やはり俺がSAOにいるのは間違っている  (gakinaga)
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予告

とりあえず予告的な感じです。
何かアイデアあればお願いします。
ハーメルンでも出します。



ソートアートオンライン略してSAO 1人の天才的ゲームデザイナーによって作られた世界初のVRMMORPG

2022年、ユーザーによるベータテストを経て、正式サービスが開始され、約1万人のユーザーは完全なる仮想空間

を謳歌していた。勿論俺こと比企谷 八幡、そして俺と同じ奉仕部に所属していた中川真司も参加していた。

 

「これがSAOか・・・。凄いな。ヴァーチャルとは思えんぞ・・。」

 

俺と真司は 100層からなる巨大な鉄と岩の浮遊城『アインクラッド』の第1層で軽く遊んでいた。

 

SAOでは自らの体を動かし戦うというナーヴギアのシステムを最大限体感させるべくソードスキルという

必殺技とそれを扱うための無数の武器類が設定されている。また戦闘用以外のスキルも多数用意され、

ゲーム内で過ごすことができる。まさにゲーマーにとって夢の桃源郷だった。

 

 

 

 

 

そのはずだった・・・。

 

「ログアウトボタンがない?」

 

「私の世界へようこそ」

 

1万人ログインしていたSAOは1人のゲームマスターいやマッドサイエンティスト茅場明彦によってただのゲームからデスゲームと化かした。

 

 

クリア条件は100層すべてクリア

 

HPが0となった瞬間は死を意味する

 

これはゲームであっても、遊びではない。

 

「これにてチュートリアルを終了する。健闘を祈る。」

 

選択肢は二つ

 

自らを強化し最前線にたち、ゲームクリアを目指す。

 

もしくは

 

圏内に留まりゲーム攻略を待つ。

 

 

「俺はキリトだ。よろしく!!」

「クラインだ!!よろしく頼むぜ!!」

「にゃははは、オレッチはアルゴだ。」

「俺の名前はpohだ!!よろしくな!!」

「アスナよ。宜しくね」

 

新たな仲間達と

 

「久しぶりだね、比企谷君、中川君」

「ヒッキ―もいたんだ!!」

「比企谷君・・・。」

「何で、お前等が・・・。」

 

今の仲間達との

 

「私は知人が死ぬなんて耐えられないわ」

 

「私とゆきのんだけ置いて死なないでね」

 

「回復するまで俺たちが支えるぜ」

 

「せめてここでヒーローにならせてくれや」

 

「俺は守れる力が欲しい。みんなを守れる力が」

 

「この世界では負けたくないの」

 

「みんなで生きて帰ろうね」

 

「Ha、俺たちは最強コンビだな」

 

「こんな所で死ぬつもりか!!」

 

生死を分けた物語が今始まろうとしている。

 

「おいおい、奴さん怒り爆発してんで」

「別にビビることは無いだろ・・。とっとと終わらせるぞ。」

「いくで、ハチマン、死ぬなよ・・。」

「あ、シンジ、お前もな・・。」

 

「さて、クソゲーム終わらせに行きますか。」

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やはり俺がSAOにいるのは間違っている

 

彼ら彼女らはどんな物語を見せてくれるかとくとご覧あれ

 

 

 

 

 




こんな感じでやっていきます。
とりあえず完結させていくつもりなんで宜しくお願いします。


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SAO編 第一章
1話 プロローグ


プロローグ

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     「高校生活を振り返って」

青春は嘘であり、悪である。

青春を謳歌せし者たちは常に自己と周囲を欺き自らを取り巻く環境のすべてを肯定的に捉える。

彼らは青春の2文字の前ならばどんな一般的な解釈も社会通念も捻じ曲げてみせる。

彼らにかかれば嘘も秘密も罪科も失敗さえも青春のスパイスでしかないのだ。

仮に失敗する事が青春の証であるならば、友達作りに失敗した人間もまた青春のど真ん中でなければおかしいではないか

しかし彼らはそれを認めないだろう。すべては彼らのご都合主義でしかないのだ。

結論を言おう。

青春を楽しむ愚か者ども、砕け散れ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

全てはこのレポートから始まった。これがきっかけで俺こと比企谷八幡は奉仕部という部活に所属している。

まあ、ほとんど平塚先生の強制入部させられたんたんだが、奉仕部の基本理念は

魚を与えることではなく魚の取り方を教えること、つまり依頼主に直接手助けするのではなくやりかたを教え、後は依頼主が自分でできるようにサポートするという事だ。

 

部員は全員は4名。

 

部長、雪ノ下雪乃。由比ガ浜結衣、中川真司、そして俺比企谷八幡である。

そして俺たちは部室でいつも通り依頼者が来るまで(俺は望んでないが、)由比ガ浜は雪ノ下とたわいもない話をして、俺と真司が途中で口をはさむ形で日々を過ごしていた。

 

俺は基本これまでボッチライフを謳歌していたが、こんな日常でも悪くないと思っていた。

 

そんな事を考えていると真司が何か思い出したみたいな顔で話しかけてきた。

 

「八幡、お前今日暇か」

 

「いや、俺今日あれで、あれだから「よし、暇なんだな」・・。」

 

いや、最後まで喋らせろよ・・。まあ、暇なんだけどさ・・。

 

「お前、ナーヴギアどうせ初期販売の奴買ってんだろ」

 

「まあ、一応な」

 

すると、中川は物凄い明るい笑顔で

 

「そうか、じゃあ今日やらへんか?」

 

ほう、こいつもやっぱ買ってたんだな。まあ俺もいつかやろうと思ってたし、いいか。

 

「はあ、まあやる事ないしな。別にいいぜ」

 

「ほんじゃあ、18:00にあっちで集合な」

 

俺たちの会話にいきなり由比ガ浜が会話に参加してきた。

 

「ねえ、ヒッキ―とナックン、今日暇?」

 

「悪いな・・。今日こいつやる事忙しくてな・・。」

 

「あら、あなた達に忙しいなんて言葉あったのかしら」

 

「おい、まるで俺たちを暇人みたいに言ってんじゃねーよ」

 

「まあまあ、2人とも落ち着けや・・・。何でいきなり一話で喧嘩すんねん・・・。読者

気持ち考えろよ。都知事然り選挙然りみんな忙しいねんで・・。」

 

「おい、いきなりメタイぞ。」

 

「大丈夫や。比企谷風に言えば俺のせいじゃない。書いてる作者が悪い的な?」

 

「中川くん、その男の真似なんてしていたら、碌な人間になれないわよ。」

 

中川は比企谷と雪ノ下の口論を抑えて(?)、由比ガ浜に申し訳なさそうに言った。

 

「由比ガ浜、すまんな・・。また今度でええか?」

 

「うん、分かった・・。じゃあまた誘うね」

 

由比ガ浜は寂しそうに言った。

 

こんな感じで俺たちの部活は終了した。

 

いいのかこんな感じで・・。まあいいか。

 

しかし、俺たちは知る事もなかった。

この後起きる悲劇に俺たちが巻き込まれるとは・・。

 

SAO(ソート・アート・オンライン)天才的ゲームデザイナー、量子物理学者として知られる科学者

によって生み出した完全なる仮想世界を構築するナーヴギアの性能を生かした世界初のVRMMORPG。

ゲーマー達からしたら、喉から手が出るほど欲しいものであった。

数か月前にベータテストの抽選で漏れてしまったが、なんとか正規版を手に入れる事が出来た。

 

おっと中川と3分後に向こうで待ち合わせしてるんだった。じゃあ、行きますか・・。

 

ナーヴギアを頭に嵌め、ベットに横たわり、呟いた

                   

                   

 

              「リンクスタート」

 

 

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八幡side

 

俺は今SAOにログインして真司を待っていた。

目の前には仮想世界が広がっていた。

何と言うか凄いとしか言いようがない。

よくこんなの作れたな・・・。

 

「これがSAOか・・・。凄いな。ヴァーチャルとは思えんぞ・・。」

 

そして後ろから

 

 

「お~~~~~~い!!八幡!!」

振り返ると中川がこっちに走ってきた。

 

おっとあいつの紹介をしてなかったな。

中川 真司 俺と同じ総武高校2年、関西弁(?)らしき言語を話す。同じボッチ仲間であるが顔は整っており、

普通ならリア充となっているはずだが、なぜかあいつは孤独を好み、自ずから1人になっている。俺とは違うタイプのボッチである。平塚先生をおっさん呼ばわりし、奉仕部に強制入部させられた。ちなみに過度のジャンプ中毒者である。

 

まあ、紹介此処までしておこう。なぜなら

 

「おい、八幡!!無視すんなよ!!おい、聞いてんのか?」

 

中川がさっきからうるさいからな。

 

「で、何の用だ?中川」

 

「さっきから話し掛けてるのに無視はないだろ・・・。」

 

えっ、決して無視じゃないぞ。ちょっとあれしてあれしてただけだからな。

勘違いしないでね!!

 

「おい、わざと無視してるのか・・。」

 

「むっむしぃなんかしぃてぇないぞ!!」

 

中川は大きくて溜息を吐いた。

 

「噛んでるぞ・・・・。はあ、そう言えばお前の目腐ってないんだな。アホ毛はあるのに・・。」

 

中川は俺をジト目で見ていた。いやあね、俺も最初はどうしようか迷ったんだけどね・・。

 

「うるせー、たまにはこう言う顔をして見たかったんだよ・・・。」

 

そう言うと、中川は爆笑していた。

 

「ははは!!!そうかお前それ気にしてたんだな!!ははは!!」

 

笑うな・・。恥ずかしいだろうが・・。

もう死にたい・・。

小町曰く 俺の顔は目が腐ってるせいで、ダメになっているらしい。

まじ神様どうかこの世に平等を!!

 

「はあ・・・・。どうでもいいがさっさと狩ってログアウトするぞ」

 

「そうだな、今日はただのお試しやしな。」

 

しばらくフィールドで狩っていた俺等だが、いまいちソードスキルの出し方がよく分からず、戸惑っていると、

 

「おい、アンタ等!!」

 

後ろから声を掛けられた。

俺たちはいきなり声を掛けられ、ビクッとして振り向くと

顎ひげが生えたイケメンに呼び止められた

 

「「ひゃあい」」

 

いきなり声掛けてくんなよ・・。変な声出ただろうが・・。

てか誰だこいつ・・。もしかして知り合いじゃ・・。ないな。こんなやつ知らん。

 

「アンタ等、ビギナーだろ?」

 

「あっあ、そうやけど・・。何か用ですか?」

 

「俺たちと一緒にやらねえか?」

 

「「はあ?」」

 

見事にハモッタな・・。

何こいつ・・。何でそんな軽く話しかけてくんだよ・・。

 

「なあ、キリト?こいつ等も誘っていいか?」

 

顎鬚バンダナは奥からやってきたイケメン君に言った。

てかそいつキリトって言うんだな・・・。

 

「別にいいけど、俺はキリトだ。よろしくな!!」

 

「俺はシンジや。」

 

「ハチマンだ。」

 

「俺はクラインだ!!」

 

それぞれ自己紹介が終わった所で俺たちは各々狩っていた。

どうやらキリトって奴はβテスターらしい。

通りでさっきから慣れてると思った。

俺は?俺は取りあえず説明書読んできたから、一応イノシシ型mobは倒せた。

だが、シンジとクラインは苦戦してるようだな・・。

てかクラインに至っては股間やられたらしい・・・。

お疲れ様です・・。

 

「おい、キリト!!いまいちソードスキルの出し方がよく分からんのやけど・・。」

 

「う~~ん、多分ためが浅いんだよ」

 

「「ため?」」

 

「そう、何ていうかな?ほんの少しためを入れて、スキルが立ち上がるのを感じたら、

ズッバーーーンってやる感じ」

 

すごい大まかだな・・。まあその方があいつらにとっては分かりやすいか・・。

するとキリトがこっち話しかけてきた。

 

「それにしてもハチマン凄いな!!ビギナーでそこまでできたら充分だぜ!!」

 

おいおい、あんま気安くすんなよ友達なのかと思っちゃうだろ。

 

「別に俺が凄いわけじゃない。これくらい誰にでもできるだろ。多分?」

 

別に嬉しいわけじゃないからね。勘違いしないでね☆

キモいな・・。

 

「そんなことねえぜ!!俺だってすぐにできてねんだからな!!」

 

こいつさっきハイテンションすぎるだろ・・。

 

「出た、捻デレ。素直に喜べばいいものを」

シンジは両手を横に広げ、やれやれって感じな顔をしていた

 

「おい、変な造語を作るな。あと俺は素直だぞ。素直すぎてボッチである事公言するレベル!!」

 

あれ、何か自分で言っててなんか悲しくなってきた。

 

「はあ・・・。まあいいや。ところでハチマンそろそろ落ちねえか。もう直ぐ夕飯の時間だぞ」

 

「それもそうだな。おい、キリト、クライン。俺たちは今日はここまでにするわ。」

 

クラインが何か思い出したような顔をして叫んだ。

 

「あっ、そう言えば17時半にピザ頼んでたんだ!!すっかり忘れてたぜ・・。」

 

「それもそうだな。今日はこれまでにするか・・。」

 

キリトが寂しそうな顔をしていた。

 

「なあ、どうせお前らまたログインするだろ!!」

 

「まあ」

 

「おう」

 

「うん」

 

何こいつ?どうした?

シンジを見ると首を傾けていた。

キリトはえっみたいな顔をしていた。

 

「そのなんだ。俺の連れもこのゲームにログインしていてな。どうだフレンド登録しねえか?」

 

「「「はあ?」」」

 

おう見事にハモッタな・・。てかこれ何回目だよ。

 

「別に無理とは言わねえけどさ・・。」

 

・・・・ふっ、フレンド登録。なんだってリア充ってやつはこうも慣れ慣れしいのかね?まったく、ほんとふざけんなよ。アメリカ人かってんだよ。

 

「お、オーケー」

 

 おかげで英語で返事しちまったじゃねぇかよ。

 

「まあ、俺もええで」

 

各々フレンド登録を済まして、ログアウトボタンを・・・。あれない・・。

 

「おい、ログアウトボタンがねえぞ」

 

おい、何お前ら何言ってんだこいつみたいな顔してんだよ。

 

「そんな訳ないだろ。メニューの一番下に・・・。ない」

 

「だろ?」

 

ほらな。

 

「多分、今日は正式版運営初日や。バグでも起こったんやろ・・。気長に待とうや。」

 

シンジはそのまま地面に寝転んだ。本当こいつ恐怖って言葉知ってんのか?

 

「なあ、おかしいと思わないか?」

 

キリトが暗い表情をしていった。

 

「おかしくねえだろ。ただのバグなんだし・・。」

 

クラインもそのまま座り込んだ。

 

「いや、ただのバグじゃない」

 

俺もキリトと同意見だ。ログアウトが出来ないなんて今後の運営にとって大問題だ。

ログアウトできないゲームなんて普通はあり得ないし、こんな壮大なシステムを作ってるのに、ログアウト機能を忘れるはずがない。

仮にあったとしても一度サーバーを停止してプレイヤー全員を強制ログアウトすれば万事解決するはずなのだが・・・。

 

なぜ運営はこの事をアナウンスしないのか・・。

いや、出来ないのか・・。もしくはこれ自体が本来の仕様でだったり・・。

やめやめだ・・。考えても仕方ない。ログアウトできるまで待つか・・。

奥から鐘の音が聞こえてきて、俺たちは白い光に包まれ消えた。

 




感想、意見があれば投稿お願いします。


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2話 こうして俺たちのデスゲームは始まった。

小学生の時、よくラジオ体操で「あたらしい朝がきた 希望の朝が」なんて言う音楽を聞くが、あれは一種の洗脳である。

社会に出てブラック企業に勤める社会人にとって朝とは希望なんて何一つも無い絶望の朝しか待ってない。

しかし希望に満ち溢れていると言い聞かせれば何でもなく思ってしまう。

実際、世の中なんてそんなものだ。利益の為なら、人間は周囲の仕事環境がどうであろうと関係ない。

なぜなら彼らはハイリスクハイリターンを求めたがるからだ。

よって俺は希望や明るいなんて言葉は信じない。ソースは俺。

実際小学そして中学の時なんて一度も希望に満ち溢れた朝なんて来なかった。

あれ、誰に言ってるかって?ハチマンシラナイ・・・・。

 

白い光に包まれた俺たち、最初はログアウト出来たのかと思いきや、気づいたら始まりの街に俺たちはいた。

 

始まりの街 プレイヤーがログインして一番初めに訪れる、その名の通り、始まりの街。

 

そこに俺たちは強制転移された。

周りをよく見回すと、人がどんどん転移されてきていた。

何かのイベントか・・・。

 

目の前にキリト達も転移せれていた。

 

キリトはなんか焦っていた。あいつどうした?

 

周りも戸惑いそして不安な表情をしていた。

まあ、いきなりこんな所に転移されて平気な奴なんて・・・。

いましたわ。目の前に寝てるやつが・・。

うん、こいつまじで不安って言う言葉を知るべきだと思う。

呆れるを通り越して尊敬するぞ・・・。

 

「おい、いい加減に起きろ。中川(アホ)

 

俺はそこに寝ている中川(アホ)を蹴り起こした。

するとアホが欠神しながら起き上がった。

 

「なんや、ログアウトしたんちゃうん・・・。」

 

「周りを見ろよ・・・。」

 

何でそんな落ち着いていられるの・・。

あなたは仏様ですか?

 

「あれ、まさかのまだログイン中?」

 

「あっ、そのまさかだよ・・・。」

 

すると突然頭上に赤く《warning》って奴が出た・・・。何敵ボスが出て来るの?

やがて、それがこの広場上空をドーム状に包み込んだ。

そこにフードを被った巨大な人が現れた。

 

「何やあれ。オ〇?」

 

おい、何処の魔法使いだよ・・。いくら最近まで劇団四季でやってたからってな・・。

てかこのゲーム、魔法なんてないからね。

いや、分からなくもないけどさ・・。

 

「いや、違うだろ・・・。」

 

周囲が一段と騒がしくなった。どうやらあれはゲームマスターらしい。

するとフードを被った巨大な人(ゲームマスター)が喋りだした。

 

『プレイヤー諸君 私の世界へようこそ。』

 

私の世界だと・・。という事このゲーム責任者か?

その巨体はさらに続けた。

 

『私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ。』

 

かやば あきひこ・・・。えっ茅場ってあの茅場晶彦だよな。このゲームを作った。

という事はここで謝罪からのログアウトって事かな。

にしてもかなり手の込んだ謝罪会見だな。まあ、野〇村みたいにならなければいいけどな・・。

 

「本物かよ・・。」

 

「凄い手が込んでるな・・。」

 

周りもおそらくいきなりの開発者の登場に驚いているようだ。それもそうだ茅場晶彦は滅多に公の場に顔を出さないので有名である。

しかしなぜ出て来たのか・・。もしかして今回の不手際いの謝罪かオープニングセレモニーみたいなやつか?これ

 

『プレイヤー諸君はすでにメインメニューにあるログアウトボタンが消滅していることに気付いてきると思う。

しかしゲームの不具合ではない。繰り返す。これはゲームの不具合ではなく、《ソードアート・オンライン》本来の仕様である』

 

「仕様だと・・・。」

 

となりにいるクラインは状況を理解できていない様だ。

それはそうだ。俺も全く呑み込めていない。

 

とりあえずこっから要点だけ纏めよう!!

えっとまずクリアするまで出られないよ!!

そして外部からナーブギア外そうとしたら、死んじゃうよ!!

あとHP0になったら死んじゃうから、復活の呪文とか教会でセーブデータ保存とかないから、気を付けてね☆

 

最初ははったりだと思っていたが、キリト曰く原理的に脳を焼切る事は不可能では無いらしい。

その証拠に実際に213人もの犠牲者がすでに出てしまっている。

 

要するにふふふざざざざけるるるるななななな!!

おい、小町と戸塚にに会えねえじゃねーか!!

もし仮に自分のHPが0なったら・・・。

そんな事を考えてしまい、俺は寒気が走った。

同じく奉仕部での日々の記憶を頭の中で思い浮かべ、死んだら現実には帰れないんだよな・・。

いや、そんな事を考えるのは良そう・・。

最大の問題は・・・。

 

「クリア・・・。第100層できるわけねえだろ!!」

 

そう、第100層までクリアしないといけないらしい・・。

確かキリト曰く2ヶ月で第8層までだったよな・・・。

これ無理ゲーじゃね・・。

周りを見回すと自分が置かれている状況を理解できていない奴がたくさんいた。

まあ、無理もない。

それはそれでいいんだが・・。隣で何故かわくわくしてるやつがいる・。

 

「まじかよ!!あはははは!!こういう展開かああ!!アハハハハ!!」

 

《速報》 アホが壊れた様です。

人間本当に怖い時は、普通パニックになり、思考停止する。

そして誰かを犠牲にしてでも助かろうとする。

それが人間の本能である。

千葉村で俺はそれを利用して鶴見留美を取り巻く人間関係をぶっ壊した。

それなのに・・。

 

「何でテンション高いんだよ・・・。」

 

意味わかんねえよ・・。何でテンションあがってんだよ。この状況なら普通、絶望するだろ。

 

「いやああ、こんな展開一回ぐらい体験みたいって思ってたんやけど!!ほらナ〇トしかりワン〇ースしかり!!おら、まじワクワクすんぞ!!」

 

あ、そうだった。重度なジャンプ中毒だった・・。

追い詰められるほど、力を発揮する展開とか好きそうだもんな・・。こいつ。

あと最後思いっきりジャンプから離れてますよ・・。

何でだろうか?こんなアホでも冷静にさせくれんだな・・。

うん、、全くもって褒めて言葉になってないが・・。

さて、どうしたものか・・。

そんな事を考えていると、茅場晶彦は更に続けた。

 

『それでは、最後に、諸君にとってこの世界が唯一の現実であるという証拠を見せよう。

証拠のアイテムストレージに、私からのプレゼントを用意してある。確認してくれ給え』

 

それ聞いて、俺はアイテムストレージを確認すると、《手鏡》が入っていた。

すると周囲がどんどん眩しきなって行った。

そして俺もその光に包まれていった。

周囲を見回すと、何も起こってなかった。ていうか茅場は何がしたかったんだ。

俺は手に持っていた鏡をのぞきこんだ。

ほうほう、俺の顔が映っているなあ・・・・。

あれ、これアバタ―の顔と全然違うような・・・。

むしろ見慣れた顔と言うか・・・・。

ていうか現実の顔じゃねーか・・。

顔を上げると、中川が一瞬こっちを見て驚いた顔して

 

「その腐った目とアホ毛・・。お前八幡か?」

 

あくまでも俺の判断基準はそこなんだな・・。

 

「という事は中川か?」

 

「そうや・・。一体何がおこっとるんや?」

 

「俺が聞きたいぐらいだよ」

 

隣を見ると、服や装備から見て、恐らくキリト(?)とクライン(?)が目の前で「こいつ誰だよ」みたいな顔で、

 

「「お前誰だよ?」」

 

うん、こいつら単刀直入に言いやがった・・・。

 

「ハチマンだよ」

 

2人はまだ信じられないみたいな顔をしていた。

ちなみにクラインは赤いバンダナは変わってないが、顎鬚が生えておりいかにも現代で言うおっさんって感じだな。

あれこいつでも年、24って言ってたよな・・。うん、ヨノナカニハイロンナヒトガイルンダナ。カンシンカンシン。

キリトはなんか幼い顔をしていたが、一般的にこれはイケメン顔とも呼ぶのであろう。フムフム

するとキリトは

 

「おっお前・・、ハチマンか。随分目が腐ってたから」

 

こういうのもう慣れたけどさ。何か心にグサッとくるんだよね・・。それもまるで不審者を見るような目つきで言われると・・。

あれ、目から汗が・・。

あと、中川笑うな。お前、口を抑えたらばれないと思うなよ。ボッチの観察眼をなめんなよ。

 

「にしても何で?」

 

そう身長、容姿全て現実にそっくりなのだ。一体どっからこんなデータとってきたんだ。

あっまさかあらゆるデータをハッキングしてくる某あざといAI少女じゃないよな・・。

それもう個人情報保護法関係なくね・・。

 

「スキャン・・。」

 

スキャンなにそれ?

何言ってるのみたいな顔をしているとキリトが説明してくれた。

どうやらナーブギアを頭に嵌めている為、顔の形を把握できるらしい。

身長や体格、その他の情報はナーブギア装着後、身体をあちこち触れる『キャリーベーション』から得ているらしい。

俺理系科目嫌いな理由がよく分かるわ・・。こいつら何言ってるかさっぱりわからん。

 

「なるほどな・・。にしてもこんな大胆なことするなんて。まるで初めから計算されてるみたいやな。このイベント」

 

中川は目を細めて、フード男を睨みながら言った。

そしてクラインは頭を抱えながら呟いた。

 

「何でこんなとこが起きてんだ・・・?」

 

キリトは厳しい目つきでフード男を指さしながら

 

「どうせすぐに答えてくれる」

 

『諸君は今なぜと思っているだろ。なぜソートアートオンライン及びナーブギア開発者の茅場晶彦はこんな事をしたのか?

私の目的は既に達成せられている。この世界を創り出し観賞するために私はソートアートオンラインを創った。』

 

そして自称茅場晶彦は一泊置いてさらに続けた。

 

『そして今、全ては達成せしめられた。以上でソードアートオンライン正式サービスのチュートリアルを終了する。』

『プレーヤー諸君の健闘を祈る』

 

そういってフード男がきえていき、一瞬にして辺りを覆っていた赤いなにかは消えた。

しばらく沈黙が続き、1人の叫び声をきっかけに辺りは一層騒がしくなった。

 

「ふざけるなああああ!!ここから出せええええええ!!」

 

「殺す気かよおおおおお!!」

 

「嫌ああああ!!帰してえええええ!!」

 

様々な悲鳴が響いていた。

俺は中川と目が合った。

やはりこういう時冷静なやつが有利であるというは、本当の様だ。

ここから抜け出そうとした時

 

「おい、ハチマン、シンジ、クライン!!ちょっと来い!!」

 

恐らくこの声はキリトのか?後ろを振り返るとキリトが片手でクラインの手首を掴んでおり、手招きしていた。

ついていくと、路地裏に着いた。キリトは一度ゆっくり深呼吸をして言った。

 

「よく聞け。俺はすぐに次の村へ向かう。お前らも一緒に来い。」

 

なるほど、こいつは途中までとは言え、元βテスターであり、恐らくここら辺は詳しいのだろう。

 

「あいつの言う事が本当なら、この世界で生き抜くにはひたすら自分を強化しなくちゃならない。そして俺たちが得られる金や経験値は限られている。始まりの街周辺の狩場は

すぐに他のプレーヤに狩りつくされるだろう。効率よく稼ぐには今のうちに次の村を拠点にした方がいい。俺は道も危険ポイントも全部知っているからレベル1でも安全に辿り着ける。」

 

するとクラインは悲しそうに口を開いた。

 

「でもよ・・。俺は他のゲームで得た奴らと徹夜で並んでこのソフトを買ったんだよ・・。あいつら置いてなんか行けねえよ。」

 

キリトの言っている事もクラインの言ってる事全く持って間違ってない。この世界は一歩でも間違えたら、あの世行きだ。

油断何てできない。感情に身を任せていると、碌な事が無いのも事実だが、俺には分からんが、クラインにとってそいつらは大切な者なのだろう。

人生は選択の連続、シェイクスピアの言葉だ。自分の人生は自分で選ぶ。失敗しても自己責任。当たり前の事だ。だからクラインの選択を俺は尊重しようと思う。

 

「わりい・・・。お前にこれ以上世話になる訳には行けねーし。だから気にしねえで次の村言ってくれ」

 

クラインは笑いながら言った。だがどこか違和感がある笑顔だった。

キリトは今度は俺らの方向いた。その顔ひどくゆがんでいた。

 

「ハチマン達はどうする?」

 

俺は一度シンジの方を向いた。

シンジは少し寂しそうにしていた。

 

「そうやな・・。個人的にはあまりキリトに世話になる訳にはいかへんけど、何せ俺たちはビギナーやからな。ついていくわ」

 

「あ、俺も行こう」

 

俺たちはキリトの方に近づき振り返った。

クラインは腰に両手を当ててながら

 

「キリト、お前意外とかわいい顔してんな!!結構好みだぜ!!

 ハチマンもその目何とかならねえのか!!一層腐ってるぞお!!

 シンジは、なんでもねえや!!」

 

と言うと

 

「何でおれだけ!!」

 

とシンジは突っ込んだ。

キリトは

 

「クライン、お前もその野武士面の方が十倍に似合ってるぞ!!」

 

と言った。

俺は1人振り返らず何も言わず手だけ上にあげた。

クラインがこんな事を言うのは自分への心配を少しでも和らげるためだろう。

よく某ジャンプ漫画でもこういうシーンは点在する。

まさかそれを体験するようになるとは思わなかったがな・・。

だから今のクラインにいう事は一つだ。

 

「クライン・・。死ぬなよ」

 

「あ、お前もな!!ハチマン」

 

そして俺たちは走り出した。

これからどんなことに巻き込まれるかは俺には分からん

ただ言える事は一つある。

 

このクソゲームをさっさと駆逐じゃねええや、クリアしてやる。

うん、今のだとどこぞの巨人に対する宣戦布告になっちゃうね・・。

全く、締まらねえな・・・。俺・・・。

 

まあいい。待ってろよ。小町

お兄ちゃん今から現実(そっち)に帰るからな!!

 

そう心の中で唱えながら、俺は腰に差していた。剣を抜き、こちらに突進してくるモブを

 

「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

切り裂いた。

そうして俺たちのですゲームは始まった。

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『やはり俺がSAOにいるのは間違っている。おまけコーナー』

平塚   「皆さん、こんにちわ。MCの平塚です。」

     「今日のゲストは私の生徒であり、この作品の主人公である比企谷とモブの中川だ。」

中川   「ちょおお、待て待て!!」 

平塚   「どうかしたか?中川」

中川   「モブってなんやモブって!!」

平塚   「別にいいだろう。君はそもそもオレガイルに出てないんだからな。」

中川   「・・・・。」ガーーーン

比企谷  「あの先生、こんなの聞いてないんですけど・・。て言うかなんですか・・。このコーナー・・?」

平塚   「実は、私も先ほど作者に頼まれてな。他にもこのクロスはたくさんやってるから。なんかおもしろいのやれってな」

中川   「いきなりメタいぞ・・・。」

比企谷  「はあ・・・。それで何するんですか?」

中川   「ほらあれやろ、銀〇とか暗〇教室とかスケット〇ンスのおまけでやってるみたいな感じでやればええやろ・・。」

比企谷  「それもう事故だぞ・・。いいのか・・。」

中川   「こんな事になってる時点で、すでに事故みたいなもんやろ・・。」

平塚   「まあまあ、二人とも落ち着きたまえ。あと言い忘れてたが、今後はこのコーナーのMCを二人にやってもらうからな」

比企・中 「「はああああああああ!!」」

中川   「先生、いくら作品に出してもらえへんからって・・。それはないですよ・・。」

平塚   「ほうほう、それは私に対して暴言ととらえていいのだな」ボキボキ

比企谷  「ちょっと待って下さいよ。幾らなんでも横暴ですよ。それに考えて下さい。」

     「俺とこいつがMCやって成立するわけないじゃないですか・・。」

平塚   「さて次回も」

中川   「お楽しみください!!」

比企谷  「スルーされてるし・・・。」




久しぶりの投稿です・・。
何か意見感想があれば、お願いします。


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3話 俺の出会いに碌な事はない

久々の投稿です。
何か感想意見があれば、宜しくお願いします。



『プレイヤー諸君はすでにメインメニューにあるログアウトボタンが消滅していることに気付いてきると思う。

しかしゲームの不具合ではない。繰り返す。これはゲームの不具合ではなく、《ソードアート・オンライン》本来の仕様である』

『そして今、全ては達成せしめられた。以上でソードアートオンライン正式サービスのチュートリアルを終了する。』

『プレーヤー諸君の健闘を祈る』

あれは夢では無かった。あの悪夢からほぼ1ヶ月経とうとしている。犠牲者は2000人を超えようとしていた。

殆どの死因は驚く事にβテスターらしい。どうやら彼らは自分たちの情報を過信しすぎた為、変更点にも気づかず、そのままこの世を去ったようだ。

最初は俺たちはいきなりの出来事にかなり戸惑ったが、キリトのおかげで、ここでの生活に徐々に慣れてきた。

あの後、俺と中・・、いやシンジは、キリトについていき、SAOについて様々な事を教えてもらった。

因みにここでは、リアルの名前で呼び合うのは、タブーらしい。

一つだけキリトと一緒にクエストをこなした後、俺とシンジはキリトと別れた。

俺たちは取りあえず、ひたすらレベル上げした。

現在俺はレベル11であり、武器は片手剣 スキルスロットは一応《片手剣》、《探索》、《隠蔽》を取得した。

いや、別に人に見つかりたくないとかじゃないからな・・。そもそも俺探す奴なんていなかっただけだからな!!

ハチマンウソツカナイ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犠牲者は日々増えていく一方だが・・・・。

 

 

未だ第1層は誰もクリアできていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちは、近くの宿屋に泊っていた。

窓から差し込んでくる日光、周りを見渡しても現実と何も変わらない。

むしろ区別何てできないほど、似すぎている。

しかし、これは全て茅場晶彦によって創られた『偽物』なのである。

現実では俺は恐らくこうやってずっと眠っているのだろう・・。

小町とか戸塚とか元気にやっているだろうか・・。

雪ノ下は、こんな状態の俺でも恐らく罵倒してそうだな・・。

ていうか、あいつに感情何てあったっけ・・・。

由比ガ浜は帰ったら、色々と言われそうだな・・・。

材木座は・・・・。

平塚先生は、戻ってるまでに結婚相手が見つかっていれば、幸いです・・。

てか本当誰かもらってやれよ・・・。

ベットから起き上がった俺は鏡を見た。ここにうつっている俺は本物なのか偽物なのか?

そんなどうでもいい事を考えながら、俺は装備整え、フードを被り、外に出た。

そしていつも通り俺は迷宮区に向かうのであった。

 

 

 

 

 

人生はトラブルが付き物。

よく聞く格言だがこれは時、場面によって解釈はさまざまである。

例えば、某ジャンプハーレム系漫画では、トラブルと言う名のラキスケが多発している。

これを災難と呼ぶのであれば、ほとんどモテナイ系男子に対する侮辱である。

まあ、俺は非モテ三原則があるから、大丈夫だ。

そして、俺は心の中で唱えるのであった。

まじでリア充爆発してくれ・・・。

 

     「ハチマン、目が腐ってるで。」

 

     「お前さ、デリカシーないの?」

 

     「すまん、つい言ってもうたわ・・・。(棒)」

 

うぜええ、あれだなこれで必殺技有なら螺旋丸顔面にぶち込んでるな。

こいつ、絶対わざとだろ・・・。

まあそこ事はさておき

俺はシンジと途中で合流して何をしているかと言うと

 

     「ハチマン、スイッチや!!」

 

俺とシンジは、キリトに教えてもらった事を実践するために、迷宮区で戦っていた。

そして俺達は今、人生最大のトラブルが目の前で起きている。

 

     「ハチマン、これどないする・・・・?」

 

     「俺に聞くなよ・・・。」

 

フードを被った誰かが目の前で倒れていたのだ。

常人なら、ここは普通に背負っていくのだが・・・。

ふと、俺は過去のトラウマが頭をよぎった。

昔俺は床に落ちている物つまり他人の所有物を拾って、所有者に返したのだが、8割は受け取った後に「うわあああ。比企谷に触られた~~~~!!」

とか「マジあいつキモい」って言ってきた。残りの2割は、無言で受け取っていった。掃除当番でゴミ箱を除くと、捨ててあったな。

ていうか、俺トラウマ刻み込まれすぎじゃね・・。もうあれだよ。トラウマが多いギネスもらえるまでである。

本当こいつどうしよう。まず状況を整理しよう。

目の前に人が倒れている。

選択肢は2つある。一つ何事も無かったようにスル―

 

     「それは却下な」

 

     「何お前エスパーなの・・・。怖いんだけど・・。後怖い」

 

     「さあ、どうでしょう?」

 

なんで俺の周囲の人間は心が読めるのでしょうかね?

あっ、数えるほど周囲に人間なんていなかった~~。テヘ(裏声)

キモいな。これを雪ノ下に言ったら、ゴミを見るような目で見られそうだ・・。

 

     「とりあえず、ここで見捨てるのはいかん。それやったら、安全圏まで運んでやって放置の方がええんちゃうん・・。」

 

     「それ、あんま変わってなくね」

 

     「お前のは完全に見捨てってやろうが・・・。完全に傍観者やないか・・。」

    

     「いや、あくでも選択肢をあげたまでだからな。」

    

まあとはいえここで放置していくのも、後味悪い・・・。どうするか・・・。

まあ、こいつは寝ているし。俺の顔は最悪みられる事はないから・・。いいか

俺は深くため息をつきながら言った。     

     「まあ、ここで置いていくのも後味悪し・・。安全圏まで運ぶか・・・。」

 

シンジは苦笑しながら、フードの人のレイピアを拾い上げて、前に進んだ。

えっ・・・。じゃあ誰がこいつ運ぶんだよ・・。シンジはレイピアで・・・。俺がやれった事?

シンジは振り返りながら言った。

     

     「何してんねん?はよ、その人運べや」

     

     「えっ、俺が運ぶの?」

    

     「お前以外誰がやるねん?」

    

     「いやいやいや、無理だから。何の罰ゲームだよ。」

 

シンジはため息をつきながら、何言ってのこいつ的な目をしながら言ってきた。

 

     「お前な、ええかよく聞いてや。トラウマって言うのは乗り越えるためにあるや。それそれジャンプの主人公たちは面倒やからって諦めるか?

諦めへんやろ。努力するだろ!!つまり何が言いたいかと言うと・・・。ジャンプはそういうスタンスで商売繁盛してんねん!!

お前がそんなんだと、読者がいっこうに増えへんねん!!もっと作者の気持ち考えてやれや!!」

 

     「おい、話が見えねえよ・・・。何が言いたいんだよ」

 

何が言いたいんだよ・・。こいつさっきから本当メタ過ぎない?何作者に恨みでもあるの?

ていうか読者ばかり気にしてたら、話進まないんだよ・・。

お前も十分メタいだろって?ハチマンシラナイ。

まあ、『押しても引いても無理なら諦めろ』が俺のモットーだからな・・。

俺は諦めてフードの人を背負って再び安全圏に歩き始めるのであった。

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フードの人 side

 

 

 

 

希望も無い絶望しかない状況とは正にこの事なのだろう。

このデスゲームが始まってから、ただひたすら迷宮区でmobを狩っていた。

特に理由や目的はなかった。むしろ何をすればいいかが分からなかった。

なぜなら、私のそばには私を導いてくれる案内人なんていなかったから。

向こうでは、私は世間でいう「エリート」一家の令嬢だった。

親から言われるがままに物事をこなしてきてきた。それは自分の向上心でやったというよりは、ただ親に認められたい、失望されたくないという気持ちがそうさせた。

おかげで、成績は常にトップを保っており、自分で言うのもあれだけれど、私は容貌も良かった故、周囲からも好意的にみられていた。

勿論、親は喜んでくれた。しかし、それは娘の成長ではなく、恐らく自分の敷いたレール通り私が走ってくれている事に対する喜びなんだろう。

そんな事は分かっていた。分かっていたけど、私にはそうするしかなかった。なぜなら私はそれしか手段がなかったから。

そんな境遇に私は耐えられなくなった。

だから兄にナーブギアを借りてこのゲームにログインした。

SAOに希望をのせて、少しでも現実から逃げたくなった。

しかし、そんな希望すら裏切られた。茅場晶彦と思われる人物が一瞬でデスゲームに変えてしまった。

100層の攻略なんて無理に決まっている。誰がどう考えてもそう思うだろう。

ただ呆然と立つことしかできなかった。あまりにも無力だった。

私は、腰に差していたレイピアを片手にひたすら敵を倒しながら、ただひたすら歩き続けた。

 

こんな事をして意味なんてない、そんな事は分かっていた。

だけど、そんな偽物の世界に負けたくなかった。ただそんな理由で私は闘い続けた。

多分、周りの人も自分の事しか考えてない。だから私を止めてくれる人、助けてくれる人なんていないだろう。

それにどうせみんな死んじゃうんだし・・・。もういいかな・・・。

 

3日3晩ずっとこれを続けてきたせいか。頭がくらくらしてきて意識が朦朧とし始め、私はそのまま倒れた。

このまま私は死んじゃうのかな・・・?

 

 

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ハチマン side

 

俺とシンジはフードの人を安全圏まで運び、その場に寝転ばせた。

そうして、俺達は顔を見合わせて、一言。

    

    「これからどうする?」

    「これからどないする?」

 

おい、この人運ぼうって言ったの、お前だろ・・。

まさかノープランだとは思わなかったわ・・。

 

    「おい、お前が提案したんだろう・・・。」

 

すると、シンジは困ったような顔をしながら言った。

 

    「まあまあ、あそこで見ないふりしたら、何か人間として大事なものを失った気がしてな・・・。」

 

ほう、こいつにも罪悪感ってあったんだな・・。まあ確かにあそこで放置して死なれたら、後味悪いしな・・。

この世界は法も秩序もない。よく言えば、自由に活動できるが、悪く言えば、犯罪など多発しやすい。

プレーヤーを殺すplayer kill 『PK』だって、可能である。最悪、警察すらない現状、自分で自分の身を守るしかないのだ。

よって恐らくこの世界では他人を気にかけるほど余裕がないのだ。かつて魯の国の儒学者、孔子の弟子である孟子は人間の本性は、善であると言う性善説を提唱した。

だが、人間そう理想的にはいかない。必ず欲が生じる。その欲を求めて、徐々に腐敗していくのだ。

シンジはさっきとは違って何か企んでそうな顔をしながら、言った。

 

    「あと、ここで媚売っときゃ、あとで何か恩貸してもらえるかもしれへんやろ」ニヤニヤ

 

うん、やっぱり前言撤回。こいつゲスイわ。何が人間として大事なものだよ・・・。

もうこの発言で完全に失ってるからな・・・。俺なんてここまでゲスじゃないぞ・・。

お前に言われたくないって?ハチマンウソツカナイヨ!!イイコイイコ

まあ、こんな所で時間つぶすわけにもいかないし・・・。

そろそろ帰るか・・。とりあえずここに居れば死ぬ事は無いだろうし・・。

あとは、飯置いておいてやったら、帰る。よし・・。

 

    「シンジ、お前なんか食い物もってない?」

 

    「まあ、近くで売っとったサンドイッチぐらいなら持っとるけど?」

 

シンジはアイテムストレージを探りながら、サンドイッチを具現化した。

それを俺は受け取って、入れ物を用意してその中に入れ、未だ寝ているフードの人の隣に置いておいた。

まあ、これでいいだろう。シンジにこれでいいだろと視線を向けると、まあ仕方ないかみたいな表情をして

俺たちは、その場を去ろうとした。

 

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フードの人 side

 

気を失った私は再び意識を取り戻した。

いや、もう死んじゃったのかな?

だって助けてくれる人なんているわけないし・・・。

すると喋り声が聞こえてきた。それもかなり近い位置にいるみたい・・。

もしかして天国だったりして?何てね・・。そんなのあるわけないよね・・。

死んだらどうなっちゃうのかな?

怖いな・・・。

 

 

 

 

 

数分後私は意識を取り戻した。

さっきの喋り声がまた聞こえてきた。

少し瞼を開けると、奥にフード被った二人のプレーヤが見えた。

特徴とかは、分からなかったけど、一人は関西弁を話しているみたいだった。

起き上がって、辺りを見渡すと、さっきと場所が違った。

目を擦って、隣を見ると入れ物かな?

何かが置いてあった。恐る恐る開けてみると、サンドイッチが入ってあった。

そしてメモがあった。

『命は大切に。』

そう書いてあった。

助けてもらったのかな?

なら私の為に申し訳ないことしちゃったかな?

名前聞いておけばよかったな・・。

 

 

まだこの世界は捨てたものじゃないのかな?

 

 

もう少し頑張ろうと心に誓い、私は立ち上がった。

 

 

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ハチマンside

 

迷宮区でフィールドボスを倒して、何だっけラストボーナスアタックだったか?まあボーナスを手に入れた俺たちは

宿屋の周辺まで戻ってきて、ベットでゴロゴロするぞおおお!!なんて思っていると、キリトともう一人が立っていた。

何か周りをキョロキョロ見渡していた。どうやら誰か探しているらしい。

あれ、あいつ探すほどフレンドいたっけ・・・・。

うん、これは嫌な予感しかしないな。よし逃げるぞ。

最近取得したスキルスロット《隠蔽》の力で・・・。

   

  「ありゃ、キリトやないか!!お~~~~い!!」

 

シンジイイイイイイイイイイイイイ!!

 

  「あ、いたいた!!ハチマン、シンジ!!」

 

うん、ダメだ。逃げられないパターンだな。

おい、何してくれてんの、あいつ。

完全にばれたじゃないか・・。

とりあえず挨拶だけしておこう・・。

さようなら、俺の休み・・。

 

  「久しぶりだな。キリト」

 

  「あ、ハチマンも無事だったんだな・・。安心したよ・・。」

 

キリトはどこか安心したような表情をしていた。

こいつ、本当いいやつ過ぎるだろ・・。

隣にいたフードの人(2){俺が命名}はキリトの肩を叩き、呟いた。

 

  「キー坊、こいつ等知り合いか?」  

 

  「あ、紹介するな。こっちがシンジ。こっちの目が腐ってるのはハチマンな」

  

  「おい、一言余計だ・・・。ハチマンだ」

  「シンジや。宜しく頼むわ!!」

 

俺たちは自己紹介を終えると、キリトはフードの人(2)に視線を向けて言った。

  

  「こっちはアルゴだ。元βテスターで、情報屋だ。」

 

フードの人はフードを少しずらしあげると、両方の頬に猫の髭のようなものが付いており、どこか何かを企んでそうな笑みを浮かべながら

言った。  

  「ハッチ―にシン坊な!!オレッチはアルゴだ!!宜しくナ!!何か欲しい情報があるなら、金さえ払ってくれば、なんでも教えちゃうゾ☆」

 

あれ・・。今☆ついてなかった・・。

何と言うかコセイテキナヒトダナ・・・。

ネーミングセンスひどすぎないか・・。

あっ、由比ガ浜よりマシなのか?

あいつのネーミングセンス本当にひどい・・。

いきなり会ってヒッキ―ってなんだよ。引き籠りみたいじゃねえかよ。

するとアルゴは、俺にどんどん近づいてきた。

ちょっと近い近い近いい匂い!!

 

  「ほうほう、確かにキー坊が言った通り、目が腐ってるな。ニャハハハハハ」

 

うぜえええええ。

おい、勘違いしそうになっただろうが・・・。

シンジは何か思い出したかのような顔をして、アイテムストレージをいじりだし、何か取り出した。

ああ、あれか。あちこちで配布されてたビギナー向けの攻略本か。

 

  「そういや、これ作ったのって。アルゴか?」

 

シンジはそれをアルゴに見せた。

 

  「あ、それはオレッチの自信作だゾ。ちゃんと役立ててくれヨ!!」

 

とドヤ顔で言ってきた・・。

まあ、確かに見やすいし、いろんな情報を載せてくれているから、助かっているんだが・・。

まさかね・・。何か意外だな・・。こんな人が作ってたんだな・・。

いや、別に厭らしい意味じゃないぞ!!

  

  「今、失礼な事考えてなかったカ?」

 

  「ひゃあい?しょっそんな事ないゾ!!」

 

おう、噛みまくっちゃったよ・・。

キリトは苦笑していた。

シンジは腹を抱えて大爆笑してた・・。

何だろう。こいつの笑い方何かムカつくんだよな・・・。

そして当の本人は、なぜかクネクネしながら

 

  「いやああん可愛いな!!オネエサン、気に入ちゃったゾ!!目は腐ってるけド・・」

 

  「一言余計なんだよ・・・。」

 

それは俺の新たな黒歴史が刻まれた瞬間であった。

その後は少し談笑した。

そして、そのままフェイドアウトしようとしたのだが、アルゴに肩を掴まれ、

満面の笑み(目が笑ってない)で、脅迫と言う名のフレンド登録をさせられた。

俺たちはそこで解散となって今度こそ、という思いで帰ろうとすると、キリトが

何か思い出したみたいな顔をして俺を呼び止めた。

 

  「そう言えば明日、トールバーナで第1層攻略会議が行われるらしい。良かったら来てくれよな!!」

 

と言いながら、どっか行ってしまった。

えっ、いやまだいくも行かないも言ってないんだけど・・。

まさかの参加確定なの・・。でも死にたくないしな・・。   

まあ、気が向いたら行こう(行かないな、これ)と思いながら俺は宿屋に戻って行った。

 

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「参加することに意義がある。」

近代オリンピックの父、ピエール・ド・クーベルタン男爵が演説で

取り上げ広く知られた言葉だが、この言葉はしばしば誤用され強制

参加の為の脅迫文句となっている節がある。

世の中、行くだけ無駄だったなんてものは腐るほどあるだろうに。

参加することに意義があるのなら参加しない勢力に参加することに

も意義があるはずであり、何事も経験というのであれば経験をしな

い経験にだって価値はあるはずだ。

しろ誰もが経験することをしないというのはむしろ貴重といえ

る。よって俺が攻略会議をさぼじゃなくて出席しなくても問題ないよな?

だってだるいし。どうせパーティー組める人いないし・・。

 

 

 

なぜ俺がこんなことを語っているかと言うと

・・・・・。

 

「ほうほう、折角お姉さんが美味しい情報を与えたのに、2人そろってサボりと・・。言い訳を聞こうカ」

 

えっと状況を説明すると、俺と顔を真っ青にしているシンジは現在正座中。キリトは壁際で苦笑。

アルゴは俺たちの前で仁王立ちしていた。それも笑顔と言うオプション付き

言うまでも無く、目は笑ってなかった。駄目だよ、お客さんに対してそんな顔しちゃ、ミス〇もマッ〇も雇ってくれないよ。

 

「ハッチ―、反省してる?」

 

怖い恐い強い・・・。

て言うか素に戻ってんぞ!!

なぜこんな事になってしまったんだ・・・。

 

思い起こせば、数時間前

 

俺達は、思いっきり寝坊したため、どうせ行って変な空気なったら申し訳ないからサボる事にした。

それに、そんな危険を冒してまで行きたくないし、死にたくない!!やっぱり、ほら命は大切って言うじゃん!!

決して行くのが、面倒くさいからじゃないぞ!!ハチマンウソツカナイ!!

俺元々からボス攻略には行くつもりないし?最低限自分の身さえ守れればいいし?

自分の事は自分でやる!!だから怒られないはずだ!!言ってる事は最低だけど、問題は無い!!

気にしたら、負けだ。

と言う訳で、俺は適当に装備してアルゴがキリトに教えていたクエストをこなしに行った。

だったら、何でお前がやってんだよ?って。別にぬ盗み聞きなんてしてないから?!

ちょっと耳に入ってきただけだから・・・。言い訳が苦しくなってきたので、ここで辞めよう。

 

 

クエストは何か幼女(小町似)をどこかの洞窟に連れて行けばいいそうです。

 

何だそれ。ていうか、可愛い。

おっと俺には小町が。

危ない危ない。

 

それを、こなし終えると迷宮区にもぐり、mobをバッサバッサ切り倒して行って最後の奴を倒した。

すると、目の前になんだ?《Last Bonus Atack》と出てきた。

アイテムストレージを確認すると、何かアイテム入っていた。結構いいやつだった。

よく分からんが、GETだぜええええええ!!

あと、みんなポケモンGO気を付けような。事故とか危ない!!

 

うん、どうでもいいな。

 

そして我が家(宿屋の部屋)で休むぞおおおお!!なんて思いっきり部屋に入ると・・・・・。

何かと言うか一言でいうとカオスだった。

目の前にシンジが土下座していた。それにゴミみたいな目で見るアルゴ。

そして物凄く引き攣った笑顔していたキリトは壁際に立っていた。

どうでもいいけど、何で俺の部屋でやってんだよ・・・。

するとアルゴはこっちを見てすごくいい笑顔で言った。

 

「おう、ハッチ―じゃないか?攻略会議サボって言い訳用意してんだよネ」

 

おう、俺達はどうやら、ネズミをドブネズミに変えてしまった様です・・。

部屋まだ持ってくんじゃなかったあああああああ!!!

えっとこの状況で選択肢は3つ

 

まず逃走する。うん捕まるな。

 

次に闘争する。うん負けるな。

 

よって、こんな時に俺がやる事は一つだ。

そう古来、日本人は幾度なくこれをやり続けてきた技。

これで危機を回避してきたのだ。リストラとかな。

違うか?違うな。

だが、ここまで来たなら、仕方ない。男を魅せるぞおおお!!

 

「すいめせんでしたあああああああああ!!」ドゲザ

 

ちなみに土下座は手をそろえて、綺麗に美しくだ。ここテストに出るからな。

プライド?羞恥心?はあ、何それ?そんなもん糞喰らえだああああ!!

上を見上げると、シンジはとりあえず震えてた。恐らく90%はアルゴに懼れて泣いていると思うだろうが、

俺は騙されない。あれめっちゃ爆笑してやがる。だって耳あかい。それも手で口抑えてるもん。

キリトとアルゴはどうやらかなり引いていた。おい、お前ら、俺の失った何かを帰せ!!

 

「失う程、持ってないやろ、お前」

 

し~~~~ん~~~じ~~~~~くん、どういう意味かな!!

何かどっかの一方通行になっちゃたじゃないか!!

ていうか、平然と復活してんじゃねえよ、お前!!

 

「まあまあ、アルゴ。シンジもハチマンも反省したみたいだしさ?な」

 

アルゴは一旦腕を組み、一度ため息をし、

キー坊が言うなら許すか。と言った。

キリトありがとよおおお!!

キリトの手助けによって一難を乗り越えた俺達だった。

だがその後アルゴに明日もう一度あるから今度こそ参加する事と言われ、止む無く参加する事にした。

理由は、人がもう少し欲しいらしい。レイドは48人だが、現段階で39人俺たちが居れば、40人超えるらしい。

つまりただの数合わせの為に行くよ。おっと危ない。ここで何か言ったら鬼が復活してしまう。

反省反省!!うん反省って大事だな。大丈夫ボッチは一度犯した過ちは繰り返さないからな。

ちなみに第一回攻略会議は何かキバオウって奴が『皆でβ狩りしようぜ!!』とか言い出したらしい。

まあ、あっさり金髪の少年と長髪少女に論破されたらしい。

やはりベータに対する憎み、嫉妬はあるらしい。

まあ、途中までとは言え、一回プレーした物をもう一回してるようなものだしな。

だが、変更点が多く点在している。それいえβテスターの中でも多く犠牲者出ているのも事実。

まあ、俺には関係ないことだし・・・。いいか。

俺は、明日の第2攻略会議に備え、寝る事にした。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「やはり俺がSAOにいるのは間違ってる。放送部!!」

シンジ   「はい・・。始まりました。えっと何だっけ。江〇ボッチラジオやっけ」

ハチマン  「おい、さりげなく俺をdisんの辞めてくれない」

シンジ   「まあええや。MCのシンジイイイででですうううう。そして」

ハチマン  「ハチマンです。」

シンジ   「・・・・・・・・・。」

ハチマン  「・・・・・・・・・。」

シンジ   「いや、何か喋れや」

ハチマン  「いや、喋る事無いんだけど・・。」

シンジ   「おいおい、もう3話だよ。3話。何このグダグダな感じ。いいんですか作者。こんなんでいいんですか作者。」

ハチマン  「おい、作者愚痴ってどうすんだよ・・。でどうすんの?」

シンジ   「ゲストいないからな。こうなったら、あれや。NG集的なやつやればええねん。」

ハチマン  「そうだな」

シンジ   「と言う訳や。NG集」

ハチ・シン 「「どうぞおおお!!」」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

NG集パート1

迷宮区

シンジ   「これどないする?」

ハチマン  「俺に聞くな・・。」

フードの人 「・・・・・・・。」

シンジ   「これmobじゃないよな」

ハチマン  「いや、カーソルあるだろう・・。おい剣を抜こうとするな・・。」

シンジ   「いや、ついつい」テヘ

ハチマン  「キモい」

シンジ   「そんな辛辣に言わんでええやろ。」

ハチマン  「・・・・・。あれだなお前も見てない。俺も見てないこれでいいな。」

シンジ   「そうやな・・。」

ハチ・シン 「・・・・・。」テクテク

フードの人 「って置いていかないでよおおお!!」

ハチマン  「あっいたの!!」

シンジ   「びっびっくりしたわ!!」

フードの人 「まじめにやりなささささいいいいいいい!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

NG集パート2

アルゴ編

キリト   「こいつはアルゴだ。俺と同じβテスターなんだ。」

アルゴ   「オレッチはアルゴだ。よろしくナ!」

シンジ   「・・・・・・。」

ハチマン  「おう、よろしく」

キリト   「シンジどうした?」

アルゴ   「い~~やん、そんなに見つめテ~~~!!オレッチの顔に何かついてるのカ?」

シンジ   「・・・・・・。」テクテク

アルゴ   「どっどうした?」

ハチマン  「おい、どうしんだ?」

シンジ   「あの~~顔落書きされてんで?」コソコソ

一同    「「「は?」」」

シンジ   「ちょっと俺だけしか気付いてないみたいやし。顔面主っきり落書きされてんで。もうあれだよネズ〇男やで。」コソコソ

アルゴ   「いや、これトレンドまー」

シンジ   「誰弥ぁああ!!落書きした奴は!!笑ってるんやろ!!情報屋に泥塗って何したいんや!!」

キリト   「いや、シンジ。お前が泥塗ってるから!!思いっきり暴露しちゃってるから!!」

シンジ   「アホか。ちょっとあんた顔を拭きなさい」ペッ ゴシゴシ

      「駄目や。唾じゃとれん。こいつ油性でかいてよる。」ペッ ゴシゴシ

アルゴ   「ちょっと、やめ」ゴシゴシ

キリト   「ちょっとアルゴ嫌がってるんだし」

シンジ   「キリトも暇なら手伝えや。親友なんやろ。ほら」ペッ  ゴシゴシ

ハチマン  (何だろう。カオスだな。)

アルゴ   「ちょっ、キー坊、ハッチ―、シン坊を止めてええええ!!」

ハチマン  (アルゴ、素に戻ってんぞ。)

キリト   「それもそうだな。」

アルゴ   「キー坊早くうううう!!」

キリト   「俺も友達なんだし!!落書き取ってやらないとな。ごめんな、アルゴ気が付かなくて・・。」

アルハチ  「「は?」」

キリト   「シンジいいいい、オレも手伝うぞおおおおお!!」ペ ゴシゴシ

アルゴ   「やyっやめろおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

ハチマン  「(ご愁傷様です)じゃあ、俺帰る~」合掌

アルゴ   「待てハッチ―逃げるなああああああああ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

シンジ   「みたいな感じとか」

ハチマン  「いや、ひどすぎだろ!!」

シンジ   「って言う事で次回もお楽しみに!!」

ハチマン  「俺、いる意味あるのか・・。」

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とりあえず纏めです。

 

プレーヤ―名 ハチマン

武器 片手剣

スキルスロット 片手剣 隠ぺい 投剣 探索

LV 14

 

プレーヤー名 シンジ

武器 曲刀(日本刀)木刀(殺傷性は無い)

スキルスロット 曲刀 隠ぺい 投剣 

LV 14

 

saoメンバー 原作通りです(汗)




次回

『小町、置いて死なないよね』

『寝坊しちゃたああああああ』

『皆、勝とう!!』

『負けたくないの、この世界に』

『死ぬんじゃないゾ』

『さて糞ゲーム終わらせに行きますか』

俺たちの第1層攻略が始まった。


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4話 彼女らはそれでも待ち続ける。

注意

新作ではありません!!



朝が来た。

いつも通り、小町はベットから起き上がり学校に行く準備をする。

朝ごはんを作り、学校に向かうのであった。

季節は段々冬に近づいていた。

今年受験生である小町にとって忙しい年である。

暖かかったリビングも冷えてきて空気も乾燥し始めていた。

だが、小町にとって今は非日常なのである。

いつもとは違った日常。

兄である比企谷八幡が居ない日常である。

そう彼の兄は現在SAOに囚われているのであった。

 

小町side

 

「ごちそうさま」

 

食べ終わった後は、片づけた後は鞄を持ち家を出た。

振り返っても、いつものように気怠そうに自転車で送ってくれる兄はいなかった。

最近は落ち着いた方だけど・・。やっぱり心配になっちゃう。

シン兄が昔小町に言った言葉を度々思い出んだよね。

 

『大切なものってのは、失った時に一番気づくんやあ。』

 

 

あの時のシン兄はとても辛そうだったなあ。

最初は何が言いたかったのもよく分からなかった。

でも、今はよく分かる。

今まで当たり前のように、隣で一緒に歩いていたやさしいお兄ちゃんはいないんだから。

そして後悔するのであった。

あの時お兄ちゃんを止めてれば良かったって。

 

SAO事件当日

 

この日、私は友達と遊びに行ってた。

その為、お兄ちゃんに小町が遊ぶ筈だったナーブギアを貸していた。

あっ、今の小町的にポイント高い❤

 

昼ごはんを一緒に食べた時、お母さんから電話かかってきた。

なぜか知らないけど、嫌な予感がした。

なぜなら、お店に置いてあるテレビでSAOに関するニュースが流れていたからだ。

最初はまさかと思ったけど・・・。

電話に出ると、一言告げられた。

 

 

 

『小町、今すぐ病院来て』

 

 

私は急いで病院に向かった。

階段を駆け上がり、病室の扉を力強く開けた。

そこには、頭にナーブギアを被ってベットに寝ているお兄ちゃんと隣で泣き崩れているお母さんがいた。

 

 

 

身近な人ほど見えない物があると言うのは本当なんだな・・。

お兄ちゃんが小町にとってどれ程大きな存在だったか思い知らされた。

その日以来、授業から全てにおいて上の空になってしまった。

受験勉強にあまり集中できていない時もある。

先生や友達にも心配されて・・。

小町、これからどうすればいいのかな?

授業が終わると、小町は千葉総合病院に向かうのです。

理由は勿論、お兄ちゃん達の見舞い!!

あっ、今の小町的に高い!!

まあ、両親が共働きだから、小町が行かないとダメなんだけどね。

 

病室に入ると、兄はベットに横たわっていた。

まるで、死んでいるかのようだった。

 

始めにこの状況を見たとき小町は何が何だか分からなくなった。

ずっとお兄ちゃんの横で泣いていた。

そんな事しても帰って来るわけないってわかってる。

だけど、これしかできる事が無かった。

ここまで妹を心配させるなんて

ほんと、小町的にポイント低いよ・・。

 

 

 

 

 

 

 

だから横で寝ているお兄ちゃんの手を握りながらに呟くのです。

 

「お兄ちゃん、小町置いて、死なないでよね。」

 

帰って来るの、待ってるからな。

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sideout

 

病院の外で、白衣を纏った一人の女性が喫煙所で煙草を吸っていた。

その名は平塚 静。彼女は比企谷の担任であり、また彼が所属する奉仕部の顧問である。

何もするわけでもなく、ただ青い空を眺めていた。

空に向かって一言

 

「全く、君たちは。世話が焼ける生徒を持ったものだ・・・。」

 

「比企谷、あいつらの事は頼んだぞ。」

 

 

 

side out

 

帰って来るかどうか分からない。

そんな事は、百も承知である。

周囲には、亡くなってしまったプレーヤーの保護者などもいた。

不安な気持ちに包まれながら、生活するのは辛いだろう。

もしかしたら、死亡届が来るかもしれまい。

そんな中で、彼女らにできる事は何もない。

彼女らはそれでも、彼らを待ち続けるのだろう。

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次回  

「ついに俺にとって初めての第一攻略会議が始まる。」

 

「それじゃあ、攻略会議を始めよう!!」

 

「だから、ここは皆で協力して事に当たっていくべきだと俺は思う」

 

「ちょお、まってんか!」

 

 



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5話 ついに俺にとって初めての第一攻略会議が始まる。

第1層攻略会議

 

アルゴの話によると、ディアベルと言う名のプレーヤーのパーティがボスの部屋を見つけたらしい。

それで、ディアベルを中心にメンバーを募集していた。そして俺たちがサボじゃねえや、欠席した会議では顔合わせみたいなものらしい。

というよりキ何だっけ、キリト曰く関西弁話すモヤットボールらしい。

まあいいや、そいつが何か暴れたらしい。それで、一度解散となったが、大丈夫か・・・。これ。

ちょっと物凄く不安なんだけど・・。というか不安しかないんだけど・・。

もう何かおうち帰りたいんだけど・・・。お前に帰る家なんてねえだろとか言ったやつ屋上な。

そんなこんな言いながら、俺はトールバーナに来ていた。

俺は今何してるかと言うと、集合時刻の30分前についてしまったので、ベンチで来る時に買った肉まんを食っている。

味は普通に上手い。分かりやすく言うなら、5〇0の肉まんぐらいうまいです。

 

「暇やな」

 

「そうだな・・・。」

 

「はあ、マジ帰りたい・・。」

 

ため息をつきながら俯く俺そして

隣で黄昏ているシンジ。両手で膝の上に頬杖着いていた。

そう言えばこいつ現実では漫画読みふけっていたもんな。

あいにくこっちには大した娯楽はない。

よって自分で作り出すしかないのだ。

 

「ちなみに俺は文学や推理小説も読むでえ」

 

本当何でこいつはおれの心をすらっと読めちゃうんですかね・・。

ハチマン不思議?

 

「そうか」

 

適当に返事を返した。

まだかな・・。と思いながら、肉まんを頬張っていると、後ろから人の気配がした。

俺はそれを確かめる為に、後ろを振り返ろうとすると頬に何か棒が食い込んだ。

完全に振り返るとその人物は意地悪そうな笑みを浮かべながらこっち見て・・・。

俺はガン無視を決め込み前を向くのであった。

俺は悪くないな・・・。

これが戸塚なら喜んで反応していたであろう・・・。

ああ、戸塚が恋しいです・・。

 

「オイオイ、ハッチ―無視とはひどいナ。お姉さん泣いちゃうゾ☆」

 

面倒くさそうなオーラを出してるのに、気づけよ・・・。

て言うか察しろよ・・。

俺はわかる様に深いため息をついた。

 

「何の様だ・・。アルゴ」

 

「いやあ、シン坊とハッチ―がちゃんと来たか、見に来たんだヨ。後一口それくれよ」

 

うっぜ・・・・。

あとさりげなく貰おうしてんじゃねえよ。

ていうか近い近い

よく見たらシンジは寝てた。

お前もう11時間寝てんぞ・・。

幾らなんでも寝すぎだろ・・。

 

「ボッチは二度も同じ過ちは犯さないんだよ。あと自分買えよ・・。金くらいあるだろ・・。」

 

そう、ボッチは同じ過ちは犯さない。

日々きちんと学習しているのである。

「ハッチー、ドヤ顔キモいゾ。何だよケチだナ」

 

「ほっとけ・・。」

 

視線を逸らした。おっとそんな事はどうでもいい。

早く肉まんを・・・・・。あれ何か半分くらい消えてね・・・。

まさかあの一瞬で・・・。まさかな・・。

恐る恐る前を見るととてもとてもご機嫌がいいアルゴがいた。

 

「おい・・・。半分食っただろう・・・。」

 

だって頬が膨らんでるもん・・。

アルゴは一気に飲み込むと、

 

「うーーーん、味は普通だナ」

 

こいつ、勝ってに食っておいて普通とか言いやがった。

何こいつ何しに来たんだよ。

 

「ハチマン、暇や・・。」

 

起きてたんだ・・・。

シンジ起き上がり、大きく欠伸をした。

 

「おい、シン坊、レディの前で欠伸は失礼だゾ」

 

シンジは気怠そうに頭ポリポリ掻きながら言った。

 

「レディなんてどこにおるんや。」

 

アルゴは不機嫌そうに返した。

あっ、こいつ女だったんだ。

 

「オレッチは女だぞ」

 

シンジは目を見開いていった。

 

「お前、女やったんか!!まな板なのに?!」

 

おい、判断基準そこかよ。滅茶苦茶失礼過ぎだろ・・。

まあ、俺も初めて会った時も男だと思ってたからな。

 

「なっ、今失礼な事言ったなあああ!!」

 

発狂するアルゴ・・。

俺、こいつ男だと思ってた・・。

 

「ちょっと落ち着けや・・。な?悪かったって」

 

自分の失言に気が付き、慌ててアルゴを宥める。

 

「どうどう。」

 

アホだ。油に火を注ぐような発言しやがった。

 

「分かった!!見せればいいんだろおお!!」

 

おい、素に戻ってんぞ。

すると、アルゴはいきなり脱ぎ・・・・。

はっ・・・・・。

何しようとしてのこいつ・・。

えーーーーと、状況を説明するとアルゴが顔を真っ赤にしながら服を脱ごうしているんですよ・・・。

バカなの・・・。

 

その後、俺達はアルゴに土下座したのは別の話だ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後なんやかんや時間が経ち、アルゴの件は俺とシンジが一回何でも言うことを聞くという事で決着した。

そして人がぞろぞろ集まりだした。

その中にはキリトの姿もあったのは言うまでもない。

人数は40人ぐらいだろうか。むしろよくもこれだけ集まったな。

まあ、どうせ優位に立ちたいからだろうけど・・。

つまり、今回の攻略で運よく勝てれば、参加してない奴らにいい顔できる。

俺達はキリトと合流し、一番後ろの席に座った。

すると、青髪のイケメンプレーヤーがステージに上がった。

アルゴ曰くディアベルって言うらしい。

 

「みんな、また集まってくれてありがとう。そして今回初めて参加する人たちもよろしくな。それじゃあ、攻略会議を始めよう!!」

 

おう、何だろう。葉山みたいだ。て言うかそっくりすぎないか・・。

 

「まずはみんな近くの人と六人のパーティを組んでくれ」

 

はあ、今なんて言った。

えっ、パーティ・・・それも六人。

おう、俺はゲームでの世界でもボッチライフ確定らしい。

 

「おい、ハチマン」

 

後ろからシンジに声を掛けられた俺だが・・。

何だよ、今は人生最大のピンチなんだよ!!

後ろを振り返ると

 

「おい、ハチマン。とりあえず組もうぜ」

 

キリトとシンジがそこにいた。

お前らいつのまにパーティー組んでんだよ。

何俺だけ仲間外れにされていたの・・。

 

「あっ・・・。頼むわ・・・。」

 

「何でハチマン泣いてるんだ・・。」

 

おう、どうやらキリトにドン引きされてるらしい・・。

 

「いや・・。今まで、誘われた事なんてなくてな・・。」

 

おい、『あっ察し』みたいな顔してんじゃねーよ。

あれ目から汗が・・・。

 

まあ、あの後なんだかんだで俺たちは無事ピンチ(おれにとっての)を乗り切ることが出来た。

そしてアルゴはいつの間にか帰っていた。

キリトは奥にいるフードの奴を指さして言った。

 

「ついでにあいつも誘わねえか」

 

俺達はお互い顔を合わせ、まあいいんじゃねと言った。

でもどこかで見たことがあるんだよな・・。

気のせいか。

 

「なあ、ハチマン。あいつって迷宮区で倒れてた奴やなかったか・・。」

 

ああ、あのフェンサーさんか?

 

「まあ、いいんじゃねーの。どうせならもう一人いた方がええやろ。」

 

という事で俺たちはそのフェンサーさんを誘う事は決定した。

そして、キリトの方に視線を向ける。

察したキリトはため息をつき、フェンサーさんに話しかけた。

 

「あんた、もしかしてあぶれたのか?」

 

おい、初対面の人になんつう事言ってんだよ!!

もしこれが俺なら涙目になりながら

 

「いや、俺はあぶれてない。いいか、ボッチと言うのはな、周りに気を遣って生きているんだ。だから周りがお仲間同士だから遠慮しただけだ。」

 

って言いそうだな。いやだって事実だからな。

決して仲間に入れてもらえなさそうだからとかじゃないゾ!!

ハチマンウソツカナイ!!

 

「あぶれてない。周りがお仲間同士だから遠慮しただけよ」

 

oh、どうやらフェンサーさんは俺と同じ仲間らしい。

親近感が沸いてきた。

そんなこんなで俺たちは無事4人のパーティを乗り越えた。

ちなみにプレーヤー名はアスナらしい。

女プレーヤーか?

パーティが組み終わり始めると、ディアベルが手をパンパンと叩き俺たちの視線を自分に向けさせた。

 

「はい、組み終わったかな?じゃあ続き始めるよ」

 

ディアベルが話始めようとした時、後ろの方から大きな声が聞こえてきた。

 

「ちょお、まってんか!!」

 

後ろを振り返るとトゲトゲ頭のおっさんプレーヤーが立っていた。

そして階段を勢いよく駆け降りて檀上に立ち上がった。

ディアベルは少し不機嫌そうにも見えた。

 

「昨日の会議、やっぱ納得行かへん!!それに散々わい言ってきた嬢ちゃんたちはどこに行ったんやあ!!」

 

ああ、あれがはた迷惑な関西弁話すモヤットボールかああ。

うわああ、面倒くさそうだな・・・。

そいつが言うには今まで死んだ奴はβテスターが見捨てたせいだから、今まで蓄えたコルや武器や装備を差し出せ

という事らしい。はあ、バカなのこいつ?死ねって言いたいの?

会議の雰囲気が悪くなり始めた。なるほど『会議は踊るされど進まず』とはこの事か。

金髪の男性プレーヤーが立ち上がった。

 

「少しいいかな?キバオウさん」

 

そいつキバオウって言うんだ・・。

 

「なんや」

 

物凄く喧嘩腰で返した。

 

「俺の名前はハヤトって言うんだけど、キバオウさん。」

「確かにこれまでたくさんのプレーヤーは死んでしまった。」

「でも、それはここにいる人だけじゃなく、皆に責任があると思うんだ。」

「それにβテスター達は、俺たちの知らない情報をたくさん持ってる。」

 

キバオウはハヤトというプレーヤーを睨みながら

 

「だからなんや」

 

と返した。

 

「だから、ここは皆で協力して事に当たっていくべきだと俺は思う」

 

「このままビギナーとβテスターがいがみ合っていては駄目だと思うんだ」

 

おおお、出た。皆でやれば怖くない。

みんなって誰だよ・。かーちゃんに『みんな持ってるよぉ!』って物ねだるときに言うみんなかよ。

誰だよそいつら・・・・・・。友達いないからそんな言い訳使えたことねぇよ・・・・・・

そう言えば向こうにも同じような奴いたな。

て言うかなんというか顔も似てるな。

 

ハヤマ・・・。あれ・・・。

どっかで・・・。いやまさか・・ね?

すると、今度は黒人プレーヤーが手を挙げ、立ち上がった。

 

「俺もいいか?」

 

モヤットボールの目の前に立ちはだかった。

 

「俺の名前はエギルだ。あんたはこれを知ってるか」

 

そう言ってエギルはポケットから一冊の冊子を取り出した。

あっ、それアルゴが作った奴じゃねえか。

 

「このガイドブック、あんたも持っているだろう。」

 

「そっそれがなんやあ!!」

 

「ちなみに、これは道具屋が無料配布されている」

 

ほう、さすが情報屋。

仕事早すぎないか?

 

「そして、これを配布していたのはβテスターだ。」

 

すると周りが一層騒がしくなった。

エギルは今度後ろにいるプレーヤー達に振りかえった

 

「いいか。情報は誰にでも手に入れられたんだ。でもたくさんの人が死んだ」

 

「それと同じ轍を踏まないように、俺達がボスとどう挑むべきか。それがこの場で論議されると俺は思ったんだがな」

 

「だから、ハヤトの言うとおりこんな事で今は言い争っている場合じゃないと思うんだが?キバオウさん」

 

キバオウは何も反論する事ができず、近くの階段に座り込んでしまった。

それの見てディアベルはホッとしたような表情を浮かべていた。

 

「それじゃあ、再開してもいいかな?」

 

ディアベルは周りが頷くのを、確認すると、真剣な表情になった。

 

「ボスの情報だが、このガイドブックによると、ボスの名前はイルファング・ザ・コボルドロード」

 

「それと取り巻きにルイン・コボルト・センチネルがいる。」

 

ここから要点だけ纏めるとしよう。

・武器は、斧とバックラー

・HPバーが残り僅かになると武器が曲刀に入れ替り攻撃パターンが変わるらしい。

 

あいついつの間にそんな情報手に入れたんだ・・・。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ハチマンとシンジのボッチ(笑)お便りコーナー」

シンジ  「はいはい、始まりましたハチマンとシンジのボッチ(笑)お便りコーナーで~~~~す・・・。」

ハチマン 「・・・・・・・・・・・。」

シンジ  「・・・・・・・・・・・。」

ハチマン 「・・・・・・・・・・。」

シンジ  「おい、何か喋れや・・・。ゲームの沈だ打破とかあらへんからな・・。」

ハチマン 「いや、何というか・・・。」

シンジ  「どうした・・・。」

ハチマン 「もはや、突っ込みどころしかないんだが・・。」

     「何このお情けというか・・・。『とりあえずやっとくか!!』みたいなコーナーになりつつあるんだが」

シンジ  「言うな・・。それ・・。何かむなしくなってきたやろうが・・。」

     「まあええわ。という訳や。今日のゲストはSAO主人公であるキリトで~~~す・・・。」

ハチマン 「リア充主人公かよ・・。」

シンジ  「プラスハーレム野郎・・。」

ハチシン 「「まじ爆発すればいいのに」」

キリト  「いきなり物騒な事言うなよ・・。お前ら」

シンジ  「別に何も言ってへんで。なあハチマン」ニコリ

ハチマン 「そうだな。まじリア充(キリト)とか死ねよとか言ってないから。気のせいだから」

キリト  「いや、(キリト)ってなってんじゃん・・。」

シンジ  「気のせいやって・・。そう今起こってるのも気のせい。こんなコーナー始めっからなかったんや」

ハチマン 「そうだな。何も無かったんだ。よし無に帰ろう、そして家に帰ろう」

キリト  「何で帰ろうとしてんだよ・・。読者に怒られるぞ」

シンジ  「うるせーーな・・。いい加減にせえへんとディアベルとシフトチェンジすんぞ!!リア充」

ハチマン 「本当リア充とか滅べよ。アブダケダブラ撃たれろよ」

キリト  「そっそれって死ねって事かよ!!」

シンジ  「しゃーないな・・。やりますか」

一同   「NG集3どうぞおおお」    

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

NG集3

シンジ  「暇やな」

ハチマン 「そうだな」

アルゴ  「後、10分だ。我慢しロ」

シンジ  「・・・・。」

ハチマン 「・・・・。」

アルゴ  「・・・・。」

シンジ  「ハチマン、マジカルバナナやらへん」

ハチマン 「だが断「マジカルバナナ、バナナと言ったら滑る」・・・・。」

     「はあ、滑ると言ったら、痛い」

シンジ  「痛いと言ったら厨二病」

ハチマン 「厨二病と言ったら黒歴史」

シンジ  「黒歴史と言ったらトラウマ」

アルゴ  「スト―――――――――――プ!!」

ハチシン 「何だよ」

アルゴ  「お前ら、さっきから明るくネタ出来ないノカ」

     「飯がまずくなるんだよ!!」

シンジ  「分かった。分かったから」

     「じゃあもう一度マジカルバナナ♪」

     「バナナと言ったら黄色!!」

ハチマン 「黄色と言ったらタンポポ」

シンジ  「タンポポ言うたら、春」

ハチマン 「春と言ったら春擬き」

シンジ  「春擬き言うたらやなぎ〇ぎ」

ハチマン 「やなぎ〇ぎと言ったらオレガイル」

シンジ  「オレガイルと言ったらガ〇ガ文庫」

アルゴ  「おい!!!!」

ハチシン 「今度は何だよ」

アルゴ  「お前ら誰が宣伝しろって言っタ・・・。」

     「やり直し!!」

ハチマン 「て言うか何でお前が仕切ってんだよ」

シンジ  「それはただでさえ出番が少ないんや」

     「目立ちたいのはよく分かるが、八つ当たりはあかんで」

アルゴ  「お前らだけこれから10倍ナ」

シンジ  「待て待て、分かったから、やるから、ななな?」

ハチマン 「・・・・・・・。」

シンジ  「ほな、リスターーーーーート!!マジカルバナナ♪」

     「バナナと言ったら、長い」

ハチマン 「長いといったら魚」

シンジ  「魚と言ったらさばく」

ハチマン 「裁くと言ったら、まな板」

シンジ  「まな板言うたら、アルブハッ」

ハチマン 「・・・・。」ブルブル

シンジ  「・・・・。」チーン

アルゴ  「と言う訳で、NG集3でしタ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

NG集4

ディアベル「じゃあ、続き始めるよおお!!」

キバオウ 「ちょ、まってんかあああ!!」

     「うわあ」ツル

 

階段を転げ落ちるキバオウぶふっ

 

おい、笑うな・・。

 

一番下まで石の階段を転げ落ちるキバオウ(笑)

 

キバオウ 「・・・・・・・。」チーン

一同   「・・・・・。」

 

シンジ  「おい、どうすんだよ・・。」

ハチマン 「思いっきり転げ落ちたな・・。」

キリト  「なあ、これって笑えばいいの?それとも心配した方がいいの」

シンジ  「いやあ、超ダサいよね。会議止めておきながら、滑って転ぶとかダサいよね」大声

ハチマン 「あほ、大声でいってんじゃねーよ。聞こえたら恥ずかしいだろ・・。」

     「もうあれだよ。黒歴史ものだぞ・・。」

キリト  「いや、二人とも声出てるから。キバオウに聞こえてるから」

 

目の前で悶絶するキバオウ・・。

さっきから顔赤いのは気のせいか

 

シンジ  「えっ、まじで?」

キリト  「いやあ、もうキバオウ顔まっかになってるからな?」

ハチマン 「おいおい、キリト冗談はよせよ・・。」

     「いくら目立ちたがり屋をフォローしたいからってそれはないぞ」

シンジ  「そうやで。そこは黙って見てればええねん。」

     「厨二病にかかった奴を見る目見ればええねん」

キリト  「お前ら、ひどいな・・。」

ハチマン 「なあ、さっきからあいつうずくまってるんだけど・・。」

シンジ  「いや、きっと下痢なんやろ・・。それかう〇こ行きたいや・・。ったく仕方ないな手伝ってやるか」

キリト  「いや、あーなったのは全てお前らのせいだけどな」

 

キバオウに近づくシンジ

ここからキバオウ視点

 

いてててて誰や・・。

さっきから尻も痛いし・・。

何かさっきからダサイダサい言いおって・・。

 

シンジ  「あのう・・・。大丈夫ですか?」

キバオウ 「ああ、大丈夫に決まってるやん!!滑ったぐらいで死ぬわけないやろ」

一同   「「「「「「いや、顔面から思いっきり地血流れてるんだけど・・。」」」」」

シンジ  「いや、顔赤いですよ・・。大丈夫ですか・・?」

キバオウ 「これは違うねん。ケチャップぶちまけただけやから…気にせんといて。」

 

キュー〇ーのケチャップ見せてるキバオウ

 

一同   「「「「「「何でケチャップ持ってんだよおおお」」」」」

 

なんやこいつまさか俺の事心配してくれんのか・・・。

いや待て昨日の会議でのあれで恨んでわざと近づいてくるβかもしれへん

どないする・・・。

 

シンジ  「あと、・・・。」

 

うん、なんや。文句があるのか

いやでも先ほど大丈夫かって聞いてくれたんやし・・

いやいや、キバオウしっかりしろ・・。

あの顔は『はっ、ちょろいなこいつ』って言ってる顔や

やさしさに付け込んで、暗殺するつもりや・・。

『お前もかブルータス』って言わせるつもりや・・。

そうに違いない。

俺も舐められてものやな・・。

これまで様々な通販で騙されてきた。

だが同じ失敗は繰り返さへん。

もうアダルトの架空請求を見分けられるようになったんや・・。

 

キバオウ 「なっなんや?」

 

ここは一先ず威嚇しておこう

 

シンジ  「いや、なんというか」

 

なんやさっきからモジモジうざったいなあ

言いたいことあるなら、サッサと言わんか!!

 

キバオウ 「言いたい事があるなら皆に聞こえるようにはっきり言わんか!!」

 

こいつええ目しとるやないか・・。

何かゾクゾクしてきたやないか・・。

ここでデュエル申し込むのか・・。

 

シンジ  「いいんですね。言っちゃいますけど・・。いいんですね」

 

この目は間違いあらへん。たくさんの修羅をくぐってきた目や

まるで半〇清のようや・・。

 

キバオウ 「上等やあ・・・。幾らでもかかってこい」

 

この緊張感はなんや・・。

まるで勇者と魔王・・。いやあ侍と侍がぶつかる前みたいや・・。

ぶつかって来るなら相手してやろうやないか

 

シンジ  「キバオウさん・・。ファイナルアンサー?」

キバオウ 「ああ、ファイナルアンサーや・・。」

 

そう言って奴は目をつぶった。

来い!!

 

シンジ  「キバオウさん、尻に剣刺さってますで!!」

 

そして俺の黒歴史は新たな一ページを真っ黒に塗りつぶした。

 

シンジ視点

 

キバオウは振り向いた。

そして今までになく顔が赤かった・・。

いい加減認めろよ・・。

あかん早くKOさせへんとやばい・・。

主にキバオウの名誉が・・。

 

キバオウ 「こっこれは・・・。」

シンジ  「転げ落ちた時に刺さってんですか?」

キバオウ 「ちっ違うわあああ」

シンジ  「えっ、でも普通刺しませんよね・・。ダサいし。何で差してるんですか」

キバオウ 「ファッションやあ!!ファッション!!この方が歴戦の戦士に見えるやろ!!」

一同   「「「「「いや、見えねよ!!!」」」」」

シンジ  「いや、あんた実は恥ずかしいんだろ・・。認めろよ」

キバオウ 「えっ、What?恥ずかしいって何?俺別に恥ずかしいわけやないし・・。そうや」

     「戦に出る覚悟を証明しただけやあああ」

 

あかん駄目やわあ。

完全に壊れてるわ。だって原作よりひどいもん。

読者はあれやは。うざいからキモいにランクアップしたな。

こうなったら、リ―――だああああ頼む!!

 

シンジ  「そうなんですか?ディアベルさん」

キバオウ 「・・・・・。」涙目

ディアベル「ああ、そうだ」

 

そこには尻に剣を刺しているディアベル

 

一同   「「「「「「ディアベルさあああああん」」」」」」

 

何やってんだ!!お前は!!

止めさせよ!!

何でお前までやってんだよ!!

 

キバオウ 「ディアベルさん・・。」

ディアベル「キバオウ・・。お前の覚悟は十分伝わった。」

     「みんなボス戦は全員、尻に剣を刺して戦うぞおおお」

シンジ  「あ~~あ、もう知らない・・。」

     「と言う訳でNG集4でした~~~」ハア

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

小町   「は~~~い。みんなお馴染みのお便りコーナーで~す。」

     「今回はバカ兄とごみいちゃんじゃなくて小町が担当します。」

     「えっ、お便りなんてくるわけないだろって」

     「駄目だよ!!そんな事言っちゃ、作者にし・つ・れ・いですよ☆」

     「あっ、作者を心配する小町!!今の小町的にポイント高い!!」

     「さて一つ目は白夜叉(笑)からです?」

     「えっと、銀魂×禁書×レールガンいつになったら更新すんだよおおお!!」

     「う~~~ん。作者に聞いて」ポイ

     「つぎつぎ!!えっと結婚したい人(女)からです。」

     「私と結婚して下さい!!金ならありますからby平塚」

     「・・・・・・。」ポイ

     「う~~ん、さっきから変なのしかないな」

     「で~も、気持ち切り替えて!!ラストおおおお」

     「gakinagaさんからで~~す!!」

     「キリトってなんでリア充なんですか?」

     「・・・・・・。」ポイ

     「はい、と言う訳で何もしない気がするけど、気にしないい!!」

     「以上お便りコーナーでしたあああ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

シンジ  「は~~い以上で、おまけコーナー終了です」

ハチマン 「次回のタイトルは・・・」

 

シンハチ 「『キリト死す!!』」

     「「是非見て下さい!!」」

 

キリト  「って俺死ぬのかよおおおお!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回   「俺がパーティを組むのは間違っている」

 

「ハチマン、シンジ相談がある・・。」

 

「ねえ、スイッチって何?」

 

「死ぬんじゃないゾ」

 

「なんだ、君か」

 

「ああ、楽しみにしてるぜ。《三銃士》の再結成」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




意見及び感想があればお願いします。
あとアンケート取りたいんですが、最後のおまけ集
あっていいと思う人は1
なくていいむしろなくせの人は2
どっちでもいい!!の人は3
でお願いします!!


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6話 俺がパーティを組むのは間違っている

注意

新作ではありません。


結局会議が終わり、攻略は明日午前10時からと決まった。

明日まで時間あるし・・・。

俺は今から寝るぞおおおお。

ステルスヒッキ―発動!!

がしっと肩を思いっきり掴まれた。

後ろを振り返ると物凄く笑顔のキリトがいた。

何だと・・。俺のステルスヒッキ―を一発で見破っただと・・。

その後、ジャンピング土下座を披露いたのは言うまでもない。

その時、ア・・。フェンサーさんに爆笑された。

てかあいつ笑うんだな・・。いや厭らしい意味で言ってるわけじゃないぞ!!

後、一瞬シンジがなぜかディアベルを睨んでいたのが見えたのは気のせいか・・。

まあ、なんやかんや俺達は近くのフィールドにやってきてた。

なぜかって?

何かフェンサーさんが俺たちの実力が知りたいらしい。

そしてキリトは一応連携を確認したいらしい。

 

「別に連携せんでも、適当に個人で相手すりゃええやん。」

 

「どうせ、ボスとやり合うわけやないし。」

 

そう俺たちは、取り巻きの相手をする事になった。

確かに、このメンバー個性的すぎてむしろ崩れるんじゃねえか?

 

「いや、連携は組むべきだ。万が一の事あるしな。」

 

まあ、βテスターのキリトがそう言うなら仕方ないか。

でもなあ、連携とか面倒くせえええ。

キリトは説明を始めた時、最大の問題が生じたのであった。

 

「ねえ、スイッチって何?」

 

そう、どうやらフェンサーさんは初心者だったらしい。

まあ、あんな所でぶっ倒れるまで戦ってたんだ・・。

パーティでの戦いを知らなくても仕方ないな・・。

さすがボッチ!!

はっ、お前もボッチだろって?

ふっ、俺はシンジとそこらへんやってんだよ。

 

「俺もしらへんで?何やスイッチって」

 

・・・・・・・。

 

「そうかあ、じゃあハチマン俺達でスイッチの手本見せてやろうぜ!!」

 

と、キリトは満面の笑みで見てくるのだが・・。

 

「はい。かきくけこのか!!」

 

ダンボールのボタンを押す俺。

 

「ってそっちのスイッチじゃねええよ!!父親洗脳操作するやつじゃないから!!」

 

「おい、爺ちゃんも忘れるな。ピタゴラ〇イッチに失礼やろ」

 

「どうでもいいわ!!」

 

ナイス突っ込みキリト。

そう俺も知らないんだな・・。

いやあ、シンジと迷宮区に潜ったんだけどな。

個人プレーだったし・・・。

そもそもなぜ個人プレーじゃあ駄目なんだ。

人生には一度や二度、孤独と向き合うべきときってもんがある。いや、なきゃいけない。

始終誰かと一緒にいていつもいつでも傍に人がいるなんて、そっちのほうがよほど異常で気持ちが悪い。

孤独であるときにしか学べない、感じられないことがきっと存在するはずなのだ。

つまり俺が個人プレーしたは悪くない。違うか?違うな・・・。

 

「ほな、こっちのスイッチか?」

 

目の前にパソコンを持つ少年

そして・・・・。

 

「俺の名前はジャアアアアアク」

 

大声でシャウトするシンジ

 

「いや、そっちのスイッチでもないから!!篠原〇太先生に謝れ!!」

 

突っ込みまくるキリト、突っ込みすぎて疲れたらしい。

マジ哀れだわ・・。

その後それぞれ力の見せつけ合いになった。

そして、俺とシンジ、キリトとアスナで交代する事になったのであった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とある宿屋

宿屋、これはプレーヤーにとってビジネスホテルに泊まる感覚だが、癒しの場でもある。

だが、俺たちは絶妙な緊張感に包まれている。

 

「ほんま、何でこんな事になった・・・。」

 

ため息をつくシンジ

 

「知るか・・。」

 

机に突っ伏す俺

 

「ほんと、まじゴメン・・。」

 

ベットに寝っころがるキリト

奥の部屋にお風呂があるのだが、現在進行形でフェンサーさんが入っているのである。

どうしてこうなったかと言うと・・・。

遡る事数時間前

 

俺達はとりあえずその場で解散する事になった。

そしてキリトの一言がなければ・・。

そう。キリトが欠神しながら言った。

 

「早く、帰って風呂入るか・・・。」

 

何が起こったかはもうわかっただろ?

アスナが風呂かせとキリトにお願いもとい脅迫をした。

さらに最悪な事に帰ろうとした俺たちを巻き込みやがった。

 

そして現在に至るのだが・・・。

 

「なあ、もう帰っていいか」

 

とキリトに軽く言うと、キリトは

 

「頼むよおおお!!アスナが帰るまでいてくれよおお!!」

 

と駄々をこねるように、泣きすがってくるのだ。

これが小町と戸塚なら聞かなくもないんだが・・。

 

「自業自得やろうが・・。さっさと帰してくれよ・・。」

 

そうこいつの自業自得なんだよな・・・。

まあ、一応世話になったから、ここで帰ると罪悪感がな?

 

「それにや、、俺達に相談があるじゃなかっただっけ?」

 

「ああ」

 

するとキリトはベットから起き上がると、真剣な表情をして俺達に向き合った。

 

「実はアルゴに言われてな。とあるプレーヤーが俺の剣を買いたいって言ってきて・・。」

 

おいおい、明日攻略なんだぞ・・。

一体何のために・・・。

 

「ちなみに金額はいくらや?」

 

「ああ、42000コル出すって言っていた」

 

はっ?

4万2千だと・・。

おいおい、どんだけそいつキリトの剣欲しいんだよ・・。

でもこれは何かこれは裏がありそうだな。

するとシンジは扉に向かって歩き出した。

 

「おい、どこ行くんだ?」

 

シンジは振り返って不敵な笑みを浮かべながら

 

「ちと、散歩行ってくるわ。帰ってこんかったら、先寝ててくれ」

 

そう言って出て行ってしまった。

あいつのあの顔何か殺気立っていたな・・。

まさかクライアント誰か知ってんのか・・。

まあ、あいつなら別に心配するような事はないだろ。

俺に扉からキリトに視線を戻し

 

「それで、クライアントは分かっているのか?」

 

「ああ。キバオウだそうだ。」

 

なるほど・・・。

そういう事か・・。

そもそもあいつの発言に納得がいくな。

そんな事を考えていると、噂をすれば、アルゴが入ってきた。

 

「ニャハハハ、ハッチ―にキー坊じゃないか」

 

うわああ。こいつ何でこんなに俺をムカつかせるんだ。

 

「何の様だ。アルゴ」

 

「まあ、そう睨むナ。そんでキー坊例の件はどうすんダ?」

 

アルゴはさっきのふざけた表情が真剣な表情に一変した。

キリトは困った表情をして俺の方を向いた。

仕方ない。助け舟を出してやるか。

 

「やめとけ。明日はボス戦なんだぞ。使い慣れてる武器が一番に決まってる。」

 

そう言うと、キリトは少しスッキリしたような表情を浮かべていた。

 

「ああ、ハチマンの言う通りかもな。やめとくよ」

 

アルゴもなぜか満足したような表情をしていた。

 

「そうカ。それなら今から断ってくル」

 

そう言って奥の部屋に向かっていった。

 

「おい、出口は反対だぞ。頭おかしくなったのか?」

 

「違う違う。夜装備に切り替えたいんだヨ。キー坊奥の部屋借りていいカ?」

 

「別にいいぞ?」

 

そう言って奥の部屋に向かっていくアルゴだが・・。

あれ、そう言えば・・。奥の部屋って。

汗をダラダラ流す俺はキリトに確認を取るとした。

大丈夫だ。フラグは立ってないはずだ。

 

「なあ、キリト・・。奥の部屋って」

 

キリトはやべっと呟いた。

そして奥からきゃああああと言う悲鳴が聞こえてきた。

おう、神様は俺達を見捨てなさった。

カオス状況を何とかしようとしたキリトだが、走ってくるアスナに思いっきりぶん殴られた。

まじでドンマイ・・。

俺はというと、得意のステルスヒッキ―で角に逃げていた。

だって巻き込まれたくないし・・。

奥からは着替え終わったアルゴが出てきた。

そしてすれ違い際に真剣な表情で

 

「死ぬんじゃないゾ」

 

と言った。

こう言われると厨二病が・・・。

俺はこう返すのであった。

 

「はあ、妹に会うまで死ねるかって言うの」

 

するとアルゴはシンコンと言って出て行った。

後、お前帰る前にこの状況何とかしろよ・・・。

床にぶっ倒れているキリト

タオルを巻き付けて息を切らしているフェンサーさん

本当、明日大丈夫か・・・。これ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

誰もいない暗い夜道を歩く人物がいた。

その人物は青髪をして盾を背中に着けている人物。

攻略会議のリーダーであるディアベルだった。

 

ディアベルはただひたすら歩いていた。

その顔は会議とは少し違いいら立っていた。

彼はメッセージを読んでいた。

内容はキリトの剣の交渉はなしとの事だ。

恐らくそれが要因だろう。

彼は立ち止まり、近くの物陰に話しかけるのであった。

 

「ストーカーは犯罪だぞ。いつまで隠れてるんだ?」

 

影は少しずつディアベルに近づいた。

月光が影を照らした。

始めは、敵かと思い剣に手をかけていた。

しかし、その姿を見ると剣から手を放した。

 

「なんだ・・。君か?こんな所で何してるんだ?藤沼いやここでシンジと呼んだ方が良かったな?」

 

「何でお前はそんな事まで知ってんのかね・・。」

 

影の正体はシンジだった。

どうやら彼らは過去に何らかの関係があるらし

 

 

「それで、こんな所で何してんだ?」

 

「それそのままバットで返してやるよ」

 

「そのセリフそのままバット返してやるよ」

シンジはいつもの関西弁はなかった。

まるで今のが素であるかのようだ。

 

「おまえだろ・・。キリトの剣買い取ろうとしたのは?」

 

「ほう、それじゃ、俺は『ほう、なかなかおもしろい。君は推理小説家になった方がいいんじゃないか』

と言った方がいいか」

 

ディアベルは表情を崩すことなく、むしろ予想通りみたいな顔をした。

 

「一応、聞こう。どうして気づいたんだ?」

 

シンジは近くの電柱にもたれかかり、ディアベルを睨みながら話し始めた。

 

「怪しいと思ったんだ?まだ始まったばかりなのに・・。」

「普通のプレーヤーつまりビギナーならそんな大金を出せる訳がない・・。それにキリトの剣がいい奴だとは知らないはずだ」

「そうなると、そのプレーヤーは何が何でもキリトの剣が欲しかったんだ」

「じゃあ、なぜか?答えは簡単だ」

「あいつにLAを取らせたくなかったんだ・・。」

 

ラストボーナスアタック 略称LA

ボスを倒したプレーヤーにアイテムが与えられるらしい。

勿論こんな事を知っているのはβテスターのみだ。

 

「じゃあ、誰が?」

「黒の剣士の実力をもっとも知ってる人物はβで最前線にいた人だけ・・。」

「そうなると、かなり絞り込める。そしてそんな事を得がある奴が一人いるんだ。」

「その人物は今回の攻略成功すれば確実に今後のレイドの主導権を握る人物でもある・・。」

「お前しかいないだろ?なあディアベル」

「他の奴(β)に気付かれないよう・・。髪も顔も変えたようだが、俺の目は騙せないぞ?《元リーダー》」

 

ディアベルはパチパチと2,3回拍手すると、いつも通りの笑顔で答えた。

 

「確かに、君の推理は正しいかもしれないが・・。証拠がないじゃないか?《元策士》?」

 

「確かに証拠はないが・・。明日ボス戦なのに・・。人の武器買い取ろうとする奴は普通にいない」

「と言うより、その行為自体に意味が無いんだよ。」

「お前、もしかしてLA取って自分中心にレイドをつくろうとしてるんじゃないか?」

 

ディアベルは少し驚いた顔をしていた。

 

「君は本当に鋭いな・・。でもな、こうさせたのは、君のせいであるんだぞ」

「君は言ってたでは無いか。『使えるものはすべて使う。使える手札はすべて使い果たす』とね」

 

シンジの険しい表情は崩さずに言った。

 

「別にお前の策を否定するつもりは全くないが・・。」

「もしも、あいつに今回の事で手を出すと言うなら俺は容赦しないぞ・・。」

 

そう言って腰に差していた剣を抜きディアベルに突きつけた。

ディアベルは両手を挙げて

 

「君は少し俺を勘違いしてないか?」

「別に彼自身に強い恨み何てないさ」

「彼はこれから攻略において重要な人物になる。」

「第2層以降は彼にボスと闘ってもらうつもりだよ」

「俺はただ組織づくりがしたいだけさ。君に負けないようにね」

「それで話と言うのはそれだけか?」

 

シンジは少し安堵した表情をしていた。

 

「ああ、それじゃあまた明日な」

 

ディアベルは呼び止めた。

 

「《あいつ》を見てないか?」

 

あいつとは誰かは分からないが、彼らの同志なのだろう。

シンジは振り返らずにまっすぐ歩き続けた。

 

「さあな、どっかほっつき回ってんじゃねえのか。またすぐ俺たちの前に現れるさ」

 

ディアベルは少し残念そうな顔をしていた。

 

「そうか、あいつも攻略に呼びたかったんだけど。仕方ないか・・。」

「シンジ、また《あいつ》がきたら、再び三人でパーティを組もうぜ」

 

片手だけ上にあげてシンジはこう返した。

 

「ああ、楽しみにしてるぜ。《三銃士》の再結成」

 

その頃ハチマンは知る由も無かった。

彼らの争いに巻き込まれる事を・・。

 

そしてようやくボス攻略が始まるのであった。

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次回   「第一層ボス攻略はついに始まる」

 

  「みんな勝とうぜ!!」

 

 「寝坊したちゃたああ‼」

 

  「負けたくないの。この世界に」

 

  「回復するまで俺達が支えるぜ」

 

 



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7話 第一層ボス攻略はついに始まる。

おひさしぶりです。


迷宮区

 

キリト視点

 

迷宮区の最奥、目の前には大きな扉が立ちはだかっている。

俺達は攻略組と言うべきだろうか?

まあ、そこはどうでもいい。

俺達は、集合場所であったトールバーナから歩いてボスの部屋の前にやってきた。

緊張感が走る中、ディアベルが剣を地面に刺し、俺達の注目を集めた。

 

「みんな、俺から言うことは一つだ。勝とう!!」

 

そして周囲は一層騒がしくなった。

これは、勇気を振り絞るとは少し違う。

恐らく、恐怖がそうさせているのだろう。

これから俺達が行く場所はまさしく戦場。

死ぬかもしれない中雄叫びを上げる事で、少しでも紛らわせたいのだろう。

俺もそうだ。かすかに手が震えている。

だが、俺たちのパーティには、攻略以前の問題がある。

そう、ハチマンとシンジが来てないのだ!!

あいつら何してんだよ・・・。

あいつらの宿屋によって行くべきだった。

後悔しても仕方ない・・。

目の前の扉をディアベルは静かに開けた。

ハチマン、シンジ急いでくれよ!!

 

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第一層攻略

 

ここが一つの山場となるのは言うまでもない。

ここでの勝敗は今後の攻略に影響をかなり及ぼすだろう。

フロアボスを倒すことが出来れば、次の攻略への足掛かりとなるだろう。

かつてアメリカ独立戦争では、半分以上の移民者は独立にのり気ではなかった。

レキシントン=コンコードの戦いなど、イギリス軍に勝利する度、勢いが増すようになった。

そして、イギリスからの独立を達成したのである。

これは他の例にも適応できるだろう

そして俺たちは本当ならその場にいるはずだった。

 

 

だが、俺は今なりヤバい状況に陥っている。

 

「寝坊ちしちゃたああああああ!!」

 

ヤバい・・ヤバい・・。殺される・・。

特にアルゴに抹殺される。

シンジはもう行ったのか?

そう思っていた俺は準備して出ようと振り返った時・・・。

 

「zzzzz。今日は勝ったでえ・・。俺の勝や・・。儲けた儲けた」

 

・・・・・・・。

俺は剣を抜き、シンジ向かって思いっきり切りつけた。

シンジは部屋の奥にぶっ飛んだ。

すると、シンジはイタタタと頭をガシガシ掻いていた。

 

「なんや、折角いい夢見てたのに・・・。」

 

「おい、時間を見ろ、時間を」

 

シンジは近くにあった時計を見た。

そしてダラダラ汗を流しながら、俺の方を向いた。

 

「マジで・・・。」

 

「マジだ!!急げ!!」

 

そして、一人の男の叫び声が響き渡った。

俺達は、急いで、宿屋を出て、例の広場に向かったのだが、誰もいなかった。

おいおい、これ詰みじゃね・・・。

まじでどうする・・。

焦りながら、方法を考えていると、後ろから呼ばれてる気がした。

 

「おい、ハッチ―、シン坊!!」

 

うるせえええ・・。今絶体絶命のピンチなんだよ。

前知事の不透明金額がバレたくらいのヤバさ何だよ!!

 

「おい、ハッチ―!!」

 

何だよと本来なら叫びたいところだが、心の中で抑え込んだ。

後ろを振り返ると、アルゴが後ろに居た・・。

最悪だあああああ!!よりよって一番会いたくない奴に会った!!

シンジに目線でどうすると訴えかけるも、完全そらされた。

おい、お前も寝坊したんだろが!!

 

ハチマン (おい、何か言いわけないのか?)

シンジ  (知るか?これはお前の専売特許やろ!!お前が何とかしろや!!)

ハチマン (はあ、言っておくが、お前も同罪だからな!!て言うかお前の方が向いてるだろ)

シンジ  (うるせええな!!諦めて俺のために生贄になれ!!ほら、すきだろ?自己犠牲)

ハチマン (ふざけんな!!誰がてめえの為に生贄になるか!!後まるで、自己犠牲が趣味みたいな人みたいな言い方辞めてくれる!!勘違いされるから)

 

「オイ!!!」

 

俺達は2人ともビクッってなった。

さっきからアルゴからやばいオーラが出まくっている。

「お前ら・・。攻略はどうしたんダ?」

 

おう、アルゴさん。オーラが真っ黒ですよ!!

もうあれですよ。死喰い人が出てくるレベル。

これは、あれだな。言い訳を考えよう。

まずは、

 

『忘れてた!!テヘペロ』

 

うん・・・。殺されるな。

辞めよう。幾らなんでも死にたくはない。

 

「いやああ、道迷っちゃって・・。」

 

アルゴはさっきよりも黒くなった。

 

「すいません。寝坊しました。!!」

 

俺達は二人とも土下座をしたのである。

上を見上げると、アルゴはため息をついた。

そして懐から、結晶を取り出した。

 

「なんや?それ?」

 

「これは回廊結晶ダ。これでボスの部屋まで一気に行けるからナ!!早く行ケ!!」

 

アルゴは回廊結晶を持って、コリドーオープンと呟いた。

すると、目の前が眩しくなり、渦みたいになっていた。

シンジはさっさと入って行った。

俺は少し立ち止まった。

一つ疑問が浮かんだのだ。

あらゆる疑問にお金を取るこいつが今回に限ってどうしてここまでするのか?

俺はそれが分からなかった。

 

「お前、何でここまでしてくれるだ?」

 

アルゴは少し驚いた顔をしてこう返した。

 

「だって、ここで媚売ったら、また何かに役立つだロ☆」

 

とふざけたように返してきた。

だが、その後付け足すように。

 

「キー坊の剣はこれでチャラナ」

 

そう言う事か・・・。

あの時の表情に納得がいった俺は、渦の中に入ろうとした瞬間

袖を摘ままれた。

 

何だよと返すと、アルゴは真剣な表情で言ってきた。

 

「頼みがある。もしキー坊に何かあったら、助けてやってくれないカ?」

「あいつ落ち着いている様に見えて結構抱え込むタイプなんダ・・・。」

 

お前はあいつのオカンかと言うと、茶化すナと返されてしまった。

こうなってしまっては断るわけには行かないんだよな・・。

そして俺は、こう返すのだ。

 

「これで、お前のいう事は1回聞いたからな」

 

アルゴは少し笑っていた。俺も笑ってしまった。

何故だか、今のこの瞬間が悪くないと思ってしまった俺がいたのだ。

アルゴには早く行けと言って俺たちの前を去って行った。

少し俺は笑ってしまった。

なぜかは分からなかったがな。

俺達は互いに目を合わせ、頷き、俺達は渦の中に入って行った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ボスの部屋前

 

俺達は渦の中を出たが、そこは、とても静かだった。

周りを見渡しても、真っ暗だった。

近くにあった灯篭のおかげで、ぎりぎり見えてる感じだった。

俺は片手剣を、シンジは日本刀を抜いた。

シンジは何かあったのかと聞かれた俺は、まあ色々あったんだよと返した。

まあ、来るのが遅かったから聞かれても仕方ないよな・・。

そしてシンジは眼光を鋭くして、俺に聞いていた。

 

「ハチマン、覚悟はできるよな?」

 

「何を今更、ヤバかった時は全力で逃げるからな?」

 

シンジはお前らしいと笑っていた。

そう言いながら、扉に近づき、扉に手を俺に言った。

 

「さて、クソゲーム終わらせに行きますか」

「いくで、ハチマン、死ぬなよ・・。」

 

「あ、シンジ、お前もな・・。」

 

そして、中で戦っているだろう他の奴らがいるボスの部屋に俺達は入って行った。

ボスの部屋に入ると、思っていたより優勢だった。

ディアベルがそれぞれの隊に指示を出していた。

ボスを見ると、ライフゲージが4本中残り2本になっていた。

俺達は、とりあえずディアベルのところに、向かった。

ディアベルは走ってくる俺達を見ると、少し安堵した表情をした。

 

「悪い!!寝坊しました!!」

 

ディアベル自身そこまで、気にしてる様子は無かった。

なんだ、良かった。殺されると思ったじゃねーか・・。

 

「やっと来たか・・。アルゴから全て聞いてる。君たちは自分パーティに今すぐ向かってくれ」

 

「「了解」」

 

俺達はキリトとフェンサーさんがいる所に向かった。

キリトは片手剣で、ダメージを与え、フェンサーさんの連撃で倒していた。

そして、思うのであった・・。これ、俺達要らなくね。

シンジもなんか座り込んでいた。

そして目でこれ帰ってよくねみたいな顔をしていた。

俺達は互いに頷き、扉に向かって・・。

するとキリトは、そんなに俺達に気付いたのか。

逃がさんばかりと大声で叫ぶのであった。

 

「ハチマン、シンジ、スイッチだあああああ」

 

お~~~い、帰ろうとした時に言うなよ。

俺達は、ため息をつき、取り巻きに向かって走っていた。

すると、シンジが横から

 

「ハチマン、影と光でいくで。」

 

なるほど、そういう事ね

 

「了解」

 

俺達はそのまま突っ込んで行った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

キリトside

 

あいつら今絶対帰ろうとしたな・・。

危ない、危うく見逃すところだった。

しかし、戦闘において正直驚いた。

まず、ヘイトをシンジが相手の剣を受けて、横に滑らせた。

すると、敵の視線は自然と、シンジの方に行った。

だが、ここで疑問なのが、ハチマンはどこに行ったんだ?

ここは、シンジが奥に押し切って、体のバランスを崩させて、ハチマンが止めさすんじゃあないのか?

すると、シンジは、少しにやけていた。

 

「今や、ハチマン!!」

 

と言うと、いつの間にか取り巻きは首を落とされていた。

なるほど、シンジに気をとらわれているうちに、ハチマンがクリティカルヒットでなるべく一撃で倒す。

しかし、あいつらパーティ組むの初めてと言う割に息がぴったり過ぎる。

アスナも凄いな。初心者と言っているが、これはかなりやりこんでいるように思えた。

そして思うのであった。こいつ等本当にビギナーなのかと・・。

倒した後、ハチマンとシンジはハイタッチして帰ってきた。

俺は一番気になる質問をして見た。

 

「お前らどうしてそんなに息ぴったりなんだ?」

 

そうすると、彼らは互いに顔を合わせた。

そして俺の方に向き直り、こう言った。

 

「「勘」」

 

そんな彼らを見て俺も負けてられないと思った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

フェンサーさんside

 

キリトさんと一緒に、取り巻きを倒していた。

始め、シンジさん、ハチマンさんが寝坊したと聞いて少し笑ってしまった。

でも、戦いの時にはコンビネーション良く、取り巻きを倒していた。

 

キリトさんと言い、この人たちと言い、やっぱり強い。

逃げる事なくただひたすら出てくる敵を倒していた。

 

周りも逃げ腰にならずしっかり腕を振るっていた。

 

 

そんな彼らを見て私も負けてられない。

そう思った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

徐々にボスのHPは削られていた。

そして、レッドゾーンに突入していた。

するとボスは持っていた武器を上に放り投げた。

そして腰に差していた刀を抜いた。

周りも情報だったので、少し勝利を確信したようなにやけ顔をしていた。

だが、俺はこれに少し違和感を持っていた。

まあ、ここは全員で一気にたたくってところだろうな

しかし、俺の考えはすぐに裏切られた。

そう、なぜかディアベルが急に前線出てきた。

 

「みんな、下がれ!!俺が出る!!」

 

はあ、あいつバカなのか?

ていうか、お前らも何で大人しく下がってるんだよ!!

そして奥から、キリトが大声で叫んでいた。

 

「駄目だああああ、ディアベル!!全力で後ろに下がれええええ!!」

 

そして、キリトの声で違和感の正体が分かった。

そう、敵の武器は曲刀じゃなかった。

何だ?あれ・・。てかヤバくね・・。

 

案の定、ディアベルの攻撃は悲しくも当たる事が無かった。

そしてボスの攻撃を連続で喰らってしまい、後ろに吹き飛ばれてしまった。

シンジはどうやら一人モブを相手していた。

そしてその様子を見て、バカ野郎と呟いていた。

シンジ、俺、そしてキリトは急いで、ディアベルのところに向かった。

始めに辿り着いたキリトは、ディアベルを抱え上げて、ポーションを飲ませようとした。

しかし、彼は、それを断った。自分がβテスターである事を告発

そして最期にこう言った。

 

「頼む・・。ボスを・・。皆でボスを倒してくれ・・。」

 

そう言って、ポリゴンとなって消えて行った。

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『おまけコーナー』

シンジ 「おいおいおい!!」

ハチマン「何だよ?」

シンジ 「ついに、タイトルがおまけコーナー言うてもうたで!!」

    「ていうか、せめてでもオレガイルとかSAOとかつけへんか!!」

ハチマン「しょうがないだろ・・。時間ねえんだよ・・。」

    「多少の手抜きも必要なんだよ」

    「あっ、これテストに出るからな」

シンジ 「手抜きにもほどがあるやろうがああ!!」

    「ふzけんなや!!俺達は他の奴らと違って大切な時間さいてんねんで!!」

ハチマン「はいはい、じゃあ早速NG集どうぞおお!!」

シンジ 「って無視すんなああああ」

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NG集6

シンジ 「いくで、ハチマン」

    「死ぬなよ」

ハチマン「あっ、お前もな」

シンジ 「いくでえええええええええええええ!!」

 

勢い良く扉を開けるシンジ

 

全員の注目を浴びるシンジ・・。

 

思いっきり転ぶシンジ

 

なんかデジャブじゃね・・。

 

シンジ (しまったあああ!!)

ハチマン(何かすげえ顔見されてるんだけど・・。)

シンジ (ドロー!!ハチマン!!ここはお前のターンや!!行け!!)

ハチマン(行けるか!!ていうか何か超気不味いんだけど)

 

シンジ 「あの、テイク2お願いできますか!!」

ハチマン「はっ?」

ディア 「おいおい、頼むよ・・。」

    「お~~い、もう一回だってよ!!」

キバオウ「あ~~あ、早く酒飲みたいんだよ!!」

    「もう関西弁いい加減疲れたわ!!」

キリト 「おい、ぶっちゃけていいのか?」

キバオウ「いいんだよ、だってNG集だからな」

エギル 「あ、肩こった。早くやろうぜ!!」

シンジ 「あの、コボルトはんも、戻ってもらってええですか?」

    「あの、スタッフ手伝ってやって!!」

コボルト「暑い!タオル、タオル!!」

    「斧、持っといて!!」

シンジ 「悪いな!!しくじって!!」

スタッフ「みなさん、定位置について下さい!!」

一同  「は~~~~い。」

ハチマン「・・・・・・・・・・。」

    (俺はこれを見て思った。)

    (フィクションなんだな・・。)

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NG集7

ディアベルは吹き飛ばされた。

 

キリト 「ディアベル!!」

    「どうしてあんな無茶したんだ。」

ディア 「βテスターならわかるだろ」

キリト 「ラストボーナスアタック」

ディア 「すまない・・。最後に頼まれてくれないか」

キリト 「あ、なんでも言ってくれ・・。」

ディア 「それはな・・・。俺にとって大切なんだ」

キリト 「ああ、任せてくれ」

ディア 「本当マジでマジで大切なんだよ」

キリト 「ああ、分かってるって」

ディア 「本当大丈夫だよね!!嘘じゃないよね!!」

キリト 「(しつこい・・。)ああ嘘じゃない」

ディア 「そうか・・・。」

キリト 「でっ、何だ?何でも言ってくれ。」

ディア 「頼みがある。」

 

 

 

 

 

 

ディア 「アルマゲドン、TUTAYAに返しといてくれない?」

 

・・・・。

 

キリト 「はっ?」ブチ

 

ディア 「あとは、だな。借金1000兆とか・・・。」

    「それと、ジャンプ買ってくれない」

キリト 「・・・。」グサツ

ディア 「・・・。」パリ~~~ン

キリト 「あれ、えっ?ディアベル・・。」

    「・・・・・・・。」

    「ディアベルううううううう!!」嘘泣き

こうして実は勇者ディアベルは死んでいったのであった。

ハチシン 「「そんなわけあるかあああああ!!」」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ハチマン「はい、以上。NG集でした~~~」

シンジ 「もはやどう突っ込めばいいかわからん・・。」グテー

ハチマン「と言う訳で」

シンジ 「次回も」

ハチシン「「見て下さい!!」」

 




何か意見感想あればどうぞ!!
ていうかして下さい!!


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8話 攻略でも彼は間違い続ける

はい、一応投稿しました!!
かなりクオリティ低いですので・・。
そこらへんっね?(察しろ・・。)
って感じでお願いします!


目の前にはHPがどんどん減っていくディアベル

 

「頼む・・。ボスを・・。皆でボスを倒してくれ・・。」

 

そう言って、ポリゴンとなってディアベルは消えて行った。

周囲にいた人たちは、唖然としていた。

気付いたら、後ろには、シンジがいた。

 

「ったく・・。最期まで世話が焼ける野郎だぜ・・。」

 

そう言ってシンジは剣を握りしめながら、ボスに突っ込んで行った。

正直に言って、状況は最悪だ。

ディアベルと言う今迄なんとかβテスターとビギナーを繋ぎ止めたリーダーが死んでしまった。

言うまでも無く、レイドは崩れ始めていた。

こうなったら、仕方ないか・・。

これで、シンジまで死なれちゃ困るからな・・。

俺は、剣を握りしめながら、ボスに突っ込んでいく。

 

「シンジ!!影と光だああああ」

 

シンジは直ぐ理解したのかボスのヘイトを稼いでいた。

そして、俺はボスの足を想いっきり斬りつけた。

すると、自動的にバランスを崩した。

更に持っていた剣は、地面に刺さった。

そこから、シンジはボスの剣に乗って、ボスにめがけて走り出した。

俺はボスの注目を引くために攻撃していた。

後は、キリトやアスナと入れ替わるだけだ。

そう思ってたが、この一瞬の油断がいけなかったのか。

俺にボスの攻撃が当たってしまった。そのまま俺は後ろに吹き飛ばされてしまった。

その時、フェンサーさんを巻き込んでしまった。

やべっ・・。

因みにシンジは奥に吹き飛ばされていた。

まあ、とりあえず死んで無さそうだな・・。

ってそんな事言ってる場合じゃねえ・・・。

すると大きな影が目の前に立ちはだかった。

剣を振り上げ、スキル発動の準備をしていた。

 

これが、死ぬって事なのか・・・。

 

小町、雪ノ下、由比ガ浜

 

悪い・・・。

 

俺死ぬわ・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思っていると、緑のソードスキルが見えた。

そしてボスの攻撃を弾き飛ばした。

とりあえず助かったのか・・。

上を見上げると、会議にいた黒人のなんだっけ・・・。

エレンさんだっけ・・。

 

「エギルさんよ・・。名前ぐらいちゃんと覚えたら?」

 

お~~~い、何で人の心さらっと読んでんだ。

エギルさんが俺達の方を見て

 

「回復するまで俺達が支えるぜ!!」

 

そう言って、ボスに攻撃を仕掛けて行った。

キリトがこっちに走ってきて心配そうな表情をした。

 

「ハチマン大丈夫か!!」

 

キリトは俺に手を差し出してきて、

俺はそれを手に取り立ち上がった。

 

「悪い・・。助かった」

 

だが、ボスに向かう前に俺は一つ疑問があった。

昨日、キリトの剣を買い取ろうとした件。

そして、単独でボスに突っ込んだ件。

もしも俺の考えがあってれば・・。

 

「なあ、キリト・・。ディアベルってもしかしてβテスターじゃなかったのか?」

 

キリトは一瞬驚いた顔して、再び真剣な表情に戻った。

 

「ああ、LAを取るためだそうだ・・。」

 

俯いてしまったキリトを見て、こいつ相当自分を責めてるんだなと思った。

だが、今はそんな事をしている場合じゃない・・。

死んだ奴を復活させる事は出来ない。

死んだ奴にもしできる事があると、するならば・・。

 

「倒すぞ・・。ディアベルの為にも」

 

キリトはボスを睨みつけて言った。

 

「ああ」

 

俺に隣にフェンサーさんが立っていた・。

 

「お前も来るのか・・?」

 

少し頷いたフェンサーさんはこういった。

 

「せめて、負けたくないの。この世界だけには」

 

そうかと返した俺はそのままぼすに向かって走り出した。

ちょうど先ほど攻撃していたエギルさん達は、倒れていた頃だった。

俺は、まだ間に合うと判断して後ろに言った。

 

「ヘイトは俺が全て受け持つ・・。奴はお前らが止めを刺せ」

 

「「了解!!」」

 

予定通り、俺はボスのヘイトを受け持った。

受け持ちと言うより、剣で攻撃を弾いてボスは¥のバランスを崩した。

俺は思いっきり叫んだ。

 

「スイッチ!!」

 

そうすると、アスナが前に出てきた。

だが、ボスは体制を変え、アスナに向かって攻撃した。

キリトは、大声で危ないと叫んだが、攻撃当たってしまった。

 

ように見えた、。実際は彼女の被っていたフードがポリゴンとなった。

えっ、今の瞬時でかわすとか一体どんな反射神経してんだよ・・。

フェンサーさんに連撃をお見舞いした。

何と言うか見惚れてしまった。いかんいかん。

煩悩退散・・・。

まじ美人だった・・。ビビったわ・・・。

危うく告白して振られるところだった。

てか振られちゃうのかよ・・。

俺は、遠くから投剣スキルを使ってボスの攻撃をなるべく防いでいた。

あれ、シンジはどこ行ったんだ?

後、探せばいいっか?

 

そんな事を考えていると、キリトはボスに攻撃を加わえ、ボスはポリゴンとなって消えて行った。

 

残ったのは、目の前にある。

 

congradulation

 

というエフェクトのみだった。

 

「「「「うおおおおおおおおおおお」」」」

 

周囲は歓喜の声で満ち溢れていた。

キリトは疲れたのか、その場に座り込んでいた。

これで山場突破した・・。

後はこの勢いがどこまで続くだが・・。

キリトは、周囲に肩を叩かれたりして、称賛されていた。

座り込んでいる俺にフェンサーさんは近づき、笑顔で

 

「お疲れ様」

 

と言った。

あまりにも、その笑顔が眩しくて・・。

やっべ、うっかり惚れそうになった。

落ち着けハチマン

非モテ三原則を忘れるな・・。

そんな暖かい雰囲気に浸っていたが、そんな空気も一瞬にして壊された。

 

「なんでやああああ!!」

 

その声の主は、キバオウだった。

俺達の視線は自然とそいつの方に向いた。

ちなみにシンジは爆睡していた。

あいつもう知らね・・。

 

「なんで・・。ディアベルはんを見殺しにしたんや!!」

「見殺し・・・・?」

 

キリトは言ってる意味がよく分かっていなかったらしい・・。

最悪だ・・。ここで作った流れ、勢いを潰しやがった・・。

 

「そうやろうが!!自分ボスの技知っとったやないか!!」

「あの情報をディアベルはん伝えとけば、ディアベルはんは死ななかったんや!!」

 

ちっ、これで一気にβ狩りが始まる・・。

せっかく纏まったこのレイドはバラバラだ・・。

そこから、俺が懼れた通り、βテスターに対する糾弾が始まった。

 

「β共!!出来て来い!!」

 

だが、これは一種の責任の押し付け合いだ。

自分は、悪くない。あいつが悪い。

そうやって敵を作り上げるのだ。

人間はこれまでの歴史でもそうだ。

敵が居なければ、成長しないのだ。

本当、人間ほんとバカで愚かな生き物だとつくづく思い知らされる。

 

キリトは困惑そうな顔をしていた。

フェンサーさんやエギルさんは、キバオウを説得していた。

 

キリトは今後も必要な存在となるのは、間違いない。

そう言えば、アルゴの依頼は・・。なるほどこれを予期しての事か?まさかな・・。

 

どうする?比企谷八幡が出来る事は何だ?

 

そんな事を考えていた頃、葉山がキバオウを抑えようとしていた。なぜあいつが葉山だと思ったかって?

昨日は別の人だと思っていたが、あの場の収束のさせ方といい、表情といい、間違いなくあいつだろう・・。

なぜここにいるかは知らないが・・。ていうかあいつこんなゲームしそうなキャラか?

まあ、どうでもいいが、葉山でも無理そうとなると俺しかいない・・。

ここで、キリトを糾弾してしまえば、楽なんだが・・。

それは、アルゴの依頼を無視してしまう事になる・・。

 

文化祭でそう言えば、陽乃さんが言ってたな・・。

 

『集団を最も団結させるのは何でしょう?』

 

何だ、合ったじゃないか。俺が今までやってきたやり方・・。

βテスターが今後糾弾されないかもしれない方法が・・。

ディアベルには悪いが、この雰囲気ぶっ壊させてもらうぞ・・。

キリトは、ディアベルの遺言通り、自分の責務を全うした。

ならば、オレも真正面から卑屈に最低に陰湿に・・・。

俺のやり方を突き通す。

 

 

 

 

 

 

お前たち良く見るがいい・・。

俺の本気見せてやるよ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

キリトside

 

一言でいえば、この状況は最悪だ・・。

ディアベルが望んだ結果はこんなんじゃない・・。

どうする・・。このままだと他のβテスターまで、巻き添えを喰らう・・。

こうなったら・・・。

俺は立ち上がった。なら俺は

 

「はああああ、はあ」

 

・・・・・。

奥から、わざと、皆に聞こえるようにため息をするのが聞こえてきた。

 

「あのさ、いつまでこんなふざけた茶番やってんだ・・。」

 

この声は、とても低く、鋭かった。

一気に視線はそいつの方に向いた。

 

 

 

そしてその人物は、ハチマンだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さて、舞台は揃った。

ていうか、皆視線怖いっす(汗)

穴空きそうだわ・・・。

始めます。

 

「何や・・・。何か言いたい事があるんか・・。」

 

キバオウは俺の方に鋭い視線が向けられた。

 

「あるから、喋ってんだろ。バカが多すぎて骨が折れそうだけど・・。」

 

なんやとっとキバオウは俺に向かって青筋立ててながら叫んだ。

周囲のプレーヤーも俺に向かって罵声を浴びせていた。

いいぞ、もっと煽れ。俺はどうやらヘイトを稼ぐのが得意らしい・・。

マジ嬉しくねえ・・。そんな事はどうでもいい。

ここからは、どうしたものか

 

「結局さ、アンタはβテスターに責任を押し付けたかっただけだろ・・。」

「押し付けて、まるで自分たちは何も悪くないβテスターに苛められた被害者になるもんな・・。」

 

会議での発言は明らかに2000人の死亡者はビギナーだと思っているらしい。

だが実際はほとんどは元βテスターである。

要するに、こいつ等はβテスターを悪とする事で、自分たちは悪くないと言いたいのだ。

全くこんなふざけた事があるのだろうか・・。

すると、キバオウは

 

「そっそんなわけあるか!!話そらすな!!」

 

「じゃあさ、何でお前ら、独りで突っ込むあいつを止めなかったんだよ」

 

すると彼らは黙り込んだ。

おいおい、さっきまでの威勢はどこ行ったんだよ。

 

「テメエら役立たずが、ディアベルを止めるどころか、後ろに下がった時点で、人殺しだろ?」

 

彼らは元βテスターがビギナーを見殺した。

それは、彼らに情報も与えなかった。

そう言っている。

それならば、今回だってそうだろう。

明らかに悪手であるのに、誰も止やしない。

どれほど、身勝手な人が多い事が証明された。

さて、ここからが本題だ。

 

「それにディアベルが死んだのは、自業自得なんだよ・・。」

 

周りからは、そんなわけないだの、βが殺したんだの、ほざいてやがる。

じゃあ、現実をおしえてやろう。

 

「お前ら、LAって知ってる?」

「LAってのは、ボスを最後に倒した奴のみに与えられるレアアイテムなんだよ」

 

周囲は一層騒がしくなった。

まあ、知らなくて当然だ。

何せ、βテスターにしか知らない情報だ。

俺はキリトに教えてもらったんだがな。

と付け加えた。

 

「じゃあ、なぜあいつは知っていたのに、お前らには言わなかったんだろうな?」

 

俺はここ一番の笑みを浮かべながら言った。

 

「それってさあ、あいつもβテスターを黙っていたってことだよね。」

「お前らを騙して、LAを独り占めしようとした。」

 

恐らくこいつらにとってディアベルは英雄なのだろう。

あまりにも受け入れがたい事実に否定の声を上げている。

利用されたとは誰も思いたくない。

 

「つまりさ、あいつはお前らのいう屑で最低なβと同類だったって言う事だよね?」

 

俺は、さらに挑発するように言った。

 

「なら、ここで死んで当然なんじゃないか?」

 

周囲はかなり殺気立っていた。

おーー、ちょうこわっ!!

剣抜こうとしてやがる・・。

だが、これでフィナーレだ。

 

「いい加減気づいたら、どうだ?あいつはその程度」

 

いきなり誰かに胸倉をつかまれた。

そいつは、俺が良く知ってる人物。

人一番正義感が強い人物。

そう葉山だ。

怒りながら、俺に低い声で言った。

 

「お前、少し黙れよ」

 

俺は口角を釣り上げた。

そして俺の顔を葉山は見た瞬間、驚いた顔をした。

やばっ、バレた・・・。

面倒になる前に撤退しよう。

俺は葉山の手をなぎ倣った。

 

「ったく、次の攻略では、あんな屑な奴より役に立ってくれよな?役立たず共」

 

そう言い、階段に向かって歩き始めた。

キリトは俺に近づいてくる。

まずい・・。ここでキリトに来られると、厄介だ。

だが、これはこれで丁度いい。

貸し借りチャラと行こうじゃねえか

まずはあの名言を言ってやろう。

俺はキリトを後ろに付き飛ばした。

 

「おいおい、いつから俺達は仲間だって錯覚してたんだよ・・。」

 

キリトは一瞬フリーズした。

俺の顔を見て、震えながら言ってきた。

 

「ハチマン何を言って?」

 

キリトのセリフに被せるように俺は少し笑い、こう言い放った。

 

「クックック、バカだな俺はただお前がβテスターだから利用しただけだよ・・。」

「いつまでも、友達気分でいてんじゃねえよ・・。」

 

俺は振り返って、階段を上って行った。

アスナは、少しイラついた様子でいらっしゃった。

これはうまくいったのか?

それなら、さらに好都合だ。

俺は、螺旋階段を登った。そこには扉があった。

もう正直体の心もボロボロだ。

早く、行こうと思った俺は第2層への扉に手を当てた。

さっきの出来事を振り返って思った。

ディアベル、お前の遺言多分果たしたぞ・・。

あいつが余計な事言わなければの話だがな・・・。

そして、葉山、お前が本当にかっこよくていい奴でよかった。あそこで怒らなきゃ葉山隼人じゃない。

葉山、お前が目の前で誰かが傷つけられているのを見過ごせない男でよかった。誰かを傷つける人間を許せない男でよかった。

少し葉山に感謝しながら、扉を開けた。

青い空が目の前を広がっていた。

そんな空にどこか皮肉めいた独り言を呟いた。

 

「ほら、簡単だろ、誰も傷つかない世界の完成だ。」

 

こうして俺達の第一層攻略は終了した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「教えて、シン八先生!!」

シン八  「は~~~い、始まりました!!銀・・。じゃなくてシン八先生で~~す。」

     「決して、銀〇先生のパクリではありません!!気を付けてね!!」

     「はい、まずAAAさんからです?」

     「私は黒子が火神と帰宅する時、『ボクは脇役(影)だ・・・でも影は光が強いほど濃くなり光の白さを際立たせる主役(光)の影としてボクも主役(キミ)を日本一にする』のあのシーン感動しました。皆さんはどう思いますか?」

     「そうですね?車のライトで黒子が少し暗くなった瞬間、感動モノでしたよね?グラウンドに大きく書いたあの誓いはこううるっってきましたよね?」

     「でもね?これ、オレガイルとSAOのクロスなんですよ・・・。」

     「AAAさん、分かってないよね?という事で俺がジャンプファンとして責任もって集〇社に持っていきますので、安心して下さい・・・・・。」

     「はあ・・・・。次」ポイ

     「最近シンジさんの存在意義を疑います・・。どうしてあなたはいるんですか?」

     「どうし」ポイ

     「ったく・・。ラスト・・・。」

     「ハヤハチきましたわあああああああああああああああ!!」

     「・・・・・・・。」

     「以上、教えてシン八先生コーナーでした・・・。」

 




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9話 彼らはそれぞれの道を歩み始める。

お久しぶりです。
何か始めはグダグダですが、気にしない気にしない!!
と言う訳でどうぞ!!


とある奉仕部

 

中川 「あーーーー」アクビ

比企谷 「・・・・。」ペラ

由比ガ浜「・・・・。」ピコピコ

雪ノ下 「・・・・。」ペラ

中川  「あれ、これもう始まってる?」

由比ガ浜「えっ、何が?」

中川  「いや、何がじゃなくて・・。本編スタートしてるよね!!これ!!」

    「お前ら何でダラダラしてるの!!」

雪ノ下 「サワギ川君、うるさい。」

中川  「おい、クソ天・・。大体、本編でセリフも出番もねえ奴が調子乗ってんじゃねえよ!!」

雪ノ下 「」ビチ

中川  「それにヒロインアンケートでたった2票しかなかったもんなお前・・。」

雪ノ下 「喋らないでくれるかしら。酸素の無駄遣いよ。」

中川  「あん、やんのか、残念モブキャラ」ブチ

雪ノ下 「二度とそんな口叩けないように調っ教育した方がいいかしら?主人公にもなれないヤム〇ャクラスのモブさん」

中川  「はっ?天津飯くらいは役だってますから。」

由比ガ浜「ちょっと、二人とも喧嘩しないで」

雪中  「「アホは黙って(ってて)(ってろ)!!」」

由比ガ浜「何で今は息ぴったりなの!!」

比企谷 「まあ、待ってれば、そのうち始まるだろ・・・・。多分」

中川  「ほんまやろうな・・。」

 

約十分後

 

中川 「・・・・・。」

比企谷 「・・・・。」ペラ

由比ガ浜「・・・・。」ピコピコ

雪ノ下 「・・・・。」ペラ

 

約二十分後

 

一同  「・・・・・。」

 

約三十分後

 

中川  「ちょっと待たんかいいいいいいいいいいい!!」

比企谷 「どうした?」

中川  「どうしたじゃねええよ!!もう三十分だぞおおお!!アニメ一本分だぞ!!」

由比ガ浜「そもそも私達何すればいいか分からないし?」

中川  「作者に聞け・・。ってそもそも作者がいなかった」

比企谷 「ああ、これは『あれ』だよ。」

一同  「あれ?」

比企谷 「あれだ・・・。つまり・・・」

一同  「つまり・・・・。」ゴク

比企谷 「ただの行稼ぎだよ・・。」

 

・・・・・・。

 

一同  「「はああああああああ」」

中川  「おいおい、まさかのネタ切れじゃないやろうな・・・。」

平塚  「そのまさかだよ」

由比ガ浜「早っ!!って平塚先生何時の間に?」

雪ノ下 「先生、ノックを!!」

平塚  「まあまあ、落ち付きたまえ」

中川  「まだ十話やぞ!!幾らなんでも早すぎやろ!!」

平塚  「いやあ、まあ聞け。作者も頑張ってたんだぞ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

作者  「うううううう」

    「思いつかねえええ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

由比ガ浜「おお、頑張ってる!!」

雪ノ下 「まあ、頭を捻ってるようだけど無駄よ。」

由比ガ浜「どういう事?」

雪ノ下 「私みたいな完璧な人を本編に出してないもの。碌な作品にならないわ」

比企谷 「おい、理由が私的すぎだろ・・・。」

中川  「やっぱり、出番ない事気にしてたんだ・・。」

平塚  「まあ、最後まで話を聞け・・・。」

    「作者はじっと考えてんだ。春夏秋冬365日ずっとな」

    「そしてなこの結論に至ったんだ・・。それはな」

一同  「それは」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

作者  「う・・・・・。」

    「もう、これ本編でよくね?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

平塚  「な?」

中川  「いや、どこがだよ!!」

由比ガ浜「完全に手抜きじゃん!!」

雪ノ下 「まさかとは思ったけど・・・。ここまでとはね・・・。やっぱり作者の考える事に碌なことは無いわね・・。」

比企谷 「だから言っただろ・・。行稼ぎだって?」

中川  「もう、事故だろ・・・。」

平塚  「まあまあ、そう言うな。作者だって忙しいんだぞ。」

由比ガ浜「いや、こんな事してる時点暇人じゃん!!」

比企谷 「まあ、これだけ行稼ぎ出来たので始めます」

一同  「どうぞ!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

フェンサー side

 

一瞬何が起こったのか分からなかった。

理解できなかった・・。

シンジさんと話している姿は、とても優しいそうな顔をしていたなのに・・。

何で・・・。

 

そんな事を考えていると目の前では、キバオウさん中心にどんどん纏まって行った。

彼の言葉で怒った人達が一つの集団になっていた。

 

あれ・・・?

さっきまでβテスターの人達が糾弾されて・・・。

 

後ろを振り返ると、キリトさんはさっきの事がショックだったのか、ずっと俯いていた。

金髪の人は、拳を握りしめながら、こう呟いていた。

 

「どうして・・・。どうして君はそんなやり方しか出来ないんだ・・。」

 

やり方?ハチマンさんの知り合いなのかな?

 

あまり他人を詮索するのは、辞めよう・・。

 

目の前には、壁にもたれかかりながら、ずっと俯いているシンジさん。

水がポタポタと垂れていた・・。

恐らくさっきのハチマンさんの言葉がショックだったのかな?

 

そんな事を考えていると、気づいたら、人がいなくなっていた。

あれっ?もういなくなったの?

 

キリトさんも気付いたのか、私に近づいてきた。

そして引き攣った笑顔で話しかけてきた。

 

「アスナはこれからどうするんだ?」

 

どうしよう・・。全く考えてなかった。

 

「まだ、決めてないわ・・。」

「それよりシンジさん起こさないと・・。」

 

キリトさんもそうだなと言って

 

「お~~い、シンジ俺達は行くぞ?」

 

返事は無かった。

しかしさらに水がポタポタ落ちていた。

そんなに悲しんでいたの・・。

私は彼を慰めようと近づく。

彼の肩に手を伸ばそうとした瞬間

 

「zzzzzzzzzzzz」

 

・・・・・・・・・・・。

あれっ?今zzzzzって聞こえてきたような?

まさか、嘘だよね・・。駄目よアスナ!!

そう簡単に決めつけちゃ!!

こんな状況で寝てるわけないよ・・・。

私は再びちか

 

「zzzzzzzzzz・・。UNOや・・。俺も勝ち・・・・フフフフ」

 

・・・・・・・・・・・・・。

私は一旦深呼吸をして、思いっきり

彼をぶん殴りました。

キリトさんは焦って様子で

 

「ちょっっちょと、あっあすな?何で殴ったの!!」

「いやあ、ちょっとムカついて」

「ムカついただけで殴っちゃ駄目だろ!!」

 

いやあ、皆がピリピリしている状況で寝てるんですよ・・。

本当、正直ムカつきました。

奥では、シンジさんが何が起こったみたいな顔をしながら、私達の方向いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

シンジside

 

とりあえず近況報告をしようと思う。

寝ていたら、思いっきりぶん殴られた・・。

何で???

そんな事はどうでもいい・・。

俺何してたっけ?

確かボスにぶん殴られて吹き飛ばされて・・・。

気付いたら、キリトとアスナ以外誰も居なくなった。

これって、まさか『そして誰も居なくなった』とかじゃないよな!!

とりあえず、状況を確認すべくキリトに何があったのか聞いた。

キリトは最初言いずらそう顔していた為アスナが分かりやすく説明してくれた。

 

えっと、ディアベルが死んで・・。やっぱり夢じゃなかったか・・。

あのアホ、使えるものは使えとは言ったが・・。

死んじまったら、意味ないじゃねえかよ・・。

後で墓ぐらい作ってやるか・・・。

・・・・・・・・・。

いけねえ、こんな所でしょぼくれちゃ俺らしくねえな。

 

 

それで、ハチマンと俺で攻撃を加え、最後にキリトが止めを刺した。

しかし、キバオウらが、これを機にβテスターをあぶりだそうとした。

まあ、その後は予測が付くが・・。

ハチマンが出てきたという事は・・・。

なるほどねえ・・。

 

何だろう・・・。

 

フッフッフッフ、腹が物凄く痛てええ・・。

 

気付いたら、俺は大爆笑して、アスナに二度目の拳を浴びせられた。

りり理不尽すぎる・・・。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

キリト side

 

「フッフッフ、アハハハハハハハ!!あいつ、面白いわ!アハハハハハハ」

 

とりあえず、理解できなかった。

何で、笑ってるんだ・・。

アスナも、驚いた顔をした

俺はあいつは本当に仲間だと思っていた。

俺が剣の事で悩んでいた時ハチマンは助け舟を出してくれた。

だから、やさしい奴なんだと思っていた。

ただこれは俺の主観的な感想でしかない。

でもこれからも協力しながらやって行こうと思った。

しかし俺達をあいつは突き放したんだぞ・・。

どうして、笑ってられるんだ・・・?

それがどうしても分からなかった・・。

 

「本当、誰でも救っちゃうんだな。あいつは・・。」

 

もしかして俺が知らないあいつの事を何かシンジは知っているのか?

俺は聞いてみる事にした。

 

「救う?ってどういうことだ?」

 

シンジは俺達を見ると、少し考え込んでこう聞いてきた。

 

「お前ら、あいつを見てどう思った?」

 

どう思ったか?

 

「凄く裏切られた感じだった・・。」

 

アスナも同じ答えだった。

シンジは、それがヒントやと言った。

ヒント?意味が分からない・・。

シンジは立ち上がり、じゃあラストヒントと言った。

 

「問題です!!集団を最も団結させる存在はなんやと思う?」

 

それは・・・。絶大なリーダーとかと答えると、シンジは待ってましたと言わんばかりの満面の笑顔で言った。

 

「常人なら、そう考えるな。むしろそれが正解なんや。普通ならな?」

「キリト、もしハチマンが動かなかったら、どうしてた?」

 

俺は、少し頭を整理した。

ハチマンは何をしようとしたのか

俺なら、あの時どうしたか?

もし俺なら、他のβテスターに迷惑をかけないよう・・・・。

そう言う事か・・。

アスナも分かったらしい・・。

 

「何となく分かったけど・・・。」

「でも、そんなやり方おかしいと思う。」

 

俺も同じ感想だ。

何もあいつが泥を被る必要なんてない・・。

 

 

「そうか、まあ俺はこれでお暇させてもらうわ」

 

シンジはそう言って俺達の目の前から去って行った。

俺は恐らく慢心してたのかもしれない・・。

自分達βテスターがいれば、何とかなると思っていたが、現実は違った。

そして、思った。守れる力が欲しい・・。

次での攻略であいつにこれ以上無茶させないよう心に俺は誓ったのであった。

こうして彼は後に『黒の剣士』と呼ばれるのでなるのは別の話。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とある森の中

 

シンジは扉を開け、第二層に足を踏み入れた。

そして、とある人物にメッセージーを送った。

近くの森にやってきたシンジだが、どうやら先ほどメッセージを送った相手を待っている様だ。

何か察したのか。見えない何かに話しかけた。

 

「おい、遅刻は関心しないぞ。ていうかばれてないと思ってるのか?」

 

その人物は、指摘されると、すっと木の陰から出てきた。

 

「wow,一体どうやって気づいたんだ?シンジ?」

 

「スロットスキルのおかげや。」

 

「What?何だそれ?」

 

シンジはため息を吐きながらこう返した。

 

「お前仮にも元βテスターだろ?そんぐらい分かれよな?Poh」

 

シンジが会話していた人物はpohというらしい。

服装は黒ポンチョを身にまとっており、片手には包丁を装備していた。

 

「あいにく、こいつ一本でどうにかしてきたもんでね」

「友切包丁かよ・・。」

「それで、話とは何だ?」

 

シンジはアイテムストレージから、剣を出した。

そしてそれを地面に突き刺した。

 

「Hey,誰の剣だ?」

「ディアベルの遺品だよ・・。」

 

シンジはその場に座り込み、手を合わせ合掌した。

pohは一瞬ビクッとしたが、ただそうかと呟いた。

 

「勝手に突っ込んで勝手に死にやがった・・。」

「まあ、自業自得なんだが・・。」

「化けてこられちゃ、困るからな。せめてこうやって弔ってやんねえとな」

 

pohは無言で、その場に座り込まず、頭だけ下げ、黙とうした。

10分程度だったか。彼らにとってどんな時間だったかは、分からないが何か決心したような目をしていた。

シンジは立ち上がって、こう言った。

 

「遺言でな。第一層攻略が終わったら、『三銃士』を再結成しようだとよ」

 

pohはシンジに聞いた。

 

「お前はどうするんだ?」

 

シンジは少し困ったような表情しながらこう言った。

 

「正直戸惑っているよ・・。仮にもリーダーをあいつが務めてたんだ。どうすればいいか?俺が聞きたいぐらいだ。」

 

その後、表情を一変させてpohの方に向き直った。

 

「だが、今の攻略組は危なっかしいのも事実だ・・。下手したらデイアベルの野郎みたいに死んでいく連中も増えるだろうよ・・。」

「まあ俺達は、表向きは何もしないさ。」

 

pohはいまいち理解できなかったようで、少し考え込んだ。

 

「それってつまり、あいつらに任せられないと思ったら?」

「そん時は、言わなくても分かるだろ?」

 

シンジの眼光は少し鋭くなり、意地悪そうな笑みを浮かべた。

pohも少し口角を釣り上げていた。

 

「俺達があいつにしてやれる事はこの糞ゲーを終わらせる事じゃねえのか?」

 

pohは空を見上げながら言った。

 

「そいつもそうだな・・。で、具体的にどうするんだ?」

「分かり切ってる事をいちいち聞くなよ。」

 

シンジは、ディアベルの剣を見つめながらこう言った。

 

「復活させるんだよ・・。《三銃士》をな?」

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次回 俺はやっぱりボッチが似合う!!
ご期待あれ!!
何か意見感想あればお願いします!!


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10話 やはり俺はボッチが似合う

お久ぶりで~~~す!!



第一層攻略が成功して1週間経とうとしていた。

俺は相変わらず1人で第二層の迷宮区でレベリングしていた。

現在俺のレベルは15である。スキルスロットは《隠蔽》《索敵》《投剣》《片手用直剣》《戦闘時回復》

そろそろ新しいの取ろうかな・・・。

俺は最近ある病気にかかっている。

それは俺の今後の生活に大いに響くだろう。

それは・・・・。

 

「マッカンが・・。マッカンが飲みたい・・。」

 

そう、ここの世界にはマッカンがないのだ!!

茅場め、千葉のソウルフードぐらい置いとけよ・・。

そんな恨み言を呟きながら、敵にそのストレスにぶつけるのであった。

 

レベルが一つあがった所で俺は《隠蔽》で二層主街区《ウルバス》に来ていた。

なぜ《隠蔽》を使うかって?

何か最近、俺の第一層の話が一気に拡散したらしく、かなり評判が悪いらしい。

アルゴ曰く『眼が腐った捻デレボッチゾンビプレーヤー(笑)がいるから気をつけろ』と言う噂が出回ってるそうだ。

おい、最初は見なかった事にしてやろう。ボッチは寛容だからな・・。

さらに問題なのは、何で噂流した奴、俺がボッチだって事知ってんだよ!!

それに誰だ!!妹の造語を流した奴!!後で屋上な、中川・・。

絶対あいつだろ・・。(笑)じゃねえよ・・。

 

現在、ギルドは大きく二つに分かれている。

一つ目はドラゴンナイツ。リーダーはリンドと言うらしい。

何かディアベルに対して畏敬の念を持っているらしく、姿、装備をディアベル一色にしたらしい。

2つ目はアインクラッド解放軍。リーダーはキバオウ。

主にビギナーからの支持が強いらしい。反β主義でもある。

後は、小さいギルドが点在している感じだ。

 

俺は言うまでも無くどれにも所属してない。

理由は単純だ。俺も、多分あの人たちも互いに嫌っているからだ。

ならば、無理して入る必要は無い。

むしろ入って迷惑かけてしまう事になりかねないからな。

それに俺は思うのだ。

孤高であることは強い。繋がりを持たないということは守るべきものを持たないということだ。

守るべきもの、それは言い換えれば弱点にほかならない。かのギリシャの英雄アキレスにも、最強の僧兵武蔵坊弁慶にも弱点があったからこそ敗れた。

きっと彼らは弱点さえなければ歴史に勝利者として名を刻んだはずである。

したがって弱点のない、守るべきものを持たない、人との繋がりを持たない者こそは最強。

つまり、俺、最強ということである。

だから、ソロプレーヤーでも問題ないのであ~~~る!!

 

そんなボッチ最強説を唱える俺はただ何もすることなく街を歩いていた。

ここは主街区であるためか。人混みが物凄い・・。

おう、空気が・・・。やはり人混みは害なのだと俺は思う。

良く考えてみろ・・。人混みが増えると交通量が増える。

それにつれて二酸化炭素の排出量も同時に増える。

これはどう考えても地球温暖化を促進しているのではないでしょうかね?

ならば、逆説的に考えて、働く事は悪なのではないか?

なぜなら働く事は確実に会社への出勤を強要される。

つまり俺達いわば労働者は出勤というバカバカしいイベントの為,

外に出なければならないのだ。

結論を言おう。やはり俺が働かずに専業主夫をやるのは間違ってないと思う。

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俺は現在再び森の中にいるのだが・・・。

まさかの問題が発生してしまった。

それは・・・。

 

「ここどこだよ・・・。」

 

やべっ、迷ってます・・・。

完全に迷子でござる・・。

雪ノ下に方向音痴言ってる自分が恥ずかしい・・。

ていうか、何で肝心な時にシンジはいねえんだよ!!

実は第一層以来俺はあいつと一度も会ってないのである。

なぜかって?フレンド全員解除しちゃった。テヘ!!

しまったああああああああ!!

あいつだけでも残しときゃ良かった!!

と言った感じで完全に錯乱状態に陥っている俺だが・・・。

奥から怒鳴り声が聞こえてきた。

 

「だから、誰にも売らないって言ってんだロ!!」

 

WOW、これは面倒くさそうだな・・。

正直関わりたくないんだが・・。

聞いた事がある声だな・・・。

木の陰から見ていると、アルゴが二人のプレーヤーと言い争っていた。

 

「情報を独占する気はない。しかし公開するする気もない。それでは、値段の吊り上げを狙ってるとしか思えないでござるぞ!」

「値段の問題じゃないヨ!オイラは情報を売った挙げ句に恨まれるのはゴメンだって言ってるんダ!!」

 

いつもより刺々しく言い放つアルゴ。

だが甘いな。マッカンより甘い。

ここで雪ノ下がいたら。

 

『いい加減にしてもらえないかしら。死にたいの』

 

と絶対零度の目線で言ってくるだろう・・。

やべえ、想像しただけで体が震えてきた。

まあいいや。俺関係ないし・・。帰ろう・・・。

 

「なぜ拙者たちが貴様を恨むのだ!?金は言い値で払うし感謝もすると言っているでござる!!

この層に隠された――《エクストラスキル》獲得クエストの情報を売ってくれればな!!」

 

・・・・・・・。

なむ・・。《エクストラスキル》だと・・。

えっ何それ?超カッコよさそうなんだけど・・。

興味を持った俺は会話に耳を傾けるのであった。

 

「今日という今日は、絶対に引き下がらないでござる!」

 

「あのエクストラスキルは、拙者たちが完成するために絶対必要なのでござる!」

 

う~~~ん、肝心の中身の話が出てこないな・・。

仕方あるまい・・。助け舟を出してやるか・・。

 

「おい、あんたらそこまでにしろ」

 

と仲裁に出る俺。おう、俺マジ神対応じゃね?!

ビスマルクさんやセオドア=ローズベルトさんが拍手してくれるレベル。

 

「だ~~か~~ら?何度言わせんナ!!売らないって言ってんだロ!!」

 

「おいだから・・。」

 

「なぜ売らないのでござる!!理由を教えて欲しいでござる!!」

 

「・・・・・。」

 

ねえ、これって無視されてるの?

それともまじで気づいてないの?

もうあれだよ。幻のシックスマンの称号貰えるレベルだな。

赤司がもうこれ帝光バスケ一軍に誘っちゃうな。

まじで嬉しくねえ・・。

いくら何でもこれは傷つくわ・・。

こうなったら、拙者、このあたりでドロンさせていただくでござる。

言うまでもなく、すでにこの状況ではドロンと消えているようなもんだけどな・・・。

 

「「「うわああ?」」」

 

するといきなり俺から離れ始めた。

アルゴに至っては尻もちついていた。

俺、そんなに影薄いですか・・。

ちょっと、傷つくんだよ・・。

 

「ハッチ―?!」

 

「貴様はどこの回し者でござるか!?」

 

いや、回し者って、お前らそれ言って恥ずかしくないの・・。

完全に病気真っ最中だよね・・。こいつ。

 

 

「とりあえず、こいつ俺の連れなので引いてもらえるか?」

 

するとプレーヤーは剣を抜いて

 

「うるさい!!さっさとどくでござる!!」

 

おいおい、完全にやる気だよ。この人・・。

俺が取る対応は勿論

 

「ほう、俺に剣を向けるって事は死ぬ覚悟出来てるんだよな?」

 

物凄く低い声で睨みつけながら俺は言った。

俺は少しイラついた。

人を殺したことがないのに、軽々しく死に関する言葉平然と使う奴とかな・・。

人を殺す事がどういう事か、全く理解していない。

そんな怒りを奴らにぶつけた。

2人のプレーヤーは少し怖気づいたのか、後ずさりした。

そして、覚えてろよと叫びながらどっか行ってしまった。

まあ、これでいいか。後ろでは未だ座り込んでいる鼠さん。

それも少し涙目にドキッとしてしまった俺。

いかんいかん、煩悩退散。

 

「おい、大丈夫か・・。」

 

「悪い、助かったヨ・・。」

 

すると、アルゴは立ち上がって正面いきなり抱き着いてきた。

って、えっ・・・。何してるの。こいつ

引き剥がそうとするが、それ以上に強く抱きしめてくるため離せなかった。

 

「おい、ちょっ・・。」

 

「無茶しすぎだ、ハッチ―・・・。」

 

「別に無茶なんかしてねえよ・・。」

 

アルゴは顔を俺の胸にうずくめていたので、表情は分からなかった。

しかし、その声から悲しそうな声に聞こえたのは気のせいか・・。

 

「第一層・・・・。」

 

その一言が俺の胸を少し苦しめた。

 

「オレッチのせいでハッチーを巻き込んでじまっタ。」

 

あの時、事をまだ気にしているのだろう・・。

確かにアルゴの依頼をこなすべくあの方法を取ったのだろうが・・。

だが正直、アルゴに言われなくても同じ方法を取ってただろう・・。

なぜなら、あれがあの場で一番効率が良い方法だと確信しているからだ。

むしろ、あれで攻略組が一つにまとまるのであれば好都合である。

 

「別にお前のせいじゃねえよ・。あの時はあれが一番効率がいいと思っただけだ。それに、もしそれで例え嫌われたとしても、俺の自業自得だ。」

 

そして付け加えるように言った。

 

「だから、同情とかそういうのは止めろ」

 

自分でも驚くぐらい低い声だった。

アルゴは身体を少しビクッと震わせて、顔を上げた。

俺は少しため息をついた。

 

「だったら、お前のその《エキストラスキル》って奴の情報を教えてくれ。それであの時の事はチャラ。これでいいだろ?」

 

アルゴは袖で涙をふき取り、少し納得したような顔をした。

 

「ああ、いいゾ。でもどんな結果になっても、オイラを恨むなヨ?」

 

「えっ、何それ?何のフラグなの・・。」

 

それもうお前が言うと嫌な予感しかしないんだけど・・。

するとアルゴはさっき涙目はどこに行ったのか思わせるようないつも通りのにやにや顔で言った。

 

「それは行ってからのお・た・の・し・みだゾ!」

 

何それ急に行きたくなくなったんだけど・・。

そしてアルゴに腕を掴まれ目的地に向かって行くのであった。

 

おい、さっきまでのは演技だったんじゃねえよな・・。

 




遂に10話達成しました‼
これからも宜しくお願いします‼


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11話 それでも彼は拒絶し続ける

歩いてどれくらい経っただろうか・・・。

とある場所にやってきた。

説明雑すぎだろって?

いや、だって広いフィールドに小屋がぽつんとあるだけなんだけど・・。

 

「おい、アルゴ・・・。ここどこ?」

 

「行けば、分かるサ」

 

アルゴは少し何か企んでそうな顔をしていた。

やべえ、超帰りたくなったんだけど・・。

奥から何か声が聞こえてきた。

まじ大丈夫だよな・・・。

とりあえず、俺は奥に進んだ。

そこには筋肉モリモリのおっさんがいた。

頭の上にクエスト開始マークがあるのを確認した俺はおっさんに近づいた。

 

「入門希望者か?」

 

おっさんは、俺に聞いてきた。

 

「あっ、はい・・・。」

 

「修業の道は長く険しいぞ?」

 

えっ、これ何か嫌な予感しかしないんだけど・・・。

 

「おい、アルゴ。これ大丈夫だよな・・・?」

 

「安心しナ。これはエキストラスキル《体術》のクエストだヨ」

 

ほう、よく分からん・・・。

体術って何?

某緑タイツ師弟の必殺技の八門遁甲でも出来ちゃうの?

アルゴは人差し指を顎に当てて言った。

 

「体術は多分武器なしで素手で攻撃できるスキルだと思うゾ」

 

ほう、なるほど・・。

でもな。一つだけ言わせて貰いたい。

俺まだ分からないなんて言ってないよね・・。

何で分かるの?個人情報保護法仕事してえええ!!

 

「ハッチ―は顔に出てるゾ?」

 

あれえええ?おっかしいいな?

どっかの少年探偵みたいになっちゃたじゃねえか・・。

ポーカーフェイスは俺の108の特技のはずが・・。

こんな沈んだ気持ちでクエスト始める事になるとは・・・。

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とりあえず、一句。

 

岩の前 土下座する俺 マジ受ける

 

おう、やべ・・。これは綺麗な一句が出来た。

オ〇ド博士も絶賛時てくれるんじゃないのか?

いや、ないな・・。すいません・・。

と言う感じ現実逃避する俺・・・。

なぜかって?

それりゃ・・・・ね?

目の前にはデッカイ岩があってな。

それを素手で叩き割れっておっしゃってるあの糞爺は異常だと思うんですよね?

それに不幸なのはそれだけじゃないんですよ・・。

もうね?死にたくなった。

俺の顔を見てアルゴ曰く

 

『ニャハハハハハッハ、ハッハチえもん、ハチえもんダ!!』

 

うぜええ、あの野郎・・・。

嵌めやがった。

それも、あれを叩き割るまで消えないって言われた時は自分の剣を首に当てたくなった。

あいつの髭の理由を聞くんじゃなかった・・。

お前のさっきの涙は何だったんだよ・・。

そして不幸は更に訪れた・・。

目の前に岩を殴ろうとして後ろ吹っ飛ぶ黒いバカ。

だ~~~~~~れだ?

正解は・・・・・・。

 

「くっそ、固すぎるだろ!!」

 

キリトでした・・・・

何でこいついるの?

まさかあの野郎の狙いって・・。

まさかな・・・。

そんなどうでもいい事を考えていると・・。

 

「おい、ハチマンも手伝ってくれよ!!」

 

おう、剣士様がお呼びだぞ・・。

 

「つうか。何でお前がこんな所いるんだよ?」

 

物凄く怪訝な目でキリトを睨みつけるとキリトはそっぽ向いて

 

「いやあ、ハチマンとアルゴの会話聞いてたら気になりまして・・。」

 

つまり、それって?

 

「盗み聞きしたと・・・。」

 

キリトはビクッと震え上がった。

俺から目線を逸らして何事もなかったかのように

岩に向かい始めるのであった。

あの後はひどかったな・・。

殴っては、吹っ飛ばされるはの連続だったわ・・。

まじでもう死にたくなった。

 

三日後

 

つっ疲れた・・・・。

もう二度とあいつにただで情報貰うのとか辞めよう・・。

よくな事がねえわ・・。

奥には仰向けで寝転がるキリトだが・・。

こいつと特に話すことがなく俺をその場を去ろうとする俺、超クール。

 

「ちょっと、ハチマン待ってくれ」

 

何だよ・・。今いい感じにフェードアウトしようしたんだけな・・。

 

「何だよ?」

 

「もう一回、俺とフレンド登録しないか?」

 

はっ?何言っちゃってんの、この子?

あの時の俺のセリフ忘れたの?

まあ、俺の返答決まってるんだがな・・。

 

「断る。お前と組むメリットがない。」

 

やっぱり、俺超クールだわ。

正直言って、こいつと俺が一緒に居る所を見られるのは、まずい。

第一層でのあれが無駄になってしまう。

 

「そうやって、わざと俺を近づけないようにしてるのか?」

 

思わず、ビクッとなってしまった・・。

別にそう言うつもりは全くなかった。

あれでもし俺が悪者になってしまっても俺も自業自得だ。

 

「は、何言ってんの、お前」

 

キリトは俺の目をずっと見ながら言った。

 

「俺がお前に近づけば、勿論周りの俺に対する評判が悪くなる。だから極力避けてきたんだろ。」

「俺を突き放した時だって・・。」

「シンジが教えてくれたんだよ・・。」

 

あの野郎・・。

何、余計な事言ってくれてんだよ・・。

 

「どうしてハチマンは自分を犠牲できるんだ?」

 

その声は、俺に対する問いかけと言うよりは、キリト自身に対する自問に聞こえた。

 

「はっ・・。」

 

俺の返答を待たずに、キリトは続けた。

 

「ハチマンがそうしたのは、俺がここまで自分が元βテスターと言わなかったせいだ・・。」

 

違う・・。あれはビギナーが閉じ込められたストレスを元テスターに発散しているだけだ。

 

「だから、あの時俺のためにハチマンが犠牲になったんだろう・・・。」

 

そうキリトは寂しそうに言った。

 

「犠牲?ふざけんな・・。」

 

恐らく、俺の声は物凄く低かったと思う。

自分でも少し驚いてしまった。

しかしそれほど気に食わなかったのだろう。

俺が一番嫌った言葉。

誰にも自己犠牲だなんて呼ばせない。

数少ない手札を切り、効率化を極め、最善を尽くした人間を犠牲だなんて呼ばせない。

それは何物にも勝るほどの屈辱だ。 必死で生きた人間への冒涜だ。

俺はアルゴの依頼をこなす為に、あのやり方をやった。

 

「あれが一番効率が良かったからやったんだ・・。別にお前のためにやったわけじゃない・・。

もしもそれでお前が救われたとしたら、それは単に副産物にしか過ぎないんだよ・・。だからお前が気にする必要はない。」

 

キリトは少し俯いて呟いた。

 

「なら、そう本当に思ってるなら、どうしてハチマンはそんな悲しいそうな顔してるんだよ・・。」

 

「知るかよ・・。もう二度とかかわるな・・。」

 

そう言いつけた俺はその場去った。

 

キリトは本当に優しい奴だ。

一度突き放そうが、何度も近づいて来ようとする。

そして、声をかけてくれる。

だが知っている、それが優しさだということを。

俺に優しい人間は他の人にも優しくて、その事をつい忘れてしまい

そうになる。

真実は残酷だというのなら、きっと嘘は優しいのだろう。

だから優しさは嘘だ。

いつだって期待して、いつも勘違いして、いつからか希望を持つの

はやめた。

訓練されたボッチは二度も同じ手に引っ掛かったりしない。

百戦錬磨の強者。負けることに関しては俺が最強。

だからいつまでも

 

 

 

 

 

俺に対して優しい奴は・・・嫌いだ。




何か感想あれば、お願いします!!


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12話 彼ら彼女らはこうして再会する。 前編

明けましておめでとうございます!!
どうぞ今年もよろしくお願いします。



ここは、黒い森の中である。

あたりは、霧だらけで視界は見えずらかった。

そんな中、とある少年は、森の中を走っていた。

ただ走っているというよりは、何者かに追われているかのようだった。

実際、彼の後ろには数十人の陰が見えていた。

彼らはフードを被っていた為、何者かは分からない。

少年は、腕が斬られているせいか、走り辛そうだった。

後ろから追うのは黒ポンチョの男。

不敵な笑みを浮かべ、タガーを手にして追いかける。

 

「おいおい、■■■■いつまで逃げるんだ?」

 

そう言って、短剣を投げつけた。

少年は弾いた。

 

 

 

しかし、少年は倒れこんだ。

恐らく二本の短剣のうち、一本しかはじけてなかったらしい。

そして麻痺毒付きの短剣らしい。

少年は男を睨みながら言った。

 

「■■■、お前正気なのか?」

 

男はタガーを振り上げてこう言った。

 

「残念だぜ、■■■■。数少ない俺の理解者をここで殺してしまうなんてな・・。」

 

「でも恨むなら、テメエの運の無さを恨むこった。あばよ、■■■■」

 

そう言ってタガーを振り下ろしたのであった。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「・・・・・・・・。」

 

俺は勢いよく起き上がった。

最近、変な夢よく見るな・・・。

まあ、あんな事があったら、仕方ねえか・・。

あれから半年経っただろうか?俺は現在第21層にやって来ている。

攻略は順調とは言えないが、着々と進んでいた。

俺が第一層でやったあれは、どうやら効果があった。

何とか、βテスターとビギナーがうまくやりくりしてるらしい。多分?

何で疑問形なんだよって?

俺、第二層以来、一度も攻略に参加してないんだよ・・・。

おい、何さぼってんだよ!!ってか?

色々と会ったんだよ・・。察しろよ・・。

この話はこの後やるからさ?な?

ちなみにだが、ここでは異名、通り名みたいなものがあるらしい。

アルゴ曰く『キー坊は黒の剣士、アーちゃんは閃光』のようだ。

おいおい、厨二病臭いんだけど・・。

俺は『狂人』だそうだ・・・。

いやいや、まるで戦狂者みたいな通り名やめてくれませんかね・・。

俺はフードを被った。一応こうしておかないと、色々とうるさいからな・・。

向こうでもあるだろ?

スクープとか・・・。

本当まじ個人情報保護法どうなってんだよ・・。

俺は、装備を備えて、扉を開けた。

そして・・・・。

 

「よっ、ハ」

 

思いっきり閉めた。

いやいや、何であいつ俺の居場所知ってんだよ!!

誰にも言ってないんだよ!!

まさかストーカー?ちょっと警察に通報しちゃうぞ!!

って警察なんてなかった・・・。

おかしいよな・・。

女プレーヤーにはハラスメントコードあるのに何で男にはねんだよ!!

すると外からアルゴが

 

「ハッチー、早く開けないとキー坊やアーちゃんに居場所おし」

 

勢いよく扉をあけた俺は

 

「よっよ・・、アルゴ。どうしたんだ?」

 

あまりにも早い変わり身にアルゴは爆笑していた。

 

「ニャハハ、ハッチ―は扱いやすいな。」

 

やっやられた・・。この俺が弄ばれてるだと・・。

くっ、俺としたことが・・。

俺は、分かるようにため息をした。

 

「はあ、で何の様だ。アルゴ・・。」

 

アルゴは引き攣った顔をしながら言った。

 

「実はまたクライアントがな・・。」

「またかよ・・・。」

「で、どうする?また口止め料払うカ?」

「いや、金がもったいない・・。会えばいいんだろ、そいつに・・。」

 

実は、俺はとある人物にアルゴを経由して捜索されている。

始めは、同じパーティを組んでいたキリトやフェンサーさんだと思ったんだが、違うらしい。

て言うか、誰だよ・・・。シンジは金払ってまでこんな事はしないだろうし・・。

 

「そうカ。じゃあ行くゾ」

 

「はあ、今いくのかよ・・。て言うかどこに連れて行かれるんだよ・・。」

 

アルゴはここ一番の笑顔で言った。

 

「行けば、分かるサ。」

 

「せめてクライアントの名前ぐらい教えてくれていいだろ・・。」

 

アルゴは唇に指を当てながら返した。

 

「だから、クライアントから極秘で頼まれてるんだヨ」

 

はあ、もう嫌な予感しかないんだけど・・。

て言うか、今日はクエストこなしたいんだけど・・。

あれ、俺が働きたいだと・・・。

ここでの生活で俺の社畜度が上がってるらしい・・。

嫌だああああああああ!!もうおうち帰りたいいいいいい!!

そのまま地面に座り込む俺。

 

「アホな事考えてないで行くゾ」

 

そう言って、俺を引きずって行くアルゴ。

あの、普通に歩けるので、引きづらないでくれます?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

俺とアルゴが着いた先は、何かレストランぽい所だった。

見たい目は、二階建てになっていて、入口の上にはサキサキカフェと書いてあった。

サキサキカフェって何だよ・・・。もっとあるだろ・・。

アルゴはお構いなしと言わんばかり中に入って行った。

俺もアルゴの後を追って中に入った。

内装は全体普通であり、周囲にはテーブルがいくつかあった。

何と言うか、向こうで言うレストランって奴か?

奥から聞きなれた声が聞こえてきた。

 

「おい、遅かったやないか?アルゴ」

 

カウンター席でぐったりしているシンジが居た。

 

「悪い、ハッチ―を探すのに、戸惑ってナ」

 

アルゴは近くにあった椅子に座り込んだ。

俺はとりあえず挨拶だけ済ます事にした。

 

「生きてたんだな、お前」

「開口一番にそれはないやろ・・・。ハチマン」

 

シンジは片手に本らしきものを持っていた。

 

「何か月ぶりや・・・。」

 

「色々と会ってあんま日付とか気にしてる余裕なんてなかったからな」

 

そう、本当色々とありすぎて正直どうすればいいか分からないレベルだ。

シンジは、少し暗い表情を一変させた。

 

「あの話はもうやめようや。それよりクライアントはまだか?」

 

「何、お前も呼び出されたのか?」

 

シンジは少し頷いた。

アルゴはメッセージーを確認していた。

 

「まあ、そう焦るな。もう少しらしイ」

 

「いやあ、もう少しってな・・。1時間ここで待たせされてる身になって欲しいぜ・・。」

 

ちなみに、ここはとあるギルドによって営まれてるらしい。

そして、SAOでは『アンクラッドの天使』と呼ばれているウェイーターがいるらしい。

そのせいか、ここは常に兵士たちの憩いの場となっているらしい。

おいおい、お前ら、天使は戸塚と小町だけだぞ!!常識外れども!!

つうか、何で今は営業してねんだよ・・。

平日だぞ・・・。みんな今日は世間は働いているんだぞ!!

 

「何か、全員でレベリング行ってるらしいで?」

 

あの・・・。最近俺、心読まれすぎない?

何で分かるの?怖いんだけど、後怖い。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そこには負けられない闘いがある。

人生には、一度は負けられない時があるようだ。

それは、大学受験や入社試験で言えるだろう。

だが、それだけではない。

人間なぜかプライドが高い故、直ぐに挑発に乗って争いを始めるのだ。

かつてプロイセンでビスマルクはこれを利用してフランスに戦争を仕掛けたのであった。

まあ、某うちの部長みたいなかなりの負けず嫌いもいるがな・・・。

しかし、俺はそいつらとは違う!!

何故なら、媚びるときはプライドを捨てて全力で媚びること、それが俺のプライドだから。

負ける事に関して、俺は最強だ。

だから最悪俺が本気出せば土下座も靴舐めも余裕でできる。

カッコ悪いぞって?そうですか・・・。

だが、ここでは絶対に負けるわけには行かない・・。

なぜなら・・・・・

 

「ほう、ハチマンなかなかやな。だが勝つのは俺や・・。」

 

「フフフ残念、勝つのはオレッチだけどナ。」

 

「ほう、じゃあいよいよ決着といこうじゃねえか・・。」

 

傍から見れば、異様な雰囲気に見えるだろう・・。

何せ丸テーブルの周りに座る三人。

そして・・・。

 

「はい、UNOや!!!!」

 

テーブルにビシッと置くシンジ

 

「じゃあ、オレッチはドロツー!!U・N・O!!」

 

不敵な笑みを浮かべるアルゴ

 

「何だと・・・・。くそ」

 

2枚、山束から取る俺・・。

おう、これは負けたな・・。

 

そう、俺達はUNOをやっていたのであった。

しかも、賭け有と言うルール。

ちなみにだが、賭けとはドベが一位にラーメンを奢るという事らしい。

なぜラーメンかって?最近近くにラーメン店天下〇品と言うらしい・・。

おいおい、特許取ってないよね?これいいの?

まあ、ここの世界ではそもそも特許とかないだよね・・。

本屋で明らかにナ〇トっぽいストーリーとかワン〇ースに明らかに酷似しているキャラが登場するラノベとかが出版されてる。

ここでは、娯楽がすくないせいか・・。突っ込むどころか買う人が多いらしい・・。

 

先ほどドロツーは響いたみたいだ・・。

結局俺はシンジにラーメンを奢る事になった。

そして、心の中で某つんつん頭の迷台詞を吐くのであった。

 

「不幸だ・・・。」

 

すると、後ろからドアが開いた音がした。

そして大声でただいまと聞こえてきた。

声を聞いた限り若い女性だな・・。

それも、結構頭悪そうな声だな・・。

アホと言えば、あいつら元気にしてるかな?

あれ、俺が他人の心配だと・・・。

大分、この世界に浸食されてるな・・。

 

「あっ、お客さん来てたんだ!!」

 

うるせえええ。

一々声でけえ・・。

そしてその人物は俺達の机に向かってきて俺達の目の前にやってきた。

 

「いらっしゃいませ!!サキサキカフェへよう・・・・。」

 

目の前に立っている人物は俺達の顔を見るとフリーズなさった。

おい、どうした・・。まさか

『あの・・。キモいんで。出て行ってもらえます・・。』

とか言われないよね・・・。

泣くよ・・。

ウェイターさんは明るい茶髪に短いスカートを履いており、ピンク色のエプロンを上から着ていた。

おーー、大きそうだな・・。

えっ、どこがって?ハチマン、シラナイ。

にしても由比ガ浜そっくりなNPCだな・・。

おいおい、茅場まさかこんなのが趣味かよ・・。

そのウェイターは顔を紅潮させ身体震わせながら、俺達を指さして叫んだ。

 

「なっ、何でヒッキ―とナックンがいるのおおおおおおおおおおお!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「なっ、何でヒッキ―とナックンがいるのおおおおおおおおおおお!!」

 

 

えっ、どういう事?えっ、でもまさか・・・。

俺は隣にいる中川の方を向いた。

中川も少し驚いた表情をしていた。

しかし、この高い声、そして感情豊富な様子からして俺の知っている奴では一人しかいない。

 

「おっお前、ゆっ由比ガ浜か・・・?」

 

すると、由比ガ浜らしき人物はいきなり俺たちに方に走ってきて片腕を俺の首の後ろにもう片方を中川の首の後ろに回し

正面から抱き着いてきた。

 

「おい・・。」

 

反射的に引きはがそうとした俺だが、由比ガ浜はそれ以上に力強く抱き締めてきた為、諦めた。

由比ガ浜の顔は見えなかったが、震えながら小声で呟いていた。

 

「良かった・・。良かった」

 

そう何度も呟いていた。

シンジは、まんざらでもなさそう顔をして少し暖かい目で由比ガ浜を見ていた。

しばらくして、落ち着きを取り戻したのか。由比ガ浜は俺たちから離れた。

目を擦って涙を拭き取ったが、少し赤く腫れていた。

由比ガ浜からは今までどうして生き延びたのかを聞いたのだが、こいつそれなり苦労したのだなと感じた。

しかし、一つだけ疑問が生じた。ナーブギアはそこそこ高いのだが、一体どこで手に入れたのだろう。

そう聞くと、由比ガ浜は顎に指を当てて、何か思い出したかのような顔をするといつも通りの笑顔で答えた。

 

「平塚先生が、結婚式に出席して当てたんだけど・・。一人じゃ出来ないからって・・・。」

 

おう、察してしまった。前も同じようなことが・・。

なぜだか、平塚先生のどうでもいいことにおいて運がいいのは偶然なのだろうか。

もう、誰か貰ってやってよ・・。

中川は苦笑いしながら、手元の本に目を移した。

 

「でも、何か複雑な気持ちだな・・。」

 

「ヒッキーやナックンに会えたのは嬉しいけど・・。」

 

再会の喜びとは反面に、恐らくここで会うという事はこれからも何があるか分からないそんな複雑な思いに駆られているのだろうか。

由比ガ浜は少し表情を暗くした。しかし、そんな自分に気が付いたのか。由比ガ浜はわざとらしいが、無理やり明るい表情をした。

そんな彼女を見て俺はやっぱり彼女らしいと思った。

シンジは何か思い出したかの顔して俺に話しかけた。

 

「そういや、アンクラッドの天使って誰なんやろうな?」

 

あ、確かにアンクラッドの天使って誰なんだろうな。

さすがにこいつではないのは確かだな。

 

「アルゴ、何か知らないか?」

 

アルゴは何言ってるのこいつらみたいな顔をしながら、とある方角を指さしながら言った。

 

「いるじゃん、お前らの目の前二・・。」

 

その指刺された方角に由比ガ浜・・。

いやいや、何言っての?こいつ。

シンジは馬鹿にするような口調で返した。

 

「お前な、こいつが天使な訳ないやろ?」

 

俺たちは、由比ガ浜に同意を求めようと振り返ると、何故か俺たちから目線を逸らす由比ガ浜。

あれれれ・・。おっかしいいな?

 

「マジで?」

「マジだって言ってるジャン」

 

シンジはいきなり立ち上がって

 

「はああああ、こいつが?天使?いやいや絶対ないって。むしろ人をあの世にデリバリーする悪魔だぞ!!」

 

すると、由比ガ浜も頬を膨らませて

 

「ちょっとひどくない!!私だってちゃんと皆癒してるんだからね!!」

 

「なるほど、癒されたと思ったら気づいたらゲームオーバーしてたと、やっぱお前悪魔じゃん」

 

シンジに攻撃を喰らい、すげー泣きそうなんだけど・・。

にしても、こいつここに来て少しあざとくなってないか・・。

腰に手を当てたり・・・。やめよう・・。これ以上入っていけない気がした。

 

「まあ、由比ガ浜だしな。仕方ないな」

 

今度は俺の言葉が気に食わなかったのか、俺のほうに向いて

 

「ちょっと、ヒッキーそれどういう意味!!」

 

まあ、よく分かった。ここにいる奴の煩悩の多さが。

大体、こいつに惚れているということは、あそこしかないよな・・。

ほら、べっ別に俺は興味ないからな!!キョニュウッテナニ?ハチマンシラナイ。

俺の視線にシンジも気づいたのか?少し納得したような顔をして今度は意地悪そうな顔をして

 

「ほうほう、ハチマンはそこに興味がおありだったんですね・・。」

 

「ハッチーも男の子なんだな、ニャハハッハ」

 

由比ガ浜は二人の言ってる事が分からかったようで、首を傾げていたが、俺の目線に気づき、そして顔を真っ赤にさせて拳に力を入れ

 

「ヒッキーの変態!!!」

 

この後、俺に奥の壁まで加速運動したのは言うまでもない。

こいつ意外と力あるんだな・・。

拝啓、親父殿

 

やっぱり、天使は戸塚と小町で十分だと思いました まる

 

まあ、そんなかんな馬鹿騒ぎをしていると、奥から人がやってきた。

そいつは由比ガ浜とは色は違うが同じデザインのエプロンをかけた人がやってきた。

髪の毛は少し青っぽく、ポニーテールで、少しヤンキーっぽい人だが、どこかで?

 

「由比ガ浜、うるさい・・・。」

 

うわああ、お前たちのせいであの人めちゃくちゃ機嫌悪いんだけど・・。

由比ガ浜は少し申し訳なさそうな顔をしながら、その人に謝った。

 

「あっ、ごめんね?」

 

その人は少しため息をつき、俺たちの方を向いた。

 

「悪かったね?で注・・・・。なっなな・・。」

 

ありゃ、フリーズなさったぞ・・。

それも顔を紅潮させてまっせ!!

俺の顔何かついてんの・・・。

 

「何これ、デジャブ?」

 

中川の反応に少し納得してしまった俺・・。

そう言えば、由比ガ浜の時も・・。

本当、由比ガ浜と言いこの人と言い俺の顔を何でフリーズなさるのでしょうかね?

ハチマン、フシギ?

 

「あっあんた達ここにいたのね・・・。」

 

その人、深呼吸をしてキリッとした表情に戻して話しかけてきたのだが・・。

誰???

ていうか、あんたたちとは一体誰の事でしょうか?

いやあ、どっかで見たことはある気がするだが・・。

・・・・・・・・・。

ダメだ。思い出せん・・・。

さて、ここで皆にハチマンクイズ!!

こういう時はどうする?

1諦める

2諦める

3諦める

ど~~~れだ?

そんな感じで脳内クイズをしていると、中川に肩を組まれそのまま俺たちは後ろに振り返った。

すると中川が小声で話しかけてきた。

 

「おい、あの人誰?」

「いや、知らねえよ。」

「えっ、でもあなたたちって言ってたんだけど・・。お前の知り合いなんだろ!!そうだと言え!!言わなきゃ殺すぞ!!」

「いや、意味わかんないから・・。ていうかあなた達の時点でお前も含まれてると思うんだけどな・・。」

 

意味わからねえよ・・・。最後らへんほとんど押しつけだよな・・・。

 

「はあっ!!俺があんなヤンキーっぽい人と知り合いなわけねえだろ!!」

「声出すなよ!!聞こえるだろうが・・。」

 

「二人とも声完全に出てるからね!!」

 

まじで・・。由比ガ浜の突っ込みで俺たちは後ろを振り返ると・・。

ダメだ・・。顔めちゃくちゃ真っ赤・・。死んだな俺たち・・。

 

「あーーの・・。どちら様・・。いや、おっ久しぶりだな!!なあ比企谷!!」

「そうだな。よく覚えてないけど、久しぶりだな!!」

 

「それ、挨拶になってないからね!!」

 

お~~~~い、由比ガ浜さんや。

そこは突っ込まなくっていいと思うんですよ・・。

ほら、さっきからもう真っ赤になってるじゃん・・。

 

「おい、やべ~~よ。そろそろ思い出さねえと俺たち命ないぞ・・。」

「こうなったら仕方ねえな」

 

そう、こうなったら、ヘルプを求めよう。

アルゴに視線を向けたのだが・・・。

あれ、あいついねえぞ・・・。

逃げやがった・・。

俺たちは視線を合わせた。

 

「こうなったら仕方ない・・。自力で思い出すでえ・・。で誰だっけ・・。」

「俺にふるなよ・・。つうか、もうこうなったら直接聞いたほうが早くね・・。」

「いや無理だろ!!だってあの人フルスイングで知り合い顔で話しかけてきたんだぞ・・。もうこうなったら仕方あらへん。高杉さんでいいだろ」

「いや、そっち方が絶対失礼だろ・・。ていうか誰だよ?高杉さんって」

「じゃあ、佐藤さん?ほら日本一番多いし・・。」

「理由がもういろいろとおかしいだろ・・。」

 

そんなやり取りを聞いていたその人はわざとせき込み始めた。

 

「ゴホ、ゴホ。川崎、ゲホゲホ沙希ゴホゴホ」

 

そんな彼女を見てられなかった俺たちはもう一度肩を組み、振り返った。

 

「え、何がしたいの、あの人?」

「何かわざとらしく咳き込んでたな・・。ヒントっぽいの出してたな・・。」

「何か言ってたか?」

「かりなんとかさんやったような、なかったような」

「もう一度聞いてみるか」

 

もう一度振り返った。

→もう一度お願い!!とアイコンタクトを送った。

 

「ゴホゴホ、川崎、ゴホゴホ沙希ゴホあんた達とゲホゲホ同じクラスゲホゲホ」

 

通じたぞ・・。俺のアイコンタクトが通じただと・・。

すると中川も同じようにせき込み始めた。

 

「ゲホゲホ何やってゲホゲホもう一度ゲホゲホ」

「だ~~からゲホゲホ、川崎沙希ゲホゲホあんた達と同じゴホゴホクラスゲホゲホ」

 

「もう普通に会話したら!!」

 

見るに耐えかねた由比ガ浜が突っ込んだ。

まあな、これ他人が見たら、不気味だもんな・・。

理解した顔をした中川は

 

「あ~~はいはい。同じクラスの川崎さんね?で、誰だよ。」

「さあ?」

 

俺に振るなよ・・。大体この人本当まじで誰?

すると由比ガ浜が、突っ込みだした。

 

「結局、覚えてないし!!最低だよ、この二人!!」

「ほら、弟の大志君が依頼で来たじゃん!!」

 

あ~~、いたな・・・。

確か、姉が遅くなっても帰ってこないから調査してほしいって奴だっけ・・。

 

「そう言えば、そんな事あったなあ・・・。」

 

どうやら中川も思い出したらしい。

これにて一件落着ということで!!

としたい所だが・・・。気まずい・・。

さっきから俯いたままなんですよ・・。

 

「サキサキ、どうしたの?」

 

由比ガ浜の声ではっとした川崎さんは一度深呼吸をすると、俺たちのほうに向いて笑顔で言った。

 

「注文どうする?あの時は世話なったから、今回特別にタダでいいよ」

 

いつも周囲の人には絶対見せないだろうそんな笑顔に少しドキッとした。

由比ガ浜も少し笑い、それにつられて中川も笑う。

俺は以前ここは全て虚像そう思っていたが、案外そうでもないらしい。

確かにここにある景色、物などはプログラムの一部である。

しかしここにある温もりは決してプログラムではできない。

きっと残酷な幻想なのかもしれないし、恐ろしい嘘なのかもしれない。

俺は欺瞞に満ちた友情などは真っ平御免だ。

でも、もしだ。もしこの温もりが本物なのであれば・・。

いや、よそう。今は少しでもこの温もりを堪能しよう。

 

結論を言おう。やはり俺がこのゲームにいるのは間違っている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

シンジ  「はーーい、オマケコーナーでーすー!!

     そして明けましておめでとう!!」

ハチマン 「これ、まだ続いてたんだな・・・。」

シンジ  「まあ、ぶっちゃけ行稼ぎだけど?」

ハチマン 「おい、ぶっちゃけたら駄目だろ」

シンジ  「別によくね?関西弁擬き使うのだるいんだよな!!」

ハチマン 「お前なあ・・・。」

シンジ  「つうわけで、今日のゲストは・・・。」

 

三秒沈黙

 

ハチマン 「どうしたん。」

シンジ  「いないってわけでまーーた次回!!」

ハチマン 「あっ、そうなの。ほんじゃ、お疲れ様でした。」

 

アスナ  「ちょっと待ちなさい!!」

     「終わってないわよ?」

シンジ  「あっ、いたの?」

アスナ  「はっ??」

ハチマン 「悪い、気づかなかった。いつからいたんだよ。」

アスナ  「えっ?さっきからここにいたわよ!」

シンジ  「と言うわけ、次回もお楽しみに!!」

アスナ  「何で本人いること確認して終わろうとしてるの!!」

ハチマン 「いや、もう帰りたいんだけど・・・。」

アスナ  「はい、そこ、うるさい!!」

シンジ  「えー、だってよ。アスナ面倒くさいだもん!!」

アスナ  「あー、はいはい。そうですか!そう言うこと言いますか!私のせいなのね!!分かりましたよ、勝手に終わば!!(`ヘ´)」

シンハチ 「うわ、面倒くせ・・・・。」

アスナ  「なっ、ふーーんだ。」

シンジ  「あーあー、ハチマンのせいで、拗ねちゃった。」

ハチマン 「いや、とどめ指したのお前だろ。」

シンジ  「あー、もー、分かった分かった。やればいいんだろ。やれば。」

ハチマン 「やりますか。」

シンジ  「と言うわけでオマケコーナーでーす!!今日のゲストは最近ちょっと出番なくて一応ボッチの結城さんでーす!!」

アスナ  「君たちに言われたくないんだけど・・・。特にハチマンくんには」

ハチマン 「何でそこで俺が出てくるの?」

     「いや、間違ってないだけどさあ。」

シンジ  おいおい、こいつ一緒にしないでもらいたいねえ。俺だっていたからな?友達くらい?としおって奴?」

ハチマン 「いや、どうでもいいんだけど」

シンジ  「まあ聞けって。」

アスナ  「私少し気になるな?」

ハチマン 「え、まじで。」

シンジ  「実はな、昔としおって奴と友達でな。何かいつも顔真っ白でな、よくわからんがすげー面白い奴なんだ!!

ハチマン 「肌白いって何?幽霊なの。」

シンジ  「である時、そいつずっと引っ越し屋のトラックを乗りたそうにしててな。乗せてやったんや。」

アスナ  「へー。」

シンジ  「そしたら、トラックそのまま出てもうてな、としお君ごとってその話じゃなくて・・。」

アスナ  「何があったの!!一体何がトシオ君どうなったの!!」

シンジ  「はい、じゃあみんなお待ちかねのNG集で~~す!!」

ハチアス 「どうぞ!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

NG集

『プレイヤー諸君はすでにメインメニューにあるログアウトボタンが消滅していることに気付いてきると思う。

しかしゲームの不具合ではない。繰り返す。これはゲームの不具合ではなく、《ソードアート・オンライン》本来の仕様である』

「なんやと・・・。」

『それでは、最後に、諸君にとってこの世界が唯一の現実であるという証拠を見せよう。

証拠のアイテムストレージに、私からのプレゼントを用意してある。確認してくれ給え』

「ふざけるな!!」

「ここから出してくれえ!!」

『ちょっと昌彦何してるの!!』

「・・・・・。」

『母さん、ちょっとうるさいなあ。今いいとこだから!!』

『いつもいつもパソコンパソコンばっかで母さんあなたをそんな風に育てた覚えは有りません!!早く片付けなさい!!本当何で大学出たと思ったら、こんな物ばっかり』

「おっお母さん・・。」

「えっ・・・。」

『母さんは黙ってくれ!!大体大学大学うるさいなあ。母さんの俺の何がわかるんだ!!もういいやめてやるうううう』

『ちょっとどこ行くんだい!!』

 

こうして茅場はSAOを放棄し、人質は解放されるのであった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

シンジ 「チャンチャン。いやあいい話やったな」

ハチマン「そうだな・・・。」

アスナ 「そうだったわね・・。」

シンジ 「と言うわけで、今年も」

一同  「よろしくお願いします!!」

 

 

 

 

 

 

 




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13話 彼ら彼女らはこうして再会する。 後編

お気に入りしてくれた皆さんありがとうございます!!
今後、いい作品にできるよう努力してまいりますので!!
何卒よろしくお願いいたします!!



あの後、お客さんがたくさん入ってきた為、俺たちは上の階に移ることになった。

由比ガ浜は対応で忙しい為、川崎に案内された。

階段を上がると、奥へ廊下が続き、両側に部屋のドアが並んでいる。

俺たちは、奥の部屋に案内されると、大広間に俺たちは到着した。

 

「ヨッ」

 

そこには先ほど俺たちを見捨てソファーにくつろぐアルゴがいた。

何故か黒いオーラが俺たちをまとい始めた(映像エフェクト)

そして、シンジが剣に手をかけ

 

「なあ、ハチマン。ここで人じゃなくて鼠って切り倒しても、罪にならないよな?」

「鼠だろ?なるわけないだろ。」

 

そんな様子を見ていたアルゴは急に焦りだして

 

「ハッチー?シン坊?どっどうしたんダ・・・?」

 

どうしたのだと訊かれると俺たちはいい笑顔で答えてやった。

 

「安心しろ、ここは圏内だ。死にはしないさあ」

「さて、鼠狩りだ・・。」

 

「待って!!早まるナ!!」

 

俺たちは剣を思いっきり振り上げて

 

「「鼠狩りじゃああああああああ!!」」

 

と叫び

 

「ぎゃあああああああああああああ」

 

一匹の鼠の断末魔の叫びが響き渡ったのだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まあ、そんな感じでクライアントを待っている俺たちだが・・。

 

「おい、まだか・・。」

「知らねえ・・。」

 

俺はシンジから借りた本を読んでいた。

シンジはもう一冊取り出し、椅子に座っていた。

そして先ほど狩られた情報屋は正座していた。

 

「もう少しで来るとメッセージーでは来てたゾ・・。それよりいい加減正座」

「何か言ったか?」

「何もありません・・。」

 

弱っ!!早いよ・・。スライムが倒されるよりも早いぞ・・。

後、素に戻ってんぞ・・。どんだけビビってんだよ・・。

中川の圧力に早くも屈し黙ったアルゴ・・。

俺の方を見てSOSを送るアルゴだが・・。勿論、俺は無視だ。

まあ、こいつも人の個人情報をあらしまくった咎があるから、俺は助けるつもりはない。

手元の本に目を移そうとした時、下から大きな歓声が聞こえてきた。(主に女子)

その声にアルゴも反応し、俺たちの方を向いて言った。

 

「依頼人のご登場ダ?」

 

おいおい、この感じだと大リア充様臭しかしないんだけど・・。

再び俺たちから出始める黒いオーラに気づいたアルゴは少し怯えながら言った。

 

「おっお前たち今度はどっどうしたんだっダ・・。」

 

中川はもの凄い笑顔で俺に言った。

 

「なあハチマン、リア充って血祭りに上げて問題ないよな?」

 

俺の返答は、勿論こうだ。

 

「何言ってんだよ、中川?串刺しにするぞ」

 

そんな異様なオーラと物騒な事言い出す俺たちをアルゴは

 

「ちょっと、待て!!いくらリア充じゃないからって、あっやべ・・。」

 

自分の失言に気づいたアルゴは顔を青くさせると、引き攣った笑顔になった。

こいつには学習能力はないのかな?

後ろに下がり、震えながらアルゴは言った。

 

「おっ落ち着けって・・。ナア?冗談だってナア?」

 

俺と中川は剣をアルゴの顎に当てて言った。

 

「実は俺たち非リア充は冗談いうときも命がけなんや?」

「いいんだな?それが人生最期の冗談でいいんだな?」

 

そしてアルゴは最終手段に踏み切った。

手を頭に当てて笑顔で可愛さアピール。

 

「テヘペロ?」

 

そう来るか

なら、俺と中川は物凄い笑顔で

 

「「アルゴ?guilty」」

 

死刑宣告を下して、剣を振り下ろした。

そして、俺たちは非リア充を代表して、アルゴに天誅を下したのであった。

こうしてアルゴは二度目の地獄を味わった。

すると、背後の扉が開く音がした。

 

「ただいま?」

「あーし、疲れた・・・。」

「ユミコ、頑張ってたからね?」

「ちょっと、ヒナ褒めるなし!!」

「ハヤト君、ちょっと俺神ってなかった!!」

「トベ先輩、普通でした。むしろ足手纏いだったんですけど・・。」

「ちょっと、いろはす!!それはない!!」

 

あれ、えっ何これ?珍百景?

何か、見覚えのある奴らがぞろぞろ入ってきたんだけど・・。

しばきかけられているアルゴの方を向く。

するとアルゴは小さく頷いた。

まじ、クライアントってあいつらなの?

向こうは各自はメニューをいじっていた。

 

「なるほど、確かにあのリア充王なら、あーなるわな・・。」

 

正直、殺気が自然と収まっていくわあ・・。

何せ、目の前にいるのは美男子及び万能な葉山隼人だからな。

顔も性格もいいだよな・・。悟空とベジータがポタラで合体したくらいの絶望感だ。もうなんでこいつ生きてるんだよ。

そして俺たちの視線に葉山が気づくと、俺たちに方を向き、いつも通りの笑顔で話しかけて来た。

 

「やあ、中川君、ヒキタ二君、久しぶりかな?」

 

おい、何か俺の呼び方だけ悪意を感じるんだけど・・。

そう葉山が言うと、他の連中も反応してきた。

 

「あれ、何だ?ヒキオじゃん?」

「こっこれはハヤ×ハチきっきましたわああああああ」ブハッ

「ちょっと、ヒナ擬態しろし!!」

「本当だ!!ヒキタニ君とナカカワ君じゃん!!」

 

何いうか、初めから期待はしてなかったけど・・。

皆さん、人の名前はちゃんとオボエマショウネ?

すると、俺たちの目の前まで一色が近づいてきた。

 

「あれえ、先輩達生きてたんですね?」

 

おい、それだとまるで『先輩、生きることできたんですね』みたい言われている感じだから辞めようね。

あの近い近い・・。まじなんなのこの子・・。

もうあざといの一言に尽きるな、まじで・・。」

何故か一色は頬を膨らませていた。

 

「あざとくなんかないですよ~~~~だ」

 

だから、それがあざといって言ってんじゃん・・。

ていうかあれ俺声に出てた・・・。

肩をトントンされて隣を見ると、目が腐っている「」チャキ

 

「悪かったから、剣を抜くなって」

 

恐いんだけど、何で剣を抜いて首元に当ててんの?

 

「お前に腐ってる言われたかねえわ・・。」

「分かったよ・・。悪かったって・・。」

「あれ誰?」

「おい、また変なコントするつもりじゃねえよな?葉山だろ・・。」

「葉山?あれ葉山?いやいやいや!!お前な?考えてみろ?あいつがいるわけないだろ?」

「何でだよ・・・?」

 

どうやらこいつは現実逃避をしているらしい。

ていうか前話の下りまたやるのかよ・・・。

 

「お前な?そんなんSAOじゃなくなっちゃうよ?HRTになっちゃうよ?ええの?それでええのか?」

「HRT?」

「(H)葉山をめぐって(R)乱交(T)大会」

「いや・・・。さすがにそれは・・・。」

 

ダメだ、自信なくなってきたわ・・。

だってさっきの歓声あったからな。

ちなみにだが、こいつはここでは『白き貴公子』と呼ばれているらしい。

大丈夫だよな?大丈夫だ、問題ない。うん。

葉山の方を見ると、ただ苦笑していた。

そしてアルゴに近づいて、

 

「彼らを見つけてありがとうね。また何かあったらよろしく!!」

 

そう言うと、アルゴは依頼料を受け取ったのを確認して

 

「毎度あリ!!じゃあナ」

 

そう言って去っていった。

くそ、逃がしたか・・・。

まあ、いい。そんな事より今どうするかだが・・。

 

「久しぶりだね。最後に会ったのは第一層かな?」

「そんなことはどうでもいいだろ?一体何のようだ。鼠に依頼料払ってまで俺たちを探してたんだろ・・。」

 

とりあえず、三浦たちを外に追い出すと、

さっきの笑顔がうそだったかのように葉山から消えて真剣な表情をしていた。

 

「別に大した理由じゃないんだ。この世界では当たり前のように人は死んでいく。君たちもアルゴと友達なら知っているだろ?」

「「いや、友達じゃないから」」

 

珍しく久しぶりハモりました・・・。

まあ。あんな人の個人情報を盗み出す奴は友達とは言わん。

ストーカーと言う。よって俺は男性にもハラスメントコードのような特殊措置をお願いしたいです。

 

「そっそうなのか、あはは」

 

うわ、これ完全に引いてますね。だって笑ってるはずなのに目が笑ってないんだもん・・。

笑っていいともで『え~~』すら言ってもらえない柄〇明を見ている聴衆から目線だよ。それ絶対。

だが、今考えてみると、俺とあいつは友達という程、仲は良くない。

ただ、お互い利害のために利用しあっているだけだ。

これを果たして友達もしくは友情と呼べるのだろうか?

答えは否や。同じカテゴリに属し、恒常的にコミュニケーションを交わしているからこそ、その親密性は保たれる。

そうしたシチュエーションに依存して人の関係性はようやく接続できるのだ。

だからそれを断ってしまえば人はいつだって一人になれる。

それこそ、電話やらメールやらでしか繋がらない、あるいは繋がれなくなる。

それを人は友情ときっと呼ぶのだろう。

つまり、俺たちは決して友達なんかではない。

すると、葉山は再び真剣な表情に戻った。

 

「もうこの世界からは4000人も死んでいるんだ・・・。」

 

死、恐らく人生でもよく分からない物の一つであろう。

死ぬとは、どういう事なのか?一体どうなってしまうのか?

一度も考えてこなかった事をこのゲームで突き付けられた感覚だった。

宗教などは、基本的にいい事をすれば天国もしくは極楽に行けるが、悪行を行った人は地獄に行くという事になっている。

実際に死後の世界を知っている人は、まずいない。だから聖書に書かれているそうしか言いようがないのだ。

科学的に見れば、体の機能が停止し、生命活動も同時に停止する。一見、単純そうに見えるが、実際そうではない。

俺たちは日々生活していく中で死を自覚しながら生きることは絶対ない。

年を老い、身が朽ちていくと同時に自覚し始めるのだ。

しかし、俺たち、この現実か仮想かも分からない世界に閉じ込められている俺たちは、それいやでも自覚せざるをえない。

圏外を出れば、モンスターに殺されるかもしれない。PKに遭うかもしれない。そんな事におびえながら生きているのだ。

実際にもう4000人ものプレーヤーは死んだのだ。

由比ガ浜のように圏内で商業活動する奴もいるが、攻略の為に最前線に出ている奴はそれと闘っているのだ。

だが、闘っているというのは、少しかっこつけすぎかもしれない。

中には、攻略組にいることで自分の優位性を保ちたいものもいるかもしれない。

まあ、結局何が言いたいかと言うと、恐らくここにいる奴は間違いなく人生で一番死というものを直面し、見ているのだ。

当たり前に見えて、当たり前じゃない。日常、そういう概念が一気に吹き飛んだ感覚なのだ。

恐らく葉山はそういう事が言いたいのだろう。

 

「これから、何が起こるかなんてわからない。だから生きているのか確認したかっただけなんだ。少し安心したよ。」

 

そう笑っていう葉山だが、おかしい。

こいつが親切心で俺たちの事を探すとは到底思えない。

特に生存確認だけなら、俺たちを呼び出す必要なんてないのだ。

 

「お前、他になんかあんだろ?」

 

そう怪訝そうに訊くと、葉山は少し驚いた表情をして言った。

 

「君は鋭いね。いつか訊きたい事があるんだ・・。」

 

メニューから新聞を取り出して俺たちに見せた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アインクラッド新聞

幻の闇の四天王姿特集。彼らは存在するのか?存在するなら一体何者なのか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

見出しはこんな感じだった。

記事によると、ずいぶん前に攻略組が到達する前にボスが倒されている事が何度かあったらしい・・。

そして、噂によるといきなり現れた黒フード四人衆がボスに挑み倒してしまっているだとさ。詳しく知りたい人は最後に説明してるからそれを読むこと。

おいおい、ここまで、広まっているのかよ・・・。誰だよ、リークした奴。

中川は睨みながら、葉山に言った。

 

「一体何が言いたい?」

「まあ、そう睨むな。ただ奇妙な点があった。」

「この四人が出てきたのは、君たちが姿を消した後、そして君たちが姿を出し始めた頃に彼らは姿を消したんだ。」

「おいおい、まるで俺たちが犯罪者予備軍みたい言い方やな・・。」

「そうは言ってない。実は今その四人を手に入れようとギルドが調査しているんだ・・。」

 

なるほど、彼らを自分のギルドに入れる事で、権威を上げようとしているという事か・・。

随分と高く買われてるんだな。そいつらは。おいおいもしかしてだが・・・。

 

「俺たちがそいつらだと言いたいのか?」

 

そう言うと、葉山は少し目線を逸らし、頷いた。

確かに、こいつは厄介な問題だな・・。

ディアベルが死んだあの時から現在、全員を纏められるリーダーがいない。

アインクラッド解放軍とドラゴンナイツが衝突している状態だ。

しかしそれがむしろ均衡状態を保っているとも言える。

 

「万が一の話だ、万が一彼らの中の一人が一つのギルドにはいったとしたら・・・。」

 

完全に均衡が崩れて、ドロドロの混乱状態が起きてしまう。

確か、アインクラッド解放軍のリーダーって短気な性格だったよな・・。

うわああ、これは最悪だな。

 

「一応、聴いていいか?今まで一体君たちはどこにいたんだ?」

 

どこにいたか?と聞かれていてもな・・・。

 

「俺は、アルゴと情報屋をやっていた。」

「俺はエギルと商いやっとた」

 

何だろう、まるで職務質問されてる気分なんだが・・・・。

懐かしいな・・。警察に会うたびに心がドキドキするんだもん。

それにしてもまじでこいつ疑ってるんだよな・・・。

だが俺たちの返答を聞くと、少し表情が柔らかくなったように見えた。

 

「そうか、なら安心したよ・・.あと、もう一つ聞いていいか?」

「何だよ・・・。」

「実はここ最近気になる動きがあってね・・。ラフィンコフィンって知っているか?」

 

俺たちは少し体をビクッとさせた。知っている・・・。

 

「どうかしたのか?」

 

俺たちの挙動がおかしかったのか葉山が訊いてきた。

 

「いや、なんでもない・・。そいつらがどうかしたのか?」

「最近、彼らのPKによる被害が広がっているんだ・・。」

 

奴だ・・・。奴のギルド・・・。

だが、知っていると言えなかった・・。

これは未練があるからか、それともまだ俺は・・。

いや、やめだ。あれは俺が勝手に抱いた理想であり幻想だ。

理想を誰かに求めてはいけない。 それは弱さだ。憎むべき悪だ。

罰せられるべき怠慢だ。 自分に対する、周囲に対する甘えだ。

失望していいのは自分に対してだけであるべきだ。 傷つけていいのは自分だけだ。

だから俺はまた

 

「いや、知らない」

 

嘘をつくのであった。

この判断が後で思い寄らない事態へ発展したのは、後の話。

今度は下の階からまた別の歓声(今度は男性)が聞こえてきた。

その歓声を聞いた葉山は

 

「やっと、来たか」

 

とつぶやいた。

えっまた誰か来るのかよ・・。

もう勘弁してくれよ・・。今日は休日だぞ・・。

休みたいんだよ・・・。俺はこの時休むという選択肢諦めたのであった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さてエブリワン!!ここで八幡クイズで~~~す。

目の前に阿修羅が現れた、どうする?

1 闘う

2 逃げる

3 諦める

さてどれだ?

デジャブだなってハチマンシラナイ

という冗談は置いといて・・・。

 

「さてと二人とも久しぶりだね」

 

やばいやばいやばい・・。何がって?

目の前に笑ってるはずなのにラスボスオーラを纏っている阿修羅がいるんだもん。

 

「で、今までどこに居たのかな」

「えっと、おっお久しぶりです・・・。」

「うん、久しぶり。で、どこに居たの?」

 

中川を見ると、顔面蒼白で震えてたが、なんとか言い訳を考えている模様・・。

俺はと言うと、両手の角度を合わせて土下座準備スタンバイ・・。

ちなみに葉山はレベリングで現在不在・・・。

 

「ちょっとシエスタ決め込んでいまして・・。」

「へえ~~、じゃあ私も今からあなた達にベギラマ決めてあげましょうか?」

 

そう言って腰に刺さっているレイピアを引き抜き俺たちに向ける鬼。「ハチマン君?」

 

ふぇん、恐いよ!!何か心読まれているんだけど・・。

早く馬車に行きたい・・。クリフトとブライと交代したい気分だわ・・。

こいつあれだわ。フローラとローラとかじゃないわ・・。アリーナだよ・・。

後ろからキリトがアスナを宥めようとするが瞬殺された・・。さすが戦闘狂

戦闘以外が全く使えねえ・・・。

何故この二人がいるかと言うと、俺たちが姿消した後なんだかんだこいつらと会ってパーティー組んでるそうです。

 

「アスナさん、彼らみたいな馬車行き残念キャラは放っておきなさい。時間の無駄よ。」

 

そんな事を仰るのは、AFL幹部且つ奉仕部部長雪ノ下雪乃

初め聞いた時、特に驚きもなかった。むしろやってそうだもん。

ちなみに、なぜこいつはここにいるかと言うと・・・。

『姉さんに無理やり睡眠薬飲まされてね・・・。気づいたらこの世界に居たのよ・・。』

雪ノ下さん、あんた妹に何してるんですか・・・?

そんな上から目線の言い方に中川がムカついたらしく

 

「おい、幹部だからって調子乗ってんじゃねえぞ?」

「あら、負け惜しみかしら?あなたの場合犬の遠吠えじゃなくて子犬の遠吠えぐらいが調度いいかしら?」

「うっせ、ヒロインにもなれない女は黙ってろ?お前なんてクリフトと端っこでパフパフしてろ」

「あら、天空の勇者おろか、勇者(主人公)にもなれない遊び人が何を言ってるのかしら?」

「あん、テメェのその頭にザラキ決めてやろうか?お前遊び人なめんなよ?、レベル20になると悟りの書なしで賢者に転職できるんだぞ?優秀なんだぞ?」

「貴方の場合、戦闘中ろくに役に立たず、ルイーダの酒場でだけ飲んだくれているだけじゃなくて?そんな人がレベルが上がるとでも・・?」

 

おいおい、喧嘩おっぱじまってるんだけど・・。

さすが、負けず嫌い同士だな・・・。

 

「あら、そこのモンスター、変な事考えているとあなたをポリゴンに返すわよ」

「そうだぞ?ゴーストは隅っこでダジャレ言って自爆テロしてろ」

 

何こいつら急に矛先俺に向けてるの?

本当、茅場さん・・。個人情報保護条例を設定お願いします。

すると由比ガ浜が雪ノ下に抱き着いて

 

「ゆっゆきのん落ち着いて!!ね?」

「ちょっと分かったから・・。離れてくれるから。暑苦しい・・。」

 

百合百合しいな・・。まあもう見慣れたんだけどな・・。

しかし、キリトは見慣れたなかったようで、少し顔が赤かった。

 

「なあ、ハチマン。ユキノさん達っていつもこんな感じなのか?」

「そうだな・・。」

「ほら、雪の女王も妹のアナには甘いんだろ。そんな感じだよ。」

「いや、たとえがよく分からないんだけど・・。」

「つまり、どんなに怖いジャイアンも劇場版じゃ甘くなるんだよ・・。」

 

確かに、昔から疑問に思うんだが・・・。

ジャイアンって劇場版だと妙にいいやつに見えるのは何故でしょう?

だって、いつも絶対ジャンアン政唱えてんだぞ・・。

 

「にしても、お前たちが四強って呼ばれていたとはね・・。」

 

シンジの言う四強とは、攻略組で現在最も強いと言われている四人を四強と呼んでいるらしい。

『白い貴公子』葉山隼人

『氷の女王』雪ノ下雪乃

『黒の剣士』キリト

『閃光』アスナ

まじでいいな・・。何がって?

だって俺いまだ『狂人』呼ばわりだぞ・・。

別に気にしてないからいいんだけどさ・・。

とりあえず、用は済んだようなので、帰るとしますか。

 

「あら、比企谷君中川君ちょっと待ちなさい」

 

おい、誰に言ってるか知らんが、比企谷を呼んでるぞ。

ガシっと肩をつかまれる俺・・。はい、比企谷は僕です・・。

 

「どこに行くのかな?ハチマン君、シンジ君。まだ話終わってないんだけど?」

 

後ろを振りぬくと先ほども黒いオーラを纏っていらっしゃるスタンド使いがいるのであった。

 

「いや、かえりょうかと?」

「もっもう用事は済んだのやろ?」

「アスナさん、先に借りていいかしら?すぐ終わるから」

 

奥から由比ガ浜を引き連れたままやって雪ノ下がアスナに言った。

するとアスナは指を顎に当てて、少し考え込んだ。

 

「う~~~ん、まあユキノさんならいっか?後で返してもらえれば問題ないよ?」

「ありがとう。」

 

もう突っ込まないけどさ・・。

せめて人間として扱ってくれませんか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アスナとキリトは一旦自分の部屋に行ってそれぞれくつろぐらしい。

 

「で、一体、何の用や?部長さん?」

「貴方、ここではプレーヤー名で呼ばないといけないというルールがあるのよ。頭おかしくなったのかしら?」

「お前も人の事言える立場じゃねえだろ・・。」

 

雪ノ下は俺たちが座っている目の前の机に紅茶を入れたコップをそれぞれ置いた。

 

「何、お前料理スキルでも取ってたの?」

「一応ね。由比ガ浜さんの取得できるよう一緒に手伝っていたら、いつの間にか取得してたのよ。」

 

なるほどね・・・。だからあいつここでウェイタレスやってたんだな。

 

「で、一体何の用だ。俺あれがあれして色々とあれだから早く帰りたいんだけど」

「全く文章になってないのだけれど・・。あなた一応向こうでは、国語学年3位なのでしょ?少しは真面な日本語使ったら?」

 

うぜえ・・。何がうざいかって?

この女、自分が学年一位だからって罵倒せずに遠回りに自慢してるように聞こえてくるんだよ・・。

 

「まあ、いいわ。単刀直入に言いましょう。あなた達二人にはAFLに入ってもらいます。」

 

・・・・・・。

う~~~ん、よく聞こえなかったな?

難聴の人ぐらい聞こえなかったな?

今なんて言った?

 

「ワンモアタイム、プリーズ、ユキノさん?」

「あら、ここに来て、頭だけでなく、耳まで腐ったのかしら?」

 

本当、一々人を罵倒しないと気が済まないの、こいつ・・・。

雪ノ下は奥の壁にもたれ、髪を撫でながら言った。

 

 

 

 

 

 

「あなた達には、私達が所属するギルドAFLに入団して貰います。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

人物紹介

雪ノ下雪乃

 

アインクラッド解放軍幹部

また『氷の女王』と呼ばれるほどの強者であり、四強の一人である。

現実世界では、奉仕部部長である。

成績優秀、容姿端麗でありアインクラッドでは彼女のファンクラブが存在する。

武器は、日本刀。

 

葉山隼人

 

アインクラッド解放軍幹部

四強の一人である。

イケメンかつリア充であり、アインクラッドのプレーヤーからはその性格の良さから絶大な信頼を得ており

あのキバオウですら、罵声を浴びせないほどである。

武器は、片手剣そして盾

 

闇の四天王

 

第3層で出没した謎の四人集団。

攻略組が到達する前にボスを倒してしまう。

しかし、存在は確かに確認されているわけではない。

だが、目撃情報はいくつかあるらしい。

しかし彼らは第20層で突如姿を消した。

はてさて一体何者なのかはお楽しみ!!

 

 

 

 

 

 




次回 

雪ノ下雪乃は


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14話 雪ノ下雪乃は立ちふさがる。

低評価した皆さん、本当駄作ですいませんでした・・。
皆さんの期待に応えられるよう頑張りますので、何卒よろしくお願いします。



比企谷  「読者の皆様」

中川   「本当に」

一同   「すいませんでした!!」

比企谷  「ていうか何でいきなり俺たち謝罪しているわけ?」

中川   「いやあ何か低評価と苦情の嵐らしくてな。一応謝罪しとけっていう事らしい。」

桐ケ谷  「まじで・・。」

比企谷  「何そんなやばいのこの作品?」

中川   「ベッ〇ー並みにやばい・・。」

比企谷  「何がそんなに低評価の嵐にさせたんだよ」

中川   「そうやな、桐ケ谷がリア充だからやからこんな事に・・。」

比企谷  「全ては桐ケ谷のせいだな・・。」

桐ケ谷  「おい、他人に責任なすりつけてんじゃねえよ・・。」

     「全員の責任にすべっきだろ?」

比企谷  「というわけで桐ケ谷が自衛隊基地で割腹するって事で」

中川   「再開します!!」

桐ケ谷  「もうどうにでもなれよ・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あなた達には、私達が所属するギルドAFLに入団して貰います。」

 

雪ノ下の満面のどや顔と共に口から出てきた言葉だったが・・・・。

そんなもの返答は一つ!!

とある某名探偵が劇場版の冒頭で繰り出している奴を心中で決めた俺は

 

「だが断「却下よ」・・・。」

 

あの、最後まで言わせてくれませんかね・・・。

何なの、そんなに俺に喋らせたくないの?

雪ノ下は少し馬鹿にしたような顔をしながら

 

「貴方たちに拒否権はないわ?」

 

と当然のように仰るこの人・・。

いつから俺は人権を失ったのでしょうか・・。

フランス革命の人権宣言を知らないのか?

 

「貴方は人外なのだから人権なんてあるわけないでしょ?」

「おい、じゃあ俺は人じゃなかったら何なの?」

「そうやな?ゾンビとかZQNとか踏み台とか」

 

ほとんどゾンビ関連なんだけど・・。

何なの・・。俺ってそんなに眼が腐っているわけ・・。

それに・・・。

 

「おい、最後の完全にものだよな?」

「じゃあ学名ロットンアイクリーチャーとかはどうや?」

「あーそうですか・。もう化け物扱いですか・・。後この目に関して俺は悪くない。渡〇が悪い。」

 

こいつら何故こういうときだけは俺に集中砲火してくるの・・・。

ハチマンフシギ。

 

「とりあえず、理解できたかしら?」

「いや、悪いがいくら部長命令だろうが雪ノ下、俺も断らさせてもらうわ?」

「一応理由聞いていいかしら?」

 

あれれれ、おっかしいな?

俺の時は理由すら聞いてくれなかったんだけどな?

何で?ねえおかしいよね!!

中川は一呼吸が置いてから真剣な表情で言った。

 

「俺は誰のギルドに入るつもりないからや。特にハチマンとはな」

「それ理由になってるとおもっているのかしら?」

「じゃあ簡潔にいうとするか・・。俺は比企谷と同じギルドに入るつもりはない。」

 

雪ノ下は驚いた顔をした。

まあ、そうだよな・・・。

傍から見れば、俺たちは仲良しに見えるらしい。

だが・・・。

 

「奇遇だな。俺も中川とは同じギルドに入るつもりはない・・。」

 

そんな返答をすると、中川は少し笑っていた。

気付けば俺も笑っていた。

それを見ている雪ノ下は理解できてなさそうだった。

 

「あなた達、何かあったの?」

「いや、何も。むしろこれがいつも通りや」

「じゃあ何故そんなことを・・。」

「俺はな雪ノ下、中川(こいつ)の事を信頼してないからだ。」

「そうは見えないけど・・。」

「本当さあ、俺たちは友達とか同士とかそんな簡単な関係じゃねんだよ・・。」

「まあそういう事や?俺たちはそういうつもりやから?よろしくな部長?」

 

うん、まあこれで納得していただけたでしょうかね?

俺たちは二人とも去ろうとした時、雪ノ下はどうやら納得できてないらしく・・。

ここまで言えば、正直意味は分からなくても諦めてくれるだろう・・。

そう思っていたが・・・。

 

「ちょっと、待ちなさい。じゃあ私と一つ勝負しなさい。」

「おい部長はん、そこまでして俺たちを引き込みたい理由はなんや・・。」

 

雪ノ下らしくない・・。

負けず嫌いとはいえ、別に俺たちは挑発したわけではない。

むしろこんな事で意地を張るような奴ではなかったはずだが・・・。

通常ならば、無駄なことには首を突っ込まない奴のはずだ・・。

 

「別に貴方たちには関係ないわ・・。」

 

目線を逸らしながら言われましてもねえ・・・。

中川はもう諦めたのか溜息をついて言った。

 

「一体、何で勝負すればええんや?」

 

そういうと、雪ノ下は意地悪そうに言った。

 

「中川君、比企谷君、私と決闘しなさい。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

決闘。嘗てローマ帝国でもコロッセウムで行われた剣士たちによる真剣勝負ともいえよう。

しかし、それ以降の時代でも行われている。

通常は、挑戦者が、自らの名誉を回復するために決闘を申し込む物である。

一般的に決闘は同じ社会的階級の者同士で行われた。特に上流階級の者同士で行われる決闘は広く注目を集めた。

特にアメリカでは財務長官アレクサンダー・ハミルトンと合衆国副大統領アーロン・バーの決闘が有名だ

現代、多くの先進国では決闘は禁止されており、まためったに行なわれることはない。

たとえば日本では、決闘罪ニ関スル件(1889年制定)により、決闘は禁じられている。

だが、SAOでは、頻繁ではないが、たびたび行わることがある。

強攻撃の一撃ヒットまたは相手のHPを50%以上削ることで勝利する「初撃決着モード」

相手のHPを50%以上削ることで勝利する「半減決着モード」

どちらかのHPが0になるまで戦う「完全決着モード」

この3タイプに分かれるが、「完全決着モード」は滅多にない。理由は言わなくてもわかると思うが・・。

基本的には、「初撃決着モード」で行われることが多い。

プレーヤーは基本何かで揉めた時は、これで決着をつけるらしい。

そしてそれ俺たちはSAO四強の一人に申し込まれてしまっているわけだが・・・。

 

「本当、何でこんな事になった・・。」

 

何で、ギルドの勧誘で決闘になるんだよ・・。

平和的に終わらせるはずだったはずが・・・。

 

「諦めろ、ユーちゃんだからナ?」

「アハハハ・・。」

 

俺の隣にいるのはアルゴと空笑いしている葉山。

ちなみにユーちゃんとはアルゴが呼んでいる愛称ならぬ哀称

葉山の場合はハー坊らしい。どうでも良かったわ・・。

 

「お前帰ったんじゃねえのか?」

「ユーちゃんに呼ばれてナ」

「まあ、まだ比企谷君の出番じゃないし?」

 

そう、まだ俺のターンではない。

実はあの後中川と雪ノ下が揉めて最初に中川がやる事になった。

でもな・・。仮にも四強の一人、キリトとほぼ同格なんだろう・・。

あの後俺たちは雪ノ下にこう言われたのだ。

『私と一人ずつ勝負してどちら勝てば、無理に勧誘はしないわ?でも二人とも負けたら入団して貰います。』

だそうです・・。まじで嫌だ。ギルド入るなんて、それにあそこってあのきばなんとかさんがいる所だろう。

うわあ、終わった。俺のSAOボッチライフが幕を閉じた。

そんな感じで頭を抱えている俺なのだが・・。

 

「なあ、雪ノ下ってどれくらい強いんだ・・。」

「そうだナ?今までの決闘でユーちゃんに対して長期戦へ持ち込めた奴はオレッチが知る限りいなイ」

 

そういえば、あいつ体力なかったな・・。

つまり、勝負の決め手はいかに長期戦へ持ち込めるかか・・。

確か中川は初撃決着だから、あいつやばくね?ていうか俺もやばくね・・・。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

おっす、おらシンジや!なんだかよく分かんねーが、おら頑張るぞ!!

ていう感じ現実逃避しているわけだが・・・・。

しまったあああああ!!現実であれば別だが、一応あいつ四強の一人なんだろ・・。

『はっ、テメェなんざすぐに土下座させてやるよ』なんて言ったけど・・。

何か向こう装備が違うんですけど!!滅茶苦茶強そうなんですけど・・・。

これあれやわ。初期装備でティラミスに挑む奴だわ・・。分かりずらいって?

短剣でガンタンクに挑む感じなんですけど・・・。あれは使いたくないんだけどな・・。

こうなったら仕方ないよな・・・。

 

「あら、もう怖気ついているのかしら?降伏するなら今の内よ?」

「あん、怖気ついているわけなんだろ?馬鹿なの?」

「まあいいわ。精々退屈な決闘にはしないでね?」

 

目の前にメニューが表示された。

OKボタンを押して決闘は遂に開始するのであった。

俺は鞘から刀を抜き握った。まあ久しぶり対人戦だあ、気楽にいきますか・・。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カウントダウンが開始が始まった。

残り数秒になった時、キリトとアスナがやってきた。

どうやら、気が付けば、大量の野次馬がいた。

まあ、と言ってもほとんどの人は・・・。

 

「ユキノ様!!」

「そんな奴潰しちゃえ!!」

「おいおい、四強の一人に喧嘩売る馬鹿がいたとはな・・。」

 

雪ノ下サイドなんだよな・・・。

うわああ、嫌だ・・・。

アルゴが大方の説明をキリト達にしている間、葉山が近づいてきた。

 

「なあ、比企谷君。君はどっちが勝つと思うんだい?」

「なんだ、葉山かよ・・。まず雪ノ下の強さを見たことないからな・・。お前はどっちなんだよ」

「そうだね・・。俺も中川君の実績を知らないから何とも言えないけど・・。ユキノさんが強い事だけはよく知っている」

「そうか・・。」

 

まあそうだよな・・。何せ、SAOでも数えるくらいしかいないぐらいの強さって事だろ?

普通に考えれば、まじで無理げーだろうな・・。

でもな、葉山。口では言えないが、俺もよく知っているぞ・・。

あいつの強さは・・・。なめてかかったら、やばいぞ・・。

開始のゴングが鳴り響いたのであった。

雪ノ下は地面を思いっきり蹴り、恐らく瞬殺で決めるつもりだったのっだろう・・。

いきなり中川に突っ込んでいった。響く渡る金属音と激しく散る火花。

だが俺の予想をはるかに超えていた。

一瞬だった。煙やほこりが舞い上がる中その中に立っていたのは雪ノ下だけだった。

その様子に歓声が沸いた。苦笑するしかなかった・・。

 

「まじかよ・・・。」

 

思わずそんな声が漏れてしまった。

聞き逃すはずもない葉山は俺に向かって言った。

 

「だから、言っただろ?彼女は強いって・・・?」

 

さすがにこの様子にもアスナもキリトも口をポカーンとしていた。

しかし・・。体力を無駄にしないための一撃決着型のスタイルか・・。

確かにこれは一たまりもないだろうな・・。。一般プレーヤーにとってはな?

雪ノ下の方は、決着がついた思ったらしく俺の方を向いて自信満々の笑みで言ってきた。

 

「降伏するなら、今の内よ?」

 

くくくく・・・。やべ・・。腹が・・・。

俺の笑いが周囲を静かにさせた。

むしろ気持ち悪い目で見られているような・・。

気に食わなかった雪ノ下は鋭い目線で言った。

 

「何か言いたい事があるのかしら?」

「くくく、おい雪ノ下。お前は分かってねえな?決闘で勝利した場合のウィナー表示がねえだろ?」

「あら、今の一撃で立ってられる人なんていないわ・・。」

 

そうだ・・。恐らくあれを諸に喰らえば気絶だってするかもしれない・・。

それを狙って雪ノ下はあえて開始同時に突っ込んでいるのだろう。

でもな、雪ノ下・・。お前が闘っているのはなただのプレーヤーじゃねえよ・・。

この世界は装備と武器の精度が全てだと思われているらしい・・。

だがそれは違う・・。お前たちに足りない要素だ・・。

 

「教えてやれ中川。この世界はレベルと武器だけじゃねえって事」

 

視線は一気に吹き飛ばされた中川の方に向いた。

煙の中から見えてきた影。

現れたのは腰をさすって立っているHPバーが一つも減ってない中川だった。

 

「いてててて、言われなくても分かってるさ?今の準備体操や?メインデッシュはこれからやで!!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

教えて!!シンジ先生

 

シンジ 「えっとペンネームロットンアイさんからの質問です。」

    「確か僕の記憶が正しければ、三銃士ていう設定とかあったと思うんですが、どこ行っちゃったんですか?」

    「はいお答えします。何事もクロスオーバーやアニメの台本や漫画のセリフや中身を考えて書くうえで確かに設定というのは、大事です・・。設定がぶっ壊れて後出し出てくる設定とかよくアニメでありますよね?まあここまで言えば皆さん察してくれますよね・・・。まあそういうことなんです・・。」

    

    「次、中川真司ってキャラいますよね・・。あれって香〇真司を名前をいじったやつですか?」

    「えっと、キャラ名なんてどこでも被ります。原作者は苦しみながら、考えるわけですが、稀に名前が被っていますわけで、例えばNAR〇TOと名探偵コ〇ンでも主人公とモブキャラが被ってしまうこともあるんです・・・。つまり、一々細かい事気にしてたらやっていけねんだよおおおお!!ってことです。」

    

    「らすとで~~~す。オリジナルキャラで関西弁を話す人いますよね?確かに一部それらしきものを見ますが、結局標準語で喋っちゃてますよね?あれって作者が問題なんですか?それともキャラが悪いんですか?それとも並々ならぬ事情があるんですか?教えてください・・・。」

    「えっと、人間だれしも続けよと思っても暗黙の了解のようにすっかり忘れてしまうときがあるんです。例えば中学生の時にピュアな女の子が休み明けに変な虫に引っかかってケバくなって帰ってくるようなものです。設定にうんざりしてくるんです。人間だれしもやっちまう時はやっちまうんです。全ては「ロ〇リオとバンパイア」の主人公である青〇月音を見れば分かってくれるでしょう。と言うわけで以上納得していただけたでしょうか・・。まあそんな感じでまた次回!!」




次回 中川真司は立ち上がる。



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15話 中川真司は立ち上がる。

今回は滅茶苦茶短いス。
時間なかったです・・。
いつも通りの低クオリティーですが・・。
それでも良い方は読んでください!!


キリトside

 

響き渡る金属音、現在シンジとユキノさんは決闘をしているのだが、あれから3分は立っているだろう。

両者はお互い譲ることもなく剣を振るっていた。

最初はユキノさんが有利なのかなと思われたが、徐々にだがシンジが追いつき始めていた。

俺は正直、最初はユキノさんが勝つと思っていた。

別にだからと言ってシンジが弱いとは思っていない。

何せ第一層では、βテスターと並んでもいい程動きがよかった。

だが、最前線からはずっと離れていたと本人が言っていた。

そんな状態でユキノさんに勝てるとは到底思えない・・・。

でも現在とても元商人だったとは思えない動きをしている。

むしろ、慣れているのか・・。体の動き、剣のさばき方一つひとつがでたらめに見えて考えられている・・。

俺は昔剣道を祖父に教わっていたから、少し分かる。あの動き素人(ビギナー)ではないという事ぐらい

恐らくシンジは相手の攻撃をうまく流しているのだ。そうすることで自分に加わる衝撃を減らして相手の動きを読み隙あらば攻撃を加える。

ハチマンはそう言っていた。

 

「キリト君、どうしたの?」

「いや、少し考え事をな?」

 

少し厳しい表情をしていたのだろうかアスナが訪ねてきた。

 

「にしても、さすがだね。」

「さすが?」

「ああ、実は8層でシンジ君とハチマン君に会ったんだ。その時凄くてね?」

「えっでもあいつら戦いはしてないって言ってたぞ?」

「ああ、内緒にするだったっけ、これ・・・。うんキリト君ごめん、忘れて?」

「わっ分かったから・・・。右手の光だけやめてくれ!!」

 

ヤバいヤバい・・・・。アスナの手刀は冗談抜きでヤバい・・・。

何とかおさめて、シンジの方に俺達は再び向けるのであった。

俺もシンジと一戦交えてみたいなあ・・・。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

シンジside

 

金属音とソードスキルの光がぶつかり合う。

にしてもこいつは驚いた。

スキルを正面からぶつけてきた初めとは違ってうまく組み合わせてきてますね・・。

恐らくそうとう訓練しているな、これは・・・。何が一番厄介かと言えば・・。

 

早い。飛来神の術でも使えるの?何なのその速さ!!チーターやチーターや!!

これ一瞬でもすきを見せたら、やられるな・・・。

 

「あら、遅いわよ?」

 

いつの間に背後と取れてたんだよ・・。

後ろから振り下ろされる刀を避けるために足を後ろに蹴り飛びし、少し距離をとった。

一旦、俺たちは距離を開けた。

雪ノ下は物凄くご立腹な様子なのですが、もしかしてバレテいる・・。

 

「あなた逃げてばかりでは私には勝てないわよ・・。それとも私の体力を削る為にやっているならもう一戦やらせるわよ?」

 

ばれてた・・・・・。うわあ・・・。

ちなみにさっきからソードスキル一回もハツドウシテマセンデシタ!!

向こうがヘロヘロになるまで待ってました。

さて、どう答えようか・・・。

 

「えっと・・・。」テヘ

「もう一戦確定ね?」イラっ

「分かった分かったからねねね?やっります!!真面目にやるから!!」

 

そして決闘中に土下座したという珍事件を起こした事は後々まで語りつくされたのであった。

『懺悔のシンジ』と言う汚名でな・・・。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ハチマンside

 

まじであいつ何しているの?

状況説明しよう。あのバカ、決闘中に敵の目の前で土下座ナウ。

斬られたいの・・。何なのそんなに俺に闘わせたいの?

アルゴはただいま隣で爆笑中。葉山はポカーンしていた。

お前のキャラ的に色々とまずいから辞めような・・。

アスナは何やってるのみたいな顔で見ていた。

キリトはただ苦笑いしてた。

観客の大半はこう思った。こいつ馬鹿だわ・・。

そしてそれをゴミを見るような目でそれを見下す雪ノ下・・。

さすがだわ・・・。俺なら叩き切っていたな・・・。

そんなわけで仕切り直しと言う前代未聞なイベントが起こっているわけだが・・・。

ちなみに作者の行稼ぎとかじゃないから勘違いしないでよね?

先ほどの緊張感を一気に引き飛ばした馬鹿だが・・。

やっぱり鈍ってはないようだ。雪ノ下の攻撃を防御せずに反射神経で交わしてる。

馬鹿で且運動神経と反射神経が化け物クラスなんなら孫〇空もベ〇ータもびっくりだろうな・・。

そして俺はただただ出番が来ないように中川を応援するのであった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

雪ノ下side

 

別に理由はなかった。彼らにそこまでしてギルドに勧誘した理由も大した事ではない。

それは今まで生きてきて中で恐らく初めて抱いた感情。

だから、ここまでして彼らの前に立ちはだかったのかもしれない。

奉仕部の生活で何か変わった気がする。

そして何か気づかされたのような気がした。

それは今までの私には必要でなかった何か・・。

勉学でもスポーツでも全てにおいて完璧を目指してきた。

体力は・・・・・。気にしない気にしない。

あの人(姉さん)に追いつくために、手を必死に伸ばそうと追いかけていた。

でも、どんなに努力しようと、抗おうと届かない・・。

また周りからは嫉妬や嫌悪や目で見られてきた。

しかし努力もしてこないで自分を磨こうともせず、ぶつけてくる低能共ばかりに私は失望した。

それがきっかけで孤独を貫いてきた。嘗ての大英帝国のような『光栄ある孤独』であるために。

だから周囲には興味はない。友達や知人何て要らないし、作ろうとも思わない。

そう彼らや彼女に出会うまで思っていた。

一人は孤独である事を肯定し、少し似ている考えを持つ変人そして二人は昔私が憧れた人に似ている馬鹿そしていつも私にしつこく抱き着いてくるアホである。

そう言っても彼らとは友達ではない。それは不変である。

 

 

 

それでもそんな関係でもきっと私は・・・・。

 

 

 

 

先ほどとは違い中川君は自ら攻撃を加えてくるようになってきた。

でもちょくちょく笑顔で

 

「おいおい、四強様?その程度か?」

 

と鍔迫り合いしている時に言ってくるのが物凄く腹が立つのだけれど・・・。

そのまま殺しちゃおうかしら・・・。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あれから再び衝突した二人。

そろそろ中川も体力的に辛くなってきたようで苦い表情を浮かべていた。

雪ノ下の攻撃をうまく流すもののギリギリ頬を掠った。

そして最悪な事に足を横に蹴られた中川はそれでバランスを崩した・

 

「これでお終いよ」

 

雪ノ下は倒れかけている中川に向かって青い光をぶつける為に地面を思いっきり蹴った。

しかし、中川は笑っていた。

雪ノ下は一瞬思考を停止しかけたが勢いに任せて中川に突っ込んでいった。

誰もが雪ノ下の勝利を確信した。勿論、本人もその気だった。

 

「悪いな・・。雪ノ下、この勝負は俺のもんや・・。」

 

雪ノ下の閃光をギリギリまで引き付けて、持ち前の反射神経で体を捻らせて

 

「嘘・・・。」

 

避けて、刀に溜めていたスキルで

先ほどの攻撃で技後硬直していた雪ノ下にめぐって斬りつけた。

雪ノ下は奥へ吹き飛ばされていき、立っていた中川の頭上にはwinner表示が出ていた。

 

 

 




次回 彼らは苦悩する。

何か意見及び感想はお願いします。


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16話 彼ら彼女らは苦悩する。

誤字脱字あると思います。
見つけ次第訂正しようと思いますが、もし気づいたら、コメントお願いします!!



立ち尽くしている中川を見た周囲の人間たちは、とりあえず茫然と見ていた。

そして、一部のプレーヤーは現実逃避しようとそのまま立ち去った。

一部のプレーヤーはいんちきだの不正しただのただ野次っていた。

葉山もキリトもそれに気づいて諫めようとしたものの・・。

しかし人間は一時のテンションに身を任せてはいけないとはよく言うものだ。

全く人の話を聞かず、むしろキリトは裏切り者扱いされる。

恐らく、第一層でβテスターの件であったせいだろう・・。

キリトはあの時から一部の人たちからだが『ビーター』と呼ばれている。

しかしそれとは対照的にさすが葉山のリア充スキルと言ったところだろうか?

何とか事態を沈静化し、後からやってきた雪ノ下の一言で中川を野次ってきた奴らを完全に離散した。

あの後はキリトに決闘申し込まれたり、アスナには何か色々キレられたり、由比ガ浜に大声で馬鹿呼ばわりされたり散々だった。

その夜、俺たちはすぐ帰宅しようと思ったのだが、気付けば、夜も遅く、俺達は疲れ切っていたので、サキサキカフェの二階に部屋が余っているらしいので泊めてもらう事になった。

俺は少し外の空気を吸うために、外に出ていた。外を出ると、近くの丘みたいな場所があり、そこにキリトは座っていた。

俺の顔を見ると、少し気まずそうな表情をしたものの

 

「ハチか?お前も寝られなかったのか?」

「まあな?お前もか?」

「ああ・・・。」

 

会話終了!!かんかんかん

さすが本当のボッチ同士だけあるな・・・。

上を見上げると無数の星が輝いていた。

その真ん中に月が堂々と俺を月光で照らしていた。

都会では、滅多に見れない光景ではあるが、ここに居る年月が多くなれば、当たり前になっていく。

今思い越せば、俺はこの世界に来る前はこのような世界に少し憧れたのかもしれない。

現実に失望し、非現実を求めていたのかもしれない。

人間とは複雑で且単純な生き物なのだろう。

だから、今は少し現実が恋しくなる俺がいるのかもしれない。

 

「なあハチ、ユキノさんって笑うんだな・・・?」

「はあ、何言ってんだお前?あとハチって何だよ・・。」

「ハチはハチだろ?」

 

何言ってんだこいつみたいな目線で首を少し傾げ俺を見てくるキリト。

辞めろよ、友達だと勘違いしちゃうだろ・・。」

キリトは今度はジト目で俺を見ながら、ため息を軽くついた。

 

「ハチって、面倒くさいな?」

「はあ、何をいまさら?そのくらい自分でも自覚してるわ・・。」

「まあそれがハチの面白いところでもあってマイナスな点なんだよな?」

 

何その飴と鞭の使い方ありなんですか・・。

 

「それにしてもユキノさんってあんな表情できるんだな?」

「はっ?何お前あいつの事好きなの?」

「違う違う!!そういう意味じゃなくてさあ、いつも厳しい表情してたからさ・・。」

 

なるほど、でも、あいつほおが緩む時って猫ぐらいしかないもんな・・。

後は俺と中川を罵倒する時とかいい笑顔しているよな?あいつ

キリト曰く、今まで攻略一筋でやってきたらしい。

むしろ休日も攻略に出ていたらしく、ほぼ休日はゼロ。

何それ、イケメン過ぎませんか?どこの副学級委員長だよ。

これからイケノンって呼んじゃうよ?嘘です・・。たぶん言った瞬間ポリゴンに返されそうだわ・・。

にしても由比ガ浜が止めないと攻略辞めないなんて、どんだけ攻略好きなんだよ・・。

呆れるを通り越して尊敬するぞ・・・。

 

「いや、よく考え見れば、いや考えなくてもあいついつも俺達に対して厳しくね?」

「そうか?何か嬉しそうだったぞ?」

「それはお前の目が節穴なだけだ。見てただろう?俺たちが罵倒されていたあの惨状を?」

 

あれはひどかった。

もうね、性格とか顔とか色々と気持ち悪い等言われまくった。

それも、否定できないからな・・・。余計たちが悪い。

何そんなに俺たちに死んでほしかったの?泣いちゃうよ?

でも、キリト曰くそんな事見た事がなかったらしい。

いつも無口で、暇があれば迷宮に一人でさまよって迷子になって倒れているらしい。

さすが方向音痴だな・・・・。

ただ、恐らくあいつは俺と少し似て一人でいることを好む。

だから、パーティとか組まないのだろう。

まあ。俺から言わせてみればいつも通りの雪ノ下雪乃だがな。

だが。キリトがそこまで変わって見えるのであれば、そうなのだろう。

俺はそのまま自分に戻り寝床に付こうとした時キリトが声をかけてきた。

 

「なあハチ、お前が今までどんな目に遭ってきたかは知らないし、お前が俺を友達と思っていないならそれでいい。」

「これだけ忘れないでほしい。それでも俺はお前を仲間だと友達だと思っているから・・。」

 

そんな言葉を俺は勝手にしろと言って振り返らずに部屋に戻って行った。

友達ね・・・。あの時奴もそんな事言ってたかね・・。

何故だか、ハチと呼ばれるとあいつを思い出してしまう。

もう終わった関係のはずなのに頭の中で出てきてしまう。

 

『ハチ、俺ァお前の事は信頼してる。だから今が無理ならそれでいい。いつかいいダチになれるといいな』

 

この世界にきてから俺は少し変わってしまったのだろうか。

現実では自分に言い聞かせてきたはずなのに、期待してしまったそれに俺がいた。

それがどんなに残酷なものであろうと、きっと俺はそれを求めてしまったのだろう。

ふと気が付けば、それは崩れ落ちていた。

だから再びあの日から俺は心に刻むのだ。そんな自分を戒めるために。

もう二度とあんな間違いをしないように。

それでもまたそんな事を期待してしまっている自分がまだ居た。

そしてそんな自分がそんな事をまた期待している自分が嫌いだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

作者side

 

屋根の上で寝転ぶシンジ、少し寂しそうに空を見ていたのは気のせいか・・。

サキサキカフェは屋根についている窓があり、そこから屋根の上に上がれるのであった。

寝込んでいる時、窓の方から音がした。そちらの方を向くと雪ノ下がいた。

 

「なんだ、お前かよ・・。夜更かしは美容の大敵だぞ?」

「あら、現実では私たちは寝ているも同然よ?」

「そう言えば、そうだったな・・。」

 

そう彼らはこの世界では、活動している。

確かに手足も動くし、口も動かすことができる。

でも、現実では恐らく病院でずっと寝ているのである。

 

「でも、キスして貰えれば、女は目を覚ますんじゃないのか?」

「もしもそうであるならすでに目覚めているわよ」

 

自信満々そうな笑みを浮かべている雪ノ下。

彼女は容姿端麗であり、プレーヤーから絶大な人気がある。

それはこの世界では女性プレーヤーが少ないのも一つの理由かもしれない。

しかし、現実でもそうであったと彼女が言っているならばそうなのだろう。

 

「貴方こそここで何しているのかしら?永眠はしっかりと取らないとだめよ?」

「勝手に人殺してんじゃねえよ・・・。」

「大丈夫よ。たとえ死んでも1秒ぐらいは忘れないから」

「うん、せめて葬式までは悲しんでてほしかったわ・・。月見てただけだ・・。」

「意外ね・・・。」

 

少し驚いた表情でシンジを見ていた雪ノ下。

 

「貴方、そういう情趣なんてあったのね?」

「うるせ・・。ほっとけ・・・。月見ていると心が浄化されるらしくてな?」

「確かにあなたの心にある頑固汚れも綺麗になるかもね・・。」

「お前に言われたくないわ・・。」

「・・・・・・・。」

「本当お前何しに来たんだよ・・。寝ているとき、幽霊と勘違いしそうなって切り倒しちまいそうなるから辞めろ」

「安心しなさい。返り討ちしてあげるから。」

「決闘に負けた奴がよく言うわ・・。」

 

ほんの数秒間だけだったがふたりの間に沈黙が流れる。

雪ノ下は俯きながら口を開いた。

 

「ねえ、何で貴方ってそんなに強い・・。いえ比企谷君も」

「偶然だ・・。比企谷も俺もお前が思う程強くないでえ・・。」

「嘘つき・・。自分で言うのもあれだけれど、この世界では強い方よ・・。」

「人の話を聞け・・。後さりげなくお前の自慢話ぶっこんで来るな・・。喧嘩売ってるのか・・。俺が言ってるのはレベルや武器、装備の事だ・・」

 

シンジは、一気に喋りすぎたのか一旦深呼吸をして再び話し出した。

 

「確かにお前らは強い。スキルの使いこなしとかはな・・。雪ノ下、お前人殺したことあるか・・・。」

 

口調が重々しくなりだした。

 

「あるわけないじゃない・・。」

「まあ、そういう事だよ。」

 

意味が分からない雪ノ下は少し首を傾げていた。

どういうことか説明を求めるも、シンジは自分で考えろと相手にせず横に寝転んだ。

 

「あと、俺も一つ聞いてええか?」

「何かしら?」

「お前何でわざわざギルド勧誘なんてらしくない事したんや?」

 

雪ノ下はしばらく黙り込んだ。

それに構う事なく中川は言葉をつづけた。

 

「お前は言ったよな・・。相手が助けを差し伸べたのであれば、手を差し伸べるって。」

「そうね、何ででしょうね?」

「あらら、ここに来て頭までやられちゃった負けの下さんや?」

「そうねあなたよりましよ、馬鹿川君・・。」

「でも本当にわからないのは事実よ・・・。私だってこんな事初めてだもの・・。」

「初めてね・・・?」

 

雪ノ下は空を再び見上げて呟いた。

 

「あの人を信じてみようかしら・・。」

 

雪ノ下の言うあの人とは誰かは分からなかった。

彼女の呼び方は誰々さんが多い。

例えば姉の陽乃には姉さんと呼んでいる。

全く見当がつかないシンジは頭に?を浮かべながら言った。

 

「あの人?誰や?」

「貴方は知らなくていいわよ・・・。」

 

雪ノ下side

 

昔私が幼ないころだったかしら?

私たちの家には護衛してくれる人たちが存在した。

姉さんと私は一括して一人の少年が護衛してくれていた。

年は聞いてないから、知らないのだけれど、そこそこ腕前らしい。

よく中川君と同じように屋根の上から月や星空を眺めていた。

 

「なあ、雪乃。お前友達いないのか?」

「要らない・・。あんな低能共と仲良くなるつもりはない」

「そうか・・・。でもな、もしもだ・・。もしも大切な人や仲間を見つけたら、大切にするんだぞ?」

「何でそれ私に言うの?」

「それはか・・・。そうだな・・・。それはまた今度教えてやるよ」

「それ言わないパターンね」

「いっ嫌、言うから俺は嘘はつかない・・。うんうん」

「説得力ゼロなんだけどね・・。」

「とっとりあえずだああ!!覚えておくことOK?」

 

そう言って職場に戻って行った。

その時はどういう事かは分からなかった。

でも多分今なら少し分かるのかもしれない・・。

だからあの時立ちはだかったのかもしれない。

多分彼らは無茶をするのではないか・・。

たとえ彼らは友達でなくても・・・。

やっぱり・・・。

 

 

私は知人が死ぬなんて耐えられないわ

 

 

作者side

 

あれから黙り込んでいた両者だった。

中川は読んでいた本を顔にかぶせながら寝転び話しかけた。

 

 

「なあ、雪ノ下?」

「ユキノ・・・。」

「はあ?」

「ここでは名前はタブーなのよ?常識を知りなさい」

「あんお前もな?自分も言われて嫌な事は言わないって教わらなかったのか?」

「そのセリフそのまま返してあげるわシンジ君」

「はいはい分かりました。ユキノさん」

「で、何かしら?」

「最近金ないんだよな?貸してくれへん?主にホテル代とか書道代とか」

「それ以上言うとここから消されるから辞めなさい・・。」

「落ちてこねえかな?赤い帽子被ったおっさんの世界みたいに」

「出てくるわけないでしょ、貴方なめているの?あかいおっさんだって自力飛んだりして手に入れているのよ」

「そう言われても飛べないし。後、家を探るシステム欲しいよな?」

「そんな無駄な事考えている暇あるなら、自分のお金ぐらい自分で稼いだらどうかしら」

「稼ぐね・・・。あっ、俺いい事思いついちゃったわ・・・?」

 

シンジがいい笑顔で言っているときはろくなことがない。

この時の彼はどSモードに入っている事が多い。

材木座の原稿を本人の無許可で2chにばらまいたり、川崎さんの恥ずかしい写真を見せて自分に物理的攻撃をさせないとか数えきれない程だった。

一番ひどいときは平塚先生の写真を加工及び合成して出会いサイトにさらした時はひどいものだった。

何せ、材木座でさえドン引きしたレベル。

それを知っている雪ノ下は若干引きながら言った。

 

「今度は何をやらかすつもりかしら?」

「いきなりドン引きすんなよ・・。それ以外と傷つくんやけど・・・。」

 

中川はいい笑顔で言った。

 

「店開くんや。奉仕屋 SAO支店をな?」




何か意見感想あればお願いします!!


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17話 会議は踊るされど進まず

なるべく比企谷らしく書こうとしてはいるんですが・・。
やっぱり難しいです・・。

P・S
SAO強さランキング(決闘した場合)

キリト=シンジ≧ハチマン=ほかの四強のつもりです!!

なってなかったら、すいません・・・。



会議は踊るされど進まず。1814年、ウィーン会議で集まった各国代表が音楽会などにうつつを抜かし、一向に議事が進行しない様子を風刺した言葉である。

その会議が進行しなかったのは、互いの利害が一致しなかったというのが最大の理由である。

人間は共通の目的を持っていたとしても、どうしても自分を中心に考えようとする。

自分が優位な状況に持っていこうとする。だから対立する。

それを繰り返してきたのが、歴史なのかもしれない。

そして現在俺の目の前で繰り広げられている状況も同じといえよう。

 

「今回の攻略はドラゴンナイツが主導すべきだ!!」

 

「いや、何を言う!!貴様らはすでに前回の攻略で主導していたではないか!!アインクラッド解放軍の番に決まっているだろうが!!」

 

「けっ大した成果を上げてない連中が何いうのやら」

 

「何だと!!」

 

目の前で口論している二大ギルド。

以前にも説明したと思うが、片方はディアベルのコスプレをしているリンド率いるドラゴンナイツ、もう片方は関西弁の人が率いて、雪ノ下や葉山が所属するアインクラッド解放軍。

喧嘩内容は、どちらが明日のボス攻略の指揮を取るのか・・。正直どうでもいい・・。まじで・・。早く帰りたいんですけど。シンジに至っては漫画読んでてアスナに沈められていた。

こうなったら、皆争っている間に俺はエスケイプ!!

 

「痛っ。」

 

俺はステルスヒッキーで気配を消し移動を開始しようとしたのだが、同時に足に痛みを感じた。

確認するために見下ろすと、何と・・。

思いっきり誰に足を踏みつけられていた。

そして踏みつけた本人を見ますと・・。

 

「ハチマン君?どこに行くのかな?」

 

うわあ、目の前に素敵な笑顔をしている阿修羅がいるじゃないですか!

勿論目は笑ってないけどな・・。

 

「いっいやあ、ちょっととっトイレに」

「トイレなんてないよ♪逃げるなら、刺すよ?それともユキノさんに報告しようかしら?」

 

そう言ってアスナは腰に差しているレイピアに手を当てた。

何で、俺のステルスヒッキーに気づいてるの・・。

怖いんだけど・・。後怖い。

とりあえず後で長時間の説教を避けるべく俺はすぐさま頭を下げ謝罪した。

 

「ごめんなさい。」

「分かれば、よろしい」

 

満足そうな笑みを浮かべるアスナ。

そんなに人の謝罪見て楽しいんですかね?

こうして俺は脱出失敗した。

ていうか何でこんな事になったんだ・・。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

日曜日 一週間の最後の日そう俺は認識しているが、調べてみると色んな説があるらしい。

旧約聖書では、神が天地の創造を六日間で終えて、七日目に休んだとされる日が土曜日であり、週の初めの日が日曜日であると書かれている。

つまり日曜日は昔は皆働いていたのだ。

だが、今は日曜日は安息日的な扱いらしい。

よって俺はベットで一日ゴロゴロする日なのだあああああ!!

しかし何も食べないわけにもいかないんだよな・・。

とりあえず、起き上がり台所擬きに向かう。

前話までいたサキサキカフェを出た俺は現在第20層の一軒家に住んでいる。いや賃貸に住んでいると言った方がいいだろう。

勿論、持ち主はシンジだ。シンジがどうやら一軒家を森の中に買ったらしく、部屋が何個か余っていた

そこで俺に自分の分の家賃を払う代わりに住んでいいと言ってくれた。まじで持つものはいい知り合いだな!!

とりあえず俺はベットから起き上がり、リビングに向かうのだ。

この建物は一階建てなのだが、意外と広い。何せ、3LDKだからな・・。

それも意外と家賃は高くない。一番いい所はこの場所はプレーヤーがいないらしい。

全くいないと言ったら語弊があるな。ここら辺は一体森で生い茂っているが、滅多にイベントが発生しないらしく、市街地からはかなり離れている為プレーヤーが近づくことはないらしい。

俺にとっては、ベストプレイスなのだ。何それ、俺クリアされるまでここに引き籠ってようかな。

よくこんな所見つけたな、あいつ。

部屋の扉を開くと、隣からも同じ音がした。

すると、かなり眠そうなシンジがいた。

そう言えば、こいつ昨日から調べものしてたもんな。

徹夜でやっていたとは、その社畜精神に敬礼。

と心で思いながら、会話がないと気まずい為俺は話しかけた。

 

「その顔からして徹夜で作業してたのか、シンジ」

「いやあ、昨日出版されてた単行本と漫画を読んでたら、朝が来とって・・。」

 

大きく背伸びしながらシンジは言った。

何でだろう、とりあえず俺の一瞬の感動返せ・・。

リビングに入る扉を俺は開いた。

 

「あっ、二人ともおはよう!!朝ごはんできてるから!!」

「すいません、間違えました・・・。」ガチャ

 

とりあえず、思いっきり扉を閉めた。

俺はこめかみを一度つかみ、深呼吸をした。

今のが、ギャルゲーならば、超ハッピーな展開なのだが・・。

これSAOだよね・・。RPGゲームなんだよな?そうだよね?

 

「なあ、シンジ。今俺の見間違えじゃなかったらアスナいなかったか?」

「いたな・・・。エプロンつけてたな。」

「なあ、ここって滅多に人来ないんだよな・・。」

「そのはずなんやが・・・。ゆっ夢やろ・・。俺たちは幻覚を見てるんや。もう一度開けば」

 

そう言ってもう一度開いた。

頼む!!この幻想ぶち壊してくれ!!

 

「ふふふふ、ねえ二人とも私を見て何で今扉閉めたのかな?」ゴゴゴゴゴゴ

 

扉を開いた先には、笑顔なはずなのに、後ろから黒いオーラが見える阿修羅がいた・・。

どうやら、俺たちの幻想はブチ壊れず、とんでもない悪魔を誕生させたのかもしれない・。

 

「い・い・わ・け・は?」

「「ないです・・。すっすいませんでした!!」」

 

俺達は悪魔に挑む手段がなく、土下座するしかなかった。

 

拝啓 茅場さんへ

 

どうかあなたのゲームにセーブデータをつけて下さい・・。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

あの後、30分の説教を俺たちは喰らった。

だが、これだけは言わせてもらいたい。

俺達、何か悪い事しましたか?

まあ、そんな事言ったら、30分コースどころか、3時間コースに突入しかねないから言わなかったが・・。

とりあえずアスナが用意した朝飯食べている。

 

「「まじか・・・。」」

「えっ、おっおいしくなかった・・。」

 

何でだろう、物凄く罪悪感を感じる。

その上目遣いやめてくれません・・。可愛すぎて勘違いしそうになるから・・。」

 

「ふえ?」

「ハチマン・・・。お前・・・。」

 

アスナは少し照れていて、シンジは俺を睨むように見ていた。

えっ、俺まさか声出てた・・。うわう、俺死んだな・・。

とりあえず、この微妙な空気を何とかするべく

 

「いっいや、うっ上手いじょ」

 

噛んだ・・・。こんな時噛んじゃった・・・。

すると、アスナとシンジは何故か笑ってた。

そんなに面白かったですか・・。

それよりこっちは聞きたい事があるわけだが・・。

 

「で、何でお前ここに居るわけ?ていうか何でここに俺たちがいるの知ってるんだよ・・。」

 

そうここは基本プレーヤーが寄り付かない。

ならば、俺たちがここにいることはバレないはずだ。

アスナは物凄く嬉しそうに『よく聞いてくれた』みたいな顔をしながら言った。

 

「あ、それね?アルゴさんが情報売ってくれたんだ。」

 

あの鼠野郎・・・。

口止めしておいたのに、あっさり売りやがった。

シンジに至っては、イライラ度が絶頂していた。

あっ、アルゴ死んだな・・。

 

「それで、何でここで朝飯作っている理由は?」

「ユキノさんとユイユイさんに君たちが無茶してないか見てくるようお願いされたの。朝ごはんはついでよ?ついで」

「あいつらがお前にお願い?」

 

意外な人物からの頼みにシンジは驚いていた。お前あの後、先帰ってたもんな・・。

俺はそこまで驚いていなかった。そして立ち去る際、ユキノとユイユイに言われたあの言葉を思い出した。

 

『ヒッキー、ユキノンと私残して死なないでね?約束だよ』

『ちゃんと首繋いで生きて帰ってきなさい。これは部長命令よ』

 

部長命令か・・・。破るわけにはいかないよな・・。

それに小町の顔を見るまで死ぬわけにはいかない!!

アスナは机を乗り出し顔を俺たちに近づけて言った。

 

「二人共心配してたよ。二人とも無茶するんじゃないかって」

「それだったら、もう確認できたんやろ?早く帰ってくれませんかね?」

「断ります!!」

 

びしっと俺達に指さしながら言った。

 

「二人には、攻略組に今日から復帰してもらいます!!」

「「だが断る」」

 

まあ、こうなるわな?

だってあいつ等絶対何か言ってくるだろ?

ほら、俺第一層から色々とやらかしたから・・。

 

「そもそも、俺たちがおらんくても、順調にやっているそうやないか?俺達が行く理由はあらへんはずや」

 

シンジは新聞を取り出し、それについての記事を指さしながら言った。

今、攻略組は何事もなく順調にクリアしているのだ。それに俺が加わるのは非常にまずい。

なぜなら・・・。

 

「俺は特にあいつらから嫌われてるんだぞ?むしろ攻略組が不安定になりかねない。それぐらいお前だって分かるだろ?」

 

そう言うと、少しシュンとなってしまったアスナ。

攻略と言うのは、ゆっくりとじっくりやるものだ。

急いで、無理してやってしまっては人が死にかねない。

よって攻略組に嫌われている俺をいきなり攻略組戻すのは悪手だと思うのだが・・。

普通に考えれば分かるだろ・・。

こいつは割と冷静な奴だと思っていたのだが・・。

それにだ・・。

 

「俺達を巻き込んでまでそんなに攻略を急ぐ理由なんてないだろ?」

「そうや、ゆっくりお前らで策を練ってやらんと死人が出るで?」

 

俺達がそれを言うと、びくっなったアスナは少し不機嫌そうに言った。

 

「貴方たちに関係ないわよ・・。それに」

 

今度は、アスナは笑顔(眼が笑ってない)で言った。

 

「もしも来なかったら、第8層の事言っちゃおうかな?」

「「是非とも喜んで行かせていただきます・・。」」

 

第8層の事気になるって?そいつは後程やるから待ってなさい・・。

 

結局、俺達男はアスナみたいな女に勝てるはずもなく攻略組復帰デビューが決まった。

[chapter:章タイトル]

で、今までに回想をご覧になれば分かると思うが、俺たちはアスナのお願い(脅迫)により参加することになった。

先ほどから会議が全く進まん・・。とりあえず、俺は一度正反対の席に座るユキノに目をやった。

ユキノも呆れた表情でこめかみを抑えて、首を横に振った。もうこうなったら気が済むまでやらせろって言った所か・・。

まあ、普通はそうなるよな。

正直、コイツ等の喧嘩に首突っ込めば、どうなるかは目に見えているが・・。

シンジも今は使い物にならないし・・。キリトは面倒くさそう顔をしてみているし・・。

ハヤトはもやっとボールの人を何とか抑えようとするも抑えられずか・・。

ここで攻略が止まっては意味がない。小町の為にも早く帰らないといけないしな。

 

「おい、ポンコツども?」

 

とりあえず、俺の中で恐らく皆ムカつくワードをピックアップしてみました!!てへ?

すると物凄い形相で両陣営が睨んできた。怖い恐い・・。

もやっとボールのおっさんが喧嘩腰で言ってきた。

 

「何や、『狂人』はん?何か文句でもあるんか?」

「いつまでくだらない事で喧嘩してんだよ?小学生かっつうの。時間の無駄なんだよ?分からないの?」

「なっ、喧嘩うってんのか?あんちゃん。そもそも何でお前みたいな奴が攻略組におんねん!!」

 

するとそれに便乗するように、周囲からも俺に対する罵声が響き渡る。

そうだ。こうすれば先ほどの喧嘩は解消される。

それにこれで出ていけとなれば、俺もサボタージュ!!

俺の考え通りに今度は出ていけコールをし出した。

さて後は帰ればいい。俺が立ち上がると

 

「少し黙ってくれるかしら?」

 

その一言が騒ぎを一瞬で抑えた。

そして俺の隣の席の人も物凄く不機嫌・・。

 

「でもユキノさんあいつが・・。」

「黙れと言ってるのが聞こえないのかしら?」

「・・・。」

 

うわあ、さすが氷の女王一瞬で黙らせた。

ていうかAFLの幹部が団長を黙らせるって・・。

もうポスト入れ替えた方がいいじゃねえの・・。

 

「貴方たちが不毛な喧嘩をいつまでもしているから彼に言われているのでしょ?」

「・・・。」

 

これ完全に切れてますね・・・。

背後から黒いオーラ出てるんだけど・・。

恐らく今まで溜りにたまったストレス一気に爆発した感じだな・・。

もやっとボール若干涙目になっているぞ。

ユキノは一旦深呼吸をして言った。

 

「今回の攻略の指揮は私がとります。そして補佐にリンドさん、お願いしていいかしら?

「え、ええ」

「明日、昼にここに集合してください。」

 

こうしてユキノの独断で攻略会議は終了した。

ちなみに先ほど喧嘩していた奴らは通夜かと思わせるほど顔色が悪かった。

シンジに関しては他界している模様だ。

後、アスナさんが笑っているのが怖いです まる

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

会議が終了した後、俺は近くのベンチでくつろいでいた。

シンジは、用事があるらしくどっかに行った。

恐らくアルゴをしばきに行ったんだろうが・・。

そう言えば明日パーティーどうしよう・・。

ユキノは勿論AFLで組むのだろうが・・。

キリトにでも頼むか・・。

するとキリトと黒人みたいな人がやってきた。

 

「あ、ハチマン居た」

「おう、お前が噂のハチマンか」

 

えっと。まじでどちら様?

 

「キリト、その人誰?」

「お前な・・・。第一層で助けてもらったんだぞ・・。」

 

第一層・・・・。助けて貰った・・・。

『回復するまで俺達が支えるぜ!!』

ああ、でっかい斧持っていたあの人か。

 

「悪い、忘れてたわ・・。あの時は助かった」

「いや、こっちの台詞だ。あの戦いはハチマンが奮闘おかげでもあるからな」

 

まじでいい人だわ・・。

 

「で、一体何の用だ?」

「いや、俺達と明日の攻略パーティー組まねえかってエギルがな」

「どうだ?俺たちと組まないか?」

「誘ってくれるのはありがたいんですが・・。」

 

するとエギルさんは察したような表情をするもののも

 

「『狂人』だろうが、うちは大歓迎だぜ?それにそんな事言っている奴なんてごくわずかだ?気にするな」

「そうだぜハチマン。これからのボス戦では連携も必要だ。」

 

いつもならこういう誘いには乗らない主義なのだが・・。

正直攻略ではパーティーを組まないとやっていけないのも事実。

まあキリトが一緒なのであれば仕方ないよな・・。

 

「じゃあ、よろしく頼むわ」

 

俺はエギルさんと握手を交わした。

明日ついに俺達は攻略に復帰するのであった。

 




次回 彼らは再び剣を握る。



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ご報告

このシリーズを打ち切ろうと思います。

原因は、苦情、クレームが来て作者のHPが0になったとか、浪人してしまい、やる気が失せたとかじゃありません。

俺ガイルの新刊がまだ出ないとか3期がまだでイラついているとかそういうわけではありません。

設定が書いているうちにグダグダになってしまったからです・・・。

途中から訳の分からないギャグを投入し、瞑想してしまっていました。

そしてつまらないなぁと感じた読者の方、すいませんでしたm(__)m

またここまで付き合って下さった読者の方、ありがとうございました。

 

しかし!!!

ここで打ち切りENDでは終われません!!!

よってやはり俺がSAOにいるのは間違っている。(改訂版)を投稿しようと思います!!

今まで、ありがとうございました。

そして新作を読んで下さる方はよろしくお願いします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

比企谷 「だってよ・・・。」

中川  「へええ・・・。」

桐ケ谷 「そうなんだ・・・。」

一同  「「「へええ~そうなんだ~~~」」」

中川  「じゃねえええええええええええよおおおおおおおおおお!!」グーパン

比企谷 「何でたあああ!!ぐふ・・・。」チーン

中川  「おい、何で!!俺達まだここに居るの?もうこのシリーズ随分前に締めたじゃん!!新シリーズ始めたじゃん!?何、『やっぱ、これまた再投稿しようかな』とか思っちゃったわけ?」

桐ケ谷 「まあまあ、落ち着けって!!ちょっとねえ・・・。」遠い目

中川  「何があったんだ・・・。」

比企谷 「これ」手紙

中川  「え?えっと運営・・・・・。ねえ、この運営って誰?もしかして希望の党から来ちゃった?」

桐ケ谷 「いや、違うだろ・・・?あいつら『排除』とか言ってるからね?俺たち実みたいな奴ら第一呼ぶわけないでしょ?よく読め!!」

中川  「あーー、本当だ。う『ピーーー』か」

桐ケ谷 「お前の目は節穴か!?ことえいぐらい見分け付けろよ!!ハーメルンの運営から遂に来ちゃったんだよ!!」

中川  「きっ来ちゃったのか・・・。」

比企谷 「そう、何か作者アンケートと字稼ぎしちゃって、う『ピー』に怒られたんだとよ」

桐ケ谷 「ほんと、これ以上運営に挑発しないで!!新シリーズ抹殺されちゃうからね!!お前ら」

中川  「何だよ・・。何でそんなんで怒られないといけないわけ・・・。」

桐ケ谷 「いや、そういうルールだから・・。」

比企谷 「知ってるか?問題は問題にしない限り問題にはならないんだ。」

桐ケ谷 「いや、問題になってるから怒られてるんだよ?分かってるの?名言を言った後のどや顔いらないから!!」

中川  「ルールルールうるせえな・・。ったく、ルールという固定概念に縛れているから主人公になれないんだよ・・。」

桐ケ谷 「ルールすら守れないろくでもないモブに言われたくない」

中川  「きぃ~り~とぉ~君?喧嘩売ってんのか?いいだろ完全決着と行こうじゃねえか」

桐ケ谷 「やれるものならやってみろよ?俺の二刀流で粉々にしてやるよ?」

比企谷 「はい、そこまで。もう充分稼げたから・・後は新シリーズの予告流しておくからよろしく」

一同  「って、反省してねえじゃねえか!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ソートアートオンライン略してSAO 1人の天才的ゲームデザイナーによって作られた世界初のVRMMORPG

2022年、ユーザーによるベータテストを経て、正式サービスが開始され、約1万人のユーザーは完全なる仮想空間

を謳歌していた。本来なら自らの体を動かし戦うというナーヴギアのシステムを最大限体感させるべくソードスキルという

必殺技とそれを扱うための無数の武器類が設定されている。また戦闘用以外のスキルも多数用意され、

ゲーム内で過ごすことができる。まさにゲーマーにとっても俺にとっても夢の桃源郷だった。

 

 

 

 

そのはずだった・・・。

 

「ログアウトボタンがない?」

 

「私の世界へようこそ」

 

1万人ログインしていたSAOは1人のゲームマスターいやマッドサイエンティスト茅場明彦によってただのゲームからデスゲームと化かした。

 

 

クリア条件は100層すべてクリア

 

HPが0となった瞬間は死を意味する

 

これはゲームであっても、遊びではない。

 

「これにてチュートリアルを終了する。健闘を祈る。」

 

選択肢は二つ

 

自らを強化し最前線にたち、ゲームクリアを目指す。

 

もしくは

 

圏内に留まりゲーム攻略を待つ。

 

 

「私は知人が死ぬなんて耐えられないわ」

 

「私とゆきのんだけ置いて死なないでね」

 

「回復するまで俺たちが支えるぜ」

 

「おいおい、この程度で死ぬのか?ハチマン」

 

「楽しかったぜ」

 

「俺は守れる力が欲しい。みんなを守れる力が」

 

「この世界では負けたくないの」

 

「みんなで生きて帰ろうね」

 

「こんな所で死ぬつもりか!!」

 

「八幡よ、我と共に立て!!」

 

「行くぞ、ハチ!!」

 

新約 やはり俺の青春ラブコメは間違っている。 SAO篇

 

こうして俺達のデスゲームは始まったのだ

 

 

 

 

 




はい、内容通り運営の方に怒られてしまい、こうやって投稿しなおしただけです。決して再開とかないからね?気になる方は新シリーズ是非見てくてください!!


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