アマガミ ユリコレ+ (白銀 響)
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日常。

どうも白銀響です。
アマガミのssの完結作品が少ないので、自分は何年かかろうとも完結させます。
もしアマガミを知らなくても普通の恋愛ものとして読めるようにします。
では、どうぞ。


「・・・・ねぇね、ねぇね!」

 

「どうしたの美也?」

 

(あぁ、確かこれは四年前の。)

 

「ねぇねはね、誰か好きな人とかいるの?」

 

「そーねぇ、美也が一番好きよ。」

 

「本当に!? みゃーはねみゃーはね、ねぇねが大好き!!」

 

(この子は、本当に昔からお姉ちゃんっ子なんだから)

 

「だからね、大人になったらねぇねと結婚するの。」

 

「まぁまぁ、美也ったら。私たちは家族だから法律上結婚することは出来ないのよ。それに、ね。私たちは姉妹、女の子同士だから。」

 

「それでもねぇねと結婚するの!!」

 

(うっ。そんな捨てられた子猫みたいな美也の涙目➕上目使いに私は弱いの知ってやってるし。)

 

「あらあら、困ったみゃーね。うーん。」

 

「・・・・・・そうね 大人になって、好きな人がいなくて、それでもお姉ちゃんのことが好きなら結婚してあげるわ。」

 

「本当に!? やったー!! みゃーね、早く大人になる!」

 

(嬉しいこといっちゃって。まったく純粋なんだから。 )

 

「えぇ、お姉ちゃんも応援してる。」

 

「うん。」

 

(あぁ、こんな時期もあったわ。 というより、何で急にこんな夢見てるのかしら? )

 

(ま、特に意味なんてないでしょう。それよりも今は・・・・・・)

 

(・・・・・・・・・)

 

「・・・ね。 ね・・・。 ねぇね!」

 

「っん・・・」

 

「もう、ねぇねったら!早く起きてよ」

 

「・・・・・・・・」

 

(えへへ。ねぇねって本当にかわいいなぁ。何でこんなにかわいいんだろ、私もお姉ちゃんに似たかったなぁ。)

 

陶器のような白い柔肌に、見る者全てを惹き付ける黒い髪。物語からそのまま飛び出してきたかのような整った顔立ち。一度見てしまうと吸い込まれるような錯覚を覚える深い深い黒。美也は時々この姉 立花一姫 を同じ姉妹とは思えなかった。

 

「ねぇね、ねぇねったら。起きて、起きてよ。」

 

一姫は一度寝てしまうとなかなか起きれず、更にその端正な容姿と相まって「今生の眠り姫」として学校では有名である。

 

「起きてってば。もう、何で起きないかなぁ?」

 

「・・・・・・・・・本当に起きないの?」

 

一姫は一向に動こうとしない

 

(なら、もうちょっと近づいても、いい、よね。)

 

美也はまるで何かに惹き付けられるように一姫の顔に自分の顔を近づける

 

(あぁ、ねぇねやっぱり私・・・・・・)

 

そして数分をかけやっと美也と一姫の鼻が触れてしまいそうな距離となる

 

(…………ばれなければ、ちゅーしちゃってもいい、かなぁ)

 

今自分の心臓の鼓動はドキドキなんて可愛らしいものなんかでなく、バクバクと有り得ない音を発している

 

(起きないで、お願い。起きないで!!)

 

いつもはそこで起きてしまい上手いこと誤魔化して私たちの日常が始まるのだが、今日はその間の悪さも鳴りを潜めているようだ。

 

そして、ようやくようやく美也と一姫のが触れそうになり・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、美也。お姉ちゃん朝起きて一番最初に美也の可愛い顔を見られるのは嬉しい事だけれど、 おはようのちゅー はちょっとお姉ちゃん頂けないわ なんてね 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みゃぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

 

ドンドンドン、ガッシャーン

 

近くにあるもの全てをひっくり返しながら美也は脱兎のごとく自分の部屋に帰っていった

 

「・・・・・はぁ。美也、ちゅーぐらい別にしてもいいけれど、それより私の部屋の片付けを手伝ってくれないかしら。」

 

んんーーと背筋を伸ばし、どこかズレた独り言を呟くのが、立花家長女 立花一姫そのひとである。

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、白銀響です。
初投稿なので、正直心配です。
ハーレムにしたいと思いますが、カップリングに関しましては感想にてよろしくお願いします。もちろん、非ログインユーザー様にも対応しております。
あと、やってほしいシチュエーションがあれば、それも感想にて。

感想ほしいです!! どこがどうとか?
では白銀響でした。


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乙女のポリシー

こんにちは白銀響です。
今回似たような名前の登場人物が多数出演する予定ですが、クロスオーバーでなく、名前と関係性くらいです。
期待する人には申し訳ありませんが作者はアマガミ一筋です。
ヒロイン候補は今のところアマガミの登場人物です。
では、どうぞ。


「もーねぇね、おっそーーい!」

 

私の部屋を荒らした本人は何事もなかったようにリビングでココアを飲んでいた

 

(もぅ、美也ったらちょっとぐらい手伝ってくれても良かったのに。)

 

結局私が朝の大事な時間を使って(約10分、朝の時間って色々準備したりで大変なんだから)片付けをした。

 

「おはよう。お母さん、お父さん。」

 

「えぇ、おはよう一姫。」

 

「あぁ、一姫 おはよう。」

 

この人は母の立花天音。実家は京都の有名料亭らしく、その娘であるお母さんの料理はいつも美味しく店で出せるほどだ。

 

「それよりも一姫、美也が慌てて上から降りてきたけど何かあったのか?」

 

彼は立花雄二。若い頃は結構やんちゃ(会社の役員に反抗 そして当然左遷)したりして危なっかしかったらしいけど、お母さんと出会ってその性格も今では大分丸くなってしまったようだ。

 

「えーっと・・・」

 

ちらっと横目で白雪のように白い頬を僅かに朱色で染め、必死に頭をプルプル横に震わす美也を盗みし・・・・

 

「美也ったら、朝にあまり準備しなかったらしくて、それで慌てたんじゃないかしら?」

 

お父さんは私の目を射ぬくようにその鋭い目で見た。

 

「・・・・・わかった。特に大した事じゃないだろう。」

 

(・・・。お父さんは昔から何故か直ぐ嘘に気づくわね。まぁ、今回嘘は言ってないし。何がって?美也の 心 の準備がってことよ。)

 

「そっそれよりもねぇね、早く朝御飯食べないの?あとあと、今日は一緒に学校に行くんだからね!」

 

「? 何でわざわざ今日なの?」

 

「とにかく今日は一緒に行く日なの!!」

 

「まぁ、いいんじゃない?」

 

「やったーーーー!!」

 

(っふふ、ほんと嬉しそうね)

 

「カズキー、早くご飯食べちゃいなさーい」

 

「はいはい、わかったわよ。」

 

こんなちょっぴり騒がしい朝も案外私は嫌いじゃないかったりする。

 

「みやー、早く降りて来なさいっ」

 

美也を呼んで数分後ドタドタと、美也が降りてきた。

 

「もう、美也遅すぎ!」

 

「ゴメンゴメンー」

 

と言いながら、胸の前で両手を合わしてる。

 

「美也から誘ったんじゃない!」

 

怒る時は起こり、甘やかす時は、甘やかす。そして・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(・・・・・・好意に気付かない『フリ』をするのも全くもって面倒ね。)

 

これが彼女が掲げる乙女のポリシーである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女は自分の容姿が皆より優れているのを10才では完全に理解していた。初めはクラス替えがあったりしても皆から話し掛けてくれたりしてすぐ皆とは仲良くなれた。遠足の班決めも皆が誘ってくれた。

 

(・・・・私もまだ甘かったわね)

 

そんな楽園のような日々も自我が強くなり出す同級生にとっては当然面白くないだろう。

 

「ねぇ、立花さん!」

 

「? 何か用かしら坂下さん。」

 

彼女は坂下千夏。バレーボール部キャプテンでクラスでは中心的な存在。少しつり上がった目尻に瞳は淡い茶色。髪は地毛なのか太陽に照らされると茶髪に見える。

 

「あなた、○○君のこと好きなの?」

 

「○○君? あの足が速い?」

 

余談だけど何で小学校のときって、足の速い人がモテるの?そういう人に限ってうるさいイメージがあるのは偏見なのかしら。

 

「ちょっとあなた!聞いてるの!!」

 

(あらあら、少し考え過ぎたみたいね。)

 

「すみません、えっと。○○君はね、仲良くさせてもらっているわ。」

 

(彼も例に漏れずにやんちゃで粗暴だし)

 

「好きかどうか聞いてんの!!」

 

(不味いわね、感情が高ぶっているみたいだわ)

 

「お、落ち着いて坂下さん。別に好きでも何でもないから、安心したらどうかしら?」

 

「そっそんな言い方したら、私が○○君の事が好きみたいに聞こえるじゃない!!」

 

(耳まで真っ赤にして。彼女も静かにしていたらすっごくかわいいのに)

 

「でも、好きなんでしょ?」

 

ちょっとでも彼女の初恋?を応援できたら、皆に少しでも優しくしてくれたお礼をと思ったのが人生の過ち。

 

(はぁ、余計なこと言わずに流せば良かったのに。本当に人の恋路を邪魔したら馬に蹴られるのね。ま、馬でなかったけれど。)

 

「えぇ、好きよ!悪い!?だからもう○○君としゃべんないで!!」

 

「え?」

 

ばっと、坂下さんが振り向いたら件の彼が何故かひょっこりと現れた。

 

『な、なんであんたg「ゴメン!!」え?・・・・・・』

 

「俺、立花さんの事が好きだから・・・・・だからゴメン。」

 

(これは・・・・詰んだわね笑)

 

この状況は想定外だわ。絶対に怒りの矛先は・・・・・・

 

「あなたのせいで、彼に告白すらしていないのにフラれちゃったじゃない!!」

 

「そんなこと言われたって、ねぇ・・・」

 

「つもりはなくても、結果そうなったじゃない!!」

 

(うん、違いないわ。って、彼もう居ないじゃないの!?)

 

結論、彼は逃げ足も速かったまる

 

「もう信じらんない! 私の初恋だったのに・・・・・・・・」

 

「まぁ、本当にごめんなさい?」

 

そんな謝罪を感情的になった彼女に受け入れてもらえる訳もなく。

 

「うっさい!! あんたなんかどっかいけ!!」

 

そして私は翌日から上履きと鍵盤ハーモニカを持ってかえるようになった。

 

特に明らかないじめ等はなく、前まで親しかった子とは疎遠になったりしたくらいね。

 

でも幼馴染みの梨穂子や妹の美也がいたし、何より中学校になってからは知らぬ存ぜぬ。後味は悪いけど私には好都合ね。

 

 

 

(だからって事じゃないけど、相手の好意には面倒がつきものだから気を付けないとね)

 

彼女 一姫の乙女のポリシーにより、彼女の学校生活は大きく変化するのは、間違いないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、どうでしたか?
鈍感設定や難聴設定は現実的でないので、リアリティーを求めた結果こんな風になりました。
次回は、ヒロインを登場させたいな。


感想下さい!! あそこはこうだ!!! とか?


では、白銀響でした。


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侵略!幼馴染み

はい、白銀響です。
ちょっとづつ、感想が貰えてすごく嬉しいです。
今回も似たような人が出てきますが、性格と名前だけしか影響を受けておりません。口調がちょっと変かな?
もう一度言いますが、作者はアマガミ一筋です!!
それでは、どうぞ。







「おいおい、見ろよ!立花姉妹の登校だぜ!!やっべーテンション上がってきたー!!」

 

「おいマジかよ何ヵ月ぶりだよ! それにしても一姫さんやっぱ綺麗だよなー 同学年には思えねぇわ」

 

「妹の美也ちゃんも持ち前の明るさで見てるだけで癒される!! ってか、そこのポジション変わって!」

 

(うーん、私が騒がれるのはなんとも思わないのだけれど、美也にまでこの好奇の視線に晒すわけにはね・・・・・・)

 

「ふふーん♪」

 

(っま、幸せそうだし大丈夫そうね)

 

「ねぇねと一緒に学校行くの久し振りだね」

 

「そうだったかしら?」

 

「そうだよー、ねぇねいっつもみゃーのこと置いてっちゃうし。」

 

(だってこうなっちゃうし。)

 

「美也は準備するのが遅いから」

 

「そうかな~?」

 

「そうよ。」

 

「それよりも美也?」

 

「へ?」

 

「みゃーじゃなくて、美也でしょ。」

 

「っあ、油断してた。危ない危ない。」

 

(・・・・・・・・まったく。学校では「お姉ちゃんとはベタベタしない!!」とか言ってるけど、まだまだね)

 

「流石に12月になると寒いね~」

 

「そうね」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

「ほ、ほら。息も白いよ?」

 

「そうね」

 

「・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・」

 

「ねぇね?」

 

「何? 美也?」

 

 

「なんかねぇねの反応つまんなーい」

 

「美也の話題がありきたりなのよ」

 

「そんなんだから何時までたっても、彼氏出来ないんだよ?」

 

 

「私には美也がいるから大丈夫なのよ。」

 

「ふぇ?本当に!?にっしっし♪」

 

(まぁ、その反応は想定内・・・・・)

 

「美也はちゃんと好きな人見つけるのよ?」

 

「へ?ねぇねならともかく何で私?みゃーは今はそーゆーのはいいの。」

 

(だって最近美也の好意がLikeかLoveかの判断が付かなくなってきたし、何時までたっても私が美也のこと縛っても仕方がないじゃない・・・・・・・)

 

「あら、ホントかしら?」

 

「む、なによ?」

 

そう美也が言うやいなや、いきなり立ち止まり瞬く間にその愛らしい耳に自分の唇を近付け・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら、残念。私は好きよ、美也のこと。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というと、

 

ぽっというか、ボンっと顔が耳まで真っ赤になり、

 

「ねぇねのバカー!!」

 

と走り去ってしまった。

 

(うーん、やっぱり美也は可愛いわ)

 

そうして満足そうにうんうん頷いてると

 

「あら、相変わらずね一姫さん」

 

「ん?」

 

「お熱いことこの上無いですね。冬の暑さも吹っ飛びます。」

 

「・・・・・・・・・どちら様でしょうか?」

 

「あら、そう返しますか。ふふ」

 

「知らない人には話しかけるなと、母から言われているので。」

 

「あらあら、今日のお昼の1日限定5食までの特A級ランチセットを予約して差し上げましたのに。」

 

「・・・貴女には出来ないことがないのかしら?」

 

「親しき友の為に準備したのに・・・・ そう思っていたのは私だけとはシクシク(´;ω;`)」

 

「はいはい、小学校から一緒の梅原幸さん?」

 

「多芸多才で部活はボランティア部所属で

最近、隣町までその手を伸ばす通称さっちんゲール?」

 

「クラスも一緒で、家も近く

町工場を経営するご両親の自慢の一人娘で私の下僕かしら?」

 

「・・・・・・最後の一言は余計じゃないですか?ホントに酷いですよ~。」

 

「何時ものことじゃない」

 

「まぁまぁ良いですよ、むしろその反応をお待ちしておりました。」

 

「それよりも、どうやってそのチケット手にいれたのかしら?」

 

「いえいえ。何でもは出来ない、出来ることだけですので。」

 

「限度は弁えておきなさいよ」

 

「冗談じゃないですか冗談・・・・・・・ねぇ、あの方は。」

 

「?」

 

「あの方は森島先輩でいらっしゃいませんか?」

 

 

 

 

 

 

 




はい、どうでしたか。
まさかの梅原君がちゃんに・・・・・・
なんで性転換させたかと言いますと、
最大の要因はNL展開になるのを防ぐためです。
今まで見てきたもしくはプレイした百合アニメやゲームではそう言う展開は皆無だったので(百合熊や桜 TrickやFlowersなど)。
うちの一姫に梅原が惚れないなんてありえない!!(確信
読者様もそういうのは求めていないと思いましたので。
後悔はありません!!
ん!?ヒロイン候補かどうかって?ふっふっふ、それも読者様の感想次第ですよ!!!
感想下さい!!  あれはないな。 とか?
今のところハーレム展開を予定中 ヤッター

では、白銀響でした。


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これから皆さんには殺s・・・・・っんん。実行委員を決定してもらいます。

はい、白銀響です。
サブタイトル通りの内容になっていると思います。
皆さんのご希望道理一応ハーレム展開を考えておりますが、ハーレムに参加?してほしいキャラクターいれば感想にてお願いします。
では、どうぞ。




「あの方は森島先輩でいらっしゃいませんか?」

 

「?」

 

少し先を行った所には確かに森島先輩はいた。

 

「絵になるなりますね~。アイドルも裸足で逃げ出しちゃいますよ。」

 

「えぇ、ホントにね。」

 

(一姫さんは和風美人って感じで、森島先輩はクォーターらしいからまたちょっと違う感じですね。)

 

「ミスサンタコンテストで2連覇中というのもなるほどです。」

 

「そうね。」

 

「またまたー。自分には関係ないなんて顔して、一姫さんが裏で何て言われているか知ってますか?」

 

「へぇ、なんて?」

 

「輝日東高校の鉄のお姫様って」

 

「あら、私には血も涙もないって事かしら?」

 

「積極的に周囲に馴染もうとしない、告白されても彼氏がいないのに100%断る、誰にも心を開かない鉄のお姫様と伺っております。」

 

「まぁ、嘘八百と言うわけでもないのね。」

 

「さらにね森島先輩、あの容姿で極度の天然ボケですよ。何処かの誰かさんと違って質が悪いです。この前もサッカー部の橘潤一くんが振られたらしいですよ。」

 

(何処かの誰かって。わざわざ此方見なくても良いじゃない。)

 

「そう。」

 

「もうすぐクリスマスですから。」

 

「クリスマスだからって告白するものかしら?」

 

「今年こそ好きな人と一緒に過ごした~い。なんて言い出したらしいです。」

 

「それにもうすぐ3年生は卒業ですし。橘君の気持ちも少しは分かります。」

 

「しかもこの学校、有り得ないほどおっきいクリスマスパーティーもありますしね。」

 

「今時珍しいわね。」

 

「伝統行事らしいですよ。」

 

「まぁ、私にはあまり関係ないのだけれど。」

 

(そんなことないと思いますよ~。)

 

「ま、ちょっとは彼氏でも作って残り少ないJKブランド楽しんでください」

 

そう言い残し、さっちんゲール?は学校へ走っていった。

 

キーンコーンカーンコーン

 

(ナチュラルに人を置いていったわね、あの子)

 

「はぁ・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ~、セーフです♪」

 

「可愛い顔してやることは外道ね、貴女」

 

「まぁ、麻耶さん。 今日もお美しいですね!」

 

(聞いてないじゃない。)

 

「・・・・・・梅原さん。先生を名前でで呼ばない!

『高橋先生』でしょ?」

 

「はい! 麻耶ちゃん♪」

 

(このマイペースはどっから来るのかしら)

 

「はぁ、もうギリギリで入ってきて。早く席につきなさい。」

 

「は~い」

 

「すみません、高橋教諭。」

 

「はぁ、もうちょと立花さんを見習ってほしいわ。

えぇっと、今日はクリスマスパーティーの実行委員を決定したいと思います。」

 

「毎年12月に24日のクリスマスパーティーがあるのは知っているわね」

 

「これは学校近隣住民及び父兄との交流を目的としています。」

 

「クリスマスイブに行われるのは、この学校の創設者の誕生日が12月24日だから」

 

「そんな理由で、このパーティーは通称『創設祭』とも言われます OK? 分かった?」

 

「創設祭はボランティアによるバザーや、生徒による模擬店など色々あるわ」

 

「学園内の飾り付けや、プレゼント大会の準備と軽くあげただけで、こんなにもあります」

 

 

「ですので、創設祭は毎年クラスから実行委員を選出し、管理を任されています。」

 

「さらに昨年までの実績により、市からの協力を受け一大イベントになっています。」

 

「皆が予想しているように大変な作業になると思いますが、それだけやりがいがあると思います。

では、誰か実行委員に立候補する人はいませんか?」

 

(・・・・・・・・・)

 

「誰かいないの?」

 

(・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

「あ、もし誰もやらないなら、私がやりましょうか?」

 

 

(なるほど、絢辻さんね・・・・)

 

 

 

 

 

 




はい、どうでしたか。
ちょっと展開が遅めですね。
でも、ここさえ乗りきればあとはヒロインとの邂逅ですよ!
感想下さい! そこはもっとこうだろ!? とか?
では、白銀響でした。



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友達出来ないんじゃなくて、作らないんです!

はい、白銀響です。
今回で所謂この物語の説明回を終えたと思っています。
皆さんお待ちかねのあのヒロインが登場するのか?
気になる所ですね♪
文字数が少なく展開が遅いのは自覚していますが、書きすぎにより力尽きて、更新停止なんてことにならないようにしたいですから。
ちょっとずつ、小出しにして皆さんの目に触れる機会が増え、お気に入りや感想を貰えれば励みにもなりますし

では、長くなってしまいましたがどうぞ。





「絢辻さん。いいの?

クラス委員と掛け持ちになるわよ?」

 

「はい。」

 

「クラス委員の仕事も慣れてきましたし、この時期はあまり忙しくありませんから。」

 

「・・・・・・・・流石ね、絢辻さん。助かるわ」

 

「い、いえ・・・・・・・。

そんなことありません。」

 

「それなら実行委員は絢辻さんに決定したいと思います。」

 

「えっと、皆さん。至らぬ点も多いと思いますが一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします。」

 

「はい、みんな拍手。」

 

そうして実行委員は『絢辻詞さん』に決定した。

 

(幸以外にわざわざ面倒事に首を突っ込む人がいるなんて物好きね・・・・・)

 

「いえいえ、私は好きでやっていますから。」

 

「貴女・・・」

 

「あらら、それは失礼しました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お~い、一姫さ~ん。」

 

「あまり大きな声で呼ばないでちょうだい。」

 

「一姫さんも2年生なんですから、私や梨穂子さん、薫さん以外に友達でも作ってみたらいかがですか? そのままではボッチ街道まっしぐらですよ?」

 

「そんな街道今年に完成した記録は今現在ないはずよ。」

 

「また驚異的な記憶力を使って。

一姫さんの性格がちょっとひねくれているのは知っていますど、友達と言える人がたったの三人なんて。笑っちゃいますよ。」

 

「あら、誰が貴女のことを友達だと認めたのかしら?」

 

「ひ、ひどいです~。私の片想いだったなんて~」

 

「・・・・・聞き間違えかしら?思いが想いに聞こえたのだけれど」

 

「まぁまぁそんな事は犬にでも喰わせておいて・・・・・・・今回のクリスマスイブのパーティーに一緒に行ってもらえるような友達を最低1人作ってきてください。

出来るのでしたら、2人3人一緒でも構いませんよ?」

 

「ちょ、ちょっと待ちなさい。私にとって無用な関係を築くのは時間の無駄よ」

 

「はいはい、そんなことはどうでもいいですから早く行動に移ってください。」

 

「貴女、いい加減にしない。昔馴染みだから今は黙っていたけれど今回の行動は目に余るわ。先ず始めに、何時からこの私に命令できるほど貴女は偉くなったのかしら?」

 

一姫が語気を強め、日本人とは思えないほどの切れ目に力を入れ目の前の梅原幸におおよそ今時な女子校生が

持っていてはいけないほどの殺気を当てる。

 

「っ・・・・。」

 

(・・・・この娘、みっともないほど足を震わせて。ほら、今にも泣きそうじゃない。目を反らしなさい、そうすれば楽になれるわよ。何も我慢する意味なんてないわ)

 

そう意味を込めてさらに殺気を高め、今目の前にいる障害物に対して一歩、また一歩歩みを進める。

 

「はっ・・・・・、ん・・・・」

 

目の前のモノとはあと数㎝でぶつかる。濃密な殺気がこの場全てを支配し呼吸するとすら許さない。もし、もしあと一歩でも進めばこのモノは■■になってしまうのは今の状況では一姫本人以外には知るよしもない。

 

(なるほどね、これだけやっても目を反らさないのね。

まぁ、良いわ。)

 

時間に換算すれば数秒にもかかわらず永遠にも感じた一方的な行為はふっと一姫が目を緩め踵を返して歩き出した事によって、突如終わりを迎えた。

 

「良いわ、貴女のその提案乗ってあげるわ。でも、出過ぎた真似はそこまでにしなさい。そうしなければいくら貴女でも・・・・」

 

そうして、一姫はその足で教室を出ていった。・・・・教室内が一姫と幸以外が気絶しているのを気にする素振りすらせずに。

 

(・・・・・・・っはぁ、はぁ、はぁ。もう・・・一姫さんのアレは久しぶりでしたね。今回は強引過ぎましたか?

だって、そうしないと貴女・・・・       

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前に、進めないないじゃないっ! 『一姫』!!!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(・・・・・・・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(何時からあの娘はあんなに強引になったのかしら?

大抵の人はあの殺気に目を反らすっていうのに、反らす所か真っ正面から受け止めるなんて。珍しい人もいるのね。まぁ、そうでないと私と一緒になんてとてもじゃないけど無理ね。・・・・なんか白けたわ、確かこの先は屋上で鍵は施錠されていなかったはず。)

 

一姫があまり使われてないのか錆び付いたドアを開けるとそこには透き通るような青い空が目の前に広がった。

 

(なるほど。なかなかいい眺めね。今度来るときは美也と一緒に来ようかしら。)

 

??? 「あ~・・・・・・・・お待たせ。」

 

いきなり声をかけられ、ん? と思い後ろを振り返ってみる。

するとそこにはミスサンタコンテストで2連覇中の森島先輩が苦笑いを浮かべ、屋上に通じるドアの前で細く長い指を絡ませ何とも可愛らしい姿でもじもじしていた。

 




はい、どうでしたか?
何か煮え切らない終わりかたでしたね。
すいません(笑)
次からはちゃんと森島先輩とのやり取りがあります
それではまた、次の機会にでも。
連続投稿はせず、ストックしていきたいと思います。
それではまた。白銀響でした。






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【番外編】エタるは恥だが、経験になる

感想を頂いた責任感で、書き上げました。

この話は所謂番外編。物語とは直接関係しません。

更には次回の話が私の全力です。

エロになるか、微エロになるかは感想次第で笑。



休日。

日本において、祝日法で定められた日のこと。国民の祝日・振替休日・国民の休日の三種類に分類されるわ。

 

貴方ならどのように過ごすのかしら?

ゲーム?アニメ?友達と何処かに行くのも良いわね。

ん?私に友達がいるのかって?それは、一人や二人はいるわよ。いないわけないじゃない、うん、いるわよ・・・おそらく。

 

んん、そんな事はどうでもいいのよ。

え?私はどうしてるって?

そうね、普段の私ならいつもより少し高めの茶葉を使い、自家製の数種類のジャムを並べロシアンティーを楽しみながら、特に心踊るような展開もなく単調に進む推理小説でも読み耽ってるわよ。

 

そんな私の今日の休日の過ごし方は一味も二味も違うわ。

なぜかって?それはね・・・。

 

 

 

 

 

「38,6℃、完全に熱ね・・・みや。」

 

「みゃ~・・・」

 

今日は私の大事な妹の美也が熱を出したのよ。こんな日に限って両親は出掛けているし、私しか家にいないから看病するのは必然的に私という訳。

まぁ、両親が在宅していたところで看病するのは私がやるだけなのだけれど。

 

 

「何時もお腹出しながら寝ているから熱なんか出すのよ、美也。」

 

「だって、だって~・・・みゃーだって出したくて出すわけじゃないもん。気付いたらいっつも布団がどっかにいってて、んん・・・・」

 

「ほら咳だってしているんだから、温かくして寝ていなさい。ちょっと早いけれどお昼は食べられるかしら?お粥か何かしようと思うのだけれど。無理なようなら林檎でも良いからすりつぶして食べさせてあげるわ。」

 

「ほ、ほんと!?ねぇねが作ったお粥を、ねぇねが食べさせてくれるの!?」

 

美也は熱のせいか僅かに頬を赤らめ、濡れた瞳を私に向けてきた。

 

「ん?当たり前じゃない。美也はこの世で唯一の私の妹なのよ。無償の愛情を注ぐのは姉である私だけの特権よ。」

 

「唯一!?愛情!?(ねぇねったら、みやのことそんなに想ってくれているなんて・・・にっしっし~。)」

 

端から見ても嬉しいのが手に取るようにわかるような表情をしながら、小声でにっしっし~っと呟いている。

 

「変な美也ね、それじゃあ、お粥作ってくるから静かに寝ておくのよ。」

 

「は~い。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「どうかしら?家にあるもので適当に作ってみたのだけれど?」

 

一姫が美也の部屋を出て数十分後、戻ってきた時に手にしていたのは平凡なお盆に一匙のスプーンとこじんまりとそこに鎮座するお粥だった。

 

「ひゃ~、ねぇねって今更だけど何でも出来ちゃうんだね。勉強・スポーツ・芸術・料理その他諸々数回練習すればプロ並みに出来ちゃうし。あぁ~あ、何でみゃーもねぇねみたいに出来ないのかなぁ・・・。」

 

自嘲気味に笑いながら、声を漏らす美也。

それに気付いた一姫は一瞬考えるような顔をして、ふっと微笑むと美也の頭に手を乗せ、慈しむように撫で始めた。

 

「私だって最初は出来ないことの方が多かったわ。それでも出来るようになったのは貴女のお陰よ。」

 

え?っと目尻に涙を浮かべた美也は上目使いに一姫を見上げた。

 

「美也に勉強を教えてあげたいが為にやるし、スポーツだって出来た方が格好いいでしょ?ほら、今回みたいに美也の為にお粥を作ってあげられたわ。何でもは出来ないわ、出来るのは美也のためになることだけよ。」

 

「ね、ねぇね~・・・」

 

「ほらほら泣かないの。美也には美也しか出来ない事もあるのよ。例えば私の妹だってそうね。美也以外の妹なんて考えられないわ。そうね、まずはしっかりお粥を食べなさい。さっさと食べないと冷めるわ。」

 

そう言うと一姫はお粥から一匙すくい、ふーふーと、息を吹きかけ、美也の口に近付けた。

 

「ほら、熱いうちに食べなさい。私が折角作ったのだから。ほら、あーん」

 

「にゃにゃ!?あ、あ~~~~ん(ねぇねの顔がこんなに近くに・・・・恥ずかしぃ・・・)」

 

目をつぶりプルプルと顔を揺らしながら小振りな唇がスプーンに触れ、今美也の口内を犯した。

 

「わふ~、やっぱりねぇねのお粥は美味しいね。何か工夫しているの?」

 

「特に何もしてないわ。基本に忠実に不可思議な事はせず、シンプルに。それに私の美也を思う気持ちが一番の味付けじゃないかしら?」

 

「みゃーを、想う・・・・(ねぇね、ねぇねがいっぱい・・・)」

 

客観的に見なくても明らかに頭がお花畑状態の美也を尻目に、一姫は微笑みながら自分も味を再確認する意味でお粥を食べていた。

 

(やっぱり冷めると味は落ちるわね。まぁでも、上出来じゃないかしら。)

 

呑気にお粥を食べる一姫とは正反対に、美也は新たな問題に頭を沸騰させていた。

 

(ひゃ~、ねぇねが・・・・私の・・・・間接キス!?

みゃーとねぇねが・・・キス!?)

 

一人でみゃーみゃー唸っている美也を呆れた目で見る一姫は、いつ終わるのだろうと考え、思考の波に身を任せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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やっと落ち着いた美也は食事を継続し、あーんされる度に赤面すれば、それを嬉しそうに見る一姫。

 

ここまでなら、何処にでもあるような一般家庭の仲の良い姉妹の日常である。

 

笑顔溢れるこの姉妹にこれ以上何を望めば良いのだろ?

 

まぁ、何が言いたいかと言うとこの姉妹の姉である一姫は天才であるがゆえに何処か抜けている。

それは今回の状況でも発揮された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇね、ごちそうさま。」

 

 

「いえいえ、お粗末様でした。しっかり残さず食べてくれて嬉しいわ。熱はどうかしら?」

 

 

「ちょっと待ってて。・・・・・・・えっと 38,2℃かな?」

 

 

「やっぱりまだ熱はあるのね。そう、ならお薬やりましょうか。」

 

そう言うと一姫はごそごそと自分のポケットに手を入れ何かを探し始めた。

 

「ねぇねったら、薬はやるんじゃなくて飲むんだよ?にっしっし~、ねぇねもたまには間違っちゃうんだね。」

 

何が嬉しいのかわからないが、にっしっし~と手を口許に当てて笑う美也。

 

しかし、相手は天才一姫。

 

初めての事なら未だしも、言葉の言い回しに間違いなど万に一つ有り得ない。

 

「あら、何を言っているのかしら?解熱剤というものは全てが服用するタイプばかりではないわ。今回使うのはコレよ。」

 

そう言うと一姫がポケットから出したのは・・・

 

 

 

 

 

「ざ、座薬!?!?」

 

 

みゃぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~と、今日一番の戸惑いを全身で表現する美也。

 

 

その原因を作った張本人は少し黒い笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 




次回 微エロの臨界点を突破したりしなかったり。

あくまで百合なので笑。

作者は医者ではないので、この時点で座薬が適切な療法なのかは目を瞑ってください笑。

批判アドバイス等お願いします。
評価もお願いします!笑


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