転生者が好き勝手に過ごすそうですよ?inハイスクールD×D (焼き鳥食べたい)
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転生しました◆1


相方の馬鹿が現在シナリオを放り投げているので一人書いて投稿しました。駄作ですがどうぞよろしくお願いします


 

「…………ん?え?」

 

気がつけば、いつの間にかに俺は真っ白な部屋にいた。

ここはいったいどこなんだ。というかどうやって俺はここに来たんだろうか。

とりあえず、来た方法とかに関しては後回しにするとして、ここはいったいどこなのかを調べようと思う。

まず、前方には土下座をしている幼女とその傍に置いてある三つの箱はスルーするとして、俺の左右と後方は壁しかない。しかも影もない真っ白だからかその壁が近いのか遠いのかがいまいちわからない。

見た限りではあるが出入り口らしきものは見当たらないが……さて、どうやって出ようか。

 

「と言っても、特に道具とかもないし」

 

ふと、視線をずらすとさきほどまで土下座していた幼女が顔を上げていて、ちょうど俺と目があった。

 

「………」

『…………』

「………………」プイ

『なんで、目をそらすんですか!?』

「え、いや、なんか気恥ずかしくて」

『嘘です!!』

 

いや、嘘じゃねえよ。こちとら、女子とあまり話せないコミュ症だぞ?つか女って妹ぐらいしか普通に話せないし、弄れないんだけどな。まあ、どうせ聞こえてねえだろうけどな、どうせ。

 

『聞こえてますよ!!』

「え?聞こえてたの?キモ」←

 

あれ?いま、俺口に出してたっけ……?出してたら超恥ずかしいんだけど……。

 

『読心術ですよ』ドヤッ

「いや、多分それ読心術じゃなくて、心の声が聞こえるの間違いじゃないか?多分。あと、無い胸張んな、笑えてくるぞ」

『………』

「…………」

『…………さて、実はあなたがここにいる理由は私なんですよ』

「おい、なんで流した」

 

ほんと、なんでいま流したのだろうか。馬鹿なのか?

 

『馬鹿ではありません』グイッ

 

そう言いながら幼女は立ち上がり、横に置いてあった三つの内の一番大きな箱を持って俺に差し出してきた。

……何だ、この箱は

 

『その箱はですね、あなたの転生先の世界で使う事の出来る特典の原作とその数が書いてあるくじが入った箱です』

「……ふーん、つまりどういうことだってばよ……」

『……例えばですね、Fate:3だったらFateシリーズの中から三つの特典が手に入るということです』

「……なるほど」

 

…………ん?転生?TEN☆SEI☆!?

え!?転生ってあの転生!?え、俺死んでてたの!?どうして?どうやって?いつ?マイシスタァァァァァは!?

 

『なんで妹の時だけ、感情昂ってるんですか……変態なんですか?あなた』

「いや、兄として当然だろ!?四人暮らしだったんだぞ?心配で心配で…………」

『(四人暮しって、それ普通ですよね?)』

 

ちゃんとご飯食べられるか?ちゃんと朝起きれるか?悪い蟲つかないよな!?親父そのへん仕事しろよ!?お兄ちゃんそのへんが心配だよ。

 

『大丈夫ですよ。悪い蟲とかはむこう五年ほどはつきませんから』

「え?あ、そうなの」

『はい、間違いないです』

「はぁー、よかった」

 

俺の妹は可愛いからな、彼氏みたいな奴が出来てもおかしくないぐらいのだったけど、五年ほどはつかないのがわかってとりあえずは安心した。

 

「……それで、このくじを引けばいいのか?」

『ええ、引いてください。一枚だけですよ?』

「ういうい」

 

特典の原作とそのもらえる数が書かれているんだったよな。ってことは「月姫」とか「空の境界」とかを引ければ直死の魔眼もらえるんじゃないか?あ、でも「Fate」でサーヴァントをもらうっていうのもいいかもしれない。あ、でもAUOとかめんどくさい方以外でお願いします。

そう思いながら俺はくじを引くとーーー

 

「……こりゃあ……」

『……う、うわー』

 

《神座:2》

 

……なんで神座シリーズなんや。

しかも、二つかよ。割と選択肢ありそうだが、駄目だ。

太極位とかみたいな強すぎる特典なんかを貰ったら間違いなくその属性的なモノに俺の精神が塗りつぶされるにきまってる。そこにいるのは太極位を持った俺じゃない誰か。よくある話だ。

例えばヴァレリア・トリファ、彼は自分の愛が器であるラインハルトのモノなのか自分のモノなのかわからなくなっていた。

それに似たような事が俺にも起きるかもしれないとか凄い嫌なんですけど……。ともかく慎重に選ばなくては……!

 

『あ、ランダムですからね?』

「え」

『待て、しかして希望せよ』キリッ

「うるせえッ!?下手したら自己愛とか非モテになるじゃあないですか!?」

『波旬はありませんので』

「お、おう……」

 

……ま、まあ、波旬がないのは嬉しいっちゃあ嬉しいが。いや、もうとやかく言うのはやめよう。とりあえず、普通なのが出るのを祈ろう。

そうこうしていると幼女は次の箱を俺に差し出してきた。

 

「今度は何の箱だ?」

『今度はですね、基礎ステータスへの特典です』

「ステータス?……ああ、アレか。魔力チートとかそういう奴か」

『はい』

 

まあ、ステータス特典なら変なもんはないだろうし。

そう思いながらくじを引いてみると出たのは《身体能力強化》というありきたりな特典だった。

 

「まあ、普通だな」

『普通ですね』

 

とりあえずは安心出来た。それに身体能力強化なら神座特典もある程度使いやすくなるだろうし。

……で、一番気になるのはあの三つ目の箱だ。

特典の原作と数、ステータス特典、三つ目の特典っていったいなんの特典なんだ……。

 

『最後は人材です』

「人材……?」

『引いた作品の人物一人があなたの仲間または親しい位置になります。あ、神座とかは抜きましたから安心してくださいね』

「いや、その優しさは最初にくれよ」

『さ、引いてください』

「無視かよ、オイ」

 

俺の言葉を華麗にスルーされ、箱を差し出される。

人材か…………とりあえず神座キャラがいないなら安心は出来る。仲間だからって安心出来ないしな、シュライバーとかベイとか普通に殺りに来るだろうし。

それでどの作品が出るのか……。東方、ダンまち、デアラ、問題児、ワンピ、ブリーチ、はてさていったい何がでるのか。俺は箱に手を入れてくじをかき混ぜる。

目指すは白髪女子のいる作品!と引いたくじに書かれていた作品名は……

 

 

 

 

 

 

 

…………。さて、全ての特典 ーー神座二つを除いてだがーー を決め終わったわけだが……俺は何処の作品の世界のどれぐらいの時に転生するのだろうか。

それによっては神座特典を使わずにすむだろうし……。

 

『あなたの転生先はハイスクールD×Dですよ?』

「え、なんで」

『作者の相方の馬鹿のせいですね』メタァ

「え?いや、意味わからねえんだけど」

 

ハイスクールD×Dとかアレじゃねえか。トライヘキサとかルシファーとか無理ゲー過ぎないか?神座シリーズに比べればだいぶというか相手かラインハルトからシュピーネに変わるぐらい楽だけどさ。

そんな俺の心の声をガン無視して幼女は何かし始めていた。具体的に言うと天井?から何かを垂らしてきた。垂れてきたのは縄でそれを握りしめ、それを引っ張って『パカッ』……え?

 

「は?ちょ、ま!?」

『では、行ってらっしゃい☆』

 

そして、俺は落ちた。

 

 

 

 

『あ、死因とか言うの忘れてました。まあ、いいですよね?それじゃあ神座特典二つみなさん決めましょうか☆』

 





主人公の特典である《神座:2》の内容をアンケートさせていただきます。詳しくは活動報告に書いております。皆さまどうぞご参加下さい。

感想、批評、誤字脱字指摘などがありましたらどうぞお気軽にお願いします


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ミノタウロスの肉って美味しいのか?◆2


蛍さん、コメありがとうございました。




 

 

 

 

………ん?ああ、久しぶりだな。俺だよ、死因を教えられずに転生した憐れな男だ。せめて死因ぐらいは知りたいよな?絶対あの幼女忘れてただろ、間違いない。

まあ、とりあえずその辺は永劫回帰の果てに放逐しておくとして。

改めて、はじめましてだな。こっちでの俺の名前は霊門龍法。現在高校二年で術者をやっていた。

神座特典の方は問題なく使えるし、神器まで手に入ったから正直傭兵魔術師として上手くいっている。

で、俺がいま何をしているかというとだな。

 

「……さて、探すか」

 

時刻は深夜。

はぐれ悪魔が潜んでるっていう暗い森の中へと入ったところだ。まあ、自分が住んでる街にはぐれ悪魔が出たんだ対処するのは当たり前か。

今はまだ二月になったばかり、ただでさえ寒い季節だっていうのに屋外での活動、しかも深夜だ。普通なら外に出たくないだろ、絶対。転生する前の俺だったら間違いなく炬燵に入って餅でも食ってるか、布団にくるまってるだろう。

だが、今の転生した俺にとってこの程度の寒さは何ら問題はなかった。術の応用で寒さを打ち消すことなんて造作もないからな。それに身体が冷えると動きが鈍くなる恐れもあるし、こういう風になんとか出来るのは正直とても嬉しい。

 

 

しばらく歩いていくと、深夜の暗い森から開けた丘のような場所に出た。

「……少し雰囲気が違うな。ここか」

 

ここの雰囲気は何処か怪しく、恐怖を誘うようなものが漂っているが俺はそれをあまり気にせずその奥にいる目標を睨む。

 

『グッグググググゥゥ、ウマソゥカ マズソゥカ オダガズィタ』

 

現れたのは五メートル程の大きさの牛頭人体ーー俗に言うミノタウロスーーの姿をしたはぐれ悪魔。その手にははぐれ悪魔とほとんど同じぐらいの大きさの斧を握られていて、口元からは腐臭がする唾液が溢れ零れ落ちていた。

 

「……臭いな」

 

俺は右手に白い剣を形成し、構える。すると、はぐれ悪魔は俺の剣を嘲笑して

 

『ヴゴォゴゴゴゴオオォォォォ!!!!』

 

その手に持つ斧を振りかぶり叫ぶ。

大きく振った斧を俺は避けてはぐれ悪魔の脚を切りつける。だが、単調な動きの攻撃を次々と避けながら脚を切りつけていってもなかなか致命傷が与えられない……さて、どうすべきか。

 

「……ん?」

『ヴヴゥゥゥゥ』

 

はぐれ悪魔は斧を適当なところに突き刺してまるでクラウチングスタートの様な体勢を取り始めた。

 

「あー、牛といえばコレだな。やっぱり」

 

脇目も振らずに突っ込んでくるはぐれ悪魔に俺ははぐれ悪魔の背後へと跳躍しながら剣を肩に突き刺すが、はぐれ悪魔の筋肉質で異様に硬い肉に阻まれ浅くしか突き刺せず更に圧されて抜けなくなり振り返る勢いで投げ飛ばされた。

 

「チッ、脳筋が」

 

着地しつつ土埃を払い、ミノーーはぐれ悪魔って一々言うのも面倒だしミノでいいかーーを見ると

 

『グヴゥ』

「……ウザ」

 

ミノは俺の手元から武器が無くなったのが大変お気に召したのか嗤う。そんな笑みが癪に障る。

ああ、この畜生はたかだかこの程度で勝ったと思うほど頭の中身が空なんだな。いや、畜生にそれを求めるだけ無駄か。

「……笑ってないで来いよ、馬鹿牛」

『グヴッ、グヴヴゥゥゥゥ!!!!』

 

俺の挑発にキレたのかミノは大きく吼えて俺へと迫る。戦った感じではミノは『戦車』の駒を与えられていたようだがやはり牛。その突進は並の『騎士』とは比べ物にならない……が。

 

「ふん、遅い」

 

地面を蹴るように脚を振るとミノへ放たれる大剣。大剣はその大きさに見合わずミノと同等の速さでミノへと迫り

 

『グゴォォォォ!?』

 

吹き飛ぶミノの右腕と右脚。ミノはその痛みに悶絶し、突進の勢いのまま転び倒れる。

 

「…………」

 

悶絶する、ミノの眉間に刺突特化の剣を突き刺して絶命させる。

……まあ、微妙な終わり方だったな。でも、所詮はぐれ悪魔だしな、こんなもんだろう。

剣を光の塵に変えて、踵を返しその場を後にする。さっさと帰って寝るか。

 

 

 

 

「……くそ眠い」

 

クラスでホームルームの用意をしながら欠伸を噛み締める。昨夜はあのミノを斃した後に家で寝ようとしたのだが俺の精神世界にいる御方に寝させてもらえなかった。いや、身体は寝てたんだぞ?そんかわり精神は起きてずっと鍛錬してたから精神的に眠い。世界史の中谷の話聞いてたら絶対寝る自信があるな。

 

「また、寝るのが遅かったんですか?」

「ん……なんだ支取か……」

「なんですか、なんだとは。一応心配してるんですよ?」

 

俺に話しかけてきた黒髪眼鏡女子は…………紹介しなくてもわかるよな?まあ、いいや。一応紹介な。こいつは支取蒼那、原作登場人物で生徒会長をしている悪魔の貴族だ。本名、ソーナ・シトリー。俺としてはグレモリーよりもこいつの方が好ましいな。……別に俺の性癖とかは影響してないからな?単純に性格というか人柄というか……まあ、いいか。

 

「はいはい、心配してくれてありがとな。で、生徒会には入らないからな」

「…………ええ、もうわかってますよ」

 

支取は苦笑いしつつ自分の席へと戻っていく。……あ、一応言うが支取は俺が裏の人間だという事を知っている、グレモリーは知らんけどな。言ってないから仕方が無い。

そもそもあの時ははぐれ悪魔を切ってたらちょうど支取たちが転移してきて、俺は「あ、やば」 支取たちは「え?」って顔しててそっからなし崩し的にこっちが術者だという事を教え、支取たちとだけの話にしてくれと頼んだんだよな。

俺は窓から空を見ながら席に座り、ホームルーム中ずっと空を見上げてた。

 

 

 

 

 

 

…………そういや、俺以外に転生者っているのだろうか?

 

 

 

 

 





次話の投稿は恐らく今週末になると思います。
特典募集はまだやっております。是非ご参加ください
感想、誤字脱字報告、ご意見お待ちしております。


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馬鹿につける薬はありません◆3


HETAREさん、セロリさん、アンケートにお答えいただきありがとうございました。


 

 

 

はじめまして、私の名前は兵藤瑠葵。とある神に何故か転生させられた転生者です。私が転生したこの世界は「ハイスクールD×D」を本にした世界だそうで……あ、わかりますよね。私の苗字にピン、と来た方が多いでしょう。

そうです、私は「ハイスクールD×D」の主人公こと兵藤一誠の姉に転生しました。最初は驚きましたが今では普通、当たり前ですね。

ただ、やっぱり困り事がありまして……私が姉となっても一誠は……その、変態なんです。変態のままなんです……。すいません。

ええと、話を変えますね。実は私を転生させた神曰く、この世界には他の神が転生させた転生者たちが四人。つまり、この世界には私を含めた五人の転生者がいるそうです。

それで神曰く、転生者の中で世界を壊そうとしている転生者がいた場合倒して欲しい、と。なので私には転生者がわかる特典が与えられました。それで、駒王学園に入学して早速ひとり見つけたんです。霊門龍法、私と同級生で生徒会と交友があるんでしょうね。よく、生徒会の面々と話している所や手伝っている所を目撃します。

もう高校二年生が終わりますけど、彼しか転生者をまだ見ていないのでとりあえず彼を監視してますって!?

 

「……行っちゃった……」

 

私が考え込んでいる内に霊門君は生徒会の面々の方へと行ってしまいました……。

 

 

 

……今日はもう帰ろうかな。

 

 

 

 

ー(∴)ー

 

 

 

 

 

「………さて、夕飯は何にしようかね」

 

スーパーでカゴを持って夕飯の献立を考える。前に言った通りまだ二月になったばかり、寒い。だから、何か夕飯は暖まるもんが食べたい。なおかつ、家は大所帯なもんだから量が多いもんが一番なんだよな。

 

「……あの馬鹿どもがいなければすごい楽なんだがな」

 

カゴに白菜や豆腐を入れていきながら愚痴る。まったくあの馬鹿どもはもう少しこっちの身を考えろっての。

ああ、あの馬鹿どもってのは別に転生者じゃないからな?この世界で知り合った奴らで原作の登場人物でもある、悪魔ではない。

さて、いつの間にかに白菜とか豆腐を入れていたな…………まあ、気にすることでもない。で、夕飯は豚白にするか。今日は豚が安い様だしな。豚白はみんな好きだし、美味いし、多いし。

レジで会計を済ませて帰路に着く。

 

「……原作開始まで時間がまだあんだよなー。特典は……まあ、気にしなくていいか。神器は禁手だし……」

歩きながらいろいろと考える。主に原作の展開とかどうするかとか他の転生者の事とか……。

他に転生者がいるのなら出来うる限り関わらないようにしたいもんだ。……まあ、自称オリ主な踏み台系転生者が突っかかってきた時はある程度対処するが、それでもあまり関わりたくない。半端に正義を持ってて正義の味方ヅラする奴とか愉悦系転生者とかは二次創作とか見てて面倒臭いからな。

 

「……原作に関わるにしてもどの勢力として関わるかも考えとかねえとな」

 

脳裏には人の家に勝手に上がり込んで夕飯を食べていく馬鹿ども+苦労人らの姿が過ぎるが首を横に振って永劫回帰の果てに放逐するとして、悪魔……まあ、支取と仲いいし生徒会の協力者としていけばなんとかなるだろう。堕天使……一応ではあるがヴァーリと知り合いであの余計な事しか起こさねえ総督とはそれなりに知っている仲だからなんとかなるか?ならないか。

で、一番の問題は教会なんだよな。だって、あそこ知り合いがいるにはいるんだがとても面倒臭い奴らばかりだ。絶対にアイツらの勢力だけは嫌だ。筋肉嫌です←

「……どうせ、来てるよな?」

 

いつの間にかに玄関前に立っているが中からは何も聞こえない。防音設備が整っているからだから当たり前なんだが……それでもわかる。わかってしまう。どうせ、あの馬鹿どもは中にいるのだということが。

俺は意を決して扉を開けて玄関に入る、と同時に聞こえてくる。馬鹿どもの騒ぎ声

 

「やったぁ!僕の勝ちぃ!」

「クソぉ!もう一度だァ!」

「クッ、また負けた……」

「ハ、ハハハ……ガクッ」

「…………」

「…………」

「…………」ゴクゴク

 

死ね。自分の槍で尻を貫かれて死ね…………今のは忘れてくれ。

俺はリビングに入ると、やはりリビングでTVゲームをしている馬鹿(理性蒸発)と馬鹿(聖槍)と馬鹿(筋肉)と馬鹿(すまない)とそれらを見て呆れている眼鏡と聖女とロリ……コイツら(後者三人除いて)ホント馬鹿だよな。

 

 

 

「「「「………………」」」」

チ───(´-ω-`)───ン

 

「……お疲れさん、龍法」

「お疲れ様龍法くん」

「お疲れリュウ」

「うい、お疲れですよ。ゲオルグ、ジャンヌ、レオナ」

 

四馬鹿を沈めて三人の激励を受けながら俺は夕飯の準備をしていく。鍋を一度洗ってから中に入れるための白菜と豚肉を交互に重ねていく。

ああ、夕飯作りながら話すとしよう。あの四馬鹿ーー 約一名除くが ーーと苦労人二人+ロリは原作でも登場した禍の団の『英雄派』の奴らだ。曹操とゲオルグ以外は割りと曖昧な容姿説明だった為かその容姿は二次小説によって結構違う。

ジャンヌはもろFateジャンヌだし……まあ、彼女に関しては割りとメジャーだよな。ヘラクレスは筋肉、筋肉を萎ませる魔剣でも撃ち込んでやろうか。ジークは白髪改造神父服な優男、子孫ではあるが血の鎧もなければすまないさんではないのが奴だ。で、レオナルドだが……アイツはTSした結果ロリになった。以上

次にこいつらと会った経緯だが……馬鹿と一緒に海外で一時期はぐれ狩りをしてた時に出会った。馬鹿(曹操)は俺に「人間の限界を知りたくはないか?」とか言ってきたんでとりあえず、人間の限界(笑)を見せてやった。ひたすら魔剣を造って英雄王っぽく射出しまくって反応させずにぶちのめしました。楽しかったです。それでその後出てきたヘラクレスたちも適当にあしらいながら煽りまくってボロボロにした後治療して放置しようと思ったら、何を考えたのか馬鹿は家に連れてこう、とか言いやがって。お前頭大丈夫か?あ、理性蒸発してんだったな。で、その後いろいろとあってこうして人の家にたむろっているっていうわけだ。

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

特典:従者・アストルフォ(TS)

幼女が謎の気をきかせてTSさせたアストルフォ。理性が蒸発しているのでその被害にあっている龍法くん

 

 

 





主人公の特典はコメントの中から選ばせてもらいます。
誤字脱字、感想などお待ちしております。


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組織への考えとヘタレウナギですね◆4


今回は何時もより短いですね。とりあえず、原作まで早足で行きたいと思います。

酒天童子欲しぃ…………相方は単発で二枚当ててる。
俺は清姫礼装しか当たらぬ……何が違うのだ。


 

「うーん!やっぱりリュウホウの料理は美味しいね!」

「いやぁ、まったくだな」

「おう、まったくだ」

「ああ、流石だな」

「こ、こいつら……人ん家で騒いでまったくの反省もないとか…………」

「すまん…………」

「は、ははは……」

「…………」もきゅもきゅ

 

家に帰って四馬鹿を沈めてから夕飯を作り終わったと同時にこの四馬鹿は復活しやがった。まったく、もう少し家主の俺の事とか苦労人のゲオルグとかジャンヌの事を考えてもらいたいものだ。

おい、アストルフォそんなに胡麻ダレ使うな。お前そんなに食べないだろ?おいアホ曹操なに肉ばっか食ってやがんだ白菜を食え白菜を。ヘラクレス、てめえは何豚ハクじゃなくて一人でつくね食ってんだお前だけのじゃねえわ、殴るぞ?神話の戦い此処に再現したろか?

そんなふうに四馬鹿ーーの内の三人だがーーへ心の中で文句を言っていると唐突に曹操が真面目な顔をしだした。何やってんだこいつ、頭が逝ったのか?

 

「……龍法、今日此処に来たのは一つ伝えないといけない事があるからなんだ」

「ふーん、どうでもいいわ」

「実はだnって話聞いてからそう言えよ!?」

「え、嫌だ」

「嫌だとか言うなよ!?」

「うるせえよ、殴るぞ?」

「あ、すいません」

「話せよさっさとタコ」

「俺の扱い酷くね?」

 

まったくいまさら何を言っているのだろうか?この馬鹿は。「人間の限界に挑みたくはないか?」とかアホなこと吐かした時点でお前はこうなる運命だったんだよ。

「それで話せよ」

「あ、ああ……実はだな、俺たちの所属している禍の団にお前も入らないか?」

「え?死にたいの?」

「え、ええ……」

 

コイツはやはり馬鹿なのか?いや、馬鹿だ。

誰が好き好んでテロリストの仲間入りするか。あんな上から目線な旧魔王の奴らとかゴスロリ魔女の仲間になりたくない。

後、オーフィス俺あまり好きじゃないんだ。だって蛇なんだろ?俺的には同じ蛇でもウロボロスよりメルクリウスの方が好きだ。

 

「俺はよ、お前らのやる事なす事に首を突っ込む気は基本的に無いんだ。降りかかる火の粉は振り払うが自分からは基本的に突っ込まない。……俺に何かメリットがあれば別だがな」

「……そうか」

「それに組織っていうのが嫌いなんだよ俺は。裏切り者には死を。とかそういうのあるだろう?そういうのが嫌いなんだ」

「…………」

 

俺の言葉に曹操や他の奴らの表情がだんだんとお通夜チックに変わっていく。そんな表情されてもな、しょうがねえだろう。俺には俺の考えがあるんだから。

 

「…………まあ、誘ったくれたのはありがたいがすまんな?」

「ああ……こっちこそ、すまないな」

「…………」

「…………」

 

この後はもう完全なお通夜モードになってしまい夕食を食べ終わってアイツらを見送るまで俺たちは一言も喋らなかった。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

 

 

ドイツ某所ーーーー

 

 

「…………さて、アドルフくん。君は春から日本に行くらしいが大丈夫なのかな?」

「……問題ない」

 

とある研究室の様な場所で白衣の医者のような女性が一人の男と話していた。男ーーアドルフーーは襟が長いコートを着ながら無愛想に答える。そんなアドルフに女はやれやれ、と首を振り唐突に、

 

「にしても、いままでなかなか楽しかった」

「……そうですか?」

 

女はからから、と笑いながらそう言い、それに対しアドルフは疑問で返す。そんなアドルフの態度が不満であったのかはわからないが女は不機嫌そうな顔をして無言で男の腕を掴み捻り始める。

 

「ちょ、ま、や、やめません!?」

「嫌だ。乙女心がわからないムッツリスケベな君の意見は一切聞かない」

「いや、誰がムッツリスケベですかぁッ!?」グギリッ

 

捻りからの肩の関節を外すことに移行し、アドルフの肩を見事に外した女はそのままテーブルの上に置いてある飲みかけのコーヒーを飲み始める。なお、アドルフは備え付けのベッドに放り捨てて。

 

「んんん、一仕事した後のコーヒーはやはり格別だ」

「一仕事?いや、ただの私刑でしょ。やったのは」

「次は左肩だ」

「ま、ちょ、俺が悪かったですからやめってぇぇ!?」グギゴリッ

「やれやれ、君はもう少し人の心を読むぐらいはしないと。それだからヘタレ産寝取られウナギって言われるんだよ」

「言われたことなんて一度もないですからねッ!?」

 

 

ドイツにアドルフの心の叫びが響き渡った。






次回か次々回には原作入りたいです。
主人公のヒロインを原作から二人募集したいと思います。詳しくは活動報告で

感想、誤字脱字報告、意見などどしどしお願いします。


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第伍話


前回からそこそこ忙しく書ける時間がなかなか出来ませんでしたがちょくちょく書いていたのが出来たので投稿しました。
そういえば、友人のFate/GOの垢が乗っ取られてしまったそうです。皆さんも気をつけてくださいね。
乳上、モードレッド、はよ来て


 

さて、久しぶりだな。俺だ、霊門龍法だよ。曹操の馬鹿の勧誘を蹴ってからはや数ヶ月たち、俺は三年生となり所属している部活動で部長になっていた。

で、俺が三年生となったという事はつまり、一年下である兵藤一誠が二年生となったって事だ。ようは原作が開始するのは今年ってわけだ。

 

「やれやれ、面倒な事だ」

「何がなんですか先輩?」

 

俺は始まる原作の事を思いながら溜息をつきながら呟くと、俺の前に座って弁当を食べていた後輩がそれに反応した。

俺は後輩を少し睨みながら唐揚げを食べると、後輩は何か言われるのかと思ったのか少し顔を強ばらせつつ、ザ・普通の玉子焼きを口に入れる。

 

「別に気にするな。これから面倒な事が始まるだけで関係ないだろう、お前には」

「そ、そうですよねー……あ、あははは…………」

 

乾いた笑みで笑う後輩をなんとなくだが改めて見てみる。美少女と呼べる顔立ちに少し短めのポニーテールをした金髪の少女。禮爾乃蕾姫、二年生の後輩だ。

まあ、原作にいないから転生者か?と初めて会ったときは思ったがそもそも原作で名前でてる一般人とか松田やら元浜とかぐらいなんだし、コイツもそうなんだろう。

で、コイツとは一年の最後ら辺、だいたい去年の三月末か?その頃にまあ、典型的なチンピラに絡まれていたから助けた。その後、二年生になって部活動の新入生見学で再開俺がいる剣道部に入部しそれから世話を焼いていたら、いつの間にかというか世話を焼いてだいたい二週間で何故か懐かれて、こうして昼休みとかに共に食堂で飯を食べている。

「な、なんですか、先輩?私が可愛いからってそんなに見つめないでくださいよ」

「黙れ、馬鹿娘」

 

時折、こうして調子に乗るのが玉に瑕と言うべきか……だがまあ、実際の所コイツは美少女の部類だからな、否定はしない。

それにしてもアストルフォもそうだがこの世界と転生前とを比べると一般的な女子の見た目が違い過ぎるな。それに日本人としてありえない色でもなんら不思議がられていないし。塔城の白髪はわかるが禮爾乃、木場お前ら日本名なのに金髪で何故不思議がられていない。いや、木場が外人なのは知ってるいるがな。

 

「酷くないですか!?」

「酷くない、事実だ」

「ワフン!?」

馬鹿にチョップをかましながらそう言って、食べ終わった弁当を片付け午後の授業の用意の為に教室へと向かっていく。

ああ、曹操らとは今でも連絡を取り合っている。まあ、電話でのやり取り程度だがな。

 

 

 

ーー■▼■ーー

 

 

時と場所は変わって放課後、俺は部室近くの自動販売機で飲料水を買っていた。何時もならこの時間は部活に出ている筈なんだが今月は少し早めに帰らせてもらっている。理由は原作開始の把握だ。

原作開始と言ったら兵藤が堕天使レイナーレこと天野夕麻に告白される頃。そして、これは余計だが兵藤ら変態三人組がうちの剣道部女子の更衣室を覗く頃だ。前者はともかく後者の方は普通に部活に出てたら確認する事は出来ないため、こうして早めに帰らせてもらっている。

まあ、普通なら他の転生者である友人にその辺を頼むべきだろう。そして、レイナーレの告白に関しては俺の知り合いであるとあるエクソシストから聞けば良いのだが…………やはり、人に聞くより自分で確認した方が安心できる。

 

「とりあえず、剣道部の更衣室の近くか旧校舎の近くにでも行って探すか」

 

買ったお茶を片手に俺は歩いていく。そういえば、この数ヶ月の間に俺は何人かの転生者と会うことが出来た。今年度から転校してきた鰻とか弓道部の顧問とか吸血鬼の姫兼友人1とか俺のスポンサー兼友人2とか。

そんな事を考えてたら段々と聞こえてきた。女子たちの声と恐らく逃げているだろう男子らの声が

 

「「「「コラァァァァ!!こぉのぉ変態三人組がァァ!!」」」」

「「「に、逃げろぉぉぉぉオオオオッ!!??」」」

「…………」

 

目の前を通り過ぎていく変態三人組と剣道部の女子たち。なんというか、アレだな。呆れすぎて言うことなんて何も無いんだが…………。

苦笑しつつ俺は変態三人組と女子たちの後を追いかけていくことにした。

 

にしても、もう原作が始まるがついこの前どの勢力に属するか悩んでいたんだが俺以外の転生者にあってそいつらとは一緒にいる事に決めた。だから、グレモリーの仲間にはなる気は無いし、支取とは…………そうだなこれからも友人として接するとしよう。

そう思いつつ、少し走る。ーーーー少し、と言っても普通の人間からすれば全力疾走に近いのだが……周囲に生徒や教師などがいなかった事が幸運だろうーーーーあっという間に兵藤ら変態三人組と女子たちの許に辿り着き…………

 

「まったくお前らはいい加減にしろ、と何度も言ってるだろうに」

「「「「あ」」」」

「ぐぅぎぃ!?」

「ゲジュタボォ!?」

「せんぺぇぁい!?」

 

背後から松田、元浜、兵藤の順に手刀を振り下ろしていく。最後にした兵藤は途中逃げようとしていたので右足で足を逃げられないように軽く踏んでおいてやった。にしてもコイツら変な声で沈みやがったな。松田と兵藤はともかく元浜よ、何故にゲシュタポなんだ…………俺はハイドリヒ卿じゃないんだが。

と、そんな事はどうでもいい。俺は女子たちの方を向き。

 

「さて、後は任せて早く部活の方に行くといい」

「え、あ、ありがとうございます霊門先輩」

「「「ありがとうございました」」」

「ああ、気にするな」

 

女子たちを部活に行かせて改めて俺はこの変態三人組を見下ろす。本当にコイツらは懲りない。いや、そういう奴らなのはわかっているつもりなんだがな。…………しかし、少し強めにやってしまったな。起きる前に帰るか?

 

「…………ん?」

 

ふと、視線を感じて顔を上げる。何の偶然か、ここは旧校舎裏であった。旧校舎で視線、つまりそういう事だ。

不躾な視線の持ち主と目が合った。紅い髪の女、俺と同級生である紅髪の悪魔。リアス・グレモリー………『ハイスクールD×D』においてあまり好きではない人物だ。貴族らしく我が儘な部分がある。同じ悪魔で貴族、魔王の妹である支取とは比べ物にならんな。もう少し、脳筋な部分や我が儘な部分が無ければ好ましく思えたんだがな…………。

俺はそう思いながら帰宅と夕食の買い物の為に校門へ向かって脚を運んでいった。無論、変態三人組の事は無視して。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーああ、そういえば俺が早めに帰るって言ってあの馬鹿娘が小躍りしていたな。よし、終わったら稽古付けてやろう。

 

 

 

「ヒッ!?(ブルリッ)な、なんだか、た、大変な目にあいそうな気しかしないんですが!?」

 





禮爾乃 蕾姫ーーーーレイソノ レキ
性別ーー女
種族ーー人間

龍法の後輩である少女。龍法が一年生の時に受験が終わり友人らと喫茶店で息抜きした直後にチンピラに絡まれた所を龍法に助けられた。入学後、恩人である龍法が小学生からやっている剣道部に入っていたのに若干ながら運命を感じ、アタックしたが瞬時に理想を砕かれ庭先で飼っている仔犬のような立ち位置に調Kーー教育されてしまった。
家はそこそこの金持ちだが、家の方針で中学二年から大学卒業までは家を離れて暮らしている。
それなりに勘が良いのか『騎士』の力を使った木場に竹刀を掠らせる事が出来る。
容姿はDies Iraeよりベアトリス・ヴァルトルート・フォン・キルヒアイゼン。


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感想、誤字脱字、意見お待ちしております。
次回は出来る限り早めに投稿したいと思います


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