東方機動戦士~幻想の少女とガンダム ~ (蒼窮)
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紅魔郷編
第一話「暗闇に潜む電撃」


どうも!蒼窮です!!
紅霧異変から書きたいと思います!
では、始まります!(タイトルで登場する機体が分かってしまう件)


昼の幻想郷。

紅い霧によって出来た暗闇の中を飛行する一機のMSの存在があった。

GAT-X105「エールストライクガンダム」だ。

 

それに搭乗するのは博麗神社の巫女「博麗霊夢」である。

彼女、正確には彼女達は幻想郷の空を覆う紅い霧を不審に思ったため、

紅い霧を出していると思われる館にMSを使って乗り込もうという事だ。

 

また、霊夢の他に魔法使いで霊夢の親友である「霧雨魔理沙」が、

GAT-X303「イージスガンダム」で霊夢とは別ルートでその館へ向かっている。

筈である。

 

霊夢が少々不安になっている中、レーダーに反応があった。

数百メートル先にMSが存在するというのだ。それは肉眼でも確認出来る距離だった。

MSの小さな影がコックピットから霊夢にも見えたのだ。

こんな時間にフラフラ飛行している辺り、同業者では無いことは明確だった。

搭乗者は八割型妖怪としか考えられなかった。

 

霊夢のストライクは地上に着地した。

 

霊夢「まさかMSに遭遇するとはねぇ。」

 

敵MSが上空を通過するのを待つ。

敵が上空を通過した後、奇襲する為だ。

 

一方、敵MSの解析を急ぐ。

 

霊夢「GAT-X207ブリッツガンダム・・・」

 

霊夢は少し驚いてしまった。

形式はストライクと同じ「GAT-X」だからだ。

思い出せば河童の工場で見たことのある機体であった。

 

霊夢「妖怪に盗まれたって所かしらね。河童の警備も手薄なもんね。」

 

MSの開発は河童が行っている。

この霊夢のストライクも河童のアジトからロールアウトした物である。

 

霊夢「・・・さて、行くわよ。」

 

ブリッツが上空を通過したと同時にストライクは勢い良く上昇した。

 

霊夢「この!」

 

ストライクはビームサーベルを取り出しブリッツに斬りかかる。

が、スレスレの所でかわされてしまった。ブリッツはストライクに気が付いた素振りを見せていない。なのにかわされてしまったのだ。

しかも、

 

霊夢「!?」

 

ブリッツは突如として姿を消したのだ。

 

霊夢「どういう・・ことなの?」

 

ブリッツは跡形も無く消えてしまった。

高速移動した訳でもない。一瞬にして姿を消したのだ。

 

霊夢が驚愕していると後ろからレーザーライフルが放たれた。

間一髪の所でその攻撃をかわし、ビームライフルで応戦するが手応えは無かった。

 

霊夢「どうやら、透明になった様ね。」

 

霊夢はミラージュコロイドによってブリッツが透明になったと悟った。

それと同時に、、、

 

霊夢「でも、レーダーの目はごまかせないわよ!!」

 

霊夢はレーダーの位置情報を元に持っていたビームサーベルを投擲した。

すると、

 

ルーミア「うぅ~、痛いのだ、、」

 

見事にブリッツの左腕に突き刺さったのだ。

 

霊夢「このチャンスを逃す訳にはいかないわね!!」

 

ストライクはもう一本のビームサーベルを取り出し、ブリッツに向けて加速した。

 

しかし、ブリッツも黙っている訳が無く反撃を開始した。

ブリッツはトリケロスからランサーダートが発射する。

 

霊夢「そんなので!」

 

ストライクはそれを避けてビームサーベルでブリッツに再度斬りかかる。

が、今度はトリケロスで防御されてしまう。

 

ルーミア「何度も同じ手は喰わないのだ!」

 

ブリッツのパイロットであるルーミアは上機嫌になる。

しかし、

 

霊夢「ふふふ、掛かったわね!」

 

ストライクはビームライフルをブリッツの腹部に向けて発射する。

ビームはブリッツの腹部突き抜けた。

 

ルーミア「あ・・・」

 

ストライクが離れると同時にブリッツは爆発する。

パイロットであるルーミアは、河童の「強制脱出装置」のおかげで生きている様だ。

 

霊夢「河童の脱出装置のおかげね。まあ、紫の提案だったかしらね。」

 

幻想郷のMSには強制脱出装置が必ず組み込まれている。

武装等の制作より先に取り付けられる。

 

霊夢「ま、ちょっとの事で気を抜いてたら、私には勝てないわね。」

 

霊夢がそう呟くと同時にストライクに通信が入った。

 

紫「お疲れ様。」

霊夢「紫じゃない。何の用?」

紫「何の用?じゃないわよ。「ソードストライカー」をスキマ経由で送るわよ。」

霊夢「あ~、そうだったわね。」

 

ストライクの真下に大きなスキマが出現する。

霊夢はエールストライカー機体から離し、スキマへ落下させた。

すると、少し先にスキマが出現し、中からソードストライカーが飛び出てきた。

 

紫「それじゃあ、頑張ってね♪」

霊夢「・・・」

 

霊夢はストライクにランチャーストライカーを装着させると、

館に向かって一気に加速した。

 

後方では脱出ポッドから出てくるルーミアが見えた。

大破したブリッツガンダムは徐々に透明になっていき、数十秒で消滅した。

 

これも紫の考えた「消滅装置」である。

戦闘不能になったMSは数十秒たつと消滅するのだ。

どういう原理かは謎だが、残骸を回収する必要が無くなるのであった。

 

霊夢「そろそろ館ね。魔理紗がもう来てると良いけど。」

 

 

紅魔館 門前

 

美鈴「・・・ついに来たな、MS!!」

 

その館「紅魔館」の門の前には門番である「ドラゴンガンダム」の姿があった。




と、言うことで第一話終了です!
文章は下手ですが、良ければ感想を頂きたいと思っています!!
貰えなくても、貰える様頑張ります!!

実は同じ様な小説を、違う作者さんが書いていたりします(笑)
ですが、他の作者さんとはまた違う内容の小説を書いていきたいと思います!!

あと、MSは大体河童が制作しています。紅魔館などでも一応MSは作れる。
という設定で行きたいと思います。

では、また次回。





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第二話「湖の勝利者?」

どうも蒼窮です!
え~、前回美鈴戦にいきそうな雰囲気でしたが、魔理沙編を書きます。
はい、すいません。では、始まります。


湖の上をGAT-X303「イージスガンダム」はMA形態で飛行している。

目指すのは紅い霧を出していると思われる館だ。

その館はつい数日前に突如として出現したとされている。

どんな人間が住んでいるかも分からない謎の館だ。

 

イージスのパイロットである「霧雨魔理沙」はその謎めいた館に興味があった。

異変解決が目的だが、その館にあるであろう金銀財宝を頂いていこうとも考えていた。

 

金銀財宝の事を考えていた魔理沙は上機嫌だったが、一つだけ不可解な事があった。

 

魔理沙「ここら辺には妖精がいた筈だが、一匹もいないじゃないか。」

 

そう、湖にいるであろう妖精が姿を消していたのだ。

昨日までは、妖精達が鉄か何かを運んでる姿が魔理沙には見えていたのだ。

妖精達が飽きっぽいので、もうその事に飽きたのかもしれない。

だから、姿を消す。それはおかしかった。

 

魔理沙「う~ん、嫌な予感がするぜ。」

 

魔理沙はそこら辺を見て回る事にした。妖精達が何かを企んでいる。

そう考えたのだ。まず、妖精が鉄を運ぶなんてどこか馬鹿げていた。

理由も目的もまったく見当がつかない。

 

魔理沙「・・・アレだな!って、あれはMS!?」

 

魔理沙には白いMSを囲む大勢の妖精の姿が見えた。

そして今、一匹の妖精がコックピットに乗り込んだ。

MSの緑色のデュアルアイが発光する。

 

魔理沙「ちっ、起動したか。」

 

イージスはMS形態に変形して妖精達の近くに降り立った。

妖精達はMSの出現に驚愕、困惑の表情を示している。

 

?「ふ、丁度いい!!チルノ様とヴィクトリーの力を見せつけてやる!!」

 

チルノはLM312V04「ヴィクトリーガンダム」を立ち上がらせる。

 

魔理沙「ガンダムか?ヴィクトリーって言ったな。」

 

チルノ「このっ!」

 

ヴィクトリーは前腕内部からからビームサーベルを取り出し、ビーム刃を出現させて

イージスに斬りかかる。

 

魔理沙「おっと。」

 

イージスはジャンプで後退、ヴィクトリーの攻撃を避けた。

 

魔理沙「そんなんじゃ当たらないぜ!」

 

イージスは両脚のビームサーベルを出現させ、ヴィクトリーに向かって前進しながらも蹴りを入れる。

 

チルノ「のわあっ!」

 

何とか一撃目をかわすヴィクトリーだったが、

二撃、三撃目が、右肩、サイドスカートに命中する。

 

チルノ「まだまだ!」

 

今度は、ヴィクトリーがビームサーベルを横に薙ぎ払った。

しかし、イージスはまたもジャンプによってその攻撃を回避、上昇した。

 

魔理沙「落ちろ!!」

 

イージスはヴィクトリーに対してビームライフルを乱射する。

ヴィクトリーはビームシールドを展開、ビームを防いだ。

 

チルノ「当たれ!!」

 

そして、ビーム刃を扇状に展開させてイージスに向けて投擲した。

投擲された扇状のビームサーベルは、八つ裂きの様になってイージスに向かう。

 

魔理沙「くそっ!」

 

イージスは後方へ加速する事で振り切ろうとするが、投擲されたビームサーベルは

真っ直ぐイージスへ迫っていった。

とうとう、イージスの腕部にわずか数メートルの所まで迫る。しかし、イージスは

腕部のビームサーベルを出現させ、それを横に払った。

 

チルノ「何!?」

 

魔理沙「今度はこっちの番だ!!イージスのスキュラが火を吹くぜ!!!」

 

イージスはMA形態に変形、ヴィクトリー目掛けて加速した。

そして、両手、両脚部を開き、580mm複列位相エネルギー砲「スキュラ」を発射した。

 

チルノ「うわっ!」

 

ビームシールドでビームを防ぐが、その衝撃は大きかった。

ヴィクトリーがしゃがみ込んだその時、後ろから緑色のMSLM111E02「ガンイージ」が向かって来た。

 

大妖精「チルノちゃん、大丈夫!?」

 

チルノ「う、うん、あたいは大丈夫。」

 

魔理沙「お、もう一機出てきたな。にしても小さいMSだな。」

 

イージスとヴィクトリーの全高の差は3メートル程だった。

余談だが、一般的なMSは18メートル前後だという。

 

魔理沙「さ~て、もう時間もないし、ケリをつけるぜ!!」

 

イージスはヴィクトリーに向かってスキュラを数発発射した後に、MS形態に変形、

さらにビームライフルを連射した。

 

チルノ「う~ん、もう限界かな。って、うわ!!」

 

大勢のビーム砲がヴィクトリーの近くに雨の様に降ってきた。

パイロットが油断していたため、ヴィクトリーはスキュラが一発右腕に直撃、

ビームライフルが頭部、右足に数発当たってしまった。

 

チルノ「うぅ。」

 

ヴィクトリーガンダムはその場に倒れた。上半身は凍っていた湖を突き抜け湖の中へ入ってしまったが、コックピットから脱出ポッドが射出された。

 

魔理沙「パイロットは出たみたいだな。」

 

それを確認すると、イージスは再びMA形態に変形して館を目指して加速した。

 

魔理沙「あいつらも懲りただろうし、少し遅れるが結果オーライだな。」

 

魔理沙はそう呟くとイージスの推力を一気に上げた。遠くに見えていた館に一気に

近づいていく。

 

魔理沙「あ、危な」

 

イージスはその館「紅魔館」の塀に激突した。

 

魔理沙「マズいな。」




はい、第二話終了しました。
何か続きそうな感じですが次回は霊夢編です(笑)
交互に展開します。あ、パチュリーはヴァーチェの予定です。
あと、一言欄の設定を変えました。一言でもいいので
良ければ感想お願いします!!

では、次回。





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第三話「門前の龍」

どうも蒼窮です!
今回は一話の続きで霊夢編です。
では、どうぞ!


霊夢「あれが館ね。」

 

ソードストライクは紅い霧を出していると思われる館に到着した。

 

霊夢「って、本当にあの館から霧が出てるのね・・・。」

 

今までは疑惑だけだったが、霊夢には館から出てくる紅い霧を目撃した。

よって、犯人はこの館にいる人間か妖怪とう事になる。

 

霊夢「あれはMSね。」

 

霊夢には門の前に立つドラゴンガンダムの姿が見えた。

どうやらこちらの事に気が付いているらしく、じっとこちらの様子を伺っている。

 

美鈴「来たな、MS!目的は一体何だ!」

 

ドラゴンガンダムからパイロットの「紅美鈴」の声が聞こえた。

 

霊夢「この館から出てる紅い霧、迷惑なのよ。やめて貰いたいんだけど。」

美鈴「ふ、それは出来ないな。」

 

ドラゴンガンダムは腕を前に突き出す。

 

霊夢「そう。なら、あなたを倒して先に進むしかなさそうね。」

美鈴「私を倒すか・・・それは無理だな!!」

 

そう叫ぶと「ドラゴンクロー」を射出、ソードストライクに襲いかかる。

 

霊夢「そんな攻撃で!」

 

ソードストライクは空中へ上昇、ドラゴンクローに向かってビームブーメラン

「マイダスメッサー」を投擲した。

 

美鈴「当たるか!」

 

美鈴はドラゴンクローを戻し、マイダスメッサーを回避した。

マイダスメッサーは地面に刺さる。

 

霊夢「ちっ、」

 

ソードストライクはバックパックから15.78m対艦刀「シュベルトゲベール」を取り出し、構え、空中から地上のドラゴンガンダム目掛けて突進していった。

 

美鈴「そんな攻撃が当たるか!!」

 

宣言通りドラゴンガンダムはソードストライクの攻撃を避けた。シュベルトゲベールは地面に突き刺さる。

 

美鈴「これでその対艦刀は使えない、今度はこっちの番だ!!」

霊夢「それはどうかしらね。」

 

なんと、ドラゴンガンダムの左腕はソードストライクの腕部にあるロケットアンカー「パンツァーアイゼン」のクローによって挟まれていたのだ。

 

美鈴「何!?」

 

ドラゴンガンダムはクローを外そうと必死にもがく。その間にソードストライクは

シュベルトゲベールを地面から引く抜く。

 

美鈴「え、ええい、こんな腕、欲しけりゃくれたやる!!」

 

ドラゴンガンダムは右腕で右肩から「フェイロンフラッグ」一本取り出し、側面から旗布状にビームを展開、左腕を切り落とした。

 

霊夢「なっ!」

美鈴「まだ、まだぁ!」

 

ドラゴンガンダムは右手に持っていたフェイロンフラッグを投擲した。次から次へとフェイロンフラッグを取り出し、ビーム刃を出現させては次々に投擲した。

 

霊夢「無茶苦茶ね・・。」

 

ソードストライクは飛んで来るフェイロンフラッグを、シュベルトゲベールで縦へ、横へ払っていく。

 

美鈴「これが最後か・・。」

 

ドラゴンガンダムは最後のフェイロンフラッグを、バックパックから取り出しビームを刃を展開、投擲した。

 

霊夢「おっと。」

 

しかし、最後のフェイロンフラッグもシュベルトゲベールで、横へ振り払われてしまう。そのフェイロンフラッグは館の門の方へ飛んで行き、門を破壊した。

 

美鈴「し、しまった!!」

 

しかし、ドラゴンガンダムは右腕のドラゴンクローから「ドラゴンファイヤー」発射した。が、ソードストライクは館の敷地内にジャンプしてその火炎をかわす。

 

霊夢「それじゃあね。」

美鈴「ま、待て!逃がすか!!無影脚!!」

 

ドラゴンガンダムは空中に大きく跳躍、脚の影が映らないほどの速さで連続蹴りを行いながら、ソードストライクに近づいていく。

 

霊夢「掛かったわね!」

美鈴「え?」

 

ソードストライクは、空中から蹴りを入れようと近づいてくるドラゴンガンダムを、

シュベルトゲベールで下から大きく薙ぎ払った。

 

美鈴「うわあぁぁぁ!!」

 

ドラゴンガンダムは遥か後方へ吹っ飛んでいった。ドラゴンガンダムは地面に思い切り叩きつけれれ、全体の装甲が傷ついた。

 

霊夢「ふぅ、終わったわね。」

 

ソードストライクはシュベルトゲベールをバックパックに取り付けると、館の扉の方へ歩いていった。

 

霊夢は紫に通信を入れる。

 

霊夢「パイロットは気絶した様ね。先に進むわ。」

紫「お疲れ様。」

霊夢「ねぇ、それより魔理沙は?」

紫「あら、あなたがドラゴンガンダムと交戦してる間に到着してるわよ。」

霊夢「え?」

 

霊夢は横を向いた。すると、館の塀に激突するMA形態のイージスガンダムの姿があった。

 

霊夢「はぁ。何やってるんだか。」

紫「それより、最後のストライカーパックを試してみる?」

霊夢「じゃあ、次の戦いで使うわ。」

紫「了解♪」

 

スキマが空中に出現し、中から「ランチャーストライカー」が出てきた。

ストライクはストライカーパックを換装、「ランチャーストライク」になった。

 

霊夢「行きますか。」

 

 

紅魔館 時計台

 

咲夜「さすが、博麗の巫女。」

 

時計台の近くには、腕を組んで立つメイド長「十六夜咲夜」の姿があった。

 

一方、ランチャーストライクは館の大きな扉を開けて内部に入っていった。

 

霊夢「さっきの戦い、誰かに見られてた気がするわね。」

 

霊夢のその予想は的中していたのだった。




はい、第三話終了しました。駄文でスイマセンm(__)m
あ、お気に入り登録してくださった方!ありがとうございます!
次回は魔理沙編です!!
感想、応援、よろしくお願いします!!
では、次回。

・追記
感想にて指摘があったので、幻想郷、紅魔館は原作より数倍大きい。
という設定を設けたいと思います。今になってすいません。
また、ドラゴンガンダム戦に違和感がある方は、感想欄にて解説(言い訳)していますので、そちらへ。


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第四話「地下大図書館の力天使」

どうも、蒼窮です!
今回は魔理沙編で魔理沙VSパチュリーです。
では、どうぞ!


紅魔館の主「レミリア・スカーレット」の親友である「パチュリー・ノーレッジ」は、常に地下図書館「ヴワル魔法図書館」で本を読んでいる。

彼女は体が病弱で喘息持ちで日光を嫌う為、外に出ない。

激しい運動などは勿論出来ない。

 

その彼女の体質はMSにも色濃く反映されていた。

彼女の操るMSはGN-005「ガンダムヴァーチェ」である。

 

砲撃型MSである為、戦場において頻繁に移動を行う訳ではない。

装甲は強固であり、機動性も低い、しかし重量時代は軽量である。

彼女と非常に共通点の多いMSである。

装甲が強固であるからして、コックピットに衝撃が来る事は滅多に無い。

病弱な彼女が気絶する心配もないのだ。

 

彼女がヴァーチェを起動させる機会はほとんど無い。

主にメイド長の十六夜咲夜が敵の相手をする為だ。

 

しかし、霧雨魔理沙が乗機であるイージスガンダムを紅魔館の塀に激突させた事で、

ヴァーチェは起動の時を迎える事となる。

 

 

魔理沙「マズいな。」

 

魔理沙はスラスターの推力を上げ過ぎた為、塀に激突してしまった。

イージス自体に損傷はほとんど無かったが、住人に来た事が気が付かれるかもしれない。結果的に損害はあった。

 

イージスが塀に激突した事にいち早く気が付いたのは、パチュリーであった。

 

パチュリー「外が騒がしいわね。」

 

衝撃が地下まで届いたのだ。MSの仕業だろう。パチュリーはそう考えた。

 

パチュリー「ヴァーチェの出番ね。」

 

極力MSを使う事は避けていたパチュリーだっが、レミリアの目的の為にはやむを得ない事だった。

 

 

魔理沙「どうするかな。」

 

バカ正直に扉から中へ入るなんて事は出来ない。

しかし、

 

魔理沙「あれは・・・ストライク。霊夢か?」

 

霊夢はランチャーストライクで、堂々と扉から館の中へ入っていったのだ。

 

魔理沙「あれじゃあ、入った途端迎撃されるのがオチだぜ。」

 

それを悟った魔理沙は、慎重に館の中に侵入する事にした。

 

イージスをMS形態に変形させて、腕部ビームサーベルで館の壁を慎重に斬り開く。

そのつもりだっが、

 

魔理沙「こ、これは。」

 

イージスは左斜め下に落下していった為、敷地内の土を少し掘っていた。

なんと、そこから壁が見えたのだ。

 

魔理沙「ち、地下があるのか?」

 

地下でMSの生産、管理をしている可能性もあるので、魔理沙は地下に行く事にした。

マニピュレーターで穴を掘っていく。

 

魔理紗「よし。」

 

数十分後、イージスが入れるくらいまで穴を掘ったので、壁を腕部ビームサーベルで

切り開いていく。

 

魔理沙「よし、通れるな。」

 

壁を切り開いていくと、見えたのは無数もの本だった。

 

魔理沙「図書館か何かか?」

 

本棚が何個もあり、とても取り出せなさそうな位置にまで本棚が積み重なっていた。

 

魔理沙「ラッキー。誰もいないみたいだから適当に借りていくか。」

 

コックピットのハッチを開け、行動に移ろうとしていると、

 

パチュリー「それは出来ないわ。」

 

本棚が横にスライドして中から重MSが姿を現した。

 

魔理沙「おっ、出てきたな。」

パチュリー「レミィの邪魔をしないで。今なら見逃してあげるわ。帰りなさい。」

魔理沙「それは出来ないな。紅い霧を止める為に来たんだ。」

パチュリー「そう。なら、」

 

ヴァーチェはイージスに「GNバズーカ」を向ける。両手で構えビーム砲が発射される。

 

魔理沙「な、なんて威力だ。」

 

イージスがビーム砲をかわし、本棚にビーム砲が当たる、当たった筈だが・・・

 

魔理沙「な、なんでだ。本棚に当たった筈なのに・・・。」

 

そう、本棚はまったく無傷だった。何の変哲もない普通の本棚が、ビーム砲の直撃を受けて平気な訳がない。

 

魔理沙「ど、どういう事だ!」

パチュリー「本棚にはちょっとした魔法をかけたの。戦闘で傷つかない様に。」

魔理沙「お、お前、魔法使いか?」

パチュリー「ええ、その通り。」

 

ヴァーチェはGNバズーカを再度発射する。しかし、イージスはビーム砲をよける。

 

魔理沙「当たるか!これでも喰らえ!!」

 

イージスはヴァーチェに向かってビームライフルを撃つ。

しかし、機体を覆うシールドの様な物にビームは弾かれてしまった。

 

魔理沙「ビームのシールドがあるのか!?」

パチュリー「ビームではなくは粒子よ。」

 

ヴァーチェはGNバズーカを胸部の太陽炉と接続させ、さらに変形させて、バーストモードに移行させた。そして三度、砲門をイージスに向けた。

 

パチュリー「これで終わりよ。」

 

砲門から巨大なビームが発射される。

 

魔理沙「ここでやられるもんか!!」

 

地下図書館で巨大な爆発が起きる。相変わらず本棚は無傷。これ程の攻撃を受ければイージスは耐え切れず爆発する筈だ。

 

パチュリー「終わったわね。」

 

GNシールドが消えたその瞬間、地上に上がっていたMA形態のイージスがスキュラを

連射した。全てが背部と両脚部の大型のGNフィールド発生器に命中した。

 

パチュリー「キャッ!!・・・うっ。」

 

パチュリーは気絶。よって、戦闘は終了した。

 

魔理沙「ふぅ、危なかったぜ。」




はい、第四話終了です。
少し展開が速い気もしますが、作者には一話の文字数は2000文字という変なポリシーがあるので、小悪魔は次回の登場となります。

次回は今までと少し書き方を変えて、小悪魔、咲夜戦です。

このキャラはこのMSじゃない?というのがありましたら、感想からお願いします!!
また、面白かったら作品の感想お願いします!!

では、次回。


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第五話「迫る槍と刃」

どうも、蒼窮です!はい、第五話です。(タイトルが少し気がかり)
今回は咲夜さんと小悪魔が登場予定です。
では、どうぞ。


イージスガンダムはガンダムヴァーチェとの戦闘に勝利した。

ヴァーチェのパイロットであるパチュリーが気絶した為、イージスを図書館の中に移動させて、魔理沙は図書館に星の数程ある本を物色していた。

 

魔理沙「ん~。何でこうも読めない字で書かれている本が多いんだ?」

 

図書館には人間に読めない字で書かれている本が多く、魔理沙は目ぼしい本を探すのに苦労していた。異変解決が目的の為、図書館に長居も出来ない。

 

魔理沙「しょうがない。先に進むか。」

 

手に持っていた本を近くに放り投げ、イージスのコックピットに戻ろうとすると、

 

小悪魔「あ~!パチュリー様の大切なご本を!」

魔理沙「げっ、もう一人いたのか。」

 

後ろから声を掛けられる。気が付けば魔理沙の足元には本が数百冊散乱していた。

口調などからしてパチュリーの従者か何かだろう。魔理沙はそう考えた。

 

魔理沙「い、いや~。パチュリーさんから本を借りようと思って来たら、え~と、

図書館が荒らされてて・・侵入者の仕業だと思いますよ?だから私は・・帰るぜ。」

 

魔理沙の必死の弁解だった。勿論あいてはどこぞの妖精ではない。

 

小悪魔「その侵入者はあなたじゃないんですか?」

魔理沙「そ、そんなわけない・・・ぜ!?」

 

緊張と少しの混乱のせいで、先程から魔理沙喋り方はおかしい。

 

小悪魔「嘘ですね!あなたが後ろのMSで図書館を荒らしたんじゃないんですか?」

 

小悪魔の質問に対し、魔理沙はイージスのコックピットへ歩きながら話す。

 

魔理沙「そいつは少し違うぜ。私は図書館を荒らすのにMSは使って無い!!」

 

魔理沙はイージスに乗り込む。デュアルアイが発光し、立ち上がる。

 

小悪魔「あなたが一人でこんなに荒らしたんですか!?」

魔理沙「ああ、その通りだ。」

 

小悪魔はその事実を聞いて驚愕すると、どこかへ走っていった。

 

魔理沙「ん?まさかもう一機MSがあるのか?」

 

魔理沙の叫んだ声が消えるや否や、ヴァーチェの出てきた場所から逆の方向にある本棚が左右にスライドし、XM-07「ビギナ・ギナ」が姿を現した。

 

小悪魔「よくもパチュリー様のご本を!!」

 

右手に持っていた「ショットランサー」のランスがイージスに向かって射出される。

その攻撃に備えてイージスはシールドを構えるが、射出されたランスは、シールドを容易に貫ける程度の威力を有していた。

 

魔理沙「何!?」

 

シールドの先端に刺さった為、ランスが本体まで届かなかったのがせめてもの救いだった。

 

小悪魔「もう、シールドは使えまい!!」

魔理沙「こんなシールド、欲しけりゃくれてやるぜ!!」

 

イージスはランスの刺さったままのシールドを、ビギナ・ギナに向かって投擲する。

 

小悪魔「ああぁ!」

 

シールドは無防備のビギナ・ギナの胸部に突き刺さる。幸いにも爆発は起こさなかった。小悪魔の入った脱出ポッドがコックピットから射出される。

 

魔理沙「それじゃあな。後で本を借りに戻ってくるよ。」

小悪魔「う~ん。あ~~。」

 

小悪魔の目には渦巻きが映っていた。

 

 

紅魔館 ロビー

 

霊夢「あら?誰もいないの?ここの主を出しなさい!!」

 

ランチャーストライクは、MSが歩き回れる程大きい館のロビーをウロウロしていた。

 

咲夜「お嬢様はお見えになりません。私がお相手をしましょう。」

 

階段を上がった二階に十六夜咲夜の搭乗した、GN-001「ガンダムエクシア」があった。

 

霊夢「あら、そう。でも私はあんたを倒して先に進むわよ?」

咲夜「博麗の巫女。あなたを紅魔館から追い出すよう。と命じられました。これ以上先に進ませるつもりありません。」

霊夢「へぇ。この館、紅魔館って言うのね。」

 

若干だが二人の話は噛み合ってない。が、両者はそんな事を気にしなかった。

 

霊夢「行くわよ!」

 

ランチャーストライクはエクシアに、右肩に装着される「120mm対艦バルカン砲」を発射する。

 

咲夜「バルカン砲では、ね。

 

咲夜のエクシアは壁を走るなど、俊敏な行動でバルカンを全弾回避してみせた。

 

霊夢「すばしっこいMSね!」

 

エクシアが壁を蹴り、床に着地したタイミングを見計らって、ランチャーストライクは約20メートルもの全長を持つ大型のビーム砲「320mm超高インパルス砲「アグニ」を発射した。

 

しかし、それもかわされ、ビーム砲は紅魔館の壁を貫いた。

 

咲夜「出来れば館を壊してほしくない物ね。」

霊夢「紅い霧で異変を起こしてるあんた達に、言えることじゃないわよ。」

咲夜「ごもっとも。」

霊夢「み、認めるのね。」

 

この戦闘中の少し抜けた会話も幻想郷独自のモノなのだろうか。大した幻想である。

 

エクシアは、ライフルモードだったGNソードをソードモードに戻して、ランチャーストライクに斬りかかる。

 

ランチャーストライクは120mm対艦バルカン砲で迎撃を行うが、GNシールドで防がれてしまう。エクシアはGNソードを構え直し、改めて斬りかかる。

 

咲夜「博麗の巫女、覚悟!!」

霊夢「ッ!」

 

GNソードの刃がランチャーストライクに迫る。




はい、第五話でした。
小悪魔はほとんど何もしてないですね^^;
次回は対咲夜戦をメインに書きたいと思います。

面白ければ感想お願いします!!
では、次回。


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第六話「紅い館の蒼き能天使」

どうも、蒼窮です!
今回は対咲夜戦がメインとなります。
では、どうぞ。


ランチャーストライクはGNソードからのを避ける素振りは見せなかった。

コックピットに座る霊夢は目を閉じていた。衝撃がランチャーストライクを襲う。

 

・・・

 

霊夢「・・・ん?」

 

霊夢は異変に気が付き目を開けた。目の前からガンダムエクシアが消えていた。

GNソードで斬られた痕跡も無かった。替わりに120mm対艦バルカン砲に「GNビームダガー」が二本刺さっていた。

 

霊夢「もう使えないわね・・・。」

 

この状態だと咲夜のエクシアと再戦する事は、火を見るより明らかだった。

相手は少なからず機動性に優れている。今装着しているのはランチャーストライカー。

エールストライカーは河童達が修理してる頃だろう。機動性はあちらの方が上である。

残されたアグニと「350mmガンランチャー」で相手の速度に着いて行けるだろうか。

霊夢の心は不安に支配されていた。

 

 

紅魔館 大広間

 

紅魔館の大広間には館の主であるレミリアが椅子に座りながら、咲夜から報告を受けていた。

 

咲夜「確認出来たMSは一機ですが、パチュリー様の図書館で大きな爆発が起きたと考えると、館の中には二機MSがいると思われます。」

 

レミリア「分かったわ。」

 

レミリアは右手に持ってる、紅いワインの入ったグラスを眺めている。

 

咲夜「では、私は行って参ります。」

 

咲夜は扉の方へ振り返る。

 

レミリア「待ちなさい、咲夜。」

 

咲夜「何か?」

 

咲夜は振り向いて、尚もグラスを眺めるレミリアの顔を見る。

 

レミリア「エクシアで出るのなら、アレをドッキングさせて行きなさい。」

 

咲夜「はい。承知しました。」

 

レミリアの言う「アレ」を咲夜は理解している様だった。

咲夜が扉から出て行くと、レミリアはワインを近くの小さなテーブルに置き、座っていた椅子から立ち上がった。大広間から見える中庭をガラス越しに見つめながら、

 

レミリア「咲夜・・・期待しているわよ。」

 

そう呟いた。

 

 

紅魔館 廊下

 

霊夢「・・・」

 

霊夢は無言のままランチャーストライクに、長い廊下を歩かせていた。

しかし、いくら歩こうとも、敵の姿は見えず、同じ風景が続くだけだった。

その時、

 

咲夜「待たせたわね。博麗の巫女。」

 

遥か遠くから十六夜咲夜の声が聞こえて来る。

 

霊夢「!!」

 

ランチャーストライクは前方にアグニを照射する。しかし、手応えはない。

 

咲夜「じゃあ、始めましょうか。」

 

咲夜のその言葉と共に、「GNアームズ TYPE-E」とドッキングしたエクシア、

「GNアーマー」が暗闇の中から姿を現した。

 

それと同時に霊夢は紫に通信を入れた。

 

霊夢「紫・・・。」

紫「あ、霊夢?どうしたの?」

霊夢「ソードストライカー、修理終わってる?」

紫「武装を修理するだけだから、終わってるわよ。」

霊夢「スキマ経由で送ってくれる。」

紫「了解。」

 

スキマが出現して、中から出てきたソードストライカーは、ランチャーストライカーを外したストライクのバックパックに装着される。

ストライクは再度ソードストライクに変換された。

 

GNアームズから左右のGNビームガンが発射される。

ソードストライクはそれをかわし、GNアーマーに向かってパンツァーアイゼンを発射する。

しかし、パンツァーアイゼンは発生したGNフィールドに弾かれてしまった。

 

霊夢「ちっ、」

 

ソードストライクは後ろに周り込もうとして、そのまま、GNアーマーの上を飛行するが、

 

咲夜「甘い!!」

 

GNアーマーは右アームの大型GNソードを上空で振る。

 

霊夢「アッ!!」

 

ソードストライクの右足の爪先が斬られる。

が、ソードストライクは怯む事なく、GNアーマーの後ろへ回った。

 

咲夜「ちっ、」

 

GNアーマーは回転を始めるが、それを妨害しようとすると同時に、GNフィールドを破壊するため、ソードストライクはシュベルトゲベールをGNフィールドに突き刺す。

 

霊夢「このっ!!」

 

GNフィールドは、シュベルトゲベールを中へ通そうとはしなかった。

 

霊夢「いけぇ!!」

 

シュベルトゲベールを突き出す力が強くなる。

 

咲夜「・・・」

霊夢「え?」

 

GNフィールドが消えた。エクシアはもうGNアームズとのドッキングを解除していた。

シュベルトゲベールはGNアームズに突き刺さる。

ソードストライクは急いでシュベルトゲベールを抜き出し、GNアームズとの距離を取る。

 

数秒後、GNアームズは爆発。廊下に大きな穴が空いた。

 

霊夢「何のつもりよ!」

咲夜「あなたを爆発に巻き込もうと思ったんだけど、失敗したわね。」

霊夢「えげつない事を考えるのね。」

 

エクシアはGNソードの刃を展開する。

ソードストライクもそれに答える様に、シュベルトゲベールを構える。

 

次の瞬間、両機はお互いに向かってブーストを使い、相手に迫る。

 

霊夢「このぉぉぉぉぉ!」

咲夜「はあぁぁぁぁぁ!」

 

二つの剣がぶつかり合う。

結果、GNソードの刃にはヒビが入り、折れてしまった。

 

しかし、エクシアは腰から「GNロングブレイド」・「GNショートブレイド」を取り出す。

 

そして、言った。

 

咲夜「トランザム。」




はい。六話でした。どうだったでしょうか?

クライマックスって感じですが、ここまでです。

次回で咲夜戦は終わると思います。
では、次回。


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第七話「次の運命」

どうも、蒼窮です!
と、言うことで第七話です。
今回で咲夜戦は終わる。と思います。
あと、出来ればお嬢様の機体の発表を・・・
まあ、どうぞ。


「トランザムシステム」が発動して、エクシアの全体が赤く染まっていく。

 

咲夜「これで終わらせる!」

 

エクシアはブーストを使って、ソードストライクに急接近する。

 

霊夢「このっ!」

 

ソードストライクは、近づいてきたエクシアに向かって、シュベルトゲベールを横に薙ぎ払うが、

 

咲夜「遅い!」

 

ジャンプであっさりと回避されてしまう。

さらに、右肩のアーマーをGNロングブレイドで切り裂かれてしまった。

その後、エクシアは空中でUターンして、今度は左肩のアーマーをGNショートブレイドで切り裂く。それは一瞬の出来事だった。

 

霊夢「速い・・。」

 

霊夢は「トランザムシステム」に驚愕を示しながらも、エクシアへの攻撃を続けた。

しかし、エクシアは攻撃速度を緩める事はしなかった。それによって、反撃は愚か、回避も出来ない状況になっていった。

 

GNショートブレイドで攻撃を受けたら、一秒と待たずに、今度は、GNロングブレイドでの攻撃を受ける。これがひたすらにループしていた。

 

装甲は少しづつ傷ついていった。斬撃数が二十回を超えた所で、ついにソードストライクは倒れた。それと同時にフェイズシフトダウンを起こした。機体色がメタリックグレーに変わる。

 

咲夜「終わったわね。」

 

エクシアはトランザムシステムを解除、その場を立ち去ろうと、倒れているソードストライクに背を向けた。

 

霊夢「まだ・・まだ、終わってないわよ。」

 

ソードストライクは再び立ち上がった。

 

咲夜「!?」

霊夢「フェイズシフトダウンで気を抜いてるくらいじゃ、私には勝てないわよ!!」

 

ソードストライクは腰部両脇から、「対装甲コンバットナイフ・アーマーシュナイダー」を取り出し、エクシアに襲いかかる。

 

咲夜「!」

 

エクシアは奇襲とも言える攻撃に対応出来ず、両腕、頭部を一気に切り落とされる。

ついで、アーマーシュナイダーはエクシアの両脚を切り裂く。

 

唯一残ったエクシアの胴体は床に叩きつけられる。

 

咲夜「うっ!」

 

エクシアのコックピットに衝撃が走った。

 

霊夢「はぁ、はぁ、終わった・・・わね。」

 

霊夢はコックピットへの衝撃で、かなり疲労していた為、息切れを起こした様で、背もたれに寄りかかりながら、ひたすらに呼吸を繰り返している。

 

紫「霊夢、大丈夫?」

 

何度目だろうか。紫からの通信が入った。

 

霊夢「大丈夫じゃないわよ。はぁ、このままじゃ・・はぁ、もう戦えないわよ。」

紫「フェイズシフトダウンを起こしたのね。分かったわ。」

 

床に大きなスキマが出現、ソードストライクを飲み込んでいった。ソードストライクがスキマの中に消えると、スキマも同時に縮んでいった。

 

紅魔館の廊下には、エクシアの胴体、切り裂かれた頭、腕、脚部だけが残った。

 

 

紅魔館 大広間

 

妖精メイド「大変です!!」

 

一匹の妖精メイドが扉から入ってくる。

本来ならMSの整備をしている筈だ。

 

レミリア「どうしたの?」

 

どうやら、咲夜のエクシアが心配になり、MSの整備途中で通信室に向かった様だ。

すると、監視カメラには胴体しかないエクシアが映っていたのだと言う。

 

レミリアはつい数分前までは、使われていなかった通信室に向かった。

 

妖精メイド「エクシアと通信が繋がってます。」

 

小さな画面に、コックピットに座る咲夜の姿が映しだされる。

 

咲夜「お嬢様、すいません。GNアームズを使用したのにも関わらず、エクシアを壊してしまい、敵にも逃げられてしまいました。」

 

レミリアは据え置きの小さなマイクに向かって喋り始める。

 

レミリア「いいのよ、咲夜。それより、敵はどこに行ったの。」

咲夜「おそらく、補給の為に一時敵に基地に戻ったのかと。テレポートをした様なので、時期に戻って来るかと。」

 

レミリアは安堵の表情を表した。

 

レミリア「分かったわ。今すぐ回収させに行かせるから・・戻って来なさい。」

 

レミリアはカメラに向かって微笑む。

 

咲夜「・・はい。」

 

その言葉を最後に通信は終わった。咲夜はレミリアと同じく微笑んでいた。

 

レミリアは通信室を出て、MS格納庫へ向かう。

中へ入ると、大勢の妖精メイドが一機のMSの整備をしていた。

 

レミリア「誰でもいいから、咲夜のエクシアの回収を急いで!!」

 

レミリアの声と共に数十匹の妖精メイドが超大型トラック、作業用MS「ドラケンE」数機で格納庫を出て行く。

作業用MSはある程度量産されている様だが、戦闘用MSは量産が間に合っていない様だ。

 

レミリア「整備の状況はどうなの。」

妖精メイド「万全です。いつでも出せます。」

 

レミリアは整備が完了した為、大きな黒い布を被っているMSを見つめる。

 

妖精メイド「出撃ですか?」

レミリア「いいえ、まだよ。でも、いつでも出せる状態にしておきなさい。」

 

妖精メイド達にそう言いつけると、レミリアは格納庫を出て行った。

誰一人歩く者の居ない廊下をレミリアは歩いて行く。

 

レミリア「目覚めの時ね。これも運命なのかしら?エピオン。」

 

廊下にそう言い残し、レミリアは扉を開け再び大広間に入った。




はい、七話でした。どうだったでしょうか?

レミリアの機体を、デスティニーと予想された方もいると思いますが、
(と言うか、いました。)
本作ではエピオンで行きたいと思います。

ストライクVSデスティニーはちょっとなぁ・・・そう思ったので。

では、次回。


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第八話「地下牢」

どうも、蒼窮です!
今回は何か平和な回です。
戦闘もないです。
では、どうぞ。


イージスはヴワル魔法図書館から出て、ロビーに上がった。

 

魔理沙「どっちに進めばいいんだ?」

 

ロビーにはいくつもの扉、中央には二階に上がる為の階段があった。

迷ってしまうのは無理もないかもしれない。

 

その時、一つのハッチが開いた。MS用のエスカレーターがあり、そこから地下に行ける様だ。

 

魔理沙「そっちから歓迎してくれるのか。」

 

魔理沙は得意気な顔をして、イージスでエスカレーターを下った。

 

 

紅魔郷 大広間

 

レミリアが椅子に座りくつろいでいると、一匹の妖精メイドが思い切り扉を開け、中に入って来た。

 

妖精メイド「作戦、成功しました!」

レミリア「そう、良かったわ。」

 

作戦とはつい先程、レミリアが通信室、正確には通信指令室の妖精メイドに命じた、もう一機のMSに対する陽動だった。

 

内容は、イージスを地下牢に陽動し、レミリアの実妹「フランドール・スカーレット」に撃破させるという物だった。

 

フランドールを地下牢に幽閉してから、レミリアとフランはずっと不仲だった。

 

幻想郷に来てから、来るべき自体に備えて、MSをフランドールに渡したが、まだ不仲の状態は続いていた。

 

その感情をイージスにぶつけさせる事が目的だった。情緒不安定の為、その様な理由無く襲いかかる可能性もある。

 

レミリア「さて、どうなるかしら?」

 

レミリアは笑みを浮かべその状況を楽しんでいた。

 

 

河童のアジト

 

 

にとり「時間のかかる所は後回しにして!すぐに修理出来る所から手を付けて!!」

 

MSの製造、修理を行う河童のアジトには、メカマンの河童たちを指揮しる「河城にとり」の姿があった。

 

紫「ねぇ。ストライクの件なんだけど・・。」

 

八雲紫が後ろからにとりに話しかける。どうやら、ストライクの件で話がある様だ。

 

にとり「ああ、ストライクは予備パーツが多かったから、順調に作業が進んでるよ。」

 

紫「ストライクの事なんだけど、格納庫から「マルチプルアサルトストライカー」を持ってきてくれる?」

 

この紫の発言ににとりは驚きを見せた。

 

にとり「アレを使うの?でも、機動性が落ちるって言ったのは紫じゃ・・。」

紫「いいの。持ってきてストライクに装着させて。」

 

にとりは「仕方ないな。」そう言いたそうな顔で、紫の目を見つめてから、

 

にとり「分かった。そうするよ。」

 

にとりは近くにあった移動用のリニアカーを利用して、格納庫へ向かって行った。

 

マルチプルアサルトストライカーとは、エール、ソード、ランチャーの3種の装備を統合したストライカーであり、装着した状態のストライクを「GAT-X105+AQM/E-YM-1 パーフェクトストライクガンダム」と呼ぶ。

 

様々な戦況に対応できる装備だが、多機能ゆえの使い勝手の悪さと、軽装時のストライクの約2倍も自重が機動性を悪くする。という欠点もあった。

 

それを見越して紫はマルチプルアサルトストライカーを、ストライクに使用させなかった。だが、紅魔館のMSの性能に対応する為、使用に踏み込んだのだ。

 

霊夢「う~ん。」

 

別室で休息を取っていた霊夢が戻って来た。

 

紫「どう?疲れは取れた?」

霊夢「微妙ね。騒音が酷くて眠れなかったわ。」

紫「仕方ないじゃない。MSの修理をしているんだもの。」

 

霊夢は不機嫌そうな顔でストライクの方へ向かって行く。

紫もそれに続く。

 

霊夢「あと、どれくらいで終わるの?」

紫「数十分。機体自体は予備パーツが多かったから、すんなり終わるそうよ。」

 

霊夢と紫はストライクを下から眺める。

 

霊夢「じゃあ、その数十分は何よ。」

紫「ストライカーの装着よ。」

霊夢「そんなにかかるの?」

紫「新型で大型なの。」

 

霊夢は呆れた様に溜息をつき、上方に設置してある足場へ飛んでいった。

ストライクを正面から眺められる高さにある為、手すりに頬杖をついて、霊夢はストライクを眺めていた。

 

紫「どうかしたの?」

 

霊夢の後ろに、スキマから出てきた紫が現れる。

 

霊夢「何か、嫌な予感がするのよ。」

 

紫「そう・・。」

 

 

紅魔館 ヴワル魔法図書館

 

パチュリー「う・・・。」

 

ヴァーチェのコックピットで気絶していたパチュリーが、目を覚ました。

パチュリーはコックピットから出る。

 

近くには倒れるビギナ・ギナ、気絶している小悪魔の姿があった。

 

パチュリー「まったく。」

 

小悪魔に対しては呆れたご様子だが、イージスが図書館を出て行き、ほっとするパチュリーであった。

 

パチュリー「あのMSはどこへ行ったのかしら。」

 

パチュリーは近くの無線機を利用し、レミリアと連絡を取った。

いつもと変わらないレミリアの声が聞こえてくる。

 

レミリア「パチェ、どうしたの?」

パチュリー「図書館に来たMSを知らない?」

 

パチュリーの質問に対し、レミリアは少し間を置いてから話し始めた。

 

レミリア「その事なら心配ないわ。MSは地下牢へ向かわせたわ。」

パチュリー「地下牢?」

 

地下牢にはレミリアの妹、フランドールが幽閉されている事は、パチュリーも勿論知っていた。

 

だからこそレミリアの行為に疑問を憶えた。




はい、第八話でした。どうだったでしょうか?
何も無い回でしたね(笑)
次回は戦闘がある予定です。

そういえばレミリア=エピオン に反響がありましたね。
フランドールの機体はもう決めてます。ちょっと悩んでますが。

では、次回。


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第九話「精霊と反逆の翼」

どうも、蒼窮です!
今回はフランが登場します。
では、どうぞ。


レミリア「どうかした?」

パチュリー「いいえ、ありがとう。」

 

パチュリーはレミリアとの無線を切って、ヴァーチェの方を見る。

 

ヴァーチェの外装は衝撃によって少し外れた様で、中の隠されたMSの姿が垣間見えていた。

 

パチュリー「行くわよ、ヴァーチェ。いえ、ナドレ。」

 

 

紅魔館 地下牢

 

イージスはエスカレーターを下りきった。

降りた先には厳重に閉じられたハッチがあった。下の方には小さな扉もあった。人間用だろうか。

 

とにかく、ハッチを開ける為のスイッチを探すが、見当たらなかった。

 

もしかしたら、これは開閉用のハッチでは無いのかもしれない。何かを封じ込める為のハッチなのかもしれない。

 

そう考えると魔理沙は黙っていられなかった。

 

魔理沙「しょうがない。ここは!」

 

ハッチの先に価値のある物があると考えた魔理沙は、イージスをMAの形態に変形させて、スキュラを照射させる準備をした。

 

パチュリー「待ちなさい!!」

 

しかし、背後からMSが出現した為、スキュラの照射を中止した。

 

魔理沙「あれは・・。」

 

振り向くと、一機の白いMGN-004「ガンダムナドレ」がライフルとシールドを持って立っていた。

そのフォルムと髪の毛に似た紅いGN粒子供給コードは、機体の印象を女性に彷彿させる。

 

パチュリー「直ちに館から出て行きなさい。」

魔理沙「そいつは出来ないな。」

パチュリー「これは警告ではないわ。命令よ。」

 

パチュリーは何かを伝えたそうに叫ぶ。

しかし、魔理沙の意思を変える事は出来なかった。

 

魔理沙「悪いが・・落とすぜ!」

 

イージスは両腕、両脚、全てのビームサーベルを出現させて、ナドレに襲いかかる。

 

パチュリー「・・・なら。」

 

ナドレもビームサーベルを取り出し、イージスに斬りかかる。

二つの刃が交わり、激しく火花を散らす。

 

魔理沙「このっ!」

 

イージスは右脚を振り上げるが、ナドレは回避する。

続いて、イージスはビームライフルをナドレに発射するが、シールドで防がれる。

ナドレもビームライフルを発射し、反撃する。

イージスはそれをナドレと同じく、シールドで防ぐ。

 

パチュリー「このっ。」

 

ナドレはビームライフルを連射するが、ほとんどをイージスは回避、防御した。

 

魔理沙「その程度の火力じゃ!!」

 

イージスはナドレに接近し、右腕のビームサーベルで頭部を吹き飛ばした。

 

パチュリー「まだ!」

 

ナドレは前方にビームサーベルを振り払う。

その攻撃はイージスのシールドの上半分を切断した。

 

魔理沙「まだだ!」

 

イージスは素早い動きで、ナドレの右腕、持っていたビームライフルを切り裂く。

そして、シールドの先端部を胴体に突き刺した。

 

パチュリー「うぅっ!!」

 

突き刺したシールドが貫通し、パチュリーを乗せた脱出ポッドがコックピットから射出され、ナドレは爆散した。

 

魔理沙「くっ!」

 

少なからずその衝撃はイージスにも届いた様である。右のアンテナが吹き飛んだ。

 

魔理沙「じゃあ、私は先に進むぜ。」

 

イージスはナドレの残骸に背を向けると、ハッチに向かって歩いて行った。

 

 

紅魔館 地下牢(内部)

 

フラン「何?今の音?」

 

ナドレが爆発した時の音と衝撃は、地下牢の内部まで届いていた。

人形遊びをしていたフランは手を止め、ハッチの方へ走って行き、耳を当てる。

 

フラン「MS?」

 

フランの耳にはイージスの歩く音が聞こえた。

 

フラン「ふふ♪MSだ!」

 

フランは嬉しさのあまり跳びはね、空中を飛び回る。

その美しい翼が空中に揺れる。

 

フラン「ふふ、お出迎えしなきゃ!」

 

満面の笑みを浮かべ、姉レミリアから与えられたMS XXXG-01W「ウイングガンダム(EW版)」に乗り込む。

 

ウイングガンダムのトリコロールカラーの翼は、フラン本人の翼と同じく、美しい物だった。

 

右手には機体の慎重並に長大な携帯ビーム砲「バスターライフル」を装備していて、

カートリッジは予備も含めると合計九つ。

 

バスターライフルは、半径150mに強烈なプラズマ過流を引き起こす程の威力を持っているライフルであり、絶大な火力を持った武装と言える。

 

これ程のMSのを何故、レミリアはフランに与えたのだろうか。常人であれば自分の搭乗機にする所を、情緒不安定な妹に与えたのだろうか。

 

フランの性格とウイングガンダムの火力を考えれば、紅魔館などすぐ吹き飛んでしまうだろう。レミリアとフランが不仲なら、尚更危険だ。

 

それとも、レミリアにしか分からない意図があるのだろうか。謎とそれに対する疑問だけが残る。

 

そんな事など考えてもいなかったフランは、姉からMSを与えられた事を素直に喜ぶのだった。

 

しかし、それだけでは不仲の状態は解消しなかった様だ。

 

 

紅魔館 地下牢(外部)

 

魔理沙「ここを何とか開けないとな。」

 

ハッチをビームサーベルで切り裂いてみるが、特殊な合金で出来ている様だ、びくともしない。

 

魔理沙「う~ん。」

 

魔理沙が頭を捻り、悩んでいると、一本のビーム砲が内側から飛び出した。

ハッチには一つの丸い穴が空いた。

 

魔理沙「何だ!?」




はい、第九話でした。どうだったでしょうか?
フランはウイング(EW版)にしてみました。

ウイングゼロ(TV版)にする予定でしたが、

・フランの性格+ゼロシステム=どうなってしまうんだ?
・レミリアより強くなってしまう!それはダメだ!!

という感じでウイングになりました。

では、また次回。


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第十話「エピオン、出撃」

どうも、蒼窮です!
今回から霊夢VSレミリア戦が始まる感じです。
では、どうぞ。


ビーム砲は幸いにもイージスには当たらなかったが、壁に激突した為大きな衝撃が周囲に走る。

 

魔理沙「うっ!」

 

ビーム砲によって空いた穴からは、地下牢とは思えない綺麗で豪華な部屋が見えた。人形、ぬいぐるみ、ベッドなど、幼い少女の生活部屋をイメージさせる物ばかりが置いてあった。

 

魔理沙「何なんだよ!」

 

イージスは穴を通り抜け、地下牢の中に入る。

 

フラン「ふふふ、いらっしゃい。」

 

フランは目を輝かせ、笑みを浮かべてコックピットからイージスを見つめていた。

 

魔理沙「な、何だよ・・。」

 

フランの言葉に魔理沙は困惑を隠せなかった。

とにかく危険な雰囲気を、魔理沙はフランから感じていた。

 

フラン「・・・どうしたの?」

 

何の反応も無く、動きを見せないイージスに対して疑問を感じた様だ。

 

魔理沙「そ、それはこっちのセリフだ!」

 

イージスは腕を右から左へ振り払う。

 

魔理沙「だいたい何だよここ、あいつらの親玉がいるかと思って来たのによ・・・。

お前は違うみたいだし、お宝も無いし・・・。」

 

魔理沙の内に秘めていた本音が口からどんどん飛び出した。

フランはイージスから聞こえて来る魔理沙の声を聞いて、黙っているだけだった。

 

魔理沙「だいたい誰だよ、お前は。」

フラン「私は・・フランドール・スカーレット。ずっとここに閉じ込められるの。」

魔理沙「あ~?」

 

普通のそれとは違う自己紹介を受けて魔理沙は苛立ちと、本日二度目の困惑を感じだ。

 

面倒くさくなりそうだ。

魔理沙は心の底からそう思った。

 

フラン「だから・・私、ずっと暇だったの。だから、私と遊んで!!」

魔理沙「あ~!ったく!!」

 

ウイングはイージスに急接近する。イージスはブーストジャンプで回避しようとするが、マニピュレーターで足を捕まれてしまう。

 

フラン「捕まえた!」

魔理沙「この!」

 

ビームライフルをウイングの頭部へ向けて発射するが、標準はわずかに逸れ、アンテナに命中する。

 

魔理沙「これで似た者同士だ!」

フラン「ふふ、お揃い!」

 

ウイングはバスターライフルを左手に持ち替え、右腕でシールド裏のビームサーベルを抜刀する。

 

フラン「それ!!」

 

ウイングはビームサーベルを足に向かって振るが、イージスが脚部のビームサーベルを出現させた事で、攻撃は無効化された。

 

魔理沙「当たれ!」

 

イージスは脚を振り上げるがウイングに回避される。しかも、右足の先端部を「肩部マシンキャノン」で破壊された。

 

フラン「えい!」

 

ウイングはバスターライフルを発射する。

イージスはそれを避けるが、地下牢の壁を貫いた。

 

ザッパーン

 

壁に出来た穴から大量に水が流れこむ。

 

フラン「何!?」

 

魔理沙「忘れてた!この館、周りは湖か!」

 

物凄い量の水が流れ込み、地下牢の半分近くが浸水していた。

 

魔理沙「外に出るしかないか!」

 

フランのウイングと魔理沙のイージスの戦闘の場は、地下牢から紅魔館周辺の湖に変わろうとしていた。

 

 

紅魔館 上空

 

霊夢「この館の主を出しなさい!」

 

先程まで静かだった紅魔館の上空に、霊夢の駆るパーフェクトストライクが現れた。

 

 

紅魔館 通信指令室

 

レミリア「何事なの?」

妖精メイド「モ、MSがこの館の上空に現れました!」

レミリア「どうやら、私に出てきて欲しい様ね。」

 

レミリアは通信指令室を出ようとする。

 

妖精メイド「どうされるのですか!?」

レミリア「エピオンで出るわ。」

 

レミリアは直ちに格納庫へ向かった。

 

妖精メイド「MSですか!?」

レミリア「そうよ。エピオンを出すわ。」

 

妖精メイド達によってエピオンに被さっていた布は取られ、その姿が現れた。

レミリアはコックピットのハッチを開け、エピオンに乗り込む。

 

格納庫の天井が左右にスライドし、デュアルアイが光ったエピオンはそこから出撃した。

エピオンはMA形態に変形してから、パーフェクトストライクの元へ向かった。

 

霊夢「とうとう来たわね。」

 

霊夢は向かってくるMA形態のエピオンを視認した。

 

レミリア「あれか。」

 

それと同時にレミリアもパーフェクトストライクを視認した。

 

エピオンはMS形態に戻り、パーフェクトストライクの前に立ちはだかる。

 

レミリア「咲夜や門番と交戦した機体ね。何の用かしら?」

霊夢「メイドにも言ったけど、この紅い霧迷惑なのよ。やめてくれる。」

レミリア「それは出来ないわ。」

 

エピオンとパーフェクトストライクは空中で睨み合う様に、デュアルアイを光らせていた。

 

霊夢「やっぱりそうなのね。じゃあ、倒すだけよ!」

 

パーフェクトストライクはシュベルトゲベールを、威嚇するに軽く振り回す。

 

レミリア「そう、それなら・・。」

 

エピオンも腰から「ビームソード」の柄を取り出し、ビーム刃を出現させて、胸の前で構える。

 

レミリア「私もあなたを倒すだけよ。」

 

エピオンはパーフェクトストライクに向かって行く。

 

霊夢「いくわよ!」

 

パーフェクトストライクも同じくエピオンに向かって行く。

 

レミリア「はあっ!」

霊夢「このっ!」

 

シュベルトゲベールとビームソードがぶつかり合う。




はい、第十話でした。どうだったでしょうか?
次回からパーフェクトストライクVSエピオン戦が本格的に始まります。
次回はそれメインで行こうかな。という感じです。

イージスVSウイング戦は次回はお休みの予定です。

では、また次回。


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第十一話「紅い空での決闘」

どうも、蒼窮です!
更新が遅れてスイマセンm(_ _)m
今回から霊夢VSレミリア戦が本格的に始まります。
では、どうぞ。


レミリア「いけっ!」

 

エピオンは「ヒートロッド」でシュベルトゲベールを破壊しようとするが、パーフェクトストライクはいち早く後退した。

 

霊夢「このっ!」

 

パーフェクトストライクはマイダスメッサーを、ヒートロッドに向けて投擲するが、弾かれてしまう。

 

弾かれたマイダスメッサーは、パーフェクトストライクに向かって行く。

 

霊夢「よくも!!」

 

パーフェクトストライクはシュベルトゲベールで、マイダスメッサーをエピオンの方へ跳ね返す。

 

レミリア「落ちなさい。」

 

エピオンはヒートロッドで、マイダスメッサーを地面へ叩き落とす。

マイダスメッサーは紅魔館の中庭の地面に刺さった。

 

直後にパーフェクトストライクは、アグニをエピオンへ発射する。

 

レミリア「甘い。」

 

エピオンはビームを回避、パーフェクトストライクへ急接近する。

 

霊夢「!」

 

ビームソードがパーフェクトストライクの頭部に迫る。

しかし、パーフェクトストライクはそれを避ける。

 

レミリア「すばしっこいMSめ!」

 

今度はヒートロッドがパーフェクトストライクの頭部を狙う。

しかし、それも避けられる。

 

霊夢「今度はこっちの番よ!」

 

パーフェクトストライクのは20mm対艦バルカン砲を、エピオンに向かって連射する。

それと同時に「350mmガンランチャー」もエピオンに発射される。

 

レミリア「そんな攻撃で!」

 

エピオンは誘導弾であるガンランチャーを回避しながら、ビームソードで切り裂く。

 

霊夢「落ちなさい!」

 

パーフェクトストライクは、対艦バルカン砲を発射しながら、エピオンに向かってアグニを照射した。

 

エピオンは華麗な動きで対艦バルカン砲、アグニのビーム砲を回避した。

 

エピオンは再度パーフェクトストライクに接近する。

今度はヒートロッドが、シュベルトゲベールの刃を破壊しようと放たれる。

パーフェクトストライクはシュベルトゲベールでヒートロッドを弾く。

 

しかし、エピオンは怯む事なく、ビームソードをパーフェクトストライクへ突き出し、突進していった。

 

霊夢「まだまだ!」

 

パーフェクトストライクは左へ回避運動を行うが、パンツァーアイゼンがビームソードで破壊される。

 

霊夢「ちっ、でも!」

 

真近くにいるエピオンに向かって、シュベルトゲベールを振り払う。

しかし、エピオンはその程度の攻撃で撃破されるMSでは無かった、ましてやレミリアもその程度で搭乗機を撃破されるパイロットではなかった。

 

レミリア「その程度の攻撃でエピオンは落ちないわ。」

 

エピオンはビームソードを構え直し、パーフェクトストライクに向かって行く。

パーフェクトストライクもシュベルトゲベールを構え直し、エピオンに向かって行く。

 

霊夢「沈めえぇぇぇぇ!!」

レミリア「落ちなさい!!」

 

再びシュベルトゲベールとビームソードが激しくぶつかる。火花を散らせ、ビーム刃同士が交わる。お互いは徐々に力を入れていき、剣を押し合う。

 

一度離れたと思ったら、またぶつかり合う。それを何回も空中で繰り返す。

 

霊夢「はぁ、はぁ。」

レミリア「はぁ、はぁ。」

 

お互いのパイロットは疲労した姿を見せる。

 

しかし、パーフェクトストライクはシュベルトゲベールを構え、エピオンに向かって行く。

エピオンもビームソードを構え、パーフェクトストライクに向かって行く。

 

霊夢「これで・・何もかも終わりよ!」

レミリア「これで・・終わらせる!」

 

シュベルトゲベールとビームソードがぶつかり、今度は大きなスパークが発生する。

 

霊夢「きゃっ!」

レミリア「うっ!」

 

パーフェクトストライクとエピオンは、お互いに距離を取る。

 

霊夢「言ってなかったけど、私がこの勝負に勝ったらあの紅い霧、やめてもらうわよ。」

レミリア「分かってるわよ。まぁ、私には勝てないけどね。」

霊夢「やっぱり。そう言うと思ったわ。」

 

パーフェクトストライクはエピオンに向かって行く。

エピオンはそれに応える様にビームソードを構える。

また、格闘戦が始まるのだとレミリアは考えていた。

しかし、パーフェクトストライクはシュベルトゲベールを投擲した。

 

レミリア「!?」

 

レミリアは驚きながらも、シュベルトゲベールを回避するが、右足の爪先を僅かに破壊される。

 

霊夢「ふ、そんなんじゃ私には勝てないわよ!」

レミリア「・・そうかもしれないわね・・・でも、私は負ける訳にはいかない!!」

 

エピオンのコックピットにキーボードが出現する。

レミリアはキーを4回、「Z」「E」「R」「O」を押した。

 

モニターにはコード「ZERO」を示す文字が現れる。それは「ゼロシステム」の発動を表すものだった。

 

ピピピピピピピという音と共にゼロシステムが始動する。

 

レミリア「私は・・勝利を掴みたいの。教えて、ゼロ。勝つ為にはどうすればい、の?」

 

レミリアはそう呟いた。

 

霊夢「あら、どうしたの?怖気付いたのかしら?」

 

霊夢は自信に満ちた顔で、動きを止めているエピオンに向かって言い放った。

 

レミリア「始めるわよ、ゼロとエピオンの紅きショーを。」




はい、第十一話でした。どうだったでしょうか?

ゼロシステムが始動して終わってますが、次回で紅霧異変は終わる予定です。
あと、更新が遅くなって本当にスイマセン。

もう一つ。実はだいぶ話が速いですが、少しだけ妖夢の機体を悩んでたりします。
アストレイにしようかな?それともインパルスかな?(インパルスはほとんど可能性がありませんが。)

そんな感じなので、良ければご意見を感想からお願いします。

では、また次回。


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第十二話「紅の終焉」

どうも、蒼窮です!
今回で紅霧異変も終わりです。
では、紅魔郷編最終回をどうぞ。



「ゼロシステム」は、勝利するために取るべき行動をあらかじめパイロットに見せる機構を持っている。

 

しかし、犠牲もいとわない攻撃など、非人間的な選択が強要されることもある。

 

レミリアはゼロシステムに耐える事が出来るのだろうか。

 

レミリア「もう終わりよ。博麗の巫女、落とす。」

 

エピオンの持つビームソードの刃は巨大化、最大出力状態に変化した。

そのままパーフェクトストライクに突っ込んで行く。

 

霊夢「な、何よあれ!!」

 

霊夢はビームソードの姿に驚愕しながらも、横に振り払われたビームソードをパーフェクトストライクは回避してみせた。

対艦バルカン砲にが破壊される。

 

霊夢「ただ大きいだけじゃない!取り回しは悪いみたいね!!」

 

パーフェクトストライクはビームサーベルを取り出し、エピオンを後ろから斬る。

しかし、撃破までは行かず、左足を膝まで切断して終わった。

 

レミリア「よくも!」

 

エピオンはビームソードを突き出す形で構え、パーフェクトストライクに向かって行く。

 

霊夢「そっちから来るなら!!」

 

パーフェクトストライクはアグニを構える。

 

 

アグニは、真正面から向かって来る愚かなエピオンを、照射によって爆発させた。

 

 

レミリア「ううあっ!!」

 

しかし、それはゼロシステムが見せた幻であった。

 

直ちにエピオンは横へ移動した。

すると、ゼロシステムが見せた通り、パーフェクトストライクはアグニを照射した。

 

レミリア「はぁ・・はぁ。」

 

レミリアはゼロシステムに脅威しながらも、ビームソードをサイドパーフェクトストライクに向けた。

 

 

紅魔館 周辺の湖

 

魔理沙「くっそぉ!」

 

イージスは湖の中から出てきた。

数秒後、ウイングもバスターライフルを発射しながら、同じように湖の中から出てきた。

 

イージスはそれを回避、ビームサーベルによる格闘戦に持ち込もうとウイングに急接近するが、マシンキャノンの発射によって、退避した。

 

魔理沙「(このままじゃ近づけない!!)」

 

ウイングはまたもバスターライフルを発射する。

 

フラン「これで終わり?」

 

ウイングはバスターライフルに、新たな三つのカートリッジを装着しようとした。

 

魔理沙「今だ!!」

フラン「何!?」

 

イージスは右腕に装着されている、三つの予備カートリッジをビームサーベルで切断した。

ウイングは爆発を回避する為、吹く風の如く、その場を離れた。

 

ウイングのカートリッジを破壊出来たのはいいが、カートリッジの爆発によって、ウイングの姿は見えなくなり、ウイングにカートリッジを脱着させる時間を与えてしまった。

 

魔理沙「こうなりゃ!!」

 

イージスはウイングに突撃していく。

 

フラン「この!」

 

イージスはバスターライフルから放たれたビーム砲を回避した。

しかし、直ぐに二発目が発射される。

それも回避したイージスはビームライフルを発射、バスターライフルの破壊に成功する。

 

魔理沙「よっしゃぁ!今度はこっちの番だぜ!!」

 

イージスは変形して、スキュラを発射する。

しかし、エネルギー不足によって、発射は不可能だった。

 

魔理沙「何!?」

 

イージスはウイングを捕縛する。

そして・・・

 

魔理沙「ふっ、まさかこうなるとはな。」

 

イージスはウイングを巻き込む形で自爆、爆散した。

 

紅魔館 上空

 

霊夢「この!!」

 

パーフェクトストライクはビームサーベルで、ビームソードに対応しようとするが、勿論威力と出力に差がある為、簡単に弾き返される。

 

霊夢「これならどう?」

 

パーフェクトストライクは俊敏にビームサーベルを投擲した。

 

 

ビームサーベルはエピオンの胴体部に突き刺さり、爆散した。

エピオンの残骸は落下、紅魔館の屋根を壊していった。

 

 

レミリア「うぐ・・う!」

 

またも、レミリアの見たその光景はゼロシステムによる幻だった。

ビームサーベルを回避する。

少々精神的に嫌気が指していたレミリアだが、戦闘を続行した。

 

レミリア「こうなったら!」

 

エピオンはパーフェクトストライクに急接近、パーフェクトストライクを紅魔館の屋根に突き落とした。

 

霊夢「ちょっと!何やってんのよ!!」

 

ゼロシステムによって、レミリアは少し錯乱している様だ。

苦しんでいる様にも見える。

 

パーフェクトストライクはエピオンを突き飛ばし、空中に上がった。

エピオンも同じく、空中に舞い上がる。

 

霊夢「これで終わらせるわよ!!」

レミリア「これで博麗の巫女、あなたを落とすわ!!」

 

エピオンはビームソード、パーフェクトストライクはビームサーベルを構え、お互いに突進する。

 

お互いがお互いを通り抜け、両者の間に沈黙が訪れる。

 

次の瞬間、パーフェクトストライクは頭部、右腕が落ちていった。

エピオンは頭部、右腕、右脚を、ビームサーベルによる連続攻撃で斬られていた。

取り回しにおいてビームサーベルよりも、ビームソードが勝ったのだと言える。

 

エピオンは墜落。

 

パーフェクトストライクは勝利、紅霧異変は無事解決したと言える。

また、幻想郷に平和か帰ってくるのだ。

 

霊夢はコックピットで安堵の表情をした。




はい、第十二話でした。どうだったでしょうか?
今回で紅魔郷編は終了、次回から妖々夢編となります。
あ、妖夢はアストレイ(レッドフレーム)に決まりました。

ちょっと、無理矢理な感じで終わってますが、次回で埋め合わせ(妖々夢編に向けて)をする予定です!

では、また次回。


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妖々夢編
第十三話「春の吹雪」


どうも、蒼窮です!
今回から妖々夢編が始まります!!
では、どうぞ。


紅霧異変が解決されてから数週間。

紅魔館の人物と霊夢達による、仲直り(?)の宴会も行われ、両者の関係は良くなっていた。

 

フランドールも外出する事を許され、スカーレット姉妹の関係も良い状態に戻った。

それよりも魔理沙はイージスを自爆させたのに、ウイングにはほとんど傷が無かった事に驚いていた。

フランが気絶した為、偶然勝利出来たと言える。

 

イージスの代わりとなる魔理沙のMSも順調に開発が進んでいた。

霊夢のストライクに代わるMSも、まだ相当な時間はかかるとされていたが、開発は進んでいた。

 

それから時は経ち、紅霧異変の解決から数ヶ月。

 

幻想郷は春の時期になっても冬が長引き、5月になったにもかかわらず冬のように雪が降り続けた。

 

霊夢、魔理沙、そして咲夜達にはそれが、異変であると分かった。

 

各自は異変解決が必要と考え、MSを欲するのであった。

 

 

河童のアジト 

 

魔理沙は箒を使い、大急ぎで空を飛び、河童のアジトに付くと、走ってにとりの元に向かった。

 

魔理沙「異変だ、異変!!」

にとり「あ、魔理沙もそう思う?」

魔理沙「そう思う?じゃねぇよ!!MSは出せるのか!?」

 

魔理沙はやけに異変に対して向きになっている。

 

にとり「うん。魔理沙のは霊夢のより先に出来上がってるよ。」

魔理沙「そうか!直ぐに出してくれ!」

 

魔理沙は目を光らせてにとりを見つめた。

新しいMSに興味を示しているのか。

はたまた霊夢より、一足先に異変解決に向かえる事を喜んでいるのか。

それとも両方か。それは不明である。

 

にとりの手によって、魔理沙の為にイージスに代わって開発されたガンダムタイプMS、ZGMF-X09A「ジャスティスガンダム」が格納庫からMSデッキに移動された。

 

魔理沙「おお!」

 

ジャスティスを見た魔理沙は瞳を輝かせ、腕を挙げて喜んでいた。

相当機体を気に入ったのだろう。

 

にとり「ジャスティスだよ。今すぐ出るの?」

魔理沙「ジャスティスか・・。よし、出る。」

 

にとりは魔理沙の言葉を聞くと、出撃の為の準備をし始めた。

魔理沙もジャスティスの近くまで移動し、コックピットの中に入った。

シートに座った魔理沙はハッチを閉め、レバー、各種スイッチの確認をし始めた。

 

にとり「イージスと基本的な操作は同じだけど、武装とかの扱いについては、少し違うから気を付けてね。」

魔理沙「じゃあ、その操作方法を教えろよ。」

にとり「コックピットの近くに軽い説明書があるから、それを参考にしてよ。」

 

ジャスティスがカタパルトに移動した。

 

にとり「よし、出せるよ。」

 

ジャスティスは脚と腕を曲げ、姿勢を取る。

魔理紗は「オホン」と小さく咳をしてから、次のように言った。

 

魔理紗「霧雨魔理紗、ジャスティス出るぞ。」

 

ジャスティスはカタパルトから射出され、春なのに雪の降る午後の空に飛んでいった。

 

 

白玉楼 西行妖

 

紫「本当に西行妖を・・・咲かせるのね?」

幽々子「ええ、そのつもりよ。」

 

力を蓄え続ける西行妖の下に、八雲紫と「西行寺幽々子」はいた。

西行寺幽々子と八雲紫は旧友の仲であった。それがこの異変にどう影響するのか。

それは現時点では誰にも分からなかった。

 

 

周囲では雪がちらつくだけだったが、そこは違かった。吹雪がガンダムエクシアの装甲を叩きつける。

もっとも、エクシアには何の損害もないが。

 

コックピットには紅魔館のメイド十六夜咲夜の姿があった。

 

彼女も春なのに雪が降るという事を異変とみなし、行動に出たのだ。

 

エクシアはゆっくりと吹雪の中を前進する。コックピットにいる咲夜は首にマフラーも巻いていて、どこか冷めた顔している。

 

吹雪が一層強くなる。

 

エクシアの前にヴィクトリーガンダムの姿が現れる。

 

咲夜「あら、その機体は湖の妖精達かしら。」

 

咲夜は表情を元に戻し、ヴィクトリーガンダムを確認する。

 

チルノ「ここから先には行かせないぞ!」

咲夜「あら、面倒くさそうなのが出てきたわね。」

 

エクシアはGNソードを構える。

ヴィクトリーもビームライフルを構える。

 

エクシアは瞬時に動きだし、ヴィクトリーに迫る。

ヴィクトリーのライフルからビームが放たれる。

エクシアは滑らかな動きでそれを回避、ヴィクトリーの左腕を切り落とす。

 

チルノ「甘いんだよ!」

 

ヴィクトリーはビームライフルの銃口を、着地したエクシアの頭部に向ける。

 

チルノ「降伏しろ!」

咲夜「あら、甘いのはどちらかしら?」

 

エクシアは脚を回し、ヴィクトリーは転倒する。ビームライフルを発射するが、当たる筈もない。

 

咲夜「呆気無いわね。」

 

エクシアはヴィクトリーの背後から、GNソードで胸部を貫く。

僅かにコックピットの上にずれていた。

 

チルノ「うわぁ!」

 

ヴィクトリーは二度目の墜落の時を迎えた。

脱出ポッドが放たれ、ヴィクトリーは爆散、落ちた残骸は数十秒後に消滅した。

 

しかし、咲夜に安心する事は許されなかった。

もう、背後にはLM312V06「Vガンダムヘキサ」の姿があったのだ。

 

咲夜「もう一機いたのね。」

 

次の戦いが始まる。




はい、第十三話でした。どうだったでしょうか?
次回は咲夜対レティ、霊夢出撃、魔理紗対橙。こんな感じの内容だと思います。

レティはVガンダムヘキサです。(雪とかまったく関係ないですね。チルノを意識したらこうなりました。)

では、また次回。


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第十四話「猫と虎」

どうも、蒼窮です!
今回の内容は、前回の後書きに書いた通り・・・だと思います!
では、どうぞ。


河童のアジト

 

魔理紗がジャスティスで出て数十分後、霊夢は河童のアジトに付いた。

 

にとり「やぁ、遅かったね。」

霊夢「まあね。」

にとり「機体の準備なら出来てるよ。」

 

霊夢はにとりと共に奥に進んでいく。

すると、目の前にスキマが現れ、中から八雲紫が出てきた。

 

霊夢「あら、紫じゃない。冬眠してると思ったわ。」

紫「異変なんでしょう。寝ていられる訳がないじゃない。」

 

「それもそうね。」と呟くと霊夢はさらに奥に進んでいった。

開発途中の二機のMSを見つめる。どちらもまだ、脚部までフレームを付けただけの状態だった。

 

霊夢「で、私のMSはどれ?ストライクはもう使えないから、新型でしょ?」

 

霊夢の問いに紫が答える。

 

紫「残念だけど、あなたの新型は開発中よ。悪いけどあなたにはまだストライク系列を使って貰うわよ。」

霊夢「え!?じゃあ、魔理紗のもイージス系列なの?」

 

自分の搭乗機が新型のMSではない事を聞くと、霊夢は慌てだした。

そこで、魔理紗も同じなのかと問いだした。

 

紫「魔理紗のは新型よ。イージスは派生開発が出来ない程の損害だったから、開発を急ぐ必要があったの。」

霊夢「間に合わなかったって事?ったく・・だいたいストライク系列でしょ?とても期待出来ないわ。」

 

霊夢は呆れた表情で、手を何度も横に振った。

 

にとり「心配しないで、オリジナルのストライクより性能は上がってるから。」

霊夢「・・・そう。」

 

ため息を付くと霊夢はにとりと、新たな搭乗機MBF-02「ストライクルージュ」の元へ向かった。

 

霊夢はコックピットに入り、シートに座る。

 

霊夢「ストライクと操作は同じ?」

にとり「その通り。エールストライクと同じ感覚でOKだよ。」

霊夢「機体名は?」

にとり「ストライクルージュ。」

 

それを聞くと、霊夢はストライクルージュをカタパルトに移動させた。

 

霊夢「博麗霊夢、ルージュ出るわよ!」

 

ストライクルージュはジャスティスと同じ様に、幻想郷の雪が舞い散る大空へ、飛んでいった。

 

紫は開発中の二機と、格納庫へ運ばれようとしている白いMSを見つめた。

 

 

咲夜「はあっ!」

 

エクシアはヘキサの頭部をはねるが如く、後ろからGNソードを振り払う。

しかし、GNソードにビームサーベルが衝突する。

 

エクシアは怯む事なく、ヘキサの両肩へGNビームダガーを投擲する。

衝撃で怯んだヘキサに対して接近し、再度頭部へGNソードを振り払うが、破壊出来たのは片方のアンテナだけだった。

 

咲夜「しぶといのね。あなたがこの吹雪の黒幕なんでしょう?」

レティ「そうよ。でも、やられる訳にはいかないでしょ?」

 

パイロットの「レティ・ホワイトロック」は小さく微笑む。

 

ヘキサはエクシアに接近、ビームサーベルを振り払うが、しゃがんで回避された。

エクシアはその隙を付き、GNソードでヘキサの胴体を真っ二つにした。

 

ヴィクトリーガンダムの時と同じく、コックピットは狙っていない。

レティを乗せた脱出ポッドは無事、射出された。

 

咲夜「弱い黒幕だったわね。ねぇ、エクシア。」

 

エクシアは先へと進んでいった。

目指すは異変の主犯の退治だ。

 

 

マヨヒガ

 

魔理紗「ん?こんな所に家なんかあったか?」

 

ファトゥム00に乗った状態で、飛行を続けていたジャスティスだが、その家が気になり、地上に降りた。

 

魔理紗「古い家だな。鼠や猫が出そうな感じだが。」

 

魔理紗がそう言うと狙ったかの様に、吹雪の中から四足歩行のMSTMF/A-803「ラゴゥ」が現れた。

 

魔理紗「噂をすれば影か。」

橙「何の用?」

 

コックピットには、後席に座る化け猫「橙」の姿があった。

 

魔理紗「特に用は無いな。」

橙「ここに来たって事は、迷ったんでしょ?」

魔理紗「う、うるさいぞ。」

橙「帰り道も分からないんでしょ?」

魔理紗「少し、黙って貰うぞ。」

 

ジャスティスは「ラケルタビームサーベル」を二本取り出し、柄同士を連結、「アンビデクストラス・ハルバード」と呼ばれる双刃の薙刀にした。

 

それを構えラゴゥに接近する。

 

橙「も~う~。」

 

前席にガンナーのいない橙のラゴゥは不利だったが、戦闘を開始した。

 

ラゴゥは口に咥えている「2連装ビームサーベル」の刃を出現させて、ジャスティスに接近していった。

 

ジャスティスはジャンプでラゴゥのビームサーベルを回避、上から斬りつけようとするが、その間もなくラゴゥは通り過ぎていった。

 

橙「このぉ!」

 

ラゴゥはUターンして、再びジャスティスに接近する。

またもジャスティスはジャンプで攻撃を回避、一回目と同様に上から斬りつけようとするが、ラゴゥは通りすぎる。

 

魔理紗「こうなったら!」

 

ジャスティスはUターンしようとする、ラゴゥに向かってアンビデクストラス・ハルバードを投擲した。

 

橙「うわぁ!」

 

後ろ足を二本、切断された。

 

魔理紗「これがジャスティスの力だ!」

 

ラゴゥはとぼとぼと、撤退していった。

 

魔理紗「よし、先に進むか。」

 

異変解決の為、ジャスティスはファトゥム00に乗った状態で吹雪の中、先に進んだ。




はい、第十四話でした。どうだったでしょうか?
ラゴゥ戦は少しあったさりでしたね。

霊夢は妖々夢では「ストライクルージュ」です。
フリーダムを期待された方もいると思いますが、ルージュです。

でも、フリーダムはいずれ登場します。

では、また次回。


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第十五話「操られし誘導弾」

どうも、蒼窮です!
今回は霊夢対アリスの予定です。
では、どうぞ。


吹雪の中をストライクルージュは、飛行する。

すると、一つの洋館が見えた。

 

霊夢「ここら辺は魔法の森よね。」

 

吹雪のでそれも確認出来ない状況で、霊夢は情報収集の為ストライクルージュを洋館の近くに着地した。

 

視界も夜+吹雪で悪い。体制を立て直す為の着地でもあった。

 

アリス「何?騒がしいわね。」

 

洋館の中から金髪の人形の様な少女「アリス・マーガトロイド」が、目を半分開いた状態で出てきた。

 

明らかに「面倒くさそう。」と言いたそうな顔だった。

 

霊夢はそんな事を気にせず、コックピットから顔を出す。

 

霊夢「外は冷えるわね。所でこの異変について何か知らない?」

アリス「春を集めてる奴がいるのよ。」

霊夢「春を集める?」

アリス「そうよ。」

 

霊夢は頭を傾げる。

しかし、ここは幻想郷だ。そういう事が有り得る場所なのだ。

 

霊夢「(そういえば紫が・・。)」

 

霊夢は出撃後、紫に通信で言われた事を思い出した。

 

紫『春の力が薄まっている様なの。とにかくそれだけは知っておいて。冥界へ行けば何か分かるかもね。』

 

霊夢はそこで冥界へ行くにしたのだ。

 

実は後に魔理紗にも、エクシアの整備を引き受けた咲夜にも、同じ内容の通信を入れる紫であった。

 

霊夢「そうなの。詳しく分かったわ。それじゃあ。」

アリス「ちょっと、人の家の近くに勝手にMSを着地させてそれだけなの?」

霊夢「別にいいじゃない。」

 

そこで霊夢は洋館の裏にネットのかけられた、MSのがある事に気が付いた。

 

霊夢「あら、そういう事なの。」

アリス「そう、その通りよ。私も情報収集の為に。」

 

アリスは異変の事について教えたから、替わりにMSの情報、データを取りたいらしい。

 

 

霊夢「別にいいけど。容赦しないわよ。」

 

アリスはMSのコックピットへ向かった。

そのMS、XXXG-01H「ガンダムヘビーアームズ」は立ち上がり、ネットをよける。

 

霊夢「いくわよ。」

 

ストライクルージュはビームサーベルを取り出し、ヘビーアームズに向かっていく。

 

アリス「迂闊に近づかない方がいいわよ。」

 

ヘビーアームズはストライクルージュへ、「ビームガトリング」を連射する。

 

ストライクルージュはそれを回避、近くの木々に隠れた。

 

アリス「それじゃあ、良い的よ。」

 

ヘビーアームズは両肩アーマーから「ホーミングミサイル」を6発発射した。

 

ストライクルージュはそれをビームライフルで破壊、空中で爆発させていく。

残りの三発はビームサーベルで破壊した。

 

アリス「流石。と言った所ね。」

 

今度はヘビーアームズの右脚ランチャーポッドから、「マイクロミサイル」が12発だけ発射される。

 

ストライクルージュはそれを、空中へのジャンプで回避する。

ビームライフルを発射するが、ヘビーアームズはシールドでそれを防御した。

 

続いてヘビーアームズは、もう12発のマイクロミサイルを、左脚ランチャーポッドから発射しようとするが、ストライクルージュのビームライフルでの攻撃で、破壊されてしまう。

 

アリス「うっ!」

 

ヘビーアームズの左脚が爆発により損傷する。

 

霊夢「そろそろ終わりね。」

 

ストライクルージュはミサイルの切れた、ヘビーアームズに空中から接近する。

 

アリス「それじゃあ的よ。」

 

アリスに同じことを言われても、ストライクルージュは行動を変えない。

 

ヘビーアームズはストライクルージュに対して、ビームガトリングと頭部の「バルカン砲」、肩部の「マシンキャノン」、胸部装甲に隠されていた「胸部ガトリング砲」を一斉連射する。

 

霊夢「よっと。」

 

ストライクルージュはエールストライカーの機能を活かし、程よい滑空で攻撃を回避していく。

 

ヘビーアームズはついに弾切れを起こし、さっきまでの弾幕が消える。

 

ついにストライクルージュはビームサーベルを、ヘビーアームズの頭部に突き刺す

 

霊夢「これで終わりで良いんでしょ?」

アリス「ええ。いいわよ。」

 

アリスは何らさっきまでと変わらない声で答えた。

別に自分の機体が負けて、悲しいという感情はないようだ。

 

霊夢「それじゃあ。」

 

ストライクルージュはビームサーベルを回収すると、夜空へ飛び立って行った。

 

アリス「ヘビーアームズには改修が必要ね。」

 

アリスはヘビーアームズを元の位置に戻すと、自宅の中へ入って行った。

 

 

冥界 西行妖

 

魔理紗「アレが春を集めてるのか。」

 

冥界には春を集める「西行妖」を発見したジャスティスの姿があった。

 

 

幻想郷 上空

 

リリーホワイト「春ですよ~。」

 

「リリーホワイト」の乗ったMS-06R-1A「高機動型ザク2改」が空中を飛び回りながら「ザク・マシンガン」を連射している。

 

咲夜「邪魔よ。」

 

エクシアはGNソードで高機動型ザク2改の右脚を切断する。

 

リリーホワイト「あ~れ~。」

 

高機動型ザク2改は少し下まで落ちた所で、エクシアのGNソードの追撃によって機体は真っ二つになった。脱出ポッドが発射され、リリーホワイトは撃破された。

 

咲夜「春告精ね。悪いけど邪魔なのよ。」

 

エクシアは先にある結界の方を向いた。




はい、第十五話でした。どうだったでしょうか?
アリスは人形=ミサイル という思考でヘビーアームズです。

次回は対プリズムリバー三姉妹戦、妖夢と幽々子も登場すると思います!

では、また次回。


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第十六話「冥界の桜」

どうも、蒼窮です!
今回の内容は前回の後書きに書いた通りです。
では、どうぞ。


咲夜「あそこから冥界に行けるかも・・・。」

 

結界の元へ向かおうとするエクシアの前に、三機のRX-139「ハンブラビ」が現れた。

 

リリカ「ここから先へ行きたいの?」

 

ルナサ「そうなら、一曲聞いて行かない?」

 

メルラン「聞いて行かない~?」

 

それぞれに搭乗するのは、「ルナサ・プリズムリバー」、「リリカ・プリズムリバー」、「メルラン・プリズムリバー」であり、騒霊の三姉妹だ。

 

咲夜「一曲?悪いけど先を急いでるの。それにとても激しい曲調なんじゃないの?」

霊夢「同感よ。」

 

エクシアの後ろからヘビーアームズ戦を終えたばかりの、ストライクルージュが現れた。

 

咲夜「霊夢じゃない。少し助けて欲しいんだけど。」

霊夢「勿論良いわよ。お互い様ね。」

 

二機は三機のハンブラビに向かっていく。

 

二機はタイミングを合わせて、ビームサーベル、GNソードを縦に振る。

しかし、MAの形態に変形したハンブラビに回避されてしまう!

 

ルナサ「始めるわよ。

メルラン「私達のショー!」

 

三機は一定の速度で、エクシアとストライクルージュの周りを飛行していた。

 

エクシアがGNソードをライフルモードにして、ビームを発射するが当たる事は無かった。

 

リリカ「いくわよ。」

 

三機のハンブラビがストライクルージュに向かって、一瞬の内に「海ヘビ」を射出、拘束した。

 

しかし、エクシアのGNソードで三つとも切断される。

 

咲夜「気をつけてよ。」

霊夢「分かってるわよ。」

 

ルナサ「落ちなさい。」

 

ルナサ機が「フェダーインライフル」でエクシアを狙い撃つ。

しかし、それはかわされ、ストライクルージュにビームライフルで反撃される。

 

霊夢「このっ!」

 

ストライクルージュはフェダーインライフルを、ビームサーベルによって切断。

ルナサ機は後退した。

 

咲夜「落とすわよ。」

 

一方、エクシアはメルラン機を追い詰めていた。

 

メルラン「もう!」

 

メルラン機は「背部ビーム・ライフル」でエクシアを撃つ。

エクシアは咲夜の咄嗟の判断でそれをGNシールドで防ぐ。

 

エクシアはGNソードをライフルモードにして、メルラン機の肩を狙い撃ち、破壊した。

揺れるメルラン機をエクシアのGNソードで右上から左下へ、斜めに一刀両断した。

エクシアはメルランの乗った脱出ポッドを、マニピュレーターで受け取った。

 

咲夜「正直に案内してくれればいいのよ。」

 

ルナサ機とリリカ機は、ストライクルージュへの攻撃を取りやめ、エクシアの方を向いた後、お互いを向き合った。

 

ルナサ「分かったわよ。」

 

その後、ストライクルージュとエクシアはMA形態のハンブラビに乗った状態で、結界を越え、冥界へ突入した。

 

 

冥界 西行妖

 

幽々子「あら、何の用かしら?」

魔理紗「何で来るかぐらいは分かるんじゃないか?」

 

西行妖の元でジャスティスと、異変の主犯「西行寺幽々子」の搭乗機であるAMX-004 「キュベレイ」が対峙した。

 

幽々子「そうね。西行妖を止めに来たのかしら。」

魔理紗「その通りだ。その木に幻想郷の春を止められたら困るんだよ。」

 

ジャスティスはアンビデクストラス・ハルバードを構える。

キュベレイは左右の手首の袖口に内蔵されている、「ビーム・ガン /兼ビーム・サーベル」の刃を出現させる。

 

幽々子「結局切り結ぶ事になるのね。」

魔理紗「この状況じゃ仕方ないだろ。」

 

ジャスティスはキュベレイに接近、キュベレイはリアスカート裏に格納されている、

ビーム砲台端末「ファンネル」を一斉射出した。

 

 

冥界 白玉楼 階段

 

妖夢「あなた達、人間ね。」

 

「白玉楼」の階段を上って来たストライクルージュと、エクシアの前に白玉楼の庭師、「魂魄妖夢」の駆るMBF-P02「アストレイレッドフレーム」が現れた。

 

霊夢「人間だったら何なのよ。」

妖夢「ここは冥界。あなた達の世界に戻りなさい。」

咲夜「出来無いわね。」

 

咲夜の返答と共にアストレイは腰から打刀「ガーベラストレート」を、抜いた。

 

妖夢「なら・・・あなた達の春を奪うだけよ!」

咲夜「来るわよ。」

 

アストレイはもの凄い速度で、ガーベラストレートを使い、ストライクルージュの左腕を切断した。

シールドと左腕が同時に階段に叩き落とされる。

 

咲夜「霊夢、引きなさい。」

霊夢「何でよ。」

咲夜「あなたは魔理紗の援護に向かいなさい。」

 

二人共ルナサから、「赤いMSが私達を無視して、強引に冥界へ向かった。」という情報を聞いていた。

それを魔理紗の乗るジャスティスだと二人は考えていた。

 

霊夢「分かったわよ。でも・・やられるんじゃないわよ。」

咲夜「勿論。」

 

ストライクルージュが去ると、エクシアはGNソードを深く構え、アストレイと向きあう。

 

次の瞬間、GNソードの刃とガーベラストレートの刃が激しい速度でぶつかり合った。

今にも刃が折れてしまいそうな程、激しく交わり合っていた。

 

咲夜「ここで・・負ける訳にはいかない!」

 

霊夢「落とされてるんじゃないわよ、魔理紗。」

 

ストライクルージュは一機、西行妖の元へジャスティスの援護の為向かった。




はい、第十六話でした。どうだったでしょうか?

妖夢はアストレイ。幽々子はキュベレイでした。
幽々子はイメージだけで選んだ感じです。ファンネルでの攻撃が優雅(?)だから。
という理由もあります。ラスボス機体なのでOKかと。

あと、幽々子はニュータイプ。という設定は・・・無しでいこうと思います。
実力差が出てきちゃうので、一般人でも使える様にしたファンネルを装備している。
こういう設定でお願いします。

ファンネルも地上で使えるという設定です。(本家でキュベレイMk-2とかが地上で使ってるけど)

このまま行くと妖々夢編はどれくらいで終わるかな?
かなり展開が速い気がします。EXとファンタズムがあるので分かりませんが。

では、また次回。


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第十七話「美しく優雅な光」

どうも、蒼窮です!
今回から対幽々子、妖夢戦が始まります。
では、どうぞ。


エクシアとアストレイは一時的に離れる。

エクシアはGNソードをライフルモードに、アストレイもビームライフルを向ける。

 

その後、移動をしながらの撃ち合いが始まった。

お互いの攻撃は時にかすり、時に近くの障害物に当たる。

 

咲夜「くっ!」

 

エクシアは思い切ってアストレイに接近する。

アストレイはそれを受け入れる様に、ガーベラストレートを構えた。

GNソードとガーベラストレートが再度ぶつかりあう。

 

離れたと思ったらまた激突する。それを繰り返しながら二機はグルグルと辺りを周った。

 

妖夢「このおっ!」

 

アストレイはガーベラストレートを、上から大きく振り下ろす。

エクシアはすかさずGNシールドを構えて攻撃を防ぐ。

しかし、シールドは真っ二つに。すぐにシールドを離した為、幸い腕に損傷はなかった。

 

エクシアは直ぐ様かがむアストレイに向かって、GNソードを振り払う。

頭部を狙うも素早い反応で攻撃を回避される。

アストレイは後方に少し下がった後、突き出す形でガーベラストレートを構えた状態でエクシアに突進する。

 

咲夜「!!」

 

咲夜はいち早く反応し、回避行動をとるがサイドスカート部にガーベラストレートが突き刺さった。

エクシアはその状態でGNロングブレイドを取り出し、アストレイの右腕を切り落とした。同時にビームライフルを真っ二つに切り裂く。

 

妖夢「よくも!」

 

今度はガーベラストレートがエクシアの右腕を狙う。が、攻撃は逸れ右肩を半分程破壊して終わった。

 

咲夜「まだ、これからよ。」

 

エクシアはGNショートブレイドを取り出し、アストレイに向かって行く。

 

妖夢「来るのなら!」

 

アストレイは向かって来たエクシアをガーベラストレートによって、迎撃。

エクシアのGNショート、ロングブレイドはアストレイの右腕を完全に破壊。

アストレイはエクシアの右足のかかとを斬った。

 

咲夜「まだ続きそうね。」

妖夢「そうみたい。」

 

西行妖をバックに、アストレイとエクシアが己の刀を握り、向き合う。

それは、殺伐としていながらどこか美しい物があった。

 

 

西行妖

 

魔理紗「何だよこの攻撃!」

 

ジャスティスはファンネルによるビーム攻撃を回避しながら、キュベレイに向かってファトゥム00を射出する。

運良くファンネルの攻撃を掻い潜り、キュベレイの元へ向かうがあっさり回避される。

 

魔理紗「ちっ。」

 

ファトゥム00をバックパックに装着したジャスティスは、アンビデクストラス・ハルバードを振り回しながら、キュベレイに接近する。

 

魔理紗「おら!」

幽々子「愚かね。」

 

ファンネルは全てキュベレイの周囲に配置されていた。一斉射撃が行われ、全てのビームがジャスティスに向かって行く。

 

魔理紗「!!」

 

ジャスティスはシールドも構える事なく、無防備なままその場に立ち尽くす。

その攻撃は緑色の光が一直線に伸び、鮮やかな光景を醸し出すものだった。

 

幽々子「これで終わりかしらね。」

 

その時、ジャスティスとファンネルのビームの間に、シールドを構えながら介入する一機のMSがあった。ストライクルージュである。

 

ストライクルージュはファンネルのビームをシールドで全て防ぎ、ジャスティスを守った。勿論「アンチビームシールド」に損傷は無い。

 

霊夢「何やってんのよ魔理紗!」

魔理紗「霊夢か!」

 

ジャスティスはアンビデクストラス・ハルバードを前に掲げ、ストライクルージュはビームサーベルを構え直す。

 

魔理紗「私と霊夢が組めば敵無しだぜ。」

霊夢「そうだといいけどね!」

 

霊夢のその言葉でストライクルージュとジャスティスは、キュベレイへブーストダッシュによる接近を開始する。

 

幽々子「一機増えても同じ事、落ちなさい。」

 

ファンネルはまた一斉射撃を行う。

 

それをストライクルージュとジャスティスは回避、ビームライフルで数個のファンネルを破壊する。

 

幽々子「やるものね、でも!」

 

今度はファンネルが一斉に二機の元へ向かう。四方八方からのビームがストライクルージュ、ジャスティスを襲う。

 

ビームは少しずつ二機に被弾し、装甲を僅かながら溶かしていく。

 

魔理紗「くそ!」

 

ジャスティスはファトゥム00を水平に展開、「フライヤー形態」に移行する。

ファトゥム00から絶え間なく「M9M9ケルフス 旋回砲塔機関砲」「MA-4Bフォルティス ビーム砲」の実体弾、ビーム砲がキュベレイに向かって発射される。

 

しかし、ビーム砲はかわされ、実体弾はキュベレイに届く前にファンネルに破壊されるなどしてほとんど届いていなかった。

 

幽々子「あらあら・・!」

 

キュベレイが背後からストライクルージュに襲われる。ビームサーベルによって右のバインダーが半分程破壊された。

 

キュベレイは迎撃として直ちにビームガンを発射するが、当たらなかった。

 

幽々子「!」

 

今度は前方からジャスティスがアンビデクストラス・ハルバードで、左バインダーを同じく半分程破壊する。

 

魔理紗「もう諦めたらどうだ?」

霊夢「それが懸命よ。」

 

二機は並んで西行妖の前に立ち並ぶ。




はい、第十七話でした。どうだったでしょうか?
なんかもうクライマックスですね(笑)妖々夢編が終わってまだ5話です。
それとも、紅魔郷編が長すぎたのかな?

次回で妖夢、幽々子戦は終わるかな?
永夜抄編も近い・・のかな?

では、また次回。


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第十八話「紅白の蝶は春へ向かう」

どうも、蒼窮です!
今回で妖夢、幽々子戦は終わります。
では、どうぞ。


咲夜「トランザム。」

 

GNロング、ショートブレイドを構えていたエクシアが、赤く染まっていく。

それと同時にアストレイは動き出した。

 

ガーベラストレートを振りかぶる。しかし、トランザム状態のエクシアには何の恐怖も無かった。

 

妖夢「!!」

 

エクシアは俊敏な動きでそれを回避、アストレイにコックピット付近にダメージを加える。

 

妖夢「うぅっ!」

 

妖夢の乗るアストレイのコックピットに衝撃が走る。

続いてアストレイの可動式バックパックが破壊される。

 

妖夢「負ける訳には!」

 

アストレイはガーベラストレートを振り払い、GNロング、ショートブレイドを破壊数する。

 

咲夜「ちっ、」

 

エクシアは両肩後部から「GNビームサーベル」を取り出し、アストレイに斬りかかる。

アストレイは「75mm対空自動バルカン砲塔システム イーゲルシュテルン」を発射するが、トランザム状態のエクシアには無力に等しかった。

 

アストレイは一時エクシアと距離を取る。体制を整える為だったが、エクシアはまた直ぐにアストレイへ接近する。

 

妖夢「く、こうなったら!」

 

アストレイは物凄い速度で向かって来るエクシアに、ガーベラストレートを構えて接近する。

 

エクシアはGNビームサーベルを前に構える。アストレイもそれを受け止める様にガーベラストレートを横に構える。

 

咲夜「断ち切る!」

妖夢「アストレイの刃は!」

 

ガーベラストレートとビームサーベルが衝突する。

 

妖夢「うぐ・・。」

咲夜「うう、この!」

妖夢「!」

 

ガーベラストレートはビームサーベルによって、切断された。

さらに、エクシアはXを描く様にビームサーベルを上から下へ振り下ろした。

頭部は半分、左腕は完全に破壊された。

 

さらに、GNビームサーベルを横に構え、両脚を右から左へ切り裂く。

アストレイの残った胴体は地面に叩き付けられる。

 

エクシアはトランザムを解除、元の青い機体色が戻って来た。

GNビームサーベルの刃を消し、柄をマニピュレーターから離した。

 

咲夜「はぁ、やっと終わったわね。あっちはどうかしら。」

 

エクシアは西行妖の方を向いた。

 

 

西行妖

 

幽々子「それは出来ないわ。」

 

霊夢「なら!」

魔理紗「やるまでだ!」

 

ジャスティスはファトゥム00をキュベレイに向かって射出。

ストライクルージュはキュベレイに斬りかかる。

 

キュベレイは射出されたファトゥム00を回避、ビームサーベルでストライクルージュのビームサーベルに対応する。

 

キュベレイはビームサーベルで、ジャスティスの元へ戻ろうとするファトゥム00を切り裂く。

 

魔理紗「この!」

 

ジャスティスはキュベレイの頭部を狙い、ビームライフルを発射する。

しかし、それは避けられビームはストライクルージュの横を通り過ぎていった。

 

霊夢「しっかり狙いなさいよ!」

魔理紗「分かってるよ!」

幽々子「あら、仲間割れ?」

 

リアスカート裏から再度ファンネルが射出される。

 

魔理紗「ちっ、」

 

ジャスティスはビームライフルで数個のファンネルを破壊する。

ストライクルージュがキュベレイの本体へ攻撃を行おうとするが、残ったファンネルのビームがストライクルージュを襲った。

 

霊夢「この!」

 

ストライクルージュはビームサーベルを投擲、一斉射撃を行おうとする残りのファンネルを全て破壊する。

 

霊夢「これでもう全部よ!」

魔理紗「このまま落とすぞ!」

 

ストライクルージュがキュベレイに残りのビームサーベルで斬りかかる。

しかし、ストライクルージュの左腕がキュベレイのビームサーベルで、破壊される。

 

魔理紗「霊夢!」

霊夢「大丈夫よ、魔理紗は速く!」

魔理紗「勿論だ!」

 

ジャスティスはアンビデクストラス・ハルバードで、キュベレイに接近戦を挑む。

何度も二つの刃がぶつかり合い火花が散る。その中で両機のいくつかの部位が少しずつ破壊されていく。

 

魔理紗「このおっ!」

 

ジャスティスは連続攻撃でキュベレイを圧倒していった。

しかし、幽々子は一筋縄でやられる様な女性ではない。それに対してビームサーベル二刀流でキュベレイは対応する。

 

そしてキュベレイにとって最後の一撃が放たれる。

 

幽々子「これで終わりよ。」

魔理紗「さあ、どうかな。」

 

ジャスティスはシールドを、キュベレイのビームサーベルに向かって投げる。

それでジャスティスは、キュベレイのビームサーベルによる攻撃を遮断した。

 

幽々子「な!」

魔理紗「これで終わりだぜ!」

 

ジャスティスの薙ぎ払ったアンビデクストラス・ハルバードが、キュベレイの下半身を上半身から切断した。

 

さらにそこから左右のバインダー、腕を切り裂いた。

 

幽々子「失敗ね、油断しちゃった。」

 

キュベレイは大破。腕、脚部が爆発を起こす。

 

魔理紗「どうだ?私の腕は。」

霊夢「認めたくないけど、いい線行ってるんじゃない。」

魔理紗「何で上から目線なんだよ。」

 

その後、二機は帰投。河童達によってキュベレイ、アストレイは回収された。

紫も幽々子の事を咎めたりはしなかった。

 

三機の活躍により「春雪異変」は終わりを告げた。




はい、第十八話でした。どうだったでしょうか?

今回で幽々子、妖夢戦は終わり、一応春雪異変は終わったのですが、
妖々夢編は終わっていません。

でも、藍の機体を少し悩んでいたり。

どうせ紫も藍も機体を破壊される予定ですが。

では、また次回。


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第十九話「春の決闘」

どうも、蒼窮です!
今回からEX、phantasmの内容を書きます。
では、どうぞ!


河童のアジト

 

霊夢「はあ~。今回も疲れたわね。」

魔理紗「前よりは楽だったんじゃないか?」

 

霊夢と魔理紗は河童のアジトから、戻ってきた春の空を眺めながら、団子を食べていた。どうやら今回の異変に対する愚痴を溢している様だ。

 

霊夢「まあ、レミリア達の時よりは楽だったと思うけど。」

魔理紗「だろ?」

霊夢「でも、魔理紗の方がよっぽど楽だったでしょ?」

魔理紗「まあな。」

 

霊夢は全ての団子を食べ終えると、新たな串を手に取った。

魔理紗は団子と一緒に用意されていたお茶を飲み干す。

 

霊夢「私の機体は壊れたけど、魔理紗の機体は無事でしょ?」

魔理紗「そうだが、前回は自爆したからな。その分前は霊夢の方が楽だったと思うぜ。」

 

串団子が底をつき、食べるものが無くなった魔理沙は寝転がる。

 

霊夢「でも、自爆前の機体の損傷は無かったんでしょ。」

魔理沙「まあな、お前は何かに憑かれてるんじゃないか。」

霊夢「憑かれてるし、疲れてるわ。」

 

霊夢は団子を全て食し、お茶を飲み干す。

二人して寝転がった。そこに紫が現れる。

 

紫「あら、お疲れかしら。」

霊夢「当たり前でしょ、昨日帰って来てからそのまま宴会したりで、少ししか寝られてないんだから。」

紫「じゃあ、魔理沙かしらね。」

魔理沙「何がだ?」

 

紫の「こっちに来て。」という言葉と同時に、魔理沙は立ち上がり、MSデッキへ向かった。霊夢は仮眠を取る事にしたようだ。

 

 

MSデッキ

 

そこには修理中のストライクルージュと、ジャスティス以外に、青いMSと緑のMSが置いてあった。

 

魔理沙「これは?」

紫「ストライク、イージス。妖怪に奪取されたブリッツと、同時期に開発したMSよ。」

 

そのMSはGAT-X102「デュエル」とGAT-X103「バスター」だった。

 

魔理沙「で?」

紫「この二機の運用テストをしたいの。」

魔理沙「なるほどな。」

 

事を把握した魔理沙はデュエルの方へ向かって行く。しかし、そこに、

 

藍「どけ!」

河童「え!?」

 

九尾の狐であり、紫の式神である「八雲藍」がデュエルに乗り込んだ。

 

紫「藍?」

魔理沙「何だ?知り合いか。」

紫「私の式神よ。」

魔理沙「は!?」

 

デュエルはデュアルアイを発光させて、起動した。

そのまま河童のアジトの外まで出ていった。

 

紫「藍、どうしたの?」

藍「運用テストを行うんですよね?私がこの!MSのテストパイロットを努めます。」

紫「・・・分かったわ。」

魔理沙「じゃあ、私も。」

 

魔理沙はバスターのコックピットに入り、バスターを起動した。

 

魔理沙「システムオールグリーン、出すぞ。」

 

バスターは河童のアジトを出て、デュエルの前に出た。

 

藍「覚悟。」

 

デュエルはバックパックからビームサーベルを取り出し、構える。

一方、バスターは接近戦用の武装を持たない為、ストライクルージュのビームサーベルを拝借する事にした。

 

魔理沙「始めるぞ。」

紫「いい?どちらかが一撃でも攻撃を喰らったら、そこでテスト終了よ。」

藍「了解。」

 

デュエルはバスターに斬りかかる。バスターはそれを避けて逆に斬りかかる。

それをかわしたデュエルはビームサーベルを突き出す。

 

魔理沙「よっ。」

 

バスターはそれを避け、デュエルに斬りかかる。

 

魔理沙「貰った!」

藍「・・・」

 

斬りかかるバスターに対してビームが飛んできた。

 

魔理沙「危ないな!何だ!?」

 

その攻撃を放ったのはオレンジ色のMS、MVF-M11C「ムラサメ(アンドリュー・バルドフェルド専用機)」MA形態だった。

 

魔理沙「どういう事だよ!?」

藍「お前だろ!橙をボコボコにしたのは。」

魔理沙「橙?ああ、あの猫形MSに乗ってた奴か?」

 

橙の乗ったムラサメはMS形態に変形、着地した。

 

魔理沙「おい、どうするんだ紫?」

紫「付き合ってあげなさい。」

魔理沙「了解だ!」

 

バスターは両肩のハッチを開けて、「220mm径6連装ミサイルポッド」を発射した。

 

藍「何!?」

 

ミサイルは全弾デュエルに命中し、頭部、両腕を破壊した。

 

魔理沙「グゥレイトォ!!」

 

デュエルはその場に倒れる。すかさずムラサメがバスターに向かって行く。

 

橙「よくも藍様を!」

魔理沙「お前らが弱すぎるんだよ。」

 

バスターは「70J式改 ビームサーベル」を持って向かってくるムラサメに対して、右腰アームに接続されている「350mmガンランチャー」で迎撃を行う。

 

橙「え!?」

 

ムラサメの下半身の装甲に粘着榴弾がへばり付き、爆発する。

 

橙「あわわ。」

 

ムラサメもデュエルと同じくその場に倒れる。

 

魔理沙「どうってもんだい。」

紫「浮かれてる場合じゃないわよ、回収が大変になったじゃない。」

魔理沙「そんなの河童にやらせればいいじゃないか。」

 

バスターのコックピットから魔理沙が出てきて、紫の元に向かった。

 

紫「悪いけど、もう二戦付き合ってもらうわよ。」

魔理沙「・・はいはい、分かったよ。」

 

魔理沙がバスターへ向かおうとすると、後ろから霊夢が走って来た。

 

霊夢「うるさくて眠れないじゃないの!!」

魔理沙「じゃあ、手伝えよ。」




はい、第十九話でした。どうだったでしょうか?
何かほのぼのとした回でしたね。魔理沙がディアッカ化してますが・・・。

次回で妖々夢編は終了です。このまま萃夢想、永夜抄へ行きたいです。
藍はデュエルです。まあ、後々変わりますが。橙も変わりましたね。

藍:イザークの搭乗したMS
橙:バルドフェルドが搭乗したMS

こんな感じかな。

では、また次回。


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第二十話「花見の季節」

どうも、蒼窮です!
今回で妖々夢編は終了です。
気合入れていこう、永夜抄!(気が早い)

では、どうぞ。


霊夢は物凄く不機嫌そうな顔で辺りを見回す。

 

霊夢「何事よ。」

紫「MSの運用テストよ。」

 

霊夢は倒れるデュエル、ムラサメを見つめる。

 

霊夢「あと、どれくらいで終わる?」

紫「さあ、あなたが手伝ってくれれば速く終わるわ。」

魔理沙「私もさっきそう言った。」

 

霊夢は少し悩んだ後、ストライクルージュの方へ向かった。

 

魔理沙「お、やるのか?」

霊夢「ほら、始めるわよ。」

紫「じゃあ、ゲイツを出して。」

 

河童達が紫のMS、ZGMF-600「ゲイツ(ラウ・ル・クルーゼ専用機)」をMSデッキに移した。

 

魔理沙「おい、操縦出来るのか。」

紫「勿論よ。」

 

デュエルとムラサメは回収され、新たにその場にゲイツとストライクルージュが立った。

 

霊夢「いくわよ!」

紫「来なさい。」

 

ストライクルージュはビームサーベルで攻撃を行う。それをゲイツは「模擬戦用ビームサーベル」で受け止める。

 

ゲイツはビームサーベルを横に払う。ストライクルージュはそれをジャンプで回避、ゲイツへビームサーベルを突き出す。

 

それを回避したゲイツはビームサーベルを再度横へ払う。今度はそれをストライクルージュはステップで回避、上から大きく斬りかかる。

 

紫「甘い。」

霊夢「!」

 

ゲイツのビームサーベルがストライクルージュの右腕を貫いた。ストライクルージュはビームサーベルを左手に構え直し、ゲイツの頭部を貫いた。

 

魔理沙「お相子だな。もぐもぐ。」

にとり「そんなとこだね。もぐもぐ。」

 

二人は団子を食べながら戦いを鑑賞していた。

 

紫「これで終わりよ。」

霊夢「あっさりだったけど、いいの?」

紫「収穫はあるわ。」

 

霊夢と紫はコックピットから出て、河童のアジトへ戻った。

 

にとり「どうだった?」

 

にとりは団子の刺さっていた串をつまようじとして、使っていた。

 

紫「収穫はあったわ、新型機のロールアウトを急がないとね。」

にとり「そうかい。」

紫「ルージュももう、次の異変で使用をやめさせるわ。」

 

紫とにとりはMSデッキの方へ向かった。

 

一方、霊夢と魔理沙は博麗神社へ向かっていった。

 

 

博麗神社

 

霊夢「はあ、戻って来たって感じがするわね。」

魔理沙「そうだな。」

 

二人は縁側でお茶をすすりながら、境内に咲く桜を眺めていた。

 

霊夢「そういえば、もうお花見の時期ね。」

魔理沙「人を集めないとな、その事なら協力するぜ。」

霊夢「結局、準備は私だけなのよね。」

 

お茶を飲み終えた霊夢は立ち上がり、倉庫へ向かった。

魔理沙は「じゃあ」と博麗神社を去っていった。

 

霊夢はだるそうにお花見の準備を始めた。博麗神社で花見をやる事はほとんどの人間が知っている。

 

一部の人間には魔理沙が声をかける。だいたい一週間程花見をやる為、初日には人があまり集まらない。来るのはよっぽどの酒好きだけである。

 

二日酔いになってさらに一週間近くは具合が悪くなる。飲み過ぎないように。そう思っていても毎年二日酔いに襲われる。

 

霊夢「は~あ、嫌だわ。」

 

霊夢は倉庫を見渡して、酒が無いことに気が付くと、人里へ向かった。

 

魔理沙は家で、酒にこっそり何かを混ぜようか。と思い棚などをあさっていた。

 

紫とにとり、河童は新型機の制作を急いでいた。

 

藍(と橙)はあの後、紫にお仕置きをされたようだ。

しかし、デュエルのパイロットは藍に決まった。

 

それと同時にデュエルには、「アサルトシュラウド」と呼ばれる追加装甲ユニットが設けられた。シュラウドとは「死体を包む布」という意味だそうだ。

 

 

人里

 

霊夢「え~と、お酒、お酒と。」

 

霊夢は店で酒をいくつか買うと博麗神社へ帰った。

だいたいは客が持参する事が多いため、それほど酒は必要じゃない。

料理もある程度作るだけで構わない。酒と同じく客人が持ってくるのだ。

 

紅霧異変終了時の宴会では、レミリア達にほとんどの酒と料理を要求していた。

今回も同じく幽々子達に肴を持ってこさせたらいいか。

 

そう思った霊夢は大した用意もしないで、今で眠りについた。

未だに、こたつが置かれている。春は戻って来た筈だ。

 

 

翌日

 

「文々。新聞」にて博麗神社で花見が開催される事が発表された。

 

おそらく、情報提供者は魔理沙だろう。

 

霊夢は読みながらそう考えていた。

 

「残念なのは異変のせいで、春が短くなり花見、宴会の開催期間、回数が短く、少ない事だ。」

 

この記述に分かっていながらにやけ、喜ぶ霊夢、残念がる参加者。

 

それぞれの思考は別だった。

 

後片付けの手間が省けると喜ぶ霊夢だったが、それ以上に大変な事が起こるとは誰も、この時点では分からなかっただろう。

 

異変解決の為、またMSを駆り主犯を探し回らなければいけない。

 

こんな事を霊夢は知る由もなかった。いや、知らない方が幸せだ。

また、それを知るすべもない。

 

ただ、時はただただ夏と、花見の開催日へと向かっていった。

 

博麗神社の境内には桜が少しずつ花を散らせながら、咲き誇っていた。

霊夢はそれを見つめ微笑む。そこに魔理沙が手を軽く挙げながら神社にて来る。

 

誰もが花見、宴会を楽しみにしていた。




はい、二十話でした。どうだったでしょうか?

今回で妖々夢編は終了です。よって、
次回から萃夢想編です。萃香の機体は決まっています、だいぶ最近の機体です。

では、また次回。


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萃夢想編
第二十一話「密と疎」


どうも、蒼窮です!
今回から萃夢想編です。
では、どうぞ!


博麗神社において花見の開催が始まった。

例によってたくさんの人が集まった。

それは人間から妖怪まで種族は様々だった。

 

しかし、花見(宴会)が開催されるに連れ、幻想郷に得たいの知れない妖気が高まっていた。

妖気は高まっていく一方だったが、これといって害は無かった。

 

次の宴会まであと3日。そこで霊夢は妖気の原因を突き止めるべく、立ち上がった。

 

 

河童のアジト

 

にとり「ストライクルージュ、発進どうぞ。」

霊夢「博麗霊夢、ルージュ出るわよ。」

 

ストライクルージュは飛び立ち、異変の犯人探しを始めた。

 

一方魔理沙も出撃の準備を始めた。

 

魔理沙「ジャスティスの修理が終わって無い!?」

にとり「うん、今出せるのはバスターだけだよ。」

魔理沙「分かった、バスターで出る。」

 

バスターも出撃、霊夢とは別方向で犯人探しを始めた。

 

 

紅魔館

 

咲夜「何の用かしら?」

 

侵入して来たバスターをメイド長十六夜咲夜が、「ガンダムエクシアリペア2」で迎える。

 

魔理沙「お宅らに用がある。」

咲夜「MSじゃなきゃいけないの。」

魔理沙「まあ、異変の犯人がいるかもしれないからな。」

咲夜「それはないわね、被害も出てないんでしょ。」

魔理沙「知ってたのか、ますます怪しい。」

 

バスターは左腰アームに接続されている「94mm高エネルギー収束火線ライフル」を構える。エクシアリペア2も「GNソード改 」を前に出す。

 

バスターがライフルを発射した事で戦闘は始まった。エクシアリペア2はビームを回避、切断力の増したGNソード改の刃を輝かせ、バスターに接近する。

 

エクシアをバスターは6連装ミサイルポッドで迎撃する。それをGNソード改が切り裂く。エクシアの眼前でミサイルが連鎖する用に爆発する。

 

魔理沙「ちっ、」

 

バスターは収束火線ライフルを前に、ガンランチャーを後に連結、「超高インパルス長射程狙撃ライフル」でエクシアを狙い撃つ。

 

放たれたビームがエクシアリペア2の左腕を貫いた。衝撃で吹き飛んだものの、空中で体制を立て直し、GNビームダガーが投擲される。

 

バスターはそれを横に避け、超高インパルス超射程狙撃ライフルを再度発射する。

その攻撃は外れ、エクシアリペア2が接近する機会を与えてしまった。

 

咲夜「帰ってもらうわよ。」

 

GNソード改がバスターに迫る。バスターは超高インパルス超射程狙撃ライフルを発射して攻撃を防ぎ、エクシアリペア2の右腕を破壊。

 

バスターの足元にエクシアリペア2が倒れこんだ。

 

魔理紗「先に進ませて貰うぜ。」

咲夜「しょうが無いわね。異変の犯人なんていないけど。」

 

機体の損傷を気にしての事なのか、咲夜は早々に館の奥へ戻って行った。

 

魔理紗「よーし。」

 

バスターは地下図書館へ向かった。

 

 

博麗神社

 

ストライクルージュで神社周辺を飛行していたところ、神社に一機のMSのがある事に気が付いた霊夢は、着地、アストレイレッドフレームに乗る妖夢と会話を始めていた。

 

霊夢「何しに来たのよ。」

妖夢「ええ、実はこの霧が。」

 

なんと、いつの間にか妖霧が神社を覆っていた。

妖夢は異変解決の行動中、それにいち早く気が付いた様だ。

 

霊夢「そうなの。」

 

ストライクルージュはビームサーベルを取り出し、シールドを前に出す。

アストレイもそれに反応してガーベラストレートを抜く。

 

妖夢「別に私は何も。」

霊夢「妖夢と妖霧繋がり、そんな所かしら。」

妖夢「理不尽な巫女ね。」

 

アストレイはガーベラストレートを横に突き出し、ビームサーベルの柄の破壊を試みた。しかし、その刃は光の刃で受け止められる。

 

霊夢「このっ!」

 

 

ストライクルージュはライフルを一旦放した。もう一本のビームサーベルを取り出し、アストレイの右腕を切断した。

アストレイはガーベラストレートをストライクルージュの頭部に向けて、振り払う。

しかし、攻撃は当たらず、イーゲルシュテルンで刃に傷をつけられてしまった。

 

続いてアストレイはガーベラストレートを突き出す、それはシールドで防がれる。

ストライクルージュのビームサーベルによるカウンター攻撃で、アストレイのシールドは真っ二つに切断される。

 

そこでアストレイは動きを止めた。

 

霊夢「降参かしら?」

妖夢「私は元々異変には・・・」

霊夢「そうなの?」

 

ストライクルージュはビームサーベルをしまい、戦闘を中止した。

 

霊夢「じゃあ、異変の犯人は別にいるの?」

妖夢「そういう事なんじゃ。」

 

妖夢は霊夢も異変の犯人を知らない。という事を聞くと白玉楼へ帰っていった。

しかし、霊夢には出現した妖霧から、近くに犯人がいる事は分かっていた。

 

霊夢「ほら、分かってるのよ。出てきなさい。」

 

「バレたか。」という声と共に妖霧が姿を変え、鬼の少女「伊吹萃香」が現れた。

 

霊夢「妖霧の正体はあんただった訳?」

萃香「その通り、妖霧になって宴会をさせてたんだよ。」

霊夢「犯人なら退治するまでよ。」

萃香「私は負けないよ。」

 

奥の方でMSの緑色のデュアルアイが発光した。

鬼との戦闘が始まろうとしていた。




はい、第二十一話でした。どうだったでしょうか?
次回で萃夢想編は終わり、永夜抄編です。
展開が速い感じでスイマセン。(格闘系の作品はは短い感じでいきます、多分。)

では、また次回。


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第二十二話「太古の機動兵器」

どうも、蒼窮です!
今回で萃夢想編は終了となります。
では、どうぞ。


萃香は神社の奥の方へ走っていった。するとMSの立ち上がる音が聞こえた。

そのMSは「ガンダムバルバトス(第四形態)」だった。

 

霊夢「いくわよ!」

 

ストライクルージュはビームサーベルを持って、バルバトスに向かって走っていく。

 

萃香「そんなんじゃ!」

 

バルバトスは「メイス」を振る。その攻撃はストライクルージュのシールドに命中し、衝撃によって後ずさりをさせる程だった。

 

萃香「この!」

 

バルバトスは上からメイスを振り下ろした。それをストライクルージュはシールドで防御するが、衝撃で後方に倒れる。

 

萃香「貰った!」

 

バルバトスは倒れるストライクルージュへメイスを突き落とす。その攻撃を間一髪で回避したストライクルージュは、ビームサーベルで反撃する。

 

メイスに対してビームサーベルで対抗するが、威力の差は歴然であり、簡単にあしらわれてしまった。

 

霊夢「なら!」

 

ストライクルージュはアストレイ戦で手放していた、ライフルを拾って攻撃を始めた。

ビームがバルバトスへ何度も発射されるが、バルバトスはそれを俊敏な動きで回避していく。

 

萃香「いくよ!!」

 

バルバトスはビームを掻い潜り、ストライクルージュに接近、メイスを叩きつける。

 

霊夢「うっ!」

 

フェイズシフト装甲にダメージは無いが、衝撃がコックピットに伝わって来る。

そんな事お構い無しにバルバトスは、何度もメイスを叩きつける。

フェイズシフト装甲といっても、徐々にダメージが加わっていく。

 

萃香「トドメ!!」

 

バルバトスはメイスを大きく振り下げた。それをストライクルージュは再度シールドで防いだ。

 

しかし、衝撃は大きくストライクルージュは吹き飛んだ。

 

霊夢「まだまだ、これからよ。」

 

ストライクルージュは再び立ち上がった。

 

 

ヴワル魔法図書館

 

魔理紗「よお。」

パチュリー「・・・何しに来たの。」

 

図書館にいたパチュリーは、MSの調整を自らの手で行っているようだ。

パチュリーの後にはGN-008「セラヴィーガンダム」があった。

 

魔理紗「今回の異変だが・・。」

パチュリー「私を異変の犯人だと思ったの?」

魔理紗「そういう事だ。」

 

パチュリーは「はあ~。」と呆れた顔でため息を付くと、セラヴィーに乗り込んだ。

セラヴィーが起動し、バスターに歩み寄る。

 

パチュリー「今回の異変は自然現象に限りなく近いものなの。」

魔理紗「自然現象か・・・。」

パチュリー「そう、自然現象に誰かが少し手を加えた感じなの。」

 

魔理紗はしばらくコックピットで考えた後、再び顔を上げた。

 

パチュリー「納得したなら帰りなさい。」

魔理紗「それはな・・・。」

 

バスターはガンランチャーを前に、収束火線ライフルを後に連結した「対装甲散弾砲」をセラヴィーへ発射した。

 

魔理紗「疑わしきは罰せよ、ってな。」

パチュリー「罰せず、でしょ。」

 

煙の中からGNフィールドを展開しているセラヴィーが見えた。

 

パチュリー「帰りなさい。」

魔理紗「またこの展開かよ。」

 

セラヴィーのGNフィールドはヴァーチェのそれより、発生までの時間が短縮されている。

 

パチュリー「前みたいにはいかないわよ。」

 

セラヴィーは「GNバズーカ2」を発射。

バスターはそれをよけるが、二発目が発射され、それが左肩に直撃した。

 

バスターがセラヴィーへ立ち向かおうとすると、紫から通信が入った。

 

紫「撤退よ。」

魔理紗「何でだよ、こいつらが異変の・・・」

紫「霊夢が異変の犯人と交戦中みたい。」

魔理紗「・・・」

 

その後バスターは帰還、新型機の運用テストに再び付き合う事となる。

 

 

博麗神社

 

霊夢「この!」

 

ストライクルージュは思い切りビームサーベルを振り下ろし、メイスの持ち手部分を切断した。

 

バルバトスは一時後退すると「太刀」を握りしめ、再びストライクルージュに襲い掛かった。

 

ビームサーベルと太刀が激しく何度もぶつかり合う。

離れては引き寄せられる様に二つの刃は衝突する。

 

萃香「おりゃ!」

 

バルバトスの急接近、太刀がストライクルージュの左腕を貫いた。

 

霊夢「甘いのよ!」

 

ストライクルージュは接近していたバルバトスの右腕に、ビームサーベルを突き刺した。

 

萃香「あっ!!」

 

バルバトスが離れようとすると、ストライクルージュは完全に右腕を破壊した。

 

左手に太刀を構え直したバルバトスが攻撃を続行する。

ストライクルージュは距離を取り、そこからビームサーベルを投擲した。

 

霊夢「終わりよ!」

 

投擲されたビームサーベルはバルバトスの右脚を切断した。

倒れるバルバトスに対して、ストライクルージュはもう一つのビームサーベルでトドメをさした。バルバトスの頭部が爆発する。

 

萃香「負けちゃった。」

霊夢「当たり前よ。」

 

こうして今回の異変は無事解決、宴会の回数も落ち着いた。

霊夢は萃香に宴会の片づけをしてもらう事にした。

幻想郷の日常が戻った。

 

 

河童のアジト

 

魔理紗「そいつは化物だぜ。」

 

河童のアジトの近くの草原には大破、倒れるバスター。

紫の乗る一機のMSの姿があった。

 

紫「運用テストは無事終了ね。」




はい、第二十二話でした。どうだったでしょうか?
何か中途半端に終わってますね(笑)

次回から永夜抄編です!
自分も書くのが楽しみですね!

では、また次回。


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永夜抄編
第二十三話「偽りの満月、自由の翼」


どうも、蒼窮です!
今回から永夜抄編となります!
タイトルから分かる通り、ついにあのMSが・・。
では、どうぞ。


初秋のある日、幻想郷の夜空では満月が光り輝いていた。

平和な夜であった。

 

博麗神社の巫女である霊夢は、少量の団子を用意して縁側で満月を眺めていた。

定期的に団子を口に持っていきながら、お月見を楽しんでいた。

目的は満月の鑑賞ではなく、団子を食す事なのかもしれなかった。

 

最後の団子に手を伸ばそうとしたその時、目の前に見覚えのあるスキマが出現。

中からいつも通り、傘を差した八雲紫が現れた。

 

霊夢「何の用。」

紫「やっぱり、気づいていないようね。」

 

縁側の前に立ち尽くす霊夢には、紫の言う事が分からない様だった。

そんな霊夢に対して紫は語り始めた。

 

紫「いま、幻想郷では異変が起こっているわ。」

霊夢「異変?」

 

頭を傾げる霊夢を他所に紫は顔を上げて月を見つめた。

それに反応して霊夢の顔も月を向いた。

太陽の光を反射して輝くその球体は変わりなくそこに在った。

 

紫「月の様子がおかしいわ、よく見てみなさい。」

霊夢「変わりないでしょ・・ただの満月よ。」

紫「そう、満月の筈よ、でも少しかけているわ。」

 

そう、本来満月である筈の月が少し欠けていたのだ。

それは人間たちにとってはまったく問題の無い事であった。

しかし、月の光に依存する妖怪たちにとっては死活問題であった。

 

紫「これはれっきとした異変よ。」

霊夢「それで調査に行くわよ、って事?」

紫「そういう事。」

 

いつも通り嫌そうな霊夢の表情が紫に返ってくる。

霊夢は頼みごとをすると大体この様な反応をする。

しばらくして霊夢が閉ざしていた口を開いた。

 

霊夢「分かったわよ、異変解決は私の仕事だもんね。」

 

打って変わって、明るく自信に満ちた表情で霊夢は答えた。

 

紫「そうと決まれば行くわよ。」

 

軽く微笑んだ紫はスキマを開き、霊夢と共にその中へ消えて行った。

 

 

時を同じくして、月に違和感を覚えた者が二人いた。

レミリア・スカーレットと西行寺幽々子である。

 

 

紅魔館

 

レミリア「私はエピオンで出るわ、館の事は任せるわよ。」

咲夜「はい・・しかし。」

 

エピオンのコックピット前で二人は話し合っていた。

どうやら、レミリアも異変解決の為に動こうとしている様だ。

 

レミリア「じゃあ、出るわ。」

 

咲夜はエピオンのコックピットから離れた。

数十秒後エピオンは出撃した。

 

咲夜は新たな搭乗機GN-0000RE+GNR-010「ダブルオーライザー(粒子貯蔵タンク型)」へ向かった。

 

妖精メイド「出るんですか?でもさっきお嬢様が・・。」

咲夜「いいの、出るわ。」

 

ダブルオーライザーもエピオンと同じく出撃した。

空中でダブルオーライザーは飛行するエピオンに追いついた。

 

レミリア「咲夜!?」

咲夜「私も付いて行きます。」

レミリア「・・・しょうが無いわね。」

 

エピオンとダブルオーライザーは異変解決に向かっていった。

 

 

白玉楼

 

幽々子「行くわよ、妖夢。」

妖夢「はい。」

 

白玉楼ではキュベレイとアストレイレッドフレームが出撃しようとしていた。

この二人も月の異変に気が付いていた。

 

この後、二機はフラフラと異変解決に出発した。

 

 

河童のアジト

 

にとり「やあ、遅かったね。」

霊夢「ん?」

にとり「魔理紗達はもう出たよ。」

 

「そうなの。」と紫は二人の元を去っていった。

それに霊夢は続いた。

 

霊夢「ルージュは?」

紫「霊夢には新型を使って貰うわ。」

霊夢「新型?」

 

会話をする間に二人は二機の新型の元へ着いた。

それは白いMSと灰色のMSだった。

 

ZGMF-X10A「フリーダム」とZGMF-X13A「プロヴィデンス」だ。

 

紫「フリーダムよ。」

霊夢「フリーダム・・。」

 

フリーダムを見つめる霊夢の瞳は輝いていた。

 

紫「出るわよ。」

霊夢「うん。」

 

決意に満ちた表情を見せた霊夢はフリーダムのコックピットに入った。

 

モニターが光りバクロニムが表示された。

 

「ZGMF-X10A

 FREEDOM

 G.eneral

 U.nilateral

 N.euro-Link

 D.ispersive

 A.utonomic

 M aneuver

 Complex」

 

その文字が消えるや否や、メインモニターにカタパルトが見えた。

フリーダムはカタパルトに乗り、発射姿勢を取った。

霊夢は一回深呼吸をした。

 

霊夢「博麗霊夢、フリーダム行きます。」

 

フリーダムはカタパルトから発射された。

大空に展開前の翼がなびいていた。

 

紫「八雲紫、プロヴィデンス出るわよ。」

 

続いて紫のプロヴィデンスがカタパルトから発射された。

 

大空に二機は並んでいた。

その姿は限りなく勇ましい物だった。

 

フリーダムは背部に装備された左右5対の「能動性空力弾性翼」を広域展開し、「高機動空戦(ハイマット)モード」形態に移行。

そのままフリーダムは前へと突き進んだ。プロヴィデンスもそれに続く。

 

二機は夜を終わらせる為、いつもの幻想郷を取り戻す為、月が輝く夜空を翔んでいった。

 

こうして「永夜異変」は始まった。この先には難題が待っている。

果たして人間と妖怪達によってこの異変を解決できるのだろうか。

 

幻想郷に平和を取り戻す事が出来るのか。




はい、第二十三話でした。どうだったでしょうか?
遂にフリーダム登場です!紫はプロヴィデンスです。

永夜抄編、文章は進歩していませんが、今まで以上に気合を入れて執筆を頑張っていきます!!

では、また次回。


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第二十四話「夜空の蟲と唄」

どうも、蒼窮です!
更新遅れてスイマセンm(_ _)m
以後、気をつけます。
では、どうぞ。


霊夢「月がおかしいとか言っといて、別に何も無いじゃない。」

紫「まあ、目的地に付けば分かるわ。急ぐわよ。」

 

夜空を翔ぶフリーダム、プロヴィデンスの前に「ディフェンサーユニット b装備」を装着した巡航形態のRGZ-95「リゼル」が姿を現した。

 

霊夢「こいつを片付けてから?」

紫「そうよ。」

 

フリーダムはウイングを元の状態に戻し、「ルプス ビームライフル」のトリガーを引いた。威力はストライクなどのライフルを凌駕する程だ。

 

しかし、相手の素早い行動で放たれたビームは回避された。

 

リグル「ふふ、当てる気はあるの?」

霊夢「ある訳ないでしょ、テストよ。」

 

パイロットの「リグル・ナイトバグ」に薄っすら笑われながら、フリーダムはリゼルへビームライフルでの攻撃を行っていた。

 

今のところ、プロヴィデンスは空中を漂っている。

 

霊夢「紫は何やってるのよ。」

紫「あなただけで十分でしょ?」

霊夢「まあ・・ね。」

 

リゼルも負けじと前腕部に装備している「ビームサーベル」を取り出し、フリーダムに接近戦を挑もうと向かって行く。

 

フリーダムも「ラケルタビームサーベル」を両腰から二本取り出し、ビーム刃を出現させてリゼルに向かって行った。

 

空中で何度もビームサーベルがぶつかり、火花が散る。

数度目でフリーダムがリゼルの右腕を切り裂いた。

 

リゼルは後ろを向いて硬直するフリーダムに向かって、ビームサーベルを収納、ウイングユニットに接続されている「メガビームランチャー」を構え、発射した。

 

しかし、その攻撃はシールドで防がれる。

次の瞬間、シールドのガンポートからビームライフルが数発発射され、リゼルの両脚を爆発させた。

 

リゼルは重力に引かれ、高度を落としていく。

フリーダムは収納していたビームサーベルの内、一本を取り出し、落下するリゼル目掛けて急速接近した。

 

リグル「!!」

 

リゼルはフリーダムのビームサーベルによって、腰の所で機体を真っ二つに切り裂かれてしまった。

脱出ポッドが射出され、リゼルは大爆発する。

それを背にしてフリーダムはビームサーベルを納刀した。

 

紫「フリーダムの調子は良いようね。」

霊夢「パイロットを褒める事は出来ないの?」

紫「分かってるわよ、良くやったわね。」

 

フリーダムとプロヴィデンスはさらに先へと進んだ。

 

 

一方、魔理紗のジャスティスと、アリスのXXXG-01H2「ガンダムヘビーアームズ改(EW版)」は別ルートで異変解決を開始していた。

 

ちょうど、空を翔ぶ量産型MSリゼルの相手をしていた所だった。

 

魔理紗「いつから幻想郷にはこんなにMSが増えたんだ?」

 

ビームサーベル、リフターを駆使してリゼルを撃墜しながら、魔理紗が呟いた。

それに対して、「ダブルガトリングガン」を使いリゼルの相手をするアリスが答えた。

 

アリス「河童のせいよ。紅魔館がMSを売ってるなんて話も聞いたけど。」

魔理紗「もう少し環境を考えろよな。MSを増やし続けたら幻想郷がどうなるか。」

 

少し間を置いてからアリスが口を開いた。

 

アリス「だから、私達はこうしてMSの数を減らしてるんでしょ?」

魔理紗「残骸も残らないし、本当だよな。」

 

付近にいたリゼルを全て撃破した二機は空中で背中を合わせた。

 

?「何処に行くの?」

 

遠くからファイターモードのGW-9800「ガンダムエアマスター」が、二機へ向かって来た。

 

魔理紗「妖怪退治兼異変解決ってとこだ。」

 

「ミスティア・ローレライ」が自信に満ちた様な表情をする。

 

ミスティア「私に喧嘩を売ってるの?」

魔理紗「売るどころか、無料配布だよ。

アリス「妖怪なのね。」

 

ガンダムエアマスターがウイングガンダムのそれとは違う「バスターライフル」から、ビームを発射する。

 

それをかわしたジャスティスとヘビーアームズだったが、バスターライフルは連射性能及び速射性能を活かして、ビームで二機を追いかける。

 

魔理紗「しつこいんだよ!」

 

ジャスティスは「バッセル ビームブーメラン」を投擲する。

光輪状のバッセルがエアマスターへ飛んで行く。

しかし、それは避けられてしまう。

そして、エアマスターにMS形態に戻らせる隙を与えてしまった。

 

ミスティア「甘いのよ!」

魔理紗「どっちがだよ!」

 

ジャスティスの元へ戻ろうとしていた、バッセルがエアマスターの右脚を切り裂いた。

 

エアマスターが「ヘッドバルカン」を発射する。

バッセルを上手いこと回収したジャスティスは、直ちにその場を離れる。

入れ替わってヘビーアームズが前に出て、エアマスターへダブルガトリングガンを連射する

 

勿論バルカンが威力で劣るため、エアマスターは酷く損傷した。

そのエアマスターをジャスティスが、ビームサーベルで真っ二つに叩き斬った。

 

脱出ポッド射出後、エアマスターは空中で爆散した。

 

魔理紗「よし、行くぞ。」

 

ジャスティスはリフターに、ヘビーアームズは放置していたベースジャバーに乗って先へと進んだ。

 

その頃、エピオン、ダブルオーライザーが人里へ近づこうとしていた。




はい、第二十四話でした。どうだったでしょうか?
なんかスピード展開ですね。
次回は対慧音戦だけにしたいです。

ちなみに、慧音の機体を悩んでます。
本人の特徴を活かしてユニコーン、リボーンズにしたいです。
でも、この二機は勿体無いかな・・・。
意見がありましたら、感想欄からお願いします!

では、また次回。


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第二十五話「歴史に消えた人里」

どうも、蒼窮です!
またも更新遅れてスイマセンm(_ _)m
では、どうぞ。


レミリアのガンダムエピオンと、咲夜のダブルオーライザーは、人里へ到着しようとしていた。

MA形態のエピオンにダブルオーライザーが乗って移動している。

 

咲夜「そろそろ人里が見える筈です。」

レミリア「人里ね・・・。」

 

コックピットで地図を見ながら、咲夜はレミリアにそう教えた。

レミリアはそれを聞いて何か考えている様だ。

 

咲夜「どうされますか。」

レミリア「人里に降りるわ。」

 

地図をしまった咲夜は顔を上げて、モニターで人里の位置を確認する。

しかし、付近にある筈の人里のは見えなかった。

人も家も何も無かった。

 

レミリア「その人里は何処なの?」

咲夜「え~と、何故降りるのですか?」

レミリア「エピオンの補給の為に決まってるでしょ。」

 

恐らくエピオンのスラスターの容量が気になるのだろう。レミリアはそう言った。

今では、人里には護身用にMSを数機配備しているという事も、珍しくはないのだ。

主に河童が制作、比較的安く販売しているMBF-M1「M1 アストレイ」を配備している事が多い。

それに対して河童は妖怪にZGMF-1017「ジン」を提供しているんだとか。

 

とにかくエピオンは、咲夜の導きで地図に人里と示されている地点に、降下、着地した。

 

レミリア「人里なんてないじゃない。」

咲夜「ある筈なんですが・・・。」

 

二人はMSから降りて外を見回した。

しかし、小屋などの建造物は一切見当たらず、人もいなかった。

ただ広い空間がそこにあるだけである。

 

すると、突如として足音が二人の耳に入って来た。

音の聞こえて来る方を向くと、白髮の一人の女性が歩いて来ていた。

 

その女性は二人の前で立ち止まった。

 

慧音「お前達だな、里を襲おうとしていた奴は。」

 

その女性、「上白沢慧音」はエピオンとダブルオーライザーを、里を襲撃しようとしているMS、レミリアと咲夜をそのパイロットと考えている様だ。

 

勿論、二人は顔を見合わせ、困惑する。

 

慧音「ここには何もない様に見えるだろ?」

咲夜「ええ、ここは人里の筈なのに。」

レミリア「そうなの?」

 

立ち尽くすレミリアを置いて、二人は会話を始めていた。

 

慧音「私がこの里を保護した。」

咲夜「保護?」

慧音「ああ、侵略者から護るために。」

咲夜「聞き捨てならないわね。」

 

咲夜の慧音への眼差しが険しくなった。

それと同時に慧音は鼻で笑った。

 

慧音「何か違う事でもあったか?」

咲夜「お嬢様、お時間を頂いてもよろしいですか?」

レミリア「速く済ませてね。」

 

レミリアはエピオンのコックピットに戻り、観戦する事にした。

咲夜も同じくダブルオーライザーの元へ移動した。

 

慧音「結局、こうなるのか。」

 

遠くの森林に慧音が消えていった。

数秒後、MSの起動音が聞こえた事は言うまでもない。

 

 

幻想の結界チーム

 

フリーダムとプロヴィデンスは異変解決の足を止めていた。

それは、先程河童のアジトから発信した、藍のデュエルとサブフライトシステム「グゥル」を待つためだ。

フリーダムはいいとして、プロヴィデンスは推力に心配があった。

その為、藍を待つことは戦力の増強になるし、サブフライトシステムの獲得にもなるので、一石二鳥だった。

 

フリーダムとプロヴィデンスが地上に降りて、待つ事数十分。

 

藍「紫様、お待たせしました。」

 

上空にグゥルに搭乗するアサルトシュラウドを装着したデュエル、後を追ってきたグウル二機が到着した。

 

紫「ご苦労。さあ、行くわよ。」

霊夢「はいはい。」

 

フリーダムが飛び上がると同時に、「はい。は一回。」という紫の返答が霊夢に返って来た。

 

プロヴィデンス、フリーダムも念のためにグゥルに搭乗、三機は行くべき場所を目指して飛んでいった。

 

 

夢幻の妖魔チーム

 

森の奥から慧音の搭乗するMSが、立ち上がったダブルオーライザーの元へ向かって来た。

そのMSの基本色は白かった。人里の所有物だと思われる。それを考えると信じられない程、良い出来栄えだった。

明らかに量産機とは違うその姿。

人里に置くには勿体無い程だ。「人里を保護するのがこいつの役割だからかな?」と咲夜が慧音のMSに疑問を抱き始めた。

 

それと同時に慧音が語り始めた。

 

慧音「この機体は河童が極秘で開発したんだ、知っている筈がない。性能を見て今後の開発に活かす為に安く作って貰ったんだ。」

咲夜「なるほど。」

慧音「妖怪からこの里を護るためにも、この機体の事を内密にしているんだ。壊す訳にはいかない。」

 

独り言の様に咲夜にそう言葉を投げかけると、慧音は機体を一気に前進させた。

 

慧音「あと、この機体の特殊システムはお前のソレに似ているな。」

咲夜「あら、そうなの。」

 

咲夜も機体を前進させた。

ダブルオーライザーに向かってくるMSの名はCB-0000G/C「リボーンズガンダム」だ。

 

リボーンズガンダムは背部に2基を装備された「大型GNビームサーベル」を、一本取りだし、前に掲げた。

 

ダブルオーライザーはそれに反応し、GNソードⅢを構える。

 

今、二つの刃が交わろうとしていた。




はい、第二十五話でした。どうだったでしょうか?
やはり、ユニコーンでは強すぎるので、慧音先生の機体はリボーンズです。
色々とご了承ください。
さて、妹紅はどうなるかな?

では、また次回。


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