比企谷八幡のボーダー記録(仮) (真桑)
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プロローグ

ただの衝動書きです。

何番煎じか分からないしツマラナイかもしれませんが良ければ読んでください。

黒トリガーについて少し考え直して書き直しました。
3つもあれば最強だけど能力のバランスを取るのが難しいため1つにしました。
これは最強レベルの黒トリガーとなる予定です。


新たに書き直すために再投稿となっています。
大人たちが無責任や対応がおかしいという声があったので密航させました。ここから続けていきたいと思います。


「あぁ……小町…母ちゃん……親父。何で……何でこうなっちまったんだよ……」

 

 

 

 

 

 

 

うちの家はそこそこのお金持ちだったらしく、ボーダーと呼ばれる人たちの金銭面の支援を少なからずしていた。

両親ともに一般人だったが城戸さんと忍田さんという知り合いがいたために知ることの出来たものだった。

初めはボーダーがどう言うものなのかも知らなかったが興味本位で両親に頼み込んで連れて行ってもらった。

当時はイジメにあっていた俺だったがここでなら強くなれるかもしれない。そして、何よりもトリガーを使っている姿がカッコ良かった。

 

だからたくさん訓練した。

強くなりたくて。

妹の小町を守れる様になりたくて。

だが、あの日。第一次大規模侵攻があった日。

俺の全てが変わった。

 

 

急な侵攻により俺は自分の家に向かった。

そして、そこで惨憺たる惨状を目の当たりにした。

そこには崩れた家があり、周りを見回せば死体だらけだった。

 

 

「あぁ……小町…母ちゃん……親父。何で……何でこうなっちまったんだよ‼︎」

 

 

「……八幡か?」

 

 

「!?……親父?……親父なのか!?」

 

 

俺はすぐさま声のした元へ向かう。

だが、そこで見たのは両親と妹の死にかけの状態だった。

 

 

「あぁ……あぁ……小町、母ちゃん、親父……ごめん。もっと早くに駆けつけられたら助けられたのに。本当にゴメン」

 

 

すると、妹の小町が笑顔で俺の顔を見てくる。

 

 

「……お…兄ちゃん泣いて…るの?それ、小町的にポイント…超低いん……だから」

 

 

ーーゴメン。小町。こんな弱いお兄ちゃんでゴメンな

 

 

「そうよ、八幡。……それと、今まであなたになにもしてあげられなくてごめんね。本当、ごめんね」

 

 

ーーそんなこと言うなよ。自分がもっと惨めになるから。

 

 

「そうだぞ。男なら泣くな。……本当にこんな日が来るならもっとお前と遊んだりして思い出を作っとけば良かったな」

 

 

ーーどうしたんだよ、親父。いつもみたく憎まれ口の1つでも言ってみろよ

 

 

何でこうなっちまったんだ。

俺は助けられる力をもってただろ。

どうして、大事な時に使えないんだ。

俺は何時まで経っても弱すぎる。

 

 

そんな負の思考の中で母ちゃんの声が聞こえてくる。

 

 

「……お父さん。八幡に託しましょう」

 

 

何言ってんだよ母ちゃん。何を託すって言うんだよ。

 

 

「……そうだな。…八幡。俺たちはずっとお前を見守り続けるからな。そして、強くなれ。大切な人を守れるように強くなるんだ」

 

 

「あぁ。あぁ‼︎わかった。絶対強くなって守れるようになるから‼︎」

 

 

必ず守ってみせるから。約束も大切なものも。

 

 

「お母さんからは少なくてもいいから信頼できる本物の友達を作りなさい。それと、私たちの元に生まれてきてくれてありがとう、八幡」

 

 

「わかった。今の俺じゃあ難しいかもしれないけど作ってみせるよ。それに、俺も母ちゃんの元に生まれてよかったよ」

 

 

出来るかわからないけど、たくさん努力はするから。

 

 

「……私からはお兄ちゃんのお嫁さん候補が見てみたいかな?あっ‼︎これ小町的にポイント高い」

 

 

「最後のは余計だよ。でも、いつかはキチンと見せてやるからな。お前の驚いた表情が見れなくなるとかなり寂しいな」

 

 

今まで俺の唯一の支えであってくれてありがとう。小町がいてくれなかったら生きてるかも分からなかったぜ。

 

 

「八幡。最期の最後だがお前に俺らの全てを託す。俺たち3人とも何時でも見守っててやるからな」

 

 

親父の身体から黒いネックレスが生まれると共に親父の身体が燃え尽きた灰のように白くなっていき崩れ去る。

それを見ていた母ちゃんと小町は顔を合わせ涙を流しながら微笑む。

 

 

「「八幡(お兄ちゃん)、じゃあね」」

 

 

「じゃあな。本当にありがとう。みんな、ありがとう。俺のこと何時までも見守っててくれよな」

 

 

 

ドンッ‼︎

 

 

鈍い音ともに近くの瓦礫の下からモールモッドがでてくる。そして、モールモッドを睨みつける。

 

 

「お前らさえ来なければ。殺して殺して殺し尽くしてやる‼︎」

 

 

心の底から湧き出てくるドス黒い感情が俺の身体をまた動かし始める。俺は親父……みんなから託された黒トリガーを起動させる。

 

 

「ーーーー、起動」

 

 

「消え失せろ」

 

 

瞬間的に辺りが輝くとそこにはもうモールモッドの姿は消えて無くなっていた。

 

 

「ここにいるのは1匹たりとも逃がしはしない」

 

 

 

その後ことは殆ど覚えていない。

気が付いた時には瓦礫の上で雨に打たれている状態だった。悲しいはずなのに、悔しいはずなのに、怒っているはずなのに、涙も怒るという感情さえも今はもう出てこない。

 

 

「強く……強くならなきゃな。約束もあるし何よりも今回侵攻してきた奴らの国を見つけ出し滅ぼしてやるよ」

 

 

俺が新たな決意をしたとき1人の男が後ろから声を掛けてくる。

 

 

「比企谷。無事だったみたいだな。ご家族の方は?」

 

 

「忍田さん。……両親も妹もみな死にました。これを残して」

 

 

俺はその男……忍田さんを見ながら全ての黒トリガーを見せる。忍田さんは「……そうか」とだけ言いそれ以降は何も言わなかった。

大規模侵攻が終わり俺は忍田さんとともに城戸さんたちが集まっている場所へ戻る。

 

 

「……忍田さん。俺これからもっと強くなるって決めました。両親との約束の通り今後出来るかもしれない大切なものを守ることができるように。

だから俺……近界遠征(ネイバーフット)に行こうと思います」

 

 

急に忍田さんが立ち止まり、心配していて怒っているような表情でこちらに向いてくる。

 

 

「近界遠征だと!?何のためにだ‼︎強くなるならこちらに残ったままでも良いはずだ。自分の命を危険に晒すような真似など今はしなくていいだろ‼︎」

 

 

「……確かにそうかもしれません。ですが、俺だけが生き残りました。だからこの命は大切にしたい気持ちはもちろんあります。それでも、俺は命を賭けてこそさらなる高みへといけるし、何よりも俺は近界側の闘い方やサイドエフェクトを使った戦略をさらに磨きをかけることができると思っているからです。

それといくら言われようと俺の意思はもう変わりません」

 

 

それでも忍田さんは認めてくれない。

 

 

「……比企谷。今お前は家族を失って冷静な判断ができていない。悲しむ事はいい。尊ぶこともいい。だが、自暴自棄な考えだけはするな。少し時間をおいてよく考えるといい」

 

 

 

「………はい。わかりました。よく考えてみます」

 

 

「そうか。比企谷本部へ向かうぞ」

 

 

「はい」

 

 

そうして、俺と忍田さんは城戸さんや林藤さんたちのいる本部へ向かった。

 

 

 

 

〜〜数ヶ月後〜〜

 

 

ボーダーが表の組織として出来た。

城戸さんはボーダートップの司令官に。

忍田さんはNo.2の本部部長に。

林藤さんは支部を作りそこの支部長になった。

旧ボーダーの小南や迅さん、レイジさんは支部に移るようだ。だが、俺は本部に残った。俺は俺の目標の為に。

そして、表の組織となってすぐに3人が入ってきた。

元ラガーマンの司令にして外務担当の唐沢さん。

技術者の鬼怒田さん。

メディア系対策の根付さん。

この3人ともそのその手に関してのエリートだった。

この人たちの協力の元に隊員たちを募集して最初に4人の人たちが入ってきた。

 

忍田さんの弟子で俺の弟弟子のアタッカーの太刀川慶さん。

エンジニアの冬島慎次さん。

高校生に見えない高校生、アタッカーの風間さん。

エンジニアと協力してスナイパー系トリガーを作ってスナイパーとなるらしい東春秋さん。

更にその数ヶ月後には

爽やかイケメン系にして小南の従姉弟、嵐山准さん。

アタッカーの柿崎国治さん

復讐したいよ、ネイバー許さない、シスコンにして仲良くなった同い年の三輪秀次。

太刀川さんの幼馴染にして綺麗系の頭脳派、月見蓮さん。

忍田本部長のサポート、本部長補佐にしてアタッカーの沢村響子さん。

計12人の人たちが入ってきた。

みんないい人たちばかりで心地のいい空間となっていった。だが、同時に怖かった。あの時の気持ちを忘れて生温い空間に居座ってしまったらどうなってしまうのか。

只々怖かった。

だから、俺は城戸さん、忍田さん、林藤さんに手紙を残してその日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー近界へと密航した。

 

 

強くなることを誓って。本物を求めて。

もう失いたくないから。もう見ているだけなんて懲り懲りだ。玄界で強くなるには限界がある。強くなるには近界(世界)を見なくてはならない。箱の中の強さよりも箱の外の強さを見て感じて教わりたいから。

例え、忍田さんたちに怒られても小南に殴られたとしてもこの密航に後悔もない。だから、俺は必ず強くなる。




駄文ですが読んで頂ければ幸いです。

つまらないのなら何処がダメだとか言ってもらえると助かります。
※但し、作者は豆腐メンタルです


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帰還と交渉

皆さん!!チョーお久しぶりです!!


待ってましたか?待ってませんよね(自己完結)


取り敢えず2話目書きました。書き直し前と比べるとお気に入り登録が半分ぐらい減ったからといってやる気を無くした訳ではありません。たぶん。


それと一応ヒロインは何名かは決まってます!!
面倒だけど、アンケートも取ろうと思っていますのでよろしくお願いします。


駄文で良ければ読んでください。


※作者は豆腐メンタルです。


俺は約2年振りの三門市へと帰って来た。

正直、ここは楽しい思い出も多いがそれを塗りつぶす程の嫌な思い出がある。あの大規模侵攻だ。

あの大規模侵攻で家族が死んで、親父が(ブラック)トリガーへと変わったあの日。

どれほど自分を恨んだか、呪ったかわからない。

あの出来事があったからこそ、俺は密航へと至ったのだから。

そして、様々なことがあった2年間の近界遠征(ネイバーフット)。ここでも、俺は更に自分を恨み、呪った出来事があり、全ての考え方を変えさせられた時もあった。

だが、この人生の全てが俺を構築して創り上げてきたもの。 故に、過去を受け入れ、業を背負った。

例え、その業が俺の身を焼き尽くそうとも蝕もうとも背負い続ける覚悟をした。

「にゃ〜」

 

そんな思い出と感傷の深みに嵌っていた所で間延びだ声が俺の頭の上で鳴り響く。

今、「にゃ〜」と鳴いて俺の頭の上でアホ毛をムシャムシャ齧っている生物が自律ネコ型トリオン兵のカマクラである。

言葉はネコと変わらない言語だが、俺の戦闘解析、弱点の割り出し、トレーニングメニューの制作、ハッキング、健康管理などハイスペックな機能が備わっている。

それに、なんと無くだがこいつの言っていることも理解出来るようにいつの間にかなっていたしな。

そして、この結果は全てこのカマクラを作った近界で会ったネイバー天才の所へとデータが行くようにもなっている。

 

「そうだな……そろそろ行くか」

 

俺はそう言ってボーダー本部へと向かった。

現在は12月の夜7時。この時間なら周りは暗いため、気付かれずに屋上へと登って進入出来る。

そうして、屋上へと来た俺は自分のノートパソコンからカマクラにハッキングさせて、監視カメラのみを掌握する。

城戸司令は司令室、忍田さんは本部長室に居て、しかも幸運な事に林藤さんもちょうどいる。

俺は、ノートパソコンを見ながら見つからないように司令室へと向かう。

司令室前に着き、無言のまま入室する。

こちらを一瞬だが驚いた表情で見た城戸司令だったが、すぐさまいつも通りの無表情に近い状態へと戻る。

 

「………お久しぶりですね、城戸司令」

 

「……………何をしに戻ってきた、比企谷」

 

「送った手紙に書いた通り俺が、最重要機密違反の密航をした理由を告げに来たんですよ。決別するにしても、またボーダーへと戻ることになるとしてもこれだけは言っておきたかったので。……こういうことを言える立場じゃありませんが、そうゆう理由で来たので忍田さんと林藤さんを呼んでもらえませんか?今、2人とも本部長室にいるので」

 

少し考えた様なそぶりをした後、司令室に備え付けの電話を掛けて呼び出す。そして、数分した後目的の2人が入って来た。

 

「比企谷!?」

 

「よぉ、比企谷」

 

かなり驚いた様子の忍田さんと特に驚いたということも無く、こうなることを知っていたかの様な林藤さん。

これに驚かないということは迅さんのサイドエフェクトの未来予知で聞かされていたことなのだろう。

 

「とてもお久しぶりですね、城戸さん、忍田さん、林藤さん。集まってもらったのは他でもありません。2年前の密航の事についてです」

 

「………取り敢えず話だけは聞いておこう」

 

「「………」」

 

3人の様子を伺い、話し始める。

 

 

ーー 2年前・回想 IN ーー

 

俺は家族が亡くなってから、強くなろうと改めて思いボーダーでやっていこうと決めた。

そして、ボーダーが表立った組織となり1期生となる太刀川さんや風間さん、三輪などが入って来た。

まだ、最初の頃は心に傷を負った状態だったが日々が経つにつれて新たな仲間との毎日が楽しくて仕方なかった。

そんな頃にある夢を見始めた。

 

その夢を見たばかりの頃は、何も無い真っ暗な空間で俺を怨む様な声だけが聞こえてきた。

 

 

「何故お前だけが……」「何で私達が……」「何で私を1人にするの?……」

 

 

その声は確かに親父や母ちゃん、小町のものだった。

だから、俺は思った。これは俺が背負うべき業であり罪なのだと。守ることが出来なかった俺に対する怨念なのだろうと。

それが、日を追うごとにさらなる罵しりや怨み言が増していった。そのうちに3人の姿も見える様になってきた。

毎日毎日それが続いていき、同時中1になった俺はどんどん精神的に追い込まれていった。

それでも、まだ業だと罪だと思い続けて踏ん張っていた。

その分睡眠時間はどんどん減っていき、身体も精神も極限状態まできていた。

そして、俺が密航した前日。

俺は、少しだけでも睡眠時間を取ろうと思って眠りに入った。

その日の夢は今までと違っていた。

それは、あの大規模侵攻の日の再現を見せられ、死ぬところを襲われているところを見せられ続けて罪悪感で押し潰されそうになったところで、俺の目の前に3人が現れた。

その3人は今までと違い血塗れの状態で現れた。

そして、俺に怨みを晴らすかの様に何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も………俺は殺され続けた。

これは俺が見せた作り物の罪悪感から逃れたいために作り上げた幻だったとしても俺には耐えられなかった。

 

そして、完全に崩壊した精神の中で考え続けた。

 

ーー何がいけなかった?

 

ーー何故俺はあんなに弱かった?

 

ーー何でもっと急がなかった?

 

ーー何で侵攻が分かっていて守れなかった?

 

何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で……本当に何でだ?

 

 

…………あぁ、そうか。

俺は弱った。俺のせいで確かに死んだ。

だが、一番悪いのは?

もちろん、あの時に侵攻してきたネイバー共だろ?

そうだ。俺には、親父が遺してくれたものもあるじゃないか。なら、彼奴らに復讐をすれば良いだけじゃないか。

そうだ、そうしよう。

 

 

俺は目を覚ましてから手紙を書いて、その後に密航した。

 

 

 

ーー 2年前・回想 OUT ーー

 

 

 

「俺はもうあの時には冷静な判断を下せるほどのキャパが残っていませんでした。目的に盲目となって周りが見えていませんでした。これが2年前のあらましです」

 

 

司令室の空気が重くなっている。

 

 

「この話をあなたがたに話しました。そして、俺は再びボーダーに戻る為に戻って来たました。上層部であり旧ボーダーから俺を知るあなた方の返事を下さい」

 

 

その重苦しい空気の中3人に問いかける。

 

 

「……比企谷。私の嫌いなものは何だ?」

 

 

やはり最初に反応を見せたのは城戸司令だ。

 

 

「ルールを守れない人間です。ルールを守れない人間はこの組織には必要のないものだと教わりました」

 

 

「そうだ。だから、私からの返答はそのまま返そう。私の組織にルールを守れない人間は必要ない」

 

 

「っ!?確かに比企谷はルールを破りました。ですが、比企谷は旧ボーダー時代からの隊員であり、仲間であり、私達を昔から支援してくれた比企谷さんたちの遺してくれた息子ですよ!!それを追い出すと言うんですか!?」

 

 

城戸司令からの返答は予想内のものだ。

忍田本部長からのそこまで想われているとは思ってもみなかったが。

 

 

「比企谷。そこまで余裕な表情を見せてるんだからまだ何かしらあるんだろ?それを見せてくれ」

 

 

ここまで一切口を開かなかった林藤支部長が口を開く。

てか、そこまで余裕な表情してたか?普通に無表情に近い状態にしてたと思ったんだけどな。あっ。慌ててないから余裕に見えたのか。

 

 

「わかりました。城戸司令。俺もタダで戻らせてくれとは言いません。そのための土産を持ってきています」

 

 

「………見せてみろ」

 

 

「まず初めに、乱星国家や玄界(ミデン)であるこの星からまだかなり遠くにある惑星国家や城塞国家などの新たなトリガー数十個です。それに、ここに来るトリオン兵以外の未知のトリオン兵の情報や軍事国家などの戦力やトリガー情報なども持っています。ただ、情報に関してはその時(・・・)が来なければ教えるつもりはありません。下手に教えて寝首を掻かれても嫌ですから」

 

 

「これだけの土産も持ち帰ってきています。比企谷を戻すのには十分なものだと言えます。城戸さん」

 

 

「俺も賛成ですね。比企谷は2年前でもこのボーダーで最強クラスのトリガー使いだった。更に、2年間も向こうに居たからもっと強くなっているでしょう。比企谷の戦力もこちらに加わる。かなり好条件だと思いますよ」

 

 

「………」

 

 

忍田本部長も林藤支部長も俺が戻ることには賛成のようだが肝心の城戸司令が返事をしない。どんな組織でも、トップの許可無く組織に入れることなど有りはしないのだから。

 

 

「………まだ無理というのなら、これが最後のこちらから出せるものです。俺の持つ(ブラック)トリガーが最後の土産です」

 

 

「っ!?」

 

 

「黒トリガーだと!?」

 

 

「………」

 

 

三者三様の驚き方を見せる。

 

 

「ええ、そうです。黒トリガーですよ。ただし、こちらも能力を見せるつもりはありません。嘘だと思っても構いませんが、これは本当の事ですので。もし、ここまで言っても決別だと言うのならそれでもいいです。ですが、俺は簡単に人類に牙を向けますよ」

 

 

俺は元ボーダーと言うだけで人類を守るボーダーではない。ここで決別なら俺は俺の為だけに人類へと牙を向ける。例え、友と殺し合いをする事になっても師と殺し合いになってもね。もし、家族が生きていたとしても戦う。

それが俺の覚悟だ。向こうでは甘い考えなど持っていては生き残れない。戦場では、相手の人質を取り、命を取り、惑星すらも奪う。血塗られた俺の手は元には戻ることは絶対にありえないのだから。

 

 

「もう一度聞きます。俺を戻しますか?それとも追い出しますか?」

 

 

数十秒か数分かの長い様な短い様な沈黙がこの場をしめる。

 

 

「……わかった。ボーダーに戻ることを許そう。ただし、こちらの監視下にいてもらい、比企谷、お前には上層部へと所属してもらう」

 

 

頑固な城戸司令だったが、やはり折れてくれたか。

まぁ、さっきのをただの脅しととったか、本気ととったかはこちらには関係のないことだ。

 

 

「わかりました。でしたら、俺は戦場で培った人を見る目と近界での様々な情報収集をメインとさせてもらいます。……まぁ、もう俺以外に裏切り者となりそうな奴がいますがね」

 

 

そう言って司令室を退室する。

最後の言葉は聞こえない様に言ったが、俺は知っていた。

既に、裏切り者となりそうな奴がいることを。

俺は、ずっとではないが故郷である地球に偵察用トリオン兵などで様子は伺っていた。そこで、トリガーを一般に渡している姿を見てしまった。まぁ、そいつらがどうなろうと知ったことじゃないので見て見ぬふりだ。

俺と俺の大切なものが傷つかなければどうでもいい。

それにしても、明日は憂鬱だな。

桐絵や三輪なんかと会うのは特に。

一発ぐらい殴られる覚悟はしとかなくては。

そういえば、林藤支部長が俺は強いだの何だの言ってたが俺は強くなんてない。

俺はまだ弱すぎる。

だから、力がいる。知恵がいる。

俺には足りないものが多すぎる。

だから、俺は

 

 

「全てを食い尽くす」

 

 




本当に駄文で申し訳ない。

誤字脱字も多かったと思います。
ホント!!すみません。

これからも投稿していくのでよろしくお願いします


あと、アンケートもよろしくお願いします。


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