JKが大怪獣バトルの世界に神様転生(?)したら (トイキラー)
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プロローグ
「ヤッバ!遅刻する!」
私の名前は松江るな。特撮、とくにウルトラギャラクシー大怪獣バトルが好きな16歳の女子高生
腕時計は7時55分を差している。学校が始まるのが8時だから急がなくっちゃ。
「あっ!あんなところに子どもが!危ない!」
私は車に惹かれそうになった子どもを助けて、自分が惹かれてしまった。
「ああ、あの子助かったんだ。痛いけど良かった。私死んじゃったのか・・・残念だな、オーブもまだ始まって無いのに・・・こんな風に死んだ時はウルトラマンが・・・そんなわけないか。あれ?体が光に包まれてく・・・」
「気がついたか?」
「誰?そしてここどこ?」
気がつくと私は真っ白な空間にいて、目の前に白い髭、白い服の老人が立っていた。
「わしは神じゃよ。」
「なーんだ、ウルトラマンじゃ無いのか。」
「なんでがっかりするんじゃ!神じゃぞ!神!」
「神様だったら葛葉さんが良かったー。」
「あいつはちょっと違う。それよりお主、転生したいと思わんかね?」
「転生?」
私は首をかしげた。
「いいか?現世で普通に生きた者は天国、極悪人は地獄、そして現世で徳を積んだ者は転生ができるんじゃ。さあ、どこでも、どんな者でもいい。言うんだ。」
「じゃあ、大怪獣バトルの世界のレイオニクス!」
ダメ元で言ったが神様は頷き、あの機械を出した。
「これは!バトルナイザー!?」
「そうじゃ。怪獣はあの世界で自分で探せ。」
「ありがとうございます!あと・・・着替えていいですか?」
「まあ、いいじゃろう。一旦お主の家に連れて行くから準備が出来たら目をしばらく閉じろ。レイオニクスバトラーの世界にいる。」
「何から何までありがとうございます!」
私はお気に入りの白いワンピースに着替え、食料や着替えやらをリュックに詰めて目を閉じた。しばらくして目を開けるとそこは大怪獣バトルの世界だった。
そこではツインテールとパゴスが戦っていた。ツインテールも尻尾でパゴスを攻撃するがパゴスは距離を取り、破壊光線を吐いた。破壊光線はツインテールに当たり、ツインテールは地面に倒れ、パゴスは満足げに歩いていった。
「大丈夫!ツインテール!」
ツインテールは弱々しい声を上げた。その時だった。バトルナイザーの3つの画面が光り、カバーが開いた。これは!
私はバトルナイザーをツインテールにかざした。すると私の予想通りツインテールはバトルナイザーに入り、1番上の画面に現れた。
「さてと、怪獣も1匹捕まえたし、行きますか!」
私は気の向くままに歩いていった。
「さて、私は他の者も探さなくては。うまくあの世界を救ってくれよ。」
そう言って神様は銀色の巨人の姿になり、空間に穴を開けて、飛んでいった。
若干短い気もしますがプロローグですし。
最初は単純に神様転生だったのですが気が変わって銀色の巨人による転生にしました。
銀色の巨人とは誰なのか?世界を救ってくれとは何なのか?次回もお楽しみに!
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1人目の男
1話 初めての戦い
「さて、怪獣も仲間にしたけどどこ行こうかなー?」
歩いて行くうちに崖に着き、下には砂浜と海が広がっていた。
「そう言えばレイオニクスになったからレイみたいに身体能力上がってるのかな?試してみよ!えい!」
私は崖から飛び降りた。
結論から言うと、変わりませんでした。
「いたたた。」
幸い、下が砂浜だったので骨が折れた感じは無かったが、足がジンジンする。
「それにしても綺麗な海ね。水も冷たいし、ここで足冷やそ!水着もあるし。」
私は岩陰に行って、持って来た白ビキニに着替え、海に入った。この星では夏らしく、暑さや痛みを忘れられる冷たさだった。
「そうだ!ツインテールって海の怪獣だったよね。出してあげよ。」
私がツインテールを召喚しようとしたその時。
「そこの可愛い君。俺とイイコトしない?」
スチール星人が歩いて来た。私可愛いかな?胸は大きいけど。
「ちょっとこっち来て俺の宇宙船で楽しいコトしようよ。」
私は腕を掴んできたスチール星人を振り払った。するとスチール星人は背中を打ったようだった。
「いった!あーこれは背骨が折れちゃってるなー慰謝料が必要だなー。 おっ!君レイオニクスか。ならバトルしてもらおうか!」
私はバトルナイザーを見て、ツインテールを心配したが、ツインテールは気合い十分と言うように、鳴き声をあげた。
「よし、わかった。行け!ツインテール!」
「バトルナイザー!モンスロード!」
3つの画面が光り、あの懐かしい音声が響く。カードが表れ、スキャンされて、ツインテールが地を揺らして出て来た。
「ほほう、ツインテールか。だが俺のデスコングキングにはかなわねー!」
えっ!アイツ私の聞き間違いじゃなければデスコングキングって言った?デスコングキングってジャンボーグAの怪獣よね?ギャラクシークライシスってウルトラ怪獣以外も来てるの?そして召喚されたのは聞き間違いではなくデスコングキングだった。
デスコングキングはツインテールに体当たりしたが、ツインテールは尻尾を絡ませ、投げ飛ばした。
「ちっ!立てデスコングキング!立ってデスコングボール!」
デスコングキングは体を丸めてツインテールにぶつかって行った。流石の猛攻にツインテールは倒れそうになるが、私は次に来る方向を見極め、ツインテールに掴ませた。
「なっ!なに!」
「よくやったツインテール!テールスマッシュ!」
ツインテールはデスコングキングを持ち上げ、尻尾で空高く打ち上げ、尻尾の間に光の玉を作り、それをデスコングキングに打ち込んだ。あれ?私の知ってるテールスマッシュと違う気がする。デスコングキングは地面に落ち、よろめきながら爆発した。
「そんな!俺のデスコングキングがツインテール如きに!」
「背骨はもういいのかしら?」
「あ、しまった!こんな時は・・・逃げる!」
「待ちなさい!」
私は逃げるスチール星人を捕まえ、質問した。
「この星の名前は?あと街はどこにある?」
「なんだお前、レイオニクスとしてこの星で戦うために来たはずだろ?なのに星の名前を知らんのか?」
「あ、えーと・・・」
「まあ、いい。この星の名前は惑星ロッセオ。いろいろなレイオニクスがいるが実はレイブラット星人の後継者になろうとしている者は少数で、だいたいが戦いたい欲求を満たすために戦いたい時戦う。といった感じだ。このまま東に100キロくらい歩いたところに街はある。レイオニクスバトルに勝てば商品をタダにするところもある。」
「へー、ありがとうございました。」
「なーにいいってことよ。俺の名前はガネル。また会おう。」
親切に教えてくれたスチール星人ガネルに別れを告げ、私は東に歩いて行った。勿論ビキニから着替えたよ?
「大怪獣バトルファイル!今回の怪獣はこれ!
古代怪獣ツインテール!
太古の海に生息していた怪獣で、牙と尻尾に麻酔を持っている。体の上にある緑か青に光っている部分は人間で言う三半規管。ジャックのスペシウム光線も効かなかった。
次回も見てね!
やだこれ!一人でやるのめっちゃ恥ずかしい!」
怪獣の鳴き声は見てない奴がいるので中途半端にならないように書かないでおきます。次回もお楽しみに!
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2話 怪獣の声が聞こえる青年
私が町へ行くため歩いていると突然空から光弾が飛んで来た。私はそれをかわしてバトルナイザーを構えた。光弾が飛んで来た方向を見るとギエロン星獣いやギエロニア!?が飛んでいた。うそ!グア軍団もいるの!?はしゃぎながらもツインテールを召喚しようとしたその時、ギエロニアは空中で爆発した。そして一人の人間?が落ちてきた。
「大丈夫ですか!?」
「いてててて。また失敗か。うん?君は?」
「私、松江るなって言います。それよりギエロニア爆発して中から落ちてきましたけど大丈夫なんですか?」
「ああ大丈夫。いつものこと。」
「それともう一つ。なんで私に光弾を飛ばしてきたの?」
「えっ!うそ!ごめん!当たっちゃった?」
「いえ、当たってはいませんけど。」
「ごめんね、起動が逸れてそっち行っちゃったみたい本当ごめん!」
「いや大丈夫です!」
「あっ、名前言ってなかったね。俺の名前はサロメ星人メロ。よろしく。」
「こちらこそ。」
「そう言えば、るなちゃんどっか行くの?」
「ええ、町へ行こうと思ってます。」
「ふーん。なら俺も行くよ。また材料買わなきゃだし。」
こうしてメロと一緒に歩いていると怪獣の泣き声が聞こえた。「鳴く」じゃなく「泣く」ね。その声が聞こえた場所に行くと「だだっ子怪獣ザンドリアス」がいた。
「どうしたのかしら」
「母親とはぐれたらしいな。」
「なんで分かるの?」
「俺は怪獣の考えが分かるんだ。」
「なるほど、本来は頭の角で親と交信するけど折れちゃってるのね。ねえ、あなた私と一緒に来ない?私もおかあさん探し手伝うから!」
ザンドリアスは嬉しそうな鳴き声をあげ、私のバトルナイザーに入っていった。
「というかこの怪獣飛べたよね。よし、仲間になったばっかで悪いけど町まで乗せてって!」
「バトルナイザー!モンスロード!」
私がザンドリアスをモンスロードするとザンドリアスはうまいこと飛びながら私を乗せた。
「よし、俺もやるか。行け!メルバ!」
「バトルナイザー!モンスロード!」
「へー、そっちはメルバなの!ねえ!町まで競争しよ!」
「おいおい、メルバは飛行速度マッハ6でザンドリアスはマッハ8だろ。どう考えてもこっちが負けるじゃん。」
「あなたも怪獣に詳しいのね。」
「まーね。」
「よし、競争はしないけど町まで飛んでくよ!」
私とメロはザンドリアスとメルバに乗って町へ向かった。
大怪獣バトルファイル!
「今日の怪獣はサロメ星人!」
「うそーん!?」
「冗談よ。改めて今日の怪獣はこれ!
だだっ子怪獣ザンドリアス!
大きな翼が特徴的な怪獣で、その翼でマッハ8で空を飛ぶことが出来る。頭の角で母親と交信することが出来る。」
「武器は口から吐く光線だな。」
「そう。次回も見てね!」
ネタはあるのに書けないで貯まってる新規小説が結構あるんですよね。それも頑張って更新せねば。それでは次回もお楽しみに!
るなと被ってるのは気にしない。
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3話 太陽系第3番惑星人のバトル
・ザンドリアスが泣く
これらの点から今週のジードは本作品のパロディであると判断して怒りに任せて更新しました。本編どうぞ。
「おし、ここらで降りるか。」
メロに合わせて私もザンドリアスから降りる。
「今気づいたけど、メロの腕にあるそれって・・・」
「これ?これはメカヤドカリンを作ってたときに突然空から槍が落ちてきてそれに触れたらこんなブレスレットになったんだ。メカヤドカリン割と高かったのに・・・」
やっぱり間違いない。あれはウルトラブレスレットだ。でもなんで?考えてる内に市場に着いた。色々な宇宙人が店を出したり、品物を買ったりしている。
「んじゃあ、俺は向こうに行くけどそっちはどうする?」
「私は適当にブラブラしてる。」
「分かった。じゃあ後で入り口の所でね。」
そういってメロは人(宇宙人?)ごみに消えた。
私は近くに居たマーキンド星人の店を覗いた。
「食品はあんまし地球と変わらないかな?と言うか値段高過ぎるでしょ!」
「ヘッヘッヘ安くして欲しかったら俺様を説得するかレイオニクスバトルに勝つかさ。」
「お願い、まーけて♡」
「俺様には嫁がいるから色仕掛けには屈しないさ。」
「じゃあ後者で。」
私の渾身の萌え顔は通じなかった。私達は近くの開けた場所に移動した。
「改めて、俺様はマーキンド星人バイヤだ。行け!サメクジラ!」
「私は松江るな。太陽系第3番惑星人。行け!ツインテール!」
2体の怪獣が地面に降り立つ。この組み合わせだったら海の方がよかったかも。
「ヘッヘッヘ、このサメクジラは俺様が裏ルートから仕入れた一級品さ。」
そっかⅩでそんなこと言ってたね。
「サメクジラ!突撃だ!」
ツインテールはサメクジラの突進をもろに受けたが直ぐに態勢を立て直した。
「OK!サメクジラを掴んで!」
再び向かって来たサメクジラに対してツインテールは尻尾を構える。しかし突進が直撃して倒れこむ。分かった、このツインテール、めちゃくちゃ体が硬い!
「さあ、俺様達の真骨頂だ。」
そうバイヤが言うとサメクジラは地中に潜った。私がどこから出てくるか探しているその時だった。
「ニードルスラッシュ!」
バイヤが叫ぶとサメクジラが地面から飛び出してツインテールを貫いた。ツインテールはもがき、私はバトルナイザーに回収した。
「ヘッヘッヘさあ、どうする?」
私はバトルナイザーに目をやるとザンドリアスが気合十分という表情をしていた。
「OK!行け!ザンドリアス!」
「何度やっても同じことだ!」
サメクジラは再び地中に潜った。ザンドリアスはじっとさせてる。
「ニードルスラッ・・・」
「飛んで!ザンドリアス!」
ザンドリアスは攻撃をかわして飛び上がった。
「んなっ!」
「ヨルゴビーム!」
ザンドリアスの口から放たれた光線がサメクジラに直撃する。砂煙が晴れるとバイヤはサメクジラに抱き着いた。
「大丈夫か!マイハニー!」
まさか・・・
「嫁って・・・」
「このサメクジラさ。おー痛かっただろ。戻って休め。」
バイヤはサメクジラをバトルナイザーに戻した。私の萌え顔サメクジラに負けたの?ザンドリアスが優しい声をあげてるけどそれも逆につらい。
「あー・・・そうだ!勝負に勝ったから俺様の店から好きな物持ってっていいぞ。」
「アリガトーゴザイマース(棒)」
バイヤは照れてた。私は取り合えず立ち上がってザンドリアスを戻した。
「おー!るなちゃん色々ゲットしたねー。」
「ついでに心の傷もね・・・」
「なんかあったの?」
「あったの。」
「ザンドリアスー、るなちゃんどうしたの?何々?(僕の口からはとても・・・)あー、うん、もう触れない。」
大怪獣バトルファイル!
「るなちゃんの心が折れたから俺が紹介するよ!今日の怪獣はコレ!
海獣サメクジラ!
海中でも活動できる海獣で、宇宙人達には生態兵器として利用されている。必殺技は頭の角での攻撃、ニードルスラッシュ。
次回も見てね!」
「見ーてーねー」
「るなちゃん!?」
カッコイいサメクジラが書けたので満足。嫁がいるとそれ以外が目に入らなくなる。それでは次回をお楽しみに。
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4話 暴走する遺伝子
燃え盛る町。見上げるとウルトラ戦士のような姿のロボットと怪獣型のロボットが対峙している。
「お前はこの宇宙船で逃げろ!」
「嫌だ!僕も戦う!僕が戦うんだ!」
「だめ!メロは逃げるの!逃げて生き延びて!メロなら大丈夫だから・・・」
嫌がる少年を男と少女は宇宙船に押し込み、起動させる。
「お父さん!サナ!うわああああ!」
少年の叫び空しく星は遠くなっていく・・・
「はぁはぁ・・・またこの夢か。」
飛び起きたメロの隣から寝息が聞こえる。
「全く・・・のんきなだなぁ。
待ってろ。必ず力を付けて戻るからな・・・
さてとまだ暗いし寝るか・・・くはぁ!?」
メロの腹にるなの足が乗っかる。
「るなちゃん寝相悪いんだな・・・」
「アレ」から1日後
「るなちゃーん!それ取って。」
「はい、これ?」
「ありがと。」
えー、私はあれから立ち直りました。
「うーんと・・・出来た!」
「おー!で、何コレ?」
「移動出来て泊まれる場所だよ。これからの旅に便利でしょ?」
「確かにね。じゃあ中も見せて?」
「いいよ。ちょっと待ってね・・・」
メロがドアを開けようとしたその時だった。
「見つけたぞ!サロメ星人のレイオニクス!」
「どちらさまかな?」
「わたくしはクール星人ヒッシャー。レイオニクスバトルを挑ませてもらう!」
「へぇ。でも、なんで俺に?」
メロはヒッシャーに背を向けようとした。
「君はレイブラットの後継者を目指している。そう聞いてね。」
その言葉にメロは振り向く。
「待って!横からごめん!この星の人は戦いたいから戦うって感じじゃなかったの?」
「だいたいがそうさ。だが、わたくしやメロ君のように真剣に後継者になろうとしてる者もいるのさ。そういう者どうしなら良いバトルになると思ってね。」
「そこまで言われちゃ仕方ないね。場所を移そう。」
私達は場所を移した。夕焼けに照らされる荒野に2人の影が伸びる
「お互い全力でいこうかメロ君。行け!ノコギリン!」
「行け!ベムラー!」
メロの怪獣ってベムラーだったの!?ノコギリンがベムラーに突進しながら顎を構える。それに対し、ベムラーは尻尾を打ち付ける。ノコギリンは立ち上がりレーザー光線を連射してきた。そのビームが的確にベムラーの急所に当たっていく。怯んだベムラーにノコギリンはパンチや角でさらに攻め立てる。次第にメロの表情が曇っていく。
そして悪夢は起きた。
「うああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
メロから紫色のオーラが溢れ、レイブラット星人とニセ・ウルトラセブンを合わせたような赤い姿に変わった。同時にベムラーも真っ赤に変わった。
「なんだその姿は!」
「ハァ・・・ハァ!ペイル熱線!」
「ぐはぁ!馬鹿な!このわたくしとノコギリンが負けるなどおおおお!」
ベムラーの口から放たれた熱線がヒッシャーもろともノコギリンを消し飛ばす。
「メロ・・・?」
メロは私を睨みつけてから夕日の方に向かって行った・・・
大怪獣バトルファイル。
「今回の怪獣はこれ。
昆虫怪獣ノコギリン
宇宙から来た昆虫がレーザー光線を浴びて巨大化した姿。角での攻撃とそこから放つレーザーが必殺技。
こんなことしてられない。準備していかなきゃ。
はい、唐突のシリアス展開wテコ入れとかじゃなくこういうシナリオなんです。3話までそんな雰囲気なかったのもここで落とすためです。それと大怪獣バトルファイルもキャラやテンションに合わせて多少変化させてます。
メロ達はどうなるのか。次回をお楽しみに!
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5話 逃げない心導く勝利
それでは久しぶりに本編どうぞ!
「行かなきゃ。」
まだ空には星が輝いている。でも関係無い。結局昨日は気絶するように寝てしまった。けどそうしている間にもメロが暴走している。それを止めなきゃ。
メロの進んだ方に歩いて行くと、朝日が大地を照らし始めた。すると沢山のレイオニクスが倒れていた。
最後まで怪獣とのリンクを切らずに相棒と共に命尽きた者。リンクは切ったものの、仲間を失い、泣き叫ぶ者。
「ひでえ有り様だろ?これ全部あのサロメにやられたんだぜ?」
聞き覚えのある声に振り向くとそこにはスチール星人が立っていた。
「ガネル・・・」
「覚えててくれたか。奴の力は圧倒的だった。挑んだレイオニクス・・・いや、挑まなかったレイオニクスもことごとく倒された。俺も1体失った。ギリギリで逃げられたがな。」
一瞬、薄情に思ったけど、ガネルの顔を見ると目と思われる部分から一筋の涙が伝っていた。
「こんな思いする人を増やしちゃいけない!やっぱり私が止める!」
「ああ、頼んだぞ。これ、あのレイオニクスが置いていった槍だ。君が持っていてくれ。」
「ありがとう。」
私はウルトラランスをブレスレットにして腕に着けて走り出した。メロを止める為に。
「初めて会った時から何となく感じたよ。君は他のレイオニクスと違う。頑張れ、君ならあのサロメを止められる。」
頭上に太陽が輝く頃、私はメロを見つけた。メロは他の宇宙人を襲っていた。ニセ・ウルトラセブンとレイブラット星人を合わせたような姿は変わらない。私が来たことに気づくとこちらを向いて、バトルナイザーを構えた。昨日呼び掛けた時振り向いたのとは違い、ただ猛獣が獲物に気づいたといった感じだった。私も構え、メロのからは深紅に染まったベムラー、私のからはツインテールが召喚された。
ベムラーはいきなりペイル熱線を発射した。メロが指示の声を出さない分、攻撃が読み取りづらい。でも負ける訳に行かない。負けちゃいけない。ツインテールがかわすと熱線は私の上空を通りすぎた。後ろで山が爆発する音が聞こえた。背筋が凍ったが、ツインテールに距離を積めさせ、尻尾でベムラーに攻撃した。しかしあまり効いておらずベムラーは蹴りを入れ、地面に横たわったツインテールに噛みつこうとした。ギリギリでかわし、ベムラーの顔面に尻尾を絡みつけ、、ツインテールは立ち上がった。そのまま投げ飛ばし、ベムラーは岩山に突っ込んだ。怒ったベムラーは尻尾や蹴り等、目にも止まらないスピードで連続攻撃を仕掛けてきた。ツインテールの顔にも疲れが見える。いやだ、負けないで、死なないでツインテール!私がメロを止めなきゃ、暴走を止めなきゃ!
「あぁぁああぁぁあ!お願い!私達に力を!!」
その時、ツインテールが光輝いた、。眩しくて姿はよく見えないけど、全身のトゲが大きくなっているようだった。ベムラーも目を反らして攻撃を止めた。
「ツインテール!テールスマッシュ!」
2本の尻尾の間にエネルギーが溜め込まれ、巨大なボールのような形になり、ベムラーに発射された。直撃を受けたベムラーは強制的にメロのバトルナイザーに戻った。メロは一瞬戸惑ったが、私を睨み付けて襲ってきた。身構えた瞬間腕に着けていたウルトラブレスレットが輝いた。これがテレビでのアイスラッガーの役目なら・・・私はウルトラブレスレットをウルトラスパークの形状にしておもいっきりメロに投げつけた。ウルトラスパークはメロを直撃し、メロは人間の姿に戻り、気を失ったように倒れた。私はメロの方に駆け出し、地面に横たわる前に抱きしめた。夕暮れの中、静かな時間が一瞬流れた。
「俺は・・・何を?なんでるなちゃんが泣きながら膝枕してるの?」
「・・・お帰り、メロ!・・・」
「そっか・・・俺はレイオニクスの遺伝子によって暴走してたのか・・・」
「胸の傷、大丈夫?」
「え、傷?・・・うわ!何これ?」
メロはシャツを脱いでぎょっとした。メロの胸にはウルトラスパーク形の傷があった。
「痛くは無いの?」
「うん、特には・・・ちょ!触ると凄い痛い!」
「じゃあ、メロは暴走しない!もう大丈夫なはず!」
「るなちゃん・・・その根拠は何?」
「あー・・・えっと、女の勘?」
「考えてみればそうだ。なんでるなちゃんはそんなに情報を知ってるの?なんでそのブレスレットを使いこなしてるの?」
「・・・」
私は黙るしか無かった。別の星で1度死んで神様に頼んだらこの星に来た。なんて言ったらメロはどんな反応をするだろう・・・
「ねえ、るなちゃん、何か俺に隠してる?」
大怪獣バトルファイル!
「今日の怪獣はこれ!
宇宙怪獣ベムラー!
宇宙の平和を乱す悪魔のような怪獣で必殺技は口から出すペイル熱線。」
「メロがレイオニクスの力で暴走した時にはレイオニックバーストとして体が赤くなったわね。でも私のツインテールが光ったのはなんでだろ?」
「それよりもるなちゃん俺に何か隠して・・・あー!逃げないで!えーと次回も見てね!」
今回のサブタイはオーブ+エレメントですw
何のために戦うかによって発狂した後の使役怪獣の変化が違うって感じです。メロの暴走は止まってもシリアスは続きます。
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