アクセル・ワールド 闇の不死鳥(仮) (羽撃鬼)
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第1話 プロローグ

自己満足作品です。それでもいいならお願いします。


「さあいきなりだけど華麗に転生の時間だよ。」

 

気づいたら目の前に巨大な某神喰いのアバドンがいた。

 

「は!?」

 

いやなぜアバドンがいる。もしかしてコイツ喋った?いやでもあり得るか?声帯がしっかりあるかも怪しんだぞ。しかも大きさのみウロヴォロスって最弱卒業←混乱中

 

「あ~、混乱中悪いんだけど、それただの転生装置。」

 

後ろから聞こえた声に振り返るとそこには有名な出落ちキャラ エリック・上田さんがいた。

 

「いや、酷くないかな。僕にはもっと華麗な姓が有るというのに。否定はできないけど。」

「えっ、怒ったりはしないんですか?」

「ははは、華麗な僕はその程度で怒ったりしないよ。成り立てといえど神だもの。」

「えぇ!神? 神喰らいが神になったんですか?」

「そうだよ。ならちゃんと自己紹介しよう。僕はエリック、被食神エリック、アラガミに喰われた人類を代表して神になったものだ。『エリック上だ』えっ、ウワァァァァっていきなり何を言うんだ。つい条件反射で叫んじゃったじゃないか!」

 

やはりこのエリックは自分の知ってるキャラと同一人物のようだ。

 

「アッごめん、ぶっちゃけ知ってるキャラか確かめたかったから。」

「まあいいけど、前の奴なんか僕のことを出落ち神とか呼んできたから、望む特典とパシリ体質つけてギャグ時空にランダムに送ってやったよ。彼元気にパシリに励みつつ、僕に対して裏でこそこそ復讐の芽を紡いでるよ。まあ、僕の管理する世界とは繋がってないんだけど(笑)」

「そういえば神様、転生についてなんですが」

 

エリックが神ならGEにとばされるかもと思いつつ聞いてみた。

 

「僕のことはエリックでいいよ。まあ安心してね、僕の生まれ故郷に送るつもりはないから、君の行きたい時空でいいよ。」

「じゃあ、アクセル・ワールドでお願いします。もちろんオリジネーターで」

「わかったよ。特典を決めなきゃね。」

「カラー考える前に能力でもいいですか?」

「いいよ。どうぞ。」

「Dies iraeの闇の賜物(クリフォト・バチカル)をメインアビリティにして必殺技を『創造(ブリア) 死森の薔薇騎士(ローゼンカヴァリエ・シュバルツバルド)』でお願いします。Levelが上がれば他の聖異物や能力なども手に入れる事が出来るように、あっ詠唱しなくてもいいし、してもいいって事でただし詠唱すれば威力が上がる。アバターはベイ中尉をそのままデュエルアバターにしたもので、服装もそのままでお願い。『ふんふん、もう見た目ベイ中尉だね。Brain burst手に入れてからすぐにドイツ移住したってことでいいかな?』いや、level4に成ってからでお願い。『無制限中立フィールドでもポイントは手に入るからだね。』ええ、それでアバター名なんですけどカラーじゃない方は『カズィクルベイで良いよね?』はい、お願いします。」

「じゃあ、次は設定だね。生まれは日本で日本人とドイツ人のハーフBrain burst配布後はドイツ育ち、原作開始初期に梅郷中学2年に編入。編入時期は黒雪姫入院時、暮らしは一人暮らしってな感じでかな。どうかな?」

「それでお願い。カラー名なんだけどブラッドはもう居るしどうしようか?『ドイツ語のBlutはどうだろうか、これも血だよ。』じゃあそれで。これでアバター名は【ブルート・カズィクルベイ】よし完成。」

「向こうでの君の名前は【ヴィレム・ハーケンベルグ】で愛称は【ヴィル】だからね。ということで転生装置起動!」

 

エリックの一言で忘れていた超巨大アバドンが動き出した。

 

「喰われたくない!」

 

そんなことを叫んでいる間も超巨大アバドンは近づいてきとうとう目と鼻の先までやって来たでかいなーという場違いな感想を抱いていると超巨大アバドンは口を大きく開いた喰われると思って目をつむった瞬間

 

「転生チケット射出」

 

というエリックの声が聞こえると目を見開いたら目の前には真っ黒な巨大な何かがそれがぶつかった瞬間意識が途切れる前に

 

「大当たり」

 

という場違いなセリフが聞こえたきがした。

 




鎌鼬さん、アドバイスありがとうございます。下手ですが感想いただけたら嬉しいです。


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第2話 始まりと目覚め

「ヴィル~、ヴィル~、私の可愛いヴィレム~」

 

そんな声が聞こえるとともに目が覚めた。

 

「目が覚めた~、お母さんだよ~。」

 

そこにはまだ成人していないような少女がいた。だがそんなことを考える間もなく強烈な睡魔によって眠りについた。

 

「ヴィル~、お寝むの時間なの~。」

 

少女の名前はヘルガ、母親らしき人物から姉だと聞かされた。小学生になる前に母が死んだ。ほとんど仕事に出ていたため接したことが余りなかったため実感がなかった。その時は思いもよらなかったがある日、父親らしき男が現れた。目につくと暴力を振るってきたので家にいるときは押し入れの中に閉じ困ったりしていた。ある夜、目覚めると父親の部屋から嬌声が聞こえてくる。こっそり中を覗くと父親に抱かれ嬌声を上げる姉の姿が衝撃のあまり声が出てしまった。それに気づいた父親はゲラゲラと笑いながらこう言った

 

「お前は知らなかったな。お前は俺がヘルガに孕ました子だ。」

 

否定したかったが何故だか反論できなかった。それを見た父親は

 

「おい、ヘルガ。ヴィレムが見てるぞ。」

 

とヘルガに声をかけたが戻ってくるのは嬌声ばかり。それを聞いて俺は押し入れの中に逃げ込んだ。それから時間がたち朝になった。押し入れから出るともう父親は家にいなかった。いつものように俺を可愛がるヘルガのことを鬱陶しく感じ始めた。それが自分の成り立ちを憎み始めた元凶となった。

それからさらに月日が流れた。小学1年生になったある日ニューロリンカーに見慣れないメッセージがあった。薄れていく原作知識よりBrain burstの配布だと分かった。速攻でダウンロードした。『Welcome to the Accelerated World』の文字が現れた。

 

 

「やあ、ひさしぶりだね。」

 

赤髪サングラスの軽薄そうな男エリックが現れた。どうする?→道具→オウガテイル→投げる

 

「なんでオウガテイルがここに!ウワァァァァ」

 

エリックの頭にオウガテイルが噛みついた瞬間、謎のエフェクトが………マスク・ド・オウガが現れた

 

「華麗なる僕の華麗なる変身堪能したかい?」

「華麗なる変身っていうか喰われただけなんじゃ。」

「いやいや違う、僕は被食神エリックの別人格。その名も捕食神マスク・ド・オウガ エリックを喰らい、ソーマに叩き切られたオウガテイルの破片とエリックのシスコン魂が融合昇華した存在だ。エリナを愛でる事なら友人のメルクリウスとの、お互いの至高の存在について語り合う会をほぼ永久に語れる具合だ。そもそもエリナの可愛さと来たら(略………)」

「そろそろ本題に入ってもらえますか?」

「ああ、ごめん。アバターのことだけど設定した通り生成したから安心してね。転生の時のことなんだけど、僕大当たりって言ったよね。」

「ああそういえばそう言ってた気がするけど何か意味があるんですか?」

「もちろんだよ。転生チケットがレアなほど転生後に後付けでボーナスが得られるんだよ。まあ、起きたらBBのメニューを開いてみるといいよ。もう送ったからじゃあね。」

 

ポンっという可愛らしい効果音とともにエリックに戻った

 

「僕、何をしてたんだっけ?………あっ、やばもう時間じゃん。どうしよう、あっそうだ初期BP増やしとくね。ボーナス装置、発射ァ(華麗なエリックシュート)!」

 

今度はブラスト弾がエリックの神機から発射され気を失った(夢から目覚めた)。

 

 

俺は起きてすぐ加速した『バースト・リンク』

 

「ここが加速世界」

 

視界全てが青く染まったブルーワールドで初めての加速に感動した。そしてエリックの言葉を思い出した。初期BPを見てみるとそこには4100BP有った。たぶん初期BPが100BPだったんだろうと思った。ポイントがたくさんあるのだから大丈夫だろと思いつつ200BPを使用してlevel upしてみた。ファンファーレともにlevelが2になったと表示された。レベルアップボーナスでアビリティを習得した。習得したアビリティはこれだ。【永劫(エイヴィ)破壊(ヒカイト)】プレイヤーや自意識の高いエネミーを倒せば倒すほどステータスを強化していく。ただし強い戦闘衝動に駆られる。膨大なBPを消費してステータス・アビリティ・スキル・必殺技の強化が可能 らしい。豪いチートだ、だがこれで俺はポイントがある限りほぼ無限に強くなれる。笑いが込み上げてくる。

 

「クハァ」

 

 



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第3話 狩りと王

あれから俺は狩りという名の戦闘を繰り返していた。

 

「オラオラァ、どうした。その銃は飾りか?格下相手にビビッてのかぁ?ふざけてんじゃねぇぞ、この劣等がぁ。」

 

今俺は自分よりlevelが上のいずれ赤の王と呼ばれるアバターと戦闘していた。

 

「チッ、俺は近距離が得意じゃねえのによぉ。まあ、いいぜ、見せてやるよ。」

 

そういってライダーは距離を取り《ヘリオス&エーオース》を構え、撃った。

 

「クハァ、いいぜ。そうだ。そう来なくちゃ、面白くねえだろ。なら、俺も見せてやるよ。___形成(イエッツラー)。」

 

体を突き破るように朱い杭が生えてきた。それをライダーに向けて射出した。ライダーは驚き避けようとしたが、避けきれずに複数被弾した。

 

「グハ、テメェ近接だけじゃなく遠距離にも対応できたのか。なんだそれは、HPだけじゃなく必殺技ゲージまで削れたぞ!」

「テメェ、ンなこと敵に聞くんじゃねぇよ。自分で考えれねぇのかよ、この劣等がぁ。」

 

俺はそう言ってライダーに向けて杭を飛ばし続けた。杭と銃弾、二人の攻防が続き、

 

「アアァ、いいぜ。ここまで楽しましてくれた礼だ。テメェには俺の夜で散ってもらうぜ。___創造(ブリア)。」

 

その一言から周りは紅き夜に染まっていく。やはり周りの空間が変化していく様は対戦相手のライダーはおろか観戦者のアバター達も声が出ないようだ。

 

死森の薔薇騎士(ローゼンカヴァリエ・シュバルツバルド)___。」

 

杭が生える。杭が生える。地面から、建物から、観戦者達がいる場所からも杭が生えてきた。

 

「空間が書き換えられていく。もしかして、これは《心意》いやでも《過剰光》は出ていなかった」

 

ライダーは一人考察していた。そこへ俺は、

 

「戦闘の最中に考え込んでねぇよ。だが、どうだ。俺の夜は最高だろぉ?吸い殺してやるから覚悟しろやぁ。」

 

そう言って大量の杭をライダーに向けて放った。周囲を囲むように存在する杭のせいで避ける間もなく串刺しになった。そしてライダーに突き刺さった杭がライダーHPを吸い取っていく。やがて、一割に満たなくなった。

 

「じゃあな、狩りとしては楽しめたぜ。Auf Wiederseh’n.」

 

そして俺自ら杭を突き刺してやった。ライダーのHPが無くなり、アバターが砕け去った。

「クハァ、クハハハハハハハハ。」

 

また一人と狩ったことに笑いが止まらなかった。観戦者達が俺を恐怖するのを感じながらカウントがゼロとなるまでこの余韻に浸っていた。

 

 

その後、levelが4に成った頃、父親とヘルガが事故で死んだ。悲しみはなかった。それよりも俺は自分で殺れなかったことに悔しかった。保護者がいなくなった俺は故母親の実家に引き取られていった。故母親の実家はドイツにあった為、ドイツへ移住することになった。それから月日は流れ、加速世界では【ブルート・カズィクルベイ】の名は王や古参の者達以外からは徐々に薄れていった。

 

 



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第4話 編入と戦闘

ハルユキside

 

黒雪姫先輩の入院中、誤って安全マージンとらずにlevel upした僕は幼馴染のタクと名も思い出せない傭兵(バウンサー)のおかげで安全領域までポイントを回復することに成功した。そんなことより、先輩の退院予定日の一週間前の今日全校集会で2年生にドイツからの編入生が入って来た。彼の自己紹介曰く小学生初期までは日本にいたらしい。念のため、加速して対戦可能者を調べてみた。そこにあったのは、【シアン・パイル】level4これは先日転入したタクのアバターだ。その下に初めて見る名があった。

 

「(【ブルート・カズィクルベイ】でlevelは、6?僕やタクよりも上!先輩に報告しなくっちゃ。)」

 

編入生の方を見ると、目が合った。まるで僕がバーストリンカーであることが悟られたみたいに。

 

 

放課後、僕はタクと共に先輩の入院先の病院へ急いだ。

 

「そんなに急いでどうしたというのだ。ハルユキ君。」

 

先輩は興味深そうに聞いてきた。僕とタクは事情を説明した。

 

「ふむ、ドイツからの編入生か。しかもバーストリンカーか。アバター名は何だったのだ?」

「えっと確か、【ブルート・カズィクルベイ】だったような。」

「何だと、その名は確か。」

「知っているんですか?マスター」

「うむ、奴は我々純色の王がまだlevel6の時、levelが3上だった赤の王を途中から一方的に惨殺したのだ。」

「「ええー、王をですか?」」

「うむ、まだ王でなかった時だ。今戦ったらどうなるかわからんが。何か聞きたいことはあるか?」

「えっと、では僕からいいですか?マスター」

「うむ、何だ?」

「ブルートとは青系の色なんですか?」

「いい質問だ。ブルートとドイツ語で血を意味する。故に彼のアバターは赤色に属する。」

「じゃあ先輩。僕からですが、赤ということは近接戦に持ち込めばいいんですか?」

「あー、それなんだがかつて赤の王と戦った時は最初素手で圧倒していたのだよ。今は更に強くなっていると予想される。近距離・中距離と得意とし、かつて負けたのは相手が超遠距離からスナイプしてカウント切れで負けたためだ。ぶっちゃけ情報が不足しているため対応が取れん。」

「それなら、僕が挑んで来ますよ!」

「えっ本気かい?ハル」

「うん、先輩の為に僕が体を張る必要があるんだよ。」

「ハッハルユキ君、わっ私の為に?!」

「(ハルやマスター青春してるなぁ)」(・∀・)ニヤニヤ

「こほん。ハルユキ君、対戦頑張ってくれたまえ。タクム君もサポートよろしく。」

「「はい」」

 

次の日放課後

 

ヴィレムside

 

昨日は仕掛けてこなかったなぁ。久しぶりの対アバター戦だ。楽しませてくれよ。ッ来た。

 

『Here comes a New challenger !!』

 

「霊域ステージか、相手はどっちだ。」

 

表示されているのは自分のアバター名と【シルバー・クロウ】level2 level差は4

 

「おい、テメェじゃあ役不足だ。バトルロワイヤルモード申請してやっからテメェも入って来いやぁ!」

 

観戦している【シアン・パイル】に挑発する。【シアン・パイル】は分が悪そうだったため【シルバー・クロウ】に確認するとフィールドに降りてきた。カウントも始めからになり、戦闘が再開した。

 

「名乗りなクソガキ、戦の作法だ。」

「ネガ・ネビュラス所属、【シルバー・クロウ】」

「同じく、【シアン・パイル】」

「クハァ、【ブルート・カズィクルベイ】」

 

「「「じゃあ、尋常に勝負しようかぁぁ」」」

 

「ハル、僕が前に出る。ハルは必殺技ゲージ貯めて」

「了解」

 

【シアン・パイル】が向かって来る。【シルバー・クロウ】は周りの水晶を破壊している。

 

「___形成(イエッツラー)_闇の賜物(クリフォト・バチカル)。」

 

体から杭が突き破るように生える。杭が生える様子は初見の奴らは少し引く。故にそこを狙う。

 

「オラァ、ボーっとしてると当たるぞぉ。」

 

杭を二人と周りの水晶に向かって射出した。こっちを向いていた【シアン・パイル】は防いだが、

 

「ガハァ」

「ハル!無事?」

「何とか。」

 

水晶を破壊したことで必殺技ゲージが大幅にたまった。

「クハハハ___創造(ブリア)_死森の薔薇騎士《ローゼンカヴァリエ・シュバルツバルド》。」

 

生える、生える、杭がそこら中に生えてくる。そして空は霊域ステージ特有の神秘的なものでなく紅く禍々しい月がある紅い夜に包まれていた。

 

「えっ、何これ。」

「あ~、ボーっとしてるとこ悪いんだけど死ぬぜ。」

 

杭を【シルバー・クロウ】に向けて射出したが、

 

「いねぇ、どこ行きやがった?………上か?」

「ゲッ気づかれた。」

「オラァ」

 

上空の【シルバー・クロウ】に向けて射出した。

 

「僕を忘れてもらったら困るよ《ライトニング・シアン・スパイク》」

「クハァ、___形成(イエッツラー)_暴風纏う破壊獣(リングヴィ・ヴァナルガンド)。イヤッハァァァー」

「えっ」

 

俺は高速で動き【シアン・パイル】の後ろに回った。

 

「俺に二つ目の形成を使わせたんだ。褒めてやるよ。Auf Wiederseh’n.」

 

パキーンッと音を立て【シアン・パイル】は砕け散った。

 




これで書き溜めたぶんが終わった。


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主人公設定

設定です。追加時記載


主人公設定

 

【ヴィレム・ハーケンベルグ】

日本人とドイツ人のハーフ(生まれは日本)愛称は【ヴィル】

日本人の父とドイツ人の母(姉) 父親と母親(姉)は血の繋がりはない 父親は母親(姉)の故母親の再婚相手 ドイツ移住前に事故で父親+姉共々死亡。

渇望 自らに流れる劣等の血を入れ替えたい

Brain burst配布後(level4到達後)ドイツへ移住

 無制限中立フィールドでエネミー狩りを行う日々

容姿は凶月刑士郎 ただし髪はダークシルバーな為アルビノではない

 

デュエルアバター

 

【ブルート・カズィクルベイ】

見た目は完全にベイ中尉(SS将校服)

Level4時

 アビリティ

  【永劫(エイヴィ)破壊(ヒカイト)】プレイヤーや自意識の高いエネミーを倒せば倒すほどステータスを強化していく。ただし強い戦闘衝動に駆られる。膨大なBPを消費してステータス・アビリティ・スキル・必殺技の強化が可能

 スキル・必殺技

  【形成(イエッツラー)】音声認識で武装の具現化 体から朱い杭のようなものを生やす 射出可

  【創造(ブリア)】アバターの周囲の事象を書き換える覇道型とアバターの特性(自身)を書き換える求道型が存在する 【死(ローゼン)森(カヴァリエ)の(・)薔薇(シュヴァルツ)騎士(バルド)】覇道型と求道型を併せ持つ。フィールド内に紅い夜を展開、周囲から朱い杭を生やす、杭に触れたらその者のHPと必殺技ゲージを徐々に吸い取り、相手に出血状態(バッドステータス)を与える。出血状態は血止めをしないと徐々にHPを削っていく。(傷口を焼く等)

 

原作介入時

Level6

 アビリティ

  【永劫(エイヴィ)破壊(ヒカイト)】 上記

  【白(アル)騎士(ベド)】形成に(暴風纏う破壊獣(リングヴィ・ヴァナルガンド))が追加され、創造に〔死世界・凶獣変生(ニブルヘイム・フェンリスヴォルフ)(真・偽)〕が追加される。

 スキル・必殺技

  【形成(イエッツラー)】闇(クリフォト)の(・)賜物(バチカル) 体から朱い杭のようなものを生やす 射出可 暴風纏う破壊獣(リングヴィ・ヴァナルガンド) ドイツの軍用バイク ZundappKS750 を展開する level3以下では視認できない速さで動ける。

  【創造(ブリア)】【死(ローゼン)森(カヴァリエ)の(・)薔薇(シュヴァルツ)騎士(バルド)】上記 【死世界・凶獣変生(ニブルヘイム・フェンリスヴォルフ)(真・偽)】真 人器融合型の創造で理性は飛び獣のごとく行動する。相手の攻撃パターンを見て学習するレベルの知能はある。相手の攻撃に対してわざわざ回り込んで避けることもできる。偽の能力も使える。 偽 相手より少しだけ早く行動することができる。

 



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第5話 戦闘とそれぞれの後

やっと書けた


ハルユキside

「えっ、タク?」

 

相手の不意を突き、必殺技を叩き込んだはずの【シアン・パイル】が砕けた。僕にはそう見えた。ふと気づいて後ろをみると、バイクに乗った【ブルート・カズィクルベイ】の姿が。僕はなすすべもなく轢かれた。撥ねられたのではなく、轢き潰された。相手のバイクより、僕の硬度が高かったのかわからないが完全に潰されたわけでなかった。だが、中途半端に潰されたせいで痛みも倍感じていた。

 

「痛ぇか?痛ぇだろ――嬉し涙流せやオラァッ!」

「グアァァ」

 

潰されて動けない僕に対して彼は杭による射出で急所を外した攻撃をしてきた。杭が掠ると痛みが、杭が刺さると痛みが、アバターに血は無い筈なのにダメージを受けた場所から出血するような痛みが襲って来る。僕の頭には今痛いということしか考えられなかったが、ふと自分の必殺技ゲージが半分以上溜まっていることに気付いた。それ以上は、随時くる痛みでゲージは上がるが何かに吸われるように徐々に減っていくため、上昇することはなかった。羽は無事、彼は僕を侮っている。なら、

 

「最後まで全力で戦う!それが僕の意思だぁぁぁ!」

 

翼を広げ飛び立ち彼に向って急降下しながら、

 

「《ヘッド・バァァットォォ》」

「なに?自爆特攻かぁ?串刺しにしてんやんよ。オラァ!」

 

彼は僕に対して杭を射出した。もう僕のHPは残り少ないため勝つことはできない。だが、僕は彼にダメージを与えてることを諦めない。もう僕はいじめられるだけの男じゃないんだ。先輩やタクのような仲間のためにも、ただあきらめるんじゃなく最後まで戦う。それが強さの証なんだ!

 

「うおおおおぉぉぉぉ。」

「な?!クソォ!」

 

懐に入れた。なら、このままぶつかるだけ。そう思っていた僕の身の前には彼の体から杭が。

 

「残念だったな。」

 

僕のHPはなくなり、僕の体は砕け散った。

 

 

ヴィレムside

戦闘が終わった。

 

「あ~、やっちまった。なんで俺はいつもああなるんだろう?」

 

おどおどした子が加速するとハイテンションな似非英語を使うバイク乗りしかり、おどおどつうかクネクネした男がバイクに乗ると豹変する刑事しかりと、加速中かなり言動や行動が荒々しくなってしまうのだ。

 

「これ、絶対にトラウマ植えつけたかもなぁ?はあ、マジどうしよう?」

 

よくあるオリ主のように強さを見せつけて仲間にしてもらおうという計画が破綻したかもしれない為である。今後どう対応するかは相手の動き次第、つまり行き当たりばっかりとなることまちがいない。

 

 

ハルユキside

戦闘後、僕とタクは先輩に今日の試合というか虐殺について報告した。

 

「先輩、怖かったです~。」

「おうおう、頑張ったなハルユキ君。」ヾ(・ω・*)なでなで

「(僕、やっぱり邪魔かなぁ?)イチャイチャしてないで話を続けましょう!」

「「イチャイチャなんかしてません(ないぞ)!」」

「ハアー、で?これからどうするんですか?」

「しかし、学校から追い出すことは無理だろうし、勧誘か不干渉かな?」

「でも先輩!あんな怖い人と仲良くなんて出来ませんよ!」

「ハルは怖がりすぎだと思うけど?」

「一方的にいたぶられたら、怖いに決まって………」

「どうしたんだい、ハルユキ君。」

 

戦闘を思い出して、僕は震えた。携帯端末のようにブルブルブルブルブルブル・・・

 

「大丈夫か?ハルユキ君。」

「(普段運動しないハルがあんなに震えるとカロリーをたくさん消費して、少しは体質の改善になるんじゃ?)」

 

ハルユキを心配する黒雪姫をよそに、タクムは場違いなことを考えていた。その後震えが止まったハルユキのこともあってこの件は様子見にすることになった。

 




本当に投稿陣良く書くなぁ
少しずつ書けるようになれるといいなぁ


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第6話 災禍の鎧ともう一つの物語

ハルユキside

あの一方的な蹂躙から数日経ち、先輩も病院を退院した。彼からの僕やタクへの接触はなく、先輩は編入生である彼の手続きに生徒会として会話する程度である。そのことが余り気にならなくなってきたある日、

 

「おかえりなさい、お兄ちゃん!」

 

自宅に帰り、自室に向かっていた僕に向かってリビングの方から声が聞こえた。それから、ハプニングがいろいろとあったものの自称従妹が赤の他人(バーストリンカー)だということが分かった。こんなことをした理由は協力要請で無茶な要求をしてきたので戦うことになったが相手はlevel9の現赤の王だった。彼女【スカーレット・レイン】との戦闘で負けつつも後日先輩と会談することになった。そして会談する日、僕の家には先輩、タクそして彼女【上月由仁子】がテーブルに座っている。何故名前を知っているのかはネームタグを交換したからだ。この時、先輩のタグが黒雪姫だったことはユニコちゃんは本名じゃないことを憤っていたが自己完結した。本題に入るべく会話を続け、彼女は決意を持った目で、

 

「あんたの背中の翼……《飛行アビリティ》を、たった一度だけ借りたい。《災禍(さいか)の鎧(よろい)》を破壊するために」

 

先輩はユニコちゃんの言葉に激甚な反応を示し、拳をテーブルに叩き付け叫んだ。

 

「馬鹿な! あの《鎧》は……すでに消滅したはずだ‼」

「あ……あの。何なんですか、その……サイカのヨロイ、って?」

「あ~、それはしいて言うならば呪われた《強化外装》というべきか。RPGにあるようにこの装備は呪われているとかいうやつだ。使えば呪われ、アバターだけでなく現実の精神にを影響を現す。しかも、全損させたらほぼ確実に倒したアバターのいずれかに乗り移り、同じことが三度繰り返したが、二年と半年前、《純色の七王》で四人目の【クロム・ディザスター】の討伐に参加し、その消滅をかくにんしたはずだが。」

 

その後、当時の【クロム・ディザスター】討伐の《リプレイ》をみんなで観た。ただ見る前に直結用のケーブルの長さで先輩とユニコちゃんが荒れた。僕と先輩とユニコちゃんのやり取りを見てニヤニヤしていたが。それから、明日決行ということで会談は終了した。ニコと先輩が家に泊まるということになったが。

 

 

ニコとの会談があった日の放課後別の場所で

ヴィレムside

 

「あ~、あいつら。何で、接触してこねぇんだよ。」

 

俺は不満を言いながら中野区まで出ていた。ん?なんだ?こっちを見てくる少女がいた。

 

「お前、強いな。私と勝負しろ!」

「あ~、勝負って言っても何する気だ?」

「む。もちろん、拳と拳のぶつかり合いだ!」

「はあ。ソーシャル・カメラの在る所でやったら警察が来るから無理じゃねぇか?」

「問題ない。私の屋敷に戦えるスペースはある。だから、戦え!」

 

何かと思えば戦闘狂にエンカウントしたか、まあ俺も加速世界では戦闘狂になるんだが。そして、俺はその少女に引きずられていった先で彼女がじいやと呼ぶ執事と思われる男性がこちらを見て「大変ですな。」といっているようだった。そしてこちらを興味深そうに見ている父親らしき男性もいた。それから彼女は俺に向かって、

 

「自己紹介をしてなかったな。私の名は千明ちあきだ!」

「ちあきが名乗るなら私も名乗ろう、私は千明宗重郎。ちあきの父親でサウザー・グループの総帥をしている。」

 

思ったより大物の家系のようだった。だが名乗り返さないのは失礼に値すると思い、

 

「俺の名前はヴィレム。ヴィレム・ハーケンベルグだ。」

「む? ハーケンベルグといえばドイツの名家ではないか。」

 

そうなのだ。俺も故母親の実家に引き取られるまでは知りもしなかったことだが、結構名の知れた家系らしい。何故、故母親はこの家を出たのかは俺にはわからんが問題が一つ、現在次期当主候補に俺も入っているのだがもう一人の候補が女性かつ軍人でしかも、当主になるつもりがない。俺には優しい(俺は姉と慕っている)が周りからは恐れられている(養父達も含め)。普段から軍服を着ており事故で負った火傷が顔の半分を占めており、ぶっちゃけ顔出すのがNGな存在である。もうすぐ、行き遅れと呼ばれるもの達の仲間入りするのも時間の問題である。故にもう次期当主扱いとなっているため、

 

「はいそうです。一応周りからは次期当主(確定)候補と呼ばれています。」

「そうか。そうか。なら……」

 

彼は何かを企んでいるように思えた。思考する間もなく、

 

「父様と話してないで、戦え!」

「ヴィレム君。ちあきの相手をしてくれないかな?」

「わかりました。なら、受けて立ちます!」

「私自ら審判を務めよう。ルールは、気絶・降参したら負け。ただし、刃物など傷が残るようなものを使うのは禁止。つまり打撃のみだ。大丈夫かね?」

「上等!」

「わかりました。」

「では、始め‼」

 

まあ。試合がどうなったというと中盤で雨が降ってきたことによる痛み分けで終わった。ちあきは不満そうにしていたが、時々は相手をしてやることになったらかなり喜んでいたがリアルで友人ができたことは俺にとってもいいことだ。ん?あれ?俺友達、いたっけ?まず、グランデだろ?ファルコンだろ?ブロッサムだろ?あれ?三人?しかもそのうち二人は全損してもういないしこいつら加速世界でのことだしリアルではリアルではマジちあきが初?

 

「どうした?」

「いや、自分がボッチだったと再確認してしょげていた所だ。ゲームでは友人がいたのに」……orz

「おい、ヴィレム。本当に大丈夫か?」

 

心配してくれるちあきが女神に見えた。何か脳内でクサレボロ外套がGOサイン出しているが無視しよう。

 

「ああ、ダンケ。ヴィルと呼んでくれ。」

「では、私のことはちあきと。」

「ならついでに私のことも名前で良いよ。」

 

愛称で呼ぶように言ったら自分らも名前で呼ぶように言ってきた。さすがに父親の方は無理だからさん付けで妥協してもらった。その後夕食に誘われご一緒したが、会話中に明日も来ることを約束された。

 

 

 




書いてるうちにちあちあ召喚してしまった。原作に絡みつつマギサガーデンにも絡みたいと思います。


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第7話 外れた物語

時間軸が原作とはズレていると思ってください。


ちあきとリアルファイトした次の日

ちあきside

 

「♪~。」

「どうしたんだ?ちあき、そんなに上機嫌で。」

「ちあちあ~、どうしたの?教えて~?」

「なに、リアルで私と戦える者が見つかっただけだ!」

「「えっ、ちあき(ちあちあ)と戦える人~?」」

 

胡桃と優子はリアルでの強者を思い浮かべた。

 

「ちあちあと、戦えるってことは武人って言葉が似あう人かな?」

「屈強な男かもしれないな。若しくは、ボディビルダーのようなマッチョかも。」

「ちあちあ~、その戦える人って男?それとも女?」

「男だ!」

「歴戦の戦士みたいな風貌だと思うが優子はどう?」

「戦いに明け暮れている人。」

 

二人の脳内にはフードを被った巨大な剣を向けてくる男がイメージされた。「お前はどんな覚悟でここに来た?」と言ってくるような人物が

 

「ちあちあー、危ない人と会っちゃダメー!」

「「優子(部長)?」」

「一人で会っちゃダメー。」

「優子心配しすぎだ。」

「大丈夫だ、部長。じいやも父様も一緒だからな。父様も気に入っているみたいだからな。」

「それは別の意味でも心配なんだが。そういえば、ちあき。例のウサギのアバターの子は見つかったのか?」

「まだだが、どうしたんだ?」

「何気になっただけだ。」

「ちあちあ~。」

「部長。そんなに気になるのならともに来るか?今日うちの屋敷に呼んでいるがどうする?」

 

余りにも心配してくるため提案してみたら、凄い勢いで反応した。

 

「行く行く、絶対行く~。」

「私も行こう!」

「では、決まりだな。」

 

こうして部長たちをヴィルに合わせることが決定した。

 

 

その日の放課後

ヴィレムside

 

「なんだよ、マジであいつら俺をのけ者にしやがって」

 

ハルユキにトラウマを植え付けた自分の自業自得だとは知らない。何故なら向こう側が不干渉を貫いているため情報が入らないためである。

 

「災禍の鎧編に介入できればいいが、何時頃かわかんねぇ。」

 

それが今だとは考えてない。

 

「まあいいか。今日はちあきの家?いや屋敷?に行く予定があるし、何かあれば意地でも介入すりゃいいだろ。じゃあ、行くか!」

 

そして俺はちあきの家へ向かった。

 

 

ハルユキside

放課後僕たちは僕の家に集まった。

 

「よし、ハルユキ君。手順は理解してるな?小娘もどうだ?」

「「わかってます(わかってるよ。というか小娘いうな!)」」

「なら良い。」

「あの?マスター?」

「どうしたのだ?タクム君?」

「編入生の【ブルート・カズィクルベイ】には助けを乞う必要はなかったのですか?」

「ん?なんだテメェ等まだ仲間がいたのか?」

「同じ学校なだけで仲間ではない。というか今の名を聞いて何も感じなかったのか?ハルユキ君を見てみろ!」

 

ニコがハルユキの方を見てみるとバイブレーションと化しているハルユキが、

 

「おい、何脂肪燃焼してんだ?」

「そっちではないだろう!」

「冗談だ。こいつがトラウマってるのか。何があった?」

「対戦したんだよ。かの《ナチスの亡霊》と」

「………誰だ?」

「知らないのか?《吸血鬼》とも呼ばれているヤツを!」

「知らん。そこまで有名なのか?」

「古参のプレイヤーなら知っていてもおかしくないだろうに。後日、古参のプレイヤーから聞けばいいだろ。」

「………ん?いいのか。なら、行くぞ!」

 

「「「「アンリミテッド・バースト」」」」

 

 

ヴィレムside

ちあきの屋敷についたのはいいが部長と呼ばれている女に絡まれていた。

 

「ちあちあは、ちあちあは私の物だー!」

「なんだ、この馬鹿は?」

「優子、落ち着けって。」

「部長が馬鹿なのはわかるが。はあ~、中で話さないか?」

「ん?そうだな。あんた等もそうするだろ?」

「そうだな。優子のことは気にしないでくれ。」

「ああ、わかった。じゃあ、入るか。」

「ああ。」

「って待って~。」

 

屋敷の中に入った後、自己紹介と生まれを簡単に説明した。

 

「ふむ、育ちはドイツなのかぁ。」

「そうだが、つっても生まれは日本で小学生初期の頃までは日本にいたんだがな。」

「家族と離れて大丈夫なのか?」

「何で?」

「何でって、家族と離れて寂しくないのか?」

「生きてりゃ一時期離れることぐらいあるだろう?」

「(精神が早熟しているな、若しかして)君、BBというゲームは知っているかい?」

「「胡桃(副部長)?」」

「クハァ、知ってるも何もやってるがどうした?」

「(当たったか。しかし)ちあきに近づいたのはバーストリンカーだからか?」

「「「えっ?」」」

「何故君も驚いている?」

「マジでちあきもBBプレイヤーだったのか?」

「それ目的で近づいたのではなかったのか?」

「いや。ちあきが戦えって言ってきて、その後拉致されて戦っただけだが?」

「ちあき?」

「拉致ではない!連れてきただけだ!」

「同意がなければ同じだと思うが?」

「うっ。」

「うちの後輩がすみません。」

「ああ、別にいいが。ちあきみたいな可愛い娘とお近づきになれただけで儲けものだ!」

「「「なっ?」」

「そう言ってくれるのかヴィレム君?」

「「誰?」」

「父様、いつの間に?」

「宗重郎さん、どうしたんですか?」

「なに、君のことが気に入ったのでハーケンベルグ家と連絡を交わして来たのだよ。まあ、正式な発表はまた今度だから楽しみにしておきなさい。」(・∀・)ニヤニヤ

 

そう言って宗重郎さんは去っていった。辺りには沈黙が包まれた。

 

「んん!そういえば君のlevelについて聞いてもいいか?」

「強引に話に入ったな。まあ、助かったが。Levelかぁ、6だ。」

「私より下?なら、絞めてやるぅ。」

「まて、落ち着け。」

「ハアァ、俺は一向に構わねぇが。誰とやる?」

「私がちあちあに近づくものを一掃するぅ。」

「大丈夫か、ヴィル?」

「ん?ああ。心配してくれてありがとな、ちあき。」

「グルルルルルルルルゥ。」

「人間のセリフを言ってない?」

「ほら、行くぞ。」

 

「「バーストリンク」」

 




書くとしたら深夜が集中しやすい。でも次の日の講義に差し支える。


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第8話 神からのボーナスの正体

サブタイトルの通り今まで書いてなかった神からのボーナスの正体です。


優子side

自らの体がデュエルアバターに変わっていく。私の姿が、私のアバターである【オレンジ・ラプター】になった。デュエルが開始した。すると目の前にSS将校服を着た白髪のアバターがいた。

 

「なんだ《妖精郷》ステージかよ。つまらん。」

「あたしの好きなステージにケチ付けんなー!」

「これから始まんのは戦闘だぜ。もっと殺伐した方がいいだろ! つか、その阿保面は何だ?まったくもって似合ってねぇ!」

「これ、可愛いだろぉ!というか誰がアホ面じゃあ~!ちあちあと同じことを言って~!」

「俺が戦うのにこんな背景は似合わねぇ。じゃあ、使うか!」

 

そう言って彼は、カードのようなものを出し掲げた。

 

「強制変遷《グラズヘイム》起動!」

 

ステージが書き換わっていく。妖精が居そうなステージから黄金の髑髏で形成された地獄のような城に。聞こえる、この城を形成した髑髏いや、死者達の叫びや慟哭が。まるで、私たちを恨んでいるかのように嘆いている。

 

 

 

ヴィレムside

ラプターと(悪)口を交わしている途中、

 

「(あいつから貰ったボーナス使うか!こんなステージは気に乗らんからなぁ)俺が戦うのにこんな背景は似合わねぇ。じゃあ、使うか!」

 

捕食神マスク・ド・オウガより貰ったボーナスであるステージを変えるアイテムを取り出し叫んだ!

 

「強制変遷《グラズヘイム》起動!」

 

俺の力の源の人物が所属していた聖槍十三騎士団の本拠地であるヴェヴェスルグ城が展開した。

 

「あ~、やっぱここはいいなぁ。どうだお前ら?」

「ななな、いいわけないじゃない!不気味!」

「そうかぁ?だが堂々としてろよ。襲われるぞ、そいつらに。」

 

ラプターの周辺にいた骸骨が騒いでいるラプターに向かって襲い掛かった。そしてボーっと観戦していたギャラリーにも、

 

「うわ~、何これ~。」

「な?何故、ギャラリーである私達にも?」

「ふん!面白い!こんなステージも有るのか?」

「バルキリー、こんなステージ有るわけないだろ。」

「ていうか、これどういう事~。」

「ハァ、ただ無様に隙を晒していたら死者達に襲いかけられるだけだ。ここは修羅を具現化したような城だ。観戦?ンなことが許されるとでも?因みにこのステージを心地よく思っている者を死者達は襲わねぇ。ただ恐怖している者襲い続ける。クハァ、面白れぇ!もう死者どもに襲われてねぇヤツがいるとはなぁ?」

 

そう言って俺は【アルミナム・バルキリー】の方を見た。それに連れてラプターも同じく見た。そこには、死者達に飲食物を献上されているバルキリーの姿が、

 

「バルキリー、私は襲われているのになんでお前は襲われてないんだぁ!」

 

そう言って死者達をさばいている【バイオレット・ダンサー】が喚く。その発言に俺は、

 

「そうだな。このステージの説明をしてやろう。各自死者どもの相手をしながら聞きやがれ。まず、このステージの名前は《グラズヘイム》でこの城の名前はヴェヴェスルグ城。この城全域が戦闘領域になる。ついでにこのステージは俺だけが展開することのできる特殊なステージだ。俺が倒したエネミーや一度でも倒し今では加速世界から退場したプレイヤーを具現化いや、限定的とはいえ復活させる。まぁ、俺に恨みがあるプレイヤーは襲い掛かってくるんだけどな。その骸骨共もエネミー扱いだ。因みに、無制限中立フィールドで展開したら変遷ではなく、この城だけが現れる。後、バルキリーが襲われない理由だがたぶんそいつが戦闘狂だからだと思うぜ!どうだ?」

「「確かに、バルキリーは戦闘狂だ!」」

「何か質問はあるか?」

 

そう言ったらバルキリーが手を挙げた。他の二人は骸骨共の相手に忙しいようだ。ん?ラプターの方に元プレイヤーが襲い掛かっているな。まぁ、いいか。

 

「で?どんな質問だ。バルキリー?」

「ここで出現する元プレイヤーのことだが、倒した時のlevelなのかそれとも退場した時のlevelなのか?」

「ああそれは、もちろん。退場した時のlevelだ、退場までの記憶も保持している。人格もそのままだ。因みにエネミーを狩って一定のポイントを俺に献上すれば優遇をしてやらん事でもないがな。例えば、無制限中立フィールド内の自由行動(俺がログイン時)とか。」

「なら、ここに【グラス・モナーク】はいるか?」

「検索してみる………いないな。」

「そうかぁ。では、最後の質問だがラプターが銃を持った赤い元プレイヤーに襲われているが大丈夫なのか?」

「あ~、無理だな。あれは前赤の王【レッド・ライダー】だ。あいつここにいるやつの中では、誰にでも友好的なんだがたぶんラプターの攻撃が当たったんじゃねぇか?こりゃあ、まともに戦闘せずに終わるな。」

「ふむ、ラプターの技は広範囲攻撃だから巻き添えくらったのか。」

 

骸骨や元プレイヤーと戦っているラプターはlevel9のライダーに襲われて爆散した。

 

 

 

デュエルが何とも言えない状況で終わって、

「酷い目にあった。観戦中に攻撃を受けるなど普通ないぞ!まあ、優子よりましだが。」

「まあ確かに、level9のライダーに襲われるとは災難だったな。ただ【グラス・モナーク】がいないのは残念だったが。」

「ちあちあも、胡桃ちゃんもひどい。」

「この馬鹿も俺と戦わずして爆散なんて思ってもなかっただろうがな。」

「アンタのせいでしょー!」

「なあなあ、ヴィル。あのステージのエネミーや元プレイヤーと戦わせてくれないか?」

「経験を積みたいのか。まず、level4に成ることが条件だがいいだろう。」

「やったあ!」

「僕たちもいいだろうか?」

「ん?こいつがlevel4に成ることが出来たら許可しよう。そっちの馬鹿もな!」

「馬鹿言うな!」

「感謝する。」

 

そして俺たちはちあきの屋敷で会話(主にゲーム談義だったが)して過ごした。

 



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第9話 修学旅行前

ヴィレムside

ラプターとのあっけない戦いが終わった数日後、梅郷中学で入学式があった。いつの間にか災禍の鎧についての出来事が終わっていたようだ。これから【ダスク・テイカー】こと能美征二との話があるが修学旅行編の方に行く俺には関係ない。だが問題はある。それは今の俺が留学生扱いだからだ。教師たちにより修学旅行の班は生徒会の二人の下へ組み込まれた。今、三人でそのこと及び修学旅行中のことを話しているわけだが、

 

「それで、姫はどこの行きたいんですの?」

「いや、私は………。」

「では、ハーケンベルグ君は?」

「いい土産が買えそうな所ならどこでもいい、後名前で呼んでくれ。」

「土産とは家族にか?」

「いやいや、いちいちドイツに送るわけねぇだろ。最近知り合ったゲームのリア友だよ。馬鹿と男装と戦闘狂と最近入ったウサギにな。」

「「個性的な集団だな(ですわね)。」」

「それより、どうしますの?私が決めてもいいんですの?」

「「ああ、面倒だからな。」」

「では、私は予定を決めるためお先に失礼します。」

 

そう言って生徒会二人組の一人、若宮恵は帰っていった。話し合いをしていた所は教室だったがもう俺たち二人以外もう帰った後だった。すると、

 

「先ほどの四人はバーストリンカーだろう?」

「ああ、よく分かったな。まあ、あえて伏せたからな。その中の戦闘狂にあたるやつがお前のファンでな。幼いころに兄から物語として聞いて憧れたらしい。あ~なんだ、いつか胸貸してやってほしい。」

「それはアバター名か?対戦については一応承諾しておこう。」

「いや、お前の場合は黒蓮の姫てな感じで言われてたぜ。たぶんお前とはリアルであったことのある人物だと思うぜ。何故ならその兄は黒雪姫=【ブラック・ロータス】ってことを洩らしてたらしいからな。」

「な!?そいつは何者だ!」

「探しても無駄だぜ。そいつリアルで死んでるからな。」

「なに?そうか。で?、そいつの名前は?」

「【グラス・モナーク】だ。知り合いか?」

「ああ、彼は入退院を繰り返していたからな。そうか、死んだのか。」

 

何故かシリアスになってきたようだ。どうしよう?と考えていると、

 

「為らばこそ、いずれ相手をしてやるべきだろうな。主戦地とアバター名を教えてくれるか?」

「中野区でアバター名は【アルミナム・バルキリー】だ。」

「ふむ。メタルカラーか、面白くなりそうだな。」

「そう言ってくれて助かる。俺は帰る。お前は彼氏の下でも行ってきたらどうだ?」

「ハ、ハルユキ君は彼氏ではないぞ!!」

「じゃあな………早く頂くことをお勧めする。」

「ま、待て!」

 

黒雪姫の制止を無視し帰った。途中、馬鹿を除いた演算武術研究部の三人に【ブラック・ロータス】がいつか【アルミナム・バルキリー】と戦ってくれることをメッセージにして送ってやった。

 



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第10話 修学旅行前(M・G)

修学旅行前ちあきの屋敷にて、

 

ヴィレムside

「つーわけで俺来週に沖縄に行くから、土産物欲しかったらこの紙に書いてくれ。馬鹿以外。」

 

そう言って彼女らの前にメモ帳を置いた。

 

「ヴィレム君、こういうのは自分で偏見を持って考える物じゃないか?」

「時間短縮のためだ!(面倒なだけだが)」

「あ~、まあなんだ。書いとくか。」

「よし、副部長。次は私だな。………ほら、リーリャ。」

「うん。ありがと、ちあき。」

「よし、書いたな。じゃあ、これでいいか。もちろん宗重郎さんには買うから安心しろ。」

 

そうして俺はメモを回収しようとした。

 

「待てー!なんか忘れてないー!」

「ああ、ごめん。執事さんの分も買わなきゃな。」

「違うー!なんで私には無いのー!」

「ああ、そのことか。お前の分は決まっているからな。特に言う必要がないと思ってたわ。」

「ええ、マジ。良かったー。」

「ああ、ゲテモノ料理とかにしようかと。ん?聞いてないか。まあ、いいか。」

「それは優子でも確実に切れると思うぞ。」

「包装と中身が違うように偽装するから大丈夫だろ。まるで業者が間違えたようにしっかりと偽装するから。」

「そこまでするものなのか?」

「ああ、あいつ。リアクションが面白いだろ。ああいうやつがいじられキャラというのに正しいだろ?」

「確かに否定はできないな。」

「部長は存在がギャグだからな。」

「?」

 

俺の問いに関して二人は肯定した。だが、リーリヤは分かってなかった。この話は終わりにして、別の話題をふることにした。

 

「そういえば、お前ら。メールは見たか?」

「うむ。いずれ、戦ってもらえるのだろう。楽しみだ。」

「君が彼女のリアルでの知り合いだったのはびっくりしたよ。」

「ちあき、うれしそう。わたし、も、うれしく、なった。」

「ねえねえ、ちあちあ?胡桃ちゃん?りぃたん?何の話?」

「おい、もしかして優子には………」

「送ってないが?どうした。」

「だから、何の話?」

「何ということもない。ただ、いずれ【ブラック・ロータス】がちあきの挑戦を受けてくれるということだ。」

「………え?えー!マジでホントにウソー。」

「壊れたか?」

「壊れたな。」

「こわれ、た?」

「もともとだろ。」

 

そして優子は数分間思考が停止した状態になり、俺たちが執事さんに呼ばれて別室に行ってしばらくして叫んでた。その後リーリャがlevel3になったのだと近況報告じみたことをした。ちあき達演算武術研究部がリーリャがlevel4になったらレギオンを作るといっていた。その時、ちあきにレギオンに誘われたが保留にしてもらった。因みに俺が入ることは賛成のようだ馬鹿以外は。それから、いつものようにある程度騒いで帰った。

 




バイトがきつい。特に接客が。


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第11話 昔語りと検証

テスト勉強の息抜きに書きました。ぶっちゃけ授業内容が全く分かりません。


修学旅行行きの飛行機の中で、

ヴィレムside

 

「俺、飛行機に乗るの初めてだぜ。」

 

っと、周りの男子が話しかけていた。

 

「ハーケンベルグは乗ったことあんだろう?」

「日本に来るときな。」

「そういや、お前のことあんまり知らねえよな。」

「ん?気になるのか?」

「まあ、少しな。暇だし。」

「そっちが本音だろ。まあいいか、俺も暇だし。暇つぶしに語ってやるよ。重いが気にすんなよ。」

「「は?」」

 

周りで聞いていたクラスメイトは俺の「重い」という一言に呆けていた。

 

「まず、俺の母は姉だった。」

 

そう切りはじめた。それから、現在の至る状況について話した。話し終わって、

 

「やっぱ、きつかったか?」

「「「十分重いわー。」」」

「はっはは、叫ぶな叫ぶな。周りの迷惑になるだろうが。」

「「「お前の話の方が周りを害してるだろうがー」」」

 

最後にはコントぽくなったがまあいい。まあ、その性か周りの反応が柔らかくなったが、

 

 

黒雪姫side

「あやつにあんな過去があったとは。」

 

ハーケンベルグの昔語りをちゃっかり聞いていたようだ。

 

「ん?何やら考え込んでいるな。」

 

話が終わり何やら考えている様子だった。そしていきなり顔をあげ、

 

「よし、試すか! 道連れも必要だな。」

「何を?」

 

【Here comes a new challenger】

 

「は?」

 

ヤツから対戦を仕掛けられたようだ。もちろん今は飛行機の中、お互いのアバターが現れたのも飛行機という建造物の中だった。私は剣を構え、

 

「何のつもりだ。」

 

っと言った。だが彼は私を無視し窓の方に行った。

 

「飛行機の中で加速すんとこうなるのか。そろそろ落下すんな!」

 

彼の言葉を聞いた瞬間、浮遊感を感じた。

 

「これは、墜落してるのか?」

「おっ?気づいたのか。俺の検証の道連れに選んだだけはあるな。まあ、候補者はお前だけなんだが。」

「何故こんなことを?」

「いや、飛行機内で加速したらどうなるのかという疑問の解消となんか聞き耳立てていた誰かさんへの嫌がらせだ。飛行機墜落なんか一生に一度も有ることじゃねぇから楽しんでいこうぜ。そろそろ地表に激突だな。」

「飛行機を壊してでも私は助かる。行くぞ、《デス・バイ・ピア………『させるかー』》何故邪魔を。」

 

ヒューー、ドゴン。キラン、ドッガァーーン

 

私たちは爆散した。お互いのHPは少しも残ることなかった。HPがゼロになる瞬間覚えていたのは爆風と迫りくる身を焦がす炎と「こんなもの戦争用の枷にすぎん!」と言っている女軍人の幻覚だけだった。

 




キツイ。


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第12話 ビーチでの出来事+茶番のようなもの

テストがきつかった。もう、わからんの一言だった。それはさておき更新です。あんまり進まないけど。


ヴィレムside

青い空、白い雲、そしてエメラルドの色のようなビーチ(まあ、俺宝石類興味ねえから見たことないんだが)。

今俺達は海にいる。少し他と離れた距離にいるんだが、沖縄ということで有名?なことである物を発見したからである。まだ有るんだな~っと現実逃避していると、気になったのか黒雪姫がこっちに来た。

 

「こんなところで何しているんだ君は?」

「あ~、見りゃわかると思うが。」

 

そう言って良く見えるように横にどいた。

 

「何だこれは、何かのパーツのようだが。」

 

そこには、何かをバラしたであろう金属の塊等が有った。

 

「わかんねぇのか? じゃあ、これならわかるか?」

 

そう言って俺はパーツの外装のみ組み立てた。パーツ等は組み立てられしっかりとした形になった。

 

「これは、爆弾か?」

 

黒雪姫は少々引き気味に尋ねてきた。

 

「ああ、正確には不発弾だがな。」

「爆発しないのか?」

「残念ながら、火薬が駄目になっていて爆発はしねぇよ。」

「それは、いいことではないか?」

「バラして使えるパーツや火薬類は売ろうかと思ってな。後、まだ解体してねぇのがあるからアッチ行ってな。」

 

黒雪姫を恵の方に戻らせ、海から帰るまで解体し続けた。もちろん、部品のほとんどは警察に渡しておいた。後日、謝礼金と表彰状らしきものが届いたがどうでもいいことだ。

海からホテルへ戻るときまだ時間が余っていたので、恵と黒雪姫が二人で土産物を買い合うとか言って露店の方に走っていったので集合場所近くをぶらついていた。すると少しして、

 

【A REGISTERED DUEL IS BEGINNING】

 

「加速したのか?」

 

対戦者の名前を見ると片方は【ブラック・ロータス】だった。

 

「level9に対して挑むやつとはどんな奴だ。ええっとlevelは5?」

 

相手方は【ラグール・ドルフィン】で意味不明な言葉をしゃべっていた。ロータスが聞き返すとドルフィンの知り合いらしきアバターが通訳していた。対戦はロータスにダメージを与えられず相手方が降参を宣言したが何かロータスに頼み事があるらしく会話していた。邪魔するといけないと思い【バーストアウト】しようとすると、

 

「待て、【ブルート・カズィクルベイ】貴様も聞いていけ。」

「なんだよ。つうか、アバター名フルはやめろ。」

「では、何と呼べばいい?」

「ベイでいい。ベイで。」

「ええと、ネエネエこの人知り合い?」

「ん?まあな。一人でも多い方がいいだろう?」

「テメェ、何させるつもりだ!」

「知らんが、では話とは何だ?」

「それではネエネエ、《サバニ》っていう茶店で待ってます。一分後向こうで会いましょう。」

「会うって……リアルで、か?」

「そうですぅー! よろしくですお姉様―!」

「何か面倒くさくなりそうだから俺やっぱ先帰るわ! 内容は後で聞くからな!」

 

ロータスを残して俺たちはそれぞれ【バーストアウト】した。

 

「え?」

 

っというロータスのつぶやきが聞こえた。

リアルに戻った俺は集合場所に向かい、そこにいた恵に黒雪姫はガキども(推定)に頼まれごとしてたから遅れるんじゃないかと、言っておいた。

 




FGO 呼符10枚回してみたら金鯖確定が出てアサシンでケリィ(二枚目)だった。


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第13話 前準備

サブタイトル思いつかなかったです。


ヴィレムside

しばらくして集合場所に黒雪姫が来た。それを見た恵が、

 

「姫、遅くなりそうなら連絡してください。ハーケンベルグ君から遅くなるかもしれないことは聞きましたけど、こういうのは自分で教えてください。」

「む。すまん、恵。地元の子供に相談されてな。その後、店を紹介してもらっていて遅くなったのだ。」

「はあ。わかりました。本当に連絡してくださいよ。」

「うむ。わかった。わかった。明日は用事が出来た。すまんが明日は一人で行動してくれ。おい、貴様!男手が必要なのだ。明日は付き合ってもらうぞ。」

「へいへい。つーか、何の用だ。」

「それは後で連絡する。では、ホテルに帰るぞ。」

「遅れたテメェが仕切るんじゃねぇ!」

「姫………。」

「な?! い、行くぞ。」

 

そう言って俺たちはホテルに帰った。

 

 

その夜ホテルにて男子部屋でクラスメイトとトランプをしていると、

 

『すまない、今話せるか?』

 

黒雪姫からボイスコールが入った。

 

「すまん、電話入ったから抜けるわ。」

 

クラスメイトにそう言って窓側に行きコールに出た。

 

『で?何の用だ。』

『昼間のことだ。彼女らからの要請で、彼女らの師匠とやらに会いに行くことになった。状況次第で戦闘もするかもしれないが手を貸してほしい。』

『俺は別に暇だからいいが、楽しめるか?』

『それは分からん。戦闘に関して不完全燃焼ならその師匠とやらにとって貰え。』

『それもそうだな。まあ、俺からはOKだ。』

『では明日、場所はこちらから連絡する。昼頃にはこのホテル周辺にいてくれ。いいな。』

『Jawohl(了解).Dann siehe Sie Morgen(では、また明日).』

『え…えっ?』

 

疑問の声を聞きながらコールを切った。

 

 

そして次に日の昼頃

黒雪姫からメッセージが、

 

『すまないがホテルのフルダイブ用スペースに来てくれないか。』

 

近くにいたため、すぐ行くというメッセージ送り目的地に向かった。

 

「すまん、今来た。で?そいつらか?」

「思ったより早く来たな。ん?ああ。彼女らが依頼人だ。こいつが先日の対戦を見ていた観客だ。」

「えっと、ワンが【ラグール・ドルフィン】です。こっちが、」

「あたしが【コーラル・メロウ】です。」

「アバター名言った方がいいか。【ブルート・カズィクルベイ】だ。長けりゃベイと呼んでくれ。」

「自己紹介はそれぐらいにして潜るぞ。」

「「はーい。」」

「了解。」

「それではカウント5でダイブする。5、4、3………」

「あっ、ネエネエ待って!」

「な?!何だ?」

「カンダーリ……ユタの血が出たんさー。」

 

なんかメロウが呆然としていたと思ったら表情を戻し、

 

「お姉様、このヒモもう一本ですぅ」

 

言われた通りにもう一本のケーブルを渡すとルータに繋げた。

 

「………で?こっちのプラグはどうすんだ?」

「その辺にほっといて下さい。」

「…………」

「今度こそ行くぞ。5、4、3、2、1、アンリミテッド・バースト!」

 

そう言って俺たちは無制限中立フィールド(沖縄)に突入した。

 




6月くらいからPSO2プレイしているんですが何処かチームに所属してみたいんですが良い所知りませんかね。因みにShip2です。活動報告の方にも上げますので、誰でもいいのでお願いします。


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第14話 師匠登場と太極

やっぱ、ムズイ


ヴィレムside

ドルフィンやメロウの案内通り向かった先には、貧相なネオン管を点滅させている店があった。

 

「ほう………、こんな所に《ショップ》があるとは。」

 

ロータスが独りごちていた。

 

「師匠、ハイタイ!」

 

すると店奥から、

 

「お~う、ハ~イタイ。」

 

男と思われる返事に対してドルフィンが訂正していた。ロータスは中を覗き込むように見ていたが、俺は入っていってNPCに対して、

 

「マスター、フェーダーヴァイサーはあるか?………あるのか。なら、それで頼むわ。」

 

俺の注文を聞き有ると頷いたうえで注文の品を出した。ただ、返事が何を言っていたのか聞き取れなかったが

 

「なっ、君も飲むのか?!」

 

ロータスが言ってきたことに対して、

 

「事情を聴くんだろう?相手が飲んでんだ。こっちも合わせて飲むべきだろう?」

 

先に飲んでいたアバターは伏せているところは変わらないが、

 

「お前さんも飲むのかい? マスター、古酒三百年物お代わり!」

「愚痴でも聞こうか?」

「えっへへへ、いいのかい? 実は………」

 

それから、彼から沖縄の現状について語られた。語る前に自己紹介した時、ロータスと一悶着あったがあまり気にならなかった。彼改め【クリムゾン・キングボルト】通称クリキンが言うには何者かにテイムされている神獣級エネミーによって対戦以外でポイント得られる狩りが出来ない状態になっているということだった。

 

 

ロータスside

クリキンの説明がなされたとき、外から何か大きい物の動く音が聞こえた。外に出てみると恐竜のようなものがいた。何者かと怪しんでいると、

 

「正式名称は、神獣級エネミー《ニーズホッグ》だよ。僕は《ニック》ってよんでるけどね。」

 

そんな声が聞こえ顔を上げてみると、巨大竜の背中にアバターが乗っているのが見えた。

 

「貴様、何者だ!」

 

竜の背中居るアバターは肩をすくめながら、

 

「必要なく名乗るべからずっていうのがうちの会則なんだけど、まあいい。あんたみたいな大物が相手なら名乗ろう。初めまして、黒の王にその他。僕の名前は《サルファ・ポット》………御見知り置きを。」

 

敵の名乗りが終わりクリキンが名乗ろうとするのを彼は拒否した。彼の挑発めいた言葉にクリキンが反論しようとした時、

 

「オラァ。」

 

赤黒い杭のような物が敵に向かって敵向かって飛んで行った。

 

「うわぁ、いきなりなんだよ。危ないじゃないか。」

「ハァ、敵の前でベラベラと語ってんじゃねぇ。串刺しにしてやらぁ。」

「くっ、避けろニック。」

 

ベイが杭を射出して、巨大竜がソレを避けるということを繰り返しているが杭は同時に複数射出されている。いくらか巨大竜に命中しているのもある。だが、敵は焦っている様子はなかった。まるで何かを待っているかのように。

 

 

ヴィレムside

「避けてんじゃねぇ、いい加減串刺しになろやぁー。」

 

その言葉に対して相手は嬉しそうに答えた。

 

「やっと、ニックの必殺技ゲージが溜まった。やれぇ、ニック! 《スコーチング・インフェルノ》」

 

敵の命令に対してニーズホッグは所謂《ドラゴン・ブレス》を口から吐いた。

 

「くっ、危ねぇ。形成(イエッツラー)―――暴風纏う破壊獣(リングヴィ・ヴァナルガンド)、ヒッヤッハァー。」

 

バイクを形成しニーズホッグの後ろへ超スピードで回り込んだ。そして杭を敵に向けて射出した。

 

「見ろよ、ニック。跡形も無く消え去ったぞ。………ぐはぁ。」

 

ダメージを与え追撃しようとすると、

「ベイ、下がれ! 今だ、クリキン。」

「おうよ、《メガマシーン・アウェイクニング》」

 

クリキンはいつの間にか集められていた屑鉄の上で叫び巨大な一本のネジに姿を変えた。屑鉄の中に沈み込むと、屑鉄の山が紅に輝いた。屑鉄の山から幾重にもパーツのようなものが現れ、それぞれが繋ぎ合わされた。そして完成し現れたのが巨大ロボットだった。

 

「おい、ベイ。早く下がるんだ。」

 

ロータスがなんか言っているが、敵の前で引けだと、この敵を取り逃がすだと、つまり本家の呪いが俺にもあるだと、

 

「フザケンジャネェ、こんな劣等共に戦いを奪われてたまるかぁ!」

「何を?!」

 

使う力を現すように本来ならば赤黒い《過剰光》ではなく、白銀のような《過剰光》が纏った。

 

「なっ、《心意》だとぉ、何をするつもりだ! ベイ。」

「うるせぇ、黙ってろ。………ああ、私は願う。どうか遠くへ、死神よ、どうか遠くへ行ってほしい。私はまだ老いていない、生に溢れているのだ。どうかお願い、触らないで。美しく繊細なものよ、恐れることはない手を伸ばせ。我は汝の友であり、奪うために来たのではないのだから。ああ、恐れるな怖がるな、誰も汝を傷つけない。我が腕の中で愛しい者よ、永劫安らかに眠るがいい。―――太・極。」

 

 

ロータスside

ベイが何かを詠唱している。敵もクリキンもその雰囲気に動くことも出来ず見ていた。

 

「―――太・極。」

 

その言葉を言った瞬間白銀の光に包まれ彼の姿が変わった。ニーズホッグもクリキンも上回る巨大な銀狼に姿を変えてしまったのだ。その銀狼は普通の狼の特徴からは外れており通常よりも大きく裂けた口をしており、片目からは血や汚物のようなものが絶え間なく流れている。その様子も見て銀狼以外の全てが内心顔を顰めただろう。銀狼はニーズホッグとクリキンが対峙している方向を向き、

 

「ウオオオオオォォォォォォ。」

 

咆哮し、突っ込んだ。

 

「くそぉ。ニック、やれぇ!」

「おおい、若しかして俺もかー。」

 

銀狼いや、ベイは完全に理性が無いようだった。それから巨大竜、巨大ロボット、そしてそれらを上回る大きさの銀狼の三つ巴の戦いが始まった。だが正確には三つ巴ではなく銀狼による蹂躙が行われたのだった。私やドルフィン、メロウは離れたところから見ていた。助けに来たと言い現れた恵のようなアバターも呆気にとられて眺めていた。そして、何か鬼のような怪物の頭みたいのを被っている『マスク・ド・オウガ』と名乗っている者も見ていた。何か恵?にしていたが、いつの間にかいなくなっていた。クリキンと敵が一度死んだことで銀狼はベイに戻った。変身中の記憶は所々しかないがすごく充足感に満ちているそうだ。クリキンは復活した時、師弟共々彼を怖がっていた。【サルファ・ポット】を拷問し遠隔操作の絡繰りを吐かせ、私は私用でダイブしたまま【サルファ・ポット】の使っていた強化外装を使いエネミーをテイムしてクロウのとこへ向かったが、他はバーストアウトした。ただ、驚いたことに用事を終え戻ると、恵の加速世界での記憶が復活していたのだ。理由は解らないがBrain burstも復活しており、メールで、

 

『彼に対するイタズラのようなものだ。気にしないでくれたまえ。 By M D O』

 

と書いてあったらしい。そして、ネガ・ネビュラスに新たなる仲間が増えたのだ。恵こと【オーキッド・オラクル】が。帰ったときハルユキ君達は驚いていた(ハルユキ君は気絶したが)。

 




FGOイベント進めなきゃなあ。第2部まだあんまりやってない。


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第15話 捕食神と騎士道神?

遅れてすみません。バイトが忙しかったもんで


ヴィレムside 

「やあ、久しぶりだね。エリック・デア・フォーゲルヴァイデここに華麗に参上。」

 

何処かで観た空間に何処かで観た男がいた。つーか俺を転生させた神である被食神エリックだった。

 

「つーか、お前この前沖縄に来ていただろう? 久しぶりでもねぇよな?」

 

俺の返事に対してエリックは不思議そうにしながら、

 

「えっえー、どういう事かな? 僕は君の所に干渉したことはないよ。他人の空似とかじゃない?」

「(覚えてないのか、マスク・ド・オウガの時は別の人格で記憶も共有とかしてないのか。)たぶん、そうだったのかもな。所で、エリックお前捕食神マスク・ド・オウガって知ってるか?」

「何で君が彼のこと知っているのかな? 僕の上司だよ。名前は知っているけど、まだ会ったことはないんだ。他の神に聞いたら『何言ってんだコイツ』みたいな目で見られるし。」

 

まあ、エリックがマスク・ド・オウガ(エリック)を探しているって聞いたらそう思うよな。何にせよ本題に入りたいがこいつでは話にならん。どうすべきか? ん? 確かマスク・ド・オウガはエリックのシスコン魂から生まれた存在だったな。なら、それを刺激すれば現れるだろう。よし、

 

「どうしたんだい、ボーっとして僕に何か話があるんだろう?」

「その前に聞きたいことがあってな。」

「ん?何だい?」

「お前の妹のことなんだが。」

「エリナがどうしたんだい?」

「GE2の主人公とデキてるって本当か?」

「え? エリナがあの我が華麗なる天使が僕の面識のない男と、あ、ああっあああああーーーー。」

 

絶叫しているエリックの上空にオウガテイルが召喚された。そして、

 

「エリック、上だ!」

 

俺は様式美としてお決まりのセリフを吐き、

 

「え? ウワァァァァァ………。」

 

エリックがオウガテイルに喰われた瞬間光を発し見えなくなった。光が収まるとそこにはポーズを決めている二人の男がいた。

 

「捕食神マスク・ド・オウガ、華麗に降臨。」

「騎士道(の神に成りたい)神エミール見参。」

 

なんか増えた。

 

「何でここに(自称)騎士のエミールがいるんだよ! まあ、別にどうでもいいが。」

「な? どうでもいいとは酷いではないか我がライバルの友よ! だが、僕のことを騎士と呼んでくれるとは騎士道を貫くものとして最大の賛辞だと受け取ろう。そもそも、僕が騎士道を目指したのは………………」

 

エミールの無駄に長い話は無視して、

 

「で? マスク・ド・オウガお前どういうつもりだ?」

「何のことだい?」

「とぼけんな!もう全損したやつ復活させて加速世界に混乱が起こるだろう!」

「ああ、それなら別の案件を用意したから大丈夫だと思うよ。ちょっと難しめの隠しクエスト追加しておいたから。」

「何をしたんだ?」

「無制限中立フィールドみたいに新たなフィールドを追加。フィールド名は【神々の食卓】リアルの都市を荒廃させて通常のエネミーの代わりにアラガミを跋扈させただけだよ。このフィールドではデュエルアバター同士の戦闘は出来ない。パーティーは最大4人まで。フェンリル極東支部やフレイヤとかも存在する。これらは《SHOP》や回復所?みたいなる。購入にはBPは使えず自分でクエストとかクリアしてFC(フェンリル・コイン)の方を貯めてもらわなきゃいけない。もちろん初期FCで何をするかで今後どうなるか決まるんだけど、因みに初期FCで神機が一つ特別価格で購入できるよ。後から買う場合は10倍くらいかかるけどね。僕やエミールもだけど極東支部の皆とかもサポートキャラとして存在してるから。」

 

マスク・ド・オウガの説明に対しかなり危険なフィールドが追加されたのだと驚いた。だが、俺の戦闘についての心は強大な敵と戦えることに歓喜していた。 ん?

 

「おい、隠しクエストはどうした?」

「ああ、忘れていたよ。時間制限なしでアイテム所持制限ありで下級のアラガミから接触禁忌のアラガミまで一体ずつ討伐してもらうだけだよ。勿論一人でね。」

「キツイな。だが、それぞれ準備していたのなら案外楽じゃね?」

「アイテム補充は出来るけど何処に落ちてるかはランダムだよ。アラガミが食べちゃうこともあるけどね。一体ずつ戦うクエストだけど倒したら数秒~数分後に現れるから帰投はしないよ。」

「つまり、連続で戦うって事か。マジキツイじゃんか。」

「大丈夫だよ。これくらい普通にクリアできるよ、廃人なら。」

「そこまで、できるやつがいねぇだろ!」

 

マスク・ド・オウガの奴は少し考え、

 

「わかったよ。4人までのパーティーを認めるよ。ただし、同じレギオンのプレイヤーは二人までってことで。これ以上は変更しないよ。」

「まあ、さっきよりはマシか。」

「そうだ。君に対して神機をプレゼントしよう。神機は【神々の食卓】専用のアイテムだから通常の対戦や無制限中立フィールドでは使えないから。刀身、銃身、装甲の種類を選んで。」

「刀身はヴァリアントサイズ、銃身はブラスト、装甲はシールドで頼む。」

「わかったよ。この武器なら【神々の食卓】では君は第3世代神機使いってことになるから、勿論血の力は【喚起】。言ってなかったけど【神々の食卓】では神機使いは0,1,2,3世代に分かれるから。」

「0って生かす気ねぇだろう。ピストル型神機ってダメージにもならないだろう。」

「うん、外れだね。まあ、FCさえあれば第1世代神機に変更できるから大丈夫だよ。よし、話はこれで終わり。エミール行こうか!」

「………………それから、僕の………うん? いつの間に終わったのか?」

「ああ、いいから行こうか。そうそう、神機は【神々の食卓】に入ったら追加されるから、ダイブコマンドは God Eater Link だよ。では、また会おう。」

 

そういってマスク・ド・オウガはエミールを引きずって去っていった。現実では全バーストリンカーに対して新たなフィールドの追加に関するメールと隠しクエスト(受けれる場所、条件が不明な為)の報酬が莫大なBPか全損アバターの復活ということが記載されていた。

 




というわけでGE要素の追加です。


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第16話 初出撃と出会い

主人公は出ません。新ステージでのハルユキ等です。


ハルユキside

 僕たちは新しく導入された新フィールド【神々の食卓】に入っていた。入ったところは【フェンリル極東支部】という所だった。ここでは、タクの【シアン・パイル】のように片手がふさがっているアバターや先輩の【ブラック・ロータス】のように両手が武器になっているアバターも等しくしっかり両手が手になっていた。ただ、強化外装の換装や元の腕に戻すことも可能だった。この【神々の食卓】は無制限中立フィールドのように広大なフィールドではあるが《変遷》がないことや通常のエネミーは存在していなく《アラガミ》という生物が闊歩しているらしいのだ。《アラガミ》には通常の兵器は効かないということなので、まず今のままでどれくらい行けるのかを試してみようということになった。ここのクエストは復活回数が一つのクエストごと異なるらしい。また、クエスト失敗してもデメリットらしいデメリットは無いそうだ。パーティーは僕、先輩、パイル、ベルの四人で始めた。最初は一番簡単そうなクエストで【オウガテイル】という《アラガミ》を一体討伐するというものだ。

 

 

用事を済まし討伐ステージに移動した。そこは廃墟だった。

 

「え? 何ですかこれは?」

 

不自然な穴の開いているビルだった物の廃墟が遠く先にあるのが見えた。

 

「これは、自然にできたものではないな。まるで、何かに食べられたような跡だ。」

「これが《アラガミ》によって荒廃された世界!」

 

先輩とパイルはそれぞれの感想を述べた。

 

「ねえねえ、クロウ? これから討伐するのは小型の奴だよね? あんな風にどでかい穴を作ったやつじゃないよね?」

「小型だからあれとは関係ないんじゃないかな? ここに来る前に《ターミナル》っていう端末で画像見れたのに見なかったの?」

「え~、そんなの有ったの。教えてよ~。」

「二人ともそろそろ行くよ。」

「「はーい」」

「では、諸君。行くぞ。」

 

先輩の掛け声で僕たちはこの廃墟に入っていった。

 

 

散策していると近くから何かの鳴き声が聞こえた。

 

「総員、警戒。戦闘用意。」

「「「了解」」」

 

鳴き声が聞こえた方に行くと《ターミナル》で確認した【オウガテイル】がいた。まだ、こちらに気付いていないようだ。小声で、

 

「先輩、どうしますか?」

「クロウは攪乱、パイルはクロウの援護、ベルは支援、私は遊撃を行う。」

「「「了解」」」

「では、攻撃開始!」

 

「よーし、おい! こっちだこっち。」

 

――――グオォォォォォ

 

「よし、釣れた。」

「Niceだ。クロウ。くらえ!」

 

先輩の攻撃が【オウガテイル】に当たった。しかし、奴の体には傷はなかった。

 

「な? 硬い!」

「マスター、危ない!」

 

――――グアァァァァァ

 

「くっううう、数が多い。」

 

【オウガテイル】が尻尾から射出している棘のようなものが先輩を襲った。

 

「なら、お前もこれをくらえ! 《スプラッシュ・スティンガー》」

 

パイルの攻撃で先輩に向かっていた棘が落とされた。

 

「Niceだ。パイル!」

「はっ、クロウ、上だ。」

「え? 二体目? ウワァァァ。」

 

突然現れたもう一体の【オウガテイル】が頭上から襲ってきた。突然のことで対処できなかった。喰われる。と思っていると、

 

「ボーっとするな!」

 

大剣らしき物を持った生身の男が【オウガテイル】を叩き潰した。

 

「あの…「例は後で良い。」…わかりました。」

 

その人はもう一体の【オウガテイル】も先程と同じように大剣?で叩き潰した。

 

『ソーマさん! そちらの地域に中型の反応が複数近づいています。その数ざっと30 到着までおよそ15分これを殲滅してください。【贖罪の街】付近にいらっしゃる方は、すぐソーマさんに援護若しくは物資の補給を!』

『こちら、コウタ。自分の討伐対象はすでに倒したから、今向かってる。』

『こちら、エミール。今………参上した。』

 

「とーう」

 

スタっと着地するように現れた男はこちらを向き、

 

「君たちは早く撤退したまえ。話があるのなら帰投後聞こう!」

 

僕たちが反論しようとするとその人はまくしとるように話を終えさせた。

 

「では、名前だけでも教えてください!」

「ふむ。よいだろう。僕は、エミール(サッ)・フォン(シュッ)・シュトラスブルグ(キラン)だ!こちらは」

「ソーマだ。」

 

僕たちは彼らの名前を聞き撤退ポイントへ向かった。

 

 

帰投中ヘリの中で

 

「クエストは【オウガテイル】一匹だったのに何で?」

 

と全員で考えているとヘリ内にいたメカニックが教えてくれた。

 

「はっははは、新人が驚くのも無理はねぇ。この仕事はイレギュラーが良く起こる。討伐任務中に別の《アラガミ》が乱入することが多々あるからよ。俺たちもそれに合わしてバックアップや何やらやんなきゃならねぇからな。前までは帰投中でもヘリが《アラガミ》に襲われるってことあったがな。」

「ええ? 今は大丈夫なんですか?」

「ああ。ほら、向こう側に白くてでかい山?見たいものがあるだろう? あそこは《聖域》って言ってあそこ近くでは《アラガミ》もととなっているオラクル細胞がまともに機能しないからよ。《アラガミ》も近づかねぇんだ。まあ、後は自分で《ターミナル》で調べときな。わからないことが有ったら支部長のサカキ博士にでも聞けば講義してくれるだろうよ。」

 

彼の話で解ったことと解らなかったことを頭の中で整理しそれについて考えていると【極東支部】に戻ってきたようだった。

 




PSO2チーム作っても集まりません。定期的に名前変えて反応を確かめた方がいいんですかねぇ?


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第17話 説明と蹂躙

スマホ投稿です。久しぶりのアクセルワールド!


ハルユキside

 

 

僕たちは任務に失敗し【極東支部】に帰ってきていた。

 

 

「先輩!これからサカキ博士?とか言う人の元へ行くんですよね?」

「ああ、その通りだ。」

「マスター!サカキ博士は今研究室へいるそうです!」

「でかした。パイル!では、行くぞ!」

「「「はい!」」」

 

 

そして僕たちはエレベーターに乗り研究室のあるフロアーに着いた。研究室前に行き、扉へノック......「入りたまえ!」よし!入った先には如何にも研究者という見た目の人がいた。

 

 

「君たちがアラガミ講座を受講したいという者達かな?」

「はい。」

「そうか!なら少し待ってくれ。今終わらさないといけないことがあってね。ふむ。......ん?......おう!......素晴らしい!......ふう。よし!すまない待たせたね!では、始めようか!」

 

 

そう言ってサカキ博士はホワイトボードを引いてきた。

 

 

「まず自己紹介を私はペイラー・榊。今現在この支部の支部長をしているものだ。どちらかと言えば研究の方が専業なんだけど。君たちのことは資料で見せてもらった。一般人がアラガミに対抗するため神機兵をもとにし服のように着込むことで防御力を高め専用の神機を使ってアラガミを討伐する。我々神機使いとは別の存在である君たち戦闘用凱殻デュエルアバター。君たちのことは期待しているよ!」

「はい(そう言うことになっているのか!)。」

「本題に入ろうか!では、君達。アラガミとは何だろうか?」

「人類の敵じゃないんですか?」

「そういえるけど本質的なことだよ!」

「アラガミの種類を確認しましたが生物としてはあり得ない存在だと思いました。」

「それはどういうことかな?」

「生物が体からミサイルなんて科学の物を生やすなどおかしいです!」

「その通りだ!普通ならあり得ない!だが、アラガミはそれを可能とする。それは何故か!アラガミは自らが食べた物の性質を取り込むからである。ミサイルを喰えばミサイルを生成する。世界には光合成をするアラガミもいるしね!・・・・・・」

「あの!アラガミの討伐に神機がいる理由を教えてください!」

「あっ、わかったよ。」

 

 

博士は話足りなそうにしていた。だけど質問に対して嬉しそうに笑顔を浮かべ、

 

 

「君達はアラガミの硬さについて理解しているかな?」

「我々の攻撃が意味をなさなかった!」

「アラガミの細胞は強固に結び付いているこれが硬さのわけだ!因みにアラガミは単細胞生物だ!」

「待ってください!さっき細胞が結び付いているって。」

「それはね。アラガミは複数の単細胞生物が集まっている群体でもあるんだよ!そのアラガミの細胞、オラクル細胞って言うんだけどそれらの結合が強固で普通の兵器では傷もつけられないほどなんだ。そこでアラガミに対抗するために作られたのが【神機】だよ。神機自体が制御に成功したアラガミだからまぁ危険なんだけど。君達はその凱殻のお陰でデメリットの一部が外れている。まぁ今日はここまでいいか。」

 

 

僕たちは榊博士の講義を終えラウンジへ向かった。そこでは小さな女の子が赤い子と一緒に談笑していた。って!

 

 

「レイン!」

「お~う!クロウか!お前らも来てたんだな!」

「何時来たの?」

「あ~。これで二回目だ。つ~かうちのやつらがいきなりのことでまだ警戒して入ろうとしねぇからパドと入ったわけだ。」

「ええ!パドさんもいるんですか!何処に!」

「あ~。今日はいねぇよ。んしてもテンション高けぇな!」

「赤いのはなぜそんなにテンション低いのだ。」

「お~。黒いのか。実はな。フリーのクエスト受けたんだが、そこでオウガテイルとか言うアラガミを模した仮面を被ったやつとナチスの軍服着た白髪のやつが笑いながら接触禁忌種とか言うの複数相手に無双していたんだよ。まぁ、無双していること自体は見応えがあったんだけどな。ここ無駄にリアルだろ!アラガミがグロい死体に成っていくとこも見えてな。気分が悪くなってな帰投したわけよ。」

「そこを私が慰めていたって訳です!」

「君は?」

「私はムツミっていいます。このラウンジで皆さんの食事を作っています!」

「幼いのに偉いな!」

「えへへ!そうだ!皆さん何か食べていきますか?これメニューです。」

 

 

そして僕たちはラウンジでムツミちゃんの料理を堪能しログアウトした。

 

 

 

その頃

 

 

「おい!マスク・ド・オウガ。これで500体目だ。つーか多くね?」

「ふむ。僕も500体はいったよ!確かに多すぎだ。設定ミスしたかな。確認してみるよ。あと一体で終わりのようだ。設定自体は桁が違ったようだったよ。」

「やっぱりか!まぁ素材乱獲出来たからいいか!でどいつで終わりだ?」

「あれ!」

 

 

マスク・ド・オウガの指差した方向にはウロヴォロスを一回り大きくしたサイズの黄金グボロがいた。

 

 

「でか!雑魚がでかくても殺りごたえ無くね!」

「確かに固さは普通のと同じみたいだけど体力とかはウロヴォロス並のようだよ。これは遊びがいがありそうだね♪」

「そうだな!じゃあ行くぜ!」

「「ヒィヤッハァー」」

 

 

そうして俺たちは全ての結合破壊を行い、やつの全ての歯を破壊し、細かいところを破壊していった。その様子を見ていたとあるアバターはこう語る。

 

『脆いであろうアラガミを狂ったように笑いながら蹂躙している姿を見て私は、私も混ぜてほしかった!私もあんな相手に立ち向かいたかった!』

『バルキリー駄目ぇ!あれらに混ざっちゃ駄目ぇ!』

『ハハハ。』

『バルキリー、悔しそう!』

『残念ながら次は一緒に行くことになった!ハハハ!ダンサーもどうだ?』

『よし!行こう!』

『え?』

『私はい、いや。』

『バルキリー、私は!』

『すまない。部長。向こう二人、こっち二人の四人で受けるから無理だ。』

『ええ!そんな~!』

『『『ハハハ。』』』

 




オリルート?突き進むだけだ!ってきな。これからどうしようマジで。


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第18話 狂化伝染

スマホ投稿です。


ヴィレムside

 

 

今日はちあき達との狩りの約束だ。四人パーティーで行く予定だ。俺と【マスク・ド・オウガ】の二人と【アルミナム・バルキリー】と【バイオレット・ダンサー】の二人、計四人だ。この世界ではパーティー制限は無いけどクエストをする場合のみ存在する。今回はクエスト出はなくただアラガミを狩りに行く所謂フリークエストのような感じだ。俺たちは彼女達が来るのを待っている。考え込んでいるうちに来たようだ。

 

 

「すまない、遅れたか?」

「おおぉ、早いな!」

 

 

開口一番に挨拶を交わすダンサーと感想を述べるバルキリー。

 

 

「いや、大丈夫だ。そうだ!紹介しよう!こいつは【マスク・ド・オウガ】名の通りオウガテイルをイメージした仮面を着けたヤツだ!神機は第一世代のブラスト。」

「初めまして。僕は【マスク・ド・オウガ】彼と組んでいる華麗な神機使いだよ!君達の名前と神機について教えてくれるかな?」

 

 

【マスク・ド・オウガ】の紹介を聞き、彼女等もどのように自己紹介しようか考えていると、彼からの要望を聞き、簡潔にこう言った。

 

 

「では、私から私は【バイオレット・ダンサー】。使っている神機は第一世代のスナイパー。」

「私は【アルミナム・バルキリー】。使っている神機は第三世代の神機で刀身はチャージスピア、装甲はバックラー、銃身はショットガンだ。」

 

 

ダンサーは普段からクールだしスナイパーはよく似合うと思う。ここではアバターの色は神機に影響しないため好きに選べるからな。選べないのは世代のみで初めて神機を使うときランダムで決まるからな。バルキリーは性格通りに突撃!って感じで決めたようだな。

 

 

「なあなあ!ベイはどんな神機なのか?」

「そうだな。聞きたい。」

「僕は知っているけど彼女等は知らないから話してあげたらどうかな?」

 

 

三人からの要望に俺は包み隠さず答えた。

 

 

「俺のは第三世代の神機で刀身はヴァリアントサイズ、装甲はシールド、銃身はブラスト、血の力は【喚起】だ。」

 

 

馬鹿はうんうんと頷いているが二人は疑問があるらしく尋ねてきた、

 

 

「待て!血の力とは何だ!」

「ああこれは・・・」

「説明しよう!血の力とは第三世代のみに発現する力だ!血の力は個人で異なるもので自らの力を強化若しくは仲間の力を強化することが出来る。第三世代はブラッド・アーツと呼ばれる所謂必殺技を使うことが出来る。だが、ブラッド・アーツは第三世代以外も使うことが出来るようにする方法がある。それが彼の血の力【喚起】だ。それ以外に自分に及ぼすものもあるがそれはそれを使ったときでいいだろう!どうかな?僕の説明は?」

「わかりやすかったよ?」

「疑問系は酷くないかな!」

「つーか、お前。説明とんじゃねぇよ!」

「すまない。我が友よ!」

 

 

こいつ俺の見せ場取りやがって!まぁ俺が説明するより詳しいからいいか。じゃあ、

 

 

「行くか!」

「そうだな!」

「ちょうどあそこにヴァジュラの群れがいるよ!」

「なら!」

「「「狩り尽くすぜ!ヒャッハー!」」」

「おっ、おー。」

 

 

俺や【マスク・ド・オウガ】、バルキリーは叫びながら突撃した。ダンサーは元気がなかったが共に突撃した。こいつも染めてやるぜ!そして俺たちは狩りまくった。前世では出来なかったプレデターフォームでアラガミを掴みハンマーのように別のアラガミに叩きつけるなんて方法とか!盾で殴るとか!結合破壊ではなく足などの切断とか!ハイテンションで狩りまくってたら何時しかダンサーがうずうずし始めた。本人はハッチャケたそうだか理性がまだ勝っているようだ。故にこちらがヒャッハーするときダンサーに向かって誘ってみる+【マスク・ド・オウガ】が後から囁くとかを繰り返していくうちに、

 

 

「クハハハ!テメェ等の血ぶちまけろ!」

「僕の華麗なる銃撃で破ぜろー!」

「この槍でお前達を串刺しだー!あっ!貫通しちゃった!」

「クックック、君達の目潰すのは愉しいな!一匹、二匹、三匹、クックック。」

 

 

上から俺、オウガ、バルキリー、ダンサーとしっかりハッチャケたみたいだ。そして俺たちはこの日アラガミの討伐数が気づいたら大小合わせ1000いったようだ。帰投後、神機使いからは唖然として見られた。だがそれよりも1000ものアラガミがそのフィールドに存在していたことに驚いていた。




FGO 再臨素材が回しても出ない❗


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第19話 ハルユキの苦難

極東のみで一度は起こると思われる一人の女性による洗礼


クロウside

 

 

今日僕は一人でこの【神々の食卓】へ来ていた。先輩は生徒会関連で、タクとチユはそれぞれ部活が有ったので一人で入ることに来たのだ。

一人でダイブするのは久しぶりかな?最近複数でプレイすることが当たり前だったからな。本来なら寂しいのだがここでは違う。何故ならここのNPCはNPCぽくないのだから!

例えば、

カウンターでお酒飲んでるジーナさん。大人らしい色気があり話しかけてくれるのは嬉しいですけどお酒飲まそうとするのは止めてください!

ひたすら筋トレしているブレンダンさん。僕のアバターがひょろひょろなのは分かっていますけどジムに連行するのは止めてください!

頼れるお兄さんに見えるタツミさん。ヒバリさんの事となると目を血ばらせるのは止めてください!

守銭奴なカレルさん。守銭奴に恥じない高額なクエストを持ってきてくれるししっかり報酬もくれる。だけどその理由が「お前といれば楽に戦えるからな!だってお前飛べるし!」ってなんなんですか!それだけではなく、「なぁ!お前の飛行で金稼がないか?勿論広告料は払ってやる。空を飛びたい一般人がこぞって集まってくるぞ!」とか言うの止めてください!

えっとシュンさんは・・・特に無いか?まぁいいか。「おい!」

ハルオミさんはやっぱりお酒勧めてくるのは止めてください!

だけど癒しはある。それがカノンさんだ!手作りのお菓子をくれる。アラガミの形をしたクッキーだ。本当に美味しい。

 

 

「あのクロウくん?」

「あっはい。何でしょうか?カノンさん。」

「これからクエスト行きませんか?」

「えっ!いいんですか!行きます!」

「じゃあ準備して待っててください!」

「はい!」

 

 

あんないいお姉さんである。カノンさんとの初任務だ。楽しみにしていると他の防衛班の皆さんがこちらに来た。

 

 

「何ですか?」

 

 

彼らは僕の前にアイテムをそれぞれ置き、僕の肩を叩き、「頑張れ!」といって去っていった。普段から仏頂面のカレルさんにも言われたので不思議に思った。皆さんから戴いたアイテムの中にはヒバリさんの写真やブレンダンさんのブロマイドや回復錠に偽装したプロテインとかあったけどそれら以外はまともで良かった。そうしている内に、

 

 

「クロウくん!準備できたよ!行こう!」

「はい!あれ?そちらのかたは?」

「えっ?ああ。キグルミさんだよ?」

 

 

そこにはウサギ?の着ぐるみがいた。

 

 

「え、えっと。よろしく?」

 

 

手を差し出すと、

 

 

「・・・」ギュ

 

 

無言で握ってきた。そして、

 

 

「・・・」ポンポン

 

 

他の防衛班の皆さんと同じように肩を叩いた。着ぐるみなのに不憫そうに見られているように感じた。

 

 

 

そして、嘆きの平原

 

 

「うわー!何ですか!あの竜巻!」

「あれですか?ごめんなさい。私たちもまだあれのことはわかってないんです。」

「そうですか。キグルミさんはなにか知っているんですか?」

「・・・」ワタワタ

 

 

キグルミさんジェスシャーしているつもりだろうですけど着ぐるみなため動きが単一化して全くわかりません。その事をはっきり言うと、

 

 

「・・・」orz

「クロウくん。今までキグルミさんにはっきり言う人はいなかったのに。」

「不便じゃないんですか?」

「第一部隊やブラッド隊の皆さんは何故か無言で通じているんですよ。いきなり無言になり見つめ合ったら、よし!その作戦で行こう!ということもあるくらい。」

『偵察班から連絡!中型アラガミがそちらに向かって移動中!30秒後そちらに到着します。』

「じゃ、行こっか!」

「はい!」

「・・・」コク

 

 

それから順調に戦っていったが乱戦になると、

 

 

ドカーン

 

 

「うわぁ~!何が?」

 

 

いきなり爆発に飲まれ、後ろを向くとそこにはこちらに銃口を向けたカノンさんが!えっ?

 

 

「射線上に立つなって私言わなかったけ?」ゴゴゴ

「えっと、言ってません!」

「アハハハ、避けないと当たるよ!ほらほらほら!」

「えっ、ちょ!危な!」

 

 

それからカノンさんの砲撃を避けつつ、避けれそうになければキグルミさんが助けてくれ、

 

 

「ありがとうございます!」

「・・・」グッ(気にするな!これはどうにもならん。と、言っているように感じた。)

 

 

このクエストはカノンさんの、

 

 

「アハハハハ!」

 

 

という高笑いで幕を引いた。

他の防衛班の皆さんがこちらにアイテムを渡して来たのはこれが原因かと戦慄した。そして怖かったのは帰りのヘリでカレンさんが、

 

 

「今日は誤射が少なかったような気がします!」

 

 

と言っていたことだ。

 

 

「・・・」ポンポン(彼女は極東の誤射姫の異名を持っているからね。気にしないでね。と、言っているように感じた。)

「そうですか、誤射姫ですか。あれ?」

 

 

ポーン スキル【翻訳(キグルミ語)】を習得した。

 

 

と、謎のアナウンスが、

 

 

「・・・」テヲフリフリ(どうしたの?)

「いや、なんでもないです!」

 

 

そして僕たちは上機嫌にしているカノンさんを放っておいて会話を楽しんだ。

僕はまだ無言では通じ合えないけど。

帰投後は他の防衛班の皆さんは一人一品ずつ奢ってくれた。守銭奴なカレルさんも含め。そこで僕は彼らと打ち解けたのだ。同じ誤射姫の餌食となった者達で。




ハルユキはキグルミとの絆が深まった。


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