バトルスピリッツ列伝 ~遊戯王OGサーガ~ (クロの助)
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『ゲートオープン! 界放!前編』

始まってしまった思い付き小説
きっかけは思い付きでも、内容は一応真面目に考えている、つもりです
色々とアドバイスやご意見貰えると嬉しいです


「ふんふふ~ん♪」

 

四月九日、学校生活の区切りともいえる春休みの最終日

黒髪の少年、南部統夜は“休み”にも関わらず学校に来ていた

その手にはゴミ袋と火ばさみといった、いかにもゴミ拾いの真っ最中であると示されるような道具が握られている

 

「あ゛ー・・・」

 

その隣で、セミロングの茶髪の少女が低く唸るような声を出し、統夜同様ゴミ拾いに勤しんでいる

彼女は高倉水穂、統夜の幼馴染である

 

「どーした水穂?さっきから手が止まってんぞ」

「逆にアンタはどうしてそんなに上機嫌なのよ・・・・」

「は?」

 

統夜の「こいつ何言ってんだ?」とでも言いたげな視線に、一瞬本気で殴ってやろうかと考える水穂

 

「ゴミ拾いはボランティア部(オレら)の専門分野だろ?ここで張り切らねぇでどうするんだよ?」

「全国探し回ってもここまでゴミ拾いが好きな高校生はそういないわよ」

「そうか?十字傷の軍曹とか鼻のとこに横傷がある男とか青髪とハリセンが特徴の女とか結構いると思うぞ?」

「ねーよ」

 

即座に否定する

 

彼らの所属する部活“ボランティア部”は学園内の生徒や職員から様々な依頼を受け、こなす部活であり、その依頼内容は多岐にわたる

その中の最たるものがこのゴミ拾いである

 

「なんでよりにもよって春休みの最終日に・・・」

「仕方ないだろ。明日から通う新入生達に、綺麗な学園を見せるためなんだから。ほら、口より手を動かせ。用務員の多貫さんにどやされるぞ」

「うへぇ・・・そいつは勘弁」

 

そう言って、渋々とゴミ拾いを再開する水穂

 

「つーか、ぶちょー達はどうしたのよ。さっきから姿が見えないじゃない」

「朝宮先輩は行方不明、天羽ぶちょーは、妹さんに学園の案内するから後で参加だってよ」

「あー、そっかあの子今年入学だったかー。統夜よくあの子に勉強教えてたわよね」

「基本的に、年下の頼みは断らないのがオレの流儀です」

「安定と信頼のお兄ちゃん体質。―――つーかただのロリコン?」

「どっちでもいいだろ別に」

「――――ていうか年下趣味も良いけど、そろそろ彼女の一人くらい作りなさいよ。愛里おばさん最近よくぼやいてるわよ?“統くんのお嫁さん候補が見たいわねぇ”って」

「母さん・・・・」

 

何を心配してんだよ・・・、と水穂に相談している自分の母親の姿を思い浮かべながらため息を吐く

そして、新たな決意を胸に一言

 

「今に見てろ、一か月後には1年生にキャーキャー言われてるから」

「ねーよ」

 

即座に否定する

 

決意をまるで卵が割れるかのように簡単に破壊され、統夜が微妙に精神的ダメージを負ってる隣で、水穂が何かを思い出したかのようにポンッと手を叩く

 

「―――あ、そうそうこれ。統夜に見せようと思って持ってきてたんだった。 新聞部が1年生に学園紹介するために作った特集記事なんだけど、見る?」

「どこで手に入れたんだよそんなの」

「新聞部の友達が“快く”譲ってくれたのよ」

 

一部がやたらと強調されたことは気にしないでおこうか

 

「ほらここの“清桜学園生徒が選ぶなんでもランキング”のコーナー!統夜の事乗ってるわよ、しかも1位!」

「え?」

 

あまり良い予感はしないが自分の事、しかも一位と言われると気になってしまう

ちょっとした期待を抱きつつ、水穂が持つ記事をのぞき込むと――――

 

 

 

 

 

 

 

“嫌いではないが恋愛対象としては絶対の絶対に見れない男”

一位、南部統夜

 

 

 

 

 

 

――――泣きたくなった

 

 

「ブッ、アハハハハハ!!!何今の顔!?どんだけ期待してたのよ!」

「う、うっせぇ!!期待なんて―――」

「悔しいでしょうねぇ!!!つーか絶対の絶対って、どんだけ強調されてんのよ!」

「ぬ・・・・・」

「しかし笑えますねぇ、モテないとはいえここまでとは・・・ぷぷぷ」

 

水穂が腹を抱えて大爆笑していることが、統夜の精神に断続的にダメージを与えていく

 

 

 

 

 

「・・・・・・ふん」

 

そして、最終的には分かりやすくいじけてしまい、その場で体育座りして地面に“の”の字を書いている

 

「ごめんごめん、流石に言いすぎたわ!」

「・・・・・・・」

「いくら統夜が、彼女いない歴=年齢で、そのくせ気になる女の子には自分からはまともに話しかけられないヘタレで、バレンタインのチョコは義理しかもらったことが無くて、おまけにどうにか勇気を出して告白しても『恋人としてはダメだけど、お友達として仲良くしてください』って振られまくったせいで無駄に女の子の友達が多い残念男だからって―――」

「長い上に言いすぎなんだよ!!このどアホっ!!どんだけ人の心に追い打ちかければ気が済むんだよ!5世代のバンギか!?オレはラティですかコノヤロー!!」

 

まるで噴火したかのように怒りを爆発させる統夜

 

「オレとバトルだ水穂!この胸に湧き上がってくる気持ち、思いのままにぶつけさせてもらうっ!!!このオレ“炎の白属性使い”の怒りと嫉妬と怨念と悲しみを!!」

「と、統夜の後ろに炎が見える・・・・白属性なのに炎とは・・・・」

 

思わぬ迫力に後ずさりながらもデュエルディスクを・・・・

 

 

 

 

「・・・・ってあれ?」

「ふっふっふ、残念だったわね統夜。 ここはバトスピの世界、デュエルディスクみたいな便利アイテムが存在しない世界よ」

 

 

 

そう、ここはバトルスピリッツの世界(覇王、烈火魂主体)、バトルは特定のバトルフィールドで行われるのだ、当然デュエルディスクなど存在しない

あったらあったでコアの移動がめんどくさそうである

 

「おのれディケイド!」

「言っておくけど、S級バトラーみたいにバトルマシンを呼ぶなんてことも無いわよ」

「くっ・・・・俺への注意と見せかけて世界観の説明とは・・・」

 

何故か悔しそうに歯噛みする統夜

さっき湧き上がってきた怒りやら怨念やらをどうすればよいのか、冷静になるとあんなこと口走った自分が恥ずかしくなってくる

 

 

「とりあえず、バトルならしてあげるから、はやく掃除終わらせましょ?」

「おう・・・」

 

完全に出鼻を挫かれた統夜に対して明らかに気を使っているような水穂に、申し訳なさと恥ずかしさがこみ上げてくる統夜であった

 

 

―――――――――――

――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――

 

 

 

ところ変わって、ここはカードショップ“激覇”

休日の昼間という事もあってかそこそこの賑わいを見せているこの場は、様々なカードバトラーの憩いの場となっていた

 

「―――――はい、お探しのカードはこれかしら?」

 

その中で、たった今客相手に応対しているのがこのショップの店員“舞乃宮 紫(まいのみや ゆかり)”である

腰まである紫色のロングの髪に激覇のロゴが入った服を着ているその女性は目の前にいる少女の希望のカードを差し出す

 

「はい! ありがとうございます!」

「貴女、この辺りじゃ見ない顔だけど、この店に来るのは初めてよね?」

「ええ、最近この辺りに引っ越してきたんです。」

 

紫の問いかけに朗らかに笑って返すツインテールの少女はそのまま小さくお辞儀をし、お礼を言って去っていく

 

と、その少女が去って数秒後、バタバタと二人組の高校生が慌ただしく入ってくる

 

「―――――――ちわーっす! 紫さん! バトルフィールド空いてますか!」

「うっせぇぞ水穂。 他のお客さんの迷惑だろうが」

「大丈夫よ、こんな場末のショップに・・・・って今日はお客さん多いわね?」

「日頃のあなた達の客引きのおかげでね。 ――――ていうか、場末って程でもありません」

 

コツンと水穂の頭を小突きながら、紫がカウンターから出てくる

 

「まったくもう・・・・そんなこと言ってると、今度からカードまけてあげないわよ?」

「そ、そんな! それじゃぁ統夜が可哀想ですよ!」

「オマエに言ってんだよ、どアホ」

「・・・・・・・っ!?」

「いや何だよその『嘘でしょ!?』みたいな顔は」

「嘘でしょ!?」

「言うのかよ!」

 

ぺしっとハリセンを水穂の頭に叩きつけながら統夜が言う

その漫才のような二人の騒がしいやり取りに、バトルスペース用のテーブルに座る子供達の視線も引き付けられる

すると紫が、何か思いついたように手を叩く

 

「はーい! 皆注目! 今からこのお兄さんとお姉さんが、超ハイレベルなバトルを見せてくれるそうよー!」

 

その言葉に、店内の子供たちはざわざわと騒ぎだし、統夜ははぁっ!?と情けない驚愕の声をあげる

 

「ちょっ、紫さん!? 急に何言ってんですか!?」

「だって二人ともバトルフィールド使いたかったんでしょう? だったら丁度いいじゃない」

「だからってそんな、見世物みたいな」

「その方が本気になれるでしょ?」

 

そうですけど・・・と、何処か納得いかないような統夜を尻目に、紫はバトルフィールドの設定を進めていく

 

「まあそんな難しく考えずに楽しくバトルすればいいじゃない、水穂の方はやる気みたいよ?」

「そうよ統夜! これもお店の宣伝の為、協力しましょ?」

「本音は?」

「お子様たちの前でアンタを叩きのめすついでに、紫さんに宣伝分のご褒美貰いたい!」

「邪な欲望渦巻きすぎだろ!」

 

再びハリセンがさく裂する

しかし、二人は完全にやる気だし、子供たちも今か今かと対戦を待ちわびているように見える

はぁ、と溜め息を吐き渋々といった様子で了承の意を伝えると、そのままバトルフィールドにスタンバイする

 

「二人共準備はいい? それじゃ、いつもの掛け声お願いね!」

 

二人は同時に頷くと、そのまま言葉を紡ぐ

 

「戦いの殿堂に集いしデュエリス―――――――」

「いい加減にしろ、どアホっっっ!!!!!」

 

本日三回目のハリセンが文字通り、フィールドの端から端まで“飛ぶ”

 

「どうして一々ボケを挟まないと気が済まんのだ、お前は!」

「いやぁ、別次元の私が言えって・・・スイマセン調子乗りましたゴメンナサイ」

 

流石に色々と限界だったのか、統夜が睨みをきかせると水穂は大人しくなった

 

「――――――――じゃあ、今度こそ大丈夫ね?」

 

二人はもう一度頷いて、改めて言葉を紡ぐ

 

 

 

「「ゲートオープン!界放ッ!」」

 

 

周囲が、一瞬光に包まれたかと思うと、二人はバトルフィールドへと立っていた

手札、そしてコアを用意し、いよいよバトルが始まる

 

 

 

 

「先攻はチャレンジャー、アンタの物よ」

「誰がチャレンジャーだコラ、オレ後攻が良いんだが」

「知ってるわよ?」

「・・・・・・ああ、わかったよ」

 

 

〈第1ターン〉

 

「行くぜ。スタートステップ、ドローステップ・・・・おっ、ラッキー。 メインステップ、オレはネクサス“機巧城”を配置!」

 

【機巧城:コア0:LV1】

〈リザーブ:3S→0〉

 

「このままターンエンド」

 

統夜 〈ライフ〉5 〈手札〉4

〈コア〉 リザーブ:0 フィールド:0 トラッシュ:3S

<フィールド>

【機巧城:コア0:LV1】

 

 

※ソウルコアに関して、例えばリザーブにソウルコアを含めたコアが4つある場合には〈リザーブ:3S〉のように表します

 

 

 

〈第2ターン〉

 

「うげぇ、白デッキの理想形スタート・・・」

「トップで引けました」

「まぁいっか。 ではあたしのターン!スタートステップからメインステップまで! まずは“ライト・ブレイドラ”を二体Lv1で召喚!」

 

フィールドに二つの赤のシンボルが現れたかと思うと、砕けて二体の小型の青白い竜が現れる

 

【ライト・ブレイドラ コア1 LV1 BP1000】×2

〈リザーブ:4S→2S〉

 

「そして、ソウルコアを使ってマジック“ソウルドロー”を発動! デッキから3枚ドロー!」

〈リザーブ:2S→0〉

 

「アタックステップ! ライト・ブレイドラでアタック!」

 

小さな翼をパタパタと羽ばたかせるも結局飛べない小さな竜が、統夜の下へと走っていく

 

「ライフで受ける!」

 

ライト・ブレイドラが炎を吐き、統夜の眼前に発生したバリアがそれを受け止める

統夜のライフが破壊され、衝撃が伝わる

 

〈統夜ライフ5→4〉

 

「これでターンエンド!」

 

先制をとった水穂は意気揚々とターンを終える

 

水穂 〈ライフ〉5 〈手札〉5

〈コア〉 リザーブ:0 フィールド:2 トラッシュ:2S

〈フィールド〉 

【ライト・ブレイドラ コア1 LV1 BP1000】×2

 

 

〈第3ターン〉

 

「スタートステップ」

〈リザーブ:1→5S〉

 

水穂とは対照的に、静かにターンを始める統夜

 

「メインステップ、“鉄砲機兵タネガシマ”、“ガーネットドラゴン”を召喚!ガネドラはレベル2だ」

 

【鉄砲機兵タネガシマ コアS LV2 BP5000】

【ガーネットドラゴン コア2 LV2 BP4000】

〈リザーブ:5S→1〉

 

「ガーネットドラゴン!? 入ってたっけ?」

「異魔神ブレイヴと相性いいからな、赤シンボルの確保も兼ねて入れてみた

残りの一コアを機巧城に乗せてレベル2にアップ、更にバーストをセット! アタックステップに入るぞ」

 

【機巧城 コア1 LV2】

〈リザーブ:1→0〉

 

「バーストもコアも無いうちに少し削らせてもらうぞ! ガーネットドラゴンでアタック」

「ライフで受けるわ!」

 

〈水穂ライフ5→4〉

 

統夜 〈ライフ〉4 〈手札〉2

〈コア〉 リザーブ:0 フィールド:3S トラッシュ:2

〈フィールド〉 

【鉄砲機兵タネガシマ コアS LV2 BP5000】

【ガーネットドラゴン コア2 LV2 BP4000】

【機巧城 コア1 LV2】

バースト

 

〈第4ターン〉

 

「ちっと厳しいかもね、ドローステップ!」

 

〈リザーブ:0→4S〉

 

「よし、“六分儀剣のルリ・オーサ”を召喚! ルリ!? 何故ここに、自力で脱出を!?」

「自分で出しといてボケんのかよ」

「まあ、お約束って事で。 ルリの召喚時効果! ボイドからコア1個ずつを自分の赤のスピリットの上に置くわ! 置くのは二体のライト・ブレイドラ!」

 

【六分儀剣のルリ・オーサ コア1 LV1 BP3000】

〈リザーブ:4S→S〉

 

「そして、増えたコアを使って“ガイミムス”を召喚!ルリに直接合体よ!更に、リザーブのコアを乗せてレベル2にアップ!」

 

【六分儀剣のルリ・オーサ+ガイミムス コア1S LV2 BP5000+3000→8000】

 

「バーストセット!そしてお待ちかねのアタックステップ!」3

「来るのか?」

「あったりまえよ! 今のライフならブリザ・ライガも使えないし、強気で行くわよ! ルリ・オーサで合体アタック! ガイミムスのアタック時効果、一枚ドローしてネクサス、その鬱陶しい城を焼き払ってくれるわぁっ!!!」

「まだ一回も効果使ってねえ・・・」

 

統夜の配置したネクサス、機巧城は相手ターン終了時に自分のライフが減っていなければ二枚のドローを行える、という効果を持っており

手札を稼ぐのが厳しい白属性にはとてもありがたいネクサスなのだ

 

「さあ、メインのアタックはどうするの?」

「無論、ここはライフで受けさせてもらう!」

「合体スピリットはダブルシンボル! ライフを二点持っていくわよ!」

 

〈統夜ライフ:4→2〉

〈リザーブ:1→3〉

 

「~~~っ!! ライフ減少により、バースト発動!」

 

条件を満たした、統夜の場に伏せてあったカードが表になる

カードから放たれた二つの炎の刃が、水穂の場のライト・ブレイドラを二体切り裂き爆散させる

 

「“秘剣二天一龍”! BP5000以下のスピリット二体を破壊し、デッキから1枚ドロー! 更に、追加コストを支払い、メイン効果発揮。 二枚追加ドロー」

 

水穂の場のスピリットを破壊して、手札も稼ぐ

大幅にアドバンテージを稼いだと言っていいだろう

 

「こんな格言を知っているか?“轢かれる危険が最も多いのは、ちょうど一つの車を避けた時である”」

「ま、まさか赤のマジックとは・・・・・やられた・・・ターンエンド」

「おい、スルーすんなよ」

 

「ていうか“ダイナバースト”じゃないのね、破壊できる範囲はあっちのが広いでしょ?」

「まぁ、ウィニー対策ってのと少しでも多くドローしたいからな」

 

水穂 〈ライフ〉4 〈手札〉4

〈コア〉 リザーブ:2 フィールド:1S トラッシュ:5

〈フィールド〉 

【六分儀剣のルリ・オーサ+ガイミムス コア1S LV2 BP8000】

バースト

 

 

 

〈第5ターン〉

 

 

「ブロッカーは無し、攻めるなら今だな。 スタートステップ」

 

〈リザーブ:0→6〉

 

「メインステップ! まずはタネガシマをもう一体召喚、そしてネクサス“要塞都市ナウマンシティー”を配置!」

「うぇっ!? 引いちゃったぁ!?」

「このネクサスの配置時、手札から白のスピリット一体をノーコストで召喚できる!」

 

統夜の手札から一枚のカードを抜きだす

 

するとどこか、凛とした空気を漂わせカードの召喚を宣言する

 

「“(しろがね)の誇り、鋼鉄の意思! 正義の牙で悪を討て!起動せよ!白亜元帥レイ・ザウラー!”レベル2で召喚!」

 

ネクサスの配置と同時に、統夜のフィールドに吹雪が吹き荒れ、その中で光る眼が一対

そして、吹雪を突き破り現れたのは鋼鉄の鎧を身に纏った恐竜

 

 

【鉄砲機兵タネガシマ コア1 LV1 BP3000】

【要塞都市ナウマンシティー コア0 Lv1】

【白亜元帥レイ・ザウラー コア2 Lv2 BP8000】

〈リザーブ:6→1〉

「出たわね・・・統夜のキースピリット!」

「これだけじゃ終わんないさ、オレはさらに異魔神ブレイヴ“機巧魔神”を召喚! スピリットのレベル維持の為、不足コストをさっき召喚したタネガシマから確保!」

 

統夜の隣の空間が裂け、そこから黒と赤のボディを持った要塞ともロボットとも受け取れるような兵器が現れる

本来なら、二体目のタネガシマを召喚せずとも出すことが可能なのだが、その場合、ガーネットドラゴンのレベルダウンか別のタネガシマが消滅してしまう

両方とも耐性持ちの優秀なスピリットのため、一体をブレイドラ扱いすることを選んだのだ

 

【機巧魔神 コア0 Lv1 BP5000】

〈リザーブ:1→0〉

 

「機巧魔神、レイ・ザウラーとガーネットドラゴンに合体だ!」

 

【白亜元帥レイ・ザウラー コア2 Lv2 BP8000+5000=13000】

【ガーネットドラゴン コア2 LV2 BP4000+5000=9000】

 

「(水穂の余裕から察するに、あのバーストは絶甲氷盾みたいな減少時か、もしくはアタック後バーストか・・・? ディルムダイナが引ければすべて解決だったんだがなぁ・・)

無いものねだりをしても変わらないか、いくぞアタックステップ!」

 

統夜の宣言と同時に、レイ・ザウラーが猛々しく吼える

いつでも準備万端だと統夜に伝えているようだ

 

「ガーネットドラゴンで合体アタック!」

 

しかし、統夜がアタックを宣言したのは隣に佇む白と赤の竜であった

意気込んでいたのに、切り込み隊長を任せてもらえなかったからか、心なしかしょんぼりしているように見える、レイ・ザウラーの背中に統夜は少し申し訳なく思う

万が一のために一体でも多くブロッカーを残したい統夜は、疲労状態でブロック可能であり、赤属性の【重装甲】を持つため安全にライフを削れるガーネットドラゴンで攻撃した、その判断は間違っていないと信じる

 

「機巧魔神の右合体時のアタック、ブロック時効果発揮! デッキからカードを一枚ドロー!」

 

更には、機巧魔神の効果のおまけ付きである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――しかし、その一瞬を水穂は見逃さなかった

 

「―――――――チャンス、キターーーーーーーー!! “相手の手札増加”により、バースト発動! “千枚手裏剣”!!!」

「何っ!? 千枚手裏剣だと!?」

 

自分が全く予期できなかったバーストの登場に、瞠目する統夜

 

「アンタのスピリット二体、レイ・ザウラーとタネガシマを疲労させて、ボイドからコア二個をリザーブへ! レイ・ザウラーもタネガシマもマジックは効くわよね?」

「・・・・・っ! やられた・・・・・」

 

表になったカードから、それこそ千はあるのではないかと言うほどの手裏剣が放たれ、レイ・ザウラーとタネガシマが膝をつく

特にレイ・ザウラーはアタックさせてもらえないわ、疲労させられるわで完全に落ち込んでしまっているように見える

水穂は、その姿が統夜とダブって見えるのと同時に、バトルフィールドの性能の良さに感心していた

 

「そのアタックは、ライフで受けるわ!」

 

〈水穂ライフ:4→2〉

〈リザーブ:4→6〉

 

 

「―――――なんでさっきのターン、オレが二天一龍でドローした時に使わなかったんだ?」

 

そう、バーストの発動タイミング自体は、さっきの段階で既にあったのだ

しかし、水穂はそのタイミングでは発動させず、あえて今になるまで温存していたことになる

 

「まぁ、確かにあそこで発動させるのが普通よね。 だけど、そうしてたら、このターン凌ぐのは厳しかったでしょ?」

 

確かに、その場合はこのターンの統夜のアタックが阻害されることも無かった

 

「白はドローも少ないし、バースト破棄を持ったカードも多いのに、リスキー過ぎるだろ」

「それにほら、こっちの方がカッコいいじゃない!」

「なんだそりゃ」

 

グッと親指立てて笑う幼馴染に、統夜もつられて笑ってしまう

やはり、コイツとのバトルは楽しい、そう思わせる

 

「―――――オレはこれでターン終了だ」

 

 

統夜 〈ライフ〉2 〈手札〉3

〈コア〉 リザーブ:0 フィールド:4S トラッシュ:4

〈フィールド〉 

【鉄砲機兵タネガシマ コアS LV1 BP3000】

【要塞都市ナウマンシティー コア0 Lv1】

【白亜元帥レイ・ザウラー+機巧魔神 コア2 Lv2 BP13000】

【ガーネットドラゴン+機巧魔神 コア2 Lv2 BP9000】

 

 

 

「さあ、反撃開始! 今日のあたしは、最初から最後までクライマックス!張り切って行くわよ!」

 

 

 

 

――To be next step・・・・・

 

 

 




~簡単なキャラ紹介~
詳しくは遊戯王小説のキャラ設定で(露骨な宣伝)

・南部統夜〈なんぶ とうや〉
ヘタレでメガネでシスコン空回り主人公
基本ツッコミ、オタク
好きなゼロは白銀
使用デッキは【白重】の予定、【白アルティメット】もアリかもとか考えてる

・高倉水穂〈たかくら みずほ〉
勝ち気で明るいムードメーカー裏主人公
こっちでも統夜より主人公っぽくなりつつある
基本ボケ
好きなゼロは全部
使用デッキは次回のお楽しみ、基本色は赤


・舞乃宮紫〈まいのみや ゆかり〉
こっちの小説が初出のオリキャラ
モチーフとなったキャラがいる、分かる人には分かる、といいな
露骨すぎる気がしなくもない





と、言う訳でバトスピ小説でした
いやぁ、コア関連書くのが一番強敵でしたね
とはいえ、バトル自体は書いていてとても楽しかったです
・・・・・まだ終わってませんが

コアの情報やら、バトル中の情報が分かりにくいという方がいれば、どうぞご意見ください
その他、ご意見ご感想お待ちしております


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『ゲートオープン! 界放!後編』

大変遅れてしまい申し訳ないです


私事ですが、神皇杯の店舗予選で2位、店舗決勝進出が決まりました
使用デッキは、よくある【Uダ・ゴン】にUキャッスルゴレムを入れた型です
詳しくは活動報告の方にでも乗せたいと思います




 

〈第6ターン〉

「派手にいくわよ! あたしのターン! 」

〈リザーブ:6→11〉

 

先程のアタックで、コアは十分に揃っている

手札のキースピリットを呼ぶのにも十分な量だ

 

「まずは“ホムライタチ”を召喚!」

〈リザーブ:11→10〉

 

【ホムライタチ コア1 Lv1 BP1000】

 

しっぽが炎になった小さな鼬が現れる

 

「そして行くわよ、相棒! 赤き雷、天地に轟け! 雷皇龍ジークヴルム、召喚!」

 

水穂の背後に、雷と共に降臨する赤き竜

自身が“相棒”と称するスピリットの登場により、反撃の狼煙が上がる

 

【雷皇龍ジークヴルム コア1 Lv1 BP4000】

〈リザーブ:10→6〉

 

しかし、それでも統夜は表情を崩さない

 

「随分と大層な登場だが、それだけじゃオレの場は突破できないんじゃないか?」

 

そう、統夜の場に存在しているレイ・ザウラー、前回いまいち活躍できずに今は落ち込んでいるが、アタックステップ開始時にスピリット一体を指定し、アタックさせなくするという強力な効果を持っているのだ

 

「(ま、それだけで止まるなら苦労しないんだけどな)」

「ふふふのふ、こっからが本番よ! 行くぜ! 究極の相棒!」

 

得意気に笑って返すと、手札から一枚のカードを抜きだす

 

「轟け、金色の稲妻! あたしと共に駆け上がれ!アルティメット・ジークヴルムの、雄姿に括目しなさい!!!」

 

青い装飾の入った金色の鎧をその身に纏った、本家ジークヴルムよりも一回り大きい竜が雷雲の中から舞い降りる

原点と究極、二体の雷皇龍が並び立つ水穂の場はまさしく圧巻、と言うにふさわしい場面であろう

 

【アルティメット・ジークヴルム コア2 Lv4 BP13000】

〈リザーブ:6→1〉

 

「くううぅぅっ!!!どうよ、統夜! この並び! テンション上がるでしょ?お子さんたちも大喜び、やっぱりドラゴンは子供受け良いわね!」

「・・・・ロボットの方が絶対受けがいいと思う」

「え~? だって白属性って大体敵ポジションじゃない。 猿とか」

「あの猿の話はヤメロォ! もっとカッコいい白使いがいるだろ!」

 

何か嫌な事でも思い出したのか、統夜は頭を押さえてガックリと項垂れている

気にしていても始まらないので水穂は自分のターンを進める

 

「マジック“グラウンドブレイク”、マジックが効くレイ・ザウラー側を指定! 機巧魔神を破壊させてもらうわよ!」

 

地割れにより、これまで統夜の攻防の要となっていた異魔神ブレイヴが破壊される

ガーネットドラゴンは重装甲・赤を持っているが、反対側のレイ・ザウラーはマジックに対する耐性を持ち合わせていない

 

「アタックステップ!」

「ならレイ・ザウラーの効果でルリ・オーサを指定!」

 

ようやく見せ場が来たレイ・ザウラーの口から冷気が放たれる

それによりルリ・オーサは足元を凍らされてしまい攻撃を封じられる

 

「いくわよ! アルティメット・ジークヴルムでアタック! Uトリガーロックオン!」

 

右手を銃の形に真似る動作をする水穂

それと同時に、アルティメット・ジークヴルムから赤い閃光が放たれ、統夜のデッキトップのカードが弾かれる

そのカードを見て、統夜は小さく舌打ちする

 

「・・・・コスト5“源氏八騎 薄金ストライカー”」

「ヒットォ!」

 

Uトリガー

それは、アルティメットにだけ許された能力

デッキトップのカードをトラッシュに送り、そのアルティメットのコスト未満ならヒット

それぞれに対応した強力な効果を発揮するのだ

 

「サンキュー、ナレーター! って訳で、アルティメット・ジークヴルムのBPは10000アップよ!」

 

【アルティメット・ジークヴルム BP13000→23000】

 

「さらにアタック時効果!“真・激突”! 必ずブロックしてもらうわ!」

 

統夜の場に存在しているブロックできるスピリットはガーネットドラゴンだけであり、必然的にブロック対象となる

 

「ガーネットドラゴン、ブロックだ!」

 

統夜のブロック宣言と共に、ガーネットドラゴンがアルティメット・ジークヴルムの前に立ちはだかる

しかし、その力量差は歴然であり、アルティメット・ジークヴルムの剛腕に弾き飛ばされる

そして、地面に倒れ伏したところにその拳が迫る

 

「フラッシュタイミング! “鉄壁ウォール”を使用! 不足コストはタネガシマのソウルコアをもらう! このバトルでアタックステップは終了、ソウルコアを支払ったことにより、ガーネットドラゴンはフィールドに留まる!」

 

拳が直撃する直前に、白いバリアがガーネットドラゴンを守る

水穂の残りアタッカーは二体、ここを防がなければそのまま負けていたであろう

 

「・・・・・あれま、残念。 ターンエンドよ」

 

水穂 〈ライフ〉2 〈手札〉3

〈コア〉 リザーブ:0 フィールド:5S トラッシュ:7

〈フィールド〉 

【六分儀剣のルリ・オーサ+ガイミムス コア1S LV2 BP8000】

【雷皇龍ジークヴルム コア1 Lv1 BP4000】

【アルティメット・ジークヴルム コア2 Lv4 BP13000】

【ホムライタチ コア1 Lv1 BP1000】

 

 

 

 

そのままターンの終了を告げる

とは言ってもブレイヴの破壊に、防御マジックも消費させたのだ、流れは水穂に傾いて来ていると言っていいだろう

それでも油断するなど以ての外なのだが

 

 

〈第7ターン〉

 

「オレのターン」

〈リザーブ:0→7〉

 

一方の統夜はドローして、3枚となった手札から、とりあえず一枚を取り出し発動する

 

「マジック、“双翼乱舞”手札を二枚貰うぞ」

〈リザーブ:7→4〉

 

白の貴重なドローソースである機巧城や機巧魔神を悉く潰されてしまった統夜は、普通にドローマジックに頼るしかない

欲を言えばバーストとして二つのドロー効果を使いたいカードであるが今の状況ではそうも言っていられないだろう

 

「オレはリザーブのコアを使って、ガーネットのレベルを一つ上げ、ネクサス、“五角形の砦”をレベル2で配置。バーストをセットしてターン終了だ」

〈リザーブ:4→1〉

 

統夜 〈ライフ〉2 〈手札〉2

〈コア〉 リザーブ:1 フィールド:4S トラッシュ:4

〈フィールド〉 

【五角形の砦 コア1 Lv2】

【要塞都市ナウマンシティー コア0 Lv1】

【白亜元帥レイ・ザウラー コア1S Lv2 BP8000】

【ガーネットドラゴン コア2 Lv2 BP4000】

バースト

 

 

耐えの一手

統夜が選択したのはそれであった

中途半端にスピリットを並べて激突されまくるのに比べたら、ギリギリまで耐えてカウンターを狙う、それが統夜の中の最善の一手である

 

 

〈第8ターン〉

 

「あたしのターン!」

〈リザーブ:0→8〉

 

しかし、統夜がカウンターを狙っていることなど百も承知である

水穂は勢いよくターンを始めた

 

「まずはマジック“フェイタルドロー”! ライフが2以下だから三枚ドロー! 更にもう一枚発動よ!」

〈8→6→4〉

 

怒涛のドローラッシュにより、手札を8枚まで回復させる

過剰とも思えるが、これだけあれば攻め手が途切れることは無い

 

「五角形の砦レベル2効果、そっちがドローステップ以外で二回ドローしたから二枚ドローさせてもらうぞ」

「それくらいくれてやるっての! 更に、“アスケラ・ドラゴン”をレベル2で召喚、アタックステップに入るわ!」

 

【アスケラ・ドラゴン コア2 レベル2 BP3000】

 

「レイ・ザウラーの効果発揮、対象はルリ・オーサだ!」

 

現在唯一のダブルシンボルであるルリ・オーサが止められる

それでも統夜のブロッカーは二体、対する水穂のアタッカーは4体、ライフを削り取ることは可能である

何より、白デッキ相手に長期戦を挑む気はない

水穂は勝負に出る

 

「アルティメット・ジークヴルムでアタック! Uトリガー、ロックオン!」

 

再度放たれる閃光が統夜のデッキトップを弾き飛ばす

 

「・・・・・コスト5、“要塞都市ナウマンシティー”」

「ヒット! BPをプラス10000、真・激突よ! さぁ、どっちを差し出す!?」

「ガーネットドラゴンでブロック!」

 

統夜のブロック宣言とほぼ同時にUジークヴルムの拳がガーネットドラゴンを捉える

一度地面に叩きつけたかと思えば、今度はその首を鷲掴みにし高々と放り投げた

そのまま高く飛翔して追いつくと、再度拳を振り下ろし地面にたたきつけ勝利の嘶きを響かせる

 

「これで壁は、レイ・ザウラー一体のみ! 一気に畳みかけるわよ! ホムライタチでアタック!」

「ライフで受ける!」

 

てけてけとフィールドを駆ける鼬が、その燃え盛る尻尾を叩きつけ統夜のライフを削り取る

 

「よしっ! 次は――――――――」

 

残るライフは一つ、このまま押していけば勝利、と思われたその時だった

 

天空から無数の光が水穂のフィールドのスピリット、アルティメット達に降り注ぎ、水穂の視界を真っ白に染め上げる

やがて、その光に耐え切れなくなった水穂のスピリットたちは次々と破壊されていく

 

「なっ!?」

「ライフ減少により、バースト発動だ。 その効果により自分のライフが3以下のとき、このターンの間、相手のスピリット、アルティメットすべてをBP-10000!加えて、この効果でBP0になったとき、それらを破壊する!」

「――――――っ!? ガイミムス、分離よ!!」

 

【六分儀剣のルリ・オーサ+ガイミムス BP8000→0】

【雷皇龍ジークヴルム  BP4000→0】

【アルティメット・ジークヴルム BP13000→3000】

【ホムライタチ  BP1000→0】

【アスケラ・ドラゴン BP3000→0】

 

幸いな事にアスケラ・ドラゴンは効果による破壊には耐性を持っていた為、ガイミムスを残せたことを含め被害は絶望的と言うほどでもなかった

が、このターンの攻めは完全に防がれてしまった

 

「この効果発揮後、このスピリットを召喚する! 来い“砲天使カノン”!」

 

【砲天使カノン コア3 Lv3 BP10000】

 

統夜のフィールドを見れば、この惨状を創り出してくれた、機械的な装甲を全身に纏いこちらに多数の砲口を向けてくる天使の姿が見える

今の水穂にとっては、その存在が悪魔のように見えた

 

「ぐぬぬのぬ・・・・やられたっ・・・・!!!」

「いやぁ、面白いように罠にかかってくれたな」

「さっき千枚手裏剣踏んだ奴に言われたくないっての・・・・・ターンエンド」

 

 

水穂 〈ライフ〉2 〈手札〉7

〈コア〉 リザーブ:3 フィールド:4S トラッシュ:6

〈フィールド〉 

【ガイミムス コアS LV1 BP3000】

【アルティメット・ジークヴルム コア2 Lv4 BP13000】

【アスケラ・ドラゴン コア2 Lv2 BP3000】

 

 

〈第9ターン〉

 

「スタートステップ」

〈リザーブ:1→6〉

 

盤面を巻き返し、手札も増えた

またとない絶好のチャンスが舞い込んできたものだと口端をつり上げる統夜

果敢に攻めてくる水穂だが、流れは統夜に傾きつつあった

 

「煌めけ、白き清浄なる翼! 戒めの刃を今ここに! “天戒機神グロリアス・ソリュート”、レベル2で召喚! 不足コストはカノンから確保!」

〈リザーブ:6→0〉

【砲天使カノン コア3→2】

 

雲を裂き、光と共に舞い降りる白き翼の機神がバトルフィールドに降り立つ

 

【天戒機神グロリアス・ソリュート コア3 Lv2 BP10000】

 

「召喚時効果発揮! BP5000以下の相手のスピリット全てを手札に戻し、一体につきボイドからコア一つをオレのリザーブに置く」

「アスケラ・ドラゴン!ガイミムス!」

〈リザーブ:0→2〉

 

これにより、遂に水穂のフィールドはU・ジークヴルムを残し、ほぼ全滅となった

当然ながらブロッカーも存在しない

 

「そして、手札の“霊銀魔神”を召喚!」

〈リザーブ:2→0〉

 

【霊銀魔神 コア0 Lv1 BP5000】

 

統夜の場に、神秘的な雰囲気を纏った魔神が出現する

 

「二枚目の異魔神ブレイヴ・・・・」

「霊銀魔神をレイ・ザウラー、グロリアス・ソリュートと合体! 更にネクサスのコアでカノンをレベル3にアップ!」

 

【白亜元帥レイ・ザウラー+霊銀魔神 BP8000+5000=13000】

【天戒機神グロリアス・ソリュート+霊銀魔神 BP10000+5000=15000】

【砲天使カノン コア2→3】

 

 

「アタックステップ! グロリアス・ソリュートでブレイヴアタック!」

 

霊銀魔神の力を借り受けたグロリアス・ソリュートがその剣を構え、水穂の下へと羽ばたく

一応霊銀魔神の効果により、アンブロッカブル効果が付与されているのだが、水穂の場はがら空きの為意味をなさない

それでも合体により、ダブルシンボルとなっているこのアタックが通ってしまえば水穂のライフは0となる

 

それだけは避けなければならない

 

「まだよ! まだ終わんない! フラッシュタイミング! “デルタバリア”!」

「――――――握っていたか!!!!」

「このターン、コスト4以上のスピリットのアタックではあたしのライフはゼロにならない!」

〈リザーブ:7→3〉

 

カードの発動と同時に、水穂の目の前に三角形のバリアが現れる

 

「そのアタックはライフで受けるわ!」

〈水穂ライフ:2→1〉

〈リザーブ:3→4〉

 

「だがこの瞬間、グロリアス・ソリュートの【聖命】発揮! アタックにより相手のライフを減らしたため、ボイドからコア1個をオレのライフへ!」

〈統夜ライフ:1→2〉

 

「これでターンエンドだ!」

 

統夜 〈ライフ〉2 〈手札〉3

〈コア〉 リザーブ:0 フィールド:7S トラッシュ:6

〈フィールド〉 

【五角形の砦 コア0 Lv1】

【要塞都市ナウマンシティー コア0 Lv1】

【白亜元帥レイ・ザウラー+霊銀魔神 

コア1S Lv2 BP8000+5000=13000(左合体)】

【天戒機神グロリアス・ソリュート+霊銀魔神 

コア3 Lv2 BP10000+5000=15000(右合体)】

【砲天使カノン コア3 Lv3 BP10000】

 

 

 

〈第10ターン〉

 

「たまんないわね・・・・」

 

ぽつり、とバトルフィールドを見渡しながら呟く

水穂はニヤリと笑いながら、その瞳に闘志を滾らせている

 

「ライフ1の絶体絶命の崖っぷち・・・・こんな時ほど、熱く滾るこの魂! 燃えてきたあぁぁぁぁ!!!!」

「テンションたけーなオイ」

「ここで燃えなきゃ女じゃないっての!!! それに、統夜だって楽しいでしょ、このバトル!」

「ま、否定はしないけどな」

 

ギラギラと燃え上がっている水穂に感化されてか、統夜も楽しそうに笑う

店内の子供たちや他のお客も二人のバトルに釘付けになっている

 

「行くわよ! あたしのターン!」

〈リザーブ:4→14〉

 

「まずはアンタよ、ライト・ブレイドラ!」

〈リザーブ:14→13〉

 

【ライト・ブレイドラ コア1 Lv1 BP1000】

 

3体目のライト・ブレイドラが場に出る

無論、これだけでは相手にならない

これは手札に眠る本命の下準備である

 

「来るか・・・」

 

「そして、マジック“ビッグバンエナジー”を使用!!!」

〈リザーブ:13→10〉

 

「これにより、手札の系統“星竜”を持つスピリットのコストはあたしのライフと同じになる! あたしのライフは1、よって手札の星竜を1コストで召喚可能!」

 

水穂の手札の内、数枚が赤い輝きを放つ

 

「煌めけ、天に輝く流星! 天空に描け星光のアーチ! もっと、もっと輝けえぇぇぇぇぇぇ!!!」

「おい、どっかで聞いたことあるぞ」

「ペンデュラム召喚! 現れろ、あたしのスピリットたち!」

「結局言うのかよ!! つーか違うわ!」

 

「まずは、雷の原点!“雷皇龍ジークヴルム”!!!」

〈リザーブ:10→9〉

 

【雷皇龍ジークヴルム コア1 Lv1 BP4000】

 

「赤き翼を羽ばたかせよ! “煌星龍ジークヴルム・アルター”!」

〈リザーブ:9→8〉

 

【煌星龍ジークヴルム・アルター コア1 Lv1 BP4000】

 

「雷光となりて駆けよ! “雷光龍ライト・ジークヴルム”!」

〈リザーブ:8→7〉

 

【雷光龍ライト・ジークヴルム コア1 Lv1 BP4000】

 

水穂の場に現れる、三体のジークヴルム

これだけでも十分に豪快な場であるのだがそれでもなお、水穂の展開はまだ止まらない

 

「まだまだぁ!ネクサス、“超新星の輝き”を配置!」

〈リザーブ:7→5〉

 

「そこまで引き込んでたか・・・」

「このカードも、ビッグバンエナジーと同じように手札の系統“三龍神”を持つカードのコストをあたしのライフと同じにする! 」

 

水穂の背後の空間が歪んだかと思うと、その歪みからまさにビッグバンの如き強い光の爆発が放たれ、手札に眠るカードの一枚がそれに呼応するかのように、先程同様光を放つ

違うのは先程よりもずっと強い光であるというその一点

 

「爆熱纏いてここに再誕せよ! 紅蓮の星より生まれし創星伝説!! “アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ”! レベル4で召喚!」

〈リザーブ:5→2〉

 

天空より巨大な流星が飛来する。 その星は水穂の場の中央に落下し巨大な爆発を引き起こした。 そして、爆炎の中から姿を現したのは金と赤の鎧を纏った赤き竜。ジークヴルム達の頂点に君臨する龍がここに君臨する

 

【アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ コア3 Lv4 BP20000】

 

「ノヴァの召喚時Uトリガー、ロックオン!」

「っ・・・!」

 

水穂の指先から放たれた閃光が統夜のデッキトップを弾き飛ばす

 

「コスト5“シユウ”・・・・・!」

「よしっ!ヒットォ!効果により、トラッシュに置いたカードのコスト1につき1つ、ボイドからコアを最大5になるまでライフに置くわ!つまり、あたしのライフは、全回復! せっかく削ったのに、悔しいでしょうねぇ!」

「にゃろう・・・」

 

ちょっとだけ水穂の態度にイラッときた統夜だったが、中々に派手な事になっている水穂の場に感心しているのもまた事実であったりする

 

「更に、残りのコアを使ってガイミムスを召喚! ライト・ジークヴルムに直接合体よ!」

 

【雷光龍ライト・ジークヴルム BP4000+3000=7000】

 

「アタックステップ!」

「レイ・ザウラーの効果発揮! オレが止めるのは・・・ジークヴルム・アルターだ!」

「・・・・! そう来たか・・・」

 

統夜は一瞬悩んだ後、効果対象を選択する

この場合、一見するとダブルシンボルとなっているライト・ジークヴルムを止めるのが正しいように見えるかもしれない

しかし、統夜の場の異魔神ブレイヴ“霊銀魔神”の右合体時効果により、グロリアス・ソリュートは現在、合体していないスピリットではブロックできない、という状態になっている

 

「(統夜は、明らかにアタックを誘っている・・・・ってことかぁ・・・)」

 

水穂からすれば、万が一のためにブロッカーとしてライト・ジークヴルムは残しておきたい

また、それは統夜がアタックを受けきる準備ができているという事でもある

 

「ま、やることは変わんないのよね」

 

ふふっと笑いながら、眼前の竜たちを見据えると、皆やる気満々と言った様子で水穂の視線に咆哮や嘶きで答えている

覚悟は、決まった

 

「統夜! 全力でぶつかるから、ちゃんと応えなさいよ!」

「来るか!」

 

気合十分

恐らく、ここが勝負の天王山であろう

水穂はまず、自信のエースに先陣を切らせる

 

「アルティメット・ジークヴルム・ノヴァでアタック!Uトリガー、ロックオン!」

「・・・コスト7、“獅機鎧神ヴァルハランス・レオ”」

「ギリギリヒットォ!! このアタックは必ずブロックしてもらうわ!」

「・・・・・カノンで、ブロックだ!」

 

小さくすまんと呟く統夜に、気にするなと言わんばかりに小さく頷くと黄色い天使は果敢にも究極の龍神に立ち向かう

全身の砲門から一斉に光弾、光線をノヴァに向けて放つ。超高密度の弾幕に、さすがのアルティメットでも苦しいのか一瞬動きが鈍る。 一瞬の好機を見逃さず、カノンが最大級の光線を放ちノヴァが爆風の中に消える。 しかし、爆風の中で何かが光ったかと思った次の瞬間、傷一つ負っていなかったノヴァが、その手に持つ大剣をカノンへと振り下ろす

 

「続けて! Uジークヴルムでアタック! Uトリガー、ロックオン!」

「コスト4“鉄壁ウォール”!」

「またまたヒットォ! BP+10000!真・激突よ!」

 

【アルティメット・ジークヴルム BP13000+10000=23000】

 

「さぁ! いいかげんにその鬱陶しい恐竜差し出しなさい!」

「断る! フラッシュタイミング!“光翼之太刀”! グロリアス・ソリュートにBP+3000、疲労状態でのブロックを可能とする!」

〈リザーブ:3→2〉

 

【天戒機神グロリアス・ソリュート+霊銀魔神 BP15000+3000=18000】

 

「そのアタックはグロリアス・ソリュートでブロック!」

「お、のぉぉぉれぇ!!レイ・ザウラーがそんなに好きかあぁーっ!」

「何処の御大将だおまえは!」

 

二人がそうこうしている内に、ブロック宣言を受けたグロリアス・ソリュートとUジークヴルムがぶつかり合う

だが、いくら上げたと言ってもそのBPは究極の雷皇龍には届かない

真正面から拳を叩きつけられ、統夜のすぐ横の壁に激突するグロリアス・ソリュートにUジークヴルムの火炎が迫る

しかし、そこで統夜が動く

 

「フラッシュタイミング!」

「!」

「集いし絆が新たな力を呼び起こす!“キズナブレード”発動!」

〈リザーブ:2→1〉

 

「バトルしていないスピリットであるレイ・ザウラーを疲労させ、そのBPをグロリアス・ソリュートに加える!」

 

【天戒機神グロリアス・ソリュート+霊銀魔神 BP18000+13000=31000】

 

「BP31000!?」

 

突如として二体の間に割り込んだレイ・ザウラーの放つ冷気により、Uジークヴルムの火炎放射が掻き消される。そして、グロリアス・ソリュートは再び大剣を構え、Uジークヴルムへとぶつかっていく。

 

「究極を打ち砕け! グロリアス・ソリュート!」

 

統夜の声と同時にレイ・ザウラーが咆哮を上げ、それに呼応するかの如くグロリアス・ソリュートの剣が輝き、Uジークヴルムを一閃。 その赤き巨体を切り裂いた

 

「・・・・ターン、エンド」

 

まさか、Uジークヴルムが返り討ちにあうなどと、まったくもって予想していなかった

水穂は半ば唖然としながらターンエンドを宣言した

 

水穂 〈ライフ〉5 〈手札〉2

〈コア〉 リザーブ:2 フィールド:6S トラッシュ:7

〈フィールド〉 

【アルティメット・ジークヴルム・ノヴァ コア2S Lv4 BP20000】

【雷光龍ライト・ジークヴルム+ガイミムス コア1 Lv1 BP7000】

【雷皇龍ジークヴルム コア1 Lv1 BP4000】

【煌星龍ジークヴルム・アルター コア1 Lv1 BP4000】

【ライト・ブレイドラ コア1 Lv1 BP1000】

【超新星の輝き コア0 Lv1】

 

 

 

〈第11ターン〉

 

「オレのターン! スタートステップ、コアステップ、ドローステップ」

 

水穂の猛攻を凌いだ統夜だが、現在手札は一枚であり現状をどうにかできる物ではない

統夜は意を決してデッキトップに置いた手でカードを引き抜く

 

「ドロー!」

 

気合一閃のドロー、デッキは確実に自分に応えた

後は勝負に出るだけである

 

〈リザーブ:1→10〉

 

「オレは各スピリット、ネクサスを最大レベルにアップ!」

 

【天戒機神グロリアス・ソリュート+霊銀魔神 コア3→4 (右合体)】

【白亜元帥レイ・ザウラー+霊銀魔神 コア2→4 (左合体)】

【要塞都市ナウマンシティー コア0→2】

【五角形の砦 コア0→1】

〈リザーブ:10→4〉

 

「アタックステップ! まずはレイ・ザウラーで合体アタック! 霊銀魔神の左合体時効果により、レイ・ザウラーはLv1,2のスピリットからはブロックされない!」

「よーするにブロック出来ないのよね・・・ライフで受ける!」

 

〈水穂ライフ:5→3〉

 

ダブルシンボルの一撃が水穂に叩きつけられる

 

「まだだ! 続けて、グロリアス・ソリュートでアタック! 今度は右合体時効果により、合体していないスピリットにはブロックされない!」

「今度はイケるわ! ライト・ジークヴルムでブロック!」

 

水穂の宣言と同時に、ライト・ジークヴルムがグロリアス・ソリュートの前に水穂をかばうように立ちふさがる

しかし、BP差は歴然でありこのまま破壊されるのは目に見えて明らかだ

 

「だけど、このターンはなんとか――――――――」

「フラッシュタイミング!」

「またぁ!?」

「マジック“リブートコード”! オレのスピリット全てを回復させる!」

 

統夜の翳したカードから放たれた光に、二体のスピリットが照らされる

グロリアス・ソリュートの剣が、ライト・ジークヴルムを切り伏せる

そして、返す刃で再び水穂へと狙いを付ける

 

「いくぞ! レイ・ザウラーで二度目のアタック! 」

「ライフよ!」

〈水穂ライフ:3→1〉

 

 

「これでラストだ! 天戒機神グロリアス・ソリュートで、合体アタック!」

 

いつの間にか水穂のすぐ目の前で、剣を振りかざしていたグロリアス・ソリュートが真っ直ぐにその剣を振り下ろす

 

「・・・ここまで、か。 ライフで受ける!」

 

〈水穂ライフ:1→0〉

 

 

 

 

―――――――――――

――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――

 

 

 

「――――――ありがとうございました、良いバトルでした」

「どうした、急に畏まって・・・・・・って、いだだだだ!!!」

 

バトルフィールドから出た途端、水穂は統夜に握手を求めたかと思うと、その手をメキメキと擬音が聞こえるほどの力で握りしめた

 

「痛い痛いって!! お前、それでもカードバトラーか!」

「うっさいっての! それだけ悔しいって事よ! 何であそこで回復マジック握ってんのよ! つーかノヴァ出したあたしが何で負けなきゃなんないのよ!!」

「知るか、そんな事!!!!」

 

理不尽すぎる水穂の言葉に、統夜は苦悶の表情を見せながら反論する

と、そこでようやく救いの手が差し伸べられる

 

「はいはい、子供たちが怖がっちゃうからそれくらいにしてね?」

「まぁ、紫さんがそう言うなら・・・」

「ほっ・・・」

「ところがギッチョン!!!」

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

一瞬油断したところで再度力を加えられ、統夜の悲鳴が店内に響き渡る

 

その後如何にか手を離してもらった統夜は、若干涙目になりながら水穂を睨みつける

 

「こうなったらもう一回バトルよ! 次こそあたしのトリプルノヴァでギッタギタにしてやるんだから!!!」

「上等だ! そっちこそ、あんまり負け過ぎて凹まないようにすることだな!」

「つーわけで紫さん、準備お願いします!」

 

そういい残して、二人は足早にバトルフィールドに戻ってしまう

 

「・・・・まったくもう、相変わらず負けず嫌いの似た者同士なんだから・・・」

 

ため息混じりに呟く紫の声は二人には届かず、二人は先程同様デッキを準備し、バトル準備を整える

 

そして、またも言葉を紡ぐ

 

 

 

 

 

「「ゲートオープン!界放ッ!」」

 

 

 

 

 





はい、という事でバトスピ小説、いかがだったでしょう?
後編の投稿が遅れてしまい申し訳ありません
大筋は決まっていたのですが、最後の展開がどうにもしっくりこなかったため、何回か書き直しました
書いてて楽しかったのが、スピリットのバトル描写です(上手いかは別として)
バトスピアニメの見どころと言えば超カッコいいCGによるスピリット同士の熱いバトルですからね
あと、コアの状況やら配分やらを書くのがやたら大変でした、面白いバトスピ小説を書いている作者様はホントにすごいと思います

今回はノリで書いてみたバトスピ小説ですが、今回書いていて楽しかったので、いずれは続編やら完全新キャラやらでまた書きたいと思います

では、ご意見ご感想お待ちしておりますのでお気軽にどうぞ!



簡単にデッキ紹介

~統夜~
前回【白重】と言ったのに、トリッキーな動きをさせようと思っていたら【白黄アンブロッカブル】に近くなってしまった
元からカノンは使わせる予定だったのでそこまで問題は無かったりする
ただし、今回のラストみたいに“アンブロッカブルで殴る→回復マジックでもう一度”が多くなりそうで、単調なバトルが多くなりそうで怖い
最初の案では、統夜のUザウラーとレイ・ザウラーVS水穂のUノヴァと通常ノヴァにするつもりだった

~水穂~
【トリプルノヴァ】・・・ダークな方のノヴァは入っていないので必然的に何のことかはお分かりかと
今回、スピリットのノヴァを出さなかった理由は、作者が本家ノヴァの負けるところを書きたくないから、とか言う大変勝手な理由だったりする
基本はただの【星竜】だと思っていただければOK、戦国ジークヴルムがかなり強力なので実はバトルを考えるのがすごく楽しかったりする



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