俺が安息の日々を求めるのは間違ってないっ!よな? (春の雪舞い散る)
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俺が安息の日々を求めるのは間違ってないっ!よな?

 今回は小町の誕生日、ホワイトデー、春休みエピーソードで括ろうかと思ってます

 拙い文章ではありますがお付き合いのほどをよろしくお願いします


 

 バレンタインのイベント以降土日がなくなっていて社畜人生まっしぐらな日々を送っている俺です

 

 そりゃもうカル○ン猫まっしぐらを上回る勢いでまっしぐらなまである

 

 えっ?何でお前がそんなに忙しいんだよって?

 

 いや、大した理由はないぞ?

 

 誤解が誤解を生んで俺がお菓子作りが得意な男子と間違った情報が広まっちまってあちこちからお呼びが掛かってるんだよ

 

 けーちゃんの保育園とか蒼空が通ってる小学校の学童保育とかな?

 

 後は雪の下家とか川崎家とか三浦家とか一色家とか雪の下家とかからお呼びだし

 

 ご近所の奥様方の集まりに呼ばれたりとかもあったが母ちゃんが苦笑いして頭を下げて来たら断りようがないだろ?

 

 おまけに金居さんと一色の奴が面白がってお菓子作りを俺に仕込むは俺みたいなのがお菓子を作っているのが珍しいのかは知らんが家庭科クラブの部員が一気に増え来年度は勿論再来年度も安泰な感じまでさえある

 

 そして卒業式

 

 お世話になった家庭科クラブの先輩達に感謝の気持ちを込めてクッキーを焼きたいって話を聞いたから

 

 「あー、俺も城廻先輩に渡したいからその代わりに手伝うわぁ~」って話がナゼか全卒業生に贈るって話になりばたばたになって焼いた前日

 

 まぁ家庭科クラブとヘルプに入る奉仕部の活動実績になるから良しとしとくか 

 

 そして今、更に頭が痛いのがバレンタインをやったんだからと言わんばかりのホワイトデーのイベントを期待されているのと個人的には小町にバースデーケーキを充てにされてしまっていることだ

 

 調子にのって小町と大志の入学祝い代わりに一色に習ってマカロンを焼いたのも不味かった

 

 いや、味はそう悪くないと言うかそっちの意味の不味いじゃないぞ?

 

 上手くできなきゃディスられ上手くできたらできたで更なる災厄を招くしかないであろうこの負のスパイラル?

 

 逃げ道はあるのかよ?

 

 ………いや、全く無かった

 

 ただ逃げ場が無いだけじゃなく小町のバースデーパーティー参加人数を聞いて愕然とした

 

 「 今年の誕生日ケーキはお兄ちゃんが焼いてくれるんだよぉ~っ♪ って話したら参加希望者が増えちゃったっ♪ 」

 

 ( いや、増えちゃった~って笑って言うレベルじゃないでしょ? その人数 )

 

 つかそんだけの大人数どうするの?ケーキ、お兄ちゃん一人じゃ賄いきれないよ?

 

 そう思って頭を抱えていたら

 

 「 大丈夫だよ、比企谷君… クリスマスの時の部屋を用意するから任せといてよ?

 

 お礼は又マカロンを焼いて事務室に差し入れてあげてよ、君の焼いたマカロン… かなり好評だったからね 」

 

 そう言って誉めていただけるのは良いんですけど相変わらずナチュラルに人の心を読むのは止めてもらえませかね? 陽乃さんやそれにケーキの問題が解決してないんですがね…

 

 「 八幡、何のためにアタシ等が居るのさ? 」

 

 「 サキのゆーとーり、八幡はもっとあーしらに頼れっ!」

 

 「 そーですよ、先輩… ケーキやおやつはアタシや金居先輩にお任せください、後の料理は川崎先輩が主体に頑張ってくれますからね 」

 

 そう言って皆が笑い掛けてくれていた…

 




えー、今回の前奏は如何でしてたでしょうか?
次話は受験で抑えていた小町が弾ける…そんなお話を描けたら良いと思ってます

それでは皆様、次話までのお別れです…ごきげんよう


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聖誕祭前日

大切な妹、小町のた15才の誕生日を前にある決意をした


 三月二日、けーちゃんのお迎えに行ってた川崎と合流して近所のスーパーに向かう俺達だが既にけーちゃんは自分の指定席についている

 

 俺の肩の上で時々蒼空もしてやるが、そうするとケーちゃんがすねる。こればかりは彼女に我慢してもらうほかない

 

 蒼空がせめて高学年位なら我慢しろと言うが未だ一年生なんだ仕方無い

 

 俺だって親父にして貰いたいって思ってたんだから蒼空の気持ちはよくわかる。だから無下に断ることもできない

 

 そして俺は超人ハルクとかみたいに二人いっぺんに肩に乗せるとか言う大技は使えんから、一人を乗せるとその間は残った一人には我慢して貰う他はないのだから

 

 そんな訳でトワイライトスクールの蒼空がいない今日は独占しているためすこぶるご機嫌のようで沙希も呆れているし他の皆も苦笑いし

 

 すれ違う通行人は微笑ましい光景に微笑みを浮かべ中には

 

 「○○ちゃんも今度パパがお仕事休みの時にやってもらいましょうねぇーっ♪」

 

 と、言ってるのがどこからか聞こえちょっとだけそのパパさんにすまないと思ったが同情はしない

 

 料理の献立は肉好きの小町の為のメニューを沙紀に頼んであり、必要な食材も書き出してあるからそれに従い買うだけ

 

 ケーキやお菓子の材料の補充品も金居さんと一色が書き出してあるため補充もそれにそってするだけ

 

 買い出しを終えると頃合いを見て都築さんが運転する車で迎えに来た陽乃さんと共に車に向かうと既に乗車していた蒼空が俺達に手を振っているから俺も軽く振って応える

 

 沙希は晩飯の仕度、それ以外の料理班は明日の料理の下拵え、ケーキ班はクッキーやパウンドケーキを焼くことに

 

 因みに小町は明日どうしても仕事から抜けられなかった親父と晩飯を食いに行って、プレゼントを買ってもらってくると聞いている

 

 そして大志は蒼空とけーちゃんの世話担当を任せていたのだが、またしてもいつの間にか現れた雪ノ下ママが二人の面倒を見ててくれてる。どうやら蒼空がいたくお気に召してるらしく川崎に

 

 「今夜はバタバタするでしょうから、貴女さえよければ二人を家に招待して一緒に過ごしたいのですけど」

 

 そう言われて戸惑う沙希に

 

 「未だ私に期待されても困るから一足先に初孫仮体験させてあげてよ。

 

 特に蒼空君は息子を持てなかった母さんには可愛くて仕方無いんじゃないのかな?

 

 だから私からもお願いするよ沙希ちゃん」

 

 そう陽乃さんにまで頭を下げられて

 

 「二人とも、お姉さんのゆーことちゃんと聞くんだよ?良いね」

 

 そう言って用意してあった二人の着替えを都築さんに預けると本当に嬉しそうな顔で二人の手を握り帰っていくのを見ながら都築さんに

 

 「都築さん、二人の事よろしくお願いします」

 

 そう言って頭を下げると都築さんも

 

 「いえいえこちらこそ…あのように少女の頃ような奥様の笑顔を見るのはいつ以来でしょうか?

 

 それに私も比企谷様と同じく天使のお二人に癒される口ですからお世話させていただく機会をいただき喜んでますからお気遣いなく」

 

 そう言って頭を下げると三人を追って部屋を出ていく都築さんを見送り

 

 「俺もだが取り敢えず感謝の気持ちは陽乃さんの誕生日に返そう…

 

 まぁその前に確か一色が四月だったがな?」

 

 俺がそう聞くと

 

 「戸塚君と私は五月だよ」

 

 そう金居さんが声を上げるので

 

 「へーへーわかりましたっ、と…

 

 戸塚の時に二人を頼りにするが一色の時は金居さんが、金居さんの時には一色が力を貸してくれよ。そん時は小町も助けてくれるとは思うがな…」

 

 そんな事を言いながら三年になる来年度はこれまでにないバタバタな一年になるんだろうな…専業主夫の夢が遠退く…

 

 




次和いよいよ小町の聖誕祭当日となりますがさすがにどんな騒ぎになるのか想像も付きません…~


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比企谷八幡のニューフォーム?

変身するのは終盤ですがネタ的には何番煎じ?です


 翌早朝、作業に取りかかる前の事

 

 「大志と男と男の大事な話がある、すまないが皆は口を挟まないでくれ…」

 

 そう言って大志を真っ直ぐに見据え

 

 「大志、お前は小町をどう思ってる?正直に答えろ…」

 

 俺に今までにない真剣な表情で問われた対し最初こそうつむいていたが真っ直ぐに見返して

 

 「比企谷さんと仲良くなりたい、お付き合いして大人になったときにお互いがその気なら結婚だってしたいっす」

 

 そうはっきりと答えたから俺もはっきりと言ってやる事にした

 

 「覚悟しろよ、大志…うちの親父は小町の兄である息子の俺にまで妬きもちをやく男だ、生半可な気持ちじゃ小町との交際は認めてもらえんぞ?

 

 ましてや結婚なんざ生半可な覚悟で乗り越えられる道程じゃねえって事だ

 

 だから今お前にいってやれることがあるとしたらまずは小町に惚れさせろ、俺もお前にならって思える男になりゃ母ちゃんはちゃんと見てくれる

 

 だから男を磨け…でかい人間目指してな、それでも親父がごちゃごちゃゆーようのなら俺が一発言ってやる」

 

 皆が息を飲むのを感じなから

 

 「こいつは雪ノ下家以外の大抵の家に言えるんだが…

 

 親父、てめえだって惚れた女を女の両親から奪っといていざ自分が奪われる立場になったからって小町の結婚に反対するたぁ一体どーゆー了見だっ!とな?」

 

 そう言ってニヤリと笑ってみせると陽乃さん以外がポカンとするなかその陽乃さんが

 

 「な、なるほど…それは確かに婿養子の家は例外派だね…

 

 しかも私か雪乃ちゃんのどちらかも婿養子を迎えるんだろうから尚更ね」

 

 そう言ってお腹を抱えて笑っているが気を取り直した優美子が

 

 「なら大志…アンタはついてる、すぐそばに目標にできる男がいるんだからソイツの背中を見失わずに追えしっ!」

 

 そう言って軽快に大志の背中をたを叩くと海老名さんも

 

 「なんたって君のお姉さんの惚れた男だからねっ♪」

 

 と、こちらは背筋がぞぞっとするような笑顔を見せて言って来たが取り敢えずは気付かないふり…は彼女には通用しないんだろうな…

 

 「まぁその辺りはよくわからんが今日は俺のサポート任せるし奉仕部に本気で来る気なら先輩としてできるだけの事はするつもりだ、さぁ仕事に取り掛かるぞっ!」

 

 そう言って俺達は仕事を始めることにした…

 

 

 料理を持ってパーティー会場に入った俺は息を飲んだ…すっかり準備が終わってる部屋を見て

 

 隣を見ると忍び笑いをする陽乃さんと目が合い

 

 「小町ちゃんが可愛いのは比企谷君だけじゃないって事」

 

 そう言われて部屋の中を見ると何度か見たことのある小町の友達がいた

 

 「そう、たまたま知り合ったあの子達が私たちも小町の為に何かしたいって言って来たからか以上の飾りつけをしてもらったんだよ」

 

 「はーちゃん、はーちゃん、けーちゃん蒼空も、蒼空も一杯お手伝いしたよっ♪」

 

 「はーちゃん、はーちゃん、けーちゃんもいっぱいいっぱいお手伝いいしたよっ!」

 

 と、笑顔で報告する蒼空とけーちゃんに二人を笑顔で見守る雪ノ下ママと都築さん

 

 「後は料理を並べるだけだから比企谷君は服を着替えて都築と一緒に小町ちゃんのお迎えに行きなさい、場所は都築が知ってるから」

 

 陽乃さんがそう言うと

 

 「比企谷様、ご案内します」

 

 そう言われて別室に行き渡された服は都築さんが着ているものと同じデザインの燕尾服…

 

 「…」

 

 驚きのあまり声もでないがパニクってる暇はないから黙って着替える俺

 

 着替え終えると出掛ける前に一応会場に顔を出して声を掛けたがやはり似合ってなかったらしい…

 

 それまでに賑やかな声がしていた会場が一瞬で凍りついたんだからな

 

 って俺っていつの間にそんな高度な冷却系の魔法を身に付けてたの?ははっ、目から汗が…

 

 憂鬱な気持ちのまま小町の迎えにいくと小町までもが凍り付いた…もう泣いていい?泣いて良いよね?

 

 内心涙を流しながらアニメと都築さんを見てえた知識を駆使して

 

 「小町お嬢様、お迎えに上がりました」

 

 何度か目にしている陽乃さんを迎えに来たときの都築さんを真似て小町の執事を演じて小町をエスコートすると小さく頷く都築さんだったが俺はそれに気付けなかった

 

 




 後書きを書きながら私は私は考えた…八幡の燕尾服服姿をこの日一日で終わらせてもよいのかと?

 結論から言おう、既にネタは考えていると

 校正感謝です、お気に入り嬉しいです、たくさんの閲覧者の皆様有難うございます

 この先の展開がどう転がるのか先が楽しみな筆者ですがよろしければお付き合いよろしくお願い致します

 それまでの暫しのお別れです、皆様ごきげんよう


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ハッピバースデー小町

やっとバースデーパーティーが始まりますが八幡ガンバレっ!です


 二人並んで座る車内で顔真っ赤にして激おこな小町をどう宥めれば良いのかわからない俺は

 

 「小町…そのドレスよく似合ってるな…」

 

 そう声を掛けると

 

 「うん、高そうだから遠慮したんだけど陽乃さんが

 

『もう雪乃ちゃんも着れないサイズだからやっとで番が戻ってきたその子は着てくる人がいて嬉しいんだから気にしなくても良いの』って…」

 

 戸惑いながら答える小町に

 

 「小町、その感謝の気持ちは今の俺達に返せる形で返せば良い

 

 会場に使わせてもらう会議室を管理してる総務には

 

 『比企谷君が焼いたマカロンを差し入れてあげてよっ♪』

 

 って陽乃さんに言われてるし陽乃さんの誕生日には…な?

 

 それにな、本当に良い服ってのは母から娘、姉から妹へと受け継がれるもんなんだ

 

 だから小町は陽乃さんにそのドレスを受け継いでほしいって思ってくれたんだと思うぞ?

 

 なら、今お前のなすべきは遠慮じゃなくその陽乃さんのその思いに応える事

 

 今すぐの事じゃない、上を目指しドレスに負けない女の子になることだ」

 

 そう言って頭を撫でると

 

 「うん、頑張る…」

 

 そう声をつまらせ答えて小町は答えてくれた

 

 

 小町が会場入りしどよめく声を聞いて俺は思った

 

 (今日のこの小町の姿を生で見られない親父ざまぁっ!)と…

 

 マジ良い気味だと思いなから

 

 「 大志、本気ならいつまでもこのポジを俺にとられてるんじゃねぇゾッ! 」

 

 そう発破を掛けてやったら会場のみんなから笑われてやがった…しっかりしろ、大志

 

 いわゆるところのお誕生日席に案内すると驚き一杯に見開いてケーキと俺の顔を見比べている

 

 俺達は誰一人として本職のケーキ職人じゃないし料理モノの登場人物達みたいなすごい技を持ってるわけでもない

 

 だから俺達は俺達にできることをした

 

 チョコクリームで小町のにがお絵描き背景は色とりどりのクリームで少女漫画の主人公よろしく花々を背負っている

 

 出来映えを知らせてないケーキ班以外の面々も驚いて目を見張って写メっているがこのケーキが更なる騒動の元になるのまた別のはなし

 

 だがなぜ俺にカメラを向ける? 新たな苛めか? 写メと一緒に似合ってねーとかとか呟くのか? 止めて、ハチマンのライフはとっくにゼロよ?

 

 ろうそくを立て火を点けてバースデーソングを唱和してバースデーパーティーが始まったんだが…

 

小町とのツーショットに始まりいろんな女の子とのツーショットや記念写真を頼まれ俺は仕事がなにもできない事態になってしまった…済まん皆…

 

 一応皆には謝っておいたがなぜか苦笑いされた

 

 因みに俺が小町に用意したプレゼントはバースデーケーキとは別にプリン好きの小町のために作った特製のカスタードケーキ…

 

 が、少々作りすぎたらしく

 

 「お兄ちゃん、さすがにこれは作りすぎだよ…だから激オコの小町は執事のお兄ちゃんに命じます

 

 ただ今から執事のお兄ちゃんは希望するお嬢様にアーンのサービスをして差し上げること

 

 ただしお兄ちゃんに食べさせるのはなしね順番取りが凄惨な事になるからまずは…

 

 都築さんから見たら陽乃さんのお母さんは当主になった今でもお嬢様…なんでしょ?」

 

 そう聞かれた都築さんが

 

 「はい、小町様のおっしゃる通り口にこそ出しませんが先代からお仕えする私には今でもお嬢様でございますとも」

 

 そう答えると声をつまらせる雪ノ下ママを見てうんうんと頷くと

 

 「じゃあ一番最初は陽乃さんのお母さんでけーちゃんに男の子だけど蒼空くんに戸塚さんで後の皆はじゃんけん頑張ってくださいねっ♪」

 

 そう小町が言ったとたん会場内にスゴい殺気が…

  

 ナニこれ?俺生きて帰れるの?めちゃくちゃ怖いんですけど…

 

 怯えつつ雪ノ下ママ、けーちゃんに蒼空、互いに顔を真っ赤期して戸塚にアーンしたとんに誰とは言わんが真っ赤な噴水?を吹き上げ沙希と優美子が大騒ぎした

 

 結局俺はパーティーが終わるまで休む間もなくずっとそれをやらされていた

 

 まぁ小町が終始ご機嫌だったからそれはそれで由としよう…と、言うかそう思って諦めるしかないな…

 

 参加者も喜んでくれてたみたいだし

 

 

 こうしてまたひとつ新たな伝説を打ち立てた俺はプロデーサーとしての地位を確立…なわけねえな

 

 今夜くらいははよ寝よ

 




文字数、話数共に予想外に増えてしまいましたが次話はホワイトデーの予定なのでそれほど歩なしは膨らまないと思います

ては、次話までの暫しのお別れです、皆様ごきげんよう


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インターバル

比企谷八幡の現状報告です?


 

 

 誕生日の翌日

 

 陽乃さんの部屋に集合した小町聖誕祭のスタッフを集めての慰労会

 

 沙希には悪いが埋め合わせに今度けーちゃんと蒼空をつれて来週の土曜日に一緒に水族館にいくと二人の前で約束して慰労会の料理の担当を頼んだ

 

 因みにその翌日はホワイトデーのイベント開催日

 

 最初は色々と不満を言っていたが

 

 「 大志、親父さんとお袋さんってこの時期年度末でこの時期忙しいんだろ? 」

 

 そう声を掛けると

 

 「 そうっすね、姉ちゃんや俺も出掛けた記憶無いっすね 」

 

 そう答えるのを聞いて

 

 「 ここ最近色々我慢させてるからな、二人にも… それでも良い子にしてる二人にご褒美があっても良いんじゃねえかと思うんだがな?そう思ったんだが… 」

 

 俺がそう言うとやっと納得してくれたんだが…えっ?陽乃さんが大人しいんじゃないかって?

 

 今日の場所提供の代わりに16日に放課後ショッピングのお供する約束してるから余裕なんだよ

 

 因みにその翌日は色々お世話になってる雪ノ下ママ改めママノ下さんのお供をする約束になってる

 

 勿論その翌日は城廻先輩の合格祝いの食事に招待されているので既に塞がってる

 

 

 

 月曜日、特に何事もなく一日が終わり放課後になり部室にいくとナゼか黒笑みを浮かべた陽乃さんが待っていて

 

 「 比企谷君、校長の許可を貰って奉仕部男子のユニフォームに採用されたから早速着替えてっ♪ 」

 

 

そう言って陽乃さんに渡された服は一昨日着たばかりの燕尾服で逆らっても無駄なのは既に刷り込み済

 

 服を着替え終えると、今度はティーポットとカップに ( 俺が昨日焼いた ) クッキーを添えたものを渡され

 

 「 談話室のお客様にお出ししてきて 」

 

 そう言われて、渋々談話室に向かう俺

 

 勿論授業が終わって未だそれほど時間がたってる訳じゃないから悪目立ちする俺がティーセットを持って談話室に

 

 すると驚いた事に、ママノ下さん始めPTAの皆さんが集まってらして

 

 「 彼が噂の比企谷君です、未だ未知数ではありますがうちの筆頭執事が後継者にしたいと言わしめる機転が利き尚且つスマートな身のこなしのできる若者です 」

 

 そうママの下さんにそう言われて

 

 「 ? 」

 

 と、思っていたら

 

 「 紅茶も美味しく淹れられ美味しいクッキーも焼ける男の子… 」

 

 この人は確かPTAの会長さんだったか?その人にそう言われてくすぐったい俺は

 

 「 紅茶もクッキーも詳しい友人に習っただけで別に俺の手柄と言うわけでは… 」

 

 そう言い訳する俺に

 

 「 貴方のご両親にもご両親がいるように貴方の恩師にも恩師がいます

 

 それと同じで貴方に教えてくれた友人にもやはり教えてくださった方が居るはず

 

 ですから貴方は驕らずそういった方達に感謝と敬意を忘れずに紅茶を淹れクッキーも焼けば良いのではありませんか?」

 

 そう諭すように言われて

 

 「まぁそうですね、今まではそこまで明確に意識はしてませんでしたけどこれからはそう意識する事にします」

 

 そう俺が答えると校長が

 

 「ご苦労様、来年はいよいよ君も大学受験だが更なる活躍を期待してるから頑張りたまえ」い

 

 そう言われて談話室から退出したが

 

 なんか恐ろしい、マジ恐ろしい、まるで猛獣の檻にでも迷い込んだらこんな気分を味わうんじゃないかってくらいに睨まれてるんですが…

 

 俺皆さんを怒らせるような事なんかしましたっけ?

 

 いや、あれ、茶道同好会?フラワーアレンジ愛好会?美術部?カラオケ同好会は大学のサークル…え?非公式だから問題ない?は?隣人部?そんな部聞いたことないですよ?

 

 はい、字面でもおわかりいただける通に揉みくちゃ状態で部室に戻ることもままならない状態

 

 いっその事部室にではなくお家に帰りたいてござる

 

 

 




 と、言った訳で八幡は部活中は燕尾服着用が許可(義務化)されました

 次話でやっとホワイトデーの予定ですのでよろしければお付き合いのほどをよろしくお願い致します

 それでは皆様ご機嫌よう


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陽のんと待ち合わせ

陽のんとショッピングデートの待ち合わせですね


 小町の誕生日後比企谷家では俺の執事ごっこが流行っていて何だかんだと言っては家族の会話も増え家族の団らんという状態が生まれつつあった

 

 そして受験の終わった小町はともかく俺までもが比企谷家の味…

 

 母ちゃんに料理をいわゆるところのお袋の味を仕込まれている事態になってしまい

 

 「専業主夫目指すなら当然の事」

 

 そう言われて反論は許されず朝食の仕度弁当作りをしている、自作の弁当持参で通う為に…

 

 しかも親父と母ちゃんに学校の無い=給食の無い小町の分も用意してるがその分小遣いに反映されるため頑張っている

 

 部活は奉仕部に皆が集まること減ったがそれぞれに他の部活の応援に奔走している

 

 沙希と一色は主に家庭科クラブ、優美子はテニス部と言った感じで俺は日替わりでクラブ、同好会を回っている

 

 そして金曜日、ららぽで陽乃さんと待ち合わせ

 

 うん、相変わらず目立つ人だ…いや、そんな大きな声で呼ばないでくださいよ?難聴系の主人公じゃないんですから…

 

 ほら、陽乃さんみたいに綺麗な人が呼んでるのが俺みたいに冴え無い奴だからがっかりした女性の皆さんが俺を見て顔を真っ赤にして怒ってらっしゃるじゃないですか…

 

 まぁなれたくなくてもなりされてきてますけどね

 

 「お待たせしたようですいません」

 

 そう言って頭を下げる俺の右腕を抱き込み

 

 「悪いと思うなら今日の残りの時間くらいこの腕を私に預けなさいよっ♪」

 

 そう言って俺の腕を抱き込む腕に力を入れるもんだから陽乃さんの愛と勇気の印につつまれてヤバいぞ俺の理性が…

 

 そう理性と悩める性少年の煩悩が格闘していると

 

 「今度はうちのキャンパスにも遊びに来てよ?君に会わせろって煩くて参ってるんだよねぇ~っ♪」

 

 そう目が笑ってない笑顔が怖いので勘弁してもらえませんかね?ホント勘弁してくださいよ

 

 そう思って溜め息を吐きなから

 

 「良いですよ?今の俺にはいつでもととは言えなくなってるのはご承知の通に小町が仕切ってますからね

 

 一応俺の方からも開けておくように言っておきますが陽乃さんの方から都合の良い日を打診しておくのも有りだと思いますよ?」

 

 そんな事を話ながら最初に訪れたのは

 

 「紳士服売り場って…俺それほど持ち合わせ有りませんよ?って陽乃さんの聞いてますかぁ~っ……」

 

 心配して俺が聞くと

 

 「そんな事比企谷君が心配しなくても大丈夫だよぉ~っ、明日の観劇デートは憧れてた息子との観劇したいって夢を疑似体験させてあげてよ?」

 

 そう言われて

 

 「それとこれとは「別の話なんかじゃないよ、八幡…体裁を言うなら総武の制服なら十分フォーマルウェアの役を果たせるけど…

 

 雪ノ下夢乃の息子役には今一つ物足りない…

 

 って事でお母さんのわがままに付き合ってあげてよ、息子だって着飾らせてみたいんだってさ

 

 八幡もたまにはお母さんの前でシャキッとした格好してみたら?きっと喜んでからさっ♪」」

 

 そう言われてもあまり納得する事は

できなかったがそういうものだと考える事にした

 

 

 

 




 次話がデート本番となりますが何といいますか…まぁそれ以前に…黒歴史、ですか?また次話でお会いいたしましょう、ご機嫌よう


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待ち時間に迷子と遭遇

スラックスの裾直しの間にお茶でもと思っていたら迷子発見、その子と話していたらなんと…


 小町の誕生日後比企谷家では俺の執事ごっこが流行っていて何だかんだと言っては家族の会話も増え家族の団らんという状態が生まれつつあった

 

 そして受験の終わった小町はともかく俺までもが比企谷家の味…

 

 母ちゃんに料理をいわゆるところのお袋の味を仕込まれている事態になってしまい

 

 「専業主夫目指すなら当然の事」

 

 そう言われて反論は許されず朝食の仕度弁当作りをしている、自作の弁当持参で通う為に…

 

 しかも親父と母ちゃんに学校の無い=給食の無い小町の分も用意してるがその分小遣いに反映されるため頑張っている

 

 部活は奉仕部に皆が集まること減ったがそれぞれに他の部活の応援に奔走している

 

 沙希と一色は主に家庭科クラブ、優美子はテニス部と言った感じで俺は日替わりでクラブ、同好会を回っている

 

 そして金曜日、ららぽで陽乃さんと待ち合わせ

 

 うん、相変わらず目立つ人だ…いや、そんな大きな声で呼ばないでくださいよ?難聴系の主人公じゃないんですから…

 

 ほら、陽乃さんみたいに綺麗な人が呼んでるのが俺みたいに冴え無い奴だからがっかりした女性の皆さんが俺を見て顔を真っ赤にして怒ってらっしゃるじゃないですか…

 

 まぁなれたくなくてもなりされてきてますけどね

 

 「お待たせしたようですいません」

 

 そう言って頭を下げる俺の右腕を抱き込み

 

 「悪いと思うなら今日の残りの時間くらいこの腕を私に預けなさいよっ♪」

 

 そう言って俺の腕を抱き込む腕に力を入れるもんだから陽乃さんの愛と勇気の印につつまれてヤバいぞ俺の理性が…

 

 そう理性と悩める性少年の煩悩が格闘していると

 

 「今度はうちのキャンパスにも遊びに来てよ?君に会わせろって煩くて参ってるんだよねぇ~っ♪」

 

 そう目が笑ってない笑顔が怖いので勘弁してもらえませんかね?ホント勘弁してくださいよ

 

 そう思って溜め息を吐きなから

 

 「良いですよ?今の俺にはいつでもととは言えなくなってるのはご承知の通に小町が仕切ってますからね

 

 一応俺の方からも開けておくように言っておきますが陽乃さんの方から都合の良い日を打診しておくのも有りだと思いますよ?」

 

 そんな事を話ながら最初に訪れたのは

 

 「紳士服売り場って…俺それほど持ち合わせ有りませんよ?って陽乃さんの聞いてますかぁ~っ……」

 

 心配して俺が聞くと

 

 「そんな事比企谷君が心配しなくても大丈夫だよぉ~っ、明日の観劇デートは憧れてた息子との観劇したいって夢を疑似体験させてあげてよ?」

 

 そう言われて

 

 「それとこれとは「別の話なんかじゃないよ、八幡…体裁を言うなら総武の制服なら十分フォーマルウェアの役を果たせるけど…

 

 雪ノ下夢乃の息子役には今一つ物足りない…

 

 って事でお母さんのわがままに付き合ってあげてよ、息子だって着飾らせてみたいんだってさ

 

 八幡もたまにはお母さんの前でシャキッとした格好してみたら?きっと喜んでからさっ♪」」

 

 そう言われてもあまり納得する事は

できなかったがそういうものだと考える事にした

 

 

 

 

 

 俺と陽乃さんは服の裾直しをしている間時間潰しにお茶でもって事になり二人で歩いていると

 

 「…陽乃さん、どう見てもあの女の子…迷子ですよね?」

 

 そう話す俺達の視線の先に居る赤い髪の少女

 

 「そうみたいね…外国人だからって避けられてるみたいだね…」

 

 そう話してる間に少女の目に涙が溜まり今にもこぼれ落ちそうになっているのが見えて放っておけなくなり

 

 「ちょっと行ってきます」

 

 そう言って少女に近付き少女の目線で大丈夫かと英語で話しかけると

 

 「私、白井杏子…日本人だよ、ママは違うけど…ママだってちゃんと日本語お話しできるのに…」

 

 そう言われてよく見てみると

 

 (成る程ハーフか…)

 

 陽乃さんもそう思ったらしい

 

 「お父さんとお母さんはどうした?」

 

 俺がそう聞くと悲しそうな顔をして

 

 「ママは病院、パパはつきそいだから私は浜河内のおじさんとこに遊びに来ててお兄ちゃん達と遊び来たんだけど…」

 

 そう言って涙ぐむ少女の頭を撫でると最初は驚いた顔をしたがすぐに嬉しそうな顔をしたが俺は違うことを考えていた

 

 「あ…○○の浜河内さんの事か?元網元の…」

 

 そう俺が問い掛けると少女は頷いて

 

 「ペンションやってる人」

 

 そう言われてあっさり連絡先があっさりわかった…正確には親父が知っているのだが

 

 そう思ってスマホを取りだし親父に電話している不安そうな顔をする少女に

 

 「安心しろ、連絡取れる目処がついたからもう少しだけ待ってろ…

 

 あ、親父…仕事中悪いんだが○○の浜河内さんの知り合いの白井杏子ちゃんって娘がはぐれててな…ああ頼む、俺の番号に連絡してくれれば良い、わかった」

 

 そう言ってスマホを閉じ

 

 「杏子ちゃんって比企谷って変わった名前のおじちゃん知ってるか?」

 

 そう俺が聞くと少し考えてから

 

 「うん、知ってる…おじさんのお友達の面白いおじちゃん」

 

 と、言うのを聞いて親父…なにやってるんだよ?と、思いつつ

 

 「そうか、その面白いおじちゃんは俺の親父で親父も杏子ちゃんの事を知ってたから今、浜河内さんの所に連絡してるから俺達と一緒にお迎え待てるか?…」

 

 俺がそう聞くと

 

 「一人じゃないなら…お兄さんとお姉さんが一緒なら…」

 

 そうはっきりと答えたから

 

 「わかった、ならここでぼーっとしてても仕方ないからフードコートでジュースでも飲んで待ってるか?」

 

 そう話し掛けると再び悲しそうな顔をして首を横に降り

 

 「ジュース飲んだら帰りの電車賃が足りなくなっちゃう…」

 

 そんな悲しいことを言うから

 

 「俺にはな、お前よりはずと大きいけど妹が居るし仲の良い友達の弟と妹はお前とそんなに変わらないくらいなんだ

 

 だからお前がそうやって悲しそうな顔をしてると幼い頃の妹やその子らが悲しそうな顔をしてる気分になるからそんなのは千葉のお兄ちゃんの名折れ、妹は妹らしくお兄ちゃんに格好つけさせろよな?」

 

 そう俺が言うと嬉しそうに

 

 「お兄さんは格好つけなくても十分格好良いよ、ねっお姉さんっ♪」

 

 そう言ってやっと明るい笑顔を見せてくれた

 

 それからしばらくして浜河内さんが迎えに来て連れられていったが去り際に陽乃さんの耳元にナニかポショポショ言ったかと思ったら陽乃さんの顔が真っ赤に染まっていた

 

 手を降りながら去っていく少女を見送り

 

 「あの子、陽乃さんに一体なんと言ったんですか?」

 

 と、それが地雷とも知らずに聞いてしまったら

 

 「お二人の式には呼んでね?私がお姉さんの後ろでベールを持つからって…」

 

 そう言われて俺も自分が真っ赤に染まっている自覚があったが

 

 「つっ…」

 

 と、言葉がでなかった

 




編集ミスでご迷惑おかけしました事をお詫びします


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雪ノ下家にお泊まり

いよいよママノ下さんとデート?です


 その夜ある意味陽のさんにお持ち帰りされた俺は雪ノ下の客間に泊まることになった

 

 ママノ下さんが明日は朝から付き合って欲しいからだそうで家にも既に外泊の事は伝えてあるそうでてっきり食事の後に解散と思っていたら雪ノ下家本宅に案内されビックリしたものだ

 

 翌朝すっかり大人しくなった雪ノ下も含めて雪ノ下家ノ皆さんとの朝食

 

 すっかり静かになって落ち着いた由比ヶ浜は給仕として居合わせているがその姿に馴染めない俺的には落ち着かなかった

 

 なんにしろ最近めっきり接触の無くなった二人の変化に驚く程だった

 

 朝食後、早速昨日買ってもらったスーツに着替えると向かった先は意外や意外だがちょっと考えると当たり前の事なのだが建設中のホテル

 

 つまり雪ノ下建設の現場の視察に来たわけだが勿論こんなところに来たのは初めてだから不思議な感じがした

 

 完成予定図と現状をしきりに見比べる俺を勘違いした現場責任者が不快そうに

 

 「何か問題でも有るのでしょうか?」

 

 そう聞かれて

 

 「そんなのは素人の俺がわかるはず無いじゃないですか?ただその…何と言えば良いのか…そう、とても不思議な気分なんですよ」

 

 そう何とか言葉にすると俺の多分予想外に感じたんだろう

 

 「不思議…ですか?」

 

 そう聞き返してきたから

 

 「えぇ、不思議ですね…今は何も無いこの空間がこうなるって思ったらなんか魔法みたいだな…

 

 そんなことを想像したらなんかとても不思議な気持ちになったと言うか…なんか変ですよ?自分で言っててなんなんですが…」

 

 パンフレットの完成予定図と未だ内装工事の始まってない屋内を見比べながら俺がそう言うと

 

 「その話を聞いたらデザインを手掛けた者も喜ぶでしょう…

 

 成る程、わざわざ奥様が現場の視察にお連れするだけの事のある青年だ…」

 

 と、ナゼか変なことを言ったのに気に入られてしまった

 

 お昼は早めに取ることになり移動中の道すがらにある小料理屋と言った佇まいの店でどうやらママノ下さんは顔馴染みらしい

 

 昼御膳と言う日替わりランチを頼みママノ下さんと談笑…主に部活の話をしていると店の女将らしき人が現れ

 

 「今日は珍しくお連れが居るんですね?」

 

 そう話し掛けると

 

 「料理を楽しみたい時は一人か気心の知れた者とでなければ楽しむどころの話ではありませんからね

 

 この青年は現在外堀を埋め娘婿になってもらおうと画策中の男性で勿論娘とも親しいので無理矢理ではありませんよ?」

 

 そんなぶっとんだ紹介をされ焦っていると

 

 「うちの倅もそれくらいの覚悟があれば良いんですけどねぇ~っ♪」

 

 そう辛うじて聞き取れた言葉に首を捻りつつ

 

 (まぁたまたま聞こえてしまっただけで俺に聞かせるつもりの無い呟きを立ち入って聞くのも失礼に当たるし俺に何かできるわけでも無いのだからな)

 

 




まぁちょっとデートっぽくないですね?次話はそうでない予定ですが…それではまた次話お会いいたしましょう、ご機嫌よう


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ママノ下さんと歌舞伎の世界に

都築さんが運転する車は東京新橋を目指します


 新橋演舞場…歌舞伎か?

 

 ママノ下さんに誘われなきゃ一生涯縁がなくても何ら不思議じゃない世界だな

 

 肘おきに肘を置いてパンフレットを開いてみたが勿論よくわからない

 

 主演の五人が若手で…なんだよ、皆高校生じゃねぇかよ?なら名前知らなくても…あ、こいつだけは微かに見覚えがある

 

 小町が読んでる偏差値の低そうな雑誌の表紙に顔が写ってたのを見た覚えがある…へえ、歌舞伎役者だったんだ

 

 演目は白浪五人男…何だよ、あの演出…おーすげっ!スーパーヒーロー戦隊みたいでマジに格好いいな…

 

 弁天小僧役をやってる役者さんも戸塚に負けてない可愛さだな…小悪魔的な…一色を思い浮かべるな

 

 …歌舞伎って古くさいとか堅苦しいとかイメージあるから縁の無いもんだとばかり思ってたけど………

 

 観劇料が高いからやはり俺には縁が有るとは思えんな

 

 それに役者さんて確か梨園の御曹子って呼ばれてる連中…

 

 改めてメインの五人の顔ぶれを見てはぜろリア充っ!と、思ってしまったのは不可抗力だ、俺が悪いんじゃない不平等な世界が悪いのだ

 

 ただその…どうやらあの一見なんの苦労も知らなさそなボンボン達って思った彼等も部外者の俺にはわからない苦労があったらしい

 

 かつての雪ノ下が雪ノ下家に抗っていたように旧家名家の嫡男に生まれ育った彼等のプレッシャーは俺なんかにはとてもじゃないが想像もつかない…そんなものがあるらしい

 

 そんな事を女形の役者さんのファンらしき人達が話してるのを聞いて改めて俺も人の事を批難しておきながら人の上っ面しか見れていないんだって気付かされた

 

 イヤ、ここは素直に今気付けて喜ぶべき事なんだろうな…

 

 歌舞伎…か…縁が有ったら又観に来たいな、あのカワイイ女形の役者さんの舞台を観に…あとのリア(イケメン御曹子)充四人はどうでもいいがな

 

 観劇の後食事の席で舞台の感想を聞かれ素直に感じたままを身ぶり手振りで話した

 

 ちょっと目を向ければ俺が知らない、気づけなかったことがすぐそばに有ることに気付いた事を改めて思い知らされた事も

 

 規模は違っても母校の文実に海浜との二つの合同イベントに絡んできた経験で思った事がある

 

 あの五人は自分達を輝かせるために舞台裏で汗を流す人達が居ることを…

 

 そしてこう言うのを温故知新ってゆーんだろうなとかあの舞台の雰囲気ならけーちゃんや蒼空が舞台に興奮して騒いでも煩くは言わないだろうな

 

 勿論ちゃんと場面を選ばなきゃだろうが実際あの五人が勢揃いの場面は俺も燃えたし小さい子達も興奮してたからな

 

 都築さんが運転する車の中で今日一日経験した事を思い出しながら微睡む俺だった

 

 

 

 

 

 




 八幡がママノ下さんと観劇したのは人気コミックからの引用で気付いた方もいらっしゃると思いますがあの舞台の初日の客の入り具合なら突発的にチケット買い求めても入手可能だと思いましたので

 ホントはあの五人と八幡を絡ませてみたいとも思いましたがさすがに完全キャパオーバーなので妄想だけにとどめましたけどね

 それでは皆様又次話お会いできる事を願いつつご機嫌よう


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司会進行はナゼか俺、八幡です

 海浜、総武合同企画第三彈のホワイトデーの応援企画の日が来ました

 果たして参加者達の反応やいかに

 そして参加した恋人達と予備軍の恋の行方は


ホワイトデーの奇跡前編

 

 ホワイトデーのイベント当日

 

 司会進行はナゼか俺がやるはめに…

 

 

 本日は私達海浜、総武の両校生徒会合同企画第三彈、ホワイデー応援イベントにお集まりいただきありがとうございます

 

 両校生徒会と言いながらナゼか司会進行役を仰せつかっている私はどちらの生徒会執行部役員ではないと言う謎は私自身が一番聞きたいので聞かないでください

 

 それではこれより順に火を点けて鍋を火に掛けていきます

 

 参加者の中にはお前より上手いぞと思われる方も居られと思います

 

 ですがその一方で料理、お菓子作り未経験の方もみえますので焦れったいとお思いかもしれませんが火を使う為我々も慎重に進めていきますのでお付き合い下さるようお願い致します

 

 それとゲーム性という観点から私達の提案するものがわかる人はすぐにわかると思いますが答えは言わずに待っていただけませんか?

 

 その方が面白いんじゃないかと言うのが主催者側の総意ですので御協力の程よろしくお願いいたします

 

 

 そう開会の宣言、挨拶に注意点を伝えイベントは始まった

 

 まずは鍋に水を張りお湯を沸かし始めるがこの時点でわかり人は女性を中心に結構いるようだ

 

 次にチョコレートを砕き耐熱性の容器の中に入れ湯煎の中に入れてチョコが溶けたら出来上がり…

 

 だから俺は参加者の皆に問う

 

 「それでは皆さん今日のパーティーは何と言うパーティーですか?」

 

 『チョコレートフォンデューパーティーですっ!』

 

 そう返事がかえってきた

 

 「それではこれより親睦をかねこれよりスタッフがお配りいたしてます食材でパーティをお楽しみください」

 

 そう言って実食を始めてもらった

 

 参加者の笑顔が嬉しく俺も笑ってる

 

 クリスマスであった男の子達が何人かお父さんらしき人といて

 

 「14日にはパパと一緒にママに作ってあげような」

 

 

 と、話しているので主催者を代表して挨拶に顔を出したら

 

 「はーちゃん先生こんにちわっ!」

 

 って未だ慣れない恥ずかしいその呼び方はそろそろ忘れてくれませんかね?

 

 と思っているが望み薄だな…

 

 だから俺も園児達負けないよう元気よく

 

 「はい、こんにちはー」

 

 と、挨拶を返しお父さん方とお辞儀しあう

 

 その隣に大志の中学の同級生や後輩らしきグループはナゼか大志が得意気な顔をしていた

 

 大志よお前1体ナニしてんの?

 

 そう思ったが取り敢えずテーブルに近付いたら

 

 「こちらが俺が尊敬する兄貴分の比企谷さんのお兄さんっす」

 

 そう紹介されてかなりくすぐったかったが

 

 「まぁこれからもうちの小町と弟みたいなもんの大志と仲良くしてやってくれ」(これでいいのか?)

 

 そう思いながら次のテーブルに向かった

 

 




 今のところハーレムルートをマイペースで独走中の八幡ですが敵じゃないから独走してどうするの?みたいな筆者ですが取り敢えず未だ有力候補はいませんし未だ決まる予定というか見込みはありませんので悪しからずですホワイトデーの奇跡後編

 その次のテーブルには区役所の民生課の皆さん?何か2~3人見慣れない人が居るけどまぁ良いか?

 「いかがでしたか?楽しんでいただけましたか?」

 そう声を掛けると

 「こういうのも結構面白いんだね、聞いたことはあったけどチョコレートフォンデュって案外簡単にできるんだって知ってビックリしたよ」 

 そう言われて

 「僕も最初聞いたときは無理だと思いましたからやり方を習ったときはビックリしましたよ

 僕は未成年だからまだ無理ですが皆さんは部署の飲み会かなんかの機会にチーズフォンデュを楽しまれてみてはどうですか?

 いつものホームパーティーも一味変わるらしいですよ?まぁただの受け売りなんで僕自身は知りませんけど…

 それではそろそろ次のテーブルに挨拶に回りますから皆さんも最後までお楽しみください」

 そう言ってその場を離れ次のテーブルに向かった

 その次は雪ノ下建設の営業所の皆さんで

 「こんにちは、ずいぶん面白い企画なんだね?」

 そう声を掛けて来たのは釜生田さんと言ったか?庶務課の人の中で一番話す人だ

 「このメンバーで集まるのも三度目ですから…互いに気心も知れてきましたからね」

 そんな他愛もないことを話ながら会場内を見回してみたがやはり企画が企画だけにバレンタインの時と違い男性の参加者が結構いる

 もっとも大半は一緒のテーブルに居る女性陣に引っ張られてきたんだろうけどな

 まぁそれについちゃあの頃の俺なら由比ヶ浜と雪ノ下に引っ張られてきたんだろうけどな…

 そう考えたら何か不思議だな…


 そう感慨に耽りながらフッと視線を戸部の方に向けると

 「戸部君、これバレンタインの返事なんだけど前も言ったけど今は誰とも付き合う気はないよ」

 そう言われて苦痛に顔を歪める戸部だが海老名さんは続ける

 「でもね、戸部君…これも前に言ったけど先の事はわからないって…

 そしてあたしの今の気持ちは仲良しグループの一人じゃなくて戸部翔と言う一人の人間と友達になり一歩前進してみても良いんじゃないかと思える自分が居るんだ…だから戸部君、あたしとお友達になってくださいっ!」

 それまで賑やかだった会場がいつのまにか静まりかえっていて

 「有難う、海老名さん…俺、もっと頑張るから…もっと頑張って海老名さんにその先に進んでくれる男になるからこれからも見ててよっ!」

 そう言われて海老名さんも戸部の手を取り友情の握手を交わしていた

 「良かったな、戸部…」

 俺がそう呟くといつのまにか優美子が俺の右腕を取り

 「皆八幡のお陰だよ…」

 と、言い左腕を取る沙希も

 「そうだね、あの男に変わるきっかけを与えたのも姫菜に見直させる機会を与えたのも皆八幡だからね?」
 
 と、言いよくわかってないけーちゃんまでが

 「はーちゃんカッコいいっ♪」

 と、叫んで正面から飛び付き

 「じゃあ私もお疲れさま、八幡っ♪」

 そう言って背中から抱きついてきたけどじゃあってなんですか?じゃあって

 いや、それより当たってますからね?貴女の大いなる夢と希望のつまったあれが当たってるんですけど…

 はい、すいません…わかってましたよ、当ててると言うより押し付けてるんですよね?

 ただほほ袋にひまわりの種を詰め込んだハムスターのようにほほを膨らませてにらむ一色が怖いので勘弁していただけないでしょうか?

 勿論そんな細やかな俺の願いは聞き入れられず助けを求めたい彩加も笑ってみているだけだった


 その後彩加の居るテーブルでバレンタインの時と同じくお互いにチョコに浸したものを交換して食べたのだが…

 「八幡、好き嫌いはダメだよ?ちゃんと食べてね」

 そう可愛い笑顔で言われて口から出すに出せずに変な汗をだらだら流している

 (だ、誰がトマトなんか用意したんだよ?しかも彩加を使って俺に食わせやがって!)

 そう思って辺りを見回したら不自然に視線をそらす小町に気付き

 (小町ぃ~っ!)

 そう思って睨んでいたら

 「けーちゃ~んっ、蒼空ぁ~っ!これはーちゃんが好きだからあーんしてあげなっ♪」

 そう言って言い笑顔を浮かべて二人に手渡すものはさっき彩加に食わされたものと同じサイズのもので沙希の良い笑顔を見ればそれが…

 地獄を見た…幸いプチトマトだから一切噛まずに丸のみだがいったい何個のプチトマトを飲み込んだのやら考えたくもない…


 こうして俺達のホワイトデー企画も無事終了し俺の黒歴史にも新たな一ページが書き加えられたのであった…

 当分と言うか一生分のトマト食ったからもう二度と食わなくても言いよなっ!

 そう俺は心の中で叫んだ


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司会進行の八幡です

 ホワイトデーイベントもいよいよ佳境に…





ホワイトデーの奇跡後編

 

 その次のテーブルには区役所の民生課の皆さん?何か2~3人見慣れない人が居るけどまぁ良いか?

 

 「いかがでしたか?楽しんでいただけましたか?」

 

 そう声を掛けると

 

 「こういうのも結構面白いんだね、聞いたことはあったけどチョコレートフォンデュって案外簡単にできるんだって知ってビックリしたよ」 

 

 そう言われて

 

 「僕も最初聞いたときは無理だと思いましたからやり方を習ったときはビックリしましたよ

 

 僕は未成年だからまだ無理ですが皆さんは部署の飲み会かなんかの機会にチーズフォンデュを楽しまれてみてはどうですか?

 

 いつものホームパーティーも一味変わるらしいですよ?まぁただの受け売りなんで僕自身は知りませんけど…

 

 それではそろそろ次のテーブルに挨拶に回りますから皆さんも最後までお楽しみください」

 

 そう言ってその場を離れ次のテーブルに向かった

 

 その次は雪ノ下建設の営業所の皆さんで

 

 「こんにちは、ずいぶん面白い企画なんだね?」

 

 そう声を掛けて来たのは釜生田さんと言ったか?庶務課の人の中で一番話す人だ

 

 「このメンバーで集まるのも三度目ですから…互いに気心も知れてきましたからね」

 

 そんな他愛もないことを話ながら会場内を見回してみたがやはり企画が企画だけにバレンタインの時と違い男性の参加者が結構いる

 

 もっとも大半は一緒のテーブルに居る女性陣に引っ張られてきたんだろうけどな

 

 まぁそれについちゃあの頃の俺なら由比ヶ浜と雪ノ下に引っ張られてきたんだろうけどな…

 

 そう考えたら何か不思議だな…

 

 

 そう感慨に耽りながらフッと視線を戸部の方に向けると

 

 「戸部君、これバレンタインの返事なんだけど前も言ったけど今は誰とも付き合う気はないよ」

 

 そう言われて苦痛に顔を歪める戸部だが海老名さんは続ける

 

 「でもね、戸部君…これも前に言ったけど先の事はわからないって…

 

 そしてあたしの今の気持ちは仲良しグループの一人じゃなくて戸部翔と言う一人の人間と友達になり一歩前進してみても良いんじゃないかと思える自分が居るんだ…だから戸部君、あたしとお友達になってくださいっ!」

 

 それまで賑やかだった会場がいつのまにか静まりかえっていて

 

 「有難う、海老名さん…俺、もっと頑張るから…もっと頑張って海老名さんにその先に進んでくれる男になるからこれからも見ててよっ!」

 

 そう言われて海老名さんも戸部の手を取り友情の握手を交わしていた

 

 「良かったな、戸部…」

 

 俺がそう呟くといつのまにか優美子が俺の右腕を取り

 

 「皆八幡のお陰だよ…」

 

 と、言い左腕を取る沙希も

 

 「そうだね、あの男に変わるきっかけを与えたのも姫菜に見直させる機会を与えたのも皆八幡だからね?」

 

 と、言いよくわかってないけーちゃんまでが

 

 「はーちゃんカッコいいっ♪」

 

 と、叫んで正面から飛び付き

 

 「じゃあ私もお疲れさま、八幡っ♪」

 

 そう言って背中から抱きついてきたけどじゃあってなんですか?じゃあって

 

 いや、それより当たってますからね?貴女の大いなる夢と希望のつまったあれが当たってるんですけど…

 

 はい、すいません…わかってましたよ、当ててると言うより押し付けてるんですよね?

 

 ただほほ袋にひまわりの種を詰め込んだハムスターのようにほほを膨らませてにらむ一色が怖いので勘弁していただけないでしょうか?

 

 勿論そんな細やかな俺の願いは聞き入れられず助けを求めたい彩加も笑ってみているだけだった

 

 

 その後彩加の居るテーブルでバレンタインの時と同じくお互いにチョコに浸したものを交換して食べたのだが…

 

 「八幡、好き嫌いはダメだよ?ちゃんと食べてね」

 

 そう可愛い笑顔で言われて口から出すに出せずに変な汗をだらだら流している

 

 (だ、誰がトマトなんか用意したんだよ?しかも彩加を使って俺に食わせやがって!)

 

 そう思って辺りを見回したら不自然に視線をそらす小町に気付き

 

 (小町ぃ~っ!)

 

 そう思って睨んでいたら

 

 「けーちゃ~んっ、蒼空ぁ~っ!これはーちゃんが好きだからあーんしてあげなっ♪」

 

 そう言って言い笑顔を浮かべて二人に手渡すものはさっき彩加に食わされたものと同じサイズのもので沙希の良い笑顔を見ればそれが…

 

 地獄を見た…幸いプチトマトだから一切噛まずに丸のみだがいったい何個のプチトマトを飲み込んだのやら考えたくもない…

 

 

 こうして俺達のホワイトデー企画も無事終了し俺の黒歴史にも新たな一ページが書き加えられたのであった…

 

 当分と言うか一生分のトマト食ったからもう二度と食わなくても言いよなっ!

 

 そう俺は心の中で叫んだ

 




 書き始めた当初の疑問、いくら結衣に甘えられたからと言って一方的な好意を相手(海老名姫菜)に押し付ける依頼を受けたのか?です

 ちょっと考えれば母親が押し付ける見合い相手と結婚しなければならないかもしれない自分なのに…と

 そしてそんなゆきのん事情を知りながら自分では何もせずに奉仕部に丸投げの葉山にそれを知りながら自己満足からゆきのんの事情と姫菜の気持ちを無視して依頼を受けた結衣

 三人が何を思い一連の行動をとったかは知りませんが一傍観者として三人に言いたいのは

 アナタのやり方嫌いだわ、もっと人の気持ちを考えてよ?

 それがこのシリーズの原点です

 短い間ではありましたがお付き合い有難うございます

 手厳しいご意見も有りましたが感情の押し付けではなくなるほどと頷けたので素直に拝聴できました

 次作はこのシリーズの続編になるか新シリーズになるかは未定ですがよろしければ是非ご一読をお願いします…ではでは

 因みに八幡の誕生日にはそれぞれのヒロイン達(オリヒロも含みます)の物語を準備中ですのでお楽しみに 


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