SCP-F (chaos)
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SCP-002-F 無限図書館
アイテム番号: SCP-001-F
オブジェクトクラス: Explained
特別収容プロトコル: SCP-001-Fは現在時空監理局と共同で管理し、情報を統制した状態で一般への公表、公開を行っています。運営組織にエージェントを配置し問題が発生した場合即時に管理局と閉鎖と収束を行います。未開拓地区への調査には必ず無人探査機の探索を終えてから順次Dクラスを投入、音声、映像による記録を行ってください。SCP-001-F-2が探索中に現れた場合は必ずSCP-001-F-2の助言に従って下さい。また、SCP-001-F-2との会話内容は全て録音してください。
〔削除済み〕語、〔削除済み〕文字で書かれた書物が発見した場合、必ずその位置と表紙を記録してください。また、財団職員以外がその書物に触れることを禁止します。その書物の解読を試みる時には、1名以上のクリアランス3以上の管理者から許可を受け、2名以上のエージェントと共にSCP-001-F-1を使用し、SCP-001-F-2と接触して必ず意見を聞いてください。SCP-001-F-2が危険であると判断した場合は書物はDクラス職員を利用して解読して下さい。しかし、SCP-001-F-2が強く止めた場合はその理由等を詳しく聞き、内容を録音後■■博士にデータを提出してください。
説明:SCP-001-Fは第■■世界■■■■地区において発見された異次元空間です。内部は無重力空間となっており天井と床の区別はほぼ無く全ての面に照明器具が取り付けられています。
内装は古風の図書館風で本棚には書物が治められています。建築様式は不明で、未知のものです。内部体積を計測したところ■■■■立法キロメートルで未だに拡大拡大しています。あまりにも広大であるため発見から■■年たった今でも内部の探索は終了しておりません。(現在も監理局と共同で探索作業を行っています。)
本棚の材質は木製ですが現在のところ材料となった種を発見することは出来ていません。床の材質は石製で〔削除済み〕を利用していると考えられていますが加工法は未だに判明していません。床に埋め込まれた照明器具は電動の白熱電灯のようですが電力がどこから供給されているかは不明であり、フィラメントは決して切れません。電灯を取り外す試みは全て失敗に終わっています。また、床、本棚、照明器具は自己修復を行うことが可能なようです。
SCP-001-F-1
説明:財団による第3回探索において■■ブロックで発見された金属製のベルです。取手は12㎝の木製で材質は本棚と同じものです。SCP-001-F-1は古ぼけたように見えますが傷つける、歪ませる、等の損傷を受けても即時に元の形に再生します。また、SCP-001-1は■■ブロックから外に持ち出すことは出来ません。持ち出した場合消滅し、■■ブロックに再び現れます。
SCP-001-F-2
説明:SCP-001-F-1を鳴らした時に現れるSCP-001-Fの司書を自称する存在です。外見は黄色人種の20代後半から30代前半で身長約175㎝の男性です。彼はSCP-001-Fの整理を発見されるまで一人で行っていたと自称しています。SCP-001-F-2は財団職員や一般人に親切に振る舞い、本の所在を訪ねるとその本が収められている本棚まで案内し、翻訳を頼むと翻訳を、内容を聞くと本の概要を説明してくれます。
付録 SCP-001-F-A:以下はSCP-001-F内部の探索記録です。これ以前に管理局により行われた探索のデータは管理局に保管されており、クリアランス3以下の人員は閲覧が許されていません。
第1回
内容:Dクラス職員50名を5人ずつ10チーム(A~J)に分け測量機と無線機、1週間分の水と食料を渡し、探索させる。
結果:探索のノルマを全てのチームが達成し、5日後に帰還。〔削除済み〕語で〔削除済み〕と書かれ、鎖で封をされた扉を発見、扉を開けずに内部をエコー等で調査しようとするも失敗。
■■博士「まあ順調でなにより、普通の所は管理局に任せて我々は扉を開けようか。」
第2回
内容:Dクラス職員20名に測量機、無線機、録音機器、1週間分の食料と水を持たせて第1回時に発見された扉を開けさせ、内部を10人ずつ2チームに分けて探索させる。
結果:10名が生還、片方のチームが帰還しなかった。また、この区域は外部との無線通信が出来ないこと、収められている書物は鎖などで物理的に封をされていることが分かった。
■■博士「まさか未帰還者が出るとは・・・次は未帰還者の捜索だ、あと通信機器は有線のものを使おう。」
第3回
内容:Dクラス職員15名とエージェント3名に有線通信機、食料と水1週間分、を持たせ第2回の未帰還者の捜索
結果:全員生還、第2回の未帰還者たちを発見するも全て〔削除済み〕の状態だった。第3回に参加していたDクラス職員に記憶処理を行う。
以下は回収された第3回の録音機器のデータのうち復元出来たものである
「(ノイズ)…おい、そう軽々しく触るもんじゃ…(ノイズ)…やめろ!そいつを止…(ノイズ)……(ノイズ混じりの悲鳴)……■■■■……(ノイズ)」
■■博士「内部の探索はもう少し慎重に行うことにしよう。・・・彼らは何をしてしまったんだ?」
第4回
内容:エージェント10名に無線通信機器、4日分の水と食料、録音機器、銃火器を持たせ扉内部の〔削除済み〕区域に収められる書物を記録する。
結果:エージェントが偶然SCP-001-F-1を鳴らしてしまいSCP-001-F-2と接触する。
■■博士「ベルはSCP-001-F-1、彼のことはSCP-001-F-2と分類しよう。」
第5回
内容:SCP-001-F-2とエージェント3名による測量および書物型SCPの探索。
結果SCP-▪▪▪、SCP-▪▪▪、SCP-▪▪▪を発見、収容に成功する。
■■博士「少なくともSCP-001-F-2は協力してくれるようだな。大規模探索はこれで最後にしよう。SCP-001-F-2との関係は出来るだけ維持したいものだな。」
付録 SCP-001-F-B:これはSCP-001-F-2に行ったインタビューの録音内容になります
備考:このインタビューは■■博士が行いました。護衛は拳銃を装備したエージェントが3名です。
■■博士(以下博士):ベルを鳴らす。
SCP-001-F-2:どこからともなく博士の正面に現れる。
博士:「こんにちは、SCP-001-F-2。」
SCP-001-F-2:「こんにちは、博士。今日は何をお探しで?」
博士:「いや、今日は君にインタビューしたくてね、どうだい?」
SCP-001-F-2:「ええ、構いませんよ。答えられる範囲ならお答えしましょう。」
博士:「そうか、ありがとう。では最初に…君は何時も何をしているんだね?」
SCP-001-F-2:「何を…そうだね、読書か書物の整理をしているかだね。まあ整理と言っても1人だとシリーズものをきちんとまとめて並べるぐらいしか出来ないんだけどね。」
博士:「君はいつからここに居るんだね?」
SCP-001-F-2:「この図書館にって意味なら…最初から、でも時間の流れが良くわからなくてね、具体的には私にも分からないんだ。」
博士:「食事や睡眠はどうしている?体内時計にまかせっきりなのかね?」
SCP-001-F-2:「…私はどっちも必要ないんです、博士。」
博士:「…君は、生物なのか?」
SCP-001-F-2:「私はこの図書館の管理を任されている者です。それしか…私にも分かりません。」
博士:「君はうちのエージェントからサンドウィッチやコーヒーを受け取って食べたと聞いたのだが…」
SCP-001-F-2:「ああ、飲み食いは出来ますし味も分かります。排泄はしないんですけどね。」
博士:「何でだか分かるかね?」
SCP-001-F-2:「たぶん、この図書館にトイレが無いからじゃないですかね」
SCP-001-F-2:彼なりのジョークだったようで少し笑う。
博士:「なるほど、君はここの為に作られたのか?」
SCP-001-F-2:「申し訳ないが本当に分からないんだ、私にも」
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今回の対談の結果SCP-001-F-2とSCP財団は協定を結ぶことに成功しました。
内容は
・財団の書物型SCPの保管場所をSCP-001-F内に建設することを同意、協力する。
・SCP-001-F書物型SCPの解析に協力する。
・財団はSCP-001-F-2の自由を拘束しない。
・〔削除済み〕が発動した場合SCP-001-F-2は〔削除済み〕を実行し事態を収束に協力する。
・〔削除済み〕
■■博士「かなり有意義な対談だった、彼は紳士的に接するならば紳士的な対応をしてくれるようだ。」
捕捉1
時空管理局内の初期に行ったSCP-001-Fの探索データが削除されていることが確認されました。目的は不明です。
捕捉2
SCP-001-Fの存在を時空管理局に報告した人物はその数日後に行方を絶っていたことが分かりました。理由、現在の所在については現在調査中です。
捕捉3
■■■年■月■日にSCP-001-F-2がSCP-001-Fの外で活動している姿が確認されました。その際にSCP-001-Fと外部とを繋ぐセキュリティに異常はありませんでした。
リリなのに出て来るやつ
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