ノイン ヘルデン(Neun Helden) (オピス)
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始まり
MMORPG-ユグドラシルがサービス終了の日を迎えていた。その時に、ギルドアインズ・ウール・ゴウンのギルドマスター-モモンガは円卓の間にいた。
「それじゃ、モモンガさんまたどこかで」
ヘロヘロがそう言ってログアウトした後彼は1人円卓の間にいた。さっきまでヘロヘロが座っていた椅子を見ながら
「ヘロヘロさんは、明日の仕事や疲労がたまっていたから無理に引き止められないな。ここからは誰も来ないと思うし、どうしようか。何か最後にふさわしいことができればいいんだけどな」
そこでモモンガはふっと思い出した。
「確か、アイテムの中に花火とかいうのがあったな」
モモンガつまり、鈴木悟のいるリアルでは大気汚染がひどく人口心肺を使わないとまともに生活できない環境なので花火を見る機会がなかった。そのため、思い入れのあるこのゲームの最後に見ておきたいと思い花火のアイテムの準備を始めた。この花火のアイテムは何かイベントごとで使われるが人間の街なので異形種は入ることができなく見ていない。
それと、これで最後なので普段装備できないようなアイテムも装備したいという思いもあり宝物庫の奥にあるワールド・アイテムをいくつか持ち出した。途中リングを全て外し忘れそうになったが、(化身/アヴァターラ)に襲われないで済んだ。
(最後なのでこれぐらいの我儘は大丈夫ですよね)
そんなことを思いながら、宝物庫を後にする。
リングオブアインズ・ウール・ゴウンで地上まで転移して、あたり一面は毒の沼地なので超位魔法〈天変改変/ザ・クリエイション〉を使いナザリックがあるワールドを砂漠にした。そこに花火を打つ上げるアイテムを辺りに設置した。
「本当は誰かと一緒に最後いれたらよかったな」
一応全員にメ―ルを送ったのだがほとんどの人がリアルで忙しくヘロヘロさんを含めて数人来たが疲れていて呼び止めようとは、思わなかった。この結果は予想していたとしても少し落ち込んでいた。
「もうすぐ24時になるので打ち上げるか」
そう言い、花火を発射させた。
「おー、花火はこんな綺麗なものだったんですね」
と、この場所に仲間がいないことを残念に思いながらそんなことを言った。
(自分がもう少しリーダーみたいなことをしていれば結果は変わったのかな)
そんなことを考えている間にゲーム終了の時間を迎えた。
「え‥。」
自分はログアウトしていつもの自分の部屋の天井が見えるはずが、そこには夜空が広がっていた。よく見るとその場所は地上300mのところだった。
***************************************
花火を見ていて気がついたらそこは地上300mだった。モモンガは何が起きたのかわからなかったが〈飛行《フライ》〉を使って空中で動きを止めた。
「ここはどこだ?」
自分はユグドラシルをプレイしていて、最終日花火を打ち上げていて気が付いたら地上300メートルの位置にいた。
(これはいったいどういうことだ。自分の姿はユグドラシルの時のものだけどHPやコンソールが表示されなくなっているしGMコールを試してみたが意味はなかった。どうなっているんだ、まずは周りの様子を見て判断しよう)
あたり一面人が最近まで住んでいた痕跡があったが誰も住んでいない廃墟が広がっていた。よく見ると人の骨などがあったり、スケルトンや魂喰い(ソウルイーター)の低位や中位のアンデットがいた。自分のスキル〈死の祝福〉でそのような雑魚のアンデットしかいないことを確認した。
ここはユグドラシルではこのような廃れた街は存在していなかったことからある可能性を考えていた
(ふーむ。ユグドラシルからどこか異世界などの別のところに飛ばされたのかということか?でも、これは自分だけなのかそれか自分以外のプレイヤーもいるのだろうか。もし、この世界独自のモンスターや敵対してくるプレイヤーがいて、それが初見なら負けるかもしれないからな)
モモンガは1回目の勝率はそんなに高くはないが2回目以降に勝つ戦いをしていたので初見は格下か同等の相手でしか勝てない。モモンガの強さは中の中なので上はいくらでもいる。それに、ここが異世界だと言いながらあまり現実的に思えず冷静にいたことに違和感も感じていた。それと、ユグドラシルでは決してなかった感覚があることに気づいた。MMO-RPGではプレイヤーには感覚がないようにしなければならない法律があるからだ。
(これからどのように動くのにも情報がいる。どのような制限があるのかわからないから慎重にしないと、どんなことになるのか怖いしな)
そのようなことを考えていると、スキル〈死の祝福〉に変な反応があった。
「ん。レベルがそんなに高くないが特殊な反応のアンデッドがいるのか」
興味本位でその反応があった場所に〈飛行/フライ〉で向かう。
(相手から何らかの情報を得られればいい。アンデッドなら自分の今の姿を見せても襲われないと思うし、相手の強さが自分よりも強い可能性も考えて、逃げる手段もかんがえておかないとな)
そうしている間に、モモンガは〈飛行/フライ〉で街の外に出てきて謎のアンデッド見つけ声をかけようとしたが、相手も自分を発見したみたいで急いで逃げた。相手を逃がさないようにすかさず回り込んだ。
「少し話が聞きたいだけで、危害を加えるつもちはない。だから質問に答えてもらいたい。いったいここはどこなんだ?」
そうすると相手の金髪の10才ぐらいの特殊な吸血鬼の少女は怯えがらも返答した。
「ここは法国という国の1つの都市です」
そうすると、突然声をかけられた。
「そこのアンデッドたち何をしているのだ」
モモンガは声がした方を見ると変な4人組の集団がいた。
ここまで読んでいただきありがとうございます。少しでもこの作品に興味をもっていただければ幸いです。
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邂逅
モモンガが転移した場所からはるか遠く何もない更地に一匹の龍が人間種などが使うのは無理な巨大な剣を守るかのようにそこにいた。その剣はこの世界で作られたものではなく、あるギルドのギルド武器がそこには存在していた。
「ん。また何者かが現れたのか?ここ最近のも含めると4人目か。今回のぷれいやーは八欲王側か六大神側なのか、果たしてそちらなのだろう」
その龍の名は白金の竜王(プラチナム・ドラゴンロード)のツァインドルクス=ヴァイシオン。八欲王と一緒に転移してきたNPCをある人物と共に倒したことがある龍である。
この龍は感知に優れており、モモンガが転移してきたことに気づいていた。だが、何をするわけでもなく、これからどのように動くのかただ観察していた。
昔一緒に戦った人物のことを思い浮かべてある決意をしていた。
そこにある人物が近づいてきた。
「久しぶりじゃの。ツアーよ」
「誰かと思ったら、リグリットじゃないか。こんなところに来たということはいったい何か用なのかい」
「何の用かはお主も気づいているじゃろ。また、何人か転移してきた。そいつらがどちら側のやつか、見てもらいたい」
「そんなことを言いつつ、ある3人と接触しているでしょ。どうだったの?」
「どちらとも言い難いとしか言えないのぉ。まぁ、昔と同じように頼ってしまうのは申し訳ないのじゃがもしもの時は頼む。」
「言われなくてその時はどうにかするよ。あいつの気持ちを無駄にはしたくないからね。」
そんなことを話して、2人はモモンガたちを試そうと色々と対策を立てていた。
×××××××××××××
その頃、モモンガは面倒ごとに巻き込まれていた。声のした方を見て、その人物の装備品を確認して思った。
(まあ、これぐらいの装備なら倒される前に逃げることができるだろう)
話しかけてきた人物は黒い鎧をまとった男性でヘルムで顔は見えない。
他の人は、スタッフを持った貴族が着そうな豪華な服を着ていて金髪のロングの二十歳ぐらいの女性、斧を背負って防具は最低限守るだけな身長が3mはありそうなは屈強な30歳手前ぐらいの大男、全身ほとんどを聖遺物級(レリック)にしている幼さが少し残った高校生ぐらいのエルフの女性がいた。
その中で、4つの剣を後ろに浮かしている黒騎士がこちらに話しかけてきた。
「別に俺たちは、君たちがここで何をしていたのか聞きたいだけだ」
そんなことを言いつつ殺気を放ってきた。この世界はこんなやつしかいないのか、これじゃ先が思いやられるなと思いつつ、冷静に対処していこうと行動方針を決めていた。
「私は魔術詠唱者(マジック・キャスター)で、転移に失敗してこの辺りに飛ばされてここがどこなのかそこの吸血鬼の少女に聞こうと思ってここにいただけですよ。」
「転移?その装備品の凄さからもしかして思ったけど、それってユグドラシルから!?」
と女性のエルフが驚きながら言った。それを聞いた人たちは、警戒度をより強くした。
(ユグドラシルだと!もしかしてこの人たちも。それにこのエルフの女性どこかで見たような気がするんだが…)
どこかで確実にあっているような気がするのだが、思い出せないでいた。モモンガはそんなことを考えながら答えた。
「ということは私と同じく知らないうちにこの世界に来たということですか?それでここはどこかなど色々なことを知っているのですか?」
「それはボクたちにもわからない。けどユグドラシルで出来たことはできるけど、ついていない職業のことをしようとすることができないぐらいかな」
「あっ」
そんなみっともなく大声を出してししまって恥ずかしくなり、急いで手で口をおおった。手には、皮がないのだから声を遮ることができるかわからないが。
「すみません、急に大声を出してしまって。ちょっとした質問なのですが、もしかしてあなたは明美さんですか?」
「えっ、なんでボクの名前を知っているんですか?どこかで会いましたか」
「あなたのお姉さんと同じギルドのアインズ・ウール・ゴウンの者です。それに、私とも何回か会っていると思うのですが」
と自分の考えがあっているのか少し不安そうに言った。そしたらエルフの女性が何か思い出したように答えた。
「もしかしてモモンガさんですか!!他のメンバーの人はここにはいないんですか?」
「最終日に何人かログインしてくれた人はいましたが、時間が来るまで残ってくれた人はいなかったけど、こちらに来ていて欲しいと思っています。そちらは明美さん以外いるのですか」
「こちらはボク以外後2人います。それでそちらの吸血鬼の少女は誰ですか?」
「ここであったばかりなので知りません。あなたは何という名前ですか。それとここで何をしていたのですか」
「キーノ。キーノ・ファスリス・インベルン... です。この街に来た時の記憶はありますがそれ以降のことは... わからないです」
「その話はあとで詳しく聞くとして、オレはまず最初に」
そう話して少し間をあけてと黒騎士が明美に尋ねていた。
「アケミさん、そのアンデッドはあなたの知り合いなんですか」
「知り合いというか、お姉ちゃんと同じギルドで何回か顔を合わせて話したぐらいだよ。でも、お姉ちゃんから話を聞いたかぎり信頼できると思う」
「アンデッドなのにこちらに襲いかからないし大丈夫か。それでこのモモンガさんだっけ、彼はこちらに協力してくれるだろうか?」
「うーん。たぶんこちらに協力してくれると思うし、めちゃくちゃ強いはずだから戦力的にも申し分ないとはずだよ。それに、ユグドラシルで上位ギルドのギルドマスターだからいくつか便利なアイテム持っていると思うし」
それを聞くと黒騎士がびっくりして問いかけた。
「先の話が本当だと魔神よりも確実に強いということ?」
「相性が悪くなければね」
という話を聞いてモモンガは少し不安に思った。
(自分はユグドラシルでは中の中ぐらいの強さだし、経験値を消費する方法を用いても上の中ぐらいの強さしかないから不安なんだよな。でも、ギルメンの妹の前だしカッコつけたいよな。はぁ、強い敵が来たらどうしよう)
と考えていたら、黒騎士が話しかけてきた。
「こんなことを頼むのはどうかと思うのですが、オレたちに協力してくれませんか?」
「協力ですか?一体何をしているのですか」
「それは各地で暴れている魔神の討伐だよ」
「そんなことをするメリットがないように思えます。それなら明美さんたちで十分ではないですか?」
「他のプレイヤーもこちらに来ているので、できる限り戦力は増やしたいんですよ。ボクたちは最高でも80レベルだからね。それに、向こうの世界では見ることができなかった景色なども楽しむことができる場所を紹介することもできますし、どうですか?」
「でも、異形種ですよ。ほかの皆さんは大丈夫なのですか」
「それは心配には及びません。異形種の仲間もいますから」
「仕方がありませんね。それでは皆さんに協力しましょう」
「ありがとうございます」
と安堵したように黒騎士が言ったそして、その仲間たちもその話を聞いてある程度は警戒心を薄めた。
「では、自己紹介をしましょう。オレは戦士のブライド」
「ワタシは魔術詠唱者(マジック・キャスター)のアイラよ」
「戦士のガルフ・スリンだ」
「あと、向こうの方にボクたちの仲間が2人いるよ。今メッセージでこっちに来ても大丈夫と伝えますね」
しばらくするとその方角からバードマンが来た。それと、自分たちの後ろから人間の女性が現れた。
(1人がバードマンでもう一方が普通の女性?バードマンはペロロンチーノさんに比べれば装備品が1ランク以上下だな。女性の方は防具が最小限なところを見ると忍かな)
と思いつつ2人がどの程度の強さなのかを観察していた。
「2人はもしもの時のために隠れていてもらいました。このアンデッドはモモンガさんです。信頼できる人物です」
「私はバードマンのキシアね。よろしくね。それでそっちの吸血鬼については一切知らないのだけど一体何?」
「その子はこの場所にいるのを発見して色々と聞こうと思って近づいたので、そこにあなた達が現れて何も聞けなかったのでそれ以上は知りません」
「ふーん。でアタシは人造人間(ホムンクルス)のスティアなよろしくー」
「もしかしてこの街がこうなってしまった原因はこの子なの」
とアイラが言うと、キーノが強く反論する。
「わたしは全く知らない。気がついたら自分が吸血鬼になっていて街がこんな風になっていたんだよ」
そんな感じに数日前まで普通の街だったのにこんな廃都になった原因について話していると。
「この街がこうなったのは、そこの吸血鬼のせいですよ」
と急にその位置から15mぐらい離れたところには体長が3mぐらいの悪魔が立っていた。
明美の口調はやまいこと同じく「ボク」ということにしました。
メインヒロインノ1人として、活躍させる予定です。
また、今回登場させた人達は十三英雄の職業をベースにしています。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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出発
キャラについてのちょっとした設定です。
スティア→十三英雄の忍者がベース
ブライド→十三英雄の黒騎士がベース
アイラ→聖魔術師(上記と同じ)
ガルフ→十三英雄の斧の人
キシア→オリジナル
モモンガたちが話していると近接戦闘を得意としているよう脳筋ぽい悪魔がそこに立っていた。
「この街がこうなってしまったのは、そこにいる吸血鬼が原因だ。まぁ、そのことは覚えていないみたいだがな」
「........」
「自分に非があるのを認めるのはいいことなのだが、あまり思い詰めるなよ。こいつらが全く無関係ではなく、何らかの実験につき合わされた可能性もあるからな」
「モモンガさん...」
「聞いても無駄だと思うが、それでお前たちはここでいったい何をしている?」
「何をか、お前たちみたいな雑魚どもに教える価値はない」
「だろうな。≪心臓掌握/グラスプ・ハート≫」
そうすると、悪魔は呆気なく倒れた。
「「「「「「「............」」」」」」」 「えっ」
あまりの呆気なかったので、攻撃したモモンガでも相手の悪魔が死んだことに驚いていた。他の人たちはまさか一撃で倒すほど強いことに驚愕していた。
「モモンガさんて、こんな強かったんですね。もしこちらから仕掛けていたら全滅していた」
「ブライドさん、強いのは相手が即死対策をろくにしていなかったからですよ。対策をしていたらこのように楽にはできなかったでしょうそれに、伏兵もいなかったみたいですし、情報を何も得られなかったことが悔やまれます。」
「そうかもしれないが、モモンガさんの実力なら簡単に倒せてしまう相手たちだとわかっただけでも十分だと思う。高望みして失敗するよりマシですよ。それでこれからどうしましょうか?オレとしては、ここから離れた街に行こうと考えています。モモンガさんはどうしますか?」
「私としては、可能性が低いですが自分の仲間などが転移してきていないかの確認と前の世界ではできなかったことをしてみようと思ってます。それとこのアイテムをこいつに使ってもいいですか?」
「そのアイテムは何ですか」
「上限を超えて経験値を蓄えることができるのですよ。経験値を消費して使うアイテムの時に役立つんですよ。自分が弱体化しないですむので便利なのですよ」
「別にオレたちとしては構いませんよ」
そうするとモモンガは『強欲と無欲』を用いて経験値を蓄えた。そして、身に着けていたワールド・アイテムを丁寧に奥の方にしまい込んだ。
「それで、話は戻しますけど私は別に同行することは別に構いませんよ」
「それじゃ、ボクたちと一緒に行動してくれるということでいいんですよね」
「でも効率的にしようと思ったら、ここでチームをわけて帝国と王国に行くのことがベストだとアタシは思うのだけど、どうかな」
「オレもそれがいいと思う」
「私もそれでいいと思いますよ。それで、チーム分けはどうするのですか?」
「ボクとしてはアイラ、キーノさん、モモンガさんが1チームでいいんじゃないかな。」
そうすると、明美の意見に対してほかの人たちが悩んでいた。パワーバランスを考えてどうするかについて話し合ったが、最終的には最初の明美の意見を採用した。
「私はそれでいいと思うのですが、キーノさんを連れていくのは危険なのでどこか安全なところにやることはできないのですか?」
「それは無理だと思います。やはり人間以外の種族は人間の街では暮らしづらいですし、森とかでも安全とは言い切ることはできないんです。ボクとしても、連れていくのはどうかと思うけどそれが一番安全だと思うんだよ」
「んー。私よりもこの世界のことを知っている明美さんが言うんですから、信じるのが一番だと思うのですが本人の意思を重視すべきでは
ないでしょうか。キーノさんはこれからどうしたいですか、私たちと一緒に来るかどこかで暮らすのか。どこかで暮らすとしてもある程度の安全は保障するが、どうしたい」
「わたしはこのまま吸血鬼のままでは普通に暮らしていくことができない。だからモモンガについていく」
「そうか。それならこちらとしては何も言うことはない」
「これで誰も意義はないよね。それじゃあ、どちらが帝国に行くの?」
とキシアが尋ねると明美が答えた。
「帝国も王国もどちらも貴族中心の国だけど、帝国は最近凄腕の魔術詠唱者(マジック・キャスター)が主席宮廷魔法使いになったという話などの戦力増強を行っているし、怪しいと思うんだよね。」
「でも、アタシたちが見てきた感じだと特に不自然な点はなかったように見えたんだけどね。」
「だから、オレとしてはモモンガさんたちは帝国に行ってもらいたい」
「別に私はいいのですが、他の人はどうですか?もし嫌であれば変えてもいいですが」
「わたしはもう1度行っても構いませんよ」
「アタシも別に大丈夫だよ」
「ん。別にいいよ」
アイラ、スティアとキーノの順番でモモンガと一緒に帝国に行くことに賛成した。これからの方針が決まったので、細かいことを打ち合わせて2チームに分かれて行動を始めた。
×××××
―法国の某所―
その場所は、円卓を中心に神聖な場所が広がっていた。椅子の後ろには6つの異なる石像があり、それは神と崇められている者たちだった。
そこに、神官の服装をした人物が6人が座っていた。
「それではこれより会議を始めさせてもらいます」
「まず何から話すのじゃ」
「1つ目は、人類にとって良くないも物が復活する可能性があると占星術でそのような結果がでた」
「その情報の信憑性はどのくらいなのだ?」
「五分ぐらいではないかと。前みたいにたまに予想がはずれることもありますし、絶対に当たっているとは限らないですしね」
「どちらかというと、はずれていてもらいたいものです」
「この件は念のために対策をしておくということでいいと思うが、具体的にどうするんだ?」
「それは神が残したアイテムの中に相手を支配する物がある。それを使いこなせる者など、神が残した色々なアイテムを使える人物を探すことをしておいく」
「2つ目は、あの『絶死絶命』についてです。ビーストマンがここ何十年かしたら人間の国に侵攻してくる可能性や憎っくきエルフらについての対策として使うどうか」
「あの娘にはエルフに対する恨みを晴らしてもらいたいがまだその時ではないが、劣勢に立たされるだろう未来を変えるために何とかしなければな」
「まずは神人を増やしたいが、上手くいくとは限らないしな」
「はぁ。今から100年後の未来ではより人類の生存権は狭まるからな」
「次の問題はだな。‥」
この人たちはまだ知らない最近転移してきた者によって今の現状が大きく変化することをまだ誰も知らない。
相変わらず上手く文章が書けないですね。うーん、どうすればよくなるのだろうか。
次回はもう少し話が進んでいるといいなぁ
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トブの大森林 その1
今回は前回に比べて地の文とのバランスなども考慮しましたがどうなんでしょう。
それに、モモンガさんがキャラ崩壊しているかもしれませんが、ご了承ください。
誤字・脱字を報告してくれた人ありがとうございます。
明美たちと別れる前に、リング・オブ・サステナンスなど異常状態対策をしていない人にアイテムなどを渡しておいた。また、モモンガ、キーノの正体がばれないようにモモンガは嫉妬する物の仮面をして、キーノは幻覚を使えるアイテムで赤い目や牙を普通なように見せた。これは、もし異形種に敵意を向けてくる相手の対策としていた。他にももしもの時のためにアンデッドをバレないように召喚したら死んだ悪魔に黒い塊が落ちて、アンデットが作った。そのアンデッドを使って明美さん達を助けるように言っておいた。
(もし、明美さんたちが負けそうになる相手や厄介ごとに巻き込まれた時ように造ったけど、対処できないような相手がいる可能性もあるのだから一応助けに行けるように準備もしておくか)
モモンガはそのようなことを考えていたが、そんなことが起こる確率が低いと思っていた。まさか本当にそんなことになるとも知らないで。
明美たちと別れてモモンガたちはトブの大森林を抜けて帝国に行こうとしていた。
森を通っていくルートと森を迂回していくルートの2つがあってモモンガ達は森の中を通り抜けて帝国に行こうとした。
街を離れて草原を休憩をしながらしばらく歩くとすると大きな森が見えてきた。(*リング・オブ・サステナンスで肉体的な疲労はないが、精神的な疲れがあるため)
(リアルでは人工の森林しか見なかったけど、自然の森林とは全然違うんだな。こんな光景だからブループラネットさんが熱く語るのも頷けるな。はぁ、この現状をなんとかしたいけどうまくいかないな)
さっきあったことを思い出してどうにか誤解を解きたいと思うのだが、全然うまくいかず半ば諦めつついた。だから、気持ちを切り替えようと今後のルートについて聞いた。
「それでこの森を通っていくのですか」
「そのつもりですよー。このトブの大森林を抜けたほうが早く帝国に着きますしなね。まぁ、リアルではこのような景色を見ることができなかったのだから見たいと思いすよね、ロリコンガさん?」
「ロリコンガ!?もはや ガしか原型をとどめていないじゃないですか。さっきから言ってますけれど、あの服は私の友達から押し付けてきたもので、自分の趣味とは関係ないですよ!」
「ムキになるから余計に怪しくなっているのですよ。それにあの服のランナップはどう考えてもロリコンと言われても仕方がないです。キーノちゃんはその服どう?嫌なら変えてもいいんだよ」
アイラの隣を歩いていたゴスロリ風(・・・・・)の服を着たキーノに話しかけた。そうすると急に話しかけられて少し驚きながら答えた。
「 別に嫌ではないです」
「嫌じゃなければいいんだけどね。でも、ワタシは首にしているアイテムはやめたほうがいいと思うのだけれども」
「そうですよ。あんなアイテムまでつける必要はないよ。もしもの時はアタシ達で守るからさー」
「自分でどうにかする」
そんなやりとりを聞きながらモモンガは少し前のことを思い出していた。
×××××
明美達と別れたあと、これからのルートや方針について話し合っているとモモンガはキーノが少し肩身が狭いように思えた。
(自分が圧倒的に強い人と一緒に旅をするからなのかな。アイラさんなどこの世界では最強クラスに近いらしいからな)
そんなことを考えていると閃いた。
(もしかして、キーノちゃんは強くなりたいのかな。もしそうなら経験値が通常の1.5倍はいるアイテムをあげよう。)
そうこうしているうちに話し合いは終わっていた。アイラとスティアは2人で楽しそうに話していたので、今がチャンスと思ってキーノに話しかけた。
そしてはさっき思ったことをキーノに伝えると、キーノは『最低限の力があれば自分達の邪魔にならなくて済む』と言われてモモンガはキーノを強くしようと行動を始めた。
まず、レベルアップしやすくするアイテムをキーノに渡した。次に服をどうにかしようとした。キーノが今着ているのは村人が着ているような服なので、これから旅をするには少し目立つと思って自分のボックスにある女性服を適当に取り出した。
「キーノちゃん、まずこの中から自分が好きな服を選んで」
話し声がなくなったと思って振り返ると2人はまるでクズを見るかのような目で見てきた。
「モモンガさん、あなたはロリコンなのですか?」
「えっ、そんなことはないと思いますけど、なぜそのように思ったのですか」
「自分がした行動が分かっていないのかな。少女相手に首輪を渡してさらにスク水やバニー、ゴスロリなどまともじゃない服を選んでいるところがロリコンじゃないかと。」
「 スティアさん!それは誤解です。キーノちゃんが強くなりたいと思っていて、あの首輪は装備者のステータスが僅かに低下する代わりにもらえる経験値の量が1.5倍になるアイテムであって、やましいことは何もありませんよ!」
「その間が少し気になるけれど服はどうなの。魔法でサイズが変わるからと関係ないけど、園児が着るような服が混じっているの」
「それは友達が私に押し付けてきた物で、自分の趣味とかそういうのではないです」
(服を入れてあるところは整理していなかったから、ペロロンチーノさんが俺に押し付けてきた服が上の方にあったからそんなラインナップになってしまったな。どうしたら誤解を解くことができるんだ。このままじゃロリコンだと思われてしまう)
明美達とあったあの街からそんなに離れていない草原あった大きな岩のところで早くもピンチになっていた。 モモンガは全力で誤解を解こうとしていたら急に声をかけられた。
「...モモンガさん.........これでいいですか?」
後半は聞こえなくなるくらい小さな声でキーノがこちらを向きながら言っていた。スティアとアイラは一瞬モモンガのことを睨んだが、すぐにキーノの方を見ていた。
そこには、黒色のゴスロリの服をきたキーノが立っていた。黒といってもフリルや胸元より上の部分などが白色になっている。髪はそのまま下におろしている。
「かわいい」
「可愛くなっているから、服については多めに見るけどさ。倫理的に考えてさその首輪のアイテムはどうなの」
「..............何も言えないです」
アイラはキーノの姿に魅入っていて、スティアはいくらもらえる経験値が増えるからといって首輪のアイテムを付けるように12歳ぐらいの少女に言ったことはどうなのかと問い詰めていた。モモンガはゲームなんだからこれぐらい大丈夫と思って、渡したのだがゲームが現実になったことを忘れていた。
その後、キーノが『これでも大丈夫』と言ったことによってアイラとスティアは黙るしかなく、『嫌だったらいつでも言ってね』と言っていた。また、首輪のアイテムを隠すために首に小物をつけたり靴も服に合うものにされた。服はナザリックのプレアデスのメイドの防御力より1段以上落ちるがこの世界では十分なぐらいな硬さになっている。靴は単純にスピートを上昇させるものだった。
×××××
モモンガは確かに自分が悪い部分もあったと思うがそこまでなのかと疑問に思っていた。この森に来るまでに遭遇したゴブリンなどはキーノが少し魔法が使えたので、止めを刺してもらい経験値を貯めることになったので そうこうしているうちに森の前まで来た。
「ここからは危険なモンスターが出る可能性があるかもしれないんで、索敵能力がこの中で一番高いアタシの言うことを聞いてね」
そのことを聞いて他の人は了承した。その後一行は森の中を普通に進んでいく。ある程度進んだところで少し開いている場所にでたのでアイラがモモンガに質問した。
「モモンガさんはなぜこのような自分に全く関係ない魔神を倒すことをしようと思ったのですか」
「昔自分はPK、えっとなんというかイジメに近い行為をされていました。その時自分を助けてくれたその人が『誰かが困っていたら助けるのは当たり前』と言っていたのを思い出したんですよ。そのことが印象に残っていて自分が出来ることをやってみようと思って協力しただけですよ」
「でもそんなことを言ってもどうせ一番の目的はキーノちゃんがいるからでしょ」
「スティアさんからかわないでくださいよ」
「事実なんでs.....んっ。何かがいる?」
「何かって何ですか」
「距離は離れているけど奇妙な気配なんだよ」
「一体なんなのでしょう」
そうすると急にモモンガ達に声をかけてくるものがいた。誰も辺りには誰もいないと思っていたので4人とも驚いた。
「あのー。そこの旅人の人達、私を助けてくれませんか」
そこには一匹のドライアードがいた。
「妖精?」
「あれはキーノちゃんの言うとおり妖精の一種だよ。でも何もしていない者に対しては何もしなく干渉もしないはずだけど。それでドライアードさんはアタシ達に何で助けを求めているの」
「それは森の一部の木が急に枯れだしてあと数日で自分のいる木が枯れてしまうので、どうにかしたいんです」
「木が枯れるということは何らかのモンスターによる可能性が高そうですね」
「モモンガさんの言うとおりモンスターによるものでしよう。ドライアードさん、木が枯れている場所の方向はどこ?」
「ドライアードじゃなくて、ピニスン・ポール・ペルリアね。方角は向こうの方」
その方角はちょうど謎の人物がいる方向だった。
「モモンガさん、この原因をどうしますか」
「アイラさん、あの話を言ったあとで何なんですが向こうが正体不明なので今回は遠くから様子を見て苦戦していて、自分達で倒すことができそうだったら助けるそれでいいと思います」
「アタシもその意見に賛成―。相手が危険に陥るかわからないんだから判断しょうがないんだよな」
「どちらでもいい」
「わかりました。ワタシは皆さんの意見に合わせます。ペルリアさん、この件は完全に協力することができなくすみません」
「そんなことはないよ。条件次第で何とかしてくれるだけでも十分だよ。それにこんな変な集団なら断るだろうなと思っていたしね」
「「「変な集団」」」 「…」
4人ともその言葉で落ち込んだのだが、それはこの世界の人にとってはそう見えているだけの話である。キーノはこの世界にないような服を着ているし、スティアは茶髪のショートヘアーで後ろで髪を少し結んでいる髪型で服装は下が短パンより少しは長い物を身につけていて上は下着のようなもの上に薄手のジャケットのようなものを身につけていた。アイラは金髪でゆるふわウェーブの髪型に濃い紫色のドレスのようなもののを着ている上に軽装備をしている状態だ。モモンガは魔王が着そうなローブを着て顔を変な仮面で隠していて見るからに怪しい人になっていた。
傍から見たらどうしても怪しく思えることに気づかず、これからどうして様子を見るかという話になってモモンガの魔法に遠くのものを見るのがあるからそれを使うことになった。
「「「「「えっ」」」」」
モモンガがその魔法を発動させる前に地面が大きく揺れて言われた方角に巨大な木の柱が出現していた。
オリキャラやキーノの容姿などについてあまり書いてなかったのでこのようなストーリになったのですが、少し強引だったでしょうか。あまりファッションに詳しくないのでこんな感じになりました。
(キーノが着た服は魔法がかかっているので誰でも簡単に着ることができるようになっています。)
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トブの大森林 その2
思ったように全然書けなく進まない
巨大な100メートルはあろうかという魔樹が出現したことによって、モモンガ達は驚き警戒心を強めた。
そこで、謎の人物とあの樹が戦いを始めたから、本体のようなものが出現したと推測した。モモンガは現状を確認するために魔法を使いつつ他の人に辺りに何か変化がないかどうかを確認するように言った。
《次元の目/プレイナーアイ》を使って巨大な魔樹の近くを見ると、人らしきものが一生懸命戦っているようだ。その人物は、少女で髪が少し長めで片方が白銀でもう一方は黒色になっていた。武器は剣を両手に持っているつまり2刀流で戦っていた。服は
(両方たいしたことない強さだな。あの樹はあまり強くはないがレイドボスのような戦い方をしているな。もう一方の少女の方はなんとか対応している感じだな。)
「あの樹の強さはそれほどで、もう1つの気配もたいしたことないだろう。もちろん、あいつらがグルで何かをしようとしている可能性もあるが 私なら1人で十分だろうし、苦戦しているようだったので加勢する形で参加してもどうにかなるだろう」
「それじゃ、助けてくれるんですか」
「別にいいよね。アタシ達の連携の練習相手やアイラやキーノちゃんのレベルアップのために行くのだから」
「少し不安が残りますがいいですよ」
「......わたしは.......かまわない」
モモンガの発言に対してピニスンが反応して、スティアがモモンガの意見に賛成してアイラとキーノは渋々賛成した。そこでアインズは《全体飛行/マス・フライ》を使ってピニスンを含めた全員を浮かせつつ、あの樹にバレないように移動した。
そうして、樹の近くに来ると近くの木が全部枯れていて生き物が一切いなかった。近くに来ると何かが樹と戦っている音が聞こえてくる。何かといってもさっきの女性であるが普通の人間では確実にないので、モモンガとスティア以外はどんな人物なのだろうかと少し怯えていた。一応連携を練習しておいたほうがいいということで、勇気を持って前考えていたフォーメンションになって進んでいった。前衛がスティアで後衛がモモンガでその間にキーノとアイラがいる。
両者(片方は樹だが)が見える位置に移動したが、そこまでに襲われなかったことから攻撃したものを優先的に攻撃するようだった。モモンガは戦っている人が膝をついていて樹の一部からの攻撃を防げそうになくピンチそうだったので、《空間転移(テレポーテーション)》を使って少女との間に転移して《現断(リアリティ・スラッシュ)》を使って切断した。
「えっ」
助けられた少女は何が起きたのか理解したけど、現実離れした光景を見て驚いていた。モモンガはすぐに別の触手が三方向から攻撃してきたのを見て言った。
「スティアさん、1本任せます。それとあなたは右から来たのをお願いできますか」
「りょうかいー」
「..............」
そうするとすぐにアイラが《鎧強化(リーンフォース・アーマー)》《俊敏装捷力増加(デクスタリティ)》《筋力増加(ストレングス)》をスティアに使って防御力、俊敏力、反応力と筋力を強化した。さっきあった髪の片方が色違いの少女は頷いた。
スティアは今いる位置からすぐにモモンガがいる地点に移動して、腰にある2つの小刀の内の1刀、柄の部分が赤と黒色になっている方を抜いて左から来た触手を受け流しつつ方向を少しずらして誰にも攻撃が当たらにようにした。少女の方は2つの刀を全力で振り下ろしつつ何かをしたみたいで、軌道を逸らしていた。モモンガは《暗黒孔(ブラックホール)》で抉りとって、攻撃を凌いだ。
魔樹は触手を数本切られたことによって、攻撃を一旦止めて口らしきものをもぐもぐと動かしていた。その時急にどこか遠くから矢が飛んできて爆発を起こした。
(今の矢に《爆発》の魔法を込めたものだろうな。あの矢はたぶんユグドラシルの者が放ったものだとすると、少しまずいかもな。あの魔樹を狙っているようだが自分達にも攻撃が当たるようなことをしているから警戒はしとくべきだな)
そのようなことを考えながら魔樹から距離を開けて攻撃の巻き添えを食わないようにしたが、相手は自分達も狙っているようで次は矢を複数飛ばしてきた。まだ攻撃としては弱いけど、早めに相手を潰すことにこしたことはない。
「皆さんとそこの少女に頼みがある。私がこの狙撃を行っている人をどうにかする間にこの魔樹の攻撃から耐えるもしくは耐えておいてくれ」
と言ってすぐにモモンガは《飛行(フライ)》を使いつつ、《超常直感(パラノーマル・イントゥイション)》《上位全能力強化(グレーターフルポテンシャル)》と《上位硬化(グレーターハードニング)》を使って襲撃者に対して反撃しようと少し準備して向かった。
××××××××××
モモンガが矢を撃ってきた襲撃者に対応すべくどこかに行ったけど、誰かが了承するよりも早く行動していた。
(あの場面ではすぐに行動することがベストだってことはわかるけど、これは少しまずいかな)
なぜなら、スティアはクラスをガチなものにしていなく普通の忍に比べて一部弱くなっている。それにレベルも今は80代後半となっているかつ他の人もいるのである程度行動が制限されてしまうということにもなっている。
「それでこれからどうするー」
「目の前の魔樹をどうにかするしかないでしょ」
「だねー。それでアタシの名前はスティアね。よろしく、あなたの名前は?」
少女は名前を聞かれて何かを考えだした。そんなことをしている内に魔樹がこちらに触手を使った攻撃をしてきたので、その少女がまた対応しようとした時に後ろからアイラが《砂の領域・全域(サンドフィールド・オール)》とキーノが《負の光線(レイ・オブ・ネガティブエナジー)》を使って触手の動きを止めるかつ遅くする魔法を使って前にいる2人を支援した。
「私の名前はゼツです。よろしくお願いします。それよりこの魔樹をどうにかしたい。なにか秘策はありますか」
「うーん。あるにはあるけど今は使えないかな。だから地道にダメージを与えていくしかないよ」
あるけれど、経験値を消費してしまうアイテムなので使用したくはなかった。青の方の小刀[二打(にのうち)]は初撃の威力が高い代わりにそれ以降急激に弱くなるという武器なので下手に使えない。初撃なら神器級(ゴッズ)アイテムの中で上の中ぐらいの攻撃になるのだが、一回目の攻撃でしかそこまでしかだせなく同じ相手に攻撃していると、最終的に聖遺物級(レリック)ぐらいの性能しかもたなくなるので今の場面で使うのは少し迷う。
そんなことを考えていると、魔樹の本体の部分にスティアとゼツは辿りついた。拘束はもうすぐ解けそうな感じがしているので早めに攻撃したいところだ。
(ゼツとかいう少女もレベルはそこまで高くないし、この世界の人間にしてはよく出来ているけどこいつ相手だと厳しいから忍の中の忍術を多く収めるカシンコジでハンゾウに比べて、直接戦闘能力は高くないだけどアタシがメインになるのかなー)
スティアは忍者が使う魔法みたいな技の第2位階不動金剛の術を使ってその中の武器に炎属性を武器に付与して連撃を放つ攻撃を赤黒い小刀でした。だが、結構ダメージを与えたがHPがまだまだあるみたいだった。
「このままいけば何とか使わなくても倒せるかなー」
「それは少し考えが甘いと思うよ。私は自分ができることを何とかしてしていくだけど」
そう言ってゼツは持っている2本の刀で淡々と攻撃し続けた。魔樹がまた口みたいなのを動かしてしたので避けようとしたのだが、疲労によって動きが悪くなっていたところに枝を飛ばしてきたのでのスティアは仕方がないと思い第1位階不動金剛の術を使って、ゼツの前に炎の壁を出現させて守った。これ以降2人は連携を意識しつつ支援を受けて着々とダメージを与えていった。アイラとキーノは触手の一部が襲ってきているが2人だけでは攻撃を逸らすことができないので攻撃を避けつつキーノは魔樹に負の攻撃をして少し弱らせて、アイラは肉体強化などをしていた。
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トブの大森林 その3
面白くするの本当に難しい..
第3位階不動金剛の術で炎を『二打(にのうち)』を纏わせかつ炎の柱を出現させてダメージを与えると何とかこの魔樹を倒すことができた。キーノやアイラの支援などもあり地道にダメージを与えていくことができゼツを含めた全員が何とか致命傷を負うことなく魔樹を倒すせた。
「モモンガさんは大丈夫でしょうか」
「アタシも心配だけどさ、どう考えてもあのレベルの戦いに乱入できないでしょ」
「確かにそうですが 」
「待つしかないよ」
アイラの心配に対して一番年下のキーノが心配しないようにしていた。
×××××××
《飛行(フライ)》で上がりつつ周りを警戒しつつ《鷹の目(ホークアイ)》で狙撃者がどこにいるのかを矢が飛んできた方を見つつ警戒していた。
(もう別の場所に移動しているから、狙撃した場所は意味がないけれどそう遠くには行っていないだろうから警戒する範囲もある程度は制限される)
そう思い周りを警戒していると10時の方向から炎属性の魔法が込められた矢が飛んできたので、それを回避しつつこれまででわかっている相手の情報をまとめていた。
(相手は弓矢を使ってくる。矢は魔法が込められているもので、どちらかというと物理攻撃にいろいろな属性を付加してくるタイプだな。それに弓矢で物理攻撃をしてくるということは矢が必要になってくるから無限に戦うことはできない)
次に飛んできた矢が、自分がいるところから少し離れた場所に飛んでいった。そのことに疑問に思いつつ矢が飛んできた方向に《魔法の(マジック・アロー)》を放った。
そうすると急にどこからか霧が発生していて、自分の体もその範囲内に入ろうとしていた。
(相手の狙いは何なのだ?こちらは第1位階の魔法を使って様子を見ているが何もしてこない。それにこれは霧じゃなく... )
それは霧ではなく別の物であることに気づいた時にはもう体の周りに何らかの粉があった。そのことに気づいて脱出しようと移動しようとした時に近くに飛んできた爆発がして巻き込まれていた。
× × × × ×
ある日のこと、数百年ぶりにスルシャーナ様に似た気配を感じたが数分後にはその気配がなくなった。
「スルシャーナ様に似ているだけで本人ではないでしょう。この私が間違えることはありませえん。私がそうでも六代神ことあの方々たちに仕えていたが離反した愚か者達なら食いつくかもしれないな」
現状を把握しようとしているとその気配があったところに離反した奴がテイムしていたものの気配が近づくのを感知していた。相手の強さを確かめるのに使えると思ったのだが、瞬殺されてそのくらいの強さかイマイチわからなかったのだが収穫はあった。
「相手は即死魔法か超高火力の魔法、ワールドクラスの物理技のどれかだろうな。あいつはせいぜい80レベルぐらいで魔法に対しての耐性はそんなにないみたいであったから、この内のどれかで確定だろうか。そうすると、あの方に気配が似ていることもあるから即死攻撃であることが1番可能性ありそうです。」
気配を頼りに相手を分析していた。気配だけでは相手についての情報が全く得られないのにそのような真似をするかというと、魔法で相手を見ようとすると迎撃の魔法で何らかこちらに仕掛けてくることを恐れての行動だった。
六大神が残した物の中にスクロールらロッド系のアイテムはなく、複数の人で行う儀式でようやく第5位階の魔法にしかならないので危険だと判断しての行動だった。それに相手が法国に近い場所にいたからでもある。
この時にモモンガに魔法で調べようとしていたら、監視対策の魔法で何も見ることが出来ず逆に《爆発(エクスプロージョン)》によって犠牲者を多数出す結果になっていただろう。
相手を確認するべくこの者は相手の気配を辿って追いついて、攻撃を仕掛けて相手の実力を確かめようとした。
(あの方に気配が似ているだけで殺すべきです。相手の実力を図るという意味で今回は弓を使いますか)
自分が使う弓矢の性能を確認して出発して、ちょうどモモンガ達が魔樹がいる付近に移動しているところであった。そこに弓矢で攻撃する前にあちこちにこちらの簡易トラップなどを仕込んでおいてから、魔樹と両方相手にするつもりで攻撃を仕掛けていった。
× × × × ×
モモンガは炎の中にいた。爆発に巻き込まれたが炎に対してアンデッドは炎ダメージ倍加があるが、アイテムによってほとんどダメージをくらわなかった。その分光属性に対してなんの対策もしていない状況である。
(まさか粉塵爆発を起こしてくるとは思わなかったな。普通SPを消費したオーソドックスな戦い方をするものだと考えていたからこの現状かー。相手に対してより警戒しておかないとヤバイかもしれない)
弓矢には特殊なシステムがある。SPを消費することによって矢の飛距離や貫通力、屋に込められている魔法の強化が行われる。SPの量は誰もが100となって減るのには2つのパターンがある。1つ目は瞬発的な行動によってと2つ目の長期的な行動である。SP減少はリング・オブ・サステナンスで2つ目の理由をカバーすることができる。SPが全てなくなるとステータスが大幅にダウン(6割ぐらいに)してしまう。全部なくならなくても8割ぐらい消費していてもステータスがダウンする。
まず、どこかにいる敵を見つけることをしないとななどと考えていると、強化された矢が飛んできたのでその方向を見てみると黒ずくめの人物が大きめの弓を持った人物が木の上のところに立っていた。
顔はヘルメットのようなものをしていて見えず、全体的に黒目で何かの模様が書いてあるマントのようなものを着ている人物であった。
モモンガは、相手が見えているので《時間停止(タイムズ・ストップ)》を使った。70レベル以上の人は時間停止対策をしているので、それをしているかいないかを確認のためにした。時間停止の間に相手に攻撃を当ててもダメージを与えることはなぜかできないので、お互い動けようが攻撃を当てても無意味である。
相手のヘルメットを見ても普通に動いていたので、《遅延・集団的・メテオフォール》を使って探り合いをしつつ本格的な戦いを始めた。
「さて、ここから実力の差というやつを見せようじゃないか」
自身満々にモモンガは言った
どうだったでしょうか?
時間停止の魔法はこれであっていると思うのですがどうなんでしょう。(ドラマCDと9巻のを参考にしています)
こういうのはやめた方がいいなどの批評でもいいので感想など書いてもらえるできる限り活かしたいと思います。お願いします。
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