IS 自由な男性操縦者 (CLOSER)
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不慮な事故

どうもはじめましてCLOSERです。m(__)m

ISのSS読んでて書きたくなったので、書いてみます!!

初めてなので読みにくかったりするかもしれませんが
よろしくお願いします。m(__)m


よくある日常

 

とある男性は街中の普通の道を歩いていた。

しかし、男性の目の前に異様な穴が現れた。

穴は空中に開いており、穴の中は異様な空間になっていた。

 

???「何だ?この穴」

 

男性は不思議に思い、穴に近づき穴を覗いてみた。

しかし、その行動が良くなかった。

男性が穴に顔を近づけた瞬間に穴からライオンの

腕のようなものが飛び出した。

 

???「うおっ!!?あぶねっ!!」

 

男性は顔にかすり傷を負いながらも

咄嗟に後ろに跳ぶことで間一髪でかわした。

男性が穴を遠目に見ていると

穴からこの世の物ではない生き物が出てきた。

 

キマイラ「グルルルル!!」

???「何だ?この化け物は」

 

キマイラは威嚇しながら男性に近づき始める。

男性は後退りながら、キマイラを見続けた。

 

???(コレ、どっからどう見てもこの世の物じゃねぇよなぁ?頭ライオンだけど、角這えてるし、背中に羽あるし、尻尾もライオンみたいに細くないし

てか、俺コレ大丈夫か?)

 

男性に徐々に近づくキマイラ

男性は逃げようと後ろを向いた瞬間、

キマイラは男性に飛びかかり、男性に食らいついた。

男性はキマイラに飛びかかられ、深い傷を負い

死に際にこう思った。

 

???(あぁ、これで終わりか

もう少し自由に生きたかったな)

 

男性はそこで力尽きた

そして、男性が力尽きた後、また別のANAが穴が開き

中から1人の男性が現れた。

 

???「あぁー!!遅かったか!!

急いで追って来たのにな~

まぁ1人で済んだのは幸いか

おっ?コレがこの人の魂だな?

よし、ほら帰るぞキマイラ」

 

その後、キマイラと男は穴の中に消えていった。

 

 

俺が目を覚ますとよく分からない場所だった

 

???「どこだ?ここ」

???「おっ?目が覚めたか」

 

知らない男性が居た

 

???「誰だ?あんた」

クヌム「俺はクヌム…創造神だ」

???「……」

クヌム「おいっ!そのコイツ何言ってんの?

みたいな目をやめろ!!」

 

いや、だってねぇ?

 

???「いや、信じろってほうが無理くね?」

クヌム「まぁ、そりゃそうか

で?お前は自分の状況分かってる?」

???「ん?俺の?」

クヌム「平たく言うと、お前は死んだ」

???「マジで?」

クヌム「マジで」

 

そういえば

 

???「あれに食われて?」

クヌム「そそそ、あれに食われて」

???「で?あれなに?」

クヌム「俺のペット」

???「……」

クヌム「説明すると、俺がアイツと遊んでたら

時空の穴が開いて、アイツが穴に飛び込んで

その先にお前が居て、食われたと」

???「簡単に言うと、お前のせいで

俺は死んだと」

クヌム「ピンポーン」

 

俺は今、無性に目の前に居る奴を殴りたい

 

???「殴っていいか?」

クヌム「まぁまぁ落ち着けって、転生させてやるから」

???「いや、少しは悪びれろよ」

クヌム「まぁまぁお前の好きな条件で好きな世界に

転生させてやるから、それで許してくれよ」

 

ん?転生?

 

???「何でも良いのか?」

クヌム「ある程度ならな」

???「例えば?」

クヌム「その世界の人を殺せとかは無理」

 

なるほど、その世界の歯車を大きく変えるのは無理らしい

 

クヌム「お前が変えるぶんにはかまわんがな?」

 

なるほど、俺が変えるのはいいと、ん?

 

クヌム「ん?どうした?」

???「俺はしゃべってないが?」

クヌム「思考ぐらい読めるさ、神だからな」

 

そういえばそうだったな

 

???「ならISの世界に転生したい」

クヌム「ISねOK

好きな条件とか特典はどうする?

ISに乗れるのは当たり前として

好きな機体とかあれば、創れるが?」

???「色んな機体に乗りたい

俺は飽きっぽいから、色んな機体に

乗れるようにしてほしい」

クヌム「なら機体にデータをお前が打ち込んで

変形できるようにしよう」

???「なら待機形態はハロにしてくれ」

クヌム「よし」

???「あと、あがり症を治してほしい」

クヌム「いいだろう」

???「あと俺が自由に行動出来るように

配慮してほしい。縛られるのは嫌いだ」

クヌム「なるほど」

???「そんなとこかな?」

クヌム「よし、転生するにあたって名前が変わるが

希望する名前はあるか?」

綺堂 終士「なら綺堂 終尓(きどう しゅうじ)にしてくれ」

クヌム「よし、お前はこれから綺堂 終尓だ

新しい人生楽しんでこい」

 

そして、俺はISの世界に転生した

 




コレがこの物語の始まりです。

次で転生します。


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転生後

 

 

転生してから、数年経った。

俺は金持ちの家に産まれ

両親に愛され育った

クヌムの配慮で前世の記憶はあったが

両親には隠し出来るだけ、普通の子供を演じた

両親はIS関連メーカーの

父が社長

母は会社全体の作業主任をしていた

ある日、会社に終尓が

遊びに来たときに事件は起こった

その日は新しいISの後付武装のテストの為に

会社に量産型のISが届いており

父は息子に見せようとしていた。

 

父「ほら、コレがISだぞ」

終尓「へぇーカッコいいね

触ってもいい?」

父「あぁ、良いとも」

 

終尓がISに触れた瞬間に、辺りは光に包まれた

 

研究員「なっ!?」

父「ん?何が起きたのだ?なっ!?」

終尓「お父さん?背?縮んだ?」

 

終尓はISを纏っていた

父は驚き、研究員たちも慌てている

終尓は心の中で

まぁ使えることは知ってたけどね

と思っていた

父は男でISが使えると分かったら

終尓に何が起こるか、分からなかったため

会社の全職員に口止めし、外に情報を漏らさなかった

 

終尓「ごめんなさい。お父さん」

終尓は申し訳なさそうに父に言った

父「お前が気にすることはないよ」

と言って、終尓の頭を撫でた

 

その日の夜

 

終尓が自室にて本を読んでいると後ろから

声がかかった

 

???「こんばんは」

終尓「誰?」

終尓が声の方向を見ると1人の女性が窓枠に座っていた

篠ノ之 束「私は篠ノ之 束だよ

君が綺堂 終尓くん?」

終尓「うん」

束は窓枠からおり終尓に近寄った

終尓の目線までしゃがみ、束は終尓の顔を見た

 

束「君、IS動かしちゃったんだってね?」

終尓「うん、でもお父さんが危ないから

誰にも言っちゃ駄目だって」

束「うん、そうだね

終くんはまだ小さいしね」

束は終尓の頭を撫でた

束「よしっ!なら終くんにコレをあげる」

終尓「何コレ?」

束「お父さんに見せたら分かるよ

あと、この手紙もお父さんに渡しといてくれるかな?」

終尓「うん!!分かった」

束「じゃあね。終くんまた会おうね?」

終尓「うん!!バイバイ」

束は窓から飛び降りた

 

次の日

 

終尓は束から貰ったものを、父に見せた

終尓はなかば、それが何か分かっていたが

父は束からの手紙を読み、何かを決意したようだった

手紙には、束からの世界に対する

謝罪と願いが書かれていた

そして、終尓は父に呼ばれた

 

父「終尓、明日からお前の専用ISの開発に掛かる

お前も、開発に加われ

お前は優れた頭脳を持っている

それを使って自分の専用機を作ってみろ」

終尓「うん!わかった!」

終尓は父に返事をした

 

数年後

 

終尓は中学3年になり、高校受験が控えていた

あの後、専用機を終尓は自分で設計し、

会社にて組み上げ、試運転などの為に

母親のつてで、国際IS委員会などで

国家代表候補生の模擬戦や、専用機などの

運送の護衛などをしながら、実践経験を積み重ね

どんどん腕を上げていった。

 

そして、ニュースが流れた

『初の男性操縦者現る!!??』

織斑一夏がISに触れ装着した

織斑一夏はIS学園に通うことになるという

ニュースが流れた

コレを見た父は好機と捉えた

 

父「終尓」

終尓「なに?父さん」

父「お前IS学園に行け」

終尓「は?」

父「IS学園なら、3年間は安全が保証出来るし、

専用機の試運転などもしやすい」

終尓「まぁ確かに」

父「なら決まりだな」

 

そして終尓のIS学園行きが決まった




とりあえず入学まで書きました

どうですか?
結構オリジナルな感じになってますかね?

近日中には次も書きます!!


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入学初日

 

(こ…これはキツイ!!)

 

俺は織斑一夏

今、絶賛日本に初めて来た

パンダの気分を味わってるところだ

このIS学園は本来なら女子高で男子は

俺ともう1人の男性だけなのだが…

 

チラッ

 

終尓「ZZZZ」

 

もう1人は机に突っ伏して爆睡してる!

そして頭の上で丸いロボットが転がっていた。

何だ?あのロボット

皆は俺に視線を集中させているのでかなりキツイ

助けを求めて、窓際の席の幼なじみに目を向けると…

 

プイッ

 

目をそらされた!!

それが久しぶりに会う人間の態度か!?

そうこうしていると、教室の入り口から

パッと見は中学生だが、体の一部が異様に大人びている人が入ってきた。

 

山田 真耶「皆さん、はじめまして

このクラスの副担任になった山田真耶です。

一年間、よろしくね」

 

………

 

クラスの全員が何も反応しなかった。

それもそのはず、皆は俺を見ていて

先生の話をまったく聞いていなかった。

先生は困りオロオロしだした。

 

真耶「そ、それじゃあ自己紹介を始めましょうか

出席番号順で!!」

 

先生はオロオロしながらも何とか言いきった

だが、やはり俺への視線は減らず、やはりキツイ

 

真耶「…くん、…斑くん、織斑くん!!」

一夏「は、はい!!」

真耶「お、大きな声だしてごめんね?

今、出席番号順で自己紹介してて、

今おだから織斑くんなんだけど?

自己紹介してくれるかな?」

一夏「は、はい!!」

 

やってしまった

考えごとしていて気づかなかった

 

一夏「お、織斑一夏ですっ!!よろしくお願いしますっ!!」

 

……

皆の視線がどんどん俺に注がれる

 

一夏「以上ですっ!!」

 

ズデデッ

 

教室の大半の人がずっこけた

え?俺、何かまずかった?

スパァン

 

織斑 千冬「貴様は自己紹介もまともに出来んのか!?」

一夏「いって!?えっ!?千冬姉何でここに」スパァン

千冬「ここでは織斑先生と呼べバカ者」

 

え!?織斑くん千冬様の弟?

でも、思ったら名字同じだし

 

千冬「静かにしろっ!!

私がこのクラスの担任になる織斑千冬だ!

私の役目はひよっこの諸君らを

一年で立派に育てることだ!

立派になりたければ、私の言うことには

ハイで返事をしろ、よくなくてもハイで返事をしろ

わかったな!!」

 

……キャァァァ!!

 

千冬様よ!!

本物の千冬様よ!!

千冬様に会うために北海道から来ました!!

もっと叱って!!

時には優しく指導して!!

 

千冬「静まれっ!!

まったく毎年毎年、何故私のクラスは

バカが多いんだ?それと綺堂そろそろ起きろ」

終尓「ZZZZ」

千冬「布仏、すまんが綺堂を起こしてくれ」

布仏 本音「は~い

しゅ~う~織斑先生が呼んでるよ~」

終尓「」ムクッ

 

終尓は体を起こし、ポケットからチョコ取りだし

本音の口に入れた

 

本音「おいし~ありがと~」

終尓「」ニコッナデナデzzzz

 

本音の頭を撫でた後もう一度寝た

 

千冬「綺堂すまんが起きろ」

終尓「え~眠いんですが?」

千冬「事情は聞いているが、起きろ

自己紹介中だから自己紹介しろ」

終尓「うぇーい、やれやれ」

 

終尓は嫌そうに立ち上がった

 

終尓「はじめまして

綺堂 終尓です。趣味特技は機械いじり

人見知りはしない方だから

気軽に話しかけてくれ

一年間よろしく!!」

 

キャァァァァァ

 

本日二度目の絶叫が起きた

 

カッコいい!!

爽やか!!

優しく囁いてほしい!!

抱いてっ!!

 

何か起きて、自己紹介したらめっちゃ叫ばれた

マジうるせぇ寝よ

終尓はもう一度寝ようとした

スパァン

 

千冬「寝るな」

 

が、止められた

 

終尓「…はい」

 

マジいてぇ

くそ、眠いのに

 

千冬「では、時間もおしているので

これより授業に入る。残りの自己紹介は

各自でしておけ!」

 

授業は滞りなく進み最初の休み時間となった

 

一夏「ちょっといいか?」

終尓「ん?」

 

知らんやつが話しかけてきた

 

一夏「俺、織斑 一夏

一夏って呼んでくれ

同じ男子同士、仲良くやろうぜ?」

終尓「綺堂 終尓だ

俺も終尓でかまわない

よろしく!」

ヨロシクネッ!ヨロシクネッ!

一夏「なっ!?何だ!?」

終尓「こら、ハロ脅かしちゃ駄目だろ?」

ハロ「ゴメンッ!ゴメンッ!」

一夏「何だ?そいつ?」

終尓「コレ?ハロ

まぁ俺のサポートロボかな?」

一夏「へぇーいいなそれ

俺も欲しいな」

終尓「悪いがコレは一機しか無いんだ」

一夏「そっか」

終尓「そろそろ席に戻ったほうがいいぞ?」

一夏「そうだな

じゃあまた後で」

 

一夏が席に戻ると、真耶が入ってきた

 

真耶「はいっ!席についてくださーい!」

 

真耶の授業はとても分かりやすかったが

知ってることが大半なので眠くなってきた。

だが一夏が面白い顔をしてる

 

一夏(………全っ然っ分からん!!)

真耶「はいっ!ここまでで分からない人はいますか?」

 

………

 

居るわけないだろう

大半参考書に書いてたことしか言ってないし

 

真耶「織斑くん?難しい顔してますけど、

分からないところありますか?

何でも聞いてくださいね?

先生ですからっ!!」

 

真耶は胸を張っていった

おぉ!眼福眼福

バンッ!織斑が立ち上がった

 

一夏「先生っ!!ほとんど全部分かりませんっ!!」

ズデデッ

 

教室の大半の生徒がずっこけた

 

真耶「えぇっ!?こ、困りましたね!!

他に分からない人はいますか?」

 

………

 

居るわけないだろう

 

一夏「えぇっ!?終尓わかるのかっ!?」

終尓「参考書に書いてたことしかまだ言ってないしな」

千冬「織斑

入学前に届いた参考書はどうした?」

一夏「参考?あぁ、あの分厚いの!

古い電話帳と間違えて捨てましたっ!!」スパァン

千冬「必読と書いてあっただろうがっ!!

再発行してやるから、1週間で覚えろいいな?」

一夏「いや、あの厚さは1週間じゃ無」千冬「やれと言っている」一夏「…はい」

 

アホだなアイツ

おかげで眠気は覚めたが

 

その後、授業は滞りなく?終わった

 

一夏「」プシュー

 

一夏は頭から蒸気を出して突っ伏していた

 

終尓「大丈夫か?一夏」

一夏「全っ然っ大丈夫じゃない!!

何で皆分かるんだ!?」

終尓「参考書を読んだからだ」

一夏「…ごもっともで」

終尓「やれやれ…ホレ」ヒョイッ

一夏「何だコレ?」

終尓「参考書」

一夏「良いのか?」

終尓「俺はもう用無いからな」

一夏「サンキュー!!マジで助かる

ついでに勉強見てくれると助かるんだが?」

終尓「断る

俺もそんなに暇じゃない」

篠ノ之 箒「ちょっといいか?」

終尓「ん?」

一夏「えっ?」

箒「すまないが、一夏を少し借りていいか?」

終尓「いいよ。用は済んだから」

箒「すまん。では行くぞ一夏」

一夏「お、おう

悪い終尓、ちょっと行ってくる」

終尓「いてら~」

 

一夏と知らん女子は出ていった。

俺も行くかな

そう思い俺は本音に声をかけた。

 

終尓「本音

アイツのとこ行くけど行くか?」

本音「おぉ~しゅう~行く行く~」

終尓「じゃあ行くか」

 

俺と本音は四組に向かって歩きだした

四組に着いて俺は目的の人物を探してすぐに見つけた。

そして声をかけた

 

終尓「おーい簪」

更識 簪「あっ終尓に本音」

本音「やっほ~かんちゃん」

簪「本音、その呼び方やめてって!」

終尓「久しぶりだな、簪

一月ぶりぐらいだけど」

簪「うん、久しぶり

あれから元気だった?」

終尓「まぁな、忙しかったが元気だったな」

簪「そっか、なら良かった」

終尓「そろそろ戻るか

じゃあ簪、またお昼に」

簪「うん!後でね!」

本音「またね~」

 

俺たちは先生が来る前に席に着いたが

一夏と知らん女子は遅刻したようで

出席簿の餌食となった





はいっ!ヒロインはもう出しました!!

終尓と簪の馴れ初めは後々、逸話で書きます!!

次はセシリアが登場します!!


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決闘決定

3時間目も終わり、一夏、箒(教えて貰った)と

話していると、また知らんやつが話しかけてきた。

 

???「ちょっとよろしくて?」

一夏「ん?」

終尓「あ?」

 

誰だ?コイツ?

 

???「まぁっ!?何ですのっ!?

そのお返事はっ!?

この私に話しかけられるのは光栄なことなのですから、それ相応の態度をとるのが当然ですわよっ!?」

一夏「悪いな、俺、君が誰だか知らないし」

終尓「誰お前?知らん奴に対する態度を改めるのはそっちだろ?」

セシリア・オルコット「知らないっ!?

入学首席かつイギリス代表候補生であり、

試験で唯一試験官を倒した!!

このセシリア・オルコットを

知らないと言うんですのっ!?」

 

だから、どうした?

んなもん自慢になるか

 

一夏「あ、1つ質問いいか?」

セシリア「ふんっ!下々の要求に答えるのも

貴族の義務ですわ。よろしくてよ」

一夏「代表候補生って何だ?」

ズデデッ

 

アイツまた変なこと言ってる

 

一夏「あれっ?俺変なこと言ったか?

終あれっ!?」

 

一夏が振り向くと終尓は居なかった。

かわりに、紙が1枚置いてあった

 

「めんどそうなんで、あとヨロシク 終尓」

 

薄情者ーー!!!

一夏は心の中で叫んだ

その頃、終尓は別の場所で

 

終尓「へぇー清香か良い名前じゃん

これから清香って呼んで良い?

俺も終尓で呼んで良いからさ」

相川 清香「うんっ!!これからよろしくね!」

谷本 癒子「綺堂くん、私も癒子って呼んで良いから

終尓くんって呼んでいい?」

夜竹 さゆか「あっ!私も私も!」

 

クラスメイトと交流を深めていた。

 

セシリア「聞いていますのっ!?」

一夏「あぁっ!はいっ!聞いてます!」

セシリア「まったくこれだから男は」

キーンコーンカーンコーン

セシリア「また来ますわっ!?よくって!?」

 

千冬「さて、授業を始める前に

このクラスのクラス代表を決めていなかったから

決めようと思う。クラス代表には

クラス代表戦や生徒会の会議

クラスでの雑務などをしてもらう。

一度決まると一年間変更できないから、

そのつもりでいろ。自薦他薦は問わない

誰か居ないか?」

 

「はいっ!織斑くんを推薦しますっ!!」

「私も織斑くんで!」

「私は綺堂くんを推薦しますっ!!」

「私も綺堂くんで!」

「私は織斑くんっ!」

「私は…」

 

男子の二人の名前をクラスの大半が挙げていく

 

千冬「綺堂と織斑か

他には居ないか?」

一夏「ちょっ!待った!俺はそんなのやらな」

千冬「他薦されたものに拒否権は無い諦めろ。

他に居ないか?居ないならこの二人から決めるが」

バンッ!!!

セシリア「納得いきませんわっ!!!

クラス代表が男など恥ですわっ!!

この私にそんな屈辱を

一年間味わえと言うんですのっ!?」

 

セシリアの演説は続いた

 

セシリア「実力から言えば、この代表候補生で

ある私がクラス代表になるのは、必然。

それを物珍しいからという理由で

こんな極東の猿がクラス代表

など良い笑い者ですわっ!!!

私はサーカスをするために、こんな極東の島国に来たわけではありませんわ!!

だいたいこんな文化にも後進的な国に暮らすのも

耐え難い苦痛ですのに」

一夏「イギリスだって、大したお国自慢無いだろ

飯マズ大国で何年一位だよ」

セシリア「なっ!?あなた私の祖国を

侮辱するんですの!?」

一夏「先に言い始めたのはそっちだろ!?」

 

二人の言い争いは続き

 

セシリア「決闘ですわっ!!」

一夏「あぁ良いぜ!!ごちゃごちゃ言うより

分かりやすいしな!!」

セシリア「負けたら、私の下僕いえ奴隷にしますわよ

それと、もう1人の男は

何故なにも言わないんですのっ!?」

終尓「zzzz」

 

終尓はまた寝ていた

 

千冬「起きんかバカ者」スパァン

終尓「イッテーー!!!」

千冬「どこから寝ていた?」

終尓「ん~?先生が入ってきたあたりから?」スパァン

千冬「ハロからさっきの会話を聞け」

終尓「は、…はい」

ハロ「テヤンデイ」

終尓「やれやれ」スポッ

 

終尓はイヤホンでさっきの会話を聞いた

………

 

終尓「ん~?聞き終わったけど

アホくさいの一言だね」

セシリア「なっ!?」

一夏「えっ!?」

終尓「まず、一夏からいこうか

お前個人の判断や情報で国を決めるな

イギリスにもうまい飯はある。

それに発言には気を付けろ。

お前の姉の印象を落とす原因にもなりかねんからな」

一夏「あ、あぁ悪いすまなかった」

終尓「で、そこのクルクル髪のなんだっけ?

セルジオ・クリケット?だっけか?」

セシリア「セシリア!!!オルコットですわ!!!

あなたまで私を侮辱するおつもりっ!?」

終尓「あぁそうだったな

まぁなら言わせてもらうが、お前バカか?」

セシリア「なっ!?何ですってっ!?」

終尓「まずお前は代表候補生に相応しくない。

何故なら、代表候補生ならそれらしく

どこに行っても恥ずかしくない振る舞いを

するからだ。お前がさっき言ったことは

男女差別をし日本という国を侮辱し

そこに住む人々を侮辱した。

こんな行為を人前で堂々とやるような

奴を代表候補生などとは言わん。

お前の言葉は国の言葉としてもとれるからな

つまり、イギリスでは日本のことをそんな風に

見下してるともとれる。」

セシリア「なっ!?ぐっ!!」

 

終尓の言葉にセシリアは言い返すことが出来ずにいた

 

終尓「さらに言うなら

ISが誕生し、ブリュンヒルデの栄光を持つ

織斑先生の故郷であり、ファッションの最先端を

行く。この国のどこが後進的だって?」

セシリア「っ!!??」

 

終尓に言われ体を震わせ黙っていた

 

セシリア「よくも……よくも

私に恥をかかせてくれましたわねっ!!

あなたにも決闘を申し込みますっ!!」

終尓「断る」

セシリア「ふんっ!逃げるんですの?」

終尓「……吠えるな三下」

 

終尓の雰囲気が変わった

 

終尓「黙って聞いてりゃ

べらべらと、よく回る舌だな?」

 

終尓の雰囲気は先ほどと変わって

抜き身の刀のように鋭く

周りの触れたものを切り裂くような

雰囲気が漂っており

近くにいる生徒は涙目の者もいた。

セシリアはその終尓の雰囲気に当てられ

足を震わせていた。

 

終尓「たかが代表候補生ごときで

よくもそこまでデカイ態度が出来るもんだ

お前ごときの実力者なんぞ、世界に腐るほど

居るんだよ。専用機を貰い代表候補になって

はしゃぐのは構わんが、俺にめんどうかけるようなら

お前……潰すぞ?」

 

この時、終尓はこの日一番の殺気を出した。

 

セシリア「ひぃっ!!」

終尓「ふんっ!ザコが」

一夏「で?ハンデはどうする?」

 

一夏に言われセシリアは気を取り戻した。

 

セシリア「ふっふんっ!もうハンデの催促ですの?」

一夏「いや、俺がどのぐらいハンデを

つけるのかを聞いてるんだけど?」

 

アハハハハハハハハッ!!

織斑くん本気で言ってる?

男が強かったのなんてずっと前のことだよ?

ハンデ貰うのは織斑くん達だって

ジャッキン

 

三人目が言い終わる前に終尓は拡張領域に

入っているビットを笑った女子全員の頭に当てた。

女子は固まり涙目の者もいた。

 

終尓「何か言ったか?

何か今かなりなめられたこと言われたけど

男が強かったのなんてずっと前?

ハンデを貰うのは俺ら?

なら、IS使わずに今ビットを当てている全員

ナイフ一本持って、俺と闘ってみるか?

男より強いんだろ?」

 

ご、ごめんなさい

う、撃たないで

ゆ、許してください

いや…怖い

 

千冬「綺堂やりすぎだ。納めろ」

終尓「チッ」

 

終尓はビットを納めた

 

終尓「女尊男卑だか、なんだか知らんが

俺と一夏はISに乗れる

その時点でお前達のアドバンテージは無いんだよ。

だから、ハンデはいらない

あと、さっき言い忘れたが

このクラスの実力トップはお前じゃない俺だ!!」

セシリア「なっ!?」

終尓「それを今度じっくりとその身に刻んでやる」

千冬「話は纏まったな?では、1週間後に

クラス代表決定戦を行う!!

では、授業を始める!!」

 




どうですかね?

結構オリジナルな感じにしたつもりなんですが
出来たら感想お願いしますm(__)m


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IS学園初日(午後)

 

その後、時間は進み昼休みとなった。

終尓は簪と約束していたため、4組に行き

簪と合流した。一夏に一緒に食おうと誘われたが

約束があると断った。

 

終尓「うわぁ結構いっぱいだなぁ

簪、俺が貰ってくるから、席頼んでいいか?」

簪「うん、わかった」

終尓「簪は何にする?」

簪「かき揚げうどんがいいな」

終尓「りょーかい、じゃ席頼むな」

 

終尓はカウンターに向かい、簪は席を探しに向かった

簪が探していると、窓際のテーブルが

1つ空いていたのを見つけ、

水の入ったコップを2つ置き

終尓が来るのを待った。

 

終尓「簪~?」

簪「あっ!こっちこっち!」

 

終尓が探していたため、手を上げて終尓を呼ぶ

 

終尓「広いから、探すのも大変だなこりゃ」

簪「そうだね」

 

終尓は簪を見つけ簪の前に

食事を置きテーブルに座った。

二人は笑いながら言った。

 

簪「じゃ、食べよう?」

終尓「そうだな」

終尓 簪『いただきます』

 

終尓と簪が食事していると、一夏が来た

 

一夏「終尓悪い、相席いいか?

他に空いてなくってさ」

終尓「俺はいいけど、簪いいか?」

簪「終尓がいいなら、いいよ」

一夏「サンキューおーい箒こっちだ」

箒「綺堂、相席すまんな

そっちの女子も」

終尓「いいさ、これぐらい」

箒「そちらの女子は初めてだな

1組の篠ノ之 箒だ。よろしく頼む」

一夏「同じ1組の織斑 一夏だ。よろしく」

簪「4組の更識 簪です。お姉ちゃんがいるから

私のことは簪って呼んでね?」

一夏「じゃあ、俺も千冬姉が

いるから一夏で呼んでくれ」

 

3人は自己紹介も終わり、食事に入り

その後、雑談していた。

 

簪「へぇーいきなり模擬戦やるんだ。大変だね?」

一夏「あぁ、面倒なことになっちまったと

今さら後悔してる」

箒「自業自得だ」

終尓「同感」

一夏「ぐっ!!」

簪「でも、終尓もやるんでしょ?」

終尓「主に一夏のせいでな?」

一夏「うっ!!!」

簪「でも、終尓に闘いを挑むなんてその人もバカだね」

一夏「えっ?簪さんそれどうゆう「ちょっといいかな?」えっ?」

 

知らない人が話しかけて来た

 

「君たち代表候補生と模擬戦やるんでしょ?」

 

リボンの色からして上級生だな

 

一夏「あぁ、はい、まぁ」

「ISの操縦は大丈夫?なんなら見てあげようか?」

一夏「あぁぜひお願 箒「結構です」箒?」

箒「私が見ることになってますから」

「でもあなたも一年でしょ?」

箒「私は篠ノ之 束の妹ですから」

「えっ!?そ、そう、ならそっちの子は?」

終尓「俺も大丈夫です。この子に見てもらいますから」

簪「えっ!?」

 

終尓は簪の肩に手を置いた

 

簪「ちょっと!?終尓!?」

「その子は?」

終尓「日本代表候補生の更識 簪さんです。」

「あぁ楯無さんの妹さん」

簪「お姉ちゃんの知り合いですか?」

「一年の時クラスメイトだったの

あの子の妹さんなら大丈夫ね」

終尓「はい

気にしてもらってありがとうございます」

「いいのよ、興味本位だしじゃあね」

 

知らない先輩は去っていった

 

簪「終尓、私なにも聞いてないんですけど?」

終尓「嫌だった?嫌なら楯無さんに

頼むか一人でやるけど?」

簪「ん~!!終尓その言い方ズルい!」

終尓「引き受けてくれる?」

簪「…今度、専用機の整備手伝ってもらうから」

終尓「はいはい」

箒「一夏、明日から放課後剣道場に来い

剣の腕を見てやる」

一夏「あぁわかった」

 

箒は自分のトレイを持って去っていった

一夏もその後をおっていった

 

終尓「そういえば、専用機はどんな感じ?」

簪「後は稼働データだけだから、

クラス代表戦に間に合いそう」

終尓「そっか、ならちょうど良かったじゃん」

簪「うん!でも、それとさっきのとは話は別」

終尓「そう怒るなって、今度買い物に

付き合ってやるから」

簪「約束だよ?」

終尓「はいはい

じゃ、そろそろ行くか?」

簪「そうだね」

 

終尓は簪と自分のトレイを持って立ち上がり

カウンターに返し、簪と共に教室に向かった

 

 

午後の授業も終わり、ほとんど生徒が居ない教室で

一夏と終尓はクラスメイトを含め雑談していた。

そこに真耶が入ってくる。

 

真耶「あぁ、綺堂くんに織斑くん

教室に居たんですね。良かった」

終尓「山田先生どうされました?」

真耶「お二人の寮の部屋が決まったので、

鍵を持ってきたんです。」

一夏「鍵?俺、1週間は自宅から

通うように言われたんですけど?」

終尓「俺もホテルから通うように言われましたよ?」

真耶「それは「それは私が説明しよう」

あっ、織斑先生」

 

今度は千冬が教室に入ってきた

 

千冬「政府の判断で登下校中に襲撃にあう可能性

を懸念して、急遽入寮させたのだ」

一夏「じゃ、家に荷物取りに行かないと」

千冬「お前のは私が持ってきた。

着替えと携帯の充電器だけあれば、休日まで

もつだろう?あとは休日に取ってこい」

一夏「わかった、ありがとう千冬姉」スパァン

千冬「織斑先生だ。それと教師には敬語を使え」

一夏「ぐおぉっ!!」

終尓「俺もホテルから荷物移さないと」

千冬「お前のも大丈夫だ。お前の会社の社長が

手を回して、ホテルから持ってきて貰った」

終尓「誰が持ってきたんですか?」

千冬「お前のお母様だ。

ちゃんとお礼を言っておけよ?」

終尓「分かりました」(後で礼を言っとこう)

真耶「では、綺堂くんはこちら

織斑くんはこちらになります。

無くさないようにしてくださいね?」

一夏「あれっ?番号が違いますけど?」

終尓「ほんとだ、俺たち別々ですか?」

真耶「はい、急遽決めたもので

女子と相部屋になります。」

千冬「空きが出来次第、都合をつける

それまで辛抱しろ」

終尓「分かりました」

一夏「はい」

真耶「あとお二人は大浴場が今のところ使えません」

終尓「そうですか、ならシャワーで我慢します」

一夏「えっ?何でですか?」

終尓「一夏、お前は女子が

いっぱい居る大浴場に行きたいのか?

まぁ男だからな、そうゆう欲求もあるか」

真耶「だっ、駄目ですよっ!?織斑くんっ!!」

一夏「いやっ!は、入りたくないですっ!!」

真耶「えっ!?女子に興味無いんですかっ!?

それもそれで問題なような…」

終尓「はぁ」

千冬「綺堂ため息はやめてくれ、

私もこれにはまいってる」

終尓「大変ですね、織斑先生も」

千冬「言うな、余計に辛くなる」

真耶「あ、あと食堂は時間指定があるので、確認しておいてくださいね?」

終尓「分かりました。ありがとうございます」

一夏「んじゃ、行くか終尓」

終尓「あぁ」

 

終尓と一夏は寮に向かって歩きだした

寮に着き、一夏と別れ、部屋に向かった

自分の部屋を見つけ、ノックをした。

 

???『はい?』

終尓「同室になった者だ」

???『終尓?』ガチャ

終尓「簪?あれ?同室の相手って簪なの?」

簪「私はここの部屋だけど、終尓も?」

終尓「あぁ、さっき山田先生に貰った」

簪「そっかとりあえず入ったら?」

終尓「あぁお邪魔します」

簪「そこはただいまでいいんじゃない?」

終尓「そうだな…ただいま簪」

簪「うん!おかえり終尓」

ハロ「タダイマ タダイマ」

簪「ハロもおかえり」

終尓「簪は荷ほどきは終わってるのか?」

簪「うん、そんなに持ってきてないから

手伝おうか?」

終尓「俺もそんなにないから、いいよ

終わったら、一緒に夕食食べに行こうか?」

簪「うん!」

 

その後、終尓の荷ほどきが終わり

食堂で夕食をとった二人は部屋に戻り

明日の話などをしていた。

 

簪「終尓、明日から訓練するの?」

終尓「そうだね、慢心で負けたくないし」

簪「終尓なら負けないと思うけど」

終尓「それでも、強くなれるだけ強くなりたいからな」

簪「そっか、明日は専用機の微調整したりするから」

終尓「そっか、なら俺もそっちに行こうか?」

簪「大丈夫だよ、微調整だけだから

明後日は機体の稼働データ取るために

模擬戦してくれる?」

終尓「いいよ」

簪「ありがとう」

終尓「じゃ、そろそろ寝るか」

簪「そうだね、おやすみ、終尓」

終尓「おやすみ、簪」

 

二人はそれぞれのベットに入り就寝した。

こうして、IS学園の初日は終わった。





ルームメイトは簪にしました。
ただ、仲は良くても二人は
まだ恋人同士ではありません。


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決闘までの準備

 

外はまだ太陽が登り始めた頃に終尓は目を覚ました。

習慣となり、終尓は目覚まし無しでも

この時間に起きる。

 

終尓「ん~朝か」フニッ

終尓「ん?」

 

終尓が手を横に置くと何かがあった

 

終尓「またか」

簪「ん、スゥ」

 

簪は寝ぼけグセがあり

寝ぼけてトイレに行ったあと

他の人の布団などで寝たりする。

 

終尓(起こさないようにしないとな)

 

終尓はトレーニングウェアに着替え

簪を起こさないように外に出た。

その後、日課のトレーニングを済ませ

部屋に戻るために廊下を歩いていると

前から千冬が歩いてきた。

 

千冬「ん?綺堂か、こんな朝からどうした?」

終尓「日課のトレーニングですよ。織斑先生」

千冬「まだ始業時間じゃないから、

千冬さんでいいぞ

トレーニングはいいが、静かにな。

まだ寝ている生徒も多いからな」

終尓「分かりました。千冬さん」

千冬「ではな、遅刻するなよ?」

終尓「しませんよ」

 

終尓は千冬と別れ自室に入った

終尓は部屋に入るとベットを確認した

 

簪「スゥスゥ」

 

終尓は簪がまだ寝ていることを確認すると

静かにシャワーを浴び制服を着たあと

簪を起こした

 

終尓「簪、朝だぞ」

簪「ん?ん~おふぁよ~」ウトウト

終尓「起きないと遅刻するぞ?」

簪「…うん」ノソッ

 

簪は寝ぼけ眼で起き上がる

 

終尓(やれやれ)

 

終尓は内心笑いながら、コーヒーを入れ

簪に手渡した

 

終尓「簪、ほら」

簪「ありがと…おいし」

終尓「目は覚めたか?」

簪「うん、着替えるね」

 

簪はシャワールームに入り、制服に着替えた

簪が出てくると、二人で食堂に行きカウンターで

食事を受け取り、テーブルを探していると

本音が声をかけた。

 

本音「お~い、かんちゃ~ん、しゅ~う~」

簪「あっ、本音」

終尓「おはよう、本音、清香、癒子、さゆか」

癒子「おはよう終尓くん」

清香「おっはろー終尓くん」

さゆか「終尓くん、おはよう」

終尓「相席いいか?」

清香「いいよ、どうぞ」

簪「ありがとう」

癒子「終尓くん、朝からスゴいね」

清香「確かに」

さゆか「うん」

終尓「そうか?」

清香「簪さんと本音は驚かないの?」

簪「見慣れたかな?」

本音「そうだね~」

 

終尓の食事は二人前ほどあった

 

終尓「朝の食事はエネルギーに変わりやすいから

朝の食事は結構大事だよ?」

清香「へぇーそうなんだ、私もスポーツするから

朝はしっかり食べようかな」

 

終尓たちは食事を済ませ食堂を後にした。

教室前にて、簪と別れ終尓たちは教室に入った。

 

始業時間となり千冬が入ってきた

 

千冬「SHRを始める!

まず、織斑

お前には専用機が与えられることになった」

一夏「え?専用機?」

千冬「お前、参考書はちゃんと読んだか?」

一夏「いえ、まだ途中で」

千冬「ハァ、綺堂教えてやれ」

終尓「はい

いいか、一夏、お前に分かりやすく教えてやる

ISには数に限りがあって、ISコアは467しかない

つまり、専用機を与えられるのは

名誉あることだと

言うことだ。わかったか?」

一夏「あぁ、なんとなく」

 

イイナー

ワタシモホシイナー

 

千冬「静かにしろ!

では、連絡事項も特にないので

SHRを終わる。各自授業の準備をしておくように」

 

セシリア「安心しましたわ

訓練機では勝負は目に見えてますものね」

一夏「ん?何でだ?」

セシリア「このセシリア・オルコットは代表候補生

つまり、すでに専用機を持っているのですわ!」

一夏「へぇ、そうなのか」

セシリア「まぁそちらの男子は訓練機で私と闘う

時点で勝負は目に見えてますわね」

終尓「うるさい三下」

セシリア「なっ!?」

終尓「昨日、見てなかったか?

あのビットは俺の専用機の武装だ

専用機を持ってるのは、お前だけじゃないんだよ」

セシリア「なっ!?何ですって!?」

終尓「いちいちうるさいな、お前は

一夏、先生が来たら私用で出たって言っといてくれ」

一夏「あぁわかった」

セシリア「ちょっと!?待ちなさいアナタ!!」

 

終尓はオルコットを無視して教室を後にした

 

整備室

 

終尓は1人、整備室でハロを繋いだパソコンに

むかっていた。

 

終尓(機体は使えるが、全ての機能が使えない

サバーニャやエクシアはTRANS-AMが使えないし

紅蓮やランスロットも独自の武装が使えない

何か使うのに鍵があるのか?)

 

終尓が考えごとしていると千冬が入ってきた

 

千冬「綺堂、授業をサボるな」

終尓「私用で休むと伝言を頼みましたよ?」

千冬「専用機の整備か?」

終尓「まぁそんなところです」

千冬「ふっ、まぁいい

サボるのもほどほどにしろよ?」

終尓「わかってますよ」

千冬「オルコットの件だが、再起不能まで

持ち込むなよ?」

終尓「それこそ、愚問ですね

あそこまで、大口を叩くヤツに手加減なぞしませんよ

上には上がいることを思い知らせてやります。

それでアイツが潰れたら、そこまでのヤツだったと

言うことでしょう」

千冬「まぁそれも一理あるがな

だがそれでも、一言だけ言っておく

やりすぎるなよ?」

終尓「分かりました」

千冬「今日は多目に見るが、明日からは

ちゃんと授業に出ろよ?」

終尓「了解です」

千冬「ではな」

 

千冬が出ていった後も終尓はパソコンにむかっていた

 

時は過ぎ、放課後

 

終尓は本音に付き合ってもらい

アリーナにて訓練をしていた

 

本音「アシスト有りだと、96%

アシスト無しだと、68%だね~」

終尓「やっぱり、アシスト無しだと

命中率がかなり下がるな」

本音「それでも十分スゴいと思うよ~?」

終尓「アシスト無しでも90はいかないとな」

本音「しゅうは頑張りやさんだね~」

終尓「そうでもないさ

ドローンの操作よろしくな」

本音「あいあいさ~」

 

終尓はまた訓練に戻り、少しすると

簪がやってきた。

 

簪「本音、どう?」

本音「アシスト無しだと命中率が下がるって

また訓練に戻ったよ~」

簪「データある?」

本音「これだよ~」

簪「ん~?十分終尓は強いと思うけどね」

本音「かんちゃんもそう思うよね~

でも、しゅうに言ったけど90は

いかないとダメだって~」

簪「そっか」

 

終尓が訓練を終わり戻ってきた

 

簪「お疲れ様、終尓」

終尓「来てたのか

模擬戦…は時間的に無理だな

データはどうだ?本音」

本音「あんまり変わらないよ~」

終尓「そうか」

簪「終尓、今日はもう終わったら?

あんまり無理すると、よくないよ?」

終尓「そうだな、今日はもう帰るか」

本音「りょ~かい~」

 

その後、3人は寮に戻りシャワーを浴び食堂にて

夕食をとり、就寝した。

その後、決闘の前日までは模擬戦を交えながら

簪の機体の稼働データを集め訓練にはげんだ。

 

 

 



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決闘!!終尓VSセシリア!


バトルは難しいですね(^_^;)

とりあえず書きました。

出来たら感想お願いしますm(__)m


 

決闘の日 アリーナ

 

このアリーナのピットには一夏、箒、終尓、簪、千冬

の5人が集まっていた。

 

一夏「なぁ、箒

俺、ISの特訓、全然出来てないんだけど?」

 

箒「…」

 

一夏「箒?」

 

箒「…」プイッ

 

一夏「目をそらすなっ!!」

 

箒「しっ、仕方ないだろう!

アリーナの訓練機が借りれなかったんだから」

 

一夏「それでも、座学でも教えられること

はあるだろうっ!?」

 

箒「…」プイッ

 

一夏「だから、目をそらすなっ!!」

 

簪「一夏、少しは静かにしてよ

終尓が起きちゃうでしょ?」

 

一夏「あ、すまん」

 

終尓はアリーナに着いて早々に

簪に眠いといい、膝枕をしてもらい寝ていた。

 

箒「にしても、お前の専用機はいつ来るのだ?」

 

一夏「話をそらすな!!」

 

終尓「うるせぇな、一夏」

 

一夏「あ、悪い起こしたか?」

 

終尓「あー、眠い」

 

簪「おはよ、終尓。すこしは眠れた?」

 

終尓「あぁ、ありがとな簪」

 

二人は微笑みあっていた

はたから、見ればカップルである

 

終尓「あーぁ、だいたい聞いてたけど

この1週間、剣道はしてたんだろ?

なら無駄ってわけじゃないさ

結局、動かすのは自分だからな

機体が良くても、体がついていかないじゃ

意味無いしな」

 

箒「ほ、ほら見ろ!」

 

終尓「ただ、一夏の機体に剣が

装備されてなかったら半分は無駄だがな」

 

箒「うっ!」

 

終尓「ついでにいえば、座学がどうこう言うなら

夜に部屋で自分で出来ただろ」

 

一夏「うっ!」

 

終尓「自分で少しは動けよ?一夏」

 

一夏「わ、わかった」

 

終尓「にしてもこねぇな」

 

一夏の機体は予定よりかなり遅れていた

 

千冬「仕方ないな

綺堂、機体はすぐに使えるか?」

 

終尓「ハロ」

 

ハロ「モンダイナイ モンダイナイ」

 

終尓「だそうです」

 

千冬「なら、すぐに準備をしてくれ

先にお前とオルコットの試合をする」

 

終尓「りょーかい」

 

終尓は拡張領域に入れてある、

ISスーツを高速切替の要領で制服を

拡張領域に入れISスーツを着た

 

一夏「終尓のISの待機形態ってどんなのだ?」

 

終尓「ん?コレ」ピッ

 

ハロ「ハロ ハロ テヤンデイ」

 

終尓はハロを指差した

 

一夏 箒「え?」

 

終尓「だから、コレ」パシッヒョイ

 

ハロ「ハロ ハロ」

 

一夏 箒「えぇぇぇーー!!??」

 

千冬「本当だ、綺堂のISは

待機形態がこのハロだ」

 

ハロ「カンザシ カンザシ」

 

簪「よしよし」ナデナデ

 

一夏「ISって色々あるんだな」

 

千冬「ん?綺堂、オルコットの

準備が出来たそうだ

カタパルトに移動して出撃しろ」

 

終尓「はいよ、ハロ行くぜ」

 

ハロ「リョーカイ リョーカイ」

 

終尓「来いっ!サバーニャ!」

 

終尓が光に包まれ、光が消えると

全身装甲の白と緑のカラーをした。

機体が現れた。

 

一夏「これが、終尓の機体」

 

簪「カッコいい、終尓」

 

終尓「ありがとな、じゃ行ってくるわ」

 

簪「うん、私は管制室でデータ取ってるね」

 

終尓「よろしく」

 

簪「じゃ、後でね。

負けたらおしおきだからね?」

 

終尓「勝ったら、もっかい膝枕な?」

 

簪は管制室に向かった

 

終尓「じゃ、俺も行くか」

 

終尓はカタパルトに向かった

カタパルトに着き、出撃しようとすると

一夏が声をかけた

 

一夏「終尓っ!」

 

終尓「ん?」

 

一夏「勝ってこいよ?」

 

終尓「当然だ」

 

真耶「綺堂くん、射出準備完了

いつでも発進していいですよ?」

 

終尓「……」

 

終尓はゲンナリしていた

 

真耶「ど、どうしました?綺堂くん」

 

終尓「何かヤダ」

 

真耶「や、ヤダって」

 

終尓「さっきのセリフ何かヤダ」

 

真耶「や、ヤダって言われましても」

 

終尓「簪、コレ読んで発進ナビして」ピッピッピピ

 

簪「ん?ん~ん!わかった」

 

簪「ん、んん!!

サバーニャ 射出準備完了 リニアボルテージ上昇

730を突破 進路クリア 射出タイミングを

綺堂 終尓に譲渡します!」

 

終尓「オーライ ガンダムサバーニャ

狙い撃つぜ!!」ノリノリ

 

終尓の機体が射出された。

先に出ていた、セシリアが終尓を見ると

見下すように告げた。

 

セシリア「あら?逃げずに来ましたのね

それにしても、全身装甲タイプとは

そんな型遅れの機体で私に勝てると思っていますの?」

 

終尓「……」

 

「あれが綺堂くんのIS」

「全身装甲て珍しいね」

「でも、カッコいい」

 

セシリア「最後のチャンスをあげますわ

今すぐ土下座して謝れば、許してあげますわよ?」

 

終尓「……」

 

セシリア「聞いていますの?

それとも、今さら怖くて声も出ませんの?」

 

終尓「べらべらとうるせぇな

お前の国では対戦前に敵と話すのが常識なのか?

あいにく、俺はそんな主義ないんでね」

 

セシリア「なっ!?またバカにして!

もう容赦しませんわ!」

 

終尓「試合を始める前に賭けをしないか?」

 

セシリア「賭けですって?」

 

終尓「あぁ、お前言ったよな?

負けたら奴隷にするとか」

 

セシリア「えぇ、言いましたわね

撤回してくれとでもおっしゃりたいのですの?」

 

終尓「いや、俺が負けたら奴隷にでも

何でもなってやるよ

その代わり、お前が負けたらこのデータを

全国のIS委員会に送る」

 

終尓のISからオープンチャンネルでデータが流れた

 

実力からいえば、このセシリア・オルコットが

クラス代表になるのは当然…

 

セシリア「これは、まさか!?」

 

終尓「そう、あの時のお前の演説

これを各国のIS委員会が聞いたらどう思うかな?」

 

セシリアの顔はみるみる青ざめていく

 

終尓「まぁお前が勝てばいいだけのことだ

負けたら、お前がどうなるか

俺はすごく楽しみだけどな

代表候補、爵位、専用機の剥奪

財産押収に永久投獄どこまでつくだろうな?」

 

セシリア「あっ、あっ、あぁ」

 

セシリアの顔は青ざめ、恐怖に染まっていた

 

終尓「さぁ」

 

3

 

終尓「試合を」

 

2

 

終尓「始めようぜ」

 

1

 

GO!!

 

セシリア「いやぁぁぁ!!」

 

セシリアは恐怖にかられ、試合開始と同時に

引き金を引いた。

 

終尓「ふっ」

 

終尓は動かずに体を反らしかわした

 

セシリア「くっ!」

 

終尓「当たらんな」

 

セシリア「くっ!ティアーズ!!」

 

終尓「これか」

 

セシリアの声と共にビットが

彼女のもとを離れ、終尓のもとに向かう

終尓を取り囲むように浮かび

各ビットが終尓に向けて射撃を行う

 

終尓「ふっ、よっ、ほっ」

 

終尓は全てのビットの射撃をかわす

 

セシリア「くっ!なぜ当たりませんのっ!?」

 

終尓「お前の射撃が下手だからだ」

 

セシリア「またバカにして!!」

 

~前日~

 

アリーナ

 

訓練を終えた終尓と簪はピットで

翌日の決闘について話していた

 

簪「やっぱりアシスト無しじゃ

今は75が限界だね」

 

終尓「そうだな

まぁ決闘の方はなんとかなるだろ」

 

???「心配いらないわよ終尓くん」

 

終尓「ん?」

 

簪「あっ」

 

終尓「楯無さん」

 

簪「お姉ちゃん」

 

更識 楯無「やっほー終尓くん簪ちゃん」

 

終尓「心配ないってどういうことです?」

 

楯無「イギリスの代表候補生と決闘するんでしょ?

だから、少し情報持ってきてあげたの」

 

終尓「それはありがとうございます」

 

簪「お姉ちゃん、情報って?」

 

楯無「うん、まず終尓くんが

本気を出すまでも無いわ

彼女は与えられた機体の性能を

50%しか使えてないわ」

 

終尓「ずいぶん低いですね」

 

楯無「彼女の機体ブルーティアーズは

ビットを使った射撃戦が得意なんだけど

彼女に問題が1つ」

 

終尓「並行思考が出来ない?」

 

楯無「御名答

ビットを使うと本体の動きが止まり

本体が動くとビットが止まる

だから、性能をフルにいかせない

だから、終尓くんが本気を出すまでも無いのよ」

 

終尓「なるほど、情報ありがとうございます」

 

~現在~

 

終尓は攻撃をかわしながら

前日の楯無との会話を思い出していた

 

終尓(聞いてたとおりだな

本体が撃つときはビットが止まり

ビットが動くと本体が止まる)

 

セシリア「このっ!いい加減に落ちなさい!!」

 

終尓「なぁ、お前何でそんなに男を見下すんだ?」

 

セシリア「ふんっ!男なぞ子を産む以外に

使い道が無い、下等な生き物だからに

決まっていますわ!」

 

終尓「そうか、お前の歪んだ考えを

俺は絶対に認めない!!」

 

セシリア「なら、どうすると言うんですの?」

 

終尓「決まっている

お前の歪んだ考えはやがて、

世界を滅ぼしかねない

それを止めるためにここでお前を叩き潰すっ!!」

 

カッ!!

 

その瞬間、サバーニャが光だした。

そして終尓の目の前に

ウィンドウが現れ文字が表示された

 

お前のまっすぐな思い見届けたぜ

俺の力、存分に使いな

 

『初期化と最適化が終了しました

確認ボタンを押してください』

 

武装を確認すると使えなかった

装備が解放されていた

 

終尓(解放された?やはり鍵があったらしいな)

 

セシリア「あっ!?あなた初期設定のまま

闘っていたんですの!?」

 

終尓「そうらしいな

さて、覚悟はいいか?

世界の歪み、全力で狙い撃つぜっ!!」

 

終尓はGNスナイパーライフルⅢを

セシリアに向かって発射した。

 

セシリア「くっ!」

 

セシリアは紙一重でかわした

終尓は高速で飛行しながらライフルを撃ち

セシリアは紙一重でかわしていく

 

セシリア(こんな男に苦戦するとは!)

 

終尓「射撃って言うのはこうやるんだよ

三流スナイパーさん」

 

セシリア「くぅっ!ティアーズ!!」

 

終尓「各の違いを見せてやる

ライフルビット展開!!」

 

セシリアのビット4機と

サバーニャのビット16機が

共にアリーナに放たれた

 

セシリア「なっ!?ビット兵器!?」

 

終尓「使えるのはお前の国だけじゃないんだよ」

 

セシリア「ですが、そんな数操れるわけが」

 

終尓「言ったろ?各の違いを見せてやるってな!!」

 

終尓は旋回しながらビットを操作し

自らも攻撃しながら

セシリアのビットを全て撃ち落とし

セシリアにもダメージを与えていく

 

セシリア「そんな!ティアーズが!」

 

終尓「これで終わりにしてやるよ

行くぜ!ハロ!」

 

ハロ「リョーカイ リョーカイ」

 

終尓はマルチロックオンシステムを

起動して、セシリアに多重ロックをかける

 

終尓「乱れ撃つぜぇっ!!」

 

終尓はビットとGNマルチミサイル

GNスナイパーライフルⅢ×2

全てを使いセシリアを撃ち

セシリアのシールドエネルギーを

削り取り、セシリアを落とした

 

『試合終了 勝者 綺堂 終尓』

 

終尓はピットに戻り、簪が出迎えた

 

簪「お疲れ様、終尓」

 

終尓「楯無さんの言ったとおりだな

本気を出すまでもなかったわ」

 

簪「最後に少しだしたでしょ?」

 

終尓「ビットの操作だけな」

 

千冬「綺堂、やりすぎるなと言ったはずだが?」

 

終尓「殺してはないでしょ?」

 

千冬「まぁ、いいか

オルコットは予備パーツで

機体を修理する時間が必要だ

だから、お前と織斑の試合を先にやる」

 

終尓「来たんですか?」

 

千冬「試合が終わる、5分前にな」

 

終尓「なるほど、なら準備をします」

 

千冬「頼む」





どうですかね?

次は終尓と一夏の対決を書きます。

あと、自分で読んでて読みにくかったので
キャラごとに1列あけました


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決闘!!終尓VS一夏!

 

アリーナ ピット

 

終尓は一夏との決闘の準備を始めていた

 

終尓「千冬さん、一夏の機体データありますか?」

 

千冬「無い、それに一次移行も終わっていないから

見ても一緒だろう」

 

終尓「それもそうですね」

 

千冬「だが、コンセプトは接近型だ」

 

終尓「なるほど、なら機体は決まりだな

一夏、男同士の闘いで手加減はしないのが

当たり前だが、それだとすぐに終わって

お前の経験値もたまらないから

少しハンデをつける」

 

一夏「ちょっと、悔しいけど助かる」

 

終尓「じゃあ後でな」

 

終尓は反対のピットに向かった

 

千冬「一夏、綺堂はハンデをつけると

言ったが、あくまでも決闘に手加減はしない

気を抜いて、挑むなよ?」

 

一夏「わかった、ありがとう千冬姉」

 

一夏「箒」

 

箒「な、何だ?」

 

一夏「行ってくる」

 

箒「あ、あぁ!勝ってこい!」

 

一方、反対のピット

 

終尓「ハロ、機体チェンジ

ガンダムエクシア」

 

ハロ「リョーカイ リョーカイ」

 

終尓「来いっ!エクシアっ!!」

 

簪『終尓、一夏の発進準備完了したよ』

 

終尓「わかった、こっちも出る

ナビゲートよろしく」

 

簪『うん、エクシア カタパルトプットオン

射出準備完了 リニアボルテージ上昇

730を突破 進路クリア 射出タイミングを

綺堂終尓に譲渡します』

 

終尓「了解 ガンダムエクシア

綺堂終尓 出る!」

 

真耶『織斑くん、射出準備完了

いつでも発進してください』

 

一夏「分かりました

織斑一夏 白式 行きます!」

 

二人は同時にアリーナに飛び出した

 

一夏「あれ?終尓、機体変わってないか?」

 

終尓「あぁ、俺の機体の能力でな

さまざまな機体を使える」

 

一夏「へぇー」

 

終尓「さて、一夏

男同士の闘いだ、ハンデは付けるが

手加減はしないからな?」

 

一夏「ちなみにハンデって何だ?」

 

終尓「お前の機体、接近型だろ?

だから、俺も接近型にした

そして、俺はこの剣しか使わない」

 

終尓はGNソードを一夏に向ける

 

一夏「他のを使ったら?」

 

終尓「俺の負けでいい

狙いたいなら、俺を本気にさせてみろ」

 

一夏「わかった

俺も男だからな、だから他の

使ったら負けのルールはいらない

使ったら、俺に特訓をつけてくれ」

 

終尓「ほう、いいだろう

使ったら、俺がお前に特訓をつけてやる」

 

終尓「じゃあ」

 

3

 

一夏「行くぜ?」

 

2

 

終尓「来いっ!!一夏!!」

 

1

 

一夏「うおおぉぉっ!!」

 

GO!!

 

終尓と一夏は開始と同時にぶつかった

 

終尓「どうしたっ?一夏

そんな飛びかたじゃよけられないぞ」

 

一夏「こなくそっ!」

 

終尓「そうだっ!安定させろ

じゃないと、落とすぞ!!」

 

一夏「くぅっ!」

 

管制室

 

千冬(綺堂は少し手加減しているな

待っているのか?)

 

簪「終尓は待ってるみたいですね」

 

真耶「えっ?な、何をですか?」

 

千冬「気づいたか、更識妹」

 

簪「えぇ、終尓は一夏に回避と攻撃を

両立できるように立ち回ってる」

 

千冬「ほう、そこまで気づくとは

お前もなかなか出来るな」

 

真耶「えっ?あ、あの私にはさっぱり」

 

千冬「見ていれば分かりますよ」

 

アリーナ

 

終尓と一夏の対決が始まって

15分が経過した

 

終尓「だいぶ馴れてきたな

飛びかたも切り方も安定してきてる」

 

一夏「あぁ」

 

終尓「そろそろかな?」

 

一夏「なんのことだ?」

 

終尓「見てたら分かるさ」

 

終尓と一夏の剣が交わると

白式が光だす

 

管制室

 

千冬「ようやくか」

 

簪「みたいですね」

 

アリーナ

 

光が収まると白式がフォルムを変えていた

 

終尓「やっとか、以外と早かったな」

 

一夏「これは?」

 

終尓「一次移行だ

その機体はお前の機体になったんだよ」

 

一夏「俺の…機体」

 

終尓「さて、一夏

一次移行もすんだし

こっからは全力で行くぞ」

 

一夏「あぁ!来いっ!終尓!!」

 

終尓「いいな、その目、男の目だ

なら、俺もそれにこたえてやるよ

ガンダムエクシア 目標を駆逐する!」

 

その瞬間、エクシアが光だした

 

お前の覚悟は見届けた

俺の力を使え

 

光がやむとエクシアはセブンソード

に変化していた

 

一夏「終尓も終わったらしいな」

 

終尓「みたいだな

仕切り直しと行くか」

 

一夏「あぁ」

 

終尓「ガンダムエクシア

綺堂終尓」

 

一夏「織斑一夏 白式」

 

終尓「目標を」

 

一夏「行くぜっ!!」

 

終尓「駆逐するっ!!」

 

一夏と終尓は激しく切り結んでいく

 

一夏「うおおぉぉ!!」

 

終尓「はぁぁぁぁっ!」

 

その瞬間、白式の雪片が光だした

 

終尓「ちっ!」

 

一夏「はぁぁ!」

 

一夏が雪片を振り抜き

終尓は回避しきれず機体を掠める

 

終尓「ちっ!大した威力だな」

 

一夏「何だ?今の」

 

終尓「単一仕様能力だな」

 

一夏「ワ、ワンオフ?」

 

終尓「ワンオフアビリティ

その機体が持つ特殊な能力だ

普通なら二次移行後に発動するんだが

その機体は特別みたいだな」

 

一夏「この機体の力…」

 

終尓「面白い

来いっ!!一夏!!」

 

一夏「あぁ!!行くぞ!!終尓!!」

 

一夏と終尓は火花を散らしながら

剣と剣をぶつけあう

 

終尓「一夏、そろそろケリにしようぜ」

 

一夏「あぁ、もう俺のエネルギーは

つきかけだしな」

 

終尓はGNソードを

まっすぐ一夏に向ける

エクシアの背中から

GN粒子が吹き出される

一夏は雪片を持ち直し

終尓をまっすぐ見据え

雪片を構えた

 

終尓と一夏はお互いをまっすぐ見据え

一夏が駆け出した

 

一夏「うおおぉぉ!!」

 

終尓「はぁぁぁぁ!!」

 

二人が近づき通りすぎるとブザーが鳴り響いた

 

勝者 綺堂 終尓

 

一夏「くそ~負けたか」

 

終尓「最後のが決まってたら勝ってたな一夏」

 

一夏「くそ~結局、剣しか使わせられなかったし」

 

終尓「まぁ訓練に励め、手伝ってやるから」

 

一夏「いいのか?」

 

終尓「暇なときぐらい付き合ってやるさ」

 

一夏「サンキューな終尓」

 

終尓「さてと、簪あとよろしく」

 

簪『ちょっと待って!?終尓!!

せめてピットまで戻ってきて!』

 

終尓「」バタッ

 

終尓はいきなり倒れた

一夏は驚き駆け寄る

 

一夏「おいっ!大丈夫か!?終…」

 

終尓「zzzz」

 

一夏「えっ?寝てる?」

 

簪『もう!!疲れたら

すぐに寝ちゃうんだから!

一夏!終尓をピットまで運んで!』

 

一夏「わ、わかった!」

 

一夏は終尓を抱えてピットまで飛んだ

 

ピット

 

簪はピットで一夏が来るのを待っていた

 

一夏「簪!終尓は大丈夫なのか?」

 

簪「大丈夫だよ、寝てるだけだから」

 

終尓「zzzz」

 

一夏「あんないきなり寝るか?普通」

 

簪「終尓は普通じゃないから」

 

千冬「ご苦労だったな、織斑

オルコットとの試合だが

オルコットは修理が終わってない

よって、明日に持ち越すことにした

今日は部屋に戻って休め」

 

一夏「わ、わかった」スパァン

 

千冬「敬語を使え」

 

一夏「わ、分かりました…織斑先生」

 

千冬「さて、綺堂を部屋に運ぶか」

 

真耶「織斑くん、専用機についての

マニュアルです。しっかり読んでくださいね?」

 

真耶は笑顔で電話帳サイズの本を

一夏に渡し、一夏はゲンナリした

 

千冬「では、山田先生あとを頼みます」

 

真耶「はい」

 

一夏「ちょっと待ってくれ!」

 

千冬「何だ?織斑」

 

一夏「終尓と千冬姉は知り合いなのか?」

 

千冬「ドイツに居たときに一度会っただけだ

あとは綺堂に聞け」

 

千冬と簪は終尓を抱え

ピットを後にした

 





とりあえず書けました

最後のぶつかり合いは
00のエクシアと0ガンダムの
ラストシーンをイメージしてます!


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決闘!!一夏VSセシリア!!

 

アリーナ

 

セシリアの専用機の修理が間に合わず

翌日に持ち越された

一夏とセシリアの決闘を行うために

一夏、千冬、箒、終尓が

アリーナのピットに集まっていた。

 

 

終尓「何で俺まで来なきゃならんの?」

 

一夏「まぁ、そう言うなよ

ちょっとはアドバイスとかしてくれよ」

 

終尓「当てれば勝てる

外せば負ける、以上!!アドバイス終わり!

じゃ帰る」

 

千冬「待て、綺堂

いいから付き合え」

 

終尓「へいへい」

 

箒「一夏、油断するなよ?」

 

終尓「まぁ、頑張れ」

 

一夏「サンキュー箒、終尓

それとさ、終尓…」

 

終尓「あ?」

 

一夏「オルコットのデータどうするんだ?」

 

終尓「決まってるだろ

全国のIS委員会に送る

アイツは俺に負けた

アイツはあそこまでの大言壮語をしたんだ

当然の仕打ちだ」

 

一夏「その場合、オルコットはどうなるんだ?」

 

千冬「良くても代表候補生と専用機の押収と

爵位の剥奪、悪くすれば永久投獄だろうな」

 

一夏「あのさ…オルコットのこと

考えなおしてくれないか?」

 

終尓「は?」

 

終尓は一夏を睨んだ

 

一夏「うっ!確かにアイツは日本を

馬鹿にしたけどそれだけだろ?

だったら、そこまで本気で対処しなくても

いいんじゃないか?

間違いは誰にだってあるしさ」

 

終尓「違うな、間違っているぞ一夏

確かに間違いは誰にでもある

だが、許される間違いと許されない間違いがある

アイツはそれを理解していない

だからこそ、分からせてやるんだ」

 

一夏「でも、アイツも俺らもまだ子供だろ?

これからがあるんだ

そんなアイツの人生を潰してまで

分からせてやることないだろ?

それに生徒の間違いを正すのは

生徒じゃなくて、教師だろ?

そのために終尓をここに呼んだんだろ?

織斑先生」

 

千冬「ふっ、綺堂を残した理由はさておき

織斑の言葉は正論だな」

 

終尓「はいはい、分かりましたよ。ハロ」

 

ハロ「リョーカイ リョーカイ」

 

終尓はハロからデータの入ったメモリを

取りだし千冬に渡した

 

千冬「まぁここからは私の仕事だな」

 

終尓「お任せしますよ」

 

一夏「ありがとな終尓」

 

終尓「別に礼を言われることはしてないさ

じゃ、俺は戻るぞ」

 

終尓はピットを出ていった

 

廊下

 

終尓「やれやれ、一夏はお人好し過ぎるな

まぁ、それがこの先どうなるかが見物だがな」

 

終尓はそう呟くと自室へと戻っていった

 

アリーナ

 

千冬「さて、オルコットの準備が出来たそうだ

織斑、カタパルトに移動しろ」

 

一夏「分かりました」

 

箒「一夏、今度こそ勝ってこい!」

 

一夏「あぁ!!行ってくる!!」

 

真耶『織斑くん、射出準備完了です!

いつでもどうぞ!』

 

一夏「はい!織斑一夏 白式 行きます!」

 

一夏がアリーナに出るとセシリアも出てきた

 

一夏「今日はよろしくな」

 

セシリア「ふっ」

 

セシリアはどうでもよさそうに笑う

 

一夏「どうした?」

 

セシリア「もうどうでもいいですわ

勝っても負けても

私の未来は決まっていますもの」

 

一夏「あー昨日のことか?」

 

セシリア「えぇ、私は負けた

つまり、私のあの発言がIS委員会に知れ渡る

そうなれば、未来はもう見えていますわ」

 

一夏「あー、それな

無くなったぞ?」

 

セシリア「えっ?」

 

セシリアは驚き一夏のほうを見た

 

一夏「終尓に頼んでな

無かったことには出来なかったけど

千冬ね…織斑先生にデータを渡すように

頼んで、織斑先生に任せるって言ってたから

多分、反省文ぐらいで許してくれると思うぞ?」

 

セシリア「な、なぜそんなことを?」

 

一夏「だって、何かかわいそうだからさ

確かに日本を馬鹿にしたけど

それだけで永久投獄とか爵位剥奪とか

そんな人生つぶれるようなことに

クラスメイトがなったら後味悪いし

だから、これからやり直すことも

出来るチャンスをやって欲しかったんだ

って、何か上から目線になっちゃったけど

まぁ、とにかく俺はオルコットに

クラスにいてほしいんだ」

 

セシリア「そうですか…

お気遣いありがとうございます」

(こんな男性もいるのですね…)

 

セシリアは目尻に涙を浮かべていた

 

一夏「じゃあ、話も終わったし

いっちょやるか!」

 

セシリア「えぇ!手加減はいたしませんわよ?」

 

一夏「上等!!」

 

3

 

2

 

1

 

GO

 

開始早々、セシリアはスターライトで

一夏を狙い撃つ

一夏は横に移動し攻撃をよける

セシリアは続けてスターライトを連射する

一夏はギリギリでよけるが

よけきれずに何発か被弾する

 

一夏(このままじゃジリ貧だな

試してみるか)

 

一夏はセシリアに体を向け

瞬時加速で一気にセシリアの懐に飛び込んだ

 

セシリア「なっ!?」

 

一夏(よし!成功!)

 

一夏はセシリアを切りつける

 

セシリア「くっ!ティアーズ!!」

 

一夏「うぉっ!あぶねっ!」

 

一夏はビットからの射撃を回避するが

また距離を空けられてしまう

 

セシリア「まさか瞬時加速を使うとは

なかなか出来ますわね」

 

一夏「そりゃどうも」

 

セシリア「ですが、もう通じませんわよ?」

 

一夏「それでも、ダメージは与えられたしな」

 

セシリア「もう油断はしませんわ!

行きなさい!ティアーズ!!」

 

一夏「くぅっ!」

 

一夏はビットをよけ続けるが

しだいにビットのスピードになれだした

 

一夏(よし!だいぶなれてきたぞ)

 

一夏はビットにタイミングをあわせ

ビットを破壊した

 

セシリア「!?っくぅ!」

 

一夏はビットになれ次々と破壊していく

残り一つとなりセシリアはビットを戻した

一夏はチャンスと思い

セシリアに向かっていく

 

セシリア「おあいにくさま!

ビットはまだありましてよ?」

 

一夏「ゲッ!!」

 

一夏はミサイルの直撃を食らった

 

セシリア「今のうちに!」

 

セシリアは距離をとろうとした

 

一夏「うおおぉぉ!!」

 

セシリア「えっ!!」

 

一夏が煙から飛び出した

一夏は零落白夜を発動させ

セシリアに突撃していく

セシリアはあわててスターライトを

構えるが照準が定まらず

一夏が先に目の前に迫る

そのまま一撃目と二撃目を受け

シールドエネルギーはつきかけ

三撃目を覚悟したときブザーがなる

 

『白式 シールドエネルギーエンプティ

勝者 セシリア オルコット』

 

一夏「えっ?」

 

セシリア「えっ?」

 

一夏は訳がわからずに戸惑う

セシリアも同様の顔をしていた

 

『試合は終了した

二人ともピットに戻れ』

 

一夏「はっ!はい!」

 

セシリア「分かりました」

 

二人はピットに戻った

 

千冬「バカ者」

 

ピットに戻って最初の一言だった

 

一夏「あのー何で俺は負けたんですか?」

 

千冬「貴様が武器の特性を

理解せずに使用したからだ」

 

セシリア「織斑先生、どういうとこですの?」

 

千冬「あぁ、こいつの単一仕様能力

零落白夜は相手のシールドエネルギーを

大幅に削ることが出来るが

自らのシールドエネルギーも

削る、諸刃の剣なんだ

こいつはその特性を理解せず

使ったためシールドエネルギーが切れたのだ」

 

セシリア「つまり、シールドエネルギーが

残っていたら私は負けていた?」

 

千冬「そういうことだな

ようはこいつが自爆したんだ」

 

箒「アホだな」

 

一夏「うっ!ぐっ!」

 

セシリア「そうですか」

 

千冬「オルコット」

 

セシリア「はっ!はい!」

 

千冬「これが何だか分かるか?」

 

千冬は終尓から渡されたチップを見せる

 

セシリア「それは…」

 

千冬は床に落とし足で踏み潰した

 

セシリア「なっ!?なにを!?」

 

千冬「オルコット、今回のことに関しては

不問にしてやる

だが、自分がどういう立場にいるか

自分の発言がどういう結果をもたらすか

身をもって知っただろう?」

 

セシリア「は…はい」

 

千冬「では、これからは気をつけろ以上だ」

 

セシリア「はい、ありがとうございます」

 

一夏「良かったな」

 

セシリア「はい、では私はこれで」

 

セシリアはピットを出ていった

 

千冬「さて、織斑

今後は貴様もあんなみっともない

終わりかたをしないように

訓練に励め、以上だ」

 

一夏「うぐっ!はい…分かりました」

 

千冬「では、お前も戻れ」

 

一夏「はい」

 

一夏と箒はピットを出ていった

こうして決闘は終わった

 

終尓が去った後

 

終尓と簪の部屋

 

終尓が部屋に戻ると

簪がベッドに座り

家から持ってきた特撮物の

DVDを観ていた

 

簪「あれ?一夏とオルコットさんの

試合終わったの?」

 

終尓「いや、興味ないし

出てきた」

 

簪「そっか」

 

簪はテレビに集中した

終尓は簪に近づき、簪を背後から抱きしめた

 

簪「きゃっ!」

 

簪は驚いたが、特に嫌がりはしなかった

 

簪「どうしたの?」

 

簪は終尓の顔を覗きこむ

 

終尓「ちょっと、面白いことがあったの」

 

簪「そっか、一緒に観る?」

 

終尓「そうするかな」

 

終尓は簪の横に座り

一緒にDVDを観賞し

自室にて夕食を二人でとり

就寝した



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代表決定!


少し展開をオリジナルにします

そしてオリジナルにしようとして
遅れました。すいませんm(__)m


教室

 

千冬「では、1組のクラス代表は

織斑 一夏とする!」

 

決闘の翌日、朝のSHRにて千冬が言った

 

一夏「えっ!?何で俺!?

終尓が2連勝したんだから、

終尓がやるんじゃないの!?」

 

終尓「俺は忙しいからパスだ」

 

一夏「なら、オルコットがやれば」

 

セシリア「私は辞退しましたわ」

 

一夏「だからって、何で俺なんだよ!!」

 

千冬「くどい!すでに申請は出した

もう変更は出来ん。男ならグダグダ言うな」

 

セシリア「織斑先生、

少し前に出てもよろしいですか?」

 

千冬「いいだろう、しかし手短にな」

 

セシリア「ありがとうございます」

 

セシリアは教壇に上がる

 

セシリア「このクラスの日本人の皆さん

先日の皆さんや日本に対する

私の暴言の数々をここで謝罪致します。

本当に申し訳ありませんでした」

 

セシリアは頭を深く下げて謝罪した

 

……

 

クラスは静まり返った

 

清香「顔を上げなよ、オルコットさん」

 

セシリア「っ!」

 

清香「確かにムッときたこと言ったけど

反省してちゃんと謝罪したんだから

それでいんじゃない?」

 

さゆか「そうだね」

 

セシリア「許してくださるんですの?」

 

本音「ちゃんと謝ったんだから

それでいいよ~」

 

ウンウン

タシカニネ

 

セシリア「ありがとうございます皆さん」

 

セシリアは席に戻った

 

千冬「では、SHRはこれにて終了する!」

 

SHRが終わり、終尓と一夏が

話しているとセシリアがやってきた

 

セシリア「綺堂さん、織斑さん

少しよろしいですか?」

 

終尓「あ?」

 

一夏「ん?」

 

セシリア「先日のことを謝罪したくて

まことに申し訳ありませんでした!」

 

セシリアは頭を深く下げて謝罪した

 

一夏「いや、それはもういいって

俺も飯マズとか言ったし」

 

終尓「俺は事実を述べただけだから

謝罪することは無いがな」

 

セシリア「綺堂さんの言葉は覚えております

これからは心を入れ換えて、代表候補に

恥じぬ振る舞いを心がけます」

 

終尓「そうしろ、データは織斑先生に

渡したから、織斑先生に頼め」

 

セシリア「そちらは大丈夫ですわ

すでに解決いたしました」

 

終尓「そうか」

 

セシリア「それでこれからは

交友を深めるために一夏さん、終尓さんと

お呼びしても構いませんか?」

 

一夏「俺はいいぜ!」

 

終尓「好きにしろ」

 

セシリア「ありがとうございます

では、私もセシリアとお呼びくださいな?」

 

一夏「わかったよセシリア」

 

終尓「気がむいたらな」

 

セシリア「では失礼します」

 

セシリアは席に戻っていった

 

 

 

 

 

 

 

4月も終わりに差し掛かり

もうじき、クラス対抗戦が近づいてきた

1組の生徒は実習の為にアリーナにあつまっていた

 

アリーナ

 

千冬「整列しろ」

 

千冬の声で全員が整列する

整列したのを見て千冬が述べる

 

千冬「では、これより専用機による

実習を行う。織斑、オルコット、綺堂

前に出ろ」

 

一夏とセシリアは前に出た

 

終尓「えーめんどい」

 

千冬「一発貰いたいか?」

 

千冬は出席簿を構えた

 

終尓「何も言ってません!」

 

終尓も並んだ

 

千冬「まったく!では機体を展開しろ!」

 

セシリアはブルーティアーズ

終尓はサバーニャを展開した

 

千冬「何をしている、早くしろ」

 

一夏は上手く展開出来ない

 

終尓「一夏、名前を呼びながらやってみろ」

 

一夏「わかった、来い!白式!」

 

一夏はようやく展開した

 

千冬「遅いっ!熟練者なら1秒も掛からずに

展開するぞ!よし!では、まずは

飛行を見せてもらう!飛べ!」

 

三人は同時に飛びたったが

一夏は少し遅れていた

 

千冬「なにをしている!

サバーニャもブルーティアーズも

スペック上では白式よりも

速度は下回っているぞ!」

 

一夏「て言われてもなー

どうも、飛ぶイメージが掴めないんだよな」

 

セシリア「一夏さん、大丈夫ですか?」

 

終尓「なにやってんだ?一夏」

 

一夏「どうもまだ飛行になれなくてな」

 

終尓「決闘の時は飛べてたじゃねぇか」

 

一夏「あの時は無我夢中だったし」

 

セシリア「一夏さん、イメージはイメージ

自分の飛びやすい方法を探した方が

よろしくてよ?」

 

一夏「ちなみに終尓は?」

 

終尓「ブースターに力を込める感じかな?」

 

一夏「分かりにくい」

 

終尓「だから、イメージはイメージだって

自分で飛びやすい方法探せ」

 

一夏「そうする」

 

箒『一夏!そんなところで何をしている!

早く下りてこい!』

 

箒が麻耶のインカムを奪い通信してきた

そして、千冬に叩かれていた

 

千冬『三人共、そこから急降下と完全停止をしろ

目標は地上から10センチだ』

 

セシリア「では、お先に」

 

セシリアが先に下りていった

 

千冬「よし、10センチだな

さすがは代表候補生だな」

 

終尓「行くか~」

 

終尓は機体を反転させ

地上に向かって最大速度で降下した

そして、地上が近づき

再度反転させブーストを全開にし

完全停止した

周りはその風圧により

砂ぼこりが舞っていた

 

千冬「やりすぎだ!バカ者!

目標ジャストだが、そこまでやらなくていい!」

 

終尓「急降下しろって言ったじゃないですか」

 

千冬「だからといって、

限界速度で下りてくるな!

周りのことを考えろ!」

 

終尓「すみませんねぇ」

 

周りを見ると風圧で吹き飛ばされた者もいた

 

一夏「よしっ!俺も!」

 

一夏も終尓の真似をしてみた

が、やはり出来るはずもなく

地面に激突し、グラウンドに

小さなクレーターを作った

 

千冬「バカ者

誰がグラウンドに穴をあけろと言った」

 

一夏「す、すみません」

 

終尓「おー綺麗に丸い穴が出来たな」

 

セシリア「大丈夫ですか?一夏さん」

 

一夏「あぁありがとうセシリア」

 

箒「ISがあるから大丈夫に決まっているだろう」

 

セシリア「あら?それでも心配するのは

当たり前のことだと思いますが?」

 

箒「猫かぶりめ」

 

セシリア「鬼の仮面よりましですわ」

 

千冬「そこの二人、邪魔だ

隅の方でやれ、では今日の授業はここまで

織斑、自分で空けた穴だ

埋めておけよ?」

 

一夏「はい…」

 

終尓「IS使えばすぐに終わるだろ」

 

一夏「終尓、今日昼奢るから手伝ってくれよ」

 

終尓「金には困ってないがいいだろう」

 

千冬「待て、綺堂

学園長がお呼びだ、学園長室に行け」

 

終尓「分かりました」

 

一夏「学園長が?終尓なんかしたのか?」

 

終尓「いや、悪いが一夏

一人で頑張れよ?」

 

一夏「おう!じゃ後でな」

 

終尓は学園長室に向かった

 

 

学園長室

 

終尓「失礼します」

 

学園長「来ましたね綺堂君」

 

終尓「学園長殿が俺に何のようで?」

 

学園長「私ではありませんよ

IS委員会からあなたに依頼が来たのです」

 

終尓「話を聞きましょうか」

 

学園長「内容はBT2号機は知っていますか?」

 

終尓「オルコットの機体の

進化系でしたっけ?

確かまだ試験段階のはず」

 

学園長「そう、その起動実験や稼働テストを

今度行うのです」

 

終尓「で?」

 

学園長「もう一つ

亡国企業は知っていますか?」

 

終尓「っ!!」

 

終尓の顔つきが険しくなった

 

学園長「最近、活動が活発化していましてね」

 

終尓「そのBT2号機を狙っていると?」

 

学園長「先日、亡国企業に機体が何機か

奪取されました。おそらく狙っていると見て

間違いないでしょう」

 

終尓「つまり、亡国企業から

BT2号機を起動テストの間守ればいんですね?」

 

学園長「そういうことです」

 

終尓「報酬の話に入りましょうか」

 

学園長「イギリス政府より前金で300万

成功報酬で700万だそうです」

 

終尓「ほう、ずいぶん出してきましたね」

 

学園長「それだけ必死なのです

これ以上、亡国企業の戦力拡大は

なんとしても防がねばなりません

だから、あなたにお願いするのです」

 

終尓「かしこまりました

綺堂 終尓、ご依頼お引き受け致します」

 

学園長「ありがとう」

 

終尓「出発はいつですか?」

 

学園長「今からです」

 

終尓「え?」

 

学園長「情報漏洩を防ぐ為に

今日まで伏せていました

稼働テストは明日の朝からです」

 

終尓「つまり、今からイギリスに飛べと?」

 

学園長「ISを使えばすぐでしょう?」ニッコリ

 

終尓は心のなかで死ねと思った

 

終尓「分かりました

出発準備をして出発いたします」

 

学園長「よろしくお願いしますね

織斑先生にはだいたい話してますから

大丈夫ですよ」

 

 

終尓は自室に戻り、準備を済ませ

その時に簪にメールをしておいた

休み時間になり簪が部屋に戻って来た

 

簪「終尓、どれぐらい学園を離れるの?」

 

終尓「さぁ?稼働テストの護衛だから

何日かは見ておいたほうがいいだろうな」

 

簪「そっか」

 

簪は少ししょんぼりした

 

終尓「そんな顔をするな

居なくなるわけじゃない

なるべく早く帰ってくるさ」

 

終尓は簪の頭を撫でながら言った

 

簪「うん、わかった

終尓、早く帰ってきてね?」

 

終尓「はいはい」

 

終尓たちが話していると

千冬から通信が入った

 

千冬『綺堂、学園長から話しは聞いた

出発は海岸だと目立つからアリーナからしろ』

 

終尓「了解しました

じゃあ行ってくるな」

 

簪「行ってらっしゃい」

 

終尓はアリーナに向かい

簪は教室に向かって行った

 

終尓「ハロ、長時間の飛行になる

フリーダムに機体変更」

 

ハロ「リョーカイ リョーカイ」

 

終尓がアリーナに着くと千冬が待っていた

 

千冬「来たな、出撃したら即座に上昇し

雲の上を飛べ、IS委員会に通達してあるから

国境をそのまま越えて飛んでも問題ない」

 

終尓「了解しました」

 

千冬「ではな、気をつけろよ?」

 

終尓「はい」

 

終尓は出発した

 

 

教室

 

真耶「では、授業を始めますけど

その前に綺堂君は個人的な都合で

何日か学園をあけます」

 

一夏「終尓はどこに行ったんですか?」

 

真耶「個人的な都合なのでそこまでは」

 

一夏「そうですか、分かりました」

 

真耶「では、授業をしますね」

 

 

放課後教室

 

一夏は帰らずに終尓の机を眺めていた

 

一夏(終尓、どこ行ったんだろな)

 

簪「一夏」

 

一夏「ん?簪さん?どうしたんだ?」

 

簪「終尓の机を見てたけど、終尓のこと気になる?」

 

一夏「うん、まぁ

何かアイツは他の人とは違う感じがして

気になるんだ」

 

簪「一夏……そっちの人?」

 

一夏「ち、が、う!!」

 

簪「冗談だよ、ふふっ

終尓がどこに行ったかは知らないけど

すぐに帰ってくるよ」

 

一夏「簪さんは終尓のことよく知ってるんだな」

 

簪「そんなに知らないよ?

でも、私は終尓を信じてるから

それでいいの」

 

一夏「信じる…か

そうだな、俺も終尓を信じるよ!」

 

簪「うん!じゃ帰ろ?」

 

一夏「あぁ!」

 

簪と一夏は教室を出ていった





代表決定パーティーは省きます

次の話しは完全オリジナルに書くので多分遅れます


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終尓VS亡国企業!1

1話で納めようかと思いましたが
長かったので分けました



上空 イギリス国境付近

 

終尓「ハロ、目的地まで後どのぐらいだ?」

 

ハロ「1000キロ 1000キロ」

 

終尓「もうちょいか」

 

終尓はIS学園からイギリスに向けて

飛んでいた。現在はイギリスの国境付近を

飛行中だった。

 

ハロ「ミサイル接近!ミサイル接近!」

 

終尓「なにっ!?」

 

終尓が飛行していると

数発のミサイルが飛んできた

 

終尓「ハロ、マルチロックは?!」

 

ハロ「使用不可能!使用不可能!」

 

終尓「ちぃ!」

 

終尓は舌打ちしながらミサイルの迎撃体制に入った

ミサイルの何発かはビームライフルと

クスフィアスで撃ち落とし、

残りはビームサーベルで切り払った

終尓がミサイルの来た方向を見ると

ラファールが3機向かってきていた

 

終尓「こちらIS学園所属、綺堂終尓だ!

現在、特務にてイギリスへと向かっている!

攻撃を中止せよ!繰り返す!攻撃を中止せよ!」

 

???「はっ!そんなこと知ってるよ!

だから、攻撃してんだろうが!」

 

終尓「てめぇ!亡国企業のオーガスか!」

 

オータム「オータムだ!!

てめぇ!ぜってぇぶっ殺す!!」

 

ラファールはさらに加速し向かってきた

 

終尓「くそっ!」

 

終尓は長時間の飛行により

疲労していた。

ラファールはマシンガンが2人

ミサイルが1人になり、終尓に集中放火を浴びせる

終尓は回避するのが精一杯だった

 

終尓「このまま闘うのは無理か!」

 

オータム「どうした!この前より歯ごたえが

全然ねぇぞ!」

 

終尓「うるせぇ!ババァ!」

 

オータム「はっ!負け犬の遠吠えか?」

 

終尓「このままじゃやられる!」

 

終尓はビームサーベルを展開し

マシンガンのラファールに突撃した

 

オータム「させるかぁ!」

 

オータムはマシンガンを両手に持ち

終尓を狙う、終尓はバラエーナをオータムに撃つ

 

オータム「ちぃ!」

 

オータムはマシンガン一丁を失うが直撃は回避した

終尓はオータムを退け別のラファールに狙いを定めた

ラファールのマシンガンを切り落とし

蹴り飛ばし、次のラファールに狙いを定めた

 

オータム「クソガキがぁ!」

 

終尓「くそっ!」

 

オータムが自分の武装全てを展開し

終尓の行く手を阻み、もう二機のラファールも

それに乗じて終尓に再び集中放火を浴びせる

 

終尓「やべぇ!もうSEが!」

 

オータム「今日こそ終わりだ!」

 

ハロ「危険!危険!」

 

終尓の機体はまだ解放されていないため

FS装甲が作動しておらず

実弾でもダメージを受けてしまう

終尓は攻撃をなるべく回避していたが

疲労により本来の動きが出来なくなっていた

 

オータム「今だ!やれぇ!」

 

ラファール3機による、

集中放火を終尓は回避しきれなかった

終尓は攻撃を受けSEが尽きてしまい

直撃を食らった

 

終尓「ぐっ!」

 

オータム「あばよ!クソガキ」

 

オータムは終尓に向かってミサイルを放った

終尓は自分に向かって来る

ミサイルを見ながら自分の終わりを悟った

もう回避する気力も残っていない

終尓は目を閉じ覚悟を決めると

 

1人の顔が浮かんだ

 

簪(終尓、早く帰ってきてね?)

 

終尓「簪!!」

 

終尓は意識を覚醒させ、ミサイルを切り落とした

 

終尓「こんなところで死ねるかぁ!!」

 

終尓の目からハイライトが消えた

 

終尓「ハロ、地面までの落下時間は?!」

 

ハロ「240秒 240秒」

 

終尓「サバーニャの機体変更の時間は?!」

 

ハロ「120秒 120秒」

 

終尓「なら機体解除後、

即座にサバーニャに機体変更!」

 

ハロ「リョーカイ リョーカイ」

 

オータム「しぶてぇなぁ!とっとと死ねぇ!」

 

終尓は空中で機体を解除した

 

オータム「はっ!血迷ったか?

空中でIS無しでどうしようってんだ?」

 

終尓「お前なら生身で十分だ」

 

オータム「だったらやってみな!」

 

オータムはマシンガンを終尓に撃った

終尓は体の向きを変え風の流れを使い弾丸をかわす

 

オータム「ちぃ!」

 

オータムはマシンガンを乱射するが

終尓には上手くかわされ、怒りで照準が

定まっておらず終尓にはかわされる

 

オータム「これならどうだ!」

 

オータムは近接武装のナイフを展開し

終尓に向かっていき終尓に振り下ろした

 

終尓「甘いっ!」

 

終尓はオータムの腕を掴みそのまま体を回し

腕からオータムの背中に移動した

 

オータム「小癪なっ!」

 

オータムはブーストを全開にし

終尓を振り払おうとしたが

終尓はしがみつき離れない

 

オータム「ならこれならどうだ!」

 

オータムは急降下を始めた

 

終尓「くうぅ!」

 

オータム「生身でこの急降下には耐えれねぇだろ!」

 

終尓(意識がぶっ飛びそうだぜ!)

 

ハロ「準備完了 準備完了」

 

終尓「っ!!よしっ!来い!サバーニャ!」

 

終尓はオータムから離れ即座にサバーニャを展開した

 

オータム「ちぃ!機体を変えやがったか!

だが、てめぇにはもうエネルギーがねぇだろ!」

 

終尓「残念ながら、こいつのエネルギーは

本来のGNドライブからのエネルギーだから

無尽蔵なんだよ!」

 

オータム「なんだと!」

 

終尓「悪いがもうお前らに

付き合ってられないんでな

一気に決めるぞ!!」

 

オータム「やってみな!」

 

終尓「行くぜ!トランザム!!!」

 

終尓のサバーニャが赤く染まった

終尓はブースターを全開にし

オータム以外のラファールに向かっていく

 

オータム「っ!!」

 

オータムは終尓を追おうとしたが

スピードが追い付かなかった

 

終尓「ハロ、ホルスタービット全機展開!!」

 

ハロ「リョーカイ リョーカイ」

 

終尓は全てのホルスタービットを展開し

ラファールを二機撃墜した

 

オータム「ちぃ!役立たずどもが!」

 

終尓「残りはお前だけだ!」

 

オータム「悪いが簡単にやられるきはねぇ!」

 

オータムは終尓にしがみついた

 

終尓「何のつもりだ!」

 

オータム「あばよ!」

 

オータムはコアを抜き取り空中に飛び

自分のラファールを自爆させた

 

終尓「なに!?ぐあぁぁ!」

 

オータムは新たにアラクネを展開し飛び去っていった

 

終尓は爆発のダメージで意識を数秒失ったが

すぐに回復し機体を持ち直した

 

終尓「逃げたか、そういう作戦だったんだろうな

倒せたら倒して、無理ならダメージを与える

イギリスに行かせない為にここまでやるとはな

BT2号機を狙ってるのは間違いなさそうだな

急ぐぜハロ!」

 

終尓は再度飛行を再開した

 

 

 

 

イギリス某所IS研究所

 

政府役人「遅いですね」

 

所長「そうですね、計算では2時間前には

到着していてもおかしくないのですが」

 

研究所では政府の役人と所長が終尓の到着を

待っていた。

 

研究員「所長、接近する熱源があります」

 

所長「数は?」

 

研究員「1つです」

 

所長「通信を送ってみて」

 

研究員「了解、こちらイギリスIS研究所

接近する機体、応答せよ」

 

終尓『こちらIS学園所属、綺堂終尓』

 

所長「あぁ、出迎えを出して

表に着陸するように伝えて」

 

研究員「了解、こちら研究所、出迎えを出します

指示に従って着陸してください」

 

終尓『了解しました』

 

所長「私たちも行きましょうか」

 

政府役人「そうですね」

 

終尓は出てきた研究所のISの指示に従い

研究所の表に着陸すると中から

少し高年の白衣を着た女性と

スーツの若い女性が出てきた

 

終尓「到着が遅れてしまい

申し訳ありません」

 

所長「いえいえ、構いませんよ

来てくださってありがとうございます」

 

クリス「イギリスIS委員会より来ましたクリスです」

 

シエラ「この研究所の所長をしていますシエラです」

 

終尓「IS学園より来ました綺堂終尓です」

 

シエラ「長旅ご苦労様です

まずは中に入りましょうか」

 

クリス「そうですね」

 

終尓「了解しました」

 

三人は研究所に入っていった

 

研究所 応接室

 

クリス「まずは応援要請の引き受け

ありがとうございます

近日、亡国企業が行動を活発化し

至る国にて機体が奪取されており

これ以上亡国企業に機体を奪われるわけにはいかず

急遽あなたに依頼をお願いしたのです」

 

シエラ「現在、BT2号機は稼働テストを行い

データを集め微調整をすれば完成の状態

狙われるとすれば明日の稼働テスト

何とか機体を守ってほしいのです」

 

終尓「了解しました

警備の配置はどのように?」

 

クリス「現在、軍よりラファールを10機

研究所の周囲に配備しており

稼働テストの間はこの研究所のアリーナに3機

研究所の周囲に7機

綺堂さんには稼働テストの間はアリーナ

上空に待機してもらう予定です」

 

終尓「なるほど

開始は何時ですか?」

 

シエラ「今から9時間後より開始します」

 

終尓「では、開始まで休ませてください

何か問題が起きたら知らせてください」

 

シエラ「分かりました

仮眠室を用意していますので

そちらでお休みください」

 

終尓「ありがとうございます」

 

シエラ「では、案内します」

 

クリス「私は一度支部に戻ります

また明日来ます」

 

シエラ「分かりました

お疲れさまです」




やっぱりオリジナルにすると難しいですね(^_^;)

続きも執筆中なのでそんなにかからないと思います

ちなみにフリーダムで移動したのは
フリーダムは空中戦を想定して作られており
サバーニャは宇宙戦を想定して作られていますので
空中戦に長けているフリーダムのほうが
長時間の飛行に向いていると思った設定です
その辺は調べても出てこなかったのであやふや(^_^;)

単純にフリーダムを出したかったのもありますww


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終尓VS亡国企業!2


何とか書きあがりました(^_^;)

設定等は所々変えてます




 

翌朝

 

朝になり終尓はシエラの部下に起こされ

朝食を摂り、シエラから説明を受けるために

応接室に戻った

 

シエラ「おはようございます

ゆっくり休めましたか?」

 

終尓「えぇ、さっそく本題に入りましょうか」

 

シエラ「そうですね

まず、開始は1時間後

開始後は飛行テスト、武装テスト

の順に行い、その後量産機のラファールと模擬戦

をして終了です。操縦者には代表候補の1人に

してもらいます」

 

終尓「了解、代表候補は本人で

間違いはないんですね?」

 

シエラ「DNA鑑定で本人だと

確認しています」

 

終尓「なら大丈夫そうですね」

 

シエラ「では私は準備に入ります」

 

終尓「私も機体整備が終わり次第

警護にあたります」

 

シエラ「よろしくお願いします」

 

終尓はシエラと別れ準備に入った

 

 

 

1時間後

 

研究所アリーナ上空

 

アリーナ上空に終尓はサバーニャを

展開し待機しながら

ハロに索敵を任せ、アリーナを見ていた

 

終尓(あれが新型のBT2号機

機体コンセプトはサバーニャに酷似しているな

だが、テストにもなってないな)

 

テストの様子は良くなかった

パイロットの代表候補はBT適性が高くないらしく

ビットが上手く操れず、性能を確かめられずにいた

 

終尓(あれでは宝の持ち腐れだな

オルコットよりも適性は低いんじゃないか?

ビット4つ程度も操れていないし

射撃の腕も高くない

あれじゃテストもままならないな)

 

シエラ(この子じゃ駄目ね

ゼフィルスの性能テストも出来ないわ)

 

シエラは心のなかでため息をつきながら

残念に思っていた

それもそのはず、この代表候補は女性権利団体の

役員の娘というだけで代表候補についており

操縦に関してはそこらの操縦者と変わらないのだから

幸いにもこの研究所には男性が少なく

シエラが女尊男卑を嫌い

男性には裏方に徹してもらい

なるべく外の人間との接触が

ないようにしているので

この代表候補の娘と

接触させないようにしているのだ

さらに研究員が少しでも

女尊男卑のそぶりを見せれば

即解雇する徹底ぶりであり男性からしたら

この研究所で働くのは天国である

 

シエラ「(これ以上は無駄ね)

模擬戦の準備をしてください

それが済んだらテストは終了します」

 

研究員「了解」

 

終尓はハイパーセンサーを使い会話を聞いていた

 

終尓(シエラさん、諦めたな?

まぁあの腕じゃテストも出来んわな)

 

終尓はシエラの気持ちを察しており

そうこうしていると模擬戦の準備が出来たようだ

アリーナではラファールとゼフィルスの模擬戦が

開始されており、機体の基本性能のみで

ラファールを圧倒し楽しんでいる

代表候補の姿が伺える

 

終尓(そろそろ終わるな)

 

ラファールのSEが尽き試合は終了した

 

シエラ「ではテストはこれで終了とします

綺堂さんや警備の人たちに伝えて」

 

シエラが終了を言い渡すと同時に

研究所の警報が鳴り響いた

 

シエラ「どうしたの?!」

 

研究員「上空より接近する熱源を確認!!」

 

シエラ「数は?!」

 

研究員「反応確認!!ラファール3!

テンペスタ2!レーゲン2!

それとゴールデン・ドーンです!」

 

シエラ「なんですって!!」

 

終尓もハロから同じ報告を受けていた

 

終尓「ちっ!ずいぶんな数出してきたな」

 

???「あら?お久し振りね綺堂君?

あなたがここにいると言うことは

オータムは失敗したみたいね」

 

終尓「スコール・ミューゼル」

 

スコール「前の話し考えてくれた?」

 

終尓「前にも言ったぞ?

俺はお前たちと組む気は無い!」

 

スコール「あら残念」

 

終尓はブースターを全開にしスコールに突撃した

周りではこちらの警備と敵が衝突していた

そしてテンペスタとレーゲンがアリーナに向かっていく

 

終尓「くそっ!行かせるか!」

 

スコール「あら?それは私のセリフよ?」

 

終尓がアリーナに向かおうとすると

スコールが妨害に入った

アリーナではテンペスタとレーゲンに

ゼフィルスが負けており、軍のISが対処していたが

対処が間に合っていなかった

 

終尓「狙いはゼフィルスか!」

 

スコール「もちろんよ

あんな素敵な機体放っておかないでしょう?」

 

終尓(くそっ!何とかこいつを!)

 

終尓はアリーナに向かおうとするも

スコールの妨害が激しくアリーナに向かえない

その間にも軍のISが次々と落とされ

ゼフィルスは敵の手に渡った

 

???『スコール、任務は完了した』

 

スコール「了解よ、では直ちに全機撤退」

 

スコールの指示で敵が撤退を始める

終尓はゼフィルスを奪った機体を見つけ

追撃していた

 

スコール「駄目よ?しつこい男は嫌われるわよ?」

 

終尓「これ以上お前たちの好きにはさせるかぁ!」

 

終尓はSEEDを覚醒した

 

終尓「ハロ!トランザムと同時にライフルビット

ホルスタービット全機展開!!

ゼフィルスを持ってるやつを確実に落とせ!」

 

ハロ「リョーカイ リョーカイ」

 

終尓「行くぞ!トランザム!!」

 

サバーニャが赤く染まり拡張領域に入れてある

ビット計36機を展開し制御をハロに任せ

終尓はスコールを狙い、ハロはゼフィルスを持ってる

機体を狙った

 

スコール「くっ!こんなかくし球あったのね」

 

???「スコール!このままでは」

 

終尓「ハロ!アレやるぞ!」

 

ハロ「リョーカイ リョーカイ」

 

終尓の合図でビットが全て終尓の元に戻り

周囲に浮遊しサバーニャの前に

3つの四角形を描き

残りのビットは敵に向いていた

 

終尓「フルバースト!」

 

ビットが連結し大出力レーザーとなり

ビット全てのレーザーと大出力レーザーにて

フルバーストを放ち敵を薙ぎ払った

 

スコール「くぅっ!」

 

???「ちぃっ!」

 

スコールとゼフィルスを奪った機体もダメージを受け

機体の至るところからスパークをしていた

 

スコール「引くわよエム」

 

エム「了解」

 

スコールとエムは撤退しようとしていた

 

終尓「させるかぁ!」

 

終尓が突撃していく

 

終尓(トランザムの影響で粒子残量がヤバい!

一機落とせればいいところか!)

 

スコール「しつこい!」

 

スコールがソリッドフレアを使い火球を作り出した

 

スコール「はぁぁぁ!」

 

終尓「ハロ!シールドビット!」

 

ハロ「リョーカイ リョーカイ」

 

終尓は火球を見てシールドビットを展開した

 

スコール「燃え尽きなさい!!」

 

スコールが火球を放ち

終尓はシールドビットで受け止めた

 

スコール「今のうちに引くわよ!エム!」

 

エム「あぁ!」

 

終尓「うおぉぉぉ!!」

 

終尓はボロボロのまま突撃した

 

スコール「なっ!」

 

エム「ちっ!まだ!」

 

終尓「ハロ!ライフルビット!」

 

終尓がライフルとライフルビットを使い

エムを撃ち落とした

 

エム「うぁぁぁ!」

 

スコール「エム!」

 

終尓「あとはお前だけだ!」

 

スコール「残念ながら遊ぶきはないのよ!」

 

スコールはプロミネンスを使いレーザーを弾き

撤退した

 

スコール「エム、あなたは救えない

だから、もうさよならよ『ほどけなさい』」

 

エム「!!」

 

エムはスコールの言葉を聞くと意識を失った

 

終尓(今のセリフ?まさか!)

 

スコール「さよなら」

 

スコールはもう一度火球を作り終尓にぶつけ撤退した

 

ハロ「危険!危険!」

 

終尓「これ以上は無理か」

 

研究員『綺堂さん、敵は撤退しました!

ゼフィルスも戻りました!深追いせず戻ってください』

 

終尓「了解」

 

終尓も研究所に戻り戦闘は終わった

 

…………

 

 

3時間後

 

応接室

 

シエラ「綺堂さん、今日はありがとうございました

おかげでゼフィルスも無事にすみました」

 

終尓「いえ、任務ですから」

 

クリス「何とかゼフィルスは守れましたね」

 

終尓「こっちもだいぶんやられましたけどね」

 

クリス「えぇまさか、あそこまでの戦力を

持っていたとは」

 

シエラ「ですが、収穫もありました」

 

クリス「そうですね」

 

終尓(俺の予想が正しければ)

 

…………

 

研究所 医務室

 

シエラ「こんな子どもが」

 

見た目はまだ中学生ぐらいの

女の子が拘束され寝むっていた

 

クリス「この子がエムと呼ばれていた子です」

 

終尓「他の奴等は?」

 

クリス「捕縛しようとしたのですが

口の中に毒物を仕込んでいたようです」

 

終尓「優秀なこった」

 

終尓は笑いながら言った

 

シエラ「えぇ情報を漏らさないためでしょう」

 

終尓(ということはやはり)

 

エム「んん!」

 

エムが目を覚ました

 

シエラ「目が覚めたようですね」

 

クリス「えぇ」

 

エム「ここは?」

 

シエラ「あなた方が襲った研究所の医務室です」

 

エム「おそった?」

 

クリス「何をとぼけているの?」

 

終尓「待ってください」

 

クリス「は、はい」

 

終尓は女の子に近寄った

 

終尓「君、自分の名前わかるか?」

 

エム「な…まえ…マドカ?」

 

シエラ「年齢は?」

 

エム「ね…んれい?」

 

シエラ「綺堂さん、この子」

 

終尓「えぇ、記憶が無い」

 

クリス「えっ!」

 

終尓「というよりおそらく亡国機業にいた間の

記憶が無いんでしょう」

 

シエラ「洗脳」

 

終尓「おそらくは洗脳して扱いやすくし

忠実にするために催眠術を使ったんでしょう」

 

シエラ「ということは」

 

クリス「ですが演技ということは?」

 

終尓「おそらくは無いでしょう

最後にスコールが何か言っていた

おそらくそれが催眠の鍵で

奴はこの子の催眠を解いたんでしょう」

 

シエラ「それにより亡国機業にいた間の

記憶が消えた」

 

クリス「ではこの子は」

 

シエラ「ただの子どもと言うわけです」

 

終尓(やはり一筋縄ではいかんか)

 

エム「ここ…どこ?」

 

終尓はエムに近寄り優しい笑顔を向けた

 

終尓「初めまして俺は綺堂終尓

君はマドカでいいのかな?」

 

エム「うん」

 

終尓「詳しいことは後で話そうか、今はおやすみ」

 

エム「うん」

 

マドカは安心したのかもう一度眠りについた

 

終尓「場所を変えましょう」

 

シエラ「そうですね」

 

 

応接室

 

クリス「情報は掴めませんでしたね」

 

シエラ「そんなに甘い相手ではない

と言うことでしょう」

 

終尓「あの子はどうしますか?」

 

クリス「厳重に監視して監禁しましょう

敵があの子を狙ってくるかも」

 

シエラ「そうですね」

 

終尓「待ってください…

あの子は俺に任せてもらえませんか?」

 

シエラ クリス「え?」

 

終尓「あの子は俺に任せてください」

 

クリス「それは!」

 

シエラ「あの子は敵だったんですよ?!」

 

終尓「その道のプロに知り合いがいます

そいつに頼んで催眠にかからないようにしてもらい

俺が監視します」

 

クリス「ですが?!」

 

シエラ「いえ……あなたなら大丈夫でしょう」

 

クリス「博士!」

 

シエラ「ですが、条件があります」

 

終尓「条件?」

 

シエラ「これを見てください」

 

シエラは1枚の紙を終尓に渡した

 

終尓「これは?」

 

シエラ「あの子の検査データです」

 

クリス「これは…」

 

終尓「!!」

 

シエラ「あの子のIS適性及び

BT適性はずば抜けています」

 

終尓「つまりあの子にBT2号機を使わせると?」

 

シエラ「そうです」

 

クリス「敵に渡すのですか!?」

 

シエラ「敵ではありません

綺堂さんに渡すのです

あの機体をまともに扱える人は

おそらくそういないでしょう

ですからIS学園という守護の元

あの子に機体の稼働データを取ってほしいのです」

 

終尓「分かりました

引き受けましょう」

 

クリス「はぁ…分かりました

ですが、何が起きても私は知りませんよ?」

 

終尓「構いませんよ」

 

シエラ「ではあの子をよろしくお願いしますね?」

 

終尓「はい

少し電話してきます」

 

プルルルルルプルルルルルガチャ

 

???『はいもしもし』

 

終尓「母さん?終尓だけど」

 

沙羅『あら?終尓、久しぶりね

急に連絡してきてどうしたの?』

 

終尓「実はさ、頼みがあるんだけど」

 

沙羅『面倒なことなの?』

 

終尓「ちょっと」

 

沙羅『言ってみなさい』

 

終尓「女の子を引き取ったんだけど」

 

沙羅『ブフゥ!!』

 

沙羅はコーヒーの飲みかけを吹き出した

 

沙羅『ゲホッ!ゲホッ!どういうこと?』

 

終尓「敵の手に捕まってた子を救出したんだ

だが身寄りが無いから俺が引き取ったんだけど

年齢的に親になるのは無理だから

妹にしようかと思って」

 

沙羅『はぁそういうことね

良いわよ、娘が欲しかったし』

 

終尓「いいの?」

 

沙羅『止めて聞くの?』

 

終尓「よくお分かりで」

 

沙羅『当たり前でしょう?

あなたは私の息子よ?』

 

終尓「恩に着るよ母さん」

 

沙羅『えぇ一度家に連れてきなさい』

 

終尓「わかったよ

じゃあまた連絡する」

 

沙羅『えぇ元気でね』ガチャ

 

終尓「ふぅ」

 

シエラ「すみましたか?」

 

終尓「えぇあの子のところに行きましょうか」

 

 

医務室

 

終尓「マドカ」

 

マドカ「ん?」

 

マドカは目を覚ました

 

マドカ「あっさっきの」

 

終尓「綺堂終尓だよ」

 

マドカ「私はどうなるの?」

 

終尓「驚かずに聞いてね?

君は今日から俺の妹になるんだよ?」

 

マドカ「妹?」

 

終尓「そう、今日から家族になるんだよ」

 

マドカ「……」

 

マドカは下を向いた

 

終尓「どうした?嫌だったか?」

 

マドカは首を横にふった

 

マドカ「嬉しい…ずっと…ひとりだったから」

 

マドカは下を向き涙ながらに語った

 

終尓「…」

 

ギュッ

 

終尓は何も言わずにマドカを抱きしめた

 

終尓「大丈夫…これからはずっと一緒だ」

 

マドカ「…うん」

 

 

 

5分後

 

マドカが泣き出したため終尓は泣き止むまで

ずっと抱きしめ泣き止むと離れた

 

終尓「さて、マドカちょっと一緒に行こうか」

 

マドカ「うん」

 

終尓はマドカを連れて応接室に入った

 

シエラ「来ましたね」

 

終尓「お待たせしました」

 

シエラ「では、これを」

 

シエラはゼフィルスと同じ色のブレスレットを

取り出した

 

マドカ「?」

 

終尓「マドカ、お前のISだよ」

 

マドカ「いいの?」

 

終尓「あぁ、これはマドカにしか使えないんだ」

 

マドカ「わかった」

 

マドカは受け取り手首に着けた

 

終尓「似合ってるぞマドカ」

 

マドカ「ありがとうございます」

 

シエラ「いえいえ、では綺堂さん

データの方お願いしますね?」

 

終尓「はい」

 

終尓とマドカは研究所を出たあと

日本に戻りIS学園の前に家に立ち寄った

 

沙羅「おかえり終尓」

 

終尓「ただいま母さん

父さんは?」

 

沙羅「今日は会議があるから会社よ」

 

終尓「あの事は?」

 

沙羅「伝えてあるわ

で?その子が例の子?」

 

終尓「あぁ、マドカ挨拶は?」

 

マドカ「は、初めましてマドカです///」

 

マドカは恥ずかしがりながら挨拶した

 

沙羅「初めまして終尓の母であなたの母になる

沙羅よ、よろしくねマドカ」

 

沙羅が微笑みながらマドカに返した

 

マドカ「よ、よろしくお願いします///」

 

沙羅「ほら、いつまでも玄関に居ないで

早く入りなさい」

 

マドカ「は、はい!失礼します」

 

終尓「マドカ、ここはお前の家だ」

 

沙羅「そうよ」

 

マドカ「た、ただいま///」

 

沙羅「おかえり」

 

玄関から居間に移りこれからの話をしていた

 

沙羅「で?これからどうするの?」

 

終尓「とりあえずマドカもIS学園に入学させた方が

いいだろ」

 

沙羅「年齢的に大丈夫?」

 

終尓「特別編入って形にすれば大丈夫だろ

その辺は学園長に交渉する」

 

沙羅「そう、ならしばらくは

マドカは家に居る形になるわね」

 

終尓「そうだな」

 

沙羅と終尓が話していると父が帰宅した

 

真尓「ただいま」

 

沙羅「あら?あなた、おかえりなさい」

 

終尓「おかえり父さん」

 

マドカ「おかえりなさい」

 

真尓「おっ?その子か

かわいい子じゃないか」

 

マドカ「は、初めましてマドカです

よろしくお願いします///」

 

真尓「話しは聞いてるよ

父親になる真尓だ、よろしくなマドカ」

 

終尓「父さんちょっと頼みがあるんだけど」

 

真尓「ん?なんだ」

 

終尓「入学手続きが済むまでの間

マドカにISの知識と訓練をある程度教えてほしいんだ」

 

沙羅「なら私達と一緒に会社に行って

会社の訓練場を使って訓練して知識は私が講師を

用意するわ」

 

真尓「そうだな、そうしようか」

 

終尓「ありがとう」

 

マドカ「ありがとうございます」

 

終尓「じゃあ俺は学園に戻るよ」

 

沙羅「あら?せっかく帰ってきたんだから

ゆっくりしてけばいいのに」

 

終尓「そうも言ってられないよ」

 

マドカ「お兄ちゃん行っちゃうの?」

 

終尓「ごめんな?でもすぐにまた会えるから」

 

マドカ「ほんと?」

 

終尓「約束する」

 

終尓はマドカの頭を撫でながら言った

 

マドカ「わかった」

 

沙羅「ならまた連絡しなさい

それと連休には帰ってくるのよ?」

 

終尓「わかってるよ」

 

真尓「またな終尓」

 

終尓「じゃあ行ってきます」

 

真尓「気をつけてな」

 

沙羅「行ってらっしゃい」

 

終尓は家を出た





ゼフィルスの待機形態が分からなかったので
マドカに似合いそうなブレスレットにしました

あと父と母の名前は別アニメから引っ張りましたww


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クラス対抗戦!

 

IS学園 アリーナ 控え室

 

この日、アリーナではクラス対抗戦があり

生徒が集まっていた。

一夏と簪はクラス代表の為

控え室で待機していたが

簪の顔は暗かった。

 

簪「…」

 

一夏「簪さん」

 

簪は一夏に呼ばれ一夏の方を見た

 

簪「あ、一夏」

 

一夏「終尓のこと考えてたのか?」

 

簪「‥うん」

 

一夏「まだ連絡来てないの?」

 

簪「‥うん」

 

一夏「でも、終尓なら心配ないだろ」

 

簪「‥心配じゃないの」

 

一夏「じゃあ、何で簪さん暗いの?」

 

簪「あたしの専用機は終尓に手伝って

もらって完成したの

だから、デビュー戦は

終尓に見てもらいたかったの」

 

一夏「‥そっか」

 

簪「‥うん」

 

簪が頷くと簪の携帯がなった

簪が画面を見ると

簪の表情が明るくなった

 

一夏「終尓から?」

 

一夏は微笑みながら聞いた

 

簪「うん!今日のお昼には帰ってくるって!」

 

簪は嬉しそうに答えた

 

一夏「お昼か、なら簪さんが勝ち進んだら

決勝には間に合いそうだな」

 

簪「うん!がんばる!」

 

一夏「おう!でも、俺も負けないぜ?」

 

簪「うん!お互いに頑張ろう?」

 

一夏「おう!」

 

一夏たちが話終わると

組み合わせが発表された

 

 

 

 

アリーナ

 

一夏「まさか、いきなり当たるとはな」

 

凰 鈴音「そうね、でも待つ手間が省けて

ちょうどよかったわ

今、謝ったら痛めつけるレベルを

下げてあげるわよ?」

 

一夏「どうせ、雀の涙程度だろ?」

 

鈴「あのね、絶対防御も完全じゃないのよ?

絶対防御を越えるダメージを与えれば

本人に怪我させることも出来るの」

 

一夏「知ってるよ

やりたいならやれよ」

 

鈴「やりたい訳じゃないけど‥」

 

一夏「ならいいさ

お互いに全力でやろうぜ」

 

3

 

2

 

1

 

GO!!

 

一夏「はあぁぁぁ!」

 

鈴「やあぁぁぁぁ!」

 

クラス対抗戦が始まった

 

 

 

一夏「くそっ!」

 

鈴「なかなかやるじゃない

ISに乗り出してすぐにしては」

 

一夏「そりゃどうも」

 

鈴「これはどう?」

 

一夏「っ!?」

 

一夏は何が起きたか分からなかった

 

鈴「どう?龍砲の味は?」

 

一夏「鈴の攻撃か‥」

 

鈴「そう、あたしの専用機の

特殊兵装『龍砲』よ」

 

一夏「ちっ!」

 

一夏は被弾しながらも

なんとか避けていた

 

鈴「やるじゃない

龍砲は初見だと回避が難しいのに」

 

一夏「このままじゃ負ける!」

 

鈴「そろそろ終わりにしてあげる!」

 

鈴が勝負をつけようと

一夏に接近しようとした時

一筋の光がアリーナに

落ちてきた

 

 

 

 

鈴「何だったのよ!さっきの」

 

一夏「わからない」

 

煙が晴れると一機のISが立っていた

 

鈴「誰よ?あんた」

 

一夏「誰だっ!?」

 

ISは応答しなかった

 

一夏「おいっ!」

 

 

 

アリーナ 管制室

 

千冬「何だっ!?あのISは!」

 

真耶「わかりません!

それにさっきの攻撃で

アリーナの隔壁が下りていきます!」

 

千冬「何だとっ!?

至急、織斑と凰に後退の指示を!

生徒には避難を!」

 

鈴『織斑先生、後退は無理です』

 

一夏『どうやら、ロックオンされたらしい

このまま後退しようとしたら

客席にも被害が出る』

 

千冬「ちっ!」

 

鈴『時間を稼ぎます

その間に生徒の避難をお願いします』

 

千冬「わかった!

ただし!絶対に無茶はするな!」

 

鈴 一夏『了解です』

 

千冬「生徒の避難を急がせろ!

それと教師部隊の出動もだ!」

 

真耶「はっ!はいっ!!」

 

その時、千冬の携帯がなった

千冬は携帯を確認すると

おもむろに電話をかけた

電話を切ると千冬は落ち着いていた

 

千冬「山田先生、生徒の避難を

優先してください」

 

真耶「何言ってるんですかっ!?

織斑くんと凰さんを援護しないとっ!?」

 

千冬「大丈夫ですよ。

教師部隊より先にアイツが来ますから

奴はすぐに排除されるでしょう」

 

真耶「アイツ?」

 

千冬「ふっ」

 

千冬は不適に笑った

 

 

 

アリーナ

 

 

鈴「一夏、あんたは下がりなさい」

 

一夏「何言ってんだ?

女残して逃げるなんて

出来るわけねぇだろ?」

 

鈴「て、いってもあんたのが

弱いんだから仕方ないでしょう?

おとなしく言うこと」

 

一夏「あぶねぇ!!」

 

一夏は鈴を抱き抱えた

 

鈴「きゃっ!?」

 

鈴が居た場所をビームが通りすぎた

 

一夏「よそ見すんなって」

 

鈴「あっ、ありがと」

 

鈴「って!いつまで抱いてんのよっ!?」

 

一夏「暴れんなって!

すぐに下ろすから!」

 

ISはもう一度ビームを撃とうとすると

上空から、ミサイルが降り注いだ

 

一夏 鈴 「っ!?」

 

簪『遊んでたら危ないよ?二人とも』

 

一夏「簪さん!」

 

簪「大丈夫?一夏」

 

一夏「簪さん、なんで?」

 

簪「シャッターが降りる前に

アリーナに飛び出したの」

 

鈴「助かったわ、ありがと」

 

簪「さてと、じゃっ

あれどうする?」

 

一夏「話しかけても

何も言わないしな」

 

鈴「攻撃してくる以上

倒すしかないでしょ?」

 

簪「そうだね

じゃ、私と凰さんで支援するから

隙を見て一夏は攻撃して?」

 

鈴「私が攻撃のほうが

いいんじゃない?」

 

簪「駄目」

 

鈴「なんでよ?」

 

簪「一夏は支援出来る

兵装積んでないから」

 

鈴「あぁ、なるほどね」

 

一夏「うっ!」

 

鈴「なら、ちゃっちゃと

片付けるわよっ!!」

 

一夏「おうっ!」

 

簪「よろしく

凰さん!一夏!」

 

鈴「鈴でいいわよ!簪!」

 

簪「わかった!鈴!」

 

一夏と鈴と簪はISに対峙した

 

・・・

 

一夏「くそっ!コイツ!」

 

鈴「強いっ!」

 

簪「3対1なのに

攻撃が読まれる!」

 

戦況は劣勢だった

3人の攻撃はISにかわされ

3人はIS攻撃をかろうじて

避けていたが少しずつ被弾していた

 

簪(一夏と鈴のエネルギーがまずい!

このままじゃ!)

 

簪が思考していると

ISに首を捕まれた

 

簪「あぐっ!うっ!?」

 

一夏「簪さん!」

 

鈴「簪!」

 

ISの腕から光が漏れだし

ビーム発射の体制に入った

簪は抵抗したがISの力が強く

腕から抜け出せず

ここまでかと目を閉じた時

ISの腕を一筋の光が貫き

腕は爆発し簪は即座に距離をとった

 

一夏「今のはっ!?」

 

??『やれやれ、久しぶりに

戻ってきたら楽しそうなこと

してんじゃないの?』

 

簪「あっ!?あぁ!」

 

簪は目尻に涙を浮かべていた

 

一夏 簪「「終尓!!」」

 

鈴「誰?」

 

終尓「俺も混ぜてもらおうか?」

 

終尓はフリーダムを展開し

降下してきた

 

簪「終尓!ありがとう!」

 

終尓「間一髪だったな

千冬さんにこのアリーナに

突入しろって言われてな

来てみたら変なの居るし

簪ヤバそうだったから

とりあえず撃ったけど

アレなんだ?」

一夏「わからない

話しかけても返事がないし」

 

簪「それに強い

こっちの動きを完全に読んでくる」

 

終尓「ふーん

アイツおんなじ行動したりしてなかったか?」

 

一夏「えっ?

うーん‥あっ!何度かあった!」

 

終尓「やはりな

ハロ、あの機体をスキャン

してみてくれ」

 

簪「スキャン?」

 

ハロ「スキャン完了!スキャン完了!」

 

終尓「やっぱりか」

 

簪「終尓、どうゆうこと?」

 

終尓「あの機体は人が乗ってない」

 

一夏 鈴 簪「「えっ!!?」」

 

鈴「ありえないでしょ!

ISは人が乗ってないと動かないはずだし!!」

 

終尓「世界は常に変化している

自動制御のISがあっても不思議はないさ」

 

一夏「でも、人が乗ってないなら

何で反撃したり攻撃してきたりするんだ?」

 

終尓「簡単だよ

ある程度のデータを入れて

ある程度の行動の対処方を

入れておけば、あとは勝手に動いてくれる」

 

鈴「でも、アレどうやって倒すの?

あたしたちの攻撃は読まれてるし」

 

 

終尓「それも簡単だ、俺がやる

お前らは下がってろ」

 

簪「うん、お願い」

 

一夏「いや!待てよ!

終尓!!俺はまだやれる!」

 

鈴「そうよ!勝手に決めないでよ!」

 

終尓「ほう、そのつきかけの

エネルギーでどう戦うんだ?」

 

一夏 鈴「「うっ!」」

 

終尓「強がっても空元気

バレバレだバーカ

とっとと下がってろ」

 

一夏「わ、わかった」

 

終尓は簪に向き直り

微笑みながら簪の頬を撫でた

終尓「頑張ったな

ちょっと待ってろ?」

 

簪「うん」

 

終尓「さて、簪が世話になったな

たっぷりお返ししてやるよ」

 

その瞬間、フリーダムが輝いた

 

やっと思いと力が揃ったね

それなら大丈夫かな

 

フリーダムの色が灰色から

青や白のトリコロールカラーに変わった

 

終尓「いくぜ!!」

 

終尓はビームライフルを撃ちながら

接近していった

ISは回避しながらビームを撃ち返す

終尓とISの激しい銃撃戦が繰り広げられた

 

終尓(やはり、セオリー通りの攻撃では

ダメージを与えられないか、ならば!)

 

終尓はさらに接近し

攻撃パターンを変えた

 

一夏「えっ!?ちょっ!終尓!」

 

終尓はISの周囲をギリギリの距離で

旋回しながら、攻撃をしていた

ISの反撃のタイミングに合わせ

攻撃しISにダメージを与えていく

 

一夏「攻撃が当たってる」

 

鈴「何で?あんなに攻撃してもほとんど

当たらなかったのに」

 

簪「普通の行動じゃないからだよ」

 

鈴「えっ?どうゆうこと?」

 

簪「あの機体は自動制御だから

データにある行動には

対処出来るけど、データに

無い行動なら回避されないの

終尓は最初の撃ち合いで

それを理解したから

普通の攻撃パターンから

普通ならありえない攻撃パターンに

変えたの」

 

一夏「でも、それだと普通なら攻撃しにくいんじゃ」

 

簪「確かに並の腕じゃまともに攻撃なんて無理

でも、それを補える技量があれば話は別」

 

一夏「俺たちはまだまだってことか」

 

一夏は悔しさに拳を握りしめた

 

終尓「そろそろ終わりにするかな」

 

終尓が止めをさそうとした時

アリーナ内のスピーカーから声が響いた

 

箒『一夏ぁ!男なら!

男ならその程度の敵に勝てなくてなんとするっ!!』

 

一夏「箒っ!?」

 

鈴「嘘でしょっ!?何で放送席に!」

 

簪「まずいっ!!」

 

ISは箒の居る放送席に照準を定めた

 

一夏「箒っ!!」

 

箒「っ!?」

 

終尓「やれ!オルコット」

 

セシリア『了解ですわ』

 

ISの腕をスターライトのビームが貫いた

 

一夏「セシリアっ!?」

 

簪「良かった‥」

 

セシリア「終尓さんの指示で待機していて

正解でしたわ」

 

終尓「片付ける」

 

ISは両腕を失い射撃出来ない状態だった

 

終尓「マルチロック」

 

終尓はISにマルチロックをかけた

 

終尓「終わりだっ!!」

 

終尓の攻撃によりISは完全に沈黙した

 

一夏「終わったな」

 

鈴「ふうっ!」

 

簪「はぁ」

 

鈴は疲れを出すかのように息を吐き

簪は座りながらため息をついた

 

千冬『お前たちよくやった

全員、一休みしてから会議室に集まれ

20分以内に集合しろ

織斑、篠ノ之も連れてこい』

 

『『了解です』』

 

終尓「先に行くぞ?

簪、たてるか?」

 

簪「うん‥あっ!」

 

簪は立とうとしたが膝から

崩れそうになり終尓に支えられた

 

終尓「無理するな」

 

簪「うん‥ごめんね」

 

終尓「やれやれ」ヒョイ

 

簪「ひゃっ!」

 

終尓「じっとしてろ」

 

終尓は簪は抱き抱えピットに戻っていった

 

鈴「あたしらも行きますか」

 

セシリア「ですわね」

一夏「俺は箒を連れてくる」

 

各々もピットに戻っていった

 

 

 

20分後

 

IS学園 会議室

 

千冬「さて、まずは改めて全員よくやった

あの機体は現在、調査中だ」

 

一夏「織斑先生、あの機体は?」

 

千冬「詳しくは分からんが

おそらくどの国のISでもないだろう」

 

鈴「テロ組織独自の開発ってことですか?」

 

千冬「おそらくな

詳しいことは調べてみないと分からん

あの機体については他言禁止だ覚えておけ」

 

終尓「あの機体についてなら知ってそうな人

知ってるぜ?」

 

千冬「何っ!?」

 

一夏 鈴 セシリア「「えっ!?」」

 

簪「誰なの?」

 

終尓「電話してみる」

 

終尓は電話をかけた

 

プルルルルプルルルルガチャ『もすもすひねもす~?

ハ~イ皆のアイドル束さんだよ~』

 

終尓「もしもし?束さん?」

 

一夏 鈴 セシリア 簪「「えぇっ!?篠ノ之博士っ!?」」

 

箒「姉さんっ!?」

 

千冬「束だとっ!?」

 

終尓「束さん、用件はだいたい分かるよね?」

 

束『もーちのろ~ん!学園に来たやつでしょ?』

 

終尓「そうそう、アレ束さんのでしょ?」

 

束『元ね』

 

終尓「元?」

 

束『そうそう、作ったけど

廃棄した隠れ家に置いてきたやつでね

亡国企業から逃げるの優先して

コア抜いてなかったんだよね~

多分そのまま亡国企業が利用したんだろね』

 

終尓「なるほどね」

 

束『ごめんね~自衛の為に作ったんだけど

完成の手前で襲撃されちゃってさ

回収出来なかったんだ~』

 

終尓「いえいえ、そんなに強くなかったし」

 

束『まぁ、しゅうくんなら問題ないか』

 

終尓「あの機体のコアは貰ってもいいですか?」

 

束『いいけど、何するの?』

 

終尓「ちょっとね」

 

束『ふぅーん、まぁいいや

今度行くからそん時にでも教えてね~

そいじゃーまったね~』プッ

 

終尓「だそうです」

 

千冬「なるほど、まぁだいたいの謎は解けたな

だが、新たな問題も発覚した」

 

終尓「亡国企業!」ギリッ

 

終尓は歯を食いしばった

 

一夏「あの亡国企業って‥」

 

終尓「ISを使い世界各地でテロを行っている

テロ組織だ」

 

鈴「名前は聞いたことあるわ

うちの試験機も襲撃されたことある」

 

セシリア「私も聞いたことありますわ」

 

千冬「束を狙ったのは戦力拡大の為か」

 

終尓「そう考えるのが妥当ですね」

 

簪「コアを作れるのは篠ノ之博士だけですしね」

 

千冬「今回の襲撃は‥」

 

終尓「おそらくは偵察」

 

簪「学園の戦力を調べるのが目的」

 

鈴「でも、何のために?」

 

セシリア「ここを襲う意味は

ないような気がしますが?」

 

千冬「狙いはISのコアだろう」

 

セシリア「コア?」

 

千冬「そうだ、ここには専用機と訓練機

を合わせると30近いコアがある」

 

終尓「機体は作れても、コアがなければ意味はない」

 

簪「そして、ここなら

他の国の軍を襲うより、成功率は高い」

 

鈴「成功すれば、専用機と

大量のコアを確保できる」

 

箒「狙うなら格好の獲物か」

 

セシリア「狙うならここと言うわけですわね」

 

千冬「重ねて言っておくが、この事も他言禁止だ」

 

終尓「了解です」

 

一夏「わかりました」

 

千冬「さて、最後だな」

 

終尓「篠ノ之の件ですね」

 

箒「なっ!?」

 

一夏「えっ!?」

 

千冬「そうだ」

 

箒「わっ!私が何をっ!?」

 

終尓「あの声援は何だったんだ?篠ノ之」

 

箒「いっ!一夏に渇を入れようと‥」

 

終尓「バカ野郎っ!!」

 

終尓は怒鳴った

 

終尓「そんな事をしても意味あるかっ!!

お前の向こう見ずな行動のせいで

何人もの人の命を危険にさらしたんだぞっ!!」

 

箒「うっ!」

 

終尓「オルコットに狙撃の準備をさせてなかったら

お前どころか何人もの死者が出ていたかも

知れないんだぞ!」

 

一夏「まっ!待てよっ!!終尓っ!

確かに箒の行動は危険だったかも

知れないけど、皆無事だったんだし‥」

 

終尓「っ!!」バキッ

 

終尓は一夏を殴り飛ばした

 

一夏「なっ!?

何すんだよっ!?‥っ!?」

 

終尓は一夏の胸ぐらを掴んだ

 

終尓「お前は何もわかってないな!

今回の戦闘は訓練でも実習でも演習でもない

実戦なんだぞ!死ねばそれで終わりだ!

何か起こってからじゃおせぇんだよ!」

 

一夏「っ!?」

 

千冬「綺堂、離してやれ

あとは私が話す」

 

簪「終尓」

 

終尓「ちっ!先に部屋に戻ります」パッ

 

簪「あっ!終尓!」

 

終尓は部屋を出ていった

 

千冬「更識、お前も行っていいぞ」

 

簪「あっ!はい!」

 

終尓の後を追って簪も部屋を出た

 

千冬「さて、一夏

お前は今回の戦闘をどうとっていた?」

 

一夏「それは…」

 

千冬「箒、お前はどうだ?」

 

箒「…」

 

千冬「鈴、オルコット、お前たちは?」

 

鈴「死んだらやり直しはきかない実戦

油断は禁物‥そんなところです」

 

セシリア「わたくしもですわ

だからこそ、終尓さんの指示を聞き

いつでも狙撃できるようにスタンバイ

していました」

 

千冬「ふむ、わかったか?一夏、箒

お前たちは実戦を理解していなかったんだ

さっき、一夏‥お前は箒を庇おうとしていたが

箒がしたのは自分の命と他の人たちの命を

危険にさらす行為だ

それは実戦では絶対にあってはならんことだ」

 

一夏「…」

 

箒「…っ!」ギリッ

 

千冬「一夏、優しさは大事だがそれだけでは

大事なものは守れない

それだけは覚えておけ」

 

一夏「…わかった」

 

千冬「箒、お前は向こう見ずな時がある

自分の行動がどうゆう結果をもたらすか

少し考えるようにしろ」

 

箒「‥はい」

 

千冬「よし、では今日はもう全員休め解散だ」

 

各々が部屋から出ていった

 

 

 

 





気づけば一年以上放置してしまった(^^;

これからはもう少しこまめに更新します


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一夏の特訓開始!!

 

IS学園 アリーナ

 

クラス対抗戦から数日経ち

一夏たちはアリーナにて訓練に励んでいた

今日は終尓も参加しており

現在は客席にて椅子に寝ころがり

一夏、セシリア、鈴、箒による

訓練の様子を傍観していた

 

簪「こんな訓練じゃ強くなれるわけないよね…」

 

終尓「まったくだ‥あの時も一夏の弱さは

不思議に思ったが…そろそろ行くか」

 

簪「そうだね」

 

終尓は体を起こし簪も椅子から立ち上がり

客席から終尓はエクシアを展開し

簪も打鉄二式を展開しアリーナに飛び下りた

 

一夏「あっ、終尓」

 

セシリアたちは口喧嘩の最中で

終尓たちにまったく気づいてなかった

 

終尓「一夏、一応聞くが

いつもこんな感じで訓練してたのか?」

 

一夏「まぁ…だいたい…

鈴が来る前はセシリアと箒

だけだったけど…」

 

終尓「そうか…」

 

終尓はセシリアたちに向き直った

セシリアたちはまだ口喧嘩を続けていた

終尓は息を大きく吸いだし簪は耳を防いだ

 

終尓「うぅるっせっぇー!!」

 

一夏は間に合わずもろに爆音を聞いた

セシリアたちはいきなりの怒声に

驚き腰を抜かせていた

 

終尓「お前らは何しに来てんだっ!?

一夏の特訓に来てんだろがっ!

さっきから口喧嘩ばっかりしやがって!

特訓つけるき無いなら、さっさと帰れ!」

 

セシリア 鈴 箒「っ!…」

 

終尓「もうひとつ…

お前らは講師失格

次からはお前らは一夏の特訓の

口出し禁止な?」

 

セシリア「えっ!?」

 

箒「なっ!?」

 

鈴「ちょっとっ!?何であんたが勝手に

決めるのよっ!!」

 

簪「言われないと分からない?」

 

鈴「えっ?」

 

終尓「ここ2、3日お前らの特訓の

様子はずっと見てたが…

お前らに講師は出来ん!

篠ノ之、お前からいこうか…

どこの体育教師がバスケやサッカーの

やり方を擬音ばかりで教えるやつがいる?」

 

箒「うっ!…」

 

終尓「お前の一夏にたいする

説明は擬音ばかりでさっぱりわからん!

そんな説明するやつは講師失格だ!」

 

箒「うぅっ!」

 

箒は落ち込み暗くなった

 

終尓「次は凰、お前だ

お前の説明は篠ノ之と変わらん!

感覚で説明されて分かるか!

そんなもん、お前の感覚であって

一夏が同じ感覚な分けねぇだろ!」

 

鈴「うぐっ!」

 

鈴も落ち込み暗くなった

 

終尓「最後はオルコット、お前だ

お前は篠ノ之と凰よりはましだが

それでも実技講師としては失格だ!」

 

セシリア「そんなっ!?私のどこがっ!?」

 

終尓「専門用語ばかり並べたり

細かい数字を並べるな!

技術者とかならそれで分かるが

一夏はド素人だぞ!

そんな説明で分かるか!」

 

セシリア「うっうぅっ!」

 

セシリアも落ち込み全員落ち込んだ

 

終尓「試しに手本を見せてやる」

 

終尓は一夏に向き直った

 

終尓「とりあえず基本動作のチェックするぞ?」

 

一夏「あっあぁ、よろしく頼む」

 

セシリアたちは終尓たちを見ていた

終尓は地面に渦状の線を引いた

 

終尓「一夏、この上浮遊しながら

なぞってみろ」

 

一夏「おっ…おう」

 

一夏はなぞってみたが、やはり

うまく飛べずかなりそれながら

なぞっていた

 

終尓「簪、手本を見せてやれ」

 

簪「うん」

 

簪は綺麗に線の上をなぞっていった

 

一夏「おっ!おおぅ…

ここまで差が…」

 

簪「一夏、下手すぎだもん」

 

一夏「うぐっ!」

 

簪「教えてあげる」

 

一夏「…お願いします」

 

簪は一夏に近づいた

 

簪「一夏はブースターの制御だけで回ろうと

するから、それちゃうんだよ?

ブースターの出力は維持して

重心を制御して回れば

そんなにそれないよ?」

 

一夏「重心を制御…」

 

簪「体を傾けながらって言った方が

わかるかな?」

 

一夏「こうか?」

 

一夏はもう一度なぞってみると

1度目よりも綺麗に回っていた

 

一夏「おっ!出来た!」

 

終尓「わかったか?お前ら」

 

セシリア 鈴 箒「「ぐっ!ぐぐぐっ!」」

 

鈴「でっ!でも、今教えたのは簪じゃない!」

 

終尓「ほう?俺が教えるのが下手とでも?

なら、一夏…少し手合わせやるか」

 

一夏「おっ!おう!」

 

終尓「いいか?空中戦闘は

自由な戦い方が出来る

それを少し教えてやる」

 

一夏「自由って?」

 

終尓「少し飛ぶぞ」

 

終尓は地面から5メートル付近まで上昇し

一夏も後に続いた

 

終尓「一夏、斬りかかってこい」

 

一夏「よし、行くぞ?」

 

一夏は終尓に向かって行き

終尓と剣の切りあいを始めた

 

終尓「そこまで」

 

一夏「おっ!っと!…ふうっ」

 

終尓「一夏、お前まだ空中戦闘に慣れてないな

腕だけで刀を振ってるふしがある」

 

一夏「そうかな?

自分じゃ上手く分からないけど」

 

終尓「もう少し体を上手く使え」

 

一夏「って言われてもな~?」

 

終尓「少し見せてやろう」

 

終尓はGNブレイドを構え

体を回転させながらGNブレイドを振り抜いた

 

一夏「おぉっ!」

 

終尓「空中では周りを気にせず剣を振れる

地面や壁を気にする地上と違ってな?

だからこそ地上では出来ない戦闘が出来る

空中戦闘はIS戦闘の基本とも言っていい」

 

一夏「なるほどな」

 

終尓「これからは俺と簪が基本の訓練をつける

簪には基本動作を俺が戦闘指導をな」

 

一夏「わかった。よろしく頼む」

 

終尓「とりあえず今日は飛行の訓練

をしたら終わるぞ?」

 

一夏「飛行の訓練?」

 

簪「終尓、アレ…やるの?」

 

簪は顔を青くしながら終尓に聞いた

 

終尓「もちろん!アレが一番手っ取り早い!」

 

一夏「アレって?」

 

終尓「簡単だよ一夏

たんなる鬼ごっこだから」

 

一夏「お…鬼ごっこ?」

 

簪「一夏、ギブアップは早めにね?」

 

一夏「えっ!?」

 

終尓「ルール説明するぞ~

鬼はずっと俺!お前は飛行しながら逃げればいい」

 

一夏「それなら何とか」

 

終尓「10数えたら開始な?」

 

一夏「おう!」

 

一夏は空に飛び立った

 

終尓「なら、一夏行くぞ~?」

 

一夏「おう!」

 

鬼ごっこが始まり終尓の追跡が始まった

だが、一夏はトップスピードの飛行に

なれておらず、すぐに追いつかれた

 

終尓「じゃあ、1回目!」

 

終尓は全力で一夏を蹴り飛ばした

一夏は驚きそのまま壁に激突した

 

一夏「いってて…終尓!何すんだよっ!?」

 

終尓「俺は鬼だぞ?

タッチなんて生易しいものなわけねぇだろ?」

 

一夏は簪に言われたことを思い出した

 

簪『ギブアップは早めにね?』

 

一夏はこういうことかと理解した

 

終尓「じゃあ2回目行くぞ~10秒な」

 

一夏「ちょっ!まっ!終尓!」

 

終尓「ちなみに10回越えないと

ギブアップは受け付けんぞ?訓練にならん」

 

一夏はあと9回もあるのかと絶望した

 

終尓「GO!!」

 

一夏「ぎいやぁぁぁぁぁ!」

 

その頃外野は

 

簪「一夏、死なないかな?」

 

セシリア「簪さんもアレを…?」

 

簪「うん、まぁ殴られたり蹴られたりは

なかったけど、私のときは放り投げられた」

 

鈴「アレって訓練ていうか拷問じゃないの?」

 

簪「でも、回避技能と飛行技能はつくよ?」

 

箒「だが、その前に死にそうなきが…」

 

簪「ISあるから大丈夫だよ

それに短期間で強くなるなら

これぐらいしないとね」

 

30分後

 

一夏は死に体になりながら戻ってきた

 

終尓「まぁ今日はこんなもんか」

 

一夏「……」

 

一夏は返事をする気力もなかった

 

セシリア「い、一夏さん生きてます?」

 

鈴「あんな訓練受けたら誰だってこうなるわ」

 

簪「私も初日はこうなったし」

 

終尓「一夏、半分は自分の責任だってこと

覚えとけよ?あんな訓練しかしてなかった

から、ここまでしないとお前は強くなれん」

 

一夏「だからって…ここまでしなくても」

 

一夏は少し回復して終尓に反論した

 

終尓「アホか、お前が対抗戦で

ろくに成長してないのが分かったから

ここまで強行手段にでてんだろが

強くならなきゃ、お前

そのうち自分の身も守れんぞ?」

 

一夏「えっ?…それって」

 

終尓「お前、オルコットたちから聞いてないのか」

 

終尓はセシリアたちを睨んだ

セシリアと箒は目をそらした

 

一夏「終尓、どうゆうことだよ」

 

終尓「はぁ~~」

 

終尓は大きなため息をついた

 

終尓「やれやれ、まさかそのレベルとはな

いいか?よく覚えとけよ?

俺たちはこの世界に二人しかいない

男性IS操縦者だ

俺たちは異例中の異例であり

世界中の科学者は俺たちの体を調べたがってるし

女尊男卑を掲げる連中は

俺たちを目の敵にしてる

そんな奴等が強行手段に出てみろ?

買い物とかで学園から出たとたんに

そいつらに襲撃される可能性は

0じゃないんだぞ?

そんな時の為にも俺たちはISを持たされ

学園の寮に急遽入寮してるんだ

だからこそ、お前は自分の身ぐらい

守れるぐらいにならないといけないんだ」

 

一夏「でも、そんなこと本当に」

 

簪「甘いよ、一夏」

 

一夏が信じられないと言おうとすると

簪が止めた

 

簪「街中で襲撃されないとか本気でまだ思ってるの?

この間の無人機の件、もう忘れた?

終尓から聞いてないだろうけど

この間、終尓が学園から離れたのも

亡国企業から試験機を守るために

派遣されたんだよ?

今まで何機のISがテロ組織に奪われたと思う?

一般の企業だけじゃなく軍からも強奪したり

してるんだよ?それに比べたら

たった二人の人間の拉致

または殺人なんてどれほど軽いと思ってるの?

大金積めば動くテロ組織なんていっぱい

あるんだよ?」

 

簪が事実を述べると一夏は驚愕していた

 

終尓「一夏、お前は世の中を知らなすぎた

もっと世界を知れ、情報も1つの力になるからな」

 

一夏「俺…何にも知らなかったんだな」

 

一夏は少し暗い顔をしていた

 

終尓「まぁ、この間まではお前は

一般の人間だったからな

ISがらみの仕事にでも就かんかぎり

テロ組織とかと交わることないしな

知らなかったのは無理もない

だが、もうお前は一般の人間じゃない

だからこそ情報を知り、力をつけろ」

 

一夏「わかった…」

 

終尓「とりあえず、明日からも訓練はするから

死ぬ気でついてこい

この間みたいに都合よく

誰かが助けてくれるわけじゃないからな」

 

一夏「おう!明日からもよろしく!」

 

終尓「もののついでだ、オルコット

お前も来い」

 

セシリア「えっ?いいんですの?」

 

終尓「与えられた機体ぐらい乗りこなせ

ついでにお前も鍛えてやる」

 

セシリア「ありがとうございます!」

 

簪「篠ノ之さんも来れたら来たら?

まだ空中戦闘とか出来ないんでしょ?」

 

箒「うっ!うむ…よろしく頼む」

 

簪「鈴は?」

 

鈴「あたしは来れたら顔出すわ

ある程度は機体使えるし

あとは自分の腕を磨くだけだからね」

 

簪「そっか、わかった」

 

終尓「んじゃ今日は解散するか」

 

全員アリーナをあとにし

各々の部屋に戻っていった

次の日から終尓と簪の指導のもと

一夏たちの特訓が始まった

 



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更なる転入生!

一夏たちの特訓が始まり

セシリア、一夏、箒は

簪と終尓の特訓を受けていた

 

セシリア「これは?」

 

終尓「ピンポン玉

卓球で使うやつだな」

 

セシリア「これをどうするんですの?」

 

終尓はセシリアにピンポン玉を

2つ渡していた

 

終尓「並行思考の基本は

同時に別のことをすることで慣れる」

 

セシリア「同時に?」

 

終尓「これ出来るか?」

 

終尓は手の中のピンポン玉2つを

手の中で回していた

セシリアもそれを真似る

 

セシリア「これなら…」

 

終尓「じゃあこれは?」

 

終尓はそれを両手でやりだした

セシリアは上手く出来ず

片手は回せたがもう片方が上手く回せない

 

セシリア「少し難しいですわね」

 

終尓「今日はそれが出来るまでやってろ

そしたら並行思考の基礎が出来る」

 

セシリア「わかりましたわ」

 

終尓はセシリアの特訓をしていた

一方

 

 

簪「ほらっ!!一夏!!線からずれてる!

同じミスをさっきから連発だよ!!

箒も!!体勢が崩れてる!!

崩しちゃ駄目って言ってるでしょ!!」

 

一夏「はっ!はいっ!!」

 

箒「くうっ!」

 

一夏と箒は簪のスパルタ教育を受けていた

その後

 

終尓「そろそろ帰るか?」

 

簪「オッケー

一夏!箒!今日は終わり!!」

 

セシリア「指がつりそうでしたわ…」

 

一夏「頭がぐるぐるしてる…」

 

箒「さすがに少しきついな…」

 

セシリアは上手く回せず終尓の監督のもと

ひたすらピンポン玉を回していた

一夏と箒は飛行時の姿勢制御と

飛行動作の特訓を受けていた

 

鈴「おつかれー」

 

鈴が全員にドリンクを配っていく

 

簪「鈴、おつかれ、ありがとう」

 

終尓「おつーサンキュー」

 

一夏「サンキュー」

 

箒「すまん」

 

セシリア「ありがとうございます」

 

鈴「いやー見てたけど、簪は

性格変わりすぎでしょ

見てて『あれ、簪?』っておもっちゃったわよ」

 

簪「うっうぅっ…」

 

簪は恥ずかしくなり赤くなってうつむいた

 

鈴「でも、一夏と箒は大分飛べるよう

になったんじゃない?」

 

簪の指導のおかげで一夏と箒は

最初に比べるとかなり上達していた

 

一夏「結構ハードだからな…」

 

箒「うっうむ…はじめは性格を知っていたから

なめていたが、ここまでキツいとは…」

 

鈴「でも、感謝しなさい

簪のおかげであんたらかなり上達してんだから」

 

終尓「おしゃべりはここまでだ

そろそろ閉館だ、外に出ないとどやされる

オルコット、さっきのは部屋に戻っても

時間を見つけてやれ、出来るようになったら

次に進む」

 

セシリア「はっ!はい!」

 

終尓「じゃあ戻るか」

 

終尓たちはアリーナを後にした

 

 

終尓と簪は部屋に戻りシャワーを

浴びたあと夕食をとり

部屋でくつろいでいると

ドアをノックする者がいた

終尓は不機嫌になりつつも

簪になだめられドアを開けた

 

真耶「お引っ越しです!」バタン

 

終尓はドアを閉めた

 

真耶「ちょっ!ちょっと!綺堂くん!?」ドンドンドン

 

簪「終尓、話だけでも聞いてあげようよ?」

 

簪は苦笑いしながら告げた

 

終尓「ちっ」ガチャ

 

終尓は悪態をつきながらドアを開けた

 

真耶「あぁ!よかった!

あの綺堂くんの部屋の都合が着いたので

お引っ越しを…」

 

終尓「嫌です」

 

終尓は真耶が言い終わる前に断った

 

真耶「嫌と言われましても…

年頃の男女を同じ部屋に長くいさせるのは」

 

真耶は涙目になりながら告げる

 

終尓「俺は今の状況に満足してますし

簪も同じです。本人たちが満足しているなら

問題ないのでは?」

 

真耶「しっ!しかし、やはり年頃の男女

ですから、こちらとしても今の

状況をそのままというのは…」

 

コンコンコン

 

真耶が言い終わる前にまたノックがなった

終尓が開けると千冬と楯無が立っていた

 

終尓「おやっ珍しい」

 

楯無「ご挨拶ねぇ」

 

千冬「こいつなら普通だろう

入っていいか?」

 

終尓「この問題を解決してもらえるなら」

 

千冬「問題?」

 

千冬と楯無は首を傾げながら部屋に入った

 

千冬「真耶か、どうした?」

 

真耶「あっ!先輩、実は部屋割りを

決めたので綺堂くんにお引っ越しを

お願いしていたんですけど

断られてまして…」

 

千冬「あぁ…そうゆうことか

なら、綺堂はこのままでいい

更識もこのままがいいんだろう?」

 

簪「出来れば、このままがいいです」

 

簪は頬を赤く染めながら答える

楯無は微笑ましく見ていた

 

千冬「わかった…政府には

私から報告しておくから

真耶はもう戻っていいぞ」

 

真耶「は…はい…わかりました」

 

真耶は部屋を出ていった

 

終尓「ありがとうございます」

 

千冬「なに、生徒の不満を解消するのも

教師の勤めだ」

 

楯無「なら、そろそろ本題に入りましょうか?」

 

終尓「本題とは?」

 

千冬「明日また転入生が3人来る」

 

終尓「軍隊の補充要員みたいな来かたですね」

 

千冬「そう言うな」

 

楯無「で、その転入生なんだけど

1人目は前に終尓君から聞いてた

終尓君の妹さん?その子が明日から来るわ」

 

終尓「あぁ、明日からなんですね」

 

千冬「あぁ元々2人の予定だったが

一緒の日のほうが都合がいいからな」

 

楯無「で、2人目はドイツの軍人さん

名前はラウラ・ボーデヴィッヒ」

 

終尓「あぁラウラか」

 

楯無「知り合い?」

 

終尓「千冬さんの教え子だ」

 

千冬「まぁ間違ってはないな」

 

楯無「なるほどね

なら、3人目ね

名前はシャルル・デュノア

フランスのデュノア社所属の

代表候補生で男性みたいよ?」

 

終尓「ほう」

 

簪「男性?最近のニュースでは

そんな事言ってなかったよね?」

 

楯無「そっ!だから、終尓君に

私と千冬さんでお話に来たの」

 

終尓「ていっても、どうせ調べは

ついてるんでしょう?」

 

楯無「もちろん!それも私の仕事だもの

本名はシャルロット・デュノア…女性

デュノア社の社長の娘でどうやら

訳ありみたいでね

詳しいことはまだ調査中よ

目的はまだ不明だけど

男性と偽らせてこの学園に潜入させようと

しているみたいね」

 

千冬「そこで、お前にはデュノアの

監視を頼みたい」

 

終尓「監視ねぇ」

 

簪「でも、よく学園側は転入を許可

しましたね」

 

千冬「デュノア社とは契約があるからな

その契約を上手く利用されたんだろう」

 

楯無「まぁ、とにかく不穏分子を

そのままにしておけないから

終尓君に監視をお願いしたのよ」

 

終尓「了解。で?報酬は?」

 

千冬「既に払っただろう?」

 

終尓「え?」

 

千冬「更識と別の部屋になりたいか?」

 

終尓「うっ!了解…」

 

楯無「じゃあ、よろしくね」

 

千冬「ではな、二人とも明日遅刻するなよ」

 

楯無「おやすみ~」

 

千冬と楯無は部屋を出ていった

 

終尓「まぁなんとかなるか」

 

簪「大丈夫なの?」

 

終尓「まぁ、大丈夫だろ

それより疲れたし、もう寝よう?」

 

簪「うん!おやすみ!」

 

終尓たちは就寝についた

 

 

 

 

翌日 教室

 

 

教室では千冬が教壇に立ち挨拶をしていた

 

千冬「諸君、おはよう。今日から

本格的なISの実戦演習に入る

よって、ISスーツを忘れないように

忘れたものは学校指定の水着

それも無いものは…まぁ、下着でも構わんだろ」

 

生徒一同「……」

 

生徒たちはこの人何言ってるの?と思った

 

千冬「さて、山田くん後は頼む」

 

真耶「はい。では、皆さんに

また転入生を紹介します!」ガララ

 

教室に3人の生徒が入ってきた

 

真耶「では、1人ずつ自己紹介をお願いします」

 

生徒「「はい」」

 

シャルロット・デュノア「では、僕から

シャルル・デュノアです

フランスから来ました

どうぞよろしくお願いします」

 

生徒「…き」

 

シャルロット「き?」

 

生徒「「きゃぁぁぁぁ!!」」

 

生徒「男子よっ!!」

 

生徒「3人目!!」

 

生徒「しかも、結構カッコいい!!」

 

千冬「やかましいっ!静かにせんかっ!!」

 

千冬が一喝すると全員が黙る

 

?「では、次は私が

綺堂マドカです。名字でお気づきと思いますが

綺堂終尓とは兄妹の間柄です

事故で両親を無くし、綺堂家に引き取られました

織斑先生と顔が似ていますが

他人の空似ですので

あまり気にしないで下さい

これからよろしくお願いします」

 

生徒「「えぇぇぇぇぇ!?」」

 

生徒「綺堂くんの妹!?」

 

生徒「他人の空似って似すぎでしょ!」

 

終尓「うるせぇっ!

気にしないでくれって言ってんだろ!

あんまりうるせぇと殺すぞ!」

 

千冬「綺堂、抑えろ

お前たちもあまり綺堂妹に迷惑をかけるなよ?」

 

?「では、最後は私か

ラウラ・ボーデヴィッヒだ

ドイツ軍の黒兎隊の隊長を勤めている

以後、よろしく頼む」

 

真耶「では、それぞれ席について下さい」

 

3人は席に向かい途中ラウラとマドカは

違う場所に向かった

 

マドカ「久しぶり、お兄ちゃん」

 

終尓「おうっ久しぶりだな

今は時間無いからまた後でな」

 

マドカ「うん!」

 

ラウラ「貴様が織斑一夏だな?」

 

一夏「えっ?あっあぁそうだけど…」

 

ラウラ「ドイツで織斑教官には世話になった

今度は私が恩を返す番だ

専用機を持ってるそうだな?

訓練の時は声を掛けろ

手を貸してやる」

 

一夏「あっあぁ助かる。ありがとう」

 

ラウラ「気にするな、恩を返すだけだ」

 

ラウラは一夏の次に終尓の所に向かった

 

ラウラ「お久しぶりです!マスター!」

 

終尓「マスターは止めろって

終尓でいい」

 

ラウラ「はっ!」

 

またしても波乱の1日が幕を開けた

 

 



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