『高町なのはが天国へ行く方法を記したノートを持っていたら』予告編 (パトラック)
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『高町なのはが天国へ行く方法を記したノートを持っていたら』予告編
これはひどい。
それは一冊のノートだった。
少し汚れてはいたが、使う事に問題は無いようなノートだった。
家には私以外誰もいなくて、寂しさを紛らわせようと思って家の中を見て回った時に、物置から見つかったのだ。
私はこれを日記帳か何かに活用しようと考えた。
そうすれば少しは時間を潰す事が出来るかもしれないからだ。
だが、私は思った。
もしかしたら、誰かが使った物かもしれない、と。
気になったのでノートを開いてみると、文字が書かれていた。日本語では無いようだ。
ふと、これを読んでみたいという気持ちが湧き上がってきた。
人の物を勝手に読んではいけないんじゃないか、と思ったが、ちょっと位は良いだろうという誘惑に負けて、部屋に持って帰って読むことにした。辞書は使おう。
そして私は部屋に戻った。
これが、私ーーーーー高町なのはの人生を変える出来事の始まりだった。
彼女は、数年後再び劇的な出会いをする。
それが、高町なのはの長い物語の始まりとなるのだった。
異世界の技術、『魔法』ーーーー。
「す、凄い………何て魔力量だ……」
「これは………『馴染む』……とても『馴染む』ッ!!」
魔導師である少女との戦いーーーー。
「あなたの目的は何なの?」
「……言う必要は無い」
狂気に侵された魔女ーーーー。
「過去っていうのは人を雁字搦めにする………あなたがまさにそうだよ、プレシアさん」
「………そうね。本当にその通り。だからと言って、私はここで終わるつもりなど無いわ!!!」
己の主の為に奔走する騎士ーーーー。
「グラーフアイゼン……ハンマーか……だけど、ブンブン振るならッ!!この私の前で!白旗でも振っている方が似合っているよッ!!」
「て、てんめぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
呪われし書の管理者ーーーー。
「止めるッ!!絶対に止めてみせるッ!!行くぞッ!リンカーコアの魔力を全開だッ!!」
「やってみろ。幼き魔導師よ……!!」
宿命を背負わされた少女ーーーー。
「………ママ?」
「なにィィィィィィィッ!?私がママだってぇぇぇぇぇぇッ!?」
「なのは、驚き過ぎだよ…」
これは、とある少女の奇妙な運命の物語である。
魔法少女リリカルなのは、
始まる……かも?
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