サウザンドブレイブ日記 (くるみ)
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島につくまで
そもそも企画担当は地下で暗殺斡旋所営んでるあのラーリス神官なので
彼女の種族に関する文句は受け付けておりません。 あしからずご了承ください。
なお、時系列上ではミストキャッスルクリアから7年がたっており、
ダーレスブルグとミストキャッスルの反蛮族組織同士は互いに連絡が取れます。
……所々の事情で、反蛮族組織同士でいがみ合っていますが。
○月★日 霧
色々あって、グレイシア島に行くことになりました。
二突射撃とか言う、とても強い流派があるらしいので見に行くらしいです。
わたしが行っても大丈夫か聞いたら、「護衛してくれんならいくらでもウチから出せるわよと言ったら
全員見事に黙ったので問題ない」そうです。
初めての霧の町の外。
色々嫌なことばかりだったこの街をようやく出られると思うと涙が止まりません。
…グレイシア島に行くことになったことを街の地下に行ったみんなに伝えるために
地下に行ったら、たまたま出会った男の人に、何かあった時のためと連絡しやすいからと
いう理由で日記を書いておいたほうがいいと言われました。
確かにその通りなので、霧の街に帰ってくるまで日記を書くことにします。
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○月□日 霧
イグニス島から回り込むルートの方が楽そうだったのだけど、
すでに話が付いてるらしいのでダーレスブルグ経由で向かうことにしました。
人族の街は初めてなのでとても楽しみです。
グレイシア島でも人族と蛮族の戦いは続いているらしいので
血にこだわりさえなければ、そこそこ長い時間いれそうです。
でも、何があるかわからないからストックは多めに持っておきました。
多分大丈夫だよね……?
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○月※日 晴れ
はじめての霧の街の外。 蛮族がうろついているので血を補給しながら
ダーレスブルグに向かいます。
……太陽の光が辛い。 わたし、人間じゃなくなっちゃったんだよね………。
今まであんまり真剣に考えたことはなかったのだけど、
よく考えたら霧が太陽を遮ってくれたからだったんだ。
あんなに嫌だった霧の街が今では懐かしい。 人間じゃなくなっちゃったのが悲しい。
でも、わたしが自分で選んだ道。
生き残るために選ばざるをえなかったとしてもわたしが選んだ道だから。
受け入れるしかないのよね。 時間を巻き戻すことはできないのだから。
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○月■日 晴れのち曇り
わたしが吸血鬼になった時に、言われた言葉を今でも覚えてる。
我々が君に提供できる力は前借り形式、要するに借金であり君は返済の責任を負う。
その責任がどのような形で現れるかはまだ未定だが、不幸になることだけは間違いない。
その代わり、君は努力と時間を先払いしなくても強くなれる。
借金は使い方次第だ。 大抵の借金なんてする奴は借金に借金を重ねて早死にするが故に
このようなことは、普通はしないんだがね。 君がそんなバカでないことを祈るよ。
まあ、形もなく定量もできないものを借りるような奴に言うことでもないが。
……こんな言葉を今更思い出すのは、やっぱり日差しが辛いからかなあ。
いけない。弱気になってる。 せっかく人の街に行けるのだから頑張らないと。
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○月◎日 曇り
蛮族を殺してる時に限っては、わたしが人間じゃなくなっちゃったことを考えずに済む。
もうちょっとやってきてくれてもいいんだけど、先に進むほど数が減ってる。
……減ってる分、街に近づいてるんだよね?
持ってきた矢の数を数えておかなきゃ。
あとどのくらいの数を殺せるか把握しておかないと。
いざと言う時に矢がありませんでしたでは、話にもならないから。
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○月*日 雨
雨でそこそこ嬉しい。 傘さえさせばいいから。
でも日記を書くときに濡れちゃうのが辛いので、今日はこれで終わり。
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○月+日 晴れ
日記を書いておくといいってアドバイスしてくれた男の人、本当にありがとう。
多分、この日記書いてなかったら辛くて心折れてたと思う。
日記を書くときだけ、昨日と違う気持ちでいられる。
太陽は辛いけど、それを忘れていられる。
今日は手頃な洞窟を見つけたのでそこで一泊。
中に妖魔がいたのでさくっと殺してご飯もゲット。
でも妖魔の血っておいしくないのよね。 まあみんなの敵だから絶対許さないけど。
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○月÷日 晴れのち曇り
やっと街が見えてきた。 わたしやっと街に入れるのね……。
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○月¥日 晴れ
街に近づくにつれて吐き気がする……体がだるい……
これが守りの剣の力なのかな。 なるほど、これがあれば街は安全だわ。
こういうのが、霧の街にもあったらみんなは死ななくて済んだのかなあ。
で、通行許可はもらえたけど、なんか強そうな人がわたしの周りをきっちり固めてる。
でも今はちょっとだけ嬉しい。 あんまり長居できそうにないから。
船に乗って、目的地のグレイシア島へ。
はじめての人族の街なのに、あんまり見て回れなかった……
(以下後日追記)
実はこの日のために大量の剣のかけらを使って守りの剣を強化してたらしいと聞いたわ。
やっぱり人間じゃなくなったから信用されないのかなあ。
この主人公の少女の名前はカルゾラルで20レベルに強化したにも関わらず
1人の手番を使い切らせることすらできずに死んじゃった彼女から拝借していますが特に本文で書く予定はないです。
ちなみにたまたま出会った男の人=企画担当のアイツです。
なお彼女はレッサー種で、こうなった理由である「一緒に暮らしていた人族のみんなとの楽しい記憶」と「みんなが蛮族に殺された記憶」を強化して残されております。
結果として蛮族殺す思想が加速+人族としていたいと考えるようになるという結果を生んでいます。
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冒険者になりたいです
大量にカシュカーンに入り込んで移民問題とジプシー問題が大量発生します。
で、それを危惧する組織と早く開放することを求める組織とで揉めに揉めており
計画は遅々として進んでいません。
前者の組織は、なんとしても技能と生活の手段をと言う方針で色々やっています。
これもその一環です。
さて、この話までは主人公の掘り下げと主人公に親近感を持ってもらうことを目的とする日記回です。
なお現時点では【まだ】グレイシア島に守りの剣はないです。
○月!日 曇りのち晴れ
船に乗ってようやくグレイシア島、スタルトの街につきました!
吐き気もしません! 守りの剣はないみたいです!
はじめて人族の街を見て回れます!
談笑して歩いている通行人、果物や肉とかを売ってる露店、
霧の街にないものがいっぱいあります。
いつも殺気が溢れている霧の街と違って、街の中は活気が溢れていて
みんなが楽しそうにしています。 ……遊んでる子供たちも。
わたしも、こういうところで生まれていればよかったのになあ。
ここで生まれてたら、生き残るために吸血鬼になんかならずに済んだのになあ。
いけないいけない。 日記を書くと弱気になっちゃう。
これからここで色々できるんだから、わたしも楽しんでいいんだよね?
楽しいこと、書こう。
せっかく楽しくいられる場所に来たんだから。
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○月$日 曇り
さて、二突射撃を覚えるには先立つものが必要です。
ガメルとか、コネクションとか。
そもそもわたしの場合、人間じゃないから実績も必要なんだよね?
絶対無害だって言い張るための実績が必要なんだよね?
わたしには、特にできることはない。
後付の力で、それなりに戦えるけどそれしかできない。
だから、必然的に戦闘が必要な傭兵か、冒険者か。 どっちかにならなきゃいけない。
ここにはいっぱい冒険者の宿があるみたい。
なんか剣精とか言うのがたくさんいて、その剣精の力を高めるために持ち主が
たいてい自分の冒険者の宿を持っているらしい。
だから、たくさんの冒険者ギルドがある。 そして、みんな競争してる。
ならきっとこの中のどれかひとつくらいは、わたしを受け入れてくれる。
明日はそんな場所を探そう。
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○月@日 曇り
それにしても色々な冒険者の宿があってぜんぜん覚えきれない。
名前が同じものさえある。 活動してないところもいっぱいあってよくわかんない。
見栄えもほとんど同じだからさらにわかんない。
いくつか、中を覗いてみたけど同じ人が2人くらい別々の冒険者パーティで食事してた。
あの人たちは掛け持ちなのかな? 掛け持ちって辛そうな気がするけど大丈夫なのかな?
と思ったら冒険に行っちゃった。
で、その人達の後ろ姿を見送って、次の冒険者ギルドをのぞき見してみたんだけど、
さっき冒険に行ったパーティのうち二人が別のパーティ組んで報告してたの!
さっきの人たちは一体なんだったの? それとも、わたしの目がおかしいのかな?
ちょっとよくわからないから、色々人を見て回ってみようと思う。
みんな同じ冒険者カードを持ってるから同じ人が別のギルドで
同時にパーティ組んで冒険してるように見えます。
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同じ人がいっぱいいます
日記のペースを上げていきたいところ。
早く命運祭りのことについて書きたいので頑張って書いていきます。
○月>日 晴れ
晴れてて辛いけど今日は調査。
この街では、冒険者はギルドを掛け持ちするものなのか、それとも違うのか。
こういう調査は、夜にはできないから頑張らなきゃ。
1分もいると辛いから、適当に1分くらい歩いたら近くにあるギルドに入って調査と日記書き。
調査が終わる頃には体調も元通りなので、また1分くらい移動、の繰り返し。
日傘があんまり使えないのが痛い……。 みんな日傘してないから不自然なのよね。
で、そこでアフレートさんって名前の男の人に会ったの。 2人の。
信じたくないんだけど、どうやら同じ顔のっていうか、同じ人が複数人いるみたい。
で、同じようにみんなの名前を聞いて、次の宿に行って……を繰り返すと
みんな同じ名前なんだけど、はじめましてって言ってくるの。
名乗ったはずなのに、わたしの名前を聞いてくるの。
でも、特定の宿にしかいないって人はほとんどいないの。
絶対これ蛮族の陰謀でしょ。 サーチバルバロス使ったほうがいいと思うわ。
まあ、わたしにも反応しちゃうから使われると困るんだけどね。 わたしこの件には全く関係ないわよ!
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○月「日 晴れ
そういえば、この街には剣精とか言うのがいたのを思い出したので
せっかくだから、剣精も見せてもらうことにしてみました。
で、結果。 剣精も同じのばっかり!
ラエルリーフって名前の剣精がどこの宿にもいるんだけどおかしくない?
いや、剣精に限ってはおかしくないのかな。
同じ剣が同じ姿で同じ名前の剣精をみんなに配ってると考えれば。
で、宿ごとに剣精がいるんだけど、一部の剣精は一部の宿にはいないってことがありえるみたい。
そういう剣精に欠けがある宿は、人が少なかったり実力がなかったりするみたいね。
ここで冒険者になりたいなら、宿の剣精の数には気を配った方がよさそうよ。
あれ? 今ちょっと考えたんだけど……
実はこの街の冒険者って剣精が創りだしたもので、
冒険者がみんな同じなのは、剣精の陰謀です、って……
ありえるかな? ないよね?
そもそも、私も船でここに来ているし、その船には同乗の冒険者もいたっ
て聞いてるからちゃんと船で来てるよね?
そう、だから冒険者になる人はみんな船で来ているはず……
……どうしよ。
明日になったらわたしが増えてましたとかそういうの笑えないんだけど。
ちょっと怖くなってきた……。
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■月☆日 くもり
この街で冒険者になるには、剣精に認められないとならないらしい。
どうやらこの街で同じ冒険者がいっぱいいたのは、剣精の陰謀で間違いなさそうだ。
つまりわたしも冒険者になったら、その次の日にはたくさんの冒険者の宿にたくさんのわたしが増えるような状況になるというわけである。
そして、そのうち誰か一人でも蛮族バレしたら最後、たくさんのわたしはみんなで逃げるしかない、ということでもある。 すごく逃げ遅れそうな気がして怖い。
で、街から逃げ切れた同じ顔をしたわたしが群れをなして北のイグニス島に向かって大移動。
その姿を想像すると異様だとしか形容できない。
正直怖い。 自信なくなってきた……。
……そういえば、妖魔ってほとんど同じ顔してるよね。
もしかしたら、こうやって増えてるのかしら。
え? 特定のギルドにしかいない人がいる?
いるよ。 レアリティCのカードを実体化したまま残す人はほとんどいないから
そういう人が特定のギルドにしかいない人に見えるだけ。
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拠点を作りたいです
ちゃんとタイトル画面に引継ぎ設定があります。
しかしてこのゲームではそうではありませんでした。
では、それによって何が起こるのか。 ぜひその目でお確かめください。
■月♪日 晴れ
そういえば、そろそろ冒険者になるにしてもならないにしても、拠点がほしい。
あとそろそろ蛮族狩りできそうな場所見つけておかないと血のストックを気にしなきゃいけなくなる。
ということで、とっても不安だけど拠点になりそうな冒険者の宿を探そうと思います。
こうしてみると、色々な冒険者の宿があって目移りしそう。
みんな同じ外見で、同じ中身してて、所属してる冒険者も剣精もほとんど同じだけど
だからこそか、名前はとっても多彩。
本当に色々………え?
その宿の名前を見た時、私は声を上げて立ち尽くしてしまった。
それもそのはず。 その名前はあまりにも簡潔で、あまりにもとんでもない名前だったから。
え。
宿の名前が「え」。
すごくおかしい名前だ。 こんな名前をつけるセンスが非常に疑わしい。
何を意味してるのか全くわからないのは、まあそういう名前の宿もたくさんあったから置いておくとしてもこの何にも考えてないを地で行くような名前は一体なんなんだろう。
そして立ち止まってしまったせいで、日の光が辛くなってきたので
私はその「え」に入ることにした。
とんでもない名前と違って、宿の中は普通だった。
まあみんな同じ外見で同じ中身だから当然なのかもしれないけど。
で、マスターと思われる人が依頼を整理している。
あれが、えとか言う名前をつけた人。 多分、すごく変な人……
と思ってたら扉がバタンと開かれ
「やっほー! q!」
という声が聞こえてきた。
え? q?
私が戸惑っている間に、扉を開けたドワーフの女の人はそのままマスターっぽい人と話をしている。
ということは、あのマスターっぽい人、名前が「q」?
まさかそんな名前をつける人がいるなんて信じたくなかったんだけど。
と言うか信じられないんだけど。
あまりのことに私が固まっていると、ドワーフの女の人が帰っていく。
そして、それを見送ったqと言う名前のマスターが、私に気づいて向かってくる。
そしてどうしたのかなと聞いてきた。
私は、それに言葉を返せなかった。 頭のなかにえとかqとかが浮かんで消えてとってもわけがわからない。
しばらくして、普通の水を飲んで落ち着いた私は、早速聞いてみた。
なんで、え、なんて名前をつけてしまったのか。
qなんて名前をつけた親は何を考えていたのか。
「いや、それが……」
マスターは、言いにくそうに困った顔をして、こう言った。
「機種変更した時に、引き継ぎ機能使う前に名前設定があったから
名前も引き継ぐからそんな画面出さずに早く引き継がせろと思いながら
適当な名前を入れたら、後で引き継いだ時名前だけ引き継がれなくてね……
本当は別の、いい名前があるのに……。
そういえば、その時旧機種に残ってた侘び石10個くらい、なくなってるな……。
でもいいか、どうせ使わないし……」
ほとんど何を言ってるかはわからないけど、
店と自分の名前が適当になってしまった哀愁だけはとてもよく伝わってきました。
今日はこの日記をまとめるのに疲れたので、部屋を借りてここで寝ることにしました。
よく見たら、普段の倍くらいの量。 確かに、それくらいの衝撃だったけど。
そういえば拠点、まだ決めてないや。 明日考えよ。
この話は、私のアカウントに発生した実話です。
本当にこの名前をしているので、フレンド機能追加されたら検索して友達になってください。
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はじめての冒険です(前編)
前編のテーマは主人公の初戦闘、後編のテーマは技能についてです。
彼女は11レベル蛮族だし、後天的な蛮族特攻特技(いわゆるチート)持ってるのでそこそこ強いはずなのです!
□月◇日 晴れ
本来吸血鬼は昼寝て夜活動するのが常だけど、わたしの場合いろいろな都合で
昼間の活動が必須なので朝起きて夜寝る生活をしている。
そのおかげで、結構いろいろなパーティの出立を見送ることができる。
で、色々パーティを見て気づいたんだけど、すごく偏ってる気がする。
冒険者がどういうものなのかは、伝聞でしか知らないわたしだけど、
その組み方や考えは、ある程度は聞いてる。
とりあえず敵の攻撃から仲間を守る前衛は必須として、その前衛を立ち続けられるように守る
回復役と、前衛が時間を稼いでいる間に敵を倒す火力担当、それが必要とだということと
少なくとも回復に関しては、プリーストが一番だと言う程度には。
でも、その回復のスペシャリストのプリーストが、ここでは全然選ばれない。
宿にいないわけじゃない。 そこそこいるのは、ちゃんと見て確認してる。
にもかかわらず、高難度依頼に挑戦するパーティを組む時は、必ず前衛ふたりと後衛3人、
ソーサラーかコンジャラー、シューターから3人……のパーティが出来上がって、出発している。
おかしいな。 回復できないって辛いよね?
わたし今でこそそれなりに弓を扱えるようになったけど、
そうじゃなかった頃は吸血鬼の力に頼った近接戦闘やってて、
その時は結構ダメージ受けてたから、回復のありがたみだけはよく知ってるんだけど……
連戦するのに回復がないって、とっても大変なのに大丈夫なのかな?
そういえば、救命草とかポーションとか、みんな持ってないけどどうしてるの?
そう思って前衛のみんなに聞いてみたら、旅の神官に回復してもらうからいい、って。
なにその不確定で不安しかない回復手段。
それで全滅しないの? と聞いたらむしろこうしないと全滅すると言われたわ。
おかしい………絶対おかしいでしょこれ。
そう思ってマスターに相談したら一緒に冒険すればわかると言われたので
思い切って冒険してみることにしました。
(せっかく無料で護衛付き冒険ができるんですし、やっておいてもいいですよね?)
ホーリィさん、メリベルさん、エーリカさん、クラールさん、よろしくお願いします!
夕方出発で軽く近くの山を回って蛮族をサーチアンドデストロイする企画です。
暗視ないとわりと辛いですけど頑張りましょう!
で、近くの森と街道周辺を一周しつつ、ゴブリンの群れを見つけました。
メリベルさんに聞いたら、ゴブリン+1だそうです。 え? +1?
何が+1なんですかね? と聞いたら普通のゴブリンより強いらしいです。
でも、たかがゴブリンです。 相手になるはずがありません。 だってゴブリンですよ。
いくら+1されてるからって、吸血鬼がそう簡単に負けるわけないじゃないですか!
メイスはそんなに慣れてないですが、ゴブリン程度なら十分です。
ついでだからちょっとダメージ受けて回復してもらいましょう。
新品のメイスの錆にしてやりますよ!
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□月’日 晴れ
何アレ…… 本当に何アレ……
たかだか+1程度で、あんなに強くなるものなの……?
先制取られたのはまあいいとするわ。 たまにはそんなこともある。
あっちゃいけないけどあり得ることだからそれはいいとする。
攻撃を受けたのもいい。 あの攻撃は妙に正確だったけど私が油断してたから
1発当たったところまではしょうがない。 もう油断はしないし、残りはちゃんとかわせたからいい。
でも何? あの破壊力。
正直、昼間に出発してたら間違いなく2発目貰って、ついでに太陽に焼かれて死んでたわ。
予想外の痛みでメイス落としちゃったし。
出し惜しみしてたら死にかねないからメイスは諦めて、弓に切り替えて矢を放つ。
ゴブリン相手に使うものではないのだけどしょうがない。
特別製のわたしの矢。 一発撃つのに魔力が必要だけど、
これまでずっと格上の蛮族たちも何もさせずに殺してきた、特別な魔力のこもった矢。
穢れの数が多い蛮族ならその動きを完全に止めることすら可能な、わたしの最大の切り札。
いつ手に入れたのかは全く覚えていないけど、蛮族を確実に殺しきれる力を与えてくれる宝物。
妖魔相手なら、その効果を発揮する前に一発で確実に殺しきれるはずのその矢が
ゴブリンに当たって、そしてその動きを完全に止める……でも、殺しきれてはいない。
これが当たっても即死しないほどの体力を、たかだかゴブリンが持っているとでも言うの?
わたしと同種のレッサーヴァンパイア相手なら、一発で死ぬか死なないかまで持ち込める程度には威力あるはずなのに。
でもいいや。 これで動きは止めた。
所詮下位の蛮族だからあまり長い時間は止められないけど、時間稼ぎはできる。
こいつにとどめを刺すか、残った動いているのを攻撃するか、
それは実戦経験のあるメリベルさんたちにお任せします。
ということで、メリベルさん、お願い!
……すぐさま、メリベルさんから魔法が放たれる。
今、私が止めたゴブリンに………。
スタン+3が。
たかだか11レベル程度でサウザンドブレイブの敵を相手にできると思った?(笑)
ちなみに65レベル対象の依頼もあるよ!!
コボルドやゴブリンが200に迫るHPを持ち、攻撃で60ダメージが吹っ飛んでくる
サウザンドブレイブ基準においては、132HPと矢使用時でも出力60~90しか持たない彼女では
全くお話にすらなりません。
なので無理やり敵の動きを止める攻撃ができるようにしました。
と言っても、敵が蛮族の時だけなので、今行われてる命運祭りとかに行ったら
クリーピングコイン+1に襲われて死にます。 本気で死にます。
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はじめての冒険です(後編)
要するに、依頼の選択をミスった時にしか効果がありません。
まあ、その場合ですらスタンが活躍する前にパーティがダメージを受けて全滅します。
だからこそ、不要な魔法のトップワンに君臨しているわけです。
あとプラスイント。
なんで魔力撃するわけでもない壁役の前衛にかけるんですかね?
そいつの知力上げても意味ないはずなんですがわかってるんですかね?
本当にどうなってるんでしょう。 フェアリーテイマー。
□月’日 晴れ(続き)
スタン+3。 相手の回避率を下げる魔法。
フェアリーテイマーの魔法はいくつか実際に見て知ってるけど、
スタンなんて魔法の名前は話題に上がりすらしなかった。
だから、はじめて見る魔法だし使ってみて欲しいとは言った。 確かに言った。
でもこの状況で、私が止めた敵に対して使うものじゃないでしょ。
せめてその隣で動いてる別のゴブリンにやってくれないかな?
それでも大体当たるからいらないんだけど。
そう思ってたら、クラールさんのスパークがわたしとゴブリンのいる乱戦に到達し、
わたしを避けてゴブリンを焼く。
……そして、その一撃で私が動きを止めたゴブリンと、その他のゴブリンの群れを
まとめて仕留めてみせた。
ありがとうクラールさん。 あなたがいなかったら死んでたかもしれない。
こうして、わたしのグレイシア島での初めての戦闘が終わった。
ゴブリンがここまで強いとなると、他の蛮族だって強いかもしれない。
甘く見てたけど、気を引き締めなきゃ。 いつでも死にかねないわ。
それはそうと。
あの、ホーリィさん。 わたし結構傷ついてるんですが回復してくれませんかね。
え? 戦闘中じゃないから回復魔法使えない?
いや、戦闘中にしか使えない回復魔法なんて聞いたことないんですけど。
確かキュアハートでしたよね? あれは戦闘終わった後でも普通に使えるはずですよ?
霧の街で戦闘終わった後に回復してもらったこともあったから確かです!
え? それでもダメ? 何ですかそれ!
プリーストの仕事は万全の状態で前衛のみんなが戦闘できるようにすることですよ!
仕事してください! 切実にお願いします!
とまあ、そんな感じで揉めに揉めたのだけど、結局ホーリィさんには回復してもらえなくて
自前の自然回復を頼りにしながら次の敵を探しに行ったら、
代わりに旅のプリーストさんを見つけました。
そして傷ついてる私を見て回復魔法をかけてくれたんです! ありがとう!
………って、やっぱり戦闘してなくても回復魔法使えるじゃないですか!
この旅のプリーストさんは使えてますよ! おかしいじゃないですか!
と思ったところでようやく理解しました。
ここでは、移動中でも回復魔法が使える旅のプリーストさんの方が
戦闘中にしか回復魔法が使えない仲間のプリーストより確実で安定しているのです!
なんということでしょう!
これはもうプリーストは全員旅に行かせるしかありませんね!
そう言ったら旅のプリーストさんがすごく寂しい顔をしました。 なんでか聞いてみたら、
自分も仲間と一緒に冒険するのを夢見て、1回冒険したがもうプリーストいらないと言われて
パーティから追い出されて、仕方なく旅に出たらしいです……。
もしかすると、旅のプリーストさんがみんなを回復してくれるのは
わたしたちがプリーストを迫害しているからなのかもしれません。
……でも仕事してくれないプリーストはいらないと思います!
あらすじに書いたWikiには、ボス戦のある依頼で全滅する場合の対策のうちの一つにこう書かれています。
・フェアリーテイマーやプリーストを連れて行かない(スタン+2や回復よりも与ダメージの重要性が高い)
ストーリーをある程度進めると、どうしても秘められた力で全滅します。
そこで対策をしようとすると必然的にフェアリーテイマーやプリーストはパーティから外れます。
そして、そのままなし崩し的に「使えない」と言う評価の烙印を押されるのです。
まあぶっちゃけプリーストに関して問題なのは回復量が少なすぎることもあるのですが
彼女の場合、HPが132点しかないのでプリーストの少ない回復量が問題になりません。
なのでもう一つの問題点を大きく取り上げました。
スタン+2とか+3は存在が邪悪なので仕方ないね。
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二突射撃を覚えたいのです
ぼくのかんがえたサウザンドブレイブにすると修正されすぎて別ゲーになりそう。
少なくとも、作戦が2段構えになって「ダメージ重視+MP節約」とかやると
「ダメージを発生させないMP消費手段使用不可」になるとかそういうのはやると思う。
あと、プリーストに対して移動中の回復ができるようにする修正を加えます。
これができるようになる時点で、前回の話が解決しちゃうんですよね。
そういった修正を加えることは、この話の意味がなくなることでもあります。
まあ、今回の話はもっと根が深いので解決しませんが。
□月‘日 多分晴れ
あれ、起きたらもう夕方? 昨日の冒険の疲れが出たのかな……
とりあえず、今日はもう何もできそうもないので宿で二突射撃を覚えている人に
覚えられる場所とか、使い方を聞いてみようと思います。
ということでシューターの人を探してみましょう!
見た感じ、シューターいませんね……。
やっぱりここでは単体火力として有用なシューターは引っ張りだこみたいです。
仕方ないので聞いてみようと思います。
そうしたらやっぱりシューターはいないみたいです。
二突射撃を覚えてる人はみんな…… え? いるんですか?
なるほど。 ファブリさんですか! 尋ねてみます!
え? 冒険? わたし弱いんで結構です!
と言う感じで二突射撃を教わりにファブリさんのところに行きました。
ファブリさんはグラスランナーでした。
そういえばグラスランナー、この宿であまり見ませんでしたね。
でも二突射撃を教えてくれるなら問題ないです! よろしくお願いします!
で、ファブリさんは二突射撃がどういうものなのかを教えてくれました。
これ、影矢の秘伝なんですね。 影矢は一応覚えているのでわたしも使えそうです。
3回攻撃できる流派特技、覚えるのが楽しみです。
ちなみに、せっかくですから街の外で実際に試し撃ちしてみてくれます?
え? 撃てない? なんでですか?
二突射撃を使うにはMPが必要で、自分はグラスランナーだからMPがない?
あの、魔晶石は? そんなのグレイシア島にない? そうですか……。
……あの、すみません。 一つ聞いていいです?
なんでわざわざ使えない特技覚えたんですか?
ここの戦闘特技がMP消費するものだと知らなかった……。 なるほど。
ちなみに他の戦闘特技はどうだったんです?
え? みんなMPが必要?
それに多くのグラスランナーが気づかないで無駄なの覚えてる?
そうなんですか……。 お気の毒に……。
しかも覚えても使えないことが広まったから
みんなにグラスランナーは地雷と呼ばれてパーティに入れてもらえない……?
まあ確かに特技使えないのは地雷な気がします。
プリーストもひどかったですが、これはそれを上回るひどさです。
パーティに入れたくないのもわかる気がします。 と言うか入れたら死にそうなのでわたしも入れたくないです。
でも、確かグラスランナーってマナ不干渉っていう魔法に対してとても強くなる特徴があったって聞いてますよ?
だから、敵が魔法使ってくるところでは需要ありますよね?
え? そもそも敵が魔法使ってこない? なんですかそれ。
ちょっと強い蛮族であれば魔法使ってきますよね? 他の種族でも使ってきますよね?
私だって霧の街で蛮族殺してた時は敵がたくさん魔法使ってきましたよ?
え? 攻撃魔法使う相手が出てこない? そうですか……。
それにどうもマナ不干渉が機能してない……? ってなんですかそれ!?
グラスランナーの個性が一大事ですよ!
それ全種族の劣化コピーにしかなってないじゃないですか!
え? だからパーティに入れてもらえない、って……。 なるほど……。
個性がなくなるのって寂しくて悲しいですね……。
なんかもう、かける言葉も見つかりません。
敵がかけて来る魔法ってとっても面倒でとっても嫌なのですが、
だからと言って、ないとそれはそれで困るのかなあと思った一日でした。
でも、やっぱり敵は魔法使ってこない方がいいなあ。 安心できるし。
ということでグララン話でした。 正直救いようがないんだよねこれ。
で、サービス終了話だけど作者も本職プログラマーだから聞きたい。
サウザンドブレイブの要求仕様、当然なんかの形で残ってるんだよね?
その仕様と実装の差を検証したいのでぜひいただきたいと思っています。
要求定義が残ってないとかそういう頭おかしいことがあったら
管理体制か定義を更新していないグループSNEかどっちかがおかしいので
何がおかしかったのかは確認したいですね。
上記、少なくとも次に仕事を依頼しようと考える人は絶対知りたいと思うのです。
間違いなく、それ知らないと仕事任せられないんで。
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ゴブリンの強さを検証したいです
ガチャの問題(有料ガチャ1回引いてもカードにならない)は他のソシャゲを知らない
主人公基準ではコメントできないので、ここからはソシャゲの話をしたいのですが
その前に、これが日記である以上彼女の身の上において重要な、
けど話としては全く無意味なことを書かねばなりません。
ということで割りと本筋とは無関係な話ですが、そこでもサウザンドブレイブ独自の仕様は牙を向いてくれます。
□月○日 晴れ
さて、私がここにしばらくいるにあたって、問題になる点が1つあります。 身バレ対策です。
ひとまず仮に正体ばれても街にいれるくらいにはしたいです。
剣のかけらはいくつか持ち込んでますが、それで守りの剣が持ち込まれたら元も子もなくなるので
ひとまずここでそれなりに蛮族を殺せるくらいにはなりたいのです。
それに、そろそろ血の供給が欲しいです。 早いうちに安定供給したいのです。
けど、どう考えたって敵が強すぎるので対策を組まなければなりません。
対策を組むには、まず敵がどのくらい強いのかを見極める必要があります。
ということで今日は夜中に一人で見回りです。
少なくとも、蛮族の敵にはわたしの矢が効くのはわかっているので
孤立している蛮族を倒すのだけは確実にできるはずです!
ということで、検証に当たって大事なこととして複数を相手にしないことを決めて見回りに出向きました。
基本的に蛮族は複数体で動いているらしく、なかなか単体の蛮族が見つかりません。
おびき寄せるにしても、2体までが限度ですね。
もうしばらく探して見つからなかったら、2体で妥協することにします。
単体は見つかりませんでしたが、コボルトとゴブリンの組は見つかりました。
ゴブリン2体よりは弱いはずなので、これを狙います。
コボルトさえ不意打ちで倒せばいけるはずです!
倒せるかどうかわからないけど、2発あればいけると思うので
不意打ち当てて、ゴブリンに一発当てて動きを止めている間に倒せばいいはずです!
なんなんですか……
不意打ち決まったところまではよかったんですけど、あのゴブリン動き早すぎません?
あれ絶対慣れてる動きかなんかですよ! 普通ゴブリンはあんな動きしません!
まさかすぐにわたしに向かってくるなんて…… かわせたからいいんですけど。
でもまあ、わたしの矢の敵ではありませんでした。 動きさえ止めればただの的ですよ!
で、コボルト殺すのに矢が3発いるのっておかしくないですかね。
明らかにおかしいですよ。 あのコボルトの体力。
わたしよりも体力あるコボルトとか嫌なんですけど。
で、ゴブリンも同じくらい頑丈だったのでいっぱい血をいただけました。
ゴブリン味なのであまり期待していませんでしたが、予想外にまともな味をしていました。
トロールとかドレイクとかの血に近いです。 つまり、上位蛮族級のゴブリンみたいです。
それに、サイズの割にものすごい血の量があります。 この量なら1匹だけで十分な程です。
あれ? ということはもしかして肉付きも……。
思った通り、いいですね……。 こんなのゴブリンの肉付きじゃない……。
どちらかと言うとトロールとか、そう言った感じの引き締まった肉付きです。
普通妖魔とかはそんなに栄養状態よくありません。
数だけ増えるのが強みですからひょろひょろです。 だから血ももうとんでもなくまずいのが普通なんです。
でも、このゴブリンはそうじゃない。
しっかりとした肉付きと強力な筋力を持ってて、そこそこの味がする栄養が詰まった血がたくさんある。
それは要するに、栄養状態がよく、しっかりと鍛えられているということを意味します。
ということは、数だけ増えるはずのゴブリンがこれだけ食べていけるだけの食料がどこかにある?
……違いますね。
そんなのがあったら、ゴブリンは無限に増えてすぐに食糧不足になるはずです。
それに、略奪しか脳のないようなゴブリンの体がここまで鍛えられるなんてこともないはずです。
ゴブリンの数をコントロールできる何かがあるってことですかね?
それとも、ゴブリンをいっぱい混ぜて強力なゴブリンでも作ってるんですかね?
どちらにせよ、陰謀の香りがします。 大きな戦いになりそうですね……。
このゲーム、先制で自動成功があるというよくわからない事象があるので
敵が自動成功したらこうなります。 普通に見たことある記憶があります。
で、これからは仕事とか書きたいこと書ききったとかサウザンドブレイブ検証したいとか
いろいろな理由により更新遅れていくと思います。
正直、サービス終了後のグレイシア島を描いたキャンペーンとかそういうのを作りたいです。
でもキャンペーンとか作りだすと、時間なくなってこの話書けなくなるんですよね。
ちなみにこれ、ゲーム的には1章の途中あたりになるかと思います。
ストーリー見てませんがそこそこ大きな戦いしているっぽいので
そこら辺の伏線が描かれている感じにしたいのです。
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報告の日です
霧の街では耐性とか膨大な防護点とか防御魔法とかそういったものを完全に無視して
そこそこな量の固定ダメージを残せることも重宝されていました。
最大HPもダメージも大きなサウザンドブレイブでは全く意味をなしていませんが。
つーかどうあがいても200とか300HPが上限くらいのSW2.0でクリティカルすると589とか
飛ばせる奴らが襲い掛かってきたらと考えると正直怖いとかそういうレベルじゃないと思います。
と言うかサウザンドブレイブのパーティならフォルトナコードの全エネミーの群れを
同時に相手にしても勝てる可能性が十分にありそうな気がします。
スパークとアシッドクラウドでほぼ詰みですし、そうでなくとも通常パーティならスパークと
拡大エネルギーボルトくらいは持ってるでしょうから、700くらい入るので大半死にますし
100以上のダメージが入ってこないと前衛にとっては雑魚の一言で終わりますからね。
□月★日 晴れ
出発からそろそろ1月が経つので、今日は報告の日です。
報告に当たって久しぶりに日記を見直して、唐突に思ったんですけど。
クラールさんのスパーク、なんか異様に強すぎる気がします。
霧の街では、妖魔に矢なんかもったいなくて使えなかったからあんまり比較できないんだけど、
わたしが矢を使って3発かけないと倒せないものをスパーク1発で倒しきれるのは
さすがにものすごい攻撃力の差を感じます。 魔力どのくらいあるんですかね?
と思ったので、報告の時についでにスパークについて聞いてみたんですけど、
スパークは本人の魔力とほぼ同じくらいの威力しか出ない魔法だそうです。
ということは、クラールさんの魔力がものすごい高い……?
少なくとも、私の矢が与えるダメージの最低でも2倍の魔力は持ってることになります。
そう、
相手がゴブリンであることを考えると、もっと防具が薄い奴なんていそうにないんですよね……
どちらにせよ、あのくらいのダメージが出ないとここではやっていけないんでしょうか?
正直、全然やっていける気がしません。 と言うかやっていける自分のイメージすら湧いてきません。
そう報告したらついでにここの奴らがどのくらい強いのかも確認してくれとか言われたので
やるしかないんですけど……
この件については、この店のマスターにちょっと世間話を振って聞き出してみようと思います。
……え? あの、聞き間違いってことにしたいんですけど。
60レベルってなんですか!? ちなみにわたしは11レベル? つまりわたしの5.5倍?
それおかしいとかそういうレベルの話じゃないですよ!
え? 知力229ってなんなんですか!? それ人間ですか? ……ナイトメアでしたね。
でもそんなの関係ないです絶対おかしいです!
最近封鎖領を平定して蛆夢から人々を解放した伝説の人たちの話を聞きましたけど
神の恩恵を受けに受けたその人たちでさえ上限17レベルで最大知力も82だったって話ですよ!?
もう知力もレベルも普通に3倍じゃないですか!
これ普通に神だって殺せますよ! と言うかむしろお願いですから殺してくれませんかね。
今ならすごく強力な魔剣もオプションでついてきますよ!
……ちなみにそんな神超えた冒険者で何やるんでしょうか。
世界征服でもやるんですかね?
え? 最近の依頼、対象レベル60くらいだからそんなことしてる暇ない?
嘘ですよね? そんなはずないですよね。
わたしは霧の街ではまともに生きていけないから人間辞めてるんですが、
ここで生きていくためには何を辞めればいいんでしょうか。
なんなんでしょう。 この人外魔境。
命の危険しかないのでもう帰っていいですか? ダメですよね……。
今回は過去の身内卓のキャンペーンのPCたちの話をちょいと出してみました。
レベル40、先制143、800くらいのHPとカウンターと与えたダメージと同量の体力回復持ちの
キチ○イラスボスを倒して本気で英雄と化した人の話です。
このPCたちのパラメータでさえキチ○イとしか思えないにも関わらず
サウザンドブレイブではまともに戦えるか怪しいのです。
ちなみにこのパーティでの私のPCは、r90でC8の武器で魔力撃ぶちかまして
ほぼ確実に100程度のダメージは出すということをラストバトルで実際にやったんですが、はっきり言うとそれだけなのでサウザンドブレイブではお話になりません。
なお、逆にサウザンドブレイブ基準で見るとこのキチvイラスボスに対しても
先制取って1ラウンドでフルボッコしそうな気がすごくします。
サウザンドブレイブ怖い……
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帰ることになりました
これに伴い一回戻ることになったので、その顛末と二突射撃のことくらいしか書くことがなくなったのです。
そしてカシュカーンに帰った時点でキャンペーンは終わりと確定しているので
続かないのでネタが増えることもないのです。
ということで今回でこの日記は終わりに向けてまとめていこうと思います。
サービス終了の時にグレイシア島にいれば脱出不能になって
もっといろいろ物語が書けるわけですが、このタイミングで彼女が帰る以上
それもないですし書くネタも本当になかったので、キリよく終わらせたいと思います。
と書いてたらとんでもない事件が発生したため改訂が入りいろいろ遅れました。
今回はリアル日付が重要な意味を持つので、日付がリアルになります。
8月31日 晴れ
とりあえず命令あるまで帰れそうにないので、ここでやっていくためにも
二突射撃を本気で覚えようと思います。
冒険帰りの弓使いのアルブレヒトさんと言う人に相談できたので、
どこで特訓できるか聞くことができました。 さっそく行ってみます!
……練習場、屋外にある…… 昼間練習できない……。
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9月1日 晴れ
二突射撃を教えてくれる人に弟子入りしました!
屋内で教えてくれることになったので、しばらく本格的に二突射撃に専念する予定です。
実際に見た感じですが、その使い方は影矢の発展形で3本の矢それぞれを速射するみたいです。
ただ、1本1本で考えるとそれほど弓を引けない結果射程が相当減りそうですね。
遠くから不意打ちをするのでなければ使えそうです。
そもそも射程の必要ない、接近された時の攻撃手段としてはベストですね。
仲間がいる時は不意打ちくらいしか使い道がないと時々言われる弓ですが
これがあれば、確かに戦えそうな気がします。
ここで生き残るには、これがあっても相手によっては厳しいですけど……。
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9月2日 晴れ
よく考えたら、二突射撃覚えたら帰れるんでした。
あんまり無理して遠出すると強い敵が出てきそうな気がするので
近場でゆっくりやっていこうと思います。
そういえば、最近リスとか言う開拓村が蛮族とアンデッドの群れに襲われてるみたいです。
わたしにも話が来たけど、二突射撃を優先することにしました。
近々いろいろありそうですね。 開拓村で防衛失敗したら、こっちで戦争になるのかな?
そうなったらちょっとやばいかも。
でも、みんな強いからそんな危ないことは起こらないよね? 多分……。
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9月3日 晴れ
開拓村は無事防衛に成功したみたいです。 一安心。
激しい戦闘になりそうな気がするので、練習量を増やすことにしています。
そういえば、最近輝幻石が取れなくなったみたいです。
こうなると1か月後にここは元通りどこかに消えるらしいです。
つまり、30日にここにいると脱出できなくなってしまうので急がないと。
とりあえず、27日の便に予約を入れておきました。 文字通りの最終便です。
これを逃すととても危険なので気を付けないとですね。
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9月4日~9月13日
※このページには二突射撃と射手の連撃などの流派特技の概要と使用方法、
考察などしか書かれていないため省略
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9月14日 曇り
やりました! 流派を覚えきりました! 間に合いましたよ!
あと、ミストグレイブに行ったみんなから連絡が来ました。 明日から帰るみたいです。
今から帰ると多分1週間くらいかかるので、カシュカーンで待ってれば間に合うはず。
予約を明日の11時の便に切り替えました。
いよいよ最後の一泊なので、荷物を整理してみんなに挨拶して……
こうしてお別れするとなると、なんだかとても寂しいです。
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9月15日× 曇り
今日は朝早めに起きて、10時くらいから待とうとして起きてたら
突然霧が出てきて、気が付いたらカシュカーンの門の前にいました。
いったい何が起こったんでしょう?
後で聞いた話によると、この時もうすでにグレイシア島はなくなっていたみたいです。
あと15日、あったはずなのに。
で、ミストグレイブに行ったみんながもう帰ってきてその場にいたので、
最後の報告と報酬の相談をしました。
これで、あとはわたしの用事だけ。
アールさんに二突射撃を教えれば、私の旅もおしまい。
残念ながら彼は霧の街にはもう行かないらしいので、私が彼の旅に同行することになりました。
せっかくだから、色々な場所を見て回れるといいなと思っています。
グレイシア島。 とっても、不思議な島でした。
ゴブリンがとても強かったり島が突然消えたりとか、本当に色々おかしいことはあったけど
今思い返すと、そこそこ楽しかった気がします。
また行きたいかと聞かれると、正直悩みますけどね。
P.S. 9月15日だと思ってたら2日経ってました。 2日間わたしに何があったんでしょう?
9月末にサービス終わりだと思ってたら突然15日に接続不能になったのでこんな結末になりました。
期限すら守らないってどうなのよ?
ネタ切れなどで期間開けてしまいましたが、これにてこのお話は完結となります。
読んでくれた皆様、本当にありがとうございました!
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