当サイトの管理人さんから指摘を受けたので削除し再び投稿しました。
皆様には本当に多大な迷惑をかけて申し訳ありません。
「ふんふ~ん♪ふんふ~ん♪ふんふんふん♪」
一人の少女が森の中を歩いていた。その森は近くの町村では多くの魔物が棲んでいることで有名な森だ。そのため、近くの住人たちは誰もこの森には近づこうとはせず、故に森の中には人の気配が全くない。
そんな森の中を少女、メイビス・ヴァーミリオン。
のちに、魔導師ギルド『妖精の尻尾』を創設し、『妖精軍師』の異名を持つこととなる彼女だが、今はフリーの魔導師をしている。
そして彼女がここにいる理由は、
「最近、この森に棲んでいる魔物たちの被害が減ってきたため不審に思った近くの住人が森の中に入ってみると辺り一面に魔物の死体が広がっていたとの報告があった。この原因を直ちに調べてきてほしい。」
という、あまりにも不可解な依頼が彼女の元に舞い込んできたからである。
普通ならこんな胡散臭い依頼だが、あまりの高額な報酬にちょうど金欠状態だった彼女は深く考えずに承諾してしまったのだ。
「それにしても、今更ですが何故こんな簡単そうな依頼にあれほどの報酬が付いたのでしょう?」
・・・・本当に今更である。
そう言いながらも彼女が歩いていると少し開けたところに出た。
今まで歩いてきた場所とは打って変わり、まるで何かが木を薙ぎ払ったような空間に。
「ッ!?」
彼女も異変に気が付いたのだろう。すぐさま臨戦態勢に入った。
そして彼女がそこで見たものは・・・・・
「ア、 アクノロギア!!?」
そこには黙示録にも記された黒き竜、アクノロギアがそこにいた。
「ガアアアアアアアアアアアアアッッ!!!」
「!?」
突如、アクノロギアは威嚇するように雄たけびを上げた。
大気が震えるほどの大きな雄たけびにメイビスはつい手で耳を塞いでしまった。
それによって生じた隙をアクノロギアが見逃すはずもなく・・・
「グアアアアア!!」
「!?しまっ!」
メイビスがそれに気づくも時すでに遅し。
アクノロギアはその巨体では考えられないスピードでメイビスに接近し、自らの巨大な尻尾をメイビスに叩き付けた。
ドゴンッ!!
「ガ・・ハッ・・・!!」
なすすべもなくそれに直撃したメイビスはそのまま木をなぎ倒しながら吹き飛び、近くにあった岩にぶつかって止まった。
「グ・・・うぅ・・。」
たった一撃。しかし黙示録に記された竜の一撃は今のメイビスを満身創痍にするには十二分すぎる一撃だろう。その証拠に今、メイビス自身が分かるだけでも骨を十数本、内臓を数個は持って行かれている。
この状態で生きているのが奇跡に近いだろう。
「グオオオオオオオオオオオオ!!」
アクノロギアは勝利を歌うような雄たけびをあげ、すでに瀕死の状態のメイビスにトドメをさすために前足を上げそのままメイビスに向かって振り下ろした。
~メイビスside~
えっと、みなさん初めまして。私はメイビスと言います。さっそくなのですが私、死んじゃうかもしれません。いえ、もう死にかけです。
まさかこんなところにアクノロギアがいるなんて。ただ、調査をするだけの簡単な依頼だと思って油断したのが間違いでしたか・・・・。というか、評議会の人たちもきちんと調べろってんですよ。こんなに大きな竜がいたら気づくでしょ、普通。これは帰ったら報酬を上乗せしてもらわないと。・・・帰れたらの話ですけど。
「グォオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
前を見るとアクノロギア雄たけびを上げながら前足をあげているところです。
・・・・おそらく私を踏み潰すつもりなのでしょう。
そしてそのまま、アクノロギアは前足を勢いよく振り下そうとしています。
(こ・・の・ままじゃ・・・。つぶ・・され・ちゃ・う。逃げ・・な・・・きゃ・。)
そう思っても体が動きません。どうやら運動神経もやられちゃったみたいですね。
アクノロギアの足がもうすぐそこまで迫ってきています。
・・・でも不思議です。足が遅く見えます。それに、何故だか昔の記憶が頭を過ぎっていきます。これが走馬灯というものなんでしょうか?
蘇ってくる懐かしい記憶とそれと一緒に湧き上がってくる後悔を感じながら。
私はくるべき衝撃に眼を瞑った。
・・・・・・・あれ?
しかし、一向にその衝撃は来なかった。
不思議に思った私が目をあけるとそこには
こんな感じですかね?
はじめて通知が来たときは「・・・え?」ってなりましたよ、本当。
皆様にはまた迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません。
前回もいった通り更新は不定期になるかもです。
非ログインの人からも受付をできるようにしたので感想でも誹謗でもいいので待ってます!
目次 感想へのリンク しおりを挟む