TS一夏ちゃんを無双させたいインフィニット・ストラトス (凍結中) (銭湯妖精 島風)
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オープニング



「え?彼女の事?勿論知っているよ」

彼女は天災と呼ばれた1人の科学者

『彼女』の相棒だった女性

私が追う『ある人物』の元同僚

「話せば長くなるなぁ、とても古い話。知ってるかな?エースは3つに分かれるんだ」

10年前、世界を巻き込んだ事件が有った

『白騎士事件』

「強さを求める者、プライドに生きる者、戦況を読める者、この3つ」

その空に奇跡を描き歴史に名を刻み込んだ世界で最初のIS乗りがいた

「彼女は・・・確かにエースだった」

畏怖と敬意の狭間で生きた1人のヴァルキリー

私は『彼女』を追っている

そして、『天災』の言葉で物語の幕が上がる

「あれは、雪の降る寒い日の事だった」






 

 

モスモスひねもす?読者の皆さんコンニチハ、ミンナのアイドル束さんだよ〜♪

 

私は今、世紀の大発明の開発中なんだ

 

その名もインフィニット・ストラトス、略してISという名前なんだ

 

宇宙に行って宇宙旅行がしたくて開発を進めているんだけど、流石に小学生の私には思った通りの結果が得られていない

 

理由は様々で、1つ目は開発場所の確保が難しい

 

これは情報漏洩とか騒音の問題が有る、だってウチは神社だから人の往来が多いんだもん

 

2つ目は、資金の問題

 

株を転がせばいいんだけど、通帳と未成年では造り辛い

 

3つ目は、パーツを作る為の材料の発注とかがやり辛い事

 

 

これは両親にバレたら面倒臭いからだ

 

やっぱりサプライズは大切だし?

 

 

そんな訳で、私は少しずつ確実にISの開発を進めて行く事にした

 

そしていつの間にか私は小学校を卒業して、中学生になっていた

 

でも長い時間を掛けて造った自信作、IS第1号機 白騎士が完成した

 

家の裏山にある洞窟で実験したり、深夜に家を抜け出して誰もいない海上で実験したり山の中で実験したり色々な過程を経てついに白騎士を完成させた

 

流石の私も嬉しくって堪らなかったので、幼馴染で唯一無二の親友、ちーちゃん こと織斑千冬を呼んで御披露目をした

 

「ちーちゃん、漸く完成したよ。私の・・・私達の翼が」

 

「大分前からコソコソ造っていたアレだな?」

 

私がウチの蔵を改装して拵えた作業場の扉の前でちーちゃんと話

 

「開けるね?」

 

「あぁ」

 

いつもポーカーフェイスのちーちゃんが、いつに無く興味を示してくれている様で私は嬉しくなりながら扉を開け

 

 

「この子が、IS第1号機 白騎士だよ」

 

「これが、IS」

 

私達の目の前に有る白銀の鎧、翼を模したメインスラスターとデブリ除去を目的としたプラズマソードと荷電粒子砲、所謂ビームライフル

 

「どうかな?」

 

「日本より西洋の鎧の趣きだな?だが、悪くない」

 

どうやら ちーちゃんも気に入ってくれた様だ

 

「実は ちーちゃんに頼みたい事があってさ?」

 

「また私を共犯にしたいのか?お前の悪戯は洒落になら無い時があるから控えろと言わなかったか?」

 

アレ?何で私は怒られているんだろう?

 

と、言うか・・・まだ何も言って無いよ

 

「違うよ、ちーちゃん。私はISを学会で発表しようと思うんだ、ちーちゃんには私に代わってデモで動かして貰おうかな?って」

 

私の言葉に一瞬眉を動かしたが

 

「仕方ないな、親友の頼みだ。引き受けよう」

 

心良く(?)引き受けてくれた

 

「来年中には発表するから、それまでに手足の如く動かせる様になってね?」

 

「任せておけ」

 

 

それから私達は準備を始めた

 

人目につかない深夜に ちーちゃんには白騎士の慣らしとかをして貰い経験値を稼いで貰った

 

同時進行でデータを取り、私は学会発表用のレポート制作をして

 

あっという間に1年が過ぎ、よいよ学会発表の日を迎え、私達の戦いは始まった

 

 

その結果から言えば、誰も認めようとはしなかった。だが、実機が存在するなら話は変わる

 

彼等の目の前には白騎士が存在しているのだから、信じざるえないのだ

 

そう、そこまでは良かった

 

問題は、デモを行った直後に起こる

 

何者かにより12ヶ国の軍施設がハッキングを受け日本に向けて約2500発のミサイルが発射されてしまった

 

自衛隊が総力を結集してもミサイルの全てを撃ち落とす事は出来ない

 

だが、ISは・・・白騎士は違う

 

宇宙で数光年単位移動を念頭に入れているのだから撃ち漏らす事は絶対にない

 

「白騎士、日本を・・・家族を守る為にお願い」

 

「委細承知」

 

それだけ言い、ちーちゃんはプラズマソードとビームライフルを持って空に軌跡を描き飛び立ち、見事ミサイルを海上で全て破壊した

 

だが、それで終わりでは無かった

 

各国が、白騎士を鹵獲しようと出しゃばってきたんだ

 

でも白騎士にの機動に着いてゆけずに最終的には戦闘機207機、巡洋艦7隻、空母5隻、監視衛星8基を唯の1人の命を奪わずに成し遂げた

 

それを確認し私は宣言する

 

「ISに勝てるのはISだけ、だから もう無駄な鉄屑を増やさないで欲しいな?」

 

あんまりにもムカついていて、この後の事は余り覚えていない

 

 

これが後に白騎士事件と呼ばれた、大事件

 

私が天災と、呼ばれ始めた切っ掛けだった

 

 

 





私は、まだ戦場に近い場所にいる

国境の近く

確かめたいんだ、私がしてきた事の全てを

そして、ここに居る仲間と戦っている敵の意思を

答えは此処には無いかもしれない

でも探したいんだ


うん、今は そう思える

それで良いと思える


これって彼女も見るの?見るだ、そう

じゃぁ会ったら伝えてくれないかな?


はろー相棒、まだ生きてるかな?

ありがとう 親友

またね?






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ぷろろーぐ


青空に軌跡を残しながら白銀と蒼が幾度も交わる

「・・・速い」

左右に一振りづつ持つ剣で時に防ぎ、時にいなし、時に斬り、彼女は呟く

今、彼女の頭にあるのはヤツを逃したら日本に上陸し、市民に被害を出すかもしれない為に阻止する使命・・・では無く

単純に強敵と出会えた事に対しての歓喜、それだった


ISを表立ってはスポーツと言われている世界では開花しない筈だった彼女の才能と本質

それに反して、不義や不正を嫌い清く気高く生きようとしてきた性格と人生


そんな二律背反の様な彼女は正義の味方と大義名分を掲げてヤツを殺す為に刃を振るう






 

 

唐突だけどボクは今、何処かの廃工場か何かに誘拐されて監禁されている

 

ボクは、第2回モンドグロッソでも優勝すると意気込んでいた お姉ちゃんの勇姿を見る為に遥々日本からドイツに来たのに・・・

 

早く戻らないと決勝が始まってしまうのだけど・・・誘拐犯の人達が複数人居るから厄介なんだよなぁ

 

 

という訳で現状を把握しよう

 

まず、パイプ椅子に座らされて逃げれない様に鉄柱を通して手錠を掛けられている上に足にも手錠を掛けられている

 

手錠の鎖は少し余裕があるから座ってる分には問題無いけど、逃げるのは無理っぽいなぁ・・・普通なら

 

 

誘拐犯の人達はボクの事を、お姉ちゃんの事を、ボクの事を妹の様に可愛がってくれている お姉ちゃんの親友の事を、何も分かっていないし、嘗めている

 

きっと彼等は、ボクをたかが中学生の小娘だと思っているのだろう

 

確かにそれは間違いでは無い

 

ボクは中学生の小娘だ、1つの所持品を所持している事を除けば、だ

 

「あのー・・・決勝戦が始まりそうなので、そろそろ帰って良いですか?」

 

首を傾げつつ彼等に尋ねると、何言ってんだコイツみたいな顔をされたので

 

「ボクを誘拐した目的は分からないですが、もう正当防衛の理由付けは充分ですよね?」

 

ボクは それだけ言って告げる

 

「来て、アイオライト」

 

辺りを光りが満たし、治る頃にはボクの身体を蒼き鋼が包みボクは手足の手錠を引き千切り立ち上がると、既に彼等は手に銃火器を携え此方に向けていた

 

やはり騒がしくなってしまったが、仕方ない

 

「ボクの邪魔をしなければ、今回は見逃しますけど・・・ダメですか?」

 

「ダメに決まっているだろうが!!ちっISを持ってやがったとわな・・・早くウチのを呼べ!!」

 

どうやら彼等の他にISも居るらしい

 

来たら凄く面倒なので、サッサと逃げる事にしよう

 

「ボクは帰ります、サヨウナラ!!」

 

そう言って逃げ出そうとしたら彼等が銃火器をブッ放してきたので、少しビックリしたが、無視して中央を低空飛行で抜け、屋内から出たら彼等の銃火器とは桁違いの威力の銃弾がボクの右肩にヒットし、体勢が少し崩れたが立て直し、銃声がした方向を向く

 

「逃がさねーぞ?」

 

「ダメですか?なら仕方ないです」

 

 

そこにはIS用のアサルトライフルを構えたISが居て、逃がしてはくれなさそうだったので、ボクは腹を括りアイオライトの武装を呼び出す

 

「閃刀正宗・・・我が刃は尽きぬ剣」

 

アイオライトの腰部に この身の3分の2程ある細長いコンテナが装着され、数多の超振動ブレードが展開されると同時にバイザー型のハイパーセンサーが降りボクの顔の上半分を覆う

 

「はっ、見た目だけじゃ勝てねーぞ?」

 

「見た目だけだと思いますか?」

 

 

超振動ブレードを左右の手に一振りづつ持ち、彼女に言うと何か楽しそうに撃って来たので素早く右に移動しつつ当たりそうな弾丸を超振動ブレードで弾く

 

そして一気に近付き一閃し、アサルトライフルを斬り払うが、すぐに距離を取られたので、緩く構えながら彼女に問う

 

「次は手か足の先を頂きます、引いて貰えませんか?」

 

「引く訳ねーだろ?面白そうな相手をみ・・・ちっ、今回はテメェを見逃してやるよ、目的は済んだし上からの命令じゃ仕方ねぇ、その首 洗って待ってろ。じゃぁな」

 

それだけ言って彼女は空の彼方へ消えていった

 

「なんだったんだろ?」

 

首を傾げつつ地面に降り、辺りを見渡すとパトカーのサイレンとかが聞こえ始めたので逃げようかと考えていたら黒いISにロックオンされている様で警報が鳴る

 

「前に1人、後ろに1人・・・いやスナイパーが、ずっと後ろに居るから後ろには2人か」

 

冷静に分析していると

 

「そこのIS操縦者、大人しく武装解除し投降しろ。そうすれば罪も軽くなるぞ?」

 

「・・・分かりました」

 

ボクは超振動ブレードをコンテナに収納し、アイオライトと共に収納し、両手を頭の上で組み

 

「これで良いですか?」

 

「あぁ、そのまま動くなよ?」

 

ゆっくりと目の前に降りて来た彼女は驚いた顔をして

 

「02、03、この娘は救出対象だ。周辺警戒に移行、織斑千冬氏が来るまで保護するぞ」

 

そう言って

 

「織斑千冬氏は決勝戦を棄権し、今此方へ向かっている。なので我々と共に来てくれ」

 

「分かりました」

 

少し俯き、彼女の後に着いて行って軍用車の後部座席に座り反省をする

 

 

もっと早く逃げておけばよかった

 

もっと早く対処すればよかった

 

そもそも誘拐されなければよかった

 

そんな事をグルグルと考えて考えて、ずっと考えていたら

 

「一夏!!」

 

急いで来たからかジャージが少し肌蹴ている お姉ちゃんがボクの手を握ってくれた

 

「お姉ちゃん・・・ゴメンなさい、ボクのせいで・・・」

 

ポタポタと涙が雫となり お姉ちゃんの手に落ちる

 

「何を言っている、お前以上に大切なモノなんて存在する訳が無い。本当に無事で良かった」

 

お姉ちゃんは、そう言ってボクを優しく抱き締めてくれた

 

それが暖かくてボクは、もっと泣いてしまった

 

悔しくて、嬉しくて、そんな感情がごちゃ混ぜになって声を出して泣いた

 

 






はい、そんな訳でTS一夏ちゃんが書きたいが為に作りました


こんな半端者ですが、よろしくお願いします



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問題にならない訳がない





 

 

 

ボクが誘拐された事件から数日後、ドイツ某所にある軍施設の1室にボクは、ドイツ人のお姉さんと日本人のお姉さんの2人と向き合っている

 

さながら取り調べみたいな感じになっているが、対応は結構丁寧で不自由はしていない

 

「漸く落ち着いてお話が出来る様に整ったので、貴女には幾つか質問や お話をしたいと思います。警察等でも同じ質問をされたと思いますが、もう一度 お願いします。あ、私はツェツィーリエ・シュヴァルツシルトといいます。ツェリと呼んで下さい」

 

ドイツ人のお姉さん、ツェツィーリエさんが口を開き、ボクに言ってきて

 

「私は麻木 芹です」

 

日本人のお姉さん芹さんは、タブレット端末を操作しながらICレコーダーのスイッチを入れて机に置いている

 

何か出来る女性って感じで少し憧れる

 

「分かりました」

 

此処で渋っても仕方ないし、犯人の人達の一部以外は捕まっていないと聞いているので、協力をするべきだと思う

 

それから様々な質問をされていたが、やはり警察に話した内容と大差は無かったが、ツェリさんは決めていた様子で表情が僅かに変わり

 

「次は我々にとっての本題をお聞きします、単刀直入に・・・貴女が所持しているISについてです」

 

ボクは出されたミネラルウォーターを一口飲んで考える

 

この手の質問がされる事はボクにも予想していた

 

この世界に存在するISコアは公には467個しか存在せず、束お姉ちゃんしかISコアを生産する事が出来ない

 

その束お姉ちゃんは数年前に行方を眩ませてしまったので、ISコアが増える可能性は限りなく低い

 

だから1つでも多く欲しいの筈

 

「何でしょうか?」

 

ボクは気を引き締めて言う

 

「そのISに搭載されているコアの出処について、お聞かせ願います」

 

やはりか、そう考えて もう一度ミネラルウォーターを一口飲んで

 

「これは・・・数年前、姉の親友に誕生日プレゼントとして頂いたモノです」

 

ボクはヘアピンを外し指で撫でなかまら答えられる

 

「なるほど、織斑千冬氏の親友とは・・・やはり」

 

「ISの開発者、篠ノ之束博士です。小さい頃から博士に可愛がって貰っていましたから・・・」

 

ボクの言葉に納得した様子で頷くツェリさん

 

やっぱり問題にならない訳がないよね、うん

 

「本音を言えば、そのISを此方に譲渡して欲しい所ですが、我々は篠ノ之 束博士 及び 織斑千冬氏と事を構えたく有りません。これはIS委員会の総意です、ですが代表候補生や企業所属ではない貴女がISを所持しているのは些か以上にマズい」

 

確かに色々と問題かも知れない

 

 

「ならば、マズくない状態にすれば良いとなりまして、IS委員会は対IS犯罪対策組織 及び 対策部隊の立ち上げを決定し、篠ノ之博士への交渉も成功しました。無論タダでとは行きませんでしたが・・・」

 

そう苦笑するツェリさん

 

束お姉ちゃんは一体何を対価にさせたんだろう?

 

知りたいけど、怖いから知りたくない

 

「貴女には此方に所属して頂きたいのです、正確には篠ノ之博士旗下になりますが」

 

 

「・・・姉と相談しても?」

 

正直、ボク1人で決める事は出来ない

 

ボクには何が正解なのかが分からないから

 

「そうですね、今日はお暇します。織斑千冬氏と相談して下さい。我々は良き返事を期待して待っております、此方にご連絡を」

 

そう言い、ツェリさんは名刺を置いて、芹さんと一緒に部屋を出て行く

 

「はぁ・・・どうしよう・・・」

 

お姉ちゃんにIS持ってる事を言ってないから、説明するのが怖いなぁ・・・

 

 

少し憂鬱になりつつボクも部屋を出て、お姉ちゃんと寝泊まりをしている部屋に帰る

 

「うううぅ〜」

 

ゆっくり帰って来た筈なのに、既に部屋の前に着いてしまって扉の前で唸る

 

確か、お姉ちゃんは既に部屋に居る筈なんだ

 

 

「ん?なんだ一夏、どうかしたのか?」

 

扉が開き中からお姉ちゃんが出て来て不思議そうな顔をして聞いてくる

 

「う、うん。相談が有って・・・」

 

ボクは意を決してお姉ちゃんに言う

 

「そうか、分かった。とりあえず中に入ろう」

 

お姉ちゃんはボクを中に入れて扉を閉めて鍵を掛ける

 

「それで?相談とは何だ?」

 

ベッドに足を組んで座り聞いてくる

 

「う、うん・・・実はボク、ISを持っててね?それが少し問題になってるみたいで、IS委員会の部隊に所属しないか?ってお誘いを受けまして・・・」

 

ううぅ・・・お姉ちゃん目付きがするどくなったよ

 

「・・・そうか、どうせ束の仕業だろう?」

 

溜息を吐いて腕を組み言う お姉ちゃん

 

「ま、まぁ否定は出来ない・・・かな?」

 

アイオライトも部隊も束お姉ちゃんが関与してるから否定は出来ない

 

全てが束お姉ちゃんが原因ではないけれど

 

「私としては、お前の意思を尊重するつもりだ。お前はどうしたい?」

 

「ボクは・・・」

 

真っ直ぐお姉ちゃんに見つめられ、ボクは考える

 

正解を考える

 

「はぁ、お前は良い子過ぎるな?どうせまた正解を考えいるのだろう?たまにはワガママを言っても良いんだぞ?」

 

お姉ちゃんは苦笑して立ち上がりボクの頭を撫でる

 

「お前は今まで私の為に色々と我慢もしてきただろう?なら正解なんて気にせずに自分が、どうしたいかを考えてみろ」

 

そう言い優しく微笑んでくれた

 

だから考える

 

ボクはどうしたいかを

 

それは分かっている、ボクは お姉ちゃんの様に強く気高く自分を律し人に優しい人になりたい

 

ならば、夢の一歩へ近付けるかも知れない

 

「ボク、お誘いを受けるよ」

 

「そうか、分かった。私に出来る事が有れば言ってくれ、姉としては、たまには妹のワガママを聞いてやりたいしな?」

 

そう言ってお姉ちゃんはニヤリと笑んだ

 

 

手始めに束お姉ちゃんに電話してみよう

 

 






執筆に3時間も掛かってしまった・・・


神様、文才を下さい




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やっぱり自宅が落ち着くけど、お姉ちゃん大丈夫かな?





 

ツェリさん&芹さんに入隊(?)のお誘いを受ける事を伝えて2週間が経ち、漸く日本に帰って来れた

 

元々は1週間程度の予定だったのに、だいぶ予定を超過してしまった

 

授業のノート、誰かに借りなきゃ・・・誰に借りようかな

 

弾は、授業中は居眠りしてるからノートは書かない

 

鈴は、本当に自分に必要な分だけしか書かない

 

数馬は、可もなく不可もなく普通のノート、でも少し字が汚い

 

まぁ先生には事情をボカして説明しているし、プリントとか課題とか頼めばくれるかも知れないし、後で考えよう

 

そんな訳で、軽く自宅の掃除や洗濯を済ませて、お土産を手に持ち自宅を後にする

 

少し歩いてボクと お姉ちゃんが日頃から色々と お世話になっている篠ノ之神社へやって来た

 

鳥居を潜り境内を横切って、裏の剣道場と居住区画の方へ向かうと、雪子さんが庭先の掃除をしていた

 

「雪子さん こんにちは、ドイツのお土産を持ってきました」

 

「一夏ちゃん、お帰りなさい。いつもありがとう」

 

そう微笑む雪子さんにお土産を渡し

 

「いえいえ、ボクにはコレぐらいしか出来ませんから」

 

「そうかしら?結構色々と助けて貰っているつもりなのだけれど?」

 

クスリと笑みを浮かべる雪子さん

 

やはりボクは雪子さんには頭が上がらない

 

多分、一生このままだと思う

 

「そう言えば、今日は群青君が来ているわよ?」

 

ボクは雪子さんの言葉を聞き、道場へ顔を向ける

 

「やっぱり気になるのね?貴女の予想している通り、篠ノ之流の修練よ」

 

そう言い雪子さんはボクの背中を軽く押してくれる

 

「ありがとうございます」

 

ボクは軽く頭を下げて道場へ向かう

 

この篠ノ之神社は元々は束お姉ちゃんのお父さん、篠ノ之柳韻先生が神主の職務の傍ら剣道場をしていたのだけれど、要人保護制度とか何とかで一家は離散してしまった

 

その後、新しく神主として配属されたのが、柳韻先生の弟さんの柳一先生で雪子さんは柳一先生の奥さん

 

 

そして柳韻先生も柳一先生も篠ノ之流剣術を今に伝える師範なのだ

 

まぁそんな事は、どうでもいい

 

重要なのは、先生じゃない もう1人の方なのだ

 

ボクは平静装い、靴を脱ぎ揃えて靴箱に入れてから

 

「失礼します」

 

扉を開け一礼して、中に入り神棚へ一礼する

 

「あぁ一夏君か、いらっしゃい。例の件は考えてくれたかい?」

 

鍛錬用の真剣の手入れをしていた柳一先生が刀を鞘に収めてから、そう言う

 

「ボクが篠ノ之流剣術の師範代になる話ですか?ボクは未熟も未熟ですから」

 

「そうかな?でもいづれは私や千冬君を超える素質があると思う、だから気が向いたら引き受けて欲しい。さて群青君、今日は外せない用事があるから此処までにしよう。では」

 

「「はい」」

 

そう言い柳一先生は道場から去ってしまった

 

「お帰り一夏ちゃん、大変だったみたいだね?」

 

「確かに大変だったよ、お兄ちゃん」

 

刀を鞘に収め、ボクにそう言った群青お兄ちゃんの前に座り言う

 

この人は加賀谷 群青、ボクより3つ歳上の16歳の高校1年生、海の様な髪の色をしていて目が碧の長身

 

ボクの初恋の人で、ボクが頭の上がらない人その2

 

 

「まさかドイツで誘拐されるとは思わなかった、暫く海外には行かない様にしようかな?」

 

「それは災難だったね?やっぱり千冬さんが決勝戦を棄権したのは、それが原因?」

 

お兄ちゃんの言葉に頷き

 

「束お姉ちゃんのお陰でボクは無傷だったから お姉ちゃんは暴れなかったけど、怪我なんかしてたら・・・うん」

 

ボクも そうなんだけど、シスコンなんだよね。うん

 

それだけ愛されているのが分かるから嬉しくはある

 

でも、お姉ちゃんって冷静沈着に見えて割りと直情型なんだよね・・・直ぐに手とか足とか刀とか出ちゃうんだよね・・・ボク叩かれた事無いけど

 

だからと言って、ボクに甘い訳では無い・・・筈、うん

 

「ははは、千冬さんらしいと言えば千冬さんらしいね?でも無事で良かった」

 

お兄ちゃんが、ニコリと微笑んでボクの頭を撫でてくれる

 

幸福感が天に昇る程に高まっていく

 

「えへへへ」

 

お姉ちゃんに頭を撫でて貰うのも好きだけど、お兄ちゃんに撫でて貰うのも好きだ

 

その根底にあるモノは別物なので、優劣をつける事は出来ない

 

「そう言えば、また自分の事をボクって言ってたね?君ももう中学生なんだし、そろそろちゃんと私に矯正しておかないとダメだよ?」

 

そう言いつつも お兄ちゃんはボクの頭を撫でる手を止める事は無く、ただ苦笑しているだけだった

 

この指摘は過去に何度も言われているのだけど

 

正直な所、矯正は簡単では無いと思う

 

最初は、この道場にいたお兄ちゃんに憧れて真似をし始めた、気付けば憧れは恋心へと移り変わり、今もお兄ちゃんを想っている、多分お兄ちゃんなら お姉ちゃんも認めてくれると思うし

 

「ま、前向きに検討は、する」

 

いつもの逃口上を言うと、またお兄ちゃんは苦笑した

 

「やっぱり頑固と言うか何と言うか・・・っと、そろそろ帰ろうか。」

 

時計を見れば結構長い時間話をしていた様で陽が傾き、空を赤く染めていた

 

「まだ明るいけど、送るよ一夏ちゃん」

 

刀を専用の鞄に入れ、お兄ちゃんが言ってくる

 

「え?ううん、大丈夫だよ?ほらボクIS持ってるし」

 

「ISを持っていても、誘拐されたよね?一夏ちゃん」

 

うぐぅ・・・的確な指摘だぁ

 

「分かったら大人しく僕に送られてね?」

 

「はい」

 

お兄ちゃんは優しい

 

僕以外の人にも優しい

 

気配り上手で正義感が有って、女尊男卑の風潮蔓延する この世界で自分の芯を持ってる

 

ボクは、そんな お兄ちゃんが・・・加賀谷 群青が大好きだ

 

 

どうにかして、お付き合いをしたいけど・・・どうしたは良いのでしょう?神様

 

 





はい、そんな訳で第3話となります

この群青くん、実は相方がエブリスタで書いてたファンタジー小説のキャラクターを私なりに解釈して登場させています

勿論、相方には許可を貰っています


エブリスタでの彼は一国の王子で魔力量が平均より少なく、二刀流を使う近接戦を得意とする子でした


あと双子の姉が居て、彼女は逆に魔力を無尽蔵に持っていて近接戦はあまり得意じゃなく、アホの子でした



姉が出てくるかは未定ですが、要望など有りましたら気軽にコメントをくださいませ



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天災博士に誘われて

 

 

ドイツから帰って来て数ヶ月が経ち、ボクは無事に中学2年生になる事が出来た

 

弾の妹さんの蘭ちゃんが入学してくるかと思っていたのだけど、成績優秀な彼女はお嬢様学校の方へ進学してしまったので、少し残念だ

 

そんな訳で、帰宅部のボク達は新入部員の確保とか関係無いので気楽な放課後を過ごしている

 

たまに鈴の家の中華料理店の手伝いをしたり、弾の家の食堂の手伝いをしたり、みんなで遊んだり勉強したり色々な事をして過ごして、季節は真夏になった

 

そしてボクは今、対IS犯罪対策組織テュールの日本支部に来ている

 

何でも名目上は所属しているのに、活動記録が残っていないと色々と問題があるとの事で、夏休みを利用して基礎教練を受ける事になった

 

正式に所属が決まった後に貰った身分証を守衛さんに見せ敷地の中に入る

 

キョロキョロと辺りを見渡していると、背後から抱き着く様に目を覆われ後頭部に憶えのある弾力を感じる

 

「だーれだ?☆」

 

「束お姉ちゃん」

 

「せーかぁーい♪」

 

ボクの言葉に嬉しそうに手を外し、そのまま抱え上げられ抱き締められる

 

少し苦しいけど、いつもの事なので気にしない

 

「いやぁ久しぶりだねぇ?いっちゃん」

 

「うん、久しぶり。束お姉ちゃん、でも何で?」

 

ボクの記憶が正しければテュールの本部で専属部隊エインヘリアル用のISと違うマルチフォームスーツと主機の開発をしている筈だから日本にはいない筈なんだ

 

「ん?いっちゃんの様子を見に来たのと、新しいヤツを造ったからプレゼントしようかと」

 

ボクを抱き抱えたまま束お姉ちゃんは歩き始めるが、ボクはされるがまま身を委ねる

 

「そうなんだ、ありがとう?」

 

「うんうん、いっちゃんは癒しだなぁ〜」

 

イマイチよく分からないけど、束お姉ちゃんの実妹でありボクの幼馴染の箒ちゃんはクール系だからなのかな?

 

元気かなぁ箒ちゃん

 

そんな訳で、訓練用の施設に到着して格納庫へ入る

 

そこには真新しいISとは違う雰囲気を醸し出しているナニカがズラリと並んでいた

 

 

「これは・・・凄いね」

 

濃緑色の装甲は滑らかに流線を描き決して角張った印象を与えないスタイリッシュさがある

 

「この子達の名前はファフナー、ファフナーパワーズモデル。この子達は一般隊員用でカタログスペックなら第2世代以上の性能を発揮してくれる」

 

全身装甲のパワーズモデルを運ばれながら眺めていると束お姉ちゃんがボクに説明してくれた

 

「もう完成して量産したんだ、凄いね」

 

やはり束お姉ちゃんは天才だとボクは思う

 

そんな訳で屋内訓練場に到着し、ボクは解放された

 

「室内訓練場みたいだけど・・・何かするの?」

 

「うん、ちょっと新しいオモチャを試して貰おうかな?って」

 

束お姉ちゃんが指を鳴らすと無人のターレットトラックが格納庫から出てきてボク達の横に停車する

 

その荷台には、デカイハンマーみたいな形の多分IS用の武器が積んであった

 

「これは?ハンマー?鈍器には違いない筈だけど・・・」

 

束お姉ちゃんはコレをボクに試させてどうしたいんだろう?

 

いや、多分造りたかっただけかもしれない

 

だって束お姉ちゃんは、そういう人だもの

 

「これはレンチメイスだよ、いっちゃん」

 

「レンチメイスか、重そうだね?」

 

ボクは様々な近接武器を使った事があるけど、あまり鈍器は使用経験が無い

 

刃物系をよく使う、閃刀 正宗とか

 

「まぁね、これは重量で叩き潰す系の武装なんだよ。でもその分頑丈だから、ちょっとやそっとじゃ傷も付かないから安心して?」

 

つまり盾にしろと、そう言う事の様だ

 

「一応だけど、IS用だよね?」

 

ISのパワーアシストが有っても重そうに見えるレンチメイスを見て尋ねる

 

「うん、幾ら私でも生身用には作ってないよ〜」

 

そう言ってコロコロ笑う束お姉ちゃん

 

それを横目で見つつアイオライトを纏いレンチメイスを掴み持ち上げる

 

「ん〜見た目の想像より少し軽いかな?」

 

「それはアイオライトのパワーアシストと いっちゃんの身体能力が凄いだけだよ?まぁアイオライトが使う前提の武装でもあるけど」

 

これでまたアイオライトの専用武装が1つ増えた

 

「そっか、少し振るね?」

 

束お姉ちゃんから少し距離を取りレンチメイスを構え軽く振り下ろす

 

すると、重量故に少し身体が引っ張られる様な感覚を感じる

 

次は横に振ってみると、やはり少し身体が引っ張られる様に感じる

 

「ふむふむ、これはPICで慣性制御が必要かな?いや逆にPICを使わずに動くのも有りかもしれない」

 

地上なら地面を踏みしめて制御が可能だが、空中だとPICで制御が必要になる

 

これは鳴らしが必要だと感じる

 

「2回振るだけで慣れ始めるのも流石だね、そのレンチメイスで ちーちゃんを倒してみない?」

 

束お姉ちゃんが楽しそうに笑んでいるが、それは無理だ

 

「流石に無理だよ、お姉ちゃんはスピードタイプだから、重量の有る武装じゃ追いつけない。だから お姉ちゃんと戦うなら閃刀 正宗かアレを使うよ」

 

アレとはボクの切り札で有り絶対に引けない時に使うと決めている武装だ

 

 

「そっか、確かにそうかも。それはパワー系の相手に使ってね?」

 

「うん、機会が有れば」

 

それから束お姉ちゃんの造った自称オモチャの数々を試しに使う事を繰り返して、ボクの1日目は終わりを迎えた

 

アレ?おかしいな、ボクは教練を受けに来た筈だったんだけど・・・アレ?

 

 






反省はしている

だが

後悔はしていない!!


はい、そんな訳で今回は対IS犯罪対策組織テュールと専属部隊エインヘリアルの名前を明かしました

命名基準は、ブリュンヒルデと同じで北欧神話からです


ブリュンヒルデは北欧神話のワルキューレもといヴァルキリーの1人なので

なおテュールは法と豊穣と平和の神

エインヘリアルは英雄達の魂、拡大解釈で英霊達を意味します


またファフナーは、ファフニールからと言う事で採用しました

まだ作中では語られていませんが、ファフナーは男女問わず搭乗操作可能です、機体に食われたりもしません

陸戦・空戦タイプの2種があります

パワーズモデルの他にも隊長機や指揮官機も有ります

ファフナーに一夏ちゃんが乗るかは未定です←



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ブルーソルジャー

 

 

束お姉ちゃんが造ったオモチャを試した翌日、ボクは再び屋内訓練場へ来ている

 

既にアイオライトを身に纏い、閃刀 正宗を装着し超振動ブレードを一振り地面に立てる様にして両手を柄に重ねる様に置き、目を閉じて集中する

 

 

今日この場に居るのは、とある人と模擬戦をする為

 

その人は現在、お姉ちゃんの後継者最有力候補でボクが必ず超えると誓った人だ

 

争い事は あまり好きじゃないんだけど、仕方ないので今は精神統一をしている所だ

 

 

待つ事数分、ボクの目標であり お姉ちゃんの後輩であり、ボクの大好きな お兄ちゃんの姉、加賀谷 夏月さんが、青紫色をした専用機、雛桔梗を纏い目の前に降り立つ

 

「あら?待たせちゃった?」

 

「いいえ、丁度良かったです」

 

お陰でスイッチを入れる事が出来た

 

「そう?なら良かったわ」

 

そう言い夏月さんは両手にアサルトライフルを1挺つづ展開し構え、雛桔梗のウイングスラスターを広げる

 

「閃刀 正宗・・・我が刃は尽きぬ剣、その首貰い受ける」

 

ボクは超振動ブレードの切っ先を夏月さんに向け腰を落とす

 

そして数瞬のち、試合開始のブザーが鳴り

 

ボクは超振動ブレードを一閃し、夏月さんが放つアサルトライフルの弾丸を斬り払い、身体を捻り次の弾丸を避け、スラスターを使い更に身体を回転させ次々と弾丸を躱し、当たりそうな奴は斬り払う

 

とはいえ、幾度も弾丸を斬り払い続ければ刃は消耗する

 

消耗した刃は斬れなくなり、いつかは折れる

 

だから折れる前に夏月さんへ投擲し、新しい超振動ブレードを両手に一振りづつ持ち、一気に夏月さんへ接近しアサルトライフルでは対処し辛いクロスレンジに持ち込む

 

「弾丸を斬り払うなんて、まるで千冬さんみたいね?一夏ちゃん」

 

「そんな事有りませんよ、弾丸は所詮は線上にしか動きません。なら銃口と引金をよく見れば、何処を どのタイミングで撃って来るかが分かりますなら、銃口の射線上に超振動ブレードを置いてしまえば誰でも出来ます」

 

 

それこそ近接戦に重きを置いた人なら習得しているスキルだ

 

「そんな事が出来る人は少ないわよ」

 

夏月さんはミドルレンジを諦めたのかアサルトライフルを収納し、近接戦ブレードを展開してボクと肉薄する

 

「少なくとも、柳一先生は出来ますよ」

 

それから幾度も刃を交えながら策を考える

 

 

夏月さんは全距離対応型のIS雛桔梗を操る人

 

その実力は凄いが、満遍なく武装を使える故に究極の一が無い事

 

つまり近接戦のみに特化したボクに、この時だけは分がある

 

超振動ブレードの耐久値を無視して敢えて斬り結んだ瞬間に折れる様に仕向け、焦りを装う

 

「まだまだね、一夏ちゃん」

 

「そうですね、夏月さん」

 

既に砕けた近接ブレードを破棄し、パイルバンカーをボクへ撃ち込まんと引金に指を掛けている夏月さんに答える

 

そう、ボクの罠への招きに応じてくれたのだ

 

夏月さんがパイルバンカーの引金を引いた瞬間、辺り一面を黄緑の閃光と尋常では無い衝撃波が覆い、大気が震える

 

「切り札を使わせて貰いました、大丈夫ですか?」

 

アサルトアーマーによりクレーターが出来ていて、その淵に大破寸前の雛桔梗で立とうとしている夏月さんに尋ねる

 

「大丈夫じゃいわよ、それってワンオフ?千冬さんの零落白夜以上に厄介ね」

 

「いえ、特殊武装ですよ?」

 

そう言うと夏月さんは少し不満気に頷くと同時に、試合終了のブザーが鳴った

 

 

ボクも地面に降り立ちアイオライトを解除して夏月さんの元へ歩み寄る

 

「本当は使う予定じゃ無かったんですけど、夏月さんに勝つ為に切り札を使ってしまいました」

 

「本当?」

 

雛桔梗を解除し、頭2つ分は低いボクの頭を撫でてくれる

 

「にしても、アタシの予想より大分強かったわよ?一夏ちゃん」

 

「ありがとうございます」

 

そんな訳で一緒に更衣室へ向かう

 

「でも、まだまだ詰めは甘いわね。さっきのアレ、初見殺しで次からは対策を練られるわよ?」

 

「やっぱりそうですよね」

 

それはボクにも分かって居る事だ

 

だが、逆に言えば一度知った人はアサルトアーマーを警戒し続ける事にもなる

 

それだけでも充分な揺さぶりになりえる

 

それをする為にもボクは腕を磨かなければならない

 

「本気でブリュンヒルデを目指すなら頑張ってね?待ってるわ」

 

そう言い夏月さんは更衣室のシャワーへと姿を消した

 

 

とりあえずボクもシャワーを浴びて、この先の事を考えてみよう

 

 

世界最強、ブリュンヒルデを目指すか否かを

 

 






はい、そんな訳で更新しました


一夏ちゃんにアサルトアーマーを使わせたかったので、いつかは書く予定だったモノを、相方が夏月を出せと言ったので、アサルトアーマーの犠牲になって貰いました


夏月こと加賀谷 夏月は群青のお姉ちゃんです

相方の小説では、お母さんとして登場します

偶然なのですが、エブリスタで書いていたファンタジー小説の主人公、カヅキの漢字が夏月なんですよ

それを言ったら本当に偶然だったらしいです

まぁ同時期に別々に好き勝手書いていた数年前の話です


因みに、ナツキは青髪のナイスボディの巨乳美女ですが

カヅキは、黒髪貧乳ですw


今後、カヅキと、ナツキの旦那であるナズナが出てくるかは未定です


では、次の更新も頑張ろうと思います



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ネタバレを含む ぷろふぃいる IS学園入学時

 

 

 

『主要な登場人物』

 

 

名前*織斑 一夏(おりむら いちか)

 

CV*悠木碧

 

性別*女

 

年齢*15歳

 

身長*155㎝

 

体重*no data

 

容姿*千冬さんを幼くして目付きを優しくした感じ、あとは読者の皆様の心に思い思い描いてください

 

 

 

備考*本作の主人公、某コミコの作品に出てくる娘を見て一夏ちゃんにやらせたいと思った為に犠牲になった

 

銃火器を一切使わないスタイルな為、必然的に近接戦をメインとしているので槍・斧・刀・短剣を問はず使い熟す事が出来る

 

ルールが課せらる剣道などのスポーツでは余りチカラを発揮出来ない傾向がある

 

性格は温厚で、基本的には争いは好まないタイプだが、やる時はやる

 

シスコンで有り、自分を育ててくれた姉に感謝しており、忙しい姉の代わりに家事の一切をする事に幸福を感じる、主婦力が高い娘

 

想い人がおり、お付き合いをどうしたら出来るか考えている

 

一応、生身なら千冬さんには敵わないが、ISで勝負した場合は互角以上に渡り合え、経験を積めば越えると束さんからお墨付きを貰っている

 

 

そう、一夏ちゃんは近接チートなのだ!!

 

 

 

名前*加賀谷 群青(かがや ぐんじょう)

 

CV*寺島 拓篤

 

年齢*18歳

 

性別*男

 

身長*181㎝

 

体重*80kg

 

容姿*青髪青目の眼鏡男子、イケメン

 

備考*見た目通り真面目で、一人称は僕

 

見た目によらず鍛えられた身体をしており、腹筋バッキバキに割れている

 

篠ノ之流剣術の師範代で剣道では全国大会優勝をしている

 

IS学園入学時では既に高校を卒業して大学へ進学する予定だったが、男性搭乗者探しの一斉検査で搭乗者として適正有りと成り、強制入学させられた人

 

一夏ちゃんの想い人である

 

たが、やや鈍感で有る為、一夏の想いには気付いていないので、一夏は可愛い妹分と思っている

 

 

 

 

名前*九条 禰宜(くじょう ねぎ)

 

CV*石田彰

 

年齢*15

 

性別*男

 

身長*172㎝

 

体重*61kg

 

容姿*某学級裁判をするゲーム及びアニメの咬ませ眼鏡を少し目付きを柔らかくした感じ

 

備考*本作において、世界初の男性IS搭乗者で転生者

 

転生者ゆえに高水準のスペックを持っているのだが、転生者にありがちな才能に胡座をかいている状態、IS学園でハーレムを作る事を楽しみにしている

 

普段は好青年を演じている

 

また典型的な人の話を聞かずに勝手に解釈してくるタイプ

 

 

群青をIS学園に入学させる為の材料なので、活躍はしないかも

 

 

 

 

名前*織斑 千冬

 

CV*豊口めぐみ

 

年齢*24

 

性別*女

 

身長*164㎝

 

体重*不明

 

容姿*原作同様

 

備考*一夏ちゃんのお姉ちゃん、原作より少しシスコンドは強め

 

生身でIS用の近接ブレードを扱える超人

 

 

 

名前*篠ノ之 束

 

CV*田村ゆかり

 

年齢*24

 

性別*女

 

身長*163㎝

 

体重*不明

 

容姿*原作同様の格好に+白衣が仕事着

 

備考*本作の束さんは、特殊な人見知りはするけど基本的には良い子ですw

 

一夏ちゃんを実の妹と同等に可愛がっています

 

基本的スペックは、やや此方が上の設定

 

 

みなさん、綺麗な束さんは好きですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『主要な登場IS』

 

 

 

機体名*アイオライト

 

搭乗者*織斑 一夏

 

世代*2・5世代近接特化特殊機関型IS

 

待機形態*ヘアピン

 

外見*武装神姫ラプティアスのヘッドギアにFA:Gアーキテクトを混ぜているイメージ、色は群青色

 

武装*

 

=雪片壱型丙=

 

束さんが、一夏の為に作った雪片のアップグレード版

 

2型と違い、展開装甲は付属されていない

 

 

 

=閃刀 正宗=

 

アイオライトを纏った一夏の全高の3分の2程の長さがある細長いコンテナ型の鞘に数多の超振動ブレードが収納されており、上下左右何処からでも超振動ブレードを抜き使用する事が出来る様に扇状に超振動ブレードを展開するコンテナウェポンで腰部に装着する

 

また、任意で超振動ブレードを空中に弾き出して持ち替えるという使い方も出来る

 

 

 

=九尾斬=

 

四種八本九つの刃を持つ一夏専用のコンテナウェポン

 

正宗と違い、細く平いコンテナが腰部から縦に並び左右に五つづつ並ぶ

 

それぞれのコンテナの中で武装を展開し解放、使用する

 

コンテナはそれぞれサブアームで広い可動範囲を持っており、副腕としても使える

 

コンテナ自体も頑丈であり、多少なら盾の代わりになる

 

また、射出機能が付いているので、空中で持ち替えたり、パイルバンカーの真似も出来る

 

単一仕様*銀砂精製

 

ナノマテリアルと呼ばれる何物にも置換出来るという特殊粒子を精製運用できる

 

例えば、折れたブレードの修復や損傷した装甲の修復など

 

一定時間の精製量には限りがあるのが難点

 

備考*束さんが実の妹の様に可愛がっている一夏ちゃんの為に作った元々は護身用のISだったのだが、開発途中からフィーバーした結果、護身用とは呼べない過剰戦力を有する代物へと進化してしまった

 

 

また一夏ちゃんの戦闘スタイルに合わせ銃火器を1つも搭載していない純粋な近接戦闘特化である為、火器管制系統のシステムがオミットされている

 

 

ナノマテリアル精製能力を前提とした特殊粒子防護膜プライマルアーマーを展開する装備が機体各所に設けてあり、PICと共に推進力を担っている

 

プライマルアーマーに指向性を持たせチャージ圧縮、解放する事で閃光と強力な衝撃波を一定範囲に撒き散らすアサルトアーマーが使用出来るが、発動にはチャージ圧縮をする為に若干のラグが存在し、発動後にはプライマルアーマーを一定時間使用出来なくなる為、ほぼ丸裸に近い状態になる諸刃の剣だが、必殺の一撃には違い無い

 

 

 

機体名*白式

 

搭乗者*加賀谷 群青

 

世代*第3世代型高機動IS

 

待機形態*白のガントレット

 

外見*原作同様

 

武装*

 

=雪片弐型・ブランシュ=

 

原作同様の形状で、白銀色をしている

 

=雪片弐型・ノワール=

 

原作同様の形状で、黒金色をしている

 

単一仕様*零落白夜

 

言わずとも知れた一撃必殺の代名詞、何故だか発現している

 

 

備考*本来なは一夏の専用機であるが、本作では群青の専用機

 

射撃に適正の無い群青の為にブレオン機として組まれている、その分 高機動機として調整されていて、アイオライトには及ばないまでも、現行機の中でもトップクラスの高機動を魅せてくれる

 

また二刀流を好む群青の為に雪片弐型が2振りも搭載されている

 

当たれば2倍痛い

 

 

機体名*ユニコーン

 

搭乗者*九条 禰宜

 

世代*第3世代特殊機能型IS

 

待機形態*アンダーフレームの眼鏡

 

外見*ユニコーンガンダム

 

武装*ガンダムU.C.に出てくるユニコーンの武装

 

 

特殊機能*デストロイモード

 

単一仕様*NTーD

 

制限時間5分の間一時的にニュータイプ化して戦える様になる

 

5分を過ぎて使用した場合、暴走を始める可能性が高く、その場合 搭乗者の身の保証はない

 

備考*転生者 九条が神様に願って手に入れた機体で、束さんが開発していない不正規のISコアが使用されている為、コア・ネットワークに完全には接続されていない

 

本来は宇宙戦用なので大気圏内では、100%のスペックは発揮出来ないのだが、九条は気づいていないもよう

 

転生者以外では満足に動かせる者は少ない

 

 

スペックを100%発揮出来ればスペックは、現行機最強である

 

 

 

 






ヒロインズの奴が無いのは、ただ単に設定を考えて無いだけです

まぁ特段変更する予定もありませんので悪しからず




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九条 禰宜は転生者である

 

 

やぁ読者の皆さん、こんにちは。俺の名前は九条 禰宜、元は しがない男子高校生だった。そう”だった”

 

俺は、ある日突然 神様のミスとやらで死んでしまい、神様に色々と特典を貰ってインフィニット・ストラトス、通称ISの世界に転生した

 

 

そんな俺は中身は男子高校生のまま赤ちゃんから再出発を果たし、織斑一夏を始め原作キャラに出会う事を楽しみにしていた

 

幼稚園で出会えると期待して入園したのだが、一夏おろか原作キャラの姿は無く、少し落胆したのを覚えている

 

それから幼稚園で特典の1つを使い、園児を纏め上げて幼稚園を支配した

 

 

次こそはと思い、期待して小学校に上がるが、再び原作キャラが1人もおらず、俺はまた落胆してしまった

 

また仕方ないと思いクラスを纏め上げ、イジメを根絶した

 

 

そして俺は悟った、俺は神様に殺されたのでは無く、選ばれたんだと

 

だから原作キャラ、特に織斑一夏に出会わないのだと

 

そこまで考えて、考え方を少し変える

 

この世界には織斑一夏な存在しないのではないか?と

 

 

神様に選ばれた俺は、織斑一夏の立ち位置なのではないか?と

 

 

そう考えると自然と話は落ち着く

 

ならば、今は出会って居ない原作キャラにも何れは出会ってヒロインズは俺のになる

 

そうとなれば、長いプロローグぐらい我慢出来る

 

だから俺は神様に選ばれた人間として正義を尽くす事にした

 

弱きを助け、強きを挫く

 

些細な不正も見逃す事をせずに俺は中学生になった

 

やはり中学でも原作キャラと知り合う事は無かったが、既に悟った俺には些細な問題だった

 

 

中学生になってからは色々と活動を広げ、街に出ては不良を更生させる為に尽力した

 

誰にも褒められたりしなかったが、俺は一向に構わなかった

 

何故なら俺は神様に選ばれた人間で、俺のして来た事は神様が認めてくれているのだから

 

そんな生活をしていた中学2年の夏の日、俺宛に小包が届いた

 

中身はアンダーフレームの眼鏡

 

別に眼が悪い訳でも無いし、そもそも作った覚えがないのに、届いた眼鏡

 

俺は直感で理解する

 

コレはISだと

 

神様にお願いしていた特典の1つが専用機

 

それがコレだと理解する

 

それから人が居ないウチの裏山で起動して訓練を続けて1年と少しが経ち、俺は高校受験を控えIS学園へ行く方法を考える

 

普通にIS学園を受験するのは不可能、ならISを起動させるしかない

 

 

そうするにはIS学園の入試に紛れ込む必要がある

 

ならば話は簡単だ、IS学園を受験する友達に自然を装い尋ねればいい

 

あとは偶然を装いISに触れ起動させてしまえば後はトントン進み俺は晴れてIS学園の生徒になる事ができ、長いプロローグは終わり

 

俺の物語は幕を開ける

 

俺は、そう信じている。否、確信している

 

何故なら俺は神様に選ばれた人間なのだから

 

 

 

 

 






短くてスミマセン、これ以上は私には無理でした

私、九条好きじゃないんです←




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長期のお仕事ナウ

 

 

 

夏月さんと模擬戦をしてから大凡1年が経った今日この頃、僕は再びテュールの日本支部に呼ばれ支部長室に来ている

 

「真壁支部長お久しぶりです、今日はどの様な御用件でしょう?」

 

ボクはナイスミドルの真壁史彦支部長に敬礼し尋ねる

 

真壁支部長とは1年程の付き合いだが、人情家だけど不器用で口下手な所が有る人だ

 

元々は戦闘機のパイロットだが、白騎士事件後の舞台再編の為に航空自衛隊を離職、色々有ってテュールにスカウトされ日本支部を任されている

 

妻子持ちで、奥さんの紅音さんは空自時代の上官で4歳上の姉さん女房らしい。

 

現在はテュールの戦闘機部隊の教導官をしているので、世界各地の支部を飛び回っているとの事

 

 

一人息子の一騎君は、ボクの2つ下で1度だけ会った事が有るけれど、何と言うか大人しい子と言う印象を受けた

 

自己主張が少ないタイプ?と言う奴だろう、うん

 

 

「実は君にお願いしたい任務が有る」

 

そう言い真壁支部長がボクの方へファイルを差し出したので、受け取り

 

「ボクに、ですか?」

 

「あぁ、君にだ」

 

ボクの言葉に軽く頷き

 

「無論、無理強いするつもりは無い。だが、願わくば引き受けてくれる事を望む」

 

真壁支部長の目は真剣なので、とりあえずファイルを開き中身を見る

 

「な・・・ソロモンに断続的な反応が有る、と?」

 

ソロモンとは束お姉ちゃんを始めとした世界各地の科学者・研究者が作り上げた簡易的未来観測システムの事だ

 

未来を予知するのでは無く、観測するシステム

 

99.9%の正確な未来を教えてくれる

 

まだ特定の条件下の事しか観測を出来ないのが欠点と言える

 

「そう、ソロモンに断続的な反応が有る。そこにも書いてある事だが、来年は様々な事件がIS学園で起ころうとしている。知っての通りソロモンは完全では無い、回避方法までは教えてはくれない。」

 

「ならば、対処する為の人材を送り込めば良い。ですね?」

 

ボクの言葉に真壁支部長は強く頷く

 

これはボクの実力が買われていると思って良いのだろうか?

 

確かにエインヘリアルに所属している人達は元軍人か現役軍人が多いので、IS学園に入れる程度の年齢の人が少ない

 

まさか総動員な訳も無いし、ね?

 

 

まぁ兎も角

 

「お話は、分かりました。慎んで任務を引き受けます」

 

「うむ、ありがとう一夏君。では手筈は此方で整えて置くので、今日は帰って休むと良い」

 

やっぱり不器用な人だな、と思いつつ支部長室から出て廊下を歩きながら考える

 

資料を読んだけど、分かっているのはIS学園で様々な事件が発生する事、世界初の男性IS搭乗者が現れる事、その直後に2人目も発見される事

 

ISは女性にしか反応せず、だから女尊男卑が横行してるんじゃなかったっけ?

 

まさにイレギュラーな存在だ

 

「蛇が出るか鬼が出るか・・・蓋を開けてみないと分からないか・・・」

 

にしても、お姉ちゃんがドイツでの教官の任期を終えて帰ってきたのは良いとして、ボクに内緒で、いつの間にか就職してるし、職業を教えてくれないのは何でなんだろう?

 

 

滅多に帰って来ないし、大丈夫かな?

 

凄く心配だ

 

ぐぬぬ

 

 

 






再び短めです、スミマセン




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始まりの狼煙

 

 

真壁支部長からの任務を受諾をして約半年が経ち、世の中では受験シーズンを迎えている

 

任務でIS学園に入学が決定しているボクには直接は関係は無いけれど

 

そんな訳で、ボクは いつもの様にテレビをつけたまま食事の準備をしている

 

今朝は久しぶりに帰って来た お姉ちゃんが食卓に座りコーヒーを飲みながら新聞を読んでいる

 

「お姉ちゃん、卵は目玉焼き?出し巻き?」

 

「今日は出し巻きがいい」

 

「分かった」

 

お姉ちゃんの要望を聞き卵を割り出し巻きを作る

 

それからお味噌汁とか様々な物を仕上げ、食卓へ並べる

 

 

「お前の朝食は久しぶりだが、相変わらず美味そうだ」

 

「ふふ、ありがとう」

 

新聞を畳んで食卓の空いている場所に置いて そう言うお姉ちゃんの正面に座り手を合わせてから食べ始める

 

食事中は無闇に喋らないボク達が無言で食べていると、テレビからニュースの緊急速報が聞こえてくる

 

「へぇ、世界初の男性IS搭乗者かぁ」

 

何気無くテレビに顔を向けると、デカデカと世界初の彼が映っていた

 

「世界初って事は、2人目 3人目もいるのかな?」

 

テレビからサラダを食べているお姉ちゃんに顔を向け、尋ねてみる

 

「どうだろうな?そもそもISが何故女性にしか反応しないのか?という欠点は未だ解明出来ていない。だから特定の条件下に有れば男性にも扱えるのかもしれない」

 

つまりは、蓋を開けるまで分からないって事なのだろう

 

 

「ふむふむ、なるほど」

 

IS学園に行けば人となりは分かるし気にしないでおこう

 

それより、1人目が見つかったのなら最低でも2人目は見つかる筈

 

ソロモンが観測したなら、ほぼ確定されている

 

ボクの任務には彼等、男性IS搭乗者のサポート兼護衛が含まれている

 

今迄現れなかった男性IS搭乗者は世界中の研究者が喉から手が出る程欲しい研究対象になる

 

IS犯罪組織も彼等を拉致しモルモットにして人工的に男性IS搭乗者、或いは男性にも搭乗者可能なISを創り出すだろう

 

そうなれば世界中で戦争が始まるかもしれない

 

それを阻止するのがボク達エインヘリアルの仕事だ

 

「そう言えば一夏、IS学園に入学するんだったな?」

 

「うん、本当は守秘義務があるんだけど お姉ちゃんは誰にも言わないと思うし言うけど、エインヘリアルの任務で入る事になったんだ。主に・・・彼の護衛をね?」

 

食べ終えてコーヒーを飲んでいる お姉ちゃんに聞かれ答える

 

「そうか」

 

お姉ちゃんは少し思案顔をしてコーヒーを飲み続けていると お姉ちゃんのスマホが鳴り始める

 

「・・・すまない、急用の様だ。後片付けを頼む」

 

お姉ちゃんは凄く残念そうにコーヒーを飲み干し自分の食器を流し台に置く

 

「あ、うん。いってらっしゃい、今日は帰って来れそう?」

 

「分からん、夕方までには連絡する。いつもすまない」

 

ボクの質問に答え、ボクの頭を撫でる お姉ちゃん

 

その表情は凄く申し訳なさそうだった

 

「ううん、これぐらいしかボクは出来ないから。お仕事頑張って?」

 

お姉ちゃんに抱き着き言うと、お姉ちゃんも抱き返してくれた

 

 

それから名残惜しそうにボクから離れ出掛けて行った

 

 

それから後片付けをしつつ考える

 

お姉ちゃんの仕事って何をしてるんだろう?

 

 





仕事が忙しくなってきたので、更新速度が遅くなります

最低でも週1で更新できる様にしたいとおもいます



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