あおば」に雷が落ちた。

 

「何だァ?雷が落ちたかぁ?」

 

副長の中島は艦内電話を取る。

 

「応急指揮所!艦内各部の損傷を報告せよ!」

 

『電気系統、機能正常、艦内各部、異常なし。』

 

「そうか・・・。」

 

中島は少し安心したが、CICから通信が聞こえた。CICからの通信はだけでなく、艦橋に居た自衛官全員が驚いた。

 

『艦橋、CIC、水上レーダー、僚艦を捉えられません、僚艦をロスト!』

 

「レーダーが効かないって事があるか!通信は!」

 

『てるづきとの交信不能、きりしま、ゆうぎり、いかづち、共に返信ありません!全交信周波数、完全に沈黙!』

 

「5分前まで4000先のてるづきを確認している!衛星はどうなんだ!」

 

「JSAT、捕捉できません。」

 

「衛星追尾アンテナ、チェックせよ。」

 

「故障ではありません、全艦から応答ありません!」

 

舞風艦長は恐怖で震えていた。「あおば」に1度雷が落ちた事があったが、その時、こんな事にはならなかった。舞風艦長は嫌な予感しかしなかった。

 

「何だあれは・・・。」

 

艦橋に居た1人の自衛官が叫んだ。

 

「どうした!!!柳一曹!!!」

 

尾栗が外を見ると水平線が輝いていた。

 

「なぜだ・・・。まだ19時なのに・・・。」

 

その時、「あおば」の計器が狂い始めた。アナログ時計は右左に針が動いており、デジタル時計は8888しか表示せず、モニターは砂嵐になっている。電話は艦内電話、衛星電話どちらもノイズが凄く、聞き取れなかった。

 

「うわぁ!」

 

「なんだァ!?」

 

「あおば」が光に包まれた。光が収まると時計は先程と同じ時間を表示していた。

 

「助かった・・・。」

 

舞風艦長がほっと一息つくと、CICから通信が聞こえた。どうやら通信機器等が元に戻ったようだ。しかし、何かが違った。

 

『艦橋、CIC!前方右30度に艦娘6人を発見!深海棲艦と交戦中の模様!』




護衛艦って描くの難しいですね。え?みらい?出て来ませんよ。多分。


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第36話 救助

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!


鼻痛い。


『艦橋、CIC!前方右30度に艦娘6人を発見!深海棲艦と交戦中の模様!艦娘の状況は大破3、中破1、小破1の模様!!!』

 

「何だと!?距離と敵は!」

 

中島がマイクに叫んでいる。

 

『艦橋、CIC。計6人の艦娘は前方右30度、15マイルに居ます。敵の深海棲艦は前方左43度、距離は19マイルです。』

 

「敵の数と種類は!?」

 

『軽母ヌ級1体、軽巡ホ級2体、駆逐イ級が3体です!』

 

「対水上、対空戦闘用意!!!」

 

中島がマイクに叫んだ。

 

『対水上、対空戦闘用意!!!』カーンカーンカーン

 

艦内に放送が鳴る。

 

ー艦娘寝室1ー

 

『出撃命令!!!青葉(明人)、吹雪、曙(アスロックの方)、木曾、古鷹、不知火の計6人は今すぐ艤装を装備し、後部飛行甲板下のカタパルトで待機せよ!!』

 

スピーカーから声が聞こえる。

 

青葉(明人)は直ぐに艤装を装備し、後部飛行甲板の下にあるカタパルトに乗った。

 

『副長の中島だ。準備はいいか?』

 

スピーカーから中島副長の声が聞こえる。

 

「はい!」

 

青葉(明人)は言った。

 

『それでは青葉(明人)達、6人には攻撃を受けている艦娘達を救助して欲しい。大丈夫か?』

 

「「「「「「はい!」」」」」」

 

青葉(明人)を含め、全員が答えた。

 

『出撃だ!』

 

中島副長が叫ぶとカタパルトが前に動いた。

 

「青葉(明人)、出撃します!!!」

 

ギュンと動き、海上に放出された。そして、吹雪、曙(アスロックの方)、木曾、古鷹、不知火が次々に放出された。

 

「行くよぉ!!!」

 

青葉(明人)は皆に叫んだ。

 

 

 

ー「あおば」から前方右30度、15マイル地点ー

 

そこには、旗艦、阿武隈とその僚艦の電、雷、曙、潮、陽炎がいた。

 

「もう、無理ね・・・。」

 

阿武隈は呟いた。阿武隈の状態は大破。電、曙、潮も阿武隈同様大破状態。陽炎は中破。雷は当たり所が良く、小破だった。

 

しかし、目の前には深海棲艦の艦載機が25機。全部艦爆機と雷撃機だ。深海棲艦らはこの6人を沈めるつもりらしい。雷に退却する様に促したが、聞き入れてくれなかった。横須賀からここに来るのには最低3日かかる。応援も間に合わない。

 

阿武隈はゆっくりと目を閉ようとした。

 

 

その時であった。後方から棒状の物が飛んできて艦載機に当たったのである。それに、1発ではない。何発も何発も深海棲艦の艦載機を追い、そして、命中した。

 

「誰・・・?」

 

阿武隈が後方を見るとそこには艦娘達の姿があった。

 

「青葉さんに、古鷹さん、木曾さんに、吹雪ちゃん、不知火ちゃん、あと、曙ちゃん!?」

 

「2人いる!?ドッペルゲンガー!?」

 

曙(阿武隈の方)が動揺し始めた。

 

「青葉さんに、吹雪ちゃん、曙は見た事無い装備をしてる・・・。」

 

雷が呟いた。

 

「と、とりあえず、助けてくれてありがとう。悪いけど、横須賀まで曳航出来る?私達、主機やられちゃって・・・。」

 

青葉(明人)は笑顔で答えた。

 

「大丈夫ですよ。燃料は無いですが、私達が乗っていた艦に修理設備があります。どうしますか?来ますか?」

 

阿武隈は暫く考えていた。が、私達の為・・・。と考え、決断した。

 

「分かりました。行きます。乗艦します!」




え?深海棲艦どうなったって?トマホークとハープーンで沈めました、


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第37話 交渉(?)

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

通学中が1番執筆しやすいです。


阿武隈達は艦を甲板から見上げていた。

 

「どうしました?」

 

青葉(明人)は阿武隈に聞いた。

 

「いや、見た事無い艦だなーって。」

 

「え?貴女護衛艦を知らないんですか?艦娘なのに?」

 

阿武隈は首を傾げた。

 

「ごえいかん?」

 

「え?貴女達も海自に所属してるんだから知ってるんじゃないですか?」

 

「海自?私達は日本国海軍所属ですよ。」

 

「え?」

 

青葉(明人)は阿武隈に恐る恐る聞いてみた。

 

「阿武隈さん、深海棲艦が現れたのは西暦何年ですか?」

 

「え?1946年だけど?」

 

阿武隈は普通に答えた。

 

「!?嘘!?私達の世界では深海棲艦は1999年に現れた・・・。つまり、ここは別世界!?」

 

青葉(明人)は甲板で考えていた。

 

「阿武隈!今、西暦何年?」

 

「え?今?1979年だけど?」

 

「嘘・・・。阿武隈、ここで待ってて!」

 

青葉(明人)は阿武隈にそう言うと艦内に走って行った。

 

ー艦橋ー

 

「何!?ここは別世界だと!?」

 

「それは本当か!?」

 

艦橋には自衛官らの声が響く。

 

「はい。先程救助した阿武隈が深海棲艦の現れたのは西暦1946年、そして、現在は1979年だということが分かりました。」

 

「分かった。甲板に向かう。CICから望月2尉と鈴谷1尉を甲板に呼べ。」

 

「了解しました!!!」

 

舞風艦長は青葉(明人)、中島副長と共に甲板に向かった。

 

 

ー甲板ー

 

「初めまして。私は艦長の舞風1佐だ。」

 

「横須賀鎮守府所属の阿武隈です。助けて頂いてありがとうございます。失礼ですが、1佐ってどのくらいの階級何ですか?」

 

「海軍で言う大佐だ。」

 

「佐官クラスですか?こんなにも若いのに!?」

 

阿武隈は驚いていた。

 

「私はこれでも50歳は越してるよ。」

 

「え!?てっきり私、20代だと・・・。」

 

「まあ、仕方ない。」

 

艦内から望月2尉と鈴谷1尉が姿を現した。

 

「お、来たか。望月2尉、鈴谷1尉。」

 

望月2尉は茶髪で眼鏡を掛けいて、鈴谷1尉は緑色の髪の毛をしていた。

 

「?何かに似ている様な・・・。」

 

阿武隈は呟いていた。

 

「!?まさか、艦娘!?」

 

阿武隈は叫んだ。

 

「正解。私も艦娘だ。リストバンドで隠しているがな。」

 

舞風艦長は制帽を取った。

 

「阿武隈、君の艤装は最優先で直してもらっている。それは、君にこの艦が横須賀に入港、司令官と交渉したいと伝えて欲しいんだ。出来るか?」

 

舞風艦長は阿武隈を見た。

 

「分かりました。助けて頂いたお礼に入港、提督と交渉出来るように通信してみます。」

 

阿武隈は答えた。

 

 

ー同刻ー

ー横須賀鎮守府司令室ー

 

「阿武隈達の状況は?」

 

提督は大淀に恐る恐る聞いた。

 

「まだ連絡がつきません。」

 

「そうか・・・。第2艦隊を周辺海域に出撃させ、阿武隈達の生死を確認せよ。」

 

提督が最後に無線を聞いた時は大破2、中破1、小破2だった。

 

「了解しまし・・・!?」

 

「大淀!!!どうした!?」

 

大淀は目を丸くしていた。

 

「提督、無線です。行方不明の阿武隈さん達からです。」

 

「繋げ。」

 

「了解しました。」

 

『横須賀鎮守府、第6艦隊旗艦、阿武隈です。横須賀鎮守府、応答できますか?』

 

無線機から阿武隈の声が聞こえる。

 

「こちら、横須賀鎮守府、大淀です。阿武隈、応答できますよ。」

 

『大淀さん、提督に通信変わっていただく事できますか?』

 

「できますよ。提督、阿武隈が呼んでますよ。」

 

「分かった。替われ。」

 

提督は大淀と無線を替わった。

 

「変わった。阿武隈、大丈夫か!?」

 

『はい。私達、全員無事です。偶然通りかかった軍艦に救助してもらいました。』

 

「軍艦!?その時間帯にその海域は船1隻すら通らなかったはずだぞ!?」

 

『その艦の船員達の話を聞くとどうやら深海棲艦の存在する別世界から来た様なんです。』

 

「そんなの嘘だ!!!お前らを捕まえる為に嘘をついているんだ!!!」

 

『違います!!!』

 

「どうしてそう言える?」

 

『彼らは私達を助けてくれて、破壊された艤装も修理してくれました。普通、捕まえようとする連中が艤装の修理をしますか?』

 

「分かった。信じよう。」

 

『それで、要求があると艦長が言ってました。』

 

「要求?」

 

『はい。3日後、横須賀鎮守府入港と船員達の今後について提督と交渉したいと言ってました。』

 

「分かった。この要件を呑もう。」

 

『分かりました!!!』

 

 

ー同刻ー

ー護衛艦「あおば」ー

 

「大丈夫でした。」

 

「よし!世界は違うが、横須賀に帰れる!!!」

 

船員達が喜んでいた。しかし、彼らは気づかなかった。深海棲艦の潜水艦にロックオンされている事を・・・。




次回、曙の師匠(?)が登場します!!!


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第38話 回避

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

家の前のバス路線は平日5本、土曜3本、日曜1本です。少ねえ。


潜水カ級はニタッと笑った。人間共の船、しかも軍艦を沈められるんだから。

 

「サア、シズメェ!!!」

 

潜水カ級は魚雷を2本発射した。軍艦から排煙が無い。という事はボイラーの火を落としている。通常、ボイラーを温めるのには半日かかる。もらった!!!潜水カ級は艦の最期を見届けようとした。

 

ー同刻ー

ー護衛艦「あおば」ー

 

「阿武隈、ありがとう。」

 

「いえいえ、こちらこそありがとうございました。」

 

阿武隈と舞風艦長達が話をしていた。

 

「そう言えば、海上自衛隊って組織ってどういう『魚雷音聴知!左80度、雷速44ノット!距離3200!!!』魚・・・雷?」

 

(以下台本形式)

 

中島「主機起動、全力即時退避!!!訓練通り躱して見せろ!!!」

 

自衛官「了解しました!!!」

 

自衛官達が艦内に消えていく。

 

『対潜戦闘用意』カーンカーンカーン

 

尾栗「全力即時退避となせ!!!ソナー、曳航機投入よーい!一秒たりともロスするな!!!」

 

尾栗が電話に叫んでいる。

 

 

 

ーCICー

 

菊池「ソナー、CIC、探知は出来ないのか!」

 

CICの自衛官2「推測状況の悪い表面化のダクトに居た模様です、この海域の海洋データが、不足しています!」

 

菊池「馬鹿者!お前らの訓練不足だ!」

 

自衛官「すいません。」

 

菊池「距離!」

 

CICの自衛官2「距離2000!」

 

米倉薫1尉「うっ・・・・。」

 

ー艦橋ー

 

機関員『主機起動異常なし。』

 

中島「軸ブレーキ脱!最大戦速!」

 

航海士「最大戦速。」

 

航海士がコンソールを前に倒すと「あおば」はガスタービンを唸らせながら急発進した。

 

ー甲板ー

 

阿武隈「キャッ。」

 

阿武隈はよろけながら言った。

 

 

ー艦橋ー

 

尾栗「躱せ!!!」

 

後部甲板ギリギリを魚雷が通過していった。

 

尾栗「躱した!!!」

 

 

米倉「や、殺られる・・・。」

 

CICでは米倉が震えていた。

 

 

ー護衛艦「あおば」周辺ー

 

潜水カ級「キカンシドウカラタッタ30ビョウデ・・・?アンナフネヲ、ニンゲンドモガ・・・。クソッ!!!ドチラニカジヲキッテモメイチュウスルヨウ、ギョライヲホウシャジョウニウツ!!!」

 

潜水カ級は「あおば」に向けて2本撃ち、しばらく経ってからまた2本撃った。

 

 

ー「あおば」CICー

 

米倉「方位210度、距離3700、進行中・・・。」

 

 

ー艦橋ー

 

中島「尾栗!」

 

尾栗「面舵一杯!!!」

 

ー「あおば」CICー

 

菊池「大丈夫だ。「あおば」の脚なら絶対に躱せる。頼んだぞ、尾栗。」

 

米倉「横須賀に行けるだって?どうせ僕らはここで沈むんだ・・・。」

 

CICの自衛官「新たな魚雷音、魚雷計4本、右に広がってきます!!!」

 

 

ー艦橋ー

 

尾栗「やってくれるぜ・・・。」

 

中島「どうする?」

 

尾栗「慌てるな、10度に戻せ!!!」

 

 

ー甲板ー

 

「なんという機動性・・・。」

 

阿武隈が呟いた。

 

 

ーCICー

 

米倉(-;@_@)「そんなに・・・、俺達の・・・、力が見たいのか?

 

 

 

 

攻撃してくる・・・、お・・・、お前らが・・・、悪いんだぞ・・・。」

 

 

「あおば」の前部のVLSの蓋が開く。

 

米倉「殺って・・・、やる・・・!」

 

CICの自衛官「距離、1000ヤード!!!」

 

米倉「殺られる・・・、前に!!!」

 

 

「あおば」のVLSからアスロックが発射された。

 

CICの自衛官1「前甲板、VLS開放!!!アスロック飛翔中!!!」

 

菊池「何!?」

 

CICの自衛官2「!?魚雷発射ポイントに向かっています!!!」

 

菊池「誰が発射ボタンを・・・。」

 

菊池が米倉を見ると米倉は発射ボタンを押していた。

 

菊池「米倉!!!貴様ァ!勝手に何やってる!!!」

 

菊池は米倉の胸元を掴んだ。

 

米倉「殺らなければ、殺られます。砲雷長・・・。」

 

中島『CIC、艦橋!!!誰が撃てと言った!!!現状を報告せよ!』

 

菊池は暫く米倉の胸ぐらを掴んだ後、米倉を突き飛ばした。

 

菊池「ヒューマンエラーだと報告しろ!それからコイツをCICから叩きだせ!!!」

 

CICの自衛官1「魚雷、計4本のうちの2本、本艦との距離、1,000ヤード!!!」

 

 

ー艦橋ー

 

尾栗「柳!!!これは敵味方どっちの魚雷だ!」

 

柳「深海棲艦の魚雷、通常魚雷に違いありません!!!人類の物は鋼鉄製ですから、凹凸はほとんどありません!!!先程の魚雷は表面に凹凸がありました!!!」

 

尾栗「航跡は見えるよな。角度は!!!」

 

柳「130度!相対速度約5ノット!」

 

 

尾栗「面舵一杯!!!」

 

「あおば」の真横スレスレを魚雷が通過する。

 

自衛官「躱した!」

 

尾栗「まだだ!残り二本!航跡知らせ!」

 

柳「雷跡真艦尾!広がりつつ接近!距離500!!!」

 

尾栗「もどーせー!」

 

艦が動く。

 

自衛官「距離150ヤード!接触します!後5秒!4秒!3秒!2秒!1秒!」

 

魚雷が「あおば」の後ろをVの字に別れて遠ざかって行った。

 

CICの自衛官「魚雷全弾躱しました!遠ざかります」

 

「あおば」艦内には安心した空気が流れた。その頃、アスロックは潜水カ級を追跡していた。

 

(台本形式終わり)

 

「ナンダアノギョライハ!!!」

 

カ級は逃げ回っていたが、アスロック命中後、暗い海中に沈んでいった。

 

 

「あおば」、横須賀入港まであと2日




次回は横須賀鎮守府に入港します。


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第39話 横須賀入港(内火艇)

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

姉の車の運転は怖い。


潜水艦からの魚雷攻撃に遭ってから2日が経った。

 

「見えました!!!横須賀です!!!」

 

見張りの自衛官が叫んだ瞬間、「あおば」艦内は歓喜に包まれた。

 

「横須賀に帰って来れた!!!」

 

「異世界の横須賀だが、帰って来た!!!」

 

等と自衛官達が艦内で叫ん出いた。

 

「念のため、横須賀鎮守府に打電してくれ。」

 

舞風艦長は自衛官に言った。

 

 

ー同刻ー

ー横須賀鎮守府ー

 

「提督、不明船から入電です。」

 

「読み上げろ」

 

横須賀鎮守府提督は大淀に言った。

 

「はい。読み上げます。『本艦は海上自衛隊横須賀基地所属、護衛艦「あおば」。本艦に敵対の意思は無い。横須賀鎮守府入港の許可を求む。尚、本艦には横須賀鎮守府所属の艦娘、阿武隈以下5名を保護している。』です。」

 

「そうか・・・。阿武隈達が艦内に居るのか・・・。」

 

「阿武隈達を人質にする可能性が高いですよ?」

 

「しかし、普通、人質にするのに艤装なんて直すか?」

 

「それもそうですね。」

 

提督と大淀は暫く考えていた。

 

「よし、「あおば」に駆逐艦達の監視を着けろ!!!そしてから打電してくれ。」

 

 

 

ー同刻ー

ー護衛艦「あおば」ー

 

「連絡、来ないですね。」

 

護衛艦「あおば」は浦賀水道手前で停船していた。

 

「!横須賀鎮守府より入電です!!!」

 

「読み上げて」

 

「了解しました。読み上げます。『こちらは横須賀鎮守府。只今から会合を行いたい。貴艦の責任者と阿武隈達を引き連れ、2時間後までに横須賀鎮守府埠頭に小型船で来て欲しい。』以上です。」

 

「向こうの膝元に行くのか・・・。私と副長、望月2尉、鈴谷1尉、艦娘達から六田2佐、青葉3佐を連れていく。」

 

舞風艦長は副長に言った。

 

「分かりました。内火艇を出します。どうかご無事で・・・。」

 

内火艇に12人を乗せ、トコトコ動き出した。周りには艦娘達が監視なのか、こちらを見ていた。

 

 

 

内火艇は最高速度が時速13kmだった為、ゆっくり進んでいく。

 

浦賀水道を越えるとレンガ造りの建物が見えた。

 

「艦長、横須賀鎮守府です。」

 

「そうか・・・。」

 

内火艇はゆっくり木製の桟橋にに横付けた。そこには艦娘が立っていた。

 

「貴方達が「あおば」の責任者達ですね。あ、艦娘もいるんですか!?」

 

桟橋にいた艦娘、大淀さんは驚いていた。

 

 

 

ー横須賀鎮守府会議室ー

 

ドアを3回ノックする。

 

「大淀です。「あおば」乗組員を連れてきました。」

 

『入れ。』

 

「失礼します。」

 

大淀が入室した。

 

それに続き、舞風艦長達も中に入った。

 

「「あおば」艦長の舞風一郎1等海佐です。」

 

「「あおば」副長の中島大弛2等海佐です。」

 

「「あおば」砲雷科所属、望月博正2等海尉です。」

 

「同じ砲雷科所属、鈴谷優馬1等海尉です。」

 

「大甕鎮守府司令、六田隆2等海佐です。艦娘名は「天津風」です。」

 

「大甕鎮守府第7艦隊旗艦、高畑明人3等海佐です。艦娘名は「青葉」です。」

 

「そちらの世界にも艦娘はいるんですか・・・。」

 

横須賀鎮守府提督は言った。

 

「そうです。上層部は海軍ではなく、海上自衛隊ですがね。」

 

舞風艦長は答えた。

 

「そうか・・・。(海上自衛隊ってなんだ?)それでは、交渉を始めよう。」

 

「はい。」

 

全員は席に座った。




次回は交渉回です。


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第40話

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!



今回はクッソ短いです。


ー横須賀鎮守府会議室ー

 

「我々としては、乗組員と艦娘達の身の安全と住居、まあ、安全と衣食住を確保して欲しいです。」

 

「そうですか。それでは、乗組員の宿舎を建設したいのですが、女性と艦娘は艦娘寮に入れたいのですが・・・。「あおば」の乗組員は何人居ますか?」

 

「今現在、「あおば」には乗員が324名居ます。」

 

「324名ですか・・・。宿舎の収容人数は300名なんです。舞風艦長、どうにか300名まで減らせませんかね・・・。」

 

舞風艦長と横須賀鎮守府提督が会話をしている。

 

「どうしてですか?」

 

「現在、当鎮守府は大規模侵攻の攻防戦で資材が無いので・・・。」

 

「分かりました。その宿舎の私の部屋ってどのくらいの広ささなんですか?」

 

「だいたい、普通の部屋の2つ半位ですね。」

 

それを聞くと舞風艦長はなにか決めたようだ。

 

「よし、望月2尉、鈴谷1尉。」

 

「何ですか?」

 

「矢矧1佐と私達は艦娘達と艦娘寮に入ろう。私の為の部屋は2つに分けて隊員の部屋にしよう。」

 

その瞬間、会議室が凍りついた。(横須賀鎮守府側のみ)

 

「舞風艦長・・・、貴方方、男性ですよね・・・。」

 

横須賀鎮守府提督は恐る恐る聞いた。

 

「この姿ではね。」

 

舞風艦長と望月2尉、鈴谷1尉は腕のリストバンドを取った。

 

すると、舞風艦長は舞風に、望月2尉は望月、鈴谷1尉は鈴谷に姿が変わった。

 

「この姿で過ごせば異論は無いでしょう。身分証明書にもこの姿の事は記載されているので。」

 

「そうですか。貴方方も艦娘なんですね安心しました。それでは、入港して大丈夫です。」

 

「分かりました。」

 

 

 

ー護衛艦「あおば」ー

 

「よし、横須賀に入港出来る!両舷前進微速!!!面舵20!!!」

 

「両舷前進微速、おーもかーじ。」

 

艦は横須賀鎮守府に向けて動き出した。

 

 

 

ー横須賀鎮守府埠頭ー

 

「これが別世界の未来の艦・・・。」

 

「砲が1門だけって戦えるのか?」

 

「おっきいマストです・・・。」

 

艦娘達のいろんな会話が聞こえる。

 

ー会議室ー

 

「貴女方には食堂で全艦娘に自己紹介をして頂きます。」

 

横須賀鎮守府提督は艦娘自衛官や艦娘達に言った。

 

「貴女方は艦娘寮に入るので、なるべく早く艦娘達とコミュニケーションをとって欲しいんです。」

 

「分かりました。」

 

こうして、舞風艦長達は埠頭で護衛艦「あおば」に乗艦していた艦娘達と合流し、食堂に向った。食堂にはこの鎮守府の全ての艦娘が集まっていた。食堂では、横須賀鎮守府提督は1番前にいてマイクを持っていた。

 

 

「これから新しい仲間の歓迎会を行う。」




そう言えば、今日、バスに乗ったら運転手さんに

「料金はいいよ。」

って言われました。まあ、ICカードの不具合でしょうがないと思いますがね。


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第41話 歓迎会(異世界編上)

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

姉が、「青葉ウゼェwwwww」って言ってました。おい姉、お前の方が充分ウザイぞ。


食堂にはこの鎮守府の全ての艦娘が集まっていた。食堂では、横須賀鎮守府提督は1番前にいてマイクを持っていた。

 

 

「これから新しい仲間を紹介する。」

 

提督の合図で24人の艦娘達と300人の男性が食堂に入ってくる。

 

 

「異世界の大湊警備府から派遣されました不知火です。」

 

「同じく大湊警備府から来ました阿武隈です。」

 

「異世界の大甕鎮守府、司令官の天津風です。鎮守府組織内の階級は少将で、海上自衛隊内での階級は2等海佐、まあ、中佐位です。」

 

「同じく大甕鎮守府から来ました、青葉です。青葉になる前の名前から、天津風や艦隊の中では明人、アキって呼ばれています。階級は3等海佐、少佐位です。」

 

「同じく、大甕鎮守府から来ました、青葉です。大甕鎮守府に着任したのはアキより私の方が早いです。なので、普通に青葉って呼ばれています。階級は3等海佐です。」

 

「同じ、大甕鎮守府から来ました、吹雪です!身長が戦艦並に高いです。まだ伸びています。階級は2等海尉で、中尉位です」

 

気のせいなのか、駆逐艦達の方から羨ましい視線が吹雪に向けられている様な・・・。気のせいだね。うん、そのはず。

 

「同じく、大甕鎮守府から来ました、曙です。階級は3等海佐です。」

 

「同じく、大甕鎮守府から来ました、秋月です。防空ならお任せ下さい!シースパローで全て迎撃します!!!階級は3等海尉で、少尉位ですね。」

 

周りでざわざわと「シースパローって何?」「さあ?」「美味しそう・・・。」という声が聞こえなる。「(シースパロー食う気か。)」青葉(明人)は心の中で思っていた。

 

「同じく、大甕鎮守府から来た、木曾だ。階級は1等海尉、大尉位だ。」

 

「異世界の横須賀鎮守府から来ました、青葉ですぅ!ジャーナリストでもあります!階級は2等海佐ですぅ!」

 

青葉(明人)は青葉(片桐)のマイクを奪った。

 

「ああっ!!!何するんですか!!!」

 

「この青葉さんは、本名が片桐なので、片桐さんって呼んでください。はい次。」

 

青葉(明人)はマイクに向かって言い、呉鎮守府のメンバーにマイクを渡した。

 

「堺鎮守府から来ました秋雲です。階級は准海尉です!」

 

「同じく堺鎮守府所属の榛名です。階級は3等海尉です。」

 

「同じく堺鎮守府所属の霧島です。階級は1等海佐です。堺鎮守府は以上です。」

 

「私は呉鎮守府所属の曙よ。階級は2等海尉です。」

 

呉鎮守府と、横須賀鎮守府の曙は髪を縛っていなかった為、皆に珍しがられた。

 

「呉鎮守府所属の瑞鶴よ!階級は3等海佐です。」

 

「柱島泊地所属、青葉(Aoba)ですぅ!階級は1等海尉ですぅ!」

 

「同じく柱島泊地所属の古鷹です。階級は3等海佐です。」

 

「博多鎮守府所属の青葉です。階級は1等海尉です。」

 

 

「普通の艦娘達の紹介は終わった。次に、本日当鎮守府の埠頭に接岸した護衛艦「あおば」の乗組員の一部を紹介しよう。」

 

横須賀鎮守府提督がマイクを舞風艦長に渡した。

 

「「あおば」艦長の舞風です。若々しく見えますが、これでも53歳です。」

 

食堂がざわざわとする。

 

「「あおば」砲雷科所属、望月2等海尉です。」

 

「同じ砲雷科所属、鈴谷1等海尉です。」

 

「飛行科の矢矧3等海佐です。」

 

「「あおば」副長兼船務長の中島大弛2等海佐です。」

 

「砲雷科、砲雷長の菊池雅之3等海佐です。」

 

「航海科、航海長の尾栗康平3等海佐だ。」

 

「航海科所属の柳一等海曹です。技術指南等でお世話になると思います。」

 

等と自衛官達が挨拶をしていった。

 

「男性達を除いた24人は同じ艦娘寮に入る。よろしく頼む。」

 

こうして、全員の紹介が終わり、食事会となった。

 

青葉(明人)が秋月、吹雪、曙と歩いていると早速駆逐艦達が寄ってきた。

 

「別世界から来たって本当なんですか?」

 

「本当だよ。」

 

「阿武隈さんが噴射弾を見たって言っていましたが、貴女達も撃てるんですか?」

 

秋月(横須賀鎮守府のほう)が聞いてきた。

 

「私と吹雪、秋月、曙、提督だけが出来るね。」

 

「威力は?飛距離は?速度は?消費する資材数は?」

 

秋月が興味深々で聞いてきた。

 

「ごめん、余りそういうの分からないから、柳1曹に聞「自分の艤装の装備の細詳も知らないのですか?」!?」

 

青葉(明人)の真後ろには柳1曹が立っていた。

 

「ギャアアアアアアア」

 

「大丈夫ですか?明人さん!」

 

秋月(横須賀鎮守府のほう)がユッサユッサ体を揺らす。

 

「ああ、死んだ婆ちゃんが見える・・・。」

 

「そっちに行かないで下さい!!!」

 

秋月(横須賀鎮守府のほう)がさらに体を揺らす。秋月(横須賀鎮守府のほう)が気づいた時には青葉(明人)の口から白く透明な物が昇天していた。




世界史Aの授業

先生「男子諸君、国公立大学よりも私立大学に行ったほうがいいよ。可愛い子いっぱいいるから。」

って言っていました。

※この学校は国公立大学合格に力を入れています。


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第42話 歓迎会(異世界編下?)

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

どう見ても(下)ではないが下だ。


「大丈夫ですか?」

 

「大丈夫。多分・・・。」

 

青葉(明人)は椅子に座っていた。

 

「青葉3佐、先程は驚かしてすみませんでした。」

 

柳1曹は深々とお辞儀をした。

 

「柳さん、そんなに頭下げなくても大丈夫ですよ!」

 

「いや、所属は違くても、一応、上官なので・・・。」

 

「タメ口で大丈夫ですよ。堅苦しくしていたら、身も持ちませんよ。」

 

「分かりました。」

 

「柳さん、秋月に私達の艤装について教えて下さい。」

 

「分かりました。」

 

柳1曹は秋月や、いつの間にかいた清霜や金剛、霧島、大淀、阿武隈、吹雪(横須賀鎮守府のほう)、漣などの艦娘達に青葉(明人)達の護衛艦装備の艤装について教えていた。

 

「なるほど!!!さっぱりわからん!!!」

 

秋月(横須賀鎮守府のほう)が言ったので、青葉(明人)達はずっこけた。

 

「俺は艦に戻るか。」

 

「分かりました。おやすみなさい。」

 

「おやすみ。」

 

柳1曹は「あおば」の艦内に消えた。尚、この日、青葉(異世界の横須賀鎮守府所属)が艦内に忍び込んで自衛官達に叱られたのは言うまでもない。

 

 

ー次の日ー

 

舞風もとい、舞風一郎は艦娘寮の食堂で朝食の味噌汁をすすってた。50代なのに、見た目は女子中学生である。中身はおっさんなのに見た目は女子中学生なのである。もう一度言う。舞風の中身はおっ(ry

 

「艦長ぉ!!!!!!」

 

艦娘寮の食堂に中島が飛び込んできた。

 

「どうしたの?副長。」

 

舞風(艦長)は機嫌の悪そうな顔で吉田を見た。

 

「それはですね・・・。(うっ、50代なのに舞風の顔で言われると罪悪感が増す・・・。)」

 

「用件は?」

 

「実は、「あおば」艦内で元の世界のインターネットが使えたんです!!!」

 

「!?」

 

舞風艦長はすぐさま朝食を食べると寝間着の副長の中島と艦娘寮を飛び出していった。もう一度言う。舞風は寝間着のままで艦娘寮を飛び出したのである。

 

「倉崎1士、インターネットが使えるとは本当か?」

 

舞風艦長は艦内に入ってすぐに会った倉崎1士に聞いた。

 

「あっ、は、はいそうです!!!」

 

倉崎1士は顔を赤くしながら言ったので、舞風艦長は不審に思いながら艦内に入って行った。

 

「(艦長、気づいてください・・・。まあ、このままの方が可愛いからほっとくか。)」

 

吉田は心の中で思った。

 

「副長、何か船員達の鼻の下が長いが、何かあったのか?」

 

「さあ?知りませんね。(艦長、原因は貴女です・・・。)」

 

艦長は艦橋に入った。

 

「( ゚∀゚):∵グハッ!!」

 

いきなり尾栗3佐が倒れた。

 

「くそぅ、相手は舞風艦長・・・。50代なのに、50代なのに艦長のあの姿を見ると・・・、心が・・・!!!」

 

尾栗は倒れながら何やらブツブツ言っている。

 

「???」

 

舞風艦長は何故尾栗が倒れたのか分からなかった。

 

「舞風艦長・・・。失礼かと思われますが、自分の姿を見てはいかがですか?」

 

柳1曹が舞風艦長に言った。

 

「副長、鏡を持ってきてくれ。」

 

「はっ。」

 

吉田は鏡を持ってきた。

 

「!!!こ、これは・・・!!!」

 

舞風艦長は、自分が舞風の姿でウサ耳フードが付いているモコモコのピンクのパジャマを着ていたのだからだ。舞風艦長は自分の着ているパジャマを船員ほぼ全員に見せていたのを気づいた時、体温が急激に上がったのを感じた。

 

「こ、これはっ、同室の漣が・・・!!!」

 

舞風艦長は言い訳をするが、かえって状況は悪化した。

 

「おい!!!梨田が、梨田が鼻血を出して倒れているぞ!!」

 

「航海長!!!しっかりしてください!!!」

 

「誰か衛生長を!!!」

 

この日、「あおば」艦内にはロリコンが急増したのであった。その時の舞風艦長の姿は青葉(片桐と異世界横須賀鎮守府のやつ)が写真を撮って新聞を掲示したのはまた別のお話。




ー『祝!!!柳1曹準レギュラー入り!!!』ー

柳「俺がレギュラー入り!?」

青葉(Aoba)「これで4章のほぼ全部に出演しますよ!!!」

柳「ちょっと何言っているか分からない。」

青葉(Aoba)「分かれよ!!!」

青葉(明人)「トマホーク、攻撃始め!!!」

青葉(Aoba)「え、ちょ、同じ種類の艦娘に撃つんですk」ドオオオン!!!

青葉(明人)「さ、帰りましょ。」

柳「え、はい。」


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第43話 演習?等

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

青葉ってズボンをスカートに替えたらもっと可愛くなると思えるのは気の所為ですかねー。


ー横須賀鎮守府食堂ー

 

「貧弱そうな装備じゃないか!!!駆逐艦でも勝てるぜ!」

 

天龍は青葉(明人)の艤装を見て言った。周りにいる艦娘達や軍人達は見てすらいなかった。いつもの事らしい。

 

「ならやります?演習。私とそちらの艦隊で。」

 

「望むところだ!!!もし俺が負けたらここで全裸で逆立ちしてやるよ!!!」

 

「(誰得?)分かったわ。」

 

「お前、本当に受けるのか?負けるかもしれないぞ?」

 

昼食が載ったトレーを持った摩耶が聞いてきた。

 

「これでも一艦隊の旗艦、その位勝たなきゃやってられないですよ。」

 

「そ、そうか・・・。」

 

 

ー次の日ー

ー横須賀鎮守府演習海域ー

 

「直ぐに勝ってやるぜ!!!」

 

「「「「「おー。」」」」」

 

元気いっぱいの天龍の声と明らかにやる気の無い声が聞こえた。

 

「明人さん、大丈夫ですか?」

 

秋月が聞いてきた。

 

「ハープーンで直ぐに全員轟沈判定にする。」

 

「そうですか・・・。」

 

『それでは、演習開始です。』

 

大淀さんのやる気ない声が聞こえる。原因は多分天龍だろう。

 

ー横須賀鎮守府第7艦隊編成ー

 

旗艦 日向

天龍

古鷹

青葉(諸事情により欠場)

瑞鶴

 

「よし!俺に続け!!!」

 

天龍が勝手に走っていった。

 

「天龍には困ったもんだ。我々はここにいよう。」

 

「そうしましょう。」

 

「自分勝手もいい加減にして欲しいね。」

 

青葉(明人)は無線を聞いていた。

 

「酷い言われようだ。」

 

『ハープーン、発射準備よし!』

 

インカムからCIC妖精の声が聞こえる。

 

「うちーかたはじめー!!!」

 

ハープーンは弧を描きながら天龍に飛んでいき、命中した。

 

『天龍さん、轟沈判定です。』

 

『『『『『「ですよね〜。」』』』』』

 

インカムから横鎮第7艦隊のメンバーの声が聞こえた。

 

『演習終わりです。』

 

大淀さんのやる気の無い声がインカムから聞こえた。

 

 

ー司令室ー

 

「うちの天龍が申し訳ありませんでした。」

 

大淀さんが青葉(明人)に謝っていた。

 

「いえいえ、身体が鈍りそうだったので、嬉しかったです。」

 

「そうですか・・・。」

 

 

ー横鎮工廠ー

 

「柳1曹、この武器は何ですか?」

 

秋月が青葉(明人)の艤装を見て柳に聞いていた。

 

「54口径127mm単装速射砲ですね。1分間で45発撃て、射程は通常弾で±30kmです。誘導式VOLCANO弾を使用した場合±100kmになります。」

 

「射程±30!?」

 

「はい。それに命中率も高いので七面鳥撃ちの様に艦載機を「七面鳥ですって!?冗談じゃないわ!」少し五月蝿いです瑞鶴さん。貴女の事ではないですよ。」

 

工廠を通りかかった瑞鶴が柳に叫んだ。

 

「でも・・・。」

 

「七面鳥になるのは深海棲艦の艦載機ですよ。貴女ではありません。いつまでも過去に捕らわれてはいけませんよ。過去は過去。もう過ぎたんですから。未来を見ましょう。」

 

「はい・・・。」

 

「そう言えば、瑞鶴さん、明人さんってどこにいますか?」

 

「司令室にいましたよ。」

 

「分かりました。秋月さん、説明はまた今度で。」

 

「分かりましたー。」

 

柳は司令室に走っていった。




番外編書こうかなー。

番外編の主役は誰がいいですかね・・・。北上×大井とかかな・・・。


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第44話 Wi-Fi

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

学校行くのが最近面倒くさくなっています。だって途中で乗り換えるようだもん。下手すると乗り換えで1時間くらい何もないところで待たされるんだもん。


青葉(明人)が司令室で大淀と話をしていたら、柳が飛び込んできた。

 

「明人さん、「あおば」艦内で元の世界のWi-Fiが使用できました!!!」

 

「それは本当ですか!?」

 

「はい!昨日のWi-Fiの発信機の点検を行った時、動作していて、ネットに接続出来ました!!!」

 

「わいふぁいって何ですか?」

 

大淀さんが聞いてきた。

 

「インターネットって言うほとんど何でも解る設備みたいなのに接続する為に使う機械です。」

 

「へー。私達も使ってみたいですね。」

 

「なら、今から一緒に「あおば」に来ますか?」

 

「え?いいんですか?」

 

大淀の目はキラキラしていた。

 

「いいですよー。」

 

青葉(明人)は大淀と柳と一緒に「あおば」に行った。

 

 

ー「あおば」艦内ー

ー艦娘寝室1ー

 

青葉(明人)はSONYの最後のVAIOブランドのパソコンを起動した。

 

「これは?」

 

夕張が興味深々で聞いてきた。

 

「夕張、いつからいた。」

 

「え?大淀さんの後ろに付いてきていましたよ。」

 

大淀さんの後ろに夕張がいつの間にかいた。

 

「ああ、はいそうですか。これはパソコンって言って、インターネットに接続出来る機械なんだ。」

 

「へー。」

 

「インターネットについては聞かなくていいの?」

 

「うん、さっき司令室で聞いてたから。」

 

「そーですか。(棒)」

 

「ヒドイ!!!」

 

そうこうしてるうちにパソコンはホーム画面になった。

 

「久しぶりに艦これやろう。」

 

艦これのサイトのショートカットをクリックした。

 

『かーんこーれ。艦これ、始まります!!!提督が鎮守府に着任しました。これより艦隊の指揮をとります。』

 

吹雪の声がパソコンのスピーカー聞こえる。

 

「「オオォォォ(゚ロ゚*)(゚ロ゚*)!!!」」

 

「大淀さん、夕張うるさい。」

 

『どうもー!恐縮です!青葉ですぅ!一言お願いします!』

 

艦これの母港の画面が表示される。

 

「ネット接続問題なしと・・・。」

 

「これは何ですか?」

 

夕張が聞いてきた。

 

「艦これって言うゲームだよ。私達艦娘がモデルになってる二次創作のゲーム。」

 

「へー。」

 

「私もやってますよ。サーバーは最初からやっていたので横須賀鎮守府ですがね。」

 

「柳さんって古参組なんですね」

 

「ええ。初期艦は漣でしたね。」

 

「私は電ですね。いやー、久しぶりに艦これ仲間と会いましたよー。艦これについては友人と春休み前に話したきりですから。そう言えば、もうそろそろ海自の皆さんの為の寮が完成しますよね。」

 

「そうですね。食堂に我々は入れたのですが、なんせ、プライバシーの欠片もクソもない空間で寝ていたので、完成が待ち遠しかったですよ。『艦長や望月2尉、鈴谷1尉、矢矧3佐はずるい!!!』って艦内で皆言っていましたからね。」

 

「へー。Wi-Fiが寮に完備されれば良いのに・・・。」

 

「そうですね・・・。」

 

青葉(明人)と柳はため息をついた。

 

 

 

ー東京・霞ヶ関ー

ー海軍省ー

 

「横須賀鎮守府に不明船が停泊していると言う連絡がありました。海軍旗を掲げている様ですが、乗組員の服装は海軍の物ではありませんでした。それに目的不明の寮が建設されています。松本元帥殿、どう思われますか?」

 

「現時点では問題ない。柿月中将、様子を見よう。」

 

「いや、元帥殿、この艦は主砲が1門しかありません。今度の作戦の囮艦にするのに充分です!!!鹵獲しましょう!!!」

 

「駄目だ。その艦がそれ以外の未知の武器を持っていたらどうする。それに話変わってないか?」

 

「その可能性は皆無です!!!元帥殿、どうかお願いします!!!」

 

「無視か・・・。もう知らん。何か海軍省にあったら君は処罰されるからな。」

 

「分かりました。今から作戦を練ります!!!」

 

柿月中将は走ってどこかに行った。

 

「柿月中将にも困った物だ・・・。よし、横須賀鎮守府にこの事について連絡しろ!こちらでも作戦を練る!!!」




この前、友人(女子)が「時雨(;//́Д/̀/)ハァハァ食べちゃいたい。ぐへへ~!!!!(^p^三^p^)」って言ってましたね。


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第45話 攻撃命令

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

東京行きたい


ジリリリリンジリリリリンと司令室の黒電話が鳴る。

 

「はい、横須賀鎮守府ですけ・・・、え?元帥殿!!!どうしたんですか?はい、はい、「あおば」の件で・・・、え?柿月中将が鹵獲しようとしている!?本当ですか!?分かりました。はい。対策を考えましょう。はい、はい、・・・・・・・・・・・・。」

 

横須賀鎮守府提督と松本元帥はしばらく電話で会話していた。

 

 

ー数日後ー

ー横須賀鎮守府会議室ー

「あの艦、我々に寄越せ。」

 

「柿月中将、それは無理です。あの艦はうちの重要戦力であり、横須賀鎮守府の機密情報が中にたくさん詰まっています。」

 

「機密情報?そんなの出せばいいじゃないか!!!」

 

「出せない物何です。」

 

「そんな嘘通用すると思ってるのか!!!中佐の分際で!!!」

 

「引き下がらないならこちらにも手があります。」

 

「なんだ?私を暗殺でもするのか?」

 

「海軍省に攻撃します。」

 

「どこから?」

 

「ここです。」

 

その瞬間、柿月中将が怒鳴った。

 

「そんな嘘通用すると思ってるのか!!!鹵獲だ!鹵獲しろ!!!」

 

「大淀、交渉決裂だ。予定通り攻撃する。」

 

窓の外を見ると兵士達が「あおば」に走っていく。

 

 

ー「あおば」ー

 

「軸ブレーキ脱、最大戦速!!!」

 

「最大戦速!!!」

 

中島の合図で「あおば」はガスタービンを唸らせながら動いた。「あおば」は方向転換済みだったので直ぐに出港出来た。兵士達は埠頭で唖然としてこちらを見ている。

 

「あおば」は出港してすぐ停船した。

 

「ハープーン、発射準備よし。」

 

「うちーかたはじめー。」

 

ハープーンが「あおば」から海軍省に発射された。ハープーンは海軍省に潜入していた自衛官により、GPSが使えない状態でもしっかり命中した。尚、ハープーンは爆発しないように設定したのだ。

 

ー横須賀鎮守府会議室ー

 

「なっ、鹵獲失敗しただと!?横須賀鎮守府に停泊中の駆逐艦2隻、軽巡1隻で囲め!!!」

 

柿月中将は無線に怒鳴っている。

 

ジリリリリンジリリリリンと会議室の黒電話が鳴った。

 

「はい、横須賀鎮守府です。あ、柿月中将ですか?居ますよ。はい、「自衛の為、これ以上やると攻撃します。」というこちら側の忠告を無視した為、予定通り攻撃しました。はい、はい、そうですか。はい、分かりました。」

 

黒電話を置くと、横須賀鎮守府提督は言った。

 

「柿月中将。貴官のせいで海軍省が危険にさらされた為、出頭命令が出ています。」

 

「くっ・・・。」

 

「松本元帥殿は激怒しながら言っていましたよ。」

 

「私は逃げるぞ!!!兵士達を集めろ!!!」

 

柿月中将が会議室を出ていこうとするとドアが開き、松本元帥と憲兵が沢山入ってきた。

 

「なっ、松本元帥殿、何故ここに!!!」

 

「君は海軍省の汚点にしかなっていない。艦娘達を兵器の様に扱ってる君には失望したよ。君に任せていた鎮守府は違う人に所属を替えた。」

 

「元帥殿、彼女らは兵器で「君は規律を忘れたのかね?「艦娘は人間である。兵器の様に扱った場合、その者は〝銃殺刑〟とする。」という規律を・・・。バレなきゃいいって物じゃない。連れていけ。」」

 

「分かりました。」

 

柿月中将は憲兵達に無理矢理連れて行かれた。

 

「孝広、障壁は取り除いた。」

 

「ありがとう、父さん・・・。」

 

「「あおば」の艦内を見学する事は出来ないかね?」

 

「艦長に聞いてみます。」

 

横須賀鎮守府提督もとい、松本中佐は舞風艦長を呼び出した。

 

「護衛艦「あおば」艦長、舞風1等海佐、入ります。」

 

舞風艦長はドアを開け、会議室に入った。

 

「向こうの世界では艦長が艦娘なのか・・・。舞風、君は何歳だ?」

 

「53歳です。」

 

「はい?」

 

「53歳です。」

 

「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」

 

松本元帥の叫び声が鎮守府中に響いた。




家から半径5km以内には自販機と山と川と民家と田畑しかない。


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第46話 艦内見学

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!


艦これ改の第1艦隊は戦艦で固めています。旗艦?日向です。青葉はまだ出ていません。(ブラウザ版で青葉は秘書艦)


ー護衛艦「あおば」ー

 

 

「ここがCICです。」

 

「しーあいしーとは?」

 

「Combat Information Center、戦闘指揮所です。」

 

「ここは光っている物が沢山あるな。」

 

松本元帥は興味深々にCICの中を見ている。

 

「ここにも艦娘がいるのか・・・。」

 

CICには望月2尉と鈴谷1尉がいた。(艦娘の格好で。)

 

「時間です。次の場所に移動します。」

 

「ああ、わかった。」

 

松本元帥は中島の案内の元、艦内を歩いていった。

 

「ここが科員食堂です。横須賀鎮守府に入港するまでここで食事をしていました。」

 

「ずいぶんと綺麗な食堂だな。ん?これは?」

 

松本元帥は自動販売機を見て中島に聞いた。

 

「これは自動販売機と言い、お金を入れると飲み物が出てくる機械です。」

 

中島は100円を自販機に入れ、「サイダー」のボタンを押した。

 

ガコン

 

「どうぞ。」

 

松本元帥はサイダー缶を開けると1口飲んだ。

 

「味がラムネっぽいな・・・。」

 

「サイダーはラムネですよ。サイダーとラムネの違いはビー玉が入ってるか入ってないかだけですから。」

 

「そうか・・・。」

 

松本元帥は食堂を出た。

 

「ここが酒保です。艦内には酒保はもう1箇所あります。酒保で購入した場合は給料から差し引かれます。」

 

「ほー。便利なシステムだな。」

 

 

「ここがヘリコプター格納庫です。中に「SH-60K」と言うヘリコプターが2機搭載されています。」

 

等々、中島は護衛艦「あおば」を松本元帥に案内した。

 

ー横須賀鎮守府埠頭ー

 

「そう言えば、艦首に「180」と書かれているがこの数字はなんだ?」

 

「これは艦の識別番号です。」

 

「春雨や、時雨、雷の護衛艦はそちらの世界に居るのか?」

 

「(コイツロリコンか?)時雨はいませんが、春雨ならDD-102「はるさめ」、夕立はDD-103「ゆうだち」として頑張って居ます。」

 

「そうか・・・。今日はありがとう。身勝手な行動だったが、この事をもう上層部に言ってしまった。まあ、1発海軍省に撃ち込まれたから、君たちの身の安全や、艦の安全は確保済みだ。」

 

「ありがとうございます。」

 

 

「君達、元の世界に戻れるまで生き残れよ。」

 

そう言うと松本元帥は車に乗り、海軍省に帰っていった。

 

ー護衛艦「あおば」士官食堂ー

「さて、君達、2ヶ月後に大規模作戦が行われるそうだ。どうする?我々も参加するか?」

 

集まった自衛官達(海自勤務の艦娘も)は暫く考えていた。

 

ー30分後ー

 

「参加するかどうか多数決をとる。反対。」

 

反対には誰も手を挙げなかった。

 

「賛成は?」

 

賛成には自衛官全員が手を挙げた。

 

「よし、大規模作戦に我々は参加する!!!」

 

舞風艦長が言うと艦内は盛り上がった。周囲から色々な自衛官の声が聞こえる。

 

「艦娘達を戦わせるなんて出来ない!!!我々が戦わなければ!!!」

「イージス艦「あおば」の力、深海棲艦に見せつけてやる!!!」

「時雨たん(;//́Д/̀/)ハァハァ食べちゃいたい!!!」

「ヒャッハー!汚物は消毒だー!」

「ちくわ大明神」

「艦娘達に遅れを取るわけにはいかない!」

「「「「誰だ今の」」」」

 

うん、危ない人が3人居るが気にしない。そんなこんなで海上自衛隊一員は2ヶ月後の大規模作戦に参加する事になった。




宿題終わらないぃぃぃ!!!数学ⅠとAのテキスト1冊丸々っておかしいでしょ!!!(総ページ数150以上、9割が応用問題)


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第47話 演習ヘ

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

今回は短いです。


「え?演習?」

 

司令室では青葉(明人)が松本中佐に言った。

 

「ああ、「あおば」で呉鎮守府まで行って演習をしてもらう。尚、呉鎮守府と演習を行う艦隊はお前達の第7艦隊と横須賀鎮守府第6艦隊だ。大丈夫か?」

 

「はい!」

 

ー2日後ー

ー横須賀鎮守府埠頭ー

(以下台本形式)

中島「6番離せ。」

 

舞風艦長「出港用意。」

 

パッパパーパパパパー『出港よーい』

 

中島「3番離せ。」

 

中島の合図で「あおば」がゴゴゴと動く。

 

中島「前後部、曳索離せ」

 

舞風艦長「両舷前進微速。」

 

航海士「両舷前進微速!!!」

 

舞風艦長「左帽振れ。」

 

『左帽振れー!』

 

(台本形式終了)

 

艦に乗艦している自衛官らと艦娘らは制帽を振ってて、横須賀鎮守府の艦娘達は敬礼をしている。

 

「頑張れー!!!」

 

「横鎮の底力を見せて来い!!!」

 

等々、埠頭から艦娘達の声が聞こえる。

 

 

ー護衛艦「あおば」艦長室ー

 

「呉鎮までの1日、よろしくお願いします 。」

 

「堅苦しいのは苦手だから別にタメ語でもいいのに・・・。」

 

舞風艦長は言った。(姿は舞風(駆逐艦)のまま)

 

「分かった。タメ語で話すねー。」

 

横鎮第6艦隊の北上が言った。

 

コンコンコン「失礼しまーす。」

 

ドアが開き、自衛官が入ってきた。

 

「まーいかーぜちゃーん!書類持ってきーましたよー!!!」

 

自衛官が御機嫌で書類を机に置いて行った。

 

「失礼しましたー。」

 

「あれって・・・、舞風艦長が・・・?」

 

「うん、そうだよ!!!堅苦しいのは苦手だもん!!!」

 

舞風艦長は物凄い笑顔を艦長室にいる艦娘達に見せた。

 

「グハァ!!!」

 

「大井っち!!!」

 

北上が大井に駆け寄った。

 

「くっ、50代だからって舐めていたわ。あの笑顔は・・・」

 

「大井っち!!!何を言いたいの!?」

 

「舞風艦長のあの笑顔は・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

可愛い」ガクッ

 

大井は鼻から血を流していた。

 

「大井っち・・・、大井っちぃぃ!!!」

 

大井は医務室に運ばれた。

 

 

ー17時間後ー

 

「もうすぐで呉鎮か・・・。」

 

舞風艦長は艦橋の椅子に座っている。

 

「どうするんですか?」

 

「シーホークの海上自衛隊表記は横須賀鎮守府表記に変更した。私と横鎮第6艦隊の代表者、甕鎮の第7艦隊代表者を連れて行こうと思う。」

 

「どうしてですか?」

 

中島は舞風艦長に聞いた。

 

「見知らぬ艦が入港するよりも〝横須賀鎮守府〟と表記されたヘリが行く方があちらも安心するだろう。」

 

「分かりました。」

 

 

ー護衛艦「あおば」ヘリ格納庫ー

 

「舞風艦長、六田2佐、明人3佐、霧島さん、ご武運を」

 

「大丈夫だ中島。必ず戻って来る。」

 

矢矧3佐はSH-60Kの扉を閉めた。

 

ヘリがヘリ甲板に動き、甲板作業員が退避するとタバタバタバタバと言う音を立てながらヘリは「あおば」を飛び立って行った。



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第48話 着陸

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

食べ過ぎて気持ち悪いです・・・・・・。


ー呉鎮守府司令室ー

 

「提督、呉鎮南東より未確認機を電探にて発見しました。」

 

秘書艦である加賀が呉鎮守府提督に伝えた。

 

「横鎮からの演習艦隊には新型艦や、新型機などが来るようだ。もしかしたらそれかも知れない。加賀、偵察機を出してくれ。」

 

「分かりました。」

 

加賀は工廠に走って行った。

 

「偵察機、発艦」

 

加賀は弓を射り、矢が海上に飛んでいき、矢の姿が5機の偵察機になった。

 

 

ーSH-60Kー

 

「お、5機接近。呉鎮守府からの偵察機みたいです。」

 

「矢矧3佐、一応、バンクを。」

 

「分かりました。」

 

シーホーク(SH-60K)はバンクを振った。偵察機は折り返してきてシーホークに合図を送った。

 

「ついて来いって事ですね。」

 

暫く偵察機について行き10分程すると港やレンガ造りの建物等が見えてきた。

 

「艦長、多分、あれが呉鎮守府だと思われます。」

 

舞風艦長は外を見ると矢矧3佐に指示を出した。

 

「よし、鎮守府本館前に着陸だ。」

 

「了解しました。」

 

加賀から発艦した偵察機が滑走路に誘導するために飛行していたが、鎮守府上空を飛行したとき、ついてくるシーホークに違和感を感じた。ヘリを見るとヘリが鎮守府上空で停止し、降下し始めたのだ。

 

「な、垂直に降りている!?」

 

驚いたのは偵察機の妖精だけではない。呉鎮守府に居る艦娘達や提督もシーホークが垂直に降下しているのを唖然として見ていた。

 

「おーい、危ないぞー!!!」

 

提督が叫んだ為、我に返った艦娘達は着陸予定地から遠ざかって行った。

 

ヘリが着陸するとドアが開き、中から艦娘等が出てきた。一部の艦娘は見た事のない制服(海自の冬服)を着ていた。呉鎮守府の提督はヘリに近づいた。

 

「呉鎮守府提督の町田少佐です。貴官達は?」

 

見た事のない制服(海自の男性用冬服)を着た舞風に聞いた。なぜかって?1番偉そうだった為だ。

 

「私は横須賀基地、いや、横須賀鎮守府所属、護衛艦「あおば」艦長、舞風1等海佐です。1等海佐と言う階級は大佐と同じです。」

 

舞風が言うと町田少佐が急に畏まった。

 

「そうでありますか!!!」

 

「やめて。堅苦しいのは苦手だから・・・。タメ語でもいいよ・・・。」

 

「分かった。そちらの方々は?」

 

町田少佐は海自の冬服を着ている(女性用)青葉(明人)の方を向き、言った。

 

「大甕鎮・・・、横須賀鎮守府所属、青葉3等海佐です。3等海佐という階級は少佐と同じです。」

 

「横須賀鎮守府第6艦隊旗艦、霧島です。」

 

「舞風艦長、青葉3佐、霧島さん、よくいらっしゃいました。」

 

青葉(明人)が呉鎮守府の艦娘の方を見ると大井がこちらをじっと見ていた。

 

「くっ、駆逐艦なのに提督よりも階級は上・・・、駆逐艦なのに提督よりも階級は上・・・、駆逐艦なのに提督よりも階級は上・・・。」

 

「呉鎮守府の大井怖ぇ・・・。」

 

青葉(明人)は呟いた。

 

「え?大井ってこういう性格じゃないの?」

 

町田少佐が青葉(明人)に尋ねた。

 

「いや、同じ種類の艦娘でも、一人一人で性格は違いますよ。そこに吹雪が居ますよね。」

 

青葉(明人)は呉鎮守府の吹雪の方を見た。

 

「いるな。それが何か?」

 

「町田少佐、貴方の奥様は呉鎮の初代吹雪ですよね。そこにいる吹雪は2代目ですよね。」

 

「ど、どこでそれを!!!」

 

「松本中佐にね・・・。貴方は「吹雪は真面目で女の子らしい趣味を持っている」と思ってますね。」

 

「嫁がそうだからな」

 

「舞風艦長、ちょっといいですか?」

 

「う、うん・・・。」

 

青葉(明人)は舞風艦長の側に寄った。

 

「ねぇ、舞風艦長、今夜部屋にいいですか?」

 

青葉(明人)は舞風艦長の顎をクイッとやった。

 

「あ、青葉・・・、何するの?」

 

「い、い、こ、と♡」

 

「そ、そんな事、私には出来ない・・・・・・。」

 

「貴女はy「あー!!!もう、我慢出来ない!!!青葉3佐、舞風艦長、失礼ですが言わせてください!!!」」

 

吹雪がこちらに歩いて来た。

 

「なんで艦長なのに女性なんですか?普通男性ですよね!!!女×女なんて盛り上がりませんよ!普通、男×男ですよn・・・・・・・・・あ・・・。」

 

吹雪はいきなり地面に頭を打ちつけた。

 

「吹雪・・・・・・、君・・・・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

腐女子だったんだね・・・。」

 

「ああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

 

青葉(明人)が言うと吹雪は何回も地面に頭を思いっきり打ち付けた。

 

 

「吹雪ぃ!!!!!!誰か吹雪を止めろ!!!!!!」

 

「ああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

 

磯波や雷、球磨、木曾、榛名等が吹雪を取り抑えた。取り抑えた時の吹雪の頭は血だらけだった。

 

「吹雪を医務室に!!!早く!!!」

 

吹雪は医務室に運ばれて行った。

 

「それで舞風艦長、何故貴方達はオートジャイロで来たのですか?」

 

町田少佐は舞風艦長に聞いた。

 

「いや、未確認船だったら攻撃されるかもしれないでしょう?だったら元から〝横須賀鎮守府〟って書かれている方がそちらも安心するでしょう。」

 

「そうですか。」

 

「それで我々はこれから入港予定の艦が見たことない艦なので、来た方が安心が保証されるので。」

 

「わざわざ来なくても良かったのに・・・。」

 

そして、舞風艦長はシーホークに向かって歩いていった。




青葉(明人)と舞風艦長のは演技です。即席演劇ですね。


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第49話 呉鎮守府入港etc……

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

今回も短いです。はい。


ー護衛艦「あおば」艦橋ー

 

「舞風艦長から連絡が来ました!!!呉鎮守府入港の許可が出た様です!!!」

 

「よし、軸ブレーキ脱、両舷前進微速。」

 

中島の合図で艦が動き出す。

 

「シーホークの収容作業を行う。作業員は準備を。」

 

中島が艦内電話でヘリ格納庫の作業員に言った。

 

『アオバワレェ、シーホーク、只今から着艦します。』

 

無線から矢矧3佐の声が聞こえる。

 

収容されたシーホーク(SH-60K)からは矢矧3佐等のパイロットや搭乗員達が出てきた。

 

「あれ、舞風艦長達は?」

 

「向こうで呉鎮守府の皆さんと話していたので置いてきました。」

 

「はは、そうか・・・。」

 

そして、護衛艦「あおば」は呉鎮守府に入港した。

 

ー呉鎮守府埠頭ー

 

「凄い・・・、男性ばっかだ・・・、これで寝る前の想像の題材に使える!!!!」

 

自分の本当の性格がバレた吹雪は吹っ切れたのか腐女子発言をバンバンする様になった。

 

「横須賀鎮守府第6艦隊、特別第1艦隊(大甕鎮守府第7艦隊のこちらの世界の名称)の皆さん、呉鎮守府にようこそ。私は呉鎮守府提督の町田少佐です。演習は明日行います。今日はゆっくり身体を休めてください。艦娘達と艦長等の士官や艦娘の乗組員の部屋は確保しています。どうぞこちらへ。」

 

町田少佐は歩き出したので、舞風艦長や、横鎮第6艦隊、甕鎮第7艦隊、「あおば」の艦娘乗組員達はついて行った。

 

暫く歩くと、町田少佐はある建物の前で立ち止まった。

 

「ここは呉鎮守府宿泊棟です。艦娘乗組員以外の士官はこちらで宿泊してもらいます。本当は全乗組員に宿泊して貰いたかったのですけど、部屋が足りず、士官のみの宿泊になりました。すみませんでした。」

 

町田少佐は舞風艦長に深々と頭を下げた。

 

「町田少佐、気持ちだけで大丈夫ですよ。我々は1ヶ月あの艦の中で暮らしたことがあるので大丈夫です。貴方達は乗組員の上陸を許可されるだけで結構ですよ。」

 

「ありがとうございます。「あおば」の士官達の部屋は宿泊棟に入れば従業員がいるので、従業員におっしゃってください。」

 

「分かりました。」

 

中島2佐や菊池3佐、尾栗3佐等の士官は宿泊棟の中に入って行った。

 

「では、艦長達は艦娘寮で宿泊してもらいます。大丈夫ですか?」

 

「ああ、うん、大丈夫。」

 

舞風艦長は答えた。

 

「呉鎮守府滞在は1週間ですよね?」

 

「そうだけど・・・、それが?」

 

「いや、呉鎮の艦娘達と親交を深めて欲しいので。」

 

「そう。ありがとう。」

 

舞風艦長は思いっきりの笑顔で町田少佐を見た。

 

「絶対舞風艦長を見ない・・・、絶対舞風艦長を見ない・・・。」

 

「町田少佐、どうして見ないの?」

 

「あ、そ、それは・・・、あの・・・、あ!艦娘寮に着きましたよ!!!中に入りましょう!!!!!!」

 

町田少佐は話題を変えた。

 

「(町田少佐、逃げたな・・・。)」

 

青葉(明人)はそう思いながら中に入って行った。




明日はエイプリールフール!!!嘘をつきまくれますぅ!


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第50話 呉鎮艦娘達との交流(上)

どうもー!恐縮です!青葉ですぅ!一言お願いするぴょん!!!

はい、Aobaです。調子乗りました。はい。


町田少佐に連れられて青葉(明人)達が艦娘寮に入るとパァンとクラッカーが鳴った。

 

「「「「呉鎮守府ヘよーこそ!!!(なのです!)」」」」

 

艦娘達が食堂に集まっていて、手にクラッカーを持っていた。

 

「「「「1週間だけですが、宜しくお願いします!!!!!!」」」」

 

「それじゃー、自己紹介して。」

 

町田少佐が言った。

 

「ああ、はい。えー、私は護衛艦「あおば」艦長、舞風1等海佐です。1週間の間、よろしく!!!」

 

「「あおば」砲雷科所属、望月2等海尉です。1週間だけではありますが、よろしくお願いします。」

 

「同じく砲雷科所属、鈴谷1等海尉でーっす。」

 

「「あおば」飛行科の矢矧3等海佐です。よろしくお願いします。」

 

「横須賀鎮守府特別第1艦隊の司令官の天津風です。階級は2等海佐、まあ、中佐位です。」

 

「同じく横須賀鎮守府特別第1艦隊旗艦、青葉です。青葉になる前の名前から、天津風や艦隊の中では明人、アキって呼ばれています。階級は3等海佐、少佐位です。」

 

「同じく、横須賀鎮守府特別第1艦隊所属、重巡青葉です。特別第1艦隊に所属されたのはアキより私の方が早いです。なので、普通に青葉って呼ばれています。階級は3等海佐です。」

 

「同じ、大・・・、横須賀鎮守府第7・・・、特別第1艦隊所属、吹雪です!身長と胸は成長中です!!!。階級は2等海尉で、中尉位です」

 

気のせいなのか、こちらでも駆逐艦達(一部を除く)の方と一部の軽空母(特にRJ)から羨ましい視線が吹雪に向けられている様な・・・。気のせいだね。うん、そのはず。

 

「同じく、横須賀鎮守府特別第1艦隊所属、曙です。階級は3等海佐です。」

 

「同じく、横須賀鎮守府特別第1艦隊所属、秋月です。対空戦闘ならお任せ下さい!階級は3等海尉で、少尉位ですね。」

 

「同じく、横須賀鎮守府特別第1艦隊所属、木曾だ。階級は1等海尉、大尉位だ。天津風と交代交代で出撃してるぞ。」

 

「横須賀鎮守府情報部所属、青葉(片桐)ですぅ!ジャーナリストでもあります!階級は2等海佐ですぅ!演習には関係ないですが、記録を取りに来ました!!!」

 

「横須賀鎮守府第6艦隊旗艦、霧島です。眼鏡は伊達です。」

 

「同じく横須賀鎮守府第6艦隊所属、羽黒です。」

 

「同じ横須賀鎮守府第6艦隊所属の北上だよー。」

 

「同じく横須賀鎮守府第6艦隊所属、大井です。」

 

呉鎮の艦娘達は大井の自己紹介に驚いていた。それもそのはずだ。呉鎮の大井は着任時の挨拶で「北上さんに近づいたら殺す!!!」と言っていたのだからだ。

 

「(まあ、しょうがないか・・・。呉鎮の大井があんな感じだからな・・・。)」

 

青葉(明人)は心の中で思った。

 

「同じく横須賀鎮守府第6艦隊所属、蒼龍です!!!」

 

「同じく横須賀鎮守府第6艦隊所属、綾波です。」

 

「「「「「「「「「「「「「「「1週間よろしくお願いします!!!」」」」」」」」」」」」」」」

 

「それでは、何か私達に何か質問はありますか?」

 

青葉(明人)がマイクで呉鎮の艦娘達に聞いた。

 

「はい。」

 

加賀が手を挙げた。

 

「はい、加賀さん。」

 

「明人さんの階級は3等海佐と言いましたよね。」

 

「はい、そうですが?」

 

「何故少佐と言わずに3等海佐と言ったのですか?」

 

「え?あ、そ、それは・・・・・・。えーっと・・・、」

 

青葉(明人)は少し考えてから言った。

 

「それは、我々は特務機関だからです。特務機関なので、通常の階級では無いんです。」

 

「そうですか。分かりました。」

 

加賀は納得した?様だった。

 

「他に質問ある人は?」

 

青葉(明人)は周りを見まわした。

 

「はいはいはいはいはーい!!!!!!」

 

「漣、うるさい。質問権無しな。」

 

「HEEEEYYYY あァァァんまりだアァアァ」

 

「発言権なしで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冗談ですよ。(笑)」

 

「(笑)って何!?ねぇ、何!?・・・・・・、まあいいや。舞風艦長に質問しまーす。何でそんなに若くて艦娘なのに艦長なんですかー?」

 

青葉(明人)はマイクを舞風に渡した。

 

「えー、艦娘なのは特務機関の規則で艦娘が艦長を務めるようなんです。・・・、後、失礼ですが、私は53歳ですよ?」

 

「「「「・・・・・・、え?」」」」

 

「いや、だから私は53歳ですよ?」

 

「「「「工工工エエエエエエェェェェェェ(゜Д゜)ェェェェェェエエエエエエ工工工」」」」

 

この時の呉鎮守府の艦娘達の絶叫は静寂した呉市内に響いたという。




え?卯月?いるわけないじゃないですかぁ!!!(うちの艦隊に)


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番外編 Episode2 大甕鎮守府の夕立改二の非番の日(50.5話)

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

本話の主人公?は夕立です。


「おはっよーう!!!また私がいっちばーん早く起きたね!!!」

 

「おはよーっぽい」

 

夕立改二(以外夕立)は白露の声で目が覚める。(五月蝿い為)夕立は寝間着から私服に着替えて食堂に向かう。

 

「おはよー夕立。」

 

「睦月ちゃんおはよーっぽい。」

 

夕立は睦月等と挨拶をし、食券売り場で『日替わり和食朝食セットA』のボタンを押した。

 

小貫さん(最上)に食券を渡し、『日替わり和食朝食セットA』を貰った。中央のテーブルで白露、時雨(本日の非番組)と一緒に朝食を食べながら話していた。

 

「今日、皆非番だから何処か出かける?」

 

時雨が言い出した。

 

「常磐?いいっぽい。」

 

「いいんじゃない?」

 

満場一致で決定した。

 

「で、常磐のどこに行くっぽいの?」

 

夕立が2人に聞いた。

 

「ショッピングモールは?」

 

「いいよ(っぽい)!!!」

 

白露の言った意見ですぐに決まった。夕立は「(決まんの早くね?)」と思いながら味噌汁をすすった。

 

「ゴッ!!!ゴホッ!ゴホッオエェェェー!!!し、塩辛!?」

 

「夕立、引っ掛かったぴょん!!!」

 

卯月がm9(^Д^)しながら見ていた。

 

「夕立が引っ掛かった!!!引っ掛かっぴょぉぉぉぉぉぉぉぉぉん」

 

夕立は卯月にアイアンクローをしていた。

 

「ごめんなさいぴょん!!!もうやんないぴょん!!!」

 

「飲め」

 

夕立は味噌汁を指さして言った。

 

「わかったぴょん・・・。」

 

「薄めずに、1分で」

 

「流石にそれは無理ぴょ「あ?」すみませんでした。」

 

そして味噌汁は卯月が飲み干した。卯月がこの後病院のお世話になったのは別のお話。

 

朝食を食べ終わり、夕立達はショッピングモールに向けて寮を出て駐車場に向かった。

 

夕立が車のキーのボタンを押すてピッピッと夕立の愛車のフィットが音を出した。

 

「え?夕立って免許持ってるの?」

 

時雨が聞いた。

 

「え?知らなかったの?白露型で20歳越してて車の免許持ってるのは夕立と村雨だけなんだよ。」

 

「初めて知ったよ。」

 

そして、助手席に白露、後部座席に時雨が座った後、シートベルトを着用し、夕立がアクセルペダルを踏んだ。

 

フィットは交通量の多い国道を南下していく。

 

「そう言えば、明人さん達って異世界に行っちゃったんだっけ?」

 

「そうだけど・・・、白露、急にどうしたっぽい?」

 

「いや、こっちの世界に帰って来れるのかなーって・・・。」

 

「うーん、今の所、インターネットで生存を確認出来てるからね。もしかしたら帰ってこれるんじゃないかな。」

 

「そう・・・。アキ達ずるいっぽい!!!」

 

「どうして?」

 

夕立の言ったことに時雨が質問した。

 

「だって、出撃を代わって貰えるし、学校は毎日公欠になるっぽい!!!そんなのずるいよ!!!」

 

ポーン『700m先、酒門町を右方向です。』

 

「まあ、そうだよね。私達は学校があるから非番の日でも休めない日は多いからね。異世界に行っちゃったなら学校に登校できないから休める日が増えるからね。」

 

ポーン『まもなく、右方向です。』

 

カーナビが音声で進路を知らせてくれる。

 

フィットは国道と国道が交わる交差点を曲がった。

 

「なんか、ショッピングモール行くのめんどくさくなったから常磐駅の駅ビルでもいいかも。」

 

白露がいきなり言い出した。

 

「はあ?誰が運転すると思ってんの?」

 

「ごめんなさい。ショッピングモールで変更はなしで。」

 

「分かればいいっぽい。」

 

そして暫く走り車はショッピングモールの駐車場に入って行った。

 

「んじゃあ、適当に店内見てきてっぽい。私はここで待ってるっぽい。」

 

「夕立も来てよー。」

 

「来て欲しいな。」

 

「分かったっぽい・・・。」

 

夕立は渋々車を降りた。

 

白露や時雨は服屋などで服を買っていたが、夕立は荷物持ちでいた。

 

 

 

「ゆーだち、良かったの?本しか買わなくて。」

 

帰りの車の中で白露が聞いてきた。

 

「いいっぽい。欲しいもの無かったっぽい。」

 

「そうなの?ショッピングモールなのに?僕でさえあったのに?」

 

「そうっぽい。」

 

フィットは帰宅中の車で混雑している国道を走って行った。

 

 

 

 

 

「ハァ・・・何で語尾に『ぽい』をつけなくちゃなんないのかな・・・。」

 

夕立は居酒屋鳳翔のカウンター席に座ってお酒を飲んでいた。

 

「女心も分かんないし・・・。

 

 

 

 

あ〜、アキ、早く帰って来ないかな・・・。元男の話し相手はアキしかいないのに・・・。」

 

夕立はグラスを鳳翔さんに渡した。

 

「バーボン、ロックで・・・。」

 

「夕立さん、飲み過ぎですよ。明日出撃ですよね?程々にした方がいいんじゃないですか?」

 

「んな事はどーでもいいの。」

 

「駄目ですよ。それに話し相手が明人さんしかいないと言いましたが、私は夕立さんと同期ですよ?私も話し相手になりますよ。」

 

「鳳翔さん・・・・・・。抱き着いてもいい?」

 

「いいですよ。」

 

そして夕立は鳳翔さんに抱きついた。その時、ほかの艦娘達から目線を向けられていた事に夕立は気づいてなかった。

 

 

 

夕立は次の日、二日酔いになり、大淀さんに怒られたのは言うまでもない。




元男のキャラが増えましたね。はい。


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第51話 呉鎮艦娘達との交流(下)と呉鎮での演習(序)

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

今日、翔鶴を買いました。(1分の700のプラモ)


自己紹介を終えた後、会食になった。呉鎮の艦娘達と食べながら喋っていた時、1人の艦娘が歩いてきた。

 

「こんにちは、明人さん。」

 

大和が話しかけてきた。

 

「や、大和さん、何ですか?」

 

「いやぁ、明後日、演習しますよね。」

 

「はい、そうですが・・・。」

 

「それがですね・・・、相手は私達なんですよ」

 

「「「「「「「!?」」」」」」」

 

横鎮特別第1艦隊(甕鎮第7艦隊と六田)は衝撃の事実に驚いた。

 

「え?や、大和!?相手はあの大和!?」

 

「はい。提督が『呉鎮守府の底力見せてやる』って言い出して・・・、貴女達の相手が私達になってしまいました。」

 

「そうなんですか・・・、まあ、どんな相手でも全力でやりますよ!!!」

 

「はい!!!分かりました!!!明日を楽しみにします!!!」

 

青葉(明人)と大和は握手をし、大和と別れた。

 

「吹雪。」

 

青葉(明人)が吹雪を呼ぶと吹雪が2人来た。

 

「「何ですか?」」

 

「あー、腐女子(呉鎮)は呼んでない。」

 

「!?腐女子ってひどいです!!!」

 

「いや、合ってるでしょ?」

 

「否定はしませんけど・・・。」

 

「否定はしないんだ。」

 

吹雪(腐女子)が吹雪(色々デカイほう)に突っ込まれるという謎の光景があった。この後、吹雪(腐女子の方)は帰っていき、青葉(明人)は吹雪を連れて廊下に出た。

 

「吹雪。明後日の編成なんだけど・・・、天津風じゃなくて木曾を出し、曙は出さない。」

 

「?どうしてですか?」

 

「相手に全戦力を知られたくないからね。呉鎮は本気で勝とうとしてくるだろう。それに万が一厄介なことになったら面倒だからね。」

 

「厄介なこと?」

 

「秘密。」

 

「ひどいです・・・。で、曙ちゃんをどうやって出さないんですか?仮病だったら怪しまれますよ?」

 

「いや、大丈夫。元いた世界で、仮病で学校を休むために明石に『風邪ひく薬』を作ってもらったんだ。身体に害はないし、副作用的なので数日咳が出るようになってる。」

 

「へー。そんな物をそんなしょーもない理由で作ったんですか?」

 

「う、うん。」

 

「まあ、役に立つのでいいですけど・・・。で、曙ちゃんの許可は?」

 

「もう貰ったよ。作戦だと伝えたら快く受けてくれたよ。」

 

「そうですか・・・。」

 

そして、青葉(明人)と吹雪は会食会場(食堂)に戻っていった。

 

 

ー数日後ー

ー呉鎮守府第2演習場ー

 

「「「「「よろしくお願いします!!!」」」」」

 

呉鎮守府第1艦隊と横須賀鎮守府特別第1艦隊(大甕鎮守府第7艦隊)が挨拶をした。

 

「明人さん、1人欠員が出ましたが、大丈夫ですか?」

 

大和に聞かれた。

 

「大丈夫ですよ。始めましょう。」

 

「分かりました。」

 

そして青葉(明人)達は待機場所に移動した。

 

「明人さん、呉鎮が本気で勝とうとしてくるってどういう事ですか?」

 

「吹雪、呉鎮の第2演習場の広さ分かる?」

 

吹雪は少し考えた。

 

「えーっと・・・、40×40ですよねぇ・・・。それが何か?」

 

「大和搭載の46cm45口径砲の最大射程は42,026m。演習場の広さは40km。これがどういう意味か分かる?」

 

「え?えーっと・・・、開始直後に主砲を斉射し、重要戦力を潰す?ですか?」

 

「そう。だから呉鎮は広い第1演習場を使わずに狭い第2演習場を演習に使用するんだ。勝つためにね。」

 

「もし、私達が勝ったら?」

 

「捕まえるかもしれないね。まあ、今は全力で戦うだけ。行くよ。」

 

「はい!!!」

 

青葉(明人)と吹雪は艤装を背負うと待機場所に走っていった。




柳1曹は次回出すと思います。はい。


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第52話 呉鎮での演習

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

演習が1500文字で終わるなんて速すぎた・・・。


(以下台本形式)

 

青葉(明人)「吹雪、演習開始後に多分大和は艦砲射撃を実行する。私と吹雪で迎撃しよう。」

 

吹雪「でも・・・、1度に発射できるシースパローは2発。2人合わせて計4発です。大和の主砲は計9門1度に斉射されれば防ぎきれません。」

 

青葉(明人)「手持ちのチップでは勝負にならない・・・か・・・。」

 

吹雪「は?」

 

青葉(明人)「初弾さえしのげれば次の一手はこちらからできる。吹雪、頑張ろう。」

 

吹雪「分かりました。最善を尽くします。」

 

大淀『それでは、演習を行ないます。演習、始め!!!』

 

大淀さんの声がスピーカーから聞こえる。

 

青葉(明人)「武鐘発動!!!対水上戦闘用意!!!」

 

青葉(明人)と吹雪の艤装妖精『『対水上戦闘よーい!!!』』カーンカーンカーン

 

青葉(明人)「トラックナンバー、2184、呉鎮守府第1艦隊旗艦、大和!!!1、2管、発射の瞬間を見落とさないで!!!イルミネーターレーダー、スタンバイ!!!」

 

 

 

大和の艤装妖精「射撃用意よし!」

 

町田少佐「大和の46cm砲の威力、松本中佐よ、思い知るが良い!!!」

 

大和「第1射、てーっ、」ジリリリリリ

 

大和の艤装から警告音が鳴る。

 

大和「撃ち方始め!!!てーっ!!!」ドォン!!!

 

 

 

青葉(明人)のCIC妖精3「出ました!!!大和発砲!!!」

 

青葉(明人)「いくつだ!!!9つか!!!」

 

青葉(明人)のCIC妖精3「いいえ、3つです。本艦まで41000ヤード!!!」

 

青葉(明人)「吹雪!!!3発のうち、1発をお願い!!!」

 

吹雪「分かりました!!!」

 

青葉(明人)「シースパロー、発射始め!!!」

 

青葉(明人)のCIC妖精2と吹雪「「後部VLS、シースパロー、発射!!!(サルボー!!!)」」

 

青葉(明人)の艤装からはシースパローが2発、吹雪の艤装からは1発発射された。

 

青葉(明人)のCIC妖精3「シースパロー、命中まで30秒。」

 

青葉(明人)「シースパロー、コース再確認。コンマ1秒でもズレたらアウトだ。」

 

 

 

大淀「大和さんが初弾で3発斉射か・・・。特別第1艦隊の皆さんは大丈夫ですかねぇ・・・。」

 

大淀は球磨と呉鎮守府第2演習場の真ん中辺りに立っていた。

 

球磨「あ、大和さんの主砲弾だクマ!!!」

 

大淀が球磨の指さした方を見ると大和の46センチ主砲弾、3発が見えた。

 

2人「「!?主砲弾が爆発した(クマ)!?」」

 

主砲弾が中央部分を超える前に海上で爆発した。

 

大淀「な、何が起こっているの!?」

 

 

 

青葉(明人)のCIC妖精2「目標、命中。全弾消えます。迎撃成功です。」

 

青葉(明人)「よし、トマホーク、攻撃始め!!!」

 

トマホークが青葉(明人)の艤装から発射された。

 

 

 

大和「弾着は?無いの?全発共?」

 

町田少佐「大和、主砲弾は中央部分で爆発した。大淀から連絡があった。」

 

大和「!?なんですって!?全弾共爆発!?嘘・・・。」

 

大和の見張り員妖精「!?何がこちらに向かって飛行してきます!!!」

 

大和「!?撃ち落として!!!」

 

大和の艤装の機銃が飛んでくるもの、トマホークに照準を合わせようとした。しかし、亜音速の物は照準を合わせる前に大和に命中した。

 

大和「キャアアアアア」

 

町田少佐「大和!!!」

 

 

 

青葉(明人)のCIC妖精2「大和、大破!!!」

 

青葉(明人)「ハープーン、撃ちー方始めー。」

 

青葉(明人)の艤装からハープーンが発射された。

 

青葉(明人)「吹雪!!!残りの全員を攻撃して!!!」

 

吹雪「了解!!!ハープーン、撃ちー方始めー。」

 

 

 

町田少佐は恐るべき光景を見た。貧弱そうな艦隊に負けたのだ。大和にギリギリ見えるくらいの砲弾が当たり、他の艦娘には目にも見えない速さで砲弾が命中した。呉鎮第1艦隊は全員轟沈判定に対し、特別第1艦隊は小破すらなかった。横鎮特別第1艦隊の圧倒的勝利だった。



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第53話 こちらの世界の艦娘

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

今回は合計文字数1004とかなり少ないです。


町田少佐は司令室で考えていた。

 

「(あの戦力があれば横鎮を俺の物にできる・・・。)」

 

そして、ニヤつきながら町田少佐は電話を手に取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

青葉(明人)は天津風(六田)と青葉、曙達と同じ部屋に寝ていた。

 

「うーん、トイレ・・・・・・。あと、喉が渇いた・・・。」

 

青葉(明人)はゆっくり目を覚ました。時計を見ると23時02分だった。青葉(明人)がお茶の缶を見るとお茶は一滴しか入っていなかった。

 

「・・・・・・トイレ行ったついでに買ってくるか・・・。」

 

青葉(明人)は財布を取ると廊下に出た。トイレに行った後、青葉(明人)は自販機のある1階の階段下に向かって階段を降りていった。自販機は階段下にある為、直ぐに見つかった。そして、100円玉を自販機に投入し、お茶を買った。青葉(明人)は人の気配を感じ、食堂に向かった。

 

「?」

 

深夜の食堂は1箇所だけ蛍光灯がついていた。青葉(明人)が食堂を覗くと、1人のピンクの髪の色の駆逐艦娘が唯一点灯している蛍光灯の真下の椅子に座っていた。

 

「いーなー。明人さん達は人間で・・・。」

 

食堂で、漣が呟いていた。

 

「漣、どーしたの?」

 

青葉(明人)が漣の反対側の席に座った。

 

「!?明人さん、起きてたの!?」

 

「うん、喉が渇いたから飲み物を買いに。で、漣、何で「いーなー。明人さん達は人間で・・・。」って言ってたの?」

 

「え?いやあ、貴女達は違うけど漣達の身体は鋼材とかから出来てるからね。人間の形をしていてもね・・・人間だと思えないんだ。」

 

「でも、漣達は産まれ方を除いて人間と一緒じゃん。」

 

何か話に違和感を感じながら青葉(明人)はお茶の入った缶を開け、1口飲んだ。

 

「まあ、そうだけどさ・・・。でも、疑問に思ったのはそれだけじゃないんだ・・・。」

 

「?」

 

「『何で人間なのに艦娘になれるのか』ってこと。」

 

「?漣、どういう事?」

 

青葉(明人)は嫌な予感がしながら漣に聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・今まで大本営は艦娘を人間に対応するように実験してきた。でも、実験結果は全て暴走。失敗した。それにまだ成功報告は聞いていない・・・・・・。なのに貴女達は艦娘であり人間でもある・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

貴女達は一体何なの?本当に艦娘なの?漣達に何か隠してない?」

 

食堂は暫く静寂に包まれた。青葉(明人)がお茶を1口飲み、覚悟を決めた。

 

「・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

もう隠せないね・・・。実は・・・・・・、私達は・・・・・・、

 

 

 

 

 

 

違う世界の未来から来たの・・・・・・。」




柳1曹を出すと言ったな?だがそれは嘘だ。








はい。すいません。次回だそうかと思っています。はい。


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第54話 襲撃

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

今回は急展開?です。


「実は・・・・・・、私達は・・・・・・、

 

 

 

 

 

 

違う世界の未来から来たの・・・・・・。」

 

 

「違う・・・、世界?」

 

「そう。」

 

「そんな嘘・・・。」

 

漣は若干困惑していた。

 

「漣、WALKMANって知ってる?」

 

「え?う、うん。この前外出した時に電器店で売ってたから買ったけど・・・。」

 

「今持ってる?」

 

「え?うん。」

 

漣はポケットからカセットテープ式の初代WALKMANを出した。

 

「これがどうかしたの?」

 

「このWALKMANは私が未来から来た証拠になる。」

 

青葉(明人)は自分のポケットからタッチパネル式の薄型WALKMANを出した。

 

「これは?」

 

「未来のWALKMAN。」

 

青葉(明人)が漣に起動画面に表示される「WALKMAN」の文字を見せた。

 

「未来から来たって本当なんだ・・・。」

 

漣はWALKMANを見ていた。

 

「で、ずっと気になってたんだけど・・・。」

 

「?」

 

「明人さんの右腕に着いてる白い物は何なの?」

 

漣は青葉(明人)の右腕に着いてるCIWSを見ていた。

 

「CIWS?」

 

「しうすって何?」

 

「CIWSは艦船を目標とするミサイルや航空機を至近距離で迎撃する艦載兵器の総称であって、個艦防御システムの1つなんだ。日本語では「近接防御火器システム」などと訳されていて、アメリカおよびNATO諸国では「シー・アイ・ダブリュ・エス」とそのまま呼称しているんだ。CIWSでも種類があって、日本が採用しているのはファランクスなんだ。ファランクスはアメリカ合衆国のレイセオン・システムズ社製、艦艇用近接防御火器システムなんだ。」

 

「へ、へー。射程や発射速度は?」

 

「射程は1.49km、発射速度は選択できて毎分3000〜4500発だね。」

 

「凄い・・・。」

 

「まあ、今はゴム弾しか入ってないけどね。試しに撃ってみる?」

 

「え?ここで?」

 

「うん。」

 

「いゃあ、ダメじゃな「CIWS、AAWオート、撃ちー方始めー。」え?ちょっと!!!」

 

青葉(明人)はCIWSを暗闇を廊下に向けて撃った。

 

「グワァ!!!」

「グエッ!!!」

 

暗闇の廊下から男性の声が聞こえてきた。

 

「!?」

 

「やっぱりか・・・。」

 

青葉(明人)は声のした方に歩いて行った。廊下には兵士が5人倒れていた。

 

「私達を捕まえようとしていたみたいだ・・・。あっ、吹雪達が心配だ!!!」

 

青葉(明人)が思い出した様に言い、階段に向かうと、吹雪達が3人の兵士達と一緒にいた。そして、1人の兵士が話しかけてきた。

 

「青葉さん、ご無事でしたか。」

 

「貴方は?」

 

「申し遅れました。私は第1小隊、小隊長の安藤です。青葉さん、町田少佐を捕まえに行きましょう。」

 

「分かりました。」

 

青葉(明人)達は倒れていた兵士を縄で括り付けてから艦娘寮の玄関に走っていった。

 

「町田少佐側の兵士は私達を入れて計30人です。私達と青葉(明人)さんが捕まえた5人を除いて残りは22人です。寮玄関にはだいたい12人います。」

 

「分かりました!!!」

 

玄関に着くとCIWSを乱射(?)した。

 

「な、何だ!?」

「失敗か!?」

「に、逃げろー!!!」

 

兵士が叫んでいるが、青葉(明人)はCIWSを撃ちまくり、12人の兵士を気絶させ、ロープで柱に縛り付けておいた。

 

「よし、安藤小隊長、町田少佐はどこにいる?」

 

「本館の屋上です!!!」

 

「分かりました。皆、艤装を背負った?」

 

青葉(明人)が言うと皆は頷いた。

 

「それじゃー、行こう!!!」

 

青葉(明人)達は本館に向けて走り出した。




0時0分に投稿は流石に眠い・・・。


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第55話 艦娘に対する町田少佐の内心

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!


卯月欲しいです。


青葉(明人)達は本館の玄関の前の植え込みに隠れていた。

 

「本館玄関前の兵士は計4人・・・。倒しても残りの兵士は18人・・・。」

 

青葉(明人)は呟いた。

 

「どうします?突入しますか?」

 

「まだいいでしょう・・・。安藤小隊長、ここ以外に出入口はありますか?」

 

「ありますけど、そちらは出入口が狭い上に守りの兵士は6人だと思いました。」

 

「・・・、正面突破にしましょう。その前に、吹雪、SH-60Kを偵察に出してくれ。」

 

「分かりました。」

 

吹雪の艤装のヘリ格納庫のシャッターが開くとミニサイズのSH-60Kが飛んでいった。

 

 

 

 

本館屋上には町田少佐と何かあった時の為の護衛の兵士、5人と共にいた。

 

「何だ?まだ安藤小隊長や河和伍長からの通信は無いのか!!!」

 

「はい。未だありません。」

 

「クソッ、役立たずめ・・・。艤装の無い艦娘を捕まえることも出来ないのか!!!この事が大本営に知られてはいけないんだ!!!」

 

町田少佐は怒りと恐怖が募ってきた。

 

 

 

 

「屋上には町田少佐と兵士5人がいます。」

 

「そうなると本館内の兵士は7人か・・・。こちら側は9人・・・。」

 

青葉(明人)は吹雪の報告を聞いてから呟いた。

 

「青葉さん、突入しましょう。」

 

「ねえ、何で漣も参加してる事になってるの?」

 

「大丈夫。漣の12.7cm連装砲の弾はゴム弾になってるから。」

 

「話噛み合ってない!!!」

 

「よし、突入!!!」

 

「無視!?もういいや、突入!!!」

 

青葉(明人)達護衛艦娘5人と漣、3人の兵士達が本館に突入した。

 

「な、捕まえたんじゃないのkグワァ!!!」

「安藤小隊長、裏切ったnギャアアアアアアア!!!」

 

本館玄関の兵士達はCIWS等のゴム弾で一瞬で無力化された。

 

「よし!玄関前の兵士拘束!!!展開的に早いけど大丈夫!!!」

 

「今のメタ発言何!!!」

 

「直ぐに屋上に行くぞ!!!」

 

「また無視!?」

 

青葉(明人)達は本館内に突入するとCIWSや12.7cm連装砲等で兵士達を倒しながら進んでいった。

 

 

 

本館屋上にいる町田少佐の元に1人の兵士が走ってきた。

 

「町田少佐!!!奴ら、あの対象の艦娘達が安藤小隊長と共に本館に突入しました!!!」

 

「何!?安藤小隊長が裏切ったのか!?」

 

「町田少佐、ここは危険です。早く逃げてください!!!」

 

コンクリート造りの本館の屋上にはヘリコプターが降りてきた。

 

「町田少佐、早く!!!」

 

「分かった。今すぐn」ダダダダダダダ!!!ドォォォォン!!!

 

町田少佐がヘリコプターに乗ろうとした時、機銃の音と共にヘリコプターが爆発した。

 

「な、何だ!?」

 

バァン!!!と階段と外を繋いでいるドアが開いた。

 

「そこまでだ。町田少佐。」

 

町田少佐がドアを見ると艦娘達はCIWSを構えて?いて、兵士達は銃を構えていた。

 

「艦娘が・・・、鋼材から出来た化物が!!!」

 

「町田少佐。その言葉を撤回しろ。」

 

天津風(六田)が答えた瞬間町田少佐が言い返した。

 

「何だ?艦娘、兵器の分際で上官に口答えする気か!」

 

「町田少佐、私達も、この世界にいる艦娘も病気になりますよ。人間と同じ病気に。成長もする。妊娠もできる。怪我もする。血も出る。・・・・・・、そして、人間と同じ寿命がある。心もあり、悲しんだり怒ったり、笑ったりする感情がある。この要素で、どうやって鋼材から出来た化物や兵器と認識するんですか?人間と変わらないじゃないですか!!!」

 

「知ってるか?上官に逆らu「町田少佐。」!?誰だ!!!」

 

町田少佐が後ろを見ると、屋上にSH-60Kがホバリングしていて、SH-60Kの中から松本元帥が降りてきた。

 

「ま、松本元帥・・・、何故ここに・・・。」

 

「青葉、いや、片桐くんに盗聴機を司令室につけてもらったんだよ。あと、君、「上官に口答えする気か!?」とか言っていたが、そこにいる天津風の階級は少将。君の方が上官に口答えしているではないか。」

 

「しかし、艦娘に階級なんt「だから人間だって言ってるだろう?それに規則では〝艦娘は誕生した日から人間と同様に扱う。〟というのがあったろう?まあ、彼女らは正真正銘の人間だけどな。」そ、それは・・・。」

 

「町田少佐。出頭命令が出ている。そこにいる3人の兵士を除いた27人の兵士を連れていく。」

 

「松本元帥、どうやってですか?SH-60Kの収容人数は12人ですよ?」

 

青葉(明人)が聞いた。

 

「明人少・・・、3佐。もうそろそろ「あおば」が戻ってくる。それに乗せる。なお、演習は中止だ。日が昇ったら皆に挨拶をする。それから出発する。」

 

「分かりましt「明人さん、漣も連れてって!!!」え?松本元帥、大丈夫ですか?」

 

「大丈夫だ。問題ない。」

 

松本元帥はファイルから転属届けを出した。書類の移動艦娘名にはしっかりと〝呉鎮守府所属駆逐艦漣〟と書いてあった。

 

「なんで持っているんですか!?しかも、何でもう漣の名前が書いてあるんですか!?」

 

「念のためにね。」

 

「念の為って・・・。」

 

「町田少佐。まだこの鎮守府の提督はお前だ。この書類に判子を押せ。」

「え?」

「いいから。」

「あっはい。分かりました。」

 

町田少佐は屋上で書類に判子を押した。

 

「よし、これで漣は特別第4艦隊所属になった。君達と一緒に行動を共にしてもらう。大丈夫か?明人3佐」。

 

「え?私は大丈夫ですけど・・・。皆はどうo「「「いーよ!!!」」」はっや!!!即答かよ!!!」

 

「皆さん、よろしくお願いします!!!」

 

こうして呉鎮守府所属駆逐艦漣は青葉(明人)達と一緒に行動する仲間になった。




柳1曹「Aobaさん・・・、あの・・・、俺の出番は・・・。」

Aoba「はい。出す出す詐欺ですね。すみません。」

青葉(明人)「あんた柳1曹出すって言って何話目?」

Aoba「今回で5話目ですぅ!」

青葉(明人)「CIWS、AAWオート。」

Aoba「え?ちょっとやめてくだsギャアアアアアアア」


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第56話 さよなら、呉鎮守府

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!


最近、話に関係ない感想が多い様に思えるのは気の所為だろうか・・・。気の所為だね、はい!!!


「「「「4日間という短い間でしたが、ありがとうございました!!!」」」」

 

青葉(明人)達、特別第1艦隊と横鎮第6艦隊の皆は呉鎮の艦娘達に別れの挨拶をした。そして、出発する前に3人の艦娘が青葉(明人)に寄ってきた。そう、呉鎮所属の曙、朧、潮だった。

 

「別に、漣がいなくたって構わないんだからね・・・。「今朝、悲しがっていたくせに。」うっさい!!!」

 

途中朧に突っ込まれながら曙が。

 

「あんた、漣を困らせたらダメだからね。困らせたら異世界でも飛んで連れ戻しにいくから。」

 

と、朧が。

 

「漣ちゃんをよろしくお願いします。」

 

と潮が言った。

 

「7駆の皆、さよなら!!!また会えたら会おうね!!!」

 

「「「うん!!!」」」

 

漣は朧、曙、潮と敬礼した。

 

「漣ー。そろそろ出港だから行くよー。」

 

青葉(明人)が漣に声を掛けた。

 

「朧、曙、潮・・・。皆、元気でね・・・。」

 

漣は7駆の3人に言うと青葉(明人)の方に走っていった。

 

「舫い放てー!!!出港よーい!!!」

 

護衛艦「あおば」の乗組員は舞風艦長の合図で舫いを放ち、錨を抜錨した。

 

「両舷前進微速。」

 

「両舷前進微速!!!」

 

舞風艦長が言うと航海士も復唱し、コンソールを少し前に倒した。艦のガスタービンが特有の音を放ちながらゆっくり進んで行く。

 

「左、帽振れー。」

 

護衛艦「あおば」乗組員は埠頭に向かって帽子を振っている。青葉(明人)達も海自の制服を着ていたので、乗組員と同じく帽子を振った。横鎮第6艦隊や漣は帽子がないので、敬礼した。

 

「(さよなら。呉鎮守府・・・。)」

 

漣は心の中で思った。そして、漣は呉鎮守府が見えなくなるまで敬礼していた。

 

 

夕食の時間になった為、漣は青葉(明人)達に連れられて艦内食堂はに来た。艦内食堂はがやがやしていた。護衛艦「あおば」の艦長の舞風は異世界に来てから乗組員の絆を深める為に士官用食堂と下士官用食堂を一緒にした。その為、食堂は共通の趣味を持っている士官と下士官が一緒に話しながら食事をしているという珍しい光景が広がっていた。なお、舞風艦長もこの食堂を使うので、食事の時間になると舞風艦長の周りの席を取り合う争奪戦になる。今日も舞風艦長の周りは争奪戦になっている。漣達ははその光景を横目に見ながら舞風艦長から1番遠い8人がけの席に座った。

 

「「「「「「いただきまーす!!!」」」」」」

 

漣は青葉(明人)、青葉、吹雪、曙(アスロックの方)と天津風(六田)と一緒に座っている。ちなみに今日の夕食は金曜日なのでカレーだ。

 

青葉(明人)達は色々な話で盛り上がった。

 

「あの・・・、明人3佐、ここに座っても大丈夫ですか?」

 

柳1曹が尋ねてきた。

 

「彼は?」

 

漣が青葉(明人)に聞いた。

 

「彼は柳一信1等海曹。兵器関係の事ならほとんど知っている。」

 

「へー。じゃあ、私が〝駆逐艦漣〟だった頃も知ってるんですよね。」

 

「はい。」

 

「じゃあ、私が建造されたのは何処?」

 

「舞鶴工作部です。」

 

柳1曹は間髪入れずに答えた。

 

「正解!!!じゃあ次ね。私の最初の艦長は?」

 

「稲垣義龝少佐です。」

 

「くっ!!!正解!!!次!!!」

 

漣と柳1曹の勝負(漣が問題を出して柳が答えるだけ)は柳1曹の勝利で終わった。

 

「そう言えば、柳1曹、何でさっき私に尋ねたんですか?六田提督の方が階級高いですよ?」

 

柳は思い出した様に言った。

 

「あ、すみません、忘れてました。」

 

その時、青葉(明人)達のテーブルは笑いに包まれた。




はい。柳1曹出しました。はい!!!


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第57話 護衛艦「あおば」にて

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!


そう言えば、菊池3佐と尾栗3佐出していないような・・・。


護衛艦「あおば」は日本近海を進んでいく。

 

 

護衛艦「あおば」2甲板にある艦娘寝室2では青葉(明人)と漣がベッドに横たわっていた。

 

「暇だ・・・。」

 

青葉(明人)は呟いた。

 

「WALKMANで音楽聴けばいいんじゃない?」

 

二段ベッドの下段に横たわっていた漣がひょっこり顔を出した。漣の耳にはカセットテープ式のWALKMANのヘッドホンが着いていた。

 

「いや、聞いてるよ。でも・・・音楽を聴くんじゃなくて何か違うのをやりたい気分なんだよね・・・。」

 

「違うの?」

 

「そうだよ・・・。あ!!!そうだ!!!「艦これ改」があった!!!」

 

「艦これ改?って何?」

 

「私達世界での艦娘の二次創作ゲーム。」

 

「へー。じゃあ、それやってる間、WALKMAN貸して。」

 

「いいよ。」

 

青葉(明人)はそう言うとリュックからVitaと薄型でタッチパネル式のWALKMANを出した。

 

「はい。」

 

青葉(明人)はWALKMANを漣に貸してから、Vitaの電源を入れた。

 

青葉(明人)はiPhoneのアラームを21時40分に設定し、艦これ改をやり始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『とーどけ、とーどけ、おもーいよとーどけ、そうあの日私のねーがいすーべーてー、君と優しいじーかんへーとー、とーどk』カチカチ(iPhoneのロックを解除する音)

 

21時40分になり、アラームがなった為、青葉(明人)はiPhoneのロックを解除し、アラームを止めた。

 

「漣、消灯20分前だよ。歯磨きしに行こー。」

 

と言いながら青葉(明人)が二段ベッドの下段を見ると漣は音楽を聴きながら寝ていた。

 

「・・・、寝かせておこう・・・。」

 

青葉(明人)は呟くと歯磨きを直ぐに済ませ、電気を消し、二段ベッドの上段のベッドに潜り込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うにゅう・・・・・・」

 

漣はゆっくりと身体を横にし、時計を見た。

 

5時32分

 

「あのまま寝ちゃったのか・・・。」

 

ベッドの上には電池切れになったWALKMANがあった。

 

「外に行こう。」

 

漣はベッドから身体をゆっくり起こすと枕元にあった制服に着替え、髪を縛り、部屋から出て行った。

 

〝ここは2甲板〟

 

と、艦内案内図に書いてある。総員起こし前の艦内は静まり返っていた。

 

漣は急過ぎる階段を登り、1甲板に出た。漣はまた艦内案内図を見て移動した。

 

漣の向かった先はヘリ甲板。ヘリ甲板の縁に漣は座り、日の出で明るく照らされていた海をじっと見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「漣、どうしたの。」

 

漣の後ろから聞いたことのある声が聞こえた。

 

漣が声のする方を見るとそこには青葉(明人)がいた。

 

「おはよう。漣。」

 

「あ、お、おはよう・・・。」

 

青葉(明人)の今の髪型は髪を縛っていない為、ロングになっていた。

 

「明人さんって髪下ろしたら衣笠さんの改二に似てるよね。」

 

「だって同型艦だもん。」

 

青葉(明人)は漣の横に座った。

 

 

 

「漣、何でこんなに朝早いの?」

 

「いやぁー、音楽聴きながら寝ちゃってねー、早く目覚めちゃったんだよ。」

 

「でも何でヘリ甲板に?」

 

「え?それはね・・・、艦が深海棲艦に襲撃されずに航海する所を見たかったからね。改めて海を見ると戦場なのに綺麗だなって思ったんだよね。不思議だよね。海上は戦場だから漣達、艦娘には恐怖しか感じないのに、何故か希望らしき物を感じられるようになった・・・・・・。

 

 

 

 

・・・・・・漣を連れて来てくれてありがとう。アキ。」

 

漣はとびきりの笑顔で青葉(明人)を見た。

 

「・・・・・・、お礼は松本元帥に言って。書類書いたのは松本元帥だから。」

 

「あ、そうだった!!!テヘペロ」

 

青葉(明人)は少し笑った。

 

ピーッ『総員起こし、5分前。』

 

 

放送が聞こえた後、青葉(明人)は「よっこらしょ」と言いながら立ち上がった。

 

「漣、行こう。」

 

「うん!!!」

 

青葉(明人)と漣は艦内に歩いて行った。

 

 

 

CICでは当直の自衛官が数人座席に座っていた。1人の自衛官がレーダーの異変を感じた。

 

「!?深海棲艦探知!!!右30度、約180マイル!!!戦艦ル級、3隻確認!!!それ以外にも空母ヲ級2隻、重巡リ級が9隻!!!軽巡、駆逐は合わせて40隻以上いま・・・!?」

 

「どうした!?」

 

「深海棲艦反応、さらに増加!!!戦艦ル級5隻追加、計8隻になりました!!!戦艦レ級も2隻探知!!!そして・・・、戦艦水鬼が1隻です!!!この深海棲艦は横須賀鎮守府に向かっています!!!最低でもあと、10時間で戦艦レ級の射程圏内になります!!!」

 

「作戦前にそちらからお出ましかよ・・・・・・。直ぐに横須賀鎮守府に連絡だ!!!」

 

CICにいる自衛官は艦橋に伝えた後、舞風艦長の命令で横須賀鎮守府にこの事を連絡する為に無線機を手に取った。




Amazonで重巡青葉(ガチの方)を買いました。青葉もフィギュア出ればいいのに・・・。


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第58話 Yokosuka long distance defense operation(序)

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

ジパングBGM、戦闘「みらい」を流しながら2-5海域行ったら曲の終盤で全艦大破しました。



※秋月を忘れていたので訂正しました。


「護衛艦「あおば」から入電です!!!」

 

「読み上げろ。」

 

「本艦の電探に戦艦水鬼1隻、戦艦レ級2隻、戦艦ル級8隻、空母ヲ級2隻、重巡リ級が9隻、軽巡、駆逐は合わせて40隻以上を探知。真っ直ぐ横須賀鎮守府に向かっている模様。深海棲艦の射程圏内まであと、10時間。とのことです。」

 

「クソッ!!!何故最後の海域の作戦会議中にそこから湧いてくるんだよ!!!」

 

松本中佐は司令室の机を叩いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「艦長、「あおば」はあと1時間で横須賀鎮守府に到着します。横須賀鎮守府に到着後、燃料の給油、弾薬の補充を行います。」

 

「そう・・・・・・。」

 

舞風艦長は艦橋の艦長席に座っていた。

 

「全弾発射準備。ハープーン射程圏内に入ったら発射する。ハープーンの目標は軽巡洋艦と駆逐艦、トマホークは重巡洋艦に。スタンダードはヲ級の艦載機が発艦されたら発射する。尚、ハープーン射程圏内に入っても、松本中佐の許可なしでは発射しない。」

 

舞風艦長は呟いた。

 

そして、1時間後、護衛艦「あおば」は横須賀鎮守府に入港した。

 

 

 

 

 

「松本中佐、本艦に攻撃命令をお願いします。」

 

横須賀鎮守府司令室の椅子には松本中佐と舞風艦長が座っていた。

 

「舞風大・・・、1佐、何故私に尋ねるのですか?貴女の方が階級が高いのに・・・。」

 

「いやぁ、艦娘を出撃させるのは貴方方なので、それに作戦があるので・・・。」

 

「ご気遣いなさらずに攻撃すれば良かったのに・・・。

 

 

 

 

で、作戦って何ですか?」

 

「明人3佐、説明を。」

 

「はっ。」

 

青葉(明人)は椅子から立つと海図をホワイトボードに貼った。

 

「現在、確認が取れている戦艦水鬼1隻、戦艦レ級2隻、戦艦ル級8隻、空母ヲ級2隻、重巡リ級が9隻、軽巡、駆逐の合わせて40隻以上からなる深海棲艦の大艦隊はこのまま横須賀鎮守府に向かってくると予想されます。進路、速力がそのままの場合、最低でも8時間後には戦艦レ級の射程圏内になります。今回、我々が発案した作戦は、敵大艦隊が4時間後、15時20に90マイル地点に到着した時に「あおば」と護衛艦装備の艦娘から軽巡と駆逐艦に向かって一斉にハープーンを発射させます。人間サイズなので、ハープーン1発でも轟沈になります。次に、ハープーンで軽巡と駆逐艦を轟沈させた後、トマホークで相手の旗艦である戦艦水鬼にトマホークを1発試しに撃ちます。被害状況を確認後、更にトマホークを戦艦水鬼に撃ち込みます。戦艦水鬼轟沈後、多分指揮系統が混乱するので、その隙に「あおば」と護衛艦装備の艦娘からトマホークを一斉に発射させます。で、全艦轟沈確認後、SH‐60K(シーホーク)を飛ばし、ドロップ艦娘を収容する。という作戦です。名付けてYokosuka long distance defense operation(横須賀遠距離防衛戦) です。」

 

「なるほど。わかった(本当は解ってない)。非常事態があったら全艦隊を出撃できるように待機させます。」

 

「わかりました。今すぐ作戦の準備を行います。ご協力感謝します。」

 

舞風艦長は松本中佐と握手をすると、護衛艦「あおば」に走っていった。

 

 

 

 

 

4時間後、誰かがこの作戦をバラしたのか(大体青葉が主犯)横須賀鎮守府埠頭には沢山の艦娘達が集まっていた。集まった理由は噂で聞いた護衛艦「あおば」と特別第1艦隊の兵装を見る為や、待機状態なので外出が出来なく、部屋にいても退屈だった為だ。

 

横須賀鎮守府の港の泊地部分には護衛艦「あおば」と青葉(明人)、吹雪、曙、天津風(六田)、秋月がいた。

 

(以下台本形式)

 

 

 

 

 

 

 

ー護衛艦「あおば」CICー

 

ピッとデジタル時計が15時20分を表示した。

 

菊池(砲雷長)「1520(ヒトゴーフタマル)、艦長、時間です。」

 

舞風艦長「砲撃、始め!!!」

 

菊池「撃ちー方始めー!」

 

その瞬間、「あおば」と青葉(明人)、吹雪、曙、天津風(六田)、秋月の艤装からハープーンが発射された。

 

舞風艦長「どうか、成功してくれ・・・。」

 

舞風艦長は誰にも聞こえないように呟いた。




菊池3佐が久しぶりに出ました。


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第59話 Yokosuka long distance defense operation(上)

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

何も書くことない。


(最初から台本形式)

 

護衛艦「あおば」、青葉(明人)、吹雪、曙、秋月、天津風(六田)から発射された計48発のハープーンは深海棲艦の大艦隊に一直線に飛んで行った。

 

舞風艦長「ハープーン、再装填!!!」

 

舞風艦長の合図で妖精さんが動き、直ぐにSSM4連装発射機は新しい物に取替えられた。

 

 

 

CICの自衛官1「命中しました!!!48隻、反応消えます!!!」

 

松本中佐「!?もう軽巡と駆逐が沈んだのか!?」

 

舞風艦長「はい。全て轟沈しました。」

 

舞風艦長はCICにいる松本中佐に答えた。

 

舞風艦長「目標、戦艦水鬼、トマホーク、攻撃準備!!!」

 

CICの自衛官達は機器を操作している。

 

CICの自衛官2「トマホーク、攻撃準備、完了しました。」

 

「あおば」の前甲板のVLSの1セルのハッチがゆっくりと開く。

 

舞風艦長「砲雷長。」

 

菊池「トマホーク、攻撃始め!!!」

 

砲雷長の合図と共にトマホークが大空へと放出された。

 

CICの自衛官1「トマホーク、目標命中まで15分。」

 

CICの自衛官2「!?ヲ級艦載機を発艦しました!!!」

 

レーダーに艦載機のマークが次々についていく。

 

CICの自衛官2「ヲ級全艦載機、計120機を捕捉!」

 

菊池「SM‐2、発射準備!!!本艦の目標はトラックナンバー2318から2358の計40機!!!」

 

青葉(明人)『本艦は「あおば」の捕捉以外の目標、35機を捕捉しました。』

 

天津風(六田)『本艦も残りの目標を捕捉完了。いつでも発射できます。』

 

無線から青葉(明人)と天津風(六田)の声が聞こえる。

 

操作盤の前甲板と後部甲板のVLS部分の〝SM-2〟の表示の部分が点灯した。

 

菊池「撃ちー方始めー!!!」

 

CICの自衛官2「リコメンス・ファイヤ」

 

CICの自衛官全員と青葉(明人)、天津風(六田)「ってーーーーー!!!」

 

護衛艦と艦娘の艤装のVLSから合計120発のSM‐2が発射された。

 

CICの自衛官1「トマホーク、着弾まで2分。」

 

CICの自衛官2「インターセプトまで10秒、9、8、7、6、5、4、スタンバイ!!!」

 

SM‐2の反応とヲ級艦載機の反応が同時に消える。

 

CICの自衛官2「マークインターセプト!!!」

 

CICの自衛官2「本艦のSM‐2、トラックナンバー2318から2357まで撃破。青葉と天津風もトラックナンバー2358から2437を撃破!!!」

 

菊池「よし!!!」

 

CICの自衛官1「トマホーク、着弾まで10秒!!!」

 

CICのモニターには戦艦水鬼のいる位置に一直線に向かっているマークが映し出されていた。

 

CICの自衛官1「着弾しました!!!」

 

菊池「戦艦水鬼の状態はどうだ!!!大破か!?」

 

CICの自衛官1「いいえ、小破です。」

 

菊池「くっ・・・、トマホーク、発射、始め!!!」

 

CICの自衛官1「前部VLS、トマホーク、発射ぁ!!!サルボー!!!」

 

前甲板のVLSのセルのハッチが開き、トマホークが3発発射された。

 

舞風艦長「これで沈んでくれ・・・。」

 

舞風艦長の願いと共にトマホークは戦艦水鬼の方向に飛んで行った。



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第60話 Yokosuka long distance defense operation(下)

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!


4章も終盤に近づいてきました。


計3発のトマホークは戦艦水鬼に向かって飛翔していた。

 

菊池「トマホーク、着弾まで1分・・・。」

 

CICにいる自衛官全員はモニターに表示されているトマホークのマークと戦艦水鬼のマークを見ていた。

 

舞風艦長「これで全てが決まる・・・。頼む・・・。沈んでくれ・・・。」

 

CICの自衛官1「トマホーク、着弾まで10秒!!!9、8、7、6、5、4、スタンバイ!!!

 

 

 

命中!!!目標、消滅しました。」

 

モニターから戦艦水鬼の反応が消えた。

 

舞風艦長「トマホークの照準を戦艦レ級、戦艦ル級、重巡リ級に合わせて!!!「あおば」の目標は戦艦レ級2隻と戦艦ル級3隻、明人3佐の目標は戦艦ル級5隻、六田2佐の目標は重巡リ級5隻、茅ヶ岳(かやがたけ)(吹雪の名字)2尉は重巡リ級4隻とヲ級2隻に照準を!!!秋月と曙は待機!!!」

 

舞風艦長は無線機に叫んだ。

 

青葉(明人)・天津風(六田)『了解しました!!!』

 

吹雪(茅ヶ岳)『ちょ、私の目標だけ多くないですか?まあ、やりますけど・・・。』

 

吹雪の不満そうな声がスピーカーから聞こえる。

 

菊池「発射指示はこちらから出します。艦長、大丈夫ですか?」

 

舞風艦長「うん。」

 

菊池は舞風艦長の方を向きながらこくりと頷くとモニターの方を向いた。

 

菊池「トマホーク、攻撃始め!!!」

 

「あおば」の前甲板VLSと青葉(明人)、天津風(六田)、吹雪(茅ヶ岳)の艤装のVLSのセルのハッチが開き、計21発のトマホークが飛んで行った。

 

 

 

 

 

菊池「艦長、もしかしたら戦艦レ級はトマホーク1発では沈まないと思われます。」

 

舞風艦長「うーん、護衛艦が戦ったことがある艦種は戦艦ル級が一番上だからね・・・。もしかしたら沈まないかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・トマホークを1発ずつ戦艦レ級に撃ち、もし、1発で沈んだ瞬間、トマホークは自爆させる。そして、SH‐60K(シーホーク)を飛ばし、全艦轟沈後、ドロップ艦娘の収容作業に移る。」

 

菊池「分かりました。」

 

 

 

 

自衛官1『こちらヘリ格納庫。SH‐60K(シーホーク)、発艦準備完了しました!!!』

 

5分経たずにヘリ格納庫の自衛官から無線がきた。

 

菊池「艦長、全準備完了しました。」

 

舞風艦長「攻撃、始め!!!」

 

菊池「撃ちー方始めー!!!」

 

2発のトマホークが直ぐに前甲板VLSから発射され、それとほぼ同時にSH‐60K(シーホーク)が発艦した。

 

CICの自衛官1「全トマホーク、着弾まで1分。」

 

舞風艦長「沈め・・・、沈め!!!」

 

CICの自衛官1「インターセプトまで10秒!!!9、8、7、6、5、4、スタンバイ!!!」

 

その瞬間、CIC全体には緊張した雰囲気が漂っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

CICの自衛官1「め、命中!!!戦艦レ級大破!!!戦艦ル級、重巡リ級全艦轟沈!!!残り戦艦レ級2隻のみです!!!」

 

舞風艦長「よし!あと2発のトマホーク命中着弾まであと何秒!?」

 

CICの自衛官1「はっ、あと30秒です。」

 

舞風艦長「頼む・・・!!!このまま命中して・・・!!!」

 

CICの自衛官1「インターセプトまで10秒!!!9、8、7、6、5、4、スタンバイ!!!」

 

 

 

舞風艦長は両手を合わせて目をつむっており、菊池はモニターをじっと見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

CICの自衛官1「命中!!!戦艦レ級、反応消えます!!!」

 

「「「「オオォォォ(゚ロ゚*)(゚ロ゚*)」」」」

 

CIC、いや、横須賀鎮守府全域は歓声に包まれた。

 

舞風艦長「対水上戦闘用具収め。」

 

『対水上戦闘用具収めー。』

 

(台本形式終わり)

 

「ウゥ・・・、本気(マジ)だりー。寝るよー。」

 

望月2尉(姿は艦娘の望月)はCICの操作盤に突っ伏した。

 

「ちょ、モッチー!!!ここで寝ない!!!」

 

鈴谷1尉(姿は艦娘の鈴谷)は望月2尉の身体を無理矢理起こした。

 

「鈴谷1尉、寝させてくださ・・・・・・」⊂⌒~⊃_Д_)⊃スヤァ...

 

「ちょ、寝るなぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

歓声で包まれていたCICは鈴谷の叫び声と自衛官の笑い声に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、「あおば」から発艦したSH‐60K(シーホーク)はドロップした艦娘を戦闘海域周辺で捜索していた。現在、既に5人の艦娘と合流していた。

 

「矢矧3佐、いました。ドロップ艦娘です。」

 

森2尉がまたドロップ艦娘を発見した為、SH‐60K(シーホーク)は海面スレスレに下降し、海面上でホバリングし、ドロップ艦娘を収容した。

 

「全員収容できた。よし。これから本機は帰投する。森2尉、「あおば」に無線を。」

 

「分かりました。アオバワレェ、シーホーク。本機はドロップ艦娘計6人を収容。只今から帰投する。」

 

森2尉は矢矧3佐の命令で無線を送った。

 

『シーホーク、アオバワレェ。了解した。無事に帰投する事を願う。』

 

無線機から舞風艦長の声が聞こえる。

 

「いやぁ、終わりましたね。一安心です。」

 

「本当。あっという間だったわね。」

 

森2尉と矢矧3佐が会話をしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、矢矧3佐!!!あれ!!!」

 

柿崎1曹が何かを見つけた。

 

 

 

 

 

 

「!?何よあれ・・・・・・。」

 

 

 

 

矢矧3佐達が見た光景は、目の前に霧が発生した事だ。

 

「嘘・・・。海霧は通常、いや、日本近海では北海道周辺等でしか起こらないはず・・・。何故太平洋上に・・・。」

 

「矢矧3佐、迂回しましょう。」

 

森2尉が矢矧3佐に提案した。

 

「いや、駄目よ。燃料が足りない。ここを突っ切れなければ横須賀に帰れない・・・。このまま行くしかない・・・。」

 

SH‐60K(シーホーク)はこのまま海霧の中に突っ込んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「艦長!!!SH‐60K(シーホーク)の反応消えました!!!」

 

「!?嘘だ!?今すぐもう1機のSH‐60K(うみたか)を出して!!!周辺を捜索させて!!!」

 

1人の自衛官の言った一言で艦内の空気は一変した。

 

『私達もSH‐60Kを発艦させます!!!』

 

無線から青葉(明人)の声が聞こえる。

 

「矢矧3佐、森2尉、柿崎1曹・・・。何があった・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、横須賀鎮守府所属の艦娘達の艦載機や、SH‐60K等で周辺海域をひたすら捜索したが、反応が消えたSH‐60K(シーホーク)の残骸すら見つけられなかった。

 

そして、SH‐60K(シーホーク)が消息を絶ってから1週間後、舞風艦長のスマホが艦長室で振動を出していた。LINEの無料通話だ。舞風艦長が誰からの通話か確認すると・・・・・・・・・

 

 

 

 

()()3()()からだった。




ジパングの登場人物がちらほら出てますね。


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第61話 spirt world who went to destroyer

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

この物語の深海棲艦が可哀想に思えてました。


消息不明の矢矧3佐から電話が掛かってきた。舞風艦長は通話ボタンを押すと、通話形式をスピーカーにした。

 

「矢矧3佐!!!今何処にいるの!?」

 

舞風艦長はスマホに向かって言った。

 

『今、元の世界の自衛隊の横須賀基地にいます。』

 

「え?元の世界に戻れたの!?」

 

『はい!!!その為、時空間の捜索活動が始まりました。日本全国から護衛艦が派遣されて「あおば」がこちらの世界消失した海域周辺、私達がこちらの世界に現れた海域周辺を捜索しています。』

 

「そう・・・。どうにかそちらの世界に戻れないかな・・・。」

 

『分かりません。でも、そのうち戻れると思いますよ。あ、舞風艦長、朗報です。』

 

「?何が?」

 

『今、舞風艦長達がいる世界で戦艦水鬼を轟沈させたことを伝えたら舞風艦長の階級が1等海佐から海将補に昇格したんですよ。あと、六田提督の鎮守府内階級が少将から中将、海自内階級が2等海佐から1等海佐に昇格しました。』

 

 

「「「「「おー!!!」」」」」(゚∀゚ノノ"☆パチパチパチ★

 

「おいやめろ。」

 

舞風艦長が直ぐに言ったため、自衛官達は静かにした。

 

「階級が上がったのは分かった。こちらも早く向こうの世界に戻れるように努力する。」

 

『分かりました。』

 

そして舞風艦長は矢矧3佐との通話を終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー同刻ー

ー護衛艦「あおば」搭載SH‐60K(シーホーク)発見地点ー

 

SH‐60Kが現れた海域周辺では色々な基地所属の護衛艦が捜索活動をしていた。しかし、その海域は「あおば」を異世界に連れて行ったような大きなどす黒い雲に覆われ、大雨が降り始めた。

 

「凄い雨だ・・・。うおっ!」

 

艦が大きく揺れ、艦長である町島(まちしま)邦一(くにかず)

2等海佐が変な声を出す。

 

「艦長、この暴風雨でのこれ以上の捜索は困難です。横須賀に帰投しましょう!!!」

 

「そうだな・・・。しかし、周りの護衛艦はまだ捜索活動を続けている。その艦達を置いて帰れと言うのか!?」

 

町島艦長の一言で自衛官は黙り込んでしまった。

 

「このまま捜索活動を続ける。」

 

町島艦長は言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時であった。艦の目の前に護衛艦1隻を呑み込まんばかりの大波が現れた。

 

「避けろ!!!面舵一杯!!!」

 

「航海長!!!舵が効きません!!!」

 

「何だと!?」

 

航海長が操舵輪を左右に動かそうとするが、操舵輪はロックされた様にびくともしなかった。

 

「艦長!!!舵が効きません!!!あの大波に突っ込むしかありません!!!」

 

航海長は町島艦長に叫んだ。

 

「くっ・・・!!!どうにか持ちこたえてくれ・・・!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして1隻の護衛艦は大波に乗り上げた。

 

「ぐわぁ!」

 

護衛艦の中に大波の衝撃が伝わる。

 

「よし!越えた!!!応急指揮所!艦内各部の損傷を報告せよ!」

 

『電気系統、機能正常、艦内各部、異常なし!!!』

 

「よし!このまま捜索を続ける!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピカッ・・・ドッシャァァァァァァァァン!!!

 

その時、艦橋が光で覆われ、物凄い音がした。

 

「雷が落ちたぞ!!!」

 

『艦橋、CIC、水上レーダー、僚艦を捉えられません、僚艦をロスト!』

 

「レーダーが効かないって事があるか!通信は!」

 

『1番艦たかなみとの交信不能、あけぼの、はるさめ、いかづち、あさぎり、共に返信ありません!全交信周波数、完全に沈黙!』

 

「5分前まで4000先のはるさめを確認している!衛星はどうなんだ!」

 

「JSAT、捕捉できません。」

 

「衛星追尾アンテナ、チェックせよ。」

 

「故障ではありません、全艦から応答ありません!」

 

「なっ!?どうなってる!?」

 

艦内がざわつき始めた。そしてその5分後

 

『各種計器、通信機器回復しました!』

 

各種計器や通信機器が回復したため町島艦長は一安心した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時だった

 

『艦橋、CIC!!!水上レーダーが消息不明のあおばを捉えました!!!』

 

 

 

CICからの報告で護衛艦、()()()()の艦内に衝撃がはしった。




学校が始まり、宿題が終わらないので更新が遅くなる可能性が高いです。


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第62話 「あおば」と「さざなみ」の交信等

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

設定を変更しました。異世界での深海棲艦の現れた年を1949年から1946年にしました!!!


『艦橋、CIC!!!水上レーダーが消息不明のあおばを捉えました!!!』

 

 

 

CICからの報告で護衛艦「さざなみ」の艦内に衝撃がはしった。

 

「あのあおばか!?間違いないか!?」

 

『はい。水上レーダーにもDDG‐180とはっきり表してあります!!!』

 

「異世界だ・・・。「あおば」のいる異世界に来てしまったんだ・・・。」

 

町島艦長は呟いた。

「艦長。どうしますか?」

 

副長兼砲雷長の佐田(さだ)和樹(かずき)3佐が町島艦長に言った。

 

「・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

・・・。横須賀に向かう。航海長、進路を横須賀に!!!」

 

町島艦長は少し考えてから言った。

 

「了解!!!第2戦速、取り舵30度!!!」

 

「了解、第2戦速、とーりかーじ!!!」

 

「とーりかーじ!!!」

 

航海長の川崎(かわさき)一信(かずのぶ)合図で「さざなみ」が動いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー同刻ー

ー横須賀鎮守府ー

 

 

CICには舞風艦長、菊池砲雷長、その他の自衛官達がいた。

 

「舞風ちゃ・・・、艦長!!!水上レーダーに護衛艦「さざなみ」の反応が!!!」

 

「!?またこの世界にやってきた護衛艦が!?」

 

「そのようです。無線での接続をしますか?」

 

「いや、その前に松本中佐に言った方がいい。横須賀鎮守府に入港するのに松本中佐の許可が必要だからね。」

 

「了解しました。舞風艦長。」

 

「青梅1曹・・・。艦長じゃないでしょ?」

 

「・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ま、舞風ちゃん・・・。」

 

「よろしい!じゃあ今から松本中佐のところ行ってくるね!」

 

そして舞風ちゃ・・・、舞風艦長はCICを出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「砲雷長、この艦大丈夫何でしょうか。」

 

1人の自衛官、中込(なかごめ)由伸(よしのぶ)2尉が菊池に言った。

 

「駄目だな。色んな意味で。」

 

「そうですよね。いつも艦内食堂で舞風艦長の周りを奪い合っていますからね。」

 

「その前に艦長と下士官が毎日仲良く雑談しながら食事している艦なんてこの「あおば」しか無いと思うんだ・・・。」

 

「そうですね・・・。そう言えば、舞風艦長って1等海佐から海将補に昇格しましたよね。」

 

「ああ。したな。」

 

「もし、舞風艦長が異動する事になったら舞風艦長大好きなこの艦の乗員はどうなるんでしょうね。」

 

「さあな。全員舞風艦長の所属する部署に異動願いを出しそうだな。」

 

「砲雷長、冗談言うのはやめてくださいよー。」

 

CICは笑い声に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー1時間後ー

ー護衛艦「さざなみ」ー

 

「艦長、「あおば」から無線です!」

 

「繋げ。」

 

町島2佐が通信士に言った。

 

『こちらは、海上自衛隊、横須賀基地所属、あたご型ミサイル護衛艦3番艦「あおば」である。貴艦の所属を述べよ。』

 

「こちらは、海上自衛隊、呉基地第4護衛隊群第4護衛隊所属、たかなみ型護衛艦4番艦「さざなみ」である。只今、横須賀に向けて航行中である。」

 

『了解。横須賀鎮守府入港する為に複数の艦を派遣します。その艦に従って入港してください。』

 

「分かりました。」

 

そして、通信士は「あおば」との通信を切った。

 

 

「最大戦速!!!」

 

航海長は叫んだ。

 

「最大戦速、よーそろー。」

 

DD‐113 護衛艦「さざなみ」の横須賀鎮守府への航海が始まった。直ぐに終わるが・・・(話的に)。



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第63話 合流と開発

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

宿題?え?なにそれ?おいしいの?(終わっていない)


護衛艦「さざなみ」は横須賀鎮守府に向かって順調に航海していた。

 

横須賀鎮守府に向けて航海し始めて2日目の事だった。

 

「艦橋、CIC。前方10度、10マイルから接近する艦隊から無線が来ました。」

 

「繋げ。」

 

「了解しました。」

 

通信士からの報告に町島艦長は答えた。

 

『こちらは、日本国海軍、第1護衛艦隊旗艦、青葉(重巡)です。貴艦の航行目的を述べよ。』

 

「こちらは、日本国海上自衛隊、呉基地第4護衛隊群第4護衛隊所属、たかなみ型護衛艦4番艦「さざなみ」である。只今、横須賀に向けて航行中である。」

 

『了解。只今から転回するので、貴艦は速度を落としてくれませんか?』

 

「了解しました。第1戦速!!!」

 

航海長は青葉(重巡)通信士の言ったことに従った。

 

「第1戦速、よーそろー!!!」

 

艦は速度が落ちた。

 

 

 

 

すると目の前に4隻の軍艦が現れた。

 

「オオォォォ。本物の軍艦だ・・・。」

 

現れたのは、第1護衛艦隊に所属している艦だった。

 

第1護衛艦隊に所属している艦は、旗艦 重巡洋艦「青葉」、以下 軽巡洋艦「大淀」 駆逐艦「潮」 駆逐艦「雪風」の(ほとんどの艦はサルベージした。)計4隻だ。

 

「さざなみ」は第1護衛艦隊と合流し、横須賀に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー横須賀鎮守府ー

 

「え?開発をしてほしい?」

 

「ああ。」

 

松本中佐は司令室で青葉(明人)に言った。

 

向こう(元の世界)に居た時、開発失敗が多かったんですけど大丈夫ですか?」

 

「大丈夫だよ、問題ない!!!開発を20回やるから問題ないって!!!」

 

「20回ってやりすぎじゃないですか・・・。」

 

「大丈夫だよ、問題ない!!!開発資材が200個超してるから大丈夫だって!」

 

「松本中佐ってその言い方好きですね。それでは、行ってきます。」

 

そして、青葉(明人)は司令室を出て、工廠に向かった。

 

 

 

「明石と夕張の工廠によーこそ!建造?解体?開発?廃棄?何するの?」

 

明石が目を輝かせて来た。

 

「あ、開発を20回やりに来ました。」

 

「分かりましたぁ!!!こちらに!!!」

 

「元気だなぁ・・・。」

 

明石に連れられて開発装置の前に来た。

 

「開発はオール30で。」

 

「はーい!!!じゃあ、このレバーを引いて!!!」

 

「はーい。」ガコン

 

青葉(明人)はレバーを引いた。

 

1回目〝12.7cm連装砲〟

 

2回目〝失敗〟

 

3回目〝12cm単装砲〟

 

4回目〝零式艦戦21型〟

 

5回目〝ドラム缶〟

 

6回目〝九十四式爆雷投射機〟

 

7回目〝失敗〟

 

「なかなか良いの出ませんねー。」

 

「明石さん、プレッシャーかけないで!!!」

 

8回目〝失敗〟

 

9回目〝失敗〟

 

10回目〝Mk.41 mod.29 VLS(32セル)〟

 

《あきづき型に搭載されています。ESSM 短SAM VLA SUM 07式 SUMが搭載できます。なお、VLS+》

 

「((°д°)ファッ!?(つд⊂)ゴシゴシ((( ;゚Д゚))エッ!?な、何これ・・・。」

 

まだ出た事が無い装備だったので明石は驚いていた。

 

「Mk.41 mod.29 VLS か・・・。」

 

「Mk.41 mod.29 VLSって何ですか?」

 

「よーし、次!!!」

 

「ちょ、スルーしないで下さい!!!」

 

11回目〝オート・メラーラ 127mm砲〟

 

《〝たかが1門の砲で何が出来る!!!〟その言葉が命取り。命中精度は9割を超す。》

 

「たいちょー!!!雷撃隊がぁー!!!」

 

 

明石がデビット(ハットンの後ろにいる人)の真似をした。

 

「はい、次。」

 

「また無視ですか!?」

 

12回目〝RIM-162 ESSM〟

 

《シースパローの後継としてレイセオン社が開発した艦対空ミサイル。日本語では「発展型シースパロー」と呼ばれてる。レシプロ機なんて直ぐに撃墜出来る。》

 

「ふーん。次は?」

 

13回目〝RUM-139 VL-ASROC(VLA)〟

 

《ASROCの派生系の対潜ミサイル。米倉の様にはならないように。》

 

「殺らなければ、殺られます、砲雷長!!!」

 

「こいつをCICから叩き出せ!!!」

 

「明石、妖精さん、ご本人(菊池と米倉)呼びますよ?」

 

「「すみませんでした!!!」」

 

14回目〝90式SSM4連装発射筒、90式SSM セット〟

 

《日本が開発、配備した艦対艦ミサイル。別称はSSM-1B、むらさめ型以降の海上自衛隊の護衛艦に搭載されている》

 

「むらさめ型?」

 

明石が聞いてきた。

 

「えーっと・・・。」

 

「むらさめ型とは海上自衛隊の第2世代汎用護衛艦として、03・08中期防に基づき、平成3年度から平成9年度にかけて9隻が建造され、発展型のたかなみ型およびあきづき型とともに、護衛隊群の基準構成艦となっています。製造の経緯は、第1世代の汎用護衛艦(DD)として昭和52年度計画より2,900トン型(はつゆき型、52DD)を、また昭和58年度計画からは改良型の3,500トン型(あさぎり型、58DD)を建造し、昭和61年度計画までに、両型あわせて20隻が整備されました。これにより、8艦8機体制の4個護衛隊群の所要は充足され「わかったわかったわかった。もうわかった。 だからもうわかったって。 もういいからもうわかったから。 」そうですか・・・。」(´・ω・`)

 

いきなり現れた柳1曹はしょんぼりしながら工廠を出て行った。

 

「明石、解った?」

 

「解らなかったです。」

 

「そう。じゃあ、続きやるよー。」

 

「はーい。」

 

15回目〝失敗〟

 

16回目〝失敗〟

 

17回目〝レーダー一式〟

 

《OPS-24B 3次元式、OPS-28D 対水上捜索用OPS-20 航海用で1セット》

 

18回目〝OQQ-22 統合ソナー・システム〟

 

《魚雷防御システムとも連接されている装置。》

 

19回目〝SH‐60K〟

 

《SH‐60Jを基にして、三菱重工業と防衛庁(当時)で独自に改造開発を行い、哨戒能力の向上を目指した哨戒ヘリコプター。》

 

20回目〝熟練水雷長(米倉)〟

 

「うーん、上々かなー・・・。」

 

「あのー、ちょっといいですか?」

 

青葉(明人)が呟いた後、明石が質問してきた。

 

「ん?何?」

 

「あのー、最後だけ廃棄出来ませんかねぇ・・・。」

 

「何で?米倉良い人じゃん!!!」

 

「呼び捨てって・・・。」

 

「いいじゃん。一応、上官なんだからさ。」

 

「でも、勝手に攻撃したら怖いじゃないですか。アスロック「明石、それどこで知った?」え?あ、えっと・・・、そのぉ・・・。私は噂で聞いただけで「そんなに詳しく?噂で?」ごめんなさい!!!じ、実は・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

艦内見学の時に船員食堂で「ジ〇ング」を見ちゃったんです!!!」

 

「誰と?」

 

「米倉1尉と・・・、潜水艦ガードフィッシュにアスロックを撃つシーンを見ました。」

 

「本人見てんじゃねーかよ!!!何で自分が狂ってるシーンを見てるんだよ!!!ハア、ハア、ハア、フー。んじゃあ、明石、廃棄は無しね。」

 

「えー!そんなぁ!!!」

 

工廠に明石の叫び声が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー同刻ー

ーミッドウェー沖ー

 

「梅津艦長、角松2佐、森2尉は一命を取り留めました。」

 

「そうか・・・。良かった・・・。」

 

自衛官の報告に梅津艦長と角松2佐はホッとした。

 

「しかし、また磁気嵐を通る事になるとは・・・。」

 

「また違う時期に来た可能性が高いですよ。」

 

梅津艦長と角松2佐が話をしている。

 

「うーむ、そうだな・・・。一応、時計を確認しておけ。」

 

「はっ!」

 

 

 

 

 

「艦長、現在時刻が分かりました。現在は1979年6月8日です。」

 

「海上自衛隊の設立は1954年7月1日。もし、海上自衛隊が存在しているなら横須賀に入港出来る。角松2佐、尾栗3佐、横須賀に向かおう。」

 

「はっ!」

「了解しました!!!取り舵20度!!!」

 

「とーりかーじ!!!」

 

 

1979年6月8日 ミッドウェー沖に突如現れたのは艦首に〝182〟と書かれた青葉(明人)達の世界には存在しない1隻の艦だった。




みらいを出さないと言ったな?だがそれは嘘だ。


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第64話 偵察飛行

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

護衛艦3隻目。もう増やさない。多分・・・。


「舫い放てー、出港よーい!」

 

横須賀鎮守府の埠頭では自衛官達の声が聞こえる。小笠原諸島で行われる大規模演習と、「さざなみ」と合流する為、横鎮の艦娘達を乗せた護衛艦「あおば」が出港した。出港から2日目、父島の小笠原二見港で第1護衛艦隊と護衛艦「さざなみ」と合流した。

 

「サンドレット送れー!」

 

「1番巻けー!」

 

自衛官達が「さざなみ」から「あおば」に投げ出されたロープを引っ張って暫く経つとガコンという音がして、「あおば」と「さざなみ」は接舷した。

 

「接舷作業、完了しました!!!」

 

「さざなみ」艦長の町島2佐は「あおば」に乗り移り、中島と敬礼した。

 

「久しぶりだな。大弛。」

 

「江田島以来か?しかし、お前が艦長になるとはなー。」

 

「お前も汎用護衛艦勤務だったら艦長だったぞ。」

 

「前までは艦長になりたかったが、この艦の舞風艦長についていけるなら一生艦長やらない事にした。」

 

「お前何があったんだ。あんな年齢詐称の艦「「「「「「敵の自衛官を発見!!!」」」」」」は?」

 

自衛官達が艦内から飛び出てきた。

 

「「「「了解!!!」」」」

 

「うるさい。お前ら。今から町島艦長と会議をするんだ。さあ、持ち場に戻った戻った。」

 

「「「「了解しました・・・。」」」」

 

そして、中島と町島艦長は「あおば」艦内に消えて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー同刻ー

ー父島から南南東に90km地点ー

 

そこにいたのは1943年の父島に偵察機を出したイージス艦、「みらい」だった。

 

「艦長、父島に偵察機を飛ばしますか?」

 

角松2佐は艦長に提案した。

 

「そうだな・・・。現在は1943年ではなく、自衛隊の存在する1979年だ。歴史が変わっていなければ森2尉の様になる事はない。もし、1979年だったら父島基地分遣隊が居るはずだ。危険だが、海鳥を12:30(ひとふたさんまる)に飛ばす。」

 

「了解しました!!!」

 

 

 

 

 

 

 

ー後部ヘリ甲板ー

 

「佐竹1尉他一名、12:30、小笠原に向けて出発します。」

 

「航空機には注意して欲しい。森2尉の件があるからな・・・。」

 

「わかってますよ。今は1979年。同じ海上自衛隊の航空機に攻撃はしてきませんよ。」

 

佐竹1尉は林原3尉と海鳥に乗り込んだ。

 

「繰り返すが、これは偵察だ。交戦は許可しない。分かったな。」

 

「了解しました!!!」

 

『哨戒機発艦。』

 

海鳥がヘリ甲板にゆっくり動いていく。

 

『ベア・トラップ、リテイリングに到達確認。甲板作業員は退避!!!』

 

甲板にいた作業員が海鳥から離れてヘリ格納庫に入って行く。

 

「主翼展開後エンジンスタート。」

 

海鳥の主翼が開き、プロペラが動き出す。

 

「ベア・トラップオープン、テイクオフ!!!」

 

海鳥は「みらい」から飛び立ち、小笠原諸島方面に飛行し始めた。

 

「フォーチュン・インスペクター、シーフォール、発艦に異常なし。視界クリアー。」

 

佐竹1尉が無線に言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「シーフォール、父島上空まで20分!」

 

海鳥は順調に海上を飛行している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

CICには梅津艦長、角松2佐、菊池3佐、CIC所属の自衛官達がいた。

 

「艦長、いくら自衛隊が存在するとしても、危険では・・・。」

 

菊池が梅津艦長に言った。

 

「危険は覚悟のうえだ。この時代の横須賀に入港するかどうかが偵察飛行で決定する。この世界のLIVE映像を自分で確認した上で隊員に判断を下して欲しい。」

 

 

 

「フォーチュン・インスペクター、シーフォール。目標インサイト、上空まで10分。雲量2、視界極めてクリアー。」

 

 

 

「おお、小笠原だ。」

 

「こうして見ると現代と変わらないな。見るのは2回目だがな・・・。」

 

下士官の自衛官達が下士官食堂にあるテレビで海鳥からの映像を見ている。

 

 

 

 

 

「父島二見港が見えます。現在高度2800フィート。」

 

佐竹1尉は無線に言うと林原3尉の方を向いた。

 

「尾根沿いに高度500フィートまで降下するぞ。」

 

「500は危険です!!!森2尉の様になりますよ!!!」

 

「それは分かってる!!!今は1979年!!!自衛隊は存在する!!!行くぞ!!!」

 

林原3尉にそう言うと佐竹1尉は無線に言った。

 

「シーフォール、これより湾内に降下しま・・・!」

 

『シーフォール、何があった!!!』

 

「湾内に軍艦が見えます!護衛艦や、巡視船がまだ見えません!!!」

 

 

 

 

 

 

『湾内に軍艦が見えます!護衛艦や、巡視船がまだ見えません!!!』

 

「な、何!?」

 

「艦種を特定する!!!柳1曹を呼べ!!!」

 

梅津艦長は直ぐに柳1曹をCICに呼んだ。

 

 

 

 

「あれは重巡洋艦「青葉」 軽巡洋艦「大淀」 駆逐艦「潮」 駆逐艦「雪風」です。しかし、そこに居る艦は全て解体されて居るはずです。」

 

CICに呼び出された柳1曹は言った。

 

「!?歴史が全て変わってしまったのか!?」

 

菊池は頭を抱えた。

 

『フォーチュン・インスペクター、シーフォール!!!護衛艦2隻を発見しました!!!艦首に〝180〟と〝113〟と、それぞれ書いてあります!!!』

 

CICのモニターに「あおば」と「さざなみ」が映る。

 

「柳1曹、あの護衛艦の名前は分かるか?」

 

角松2佐が柳1曹に聞いた。

 

「〝180〟と書かれた艦は「ゆきなみ」ですが、あの護衛艦は「ゆきなみ」ではありません。私にも分かりません。〝113〟と書かれた艦は()()()()では「やまぐも」ですが、あの護衛艦はどう見ても「たかなみ」型護衛艦です。」

 

「何がどうなっているんだ・・・。」

 

角松2佐は呟いた。

 

「海鳥は今すぐ帰艦せよ。」

 

梅津艦長は無線に言った。

 

『了解。』

 

「只今から本艦は父島二見港に向かう!!!」

 

梅津艦長はCICで叫んだ。



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第65話 海鳥着艦

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

数学の先生がオネェだった。怖い・・・。


護衛艦「あおば」艦内士官食堂に「あおば」副長兼船務長の中島大弛と「さざなみ」艦長の町島邦一がいた。

 

「副長、舞風艦長はまだかな?」

 

「今、この部屋に向かっています。」

 

コンコンコンと士官食堂のドアをノックする音が聞こえる。

 

「高畑明人3佐、舞風一郎海将補、入ります。」

 

ドアが開き、青葉(明人)が中に入って来た。

 

「舞風艦長、どうぞ。」

 

ドアから舞風艦長(姿は駆逐艦舞風)が入って来た。

 

「はーい!!!呼ばれて来ました艦長の舞風ちゃんだよぉー!!!」

 

「・・・。」

 

町島艦長は舞風艦長をみて唖然としていた。

 

「こいつが本当に艦長なのか?」

 

町島艦長が中島に聞いた。

 

「そうだよ。我ら(あおば)の天使、舞風ちゃんだよ。」

 

「(こいつ毒されてるな・・・。)」

 

青葉(明人)は中島の発言を聞いて心の中で思った。

 

「町島艦長、舞風ちゃんについてどう思う?」

 

中島が町島艦長に聞いた。

 

「可愛い・・・。」

 

「だろだろ!!!舞風ちゃん可愛いよな!!!「舞風ちゃんファンクラブ」だってあるし、食事時に横に座って一緒に食事する事が出来るんだ!!!!!!」

 

「何!?本当か!?良いなぁ・・・、大弛は同じ艦所属で・・・。」

 

「(ヤバイ。副長だけでなく「さざなみ」艦長まで毒されてきた。このままいくと舞風艦長のファンが増えてしまう!!!やばいやばいよ、どれくらいやばいかっていうとマジやばい!!!)」

 

青葉(明人)は心の中で思った。

 

「それでは会議を始めましょう。」

 

舞風艦長は士官食堂の1番奥の座席に座った。その後、中島と町島艦長、青葉(明人)が座席に座った。

 

「六田1佐は?」

 

「体調不良で休んでます。」

 

舞風艦長に聞かれたので、青葉(明人)は答えた。

 

「そう・・・。現在、時空間の歪みを探しているところですが、時空間の歪みにはある規則があると思われます。明人3佐。」

 

「はっ。」

 

舞風艦長は青葉(明人)に資料を渡すように促し、青葉(明人)が資料を配り、話し始めた。

 

「時空間の歪みはミッドウェー沖で全て起こっている。この艦(あおば)がこの世界に現れたのも、SH‐60K(シーホーク)が元の世界に戻ったのも、「さざなみ」がこの世界に現れたのもミッドウェー沖です。つまり、我々が元の世界に戻るにはミッドウェー沖周辺にいて、時空間の歪みを発見し、突入するしかない。その為に父『不明機発見!!!右160度より急速接近中!!!』!?何ですって!?対空戦闘用意!!!」

 

『対空戦闘用意!!!』カーンカーンカーン!!!

 

「短SAM、攻撃準備!!!不明機の所属を確認して!!!応答がなかったら不明機を視認し、機種によっては撃墜する!!!今からCICに行く!!!」

 

舞風艦長は直ぐに艦内電話を手に取り、CIC、艦橋と連絡し、士官食堂から出て行った。

 

「不明機視認!!!」

 

見張り員が叫んだ。

 

「あれは海鳥です!!!ジパング内に出てくるオートジャイロと同じ番号です!!!」

 

柳1曹が艦内電話でCICに連絡した。

 

「今すぐ海鳥に連絡!!!本艦に着艦するか聞いて!!!」

 

「了解しました!!!」

 

舞風艦長の命令で通信士は無線機を手に取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「艦長!!!本当に父島に向かうのですか!?」

 

「ああ。そうだ。」

 

「危険すぎます!」

 

『フォーチュン・インスペクター、シーフォール!!!護衛艦から着艦するかどうかの通信が来ました!!!そして、海鳥のコードネーム、シーフォールを知っていました!!』

 

「無線はもう一度来るか?」

 

梅津艦長が佐竹1尉に聞いた。

 

『はい!もう一度連絡すると言っていました!!!』

 

「良し、無線をこちらに聴こえるようにしろ!!!」

 

『了解!!!』

 

5分後、「みらい」のCICに無線が聞こえてきた。

 

『シーフォール、アオバワレェ。本艦に着艦しますか?』

 

「シーフォール、フォーチュン・インスペクター。帰投の命令は無しにする。今から「アオバワレェ」と名乗っている艦に着艦せよ。そして、「みらい」でそちらの艦長、副長、船務長、航海長、砲雷長、そちらの主要人物と会合したいと伝えてくれ!!!」

 

梅津艦長は無線機に言った。

 

『了解。アオバワレェ、シーフォール。只今から着艦体勢に入ります。』

 

「頼んだぞ、佐竹、林原・・・。」

 

菊池は呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『着艦準備!!!』

 

「あおば」のヘリ甲板の誘導灯が点灯し、そこに海鳥が着艦した。

 

「ようこそ、DDG-180、あたご型イージス護衛艦4番鑑「あおば」へ。私は乗艦している高畑 明人3等海佐です。」

 

青葉(明人)は海鳥から降りてきた佐竹と林原に敬礼した。

 

「飛行科第341航空隊所属、佐竹守1等海尉です。ご出迎え、感謝します。」

 

「同じく飛行科第341航空隊所属、林原(はやしばら)克敏(かつとし)3等海尉です。」

 

「艦長が士官食堂で待っています。ついて来てください。」

 

「あ、それが・・・、乗艦している艦の艦長がこちらの艦の艦長、副長、船務長、航海長、砲雷長、その他の主要人物とこちらの艦で会合したいと言っていたのですが・・・。」

 

佐竹1尉が青葉(明人)に尋ねた。

 

「それについては艦長に言ってください。行きますよ。」

 

「分かりました。」

 

青葉(明人)に連れられて佐竹1尉と林原3尉は「あおば」艦内に入っていった。



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第66話 海鳥、SH‐60K発艦

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!



書くこと無い。


青葉(明人)に連れられて佐竹1尉と林原3尉は「あおば」艦内に入っていった。

 

「佐竹1尉・・・。」

 

「林原、お前も分かったか・・・。」

 

「この艦のクルーと「みらい」のクルーで似すぎている人が沢山居るんです。」

 

「そうだな。ほぼ皆似ているな。」

 

「もしかしたら艦長が梅津艦長だったり(笑)」

 

「それはないだろう(笑)」

 

佐竹1尉と林原3尉は楽しそうに雑談していた。

 

「佐竹1尉、林原3尉。着きました。」

 

青葉(明人)は士官食堂のドアをノックした。

 

「高畑3等海佐、入ります。」

 

青葉(明人)は士官食堂のドアを開けた。

 

「舞風艦長、本艦に着艦した哨戒機のパイロット2名をお連れしました。」

 

「ごくろーさま!!!入って来ていーよー。」

 

「(林原、何か艦長にしては幼そうな声じゃないか?)」ヒソヒソ

 

「(気の所為です。)」ヒソヒソ

 

「(本当か?)失礼します。海上自衛隊、飛行科第341航空隊所属、佐竹1等海尉です。」

 

「同じく海上自衛隊飛行科第341航空隊所属、林原克敏3等海尉です。」

 

「佐竹1尉、林原3尉、こーんにちはー!「あおば」の艦長(アイドル)、舞風だよー!!!よっろしくー!」

 

「(ヤバイ。前より悪化している。しかも艦長(アイドル)って那珂ちゃんかよ・・・。すみません、佐竹1尉。こんな艦長で・・・。)」ヒソヒソ

 

「(いや、大丈夫です。艦長がこんなに明るいなら艦内も明るいでしょう)」ヒソヒソ

 

「(ええ。明るいです。明るすぎ艦長が「私の事、舞風ちゃんって呼んでー!」って言ってクルーに言わせたり、クルー達が勝手に「舞風ちゃんファンクラブ」作って、しかも艦長に承認されて・・・。副長だけでなく隣の護衛艦の艦長までファンクラブ会員になっちゃいました。)」ヒソヒソ

 

「(酷いですね。色々な意味で・・・。)」ヒソヒソ

 

「ねー、明人〜。舞風の事忘れてなーい?・・・。ふてくされるぞ・・・。」

 

「はいはいはい。分かりましたー。瑞鶴ちゃん(棒)。」

 

「瑞鶴じゃないもん!!!舞風だもん!!!」

 

「どう聞いても瑞鶴の放置ボイスと完全に一致じゃないですか!!!」

 

「うっさいパパラッチ!!!」

 

「何ですって!?私は普通の青葉とは違いま「君達、佐竹1尉と林原3尉がついて行ってないですよ。」あ、貴方は・・・、中島副長!!!」

 

「明人3佐、佐竹1尉達が言いたいことを聞かなくちゃ駄目だろ。」

 

中島が苦笑いで見ていた。舞風艦長には何も言わないらしい。

 

「あ、そうですね。んで、佐竹1尉、艦長から頼まれた伝言は?」

 

「あ、はい。乗艦している艦、「みらい」の艦長がそちらの艦の艦長、副長、船務長、航海長、砲雷長、その他の主要人物とこちらの艦で会合したいと言っているのですが・・・。舞風艦長、大丈夫ですか?」

 

「大丈夫だよー。今すぐ行こー。」

 

「「「「軽っ!!!」」」」

 

舞風艦長以外全員が叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

佐竹1尉と青葉(明人)はヘリ格納庫にいた。

 

「お、海鳥を収容したんですね。」

 

「はい。格納庫が1機分余ってたんで。あ、海鳥に燃料補給しときましたよー。」

 

「ありがとうございます。」

 

『哨戒機発艦』

 

スピーカーから声が聞こえる

 

「お、明人3佐、一旦失礼します。向こう(みらい)で会いましょう。」

 

「はい!!!」

 

青葉(明人)は佐竹と敬礼した。敬礼すると佐竹は林原が乗っている海鳥に乗り込んだ。すると海鳥は直ぐにヘリ甲板に動き出した。

 

『ベア・トラップ、リテイリングに到達確認。甲板作業員は退避!!!』

 

甲板にいた作業員が海鳥から離れてヘリ格納庫に入って行く。

 

「明人、乗るぞ!!!」

 

SH‐60Kの中から中島が青葉(明人)を呼ぶ。

 

「主翼展開後エンジンスタート。」

 

海鳥の主翼が開き、プロペラが動き出す。

 

「ベア・トラップオープン、テイクオフ!!!」

 

海鳥は飛び立っていった。

 

「次だー!!!」

 

ヘリ甲板では作業員が慌ただしく動いている。

 

『哨戒機発艦』

 

SH‐60Kがヘリ甲板にゆっくり動いていく。

 

『ベア・トラップ、リテイリングに到達確認。甲板作業員は退避!!!』

 

甲板にいた作業員がSH‐60Kから離れてヘリ格納庫に入って行く。

 

「皆さん!!!ご武運を!!!ゴホッ...ヴ...ゲホッゴホッゴホッ...。」

 

ヘリ格納庫にいた夏風邪を引いて冷えピタとマスクをした天津風(六田)が飛び立つSH‐60Kに叫んだ。すると、海鳥で見覚えのあるパイロットが親指を立てていた。




護衛艦の艦長はアイドルだった!?(んなわけあるか)

天津風(六田)が風邪を引きました。天津風と風邪って何となく文字が似ていますよね。次回は「みらい」に舞風艦長達が乗艦します。


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第67話 着艦

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

寝ます。


海鳥とSH‐60Kは縦に並んで飛行している。

 

「フォーチュン・インスペクター、シーフォール。只今、本機後方にSH‐60K(うみたか)が飛行中。本機とSH‐60K(うみたか)に着艦許可を。」

 

『シーフォール。着艦を許可する。シーフォール格納後、SH‐60K(うみたか)の着艦を許可する。』

 

「「了解!!!」」

 

2人の声が無線から聞こえる。

 

「みらい」のヘリ甲板の誘導灯が点灯し、海鳥はゆっくりと降下していった。

 

『シーフォール、格納完了。SH‐60K(うみたか)、着艦を許可する。』

 

無線が聞こえた後、「みらい」のヘリ甲板の誘導灯が点灯した。

 

「ホバリングに移行します。」

 

そしてSH‐60K(うみたか)はヘリ甲板に着艦し、着艦拘束装置でSH‐60K(うみたか)を拘束し、舞風艦長、中島副長、青葉(明人)、町島艦長がSH‐60K(うみたか)から降りた。なお、全員、ちゃんと海自の夏服を着ている。(舞風艦長の姿は艦これの舞風のまま。)

 

すると「みらい」艦内から作業服を着た老けた男性とがっちりとした男性が現れた。

 

「私はゆきなみ型イージス護衛艦3番鑑、「みらい」艦長の梅津 三郎1等海佐です。」

 

「同じく「みらい」副長兼船務長の角松 洋介2等海佐です。」

 

「私はあたご型イージス護衛艦4番鑑、「あおば」艦長、舞風 一郎1等海佐です。」

 

「同じく「あおば」副長兼船務長の中島 大弛2等海佐です。」

 

「たかなみ型汎用護衛艦3番鑑、「さざなみ」艦長の町島 邦一2等海佐です。」

 

「私は海上自衛隊大甕鎮守府所属高畑 明人3等海佐です。」

 

青葉(明人)が言い終わると全員で敬礼した。

 

「舞風艦長、そういえば約束では、あと、砲雷長、航海長を連れてくるはずだったのですが・・・、後、何故パイロットが降りてこないのですか?それに貴女、物凄く若いですよね。何故ですか?」

 

舞風艦長達は少し黙っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「角松2佐、これから起こる事は現実です。覚悟はいいですか?」

 

「何が起こるかわかりませんが、大丈夫です。」

 

「そうですか・・・。降りてきて。」

 

舞風艦長がSH‐60K(うみたか)に言うと、ヘリの扉が開いた。

 

「あ、あああああ・・・、お前は菊池!?それに尾栗も、佐竹1尉も柳1曹もいる・・・。一体どうなっているんだ!?」

 

「それを今からお話します。角松2佐、士官食堂に私達を案内してください。」

 

「わ、分かりました。「みらい」の砲雷長、航海長等も集めておきます。着いてきてください。」

 

そして角松2佐についていき、「みらい」艦内に入っていった。



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第68話 会合(?)

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!




もう異世界編(1)が面倒になった。異世界編(2)にしたい。


会合予定の士官食堂にSH‐60K(うみたか)です。来たメンバーは全員着席していた。

 

「角松2佐、他4名、入ります。」

 

ドアから声がすると、ドアが開き、角松2佐、菊池3佐(みらい)、尾栗3佐(みらい)、柳1曹(みらい)、佐竹1尉(みらい)が入室してきた。

 

「俺がもう1人・・・。」

 

「ヒュー。雅行、あれはどう見ても俺だよな・・・。」

 

「もう1人の俺・・・。」

 

「違う俺もパイロットだったか・・・。向こうに森は居るのかな・・・。」

 

士官食堂に入室した5人(角松を除く)が少し混乱しながらも座席に座った。。

 

「そういえば、舞風艦長。貴女は何歳なんですか?どう見ても中学生以下にしか見えないのですが・・・。」

 

角松2佐が舞風艦長に聞いた。

 

「私はこれでも53歳だよ。」

 

「艦長、嘘はやめてく「「「敵の自衛官を発見!!!」」」誰だ!!!」

 

机の下から「あおば」のクルー達が数人出てきた。

 

「お前らどっから湧いた!!!」

 

舞風艦長が「あおば」のクルー達に言った。

 

「舞風ちゃんが危険な目にあったらどこでも湧いて来ますよ。」

 

「なにそれこわい。・・・。とりあえず、「あおば」に戻って・・・。」

 

「了解!!!舞風ちゃん!!!」

 

そして「あおば」クルー達は机下に潜って行った。角松が直ぐに机の下を覗いたら、そこに「あおば」のクルー達は居なかった。

 

「もういないだと・・・。」

 

「すみません。うちのクルー達が迷惑をかけて・・・。」

 

「いえいえ、艦長とクルーの仲がいいことは艦内環境もさぞかし良いでしょう。」

 

舞風艦長と梅津艦長が話し始めた。

 

「梅津艦長が温厚の様に見えるので、みらいも艦内環境は良いのでは?」

 

「そうですね。「みらい」は」コンコンコン「ん!?誰だ?」

 

士官食堂と廊下が繋がっているドアからノックが聞こえた。

 

「海軍少佐、草加だが?」

 

「「「「!?」」」」

 

士官食堂に衝撃が走る(特に「みらい」クルー)

 

「草加・・・。今は取り込み中だ。30分後にまた来てくれ。」

 

角松がドア越しに草加に言った。

 

「分かった。30分後にまた来る。」

 

そして草加の足音は遠ざかっていった。

 

「え、ええ。それでは、会議を始めましょう。」

 

梅津艦長が誤魔化しながら言った。。

 

「まず最初に我々、「みらい」とクルー達が来た世界、「あおば」や、それ以外の護衛艦、そしてそのクルー達が来た世界、そしてこの世界について話し合いたいと思います。まず、護衛艦「あおば」や、そのクルー達が来た世界について説明してください。」

 

角松2佐が舞風艦長の方を見ながら言った。

 

「分かりました。明人3佐。」

 

「はっ!」

 

青葉(明人)が椅子から立ち、ホワイトボードの前に行き、ノートパソコンをプロジェクターに繋いだ。

 

「まず、私達の世界について説明します。私達が来た世界は2016年の日本です。護衛艦については角松2佐達が来た2004年と違う点について説明します。まず、ゆきなみ型イージス護衛艦は存在しません。ネームシップである「ゆきなみ」の〝180〟という番号はあたご型イージス護衛艦4番鑑「あおば」としてあります。形は主砲を除き、ほぼ変わりません。しかし、2番鑑、「あすか」はこちらの世界では姿も名前も大きく違います。こちらの世界ではDDH-181「ひゅうが」になっています。写真をご覧下さい。」

 

青葉(明人)はプロジェクターで護衛艦「ひゅうが」の写真を表示した。

 

「見ての通り、どう見ても空母です。はい。

 

しかし、「ひゅうが」はヘリ甲板の長さが短いので戦闘機等の運用は出来なく、哨戒機のみ運用可能です。なので護衛艦です。誰がなんと言おうと護衛艦です。なお、ゆきなみ型イージス護衛艦3番鑑「みらい」はこの世界では「ひゅうが」型ヘリコプター搭載護衛艦2番鑑、「いせ」となっています。後、深海棲艦と言う謎の人類の敵がいる事です。」

 

青葉(明人)がそう言うと「みらい」側のクルー達はざわざわし始めた。

 

「深海棲艦と言う敵が現れたのは、1999年3月です。最初は自衛隊が深海棲艦と防衛戦をしていましたが、1999年9月頃から、我々、艦娘が現れました。艦娘は、我々の世界では適正のある人を覚醒させて太平洋戦争に参加した軍艦の艦魂(深雪は除く)を1部憑依させ、深海棲艦と戦います。記憶や性格に対する憑依率は2%から80%といったです。今現在、深海棲艦との防衛戦での殉職者は無しです。なお、艦娘にはいくつかの種類があります。ちなみに私は重巡洋艦、「青葉」の艦魂が数パーセントだけ憑依しています。舞風艦長には大体75%くらい憑依しています。なお、姿は艦魂によって違います。写真をご覧下さい。右から空母「赤城」、「加賀」、「蒼龍」、「飛龍」です。」

 

青葉(明人)はページを変え、空母の艦娘の写真を見せた。

 

「赤城が、加賀が、蒼龍が、飛龍が・・・、萌えている・・・。」

 

柳1曹(みらい)が呟いた。

 

「私達の説明は終わりです。何か質問はありますか?」

 

青葉(明人)が「みらい」クルーに尋ねると、菊池(みらい)が挙手をした。

 

「何故、明人3佐は我々の事を話していない事まで知っているのですか?」

 

「それは、私達の世界で、貴方方が過去に行ったときの行動のほとんどは漫画になっています。」

 

また「みらい」のクルー達がざわつき始めた。

 

「しかし、今は漫画とは全く違う順路を辿っています。なので、安心してください。」

 

青葉(明人)はジパングの1巻を見せた。

 

「他にありますか?」

 

誰も手を挙げなかった。

 

「梅津艦長、舞風艦長。終わりました。」

 

「分かった。「あおば」乗員たちは我々の事は知っているな?」

 

「「「はい!!!」」」

 

全員が答えた。

 

「それでは、会合を終える。」

 

梅津艦長が言うと皆はリラックスし始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー同刻ー

ー護衛艦「あおば」、「さざなみ」消失地点ー

 

「しっかし、群司令も人使いが荒いな・・・。」

 

「そうですね。「あおば」と同じ護衛隊群に所属予定だったから探せ。とか無理ですよ。この世界には居ないんですから・・・。」

 

1隻の護衛艦の艦橋で艦長と副長が話していた。

 

 

 

「前方に海霧発生!全体に広がっていきます!!!」

 

見張り員の声が聞こえる。

 

「霧?どうしてだ。」

 

副長が言った瞬間の事だった。

 

『艦橋、CIC、水上レーダー、「あけぼの」以外の僚艦を捉えることが出来ません、「あけぼの」以外の僚艦をロスト!』

 

「レーダーが効かないのか!?通信は!」

 

『はるさめとの交信不能、いなずま、ゆうだち、共に返信なし!全交信周波数、完全に沈黙!』

 

「今も4000先のあけぼのを確認している!衛星はどうなんだ!」

 

『JSAT、捕捉できません。』

 

「衛星追尾アンテナ、チェックせよ。」

 

『故障ではありません、「あけぼの」を除いた全艦から応答ありません!』

 

CICからの報告に副長は怒鳴る。

 

「何がどうなっているんだ!!!この艦は1週間前に就役したばかりだぞ!!!」

 

「このまま進むしかない。」

 

艦長は言った。そして、2隻護衛艦は深い海霧の中を航海していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ー同刻ー

ーシンガポールー

 

「たった30秒で30ノットに達する巡洋艦?更には、我軍の戦闘機さえ凌ぐオートジャイロねぇ・・・。夢のような話だな。しかも日の丸を掲げていたそうではないか。一体誰が見たんだ。」

 

1人の将校がイラストを見て、窓際に立っている1人の将校に聞いた。

 

「小笠原配備の二式水戦の搭乗員、並びに山本五十六連合艦隊総司令長官です。小笠原に現れ、南下したと考えるとこのシンガポール海域に達する可能性があります。

 

後、個人的な事柄ですが、生死を確認したい将校がいます。」



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第5章 ジパング編
第69話 時空間の歪み


どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

4章の最終話です。


会合終了した時には既に「みらい」が「さざなみ」に接舷していた。

 

「梅津艦長時空間の歪みを見つけましたよ。」

 

「そうか。」

 

「そういえば、今の所、漫画とどのくらい差異がありますか?」

 

舞風艦長は梅津艦長に聞いた。

 

「海鳥収容後霧に囲まれたところから違う。」

 

「それまでは完全に一致しているんですね。」

 

「そうだ。まあ、これからこの順に進むとは限らないな。そういえば、舞風艦長。何故敬語なんだ?」

 

「いやぁー、私の見た目が艦長に見えないんで何か敬意を見せないと周りに何か誤解されそうなので・・・。」

 

「作業服や制服を着てなければ中学生と勘違いされそうような見た目だからな。同じ1佐同士、仲良くしましょう。」

 

「あ・・・、梅津艦長、実は、2日前に階級が1等海佐から海将補に昇格したんです。」

 

「え?」

 

「まあ、まだ身分証がないので、1等海佐って言ってるんですけど。」

 

舞風艦長はシュンとした。

 

梅津艦長はシュンとした舞風艦長を見ると、梅津艦長は舞風艦長の制帽をとり、舞風艦長の頭を撫でた。

 

「うにゅ・・・。」

 

「(こんな子が53歳なんて思えない。)」

 

梅津艦長はそう思いながら微笑んだ舞風艦長の頭を撫で続けた。

 

「角松2佐、あの子は梅津艦長の孫か?」

 

草加少佐が角松2佐に聞いた。

 

「艦長だ。「みらい」の横に停泊中の「あおば」の。」

 

「とても若いな。何歳くらいなんだ。」

 

「53歳だ。しかも男らしい。」

 

「53歳!!!なんと!!!これが21世紀の艦長・・・。」

 

草加少佐は呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「燃料補給、食料補給完了しました!!!」

 

1人の補給科の自衛官が言った。

 

「ふう。満タンではないが、ミッドウェー経由で横須賀には行けるな。

 

埠頭では松本中佐と舞風艦長、天津風(六田)が握手をしていた。

 

「ありがとうございました。資源まで分けて頂いて。」

 

「いえいえ、同じ深海棲艦と戦う者同士、助け合う必要があるじゃないですか!」

 

「そうですね。もうすぐ出港なので、これで失礼します。」

 

舞風艦長と松本中佐、天津風(六田)はもう1度握手をし、敬礼した。

 

「お元気で。」

 

「そちらもお元気で。」

 

舞風艦長と天津風(六田)は挨拶を済ませると「あおば」に走っていった。

 

 

 

「出港用意。」

 

パッパパパッパッパパパッパパパッパー!!!『出港よーい!』

 

自衛官の声がスピーカーから聞こえると軍歌がなり始めた。

 

「舫い放てー。」

 

「両舷後進微速。」

 

まず最初に「みらい」が動き出す。

 

「左、帽ふれー。」

 

「みらい」クルー達が埠頭に向かって制帽を振る。

 

「みらい」が護衛艦2隻分くらい動いた時、またスピーカーから声が聞こえた。

 

『舫い放てー。』

 

次に「さざなみ」が動き出す。

 

「両舷後進微速!!!」

 

「左、帽振れ。」

 

「みらい」の次に「さざなみ」クルー達が埠頭に向かって制帽を振った。

 

「舫い放て。」

 

中島の合図で「あおば」がゴゴゴと動く。

 

「両舷後進微速。」

 

「左帽振れ。」

 

「あおば」クルー達や漣、元の世界の横鎮の艦娘達が制帽を埠頭に向かって振った。

 

「両舷後進半速」

 

こうして護衛艦「あおば」、「みらい」、「さざなみ」はミッドウェーに向けて出港して行った。

 

 

 

 

 

 

ー3時間後ー

 

(以下台本形式)

 

青梅「ESM探知、120度。」

 

舞風艦長「教練対空戦闘用意。」

 

航海士1「第2戦速、とーりかーじ。」

 

航海士2「第2戦速とーりかーじ!!!」

 

鈴谷(あおばの砲術長)「ミサイルシーカー波、ロックされています。」

 

菊池(あおば)「落ち着いてやれ。」

 

鈴谷(あおば)「はっ!シースパロー発射用意。イルミレーターリンク!インレンジ4秒前!3、2、1、目標、インレンジ、ってー!!!」

 

鈴谷(あおば)がボタンを押す。

 

麻生(先任伍長)「第一目標命中。第二目標接近。」

 

中島「CIWS迎撃用意!EA攻撃始め!」

 

菊池(あおば)「ミサイル近体制!!!」

 

CICの自衛官2「CIWS、AAWオート、うちーかたはじめ。」

 

CIWSが動く。

 

近藤(ウイング要員、見張り員)「本艦、敵攻撃左弦に命中!」

 

麻生(あおば)「あおば、柳1曹負傷と・・・。」

 

柳(あおば)「え?」

 

柳は自分を指さしながら麻生の方を見た。

 

放送『機関室にしんすーい!』

 

数人の自衛官が角材をトンカチで叩いている。

 

自衛官2「急げ!!!ダメコンの作業の手際こそ、艦の命運を左右する作業だ。グズグズしてたら海の底だぞ!」

 

 

 

中島「演習終了しました、艦長。」

 

艦橋で中島が舞風艦長に報告をした。

 

舞風艦長「りょーかい!!!」

 

中島「終了時刻は5分遅れです。」

 

舞風艦長「久しぶりにしては上出来じゃないの?霧が見えてきた。連絡を密にせよ。計器に何かしら異変が発生するかどうかチェックしてくれ。」

 

そして、「あおば」、「さざなみ」、「みらい」の計3隻の護衛艦は霧の中に入っていった。

 

(台本形式終わり)

 

「来ました!!!各種計器に異常発生!!!制御不能です!!!」

 

自衛官からの報告を聞き、舞風艦長は時計を見た。

 

「なっ!?戻ってる!?」

 

舞風艦長の時計は先に進まず、反時計回りでぐるぐる回っていた。

 

 

 

 

 

 

 

そして、3隻が霧を抜けると、レーダーに反応があった。

 

「!?な、護衛艦「あけぼの」、そして、正体不明のDD-119と表示された護衛艦を探知!!!」

 

青梅1曹がリンク16を見ながら言った。




5章はもうジパングな感じが・・・。まあ、誰も死にませんからね。(護衛艦のクルーはね)


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第70話 補給作戦

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

完全にジパングだわこれ。


3隻が霧を抜けると、レーダーに反応があった。

 

「!?な、護衛艦「あけぼの」、そして、正体不明のDD-119と表示された護衛艦を探知!!!」

 

青梅1曹がリンク16を見ながら言った。

 

「DD-119か・・・。柳1曹、最新鋭汎用護衛艦の就役は大体何日頃だったか?」

 

舞風艦長に聞かれたので、柳1曹は答えた。

 

「はっ!大体、5月30日くらいに就役予定です。」

 

「名前は分かるか?」

 

「はっ!DD-119は「おぼろ」型護衛艦のネームシップ「おぼろ」だと思われます。」

 

「今何年だ。」

 

菊池がそこら辺にいる自衛官に聞いた。

 

「1943年6月10日です!!!」

 

「また過去だ・・・。しかも戦時中だ・・・。」

 

舞風艦長が頭を抱えた。

 

「あ、「おぼろ」らしき護衛艦からヘリが来ました!!!あれはSH‐60K(シーホーク)です!!!」

 

「!?まさか、矢矧が!?矢矧3佐が帰ってきたの!?」

 

舞風艦長が叫ぶように言った。

 

『アオバワレェ、シーホーク。着艦許可を願います。』

 

無線から矢矧3佐(軽巡矢矧)の声が聞こえる。

 

「シーホーク、着艦を許可する。」

 

中島が言った。

 

 

 

 

「矢矧っちぃー!!!」

 

SH‐60K(シーホーク)から降りてきた矢矧3佐に舞風艦長が飛びついた。

 

「艦長・・・。締まってます。締まってます。痛い痛い痛い痛い!!!離してください!!!」

 

「さみしかったよー!矢矧っちぃぃぃ!!!」

 

「舞風ちゃん!!!矢矧3佐の口から白い物が!!!」

 

舞風艦長が矢矧3佐を強く抱きしめていたので、矢矧3佐は口から白い魂のような物を出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「矢矧3佐が帰艦してきた良かった。」

 

舞風艦長は艦長室で矢矧3佐を見て言った。

 

「無事、帰艦しました。」

 

「ところで、矢矧3佐。ここに来るまでに何かの艦隊とすれ違った?」

 

「はい。写真も撮影済みです。」

 

「よし、柳1曹を呼べ!!!」

 

舞風艦長は矢矧3佐に言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この艦隊は南雲忠一中将率いる第一航空艦隊だと思われます。空母はミッドウェー海戦で沈没していた為、わかりずらいですが、第一航空艦隊に所属していた戦艦榛名、霧島、重巡利根、筑摩等がいます。もし、第一航空艦隊のどれかの艦が「あけぼの」、「おぼろ」を発見し、大本営にでも報告したら・・・。」

 

「間違いなく大本営は鹵獲するか沈めようとするでしょうね。」

 

「そうならない事を願うしかありませんね。」

 

「逃げ続けたいけれど、燃料はこのままだと1週間で尽きる。どうしよう・・・。」

 

舞風艦長はため息をついた。

 

「それならばお任せ下さい。」

 

「誰だ!?」

 

舞風艦長がドアの方を見ると、そこには草加少佐が立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー1時間後ー

ー「あおば」士官食堂ー

 

ホワイトボードの前に草加少佐が立っている。

 

「ここの5隻の艦の燃料は軽油です。軽油の産出量が一番多いのはスマトラ島のパレンバン油田です。スマトラ島は1942年に日本軍の支配下になっております。私が現地に向かい、「あおば」の印刷技術で印刷した軍票を使用すれば容易に5隻分の軽油、食料が手に入るでしょう。近くにシンガポール軍港があり、近藤中将指揮下の第2艦隊が所属していますが、先のミッドウェー作戦の影響で、軍艦に投錨しているのは軽巡と駆逐艦数隻のみで、本艦隊が補給活動をするのに最適な条件が揃っています。まず、本艦隊は軍港北東80海里のアナンバス諸島に停泊。本艦隊を隠蔽。そして、艦載機でスマトラ島メルシンに飛び、上陸。そして、陸路で南下。シンガポールで軍関係者と接触します。民間船舶を徴用してから食料、燃料を購入。そして、アナンバス諸島の本艦隊と接触し、補給します。これが本作戦の概要です。なお、作戦に使用する書類は本艦隊でも作成可能です。指示は私が出します。」

 

「そういえば、上陸は単独で?」

 

「おぼろ」艦長の高崎(たかさき)(さざなみ)(艦娘の漣)2等海佐が聞いた。

 

「ご心配なら2名から3名の同行者がいても構いません。

 

他にご質問は?」

 

菊池(みらい)が言い出した。

 

「少佐、貴方はミッドウェー沖で戦死、いや、行方不明扱いになっているが、貴方は帝国軍人。軍を欺く事になる。これはれっきとした軍規違反だ。それでも大丈夫か?」

 

「帝国軍人、草加拓海はあの海で死んだと思っております。本艦隊によって私が働くのは帝国海軍の為ではない。貴方方と同様、日本、そして、その未来の為なのです!!!」

 

 

 

そして、会議がおわり、3日後。

 

 

『哨戒機発艦』

 

SH‐60Kがヘリ格納庫からヘリ甲板にゆっくり動いていく。

 

『ベア・トラップ、リテイリングに到達確認。甲板作業員は退避!!!』

 

甲板にいた作業員がSH‐60Kから離れてヘリ格納庫に入って行く。

 

「草加少佐、角松2佐、中島2佐!!!ご武運を!!!」

 

青葉(明人)が3人に向かって言った。

 

「お前らも見つからないようにな!!!」

 

3人がSH‐60Kに乗り込むとSH‐60Kはマレー半島に向かって飛んで行った。

 

 

 

 

 

ー同刻ー

ーシンガポールー

 

「今度は艦首に108と119と書かれた艦ね・・・。しかも前に現れた不明艦に似ているとは・・・。」

 

1人の将校が机の上で頭を抱えた。



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第71話 護衛隊会議

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!




草加連れて現代に帰ったらどうなる事やら・・・。


補給作戦が発動してから1週間後、艦長、副長(中島、角松を除く)、砲雷長、船務長、航海長、飛行長、補給長、衛生長、艦娘等が「あおば」の士官食堂に集められた。

 

「この会議で我々が元の世界に戻るまでどうするか決定する。」

 

舞風艦長が一番前の席で士官食堂にいる士官全員に言った。

 

「時空間の歪みが発生するまでここで大人しくするか、帝国海軍と行動を共にするか。どちらも完全に安全ではない。どうする?」

 

「あけぼの」艦長、只本(ただもと)義人(よしひと)2等海佐が口を開いた。

 

「舞風艦長、ここで大人しくしていれば、歴史に影響しませんよね・・・。」

 

「いや、ここにいる護衛艦はこの世界では全て不明船です。帝国海軍は不明船を発見した為、その不明船を捜索しているでしょう。多分、もう歴史は変わっています。」

 

「そうですか・・・。」

 

「そういえば、梅津艦長。もし、我々が元の世界に戻る事になったらどうしますか?一緒に戻りますか?それとも、自分達が来た世界に繋がる時空間が見つかるまでここにいますか?」

 

舞風艦長は梅津艦長の方を向き、言った。

 

「我々の帰る世界は2004年です。しかし、この世界では身の安全は確保されていません。クルー達が一番安全にいる為には貴方方の世界に行くしかありません。」

 

「と言う事は?」

 

「共に行動し、2016年の日本に行きます。」

 

梅津艦長ははっきりと舞風艦長に言った。

 

「分かりました。」

 

 

 

 

ー数日後ー

 

「暇だなあ・・・。」

 

「あおば」艦橋で尾栗が海を見ながら言った。

 

「ん?あれは漁師のカヌー?」

 

尾栗は「あおば」等を唖然としながら見ていた漁師の親子を見つけた。

 

 

 

 

 

ー1日後ー

ーシンガポールー

 

「本日午後10時、第3埠頭からタンカー(東進丸)が出港予定です。」

 

「東進丸を拘束する。行くぞ。」

 

1人の将校が部下に言った。

 

ジリリリリリリンジリリリリリリン

 

ドアから外に出ようとした瞬間、電話が鳴った。

 

「もしもし。はい、はい、津田大尉ですね。少々お待ちを。津田大尉!!!」

 

1人の部下が1人の将校、津田(つだ)一馬(かずま)大尉に受話器を持ちながら言った。

 

「今、取り込み中だと「それが・・・、例の不審船の事だと・・・。」何!?」

 

津田は受話器を部下から受け取った。

 

「はい、津田ですが。」

 

『不審な艦の情報が入って来たので、お伝えせねばと・・・。先ほど、憲兵隊屯所に連絡がありまして、アナンバスの島の漁師が河口で身を潜めた日本名の入った軍艦らしき艦を5隻見たという話です。制海権のある海域で隠れているのもおかしいと思いまして。』

 

「その艦は我が国の特務艦です。お心遣いありがとうございました。」

 

津田大尉は受話器を置き、少し考えると言った。

 

「東進丸拘束は中止だ。作戦を変更する!!!」



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第72話 探知

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

卒業50周年と25周年の式典になんで生徒も参加しなきゃならないのかな・・・。


「青梅1曹、レーダー探知の状況は?」

 

「今朝方現れた漁師のカヌー以外は現れてません。」

 

「そう・・・。中島2佐と角松2佐からの連絡はまだ無しか・・・。」

 

舞風艦長は呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・ たとえ 世界の全てが海色(みいろ)にとけーてーもー きっと あなたの声がする 大丈夫 彼のてでも ・・・・・・・・・」

 

艦娘寝室1で漣が音楽を聴きながら歌詞を呟いていた。

 

「漣。漣ー、さざなみーってばー!聴こえてな「時津風の真似ヤメロ。」ひどいなあ・・・。」

 

青葉(明人)は時津風の声真似で漣を呼んだ。

 

「アキ、何?」

 

「いやあー、昼食の時間になっても来なかったからね・・・。だから呼びに来たんだー。」

 

「そうなんだ。」

 

漣はベッドから起き上がり、青葉(明人)と艦内食堂に行った。

 

 

「まだ、貨物船の情報って無いんだよね・・・。」

 

漣が青葉(明人)に昼食を食べながら聞いた。

 

「え?うん。そうだけど・・・。大丈夫かなぁ・・・。まだ副長(中島)と角松2佐からの連絡がないからね・・・。」

 

 

 

 

 

 

その頃の「あおば」のCICには舞風艦長、梅津艦長、菊池(あおば)、菊池(みらい)、青梅1曹(あおば)が居た。

 

「不明船が速力28ノットで本艦隊に接近中。この速さ、軍艦とは思えませんね・・・。」

 

青梅1曹が舞風艦長、梅津艦長に伝えた。

 

「不明船に警告文を打て。」

 

「了解しました。」

 

 

 

 

「不明船から返信です!!!返信内容は『東京オリンピックの天気は晴れのち曇り。』です!!!」

 

「間違いないか!!!」

 

「はい!2回来たので間違いありません!!!」

 

舞風艦長は少し考えてから言った。

 

「晴れのち曇り・・・か・・・。もしかしたら津田大尉が視察に来る可能性があるな・・・。」

 

「津田大尉とは?」

 

梅津艦長が聞いてきた。どうやらまだ最初の部分(父島偵察)しか読んでいないようだ。

 

「〝津田一馬大尉。通信参謀です。海軍兵学校61期生。大正2年(1913年)生まれで登場時は数えで29歳である。

草加の元部下で、彼を尊敬している。山本五十六の密命で特務機関を指揮し、シンガポールで草加を追いました。後に駐独武官の経験を買われてヒトラー暗殺指令を受けドイツに潜入するが、失敗し、その後は草加に救助されるも死去する。〟です。」

 

「そうか・・・。」

 

「瑞鶴から偵察機を出しますか?艦娘の装備の偵察機なら気付かれずに偵察が出来ると思います。」

 

舞風艦長が梅津艦長に聞いた。

 

「やってみましょう。」

 

 

 

 

 

「あおば」のヘリ甲板下の艦娘射出カタパルトには瑞鶴、青葉(明人)、吹雪、曙がいた。

 

「瑞鶴、抜錨します!!!」

 

カタパルトが動き、4人は海上に放出された。

 

 

「あれが瑞鶴、青葉、吹雪、曙の艦娘・・・。」

 

「あおば」のヘリ甲板下から放出された艦娘達を柳1曹(みらい)が見ていた。

 

「どうしたんですか?「みらい」の柳1曹。」

 

後ろから声がした。後ろを見るとそこには「あおば」の柳1曹が立っていた。

 

「貴方は、「あおば」所属の俺・・・。」




W柳1曹。さて、どうなる事やら・・・。


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第73話 柳と柳 +α

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!


書く事ない


「どうしたんですか?「みらい」の柳1曹。」

 

後ろから声がした。後ろを見るとそこには「あおば」の柳1曹が立っていた。

 

「貴方は、「あおば」所属の俺・・・。」

 

2人はヘリ甲板の縁でしばらく海に出ていく艦娘達を見ていた。

 

「なあ、俺は、お前の世界てはどんな生活をしてるんだ?結婚してるのか?」

 

柳1曹(みらい)は柳1曹(あおば)に水平線を見ながら聞いた。

 

「ああ、してる。」

 

「誰とだ!?」

 

柳1曹(みらい)は柳1曹(あおば)に飛びつくような声で言った。

 

「誰だと思うか?」

 

柳1曹(あおば)は柳1曹(みらい)ににやけながら言った。

 

「まさか・・・・・・、艦娘!?」

 

「ああ。そうだ。陽炎型駆逐艦12番艦の磯風だ。ほら。」

 

柳1曹(あおば)は柳1曹(みらい)に磯風との結婚式の写真を見せた。

 

「おおお!!!憑依率はどのくらいだ?」

 

「大体、78%くらいだ。」

 

「料理は?どうな「食えたもんじゃない」え?」

 

「不味いとか言う問題じゃない。」

 

柳1曹(あおば)はスマホに入っている料理の写真を柳1曹(みらい)に見せた。

 

「これは・・・、何の料理だ・・・?」

 

「カレーだ。」

 

「え?だからこれn「どうあがいてもカレーだ。」は?何かルーが紫色していて禍々しいオーラがカレー(仮)から出てるんですけど!!!」

 

「これなんかまだいい方だ。ひどい時は化学機動中隊(毒ガス等を専門とする消防隊)が出動した事もあったからな。本人曰く、「艦娘になる前はこんな事無かったのに艦娘になってからこうなった。」とか言っていた。まあ、最近は料理の腕が上達してきて、食べられる物になった。そうなる前は何時消防呼ばれるか、ビクビクしてたよ。」

 

柳1曹(あおば)は笑いながら言った。

 

「柳1曹。今度、一緒に俺の世界に来たら紹介しますよ。俺の嫁さん。」

 

「その時はよろしく頼むよ。柳1曹。」

 

柳1曹(あおば)と柳1曹(みらい)は握手をしっかりとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

瑞鶴は矢筒の中にある矢からたった1本だけのプラスチック製の矢を取ると、構えた。

 

「シーホーク、発艦始め!!!」

 

矢は弓から発射されると5m先で妖精サイズのSH‐60K、2機に変化した。

 

 

 

 

『七めn・・・、ラッキーエアクラフト、大 鷹(おおたか)。只今、不明船を発見しました。HSリンクで「あおば」に接続してください。』

 

「アンタ、今、私の事を〝七面鳥〟って言おうとしたでしょ!!!」

 

『いえ、してません。』

 

「したでしょ!!!」

 

『してません。』

 

「わかったわ。HSリンクで「あおば」に繋ぐから。後、帰艦したら覚えてろよ。」

 

『了解。し ち め ん ち ょ う。』

 

「明人・・・。」

 

瑞鶴は明人に聞いた。

 

「何?」

 

「シースパローでSH‐60K(おおたか)を撃墜して。」

 

「え?貨物船に見つかっちゃいますよ?」

 

「今、(SH‐60K)は貨物船からかなり離れている。奴のHSリンクは切断済み。殺れば奴の妖精は強制的に帰艦する。明人、殺れ。」

 

「え?それはちょっt『ESSM発射はじめ!!!サルボー!!!(_・Д・)_ポチッ』おいちょっと待て!!!」

 

ドシュウ!!!ドシュウ!!!

 

青葉(明人)のVLSから2発のESSMがヒューマンエラーで発射され、SH‐60Kを撃墜した。その為、青葉(明人)のCIC妖精さんと瑞鶴が舞風艦長に叱られたのはまた別のお話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「舞風ちゃん!!!HSリンクで不明船がタンカーだと解りました!!!角松2佐、中島2佐、草加少佐を確認!!!」

 

「本当に!?」

 

舞風艦長は自衛官からの報告で嬉しがった。

 

「帰ってきた・・・。タンカーを連れて!!!」

 

「!?草加少佐の横に海軍将校を確認!!!津田大尉だと思われます!!!」

 

「晴れのち曇りの曇りとはやはりこの事か!!!」

 

舞風艦長はHSリンクに表示されたタンカーをじっと見ていた。



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第74話 視察

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

ストーリーをジパングからどんどんずらして行きます。


「巡洋艦らしき艦影を5隻視認!!!目標まで2000!!!」

 

東進丸の見張り員が叫ぶ。

 

「河本兵曹長、貴官の所見は?」

 

「はい。60年後云々と言う話については私には理解できません。確かに、初めて見る種類の艦ですが・・・。明らかに戦闘艦です。」

 

「私も見るまでは馬鹿げた話だと思っていたが・・・。」

 

津田大尉は5隻の護衛隊を見た。

 

 

 

 

 

 

東進丸の甲板には18人程の船員が居た。

 

「高雄よりもデカイ艦だ。なんだかさっぱりしているな。」

 

「見ろよあのマスト。嵐で転覆するぜ。」

 

「巡洋艦のくせに砲が1門とは寂しいが、あれで戦えるのかね・・・。」

 

「おかしな話を聞いたぞ。」

 

「「「?」」」

 

「あの重巡、この時代の艦じゃないらしいぞ。」

 

「はぁ?なんだそりゃあ!!!」

 

その瞬間、5隻の主砲が東進丸に向けられた。

 

「!?主砲が!!!」

 

「何考えてるんだあいつら!!!」

 

「同じ海軍なのに砲を向けやがって!!!」

 

すると艦内から多数の自衛官が銃を構えながら出てきた。

 

「おい!よく見ろよ!!!あいつら、俺達と違うかっこをしているぞ!!!」

 

「兵隊がドイツ陸軍のような鉄兜を被っているぞ!」

 

「持っているのも三八式じゃない!!!」

 

自衛官らは銃口を東進丸の乗組員に向けた。

 

「!?」

 

「あいつら、海軍じゃないぞ!」

 

 

 

「各部要員、配置よし。」

 

「サンドレット送れ!!!」

 

「1番巻け!!!」

 

自衛官らが東進丸から飛んできたロープを引っ張った。

 

 

ガシャコン!!!と言う音と共に東進丸は1番後方にいた「みらい」に接舷した。

 

橋が渡されると、角松2佐は「みらい」に渡り、その次に、「あおば」に渡った。

 

 

 

 

「角松2佐、只今帰艦しました!!!」

 

「あおば」の士官食堂には各艦の艦長が集まっていた。

 

「お疲れ様。角松2佐。」

 

舞風艦長はぽん、と角松の肩を叩いた。

 

「それで、中島2佐とブリッジにいる津田大尉については?」

 

「はっ。」

 

角松2佐は舞風艦長らに話した。

 

 

 

数分後、角松2佐は津田大尉に言った。

 

「乗艦の許可が出た。ただし、津田大尉一名のみ。乗艦後はこちらの指示に従ってもらう。武器の携帯は認められない。本件に例外は一切認められない!!!」

 

「!?大尉、単身では危険です!強襲するよう、準備させますが・・・。」

 

河本兵曹長が津田大尉に言った。

 

「取り計らいに感謝する。全条件を承諾する!!!」

 

津田大尉は河本兵曹長に言われたのにも関わらず、全条件を承諾した。

 

 

 

 

 

 

 

 

津田大尉が橋で「みらい」に渡り、最初に梅津艦長と敬礼した。

 

「艦長の梅津だ。」

 

「海軍大尉、津田一馬です。」

 

「お若いな。何年生まれかな?」

 

「はっ。大正2年生まれです。」

 

その瞬間、梅津艦長はハッとした。

 

「(大正2年生まれか・・・。私の祖父と同い年か・・・。)護衛隊、「みらい」へ、ようこそ。」

 

「はっ。」

 

梅津艦長と津田大尉は握手を交わした。

 

 

 

 

 

 

「!!!」

 

ピッ

 

「!!!!!!」

 

ガコン

 

「どうぞ。」

 

1人の自衛官は自販機から出てきた缶ジュースを驚いた顔をした津田大尉に渡した。

 

 

「津田大尉、足元に注意して下さい。」

 

そう言いながら、案内役の尾栗(あおば)は「みらい」と「あおば」を繋ぐ橋を渡った。

 

 

 

「あおば」艦内に入ってすぐに尾栗(あおば)と津田は青葉(明人)とすれ違った。

 

「この艦には、女も乗せているのか!?」

 

津田は驚きながら尾栗(あおば)に聞いた。

 

「艦娘の事か。」

 

「艦娘?」

 

「ああ。艦魂を憑依させた女性の事だ。」

 

「え?じゃあ、彼女は・・・。」

 

津田は青葉(明人)を見ながら尾栗(あおば)に聞いた。

 

「彼女は重巡青葉の艦魂が憑依している。艤装があれば通常の艦と同じ攻撃もできるぞ。」

 

「はぁ・・・。」

 

津田大尉は軽い返事だけした。

 

 

 

 

尾栗(あおば)と津田は艦内をしばらく歩くと、士官室の前で立ち止まった。

 

 

 

 

「ここに護衛隊の司令兼、「あおば」艦長である、舞風一郎海将補、帝国海軍で言うと、少将がいます。」

 

「はい。津田大尉、入ります。」

 

津田がドアを開けると、中から音楽が聞こえた。

 

 

 

 

「はーい!艦隊のアイドル、舞風ちゃんでーす!」

 

「「「ウオオオオアアアア\( 'ω')/アアアアアッッッッ!!!!!」」」

 

士官室では下っ端の自衛官から「さざなみ」の艦長まで、階級の区別なく集まっていた。

 

「今日は来てくれてー、ありがとー!」

 

「「「ウオオオオアアアア\( 'ω')/アアアアアッッッッ!!!!!舞風司令、最高ぉー!!!」」」

 

士官室にいる自衛官全員はサイリウムを振っている。

 

「おやおやァ〜?乗り気じゃない海軍大尉がいるぞ〜。つーだだーいいー。やっほー!!!この艦隊の司令兼、この艦の艦長の、舞風一郎海将補だよー!今年でなんと54歳!!!さあ、一緒にサイリウムを持て!!!一緒に踊ろu( ゚∀゚):∵グハッ!!」

 

いきなり津田大尉の後ろからマッキーが飛んできて、舞風艦長(司令)の顔に当たった。

 

「イッターイ!!!顔はやめてよー!!!」

 

「「誰だ!!!」」

 

サイリウムを持った自衛官達が見た方には青葉(明人)が立っていた。

 

「「「お前は・・・、艦隊の首領(ドン)!!!」」」

 

「変な呼び方やめい。舞風艦長。ふざけるのは止めて津田大尉に挨拶をしたらどうですか?」

 

青葉(明人)が舞風艦長(司令)に具申すると、舞風艦長(司令)はマイクを置き、津田大尉に近づき、声のトーンを下げて言った。

 

「私は護衛隊司令兼、「あおば」艦長の舞風一郎海将補だ。」

 

「海軍大尉、津田一馬です。」

 

「よろしく。」

 

津田大尉と舞風艦長(司令)は握手を交わした。

 

 

 

 

 

2時間後、津田大尉は東進丸に戻って行った。

 

「戻ったか。今から我が艦隊のこれからについて説明する。」

 

舞風艦長(司令)は士官室にいる各艦の艦長、副長、船務長、航海長、砲雷長、機関長、補給長、衛生長、飛行長、旗艦の艦娘達が集まっていた。

 

「我々、護衛隊と艦娘の甕鎮第7艦隊、及び、乗艦中の艦娘は元の世界に戻るまで帝国海軍に編入してもらう事にする!」

 

舞風艦長(司令)は1番前で言った。

 

「舞風司令。帝国海軍に編入すると、我々は専守防衛を放棄する事になります。専守防衛は我々の当体では無いのですか!?」

 

菊池(みらい)が言った。

 

「今は戦後ではない!!!戦時中だ!!!そんな事この世界では誰も理解してくれない!!!」

 

「それでも我々は専守防衛を貫き通すのでは無いのですか!?」

 

「私も専守防衛を貫き通してきた・・・。あの時まで・・・。」

 

舞風艦長(司令)は昔を思い出しながら語り始めた。




次回は舞風艦長(司令)の過去回です。


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第75話 舞風艦長(司令)の過去 1

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!


舞風艦長(司令)の過去回です。シリアスです。


「今は戦後ではない!!!戦時中だ!!!そんな事この世界では誰も理解してくれない!!!」

 

舞風艦長は菊池(みらい)に叫んだ。

 

「それでも我々は専守防衛を貫き通すのでは無いのですか!?」

 

「私も専守防衛を貫き通してきた・・・。あの時まで・・・。」

 

舞風艦長(司令)は昔を思い出しながら語り始めた。

 

「あれは1999年1月14日の事だった・・・。その時、私は護衛艦「かわぎり」の3等海佐になり、砲雷長になった頃だった・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー1999年1月14日15時12分ー

 

「急に出動命令かよ・・・。ついてないな・・・。」

 

「しょうがないと思うわよ。」

 

横須賀基地の中を2人の自衛官が走っていた。舞風一郎艦長(当時、舞風一郎3佐、以下、舞風3佐)と舞風3佐の奥さんの舞風彩智(さち)1尉(以下彩智1尉)が走っていた。

 

「私達は自衛官なんだから出動の時は出動しないと。そうしなければこの国の国民とこの世界人類は守れないでしょ?」

 

「ああ、そうだな。彩智。」

 

横須賀基地を一緒に走っていた舞風一郎と一郎の妻、彩智は「かわぎり」艦内で別れた。彩智は艦橋へ、一郎はCICに向かった。

 

 

 

「いやぁ、砲雷長、残念でしたね・・・。奥さんとの買い物だったのに急に出動で・・・。俺も娘と夢の国(ディ〇ニーランド)に行っていたのに・・・。」

 

CICに来た舞風3佐を見ると、砲術長の多治見(たじみ)1尉は舞風3佐に話しかけた。

 

「ああ。しかし、誰なんだろうな?海保の巡視船を大破させたのは。」

 

護衛艦「かわぎり」が出動した理由は、1隻の巡視船が大破した事から始まった。大破したのは第三管区海上保安本部所属(以下三管)の巡視船「しきしま」だった。保安官の証言は「茨城沖を航行中に黒い物体がこっちにいきなり砲撃してきた」等と訳の分からない事を言っていた。被害状況から嘘だと思えなかった三管は、海自に「しきしま」が被害を受けた周辺を捜索、不明船の確認をする様に要請を出した。海自は3管からの要請を不信に思いながらも護衛艦「かわぎり」(DD-159)と、「はるさめ」(DD-102)に出動命令を出したからだ。

 

出動命令が出てから1時間後には「かわぎり」、1時間半後には「はるさめ」が横須賀基地を出航した。

 

「水上レーダー、目標らしき艦影を3隻探知。本艦に向かって進行中!!!本艦と接触まであと12マイル!!!」

 

「自衛隊バンドも米軍バンドも応答しない・・・。一体、何なんだ?」

 

自衛官からの報告で舞風3佐は呟いた。

 

『CIC、艦橋!!!不明船から発光信号!!!読み上げます!!!「忌々しい人間共よ、太平洋戦争の恨みだ。」です。』

 

「は?なんだそりゃあ。」

 

舞風3佐は艦橋からの報告で首を傾げた。

 

「怪しいな・・・。砲雷長、威嚇射撃を。」

 

舞風3佐が後ろを向くと、後ろには「かわぎり」艦長の芳賀(はが)忠和(ただかず)2等海佐が立っていた。

 

「了解しました。武鐘発動します。対水上戦闘用意!!!」

 

『対水上戦闘用意!!!』カーンカーンカーン

 

舞風3佐の合図と共に武鐘が鳴り響いた。

 

「トラックナンバー、6184、不明船!!!主砲照準を不明船の左舷に!!!」

 

主砲の砲身が不明船に向かって動く。

 

(以下台本形式)

 

芳賀艦長「左対水上戦闘、CIC指示の目標、うちーかたはじめー。」

 

舞風3佐「トラックナンバー、6184、主砲、うちーかたはじめー。」

 

多治見1尉がトリガーを引く。

 

多治見1尉(砲術長)「てーっ!」

 

ドオン!!!

 

芳賀艦長と舞風3佐の合図で主砲から1発だけ弾が発射された。

 

山口(見張り員)『不明船左弦に命中したと思われます!!!日没後で敵の姿が見えません!!!』

 

芳賀艦長「探照灯照射。」

 

舞風3佐「艦長、幾ら何でも危険です!」

 

芳賀艦長「しかし、不明船の姿を確認しない限りは基地に帰投出来ない!!!」

 

舞風3佐「そんな・・・。」

 

そして、「かわぎり」は不明船に向けて探照灯を照射した。

 

彩智1尉「何!?あの化物!!!」

 

探照灯で照射したところには奇妙な黒い物体(駆逐イ級)が居た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時だった

 

CICの自衛官「!?不明船発砲!!!」

 

いきなり不明船がこちらに向けて発砲した。

 

ドオン!!!!!!

 

「かわぎり」が衝撃で揺れる。

 

芳賀艦長は直ぐに艦内電話を手に取った。

 

芳賀艦長「応急指揮所!!!被害を報告せよ!!!」

 

応急指揮所の自衛官『不明船から発砲された砲弾、艦橋左弦に命中!!!艦橋、艦長室A火災!!!』

 

芳賀艦長「了解。」

 

芳賀艦長は艦内電話の受話器を置いた。

 

芳賀艦長「舞風3佐。艦橋に砲弾が着弾した。」

 

舞風3佐「!?彩智・・・。」

 

芳賀艦長「舞風3佐、艦橋に行け。その間、水雷長が指揮をとる。」

 

舞風3佐「はっ・・・。」

 

舞風3佐はCICから出ていった。



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第76話 舞風艦長(司令)の過去 2

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!


舞風艦長(司令)の過去回(最後)です。


「(どうか、どうか彩智だけでもいいから無事で居てくれ!!!)」

 

そう思いながら舞風3佐は艦内を必死に走っていた。走っていると、ドオンと言う音と共に艦内が揺れた。

 

『機関室にしんすーい!』

 

放送が聞こえ、数人の自衛官らが浸水箇所に走っていくが、舞風3佐はその流れに逆らいながら02甲板にある艦橋に走っていた。

 

 

 

舞風3佐が02甲板に着くと、艦橋の出入口は歪んでいて、衛生士数人が扉をこじ開けようとしていた。

 

「あっ、砲雷長!!!手伝ってください!!!」

 

舞風3佐に気づいた1人の衛生士が言った。

 

「言われなくてもやる!!!中には、妻が、彩智が、彩智がいるんだ!!!」

 

舞風艦長は衛生士達と一緒に扉に体当たりをしたり、引っ張ったりした。しかし、扉は1mmたりとも動かなかった。

 

「なんで開かない!?中で何か扉にあたっているのか!?誰か工具を持って来い!!!」

 

「今、工具を持ってきている最中です!!!」

 

そして、1人の衛生士が工具を持って来た。工具箱を開けようとした瞬間、艦橋が爆音に包まれ、扉が吹っ飛んだ。舞風3佐らは工具箱に群がっていたので被害は無かった。

 

 

 

 

 

爆発が収まったので舞風3佐や衛生士達は艦橋らしき場所に入った。

 

「ひどいなこれは・・・。」

 

床には瓦礫が散乱していて、人間らしき物体がいくつか床に倒れていた。

 

「これはひどい・・・・・・・・・。」

 

1人の衛生士が呟いた。

 

舞風3佐はある人物を見つけ、駆け寄って行った。

 

阪桐(さかぎり)航海長!!!」

 

「砲・・・雷・・・長・・・。」

 

阪桐航海長は運が良かったのか爆風で飛ばされただけだった。

 

「彩智、舞風1尉は何処にいる!?なあ、答えてよ!答えてくれよ!!!」

 

阪桐航海長はしばらく黙っていたが、瓦礫しかない場所をゆっくりと指さした。

 

「わかった!!!」

 

舞風3佐は立ち上がり、阪桐航海長の指さした場所に向かった。

 

「砲雷長!!!危険です!」

 

1人の衛生士が舞風3佐の事を抑えた。

 

「離せ!!!あそこには舞風1尉が、彩智がいるんだ!!!」

 

舞風3佐は抑えてきた衛生士を振りほどき、瓦礫を退かし始めた。

 

「生きててくれ!!!死ぬな!!!一緒に帰るんだ!!!」

 

すると、瓦礫の中から意識不明の女性自衛官が見つかった。

 

「彩智!!!彩智!!!何寝てるんだ!!!起きろ!!!」

 

舞風艦長は股から上しか残っていない彩智の身体を揺らした。

 

「死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな!!!」

 

舞風3佐は同じ言葉を何度も繰り返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、彩智はゆっくりと目を開けた。

 

「いっちゃん・・・」

 

「彩智!!!」

 

舞風3佐は彩智の手を握った。

 

「もう私はダメみたい・・・。いっちゃん・・・、いや、一郎・・・。雄大(息子)日向子()の事よろしくね・・・。」

 

「彩智、そんな事言うなよ!!!」

 

「でも、もう体が動かないの・・・。」

 

「俺のせいだ。俺が発砲を許可しなかったからこうなったんだ・・・。」

 

「ううん。いっちゃんは悪くないよ・・・。私達の当代は専守防衛なんだから・・・。これから専守防衛は通じなくなる・・・。」

 

「彩智・・・。」

 

「いっちゃん・・・。」

 

「何だ・・・。」

 

「ありがとう。今まで楽しかったよ・・・。私の代わりに・・・、私の代わりにあの化物を倒してね・・・。」

 

「ああ。わかった!!!だから、だから!!!・・・。」

 

舞風3佐が彩智を見た時、彩智は目を閉じていた。

 

直ぐに衛生士の高槻(たかつき)美穂(みほ)1曹が駆け寄って来て脈を確認したが・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高槻1曹は首を横に振った。

 

「おい・・・。おい!!!返事をしろ!!!彩智!!!高槻!!!おい!!!お前も笑ってくれよ!!!彩智と笑ってくれよ!!!いつものドッキリだーって!!!」

 

 

 

 

 

 

高槻1曹は下を向いて黙ったままだった。舞風3佐が抱いている彩智の身体は徐々に冷たくなっていった。

 

「あ、ああ・・・・・・。ああああああ・・・。うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

舞風3佐は冷たくなった彩智の身体を抱きながら抱いた。あの時、砲撃を許可しなかった自分を恨んだ。専守防衛を貫き通してきた自分を恨んだ。恨みまくって恨みまくって自分の顔を自分で殴った。何度も何度も・・・。そして顔だけでなく、自分の身体も自分で殴っ「砲雷長!!!これ以上はやめてください!!!」

 

高槻1曹が舞風3佐の拳を抑えた。

 

「離せ!!!離すんだ!!!」

 

舞風3佐は暴れだした。

 

「やめてください!!!奥さん、いや、舞風1尉の話を聞いていなかったんですか!?」

 

高槻1曹が言った一言で舞風3佐はピタリと暴れるのをやめた。

 

「舞風1尉が言ったことは「舞風砲雷長は悪くない。私の代わりにあの化物を倒して。」ですよね!!!今、砲雷長がやっている事はなんですか!?勝手に自分を責めて殴っているだけですよね!!!自分を責めるのではなく、化物を倒して舞風1尉の分まで生きるですよね!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そして、私は決めた、戦うこととこの身体になる事を。」

 

舞風艦長は駆逐艦舞風の姿の自分を窓ガラスで確認した。

 

「自衛隊の当体は専守防衛だが、戦時中や、深海棲艦との戦いにそれを唱えても、世界は理解してくれない。この時の殉職者は8人。被害が出なければ私達はそれを理解できない。」

 

「・・・。」

 

菊池(みらい)はしばらく黙っていた。

 

「菊池。君の言いたいことは分かる。しかし、クルーを犠牲にはしたくない。分かってくれるか?」

 

「・・・はい。」

 

菊池(みらい)は呟くような声で答えた。

 

「他に何か言いたいことや不満のある者はいるか?」

 

誰も手は挙げなかった。

 

 

「よし。帝国海軍との編入を決定する!!!2日後、トラック諸島に向かう!!!シーホークで先に行く者は明日の会議で決定する!!!」

 

舞風艦長は言った。




舞風艦長(司令)が艦娘になった経緯はまた後で書きます。多分・・・。


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第77話 舞風艦長(司令)の過去 3

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

青葉改ニ早く来い。


舞風艦長(司令)は艦橋の艦長席に座っていた。

 

「舞風艦長、SH-60K(シーホーク)でトラックに向かうクルーが決まりました。」

 

「そう・・・。ご苦労。副長。」

 

舞風艦長は中島から渡された資料を見ながら言った。

 

「トラックに向かうのは私と「さざなみ」の町島艦長、「あおば」航海課の柳1曹、「みらい」航海課の柳1曹、草加少佐、天津風(六田)青葉(明人)に決まった。」

 

「そうですか・・・。」

 

「副長、艦内マイクで違う艦に声を伝えることはできるか?」

 

舞風艦長(司令)は一息つくと、中島にマイクについては聞いた。

 

「あ、はい。多分大丈夫だと思います。」

 

「わかった。副長。艦内マイクを。」

 

「はっ。」

 

中島は舞風艦長(司令)にマイクを渡した。

 

 

 

 

 

『達する。「あおば」艦長兼この護衛艦隊司令の舞風です。本艦隊は帝国海軍に編入したいと考えています。本艦隊は明日、連合艦隊のいるトラック諸島に向けて当泊地を出航します。ココから先は人間と深海棲艦との戦争ではなく、人間と人間の戦争です。全員に覚えといて欲しい事は〝ボタン一つで人の命を簡単に奪える〟と言う事です。これは絶対に忘れないでください。』

 

舞風艦長は1通り言い終わるとマイクを中島に渡した。

 

「副長・・・。」

 

「何ですか舞風ちゃん。」

 

「最近さ・・・、嫌な夢を見るんだ・・・。」

 

「嫌な夢?いつ頃からですか?」

 

この世界(昭和17年)に来てから・・・。」

 

「???」

 

中島は首を傾げた。

 

「もしかしたら、ミッドウェー海戦の事ではないでしょうか。」

 

柳1曹が話に割り込んできた。

 

「ミッドウェー海戦?舞風ちゃんと何の関係が・・・?」

 

中島はまた首を傾げた。

 

「はい。ミッドウェー海戦では空母「赤城」「加賀」「蒼龍」「飛龍」が沈没したのは知っていますね?」

 

「あ、ああ。」

 

「実は・・・、空母「赤城」を雷撃処分したのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駆逐艦「舞風」なんです。」

 

柳1曹の一言で艦橋は一瞬静まり返った

 

 

 

 

「え?でも、舞風艦長は艦魂を憑依させているだけじゃ「副長、憑依率は75%ですよ。憑依率が高いのでフィードバックも高いと思われます。それにミッドウェー海戦後すぐなのでまだ空母「赤城」を沈めたことに立ち直れてないとかじゃないですか?」そうか・・・。」

 

柳1曹の言葉て副長は黙り込んだ。

 

「私・・・、私は昨日、あんな事言ったけど、本当は妻と赤城さんを自分の手で殺したと思っちゃって、それを・・・、それを紛らわす為に明るく振舞ってきたの・・・。なのに・・・、なのに・・・!!!」

 

舞風艦長(中身は53歳の男性)は泣き出した。

 

「大丈夫ですよ。赤城さんは艦娘になって、頑張っているじゃないですか。それに舞風艦長の奥さんはあなたをいつでも応援していますよ。どちらも貴女の事は恨んでいません。大丈夫ですよ。舞風艦長、いや、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駆逐艦「舞風」・・・。」

 

中島は舞風艦長(司令)を抱きながら言った。

 

「う、うわぁ、ウワァァァァァァァァァァァァン!」

 

舞風艦長、いや、駆逐艦舞風は副長、中島の胸元で泣いた。駆逐艦舞風は不安な気持ちを全て出し尽くした。涙と一緒に・・・。



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第78話 トラック泊地へ

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

艦これ要素が薄くなってきた・・・。


「出航用意。」

 

パーッパパーッパッパッパッパパパーッ『出航よーい!!!』

 

水中にあった錨が艦に収容された。

 

「両舷後進微速。」

 

梅津艦長の合図で「みらい」がガスタービンを唸らせながら後進していく。

 

 

 

「凄い・・・、煙が出ていない・・・。」

 

機関音も違う!!!」

 

東進丸の船員達は「みらい」を見ながら驚いていた。

 

「舞風艦長、「みらい」が十分な距離まで後進しました。」

 

尾栗が舞風艦長に伝える。

 

「両舷後進微速。」

 

舞風艦長の合図で「あおば」が後進を始める。

 

 

十分に後進すると、「あおば」は停船した。

 

「面舵30度、両舷前進半速。」

 

「おーもかーじ!!!」

 

「両舷前進半速!!!」

 

尾栗の指示でまた「あおば」が動き出し、沖に出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出航してしばらく経った頃、「あおば」のヘリ格納庫には「さざなみ」の町島艦長、「あおば」航海科の柳1曹、「みらい」航海科の柳1曹、草加少佐、天津風(六田)青葉(明人)、「あおば」航海長の尾栗、「あおば」砲雷長の菊池、「あおば」副長兼船務長の中島、そして、津田大尉がいた。

 

「舞風艦長。気をつけてください。」

 

中島が舞風艦長に言った。

 

「大丈夫。何かあったら海鳥が守ってくれるよ。」

 

舞風艦長は中島に笑顔を見せるとSH-60K(うみたか)に乗り込み、扉を閉めた。

 

『哨戒機発艦。』

 

スピーカーから声が聞こえるとシャッターが開き、SH-60K(うみたか)がヘリ甲板にゆっくり動いていく。

 

『ベア・トラップ、リテイリングに到達確認。甲板作業員は退避!!!』

 

甲板にいた作業員がSH-60K(うみたか)から離れてヘリ格納庫に入って行く。

 

「ベア・トラップオープン、テイクオフ!!!」

 

SH-60K(うみたか)が「あおば」から、海鳥が「みらい」から飛び立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば舞風艦長。弾薬補給はどうするんですか?」

 

「あおば」から飛び立って2時間くらい経った頃、SH-60K(うみたか)の中で「みらい」航海科の柳1曹が舞風艦長に聞いた。

 

「通常の弾薬と鋼材さえあれば大丈夫。」

 

「え?通常の弾薬でシースパローとかESSMとかトマホークとかアスロックとかはどうするんですか?」

 

「妖精さんが何とかしてくれる。前に飛ばされた世界でそうして補給していたから。」

 

「妖精さん?」

 

「みらい」の柳1曹は首を傾げた。

 

「艦娘の補助や艤装を造ってる小人ですよ。通常の弾薬や鋼材があれば何でも作れるんです。」

 

青葉(明人)が艤装から妖精さんを出して「みらい」の柳に見せた。妖精さんは胸を張っていた。

 

「妖精さんって便利ですね・・・。」

 

「みらい」の柳1曹は呟いた。

 

 

 

 

 

「ん?あれは二式水戦ですね。」

 

目の前には二式水戦が2機現れ、SH-60K(うみたか)と海鳥とすれ違った。すると2機の二式水戦は旋回し、SH-60K(うみたか)と海鳥を追い越すとバンクを振った。

 

「付いて来いって事ですかね・・・。」

 

SH-60K(うみたか)の機長の佐竹は呟いた。

 

 

しばらくするとトラック泊地が見え、港内には大和等が停泊していた。

 

「佐竹1尉。」

 

「なんですか?草加少佐。」

 

「大和に着陸して欲しい。」

 

「「「「え?」」」」

 

草加少佐の提案にSH-60K(うみたか)の機内は驚いた雰囲気になった。

 

「ふっ。面白い!!!」

 

佐竹1尉はそう言うと無線を繋いだ。

 

「シーフォール、SH-60K(うみたか)。草加少佐の提案で二式水戦の向かう方向ではなくて戦艦大和に向かうのはどうかと言われたんだがあんたはどうだ?俺は賛成だが・・・。」

 

佐竹1尉は海鳥にいる佐竹1尉に大和に向かうかどうか無線で聞いた。

 

SH-60K(うみたか)、シーフォール。面白い!!!やってやろうじゃないか!!!』

 

「そうだよな!!!」

 

2人の佐竹1尉は大和に着艦する事に決めた。




妖精さんはチートを使う。


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第79話 連合艦隊 1

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

戦時中は外国語が使えないから執筆しづらい。


SH-60K(うみたか)とその護衛の海鳥は進路を変え、二式水戦の誘導予定の飛行場ではなく、戦艦大和に向かって行った。

 

「これが世界最大の戦艦・・・、大和・・・。」

 

2人の柳1曹と青葉(明人)、天津風(六田)、舞風艦長(司令)が戦艦大和に見とれていた。

 

「ホバリングに移行します。」

 

大和を1周した後、佐竹1尉が言うと、海鳥とSH-60K(うみたか)大和後部甲板に着艦し始めた。

 

 

「なっ!?空中で止まっている!?」

 

「米軍機ではないのか!?」

 

等の声が飛び交っていた。

 

 

 

 

 

 

 

海鳥とSH-60K(うみたか)が大和に着艦し、中に乗っていた全員は大和後部甲板に降り立った。

 

 

 

しばらくすると大和艦内から1人の50代の男性が出てきた。すると、草加少佐はすぐに敬礼をした。

 

「海軍少佐、草加拓海、只今帰艦しました。」

 

「待ちかねておったぞ。」

 

50代くらいの男性は海鳥とSH-60K(うみたか)の機体を触り始めた。

 

「これが60年後のオートジャイロか・・・。確かにこの時代の代物ではないね・・・。」

 

50代くらいの男性が海鳥を触りながら言った。

 

「この機銃は?」

 

「はっ。20ミリの3連装バルカン砲です。」

 

「ほう・・・。」

 

50代くらいの男性が佐竹に機銃について聞くと、感嘆の声を出した。

 

 

「山本長官もどちらかにお乗りになりますか?」

 

「おお。乗れるのかね!」

 

草加少佐の提案に50代くらいの男性、山本長官は笑顔を見せた。

 

「ん?山本長官?」

 

「山本・・・、五十六・・・?」

 

2人の柳1曹が首を傾げながら呟いた。

 

「「「「「山本五十六!?」」」」」

 

山本五十六と草加少佐を除いた全員が驚いた。

 

「君たちが無線で連絡があった艦隊の司令一行か。ふむ。」

 

山本五十六は舞風艦長達に近づくと全員の顔を見た。

 

「君が司令官で駆逐艦舞風だね。」

 

山本五十六は舞風艦長を見て言った。

 

「「「「!?」」」」

 

全員は衝撃発言で驚いた。

 

「山本長官。何故私が司令で駆逐艦舞風だとわかったのですか?」

 

「雰囲気だよ。」

 

「雰囲気?」

 

山本五十六は舞風艦長の海自の制服や全身を見ていた。

 

「君からは不思議な感じがするんだ。軍艦のような雰囲気と見た目からじゃ分からないが冷静な判断力を兼ね備えいるように感じる。君は雰囲気と制服からして大体少将か中将くらいだろう。君の名前を教えてくれ。」

 

「・・・・・・。はじめまして。山本長官。私は舞風一郎です。階級は海将補。帝国海軍で言うと少将ですね。」

 

「舞風少将、いや、舞風海将補。ようこそ、戦艦大和へ。」

 

山本五十六と舞風艦長は握手を交わした。

 

「重巡青葉、駆逐艦天津風とあと付き添いの2人は舞風艦長と一緒に私に付いて来なさい。会議室にお連れする。」

 

山本五十六は草加少佐と歩き出したので、舞風艦長や、青葉(明人)達は追掛けた。



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第80話 トラックにて

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!


艦これ要素が薄くなってる。


「えー、つまり、舞風少将率いる護衛艦隊と艦娘艦隊は元の世界に戻るまで帝国海軍の傘下に入る事でよろしいですか?」

 

「はい。」

 

舞風艦長は黒島参謀の言ったことに答えた。

 

「君達はこれからどうするんですか?」

 

「しばらくトラック泊地に停泊し、7月20日より帝国海軍の指揮下で行動します。大丈夫でしょうか黒島参謀。」

 

「大丈夫でしょう。」

 

黒島参謀は舞風艦長の問に答えた。

 

 

舞風艦長は30分後船室に誘導された。

 

 

 

 

 

 

 

「しかし、60年後の軍艦、そして艦娘ですか・・・。」

 

「資料等を見た感じでは偽物でなはいな・・・。」

 

「大日本国帝国は1945年に降伏・・・。」

 

「60年後、アメリカは同盟国・・・。」

 

「未知の敵、深海棲艦の襲撃・・・。」

 

「艦魂を憑依させた人間、艦娘・・・。」

 

舞風艦長が退室した後会議室では色々な声が聴こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5隻の護衛艦隊は1942年7月11日にトラック泊地に到着した。

 

「錨いれー。」

 

錨が海中に沈んで行く。

 

「トラック泊地か・・・。」

 

梅津艦長は呟いた。

 

梅津艦長がふと海上を見るとこちらに1隻のタグボートが近づいて来ていた。そのタグボートには舞風艦長が乗っていた。

 

 

 

 

「只今帰艦した。」

 

「お疲れさまでした。」

 

舞風艦長と梅津艦長は敬礼をした。

 

「梅津艦長。帝国海軍の傘下に入る事になりました。人員は特例を除き、移動しないそうです。あと、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月26日に「()()()」のみ出港し、三川軍一中将旗下の第八艦隊旗艦重巡鳥海、五藤存知少将率いる第六戦隊の重巡4隻の計5隻と合流し、ガダルカナルにいる第11設営隊、第13設営隊、海軍陸戦隊を()退()させ、帰投時に哨戒、撤退時に撤退の補助をして欲しいそうです。」

 

「わかりました。「あおば」以外のクルーはトラックで待機ですか?」

 

「はい、そうです。」

 

「何故1隻だけなんですか?」

 

「帰投時に重巡加古が沈没しているので、それを防ぐ為だと思います。会合の時に艦の性能を少し話してしまいましたから。1隻なのはもしもの事で全て失いたくないからでしょう。」

 

「わかりました。」

 

梅津艦長と舞風艦長は話終わると自分の持ち場に戻って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「7月26日に出発か・・・。私の任務は哨戒だけどな・・・。」

 

青葉(明人)は艦娘寝室1の2段ベッドの上段の上で呟いた。すると部屋のドアがノックされた。

 

「はい。どちら様ですか?」

 

誰だろう・・・。と明人は思った。漣はトイレに行ってるというかドアはノックしないし、曙や吹雪、六田(天津風)も同様にノックしない。そう思っているとドアの方から声が聞こえた。

 

『呉鎮守府所属の曙よ。』

 

どうやら呉鎮守府所属の曙だったらしい。青葉(明人)はドアを開け、曙(呉鎮)を部屋に入れた。

 

 

 

「んで、なんで来たの?」

 

青葉(明人)は曙(呉鎮)になぜ来たのか聞いた。

 

「今度の哨戒任務で同じ班になったから挨拶をしに。あと・・・、」

 

曙(呉鎮)は顔を赤くして言った。

 

 

 

 

 

「私の艤装を改造してくれてありがとう・・・。」

 

「・・・。何で顔を赤くする必要があるの?」

 

青葉(明人)は曙(呉鎮)に聞いた。

 

「だって、異性だったって聞いて、それで意識しちゃって・・・、それでぇ・・・・・・。」

 

曙(呉鎮)は顔をどんどん赤くしていった。

 

それを見た青葉(明人)は曙(呉鎮)の頭を撫でた。

 

「ひゃうっ!?な、な、な、な、撫でるなぁ!!!」

 

曙(呉鎮)は赤面するどころか頭から湯気が出てきた。

 

「にゃめろ!!!青葉ってどいつもこいつもウザイ奴ばっか!!!」

 

曙(呉鎮)は顔を真っ赤にして青葉(明人)の部屋を出て行った。

 

「曙って皆可愛いよね・・・。」

 

青葉(明人)は呟いた。




曙(呉鎮)の艤装(改造済)

・12.7cm連装砲
・4連装酸素魚雷
・68式324mm3連装短魚雷発射管 2基
・対潜ソナー類(OQS-102 ソナー、OQR-2 曳航式、OYQ-103 ASWCS)


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第81話 ガ島撤退作戦 序

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!


今日、艦これの映画の前売り券を買いました。特典?ありましたよ。潮のフィギュアもUFOキャッチャーでGETしたぁ!!!\( 'ω')/ヒャッハアアアアアア


護衛艦「あおば」は他の護衛艦から声援を受けながら7月26日に出航し、7月31日に第6戦隊と鳥海、第18戦隊と合流した。

 

 

 

8月1日午前8時50分

 

『哨戒機発艦!!!』

 

ヘリ格納庫のシャッターが開き、SH‐60K(うみたか)がヘリ甲板にゆっくり動いていく。

 

『ベア・トラップ、リテイリングに到達確認。甲板作業員は退避!!!』

 

甲板にいた作業員がSH‐60Kから離れてヘリ格納庫に入って行く。

 

「ベア・トラップオープン、テイクオフ!!!」

 

佐竹1尉の声で舞風艦長(司令)達を乗せたSH-60K(うみたか)は鳥海に向けて発艦した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「未来から来た日本人か・・・。山本長官からの報告だが、信じられんな・・・。」

 

第8艦隊司令長官三川(みかわ)軍一(ぐんいち)中将が呟く。

 

「艦娘と言う艦魂を体内に宿した人間・・・。本当に居るのですか?」

 

第6戦隊司令官後藤(ごとう)在知(ありとも)少将が三川中将に問いかけた。

 

「本当かどうか分からないが、山本長官からの報告によると直ぐに雰囲気でわかるそうだ。」

 

「ほう・・・。それが本当だったら凄いですね。」

 

後藤少将が言い終わるとコンコンコンと3回ノックする音が聴こえた。

 

『護衛艦艦隊司令官、舞風一郎少将と艦娘数名をお連れしました。』

 

「入れ。」

 

三川中将が言うとドアが開き、舞風艦長と青葉(明人)、古鷹が入室した。

 

「護衛艦隊司令官、舞風一郎海将・・・、少将です。」

 

「護衛艦隊艦娘部隊所属、ミサイル重巡洋艦、「青葉」です。」

 

「同じく艦娘部隊所属、重巡洋艦、「古鷹」です。」

 

入室し、直ぐに三川中将と後藤少将、松山少将に敬礼した。

 

「ほう・・・。君が「青葉」か・・・。ふむ。確かに初めて会うのに何故か前にも会ったように思える・・・。これが艦娘か・・・。」

 

後藤少将が言った。

 

「後藤少将、それよりも作戦要項について教えてもらおう。そうしないと「鳥海」と第6戦隊、第18戦隊は行動出来ないのだ。」

 

三川中将は舞風艦長らに言った。

 

「わかりました。明人。」

 

「はっ。まず、私たちは8月5日23時よりガダルカナル島西岸とツラギ島等に内火艇を接岸し、第11設営隊、第13設営隊、海軍陸戦隊、第84警備隊、横浜海軍航空隊、横浜海軍航空隊大艇隊、第14設営隊、工作関係部隊、特陸派遣隊、横浜海軍航空隊二式水戦隊を撤退させます。フロリダ諸島では8月7日4時10分、ガダルカナル島では4時頃から連合軍からの攻撃が始まります。フロリダ諸島では9時頃まで航空機での攻撃があります。その為、鳥海と第6戦隊、夕凪はガダルカナル島での撤退作業をしてください。私達、「あおば」は天龍、夕張とフロリダ諸島に向かいます。尚、輸送船はありません。全ての艦に撤退させた人員を乗せてラバウルまで向かいます。ラバウルに到着するまで攻撃、哨戒は我々「あおば」が行います。三川中将、後藤少将、松山少将、大丈夫ですか?」

 

「むぅ・・・。青葉、何故撤退させるのか?ガダルカナル島は飛行場建設が行われていて、完成するとソロモン諸島の制空権を拡張出来たり、オーストラリアを孤立させることが出来るんだぞ?」

 

「しかし、投入される戦力は約13000人。戦車などもあります。今、ガダルカナルで戦闘能力のある人員は海軍陸戦隊を合わせても600余りです。このままではほぼ全員の戦死が確定します。それでも撤退をさせませんか?」

 

三川中将が言ったことに青葉(明人)は反論をした。

 

 

「・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

分かった。その作戦を承諾する。」

 

三川中将はしばらく考えたあとに言った。




当作品は現実であった事や、実在の人物との関係はありません。


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第82話 ガ島撤退作戦 上

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!



曙と青葉の改ニ早うしろ。


8月6日 22時00分 ヘリ格納庫奥、「簡易工廠」

 

「明石さん居ますかー?」

 

青葉(明人)は第2種軍装をしてヘリ格納庫の奥にある簡易工廠に顔を出した。

 

「はーい。」

 

すると、ピンクの髪の毛の女性、明石(あかし)有紀(ゆうき)3等海佐いや、工作艦明石が笑顔で返事をした。

 

「なーにー?」

 

「本日23時より行われる撤退作戦中に私と行う事です。」

 

そう言った瞬間、明石はニヤリとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8月5日23時00分

 

護衛艦「あおば」と軽巡天龍、夕張から内火艇が出され、フロリダ諸島のツラギ島に接岸し海岸に集合していた約1100人を少しづつ艦に輸送し始めた。

 

 

 

その頃、青葉(明人)と明石はガブツ島の海岸に向けて出航しようとしていた。

 

「舞風艦長、出航許可を。」

 

艦娘射出カタパルトの前で、青葉(明人)は舞風艦長に言った。

 

「明人、何故、何故出航したいの?」

 

「実験の為です。」

 

「実験?」

 

舞風艦長は青葉(明人)の言った事に首を傾げた。

 

「今、ガブツ島の海岸には駆逐艦「菊月」が擱座しています。」

 

「それが何か?」

 

「今、「あおば」の簡易工廠で開発中の事業があるんです。」

 

「?」

 

青葉(明人)が言った事に舞風艦長は更に首を傾げた。

 

「艦の部品から艦娘を製造する実験を。」

 

「!!!まさか!!!」

 

「そう。菊月の部品から艦娘を製造する実験をするんです。」

 

青葉(明人)はニヤリとしながら言った。

 

「わかった。しかし、何かあったら戻ってきなさい。」

 

「はい。」

 

青葉(明人)と明石はカタパルトに乗りながら舞風艦長に敬礼した。

 

「青葉、抜錨します!!!」

 

「明石、出撃します!!!」

 

そう叫ぶとカタパルトが動き、2人は海上に放出された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同刻 アメリカ パール・ハーバー

 

「あ、少佐、少しいいですか?」

 

「何だ。」

 

1人の米兵が少佐を呼び止めた。

 

「トラック発の日本海軍の電文で気になることが・・・。」

 

米兵は少佐に紙を渡した。

 

「CX等の新しい符号が出現しています。前後の文脈から艦名と推測されるのですが・・・。」

 

「CX?今までで無かった呼出符号だな。新鋭艦か。」

 

「それが、興味深い事に同一文中に「山本」、「ガダルカナル」、「撤退」の符号が出てくるのです。」

 

「重要な艦と言うとこか・・・。」

 

「少佐!!!新たな電文の解析結果が出ました!!!」

 

違う米兵が少佐に駆け寄ってきた。

 

「本日、8時6分23時より、ガダルカナル、フロリダ諸島からの撤退を行う。天龍、夕張、CXはフロリダ諸島に向かう。完全撤退時刻は8月7日、4時00分である。」

 

「ここで新鋭艦を沈めれば大戦果だ!!!今すぐ司令に連絡する。」

 

少佐は直ぐに走って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

05時00分(まるごーまるまる)。明石ー。状況は?」

 

「大丈夫ですよ!!!あと5分で出発準備完了します!!!」

 

青葉(明人)が呼び掛けると明石は擱座した菊月から答えた。

 

「今、大体半数が艦に収容できたそうよ。このままなら犠牲は0で撤退で『レーダーに感あり!!!航空機が1機接近しています!!!』!?何ですって!?」

 

青葉(明人)は妖精さんからの報告を聞き、驚いた。

 

 

「舞風艦長、航空機が1機接近しています。多分偵察機だと思います。撃墜許可を。」

 

青葉(明人)は無線を直ぐに「あおば」の舞風艦長に繋ぎ、撃墜許可を求めた。




設定変更
護衛艦「あおば」
3番艦から4番艦へ変更。


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第83話 ガ島撤退作戦 中

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

曙と青葉の改ニってどうなるだろう・・・。


「舞風艦長、航空機が1機接近しています。多分偵察機だと思います。撃墜許可を。」

 

青葉(明人)は無線を直ぐに「あおば」の舞風艦長に繋ぎ、撃墜許可を求めた。

 

『分かった。明人、偵察機は撤退作業の邪魔だから撃墜許可を出す。』

 

「了解しました。対空戦闘用意!!!ESSM攻撃準備!!!」

 

舞風艦長から指示を貰うと、青葉(明人)は直ぐに対空戦闘用意の指示を妖精さん達に出した。

 

『偵察機、本島に更に接近!!!本島海岸との距離、10マイル!!!』

 

妖精さんから偵察機の情報が入ってくる。

 

『ESSM、発射準備、よし。』

 

「ESSM発射始め!!!サルボー!!!」

 

すると艤装のVLSの2セルのハッチが開き、艦娘用の小型のESSM(威力は変わらず)が2発、偵察機の方向に飛び出していった。

 

「5、4、スタンバイ・・・、命中。」

 

腕に付いてるモニターの航空機反応が消えた。

 

「明石ー。」

 

「何?」

 

「ちょっと撃墜地点まで行ってくる。」

 

「え?ちょ」

 

青葉(明人)は明石にそう言うと直ぐに最大戦速で撃墜地点まで移動した。

 

「いたいた。生きてるかな・・・。」

 

撃墜地点には2人の米兵が浮かんでおり、青葉(明人)は直ぐに脈拍を測った。

 

「まだある・・・。」

 

青葉(明人)はそう呟くと直ぐに無線を「あおば」に繋いだ。

 

「只今、撃墜した米軍機から米兵2名を救助。2人とも生存を確認。只今から明石と共に帰投する。」

 

『了解。』

 

「よし、戻るか。」

 

無線から応答があり、青葉(明人)は直ぐに救命ゴムボートを展開し、2人の米兵を乗せ、菊月が擱座している海岸にいる明石を迎えに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「偵察機からの定時報告がないな・・・。」

 

1人の男性が呟いた。

 

「中将!!!ギリギリ付近を航行していた駆逐艦から連絡がありました!!!」

 

「何だ。」

 

「電探から米軍機の反応が消えたと!!!」

 

「!!!分かった。

 

 

 

 

 

 

艦爆機、雷撃機、攻撃機を今すぐガダルカナルに向かわせろ!!!」

 

報告を聞いた中将は直ぐに指示を出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「高畑3佐以下1名、只今帰艦しました。」

 

「おかえり、明人。今から実験?」

 

「あ、はい。」

 

舞風艦長からの問に青葉(明人)は答えた。

 

「頑張ってねー。」

 

「はい。」

 

そう答えると、青葉(明人)は明石と簡易工廠に入って行った。

 

中に入ると直ぐに菊月から持ってきた部品を実験機に入れ、鋼材、弾薬、ボーキサイト、燃料を入れ、実験機のスイッチを入れた。

 

 

 

18分後、実験機のドアが開き、中から白い髪の毛の少女が出てきた。

 

「ここは何処だ?」

 

「ガダルカナルにいる艦の中。今、ガダルカナルは撤退作戦中。」

 

白い髪の毛の少女に聞かれたので、青葉(明人)は答えた。

 

「そうか・・・。撤退するのだな・・・。」

 

「君、名前は?」

 

呟いた白い髪の少女に青葉(明人)は聞いた。

 

「私が菊月だ・・・。睦月型駆逐艦9番艦の菊月だ。」

 

白い髪の少女は菊月と名乗った。




あたご型ミサイル護衛艦

1番艦 あたご DDG-177
2番艦 あしがら DDG-178
3番艦 ふるたか DDG-179
4番艦 あおば DDG-180

あたご型ミサイル護衛艦は3番艦から艦娘との共同運用を見越して艦娘射出カタパルトが標準装備されている。
主砲は深海棲艦との戦闘を考慮し、主砲がMk 45 5インチ砲からオート・メラーラ 127 mm 砲に随時変更されている。


アンケートを実施します。これから出てきてほしい艦娘は居ますか?戦況が変わって欲しい海戦はありますか?活動報告にアンケート用のページを作るので、そちらにお願いします。あ、募集する海戦の期間は昭和18年4月28日までの海戦です。全てのソロモン海戦とサボ島沖海戦は除きます。
アンケートの締切は5月1日までです。宜しくお願いします。


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第84話 ガ島撤退作戦 下

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

「歴史を変えるのは神でなく、紛れもない人間なのだ」
ー草加拓海ー


菊月を建造してから5分後経った。

 

ギュイイイイイインとガスタービンが唸らせる音が「あおば」艦内に聞こえる。

 

「この音は何だ?」

 

菊月が興味深々に聞いてきた。

 

「ああ、ガスタービンね。」

 

「がすたあびん?」

 

青葉(明人)が言った事に対して、菊月が首を傾げながら聞いていた。

 

「ガスタービンエンジンとは、原動機の一種であり、燃料の燃焼等で生成された高温のガスでタービンを回して回転運動エネルギーを得る内燃機関で、重量や体積の割に高出力が得られることから、現在ではヘリコプターを含むほとんどの航空機に動力源として用いられているんだ。それに、始動時間が短く冷却水が不要なことから非常用発電設備として、さらに1990年代から大規模火力発電所においてガスタービン・蒸気タービンの高効率複合サイクル発電として用いられているんだよね。」

 

「へー。(棒)」

 

「分かった?」

 

「なるほど、さっぱりわからん。」

 

「ダメやんそれ。」

 

青葉(明人)は苦笑いしながら言っ『対空、対水上戦闘用意!!!』カーンカーンカーンカーン

 

武鐘の音が艦内に鳴り響く。

 

「な、何だ!?」

 

菊月は動揺している様だ。

 

『工廠、CIC!!!今すぐ高畑3佐は菊月と共にCICに来るように!!!』

 

スピーカーから菊池の声が聞こえる。

 

「菊月!!!ついてきて!!!」

 

青葉(明人)は第2種軍装から海自の作業着に着替えていた為、着替えながら走り出した。菊月も動揺しながら青葉(明人)に続いて走り出した。

 

通常、艦内のハッチが閉鎖されている。しかし、青葉(明人)と菊月はCICに向かう命令があった為、閉鎖受け持ちの自衛官達が各ハッチ前に立っていて、ハッチを開放していてくれた。

 

 

 

 

青葉(明人)と菊月は必死に狭い艦内を走り、CICの出入口に着いた。

 

青葉(明人)はすぐさま暗証番号を入力し、ドアを開けた。

 

 

「高畑3等海佐、以下1名、只今到着しました。」

 

青葉(明人)が座席に座っていた舞風艦長(司令)に知らせると、舞風艦長(司令)は深刻そうな顔をしていた。

 

「菊月、ようこそ。我が「あおば」に。済まないが、歓迎会は後だ。」

 

舞風艦長(司令)菊月に笑顔で言った後、深刻そうな顔で青葉(明人)の方を見た。

 

「明人。想定外の事が起きた。ガ島近辺に1日早くアメリカ海軍が現れた。編成は瑞鶴の偵察機で偵察したところ、クラッチレー少将指揮の重巡オーストラリア以下2隻、駆逐艦パターソン以下1隻からなる南方部隊、リーフコール大佐指揮の重巡ビンセンズ以下2隻、駆逐艦ヘルム以下1隻からなる北方部隊、スコット少将指揮の軽巡サンジュアン以下1隻、駆逐艦モンセン以下1隻からなる東方部隊、駆逐艦ラルフ・タルボット以下1隻からなるレーダー哨戒隊だと思われる。この速度のままなら重巡の射程圏内まで後15分で到達する。」

 

「舞風艦長、最大戦速なら時間を稼げr「明人、夕張を置いていけない・・・。1日早い第一次ソロモン海戦の幕開けだ・・・。」」




アンケートを実施しています。これから出てきてほしい艦娘は居ますか?戦況が変わって欲しい海戦はありますか?活動報告にアンケート用のページを作るので、そちらにお願いします。あ、募集する海戦の期間は昭和18年4月28日までの海戦です。全てのソロモン海戦とサボ島沖海戦は除きます。
アンケートの締切は2()0()1()6()年の5月1日までです。宜しくお願いします。


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第85話 第一次ソロモン海戦 序

最近文章が短くなってね?


Aobaです。


「明人。想定外の事が起きた。ガ島近辺に1日早くアメリカ海軍が現れた。編成は瑞鶴の偵察機で偵察したところ、クラッチレー少将指揮の重巡オーストラリア以下2隻、駆逐艦パターソン以下1隻からなる南方部隊、リーフコール大佐指揮の重巡ビンセンズ以下2隻、駆逐艦ヘルム以下1隻からなる北方部隊、スコット少将指揮の軽巡サンジュアン以下1隻、駆逐艦モンセン以下1隻からなる東方部隊、駆逐艦ラルフ・タルボット以下1隻からなるレーダー哨戒隊だと思われる。この速度のままなら重巡の射程圏内まで後15分で到達する。」

 

「舞風艦長、最大戦速なら時間を稼げr「明人、夕張を置いていけない・・・。1日早い第一次ソロモン海戦の幕開けだ・・・。」」

 

 

 

 

 

「あと5分であおば、天龍、夕張と合流か・・・。」

 

「司令、「あおば」から入電です。」

 

第8艦隊旗艦、鳥海に1通の電文が入った。

 

「読んでみろ。」

 

「はっ。「本艦、並びに軽巡天龍、及び夕張は後、15分で敵の射程圏内に入る。敵に対する本艦の攻撃準備は万全なり。本艦は弾頭重量1500kg、射程370マイルの攻撃火器が準備中である。」以上です。」

 

「攻撃するつもりか・・・。どういう攻撃か見てみようじゃないか!!!」

 

第8艦隊司令長官、三川少将は言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「三川少将に来てもらおう。」

 

護衛艦「あおば」のCICで舞風艦長(司令)は腕を組みながら言った。

 

「明人。」

 

「はっ。」

 

「三川少将を迎えに行ってくれ。後、通信士は鳥海に電文を。」

 

「「了解しました。」」

 

青葉(明人)と通信士は敬礼すると直ぐに走り出した。

 

 

 

 

 

「佐竹1尉!!!ヘリを出してください!!!」

 

搭乗員休憩室に青葉(明人)が駆け込んできた。

 

「高畑3佐、もう舞風艦長からの命令でいつでも飛び立てますよ。」

 

「分かった!!!」

 

佐竹1尉と青葉(明人)は搭乗員休憩室を飛び出してヘリ格納庫に走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヘリ甲板から退いてください!!!」

 

ヘリ甲板ではヘリ甲板にいる兵達を違う所に移動させていた。

 

 

『哨戒機発艦。』

 

『ベア・トラップ、リテイリングレールに展開。』

 

スピーカーから声が聞こえると、ヘリ格納庫のシャッターが上がり、SH-60K(シーホーク)がヘリ甲板にゆっくり動いていく。

 

『ベア・トラップ、リテイリングに到達確認。甲板作業員は退避!!!』

 

甲板にいた数人の作業員がSH-60K(シーホーク)から離れてヘリ格納庫に入って行く。その様子を日本兵達が釘付けになって見ている。

 

「ベア・トラップオープン、テイクオフ!!!」

 

佐竹1尉の合図でSH-60K(シーホーク)はたくさんの日本兵に見られながら鳥海に向けて飛び立って行った。




アンケートを実施しています。これから出てきてほしい艦娘は居ますか?戦況が変わって欲しい海戦はありますか?活動報告にアンケート用のページを作るので、そちらにお願いします。あ、募集する海戦の期間はミッドウェー海戦後から昭和18年4月28日までの海戦です。全てのソロモン海戦とサボ島沖海戦は除きます。
アンケートの締切は2016年(・・・・・)の5月1日までです。宜しくお願いします。


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第86話 第一次ソロモン海戦 上

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

チートばっかだな・・・。


SH-60K(シーホーク)は「あおば」を飛び立ってから5分後に「鳥海」の後部甲板でホバリングをした。後部甲板には司令長官の三川少将と

付き添いが1人いた。

 

「三川少将!!!今から「あおば」にお連れします!!!」

 

「分かった。」

 

三川少将はSH-60K(シーホーク)に乗ると、青葉(明人)の横に座った。

 

「三川司令長官、我が艦の戦闘の様子を見るのには2つ方法があります。」

 

青葉(明人)は三川少将に言い出した。

 

「1つ目は、外にたっており、我が艦の攻撃火器を見る。2つ目は我が艦の戦闘指揮所で戦闘をしている様子を見るか。どちらかです。」

 

三川少将はその言葉を聞いて真剣に考え出した。しばらくすると三川少将は

 

「「あおば」の戦闘指揮所で戦闘をしている様子を見る事にする。」

 

「わかりました。」

 

青葉(明人)が答えると、SH-60K(シーホーク)がホバリングに移行した。

 

 

ヘリ甲板にSH-60K(シーホーク)が止まると、直ぐに三川少将と青葉(明人)はSH-60K(シーホーク)から降りてCICに向かって走り出した。

 

艦内のハッチはまだ閉鎖されているが、青葉(明人)達はCICに向かうようだったので、閉鎖受け持ちの自衛官達が各ハッチ前に立っていて、ハッチを開放していてくれた。

 

「ここが戦闘指揮所です。」

 

青葉(明人)は三川少将をCICに招き入れた。

 

「ここが戦闘指揮所・・・。」

 

三川少将が呟いた直後、舞風艦長は

 

「三川司令長官、今から揺れますのでご注意ください」

 

と言った。すると・・・

 

(以下台本形式)

 

CICの自衛官1「駆逐艦ラルフ・タルボットが接近してきます!!!本艦との距離、20マイル!!!」

 

舞風艦長「トマホーク改、目標入力!!!目標、ラルフ・タルボット!!!」

 

CICの自衛官がラルフ・タルボットに目標を定めた。

 

CICの自衛官2「目標入力完了!!!」

 

舞風艦長「攻撃、始め!!!」

 

菊池「うちーかたはじめー。」

 

菊池の合図で自衛官がボタンを押す。すると、艦内に衝撃が伝わってきた。

 

CICの自衛官2「ラルフ・タルボットに命中!!!」

 

CICの自衛官1「重巡ビンセンズ、接近!!!間もなく射程圏内に入ります!!!」

 

菊池「トマホーク改ニ、攻撃始め!!!」

 

菊池の合図で自衛官がボタンを押すとまた艦内に衝撃が伝わった。

 

CICの自衛官2「ビンセンズに命中!!!」

 

CICの自衛官3「ビンセンズの反応薄れつつあります!!!」

 

三川少将「凄い・・・。ボタンを押すだけでこれ程出来るなんて・・・。」

 

三川少将は感心していた。

 

CICの自衛官1「!!!重巡クインシー発砲!!!」

 

CICの空気がさらに緊迫した。

 

菊池「幾つだ!!!9つか!?」

 

CICの自衛官1「はい、9つです!!!」

 

菊池「SM-2、発射始め!!!」

 

鈴谷「コメンスファイヤ!!!」

 

全員「ってー!!!」

 

SM-2が重巡クインシーから発砲された砲弾に向けて発射された。




しつこい様ですがアンケートを実施しています。これから出てきてほしい艦娘は居ますか?戦況が変わって欲しい海戦はありますか?活動報告にアンケート用のページを作るので、そちらにお願いします。あ、募集する海戦の期間はミッドウェー海戦後から昭和18年4月28日までの海戦です。全てのソロモン海戦とサボ島沖海戦は除きます。
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第87話 第一次ソロモン海戦 下

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

体力テストで全身筋肉痛です・・・。


CICの自衛官1「!!!重巡クインシー発砲!!!」

 

CICの空気がさらに緊迫した。

 

菊池「幾つだ!!!9つか!?」

 

CICの自衛官1「はい、9つです!!!」

 

菊池「SM-2、発射始め!!!」

 

鈴谷「コメンスファイヤ!!!」

 

全員「ってー!!!」

 

SM-2が重巡クインシーから発砲された砲弾に向けて発射された。

 

望月「インターセプトまで10秒!!!9、8、7、6、5、4、スタンバイ!!!

マークインターセプト!!!迎撃成功です!!!」

 

「「「おおお!!!」」」

 

CICの中が歓喜に包まれる。

 

舞風艦長(司令)「お前ら!!!まだ終わってないぞ!!!」

 

菊池「目標入力!!!目標重巡キャンベラ、クインシー!!!」

 

鈴谷「トマホーク改ニ、発射準備よし!!!」

 

菊池「トマホーク改ニ、攻撃始め!!!」

 

トマホーク改ニが発射された衝撃が艦内に伝わる。

 

青梅「20機の航空機反応!!!220度、30マイル!!!」

 

菊池「航空機の種類を確認したい。瑞鶴の偵察機からのHSリンク!!!」

 

1つのモニターが映像が切り替わった。

 

CICの自衛官4「あれは・・・、ドーントレス・・・。」

 

菊池「あれは・・・、艦爆機と雷撃機だ・・・。我々を沈めるつもりだ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ESSM、攻撃準備!!!」

 

CICの自衛官2「ESSM、発射準備よし。」

 

菊池「ESSM発射始め!!!サルボー!!!」

 

ESSMが発射された衝撃が艦内に伝わる。

 

望月「トラックナンバー2814から2833、撃墜!!!敵航空機、撤退して行きます!!!」

 

舞風艦長「米艦隊にも充分攻撃を与えたつもりだ・・・。米艦隊に警告文を打つ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(台本形式終わり)

 

「クソッ!!!何がどうなってるんだ!!!」

 

重巡オーストラリアに乗艦していたクラッチレー少将が艦橋で叫んだ。

 

「いきなり棒のような物が飛んできて爆発する!!!あれは何なんだ!!!あの物体で重巡ビンセンズが沈没、重巡クインシー、キャンベラが大破した!!!あれは日本海軍の武器なのか!?」

 

クラッチレー少将が机を叩くと1人の米兵が走って来た。

 

「司令、電文です。」

 

「誰からだ。」

 

「撤退中の日本海軍からです。」

 

「読み上げろ。」

 

「はっ。「本艦隊は現在撤退中である。先程、駆逐艦ラルフ・タルボット、重巡キャンベラ、クインシー、ビンセンズに発射しミサイル、この時代の技術を超越した武器で攻撃した。貴艦隊が撤退作業を妨害するならば、全ての軍艦にその絶対に外さないミサイル、〝サジタリウスの矢〟が降り注ぐ。」以上です。」

 

「そいつらは本当に日本軍なのか?そちらが優位に立っている筈なのに何故チャンスを与える!!!

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・、その艦に電文を打つ。」

 

クラッチレー少将は通信士に落ち着いてから言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「重巡オーストラリアから電文です。「我が艦隊は速やかに攻撃を中止する。貴艦隊は速やかに当海域を離脱せよ。」以上です。」

 

通信士の言葉を聞いた瞬間、CICにいた自衛官達は一息ついた。

 

「対空、対水上戦闘用具収め。」

 

『対水上戦闘用具収めー。』

 

その声が聞こえた瞬間、自衛官達の緊張がほぐれたような感じがした。




何度も言いますが、アンケートを実施しています。これから出てきてほしい艦娘は居ますか?戦況が変わって欲しい海戦はありますか?活動報告にアンケート用のページを作るので、そちらにお願いします。あ、募集する海戦の期間はミッドウェー海戦後から昭和18年4月28日までの海戦です。全てのソロモン海戦とサボ島沖海戦は除きます。
アンケートの締切は2()0()1()6()()の5月1日までです。宜しくお願いします。


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第88話 加古を沈めた潜水艦 序

どうもー!恐縮です!Aobaですぅ!

現社と日史Bの時間に描いた落書き。ヨネクラが似ていない・・・。


【挿絵表示】



戦闘がありながらも無事に撤退出来、第一次ソロモン海戦が終わってから1日経った。三川少将は舞風艦長(司令)と何かを話してからSH-60K(シーホーク)で鳥海に戻って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから3日経った、護衛艦「あおば」内にある第10艦娘寝室では菊月が寝ていた。人間の身体にまだ慣れなかった為、風邪を引いたようだ。

 

「菊月、大丈夫?これ食べられる?」

 

青葉(明人)は菊月の枕元に行って聞いてみた。

 

「大丈夫かは分からない。人間の身体になるまで私は艦だった。だから病気なんてならなかったからな。まあ、お粥は食べるがな。」

 

言い終わると菊月はケホケホと咳をした。

 

「じゃあ、今からお粥と薬持ってくるから、それまで寝てて。」

 

「了解。」

 

菊月はそう言うと顎に下げていたマスクを口元まで上げ、ベッドに潜り込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー太平洋艦隊司令部ー

 

「只今から日本海軍の新鋭艦の対策を練る。現在ある情報は?」

 

会議室で一番偉そうな将校が周りにいる将校に聞いた。

 

「はっ。先日発見された日本海軍の新鋭艦は1発で重巡クラス1隻を沈める砲弾を所持していると思われます。その砲弾は1発ずつ命中して重巡ビンセンズ、並びに駆逐艦ラルフ・タルボットが沈没、重巡クインシー、キャンベラが大破するほどの威力があります。しかし、それにもかかわらず、「本艦隊は現在撤退中である。先程、駆逐艦ラルフ・タルボット、重巡キャンベラ、クインシー、ビンセンズに発射したミサイル、この時代の技術を超越した武器で攻撃した。貴艦隊が撤退作業を妨害するならば、全ての軍艦にその絶対に外さないミサイル、〝サジタリウスの矢〟が降り注ぐ。」と言う警告文を打ってきました。脅すためだと考えながらも米海軍の艦隊はそれに従い、作戦海域から離脱しました。しかし、離脱した米艦隊は1発も攻撃されませんでした。」

 

「何故その艦は絶対的優位に立っている筈なのに何故攻撃し、全て沈めなかったのか・・・。」

 

一番偉そうな将校は謎の日本海軍の行動に頭を抱えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「菊月ー、入るよー。」

 

「ああ。」

 

「はい、これ。卵粥。」

 

青葉(明人)は第10艦娘寝室で科員食堂から持ってきたお粥を菊月に渡した。

 

「ありがとう・・・。」

 

菊月はそう言いながらマスクを顎まで下げて器についていたスプーンで卵粥を食べ始めた。

 

「どう?」

 

「美味しいな・・・。」

 

「そりゃそうさ。炊事長が作ったんだから。」

 

「そうなのか・・・。炊事長の名は何だ。」

 

卯月(うづき)智弘(ともひろ)さん。」

 

「そうか・・・。ご馳走さま。」

 

「じゃあ寝ててねー。哨戒担当が終わったらまた来るから。」

 

青葉(明人)は殻になった容器とスプーンを持って第10艦娘寝室を出た。それを見ていた菊月は顎まで下げていたマスクを口元まで上げた、ベッドに潜り、約10分くらい経った時、

 

 

 

『潜水艦を発見!!!米海軍のSS-14だと思われます!!!対潜戦闘よーい!!!』カーンカーンカーン

 

放送が聞こえ、武鐘が艦内に鳴り響いた。




しつこい様に何度も言いますが、アンケートを実施しています。これから出てきてほしい艦娘は居ますか?既に太平洋戦争のミッドウェー海戦前やミッドウェー海戦で沈んでいる艦でも大丈夫です。無理やり艦娘にします。戦況が変わって欲しい海戦はありますか?活動報告にアンケート用のページを作るので、そちらにお願いします。あと、募集する海戦の期間はミッドウェー海戦後から昭和18年4月28日までの海戦です。全てのソロモン海戦とサボ島沖海戦は除きます。
アンケートの締切は2()0()1()6()()の5月1日までです。宜しくお願いします。


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第89話 加古を沈めた潜水艦 回避

どうもー!Aobaですぅ!

アーケード版艦これをやりたいけど家から遠い・・・。


『対潜戦闘よーい!!!』カーンカーンカーン!!!

 

放送と共に武鐘が艦内に鳴り響く。

 

「青葉、出撃します!!!」

 

青葉(明人)が後部ヘリ甲板下にある艦娘射出カタパルトで叫ぶと、海上に放出された。

 

 

 

 

 

 

(以下台本形式)

 

クリス・エバンス(第53潜水戦隊S-44艦長)「目標、320、3600ヤード、日本人が海の上に立っている。新しい技術を開発したに違いない。後ろに兵器みたいな物を背負っている。見た目からするとボイラーに見える。間違いない。日本海軍の新兵器だ。」

 

そう言うと、クリスは後ろを向いた。

 

クリス「1・2番発射用意。」

 

米兵1「アイサー。1・2、発射管、魚雷装填。」

 

米兵2「1・2番、発射用意良し。」

 

クリス「ファイヤ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソナー担当「潜水艦、左40度、15マイル!!!」

 

ソナー担当2「深度90!!!速力12ノット!!!」

 

ソナー担当「潜水艦、加古への射程圏内まであと25分!!!」

 

「あおば」CICでは敵潜水艦の情報が飛び交っている。

 

ソナー担当2「!?曙に向かって魚雷発射されました!!!」

 

菊池「何!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

曙「ったく、艦娘を哨戒機の代わりに使うなんてどう言う神経してるのかしら・・・。それに私は潜水艦苦手だし・・・。」

 

曙がそう呟いた瞬間、妖精から魚雷を諜知した報告が来た。

 

妖精「魚雷音諜知、210度、高速接近!!!」

 

曙「さ、最大戦速!!!」

 

妖精「最大戦速!!!」

 

艤装にいる妖精さんがコンソールを前に倒した。すると曙の艤装のガスタービンが更に大きい唸り声をあげた。

 

曙「き、距離は・・・?」

 

妖精「距離2000!」

 

曙「うっ・・・・。」

 

航海長妖精「躱せ!!!」

 

曙の後ろギリギリを魚雷が通過していった。

 

航海長妖精「躱した!!!」

 

青葉(明人)『曙!!!今すぐ交代して曙は戻れ!!!』

 

曙「や、殺られる・・・。」

 

曙はパニックを起こし、青葉(明人)の声も全く聞いてなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

クリス「なんだあの兵器は・・・。まるで艦みたいに動く・・・。あんな兵器を日本人が・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・魚雷3・4番発射!!!次いで5・6番!!!どちらに舵を切っても命中するよう、放射状に打て!!!」

 

米兵「アイサー!!!」

 

米兵2「3・4・5・6番、発射管開きます。」

 

クリス「ファイヤ!!!」

 

 

 

 

 

 

曙「方位210度、距離3700、進行中・・・。」

 

曙はブツブツと何かを呟いている。

 

 

 

青葉(明人)『妖精さん!!!』

 

航海長妖精「面舵一杯!!!」

 

曙の航海長妖精が叫ぶと曙は右に曲がって行った。

 

 

 

青葉(明人)『大丈夫!!!曙の脚なら絶対に躱せる!!!大丈夫だって!!!』

 

曙「加古が沈むだって?どうせそれよりも先に私が沈むんだ・・・。」

 

CICの妖精「新たな魚雷音、魚雷計4本、右に広がってきます!!!」

 

航海長妖精「やってくれるぜ・・・。」

 

青葉(明人)『どうする?』

 

航海長妖精「慌てるな、10度に戻せ!!!」

 

パニックを起こしている曙の身体がまた動く。

 

 

曙「そんなに・・・、私達の・・・、力が見たいの?

 

 

 

 

攻撃してくる・・・、お・・・、お前達が・・・、悪いのよ・・・。」

 

 

「曙」の艤装のVLSの1つのセルのハッチが開く。

 

曙「殺って・・・、やる・・・!」

 

CICの妖精「距離、1000ヤード!!!」

 

曙「殺られる・・・、前に!!!」

 

 

曙がボタンを押すと「青葉」の艤装のVLSの1セルからアスロックが発射された。

 

CICの妖精1「前甲板、VLA開放!!!アスロック飛翔中!!!」

 

青葉(明人)『何!?』

 

CICの妖精2「!?魚雷発射ポイントに向かっています!!!」

 

青葉(明人)「誰が発射ボタンを・・・。」

 

青葉(明人)が曙を見ると曙は腕についている発射ボタンを押していた。

 

青葉(明人)「曙!!!勝手に何やってる!!!2回目だぞ!!!」

 

青葉(明人)は無線で曙に怒鳴った。

 

曙「殺らなければ、殺られるよ。アキ・・・。」

 

中島『「あおば」から、「曙」!!誰が撃てと言った!!!現状を報告せよ!』

 

青葉(明人)「ヒューマンエラーだと報告しろ!それからコイツの指揮権を妖精さんに変更しろ!!!」

 

CICの自衛官1「魚雷、計4本のうちの2本、本艦との距離、1,000ヤード!!!」

 

航海長妖精「見張り員!!!航跡は見えるか!!!」

 

見張り員妖精「見えます!!!」

 

航海長妖精「角度は!!!」

 

見張り員妖精「130度!相対速度約5ノット!」

 

 

航海長妖精「面舵一杯!!!」

 

「曙」の真横スレスレを魚雷が通過する。

 

妖精「躱した!」

 

航海長妖精「まだだ!残り二本!航跡知らせ!」

 

見張り員妖精「雷跡真艦尾!広がりつつ接近!距離500!!!」

 

航海長妖精「もどーせー!」

 

曙が動く。

 

CICの妖精「距離150ヤード!接触します!後5秒!4秒!3秒!2秒!1秒!」

 

魚雷が「曙」の後ろをVの字に別れて遠ざかって行った。

 

CICの妖精「魚雷全弾躱しました!遠ざかります」

 

それを聞いた青葉(明人)は「ふう」と一息ついた。その頃、アスロックはロケット部分と分離していて、パラシュートを展開していた。

 

 

クリス「なんだ、あのパラシュートは!!!」

 

クリスは潜望鏡でアスロックが水中に入る瞬間を見ていた。

 

米兵3「艦長、探信音が来ます!!!」

 

クリス「探信音、だと!?それは、対潜、ソナーか?」

 

米兵3「間違いありません!!!探信音、更に接近!!!」

 

クリス「米海軍で開発中の物を、何故日本が・・・。」

 

その瞬間、クリスの中で何かが思い出された。

 

クリス「!!!面舵一杯!!!モーター全速だ!!!」

 

S-44はモーター全速で動き出した。

 

 

 

 

青葉(明人)「艦長、命中10秒前に自爆することを具申します。」

 

青葉(明人)は無線で舞風艦長に聞いた。

 

舞風艦長『うーん、こちらが救出できないことを考慮すると、相手に最低限のダメージを与えて攻撃できない様にするくらいしか出来ない。撃沈してしまえば救助者が出てしまう。そうなった時、艦内でアメリカ人に敵対する乗員がいないのはこの「あおば」しかない。・・・

 

 

 

 

・・・よし、魚雷は命中10秒前に自爆だ!!!』

 

青葉(明人)「了解しました!!!」

 

 

 

 

 

曙のCIC妖精「アスロック、目標を追尾中。」

 

アスロックは探信音を放ちながらS-44に向かって行った。

 

 

米兵3「接近してくるのは魚雷でーす!!!魚雷から探信音が!!!」

 

クリス「馬鹿な事を言うな!!!魚雷が探信音を放って追いかけてくるなどありえ・・・」

 

その瞬間、クリスは聞いてしまった。ティティーン、ティティーンと自分の潜水艦に近付いてくる探信音を・・・。

 

 

 

曙のCIC妖精「魚雷命中まで10秒。」

 

青葉(明人)「菊池ぃ(曙の砲雷長妖精)、魚雷を自爆させて!!!」

 

曙の砲雷長妖精「了解!!!」

 

その声が聞こえると同時に水柱が上がったのが分かった。

 

青葉(明人)「ソナー、S-44の機関音は聞こえる?」

 

CIC(ソナー)の妖精「機関音は聞こえませんが・・・船体の軋み、圧搾空気排出音からして急速浮上中の模様だと・・・。」

 

青葉(明人)「良かった・・・。あおば、明人。只今から曙を連れて帰投します。」

 

すると、「あおば」から了解という声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリスは浮上した潜水艦S-44から遠ざかっていく第6戦隊と護衛艦「あおば」を望遠鏡で見ていた。

 

米兵1「艦長、セイル水密壁破損、通信アンテナ故障。時間が掛かります。修理出来次第、あの艦を」クリス「帰投だ。」

 

米兵1「え!?」

 

クリス「パール・ハーバーに帰投する。太平洋艦隊司令部に全てを報告しなければならない。日本が恐るべきウエポンを開発したと・・・。」




挿絵のアンケート
描いて欲しい挿絵はありますか?あったら活動報告の方にお願いします。話の中のワンシーンでも大丈夫です。描く気力で描くかどうか決めます。期限?ありません。


しつこい様に何度も言いますが、アンケートを実施しています。これから出てきてほしい艦娘は居ますか?既に太平洋戦争のミッドウェー海戦前やミッドウェー海戦で沈んでいる艦でも大丈夫です。無理やり艦娘にします。戦況が変わって欲しい海戦はありますか?活動報告にアンケート用のページを作るので、そちらにお願いします。あと、募集する海戦の期間はミッドウェー海戦後から昭和18年4月28日までの海戦です。全てのソロモン海戦とサボ島沖海戦は除きます。締切は5月1日です。明日の18時頃に締め切らせて頂きます。


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第90話 助けた米兵

どうもー!Aobaですぅ!

艦これアーケードの初期艦は漣にしました。最初のドロップ艦は菊月でした。



アスロック曙↓

【挿絵表示】



米海軍の潜水艦S-44を撃退してから少し経った後、1人の自衛官が青葉(明人)の所に来た。

 

「高畑3佐、先程、水偵から本艦にこれが落とされたんですけど・・・。」

 

その自衛官は鉄製の入れ物を出した。それには「艦娘、青葉へ」と書かれていた。青葉(明人)はそれを受け取り、中を見た。

 

「これは・・・、重巡鳥海の破片だ・・・。三川少将からだ・・・。」

 

青葉(明人)は呟くと、入れ物を持って来た自衛官に尋ねた。

 

「そういえば、救出した米軍兵はどうなった?」

 

「2人ともまだ救護室で寝ています。しかし、まだ目覚めていません。」

 

「そう・・・。」

 

青葉(明人)はそう言うと筒を簡易工廠に置いて救護室に向かった。

 

 

 

「馬込1曹、2人の様子はどうですか?」

 

青葉(明人)は青がかかった黒髪の衛生長、馬込(まごめ) 朝潮(あさしお)1等海曹に聞いた。

 

「そうですね・・・、まだ目覚めていないですが、回復に向かっています。」

 

「そうな・・・・・・!!!」

 

青葉(明人)はベッドを見ると驚いた顔をした。

 

「明人3佐、どうしたん・・・!?」

 

馬込1曹もベッドを見ると驚いた顔をした。それは2人の米兵の1人が目を開けたからだ。

 

「ハ、Hello・・・。」

 

青葉(明人)は一応、英語で話しかけてみた。

 

「いや、日本語で大丈夫だ。」

 

そのアメリカ人は日本語で話していた。

 

「そう。これからそうさせてもらう。で、貴方の名前は?」

 

「ピリーズ・ダムド大尉。貴女は?」

 

「この艦に搭乗している高畑 明人3等海佐。」

 

「3等海佐!?佐官クラス!?」

 

「まあ、そうだね。」

 

「我々をどうするのか?」

 

ピリーズ大尉が青葉(明人)に聞いてきた。

 

「アメリカ海軍の病院船に移す。それまでここの救護室にいて欲しい。」

 

「分かった。」

 

青葉(明人)はピリーズ大尉からの返事を聞くと、救護室を出て、簡易工廠に向った。

 

 

 

 

 

 

「あ、明人さん!!!例の物は?」

 

簡易工廠に入ると明石が声を掛けてきたので、青葉(明人)は答えながら明石に入れ物を渡した。

 

「はい。これ。中に鳥海と加古、衣笠の破片が入ってる。」

 

「分かりました。そういえば、今日、急遽伝えられたんだけど、カビエンに着いたら弾薬補給なしで横須賀に向かうらしいよ。」

 

そういいながら明石は鳥海の破片を建造装置No.1に、加古の破片を建造装置No.2に入れた。すると、No.1は1:25、No.2は1:00と言う表示が出た。それを見た青葉(明人)と明石は簡易工廠から出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

同刻 アメリカ パール・ハーバー

 

「あ、少佐、少しいいですか?」

 

「何だ。」

 

1人の米兵が少佐を呼び止めた。

 

「トラック発の日本海軍の電文でCXに関する事が・・・。」

 

米兵は少佐に紙を渡した。

 

「「8月13日8時00分にカビエンから横須賀に向けて出航する。到着は8月25日である。」です。」

 

「フッ。電文がただ漏れならこちらの作戦も有利になる・・・。今から少将に伝えてくる!!!」

 

少佐はそう言うと、電文が書かれた紙を持って走って行った。




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第91話 横須賀へ 上

どうもー!Aobaですぅ!


書く事ない。


第6戦隊と護衛艦「あおば」は史実であった重巡「加古」沈没を回避して、カビエンに到着した。

 

 

「建造終了!!!」

 

と青葉(明人)が言いながら建造装置No.1と2の扉を開けた。

 

「あれ?ここは?」

 

眼鏡をかけた女性が言った。

 

「カビエンに停泊中の艦の中。これから横須賀に向かう。」

 

「そうですか。」

 

「貴女の名前は?」

 

「高雄型重巡洋艦4番艦の鳥海です。」

 

眼鏡をかけたた女性、鳥海は頭を深々と下げた。

 

「鳥海ね。そっちは・・・。」

 

青葉(明人)が加古を見ると、加古は床に座り込んだまま寝ていた。

 

「起きろ。潜水艦の魚雷で沈めr「すみませんでした!!!」起きたね。」

 

青葉(明人)は脅して加古を起こした。

 

「じゃあ、起きたね。あ、加古。自己紹介面倒だから言わなくていいから。着いて来て。」

 

「私だけ扱い変じゃない?ねえ!!!」

 

加古はそう言いながら青葉(明人)についてきた。

 

 

 

鳥海、加古は狭い艦内をジロジロと見ながら青葉(明人)と歩いていた。

 

CICの出入口に着くと青葉(明人)はすぐさま暗証番号を入力し、ドアを開けた。

 

 

「高畑3佐以下2名、只今到着しました。」

 

CICの中に入ると青葉(明人)は直ぐに舞風艦長(司令)に話しかけた。

 

「お、明人。いいところにきた。」

 

「?」

 

「いやぁー、実はねぇ、弾薬がほとんど無いんだよ。それでね、ミサイルの補充がガダルカナル島から出来てないの。」

 

「はあ!?ちょ、どう言うことですか!!!」

 

「そんな大きな声出さないで。ちゃんと策はあるから大丈夫だよ。」

 

「策って何ですか?」

 

青葉(明人)は舞風艦長(司令)に聞いた。

 

「策は、君達、明人、天津風、いや、六田の艤装を「あおば」とリンクさせるんだ。リンクさせる代わりに操作は艦娘しか出来なくなるけどね。」

 

「それって・・・、何を言いたいんですか?」

 

その言葉を聞いた舞風艦長(司令)は暫らく黙っていた。

 

 

「高畑3佐、君には砲雷長をやってもらう。」

 

「!?はあ!?どう言うことですか!?私が砲雷長!?」

 

「そうよ。でも大丈夫!!!航海長は尾栗3佐の代わりに青葉がやってくれるし、水雷長は米倉1尉の代わりに曙がやってくれる。砲術長はもともと艦娘の鈴谷だから交換する必要はない。だから・・・、菊池3佐の代わりにやってくれないか?お願いする!!!」

 

舞風艦長は深々と頭を下げた。

 

「舞風艦長!!!やります!!!やりますってば!!!だから頭を上げてください!!!」

 

青葉(明人)がそう言うと、舞風艦長(司令)は直ぐに頭を上げた。

 

「分かった。じゃあ、カビエン出航直後に交代ね。」

 

「はい!!!」

 

青葉(明人)は元気よく言った。

 

 

 

 

鳥海と加古はその空気の中、ずっと立たされていた。

 

「ねえ、私たちは?」

 

「Zzz・・・。」

 

鳥海が加古に聞くと加古は立ちながら寝ていた。




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第92話 横須賀へ 中

どうもー!Aobaですぅ!

バケツが無くなった・・・。


ーとある米海軍基地の酒場ー

 

「奇遇だなぁ。ここで貴様と会うとは。ずっと潜水艦勤務でパール・ハーバーかと思ったが。」

 

その男性はポーカーしながらクリスを見た。

 

「急にこっちの司令部からお呼びが掛かってな。」

 

「ほう。俺も休暇で陸に上がったと思ったら帰って来いってよ。ついてない。まだ2日休暇が残っていてカミさんと意味深のことを思う存分しようと思ったらワスプにのれと。空母とどうやって意味深のことをするんだクリス。( ゚∀゚)ウァハハ八八ノヽノヽノヽノ \」

 

クリスとポーカーをしていた男性は笑い出した。

 

「それはついてないはハットン。」

 

そう言いながらクリスはコインを賭けた。

 

「そういえば、お前の任務はなんだ。クリス。」

 

クリスとポーカーをしている男性、いや、空母「ワスプ」所属、VB-6航空隊隊長、サミュエル・D・ハットンはクリスに聞いた。

 

「報告だ。」

 

「報告?どんな。」

 

「8月上旬、日本の重巡艦隊と、新鋭艦、新兵器と遭遇した。」

 

「ほう。」

 

「新兵器は小さな少女が武器を持っていた。」

 

「俺はソイツの左舷3600まで詰め、魚雷を6発撃った。絶対に外せない射線。最初の2本でも十分な距離だ。

 

 

 

 

・・・だが、逃げられた。半速からたった30秒も経たずにソイツは30ノットを超えた速度で回避しやがった。しかもソイツが撃ってきたのは爆雷ではなく、魚雷、いや、見たことも無いやつだ。しかも大きさはとても小さく、威力は強そうには見えなかった。空中を飛翔し、探信音を放ち、追尾してきた後に、不思議な事に100手前で自爆した。その小さな物体は実弾と同じ威力を持っている。そして、ソイツは同じ新兵器を持った女性と新鋭艦の中に消えて行った。」

 

「どうやらツキが回ってきたようだ。日本の機動部隊相手じゃないてんで、部下達も腐っていたが、俺のターゲットはその化物の乗艦している艦らしい。今までにお前さんから巻き上げた金額だ。」

 

そう言いながらハットンは袋から山ほどのコインを出した。

 

「良かろう。貴様にツキがあるか、占ってやる。」

 

「Showdown」

 

「kingのペアだ。」

 

「フッ。Aのペアだ。」

 

クリスが出したトランプを見て、ハットンは笑いながら自分のトランプを出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

ー同刻ー

 

護衛艦「あおば」は米軍の病院船に接舷して停船していた。

 

「治療までしていただき、有難うございました。」

 

ピリーズ大尉は青葉(明人)に深々と頭を下げた。

 

「頭を上げてください!!!ピリーズ大尉、終戦まで生き残ってくださいね。」

 

「はい!!!それでは。」

 

そう言いながらピリーズ大尉は病院船に乗り移り、艦と船を繋いでいる橋が「あおば」に収容され、第2戦速で航海を再開した。




梨田死亡ルート確定。大丈夫です。生き返りますよ。だって第5章の冒頭で護衛艦のクルーは誰も死なないって言いましたもん。

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第93話 横須賀へ 下

イベント海域・・・、詰んだ・・・。しかもたった第2海域で・・・。Aobaです。


「以上が本作戦の概要だ。質問が無ければ解散。」

 

1人の男性が黒板で作戦の概要をハットン隊に教え終わった。

 

「グレイ大佐。」

 

「ん?」

 

「これは鶏を裂くのにいずくんぞ牛刀を用いん。ですか?割に合いませんなぁ。」

 

「何が言いたい、ハットン中佐。」

 

「相手は日本の巡洋艦1隻ですよ。ワスプ以下重巡、軽巡含め11隻の大艦隊ですぜ。国民が知ったら税金を払わないって怒りますよ。」

 

「貴様が心配する事ではない。では、解散!!!」

 

グレイは部屋から退室しようとした。

 

「昨日、将校クラブで古い友人に会いましてねぇ。第53潜水戦隊S-44艦長、クリス・エバンス中佐です。」

 

グレイは足を止め、振り返り、ハットンを見た。

 

「彼とは戦前からのポーカー仲間でして、色々と話してくれました。我々の本当の任務は何です?こいつは実戦であって訓練ではありません!!!全ての情報を得て無ければ部下の生命に責任は持てない!!!」

 

「良かろう。ハットン中佐を除き退室せよ。」

 

「「「ラジャー。」」」

 

そう言いながら米兵達は退室した。グレイはハットンを除き全員が退室したのを確認した後、プロジェクターを出した。

 

「これは、クラッチレー少将率いる南方部隊所属映像記録班が撮影した物だ。南方部隊、北方部隊、東方部隊、レーダー哨戒隊は日本軍の撤退命令を聞き、輸送する艦を撃沈する為に出撃した。しかし、重巡の射程圏内より遠い所から日本軍の新鋭艦の新兵器により、攻撃を受けた。」

 

グレイはハットンに写真を見せながら説明していた。

 

「射程圏内よりも前に?」

 

「この攻撃により、打電により警告が送られてきたのだが、撤退作業を邪魔しないようにとの事だった。」

 

「その警告者はそれをサジタリウスの矢と称した。絶対に外れることのない、神の矢という意味だ。打電からして艦艇から発射されたと判断出来るが、本当に日本軍の物か不明だ。ただ分かっていることは、通常の砲弾よりもかなり速く直撃した事だ。この写真は炎上しているクインシーをキャンベラから撮影した時、運良くキャンベラに直撃したサジタリウスの矢が写りこんだのだ。以上が艦隊司令部から入った報告の全てだ。」

 

写真は炎上する重巡クインシーを写していたが、撮っている艦艇に棒の様なものが突進しているのが写真の端に見えた。

 

「つまり、我々はその新鋭艦の能力を試す囮と判断していいんですね。」

 

「これがソイツの武器だとしたら我が海軍は作戦を根幹から見直さなければならない。まだ不満があるのか?」

 

「不満どころか、コイツは・・・、他の隊には任せられません。」

 

ハットンはニヤつきながら言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

護衛艦「あおば」は横須賀に単艦で向かっていた。

 

「このまま順調に行けば、3日後には横須賀ですね!!!しかし、米国の哨戒網に掛かりませんね。潜水艦とか、哨戒機とか・・・。」

 

艦に乗艦していた片桐(青葉)は甕鎮の青葉が航海長代理をしており、暇していた尾栗の写真を撮り、尾栗に話しかけた。

 

「片桐さん。元の時代に戻れるか分からないのに写真撮ってもしょうがないだろう。」

 

「そんなことないです!!!この時代の人間にとってこの艦はタイムマシンですから。もし公表すればピューリツァー物ですよ!!!」

 

「アンタ大和の砲弾浴びても死なねーよ。」

 

「もし米海軍がやって来たらどうするんです?」

 

「こっちが先に見つけるから大丈夫だ。この時代の米艦隊のレーダなんてこのイージスに比べちゃぁおもちゃさ。接近して来てもこっちが先に探知して回避可能。潜水艦も本艦のパッシブソナーの前では闇夜で懐中電灯振ってる様な物さ。」

 

「飛行機はどうするんです?」

 

「哨戒機の進路から離れるだけさ。」

 

「それでも、向かって来たら見つかりますよ!!!」

 

「その時は・・・、報告される前に殺るしかないな。スタンダード対空ミサイルで。」

 

「あ・・・。」

 

その瞬間、SPY-1レーダーが何かを探知した。

 

『レーダー探知。対空目標1、80度、250マイル。あと60分で視認可能圏に入ります!!!』




新規アンケート

梨田について

このまま行くと、梨田は多分死にます。その件でアンケートをとりたいと思います。梨田は死ぬのか!?活動報告の方でアンケートはとっています。

締め切りは5月6日です。

挿絵のアンケート
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第94話 偵察機

どうもー!Aobaですぅ!

もうこれ艦これ関係ない・・・。

あ、イベント海域で初めて『照月』がドロップしました。初月を間違えて改装の素材に使ってしまった事を反省し、照月にちゃんとロックかけました。


「レーダー探知。対空目標1、80度、250マイル。あと60分で視認可能圏に入ります!!!」

 

青梅1曹が報告をした。

 

 

「このままの進路では55分後に目標の視認可能圏に入ります!!!」

 

「単機であるという事はコイツは攻撃機ではあるまい。偵察機だ。問題はこれが日本軍か、米軍かどうかだ・・・。」

 

砲雷長代理の青葉(明人)はモニターを見ながら呟いた。

 

「この時代にSIFはありませんし、目視しか確認出来ないでしょう。」

 

「こっちがそっちを視認した時にはそちらは既にこっちを発見しているだろう・・・。」

 

青葉(明人)はモニターをしばらく見てからマイクに話しかけた。

 

「艦橋、CIC。艦長、進路変更の要あり。だと考えます。僅かでも接触の可能性は下がります。」

 

 

 

「艦長。瑞鶴から偵察機を飛ばせば確認出来ます。米軍機だった場合、報告されたら危険です!!!」

 

それを聞いていた航海長代理の青葉は舞風艦長(司令)に具申した。

 

「不明機の詳細も分からんのだ。今はボーキサイトを無駄に消費したくない。偵察機を瑞鶴から1機だけ出す。今の燃料量だと進路変更や、速力を上げると海上で燃料切れになる。それを避けなければならない。もしも米軍機だった場合、我が艦の位置が知られてしまう。不明機の無線を使用不可にする。ESMジャミングをしてもらう。」

 

舞風艦長はそう言ったので、ジャミングが開始された。

 

「うーん、視認可能圏まであと40分か・・・。」

 

中島は時計を見ながら呟いた。

 

 

 

「SH-60K、発艦始め!!!」

 

後部ヘリ甲板で、瑞鶴が矢を飛ばすと、その矢は海上で1機のSH-60Kに変わった。

 

 

 

 

 

 

『こちらズイズイ1番機(瑞鶴のSH-60K)!!!間もなく不明機の視認可能圏に入ります!!!』

 

「HSリンク!!!」

 

瑞鶴のSH-60Kの報告が聞こえた後、青葉(明人)の合図でモニターにSH-60Kから見た景色が映し出された。

 

『視認可能圏に入りました!!!米軍機です!!!』

 

「何!?」

 

青葉(明人)が指示を出すと、直ぐに武鐘が鳴った。

 

『対くーう戦闘よーい!!!』カーンカーンカーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー同刻ー

ー空母ワスプー

 

「!?」

 

「何だこのスクリーンは!!!」

 

ワスプの電探の北東方向が砂嵐になっていた事をグレイが気づいた。

 

「分かりません。2番機の索敵方向から広がっています。」

 

「レーダーのエラーか?」

 

「いえ、正常に作動しています。」

 

「2番機からの報告は?」

 

「いえ、定時報告の時間ですが、まだ・・・。」

 

グレイはしばらく電探を見ていた。

 

 

 

 

 

『指揮管制官よりVB-6。全機別命あるまで待機せよ。』

 

グレイからのアナウンスが聞こえると、ハットンは直ぐにグレイの元に行った。

 

「艦長。全機目標を発見出来なかったのですか?」

 

「2番機からの定時報告がまだ無いのだ。」

 

「では、撃墜・・・。」

 

「いや、分からない。探無しで機ポイントも不明だ。空電ノイズの1種かも知れん。現在原因を究明中だ。攻撃部隊を出せる状況ではない。」

 

「〝ソイツが撃ってきたのは爆雷ではなく、魚雷。いや、見たことも無いやつだ。〟艦長。ソイツはこの影に居るのは分かっているんでしょう?」

 

ハットンはクリスから聞いた言葉を思い浮かべ、ニヤつきながらグレイに言った。




梨田について

このまま行くと、梨田は多分死にます。その件でアンケートをとりたいと思います。梨田は死ぬのか!?活動報告の方でアンケートはとっています。

締め切りは5月6日です。

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第95話 砲雷長代理の決断

どうもー!Aobaですぅ!

今日から学校。マジめんどくせー。寝るよー。(望月風に)


「艦長。全機目標を発見出来なかったのですか?」

 

ハットンは電探のスクリーンの前でグレイに言った。

 

「2番機からの定時報告がまだ無いのだ。」

 

「では、撃墜・・・。」

 

「いや、分からない。探無しで機ポイントも不明だ。空電ノイズの1種かも知れん。現在原因を究明中だ。攻撃部隊を出せる状況ではない。」

 

「〝ソイツが撃ってきたのは爆雷ではなく、魚雷。いや、見たことも無いやつだ。〟艦長。ソイツはこの影に居るのは分かっているんでしょう?」

 

ハットンはクリスから聞いた言葉を思い浮かべ、ニヤつきながらグレイに言った。

 

「だが、確証がない以上、部隊を動かす訳にはいかん。」

 

「当作戦のオプションには偵察も含まれていたはず。何も無ければ引き返せばいいんでしょう?ロストした2番機の消息も心配です。」

 

「司令に具申するが、無茶は許さんぞ。」

 

「分かってますよ。吉報をお待ちくださーい。」

 

そう言いながらハットンは格納庫に歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『視認可能圏に入りました!!!米軍機です!!!』

 

瑞鶴が飛ばしたSH-60Kからの報告が入って来た。

 

「何!?」

 

青葉(明人)が指示を出すと、直ぐに武鐘が鳴った。

 

『対くーう戦闘よーい!!!』カーンカーンカーン

 

『撃墜する!!!シースパロー発射準備!!!』

 

「シースパロー発射準備!!!」

 

舞風艦長の命令で、青葉(明人)は叫んだ。

 

「無駄ですよ。砲雷長代理・・・。」

 

それを聞いていた青梅1曹が言った。

 

「何ですって!?」

 

「目標探知!!!大編隊です!!!80度、距離120マイル!!!速度250ノットで本艦に接近中!!!目標は約40機!!!目標、敵進敵速変わらず!!!依然接近中!!!本艦視認可能圏まで約40分!!!」

 

青梅1曹から米軍機についての報告がくる。

 

 

「艦長。視認可能圏前にスタンダード対空ミサイルの射程圏内に入ります。イージス艦の最大のアドバンテージ(優位)ロングレンジ(広い射程範囲)です。万全を期するなら、相手に見つかる前に撃墜すべきです。」

 

「砲雷長代理、どうか?」

 

舞風艦長は航海長代理の青葉からスタンダード対空ミサイルで敵機を撃墜すべきと具申を受けたので、マイクで砲雷長代理の青葉(明人)に問いかけた。

 

「私は敵機を近づけてから撃墜します。横須賀に着くまでこれ以外の襲撃が無いとは限りません。それにこの編隊は明らかに正規空母から発艦した艦載機。攻撃は第1波だけとは限りません。第2波、第3波、そして、横須賀までの航海を考えれば安易な決定による弾薬の消耗は、サバイバリティを減少させます。」

 

「分かった。」

 

舞風艦長はそう答えると、艦橋にある艦長席を立ち、CICに向かった。

 

 

 

「き、来たぁ・・・。」

 

ウイングで見張り員が敵機を発見した。




梨田について

このまま行くと、梨田は多分死にます。その件でアンケートをとりたいと思います。梨田は死ぬのか!?活動報告の方でアンケートはとっています。

締め切りは今日、12時45分です。

挿絵のアンケート
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第96話 1対40

どうもー!Aobaですぅ!

めちゃくちゃ長い話です。


(最初から台本形式)

 

梨田「き、来たぁ・・・。」

 

青梅「80度15マイル、対空目標約40機確認。」

 

 

 

米軍機パイロット1「右30度にウエーキ!!!」

 

ハットン「クルザークラス。間違いない。ヤツだ。」

 

そう言うと、1機のドーントレスがハットンの機を追い越していき、ハットンに(・ω・)bグッとやった。

 

ハットン「相変わらずだなジョーンズ大尉。良かろう。先陣は任せた。」

 

ジョーンズ「ターゲット発見!!!」

 

そう言いながらジョーンズはバンクを振った。

 

ハットン「だかな、油断するなジョーンズ。どんな武器を持っているか分からん相手だ。全機、アタックポジション!!!」

 

米軍機パイロット2「了解。これより雷撃進路に就く。高度200mまで降下!!!」

 

米軍機パイロット2がそう言うと、雷撃機は高度200mまで降下して行った。

 

 

 

 

青葉「(アキ・・・、正念場だ・・・。アキ・・・、お前の手にこの「あおば」328名の命が委ねられているんだ・・・。)」

 

 

青葉(明人)は椅子から立ち上がり、青葉(明人)を見た舞風艦長を見て、コクっと頷き、モニターを見た。

 

 

 

 

米軍機パイロット3「艦爆隊、ジョーンズ機に続け!!!高度3000まで上昇!!!」

 

パイロット3がそう言うと、艦爆機が上昇して行った。

 

米軍機パイロット4「流石はハットン隊。無線が使えない状態でも一糸乱れぬ飛行だぁ・・・。敵機が1機もいないんじゃあ戦闘機の出番は無いが・・・、高みの見物といくか。クルザー1隻に40機。あっという間に海の底だろうぜ!!!」

 

そのパイロットは「あおば」を見ながら言った。

 

 

 

青葉(明人)「80度7マイル、主砲、短SAM、攻撃準備!!!」

 

青梅1曹『目標群A(アルファ)13機、80度!』

 

CICの自衛官1「距離5マイルに接近!」

 

CICの自衛官2「目標群B(ブラボー)22機、170度6マイル!」

 

曙「(同時に200以上の目標を捕捉、追尾可能なこのイージスシステム、ハルマゲドンの自動発射管制モードなら40機とそのパイロット、約80名は影さえ留めないかも・・・。)」

 

青葉(明人)「ミサイル・ドーマント、最も近い6機に照準。発射管制は手動にて行う。」

 

CICの自衛官3『発射管制、手動に変更!』

 

曙「(マニュアルで?6発だけ?いや、冷静なアキの事だ。これは・・・

威嚇か!一部を叩き、戦力差を見せつけ、攻撃の意思を挫く!これなら弾薬の節約にもなる!!!これなら・・・!!!流石・・・!!!・・・!?

 

 

 

 

 

 

 

震えている・・・。どんな戦闘や神通さんの訓練でも汗一つかかなかったあのアキが・・・。)」

 

 

 

 

 

 

米軍機パイロット4「全機、突入進路確保!!!アタックポイントまで、あと5マイル!!!」

 

その瞬間、「あおば」の主砲が雷撃機の方を見た。

 

米軍機パイロット2「たかが1門の砲で、何が出来るぅ!!!」

 

 

 

 

舞風艦長「右対空戦闘、CIC指示の目標、うちーかーたはじめー。」

 

青葉(明人)「トラックナンバー4628、主砲、うちーかたはじめー。」

 

CICの自衛官2「うちーかたはじめー。」

 

CICの自衛官2がトリガーを引くと、ドォン!!!と言う音と共に主砲から弾丸が吐き出され、雷撃隊の航空機に命中する。

 

米軍機パイロット2「ぐあああああああああああ!!!」

 

米軍機パイロット2は叫びながら雷撃機と共に海に散っていった。

 

そして、次々と雷撃機を撃墜して行った。

 

CICの自衛官の「トラックナンバー4628から4630、撃墜!!!」

 

青梅「新たな目標、210度!!!」

 

そう言うと、主砲の向きが変わると、直ぐに弾薬が吐き出され、違う機をどんどん撃墜していった。

 

デビット「隊長ー!!!雷撃隊がぁー!!!」

 

ハットン「何!?」

 

ハットンが機の後ろに乗っているデビットからの声を聞き、雷撃隊の方を見ると、雷撃機は黒煙を上げていた。

 

ハットン「あっ・・・!!!」

 

ジョーンズ「くっ!!!」

 

ジョーンズは何機かと共に「あおば」に近づいて行った。

 

 

 

青梅「トラックナンバー4642、さらに接近!!!」

 

青葉(明人)「シースパロー発射始め!!!サルボー!!!」

 

そう叫ぶとリンクしていた青葉(明人)の艤装からドシュウ!!!ドシュウ!!!とシースパローが発射され、ジョーンズ機に向かって行った。

 

 

 

 

ジョーンズ「!?」

 

その瞬間、ジョーンズ機にはシースパローが命中し、爆発した。

 

ハットン「ジョーンズ!!!ジョーンズ!!!な、何が起こっている!?」

 

ハットン機はジョーンズ機が爆発した地点に飛び込んでしまった。

 

ハットン「デビット、ダメージは無いか!?」

 

デビット「大丈夫です隊長!!!銃座も身体もピンピンしてます!!!」

 

ハットン「そうか・・・。おお!?」

 

ハットンが気がつくと、ハットン機の両側をシースパローが抜かしていったのが分かった。

 

ハットン「振り切れー!!!」

 

ハットンは叫ぶが、シースパローは艦爆機を追尾し、撃墜した。その光景を見たハットンは、クリスとグレイの言葉を思い出していた。

 

〝空中を飛翔し、探信音を放ち、追尾してきた後に、不思議な事に100手前で自爆した。〟〝その警告者はそれをサジタリウスの矢と称した。絶対に外れることのない、神の矢という意味だ。〟か

 

ハットン「貧弱な武装だと?このハリネズミめ!!!コイツは通常の攻撃では沈められん!!!」

 

ハットンはしばらく何かを考えてから後ろを向いた。

 

ハットン「デビット!!!大西洋では十分世話になったな!!!」

 

デビット「はっ!!!」

 

ハットン「脱出しろ!!!」

 

デビット「え?どうしてですか?」

 

ハットン「前を見ろ!!!オイル漏れだ・・・。どうやらワスプまで戻れそうにない・・・。今ならヤツの攻撃は止んでいる。脱出の時は尾翼に気をつけろよ。」

 

デビットはハットン機からオイルが漏れているのがすぐに分かり、隊長がこれから行おうとしている事が直感で分かった。

 

デビット「隊長は?まさか!?」

 

ハットン「大丈夫だ。まだ死ぬつもりは無い。だが、ヤツは奥の手を隠し持っている。ヤツの情報を持ち帰ることが、合衆国が私に与えた使命なのだ。」

 

 

 

 

 

 

青梅「目標群B(ブラボー)、14機撃墜確認、目標群E(エコー)6機撃墜。」

 

 

 

 

青梅「!目標群B、散開します、45度から3機、330度から2機、170度から3機接近!」

 

青葉(明人)「(戦闘開始から1分で、彼らは既に半数を失った・・・。戦力5割の損失は部隊の壊滅を意味する・・・。何故引かない!?)」

 

青梅「トラックナンバー4656、急接近!」

 

青葉(明人)「何!?」

 

 

 

見張り員『艦橋1番!航空機、右60度、20、真っ直ぐ突っ込んで来る!』

 

青葉(明人)「!?」

 

青葉(明人)「(シースパローはもう間に合わない。)CIWS、AAWオート!」

 

CIWSがハットン機の方向を向く。

 

 

 

ハットン「距離1500・・・、センターに捉えた!!!1000ポンドの火の玉を、喰らいやがれぇ!!!」

 

ハットンは「あおば」に向けて爆弾を1発落とした。それを迎撃しようとCIWSがダダダダダダダダと弾薬を爆弾に吐く。

 

青葉「くっ!!!CIWSが動作不良で弾がゴム弾なんて・・・!!!」

 

 

 

青葉(明人)「(建造し過ぎて、資材を浪費し、始末書を書かされることへの恐れ・・・、その感情が、弾薬の節約という理屈を導き出しただけだ。私の体は・・・、戦闘を理解していなかった・・・!!!)」

 

その瞬間、爆弾が空中で爆発し、爆風が「あおば」の艦橋左弦を襲った。

 

 

 

青葉「キャア!!!くっ!!!」

 

 

舞風艦長「各科、受け持ちの区画のチェックを行え!!!」

 

青梅「!!!2番SPYレーダー故障!!!」

 

青葉(明人)「!!!」

 

青梅「敵機直上!!!急降下!!!」

 

青葉(明人)「何!?」

 

 

ハットン機が「あおば」の艦橋左弦に向かって突っ込んでいく。

 

ハットン「突入角度80度。経験の無いこの角度でも俺は、正気だ!!!

 

 

この化物め・・・、お前の呻きを聞かせてみろぉ!!!」

 

ハットンは機銃を「あおば」艦橋に撃った。

 

 

梨田「ああ、引き起こさないのか・・・!!!」

 

舞風艦長「面舵いっぱーい!!!右停止、左一杯急げー!!!見張り員退避、衝撃に備えー!!!」

 

青葉「面舵いっぱーい、右停止、左一杯急げ!!!見張り員退避!!!」

 

自衛官「面舵いっぱーい!!!」

 

自衛官2「この艦がやられたら、俺達も、帰れなくなるんだ!!!」

 

自衛官2が舵を動かしながら言った。

 

青葉(片桐)「ドーントレスと「あおば」、時空を超えた戦い、いただこうじゃないですか!!!」

 

青葉(片桐)は艦内が緊迫状況になっても、気にせず、艦内を走っていた。

 

青葉「米軍にこんなパイロットが!!!」

 

青葉(明人)「(恐怖、怒り、感情に支配された時、人は戦いに敗れる、だが敵を倒さなければ、自らが倒される。」

 

梨田「ああ!!!」

 

青葉(明人)「単純で明白な事実を、私は・・・、」

 

麻生「梨田ぁ!!!」

 

青葉(明人)「認識するのが遅すぎた!)」

 

ハットン機は艦橋左弦にドオン!!!と突っ込んで爆発した。

 

梨田「グハッ!!」

 

爆発の衝撃は直ぐに艦内各所に伝わった。

 

炊事所では、炊飯器や、鍋、食器などが床に散らばっていた。

 

間宮「炊事長・・・。」

 

卯月炊事長「馬鹿野郎!!!米軍機何か目じゃねえぴょん!!!戦闘配食の握り飯、握るんだよ!!!急ぐぴょん!!!」

 

間宮「はい。」

 

 

ー艦橋ー

 

青葉「高槻さん、麻田さん、無事ですか!?」

 

青葉は床に伏せていたが、直ぐに立ち上がり、状況を確認した。

 

 

 

応急指揮所の自衛官1『航空機、艦橋左弦に衝突!』

 

応急指揮所の自衛官2『024、026士官員室、A火災!』

 

応急指揮所の自衛官3『ECM、127mm砲、故障!』

 

応急指揮所の自衛官4『各階、負傷者数多数!現在集計中!』

 

 

舞風艦長「各部、火災箇所の消火を急いで!!!負傷妖精の応急処置を急いで!!!」

 

 

 

 

青葉「掌帆長!!!」

 

青葉は直ぐに麻生に話し掛けた。

 

麻生「私は・・・、大丈夫です。しかし・・・、」

 

麻生は梨田だった物を見つめていた。

 

 

青葉「舵、通信機器、推進機に異常はない・・・、

 

 

艦はまだ生きている!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーワスプー

 

米軍兵「!?艦長!!!作戦海域周辺の電波障害」 が消えました!!!」

 

グレイ「何!?」

 

『こちらVB-6 3番機よりワスプへ!!!ターゲットにダメージを与えるも、撃沈に到らず。隊長機以下の勢力の3分の2を喪失。部隊は、壊滅状態!!!』

 

グレイ「3分の2だと!?」

 

『第2次攻撃を要請します!!!』

 

グレイ「ハットンが、やられた・・・。」

 

『第2次攻撃を!!!』

 

 

 

 

 

 

『ワスプより、任務中の攻撃隊へ。全機、帰艦せよ。繰り返す。本艦は第2次攻撃を準備中。こちらは、空母ワスプ。第1時攻撃隊は、帰艦せよ。第2次攻撃隊は、現在、発艦準備中。』

 

「あおば」のCICでは、ワスプからの無線を全員が聞いていた。

 

曙「諦めの悪いヤツらめ!」

 

青葉(明人)「私達は・・・諦めることが出来るのか?」

 

曙は青葉(明人)を見た。青葉(明人)は帽子と、インカム、ヘアゴムを取り、ブラシで整えていた。

 

青葉(明人)「戦場において、諦観は美徳じゃない。」

 

しばらく髪を整えてから、青葉(明人)は髪をヘアゴムで縛り、帽子をかぶり、インカムは肩にかけ、何かを決めたように舞風艦長の方を見た。

 

 

青葉(明人)「艦長。トマホーク改による、ワスプ撃沈を具申します。」




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第97話 トマホーク、発射

どうもー!Aobaですー。あー、何か何もやる気がでなーい。


「艦長、トマホークでのワスプ撃沈を具申します。」

 

青葉(明人)が舞風艦長にそう言ったのをCICに来たい航海長代理の青葉が聞いていた。

 

「撃沈だと!?アキ、撃沈しなくてもハープーンで飛行甲板を使用不能にすれば・・・」

 

「いや、駄目だ。珊瑚海海戦で日本軍の攻撃を受けたヨークタウンを米軍は僅か3時間で修復している。」

 

「3時間もあれば戦闘は回避できる!!!撃沈してしまえば死傷者は千人規模だ!!!いくら自衛の為だとしてもそれだけの命を奪う事にためらいは無いのか・・・。アキ、お前らしくない!!!冷静さを欠いているぞ!!!」

 

青葉は青葉(明人)を冷静に判断していないと判断し、必死に呼び掛けていた。

 

「冷静になってこその決断だ。我々は既に手負いの状態。弾薬の補給までの戦闘全てを防戦で防ぐことは出来ない!!!」

 

青葉(明人)に言われ、青葉は言い返せなくなった。

 

「今回はっきりとわかったことがある。彼らたちに生半可な威嚇は通用しない、ここCICに籠って我々は日本海軍じゃない自衛隊なんだと唱え続けても、この世界は理解してくれない。日本海軍に編入した時、いやそもそもこの世界に現れた時から連合軍にとって明確な味方でない我々は明らかに敵だった!!!そのことを認めなければ我々は自らを守れない!!!私の判断の甘さがこの被害を招いた。砲雷長代理としてこれ以上の人命と艦の安全が脅かされる状況を、放っておくわけにはいかない・・・。」

 

青葉(明人)は青葉にそう言うと、椅子に座っている舞風艦長の方を向いた。

 

「艦長、250マイル先の洋上にいるワスプまでトマホークが到達するまで30分かかります、一刻も猶予は・・・。」

 

「どんな状況に置いても思考停止・・・いや、敵味方の二元論で行動する事だけは避けたいところだ。まず米艦隊の状況把握のためシーホークを飛ばし、撤退確認後、負傷者の収容に移る。」

 

「了解しました。」

 

青葉は舞風艦長の言ったことを了承した。

 

「船務士、通信機器は生きているな。」

 

「はっ。」

 

「ワスプに警告を打つ。」

 

舞風艦長は船務士にそう言うと、青葉(明人)の方を向いた。

 

「砲雷長代理、第2次攻撃を断念した時点でトマホークは自爆だ。」

 

「了解しました。」

 

 

そして数分後、米艦隊の状況把握の為、「あおば」からSH-60K(シーホーク)が飛び立って行った。

 

「思っていたよりヒドイですね・・・。」

 

林原3尉は艦橋左弦が炎上している「あおば」をSH-60K(シーホーク)から見つめていた。

 

「戦況を左右するのは兵器では無いって事よ。一瞬の油断が命取りになる。私達の艦は身を以て知ったのよ。取り返しのつかない代償を払ってね・・・。」

 

矢矧3佐は林原3尉の言ったことに答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(あのハットン隊がたった1隻のクルザーに、2分で・・・。敵の防空火力は想像以上だったという事か・・・。やはりヤツはガダルカナルの・・・。)」

 

グレイはエレベーターで飛行甲板に上げられている第2次攻撃隊を見ながら思っていた。

 

「艦長。」

 

「ん?」

 

グレイは1人の米兵に話しかけられた。

 

「第2次攻撃隊、後、30分で発艦準備完了します。」

 

「うむ。整備ミスの無いようにな。」

 

 

ちょうどその頃、「あおば」では、「あおば」にリンクしている青葉(明人)の艤装の1セルのハッチがゆっくりと開き始めた。

 

「トマホーク、攻撃始め!!!」

 

青葉(明人)がそう叫ぶと、青葉(明人)の艤装からトマホークが発射され、直ぐに通常の大きさに変わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

約10分後、ワスプに帰艦中の艦載機の真下をトマホークが通り過ぎていった。

 

「アオバワレェ、シーホーク。トマホークは高度200ヤードで巡航中。目標まで93マイル。帰艦する米軍機を今追い越しました。目標到達まで7分。」

 

矢矧3佐は無線で、あおばに今のトマホークの状況を連絡した。

 

「矢矧3佐、ワスプが警告を受け入れるとはとても思えません。我々が納得するためのお題目、いやアリバイに過ぎないんじゃないですか?」

 

「林原、そいつを無くしたら私達はどうなる?」

 

「我々は何の為に、何を守るためにここにいるのでしょう・・・。」

 

その言葉を聞いた矢矧3佐はワスプが攻撃を中止する事だけを願っていた。

 

「矢矧3佐!!!」

 

「ん?」

 

矢矧3佐は柿崎の一言でレーダーを見た。

 

「レーダーに反応!!!」

 

「馬鹿野郎ぉ!!!」

 

矢矧3佐はSH-60K(シーホーク)の中で叫んでいた。




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第98話 ワスプ撃沈

どうもー!Aobaでーす。瑞雲教に入りそう・・・。


「あおば」にリンクしている青葉(明人)の艤装の1セルのハッチがゆっくりと開き始めた。

 

「トマホーク、攻撃始め!!!」

 

CICで青葉(明人)がそう叫ぶと、青葉(明人)の艤装からトマホークが発射され、直ぐに通常の大きさに変わった。

 

 

 

 

青葉(明人)は、ワスプから第2次攻撃隊が発艦したのをSH-60K(シーホーク)からの報告で確認し、トマホーク乗り換え自爆を断念した。

 

 

「着弾まで1分・・・。」

 

 

そして、トマホークは寸分の狂いも無く、ワスプの格納庫に命中した。ワスプの飛行甲板には発艦途中の艦載機が多数あり、その艦載機に搭載されていた魚雷や爆弾に誘爆し、ワスプは瞬く間に炎に包まれた。ワスプ艦内の被害拡大は止まらず、機関停止、弾薬庫での誘爆多発など、どんどん拡大していき、破口からの浸水が拡大していった。

 

 

 

 

 

そして、約30分後、ワスプは爆発し、海中に沈んでいった。

 

 

「ワスプ、消えました・・・。」

 

青梅1曹が水上レーダーを見ながら言った。

 

 

 

CICは静寂に包まれていた。

 

 

曙はゆっくりと、青葉(明人)の方を見た。

 

 

 

F(フオックスロット)目標群、判定します。」

 

「引き返した様ですね・・・。」

 

モニターには航空機反応が米艦隊方面に戻って行ったのが表示されていた。

 

「探知圏内に近づく対空、対水上目標なし。」

 

「対空戦闘用具収め。」

 

『対空戦闘用具収めー。』

 

舞風艦長が指示を出した。

 

SH-60K(シーホーク)にRTB。」

 

『各部、対空戦闘用具収め良し!!!』

 

「付近を捜索、米軍機の生存者を発見し次第、膨張式救命筏を投下せよ!!!」

 

舞風艦長が指示を出し終わると、青葉(明人)はインカムを取った。

 

「砲術長、顔を洗ってくる。3分ほど頼む・・・。」

 

「はっ。」

 

青葉(明人)が言うと、砲術長の鈴谷は答えた。それを見ていた舞風艦長は少し微笑み、曙の方を見た。

 

「水雷長。」

 

 

 

 

 

 

『艦内哨戒第3配備。第3直哨戒員残れ。』

 

放送が艦内全箇所に聞こえた。

 

「(アキ・・・。)」

 

青葉は羅針盤を両手で掴みながら思っていた。その時、青葉のインカムに何かが聞こえた。

 

「はっ。」

 

青葉はそう答えると、曙に呼びかけられた。

 

「青葉。変わるわよ。」

 

「うん。」

 

 

 

 

 

 

その時、青葉(明人)は洗面台で顔を洗っていた。そこに青葉が近づいてきた。

 

「信じられる?1万5千トン級の空母が、30分で・・・、たった30分で沈没した・・・。私が・・・、手を下したんだ・・・。」

 

青葉(明人)は青葉に話し始めた。

 

「恐らく、総員離艦もそこそこに・・・。だとすれば一体、幾つの命が海中に没した・・・。数百?いや、もっとか・・・?歴史の英雄何かじゃない、私の様な人類の敵の深海棲艦しか倒したことの無い艦娘や、普通の人間が・・・、この手でそれだけの命を奪ったらどうなると思う?」

 

青葉は静かに青葉(明人)を見つめていた。

 

「きっと正気じゃいられない・・・。だが、蚊を殺した実感もなく、こうして立っていられる青葉(明人)は・・・、一体、何なんだ!?」

 

青葉(明人)は青葉の胸ぐらを掴み、泣き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

10分後、青葉と、気分が落ち着いた青葉(明人)は所定の持ち場に戻って行った。

 

 

そして、「あおば」は横須賀への航海を再開した。




アンケートを実施します。
死んだ梨田を艦娘にします。なって欲しい艦娘はいますか?期限は5月10日です。意見は活動報告の方にお願いします。





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第99話 航海再開

どうもー!Aobaですぅ!!!
そうだ、課金しよう。(そうだ、京都に行こう的な感じで。)


戦闘が終わり、通常航海を再開して、数時間が経った。艦内では、自衛官と妖精さんが総力を挙げて艦を修復していた。

 

「おい!!!ナットが足りねーぞ!!!こんなんじゃ横須賀に入れねーぞ!!!」

 

「2番SPYレーダーのあった場所は鉄板で覆って!!!SPYレーダーは資材が入り次第修復するから!!!」

 

「艦橋の屋根、付け替え完了!!!」

 

「艦橋の窓ガラスを早く設置しろぉー!!!」

 

等と、艦内は修復作業が急ピッチで進められていた。

 

 

「工廠長、現在の修復状況はどうだ。」

 

副長の中島は工廠長の明石に聞いた。

 

「今の所、本艦の資材ではSPYレーダーを除き、全て修復可能です。」

 

「そうか・・・。」

 

明石と中島はある場所に歩いて行った。

 

「ここです。梨田1曹が亡くなったのは・・・。分隊一機敏な男でした・・・。」

 

明石がたっている場所で、中島と明石は手を合わせて拝んだ。

 

 

「あ、あれ、砲術長の鈴谷1尉と青梅1曹ですよね。」

 

明石はウイングから後部ヘリ甲板に走って行っていた鈴谷と青梅を見つけた。

 

「滅多に外に出ない砲術長とCICの主が外に出てるなんて珍しいな・・・。」

 

中島は上をインナーのみで走っている鈴谷と青梅を見ていた。

 

「副長、私も走ってきます。しばらく陸に上がってないもんで、肉がついちゃいました。肉は乙女の敵ですからね。01甲板の修理状況を見てから走ってきます。」

 

明石はそう言うと、走り出した。

 

「工廠長。」

 

「はっ。」

 

明石は中島に呼ばれたので、足を止めた。

 

「梨田1曹は最後に何か?」

 

「いえ、何も・・・。ですが・・・、」

 

明石は識別帽を取り、頭を掻きながら言った。

 

「?」

 

「「我々はつくづく運で生きているんだなぁ」と思いましてね・・・。私がこうして立っていられる事は自分のいた場所が良かったからですから。人間、いつ死ぬかわかりません。やりたい事は今すぐやれって事ですかね・・・。では。」

 

明石は識別帽を被ると、走って行った。

 

「あ、工廠長、あとちょっといいか?」

 

「はい?」

 

「あの計画はどうだ?」

 

明石は足を一旦止め、中島の方を向いた。

 

「順調です。しかし、梨田1曹の身体を使用するのは、ちょっと抵抗が・・・。」

 

「そうか。頑張れよ。」

 

「はい。」

 

明石はまた走り出していった。

 

 

明石が後部ヘリ甲板に向かって走って行くと、自衛官達が次々と、立ち上がり、ついてきた。トイレに行った帰りの青葉(明人)も、それを見ると、一緒になって走り出した。

 

 

 

 

 

夕日で照らされた後部ヘリ甲板には25人程の自衛官や、艦娘が円になって走っていた。

 

自衛官や艦娘達が作ったその円は自分達が守る元の世界の日本の日の丸を表していた様に思えた。





最終回です。現代に戻れませんでした。







嘘です。はい。すみません。だってー、最後が何か最終回みたいな終わり方なんだもーん。安心してください。終わりませんよ。






アンケートを実施します。
死んだ梨田を艦娘にします。なって欲しい艦娘はいますか?期限は5月10日です。意見は活動報告の方にお願いします。





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第100話 横須賀 上

どうもー!Aobaですぅー。





ああああバケツくれぇぇ
↑妖怪バケツクレ


護衛艦「あおば」は横須賀にあと少しのところまでに近づいた。

 

「点滅する白灯1、左30度水平線、剣崎灯台(ライト)だと思われます。」

 

「航海長代理!!!館山が見えます!!!」

 

柳が青葉に報告をした。

 

「浦賀水道まであと1時間で入る。強速に落とそう。」

 

「両舷前進強速!!!」

 

「対抗船に注意!!!」

 

舞風艦長の指示で艦の速度が落ちた。

 

「とうとう、帰ってきた・・・。」

 

青葉(明人)はCICで呟いていた。

 

「たとえ昭和17年の明かりでも、あれは、間違いなく横須賀の明かりです。」

 

中島は舞風艦長に言った。

 

 

「変針10分前になりました。次回変針予定時刻、2204、海鹿島灯台(ライト)270度、2.3マイルに見て、0度に変針。次の交点、2.62マイル。遅れ、進みありません!!!」

 

 

「あおば」は浦賀水道に向かって進んで行った。

 

「何だか・・・、まどろっこしいですね・・・。今すぐ飛んで行きたいですよ。」

 

森が矢矧に呟くように言った。

 

「慌てないで。日本は逃げはしないから・・・。いつの時代だって、そこにある。」

 

矢矧は横須賀のある方向を見ながら言った。

 

 

 

 

 

 

「どうしたんです。」

 

先任伍長の麻生はウイングにいる青葉(片桐)を見つけた。

 

「いやぁ・・・、ちょっと悩んでしまって・・・。この時代の記録を21世紀に持ち帰るのと、「あおば」の事を20世紀に公開するの、どっちがピューリッツァー賞に近いかなぁーって思いまして・・・。」

 

「なるほど。」

 

「さあ、今から妖精さんの所に行ってSDカードをたっぷり作ってもらいましょう!!!」

 

 

 

暫くすると、「あおば」に何かが近づいて来た。

 

「駆逐艦です。距離30!!!」

 

「こりゃぁ・・・、特型駆逐艦だ・・・。」

 

舞風艦長が柳1曹からの報告で、近づいて来た何かを見た時言った。

 

 

 

「特型駆逐艦から発光!!!〝猿島山頂から90度、170メートルの所に停泊中の艦に接舷し、入錨せよ。〟」

 

「猿島沖だと!?」

 

中島は青葉の報告を聞いて、驚いた様な声を出した。

 

 

 

「とりあえず、ここは従っておくべきだろう・・・。副長。来て。」

 

舞風艦長は艦長席から立ち上がると、艦橋の後部に歩いて行った。

 

 

 

舞風艦長は海図を出すと、台の上に広げ、青葉から入った報告にあった場所に印を書き込んだ。。

 

「なるほど・・・。考えたなぁ・・・。ここなら島陰にすっぽり隠れて陸からは見えない。」

 

「しかも、この時代、猿島には海軍の砲台が設置されているはずです。」

 

「要塞島に囲まれているか・・・。」

 

「我々は至近から砲撃される位置にいる事になります。」

 

「しかし、来たのが特型駆逐艦だったという事は、帝国海軍は本艦を軍艦だと認めている事になる。それに、発光信号であった〝艦に接舷せよ〟という事も気になるからね・・・。」

 

 

 

 

 

「錨地まで、2500メートルになりました。」

 

パパパ、パパパ、パパパパッパッパパー『入錨よーい』

 

「あおば」はゆっくりと錨地に向けて進んで行った。

 

 

 

 

 

「あ、あれは・・・。」

 

舞風艦長はそこに停泊中の艦艇を見ると、驚きの余り、言葉を失った。

 

そこには、護衛艦「みらい」、「さざなみ」、「あけぼの」、「おぼろ」と、あと1隻が停泊していた。

 

 

 

 

 

 

「あれは・・・。「かが」・・・。」

 

舞風艦長が見た先にはいずも型護衛艦「かが」が停泊していた。しかも、戦闘機が発艦できる様な改造をしてあって・・・。




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第101話 横須賀 中1

Aobaですぅ!!!



あらすじ
2016年4月、米軍の艦娘を指導するために横須賀を出港した「あおば」はミッドウェー沖で、嵐にあい、雷を撃たれた。そして、気づくと、違う艦これの世界に移動していた。そこで呉鎮守府の艦娘達を救助(?)した。そして、その後、訓練をしにミッドウェー沖に向かうと、昭和17年のミッドウェー沖に出現してしまった。5隻の護衛艦と共に・・・。


猿島沖には、護衛艦「あおば」、「みらい」、「さざなみ」、「あけぼの」、「おぼろ」、そして、戦闘機が発艦できる改造を受けた「かが」が停泊していた。

 

「しかし、改造して直ぐに演習でハワイに向かうとか・・・。上も艦使い荒いねぇ・・・。」

 

「艦のお前が言うな。」

 

「みらい」のウイングで舞風艦長(司令)の言った事に「かが」に乗艦していた司令、田所(たどころ)灘信(なだのぶ)海将補は言った。

 

「しかし、旗艦(かが)向こう(2016年)からこっち(1942年)に来たから向こうの艦隊はどうなったんだろうねぇ・・・。」

 

「さあね・・・。私達は旗艦(きりしま)じゃなくて僚艦(あおば)だったから指揮系統に問題はなかったとは思うけどね。」

 

「これからどうなっちゃうんでしょう・・・。」

 

「かが」艦長、田口(たぐち) 直哉(なおや)1等海佐は呟くように言った。

 

「さあね。で、こっちに来るように帝国海軍から言われたんだけど・・・、何で?」

 

舞風艦長が田所司令に問いかけると、田所司令はポリポリと頭を搔いた。

 

「あー、それがね・・・、ここにいる6隻ってまだ、一般人には知られてないだろ?」

 

「そうだね。」

「そうですね・・・。」

 

「それで、これからこの6隻を一部だけ一般人に公開したいんだって。」

 

 

 

 

 

田所司令が言った瞬間、ウイングは、沈黙に包まれ、波の音だけ聞こえていた。

 

 

 

 

「え!?」

「護衛艦を公開するんですか!?」

 

 

「そうだ。その代わり、ちゃんと契約書も書いてくれたし、監視付きだが、順番に横須賀市内を移動していいし、沢山の資材を「みらい」と「さざなみ」、「かが」のヘリ甲板に置いt「資材をくださいぃぃぃ!!!」明石3佐、ちゃんとあげるから工廠に帰れ。」

 

いきなり下から這い上がってきた明石を田所司令はそう言いながら明石を下に落とした。

 

「田所司令、下に落として明石3佐は大丈夫何ですか?」

 

「大丈夫。艦娘はこのくらいでは死なない。」

 

「契約書ねぇ・・・。今の時代、あんまり信用できないだけどねぇ・・・。」

 

舞風艦長はうーんと言いながら田所司令に言った。

 

「大丈夫!!!ちゃんとボイスレコーダーで音声を録音したから!!!」

 

そう言いながら田所司令はボイスレコーダーを出した。

 

「それなら少しは安心出来る。」

 

そう言いながら舞風艦長は立ち上がった。

 

「舞風司令、何処に?」

 

「「あおば」の簡易工廠に。あと、田所司令、司令とはあまり呼ばれ慣れていないので、舞風艦長と、呼んで。」

 

「ああ、分かった。」

 

「あと、指揮権は私にある事を忘れないでね。」

 

舞風艦長はそう言いながら艦内に消えて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「明石3佐、頼まれた物を持ってきーましたよー。」

 

ピンクの髪をツインテールの髪型にしている高崎 漣艦長が元気にやって来た。

 

「ん。有難うございます。山本長官の力って凄まじいですねぇ。これで力が弱いって大本営はどのくらい力を持っているんでしょうねぇ・・・、高崎艦長・・・。」

 

「さあね。んで、頼まれた物ってそれでいいの?」

 

「はい。これで1度死んだ人を艦娘にする実験が出来る・・・。」

 

明石はある破片を見ながらドーントレスとの戦いで、亡くなった梨田1曹が安置されている救護室に向かって歩いていた。




投稿間隔についてのお知らせ


再来週から作者、Aoba054の通っている学校で、第1回一斉考査があります。学業に集中したいので、投稿間隔が長引く可能性があります。ご迷惑をお掛けしますが、どうかご許しください。

ーAoba054ー

次回投稿予定は未定です。6月頃になると思われます。







挿絵のアンケート
描いて欲しい挿絵はありますか?あったら活動報告の方にお願いします。話の中のワンシーンでも大丈夫です。描く気力で描くかどうか決めます。期限?ありません。


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第102話 梨田1曹と五月雨

どうもー!Aobaですぅ!!!


え?テスト期間前だって?だってぇー、通学中暇なんだもんー!!!


明石3佐が救護室に来ると、朝潮1尉が中で待っていた。

 

「馬込1尉・・・、何故ここに!!!」

 

「ふっ・・・。明石さんならやると思ってましたよ。あれ、やるんでしょ?梨田1曹を使うあれ。」

 

それを聞いた明石は顔をポリポリとかいた。

 

「やっぱり親友のアンタには何も言わなくても分かるんだねぇ・・・。」

 

「ふふふ・・・。20年以上親友やってるからね。ほら。もう移動準備は完了したよ。」

 

「ありがとう。」

 

明石3佐はあ馬込1尉から人間大に膨らんだサイズのビニールを受け取ると、担いで走り出した。

 

「じゃあ、頑張ってねー。」

 

「うん!!!」

 

明石3佐はそう言いながら走り去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明石3佐が簡易工廠に走って行ってから2時間後・・・。

 

 

キィーン『達っする。司令兼、艦長の舞風です。』

 

艦内スピーカーに舞風艦長(司令)の声が聞こえる。

 

『殉職者1名を出して、我が艦は横須賀にたどり着きました。私が艦内マイクで、こうして艦内全箇所に話しているのは、この1名の殉職者の事についてです。工廠科の明石3佐に頼んだところ、艦娘になるという代償を得ながらも、梨田1曹を生き返らせる事に成功した。』

 

舞風艦長(司令)がそれを言った瞬間、艦内がざわつき始めた。

 

 

『本日16:00より、後部ヘリ甲板にて紹介をして貰いたいと思う。なお、横須賀上陸は前もって決めた1班が明日、0900、2班は1200、3班が明後日の0900より行いたいと思う。なお、着用する服装は一部を除き、支給される服となる。以上です。』

 

艦内は更にざわつき始めた。

 

「\( 'ω')/ヒャッハアアアアアア」

「陸だ!!!日本だ!!!横須賀が俺を待っている!!!」

「三└(┐卍^o^)卍ドゥルルル(っ'ヮ'c)ウゥッヒョオアアァ」

 

「おい。お前達。」

 

「あ、ふ、副長!!!」

 

「騒ぐのもほどほどにしとけよ。まあ、久しぶりの陸だからな。存分に楽しんどけよ。」

 

「「「はっ!!!」」」

 

自衛官達は笑顔で中島に敬礼した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

16:00

ヘリ甲板

 

「えー、そのぉ・・・、2分隊、梨田1曹もとい、白露型駆逐艦の五月雨です。皆さん、こんな姿になった俺ですが、宜しく御願いします。」

 

1番前で挨拶をすると、ヘリ甲板は拍手に包まれた。こうして、梨田1曹は白露型駆逐艦五月雨として人生、いや、艦生を始めt「ヒャア!!!」

 

「梨田ぁ!!!」

 

麻生はすっ転んだ五月雨(梨田)に走って近づいた。

 

「梨田1曹!!!大丈夫か!?」

 

「大丈夫ですぅ・・・。」

 

五月雨(梨田)顔をゆっくり上げた。

 

「鼻血が出てるじゃないか!!!かわい・・・、じゃない!!!救護室に行ってこい!!!2分隊、梨田1曹負傷!!!」

 

梨田1曹は鼻をおさえながら艦橋を出て行った。

 

 

 

「何で梨田は何も無いところで転んだんだ?」

 

「さあ・・・。」

 

尾栗は柳と一緒に首を傾げた。

 

 

梨田1曹いや、白露型駆逐艦五月雨は分隊1機敏な男から艦内1ドジな女の子に変わった瞬間である。

 



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第103話 横須賀 中2

どうもー!Aobaですぅ!!!


更新は1、2週ぶりですね。


「とにかく、急いで軍令部に戻らなくてはならない。」

 

車に乗っていた1人の将校がもう1人の将校に言った。

 

「しかし、私はまだ信じられません。未来から来た使者だと・・・。」

 

もう1人の将校は少しうつむきながら言った。

 

「信じられる方が異常だよ。」

 

 

その話を運転手の将校がよそ見をしながら聞いていた。運転手が前を見た。

 

「うわぁぁあ!」

 

運転手の将校が前を向くと、道路に1人の少年が立っていた。ブレーキを直ぐに踏んだが間に合わず、轢いてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、護衛艦「あおば」、「みらい」、「さざなみ」、「あけぼの」、「おぼろ」、そして、「かが」の計6隻の護衛艦隊は横須賀港に向けて動き出していた。

 

 

 

 

 

 

「しかし、行動する選択肢が無くなるのによく帝国海軍に護衛艦隊を編入しようと考えましたね。」

 

「みらい」の艦橋にある司令用の席に座っていた舞風艦長(司令)に角松2佐は聞いた。

 

「編入する事で日本海軍から攻撃されない為、安全性は増す。それに、そうすれば横須賀に入港出来る。」

 

「ですが、自由に行動ができなくなるじゃないですか。」

 

角松2佐は少し不満そうに言った。

 

「だから、最後の選択肢だけは残したい。この護衛艦隊の全艦の主要箇所にプラスチック爆弾を仕掛けた。トランシーバーのボタン1つでこの護衛艦隊は跡形もなく消え去る。」

 

そう言いながら舞風艦長(司令)はトランシーバーを出した。

 

「いつの間にそんな事を!!!」

 

「副長がいない間に全員でだ。俺達が未来からきたという痕跡も消え去る訳だ。」

 

尾栗が角松に向かってドヤァと言った。

 

「この艦隊はこの横須賀に帰ってきた。艦は港に戻るものだ。」

 

舞風艦長(司令)はそう言いながら窓の外を見た。

 

「舞風司令、2日後の横須賀市内自由行動で行ないたい事があります。その為に皆さんの協力が必要なんです!!!」

 

「やはりな・・・。角松2佐なら言うと思ったよ・・・。」

 

それを聞いていた舞風艦長(司令)はそう言うと、直ぐに青葉(明人)、漣、曙、青葉、天津風(六田)、菊池(みらい)、菊池(あおば)、尾栗(みらい)、尾栗(あおば)を呼んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

横須賀港に入港した後、横須賀市内の自由行動をする事になっていた。

 

 

横須賀市内の自由行動では、皆帝国海軍の監視がありながらも、ほぼ自由に行動していた。

 

「何で私達だけ第2種軍装なんでしょうね。」

 

「さあ。」

 

舞風艦長(司令)と青葉(明人)は漣、曙、青葉、天津風(六田)、角松、菊池(みらい)、菊池(あおば)、尾栗(みらい)、尾栗(あおば)の計11人で一緒に横須賀市内を一緒に歩いていた。尚、ジパング組は草加を除き(草加は第2種軍装)全員、支給された服だ。

 

「んで、草加少佐。着いてきて良いんですか?満州行かなくて良いんですか?」

 

青葉(明人)はちょうど後ろを歩いていた草加に話しかけた。

 

「バナナ食べるか?マレー産は美味しいぞ。」

 

青葉(明人)に問いかけられた目の虹彩がない草加は懐からバナナを差し出した。

 

「ジパング計画はどうなったの?」

 

「バナナ食べるか?マレー産は美味しいぞ。」

 

青葉(明人)に問いかけられた草加は懐からバナナを差し(ry

 

「聞いてる?」

 

「バナナ食べるか?マレー産は美味しいぞ。」

 

青葉(明人)に問いかけられた草加は懐から(ry

 

「何故それしか言わない。」

 

「バナナ食べるか?マレー産は美味しいぞ。」

 

青葉(明人)に(ry

 

「それがな・・・、艦内でジパング計画を馬鹿にしていた人が居てな・・・、しかも、そいつ、ドSでな・・・、そいつにちょっとひどい事されたんだ。それは(自主規制)なんだ。」

 

その光景を見ていた角松がハァとため息をつきながら言っていた。

 

「へ、へー。」

 

「(自主規制)ってどう思うか?(自主規制)やられたんだぞ!!!」

 

「角松()()、ちょっと黙ってろ。」

 

「はっ。」

 

舞風艦長(司令)が角松に黙るように言った。

 

「お、代用食だってよ。」

 

尾栗(みらい)が食堂に立て掛けて合った看板を見ながら言った。

 

「米の代わりにオカラか。」

 

尾栗(みらい)の言ったことに尾栗(あおば)が反応した。

 

「昼飯にはちょっと早いが・・・」

 

「試しに食ってみるか。」

 

「おう。」

 

2人の尾栗がそう言っているのを聞きながら全員でみかさ食堂に入って行った。

 

 

 

 

 

その時、食堂に入っていったのを数人の監視役の海軍将校が見ていた。




挿絵のアンケート
描いて欲しい挿絵はありますか?あったら活動報告の方にお願いします。話の中のワンシーンでも大丈夫です。描く気力で描くかどうか決めます。期限?ありません。


ああ、潮描きたい・・・。


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第104話 横須賀 中3

どうもー!Aobaですぅ!!!

今日はなんかテンションが変です。(っ'ヮ'c)ウゥッヒョオアアァ三└(┐卍^o^)卍ドゥルルル\\\└('ω')┘////└(┐゙’ω゙’ω゙`┘)┌( ^ω^ 三 ^ω^ )ヒュンヒュン┏( ^o^)┓ドコドコドコドコ┗┏┗┏┗┏┗┏('o')┓┛┓┛┓┛イェイL('ω')┘三└('ω')」イェイ\( 'ω')/ヒィヤッハァァァァァァァア!!!≡┗( ^o^)┛≡┏( ^o^)┓≡┗( ^o^)┛(列車内に教科書ノート類を忘れた。しかも届いたのは2番目に遠い終着駅。)


「え?親父に会いに行く?」

 

尾栗(みらい)が角松に驚きながら聞いた。

 

「ああ。」

 

「洋介って佐世保生まれじゃなかったか?」

 

その話を聞いていた菊池(みらい)が話に入ってきた。

 

「俺は佐世保生まれだが、親父は東京の深川生まれだ。今は8歳だ。親父に聞きたいんだ。この戦争についてどう思ってるか・・・。」

 

「角松2佐、死んでいるかも知れない人物に会いに行くんですよ。もし死亡していたらどうします?」

 

青葉(明人)が角松に言った。

 

「それでも会いに行く。死んでいた時はそれから考える。」

 

「わかった。見張りはどうにかしよう。」

 

「ああ。」

 

菊池(みらい)が言ったことに角松は頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、通じてる様だ。」

 

みかさ食堂に入った尾栗(みらい)が直ぐに勝手口を開けて確認した。

 

「憲兵や特高には気をつけろよ。」

 

草加が角松の目を見ながら言った。

 

「ああ。それでは、行ってきます。」

 

角松は舞風艦長(司令)に敬礼すると、勝手口から外に出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、ここで粘れるだけ粘るか。」

 

角松が勝手口から出て行ったのを確認した舞風艦長(司令)は皆を見ながら言った。

 

「代用食がたらふく食えるぞ。おばちゃん!!!みかさ定食10つね!!!」

 

 

尾栗(あおば)が笑いながら言った。

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば、「あおば」艦長になる前、「あたご」艦長だったんだけど、「あおば」艦長になった時、当時の群司令から言われたんだ。「資料室にある赤色のボックスに入ってる本は絶対に読むな。」って言われていたんだが、だが、何故か群司令はアメリカに出発する前に「この先、何かに巻き込まれたら赤色のボックスの中にある本を読め。役に立つかもしれない。」と言っていたから、昨日、読んでみたんだ。」

 

舞風艦長(司令)は食事が出る前、話し始めた。

 

「で、中には何が書いてあったんですか?」

 

横の席に座っていた漣が聞いた。

 

あの歴史書(太平洋戦争関連)に書かれてなかった本当の事だ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「え?」」」

 

その場にいた全員(食堂のおばちゃんを除く)がその言葉に驚いていた。

 

「そんなに驚かなくてもいいじゃないか。まあ、この話の続きは艦に戻ってからだ。戻り次第「かが」に主要人物を集めよう。」

 

そう言うと、舞風艦長(司令)は出来上がって、目の前に出された定食を「いただきます」と言った後、食べ始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えー、今から会議を始めたいと思います。」

 

舞風艦長(司令)が「かが」艦内にある多目的区画に主要人物を集めて会議を始めた。集まった人物は司令、各艦の艦長、副長(角松を除く)、砲雷長、船務長、航海長、飛行長、補給長、衛生長、艦娘、草加等の1等海曹以上の士官達だった。

 

「えー、今は昭和17年の世界にいますが、我々は約8ヵ月で元の世界に戻れます。」

 

舞風艦長(司令)がその言葉を言った瞬間、室内には驚きの雰囲気が漂った。




どうもー!Aobaですぅ!!!ジパング編もあと15話も掛からずに終わりそうになってきました。で、話は変わりますが、皆さんにアンケートをとりたいと思います。えー、当作品〝ワレアオバ!?〟は只今109話まで連載しています。まだ先は長い(と言っても最終回は150話を予定)ですが、最終章の話の構成を決めたいと思います。
今決まっている案はつあります。
1、世界を助けた後、主人公死す。護衛艦は沈まない。
2、世界を助けた後、主人公死す。護衛艦は何隻か沈む。
3、世界を助けた後、元の世界に戻る。護衛艦は沈まない。
4、世界を助けた後、元の世界に戻る。護衛艦は何隻か沈む。
5、世界を助けた後、そのままその世界で暮らす。護衛艦は何隻か沈む。
6、世界を助けた後、そのままその世界で暮らす。護衛艦は沈まない。

の計6択です。希望する答えを活動報告の専用ページに書いてください。よろしくお願いします。締切は6月15日までです。はい。


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第105話 横須賀 中4

駄作だって評価に書くのって作者のモチベーション低下につながると思っているAobaです。


「えー、今から会議を始めたいと思います。」

 

舞風艦長(司令)が「かが」艦内にある多目的区画に主要人物を集めて会議を始めた。集まった人物は司令、各艦の艦長、副長(角松を除く)、砲雷長、船務長、航海長、飛行長、補給長、衛生長、艦娘、草加等の1等海曹以上の士官達だった。

 

「えー、今は昭和17年の世界にいますが、我々は約8ヵ月で元の世界に戻れます。」

 

舞風艦長(司令)がその言葉を言った瞬間、室内には驚きの雰囲気が漂った。

 

「「「元の世界に戻れる!?」」」

 

「はい。しかし、戻る前に1つ戦闘を行います。ビスマルク海海戦です。この海戦に参加し、4月30日頃、トラックから横須賀に回航中に嵐に巻き込まれ、行方不明と、この書籍には書かれています。つまり、行方不明になった4月30日に我々は元の世界に戻ると、推測されます。ここにある6隻は4月30日沈没?、5月20日除籍と書かれています。まあ、それまでこの世界で頑張って行きましょう。以上です。」

 

舞風艦長(司令)はそう言い終わると、資料のページをめくった。

 

「次に、艦の公開についてです。本日、「おぼろ」を一部公開しました。その事について1点、聞きたい事があります。「かが」の艦載機についてです。只今加賀に搭載されている艦載機はF-35JBです。この機体を公開するかどうか決めたいと思います。反対とどちらでも良い人は手を挙手してください。」

 

舞風艦長(司令)が問いかけると、手を挙げた人はいなかった。そもそも「あおば」が攻撃した時点でもう歴史は変わっているからだ。

 

「それでは、F-35JBは公開でよろしいですね。では、帝国海軍から渡されたこれからの行動予定を発表します。えー、帝国海軍はしばらくの間、給糧艦「間宮」の護衛をして欲しいとの事です。兵士の士気に関わる問題なので、護衛を密にしたいのでしょう。出港は1週間後、駆逐艦「春雨」「夕月」「潮」等の(輸送船団の)護衛艦と共に行動する予定です。」

 

舞風艦長(司令)は一旦話終わると、また資料のページをめくり、また話し始めた。

 

「それと、「間宮」艦長の柳原大佐から要望がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

給糧艦「間宮」に対潜魚雷をつけて欲しいという要望です。」

 

舞風艦長(司令)がその言葉を言った瞬間、室内には、また驚きの雰囲気が漂った。

 

 

 

 

 

 

 

「間宮さんに」

「アスロックを」

「つける!?」

 

「そう。」

 

自衛官達がら驚きながら言うと、舞風艦長(司令)はコクリと頷いた。

 

「妖精さんの能力ならソナーや、アスロック発射機も取り付けられ、使えるでしょう。操作は発射機で行えば問題ない。(と思う)」

 

「今小声で「思う」って言いましたよね。」

 

「(∩゚д゚)アーアーきこえなーい」

 

青葉(明人)が舞風艦長に言うと、舞風艦長(司令)は知らないふりをした。

 

 

 

そして、最終的に給糧艦「間宮」に74式アスロックSUM8連装発射機1機とAN/SQS-53C艦首装備型のソナーを1基を設置する事を決定した。




対潜の鬼 給糧艦「間宮」誕生


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第106話 浮上攻撃 上

かなり端折りました。


護衛任務を開始して約3ヶ月が経った。青葉(明人)は何もすることがなく、暇だったので、ヘリ甲板に向かった。

 

 

 

「あ、六田提督。」

 

ヘリ甲板に行ってみると、天津風(六田)がフェンスに右手をつき、左手でタバコを吸っていた。天津風(六田)が青葉(明人)を見つけると、天津風(六田)はタバコを携帯灰皿に閉まい、話し掛けてきた。

 

「お、明人、どうしたの。」

 

「暇だったので、来たんです。」

 

「そう・・・。」

 

2人は後方をついてくる駆逐艦「潮」を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

「平和のままで現代に帰りたいですね・・・。」

 

「ああ・・・。」

 

2人はそう言うと、駆逐艦「潮」に手を振った。すると、向こうにいた乗員もこちらに気づき、手を振ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわっ!!!な、何だ!?」

「米軍の潜水艦だぁ!!!」

 

同じ頃、トラック諸島から横須賀に向かっていた民間輸送船の「長安丸」が米海軍のガトー級潜水艦に浮上攻撃を受けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!?日本の民間輸送船から救難信号!!!」

 

「長安丸」がガトー級潜水艦から浮上攻撃を受け始めてから数分後、「間宮」護衛艦隊は救難信号を受信していた。

 

「今すぐ「あおば」、「おぼろ」で向かう!!!「みらい」に海鳥を飛ばすように、ほかの護衛艦には、そのまま護衛を続ける様に指示を出せ!!!」

 

報告を聞いた舞風艦長(司令)は直ぐに「あおば」と「おぼろ」を派遣する様に素早く指示を出した。

 

「おーもかーじ。最大戦速!!!」

 

護衛艦「あおば」と「おぼろ」が護衛艦隊の隊列から外れて行動し始めた。2隻は30秒で14ノットから50ノットに急激に加速した。

 

 

 

 

 

「え?50ノット?最大戦速って42ノットじゃなかったけ?」そう思った読者は正しい。しかし、その情報は偽りの物だ。それは、深海教に性能がバレないようにわざと最大戦速を遅く表示したのだ。え?じゃあ、最大速力(一杯)はどうなるって?安心してください、55ノット越しますよ。

 

 

そんなこんなで「長安丸」が攻撃を受けている地点に海鳥が到着した。

 

 

「アオバワレェ、シーフォール。潜水艦を発見、発砲する所です!!!」

 

『シーフォール、発砲を許可する。』

 

「了解。バルカン砲アイリンクシステム接続。」

 

佐竹1尉がコントローラを動かすと、その方向に3連装バルカン砲の銃口が向いた。

 

「接続確認!!!」

 

佐竹1尉は直ぐに確認すると、直ぐにモニターを確認し、潜水艦をロックオンした。

 

「潜水艦1隻をロックオン。FIRE!!!」

 

それと同時に佐竹1尉は射撃ボタンを押した。



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第107話 浮上攻撃 下

話を端折りまくって、もうすぐで話の舞台は1943年になります。
ジパング回は残り10話くらいです。


「長安丸」が潜水艦から攻撃を受けている地点に海鳥が到着した。

 

 

「アオバワレェ、シーフォール。潜水艦を発見、発砲する所です!!!」

 

『シーフォール、発砲を許可する。』

 

「了解。バルカン砲アイリンクシステム接続。」

 

佐竹1尉がコントローラを動かすと、その方向に3連装バルカン砲の銃口が向いた。

 

「接続確認!!!」

「潜水艦1隻をロックオン。FIRE!!!」

 

佐竹はバルカン砲が動作したのを確認すると、直ぐに潜水艦をロックオンし、それと同時に佐竹1尉は射撃ボタンを押した。

 

ダダダダと言う音と共に3連装バルカン砲から弾丸が吐き出される。潜水艦も海鳥を撃ち墜とそうと数人の銃手が機銃を向けてきたが、技術の差は凄まじく、海鳥に傷一つつけられずに機銃は直ぐに破壊され、銃手は直ぐに頭や腕を機銃の弾丸によって体から分断された。さらに潜水艦の装甲は通常の軍艦よりも薄いので直ぐに艦内に機銃の弾丸が降り注いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アオバワレェ、シーフォール。機銃を全て破壊しました。ターゲットに攻撃力無し。』

 

「海鳥にRTB、負傷者の捜索と収容の為に今すぐSH60‐KとSH60‐Jを飛ばせ!!!」

 

佐竹1尉からの報告を聞いた舞風艦長(司令)は間髪入れずに哨戒機を飛ばすように命令し、4機のSH60‐K/Jが飛び立って行った。米海軍ガトー級潜水艦が浮上攻撃を行ったこの事件での死亡者は24人、負傷者は182人だった。なお、米海軍の潜水艦の乗組員は全滅。長安丸からの漂流者を救助後、米兵を()()()()()水葬する為に、「あおば」工廠長の明石は潜水艦の船底に穴を開けた。その後、「あおば」「おぼろ」の全ての乗組員は甲板で米海軍の沈みゆく潜水艦に敬礼をした。中には涙を流している者や、震えている者もいた。(特に「おぼろ」乗組員)

 

(「我々は自衛官だ。しかし、今は戦時中。殺らなければ殺られる・・・。これは仕方ない事なんだ・・・。」)

 

舞風艦長(司令)はそう思いながら敬礼を沈みゆく潜水艦にしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、民間人や、軍属から多数の死傷者を出したこの事件は軍により救助した軍艦名は公表されず、〝駆逐艦2隻〟と艦級しか公表されなかった。まあ、救助したのは護衛艦2隻だったので駆逐艦2隻と言うのはあながち間違っていないが・・・。まあ、気にしてはいけない。

 

 

 

現在、1942年12月30日。元の世界に戻る可能性のある日まで残り4ヶ月を切った。自衛官達はその日を待ち望んでいる。戦争に介入し、人を殺してしまっている悲しみと共に・・・。



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第108話 元日

どうもー!Aobaですぅ!!!


またアンケートを実施します。詳しくは後書きで。


‐1943年1月1日午前5時前後‐

 

藍色で包まれていた水平線上が1つの光点と共に朱色に染まり始めた。

 

「初日の出だ・・・。」

 

誰かがヘリ甲板で呟いた。今、「あおば」ヘリ甲板には「あおば」に乗艦している自衛官328名中、9割の自衛官がいる。甲板にいる自衛官達は皆、初日の出に向かって拝んでいた。青葉(明人)もその9割の中に含まれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

初日の出に拝み終わった青葉(明人)は部屋に戻る事にした。2甲板を歩いていると、横の女子トイレから砲術長の鈴谷1尉が出てきた。

 

「あ、高畑3佐。」

 

鈴谷1尉は青葉(明人)に気づくと、直ぐに敬礼をした。

 

「鈴谷1尉、仕事じゃない時で、そんなに畏まる必要なんてないのに・・・。」

 

「いえ、一応階級は高畑3佐の方が上なので・・・。やっぱり、私語でも敬語の方が良いかと・・・。」

 

鈴谷はその事を言った瞬間、青葉(明人)は不機嫌そうな顔をした。

 

「むー、仕事と関係ない話はタメ語でいいよぉ・・・。元男同士、いや、艦娘同士、仲良くしよーよー。」

 

「はい・・・。わかりました・・・。」

 

「むー、タメ語でー!!!」

 

また青葉(明人)は不機嫌そうな顔をした。

 

「・・・

 

 

 

わかった。これでいい?」

 

鈴谷は恥ずかしそうに顔を掻きながら答えた。

 

「うん!!!鈴谷はこれからCIC?」

 

「ううん。初日の出見にヘリ甲板に行こうと思っていたとこ。」

 

「へー。私はこれからCICの担当交代するからそれまで仮眠するところなんだ。」

 

「へー。それじゃー、頑張ってねー。」

 

「はーい。鈴谷もねー。」

 

そう言いながら青葉(明人)と鈴谷は別れた。

 

 

しばらく歩いていると、ふと、気づいたことがあった。天井から視線を感じたのだ。青葉(明人)は天井を見つめたが、天井には、灰色の天井があるのと、配線が丸見えの蛍光灯が光っているだけだった。青葉(明人)は不思議に思いながらも自室に戻って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フフッ。性別が変わるだけで性格もガラリと変わる事が多い・・・。梨田1曹がいい例。明人君はあんまり変わってないけれどね・・・。まあ、そんな事はどうでもいいわ。2019年3月31日に最凶の深海棲艦がやってくる。このままでは人類と人類に友好的な深海棲艦は全滅する・・・。明人。貴方が救うのは友好的関係を築いている深海棲艦や艦娘達や国ではない。全ての人類と人類に味方の深海棲艦を救うのよ。」

 

明人を転生させたウザ神が天から青葉(明人)や、鈴谷が話している所を眺めていながら言った。




久々のウザ神登場です。


では、アンケートを行いたいと思います。
只今、〝ワレアオバ!?〟では、第5章のジパング編まで進んでいます。
アンケートを実施するのは最終章と、第5章の間に何か挟むか。との事です。
1、そんな事どうでもいいから最終章書けよ。
2、元の世界のブラック鎮守府摘発をして欲しい。
3、とりあえず護衛艦沈めねぇ?
4、第4章に登場したブラック鎮守府の摘発をして欲しい。
の計4択です。期限は6月16日です。よろしくお願いします。なお、アンケートは活動報告で行ないます。


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第109話 ビスマルク海海戦

どうもー!Aobaですぅ!!!

第5章が終わるまであと1話くらいです。


護衛艦隊は2月12日に間宮の護衛から輸送船団の護衛の命令が下ったため、横須賀で駆逐艦「春雨」「夕月」「潮」等の「間宮」の護衛艦や、「間宮」と別れ、ラバウルに向かった。ラバウルに到着したのは2月25日。直ぐに作戦会議を行った。なお、水城護衛艦隊司令官の木村(きむら)昌福(まさとみ)少将は「騙された!!!」(良い意味で)と叫んだ。まあ、大本営からは駆逐艦6隻としか言われてなかったからだ。しかたない。駆逐艦6隻と言うのはあながち間違っていない。まあ、気にしてはいけない。気にしたら負け。

 

そして2週間後の2月28日、輸送船団と、護衛艦隊6隻と護衛の駆逐艦朝潮、荒潮、朝雲、白雪、時津風、雪風、敷波、浦波の8隻、計14隻はラエに向けてラバウルを出港した。

 

出港して約4日間は戦闘も何も無く、海は穏やかだった。

 

 

 

 

3月2日午前、「あおば」のSPY‐1レーダーは航空機を15機発見した。「あおば」は直ぐにVLSのハッチを開き、ESSM15発を15機に向かって撃った。数分でESSMは15機の航空機に命中し、レーダーから消えた。午後には8機現れたので、直ぐにESSMで8機を迎撃した。

 

 

 

 

3月3日

 

護衛艦「あおば」のSPY-1レーダーがまた目標を探知した。

 

「対空レーダー、目標探知!!!大編隊です!!!70度、距離120マイル!!!速度250ノットで本艦に接近中!!!目標は約130機!!!」

 

「なっ!?もう出てきたか!!!対空戦闘用意!!!」

 

『対空戦闘よーい!!!』カーンカーンカーン!!!

 

武鐘が艦内に鳴り響き、自衛官らが急いで配置の場所に移動した。

 

 

「艦娘を射出する。艦娘出撃よーい!!!」

 

舞風艦長(司令)が指示を出すと艦娘達は直ぐに「あおば」後方にある艦娘射出カタパルトに移動し、出撃準備をし始めた。

 

『艦娘射出用意よし!!!』

 

「艦娘射出!!!」

 

舞風艦長(司令)の合図で艦娘達がカタパルトで大海原に放出される。海に放出された艦娘達は直ぐに反転し、「あおば」の真後ろについた。出撃した艦娘は青葉(明人)、吹雪、曙、秋月、漣、天津風(六田)の計6人。何故六田がいるかって?気にしてはいけない。

 

 

「目標、敵進敵速変わらず!!!依然接近中!!!本艦視認可能圏まで約40分!!!」

 

「イージス艦全てでSM‐2を撃つ。スタンダード対空ミサイル発射よーい。」

 

「スタンダード発射よーいよし。」

『「あおば」CIC、「みらい」、スタンダード発射よーい良し!!!』

『「あおば」CIC、艦娘「青葉」、スタンダード発射よーい良し!!!』

『「あおば」CIC、艦娘「吹雪」、スタンダード発射よーい良し!!!』

『「あおば」CIC、艦娘「天津風」、スタンダード発射よーい良し!!!』

 

「よし、攻撃始めぇ!!!」

 

「コメンスファイヤー」

『コメンスファイヤー』

『コメンスファイヤ!!!』

 

全イージス艦とイージス艦娘が一つになったかのように同時に「あおば」CICに同時に声が響く。

 

 

「「「『『『『ってぇー!!!』』』』」」」

 

全イージス艦とイージス艦娘からほぼ同時にSM‐2が72発発射される。

 

 

音速機を撃墜する訳では無いので、直ぐに全ての目標の航空機にSM‐2が命中した。

 

「本艦のSM‐2、15機撃墜。「みらい」、艦娘「あおば」、「吹雪」、「天津風」も57機を撃墜!!!」

 

「残り64機!!!」

 

「全艦、主砲、ESSM、シースパロー攻撃用意!!!」

 

「シースパロー発射よーい良し!!!」

『「あおば」CIC、「みらい」、シースパロー発射よーい良し!!!』

『「あおば」CIC、「おぼろ」、ESSM発射よーい良し!!!』

『「あおば」CIC、「さざなみ」、シースパロー発射よーい良し!!!』

『「あおば」CIC、「あけぼの」、シースパロー発射よーい良し!!!』

『「あおば」CIC、艦娘「青葉」、シースパロー発射よーい良し!!!』

『「あおば」CIC、艦娘「吹雪」、シースパロー発射よーい良し!!!』

『「あおば」CIC、艦娘「曙」、シースパロー発射よーい良し!!!』

『「あおば」CIC、艦娘「秋月」、ESSM発射よーい良し!!!』

『「あおば」CIC、艦娘「天津風」、シースパロー発射よーい良し!!!』

 

直ぐに「かが」以外のCICから「あおば」CICに対空ミサイルの発射準備が出来たことが報告された。なお、ほとんどの艦には、ESSMは搭載されているが、シースパローの在庫処分をしたいため、ほとんどの艦がシースパローを発射する事になった。

 

 

 

 

 

「本艦隊と接触まであと14マイル!!!」

 

「よし、全艦攻撃始め!!!」

 

「『『『『『ESSM、(シースパロー)、発射ぁ!!!サルボォー!!!』』』』』」

 

舞風艦長(司令)の指示で全ての艦からESSMとシースパローが発射された。発射数はESSMが12発、シースパローは16発発射された。

 

計28発の対空ミサイルは64機のうちの28機に命中した。

 

 

「命中!!!残り36機!!!」

 

「主砲、撃ちー方始めー!!!」

 

「ってぇー!!!」

 

舞風艦長(司令)の指示で全ての艦のCICにいる自衛官達は直ぐにトリガーを引いた。

 

ガァン!!!ガァン!!!ガァン!!!ガァン!!!

 

10隻の主砲は、砲塔を冷却する暇もなく次々と弾丸を吐き出していく。

 

 

戦闘開始して約35分で相手は全滅状態。残りの機は引き返していった。

 

「対空戦闘用具納めー。」

 

『対空戦争用具納めー。』

 

『各種対空戦闘用具納め良し!!!』

 

その声が聞こえた時、CICは緊迫した雰囲気から少し和やかな雰囲気に変わった。

 

 

 

 

 

この後、輸送船団は無事にラエに到着し、陸軍第51師団兵士約6900名の輸送を成功し、全ての輸送船と護衛艦は3月10日にラバウルに帰投した。ビラ・スタンモーア夜戦で駆逐艦村雨、峯雲が沈没したが、輸送が成功した為、い号作戦は行われなかった。その為、山本長官はラバウルには居ず、ずっとトラック諸島にいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、山本長官の死は回避できたが、輸送船団でラエへ輸送した陸軍第51師団は2ヶ月ほどで米軍と英軍との戦いに敗れた・・・。

 

 

未来を改変するのには多大な力が必要である。だが、米軍機、英軍機を何機撃墜しようが、飛行場や陸地を攻撃し、破壊しなければ歴史の骨組みは変わらない。時間は未来を元に戻そうとする。未来を変えたいなら全ての力を使え。たとえ自らの命を犠牲にする力でも・・・。




只今、〝ワレアオバ!?〟では、第5章のジパング編まで進んでいます。
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2、元の世界のブラック鎮守府摘発をして欲しい。
3、とりあえず護衛艦沈めねぇ?
4、第4章に登場したブラック鎮守府の摘発をして欲しい。
の計4択です。期限は6月16日です。よろしくお願いします。なお、アンケートは活動報告で行なっております。


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第110話 元の時代へ

どうもー!Aobaですぅ!!!

第5章最終話です。次話から第6章となります。


1943年4月23日、護衛艦隊と給糧艦「間宮」とその護衛の駆逐艦、ラエに向かった輸送船団の一部と駆逐艦朝潮、荒潮の計20隻程の大輸送船団が横須賀に向けて出港した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出港7日目の4月30日となった。ちょうどサイパン沖となった時、雲行きが怪しくなってきた。

 

 

 

「ねえ、明石、今ある軍艦の破片はどのくらい?」

 

簡易工廠にいた工廠長の明石3佐に青葉(明人)が尋ねてみた。

 

「えーっとねぇ・・・。今あるのは駆逐艦潮、春雨、朝潮、荒潮、朝雲、白雪、時津風、雪風、村雨、夕張、青葉、衣笠、大和の計13つね。でも、しばらくは建造しない。いつ資材が確保出来るかわからないからね。」

 

 

『荒天準備!!!移動物の固縛を厳となせ。』

 

青葉(明人)と明石が話していると、スピーカーから中島の声が聞こえた。

 

「もうすぐだね・・・。」

 

「うん・・・。」

 

青葉(明人)と明石は頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピカッ・・・ドッシャァァァァァァァァン!!!

 

 

その時、護衛艦隊の護衛艦6隻全てが轟音とともに光に包まれた。

 

中島はすぐさま艦内電話を取る。

 

「応急指揮所!艦内各部の損傷を報告せよ!」

 

『電気系統、機能正常、艦内各部、異常なし。』

 

「そうか・・・。」

 

『艦橋、CIC、水上レーダー、護衛艦以外の僚艦を捉えることが出来なくなりました!!!護衛艦以外の僚艦をロスト!!!』

 

「衛星はどうだ!」

 

中島は焦り気味にCICに連絡していた。

 

『JSAT、捕捉してません。』

 

「副長、焦っちゃダメ。」

 

舞風艦長(司令)が少し中島に強めに言った。

 

「すみません・・・。」

 

中島が謝ると、艦橋はしばらく沈黙につつまれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「来ました!!!各種計器に異常発生!!!制御不能です!!!」

 

自衛官からの報告を聞き、舞風艦長は時計を見た。

 

「よし!!!進んでる!!!」

 

舞風艦長の時計の短針、長針は時計回りでぐるぐる回っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

護衛艦隊が雨雲を抜けると、水上レーダーが何かを探知した。

 

「水上レーダー、目標探知。60度、6マイルに4隻、80度、8マイルに4隻、150度、14マイルに6隻、210度、5マイルに2隻!!!一部を除き、重巡クラスです!!!」

 

青梅の報告で、艦隊内に緊張が走る。深海棲艦の艦隊である可能性も高いからだ。もし、人類に友好的な深海棲艦では無かったらどうなるだろう・・・。

ここにいる護衛艦は深海棲艦が発生した後に起工したので装甲が軽巡以上あるが、深海棲艦のいない世界から来た「みらい」は紙装甲なので1発食らっただけで沈んでしまうだろう。

つくば(DDH-145)」がいい例だ。「つくば」は「かわぎり(DD-159)」と「はるさめ(DD-102)」が出動した時に太平洋上で演習を行っていた。その時に深海棲艦に襲撃され、たった1発の軽巡の砲弾で沈没してしまった。この事件から後に起工された護衛艦は軽巡〜重巡の装甲を持っている。しかし、「みらい」にはない。自衛官らは「つくば」のように「みらい」がたった1発で沈んでしまうことを1番恐れているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「!!!これは護衛隊群です!!!水上目標は第1護衛隊群と第4護衛隊群です!!!」

 

その瞬間、護衛艦隊計6隻の乗組員は全員大喜びした。大半の自衛官は泣いていたり、過呼吸になっていたりした。それもそうだ。やっと家族のいる世界に帰ってきたのだから・・・。

 




護衛艦「つくば」〝DDH-145〟

しらね型護衛艦の3番艦。艦名は茨城県の筑波山に因み、旧海軍の筑波型巡洋戦艦「筑波」に続き日本の艦艇としては3代目。

1999年1月14日に深海棲艦の軽巡1隻の砲弾で弾薬庫に誘爆し、爆沈。


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第6章 The last fight
第111話 The world last hope 序


一番嫌いな教科 C英Ⅱ





理由 先生と喧嘩(?)


2016年6月12日14時16分、行方不明だった護衛艦5隻と不明護衛艦1隻、計6隻を発見した。数日後には第5護衛隊群が新編というか、集結した。

 

 

舞風艦長は護衛艦「あおば」艦長から第5護衛隊群の群司令となった。他にも昇格した自衛官も沢山いた。鈴谷1尉は3佐に昇格し、「あおば」砲雷長に、護衛艦「あおば」の砲雷長だった菊池は2佐に昇格し、船務長兼副長となった。中島は2佐から1佐に昇格、「あおば」艦長になったのだ。(一応)主人公の青葉(明人)は2階級特進で1佐となった(死んでない)。途中から建造された艦娘達は皆1曹の階級を与えられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから何も重大な事件もなく、3年くらい経った。青葉(明人)は無事に高校を卒業し、正規に大甕鎮守府配属という事になり、秘書艦も任されるようになった。ついでに、第5護衛隊群の所属は横須賀基地になっているが、場所の関係上、大甕鎮守府に停泊している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃だった。大甕鎮守府の艦娘寮5階にある開かずの間と呼ばれる場所から声が聞こえる様になったのは・・・。

 

 

 

「六田提督、艦娘寮5階の502号室からなにか聞こえるのとの報告があるので、調査したいのですが・・・。」

 

司令室で青葉(明人)が書類整理をしていりは天津風(六田)に調査したいと尋ねてみた。

 

「いいんじゃない?俺も気になっていた事だから。今から調査に行って。ドアの鍵があかなかったらマスターキー使って。もし、マスターキーを使ってもドアが開かなかったら・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

壊そう。」

 

「わかりました。じゃあ、向かいましょう。」

 

「ああ。」

 

そう言うと、2人は司令室を出て、艦娘寮へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガヤガヤ

艦娘寮5階にある502号室の前には色々な艦娘達が集まってグチャグチャしていた。。そこに青葉(明人)と天津風(六田)が来ると、艦娘達が直ぐに退いて、ドアの前まで道が開けた。

 

 

 

「開けます。」

 

青葉(明人)そう言いながら鍵穴にマスターキーを挿すと、周りは静まり返った。青葉(明人)マスターキーを左に回した。すると、カチリと言う音が静寂の空間に響いた。

 

「開いたか!?」

 

周りがまた騒ぎ始めたが、青葉(明人)がドアノブを動かし、引いてみると、びくともしなかった。びくともしなかった為、青葉(明人)は押してみてみたが、やっぱりドアは開かなかった。

 

「開かない・・・。」

 

青葉(明人)がそう呟きながらドアノブを横にスライドすると、ドアは横にスーッとスライドしていった。

 

 

「あ・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「開いたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」」」」

 

その瞬間、艦娘寮には、叫び声があがっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

‐同刻‐

‐海上自衛隊横須賀基地(横須賀鎮守府)‐

‐レーダー室‐

 

 

 

「!!!深海棲艦探知衛星、目標探知!!!大艦隊です!!!未確認の姫級1隻、鬼級5隻、戦艦35隻、計400隻以上です!!!艦隊速力10ノット!!!距離大甕鎮守府に向かっていると思われます!!!大甕鎮守府近海に到達まであと48時間!!!」




つ、ついに、第6章スタートしましたぁ!!!

終わりも近い




かも・・・。


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第112話 The world last hope 上

どもども、Aobaですぅ!!!



通学に使ってる列車4両でも混んでるのに今日3両って殺す気か・・・。


「!!!深海棲艦探知衛星、目標探知!!!大艦隊です!!!未確認の姫級1隻、鬼級5隻、戦艦35隻、計400隻以上です!!!艦隊速力10ノット!!!距離大甕鎮守府に向かっていると思われます!!!大甕鎮守府近海に到達まであと48時間!!!」

 

横須賀鎮守府のレーダー室では、大淀からの報告を聞いて横須賀鎮守府司令官の大岡(おおおか)雅臣(まさおみ)1等海佐が机の上にある書類を見ていた。

 

「提督、どうされますか?敵大艦隊に1番近い鎮守府はこの横須賀鎮守府ですよ。」

 

「この試作兵器を使うしかないのか・・・。試験も無しで直ぐに実戦に投入されるのか・・・。」

 

机の上にあるその書類には対深海棲艦の新型兵器について書かれていた。

 

「しかし、やらなければ・・・、私は処分される・・・。やるしかない・・・。」

 

大岡は震える手で書類の〝印〟と書かれている場所に判子を押した。

 

「今すぐ連合艦隊を編成せよ。多分命中したら少ししか深海棲艦は残らない・・・。我々はそこを叩く・・・。」

 

「了解しました。」

 

震える声で大岡は大淀に指示を出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

‐同刻‐

‐大甕鎮守府‐

 

 

「「「「開いたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」」」」

 

その瞬間、艦娘寮には、叫び声があがった。そう、永遠に開かなかった開かずの間のドアが開いたのだ。

 

 

 

 

 

 

「誰!?」

 

「「「!?」」」

 

ドアが開いた先は廊下になっていた。そこには曙が立っており、こちらをジッと見ていた。そこに立っていた曙は年代物の物を沢山所持していた。

 

「あ、えっとね・・・、私の名前は高畑明人。大甕鎮守府所属の2等海佐よ。」

 

 

 

 

 

曙はしばらく沈黙していたが、漣を見た瞬間、直ぐに笑顔となった。

 

「え!?もしかして漣!?アタシよ。アタシ!!!違う世界の呉鎮守府所属の艦娘の!!!漣がいた鎮守府の!!!」

 

「え?もしかしてそっちって違う世界!?」

 

「そう!!!」

 

曙と漣は笑顔で抱き合っていた。数分すると、向こうに朧や潮が現れて、漣に抱き着いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

漣達は1時間経ってもまだ曙や、朧、潮と話していた。

 

ピーンポーンパーンポーン『えー、各艦隊の旗艦は至急第1小会議室に来てください。繰り返します。至急各艦隊の旗艦は第1小会議室に来てください。』

 

旗艦の呼び出しが行われたので、青葉(明人)は小会議室に走って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第1小会議室には、各艦隊の旗艦、各部署の部長、各艦の艦長、副長、船務長、砲雷長、航海長、秘書艦、司令、提督がいた。

 

「只今、太平洋側に深海棲艦の大艦隊が出現した。未確認の姫級1隻、鬼級5隻、戦艦35隻、計400隻以上の大艦隊だ。今、横須賀鎮守府の連合艦隊が迎撃中の事。万が一の為、いつでも出撃出来るように待機し、鎮守府運営時別法、第3条を発令。鎮守府から半径20kmに避難準備情報を出」プルルルルルルプルルルルルル

 

その時だった。電話が掛かってきたので、秘書艦の電はすぐに受話器を取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電はしばらく会話をすると、ゆっくり受話器を置いた。

 

「何処からだ?」

 

「横須賀鎮守府です。」

 

天津風(六田)が電に問いかけると、電は震える声で答えた。

 

「何だって?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「迎撃しに出撃した連合艦隊の全艦が姫級に傷一つつけられずに大破状態で帰投したとの事です・・・。」




なんか微妙な終わり方になりそう・・・。


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第113話 The world last hope 中

ドロップ艦の9割が那珂ちゃんになっているAobaです。





はい、文章短いです。


現在時刻3月30日15:12

 

「迎撃しに出撃した連合艦隊の全艦が姫級に傷一つつけられずに大破状態で帰投したとの事です・・・。」

 

電は天津風(六田)に震える声で答えた。

 

「「「全艦大破!?」」」

 

「はい・・・。新型兵器でも、大和の砲弾でも傷一つつけられなかったそうです。未確認の姫級は艦娘に攻撃はしたんですが、笑いながら艦娘を轟沈させなかったそうです。その時、未確認の姫級は〝今の目的はお前らではない。その目的を消した後、お前らも消す。〟と、言っていたとの事です。」

 

「完全に人類を舐めてやがる・・・。横須賀鎮守府からは?」

 

「高速修復材の在庫が少なく、今すぐ出撃できないそうです。今は横須賀基地の護衛艦6隻が大破した艦娘を収容しに出たそうです。」

 

「深海棲艦は?」

 

「該当海域より離脱。本鎮守府に向かっております。本鎮守府正面海域到達時間は明日、18(ヒトハチ):12(ヒトフタ)です。」

 

 

 

電からの報告を聞いた天津風(六田)は腕を組み、座席に深く座った。

 

「日本の最新の兵器が効かない・・・か・・・。」

 

「今の電話で国連の出した案も伝えられましたが、大甕鎮守府で約100発の新型兵器を使用し、大甕鎮守府ごと爆発させるようです。」

 

「威力は?」

 

「関東地方と東北地方は軽く吹っ飛びます。」

 

「やる訳ねーだろ。それにこの大甕鎮守府は世界最大の鎮守府、最大の戦力を持ってるんだぞ。ここがやられたら本当に世界の終わりなんだから・・・。」

 

「まさに八方塞がりね。白旗でも揚げる?」

 

舞風司令が天津風(六田)に問いかけると、天津風(六田)はうーんと唸っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!!!

 

 

 

 

 

 

 

そういえば、明石、127mm単装速射砲の弾丸の試作品ってまだうち(大甕)の工廠にあったよね。」

 

「あ、はい。まだ処分してません。」

 

「それを利用するわ。」

 

天津風(六田)はそう言いながらニヤリとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

3月30日17:13

 

大甕鎮守府内は色々な工事車両などが行き交っていた。その横を天津風(六田)と青葉(明人)が歩いていた。

 

「よくこんな作戦をあの短時間で思いつきましたね。六田1佐。」

 

「ふと思いついた事なんだ。」

 

「変な作戦にしないでくださいよ・・・。こっちは精神を使うんですから・・・。」

 

「変な言い方しないでよぉー。残り1日で実現可能!!!しかも、被害も最小限の1番画期的!!!」

 

天津風(六田)は(b・ω・)bっとやりながら言った。

 

 

 

 

「しっかし、交友関係の良い第5護衛隊群ならともかく、よく海自上層部や、米海軍、JR、陸自、それに海保まで協力してくれましたね・・・。」

 

「ま、色々と貸しがあるんだよ・・・。」

 

そう言いながら天津風(六田)は工事中の大甕鎮守府を本館の屋上から眺めていた。



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第114話 The world last hope 下

どうも。Aobaです。





眠い・・・。


現在時刻3月30日15:42

 

「そういえば、明石、127mm単装速射砲の弾丸の試作品ってまだうち(大甕)の工廠にあったよね。」

 

「あ、はい。まだ処分してません。」

 

「それを利用するわ。」

 

天津風(六田)はそう言いながらニヤリとした。

 

「明石、説明を。」

 

「はっ。」

 

天津風(六田)に指示された明石は座席から立ち上がり、ホワイトボードに紙を貼り付けた。

 

「えー、試作品の127mm単装速射砲の弾丸は、〝装甲貫通弾〟と言う名称でして、その名の通り610mmの鋼鉄製の装甲を1発で貫通し、大和級2隻を1発で撃沈させる程の高威力です。しかし、未だ開発途中で、大和級2隻以上の装甲を貫通出来るか実験も行っておりません。それに一番の欠点は使用方法と使用する人の体調の条件です。使用出来るのは艦娘の127mm単装速射砲しか無理です。まあ、この件については明人さんや、吹雪さん、提督が居るので問題ないかと・・・。次に問題なのは照準です。この弾丸には、追尾する機能がありますが、命中率80%を超すのに約1日必要なんです。これは艤装さえ動いていれば問題ありませんし、1つの目標だけなら連射も可能です。しかし、本当に問題なのは次です。この砲弾は1発撃つのにかなりの気力、精神力、体力が必要です。もし仮に1発外し、もう1発撃てても、撃った後、撃った時の反動で生きている確証はありません。なので敵を倒せても倒した人が死んでいる可能性も高いです。この弾丸を使うなら〝2発目を撃ったら死ぬ〟と、覚えればいいですね。」

 

明石が一通り説明し終わると、会議室はうーんと言う唸り声が聞こえた後、沈黙につつまれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私がやります。」

 

手を挙げて答えたのは青葉(明人)だった・・・。

 

「なっ!?明人、やるの!?死ぬかもしれないのよ!!!」

 

舞風司令が青葉(明人)を止めに出た。

 

「私がやらなければ誰もやりません!!!

 

 

 

 

 

・・・、それと・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手足が無くなっても、絶対に死なずに帰って来ます。」

 

舞風司令に訴えた青葉(明人)の目に迷いは無かった・・・。

 

 

「わかったわ。」

 

「それでは作戦会議を始めます。」

 

舞風司令が承諾したので、天津風(六田)は作戦会議を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3月31日17:29

 

「明人、準備は良い?」

 

『はい。大丈夫です。』

 

作戦指揮車で天津風(六田)は無線で青葉(明人)と少し話した後、デジタル時計を見つめた。デジタル時計の秒の部分は49、50、51と変わっていく。

 

 

 

 

 

ピッ〝17:30:00〟

 

「最終防衛作戦始動!!!第1時攻撃!!!」

 

 

天津風(六田)が叫んだ直後、完全コンピュータ制御の巡視船からの攻撃が開始された。



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第115話 The last fight

どうもー!Aobaですぅ!!!



あと約1話で第6章終了します。


現在時刻3月31日17:30

 

「最終防衛作戦始動!!!第1時攻撃!!!」

 

 

天津風(六田)の合図と同時に「しきしま」「あきつしま」「いず」の計3隻の巡視船が姫級1隻になった深海棲艦の艦隊に機銃を放ち始めた。

 

 

 

未確認の姫級は巡視船に攻撃されると、主砲で巡視船に向かって反撃をした。

 

 

「「しきしま」大破!!!」

「「あきつしま」爆沈!!!」

「「いず」蒸発!!!」

 

「間髪入れないで。次!!!」

 

 

「あおば」が制御しているDE型護衛艦の「あぶくま」「せんだい」「じんつう」「おおよど」「ちくま」「とね」の計6隻は改造して急遽設置されたMk.41 VLS や、米海軍の駆逐艦の「シャイロー」「ステザム」「ベンフォールド」「マスティン」「マッキャンベル」の計5隻、計11隻から鬼級1隻を蒸発させられる高威力のトマホーク改ニ乙を発射する。それに続いて常磐線の線路上にある列車砲から弾丸が吐き出されていく。

 

 

「姫級被害軽微!!!」

「「しきしま」爆沈!!!」

「「ちくま」大破!!!」

「「シャイロー」小破!!!」

「「マスティン」爆沈!!!」

 

「現在主砲命中率95%を超過!!!」

「自動発射管制モード、使用不可!!!発射管制、マニュアルに移行します!!!」

 

「「シャイロー」大破!!!」

「「あぶくま」蒸発!!!」

 

護衛艦や、列車砲の被害の情報が伝えられる。「ちくま」、「シャイロー」も、大破していても被害が軽微な「せんだい」「じんつう」「とね」「おおよど」「ステザム」「ベンフォールド」「マッキャンベル」と共に攻撃を続けている。

 

「目標、射程圏内に有り!!!」

「主砲発射準備完了まであと10!!!」

 

 

「9!!!」

 

 

 

 

 

 

「「せんだい」大破!!!」

 

 

 

 

 

「8!!!」

 

 

 

 

「「じんつう」中破!!!」

 

 

 

 

「7!!!」

 

 

 

 

「「ステザム」小破!!!」

 

 

 

「6!!!」

 

 

 

 

 

「「第3列車砲」蒸発!!!」

 

 

 

 

「5!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「4!!!」

 

 

「「とね」蒸発!!!」

 

 

 

 

「3!!!」

 

 

 

 

「「せんだい」爆沈!!!」

 

 

 

「2!!!」

 

 

 

 

「第1列車砲大破!!!」

 

 

 

 

「1!!!」

 

 

 

 

 

 

 

「発射!!!」

 

 

 

「ってぇー!!!」

 

青葉(明人)が叫びながらトリガーを引くと主砲から装甲貫通弾が発射され、「ちくま」と「シャイロー」を貫通した後に、姫級に命中し、3隻は爆発した。青葉(明人)は1発撃った後、力が抜け、海面に両足をペタンとついてしまった。

 

 

 

「やったか!?」

 

 

 

 

 

周りは一瞬だけ希望に包まれるが、それも直ぐに壊された。

 

「目標から主砲斉射!!!」

 

「なっ!?」

 

 

姫級は装甲貫通弾1発では完全に撃沈できなかったようだ。護衛艦が途中になければ撃沈できたが、間に護衛艦と駆逐艦を1隻ずつ貫通してしまったので、威力が下がってしまったのだ。

 

 

「避けて!!!」

 

天津風(六田)が叫んだ直後、青葉(明人)のいた場所は爆発につつまれた。



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第116話 終戦

どうもー!Aobaですぅ!!!



第6章最終話です。次回から最終章に突入します。


「避けて!!!」

 

天津風(六田)が叫んだ直後、青葉(明人)のいた場所は爆発につつまれた。

 

 

「キャアアア!!!」

「うわぁ!!!」

 

作戦指揮車は爆風によって約100m先まで吹き飛んでしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・、被害を報告して・・・。」

 

天津風(六田)は所々が痛む体を我慢して動かし、自衛官に尋ねた。

 

「青葉、身体本体、艤装共に被害軽微。米海軍の「ベンフォールド」と「マッキャンベル」が盾になったそうです。」

 

「盾になった駆逐艦2隻(ベンフォールドとマッキャンベル)は?」

 

「「マッキャンベル」が蒸発しました。「ベンフォールド」は現在沈没中です。」

 

「そう・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

明人、大丈夫?もう1発撃てる?俺が変わろうか?」

 

『大丈夫です。次も撃てます。』

 

「そう・・・。無理しないで・・・。」

 

 

 

 

 

『はい・・・。」

 

 

 

 

 

青葉(明人)は無線の先にいる天津風(六田)に向かって言い終わると、力を振り絞り、立ち上がりながら127mm単装速射砲を構えた。

 

 

 

 

『主砲照準確認良し、目標変わらず。』

『現在主砲命中率99%を維持!!!』

『目標までの海上に障害物無し!!!』

『発射準備完了まで後5秒!!!』

 

 

 

 

 

 

『4!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

『3!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『2!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『1!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ってぇぇぇぇぇぇえええ!!!」

 

 

青葉(明人)は叫びながらトリガーを引いた。主砲から装甲貫通弾が発射され、そのまま姫級に命中した。姫級は爆発し、少しずつ沈み始めた。

 

 

「徹底的にやれ!!!」

 

天津風(六田)の指示で「じんつう」(中破)「おおよど」(被害軽微)米海軍の駆逐艦の「シャイロー」(大破)「ステザム」(小破)の4隻、第5護衛隊群の8隻の計12隻から一斉にトマホーク改ニ乙が発射された。

 

 

 

 

「ガァァァァ!!!ニ・・・ニンゲンナンカニマケテタマルカァ!!!」

 

 

 

 

 

 

装甲貫通弾や、装甲が完全にやられたところにトマホーク改ニ乙が多数命中した姫級は最後まで負けを認めずに爆沈して行った。

 

 

 

 

 

 

 

「や、やった・・・。終った・・・。」

 

青葉(明人)はそう呟くように言いながら海面に倒れて行った・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年3月31日19:02

‐最終防衛作戦並びに世界海洋大戦終結‐

 

約20年と3ヶ月続いた人類と人類を認めない大部分の深海棲艦との戦争、〝世界海洋大戦〟は終結した。人類と人類側の深海棲艦の勝利である。世界中はお祭りムードになっていたが、大甕鎮守府ではそうではなかった・・・。

 

 

 

〝日立市立大甕海洋病院〟ここは大甕鎮守府から目と鼻の先にあるこの病院だ。この病院は数えられないほどの艦娘の命を助けてきた名医がいた。この名医は「助からないなら大甕に行け」と言われるほどの名医だった。この名医は今まで執刀してきた全ての艦娘を助ける事が出来たのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、その名医が初めて首を横に振った要因を作った1人の艦娘がいた・・・。

 

 

 

 

 

重巡洋艦〝青葉〟

 

 

本名を・・・

 

 

 

 

 

 

 

()() () ()()()と言う・・・。

 

 

 

終戦から1週間が経った今も彼女は病院のベッドの上で静かに眠っている・・・。



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最終章 これからの未来へ
第117話 目覚めた場所


最終章突入しました。はい!!!


「ここは・・・、何処・・・?」

 

明人が目を覚ましたのは真っ白い空間だった。明人は身体に違和感を感じ、身体を見ると、完全では無いが、5割くらい元の姿に戻っていた事を感じた。声はそのままで身体や顔はどちらかと言えば女性寄りだったが、下のアレも元の姿の男性のヤツに戻っていた。胸は小さくなっていたが、RJよりは多少大きな胸だった。顔は最上の様な男性に近い女性の顔だった。簡単に言うと、下のアレ以外女性寄りと言う事だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶりね・・・。明人・・・。」

 

しばらく身体を観察していると、後ろからワンピース姿の女性が歩いてきたので、明人はその女性のいる方向を向いた。

 

 

「あ、お前は・・・、ウザ神!!!」

 

 

「まあ、そうね。私はウザ神。」

 

「私をどうする気!!!」

 

「安心して。元の世界に戻すだけだから。」

 

「元の世界って・・・、」

 

「貴方がいた深海棲艦のいない世界よ。」

 

「え?じゃああの世界の私を殺すんでしょ!!!という事はこれまで積み上げてきた絆は無くなるの!?」

 

「そうじゃないの。」

 

ウザ神はフーッと一息ついてからまた言い始めた。

 

「貴方の目的は達成された。しかし、普通はそのままその世界で一生を終える事になっている。しかし、明人、貴方の場合は元の本体が死亡していない為、元の世界に戻す様なの。元の世界で死ねば戻って来れる。でもね・・・、意識がこっちに来るとね・・・、向こう(艦これ)の世界の姿のままで意識を回復しちゃうの・・・。でね、姿を完全に男性に戻そうとしたけどね・・・。性別男、肉体女になっちゃったの・・・。」

 

「え?でも貴女私の身体を男性から女性に変えたよねぇ・・・。」

 

明人がウザ神に問い詰めると、ウザ神は黙り込んでしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「実は・・・、私・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

身体を男性から女性にする事が出来ても・・・、女性を男性にする事は苦手なの・・・。」

 

「工エェ工エェ(゜Д゜)ェエ工ェエ工」

 

「うっさいわね!!!仕方ないじゃない!!!私の得意な能力は違う世界に行かせるのと、身体を男性から女性に変える事なんだから!!!女性から男性に身体を変えるのは苦手なの!!!」

 

「そうだったら違う神様に頼めばよかったのに・・・。」

 

「しょうがないでしょ!!!知り合いの神様全員ロリコンで幼女や駆逐艦を1人捧げないとやらないって言うんだもん!!!」

 

「あー、はいはい。わかりました。早く元の世界に戻してください。(棒)」

 

「何その棒読み感!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・。わかりました。今から元の世界に戻します。」

 

 

ウザ神が一息つくと、ハアッ!!!っと荒ぶる鷹のポーズをした。その瞬間、辺りが光に包まれていった・・・。

 

「あ、特典かなんかで下のアレ生やしたり戻したりできるから!!!後、」

 

「それ今言うことぉ!?」

 

そしてそのまま辺りが完全に光に包まれ、ウザ神の姿が見えなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と・・・。」

 

 

 

誰かが明人の事を呼んでいる・・・。

 

 

 

「きと・・・!!!」

 

 

 

 

聞いたことのある声だ・・・。

 

 

 

 

 

「明人!!!」

 

明人が目を覚ますと、そこは真っ白な部屋で、窓からは田園風景が広がっていた。寝ていたベッドの横の椅子から母が心配そうにこちらを見ていた。

 

 

「こ、ここは・・・?」

 

「西山堂病院よ。列車の衝突事故で負傷してここに運ばれてきたのよ。」

 

「今は何年?何日?」

 

明人は少し焦り気味に母に問いかけた。

 

「変な事聞くわねー。今日は2()0()1()6()()2()()2()4()()よ。」

 

「そう・・・。」

 

明人はそう言いながら手を動かした。手にはあの感覚がまだ残っていた・・・。そう、装甲貫通弾を撃ったあの感覚が・・・。



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第118話 元の世界で・・・

またテストが来た・・・。もう嫌だ・・・。


元の世界て目が覚めてからはあっという間に時が過ぎた。

 

声が変わっていてクラスメートから「誰だお前」と言われたり、高校の文化祭で青葉のコスプレしたり、女性だと間違えられてナンパされたり、コミケで青葉のコスプレしたり、入社試験の面接で面接官に女性だと間違えられたり、色々な事があった。

 

 

そんなこんなで無事に大手鉄道会社に就職し、順調に駅員→車掌→運転士と進んで行った。

 

 

今日も電車を運転する。いつも通り車掌と点呼をし、乗務する電車まで車掌さんと雑談しながら歩いていく。今日の乗務する事になった電車は1225M常磐線普通電車(一部快速)、品川始発の勝田行だった。乗務する電車のある11番線に着くと、女性車掌の()()() ()()()さんと別れた。茅ヶ岳さんはなんか見た目が芋っぽく、なんか吹雪に似ている。まあ、吹雪と違って身長は175cmを越していて胸もデカイが・・・。簡単に言うと色々デカイ。彼女は博多生まれ、博多育ちの生粋の博多人だ。何で東京にいるかって?東京に憧れたからさ。彼女とは駅員時代からの友人で飲み仲間でもあるし、買い物仲間だったりする。

 

 

 

 

まあ、そんな事はどうでもいい。今は運転しなければ・・・。

 

明人はマスコンキーを運転台に差し込むと、ATSのベルが激しく鳴る。ATSのベルを止めた明人は直ぐにブレーキテストを行った。

 

 

 

 

 

♪〜♪〜♪〜♪〜「11番線、ドアーが閉まります。ご注意ください。」

 

発車メロディが鳴り終わると、ドアがドアチャイムを流しながら閉まる。

 

「点灯。11番、出発進行。次の停車駅は、東京。」

 

明人がワンハンドルマスコンを手前に倒すと、銀色のステンレスのボディに青色の線が入った15両の電車は独特のインバータ音を出しながら動き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

‐東京総合指令室(東鉄指令)‐

 

「大変です!!!東海道線新橋〜東京間で1844E電車が原因不明の緊急停止!!!」

 

「何だそんな事か。後続の電車を信号制御で止めればいいだけだろ。」

 

「ダメです!!!何者かによってATOSがウイルス感染!!!東海道線品川〜東京間の上り線全ての信号制御不能です!!!」

 

「後続の電車は?」

 

1()2()2()5()M()です!!!現在新橋通過中!!!」

 

「今すぐ止めろ!!!」

 

 

 

 

 

 

‐1225M電車‐

‐運転席‐

 

明人は少し暇そうにマスコンを握っていた。

 

『1225M電車!!!今すぐに緊急停止して下さい!!!』

 

「1225M?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明人は少し考えてからはっと思い出した。

 

「1225Mってコレだぁ!!!」

 

明人は直ぐにマスコンを一番奥の〝非常〟に倒すと、電車はキァァァァ!!!と言う悲鳴を上げながら有楽町駅の方に走り続けた。有楽町駅には、前方の1844E電車が止まっている。

 

「止まれぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

明人はマスコンを力いっぱい奥に押したが、スピードは余り落ちず、前方の1844E電車に激突した。




実際、1225Mは新橋を通過しませんが、そこはあれで。大人の都合という事で。


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第119話 選択

最終話の1つ前です。


明人の運転していた1225M電車は前方に停車していた1844E電車に激突した。1225M電車は時速50km以上で1844E電車に追突したので、両電車の接触した運転席と客室の一部は原型を留めていなかった。1884Eの一番後ろに乗っていた車掌は運転士の状況確認の為、一番前の運転席に行っていたため、無傷だった・・・。事故当初の1225M電車運転士、高畑 明人は未だ意識不明。回復の見込みなしとの事だ。警察によると、東京近郊の列車運行管理システム〝ATOS〟にウイルスが侵入。遠隔操作で東海道線の品川〜東京間の上り線全て信号機を東京総合指令室からの制御を不能にした。その後、1884E電車運転士が運転中に謎の急死。1884E電車の乗客の通報により、1884E車掌がかけた非常ブレーキで停車した後に急にブレーキ不良となった後続の1225M電車が衝突したという事だ。流石に犯人もここまでなるとは思っていなく、こうなってしまった事で恐怖や罪悪感を感じ、事故後30分も経たないうちにに犯人の自宅からほど近い交番に自首した。JR東日本によると、1週間ほど東海道線の東京〜品川間の上下線運休、高崎、宇都宮、常磐各線の東海道線直通を休止した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・、これが貴方が意識不明になった後にあった事よ。」

 

ウザ神は手に資料を持ちながら明人に話していた。

 

「そう・・・。私って電車運がないのかなぁ・・・。」

 

「無いんじゃない?貴方、今回も入れて2回も電車で意識不明になってここに来たじゃない。」

 

ウザ神は少し呆れながら明人に言った。

 

 

 

 

 

 

「それで、どうするの?貴方の生まれた世界に戻るか、貴方が救った艦これの世界に行くか!!!最後の選択よ。どちらかを選べば、選ばなかった方の貴方は死ぬ。」

 

ウザ神は珍しく真面目に明人に問いかけた。

 

 

「・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

艦これの世界に行きます。この世界での自分は捨てます。」

 

 

「それじゃあ、青葉に戻すわね。」

 

ウザ神はそう言いながら右手を明人の方に向け、指をパチッと鳴らした。すると、明人の身体は光だし、黒色で、ミディアムだった髪の毛はピンク色と銀色の中間の色になり、長さはロングになった。

 

「それじゃあ、明人、いや、青葉。君の選択が間違ってなかった事を望んでいるよ。それじゃあ、頑張ってね・・・。」

 

そう言いながらウザ神は辺りが暗くなっていくにつれて、闇の中に消えて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・キ・・・。」

 

 

 

 

 

 

暗闇の先から少しずつ声が聞こえ始める。聞いたことのある声懐かしい声だった・・・。



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最終話(第120話) これからの未来へ

本回まで当作品をご覧いただき、ありがとうございました。本作品は今回で終了致します。今までありがとうございました。






‐Aoba054‐


「・・・キ・・・。」

 

 

 

 

 

 

暗闇の先から少しずつ声が聞こえ始める。聞いたことのある声懐かしい声だった・・・。

 

 

 

 

「・・・キ」

 

 

 

 

 

少しずつ声が大きくなっていく。それに連れて辺りも明るくなってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を覚ますと、そこはベッドが1つある真っ白な部屋で、窓からは大海原が広がっていた。寝ていたベッドの横の椅子から青葉や、吹雪、曙、漣が心配そうにこちらを見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

「「「「アキ!!!」」」」

 

 

 

青葉(明人)が目を覚ました瞬間、青葉と吹雪、曙、漣が目から涙を流しながら抱きついて来た。部屋の壁際には、天津風が立っていて、泣きそうな目でこちらを見ていた。

 

 

「明人、約束通り生きて帰ってきたな。

 

 

 

 

 

 

 

おかえり。」

 

天津風(六田)は見た事無い満面の笑みで青葉(明人)を見つめていた。

 

 

「・・・、

 

 

 

 

 

ただいま。」

 

青葉(明人)は4人に満面の笑みで言うと、天津風(六田)は耐えられなくなったのか、涙を流しはじめ、青葉(明人)の寝ているベッドの上に飛び込んだ。

 

 

 

 

 

それから3日後、精密検査を終えた青葉(明人)は退院し、大甕鎮守府に車で向った。本当は徒歩でも帰ることのできる距離だが、大甕海洋病院や、大甕鎮守府正門前に青葉(明人)が回復した事を何処からか知ったマスゴミやらなんやらやらが多数たむろしていたからだ。

 

 

青葉(明人)が大甕鎮守府に帰ってくると、大甕鎮守府の色々な艦娘達や、第5護衛隊群所属の自衛官達が青葉(明人)に抱きついて来た。舞風司令も例外ではなく、到着した時、一番早く青葉(明人)に抱き着いた。秋月や、鈴谷、衣笠、木曾、潮なども泣いていた。生きて帰って来たので、嬉しくて涙を流していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

この事があった数時間後、大甕鎮守府では〝明人のおかえりなさい会〟が行われた。この会は艦娘達だけでなく、第5護衛隊群所属の自衛官達も巻き込んだとても大規模な物となった。

 

 

 

 

 

2019年3月31日、人類と敵対する深海棲艦との戦争は終結した。それにより、大部分の鎮守府と艦娘は退職したり、所属が変更されたり(解体されたり)した。しかし、大甕鎮守府は他の鎮守府に比べると艦娘の数が少なく、平均年齢も若く、全体的に練度が高かったので、退職したり、所属が変更されたり(解体されたり)などで、大甕鎮守府を去ると言う事は無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界で最初のイージス艦娘「青葉」、本名を「高畑 明人」と言う。彼女は自分の力で世界を救った。彼女の偉大なる功績はこれからの歴史書に載るだろう。現在、彼女はイージスの名にかけて海自の護衛艦や、大甕鎮守府の仲間達、他の鎮守府の艦娘達、深海棲艦と共に日本の海や、世界の海を守っている。彼女は今日も仲間と共に大海原を行く・・・・・・




本回まで〝ワレアオバ!?〟をご覧いただき、ありがとうございます。本作品は私、Aoba054の二つ目の作品です。正直ここまで続くとは思ってもいなく、お気に入りユーザー数や、評価もここまで行くとは思っていませんでした。途中で挫折する事が無かったのは全て読者様のおかげです。〝ワレアオバ!?〟は本話で終了致しますが、次回作では、数年後の同鎮守府を舞台にした作品です。そちらもご覧いただければ嬉しいです。なお、次回作は25日0時0分投稿予定です。

‐Aoba054‐


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