恐暴竜な転生者 (パズドラー)
しおりを挟む
転生した彼は今……
というのも彼は二年前突如として森の中に1人で居るところで目を覚ましたのだ。勿論転生する前にはちゃんとこの世界の事や、転生する事なども知っていた。だが彼自身が転生前に記憶を消去したお陰で何も分からない……というのも少々語弊があるがとにかく記憶のないまま森に放り込まれていたのである。
森で目を覚ました当初は何も分からず混乱していた。しかし生前の彼の前向き精神を今回も引きずってかすぐさまこれからどのようにしていくかを考えた。するとまるで誘っているかのような美味しそうな匂いが彼の鼻を刺激した。彼は匂いに釣られて匂いの元に誘われていくとそこには一つの穴蔵があった。彼は何の警戒もせずに中に入っていくと中には自分と同じ形をした
彼は匂いに釣られてやって来たのは一目見て分かったのだが肉を見て涎を垂らしているのではなく、自身を見て涎を垂らしているのを。そして彼の……いや奴の目が捕食者が獲物を狙うような鋭い眼光でこちらを睨みつけていること。
俺は恐怖に駆られて逃げようとするが時すでに遅し。奴の異常なほど硬く鋭い爪で腹を貫かれ倒れる。声にならない痛みで悶絶しているのを他所に奴は貫いて穴ができた腹を更に大きく広げる。そしてその穴から見えた俺の腸を引きずり出して目の前で喰い出した。俺は痛みで失神しては痛みでまた起きを腸が食われている間に数十回程繰り返した。この時点で精神が壊れていない事が俺にとっては不思議であったが奴の食事はまだ始まったばかりである。
次に噛み付かれたのは右腕。人間では有り得ない程の顎の力で俺の腕は骨や筋肉諸共食いちぎられ、噛み砕かれる。俺は痛みの余り叫ぶのではなく笑っていた。右腕が喰われると次は右脚を喰われる、そして左脚へと奴が向かおうとした瞬間に俺の心は壊れ、奴に命乞いをする。
「助けてくれ。助けてくれ。もう食わないでくれ。死にたくない。死にたくない。死にたくない。死にたくない。」
まるで呪詛の様に懇願する俺を見た奴は一瞬動きを止め、こちらを見る。俺はもしかしたらもう辞めてくれるのかもしれないという希望を持った。もうこれ以上痛い思いをせずに逝けると。しかし奴には願いは届かなかったらしい。左脚にかぶりつき、左脚ごと胴体から引きちぎった。
その後も1日に2回ほど森の動物や森に来た人間達を喰べながら過ごして現在は冒頭に戻るのだが彼は考えることが苦手だ。すぐ様その考えを捨てて彼は眠りについた。
文字数は少ないですがこれからやっていくうちに慣れて増えたりするかもしれないので応援してやってくださいお願いします。
そして最初のターゲットの彼に南無。
目次 感想へのリンク しおりを挟む