高藤学園~Four Rhythm Across The Blue~ (エターナル)
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アメリカへ

原作に詳しくないので、ズレがあるかもです。


高藤学園福留島分校。

そこは現在日本でFCがさかんな島、四島にあり、全国でも数少ないFCの強豪校として知られているFCの名門。有望な選手が多く。設備も整っている。

そこの出身のプロも多く、現在高藤学園FC部部長の真藤一成(しんどうかずなり)はフランスのFCのプロからすでに誘われているという実力を持っている。

FCは子供と大人では出せるスピードなどに違いがあるが、既に成長している高校生と大人には大差がなく、経験の差があるだけだ。そのため才能がある真藤のような人は大人のプロにすら勝ったことのある実績がある。

 

既に入学式から日が過ぎ、高藤学園も新入生の熱意で溢れていた。

部活動見学が終わり、入部する部活を決めた生徒たちは体験入部している。

 

「行きます!」

 

今は新入生の実力を見るために新入生同士で模擬戦が行われている。FCをやっている選手はスカイウォーカーと呼ばれている。

 

今年の注目は市ノ瀬莉佳(いちのせりか)。

 

そもそもFCとは空中に正方形になるように四隅にブイが浮いていて、それを順番にタッチするか、相手選手の背中をタッチするかで1点を取り、加点をしていくスポーツだ。公式の試合は2人の対戦で、多く点を取った方の勝ち。(ただし、正式設定のルールと違うところもあります。)

 

模擬戦が全て終わり、新入生のあらかたのランク付けがされた。

 

「今日はここまでです。明日は練習に混ざって貰うので、頑張ってついてきてくださいね」

 

副部長の佐藤院麗子(さとういんれいこ)が新入生をまとめている。

部長の真藤は私用により最近は来るのが遅いし、部活の途中で先生に呼ばれていることが多くなっている。

 

新入生の模擬戦が終わってからもまだまだ練習が続き、外灯の明かりを便りに練習がされていた。

もう自主練の時間だったが、FCの名門のため遅くまで残って練習している生徒は多い。

 

「佐藤院さん。今年はやっぱり市ノ瀬さんが凄かったですね!今日の模擬戦は全て失点0で、どの試合でも10点は取っていましたよ。私たちでは難しいと思う相手もいましたのに。既に私たちより上手に飛んでいましたよね?」

 

さっきまで今日の新入生のことで話しが盛り上がっていたのか、練習が終わって休憩しようとしているときに部員の数名が近寄ってきた。

 

「そうね。あなたたちでは出来ないとはいいませんが、安定して勝つことは難しいでしょう。FCにもなれていた様子ですし、かなり前からFCを習っていたのでしょう。経験もあるようですし、有望な新入生ですわね。

あなたたちも負けないように頑張ってくださいね」

 

新入生が入ってきて気合が入っている同級生たちに発破をかける。

 

「そうだね。彼女の飛び方は美しかった。昔の友人を思い出させるかのように」

 

佐藤院の背後から突然声が聞こえた。

 

「真藤部長!?今日の練習はもう終わって片付けてますよ?」

 

真藤が片手を挙げながら会話に加わる。

 

「やあ。ちょうど見れてよかったよ。今日はもう練習はしないからいいよ。市ノ瀬さんはきっと3、4年前ぐらいからやっていたんだろうね。それに先生が良い。基本に忠実な先生から教わったのだろう。ホームが綺麗だ。

まあそれは良い。それより、君に野良試合をしたい人がいるみたいだよ。今度行ってみたら?部活外の人と試合するのも刺激になるから。」

 

佐藤院は頷いて、今日は解散となった。

 

 

・・・(原作のため中略)・・・

 

 

夏の大会が終わり、夏休みも終盤に入った。

今日の高藤学園のFC部の練習が終わりいつもどうり解散になる。

夏の大会で屈辱の敗退をしたレギュラーたちはまだまだ飛び続けている。

 

「真藤部長、もう終わりですか?」

 

夏で一番悔しい思いをしたはずの真藤が今日に限って早く帰ろうとしている。

いままでだったら止めても夜遅くまでやっていただけに部員にとっては意外だった。

真藤のFCに対する熱意は夏をきっかけにより一層大きくなっていたから。

 

「ああ。今日これから5日間学校を休んで外の知り合いのところに行くんだ。私用で申し訳ないけど、部活を休むことになるね。その間は佐藤院くんに頼んでいたから頑張ってね。一ノ瀬くん」

 

真藤は市ノ瀬にそう言い残して学園を去っていった。

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

空港

 

「もしもし、悠斗。もう、挨拶は済んだかい?今空港だよ。もうすぐそっちの国に行くから」

 

真藤は滑走路前の窓の手摺りに体をあずけて、寄りかかりながら電話をしている。

 

「了解。夕方には駅に行くよ」

 

電話の相手から返答が返ってきて、そこから雑談で時間を潰していた。

 

「もうすぐ飛行機が出る。じゃあな」

 

真藤は電話を切って飛行機へと向かう。

 

 

・・・・・・・・・・・

 

 

アメリカ

 

「Hello!I want to go California.please tell me how to get to California.」

 

真藤は近くにいた金髪の青年に話しかけた。

そもそも空港までならほっといても行けたがいつも外国に行く時は知り合いが身近にいた。

だが今回は1人旅だ。外国に1人で行くのでも不安があるのだが、それに加えてここは初めて来た場所だ。

 

「ok.perfect timing.I am going to go to there.so follow me.」

 

その青年は真藤の手を掴むと、強引に引っ張って車の前まで連れてきた。

 

「Get on.」

 

車の扉を開けて真藤を促し、自分はさっさと乗車する。

 

「Hurry up.」

 

真藤は多少疑いながらも、乗車する。

 

少しすると車が発進した。

「Why will you go to there?」

 

車が順調に走り出し車の流れに乗ると、青年が聞いてきた。

真藤が日本人なのを考慮してくれているのか、中学生程度の簡単な英語で聞いてきてくれている。

 

「Because I meet my friend.」

 

真藤そう答えると、青年は口笛を吹き、

 

「IS your friend girl?」

 

と、聞いてきた。

 

「NO.My best friend.He is the oldest of my friends.」

 

彼は真藤にとって初めて出来た本当の友人だ。彼に勝ったあの人に憧れる前から、FCに興味を持つ前からの友人だった。最初は歳も離れていて共通の話題すら無かったが、思い出せないぐらい自然と仲良くなった。

 

「I see. You will understand friends is important.」

 

青年は昔に思い馳せるかのように少し上を見上げた。

 

「Maybe I cannot make frinds better than him.so I am thanking him now.」

 

「It is good.What do your friend do?」

 

少し暗くなったため、青年は話を変えた。

 

「My friend and I play Flying Circus.」

 

FCは世界中で有名なスポーツの1つ。故にこの話題は話しやすい話題だ。

 

「Oh!My friend play it,too.My friend is first high school student.He is one of the best FC players of high school students around the world.Are your friend and you?」

 

たいした自信だ。高校生以下における世界レベルは目視出来ない。

それこそ真藤が憧れているあの人のように世界大会の出場権を持っていないと分からない。

ちなみに、最近の日本は真藤以外は良い成績を残せていない。

 

「I am one of the best FC plyers.becouse I became a champion of high school students in Japan.but I don't know about my friend becouse he doesn't tell as it.」

 

高校生以下ならば最強でなくてもトップだ。それならば自信持って言える。

彼やあの人のような実力はあるのに参加しないような人は小人数なのだから。

 

「IF you're famous in Japan,my friend maybe know you.」

 

そうやって雑談しているうちに既にカルホルニア州に入っていた。

 

「Where do you get out?May I send you there?」

 

「Thank you.please get out the station in california.」

 

「Of couse.」

 

車は曲がると、少しで駅に着いた。

 

「Thank you for sending.」

 

「Your welcome.If you have difficulty,please ask me.」

 

「I see.see-you.」

 

車は出発した。

 

真藤が少し駅の周りを歩いていると、バスターミナルに着いた。

 

「あ、いたいた。一成!」

 

そこには前会った時から随分と背が伸びた友人が立っていた。

よく電話していたが、こうやって顔を合わせるのは実に3年近く昔だったことが実感する。

 

「悠斗!」

 

真藤は友人のもとに駆け寄った。




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