俺ガイル×プロポーズ大作戦w (makidan)
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第1章
結婚式
俺の名前は比企谷八幡。現在27歳会社員である。千葉市立総武高等学校を卒業し、大学に進学し、普通のサラリーマンとして社会の歯車になってしまった泣
そして俺は今、ある会場にいる。
「八幡!!見て見て!凄く綺麗だね」
「ああ…。そうだな」
けどそんな雪ノ下より戸塚の方が凄く綺麗だよ。って危ねぇ!思わず戸塚ルートに入る所でした。
「ちょっとヒッキー!ゆきのんの結婚式なのにちゃんと写真撮ってよね!!」
「チッ、分かってるよ。戸塚悪りーな、少しくらいしか撮れなかったが今度はたくさん撮ってやるからな」
「もう八幡ったら///」
何この小動物!!お持ち帰りしたい…と思った瞬間に由比ヶ浜からジト目の視線を感じたが関係ない!もう戸塚ルート入ってもよくね?
「ほら!ヒッキー行くよ!早くしないと時間なくなるよ」
「分かったから、袖を引っ張らないでくれ。」
ということで雪ノ下の所に向かう。壇上には雪ノ下と葉山が並んで他の人と写真撮ってる姿がある。ああ…あういうリア充イベント無理ゲーだわ
すると雪ノ下と葉山が気づきこちらに目を向けていた。
「みんな今日はありがとう!凄く嬉しいよ」
「いや〜、隼人くん。タキシード姿マジっぱないしょ!すげー似合ってるべー。なぁ由美子?」
「うん。似合ってるんじゃない。あと雪ノ下さんもキ、キレイだね」
「ありがとう。まさか三浦さんからそんな言葉出るとは思いもしなかったわ。悩みがあるなら聞いてあげるわよ。」
「///う、うっさいわね!友人としての最初で最後の褒め言葉だかんね!ありがたく受け取りなさいよ!」
「えぇ…本当にありがとう///」
という会話を聞きながら由比ヶ浜が呟いた。
「なんかいいね。あーゆうの」
「ああ、そうだな。リア充達でもああゆうムードになるんだな」チッ
「今舌打ちしなかった?!もーまったくヒッキーは変わらないんだから。はぁー」
という会話していたら三浦達がいなくなってので今度は俺たちの番になっていた。
「やっはろー!!ゆきのん!隼人くん!結婚おめでとう!てかゆきのんのドレス姿、チョーキレイでびっくりしたよー!!」(((o(*゚▽゚*)o)))
「えぇ///あ、ありがとう。その抱きつくかれると暑く苦しいのだけれど…はぁもういいわ。」
「相変わらずお前ら百合ってんな。雪ノ下、葉山、結婚おめでとうさん。」
「あら、お久しぶりね盗撮企谷くん。まさか私を堂々と盗撮するなんて檻に入る覚悟が出来ているのかしら。それともそういう性癖があるのかしら。昔から変わらないわね。お祝いの言葉ありがとう。」
「いやいや前置きなげーよ!しかも昔から盗撮してたみたいなこと言うんじゃねーよ。ったくお前も相変わらずだな。」
「比企谷、結衣、今日は来てくれてありがとう。」
とハニカミ王子葉山が声をかけて来た。
「うん!!ゆきのんの結婚式行かないわけないもん!!」
「おう!俺もこんな高級ホテルなかなか来れないから戸塚と隅っこで高級料理を爆食いして祝金の分まで楽しむからお前らもリア充達と楽しくワイワイウェイウェイしてくれて構わないから気にしないでくれ。」
「そんな言われて方すると気になるんだが、はは…」
「しかもちょっと上から目線だし」はぁ
「この男は本当に変わらないわね。」
ははは!!人間そんな簡単には変わらないものだよ雪ノ下くん!
ぼっち最高!1人の方が自分の時間がたくさん出来るしやりたい事も出来るしって…これだと平塚フラグじゃね??
「とりあえず写真撮ってやるからお前ら並べ。」
「あ!!お兄ちゃん!小町も小町も!!」
「比企谷くん!私も私も!!」
ひょこっと現れたのはマイリトルフラワーANGEL妖精小町と全てを混沌の闇に突き落とすスーパーdevil雪ノ下陽乃さんの登場。何かこの2人がいる時は嫌な予感しかしない。混ぜるなキケンだよ。俺のサイドエフェクトがそう言っている。
「ごみぃちゃん!!何で写真撮影呼んでくれなかったの!?小町的にポイント低いよ!!」
「小町ちゃん。そんなに比企谷くんを責めるのはかわいそうだよ?サイドとかエフェクトとか思ってる時点で中2病が抜け切れてないんだから優しく接してあげなきゃだよ。あ!今の陽乃的にポイント高いよ!」
「いやいや高くねーよ。俺の心が誰かに握り潰されそうになったわ。あと人の心を読むとかこえーよ。」
もう面倒くせぇーな。ぱぱっととりますか。パシャパシャ。
よし帰りますか。と立ち去ろうとすると雪ノ下さんに肩を掴まれ
「比企谷くんもだよ!!ほら、並んで並んで!奉仕部3人の貴重な姿を撮らなきゃだよ!」
「いやあの、俺写真苦手なんで[なぁーに?ニコ]いいえ何でもありません」
「じゃあ撮るよー!」
パシャ!
はぁまだ撮るの??
もうよくね。
てか長くね?雪ノ下さんなんか動いてないような、てか周りみんな静かになってるし。俺が写真撮るのそんなに珍しいからみんなが固まってるのか!!?いやいや自意識過剰すぎるな。うん。
「というかみんな何で固まってるの??」
と疑問に思う?あり得ないとこが今目の前で起きてる!
マジか!?あれか?俺のサイドエフェクトが「やぁ」
!!!
といきなり声をかけてきた男性。英国紳士風の服を身に纏った男が俺の目の前に現れた。
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妖精は困惑する
「やぁ」と挨拶して来たのは英国紳士風の服を纏った男がそこに立っていた。何が起きたかさっぱり分からん。
「僕の名前は玉縄。時間を自由に操れる妖精さ。君が比企谷八幡くんだね。よろしく」
うん。やっぱり訳が分からん。なんだコイツ。妖精ってw小町だけで充分だっつーの。てか自分の事妖精とかちょっと痛い奴なのか?材木座臭がするな。
「シスターのことを妖精って言ってる君も充分痛いと思うけどなw」
「いやいや、人の心勝手に読んでんじゃねーよ。てか何者だ?」
「だからさっき言ったじゃないか」
「妖精って言われて信じると思うか??うわーすご〜い、とか言ってほしいの?馬鹿なの?死ぬの?」
「じゃあこの状況は何て説明するんだい??」クネクネ
「うぐっ」
確かにそうだ。全員がまったく動きもせずに音も静かすぎる。ドッキリでもここまでは出来ない…やはり…てかコイツ海浜高校の生徒会長じゃねぇか。
「そうだよ。ようやく思い出してくれたんだね。僕のプレゼンスをようやく証明出来てこれからはお互いパートナーシップを持ってロジカルシンキングにのっとり論理的に考えていこうじゃないか。」クネクネ
「いやもうウゼーよ。意識高い系はそのままかよ。まぁいい、まだ混乱状態だが少し整理は出来た。とにかく今の状況は分かった。お前が時間を操れるのも分かった。けど何で俺だけが動けるんだ?そこがわからん」
「まぁ簡単に言うと君に過去にリターンしてもらって雪ノ下雪乃さんとフラッシュなメモリーを作ってもらい君達が結婚出来るように過去を捻じ曲げることだよ。僕のささやかなプレゼントさ」クネクネ
「いやもう意味分からん。まず何で雪ノ下と俺が結婚しないといけないの?あと何でお前が俺にそこまでするかが分からん。何か意図があるんじゃないのか??」
すると玉縄は少し焦っていた
「あ、いや、その〜ちょっと怖いから言えないのだ。そのストーリーを君に教えるとdevil[陽乃さん]に何されるか分からないんです。」
「やっぱりあの人の差し金かよ。まぁ俺には関係無いから雪ノ下さん適当に無理って言っといてくれ」
「いや!それはダメだ!あの方に逆らうととんでもないことになるんだぞ!主に僕が!!」
「お前がかよ、とにかくそんな面倒くせぇーことはしたくないから早くこの状況を戻してくれ。」
「それは出来ない…」
「は!?」
「僕の力は一度止めてしまうと条件をクリアしないと戻らないんだ。その条件とは君が過去に戻ってスクールライフに戻るという条件なのだが…」クネクネ
「あー、面倒くせぇー」
「お願いだ!僕も実際は戻って普通のノーマルライフを満喫したいのだよ。てかマジでお願いします。devilから解放してほいしです。」
「キャラ、ブレブレじゃねーかよ。しかも本音も漏れてるし………あー分かったよ。付き合ってやるよ」
ったく面倒くせぇーことになった。
「本当か!?いやぁー君とはやはりパートナーシップを実現し互いロジカルシンキングに論理的に会話が出来て僕もカスタマーズサイドからみて客観的に君というヒューマンに出会えて嬉しいよ。互いのために早くフィニッシュさせようか。まさにwin–winだね」クネクネクネクネ
「いやもうウゼーよ!死ねよ!しかも立ち直り早いな。それで俺はどうすればいい?」
「先ほどシアターに写真が載っていたね。そこから過去にいけるような設定なんだ。今僕の手元にその写真がある。少し待っていてくれ。君が載っているのを探すから…」
1時間経過…
「何で君の載ってる写真がないんだ!!!」バン!
写真を破いてばら撒いたってコイツ何してんの?
「何で君の載ってる写真がないんだ!!!」
何故2度言った!?
「まぁアレだな。伝説のポケモンと同じで見つけるのが困難ぐらい希少価値があるみたいな感じだろ。俺はだから 特別=スペシャルみないな感じだな。うんうん」
「もういい。適当に過去に飛んでもらうことにするよ。」
「てか無視すんなよ。しかももう適当じゃねーかよ。怖いわ」
「よし用意はいいか?」
「え!?もうするの?何するか何も聞いてないんだけど」
「簡単だ。一回周って片目閉じて片足上げて人差し指を突き上げて、[ハレルヤチャンス]といえば過去にタイムスリップする」
「………てか恥ずかしいんだけど。」
「いいから早くしてくれないか?僕もこのゲームを終わらたいんだよ」
「お前今ゲームいったな?言ったよな!?一回殴らせてもらってもいい?」
「早く何でもいいからさ、頼むよ」
「分かったよ」
一回周って片足上げて人差し指たてて片目閉じて
「ハレルヤチャンス」
「さぁー!!君の新しい人生のフフ、リ、リスタートだよ笑」机バンバン
「玉縄!!あとでぜってー殺す!俺の黒歴史増やしやがって!クソっ」
そして比企谷八幡は過去にタイムスリップするのである。
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やはり俺の過去の物語は間違っている
ちょくちょく更新していきます!
知らない天井………いや知ってる天井か。
ありゃ?体がうごかん?何故?ホワイ?何で点滴?何故包帯?
待て待て!整理しよう。落ち着けうん。
フゥ〜そういうことか。つまり俺は何らかの事故が起きて変な夢を見たということだな!うむ、なかなか鋭い名探偵八幡
「おにーちゃん?!!!!」
目の前にマイリトルANGEL妖精小町が泣きながら大声を荒げた。
「おう!小町元気だな。何かいいことでもあったのかい?」
「バカ!ボケナス!八幡!すーーーっごく心配したんだから!!」ポカポカドンドン
「ちょ!痛いっつーの、叩くなよ。一応病人なんだから…あと八幡は悪口じゃないからね」
「もう本当に心配したんだからね」グスっ
「あー悪かったよ。てか何で小町、セーラー服着てんの?もうそんな歳でもって…あれ?」
「何言ってんのおにーちゃん?それはともかく先生とおとーさんとおかーさんに連絡してくるね。寂しくなったら大声上げて小町のこと呼んでもいいからね!あ!今の小町的にポイント高い!」
「あ、あーそうだな高い高い」
「うわー適当だなー。まぁいいや、とりあえず行ってくるね」ガララ
え!?マジか?本当に戻ってる??いやでも…え!マジでか?
あの夢は本当なのか?いやありえない。でも今は現実にいる。27さいの俺は今は15歳、小町は中学2年生。
で今入院してる理由は由比ヶ浜の犬を助けて雪ノ下の車ではねられ今此処にいる。ようやく整理がついた。なるほどガッテン
いやまさか本当に過去に戻るなんてスゲーなぁーとシミジミ思っていたら小町が先生を連れて来た。
「はじめまして。比企谷八幡くんの担当医師です。さっそくいろいろ検査していく………」
それからいろんな検査が行われ終わった。
それから両親が現われ
「ったくあんたって子は本当に心配したのよ!!」グス
「あー悪かったよ。心配させちまって今度から気おつけるからさ」
「お前本当に八幡か?何か素直過ぎてキモチわ……キモイぞ?ちゃんと先生に診てもらったのか??」
「オイコラくそ親父。あんたも入院させたろか?あん?!」
「ヤーイ!その足でやれるもんならやってみろーい」
「クソ…殴りてぇー」
「パパサイテー。もう小町知らない」ぺっ
「悪かった許してください!!この通りです」ドゲザ
「病院で土下座すんなよ恥ずかしんですけど…」
「あなた!!病院で騒がない!!!」ドン
いやあんたが一番うるせーよ。まぁでも家族ってもんなのかね、改めて親には感謝しねーとな。
ハァー、ようやく1人になったな。これからどーするか?
マジどーすんの??足折れてるし、何も出来なくね?ドラクエでいう毒にかかってHP1の状態で動けないのと同じじゃん!玉縄やつ入院後にっ設定してくれれば…………
待てよ
もっと前向きに考えろ!今は何もしないニートと同じ状態。つまり漫画やゲームのやり放題じゃねーか!!?
玉縄感謝!!やっほーーーーーい!!!いえーーーーい
痛い痛い、傷口開く泣
とりあえず一時は自由だな
約数ヶ月………
「退院おめでとう…というかあそこまで入院生活を楽しんでる患者は君が初めてだよ」
「ありがとうございます。俺はまだまだ入院したかったっすけどね…」
「看護師さん達は君を見てイライラしていたからね、さすがにまずいと思ってね」
「え!?マジで?それが理由で退院させられるの?泣いていいですか?」
「ははは!!冗談だよ笑 君はもう完治してる状態だから安心したまえ。これからは車には気おつけるようにな」
「はい。本当にお世話になりました」
そして先生と別れ久しぶりの自宅。そしてついた瞬間に光が見えるとあの結婚式場に戻っていた!!
「ほらほら!!笑って笑って!撮るよー」パシャ
本当に戻ってきたのか…よかったぁ〜
「いや…よくねーよ」
するとまた世界が止まった。
ありがとうございました〜
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呆れる妖精は再び
ようやくここから本命です!ではどうぞ
知ってる会場…そう俺は戻って来れたのだ!!
だがまた世界が静止してる状態だった。またかよ!どこのゲームのバグだよ。すると向こうからクネクネしながらあいつが話しかけてきた。
「君って男はまったく…」
「なんだよ。せっかく動いたのにまた止めやがって!もういいだろう止めにしようぜ。」
「ブレインストーミングは相手の意見を否定してはいけないんだ。だから君の考えはダメだよ。」クネクネ
「いや、俺の意見もすぐに否定してるじゃねーかよ。何?お前バカなの?」
「とにかく次からは雪ノ下雪乃さんと関係を持つように努力をして来てくれないかな?じゃないと僕はこの世から消えてなってしまうんだ…devilによって」
「なんだよ消えるって怖えーよ、ああもう分かったよ。じゃあ行って来るわ。」
「ああ、頼むよ!今度は部活動に入る前にセッティングしといた。遅れを取り戻さないと、バッファをしっかり取ってシナジー効果を深めていこう。」
「なんかつっこむのも疲れたな。てかまたあのポーズするのか?」
「ああそうだけど?」
「なんかあれ以外のポーズとかないのか?」
「ん〜、分かった!こちらでフラッシュアイデアを出しておこう。とりあえずは前と同じようにポーズしてくれないか?」
「あーわかったよ、あとテメー絶対笑うなよ!てか1発殴るから殴らせろ。」
「それは無理だね。痛いのは嫌いだからね」ふわふわ
「お前空も飛べんのな。何でもアリかよ、ったく。もういいや行ってくるわ」
1回まわって片足上げて人差し指突き上げて片目閉じて…
「ハレルヤチャンス」
「今度は…真面目ぷ、真面目に頼むよ」プっ//
あとで決着つけてやるかな。
ここは奉仕部の扉の前。
ようやくだな。てか俺この先こと大体察しがつくから別のルートで話しをした方がいいのか?よしそうしよう。
「よし、比企谷入るぞ。」
「平塚先生ちょっと待ってください!ちゃんとノックしてから入って下さいよ?」
「何故だ?」
「そっちの方が清楚よくマナーもしっかりしていて男性からもより美しく見えますよ。だからこういう細かい所から直していかないといい人は見つかりませんよ。」ヤバい死亡フラグか?
「む、そ、そうか?そういうものなのか?分かった、これからは精進するように努力するとしよう」トントン
「はい、どうぞ」ガララ
「やぁー、雪ノ下ちょっといいかね?」
「先生、入る時はノックを…え?」
「どうした雪ノ下?」
「いえ、先生が初めてノックをしたのでびっくりしただけです。」アセ
「おい比企谷、何かすごく困惑してるぞ…私そんなに変だったか?」
「いえ!これが本当の美しい女性の姿です。俺はそう見えました」
「そう?そうか!?いやーそうかなるほどな!ウンウン美しいかぁーいやー嬉しいなぁ。じゃ!」テレテレ モジモジ ダダー
何でこの人こんなに嬉しいそうなの?ちょっとかわいいじゃねぇか。
「ところであなたは誰かしら?」
「え!?」
あ!そうか俺たちは初対面か。あぶねぇ×2
「何かこの部活に先生が…ておい!」
「いきなり大声出さないでくれるかしら、気持ち悪いわ」
ておいーー、平塚先生何でおれを放棄してんの?何これ罰ゲーむなの??すると…
ガララ…
「悪い悪い比企谷!放棄していた!ははは」
「もういいっすよ、で何で俺はここに連れてこられたんですかね??」一応知ってるがここは演技しとこう。
「そうそう。それは君の腐った根性をこの部活に入って雪ノ下に更生してもらうという依頼に来たのだよ。」
「先生すいませんが彼の下衆に満ちた目を見ると身の危険を感じるのでお断りさせていただきます。」
ん〜この辺で話しを捻じ曲げとくか、どうせ過去だし。
「大丈夫だ雪ノ下。お前でも出来ないことあるもんな。だから無理すんなよ。その辺にいるリア充女子と同じくらいの女子なんだなよな?出来ないが当たり[待ちなさい]?」よし乗ってきた
「あなたいい度胸ね。私があの辺とどう同じに見えるのかしら?あなたの目は節穴かしら?いえ、腐ってたわねごめんなさい。」
うーむ、なんか全然傷つかないな、まぁ俺は中身は27歳だから耐性出来てるのかな。なんか雪ノ下がかわいく見えてしまう。
「それに私は学年成績トップで常に上位にいるのよ?他の子たちとは違う[でもさっき断ったろ?]!?」
「結局の所出来るか出来てないかの話ししてるのに出来ないならそれで終わりだな。」プっ
「くっ!!」
「なら俺と勝負しないか?」
「勝負?」
「ああ、人にどれだけ奉仕出来るか勝負しようぜ。審判は平塚先生、負けたやつは勝ったやつの言うことを何でも1つ叶えること。どうだ??ちなみに断った瞬間は分かるな?」
「クッ…いいわ。その勝負受けて立つわ」
「先生もそれでいいですか??」
「ああ、私はそれで構わない。それでは私はここで失礼するとしよう。あとは任せたぞ雪ノ下。」
「はい、彼を精神崩壊させるまで精進したいと思います」
「いや、怖えーよ」
ようやくレールの上には乗れたな
また次回でー
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いつでも由比ヶ浜結衣は悩みを持ってくる
教室
この俺比企谷八幡は今机にうつ伏せで音楽を聴いて寝ていた。高校時代に聴いていた音楽を27歳の俺には懐かしいと思いながらしみじみ感銘を受けていた。
するとトップカースト達の話し声うるさくイヤホン越しでも聞こえてきたので少し耳を傾けてみた。
「ねぇー隼人〜今日一緒にカラオケ行かない?」
「ゴメン由美子。試合が近いから練習しなきゃいけないんだ。サッカー部としては大事な試合だからね。」
「そうそう!!隼人くんがいなかっからみんな気合い入んないしマジぱないわー!!」
「ふーん。そう。てか戸部うるさいし!」
「由美子それないわー!!マジぱないわー!」
「あっ!?」
「あ、はいすいません。」
「ははは、戸部怒られてやんのマジウケるわー」
「そーだな、ははは」
…俺は今も昔も変わらないな…リア充は爆発しろ!
てかあれ?由比ヶ浜は?
あの時は存在自体知らなかったが教室では一度も、というか学校ですら会ってない。どういうことだ?あいつはあの時は三浦達と同じグループのはず?なぜ?
謎を抱えたまま放課後になり奉仕部へと向かう。
ガララ…
「あら、また来たのね。てっきりビビってもう来ないかと思ったわ。」
「勝負事で負けるつもりはねーから。」
「あら、そう。私も負けるつもりなどないのだけれど、ちなみにあなたが勝ったらどんな願い事を私にするつもりかしら?まぁ大体は予想つくのだけれど」
「お前何か変な勘違いしてねーか?ちなみに参考までに聞かせてくれねーか?」
「ええ、いいわ。私と付き合いたい[いや、ちげーよ]え!?」キョトン
「いやいや!驚きすぎだろ!どんな自信だよ。さすがの俺でも引くわ」
「本当に驚いたわ。私に近づく男子は皆好意を抱いていたから、そういう目的だと思っていたわ。」
「安心しろ、それはねーから。あと俺の願いは間接的にお前の姉さんに頼むつもりだからお前は関係ない。」
「どういうつもりかしら?何故あなたが姉さんを知ってるの?」ギロ
「お前入学式の時に車に乗ってて事故が起きなかったか?」
「え?!えぇ…同じ新入生がぶつかって。」
「その時の少年が俺なんだわ」
「!!!そ、そうなの…。ゴメンなさい気付かなくて、見舞いに行こうとしたのだけれど両親がダメだと言われ[いやもう気にしてねーから。]え?」
「見舞いにはお前の姉さんが来てくれて外面完璧超人の対応で世話になったからそのお礼だな。」ってのは嘘 見舞いも来てない
嘘つくのはあれだが元の世界に戻るためには仕方ない。かわいい妹から頼み事されれば陽乃さんも気を許すかもしれない!これは作戦だ!
でもめっちゃ浅い作戦だな…陽乃さんにすぐバレそうで怖い。
「そう。しかしよくわかったわね。姉さんの仮面に気づくなんて。感心したわ。」
「お!!雪ノ下が珍しく褒めるとはな。」
「えぇ。本当に腐った目でも、いや腐った目だからこそ見抜けるものがあるのかしら。」
「台無しだわ!俺の感動を返せ。」
「ふふ。フゥー、比企谷くんあの時はゴメンなさい。」
「は??何でお前が謝るんだよ。」
「これは私の自己満足かもしれない。でも謝らせほしいの。だから私の謝罪を受け取ってくれないかしら?」
「ああ、分かった。許す。はい終わり。」キッパリ
「比企谷くん、私は真面目に[コンコン]はいどうぞ。」はぁ
よし俺の勝ち逃げだな。フハハ
「し、失礼しまーす。平塚先生に言われ来たんですけど」オドオド
「えぇそこにかけて。」
誰だ?最初の依頼者は由比ヶ浜だった、はずなのに?黒髪でちょっとぼっち感の溢れる人見知りの地味な女の子。しかし胸がすごい。総武高校生でこんなにデカいやつは1人し……か…!?
「あ、あのわ、私由比ヶ浜結衣といいます…」
はぁ!!?ガタ!その場で立ち上がっていたおれ。
「ご、ご、ごめんなさい!!」ビク!ウルウル
「あっ、そ、その、わりー。」
「あ、あたしこそゴメンなさい。ビクついちゃって…」ウルウル
な、な、な、なんだ!?このカワイイ小動物みたいなのは?人見知りの由比ヶ浜だと?想像したら爆笑ものだか…以外にもそのギャップで衝撃波を食らってしまう。つまりカワイイ。
「比企谷くん。由比ヶ浜さんをいやらしい目で見るのはやめなさい。警察に連絡されてもおかしくないわよ」
「あ、わりーな。昔の知り合いでお前みたいなのがいたからビックリしちゃってな。驚かせてゴメンな」
「う、うん!全然平気だよ…ゴメンね私も大袈裟で……比企谷くんだよね?」
「ん?俺のこと知ってるのか?」
「うん。忘れないよ。あの時、私の大事なサブレを助けてくれてありがとうございます」ペコ
「おお!気にしてないから。それよりそのサブレは元気か?」
「えぇ!?う、うんすごく元気だよ。」(やっぱり優しい人だな、サブレの心配するなんて)
「あの由比ヶ浜さん、依頼はそこの男に謝罪する事でいいのかしら?」
「い、いいえ!それとは別で、話を聞いてもらっても、いいですか?」
「えぇ、どうぞ」
「実は私、イジメられてるんです」
え!?
どうでした?次はイジメ撲滅運動です。
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由比ヶ浜結衣は涙する
由比ヶ浜のイジメられる原因と対処する話です。どうぞ
彼女は少し涙目になりながら言葉を発した。
「私、イジメられてるんです」
「そう。ならそのイジメグループを根絶やしにするという事でいいのかしら?」
「えぇ!? え、えっと、その…そこまでしなくてもいいですけどイジメが止まればいいというか…」
困惑しながら由比ヶ浜が話す。まぁ、そりゃあそうだな。いきなり根絶やしするなんて聞いたら誰だって驚くわな。しかし由比ヶ浜がイジメに遭うなんて、少し俺も驚いている。とりあえず経緯を聞いておくか。
「何でイジメに遭ってるんだ?何か原因があるのか聞いてもいいか?」
「そうね、私も少し気になってたわ。由比ヶ浜さん、話してもらえるかしら?」
「う、うん…」
由比ヶ浜は伏せ目がちになっていた。
「由比ヶ浜、あんまり無理して話さなくてもいいぞ?話さなくても俺達は依頼を受けるから気にすんな。」
「そ、そうね。ゴメンなさい。無理に話さなくても構わないわ」
すると由比ヶ浜がすっと顔を上げて
「う、ううん。話させてください。」ウル
「ああ、わかった」「えぇ、お願いするわ」
「私、高校一年生までは普通に友達とかいたんですけど、私達のグループにはイジメがあって何かと理由をつければいろいろな子が目標にされて、今度は私がその目標になって、そ、それで」グス
由比ヶ浜は涙を流していた。だが俺達は最後まで聞こうと黙っていた。
「それで、また他の子が同じ目にあうなら…私がずっとイジメられればいいかなと思って…無心でいれば平気だと思っていました。でも想像以上に辛くてもう嫌になって…」グス うぅ
「由比ヶ浜さん、そこまででいいわ」
と雪ノ下が話を止めた。まぁもう十分だ。
「あなたのそのやり方キライだわ」
…ってオーーイ!何!?そこでダメージを与えてるの?あんまりにもかわいそうだわ。何?ドsなの?すると雪ノ下は続ける
「そうやって自己犠牲をすれば結局悩みは解決しないわ。あなたが不登校になればまたイジメは始まるのよ?それくらいはわからなかったのかしら?」
「オイ雪ノ下。少しは手加減してやれ。あまりにも心が痛いわ。俺が」
「ううん。雪ノ下さん言う通りだよ…やっぱりこんな依頼なんて出来ないよね…ごめ[待ちなさい]?」
「誰が依頼を放棄するといったかしら。あなたのやり方を注意しただけで依頼を受けないとは言ってないわ。」
「まぁ、俺はそのやり方キライじゃねーな。」
「え、、?」
「比企谷くん、あなたの性癖には興味はないの。少し吐き気がしそうだわ。」
「いやいやどんだけだよ…。別にそんな性癖ねぇーから。俺は別にイジメの対象になっても最初からボッチだからダメージはそんなに受けん。だけど由比ヶ浜はリア充満喫ウハウハから一気にどん底ボッチ+イジメはお前にとって初めての経験で耐性がないと思う。」
(どん底ボッチって)
「だから、お前にはそれは合わない。もう泣いてる時点で終わりだ。だからもう2度と自己犠牲なんてするな。わかったか?」
「うん、ありがとう。でもじゃ、じゃあどうすればいいのか、わからない。答えが見つからない…」
「いいえ。あなたはもう答えを出してるわ」
「え?」
「この奉仕部に来たことがあなたの答えよ。もう充分な答えよ」
「えぇっと…つ、つまりどういう」
「まぁその何だ、由比ヶ浜の正しいやり方は他人に相談して悩みを解決してもらうってのが答えだ。簡単に言えばな?誰にでも出来ることと出来ないことがある。だからもうお前は答えを出してる。」
「比企谷くん、勝手に私の言葉を解釈するのはやめなさい。とても不愉快だわ」
「え!?じゃあやっぱり私は雪ノ下さんに迷惑を…」グスっ
「え?い、いえ、そその、あんまり間違ってないわ。彼の言ってることは癪だけれどもほぼ合っているわ」
「ったく素直じゃねーな。よし雪ノ下、早速作戦を張ろうじゃねーか。でどうする?」
と言っても雪ノ下はやり方は完全にイジメグループを塵にするに決まっている。けど由比ヶ浜はあまりそれを望まない。さてどうしたもんか。
「どうするも何も、その頭の悪い子達を完全に塵にしてあげるのよ?話を聞いてなかったのかしら?」
俺の考えほぼ合ってたよ。何だよ塵って怖いわ。
「由比ヶ浜?あんまり揉め事を起こさずに沈静化すればいいんだよな?」
「え?うん、そうだね。」
「じゃあ俺の案に乗ってみないか?」
「待ちなさい。あなたの案は信憑性にかけるわ。それに何だか裏がありそうで恐いもの。」
チッ点数を稼ごうと思ったのに。だが由比ヶ浜の性格で言えばたぶん…
「比企谷くん、そ、その頼んでもいいかな?」
よしキタ!!
すると雪ノ下がムクっと顔をして
「ちょ、ちょっと待ちなさい!何故彼の案に乗るのかしら?彼が調子に乗るのは明白よ。犯罪まがいなことをあなたに要求するかもしれないわよ?」
「いやいや酷すぎじゃね?何でここまで貶められてるの??泣くよ、俺泣いちゃうよ」
「ううん。比企谷くんはそんな事はしないよ。私の家族を命懸けで助けてくれた良い人だよ。あ、あとそれと、すすすごく優しくて…カッコいいと思うな」ウルウル 上目遣い
チーーン はぁ!!アブねぇ気を失いかけた。何だ今の破壊力?!由比ヶ浜の中に戸塚が入ってるんじゃねーのか?やべーよ。ユイユイルートに入って告白して振られるまであるぞ!振られちゃうのかよ。
「あ、まぁとにかく由比ヶ浜は何もしなくていい。もう来週までには大人しくするようにするから心配すんな?とりあえず雪ノ下も俺の案に乗っとけ。俺の案が失敗したら次はお前の案でいくからそれでいいか?」
「うん!わかったよ」
「えぇとても不愉快だけれどもそれでいいわよ」
「よし!それじゃあ解散しますか。あと俺が鍵を返してくるわ。平塚先生に用事を思い出した。だから先に帰ってていいぞ。」
「ええ。ならお願いするわ。ではさようなら。」ガララ
「あ、そ、その比企谷くん今日はありがとう。少し気が楽になったよ。」
「おう、気にすんな。じゃあな」
「うん!バイバイ」ガララ
よし、作戦開始だな。とりあえず職員室に…ガララ
平塚先生は…あ!いたいた。
「あの、平塚先…」机の上を見た 見てしまった。
ゼクシィ、恋占い、合コン必須スキル本、
どんだけ必死なんだよ。誰か貰ってやれよもう。
「おー!比企谷!どうした?」
「あ、えーと鍵を返しに、あと相談があります。」
「ふむ、では場所を移動しようか。少し待ちたまえ。」
生徒指導室
「んで、相談とは?」
「はい、実は由比ヶ浜のことについてです。あいつイジメられてるんです。」
撲滅運動っぽいことを言いましたが少し話が逸れるかもです。
それではまた次回に!
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これが比企谷八幡のやり方
よろしくです!
生徒指導室
「本当かね!?」
と、平塚先生が驚いていた。この反応だと学校職員全員知らないようだ。
「はい。」
「そうか。わかった、こちらで対処するとしよう。しかし何故奉仕部にこの相談をしたのかがわからん。君はその理由を知っているのかね?」
「はい。あんまり大事にはせずに沈静化をしてくれと言う理由です。」
「なるほど。大体理解した。つまり私達先生にこのイジメ問題が知られれば学校全体に拡散し、イジメられた由比ヶ浜が注目を浴びて嫌な思いをしてしまうという解釈でいいのか?」
「まぁ大体そんな感じです」
平塚先生はよく生徒のことを理解している。やはり一番信頼できる人だ。俺がこの時27歳なら本気で惚れてたと思う。
「うーん。これを学校側に話せば職員会議で対策をして結局は拡散はしてしまうと思う。由比ヶ浜には悪いが[いえ、その必要はありません]?」
「この問題は奉仕部に任せてくれませんか?」
「ん?じゃあ何故この事を私に伝えたのかね?」
「平塚先生には協力してもらいたいと思いこの話をしました。」
「なるほど。理解した、で私は何をすればいい??」
「いえ。何も」
「は??どういう事かね?」
「いえ。本当に何もしなくていいです。そのかわりに『平塚先生』という名前を貸してください。」
「ん!??余計にわからん。説明をしてくれ。」
先生はかなり困惑していた。まぁそうだよね。
「つまり、『噂』を流すんです。『この学校でイジメが起きてるらしいよー!生徒指導の平塚先生が調査してるだって』『なんか見つけた生徒はイジメは立派な犯罪だから警察に通報するらしいよー』みたいな感じです。」裏声
「つまり、嘘の『噂』を流すということかね。」
「はい。問題は解消されると思います。由比ヶ浜がイジメを受けているとはあまり知られてません。けど噂を聞いたイジメ連中は結局は自分がかわいいから、自己防衛に入る筈です。もしかしたら『結衣ちゃん今までごめんね。私が間違ってたよ』みたいなクズも現れるかもしれません。」
「ふむ。確かに解決は出来るかもしれんな。しかし失敗したらどう対策をするつもりかね?」
「その時は雪ノ下の案でイジメ連中を根絶やしにするそうです。」
というと平塚先生が大口開けて笑っていた。
「ははははは!!君達は何というか頼もしいな。学校の問題さえ奉仕部で解決しようとするなんて。普通の生徒ではいないよ。君達2人がいれば私も心強いよ。」
「で、どうします?」
「ああ!いいだろう!やってみたまえ!私の名前も自由に使っていい。問題になれば私が全責任を負うから思いっきりやりたまえ。」
やっぱりこの人は他の先生とは違う。普通の先生なら俺の案なんか聞いてもくれない筈だ。改めて思う。平塚先生がこの学校の先生でいてくれて良かったと心から思う」
「ひ、ひか、比企谷///そんな事をストレートに言うにゃ!!恥ずかしいだろう!!」
やべ、俺の心の声が漏れてた。てか先生、真っ赤になってモジモジするのやめてもらえませんかね。かわいいからこっちまで恥ずかしくなる///
「と、とりあえずそういう作戦でいくので明日から俺が噂を流していきます。問題が起きたらまた相談するかもしれないのでその時はまたよろしくお願いします。」ペコ
「あ、ああ、わかった。とりあえずこの件は君達に託す。思う存分にやりたまえ。あと比企谷」
「ん?何すか?」
と返事をすると先生が真っ直ぐ俺の事をみて
【君は今頼られている。それがどういう事なのかをよく理解し行動したまえ】
??
俺にはよくわからなかった
「さぁ、もう下校時間だ。君も早く帰りたまえ。」
「え??あ、はい。失礼しました。」
そして俺は自宅に帰った。
ある教室
そして次の日、由比ヶ浜のいる教室に行った。今は昼休みだ。由比ヶ浜はいつも別のベストプレイスで食事をしているらしい。よし好都合だな。
よし男子と女子に聞いてみるか。
「あのーちょっといいかな??」
と男子生徒2人に声をかけた。少し地味な子達だ。てかやべー!マジ緊張するわ!ボッチには辛い状況だな、ましてや別のクラス。
「え?何ですか?」
いやー良かったぁ〜。無視されたらどうしようかと思った。いやマジで。
「実はなんかイジメが起きてるって言う噂を聞いて平塚先生に調査を依頼されてね、見つけたら犯罪だから問答無用で退学か警察に通報するみたいな話になってるんだわ。」 もちろん嘘だからね勘違いしないでね!
すると男子2人はびっくりしていた。この反応知らない様子。
「何か知らねーか?」
「いや、まさかこの学校でイジメがあるなんて知らなかったよ。なぁ?」と隣の男子に声をかけた。
「ああ。悪いけど俺達は何も知らないよ。」
「ああそうか。悪かったな邪魔して他にも聞いてみるわ」
すると男子2人は「おう!」「いいよいいよ」と言ったあとにすぐに他の友達にも話していた。やはり噂好きな高校生はいないな。
あとは女子だ…うぅー怖い怖い怖い。自分から話すとか黒歴史が走馬灯のように駆け巡る。だが依頼だ。するしかない!!
端っこに4人組のトップカーストっぽい女子達がいたので声をかけた。
「あのー、ちょっといいっすか?」
クソ!自然と敬語になってしまった。
「え?何?つか誰コイツ??」
と三浦の劣化版がみたいなのが返事をした。
「誰か知ってる?」
「知らね」「見た事ねーし」「つか目きも!!」
とモブ女達が答える。てかキモとか言うなよ。初対面で失礼すぎだろ。まぁいいや。
「んで?何?」
「実はなんかイジメが起きてるって言う噂を聞いて平塚先生に調査を依頼されてね、見つけたら犯罪だから問答無用で退学か警察に通報するみたいな話になってるんだわ。」うん。嘘だからね!勘違いしないでよね!!
「え?!」4人とも顔が真っ青だった。もう犯人分かっちゃったんだけど。しかしここは少し話を足そう。
「今、いろいろな人に聴き取り調査をしてるんだわ。だから何か些細なことでもいいからイジメの事について何か知らねーか?」
と俺は犯人をまったく知らないですよ的な顔で尋ねた。
「う、うちら、そんなこと知らねーし…ねぇ?」
「う、うん」「だ、だよねー。」
とシラをきっていた。するとモブ女の一人が俺に声をかけてきた。
「ねぇ…も、もし犯人が見つかったら本当に捕まるの?」
と少し怯えながら質問してきた。ここは恐怖を与えておくか。
「ああ…何か平塚先生も警察にそういうイジメについて電話で相談してたな。あと犯人が見つかったらそいつはもう人生終わりだな。高校中退で就職も出来ず周りからは死ぬまで犯罪者扱いだろうな。」
「そ、そっか。」
と4人ここにあらずと言わんばかりに魂が抜けていた感じだった。ちょっとやり過ぎたか?ポケモンでいう効果抜群だな。
「ま、そういう事だから」
と俺は教室を出て行った。
そして一週間後…
俺は奉仕部の部室にいつもように本を読んで座っていた。
するとドアの方から
トントン
「ハイ、どうぞ」と雪ノ下が答える。
ガララと扉を開けて現れたのは由比ヶ浜だった。
どうでしたか?
また次回も書くのでよろしくお願いします!
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そして奉仕部に新メンバー
感想やご指摘ありがとうございます!今後とも何かあれば教えて下さい。よろしくです。
奉仕部
ガララ…
「し、失礼します!あ、雪ノ下さん、比企谷くん、こんにちは。」
「えぇ、こんにちは。」
「おう」
「そこにかけて」
と椅子に誘導させる。
「ごめんなさいね。いきなり呼び出したりして。」
「ううん。全然平気だよ。…あの依頼についてだよね。」
「えぇ。そうよ。あれからの状況を知りたくて呼んだの。それで、現状ではどうなったのか、教えてもらえるかしら?」
「うん。な、何か全くイジメられなくなってた。逆に違和感を感じたくらいに何事もなく終わってたよ。比企谷くん、何したの?」
「ああ…ええっと。」
ここは話すべきなのか?でもいずれ噂だから耳にするし由比ヶ浜や雪ノ下に嘘をつくのも気が引けるな。よし、正直に話すか。
「実はな。」と今回の対策を全てありのままを伝えた。
「な、何かスゴイね。けど比企谷くんの言う通り1人の女の子が謝ってきてたな。少しびっくりしたけど、そういう事なんだね。」
「なるほどね。確かに人間って生き物は自分が一番かわいいから、身の危険を感じると自己防衛に入るものね。私の小学校の時にもいたわ。先生にばれそうになって私に謝ってきたわ。」
「てか、お前の実体験かよ。」
「え!え?あ、あの雪ノ下さんもイジメられてたの?」
「えぇそうよ。私は男性2割、女性8割くらいの割合で小中学校はイジメられていたわ。特に女性の嫉妬が凄かったわね、けど誰1人私に努力で勝とうする人はいなかったわ。だから全員根絶やしにしといたわね。低脳共を…」
低脳共って恐いよ。だがそれでも雪ノ下は1人で解決をしていたのか。やっぱりコイツは昔から凄いんだと改めて実感する。
けど由比ヶ浜は下を向いてしまっていた。たぶん聞いて後悔でもしてるのだろう…と思いきや…
「かっ、カッコいい!」
「「は!?」」
は!?何でそうなるの??普通なら哀れむ所だぞ。するとさすがの雪ノ下でも焦っていた。
「あ、あなたは何を言ってるの。しかもその言葉の意味がよくわからないのだけれども…」
「あ、えっと、雪ノ下さんは1人で悩みを解決できる所が凄いというか私には真似が出来なくてかっこいいというか…あと、先週私に説教してくれた時があったよね?」
「えぇ…あの時はわ、私も言い過ぎたかもしれない[そんなことないよ!]え?」
「あ、あの時は凄い凹んだけど、今になって分かったんです。あれは本気で私の事を思って叱ってくれたんだと思えたんです。私、周りに合わせてばっかりだから…だから…雪ノ下さんが羨ましくて、カッコいいと思いました。」
やっぱりすげーなコイツは。キャラは変わってるが根本的には昔の時代とは変わってない。やはり由比ヶ浜は由比ヶ浜だ。だが何故、由比ヶ浜だけがこんなキャラ変わりしてるのかが分からん。今度玉縄あたりに聞いてみるか。ってか玉縄か雪ノ下さんが仕組んだことしか考えられねーよ。
「そ、そう///私にとってはこれが普通の事なのだけれども…」モジモジ
「それを普通に出来るのが、凄いと思うな…」
「///」
今度は雪ノ下が下を向いていた。形勢逆転だな笑
「まぁとりあえず依頼は完了だな。」
と俺が締めくくる。すると由比ヶ浜が
「あ!あの、もう1つお願いがあるんですが」
え!?また?ちょー面倒くせ〜よ。勘弁してくれよ。まぁ、とりあえず聴くだけなら。
「ああ、何だ?」
「わた、わた…わたしゃを。私をほ、ほ、奉仕部に入れて下しゃい!!」///
カミカミだった。てかこの衝撃波も凄いな。つーかカワイイ。
「だとよ。どうするの雪ノ下?」
「え!?えぇ構わないわ。歓迎するわ由比ヶ浜さん。平塚先生には私から言っといてあげるから。」
すると由比ヶ浜はパァーッと笑顔になり
「うん!ありがとう!!これからよろしくね。雪ノ下さん、比企谷くん!」
と奉仕部に人見知りverの由比ヶ浜が入部した。
すると目の前が光に包まれた。
知ってる会場…また戻ってきていた。
という感じで由比ヶ浜オリジナルストーリーは終了です。
次回はどうなるか分かりません。考えときますのでよろしくお願いします!
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魔王降臨
ようやく時間が空いたので更新します!
よろしくお願いします!
現代
結婚式場
「はーい!!撮影終了だよ!やっぱり3人が揃う光景はいつ見てもいいもんだね!」
と雪ノ下さんが俺にカメラを渡しながら言ってきた。
「は、陽乃さん。あ、ありがとうございます。」
「うんうん!いいよいいよ!じゃあ私達もそろそろ戻らないと次のプログラムが始まるみたいだからね。」
と席に戻ろうした雪ノ下さんに声をかけた。
「あの、雪ノ下さん。この後ちょっとだけ外に行きませんか?少しお話しがあります。」
「お!それは比企谷くん、デートのおさそいかな? 」
「え!?比企谷くん、そ、その陽乃さんのこ、こ、ことが好きなの?///」
と由比ヶ浜が入ってきた。
え!???比企谷くん??
「お、お前今、比企谷くんって…」
と俺は由比ヶ浜の顔を見て愕然とした。
黒髪でボッチ溢れる人見知りで胸だけは変わらない、タイムスリップした時の由比ヶ浜がそこにはいた。
「?どうしたの?何か顔色悪いけど大丈夫?あんまり無理したらダメだよ。」
「あ、いやお前。この前までヒッキーって言ってなかったか?」
「??ヒッキーってもしかして比企谷くんのこと?行った事はないけど…もしかしてそうやって呼ばれる方がいいのかな?」
「あ、いや、そういうことじゃないんだわ。あとヒッキーっていうアダ名は俺は全然嬉しくない。」
「そ、そっか。そ、それで比企谷くんは…本当に…は、は、陽乃さんことが…」シュン
「んなわけねーだろ!魔王に手出しするほど勇者じゃねーよ。」
「んもー!比企谷くんは酷いなぁ〜!お姉さんを悪魔呼ばわりして、泣いちゃうぞ!」
と言いながらニコニコしながら話してきた。
「そっか…安心した…」ボソボソ
「ん?由比ヶ浜、何か言ったか?」
「え!?い、いやいや、な、な、な、何でもないよ!///」
「?まぁそれで雪ノ下さん、どうしますか?」
「うん!いいよ!比企谷くんが私にデートのお誘いなんて地球に隕石が落ちるくらいの確率だからね!」
「いや、だからデートじゃないですよ。それに俺からデートに誘う確率の計算なんて意味ないですよ。0を何に掛けても0ですから。」
(自分から誘うことないんだ…)
「アハハ!やっぱり比企谷くんは面白いね〜。じゃ、少し抜けようか!」
「はい。そういうことだから由比ヶ浜、ちょっくら行ってくるから。」
「うん!じゃあ先に戻ってるね。」
「おう。」
と俺達は移動した。
高級ホテルの屋上
「で、これはどういう事ですか?」
「お!どういう事とはどういう事かな?」
とニコニコしながらリターンされた。
「もう、分かってるでしょ?」
「んー?もしかして、過去にタイムスリップする話かな??」
「やっぱりあなたの仕業ですか…」はぁ(-。-;
「どう?人生をやり直した体験は?」ニコニコ
「いや、面倒くさいのでもう終わりにして下さい。」
「それはダメだよ!雪乃ちゃんと結婚するまでは止めないよ」ニコニコ
「何で俺と雪ノ下が結婚しなきゃいけないのですかね?」
「だって今の雪乃ちゃん…目が死んでるでしょ。比企谷くんは気づいてたでしょ?」
俺は気づいたというよりかは、違和感を感じていた。今日の結婚式で雪ノ下は親族や知人に対して笑顔を見せていたが目は笑っていなかった。全てを諦めた感じにも見えていた。
「そう。雪乃ちゃんは今、心の中が空っぽなの。比企谷くんが、思うように全てを諦めた感じかな。」
「てか、人の心を勝手に読むの止めてもらえませんかね?エスパーですか?」
「そうだよ!」
は?
「私の能力はエスパー。って言っても人の心を読むくらいだけどね。」
「は?嘘でしょ?」
「なら何かを思ってみて。それを当ててあげるから」ニコニコ
は?何言ってるの?この人は?実は厨二病なのか?材木座に話したら喜びそうだな。
「私は厨二病じゃないよ。あと材木座くんに私の秘密を話したら君がどうなるかは分からないよ〜」ニコニコ
「はい。ゴメンなさい。信じます。そしたら玉縄とは別の能力って事ですか?」
「そうだよ!玉縄くんは時間の操作だね。あんな便利なものを使わないわけないじゃない。」ニコニコ
「でも、玉縄の能力をよく見つけましたね。時間が止まるなら誰も気づかないはずなのに。」
そこが疑問だった。玉縄と雪ノ下さんに接点が無いはず。
「あの時だよ!バレンタインのチョコをみんなで作った時!その時に玉縄くんが折本ちゃんに告白してたんだよね。その時に彼の心の中を覗いてみたら『何故だ?10回以上も過去に戻って振られるのだ!分からない。告白の仕方を毎回変えているというのに…』って聞こえて、その事を上手くついて、玉縄くんを、手玉にしたって訳!」ニコニコ
てか怖えーよ…雪ノ下さんにその能力持たせたら危険すぎだろ。あと玉縄の奴は何してんだよ。告白の仕方を変えても結果が変わる訳ねーだろーが。
「なるほど。理解しました。あと由比ヶ浜についてですが…何故あんなに性格が変わったんですか??」
そこが今一番の疑問だった。
「あれは私の仕業だよ!」ニコニコ
と魔王は、笑っていた。
遅くなりました。
なるべく更新していくよう頑張ります!
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魔王の狙い
雪ノ下と比企谷を結婚させたい理由についてです!どうぞ
高級ホテルの屋上
「やっぱりそれもあなたの仕業ですか…」
と俺は答えた。少し手が震えていた。寒いからなのか。違うこれは怒りなのか?
「お?何やら怒ってるね?どうしたのかな?」ニコニコ
といつもの笑顔で話してきた。
「雪ノ下さんが由比ヶ浜を別のクラスに仕組んで、いじめられる様に仕向けたんですか??」
「それは半分正解で半分不正解かな!」ニコニコ
「どういうことですか?」
「確かにクラスを別にしたのは私だよ!内の家族のコネさえあれば余裕だからね!あと、イジメについては…あれはイジメられる側じゃなくてイジメる側についてもらう為だったの」
「ん??意味が分かりません。何故そんな事を?」
「簡単に言えばガハマちゃんを奉仕部から排除して雪乃ちゃんと比企谷くんを2人っきりにするつもりだったの。」
余計意味が分からない…何故イジメる側に?
「ガハマちゃんのクラスの4人の女の子達はよくイジメる話を聞いてたからね。そこに彼女を入れてイジメをさせる為だよ。そうすればイジメられる生徒がいずれ奉仕部に相談に来れば嫌でもガハマちゃんと奉仕部2人が敵対するからね〜」ニコニコ
「けど…予想とは違ってた…ってことですか?」
「そうだよ!まさか最初の相談者がガハマちゃんだとは思いもしなかった。あの子、周りに合わせてイジメる側につくと踏んでたんだけどね。雪乃ちゃんが信頼してる理由が分かるよ。だからこの作戦は失敗だね。」ニコニコ
ゾッとした。雪ノ下さんがそんな事を考えてたなんて…
「もうそういう事は止めてくれませんかね?」ギリっ
「もう〜目つきが恐いぞ!大丈夫!もうしないから。それに少し後悔してる…」
雪ノ下さんが悲しい顔をしていた。初めて見る顔だ。
「軽い気持ちでしたけど、ガハマちゃんがあんなに変わるとは思いもしなかったから…本当に酷いことしたね。だから今度はガハマちゃんを守る事にした。雪乃ちゃんと同じくらいにね。」
と普段の強化外骨格の笑顔とは違う優しい微笑みをしていた。思わずかわいいと思ってしまった。
「比企谷くん…それは少し恥ずかしいかな//」
心を読まれた。不覚。無心だ無心。
「じゃあ、由比ヶ浜の事についてはもう大丈夫です。雪ノ下さんも反省してるっぽいので何も言いません。」
「ふふ。やっぱり比企谷くんは優しいね!」ニコニコ
「そんな事ないですよ。それで作戦は失敗したのでもう終わりって事でいいんですよね?」
「何をいい感じに終わらせようとしてるのかな?」ニコ
「え??いや、だって…」
「まだ雪乃ちゃんの問題が残ってるでしょ!比企谷くんも気づいたって言ってたじゃない。」
「あーそうっすねー。だからって俺と雪ノ下を結婚させるのが何の解決策になるんですか?」
「少なくとも隼人といるよりかは、イキイキすると思うの!それに…」
と雪ノ下さんが真剣な顔で俺を目を見て言った。
【雪乃ちゃんは自分を持っていない】
俺は一瞬…頭の中に記憶がよぎった。
【本物がほしい】
「今回の結婚は政略結婚なの。両親が勝手に決めてね。雪乃ちゃんは自分を持ってる様で持ってないの…だから自分の道を自分で決められず、親の言うとおりに生きてきた結果が今の現状。」
俺は黙って聞いていた。
「だけど…今の雪乃ちゃんは見てられない。ただの人形。私じゃどうにも出来ない…」
すると雪ノ下さんが泣いていた。
「私じゃ雪乃ちゃんを救ってあげられない…」ポロポロ
すると泣きながら俺の目を見て…
「お願い…雪乃ちゃんを救ってあげて。」
と言って頭を下げてきた。
俺も大概シスコンだが、雪ノ下さんも大概シスコンだな。
「分かりました。何とかします。」
陽乃の真実
この先はどうなるかですね!
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比企谷八幡は決意する
高級ホテルの屋上
「分かりました。何とかします。」
といつものような、口調で言った。自分でもびっくりしていた。普段の俺なら即断るのだが、魔王の泣いてる姿を見たまま断るのは無理だった。
「雪ノ下さんもかわいい顔で泣くんですね。」
「はぅ…ちょ、ちょっとあまり見ないで…///」
この時俺は心の中の感情が震えていた。まさか俺にはサド心というものがあったとは!
「けど雪ノ下さんなら何とか出来たんじゃないんですか?その力や玉縄に頼んで過去を捻じ曲げて変えたりして」
「確かにそうだね。私も何百回も戻って変えたりしたけど結果は変わらなかった…」
いやいや何百回とか行き過ぎでしょ!どんだけシスコンなんですか…
「隼人の家族を縁切ったりしたけど結局は別の社長の息子やら将来有望な人物ばっかりで、結局はまた元に戻ってしまった。今度は雪乃ちゃんを調教しようと思ったけど…」
いや調教とか怖えーよ。
「雪乃ちゃんは変わらない。君も高校の時に気づいてたでしょ。雪乃ちゃんの問題。」
「依存…ですよね。雪ノ下はそれに気づいているつもりでしたけど…何か…」
「そう。雪乃ちゃんは気付いて頭では分かっているつもりでいた。その事はガハマちゃんと比企谷君のおかげだと思ってる。だけど依存ってのは麻薬と同じで止められないの。また時間が経てば繰り返し…」
「なら雪ノ下さんが側にいれば…ダメなのか…」
「お?気付いたみたいだね。そう…私が雪乃ちゃんを救うとまた私に縋って甘えて私の意見を肯定し続ける。中毒者になるって事。」
そういう事か…雪ノ下さんでも出来ない事がある。それは身内だから手を伸ばして妹を助けようとすると依存が悪化する。だからあの雪ノ下さんでも救えない。家族を救えないという気持ちは彼女にとって或いはシスコンにとって絶望的だろう。
「そうだよ。比企谷君の思ってる通り」
あの雪ノ下さんが泣いて頭を下げてお願いする理由が分かった。相当悩んでいたんだろうな。
「比企谷君。昔言ったよね。【本物】が欲しいって」
「はい」
「それを雪乃ちゃんにも分けてあげて…」
「いいですけど…雪ノ下の心の中がドス黒くなってもいいんですか?俺黒歴史ばっかりなので」
「ふふ。比企谷君は本当に優しいね。それは慰さめてるつもりかな?」ニコニコ
ようやく笑顔を見せた。何故だかこの強化外骨格の笑顔を見ると落ち着いてる俺がいる。慣れとは恐いものだwうんうん
「それに弱ってる私を口説こうとするなんて…サディストだね。エッチ!」
「いやいや何でそうなるんですか??別に口説いてないですし」
「自分でサド心って言ってじゃない!」ニコニコ
やべ漏れてた。やっぱり危険だろ。この能力。
「ふふ。ありがとうね比企谷君。少しスッキリしたよ」
「俺は何もしてないですよ。それじゃあ会場に戻りましょうか。もう次のプログラムは始まりますよ。」
と俺は扉に向かって歩きだす。
「ちょっと待って!」
と呼び止められて振り向くと顔の目の前に雪ノ下さんがいた。
「これは私を救ってくれたお礼だよ…」
と言った瞬間に俺の肩に両手を絡ませ俺の唇を奪われた。
頭が真っ白になっていた。アレから約10秒は経っていただろうか。すると雪ノ下さんはゆっくり俺の目を見ながら離れていった。
「これは私の初めてだよ!こんな貴重なプレゼントは他にないからね!」ニコニコ
「は?、いや、え、お、にゃさなはなや」
「ははは!比企谷君!顔まっかだよ!もしかしてファーストキスだったかな?」ニコニコ
まさか俺の初めてを雪ノ下さんに奪われるとは、ましてやこんな形で…死にそう。
「ごめんね!初めてを奪って!だけどこれから過去に戻るんだからその時に君の唇を好きな子に塗り替えて貰えばいいんだよ!」ニコニコ
恐ろしい事言うなこの人は、
はぁ、やはりこの人には敵わない。
「じゃ!戻ろっか!」
「はい」
と俺達は会場に戻っていた。
結婚式場
戻ってみると戸部とそのサッカー部っぽいやつらが余興をしていた。これからダンスでもするのか?
すると戸部がサングラスをして、それを中心にサッカー部っぽい連中が囲み戸部はしゃがんでいた。そしてサッカー部っぽい奴がマイクを持って話す。
「これから歌い踊ります!題名は…」
『perfect TOBE』オリエンタルラジオ
彼は言った……………………………
♫♫♫♫♫
恐れるな おののくな
吠えろ(っべー)声上げろ(パネェー)
その血と魂を今ささげろ
「I'm a perfect Tobeda.」
(訳 俺は完璧な戸部だ)
to,be,da tobeda
to,be,da tobeda
to,be,da tobeda
「I'm a perfect Tobeda.」
(訳 俺は完璧な戸部だ)
…………………♫♫♫♫
「どうもありがとうございましたー!!」
とサッカー部っぽい連中が挨拶をした。何だよ完璧な戸部ってw
ちょっと笑っちまったじゃねぇか。と挨拶をおわりそうになった瞬間に世界はまた止まる。
次回も分かりません!
どうなるか自分も楽しみにしていますw
感想などよろしくお願いします!
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再び過去へ!
お願いしゃす( ̄▽ ̄)
世界が停止していた…
何かもう慣れたなぁ〜。と思っている所に奴が現れた。
「やぁ。比企谷くん。魔王様とは話しが済んだみたいだね。」
「おう。まぁ何とか話はまとまったわ。」
「お!!そうなのかい!?僕は嬉しいよ!!ようやく君がやる気を見せてくれるなんて!!」
「まぁどうせメルヘン世界みたいな話みたいだからな…ダメ元で色々頑張ってみるわ。」
「いゃ〜〜一時はどうなるかと思っていたよ!ロジカルシンキングに…」
「いや!!もういいわ!早く過去に戻してくれ…」
「む、そうかい…なら『ハレルヤチャンス』と言ってくれればもう行ける状態だよ。」
「ん?ポーズはしなくていいのか?」
「あぁそうだよ。てか最初っからポーズとかはいらなかったぽいしね」w
「殺す」
俺はそこにあったケーキ入刀の刀っぽいやつを玉縄振りかざした。
「うお!危ないじゃないか!!さすがにそれは死人は出てしまう。そうやって君はブレインストーミ…」
「いやマジでうるせーよ!ったく」
俺は刀を元の場所に戻した。
「じゃ、行って来るわ。」
「あぁ。君の武運を祈っているよ!」
「あぁ。ハレルヤチャンス」
ここは…奉仕部にたどる廊下か…
時間は丁度部活の時間だな。
さて、これからどうしたものか。雪ノ下と恋愛関係に持っていければいいのか…
いっその事告白でもするか?
………………………………………
無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理!!!!
何だよ!告白って!俺のクールキャラが壊れてしまうじゃねーか。
でも過去の世界だしダメ元で…いやいや由比ヶ浜みたいに性格が拗れることもあるからな…
何だよ、めっちゃ大変じゃん。雪ノ下さんにあんだけ啖呵切っておいてビビってるって、もうちょい頑張れよ27歳の俺。
ま、とりあえず部室に行くか。
すると部室の扉の前で美少女2人が固まっていた。何してんの?
「何してんの?」
「ウヒャぁー!」「キャ!」
「驚かせないでくれるかしら比企谷くん。少し吐き気がしてきたわ。」
「いや、何でだよ。普通は心臓が止まる所だろう。」
「ふっ、私の心臓を甘く見ないものだわ。昔から私の心臓は強いのよ。だいたいあなたと違って……」
「あーはいはい。悪かった×2。雪ノ下様の心臓は強靭ですね。」カタコト
「ちょっと!あな「んで何してんの?由比ヶ浜?」クっ!」
「あ!う、うん。何か部室に変な人が…」
もう嫌な予感しかしないんだけど。
俺は部室を覗いてみた。するとデジャブのように映る影が1つ。
白い髪の毛。メガネを掛け、コートを………
面倒くさいな、説明するの。
「何してんだ。材木座…」
「ふははははは!!待ち侘びたぞ!!比企谷八幡!!」
クソ!ちょー面倒くさい奴が出てきたやがったな。
「比企谷くんの知り会いかしら?」
「あ、まぁ、体育でペアになるくらいの仲だな。」
「それは友達??でいいのかな?」
「由比ヶ浜。俺に友達はいない。今までも、これからも!」ふっ
「あ!ご、ごめんね!何か理由があるんだね…ゴメン…」
「あ。いや。こちらこそすいません。」
俺の自虐ネタが通じてない。しかもマジな感じで哀れみの目で見られるとかなり傷つくな泣
「で、でも私でよければ友達になってくれたらう、うれしいかなぁ〜//」ウルウル 上目遣い
ぐはぁー!!!やべーよ!落として上げる技とか危険だろ。一般男性なら勘違いするぞ!もうユイユイルート行ってもいいんじゃね?
「オイ!八幡!我を裏切るつもりか!?あの時交わしたボッチ条約はどうしたのだー!!」
「いや。交わした覚えねーよ!つかハナっから友達とかいらねぇーし。」
「じゃ、じゃあ私の事が嫌いってことなのかな…グス」
「あ!いやそういう意味じゃなくてだな…」
俺も大人だ…ここは…
「じゃあ由比ヶ浜、俺と友達になってくれないか?」
すると由比ヶ浜は満面の笑みで
「え!?本当に??ありがとう!凄く嬉しいよ!高校生で初めての男友達が出来たよ!」ニコっ
ぐはぁー!!!もう何だよ!この可愛いさわ!一色のあざとい笑顔とは違う本物の笑顔、もうユイユイルート行って告白して振られちゃうまであるぞ!振られちゃうのかよ。
「貴様〜〜!我は見損なったぞ!比企谷八幡!」
「フン!何とでも言え!昔の俺とは違うのだ!」ふっ
「ならば、この我の鉄槌を〜〜「いい加減にしてくれないかしら。」」シーン
部室が凍りつく。
久しぶりに書きやした。
次回もお願いします
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時空を超えても天使は微笑む
「いい加減にしてくれないかしら」
という雪の女王が言い放った言葉で教室は固まる。
マジなんなの?雪ノ下の言葉の威力は?ポケモンの技かなんかですか?材木座なんか氷漬けで動かねーし…
「ワリィワリィ。で、材木座。用って何?」
「っ!?は、はぽん!ぬははは!八幡よ!よくぞ聞いてくれた!ここに来れば悩みを解決してくれるという事ではないか!だからここに物申しにきたのだ!!」
と俺の方だけ見て話し始めた。
「いいえ。ここはただ解決するだけの部活ではないの。私達がその悩みを解決するのではなく貴方自身で解決することよ。それを私達がサポートする形。」
「…………は、はぽん!ぬははは!ならば問題ない!我は…『人と話をする時は相手の方を見て話をしなさい。そういう礼儀も教わってないのかしら?』……あ、はい。すいません」
「素に戻ってるじゃねーかよ…でなに?悩みって自作小説でも読んでほしいの?それとも罵倒してほしいの?」
「な!?なぜ我が小説を書いてる事を知っているのだ!?」
あ!やべ。そういや知らない設定だった。
………………もうメンドくさいな。しゃらくせ
「あー。お前の小説は誤用が多すぎ。」
「ほぇ?はう?八幡いきなり何を…」
「あと、日本語は最低限ちゃんと使わないと読者に叩かれるぞ。あとここの幻紅刃閃【ブラッディナイトメアスラッシャー】……こんな読み方しねーよ。もっとマシな文章を書いてまた持って来い。以上。はい終わり」
「ちょ!は、は、八幡!我の扱いヒドくない?!」
「うるせーよ。もうメンドくさいわ。また次回に持って来い。それともその小説をネットに貼ってユーザーの感想をお前に直接聞かせやろーか?」
「や、やめてください!ぬぅ〜おのれ八幡め!!次回はもっとこれより凄い物を書いてきてやる!!覚悟しとくんだな八幡よ!」タタタっ
と材木座は教室から出て行った。
「あ、あの、比企谷君。あれで本当に良かったのかな?」
「あ?いいんだよ。あいつの小説を読んだら苦痛もんだ。お前らまで苦しむ必要なんかねーよ。」
「ハァー、、あなたは…優しいのか鬼畜なのかどちらなのかしら。まぁあなたがそこまで言うのなら相当酷い内容なのね。ちなみになぜあの小説の事を知っていたのかしら?」
「あー…その何だ。偶然見かけて読んでみたんだ。眠くなったわ。」
まぁ過去に読んだ事あるし嘘は言ってないよね。たぶん。
「そう。ならいいわ。じゃあこれからはあなたの担当に決定ね。それでいいわね、由比ヶ浜さん。」
「え?!う、うん…」
「いや何で俺があいつの担当みたいに決まってんの?まぁ別にいいけどよ。また持って来いって言ったの俺だし…」
「あ、あの比企谷君。私も手伝うから無理しないでね…」
「お、おう…」
ぐはぁー!!!これは心臓もたんな。ニヤニヤ
「比企谷君。何をニヤニヤしているのかしら。気持ち悪いわ。」
「べ、別にニヤニヤなんかしてねーし!」
「ひ、比企谷君!これからも頑張ろうね。」
「おう」
「………………」ムッ
「どうした雪ノ下?」
「い、いえ別に…そろそろ帰りましょうか。もう下校時間よ。」
あー。材木座の話は毎回どっと疲れるわ。すると由比ヶ浜が雪ノ下をチラチラ見ながら話かけた。
「あ、本当だね。あ、あの雪ノ下さん!」
「?なにかしら」
「一緒に帰りませんか?」
雪ノ下は固まっていた。あの雪の女王を氷漬けにするなんてこの子スゲ〜!
何?雪ノ下専用攻撃型ポケモンなの?
「え……?あ、えっと。」オドオドっ
めっちゃ動揺してんじゃん。なんか可愛いな…
「ご、ごめん…やっぱり嫌だったかな?」ウルウル
このパータンは…
「い、いえ!そんな事はないわ。では一緒に帰りしょうか。由比ヶ浜さん」
はい落ちました。
「う、うん!!ありがとうね!」
「じゃあ俺先に帰ってるわ」
「えぇ。さようなら。」
「あ、う、うん。さようなら」
そしてこの日の部活動は終わり、マイエンジェルがいる自宅に帰る。
自宅
俺は家に着きソファーでゲームしながらダラダラ過ごしていた。
「もうお兄ちゃん!ご飯だからいつまでもダラダラしないでよ!せっかくお兄ちゃんの為に愛情込めて作ったご飯が冷めちゃうでしょ!あ!今の小町的にポイント高い!」
「あー高い高い」
「うわーテキトー出たー。」
こんな風に過去に戻ってまた小町と飯が食える日が来るとはな。現実じゃ仕事ばかりで小町や戸塚も会える機会も減ったからな。
この事に関しては玉縄に感謝をしてる。
過去に戻してくれてありがとうございます!
いゃぁ〜しかし本当に小町と戸塚は……。
「戸塚!!!」バタン
「キャ!な、何?いきなりどうしたのお兄ちゃん?」
「あっ。いや何でもない…」
「?」
そうだよ!まだこの時代で戸塚との絡みがない!もう一人の安息の地の天使様とアイコンタクトしなければ!!
そして次の日
学校 昼休み
俺はいつものベストプレイスで飯を食べていた。そしてここから見えるテニスコートをチラチラ見ながら。しかし戸塚の姿が見えない。変だな…過去に戻っていつもここで飯を食ってるのに戸塚と一度も見てない。てかクラスでも同じなのにまったく見てない…
すると
「あっ、比企谷君!こんな所で何してるの?」
由比ヶ浜が話かけてきた。
「ん?ここで飯食ってる。」
「そ、そうなんだ…」
「……」「……………」
会話もたねー!!ボッチ同士はもたない。どうする八幡。
「…お前は何してんの?」
「雪ノ下さんと一緒にご飯を食べようと思って。いつも奉仕部で一人で食べてるらしいから私も一緒に食べようと思ってね…」テレテレ
「おうそうか。仲のよろしい事で」
「………」「………」
誰かーーー!!助けてーー!
「あ!比企谷君だ。」
といきなり後ろから声をかけられ…
知らない三つ編みをした女性から声をかけられた。だ、誰?
「えっと、誰?」
「あ、あれ?知らない?私、比企谷君と同じクラスなんだけどな…ハハ。」
「比企谷君…それはちょっと…」
つーかこんな子いたっけ?見た目はかなり美少女だな…かなり俺の好みだな。天使だな。
てかあ、あれ天使??顔立ちが戸塚と…
「じゃあ、自己紹介するね。私の名前は戸塚彩加っていいます!」ニコっ
と天使は微笑んだ。
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ついにきたか…
俺は27年間、今まで彼女というものがいなかった。何故なのか?成績は上の下くらいで顔も目を除けばイケメンである。
結構まぁまぁほんのちょっとスペック的には悪くないと思う。
なのに何故!?………ぼっちだからだよね。そりゃあコミュ障より面白い人がいいとかリア充論理でいけばそうですよ。
だが俺はあえて、本当にあえて、ボッチ道を極めてきた!ボッチだからって彼女が出来ないとかどんな論理だよ!そんな幻想は俺がぶち壊してやる!
と言って彼女無し歴27年。
俺もそろそろ泣いていいかな?
そういえば高校2年の時にある天使が現れたな。俺の事を分け隔てなく接してくれていつもニコニコで人生で初めて喜びを感じたな。
そのとつ、じゃなくて天使は俺にとってまさにかけがえのないものになっていた。だが彼女は実際には彼である。もし彼が彼女であれば速攻告白して振られるまでにある。振られちゃうのかよ……とたまに思っていた事があった。
気持ち悪いかもしれない。だがその幻想も今、現実であることに俺は感動し、そして感動している。だから俺はとつ、天使にこの一言を告げた。
「結婚して下さい」
「「え!?」」
2人は目を見開いていた。そうだよ、てかヤバい。このノリはまだ仲良くなってない頃だ!
「あ、いや!冗談だ、冗談。ちょっとしたジョークだよ」
「もう!びっくりしたよ!いきなりプロポーズされるんだもん。ちょっと動揺したよ。」
「ひひ、比企谷くん!!そそそそれって、戸塚さんの事がすすすす好きって事なの?」
「だからジョークだって。その場ノリみたいなリア充達もよくやってるだろ?」
「もー比企谷くんヒドイなぁ〜。初めてのプロポーズがノリとか少しショックだよ」シクシク
「あ、いや悪い。じゃなくて、え!?女の子の設定なの??」
「え!!設定?よくわかんないけど私はれっきとした女の子です!名前も彩加〔あやか〕っていうの。よろしくね。」ニコ
マジか!?マジなのか??!!またか!?もう陽乃さんしか考えられねーよ。あの人絶対面白がっていろいろ過去をいじくりまわしてるよ!まったくあの人はグッジョブ!じゃなくて何してくれてんの??
でも戸塚の女の子バージョンはなかなか……いい。けど少しあざとさがあるのが気がかりだな。
「実はね、比企谷くんにちょっと相談があって声をかけたんだ。いつも1人で食べてるのを見かけて勇気出して今日声をかけようと思ってね。私、図書委員だからあの、窓から毎日見てたよ。」ニコ
「そ、そうか。その相談って?」
「話少し長いから放課後でいいかな?」
「な、なら。私達も相談にのろうか?」
と由比ヶ浜が入ってきた。
「わ、私達奉仕部っていう部活に入ってて、人の悩みやボランティア的な?事もやってる部活があるんだ。よ、よ、よかったらその力になれるかなと思って…や、やっぱりおせっかいだったかな?」おどおど
「本当に!?ありがとう!実はね結構悩んでたんだよね。すごく助かる!」
「え!えっえっと…どういたしまして?」
「何で疑問系だよ。まぁ悩みならその奉仕部頼んだ方が俺も助かるな。俺1人で無理な時もあるし。」
「そうなんだ!そんな部活があるなんて知らなかったよ。じゃあまた放課後に来るからその時またよろしくね!」タタタ
と戸塚女バージョンはその場から離れていった。また面倒事かよ。勘弁して下さい。泣
「じゃ、じゃあ私も雪ノ下さんの所に行って来るね。さっきの戸塚さんの件も伝えておくね。」
「おう。よろしく」
「うん。またね!」タタタ
何だろう。なんか戸塚があざといんですけど…まぁアリなんだけどね。けど性格が純粋っぽい所が抜けてる所は少しショックだな。しかし悩みとは何だろう?
そして放課後
ガララ
奉仕部の教室に入った。
「よう」
「あら。こんにちは。告白ヶ谷くん」
「おい!!それは止めろ。いややめて下さい。てか何で知ってるんだよ。おまえか?由比ヶ浜。」
「ごめんね。雪ノ下さんに詳しく問い詰められて…」うるうる
「あ、いや悪い。気にするな。てかそんなに俺の事気になるの?」
「…………は?何を、言っているのかしらこのナルヶ谷くん。あなたの事なんてまったく1ミリたりとも気にしたことはないわ。ましてや、存在感すら気にしたことないのに何をうつけな発言をしているのかしら。私はその戸塚さんの悩みを明確に知りたいために由比ヶ浜さんから詳しく懇切丁寧に説明を要求しただけよ。勘違いにもほどがあるわ。気持ちが悪い。」
「……お、おう。まぁあれだ。噛まずに長いセリフをよく言えました。パチパチ」パチパチ
「なっ//あ、あなた!!私の話をちゃんと…」
トントン
「くっ!//ハイ。どうぞ」
フッまた俺の勝ち逃げ
「こんにちは〜」
と戸塚女バージョンが入ってきた。
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♂♀
「こんにちは〜」
戸塚女バージョンが入ってきた。
「こんにちは。戸塚彩加さん。こちらへどうぞ。」
と雪ノ下が空いてる席に案内した。
「あ!由比ヶ浜さんと比企谷くんもこんにちは」
「こ、こんにちは!」
「おう…」
「それでは早速あなたの悩みを聞かせてもらいましょうか。」
「ハイ…」
すると戸塚女バージョンはフゥ〜っと深呼吸をして扉の方へ向いて口を開いた。
「お兄ちゃん!入ってきていいよ!」
すると扉の方から顔馴染みの大天使がそこにいた。つまり普段の戸塚がそこにいた。
「こんにちは。えっとみんな初めてだよね。はじめまして、戸塚彩加〔さいか〕っていいます。」
「「え!?」」
俺と由比ヶ浜はびっくりしていた。てか…え?お兄ちゃん?お兄様?ブラザー?兄者?
「え?!と、戸塚さんお兄さんいたの!?」
「ハイ!簡潔にいいますと、私達双子の兄妹なんです!」
俺はこの時思った。明日死ぬかもしれない。人生の喜びだった戸塚♂がまたこの時代で出会えたことに感激し、感動し、泣きそうである。本当にありがとうございます!!神様!!仏様!!玉縄様!!
「ちょ!ひ、比企谷くん!な、な、何で泣いてるの!?」
「え?」
由比ヶ浜に言われて我に返った。自然と涙が出ていたらしい。
「あ、いや!別に何でもない…てか相談はまだ聞いてなかったな。」
と話を逸らした。
「そう言えばそうだったね。ご、ごめんね!話のオリを折っちゃって。」
「全然いいよ!あんまり知られてないしね。まぁそのお兄ちゃんのことで相談しに来たんだけど…」
「彼の不登校をどうにかしたいってことでいいのかしら?」
「「!?」」
と雪ノ下が話してきた。
「あ!知ってたんだ!なら話は早い!お願いしまーす!」
いや軽いな。じゃなくて、
「おい雪ノ下。何で戸塚が不登校って知ってたんだ?」
「平塚先生から前にその話を聞いていたから知っていたのよ。双子の話も。」
あーなるほど……いや待てよ。戸塚♂が不登校だと!?つまりそれは…
「おい…それってイジメか?」
戸塚♂に聞いた。
「え!いやそういう…」
「イジメか?イジメなんだな!?よしわかった!俺が今からそいつらを殺しに行くから名前と住所を教えてくれ。あとのことは雪ノ下達に任せる」
と怒りをあらわにして立ち上がった。
「え!!!ち、違うよ!今までイジメとか遭ったことはないよ。」
「無理はするな。やっぱり戸塚♂は優しいな。どの時代でもやっぱり天使だよ!イジメ相手の事も庇ってやるなんて…だがな、目の前で大事な奴が苦しんでいるのは耐えきれない!だからこの先お前が苦しむなら俺がそいつらを消してなかったことにすれば戸塚♂が幸せになって俺も嬉しいんだ!だから後は俺に任せとけ」
「だ、だから本当に…」
「いい加減にしなさい。」
と雪ノ下が話に入ってきた。
「あなた、依頼者の話を最後まで聞きなさい。それにあなたの話を聞いていると犯罪性の匂いがしてすごく不安を感じている自分がいるからもう喋らないでちょうだい、犯罪ヶ谷くん」
「うるせ!戸塚♂の一大事なんだぞ!それに俺はまだ犯罪は犯してねーよ」
「まだって…」
「だから俺は…」
「比企谷くん」にこっ
「あ、ハイ。すいません」
「ごめんなさい戸塚くん。それでは話の続きを」
「えっと…その僕…見た目が女の子っぽいから周りの反応が不安でバカにされたりいつか妹までからかわれたり、それがとても怖くてみんなの前に出れなくて…」
「お兄ちゃんいつもこんな事言うけど、実際には小中は一緒に通ってからかわれたり、バカにする人なんていなかったから大丈夫って言ってるのに…」
なるほど、そういうことか。
「なるほど。つまり小中は馴染みの顔がいたから平気だったけど高校はバラバラになるし、知らない人がほとんどだから不安を感じてるのか。」
「よくわかったね!つまりそういう事でお兄ちゃんは不登校なので助けてください。お願いします!」
頭を下げてきた。
「僕も出来れば小中学校の時みたいに楽しく学校生活を送りたいです!お願いします!」
と戸塚♂も頭を下げてきた。
「えぇ。その依頼引き受けたわ。2人ともそれでいいかしら?」
「うん!もちろん!」
「フッ…何も言わずとも」キラッ
ということで戸塚姉妹の悩みを解決していく事になった。
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戸塚は戸塚
「ただいまよりプロジェクトTSCを行う。」
と俺は雪ノ下達4人に話かけた。
「…………。いろいろ言いたい事はあるのだけれど…まず何故あなたが指揮をとっているのかしら?あとプロジェクトTSCとは何かしら?」
「そうだな。ボードで簡単に説明するわ。」
用意してたコロコロ付きのボードを持ってきて今回のプロジェクトについて書いていく。
「な、なんか準備いいね!?」
「そうだね!私もこれだけ真剣に考えてくれると嬉しいよ!!あとお兄ちゃんは少しニヤケ過ぎ!」
「え!?顔に出てたかな?だって僕のことを真剣に考えてくれてることが嬉しくてつい//」
3人の天使達の話し声が聞こえてきてこっちも顔がニヤケてしまう。いや!!今回は戸塚♂のために本気で助ければならないのでニヤニヤしている場合ではないな。
「ほらよ。これがプロジェクトの内容だ。」
ボード
プロジェクト
T 戸塚
S 安全保障
C 対策
内容
・戸塚の戸塚による戸塚のための世界
・戸塚を泣かすこと勿れ。これを犯すものは制裁な死を。
・戸塚無くして俺が生きている意味がないと信ずる。
「………。比企谷くん、この頭が痛くなるようなボードをすぐにしまってくれないかしら。」
「いや何でだよ!これから俺達が実施していくプロジェクトだろ?」
「え!?本当にするの?!」
「由比ヶ浜さん。真にうけてはいけないわ。それに中身がとても薄っぺらいもの。」
「はぁー……。お前らが理解して俺のことを賛同してくれると思ったのにガッカリだよ!!」
「な、なんかガッカリされた!!」
「普段は全くやる気を出さないあなたが今回に限っての気持ちが悪いほど固執しているのはなぜかしら?」
雪ノ下はケンカ腰で睨んで聞いてきた。
「バッカお前!!戸塚だぞ!?戸塚だからだ!!」
「答えになってないわ!」
「はいはーい!!そこまで〜!お二人とも落ち着いてください。」
と戸塚♀が割り込んで入ってきた。
「私は落ち着いているわ…」「落ち着いてるっつーの…」
「はいはい。わかりましたから。私は皆さんが兄のことを真剣に考えてくれてるのが嬉しいよ!かと言って仲間同志での争いは間違っています!!」
「「うっ…」」
「ごめんね…僕自身がしっかりしていれば…(違うぞ戸塚!)え?」
「戸塚は戸塚でいいんだ。」
「それってどういう…」
そう言って俺は窓の近くまで行き真正面に手を出して外を眺めながら呟いた。
「比企谷くん。そこにブラインドはないわ」
うるせーよ…ちょっと刑事っぽくカッコつけただけじゃねーか。
「簡単に言うとだな…変わらないでいいんだ。そのまま戸塚でいいんだ!素直な戸塚でいいんだよ。」
「そう……かな…。」
「そうだ!無理に自分を変えるのは逃げだ。そんな偽善は戸塚には必要ない!だから素の戸塚であってほしいと俺は願っている。」
すると戸塚は黙りこんだ。
いっときの沈黙が流れた…そしてその沈黙を破ったのは…
「比企谷くん。あなたの言う事に納得がいかないわ。」
雪ノ下がまっすぐに俺を見ながら言ってきた。
「……何でだよ?」
「それそこ逃げじゃない?現状を維持したまま何もしないってのはただの負け犬の発言よ。変わらないのなら変えて自分を見つめるべきよ。」
「それこそ逃げだろ?どうして今の自分や自分の過去に肯定してやれないんだよ?」
「それじゃ……それじゃあ悩みは解決しないし誰も救われないじゃない!」
俺はこの瞬間思い出した。そう…前にも同じセリフを彼女から聞いた。雪ノ下は今の自分が雪ノ下陽乃さん比べて劣っていると…だから自分を否定し続ける…なら俺が彼女伝えるべき言葉は…
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臆病者
俺が雪ノ下にかける言葉は……
「なぁ…雪ノ下……お前は…いつまで姉ちゃんの影を追うつもりなんだ?」
「………。」
この質問はまだ早い気がした。この時代ではまだ雪ノ下と雪ノ下陽乃さんの3人で会った出来事はなかった。だがこの時の雪ノ下の心境を知ってるからこそ聞かずにはいられなかった。
「……何故あなたが私の事を知ってるかのように話すのかしら。気持ち悪いからやめてくれないかしら…」
俺は分かる…今の雪ノ下は気を張っている。つまり動揺を隠してるつもりだろうが昔から知ってる俺にはバレバレだ。
しかし昔の俺では雪ノ下の考えは分からない。なら多少の嘘でも俺は俺のやり方を貫くだけだ。
「お前の姉ちゃんから聞いたよ…昔からヒョコヒョコついて来て真似をしてたって。」
雪ノ下さんには後で合わせてもらおう。
「!?……そ、それは姉さんが言ってたのかしら。」
「あぁ…[私の真似ばっかりしてて、でもそこが可愛いんだけどね!]って…」
「う…//」
雪ノ下がちょっとずつ崩れかけてきた。顔を真っ赤にして俯き始めた。ちょっと可愛いなオイ。
だかすぐに俺の方を見つめなおして開き直ったかのように話し始めた。
「確かに姉さんには私の持ってない物をたくさん持っているわ。身内の私が言うのもなんだけれども…あれほど完璧な人間なんか私の周りにはいなかった。その人の事を目標にして何が悪いと言うのかしら?」
絶対姉ちゃんの事好きだろ。だが雪ノ下の性格では強化外骨格みたいな事は無理だ。逆に雪ノ下を苦しめていく…雪ノ下さんもたぶん気づいていたんだろう…
「ならお前は姉ちゃんみたいに仮面をつけて周りにニコニコしていくのか?」
「そ、それは…そういう事ではなくて…そ、その…」
これが雪ノ下の《自分》を持っていない正体だ。自分で明確な答えをだそうとせず、誰かに合わせる。
なら俺がやるべき事は…
「ハァー………。オイ雪ノ下…結局お前は周りに合わせてばっかりの臆病者なんだよ。」
「!!…あ、あなたに臆病者なんて一番言われたくないわ!」
「フッ…臆病者だよ。今の自分がこの先変わらないといけないと縛られているただの臆病者だ。」
俺は蔑むかのように雪ノ下に話し続けた。
「そうやって今の自分を周りにさらけ出せないただのビビりなんだよお前は…自分をさらけ出せないお前なんかに奉仕部での賭けの勝負に負ける気なんかしねー[ゴキッ]ぶへ!?」
突然の衝撃だった。何が起きたか分からなかった。そして俺はそのまま意識を失った…
数十分後…
「比企谷くん!!比企谷くん!!」ゆさゆさ
俺は天使のような声で目を開けた…そこには3人天使がこちらを覗いていた。そうか…ここは天国なのか…
「比企谷くん!?大丈夫!?意識を失って倒れたからビックリしたよ!!」
と戸塚♂が話してかけてきた。天使だ…じゃなくて
「……何が起きたんだ?」
「あ、あ、あのね…比企谷くんと雪ノ下さんが口論して…比企谷くんが話してる途中に雪ノ下さんがグーで殴って…そのまま走って逃げちゃった…」
なるほどと由比ヶ浜の話で整理出来た……ってうぉーーい!!グーはねーだろ!平手打ちならまだ分かるけどグーで人を気絶させるってどこのヤンキー漫画だよ!!
「くそっ…いててて…」
「だ、大丈夫?」
「あぁ…大丈夫だ。」
「そ、それより…何で雪ノ下さんにあんな酷い事を言ったの?」
由比ヶ浜が半泣きで少し怒りながら聞いてきた。
「…別に。たいして意味なんかねぇーよ」
「……私…雪ノ下さんを探してくる。」
すると由比ヶ浜は教室を出て行った。
「比企谷くん…あれはワザとでしょ?」
と尋ねてきたのは戸塚♀だった。
「…何のことだよ?」
「またまたぁ〜!2人とも素直じゃないですなぁ〜」ニコニコ
「うるせっ…」
「比企谷くん…僕…明日から学校に行くよ!」
「え!?……何で急に…」
「僕…2人の話を聞いて…どれだけ自分の悩みが小さいか気づけたよ!それに比企谷くんが僕の事を必死に助けてくれようしてくれて…比企谷くんがいれば安心出来るしね。」
「そ、そうか…でもあんま無理すんなよ…」
「分かった。なら連絡先交換しよ!友達の証として!」
「お、おう!!ならすぐに交換しよ!!今すぐしよう!!」
戸塚♂と連絡先を交換した。
「これからよろしくね。八幡!!」
「おう!よろしくな彩加!」
これで一件落着だな!!
「いや。よくねーよ」
突然光に包まれた…
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妖精の本音
久々の結婚式場。だがすでに時は止まって状態で玉縄が目の前に現れた。
「君は何をしているんだ?」
玉縄は困り果てた顔で話しかけてきた。
「あ?何って昔に戻ってラブメーターを上げてってるだろうが。」
俺は堂々と玉縄に答えた。
「違う違う!!君のパートナーシップは雪ノ下さんだろう!?オブジェクトが変わってるじゃないか!?」
「うるせーよ。戸塚が目の前に現れたら誰だって攻略したいにきまってるだろーが。」
喧嘩腰に俺は答えた。玉縄はまた呆れた様子で手をくねくねしながら話しかけてきた。
「いいかい?君のパートナーシップは雪ノ下さんだ。先程様子を見ていたけどこれから大丈夫なのかい?喧嘩したままで…喧嘩前の過去にリターンしてあげようかい?」
玉縄はそう提案してきた。え?そんなこと出来んの?だったら最初から言えよ。でも戸塚とせっかく仲良くなれたしな…
「いやいいよ…なんとかするわ。」
手を上げて玉縄の提案を断った。
「そうかい。まぁ君のブレインストーミングはね…ってあぶな!?」
俺はケーキの近くに置いてあった刀っぽいやつを玉縄に投げつけた。
「わりぃわりぃ。手が滑った。」
反省の色も見せずカタコトで話した。すると玉縄は怒った状態で
「うぉーーい!!君は正気か!?もし当たったらどうするつもりだよ!まったく君はロジカルシンキングに…」
「おい…次は当てるぞ。こっちもイライラしてんだ。お前の話し方に…ってか掴みネタみたいだな。」
刀っぽいやつを元の場所にしまい過去に戻る準備をする。
すると玉縄は真剣な顔で話しかけてきた。
「いいかい?君のパートナーシップは雪ノ下さんだ。彼女を救ってあげてくれ。」
玉縄にはそんなに雪ノ下を気にかけるほどの間がらではないはずなのに…
「なぁ…何で雪ノ下にそこまでしてやるんだ?」
「そうだね…まぁ一番の理由は悪魔様が怖いってのもあるけど…」
いやまぁ…雪ノ下さんには逆らえないよな…
「でも、必死に悪魔様が妹を救おうと何百回も過去にリターンして弱音も吐かずに精神も崩壊してもおかしくないくらいに必死に妹さんを救おうとする悪魔様を見てきたからね…情が移ったのかもしれないかな…」
玉縄は薄く遠くを見るように微笑んでいた。
こいつがこんな顔するなんて珍しいな…
「だから…あの姉妹を救えるのは君ぐらいしかいないからね。だから頼むよ…2人を救ってやってくれ。」
「あぁ…分かったよ」
そんなに期待されても困るんですけどね…まぁ頑張りますか…玉縄の本音も聞けたしな。
「じゃ行ってくるわ。ハレルヤチャンス!」
光にだんだん包まれていく。しかし玉縄の気持ちがここまで本気だとは知らなかったからな…俺も頑張りますか……………ん?何だあの紙切れ。
玉縄の足元に紙が落ちておりそれを拾って見たら…
「!?ひ、比企谷くん!?そ、それは!」
「おいテメー!?この紙は何だ!?」
その紙切れの内容は先程玉縄言ったセリフのまんまの言葉が書いてあった。
紙切れ
必死に悪魔様が妹を救おうと何百回も過去にリターンして弱音も吐かずに精神も崩壊してもおかしくないくらいに必死に妹さんを救おうとする悪魔様を見てきたからね…情が移ったのかもしれないかな。だから…あの姉妹を救えるのは君ぐらいしかいないからね。だから頼むよ…2人を救ってやってくれ。
「いやぁ〜こういう事を言えば君が本気になると思ってね。あはは!」
「ふざけんな!俺の感動を返せ!やっぱり一発殴らせろ!」
だが俺の体はすでに光に包まれ…
「それでは君の武運を祈っているよ!」
「くそったれーー!!」
「フゥー。しっかり頼むよ。」
玉縄は微笑みながら呟いた。
「玉縄くーーん!!お姉さんは嬉しいよー!!まさか私達の事をそんなに考えてくれてたなんて!」
悪魔様が背中をバシバシ叩きながら声をかけてきた。
「別に…比企谷くんがこれで本気になってくれればいいと思って言っただけですよ…」
「本当に??ちなみに私は心の中も読めるって事を忘れてない?」ニコ
「………そうだった」
「ふふふ。ありがとうね。」ニコ
はぁー…やっぱり悪魔様には逆らえないな。
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兄弟【姉妹】皆…仲良し
クソっ!!玉縄やろーいつかぶっ殺す。
俺は光に包まれ放課後の奉仕部の教室にいた。頬がまだ痛い…つまり雪ノ下に殴られた後のシーンにタイムスリップした訳だ。てかマジいてーよ。
「八幡!!」
すると突然声をかけられそこにはダブル戸塚がいた。
「大丈夫?保健室まで連れて行こうか?」
「ん?あ、いや大丈夫だ…ありがとうな。」
「でも本当にビックリですよ!目の前で人が殴られるなんてそうそう見れるもんじゃないからいい経験になりましたよ!」
え!?何言ってるのこの子?
「もう!あやか!そんな事言っちゃ駄目だよ!」
「もうお兄ちゃん冗談だってば!昔からジョークがきかないんだから。」
いやいや結構ブラックジョーク入ってましたよ…
「そろそろ下校時間だな。鍵閉めるから先に帰っててくれ。」
「うん!分かった!今日はいろいろありがとうね八幡!帰ったらLINEするね!」
と眩しい笑顔で言われ胸キュン。
「お、おう。またな。」
すると戸塚♀が耳元まで寄ってきて囁いてきた。
「比企谷さん。今日は本当にありがとうございます。お兄ちゃんがあんなに明るく笑うの久しぶりに見てすごく嬉しかったです。」ボソ
戸塚♀は優しい顔で笑みを浮かべていた。やっぱり結構悩んでいたんだなと苦労が伺えて見えた。
「比企谷さんには本当に感謝してます…ただ…一つだけ警告しときたい事があって……」ボソ
ん?警告?
すると戸塚♀は声のトーンを下げ顔は笑顔のままで囁いた。
「お兄ちゃんに手を出したら……刺すよ」ボソ
は?え!?背筋が一気に凍り鳥肌が立っていた。
な、な、何が起きた!?
戸塚♀は俺からスッと離れるといつものトーンで話しかけてきた。
「比企谷さん!本当にお世話になりました!またお話ししましょう!バイバイ!!」ニコ
ニコニコしながら手を振ってきた。目を見ると虚ろな目でこちらに冷ややかな視線を向けて戸塚♂と帰って行った…
マジか?マジなのか!?まさかのヤンデレブラコン設定!?怖すぎだろ。
俺は未だに悪魔の囁きが頭から離れず家に帰って行った。
自宅
「ただいまー」
すると廊下からバタバタと駆け寄ってくる音が聞こえ…妹が出迎えてきた。
「おかえりーお兄ちゃん。もう晩御飯の準備出来てるよーって、え!?その顔どうしたの!?」
「ん?あ、あぁまぁなんだ。不良に絡まれてな…」
さすがに女の子に殴られたなんて言えない。下手したら通報されかれない。
「もう!そんな目してるからだよ!ちょっと待ってて!救急箱取って来るから。」
そんな目って…生まれつきだから…泣くよお兄ちゃん。
「おう。サンキューな」
戸塚♀を見た後に小町を見たら天使だな。このギャップ半端ないな。さすが俺の一番の妹だ。
小町に手当てをしてもらい一緒にご飯を食べ、ソファーに寝っ転がるとLINEが来た。
ケータイを見ると戸塚天使の方からだった。
to.戸塚天使
戸塚【こんばんわ!八幡!】
八幡【よう。元気そうだな。】
戸塚【うん!初めてのLINEだね!】
戸塚【これからもよろしくね八幡!】
八幡【おう!こちらこそよろしく。】
他愛ない話を30分くらい話してたら知らないLINEが来た。
to.???
??【こんばんわ】
八幡【誰だ】
??【覚えてないんですか?】
??【寂しいな】
八幡【イタズラか?】
??【前にプロポーズしたの貴方からですよ】
これはアレだな。迷惑メールのLINEバージョンだな。こんなのはすぐにブロックして…
??【ブロックしても無駄ですよ〜!比企谷さん!】
!?何で俺の名前…
??【私ですよ!戸塚あやかですよ!】
八幡【お前かよ!?ブロックしかけたわ。】
戸塚♀【もう酷いなぁ〜。ちなみに比企谷さんのLINEはお兄ちゃんから聞きました。】
戸塚♀【それにしても】
戸塚♀【お兄ちゃんとLINE長くないですか?】
戸塚♀【ねえ、】
戸塚♀【あまりお兄ちゃんをたぶらかすと…】
戸塚♀【許しませんよ( ͡° ͜ʖ ͡°)】
こわ!?何?!何なの?!どこまでブラコンなんだよ。
八幡【分かってるって。つーか男同士だっつーの。】
戸塚♀【確かにそうですけど…】
八幡【まぁお前の気持ちもわかるがな。】
戸塚♀【え?どういう意味ですか??】
八幡【俺にも妹いるからな】
八幡【もし妹をたぶらかすと奴がいたら…】
八幡【樹海まで埋めにいくな】
戸塚♀【ただのシスコンじゃないですか。はぁ】
八幡【いやおめーにだけは言われたくねーよ。】
八幡【ブラコン】
そう言って戸塚♀とのLINEは1時間ほど語った。大抵の内容は妹と兄の自慢話だった。
ようやくLINEが終わると今度は知らない番号から電話が来た。
LINEの名前は偽名という設定でお願いします。分かりやすいように本名で書いています。
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作戦…
知らない番号から電話がかかってきていた。
だが俺は見覚えがあった。たぶんだがあいつしかいない。
そして俺はその電話に出た。
「もしもし…」
「ももも、も、!も、しもし!!比企谷さんでしょうか!?」
「お、おう…」
うるせーよ!耳がキーンってなっちゃったじゃねーか。
「あ、あ、あの!わ、私、由比ヶ浜結衣といいます、ひ、ひ、比企谷は、八幡くんはいますか!?」
「お、おい。落ち着け。俺だよ」
「あ、あれ?もしかして比企谷くん??」
「そうだよ。つーか、俺の携帯なんだから俺しかいねーよ。」
「ご、ごめんね!いきなり電話なんかかけてきて…」
「まぁ…別にそれはいいんだけど…誰から番号聞いたんだ??」
てか俺の交友関係そんなにいないはずなんだがむしろ存在しないまである。
俺の電話番号知るなんて、初期のポケモンゲームでミュウを発見するぐらい難しいはずだ。
「戸塚さんから聞いたんだ…」
あ、なるほど。
「そうか…」
「うん………」
「………」
「……………」
「………………」
「………………………」
おーい!!なんか喋れよ!!なんか用事あんだろ??気まずい。気まず過ぎてすぐに携帯消したいまである。
「……おい」
「ひゃ!!え?な、何?」
「いや…何って。用事があったから電話かけてきたんだろ??」
「あ、そっか。そうだね…ごめんね…えっと…」
まぁ何が言いたいかは分かるが…
「あ、あのね…雪ノ下さんのことで…ごめんね!!あの時殴られた後ひどい別れ方して…」
「ん?あぁ…あの時か。まぁ何だ…気にしてねーし。むしろ俺が悪いからな。お前が謝る必要ねーよ。」
「う、うん…ありがとう。」
「おう…じゃあ…おやすみ?」
「ま、ま、待って!!早いよ!!まだこれだけじゃなくて…その…何で雪ノ下さんにあんなことを言ったのか教えてほしいんだ…」
「あれは…思ったことを言っただけ…「嘘」」
「それは嘘だよね?だって比企谷くんがそんな悪い人じゃないもん。」
「いや。お前が思ってるほど俺はいい奴じゃねーよ。」
「そ、そんな事ない!!サブレや私の事も救ってくれたすごく優しい人だよ!!」
「俺は自分には優しいが人には優しくねーよ。お前の件もただ仕事だったからやっただけだ。これが仕事じゃなかったらお前の事も無視してたし…」
「で、でも仕事だったとしてもあそこまでしてくれる人ってなかなかいないし。サブレの事についても…命かけてまで守ってくれたし…」
「だ、だから別にお前だから助けたつもりじゃねーし、サブレの事についても目の前で悲惨な事になるのは後味悪いから助けただけでサブレためじゃなくて俺のためにやっただけだ。」
「違うの!!比企谷くんは優しくてカッコよくて私にとっては大恩人なんだよ!」
おい、そんな褒めんなよ。照れ過ぎて布団の中でうずめるまである。
つかコイツ、電話だと結構大胆にくるな…
「や、やめろ。どんな反応すればいいか困っちゃうだろーが。」
「じゃ、じゃあ何で雪ノ下さんにあんなことを言ったのか教えて。私バカだからそういった空気も読めないから…戸塚さんは分かってたぽいけど…」
あんにゃろ〜。何か由比ヶ浜に言ったな。
「はぁー……分かった。」
「え!?教えてくれるの?」
「いや…まぁ……何だ。そう言う事だ。うん」
「…………」
「……………」
「え?お、終わり!?」
「やっぱり恥ずいし…」
「分かった…教えてくれないならこっちにも考えがあるよ…」
え?
「教えてくれないないと…この電話でずっと褒め続けるからね!」
そして俺は真相を由比ヶ浜に教えた。
「まぁそういう事だ。チッ」
「舌打ち!?でも比企谷くんって……何か……めんどくさいね。ふふっ」
「うるせーよ、お前、電話だと少し性格変わりすぎだろ。悪魔か」
「ふふふ…でもやっぱり比企谷くんは優しいね!」
「ああ!もう辞めろって!死ぬから!照れて過ぎて死ぬから!俺が」
「それでどうするの??」
「どうするって何が?」
「雪ノ下さんと仲直りだよ!!流石にずっと喧嘩したままはいやだからね!謝るなら早めがいいよ。」
「え?俺から謝るの?先に手を出したのあっちなんですけど…」
「たぶん…雪ノ下さん…自分から言い出せないと思うだよね…先に手を出してるのを分かってると思うし…だから…」
めんどくせー…でも部活中ずっと気まずいままってのも居心地悪いしな。
「はぁー…分かった。明日謝ればいいんだろ?」
「うん!じゃあ明日はよろしくね!私もサポーターするから」
「サポーターじゃなくてサポートな。何処の応援に行く気だよ…」
「な、!?ちょっと間違っただけじゃん!バーカ!!おやすみ!」
ガチャ
何だかいつもの由比ヶ浜に戻った感じがあった。やっぱり昔の由比ヶ浜の方があいつらしいな。
もう夜遅いし寝るか…
ピコン
寝ようとした瞬間LINEの通知が来た。
中身を見ると…
to.ゆいゆい
結衣【今日はありがとうね!また電話しよーね!おやすみ!!】
八幡【おう】
俺のLINEにまたメンバーが増えた。1日で3人か…明日は雪かな…
そして俺は眠りに入った。
次の日…
俺は学校な登校し授業中は雪ノ下に何て謝ればいいか悩んでいた。
そして放課後…
俺は奉仕部の扉の前に立って深呼吸すると中に入っていく。
謝るシチュエーションも考えたし対策も練った。たぶん大丈夫だ。
第一声に顔も見ずに俺は…
ダダダードン!!
「雪ノ下!!昨日はすまなかった!!」
スライディング土下座をした。これを見た人はいきなりの行動だから動揺して許しちゃう作戦だ!!
だが甘かった。
「ほう?君が雪ノ下に何かしたのかね」
そこにはいたのはアラサー教師、平塚先生が立っていた!!
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彼女の家へ
顔を上げるとそこにはアラサー教師…平塚先生が立っていた。
「な、何故先生が部室に?」
「何故も何も私は奉仕部の顧問だからな。部員達の様子を伺いに来るのは当然だろう?」
それはそうだ。クソっ!タイミング悪過ぎだろ!!
そう言って平塚先生は近くにあった椅子に座り足を組んで俺に追求してきた。
「それはそうと、さっきの行動はどういうつもりか話してもらおうか?」ギロッ
と手をバキボキと鳴らしながらほぼ殴る気満々の威圧感で言ってきた。
「あ、いや、えっと、、…」
こえーよ!!どうしよう…この人には嘘や冗談はきかない人だ。変に嘘ついたら正拳くらって死ぬ!俺が!!
すると扉の方からノックが叩かれた。
ガララ…
「し、失礼しまーす…」
扉を開けたのは由比ヶ浜だった!
「お!ゆ、由比ヶ浜!た、助けてくれ!!昨日の事を…」
俺は必死に助けを求めた。だが…
「し、失礼しましたー!!」
ガララ…バタン!
由比ヶ浜は出て行った。
「逃げるなーー!!」
…………………
「は、はい。そういう事で比企谷くんは雪ノ下さんに謝ったんです…」
「フム……そういうことか。」
何とか正拳を喰らわずに済んだ。由比ヶ浜が戻ってきて、昨日の事を大まかに先生に説明した。
「まったく君は…もっとマシな解決策はなかったのかね?」
「えぇ…まぁ…アレしか思いつかなかったです…」
そう。雪ノ下の悩みは『自分を持ってないこと』を本人に気づかせる為にとった行動だ。それを昨日の電話で由比ヶ浜に説明し、そして先生にも由比ヶ浜から説明した。
「けど比企谷。君は凄いよ。」
微笑みながら先生はこちらに話し掛けてきた。
「この短期間で彼女の悩みを見抜くなんて、たいしたもんだ。その悩みに気づいているのは私ともう1人くらいのもんだ。たいした洞察力だよ。目は腐っているが。」
「はぁ、ありがとうございます?」
いやまぁ、もっと長い時間を過ごしてきたからね〜。そのもう1人っていうのはたぶん雪ノ下さんのことだろう。あと目は関係なくね?
「と、ところで今日雪ノ下さんは?」
椅子に座っていた由比ヶ浜が先生に尋ねた。
「お!そうだった!実はそのことで今日は部室に来たのだ!」
おーっと忘れてた忘れてたと言いながら先生は話した。
「今日は雪ノ下は休みだ。私の所に電話がきてな、『今日は体調が優れないので病院に行って休ませて頂きます。』って言ってそれを君たちに伝えようとして待っていたのだ。」
「そういう事ですか…」
「じゃ、じゃあ雪ノ下さん昨日の事を気にして学校に行きづらかったから休んだのかな…」
確かにそうかもしれんが…
「本当にそうか?あいつの性格だと次の日も態度も変えずに俺に宣戦布告してきそうな奴だと思うけどな」
「ゆ、雪ノ下さんだって女の子だよ!さ、さすがにそんな事は……………あるかも…」
と由比ヶ浜はむーっと言いながらボヤいてた。
「でもどうしよう…本当に体調崩してたら…」
「………」
「………」
俺と由比ヶ浜は黙ってしまった。この後どうすればいいか分からなかった。
すると平塚先生がため息しながら言ってきた。
「君たちは本当に学生かね?恋愛小説でこういう場面になったら『ならお見舞いに行って彼女を励ましにいこう!!』ってなるはずなんだけどなぁ〜」
「先生ってその歳でまだ恋愛小説とか読んでるんですね。ちょっと痛い『オラァーー!!』グハァ!」
俺はその場でもろに入った腹を抑えながら倒れ込んだ。
「比企谷ぁ〜。次年齢の事を言ったら北斗剛掌波でお前の人生を終わらせる。」
「すいません。ですがあんなリア充(イケメン)みたいなセリフ俺が言うとでも思いますか??」
こんなセリフなんてイケメンが言えば画になるだろうが俺みたいな目の腐った奴が言えばただの変態ストーカーとしか扱われない。なきそうだな…
「確かに。君の腐った根性ならあり得ないな。すまなかった。私の目がどうかしていた。許してくれ。」
うん。家に帰ったら泣こう。
「ま、そういう事だから今日は部活は休みって事で帰りますね〜!さようなら〜」ガシッ
帰ろうとしたら肩をがっしり掴まれ…
「何を帰ろうとしているのかね?まだ部活は終わってないだろ?」
「ですが先生…部長もいない、依頼もない、そしたら家に帰って勉強をしてた方がいいと思うんですよ。ハイ。」
「いやなに。私が今から依頼をするから安心しろ。」
別にやる気ないんですけど。ただ帰りたかっただけなんすよ。
「そ、それで依頼っていうのは?」
由比ヶ浜がおそるおそる先生に尋ねた。
「フム。雪ノ下の家に行ってこのプリント届けて欲しいのだ。」
「もしかして先生…ふふ…優しいですね」
「はて?何のことかな?とりあえず頼むぞ〜、あと比企谷もちゃんと付いてってやれよ。これ雪ノ下の住所だ。あとはよろしくな!!」
そう言って先生は部室を出て行った。
「先生もなんだかんだで優しいね!誰かさんみたいに…」チラッ
いやいやただのパシリじゃね?全部俺らに丸投げしちゃったよあの人。マジで教師なのか?
「まぁ依頼だから…さっさと行くか…」
「うん!!」
そう言って俺と由比ヶ浜は学校を出てそのまま雪ノ下の家に向かった。
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外は折れても心は折れない?
俺と由比ヶ浜は学校を出て雪ノ下の家に向かった。
俺がスタスタと雪ノ下の家に歩いて行くと由比ヶ浜が尋ねたきた。
「比企谷くん…携帯のマップ見ないでよく道がわかるね?」
しまったー…やらかした…どうしよう…あいつん家に何回か行ったことがあるから自然と足が進んでしまっていた。
何とか誤魔化さなければ変態ストーカー扱いにされてしまう…
「由比ヶ浜…お前…」
俺は真剣な目で由比ヶ浜を見つめた。
「ん??」
「本当に千葉県民か??」
「はえ?」
突然の返しに由比ヶ浜は困惑していた。
「ど、どういうこと?」
「千葉県民かどうかを聞いているだけだ。」
「う、うん。一応千葉県出身だけど…」
「そうか…俺も千葉県出身だ。」
「うん…」
「だからそういう事だ。」
俺は止めてた足を動かして雪ノ下の家に向かった。
「え!?え??どういうことなの!!??」
由比ヶ浜はバタバタと走って俺の横に並んできた。そして歩きながらこちらの方を見つめムーっと言っていた。
「比企谷くん…また前みたいに話をはぐらかそうとしてるでしょ。」
まずい…バレてた。だがタイムスリップの話をしたらややこしくなるし…やはりここは強気でこちらが正論ぽく持っていかないとバレてしまう。
「はぁー…お前は千葉県民のくせに携帯マップを見ながらしか行動出来ないのか?俺はな、住所さえ教えてもらえればすぐにどんな場所でも行ける知識は持っている。」
「な、何でそこまで…」
「俺は千葉を愛しているからな。」ドヤ
由比ヶ浜は呆れた様子でため息をついていた。
「お前にはガッガリだよ。そんな浅い意識で千葉県民やってんじゃねぇーよ!」
「なんか真面目に説教されてる!?普通の女の子はそこまでの意識なんてないよ!!」
「フッ。最近の若い千葉県民はこれだから困る。」
「いや…比企谷くんも若いし……はぁーもういいよ…早く雪ノ下さんの家に行こう。」
そう言って呆れながらまた、ため息をしていた。よし!何とか誤魔化した!!
2人は並んで歩きながら雪ノ下の家に向かった。
……………………………
雪ノ下のマンション前
「で、デカイね…」
「そうだな…」
お前もデカイけど…それを考えるのは後にしよう。俺と由比ヶ浜は雪ノ下の家の前まで着いていた。
オートロック式のマンションなので紙に書いてあった部屋の番号を由比ヶ浜が押した。
ピンポーン
「……」
「……」
「出ないな…居留守か?」
「それならまだいいんだけど…もしかしたら本当に体調悪いのかも…」
まぁいないならいないんでいいんだけど…てか前もこんな感じな流れだったな。あの時は文化祭の準備だったっけ。
そんな事を思い出していると反応があった。
ガチャ
「はい。」
「あっ、雪ノ下さん!?私、由比ヶ浜です。あ、あの大丈夫?」
「えぇ。大丈夫だから」
大丈夫だからって何だよ。大丈夫だから帰れって言うつもりか。こいつは。
前とやりとりほとんど一緒だな。それなら俺があの時と同じように…
インターホンのカメラの前に立って話しかけようとしたら…
「いいから開け………」
ガチャ
「…………」
「あっ切れた。」
あんにゃろーー!!顔覗かせたら即切りやがった!!何でだよ!そしてもう一度部屋番を打ち込んでインターホンを鳴らした。
ピンポーン
ガチャ
「あっ出た。」
「何かしら?」
「いや、いきなり切るのは酷くないですかね?」
「いきなりそんな犯罪まがいな目をしてる人が画面から出てきたら誰だって恐怖で切ってしまうに決まっているでしょう?」
おいやめろ!昔近所に回覧板を渡しに行こうとしてそこの父親が出てきて俺を締め出されそうになったこと思い出しちゃうだろーが。でも後日ちゃんと謝ってきたけど…そん時のうちの両親が爆笑していたことを今でもはっきり覚えている。マジで親なのか?
何で今日はこんなに目のことでここまで言われなきゃいけねーんだよ。帰ったらマジ泣きしよ。
「はぁー。いいから開けろ。話がある。」
「………えぇ。分かったわ。今開けるから待っていて。」
ガチャ
雪ノ下が切ると自動ドアが開いた。俺たちは雪ノ下のいる部屋に向かうためエレベーターに乗った。
………………………
雪ノ下の部屋の前
ピンポーン
由比ヶ浜がインターホンを鳴らした。
すると雪ノ下が出てきた。前と同じような白い服装で多分部屋着なんだろうか。
「どうぞ。中へ」
雪ノ下に言われ靴を脱いで入っていく。すると雪ノ下を見て違和感を感じた。
「おい雪ノ下…お前その手…」
すると雪ノ下はササっと手を隠し何もなかったかのように話す。
「な、何かしら。私の体をジロジロ見つめて。発情期ですか?このヤロー。」
「お、おい。落ち着け。キャラぶれぶれだぞ。銀さんかよ。じゃなくて…お前の手…包帯がしてあるぞ。どうしたんだよ。」
雪ノ下の手には包帯でグルグル巻きにされていた。
「べ、べ、別にあなたには関係ないでしょ。ちょっと怪我しただけよ。」
「いやお前…その巻き方は…もしかして折れてるのか?あの時か!?おもいっきり殴った時に。」
「うっ……///」
「お前馬鹿だろ?加減くらいしろよ。自分の骨が折れてまで殴るってやっぱり馬鹿だろ。」
「だ、黙りなさい!!私だって初めて人を殴ったのよ?加減とか知ってるわけないでしょ!!」
「ってことは休んだ理由ってのは折れたからただ病院に行ってただけってことか?」
「ええ!そうよ!こんな情けない所を1番見られたくないあなたに見せてしまったわ。ちなみに全治1ヶ月よ。」
「いや知らねーよ。ったく心配して損したよ。」
「あら?貴方が私の心配?どういう犯罪風の吹き回しかしら?」
「いや犯罪風って…まだ犯罪犯してねーから…」
「いや…まだって…」
由比ヶ浜がジト目で見てきた。ため息をしながら由比ヶ浜が雪ノ下に説明をした。
「雪ノ下さんが比企谷くんを殴ってそれを気にして学校に行きづらくなったと思って心配して様子を見にきたんだ。」
すると雪ノ下はフッと笑って自信満々に告げた。
「そういうこと…由比ヶ浜さん。私はそんな事で気にしたりしないわ。」
「いや、気にしろよ」
俺のツッコミを無視して話を続けた。
「お見舞いに来てくれ事には感謝するわ。ありがとう。だけど大丈夫よ。この男をどのように屈服させてやるか明日はどのように精神を追い込もうかとかを今日はずっと考えていたのよ。」
イヤこえーよ!!何考えてるんだよ!今時の女子高生の頭ん中じゃねーよ!
「だからあなた達が心配してるような事はないわ。明日には学校は行くし、部活にも出るわ。だから…そう……あとは…」
雪ノ下がモジモジしながらこっちを向いて話してきた。
「そ、そ、その比企谷くん。昨日はごめんなさい…」
と頭を下げてのまさかの謝罪だった。俺は困惑して止まってしまっていた。すると由比ヶ浜から背中を押され…
「ほら!比企谷くんも!」
「あ、あぁ…その俺もあの時は言い過ぎた…悪い…」
俺も頭を下げて謝った。
「えぇ別に気にしてないわ。」
開きなおったかのように話した。
いや嘘つけよ…気に触ること言ったから殴ったんだろーが!
はぁーまぁいいや。
「だけど勘違いしないで。暴力した事には謝るけれどそれ以外で謝ってる訳ではないから勘違いしないでちょうだい。いいかしら?」
「へいへい…」
「ふふ、よかった…仲直り出来て!」
ったく、こいつの心は鋼か何かかよ?とりあえず関係は元通りになったしまた振り出しか…しんど…
「あっそういえばコレ。学校のプリント…机の上に置いとくね!」
「ええ。ありがとう由比ヶ浜さん」
「あともう一つ気になった事があって…」
すると由比ヶ浜は雪ノ下の耳元で小さな声で話していた。
「今日は比企谷くんの事ずっと考えてたんだね…」
「な?!べ、別にそういう意味ではなくて//」
「ふふ。じゃ今日はもう帰るね!おやすみ!雪ノ下さん」
「じゃ…」
俺と由比ヶ浜は別れの挨拶をしてマンションを出た。
「うっ〜//」
雪ノ下はリビングでうずくまっていた。
帰り道は由比ヶ浜と途中まで歩いて帰っていた。
「お前、最後雪ノ下になんて言ったんだ?だいぶオロオロしてたけど…」
由比ヶ浜はふふーんと言いながらあざとい笑顔で言ってきた。
「なーーいしょ!唐変木には教えなーい!」
「由比ヶ浜…お前…」
真剣な目で由比ヶ浜を見つめた。由比ヶ浜もハッとして目をオロオロしていた。
「べ、別に……そういう意味じゃ…」
「お前……よく唐変木っていう言葉知ってたな?俺ちょっと感動したよ。」
「なっ//酷過ぎたよ!私だってちゃんと試験受けて総武高に入学したんだからね!私の事ちょっと馬鹿にしてるでしょ!!」
「うん。最近はわりと…」
「ふーんだ!さっきの事は絶対に教えないもんね!じゃ私ここだから帰るね!べーーっだ!!」
「おう。じゃあな…」
俺も別れの挨拶をして帰って行った。だんだん由比ヶ浜のキャラが変わっていっている。ちょっと残念だが過去の時の由比ヶ浜に戻ったみたいで安堵していた俺がいた。
やっぱりあいつはただの馬鹿の方が似合ってるな。
そして俺は千葉の夕日を見ながら途中でマックスコーヒーを買って家に帰っていった。
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第2章
妖精とまたまた再び
俺は夕日に向かいそのまま家に帰ってベッドで寝た。
すると光に包まれていき久しぶりの景色が見えてきた。
ガヤガヤ…
結婚式場で俺はまた戻っていた。ぼーっとしていると司会進行役がプログラムを進めていた。
「えー、只今新婦はお色直しに行かれております。しばらくの間御歓談ください。」
何だ…まだ半分もいってないのか…ダルい…
するとうんざりそうに顔を上げていると隣から声をかけられた。
「ちょっと!ヒッキー!!顔が死んでるよ!!特に目が!結婚式でその顔は失礼だよ!」
「おいッ。今の言葉文章に起こしてみろ。どっちが失礼かすぐにわかるぞ。」
とうなだれたまま答えた。
「まったくヒッキーももう少し大人になってよね〜」
「うるせーよ…てか未だにヒッキーって呼び方が幼稚な………え?」
あれ?ヒッキー?何だか久しぶりに聞いた言葉だった。
不思議な感覚に包まれ隣を見ると、髪を染めた昔の由比ヶ浜に戻っていた。
「どうしたの?」
由比ヶ浜が顔を覗かせて聞いてきた。
「あれ?お前今までヒッキーって…髪の色も…さっき染めたのか!?」
俺はいきなりの突然変異に驚いていた。
由比ヶ浜は「はぁ?」と何言ってるのこいつ?という顔で見ていた。
「何言ってるの?高校からずっとこうじゃん。」
「イヤイヤ!え?……でも初めて会った時は染めてなかったよな?」
すると由比ヶ浜は少し頬を染めながら語り出した。
「え?あの時の事…まだ覚えてくれてるの?」
と上目遣いをしながら話してきた。
「え?…まぁ、うん」
いやまぁさっきまで学生だったし…そうかもう今では10年前の話か。何か時間の感覚が狂うな。
「あの時の事は一生忘れないよ。ヒッキーが私を救ってくれた。感謝しきれないくらいに、私の人生を変えてくれた。」
えー…恥ずい……ん?でも髪を染めたきっかけって?
「あれ?お前何で髪染めたんだっけ?」
え!!と言い少し怒りながら由比ヶ浜が言ってきた。
「そこ覚えてないの!?信じらんない!!」
「お、おう…ワリィ」
「昔ヒッキーに『またイジメられたらどうしよう』って相談したらアドバイスくれたじゃん!」
「そうだっけ?俺何て言ったの?」
由比ヶ浜は呆れながらも昔俺が言ったであろう言葉を伝えてきた。
「あの時は、『何だ…そんな事か…まぁお前は髪でも染めて俺と話す時みたいに明るくウザいくらいに振る舞っとけばいいんじゃね?変に陰キャラになるよりそっちが似合いそうだし…』って言ってくれたじゃん!!」と俺のモノマネをしながら昔の事を教えてくれた。
えーーー!?そんな事言ってるのおれ?めっちゃ恥ずかしいエピソード何ですけど!!てか由比ヶ浜も何でそんなに長いセリフ覚えてるんだよ。忘れろよ!恥ずか死ぬ
しかしそうか。
ちょっとした事で未来に影響がこんなにも変わるもんなのか。そしたら雪ノ下にも変化が起きるかもしれない。結構慎重にいかないとな…しかしあの雪ノ下さんが何回もタイムスリップしてこの問題を解決出来ないなんて……少し引っ掛かるなぁ…
と思っていたら会場が静かになっていた。何か始まるのかと思いきや…
「やぁ比企谷くん!久しぶ…グハァ!!」
俺は自称妖精に殴りかかった。会場は停止状態となり、目の前に自称妖精が現れた。いろいろ恨みを晴らすため殴り続けようとしたら自称妖精が何か叫んでいた。
「酷いじゃないか!比企谷くん!いきなり殴るなんて!!」
「うるせーよ。今まで散々変なポーズさせたり変な事に巻き込みやがって。今までの恨みが今爆発したんだよ。」
「待って待って!!ここはロジカルシンキングに論理的に解決してアンサーを出していこうじゃないか!!」
「いやそれ火に油を注いでるだけだから!!」
とツッコミを入れたまま殴りかかろうとしたら女性の声が聞こえてきた。
「はーい!ストップ!じゃれあいはそこまで!!」
声の方を振り向くとそこには雪ノ下さんが立っていた。
祝!!10月に俺ガイル13巻出るっぽいですね!嬉しい 久々の投稿です。よろしくです〜
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