真 機動戦士ガンダムHope (彗星大佐)
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『第1話』 蒼い流星

皆様お久しぶりです!
彗星大佐です。
やっと【真 機動戦士ガンダムHope】投稿出来そうで嬉しいです!
と、言ってもまだ投稿出来るのは簡単な設定ぐらいなんですが……w
前作の【機動戦士ガンダムHope】を評価して頂いた皆様にまた楽しんでいただけるよう!頑張っていきます!
よろしくお願いします!

※設定のみの投稿から第1話に変更しました。
ハーメルン運営の皆様。ご迷惑をお掛けしました。
大変申し訳ありませんでした。 4/30


その日。地球、コロニー間の長きに渡る戦争が終結した。

世界は平和に包まれていた。

 

 

しかし平和とは一時の夢である。故に長くは続かない。

 

 

宇宙統制軍に敵対する宇宙革命軍が発足され、世界はまた戦争の歴史を紡ぎはじめた。

 

 

戦争が始まり2年。

突如独立機動組織を名乗る組織が現れる。

 

 

その組織は【どの軍にも属さず、世界の戦争に介入し、両軍を戦闘不能にする事により戦争を終わらせる。】

と宣言。

世界の戦争に怯える人々に淡い希望を持たせた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

その日ある男は宇宙に蒼い流星を見る。

 

 

 

 

 

狭苦しいコックピットにけたたましいアラート音が鳴り響く。

 

そのコックピットが内蔵されているモノはMS(モビルスーツ)

 

そのMSは従来のモノとは違い額にV字アンテナが付き、その背中にははっきりとした形の蒼白の翼が付いている。

まるで見る者すべてを魅了するようなそのMSがいきなり背後からの衝撃に揺れる。

 

「くぅ…こんな…」

コックピットの少女はその衝撃に顔を顰めながら攻撃してきたMSを見つける。

 

その翼を持つ美しいMSは今宇宙革命軍の【フェンリル】に襲われていた。

 

そのフェンリルがたまたま周辺の偵察をしていた所に、美しい、謎の蒼白のMSが現れたのであった。

 

フェンリルは蒼白のアンノウンMSに向けてビームライフルを3回放つ。

 

ライフルの銃口から放たれた真っ赤なビームが蒼白のMSへ向けて飛んでいく。

 

そのうち2発は蒼白のMSが下手に動かなければかすりもしないが、最後の1発が直撃コースだった。

 

先程当たったのはハンドグレネードだったため、まだ良かったがビームには装甲が勝てない。

 

まさに万事休す。

 

「嫌……!」

『セシル!体、借りる!』

 

誰かが叫ぶと少女…セシルの体から1度力無く頭を下ろす。

しかしその後顔を上げると先程まで綺麗な真っ赤だった瞳が蒼く輝いていた。

 

先程まで真っ直ぐに飛ばすことすらおぼつかなかった少女が、直ぐ後ろまで迫ったビームを機体を回転させ、軽く避けて見せた。

そして避けた後回転しながら上昇し、

 

「ごめんなさい 少し…邪魔よ」

 

そう言い放つと蒼白のMSは体と銃口をフェンリルに向ける。

 

「くそっ! なんだよこのMSはぁ!」

 

フェンリルのコックピットでパイロットが毒つく。

 

「さようなら 名も知らぬパイロット」

 

そう、冷たく言い放つと蒼白のMSはライフルを発射。

そのフェンリルを蒼白のMSのライフルの銃口から発射された蒼白いビームが貫き、爆散した。

 

「ハァ…ハァ… 終わっ…たよ…セシ……」

 

そしてその少女も眠るかのようにコックピットにて意識を失った。

 




はい。第1話。取り敢えずこんな感じになりました!

そして今回はMS設定を載っけておきます。

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【真 機動戦士ガンダムHope 設定資料1】

━独立機動組織【アイアス】ガラハッド収容機体━

・unknown 001 ホープ
-装備-
65mm対空迎撃ビームバルカン
ビームライフル
ビームサーベル×2
ウィングス×12
ビームシールド

-機体説明-

本作品の主人公が乗るMS。
機体の見た目は「勝利の象徴」とされている「ガンダム」に似ている。
頭部には4本のアンテナがついており、MSを捉えられる距離が一般的なMSより格段に伸びている。
バックパックに装備されている「ウィングス」というオールレンジ攻撃が可能な特殊装備を持っている。
「ウィングス」の形状は「ストライクフリーダム」の「ドラグーン」。
バックパックの形状はイメージはHi-νガンダムの翼。
カラーリングはHi-νガンダムそのもの。

D-KS-A-001 ペルセウス
-装備-
ペルセウスハルパー×2
腰部ビームブーメラン×2
脚部3連装ミサイルポッド×2

-機体説明-
ガラハッドに乗っているMSの1つ。
起動性が高い。
腰部にはビームブーメランがついている。
脚部に3連装のミサイルポッドがついている。
カラーリングは赤と白。
見た目はダンボール戦記の「ペルセウス」
頭部の赤いのはアンテナの役割。

D-KS-A-002 アルテミス
-装備-
アルテミスライフル
ビームハンドガン×2
ビームナイフ×2
シールドアーマー

-機体説明-
ガラハッドに乗っているMSの1つ。
従来のMSよりMSの補足距離とロックオンアシストが強化されている。
カラーリングは黄色と黒。
両足のホルスターにハンドガンが入っている。
シールドが無い代わりにシールドの役割をはたす「シールドアーマー」を着込んでいる。

D-KS-A-003 トール
-装備-
ミョルニル
腕部糸状トリモチ(良い名前案募集。)
胸部マルチランチャー
脚部3連装ミサイルポッド×2

-機体説明-
ガラハッドに乗っているMSの1つ。
メインアームがハンマーという珍しいMS。
唯一の重装備MSでもある。
白に金のラインが入ったカラーリングが施されている。
頭部に一本の太いアンテナがつけられている。
アンテナの形はシャア専用シリーズまんま。

・宇宙統制軍新造強襲戦艦 ガラハッド
-装備-
艦尾10連装ミサイルポッド×2
メガ粒子砲×6門
陽電子砲【剣の貴婦人の剣】
(良い名前案募集。)
レールガン【ヴァランス】
(垂れ布の剣の「垂れ布」の英訳)
ガラハッドの盾
(良い名前案募集。)
ジャミング粒子放出ミサイル×2
100mm対空迎撃バルカン砲×4

-機体説明-
ジャミング粒子放出ミサイルに加え、ビーム兵器、実弾兵器の威力を軽減する「ガラハッドの盾」
を艦首より展開することが出来る。(ガラハッドの盾の使用制限あり。)
艦の右舷に陽電子砲【剣の貴婦人の剣】、左舷にレールガン【ヴァランス】がそれぞれ展開、収納出来る。


宇宙統制軍MS

・U-TM-001 ゼウス
-装備-
ボルトランス
ビームライフル

-機体説明-
宇宙統制軍の主力量産モビルスーツ。
カラーリングは青と白。


宇宙統制軍強襲用戦艦 ヘクトル
-装備-
10連装ミサイルポッド×3門
メガ粒子砲×4門
100mm対空迎撃バルカン砲×4
レーダージャミング粒子放出ミサイル×2

-機体説明-
宇宙統制軍の戦艦。
見た目はプトレマイオス。

宇宙革命軍 MS

・U-KM-G-001 ガンダムデスペア
-装備-
65mm対空迎撃ビームバルカン
ビームライフル
ビームサイス
ビームブーメラン×2
腕部ジャミング粒子放出ポッド
ビームシールド

-機体説明-
宇宙統制軍が極秘に開発したガンダムタイプMSの1機目。
宇宙革命軍に情報が渡り奪取されてしまった紫色のガンダム。
レーダーをジャミングし接近、ビームサイスでの闇討ちを得意とするMS。

・U-KM-001 フェンリル
-装備-
ビームライフル
ビームサーベル×2
ハンドグレネード×3
フェンリルシールド

-機体説明-
宇宙革命軍の主力MS。
装備は平均的。
パイロットの好みに合わせた装備の改造が可能なMS。

・U-KM-001-R1 フェンリルウォリアー
実体剣×2
ビームソード
ビームハンドガン
ハンドグレネード×3
フェンリルシールド

フェンリルの近接戦闘に特化したMS。
ビームソードに加え、実体剣が2つ増え、ビームライフルの代わりにビームハンドガンを装備している。

・U-KM-001-R2 フェンリルガンナー
ビームスナイパーライフル
ビームハンドガン×2
ビームナイフ×2
フェンリルシールド

-機体説明-
フェンリルの遠距離攻撃に特化したMS。
近接武器がビームナイフのみになってしまったが、
遠距離武器が充実している。

宇宙革命軍強襲用戦艦 バハムート
-装備-
10連装ミサイルポッド×4
メガ粒子砲×3
100mm対空迎撃バルカン砲
ジャミング粒子放出ミサイル×2

-機体説明-
宇宙革命軍の母艦。
宇宙統制軍のヘクトルを元に作られた。
性能はヘクトルより上である。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

こんな感じです。
名前募集中の武装はその名の通り皆様のアイデアを頂きたいと思っています(我ながら情けないですが……w)。
コメントにてよろしくお願いします。

機体や戦艦等のイラストや感想も募集してます(まぁあんな説明で書ける凄い人なんていないと思いますがw)。

こんな作者が描くお話ですがこれからこの作品をよろしくお願いします!


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『第2話』独立機動組織

はい。第2話です。
今回はちょっと長めです。
と、言っても1600文字ちょっとですが...(^_^;)
最後まで読んでいってくれると嬉しいです。
そして今回もあとがきに設定投下します。
そちらも読んで頂けるとわかり易くなると思います。


その日ある女はこの世界の希望(モビルスーツ)と出会う。

 

 

 

漆黒の宇宙(そら)に漂う蒼白のMS(モビルスーツ)を発見したのはつい先程の事だった。

 

 

独立機動組織 アイアス。

今、戦いの溢れるこの宇宙の中で全人類の希望を一心に背負った組織である。

 

その組織は今日も周辺偵察を行っていた。

 

「ふぅ...1日くらい戦争の無い宙域にめぐり合えてもいいのにねぇ...」

 

そう憂鬱そうに言う1人の女性の姿があった。

その女性の名前はシエル・アトライア。

独立機動組織アイアスの〈ガラハッド〉艦長である。

 

「そんな事言ったって両軍のお偉いさん達はこの世界を我がものにしようと必死ですからねぇ」

 

シエルの呟きにそう返すのは1人の男。

ガラハッドに収容されているMS〈トール〉のパイロットであるクレア・リヒトである。

 

「そんなの言われなくても分かってるわよ... 私の小さな望みよ 望み」

 

そんな彼女等の他愛の無い話は艦内に響くアラート音で終了した。

 

「付近にて戦闘発生! 戦闘を行っているMSの数は...2?」

 

「あら 今回は随分と楽な戦闘を見つけたものねぇ」

 

ガラハッドの戦況オペレーターであるレイ・ルディスの報告にシエルは、軽い口調で返事を返す。

 

「MS隊発進用意 今回はペルセウスとアルテミスだけでいいと伝えて」

 

相手が2機のみという状況から3機全て出さなくても構わないと結論を出したシエルはそう指示を出した。

 

「了解...あれ?戦闘が終了したみたいです...」

 

「あら? 随分速いわね」

 

シエルがそう思うのも無理はない。

実際、戦闘を発見してからここまで3分もたっていない。

 

「ですがアンノウンのMSが動いていません...」

 

「...? どうゆう事?」

 

「わかりませんが 熱源の反応は消えてません」

 

「……確かそれはアンノウンだったわね?」

 

「はい そうです 機体認証に該当しません」

 

「そう ではそのMSを鹵獲します ペルセウスを発進させて」

 

「り、了解です クリスさん発進よろしくお願いします 目的はアンノウンMSの鹵獲です」

 

レイが伝えるとペルセウスパイロットのクリス・リヒトは頷きペルセウスを駆ってアンノウンを収容した。

 

 

 

《...しる! ...シル! セシル!》

 

セシルと呼ばれた少女は誰かに呼ばれる声で目を覚ます。

 

「...はっ! こ、ここは?」

 

《ここはホープのコックピットの中よ》

 

「そ、そっかぁ よかったぁ」

 

《でも...きっと何処かの軍に鹵獲されたわね...》

 

「えぇ!? ど、ど、ど、どうしよう!?」

 

《落ち着きなさい 取り敢えず 今は変に抵抗しない方がいいわ》

 

「う、うん わかったよ...」

 

セシルが返事をしたそのタイミングで外から女性の声が聞こえてきた。

 

『そのアンノウンMSのパイロットは直ぐにコックピットのロックをハズして出て来なさい』

 

「ど、どうする? セシリアちゃん...」

 

《シカトよ シカト 取り敢えず黙っときなさい》

 

「う、うん」

 

『早くしなさい これで警告は最後よ さもなければあなたを撃破します』

 

「え、えぇ!? どーするの!?セシリアちゃん!」

 

セシリアは小さく舌打ちをすると、

 

《セシル...体借りるね》

 

そう言って魂を入れ替えた。

 

「相手の事を知りたければ自分の事を先に言うのが礼儀ってもんじゃない?」

 

艦内にセシリアの声が響く。

その声が女性のものであった事にアイアスのクルーは驚きを隠せずにいる。

 

『...そうね 失礼したわ 私は独立機動組織アイアスのガラハッド艦長 シエル・アトライアよ』

 

「アイアス...ふぅまためんどくさいところに鹵獲されたものね...私も運が無いわ」

 

やれやれと言わんばかりの声にシエルも苦笑いを返す。

 

『取り敢えずコックピットのロックだけでもハズしてくれないかしら 貴女の事が知りたいわ もちろんこの艦のメンバーの誰にもそのMSには近づかせないわ』

 

「そう...もし破ったら私の全力をもって貴女達を殺すわ」

 

声色からわかるようにまだ幼いと言える少女の口から遠慮なくはき出された「殺す」と言う言葉にクルーはまたも驚きを隠せなかった。

 

そして程なくアンノウンMSのコックピットからパイロットスーツを着ていない少女が現れた。




はい。どうでしたでしょうか。
我ながら描写も結構良く出来たのではないかと思っていますw
では設定どうぞ。
と、設定に行く前に注意点です。
セシルのキャラ設定欄に今後の軽いネタバレが含まれますが、次回にはそのネタは出るつもりです。
次回までは知りたくない!と言う方は今回は見ずに、次回を見てから見るなど工夫をお願いします。

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真 機動戦士ガンダムHope 設定資料 2

独立機動組織 アイアス

名前 セシル・ヴァイス
性別 女
年齢 16
誕生日 UC-0134 8月17日
身長154cm
髪色 黒
瞳の色 レッドスピネル
髪型 ポニテ
出身 ???
家族構成 ???
搭乗機体 unknown-001 ホープ

-キャラ説明-
本作の主人公。
謎の多い少女。
髪の毛を青いゴムで縛っている。
自分の事も誕生日、年齢、MSの操縦方法しか覚えてない。
別人格─セシリア─を持つ。
表人格のセシルは大してうまくMSを動かせないが、別人格のセシリアはエースパイロットレベルの操縦技術を持っている。


DSP(デュアル・ソウル・プロジェクト)
と言う今は破棄された宇宙革命軍の計画「1つの体に魂を2つ組み込み、最強のパイロットを作り出す」という計画の被害者。
殆どの被害者は自我が保てず死んでしまったがたまたま適合し、生きている。
セシルはこの事の記憶が曖昧であるが、セシリアは覚えている。

名前 クリス・リヒト
性別 男
年齢 18
誕生日 UC-0132 10月26日
身長 174cm
髪色 赤
瞳の色 薄めのアメジスト
髪型 ウルフカット
出身 フロンティアVI
趣味 読書
家族構成 父 母 弟
搭乗機体 D-KS-A-001 ペルセウス

-キャラ説明-
ガラハッドの乗組員で、ペルセウスのパイロット。
クールで静かな青年。
あまり感情が表に出ないタイプ。
MS操縦もかなりの実力を持つ。

名前 クレア・リヒト
性別 男
年齢17
誕生日 UC-0133 7月06日
身長168cm
髪色 赤
瞳の色 明るいアメジスト
髪型ウルフカット
出身 フロンティアⅣ
趣味 ゲーム
家族構成 父 母 兄
搭乗機体 D-KS-A-003 トール

-キャラ説明-
クリスの弟。
兄とは違って外交的。
MS操縦もお手の物。

名前 シオン・ベガ
性別 女
年齢 21
誕生日 UC-0129年 4月8日
身長 163cm
髪色 金
瞳の色 碧
髪型 ロング
出身 フロンティアI
趣味 料理
家族構成 父 母 弟
搭乗機体 D-KS-A-002

-キャラ説明-
ガラハッドの乗組員でアルテミスのパイロット。
明るい性格でアテナのMSパイロットのお姉さん的存在。
射撃の腕はピカ1。

名前 シエル・アトライア
性別 女
年齢 26、
誕生日 UC-0123年 9月 3日
身長 161cm
髪色 茶
瞳の色 黒
髪型 ショート
出身 フロンティアVIII
趣味 お酒
家族構成 父 母

-キャラ説明-
ガラハッドの艦長。
明るい性格でお酒好き。

名前 レーべ・ユーリル
性別 男
年齢 27
誕生日 UC-0122年 10月8日
身長 175cm
髪色 黒
瞳の色 黒
髪型 ツーブロック
出身 フロンティアIX
趣味 スポーツ
家族構成 父 母 弟

-キャラ説明-
ガラハッドの乗組員で砲撃士兼操舵士。
スポーツが好き。

名前 レイ・ルディス
性別 女
年齢14
誕生日 UC-0136年 5月24日
身長 155cm
髪色 ピンク
瞳の色 緑
髪型 セミロング
出身 フロンティアV
趣味 園芸
家族構成 父 母

-キャラ説明-
ガラハッドの乗組員で戦況オペレーター。
冷静な判断でパイロット達をアシストしている。

名前 セリス・フィロ
性別 男
年齢 27
誕生日 UC-0122 12月 5日
身長 186cm
髪色 黒
瞳の色 黒
髪型 ナチュラルショート
出身 フロンティアIV
趣味 機械いじり
家族構成 父 母 姉 弟

-キャラ説明-
ガラハッドの乗組員で整備士。
ガラハッドに乗っている全てのMSは彼が整備している。
ガラハッドのMS全てを任せられているだけあり、技術は高い。


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『第3話』DSP

はい。お久しぶりの投稿です。
でもまぁ、ペースはいい感じだなぁ。と勝手に思ってる彗星大佐でござる。



その日、人々はこの世界に溢れる小さな絶望の1つを知る。

 

 

 

 

警告をしたアンノウンMSから降りてきた少女ははるか昔、人類全てがまだ地球にいた頃の高校の制服のようなものを着ていた。

 

 

「どうも。私はセシリア。そして...」

さっきまで話していた少女の首から力が抜ける。

そして、頭をあげた時少女の綺麗な青い瞳は赤い瞳に変わっていた。

 

 

「そして私はセシル・ヴァイスと言います。よろしくお願いしますね!」

 

 

「にっこり」というような表情で告げた少女の喋り方は先ほどより明るくなっていた。

 

 

「……えっと...改めて、ガラハッド艦長 シエル・アトライアよ」

 

 

テンションの変わりようにガラハッドクルー全員が困惑している中、シエルは若干困りながらも冷静に対応した。

 

 

「助けて頂いた恩もありますのでできる限り質問には答えますね!」

 

 

「え、えぇ。ありがとう」

 

 

 

ガラハッドの中にあるとある1室に「ペルセウス」、「アルテミス」を模した制服を着用しているガラハッドクルー全員と、所謂女子高生の様な格好をした少女が席についている。

 

 

「それでは色々と聞かせてもらうわね。まず貴女は何処の部隊所属かしら?」

 

 

「私達は何処の軍でも、部隊でもありません」

 

 

「そう...ではあのMSはなんでしょうか? 型式番号は?」

 

 

「け、型式番号?」

 

 

「型式番号」と言う単語を聞いた途端に目の前の少女は慌て始める。

 

 

「せ、セシリアちゃん...」

 

 

『まったく...しょーがないわね。体借りるわよ』

 

 

「ふぅ。えっとまずあのMSの名前は【ホープ】 型式番号は【unknown-001】」

 

 

「【unknown-001】...それにしても名前が【希望】とは製作者も大きくでたものね...それでそのMSは何処で入手したの?」

 

 

「ホープは私達が脱走する時にそこにあったから乗ってきたのよ」

 

 

「...脱走?」

ガラハッドクルーのクレアが聞く。

 

 

「えぇ 脱走 革命軍の研究所よ」

 

 

「どういうこと? 詳しく説明して」

 

 

シエルが聞くと明らかに嫌そうな顔をし、渋々話し始める。

 

 

「貴女達は昔の革命軍の計画...知ってるかしら?」

 

 

「計画?」

 

 

「えぇ 【DSP】...と言えば分かるかしら?」

その言葉を聞いた途端その部屋の中に衝撃が走る。

 

【DSP】(ダブル・ソウル・プロジェクト)。

開戦当時宇宙革命軍が計画した強化パイロットの作製計画である。

ある1人の人物に魂をもう一つ植え付け、戦況把握、空間認識能力などを底上げしたパイロットを作り出す。

という目的を掲げ、多くの民間人、特に子供を集めて実行された。

しかし、もう一つの魂に対し協力な拒否反応が起こり、成功は0。

失敗した人々は死に至ってしまった。

 

 

「私達はその計画の唯一の成功例よ。私達はその計画の後、別の研究所に移され体を隅々まで調べられたわ。それでたまたまチャンスがあったからホープと一緒に逃げ出して来たって訳」

 

 

「そんな事が...そr「同情の言葉なんていらないっ!」ッ!...」

シエルが気を遣い、言葉を発しようとした時セシリアは強い「否定」の意思を発した。

 

 

「貴女達なんかに私達の辛さを理解してもらおうなんて思ってない。中途半端な理解で全てわかった様な言葉は発さないで!」

セシリアはガラハッドクルー全員を睨みつけながら話していた。

 

まだ幼い少女からそんな強い言葉と視線をぶつけられて、メンバーは悲痛に顔を歪める。

 

 

「質問はそれで以上かしら?」

 

 

「えぇ...もういいわ ありがとう」

先程の話のショックでシエルは何を聞こうとしていたのか忘れてしまっていた。

 

 

「そう。じゃ、私達は行くわ。さよなr」

セシリアが別れを告げようとした瞬間艦内が衝撃に揺れる。

そしてその衝撃と共にけたたましいアラートが響き渡る。

 

 

「敵機接近! 数は10です!」




はい。毎回毎回すごく中途半端なとこで終わってる気がしないでも無いですが今回はここまでです。
どうだったでしょうか?
ご指摘、感想など送ってくれるとヤル気出ますw
よろしくお願いしますw
それでは、また次の回でお会いしましょう。


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『第4話』ダリス隊

はい。第4話です。
明日からテストなので更新ペース落ちるかも。
とか思ったけど良く考えたら週1投稿じゃないから大丈夫でした(´・∀・`)
……ごめんなさい!投稿速くするからものを投げないでっ!


その日人々は絶望を払う翼を見る。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

「レイ! 状況を教えて! MSパイロットはコックピットで待機して!」

船長のシエルは素早く指示を出す。

 

 

 

「艦の前方より革命軍! あれは...ダリス隊ですっ!!」

 

 

 

「こんな時に...! MS隊発進! 各員第一戦闘配置! 敵はダリス隊よ! 全員気を引き締めなさい!」

 

 

 

「「はいっ!(おう!)」」

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

宇宙革命軍ダリス隊隊長のダリスダッチは自軍のMSがアンノウンMSに撃破されたとの情報を得てその中域へと向かっていた。

 

 

 

「ホントにこんなとこにいんのか? アンノウンのMSなんてよ」

そう疑いを持つ人物はノイン・エルダー。

フェンリル・ウォリアーのパイロットである。

 

 

 

「もうどっかいっちゃったんじゃないの? どうせそのアンノウンってアイアスの連中でしょ?」

彼女はアンネ・ワルサー。

フェンリル・ガンナーのパイロットである。

 

 

 

「あぁ、恐らくはアイアスの連中だな だからこそ俺らはあそこへ向かう」

そうダリスは言う。

 

 

 

「そうですね これ以上アイアスに俺達の邪魔はさせないようにしないと」

彼はギルバート・ヴァイス。

ギルバートは統制軍から【ガンダムデスペア】を奪取し、そのパイロットになっていた。

 

 

 

「前方にガラハッドを捕捉!」

 

 

 

「よし! これより【バハムート】は戦闘へ移る! 各員第一戦闘配置! MS隊発進! 油断はするなよ」

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

「どうする?セシリアちゃん...」

『セシルはどうしたいの?』

「私は……私は助けたいよ! この艦の人達を!」

『はぁ...ま、そう言うって事は分かってたけどね...』

「行こう!セシリアちゃん!」

言ってセシルは格納庫の【ホープ】へ向かって走って行った。

 

 

 

「システム起動 機体各部に損傷無し 全システムオールグリーン 行けるよ セシリアちゃん」

『じゃあ変わるわね』

少女の首が力無く下がる。

そうして再び顔をあげた時少女の綺麗な赤い瞳は澄んだ蒼い瞳になっていた。

 

 

 

「艦長! MS発進デッキが勝手に...!」

 

 

 

「...あの子達ね 回線を繋いで」

シエルはやれやれといわんばかりにレイに指示を出す。

 

 

 

「貴女達今ここで戦闘を開始したら貴女達はアイアスのメンバーだと思われるけれど...いいのかしら?」

 

 

 

「私もさっさと脱出したいけどね……セシルが助けたいって言ったから私はアイアスを助けるわ」

 

 

 

「そう...じゃあ頼むわね」

『私はアイアスを助ける』

シエルには、その言葉がとても力強く感じられた。

 

 

「セシリア! ホープ行きます!」

アイアスの発進デッキから蒼白の希望が飛び出した。




はい。今回はここまでです。
我ながら短いですね(^_^;)
次回は少し長めにできたらいいなぁなんて思ってます。


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『第5話』再会の姉弟

ハイ皆さんオヒサシブリデス( ̄▽ ̄;)
リゼロ見てたら投稿遅れちゃったです(∀`*ゞ)テヘッ
レムが可愛いですねぇ。
スバル君!応援してます!
と、まぁこの作品に全く関係無い話はここまでにして(笑)
本編どうぞっ!


その日人々は絶望を祓う翼を見る

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

革命軍side

 

バハムートの出撃ハッチへ紫色に輝くMSが搬入される。

そのMSの名前は【ガンダムデスペア(絶望)

 

 

 

「ギルバート・ヴァイス! デスペア!行きます!」

 

 

 

その名の通り人々に絶望を与えるMSが今、発進した。

 

革命軍side out

 

 

 

漆黒の宇宙で戦闘が繰り広げられる。

戦闘を行っている軍は【アイアス】と【革命軍】。

 

 

 

赤いペルセウスがフェンリル・ウォリアーへと2本のペルセウス・ハルパーを振り下ろす。

 

しかしフェンリル・ウォリアーは1本のビームソードでいなす。

 

そしてフェンリル・ウォリアーが実体剣で横薙ぎに切り込み、ペルセウスがいなす。

 

戦闘が開始してからずっとこれが絶えず繰り広げられていた。

 

 

 

「チィッ! さっさとアンノウンのMSを出して引っ込めや! 赤いMSぅぅ!」

ループに痺れを切らしたのか、フェンリル・ウォリアーのパイロットであるノイン・エルダーが叫ぶ。

 

「......」

ペルセウスのパイロット クリス・リヒトはそれを無視し淡々と攻撃を繰り返していく。

 

暫く攻防が続きクリスはある不信感を感じる。

─ 反撃が来ない...? ─

 

しかし気付いた時にはもう遅く、ガラハッドからかなり距離を離されていた。

 

─どうする...?

 

クリスが考えていると後ろからの攻撃を知らせるアラートが鳴り響く。

 

「なっ!?」

ギリギリの所で反応したクリスはペルセウス・ハルパーで敵の攻撃を受け止める。

 

なんとか凌いだはいいものの、前方にはフェンリル・ウォリアー、後方にはガンダムデスペアが展開している。

 

「くっ...」

フェンリル・ウォリアーが斬り掛かる。

1本のペルセウス・ハルパーでなんとか受け切り、脚部のミサイルポッドを回転させ、斬りかかって来るデスペアへ向け、発射させる。

 

つもりだった。

ドォォォン!

ペルセウスの脚部が爆散する。

 

「なっ!?」

 

デスペアはミサイルポッドの起動を察知し、武装をビームライフルへと変えていた。

 

そして発射される前にビームライフルでミサイルポッドを撃ち抜いたのだ。

 

「はははっ! これで足が吹き飛んだなぁ! 赤いMSぅぅ!」

ノインが叫び、斬りかかって来る。

 

ミサイルポッドの爆発に気を取られたクリスはフェンリルの攻撃への反応が遅れた。

 

─間に合わない...!ここまでか...

 

クリスが死を覚悟したその瞬間。

 

遠方から青白いビームが飛んできた。

 

フェンリルには当たらなかったが、この戦場で青白いビームを出すMSは1機しか存在しなかった。

 

「...ホープ」

 

「アンタ! 動ける!? 動けるなら早く行きなさい!」

 

「...救援感謝する 退却する」

 

ペルセウスが離脱する。

フェンリルはペルセウスを逃がさんと追跡しようとする。

 

しかし、青白いビームが飛んでくる。

 

「...行かせるとでも?」

 

「チィッ! 邪魔すんなよ! お前ぇぇ!」

 

フェンリルがビームソードを片手に持ち、片手を後ろへ回して突っ込んでくる。

 

セシリアは右手のビームサーベルで受け止める。

 

この対応にノインは歪んだ笑顔を浮かべる。

─掛かった!

 

ビームソードとビームサーベルが交差した瞬間後ろに回した手でハンドグレネードを投擲する。

 

ノインが勝ちを確信したその瞬間。

「ノインさん! 下がって!!」

コックピットにギルバートの声が響く。

 

本来ならば反応出来ないタイミングであったが脳が危機を察知したのか驚異的な反応速度でホープから距離をとる。

 

話した瞬間ホープの特殊兵装【ウィングス】がフェンリルのいた場所とグレネードを撃ち抜いた。

 

「それで避けたつもり?」

 

先程起動していたウィングスは4つ。

しかし、ホープの羽から外れているウィングスの数は...5つ。

 

「...ッ!」

 

ギルバートが気付いたがもう遅い。

ギルバートが伝える前に5つめのウィングスがフェンリルのメインカメラを撃ち抜いた。

 

「なっ!? うわぁ!!」

 

─このままじゃノインさんがやられる...!

 

そう判断したギルバートがビームサイスを展開し、ホープへ切り込む。

 

しかしウィングスで行く手を遮られてしまう。

 

「くそっ!! ノインさん逃げて!」

 

ノインをなんとか逃がそうと叫ぶ。

しかしホープのビームサーベルがフェンリルのコックピットへ振り下ろされる事は無かった。

 

ホープが2本のビームサーベルを振り下ろし、フェンリルの腕が切り裂かれる。

 

「セシルがパイロットが乗っているMSを破壊するのは好きじゃないの だからそこのフェンリルを連れて早く行きなさい」

 

その声を聞いた瞬間時が止まったと錯覚した。

 

「セシル...? それにその声... 嘘だろ...? 姉...さん?」

 

【セシル】。

ギルバートは確かにそう聞こえた。

宇宙統制軍に殺されたはずの名前を、聞いた。




はい。
どうでしたでしょうか。
感想、ご意見お待ちしておりますのでどしどし送ってくださいね!
それでは次回まで!バイバイ!


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『第6話』叫び

遅れて申し訳ない(´・ω・`)
Fgoに夢中になってました。
イリヤ・クロは入手、ストーリーは全クリ、ミッションも全クリしました、(しかし6章のモーさんは倒せていない模様)
あとAGE見てました( ˙-˙ )はい。今更。
そんな事より本編ドゾー(*゚-゚)っ


その日少年は、絶望を体感し、飲み込まれる─。

 

────────────

 

ギルバートside

 

「姉...さん?」

 

俺は聞いた─いや、聞いてしまった。

目の前の蒼いMSのパイロットの名を。

10年前に宇宙統制軍に殺され、失ったと思っていた...姉の名を。

 

「なんなのよ...さっきから姉さん、姉さんって...アンタ誰よ...セシルの知り合い?」

 

「...ぇ?」

今...なんて言った...?

 

「姉さん...?俺だよ ギルだ!ギルバートだよ! 姉さん!」

 

「えーと...? セシルの知り合いなの?」

姉さんはそう言って暫く黙りこんでしまった。

 

「なんで...なんでなんだよ...姉さん...」

 

「えっと...ごめんなさい 私...貴方の事を憶えていないの...本当にごめんなさいね?」

その答えを聞いた時...

 

「クソッ...!なんでだ!なんでなんだ!」

 

「なんで! なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで! なんでおぼえてないんだ! 俺だよ!俺だ!ギルバートだ! 姉さんの弟なんだよ! やっと...やっと会えたのに! どうして!どうして憶えていてくれないんだ!」

俺は─そう叫んだ。

 

「弟って...やっと会えたって...どういう...?」

 

「俺と...俺と一緒に来てくれ!姉さん!そうすれば...きっと...!」

 

「そろそろ黙ってくれないかしら?ギルバート君」

 

「...は?」

 

「黙ってくれって言ってるのよギルバート君」

─姉さんは...何を? 何を言ってるんだ...?─

 

「セシルは憶えてないって言ってるじゃない アンタ セシルの弟なんでしょ? 本当かどうかは知らないけど」

─憶えてない? 本当かどうかは知らない? 本当だよ? 本当に俺達は姉弟だ...─

 

「だったら思い出すまで待つなりなんなりしてくれても良いんじゃないかしら?」

─何を...『コイツ』は何を...?─

 

「オマエは...何を...言ってるんだ...!」

─『コイツ』は姉さんじゃ無い...『コイツ』は...

「コイツは...オマエは...敵だぁぁぁ!」

 

ギルバートside out

 

 

 

彼がそう叫んだ瞬間、紫色のMS─ガンダムデスペア─はスラスターを全開に蒸かし突っ込んできた。

「何よ!情緒不安定なの!? うわぁ!?」

 

「姉さんを...! 姉さんを返せぇぇぇぇ!!!」

 

「だから姉さんって誰よ!? ちょっとは落ち着きなさいよ! チィっ! 行けぇ!ウィングス!」

 

セシリアがそう叫んだ時、ホープのバックパックに装着された12基のウィングスがバックパックから分離、射出された。




はい。今回は終了です。
長らくお待たせして本当にごめんなさい。
もうアレです。終わり方がよろしく無いのはデフォです( ˙-˙ )
次回は早く投稿...出来ないと思います。はい。
気長に待って頂けると幸いです。
それではまた次回でお会いしましょう!


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