"H" and His kids (ハーメルンkpx)
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MISSION 01 ~ 白赤の面影 ~
Bullet 1


満たされている者ほど保守派に傾倒し、既得権益を守るために盲従し、変革を恐れる。
自己保身のためには、手練手管を以って奔走する。

餓えている者ほど革新派に傾倒し、破壊と創造の先にある、権益を求める。


アメリカ、某所

 

 

??

「――人づてではたしかこの辺りと……」

 

 

 

―Heeelp!!

 

 

 

??

(!?)

「っ……」タタタタッ!

 

 

――――――

路地裏

 

 

スケアクロウ

「ゲヒャヒャヒャハッ!」

 

 

「ひっ! あぁっ……」

 

―グィッ

 

「ッ!?」

 

??

『ちゃんと立って。速やかに避難してください』

 

「あ……ああっ! アンタはッ!?」

 

??

『お構いなく。さぁ早く』

 

「…ッ! まさかあんたが最近噂になってるっ……!

 …ありがとよッ!助かったぜ!」タタタタタッ!

 

 

??

(噂……?)

「何のことかはわかりませんが……」

 

 

スケアクロウ

「ヒャヒャヒャハァ!」

 

 

??

「……先にこちらを片付けないといけませんね」

 

・・・・・・

 

スケアクロウ

「ヒャ…」ボロ…

 

 

??

「……Jackpot です」チャキッ

 

パァン…

 

・・・・・・

 

スケアクロウ

「」

 

ブシュー…

 

 

??

(頻度が増している……)

「……今ここで考えていてもわからないわね……。

 とにかく路地裏から抜けて、もう一度――」

 

―シュバッ

スケアクロウ

「ゲヒャア!」ブンッ!

 

 

??

「っ!?」

(伏兵っ…!)

 

 

「よいしょーっ」シュバッ

 

―ズバンッ

 

 

??

「…っ!」

 

 

????

「……よしっと。

 いやー、おねーさん、油断したねぇ」スチャ

 

??

(……!!)

 

 

 

くせ毛なのか、少しウェーブがかっている長い銀髪。そして、青い瞳の双眸。

ドクロが特徴的な、かつての見慣れた長剣。そして、へそ丸出しの格好。

 

病的なまでに白く見える肌であるのに、

さらにその上、全体的に白基調のファッションをしている。

 

 

どことなく懐かしい面影を感じさせる少女がそこにいた。

 

 

 

????

「銃の腕前はなかなかすごかったんだけどねぇ。

 考え事でもしてたかな?」

 

??

(……)

『あ、あの……助けていただき、ありがとうございます。

 ……貴女は?』

 

????

「ん、あたし?

 あたしはビアンカ。

 ……んー、便利屋かな。それやってますっ。 あとアルバイトっ!」

 

??

「!!」

(ビアンカっ……)

 

ビアンカ

(……ん?)

「おねーさんは?」

 

??

『っ……あ、あぁ……失礼しました。 私の名前は――』

 

 

――――――

道中

 

 

ビアンカ

「ふわーすごいっ!

 日本からなんてまたずいぶんと遠くからだねぇ」

 

??

「ええ……」

 

ビアンカ

「日本かぁ。 いろいろ聞いたことはあったけど、

 さすがにまだ行ったことまではないなぁ」

 

??

(……)

「……あの、突然なんですが、ご家族は……?」

 

ビアンカ

「いるよー?

 パパとママと、あと双子の弟っ! 名前はロッソって言うんだけどね。

 あたしが言うのも何なんだけど、これがまたかわいいヤツでねー♪」ニャハハ

 

??

「へぇ……」

(………)

 

 

――――――

事務所“????????”

 

 

ビアンカ

「――つまり人探しってこと?」

 

??

「ええ、そうなりますね……」

 

ビアンカ

「ふーむ」

 

 

 

立ち話も何だということで、少女の案内でとある事務所まで通された女性。

そこに、

 

 

 

―ガチャ

???

「ただい……あれ?お客さん?」

 

 

 

ビアンカ

「あ、ロッソ。 おかえりーっ」ヒラヒラ

 

??

「あっ……」

 

 

 

ロッソ

「……コーヒーくらいお出ししなよ、ビアンカ……」

 

 

 

こちらは短い髪の少年だった。しかし同じく青い瞳に銀の髪。

そして、姉とは真逆の落ち着いた格好。

その少年は全体的に深い赤色基調のファッションをしており、

その姿は女が知っていた、いつかの男を強く彷彿とさせた。

 

その少年は"彼"に非常によく似ていたのだ。

それ故に、確信してしまった。

 

 

 

??

「……っ」ズキ…

 

ビアンカ

「あ、忘れてたww。

 あたしのも淹れてー」

 

 

ロッソ

「まったく……」

 

 

??

「……あ……あの、私はお構いなくっ……」

 

 

ロッソ

「あぁいえ、くつろいでいてください。

 すみません、気が利かなくて」…スッ

 

 

ビアンカ

「えへへー」

 

??

「いえ、そんな…………っ!?」

(黒い布で覆われた、背中にある三日月型のあれは……!)

 

 

――――――

 

 

??

「――ですから、その……」

 

ビアンカ

(……これは…)

「……うーん、えっとね?」

 

??

「は、はい」

 

ビアンカ

「おねーさんさ、結局何しに来たのかなって」

 

??

「……え……?」

 

ロッソ

「……」

 

ビアンカ

「話を聞いてる限り、おねーさんの言う探してる人って

 もう間違いなくうちのパパのことだと思うんだけども、

 それで会ってどうするのかなーって」

 

??

「っ……そ、それは……」

 

ビアンカ

「お礼? それ言ったら帰るの?

 わざわざそれだけのために遠路はるばるここまで来てくれたんだとすると、

 それは娘のあたしからしてもほんとにうれしいなぁーって」

 

??

「……」

 

ロッソ

「……ビアンカ」

 

ビアンカ

「……んー、まぁ便利屋やってる身としてはさ、

 もちろん、お手伝いしてあげたいわけだけど、

 本人さんの目的がはっきりしないようじゃねぇ」

 

??

「ぁ……」

 

ロッソ

「……」

 

ビアンカ

「……なんてね。

 ま、黙って依頼をこなすっていうのも仕事ではあるわけなんだけどさ。

 おねーさんの依頼の場合、そう言うわけにも行かないんだよね」

 

ロッソ

(……)

 

??

「え……?」

 

ビアンカ

「うちのパパ、わけあって今は名前も変えてるからね。

 ……んー、おねーさん、悪魔のこと知ってるみたいだから、

 もうある程度教えてあげちゃうけどさ」

 

??

「……」

 

ビアンカ

「例えばさ、今日さっきあった出来事みたいに、

 誰かが悪魔に襲われてたとするでしょ?

 あの頭の悪い悪魔程度じゃ、まぁ無理なんだけど、

 言葉が理解できるくらい悪魔だったとしたらね、うちのパパの名前を出すの。

 …あ、本名の方ね」

 

 

ビアンカ

「それでまぁだいたい中ボス? くらいの悪魔なら、

 その名前を盾にするだけでわりと簡単に退けられちゃうんだよね」

 

??

「……」

 

ビアンカ

「……でも、いつだったかそれが続いて、

 ある時もっと強い悪魔を呼び寄せちゃったことがあってさ……。

 強力な悪魔だとパパと戦いたいってヤツ、まだいるにはいるみたいなんだよね……」

 

??

「……」

 

ビアンカ

「それで周りを巻き込みかけたことがあったから、

 もう本当に、かなり前から本名の方は隠しちゃってるんだよね。

 そういうこともあってさ、あんまりこう、表立って

 パパが動くことって少なくなっちゃって、

 今はもうほんと、影でお仕事してるんだよね。

 相手にしてるのはヘビーなのばっかりみたいだけど」

 

ロッソ

(……)

 

ビアンカ

「……な の で、残念だけど、

 おねーさんにもそう簡単には会わせてあげられないです……。

 おねーさんの身が危なくなっちゃう可能性があるからね」

 

??

「……そんな……」

 

ビアンカ

「便利屋の仕事を含めて、"そっち"系でも簡単なお仕事なら、あたしとロッソが。

 あたし達の手に負えないようなのはパパが、って形態を今は取ってるの。

 ……だから、おねーさんの依頼もさ、あたし達が受けるってことにして、

 あたし達からパパにちゃんと伝えておく、ってことでどうかな?」

 

??

「ぇ、ちょっと待ってくd」

 

ビアンカ

「あ、もちろんお代はタダだよ?

 だってお礼言いに来てくれただけだもんね☆」アハハー

 

??

「……私は彼に会うためにここまで来ました。

 彼に会えるまで、ここを動くつもりはありませんっ……!」ギュッ…

 

ビアンカ

(……)

 

ロッソ

(……えぇ……)

 

 

ビアンカ

「……プッフwww

 おねーさん、面白いねww」

 

??

「……え?」

 

ロッソ

「……」

 

ビアンカ

「や、だってさwww

 ふふっ………ごめん、なんか案外、子供みたいな人なんだなって」

 

ロッソ

(まぁたしかに見た目だけなら、明らかに年上だけど……)

 

??

「っ///

 な、何とでも言ってくださいっ! それでも私はっ……!」

 

ビアンカ

「すっごく美人なおねーさんなのにww」プススー

 

??

(っ!?)

「な、何とでもっ!////」

 

ビアンカ

「あははっ! おもしろーっ」ニャハハッ

 

ロッソ

「……ハァ」

 

・・・・・・

 

??

「……」ギュ…

 

 

ロッソ

「……」

 

ビアンカ

(……ふーむ)

「ちなみに言っとくと、パパはほんとしばらく帰ってこないよ。

 今はたまによくある出張中だから。 1~2ヶ月とか言ってたかも?」

 

 

??

「……待ちます」

 

 

ビアンカ

(……これはもうアレかねぇ)

「…んふふ、わかったよ。

 それじゃ、おねーさん、ここでしばらくあたし達のお手伝いをしてくれないかな?

 お仕事の報酬はお安い手間賃みたいなこともしょっちゅうだから、

 お給料はあげられないと思うけど、

 衣食住なら提供してあげられると思うし。 どうですか?」

 

 

??

「……え……? 置いていただけると言う事ですか?

 ……いいのですか?」

 

 

ビアンカ

「おねーさんがいいならね。

 その仕事っぷりでおねーさんがどれだけ強いのか、見せてもらおうかなーって。

 それで十分か、そうでないかも考えさせてもらおうかな?」

 

 

??

(!)

「……はいっ、これからよろしくお願いします!」

 

 

ビアンカ

「はい、こちらこそよろしくお願いします」ニハッ

 

ロッソ

「……ビアンカ」ボソ…

 

ビアンカ

「…まぁ、しかたないじゃん? あの人、多分ほんとに動かないよ」

 

ロッソ

(……)

 

ビアンカ

「…うーん? ロッソくんにはまだ少し難しい感じかなぁー?w」ニヤニヤ

 

ロッソ

「……huh」

 

 

 

 

 

 

 




-20年前-

日本、某鎮守府



ダンテ
「Hu-mm... コイツは本当に魔性のアイテムだな……」←in こたつ

陸奥
「ふふふっ。
 半人半魔さんでも魅了してしまうなんて、何かちょっと誇らしいわね」ムキムキ…


陸奥
「はい、剥けたわよ」つ○

ダンテ
「ん、おう」アー

陸奥
(っ!)
「……」ムシリ… ←小さくしてる


陸奥
「はいっ……」

つo

ダンテ
「thx」モグモグ

陸奥
「……///」

ダンテ
「これマジで旨いよな。 酸味がたまらねぇ。
 種もなくて食いやすいしな。 あっさりしてやがるからいくらでも入るぜ」hahaha
 
陸奥
「…あら? "そっち"でも食べるんじゃないの? オレンジくらいあるでしょ?」

ダンテ
「?
 いやオレンジはオレンジだろ。 こいつはサツマってやつなんだろ?
 ……あぁ、そうか。 TV-オレンジの方を言ったのか」ha

陸奥
「……え?」

・・・・・・

ダンテ
「しかし、退屈なもんだな。 この時期の日本てのは」

陸奥
「うーん、まぁそうかしらね。 はむっ」モグ

ダンテ
「ンー」ピッピッ ←ザッピング

―ピッ

ダンテ
「……ん?」


□<【さぁ、今年も始まりました! 紅白○合戦!】


陸奥
「あ、もう始まってたんだ」

ダンテ
「……なんだこりゃ?」

陸奥
「紅白…あぁ、えっと、赤チームと白チームの二組に分かれて、
 歌を歌って競い合うの。
 日本だとこの時期は恒例の番組なのよ」

ダンテ
「へぇ。
 ……ん? なんで赤と白なんだ?
 普通、赤なら青、白なら黒とで別れるもんなんじゃねぇのか?」

陸奥
「あぁ、なんだったかしら……えっと、たしか源平の旗色が……。
 あ、ちょっと待って。 たしか……」スッ ←立ち上がり

ダンテ
「……ん、どうした」


陸奥
「この時期、青葉の広報は正月特集になるのよね。
 書くネタが無くなってくるとうんちく枠が増えてくるから、
 何か書いてないかってね」ガサゴソ

ダンテ
「hm」

陸奥
「……んー………あ、ほんとにあった。
 えっと」パサッ

ダンテ
「……」

陸奥
「……あぁ~………へぇ…………ふぅ~ん」

ダンテ
「……それで?」

陸奥
「うん。
 えっと……ん……なんて言ったらいいのかしら……。
 ……あ、えっとね、昔日本で…あっ、本当に大昔の日本の話よ?」

ダンテ
「hum」

陸奥
「その大昔、日本では源氏と平家っていう二大勢力があって、
 その二つの勢力が主立って引き起こされた内戦があったの」

ダンテ
「hmm」

・・・・・・

ダンテ
「へぇ、ゲンペイねぇ」

陸奥
「――の旗色説っていうのが濃厚なんだって。
 他にも縁起物って意味もあったわね。
 祝いの席とか食べ物とかにもよく使われてるわ。
 あとは……へぇ、花嫁衣裳にも関係あったんだ。 ふぅ~んっ……」…

ダンテ
「……他には?」

陸奥
(……)
「……えーっと、"赤"ちゃんもそうなんだって。
 赤は出生を意味し、白は死装束の連想で死や別れを意味するところから、
 人の一生を表すという説、などなど。
 まぁ日本の認識なのかもしれないけど」

ダンテ
「ほぉ」

陸奥
「…………赤ちゃんかぁ~」

ダンテ
「……」

陸奥
「……」

ダンテ
「……まだ他はあるのか?」

陸奥
(……)
「……他は……あ、読み飛ばしてた。
 さっきの花嫁衣装の話なんだけど、そのときに頭に付ける白い布は
 自分は無垢であり、でもこれからは嫁ぎ先の色に染まります。
 もう実家には戻りません、という決意の現れを象徴したものでもあるんですって。
 ………ふ~ん。
 断然、ウェディングドレス派だったんだけど、これはこれでなんか結構素敵ね。
 ……白無垢かぁ……」

ダンテ
「……」

陸奥
「……ね、そうは思わない?」

ダンテ
(話が戻っちまったな……)
「……男の俺にはわかりかねるね。 huh...
 もう特にはないのか?」

陸奥
(……)
「……あともう一文くらいあるけど……。
 ……んー……他にも紅白の赤は女性のけいk……っ!?」

ダンテ
「……ン?」

陸奥
(白はだ、男性のっ!?)
「っ…////」

ダンテ
「なんだ、急に。
 なんて書いてあったんだ?」

陸奥
「っ……う、うるさいわねっ!」ビュン!

バササッ
―パシッ
ダンテ
「おっと。 投げんなよ……。
 ページも閉じちまったじゃねぇか……」パタッ…

陸奥
「ふんっ」

・・・・・・

ダンテ
「まぁいい。
 それじゃとりあえず、俺は赤にベットするぜ」ha

陸奥
「……あら、じゃあ私は白になるわけね。 賭けるものは何?」

ダンテ
「何でもいいぜ?」ha ha-

陸奥
「……言ったわね?」

ダンテ
(……)
「……おぅ」

陸奥
「いいわ、受けて立ちましょう」

ダンテ
「……huh, 上等だ」

・・・・・・

□<それでは第XX回N○K紅白○合戦OPスペシャルステージは紅組――


ダンテ
「……ん?」

陸奥
「あぁ、そっか。
 未成年が多いものね。 早い時間帯になるわよね」


□<……オネガイ♪ シンデレラ♪


ダンテ
「……」

陸奥
「……あら、どうしたの?」

ダンテ
「……huh.
 いや、なんでもねぇよ」

陸奥
「……?」


――――――
6駆の部屋



「――うっ……」ガクッ…


「電!? いきなりどうしたのっ!?」

暁・響
「?」


「うぅ……よくわからないのですが、いつかどこかで
 とんでもない名前の姉弟が生まれそうな気がするのです……」


「…………は?」


「たぶん、5年後のアメリカのどこかだと思うのです……」


「……電、大丈夫?
 明石さんの所、行く? 付き添ってあげるから……」ス…


「うぅ……」


「電っ……」ギュー…


「……なにこれ?」


「さぁ……?」





*賭けはダンテの負けでした。


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MISSION 02 ~ 不朽の魂 ~
Bullet 2


相手の言動が常識的ではないと感じられ、また信じられないとも感じられるとき、それはあなたと相手との精神レベルの差がその意識を生み出している。
相手と比べてあなたの精神レベルが高すぎるのである。

このような状況にあるとき最良の手段は、その相手とはもう金輪際関わらないようにすることである。
というのも、人間まで昇った魂の、精神レベルの成長は数百年単位ではなく、数千年、万年単位で行われる。
相手が自分の次元に上り詰めるまで、はっきり言って、時間の無駄どころの話ではない。

そのため言えることは一つのみ。関わるな。


教会

 

 

ロッソ

「……」

 

 

―ギィ… パタン…

 

??

(ビアンカに頼まれて様子を見に来たけど……本当にいましたね……)

「……お祈りですか?ロッソくん」コツコツ

 

 

ロッソ

「……いえ、違います。 ただ見ていただけですよ」

 

 

??

「……その像をですか?」スッ…

 

ロッソ

「はい」

 

 

・・・・・・

 

 

二人とも言葉は交わさず、同じ像を見やっていた。

 

その像というのは教会であればどこにでもある物で、

これといって特に物珍しい造形をしているというわけでもなかった。

 

 

 

??

「……」

(……この像はいわゆる――)

 

ロッソ

「その問いには答えぬ者――」

 

??

「え……?」

 

ロッソ

「何かを語りかける意味はなく、また何かを語ることもない者。

 たとえ祈ったところで、それに応えてくれるわけでも、

 助けてくれるわけでもない者。

 ……そもそも誰かを救えるような、そのような力など元より持ち合わせぬ者」

 

??

「……」

 

ロッソ

「祈る人間がいなければ、生まれることはなかったし、

 その人間の絶え間ない信仰なくしては、その存在を保つことすら出来ない。

 力は愚か、口すらない。 

 たとえ自己の存在を穢されていようとも、抵抗も、反論すらもできずに……

 人に忘れられて、死んでいく……。

 何と脆く、弱く、愚かで無意味な存在であることか……」

 

??

「……」…

 

 

 

突然の少年の独白。

それに気を取られ、思わず少年の方を見る女性。

 

先の言葉を語った少年の目は変わらず像を見ていたが、

その目はなんとも言いがたい、無感情な目であるように女は感じた。

 

少年のその目の真意を、無感情な目からではなく、

他ならぬ、少年が目をやっている協会の像からならば少しでも探れるのではないかと

女は思い、再び静かに像を見やる。

 

 

 

??

(……)

 

ロッソ

「……でも、ある人がこういうことを言ってました。

 "ソレ"は本来、己の中にこそあるものだと」

 

??

「……己の中?」

 

 

 

先の口調とは明らかに温度が違う少年の発言が気になり、

女は咄嗟に少年の言葉を、そのまま聞き返した。

 

 

 

ロッソ

「……フフ。

 人それぞれに、それはあるってことなんですかね。

 ……だとするなら、それはいったいどういう姿をしているのでしょうね?」

 

??

「……」…

 

 

 

女は今一度、像を見やった。

 

 

――――――

事務所

 

 

ビアンカ

「――お待ちどおさま! ご注文のストロベリーサンデーでーすっ♪」

 

??

「おぉ、これはすごいですねっ……!」

 

ビアンカ

「喫茶店でアルバイトしてるからねー。

 昔からある、パパの行きつけだった所なんだよ♪」

 

??

(……)

「へぇ……」モグッ…

 

ビアンカ

「家でもそうなんだけど、もう料理とかもけっこう任されちゃってるから、

 材料さえあればたいていの物は作れちゃうかなー♪」

 

??

「おー」パチパチパチ

 

ビアンカ

「へっへーん」フンス

 

 

ビアンカ

「―っておねーさん、付いてるよ?ww」つЛ

 

フキフキ

 

??

「んむっ!? ……あ、ありがとうございますっ…////」

 

ビアンカ

「いえいえ、どういたしまして」アハハ

 

ロッソ

「……」モグ…

 

ビアンカ

「ロッソもどう? ってあんたも付いてるしー」つЛ

 

ロッソ

「ん? …!? ちょ 自分でy」

 

ビアンカ

「こら、動かなーい」

 

フキフキ

 

ロッソ

「ッ…////」

 

??

「……フフフッ…」

(本当にとても仲がいいんですね…)

 

・・・・・・

 

ビアンカ

「――パパの話?」

 

??

「ええ……」

 

ビアンカ

(……)

「うーん、どこから話したものやらって感じだけど」

 

??

「なんでも構いませんっ……!

 よろしければいろいろとお聞かせいただけたらな、と……」

 

ビアンカ

「ふむ…」

 

ロッソ

(……)

 

・・・・・・

 

ビアンカ

「――てな感じでまぁ、うちのママ、パパにベタ惚れだからねぇ。

 えーっと、知り合ってからだと何年になるんだっけ……?」

 

ロッソ

「……40年間だよ」

 

ビアンカ

「あーそうなるかぁー。 ながいよねぇーww

 付き合いだけならトリッシュさんより長いんだとか」

 

??

「……」

 

ビアンカ

「出会ってすぐとか、昔はいろいろ揉めたみたいだけどね」

 

ロッソ

「借金とかね……」

 

ビアンカ

「それwww

 あとまぁ、これはトリッシュさんから聞いたんだけど、

 ……あぁ、ママはこの手の話、絶対に口割らないからさww」

 

??

「……」

 

ビアンカ

「なんでも……んと、これはあたしたちが生まれる前の話なんだけど、

 当時、パパが"魔界"に閉じ込められちゃったことがあってさ。

 まぁ本人は観光旅行だとか言ってたんだけど……w

 そこからパパを脱出させる際に、

 トリッシュさんとママで協力し合ったことがあったのね」

 

ロッソ

(……)

 

ビアンカ

「その甲斐あって、なんとかパパは魔界から帰ってこられたわけなんだけど、

 ……あー、まぁトリッシュさんは元々なんだけど、ママがね……。

 パパは"魔界落ち"してからはもう"すぐ"に、だったみたいだけど……」

 

ロッソ

(真の……)

 

??

「……?」

 

ビアンカ

「……んーと、もう言っちゃうと、

 年を取らなくなっちゃったみたいなんだよね。

 厳密に言うと老化が止まっちゃった、みたいな?」

 

??

「っ!?」

 

ロッソ

「……」

 

・・・・・・

 

ビアンカ

「それでなんかまぁ、もうそれがほぼ決め手だったみたいだねぇー。

 トリッシュさんが言うには、

 今までの溜めに溜めといた借金の分も合わせて、畳み掛けてたってさwww

 "責任取りなさいよっ!" ってww」プフフーww

 

??

「……っ」

 

ロッソ

「……」

 

ビアンカ

(……)

「……それで、気持ちを言っちゃって、結婚してからは

 元々、心に溜め込んでた物が堰を切ったみたいにベタ惚れっていうか。

 ま、そんな感じかな。 ママの話もけっこうしちゃったねw」

 

??

「……い、いえ……」

 

ロッソ

(……)

 

・・・・・・

 

ビアンカ

「はい、これが昔の写真」

 

つ【四人家族+トリッシュ】ピラッ

 

??

(……)ジー…

 

ビアンカ

「あたしら可愛いくない?

 あたしもロッソも5才のときにみんなで撮った写真だよ。10年前のやつだね。

 ……あ、そだ。 パパとママの見た目は今もその写真のときと変わってないよ」

 

??

「……」…

 

ビアンカ

「……んふふ、パパかっこいいでしょ?w」

 

??

「っ!!?////」

 

ビアンカ

「あははww なんか昔、めちゃくちゃ絞ったとかは言ってたよw

 魔界落ちの前ね」

 

??

(……私の知らない、あの人の時間……)

 

ビアンカ

「……」

 

 

――――――

???

 

 

ロッソ

「……フッ!」

 

 

ヒュォォーッ!

 

 

ロッソ

「……」グッ…

 

 

―スッ…

トリッシュ

「……ハァイ。 久しぶり、ロッソ」

 

ロッソ

「っ! ……ええ、お久しぶりです、トリッシュさん」

 

・・・・・・

 

トリッシュ

「最近、"それ"の調子はどう?」

 

ロッソ

「いい感じですよっ」

 

トリッシュ

(へぇ……)

「大したものね。 もううまく扱えてる」

 

ロッソ

「っ……ありがとうございます!」

 

トリッシュ

「ふふっ……」

 

・・・・・・

 

トリッシュ

「――それじゃ、慌しくてごめんなさいね。 用事があるから」

 

ロッソ

「はいっ、ではまた!」ビッ

 

トリッシュ

「ええ」ヒラヒラ

 

シュンッ…

 

 

トリッシュ

「……フフフッ……」

 

 

――――――

買い物の一幕

 

 

ビアンカ

「――だから、毎週の火曜日には、…って、あーっ」

 

??

「?」

 

ビアンカ

「ネロおじさんだ。 こっち来てたんだぁー。

 おーい!」

 

 

 

ネロ

「……ん?」

 

 

 

 

 

そのころのネロおじさん(嘘)

{IMG20961}

 

 

 

 

 

――――――

教会

 

 

ロッソ

「……」

 

 

「――君は、よくこの時間に訪れるんですね」スッ…

 

 

ロッソ

(……?)

「……貴方は?」

 

 

「おっと、これは失礼しました。

 ……と言っても、名乗るほどの者ではありませんが……。

 呼ぶのに困るという意味でしたら………グンカと、お呼びいただければ」

 

 

ロッソ

(……見た目はアジア系、か。 それが教会に、ね……)

「……ロッソです。

 僕の方は貴方のことを知りませんが……」

 

グンカ

「あぁ。

 私は二週間ほど前にこちらの方に引っ越してきましてね。

 住み家の近くに教会があることを知ったのはつい最近のことなのですが……」

 

ロッソ

「……」

 

グンカ

「この街の教会はとても美しい……」

 

ロッソ

(……)huh...

 

グンカ

「惹かれてしまいましてねぇ。

 以来、足しげく通っているのですが、今日のようにご先客の方がおられる場合には

 私のような新参者があまり前に出るのもどうかと思い、遠慮していたんですよ」

 

ロッソ

(……)

「……へぇ。

 それで、今日はいったいどのようなご心境の変化で?」

 

グンカ

「……いつもは遠慮して、そのまま帰ってしまうのですが、

 君のことはいつも気になっていました。 とても娟容な少年がいる、とね。

 私が君のことを知っているのはそういうことですよ」

 

ロッソ

「……」

 

グンカ

「……ん?

 ……あ、あぁ……いやいや、そういう意味ではありませんよ?

 これはこれは。 誤解を招く物言いをしてしまって申し訳ありません。

 実はまだ、英語にも不慣れなんですよ」ハハハ…

 

ロッソ

「……そういう意味でないなら、本当の理由は?」

 

グンカ

「先にも言ったように、私はこの街に来てまだまだ日が浅い。

 友人もほとんどいなくてですね。 それでずっと寂しい思いをしていたので、

 今日は思い切って勇気を出してみた、というわけです。

 どうでしょう? 私の家は本当にここからすぐ近くにあるので、少しお茶でも」

 

ロッソ

「……せっかくのお誘いですが、遠慮しておきます」

 

グンカ

「……そうですか、残念です……。

 では一つだけ、助けていただきたいといいますか、

 せめて教えていただいことがあるのですが……」

 

ロッソ

「……僕にわかることであれば」

 

グンカ

「ありがとうございます。

 この街の風土や歴史にお詳しい方を探しているんです。

 心当たりなどはありませんか?」

 

ロッソ

「……ふむ……。

 すぐには思いつかないですね……。

 図書館などのご利用は? 中心街にあるはずですが」

 

グンカ

「そちらはもう当たりました。

 ただ、表面的なことばかりで求めていたようなことは何も……。

 ……今回私が望んでいるものは、どちらかと言えば俗物的な内容の物で、

 であればやはり、それらを知る人からの口から真に入るような話が聞きたいのです。

 要はオカルト、そういった類いの話なんですよ」ハハ

 

ロッソ

「オカルトですか……。

 具体的にはどのような?」

 

グンカ

「……この街ではあまりにも有名な偉人として伝わっている、伝説の魔剣士のお話です」

 

ロッソ

(!!)

「……へぇ。 ずいぶんと変わった趣味をお持ちなんですね」

 

グンカ

「いやはや、お恥ずかしながら」ハッハッハ

 

ロッソ

(……)

 

グンカ

「こう見えても、実は民俗学を始めとして、そういった物の類いも真面目に

 研究している者でしてねぇ。

 あ、オカルトに関しては趣味を多分に含みますけどね」フフフ

 

ロッソ

(……)

「それで、"この街のオカルト"についても、

 その趣味からの興味と研究心に駆られて異国からわざわざ、というわけですか?」

 

グンカ

「その通りです。

 と言っても、私自身はかの伝説の魔剣士に関しては、

 まったくの無縁の存在であるというようには感じていません」

 

ロッソ

「……」

 

グンカ

「実は、私は日本人で、

 普段であれば、日本各地の風土や歴史を研究しているわけなのですが」

 

ロッソ

(日本人か)

 

グンカ

「今回こうして、アメリカのこの地に赴き、かの魔剣士伝説を追い求めてきたのは

 この伝説とその中心人物とが、日本の神話や過去に日本で崇められていた神や

 偉人と非常に似通った類似性を持っていると感じたからなんですよ」

 

ロッソ

「…! 日本の神話に、神……?」

 

グンカ

「ええ。

 ……まぁそうは言っても、そもそも世界中の神話やオカルト、怪談話などで

 似たような話があるなどということは元々そんなに珍しい事でもありませんがね。

 本音を言ってしまえば、最早ただの完全な興味ですなぁ」ハハハ

 

ロッソ

(……日本か。

 日本の神々……正直なところ、それらに対し、単純に興味がないわけでもないが……。

 それよりも……)

 

グンカ

「……」

 

ロッソ

「…………」

(……かの魔剣士について、何か具体的なことを知っている者は本当に少ない。

 父さんですら、特にこれといって何かを知ってるわけでもなかった。

 当然、日本と関わりがあったのかどうかも、誰も知らない……。

 でもかつて20年前、父さんはとある仕事で日本に居たというのは聞いたことがある)

 

グンカ

「……おや、ロッソ君? どうかしましたか?」

 

ロッソ

「っ………あの」

 

グンカ

「はい?」

 

ロッソ

「先の話ですが……そのオカルト話であれば、多少は力になれるかもしれません」

 

グンカ

「……おぉ」

 

 

――――――

とある一軒家地下

 

 

ロッソ

「……――ッ」

(…………なんだこれは……磔か……?)

 

 

グンカ

「おはよう。 気分はどうかな?」

 

 

ロッソ

「……当然、良くはないな。

 まずこの、教会にあった像と同じ格好なのが気に入らない。 センスを疑う」

 

 

グンカ

「む? ……あぁ、そうだったのか。

 いつも見上げていたものだから憧れているのかと思って

 気を利かせたつもりだったんだが……。

 ……そうか、"そっち"か。

 なるほど、やはり悪魔だから"そう"思ってしまうのかな?」

 

 

ロッソ

「……目的は?」

 

 

グンカ

「変わりないよ。 上で言った通りだ。

 少し手段が強引かもしれないというだけで」ガゴッ

 

 

ロッソ

「……よくもまぁ、見事に握れているものだな」

 

 

グンカ

「苦労はしたよ?

 何もそう易々と出来ているわけではない。

 ただでさえ、バカデカい剣なんだ。 むしろ、私からすれば君のような細身の少年が

 普段は布に隠しながら背中に担ぎ、有事となれば並々と振るうという事実の方が

 感嘆に値するよ」

 

 

ロッソ

「Huh...」

 

 

グンカ

「……やはり、羨望してやまない。 そんな素晴らしい力だね、"それ"は」

 

 

ロッソ

(この男、どこまで知っている……)

「……何者なんだ?あんた」

 

 

グンカ

「……人間さ。 見ての通りね。

 君達、悪魔からすれば取るに足らぬ矮小な存在。 それと同じだよ。

 ……今はまだ、ね……」

 

 

ロッソ

「……」

 

 

グンカ

「……さぁ、では見せてくれ。

 そして、学ばせてほしい。 君の悪魔の力を――」

 

―ズブンッ!!

 

ロッソ

「ッ!? がッ…ぁ……!」ガフッ!

 

グンカ

「――悪魔の真の力を」

 

 

 

男の握る三日月型の赤い大剣が少年の胸部を貫通し、背後の磔に突き刺さる。

 

 

 

――――――

?????

 

 

ロッソ

「……力も無き存在を崇拝することに意味など……!

 己が強くあること……それこそが……!」ビリ…

 

 

 

??

「っ…!」

(目に見えている、あの赤い光は…!)

 

ビアンカ

「ロッソ!!」タタタッ!

 

 

??

(!!)

 

 

 

ビリィッ!!

 

―ドシャッ!

ビアンカ

「んぐうっ!!」

 

 

??

「ビアンカっ!」タタッ…

 

 

ビアンカ

「下がってて!」ハァハァッ…

 

 

??

「っ…」

 

 

 

ロッソ?

《……》…ビリッ…

 

 

 

ビアンカ

「あたしが行かないとダメだからっ……!」ググッ…

 

 

??

「…しかしっ! ロッソくんの今のあの姿は……!」

 

 

ビアンカ

「わかってるっ………大丈夫……!」

 

 

??

(ビアンカ……)

 

 

・・・・・・

 

・・・

 

 

 

??

「――ビアンカっ!!」タタタッ!

 

 

ロッソ

「ッ……ハァハァハァッ……」

(……像が…………僕は……? ――ッ!!)

 

 

ロッソ

「ビアンカ!」ザッ!

 

 

??

「無事ですか!?」

 

―グィッ

 

ビアンカ

「いっ!? ちょっ……ちょっといたい……」アハハ…

 

??

「あっ、ごめんなさいっ。 ……ふぅ、よかったです。 本当に……」

 

ロッソ

「……ビアンカ、僕は……その……」

 

ビアンカ

「……ふふ、そんな顔しない」

 

ロッソ

「っ……」

 

ビアンカ

「……あんたはあたしの弟で、あたしはあんたのお姉ちゃんなんだから」

 

ロッソ

「ビアンカ……」

 

??

「……」

(……どこであっても、いつであっても、どんなときでも、"それ"は変わらない……)

 

 

 

 

―ゴゴゴゴォオオオオッ……!!

 

 

 

 

「「!?」」

 

 

――――――

??

 

 

ゴゴゴゴォ…ッ

 

 

 

 

ビアンカ

「うあー、大きいなぁー。

 ……あれ、パパじゃないと無理じゃない?」

 

ロッソ

「……いや見た目だけだよ。

 力の本体は中枢。 それさえ叩ければ……」

 

??

「……急ぎましょう、民間に被害が及ぶ前に……!」

 

 

――――――

中枢 -?????-

 

 

????

「……ふざけるなッ……!! 何が違う!? なぜ貴様らのようなガキ共にィッ!!」

 

 

 

ビアンカ

「……心無い悪魔なんかとは違う――」

 

ロッソ

「……ましてや、力無き神などとも決して違う――」

 

??

「……何よりも、"人"であるということ。

 私達はそのことに誇りと信念を持っています。

 そして、それぞれが、その心に強い信条を……」

 

ビアンカ

「……」

 

ロッソ

(……)

 

 

 

????

「……信条、だと……?」

 

 

 

??

「そうです。

 それが理解できないあなたに……私達が負けるはずがありません……!」

 

 

 

????

「ッ…ほざくなァアー!! こんなところで終わってたまるかッ!

 何年かかったと思っている……!? 20年だぞっ!?

 やっとのことで手掛かりを掴んで海を渡った!

 そしてこの地でさらに時間を費やし、ついにこの肉体と力を手に入れたんだぞッ!!」

 

ゴォォォオオ――!!

 

 

 

ビアンカ

「……悪いけど、ご苦労様としか言えないよ」

 

ロッソ

「……」

 

??

「……お二人とも、よろしいですか?」

 

ビアンカ

「もちろん♪

 はい、ロッソっ」ヒュンッ

 

ロッソ

「僕には不要なんだけど……。

 まぁ、今回は二人に合わせるよ」パシッ ―チャキン

 

??

「合図しますっ!

 お二人、わかりますか?」

 

ビアンカ・ロッソ

「Sure」

 

 

―ガチャンッ!!

 

 

 

「「――Jackpot!」」

 

 

 

 

 

 

 




Tips: DMCシリーズの年代記( >1のにわか知識・考察 + オリセ )




[DMC1 ノベル]:


ダンテ
…6~8歳頃。偽名を使っていた。




[DMC3 コミック]:


ダンテ
…18歳。

バージル
…18歳。

ネロ
…0歳。




[DMC3 ゲーム]:


ダンテ
…19歳。
 本名を名乗り、始めの内はまだ名前も決まらないままの事務所開設。

レディ
…ダンテの年齢から、-2 ~ -4 の年齢だそうな。

バージル
…19歳。

ネロ
…1歳。




[DMC1 ノベル]:


ダンテ
…20代前半。




[DMC1 ゲーム]:


ダンテ
…26歳。

トリッシュ
…年齢不明。ていうか定義不可。*ダンテとはこの時に出会った




[DMC アニメ]:


J・D・モリソン
…知らん。ダンテのわがままに振り回されまくりな気のいいおっちゃん。

パティ・ローエル
…幼女。




[DMC ドラマCD](これの時系列はアニメ本編中か終了後からの近辺だと思われ):


エンツォ・フェリーニョ
…これも知らん。
 ダンテとの付き合いはモリソンよりも長いらしく、この時にレディと面識を持つ。
 ちなみにこの作中にある過去編の挿話で、
 ダンテとトリッシュとはさらにもっとずっと前に面識があることが語られてはいる。




[DMC4 ノベル]:




[DMC4 ゲーム]:


ネロ
…17歳。

ダンテ
…35歳。




[KCxDMC1 ss]:


ダンテ
…36歳。このときに、当時の日本海軍から依頼が来た。




[DMC2 ノベル]:


ダンテ
…40代前半。




[真○女神転生Ⅲ N○CTURNE マニアクス x DMC ゲーム]


ダンテ
…40代以降。




[DMC2 ゲーム]:


ダンテ
…40代以降。最後は魔界に閉じ込められる。




[DMC2.5 ss]


ダンテ
…40代以降 +1。
 トリッシュとレディの助力により、
 閉じ込められていた魔界から脱出した頃には人間界時間で約1年が経過していた。




[KCxDMC2 ss]:


??
…不明。定義不可。
 KCxDMC1本編終了からは20年が経過。
 しかし、とある事情により、見た目的な年齢変化はそれほどない。5年分くらい?

ロッソ/ビアンカ
…15歳。

ダンテ
…59歳。(*老化はとある事情により、40代以降で止まってしまっている)




番外・外伝



[ビュ○ティフル ジョ○ 新たなる希望 x DMC ゲーム]


[ULTIMATE M○RVEL VS. CAPC○M 3 x DMC ゲーム]


[PR○JECT X Z○NE 1-2 x DMC ゲーム]



…どれも設定が入り乱れていて、時系列の見極め困難。





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