星を継ぐマスター (厨二病青年)
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主人公プロフィール

 

 

名前 七海渚

年齢 18

性別:男

属性:混沌・中庸

 

筋力:D+

耐久:D

敏捷:B

魔力:D

幸運:EX

 

概要

今作の主人公。

幽波紋、波紋、鉄球の技術という異能を持つ青年。

仕方ない事は仕方ないとしっかり割りきるが、仕方ないと割りきれない時は自身の危険を顧みず飛び出すようなちょーっと小難しい猪突猛進系マスター。自身のサーヴァントを押しのけて前線へ躍り出る馬鹿。でも結構強い。

 

出身地は冬木だが、幼少期の記憶がすっぽり抜け落ちている。厳密に言うと、15歳までの記憶が全てない。カルデアに来る前は色々なスタンドの能力を駆使して生き延びてきた住所不定無職系青年。

 

学歴?んなモンまっさらである。それなのに何故カルデアのマスターになれたのかは誰にも分からない。

魔術に関しての知識?あるわけなかろう。というか、教えてもらってもすぐに頭から抜けていく。一応魔力弾を撃てないことは無いが、使わない。理由は単純、「皇帝(エンペラー)」等の幽波紋の方が強いし使い易いからだ。使うとしたらガンド程度だろう、あれは段違いに有能だから仕方ない。神霊すらスタンさせるガンド……強い(確信)……だが当の本人は肝心のガンドを知らない。というか、知っても使わないだろう。何故かって?ほら、魔術とかも使えるようになったらまた強くなっちゃうし……

 

そして、恋愛感情だとか、好意といった感情に疎い。意味は分かるが、向けられた記憶がないのでどんな視線が好意的なのか、好意的な感情を持ってる人がどんな行動をとるか、等の事が一切分からない。唐変木ではない、無知なだけだ。どこぞのワンサマーとは違うのだ。

 

……時間停止とか殺人カビとか触れたモノを爆弾に変えるとか天候を操るとか平行世界に行き来できるとか完全に封印指定モノだが、彼は気にせずその力を存分に振るうだろう。

 

好きなもの

魚介類 日向ぼっこ 波紋修行 遊び回る事 仲間

 

嫌いなもの

レフ・ライノール 昼寝の邪魔をする人間 暇 敵

 

趣味

波紋修行 鉄球の修行 1日30分の程度の昼寝

 

 

 

更新予定情報

 

幽波紋と波紋の扱いには慣れているが、鉄球の扱いにはまだ慣れていない。自分に異能が宿っていると自覚してから丸っぽい石を使って練習をしているが全くダメ。当たり前だ、馬に乗れ馬に。

 

まだ自分の隠された秘密に気が付いていない。そもそも、隠されている事自体に気が付いていない。彼らしいといえば彼らしい。

 

レフとの1戦(一方的)以来、性格がコロコロ変わるようになった(マシュ談)

原因は不明

 

 




Q.本編は……まーだ時間かかりそうですかね〜?

A.ん、そうですね



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序章 炎上汚染都市 冬木 始まってしまった物語(後悔)

初めまして、ドミニク・アルガイアと申します。
FGOをやっていて、ふと思い付いた事を書いて行きます。
まあ、星5はいませんがね!(涙目)



「フォウ、フォー?キュー?」

 

「……んお?」

 

「……あの、朝でも夜でもないので起きてください、先輩」

 

……先輩?いやたしかに俺は可愛い後輩に「先輩(はぁと」って呼ばれるのに少し、いやかなり憧れていたが!?って、いやそうじゃなくて……

 

「……君は?」

 

「いきなり難しい質問なので返答に困ります。名乗る程の者でもない……とか?」

名前を聞くって難しい質問に入るのか……?自分の常識が通用しない件。

 

「いえ、名前はあるんです。名前はあるのです。」

 

寧ろ無かったらおかしいけど……

 

「でもあまり口にすることがなかったので印象的な自己紹介が出来ないというか…」

 

…………俺もだなんて口が裂けても言えない……

 

「…………コホン。どうあれ、質問よろしいでしょうか?先輩。」

 

ん?何でも答えてあげよう。

 

「お休みのようでしたが通路で眠る理由がちょっと……硬い床でないと眠れない体質なのですか?」

 

えっ?えっと…………えっと……

 

「畳じゃないと眠れなくてな……」

 

だあああ!?変な事口走っちまったぁぁ!?

 

「ジャパニーズカーペットですね、なるほどなるほど、噂には聞いていました。」

 

カーペット……?畳ってカーペットなの?

 

「フォーウ!キュー、キャーウ!」

 

可愛い、うん、可愛いよ(適当)。

 

「……失念していました。あなたの紹介がまだでしたね、フォウさん。」

 

「このリスっぽい方はフォウさん。カルデアを自由に散歩する特権生物です。私はフォウさんに導かれてお休み中の先輩を発見したんです。」

 

……リ、ス?リスがNow Loading中にマラソンするわけないだ(ry というか子犬にしか見えないのだが……

 

「ンキュー!フォーウ!」

 

フォウさんはどこかへ走り去っていった。

 

「……また何処かへ行ってしまいました……あのように法則性もなく自由に散歩しています。」

 

「不思議な生き物だな」

 

「はい。私以外にはあまり近寄らないのですが先輩は気に入られたようです。」

 

小動物は警戒心が強いからな……だがフォウさんがリスだとは断じ(ry

 

「おめでとうございます。カルデア二人目のフォウのお世話係の誕生です。」

 

「めんどいからヤダ」

 

「ええ……」ガーン

 

 

 

その後のなんやかんや……。

 

「えぇぇ……遅刻したら入れないんですか……?」

 

「ここは俺の部屋だぞコノヤロー!」

 

「マシュ!?大丈夫か!」

 

「先……輩……?」

 

「「星の白金」!」

 

『オラオラオラオラオラオラ!』

 

……………………

 

『キシャアアアアアア!』

 

「キャアアアアアアアア!!?」

 

「あ、あれはっ!?」

 

「……ど、どちら様?」

 

な、なぁにこれぇ?




次回予告(嘘)

先輩……この旅は実に楽しかったです……

サーヴァントの血は本当によく馴染む!

最高に「ハイ!」ってやつだァッ!

たった一つのシンプルな答えだ……

テメェは俺を……

48話

遥かなる旅路(数十分) さらば友よ(友になった覚えは無い)


文字数少なくて本当にすまない……途中で折れてしまったんだ……本当にすま(ry


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紅蓮の冬木の中で

ああ、FGO、レベル100到達だ……始めて3ヶ月でこれは可笑しいのだろうか?ちなみに友人達からは

友人S「お前……大丈夫か?」

友人G「まぁ、俺にかかれば2日で行けるけどな!」

「じゃあやれよ」

友人G「冗談に決まってんだろアホバカマヌケ」

的な事を言われた。

酷いなぁ……

ああ、茨木童子行かなくちゃ……(›´ω`‹ )


現状を整理しよう

 

俺はカルデアの廊下でマシュとフォウに起こされ、そこでレフという男と会う。

 

そして所長という人の話を聞く為、会議室に向かったが、何故か門前払いを喰らった(決められた時間に遅れていたからどうたらこうたら……)

 

とりあえず、レフさんに案内された自室にてDr.ロマンという男と出会い、挨拶を交わしている途中、カルデアで謎の爆発が起きる。

 

Dr.ロマンに自室で待機するよう命じられ、Dr.ロマンは外へ出るが、その直後にフォウが自室に入ってきて、一鳴きした後、自室を飛び出す。なにか意味があると思い、独断で自室を飛び出し、フォウの後を追うと、そこには頭から血を流したマシュが。

 

避難経路を落ちてきたガレキにてふさがれるが、近接格闘型のスタンド、「星の白金」にてガレキをオラオララッシュで粉々に破壊。人が十分通れる道を作り、怪我をしたマシュをスタンド、「クレイジーダイヤモンド」で治療。その時、眩い光に包まれ、気が付くと炎に包まれ、廃墟と化した街に居た。

 

そして、現在ーー

 

スケルトンが襲いかかってくる中、生存者を探しながら探索を続けていた俺とマシュ、そして何故かついてきていたフォウ。どうやらマシュはデミ・サーヴァントという人がサーヴァントと融合した姿になっていたらしい。そしてデミ・サーヴァントとなったマシュにはスタンドが見えるらしい。そして女性の叫び声を聞き、聞こえた方向へ駆けつけると……

 

『キシャアアアアアア!』

 

「キャアアアアアアアア!!?」

 

俺を追い払った女性がスケルトンの集団に追いかけられていた。

 

……。

 

「……」

 

「……」

 

「何ボケっとしてんだ!行くぞ!おい!「星の白金」!」

 

「は、ハイ!」

 

『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!!』

 

「はぁあああああ!」

 

「コォォォォォォ!波紋疾走!」

 

マシュは自らの大盾を振り回し、スケルトンを蹴散らしていく。

 

俺は波紋を纏った拳でスケルトンを攻撃し、星の白金はその自慢の力でスケルトンの頭を的確に粉砕し、再起不能にしていく。ちょくちょくやられたスケルトンが落とす虹色の石と灰色のモニュメントを拾いつつ、集団を散滅した。

 

「ハァ……、ハァ……、」

 

「大丈夫かマシュ?」

 

「は、はい……大丈夫です……それより……」

 

「マ、マシュ・キリエライト!?こ、この状況は何!?説明なさい!」

 

「お、落ち着いてください所長!順を追って説明しますね」

 

 

 

 

 

…………………………………………

 

 

 

 

 

 

「……そんな……カルデアが……って、そこの貴方!」

 

「ん?」

 

「貴方!一体どんな卑怯な手を使ってマシュ・キリエライトと契約したの!?マスターの適正は限られた人にしかないのよ!?貴方みたいな人間が契約できる分けないじゃない!」

 

「あ?」イラァ

 

「せ、先輩!?お、抑えてください!所長も!私から契約を持ちかけたんです!そうぜざるえない状況だったんです!」

 

「……そうですか。」

 

…………なんか癪に障る。例えるならそう、くしゃみが出そうで出なかった時みたいにイラッとする。

 

「それより!あなたの隣からとてつもない魔力反応があるのだけれど!?一体どういうことよ!」

 

……うるせぇなぁ……

 

「一々ギャーギャー喚くなよ……正直、品性の欠片もないぞ?」

 

「なっ!?」

 

「せ、先輩!?」

 

後でコイツにオラオララッシュ食らわせてやろ…………エアロスミスのレーダーに反応……?

 

「……?」

 

しかもどんどんこっちに向かってきやがる。そして近くにもう一つ反応……。

 

「どういうことだ……?」

 

「どうかしましたか、先輩?」

 

「なぁマシュ、ここってお前の言うところによると本来なら今は聖杯戦争が起こってる筈なんだよな?」

 

「え?あ、はい。1990年冬木では3度目の聖杯戦争が行われていました。」

 

「でさ、俺らがここに来るまでに生存者とか居なかったよな?」

 

「えぇ。一人として居ませんでした。」

 

マシュは少し顔を暗くして答える。

 

「なら……俺のレーダーに引っかかってる奴は……どこの誰だ?」

 

「……え?先輩、レーダーに反応があるんですか!?」

 

エアロスミスのレーダーの能力を伝えていたマシュは驚いて戦闘態勢に入りながら俺に問いかける。

 

「ああ、俺のエアロスミスのレーダーは半径700mまで感知可能。だがレーダーは生物の吐き出された空気の中にある二酸化炭素にのみ反応する。今まで倒してきた奴らはスケルトンだ。ゾンビとかならまだ分かるが、スケルトンだぞ?スケルトンは息をするか?答えは否だ……つまり、「星の白金」!」

 

『オラァッ!!』

 

刹那、硬いもの同士がぶつかりあったような鈍い音が周囲に響いた。

 

「…………息をしている、即ち、生きている奴が俺らの他にいる。」

 

「……ほう、気付いていたか。」

 

その声の主は黒い霧に包まれた巨漢の男。星の白金の視力でなんとか分かるのは黒い霧の中に白い仮面をしているという事のみ。

 

「どれだけ気配を遮断させようが、エアロスミスの二酸化炭素のレーダーには無駄なんだよ。」

 

とは言っているが、その巨腕の一撃はかなり腕に響いたらしく、少し手が腫れている。……星の白金の力に匹敵する程の力か……油断は出来ないな!

 

「な、いつの間に!?」

 

「マシュ!もう一人来るぞ!気ぃ張れ!俺はコイツと闘る!」

 

「ふっ、来るがいい!」

 

「行くぜ、オイ!「星の白金」!」

 

『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!!』




さて、本来ならばここでライダーが来たんですが、先送りになっちゃいました☆

いや、正直いっちゃうと彼女の存在を忘れてました。

反省してます。

次回は多分セタンタ登場


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星と影は紅の中で踊り狂う

連続投稿じゃあ〜〜〜!

書き置きは6話くらいあるで!


「オオオォォォォッ!!!「星の白金(スタープラチナ)」!」

 

『オラァァーーーッ!!』

 

「ふんっ!」

 

拳と拳がぶつかり合い、周囲に鈍い音が鳴る。

 

『オラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!!』

 

「ぬっ、貴様、なかなかの力を持つ使い魔を持っているな……」

 

「そいつァッ、どーもよォッ!!コォォォォォォ!……山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)!」

 

「むっ、」

 

山吹色の波紋を纏った拳を黒い巨漢の男に放つが、対してダメージは与えられていない。

 

「いや、貴様もなかなかの力だ。本当に人間かどうかを疑う。」

 

「そういうお前も人間かどうか疑うぜ……その巨腕と言い、その黒い霧と言い、その巨体に似合わない速さ……その異様な容姿を人だと言うのには無理がある。」

 

それはそうだ。パワーAの星の白金(スタープラチナ)のラッシュを巨腕でガードし、かなり攻撃を加えた筈なのに、ダメージが入っているとは思えない程ピンピンしているし、その巨体に似合わない速さで突進し、こちらに確実にダメージを与えてくる。

 

「それはそうだ。我々はサーヴァント。人とは違う存在だ。」

 

「つー事は、あんたは元々この冬木で行われてた聖杯戦争の参加者と見て良いんだな……?」

 

「ああ。その認識であっているが……よそ見をしていて良いのか?」

 

「何ッ!?」

 

瞬間、背筋が凍り付くほどの殺気を後方から浴びせられる。

 

……馬鹿なッ、向こうはマシュが……!

 

「時よ止まれ!「世界(ザ・ワールド)」!」

 

振り返るより先に、「世界(ザ・ワールド)」の時間停止能力を発動させる。

 

瞬間、世界は色を失い、灰色に染まる。この空間を動けるのは七海のみである。

1秒経過

 

振り返る前に目の前にいるサーヴァントを「世界(ザ・ワールド)」の無駄無駄ラッシュで吹っ飛ばす。

 

2秒経過

 

こちらに槍を向けて突進してくる黒い霧に包まれたサーヴァントであろう者を「世界(ザ・ワールド)」の無駄無駄ラッシュで吹っ飛ばす。

 

3秒経過

 

吹っ飛ばされ、空中で停止するサーヴァントの後方を見ると、頭から血を流し、盾を杖にして立ってるマシュを発見。

 

4秒経過

 

マシュの元へ近寄り、呟く。

 

5秒経過。

 

「時は、動き出す。」

 

瞬間、世界は色を取り戻し、正常に動き始める。

 

「「ごぶぅあぁぁぁっ!?」」

 

そして二人のサーヴァントは吹っ飛ばされた。

 

「大丈夫かマシュ!」

 

「せ、先輩……すみません……抑えきれませんでした……」

 

「「クレイジーダイヤモンド」!」

 

『ドラァッ!!』

 

マシュの謝罪の言葉を無視し、触れたものを直すスタンド「クレイジーダイヤモンド」でマシュの傷を治す。

 

「あっ……」

 

「んで、あの女は?」

 

「所長はそこの岩陰に……」

 

マシュの指差した場所を見ると、ガレキから頭を少しだけ出したあの女が居た。

 

「そか、アイツの護衛をしとけ。」

 

「えっ、でも……」

 

「大丈夫だ。お前は俺の闘いぶりをよく見とけ、」

 

「貴様、よくもぉ……!!」

 

「その首、貰うぞ!」

 

「「スティッキィ・フィンガース」!」

 

二人の黒いサーヴァントに「スティッキィ・フィンガース」のアリアリラッシュを喰らわせる

 

『アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!』

 

二人諸共空へフライアウェイさせ、「スティッキィ・フィンガース」の能力を二人の黒いサーヴァントに発動させる。

 

「「!!?」」

 

二人の身体にジッパーが走り、そのジッパーがどんどん増えていき、開いていく。そして、

 

「ぐっ、何が起こっている!?」

 

「こ、これはっ……!」

 

二人の黒いサーヴァントの身体はバラバラになった。

 

「良ォし、これでお前らを気兼ねなくぶちのめす事ができるっつー訳だなァ……」

 

「「!!」」

 

「「スティッキィ・フィンガース」!喰らえ!」

 

『アーリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!』

 

「アリーヴェデルチ!」

 

「「ヤッダァァァバァァァーーッ!!」」

 

そして二つの黒い顔と思われる部分が黒い霧に包まれて消えたのと同時に、分解された他の部位も黒い霧に包まれて消えた。




ああ、疲れた。1度呼んで誤字、日本語が可笑しくないか確かめるのって疲れる。

今日はここら辺にしとこうかな(フラグ)

ではさらば!


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紅蓮の中で光と出会う

ゴメン、やっとセタンタ登場。

今朝、単発で星5鯖のアルテラちゃんを迎えました!いやーかわいい!かわいいけどイベントと被ってしんどい!たっぷり愛でてあげようと思います!


戦いが終わり、一息つこうとしたその時、

 

「やれやれ、只の小僧だと思ったら歴戦の使い魔を使いこなす飛んでもねぇ小僧だったとはなぁ……」

 

聞き慣れない声、新手か?いや、敵意は感じられない。だが一応、警戒はしておこう。「星の白金(スタープラチナ)」!

 

傍に「星の白金(スタープラチナ)」を出し、ファイティングポーズを取らせて、待機させる。

 

「オイオイ、待ちな!俺はお前らに害を加えようなんざ思ってねぇよ!」

 

杖を持ち、青い服を身に纏う男は自分は敵ではないと言い、地面に杖を突き刺し、両手を上げた。

 

「……そうか、ならいいけどな、アンタは何者だ?」

 

七海は警戒を解き、男に問いかける

 

「俺は元々この地で行われていた聖杯戦争の参加者、キャスター。真名はクー・フーリン、そういうお前は?」

 

この男は真名を明かし、七海にも同じ様な問いを投げかけた。

 

「俺は七海 渚。そこででっかい盾を持ってる子のマスターだ。」

 

「マ、マシュ・キリエライトです!」

 

「私はカルデア所長、オルガマ「ハイハイ、お前のことは誰も聞いてないからどんどんしまっちゃおうね〜」ちょっ!?」

 

なんか勝手に自己紹介しようとしたヤツが居たので阻止。

 

▼▼▼

 

一通り自己紹介を終えた俺らは、キャスター、もといクー・フーリンに事の発端を聞いた。

 

「一夜にしてこの街は炎に包まれ、人は消え、サーヴァントだけが残った。そして、真っ先に聖杯戦争を再開したのはセイバーだ。奴さん、水を得た魚の様に暴れだしてよ……セイバーの手でアーチャー、ランサー、ライダー、アサシン、バーサーカーが倒された。」

 

「七騎のサーヴァントによるサバイバル……それが此処で行われていた聖杯戦争のルールだったわね。」

 

「そしてクー・フーリンさんはその中で生き残ったサーヴァントというわけですね。」

 

「ああ。そしてセイバーに倒されたサーヴァントはさっきのランサーとアサシンよろしく、黒く汚染されちまった。連中はみてぇに湧いてきた化物共と何かを探し出し始めやがった。んで、面倒な事にその探し物に俺も含まれている。俺を仕留めねぇ限り、聖杯戦争は終わらねぇ。」

 

「つまり、現状残ったサーヴァントは黒く汚染されたサーヴァントを除き、セイバーとアンタだけって事か……んじゃぁアンタがセイバーを倒せば、」

 

「おう、この聖杯戦争は終わるだろうよ。この状況が戻るかまではわからねぇけどが」

 

「なんだ、私たちを助けに来てくれた、と思ってたけど、結局は自分の為だったのね。貴方はセイバーを倒したい。けれど一人では勝ち目がない。だから私たちに目を付けた……違って?」

 

「その通りだが、悪い話じゃあないだろう?なにしろ……ほら、お客さんの登場だ。」

 

『GuOOOOOOO!!』

 

「ひっ……」

 

「コイツらは無尽蔵に湧いて出てきやがる。味方が多いに越した事はないってこった!っと、奥にライダーのサーヴァントもいるぞ!気ィ引き締めろよ!」




短くてすまない……冬木のストーリーを見返していたら気が滅入ってしまったのだ。本当にすまない。

次回はライダーさんが逝きます(確定)


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この手に限る。

いつの間にやら
UV600突破&お気に入り5件!

見た時暫く唖然としてましたww

では、VSライダー&スケルトンズです!

どうぞ!


「コォォォォォ……!緋色の波紋疾走(スカーレット・オーバードライブ)!」

 

『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!』

 

「アンサズ!」

 

「はあああああ!」

 

迫り来るスケルトンの群れを「星の白金(スタープラチナ)」がオラオララッシュで殴り飛ばし、「星の白金(スタープラチナ)」が殴り損ねたスケルトンをクー・フーリンとマシュと俺が吹き飛ばす。所長?俺らの後ろでビクビクしてますが?

 

そして、

 

『オラオラオラァッ!』

 

たまに突っ込んできてちょっかいかけてスケルトンの群れの中に逃げていくあのライダーさん何なんですか?「星の白金(スタープラチナ)」が防いで殴りかかるんだけど躱されて逃げていく。

 

「ああああああ!!鬱陶しい!何なんだあいつ!?」

 

「ちょいと下がってな、坊主、嬢ちゃん、ちょいと蹴散らすぜ」

 

「よぉぉぉし分かったァ!後は任せたぞォォォ!」

 

「えっ、ちょっ、先輩!?」

 

マシュを「星の白金(スタープラチナ)」で抱えてガレキの裏に隠れる。

 

「マシュ、見てな…あれがサーヴァントととしての先輩の姿だ!」

 

「焼き尽くせ、木々の巨人!

 

 

 

灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)』!!オラ!善悪問わず土に還りな!」

 

 

クー・フーリンの隣には炎を纏った細い枝の巨人が現れ、スケルトンの群れを蹴散らしていく。ライダーはいち早く後ろへ下がり、その光景をただ眺めているように見える。

 

「すげぇ火力だな……「魔術師の赤(マジシャンズレッド)」と同等……いや、それ以上か?」

 

と、呟いていると、スケルトンの群れを散滅した『灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)』は業火に包まれて消えた。

 

「ふう、スッキリしたな」

 

「WRYYYYYYYYYYYYッ!これであの気に食わんライダーをボッコボッコに出来るってもんよォォ!「ザ・ハンド」!」

 

「ザ・ハンド」で空間を削り取り、瞬間移動を繰り返してライダーに接近し……

 

「俺がケリを付けてやる!真実はそれひとつだ!ウダラァァァーーーッ!!」

 

ライダーの顔面と胴体をまるごと削り取った。

 

「この手に限る(ザ・ハンドだけに)」

 

「これは酷い……」

 

ライダーだったモノは黒い霧に包まれて消えた。

 

「ま、これでライダー討伐完了だな、」

 

「…………」

 

「…………ん?どした?マシュ」

 

「え!?あ、いや、何でもないです!ええ、何でもないですとも!」

 

「……そか、ならいいんだけどよ」

 

「…………」

 

やっぱり……アレか……?

 

「なあ、クー・フーリン」

 

「ん?何だ?」

 

「ちょいと頼みがあるんだが……」

 




文字数少ないなぁ……

さて、次回は特訓!


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既に、手は打った………けど自爆気味……

書いてたんですけど寝落ちしてやる気がメッキリなくなっちゃいました。ゴメーンネ(๑>؂•̀๑)



……キモイな、やめよう。では、6話投下しまーす。


「なあ、クー・フーリン。」

 

「ん?なんだ?」

 

「ちょいと頼みがあるんだが……」

 

「?」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

クー・フーリンの案内中にて。

 

「………………ハァ……」

 

 

 

「……ねぇ、七海。キリエライト、目に見えて落ち込んでないかしら……?」

 

「んー、ま、大体予想付くけどな。」

 

「?」

 

「まあ、万が一っつー事があるからちょいと聞いてくるわ」

 

「そう……」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「おーい、マシュー?」

 

「……ハァ…………」

 

反応なし。

 

「……マシュー?」

 

ワンモア問い掛け。

 

「………………」

 

………………

 

「………………」

 

頭に来ました。

 

『オラッ!』

 

「あ痛っ!」

 

思わずパコッと星の白金(スタープラチナ)でチョップした俺は悪くない。

 

 

 

 

 

 

 

「で、どしたの?さっきからため息ばっかり、」

 

「いや、その……」

 

「…………(アトゥム神)十中八九宝具の事だろう?」

 

心の中で心の中を「yes」「no」形式で読む事ができるスタンド、アトゥム神を呼び出す。

 

「ッ!?(yes,yes,yes,yes,yes!)」

 

「なるほど。さっきから戦闘がある度、魔力が結構持っていかれるのはその為だったのか。」

 

「……ッ(yes,yes,yes,yes!)」

 

実は先程から小さなスケルトンの群れに遭遇し、戦闘を行う度、ただでさえ少ない魔力が結構持っていかれる事に疑問を感じていたりする。しかもその現象が起き始めたのはクー・フーリンが「灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)」を使用し、スケルトンの群れを蹴散らしたあの一戦から。そこからこの仮説が生まれた。

 

「宝具使えなくて悔しいのか?」

 

「……ハイ(yes,yes,yes!)」

 

「宝具を使えるようになりたいか?」

 

「…ハイ(yes!)」

 

「ようし!なら特訓あるのみだな!クー・フーリン!君の出番だ!」

 

指をパチィンと鳴らし、クー・フーリンに合図を送る。

 

「あいよ!よぉし嬢ちゃん、ちょっとその服にっ……」

 

「え、なんで私の上着にルーンを刻んでいるの!?」

 

「っとぉ!完成!厄寄せのルーンだ!」

 

厄寄せのルーン

厄払いとは真逆の性質を持つルーン。とりあえず厄い。色んな不幸が刻まれた物に寄ってくる。某ウニ頭の少年並みに不幸になる。つまり…………

 

『GAOOOOOO…………』

 

「…………なあ、クー・フーリン」

 

「すまん」

 

「いやすまんじゃなくて、ここまで敵って湧いて出てくるもんなの?」

 

「いや、元々この周囲ってスケルトンばっかりだったろ?つまりな、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ルーンに引き付けられて周囲のスケルトンが一気に俺達に襲いかかって来るって事だ。」

 

 

 

 

 

「もしかしなくても俺らさ、」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「余計な事したな……」」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー




さて、書きますか。


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スケアリー・モンスターズ

前話キッパリと書くと言ったばっかりなのに……スマン、ありゃ嘘だった。夏バテ気味でマジでヤバイ。


「「余計な事したな……」」

 

「そんなこと言ってないで早く闘いなさいよォォーーーーッ!!」

 

所長がスケルトンに追われながら叫ぶ。

 

「クー・フーリンは所長を!俺はマシュの援護に回る!んじゃ、あらかた片付いたら例のアレ(・・)、頼むぜ!」

 

「おう!任せな!」

 

「うし、「スケアリー・モンスターズ」!」

 

自分を含めた生物を恐竜化させるスタンド、「スケアリー・モンスターズ」を発動させ、自らを恐竜化させる。尻尾が生え、爪が鋭くなり、顔に罅が入り始める。

 

「WRYYYYYYYYYYYYーーーーッッ!!」

 

目の前に立ち塞がるスケルトンの群れを爪で貫き、砕き、引き裂き、串刺しにし、脚で蹴り飛ばし、踏み潰し、尻尾で締めあげて砕き、吹き飛ばす等をして蹴散らしていく。

 

そして群れを突破し、その先のマシュの元へ。

 

「マァァァァシュゥゥゥゥちゃぁぁぁぁぁん!」

 

 

 

「せ、先輩!?」

 

マシュは数体のスケルトンに囲まれ、少し苦戦している様だった。

 

「ヒャッハァァーーーッ!!」

 

マシュを取り囲んでいるスケルトン達に向かってがしゃらに爪で切りつける。

 

マシュを取り囲んでいたスケルトンは黒い霧に包まれて消えた。

 

「せ、先輩……」

 

「後だ!やるぞ!」

 

「は、ハイ!」

 

WRRRRRRRYYYYYYYYYYYYYYYッ!(ウリリリリリリィィィィィィィィィ)

 

「はあああ!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

一方その頃……クー・フーリン&所長

 

「ちょっともおぉぉぉーーー!!」

 

「ヤバイヤバイ!来すぎだろオイ!冗談じゃあねぇッ!あああああーーっ!!めんどくせぇ!灼き尽くせ、木々の巨人!「灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)」」

 

 

意外とピンチだった。というかスケルトンの殆どは厄寄せのルーンを刻まれている所長へ向かうので当然のことである。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「骨が無視して行くんだが?」

 

「厄寄せのルーン刻まれているの所長ですから向かうのは当然だと思うんですけど……」

 

この発言で初めて気が付く。

 

「…………」

 

「…………」

 

「(ボサっとしてないで)行けェェーーッ!!」

 

2人で「灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)」が暴れている方へ向かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

到着し、直ぐに戦闘を開始する。スケルトンに触れて、言い放つ。

 

「保護色か?ランプは好きか?明かりはつかないという意味だが。」

 

そう言うと触れていたスケルトンは骨の恐竜のランプになった。

 

因みに意味は「それがお前の保護色か?擬態するならランプは好きか?もっとも、恐竜だから明かりはつかないという意味だが。」

 

にしてもスケルトンを恐竜にするとホネ恐竜になるのか。何処のカセキホリダーだよ……。

 

「ちょっと苦戦し過ぎじゃないか?」

 

スケルトンを爪でバラバラにしながら七海は言う。

 

「全く、なんでだろうな!ヨイショっ!」

 

アンザスを放ちながら七海の発言に声を返すクー・フーリン。

 

お前らのせいだよ。

 

「ハァ、ハァ、くっ!」

 

こちら、息を切らしながらも懸命に盾を奮ってスケルトンを砕いていく被害者2号。1号?そりゃ所長。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして、あらかたスケルトンも片付いた頃。

 

「んじゃクー・フーリン!アレ(・・)頼むぜ!」

 

「了解。死んでくれるなよ?」

 

「「?」」

 

二人はマシュの特訓の仕上げを開始する。

 




頑張るぉ……(›´ω`‹ )


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盾が盾である為に

頑張るぉ……(›´ω`‹ )


「んじゃクー・フーリン!アレ(・・)頼むぜ!」

 

「了解。死んでくれるなよ?」

 

「「?」」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「マシュ。これが仕上げだ。」

 

俺はマシュの肩を叩いて言う。

 

「し、仕上げ、ですか?」

 

「ああ。マシュは宝具が使えないだろう?今までの行動はマシュ。お前の宝具を開花させる為の特訓だったのさ。今クー・フーリンに頼んだのはその仕上げ。」

 

マシュの後ろに立ち、言う。

 

「さて、来るぞ。炎の檻は生贄を求めて暴れ始める。」

 

「我が魔術は炎の檻、茨の如き緑の巨人。

因果応報、人事の厄を清める社ーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

倒壊するは「灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)」!オラ、善悪問わず土に還りなァ!」

 

灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)」が大きな足音を立てながらこちらへ近付いてくる。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「何をやっているのクー・フーリン!?キリエライトはともかく、マスターである七海まで……!」

 

「アレはアイツが望んだ事だ。なら、俺があーだこーだいう必要はねぇ。」

 

「だからって……!」

 

「黙ってみてな。」

 

死ぬなよ、マスター(小僧)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「オラ、来たぞ。どうする?」

 

「ど、どうするって、……」

 

「お前が決めろ。俺だって、アレ(ウィッカーマン)をどうにか出来ない訳じゃない。」

 

クリームで削る事しか頭にないけどな。ウェザー・リポートの雨じゃあ灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)の火を消す事は出来なさそうだし。

 

「…………(どうすれば……!)」

 

「ま、大丈夫だろ。な、「ヘイ・ヤー」」

 

その名(ヘイ・ヤー)を呼んだ瞬間、俺の肩にバケツを頭に被った人形の様なモノが出た。

 

「!?」

 

『マァナァ、渚、後、ソコノ嬢チャン。今ノアンタラはツイテルゼェ!幸運ノ女神サマニ愛サレテイルゼ!ダカラ、何ノ問題モネェ。ホラ、ヤッチマエヨォ!』

 

「え、で、でも、」

 

『デモモヘッタクレモネェゼ。言ッタダロォ?今ノアンタラハツイテルゼッテナァ……オマエサンノマモリテェモンハナンダ?タテハソレヲマモッテコソノタテダゼェ。ソレガ本来ノチカラジャナクテモヨ、ソレハオマエラシサダ!偽物ダロウガ何ダロウガ、ソレハ仲間ヲマモレルチカラダゼェ!ホラ!何ヲ戸惑ッテルンダ?ヤッチマエ!ホラ!ヤッチマエヨォ!』

 

「(……………………このバケツを被った人の言う通り……!何を戸惑っているの私!守らなくちゃ……それが偽物でもそれは、自分らしさ!(ソレハオマエラシサダ!)戸惑う事なんて無い!)」

 

「はぁあああああああああああああ!!!!」

 

瞬間、光の盾が「灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)」の拳を受けた………………

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヒュ〜〜♪コイツァ驚いたな。「灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)」を完全に防ぎきりやがった。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ハァ、ハァ、ハァ、……わ、私……」

 

『見事ダゼェ、ドウダッタヨ、渚。』

 

「正直言って凄かったわ。何今の。光の盾?すげぇ。」

 

『ハッハッハッ!ンジャマタナ、渚。』

 

「おう、サンキューな「ヘイ・ヤー」また頼むぜ。」

 

そう言うと「ヘイ・ヤー」は俺の肩から消えた。

 

「せ、先輩、先程の人は……?」

 

「ああ、「ヘイ・ヤー」の事か。アイツは俺の持つスタンドの中でも珍しい自我を持ったスタンドなんだ。能力は無い。ただ、アイツは他人を勇気付けるだけ。」

 

「勇気付けるだけ……?」

 

「ああ。アイツは言葉巧みに勇気付ける事が出来るんだ。」

 

「なんだか少し騙された気分です……」←もっとすごい能力かと思ったらしい

 

「なんでだよ……」

 

 

 

 




ネタが尽きん。だが寝る!


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短剣構えて切りかかってくる弓兵なんていてたまるか!

あ、どうも(大日本帝国軍風)

お久しぶりでございます。

近況報告
ランサーアルトリア(☆5)
ジャンヌ・ダルク(オルタ)
獲得

やったぜ。


「なんか騙された気分です…………」←もっとすごい能力かと思ったらしい。

 

「なんでだよ……」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

マシュの宝具は所長により、

仮想宝具 擬似展開/人理の礎(ロード・カルデアス)」と名付けられた。

 

完全に余談だが、所長に「中二病?」って言ったらぶん殴られた。時止めて避けたけど。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

薄暗い洞窟の中。

 

クー・フーリンが言うにはこの先に大聖杯と、それを守るセイバーがいるらしい。

 

そして、門番をしている双剣使いのアーチャーがいるらしい。セイバーに会うにはまずアーチャーを倒さないと行けないんだと。

 

「つまり番犬なんだな」

 

「犬って言うな!…………じゃなくて、ああ。番犬みたいな存在だな。」

 

そしてちょくちょくクー・フーリンをおちょくるのがとても楽しい(愉悦)

 

「……ふっ、……ふっ、っ……、」

 

「Hey!お嬢さん、息が荒くなってますYo?大丈夫ですかー?」ケラケラ

 

「っ、……ふっ、ええ、大、丈夫よ……、」

 

思いっきりふざけながら息を切らす所長へ話しかける。

 

……全然大丈夫じゃないジャマイカ!

 

「ハイハイ……、おーい、みんなー、ちょいと休憩しよーぜー!何処ぞの所長さんが辛そうだからよォー!」

 

「え、ちょっ」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、所長ってばドライフルーツなんて持ってたのな。しかも3袋も。」

 

おお、うまうま…………お、イチゴ入ってやんの(歓喜)

 

「たまたま持っていただけよ……、頭痛には柑橘系がよく効くのよ。それより……………………」

 

しょちょう が なにかいいたげな しせん を むけてきた !

 

七海 は どうする?

 

とりあえず聞いとく←

 

「……ん?なんか用か所長?」

 

「こ、ここまでの働きは及第点です。カルデア所長として、あなたの功績を認めます。」

 

「随分とツンの部分が強いツンデレだね、高校生かなw?」

 

「ふっ!」

 

しょちょう の 殴る !

 

「貧弱貧弱ゥ!そんな鈍い動きで、こn(殴」

 

七海 は 5 の ダメージ を 受けた !

 

「なにやってんだアンタら…………」

 

番犬 は あきれた 目 でこちら を みている !

 

「犬って言うなァ!」

 

 

そろそろ「灼き尽くす木々の巨人(ウィッカーマン)」されそうだからやめとこう。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

休憩を終え、また薄暗い洞窟内を歩き始めた。

 

「んでさ、クー・フーリン。そのセイバーっつー奴の正体に心当たりでもないのか?」

 

七海はクー・フーリンに問いかけた。

 

「ああ、俺はアイツの正体を知っている。誰だって、セイバーの宝具を知ればその真名に辿り着くからな。ほかのサーヴァントがやられたのもセイバーの宝具があまりに強力だったからだ。」

 

「強力な宝具…………ですか、それは、一体どういう……?」

 

「王を選定する岩の剣のふた振り目。お前さんたちの時代で最も有名であろう聖剣。」

 

 

約束された勝利の剣(エクスカリバー)。アーサー王が所持していたとされる聖剣だ。」

 

聞き慣れない声が洞窟内に響く。声のした方向へ目を見やると

案の定、黒い人型、つまりシャドウサーヴァントだ。そして背丈程の大きな弓を手に持っている事から判明する事は……

 

弓兵(アーチャー)のサーヴァント……!」

 

マシュが警戒を強くして言う。

 

クー・フーリンが言っていたアーチャーはコイツのようだ。

 

「よォ、アーチャー。相変わらずお前は門番やってんのな。何故そこまでセイバーに固執すんのかは知らんが、用があんのはお前じゃなくてセイバーでな、邪魔すんなら座に強制送還する事になるが?」

 

クー・フーリンが杖をアーチャーに向け、険しい表情で警告を言い放つ。

 

「フッ、悪いがキャスター……いや、クー・フーリン。そういう訳にもいかんのだよ。この先に進みたければ……私を倒して行くがいい!」

 

アーチャーは不敵な笑みを浮かべながら弓を消し、両手に黒の短剣と白の短剣を何処からともなく取り出し、剣を構えた。弓兵なら弓で闘えよ……お前のような弓兵がいてたまるか。

 

「ハッ、そう来なくちゃな、力ずくは嫌いじゃねぇ!坊主(マスター)!戦闘だぜ、オラ嬢ちゃん、盾を構えな。アンタが守ってくれねぇと俺はまともに詠唱も出来ねぇ。」

 

クー・フーリンが好戦的な笑みを浮かべながらマシュに指示を出す。マスターである俺より仕事してるってどういう事よ……。……ハァ、まあいいや。

 

「ふぅ、七海渚!逝きマース!」

 

とりあえず殴れば勝てる。これ常識。




深夜テンションってはっきり分かんだね。



ストーリー見返さなきゃ……



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(追尾でも避けられないとは言って)ないです

うわあああああああ!ぐえああああああああああああ!リンゴいっぱい食べてるのにドスケベ公がドスケベ礼装落とさないんじゃああああああああああああ!




あ、玉藻当たりました。やったぜ。



「フッ!」

 

開幕、アーチャーが七海に向かって二つの短剣を投擲。

 

その程度では動じない七海は自身の手に拳銃型のスタンド、「皇帝(エンペラー)」を出現させ、回転しながら迫り来る二つの短剣の側面を狙い、2発の銃弾を放つ。だが、思った通りに中々行かないのは当たり前。2発の銃弾は短剣に掠りもせずに通り過ぎてしまう。

 

すると、銃弾が独りでに軌道を変え、通り過ぎた短剣の側面に着弾し、撃ち落とした。撃ち落とされた二つの短剣は地面を少し滑った後、消滅。

 

「ハッ、弾丸だってスタンドなんだぜ……」

 

不敵に笑いながら銃口をアーチャーに向ける。

 

「ふむ、流石にこの程度では駄目か。」

 

再びアーチャーは両手に短剣を出現させながら言う。だから弓使えって言ってんだろお前アーチャーだろいい加減にしろ……と、脳内で悪態を付く七海を余所に、キャスター、クー・フーリンが攻撃を仕掛ける。

 

「アンサズ!」

 

「甘い!」

 

クー・フーリンが放った火球を両手に持っていた短剣を投擲する事により相殺。火球が爆発し、視界が一瞬だが封じられる。

 

アーチャーはその一瞬を付く。爆発し、巻き上げられた土埃の中から紅い矢が向かってくる。ただ向かって来るのではなく、その全ての矢が七海を狙って軌道を修正しながら向かってくるのだ。

 

幼い頃に色々あったが、元は一般人であり、闘う等という非日常的な事はスタンド能力を駆使して回避してきた七海がこの攻撃を見切れる訳はなく、

 

「うおっ」

 

「先輩!」

 

七海に向かって走り、守ろうとするマシュの行動も虚しく、七海に紅い矢が命中した。

 

と、思ったら大間違いである。極力闘いを避けてきたとはいえ、自分のスタンドの持つ能力くらいは全て知っているのである。自分や周囲の人間に害のあるスタンドを封印するくらいは知っているつもりである。

 

見切れなくとも「うおっ」と、声が出るくらいには反応は出来た七海がとった行動、それは……

 

 

「キング・クリムゾン!」

 

時間を飛ばし、自らに矢が当たったという真実を、避けたという真実に変える事。

 

基本的に時が消し飛んだ世界の中で自由に行動が出来、時が消し飛んだ世界で出来事を記憶できるのは「キング・クリムゾン」とその本体である七海渚ただ1人である。

 

その時の消し飛んだ世界で「キング・クリムゾン」が持つもう一つの能力を使用する。「キング・クリムゾン」が時を消し飛ばした世界を維持できる時間は約数十秒。時間は少しある。ドカッと座り込み、七海は能力をもう一つの能力を発動する。

 

目の前に映像が浮かび上がる。その映像に写っていたのは七海が複数の紅い矢に貫かれた姿。つまり、この映像の正体は数秒後の未来である。「キング・クリムゾン」はメインである「時飛ばし」と補助能力である未来予知、「墓碑銘(エピタフ)」の二つの能力を持つ稀なスタンドなのだ。

墓碑銘(エピタフ)」の未来予知を見た七海が考え付いた行動は複数の紅い矢を叩き壊す事。

 

「たたき落とす、避けるんじゃダメだ。俺に向かって軌道を修正しながら向かってきた事から察するに、コイツは自動的に追撃してくるか、「ハイウェイスター」みたいに、匂いかなんかを覚えて追撃してくるんだ……ならぶち壊す。「キング・クリムゾン」は近距離パワー型、そんくらいなら造作もねえ」

 

よっこいしょ、と座っていた身体を起こし、「キング・クリムゾン」に拳を構えさせる。

 

「時よ、再始動しろ!」

 

瞬間、世界に時が戻り、正常に動き始める。

 

「やれ、キング・クリムゾン!!」

 

それと同時に、破壊力A、スピードAという優秀な性能を持つキング・クリムゾンが、その性能に違わないラッシュを繰り出し、紅い矢を粉々にする。

 

「……え?」

 

マシュの腑抜けた声が聞こえる。

 

「チッ……隙を付いたつもりだったのだが、よく反応したものだ。」

 

舌打ちをし、感心したように言うアーチャー。うーん……声が出る程度の反応が出来て咄嗟に「キング・クリムゾン」を発動できただけなんだけどなぁ……時が消し飛んだ世界で起こった出来事を憶えてるのは俺だけだし……まあ、言わぬが仏か……と、目を瞑りながら七海は思う。

 

すると大きく溜め息をしたアーチャーがドリルのような形をした太い剣のようなものを何処からともなく出現させ、いつの間にか手に持っていた背丈程の黒い弓に構え、引き絞る。引き絞ると共に、刀身が細くなっていく。弓を引き絞るアーチャーの周りには高濃度の魔力が迸る。

 

「だが、これはどうだ!」

 

鋭い目でこちらを見ながら言う

 

「この魔力量……宝具よ!阻止しなさい!」

 

今まで全く使えなかった所長が声を上げ、阻止するように指示を飛ばす。

 

「クー・フーリン!マシュ!宝具を展開するんだ!」

 

七海が初めてマスターらしく指示を飛ばす。クー・フーリンが大きく声を上げて無理だと言う。

「何故に!?」

 

灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)をこの閉鎖空間で使うとこの洞窟崩れちまうぞ!」

 

そりゃそうだ。スケルトンの大軍を蹴散らすくらいなのだからそれなりに大きい。そもそも木々の巨人という時点でお察しである。

 

「んじゃマシュ!はよ!はよ!ハリーハリー!」

 

↑後輩を急かす先輩の屑

もちろんそんな事、アーチャーが、見逃す訳はなく……

 

「させん!「偽・螺旋剣Ⅱ(カラドボルグ)」!」

 

 

 

そして、洞窟の中で大爆発が起こった。

 




あ、2000文字超えた……

戦闘回なのに少なすぎるダルルォ!?

割とすぐ書けた。


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死んだと思いましたがね(白目)

新イベ……始まりましたね、

まだ育成も、礼装限凸も、なにも終わってないのにィ……


寸前でマシュの宝具が発動し、アーチャーの「偽・螺旋剣Ⅱ(カラドボルグ)」の爆発をなんとか防いだのは良かったものの、洞窟で爆発が起きれば洞窟が崩落するのは確定的に明らか。

 

大岩の雨が降り注ぐ中、カルデア一行は……

 

「ちょ、あかんあかんこれほんと死ぬぅぅゥゥッ!?」

「あ、オワタ……」

「もうダメだ……お終いだ……」

「 」

 

絶望に染まっていた。そりゃそうだ。大岩の雨とか絶望でしかない。七海だけはなんとか時間停止、時飛ばしを駆使すれば生き延びる事は出来るかもしれないが、流石に所長やマシュ、クー・フーリンを見捨てる事はしない。故に大ピンチなのだ。

 

「あ、そうだ。クレイジーダイヤモンドでこの洞窟直せるんじゃね?」

 

『ドォラァッ!』

 

 

……そうでも無かった。やはり七海渚はチートである。

 

クレイジーダイヤモンドのラッシュを受けた大岩と絶賛降り注いでいる大岩が崩落前の場所へ戻っていく。

 

そして完全に崩落する前の状態に戻った洞窟。

 

そこには……

 

 

 

 

「ぐ……がは……っ」

 

自分の攻撃で起きた崩落に巻き込まれたアーチャーが居た。

 

「ええ……(困惑)」

「これもうわかんねぇな……」

「なんでこうなったのかしら……」

「 」

 

皆呆れ顔である。自分の攻撃で起きた崩落に巻き込まれて瀕死の重傷をおった相手とか笑いを通り越して呆れてくる。

 

「ぐっが……考えたな……花の魔術師……その盾に……そんな使い道があったとは……!」

 

そして今の七海達には理解出来ない言葉を吐いてアーチャーは消えた。暫くの沈黙が洞窟内を支配する中、沈黙を破ったのは……

 

「何がしたかったんでしょうね……」

 

ずっと白目を向いて気絶していたマシュだ。完全に困り顔である。子供の無茶ぶりに困惑する保育士並みに困り顔である。

 

その時である。

 

「あー、あー、どもー恐縮です、ロマニですー!」

 

何時ぞや聞いた惚けた声が聞こえる。

 

「え、Dr.ロマン?今更過ぎんよ?ラスボス手前だよ?何考えてんの?馬鹿なの?アホなの?」

「そうよ(便乗)!あ、そうだ(唐突)、レフは?レフは何処?答えなさいロマニ!このもやし!」

 

これは酷い。久しぶり(数時間振り)の人間に言うセリフではないです。馬鹿、アホに続きもやしである。

 

「えっと、え?もうラスボス手前なの!?あ、そうだ(唐突)、レフ教授は行方不明です、爆発に慈悲はありませんでした。七海君以外のマスター候補が死亡、または昏睡状態です。そしてスタッフの多くも死亡、または昏睡状態、意識不明の重体です。既にまだ生きている人はコールドスリープ状態です。」

 

「あれ、俺ラス1?やべぇよやべぇよ……」

 

「…………まあ、マシュから聞いた話から大体予想はしていましたけど……まあ、コールドスリープは良い判断です。何十人の命の責任とか取れません。死にたくなりますよもぉ……」

 

緊張感のきの字もない一行に呆れ顔のロマニ……。というかいつの間にか所長に度胸がついてきた様な気がするのは気のせいだろうか。まあ、近くにあんなの(七海)がいるので仕方ないですね。

 

「とりあえずさあ、今どんな状況なのか説明してくれよ、あくしろよ」

 

ドカッと地面に座り込み、七海はロマニに説明を急かす。

 

「あっはい。今君達がいるのは特異点、日本の冬木だ。」

 

ロマニが言うにはこの業火に包まれた街は日本の冬木という地域らしい。それより七海が驚いたのは

 

「やっぱここって俺の故郷の冬木なのか……」

 

ここが自分の生まれ故郷であるという事らしい。

 

「え、ここって先輩の生まれ故郷なんですか!?」

 

何故かそこに過剰に反応したのはマシュ。

 

「え、お、おう。いろいろあってすぐに出たけど、ここは俺の故郷だよ。」

 

何故ここで食いついてきたんだ……?と、困惑しながら言葉を返す七海。

 

「ええと、話を戻すよ。そこには特異点を発生させてる何か……そう、それこそ聖杯のようなものがある筈なんだ。しかもそこはちょうど聖杯戦争が行われていたようだし、ほぼ聖杯で間違いないと思うけど……」

 

ロマニが言うには、この特異点を作り出しているものは聖杯というものなのだとか。七海は頭に?を浮かべながら首を傾げてマシュに質問をする。

 

「なぁ、マシュ、聖杯ってなんぞ?」

 

「ええっと……先輩、聖杯をご存知ないんですか……?」

 

顔を驚愕に染めたマシュが恐る恐ると言った様子で聞いてくる。それに対して七海は……

 

「うん、一般公募だったし、魔術的な知識は無いと思って貰って一向に構わないぞ」

 

開き直った。ダメだこのチートマスター……

 

「ええと、いいかい?七海君、聖杯って言うのはね……」

 

だだっ広い洞窟の中で寂しくロマニとクー・フーリンとマシュとに所長による魔術解説が今、始まる……

 




あれぇ?エミヤが噛ませみたいになったぞー?おっかしいな……激戦と化した洞窟内をイメージしてたんだけどなぁ……あるぇー?

ま、いいか。


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漆黒の約束された勝利の剣

7章クリア!

シドゥリさん、エレシュキガル、ケツァル・コアトルが気に入りました。

シドゥリさんはラフムじゃない。良いね?

良いね?(涙目)


「ほーん、つまり聖杯って万能の願望器なの?」

「あれだけ教えてそれしか理解出来ないの……!?」

 

かれこれ10分程経過。聖杯やら聖杯の起源やら魔術の基礎やらなんやらを教えて理解出来たのは「聖杯に願いばなんでも叶えてもらえる」事だけ。頭悪っ……だがそれでも最下級の魔力弾や、術式を使用出来るようにはなった。

 

カルデア一行は休憩も取れたので再び大聖杯に、そしてその前で待ち構えているであろうセイバーに向けて歩を進める。そして七海は何処か確信していた。セイバー戦は今までの戦闘とは違い、一筋縄ではいかないという事。そして、もう一つ……

 

「…………、聖杯ねぇ……」

 

自分にしか聞こえないような小さな声で七海はボソりと呟き、先程から妙に疼く首元の「星型のアザ」に軽く触れながら、先を行くマシュの背中を少し早足で追いかけた。

 

 

—————————————————————————

 

暫くすると、とても開けた場所に出た。ドーム状になっているその空間に漂う空気は良いものではなく、七海とクー・フーリンを除く一行は少し冷や汗を流し、生唾を飲んだ。七海とクー・フーリンは持ち前の強固な精神力で空気の重圧を跳ね除けていたが、戦闘には出ない所長は放って置いても良いとして、前線で、しかも盾役であるマシュがこの空気の重圧に呑まれてしまっているのはマズイ。そこで七海はマシュに二ヒッと笑いかけて、緊張感を解すように軽く言った。

 

「マシュ、そんな緊張すんなって!な?気持ちは……まあ、分からなくもないが、そんな時は一度深呼吸だ。気持ちを楽に、な?」

 

その言葉を受けたマシュは言われた通りに一度大きく深呼吸をした。そして先程とは違い、決意と勇気に染まった眼で七海を見て、ハッキリとした声で言った。

 

「ありがとうございます、先輩。ですが、もう大丈夫です、行きましょう!」

 

その言葉に満足したのか七海はうんうんと頷き、傍らに「星の白金(スタープラチナ)」を出現させて、こちらを静かに見詰めている黒い鎧姿の女性に問いかけた。

 

「————アンタが、セイバーだな?」

 

「ああ、如何にも、私がセイバー、アーサー・ペンドラゴンだ。」

 

「ヘェ、お前、喋れたんだな?」

 

「ああ。何をしても監視されている故、案山子に徹していた。」

 

黄金の瞳でこちらをしっかりと見据えながら七海の問いに答えた。それを聞いたクー・フーリンが少し驚いた様子で漏らした言葉にセイバーが返した言葉。それに七海は疑問を持った。

 

「(……監視されている?やはりというかなんというか、裏に潜んでやがるな………。)」

 

監視されている。つまり、この場にカルデア一行とセイバーの他に、何かが居る、見ているという事だ。七海はその何者かが何時介入してくるかはわからない。だが常に周囲に気を配っておく必要があるなとまで考えたのは良かったが、その思考は一気に吹っ飛ぶ事になる。

 

「セイバーの魔力、増幅!何かしてくるぞ!」

 

「————————ッ!!」

 

『オォォラアァァッ!!』

 

セイバーがいきなり魔力を放出、それを推進力として七海に斬りかかってきたのだ。咄嗟に星の白金(スタープラチナ)で黒い聖剣を真剣白刃取りで止めたから良いものの、もし、星の白金(スタープラチナ)で防御が間に合わなかったら、なんて考えたくもない。七海は嫌な考えを頭から追い出すように頭をぶるぶると振り、褌を締め直した。

 

星の白金(スタープラチナ)で両手に挟んでいる黒い聖剣をセイバーごと投げ飛ばして距離を取った。投げ飛ばされたセイバーは空中で体勢を立て直して無事着地。セイバーは不敵に笑いながら七海へと言葉を投げかける。

 

「目の前に敵が居るというのに考え事とは、随分呑気なのだな、カルデアのマスターよ。」

 

「ああ、全くその通りだな。油断したというかなんというか、隙をみせた。なら、こっから隙を無くせばいい。この俺に、精神的動揺による隙は無いと思ってもらおう。」

 

「フッ、そう来なくては、面白くないな!」

 

セイバーに対抗するように不敵な笑みを浮かべる七海に再び黒い聖剣が襲うが、その間にマシュが入り、剣撃を防ぐ。そして盾に攻撃を防がれた事により、一瞬止まったセイバーにクー・フーリンのルーン魔術が襲う。

 

「甘い!」

 

セイバーはルーン魔術を黒い聖剣で弾き、、次の魔術が射出される前に地面を蹴って跳躍。マシュの盾を飛び越えてその後ろに居る七海へと刃を向けた。

 

「——何?」

 

だが、そこには()()()()()()()。その少し後ろにはガクガク震えながらも魔力弾を放つ構えを取っている所長のみ。あの男は一体何処へ……と、考えながら着地したその瞬間。

 

ガシッ

 

「————!?」

 

何者かに足首を捕まられた。視線を下に降ろすと、地面から出た腕が足首をガッシリと掴んでいるのが見えた。普通であればかなりのホラーであるが、関係なしと言わんばかりにセイバーは剣を腕に突き刺そうとする。だが、

 

ズブッ

 

「————なッ!?」

 

沈んだのだ。セイバーの足首をガッシリと掴んでいた腕と自分の足首まで、地面に沈んだのだ。それにも関わらず、まだ掴まれている感覚がある。そこでセイバーは理解した。

 

「(この下に、あの男が居る!地面の中に!あの腕は私の剣を受け止めたあの幽霊のような奴の(もの)ではなく、あの男の(もの)だったのだ!自分の腕が刺されると感じて腕を私の足ごと引っ込めたのだ!)」

 

たった数刻の中でそこまで考えが及ぶのは流石アーサー・ペンドラゴンと言ったところなのだろうが、完全に七海に気を取られている隙に既にマシュ達は動いていた。

 

「はぁあああああ!」

 

「燃え尽きなァ!」

 

クー・フーリンが火球を飛ばし、マシュが盾を構えて突撃する。そこでセイバーは七海の策の全貌を理解した。

 

「(——ぐっ、この男!全て計算通りだったという訳か!)」

 

その通り。火球を避け、盾を超えて着地した所をガシッと掴み、そこで数刻の時間を稼ぐ。そこでクー・フーリン、マシュが総攻撃を仕掛ける。それが七海の練った策だ。七海は既に休憩している時、幾つかの策を提案していた。そのうちの一つが、この最もシンプルな策なのだ。

 

火球を剣で弾くが、マシュの攻撃までは防ぎきれず、まともにくらう。

 

「がッ————」

 

「(ベネ(良し)、後は俺がラッシュを食らわせてやればいい!)」

 

セイバーの足首から手を離し、地面から身体を出したダイバースーツの様なものを身に纏う七海は仰天した。

 

 

 

 

「(———不意を突いたハズ!)」

 

セイバーは七海が足首を離し、地面から出るタイミングを待っていた。そして、足首を離し、地面から身体を出すその瞬間を狙って、魔力を放出したのだ。至近距離にいたマシュは吹っ飛ばされ、クー・フーリンの飛ばした火球は魔力の放出により、掻き消された。故に、邪魔をする者は居ない。黒い刃が七海へと迫る。

 

 

そこへ、幾つかの青い魔力弾がセイバーの頭目掛けて飛んでくる。セイバーは他愛ないと言わんばかりに剣を2、3回程振るい、掻き消すと、魔力弾を放った人物に目を向けた。

 

「フン、この程度か?」

 

「ハァ—ハァ—!」

 

身体をガクガクと震わせながらも魔力弾を放つ所長。セイバーは興味無さげに剣を振るい、魔力弾を全て掻き消す。そして少し力を貯めて剣を振り、その風圧で所長を吹き飛ばした。そして再度、七海へと剣を向けた。結果的に所長の妨害でセイバーが邪魔された時間は約5秒。だが、真剣勝負において、その5秒は十分な時間稼ぎになる。

 

「ナイスだ所長!「オアシスゥゥゥ!」!!」

 

「オアシス」は周囲のあらゆる物質を泥化させる能力。その能力を駆使し、パンチを繰り出す前にヒジで地面を打って泥化し、その反動を利用する事で、パワーとスピードを増幅させ、セイバーにラッシュを繰り出した。

 

「チィッ!」

 

セイバーが剣を盾にラッシュを防御するが、横から火球が飛来、たまらず後ろへ飛んで距離を取ろうとするが、

 

グニィ

 

足元の地面が泥化、柔らかくなってしまった為、セイバーが体勢を崩す。その隙を突くように突撃する七海。オアシスを解除し、「世界(ザ・ワールド)」を出現させ、ラッシュを繰り出す。

 

『無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァ!』

 

「ぐうっううぅぅぅ!」

 

鎧が砕かれ、頭や口から血を流しながら吹っ飛んでいくセイバー。その姿を見た所長は身体から力が抜けたのか、その場にへたりこんだ。その光景を見ていたクー・フーリンが何かに気が付いた。

 

「マズイ!盾の嬢ちゃん、今すぐ宝具を展開しろ!」

 

「え?」

 

「——卑王鉄槌、極光は反転する。」

 

「——!まずい、この魔力量は宝具だ!」

 

セイバーの声が響き、手に持っている剣に黒いエネルギーが纏わり付いていく。圧倒的な魔力量に背筋が凍り付くような感覚を覚えながらもマシュは宝具の展開を急ぐ。

 

空中で体勢を立て直し、着地したセイバーは黒い聖剣を両手で持ち、真名を解放した。

 

「光を呑め!「約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)」!」

 

下から大きく剣を振り上げ、闇の濁流が放たれる。そして、闇の濁流が放たれたと同時に、マシュは宝具を展開した。

 

「宝具、展開します!」

 

光の盾と闇の濁流が激突する。だが、激突して尚、勢いが衰えない闇は徐々に光の盾を押していく。

 

「う、うぅぅぅぅぅぅぅぁぁあああぁあああああああ!」

 

視界が一気に闇に遮られ、誰もがダメか、と思ったその瞬間。

 

「——ふっ、見事……と言わざるをえんな……」

 

セイバーの声が聞こえた途端、視界を支配していた闇が晴れ、代わりに光の盾が視界に写る。どうやら、先程の闇は闇が霧散した事により、周囲が闇に包まれた為だったらしい。

 

「——————ッはぁっ、はぁっ、……」

 

「お疲れマシュ、後は俺らの仕事だ、ゆっくり休め。」

 

宝具を解除し、かなり息を乱すマシュに労いの言葉をかけて七海はクー・フーリンと共にセイバーに向かって歩を進める。

 




あ、ラフム達の言葉はキーボードで打つとなんて言ってるか分かるみたいです。

恐ろしい。小さな子供が好奇心で虫を殺す的な感じがして怖い。

そもそもラフム自体夢に出てきそうで嫌。


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煽るのが得意なフレンズ

……恥を忍んで帰って参りました、私です。

謝罪はしません。寧ろ、謝罪をしないということ自体が謝罪であると、そう捉えて頂ければ幸いです。


前回のあら寿司

約束された勝利の剣を防いだけどマシュの消耗が激しいから下がらせてキャスニキと七海が騎士王と対峙する。

それでは、ご覧ください……どうぞ(KBTIT)



いや、本当に遅れてごめんなさい


やがて、セイバーとある程度の距離を持って歩を止めた。クー・フーリン、七海共に飄々とした表情を浮かべているが、七海は内心少し焦っていた。

 

「(……どうする…、身を守ってくれる盾がないってのもそうだが……何より……)」

 

こちらを金色の眼でじっと見詰めているセイバーの状態を見て、少しため息を吐く。「世界(ザ・ワールド)」の「無駄無駄ラッシュ」で鎧は砕け、体の至る所から血が流れている。先程、セイバーが負ったダメージは決して少なくないハズなのだ。だが、セイバーは……

 

「(負った傷に合わないくらいピンピンしてやがる……)」

 

その証拠に、痛みなど感じていないような余裕を持った表情をしている。それは七海の様な上っ面だけの表情とは違う、心の底からくる余裕の表情。

 

「(……どう攻めるか。そもそもマシュが居なけりゃ残り殆どの作戦は機能しない…)」

 

4つ立てておいた作戦のうち、一つは先程使用し、二つはマシュが前線を離脱したため使用不可。……残る一つは

 

「(……クー・フーリンにルーンでバフ盛り盛り掛けてもらって突貫するプランBをやるしかないのか……というか、やらざるを得ないな)」

 

また少しだけため息を吐き、

 

「クー・フーリン、プランB(バフもりもり作戦)だ。頼む」

 

「おう、任せな!」

 

プランB、正式名称「バフもりもり作戦」の使用を決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空中に文字を書き始めるクー・フーリンを横目に、七海は戦闘態勢をとった。セイバーの一挙手一投足を見逃すものかと言わんばかりにセイバーを睨む。それを見たセイバーは不敵に笑い、言葉を発した。

 

「考え事は終わったようだな、カルデアのマスター?」

 

その言葉に七海は少し驚いたような顔をするが、すぐにセイバーと同じように不敵な笑みを浮かべて言葉を返した。

 

「ああ。……にしても、考え事をしているって気付いてたんならさっきみてーに斬りかかって来ればよかったろ、何故それをしなかった?」

 

その問いにセイバーは鼻で笑って答えた。

 

「先程のような手痛い反撃を食らってしまう事を考えてな、敢えて見逃していた。」

 

鼻で笑う行為に少し苛立ちを覚えた七海は馬鹿にするような表情を浮かべて馬鹿にするような言葉を発した。

 

「なぁるほどね、怖かったわけだ!あの誇り高き騎士王サマ(笑)が!」

 

 

 

 

 

「……貴様…」

 

「そうか!乗っちゃったか!やっすい挑発に乗っちゃったか!やっすい挑発に乗っちゃうセイバーちゃんまじ可愛いわー!(嘲笑)」

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━ブチィ……

 

 

 

 

その時、セイバーの中で何かが切れた。

 

余裕のある強者の表情から一転、無表情へと変わる。

 

それを確認した七海はニヤリと笑みを零した。

 

 

 

「潰す!」

 

「やってみろよオラァァァァ!!」

 

『オラァァッ!』

 

怒る黒い騎士王の殺意が篭った刺突をカルデアのマスターは「星の白金(スタープラチナ)」の拳で相殺した。

 

 




口調ブレてないかそれだけが心配。



相変わらず駄文ですみません!許してください!何でもしますから!(何でもするとは言ってない)


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時止めは基本どの漫画においても反則級に強い。

深夜テンションで書き上げた。

下手っぴ特有の急展開をご覧下さい……どうぞ(KBTIT)




……やっと、序章が終わりそうなんやなって……一年経って。

馬鹿じゃねぇの(自傷)


 

拳と剣がぶつかり合い、火花を散らす。やがてスタミナ切れが来たのか、七海が地面を蹴り、大きく後方へ引く。

 

「キャスター!援護頼む!」

 

「おうよ、そらっ!」

 

「チィッ!邪魔だ!」

 

援護の炎弾を切り払うセイバーの顔には苛立ちが見られる。それはそうだ。先程から5回ほど、同じような事をされているのだから。そして、最も厄介なのが……

 

魔術師の赤(マジシャンズレッド)!」

 

「先程からちょこまかと……!」

 

引いたハズの七海が執拗に遠距離攻撃を行い、セイバーに動き続ける行為を強いている事。アンク型の炎を幾つも飛ばしてくるうえに、そこへクー・フーリンの炎弾の飛来も相まって面倒になってきているのか、先程からセイバーの切り払い等の行動が大振りになっている。

 

「(……今!)」

 

魔術師の赤(マジシャンズレッド)の炎を弾いたセイバーの一瞬の隙。七海はその一瞬を逃さなかった。

 

「(星の白金(スタープラチナ)!)……コォォォォォ…」

 

波紋の呼吸を整え、セイバーの方へ前傾姿勢を取って星の白金(スタープラチナ)の圧倒的な脚力で地面を蹴り、猛スピードでセイバーへ接近。大きく拳を振りかぶった。

 

『オラァッ!』

波紋疾走(オーバードライブ)!」

 

「ぐっ!」

 

セイバーは一番の脅威である星の白金(スタープラチナ)の拳を剣の腹で受けきるが、七海の拳をモロ顔面に食らってしまい、少し蹌踉めく。サーヴァントとはいえ、ルーンで強化されていてはダメージは入るようだ。そこへ畳み掛けるように星の白金(スタープラチナ)がラッシュの体勢に入る。

 

『ォォォオオオオ!!』

 

「ッ!」

 

先程ラッシュを食らったセイバーはラッシュを放たせまいと魔力放出を行い、七海と星の白金(スタープラチナ)を空中へ吹き飛ばす。

 

「うぉぉぉぉおおおああああああああ!!!?」

 

「卑王鉄槌…極光は反転する!!」

 

セイバーの持つ剣が闇の奔流に呑まれていく。流石に魔力放出で空中に吹っ飛ばされてしまうとは考えていなかった七海はだいぶ焦っていた。

 

「(うぉぉぉ!どうするどうするどうする!やるか、やるしかないのか……!……いや、やらなきゃ死ぬ!やるしかねぇぞォ!!)」

 

数回自問自答を行った七海は、覚悟を決めた。それと同時に、セイバーの宝具が解放される。

 

「光を呑め!約束された勝利の(エクスカリバー・モ)

 

「『スタープラチナ・ザ・ワールド』!!」

 

その瞬間、セイバーの真名解放が途切れる。それどころか、周囲が停止している。……正確には、そう見えている。その停止したように見える空間で七海は危なげなく着地し、そのままセイバーに向かって駆け出した。

 

「ま、に、あ、えぇぇぇぇぇぇ!」

 

『ォォオオオオ!!オラァァッ!!』

 

刻一刻と迫る制限時間に焦りながらもセイバーの元へたどり着いた七海は星の白金(スタープラチナ)の拳をセイバーの鳩尾へと思いっきりぶち込んだ。ドゴンッ!という鈍い音を最後に、周囲が動き始める。

 

 

 

「ルガぐぶぅあっ!?」

 

静止していた間に思いっきり鳩尾に拳を受けたセイバーは後方へ吹き飛び、倒れ込む。今にも解放されそうだった闇の奔流は霧散。倒れ伏したセイバーは口から血を吐き、荒い息を繰り返している。

 

「ハァー、ハァー、グッ……」

 

剣を支えに、蹌踉めきながらも立ち上がるセイバー。だが、剣を構える気配がない。そして、ボソリと自傷するように呟いた。

 

「……流石、に……甘く見すぎたか。」

 

「……なぜ剣を構えない?なんだ?好き放題殴ってくださいって事かなんかか?」

 

「フン、私の霊核を壊しておいて……貴様は鬼かなにかか?」

 

どうやら、セイバーの鳩尾にぶち込まれた拳が霊核を破壊していたようだ。よくよく目を凝らせば分かるが、セイバーの身体から光の粒子が出ており、現界している事すらままならないようだ。

 

「聖杯を守り通す気でいたが、己の執着に傾いた結果がこれだ。結局、私一人ではどうにもならなかったか……」

 

「あ?そりゃどういう事だ、テメェ……何を知っている?」

 

「いずれ貴方も知る、アイルランドの光の御子。……グランドオーダー、聖杯をめぐる闘いはまだ、始まったばかりだという事を……な」

 

どこかしたり顔なセイバーが退去を始めた瞬間、なにか思い出したような顔をしたセイバーが七海に何かを投げ渡した。投げ渡した何かは、世界(ザ・ワールド)が砕いた鎧の欠片だった。

 

「それをくれてやる、私を召喚(よぶ)時の媒体にするといい。」

 

「媒体……うん、金に困ったら質屋に出すか」

 

「オイ」

 

とても微妙な顔をしたまま、セイバーが消滅。退去が完了した。




ぬわああああああああああん寝違えて辛いもおおおおおおおおおん!

次はいつになるんだろう……


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ボッシュートでございます

うん、あれだ。

いつも異常に駄文かもしれない!フハハハハハハ!あ、痛い痛いごめんなさい石投げないで

……あと、他に比べてちょっとだけ長い

それでは、ご覧下さい……どうぞ(KBTIT)


セイバー退去の直後、クー・フーリンからも光の粒子が溢れる。

 

「おっと、俺もここまでか。それじゃ、俺からも……ほら、媒体くれてやるよ。槍の俺が出るか今の俺が出るかは運次第だが……ま、出来れば槍で頼むぜ」

 

そう言いながら七海に何かを投げ渡した。それはクー・フーリンの身に付けていた銀色のピアス。「質屋には出すなよ?」と笑いながら言ったクー・フーリンに七海は

 

「おう!帰ったら絶対呼んでやるんでヨロシクゥ!」

 

とびっきりの笑顔と底抜けに明るい言葉で返した。セイバーとの温度差が酷い。まあ、ある程度行動を共にしてきた仲間と先程まで闘っていた相手では対応に差が出るのは……当たり前なのだろうか。

 

「んじゃ、呼ばれるの待ってるぜ」

 

そう言い残して、キャスター、クー・フーリンの退去が完了した。

 

クー・フーリンが退去して直ぐ、マシュが所長と一緒に申し訳なさそうな顔を浮かべて近付いてきてきた。

 

「あの……先輩、あまりお役に立てなくて」

 

なにやら自傷的な言葉が聞こえてきたので七海は言葉を遮り、マシュの頭を撫でながらケラケラと笑う。

 

「何言ってんだお前?俺が立てた簡易的な作戦4つのうち、3つがマシュ。お前がいないと成立しなかったんだぜ?そんで、あのセイバーの極太ビームを防いだ時点で大金星だろうよ!」

 

「……ぁ……ありがとうございます……」

 

少し照れたように俯くマシュを尻目に、所長へと視線を移した七海は所長に対してケラケラと笑いながら礼を言う。

 

「所長、アンタもサンキューな!アンタの援護がなけりゃ、俺死んでたかもしれんしな!」

 

「と、当然よ!私はカルデアの所長よ?あれくらい出来て当然よ!」

 

「(当然……という割には顔面蒼白だった気がしないでもないが……まあ言わない方がいいか)」

 

そんな他愛ない事を考えつつ、セイバーが退去した場所に転がっている金の杯を拾い上げ、ロマンを呼ぶ。

 

「ヘイDr.!これ聖杯?聖杯だよな?」

 

『ああ!これで目標達成だよ!こちらの準備が済み次第帰還できるよ!』

 

「(聖杯獲得したら帰還できるってどういう事なんだ……?)」

 

 

カルデア事情に詳しくない七海が疑問を持つがそれは置いておいて、これで一件落着……と思われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!君たちのような人間が、よく生き残ったものだ。最後の足掻きというヤツかな?」

 

この声に、全員が反応した。声のした方向に視線を向ける。あまりにも聞き覚えのある声にロマニと所長とマシュの顔が驚愕に染まる。

 

声だけではなく、その姿にも覚えがあった。モスグリーンのタキシードとシルクハット、ぼさぼさの赤みがかった長髪。

 

カルデアに来た七海が出会った二人目の人間、レフ・ライノールその人だった。

 

 

 

「……レフ・ライノール?何故ここに?」

 

「レフ!レフなの!?」

 

『レフ教授!?レフ教授がそこにいるのかい!?』

 

「はい、確かにレフ教授です!」

 

思わぬ人物の登場に騒がしくなる一行に少しばかり顔を顰めるレフ。あからさまに面倒な顔をするレフに七海は疑問を覚えた。

 

「(……以前会った時と雰囲気が違う。以前会ったレフ・ライノールはニコニコしていて、物腰が柔らかそうな雰囲気だった…ハズ。……なんだ?今のレフ・ライノールから放たれる不快な雰囲気は……?)」

 

レフへの警戒を引き上げる七海にレフは視線を向け、不愉快そうな顔を浮かべて疑問の声を発した。

 

「そして……なんだ?お前は。48人目のただの一般人ド素人マスターだと思っていたが……その力はなんだ?そのようなイレギュラーの力は見たこともない。聞いたこともない。」

 

明らかに見下した様な言葉を鼻で笑い、逆に煽りの言葉を返す。

 

「ハッ、他人に物を頼む時はなんて言うんだっけ?「その力の正体を教えてくださいお願いします何でもしますから」……だろ?ほら言ってみろよ糞野郎」

 

「〜〜〜〜ッ!!!この下等生物がッ!!図に乗るなよッ!!」

 

周りが若干引く程の暴言を吐く七海に顔を真っ赤にして憤り、高速で何かの術式を組むレフ。

 

「オルガ!よく見ておけ、これがお前が!お前達の愛した地球環境モデル「カルデアス」の現在だ!」

 

その言葉と共に、レフの背後に業火に包まれ、真っ赤になっている地球儀のようなもの、カルデアスが現れた。どうやら、この大空洞の空間とカルデアの空間が繋がっているようだ。それよりも、重要なのはカルデアス。

 

「(ありゃ良くねぇ、ダメだ。触れたら最後G.E.Rルートだろあれ……)」

 

七海は不確かな直感というより、優れた観察眼によってカルデアスの異常を感じとっていた。だが、冷静に今の状況を整理しながらも戦闘態勢をとる七海とは真逆の反応を見せているのが所長だ。滝のように汗を流し、目を見開き、現実を直視できないようだ。

 

「え、な、なんで……カルデアスが……!?」

 

「……そりゃ、ここと同じように地球も火の海ってこったろーよ。あれじゃまるで産まれたばかりの地球だ」

 

「ギャハハハハハハハハァッ!!ご明答だイレギュラァッ!これが我らの王の!偉大なる計画の一端!そして、お前達はここで死ね!我々の達成する偉業を見ずしてここで死ね!」

 

下品な笑いを上げながら自慢気に語るレフは何かを思い出したような顔をして、「おっと、君は違ったなオルガ?」と意味深に言う。ここで自分の名前が出るとは思わなかった所長は肩をビクリと震わせ、困惑の表情を浮かべる。

 

「君は既に死んでいるんだよ。寧ろ、足元で爆弾が爆発しても生きていると言うのはそこのイレギュラーでも難しいのではないかなァ〜?」

 

「………………え?」

 

「……そうか、そういう事か。だからエアロスミスのレーダーに所長の反応がなかったのか」

 

レフがそこまで言った所で七海の思考が所長の現在の状況まで及んだ。

 

前に七海が言っていた通りだが、戦闘機型のスタンド「エアロスミス」には生物が吐いた息に含まれる二酸化炭素、つまりはCO2を探知するレーダーが搭載されている。ランサーとアサシンの反応を探知した際、所長の反応が無いことに七海はずっと疑問を持っていたのだ。

 

「(そりゃそうか。肉体がない以上、魂と精神だけの存在にCO2を含んだ息を吐き出すなんて事はできない)」

 

チラリと所長に視線を向ける。

 

「そ、そんな……、」

 

「(……いきなり特異点に飛ばされ、怪物に追いかけ回され、サーヴァントと対峙して、やっと終わりかと思ったらレフの敵対と自身の死亡が発覚。……精神の正常を保ってられるのが不思議なくらいだ)」

 

所長の顔は絶望に染まっていたが、精神まではまだ壊れていない。それでもバリバリ罅が入ってるだろう。

 

「だが、安心したまえオルガ。私がここで君を殺してやろう」

 

残酷な言葉とは裏腹に、レフは泣きじゃくる子供を諭すように優しい表情を浮かべる。

 

 

 

 

「お前が愛したこのカルデアスでなァッ!」

 

 

 

そう叫んだレフはまた高速で術式を組む。すると、所長の身体がふわりと浮き、カルデアスへと向かっていく。

 

「さようならオルガ!無限の死を味わいながらゆっくりと消えたまえ!キ───キキキキ、ギャハハハハハハハハッ!ハッハッハッハッハハハハハハハハハァッ!」

 

「いや、いや!いやぁ!私まだ何も!何も認めてもらってない!いや!いやぁああああああ!」

 

耳障りな笑い声に、まだ認めてもらってないと叫ぶ声。

 

 

 

死を恐れ、生に縋るのは何も間違った事ではない。それは生きている上で、当然の事だからだ。

 

 

そして、殺すという事も間違った事ではない。それは生きる上で、必要になる事があるからだ。殺さなければ肉も魚も野菜も何も食べることが出来ないのだから。

 

 

七海はそう割り切っている。そして、人を殺す事が必要な時があるということも理解できるからこそ、否定はしない。

 

 

 

だが、目の前である程度行動を共にしてきた人間が殺される所を見逃す事を良しとする程、彼は冷たくないのだ。

 

 

 

今、眼前で進められている行為を阻止する為に彼は容赦なく力を振るう。

 

 

 

「『スタープラチナ・ザ・ワールド』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この瞬間から彼の精神は、彼らと同じ黄金の輝きを得る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギャハハぶぎゅるぅッ!?」

 

高らかに耳障りな笑いを上げていたレフが急に全身から血を吹き出しながら空へ吹き飛んでいく。術者であるレフが意識を一瞬失ったからか、進行途中だった所長を運ぶ術式が消滅。

 

当然、所長は重力に逆らうことなく落下するが、危なげなく七海がお姫様抱っこの要領でキャッチ。

 

「フゥー……」

 

キャッチした所長を駆け寄ってきたマシュに任せ、ゆっくりと立ち上がる。全身から血を流し、地に伏すレフを見据える。そんな七海の傍で拳を構えている星の白金(スタープラチナ)は七海の心境を体現するように、炎のように赤いオーラを身に纏っている。

 

と、ここでレフを殴り飛ばしてから無表情だった七海が何かを思い出した様な顔を浮かべ、唖然としているロマニへ声をかける。

 

「Dr.?今から帰還できる?」

 

『……あ?ああああ!うん、ちょっと待ってねもう少しで終わる……レオナルド!早く!急いで急いで!

 

問いかけに正気を取り戻したのか、慌ただしく答えるロマン。レオナルドという人物に準備の終了を急かしているのが微かに聞こえる。

 

「OK、今すぐ無理ならそれでいいさ。……アイツを葬る時間が出来た」

 

ニヤリと笑みを浮かべ、やっとこさ上半身を起こした血塗れのレフに視線を向ける。「スゥゥゥゥ……」と、大きく深呼吸を済ませると、再び能力を発動させた。

 

「『スタープラチナ・ザ・ワールド』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガッ!?ぐぎぎ……っ!」

 

星の白金(スタープラチナ)に首を掴まれ、宙ぶらりんになるレフ。首を掴む手にじわじわと力を入れていくにつれて、レフが苦しげな声を上げる。そんなこと知るかと言わんばかりに七海が勝手に話を進めていく。

 

「レフ教授、あれ、勿体ないですし使っちゃいましょうか!」

 

あれ、と言って指差したのは真っ赤なカルデアス。レフが意味が分からないような顔をしているのを見た七海が「まだ分からないのか?」と呟くと、ニッコリと気味の悪いような笑顔を浮かべる。

 

「貴方がカルデアスに入るんですよ、いいですよね?じゃあ、イキマスヨー!」

 

「ーーーッ!!ガッ、グッ……グギギギギ…ッ!」

 

 

 

 

 

星の白金(スタープラチナ)!大きく振りかぶって……投げたァァァァッ!!」

 

その声と共に、必死にもがくレフを思いっきりカルデアスにぶん投げた。高速できりもみ回転しながらカルデアスに突っ込むレフ。

 

「ァァァァァアアアッ!?ギィィィィィィアアアアアア!!七海ィィ……なァぎさァァ!!!七海渚ァァァァ!!!」

 

カルデアスに半身を呑まれ、苦痛に悶えながらも怨みのこもった声で七海の名を叫ぶレフ。「おーおー、うるせぇな」と呟きながら耳を人差し指で塞ぐジェスチャーをする七海。それに続き、バカにする様な声でレフに向かって叫んだ。

 

「レフ・ライノール君!ボッシュートでございまぁす!」

 

「おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!!!!」

 

その言葉を最後に、レフは完全にカルデアスに呑み込まれ、無理やり繋げられていた時空が元通りになった。その光景を見ていた七海は大きく息を吐くと、スッキリした様な顔を浮かべて言った。

 

「あ〜〜、スッとしたぜ!」

 

『スッとしているところ申し訳ないんだけど!特異点が崩壊し始めた!こちらでの準備はもう少しなんだが……!レオナルド!急いで!まだなのかい!?

 

もう少し……!

 

ロマニが言い終わるより早く空洞内が大きく揺れ始める。

 

「(特異点てなんぞ……?)」と、呑気な事を考えている七海は黄金のスタンド、「ゴールド・エクスペリエンス」を出現させ、揺れで落ちてきた握り拳程の大きさの石に生命を与えて、亀へと生まれ変わらせた。

 

石が亀へと生まれ変わったことを確認した七海は「ゴールド・エクスペリエンス」を下がらせて、また別のスタンドの「ホワイトスネイク」を出現させる。「ホワイトスネイク」の手を七海は自らのこめかみへと差し込み、1枚のDISCを抜き取る。一連の流れを見ていたマシュと所長はガチで心配している。そりゃ、やってる事は下手なホラー映画よりホラーなので仕方がない。

 

 

「俺では使えないスタンド……『ミスター・プレジデント』。お前に預けるぞ、亀」

 

抜き取ったDISCを亀の小さな頭へと差し込む。不思議な事に、頭のサイズに合わせてDISCが小さくなっていきながら、亀の中へと差し込まれていく。そして差し込み終わると、亀の甲羅に奇妙な溝と、亀の傍らにその溝の形とピッタリ合う鍵が現れた。

 

「ここに嵌め込むわけだな、そいっと」

 

七海は鍵を拾い、甲羅の溝に嵌め込んだ。すると、亀の甲羅に穴が開く。チラッと穴の中を覗いてみると、そこには現代風の部屋が。

 

「……ほぉ、「ヘヴンズ・ドアー」通りの能力だな。ほれ所長、この亀の甲羅に触れてみな」

 

穴を覗き込みながら七海が言うが、所長は顔を青くして震えている。十中八九、爬虫類が苦手なのだろう。その事を察した七海はニヤリと悪い笑みを浮かべて所長の手を掴む。「ひっ!」と、声を漏らす所長。哀れなり。

 

「生き抜くための行動のついでに亀に慣れちまえ!ホラホラホラホラ!」

 

ペタリと亀に触った瞬間の所長の顔は失神寸前だったとは、マシュの話である。

 

亀の甲羅の中へ所長が入り込んだ瞬間、2人の視界は光に包まれた。




……すげぇ、5000文字いったぞ…

あ、皆さんは2周年礼装は何を選びましたか?

自分はエルドラドのバーサーカーです……まだ、未練が残ってるんやなって……(爆死した人並感)

さて、次回はいつになるのかな……


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次行こうぜ(イケボ)

1年以上かけて……やっと序章完結なんやなって……

Q.もう、ゴールしてもいいよね?

A.だめです


また結構遅れてしまった……

だが私は謝らない。

<オクレテゴメンナサーイ


眩しさから目を瞑っていた七海が目を開けると、そこはボロッボロのカルデア管制室だった。

 

数人のスタッフと、ロマニと、見知らぬ女性。皆安堵したような表情を浮かべている。隣に立っているマシュも、とても安心したような表情をしている。

 

七海はキョロキョロと周りを見渡している。

 

「なんか、帰還準備に凄い時間かかってたのが分かる気がするなぁ……」

 

ズタボロボンボンの管制室に目も当てられないと言わんばかりの表情を浮かべる七海は、「クレイジー・ダイヤモンド」を出現させ、壊れている箇所に触れて、直していく。ついでに怪我をしているスタッフにも触れて怪我を治す。

 

「おお……!凄い、まるで時間の巻き戻しだ……!」

 

ロマニが感動の声を出しているところに、七海が持っていた亀を押し付ける。不思議そうな顔をするロマニ。

 

「これの中に所長が入ってる。後は戻れる肉体があれば良いんだが、所長の死体はあるか?」

 

真顔で死体を出せという七海に若干引きながらもロマニが首を縦に振る。

 

「いや、レフ教授……いや、レフ・ライノールの言う通り、所長の遺体は木っ端微塵になっていて回収不可だったよ……既に、炎で焼却されていたというのもあるけど……」

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ」

 

「黙れ所長!いや、気持ちはわかるが!」

 

それを亀の中から聞いていた所長がヒステリックな叫び声を上げる。そりゃ、自分の死体が木っ端微塵になって焼却されていたとかいう会話されてたら叫びたくもなる。ロマニ、アンタ本当に医者なのか。

 

 

 

 

 

所長を落ち着かせて、少しヘラヘラしているいつもの顔とは違う、真剣な顔のロマニはじっと七海を見据えて話を始めた。

 

「……まずは、いまカルデアが置かれている状況を説明しよう。2015年、何の前触れもなく観測されていた未来領域が消失。計算の結果、人類は2016年で絶滅する事が判明……いや、証明されてしまった。」

 

「…………」

 

「「「「……(察し)」」」」

 

人類が絶滅するって事しかわからない七海は必死に疑問を顔に出さないようにしている。寧ろ、いきなりポーカーフェイスになった彼を職員たちが疑問に思い、察していく。

 

「カルデアは人類史の中で『特異点』として存在する歪みにタイムワープし、歪みを修正する事を決定。集められたのはマスター適正を持ち、特異点へのレイシフトを行う48人のマスター候補生たち……その中の一人が君だ、七海君。」

 

「お、そうだな(理解不能)」

 

「「あっ……(察し)」」

 

そんな七海に気付かないロマニは話を続ける。因みにこの時点でマシュと見知らぬ女性もだいたい察した。だがロマニは察しない。

 

「だから……君には必然的に残る七つの特異点の修復に向かってもらうことになる。」

 

「あ、いっすよ(快諾)」

 

「……え?」

 

「いっすよ(快諾)」

 

本来なら重要な問いなのだが、完全に投げやりになったこの七海の前ではコントの前振りにしか聞こえなくなるのだ。

 

つまり……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どう足掻いても真剣な空気(シリアス)にならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

斯くして、星を継ぐ者による人理修復の旅がスタートした訳だが……

 

 

 

「え、アンタ女性じゃねぇの?」

 

「簡単に言うと身体は女性だけど中身はおっさんって所だね!」

 

「えぇ……(困惑)」

 

 

 

 

「実はあんたが黒幕だったりしないよな?」

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その運命は如何に……?

 

 

 

 

まあ、碌な事にならないだろう。




後半結構面倒になって駆け足になってしまったナリ……



次からはフランス。

主人公のBANZAI突撃が光るフランス編になりそうだ。

パールヴァティー出ねぇよォ…………


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次行く前の準備的な……なんか、アレよ。わかるっしょ?

あけましておめでとうございます(激遅あけおめ兄貴)

投稿めっちゃ遅くなったの許して


 次の舞台は百年戦争真っ只中の「フランス」。

 

 ただ、いくらマスターがトチ狂ってるレベルで強くても流石に戦力がサーヴァント1騎とマスター1人じゃお話にならないので戦力増強……今回はそんなお話。

 

 

 

 

 

 「召喚……まあとりあえずクー・フーリンとセイバーは確定だな」

 

 通路を歩きながら二人から貰った媒体を両手に持ち、内心ワクワクしながら召喚ルームへと向かう七海。昨日ロマニから聞いた話によると、別に聖遺物が無くても召喚自体はできるが、どんなサーヴァントが出てくるかは完全にランダムになる……という事ともう一つ。

 

 召喚には聖晶石と呼ばれる別の媒体が3個必要になる為、クー・フーリンとセイバーを召喚するには合計6個必要になるという事。七海は9個拾っていたので十分足りる。それどころか追加でもう一度だけ完全ランダム召喚が出来るのだ。

 

 内心ワクワクしている原因の8割方はこのランダム召喚でどんなサーヴァントが出てくるか、である。遠足前日に眠れない小学生かと思うが、心はいつでも若々しくありたいらしい。

 

 

 

 「うーっす」

 

 召喚ルームには既にマシュとロマニ、所長の魂が入った亀、見知らぬ女性……もとい、レオナルド・ダ・ヴィンチが居た。その面々に囲まれるようにしてルームの中央に置かれているマシュの大盾。

 

 ちなみに、大盾を使用する理由は七海には全く理解出来なかった。本人曰く、「反発係数がうんたらかんたらみてーな話じゃなかった?」

 

 

 「じゃあ、始めちゃおうか!」

 

 ロマニが仕切り、マシュとダ・ヴィンチが最終調整を行い、七海は心から湧き上がるワクワクを抑えるために深呼吸を行う。

 

 マスター適性を持たない所長は七海を恨めしく見ていたが、深呼吸を繰り返す姿をみてそんな自分が馬鹿らしくなったのか、ロマニに八つ当たりと言わんばかりに檄を飛ばす。

 

 

 最終調整が完了し、マシュとダ・ヴィンチが小さく頷く。それに呼応する様にポケットから聖晶石を三つ取り出し、大盾へと放り投げ、クー・フーリンの耳飾りを大盾の前に置き、召喚を開始する。

 

 三つの聖晶石が分裂し、十数個の光る球体となって大盾の上を高速で回転する。1つの光の輪が三つに増え、中心部へと集まり……光が爆ぜた。

 

 その光の中から現れたのは冬木で出会ったフードを被った男……

 

 

 

 

 「……んん?」

 

 

 

 

 ではなく、全身青タイツで赤い槍を持った男だった。

 

 「よう!サーヴァントランサー、召喚に応じ参上した。」

 

 だが、冬木にて共に戦ったあのクー・フーリンと同一人物である事は間違いない。そんな七海の考えを見透かしているかのように、ランサー……クー・フーリンは笑って言った。

 

 「ま、気楽にやろうや。マスター?」

 

 

 

 召喚儀式にクー・フーリンを加え、次へと移る七海一行。

 面倒になってきたのかセイバーの媒体と聖晶石を一緒にして放り投げ、召喚を開始する。

 

 なんの面白みもなくセイバー……アルトリア・ペンドラゴンを召喚し、七海の運の見せ所である媒体無し召喚へと移る。

 

 

 

 「ここらが運の見せどころッ!ェィイシャァ…ッタァァッ!!」

 

 独特な掛け声とともに聖晶石をぶん投げる七海。アホかという目で見る所長とクー・フーリン、心配そうなロマニとマシュ、面白そうに見守るダ・ヴィンチ……そして、雑な扱いを受けてしょんぼりしているアルトリア。そんな面々を置き去りに、三度目の召喚が始まった。

 

 高速で回転する光の輪。それが突如、虹色に輝き始める。

 

 「ふぁっ!?」

 「どうやら当たり引き当てたみてーだな、マスター?こうなると俺もちょっち気になるぜ……」

 

 

 

 そして、虹色の極光の中召喚されたそのサーヴァントは……

 

 「サーヴァント、ガンナー…召喚に応じ参上した」

 

 身の丈程の銃を両手に持ち、特徴的な白い服を身に纏う……

 

 「このサーヴァントは……」

 

 その男は、紛れもなく……

 

 「真名はシモ・ヘイへ。宜しくな、マスター」

 

 白い死神として世に語り継がれる近代の英雄であった。

 

 

 

 

 

 

 そして……

 

 

 

 

 「……誰だ」

 

 「あれっ、俺結構有名だと思ってたんだけど……」

 

 もちろん、このマスター(七海)はシモ・ヘイへを知らない。最早定番である。

 

 




最近忙しいから投稿遅れるのぉ^〜(いつもの事)


次もフランスへ突撃する準備の話になりそぉ……(無計画)





最近、天元突破グレンラガンにハマりまして……(アニメ三昧だったんじゃねーかこの野郎)


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いざぁ……!(レ)

感想貰ってやる気満たんぽぽコーヒーです(語録無視の上に意味不明)


それではご覧ください、どうぞ(KBTIT)


「はえ^〜……100日で500人余りを射殺……やるねぇ!どーりでねぇ!」

 

ロマニと所長から説明を受けた七海はシモ・ヘイへの戦果に嘆息を漏らす。

 

「ま、俺からひとつ説明しておくが……俺は顎が弱点だ」

 

「成程、生前に受けた傷だね」

 

「ご明察。俺は敵兵の狙撃で顎吹っ飛ばされた事があってな。んで、それが理由で戦線からも離脱してたのさ。死因って訳じゃないけどな」

 

ロマニに自傷気味に語るヘイへを余所に、七海がケラケラと笑う。

 

「これでバランスは良くなったな。クー・フーリン、アルトリア、マシュ、俺が前線を担当してシモ・ヘイへが後方からの狙撃を担当。いいじゃん!」

 

「特に興味無さそうだなお前……」

 

ジト目で七海を見ながらボソリと呟かれたヘイへの言葉を、七海は鼻で笑って一蹴し、ムフーっと胸を張って返した。

 

「そりゃお前、仲間の弱点聞いてどーすんだよ?「もし」とか「たら」とか「れば」とか、そういうのは必要な時以外考えないよーにしてんだ!それに…、アンタみたいな人は二度同じヘマやらかすとは思えねーしな!」

 

ヘイへは目を丸くして、ふっとすこしだけ笑みを零す。それに釣られて周囲も少し笑う。

 

「先輩らしいですね」

 

皆の気持ちを代弁してマシュが言うと、皆が小さな笑みを浮かべながら頷く。なんか恥ずかしくなった七海がパンっと手を鳴らし、気を引き締めるように提案する。

 

「さて、戦力も増えたし次の特異点とやらに突撃……しませんか?しましょうよ!(血気盛ん)」

 

「七海君は血気盛んだね……よし!そうと決まればレイシフト準備と行こうか!」

 

その提案を快諾したロマニと共に管制室へと歩いて行く一行。快諾された七海はよっしゃーと嬉しげに顔を綻ばせる。

 

 

人理を救う為に呼ばれ、それに応えた歴戦のサーヴァント達は自身のマスターの行動力の高さにうんうんと頷きながら一行の後を追い、歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁなぁダ・ヴィンチー、1つ頼みがあんだけどさー」

 

「私の事はダ・ヴィンチちゃんと呼びなさい七海君?じゃないとお願い聞いてあげないよー?」

 

「……ok。ダ・ヴィンチちゃん、頼み……というか、作って欲しいもんがあるんだけどさ…」

 

「ほうほう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイシフト準備が完了し、コフィンに入る七海達。無機質なアナウンスが管制室に響く。

 

『アンサモンプログラム スタート。 霊子変換を開始します。』

 

七海はこれから起こる戦いに、失っている自分の何かを得られると確信していた。それが……

 

『レイシフト開始まで あと 3』

 

『2』

 

『1』

 

 

 

自分にとって後悔するものだとしても。

 

 

 

『全行程 完了(クリア) 。 レイシフト 開始します。』

 

 

過去の時代へいざ、鎌倉。そんな事を考えながら、七海はレイシフトした。

 

 




すぐに上げたかったからぱぱぱっとやって……終わり!

(次回はフランス)いざ!ワン!ツー!スリー!フォーッ!


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第一章 邪竜百年戦争 オルレアン あれか?見せかけで超ビビってるな?(レ)

康一くんの記憶を奪った岸辺露伴並に創作意欲に駆られている件。


レスリング語録って難しいね(聞き取りにくい的な意味で)


「「「「…………」」」」

 

「…………なにこれ?(半ギレ)」

 

レイシフトしたら敵に囲まれていました。キレそう……というかキレる。

 

 

 

 

 

 

「スウウウゥゥゥゥウ…………はああああああああああ……(クソデカ溜息)」

 

くっそでかい溜息を吐いて、自分を取り囲む敵を数える七海。一方敵側は突然の事で思考が追いついていないようだ。初見の体勢のまま硬直している。

 

「(弓持った獣耳っ娘と、槍持ったダンディーなおじ様と……なんだあれ?アイアン・メイデン?なぜにアイアン・メイデン……まあそれは置いといて、アイアン・メイデン持った際どい格好したおば様……これまた際どい格好した……手に持った杖を見たところ聖職者か?……性職者の間違いだろこれ……まあ、性職者と、レイピア持った女の人と、本を片手に持つ出目金みたいなおっさんと……)」

 

「貴方、誰です?」

 

「ドーモ、黒い=ヒト。カルデアのマスターです。(この黒い旗を掲げる黒い女……勘だけど、コイツが1番ヤベー奴な気がするな……)」

 

「ーーーアハハ、アッハッハッハッハ!飛んで火に入る夏の虫とはこの事ね!んふっ、ふふふふ……!」

 

黒女がこちらを指差しながらゲラゲラと笑う。あったまきた……(静かなる怒り)人を笑うのは好きだけど笑われるのは嫌いなんだよォ!煮え滾る心を抑え、一応聞くことだけは聞いておく。

 

「んむ。なんかの手違いで敵地ど真ん中に来ちまったみたいでね、…………一応聞くけどさ、逃がしてくれる?」

 

「んふふ、ふふふふふっ!アッハッハッハッハッハッハッハ!!逃がす訳ないでしょう!?お前はここで惨めに殺されるの!!やりなさい!」

 

その言葉に周りのサーヴァント達が俺に向かって得物を向け、襲いかかってくる。

 

「流石にこの人数のサーヴァント相手に逃げるのは骨が折れるな……」

 

「貴様、我等から逃れられると思っているのか!!」

 

その言葉に反応した矢を番える獣耳っ娘が吠えるように問いかけてくる。それに対して俺は余裕の表情を浮かべながら答える。

 

「まあな。だけどまあ……これだけの手練、次会うときは逃げられないかもな……「世界(ザ・ワールド)」ッ!」

 

 

 

 

世界が灰色に染まる。これまで何度も経験した時間が止まった感覚だ。最早慣れた感覚を無視して、唯一の逃走ルートである窓の外を見る。小型のドラゴン?みたいな奴らがうようよいるのが確認できる。丁度いい。足場になって頂くとしよう。

 

『無駄ァッ!』

 

窓を破壊してドラゴンもどき達を足場にしながら「世界(ザ・ワールド)」の強靭な脚力で空を駆ける。……そろそろ時間切れか。

 

 

 

 

「時は、動き出す。」

 

灰色だった世界が色を取り戻す。これも慣れた時が動き始めた感覚。

チラリと後ろを見ると何匹かのドラゴンもどきがこちらを追っているのが分かる。さっきの獣耳っ娘に狙撃されるのも嫌だし、このまま放置して彼らに背中を守ってもらうとしよう。丁度敵さんの根城からだとドラゴンもどきが射線に被って狙いにくいだろうしな。

 

 

 

 

「グガッ!?」

 

と、思ってたら1匹のドラゴンもどきが墜落している。なんだ?と、思ってたら

 

「グギャ!?」

「ギャウ!?」

「ガっ!?」

 

 

 

ほかのドラゴンもどきも次々に墜落していく。……よーく見ると矢が刺さっているのが見える。ハッ、雑兵なんざどうでもいいってか!速度上げて慎重に逃げよう……

 

 

 

 

 

つっても、マシュ達がどこにいるのか分からん。どこに逃げりゃいんだ俺……?

 

「まあ、んな事は後回しだ!「スケアリー・モンスターズ」!」

 

自分の姿を「ヴェロキラプトル」のようなもの変え、速度アップ。とりあえず村とか見つけたらそこで情報収集してみるか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※令呪使えば強制的に自分のサーヴァントを呼び出せる事を知らない俺は馬鹿みたいに走ってましたとさ。アホみてーだな……

 

 




複数のサーヴァントから逃れられる主人公はやっぱりチート。

そろそろ更新停止期間に入りマース(やけくそ)


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なんだお前!?(驚愕)

なんか……疲れたナリ……


 

 

「あんがとな、婆さん……なるほどねぇ……」

 

話していた老齢の女性から離れ、村人から得た幾つかの情報を脳内で情報を整理する七海。

 

「(火刑に処された聖女様が魔女となって蘇り、竜と悪魔を従えてフランス各地を襲っている……どの村人から聞いても、多少の差はあれどこれだけは共通してるな、一応アトゥム神で本当の事を言っているか確認しといたし……竜は十中八九あのドラゴンもどきで、悪魔はサーヴァント。そして俺が見た限りのサーヴァントは六騎。あの黒女はサーヴァントのような気もするけど、サーヴァントがサーヴァントを呼び出し従える……なんて出来んのか?ぐぬぬ、ここに来て魔術知識の皆無が仇になるな……まあ一先ず黒女は除いた六騎。)」

 

民家の壁に寄りかかり、思考を続ける七海。頭痛を和らげるようにこめかみを指で解している。

 

「(たしか、ロマニが言ってた情報だと……通常の聖杯戦争?ってやつだとセイバー、アーチャー、ランサーは確定で出現して、ライダー、アサシン、キャスター、バーサーカーの4騎は別のクラスと入れ替わる可能性がある……んだよな?セイバーはあのレイピア持った女性で確定、アーチャーも獣耳っ娘で、ランサーはダンディーなおじ様。ライダー……は分からん。アサシンもわからん。キャスターは候補が性職者か、本持った出目金みたいなおっさん。……あの際どい服装のおば様いったい何のクラスなんだ?)」

 

「(でもロマニから聞いたクラスの数は七騎。あの場にいたサーヴァントは六騎。やっぱり黒女もサーヴァントなのか……?それともまだ召喚されてないとか…………ッ!)」

 

突如悪寒が身体を駆け巡り、思考を中断して空を見上げる。

 

「あれは……ッ!」

 

ドラゴンもどきの大軍。サーヴァントの姿が見られないのが幸いといった所だが、そんな事を考えている場合じゃねぇと七海は村人達に向かって吠えた。

 

「竜だ!竜の大軍が来たぞォォオオオッ!!」

 

その言葉に、当然村人達はパニックを起こす。当然だ、自分が今ここで死ぬかもしれないのだから。

 

「狼狽えるんじゃあないッ!!迅速にッ!かつ慎重にッ!決して1人にならないように団体でッ!今すぐ逃げろッッ!!!!」

 

パニックとなった村人達の喧騒を掻き消す程の声量で放たれた言葉に村人達は一気に静かになる。

 

「いいかッ!もう一度言うぞッ!迅速にッ!かつ慎重にッ!決して1人にならないように団体でッ!今すぐにここから逃げろッッ!!」

 

先程の声量を上回らんばかりの怒声が響く。その声量に押されたのか、村人達は迅速に十人ほどの班を作り、その場から迅速に逃げ出した。

 

「クギャオォォゥ!!」

 

無論、それを竜達が見逃す訳もなく、その大軍を統率しているであろう一際大きい竜が一鳴きし、それに従うように何匹かが分かれて村人達を追い始める。

 

「行かせねぇぞタコがッ!!「エメラルドスプラッシュ」ッ!」

 

そしてその行動を見逃さないのがこの男だ。「法皇の緑(ハイエロファント・グリーン)」を傍らに出現させ、すぐさま攻撃を開始。

 

「グギィッ!」

「ギャゥアアッ!?」

「ガギャッ!?」

「グギャッ!」

「カッ……」

 

硬い鱗に覆われた胴体は少し傷を付けるだけに留まったが、翼は違った。エメラルドスプラッシュによって翼膜が穴だらけになり飛行不能に陥った。別の個体は眼をも潰され、挙句飛行不能になり、苦しそうにもがいている。また別の個体は開けた口からエメラルドが入り込み、脳を貫通。即死していた。

 

「だいぶ残ってんな……」

 

大軍の統率をしていた個体を含む合計5匹の竜を墜落させたが、それでもまだまだ軽く30以上は残っている。

 

そして、その全ての個体が村人達を追わずに、七海を優先して排除すべき脅威だと認識し、取り囲んでいた。

 

「(村人達を追わないでこっちに噛み付いてくれんのはありがてぇが、この数は流石にな……ッ!)」

 

逃げるなら容易いが、この全てを倒すとなると一気に難易度ば上がる。早速1匹が噛み付きに行くが、避けられて至近距離からのエメラルドスプラッシュで頭蓋がズタズタに引き裂かれ、絶命。ならばと今度は3匹が七海に襲いかかる。

 

「ちったぁ知恵絞って来たって訳か?出直してこいっ!「魔術師の赤(マジシャンズ・レッド)」ッ!「C・F・H・S(クロスファイアーハリケーンスペシャル)」ッ!」

 

それに対抗し「魔術師の赤(マジシャンズ・レッド)」を出現させ、アンク型の炎を複数分裂させて放つ。襲いかかってきた3匹と、その周囲にいた個体を巻き添えに火達磨にする。その様子を見ていた竜達は七海を警戒し、攻めあぐねている

 

「グルル……」

「グギャゥウ……!」

「グゥウウウ…!」

 

一方、七海も迂闊に手は出せない状況にある。基本的に七海は1対1の場合は速攻で相手を地獄の底で寝惚けさせるくらいの実力は持っているが、何十との戦いとなると流石に慎重になり、戦い方を選ぶ。今ここで1匹に殴りかかったとして、その側に居る奴等が厄介だ。最悪腕一本持っていかれる可能性だって決して少なくない。肉スプレーを使えば問題ないが、出来るだけ痛いのは避けたいのだ。

 

 

 

結果、両者硬直状態のまま、数分が経過していた。

 

 

 

 

「……チッ、しゃあねぇ……やってやるか」

 

渋々とだが、七海は傍らに「世界(ザ・ワールド)」出現させ、時間停止を発動させようと大きく息を吸う。

 

その時だった。

 

 

 

 

目の前に居た竜達が皆首を跳ね飛ばされていた。

 

 

 

「ーーあぁッ!?」

 

これには流石に驚愕の声を上げる七海。竜達の首を跳ね飛ばしたその男は返り血を浴びながらも七海には目もくれず、ほかの竜達を切り飛ばしていく。

 

そして、最後の1匹を斬り殺した。

 

 

「(コイツ……サーヴァントか!)」

 

臨戦態勢を崩さないまま、七海は返り血に塗れた男に問い掛ける。

 

「……アンタ、何者だ?名はなんて言う?」

 

返り血を落としながら、その男は問に答えた。

 

「サーヴァント、セイバー……ジークフリート。ただのはぐれサーヴァントだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(……誰だ……ていうか今度からクラスだけ聞こう……)」

 

今更ながらに七海は名前を聞いても知らないサーヴァントしかいないということを学習した。

 

 

 




自分のサーヴァントより先にはぐれサーヴァントと出会うってどういうことなの……


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奇妙な共同戦線

マタセタナ

ハヤクコウシンシタカッタカラミジカメダ。ユルシテクレ。

コレカラダンダンペースヲアゲテイキタイ。マカセテクレ。オーヴァー。


 

「はぁあああ!」

 

「よっこいしょおおお!!!」

 

駆ける、駆ける、駆ける。ワイバーンを切り伏せ、叩き伏せながらも走行をやめない2つの影。

 

片方は「竜殺し」として名高い英雄、ジークフリート。

もう片方は、人類最後のマスター、七海渚。

 

2人は、ワイバーンの返り血を浴びながらもそれを拭う事無く、走り続けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………

 

 

 

 

「ジークフリート……まあ、長いしセイバーでいっか……いいよな?」

「構わない」

 

互いに自己紹介を済ませ、返り血を拭いながら七海の一応の確認に快諾を返すジークフリート。実はこの直前まで仮契約の儀式をしていたのだが、仮契約の方法なんて知らない七海は取り敢えず令呪を全画使用し、大分無理なやり方で仮契約を結んだ。少ないとはいえ、マスターから魔力を供給されている事を確認し、少し安堵したようなジークフリートを尻目に七海は思考を張り巡らせる。

 

「(まあ、セイバーの正体が何にせよ、今の俺に戦力が加わったのはデカイな。後はどうにかしてマシュ達と合流して、あの黒女達一行をけちょんけちょんにしてやれば終わり、てとこか?その後空飛ぶトカゲまみれのこの地がどうなるのかは知らんけど……まあ、それは置いといてだ。)」

 

ふぅー、と溜息をつき、遠くへと眼を向ける。

 

 

 

「……(あれは……)」

 

 

 

目を凝らすと、何匹かのワイバーンが慌ただしくとある方向へと向かっていくのが見える。その行動に疑問を覚えた七海は思考をそちらへ切り替える。

 

「(……この距離だったら俺達に気がついている筈だ。というか、現に俺が気付いてる。だというのに一体どこへ行くつもりなんだ、アイツらは?……お、いいこと考えちった!)」

 

何かを閃いた七海。思い立ったら即行動が服を着て歩いているような人間であるこの男は大きな声でジークフリートへと声をかけた。

 

「休憩そこそこに行動するとしよう!まずはあのワイバーン共をストーカーの如く付け回してやろう!運が良ければ敵本拠地、それ以外でも襲われてる村or人間達から情報を仕入れる事ができーる!」

 

「ふむ、了解したマスター。ならば俺は霊体化した方がいいか?」

 

突拍子もない命令を二つ返事で承諾するジークフリート。これだけで人の良さが垣間見れる。良いサーヴァントだ。

 

「……そもそも霊体化ってなに?」

「……」

 

いつもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「メタリカ……うし、これで周囲から俺らは見えねぇはずだ。」

 

メタリカで鉄分を操作し、背景と同化することで姿を消す。匂いはどうする事も出来ないが、この距離ならまあバレる事はねーだろう……と思っている七海。そんな七海を余所にジークフリートは驚きの声をあげる。

 

「鉄分操作で周囲から見えなくなる……マスター、本当に貴方は人間なのか?」

 

「失礼な、生物学上俺は人間の筈だぜ?たぶんきっとメイビー。」

 

そんな笑いを含んだ軽いジョークと共に、七海達に軽い向かい風が吹く。気持ちのいい風だ、とジークフリートは思った。七海は涼しげに微笑んだ。

 

「風も俺らにとっとと先にいけって言ってるみてーだし、こっそり、こっそーり着いていこうか」

 

「フッ、了解した。」

 

人類最後のマスターであり、スタンド使いである七海渚。

 

仮ではあるが、彼のサーヴァントである英雄、ジークフリート。

 

 

世にも奇妙なコンビによるスニーキングミッションの始まりだ。

 

 




ミジカクテゴメンネ。

グレンラガンスコダヨ


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