とある少女の恋情 (闇夜の主人格)
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プロローグ~出会い

 初めまして。初投稿です。とあるが好きなので、書いて
見ました。よかったら読んでください。


 「チェイサー!!」

 

 と気合のある声が響いた。ここは学園都市と呼ばれる街の中にある

公園だ。その声の主は御坂美琴、常盤台中学二年のレベル5だ。

 彼女はよくこの公園でジュースを買う?いや、蹴り買い取る。

 というのも、この自販機が故障中なのか、お金を入れても買えず

飲み込まれてしまうからだ。なので、御坂は自販機に衝撃を与え

ジュースを落としていた。

 

 「またお姉さまわ」

 

 と隣で呆れているのは御坂の友達で同じ常盤台中学の一年で

ジャッジメントに所属している白井黒子だ。

 

 「仕方ないでしょ。こうしないと出て来ないんだから!

ちゃんとお金は置いておくわよ」

 

 そうして御坂はお目当てのサイダーを手に取り学校の寮に

帰った。

 

 ――

 

 ある時、御坂は一人で放課後、いつもの公園でいつものように

自販機を蹴ろうとした。するとそこに一人の男子学生が

声をかけてきた。

 

 「おい、何してんだ?」

 

 背が高く銀髪で、超イケメン風だが、少し怖い感じのする

男子だ。

 

 「何って、飲み物を買おうとしてるだけだけど」

 「飲み物買うのに蹴るのか?」

 「ああ!これ、こうしないと出て来ないのよ。ちゃんと

お金はおいてくからそれでいいでしょう」

 「そういうことか。でも、蹴りじゃ衝撃が強すぎて

警報がなるだだろ。だからこうしたほうがいい」

 「!?」

 

 彼は自販機に手を当てた。すると、いくつものジュースが

出てきた。

 

 「あんたも電撃系の能力を使うの?」

 「いや、別の能力だ。といっても、俺はレベル0だがな」

 「レベル0!?って、それじゃ能力は使えない

んじゃ?」

 「まぁそうだな。今のは能力じゃなく手品とでも

言っておこうか」

 「手品ね。まぁいいわ。じゃぁ私はこれもらって

行くからね」

 

 と御坂がサイダーを取った時、彼も同じ物を取ろうとして

手が触れた。それに御坂は一瞬ドキッとしたがすぐに

返事をした。

 

 「もしかしてあなたもこれ目当てなの?」

 「ああ。これはここしか売ってないからな。だから

譲れんぞ」

 「私だってこれが欲しいのよ!だから譲れないわ」

 「しかたない。なら勝負するか?」

 「いいわよ。言っておくけど、私はレベル5よ」

 「!?なるほど、お前が御坂美琴か。その制服も

常盤台のみたいだしな」

 「そういう事。だから勝負する前に譲ってくれれば

ケガしないで済むわよ」

 「そうはいかない。他に探しに行くのは面倒なんでな!

悪いが、女が相手でも容赦はしないぞ」

 「やる気みたいね。普通の能力者でも、私と知れば

逃げてくけど、あなたは逃げないみたいね。それなら

全力で行くわよ」

 「ああ、覚悟しな!」

 

 そうして二人は戦った。そして、勝ったのは彼の

方だった。

 

 御坂は信じられない様子だった。彼はレベル0だと

言っていたのに、御坂に勝ったのだ。

 その彼は躊躇せずに目当てのサイダーを手に取った。

 すると、彼はそのサイダーを御坂に渡した。

 

 「ちょっと、どういうつもり?あれだけ欲しがってたのに」

 「心配するな。俺の分もある」

 「え!?」

 

 それは同じサイダーが二つ出ていたからだった。それに

気づいてれば勝負をしないで済んだのにと二人は

目を合わせて思った。

 それから二人はベンチに座り、一緒にサイダーを

飲んだ。少しして、御坂が彼の事を聞いた。

 

 「俺は秋葉学園二年の朝霧楓だ」

 「秋葉学園、あまり聞いたことない学園ね」

 「まぁ学園都市一の最弱校だからな。学生はほぼ

レベル2までの奴しかいない。半分はレベル0だ!

だからお前の学校じゃ話題にもならんだろうな」

 「そうなんだ。でも、あんた、いや、先輩は

私より強いのにどうしてレベル0なの?」

 「それは秘密だ。知りたかったら俺を倒して

からにするんだな」

 「わかったわ。じゃぁ絶対倒してあげるから

その時は聞かせてよね」

 「いいだろう。それじゃ俺はそろそろ帰るな」

 「私も帰るわ。ねぇ、また会える?」

 「そうだな。このサイダーを買いにここにくるから

その時は会えるかもな。じゃぁな」

 

 朝霧はサイダーを投げた。ちゃんとゴミ箱に入り

そのまま公園を去った。その姿に御坂は少し

魅かれていた。

 これが、朝霧との出会いだった。

 



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朝霧との放課後デート?

 ここは常盤台の寮、御坂はここで白井と暮らしている。今は

放課後で、二人は一度ここに戻ってから互いの私情に入る。

 

 「お姉さま!今日も行かれるのですか?」

 「え!?うん。そうね」

 

 御坂は朝霧と会ってからほぼ毎日、あの公園に居た。

 会いえない日もあるが、大抵は朝霧とそこで

サイダーを飲みながら談話をしている。

 

 「お姉さま、まさかたとは思いますが殿方と

会ってるのではないでしょうね?」

 「そ、そんなわけないでしょ!私にそんなのが

いるわけないじゃない」

 「ですわね。でも、お姉さまを狙っている殿方は

大勢いるので気を付けてくださいませ」

 「わかってる。それじゃ行って来るわ」

 

 御坂は先に部屋を出た。寮を出るまではこの常盤台の

エースという感じの表情で、通りすがる生徒達に

笑顔であいさつをかわしながら歩く。

 寮を出て、少し離れた所に来ると、御坂は顔が

少し緩む。そして、公園にたどり着いた。

 

 今日はまだ朝霧は来ていなかった。御坂は先に自販機で

サイダーを出そうとした。

 

 この前までは『チェイサー』と叫びながら蹴って

いたが、今は朝霧がやっている様に、手を自販機に

当てて、御坂の場合は電撃を流し、それでジュースを

出していた。

 でも、いつも出るわけじゃない。二人が良く買う

様になってからか、出る回数が減っていたのだ。

 

 「ああ~!今日もなしか」

 

 御坂は何度か試したが、他のばかりが出て肝心の

サイダーが出て来なかった。

 

 落ち込んでいると、顔に何かが当たり御坂は

驚いた。

 

 「わっ!?あ!先輩」

 「おう。また不発か?」

 「ハイ。もしかしてなくなったんですかね」

 「かもな。ここ、補充してるとこ見たこと

ないしな。元々、この公園も人がすくないから

ほかられてるかもな」

 「そうですねって、先輩がもってるそれは?」

 「ああ、これか?別のとこで見つけた!

ここのがないかもって思ってな。ほら」

 「あ、ありがとうございます」

 

 御坂は素直にうれしかった。朝霧からもらった

事に。

 二人はベンチに座り、サイダーで乾杯をして

から飲み、談話をする。

 夕方になり、もうすぐ帰る時間になる。御坂は

この時間になると少しさびしくなる。

 

 「さて、そろそろ帰るか」

 

 朝霧は御坂にまだ何も感じてないので、普通に

言えるが、御坂は言えなかった。

 

 「お前はまだ残るのか?」

 「いや、わ、私はその」

 

 と、御坂が戸惑ってる時、二人に近づく

男達が居た。

 

 「お!こんな所に可愛い子がいるぞ」

 「本当だ!誘おうぜ」

 

 どうやらチンピラの様だ。人数は五人居た。そいつら

は先に立ち上がっていた朝霧を無視して御坂の

方に向かって行った。

 

 「お嬢ちゃん!俺達と遊ばないか?」

 「楽しい事しようぜ」

 

 お決まりのセリフを言うチンピラ。御坂はこの手に

は慣れていた。そのつど自分から退治してきたが

今は朝霧がいる。できるなら大人しくしてたいが

朝霧には普段の自分もわかってるから、大人しく

してても何してんだ?と言われるだけだった。

 なので、御坂はいつも通りに退治しようと

したが、以外にも先に朝霧が動いた。

 

 「おい、そいつは俺の連れだ!」

 「あ!?なんだお前」

 「まさか、彼氏か?へっ!見た目だけだな!

そこに居たのにも気づかなかったぜ」

 

 チンピラ達は朝霧を囲んだ。それに御坂は

どうにかしようと思ったが、その前に彼氏か?と

言われ、それに反応し、顔を赤くしていた。

 

 「よし、こいつを倒してお嬢ちゃんと

遊ぼうぜ」

 「ああ。さっさと片付けてやる」

 

 チンピラ達は能力を解放した。どうやら一応

能力者の様だが、朝霧は驚かず相手の出方を

見ていた。

 

 「よし、行くぞ!全員でかかれ」

 

 言葉通り、全員が一斉に朝霧に攻撃をしかけて

行った。そして。

 御坂がその音で普通になり、朝霧の方を

見た。そこにはチンピラ全員が倒されていた。もちろん

朝霧は無傷だ。

 

 「先輩!」

 「まったく。こういうバカはうざいな!おう

大丈夫か?」

 「はい。私は大丈夫です。あの、ありがとう

ございます」

 「まぁいいさ。でも、次からは自分で片づけ

ろよ!お前ならできるだろうからな」

 「ははっ!そうですね」

 

 御坂は笑ってごまかした。それはできるなら

朝霧の前では大人しくしていたいからだった。

 

 朝霧は一人で帰る予定だったが、今みたいな

事もあるので、とりあえず御坂を常盤台の

寮まで送って行く事にした。

 

 「じゃぁまたな」

 「うん。また、会いたいです先輩」

 「・・・そうか」

 

 朝霧は一度御坂の顔を見てから帰って行った。御坂は

今言った事を部屋に戻ってから思いだし

思いっきり赤面しながら恥ずかしがった。

 

 



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御坂の恋の病?

 授業中、いつもなら皆の見本にもなっている御坂だが、今彼女は

朝霧の事で頭がいっぱいで、授業を聞いてなかった。

 

 「御坂さん!!」

 「!?ハイ??」

 

 御坂は呼ばれて気づき、いきおいよく席を立ってしまった。

 

 「どうしました?あなたが集中してないなんて」

 「すいません。遅くまで勉強をしていたので少し

寝不足でして」

 

 御坂はとっさに嘘をついてしまったが、御坂のいう事は

信頼できるというほど、日ごろから優等生なので

皆それを信じてしまった。

 先生もそれならしかたないと甘い注意で終わり

授業は再開した。

 

 休み時間、御坂はクラスメイト達に囲まれる。いつも

そうだが、今日はさっきの事があり、よけいに話を

もちかけられた。

 その話の中でクラスメイトがそんな真面目なお嬢様の

御坂の恋人になる人がいるのかという話題になった。

 普段の御坂ならないないと笑って、返すが今は

思いっきり心当たりがあるので、黙っていた。

 

 放課後、今日は公園には行けない御坂。それは、黒子から

の誘いで、いつものメンバー、佐天涙子、初春飾利と

買い物をする約束があったのだ。

 その買い物を終え、ファミレスによる御坂達。皆が

注文をしていると、御坂がボーっとしているのに佐天が

気づいた。

 

 「御坂さん!もしもーし!!」

 「!?ああ、ごめん何?」

 「注文、何します?」

 「そうね、じゃぁ私はこれで」

 「わかりました。じゃぁこれでお願いします」

 

 注文が終わってからも御坂は窓の外を見て、黄昏ている

感じだった。それはさっきの買い物の時も同じだった

ので、初春が御坂に聞いてみた。

 

 「あの、御坂さんどうしたんですか?何か悩み事

でもあるんですか?」

 「え?そ、そう見える」

 「見えますわよお姉さま!今日だけではなく、最近

ずっとそんな調子ではありませんか」

 

 黒子はすぐに気付いていた。御坂の様子がおかしい

事に。

 

 「もしかして恋の悩みですか!!」

 

 佐天がいきなりテンション上げて聞いてきた。それに

御坂はあせった。

 

 「こ、恋なんてしてないわよ!!うん、全然してない!」

 「御坂さん、顔真っ赤ですよ」

 「お姉さまバレバレです」

 「バレバレって、だから、してないわよ」

 「してないならそんなに慌てないんじゃ」

 「うっ!それは」

 

 顔を真っ赤にして下を向く御坂。

 

 「まさか、お姉さまの方から殿方に好意を持つような

事があるなんて。それでお姉さま、その殿方はどのような

方なのですか?まさか、あの方ですか?」

 「え?あ、いや、たぶん黒子知ってる方じゃないわ」

 「なんと!他の殿方がいたのですか?」

 「でも、御坂さんが好意を持てる人って、どんな

人なんですか?」

 「そうですね。御坂さんほどのお嬢様なら相手も

 王子様の様にカッコいいんでしょうね」

 

 二人も御坂に聞く。特に初春は常に御坂をお嬢様

意識してるのでテンションを上げて聞いてきた。

 

 「えっと、それは・・・ごめん、また今度

話すね。じゃぁ」

 「あ!御坂さん」

 「お姉さま!!」

 

 御坂は慌てて店を出てしまい、そのまま

あの公園に向かった。

 

 公園につく前に御坂は落ち着きを戻し、いきなり

飛び出した事を後悔し、黒子にメールをし

二人に後で謝るからと告げた。

 走ってきたので喉がかわき、いつものようにジュースを

買おうとしたが、自販機に手を振れても電撃を流さず

茫然としていた。

 もうすぐ完全下校の時間なので、もうここには朝霧は

来ないとわかっている。だから、余計に御坂はここに

来た事で寂しさが増してしまった。

 

 「帰ろう」

 

 御坂はジュースを買わずに帰った。寮に戻っても

黒子がジャッジメントから帰って来るまでに、眠りに

ついてしまった。途中、黒子が話しかけているのに

気づいたが、御坂は返事をしなかった。

 朝、御坂は黒子より先におき、教室に向かったが

御坂は元気がなかった。それは授業が始まってからも

同じで、御坂は教科書も開かずに、机に顔を当てる

感じになっていた。

 この日御坂は誰とも話をしなかった。

 

 そして、この日から放課後の公園に、朝霧も

現れなくなり、御坂はますます元気が

なくなってしまっていた。

 それは完全に片思いをする側の恋の病だった。

 

 

 



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結ばれる二人?

 朝霧と会えなくなって十日が過ぎた。御坂はもう動ける気力も少なく

なっていて、授業には出るが、集中ができていない。

 それで、何度か先生に呼び出されたりして、御坂が調子がおかしいと

学校内でも少し話題になっていた。

 

 なので御坂は授業が終わるとすぐに教室を出て、外に出る。

 

 どこに行くあてもないが、やはりこの公園に来てしまう。でも

朝霧はそこにはいない。

 自販機に手を当て、そのまま下を向く。ため息をつき

御坂はいつも二人で座っていたベンチを見る。少しの間そう

していると雨がしとしと降ってきた。それでも御坂は動かず

いや、動けなかった。

 そして、雨に紛れて御坂が涙を流した時、急に雨が止んだように

感じた。

 

 御坂は振り向くと、そこには傘をさしてくれていた朝霧の

姿があった。

 

 「!?せ、先輩!!」

 「おっ!!?どうした?いきなり」

 「先輩!!」

 

 御坂は朝霧に抱き着いた。やっと会えた事にほっとし

思いっきり甘えたかった。

 少しして雨もあがり、二人はベンチに座った。御坂は

朝霧の膝の上にまたがり、抱き着いている。

 

 「大丈夫か?」

 「うん。ごめん。ちょっと混乱しちゃって」

 「何かあったのか?」

 「あったのは先輩の方ですよ。急にいなくなって

それで私」

 「ああ、悪かった。昨日まで学校のテストでな!

外出できなかったんだ」

 「テスト?この時期にですか?」

 「ああ。高校と中学じゃ少し違うからな。お前らの

所はこれからだろ?」

 「そういえばもう少し後ですね」

 「まぁそういう事だからな。悪かったな」

 「いえ、私も先輩の学校の事、調べればわかったのに

それもしなくて、その、先輩に会えない事がつらくて」

 「俺に会えないだけでか?」

 「ハイ。先輩!!私・・・」

 

 御坂は告白しようとしたが、断られたらと思うと

怖くて、すぐには言えなかった。さすがの朝霧も

御坂の思いに気づき、返事をする。

 

 「お前も物好きだな。俺なんかに近寄ってくる

なんてな」

 「ハイ。物好きです。だからこうして先輩に!

クシュン!!」

 

 御坂はくしゃみをした。さっき雨に濡れて体が

冷えた様だ。

 

 「・・・御坂」

 「ハイ」

 「俺の部屋に来るか?」

 「え!?せ、先輩の部屋にですか?」

 「ああ。お前の学校の方が近いだろうが、そこは

女子校だろ?俺の方が共学だからお前が来ても

平気だからな。まぁ男の部屋に入りたくなかったら

別にいいが」

 「いや、あの、い、行きたいです。先輩の部屋」

 「わかった。じゃぁ行くか」

 

 二人は公園を離れ、朝霧の部屋に向かった。朝霧も

学校の寮に住んでいるが、一人部屋なので、誰を

呼んでも平気だった。

 御坂は移動する時、ずっと朝霧の腕をつかんで

離さなかった。学校につき、寮の前で御坂の手続きを

する。本当は学校の方も見たかった御坂だが、まだ

生徒もいるので、それはさけた。なにせ、御坂は

レベル5の有名人だ。しかも常盤台の。そんなやつが

こんな最弱校に来たなんてなれば、あっという間に

学園都市中に広まってしまうからだ。

 

 寮に入り、御坂は朝霧の部屋に入る。そこは普通の

一人暮らし用の部屋で、御坂は男の部屋だからもっと

汚れてると思っていたが、部屋はきれいだった。

 それは朝霧がなんの趣味もないので、物がなく

普通にしていただけだった。

 

 「ここが先輩の部屋」

 「御坂、先に風呂に入りな!」

 「ふ、風呂!?い、いきなりですか?」

 「いきなりってなんだ?お前を温めるために

来たんだから、風呂使うだろ」

 「あ、そ、そうですね」

 

 御坂は少し期待したが、朝霧の性格もわかっているので

そういう展開ではないとすぐに気付いた。

 

 「じゃ、じゃぁ借りるね。えっと、の、覗かないでよ」

 「わかってる」

 

 御坂は風呂に入った。本当は覗いてほしいし、なんなら

一緒に入って、そのままエッチもしたいと思った。

 でも、相手は朝霧なのでそんな事にはならないから

自分から誘うしかなかった。御坂は風呂ですぐに

誘おうかどうかを迷っていた。赤面しながら。

 30分ぐらいして、御坂は風呂を出た。着替えは

朝霧の体操着を借りたが、当然、サイズはデカすぎるので

腕まくりをし、ズボンも、膝を出すまでまくった。

 

 「落ち着いたか?」

 「はい。ありがとうございます。あの、先輩」

 「なんだ?」

 「明日、休みですよね?休日だし」

 「そうだな。うちは連休に入るな。テストが

終わったから」

 「そ、それじゃぁその、ここに泊まってもいいですか?」

 「泊まりか?お前のとこだと外出許可がいるんじゃ

ないのか?」

 「そうですね。本当は先に居るんですけど、後でも

大丈夫です。注意されるだけだし」

 「まぁお前がそうしたいならいいが、本当に

こんな所に泊まるのか?」

 「ハイ。先輩とずっと一緒に居たいから」

 「わかった。じゃぁ好きに使いな」

 「ハイ。あの、先輩!!」

 「なんだ?」

 「・・・うん!」

 「!?」

 

 御坂は抱きつき、キスをした。長いキスをしそして

そのままベッドに朝霧を押し倒した。

 その後は朝霧も断らず、黙って御坂に身を任せた。

 

 



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御坂の恋情

 朝、朝霧は目を覚ました。すると御坂が先に起きていて

朝食を作っていた。

 

 「先輩起きました?」

 「ああ、お前も起きてたのか」

 「うん。なんか早くに起きちゃって、それで

せ、先輩が横にいたのがうれしくて」

 「本当に物好きだな」

 「ええ物好きですよ。だから先輩が好きです」

 「まぁお前となら退屈しないで済みそうだからな!

付き合ってやるよ」

 「な、なんかそう言われると、恥ずかしいな」

 「じゃぁ止めるか?」 

 「止めませんよ!ずっと一緒にいます。だから

高校も先輩の所にいきます」

 「いいのか?お前はレベル5だぞ。そんなやつがうちに

来たらどういわれるか」

 「平気です。先輩とは一緒になれませんけど、先輩が

居た学校に行きたい出す。だから平気です」

 「まぁあとはお前次第だからな。好きにしな」

 「ハイ!」

 

 この日は休日なので二人はデートに出かけた。もちろん

街を回った後はあの公園でゆっくりした。

 

 ――

 

 それからしばらくして、御坂は黒子達に朝霧の事を

話、黒子は完全には納得してはないが、追い返すことは

しなかった。

 佐天と初春は朝霧に質問攻めをした。常盤台では

御坂が復活し、生徒達も喜んだ。さらに、クラスメイトに

朝霧の事を話してしまい、学園中が御坂に恋人が

出来たことを祝福した。

 

 また時間が経ち、御坂も中学を卒業する。誰もがそのまま

常盤台の高校に行くと思われたのに、御坂は本当に

朝霧の高校に行くことになった。

 朝霧は卒業し、一緒に通う事はできないと思われたのだが

元々普段からサボってたり、不真面目な性格だったので

朝霧は留年する事になり、一年だけだが、御坂と一緒に

通う事になった。それは、御坂をここに呼んでしまった事

への責任もあったので、朝霧はわざとそうした。

 

 その御坂の高校行きは学園都市中にも広まり、あの

レベル5が落ちたという噂も流れ、その御坂に絡む

者達は増えたが、御坂自信は能力は何も落ちてなく

全部返り討ちにし、その噂はすぐに消えた。

 そうして御坂が朝霧の高校に入学した。ついでに

言うと、黒子はそのまま常盤台に残ったが、放課後は

毎日迎えに来ると御坂に告げていた。

 

 二人が恋人同士だという事はすぐに学校中に広まり

何故、御坂がここに来たのかがすぐに判明した。

 

 そして、先に朝霧が卒業をし、後に御坂も卒業して

二人は結婚をした。もちろん、御坂は親にも伝えた。

 その御坂の母親は若く、朝霧を紹介した時に

自分と付き合わないと娘の恋人を横取りしようと

した。もちろん冗談だが。

 

 こうして御坂は無事に朝霧と結ばれ、色々苦労は

しているが、幸せに暮らしていた。

 

 




 とある少女の恋情。この話で完結です。短い話ですが、読んでくださり
ありがとうございました。無事のハッピーエンドで終わりにしました。
 御坂ならいい嫁さんになれると思い、そうしました。

 ありがとうございました。後、話完結の仕方がわからないので
終わってない様になってますので、ご注意を。


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