気がついたら艦これの世界にいた。自分が設計した他の艦と共に (小鳥遊 小佳夏)
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とりあえず一言。まずは叫ばせてもらおう。 「なんなんだよーっ!」

宜しくお願いします


第1話 気がついたら艦これの世界にいた

 

 さて、気付いたら海の上にいた。砂浜とかじゃない。海の上。

どうやってか海の上に浮かんでいるようだ。それも立ったままで。

それから、いつもとは目線の高さが違う気がする。それと、体のバランスも。

もともと俺は男だ。だけど、今は胸のあたりに結構な重量物があり、股のところも変な感じがする。大方TSといったところだろう。あと、左目が髪に隠れてる。うん、めっちゃ左が見にくい。

 さて、とりあえず一言。まずは叫ばせてもらおう。

「なんなんだよーっ!」

 

 それから、少しの現実逃避を終え後ろを見ると、そこには10人を超える少女たちがいた。格好を見ると、腕や肩に艦を模したようなパーツとか、艦載兵装みたいなパーツを付けているところを見ると、艦娘だと思う。なんで知ってるかって? そりゃ、俺が提督だからだ。ゲームやってたって意味で。

「さて、現実逃避は終わりましたか? マスター」

その中の銀髪ロングで高身長巨乳の娘が声をかけてくる。お、属性的にドストライクだ

「ああ、なんとか。んで、君たちは?」

「私たちはご覧の通りの艦娘です。それで、いろいろと説明した方がいいと思うので、まずはあそこまで行きませんか?」

その子が指をさす方にはちっちゃな島があった。ちっちゃいって言っても猿島(面積 約0.055km2 周囲 約1.6km 標高 最高39.3m(wikipediaより))くらいの広さだが。

「おーけー。んで、航行するにはどうしたらいい?」

状況説明はしてもらいたいが、まずは動けないとお話にならない。

「普通の艦のように号令をかけてもらえれば動きます。転舵も同じようにしてください」

「ん、了解」

それじゃあ、行きますか。

「機関始動、速力20kt」

自分の最大速力はわからないが、さすがに20ktは出るだろうと思い号令をかけると、スクリューが動き出す感じがしてそのまま前方に滑りだした。

「それじゃ、みんなも」

そうさっきの娘が言うと、他の娘たちもこちらのあとについて動き出した。

それから少しして、俺たちは島につき、上陸した。

 

「んで、いろいろ説明してくれるんだっけ?」

 浜辺ギリギリまで航行したのち、軸ブレーキをかけプロペラを止める。それから機関は動かしたまま出力を下げるだけにして、歩いて島に上陸。それから今は車座になって説明受けるところだ。え、なんで機関は動かしたままかって? そりゃ、いつでも海に戻って動けるように。

「はい。私たちのこと、この世界のこと、それからマスターのことですかね」

うん、知りたいことの大半だな。

「まず、私たちは艦娘です。艦娘とは」

「いや、それについて、というかこの世界についてはいいよ。だいたいのことはわかるし。あとで聞きたいことは聞くから」

うん、そこから説明されてもね。もう知ってることだし。

「そうですか。では具体的に私たちについて。まず、私の艦名艦名(なまえ)ははるゆきです。この時点で、何か思いつくことってありません?」

はるゆき? はるゆき、はるゆき・・・。ん!? はるゆき!?

「それって、俺がゲームで設計した強襲揚陸艦の艦名だよな?」

それを聞いたはるゆきはにっこりと笑う。

「ええ、その通りです。私は、あなたが設計したはるゆきです」

まじか・・・。とすると・・・。

「もしかして、ここにいるのって、みんな?」

「ええ、みんなあなたが設計した艦たちです。そして、マスターは航空護衛艦こかげの艦娘です」

・・・・・・・・・。なんだか、とんでもないことになってしまったようだ。

ただのTSものかと思っていたら、艦娘への転生ですか・・・。

とりあえず、それについては後回しにして、はるゆき以下20人の性能とか、特徴なんかを聞くことにした。



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艦娘紹介

結構長くなっています。
各艦のデータなので、読まなくても問題はないです。

10/12:内容を再編集・また各兵器の詳細も追加


兵器解説

兵器名称の後ろの()内はウォーシップガンナー2PORTABLEでの名称

別途に名称をつけてあるもののみ()をつけてある

また、一部の兵装は名称は現実にあるものでも諸元は独自のものを採用している兵器もある

 

特装護衛艦ゆきなみ

武装

61cm75口径3連装砲 3基9門

オート・メラーラ152mm単装砲 8基

11式艦対艦誘導弾4連装キャニスター2基

RIM174スタンダードERAM(SM-6)「長距離対空ミサイル」3セル

RIM161スタンダード・ミサイル(SM-3)「中距離対空ミサイル」3セル

ESSM(発展型シースパロー) 2セル8発

07式垂直発射型魚雷投射ロケット4セル

Mk.15 Mod.31 SeaRAM 14基

高性能35mm機関砲 31基

機関

核融合炉8基

最大速力100.8kt

装甲は51cm

SH-60Kシーホークを3基搭載

 

ミズーリの魔改造を考えて設計した艦。

艦娘の見た目は黒髪前髪ぱっつんロング。着物を着ていておとなしそうなイメージ。

でっかい砲塔を背負ってるのが特徴。

なお魔改造のため艦型に面影はほとんどない

 

特装護衛艦すずなみ

武装

61cm75口径3連装砲 4基12門

50.8cm75口径4連装 4基16門

Mk.45 mod.4 75口径11インチ3連装砲 10基30門

オート・メラーラ152mm単装砲 10基

RIM174スタンダードERAM(SM-6)「長距離対空ミサイル」3セル

RIM161スタンダード・ミサイル(SM-3)「中距離対空ミサイル」3セル

ESSM(発展型シースパロー) 2セル8発

07式垂直発射型魚雷投射ロケット4セル

高性能35mm機関砲 39基。

機関

核融合炉10基

最高速力100.7kt

61cm装甲

航空機

F-35BライトニングII 5機

SH-60K 3機

大和をモチーフに設計したけど、スペースのなさから双胴戦艦にして、思いっきり改造した艦

大和の面影はほとんど残っていない。

紫っぽい髪をロングにしている。

なんとも不機嫌そうな感じで、8基の砲を背負っている。

 

特装護衛艦はやぶさ

武装

61cm75口径3連装砲 3基9門

オート・メラーラ152mm単装砲 8基

RGM/UGM-109E/Hタクティカル・トマホーク10 セル

RIM174スタンダードERAM(SM-6)「長距離対空ミサイル」5セル

RIM161スタンダード・ミサイル(SM-3)「中距離対空ミサイル」5セル

ESSM(発展型シースパロー) 3セル12発

07式垂直発射型魚雷投射ロケット5セル

Mk.15 Mod.31 SeaRAM 8基

高性能35mm機関砲 32基

機関

核融合炉 8基

最高速力 100.3kt

56cm装甲

航空機

F-35B ライトニングII 3機

旭日の艦隊の日本武尊のコンセプトを基に設計してみた艦。

なんかいつも眠そう。

茶髪を適当に切ったような感じのショートにしてる。

 

特装航空護衛艦しもきた

武装

160cm45口径単装砲 1基1門

15式特殊弾頭誘導弾 1セル

Mk.45 mod.4 75口径11インチ3連装砲8基24門

オート・メラーラ152mm単装砲 8基

RIM174スタンダードERAM(SM-6)「長距離対空ミサイル」6セル

RIM161スタンダード・ミサイル(SM-3)「中距離対空ミサイル」6セル

ESSM(発展型シースパロー) 3セル12発

07式垂直発射型魚雷投射ロケット2セル

高性能35mm機関砲 37基

機関

核融合炉8基

最高速力105.6kt

46cm装甲

航空機

神電 8機

Su-47J ベルクート 4機

Su-32FNJ フルバック 3機

SH-60K 2機

EC-2D 3機

航空護衛艦。誰がなんと言おうと航空護衛艦(なので扱いは駆逐艦)

迫撃砲っぽい主砲を背負ったロリ娘

 

電子作戦護衛艦きりさめだよ

武装

高出力単装エネルギー砲 1基

レールガン 2基

反物質砲 1基

単装対空パルスレーザー 10基

RIM174スタンダードERAM(SM-6)「長距離対空ミサイル」5セル

RIM161スタンダード・ミサイル(SM-3)「中距離対空ミサイル」5セル

ESSM(発展型シースパロー) 4セル16発

07式垂直発射型魚雷投射ロケット2セル

高性能35mm機関砲 40基

機関

核融合炉16基

最大速力107.4kt

46cm装甲

航空機

F-35BライトニングII 2機

エネルギー砲を用いた遠距離戦と艦前方に備えたドリルによる近距離戦をこなせるようにした艦

艦娘はオレンジ髪のポニテでTシャツ、ミニスカ、ニーソと云う格好も合わせて活発なイメージ

ドリルを模したナックルと狙撃銃みたいな主砲が特徴。

 

護衛艦ゆきづき

武装

Mk.45 mod.4 75口径11インチ3連装砲3基9門

オート・メラーラ152mm単装砲 4基

RGM/UGM-109E/Hタクティカル・トマホーク2セル

15式電子撹乱誘導弾1セル

RIM174スタンダードERAM(SM-6)「長距離対空ミサイル」4セル

RIM161スタンダード・ミサイル(SM-3)「中距離対空ミサイル」4セル

ESSM(発展型シースパロー) 2セル8発

07式垂直発射型魚雷投射ロケット2セル

高性能35mm機関砲 35基

機関

核融合炉4基

106.7kt

43cm装甲

航空機

SH-60K4機

護衛艦っぽい最強艦を目指してみたやつ

目が隠れるほどの長さのぱっつん髪でセミロング

白い着物を着ていてとても大人しそう

背部に武装をまとめて背負っている。

 

僕は護衛艦いつき

Mk.45 mod.4 75口径11インチ3連装砲 5基15門

オート・メラーラ152mm単装砲 6基

11式艦対艦誘導弾 2基8発

07式垂直発射型魚雷投射ロケット3セル

ESSM(発展型シースパロー) 3セル12発

Mk.15 Mod.31 SeaRAM 4基

高性能35mm機関砲 38基

機関

核融合炉 4基

速力は118.0kt

43cm装甲

航空機

SH-60K 4機

普通の護衛艦

普通とは・・・

ボクっ娘

黒髪ショートで活発そうな印象の娘

 

特務護衛艦ゆうしお

15式特殊弾頭誘導弾

15式焼夷弾頭誘導弾

15式電子撹乱誘導弾各1セル

RIM174スタンダードERAM(SM-6)「長距離対空ミサイル」2セル

RIM161スタンダード・ミサイル(SM-3)「中距離対空ミサイル」2セル

ESSM(発展型シースパロー) 2セル8発

07式垂直発射型魚雷投射ロケット3セル

Mk.15 Mod.31 SeaRAM 3基

高性能35mm機関砲 17基

機関

核融合炉 2基

最大速力は104.5kt

25cm装甲

主砲がない代わりに搭載しているミサイルの威力はすごい艦

艦娘の方は茶髪ショートのロリ巨乳。いつもあわあわしてる。

なんかいつまで見てても飽きなさそう。小動物を見てる的な感じで。

 

キーロフ級ヴェルーヌイ

武装は

AK-190 152mm単装速射砲 2基

P-700グラニート 7セル

S-300FM フォールトM 6セル

RBU-1000 スメールチ3 2基

553mm対潜誘導魚雷 5連装発射管2基

コールチク複合CIWS 5基

AK-630M 35mmCIWS 11基

機関

核融合炉 3基

最高速力104.6kt

36cm装甲

航空機

Ka-25 ホーモン 3基

ロシアのキーロフ級を再現しようとして設計した艦。

完全な再現は無理だし、何よりも武装が西側のしかないから、完全にキーロフもどきになっている

艦娘は銀髪ロングのロリ。胸も相応。クールって感じがする。

(艦娘の元ネタは・・・言わなくてもわかるよね?)

 

キーロフ級2番艦ヴォルーヌイ

武装

AK-190 152mm単装速射砲 2基

P-1200グラニート3 7セル

S-300FM フォールトM 6セル

RBU-1000 スメールチ3 4基

553mm対潜誘導魚雷 5連装発射管2基

AK-630M 35mmCIWS27基

URPK-5 ラストルブ 2セル

機関

核融合炉 3基

最高速力104.6kt

36cm装甲

航空機

Ka-25 ホーモン 3基

ヴォルーヌイ。ヴェルーヌイをさらにキーロフ級に近づけてみたやつ

基本性能はヴェルーヌイと変わらないけど、より対潜を重視している

艦娘はヴェルーヌイとほとんど瓜二つ。違いは背負っている武装の一部と目の色くらい

ヴェルーヌイは青、ヴォルーヌイは赤

 

潜水艦いかるが

15式特殊弾頭誘導弾

15式焼夷弾頭誘導弾各1セル

18式弾頭分裂型対艦誘導弾13セル

RIM174スタンダードERAM(SM-6)「長距離対空ミサイル」4セル

RIM161スタンダード・ミサイル(SM-3)「中距離対空ミサイル」4セル

ESSM(発展型シースパロー)4セル16発

80cm魚雷発射管1基4本

07式垂直発射型魚雷投射ロケット4セル

40mm近距離防空システム 9基36門

機関

潜水用原子炉6基

最高速力107.6kt

38cm装甲

攻撃型原潜として設計。対空ミサイル積んでるけど、よく考えたらレーダーないし撃てなくね? まあいいか。

艦娘は青髪ツインテのロリっ娘。着てるのはスク水じゃなく、パーカーにミニスカ。可愛い。

 

潜水艦かくりゅう

07式垂直発射型魚雷投射ロケット

15式特殊弾頭誘導弾

15式焼夷弾頭誘導弾

16式電子撹乱誘導弾各1セル

ESSM(発展型シースパロー)1セル4発

18式弾頭分裂型対艦誘導弾1セル

04式機雷掃討魚雷発射管1基

機関

潜水用原子炉 2基

最高速力103.3kt

31cm装甲

何を考えて設計したのか自分でも覚えてない艦

艦娘はおどおどした感じの黒髪おかっぱ娘。なんかおどかしたら面白そう。

 

防空潜水艦くにさき

533mmHU-606 4連装魚雷発射管3基

04式機雷掃討魚雷発射管1基

ESSM(発展型シースパロー)2セル8発

RGM/UGM-109E/Hタクティカル・トマホーク 2セル

40mm4連装近距離防空システム 31基124門。

機関は潜水用原子炉 2基で102.8kt。

25cm装甲を持つのです。

宜しくですよー」

防空潜水艦というわけのわからない代物

弾幕はすごいことになるはずだけど、ESSMは誘導できるのかが疑問

ピンク髪ツインテでミニスカ巫女服なのはいいんだけどさ、なんで周りに40mm防空システムが浮いてるの?

え、ファンネルみたいに飛ばすの? めっちゃ気になる・・・

 

工作支援艦ミッドガルド

武装

Mk.15 Mod.31 SeaRAM 4基

高性能35mm機関砲 8基

15cm装甲

機関

核融合炉 10基

最高速力150.4kt

保守、整備のための工作艦。結構大型でゆきなみ(元の戦艦ミズーリ)を超えるサイズ

黄色髪でツインテなのはいいんだけど、その腰につけてるちゃんと閉まってない工具箱は何? え、なんか無理やり閉めてる感じがするんですけど・・・

なんか片付けとか苦手な感じが・・・。

 

航空護衛艦かわなみ

Mk.45 mod.4 75口径11インチ3連装砲 8基24門

18式弾頭分裂型対艦誘導弾 7セル

07式垂直発射型魚雷投射ロケット 6セル

RIM174スタンダードERAM(SM-6)「長距離対空ミサイル」7セル

RIM161スタンダード・ミサイル(SM-3)「中距離対空ミサイル」7セル

ESSM(発展型シースパロー) 4セル16発

15式電子撹乱誘導弾 1セル

Mk.15 Mod.31 SeaRAM 8基

高性能35mm機関砲 24基

機関

核融合炉14基

最高速力115.2kt

80cm装甲

航側エレベーター4基

カタパルト4基

航空機

AH-64D アパッチロングボウ20機

SH-60K 6機

V-22 オスプレイ 4機

80,000tの重量制限に物を言わせた強襲揚陸艦。ウェルドックはないからドック型強襲揚陸艦ではない

装甲の厚さは一級品

艦娘は赤髪のロングでカチューシャをつけている。髪に合わせた色の小袖が可愛い。なんとも押しが強そうな感じだ。

 

 

航空護衛艦おおすみ

武装

Mk.45 mod.4 75口径11インチ3連装砲4基12門

18式弾頭分裂型対艦誘導弾13セル

07式垂直発射型魚雷投射ロケット6セル

RIM174スタンダードERAM(SM-6)「長距離対空ミサイル」7セル

RIM161スタンダード・ミサイル(SM-3)「中距離対空ミサイル」7セル

ESSM(発展型シースパロー) 3セル12発

16式電子撹乱誘導弾1セル

オート・メラーラ152mm単装砲 4基

高性能35mm機関砲 21基

機関

核融合炉16基

最高速力116.4kt

80cm装甲

航側エレベーター3基

カタパルト4基

航空機

Su-47J ベルクート12機

EC-2D 5機

Su-32FNJ フルバック 4機

神電 8機

SH-60K 3機

V-22 オスプレイ2機。

どう見ても空母です本当にどうも(ry

艦娘はオレンジ髪のロングにカチューシャ。オレンジの小袖が似合っているけど、なんとも口調と服装があってない。

 

航空護衛艦はるゆき

武装は

オート・メラーラ152mm単装砲 8基

多銃身式57mm機関砲 8基

RGM/UGM-109E/Hタクティカル・トマホーク 8セル

RIM174スタンダードERAM(SM-6)「長距離対空ミサイル」6セル

RIM161スタンダード・ミサイル(SM-3)「中距離対空ミサイル」6セル

ESSM(発展型シースパロー) 2セル8発

07式垂直発射型魚雷投射ロケット 5セル

Mk.15 Mod.31 SeaRAM 20基

高性能35mm機関砲 10基

機関

核融合炉 8基

最高速力105.4kt

80cmの装甲にRAH-66 コマンチ 13機、UHT ティーガー 7機、V-22 オスプレイ 5機、SH-60K 5機です」

強襲揚陸艦。他のよりも防空を考えて設計した結構いい艦だと思う

銀髪ロング高身長に巨乳と好みドストライクの艦娘。ついでに巫女服を着ている。ミニじゃないやつ。

 

航空護衛艦こかげ

武装

オート・メラーラ152mm単装砲 8基

Mk.45 mod.4 75口径11インチ3連装砲 4基12門

RGM/UGM-109E/Hタクティカル・トマホーク 12セル

RIM174スタンダードERAM(SM-6)「長距離対空ミサイル」15セル

RIM161スタンダード・ミサイル(SM-3)「中距離対空ミサイル」15セル

ESSM(発展型シースパロー) 6セル24発

07式垂直発射型魚雷投射ロケット 3セル

Mk.15 Mod.31 SeaRAM 4基

高性能35mm機関砲 10基

機関

核融合炉 6基

最高速力 100.3kt

80cm装甲

航空機

EC-2D 5機

Su-47J ベルクート 10機

神電 10機

Su-32FNJ フルバック 5機

一応、航空護衛艦

容姿は銀髪ロングで左目が隠れてる。目の色は青。あと胸がおっきい

足元が見えないくらいには。そして巫女服着用。

 

共通装備

水上艦

搭載レーダー AN/SPY-3

対潜ソナーシステム OQQ-24及びOQR-04曳航ソナー

水上艦用電波探知妨害装置 NOLQ-3D

対魚雷防衛装置 曳航具4型及び投射型静止式ジャマー及び自走式デコイ

搭載セル Mk.51PVLS

チャフ Mk.36 SRBOC Mod.9

機関 核融合炉

 

潜水艦

ソナー ZQQ-7B

潜水艦搭載魚雷発射管 HOS-606

搭載魚雷 12式魚雷

搭載セル Mk.41VLS

機関:加圧水型原子炉

 

また、全艦に無限装填装置、自動装填装置γを搭載

 

兵器解説

艦兵器

160cm45口径単装砲

ウォーシップガンナー2PORTABLE最大口径の主砲

列車砲を艦載にしたとか・・・

垂直に発射され、なぜか全弾命中する

なお、ゲーム内では垂直射のため着弾までにタイムラグがあるが、小説内はゲーム内ではないので直射も可能

俯仰角: 90/0度

旋回角: 中央を中心に360度

砲口初速: 900.6m/s

最大射程: 200km

発射速度: 10-20発/分

使用弾頭:HE・APHE

 

61cm75口径3連装砲

主砲

ぶっとい

でかい

ウォーシップガンナー2PORTABLEでは最大の3連装砲

俯仰角: 65/-5度

旋回角: 中央を中心に170度

砲口初速: 900.6m/s

最大射程: 80km

発射速度: 20-45発/分

使用弾頭:HE・APHE

 

50.8cm75口径4連装

主砲だけど副砲扱い

ウォーシップガンナー2PORTABLEでは最大の4連装砲

俯仰角: 65/-5度

旋回角: 中央を中心に170度

砲口初速: 900.6m/s

最大射程: 75km

発射速度: 25-50発/分

使用弾頭:HE・APHE

 

オート・メラーラ152mm単装砲(152mm速射砲)

様々な国で使用されている127mm単装砲の口径拡大モデル

発射速度が速い

俯仰角: 65/-15度

旋回角: 中央を中心に170度

砲口初速: 1,051.6m/s

最大射程: 37km

発射速度: 20-45発/分

使用弾薬:HE・APHE

 

Mk.50 mod.4 75口径11インチ3連装砲(280mmAGS 3連装)

米海軍御用達の5インチ砲の口径拡大+3連装版

AGS砲弾のため基本命中する

俯仰角: 65/-15度

旋回角: 中央を中心に170度

砲口初速: 1,051.6m/s

最大射程: 37km

発射速度: 15-35発/分

使用弾薬:HE・APHE

 

AK-220 152mm単装速射砲(152mm速射砲)

AK-190 100mm単装砲の口径拡大モデル

俯仰角: 65/-15度

旋回角: 中央を中心に170度

砲口初速: 1,051.6m/s

最大射程: 37km

発射速度: 20-45発/分

使用弾薬:HE・APHE

 

高出力単装エネルギー砲(超波動砲)

艦内の全動力を使用することなく、また連射できる波動砲

タキオン粒子なんかは使用しないし、余剰次元なんかも射線上に展開しない

なお艦前方にしか撃てず、また発砲すると反動で速力が一時低下する

俯仰角: 0/0度

旋回角: 中央を中心に0度

砲口初速: 不明

最大射程: 2,000km以上

発射速度: 1-3発/分

使用弾薬:不明(エネルギー弾)

 

レールガン(レールガン∞)

超電磁砲だがレベルなどは付いていない

射界は広くないが、対空射撃も一応可能

俯仰角: 0/0度

旋回角: 中央を中心に40度

砲口初速: 2,500m/s以上

最大射程: 37km

発射速度: 50-75発/分

使用弾薬:

 

11式艦対艦誘導弾4連装キャニスター

14式艦対艦誘導弾搭載のキャニスター

90式艦対艦誘導弾やハープーンも搭載可能

ステルスは考慮されていない

 

11式艦対艦誘導弾(対艦ミサイル発射機 III)

全長 6.55m
弾頭直径 0.52m
弾頭 400kg通常HE
レーダー・接触信管
翼幅 4.71m
射程 500km

高度 高空巡航時14,000m
低空巡航時5~15m
誘導方式:GPS/INS/セミアクティブ・レーダー・ホーミング/パッシブ長波長赤外線シーカー(KW)/赤外線画像
飛翔速度 (超音速飛行時)マッハ4.5

 

RGM/UGM-109E/Hタクティカル・トマホーク(巡航ミサイル発射機)

米海軍御用達の巡航ミサイル

潜水艦でも使用される

全長 6.55m
弾頭直径 0.52m
弾頭 熱核弾頭
レーダー・接触信管
翼幅 4.71m
射程 3,000km
高度 高空巡航時14,000m
低空巡航時5~15m
誘導方式:GPS/INS/セミアクティブ・レーダー・ホーミング/パッシブ長波長赤外線シーカー(KW)/赤外線画像
飛翔速度 (低速巡航時)900km/h

 

P-700グラニート

ロシア海軍の超音速ミサイル

全長 6.55m
弾頭直径 0.52m
弾頭 400kg通常HE
レーダー・接触信管
翼幅 4.71m
射程 500km

高度 高空巡航時14,000m
低空巡航時5~15m
誘導方式:GPS/INS/セミアクティブ・レーダー・ホーミング/パッシブ長波長赤外線シーカー(KW)/赤外線画像
飛翔速度 (超音速飛行時)マッハ4.5

 

15式特殊弾頭誘導弾(特殊弾頭ミサイルVLS)

通称核弾頭

着弾後光とともにダメージを撒き散らす

距離を考えないと自爆する

全長 6.55m
弾頭直径 0.52m
弾頭 熱核弾頭
レーダー・接触信管
翼幅 4.71m
射程 3,000km
高度 高空巡航時14,000m
低空巡航時5~15m
誘導方式:GPS/INS/セミアクティブ・レーダー・ホーミング/パッシブ長波長赤外線シーカー(KW)/赤外線画像
飛翔速度 (低速巡航時)900km/h

 

 

15式電子撹乱誘導弾(電子撹乱ミサイルVLS)

着弾すると周りの艦船や航空機の電子兵装を使えなくする兵器

なぜか第二次大戦レベルの艦にも有効

そしてなぜか艦の動きや電子機器を使っていないはずの兵器も動かなくする

こちらも自爆注意

なお航空機がダメージ範囲にいた場合墜落する

それを用いるととある超兵器を瞬殺できたりできる

全長 6.55m
弾頭直径 0.52m
弾頭 電子妨害撹乱弾頭
レーダー・近接信管
翼幅 4.71m
射程 3,000km
高度 高空巡航時14,000m
低空巡航時5~15m
誘導方式:GPS/INS/セミアクティブ・レーダー・ホーミング/パッシブ長波長赤外線シーカー(KW)/赤外線画像
飛翔速度 (低速巡航時)900km/h

 

 

15式焼夷弾頭誘導弾(焼夷弾頭ミサイルVLS)

ナパーム弾

相変わらず周りに光とダメージを撒き散らす

全長 6.55m
弾頭直径 0.52m
弾頭 焼夷弾頭
レーダー・接触信管
翼幅 4.71m
射程 3,000km
高度 高空巡航時14,000m
低空巡航時5~15m
誘導方式:GPS/INS/セミアクティブ・レーダー・ホーミング/パッシブ長波長赤外線シーカー(KW)/赤外線画像
飛翔速度 (低速巡航時)900km/h

 

18式弾頭分裂型対艦誘導弾(多弾頭ミサイルVLS)

目標近くで弾頭が分裂し、複数方向から同時に着弾する対艦ミサイル

全長 6.55m
弾頭直径 0.52m
弾頭 200kgHE*3
レーダー・近接・接触信管
翼幅 4.71m
射程 3,000km
高度 高空巡航時14,000m
低空巡航時5~15m
誘導方式:GPS/INS/セミアクティブ・レーダー・ホーミング/パッシブ長波長赤外線シーカー(KW)/赤外線画像
飛翔速度 (低速巡航時)900km/h

 

RIM174スタンダードERAM[SM-6](対空ミサイルVLS)

SM-2更新の艦隊防空向けの中距離対空ミサイル

対艦ミサイルや航空機の迎撃などに用いられる

全長 6.55m(21ft6in)

弾体直径 0.34m

弾頭 爆破破砕弾頭信管

レーダー・接触信管

翼幅 1.57m

射程 1200km

最大高度 70-500km

速度 9,600km/h

誘導方式 GPS/INS/セミアクティブ・レーダー・ホーミング/パッシブ長波長赤外線シーカー(KW)/赤外線画像

 

RIM161スタンダード・ミサイル[SM-3](対空ミサイルVLS)

弾道ミサイル迎撃目的の対空ミサイル

深海棲艦相手には無用の長物であるが、しばしば航空機相手に発射されるため、他の長物に比べればまだマシな扱いである

全長 6.55m

弾体直径 0.34m

弾頭 軽量大気圏外迎撃体 キネティック弾頭

翼幅 1.57m

射程 1200km

最大高度 70-500km

速度 9,600km/h

誘導方式 GPS/INS/セミアクティブ・レーダー・ホーミング/パッシブ長波長赤外線シーカー(KW)/赤外線画像

 

ESSM(発展型シースパロー) (対空ミサイルVLS)

Mk.41VLS 1セルに4発つめる個艦防空ミサイル

つかアニメとかでのこれの名称、統一してくれないっすかね(短SAMとかESSMとかシースパローとか)

全長 4.5m

弾頭直径 0.25m

弾頭 指向性爆風・破片炸薬信管

レーダー・接触信管

翼幅 0.64m

射程 30~50 km

最高速度 マッハ2.5~3

誘導方式 GPS/INS/セミアクティブ・レーダー・ホーミング/パッシブ長波長赤外線シーカー(KW)/赤外線画像

 

S-300FM フォールトM

ロシア海軍の対空ミサイル

6目標への同時攻撃が可能

全長 4.5m

弾頭直径 0.25m

弾頭 指向性爆風・破片炸薬信管

レーダー・接触信管

翼幅 0.64m

射程 30~50 km

最高速度 マッハ2.5~3

誘導方式 GPS/INS/セミアクティブ・レーダー・ホーミング/パッシブ長波長赤外線シーカー(KW)/赤外線画像

 

07式垂直発射型魚雷投射ロケット

海上自衛隊の対潜精神が具現化したようなミサイル(?)

魚雷をより遠くへ、より速くデリバリーする

海上自衛隊ではあきづき型2番艦、てるづきより採用開始

全長 6.535m
直径 450mm
弾頭 SMT-11魚雷
射程 25km
誘導方式 GPS/INS/慣性誘導

 

SMT-10魚雷

全長 6.55m

弾体直径 533mm

有効射程 50キロメートル(40kt時)

21海里 / 39キロメートル(55kt時)

炸薬量 PBXN-103高性能爆薬 267キログラム

信管 磁気・音響信管

エンジン 斜盤機関

深度 900m

速度 発射速度: 50ノット

最大速度: 200ノット 以上

誘導方式 アクティブ(探信音発射)/パッシブ(音響受信専用)

操舵方式 螺旋または蛇行パターンによって探索

誘導方式 アクティブ/パッシブ音響ホーミング+有線誘導

 

URPK-5 ラストルブ

ロシアの魚雷投射ロケット

全長 6.535m
直径 450mm
弾頭 SMT-10魚雷
射程 20000m
誘導方式 GPS/INS/慣性誘導

 

RBU-1000 スメールチ3 2基

ロシア海軍のロケット砲

この小説内では対潜迫撃弾の他、対地攻撃にも使用できる

口径 212mm

銃砲身12連装

仰角 -15°〜60°

旋回角 180°

有効射程 350〜5,800 m

炸薬量 25 kg

 

80cm魚雷発射管

潜水艦搭載の魚雷発射管

太い

 

04式機雷掃討魚雷発射管

機雷掃海ができる破砕弾頭を搭載した小型魚雷専用の発射管

 

Mk.15 Mod.31 SeaRAM

CIWS

ファランクスでは確実にミサイルを落とせるかわからないため、また落とせても炸裂したミサイルの爆風や破片などで艦に被害が出かねないため、より遠くでより確実に撃破できるように開発された小型個艦防空ミサイル

ファランクスと同型のレーダーに11発搭載のキャニスターを20mmバルカンの代わりに搭載

海上自衛隊ではあぶくま型に後日搭載するための余地があるが搭載されず、採用はいずも型護衛艦からとなった

全長 2.82 m

弾頭直径 14.61 cm

翼幅 32.17 cm

重量 74.4 kg 88.2 kg

射程 400 m〜15 km

飛翔高度 1.5 m〜8,100 m

誘導方式 セミアクティブ・レーダー・ホーミング/パッシブ長波長赤外線シーカー(KW)

 

高性能35mm機関砲

CIWS

アメリカ海軍、海上自衛隊御用達の近接防空兵器、ファランクスの口径拡大版

ファランクスは20mm、これはA-10やゴールキーパー搭載の35mm

人に直射すれば跡形も残らない

毎分5,000発の弾をばら撒くが、射程などの問題でRAMに劣る。しかし、水上射撃も可能でこれに至っては海中の魚雷も迎撃できるので搭載されている

発射数 毎分5,000発
射程 3,000 m (13,000 ft)
携行弾数 4,000発
弾丸初速 毎秒1,500 m
有効射程範囲1,500m

 

多銃身式57mm機関砲

CIWSとしても扱える対水上、対空ガトリング機関砲

発射数 毎分500発
射程 5,000 m (13,000 ft)
携行弾数 4,000発
弾丸初速 毎秒2,000 m
有効射程範囲3,000m

 

コールチク複合CIWS

対空ミサイルとガトリング砲を組み合わせた対空兵器

輸出型の名称はカシュタン

カシュタン改良型はパラーシである

 

AK-630M 35mmCIWS

ロシア海軍の標準的CIWSの口径拡大版

レーダーと砲とが別個になっている

発射数 毎分5,000発
射程 3,000 m (13,000 ft)
携行弾数 4,000発
弾丸初速 毎秒1,500 m
有効射程範囲1,500m

 

40mm4連装近距離防空システム(40mm機銃75口径4連装)

ただの40m機銃

潜水艦にはゲームの仕様で35mmCIWSを積めなかったため代わりに搭載された

発射数 毎分3,500発
射程 3,500 m (13,000 ft)
携行弾数 4,000発
弾丸初速 毎秒1,500 m
有効射程範囲2,000m

 

水上艦共通装備

AN/SPY-3

ズムウォルト級に搭載予定の最新レーダー

今までは射撃指揮装置をミサイルの終末誘導に必要としたが、その機能も統合されているので同時対処可能数が大幅に上昇している

デュアルバンドレーダーで、どのような状況でも稼動できるようになっている

 

対潜ソナーシステム OQQ-24

艦底部に搭載される固定式のアクティブ・パッシブソナー

 

NOLQ-3D

水上艦用電波探知妨害装置

俗に言うECM

 

投射型静止式ジャマー(FAJ)及び自走式デコイ(MOD)

対魚雷防衛装置

海上自衛隊のあきづき型から搭載された最新の対魚雷装備

誘導魚雷防衛に絶大な効果を発揮するが、深海棲艦相手には無用の長物である

FAJ

全長: 1.83 m

弾頭直径: 0.200 m

弾頭: 魚雷欺瞞装置

射程: 350 m から 5800 m

深度: 10 から 500 m

沈降率: 11.5 m/s

MOD

全長 6.55m
弾体直径 533mm
弾頭 魚雷欺瞞装置
有効射程 50キロメートル(40kt時)
21海里 / 39キロメートル(55kt時)
エンジン 斜盤機関
深度 900m[1]
速度 発射速度: 50ノット
最大速度: 200ノット 以上
誘導方式 アクティブ(探信音発射)/パッシブ(音響受信専用)
操舵方式 螺旋または蛇行パターンによって探索
誘導方式 GPS/INS/有線誘導

 

Mk.57PVLS

ズムウォルト級に搭載されたVLS

より大型のミサイルに対応できるようになっていて、4セル1セットで扱われる

 

Mk.36 SRBOC Mod.9

西側御用達のチャフディスペンサー

ミサイルを撹乱するチャフを散布するが、やはりこれも深海棲艦相手では無用の長物であろう

 

潜水艦共通装備

ZQQ-7B

潜水艦用ソナー

そうりゅう型に搭載(?)

 

HOS-606

潜水艦搭載魚雷発射管

口径は533mm

 

搭載魚雷 SMT-10

 

搭載セル Mk.41VLS

西側御用達のVLS

ESSMは1セルに4発搭載可能

 

全艦搭載装備

無限装填装置

公式チート

一言で言うなら無限バンダナ

段数が無限になり、VLSだろうがなんだろうが無限に撃てる

 

自動装填装置γ

装填速度を上げる装置

最高レベルのγでは一部兵装は連射が可能となる(砲身とかの熱は大丈夫なのだろうか・・・)

 

航空機

SH-60Kシーホーク

海上自衛隊御用達の対潜哨戒ヘリ

ソナーを使っての対潜哨戒意外にドアガンを設置しての警戒監視任務、また魚雷を搭載しての対潜攻撃、ヘルファイアミサイルを搭載しての対艦攻撃、艦の間での人員、物資輸送など様々な用途に使用される

 

F-35BライトニングII

開発費用と期間で大炎上するもプロジェクトが大きすぎて開発中止できなかったF-35のVTOL機

A型は航空自衛隊に採用された

なぜか艦載型のC型はゲーム未収録

 

神電 8機

どう見ても震電です。本当にどうも(ry

搭載砲がパルスレーザーとかいうおま、ちょ・・・と言いたくなる機体

速い

強い(小並感)

 

Su-47J ベルクート 4機

ロシア、スホーイ社開発の実験機

試作で1機が生産されたのみで、正式採用もされなかった機体

この機体が完成した頃にはF-22がアメリカ軍で採用され、ステルスの概念が追加されたためステルスを考慮していなかったこの機体は採用されなかった

なぜかゲームでは艦載機化されているが、実際にはそんな機体は存在しない

 

Su-32FNJ フルバック 3機

ウォーシップガンナー2PORTABLE唯一のジェット対潜哨戒機

実機も対潜哨戒機だが、採用されたかどうかは不明である

 

EC-2D 3機

米海軍御用達の艦載早期警戒機

航空自衛隊でも採用されている

ちなみに、実名はE-2

そしてなぜか対潜哨戒、対潜攻撃ができる

 

AH-64D アパッチロングボウ

米陸軍で採用されているAH-64アパッチにロングボウレーダーなどの改良を施したD型

陸上自衛隊に採用が決まるも、数機導入したところで生産終了が決まってしまい予定数配備されなかった機体

 

V-22 オスプレイ 4機

アメリカ軍で採用された初の量産型ティルトローター機

ヘリと固定翼機のいいとこ取りを狙い、様々な用途で使用できる

ゲーム内では救難任務で使われているが、実機ではできなかった気が・・・



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もう夜か。寝支度をしようか。

 さて、みんなの諸元やらなんやらを聞いているうちにもう日が落ちてきた。

「とりあえず、ご飯は食べなくてもどうにかなるだろうし、寝られる場所でも探すか?」

「そうですね、マスター別に雑魚寝でも構わないような気もしますよ?」

え、と思いみんなの目を見ると、みんな

「別にそんなの気にしませんよ」

って感じの目線をしている。まあ、みんながいいならいいけど。

「なら、もうしばらく話を続けようか。光源は各艦のサーチライト使えばいいっしょ」

「じゃあ、照射始めますね」

みんなサーチライトを積んでいるので(かくりゅうを除く)それであまり目立たない程度に明るくする。って、星明かりくらいしかない環境だと、これでも結構目立ちそうだ。

「んで、話の続きだけど、この世界の現状について軽く頼む。用語解説はいらないから」

「わかりました。今、日本ではある程度の自給方を確立し、各国からの海上ルートを用いた貿易も少しずつ行いながら安定した生活ができるようになっています。深海棲艦との戦いは、ようやく領海から排除する目処が立ったというところです」

ふむ。そんなところか。ゲームでいうなら、まだ1-1とか1-2とかそんなくらいじゃないか?

「なら、鎮守府にいると思われる艦娘たちは駆逐艦とか、軽巡あたりか?」

「いえ、戦艦や空母まで、結構いますよ」

はい?

「え、じゃあなんで領海から駆逐できてないん?」

火力に物を言わせればできそうだけど・・・

「ゲームとは違って、最初から姫とか鬼クラスのが出てきているんです」

うおーい、なんじゃそりゃー。はぁ、まあ、いるってことはいるんだろう。それについてどうこう言っても仕方ないし、一旦放置しよう。

「まあ、大体のことは了解。それで、これから俺たちはどうするべきだ?」

それだけは知っておいたほうがいいだろう。

「それはマスター次第です。私たちが知っているのは知識だけですし、みんなマスターについていきます。マスターの行くところにはどこへでもついていきます」

お、おう。そうか。とすると、どうするべきか悩むな・・・。

「そういえば、なんではるゆきはこの世界のこととか知ってるの?」

「それについては説明することはできません。最初から知っていた、という感じです」

とすると、俺たちをここに放り込んだ奴が何をさせたいのか、みたいなこともわからんか。じゃあ、とりあえずは適当にやりましょうか! よし、とりあえずはやることを決めた!

「決めたよ。まず、ミッドガルド」

「はいはいっ!」

「資源は作り出せるよね? それで人工衛星を作って打ち上げまでやっといて。この星全域をカバーできるくらい」

「イエス、マイロードっ!」

ん? なぜにその返事?

「なんでその返事なの?」

「うーん、なんとなく、こうするものだ。って感じがしたので」

ようわからんが、まあいいか。

「んで、他の娘たちはこの島に拠点を作成。最低限水源の確保はしておきたいかな。それから、はるゆき。この世界の地図とかってある?」

「いいえ、それはないです」

「じゃあ、偵察機を飛ばせる面々で分担して出来る範囲の地図を作成する。それから人工衛星が打ち上がり次第、それも使おう。そんなもんかな」

『イエス、マイロード!』

全員が敬礼する。なんとも、気分がいいものだ。

 と、あまり余韻に浸っていてもアレなので。

「と言っても、活動は明日にしよう。いろいろ考えてたから眠いし。というか、はやぶさは船漕いでるし」

「ですね。それじゃあ、寝ましょうか」

 

 それから、俺たちは俺を中心に雑魚寝となった。

それはいいんだけど、なんではるゆきとヴェルーヌイは俺の腕を枕にするわけ? まあ、いいけどさ。

しかし、横になってみると、星が綺麗だ。そんな星を眺めているうちに俺は眠りの底へと誘われていった。

 

ちなみに、次の日、俺の両腕は軽い筋肉痛になっていた。



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あれから暫くして

初の戦闘です
なお、拠点となっている島は架空のものです。google mapでいくら探したところで出てきませんので、悪しからず。


 俺たちが島に着いてから何週間か経った。その間にミッドは次々に人工衛星を打ち上げ、他のみんなは雨風が凌げるような小屋を作り、俺たち航空護衛艦の面々はEC-2D航空管制機とかSu32FNJ対潜哨戒機を飛ばしまくってここら辺の地形なんかを把握。それを共有という日々が続いた。そしてこの星をカバーできるくらいの数の衛星が打ち上がり(今思えば、よく誰にも見つからなかったな)、現在地の把握もできていろいろとひと段落ついたので、偵察を兼ねてここら辺を航行してみることにした。あ、現在地は小笠原諸島と硫黄島の中間付近にある島みたいだった。名前なんかはないようで、とりあえず鋼鉄島と読んでいる。命名者は俺。

 

「んじゃ、いくぞー」

「イエス、マイロード!」

今回航海に出るのは俺、はるゆき、ゆきなみ、ゆきづき、いつき、いかるがの6隻。バランスを考えて選んでみた。

「軸ブレーキ脱、20kt」

俺の号令でスクリューが回り出し体が動き始める。

「俺とはるゆきを中心にした輪形陣を構成。前方はゆきづきといつき、後方にゆきなみ、いかるがは潜行して後についてきてくれ」

「イエス、マイロード」

輪形陣もどきを作った俺たちはまず硫黄島の方へと航行を始めた。

 

「っひゃーっ、風が気持ちいいーっ」

 硫黄島へ航行を続けて約2時間。50ktに増速した俺たちは一路硫黄島へと向かっていた。

「そうじゃのぅ」

「ほんとだね。これはいい風だ」

と和みながら航海を続け、ようやく硫黄島をレーダーの範囲にとらえた。すると、レーダーにはなんかたくさんの目標が見える。

「はるゆき、これって・・・」

「ええ、深海棲艦でしょうね。こんなところに奴らの泊地が・・・」

なんか、100を超える軍勢なんですけど・・・。うーん、こちらの武装がどれだけ通用するかわからない以上、見つかるのは得策じゃないか。

「まあいいか。今回は偵察が目的だし、これだけの奴らがいるってわかっただけでもよしとしよう。んじゃ、全艦面舵いっぱい、反転180度。速力50kt、鋼鉄島へ帰還する」

「イエス、マイロード!」

このまま何事も無く帰れるかと思ったが、そういうわけにはいかなかった。

 

「ん、レーダーに反応。深海棲艦と思われる目標が接近中」

後半分で島までってところでいつきのレーダーに反応。その後すぐに他のみんなのレーダーにも反応が出た。

「戦艦クラス2、重巡クラス2、駆逐クラス2であってる?」

「間違ってないのぅ」

ふむ、水上戦隊(航空戦力なし)か。さて、どうしようか。

「わしは戦闘を具申してみようかの。わしらの武装がどれだけ通用するか試すにはちょうどいい機会じゃろうて」

確かに、そうだな。

「ゆきなみ以外の意見は?」

聞いてみると、誰も答えない。ないってことだな。よし、じゃあやってみるか。

「んじゃ、総員対艦戦闘準備。一応対潜警戒を厳に。どこかに潜んでるかもしれないから。作戦は、まず全員で遠距離からミサイルで攻撃。その後俺とはるゆきは攻撃隊として神電を全機発艦。それと同時にゆきなみは砲撃戦開始。それを援護にゆきなみといかるが以外の4隻が突撃してAGS砲弾をぶち込む、っていうのでどう?」

「問題ないと思います」

うん、はるゆきの同意も得られたしこれにしよう。

「はるゆき、戦闘準備完了です」

「ゆきなみも同じくじゃ」

「いつき、いつでもいいよ」

「ゆきづき、同じく」

「いかるが、いつでもどうぞー」

よし、俺もいけるし、やるか。

「んじゃ、状況開始! 速力そのまま。各艦対艦ミサイル、一斉射、サルボーッ!」

全員の体のVLSや発射機から各種ミサイルが飛んでいく。そのミサイルは海面すれすれを飛行し、こちらのことを探知できていなかった深海棲艦の偵察艦隊に察知されることなく接近、命中寸前にポップアップし、トップアタックをかけた。

「うおぅ、全艦その場で待機」

「たーまやー、じゃな」

爆発の閃光ははっきりと見え、幾らか爆風も来た。これは多分小さな核というあだ名が付いている15式特殊弾頭誘導弾だろう。って、これあったの忘れてた・・・。これじゃあこれ以外のミサイル、全部無駄になっちゃうんだけど・・・。ミスったぜ。んで、それは置いておいて気になることが一つ。

「目標の反応、消失してない?」

レーダー見ても、ミサイルの直撃後あいつららしき反応が見えないんだけど・・・

「そうですね。私のからも消えています。全艦轟沈と思われます」

「わしのもじゃ」

「僕のもだね」

「私のも」

なんだこれ。え、じゃあ結構通用するんじゃない? 俺たちの武装。

「いかるが、最高速出していいから、奴らがいたとこまで行ってピンガー打ってきてくれる? 奴らの残骸が沈んでいるのかが知りたい」

「イエス、マイロード」

気になることがあったから俺はいかるがを先行させる。すぐにたどり着いたいかるがはピンガーを打って結果を知らせてくれた。

「お疲れ様、それじゃあ合流して島に戻ろうか。敵の潜水艦もいないようだし。各艦50kt。いかるがと合流次第島へ帰投する」

「イエス、マイロード!」

残骸は探知できなかったという予想以上の結果を得られた俺は意気揚々と島へと帰投した。



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時は流れ

 あの初戦闘から時は流れまた数週間がたった。あれから俺たちは周りにいる深海棲艦を倒しつつ武器の性能を試していたのだが、柔らかすぎないか? 深海棲艦。14式艦対艦誘導弾で軽巡くらいまでなら轟沈させられるし、15式特殊弾頭誘導弾なら戦艦でも1撃。これを設計したゲームだと、これくらいじゃ沈まないんだけど・・・。結構チートだね、こりゃ。

「と、俺たちの実力が分かったところで、これからどうしようかを考えたいと思います」

いや、ずーっとここに引きこもってるのもなんかあれだし、もしかしたら元の世界に帰れる手段が見つかるかもしれない。まあ、一人だけで帰るのはゴメンだけど。

「ってわけで、何か意見のある人」

「まず、この世界の鎮守府に合流するというのがありますね」

「そうじゃの。そうすれば安定した生活は保障される可能性が高いの。まあ、ここでもできるがの」

それもこれもミッドさんのおかげです。食事以外のことは解決できてるしなー、今。

「他に、私だけで世界を回るっていうのもありますねー」

「それでもデメリットは少ないと思う。私たちの戦力なら深海棲艦は軽く突破できるし」

ま、大きく分けてそんなところか・・・。問題は鎮守府所属の艦娘たちだよなー・・・。下手に敵対すると面倒だし・・・。そのうち勢力広げてきそうだしなー・・・。さて、どうしたものか。

 

 結局、これ以外の意見は出なかったのでこの二つのうちどっちかを選ぶことになったんだけど、なんでみんな俺が決めた方にするって選択肢を選ぶの? 俺割と優柔不断なとこあるんだけど・・・。

そして考えること数分。

「決めた。鎮守府に合流する。俺たちの戦力なら捨てられることはないだろうし、ある程度の条件も受け入れてくれると思う。そうすればみんなで離れないでいられるだろうし。交渉相手が無能でなければだけど。もし交渉が決裂しても脱出はできるだろ」

「イエス、マイロード」

「うん、明日から準備していつでもここを出られるようにしておこう。いつでも帰ってこられるようにある程度のものは残しておいたほうがいいだろうから、ある程度のものを片付けるくらいでいいだろうけど」

そんなんわけで、俺たちは次の日から島の片付けと出立準備を始めた。

 

 その頃、横須賀鎮守府では。

講堂にて提督が艦娘たちを激励していた。

「この戦いが終われば日本近海から深海棲艦は一掃されるはずだ。みんなが力を合わせてこの作戦を完遂することを願っている。よろしく頼む」

それを聞く艦娘は戦艦、空母、重巡、軽巡、駆逐、潜水艦と多岐にわたりその数は100人を超える。その艦娘たちが持っている作戦陽光の説明書。その表紙には「小笠原諸島、硫黄島攻略作戦」と書かれていた。

 

「では、これにて作戦会議を終了します。明日の作戦開始に備えてゆっくりと休んでください」

大淀が締めて会議は終わる。私はそれから執務室に戻り秘書艦の大淀と一緒に書類との格闘が待っている。今回の作戦を開始するために大本営の頑固どもを説得するための書類作りで、いつも作っている報告書の類が溜まったのが原因だ。はあ、あのいつも無茶しか言わない上にこっちに文句しか言わないクズども、早く死なないかなー。

そんなことを考えつつ、執務室に戻り、大淀の入れてくれたお茶をお供に書類作業に入る。

「ねえ、大淀。今度の作戦、誰一人も欠けずに完遂できるよね」

なんとなく口から出た。

「大丈夫ですよ、提督。大和、武蔵、長門、陸奥、赤城、加賀・・・。みんな横須賀鎮守府が誇る第一艦隊の面々です。他のみんなも深海棲艦なんかには負けないだけの技術を持っています。きっと誰も欠けません」

「うん、そうだね」

大淀の言葉に安心させられた私は、たまった書類をどんどん片付けにかかった。




戦力は整っている横須賀鎮守府です


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小笠原諸島、硫黄島攻略戦

今回は横須賀鎮守府の艦娘視点です。


 その戦いは一方的で、もはや戦いと呼べるものかすら怪しかった。

「大和! 赤城! 大丈夫か!」

私は小笠原攻略艦隊旗艦としてここまで全員を無傷のまま連れてきた。そしてあと少しというところで・・・。

「私は大丈夫です。それよりも、あいつを・・・」

すでに轟沈寸前になっている大和がその敵を指差す。そいつは人型だが単艦だった。駆逐艦サイズでクリーム色の髪を腰まで伸ばした少女。それも武装を見る限り巡洋戦艦レベルの代物。あとは魚雷発射管を装備しているというくらいで特筆することはなかった。それに深海棲艦だ。いくら完全な人型で未確認の個体だからといっても、正規空母2隻の航空攻撃と戦艦2隻の砲撃に耐えられるわけがない。もし無理でも改二の駆逐艦たちもいる。そう思って慢心したのがいけなかった。

そいつはありえない速度で迫ってきた。50、いや80ktは超えていたと思う。そいつはその速度にこちらが戸惑った一瞬で近づき主砲と魚雷で攻撃してきた。さらには噴進弾のようなものまで撃ってきた。慌てて回避行動をとったが足の遅い大和に命中。赤城は交わしたと思ったが、どういうわけか魚雷に意思があるように赤城に向かっていき命中。すでに二人とも轟沈寸前だ。

「ぽいぽいぽーいっ!」

「やらせないよっ!」

「一航戦の誇り、こんなところで失うわけにはいきません!」

護衛の夕立と時雨と加賀航空隊の攻撃もそいつはその圧倒的な速度で躱し、機関砲みたいな武装で反撃する。すると航空機は面白いように落とされ口径が大きいのか、夕立と時雨もあっという間に中破する。加賀も誘導式としか思えないコースで迫る噴進弾の連続攻撃で中破した。あれでは第二次攻撃隊は出せないだろう。

「後続の艦隊は・・・」

私たちの後詰をする艦隊に連絡を取ってみても、そちらは別の深海棲艦の艦隊と交戦中でこちらの援護にこれそうもない。鎮守府にこれを知らせようとしてもノイズがひどくて連絡が取れない。

「くそぉっ!」

私が41cm砲で砲撃してもそいつは面白いように避けていく。なぜか電探が動かないのも大きい。弾着射撃をしようにも、偵察機は飛ばす側から落とされる。大和たちがほとんど動けない中、私だけが撤退するなんていう選択肢は初めからない。後詰の艦隊がこちらに来られるようになるまでなんとか持たせるしかない。

「やれるだけ、やってみるしかないか!」

私は絶望的な状況だが、なんとかそいつを引きつけ轟沈艦を出さないために動く。早く救援が来ることを信じて。

 

その頃の硫黄島攻略艦隊

「何なのよ、あれはぁっ!」

硫黄島攻略艦隊旗艦の私、陸奥は突然飛来した飛行物体に攻撃された。飛行機のような翼を背負った少女による絨毯爆撃だ。今まであんな深海棲艦は見たことがない。それに突然襲いかかられたのもあって私、武蔵、蒼龍、飛龍、陽炎、不知火のうち私、武蔵、陽炎、不知火が一気に中破にされた。迎撃機を上げようとしても上げたそばから誘導弾としか思えない噴進弾によって撃墜された。私と武蔵が砲撃しようにも三式弾はなぜかはじかれ、高角砲や機銃もあまり効いている様子ではなかった。対空電探がなぜか機能せず自由射撃になったのが痛かった。その後、その少女が搭載していた大口径砲により残りの艦も中破に。追い討ちに大型爆弾を投下されロケット弾による攻撃も行われ私たちは一人残らず大破。そこでその深海棲艦は後続艦隊がいる方へと向かっていった。

「私にもわからんな。新種の深海棲艦としか言えん」

「とりあえず、このままでは攻略戦どころではないわね。後続艦隊と連絡を取って撤退しましょう」

後続艦隊に連絡を取ってみると、その深海棲艦は艦隊を全員轟沈寸前にした後撤退したそうだ。なぜ沈めなかったのかはわからないけど、轟沈艦が出なくてよかった。

それから無事後続艦隊と合流できた私たちは一路横須賀鎮守府へと向けて進路をとる。

こうして硫黄島攻略戦は失敗した。




次は超兵器戦になると思います。


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超兵器戦!?

初の超兵器戦です。


「マスター、準備できたよー」

こちらの鎮守府と合流することを決めてから少し。俺たちは出立の準備を終えていた。持っていくものもミッドガルドの収納に全部しまえたし。というか、あれは四次元ポケットか何かか?

「それじゃあ、行こうか」

これから行く目標は横須賀。横須賀鎮守府を目指すことにし、途中で手土産がてら小笠原の深海棲艦を殲滅していくことになっている。殲滅って言っても遠くから15式特殊弾頭誘導弾をぶっぱするだけの簡単な作業になると思うけど。強そうなのがいればそいつだけ先に長射程を誇る14式艦対艦誘導弾で耐久を削っておけばいいだけの話だし。

「よし、みんな揃ってるな。じゃあ、行くぞ。軸ブレーキ脱、艦速100kt。進路小笠原諸島、父島」

「イエス、マイロード!」

俺を先頭にした艦隊は一路小笠原諸島へと向かった。

 

「んで、あれは一体何なんだ?」

なんかレーダーが効かない海域が見えたから双眼鏡で覗いてみたんだけど、艦娘が一方的に攻撃を受けてる。って、あの損傷やばくないか?

「どうやら、武装から見てヴィルベルヴィントみたいですね、あの深海悽艦」

はるゆきの言葉に一瞬思考が停止する。え、何でこんなところに超兵器? って言っても、いるからいるのかな・・・。俺たちみたいに。

「それはさておき、さすがにほっとくわけにもいかないだろ。総員、対艦戦闘用意」

「イエス、マイロード!」

「いくら何でも距離が近すぎるから15式ミサイル2種は使用禁止。特装護衛艦は援護砲撃。ただしきりさめだけはこっちについてきてくれ。航空護衛艦隊は航空機を全機発艦。その後きりさめ以外の特装護衛艦を除く全艦は突撃。至近距離から155mmと280mmの雨を降らせる。特装護衛艦隊は俺たちが接近戦に入った後、砲撃を続けながら接近、近接攻撃に加わってくれ。潜水艦隊は深度任せるから対潜警戒と魚雷攻撃を頼む。後、ミッドガルドは被弾しないように逃げ回っててくれ」

「イエス、マイロード!」

全員が敬礼してすぐに攻撃準備にかかる。まあ、これだけいれば大丈夫でしょ。相手はヴィルベルヴィントだし。ミッドガルドに関しては武装がないから仕方がない。

「んじゃ、行きましょうかっ!」

「主砲、うちーかた、はじめっ!」

「航空隊、全機発艦っ!」

「潜行開始ー」

特装護衛艦隊から轟音が響き160cm、61cm、50.8cmの各砲弾が飛んでいく。航空護衛艦隊は次々に航空機を飛ばす。

「よし、突撃! 各員武器使用自由(オールウェポンズフリー)! あの艦娘たちを助けるぞ!」

「イエス! マイロード!」

俺を先頭に(俺って航空護衛艦だけど、何で先頭きってるんだ? あ、一番硬いからか)艦隊はヴィルベルヴィントに突撃をかけた。

 

「くそっ、もう、無理か・・・」

味方のほとんどが壊滅してからもうどのくらい経っただろう。すでに幾度もの被弾により砲塔の半分は使用不能。高角砲や機銃も大ダメージを受けている。速度は低下し、残った砲も砲身が過熱してそろそろ撃てなくなる。ここまで私が出せた有効弾はなし。くそっ、なんて早さなんだよ、まったく。

「もはや、これまでか・・・」

諦めたその時、どこからか砲弾が降ってきた。

「っ!?」

その砲弾は敵の周りに着弾し、幾つか命中したみたいだ。周りを見てみると、見たことのない少女がこちらへと向かってきていた。結構な速さだ。あの敵に匹敵するかもしれん。それも何人もいる。先頭は銀色の髪で片目が隠れている人だ。と、そんなことを考えていると、今度は直上から敵に向かって砲弾が落ちてきた。しかも結構でかい。

「なんだんだ、これは・・・」

彼女たちは援軍で私は助かったのだとは思うが、一体何が起こっているのか、私には全くわからなかった。

 

 あれは、長門に大和。それから一航戦にぽいと時雨か。みんな大破っぽいし、さっさと行くか!

「はるゆき、敵速は?」

「およそ150ktです!」

「はっええなあ!」

機関が全開のヴィルベルヴィントか。やってやる!

俺は全速を出してヴィルベルヴィントになんとか接近し、AGS砲弾と155mm砲弾を連射する。AGSは前段当たるが、そこまでのダメージを与えられているようには見えない。知ってたけど、なんとも悲しい。

「っ、さすがにまずい・・・」

!? ヴィルベルヴィントが喋った!?

みんなが驚いている間に撤退しようとしたヴィルベルヴィントだが、丁度頭から来た180cm方の当たりどころが悪かったようだ。

「っ!?」

それはうまい具合に煙突に命中。たまらずヴィルベルヴィントは艦速を落とした。よし、これなら追いつける速度だ。多分。

「特装隊は今どこ!」

「そろそろ近接戦に入る頃です!」

うん、これなら完全に逃がさない。俺はトマホークも発射してヴィルベルヴィントを削っていく。うち尽くすとタイムラグで数分は撃てないのが痛いけど、これだけいるんだ。休む暇を与えずみんなが主砲で、ミサイルで、速射砲でヴィルベルヴィントを削っていく。

「っ、くそっ!」

ヴィルベルヴィントが魚雷を放ってもみんなのCIWSがそれを破壊し、ロケット弾はCIWSとRAMによって誰にも届かない。砲弾もオートメラーラの対空砲弾で来させない。削り続けること約10分。そこにはボロボロで沈みそうなヴィルベルヴィントが居た。

「悪いけど、沈めさせてもらう」

俺は最後に一発AGSをぶち込む。体のど真ん中に命中したそれはヴィルベルヴィントの耐久力を超えるダメージを最後に与え、ヴィルベルヴィントは爆発を起こしながら沈んでいった。

よし、これでとりあえずは大丈夫だろう。

「発こかげ、宛ミッドガルド。状況は終了した。直ちに合流されたし」

これでミッドガルドも合流する。それから俺は潜水艦隊にある指示を出しつつ状況終了を各艦に伝えた。一応何があっても対応できるように航空機だけは飛ばしておくけど、航空護衛艦以外の間は用具を収めて戦闘体制も解除した。

「それで、あなた方は大丈夫ですか?」

その後、俺は海面に座り込んでいる長門の方を向いて声をかけた。




たくさんの登場人物を出すと、結構大変ですね。反省は軽くしてますが、後悔は全くないという。
全員を出せるように頑張ります。


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横須賀鎮守府へ

 なんなんだ! こいつらは!

突然現れたと思ったら連射速度がおかしい武器で敵に攻撃を仕掛けるし、ありえないくらい大きな砲を持ってる奴らはいるし、なんか誘導噴進弾みたいな武器持ってるし、何よりもみんな速度がおかしいし! 挙げ句の果てに私たちが手も足も出なかったあの新種の深海棲艦を沈めた。そしてそのうちの一人が私を心配してくれている。もうわけがわからない。

「ああ、何とかは大丈夫だ」

混乱しつつも私はそう返す。っと、そうだ。こいつらの所属を聞いておかないと。通信が回復次第鎮守府に報告しないといけないしな。

「救援、感謝する。それで君たちはどこの所属の艦娘だ?」

すると、その少女は聞いたことがない答えを出してきた。

「我々はウィルキア国所属の艦艇だ。私は航空護衛艦のこかげという」

ウィルキア? 聞いたことのない国名だ。それに航空護衛艦という艦種もだ。というか、上を飛んでいる艦載機を見るに、空母じゃないのか?

と、そんなことを一瞬考えているうちに通信機が鳴り出した。

「こちら小笠原諸島攻略艦隊旗艦長門だ」

相手は提督で、どうやら無線が繋がらないのを心配してかけてきたらしい。こちらの被害を報告すると即刻帰還命令が出され、その助けてくれた艦隊は私たちと共に横須賀に来てもらうことになった。

なんとか各艦応急修理は終わったらしく、武装は使えないが機関は通常通り回せるみたいだ。

「すまないが、我々はウィルキアという国を知らない。かといって、君たちがでたらめを言っているようにも見えない。そこで、詳しい話を聞きたいので我々の鎮守府に来てもらえないだろうか」

それを聞いた「こかげ」は少し考え込む仕草をし、数秒だけ考えた後結論を出した。

「わかりました。では案内を頼みます」

「了解した。ちなみに聞くが、そちらは16ktで450海里走れない艦はいるか?」

「いえ、それ以上でいけます。というか、その速度だと1日前後かかりますし、曳航しましょうか?」

どうやら、結構な馬力を出せるようだ。早く帰れる分にはありがたい。

「ではお願いしよう。そうだな、30ktでお願いできるか?」

まあ、私達のような大型艦を引っ張る以上、無理だと思うが。

「わかりました」

は!? えっと、どういうことだ? え、まさか本当に30ktで曳航できるというのか!?

結局、本当に私は30ktで曳航された。しかも駆逐艦サイズのちっちゃな娘に。

本当、何なんだ? こいつらは

 

ヴィルベルヴィントを撃破した俺たちは長門との会話の後、横鎮を目指して航行中だ。しかも30ktという超低速で。いや、艦娘がそんな速度をだせないのは知ってるけど、やっぱ遅い! 80kt出してた時のいい風が懐かしいよ。まあそんなんは置いておいて。

何とか長門をごまかせている。今の所は。ウィルキア所属といったのは、それが一番いいだろうという結論に至っているからだ。鋼鉄島にいた時のシミュレートの結果ね。というか、超兵器も出てきちゃってるしね。あれが一番無理なく説明できる。というわけだ。

しかし、こっちは長門のことを知っているのだが、それを隠さなければならないというのがちょっと大変かもしれんな。ぽろっと失言しないように気をつけねば。と、こんなことを考えている間に横須賀がうっすらと見えてきた。もともと俺は横須賀在住だった。なんとも懐かしい気分だ。

それから猿島付近まで近づいた後、長門たちには曳航をやめ、自力航行に移ってもらった。そして数十分航行した後、俺の記憶では横須賀米軍基地と海上自衛隊横須賀地方総監部だった場所にある横須賀鎮守府へと入港した。




はい、鎮守府に到着です。
次は提督とのお話の予定


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私が横須賀鎮守府を仕切っている提督の七瀬伊織だ

はい、提督とのお話です。
ただ話しているだけで大切なことはないので、まあ、見なくてもいいかもしれません


「ここが提督のいる執務室だ」

艦載機をしまって入港した後、俺ははるゆきとともに執務室へと案内されていた。他の艦娘たちは空き部屋を借りてそこで待っている。長門が執務室のドアをノックした後、入室し、俺たちもそれに続く。

「お、きたな。君が航空護衛艦のこかげ君か。私が横須賀鎮守府を仕切っている提督の七瀬伊織だ。よろしく頼む」

「ウィルキア海軍所属、航空護衛艦のこかげです。よろしくお願いします」

女性が提督なのか。まあ、珍しくもないか。

握手を交わした後長門はお風呂へ行かされ、俺たちは執務室のソファーに座り提督と話し始めた。

 

「ふむ、君たちの戦歴などはよくわかった。多分、小説などにあるような異世界にきてしまったのではないかと思う。まあ、想像だがね」

「ええ、私もそちらの話を聞くとそうでないかと思います」

互いの世界についての情報交換をし(まあ、すでにはるゆきから聞いたことだけど)、そういう見解に一応落ち着く。んで、ここから本題に入る。

「それで、君たちはこれからどうする? このままここを出て帰る術を探してみる気かな?」

「いえ、それをしても単独では限界もあると思います。できればこちらで海域解放のお手伝いができればと思っています」

「ほう、こちらとしてはありがたいが、補給のことを考えるとすぐに返事ができない。こちらとしてもあまり余裕があるわけではないからね」

うん、ちゃんと考えている人だ。この人は信用してもいいんじゃないかと思う。

「それについては問題ないかと。我々は補給を必要としませんので」

それを聞いた七瀬提督は不思議な顔をする。

「君たちの機関は燃料を必要としないのか? それに弾薬の補充はいるんじゃないのか?」

「私たちの機関は核融合炉と原子力ですから補給は入りませんし、弾薬は必要としないシステムになっているので補給は要りません。また、整備も工作支援艦がいますので、自前でどうにかできます」

それを聞いた七瀬提督は少し考え込む。大方、何のメリットがあってこちらに協力するかを考えているのだろう。と、何か思いついたようだ。

「そうか、君たちが欲しいのは後ろだてだな」

この提督、頭もいいのかな?

「ええ、それがあれば我々は少なくともあなた方とは敵対せずに済みますからね」

「こちらとしてもそれはありがたい。補給を必要とえずに食材とスペースを使うだけなら私の権限でもどうにかなる。横須賀鎮守府はあなたを歓迎するわ」

「それは良かった。幾つかつけたい条件もありますが、とりあえずはよろしくと言ってもいいでしょうかね」

「そうなのか。では、条件についても聞いておこうか」

ま、簡単なことだと思うけど

「まず、私たちを分散して配置しないこと。全員の指揮権が誰か一人、できれば七瀬提督にあれば問題ないです。それから、特攻のような作戦に我々を連れ出さないこと。とりあえずはこの2点を」

それを聞いた提督は即答した。

「それくらいならどうにかしよう。大本営の奴らが何を言うかは知らないけど、あなた方の力を見せれば黙るはず。いざとなったら誰かに誤射して貰えばいいし。それに特攻作戦は私の最も嫌う作戦の一つだ」

なんか、物騒なことを言う人だな。まあ、この人なら大丈夫だろ。

「そうですか、ではこれから宜しくお願いします」

「ええ、こちらこそ宜しく」

こうして俺たちは横須賀鎮守府所属になった。

とは言っても、提督は長門の報告からとてつもない力を持っていると聞いていたらしく、いろいろとそれを見せつけるデモンストレーションを行うまで、俺たちは秘匿としておくらしく、軟禁に近い生活をするようになった。まあ、説明はされたからいいけど、わりと退屈な2週間を過ごすことになった。

 

それから2週間後、無事に領海全てを取り戻した横須賀鎮守府では、新たに多数の艦が配属されたことが公開され、お披露目を兼ねて所属艦艇全てとの演習が行われることになった。




次は鎮守府VSこかげ率いる艦隊とのバトルです。
なるべく簡単に終わらせないようにしたいけど、できるかなぁ・・・。


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ただいま軟禁中〜

演習前、軟禁されている時のお話


 横須賀鎮守府で俺たちの存在を明るみに出さないため、部屋に引きこもる生活が続いています。4人ずつに分けられて、今部屋にいるのは俺とはるゆきとミッドガルドとゆきなみ。食事は毎食鳳翔さんか間宮さんが持ってきてくれる。本当は食べなくてもいいんだけど、ご飯がおいしいから毎食完食する。ただ、正直暇だ・・・。食べること以外にやることないし。

「というわけで、情報収集をさっさと終わらせたいと思います」

「それはいいですけど、どうやってするんですか?」

はるゆきが聞いてくる。ふっふっふ。これができるようにあることを潜水艦隊に頼んでおいたんだ。

「それはこうやって。ミッドガルド、お願い」

「はい、こちらに」

ミッドガルドが収納から出したのは、修理を終えて機関と武装を抜き取ったヴィルベルヴィントだった。

「〜! 〜〜〜!」

とりあえずミッドガルドに突っ込みたいことが一つ。

「なんで猿轡かませてんの。手足も縛ってるし、なんというか犯罪臭しかしないんだけど・・・」

ヴィルベルヴィント、ロリだからなぁ・・・。これ、どうにも幼女をハイエースしている風にしか見えん。

ちなみに、なんでヴィルベルヴィントがいるかっていうと、沈降していたところを潜水艦隊に拾ってもらって、合流前にミッドガルドの収納にしまってもらったんだ。そのあと誰もいないのを見計らってミッドガルドにはヴィルベルヴィントを修理してもらい、それが終わったらまた収納にしまってもらっていたという感じだ。収納に超兵器艦娘を終えてよかった。長門たちに見つかると色々と面倒なことになってただろうし。

「とりえず、解放するから騒がないで、な?」

苦笑いを浮かべながらヴィルベルヴィントの拘束を解いていく。すると、ヴィルベルヴィントは騒ぐかと思っていたが、そうすることもなく体を起こして座った。

「なんで助けた?」

ヴィルベルヴィントがぼそっと言う。会話が苦手な感じか? ともかく質問には答えんと。

「俺たちと同じような感じがしたから」

あとは何か知ってないかなーと思ったからだけど、こっちは言わなくても良いだろう。

「そう・・・」

そしてだまりこむヴィルベルヴィント。今度はこっちから質問だ。

「なんで艦娘と敵対してた?」

「艦娘?」

艦娘を知らないってことは、はるゆきのような知識は持ってないってことか?

「俺たちと戦う前に攻撃してた人たち」

「こっちに照準を合わせてたから、やられる前にやっただけ。正当防衛」

あー、なるほど・・・。確かに、青を基調にした服を着てるし、それが攻略目標の方から来れば深海棲艦だと思うか・・・。

「次の質問、なんであそこにいた?」

「気付いたらあそこにいた。それでとりあえず適当に進んでみた」

その結果偶然出会っちゃったのか・・・長門たちに・・・。

「それで、あなたたちは誰?」

「あ、自己紹介がまだだったな。俺は航空護衛艦のこかげ。ウィルキア所属って言えばわかるか?」

「!」

ヴィルベルヴィントはそれを聞いて驚いた顔をし、立ち上がって戦闘体制を取ろうとする。が、武装は全部取っ払っているので撮ることができずに慌てている。なんかわたわたしてて可愛い。

「まあ、落ち着いて。別に攻撃するつもりもないし」

それを言うと、半信半疑ながらも座り直す。

「それで、お前はヴィルベルヴィントであってるよな?」

「ヴィントでいい。正式名称は長いから」

「了解、ヴィント」

それからしばらく話をしたが、俺たちが今持っている以上の情報はなかった。

 

「さて、情報収集も終わったところで。ヴィント、君はこれからどうする?」

「どうするって?」

首をかしげるヴィント。めっちゃかわええ。もふもふしたい・・・。

「別に俺たちはヴィントを捕虜にしてこの鎮守府に突き出すつもりはない。このまま一緒にいてもいいし、適当に世界を回るのもありだ。まあ、一緒にいるなら基本的にミッドガルドの収納の中にいてもらうことになると思うけど」

ヴィントから長門たちに仕掛けたわけではなく、どちらかというと何も聞かずに敵対行動をとった長門たちが悪いしな。まあ、それのおかげで鎮守府関係の後ろ盾を得るのはできなくなっちゃってるけど(多分長門たちはいい感情を持たないはずだし)。

しばらく考えた後、ヴィントは結論を出した。

「ん、とりあえず適当に世界を見て回りたい」

「オーケー。じゃあ、餞別はあげないとね。ミッドガルド、頼む」

「はいはーい、お任せくださいっ!」

そして始まるのはヴィントの魔改造。

「機関核融合炉、それから主砲はできるだけ大きいのに。後対空兵器はガン積みで対戦兵器はASROCKでも対戦魚雷でも任せる。ただし速力は落とさずに」

だいたいの指示を出した後はミッドガルドに任せる。

結果、船体の大きさに物を言わせ、61cm砲やキャビテーション魚雷を運用し、また防空には対空ミサイル、対潜は魚雷とASROCというシュトゥルムヴィントも真っ青な巡洋戦艦になった。なお速力は変わらず。装甲は61cmになり、これで敵対したら間違なくこちらがやられるというものになってしまった。やりすぎだ、ミッドガルドよ。

「まあ、やっちゃったもんは仕方がない。これで行くといい。核融合炉だし食事は取らなくてもなんとかなるだろう。食べたくなったら足元で適当に爆発起こせば魚も浮いてくるだろうしな」

「どうもです」

「後、これの通りに行けば誰にも見つからずに港まで出れるはずだ。着水したら一気に浦賀水道を駆け抜けろ。間違いなくヴィントには誰も追いつけないから」

多分追いつけるのは超速の工作支援艦、ミッドガルドだけだろう。

「それと、この場所に行けば休めるはずだ。そこにあるもんは自由に使っていいぞ」

そう言って渡した紙に書いてあるのは鋼鉄島の座標。

「ここまでしてもらって、本当にいいの?」

「ああ、構わんさ。そっちもこちらに敵対するつもりはないんだろ?」

「うん」

「なら持ってけ、持ってけ」

「ありがと。それじゃあ」

そして部屋を出て行こうとするヴィントだが、あることを聞いていないのを思い出し、引き止める。

「あ、ヴィント。どうやらアルケオプテリクスもこの世界にいるらしいんだけど、何かそれについて知ってるか?」

同じ超兵器同士、何か知ってる可能性もある。

「ううん、知らない。というか、アルケオプテリクスって誰?」

えっ、知らないの!?

「アメリカ西海岸を襲撃した時にいた超兵器爆撃機」

「ああ、あれ。話したこともないし、私はあそこで沈んじゃってるから、何も知らない。こっちに来てからも会ってないし」

「そっか、ありがと」

話す暇もなく、か。なんとも悲しいものがあるな。速度が取り柄なのにそれを活かせない作戦に使われ、アメリカ艦隊の攻撃で速度低下。そして主人公艦に沈められる。やっぱり沈めないで潜水艦隊に拾ってもらってよかった。

「それじゃあ、今度こそ、じゃあね」

「ああ、またな」

それからヴィントは屋根裏に上がっていった。うまく抜け出してくれるといいが。

 

 それから数分して、妙に鎮守府内が慌しくなった。多分ヴィントが見つかったんだろう。でも出撃がどうのという声が聞こえるし、もう海に出たみたいだ。それなら心配することもないな。

そのあと、またしばらくすると喧騒が治った。ヴィントを見失って追跡も諦めたってところだろう。とりあえず、またヴィントが沈まないことを願う。大丈夫だろうけどな。

 さて、また暇になったけど、次は何をしようか。




なんか、駄文っぽくなってますが、大丈夫ですかね?

多分次の話で演習に入れると思います。あくまで予定ですが。


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演習前日の講堂にて

演習にたどり着けませんでした


「ではこれで、小笠原諸島、硫黄島奪還作戦を完全終了とします。みなさん、お疲れ様でした」

 大淀が締めてこの作戦は終わった。最初の大敗北の後、最初に襲ってきた超兵器とやらは現れることはなく、同海域にあった敵泊地はボスと思われる姫級に苦戦するもこれを撃破。その後、負傷した我々の入渠と並行してこの海域の索敵が行われ、全員が全快したのと同時に予定海域の精密索敵が終了。ようやく奪還作戦が完了したというわけだ。

「お疲れ様、長門」

「ああ、お前もな、陸奥」

妹の陸奥が声をかけてくる。今回は二人とも酷い目にあったからな。沈まずに無事に作戦を終えられてよかった。

「それにしても、あの変な深海棲艦、なんだったんだろう。私の方のも長門の方のも、最初しか出なかったみたいだし」

「そうだな、一体なんだったのか・・・」

まあ私の方のは、あのこかげが率いる艦隊が倒してくれたからだと思うが。確か超兵器とか言ったか? あの艦。

今、これを知っているのは、あの場にいた第一次小笠原諸島攻略部隊と秘書艦の大淀、それから食事を運んでいた鳳翔と間宮だけだ。それ以外の艦娘に対しては何があっても知らせないことになっている。特に青葉には厳禁だ。あいつが知った途端に鎮守府内はもちろん、大本営にまで情報が漏れだすからな。これは超兵器の存在を説明した時、こかげたちのことも説明しなければ情報源について何も話せなくなり、艦娘に要らん不信感を与えかねないからだ。まだこかげたちのことを明かすわけにはいかない。変に情報を公開して大本営の輩が強引にこかげたちを連れ去ろうとした場合、そいつらはもちろん、関係のない人たちまでこかげたちの反撃にあうのが目に見えるからな。それに私たちの中にあれだけの艦を止められる艦はいないしな。これが終わった後、こかげたちの武力を見せつけるのを兼ねて私たちと演習をするらしいが・・・正直やりたくない。

しかし、その航空タイプが出てこなかったのはなぜだろうか。まあ、考えたところでわからんか。情報が少なすぎる。

「そして、作戦終了と同時に皆さんにお知らせがあります」

大淀が言うと、終了の宣言にざわついていた講堂が静まる。ついにこかげたちのお披露目か?

「この作戦中、第一次小笠原諸島攻略部隊が新たな艦娘の艦隊を保護しました。その艦娘たちは私たちよりも進んだ兵器を扱えます。今までは余計な混乱を招かないため機密扱いとしていましたが、それを解除し、彼女たちを我が鎮守府に迎え入れたいと思います」

うん。新しい艦が着任すると言われてざわつかないわけがないだろう。それが私たちよりも進んだ兵器を扱えるとあってはな。思った通り、血の気の多い天龍なんかは

「どんな奴なのか戦ってみてぇ」

とか言っている。あの戦闘する姿を見たものとしては本当に遠慮したいのだが・・・。ちなみに、余計な混乱を招かないためとは、いい言い訳を考えたもんだ。誰も不審には思わないだろう。それに完全に嘘というわけでもないしな。

「というわけで、新たな艦の着任時の恒例行事、着任艦との演習を行います!」

やはりやるか。まあ、本当に着任艦との演習は恒例行事になっているからそれ自体は問題じゃあない。問題は、誰がやるかだ。

「そして皆さん、誰が相手をするか気になることと思いますが、相手をする艦娘は既に決定しています!」

その発表を聞こうとまた静まり返る講堂。頼む、私でない艦に当たってくれ。

「その艦娘は、鎮守府にいる全艦娘です!」

それを大淀が言った時、講堂内の全員が

「は?」

というような感じの顔になった。私もそうなった。だってこの鎮守府には戦艦8隻、正規空母も8隻、全種類合わせると124隻を擁する鎮守府だ。それが全艦で演習に出るというのだからな。それから少ししてみんなが意味を理解するとさっきよりも講堂がうるさくなる。

「静かにしてください。艦隊編成は後ほど伝えます。演習を行うのは鎮守府前海域。明朝1000に開始します。各員、慢心することなく臨んでもらいたいと思います。以上でお知らせを終わります」

これで大淀は壇上から降り、提督とともに行ってしまった。

「ねえ、長門。演習の相手が私たち全員って、今までになかったわよね?」

「ああ、そうだな。それだけの相手ってわけだ。それから陸奥。私がその艦娘を知っているとみて、いろいろ聞き出そうとしているが、答えられんぞ?」

「そうなの?」

「ああ、武装などに関しては公表しないこと。これは提督からの命令だ」

何を考えて出したのかは知らんが、この命令がある以上しゃべるわけにはいかん。

「では陸奥、艤装の整備でもしに行くか。明日は間違いなく荒れるからな」

「あ、待ってよ、長門!」

さて、やることになってしまったからには全力を出すが・・・どうにもあいつらに勝てる気はしないな。うん。




次こそは入れると思います。
そしてすごく駄文の塊と化してきているような気も・・・

ああ、いい文章を書く能力が欲しいものです
とりあえず、書けるようにこれからも頑張ります


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1対306

演習開始です
とりあえずは2部構成の予定です


さて、演習の日だ。

「準備はいいな? はるゆき」

「もちろんです。全艦いつでも戦闘できます」

なんでかアルケオプテリクスが現れなかったため、小笠原諸島、硫黄島攻略を終わらせられたのが昨日らしく、今日には俺たちとの演習を行うことになった。そして俺たちは今相模湾沖にいる。ここが演習会場とのことで連れてこられたのだ。

「んで、艦娘にミサイルとかで攻撃しても大丈夫なんだよね? 実弾だけど」

「ええ、問題ないそうです。なんでも、特殊なフィールドか何かが張ってあるようで」

答えたのはミッドガルド。こいつも前線応急修理ができるので連れてきている。まあ、今回の護衛目標になるな。

「さて、それじゃあ今回の作戦を説明する。まず、今回は俺一隻でやろうと思う」

その瞬間、みんなから非難が飛ぶ。要約すると、何言ってんの、あんたはという感じである。

「だって、単艦でどこまでやれるか見てみたいし。危なくなったら援護してもらうから」

それから少しの間俺は彼女たちを説得し続け、ようやく認めてもらえた。

「それじゃあ、ミッドガルドをよろしく」

「了解しました。大破なんかしたら後で襲いますからね?」

なんとも恐ろしい脅しだなぁ・・・。まあ、80cm装甲だし大丈夫だと思うけど。

「はいはい、了解っ。んじゃ、こかげ、出撃する!」

相手の艦娘がどれだけやれるか楽しみだ(なお、この時点でこかげは敵艦数を知らない)。

「機関全速! 水上、対潜戦闘用意!」

波しぶきを上げ、俺は演習へと突入する。さあ、楽しい楽しい演習の時間だ!

 

「航空機即時待機。EC-2DとSu-32FNJは準備出来次第発艦。Su-47Jと神電は甲板で待機。対艦、対空、対潜警戒を厳に!」

俺は空中警戒機と対潜哨戒機を発艦させ索敵を行う。早く見つけられるといいけど。

しばらくすると、空中警戒機EC-2Dの3番機から通信が入った。

「こちらEC-2D3番機。敵艦隊を捕捉。そちらの進路前方750km先にいます。艦載機を発艦しようとしている模様」

うん、見つけたのならいい。近づいて先制攻撃を加えてやる。

「そのまま警戒に当たれ。敵の総数はわかるか?」

「敵は航空母艦6隻、軽巡4、駆逐7と思われる」

総勢17か。楽勝かなっと、慢心はいかんいかん。

どう料理しようか悩みつつ航空機に発艦命令を出そうとした矢先、別のEC-2Dからも通信が入った。

「こちら2番機、敵艦隊を捕捉。そちらから010の方向、距離500km、また別目標017の方向、距離800km。

艦種は戦艦4、軽巡2、駆逐6と戦艦2、軽巡2、駆逐14!」

「こちら5番機、100と150の方向に敵艦隊!」

そのあとも報告が入り、結局の所、敵は10艦隊に分けて展開していたようだ。というか、囲まれてる? いや、半包囲か。そしておまけに・・・。

「こちらFNJフルバック1番機。敵潜水艦を捕捉。数5! 方位000、距離300km。機関を切って海流で移動していると思われます」

ようやる・・・。それじゃあ、殲滅しますか!

 

その頃一航戦、二航戦、五航戦を中核とした第六機動艦隊では

「みんな、全機あげるわよ」

「はぁ? 全機?」

加賀が思い切ったことを発案していた。

「これでもあの艦娘たちを倒せるかわからないもの」

真剣な表情の加賀。あの時、ヴィルベルヴィントと戦っていたこかげたちを見ていた加賀からすると、これでも足りないと思うくらいである。

「なぁに? 怖気付いたの? 一航戦ともあろうものが?」

「あなたたちと違って、私は確実に相手を倒そうとしているだけよ」

そう言って全機発艦させようとする加賀。それを見て渋々といった感じだが、瑞鶴も全機発艦させる。

「んで、相手がどちらにいるかはわかってるんでしょうね?」

「ええ。事前情報によると、私たちのずっと先にいるはずよ」

提督の遊び心が介入した結果、一部の艦はこかげ艦隊の初期位置を知らされていたりする。提督曰く、

「これくらいしたところでこかげたちの有利は変わらないだろうからね」

とのことである。

「これでやれるといいけど・・・」

加賀は不安を抱えつつも計306機の艦載機を見送った。

 

「ん、艦載機が出たんだな?」

「はい、300機以上としかわかりませんが、結構な数です」

「了解した。見つからないようにしつつも捕捉を続けてくれ」

「了解!」

さて、まずは航空戦になるか・・・。とりあえず。

「残りの航空機隊は全機発艦! 47Jは000の艦隊、神電は010の艦隊へ。残弾か敵がいなくなった機より順次帰投、補充ののち再出撃せよ。」

「了解っ!」

47Jは対艦ミサイルを積ませているし、神電は魚雷15発を詰める攻撃機だし、こいつらに任せておけば各1艦隊はやってくれるはずだ。

んじゃあ、俺は別の艦隊へ行くか。

「進路そのまま、ECM攻撃始め。各ミサイル、発射準備」

ここから俺の無双がはじまる。多分。

 

まず、47Jがどうしたかを見ていくと、敵の艦載機隊を追い越し、EC-2Dの誘導に従い第六機動艦隊をロックオン。対艦ミサイルによる飽和攻撃を実施した。電探でミサイルを察知するも、迎撃など音速を超えるミサイルに対しできるはずもなくその一度の攻撃によって空母6隻、長良型4隻、秋雲など駆逐艦7隻全てが大破判定を出された。空母、軽巡、駆逐と打たれ弱かったのも重なり、第六機動艦隊は脱落した。

次に神電を見てみよう。神電が襲いかかったのは金剛型4姉妹が中核の第一打撃艦隊だった。30ktを超える速度で回避しようとする金剛たちに対し、神電は次々と魚雷を命中させる。対空砲火により幾らかは損害を受けるも、墜落した機はなく金剛型4隻、麻耶、鳥海、特一型6隻が大破判定を出された。

ここまで、こかげの損害は出ていない。

 

「敵航空機捕捉、ついに来たか」

その頃、こかげは敵の航空隊を自艦のレーダーで捕捉していた。

「対空戦闘用意、SM-3、 SM-6、ESSM、スタンバイ!」

ウキウキとした顔で指示を出すこかげ。一度やってみたかったそうだ。

「SM-3の射程圏内、SM-3、サルボーッ!」

VLSより、全SM-3が敵艦載機に向け飛翔する。艦載機群は突然何かが飛来したと思ったら、15機ほど撃墜され、何が起こったのかわからず混乱した。それでも、こちらに攻撃を加えるべく飛行する。

「次々〜♪SM-3、SM-6、サルボーッ!」

俺はSM-3の再装填を待ち、SM-6とともに打ち出す。今度は30機落ちた。それでも敵航空機隊は向かってくる。

「まだくるのかい・・・。まあいいけど。全対空ミサイル、サルボーッ!」

また再装填を待ち、今度は54発のミサイルが飛んでいく。そしてその全てが命中し、2/3に減らされた残存機はまだこちらへと向かってくる。

「さすがにこれだとまずいしな・・・。CIWS、RAM、コントロールオープン、主砲、攻撃用意!」

そして艦載機が主砲の射程圏内に突入し・・・。

「主砲、うちーかた、はじめっ!」

計20門の主砲から絶え間なく近接信管にセットされた対空砲弾が撃ち出される。それは航空機隊に外れることなく命中し、そのうちにほとんどの航空隊が撃墜される。遁走しようとした機体もあったが、

「逃すと思う? ESSM、残存機に照準、サルボーッ!」

もれなくESSMの餌食となり、航空隊は壊滅した。




一度やってみたかった対空戦です。
まあ、無限装填装置があればこれくらいは簡単にやれると思います。
しかし、バランス調整が難しい・・・。

多分、次で終わると思います


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1対90

演習後半です
一応この話で戦闘は終わりです


 とりあえず2艦隊を殲滅した後、俺は一度艦載機を引き上げて補給と敵艦隊の様子を伺っていた。

「んで、これ、どーしよ」

俺が悩んでいる理由は、敵艦隊の行動にあった。3個艦隊がやられたのを確認したらしく(ミサイル着弾の爆音と艦娘が損傷時に出した煙で把握されたらしい)、残存の約90隻がまとまりつつあるのだ。

「15式ミサイルがあれば一気に殲滅できるんだけど・・・。もう1隻くらい連れてくればよかったか?」

まあ、今更言っても仕方がない。正攻法でやるか。

「補給が完了次第艦載機隊は再度発艦。戦艦をメインで敵艦隊に攻撃開始」

他の奴らはアウトレンジのRGM/UGM-109E/Hタクティカル・トマホークで削ってやろう。

補給が完了したらしく、航空甲板からベルクートと神電が次々に発艦する。

「それじゃあ、俺も行きますか。速力100.3kt。進路043。対艦戦闘よーい」

ちなみに、敵潜水艦隊はFNJフルバック隊の対潜魚雷と爆雷によって全潜水艦が大破させられている。07式国産ASROCを使えなかったのがちょっと残念なところでもある。

そして、発艦中に思ったんだけど、ただアウトレンジ決めるだけじゃなんとなく物足りないので、やっぱり突撃することにした。まあ、それぞれの詳細なデータは渡してないし、大丈夫だろう。というか、普通空母が突っ込んできたら油断するだろうし。

「オートメラーラは対艦砲弾、Mk.45にはAGS砲弾を装填」

これで準備は万端。さて、1対90と洒落込みましょうか!

 

 大変なことになった。どうやら、3個艦隊が全滅したらしい。それに潜水艦隊との連絡も取れないところを見ると、そちらもやられたのだろう。ある程度予想したことであるが、こうもあっさりとやられるとは思っていなかった。それに電探が使えないのでろくに索敵もできない。索敵機を飛ばそうにも索敵機との通信ができないので飛ばしたところで意味がないしな。

しかし、艦隊を分散させたのは間違いだったか・・・?

「どうする、長門?」

陸奥に聞かれるが・・・。正規空母による航空艦隊がやられたんだ。はっきり言って、もう勝てる自信がない。まあ、最初からないようなものだったがな・・・。とは言っても、このままやられるというのは私の戦艦魂が許さない。なんとか捕捉さえできれば、あとは私の40cm砲弾、あとは大和たちの46cm砲弾をぶちかませると思うのだが・・・。

「! 何かが近づいてきます!」

雪風が何か見つけたらしい。それを見ると、って、あれは!

それはあっという間に近づいてきて迎撃の指示を出す間もなく葛城や大鳳などの空母艦隊に命中。確か、あれはあいつらが使う噴進弾。飛行甲板をやられているし、もう航空機は発艦できまい・・・。

その後にはありえない速度で近づいてくる航空機隊を捕捉。対空弾幕を張るも早すぎて捕捉できない間に噴進弾と魚雷によって重巡艦隊と航空戦艦隊に被害が出る。

「っ、くそっ、何もできないというのか・・・」

このままなぶり殺しかと思ったが、そういうわけではないようだ。一通りの攻撃を終えた航空隊が離れていく先から、1隻の艦が現れる。

「っ、あいつ・・・空母のなりで突っ込んで来る気か!?」

現れたのは艦隊を率いていたこかげだった。どう見ても空母にしか見えず、装甲が厚いようには見えない。しかも単艦だ。噴進弾で全艦にダメージを与えなかったところを見ると、次弾発射にはいくらか時間を置かなければならないと見える。では、この隙にせめて飛行甲板だけでも破壊してしまいたい。そうすれば戦艦隊でのアウトレンジ砲撃で抑えられるはずだ。

「敵の旗艦が現れた! 各艦、自由攻撃! 敵旗艦を撃沈する!」

「了解っ!」

あれだけの攻撃を受けつつも、士気が下がらなかったのが幸いだな。さて、何のつもりで来たのかは知らんが、落とさせてもらう!

 

「ある意味、ソロモンの悪夢並みのことができるかな?」

 ここまで上空を飛んでいた索敵機と思われる飛行物体をESSMで落としつつ、そろそろ主砲の射程圏内というところまで近づいてきた。艦載機も一度収容する。

「さて、怪我だけはしないようにしないと。あとではるゆきが怖そうだし」

なんとなくだけど、ヤンデレに追われるみたいな感じになる気がする。なんとなくだけど。

「じゃあアレやるか!」

俺は袖についている小物入れからヘアピンを取り出すと、左目を覆っている髪をまとめ、左目を露出させる。左目は右目と違い赤担っていて、それが発光するように光り出す。

「イージスシステム、自動発射管制モード」

どういうわけでこうなるかは知らないが、俺の場合、自動発射管制モードを使うにはこうする必要があるそうだ。ちなみに、頭の回転も速くなるらしい。らしいというのは、はるゆきから聞いただけで、実際に使うのは今回が初めてだからだったりする。あいつ、俺のことをどこまで知ってるんだか・・・。

と、別なことを考えていても射程圏内に入った主砲からは絶え間なく砲弾が発射され続ける。うん。実際楽だ、これ。その砲弾は外れることなく誰かに命中し、すでに多数の駆逐艦が大破判定をもらっている。そんなことを思って完全に警戒を解いていると、飛行甲板に衝撃が走った。

「!? あっぶねー・・・」

周りを見渡すと、砲身から煙を上げてる長門型と大和型が見えるので、主砲で砲撃され、それが命中したのだろう。だが、甲板には傷一つ付いてない。まあ、、80cm装甲だからな・・・。あんなので傷つくわけないか。危なくなったら応急修理かければなんとかなるだろうし。

それを考えつつ、俺は自動発射管制モードに割り込みをかける。艦娘だからできることだろう。そして俺は大和型の副砲、それから長門型は・・・弱点どこだか忘れたから砲塔に照準する。

「トマホーク、サルボーッ!」

再装填の終わっていたトマホークを発射し、割り込みを終了。発射された12発のトマホークは照準通りの場所に着弾し、大和型の2隻は副砲を突き破り弾薬と火薬に誘爆。その一撃で大破判定を食らう。長門型はそこまでいかないが、各砲塔にトマホークが着弾。天井の部分を突き破り、全砲門を使えなくした。

「これであとは大丈夫っしょ」

それから俺は、敵全艦が大破判定をもらうまで、100.3ktで走り続けた。

 

 それから10分くらいで鎮守府艦艇全艦に大破判定がつき、俺たちの(というか俺の)圧勝で終わった。

正直、ただのゴリ押しだったような気もするが、細かいことは気にしない方針で行こう。




戦闘描写が難しい。
というか、本当にたくさんのキャラを生かすって難しい。

次は演習の後始末やらなんやらの予定


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演習の後始末と会議

「何なんだ、これは・・・」

 私は執務室でこかげサイドから上がってきた報告書に目を通していた。これは演習時にどのような動きをしていたか、またどのような武装を使用していたかなどをまとめたものだ。なんだけど、書いてあることがぶっ飛びすぎててにわかには信じがたい。いや、実際の護衛艦なんかに当てはめれば兵装の使い方に不思議なとこはないんだけど(それでもVLSの自動再装填は異常だ)、艦娘でこれをやるか・・・。ちなみに、鎮守府サイドの艦娘があげた報告書はほとんど役に立たない。だって何の武装で攻撃されたかとかわからないからね。唯一、被弾箇所とか損害くらいには役にたつかな? と言うくらいだ。

「単独で艦隊を殲滅ねぇ・・・。しかも大和型と長門型の斉射を浴びて被害なし・・・」

なんてもんがうちに来たんだと思ってしまう。まあ、逆にこれだけ凄いなら大本営の馬鹿どもに変な真似はさせずに済むか。

「んじゃ、私は大本営にこれらの報告に行くとするよ」

「わかりました、提督。お気をつけて」

基本的に私がいない間は秘書艦の大淀が鎮守府の責任者となるので、こういう時についてくる副官とともに私は大本営へと向かう。この副官は私が鎮守府に引きこもっている間は、私の鎮守府ではできない書類仕事を手伝ってもらっている。どういうのかって? それは秘密。

さて、これの元凶であるあいつらは今頃何をしているだろうか。

 

 その頃俺たちは、多数の艦娘に囲まれていた。質問攻めである。

どういうことかというと、演習の後、鎮守府の艦娘とは合流せずに鎮守府に帰投し、講堂で(通常の)第一艦隊旗艦である長門から紹介を受けた後歓迎会の会場に移動。そして歓迎会が始まるやいなやの質問攻めというわけだ。武装とか装甲とか速力とかとかとか。もうどのくらい拘束されているだろうか。他の艦も同じような状況なので誰も助けてくれずに質問攻めは続いた。

 

「あー、疲れた・・・」

それが終わった後、俺はぐでーって感じでテーブルに突っ伏していた。これが立食パーティーみたいなのだったら床にぶっ倒れていたかもしれない。そのくらい精神的に疲れた。というかさ、いくら数週間女の子と生活したからって、大人数に囲まれるのに慣れてるわけねーだろってーの。というか、青葉よ。お前は攻めることしか知らんのか。顔が近いってーの。

「お疲れ様ですっ」

「お疲れ様」

「お疲れ」

そう言って飲み物を差し出してくれたのは睦月。隣に如月と初月が居た。なんか珍しい組み合わせか気がする。

「あー、ありがと」

俺は持ってきてくれたジュースを飲み干す。なんか生き返る感じがする。

「みんな容赦ないからねぇ。特にこういうイベントでは」

「そうだね」

そして両隣に如月と初月が座る。いや、座るのはいいんだけど、なんか近くない?なんでぴとって感じでくっつくの?

「あ・・・む〜っ」

そして睦月がなんか出遅れた! みたいな表情をして足元から俺の膝の上に座る。なんだこれ。

「おい、お前ら・・・」

「ふふっ♪」

「何かな?」

「なんです?」

俺の咎めるような目線も無視し、両隣の二人に至っては両腕を絡ませてきた。いや、当たってる! 当たってるって!

と、そんな感じに俺の心が慌てているのをよそに歓迎会の時間は流れていく。

 

その日、大本営であった会議では

「ほう、このような性能の艦娘が横須賀にか」

「これだけいるんだ。一人か二人くらい、研究に回せないか?」

「名案ですな。この技術を他の艦娘に適応できれば我々はとてつもない力を持てる」

「それであれば深海棲艦との戦いの後、我が国が世界の覇権を握ることもできる」

七瀬提督が思った通り、艦娘を兵器と、モノとしか思っていない奴らが勝手に話を進めようとしていた。現在、このような考えを持つ輩の大半が将官であるのが大本営の現状であり、艦娘は人と同じであるという考えを持つ少数派の人間はこのような時の会議で主導権を握れないのが最近の会議であった。やっぱり演習で切り札を得ておいてよかったと思う七瀬は、その切り札を切ることにした。というか、今から世界の覇権とか、皮算用も甚だしい気がする。

「それはやめた方がよろしいかと思います」

そんな中、七瀬の声が会議場に響く。

「それはどういうことかね? 七瀬大佐よ」

「君は佐官の分際で我々将官に意見しようというのかね?」

予想していた通りの批判が聞こえるが、こいつらにいちいち反論していたら時間がいくらあっても足りない。というわけで七瀬はこれを無視することにした。

「まず、先ほど言った通り、彼女たちは単艦でも鎮守府の全艦を倒す実力を持っています。また、艦隊旗艦のこかげは艦隊を分けて配置することを望んでいません。下手をすると彼女たちが協力を断る可能性もあります。また、彼女たちはそれをしたところで困ることはありませんし、何よりも彼女たちの誰かを研究材料にした場合、その艦娘の奪還、および首謀者の排除に動く可能性があります」

「しかし、無理やり従わせればいいではないか」

「では、100隻以上の艦娘を大破させる艦娘を力づくで押さえられる部隊があると? また、その資料にあるとおり、彼女たちは演習で本気を出さなかったそうですが、それでも彼女たちを押さえられると? そして、現在彼女たちは我々に属する艦娘ではありません。自由行動をされても現時点では何も言うことはできません」

彼女を抑える鎖がない。それを七瀬が主張すると、誰も先ほどのような強硬策を言えなくなる。誰しも自分が自由に動かせる部隊を持っているが、それをまとめたところで敵わないということがわかったからだ。

「ふむ、ではこの資料にある七瀬大佐の案は彼女を横須賀に繋ぎとめるための作戦というわけか?」

この会議で一番上座に座る老人と言ってもいいくらいの男性が発言する。彼は腰に元帥刀を下げている。

「はい、彼女たちの一人にでも階級を与え、鎮守府で生活させるようになれば、そこから簡単に出奔するようなことはないかと」

この七瀬大佐が考えたのは、彼女たちを横須賀に繋ぎとめておくための案であると同時に、馬鹿どもが簡単に手を出させなくするためのものでもある。というのは、我々と同じ組織のものに何か危害を加えようとすれば、そいつは憲兵に突き出すことができる。そうすればこかげたちに簡単に手は出せなくなるはずだ。まあ、逆のことはこかげたちにも言えることではあるが、そうそう問題ごとは起こさないだろう。

「ふむ、私はこの案に賛成だが、皆はどう思うか」

元帥が言うと、それに対しては非難が飛ぶ。

「閣下、何をおっしゃいますか! 人間でない艦娘なんぞに階級を与えるなんて・・・」

「では、代わりに横須賀に繋ぎとめておくための案を出してくれないか? 悪いがわしにはこれ以上の案は出てこないのでな」

しかし、元帥のその返しで非難を言っていた連中も何も言えなくなる。力づくが無理な以上、これ以外の案を出すことができなかったからだ。

「ふむ、沈黙はこれに対する反対意見はないものと認識するが、何か意見のあるものはいるか?」

結局、誰も発言せずにこの案は採用となった。

最終的に、彼女たちのうち、旗艦であるこかげに今までの戦績も含め中佐とし、それを管轄する七瀬大佐は、日本領海を深海棲艦から解放した功績を認められ少将へ昇格となった。




睦月と如月と初月って可愛いですよね
それは置いておいて、次は左官への任命と開発回になると思います

夜に書くと駄文になっているような気がする


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任官と開発と3人

駄文注意!

特に後半


「というわけで、君を日本海軍中佐に任命することになった」

 いや、することになったってどういうわけだよ・・・。話を聞くと、いろいろあって、こうするのが一番良かったらしい。って突然言われてもな・・・。まあ、俺たちを守ることにもつながるとのことなので、受けることにした。まあ、最悪ほっぽって逃げればいいか。100ktで。

結局、俺は横須賀鎮守府の所属になり、はるゆき以下他の艦は俺の所属となった。面倒な感じだが、各艦を分割させないためにはこれが一番やりやすいらしい。そして士官になったので俺は帯銃していいらしい。何にするか悩んだが、とりあえずFN-Five seveNを採用。ちなみに、弾丸はボディーアーマーを貫通できるSS190通常弾を採用。まあ、使う機会はないことを祈るけどね。ちなみに、あとでミッドガルドに頼んでフルオート化にしたのを作ってもらうつもりだ。ついでにP90も。こっちはただの趣味。というわけで、バレないように隠しておかないと。

そんなのは置いておいて。今、俺は鎮守府の工廠に居る。ここで適当に開発をしてほしいらしい。レシピはこちら任せで20回。とりあえず、嫌がらせを兼ねて、鎮守府の艦には積めないものを開発しちゃる。え、なんで嫌がらせするかって? なんとなく。

「それじゃ、やるよ」

「はいっ、どうぞどうぞっ」

それを見守るのは工作艦明石と軽巡夕張。それからなぜかいる睦月と如月と初月。なんでか最近まとわりついてくる駆逐艦の3人だ。どうやら俺に気があるみたいだけど、俺のどこがいいんだか。もっと別の探せばいいのに。ついでに俺、一応女だし。

なんか期待する視線を(主に3人から)感じつつも、大口径砲、艦載機のレシピを回す。その結果。

「一式陸攻一一型、F/A-18 ホーネット、EF2000 タイフーン、XSB-1、HSS-1、SH-2D シースプライト、Ka-25 ホーモン、二式飛行艇一一型、F-4EJ ファントムII、AV-8B ハリアーII、100cm砲、80cm砲、160cm砲(各50、60、70口径3基づつ)61cm連装砲50口径という結果か・・・」

見事に鎮守府の艦娘には積めない代物ばっかだな・・・。

「わー、見たことない兵装がいっぱい・・・」

「これ、全部試してみたい・・・」

そしてそれを見つめる艦が2人。ついでに、

「やっぱりこかげさんはすごいのですっ」

「惚れ直しちゃいそう」

「憧れるな」

こっちを熱い目線で見つめるのが3人。一体どうしてこうなった・・・。いや、明石と夕張は俺が原因だけどさ。

 

 あの後、それぞれの兵装の説明をして工廠を出た。そして後ろから付いてくるのが3人。このままほおっておいてもずっと後ろから付いてくるよな・・・。しゃあない、話すっか。

というわけで、俺は甘味所間宮へと入っていった。

 

「んでさ、君らはなんで俺の後ろを付いてくるわけ? 出撃やらなんやらはどうした」

 4人がけのボックスシートの窓側に座っている俺は、正面を如月、斜め前を初月、右隣を睦月に囲まれつつ、お話中だ。ちなみに、甘味の間宮パフェ(和菓子をメインに生クリームとかでデコレーションしたパフェ。人気メニュー)を全員分頼んである。ふふ、これくらいはおごれるさ。中佐になったと同時になぜか給料入ってきたし。

「出撃とかです?」

「私達はしばらくやらなくていいって」

「提督が言ってた」

睦月、如月、初月の順につなげて言ってくる。は? 七瀬提督、一体何を考えてるんだか。

「んで、なんでついていくかですけど」

「それはもちろん」

「こかげのことが性的な意味で好きだからだが?」

何? つなげて喋るの、今ブームか何かなの?

「つなげて喋るのはいいにしても、なんで俺のことが好きなの? 特にこれといって特徴ないだろ? 俺」

自分で言っててちょっと悲しくなるが、事実だ。俺に特にこれといった特徴はない。

「んー、なんででしょうね? こう、一目見たらビビッときた?」

「気付いたら好きになっていたという感じかしら?」

「僕は、対空戦闘を見てたら、なんとも惚れていた・・・かな・・・」

うわー、めっちゃ顔赤いんですけど。って、初月よ。あれくらいのこと、他の艦もできるぞ? と、ここで頼んだパフェが出てきたので話はここまでにして、パフェを堪能する。

パフェの味は結構美味しかった。

 

 食べ終わった後、俺は3人を引き連れて埠頭のほうへと歩いた。途中、人気がなくなったあたりで睦月が背中に飛びつき、他の二人はそれぞれ俺の腕を抱きしめている。

「はぁ。んで、結局君らはどうしたいの?」

俺と付き合いたいのか、まとわりつきたいのか、結局どうしたいんだ。

「睦月は・・・ケッコンしたいっ!」

「私は、将来ずっと一緒にいたいかしら」

「僕は・・・そうだな。一緒に生活したいかな」

・・・・・・・・・。そーかー。そーなるかー。これ、どーすればいいの?

「ま、それくらいならいっか」

なんとも軽いが、今ままで女性とは付き合ったこともない。何をするにも手探りでやるしかないかな。

「ん、わかった。3人ともまとめて引き受けてやる」

というか、実はすでにはるゆきと付き合ってるような感じだし(この前告白された)、増えても問題はない。と思う。た、多分。ちなみに、はるゆきは別に俺が何人囲おうが特には気にしないとのこと。もうあいつらの考えてることがようわからん。

と、俺の引き受ける宣言を聞いた途端、3人からキラキラが舞う。そうか、これが戦意高揚状態か。本当、俺のどこがいいんだか。

ま、一瞬だけそれは置いておこうか。

「くにさき、目標、捉えられるな? 40mmで撃退しといて。記憶がなくなるくらい」

「イエス、マイロード」

耳につけてる小型イヤホンでくにさきに指示を出した目標は重巡青葉と七瀬提督。何を考えているのか、こっちを双眼鏡で覗いてやがる。さすがにいい気分ではないし、青葉がこれから何をするか分かったものではないので、くにさきがファンネルっぽく扱える4連装近距離防空システムで排除&記憶からデリートしてもらう。これでよし。

「とりあえず、ここにいるのもつまらんだろ。部屋に来るか?」

「行くのですっ!」

「ぜひっ!」

「もちろん、僕も行こう」

俺に割り当てられた部屋、4人部屋でよかった。この後、これまでの話を聞いていた(さすがに提督の記憶削除はできなかった。青葉はやれたけど)七瀬提督により、3人は俺の指揮下に置かれた。ついでに、居住スペースまで俺の部屋に移してきた。んで困ったのが寝る場所。もともと4人部屋にはるゆきがいたので、そうすると一人あぶれることになるのだ。結局、俺が日替わりで誰かのベッドに入ることになったのだが・・・なんとも言えない気分だ。

悪くはないけど。




後半書くのが難しかった・・・。
さすがに後で改稿するかも


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1対・・・?

今度は身内での演習回です


 さて、暇だ。中佐になり特別艦隊という名になったはるゆき以下の艦隊を指揮することになったはいいが、特に出撃などもないため、ここ何日かは暇していた。

「というわけで、何かやりたいことでもない?」

なぜか七瀬提督に押し付けられた書類を片付けた後(一応階級持ちなんだから仕事しろと。とは言っても、目を通して誤字がないかを見るくらいだった)、俺は書類を手伝ってくれたしもきたに聞いてみる。

「何が「というわけで」なのかはわかりませんけど、暇なら私たちで演習でもやればいいと思うのですっ」

あー、それがあったなー。確かに、ここの艦娘たちとやった時は一方的な蹂躙になっちゃったし、現代戦もやってみたいし、ちょうどいいか。

俺は片付けた書類を手に執務室へと向かい、そのまま演習の許可を取った。どうやら、小学校とか中学校とかであった体力テストみたいなものの艦娘版みたいなものを近々行うらしく、そちらにも参加していいとの返事をもらえ、やりたかった現代戦が行えることとなった俺は上機嫌に鼻歌を歌いながら、俺たちが暮らす特別艦隊宿舎へと歩いていった。

 

「というわけで、演習するから全員艤装整えて相模湾真ん中あたりに集合」

 その一言を全員に伝えた後、俺は出撃し、100ktを出しつつ相模湾の真ん中あたりへと航行した。それから少しして特別艦隊全艦が集まり、まずは各艦が適当にばらけて行うバトルロイヤル方式でやることになり、各艦が適当に散らばる。

「それじゃ、はじめっぞー。今回は複数艦での連携は禁止。ってわけで緊急事態を除き誰かと連絡を取った艦は失格ね。んじゃ、状況開始っ」

「イエス、マイロード!」

というわけで、演習が始まる。

 

「軸ブレーキ脱、機関50kt。電子戦開始、ECM、ECCM出力最大。EC-2D、フルバック、ベルクート即時待機、準備出来次第発艦。その後ベルクートのうち半数を直掩隊に。残りはEC-2Dの護衛。対艦、対空、対潜警戒を厳に」

 とりあえず電子戦をはじめつつ航空機を上げて索敵に当たらせる。俺も移動しながら索敵を行う。さーて、うまく見つかるといいけど。

 

 少しすると、EC-2Dから連絡が入った。どうやら、未確認機の編隊を確認したらしい。速度的にヘリと思われるそうだ。ヘリってことははるゆきだよな。うーん、そっちに行ってもいいけど、編隊を飛ばしてるところを見ると、誰かを捕捉したってことだよな・・・。

少し悩んだ後、俺はEC-2Dを戻し、神電隊とEC-2Dの護衛隊をヘリの進行方向へと飛ばす。俺もそちらに転進し、漁夫の利を狙ってみることにした。さーて、戦果を挙げられるといいけど。

 

 ん、レーダーに反応。この大きさだと・・・げ、すずなみかよ・・・。運がいいのか悪いのか・・・。多分悪い方だな。まあ、こっちには気づいてないみたいだし? いっちょやりますか

「主砲に対空砲弾装填。各VLSスタンバイ。対艦戦闘よーいっ!」

まず、艦載機群を突っ込ませる。護衛のベルクート隊は、ヘリを撃墜いていたすずなみのライトニングIIにかかり、神電隊はレーダーに引っかからない海面すれすれを飛行。至近距離で魚雷を投下し上昇する。ってうわー、CIWSがひどいくらいの弾幕張ってて上昇したの、2機落とされてるよ・・・。神電ってめっちゃ硬いのに・・・。一度上昇した神電隊は一度離れ、また突入を開始する。さて、新電が落とされきらないうちにこっちも仕掛けないとね。

「トマホーク、サルボーッ!」

今、唯一の対艦兵装になっているトマホークを放つ。全力で対空兵装を艦載機に向けていたため、トマホークに気づくのが遅れ、全弾着弾。さて、すずなみの被害は・・・。うげ、目立った被害が見えねえ・・・。さすが、大排水量だけあって(約60,000t)耐久力は折り紙付きか・・・。って、そんなこと考えてる場合じゃ!

こちらの存在に気づいたすずなみが対空戦闘に使っていなかった主砲をこちらに向けてくる。待って、待って、この距離だと50.8cm砲も射程圏内だし、確か専用のAGS砲弾使ってたから、めっちゃ命中率いいはず! さらに俺がすずなみの横から近づいちゃったから計20門の方がこっちを向いてる。これ、80cm装甲でもいつまでもつかな・・・。あ、撃ってきた。

「ESSM、サルボーッ!」

まずはESSMで迎撃し、逃した分を主砲の152mmとMk.45で迎撃する。VLSから放たれたESSMの着弾を確認・・・ってその前に第二射してるんですけど、すずなみ。

「反転180度、面舵いっぱい。機関全速100.3kt。全速離脱」

さすがにこちらの迎撃能力を超えるので反転して離脱を試みる。それに気づいたすずなみもこちらを追ってくる。方向が変わったおかげで、こちらを狙うのは14門に減ったけど、全速ではあちらの方がほんの少しだけ早いくらいなので、引き離せない。あ、迎撃のESSM、尽きた。

「SM-3、SM-6、サルボーッ! CIC指示の目標、主砲、うちーかた、はじめっ! ベルクート隊は全機帰還、対艦兵装で再出撃!」

もう神電隊は全機撃墜され、ベルクート隊はライトニングIIを落とし終えていたので一旦呼び戻す。って、すずなみのESSMがー・・・。

フレアとチャフを出して逃げるも、3機のベルクートが喰われる。これ、仕掛ける相手間違ったな・・・。

泣きたい気分だが、泣くわけにもいかないのでそのまま逃げつつ対艦戦闘を続行する。再装填が終わり次第タクティカル・トマホークを放ち、ベルクート隊を飛ばす。ただし、今度は航空隊の動きがバレてしまっているので、次々に対空ミサイルに喰われていく。トマホークもCIWSやすずなみの152mm、ESSMに落とされ、なかなか着弾しない。と、そうこうしているうちにすずなみの速射砲もこちらに撃ってくる。さすがにそこまで迎撃する余裕はないんだけど・・・(涙目)。

一応転舵を繰り返しある程度の砲弾は避けられても、そうすると今度は距離が縮まり、主砲弾の命中精度がどんどん高まってしまう。

ガゴン、ガゴン

ついに61cm砲弾が着弾した。あーあ、貫通はしてないけど、装甲凹んじゃったよ・・・。これ、もう勝ち目ないような気しかしない・・・。

 

 そのうちに至近距離まで詰められた俺はなんでか笑顔のすずなみに砲撃を繰り返しあてられ、轟沈判定を喰らった。かーなしっ。

 

「うん、お疲れ」

その後、残存艦が1隻になるまで戦闘は続けられ、最終的に超長距離狙撃を行っていたきりさめが勝利した。はあ、最初にすずなみに仕掛けたのが間違いだったなー、反省、反省。




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