流星が流れる頃にー翔び立つ戦士達ー (イグナイテッド)
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プロローグ
プロローグ①


どうも、新作投稿です。
この作品はもう一本の小説と一緒に制作するため、月に1本か2本の投稿になりそうです。
また、僕は学生の為、投稿できない時もあります。
よろしくお願いします。
この作品も温かい目で見てあげてください。
それではどうぞ。


C.E.74年、前年に勃発した第二次地球・プラント大戦は遂に最終局面を迎えていた。

 

「あんたの、あんたのせいでぇぇ!」

月に建設されたダイダロス連合軍基地に設置された大量破壊戦略兵器"レクイエム"に程近い場所で、ザフトのエースパイロットであるシン・アスカが搭乗するデスティニーガンダムとオーブ軍のエースパイロットであるアスラン・ザラのインフィニットジャスティスガンダムが激しい戦闘を繰り広げていた。

「いい加減にしろ、シン!お前が望んでいたのはたくさんの犠牲によってできた世界か!?」

アスランはシンに向かって言い放った。

「わかっている、わかっているさ!」

シンは、ジャスティスの攻撃を避けながらビームライフルをアロンダイトで破壊した。

負けじとアスランもデスティニーのシールドをビームサーベルで破壊した。

「やめろ、シン!お前が今何を討とうとしているのかわかっているのか!」

アスランはシンに怒鳴りこむ。

「ああ、俺は戦争を終わらせるために戦っている!そしてそれを達成するために、オーブを、オーブを撃たなければならないんだっ!」

シンはアロンダイトで、ジャスティスの左腕部をシールドごと切断した。

「お前は何もわかっていない!そんなことをしても何も戻ってこないんだぞ!これ以上過去に捕われて戦うのはやめろ!」

アスランはファトム-01-のハイパーフォルティスビーム砲でデスティニーの片翼を吹き飛ばした。

シンの心に迷いが生じた。

「ちくしょううう、マユ、ステラァァ!」

シンの頭の中で、種が割れた。

シンはアロンダイトでジャスティスの右脚部を切り飛ばしたが、同時にアロンダイトもビームブレイドで破壊される。

その時だった。

「もうやめて、シン!」

インパルスガンダムールナマリアーがジャスティスの間に割って入ったのだ。

しかし撹乱していたシンにはインパルスの姿が自分の妹とステラを奪った、フリーダムガンダムにしか見えなかった。

シンは、インパルスに向かって高エネルギー長射程ビーム砲を放った。

「この、馬鹿野郎!」

アスランも種を割った。

ルナマリアからビームシールドを奪って防ぎながら、ファトムで突き放す。

「くっそう、なんであんたなんかにっ!」

シンは、ビームライフルと長射程ビーム砲でファトムを破壊した。

アスランは、シャイニングエッジビームブーメランでビームライフルを破壊し、ビームサーベルを連結してハルバードとして振るった。

「あんたって人はぁぁぁ!」

シンは、パルマフィオキーナを両手で出力してジャスティスに接近した。

アスランはビームサーベルで防ごうとするものの、パルマフィオキーナで腕ごと破壊される。

しかし、ビームブレイドで両脚部を破壊する。

「あんたは、俺が撃つんだぁぁぁ。」

残った翼からミラージュコロイドを出力させながらシンは、ジャスティスに体当たりした。

そしてそのままジャスティスを掴んだまま加速し、近くのデブリを巻き込みながら、小さい小惑星に激突した。

「なにをするんだ、シン!」

「あんたを道連れにして自爆してやる!」

そう言いながらシンは、デスティニーの自爆システムを起動した。

そしてカウントがゼロになった瞬間、周りのデブリや小惑星の欠片を巻き込みながら、デスティニーとジャスティスは大爆発を起こした。

 

 

ストライクフリーダムガンダムでレクイエムに向かっていたキラ・ヤマトは、ジャスティスの反応が消え、コンピューター上にシグナルロストの文字が現れた事に驚愕した。

「まさかアスランが・・。」

しかしキラは長くアスランの事を考えている暇は無かった。

彼もまた、レイ・ザ・バレルの操るレジェンドガンダムと戦っていたのだ。

彼は感じていた。

かつて自分が倒したはずのプロヴィデンスガンダムに似ている事を。

「君は、君は一体誰なんだ!?」

その問いにレイは答える。

「お前はよく知っているはずだ。俺は、ラウ・ル・クルーゼだ!」

その答えにキラは驚愕する。

「ラウ・ル・クルーゼ?!」

レイはドラグーンを放って攻撃し、キラもドラグーンを放った。

キラはかつて倒したはずのラウ・ル・クルーゼの戦い方や目的を思い出す。

彼もまた、自分が産まれるために作られた存在なのだということを。

「俺達は、新しい世界を創りだす。そしてそのためには、邪魔なお前達を撃たないといけない!」

レジェンドのドラグーンが、フリーダムの脚部を破壊した。

フリーダムも、レジェンドの右脚部とドラグーンを数機落とす。

「そして変わらなければならない。新しい世界のために!」

レジェンドのビームライフルが、最大出力ではなたれて、フリーダムの片方のレールガンを破壊する。

「でも違う!」

キラは叫んでいた。

「たとえ生まれ方が違っても、大切な命であることは変わらない!命は、何があっても一つだ!そしてその命は君だ、彼じゃない!」

フリーダムの残ったレールガンとドラグーンを展開して、キラは一斉射撃した。

レイも、負けじとビームライフルとドラグーンで一斉射撃した。

しかしフリーダムの放ったビームが、レジェンドのコクピット以外を破壊する。

フリーダムも、片翼とビームライフルレールガンを破壊され、スラスターも殆どやられていた。

満身創痍のままレクイエムに接近し、ビームシールドを展開したまま突入した。キラは残ったすべての装備を展開したまま攻撃した。

レクイエムは爆発をおこして全壊した。しかし、スラスターが持たなくなったため、爆発に巻き込まれてしまった。

「ラクス、ごめん・・」

 

その後、両軍は停戦した。

そしてオーブにはザフト、連合、オーブを問わずに英雄たちが祀られた。

そしてその中心にはシン・アスカ、キラ・ヤマト、アスラン・ザラの銅像がおかれていた・・・。




今回は種死のラスト部分です。
オリジナルとなっております。
参戦作品順にプロローグを書いておきたいと思っております。
誤字脱字等がありましたら、感想とともにお願いします。


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プロローグ②

長らくお待たせしました。今回から再開です。
今回はプリキュアなのですが、今年のオールスターズの最終決戦の場面からスタートします。
あるキャラも登場するので最後まで見てください。それではどうぞ。


とある異世界の中、運命の戦いが今まさに結末を迎えようとしていた。

 

「もうやめろ、トラウーマ!どうしてそんな事をするんだ!」

一人の魔法使いが叫ぶ。

 

「ひどい事?貴様がそんなことを言えると思っていたのか!」

馬の姿をした、邪悪な心を持つものが叫ぶ。

 

魔女・・ソルシエールはプリキュアに対して自らが行った事が頭によぎり、心が打ちのめされていた。

同時に、ソルシエールを追いかけていたキュアマジカルと、キュアミラクルも集まった。

 

「ソルシエールがあんなところに!そして先輩プリキュアのみんなも!」

 

「早く行かないと!」

 

キュアミラクルとキュアマジカルは、トラウーマに対して攻撃を仕掛けた。

ソルシエールも、自らの罪滅ぼしのために2人を援護した。

しかしトラウーマには全く攻撃があたらず、逆に強力な闇の攻撃で打ちのめされてしまった。

更にトラウーマの追撃は激しくなり、2人はかなりのダメージをうけて弱ってしまった。

 

「なんて強い攻撃なの、歯が立たない!」

 

「でも、私たちは負けてなんかいられない!諦めたら、すべてがそこで終わってしまうわ!」

 

ミラクルとマジカルはそう言いながら立ち上がった。

そしてある子守歌を歌い始めた。

その曲は、ソルシエールが歌っていた子守歌だった。

(なぜ今歌っているのだろう。)

ソルシエールは不思議に思った。

その疑問に答えるかのように、マジカルが言っていた事を思い出す。

 

「その歌を聴くと、元気が出るんです!」

 

ミラクルとマジカルは歌い続け、ソルシエールも決心して歌い始めた。

今まで歌っていた鼻歌のようなものではなく、ちゃんとした歌詞がついたものを。

 

ソルシエールの魔力とキュアマジカル、キュアミラクルの魔力が融合し、温かい力が2人を包み込んだ。

その力はそれだけに留まらず、他のプリキュア達が捕まっている檻にもおよんでいた。

 

「なんだろうこの感じ、すごく力がみなぎってくる!」

キュアブラックはそう言いながら、檻から抜け出した。

それと同時に他のプリキュア達も脱出した。

ついに44人のプリキュアが勢揃いしたのだ!

 

「ソルシエール、ありがとう!」

ミラクルはソルシエールに感謝の言葉を贈る。

 

「えっ、うっうんありがとう・・」

ソルシエールは反応に困ってしまった。

今までお礼を言われたことがなかったために、返すことができなかったのだ。

 

「それじゃあ、みんないくよ!」

キュアブラックが掛け声をかける。

プリキュア達は協力しながら攻勢をかける。

 

ソルシエールも歌い出す。

子守歌風の歌がプリキュア達に更なる力を与える。

 

「なんだろう、力が湧いてくる!」

ミラクルがそう言うと、

 

「そうか、この歌そのものが、究極の魔法だったんだよ!先生は教えていたんだよ!」

 

ソルシエールの支援を受けたプリキュア達は、攻勢を強めていき、トラウーマを追い詰めていく。

そしてその力がミラクルとマジカルに集まっていく。

 

「私たちはつながっている!」

 

「私たちプリキュアの思いを受けてみなさい!」

 

ミラクルとマジカルは、叫ぶ!

 

「クルクルリンクル!」

 

「黒き獣よ、闇の世界へ帰りなさい!」

 

トラウーマの姿が次第に溶けていったかと思うと、一気に姿が見えなくなってしまった。

 

「やっと終わったのね・・」

キュアブラックはあたりを見回す。

 

「キュアマジカル、キュアマジカル。そしてプリキュア達、あんなひどい事をしてごめんなさい。」

ソルシエールは謝罪した。

 

「いいんですよ。もう終わったのですから。」

そう言いながらソルシエールの手を掴もうとしていた時だった。

 

「本当に終わったと思っているのかね?」

突然どこからか声が聞こえたかと思うと、空から無数の光がプリキュア達に向けて射出されていた。

 

「なっなんなの?!」

光を避けると、

キュアドリームが叫ぶ。

そして、声が聞こえた方向を向く。

そこには、白と黒の服を着て、仮面を被った男がたたずむように立っていた。

 

「やはり避けたか。さすがは伝説の戦士だということはあるな。」

仮面の男は笑みを浮かばせながら歩み寄る。

 

「あなたは何者?」

キュアアクアが問い詰める。

 

「私の名は、ラウ・ル・クルーゼだ。伝説の戦士プリキュア、貴様達が先程の戦いで解放した物をわれわれはすでに掌握した。」

男ーラウ・ル・クルーゼは、不気味な笑みを浮かべてそう告げた。

 

「ラウ・ル・クルーゼ!?それに、まさかプリキュアの涙を手に入れたというの!?」

 

「ありえないわ!さっき解放したばかりなのに、手に入れることなどできないわ!」

プリキュア達は驚愕の表情を浮かべていた。

 

「貴様達の想像を超える事をわれわれはすでに行っているのだよ。さて、残ったエネルギーももらおうか。」

クルーゼはプリキュア達に接近する。

 

「そうはさせない!」

キュアブラックはクルーゼに向かって攻撃した。

しかしクルーゼは、動かずに攻撃を受け止めると、ブラックを蹴り飛ばした。

 

「なんていう攻撃力なの!?」

あまりの能力にブラックは驚愕した。

 

「たったそんなものか。随分と舐められたものだな。

しかし安心しろ、もう間もなく私の仲間がお前達を倒しに来るぞ。」

クルーゼがそう言った瞬間、空が光ったかと思うと、そこから小型の飛行ユニット−ガジェットが飛来し、プリキュアやその周辺を攻撃し始めた。

 

「今度はなんなの!?」

光ったさきを見ると、白衣を着た男が近づいていた。

 

「クルーゼ、目的の物は手に入ったのかい?」

 

「心配しなくとも、すでに手に入れているさ。」

 

クルーゼは笑みを浮かばせながら、その男に伝える。

プリキュア達は突然現れた男に驚愕しつつも、問いただした。

 

「貴方は何者!」

 

「おっと、自己紹介がまだだったな。私の名は、ジェイル・スカリエッティだ。以後お見知りおきを。」

スカリエッティはそう言いながらクルーゼの隣に立った。

 

「貴方がたの目的はなんなの?まさか・・」

 

「そのまさかさ。われわれはプリキュアの涙を使って世界を支配するのだよ。そのためには、邪魔なお前達を排除しなくてはならない。」

スカリエッティはプリキュア達にそう告げた。

 

「そんな事はさせません!そんな事をしたら、みんなが傷つきます!私、堪忍袋の緒が切れましたー!」

キュアブロッサムがスカリエッティに立ちふさがった。

 

「プリキュア、ブロッサムスクリューパンチ!」

ブロッサムの渾身の一撃がスカリエッティに向かって叩きこまれた。

 

だが、この攻撃もスカリエッティに止められてしまう。

 

「貴様、やはり似ているな。私を倒そうとしていた管理局のクローンと同じだな。甘い決意だな・・貴様にはこの"聖なる右腕"の実験台になってもらおうか。」

スカリエッティはブロッサムに向かって右腕を向ける。

その瞬間、ブロッサムにかつて無いほどのダメージを与え、吹き飛ばした。

 

「かっ体が動かない・・」

 

「どうかね、この右腕は?素晴らしいものだろう?私としては、実験が成功してよかったと思っているがね。」

スカリエッティは自慢するかのようにブロッサムに告げた。

 

「良くもやったわね!ホワイト、やるわよ!」

「もちろん!」

ブラックとホワイトは手をつなぎ、叫ぶ。

 

「ブラックサンダー!」

「ホワイトサンダー!」

「プリキュアの美しき魂が。」

「邪魔な心を打ち砕く!」

「「プリキュアマーブルスクリュー!、マックスー!」」

 

ブラックとホワイトが放った光が、クルーゼに向かって放たれた。

 

「甘いのだよ・・」

クルーゼは、そう言いながら光りだした。そしてその光から太く、毒々しい色のビームが放たれた。

2つのビームはぶつかり合ったかと思うと、激しく反応しながら消滅した。

 

「なっなんなのあれ!」

プリキュア達が見た先には、1機のロボットがそこにはあった。

その機体からクルーゼの声が放たれる。

 

「なるほど、ローエングリンを打ち消す力をもつとはな。」

クルーゼは関心したように言った。

 

「悪いが君達は、別の世界に飛んでもらおうか。」

そう言いながらロボッ卜−プロヴィデンスガンダムからガジェットを射出した。

そして光ったかと思うと、プリキュアと妖精達は消えていた。

 

「さて、会うのが楽しみだな、キラくん。」

クルーゼとスカリエッティも姿を消した。




まさかのクルーゼとスカリエッティが登場です。
プロヴィデンスガンダムは大幅に改造されています。
スカリエッティがブロッサムに言った人物は、フェイトの事です。
次回は早く投稿できるかもしれません。


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世界観

大変お久しぶりです!
今までスランプで書く気になりませんでした。
でもこれからは不定期ながらしっかり投稿していきます
ゼロの鼓動にいくと言っていましたが、予定変更して世界観について説明します。


物語の舞台

プロローグ②から13年後の世界

世界各国はそれぞれ国家連合を結成して世界分割を行っていた。

北アメリカと南アメリカの西部を支配するブリタニア帝国

ヨーロッパと北アフリカを支配するAEU

東アジアと東南アジアを支配する中華連邦

旧ソ連地域と南アジアを支配するドルシア軍事盟約連邦

中東と東アフリカを支配する人民革命連合

北アメリカと南アメリカの東部及び西アフリカを支配するARUS

大国が覇権を争って幾度もなく戦いが行われてきた

このような事が行われている中で日本は影響を受けずに発展してきた。

この世界には日本列島が3つあり、それぞれ独自に発展していた。

一つは皇帝を頂点として支配する帝国として

一つは経済的大国に発展してきた共和国として

一つは内戦の末各地域に大きく自治を認めた連邦国家として

しかし帝国は日本-ブリタニア戦争で敗北してブリタニア帝国の属州となった

 

この国家間による対立の他にも

日本連邦共和国に所属する学園都市とIS学園を中心とする科学サイドと、ローマカトリック教会とロシア正教会を中心とする魔術サイドの対立が激しくなっていた

これらの対立が一気に爆発したのが第3次世界大戦だった

戦争はわずか数カ月で終結したが根深い対立や学園都市に対する憎悪が高まっただけだった

さらに科学サイドでも学園都市とIS学園の対立が日に日に増していき、学園都市に対するテロを行うテロ組織"グレムリン"の活動が激しさを増していった

ブリタニア統治下にあった日本帝国では黒の騎士団による抵抗運動"ブラックリベリオン"が行われたが失敗に終わった

わずか1年で世界は対立に翻弄されながらふたたび世界大戦へと歩んでいった

第3次世界大戦の裏側では戦争根絶を目的とする"ソレスタルビーイング"の活動も行われていたが、各国軍の攻撃によって壊滅した

 

 

運用兵器

各国軍の中で最も運用兵器のバリエーションが豊富だったのはジオールと日本連邦共和国だった

両国は前大戦時にナイトメアフレームの開発量産を行ってブリタニアをはじめとする各国軍を圧倒した

その後、後にのび太によって運用される"ライゴウガンダム"を次元商人から購入してモビルスーツの研究開発を行った

その結果、各国軍もモビルスーツの開発量産が行われて新たな軍拡競争が巻き起こった

 

 

特殊現象

この世界ではノイズと呼ばれる摩訶不思議な生命体による被害が深刻となっていた

また、"精霊"と呼ばれる生命体によって引き起こされる次元震によって数多くの人たちがすべてをうしなっている

これらの現象に対応するために、各国ではこれら専門部隊が対処を行っている

 




ここで大事になっていることは、まだジオールが併合されていないということ
つまりヴァルヴレイヴの原作再現が行われます
これらのことを踏まえて読んでいただければ嬉しいです。


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設定
登場人物①


ある程度増えてるので書きます。


シン・アスカ

ガンダムSEEDDESTINYの主人公

ザフトのミネルバ所属のエースパイロットであり、フェイスの一員でもある。

第二次地球プラント大戦で多大な戦果を上げるが、

地球連合軍のエクステンデットの、

ステラ・ルーシェをキラ・ヤマト操る"フリーダムガンダム"に殺されたのを気に復讐を果たすために復讐鬼となり変わった。

メサイア攻防戦では、アスラン・ザラ操る"インフィニットジャスティスガンダム"と互角の戦いを繰り広げて最後はアスランとともに自爆した。

その後、西暦2024年に転移して夢原のぞみ達プリキュア達と"S.O.N.G"のメンバーやのび太達との出会いを経て、

日本連邦共和国軍に入隊して自分が今何をすべきかを

模索中である。

搭乗機体

デスティニーガンダム→デスティニーガンダムゼロ

 

夢原のぞみ

YES!プリキュア5/YES!プリキュア5GOGO!の主人公

西暦2010年の住人だったが、ソルシエールとの戦いの際に未来へと転移してしまった。

転移先で同じく転移していたシン・アスカと出会い、彼が体験してきた悲しき物語を知る。

自分達が消えてからの世界を知るために日本連邦共和国軍に他のメンバーとともに入隊し、戦いに挑む。

 

風鳴翼

戦姫絶唱シンフォギアシリーズ第二の主人公

特異災害機動部二課"S.O.N.G"所属の少女。

魔法少女事件後にも歌手活動を行いながら警戒活動を行っていた。

二ノ宮島でのノイズ出現情報を得て仲間達と共に向かう。

そこでシン・アスカ達と出会い、新たな戦いに参加する。

彼女達S.O.N.Gも日本連邦共和国軍直属となり、混乱に立ち向かっていく。

 

野比のび太

ドラえもんの主人公

鉄人兵団との戦いで突然、別世界の地球に飛ばされる。

転移先で発見したストライクガンダムをドラえもんのフエルミラーで量産し、予備パーツを用いてザンダクロスを大幅に改修してガンダムタイプに改造してしまった。

別の世界に鉄人兵団を転移させてしまった事を大きく悔やんでおり、その償いをするために日本連邦共和国軍に入隊。

最後まで戦い抜く事を誓った。

ニュータイプやイノベイターの素質があり、何らかの特殊能力を持つが、本人は全く気づいていない。

 

花咲ふたば

ハートキャッチプリキュアの主人公、花咲つぼみの妹。

出生前、デザトリアンの砂漠の王"デューン"によって仮死状態に陥っていたが、つぼみ達の活躍で無事に生を受ける。

しかし、生後わずか数ヶ月でつぼみが行方不明になってしまったため、姉という存在の温かさや大切さを知らないまま育ってしまった。

13歳になっていた今まで平穏に過ごしていたが、エレメリアンに襲撃されてシン達に救出されてから運命は大きく変わっていった。




今回はここまでとしておきます。
次回は更に戦いは激しくなっていきます。


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機体設定①

今回はドラえもん達の機体を出します。


GETーFJ108 ライゴウガンダム

フクヤマ重工社がストライクEの改良型として開発したモビルスーツ。

ストライクのエール、ソード、ランチャーストライカーを大幅に改良を施したアナザーストライカーパックを換装する事で飛躍的に能力が高まる。

叢雲劾のブルーフレームサードとの戦闘で破損した後、フクヤマ社で修復されて保管されていたが、次元取引商人が必要性を失いかけていた本機を購入して西暦世界に運び込んだ。

これによってモビルスーツ開発が大きく発展していくこととなった。

モビルスーツ開発に一区切りついたため、保管されていたが、シン達が発見して運びだされて機体全体の近代化が施されるなどの改修が施され、ザンダクロスが大破した際にのび太の乗機となった。

 

 ライゴウガンダム改

ライゴウガンダムをのび太が使用することとなった事で改修した機体。

変更点として腕部に一緒に運びだされていたビームアサルトカノンを換装し、ザンダクロスで使用していたショットランサー、腰部にクスフィアレアスレール砲を換装している。

また、動力やストライカーパックも大きく改修され、核エンジンを搭載し、各ストライカーパックにはPS装甲が施されている。

更にザンダクロスで最大稼働を実現していたため、放熱対策として頭部に排熱用フェイスガード、肩部に放熱フィンが装備された。

 

装備

標準装備

58ミリ胸部機関砲

44ミリ頭部バルカン砲

クスフィアレアスレール砲

115ミリビームハンドカノン

ショットランサー (ビームライフル、機関砲、グレネードランチャー、ビームマシンガン、サブマシンガン内蔵)

耐ビームコーティングシールド

アサルトナイフ

 

スペキュラムストライカー改装備時

ラケルタビームサーベル

ミサイルポッド

対艦刀シュベルトゲベール

ロケットアンカー

アグニMk-2

190ミリビームランチャー

120ミリビームライフル

 

キャリバーンストライカー改装備時

対艦刀シュベルトゲベール改

ビームブーメラン"マイダスメッサー"改

ロケットアンカー"パンツァーアイゼン"改

大型ビームサーベル"カラドボルグ"

グリフォン2ビームブレイド

収縮型ヒートロッド

対モビルスーツコンピューター攻撃鞭"エグナーウイップ"

 

サムブリットストライカーパック改装備時

超高インパルス砲"アグニ"改

プラズマサボット砲"トーデスブロック"改

8連装ミサイルポッド

対艦バルカン砲

ガンランチャー

長射程ビーム砲"ケルベロス"

 

GET-X105 ストライクガンダム(アルティメットウォーズ仕様)

キラがかつて使用していたストライクの予備機をドラえもんのフエルミラーを使って量産して、それぞれ自らがカスタムを施した機体。

この機体の予備パーツを使って、ザンダクロスをガンダム仕様に改造した。

 

ジャイアン機

アサルトストライカー装備時

ヴェスバー

メガビームライフル

バスターソード

ビームサーベル

グリフォン2ビームブレイド

ビームクロー

ハイパーメガビームシールド

ハイパービームソード

 

アヴァランチストライカー装備時

ロングソード

ロングブレード

ショートブレード

ビームダガー

ビームサーベル

ショートソード

バスターソード

ビームライフル

耐ビームコーティングシールド

 

スネ夫機

バスターストライカー装備時

ガンランチャー

大型ビームライフル

対装甲散弾砲

趙高インパルス砲"アグニ"

対艦ミサイルポッド

対艦バルカン砲

メガビームキャノン

スプレーミサイルポッド

ビームサーベル

 

ラムダドライバストライカー装備時

ガトリングガン

ワイヤーバルカン

単分子カッター

対モビルスーツ用展開式カッター

165ミリ多目的破砕・榴弾砲

M1097対モビルスーツ用手榴弾

76ミリ散弾砲

短射程空対空ミサイル

40ミリアサルトライフル

20ミリガトリング式機関砲

デコイユニット

XL緊急展開式ブースター

 

ドラえもん機

ブリッツフォビドゥンストライカー装備時

ピアサーロック"グレイプニール"

ビームサーベル

ビームライフル

複合防楯"トリケロス"

投擲槍"ランサダート"

特殊ステルス迷彩システム"ミラージュコロイド"

特殊防楯兵装"ゲシュマイディッヒパンツァー"

88ミリレールガン"エクツァーン"

115ミリ機関砲"アルムフォイヤー"

重量鋭釜"ニーズヘグ"

誘導プラズマ砲"フレスベルグ"

 

ライザーストライカー装備時

マイクロミサイルポッド

ロングダガーソード

ライフルソード

ショットランサー(ビームマシンガン、グレネードランチャー内蔵)

ビームソード

 

 




長い時間考えていた設定なので、感想があったらお願いします。


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機体設定②

今回はエピオン、ストライク、ザンダクロスの説明にしてみました。


OZー13MS ガンダムエピオンバビロン

 

リーブラでの決戦で大破した、ガンダムエピオンを大幅に改修した機体。

失われたガンダニュウム合金を復元し、VTPS装甲、

耐ビームコーティング、Iフィールド発生器を搭載する事でほとんどのモビルスーツを凌駕する防御力を誇る。

また、バーニアスラスターを増設し、ウイングノズルとフィンノズル、ウイングスラスターを追加して機動力も高められている。

頭部に迎撃・牽制用装備としてビームバルカン砲と

ピクウス近接防御機関砲を装備し、肩部にはマシンキャノン、腕部とシールドには機関砲とビームガンが装備されるなど、バランスが取れた機体へと変化している。

格闘装備としては、シールドにヒートロッドクロー、ヒートクロー、ヒートウエップ(ヒートロッドの先端にビームソーとヒートソーを取り付けた物)とビームサーベルが4本装備され、腰部にはヒートロングブレードが2本とヒートロングダガー、ビームランサーが追加されて格闘能力は他のモビルスーツを圧倒している。

 

装備

ピクウス近接防御機関砲

イーゲルシュテルン対空ビームバルカン砲

腕部機関砲

腕部ビームガン

シールド内蔵ビームガン

シールド内蔵機関砲

マシンキャノン

ビームソード

ヒートロッド

ヒートロッドクロー

ヒートクロー

ヒートウエップ

ビームサーベル

ヒートロングダガー

ヒートロングブレード

ビームランサー

 

ストライクガンダム(アルティメットウォーズ仕様)

ストライクガンダムのしずか機である。

格闘、射撃といったものの支援型ストライカーを装備することが多い。

 

ドライストライカー装備時

ビームハンドガン

ビームサーベル

マイクロミサイル

マイクロシールドポッド

ステルスフィールド発生器

 

アインストライカー装備時

ビームサーベル

大型メガビームキャノン

ビームアサルトライフル

 

ツヴァイストライカー装備時

ビームハンドガン

ビームサーベル

バスターソード

アンカーウイップ

ファング

 

ザンダクロス改

大破したザンダクロスを改修した機体。

ストライカーシステムを改修して、立川基地に格納されていたガンダムF90の装備を換装できるようにされている。

パイロットはのび太からリルルへと移った。

 

ヴァリアブルストライカー装備時

ビームサーベル

メガビームキャノン

クスフィアスレアスレール砲

対艦ミサイルポッド

対艦用ガンポッド

対艦バルカン砲

マイクロミサイルポッド

ビームランチャー

対艦用大剣"ムラマサ"

対艦用長刀"クジャク"

対艦刀"ウンリュウ"

ビームブーメラン"マイダスメッサー"

ロケットアンカー"パンツァーアイゼン"

斬波刀"ユキヒラ"

超高インパルス砲"アグニMkー2"

 

デストロイドストライカー装備時

5連装ロケット弾砲

4連装グレネードポッド

メガガトリング砲

大型バルカン砲

ビームサーベル

ビームライフル

 

アサルトストライカー装備時

マシンキャノン

メガビームバズーカ

ビームキャノン

ビームサーベル

ミノフスキークラフト

 

インターセプトストライカー装備時

ビームランサー

フライトシールド

マシンキャノン

ビームサーベル

バルカン砲

 

ヴェスバーストライカー装備時

メガガトリング砲

ヴェスバー

ビームシールド

ビームサーベル

ビームライフル

バルカン砲

 




エピオンのヒートウエップの元ネタは、機動戦士クロスボーン・ガンダム及びクロスボーン・ガンダム鋼鉄の七人に出てくるクァバーゼとビギナギナⅡ(木星決戦仕様)
に装備されている、スネークハンドです。


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機体設定③

オリジナルフォーミュラ計画のモビルスーツの
解説です。



F92 ガンダムF92

 

フォーミュラー計画の三番機

ガンダムF90のミッションパックのひとつである、

アサルトタイプを大幅に発展、強化した機体。

本タイプ最大の目玉であるメガビームバズーカは、出力や形状が改良され、より効率の良い装備となった。

また小型化に成功し、連結することでメガビームランチャーとしても利用が可能となった。

また、ミノフスキークラフトの出力や形状も大きく改修され、エール及びフォースパックを受け継いだ形状に変更された事により飛行能力が格段と上がった。

F91と共通の標準装備を持ち、ビームコンバットナイフ、アサルトコンバットナイフ、ビームレイピア、ビームスピアを追加することによって、格闘能力が向上している。

サナリィ月面研究所で建造され、実戦投入された。

 

武装

 

頭部バルカン砲

胸部マシンキャノン

ビームライフル

ビームサーベル

ビームシールド

ビームバリア

ビームキャノン

メガビームバズーカ

ビームバズーカ用予備バッテリー

ビームコンバットナイフ

アサルトコンバットナイフ

ビームレイピア

ビームスピア

 

F93 ガンダムF93

 

フォーミュラ計画4番機

デストロイトタイプを発展させた機体

本タイプの装備を機体に内蔵することによって、その他に多くのオプション装備を持つことが可能となっている

特に、ハイパーバズーカとマイクロミサイルポット、グレネードランチャー、ガンランチャー、対空バルカン砲といった実弾装備を追加することによって、より実戦的な機体になった。

また、ビーム兵器や格闘装備も幾つか装備され、攻撃のオプションも多様化している。

 

武装

 

クラッカー

グレネードラック

ロケットポット

メガガトリングガン

頭部バルカン砲

胸部マシンキャノン

ビームサーベル

ビームライフル

ビームシールド

グレネードランチャー

ハイパーバズーカ

マイクロミサイルポッド

ガンランチャー

対空バルカン砲

コンバットナイフ

ビームダガー

ビームマシンガン

ビームガトリングガン

 

F94 ガンダムF94

 

フォーミュラ計画5番機

インターセプトタイプを元に再設計、改良を施した機体

本来のインターセプトタイプにはビームランサー以外の装備はなく、地味なタイプの印象が強かった。

その為数多くの装備を追加することによって、より迎撃用の機体というイメージをより持たせるということができるようになった。

変更された主な点としては、フライトシールドを小型化してかつ、機動力を向上させている。

また、シールドそのものには対艦ミサイル、対艦バルカン砲、ガンランチャー、大型機関砲、ビームガン、ビームシールドを装備

格闘装備として、クロスボーンバンガードのモビルスーツの装備であるショットランサーにビームライフル、ヘビーマシンガン、小型核弾頭ミサイルを内蔵したものを装備している。

この装備は量産され、後に鋼鉄の7人作戦にて使用されている。

背中には追加ユニットとして、ライゴウガンダムからのデータにあった、インフィニットジャスティスガンダムのデータを元に開発された、ファトムー01を装備。

装備されている武器も再現されている。

機体そのものにも、グレネードランチャー、ビームガン、機関砲、ビームトンファー、ビームサーベル、マシンキャノン、アサルトコンバットナイフが装備されているため、機体そのものの戦闘能力は格段と上がっている。

 

武装

 

頭部バルカン砲

ビームサーベル

ビームライフル

胸部マシンキャノン

ビームシールド

グレネードランチャー

ビームガン

機関砲

ビームトンファー

アサルトコンバットナイフ

大型機関砲

対艦ミサイルポット

対艦バルカン砲

ガンランチャー

ショットランサー

ヘビーマシンガン

小型核弾頭ミサイルポット

ビームランサー

フライトシールド

ファトムー01

プレフィスラケルタビームサーベル

グリフォン2ビームブレイド

対装甲ナイフ

ハイパーフォルティスビーム砲

 

F95 ガンダムF95

 

フォーミュラ計画の6番機

ロングレンジタイプを再設計、改良した機体

本来のロングレンジタイプは、格闘戦にあまり特化されておらず、バイオコンピューターとの相性も最悪であった。

その為、あらかじめバイオコンピューターを調整しており、ある程度の格闘戦にも対応されている。

主な追加装備として、ロングバレルレール砲とビームアサルトマシンガン、アサルトマシンガン、改良型ヴェスバーが装備されている。

 

武装

 

頭部バルカン砲

ビームサーベル

胸部マシンキャノン

ビームシールド

ビームライフル

ロングレンジライフル✖2

ビームジャベリン

ロングバレルレール砲

ビームアサルトマシンガン

アサルトマシンガン

ヴェスバー

アサルトナイフ

連装ミサイルポッド

サーモスコープ

精密照準複合センサー




F90のミッションパックを元にしたため、どうするかは、ある程度決めていました。
オリジナルは、まだ出す予定です。


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登場人物②

今回は、改めてふたばから紹介します


花咲ふたば

 

ハートキャッチプリキュア!の主人公、花咲つぼみの妹。

つぼみが消息不明となった後も、つぼみの生存を信じ続けていた。引っ込み思案な性格は、つぼみから引き継いでおり、寂しくなるとすぐに涙を流す。

東京の戦いの際に、親友の鹿山優香と共に保護され、

アルティメットウォーズに参加する事となった。

モジュール77での戦いの際に、自分の思いをのぞみ達に伝え、信じる事の大切さを改めて感じた。

その戦闘の際に、光の妖精の、ラキーナ、ベルーナに伝説の戦士プリキュアに選ばれ、キュアチェリーとして覚醒した。

 

キュアチェリー

 

花咲ふたばが、スターコレクトを使用して変身した姿。

翼とさくらんぼをモチーフにしており、鮮烈な赤を用いた姿となっている。

肉弾戦のほかにも、スターコレクトを通じて行う"チェリーボンバー"、コレクトから形成される"チェリーブレード"を用いて戦闘を行う。

合体技として、"スターライトディバスター"

を使用する事が可能

 

鹿山優香

 

ふたばの幼なじみで、一番の親友。

小さい頃からふたばを助け、時には喧嘩をして仲を更に深めていく関係だった。

ふたばと共に伝説の戦士プリキュアに選ばれ、

キュアマリーとして覚醒した。

 

キュアマリー

 

鹿山優香が、スターコレクトを使用して変身した姿

翼とマリーゴールドをモチーフにしており、鮮烈な黄色

を用いた姿となっている。

肉弾戦の他にも、スターコレクトを通じて行う"マリースラッシュ"、コレクトから形成される"マリーブラスター"を用いて戦闘を行う。

 

ラキーナ

ベルーナ

 

ふたばと優香の前に現れた光の妖精

スターライトキングダムに平和に生活していたが、謎の闇が侵食してきたため、こちらの世界に逃げてきた

伝説の戦士プリキュアを信じており、見つけたときにはとても喜んでいた。

ラキーナはしっかりもので正義感が強いが、人に甘い部分がある

ベルーナはラキーナより少し幼く甘えん坊だが、言うべき時には言うという性格

なお、二人は人間に変身する事が可能であり、多くの場合は人間の姿で活動している。

ラキーナは、青のワンピースに赤いスニーカー、ポニーテール

ベルーナは、ピンクのワンピースに、黄色のTシャツを羽織り、青のスニーカー、ツインテールという姿である

ちなみにラキーナはつぼみ、ベルーナは優香のパートナーを勤める

 

 

アウレオルス=イザード

とある魔術の禁書目録の登場人物

ローマ正教所属の錬金術師だったが、インデックスを救うためにローマ正教を裏切り、潜伏していた。

学園都市の三沢塾を自らの砦とし、姫神秋沙を利用してインデックスを救おうとしていたが、上条当麻と激しい戦いを繰り広げた末、敗北し、記憶から全てを奪われていたが、先の大戦後に記憶を取り戻した。

その後、ジェイル=スカリエッティと出会い、彼の計画を全て聞き、協力する事を決意。

スカリエッティによって記憶以外のものを全て取り戻し、彼と共に行動している

 

 




次回はギリンマからいきたいと思います


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第一章 開戦
第1話 翼の折れた少年と少女達


更新が遅くなってすみませんでした。
しばらくは不定期更新になりそうです。
今回は、プリキュアとある人が出会います。
物語も少しずつ進んで行きます。
ではどうぞ。


照りつける光、海の香りが倒れる少女達を包み込んでいた。

 

「うっ、ここは一体・・」

 

少女━夢原のぞみは波の音によって目を覚ました。

そしてあたりを見回した途端、すべてを思い出す。

 

「そうだ、ソルシエールと一緒にトラウーマを倒してすべてを終わらせた。その後クルーゼとかいう奴に攻撃されて・・はっ!皆はどこ?!」

 

のぞみは、砂浜を走りだした。

しばらく走ると、何人ものの見覚えのある姿が砂浜で見つけた。

 

「りんちゃん、うららちゃん、こまちさん、かれんさん。大丈夫?」

 

「のぞみ・・大丈夫よ。」

 

「大丈夫ですよ、のぞみさん。」

 

「平気だよ。」

 

「私もよ。」

 

全員がいると思っていると、一人いない事に気づいた。

くるみがいないのである。

 

「くるみがいないわ、どこに行ったのかしら・・」

 

そう言いながら捜しに行こうとしていた時、

 

「うっ、ここは一体・・」

 

近くから声が聞こえた。

その声の方を向くと、同じくプリキュアである相田マナ、菱川六花、四葉ありす、剣崎真琴、円亜久里、北条響、南野奏、黒川エレン、調辺アコの9人がちょうど目を覚ましたところであった。

 

「あっ、みんないたの。良かったぁ。」

 

「とりあえずみんな無事だね。他のプリキュアのみんなは別の世界に飛ばされちゃったけど。」

 

「そんな事を言っている場合じゃないわ。ココ達がいないのよ!」

 

「そっ、そうだった。探さないと。」

 

のぞみ達が妖精達を捜しに行こうとしていた時だった。

 

「そっ空から何か落ちてくるよ!なんなの!?」

 

そういった瞬間、地面が激しく揺れた。

「地震じゃないわ。さっきの光が落ちたのよ!」

 

「とりあえず行ってみよう!」

全員、光が落ちた所へ向かった。

 

のぞみ達は、光が落ちた場所に着いた途端、驚愕した。

そこにあったのは、ボロボロになった一体のロボットだった。

両足と両腕を失い、背中の翼は一つしか残っていなかった。周りには剣であるだろう物の残骸やライフルが散乱していた。

 

「ひどい、ボロボロだわ。とりあえず、近くに行ってみましょう。」

 

ロボットの近くにあった岩を使いながら、その機体によじ登った。

その機体の頭部には、赤い血の涙が掘られていた。

 

「これがスイッチ?」

 

のぞみがそのボタンをおした。

コクピットハッチが開き、中の様子があらわになる。

そこには、パイロットらしき人物が気を失っていた。

急いでそのパイロットをコクピットからかつぎ出した。

見たところ、自分達よりも年上の少年だった。

 

少年━シン・アスカは、不思議な夢を見ていた。

彼の目の前には、死んだはずのステラの姿があったのだ。

 

「ステラ、ダメじゃないか。君がこんな所へきたら。」

 

ステラは、微笑んでシンに答える。

 

「大丈夫。ステラ、もう少しで会えるから。」

 

「会える?どうしてそんな事がわかるんだ。」

 

「わからない。でも、もう少しだから。」

 

「ステラ・・」

 

ステラは、寂しそうにしてシンに告げる。

 

「それじゃあね。」

 

「うっ、ここは一体・・・・」

 

「良かったぁ。大丈夫だったんですね。」

 

シンは目を覚ますと、心配そうに見る少女達がそこにはいた。

よく見ると、14人はいるだろう。

「俺は一体どうしたんだ。」

 

「あのロボットの中で、気を失っていたんです。」

 

一人の少女がシンに伝えた。

シンは驚愕した。

 

「デスティニーのコクピット?、ちょっと待ってくれ、俺はあの時、ジャスティスと一緒に自爆したはずだ。」

 

シンは、問いただした。

 

「あのぅ、ジャスティスってなんですか?」

 

「ジャスティスを知らないだと?じゃあここは一体どこなんだ、教えてくれ!」

 

シンの問いに、少女達が困惑する。

 

「それは、私達にもわかりません。実はさっきからあなたのような状況になっているんです。」

 

少女━のぞみはシンにそう伝えた。

 

「そうか。突然聞いてすまなかった。俺は、シン・アスカだ。」

 

「私は、夢原のぞみです。」

 

「私は、夏木りんよ。」

 

「私は、春日野うらら。アイドルです!」

 

「私は、秋元こまちです。小説家を目指しています。」

 

「私は、水無月かれんよ。サンクルミエール学園で生徒会長をやっているわ。」

 

「相田マナです。私も生徒会長をしています。」

 

「四葉ありすですわ。四葉財閥の跡継ぎでございますわ。」

 

「菱川六花です。マナと同じ生徒会で副会長をやっています。」

 

「剣崎真琴よ。うららさんと同じくアイドルよ。」

 

「円亜久里ですわ。小学4年、スイーツが大好きです。」

 

「あたしは北条響。ピアニストになることが夢なの!」

 

「南野奏です。パティシエになるという夢に向かって頑張ってます!」

 

「黒川エレンよ。ギターを弾くのが得意よ。」

 

「調辺アコ、小学生よ。アコと呼んでいいわ。」

 

そうやって全員は自己紹介を済ませた。

 

「ところで、のぞみ達はこれからどうするんだ?今の所は行く宛がないんだろ。」

 

シンは、のぞみ達に言った。

 

「はい。まだやる事が決まってなくて・・シンさんはどうするんですか?」

 

「俺は、破損したデスティニーを修復しなくちゃならない。それに、ここがどこか調べなきゃなんないな。」

 

シンの言葉に、のぞみ達は疑問が浮かんだ。

 

(修復をすると言っても、部品はどうするんだろう。しかも、あのロボットはなんだろう。)

 

「このロボットは何なんですか?さっき、デスティニーって言っていましたけど。」

 

「モビルスーツの事か?モビルスーツは、俺の世界の機動兵器だ。これを使って、激しい戦いがおこなわれたんだ。」

 

かれんはさらにたずねる。

 

「なぜ戦争は起こったの?」

 

シンは、呼吸を整えて答える。

 

「俺の世界では、コーディネーターとナチュラルという2つの人種がいた。コーディネーターというのは、受精卵の時に遺伝子操作をされて生まれる。生まれながらに、ナチュラルを大きく突き放したんだ。

俺も、コーディネーターの一人。

全てに劣るナチュラルは、コーディネーターを激しく憎み、コーディネーターは、ナチュラルを見下したんだ。それがきっかけで最初の戦争が始まり、コーディネーターは、モビルスーツを開発して優位に立った。

一方のナチュラル側も、モビルスーツを開発して泥沼化していったんだ。

そして俺もこの戦争に巻き込まれて、目の前で家族を失ったんだ。家族を失った俺は、プラントのザフトに入隊。最新鋭のインパルスのパイロットに選ばれたんだ。でも、連合軍の特務部隊"ファントムペイン"に同時開発されていた3機の"ガンダム"を奪われ、パトリック・ザラを支持するテロリストのユニウスセブン落下を防げずに、また戦争が始まってしまったんだ。

俺の所属していた"ミネルバ"隊はジブラルタル基地を目指して、オーブ、カーペンタリア基地、インド洋、砂漠地帯、ティオキア、地中海を転戦。

だけど、前大戦の伝説的な機体である"フリーダムと"アークエンジェル"の介入で上官のハイネを失い、助けると誓ったステラをフリーダムによって殺されたんだ!

俺は、デュランダル議長が言ったロゴスを滅ぼすために結成された連合軍のエースとして、"エンジェルダウン作戦"で、フリーダムと激戦を繰り広げた末に撃墜した。

ジブラルタル基地に到着後、俺は上官のアスランと共に議長と面会。そこで、最新鋭モビルスーツだった"デスティニーと、特務隊フェイスの人事を受領。

だけど、アスランが同期のメイリンと一緒に脱走。

俺はレイとともにアスランとメイリンが乗る、グフイグナイテッドを撃墜。

その後は、ロゴス討伐作戦"ヘブンズベース攻略作戦"、

ロード・ジブリールを追って、オーブに侵攻し、全てが終わると思っていたんだ。

だけど、撃破したはずのフリーダムが現れて激戦となり、倒したはずのアスランも現れて撤退。同時に、ジブリールも逃がしてしまった。

ジブリール逃げ込んだ地球連合軍基地の、大量破壊兵器である"レクイエム"によって、コロニーが破壊され、ザフトがこれを制圧。

議長は、これを見届けた後に、世界やヒトを遺伝子の違いによって管理する"デスティニープラン"を発表。

これに反対する、オーブやクライン派と最後の戦いをおこない、俺はアスランと共に自爆したんだ。」

 

シンの話を聞き、のぞみ達は涙を堪えていた。

「そんな事が・・」

 

シンは、優しく話を続ける。

 

「これが俺が体験してきた戦争だ。

とりあえず、ここがどこかを調べなきゃなんないな。」

 

そう言いながら、デスティニーを起動する。

 

デスティニーのコンピューター上に、様々な情報がもたらされ、とんでもない事実が表示されていた。

 

「2024年だと!過去に飛ばされたのか。しかし、こんな事は知られていないし、何かがおかしい。しかも、日本近海?」

 

シンの言葉に、のぞみ達も驚く。

 

「何で私達は、未来に飛ばされているの?!」

 

「とんでもない場所に飛ばされてしまったな。・・なんだって!過去!?。」

 

シンは、かれんの言葉に驚愕した。

 

「君達は一体、何者なんだ!」

 

「そっそれは・・」

 

マナは、押し黙ってしまった。

 

「まあ、いいや。

とりあえず、デスティニーを隠して修復できる場所があったから、そこへ行かないといけないから、一緒に来ないか?」

 

「いいんですよ。その前に、準備しないと・・」

 

「そうだな。なにか着替える物を探さないと。」

 

そう言いながら、シンが探そうとしていた時、

 

「あのぅ、コクピットの中で、こんなのを見つけたんですけど。」

 

うららはそう言いながら、フェイスなどのバッジが付いたザフトの軍服をシンに手渡した。

(これがあるということは・・)

シンは、服のポケットを探る。

予想通り、ポケットからピンク色の携帯電話が取り出される。

(マユ、俺は・・・)

そう思いながら、準備を始めた。

 

シンが着替えている頃のぞみ達は、これからの事を話し合った。

「とりあえず、出発するのは決まったけど。」

 

「さっきの発言はまずいわ。不信感を抱かせてしまったじゃないの。」

 

かれんはさっきの発言をした、マナに向かって言った。

「好きであんな事を言った訳じゃないよ。つい口走ってしまったんだよ。」

 

マナは反省していた。

「とりあえず、ばれる可能性は無いとは言えないけど気は楽になったね。」響は安心しながら言った。

 

「さっきの話、悲しいよね。

シンさん、家族を失ってかつ、大事な人を助けられないで上官と戦って一緒に自爆したなんて。」

 

のぞみは泣きながら言う。

「その話からすると、彼は死んでからこの世界に来たということになるわ。」

 

「今は早く準備して、彼の元へ行こう!」

 

のぞみ達がシンの元に戻ると、何やら携帯をいじっていた。

「なんですか、そのピンクの携帯は?」

 

奏はシンの携帯を見て言った。

「俺の妹のやつだよ。

この携帯をとりに行ったことで、俺は生き残ってしまったんだ。

馬鹿な妹だよな。普通、携帯より自分の命を大切にするのに。

だからこそ離せないんだよ。

だからお守りとしてもっているんだ。」

 

「そうなんですか。」

 

「ところでさ、奏はどうしてもあの子・・メイリンに似ているんだよなぁ。」

 

シンは懐かしそうに見る。

 

「メイリンて、どんな人だったんですか?」

 

奏は、どうしても気になって質問する。

 

「メイリンは、俺の所属艦だったミネルバのオペレーター担当で、俺と同じ赤服のルナマリアの妹なんだ。

ルナの影に隠れいてあまり目立っていなかったんだ。

でもアスランが脱走した時にその手助けをして一緒に、グフイグナイテッドで逃げ出そうとして、俺に撃墜されたんだ。

アスランがいたということは、アークエンジェルとともにいたんだな・・」

 

「そうなんですか・・」

 

奏は、聞いてはいけない事を聞いてしまったと思った。

しかし、シンは怒りもせずにいた。

「まぁいいんだよ。とりあえず出発するから、みんなはデスティニーの肩に乗ってくれ。」

 

シンの指示に従い、のぞみ達はデスティニーの肩に乗った。

シンがデスティニーを起動すると、機体の色が灰色からトリコールに変化する。

 

「色が変わったよ!しかも飛んでる!!」

 

マナはデスティニーの飛行を見て興奮する。

 

「本当は、もっと速いんだ。壊れているから今は遅いんだ。」

 

シンとマナ達が話しているうちに、目的地に到着する。

「意外と広いんだな。色々な設備が揃ってそうだ。」

 

デスティニーをバンカーに固定し、デスティニーから離れる。

その時、六花がデスティニーに掘られているマークに気づく。

 

「このマーク、まさか。」

 

「そうだ。デスティニーは核で動いているんだ。

爆発させたりすると、とんでもないことが起きるぞ。」

 

シンは全員に忠告する。

 

「いいんですか、こんな事を話しても。

軍事機密事項じゃないんですか。」

 

うららの一言に、シンは淡々と話す。

 

「みんなが黙ってくれればそれでいいさ。

ところでさっきデスティニーの色が変わったのは、転移装甲"VPS(ヴァリアヴルフェイズシフト装甲)による効果なんだ。

まぁ、これが使えるのも核のおかげなんだけどな。」

 

「は、はあ。わかりました。」

 

全員は工房のコンピューター上に、デスティニーのデータを映し出す。

フェイズシフト装甲のデータや武装の設計図などによって、デスティニーの修復が進む。

破損した脚部と腕部は最新のものに取り替えられ、

装備も実装される。

背中のスラスターとミラージュコロイドウイングが修復され、デスティニーの本来の姿が映し出される。

 

「とりあえず修理は終わったから、今日はここまでにしよう。ここには簡易的な宿泊施設があるみたいだから、そこに移動しよう。」

 

工房から少し離れると確かに簡易的ではあるものの、大人数で生活できそうな建物があった。

15人でもまだ余裕がある広さだった。

食事を済ませてからシンは部屋について説明する。

 

「調べた結果、2人部屋と3人部屋があるという事がわかった。

誰と寝るか考えたけど、のぞみと寝ることを決めた。

のぞみと一度話しておきたいことがあるんだ。」

 

「わかりました。すぐに移動する準備を始めます。」

 

準備を済ませ、シンとのぞみは移動を開始した。

部屋はベッドが2つならび、洗面台と脱衣所も完備していた。

「話ってなんですか?」

のぞみの質問にシンは答える。

 

「のぞみは、家族が大好きか?」

 

「大好きですよ!

とても大切な存在ですから。」

 

「家族を守れる力があったら、それを使うか?」

 

「当たり前じゃないですか。そのために力ってあるんじゃないですか、何を聞いているんですか!」

 

「じゃあ聞くけどそれを使った結果、他を守れても家族を助けれなかったらどうするんだ。

家族を失った時に何かできるのか!」

 

「そっそれは。」

 

「今日君達をずっと見ていたけど、まったく感じられなかった。

君達は甘すぎる。

家族を失うと、性格や心、いろいろなものが崩れていくんだ!

このままじゃ、大切なものを失った時に何もできないぞ・・

押し付けかもしれないが、その事をよく考えておいてくれ。」

 

「シンさん・・」

 

のぞみは何も言えずに布団をかぶる。

シンも何も言わずに眠りにつく。

 

暗闇が全てを包んでいた。




このコラボは一度書いてみたかった!
今思えば、シンはやっぱり不遇な主人公でしたね。
あの負債がやっぱりキラに夢中になりすぎた。
そうしか思えませんね。
この作品ではもちろん、シンを救済しますよ!
次回は、デスティニーが進化しますよ!

次回予告

シン達がデスティニーの修復をしていた頃、国連に設置されている超常災害対策機動フォース『S.O.N.G』にノイズとノイズに侵食された未確認機動兵器が二ノ宮島に出現したとの情報が入る。
シンフォギア奏者達は出撃指示が出され、彼女達は旅立つ。
一方2010年頃に鉄人兵団との決戦を行っていたのび太達は、兵団やザンダクロスとともに2024年に飛ばされてしまう。
流れ着いた場所で、のび太達が見たものとは。
その頃シン達は、デスティニーのコンピューター上に保存されていたセカンドシリーズ計画の中から、その危険性から封印されたプロトタイプの機体とシステムの存在を知る。
セカンドシリーズ計画の真実とデスティニーの秘密とは。

次回 『ゼロの鼓動 その一』

全ての力を出し尽くせ、デスティニー!

誤字脱字等ありましたら、指摘をおねがいします。


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ゼロの鼓動その一

実は書きかけの状態で投稿してしまいました
ですので仕切りなおしです


『おっおい大丈夫か。早く避難を・・』

とある声でのぞみは目を覚ました。

その声の主を見ると、いかにも軍人であろう人物だった。

のぞみは何か返事をしようとしていたが、違和感を感じていた。

先程の言葉が自分に向けられて言われたということではないということに気づいた。

その軍人が向いている方向を見ると、一人の少年が呆然として座りこんでいた。

 

(なんなのここ、私は・・・)

のぞみはここが夢なのはその違和感からわかっていたが、動きたくても動けなかった。

 

あたりを見回すと、あたり一面が燃えて時折爆発音がさまざまな場所から発せられる。

木々は爆発の影響によって殆ど吹き飛ばされている。

そして少年の目の前には人、いやかつて人だったものが無残な姿で倒れている。

 

『父さん、母さん、マユ、そんな・・・うっうわァァァァァァ!』

 

(あの人、まさか。)

のぞみの予感は的中する。

 

少年の瞳は赤く燃え上がり、飛行する蒼い翼を持つモビルスーツを睨みつける。

 

その瞬間、のぞみの視界が光に包まれる。

のぞみが目を開いた先にあったのは。

(モビルスーツ?しかもデスティニーに似ているけど。)

青、黒、緑の色を纏う3機のモビルスーツだった。

『ガイア、アビス、カオスが奪取された。

ゲイツ、ザクウォーリアは出撃せよ。』

いくつかのモビルスーツが3機のモビルスーツーガンダムーに攻撃する。

攻撃は避けられ、カオスガンダムのビームサーベルによってゲイツとザクウォーリアのコクピットが貫かれる

(待って、そこには人が・・)

のぞみの願いは残酷にも届かず、次々とモビルスーツが破壊されていく

(これが戦争・・)

のぞみはこれを見ていくたびに我慢しようとしていたが、とうとう耐えられなくなり吐いてしまった

その時、のぞみは近くに駐留されていた戦艦からの通信を聞くことができた。

 

《"インパルス"発進スタンバイ。パイロットは"コアスプレンダー"へ向かってください》

《モジュールはソードを選択。シルエットハンガーを開放します。シルエットフライヤーの射出スタンバイを行ってください。》

《ハッチ開放、射出システムのエンゲージを確認。カタパルト推進力正常。進路クリアー"コアスプレンダー"発進どうぞ!》

 

『シン・アスカ、インパルス行きます!』

 

戦艦、"ミネルバ"のカタパルトからから"コアスプレンダー"の姿が確認されたかと思うと一気に射出され、それとともに三個のユニットも射出された。

 

(待って、今シン・アスカって)

のぞみはそんな思いとともに"コアスプレンダーを見送る。

 

"カオス"の攻撃を受ける"ザク"を援護すべく、シンは"コアスプレンダー"のミサイルで牽制しつつ、同時に射出されたユニットを引き寄せて合体シークエンスに入る。

"コアスプレンダー"の機首を回転させ、翼端とともに機体下部に折りたたまれた。

同一軸上に並んだユニットにビーコンが発せられ、シンはスロットルを絞りながら接近し、ドッキングした。

機体は加速しながら前方のユニットともドッキングし、モビルスーツへと変化した。

後方のユニットが動いて両足になり、前方のユニット先端には四本角がある頭部が現れた。

最後に射出された"シルエットフライヤー"と呼ばれる無人輸送機に付けられていたバックパックが分離してドッキングが行われた。

モビルスーツへと変化した"インパルス"はフェイズシフト装甲が展開され、赤と白に変化した。

そして着陸直前に対艦刀を引き抜いて"ガイア"とザクウォーリアの間に割り込んだ。

対艦刀エクスカリバーを柄同士で繋いでアンビテクストラスハルバードにして大きく振りかぶった。

 

『何でこんなことを・・・、また戦争がしたいのか!?あんたたちはっ!』

シンの憎しみがこもった叫びが戦場に響き渡る。

 

"ガイア"と"カオス"の攻撃を防ぎつつ、エクスカリバーとビームブーメランで反撃しながら様子を伺う。

その時。爆発がしたかと思うと地球連合軍のダガーLがコロニーに侵入して攻撃を開始した。

戦場は混乱を極めていった。

後ろから飛びかかってきた"ガイア"のビームサーベルをシールドで押し返し、シンは叫ぶ。

『そんな好き勝手、させるもんかぁぁぁ!』

レーザーとビームがぶつかり合い、両者は激しく機体をぶつけあった。

"ガイア"はシンの気迫に押されるようにバーニアを全開にして逃れるが、"インパルス"に追いつかれる。

既に空中にいた"カオス"のビームライフルの攻撃を急速旋回してよけた"インパルス"に"ガイア"が横手から踊りかかるが、また避けられる『"カオス"も"ガイア"も"アビス"も・・・なんでこんな事になるんだっ!』

ビームブーメランを放つも、"ガイア"のシールドに跳ね返され、弧を描いて"インパルス"に戻る。

反動で弾き飛ばされた"ガイア"の上空にいた"アビス"が肩のシールドを展開したのを確認したシンは、シールドの影に見を守る。

"アビス"から放たれた六本のビームが"インパルス"をかすめて地上を攻撃し、地上にいた友軍機を破壊する。

シンの赤い目が怒りで燃える。

その時、シンの左右からビームが放たれ、"アビス"のシールドで弾けた。

シンは驚きながらその方向を向くと、見慣れた機体を見て思わずホッとした。

白いザクファントムと赤いザクウォーリア−レイとルナマリアだった。

《こんのぉ!よくもなめたまねをォッ!》

 

(こんなに破壊されているのにシンさんとザフトは、いろいろな人を守るために戦うんだ・・)

"インパルス"とザクウォーリア、ザクファントムの戦いと通信を聞きながら、のぞみは思っていた。

(あれ、あの黒いモビルスーツ−"ガイア"だっけ、あそこから聞いたことのある声が聞こえる・・)

何かしらの違和感を持ちながらのぞみは戦闘を見ていた。

 

"カオス"、"ガイア"、"アビス"が脱出するために外壁へ向かう。

『逃げるなァァァァ!』

3機を追いかける為にシンはバーニアを吹かしながら追いかける。

"カオス"がドラグーンシステムを使用して攻撃する。

『なんて奴らだ!奪った機体でこうまでも・・・・!』

レイは叫ぶ。

『脱出されたらおしまいだ!その前に何とかして捕らえる!』

『わかってる、けど!』

シンは苦い口調で応える。

"インパルス"はビームブーメランを投げつけるが、"アビス"によって放たれたビームで灼きつけられる。

"ガイア"がコロニーの外壁を破壊するのをレイとシンは"カオス"と"アビス"に阻まれて阻止できない。

『"ミネルバ"!フォースシルエットを!』

シンの通達と共にフォースシルエットがミネルバから射出される。

ソードシルエットをパージすると、フォースシルエットを換装する。

赤かった機体が変化し、トリコールへと変化した。

ビームサーベルを引き抜いて"ガイア"に突っ込む。

『堕ちろォォォォォッ!』

その時、"カオス"が背後から攻撃する。"インパルス"は

避けたものの、"ガイア"の攻撃を受けていた自己修復ガラスが遂に耐え切れずに溶け落ちてしまった。

『しまった・・・・!』

3機はその穴から乱気流を利用してコロニーを脱出した。

『くっそォォォ!』

━やっとここまで追い詰めたのに!これじゃあやられっぱなしになっちゃうじゃないか!絶対に逃がすかァァァァァ!

"インパルス"もコロニーの外へと出ていった。

 

(なにこれ、私も巻き込まれる!)

のぞみは巻き込まれながら、意識を失った。

 

 

「ハッ、ここは・・」

のぞみが目を覚ますとそこは昨日の夜から過ごしている場所だった。

「ゆっ夢だったぁ。よかったぁ。」

のぞみはほっとしながら周りを見ると、シンがいないことに気付く。

急いで時計を見ると、起床時間から30分過ぎていた。

「たっ大変だぁ、寝坊寝坊!」

 

「おはよう、ねぼすけさん?」

昨日と同じ場所で朝ごはんを作っていたシンがのぞみを軽くからかう。

「すっすみません!」

「別に珍しくないよ。のぞみが寝坊することは。」

りんがそう言うとのぞみは顔を赤くした。

「あれ、なんか1人足りないような・・・」

「ごめんなさい、寝坊しましたぁ!」

そう言いながら入ってきたのは響だった。

「ちょっと響!何寝坊してるの!」

奏が盛大に叫ぶ。

「だって疲れてたし、目覚まし無かったんだよ!」

「わかったわかった、早く席につけよ。」

そんな事を言いながらシンは作っていた朝食を運ぶと食べ始める。

「シンさんの料理ってホントおいしいですよね。」

「オーブにいた頃はよく作っていたからな。」

 

食事が終わるとシンは全員に言った。

「これからのことだけど、デスティニーのデータの解析やこの施設についての調査を行いたいんだ。」

「調査ですか?」

うららが聞く。

「ああ、この施設を利用できるのかを知りたいし、デスティニーに至ってはパイロットである俺でさえもわからない事がある。

だから調べるんた。」

シンの話を聞いてかれんが提案をした。

「わかりました。でしたらこの施設の探索には、私、こまち、奏、エレン、六花、ありすが行きます。

デスティニーの解析には、りん、うらら、のぞみ、響、アコ、マナ、真琴、亜久里に行かせます。」

「わかった、それじゃあ・・・」

シンが動き出そうとした時だった。

突然天井が割れて何かが上から落ちてきたのだ。

「ちょ、なんで俺に降りかかるんだぁぁ!」

叫んでるうちに何かが連続してシンの顔に当たる。

 

「大丈夫ですか・・ってココとナッツとミルク、そしてシロップじゃない!」

「なんでハミィがここにいるのよ!」

「シャルル、ラケル、ランス、ダビィ!」

彼女達の補佐役の妖精達が落ちてきたのだった。

 

「のぞみ!大丈夫だったココ?」

「うん!嬉しいよぉ、ココ!」

「4人とも無事で良かったニャ」

「こっちもだよ!」

「マナ達が無事で嬉しいシャル!」

「本当に良かったぁ。」

彼女達と妖精達が喜んでいる所にかなり不機嫌で今にも爆発しそうな声で叫ぶ声が割り込む。

全員ハッとして向いた。

 

「何が楽しいんだ、そんなに楽しいか。

一体これはどういう事かすべてハナシヤガレェェェ!」

 

「「「「「「「「「「「「「「ごめんなさいッッッッッッッッッ!」」」」」」」」」」」」」」

 

この時、この部屋はかなり荒れそうだったと言う。




とりあえず今回はここまでにします。
回想シーンはちょくちょく入れていこうかと思います。
回想シーンは小説版とアニメ版を参考にさせていただきました。
戦闘を書くのはむづかしい。
あと、僕はクロスボーンガンダムのテーマを聞きながら書いてました。


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ゼロの鼓動その二

妖精の話し方を書くのはむづかしい
今回であのもう一人の響達と青いネコ型ロボット達が出てきますよ!


「で、つまりこいつらはお前達の仲間だというわけか。」

シンは不機嫌ながらも、少し理解した。

「ハイ・・」

のぞみ達はうつむきながら相打ちを打っていた。

 

あの後シンの怒りを抑えながら、どういう事か説明していた。

 

「とりあえず、何者か一人ずつ説明しろよ。」

まだ完全に信用出来ないシンの発言に答える妖精達。

「パルミエ王国の王子ココだココ!」

「同じくパルミエ王国の王子ナッツでナツ」

「この二人の王子の準お世話役のミルクだミル」

「パルミエ王国でのぞみ達の運送屋をやっているシロップだロプ!」

「ハミィはメイジャーランドの妖精だニャ。」

「わたしはマナのパートナーのシャルルでシャル!」

「僕は六花のパートナーのラケルだケル」

「僕はありすのパートナーのランスでランス〜」

「わたしは真琴のパートナーのダビィだビィ」

「一応名乗っておくが、俺はシン・アスカだ。」

 

互いの話を聞いたところでさっき言おうとしてた事を伝える。

「さっき分けたようにして行動しよう

じゃあ・・」

「待ってココ!」

「なんだよ。」

「ココ達も一緒に行くココ!」

「はあ?何言ってるんだよ」

「見てるココ!」

そう言いながらココ達は一瞬にして人間に姿を変えた。

「おっおい、どういう事だよこれは!!」

シンはとても驚いた。

「これなら一緒に行けるよ。」

「・・・・わかった一緒に行こう。」

 

 

「しっかし広いわねここは。」

「ほんとね、何かの研究施設としか思えないわ。」

かれん達は施設の研究室と思われる場所を一つ一つ回ることにした。

ある部屋には対魔術師対策兵器や対IS用兵器などと言った訳がわからないものがあった。

「対魔術師兵器や対IS用兵器とか何がなんだか全くわからないわ。」

「まず今の世界の様子を調べないと行けないわ。」

このような話をしているうちに、ひとつの格納庫らしき場所に入っていったが、そこにあった物に一同は目を奪われた。

そこにあったのは

「モビルスーツが・・・」

デスティニーと酷似した機体が2機置かれていた。

その近くには3機の追加装備らしき物が置かれていた。

更に奥に進むと、そこにあった物は・・・

謎の液体に浸かっているモビルスーツの頭部とそれに繋がったコンピューターだった。

しかもパーツであろうものが近くのコンテナに格納されていた。

「すっごい不気味な風景ね・・・あっ、なんか資料が落ちてるわ。」

六花が落ちてた資料を拾ってページ整えてそれに目を通す。

 

《あの大戦中に国の極秘命令で次元商人からモビルスーツとやら二体とモビルスーツの重要な情報を搭載した機体を購入して研究を進めていたが、まさか早く解析が進むとは思ってはいなかった。

解析の結果、われわれの技術でも量産が可能だという事がわかった。

試験的に1機を生産し、性能を試して見たがこれは最大級の抑止力になる可能性がかなり大きいという事を確信できた。

ナイトメアフレームの量産を国策とするブリタニア、

既存の機動兵器に囚われない新しい兵器の開発を目指すドルシア

核戦力と対人型機動兵器用戦闘機の強化を進める人民革命連合、

ISを新たな戦力にしようとしていたするAEU、

あくまで対人型兵器用兵器の開発に専念するARUS、

浮上戦艦や空母の生産や可変機を開発している中華連邦にとっては興味がないという事は十分承知していたのでより開発が容易となったかもしれない。

これらの研究機は何かの為に保管しておく事にした。

あくまでもわれわれは、モビルスーツを戦いのために使うがそれは有人機の時だ。無人機では大変なことになる。

我々は悪用されないことを願う。》

 

「こんな事が・・」

「しかも私達が居ない間に何があったのか想像できないわ。」

「とりあえずここは・・」

彼女達が格納庫らしき場所から出ようとした時だった。

「ウー!ウー!」

警報が施設内に響き渡った。

「警報っ?!」

「早く合流を!」

 

−警報が鳴る1時間前−

「デスティニーのデータは?」

「心配しないで下さい、ちゃんと解析してますよ。」

デスティニーのデータ解析をしていたシンは、戦闘データを見てつぶやく。

「しかしどの戦闘データを見てもやはり普通ではないな。」

「どうしてですか?」

「普通ワンオフ機にかかわらず開発データをインプットされているんだが、デスティニーにそれは無かったんだよ。

意図的に隠してるようにしか思えないんだ。」

「解析したデスティニーのデータから極秘データを確認しました!」

「表示してくれ。」

表示されたデータを見て一同は目を見張る。

 

《セカンドステージシリーズ開発概要》

《我々ザフトはユニウスセブン講話条約の履行を約束した。

その為核を使用しないモビルスーツの開発に着手した。

しかしバッテリーのみの場合はかなり効率が悪い。

新しい動力源の開発がかなり急務となっていたのと、次期に起こるであろう戦争で必ず核動力のモビルスーツが再び必要になるであろうと考えた。

よって最新技術をの実証データを得る為にセカンドステージシリーズのプロトタイプを建造した。

この機体で我々の運命を切り開くという意味で

"デスティニーゼロ"と名付けた。

試作機には試作型動力炉と合金装甲、新型スラスター、最新試作型装備を装備させた。

そしてこの機体で2つの大きな試作品を取り付けた。

量子空間コンテナとインターフェイスシステム"ゼロシステム"である。

このコンテナは量子空間を利用して様々な武器を格納する事が可能となった。

ゼロシステムはあらゆる未来を予測しパイロットを支援するシステム。

我々は実証実験を行うため、廃棄用コロニーを利用して実験を行った。

殆どの実験はうまく行き、後はゼロシステムの実験を行うだけだった。

しかしそこで想定外の出来事が起きた。

システムが暴走し、パイロットを吹き飛ばしたのだ!

デスティニーゼロは暴走した末、大破。

修復したものの、封印された。

だがこれから得られた物は大きかった。

これにより計画は大きく進んだ。

 

議長の直属親衛隊フェイス所属のシン・アスカ専用機開発を指示された際にデスティニーゼロを大幅に改修する事を提案し、許可された。

改修の際に大きく変更された点は、すべての装備を取り外して新型の装備を換装したことだ。

この改修後、機体は引き渡されたという。

 

ともかく、我々の実験は間違っていない事を証明出来たことを誇りに思い、ペンをおかさせてもらう》

 

「デスティニーの調査を続けなければならないな。」

シンがそういった直後だった。

 

「ウー!ウー!」

施設内に警報が鳴り響いた。

 

「警報か!」

「モニターに何かが映ります!」

モニターにはモビルスーツが映っていた。

「モビルスーツ?!」

「ゲイツRとザクウォーリア、そしてグフイグナイテッドだっ!」

モニターにはザフトのモビルスーツが30機ほど飛行しながらこちらに向かっていた。

「どうするんです、シンさん?」

「デスティニーで出る!」

 

シンはパイロットスーツに着替えて格納庫に戻ると、

デスティニーを起動してヘルメットを被る。

デスティニーをカタパルトに移動させて叫ぶ。

 

「シン・アスカ、デスティニー行きます!」

 

勢い良く出撃したシンは、スコープを使用して熱源反応を調べる。

「無人機か!なら手加減無しだっ!」

ザクウォーリアのビーム突撃銃がデスティニーを狙うが

難なく避け、ビームライフルでコクピットブロックを潰す。

ザクやグフを一機ずつビームライフルで破壊していく。

ザクウォーリアがビームトマホークで突っ込むが、ビームシールドで防がれ、フラッシュエッジ2のビームサーベルモードで貫く。

続けてゲイツRをパルマフィオキーナで鎮める。

それを繰り返しながら確実に敵の数を減らしていく。

最後の一機をアロンダイトで撃破し、束の間の勝利を手に入れることができた。

「良し、これで」

そう言って戻ろうとしていたシンだが、驚くべき光景を目にした。

 

倒したモビルスーツから謎の光が現れたかと思うと、それがひとつになり巨大な生物となったのだ。

その生物は体の一部から何かを島に向かって射出した。

 

「なっなんなの?!」

空から何かが落ちてきたかと思った途端、それが動き出して施設に向かって攻撃を始めた。

「どうすればいいの?!」

のぞみ達は突然の出来事に戸惑う。

「みんな、ここは変身するしかないわ!」

「了解!」

 

「「「「「プリキュア、メタモルフォーゼ!」」」」」

「「「「レッツプレイ!プリキュアモジュレーション!」」」」

「「「「「プリキュア、ラブリンク!」」」」」

 

「大いなる希望の力!キュアドリーム!」

「情熱の赤い炎!キュアルージュ!」

「弾けるレモンの香り!キュアレモネード!」

「安らぎの緑の大地 キュアミント!」

「知性の青き海!キュアアクア!」

「爪弾くは荒ぶる調べ! キュアメロディ!」

「爪弾くはたおやかな調べ! キュアリズム!」

「爪弾くは魂の調べ! キュアビート!」

「爪弾くは己女神の調べ!キュアミューズ!」

「みなぎる愛!キュアハート!」

「英知の光!キュアダイヤモンド!」

「ひだまりぽかぽか!キュアロゼッタ!」

「勇気の刃!キュアソード!」

「愛の切り札!キュアエース!」

 

「でゃァァァァァ!」

メロディが謎の生命体に拳を叩きつける。

攻撃が効いていないことに気づくと、連続して攻撃を続けるが、やはり効かない。

「たとえ効かなくても、私達は諦めない!」

のぞみはひたすら拳や蹴りをひたすら当てまくる。

攻撃を始めてしばらくすると怯み始めたのを見て更に攻撃を強める。

敵も強力な打撃攻撃を加えようとしていた。

 

その時だった。

「でゃァァァァァ!」

どこからか声が聞こえたかと思うと、敵が何者かによって吹き飛ばされた。

声が聞こえた方向を見ると、機械のようなものを纏った少女だった。

「大丈夫?怪我はない?」

「はっ、はい。」

「そこから離れろぉ!」

上から声が聞こえたかと思うと、いきなりミサイルが降り注いだかとおもうと、敵に着弾して消滅させた。

「すまねぇ、大丈夫か?」

赤い装甲を纏った少女が話しかける。

「大丈夫だよ、クリスちゃん」

「無事だったか、響、クリス!」

「大丈夫でしたか!」

「予想通りでしたね。」

「心配しなくても良かったわね」

同じような装甲をまとった少女達が集まる

「あなた達は?」

「ん?紹介がまだだったな。

我々は国連所属特異災害対策機動部二課"S.O.N.G"だ!」

 

「何だよ、こいつは?!」

デスティニーで攻撃を仕掛けるシンだったが、敵に避けられるばかりであった。

「くっそ、このままじゃやられる!」

アロンダイトを使って斬りかかるがこれも受け止められる。

逆に敵からビームが放たれた。

「しっ、しまった!」

しかし、ビームがデスティニーに当たることが無かった。

何故なら目の前にシールドを構えた物体がいたからだ。

機体はトリコールで明らかにモビルスーツのパーツが不自然極まりないようにつけられている。

そして背中につけられている換装装備は形状が異なるものの、アカデミーで見たストライクのもので間違いがなかった。

シンが驚いているのもつかの間、スピーカーから声が聞こえた。

「そこのガンダムのパイロットの人!大丈夫ですか?!」

「えっ子供?しかもガンダムってデスティニーの事か?」

「僕達が援護します!」

周りを見ると形に差異があるものの、ストライクが3機それぞれ別のパーツを換装して飛行していた。

 

デスティニーを守った機体−ザンダクロスデルタストライクのパイロット、のび太は一息ついて敵に向かう。

「この世界に来て2日たったけどまだしずかちゃんとリルルが見つからないよ。

でもガンダムが困っていたから助けていかないと。

ピッポ、フォローを!」

「わかったピヨ!」

「ドラえもん、ジャイアン、スネ夫も!」

「了解!」

「わかったぜ!」

「どうなっても知らないよ!」

のび太はハイエールストライカーに取り付けられたレールガンとビーム砲、手持ちのビームライフルで敵の体をロックオンして狙い撃つ。

「コレをくらえぇぇぇぇ!」

頭部に隠されているビームキャノンと肩のミサイルランチャーも加えて敵の大部分を落とす。

 

「何という火力だ!」

シンは驚きながらも攻撃を続けるが、敵のビームの照準を見て更に驚く。

「俺はまた守れないのか、いやだ、もうそんな事は絶対にあってたまるもんかぁァァァァァ!!」

その時、シンの頭の中で何かが割れた。

目はハイライトがなくなり、視界が鮮明になる。

「ヤメロォォォォォォオ!」

今までに無いほどのスピードでビームの前に先回りし、

アンチビームシールドとビームシールドを最大出力で展開して防ぐが、止め切れない分は腕部と羽根を溶かす。

それでもシンは高エネルギー長射程ビーム砲を展開してエネルギーを最大出力にする為にチャージし始めるが、予測以上にエネルギー量が多く、ランチャーが耐えれなくなる。

シンはロックオンしてトリガーを弾く

「イッケェェェェェェェ!」

デスティニーの大きさを遥かに超えるビームが発射されて敵を跡形なく吹き飛ばした。

耐え切れないビームランチャーごと残った腕部と羽根もすべて失うが、飛行を続けていた。

 

「おっ終わった・・」

デスティニーを翻してザンダクロスデルタストライクに向かってスピーカーで応答する。

「こちらザフト特務隊フェイス所属、シン・アスカだ。

援護を感謝する!」

「こちらこそ、ありがとうございました。」

「とりあえずあの基地で話を聞きたい。」

 

「今戻った。

大丈夫だったか・・・・

なぁ、一体どういうことなんだその姿は。」

シン達が見たのは、プリキュアから戻る途中の、のぞみ達だった。

「すっすみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 




ドラえもん達とシンフォギア勢が合流です。
どう絡むのかもうこれわっかんねぇな。
デスティニーガンダムゼロが次回姿を見せます。
楽しみにしていてください。


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ゼロの鼓動その三

ゼロの鼓動はここまで。
ゼロはどこまで加速していくのか・・・


「つまりお前達は伝説の戦士プリキュアで、この妖精達に力を与えられていたってわけか。」

 

変身が解除されるのをシン達に見られ、説明を求められていたのぞみ達は、すべての事をここにいる全員に話す。

「ところで、そこにいる人はどなたですか?」

「それはこっちのセリフだ。

そこの女子は誰なんだ。」

シンは後ろにいる少女達に、のぞみ達はシンの後ろにいる少年達とロボットに指を指す。

 

「改めて自己紹介しようか。

私の名は風鳴翼。

S.O.N.G所属で、防人の血を引くものだ。」

「同じくS.O.N.G所属の立花響です!」

「あたしも同じくS.O.N.G所属の雪音クリスだぜ!

よろしくな!」

「同じくS.O.N.G所属のマリア・カデンツァヴナ・イブよ。」

「月読調、よろしく。」

「暁切歌デス!」

 

「あなた達は?」

 

「僕は野比のび太です!

練馬区立すすきが原第一小学校5年生です!」

「俺は剛田武、ガキ大将でな!

みんなからはジャイアンと呼ばれてるぜ!」

「僕は骨川スネ夫。

すすきが原で一番のお金持ちさ!」

「僕ドラえもんです。

のび太君を助けるために、22世紀からきました。」

 

「じゃあ、俺も改めて自己紹介しようか。

俺はプラント最高評議会議長直属部隊、ザフト特務隊フェイス所属、シン・アスカだ!」

「特務隊?」

「いわゆるエース部隊だと思ってくれ。」

 

全員の自己紹介が終わり、話は本題に入る。

「まず聞きたいことがある。

この世界は一体何なんだ?」

シンの質問に翼が答える。

「この世界は西暦2024年、かつてあった国々はそれぞれで一つになり始めて、いくつかの国家連合ができました。

国家連合はそれぞれ対立し続けていつ再び世界大戦が起こってもおかしくない状況だったの。

それに加えてイレギュラーの対立も複雑に絡まり始めたわ。」

「イレギュラーの対立?」

「科学と魔術の対立-学園都市・IS学園とローマカトリック教会・ロシア正教会の激しい抗争と、それぞれの国家連合のいくつかの武力衝突が重なりあった結果、1年前に第三次世界大戦が勃発してしまいました。

戦争は学園都市側の圧倒的な戦力によってわずか数カ月で集結しましたが、これは新たな対立のはじまりに過ぎませんでした。

科学サイドでは学園都市とIS学園が目的や考え方に違いが生じて修復不可能なほどにまで対立が起きてしまった。

学園都市を狙うテロも多発していたが、現在は落ち着いている。」

「そうか・・・」

 

シンが納得したところでのび太が話し始める。

「次は僕達の番です。

僕達もシン・アスカさんと同じく、ここの世界の住人ではありません。」

「やっぱり・・」

「僕達はここに来る前、世界の命運を賭けた戦いをしていました。

北極に落ちてあったロボットのパーツを組み立てて、ドラえもんのひみつ道具で入った鏡の世界で過ごしていました。

でもある日、リルルという女の子にザンダクロスを渡してしまって、鉄人兵団を呼び寄せてしまったんです。」

「ちょっと待てよ、まさかリルルって言う奴は。」

クリスがのび太に迫る。

「そう、ロボットだったんです。

敵の目的を暴いた僕達は、一度兵団を鏡の世界に封印しました。

でもここにいるピッポが行きたいと言ったのでまた向かいました。」

「ピッポってさっき出てきたよな。」

シンはさっき聞こえた声について聞く。

「ザンダクロス-ジュドのAIです。」

「やっぱりな・・」

「敵によってドラえもん達は捕まりましたが、ザンダクロスを使って救出しました。

しかし、敵の本隊が地球に到達する事を知りました。

なんとか敵を鏡の世界で暴れさせる事に成功しました。

リルルを今はここにいないしずかちゃんが治療を行って味方に引き入れようとしましたけど、うまく行きませんでした。

ですが、彼女も兵団の最高指揮官に処刑されそうだったので救出し、協力を得る事かができました。

同時に敵が鏡の世界を抜けだそうとしたため、対兵団装備を鏡の世界の入り口に沢山取付けて迎え撃ちました。

ところがその途中で謎の光が発生して、僕達は気を失って気づいたらこの世界に飛ばされていました。」

「どうやって機体を改修したんだ?」

「飛ばされた場所にあったストライクガンダムをドラえもんのフエルミラーで量産して改修しました。」

「まぁ、鉄人兵団が来る可能性はあまりないんじゃないかな。」

「ありえません、必ず鉄人兵団も僕達といっしよに転移してきています!」

「わかったぜ、そのためにもデスティニーを修復しなきゃならないんだがな。」

「既に修復しておきました。」

「さっきの敵も襲撃してくる可能性もある。」

 

「ビービービー!」

警報が鳴り響いた。

 

「敵襲か!

モニターに何が映っている?!」

「鉄人兵団ッッッ!」

「ノイズもいるのか!」

「各員戦闘準備を!」

 

プリキュアに変身したのぞみ達、シンフォギアを纏った翼達、パイロットスーツに着替えたシン達は格納庫に入るが、驚く光景を目にした。

なんと修復されていたデスティニーがまるで生きているかのようにさっきかれん達が発見して運び込んだコンテナのパーツを自らの体を元に戻すかのように取り付けていたのだ。

「あのパーツは!」

「間違いない、デスティニーガンダムゼロのパーツだ!

まさか、あの報告書にあったとおりだったなんてな・・・」

背中には羽根型のスラスターが取付けられ、胸部にはゼロシステムが取付けられて頭部と接続されており、量子空間コンテナとガンダビウム合金による装甲、大型化したシールドと至るところにつけられたビームシールドと陽電子リフレクターなどの防御装備、

試作型動力炉や人工知能が搭載された、デスティニーガンダムゼロが復活した。

 

「デスティニー、結合反応の終息確認!」

「デスティニー、それがお前の意志なんだな・・」

 

シンがデスティニーゼロに乗り込んで起動した時にAIが起動した。

『シン・アスカさんですね!』

「そうだよ。」

『私はこのデスティニーガンダムゼロのサポートナビゲーションの"エル"です。』

「なんで俺の名前を知っている?」

『私がこの機体に戻ってきた時に見たデータの中にあなたの名前がありましたので。』

「聞きたいことがある。

さっき見た資料でこの機体は試験運用中に暴走して封印されてデスティニー本体は俺に渡されたとあった。

なぜ今、本来の姿になったんだ?」

『封印されてしばらくしてから私は一度連合に奪取されていました。

ですが、連合の中に私を利用する事を望まない人がおり、安全な場所へと運んでくださいました。

それがここでした。』

「つまりその連合の技術者というのはここの世界の住人だったんだな。」

『そういう事です。

その後にしばらく私はまた眠りについていましたが、墜落していたこの機体が運び込まれた時に目を覚まして何が起こっているかを見ていました。

そして先程の戦いで再び大破したのを見て、本来の場所へと帰ることを決意したんです。』

「・・・わかった。

エル、鉄人兵団とノイズのデータは入ってるな?」

『もちろんです。

新しいデータを常に更新しています。』

「ゼロシステムを起動、出撃する!」

 

ザンダクロスデルタストライクは、ハイランチャーストライカーを換装して敵を待ち構えていた。

「初めて使うストライカーパックだけど、使いきってみせる!」

ハイランチャーストライカーには、超高インパルス砲"アグニ"を小型化しつつも強化された装備、アグニMk-2を背中のバックパックに装着し、肩にはストライクのランチャーストライカーに装備されていたガンランチャーと対艦バルカン砲に加えてマイクロミサイルランチャーとビームガトリングガンが取り付けられている。

携行装備としては、ビームアサルトライフルとビームダガーと機関砲を備え付けたシールドを持つ。

のび太はアグニMk-2を鉄人兵団に向けて叫ぶ。

「アグニMk-2をくらえぇぇぇぇ!」

放たれたビームが兵団を襲い、跡形なく吹き飛ばした。

「よし、行けるぞ!」

「のび太、気をつけろ!」

大型のノイズがザンダクロスに向かって攻撃を繰り出すが、とっさの判断で避けることができた。

「ウォォォォォォォォッッッッッッ!」

デスティニーゼロがアロンダイトを振りかぶりながらノイズの一部を切り落とす。

「エル、ノイズの急所と弱点を!」

『背中の真ん中のあたりです!』

「そこだァァァァァ!」

パルマフィオキーナで穴を広げ、先程から装備しているツインバスターライフルで狙撃する。

「まだだァァァァァァ!」

『リーダー、まずいです!

システムが警告を発しています!』

「それでも俺はァァァァァ!」

シンのなかで何かが弾け、視界が鮮明になる。

それと同時にシステムの警告が消えて正常化し、機体のスピードが加速し始め、頭部の排熱用バンカーが展開する。

腰部に装備されたビームソードを引き抜いて最大出力でノイズと鉄人兵団の集団に向かって振りかぶる。

ビームが消えた頃には、あたりに機械の残骸が残っていた。

 

「エル、機体の調子はどうだ?」

『全てに異常はありません。

まさかリーダーがシステムに捕らわれずに掌握する事ができるとは思ってはいませんでした。』

「戻るぞ。

みんなが待っている。」

 

「シンさん!無事だったんですね!」

のぞみ達はシンに駆け寄る。

「ああ、無事に帰ってきた。」

全員が同じ場所に戻り、安全を確認する。

「でもこれからどうするんだ。」

「それなら問題はない。

さっき君達の事を伝えたところ、君達に会いたいという人がいるそうだ。

これから日本連邦共和国に向かうことになった。

幸いここは連邦共和国の領海にある島だ。

首都東京はここから3時間で着く。」

「わかった。

だけどここにある物を運び込まなければならないんだろ?」

「心配はないですよ。

実は僕達が流れ着いたところに大型の潜水艦があったので、そこに全て入れてしまえば問題はないですよ。」

「よし、それでは出発だ!」

 

少年少女達の運命は動き出す。

もはやこれは避けられないものになっていくのだった。




アグニMk-2の大きさはヴェスバーを意識してますよー。
まさかの鉄人兵団の登場で戦場は広がっていくと思います。

次回予告

東京に到着したシン達は、連邦共和国軍立川基地で司令部に向かう。
そこで彼らが見たものとは。

そして忍び寄る者達の出現で物語は更に混沌に満ちていく。

次回「宣戦布告」

見えざる怨念を解き放て、ストライク!

どうぞ、よろしくお願いします!


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宣戦布告その一

R2の物語も開幕する
世界は更に混乱期に入っていく。

そして基地で隊員集会が開かれる。
そこでの出会いとは。


日本連邦共和国ーそこは、かつて一つの中央集権制の大国だった。

しかし激しい内戦の末、一時は各都道府県や市町村が独立するという分裂状態に陥っていった。

その後、各国にかなり大きい権限を与えた事により再び統一され、連邦共和国として生まれ変わった。

今この国にはかなり大きな問題が発生していた。

それは、中華連邦の軍事的挑発によって併合の危機が迫っていた。

 

「最近は落ち着いてきていたと思っていたが、また増えてきたとは・・・・」

連邦共和国軍立川基地司令官、山岡真一郎大佐はため息をつきながら報告書に目を通す。

「ブリタニアとも色々と衝突が起こりつつあるというのに何で今なんだ。」

「大佐、例の者達が到着しました。」

「連れて来てくれたまえ。」

 

「失礼します。」

「ようこそいらっしゃいました。

私は立川基地司令部長官、山岡真一郎だ。」

「ザフト特務隊"フェイス"所属の、シン・アスカです。」

「他の者達も落ち着いてください。

はるばる遠くからようこそいらっしゃいました。」

「なぜ俺達が呼ばれたんですか?」

「いえ、平行世界から来たというあなた達がとても気になりましてな。

お願いをしたいことがございましてね。

実は我が軍に入ってもらいたいのですよ。」

「軍に入隊?」

「ただ入隊してもらうわけではありません。

実は新しい部隊を作ろうかという話があるのでぜひともそこに入隊してもらいたいと考えているところです。」

真一郎が新しい部隊の説明をしていたところに

「大変です、長官!」

「何事だ?!」

「ゼロが、ゼロが現れました!」

「何!」

「モニターに映ります!」

モニターには、黒き仮面をかぶり、コートを纏った一人の男が演説を行っていた。

 

『聞け!ブリタニアよ。刮目せよ、力を持つ者よ!

私は哀しい。

戦争と差別。振りかざされる強者の悪意。間違ったまま垂れ流される悲劇と喜劇

世界は何一つ変わっていない。

だから、私は復活せねばならなかった!

強きものが弱きものを虐げる限り。

私は抗い続ける。

まずは愚かなるエリア11総督カラレス。彼は、無実の日本人を捕らえ、数十万人の命を無慈悲に、そして残虐に奪い続けてきた。

ゆえに天誅を下した。

私は戦う!間違った力を行使するすべての者達と!

ブリタニアが何度、私を潰そうと試みても、全ては徒労に終わるだろう。

私は蘇る!

そして立つ!

私は今ここに、合衆国日本の建国を再び宣言する!』

 

「なんだよこいつは・・」

「奴はゼロ。

一年前にブリタニア対する反乱を起こして混乱に陥れた男。

結局全ては失敗して処刑されたと聞いてはいたが、まさか再び現れるとは。」

「しかし、世界中に発信したという事は宣戦布告に等しい。」

「このままでは我が国にも大きな影響を与えるでしょう。

そして多くの国民が命を落とすかもしれません。」

「・・・わかりました。

入隊をさせていたたきます。」

「良いのですか?」

「世界が戦争に巻き込まれて行くのを黙って見てられないので。」

「わかりました。

他の皆さんはどうなんてすか?」

「僕達も同じ気持ちです。」

「私達も同じ気持ちです」

「入隊手続きと国籍手続きは我々で行っておきます。

あなた方が持ち込んだものは運び込ませております。」

「川上中尉、彼らに案内してあげてください。」

「了解しました。」

 

まだ誰もこれが様々な世界を巻き込んだ戦いになる事を予想していなかった・・・・

 

「制服とかはどうすればいいんですか?」

「あなたの場合は、現在の制服で結構ですよ。

その他の方は、後で制服を渡されるので安心してください。」

 

長官室から基地内を案内されていたシン達は、最後に軍人宿営地に入り、様々な備品についての説明を受けていた。

「我々はこれからどうすればいいんですか?」

「基地所属の隊員が集まる隊員集会を開いてあなた方を歓迎します。

それまで待機を。」

「了解です。」

 

「やっと一息ついたな。」

「ええ、何とか動けましたよ。」

「ゼロは何者なのか。

それが一番気になりますよ。」

「そうだな。

今はネットにある情報でもいいから調べて行きたい。

そして、それぞれの国家連合についてもだ。」

「とりあえずテレビをつけるしか今は・・」

 

『先程のゼロによる演説についてブリタニア帝国政府高官は、本物のゼロである可能性は低いと思われるが、どちらにしろ新しい脅威になる可能性はかなり高いとのことです。』

「やはりブリタニア帝国はやはり危惧しているのか。

平然さを保っているが、どうすれば良いのかわかってないのがまるわかりだな。」

「黒の騎士団というテロリストの目的はエリア11の開放だと言っていたが、そもそもエリア11とは何なんでしょうか。」

奏の質問に翼が答える

「エリア11は、元は大日本帝国から日本国に変わった国で、ブリタニアとの戦争に敗北して併合されたんだ。」

「待ってくださいよ、なんで日本が2つあるんです?」

のび太は疑問を問いかける。

「2つではない3つだ。

もう1つ、日本共和国からジオールへと国名を変更した国がある。

つまり、日本列島は3つあるんだ。」

黙ってのび太は考えこむ。

「ありえない、僕達の世界では日本列島は一つだったんだ。」

「つまり、世界によって地球の形は変わってくるのか。」

「これについても調べて行かなきゃ行けないな。」

 

「失礼します。

準備ができましたので、隊員集会の会場に案内させてもらいます。」

案内してもらった先にあったのは、基地の中で最も大きい建物だった。

「待っていました。

この立川基地についてわかりましたか?」

「ええ、少しはわかりました。」

「それでは・・・・」

「ええ、皆さん。

今日は隊員集会に集まってくれてありがとう。

今日、隊員集会を開いたのは他でもない。

新しく創設される部隊の結成式とそれに伴って新しく入隊した人達への歓迎会を盛大に行うためである。

では、新人隊員のみんなは前に来なさい。」

呼ばれてシン達は、前に出る。

「彼らが新しい隊員だ。」

「よろしくお願いします。」

「新しくできる部隊の名は、アルティメット・ウォーズだ。

では諸君、自由に話をしたりしても良い。

では、アルティメット・ウォーズの活躍を願って 

乾杯!」 () ()()()()() () ()  

 

「あんたが新入りかい?」

「誰だ、あんたは。」

「そう警戒しないでくれよ。

あたしは日下部燎子。

この基地で対精霊部隊の隊員として活動している。」

「・・シン・アスカだ。」

「シン・アスカか・・

いい名前じゃないの。階級はなんなんだい。」

「階級は持ってない。

俺がいた場所には階級はなかったが、代わりに制服の色で判断される。」

「あんたの色は?」

「・・赤だ。

つまり、エースの証拠だ。」

「日下部燎子一尉。」

「折紙、来てたのか。」

「あんたは・・」

「鳶一折紙、対精霊部隊のメンバー。」

「対精霊部隊だと?」

「精霊とは、世界の災厄。

現れては出現した場所を跡形もなく廃墟にしてしまう能力を持つ。」

「なるほどな・・・・」  

「だから私達は大変なんだよな。」

「同情を求めてるのか。」

「まさか、そんなことはないよ。」

「なんであなたは戦う?」

「もう誰も悲しませない、そして失いたくないからだ。

だから俺は、大切なものを守るために戦う。」

「たとえ無駄になるかもしれなくても?」

「それでも戦う。」

「そう。

でも私にはそれはできない。」

「なぜだ!」

「私は復讐のために戦う。

家族を殺した精霊を倒すためにここにいる。」

「復讐のために戦うのは構わない。

でもそればかりでは、後々で後悔することになるぞ。」

「なぜ?」

「俺も大事な人を失って復讐に走ったことがある。

でも結局復讐は失敗に終わってしまったからだ。」

「でも私の気持ちは変わらない。」

「じゃあ、俺が言う事はない。

でも忘れるな、復讐を遂げたあとに何をすべきかを考えることを。」

「了解。」

「すまなかった。」

「・・構いません。」

 

「山岡真一郎長官。」

「シン・アスカ君。何かね。」

「明日、俺達に外出許可を与えてほしいのですが。

外の様子を見てみたいので。」

「わかりました。

外出は夜の10時までとします。」

 

 

まだ彼らは新しい出会いがあることを知らない。  




宣戦布告回は戦争の引き金を引くための回だと思って欲しいです。
誰もあとに引けない戦いになります。

デート・ア・ライブとのクロスも開始しました。
色々楽しみにしていてください。


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宣戦布告その二

外出許可を得たシンたちが見たものとは。

そして、覚醒の兆しを見せるのび太。
それがもたらすものとは何なのか。


前日に外出許可と宿泊許可を得たシンたちは、立川を離れて多摩市に入った。

「まさか入国審査のような制度があるとは思っても見なかった。」

シンは思わず感想をもらす。

「私達がいた時にはこんなのはありませんでした。」

流石にのぞみもため息をつく。

「自治という名の独立国家か。」

「とりあえず見てみますか。」

 

しばらく市内を散策して山地などを見て回り、市内の端に来た時だった。

「ここから警備が厳しくなっているな。」

「こっから先は学園都市につながっているんだ。」

「学園都市は私達がいた頃にもありましたけど、

なんだか良くわからなかった場所なんですよね。」

「学園都市は、名前の通り学生が住人の殆どを占める都市だ。

そこでは超能力が開発されていて、その程度によってレベル分けがされている。

だが、そのような研究で裏の闇が深く残虐な事が起こっていると言われている。

政府の調査が行われようとしているが、学園都市の圧力でそれができなくなっている。」

「・・・・戻るぞ。」

 

多摩市を出たシン達は、希望ヶ花市を訪れた。

「この街は?」

「この街の特徴は、花がよく好まれている場所だ。

ここでは多くの家庭で花を育てている。」

「花か・・・・・」

シンはオーブで会った青年を思い出す。

《僕達は吹き飛ばされていてもまた花を植えるよ。》

シンは思う。

(花も大切な命だ。

花だって短い命を大切にしながら生きている。

吹き飛ばされてもまた花を植えるというのは生きていた花に失礼だ。

だから俺は守っていかなくてはいけない。)

「どうかしたんですか?」

「何でもない。

市内を散策しに行くぞ。」

 

「ふたばぁ、早くしてよぉー!」

「わかってるよぉー!」

親友の優香に呼ばれて少女-花咲ふたばは走る。

可愛さなら負けないというようなピンクの髪は親から受け継いだものだ。

眼の色もピンクで鮮やかだ。

唯一の悩みといえば背が158センチしかないことだけである。

「駅前のショップでやってるセール楽しみにしてたんだよっ!」

「私もとても楽しみにしてたよ!

そういえば、明日は遊びにいけませんよ。

病院で検査を受ける日ですから。」

花咲ふたばは生まれつき体が弱い。

生まれて数週間後に心臓に疾患が見つかって生死をさまよい、1歳の頃は重い肺炎で入退院を繰り返し、重いぜん息が今でも彼女の体を蝕む。

数年前には気管支炎にもなった。

それでも以前よりはよくなってはいた

「そうだった。

じゃあしっかり治してきてね。」

2人はそう言いながら駅前に向かう。

「うわぁ、すごい人。」

「人が多くて困るよ。」

「あっ・・・・・」

ふたばが見たのは、中の良い姉妹だった。

「ふたば・・・」

優香は心配そうに見る。

ふたばには一人の姉がいた。

祖母の話では、姉のおかげで自分は生まれることができたという。

写真にも生まれたばかりのふたばを抱く姉の姿があった。

だが、ふたばが生まれてから数ヶ月後に突然行方不明になってしまった。

理由はわからなかった。

だからふたばは、姉という存在の大切さや温かさを知らなかった。

中の良い姉妹を見てしまうと心が傷んだ。

「いいですよ。大丈夫ですから。」

強がっていても寂しそうだった。

 

「ここが駅前か・・」

シン達は入国管理局から1時間程ある駅前広場に来た。

花が旅の疲れを癒やす様に咲いていた。

「ドラえもぉーん、疲れたから少し休もうよぉ。」

「しょうがないなぁ。

みんな疲れていますし少し休みませんか?」

「そうだな、あそこの店でソフトクリームが食べられるから休憩しようか。」

 

「美味しかったぁ。」

「あそこのソフトクリームは美味しかったなぁ。」

「とりあえず休憩できたから先へ・・・」

一同が駅の方へ向かった時だった。

「なっなんなんだあれ!」

そこにいたのはいきなり喋り出す謎の生物だった。

「巨乳属性が最強だ!」

「何を言う、貧乳属性が最強だ!」

汚い言葉で罵り合っていた。

「よくあんな卑猥な事をこんなところで言えるな。」

「こんなのは普通ありえないだろう普通!」

シン達が苛立ち始めた時だった。

「ん?あれは!」

「ツインテイルズ!」

なんと現れたのは特殊な機械を纏った一人の幼女と、同じく機械を纏った一人の少女だった。

「・・・何よ・・・・何なのよ、最近のこいつらは何で乳ばっかにこだわってんのよぉぉぉ!!」

「落ち着け、ブルー!今までだって大概だっただろブルマとスク水とか!」

「あたしは乳を力に変えて戦うすべての存在が許せないのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

「何なんだよ、あいつらは。」

「あそこを見て!」

「なんてことを!」

二人の少女-ふたばと優香がエレメリアンの下っ端戦闘員に捕まっていた。

 

話しは数分前に戻る。

二人は買い物を終えて自宅に発送を依頼して手ぶらだった。

「見つけたぞぉ、ツインテールだなぁ!」

「何なのよあんた達は。」

「これで我らエレメリアンは安泰だ!」

 

舞台は元に戻る。

「何をされるかわからない・・・」

(助けて、お姉ちゃん・・・)

二人が身構えた時だった。

「ヤメロォォォォォォ!」

突然何かが放たれて、エレメリアンの下っ端戦闘員が倒される。

「えっ・・・・・」

「大丈夫か?!」

目の前にいたのは、おそらく自分より年上の少年だった。

「はっはい!」

「大丈夫ですか、シンさん!」

「ああ、敵を倒すぞ!」

シンは懐からアサルトナイフを取り出して、すでに出してある拳銃とともに構える。

「向かってくる敵の動きを予測すれば!

見えているんだよぉぉぉぉぉぉ!!」

拳銃で牽制しつつ、アサルトナイフで戦闘員を襲う。

「ダメージを与えられてないか、それでもだァァァ!」

何度も敵にナイフを突き刺す。

最後の一撃で敵を倒す。

「ツインテイルズだったか、早く支援を!」

 

「こんだけ人が密集してる場所で幹部クラスとやり合うのはまずいぞ・・・!」

テイルレッドが焦る。

と、思った時に刀の一閃が見えた。

「大丈夫か、ツインテイルズ!」

「あっあんたは・・」

「国連所属特異災害対策機動部二課、S.O.N.Gだ!」

「S.O.N.G?」

「話は後だ。

今はエレメリアンを撃退する事に専念するぞ!」

「くらいやがれぇぇぇぇ!!」

クリスの放ったミサイルが一体のエレメリアンに着弾する。

「どうだ!」

「効いていない!?」

「くっ所詮はこんなところか・・・・ん?」

「なっなんなんだ?!」

「お前、巨乳属性を持っているな?」

「・・・・は?」

突然何を言われたかわからなくなるクリス。

「素晴らしい、素晴らしいぞ!

このようなものに会えてなんていい日なんだ!」

「何言ってやがるんだこいつは!」

「そしてこれがテイルレッドか・・・巨乳属性の俺の心をも揺さぶる、三千世界に轟く究極のツインテール・・・惜しい!

成長したその時に出逢えていれば、天の川を飾る輝星のような巨乳が彩っていたであろうに!!」

もう一体のエレメリアンが怒声を上げる。

「妄言はそこまでだ、俗物め!

彼女の美しさはすでに完成している!神の造形に手を加えようなど、それは破滅をもたらす傲慢!

それに、もう一人のツインテイル、ズ・・・・・・・・は・・・。」

「はいはいテイルレッドテイルレッドね、もう慣れたっての。

そっちがイチャイチャしてる間に、あたしはこっちを・・・」

「ブルー!」

一体のエレメリアンがテイルブルーに接近していた。

と、何かの冗談か、忠臣が王にするように片膝を付いて礼をしていたのだ。

「・・・・・・・・・・・・美しい・・・・・・」

「え?」

「美しい。まさか・・・・敵である貴女がそうだったとは。何という神の悪戯・・・なんという悲劇なる運命!!」

「いや、あんた・・・・何言って・・・」

エレメリアンは、まるで忠誠を誓うような動作で腰にかけていた細身の剣を抜き、刃に手を添えてテイルブルーに差し出した。

「私の名はクラーゲギルディ。我が剣を貴女に捧げたい。我が心のプリンセスよ」

「あんた、気は確か!?」

「何やってるんです?」

「さぁ・・・」

「貴女の美しさに魅せられたのです!

幾多の世界を巡っても、こんな気持ちになったのは初めてのこと!どうか、私の愛を受け取っていただきたい!」

「ええええ・・・・」

と、もう一体のエレメリアンが腕組みをし、苦虫を噛み潰したような表情で言う。

「むう、とうとう出たか、奴の悪癖が。

騎士道を奉じる堅物が故、ああなったら止まらん!!」

「どうか、我が思いを!愛しのプリンセスよ!」

「ええ、や、でも、そ、そんなの、困る・・・・・」

「訳がわからなくなってきた」

 

「どうなってるのよ!」

「こっこれは!」

「どうしたの?」

「鉄人兵団とノイズが出現しました!

また、未確認モビルスーツも確認・・・

待ってください、何ものかがこちらに転移してきます!」

「なんだって?!」

「反応は6つで、転移場所はバラバラです!」

「希望ヶ花市に避難命令を!」

「転移まで、4.3.2.1.転移します!」

突然光が発せられたかと思うと、予想転移地の一つには頭部がデスティニーゼロに似た赤黒い塗装が施されたモビルスーツが転移していた。

そこから少し離れた上空には、ドラゴンと思われる生命体が転移しており、地上を攻撃していた。

そこと逆の場所には、それよりも虫と似たようなフォルムをした生命体が転移していた。

近くにはそれを追っていたのか、大型戦艦と戦闘機と思われる物も転移していた。

最初に見た地点と逆の地点には、悪魔と思われる生命体が何かに乗って大軍で転移していた。

更に別の地点には、これまた大型戦艦が転移していた。

「あとひとつは?」

と、思った時に強い衝撃があったかと思うとあたり一面が廃墟となっていた。

「あれが精霊なのか?!」

そこにいたのは、不思議な服装をした少女だった。

「立川基地、通信が聞こえてるか!」

「どうしたんです?!」

「すでに気づいてるかもしれないが、希望ヶ花市で戦闘が起こっている。

軍の派遣を願う。

デスティニーゼロとストライク、ザンダクロスの射出を頼む!」

「了解しました、これらの機体を射出します!」

 

「エル!」

『待っていました、リーダー!』

「ちょっと待ってくれ。」

シンはふたばと優香に向かって叫ぶ。

「君たちも来い!

これから君たちを俺達が保護する!

エル、この子達が入れる場所を確保しろ!」

『了解です!』

「私達はどうすればいいんですか。」

「このコクピットのどこかに隠れていてくれ!

行くぞ、このままやられっぱなしでいられるかァァァァ!」

 

戦争は、刻一刻と近づいている

 

「そういえばエル、デスティニーが変形したように見えたんだけどどうなってるんだ?」

シンは先程から気になっていた事を聞く。

『実はこれも私に封印されていた機能なんです。』

「なるほど、確かにこれは秘匿されても仕方がないな。」

『それはともかくリーダー、一応場所は確保しておいたのですがこの二人をどうして載せたんです?』

「あの場所にいたら確実に命を落としていた。

軍が来ると言ってもかなり時間がかかってしまうと判断したからだ。」

と、会話を聞いていたふたばが訪ねる。

「あの、あなた方は何者なんですか?

それにここは一体・・」

「名乗るのを忘れていたな。

俺はシン・アスカ、連邦共和国軍に所属している。

こいつはエル。

このデスティニーゼロのAIだ。」

『はじめまして。』

「花咲ふたばです!

よろしくお願いします!」

「鹿山優香です!」

「よろしくな、二人共。

突然だが、しっかり捕まってろよ!」

『リーダー、敵を捕捉しました!』

「来やがれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

デスティニーゼロは装備の一つであるバスターライフルを、一箇所にまとまっていたモビルスーツ郡に向かって撃ち、一気に屠る。

「まだだ!」

シールドに内装されていたヒートロッドとエグナーウイップを交互に射出させて鉄人兵団を落とす。

そして目の前のモビルスーツに目を向ける

「あのモビルスーツに接触するぞ!」

 

「くっ、ここは一体どこなんだ?!

そしてなぜ私は生きているのだ!」

ガンダムエピオンのコクピットでゼクス・マーキスは叫ぶ。

(自分はリーブラでヒイロと戦い、リーブラの動力を破壊して爆発に巻き込まれたはずだ。)

考えていたが、目の前のモビルスーツに目を見張る。

(ガンダムだと、しかも頭部がエピオンとウイングゼロによく似ている。

そして胸部にあるユニットは、まさか!)

と、ガンダムから通信回線が開かれる。

『聞こえてるか、ガンダムのパイロット!

こちらは日本連邦共和国軍特殊部隊"アルティメット・ウォーズ"だ!』

「ガンダムエピオンのパイロット、ゼクス・マーキスだ。

こちらに敵意は無い。」

『今こちらは大変な状態に陥っている。

協力出来ないだろうか。』

(ここでも何かが起こっているのか?

ならば。)

「こちらも状況がつかめていない。

全て終わったら情報を提供していただきたい。」

『了解。

敵の情報をそちらに送る。』

送られてきた情報をゼロは見る。

(やはりどこでも戦いは避けられないか・・・

やはり、わからせなくてはならない!)

「行くぞ、エピオン!

私達の力をこの世界の敵に見せつけてやろう!」

 

「ドラえもん、あいつらってまさか・・・」

「間違いない、奴らだ!」

「何でパラレルワールドにいるはずの魔界軍がいるの?!」

「魔王デマオンは僕達-いや、平行世界の皆と倒したはず。

まさか復活したとゆうのか?!」

ドラえもんとのび太は目の前の敵に驚愕する。

「クソ、何でこいつらも相手にしなきゃいけないの?!」

ザンダクロスはビームライフルと機関砲を内蔵したショットランサーを装備していた。

ブリッツストライカーを装備し、ビームマシンガンとグレネードランチャーを装備内蔵したショットランサーを持つドラえもんのストライクガンダムも近くにいる。

「とりあえず今はァァァァァ!」

突然のび太の頭の中で何かが弾ける。

視界がクリーンになり、すべての動きを把握出来た。

ハイライトが消えてからの目つきは、例えると鬼だった。

限界稼働を超える速さで敵を翻弄して次々と葬る。

肩から放熱フィンが展開し、頭部では放熱ユニットが展開される。

そしてそこにいたのはザンダクロスの残像だったか。

「ウォォォォォォォォォォッッッッッ!!!!」

ビームサーベルを二本引き抜いて最大出力にして魔界軍と鉄人兵団に突っ込む。

ビームサーベルが出力に耐え切れずに爆発しそうになり投げ捨てる。

そしてどこから持ってきたのか、ビームアサルトカノンを装備して旋回しながら敵を撃墜。

「のび太!」

アサルトストライカーを装備したストライクガンダムに乗ってたジャイアンと、バスターストライカーを装備したストライクガンダムに乗ったスネ夫が近づく。

「離れろみんな!

こいつらは俺が殺し倒して行くぞ!」

のび太の声に驚く一同。

ビームアサルトカノンまでもが耐え切れずに爆発しそうになり、敵陣に向けて投げ捨てる。

敵の指揮官らしきものが乗る機体を発見する。

シュベルトゲベールとアグニを持ちながら両肩に換装してあるガンランチャーと対艦バルカン砲とマイクロミサイルポッド、背中のレールガンとビームキャノンをうつ。

「当たりやがれェェェェェェ!」

近くに突っ込み、パーフェクトストライカーが破壊されるが構わずに肩のミサイルポッドと頭部ビーム砲も放ち、コクピットに向けてシュベルトゲベールを深く突き刺し、アグニをゼロ距離撃ち、一度離脱。

両腕のビームトンファーを最大出力で展開して一気に突っ込む。

「でやぁァァァァァァァァァァ!!!!」

これまでの戦いに耐え切れなくなったのか、機体そのものから警告音が鳴り響く。

「まだだァァァァァァァァァァァ!」

更に出力を上げて行く。

ついに耐え切れなくなり、腕部と右脚部が爆発する。

 

敵を殲滅したのび太だったが、更なる警告音に気づく。

「ちっ、ブリタニアのナイトメアフレームだと!

しかも昨日見た情報にあったナイツオブラウンズのか!

あれは枢木スザクのランスロット・コンクエスター!!」

通信を開き、他の仲間に伝える。

『すまない皆、これから基地に戻って別の機体を取ってくる。

それまで待っててくれよな!』

「のび太、待ってくれ!」

 

「ピッポ、これから乗り換える機体のデータはあるな?」

「大丈夫だピヨ!」

「立川基地、間に合えぇぇぇ!」

 

「野比のび太隊員、どうしたんです?!」

「ここに来るときに運び込まれた、ライゴウガンダムがあるはずだ、出してほしい!」

「待ってくださいよ、あれはまだ調整が・・・」

「それはこちらがすべてやる!」

「・・・わかりました、出撃用意を!」

 

ザンダクロスから移植されたショットランサーとビームアサルトカノンとスペキュラムストライカーを換装したライゴウガンダムに乗り込んだのび太は、勢い良く出撃し、先程の地点までに向かう。

「間に合えよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

「なんて攻撃力なんだ!」

ランスロット・コンクエスターに乗る枢木スザクは、

ドラえもん達の乗るストライクガンダムに苦戦を強いられる。

(エリア11を押さえるために派遣されたついでに連邦共和国も押さえるために侵入してみたが、ここまで強い兵器を持っているとは思わなかった。)

「大丈夫か、スザク?」

トリスタンに乗るジノが聞く。

「なんとか・・・っ!また新しい反応か!」

「ウォォォォォォォォォォッッ!」

ショットランサーを構えてライゴウガンダムが突っ込んでゆく。

「同型機か!?」

「くらいやがれぇぇぇぇ!」

ショットランサーでランスロット・コンクエスターに斬りかかるが、すぐに避けられる。

「避けられるなんてな・・・だが、そいつの弱点は確認済みだ!」

のび太は態勢を立て直してショットランサーの下部に装備されている、グレネードランチャーをランスロット・コンクエスターに照準を合わせる。

「そいつはハドロンブラスターを載せているせいで機体バランスが悪い。

そこを突く事ができれば!」

「この機体のバランスが悪い事が知られている?!」

「当たれぇぇぇぇぇ!!」

グレネードランチャーが放たれてランスロット・コンクエスターの腕部に接近する。

辛うじてブレイズルミナスで守られる。

「ブレイズルミナスで守られたか、撤退する。」

スザクはジノとともに撤退する。

「逃げられたか・・だが、まだ敵はいる!」

 

 




いろいろ書きたいのですが、書ききれないので活動報告で。
アンケートを行うので、上げておきます。

ついにザンダクロスで質量のある残像を再現してしまった。
変わりすぎたのび太の性格が展開を加速する。
ぜひ最後まで見続けてあげてください。


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宣戦布告その三

宣戦布告は今回まで
戦乱の亀裂が更に深まっていく


「ドラゴンと来て、今度は虫みたいな生物かよ!」

のび太はスザクを逃した後、シンの救援へ向かうために飛行していたが、近くにいたドラゴンとバジュラを相手に戦いを繰り広げていた。

「当たれっての!!」

ショットランサーに内蔵されているビームライフルと、左腕部に装備されているビームアサルトカノンを使って一体一体確実に落としていた。

「デスティニーゼロ、見つけたぞ!こちら野比のび太、他の敵を殲滅した。救援に来た!・・・・通信が悪いのか?!」

ショットランサーを背中に懸架してビームサーベルを引き抜く。

「ガンダムがもう一機か。

ならば、電文を送るしかない!」

 

『リーダー、電文が送られてきました。』

「電文だと!」

『これは友軍機から発せられたものです!』

「私が代わりに読んでもいいですか?」

「・・・わかった、頼む!」

「ええっと、こちら野比のび太。

別に展開していた敵の部隊を殲滅した。

救援させてもらう。返信を頼む!

と書いています。」

「返信を頼む!」

『了解しました、リーダー!』

「ガンダムエピオンのパイロット!

そちらの状況はどうなっているんだ!」

「焦るな・・私もこれで精一杯だ。」

「・・・・あの機体か!」

敵の中からライゴウガンダムを見つけ、通信を返す。

 

「帰って来たか、行くぞ!」

立川基地に追加装備の射出を要請し、ドッキングを行う。

アグニMk-2とシュベルトゲベール、パンツァーアイゼン、ビームランチャーを換装して敵陣に突っ込む。

ショットランサーで次々と倒して行く。

「次はこいつで!!」

シュベルトゲベールを大型のドラゴンに向かって投げつけ、パンツァーアイゼンで掴んで斬撃して撃墜させる。

「もらったァァァァァァァ!!」

アグニMk-2を展開し、敵陣に向かって放つ。

「何とぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

ビームランチャーを展開し、バジュラに近づけて放つ。

「こいつは良い装備だ。」

 

「行くぞ、エピオン!」

ゼクスは、エピオンをモビルスーツ形態に変形させてビームソードで敵を一体ずつ撃破する。

「所詮、こんなところか。」

ヒートロッドをドラゴンに向かって叩きつける。

(さっき見た未来、やはり滅びへと向かうか・・・)

「だが、そう簡単にやられる私ではない!」

ビームソードを最大出力にして敵の群れを消滅させる。

 

「堕ちろぉぉぉぉぉぉぉ!!」

シンはバスターライフルを持ちながらビームソードを最大出力にして振るった。

「これさえあれば!」

背中に装備されている"バラエーナ"Mk-2プラズマ収束ビーム砲を展開して放つ。

この装備は元々フリーダムガンダムの装備として開発された物。

更に出力を上げるべく試作された改良型である。

すべての携行装備を量子空間コンテナに格納して、ハイパーメガバズーカランチャーを取り出す。

照準を敵の大きな群れに向ける。

「そこだァァァァァァァァァァ!!」

大型の敵の大きな群れは完全には殲滅できなかった。

「危ない!」

先程確認した戦闘機から通信が入り、デスティニーの背後にいたドラゴンとバジュラを攻撃する。

『先程の援護、感謝する!

次はこちらの番だ!スカル小隊行くぞ!』

 

オズマはVF-25アーマードメサイアバルキリーをファイター形態からバトロイド形態に変形させる。

「アルト、大気圏内を楽しむ余裕は今はないぞ!」

「わかっている!」

「気をつけろよ、アルト!

バジュラは俺達を待ってくれはしないぞ!」

「何かあったら僕達が支援します!」

「たとえ違う世界の地球でも、この空を守ってみせる!」

トルネードメサイアバルキリーをバトロイド形態に変形させてアルトは攻撃を行う。

 

「よし、次だ!」

のび太がショットランサーを構えた時だった。

「出やがったなぁ、ガンダム!!」

赤い色をしたモビルスーツがライゴウガンダムに攻撃を仕掛けてきた。

「ちい、奴もガンダムなのか!!」

ショットランサーを構えて突撃を図り、敵もバスターソードを構えて突撃してくる。

「くらいやがれぇぇぇぇ!」

ショットランサーに内蔵されている装備を乱れ撃つ。

「甘いぜぇぇぇぇぇ!!」

アルケーガンダムに乗るアリー・アル・サーシェス

がアルケーガンダムの脚部に装備されているビームサーベルを出力させる。

「遅い!!」

のび太はそれを難なく避けると、ビームランチャーで狙撃する。

「やりやがるな、だがこいつではどうだ。

いけよ、ファング!!」

アルケーガンダムから剣らしきものが射出され、ビームを放ちながらライゴウガンダムに迫る。

「くっ!」

シールドを構えながら避け、機会を伺う。

「何だ何だぁ、たかがその程度か!」

サーシェスは更に攻撃を仕掛けてきた。

「馬鹿野郎が、全部ウソに決まってんだろ。

行くぞ、まだ俺達の力はこんなものではない!」

ライゴウガンダムの肩にある放熱フィンが展開され、頭部に装備されている排熱用フェイスガードが展開される。

ライゴウガンダムが目にも止まらない速さで加速する。

 

「加速しても何も意味ねぇよォォォ!」

サーシェスはファングをライゴウガンダムに向けて射出する。

が、攻撃があたったと思ったらそこにいなかった。

「なっ何?!」

ライゴウガンダムは残像を残しながらファングを射撃装備で撃墜する。

「あたったと思ったら消える?!

まさか質量を持った残像だと言うんじゃねえよなぁぁ!!?」

サーシェスが叫んでいた時、アルケーガンダムの脚部がアグニMk-2で破壊される。

「っ?!

ちっ、撤退命令が入ったか。

そのガンダム、次は必ず破壊してやる!!」

損傷したアルケーガンダムが撤退してゆく。

「奴は一体何なんだ。」

 

「ドラえもん、俺達はあの飛行戦艦に接触してみようぜ!」

「ええ、敵だったらどうするのぉ!」

「やるしかないよ!」

ドラえもん達は飛行船-月光号に接近する。

 

「おいおい、何だよここは!」

ゲッコーステイトのリーダー、ホランドが驚きの声を上げる。

「さっき、ようやくレントンとエウレカを回収したと思ったら、いきなりこんな所に出てきちまったとはな!」

「抗体コーラリアンが出現したわ、ホランド!」

「レントンとエウレカを出せ!」

「待って、近くで戦闘中の部隊を確認したわ!」

「何だと!」

「さっきから月光号に交信を試みていたようだわ!」

「回線を開け!

そいつらの真意を確かめてやる。」

 

『そこの飛行船の皆さん、聞こえていますか?

こちら日本連邦共和国軍特務部隊"アルティメットウォーズ"です。

援護します、我々は敵ではありません!』

「ゲッコーステイトのリーダー、ホランド・ノヴァクだ。

現在、我々はコーラリアンという生命体に包囲されている。

援護を要請する!」

 

「行けるの、レントン?」

「大丈夫さ、エウレカ。

俺はどんな事があっても君と一緒に波に乗ってみせる!」

ニルヴァーシュSPEC2が波に乗って飛行し始めた。

 

「くっ、これがコーラリアンというやつか!」

シンはゼロシステムで敵の分析を行う。

「エル、敵の動きを観測できるか?」

『いえ、コーラリアンは動かずにその場に対空しています!』

「ならばこちらにかなり有利だ!」

デスティニーゼロはハイパーメガバズーカランチャーをコーラリアンに向けて放つ。

「やったか?!」

しかし、コーラリアンはこの攻撃に対して防いだだけではなく、逆に攻撃を仕掛けてきたのだ。

「くっ、陽電子リフレクター展開!!」

陽電子リフレクターが機体全体に展開され、攻撃を完全に防ぎきる。

『リーダー、敵の弱点を特定できました!』

「奴らの弱点はなんなんだ?」

『奴らはそこまで防御力がありません。

更に出現後の稼働時間がかなり短いです。

ですから、私が時間をカウントダウン後に一斉攻撃を行ってください!』

「わかった、この戦域にいる友軍機に通告を行う!」

 

「コーラリアン撃墜用の装備の換装を確認!」

ライゴウガンダムの装備をサムブリットストライカー改に変更して、アグニ改、トーデスブロック改、8連装ミサイルポッド、ガンランチャー、対艦バルカン砲、ケルベロスを展開して、エルのカウントダウンを待つ。

ドラえもんもすべての射撃装備をミラージュコロイドとともに展開して待機する。

ジャイアン、スネ夫も待機する。

アルトら、S.M.Sやエウレカ達、ゼクスもそれぞれの地点で待機する。

 

「エル、あと何秒だ!」

『あと120秒!』

「全射撃装備を展開する!」

小型アームや追加マニュピレーターを駆使して全射撃装備を装備する。

「まただ!

他の射撃装備はないか・・・・、コレは、フフハハッハハ、まだこんなのがあるなんてな。」

背中の量子空間コンテナが開いてビット兵器が射出される。

『あと38秒!』

「照準を合わせる!」

『今です!』

「全機、撃てぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

すべての機体からビームやミサイルなどが射出されて空を覆い尽くした。

コーラリアンは跡形もなく消えていた。

 

「コーラリアンは消滅したか。」

「ホランド、あとは・・」

「ああ、彼らに従う。」

 

「エル、戦闘は終了したな・・・」

『ええ、出現した敵は全滅しましたけど。

転移者の扱いはどうするんですか。』

「立川基地に誘導するさ。」

 

空から結晶がちらついていた。

 

一方地上でも激しい戦闘が繰り広げられていた。

 

「受けてくれたまえ、我が姫よ!」

クラーゲギルディの触手が、テイルブルーに向かって放たれる。

「いっいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!触手ぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!」

 

「なんていう触手の数なんだ。」

触手に怯えるテイルブルーを救うべく、翼は太刀を用いて切り落としていく。

「こいつでどうだァァァァァ!!」

クリスはミサイルや大型ガトリング砲を放つが、触手に当てられなかった。

「フハハハハハ、そう簡単に私には当てられないぞ!」

「くっ、どうする?!」

 

「テイルレッド、頑張ってくださいまし〜!」

背中の方向から自分達に声援を送る幼女の声が聞こえて、後ろを向くと、

「また会長がいる?!!!!!!!!」

「まずいよ、普通の人がここにいたら危ないよ。」

「私が行く!」

キュアドリームが神堂生徒会長のところに向かって走りだした。

「早く避難してください、早く!!」

「嫌です。テイルレッドが勝つのを見ないでいることなんてできません!!」

「ああ、もう!!」

「ドリーム!!」

ルージュとレモネードが向かい、神堂生徒会長達を抱いて走りだす。

「他にも逃げ遅れた人たちがいないか見てくる!」

ドリームはその場を離れ、捜索を始める。

その時、上から聞き覚えのある声が聞こえた。

「フッフフフ、久しぶりだなキュアドリーム!!」

「あっ、あなたは!!」

そこにいたのは、倒したはずの敵であるナイトメアの構成員の一人、ギリンマだった。

「なぜあなたがここに?!

あなた達は、私達が倒したはずなのになぜ!!」

「さあて、なぜ私がここにいるかは自分でもわからん。

だが、そんなことはどうでもいいことだ。

既に私以外の仲間も復活している。

我々ナイトメアは、エターナルの奴らも加えて新生ナイトメアとしてここに復活を遂げたのだ!!」

「馬鹿なことを言わないで!

何度現れても必ず私達が必ずあんた達を倒してみせる!!」

「今のお前達に倒されるとは早々思ってはいない。

ゆけ、コワイナー、ホシイナー!」

「くっ、私達は負けない!!」

ドリームは、ホシイナーとコワイナーに向かってひたすら拳を用いて攻撃を繰り返す。

「どうした、全然効いていないぞ!!」

「まだまだぁぁぁぁぁ!!」

「「「ドリーム!!」」」

アクア、ミント、ミルキィローズが戦闘に加わる。

「無駄だ!貴様らに何ができる!」

「できるよ!」

メロディ、ハートが歩み寄り、リズム、ビート、ミューズ、ルージュ、レモネード、ダイヤモンド、ロゼッタ、ソード、エースがそれに加わる。

「確かに一人では何もできないかもしれない。

でもたくさん人数がいれば、できない事だってできるようになるんだ!!」

「ふざけるな!今の貴様達に何ができるというのだ、寝言を言うなぁぁ!!」

コワイナーとホシイナーが速いスピードで迫る。 

「見せてあげる、プリキュアの力を!!」

 

「「「「「プリキュア・スターライトソリューション!!!」」」」」

「「「「プリキュア・スイートセッション・アンサンブル・クレッシェンド!!!」」」」

「「「「「プリキュアラブリーストレートフラッシュ!!!」」」」」

正義を貫く希望の光がコワイナーとホシイナーを浄化し、消滅させる。

 

「ちっ、やられたか。今回は見逃してやる。」

ギリンマは撤退し、姿を消した。

 

「ギリンマが復活したとなると、他の奴らも可能性がある。」

「警戒しないと!」

「さっき激しく揺れた場所へと向かおう!」

 

ドリーム達は先程光を発して激震に襲われたところへと向かう。

 

「君は一体何なんだ・・・・」

「名か・・・そんな物は、ない。」

ドリーム達が来た場所にいたのは、不思議な服装をした少女と学生らしき少年だった。

「ちょっ・・・・、待った待った!」

その小さな音に少年ー五河士道は小さな音に、戦慄が蘇ってくる。

「・・・・・・なんだ?」

「なっ何しようとしてるんだよ!」

「それはもちろんー早めに殺しておこうと」

さも当然のごとく言った少女に、顔を青くする。

「なんで・・・? 当然ではないか」

少女は物憂げな顔を作りながら士道に向かって言う。

「ーだってお前も私を殺しに来たんだろう?」

予想外の答えに、士道はポカンとしてしまった。

「・・・・・っ、そんなことあるわけ無いだろ」

「ー何?」

だが、少女はすぐに眉をひそめ、士道から視線を外して空に顔を向ける。

士道も目を向けると、ミサイルが降り注いで来るのが確認できた。

「うわあぁァァァァァァァッー!?」

だがそれは士道に当たることはなく、少女の数メートル上空で止められ、

「・・・こんな事は無駄だという事をなぜ気づかない」

まるで握りつぶされたかのように潰され、爆発する。

 

「今はここにいるべきだね。」

と、静かに静観していたところへと突然攻撃が与えられる。

見上げると、連邦共和国軍対精霊部隊が浮遊していた。

「っ?!鳶一折紙か!?」

「・・・五河士道、なぜここにいる。」

「それはこちらのセリフ。」

折紙が手に持つ対精霊用ソードを精霊に向かって斬撃する。

「ちょっ、うわあぁァァァァァァァ?!」

 

「一旦ひこう、危ないよ!!」

激しい風圧に押されつつも、ドリーム達はこの場を立ち去る。

 

 

一方、翼達とツインテイルズは

「なぜ怯えられるか、姫?!これは、我が求婚の儀!あらん限りの愛の証明なのです!」

「嘘オオオオオオオ触手にプロポーズされたアアアアアアアア!!

うえええええん、あんたのせいよ、あんたがいつまで経っても何もしないから・・・・初プロポーズをあんなのにー!!」

「え!?」

「ひどいよ、こんなのってないよー!!」

「まあ落ち着け、俺なんてこの数日に10回くらいプロポーズされたぞ!!」

「あんたは美人メイドでしょうが!あたしなんて、あたしなんて・・・触手うううううう」

 

「くっ、ここまでやられるとは。」

「やべぇじゃねえか!」

「・・・・響、マリア、クリス、ちょっと行ってほしい場所がある。」

「どこですか?」

 

と、その時もう一方のエレメリアンは、妙にわざとらしい動作でそっぽを向き舌打ちすると、

「興が削がれたわ!元々小手調べのつもりであったが、これではそれすら叶わん!」

クラーゲギルディをの肩を掴む。

「テイルレッド!今日のところは勝負を預ける!次の戦いまでに、その不甲斐ない相棒の涙を拭いておくがよい!!」

「お前・・」

「俺の名はリィヴァィアギルデイ!巨乳属性を奉ずる戦士!俺はこ奴ほど甘くはないぞ」

「ぐうう!姫、姫えぇぇぇー!」

「ブルー!」

「・・・え?」

クラーゲギルデイの触手がテイルブルーに僅かに触れる。

「え、お・・・・・・・・・・・・・きゅう」

ショックからか、テイルブルーが気絶する。

「まずい!」

テイルレッドが、気絶したテイルブルーを抱えて走りだす。

「今だ、彼らを追え!!」

 

テイルレッドが路地裏に入ると、テイルブルーの変身が解けてしまった。

『総二様もドラグギルディとの戦いで力を使い果たした時、強制的に変身が解除されてしまいましたが、これは危険ですね。次のメンテナンスで、テイルギアに強制変身解除の対策をします』

通信からトゥアールが申し訳なく言う。

「そうだな、頼む。さすがに俺も今のは肝を冷やしたよ」

テイルレッドはそう言いながら、変身を解除する。

『総二様!駄目です!』

「え」

テイルレッドー観束総二は、ドキリとしながら路地裏の入り口の方に振り向く。

 

「・・・・観束君・・・が・・・・テイルレッド・・・」

 

神堂生徒会長が呆然としながら立ち尽くしていた。

緩やかに壁にもたれかかり、倒れてしまった。

 

「待ってくれ、コレには深いわけが・・・」

「・・・・動くな。」

「?!」

総二が恐る恐る振り向くと、太刀を総二の首に近づけている翼がいた。

「我々は連邦共和国軍立川基地所属、アルティメットウォーズだ。

テイルレッドだな?事情を聞かせてもらうために我々とともに立川基地に来てもらおう!」

「はっ、どういうことだよ!」

「手荒なことをしてすまない。先程の戦いの事は感謝しているする。だが、我々は君たちがなんのために戦っているかを知らないし、目的も知らない。

この事を司令官に伝えたところ、君たちに会いたがっていたよ。だから今このようなことをしているんだ」

『総二様、何やっているんです、早く逃げてください!ならば私が直接・・・』

「無駄だよ、トゥアール。君のいる場所には既に、私の仲間が潜入している。」

『ぐっ!』

「ついでに彼女にも来てもらおうか。何かの素質を感じる。」

「もういいよ、トゥアール。この人に従う。」

「要請を受けてくれてありがとう、感謝する。ついでに彼女達もつれてきてくれないか?」

「もう話は聞いている。お嬢様を頼むぞ。」

「桜井先生・・・・」

「神堂財閥の方か。いつも世話になっています、必ず無事に返しますよ。」

 

彼女達は立川基地へと向かう。

これから起こることを知らずに・・・・




長かった宣戦布告もここまでで、戦争が開戦します。

それぞれ基地に帰還したシンと翼達。
新たに加わった仲間たちと交流を深める。
しかし、戦争は彼らを待つことはない。

次回、「開戦」 
避けられない戦いを生き残れ!ライゴウ!

次回からもよろしくお願いします。


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開戦①〜宇宙へ〜

ついに始まる
後に世界解放戦争と呼ばれる戦いが・・・・


多数の協力者とともにすべての戦闘を終わらせたシン達は、立川基地に帰還した。

 

「エル、協力者の人はついてきてくれるか?」

『リーダー、問題はありません。』

「よし、じゃあ・・・・」

「あのう、どこへ向かってるんですか?」

コクピット内に隠れるふたばと優香がシンに問いかける。

「連邦共和国軍立川基地。俺達の拠点だ。

二人の事は既に上層部に伝えてある、問題は無いはずだ。」

『リーダー、着陸態勢に入ります。』

「戦闘機モードから変形し、格納庫に着陸する。」

『着陸まで5秒前、4.3.2.1.着陸します!』

デスティニーゼロを先頭に、エピオン、ライゴウ、ストライク、メサイアバルキリー、ニルヴァーシュが着陸し、月光号とマクロスクォーター艦も着陸地点に無事に降り立つ。

 

コクピットタラップがコクピットハッチにドッキングされ、各機体のコクピットハッチが開く。

「二人とも、降りてきていいよ。これから司令部に向かわなきゃならないんだが、二人も来てほしい。」

と、コクピットから出ると、隣に格納されたガンダムエピオンからパイロットが降りてくる。

「あんたがこのガンダムのパイロットか?」

「そうだ。」

「俺はシン・アスカ、このデスティニーガンダムゼロのパイロットを務めている。」

「私はゼクス・マーキス、ガンダムエピオンのパイロットだ。」

「あんたのガンダム、射撃装備を全く持っていないな。」

「こいつを作ったのは私の親友でな、そいつは決闘を好んでいた。だからエピオンには射撃装備は無い。」

「なるほど。ところで、これから司令部に向かわなければならないけど、あんたも来てくれ。案内はする。」

「・・・・わかった。あとは頼む。」

 

「うわぁ、のび太君派手にやらかしちゃって。ザンダクロスの修理どうするのさ。」

大破したザンダクロスを見て、ドラえもんはため息をつく。

幸いザンダクロスとストライクガンダムの予備パーツは多くあるので修復ができた。

「ちょっとのび太君!!あのさあ・・・・」

ドラえもんはのび太の乗るライゴウガンダムの方向を向く。

出て来るであろうのび太に言い聞かせようとしていたのだろう。

だが、そこにいたのは

「やあドラえもん。どうしたの、変な物を見たような目で僕を見て。」

「いっいや・・・・」

背が175センチに程までに異常に成長してかつ、眼鏡をつけていなかった。

少し声が低くなっていた。

髪もやや茶色っぽくなってややボソボソになっていた。

異常なまでに成長したのび太だった。

「どうしたのその格好。」

「ん、気づいたらこんな事になっていたんだ。」

「ありえないでしょ・・・・・」

「僕のことはともかく、早く司令部に戻った方がいいんじゃないの。」

「・・・・後で調べるからね。」

「ああ、いいよ。」

 

「先程の援護はとても感謝しております。」

「いえ、転移した後でしたのでただ行動したまでです。」

山岡真一郎大佐は、ホランド、ジェフリーに礼を言う。

「ところで、これからどうされるのです?」

「いえ、行く宛がありません。」

「ではしばらくの間、我々の部隊の一員として戦ってほしいのです。」

「つまり我々は、傭兵として参加するのか?」

「ええ、報酬も必ず出しますので。」

「わかった、我々は全面的に協力しよう!」

 

「シンさん!」

「のぞみ、無事だったかのか!」

司令部に向かう途中、基地に帰還して同じく司令部に向かう途中だったのぞみ達と合流した。

「その様子だと何かあったみたいだな・・・」

「はい、いろいろありすぎました。」

「まぁ、お互い様だな。」

「あのう、このひとたちは?」

「ん、ああ俺の仲間だ。のぞみ、自己紹介をしとけよ。」

「わかりました。初めまして、夢原のぞみです。」

「花咲ふたばです。」

「鹿山優香です。」

「ちょっと、今花咲って言った?」

「ええ、言いましたけど。」

「やっぱりつぼみちゃんの・・・・」

「何で私のお姉ちゃんの名前を・・・・」

「それは・・・」

「どういう関係かはしらねえけど、今はここで言い合ってる場合じゃ無いだろ。」

「・・・そうでした。」

「話は俺が後で聞いてやる。走れ!」

 

司令部に到着すると、シン達以外のメンバーはすでに到着していた。

「全員揃ったようだな。」

司令官でもある山岡真一郎大佐は、司令室に集まったメンバーと向かい合う。

「君たちにここに来てもらったのは、これからの事だ。いつ争いが起こってもおかしくはない状況にある。

できるならば君たちを巻き込みたくはない。

逃げるのなら今のうちだ。」

「俺達は逃げるつもりはありませんよ。」

「ならば、これからの事を説明しよう。」

「大変です、司令!!」

「どうした、何があった!」

「突然テレビなどの通信が何者かにジャックされました!!」

「どういうことだ!」

「画面を写します!」

 

『地球圏の諸君、聞こえているかね。

私の名はマイッツァー・ロナ。

私設軍事組織"クロスボーンバンガード"総司令官だ。

諸君、今の地球圏をどう思うかね。

腐敗した絶対民主主義を維持する者達。

皇帝の専制によって堕落した者達。

この数十年間の間で人々は大きく堕落してしまった。

このままでは世界が崩壊してしまうであろう。

そして私は考えた。

どのようにこの問題を解決していくべきなのかを。

考えぬいた末、コスモ貴族主義だけが世界を救うことができるのだという事を!!!

私は今ここにコスモバビロニア建国戦争の開始をここに宣言する。

誇り高き貴族の世界のために、勝利を得るために!!!!!!!!

立ち上がれ、戦士達よ!!!!!』

 

「なんてことを・・・・・!!」

「クロスボーンバンガード、すでに多数のコロニー及びスフィアの攻略を開始しているとのことです。」

「奴らの進行を食い止めろ!!」

「っ?!政府からの連絡です!ドルシア軍事盟約連邦がジオール及び、学園都市に宣戦布告し、ジオール本国及びスフィア、学園都市に侵攻を開始したとの事です!」

「この混乱に乗じて来たか!!」

「人民革命連合軍もドルシアと中華連邦に侵攻を開始し、中華連邦もドルシアに宣戦布告をして交戦状態に入ったとのことです。」

「政府からの命令はどうした!」

「既にこれらの国とブリタニアに宣戦布告し、交戦状態に入ったとの事。我が基地すべての部隊は軍籍を離れて独立遊撃部隊アルティメットウォーズとして再編してジオールスフィアに向かえとのことです!!」

「よし、この基地に配備されている最新艦"ガングニール"と"ロキ"、"オーディーン"でジオールスフィアに向かう!!」

「総員準備しろ!マクロスクォーターも発進準備に入る!」

「月光号も発進準備しろ!」

「これより立川基地は撤収作業に入れ。すべての設備を使い、全飛行戦艦及びその他艦船を宇宙仕様に改修しろ!」

「シンさん、私達も準備をしましょう!!」

「あ、ああ。でもふたばたちはどうするんだ?!」

「ここまで来たらついていきますよ。何か手伝いができれば何でもしますから!」

「よし、足手まといになるなよ!!」

 

「ドラえもん、俺達も準備しようぜ!」

「よし、のび太君達が作っていた戦艦と空母、戦闘機のプラモを大型化して材質変換器で頑丈にして僕たちの艦隊を形成しよう!」

「待って!その作戦に私達も参加させて!」

「?!!」

そこにいたのは、この世界に来ていないはずの静香とリルル、そしてドラミだった。

「どうやってここに来たの!」

「過去のメカトピアに行く途中で時間気流に巻き込まれてここまで飛ばされたらしいわ。」

「過去のメカトピアだって!?」

「ええ、歴史を変えようとしてね。」

「そうか、でも鉄人兵団が・・・」

「わかってるわ。でもそんなのこの世界の人達に任せればいいわ。」

「・・・リルル、ザンダクロスを君に返す。」

「のび太・・・・」

「みんな、準備を急ごう!!」

 

ー数時間後 

「撤収作業完了!いつでも発進できます!」

「これよりアルティメットウォーズは、ファースト・ミッションエリアへと向かう!全員死ぬなよ、発進!!」

 

20隻の艦船で構成される艦隊がそらを駆けて行った・・・・。




いよいよ本当の戦いに入っていきますが、それだけ書くのが楽しみになってきます。
ぜひ、最後まで見てやってください。


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開戦②〜モジュール77へ向けて〜

宇宙へ上がったアルティメットウォーズ
彼らは希望を見いだせるのか


軍籍を離れて独立遊撃部隊として発足して宇宙へと向かったアルティメットウォーズ。

進路をジオールスフィアに向けて動き出していた。

 

「す、すごいですよ。無重力なんて初めて体験しますよ!!」

「落ち着け、もう少しで重力がくる。」

「ああ、もう少し体験したかったなぁ。」

「気持ちはわからなくはない。その話は後にしろ、ブリーフィングルームへ向かうぞ。」

「そういえば、さっきシュミレーションがなんだかって。」

「それも含めて説明があるそうだ。」

 

「揃ったようだな。

諸君、我々はジオールスフィアとは距離がある地点にいる。少なくても明日には到着する模様だが、ドルシアやクロスボーンバンガードがどこかに潜んでいるかもしれない。

そのため、諸君にはモビルスーツの操縦シュミレーションを行ってもらいたい。」

表示されたのは、ザクウォーリア、ザクファントム、グフイグナイテッド、ゲイツR、ジンハイマニューバ改、ウインダム、ダガーL、ジェガン、リーオー、トーラス、量産型トルネードガンダムだった。

「これらのシュミレーションを行ってもらいたい。

私からは以上だ。

何かあったらすぐに召集する。」

 

「これがシュミレーターですか。」

「ああ、のぞみはどれに乗るんだ?」

「グフイグナイテッドでいきます。」

「翼は?」

「ジンハイマニューバ改にしようと思う。」

「アタシはトルネードガンダムにするぜ!」

と言ってクリスはトルネードガンダムのシュミレーターに飛び乗る。

「私はダガーLにしますね。」

あっという間にシュミレーターに皆乗り込んでいった。

 

シュミレーターに乗るメンバーは、

ザクウォーリアー響(立花)、うらら

ザクファントムーありす、こまち

グフイグナイテッドーのぞみ、マリア

ゲイツRー切歌、りん

ジンハイマニューバ改ー翼、かれん

ウインダムーマナ、調

ダガーLー奏、真琴

ジェガンー六花、エレン

リーオーー亜久里

トーラスーアコ

量産型トルネードガンダムー響(北条)、クリス

となった。

 

「エル、シュミレーター用にデスティニーゼロとライゴウガンダム、ストライクを用意してくれ。」

『了解です、リーダー。』

 

シュミレーションステージは宇宙に設定され、各機散開する。

「これがモビルスーツの操縦システムか・・・・」

「どうすればいいかわからないよぉー!?」

「敵機が見えたぜ!!」

『お前らの相手は俺達だ!』

「ええ、なんでぇ!!」

シュミレーションの相手はなんとシン達だった。

デスティニーゼロはビームランサーとツインバスターライフルを持ち、

ライゴウガンダムはショットランサーとスペキュラムストライカーを装備していた。

ドラえもんのストライクにはライザーストライカーが装備され、

スネ夫のストライクにはラムダドライバストライカーを換装し、

ジャイアンのストライクにはアヴァランチストライカーが装着されていた。

 

『いいか、少しでも機体を破壊できればお前たちの勝利だ!』

「わかりました、行きます!!」

と、動き出そうとした途端

デスティニーゼロのビームランサーからビームスパイクが放たれる。

「突然?!」

『何を言ってる!敵は待ってくれないぞ!!』

「わっ、わかりましたぁ!!」

のぞみが、グフイグナイテッドのビームソードを引き抜く。

慣れていないからなのか、ビームソードをめちゃくちゃに振り回す。

『甘いぞ!!』

ビームランサーからビームを出力し、グフイグナイテッドのビームソードに斬撃する。

ビームソードはへし折られて、グフイグナイテッドの右腕部も切り落とされる。 

『そんな動きではすぐに撃墜されるぞ!!』

そう言いながらビームスパイクでグフのスラスターを破壊して行動不能にする。

 

「速い、だけどアンタはあたしが落とす!」

トルネードガンダムのビームライフルとサブマシンガンを用いてデスティニーゼロを攻撃するクリス。

『クリス、お前は射撃に特化した能力を持つ。それはこれからのために役立つだろうさ。

だけどなぁ!!!』

ビームランサーを格納してアロンダイトを取り出す。

刀身をトルネードガンダムの脚部に当てて粉砕する。

「なっ、何いいいいい?!」

『油断するなよ!』

「そっちがその気ならよぉぉぉぉぉ!!!」

クリスはビームサーベルを引き抜いて斬りかかる。

が、デスティニーのバルカン砲でサーベルごと腕部を爆破し、アロンダイトで機体を両断した。

『後先考えないと痛い目にあうぞ・・・・・』

 

「のぞみさん、クリスさん!!!」  

『何よそ見してるんですか。』

ショットランサーに内蔵された装備を乱れ撃ちながら、

うららのザクウォーリアを牽制する。

「私はのぞみさんやクリスさんのようにはいきませんよ!」

スラッシュウイザードにあるビームガトリング砲をライゴウガンダムに放つ。

「流石に違いますね。だけど!」

『ちいいいい!!』

ビームランチャーを用いてビームガトリング砲の一方を破壊して、ビームサーベルで追撃する。

ビームトマホークを引き抜いたザクウォーリアと切り結ぶ。

『あなたの戦い方は嫌いじゃありませんよ!!』

「それはどうも!」

ビームアックスを用いてスペキュラムストライカーの片翼を切り落とす。

『この勝負はあなたの勝ちですよ、うららさん!ですが、僕も負ける訳にはいきませんよ!最後の悪あがきを見せてあげましょう!』

ライゴウガンダムの肩から放熱フィンが展開し、頭部の排熱フェイスガードが開く。

ライゴウガンダムのスピードが一気に加速する。

「はっ速い!!」

残像を残しながらザクウォーリアを翻弄する。

が、

「こんな事で諦めてはいけません!!」

ザクウォーリアのスピードを上げて最大稼働モードに持っていく。

『このスピードについていけるのか?!』

「ハァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

ビームガトリングが放たれ、ライゴウガンダムのシールドをえぐる。

『これならどうだ!!』

ビームランチャーとシュベルトゲベールを用いて攻撃を行う。

ビームガトリングを破壊し、うららはスラッシュウイザードをパージしてビーム突撃銃でビームランチャーを攻撃し、爆砕させる。

のび太はパンツァーアイゼンに、シュベルトゲベールを連結させて射出する。

ロープを掴んで叩きつける。

左腕部が切断され、動きが遅くなる。

のび太は隙を見逃さず、後ろに回ってアグニMkー2を放つ。

が、ビームアックスにより脚部を切断される。

『今度こそ終わりだァァァァァ!!』

ビームサーベルで切りつけようとした時だった。

 

《ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!》

『警告音!?』

『総員に連絡する!現在、クロスボーンバンガードのモビルスーツが接近中!繰り返す、クロスボーンバンガードのモビルスーツが接近中!』

『もう感づかれていたのか!うららさん、早くブリーフィングルームへ向かいましょう!』

 

「状況はどうなっているんです?」

「クロスボーンバンガードの、デナンゾン、デナン・ゲーとベルガギロス1機を確認しました!」

「ガンダムで出る!」

「お前達はここに残ってろ!」

「どうしてです!?」

「お前達を死なせたくないからだ!!」

「うっ!?」

「今はここで待っていろ!!」

 

デスティニーガンダムゼロ、ライゴウガンダム改、ストライクガンダム、ガンダムエピオン、ザンダクロス改が飛び立つ。

「シン・アスカ、貴様とペアを組んで戦いたいと思う。ゼロに選ばれた者として。」

「いいだろう、遅れるなよ!」

「リルル、君は・・・」

「心配しないで。こんな事でくたばりはしないわ。」

「行こう!!」

 

エピオンがデナン・ゲーをビームソードで両断し、デスティニーゼロがビームランサーでデナンゾンを貫く。

「大した数ではない!」

「あれが指揮官機か!」

ベルガギロスはショットランサーを放つが、難なく避けられ、ビームスパイクに貫かれて爆発。

一方のび太達も機体を破壊し、クロスボーンバンガードの部隊を圧倒する。

ものの数分で決着はついてしまった。

 

「シンさん!いつまでも心配しないでください!私達だってやろうと思えばやることができるんです、少しは信用してください!!」

戦闘から戻ってきたシンはのぞみ達に激しい叱責を受けていた。

「ああ、すまなかった。お前達をもっと信用していきたい。頼むぞ!!」

クロスボーンバンガードの機体はコクピットを潰されただけで他は無事だったので、改修修復を行って艦隊の中にある生産工場に運ばれていった。

 

「諸君、まもなくジオールスフィアのモジュールの一つ、モジュール77に到着する。

モジュール77に突入する予定だ。各自待機するように。」

 

「さっき連絡があってな、お前達の機体のカスタムが終わったから格納庫に来てくれとのことだ。」

 

モジュール77にて起こることもまだ誰も知りはしなかった。




この回はやりたかった話でした。
クロスボーンバンガードとの戦闘は次回以降から本格的に描こうと思います


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突入〜666を越えて〜前編

作戦を前にして、新たなガンダムが主を待ち構えていた。


機体の改修が終わったとの連絡が入り、シン達は格納庫に向かった。

 

「ゼクスさんよぉ、あんたの機体の修復は全て終えて、大きく改修しておいたぞ。」

顔なじみの整備士に改修されたエピオンをゼクスは見つめた。

「どこが大きく変わったのだ?」

「まず機体全体なんだけどな、ガンダニュウム合金の装甲を修復した。だが、これだけではまた今のようになってしまうであろうから、ライゴウガンダムから得たデータを元にVTPS装甲と耐ビームコーティング、Iフィールド発生器をつけてある。

防御力では他の機体に負けることはあるまい。」

「装備はとうなっている?」

「全体として、新たに射撃装備を追加させてもらった。頭部に機関砲とビームバルカン砲を搭載し、肩部にはマシンキャノン、腕部とシールドにはビームガンと機関砲をつけさせてもらった。」

「・・・・後は?」

「格闘装備としては、腰部にヒートロングダガーとヒートロングブレードを取り付け、シールドにはヒートロッドクローとヒートクロー、ヒートウエップとビームサーベルが追加されいる。

携行装備として、ビームランサーを持っている。」

「これらの装備を持つことで変形は問題ないのか?」

「ああ、それぞれ接触されないようにしておる。」

「すまない、助かる!」

「こちらこそ、大事な機体に手を出してすまなかった。」

「いや、必ずこいつの力を引き出しきってみせよう!」

 

「これが私の機体か・・・」

翼は、メンテナンスベットに収まる機体を見上げる。

「ガンダムF90Ⅱだ。いい機体だろ?別の戦線で使用されたのを、サナリィが回収して我々に譲られたものだ。」

「装備はどうなっている?」

「バルカン砲とビームサーベル、ビームライフルとシールドだ。他にも各種ミッションパック換装して戦う事が可能だ。

と言っても、お前さんはあまりミッションパックを使わなそうだから、サナリィに特注してあるよ。」

「私の為にわざわざか?」

「ああ、その名も"ムサシタイプ"と"ムラサメタイプだ。"

両方とも格闘装備を持つんだが、ムサシタイプは対機動兵器を主に装備し、ムラサメタイプは対艦用装備を主に持つ。」

「いろいろすまないな。」

「いや、お前さん達のサポートをするだけさ。」

 

「アタシの機体がこれかい?」

「ああ、クリス。これがこれからお前の相棒になる、

バスターガンダムMkー2だ。」

「バスターガンダム?」

「ああ、コズミックイラのデータから出てきたバスターガンダムとカラミティガンダムの設計図を再設計したものだ。

エピオンと同じくVTPS装甲とIフィールド発生器、ビームシールドを装備しているから、防御力はかなり高い。

後、ミノフスキークラフトと大型バーニアブースターを装備した事によって大気圏内の飛行が可能となっている。」

「へぇぇ、装備はどうなってんだよ。」

「バスターガンダムと同じく、ガンランチャーとミサイルポッド、高エネルギー火線収束ライフル。

カラミティガンダムと同じく、複列位相ビーム砲"スキュラ"、2連装衝角砲"ケーファツヴァイ"、2連装高エネルギー長射程ビーム砲"シュラーク"、プラズマサボット砲"トーデスブロック改"。

F90のヴェスバー装備のメイン武装"ヴェスバー"、長射程ロングバレルビーム砲、クスフィアレアスレール砲。そして、機体のいたる所にビームサーベルとアサルトナイフが格納されている。」

「すっげえ!アタシにピッタリな装備だぜ!」

 

「私達の機体は・・・」

「あんた達の機体は、これだよ。」

初老の整備士が指さした先にあったのは

「これって、ソレスタルビーイングのガンダムじゃないですか!どうしてここにあるんですか!?」

「決戦後に、サナリィが放棄されていたガンダムを回収して、修復調整を行っていたんだ。」

「でも、外観があまり変わってないような気がしますが・・」

「内部機器やGNドライブ、装甲が変わってるけど、問題はない。」

「機体の説明をしよう。

まずこの4機には、GNドライブΤが搭載されている。だが、このまま使用すると危険だ。だから機体の後ろには、それぞれの機体に合ったグラスバーパックを換装して、浄化作業を自動で行う。

 

キュリオスは元々持つ装備の他にもGNグレネードランチャー、GNビームライフル、GNビームシールドクロー、ビームマシンガン内蔵GNショットランサー、グラスバーパックにはGNマイクロミサイルポッドとGNレールガンが装備されている。

 

デュナメスにはGNマイクロミサイルポッド、GNシールドビット、GNライフルビット、グラスバーパックにはGNレールガンとGNレールガトリング砲が追加装備されている。

 

ヴァーチェにはGNバスターランチャー、GNロングレンジビームライフル、GNハイパーメガカノン、GNバスターライフル、グラスバーパックにはGN対艦ミサイルランチャーとGNプラズマキャノンを装備している。

 

スローネアインには新造された頭部に対空バルカン砲と対空ビームバルカン砲を装備。

スローネシリーズに搭載されている装備を全て装備している。

グラスバーパックにはGNレールガンとGNビームブレイドが装備されている。」

「こんなのを私達が使っちゃっていいんですか?」

「いいに決まっているだろ。生き残る為に託されたんだぞ!」

 

「全員集まったな。これより作戦を説明する。」

ブリーフィングルームにシンを始め、のび太、ジャイアン、スネ夫、しずか、ドラえもん、リルル、ゼクス、翼、響、マリア、クリス、切歌、調が集まる。

作戦指揮官が説明を開始する。

「各メンバーの搭乗機を確認する。

シン・アスカ、デスティニーガンダムゼロ

ゼクス・マーキス、ガンダムエピオンバビロン

野比のび太、ライゴウガンダム改

ドラえもん、ライザーストライクガンダム

剛田武、アヴァランチストライクガンダム

骨川スネ夫、ラムダドライバストライクガンダム

源静香、ドライストライクガンダム

リルル、ザンダクロスデルタストライク

風鳴翼、ガンダムF90Ⅱ

雪音クリス、バスターガンダムMkー2

立花響、ガンダムキュリオスリペアード

月読調、ガンダムヴァーチェバスター

暁切歌、ガンダムデュナメスエレクトロン

マリア・カデンツァヴナ・イブ、ガンダムスローネアインシグマ

 

今回の作戦は、ジオールスフィア突入時の侵入路を確保することだ。

そのためには、このガンダムチームを3つのチームに分ける。

 

先行チームのゼロチームには、シン・アスカ、ゼクス・マーキス、野比のび太が入る。

 

次に向かうチームには、ドラえもん、剛田武、骨川スネ夫、源静香、リルルが入る。

 

最後に向かうチームには、風鳴翼、雪音クリス、立花響、月読調、暁切歌、マリア・カデンツァヴナ・イブが入る。

 

先程連絡が入り、クロスボーンバンガードがジオールスフィアに侵攻して、ドルシア軍と激しい戦闘を繰り広げている模様だ。

間違えるなよ、我々の目的はあくまで人命を救う事だ。

各自、出撃準備しろ!」

 

「いいか、攻撃されたら撃墜しても構わない。必ずスフィアの人々に手を出すな!」

 

《モビルスーツ発進どうぞ!》

「シン・アスカ、デスティニー、行きます!」

「ゼクス・マーキス、エピオン、出る!」

「野比のび太、ライゴウガンダム、出ます!」

「剛田武、アヴァランチストライク、出るぜ!」

「骨川スネ夫、ラムダドライバストライク、行くよ!」

「ドラえもん、ライザーストライク、行きます!」

「ドライストライク、行きます!」

「ザンダクロス、出る!」

「風鳴翼、ガンダムF90、出撃する!」

「立花響、ガンダムキュリオスリペアード、出撃します!」

「雪音クリス、バスターガンダムMkー2、出撃するぜ!」

「月読調、ガンダムヴァーチェバスター、出撃開始する。」

「暁切歌、ガンダムデュナメスエレクトロン、出撃しまぁぁす!」

「マリア・カデンツァヴナ・イヴ、ガンダムスローネアインシグマ、出撃開始!」

 

14機のガンダムが飛び立っていった。




次回は、ヴァルヴレイヴの話から行きます。


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突入~666を越えて~後編

どうも、長らくお待たせしてすみませんでした。
いろいろあって疲れてしまいましたが、今日から更新を再開していきたいと思います。
革命機ヴァルヴレイヴ第2話再現です。
そして、新たなる勢力が現れる。
それではどうぞ。


その数時間前、モジュール77内では

 

換気口を利用して咲森学園の地下に出た流木野サキ、犬塚キューマ、櫻井アイナの3人は、その後を追って出てきたエルエルフに、訝しげな目線で見る。

「あなたは・・どういうつもり?」

「どうして俺達を助けた・・・お前は一体何者だ・・・・?」

サキとキューマが問い詰め、アイナは戸惑った表情を浮かべる。

だが、彼ら以上に戸惑った表情をしているのは、当のエルエルフだった。

それもそのはずだ、何故ならー

「僕は・・・ハルトです」

「・・・・・お前は何言ってんだよ」

あまりに唐突で意味不明な言動に一同の眉間のシワが深くなる

「何でこの体なのかはわからないです・・・でも本当に僕は、ハルトなんです!」

 

試しに、じゃんけんをしてみる

「じゃーんけーんぽん!ぽん!ぽん!ぽん!ぽん!ぽん!ぽん!」

何故かじゃんけんで、エルエルフは全敗していた。

こんな簡単な勝負で負ける人間など、キューマには一人しか浮かばなかった。

「こんな事で認識されるのはちょっと複雑ですけど・・・・そうです。」

「じゃあ・・・・本当にハルトさんなんですね!」

「まだ少し、信じられないな・・・」

「僕だってそうですけど・・・実際にそうなんだから、信じるしか・・・・・」

「でもお前、銃なんか撃てたっけ?」

「記憶喪失と一緒ね。記憶を失っても、言葉を喋ったり電話をかけたりはできるでしょ?」

「この体の持ち主は、戦うのが日常って事か・・こいつ、どういう奴なんだ・・・?」

「・・・・これからどうするの?」

「ハルトさんの体を取り戻しましょう!」

「そうだな。このままじゃ落ち着かないし・・・なあハルト」

「それだけでは駄目です」

「え?」

「あのロボットを取り返して、あいつらを・・ドルシア軍を叩き出します」

「ハルトさん・・・?」

「・・体を取り返したくらいじゃ・・・僕が失ったものと、全然釣り合わないから」

「あいつらは・・・・ショーコを、殺したんだ」

 

時間は戻って今、

ドルシア占領下のモジュール77。

一時的に軍用ヘリの車庫となった倉庫街に、二発の銃声が響く。

見張りをしていたキューマが驚いて顔を出すと、ハルトが無表情でドルシア軍人の死体を漁っていた。

「・・・殺したのか?」

「いけませんか?」

「これは戦争なんですよ」

「だけどお前・・・」

「ショーコを殺しておいて、自分は死にたくないなんて、ありえない。」

独り言のように、冷たい目で呟く。それはエルエルフの目そのものだ。

(へぇ・・・結構強いところもあるんだ・・・・・・)

一方、それはサキにとっては決してマイナスな印象にはならなかったようで、ハルトを見つめる視線にはまた違った感情が込められていた。

「犬塚先輩達はここにいてください・・・ここから先は、人殺しを避けられません」

「ハルト・・お前・・・・」

「仇くらい取らなきゃ・・・僕は、僕を許せない・・・」

 

ヴァルヴレイヴとハルトの体を載せたトレーラーが街中を進んでいる。

ドルシアの技術士官達は、到着するまで我慢できなくなったらしく、揺れる荷台の上でヴァルヴレイヴについてあれこれ話している。

その頭上に軍用ヘリが近づいたかと思うと、ハルトが一直線に降下する。

着地して数秒のうちに、ハルトは躊躇いなく2人の技術士官を撃ち殺す。続けて空に向かって威嚇の連射をすると、残っていた技術士官が逃げ出す。

(エルエルフ・・・・こいつの体はすごい。身体能力も、射撃能力も・・・・この体でこのロボットを使えば、ドルシア軍を・・・・・!)

決意を新たにして、ヴァルヴレイヴの装甲に触れる。

(・・・このロボット・・・ヴァルヴレイヴ・・・僕が乗った時は、白かったのに・・・・)

足元にある自分の体を見るが、更に驚く。

「傷が・・・治っている・・・?」

致命傷を負っていたはずなのに、体の傷は全て何もなかったように全て塞がっていた。

色々と疑問に思う事は多いが、急いで自分の体を抱えてコクピットに入り込む。

 

その時、キューマが操縦する軍用ヘリが近づく。

ハルトが必要最小限の事を教えて着陸するだけであったが、サキが無理を言ってヴァルヴレイヴに近づけろと頼んだのだった。

「ちくしょう、バイクみたいにはいかねぇな!」

ヴァルヴレイヴのコクピットに最接近したところで、サキが飛び降りて、コクピットに入っていった。

「私も入れて!」

「なんで入ってきたんだ!」

「面白そうだったから」

「駄目だ!ここは・・・ここは危ないんだ!」

「何が?」

好奇心旺盛なのは、流石元芸能人らしいといえばそうなのかもしれない。

背後からドルシア兵の銃弾が飛んできて、やむを得ずハルトはサキをコクピットの中に引きずり込む。

ハッチが完全に閉まったのを確認して、サキに非難の目を向ける。が、問い詰める間もなく、サキは肩に背負ってきたロープを突き出す。

「ヘリの中で見つけたの。手を出して、縛るから。元の体に戻った時、こいつが自由に動けたら危ないでしょ」

「どういう事?戻る方法が分かるの?」

「最初のきっかけをもう一度やればいいのよ。」

ハルトは考える。体が乗り移ったきっかけは、一つしか浮かばない。

「それで、元に戻るって?」

「少なくとも映画では大体そう」

「・・・・やれる事から試すしかないか」

しっかり縛られたエルエルフの体で、ハルトは自分の体に口をつけて、噛みつく。

途端、意識が、視線が、シャットダウンされたような感覚に陥る。

自分から切り離された何かが、自分の元へと戻ってきたような。

サキは、固唾を呑んで見守っている。

 

「・・・僕は・・・・・」

やがて口を開いたのは、ハルトの体だった。

「戻ってる・・・・僕の体に」

スクリーンに映る自分の顔を見ながら、間違いなく自分だと確認するハルト。

それとほぼ同時に、エルエルフも呻きながら目を覚ました。

「・・・・・・う・・・・・うっ・・・・!?何だとっ・・・」

「やっぱり、元に戻るのか」

「っ!?なぜ、生きてる・・・・?」

自分の身を置く状況が全く理解できず、エルエルフは混乱する。

彼の意識は、殺したはずの相手に噛みつかれたあの時点で止まっている。なぜハルトが生きてるのか。なぜ自分は拘束されているのか。一体何があったのか、彼には全くわからない。 

ハルトはその問いに答えず、慣れた手つきでヴァルヴレイヴを起動させ、立ち上がる。

 

「すごい、本当に動いた!ねえどうして動かせるの?」

「黙ってて!」

サキやエルエルフの相手をしている場合ではない。

コクピットをこじ開けようとするドルシア兵達を振り落としながら、そのまま宙を浮いて海上のドルシア戦艦に向かう。

「ドルシアは、出て行けぇぇぇぇぇぇ!」

癇癪を起こした子どもの様に、がんがんと蹴り続ける。

稚拙なその攻撃は、それでも巨大なドルシア戦艦の甲板を少しずつへこませる。

だが、ドルシアも黙ってやられる訳がない。

ヴァルヴレイヴから離れるべく姿勢制御を行った艦体が、ゆっくりと動きながら浮き上がっていく。

「なんだ!?うわあああ!」

揺れに耐えられず、ヴァルヴレイヴは甲板を滑り、海に落下した。

「し・・・・沈む!?」

ハルトは焦るものの、コクピット内への浸水は全く無かった。

思うように動けず、そのまま沈んでいくと、海底に、宇宙港ドックへの通路を発見。

どうしてもうまく浮上できすなかった為、ハルトは、光に導かれるようにそちらに向かって泳いでいった。

 

一方、母艦"アルテミス"から出撃していたシン達は、モジュール77に向けて移動していた。

「あれが、ジオールスフィアか・・・・」

「データによると、もう少しでモジュール77が見えてくるはずだ。」

「ドルシア軍の動きはどうなっているんだ?」

あと少しでモジュール77に近づくという時だった。

『!?。モジュール77から何かが出てきます!』

「あれは、ロボットなのか!?」

モジュール77から出てきたのは、宇宙港ドックから脱出したヴァルヴレイヴだった。

「人型兵器か、俺達の機体よりも少し大きいな。」

「そんな事を言っている場合じゃないですよ!あの機体、宇宙空間に全く慣れていません!」

「エル、ドラえもんと翼達に俺達と合流するように伝えてくれ!」

『了解です!』

「ジオールのロボットのパイロット、こちらは日本連邦共和国軍公認独立遊撃部隊"アルティメットウォーズ"だ。これよりそちらを援護する!!」

 

通路を通ってドックを抜けると、そこには宇宙空間が広がっていた。

「すごい・・・星が」

忘れかけていた本物の星の瞬きに、ハルトは呆然と目を奪われた。

サキも同じように、モジュールの夜よりもずっと深く大きな星の闇に、ただ見とれている。

「地球だ・・・・」

その宇宙に、美しい青い星が浮かんでいることにサキは気づく。

地球。自分達が生まれた星。

だが、のんびりと宇宙に思いを馳せる場合ではない。

全方位スクリーンに、星の光とは全く別の光が現れる。

「敵!!」

宇宙空間に展開する無数のバッフェが、一斉に攻撃を仕掛けてくる。

モジュール77での戦闘の際にできた動きで避けようとするが、思うように動けず、直撃を喰らう。

「地面がないから!」

「宇宙なんだから当然でしょ!?」

そうやっている間にも被弾し続ける。このまま攻撃を食らって沈められるなど、エルエルフにはたまらなかった。

「降伏しろ!たった1機で勝てるはずがない!」

「黙って!」

エルエルフに銃を向けるサキ。

ハルトが殺したドルシア兵から奪ったものだ。

しかし、その行動がハルトの視界を塞いでしまう。

「前に出ないで!」

サキを押しのけ、ハルトはフットペダルを踏み込む。

ヴァルヴレイヴの踵のクリアフォッシルからレイヴ・エネルギーの光が溢れだし、硬質化しながら加速する。

その時、突然ヴァルヴレイヴに通信が入る。

『聞こえるか、ジオールのロボットのパイロット!

こちらは、日本連邦共和国軍公認独立遊撃部隊"アルティメットウォーズ"だ。これよりそちらを援護する!』

「どういう事なんだ?僕達を助けに来てくれたのか!?」

全方位スクリーンには15機の機動兵器が映っており、味方識別反応を示していた。

その機体能力の高さに驚かされる。

無重力状態に慣れてきたハルトも、フォルドシックルを引き抜いて1機ずつ撃破していく。

しかし、その快進撃もドルシア軍から現れた異様なモノ阻まれる。

「大きい・・・・何なのあれ・・・」

震えるサキの声。ハルトに至っては声も出せない。

バッフェの5倍以上は楽にあるであろう機動兵器の不気味な姿が、宇宙から染みるよう浮かび上がった。

 

ドルシア戦艦"ランメルスベルグ"の射出口にある巨大機動兵器のコクピットの中で、左目に包帯を巻いたアードライが、コクピットへ座る。

『無理をするなよアードライ。まだ傷が・・・』

「だから、私が行くのだ」

イクスアインからの通信を一声で切って捨てるアードライ。その憎々しげに細められた右目には、敵の姿しか映らないというように。

「アードライ『イデアール』、ボックスアウト!」

『ブリッツゥンデーゲン!』

「ブリッツゥンデーゲン」

アードライが乗る巨大戦闘兵器が、宇宙空間へと解き放たれた。

ブリッジでその後ろ姿を見送りながら、イクスアインは1人呟く。

「我が軍が誇る重戦術兵器『イデアール』・・・国力に劣るドルシアが、ブリタニアやARUSと互角以上に戦える理由を教えてやれ・・・・!」

重戦術兵器イデアール"の操縦桿を握りながら、ヴァルヴレイヴを睨む。

「行くぞ・・・エルエルフ!」

イデアールの両翼から無数のマイクロミサイルが射出される。

アードライの指が、まるでピアノを弾くようにコンソールの上で動く。

ミサイルは意思を持っているように動き、ヴァルヴレイヴに迫る。

何発か当たって、ヴァルヴレイヴの動きが止まった。「・・・・・動きが止まった?」

 

「このミサイル誘導技術・・・・アードライか!」

アードライの戦い方をよく知るエルエルフが叫ぶ。

だがそれ以上に深刻な様子をしていたのは、ハルトだった。

モニターに示されていた熱量はすでに82%に達していた。

流石に張り詰めた表情で、それを指差すサキ。

「この数字は?」

「100になったら、動かなくなる・・・ずっと動いていると、オーバーヒートするんだ!」

「そんな、どうすればいいの・・・・・」

「分かんないよ!」

言い合っている内にも上がっていく数字に動揺するハルトとサキ。

「きゃあ!」

突然、サキが悲鳴を上げてハルトがサキのいた方向を向く。

どうやって拘束を解いたのか、エルエルフに捕まっていた。

「救難信号を出して投降しろ!貴様一人で何ができる!」

「流木野さんを離せ!」

恐れず睨みつけるハルト。

(傷が・・・ないだと!!)

エルエルフは自分がつけたはずの傷が消えている事に驚く。

『エルエルフ!なぜ私の事を撃った!』

「何?!」

『裏切り者が・・・お前だけは、この手で‼』

「何を・・・・言っているんだ」

『答えろ、エルエルフゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!』

イデアールのマニュピレーターが、ヴァルヴレイヴを掴んだまま手首から射手され、そのまま後方の隕石に叩きつける。

 

「裏切った・・・・・?俺が!?

どういう事だ!」

「言った通りよ。あなたは仲間を撃った。だから、」

「俺は撃っていない!」

 

イデアールからミサイル攻撃が始まり、操縦に意識を集中するハルト。

襲いかかるミサイルをよけ、回避できない分は硬質化したレイヴエネルギーを使って防ぐ。

だが、今度は別方向からビームの一斉射撃が襲いかかる。

『裏切ってくれてありがとう・・・エルエルフとは、一度バトッてみたかったんだよねぇ!』

パイロットは、特務部隊の中でも最も残忍な戦闘人物、クーフィア。

『行け、そのロボットのパイロット!!

こいつは私たちが相手をする!』

ガンダムF90Ⅱにのる、翼が叫ぶ。

ヴァルヴレイヴが、その場を離れる。

クーフィアは追いかけようとするが、アードライのイデアールからビームが放たれ、クーフィアの一撃を妨害する。

『何するの!?』

『下がっていろクーフィア。エルエルフとは、私がけりをつける。』

『ずるいぃ!』

「よそ見をするな!!」

インターセプトタイプから移植したフライトシールドに機体を乗せた翼が叫ぶ。

「来いよ、殺してヤルヨォォォ!!」

 

翼は肩から長刀"ノブナガ" を引き抜いて、クーフィアのイデアールに最接近する。

「貴様らドルシアは、虐殺することしか考えられないのか!!」

「そうだよぉ、殺すことが生きがいなんだよ!!」

イデアールのマニュピレーターを真っ二つにして、ミサイルランチャーも、ビームライフルを連射して破壊する。

「いいねぇ、楽しいよぉ!!」

残存したビーム砲でフライトシールドを攻撃する。

「「お前は、良い相手だァァァァ!!」」

 

「貴様ら、俺に何をした!俺がアードライを撃った?あり得ない!」

ハルトが何かを答えようとしていたとき、場違いな雰囲気の明るいメロディーがコクピット内に流れ始めた。

「・・・!この音!」

あわてて自分のスマートフォンを取り出すハルト。

「ショーコ!」

『ハルト?ハルトなの!?』

「その声・・・ショーコ!?本当に!?生きてたの!?」

『え!?うん、なんとかね!』

「ショーコ、今どこにいるんだ!」

『土の中!車ごと、土砂に埋まっちゃったみたいで・・・・』

「そっか・・・そうだったんだ・・・はは、本当に良かった・・・生きてて、くれたんだ・・・」

ハルトの目尻に涙が浮かぶ。

だが、その時至近距離で爆発が起こり、衝撃がコクピットを揺らした。

イデアールが放ったミサイルが、ヴァルヴレイヴが隠れていた隕石を破壊したのだ。

『え?ハルト?聞こえる!?・・・あ、ごめん、電池切れそう!』

「大丈夫。すぐに帰るから。直接会って話せばいい!

ショーコ。帰ったら、話の続きをしよう。」

『え?』

「祠の前で」

『あ・・・・・』

「約束する。必ず帰るから!」

 

通信が切れ、ハルトはスマートフォンをしまう。

まるで人が変わったように力強い眼差しで敵を見つめる。

そんなハルトを見ながら、エルエルフは考えていた。

(確実に殺したはずだ・・・しかし、服のダメージに比べて肉体の損傷は皆無。どうなっている・・・?俺がアードライを撃った記憶はない。しかし、記憶にない右腕の傷・・・俺が知らないうちに、俺の肉体に何があった?

・・・・導き出される結論は 体を操られた・・誰に?)

『エルエルフゥゥゥゥゥゥ!』

アードライのイデアールから放たれた、二本の粒子ビームは極大の一射となり、障害物を砕きながらもその威力は衰えずに、ヴァルヴレイヴへと突き進む。

ありったけのレイヴエネルギーを放出して極大ビームを防ぐが、押さえられなかった衝撃が機体を揺らしてきしませる。

モニタの熱量表示が100%を一気に越えて、200%を越えてさらに上昇。

そして、オーバーヒートを起こしてヴァルヴレイヴは停止した。

「何でだよ・・・・!ショーコが生きてたんだ!約束したんだ!絶対帰るって・・・なのに・・・これで終わりって・・・おい!うごけよ!」

嘆きの声をあげながら、めちゃくちゃにレバーを動かすが、ヴァルヴレイヴが動く様子はなく、隣にいるサキも流石に顔色を変える。

周りには、ドルシア軍が包囲しており、まさに絶体絶命。

 

コクピットの内部が絶望の静寂に静まりかけたその時ー

「41ヘルツ、30マイクロパスカル」

「え・・・・・?」

「エンジン音は継続している。

熱量のメモリを見ろ。現在値が100を越えた瞬間に最大値が666に切り替わった。統一されたフォントやデザインの几帳面さから見るに、これが無意味な仕様だとは考えがたい。」

「でも、こんなにアラートが出てるんだから、666になったら爆発とかするんじゃ・・・・」

「爆発が起きるほどの温度や内圧が高まっていれば、俺ならすぐに神経系や呼吸系への異常を感じとることができる。」

「じゃあ・・・666の先に、何があると言うんだ・・・?」

「可能性だ。」

 

(死ねない・・・・死にたくない!だって、ショーコが生きていたんだ!)

 

『まずは手足をもぎ取る』

何かがおかしい。あのエルエルフが、あっさりとやられるだろうか。

『降伏してくれ、エルエルフ!私は、君を・・・・』

対するエルエルフは、あらゆるものに既に執着心はなかった。

エルエルフの最終目的は、ただひとつ。

それを果たすための手段として、今、エルエルフが選んだのはーハルトだった。

熱量が600を超え、そのスピードが加速する

「ショーコと約束したんだ。絶対に生きて帰るって・・・

だから!

僕は、生きる! 」

 

「なんだ・・・!?」

『なんかヤバイ!』

全身から光を溢れさせながら、再起動したヴァルヴレイヴ。

腹部と背面のカバーが開き、剥き出しになった『レイヴ』から、吸収しきれなくなった熱量が膨大な光のエネルギーとなって迸る。

腰から引き抜いたカタナを持ち替え、それを自分の腹部に向けて、一息に突き刺した。

腹部に差し込まれた刃は、最高密度のレイヴエネルギーを纏っていく。

再びカタナを引き抜いた時、その刃には、巨大な光の刃ができていた。

ヴァルヴレイヴは、その光の刃を大きく振りかぶって、敵陣めがけて振り抜いた。

圧倒的な光が、アードライの視界を焼き尽くした。

「エェェェェェルエルフゥゥゥゥゥゥアアアアア!!」

直撃は免れたが、機体ごと消し炭と化していたであろう威力。

 

「なんだ、あれは・・・・」

『あーあ、アードライを回収しなきゃ。

また戦える時をを楽しみにしてるよぉ!』

ガンダムF90Ⅱと戦っていたクーフィアのイデアールが、大破したアードライのイデアールを回収して、帰還していく。

フライトシールドとビームライフルを破損していたガンダムF90Ⅱのなかで、翼は呼吸を整えるが、突然機体の中に響いたアラートに目を向ける。

「所属不明戦艦と、クロスボーンバンガード?!

他にも熱源反応ありだと!!」

 

「なんだ、今のは・・・・・」

イクスアインの声に答えれるものは誰もいない。

我に返った艦長が体勢を建て直そうとするが、

「残存兵力を集めるんだ!集中しろ・・・うわああああっ!」

別方向からビームが降り注いだ。

オペレーターが叫ぶ。

「クロスボーンバンガード、及びARUS艦隊です!」

「後退しろ!!」

 

「・・・助かったのか・・・?」

ヴァルヴレイヴのコクピットの中で、呆然と呟くハルトに、いきなりサキが飛びついた。

「そうよ!助かったの!あはは!」

「えっ?あっ、うわっ!」

 

「答えろ」

 

そんな浮かれた空気を凍りつかせる、エルエルフの声。

振り向くハルトに、エルエルフの冷たい視線が突き刺さる。

「お前は俺が殺したはずだ・・・・なのに、なぜ生きている?」

「ーっ」

「どうして俺はアードライを撃った?俺にその記憶がないのはなぜだ?」

「あ・・・・ああ・・・・」

「・・・・お前が、俺の体を使ってやったんだな」

エルエルフは、ハルトの心に一つの楔を打ち込むべく、最も効果的な言葉を選ぶ。

「・・・・バケモノめ」

バケモノ。

そうだ。

僕はもう、人殺しのバケモノなんだ 。

 

『何をしている!まだ戦闘は続いているぞ!!』

 

突然通信が入り、近くにいたガンダムF90Ⅱにのる翼が叫ぶ。

エルエルフがコクピットのモニターを見ると、クロスボーンバンガードのモビルスーツが、ヴァルヴレイヴに向かってくる。

「ちっ、時縞ハルト、早くヴァルヴレイヴを動かせ。」

「ダメだ、動き出すのに時間がかかるんだ!」

『私たちが援護をする。早く起動させろ! 』

 

「翼!俺のビームライフルを使え!」

シンは、デスティニーゼロの高エネルギービームライフルを翼に渡す。

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっッッッッッ!!!!!」

一撃ずつ放って敵を撃墜していく。

「次は!」

翼が狙いを定めたのは、黒いベルガギロスだった。

 

「ガンダムが向かってくるか。おもしろい、私が相手になろう。」

ショットランサーを構えたまま、ベルガギロスのパイロットであるザビーネ・シャルは迎え撃つ。

ビームサーベルを引き抜いた両機は、接近して切り結ぶ。

「引け、クロスボーンバンガード!お前達は全てのスフィアを戦場にする気か!」

「コスモ貴族主義達成のため、そしてコスモバビロニア建国のためには必要なことだ!」

 

『リーダー、別の熱源反応があります!』

「あれは・・・・サーペントテール?!なぜ彼らもここにいるんだ?!それに、ジャンク屋連合もいるのか!」

『どうしますか?』

「決まっている、なぜここにいるか問い詰めてやるんだよ!!

チームゼロ、これよりサーペントテール及び、ジャンク屋連合に接触を図る!」

『了解だ。』

『わかりました!』

 




アストレイとザビーネの登場です。
彼らとは次話から本格的に絡みだします。

ついに本格的に衝突した、クロスボーンバンガードとアルティメットウォーズ。
更に加わるサーペントテールとジャンク屋連合。
そして静観を続けるARUS艦隊とドルシア軍。

モジュール77を巡る戦いは混迷を深めていく。

次回「アストレイ~王道ならざるもの~」
世界を守るために戦え!バスター!

次回もよろしくお願いします。


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アストレイ~王道ならざるもの~

アストレイと絡みつつ、新たな展開が待ち受けています。


「狙うはコーネリアス級とイズモ級だ!」

モビルアーマー形態に変形したエピオンに、出力で劣るライゴウガンダムがショットランサーを通じてぶら下がり、デスティニーゼロがそれに続く。

「ジャンク屋連合、サーペントテール!お前達とは戦いたくはない!話がしたいんだ、応答してくれ!」

 

「おいおいなんだありゃ、どうしてガンダムがこちらに向かってきてるんだ!」

「劾、ロウ!」

「落ち着け、相手の機体を映し出せ。」

「これは!」

「ライゴウ、修復されて保管されていたはずだかな。」

「後の2機は特定不能よ!」

「いや、よくみろ。1機に見覚えはないか。」

「っ!!デスティニーじゃない!でも、姿が変わっている・・・?」

「おそらく、大破したのを回収して色々といじったんだろうな。」

「ブルーフレームを出せ、戦わなければならないのかもしれないな。」

「俺も出るぜ!レッドフレームも出すんだ。

で、どうするんだ?ロンド・ミナ・サハクさん?」

「・・・・・天を出せ。」

「よし、何をするのか見とどけてやる!!!」

 

「出てきたか、サーペントテール!どうやら、戦闘になってしまうか!

ゴールドフレーム、俺はこいつを倒す!」

「分散しましょう、僕はブルーフレームを当たります。

叢雲劾を倒さなくてはならない!」

「私はレッドフレームを当たってみせよう!」

 

「モビルアーマーを相手するのは、あまり好きじゃねぇけどな・・・・?!変形した?!」

目の前のモビルアーマーが変形して、ガンダムになった事に驚くロウ。

「いくぞ、エピオン!私たちの力を見せるときだ!」

ビームソードを引き抜き、ビームガンと機関砲で牽制しつつ、ビームソードで切りかかる。

タクティカルアームズⅡで難なく切り結ぶレッドフレーム。

「やりやがる。その機体・・・凄く気に入ったぜ!」

「エピオンは敗者の機体・・・・貴様に操れるものではない!」

「タイガーピアスの鋭さを見せてやるぜ!」

レッドフレームはエピオンのシールドに、タイガーピアスを降り下ろす。

非PS装甲だったシールドが、ヒートウエップを除いて破壊される。

「すげぇ鋭さだろ?こいつの鋭さは!」

「甘いぞ!」

最大の長さまでに伸ばしたヒートウエップを、レッドフレームに向けて叩きつける。

「卑怯じゃないか、そんな装備!」

「戦いにはそういうことはつきものだ!」

 

「あれがブルーフレームの、いや叢雲劾の才能の結果か!」

「槍を装備し、大幅に装備を変更してきたか。」

「何があっても、必ず勝つ!」

ショットランサーに内蔵されている射撃装備を全て撃ちつつ接近する。

「甘い!」

タクティカルアームズⅡのシールドで防ぎつつ、足に内蔵されているアーマーシュナイダーで反撃に出るものの、避けられ逆にショットランサーで突進される。

タクティカルアームズⅡをソードモードにして、防いで距離を取る。

(ライゴウのパイロット、まだ未熟な面が多い!)

と、劾が観察していると

「いくぞ!」

のび太がショットランサーを射出して、ビームランチャーを更に撃つ

ブルーフレームは押さえきれず、離れる。

(射撃能力が高い!よけても当たる!)

「次はこいつで!」

「甘い!」

シュベルトゲベールで斬りつけようとするが、タクティカルアームズⅡで逆に手首から引きちぎられる。

「すごい!でもこれならどうだァァァァァ!!」

そう言いながら、腰部に装備されているパンツァーアイゼンを射出して、シュベルトゲベールを持ったまま切り落とされた右腕をつかみ、そのままふりおろす。

「アンカーで掴んで降り下ろすとは!!」

パンツァーアイゼンが元の位置に戻り、シュベルトゲベールや腕部も修復される。

「叢雲劾、あんたと戦うために新しくしてきたんだァァァァァァ!!」

肩から放熱フィン、頭部は排熱機構が展開し、動きが加速する。

「加速した!?」

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

ビームランチャー、ライフル、ヴェスバー、アンカー、シュベルトゲベールを連続して使用してブルーフレームを翻弄。

ブルーフレームは避けていたが、タクティカルアームズⅡが破損。

機体そのものにもダメージが蓄積しつつあった。

「残像か?!」

「終わりだァァァァァァァァ!!!!」

誘爆しかけていたビームライフルを投げ捨て、ヴェスバーを構えて、ブルーフレームの背面に向かう。

最大出力のビームで、ブルーフレームの脚部とバックパックを破壊した。

同時にMEPEを強引に発動した為か、ライゴウガンダムの至るところで誘爆が起き、機体そのものが半壊した。

機能が停止し、フェイズシフトダウンしたライゴウ。

「劾!」

イライジャが、ヴァンセイバーで劾の救援に向かう。

「心配ない」

「でも、ブルーフレームが・・・」

「俺の事を心配することよりも、大破したライゴウを見ろ。」

「え?」

「よく見てみろ、何か積まれているのが見えないか?」

「ッッッッッ!ニュートロンジャマーキャンセラーだと!」

「ああ、何かしらの実験用に搭載されたと見ている。」

「だが、このままではかなり危険だ。

全ての戦闘が終了した後に、ロウ・ギュールに回収させよう。」

 

「アストレイゴールドフレーム天ミナ、ミラージュコロイドを持つ機体、オーブの象徴的な機体のひとつか!!!」

ツインバスターライフルを、ゴールドフレームに向けて

撃つ。

「その機体、見たことがあるぞ。セカンドステージシリーズ開発の際の実験機として、アメノミハシラにてザフト共同で建造した。

あの後の行く先は知らなかったが、こんなところにあったとはな・・・・」

「そこだァァァ!!」

ソードアンカーを射出し、バラエーナプラズマ収束ビーム砲MK-2とクスフィアレアス4レール砲を放つ。

対艦刀アロンダイト改レーザーソードを引き抜いて、大きく降り下ろす。

(この攻撃のしかたと戦闘での動きかた、間違いない。)

「貴様、シン・アスカだな?」

「何故わかった?!」

「貴様の戦闘は何度も目撃している。こんな戦いかたをするのは、貴様だけだ」

「ふん、それがどうしたというんだ!俺はまだ、オーブを許そうだなんてこれっぽっちも思っちゃいない!

あんな無惨に家族を殺された奴の事なんか、全く気にかけはしないじゃないか!

ロンド・ミナ・サハク、今こそわからせてやる!人の恨みはとても深いと言うことを!!」

再びアロンダイトを降り下ろすが、半分に切断される。

すかさず、腰部にマウントされていたビームランサーを引き抜いて、ゴールドフレームの装備であるトリケロスを両断した。

「このままでは!」

「逃がすかァァァ!!」

ゴールドフレームが離脱しようとし、デスティニーが追撃しようとしていたときだった。

『リーダー、何かが音速でこちらの宙域に接近してきています!』

「何!」

ゴールドフレーム天ミナとデスティニーゼロが避けたそのときだった。

突然、その間に割って入ってくるものがあった。

「なっ!?」

「ガンダムだと!」

『この特徴的なフォルム・・・・リーダー!!

サナリィの、ガンダムF92です!』

「ガンダムF92?!」

『F90のアサルトタイプを再設計し、改良を施した機体です!

ですが、あくまで計画段階だったはずなのですが・・・』

「誰かがそいつを盗み出して作り上げたか、サナリィが密かに建造していたのを奪取したのか、どちらかの可能性がある!」

『・・・・!F93、F94、F95もこの宙域にいます!!』

「・・・・・ちっ、今はその時じゃないか!

ロンド・ミナ・サハク!あんたの事をすぐには許すことは出来ない!だが、今はその事を忘れてやる!だから協力してくれ!」

「ふん。ならば、私の足を引っ張るな!」

 

 

その頃、翼はザビーネ・シャルと激しい戦闘を繰り広げていた。

「中々やるな!」

「貴様こそ、随分とやるではないか」

太刀とショットランサーがぶつかり合っては、激しくぶつかり合う。

そのときだった。

突然、何かが猛スピードで2機に向かって飛んできた。

2機は咄嗟の判断で避けたが、飛んで来たものは近くの小惑星とデブリに衝突して、それらを破壊した。

「狙撃?!」

レーダーを確認すると、未確認機体の反応があった。

「・・・・!?」

「・・・・ガンダムだと!」

ガンダムF93、ガンダムF94、ガンダムF95、

フォーミュラ計画の機体が、近くにまで接近していた。

そして、それに従うように浮遊していたのは、

「何故、ノイズがここにいるんだ!」

「どうすればよいのだ!」

 

「隊長!」

「翼さん!」

ブラックバンガードの隊員と、響達が合流する。

「隊長、今は我々が争っている場合ではありません!!

このままでは、コスモバビロニア建国が叶うことはありません!!

世界中の民を、我々が守るべきものを失いたくはないのです!」

「ノイズだけではありません!このままでは、世界が破滅します!」

「ザビーネ・シャル。今だけでもいい、我々と協力してくれないか?」

「いいだろう。コスモバビロニアのためにも、負けるわけにはいかないのだ!」

 

「くらえぇぇぇぇ!!!」

キュリオスのショットランサーにシンフォギアの力を込めて、何体ものノイズを串刺しにして撃破していく響。

「我々も負けてはいられないぞ!」

ブラックバンガードの隊員達も、次々とノイズを倒していく。

 

「なぜ、私を狙ってくるんだ!」

F93、F94、F95は絶えず、翼のF90Ⅱに対して攻撃を仕掛ける

既に、翼は大きな疑問を感じていた。

(なぜこの3機は、私を絶えず狙ってくるんだ?!

何かあると言うのか?!)

だが、そうこうしているうちにも、ジリジリと追い詰められて行く。

「・・・・?!通信か!通信発信者は・・・・・・・

F93!?」

《風鳴翼、お前はこの世にいてはいけない存在・・》

「なんだと!!」

《お前は風鳴家にとって邪魔な存在・・・・だから、お前を成敗しよう・・・次期風鳴家当主である我らが!》

「次期当主・・・?!」

F93のミサイルを避け、バルカン砲で牽制する。

『翼、聞いちゃダメだ!』

クリスが、ビームランチャーとヴェスバーを使用して攻撃を仕掛ける。

難なく避けるF93。

だが・・・・・・・・・・

《・・・・・時間切れか。撤退する。》

ノイズが姿を消し、ガンダムも撤退して行く。

 

「次期当主・・・一体何者なんだ・・・・」

「風鳴翼・・・・貴様との協力もここまでだ・・・」

「あ、ああ。次は必ず決着を!」

 

「撤退していったか・・・・」

「どうするんだ、ロンド・ミナ・サハク。

あんたとはまだ決着がついていない。」

「考えが変わった。お前の陣営についていくとしよう。」

 

破損したライゴウガンダムとガンダムエピオンを収監したロウ・ギュールは、この2機を復元しようとしていた。

「こいつをどうするか・・・・・」

「無理だな」

ゼクスは、即答した。

「なぜだ?」

「こいつにはとんでもないシステムが組み込まれている」

「とんでもないシステム?」

「使ったら廃人になるレベルだ」

「なぜそんなシステムがこの機体に乗っかっているんだ?」

「全ての始まりの機体を模しているだからさ。」

「何であんたは使えるんだ?」

「こいつは、意志が強いものには耐えることができるものだ。だから私は使えるのだ。

しかも、こいつの予備パーツは全て私たちの母艦の中にしまわれている。」

「ロウ!」

「どうした?」

「私達を迎えてくれるって所が見つかったわ!」

「彼らが迎え入れるか・・・・」

「シン・アスカが・・・・」

 

「我々はこれよりARUS軍と共同で、モジュール77に入る!」

 

 




翼はこれからどうなっていくのでしょうか、次期当主を名乗る者との戦いも混迷を深めていくでしょう

次回からシン達の話は、過激になっていきます。



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悪魔の使者①

今回から、のぞみ達の話を進めていきます。
オリジナルプリキュアをだしますので、楽しみにしてしていてください。
そして今回から、とある魔術の禁書目録との本格的なクロスオーバーを進めていきます


シン達が宇宙で激しく戦いを繰り広げていた頃、

アルティメットウォーズの母艦内では・・・・・・・・

 

「あーあ、シンさん達は外で戦っているし、実際私達はやることが無いんだよなぁ」

「なにいってるの、私達がやることは自分達で見つけるものでしょ!」

のぞみは暇そうにしていたが、りん達に色々言われる。

「私達もなにか役立てることを・・・・・ってあれ、

あの子って・・・」

のぞみが指を指した場所にいたのは、ふたばと優香だった。

「あっ、これはその・・・」

「大丈夫、なにもしないから」

「すみません、ふたばは少し引っ込み思案な所があって・・・」

「どうして泣いているの?」

「実は・・・・」

ふたばが指を指した先には、幼い姉妹だった。

「あの子達は・・・」

「避難してきた人達だ・・・」

「どうしてあの子達を見て泣いているの?」

「私っ、お姉ちゃんがいるんですけど、見たことも会ったこともないんです・・・・」

「どうして?」

「私が生まれて少ししてから行方不明になってしまったらしいんです。

でも大きくなってもそれを信じられなくてっ、日に日に会いたいという気持ちが強くなってっ

私、まだああいうことをしてもらったことないし、優しさを知らないんですっ、うっうううう」

目からボロボロと大粒の涙を流して泣くふたばを、マナ達は抱き締めた。

「そっかぁ、ふたばちゃんはずっと寂しい思いをしてきたんだねぇ

なんか、私達もよくわかるよ」

「おっ、お・・姉さん・・達も・・・ですか・・・?」

「うん、なにもしてないのに大事なものを失っていってしまって・・・・・

すっごく寂しくて、悔しかった

でもね、信じていけば必ず思いは叶うよ」

「そう・・・・です・・・か・・・」

「後ね、私達は君のお姉さんの事を知ってるの」

「え?」

「初めて会ったときはなんか引っ込み思案だったけど、たくましく成長していったんだ

私達は、彼女を信じてずっと戦って来たの

今はどこに飛ばされてしまったかわからないけど、必ず会えると信じて待っているよ」

「・・・・・なんかすみません、私、私・・・・」

「あのさぁ、お姉さんというのは恥ずかしいからさ、せめて下の名前を・・・・」

 

「感動のシーンもここまでだ!」

 

全てのムードをぶち壊す言葉が、一帯に響いた。

「ギリンマ!」

「貴様らのムードなど、不要なのだ!新たな力をここで試してやる!

行け、コワイナー、ホシイナー、ジコチュー、ネガトーン!」

コワイナー、ホシイナー、ジコチュー、ネガトーンが、放たれて居住区の破壊を開始した。

 

「みんな、変身を・・・・」

「ちよっ、なっなにあれぇぇぇぇぇ!!!」

六花と響、りんが指を指した場所にいたのは

ミミズみたいな敵だった。

「何で大きなミミズがいるのぉぉぉぉぉ!!!!」

だが、三人よりも大きな悲鳴をあげ、震え上がっていた人物がいた。

何やら見覚えのある、露出度の高い服を着た少女がそこにいた。

「ブルー!」

同じような露出度の高い服を着た胸が大きい少女と、こちらは見覚えのある赤いツインテールをしている幼女がそこにいた。

「ツインテイルズ?!なぜ貴様らがいるんだ!」

ギリンマは驚くように叫ぶ。

「お前、何者かは知らねえが、エレメリアン達と行動しているということは、何か企んでいるな!」

「ああ、だが貴様らには関係あるまい!」

「みんな、今のうちに変身を!」

 

「「「「「プリキュア!メタモルフォーゼ!」」」」」

「スカイローズ・トランスレイト!」

「「「「レッツプレイ!プリキュア!モジュレーション!」」」」

「「「「「プリキュア!ラブリンク!」」」」」

 

「ハァァァァァァァァァァァ!!!!」

メロディーが激しい連続パンチを浴びさせ、ダイヤモンドが更に追撃を加える。

「でやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

ルージュ、ハート、リズムが、同時にキックを食らわせ、怯ませる。

「良し、怯んできてる!必殺技を・・・」

のぞみが構えようとしていたときだった。

「甘いぞ!やれ、コワイナー、ホシイナー、ジコチュー、ネガトーン!」

コワイナー、ホシイナー、ジコチュー、ネガトーンから、触手が現れ、プリキュア達を持ち上げる。

「いやぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

触手を見たとたん、テイルブルーが激しく震え上がる。

その触手は、ツインテイルズも捕らえる。

 

「ああ、みんな!」

「ふたば、どうすればいいの!?」

「逃げたいけど、でもみんなが!」

ふたばと優香は何をすれば良いかわからず、ただただ狼狽していた。

だが、

「やれ、この居住区を破壊し尽くせ!」

ギリンマの一声によって居住区の破壊が始まり、至るところを破壊されていく。

「だめ、そこには!」

あの幼い姉妹がいる!

ふたばと優香はそこに向かって走り出した。

「あの子達は、私達が守らなきゃいけないんだぁァァァ!!」

「間に合えぇぇぇぇ!」

魔物達の攻撃が四人に向けて行われようとしていた

そのときだった

 

突然光の壁が現れ、ふたばと優香を包んだ。

「え、これって何・・・」

「何なのこれ・・」

二人の腕を光が包み込み、謎のブレスレットとペンダントを装着させた。

「これって・・・」

『二人が選ばれし人物ラキ?』

『そうみたいベル!』

「あなた達は・・・一体・・・」

「私は光の妖精、ラキーナ」

「同じく光の妖精、ベルーナ」

「光の・・・妖精?」

「そうラキ!」

「君たちは、伝説の戦士プリキュアとして選ばれたんだベル!」

「伝説の戦士、プリキュア?」

「そうラキ!君たちは、その力を使うことができるようになったラキ!」

「どうする、ふたば?」

「今は、やるしかないよ!」

 

「「プリキュア!スターウイングセットアップ!」」

 

「この光、もしかして!!」

光がその場にいた全ての者を包み込む。

 

「大地に実る美しい赤き果実!キュアチェリー!」

「大地を照らす美しい黄色の花!キュアマリー!」

 

「「 スターウイングプリキュア!!」」

 

「新しいプリキュア・・・・」

「きれいだ・・・・」

 

「これが、私達・・・・・」

「プリキュアになったの?私達・・・・」

姿が変わった自分を見て、驚く二人。

「プリキュアだと・・・ええい、何人増えても同じだ!やれ!」

ギリンマは、怪物達に叫ぶ。

 

「いくよ、マリー!」

「わかった、チェリー!」

二人はジャンプをし、コワイナー、ホシイナー、ジコチュー、ネガトーンに強烈なキックを浴びせる。

「「ハァァァァァァァァァァァ!!!!」」

そして二人は、ブレスレットに手を当てて叫ぶ。

「プリキュア、チェリーボンバー!!」

「プリキュア、マリースラッシュ!!」

その攻撃は、他のプリキュア達を拘束していた触手を破壊する。

「プリキュア、チェリーブレード!」

「プリキュア、マリーブラスター!」

チェリーとマリーの手に、それぞれ剣と二丁の銃が握られる。

「でやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

チェリーは握る剣を振るっていき、次々とホシイナーのパーツを破壊してゆく。

そしてその剣の横刃から光の刃が何本も現れ、更に刃そのものも二つに別れ、真ん中から光の刃を出して、更に斬撃を食らわせてゆく。

「とりやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

マリーは二丁の銃を空砲のように周辺へ射撃を行い、それを操って攻撃を仕掛ける。

更に放った光の弾丸を、散弾砲のように放つ。

「いくよ!」

「「プリキュア、スターライトディバスター!!!」」

 

全ての魔物が消滅し、破壊された物も修復されてゆく。

 

「バカな、一瞬で全て破壊されるだとぉぉぉぉぉ!!!!

だが、エレメリアンどもがまだ・・・・」

だが、その望みもテイルレッドの一言によって打ち砕かれる。

「そいつらなら、既に撃破させてもらった」

「諦めなさい、ギリンマ!」

追い詰められたギリンマ。

だが、

 

「実験は成功したぞ、ギリンマ」

 

声と共に暗闇の中から現れたのは、白のスーツを着こなした、緑髪の男だった。

「初めてましてだな、プリキュア、ツインテイルズ。

私の名は、アウレオルス=イザード、元ローマ正教所属の・・・・・錬金術師だ」

 

 




上条当麻に倒されたはずの、アウレオルス=イザードがなぜ記憶を取り戻して復活しているのか、それは次回明らかになりますので、楽しみにしてください。


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悪魔の使者②

語られる、アウレオルス=イザードの復活劇



「アウレオルス=イザード?」

「錬金術師?!」

プリキュア達とツインテイルズは、聞きなれない言葉に戸惑いを見せた。

「そうだ、そしてそこに隠れているのはわかっているのだよ、ステイル・マグヌス君」

「ちっ、僕たちが隠れていることがばれていたか!」

そう言いながら出てきたのは、はるかに背が高い赤髪の青年だった。

他にも数多くの人が現れる。

「イギリス清教、既にここまで手を打っていたとはな!」

「あのとき、上条当麻に記憶を奪われていたはずのお前が、突然何事もなかったように動いていると聞いてさ。だから追ってきたら、案の定ここにいたって訳だ」

「ちっ、最大主教(アークビショップ)・・・

ローラ=スチュワート・・・あの魔女、嫌、悪魔め、察知するのが早い!」

「勝手に言ってろ、しょせんお前はまた失敗する」

「ふん、インデックスを救うことができたからといって、貴様らが勝ったという訳ではないぞ!」

「負け惜しみをいっても意味はない」

「では聞くが、なぜここに上条当麻がいないのかね?」

「何を突然!」

「とぼけるなよ、私はてっきり上条当麻を連れてここまで来ると思っていたのだが・・・・なぜここに来ないかはさっきようやく知ることができたよ。やつはまだ、学園都市にいるな?

あのアレイスターが仕掛けた、エレメントと戦ってるのだろう」

「・・・・・・彼を連れてこなかったのは、僕のミスだった」

「違うな、あの魔女に連れていくなといわれたのだろう?」

「・・・・勘のいいやつだ!貴様の目的は一体なんなんだ!なぜ復活した!」

「丁度良い質問だ、ここにいる全員に教えてやろうか

あの大戦が終わったあと、私は突然記憶を取り戻した

訳もわからないままふらついていたが、とある魔術師から、あるツンツン頭のやつがベツレヘムの星を破壊したといっていた

あの男がやったのかと思っていたときだったか

とある男が、私の前に現れたのだ

その男は言った、"君の力はもったいない!君はこのままでよいのか?あのままやられたくはないだろう、聞いてみないか、私の計画を!"

私は、その計画を聞いたのさ」

「・・・・どうなったんだ?」

「素晴らしい計画だったさ、あのグレムリンどものやり方よりも素晴らしかったぞ

そして今に至る訳だ」

「良かったのか?僕たちにべらべら喋っちゃって」

「こんなのしゃべるうちに入らん!」

 

「いつまでそこで話してるのかね?」

 

「その声は!」

「ラウ・ル・クルーゼ、来ていたのか?」

「ああ、ちょっとばかし興味があったものでね、ついでに君たちの迎えに来たのさ」

「なぜお前がここに!」

「フッ、さっき行った通りだが」

「なぜここにいるかと聞いているんだ!あのとき私達をなぜ未来に飛ばしてきたんだ!

お前達のせいで、全てを奪われた人がいるんだ!!」

「分かりやすく言えば、貴様があの場にいると全ての都合が悪かったのだよ

この世界に飛ばしたのは、全て計画通りさ」

「貴様ァァァァァァァァァァァァ!!」

メロディー、ソード、ルージュが勢い良く飛び出し、クルーゼに殴りかかるが、

「わからぬ奴め!」

クルーゼはものともせず、三人を叩きつける

「君たちが何をしようと止められないさ、既に我々の計画は次の段階に進んでいる

では、また会える日を楽しみにしてるよ」

 

「逃げられたか!」

「あいつらの事は、後で他の人に話そう」

「僕達も来ていいかな?全てを話さなくてはいけないからさ」

「あの、あなた方の名前は?」

「さっきの話を聞いてなかったのかい?

まあいい、僕はステイル・マグヌス

イギリス清教の神父の一人で、魔術師の一人さ」

「同じくイギリス清教所属の魔術師、神裂火織」

「失礼かもしれませんが、タバコを吸うのはやめてくれませんか?」

「参ったな・・・」

 

「あっ、変身が解けちゃった」

「戦いが終わると変身が解けちゃうんだ」

ふたばと優香は、変身する前の姿に戻っていた

「さすが、伝説の戦士プリキュアだラキ!」

「見ていたとおりベル!」

「見ていたとおり?」

「あのとき、私達二人を助けようとしていてありがとうラキ!」

そう言いながら、ラキーナとベルーナは軽く光を発した

二人が目を凝らして見てみると、そこにいたのはあの幼い姉妹だった。

「あなた達は・・・」

「これが私達の本当の姿!」

「そうなのか・・・」

「ふたば・・・・・・」

 

「あっあれ・・・・?!」

「どうしたの?」

「・・・いや」

もう一度変身解除を行おうとしたが、全く反応がない

「・・・」

「ちょっと、そーじ」

「観束君!?」

「ヤバい。変身が解けない」

「はあ?!」

「そ、そんな、落ち着いて、もう一度試してみてください!!」

事態を飲み込み、二人は足早に駆けよってくる

ブレスに赤い稲妻がほとばしる。

やがてそれはテイルレッドの全身を駆け巡った

「うわあああああ!!」

そして、

 

「すまないみんな、やっと変身解除ができた

トゥアールに原因を調べてもらうよ」

そう言いながら、総二はツインテールをなびかせながら・・・・

そう思いながら、大きな違和感を感じる

(このツインテールは誰のだ?!)

「総二、あんたツインテールのままなのよ!」

 

 




俺ツイ4巻の部分的再現も行って行きます


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合流〜新たな出会い〜

一章最終話、
新たなる仲間との出会い


ジャンク屋連合、サーペントテール、及びオーブ連合首長国サハク派のもの達は、アルティメットウォーズの誘導にしたがって、その艦隊に合流した

 

「はぇー、この艦隊の規模はすげぇ。

これでも傭兵として活動してるんだろ?」

「正確には傭兵ではないらしい。政府公認の独立遊撃部隊をとっているらしい」

「メカニック担当者が欲しかったという話らしいし、早くモビルスーツをさわりたいぜ!」

『劾、旗艦の"ガングニール"に全員集合との連絡が入ったわ』

「では、行くとするか」

 

「あっ、シンさん!」

格納庫から、ブリーフィングルームに向かっていたシンに、のぞみが抱きつく。

「のっ、のぞみ!?」

「こら、のぞみ!・・すみません、いきなり」

「あっいや、いきなりだったから驚いただけだよ・・・」

「シンさんに、早く紹介したい人がいるんですよ!」

「紹介したい人?」

「ソーラ・ミートゥカです・・・・」

「・・・で、なんか用か?」

「今日からお世話になります・・・」

「・・・外国の人なのに、日本語がうまいんだな」

「まだいるんですよ~」

「それは後にしよう。これから緊急ミーティングがあるらしいんだ」

 

「真の風鳴家の当主か・・・・やつらは一体・・・」

格納庫からブリーフィングルームに向かっていた翼は、先程の戦闘の事が頭の中から離れなかった。

「おーい、大丈夫かよ先輩?」

クリスは、翼の顔を覗く

「・・・・・クリスか・・・・」

「心配させておいてそれですか?

それにしてはすごく落ち込んでいるようにしか見えないんですけどね」

「心配させたつもりは・・・・・」

「なに強がってるんです?」

「なぁ、クリス」

「なんです?」

「人は、わかりあえる事ができるのか?」

「できます。だってわかりあえなかったら、私達は一緒にいないじゃないですか」

 

「これより、緊急集会を開催する

諸君、突然の召集命令がかかったことは申し訳なかった

これからの作戦についてと、新たな参加者が現れたので、報告をしたい」

そう言いながら、山岡真一郎大佐はドアを開いた

「イギリス清教所属の魔術師の、ステイル・マグヌス君と神裂火織君、そして同部隊の魔術師だ

こちらは、オーブ連合首長国サハク派、サーペントテール、ジャンク屋連合だ

シン・アスカ君と同じ世界から来たそうだ

そして、今世界の人気者のツインテイルズ

彼らが、新たな参加者だ」

「私からは、これからの作戦について説明させていただきます

我々はこれより、モジュール77へと入ることになります。

先程その事を政府に報告させておきましたが、ARUS軍にこれから伝えることがあったら、ARUS軍と交戦状態に入れとの指示を受けました」

「伝える事とは?」

シンが、質問をする

「ジオールが開発していた、機動兵器の奪取及びモジュール77にいる学生の虐殺とモジュールそのものの破壊です」

「なん・・・だと・・・」

「ARUSは、ジオールの機動兵器を使ってこの戦争で自らが有利になるために今回、このような作戦を行ったと思われます

無論、我々が動くとは関係なく、ドルシアとクロスボーンバンガードも動くでしょう」

「今の話にあったとおりだ

ARUS軍が動き出した瞬間に、我々は動くぞ!」

 

「あんたが、ここの責任者かい?」

ロウは、近くにいた担当整備士に話かける

「君がロウ・ギュール君か、話は聞いているよ

今回君に修復を手伝ってもらいたいのは、これさ」

「ライゴウか・・・・」

彼らの目の前にあるのは、大破したライゴウガンダムだった

「全く、無理にMEPEを発現するからこんなことになるんだがなぁ」

「MEPEってなんなんだ?」

「こいつには、サナリィが開発していた新型コンピューター、バイオコンピューターが積まれている

こいつは人の脳と連動して、機体の力を発揮させることが可能なのだが、大きな欠点がある」

「欠点ってなんなんだ?」

「急激に機体温度が上昇するんだ

だから、ある程度排熱しなくてはいけない

排熱は三段階行う

最初は頭部の排熱機構を使用

二段階目は肩の排熱フィンを展開して排熱

三段階目に、機体の塗装を剥がすことで排熱を行う

この三段階目の排熱で起こる現象が、MEPEだ

別名、質量を持った残像という」

「なるほど、じゃあどう対策をとるんだ?」

「背中に、排熱用カートリッジを収納したコンテナを搭載させる

また、胸部・腹部・腰部の各部に排熱用バンカーを取り付ける」

「機体その物はどうするんだ?」

「腕部にはビームシールドを、さらにシールドに取り付けて防御力を高める

脚部には小型スラスターをつけ、足の裏にはアサルトナイフとビームダガーをつける

携行装備に、ビームライフルスマッシャー、

格闘装備として、ショットバスターランサー、

長射程射撃装備として、ヴァリアブルメガバスターライフル、

長射程格闘装備として、ロングスクリューロッドを装備する」

 

「シン・アスカ、少し話がある」

自室に戻ろうとしていたシンは、翼に突然呼び止められる

近くにあったベンチに腰掛け、共に向かい合う

「話ってなんなんだ?」

「さっきの戦闘で、フォーミュラー計画の新型がいただろ?」

「ああ、確かにいたな」

「そいつらはこう、私に言ったんだ

《我々が、真の風鳴家の次期当主だ!》と」

「・・・・・・・・」

「私はあのあとからずっと考えてたんだ・・・

自分は、なんのためにいるのかっというのを・・・・

私は一体何者なのか・・・・」

「・・・・・・・」

「私はっ、自分の父親が祖父なんだ・・・・お父さんの本当の子供じゃなくて妹なんだっ・・それを・・隠して・・」

涙を流しながら全てを話す翼

「もしかしたら、私は見捨てられるんじゃないかってっ・・」

それを遮るように、シンが翼を自分の胸に抱いた

「・・・辛かったんだな」

「うっ、あうううう」

「もう、泣いてもいい」

「うわああああああああ!!」

 

翼が泣くのを見て、シンは考える

(やっぱり俺と同じだ・・・・孤独になるのを恐れている・・・・)

「俺も寂しい」

「・・・・・っ・・え?」

「俺は戦争で家族を失い、別の戦争で守ろうとした人をも失った

今でも会いたい

でもそれじゃダメなんだって、その子に教えてもらったんだ・・・・」

「でも・・・私はあのとき和解できても、まだ怖いんだ・・・」

 

「ねぇ、何が怖いの?」

「君は・・・・・・・・」

翼に突然抱きつく幼女

「待ってベル!ふぇああ、ふぁくしょん!」

もう一人の幼女がくしゃみをしたとたん、二人は別の姿になっていた

「妖精?」

「スッすいません、アスカさん」

「ふたばと優香じゃないか」

「この子達は・・・」

「実はその・・・」

「プリキュアになったんだろ?」

「どうしてわかったんです?」

「気配で感じれたのさ」

「すいません、失礼しました」

「何かあったら、俺に言ってくれ

そして、君のお父さんにも」

「あっ、ああ」

 

 

だが、新たなる火種が既にまかれていた

地球ーとある研究所ー

 

「そこにおられたのですか」

「そちらの計画は既に終わったのか?」

「ええ、何もかもうまくいっていますよ

それよりあなた達こそ大丈夫なのですか?」

「全てうまくいっているぞ、スカリエッティ」

「ミッドチルダでは予定通り、モビルスーツとガジェットを使って襲撃していますよ」

「こちらは、フォーミュラー計画のモビルスーツを投入しているぞ」

「例の子達、うまくやってくれてます?」

「ああ、私の"娘達"はうまくやってくれているよ

F96も既に完成して、あとは最終調整をするだけだ」

「パイロットは?」

「末っ子のあの子だよ」

「確か未熟児として生まれ、ずっと培養器のなかにいたあの子ですか」

「確かにあの子は発達が遅い

だが去年、培養器から出してからわかった事があった

あの子には、特殊能力が備わっていた

しかも、少しずつではあるけども生育が通常に近づいている」

「使えますね、それは」

「ついでに私の機体も建造中だ」

「ネオシルエットフォーミュラガンダムですか」

「これで、多くの機動兵器を凌駕することができる」

「では・・・」

「次の段階に進めよう

あの子を含めた"娘達"にはノイズを率いて、モジュール77を攻撃させる

クルーゼには、モビルスーツ部隊を率いてもらおうか

内部には、アウレオルス=イザードとギリンマ達"ナイトメア"、そしてドラコルルを派遣する」

「評議会はどうするんです?」

「既に話はついている

ドルシアとARUS、クロスボーンバンガードとここで一旦我々と手を繋ぐ」

「素晴らしいですな

では、私はそろそろ戻りますよ

そちらの戦果を期待してますよ、風鳴訃堂"司令"」

「こちらこそ楽しみにしてるよ、スカリエッティ」

 

 




次回から2章へと突入
がんばります


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第2章 悪夢
因縁その①


新章突入です


とある研究所

 

ラウ・ル・クルーゼは研究所の出撃待機所にて、今回の出撃メンバーを見た

クルーゼは、この世界での出撃は初めてだった

「オルガ・サブナック、クロト・ブエル、

シャニ・アンドラス、スティング・オークレー

アウル・ニーダ、ダナ・スニップ、ニコル・アマルフィ、トール・ケーニヒ、シャムス・コーザ、

ミューディー・フォールクロフト

ルカス・オドネル・・・

彼らを利用できるのは、我々としてはとてもありがたい

せいぜい働いてほしいものだがね」

そう言って、彼は動き出した

 

とある研究所の別場所

 

「次の出撃場所が決まったのかい?」

そこにいたのは、5人の少女

いや、一人はただの人間ではない

培養器の中に入れられ、しかも他のメンバーー姉達ー

とは違い、背がかなり低い

体中に様々なケーブルが取り付けられている

「モジュール77の攻略を始めろとの事らしいわね」

先程口を開いた少女ー風鳴ナミネに対して、次女の

風鳴アヤカは、そう伝える

「ふん、ここまで来てるのにわからなかったのか?」

三女の風鳴カノンは不満を吐く

「まぁまぁ、喧嘩しないでよね」

四女の風鳴フレイがカノンをなだめる

「末っ子のこの子の初陣を壊したくないでしょ?」

「・・・・・・」

末っ子の風鳴リーファは黙ってうなずいた

「クルーゼという男との合同作戦らしいわね」

「どんな奴と組んでも、僕達の方が上だ!」

「さぁ、行こうか!」

 

数時間後

「ここが、モジュール77の中か」

咲森学園に向かうために、シン達はモジュール77内に移動していた

「街があって、ちゃんと生活できるようになっているのか」

「時縞ハルトという学生だったらしいよ、あのロボットに乗っていたのは」

「学生か・・・・」

ズウウウウン

「なんの音だ?!」

 

「ハンドマイク、地震、暴走・・・!」

エルエルフの言葉が、3つまで的中した

(3時14分・・・答えは僕の後ろに・・・)

振り向くと、そこには恐ろしく目が冷たい男ー

エルエルフが立っていた

「君が、答えなのか?!」

 

「緊急通信??」

「パイロットの皆さん、直ちに自らの持ち場に向かってください!」

「何があったのですか?!」

「敵襲です!未確認モビルスーツがこのモジュールにかなり接近しています!」

 

「調子はどうだい?

アヤカ、カノン、フレイ、リーファ?」

「問題なし」

「あるわけねーだろうが!」

「いける!」

「だ・・・・い・・じょうぶ」

ノイズを発生させ、ラウ・ル・クルーゼに通信を送る

「こちらシスターズ隊だが、そちらの準備はどうなっている?」

「ふん、問題はないさ」

「こっから先はこちらの自由にさせてもらうぞ?」

「構わんさ」

「遠慮なくいかせてもらうぞ!」

 

緊急通信によって艦に戻ったシンは、ブリーフィングルームに向かう

 

「これを見てくれ」

見せられたのは、敵のモビルスーツ部隊

「連合系のモビルスーツ、戦闘にいるのは"プロヴィディンス"だな」

「前大戦の試作機のやつだな」

「もう片方には、例のフォーミュラー計画のモビルスーツだな」

「やはり、ノイズもいるか!

しかも、フォーミュラー計画のモビルスーツに、一つ新型も投入されているようだ」

「作戦は撃退させるだけだ、それ以外のことはするなよ!」

 

「出てきたか」

クルーゼは発進して行くモビルスーツを見る

(ギルバートの奴が開発した機体もあるようだな)

「ふん、せいぜい楽しませてくれたまえ!」

 

「フォーミュラー計画の機体群とノイズは、

必ずこの俺が!」

のび太は最大加速で敵襲を開始

ビームサーベルを引き抜いて、ノイズに接近して斬りかかる

「てめえ、甘いんだよ!」

ナミネはのび太の前に立ちふさがり、防御する

「チイイイイ!邪魔をするんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!!!」

ショットバスターランサーの小型ランサーを射出して、それを操る

「追尾してくるのかぁぁぁぁぁ?!」

「くらいやガレぇぇぇぇぇ!!!!」

ランサーの攻撃がシールドを突破して、肩部とミノフスキークラフトの片翼を貫いた

「ぐふぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

システムに異常が発生し、F92は緊急停止した

「次は!」

大型のノイズに向かっていくのび太

「でかいな、こいつを使うしかない!」

のび太はリミッターを外し、MEPEを発現する

全ての装備を用いて2体の大型ノイズを攻撃し、翻弄させる

「止めの!!!!」

ヴェスバーを構えて、最大出力で放つ

通常よりも太いビームは、2体のノイズを跡形もなく消し去った

「残りのやつらは!!」

のび太は、ヴァリアブルメガバスターライフルの銃口を拡大し、高出力銃口を展開する

横に展開されたトリガーを握り、3つのセンサーが全て点るのを待つ

そして3つ目が点灯した時

「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

機体を遥かに上回るビームが放たれ、宙域にいたノイズを全て消し去った

 

排熱用バンカーから大量の熱を放出し、排熱用カートリッジを使用して強制放熱を行う

 

「終わったか?」

のび太は、残骸を見て叫ぶ

だが、

「くっ、なっなんなんだこの歪みは!!!!」

突然空間の歪みが起きる

「何がくるんだ?!」

歪んだ空間から出てきたのは・・・

「なっ、なぜガイアがここにあるんだ?!」

かつてのび太達が救った移民船団、ガイアだった

 

 




一部、参戦作品を変更しました
ご了承ください


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因縁その②

宇宙移民船団ガイア
それを取り巻く敵を、のび太達は倒せるのか


「どうしてガイアが・・・・でもここが別世界ならあり得るか・・・」

のび太は、かつて救った移民船団を見て懐かしく思っていたが、

「懐かしんでいる場合じゃない!」

ライゴウガンダムのスラスターを加速させるが

「うっ、また揺らぎが起こる?!」

 

激しい揺れが再び地球圏を襲う

 

「激しい揺れだった!さっきの揺れとは違う」

だが、そこにあった物に一同驚愕する

「なんだ、あのおびただしい数の宇宙移民船団は!!」

「それだけではない、星が・・・・」

そう、そこにあったのは

「赤い月・・・その近くには黒い星・・・まさかあの星は!」

「魔界星!!!!!」

「それだけじゃない!」

「自ら輝く黄色い月!」

「そしてあの機械がむき出しになっている星は!」

かつて倒したはずの独立軍基地がそこにはあった

 

「フロンティア船団が転移している?!」

「他の船団も転位している模様!」

「つまり全ての船団がこの世界にジャンプしてきたというわけか!」

「バジュラが出現しました!」

「総員迎撃体制に入れ!」

 

「ちっ、どうなっていやがるんだ!」

バスターガンダムを操るクリスは、突如出現したバジュラとの交戦状態に入り、手こずっていた

「たとえ数が多くてもな、あたしはやられはしねぇんだよ!!!」

バスターガンダムの、超高インパルス狙撃ライフルを最大出力で放つ

「なっ、ノイズが復活している?!

しかもあの化け物・・・ぐぁぁぁぁぉぉぉぁぁぁ!!!!!!!」

突如出現した敵に不意討ちをくらい、機体のあらゆるパーツをもがれ、コクピットと頭部を残して撃破されてしまった

 

「クリス?!」

翼は大破したクリスの、バスターガンダムを回収しに向かうが、

「おらおら、よそ見してンじゃネェヨォォォォォ!!!!!!!」

F94にのるカノンが、翼に猛攻を加えていく

「ぐぁぁぁぁぉぉぉぁぁぁ!!!!!!!」

「機体にダメージを早いスピードで蓄積させてやる!!」

ショットランサーを何度も激しくた叩きつける

「やられっぱなしでは!!!!!!!」

アストレイレッドフレームの予備パーツから組み上げた、タクティカルアームズⅢをバスターブレードモードにして、高速移動で仕掛けた

「こいつ、突然早くなりやがった!」

「くらえっっ!!!!!!!」

早く降り下ろされたバスターブレードが、F94の脚部をもぎ取った

 

「くっ、バジュラ、ノイズ、鉄人兵団、魔界軍、次元獣が入り乱れている、このままじゃ!!!!!!!」

のび太はガイアに向かって通信を発信する

「聞こえるか、宇宙移民船団"ガイア"!

こちら、アルティメットウォーズ所属モビルスーツパイロット、野比のび太だ!

そちらを援護する

応答せよ!」

 

「マーズラ議長!」

「わかっておる、外敵に対してはこれが初めての戦いだ」

「船団警備隊と少年騎士団の出撃準備を!」

「議長、外の映像を写します」

「ロボットか・・・・」

「あのロボットから通信が入っています」

《頼む、反応してくれ!こちらアルティメットウォーズ所属モビルスーツパイロット、野比のび太だ!

あなた達を援護する!!!》

「今すぐ出撃できるかね」

「いけます」

 

「のび太!!!!!!!」

「みんな!」

「のび太君、早く奴らを倒さないと」

「ああ、わかっている!」

「いくよ、みんな!」

 

「ビーム?!」

「私達の邪魔はさせないわ」

F93に乗るアヤカが、のび太に向かってビームマシンガンを放つ

「のび太君!」

キュリオスで、響が援護に入った

「すみません、よろしくお願いします!」

のび太はガイアに向かって行った

「あなたの相手は、私だ!」

GNショットランサーを構え、F93のビームサーベルとぶつかり合う

「どうして私達は戦わなきゃならないの!?」

「私達の理想を壊そうとしているからよ!」

ショットランサーを破壊された響は、ビームサーベルを引き抜いて応戦する

「甘いわね・・・」

ハイパーバズーカを放たれ、キュリオスの右脚部が破壊される

「そう簡単には倒せないか!」

ビームシールドクローで、F93のバズーカを切断し、ビームサーベルで片方のセンサーを潰した

2機は何度もぶつかり合い、その度にパーツを破損していった

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

のび太達はガイアの近くにまで最接近し、攻撃を行うバジュラの掃討を開始した

のび太はヴェスバーとヴァリアブルメガバスターライフルを駆使して、大型のバジュラを倒して行く

ジャイアンはメガビームライフルとヴェスバーを使用して確実に落とし、

スネ夫は多目的・破砕榴弾砲と散弾砲を、遠距離のバジュラに放つ

と、ガイアから多くの戦闘機と大型戦闘船が現れる

「よし、いけるぞ!」

「のび太!!」

安心したのもつかの間、突如別方向からビームが放たれる

「F96か!みんな、こいつは俺が!」

 

「早い!そこまでスピードが出るのか!」

大型ビームサーベル"カラドボルク"を引き抜いて、F96に向かうのび太

F96にのるリーファも、カラドボルクを装備して迎え撃つ

「・・・・・・・・・」

「あんたもカラドボルクを持ってるのかよ!!!」

互いにぶつかり合い、火花が散る

ビームライフルスマッシャーを取り出したのび太は、

まとめて放ち、すぐに機体そのものを回転させながら放つ"ランダムシュート"を浴びさせる

F96はそれを難なく避け、背中から何かを射出した

「ファンネル?!」

フィンファンネルと通常のファンネルを放ち、ビームライフルスマッシャーを破壊する

「チィィィィ、そっちだけがファンネルを使えると思うなよ!」

のび太は、背中に接続されているソードアンカーを射出した

アンカーのワイヤーが外れ、アンカー本体が変化して、ビームが放たれる

F96はビームサーベルをもう一本引き抜いて接近する

それをチャンスと見たのび太は、腰部に装備されているパンツァーアイゼンを射出し、F96の脚部を拘束、

そのまま巻き戻し、カラドボルクで拘束した方の脚部を切断した

だが、F96はビームサーベルをライゴウの肩部に突き刺した

「やる、でもこっちには切り札があるんだよぉぉぉぉ!!」

ブランドマーカーとエグナーウィップを展開し、F96の本体とシステムに決定的なダメージを負わせる

F96は完全に沈黙した

 

「よし、これで敵は・・・」

「のび太、アブねぇぇ!」

安心したのもつかの間、インベーダーが接近していた

(やられるっ!!!!!!!)

突然、何かがそれを遮る

「チェーンジゲッター1!ゲッタービーム!!」

 

目の前にあったのは、コウモリのような羽と大きな鎌を思わせる武器を持った赤いロボットだった

「どうやら間に合ったようだな!」

真ゲッター1のパイロット、流竜馬は言う

「隼人、弁慶!忘れちゃいねぇだろうな?」

「ふん、当たり前だ!」

「体が覚えているさ!」

「「「オープンゲット!」」」

「チェェェェンジゲッター3!大雪山下ろしィィィィ!

オープンゲット!」

「チェェェェンジゲッター2!ドリルハリケェェェン!!

オープンゲット!」

「チェェェェンジゲッター1!ゲッタービィィィィム!!!!!!!」

小型のインベーダーは壊滅し、少数の大型のインベーダーが残る

「行け、竜馬ァァァァァ!!!!!!!」

「ストナァァァァァァサァァァァァァァンンンンンンンシャイィィィィィィィィンンンンンン!!!!!!!」

真ゲッター1の手に巨大な焔のような光が収束し、激しく光りながら放たれる

それはインベーダーを包み込み、激しく爆発した

 

「F96はどうなった?!」

身動き取れないF96は、バジュラにとって格好のよい獲物になっていた

「まずい!!!」

のび太は全ての射撃装備を展開し、バジュラをロックオンした

「くらえぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

全てのビームと弾薬が放たれた場所には、バジュラの残骸が漂っていた

のび太はF96をアンカーで固定し、牽引した

「聞こえるか、ガイア

こちら野比のび太、補給を行うために一時的に着艦したい、許可を求める!」

 




ゲッター勢は原作終了という設定で、竜馬達はこちらに転位したという設定です


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因縁その③

ガイアへの着艦を許可されたのび太は、F96を急いで

ガングニールに届けてから着艦した

 

「くっ、これが前大戦で見せたザフトの強きモビルスーツの力か!」

「ふっ、あの少年を思い出す戦い方をするとはなぁぁぁぁ!!」

ラウ・ル・クルーゼとシンは、互いに譲らない戦いを繰り広げていた

「ドラグーンの遠隔操作がレイよりも上だと!?」

「ふっ、プロヴィディンスはレジェンドよりも性能が上だ!」

ドラグーンの攻撃に苦戦する

「所詮勝てぬのだよ、この私にはなぁ!!」

「いいや、違う!

それはあくまでも機体の性能だ!それを使うのは人それぞれだ!」

 

「のび太!!」

のび太は他のメンバーよりも、少し遅れてガイアに着艦し、コクピット内で待機していた

その近くには、さっきのロボットが戦闘機に分離して待機していた

「F96はガングニールに頼んでおいた」

「それじゃ、誰が迎えに来るかだね・・・・」

そして目の前にタラップが備え付けられた

「さあ、行こうか!」

 

『地球の皆さん、先程の援護に感謝します

評議会へとご案内いたします』

 

「これからの話し合いが決裂しないまでも、禍根を残さないようにしなくてはならない」

「だから僕達がするのは、初めて会うという芝居を演じなくてはいけないということだね」

「ああ、あえて芝居をしなくてはとんでもないことになる可能性がある

互いに初顔合わせということにしておけば、何事もなかったように話がつくはずだ」

「それにしても変わらないな、ここは」

「一年前と変わらないな、なにもかもがあのときと」

「・・・・どうやらついたようだぜ」

評議会議場の扉が開き、入って行く

 

「初めまして、マーズラ評議会議長と申します」

「ええ、初めまして

アルティメットウォーズ所属のモビルスーツパイロット、野比のび太といいます」

「地球に長くすんでおられるようですので、教えてくれませんか?」

「申し訳ないですが、それはできません」

「なぜでしょう?」

「この地球は僕達のいた地球ではないので」

「なんと!」

「ええ、ですが守るべき物には変わりがないので戦いを続けています」

「では?」

「我々と日本連邦共和国は、必ずあなた達を受け入れてくれますよ」

「話は我々の司令官に伝えておきますので、安心していてください」

「協力感謝します」

「では、我々は失礼します」

 

「交渉は成功したのかは、後でわかる。今は早くみんなのところへ戻るのが先だ」

格納庫に戻ったのび太達は、戦場へと戻って行く

 

「なんだよ、なんで僕達が攻撃されてるの?!」

ナミネは再起動したF92を動かして合流しようとしていたが、ノイズ等の支配を奪ったラウ・ル・クルーゼの攻撃を受けていた

「君たち3人がミッション失敗と聞いたのでね

一種の制裁をしろという命令があったのさ」

「つまり僕達は!!!」

「再調整が必要というわけさ」

「嫌だ!待ってくれ、もう少しだけ時間を!」

「したければ、私に勝ってからにするのだな!」

「イヤダァァァァァァ!!!!!!!」

F92を限界稼働させ、ビームレイピアで攻撃しようとプロヴィディンスに接近しようとするが、

「バカめ、言うことを聞いていればこのようなことにならなかっとものを!」

プロヴィディンスからドラグーンが放たれ、迫っていたF92の四肢と残っていたミノフスキークラフトをもぎ取った

「うわぁぁぁぁァァァァァ!!!!!!!」

激しく爆発して、再び機能停止に追い込まれる

「朽ちろ、この美しい焔に焼かれてなァァァァァ!!!!!!!」

プロヴィディンスの背中に接続されていた大型の陽電子砲ー全長25メートルほどの大きさにまで展開された

ローエングリンランチャーが臨界を始めてエネルギーを収束させる

 

「おい、あれは!」

ガイアから出たのび太達が見たのは、プロヴィディンスに滅多うちにされているF92だった

「まずい、あれでは!」

「陽電子砲の臨界が始まったわ!」

「あの威力では耐えきれないぞ!!!!!」

「俺が行く!!!」

「ジャイアン?!」

「俺のシールドは、どんなものでも防いでやるんだよ!!!!!!!」

 

ローエングリンランチャーから放たれる赤黒いビームを見て、ナミネは諦めを感じた

その間に割って入るものがあった

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

ハイパーメガビームシールドを最大展開させ、ビームシールドも何重にもかさね最大出力で展開した

ストライクに乗ったジャイアンだった

「持て、持ちこたえろォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!」

真っ正面から防いだビームは、勢いをましていくが、ジャイアンは予備のシールドも展開して防御力をあげて行く

シールド自体に大きなひびが入っていつ壊れてもおかしくなくなっても、彼は守り続けた

ビームが消えたと同時に大爆発が起こった

爆発後にあったのは、半壊した頭部とコクピット部分のみを残して大破したストライクと、それに守られたF92だった

「ジャイアン!!!!!!!」

「へへっ、どうだ、言ったとおりだったろ・・・・・・・」

そう言ってジャイアンの意識はブラックアウトした

「あっ、ああああああああ」

敵だったはずの人が自分を守るために割って入り、そして倒れてしまった

自分のせいで、自分のせいで、自分のせいで

「ふん、邪魔者もろとも貴様に引導を渡してやる!」

プロヴィディンスがビームサーベルで、ストライクとF92に向かっていく

それをデスティニーゼロで迎え撃つシン

「やはり貴様は危険分子だな!」

「なぜこんな事を・・・こんな事をしようとする奴は許されてはいけないんだァァァァァァァァァァ!!!!!!!

絶対に許されてはァァァァァ!!!!!!!」

デスティニーゼロが最大出力で加速して、プロヴィディンスを追いかける

「ドラえもん、ジャイアンとF92のパイロットを頼むよ!!!」

「わかったよ、気を付けてね!!!」

そう言って、のび太はモジュール77へと向かって行った。

 

全てをドラえもん達に任せたのび太は、モジュール77へと向かっていた

 

「モジュール77が、動いてる!!!」

ドルシアの攻撃を受けていたモジュール77が、スフィアを離れて動き出していた

「ジオールの機動兵器・・確かヴァルヴレイヴだったか」

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

ハルトは、イデアールの攻撃を利用してモジュール77を押し出していた

「駄目だ、力が足りない!!!」

ヴァルヴレイヴの力では、押し出す力を出しきれていなかった

と、一つの通信が入る

『ヴァルヴレイヴのパイロット!

こちらアルティメットウォーズ所属モビルスーツパイロット、野比のび太だ

我々もその計画に協力させてもらおう!!!』

みると、ライゴウガンダムとガンダムスローネアインシグマ、ガンダムヴァーチェバスター、ガンダムデュナメスエレクトロンがヴァルヴレイヴの近くにまで接近して、押し出していた

5機があれば、それだけで十分だった

 

「すみません、ありがとうございます!」

「いや、たいしたことをしたわけでは・・・」

「ところがギッチョン!そうはいかねぇんだわ!!!」

アルケーガンダムに乗ったアリー・アル・サーシェスが多くのモビルスーツを率いて襲撃を開始した

「あのガンダムは!」

「あん時のガンダムか、こいつはいいぜ、バラバラにして俺たちアロウズの戦利品にしてやろうぜ!!!」

「向かってくるか!」

のび太達は構える

「おーい、なんでスローネアインがここにいるんだぁ?

もしかして、ソレスタルビーイングが関わっているのかぁ?」

「マリアさん、最初の狙いはあなたです!」

「大丈夫よ、そう簡単にやられはしないわ」

そう言いながら、GNビームサーベルを引き抜いてアルケーガンダムに向かう

「そっちから来るってか!!そう来なくっちゃなあ!」

バスターブレードを持って、激しくぶつかり合う

「やりやがるなぁ、おもしれぇぇ!」

「どこまでその余裕こいた様子を見せれるのかなぁ!!!」

ブランドマーカーを展開したライゴウガンダムが接近する

「甘ェェェンだょォォォ!!

行けよ、ファング!!!!!!!」

アルケーガンダムからGNファングが放たれ、スローネアインとライゴウにむかう

「そんなのは通用しないわ!」

スローネアインからもGNファングが放たれる

「おもしれぇぇ、お前のファングと俺のファング、どちらが強力か確かめて見ようぜぇぇぇ!!」

 

一方、GN-XⅢと戦う調と切歌は

「なかなか多いデスネ!」

「うん、でも私と切ちゃんなら」

デュナメスエレクトロンのGNガトリングレール砲が、

次々とGN-XⅢを破壊して行く

「そうはいくかな?」

「っ!!!!!!!誰の声?!」

声の方向を向くがなにも映っておらず、何も無い所からビームが突然放たれる

「どこから来てるんデスカ?!」

「ここからさ」

「「?!」」

突然何もなかった場所にモビルスーツが2機現れる

「さあ、始めようか、トール君」

「ああ、ニコル」

ロッソイージス改とネブラブリッツ改が、ミラージュコロイドを駆使して接近した

「なっ?!」

「終わりだよ」

マガノイクタチを展開したネブラブリッツ改が、

ガンダムヴァーチェバスターのGNドライブからGN粒子を

奪っていく

「エネルギーが!」

「これで君は動けないよ」

「でも、私には切り札がある」

調は、コクピットの中にあるとあるボタンを押す

ヴァーチェの外装がパージされ、本来の姿であるナドレが姿を現した

パージされた外装が合体し、もう1機のモビルスーツが完成する

そのモビルスーツにも、GNドライヴが取り付けられていた

「これで私は負けない」

「面白い、受けてたちましょう」

 

「変型してもマケマセン!!」

「こいつのスピードについていけるかな?」

ロッソイージス改がモビルアーマー形態に変型し、スキュラを放つ

「ハロ、GNシールドビットを頼みマス!」

「リョウカイ!リョウカイ!」

ハロのアシストにより、スカート部分や背中に接続されていたシールドビットを射出し、スキュラを防ぐ

「こいつならどうだ!」

モビルスーツ形態に変型し、ビームクローでデュナメスの腕部を切り落とす

モビルアーマー形態に再変型し、デュナメスに組み付こうとした

 

突然、狙われたように、ロッソイージス改に向けてビームが放たれた

「なんだ、どこから来たんだ!?」

そこにいたのは、デュナメスに似たカラーリングをしたガンダムだった

『ロックオン・ストラトス、狙い撃つぜ!』

 

「どうしたぁ、そんなもんだったかぁぁ!!」

アリー・アル・サーシェスとの戦闘を続けていたのび太達だったが、少しずつ押されていた

「なんていう執着心なんだ!」

「行けよ、ファング!!!!!!!」

スカート部分から射出されたファングが襲いかかる

「まだあるのか!こちらはすでにファングを失っているというのに!」

「覚悟しなぁぁぁぁ!!」

ファングと同時にアルケーガンダムのバスターソードが降り下ろされる

シールドでそれを受け止め、カラドボルクで切り返す

「甘いンだょォォォ!!」

『そこまでだ!!!』

青と白のトリコールに彩られ、大型のロングソードを2本持ったガンダムがそこにはあった

 

「あれは、ガンダム?!」

「来やがったな、グルジスのガキ!!」

「アリー・アル・サーシェス、今度こそお前を討たなくては行けない!」

ダブルオーガンダムに乗る、刹那・F・セイエイは、GNソードⅡで、アルケーガンダムに迫る

「そんなんでこの俺に勝てると思っているのかぁぁぁ!!」

「勝てるじゃない、必ず勝つんだ!」

「アリー・アル・サーシェス!お前の隙はここだ!!!」

のび太は、ショットバスターランサーで突っ込む

「私も負けてられないわ!」

「僕だって!」

スローネアインは、バスターソードを構え

ヴァルヴレイヴは、ヴルトガを構える

「やりやがるなぁぁぁぁ!!だがよォォォ」

これらの攻撃を防ぐように、何かが遮る

「っっっっ!!ストライク!」

「オーナーから連絡があり、今からお前を援護させてもらう」

「待っていたぜ、いつ来るか心配だったぜ」

「貴様は早く離脱しろ」

「んなことはわかってる」

 

「太陽炉非搭載型ガンダムか!」

「一度は散らした命

だが、こうして生き残ったからには成すべき事を貫いていこう」

アナザートライアルソードストライカー改を装備した、ルカス・オドネルのストライクEは対艦刀を引き抜いて、ダブルオーガンダムに迫る

「速い!」

「やるぞ、あの男を、叢雲劾を倒すためにも!」

「無駄だ、ダブルオーはやられはしない!」

「墜ちろ!」

両機は激しくぶつかり合う

「ダブルオーを押しているだと!」

「今の貴様では私には勝てまい!」

 

「時間稼ぎはすんだ

今日のところはひとまず撤退しよう」

「逃げられたか!」

 

「ソレスタルビーイング、なぜ介入してきたんだ!」

「俺たちはお前達を助けたわけじゃない」

「なら、なぜ俺たちを助けた!」

「アリー・アル・サーシェスがアロウズと一緒にいた

ただそれだけだ!」

「そう言って別の目的があってやったんだろ!」

「なぜお前達がGNドライヴを持っている!!」

「やはりそれか!」

「つまりソレスタルビーイングは、アロウズと僕達を標的にしていたってわけか!」

「早く目的を教えろ!」

「嫌だと言ったら?」

「最後の手段を使うだけだ!」

刹那は、ダブルオーガンダムのトランザム起動を決意する

「ちょうどいい、バイオコンピューターの排熱が間に合わなくなってきた所だ!」

のび太も、MEPEを発現させる

 

「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」」

互いに初顔合わせであるというのに、まるで互いの弱点を把握しているような戦いを繰り広げる

が、思いもよらないトラブルによってその戦いに決着がつくこととなった

ダブルオーガンダムのGNドライヴが排熱などに耐えきれなくなり、オーバーロードを起こした

「やはりイワンの言うとおり、トランザムは万全じゃなかったか!」

「遅い!!!」

のび太はダブルオーガンダムに最接近し、ヴェスバーを至近距離で放つ

脚部を損失し、GNソードⅡを失ったダブルオーガンダムは機能停止に追い込まれる

「俺の、勝ちだ」

 

「2体のモビルスーツを同時に操るとは、結構派手な考え方をするね!」

一方、調は比較的落ち着いた様子で戦いに挑んでいた

「確かに2体のモビルスーツを操るのは難しい

でもコツをつかめばそんなことはない」

ネブラブリッツが射出したグレイプニールを避け、背後と前面による挟み撃ちを狙う

「そう簡単にやられはしないよ」

ネブラブリッツは何事もなかったように避け、ミラージュコロイドを発現し、姿を隠す

「そのトリックはもう解明できた」

ビームライフルを撃ちながら調は言う

「背中にあるスラスターからの放熱で進路が読める。

それによって動きは丸見え」

「既に解っていたとはね・・・どうやら撤退の命令が来たらしい」

ネブラブリッツ改は翻して離れて行く

「次こそ必ず勝つ」

 

「同じタイプの奴デスカ!」

ケルディムガンダムを見て、切歌は驚く

「デュナメス・・・兄さんの機体か!

どういう経緯で別のパイロットがなっているかは知らないが、今は協力と行こうか!」

「キョウリョク!キョウリョク!」

「頼んだぜ、ハロ!」

「私達も負けてイラレマセン!」

「マケナイ!マケナイ!」

デュナメスからワイヤーが飛び出し、切断された腕部を修復する

そしてGNビームピストルを取りだし、ロッソイージス改に向けて連射する

「俺たちもいくぜ!」

GNビームピストルⅡを構え、ロッソイージス改を強襲する

「くっ、こいつらここまで強くなっている!」

モビルアーマー形態に変型したロッソイージス改は、クスフィアレアスⅢレール砲を放つ

「「ハロ!GNシールドビットの展開を!」」

「「リョウカイ!リョウカイ!」」

超電磁弾を完全に防ぎきり、GNビームスナイパーライフルでを構えた2機は、照準をロッソイージス改の追加ユニットに向ける

「「狙い撃つ!!」」

放たれたビームは、狙い通りにロッソイージス改の追加ユニットを破壊した

「撤退命令がきたか、この借りは必ず返す!」

 

「引いていったか・・・・」

「ニゲタ!ニゲタ!」

「良かったデスネ!」

「ヨカッタ!ヨカッタ!」

「さてと」

ロックオンは、切歌のデュナメスに向かい合う

「さっきは援護をありがとうゴザイマシタ!

私は暁切歌といいマス」

「ソレスタルビーイングのガンダムマイスター、ロックオン・ストラトスだ、よろしくな」

「マカセロ!マカセロ!」

「っ!クロスボーンバンガードの大部隊がこちらに接近してるのか!」

 

「クロスボーンバンガード!例の黒の連隊・・・・・・ザビーネ・シャルもいるか!」

翼は、突如現れたクロスボーンバンガードに驚きを表す

「よそ見をするなあぁぁぁ!!」

カノンは、残存したビームサーベルで翼に対して攻勢に出る

「このごにおよんでまだ戦闘を!」

「調子に乗るな、お前ごときがぁ!」

アーマーシュナイダーを引き抜いた翼は、ビームサーベルを持つ腕部に向かって突き刺す

「腕部が!」

「止まれ!」

ビームブレイドを出力し、ショートしていた腕部を破断する

「うわぁぁぁぁァァァァァ!!!!!!!」

F94は機能停止し、完全に沈黙した

 

「風鳴翼!」

「ザビーネ・シャル!何しにここまで来た!」

「私達ブラックバンガードその他の部隊は、レジスタンスと共にアルティメットウォーズに投降する」

「何?」

「コスモ・バビロニアは終わった

虐殺を繰り返し、みずからの権力を強化するために起こる激しい権力闘争、粛清

これ等を繰り返していくうちに、コスモ・バビロニアは目的から大きく外れてしまった

もう私がいるべき場所ではない

だから私達は決意した

新しい貴族主義社会実現のため、この戦乱を終わらせると!」

「では!」

「この戦乱が終わるまで、私達はお前達の味方だ!」

「隊長!バビロニア軍が、バグを出してきました!」

「バカな、また虐殺が起こる!」

「ザビーネ、まさかそのバグというのが!」

「そうだ、そいつが虐殺をおこしたのだ!」

 

その頃、ドルシア軍は一つの異変に気づいていた

「おい、何か変な音がしないか?」

「確かに、何か音がするな」

「おっ、おいあれを見ろ!」

「バカな、巨大な回転ノコギリだとォォォ!!」

気づいた時には、すでに二人を含むジオールスフィアにいたドルシア軍の多くが壊滅していた

 

同じ現象はARUS軍やアロウズにも広がっていた

 

「そんな、そんな事が!」

「くっ、すでに虐殺が始まっていたのか!」

「隊長!近くにまでバグが接近しています!」

「危ない!」

翼が向かった先にいたのは、完全に沈黙していたF94だった

 

「なぜ、なぜ俺は負けてしまったんだ・・・」

カノンは、モニターが全て停止したF94のコクピットの中で涙を流しながら考えていた

「あいつは、なぜ止めたんだ・・・・俺を助けるため?バカなことを・・・・」

そして気づかなかった

すぐそこまで接近していたバグの存在に

「危ない!!」

大型ウイングソーでバグを破壊した翼が、カノンに近づく

「お前!なんで俺の事を助けた!」

「見捨てることができないからだ!」

「!!」

「さっきもそうだ、私は殺したくないんだ!」

「お前達は早く行け

ここからは私が担当しよう」

「すまないザビーネ!」

 

『さっきの通信は聞いたな?

早く全ての戦闘を中止し、バグをの破壊を開始しろ!!』

 

「翼さん・・・早く君も私達を狙うのをやめて協力して!」

「嫌だね、そんな事をするのなら撤退した方がましよ!」

「待って!」

F93は立ち去って行く

「そんな・・・」

「響さん、何をしてるんですか!」

「のび太君!」

「今は翼さんの言うとおりにしてください!

他のみんなはもう始めています!!」

 

「どうしよっかなー、バグの破壊を手伝ったら何か言われそうだけど」

F95に乗るフレイは、何か楽しそうにする

「でも彼らって悪い奴には見えないんだよねー

だから私決めた!ぱぱっとバグを破壊して素早く撤退しよう、そうしよう!」

 

「ラウ・ル・クルーゼェェェェ!!!!!!!」

デスティニーゼロを最大出力で加速しながら戦うシン

「馬鹿め、これから貴様に驚くものを見せてやる」

どこからかドラグーンストライカーとニクスユニットが現れ、背中と両肩に換装する

「やれ!」

全てのドラグーンとガジェットが放たれ、全方向から襲いかかる

「そう簡単に当てれると思うなァァァァァァァァ!!!!!!!」

全てのドラグーンの攻撃を、機体とその周辺に展開された、高出力陽電子リフレクトバリアーによって完全に防ぎ切った

「ファンネルミサイル!!!!!!!」

ミサイルランチャーやミサイルポッドから全てのミサイルが放たれ、その全てが操られてプロヴィデンスに襲いかかる

「フハハハハハ、だから貴様は大事なものを守れないんだ!!!!!!!」

クルーゼは空間を操作し、巨大なモビルアーマーを召喚する

「デ、デストロイ!」

「フハハハハハ、再び誰も守れないことで絶望しろ!」

そう言い残し、機体ごとクルーゼは姿を消す

「ステラ・・・くそ、クルーゼの奴め、よくもデストロイを!」

アロンダイトⅡを振り回し、デストロイを両断

バスターライフルで1機ずつ落として行く

「今度あったら必ず奴を!」

 

「へっ、こんなのお茶のこさいさいさ!」

フレイは、ロングレンジライフルを精密射撃モードにして1機ずつ落として行く

「さてと、こんな感じでいいかな?

じゃあねー!」

 

「あのガンダム、よくやりやがるな!」

「ええ、すごい射撃能力デスネ!」

「さァて、残りも派手に倒しますか!」

 

 

「バグの消滅を確認しました」

「よし、終わったか・・・・・」

「クロスボーンバンガード、及びレジスタンスの諸君、我々の誘導についてきたまえ」

 

「ありがとうゴザイマシタ!」

「いや、いいってことさ。お互い様だしな

さてと、俺はこれから刹那を回収しなきゃいけねぇからここでお別れだな」

「また会える日を楽しみにしてマス!」

「じゃあな」

 

 

「そんで刹那、お前はGNドライヴを搭載しているガンダムと非搭載型のガンダムと戦ったていうわけかい?」

「そうだ」

「で、非搭載型ガンダムにこてんぱんにやられたあげくにオーバーロードを起こしてあんなことになったってわけか」

「・・・・・・」

「お前、それは自業自得でどうしようもできないな」

「だからどうした」

「ま、どうってことないってんなら早くトレミーに戻ろうぜ

どうせイアンに色々言われるだろうからな

後、スメラギさんから通信が入ってな、先程共闘した武装組織と協議に入るから急いでくれってのもあるからな」

「了解だ」

「はぁ、本当に頭が硬い奴だねぇ」

「・・・・・・」

 

 

「急げよ、大破した奴から状況確認を始めろ!」

格納庫では、戦闘終了後に収容した機体の整備が行われていた

「ストライクとバスターのコクピットハッチを開け!」

「急げ、急いで緊急治療室へ搬送しろ!」

担架で運ばれるジャイアンとクリス

緊急治療室の手術ランプが点灯する

「ジャイアンとクリスさんは?!」

戦闘から戻ったのび太は、ドラえもん達に聞く

「今手術が始まったところだよ」

「良かった・・・」

「そんな事より捕虜の所へ行かないと」

 

「僕は、僕は・・・何て事をしてしまったんだ・・・・」

ナミネは暗いコクピットの中でうずくまりながら泣いていた

と、突然明るくなる

外部からコクピットハッチを開けられたのだ

「こちらアルティメットウォーズだ

君の安全を確保するのを誓おう」

「僕は・・・抵抗したりしません・・・・」

「懸命な判断だね、約束は必ず守るよ」

「僕を守ってくれた人は、どうなったんですか?」

「ああ、彼かい?彼はいま緊急治療室で集中治療を受けているよ」

「近くにまで行っていいですか?」

「駄目だ。君の身体の治療を行わなければ行けないし、君達に聞きたいことがたくさんあるからね」

 

「ちっ、俺はどうすればいいんだよ!」

カノンは、泣きながらやりきれない気持ちをぶつけていた

「俺は、こんなのは恥だ!

でもなにもできないなんて、そんなのあんまりだ!」

と、やはりこちらでもコクピットハッチが開く

「こちらアルティメットウォーズだ

無駄な抵抗はよせ、なにもしなければ手を出したりしない」

「俺を捕虜にするってか、もう一度確認するぜ

ちゃんと言うことを聞けばなにもされないな?」

「ああ、約束するさ」

 

「ドラえもん、F96のパイロットハッチを開けてみようと思うんだけどさ」

「なにか問題があるのかい?」

「中から全く反応が無いんだ」

「確かにまずいね」

「開けてみようか」

ドラえもんとのび太は、F96のコクピットハッチを開いた

「!!!!!!!」

「これはいったい!!」

コクピットの中にあったのは、多くの機器に繋がった大きな囲い

その中にいたのは

「女の子・・・・・」

「しかも培養液の中にいる」

「どういう事なんだいったい」

「ドラえもん、このコクピットを分離することは可能かい?」

「大丈夫、取り外せるみたいだよ」

「早くはずしてあげて、見ているとかわいそうになってくる」

 

「こうして会ってみることで初めて信頼関係が構築されるものだということを私は改めて感じたぞ」

「それは私にもだ」

「ふっ、お前との連携を楽しみにしているぞ」

「こちらこそ楽しみにしておるぞ」

 

 




今回のジャイアンは、まじでかっこよすぎますよね・・・・ 。
ザビーネとシーブックの加入ですね
うまくいくかこれからの活躍を見ていてください


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悪夢その①

のび太戦記ACEネタが入ってきますが、ご容赦くださいませ。
あと、残酷なシーンが入ります。


「つまり、私達の独立国家を認めてくれるということですか?」

ショーコは生徒達を代表して、山岡真一郎大佐に確認

する

「ええ、我々はあなた方の国を承認いたします

ですが、条件としてあなた方の代わりに防衛組織として我々を雇ってもらいたいのです」

「あなた方を?」

「ええ、我々を雇ってもらえば、何もありませんよ」

 

「なあ、ビル

このストライクとバスターは修理できそうなのかい?」

のび太は、同い年の整備士のビルに話しかける

「無理だね、完全に破壊されて修復できないよ」

「さぁて、どうしようか」

「剛の奴はインパルスを利用したらどうだ?」

「アスカさん、インパルスを使うんですか?」

「インパルスだとすぐにパーツを変えるだけで修復ができるぜ?」

「確かにそうですね、それでいきましょう

実は試そうと思っていたシルエットストライカーがあるんです」

「試作型シルエットか?」

「ええ、F90のVタイプとIタイプ。そしてAタイプとDタイプの予備パーツを利用し、これにデスティニーシルエットを組み合わせたシルエットで、デスティニーシルエットの持つ汎用性、Vタイプがもつ高火力とIタイプの持つ追撃及び迎撃能力がひとつになったものです」

「動力はどうするんだ?」

「コアスプレンターに小型核エンジンを搭載して、それを機体に備え付けられた大容量バッテリーと組み合わせて使用します」

「よし、それでいこう

クリスの機体はどうするつもりなんだ?」

「そいつならさっき解決したぜ?」

「アランさん」

「さっきサナリィから連絡が入ってな

ヤングスタータイプの実験機であるF90三号機をこちらに転送してくれるそうだ」

「ヤングスタータイプ?」

「ああ、コアファイター及びコアブロックシステム搭載装備の事だ」

「つまり、そいつを使ってクリスの為に調節を行うというわけか」

「そういうことだ」

「それらはいいとして、鹵獲したフォーミュラーシリーズの修復はどうするんです?」

「この際大きく改造しちゃおうという話になってさ、

俺たちの自由にしていいということになった」

「モチベーションが上がります!」

 

「つまり、君達はとある組織の一員として我々に戦いを仕掛けてきたというわけか」

ナミネとカノンは答える

「はい・・・・」

「へっ、話がわかってんじゃねぇか!」

「こちらとしても話がスムーズに進んで感謝している

君達から聞いたことは、これからの我々の戦略に大きく影響を与えるだろう」

「あの、あの人はどうなったんですか?」

「彼は命をとりとめたよ

良かったら、後で見舞いにいくといいだろう」

「へっ、これから俺たちはどうするんだよ」

「安心しろ、これから君達の行く場所へと案内してやろう」

取り調べ室から出た三人は、渡り廊下を歩く

「なかなか設備の良い施設じゃねぇか」

「ふっ、褒め言葉として受け取っておこうか」

「・・・・・」

「君達二人にはこの部屋を使ってもらおう」

案内されたのは、入り口こそ通常の独房と同じものであったが、中身はホテルで使われているようなものだった

「おいおい、いいのかよこんな部屋を使わせるなんてさ」

「ふっ、君達の協力的な姿勢に敬意を表しようと思ってね」

「あんた、名前を聞いてなかったな」

「私の名は・・・風鳴翼」

「なに?」

「あなたが僕達の標的・・・・」

「確かに君達と私は敵同士だったが、今は違うだろう

おかげで敵は死んだ人間や社会から姿を消した人間を使って世界に対して戦いを起こしていることや、

君達のような人間の排除、大量虐殺を行っていることがわかった

何故君達が、風鳴の姓を名乗っているかは知らないけれども、少なくとも今は敵ではないということがわかった

だから、私は今はなにもしていないだろう?」

「間違ってねぇな」

「どうやら、君達の為の食事が届いたらしいから

今渡しておこう」

運ばれたのは、味噌バターコーンラーメンとチャーハンだった

「なんだこの食べ物は?」

「あのう、これは?」

「もしかして、君達はラーメンとチャーハンを食べたことがないのか?」

「今まではまともな料理を食ってきたことがない」

「栄養食品やサラダしか食べたことがないので・・・・」

「そうか・・・なら、私も一緒に食べようか」

「なっ・・・」

「こういうのは一緒に食べるととても美味しいんだ」

「しょうがねぇな」

「箸を使ったことは?」

「ない」

「ありません」

二人は口を揃えて言う

「では、私が教えよう」

翼の使うところを見て二人は使おうとするが、

「なかなかうまくいかねぇな!」

「むっ、難しい・・・」

「なかなか慣れないのを見てると、何か二人とも可愛く見えてくるぞ?」

「うっ、うるせぇぇぇ!!」

「そっ、そんな事・・・・」

「そのしぐさで照れているということがわかるぞ?」

「あっ、ああああああああああ」

「ふぇ、ふぇぇぇぇぇぇぇ」

顔を真っ赤にする二人

「あっ熱っつうううう!!」

「しかもしょっぱい・・・・・・」

「味噌だからか?

バターのおかげで少しまろやかになっているかと思っていたが」

「でも美味しい・・・・」

「けっ、でもうめぇや」

「実は二人には渡しておけと言われているものがあるんだ」

そう言って翼が取り出したのは

「おいそれって!」

「既に存在しないはずのシンフォギア・・・・」

「私達が破壊したギアだが、何故ここにあるか

それは私達の仲間であるロボットの道具、えっと、タイムホールとタイムトリモチだったか

それで失われる前の時間に戻って取り戻したと聞いている」

「何故俺たちに?」

「山岡真一郎大佐の指示だね」

「ここの司令官がですか?」

「ああ、どうやら司令は君達に興味あるらしい」

「へっ、たったそれだけで託すとはよぉ・・・」

「では、私は緊急治療室へといかなくてはいけない

もう一人の捕虜の元へいかなくてはいけない」

「もう一人って、リーファのことか?!」

「知ってるのか?」

「私達の家族だ・・」

「でも、私達はあの子の事をよく知りません

あの作戦の前に会っただけなんです」

「話によると、身体の至るところにチューブが繋がっていて、培養液に浸かってたと言うが?」

「間違いねぇ、私達が見たときと同じだ」

「詳しい事は後で伝えよう」

そう言って翼は立ち去る

「どうすればいいのかな、僕達・・・」

「とりあえず様子見してようぜ?」

 

「すまない、遅れた」

「ええ、大丈夫ですよ」

「様子はどうだ?」

「培養液から出したんですが、実は生まれたばかりの赤ん坊とほとんど変わらなかったんです」

「なに?」

「培養液の成分を調べたところ、羊水と同じ成分を検出しました」

「母親の胎内と同じ環境を作り出していたのか!」

「あの状態だと、生命補助機がないと生きていくのは厳しいと思います」

「会えるのか?」

「ええ、できます」

翼はその場所へと向かう

「なんていうことだ、こんな幼子をモビルスーツのパーツとして利用するなんて・・・

大丈夫、私達が必ず君を助ける」

静けさがこの空間を包む

だが、

「ばっ、爆発だと!」

「大変です、敵の襲撃です!」

 

ドラコルル、アウレオルス=イザード、ギリンマはガングニール内に侵入し、グノーシスやコワイナー、ホシイナー、ジコチュー、ネガトーン、ノイズ、ロボット兵、兵士、ローブ姿の錬金術師なども入り込んでいた

「ふっ、すでにヘリオスやプロミネンスが侵入したという情報があるな」

「ヘリオスは必死なんだろう、自らの王を探すのにな」

 

「けっ、警告音?!」

のぞみは突然の警告に驚く

「あのいったい何が・・・・」

のぞみは部屋を出て近くの人に聞こうとするが、

《ドサリ》

「えっ・・・・」

聞こうとしていた人が突然倒れる

そして倒れた人を見て顔を青ざめる

頭と心臓を撃ち抜かれて即死だった

「銃撃?!」

「のぞみ!!!!!!!」

シンはのぞみに気付き、のぞみを抱いて銃撃から身を守る

「大丈夫か?!」

「ありがとうございます、シンさん!」

「くそ、突然こんなことになって・・・・

いったいどうなっているんだ!!」

「まさか、他の人は・・・・」

「ああ、多分このガングニールの乗組員の半数はもう命を落としている可能性が高い!」

「のぞみ!!!!!!!」

「みんな!!」

「ヤバイよ、どこもかしこも死体だらけで・・・・

爆発や銃撃戦が起こってるし・・・・」

「くっ、いったい誰がこんなことを!」

「見て、あれ!」

六花が指を指した場所にいたのは、

「ばっ、化け物!!」

「あんなものも入り込んでいたのか!」

シンは肩にかけていたアサルトライフルを構え、グノーシスに向けて放つ

「よし、うまく倒したぞ!

お前達もハンドガン位は持っておけよ!!」

「はっ、はい!」

アサルトナイフを懐から何本も取りだし、投擲する

グノーシスは瞬間にして数体倒される

のぞみ達もおびえながらもハンドガンでグノーシスを倒していく

だが、

「ざまぁダな、プリキュア!」

「?!ギリンマ!!」

「まさか、お前達がやったのか!!」

「半分あっているし、半分あっていない」

「どういうつもりだ!」

「確かに我々もこの襲撃に関わっている

だが、ここまでの事をしたのは我々だけではない

他のテロリストである、ヘリオスとプロミネンスもここを襲撃し、激しい抗争を繰り広げているのだ」

「何て事を・・・・!!」

「話はここまでだ

やれ、コワイナー、ホシイナー、ジコチュー、ネガトーン!!」

「行け、お前達!

この化け物どもは俺が何とかするから早くプリキュアに変身しろ!」

 

「ちっ、なんなんだこの状況は!」

「のび太!!」

「みんな!!」

のび太はスネ夫達と合流する

「ドラえもんは?!」

「この襲撃の前にちょっと用事があるからって出掛けたよ?」

「大丈夫だといいんだけど・・・・」

「ロボット兵や一般兵、グノーシスの数が多い!」

「これだけの事をするのはこの世界のテロリストじゃ考えられない!!」

「いったい誰がこんなことを・・・・」

「久しぶりだなぁ、野比のび太!!」

「お前は!!」

のび太達が向いた先にいたのは、

「ドラコルル!!」

「何でお前がでかくなってここにいる!」

「簡単さ、お前達に復讐を果たすためさ!!!!!!!」

大量のグノーシスが放たれ、近くの部屋にいる兵士を片っ端から殺して行く

そう、グノーシスの爪に抉られ、貫かれて・・・・

更にロボット兵や一般兵による自爆攻撃や銃撃により、

更に死傷者は増大して行く

「ドラコルルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥェゥゥ!!!!!!!」

のび太は持っていた野比家に伝わる二本の刀とアサルトライフル、ハンドガンを持ってドラコルルに立ち向かう

「みんなは行って!こいつは僕が必ず倒しておく!!」

「頼んだぞ、のび太!!!!」

「貴様に何ができる!!!!」

「できるじゃない、必ずやりとげるんだァァァァァァァァァァァァ!!!!」

のび太はSEEDを発現し、二刀流でドラコルルに迫る

「お前は、お前は必ず倒す!!!!!!!」

「ふっ、やれるものならやってみろ!!!!!!!」

 

「お待ちしておりました、我がヘリオスの王」

ヘリオス四天王の一員であるジョーカー、出来杉、沙夜、スネ吉がモビルスーツ格納庫に集まる

「ふっ、待たせてすまなかったな

俺としても色々ありすぎて計画の為に動くことが制限されていたよ」

ヘリオス王・・ドラえもんは四人に向かって言った

「お前達はどこまで進んでいる?」

「既に評議会、アロウズ、リボーンズアルマーク、ジェイル・スカリエッティ、ブリタニアその他に宣戦布告を送り、ヴァルヴレイヴの未完成機の奪取といった作戦、東京の地下に大型拠点の建設を既にすませております」

「ですが、森羅や黒の騎士団といったやつらには感づかれています」

「森羅や黒の騎士団など恐れるに足らん

今は戦力の強化に力を入れ、世界制覇を行えるようにしておけ!!!!」

「また、亡国機業(ファントムタスク)から連絡があり、我々の傘下に入りたいとの事です」

「他にも我々に協力するものは増やしておけ」

「では」

「我々はモビルスーツその他の兵器を奪取してここから脱出する!」

そういいながらドラえもんはストライクに乗り込む

そしてモビルスーツ格納庫を破壊しながら多数の機動兵器が飛びだして行く

 

「なっなんの爆発だ!」

「宇宙を見てみな?」

「なっ!」

ナミネとカノンが窓を見ると、ライザーストライカーを

装備したストライクが、ガングニールを破壊しながら立ち去っていた

「まさか裏切り?!」

「とりあえずここから出るぞ!!」

ギアを首にかけて部屋を出て、風鳴翼の元へと走っていった

 

「ストライクが!まさか、まさか!!!!!!!」

「あのタヌキロボットめ、やはりヘリオスの王だったか!」

「何故、何故なんだ!」

「周りをよく見ろよてめぇ!」

「くっ、くそォォォォォォォォォ!!!!!!!」

 




活動報告を更新しましたので、合わせてご覧下さい
まさかのドラえもんの裏切りです
どうなっていくのか
悪夢はまだ続く


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悪夢その②

ドラえもんの裏切りにより、のび太は全てのリミッターが外れ暴走を始める。
そしてドラえもんに挑むロウ、その行方は。


「どうして、どうしてドラえもんが!!!!!!!」

「やはり仲間は信じることができないということが証明されたなぁ、野比のび太!!!!!!!」

「だまれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」

のび太は太刀を大きく振りかぶり、ドラコルルに激しく斬りかかる

「そんな事では俺を倒すことはできないぞォォォォォォ!!!」

ドラコルルの一閃がのび太に突き刺さる

「これならどうだあァァァァァァァ!!!!!!!」

ハンドガンを取り出してガトリングガンのように大量の弾倉を伴って激しく連射する

「こんなものぉ!!!!!!!」

ドラコルルは何事も無かったように全ての弾丸を真っ二つにした

「おらァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

のび太は全ての装備を使い、まるで悪魔の様になり、我を忘れてドラコルルに襲いかかった

「バカな、さっきまで全然迫力が無かったように戦ってたというのに、何故ここまで激しくなっているんだ!?」

アサルトライフルを片手に持ち、片手に太刀を持ちながら、何度も大きく振りかぶり、大量の弾丸を浴びせる

「死ね、死ねぇェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!!!!!!!!」

大量のアサルトナイフを投げつけ、更にアサルトライフルを撃つ

「まずい!」

ドラコルルは更に大量のグノーシスとノイズを放ち、その場を離れる

「邪魔をするなァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!

逃げるなァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!」

 

「ちっ、至るところで戦闘が起こってやがる!」

「しかもたくさんの死体が・・・・・」

ナミネとカノンは比較的落ち着いていた区画を走っていた

「待って、何か聞こえるよ」

二人が声の方向を見ると、

「おかあさん、おかあさん・・・・・」

「オギャア、オギャア」

倒れた人の中で、数人の子供と二人の赤ん坊が取り残されていた

「助けねぇと!!」

二人は走ってそこへ向かう

「君達、早く逃げて!!」

「でもおかあさんが・・・・・」

「ダメだ、もう無理だ!!」

そういいながら無理やり現場から離れ、接近していたヘリオス兵を撃ち殺し、近くの通路に入り込んだ

「だっ、大丈夫か?!」

「あっ、ごめん」

だが、

「くっ、ダメだ、外に化け物が!」

グノーシスを召喚して逃げようとするドラコルルが近くを通る

「待て、逃げるなァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ、ドラコルルゥゥゥゥゥェゥゥゥゥゥゥェゥゥゥゥゥゥェゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

力を覚醒させ、怒りに身を任せて暴走するのび太は大剣

"ゲシュペンスト"を取り出して、床に叩きつけて巨大な衝撃波を発生させる

「まだだァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

ハンドガトリングガンを取り出して、そこにいたグノーシスやヘリオス兵を全て刈り取るように撃ち殺して行く

そして再び太刀を引き抜いてドラコルルに襲いかかった

「バカめ!!!!!!!」

二本の刀で防ぎきり、ドラコルルはのび太に斬りかかる

「ぐあァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!」

大量の血が吹き出し、その場を染める

「止まるわけにはァァァァァァァァァァァァァァいかねぇんだよォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!」

どこからか現れたのか、大量のマイクロミサイルが飛びだし、ドラコルルに直撃する

「ちっ、ここまでにしてやる!!!!!!!」

「待ちやがれェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!

ドォォォラァァァァァァァコォォォォォォルゥゥゥゥゥェゥゥゥゥゥゥェゥルゥゥゥゥゥェゥアァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!」

ぶつかる場所を失った怒りをぶつけるべく、大量のノイズに向かって攻撃を始めるのび太

「なんなんだあいつは!」

「あれじゃあ、ただの破壊者だよ・・・」

「大丈夫か二人とも!」

「翼さん!」

その通路の後ろから急いで駆けつけた翼が声をかける

「やべぇよ、まずいことになっている」

「あれは!」

初めて翼は暴走したのび太を見た

「何故野比のび太がノイズを何事も無かったように倒してるんだ?!」

「違う!あいつはさっきまで激しい殺意で敵を倒していったんだ!だけど敵に逃げられてぶつけようのない怒りをノイズにぶつけているんだ!」

「あのままにしておくと真の破壊者になってしまうぞ!」

「どうするんだよ!」

「こういう時にギアを使え!!」

翼はギアを纏い、のび太の元へ向かう

「止まれ、野比のび太!!

お前の倒すべき敵は今はいないぞ!!」

「邪魔をするなァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!」

のび太はジャンプし、翼に蹴りを入れ、ハンドガンを放って再び攻撃する

「ガンブレイクなど効きはしないぞ!!」

蒼ノ一閃を発動し、のび太は切り伏せられ、倒される

「よしあとは・・・」

「後ろを見ろォォォォォォ!!!!!!!」

「!!!!!!!」

カノンの叫びに気付き、避けようとするものの、突然現れた大きい爪に引っ掻かれる

 

「くそう、どうすれば・・・・」

「私達にギアが答えてくれれば・・・・・」

二人はギアを強く握りしめ、そして願う

《私達がやるべき事は!!》

突然二人のギアが輝き出し、それは二人を包み込んだ

「こっこれは一体・・・・・」

「ギアに選ばれたのか?!」

光が消えたとき、二人はギアを纏っていた

「ギアを身につけている?」

「選ばれたのか、俺達は・・・・」

「なんだてめぇラは?!」

「お前こそ何者だ?!」

「ふん、俺はジェンガ、人間を殺さなきゃ楽しめねぇ!!」

「バカなやつだな」

「てめぇ!!」

「俺達はS,O,N,G所属のものだ!」

ナミネはランサーを発現し、ジェンガに突っ込む

「なんだてめぇ!!」

「僕が言いたいことは、こんなことは許すことができないということだ!」

カノンはゲシュペンストを拾い上げ、ジェンガに斬りかかる

「バカかてめぇラは!!!!!!!」

ジェンガの爪が二人に襲いかかった

「今だ!!」

「うおォォォォォォ!!!!!!!」

ジェンガに大きな攻撃があたり、大ダメージを与える

「くっ、覚えていやガレぇぇ!!!!!!!」

 

「大丈夫か、風鳴翼!!」

「ダメ、意識がない」

「野比のび太もダメか」

「とりあえずさっき指示があったように、この子達と一緒にモジュール77へ脱出しよう!!」

二人は子供達をつれ、翼とのび太を抱え込むように脱出経路を歩いていった。

 

「待ちやがれ、俺のロードブラスターを返せ!!」

ロウはレッドドラゴン改に乗り、ドラえもんのライザーストライクとの戦いを繰り広げていた

 

時間をヘリオスによるモビルスーツ奪取にまで遡る

「では私は、ゲイルストライクを頂きましょうか」

「僕はレーゲンデュエルを使いましょう」

「じゃあ、僕はスローネツヴァイをもらおうかなぁ」

「では、私はF904号機を失敬しましょう」

ゲイルストライク、レーゲンデュエル、スローネツヴァイ、F904号機が起動して動き出す

そして、生産配備予定の装備で、保管されていた

カレトヴルッフを三本ずつ換装し、ドラグヘッドのブレードアンテナも追加換装され、ロウの自信作であるロードブラスターの先行配備型を奪取した

ドラえもんのライザーストライクもドラグヘッドのパーツとカレトヴルッフ4本、ロードブラスターを2本,GNドライヴΩを奪取した

「どうなっていやがるんだ、俺のロードブラスターを取りやがった!!」

ロウは急いでレッドフレームの元へと向かった

「おい、なにやってるんだ!!」

ビルが、レッドフレームをいじくり回していた

「何って、レッドフレームを改修してるんですよ」

「なに?」

「レッドドラゴン仕様にしてかつ、タクティカルアームズⅡLを装備したんです」

よく見ると、タクティカルアームズⅡLの後ろと肩にカレトヴルッフが換装され、ドラグヘッドに頭部は換装されていた

「面白い事を考えるんじゃねぇか!」

「まだ改修された場所がありますが、それは使ってからのお楽しみってところで」

「よっしゃ、いくぜぇ!」

レッドドラゴン改は勢いよくモジュール77を飛び立ち、ヴォワチュール・リュミエールを発動して加速する

「おい、こいつが使えるってことはまさかエンジンや動力をいじくりまくったな?!」

『ええ、実はGNドライヴΩとハイパーデュートリオン、レーザー型核分裂炉、大容量高出力バッテリー、高出力ジェネレーターを組み合わせた試作型動力炉"ユニバースドライヴ"を搭載しています

これにより、永久的に動かす事が可能です』

「よくやるぜ、俺の考える以上にな!」

『褒め言葉として受け取っておきますよ』

「おっしや、いくぜぇ!」

 

「レッドフレーム..ロウ・ギュールの相手は俺がしてやろう」

カレトヴルッフを羽の様に取り付け、ロードブラスターを二つともシールドモードにしてひとつにし、セブンソードを装備し、GNモジュールウエポンをライフルモードにして構えるドラえもんは、カレトヴルッフを持つレッドドラゴン改に向かって動き出す

 

そして時間はもとに戻る

 

「返しやがれ、このロボット野郎!!」

「甘い!」

モジュールウエポンとショットランサーを組み合わせ、ランサーモードにし、レッドドラゴン改のカレトヴルッフを押さえつける

「こいつ、強い!」

「バカだな、ロウ・ギュール!!」

ドラグーンシステムを起動し、カレトヴルッフライフルモードをドラグーンとして使用する

「ドラグーンだと!?」

予想外の使用方法に驚愕するロウ

モジュールウエポンをビームサーベルモードにし、ライザーストライクが迫る

「この時を待っていたんだよ!」

ロウはレッドドラゴンの手にエネルギーをため、ストライクが接近するのを待っていた

「喰らえぇぇぇぇ!!!!!!!」

光雷球がパルマフィオキーナの様に手を包み込み、ストライクに炸裂する

「ヤルナ、だがここまでだ!」

ストライクの頭部の排熱用フェイスガードが変形し、更に開く

ドラグヘッドが光を発し、素顔が現れる

「?!、どこまで顔が変わるんだ?!」

「喰らえ!!」

ロードブラスターのシールドモードが展開し、大型ビームソードとして振るう

一方、ロウも負けてはいなかった

タクティカルアームズⅡLをアローモードにして構える

放たれたビームの矢が曲がり、ストライクを襲う

「曲がるのか?!」

更にソードモードに変え、ストライクのモジュールウエポンに斬りかかる

だが、

「トランザム!!」

ツインドライヴシステムを採用したストライクは、トランザムを発動した

カレトヴルッフや、分離したロードブラスターを組み合わせながらドラグーンとして使用し、高速な動きでレッドドラゴン改を翻弄し、遂に腕部を破断した

モジュールウエポンをロングソードモードにし、レッドドラゴン改の頭部を切断した

「ぐぁぁぁぁぁ!!」

「戦闘終了だ」

トランザムが止まったストライクは、装備を元の位置に戻し、飛び立つ

 

「ちっくしょう、奴を逃がしてしまった!!」

ロウの声が、もはや敵がいなくなった宇宙に響いていた。



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悪夢その③

シンに迫る運命
だが、それは新たなる悲劇だった。

学園都市第一位が登場。
ここで一端、シン達の視点での話しは区切りをつけます。


ドリームに後を任せて、シンは他の区画に向かっていた

 

「くそう、なんでこんなに敵が!」

ヘリオス兵やグノーシスに向かって手榴弾を投げつけて巻き込ませ、二丁のアサルトライフルを更に放つ

「ちっ、ここもか!」

一つ一つ部屋を回り、その度に潜んでいたヘリオス兵やグノーシスを射殺して行く

ビービー!!

シンの通信機が突然フロアに鳴り響いた

『大変です、リーダー!!』

「どうした、エル!」

『ストライク、レーゲンデュエル、ゲイルストライク、ガンダムスローネツヴァイ、ガンダムF904号機が奪取され、それと交戦したレッドドラゴン改が破壊され、身動きが取れないということです!』

「待っていろ、今格納庫へいくぞ!」

『いえ、もう向かっています』

突然轟音が聞こえたかと思うと、デスティニーゼロがコクピットを開けて待機していた

「さすが、仕事が早いな!」

シンは勢いよくコクピットに入り、急いでパイロットスーツを身につける

「レッドドラゴン改の位置は?!」

『ここから数キロの地点です!』

「いくぞ!」

 

「くっ、レッドフレームが動かねぇ」

ロウは、沈黙したレッドフレームを動かそうとしたが、なんとも言わなかった

「ちっくしょう、こうなるのがわかっていたら予備パーツを大量に持ってきたのにな!」

《ロウ、通信が来ているぞ》

「なに?」

『ロウ、今そちらへいく!予備パーツを大量に持ってきたぞ!!』

「すまねぇな、シン!!」

デスティニーゼロはレッドフレームの近くにまで接近し、予備パーツを積んだコンテナや作業用モジュールをワイヤーを用いてレッドフレームに連結した

ロウは8を通じてモジュールを動かして予備パーツを組み合わせてレッドフレームを修復する

 

『?!』

「どうしたエル!」

『ザクウォーリア、グフイグナイテッド、ダガーL、ウィンダム、ムラサメ、M1アストレイ、そしてアカツキ、インパルスが大多数接近、また、多数のオーブ、連合、ザフトの戦艦が接近しています!』

「何だって?!」

『しかもそれぞれの所属となっています!』

「転移してきたというのか?!

インパルス・・・・まさか、ルナが乗っているのか?!」

「シン!!」

レッドフレームを修復したロウ、通信を聞いて駆けつけたカナード、劾、イライジャ、ロンド・ミナ・サハクが駆けつける

「あれはハイペリオンか?!」

カナードは、かつての愛機の量産型を見て驚く

「カナード!!」

「わかっている、もうかつての俺ではない!!」

「では、一つ一つ片付けていくか!!」

「オーブの者は私が何とかしてみよう」

 

「エル!インパルスのパイロットについての情報は何か分かったか?!」

『パイロットは、ルナマリア・ホークと確認されました!』

「アカツキはどうなっている?!」

『ムウ・ラ・フラガだと確認されました!』

「エル!通信を切ってくれ!敢えてそうやって戦いたい!」

『了解しました!』

 

「この世界に飛ばされてから僅か数日・・・・私達は何をすべきなのか・・・・」

ルナマリアは考える

 

あの戦いから数ヶ月が経ち、ザフト、連合、オーブはそれぞれの平和を実現すべくあらゆる事を行っていた

その一つとして統一軍の創設が行われ、地球圏統一連合軍が発足した

この軍が設立された背景には、火星移住者及び木星移住者との複雑な関係だった

第二次地球・プラント大戦の折、火星政府からの使者が送られ、連合及びオーブ、そしてプラント最高評議会に対して友好的な関係をとろうとしていた

だがこれにファントムペインが反発して、使者であるアグニスらを討伐しようとされる

更にデスティニープランを打ち出したデュランダルとも対立し、弾圧が加速してしまった

その結果、火星政府の態度は硬化

地球側との激しい対立がが起こってしまった

更に事態を悪化させたのが、木星政府との対立だった

木星移住者の多くは地球での生活に困窮したもの達であり、環境が厳しい木星圏での生活の為にとてつもない苦労を重ねてきたもの達であった

その苦労を踏みにじるような態度をとる地球人に対する憎悪は激しく、指導者であるクラックスは地球侵攻の為に木星軍を創設してさまざまな地球侵攻プランをたてていた

このような対立から統一軍の創設は急務となっていた

多くの旧連合、旧ザフト、オーブの軍人が編入され、混合部隊が形成されていった

だが、たった数ヶ月前までは敵同士

しかもコーディネーターとナチュラルという避けられない対立によって、部隊内での争いは激しさを増すばかりだった

このような対立にたいして上層部は危機感を持ち、

コーディネーターの中での劣悪な対応や、ナチュラルの中での劣悪な対応をそれぞれの部隊で教え、どちらの陣営にも同じような事が起こっていたことを伝えた

そして更に数ヶ月が経ち、遂に火星軍との戦闘に入った

火星軍は、デルタアストレイの量産型や105ダガーの火星局地型、ザクウォーリア火星局地型、対モビルスーツ用戦闘機、火星局地型モビルアーマーを用いており、火星だと思えないほどの物量で地球圏統一連合軍と互角の戦いを繰り広げていた

だが、そこに木星軍の大軍が押し寄せた

木星軍は、独自にモビルスーツやモビルアーマーその他の兵器を開発しており、火星や地球に負けないほどの物量を誇っていた

主な量産型としてバタラロード、ペズ・バタラロード、

カングリジョジョーリオ、エレファンテエレゾ、ノーティラスディノー、ヴァゴンドー、エレバドローを持ち、

火星、地球両軍を大きく苦しめていたが、突然起こった次元震によって全ての軍がこの世界に飛ばされた

 

「でやぁぁぁぁぁぁ!!!」

シンはアロンダイト改を使って多くのザクウォーリアを撃墜、インパルスに接近していった

「デスティニー?!」

「ひけ、ルナ!!」

アロンダイト改をインパルスの脚部に叩きつけて破断させ、ブラスターガンでビームライフルを持つ腕部を破壊した

「きゃあぁぁぁ!!」

 

「聞け、オーブの民よ!私はロンド・ミナ・サハクだ!今すぐ剣をしまい、ここから立ち去れ!!」

ロンド・ミナ・サハクはゴールドフレームに乗り、通信を通じてオーブ軍に呼びかける

「ロンド・ミナ・サハクだと?!」

「五大氏族の・・・」

「行方不明になっていたんじゃないのか?!」

「聞け、オーブの民よ!我々はお前達を排除したいとは思わん!だからここから立ち去れ!!」

マガノイクタチを展開しつつ、通信で伝わって行く

オーブ戦艦は戦闘をすることなく撤退していった

 

「サーペントテール!!」

連合軍兵は大戦時にその名を轟かせたその名に恐怖を抱く

「悪いが、落とさせてもらおう!」

劾はタクティカルアームズⅡをガトリングモードからバスターソードモードにして、逃げ遅れたモビルアーマーを一つ一つ落として行く

「久しぶりだな、ハイペリオン!!」

ドレッドノートΗに乗るカナードは、ビームマシンガンを駆使してハイペリオン量産型を一つ一つ破壊して行く

「お前は存在してはいけないんだ!!」

イライジャも、ヴァンセイバーのアムフォルタスプラズマ収束ビーム砲を用いて脱出機構を除くモビルアーマーの装備を破壊して行く

「やるな、連合軍も!」

ロウはようやくレッドドラゴン改を修復し、勢いが増していた

「おっしや、いくぜぇぇ!!!!!!!」

タクティカルアームズⅡLをソードモードにし、次々とモビルアーマーの戦闘機能を奪い、カレトヴルッフでモビルスーツを次々と破壊して行く

 

「よし、これで相手は撤退していったな・・・」

『まだです!』

「なに?!」

『1機が高速でこちらに接近しています!!!!!!』

「あとどれくらいで着くんだ!」

『あと2分です!!』

 

『わかってるね、M?』

「わかっていますマスター」

『敵はアルティメットウォーズとヘリオスだということだと一応確認しておこうか?』

「いえ、結構です」

『全く冗談が通じないねぇ、君は

目覚めてまだ1ヶ月しか経ってないでしょうに

ま、飲み込みが早いからこの作戦ができるんだけども』

「あの、私は怒ると怖いですよ?あと、ちゃんと私の願いをかなえてくれるんですよね?」

『ああ、それは約束するよ

このフェニックスエンジェルガンダムを使ってミッションをこなしてくれればいいからね』

 

「なんなんだよあれは!!」

デスティニーゼロの目の前に現れたのは、天使のような姿を持ち、フェニックスのような羽を持つガンダムだった

『識別不能、アウンノウンです!』

「どんなやつが来ても関係ない!」

シンは、ウィングスラスターとミラージュコロイドウィングを最大出力で動かし、高速で移動を開始した

フェニックスエンジェルガンダムから高出力ビームが放たれ、デスティニーゼロに迫った

陽電子リフレクターを展開し、それを防ぐ

ツインバスターライフルを分離させ、交互にフェニックスエンジェルに向けて放つ

それを難なくよけ、腰からビームレイピアを引き抜き、ウィングドラグーンを射出して襲いかかる

シンはアロンダイト改とハイパービームソードを取りだし、ビームレイピアと切り結ぶ

そしてすかさずクスフィアレアスⅣレール砲を展開し、ゼロ距離で放った

「きゃあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

近くの小惑星に衝突して機能を停止したフェニックスエンジェルガンダムを拘束し、コクピットを出る

『リーダー、何をしてるんですか?!』

「パイロットから直接事情を聴取する」

そう言ってコクピットハッチのボタンをおしてハンドガンを構える

「うっ、うううううう」

どうやらパイロットは女性らしい

だが、シンはこれに違和感を感じていた

(おかしい、女子にしては声が幼すぎるぞ・・・)

そしてヘルメットごしから顔を見た瞬間、シンは驚愕した

「そんな・・・そんな事が・・・・」

あり得ないのである、だがそれは紛れもない事実だった

何故なら・・・・

「マ・・・・ユ・・・・・」

そう、オーブで死んだはずの妹、マユ・アスカがそこにいたのだった

「お兄・・・ちゃん・・・・?」

マユの方も困惑を隠しきれなかった

「どうしてマユがここに・・・・・」

『リーダー!!!!!!!』

エルの声によって我に帰ったシンは、近くにまでモビルスーツが接近していたことに気づく

 

「ちっ、想定外のことが起こったか!!」

追ってきたガンダムアクエリアスMK-2が、マユを回収すべく、シンをマユから引き離す

 

「マユゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!」

「お兄ちゃャャャャャャャャャャャャん!!!!!!!」

『リーダー、早く撤退してください!!!!!!!』

「待ってくれ、マユが!!!!!!!」

『駄目です!今近づくと妹さんもやられてしまいます!!!!!!!』

「あっああああアァァァァァァァ、ちくしょうゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!」

ガンダムアクエリアス改に向けてバラエーナプラズマ収束ビーム砲とクスフィアレアスⅣレール砲を放つが、既にフェニックスエンジェルガンダムを回収し、離脱していた

「マユを、マユを返せェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェ!!!!!!!」

シンの悲痛な叫びが戦場にこだました。

 

「でやぁぁぁぁぁぁ!!!」

ドリーム達はノイズ、コワイナー、ホシイナー、ジコチュー、ネガトーンを同時に相手にしていた

「やるなぁ、プリキュア!!」

「私達だって伊達に戦ってきた訳じゃない!!!!!」

「認めてやろう、その言葉はなぁ!」

「油断してていいのかな?」

「なに?」

ギリンマの背後からチェリーが、チェリーブレードを構えて突っ込む

「当たれェェェェェ!!」

その一撃は直撃せず、ギリンマの肩を軽く擦っただけだった

「そんな・・・」

「残念だったなぁ!」

ギリンマの一撃がチェリーを襲う

防御をするものの、押さえきれずに一撃をまともに喰らってしまう

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

深い一撃を喰らったチェリーにはかなり深い傷が刻まれ、多量の血しぶきが舞った

「チェリー!!!!!!!」

マリーが倒れるチェリーを抱き上げる

「安心しろ、死ぬようにはしていない」

「なんで、」

「ン?」

「なんでこんなことばかりするの!?」

「怒ってるのか?」

「当然よ、チェリーは....チェリーは私の大切な仲間なんだからぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

マリーは瞬間的にギリンマに接近し、ゼロ距離でマリースラッシュを喰らわせる

「ちぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!」

ギリンマは切り刻まれた部分を修復し、マリーに激しい怒りを向ける

「やれ、傀儡兵!!」

突然現れた大小さまざまな魔物が、マリーに向けて攻撃を始める

それを避け続けるマリーだったが、四方八方からの攻撃を避けて耐えるのはいくらなんでも限界があった

次第に傀儡兵のレーザーライフルや大剣にあたり、体のあちこちから血が吹き出した

「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「マリー!! 」

ルージュが急いで向かい、傀儡兵を倒していきながらマリーを抱きしめる

「いい眺めだなぁ、プリキュア!!」

「大丈夫?!」

マリーからの反応はない

(まずい・・・・)

 

「おっ、そろそろ俺達に増援が来たようだな!」

「科学者のくせに科学を否定するとは、なんたる科学者だよ

おい、お前達聖書って言うのはいつから飛び出すものか・・・」

白衣を身に纏ったキザな男が、大人数の兵士を連れて現れた

「増援はお前だったのか、木原数多」

「おいおい、せっかく助けに来たっていうのにそんな事を言うとはよぉ!」

「なんなの、あなたは!」

「自己紹介がまだだったな、俺は木原数多

元学園都市所属のスペシャリスト集団の一員だよ

それじゃあ、お手並み拝見と行こうか!!」

「馬鹿にしないで!!」

アクアが木原数多に向かって

「プリキュア・サファイア・アロー!!」

大量の水の矢が木原数多に襲いかかる

「おいおいおいおい、そんな事をしてもいいのかよぉ!」

そう言って、何かを差し出す

「こいつがどうなってもいいのかよぉ?」

「?!」

木原数多が出したのは、学園都市で最も大事な存在である妹達(シスターズ)の統帥個体である、

打ち止め(ラストオーダー)であった

そして、アクアが放ったアローは全て避けられる

「そんな・・・!!」

「よおし、次はこちらの番だ!!」

数多はゆっくりと近づきながら指示を出す

「ハンドグレネードを使え!」

ハウンド・ドッグの兵士がアクアに向けてハンドグレネードを放つ

「そんなもの!」

爆風を打ち消し、なかった様に接近する

「かっこいい!!惚れちまうぜ、キュアアクア!!」

そう言いながら、近づくアクアに対して挑発をしながら接近する数多

「さっきからふざけたようにして、ふざけないで!」

アクアは数多に急接近し、拳を握る

「馬鹿が」

一瞬でアクアの懐に入り、渾身の一撃をアクアに喰らわせる

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

アクアは吹き飛ばされ、壁に鈍い音をしながら激突

「わりぃな、ついつい力を入れすぎちまったわ」

笑いながらアクアに近づく

「ぐは・・・」

アクアは口から大量の血を吐き、体の至るところから血が吹き出していた

しかも、身体中の至るところの骨が折れていた

何より最悪なのは、骨の一部が肺に刺さっていたことだった

「おうおう、さっきから聞いていると馬鹿にするなだぁ?

調子になってンじゃねぇぞ、この野郎!!

てめぇらプリキュアなんかなぁ、俺達に叶うわけがねぇんだよ!!!」

「やめて!!」

アクアを庇うように、メロディが木原数多に拳を握って立ち向かう

「おもしれぇ、そうこなくっちゃなぁ!!!!!!!」

メロディの拳は木原数多の顔面に炸裂する

「いってぇな、調子のんじゃねえぞこのクソガキが!」

木原数多の拳が、その重い一撃がメロディの腹部に突き刺さる

「ぐはぁ・・・」

大量の血を吐き、メロディは打ち捨てられる

「アクア、メロディ!!」

 

「私の出番はなしかい?」

ローブ姿の錬金術師を連れて加勢する

アウレオルス=イザードは、木原数多とギリンマに向かって言う

「たくよぉ、来るのがおせぇンだよなぁ」

木原はあきれたように言う

「アウレオルス=イザード!」

「久しぶりだな、プリキュア」

「なにが久しぶりよ、こんなことをして許されると思ってるの?!」

ドリームは問いつめる

「めんどくさいな、お前達は」

そう言ってなにもない筈の空間から剣を召喚させ、命ずる

「我が剣よ、こ奴の服に斬り込みを刻め」

剣がドリームに向けられる

「こんなの!

プリキュア・クリスタル・シュート!!!!!!!」

ドリームから放たれた大量のクリスタルが、襲いかかろうとしていた剣を次々と落とし、ローブ姿の錬金術師も倒してゆく

「これで全部落とした!」

「てめぇはちゃんと周りが見えねぇのか?」

「え?」

ドリームが後ろを見た瞬間、2本の剣が接近し、ドリームの左肩と左手に突き刺さる

「くっ!」

「これで5人片付いたなぁ、あと10人・・・・

よぉし、お前らやっちまえ!」

ハウンド・ドッグの兵士は、両手にアサルトライフルを

持つ

もちろん、連射機能は常にONにしてある

「させませんわ!」

「私達が守ります!」

ロゼッタとレモネードが前に飛び出す

「かっちかちのロゼッタウォール、ハイパワー!!」

「プリキュア・プリズム・チェーン!!」

キュアロゼッタのロゼッタウォールが、かつて無いほどの障壁を生み出し、全ての弾丸を防ぎった

レモネードの放ったチェーンが、全てのハウンド・ドッグ兵を拘束する

「おもしれぇなぁ、じゃあこれではどうだ!」

遠くから突然音速で放たれ、ロゼッタウォールを跡形もなく砕き、ロゼッタに炸裂して貫通する

「がはぁ、・・・・そんな、何故・・・悔しいですわ・・・」

「おらおら、次はレモネードの番だ!!」

レモネードは弾丸が来るのを予測し、避けようとした

「そんな、弾丸が曲がるなんて!」

突然曲がった弾丸に対応仕切れず、直撃する

「え・・・・・・」

レモネードが当たった場所を探すが、そこに違和感があった

何故なら、有るべきはずの内蔵その物がごっそり無くなっていたのだから

 

「なっ、何を使ったの?!」

ダイヤモンドは木原数多に問う

「なぁに、簡単さ

ロゼッタにつかってやったのは、対戦車用長射程インパルス狙撃ライフル"ドラグノフ"

レモネードにつかってやったのは、対精霊用広領域長射程インパルス狙撃キャノンライフル"ドラケン"

だぜ

こいつらは今言った通り、単なるスナイパーライフルじゃねぇ

精霊や特殊兵器を標的にした装備だ

しかも学園都市の最先端技術を組み込んだ優れもの

つまり、普段戦場でしか使われない物さ」

「そんな事をしても許されると思ってるの?!」

「おいおい、何を言ってるんだお前ら?

ふぅ、やっぱりあのとき殺しておけばよかったな」

「な?!!」

ダイヤモンドの懐に入り、拳をみぞおちに炸裂させる

「そして、お前らに止めをさすのがこいつだ!」

突然奥から装甲車が現れる

「こいつはファイブオーバー

学園都市第三位、御坂美琴のデータをコピーして作った物だ

そしてその能力は電気操作、通称レールガン

こいつはそれをガトリング砲に仕立てた物だ」

「そんな・・・」

「やれ、ファイブオーバー!!」

ファイブオーバーから大量の弾丸が降り注ぐ

(もうだめだ・・・・・・)

全員が絶望していた

 

だが、

(え?なにもない・・・・・)

「やっぱり来たか、待っていたぜ!!」

目の前にいたのは白い翼をはやした少年だった

「木ィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ原クゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「かっこいい!!惚れちまうぜ、一方通行(アクセラレータ)!!!!!!!」

「演出ご苦労、木ィィィィィィィィィィィ原クゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!!!!!

サテと、スクラップの時間だゼ!!!!!!!」

「こいよ、まだ全然足りねぇぞ!」

 

「大丈夫、みんな?」

「みなさん・・・・あの人はいったい・・・」

ツインテイルズとマリア達、ステイル達が駆けつける

「彼は学園都市第一位、一方通行(アクセラレータ)だ!」

「実はさっきこちらに向かおうとしていたときに、彼と合流したの

どうやら彼は打ち止め(ラストオーダー)を取り返す為にここに乗り込んできたということよ」

「あの人の能力は?」

「ミサカネットワークに演算させて行う反射、一方通行よ」

「能力名が名前なんですか」

「ええ、ラストオーダーはあの木原数多に奪われた

だから、一方通行は奴を追いかけてきたの」

「打ち止め(ラストオーダー)ってなんなんですか?」

「学園都市第三位の御坂美琴の体細胞から作られた、たくさんのクローンである、妹達(シスターズ)の最上位個体で、妹達(シスターズ)の統帥個体でもあるわ

つまり、妹達(シスターズ)の事実上の最高指揮官って事

下位個体と違って幼い外観なのは、制御しやすいと言うことだけらしいわ」

「クローン?!」

「一方通行は妹達(シスターズ)を使ってレベル6に達するための実験をしていて、多くの妹達が死んでいった

だけどそれも上条当麻と御坂美琴が阻止したため、計画は永久凍結されたわ

その後に、一方通行と打ち止めが出会ったのよ

その時の事件で一方通行は演算能力を失って、ミサカネットワークを使わなくてはいけなくなってしまった

何度も打ち止めを奪おうとしていた奴を倒していったわ」

「いかないと・・」

「ダメよ、今行ったら命がないわ!」

「そうだ、だから今は安全を確保するんだ!」

 

「ふざけンじゃネェぞこの野郎!!」

「おいおい、俺にそれを言える立場かぁ?」

木原数多と一方通行は、果てしない殴り合いをしていた

「三下ァ、どうしててめェは生きていやがルンだ!」

「お前に吹っ飛ばされたところに奴がいてな、救われたって訳だ

そんな事よりいいのかよぉ、打ち止めは俺達が確保してるんだぜ?

手を出した瞬間、ウィルスを打つぜ?」

「テメェ!」

「隙を見せたなぁ、一方通行!!」

木原数多の拳が、一方通行に容赦なくダメージを与える

「お?そろそろ撤退の時間が来たか?

そんじゃ、また会おうぜ一方通行

お前が生きていたらの話だけどなぁ!」

「待ちやがァれ、木ィィィィィィィィ原ァァァァァァァ!!!!!!!」

木原数多の姿が消える

「一方通行、早くそこからこちらに戻ってきてください!」

「クソガキ、必ずお前を救いだしてやる!!」

一方通行はそう誓ってその場を離れる

 

生き残った乗組員が全員脱出したのを確認し、山岡真一郎司令は指示する

「ガングニールを放棄する!

これより司令部をモジュール77に移す!」

 

モジュール77には、この戦いを生き延びたもの達で溢れていた

だが、誰も元気はない

「野比のび太、風鳴翼、水無月かれん、春日野うらら、北条響、鹿山優香、花咲ふたば、四葉ありすを緊急手術室へ!

夢原のぞみ、菱川六花の応急処置を!」

モジュール77で生きていた医療機器を用いて、治療が行われていた

シンはなにもかも疲れた様に、ただただ横になっていた

「マユ・・・・」

この戦闘は、あまりにもたくさんの事が起こりすぎた

生きていたマユ、突然現れたかつての仲間、ヘリオス、プロミネンスらによる、大量虐殺・・・・・

かつてこんなことがあっただろうか

「シンさん・・・・」

のぞみは、シンの隣に座る

左手や膝の骨を砕かれてしまった為、固めていた

頭や足も包帯が巻かれていた

「生きていたんだ・・・・・・」

「妹さんですか?」

「ああ、しかも敵としてだ・・・・」

「裏切りも起こって、みんなが倒れてしまいました・・・」

「皆、もう満身創痍だ・・・・」

「私達、どうなってしまうんでしょうか・・・」

誰も答えることはなかった・・・・

 




マユの復活は、シンの運命を更に過酷なものへと誘っていく
因みに、この話に出てきたクラックスという木星の指導者は、例の帝国の総統との関係は現時点では不明です。

一方通行の打ち止め愛は健在です。
次なる主人公は、明堂院いつき。
彼女に秘められた秘密とは。


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設定2
登場人物③


ここから暫く設定を書いていきます


風鳴ナミネ

敵勢力、アルデバラン元所属の少女

12年前、とある研究施設でアヤカ、カノン、フレイと共に生まれた

そこで、モビルスーツ等の操縦技術や戦闘技術等を学び、自分は風鳴家の真の後継ぎだと言うことをほぼ洗脳に近い形で教え込まれた

ガンダムF92を受領し、新たに加わったリーファと共にアルティメットウォーズを襲撃

翼を抹殺しようとするが、のび太達の攻撃で敗北

失敗したことによって、ラウ・ル・クルーゼに処分されかけた

その時ジャイアンの命をかけた守りによって救われ、アルティメットウォーズの捕虜となった

ガングニール内で翼と対面し驚愕するが、翼の人柄や初めて知る人の優しさを知り、アルデバランを離脱してアルティメットウォーズに参加することを決意

アルデバラン、ヘリオス、プロミネンスによる襲撃の際には、翼達を助けるべく、ギアを装着

翼やのび太、逃げ遅れていた子供達と共に無事に生還した

なお、漢字では奈美音と書く

搭乗機 ガンダムF92

使用BGM 暁の車、焔の扉、F91ガンダム出撃、

出撃インパルス、未来への咆哮

 

風鳴カノン

元アルデバラン所属の少女

12年前、ナミネ、アヤカ、フレイと共に生まれた

4人と共に訓練を受け、ガンダムF95を受領

アルティメットウォーズを襲撃

翼を抹殺しようとするが、翼に敗北

バグに破壊されかけていたが、翼に救われ、アルティメットウォーズの捕虜となった

翼と対面し、彼女の決意を目にして人間の強さを知り、アルデバランを離脱

アルティメットウォーズに参加することを決意した

アルデバラン、ヘリオス、プロミネンスによる襲撃の際には、翼達を助けるべくギアを装着

翼、のび太、逃げ遅れていた子供達と共に生還した

漢字では夏音と書く

搭乗機 ガンダムF94

使用BGM 暁の車、焔の扉、ZIPS、F91ガンダム出撃、

クロスボーン・ガンダム、スカルハート見参

 

風鳴リーファ

元アルデバラン所属の少女

本来なら、10年前に生まれるはずだったが、たった一つの過ちにより長い眠りについていた

1年前に封印が解かれ、培養機に入って成長していた

特殊能力を持ち、さまざまな状況下でも対応できた

これらに対応したガンダムF96を与えられ、

アルティメットウォーズを襲撃

ドラグーンやビットなどを用いてのび太と互角に渡り合うが、機転を効かしたのび太に敗北

鹵獲され、ガングニールの緊急治療室に入った

搭乗機 ガンダムF96

使用BGM F91ガンダム出撃、焔の扉、ミッション開始、PRUD

 

 



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登場人物④

今回は、ヘリオス四天王およびドラえもんの説明


ドラえもん

元アルティメットウォーズ所属のネコ型ロボット

22世紀からのび太の世話をするためにやってきた

鉄人兵団と戦っている最中に別世界の2024年に飛ばされ、そこでシン達との出会いを果たした

そこでアルティメットウォーズと合流し、多くの敵と戦っていたが、いくつか不振な動きをしていた

その正体は、次元世界国際テロ組織ヘリオスの総帥である

彼は、のび太達のいないところでヘリオス軍を率いて各世界で大規模テロを実行していた

モジュール77周辺の戦いの後のガングニール襲撃の際にヘリオス四天王らと合流して、アルティメットウォーズを離脱

ストライクや各ストライカー、ロウ・ギュールが製作した装備を奪取

追撃に向かったロウを撃破し、自らの野望のために

動き始めた

搭乗機 ストライクガンダム(ミラージュストライカー、ライザーストライカー、アーチャーストライカー)

使用BGM あんなに一緒だったのに、出撃インパルス、

少年期、狂気の果て、憎悪、君は僕に似ている、

黒い波動、ストライク出撃

 

出来杉英才

ヘリオス四天王の1人

かつてのび太達の友人として接していた

だが、その能力の高さからたくさんの人を見下し、残虐な思想を持つようになった

この天才的な力を誇示するためにヘリオスに参加し、ドラえもんの信頼を得て四天王に成り上がった

ガングニール襲撃の計画を全て立案、ドラえもんの代わりに総司令官として活躍

レーゲンデュエルを奪取し、自らの乗機とした

搭乗機 レーゲンデュエルガンダム(バズーカストライカー、ヴェスバーストライカー)

使用BGM あんなに一緒だったのに、憎悪、狂気の果て、

君は僕に似ている、黒い波動

 

骨川スネ吉

ヘリオス四天王の1人

スネ夫のいとこで、さまざまな物を作り出すのが得意

当初、ヘリオスに関して何も知らなかったが、あまりにも退屈であり、新しい趣味を探していたため、出来杉から聞いたこの話にすぐに飛び付き、ヘリオスの一員になった

当初は、ヘリオスで使用される装備を調達する部署に所属していたが、多くの装備を開発した事によって

徐々に才能を見せつける事に成功し、四天王の1人となった

ガングニール襲撃の際、最新型強襲用カーボットを開発量産して自ら乗り込む

ガンダムスローネツヴァイⅡを奪取、自らの乗機とした

搭乗機 ガンダムスローネツヴァイⅡ

使用BGM 戦士、F91ガンダム出撃、ストライク出撃、

憎悪、黒い波動、狂気の果て、あんなに一緒だったのに

 

沙耶

ヘリオス四天王の1人

かつて、世界征服をたくらんだ逢魔のリーダーとして活躍したが、森羅所属のエージェントである、有栖零児を中心としたグループとの戦いに破れて消滅した

だが、ドラえもんによって蘇生されて時空融合の技術を提供し、ドラえもんに忠誠を誓った

主に時空の歪みを操作することを主に行い、さまざまな者達を運命的にかつ偶然的に呼び出していた

ガングニール襲撃の際に、ゲイルストライクを奪取して

自らの乗機とした

搭乗機 ゲイルストライクガンダム

使用BGM 黒い波動、狂気の果て、憎悪、ストライク出撃

 

ジョーカー

ヘリオス四天王の1人

かつて森羅所属のエージェント、有栖零児との戦いに破れて消滅したが、ドラえもんによって蘇生され、忠誠を誓った

その後さまざまな状況下でのテロを実行し、その度に大戦果をあげてきた為、ヘリオス四天王に名を連ねる事となった

主に殲滅戦、大量破壊兵器を用いたテロ攻撃を得意としている

ガングニール襲撃の際に、これまでシークレットとされてきた、ガンダムF904号機を奪取し、自らの乗機とした

搭乗機 ガンダムF90Ⅳ号機

使用BGM 戦士、黒い波動、狂気の果て、憎悪、F91ガンダム出撃



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登場人物⑤

今回はアルデバランの幹部紹介


ラウ・ル・クルーゼ

アルデバラン所属の幹部

かつてザフトに所属し、クルーゼ隊を率いていた男

その正体は、ムウ・ラ・フラガの父親である、アル・ダ・フラガのクローンである

自らを生み出した世界に対して復讐を行おうとして、ザフトの戦略兵器ジェネシスを使用して地球を滅亡させようと計画していたが、自らを作り出した科学者、ユーレン・ヒビキの息子で、スーパーコーディネーターであるキラ・ヤマトに敗北し、復讐劇は失敗に終わった

だが、彼はとある世界に飛ばされた為に生きており、ジェイル・スカリエッティと共に行動し、世界を滅亡させる為に暗躍していた

そして、プリキュアの涙を奪う為に、プリキュア達を襲撃

プリキュアの涙を奪い、プリキュア達をさまざまな世界へと跳ばした

乗機はプロヴィデンスガンダムをさらに強化した機体である、ダークネスニクスプロヴィデンスガンダム

 

木原数多

元学園都市所属の科学者で、木原一族の1人

学園都市第一位、一方通行(アクセラレータ)の能力を開発した科学者の1人で、一方通行の倒すべき相手

かつて一方通行を抹殺しようと、打ち止めを利用していたが、奪還しようとした一方通行の未知な力に敗北して、宇宙付近まで飛ばされてしまっていた

その時にスカリエッティに救出され、再び一方通行を倒すために暗躍を開始した

その後、ガングニール襲撃にギリンマの増援として派遣されて、プリキュア達と交戦

キュアアクアとキュアメロディーを拳だけでねじ伏せ、

学園都市の次世代型兵器を用いてプリキュア達を駆逐していったが、打ち止めを取り戻す為に輸送用シャトルを用いて乱入してきた一方通行によって妨害される

その一方通行を、打ち止めを用いて手出しさせないようにさせて、そのタイミングで撤退した

 

ジェイル・スカリエッティ

次元第一世界"ミッドチルダ"を拠点に、世界征服を計画する科学者

スバル・ナカジマらの遺伝子を用いて、強化人間である

ナンバーズを作り出し、時空管理局との戦争を開始した

また、クルーゼらが所属する組織のボス的立場でもあり、西暦2024年の世界でもテロ攻撃を行っている

事実上の黒幕の1人だと言える

 

ギリンマ

アルデバラン所属の構成員の1人

かつてのぞみ達と対立した、ナイトメアの構成員だったが、敗北して消滅した

だが、倒された直後に他の仲間やエターナルのメンバーと共にミッドチルダに召喚され、スカリエッティの仲間として活動を開始した

その後、数々の戦いでプリキュア達を圧倒し、完全な復活を遂げた

 

ドラコルル

アルデバラン所属の構成員の1人

かつてピリカ星の独裁者ギルモアの部下として働いていたが、のび太達の活躍で宇宙へ追放された

後にギルモアは発狂して蒸発

自らも危ないと思っていたが、ドラえもんが作り出した装置により救われ、ドラえもんの手先として活躍

その後ドラえもんの命令により、アルデバランにスパイとして派遣され、今に至る



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機体説明④

ライゴウガンダムの強化プラン


ライゴウガンダムセカンド

 

標準装備は変更なし

 

装備

セイクリッドストライカー装備時

シュベールラケルタビームサーベル

シュベルトゲベール改

ビームブーメラン"マイダスメッサー"改

ロケットアンカー"パンツァーアイゼン"改

超高インパルス砲"アグニ"改

高速プラズマ砲"トーデスブロック"改

対艦ミサイルポッド

対艦バルカン砲

ガンランチャー

長射程プラズマ砲"ケルベロス"

マイクロミサイルランチャー

ビームランチャー

アンカーランチャー

ヴェスバー

 

追加装備

排熱用バンカー

排熱用カートリッジコンテナ

脚部内蔵型ビームダガー

脚部内蔵型アサルトナイフ

腕部ビームシールド

ヴァリアヴルメガバスターライフル

ビームライフルスマッシャー

ショットバスターランサー

ロングスクリューロッド

ブランドマーカー

大型ビームサーベル"カラドボルク"

高出力ビームライフル

収縮型ヒートロッド

高出力収縮型鞭"エグナーウイップ"

グリフォン2ビームブレイド

 

ライゴウガンダムが大幅に改修された姿

MEPEを強引に発動させたために大破した

そのためロウ・ギュールの協力の元、ブルーフレームセカンドリバイのデータや技術を用いて改装された

セイクリッドストライカーは、3種のストライカーを1つにしたストライカーパックであり、ヴェスバーを追加装備してある

また、機体自体も大きく改修されており、

排熱作用を高めるために、排熱用バンカーや排熱用カートリッジコンテナを換装

機体やシールドに多くの装備を取り付け、機体の性能を大きく上げている

また、セカンドリバイのパーツも流用されているため、

ブルーフレームとも互換性がある

 

 

ライゴウガンダムセカンドゼロ

 

標準装備は変更なし

 

追加装備

ツインバスターライフル

ハイパービームソード

バスターソード

ゼロシステム

サイココントロールシステム

バイオセンサー

サイコフレーム

インテンション・オートマチック・システム

ナイトロシステム

サイコ・ニュートライザーシステム

Cファンネル

GNフィンファング

GNソードビット

ドラグーンシステム

ファンネルミサイル

フィンファンネル

ファンネル

 

ライゴウガンダムセカンドにゼロシステムをはじめとするインターフェイズシステムを追加装備した仕様

ゼロシステムは、エピオンとデスティニーゼロと同様の物を搭載

サイコミュシステムは、全てバイオコンピューターによって制御される

また、インターフェイズシステム以外は取り外しが可能となっている

 

 

ライゴウガンダムセカンドミラージュ

 

標準装備は変更なし

 

追加装備

ミラージュコロイド

ゲシュマイニッヒパンツァー

誘導プラズマ砲"フレスベルク"

攻盾システム"トリケロス"

マガノイクタチ

マガノシラホコ

オキツノカガミ

ツムハノタチ

 

ライゴウガンダムセカンドにミラージュコロイドを追加装備した仕様

ブリッツ、ゴールドフレーム天ミナ、フォビドウンに搭載されている装備を搭載し、電撃戦に特化されている

この装備も、ミラージュコロイド以外の装備を取り外しが可能となっている

 

 

ライゴウガンダムセカンドドラゴン

 

標準装備は変更なし

 

追加装備

カレトヴルッフ

タクティカルアームズⅡN

ウイングソー

アフズマラダプラズマ収縮ビーム砲

ハイパーフォルティウスビーム砲

バラエーナMK-2プラズマ収縮ビーム砲

ビームライフルショーティー

ドライグヘッド

 

ライゴウガンダムセカンドに、アストレイシリーズ、フリーダム、セイバー、ストライクノワールの装備を取り付けた仕様

タクティカルアームズⅡNは、劾やロウが使っているモードと同じものを持つが、のび太の要望により

キャノンモードとランチャーモード、ブラスターモードを持ち、射撃に特化された

この仕様は全ての装備の取り外しが可能となっている

 

 

ライゴウガンダムセカンドガンナー

 

標準装備変更なし

 

追加装備

GNドライヴ

GNソード

GNソードⅡ

GNロングブレード

GNロングソード

GNショートソード

GNショートブレード

GNビームサーベル

GNビームダガー

GNバズーカ

GNキャノン

GNスナイパーライフル

GNビームピストル

GNサブマシンガン

GNGNシールド

GNシールドニードル

GNミサイルユニット

GNアーチャーライザー

 

ライゴウガンダムセカンドにGNドライヴを取り付けた仕様

ソレスタルビーイング第一次介入時のガンダムのデータを元に、ロウ・ギュールが多くのスタッフと共に作り上げた

多くの装備は、エクシア、デュナメス、キュリオス、ヴァーチェの物を持ち、万能型になっている

なお、この装備は、ブルーフレームセカンドリバイでも運用されることがある



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機体説明⑤

翼達の機体説明①


ガンダムF90Ⅱ

 

装備

頭部バルカン砲

ビームサーベル

ビームライフル

シールド

フライトシールド

大型機関砲

対艦ミサイルランチャー

ガンランチャー

ビームガン

ビームシールド

対艦バルカン砲

ビームダガー

グレネードランチャー

 

ファイタータイプ装備時

タクティカルアームズⅡ

ショットランサー

ビームランサー

日本刀"クサナギ"

ウイングソー

ハイパービームソード

バスターソード

 

ボンバードタイプ装備時

対艦刀"アメノハバキリ"

対艦刀"トツカノツルギ"

対艦刀"フツノミタマ"

対艦刀"クリカラ"

対艦バズーカ"トーデスブロック"

マイクロミサイルランチャー

 

ガンダムF90Ⅱを、風鳴翼の為に改修した仕様

サナリィに保管されていたファイタータイプ、ボンバードタイプを引っ張りだして、各装備に新しい名を与えて

チューニングした

ロウ・ギュールの協力の元、タクティカルアームズⅡを装備し、インターセプトタイプのフライトシールドも持つようになった

 

 

バスターガンダムMK-2

 

装備

ガンランチャー

高エネルギー火線収束ライフル

ミサイルポッド

複列位装ビーム砲"スキュラ"

2連装衝角砲"ケーファイツヴァイ"

2連装長射程高エネルギービーム砲"シュラーク"

プラズマサボット砲"トーデスブロック"改

ヴェスバー

長射程ロングバレルビーム砲

クスフィアレアスレール砲

ビームサーベル

アサルトナイフ

ミノフスキークラフト

 

デスティニーゼロに内蔵されていた、カラミティ、バスターの運用データ、設計図、テストデータ、そして連合のバスターダガーの記録を用いてバスターを再設計した機体

雪音クリスの戦闘データを元に、彼女がよく取る戦法を分析し、そのデータをフィードバックして彼女の為に調整されて引き渡された

その後の戦闘で、多大な戦果をあげることに成功したが、バジュラとの戦闘でコクピットと頭部を残して大破した

 

 

ガンダムキュリオスリペアード

 

装備

GNビームマシンガン

GNビームサーベル

GNシールド

GNシールドニードル

GNハンドミサイルユニット

GNキャノン

GNグレネードランチャー

GNビームライフル

GNショットランサー

GNビームシールドクロー

GNマイクロミサイルポッド

GNレールガン

 

ソレスタルビーイングが第一次介入時に使用していたガンダム

壊滅時に人革連によって回収されていたのをサナリィが譲り受けて修復された

そのため、オリジナルのGNドライヴを持っていないため、サナリィが製作したGNドライヴΩを換装

このGNドライヴΩは、 F90のミッションパックで得るGタイプにて実証実験されていたが、暴走やGN粒子が危険だと言われるほど最悪なものだった

それを改善するために開発され、キュリオスをはじめとする機体に換装されたのが、GNグラスバーである

これは、粒子を浄化させることによってオリジナルの粒子に出来るだけ近づけさせるために用いられた

立花響の戦闘データをフィードバックしているため、

立花響の専用機になった



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機体説明⑥

残った機体とF96の説明


ガンダムデュナメスエレクトロン

 

装備

GNビームサーベル

GNビームピストル

GNスナイパーライフル

GNマイクロミサイル

GNシールド

GNシールドビット

GNライフルビット

GNレールガン

GNレールガトリング砲

 

サナリィがガンダムデュナメスの残された残骸を回収して、新造されたパーツと共に作り直した機体

残骸は、新造されたパーツによって耐久性が増しており、大破する前よりも頑丈になった

ライフルビットとシールドビットの操作はハロが行い、パイロットはその他の攻撃に専念することができる

切歌のデータをフィードバックしているため、切歌専用機になった

 

 

ガンダムヴァーチェバスター

 

装備

GNビームサーベル

GNキャノン

GNバズーカ

GNバスターランチャー

GNロングレンジライフル

GNハイパーメガカノン

GNバスターランチャー

GNプラズマキャノン

GNミサイルポッド

 

サナリィがガンダムヴァーチェ及びナドレの残された残骸と新造されたパーツを用いて改装した機体

対局地戦用機体としてのアドバンテージを生かすために多くの高出力兵器を装備する

また、ナドレになることも可能で、

分離したパーツでヴァーチェを作り出し、

第三世代ドラグーンシステムを利用することによって、操る事が可能となっている

第三世代ドラグーンシステムは、脳への大きな負担を減らす為に、バイオコンピューターによって操作を補助するように改良されて作られたものである

調のデータをフィードバックしているため、調の専用機になった

 

 

ガンダムスローネアインシグマ

 

装備

GNシールドポッド

GNビームサーベル

GNハンドガン

GNステルスフィールド

GNファング

GNバスターソード

GNメガランチャー

GNマシンガン

GNレールガン

GNビームブレイド

GNバルカン

GNビームバルカン

 

撃破されていたガンダムスローネアインをベースに、

サナリィが大幅な改修を施した機体

多くの新造パーツを用いており、ほとんど新しく作られたと言っても過言ではない

全く新しく作られたのは頭部で、クスィーガンダムをベースに建造され、ようやく純粋なガンダムになった

マリアのデータをフィードバックしているため、マリア専用機になった

 

 

ガンダムF96

 

装備

大型ビームサーベル"カラドボルク"

頭部バルカン砲

マシンキャノン

ビームサーベル

ビームライフル

ビームシールド

ヴェスバー

ドラグーンシステム

フィンファンネル

ソードビット

シールドビット

ライフルビット

Cファンネル

ファンネルミサイル

ビームトンファー

アトミックミサイルポッド

アトミックランチャー

 

アルデバランが、サナリィのフォーミュラー計画の設計図を奪取して作り上げた機体

極秘情報であるNタイプやVタイプをベースにしている

Nタイプは主に核とニュータイプなどの装備実験の為の仕様であり、全タイプの中でもかなり危険とされていた

アルティメットウォーズとの戦闘で実戦投入され、多くの機体を圧倒していたが、のび太のライゴウガンダムセカンドの戦術に翻弄され、中破鹵獲された



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機体説明⑦

ラストを飾るのは デスティニーガンダムゼロの説明


ZGMF-X04P デスティニーガンダムゼロ

 

デスティニーガンダムの本来の姿であり、セカンドシリーズ、ミレニアムシリーズ及びストライクフリーダムガンダム、インフィニットジャスティスガンダムといった世代のザフトモビルスーツのプロトタイプである

前大戦終結後にザフトで秘かに行われていた新動力システムの実験搭載機として開発された

核、試作型ハイパーデュートリオン、粒子加速融合炉、

粒子加速炉、バッテリー、VAドライヴを動力として使用し、超加速ウイングスラスターとエンジンから放出させるエネルギー、ミラージュコロイドにより、殺人的なスピードで飛行が可能となった

新型フレームにより、より人間的な動きをすることが可能となった

 

新型装備の臨床実験も行われた

パイロットを補助するためのAI"エル"を搭載

また、将来的な機体性能の向上のために新型コンピューター"ゼロシステム"を搭載

このゼロシステムには、3つの性能がある

①戦局の状況や機体の損傷によって判断して行われる機体の自己修復

②戦局の状況を予測してパイロットに行うべきプランを提示

③機体の運動性ををあげるために、パイロットの能力を向上させる

 

また、当時行われていた量子学の理論上の完成により、

試作型格納庫量子空間コンテナを装備する

これにより、理論上では大量の装備を持つことが可能となった

 

また、開発途中であったVPS装甲、連合が開発してザフトが改良を施したTP装甲を導入

そして、ザフトが月付近を旋回していた小惑星から入手した鉱物から作り上げた新装甲、ガンダビウム合金を導入したことにより、実弾等に対しての絶対的有利が確実となった

ビーム兵器等に対しては、開発されていたビームシールドを本格的に装備し、ビームライフルなどの弱い攻撃に対処できるようになった

また、全身防御のために陽電子リフレクター発生機、

Iフィールド発生機、対ビームコーティング、ステルスフィールド発生機を導入したことによりオールラウンド的な能力となった

 

機体完成後に実証実験を行うために廃棄用コロニーへと輸送

使い捨てであるパイロットを用いて実験が行われた

当初は順調に進んでいたが、ゼロシステムが実験途中に暴走を開始

パイロットは死亡し、多くの廃棄用コロニーを破壊して行き、自らも大破して機能を停止させた

これにより、暴走を恐れた研究者やザフト上層部はゼロシステムなどの装備を取り外した状態での封印を決めた

しかし暴走したとはいえ多大なデータを与えた為、その後のセカンドシリーズやミレニアムシリーズに反映されていった

その後、第二次地球・プラント大戦の戦局が悪化していくにつれ、ザフトのエースパイロットとなったシン・アスカの専用機として、全てのコンピューターや試作型装備を取り外した状態で封印されていた本機に白羽の矢が立った

アップデートされたコンピューターを導入し、オールラウンドの機体として生まれ変わった本機は、多大な戦果をあげた

 

西暦2024年に転移した際、再び大破した際に

取り外して封印されていたパーツを発見

再び元の姿へと再生し、そのままシン・アスカの乗機となった

SEEDを発動したシン・アスカは、ゼロシステムの暴走を受けることなく制御を行い、完全な復活を遂げた

 

装備

シュベールラケルタビームサーベル

高エネルギービームライフル

クスフィアス3レール砲

バラエーナMK-2プラズマ収束ビーム砲

対艦刀"エクスカリバー"

スラッシュ2エッヂビームブーメラン

対艦刀アロンダイトビームソード

ヒートロッド

ハイパービームソード

ツインバスターライフル

マシンキャノン

ピクウス近接防御機関砲

自動バルカン砲"イーゲルシュテルン"

ビームショーテル

ヒートショーテル

対艦ミサイルポッド

ショットランサー

ビームランサー

ハイパーメガランチャー

腹部内蔵複装ビーム砲"スキュラ"MK-2

カリドリウス胸部内蔵型エネルギー砲

頭部展開式ビーム砲"ツォーン"MK-2

ドラグーンシステム

高エネルギー長射程ビーム砲

ハイパービームランチャー

ハイパーフォルティウスビーム砲

ロケットアンカー

アロンダイトMK-2

頭部内蔵型CIWSバルカン砲

掌部ビーム砲パルマフィオキーナ

ビームクロー

ビームランス

グリフォン2ビームブレイド

ビーム突撃砲

アフズマラダプラズマ砲

高エネルギービーム砲"ケルベロス"改

デファイアントビームジャベリン

ソードドラグーン

コンピューター電撃戦用鞭"エグナーウイップ"

ロングバスターソード

高エネルギーバズーカ"トーデスブロック"MK-2

2連装ビーム砲"ケーファイツブァイ"

高プラズマキャノン砲"シュラーク"改

大型ビームヒート鎌"ニーズヘッグ"

誘導プラズマ砲"フレスベルク"

ニューハイパーバズーカ

ビームガトリング砲

ヒートダガー

ビームダガー

ビームアサルトナイフ

アサルトナイフ

ビームアックス

アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲

機動兵装ポッド

大型機関砲"アルムファイヤー"

大型レール砲"エクツァーン"

バスターキャノン

バスターランチャー

ビームライフルショーティー

ハンドライフルショーティー

ビームブラスターガン

アンカーランチャー

ビームフラガッハ

タクティカルアームズⅡ改

ランサダート

マガノシラホコ

マガノイクタチ



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第3章 とある天災科学者の超転移装置
とある天災科学者と魔法少女


新章スタート


モジュール77にて、ガングニール襲撃が起こっていたのと同じ頃、地上では

 

 

 

「もすもすひねもすー

やっほー、みんなのアイドル篠ノ之束さんだよ~

今私は、隠れ家のとある島にいるよ~

どうしてこんなところにいるかって?

ISを作っちゃったから、そのコアをほしいが為に各国に狙われてるからだよ~

今は戦争中でそんな場合じゃないのに、それでも狙ってくる国はあるんだよ~参ったね~」

天災科学者である、篠ノ之束はそう言う

「束さま」

「おー、クーちゃんどうしたのかな?」

束があえて娘として愛するクロエに向かって言った

「実は、浜辺に人が一人と小さい謎の生物が倒れていたのですが」

「なになに~?よぉ~し、一緒に見に行ってみよ~!」

 

二人が浜辺について、その現場に到着する

「おやおや?黄色いワンピースにジーパン、ふぅーん

かわいいとはいえ、束さんや箒ちゃんには勝てないと思うけどね~

ふぅーン、この子たぶん妖精だよ

で、手に握っているものは興味ないんだけどな~

ん?首からぶら下がってるのは、たぶんこれってISだ

なんで持ってるんだろうね~

クーちゃん、この子たちをつれてきてあげてね?」

「わかりました、束さま」

 

『消えてもらうぞ、プリキュアども!』

(うっ、ラウ・ル・クルーゼ・・・・)

「は、こっここは・・・・」

いつきは、自分がなぜかベッドで寝かされているのに気が付く

「そうだ、ポプリは?!」

「いちゅき~」

「ポプリ!」

いつきのパートナーの妖精、ポプリを見付ける

「お目覚めになりましたか?」

「あなたは.....」

「私はクロエと申します」

「ここはいったい...」

「ここは篠ノ之束博士の隠れ家です」

「篠ノ之束博士?」

「詳しい話は博士が話してくれるでしょう

博士が待っています」

 

「束さま、連れてきてまいりました」

「おつかれ~待っていたよ~」

機械のうさみみをつけた人に戸惑ういつき

「この方が?」

「そうだよ~私が天災科学者、篠ノ之束さんだよ~よっろしくね~!」

「明堂院いつきです」

「明堂院?ああ、あの日本が誇る一族のひとつだよね~」

「僕の家をご存知なんですか?」

「知ってるよ~13年前に跡継ぎになるはずだった娘が、突如行方不明になって日本中が大騒ぎになっていたね

そしてそれが、当時日本で起こっていた少女同時多発行方不明事件のひとつだったということもね」

「行方不明?!」

「今、病弱だった息子が跡継ぎになっているって話だよ

まさか今ここに現れるとは思っていなかったけどね~

「そんな..」

「帰れないと思うよ、ただでさえ危険な世界情勢であるのに、今会えるなんて思わないことだね」

「・・・・・・」

 

「話は変わるんだけどね、君が持っていたISはなんなのかな?」

「IS?」

「あちゃー、知らなかったね

じゃあ、ちょっとついてきてもらえないかな?」

 

「コレが君の持っていたISだよ」

いつきが、束に見せられたISとは

「全身装甲で、目がある?」

「データによると、このISの名前は"ガイア"っていうんだって」

「"ガイア"ですか」

「ちょっとさわって見てくれないかな?」

「さわるんですか?」

「うん、そうしないとISは起動しないから」

いつきはガイアに手を触れる

その瞬間、様々な情報と、記憶、思いが入り込む

「?!これって!」

 

《やっぱり僕は、一度死んでたんだ

ステラ・ルーシェとして・・・・シン、会いたいよ》

 

「どうだった?」

「やっぱり、僕はガイアを知っていました

そして思い出しました

僕は、ステラ・ルーシェであることを」

「そっか・・・・」

「いちゅき・・・・」

「大丈夫だよ、ポプリ」

「で、これからどうするのかな?」

「しばらく、ここでガイアの操縦訓練をしていきます」

「なら、IS学園に行った方がいいね」

「IS学園ですか?」

「そう、私の大事なちーちゃんに頼めばちょちょいのちょいで入れるんだよ~」

 

ドゴォーン!!!

 

「なんだ?!」

「ちぇ、もうばれちゃったかぁ・・・」

「どうなってるんです?!」

「隠れ家が見つかっちゃったんだよ~どうしようかな~」

「敵の種類は、量産型ラファール、打鉄です

あと、よく分からない敵もいますね」

「僕がやります」

「いいよ~実力を見せてもらうよ」

「いくよ、ポプリ!」

「はいでしゅ!」

 

「プリキュア!オープンマイハート!」

 

「日の光を浴びる、一輪の花!キュアサンシャイン!」

 

「おー、いいじゃん、いいじゃん!」

「ポプリ!」

ポプリを肩に乗せて、ガイアに触れる

「いくよ、ガイア!」

ガイアも答えるように、サンシャインを包み込む

 

黒かったガイアの装甲が、きらびやかな黄色へと染まってゆく

 

モビルアーマーモードになったガイアは、ビームブレイドを展開して次々と打鉄やラファールを落としてゆく

「でやぁァァァァァ!!」

ビーム突撃砲で牽制しながら打ち落とす

駆逐形態に変形し、ビームサーベルを連結し、もう片方の手にビームライフルを持つ

ホバーリングしながら残存する敵を落としてゆく

 

「あれが敵?!」

敵ーエイグスが、ビームライフルを放って襲いかかる

(この技、効くかな?)

「プリキュア、ゴールドフォルテバースト!!」

サンシャインが、ガイアを介して放った攻撃は、

残存していた敵を落とした

 

「面白かったねぇ~やっぱり前世の時に覚えた操縦技術が染み付いているんだねぇ」

「そんな事はありませんよ」

「じゃあ、IS学園での生活の時の名前は、

ステラ・ルーシェという事でいいんだね?」

「お願いします」

 

「IS学園か・・・」

 

いつきの物語は、始まった

さて、これからどんな物語が展開されていくのか




いよいよISとのクロスオーバーです
物語の時系列としては、二巻からです


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IS学園へ

ついにいつきは、ステラ・ルーシェの名を取り戻して
IS学園へ編入学した




「ここがIS学園か・・・・」

束から渡されたリボンとゴムで押さえた髪を金髪にし、女子の制服を身につけたいつきは、ポプリをカバンの中に連れてIS学園の校門へと入っていった

 

「待っていたぞ、お前がステラ・ルーシェか?」

出席簿を手に持った女性が、案内された会議室にいた

「織斑千冬先生ですか?」

「そうだ、私が織斑千冬だ」

「そして私が副担任の山田真耶です」

「さっそくだが、ここにある書類を確認してもらいたい」

渡された書類を確認し、手渡す

「すまないな、実は今日、私のクラスにお前を含めて一気に四人入るんだ」

「たしか織斑先生には弟さんがいましたよね?」

「あの馬鹿の事か?あいつには手を焼く

しかも私のクラスだから更にたちが悪い」

「そうですか?」

「取り敢えず、他の転入生のみんなと合流して教室に向かいましょう」

 

「聞きましたか、一夏さん?」

「何を聞いたんだ、セシリア?」

「本当にお前は鈍感すぎる、転校生が来るということを聞いていなかったのか?」

「しかも四人らしいですのよ!」

「しかもその中には男子が1人いるらしい」

「おっ、それは嬉しいな」

織斑千冬のクラス

まだまだホームルーム前ということもあり、雑談で溢れていたなかで、

セシリア・オルコットと篠ノ之箒、そして織斑一夏も話に華を開かせていた

「ちょっとあんたたち、勝手に話を進めないでくれる?!」

少し背の小さい少女ー凰鈴音が突っ込む

「あのなぁ、勝手にって言ってるけど、入ってきたのはお前だからな?!」

「だから何よ!いいじゃない、話に入ってきたって!」

「ほう、私が話に入ってきてもいいのか?」

「げ、千冬さん?!」

「・・・千冬先生とよべ!」

バシィン!と、出席簿が鈴の頭に炸裂し、

更に一夏たちにも食らう

「いってぇ、何すんだよ千冬姉!」

「もうホームルームの時間だぞ、馬鹿者!!」

 

「もう知っている奴も多いだろうが、今日は転入生が4人いる、入ってこい」

千冬の指示が入り、いつき達四人が入る

「ルーシェ、お前から自己紹介しろ」

いつきは前に出てお辞儀をする

「初めまして、ステラ・ルーシェといいます

ISを操縦したのはつい最近ですので、何かと迷惑をかけるかもしれませんが、よろしくお願いいたします」

そう言ってまたお辞儀をする

クラス中から拍手が沸き起こる

勿論、セシリア・一夏・箒もだ

「次は、城崎お前がやれ」

黒い長髪の少女が一歩前に出る

「城崎絵美といいます

主にメカニックの整備を行いますが、何かお互いに助け合えたらいいと思っています

よろしくお願いいたします」

絵美も礼儀正しくお辞儀をする

また拍手が沸き起こる

「次、デュノアお前だ」

長髪の少年が前に出る

「シャルル・デュノアです

フランスから来ました

この国では不馴れなことも多いかとおもいますが、みなさんよろしくお願いします」

男である事を既に知っていたもの以外は呆気にとられていた

「お、男・・・・?」

誰かがそう呟く

「はい、こちらに僕と同じ境遇の方がいると聞いて本国から転入をー」

「きゃ・・・・・」

「はい?」

「きゃああああああああーっ!」

「男子!二人目の男子!!」

「しかもうちのクラス!!」

「美形!守ってあげたくなる系の!」

「地球に生まれて良かった~~~~~!!」

 

「あー、騒ぐな、静かにしろ」

「み、皆さんお静かに

まだ自己紹介が終わってませんから~!」

残りの1人が下らなそうにその場を見る

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・挨拶をしろ、ラウラ」

「はい、教官」

「ここではそう呼ぶな

もう私は教官ではないし、ここではお前も一般生徒だ

私のことは織斑先生と呼べ」

「了解しました」

そう言ってラウラは前に出る

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

「・・・・・・・・・・・・・・」

クラスは沈黙

「あ、あの、以上ですか?」

「以上だ」

だが、一夏と目が合ったとたんに表情を変える

 

バシィン!

 

「・・・・・・・・・」

「うっ?」

いきなり一夏を、平手打ちで殴ったのだ

「私は認めない

貴様があの人の弟であることを、認めるものか」

「いきなり何しやがる!」

「ふん・・・・」

 

場が悪くなったのか、千冬は手を叩きながら言う

「あー・・・ごほんごほん!

ではHRを終わる

各人はすぐに着替えて第二グラウンドに集合

今日は二組と合同でIS模擬戦闘を行う 解散!」

 

「さぁ、着替えるか 」

いつきが着替えようとすると

「ちょっとよろしくて?」

「すまないな」

「セシリア・オルコットさんに、篠ノ之箒さんだね?」

「どうして知ってる?」

「オルコットさんはイギリスの代表候補生、箒さんは織斑一夏君の幼馴染だって事は、千冬先生から聞いているんだよ?」

「千冬さんから・・・」

「あなたのISは専用機なんですの?」

「サナリィが作り出した"ガイア"だよ」

「サナリィ?!」

サナリィー海軍戦略研究所は、現在日本連邦共和国の中でトップクラスの軍需企業である

モビルスーツ、モビルアーマーは勿論、ナイトメアフレーム、戦略的戦闘機、IS等も生産している、

三菱重工と一二を争う規模を持つ

あのF90を開発したのもサナリィである

噂では、天災科学者篠ノ之束と裏で深いパイプを持つと言われている

間違ったことは言っていない

事実、あのあとガイアはサナリィに運ばれて大幅にアップデートと改修が施された

「そんな一流会社が作り上げたのか」

「箒さんは、専用機を持ってるの?」

「まだない」

「急ごう、模擬戦闘に遅れちゃうよ?」

 

3人は走って第二グラウンドへと向かった



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模擬戦闘

初の模擬戦闘へといつきは向かう


第二グラウンドへと入った3人は、走って集合地点に着く

「ステラさん、そのスーツはどこ製ですの?」

「これもサナリィ製」

「どこまでサナリィが支援をしているんだ・・・・」

 

「あっ、一夏さん!!」

セシリアは一夏の元へと向かうが、そこには鈴と揉めている一夏の姿があった

が、なんの拍子かセシリアもとばっちりを喰らうかたちで千冬の出席簿の攻撃を受けてしまった

「今のは一夏さんのせいですよ!」

「一夏の馬鹿ぁ!」

「俺のせいなのか?!」

 

「これより模擬戦闘を開始するが、その相手は山田先生がやってくれる」

「きゃあああああ、退いてください!!」

突然山田先生が落ちてきた

一夏は素早く白式を展開して山田先生を受け止めたが、

「あっ、あの織斑君?

嬉しいんですけど、今は早く下ろしてくれませんか?

しかも手が私の胸に触れてますが・・・」

一夏はよく見ると、自分の手が山田先生の胸に触れているのを確認した

 

突如その近くにビームが横切る

「ははははは、外してしまいましたわね!」

かなりお怒りモードのセシリアが、ブルー・ティアーズ

のスターライトMK-3を精密射撃モードで狙っていた

鈴も双月刃刀を振り回して一夏にアタックする

「アブねぇだろうが!!」

 

「へぇ、あの二人織斑君の事が好きなんだ」

いつきはそれを見て微笑む

「なぜわかる?」

箒は尋ねる

「山田先生にした事はよくないことだけど、あんなに過敏に反応しなくてもいいと思うんだ

あんなに反応すると言うことは、嫉妬しているんだよ

もうちょっと自分にもかまってほしいという合図なんだよ」

「よくわかるんだな」

「そう言う箒さんも彼の事が好きなんでしょ?」

「なっ、そっそんなことはない!!」

「そこしぐさでばればれだよ」

「ううっ、お前こそどうなんだ!」

「僕はいるよ

でも今は遠くにいて、いつ会えるかわからないんだ

だから僕は待ち続ける 彼が帰ってくるまで」

 

「よし、お前達にはこれから山田先生と戦ってもらうぞ」

「え?!いきなりですか?!」

「安心しろ、今のお前達には勝つことはできないぞ」

「なんですって!!」

「やってみないとわからないですわ!」

 

「どういう意味だ?」

「言葉通りの意味だよ

さっき山田先生から聞いたんだけど、二人は突っ込んでくるから狙いやすいんだ」

「たしかにいい的になってしまってる」

 

「はっ、速い・・・・」

「追い付けませんわ・・・・」

「こう見えても、山田先生は元代表候補生だぞ?」

「む、昔のことですよ

それに、代表候補生止まりだったんですし」

「今の動きのように、IS学園の教員を甘く見ていたら大変になるってことだ」

「成る程・・・」

「これより、グループに別れて実習を行う

専用機持ちである、オルコット、凰鈴音、織斑、ボーデヴイッヒ、デュノア、ルーシェに分かれろ」

「私、織斑君と一緒になれて良かった~」

等と、女子生徒の感想が沸く

 

「結局お前とか」

「僕も驚いているよ、まさか君と一緒になれるとはね」

「ISを早く見せてくれ」

「その前に、ラファールか打鉄かを選んだら?」

「心配はない、もう打鉄と決めている」

「よし、いくよ、ガイア」

ガイアは反応して、いつきを包み込む

光がきえると、漆黒に赤のラインや黄色のラインが入り、ブレードアンテナを持つツインアイが入った頭部が

「おい、フルスキンタイプか?!」

「そうだよ、コレがサナリィの第三世代機ガイアガンダムさ!」

そう言いながらシールドとライフルを格納して、箒を抱いて飛び出す

 

「これにて模擬戦闘を終了する

午後から訓練機の整備を行う

専用機持ちは、訓練機と両方見ることになる

遅れずに集合すること、以上解散!」

 

「なあ、ステラ、一緒に昼飯を食べないか?」

いつきは片付けと着替えを終えて戻ろうとしていたときに、一夏に呼ばれた

「いいけど、なぜ?」

「いわゆる親睦会みたいなものさ、みんなと食べると美味しいだろ?」

 

「なぜこんなにいっぱいいるのだ?」

「どうしてって、その方が楽しいだろ?!」

どうやら、箒は一夏と二人きりで食べたかったらしい

「待ちなさいよ、私の料理の方が美味しいんだから!」

「一夏さん、私の方が美味しいに決まってますわ!!」

「まて、私の方が美味しいに決まっている!」

(一夏に対するラブアタックが露骨だね)

どうやら、根負けしてしまったのかセシリアの料理を食べさせられていた

「どうやら、料理のセンスがないみたいだね」

みるみるうちに一夏の顔色が悪くなっていた

と、一夏は箒の方を向いた

「食べさせてやろうか?」

「た、頼む」

「「いっ、一夏?!(さん?!)」」

驚いた目で見るセシリアと鈴

色々突っかかろうとしていたが、

「ダメだよ、余計なことをしたら」

「ステラさん?!」

「何するのよ!?」

抗議する二人をよそに、そのようすを和やかに見ていたいつきだった

 

昼休みも終わり、ISの整備を開始した

いつきは自らのISである、ガイアガンダムを展開して改めてスペック確認を行う

 

《武装一覧》

機動防盾

ビームサーベル✖14

ビームライフル

アサルトナイフ✖14

アサルトライフル

近接防御機関砲

シールド内蔵型バルカン砲

ビーム突撃砲

グリフォン2ビームブレイド

高プラズマエネルギー砲

フォースユニット

アンカーランチャー

クスフィアスレール砲

シールド内蔵型グレネードランチャー

ドラグーンビットシステム

ミラージュコロイド

 

特殊装甲

VTPS装甲

ラミネート装甲

対ビームコーティング

 

動力

大容量ジェレネーター

ハイパーデュートリオン

 

モビルスーツ時代のガイアガンダムと違い、格段的に戦闘能力が上がったと見るべきか

「何て言う出力なんだ!?」

「いわゆる万能機かな。射撃に格闘能力、特殊オールレンジ攻撃、高機動戦闘に対応すべく改修されたと言ってもいいね」

「サナリィの技術がここまで上をいっていたとは」

 



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告白

 

全ての整備を終え、編入初日の日程は全て終了し、

帰寮の時間となった

「ルーシェの部屋は、篠ノ之と同じ部屋になる

篠ノ之、案内してやれ」

「わかりました」

「よろしくね、箒さん」

「こちらこそよろしく頼む

あと、さんはいらない 箒でいい」

「じゃあ、よろしくね、箒」

「よろしく頼む、ステラ」

 

部屋に到着すると、既に束博士やクロエが用意してくれたものが届いていた

「少ないんだな」

「うん、あまりなかったからさ

そうだ、これからあるものを見てもらいたいんだけど、誰にも言わないって約束してくれないかな」

「ん?まぁ、いいぞ

私は人にいってやろうとか思ってはないからな」

「驚かないでね、出てきていいよポプリ」

カバンの中から出てきたのは、ずっと静かに待っていたポプリであった

「待っていたでしゅ~!」

ポプリは出てきたとたん、いつきに抱きつく

「なんなんだこれは?!」

「いちゅき、だれでしゅか?」

「箒だよ、束博士の妹さんさ」

「いつき?」

「箒、これから僕の真実を話そう」

「真実だと?!」

「僕の名前は、明堂院いつき」

「明堂院いつきだと?だが、ステラ・ルーシェという名前が、本当の名前ではないのか?」

「たしかにそう見えるのかもしれない

だけどね、ステラ・ルーシェというのも本当の名前のひとつなんだ」

「どういうことだ?」

「君も聞いたことがあるはずだよ、明堂院流派を」

「たしか、武術の流派のひとつであるはずだ」

「僕は、後継者として頑張っていったはずだった」

「はずだった?」

「13年前、とある戦いの時に仲間と一緒に行方不明になったそうだ

みんな探したけれども、他の仲間と一緒に行方不明になったまま、お兄様が後継者になっていった」

「・・・・・・・・・まて、13年前だと!?

つまりお前はタイムスリップしてきたというわけか?!」

「そういうことになるかな?

そしてこの時代に来てはじめて会ったのが、束博士だった」

「姉さんにあったのか?」

「うん、束博士には色々と世話になったよ

ここに編入学するのにも、秘密裏に手続きをしてくれたり、ガイアの改修をするためにサナリィに頼んだりね」

「おい、どういうことのんだ!

サナリィが姉さんと繋がっているなんて聞いたことがないぞ!」

「でも、既に知られていたみたいだよ?

束博士とサナリィは、裏で色々と契約を結んで協力し合う仲らしいし」

「そ、そうだっのか」

「話は戻すけど、僕はこの時代では死んだも同然だよ

だから生きているということはまだ隠しておきたい

だから、ステラという名前を使っているんだ」

「そのステラという名前はどうして使っている?」

「僕はこの世界で生まれる前、別の世界で兵士として戦っていた

しかも、モビルスーツに乗るための強化人間として養成されていた

ガイアはそのときに乗って、最後はデストロイという奴に乗って死んだ」

「・・・・・・・・」

「そして僕の魂はさ迷ったあげくに今の世界の人間にたどり着いた」

「じゃあ、ガイアがサナリィ製だということは間違っているのか?!」

「半分あっているし、半分間違っている」

「どういうことだ?」

「ガイアそのものはIS化してなぜか僕が持っていた

でも改修されたことで、多くのパーツがサナリィ製になった

だから半サナリィなのさ」

「わかったようでわかったかは納得した自信はないが、私はお前の事は言わん」

「ありがとう、実は束博士から伝言だよ」

「姉さんから?」

「臨海学校で会えるといいね、という話だよ」

「臨海学校?!」

「詳しいことは僕もわからないけど、そういうことらしいよ?」

「時間がない、食堂へ行こう」

 

食事を済ませ、部屋に戻った二人は、翌日の準備を終え、シャワーを浴びることにした

「僕から入ってもいいかな?」

「かまわん」

いつきはシャワールームに入り、シャワーを浴びる

「お前はいつからステラと一緒なんだ?」

「ずーっといちゅきと一緒でしゅ!」

「・・・・そうか」

 

「終わったよ?」

「ああ、すまない」

箒もシャワールームに入っていった

通信機を取り出したいつきは、束に通信を繋げる

『やっほー、いーちゃんどうしたの?』

「いえ、少し気になった事があって」

『どうしたのかな?』

「フランスに男子のIS塔乗者なんていたのかなって思ったので、調べてほしいんですよね」

『その情報は既に入手して調べていたんだけどね、フランスはとっても今苦境に陥っているみたいだね

あんな工作を仕掛けなければ第三世代機を作れないなんてね』

「つまり、シャルル・デュノアは女の子だったというわけですか?」

『そういうことらしいよ』

「詳しいことはよくわかりませんが、なんか胸騒ぎがしますね

何かわかり次第伝えてくれませんか?」

『おっけーだよ!

ところで、箒ちゃんに伝えてくれたかい?』

「ええ、しっかり伝えておきましたよ?」

『ありがとね~』

 

「明日からもよろしく頼む」

「こちらこそよろしく」

そう言って二人は眠りについた

 

その頃、別の部屋では

「ええ、間違いありません

われわれの計画に加藤機関が介入の兆候が見えます

ブリタニア軍やドルシア軍の動きも活発化して、いつ狙われてもおかしくない状況です

ですから、なるべく早く森次さんと山下君を派遣してもらえるようにしてください

たしかジュダの予測だと、トーナメント戦の時に襲撃が行われると思われます

では、このまま観察を続けます」

城崎絵美は通信を切ろうとしたが、

『でさぁ、そっちにイレギュラーがいるよね?』

「ええ、ステラ・ルーシェ及び謎のモビルスーツが近くに潜伏しています」

『片方の事はもとより、謎のモビルスーツについて調べておいてほしいんだよね』

「了解です、石神社長」

城崎絵美は今度こそ通信を切って眠りについた

 

 



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決闘

遅れてすみませんでした!


数日が経ち、クラスの雰囲気に慣れてきたいつき

 

「箒の悪いところは、うまく他のクラスの人とうまく付き合えないところだね」

「そこを言うなぁ・・・」

箒との絆を深めていったいつきは、休みを利用して、箒と訓練に励んでいた

「打鉄の性能はいいんだけどね、箒の反応に追いつききれないんだよね」

「私も思っていたことだ」

「ガイアのビームライフルはそこまで威力は高く無いんだよね

打鉄ぐらいなら押さえることができると思うけど」

「慣れないことでな」

「話は変わるけど、織斑君たちもやってるみたいだね?」

いつきと箒はその方向を向くが、

「なんなんだあれは!」

ラウラ・ボーデヴイッヒが、一夏に攻撃をしようとしていたのだ

 

「貴様、専用機持ちらしいな?ならばいい、私と戦え!」

「嫌だね、戦う理由なんてねぇよ」

「貴様になくても、私にはある!」

「それでも断る」

「貴様が嫌でも、無理矢理戦わせてやる!」

シュヴァルツェア・レーゲンからアンカーが放たれるが、

シャルルの攻撃に妨害される

「フランスの第二世代量産品が!」

「いまだに量産の目処がたっていないドイツの第三世代機よりもましだと思うけど?」

ラファールカスタムの攻撃が行われようとしたとき、

ガイアが突撃形態で現れた

ガイアはシールドや腕、足からビームサーベルを出力させ、ビームブレイドを展開した

シュヴァルツェア・レーゲンに斬りかかるが、何事もなかったように防がれる

「ちっ、押さえられたか!」

「馬鹿か?そんなのが私を貫通するはずがない!」

 

「そこで何をしている!!クラスと名前を伝えろ!!!」

 

「今日のところは引いてやる」

 

「ステラ!」

「一夏くん」

「一夏!!」

箒は、一夏とステラのところへ向かう

「逃がしちゃったね」

「ちっ、あいつはまた俺を狙ってくる」

「次はトーナメント戦の時か!」

「それまでに対策を練らないとな」

「ところで、どうして俺を助けた?」

「友達だからね」

 

「ちょっと箒、先に戻っていてくれないかな?」

「どうした?」

「気になったことがあってね」

「ああ、わかった」

 

箒の姿が見えなくなったのを確認して、いつきは拳銃を取り出す

「まったく、僕の事を追いかけてる人がいるなんて思わなかったよ

いい加減、僕の頭に突きつけているハンドガンを下ろしてくれないかな?」

銃を下ろす音が聞こえると振り向く

「貴方でしたか、対暗部用暗部更識家当主でロシア代表更識楯無、いや更識刀奈」

「・・・・ばれていたのね」

「そして隠れている姫崎絵美」

「ばれていましたか」

生徒会長の更識楯無と、JUDA社のスパイとして派遣されていた姫崎絵美は、観念したように現れる

「既にサナリィ及び政府からの連絡で、調べられているという情報は握っていました」

「政府からも疑われていたわけね」

「あなた方の目的は?」

「単刀直入に言うわ、あなたは何者?」

「あなたの目的は?」

「石神社長からの調査です」

「僕の目的は、篠ノ之束博士及びそれに関係するものの保護及び護衛、及びサナリィの最新鋭兵器の実証実験

及びIS学園の実態調査です」

「政府からの直接の依頼ってわけ?」

「束博士のお願いでもあります

それでは」

いつきは立ち去ろうとするが、

「ダメよ」

楯無はいつきを拘束しようとするが、

「捕まる理由はありません

なぜ僕の事を調べたがるんです?」

「貴方は石神社長や私たちにとって、イレギュラーな存在なの」

絵美はそう言い、

「私に至っては、貴方の出現時期に大きな疑問があるのよ」

楯無は問い詰める

「あとでわかりますよ、なぜ僕がイレギュラーなのかはね」

「どこへ行くの?!」

「織斑一夏君とシャルル・デュノア、いや、シャルロット・デュノアの元へですよ」

 

「いったいどうしてお前は男装なんかして忍び込んできたんだ?!」

「捨て駒だったんだよ、僕は」

「くそ、自分の親が子どもを捨てるなんて許せることか!」

「でも、さっき言ってくれたこと、すごくうれしいよ」

「ああ、だからお前はここで何をすべきか考えるんだ!」

「ありがとう、一夏・・・・」

「取り込み中悪いね」

「ステラ?!」

突然いつきが入ってきた事に驚く一夏とシャルロット

「シャルル・デュノア、いや、シャルロット・デュノア、先ほどサナリィから連絡が入り、君の保護が決定した」

「どういうことだ?」

「サナリィが、政府を経由して保護したいということさ」

「シャルルはもう、デュノア社から離れることができるというわけか?!」

「そうだよ、もう安心しても良いんだよ」

「よかった・・・・」

「どうしてお前がそんなことを?」

「僕はサナリィのテストパイロットだよ?

既にサナリィからこの事は聴いていたんだ

改めて僕達が話し合った結果、今回の結論に達したんだ」

「それが目的だったてわけなのかな?」

楯無と絵美が入り込む

「貴方は?!」

「はいはい、はじめまして織斑一夏君

私は生徒会長にして学園最強のISパイロット、

更識楯無よ!」

そういいながら、扇子を開く

そこに書かれていたのは、自慢と書かれていた

「城崎もいたのか?」

「え、ええ」

「織斑君、今度生徒会室に来てもらえないかしら?」

「なぜです?」

「詳しい事は今度話すわ」

 

 

ー翌日

 

 

 

「大丈夫か、鈴、セシリア!!」

アリーナで起こっていたことに一同茫然とする

なぜならー

 

「イギリスと中国の第三世代機など、恐れるに足らん!」

 

セシリアと鈴の専用機である、

ブルーティアーズと甲龍が、

シュヴァルツェア・レーゲンによる攻撃で、

大破していたからであった



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トーナメント戦

「てめぇ、鈴とセシリアに何しやがる!」

怒りのあまり、ラウラに激しい怒りをぶつける一夏

「ちょうどいい、貴様を潰せるチャンスを得たとしようか!」

白式の零落白夜がアリーナのバリアを破壊し、一夏がラウラのシュヴァルツェア・レーゲンに向かって行く

「その手を離しやがれぇ!!」

「ふん、感情的で直線的、絵に描いたような愚図だな」

シュヴァルツェア・レーゲンのバリアか何かに押さえられたかのように、白式が止まる

「なんだ?!くそ、動けねぇ・・!」

「やはり敵ではないな、私とシュヴァルツェア・レーゲンの前ではな!」

肩のレールガンから高出力の砲弾が放たれる

「一夏避けて!!」

シャルルは叫ぶ

だが、その砲弾は届くことはなかった

なぜなら

「遅いね、元エクステンデッドの僕には掠りもしないよ」

ガイアを展開したいつきが、立ち塞がっていた

「シャルル・デュノア!君の援護がなかったら危なかったよ!」

「役に立ってよかった・・・・」

「ちっ、雑魚が!!」

ラウラは腹立たしくなったのか、加速して襲いかかる

「やるしかないね」

いつきはガイアをモビルアーマー形態にさせる

「ほう、変形するか!!」

「甘く見ないことだね、ガイアは変形しただけじゃないんだよ!!」

ビームサーベルとビームブレイドを展開して出力

ブースターを吹かしてシュヴァルツェア・レーゲンに迫る

ガイアのビームブレイドは、シュヴァルツェア・レーゲンの装甲の一部をもぎ取った

更にもう一押しようとしたとき

 

「やれやれ、これだからガキの相手は疲れる」

「千冬姉!?」

たかがスーツ姿なのにIS専用ブレードを投げつける人は一人しかいない

ましてやそれが横やりなのだから、つくづく常人離れしている

「模擬戦ををやるのは構わん。ーだが、アリーナのバリアーまで破壊する事態になられては教師として黙認しかねる。

この戦いの決着は学年別トーナメントでつけてもらおうか」

「教官がそう言うなら」

「織斑、デュノア、ルーシェ、お前達もいいな?」

「わかりました」

「了解です」

「あ、ああ」

「教師には『はい』と答えろ。馬鹿者」

「は、はい!」

 

「では、学年別トーナメントまでの私闘の一切を禁止する。解散!」

 

 

「箒、僕とペアを組んでくれないかな?」

「私とか?」

「さっきも見てくれたように、僕のガイアは変形する

そのときに隙が生まれやすいんだ」

「わかった、勝てるようにトレーニングしようか」

 

「あんなことしなくてもよかったのに」

「私たちでも勝てましたわ」

保健室に運び込まれたセシリアと鈴は愚痴る

「強がっててもダメだ!」

一夏の言うとおり、甲龍とブルーティアーズは大破

修理にかなりの時間がかかるため、学年別トーナメント戦に出場することは困難となっていた

「俺がお前達の為に戦う!」

「一夏...」

「一夏さん....」

 

「城崎絵美」

「貴方は」

ラウラに話しかけられた絵美は、応答する

「単刀直入に言わせてもらう。

学年別トーナメント戦で私とペアになれ」

「わかったわ」

「ずいぶん早い話だな」

「私もちょうどペアを探していたところなのよ」

「成る程、では契約成立だな」

 

 

そしてトーナメント戦当日

 

 

「僕達の対戦は、第二試合だね」

「一夏とシャルルの対戦相手は、いきなりラウラ・城崎絵美のパートナーか」

「心配ないよ、ふたりならやっていけるよ」

 

第一試合

「さあ、いこうか!」

「今は勝つことを考えるんだ!」

勢いよく発進したガイアと打鉄をラファール、打鉄のペアが待ち構える

「手加減はしないよ!」

ビームライフルを牽制の為に撃ち、打鉄のロングブレードが襲いかかる

「伊達に剣道をやって来たわけではない!」

「当たれ!」

サナリィから届けられた追加パーツ・装備を装備したガイアは、シールドに追加された対装甲散弾砲

とミサイルランチャー、フォースユニットに換装させた

対装甲流弾砲を放つ

 

ー試合前

「コレがサナリィから届いた追加装備か?」

「うん、ついさっきインストールが終わったんだ」

「何が追加された?」

「シールドに装備する、マシンキャノン・対装甲散弾砲・対装甲流弾砲・追加のアンカーランチャー・ランサダート、フォースユニットに換装するミサイルランチャー、追加装甲、モビルアーマー形態で頭部に当たる部分に取り付けるツインアイとモノアイ、ビームサーベルアンカー、ビームシールドだね

これでビームサーベルは20本になったよ」

「ビームサーベルの数が多すぎないか?」

「ほとんどが固定式だよ」

「まぁ、いいが」

「取り外しが可能な奴は打鉄でもつかえるよ」

「おお、それがいい」

 

ー視点を戻す

「とどめ!」

ビームサーベルを引き抜いたガイアが、相手ISとのすれ違い様にISの装甲を切り刻んだ

「うおォォォ!」

ビームサーベルを受け取った打鉄が、ラファールを撃墜した

 

《第一試合終了!勝者ステラ・ルーシェ、篠ノ之箒ペア!!》

 

「見てたぜ、二人とも!」

「ありがとう、次は二人の番だよ」

「よし、行ってくるぜ!」

「頑張ってくるよ!」

 

「さっきのビームサーベル、かなりの威力と能力だ。

出力が高くて、シールドエネルギーがかなり消費していたよ」

「そう?僕としてはあんなものだと思うけど」

「つまり打鉄では足りないってことか」

「早く博士に専用機の完成を言っておくよ」

「頼む、早く持たないと私が一夏達に追い付けなくなる!」

「僕もサナリィに更なる改良型を要請するよ」

そう言いながら機体を調整していた二人だったが

「かなり盛り上がっているようだね」

「ああ、激戦らしいな」

 

「今度こそ貴様を倒す時が来た!

教官の汚名を晴らすためにも貴様を叩き潰す!」

「どんな理由があっても、俺は負けるわけには行かない!」

シュヴァルツェア・レーゲンのワイヤーブレードが有線式ガンバレルのように白式とラファール・リヴァイブカスタムⅡに襲いかかる

それを避けて、雪片弐型をシュヴァルツェア・レーゲンの装甲に叩きつける

「ちぃ!」

第三世代装備である停止結界"AIC"を発動し、完全に白式の動きを止めた

ラウラの後ろから絵美が打鉄のエネルギーブレードを引き抜いてラファールリヴァイブカスタムⅡに襲いかかる

「遅いね、的になってるよ!」

大量の実弾火力装備が火を吹き、打鉄を撃墜した

「そしてこれが僕の切り札!!」

69口径パイルバンカー通称"盾殺し"を放って停止結界を打ち破り、AIC発生機を破壊

雪片弐型を構える白式がイグニッション・ブーストを発動して、シュヴァルツェア・レーゲンを半壊にまで追い込む

 

(このままでは負けてしまう!

私は負けられない!負けるわけにはいかない・・・・・・・!!)

(敗北させると決めたのだ。あれを、あの男を、私の手で、完膚なきまでに叩き潰すと!)

(力がほしい!!)

『ー願うか・・・・・?汝、自らの変革を望むか?より強い力を欲するか・・・・』

(願うまでもない、渡せ!その力を!奴を完膚なきまで倒す力を! )

 

「なっ、なんだ?!」

シュヴァルツェア・レーゲンが突然現れた光に包まれたのだ

そしてその光が消えたかと思い、目線を戻す

そこにいたには、全身を厚い装甲に包まれ、黒きバックパックを換装し、四本のブレードアンテナをもつツインアイの姿に変質したシュヴァルツェア・レーゲンだった

「な、なんなんだあれは!」

 

「あれはアストレイノワールD?!」

いつきは突然変異したシュヴァルツェア・レーゲンの姿に驚愕する

「知ってるのか?」

「サナリィがプロトアストレイを研究して作り上げた改造プランの1つだったんだよ」

「ここに来る1ヶ月前に、データベースがハッキングされたと言っていたけど、まさかドイツに奪われていたとは!」

「まずい、一夏が!」

「僕がいく!」

「いつき!」

「箒はここにいて!」

 

『トーナメントは中止だ!避難を急げ!!』

教員が生徒達に避難命令を下す

 

「許さねぇ、許さねぇ!!」

激しい怒りを爆発させる一夏

彼は、アストレイノワールDがもつ刀を見て激しく怒った

何故なら、それは千冬の使っていた雪片だったのだから

「一夏!僕のシールドエネルギーを!!」

「ああ、助かる!」

雪片弐型をアストレイノワールDに叩きつけ、零落白夜を発動させるためにラファールリヴァイブカスタムⅡのエネルギーを受けとる

だが、それをアストレイノワールDは許すはずがなく、

阻止するために雪片とソードライフルで攻撃を仕掛ける

突然ランサダートが射出され、アストレイノワールに当たる

ミラージュコロイドを展開していたガイアが現れる

「ここは僕が引き受ける!早くエネルギーの充電を!」

「助かる!」

加減なしに全射撃装備をフルバーストで放つ

もろに直撃は避けたアストレイノワールが、ガイアに向かって襲いかかる

ビームサーベルアンカー、及び一部を除いたビームサーベルを全て出力させる雪片とビームサーベルが切り結ぶ

 

「これでエネルギーは充電完了だよ!」

ラファールリヴァイブカスタムⅡからエネルギーを受け取った白式は、加速して戦線復帰を果たす

「うォォォォォォォォ!!」

イグニッション・ブーストを発動して更に加速

「今だ!」

イーグル形態に変型したガイアが一度離脱し、グリフォン2ビームブレイドを展開して再降下する

アストレイノワールDのバックパックを破壊して再び離脱

それと入れ替わるように零落白夜を発動した白式が、アストレイノワールの厚い装甲にわずかにずらして突き刺し、ラウラを救出

そのまま貫通させて、雪片弐型を引き抜いて離脱

その瞬間、アストレイノワールは爆散した

 

「助かったぜ、ステラ!!」

「よかった、早く救護所に運んで!」

 

『待って、何かが近づいている!』

「何だって?!」

 

バリィィィィィィィィィィィ!!

 

突然アリーナの天井とバリアが破られて巨大ロボットが現れる

 

『よぉし、最初の作戦は成功だなユリアンヌ』

『ええ、見せてやりましょうか、絶望というものを』

『そぉだな、平和ボケしているやつらに想像してもらおうか、死というものをな!!』

巨大ロボットはアサルトライフルをギャラリーに向かって放つ

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

生徒の悲鳴がアリーナに響く

 

「モビルスーツへの展開を行う!!」

躊躇なくいつきはガイアをモビルスーツの姿へと戻す

ようやく本来の姿へと戻ったガイア

「いちゅき~」

「ポプリ!!」

「全部もってきたでしゅ~」

「ありがとう!」

ガイアのビームライフルをアルマに向け、通信を開く

 

『何者だ、お前達は!!』

 

『自己紹介がまだだったな!

俺達は加藤機関、世界を征服するものだ!!』

 

 



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襲撃①

今回から鉄のラインバレル、ギアス、ヴァルヴレイヴ、
マクロス、エウレカセブン、ガンダムW、ガンダムSEEDDestiny、ガンダムSEEDASTRAY、ゲッター、スパロボOG、リーンの翼、ダンバイン、飛影、ダンクーガとのクロスが始まります

ドラえもんが乱入してきます

推奨BGMは、種でバスターガンダムの援護シーンで流れた
後方支援です


「加藤機関?!」

『そうだ、俺たちは世界を絶望に落とすために活動している』

「ふざけてるのか!」

『あらあら坊や、ふざけてるのは貴方達でしょう』

「どう言うことだ!」

『わかれよ、てめぇらは平和ボケだっていうことにな!』

アルマのランスがガイアの装甲に当たるが、PS装甲によってダメージが通ることはない

「ここでは危ない!!」

ビームライフルをアルマにあてようとするが、避けられ、壁に当たる

「ち、こいつを殺すぞこの野郎!」

「!!」

絵美がアルマに狙われていた

「やめろぉ!!」

だが、沢渡の攻撃は当たることがなかった

何故なら、目の前に二本角をもつ巨大ロボットがいたのだから

「ラインバレル!!」

「大丈夫か、城崎!!」

パイロットであろう少年が絵美を呼ぶ

「早瀬君!!」

「出やがったな、二本角!!」

「加藤機関!! 」

2体のアルマとラインバレルは、アリーナから飛び出す

「待て!」

ガイアもアリーナから飛び出す

 

「森次さん、山下!!」

ラインバレルのコクピットから、早瀬浩一は通信で仲間のマキナ、ヴァータント、ハインド・カインドのファクターである森次、山下に連絡をいれる

「よくやった早瀬、戦線復帰しろ」

「わかりました!」

通信を切り、ラインバレルの操縦に専念した浩一は、

ラインバレルの太刀を引き抜いて、アルマに斬りかかって行く

「加藤機関!お前達は、必ず倒す!」

 

「あの巨大ロボット、モビルスーツじゃない?!」

いつきはガイアをイーグル形態に変型させていた

ピピピ!!

「今度はなんだ!?」

レーダーに写る残像、これに驚くいつき

「モビルスーツ?!」

現れたのは、どう見ても連合第一世代モビルスーツの1つ、ストライクだった

「何故ストライクがここに??」

ここでいつきは疑問に思う

ストライクにしては装備がごてごてすぎる

肩や背中には見慣れない装備が取り付けられ、頭部には6本のブレードアンテナ、シールドと思われるものには

多数の装備を組み合わせたと思われる形跡があり、

手には複合装備を持っている

しかも極め付きにPS装甲が赤、黒、藍色のトリコールである

イーグル形態からモビルスーツ形態に変型したガイアに攻撃を仕掛けるストライク

「攻撃が早い!」

ドラグーンを放って攻撃するが、突然反射する

「そんな、反射するなんて!!」

ストライクは突然フェイスが何重にもオープンし、化物のような容姿となった

突然ストライクが赤く発光したかと思うと突然加速する

「はっ、速い!!!」

あまりの早さについていけなくなり、ストライクに翻弄されるいつき

ストライクはGNマルチウェポンをビームサーベルモードにして振るった

「防御が間に合わない!!」

シールドを構えて防御体勢に入るガイア

だが、攻撃が当たることはなかった。なぜなら

目の前に死神の姿をしたガンダムがいたのだから

 

「へへっ、間に合ったようだな!!」

ガンダムデスサイズヘルのガンダムパイロット、

デュオ・マックスウェルは、コクピットの中で笑う

「ここに転移して数日経ったが、ようやく動けるぜ相棒!!

トロワ、カトル!準備はできてるな?」

『もちろんだ』

『いつでも行けるよ!』

海面からオレンジに塗装された重武装のガンダムと、

いかにも格闘戦に特化されたガンダムが現れ、上陸した

「いくぜ、死神様のお通りだ!!」

 

デスライザーストライクガンダムのコクピットの中でドラえもんは舌打ちする

「ちっ、邪魔しやがって!!」

「ドラさま、いかがいたしましょうか」

レーゲンデュエルのパイロットである出木杉が、ドラえもんに指示を仰ぐ

「どんなやつが来ようとも容赦はしない!!」

「では、」

「ISの奪取を確認後、すべての戦力の殲滅を開始する」

 

 

IS学園職員会議室

 

「学園長、先程政府から緊急伝達が送られました」

「政府からはなんと言われている?」

「本学園の全授業を停止し、直ちに戦時体勢に入れとの事です」

「また、多数のテロリスト組織及びブリタニア軍、ドルシア軍、人革連軍、AEU軍が接近上陸を行おうとしている模様です」

「政府として支援部隊である、アルティメット・クロスの指揮下に入るようにという指示もあります」

「では、」

「全ての専用機持ちを緊急招集しろ、我々はアルティメット・クロスとの合流後、積極的介入を行う事とする!」

 

「ちっ、何だよなぁこのガンダムは!」

デュオ・マックスウェルは、ドラえもんが操るデスライザーストライクガンダムに苦戦していた

補給もままならないため、うまく戦闘が行えないのだった

「喰らいやがれ!!」

バスターシールドを射出し、コクピットを狙う

だが、弾かれ、逆にショットランサーで打撃をもろに喰らってしまう

 

「僕のレーゲンデュエルを馬鹿にしないで貰いたいな!!」

出木杉はガンダムヘビーアームズ改に戦いを挑んだ

「・・・・・遅い」

トロワは、ヘビーアームズ改のメガガトリング砲を放つ

だが、レーゲンデュエルのPS装甲に弾かれ、ビームサーベルで斬り込まれる

「実弾が効かない?」

「遅いんだよ!!」

レーゲンデュエルのバズーカストライカーに装備されているバズーカ、ゲイボルクを放つ

「・・・・速い!!」

「何処をよそ見してやがる!」

「!!」

いつの間にか回り込んだのか、レーゲンデュエルがヘビーアームズ改の後ろからレールライフルとビームライフルを放とうとしていた

 

「ふふ、遅いわね坊や」

「速い!!」

ガンダムサンドロック改のパイロット、カトル・ラバーバ・ウィナーは、ゲイルストライクガンダムのパイロット、沙夜に苦戦していた

「ホントに遅すぎるわ」

ウイングソーを両手に持ち、シールドストライカーの加速速度によって追い詰められていくサンドロック改

「終わりよ」

「くっ!」

隠しアーマーが現れ、ビームサーベルを取り出してサンドロック改に突き刺そうとした

突然、ゲイルストライクに向けてビームが放たれる

 

「ガンダム?!」

現れたのは、背中に大きなバックパックを装備し、

クローシールド、ハンドガンを持った赤いガンダムだった

そしてもう1つはΔの形をしたバックパックを持つガンダム、

そして、赤いガンダムを載せた戦闘機らしき機体が変型してガンダムになった

「ジェス、護衛を頼む」

「ちっ、しょうがねぇ!」

「こんなことをするとは!我慢ならん!!」

「イグニス、もうやっていい!」

「そこのガンダム!!僕と協力してください!!」

「頼むぞ、マディガン!」

「ジェス、お前も戦え!!」

「行くぞ!」

 

「当たれ!!」

いつきはビームライフルを沢渡やユリアンヌのアルマに向けて放つ

「邪魔しやがって!!墜ちやがれ!」

沢渡のアサルトライフルがIS学園の校舎に向かって放たれる

「させない!」

素早く動き、シールドからラミネート装甲が展開されて防がれる

と、そこから突然通信が入る

『もすもすひねもすー やっほーみんなのアイドル束さんだよ~えっといっちゃん、』

「なんでこんなタイミングで通信をしてくるんですか!!今どうなってるか知ってるんですか?!」

『知らないよ~だって今ドイツにいるんだもーん』

「学園がテロ組織と各国軍に襲撃されているんです!」

『・・・・え?』

「このままじゃ、みんなが死んでしまう!!だから早く通信を切ってください!!」

『待って、それじゃあ箒ちゃんは?』

「このままでは巻き込まれて死んでしまいます!」

『・・・・・わかったよ、じゃあこのISを、紅椿を今転送するよ!』

「なんで今!」

『今しか渡す時がないから、でないといつ会えるかわからないんだよ!』

「・・・・・・・わかりました」

『ありがとうね』

 

「箒!!」

急いで箒の元へ戻ったいつき

「いつき!!」

「さっき束博士から、君の為のISが届いたんだ!」

「私のための?」

「うん、急いでこっちへ来て!」

箒が走ってガイアの元へ向かおうとする

だが、それをスネ吉が乗るガンダムスローネツヴァイに妨害される

「消えちゃいな!!」

ハンドガンを放とうとした時、

「バレットアーム!」

ハインドカインドからアームナックルが放たれる

「大丈夫すか?」

「助かります!」

箒は紅椿を受け取り、装着

赤き装甲を纏い、新たな姿へと変わる

 

ーIS学園特設カタパルト付近

「ルーシェ以外の専用機持ちは集合したな?」

「織斑先生、私達が集まった理由は?」

「先程臨時会議が行われ、この戦闘に専用機持ちは参加することとなった」

「この戦闘にですか?!」

「安心しろ、お前達が死なないようにはしておく」

「で、我々を援護してくれる部隊とは?」

「アルティメット・クロス、政府公認の独立遊撃部隊だ!」

 



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襲撃②

キラとヒイロが介入します

そしてスパロボUXをやったことかある人には分かる
ラインバレルの一部ストーリー再現があります


「あらあら、遅いわね坊や!!」

ユリアンヌの攻撃に耐えるものの、体勢を崩すいつきと箒

特に箒は紅椿を装着したばかりでまだ慣れていない

「遅いのはそっちだよ!」

イーグル形態に変型したガイアが、ビームブレイドを展開して紅椿を機体の下に連結する

「箒、スピードに耐えれるかい?」

「問題ない!」

一気に加速して、ユリアンヌのアルマの腕部を切り落とした

「やるわね、でも貴方達の相手は私だけではないのよ!」

ユリアンヌの背後にいたのは

「で、でかい!!」

菅原マサキのマキナ、グラン・ネイドルだった

ビーム突撃砲を放って狙うが、全く効いたように見えない

「攻撃が当たらない?!」

「うおォォォ!!」

ラインバレルが、太刀を二本持ってグラン・ネイドルに迫る

「遅いな、ラインバレル」

グラン・ネイドルのホーミングキャノンが、ラインバレルとガイア、箒を狙う

「くっ!どうすればいいんだ!」

『早瀬君!!』

「どうだったんです、牧さん!」

『やはりあれは特殊な装備で、後付けされたものだ』

「わかりました、俺が排除する!」

 

「どうした、ラインバレル」

「見抜いたんだよ、お前の仕掛けをな!」

「やってみるがいい」

「うおォォォ!!」

ラインバレルの手の中に光が集まったかと思うと、それを収束させ、

ラインバレルは加速する

グラン・ネイドルの上部に回り込み、その装置を捉える

「奪い取れ!ラインバレル!!」

その装置を掴み、ラインバレルは転移した

「何だと?!」

「手に圧縮したフィールドを発生させた?」

「これでお前に攻撃が当たるぞ!」

「勝ったつもりかも知れないが、お前達の敗北の運命は覆ることはない」

「何!?」

「レーダーをよく見てみるんだな」

「「「?!」」」

そこには、今にも上陸をしようとしている大軍がいた

 

ドルシア、ブリタニア、人革連、AEU各国軍は上陸を開始しようとしていた

「よし、上陸準備を開始しろ」

とある部隊の部隊長は、部下に指示を行う

「隊長!この海域に潜む者がいます!!」

「何!?」

「現れます!」

海からしぶきをあげて現れたのは

「ガ、ガンダム!!」

 

ウイングガンダムゼロのコクピットの中で、ヒイロは静に敵を見つめる

「ここ数日の間に様々な情報を得てきた

その結果からやつらは滅ぼすべき敵であることが確認された」

ペダルを踏み、ウイングゼロが飛び立つ

「ターゲット確認、排除開始!!」

 

「速い!!」

突如現れたウイングガンダムゼロのスピードに翻弄され、多くの部隊が消滅する

ツインバスターライフルを構えたウイングゼロが、付近にいる艦隊を次々と葬って行く

その時、空から高速で降りてくる者がいた

その機体はビームレイピアを引き抜いてウイングゼロに斬りかかった

ヒイロは何事もなく避け、ビームサーベルを引き抜いた

現れたのは、赤・黄色・白のトリコールに塗られた天使のような機体

それについてくるように現れたのは

「アクエリアスか」

かつてトレーズ・クシュリナーダが作り上げた機体だった

両者は何も言わずに戦いを開始した

 

ウイングゼロの攻撃を辛うじて脱した機体は無事にIS学園の敷地に侵入した

そしてその機体が向かったのは

学園の緊急司令部だった

 

「学園長!」

「どうしました、山田先生」

「AEU及び人革連のモビルスーツがこちらに到達します!」

「何だと?」

「早く撤退を!」

「間に合いません!」

到達した両軍のGN-XⅢが、ビームライフルを司令部のある建物に向ける

全員が体を伏せる

だが、ビームが放たれることはなかった、なぜなら

 

そのビームライフルを突然降り注いだビームが破壊したのだから

 

「何!?」

GN-XⅢのパイロットはビームが来た方向を向く

そのとたん、突如急降下してきた何かによって機体のあらゆるパーツを切り落とされた

 

そして目の前に現れたのは

 

蒼き翼を持ち、シールドと2丁のライフルを持った

モビルスーツだった

 

『こちらはキラ・ヤマト。援護します、今のうちに撤退を!』

 

一夏達専用機持ちは格納庫に向かい、ISを装着し、

出撃命令を待っていた

「おい、ステラはどこにいったんだ?」

「さっきから通信を開いていますが、届いていないませんわ」

「箒も見当たらないし」

「お前達」

「千冬姉」

「織斑先生だ、馬鹿者」

こんな緊急時にも出席簿の音が響く

「お前達は直ちに出撃を開始し、周辺にいる敵の掃討に当たれ」

「さっき言った有軍は近くに来るのですか?」

「もう少しで到着すると聞いている」

「人を撃つなんてして事はしたくはないのよね」

「行こうぜ!」

 

 

「数が多い!」

フリーダムのコクピットで、キラは呟く

「まだここに来て数日しか経ってないけど!」

 

ー数日前

 

サナリィ月面工場

とある技術者

「アルティメット・ウォーズの機体やモジュール77の修理で我々に受注が入ってくるな」

「ああ、どうやら鹵獲したクロスボーンバンガードのモビルスーツやフォーミュラー計画の機体の改修が多いらしいな」

と、些細な話をしていたときだった

後ろから一人の同僚が、少し笑顔を見せながら走ってくるのを見かけた

「どうしたんだ?」

「なんか、月面基地付近でなんか面白いものを見つけたらしい」

「面白いもの?」

「お前も喜びそうなものだぞ」

 

3人が向かったのは、モビルスーツのメンテナンスエリアである

そこにあるのは、修復作業中のモビルスーツばかりである

「あれが、見つかったモビルスーツか?」

「どうやらそうらしいな」

メンテナンスエリアに新しく入っていたのは、ドラグーンらしき装備がある翼と、一部の脚部と腕部、そして頭部があるガンダムだった

「こいつはたしか、デスティニーゼロとライゴウのデータの中にあった機体だな?」

「ああ、ストライクフリーダムガンダムと言うらしい」

「パイロットはどうした?」

「重傷という事で、敷地内の病棟に搬送されたそうだ」

「では、」

「ああ、俺達が大きく改修してもいいってことになった」

「例のプランを実行するのはどうだ?」

「そこら辺はお前に任せるさ」

 

翌日ーサナリィ月面工場附属病院のとある病室

「う、こっ、ここは・・・・」

目を覚ましたキラは、自分の置かれている状況について行けてなかった

「確か僕はレクイエムを破壊するために内部に入って、自爆せざるを得なくなって、そこで死んだはず・・・」

一つ一つ思い出していくキラ

「ここはいったいどこなんだ?」

「目覚めたようだね」

「あなたは?」

「サナリィ月面工場附属病院院長、山本だ」

「山本さん?」

「キラ・ヤマト君、君はこの月面工場コロニーの近くの大型クレーター、プトレマイオスに大破した状態でいたモビルスーツの中にいたんだよ」

「!!そうだ、フリーダムはどうなったんです?!」

「君のモビルスーツは、我々の技術部が修復改修を行ったと聞いているよ」

「!!早く取り戻さないと」

「取り戻す?どうしてだい?」

「あれには、核が搭載されているんです!」

「知ってるよ、核分裂炉でしょ?」

「どうしてそれを」

「こう見えても僕は本当は技術者でね、今の役職は名誉職みたいなものさ

何せ、あの機体のデータ

君がここに来る前からここにはあったのだからね」

「どういうことです!」

「数ヵ月前にこの世界に来たモビルスーツがあってね

そこに、フリーダムのデータがあったのさ」

「どういうことなんだ・・」

「取り敢えず、メンテナンスエリアに来てみたまえ」

 

山本に連れられ、工場内のメンテナンスエリアに入ったキラ

「ガンダムがこんなに」

「私達はとある勢力の支援組織でもあるからね

修復改修を請け負ってるのさ」

更に少し歩き、1つのメンテナンスエリアに入る

「紹介しよう、私の同僚でメカニック研究者の加藤、鈴木、小山だ」

「よろしくお願いします」

「こちらこそよろしく」

「ところで、このロボットの鳥は君の物かな?」

『トリィ!!』

「トリィもここまで来てくれたのかな?」

「コクピットを見たら、この鳥がいたんだよ」

 

「早速だけども、これを見てくれ」

加藤が指を指した場所を、キラは見る

「フリーダムが、強化されている?」

よく見ると、ストライクフリーダムガンダムの時の装備は勿論修復されていたが、

腰部には、日本刀らしき装備があり

左腕部にはフリーダムガンダムの時に使っていたシールドが、背中にはバラエーナプラズマ収束ビーム砲とヴェスバー、そしてハイパーフォルティウスビーム砲があり

足には、インフィニットジャスティスガンダムが使っていたビームブレイドあり、肩にはビームブーメランがあり、手にはアンカーランチャーとロケットアンカー、そしてショットランサーがあった

 

「こんなに装備が・・・」

「どうやら、本来のフリーダムガンダムのプランはこんな格闘戦も想定されていたようだが、オミットされていたらしい」

「ごてごてしてますね」

「さて、これから本題に入るが

君はこのガンダムを使って何がしてみたい?」

「え?」

「この世界は、今また戦乱の嵐が巻き起こっている

しかも何か大きい歯車が狂ったように様々なイレギュラーが入り込んでいる」

「この世界でも戦争が・・」

「コズミック・イラと同じく、世界中の人々が憎しみに捕らわれたまま戦争が続いている」

「僕は、あのとき何も守りきれなかった

だから、今度こそ全てを救いたい!」

「決意ができたようだね」

「はい!」

 

「では、君はIS学園に行きたまえ」

「IS学園ですか?」

「そうだ、あそこは様々な物が入り乱れる所だ

そして、これからの戦局を左右する重要な場所になるよ」

「これからフリーダムの調整を行おうと思います」

「その事なんだけどね、実は君の実戦訓練を手伝ってくれる人を雇っておいたんだ

入ってきたまえ」

そういいながら病室に入ってきたのは、サングラスをかけた年上でやや長髪の男と

年下であろう二人の少女だった

「紹介しよう、傭兵部隊"サーペントテール"のリーダー、叢雲劾と、わが社のテストパイロット、風鳴ナミネ、カノンだ」

「初めましてだな、キラ・ヤマト

元地球連合軍からオーブへ行った英雄か」

「あなたは何者なんです?!」

「元地球連合軍の戦闘用コーディネーターだ」

「あなたもコーディネーター・・」

「俺が使う機体は、ガンダムアストレイブルーフレームDⅡだ」

「僕たちが使う機体は、ガンダムF92とガンダムF94だよ」

「楽しみだ!」

 

「システムオールクリーン!

キラ・ヤマト、ストライクフリーダムガンダムリベリオン、行きます!」

勢いよくフリーダムが飛び立つ

そしてその目の前にいたのは

「あれが、ガンダムアストレイブルーフレームDⅡと

ガンダムF92、ガンダムF94か」

「キラ・ヤマト、私のブルーフレームは最強の装備でお前を迎え撃とう!」

背中のストライカーから放たれたのは

「ドラグーン!!」

ソード型のドラグーンが、フリーダムを襲う

「でも、負けてはいられない!」

フリーダムの羽が展開し、ドラグーンが放たれる

「いっけぇぇぇぇぇぇ!!」

ドラグーンが、ドラグーンを破壊していく

「遅い!」

いつの間にかタクティカル・アームズⅡを持っていたブルーフレームが、ビームサーベルモードにして襲う

「くっ!」

ビームサーベルを引き抜いたフリーダムが、ブルーフレームと互角に渡り合う

「当たれぇぇ!!」

展開された、バラエーナプラズマ収束ビーム砲を放つ

「遅い!これが、スーパーコーディネーターの力とは、信じがたい」

「おらおら、今度は俺達の番だ!」

メガビームバズーカとハイパーフォルティウスビーム砲を放った、F92とF94がフリーダムを狙う

「まだだ!」

突然キラの頭の中で何かが弾け、視界がクリーンになって、ハイライトが消えた

フリーダムは先程の動きが嘘のように、速くなっていた

「今だ!!」

全ての射撃装備を展開し、ブルーフレーム、F92、F94をロックオンした

「覚悟はある、僕は戦う!!」

全ての砲門から、ビームや実弾が放たれた

「どうだ?」

 

「やるな、これでお前の調子は取り戻せただろう」

エールストライカーを破損したブルーフレームを助けるように、2機が寄り添う

「ありがとうございます!」

 

「いいかい?既にフリーダムには新たな調整を施し、IS学園の座標は打ってある」

「わかりました」

「そして、君はそこでとある男達と出会うだろうね」

「またあなたに会う事が出来るのでしょうか?」

「会えるさ、これは約束できるよ」

「行ってきます!」

 

「キラ・ヤマト、フリーダム、行きます!!」

 

 

 

 

 

そして、時間は今に戻る

 

「当たれぇぇ!!」

ビームライフルで、次々とモビルスーツを落として行く

「これなら!」

ハイマット・フルバーストモードにして、接近していた艦隊を葬っていった

「そこか!!」

ビームサーベルを引き抜き、バッフェが撃墜される

「これじゃあきりがない!」

 

と、そこに高出力のビームが一筋流れていった

 

「なんだ?」

キラが見た先にあったのは、見覚えのある機体だった

「バスターとセイバー?でもカラーリングが違う?」

見たところ、かつてのバスターとセイバーの基本的な部分には違いはないが、カラーリングが異なっていた

 

「俺の攻撃に当たりな!」

「やめろ、僕がバランスを崩すだろ!」

ヘイルバスターのパイロットであるソキウスと、イルドの口論が、通信スピーカーから流れる

「降ろすよ!」

イルドは、強引にヘイルバスターを降ろす

「ちっ、やってくれるじゃねぇか!!」

敷地内に着陸したヘイルバスターは、上陸を開始しようとしていたヘリオス軍に攻撃を仕掛ける

「俺の餌食になりやがれ!!」

 

「くそ、連携できるか?」

キラは、ロングレンジライフルを放つ

が、それがきっかけで、背後からの攻撃に気づけなかった

「!!」

ドラグーンのバリアを張ろうとしていたときだった

何者かがフリーダムの背後に回り、フリーダムを守る

姿を現したのは、ブルーフレームに似た機体

「無様だな、キラ・ヤマト!」

ガンダムアストレイミラージュフレームサードイシューⅡに乗る、ロンド・ギナ・サハクがキラを嘲笑する

「あなたは?!」

「詳しい話など俺に聞くな!」

ミラージュフレームサードイシューⅡは、レコノイタータイプとオフィサータイプを装備した、ガンダムF90に向かう

「あらあら、私に殺されに来たのです??」

ロウ・ギュールから奪ったドレットノートガンダムのドラグーンユニットを改修した、バレルパックを装備した

F90が、重力下でドラグーンを使ってみせた

「ふん、この俺にはきかん!」

ミラージュフレームのビームサーベルと、F90のビームソードがぶつかり合う

 

「なんだ?、海から何かが出る!」

キラは、その場から1度離れる

突然海面が泡立ち始める

そしてまもなく、海から13機のガンダムが現れた

「!!あれは!でもなぜここにあるんだ?!」

その中の1機ニクスダークネスプロヴィデンスガンダムの姿を見たキラは、驚きを隠せなかった

そして、そのキラに更に追い討ちをかけるように、

聞き覚えのある声が、戦場に流れる

 

『初めまして、IS学園の諸君

私は、アルデバラン第一番小隊を率いているものだ

そして、久しぶりだなキラ・ヤマト君!』

 

「ラウ・ル・クルーゼ!なぜあなたがここにいる!」

「君も知っているはずではないかね、私の目的をな!」

「いつまであなたはそんな事を!」

フリーダムとプロヴィデンスは、戦闘に入った

 

 




現在明らかにされているF90のミッションパックは
A,B,D,E,F,H,I,L,M,N,O,P,R,S,V,W
の、16となります


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襲撃③

今年最初の投稿です
ついにUXのキャラが登場
いつきは、どうなるんでしょうか


「喰らえ!!」

いつきは、ビームサーベルアンカーをカオスとアビスに放つ

「スティング、アウル、私は欲しがった物を取り戻した!だから、私はあなた達を倒す!」

「いつき!」

カオスのミサイルが、紅椿の攻撃によって破壊される

『消えな!!』

カオスが、ビームサーベルを引き抜いて襲う

「わからないなら!!」

いつきの頭の中で何かが弾け、瞳のハイライトが消える

ガイアが突然速くなり、カオスの四肢をもぎ取った

「アウル!!」

ビームサーベルアンカーを放った

アビスは避けることができずに、コクピットをのぞくパーツを破壊されて、水中に埋没した

 

「よし、次は!」

いつきが動きだそうとした時だった

「なんだこれ、空間が歪んでいる!」

突然辺りが光りだす

その光が消え、再び目を開いた

そこにいたのは

「なんなんだこれは?!」

なんと、宇宙にいるはずのインベーダーやバジュラの他、何やらサーフボードのようなものに乗ったロボットが現れていた

 

「?!まだ反応か?!」

更に奥の海域から現れたのは、地球連邦軍及び侵略者である、ザ・ブーム軍だった

 

「さて、ライオットCの試験運転だ

ノーブル博士の技術の塊だからな、大事に扱えよ」

「了解です」

ジン・スペンサー大尉は、連邦軍空母のブリッジで指示をする

「アーニー、お前の仇は必ずとる」

アーカムシティでの戦闘で戦闘中行方不明(MIA)となった、アニエス・ベルジュ大尉の仇を打つことを彼は考えていた

 

「っ!強い!」

一夏達は、突如現れた次元獣に翻弄されていた

「一夏!!」

鈴が、一夏の背後に現れた次元獣に攻撃を届けようとしていた

「すまねぇ、鈴!!」

「大丈夫かい、一夏?」

「大丈夫だシャルル」

「それにしても、数が多いぜこいつら」

彼らは油断していた

敵はそれだけではなくかつ、次元獣の力はそれだけではないことを

「一夏!!」

最初に気づいたのは、鈴だった

だが、一夏は避けられずにまともに喰らいかけた

 

「チェェェェェェェンンンンンンンンジィィィィィィィゲッッッッッッッタァァァァァッッッー1ンンンン!!!

ゲッッッッタァァァァッッッービィィィィィィィィィィムゥゥゥゥゥゥ!!」

一夏を攻撃していたインベーダーが、空から降下して来てきた真ゲッター1によって撃破された

「巨大ロボット?!」

『お前ら、まだ油断するんじゃねぇぞ!』

流竜馬が、真ゲッターロボのコックピットから叫ぶ

バジュラが、こちらを伺っていた

「当たれ!!」

甲龍の衝撃砲が、バジュラの装甲に当たるが

弾かれてしまう

「なんなのよこれ!」

「鈴、何かが来る!」

現れたのはリフボードに乗ったロボットーLFO(ライドファインティングオペレーション)だった

 

『隊長、ここは』

『ふん、異世界に飛ばされたって訳だな』

『どうします?』

『どうやら、全軍がここに飛ばされたらしい。合流地点まで向かう』

 

「敵が動き出した?!」

明らかに敵意のあるLFOが、バジュラを蹴散らしながら逃げ出そうとしていた

「しまった!」

だが、そんな心配は無用だった

なぜなら

数機のLFOとバルキリーが、バジュラとそのLFOの部隊を撃墜したのだから

 

「いくぜ!」

「ふん、ひよっこが!俺のけつの匂いが嗅げる位置から離れるなよ!」

「焦るな!ハヤテ!!」

「心配するな、ミラージュ!」

「俺の歌を聞けェェェェェェェェ!!」

「届けるよ、私達の歌を!!」

「いくぜ、お嬢ちゃん達!!」

「やって見せる、俺は必ず!!」

VF-25、VF-31、YF-19、VF-19改、VF-11改、YF-30が、

バジュラを倒して行く

「まさか、本物の熱気バサラとファイヤーボンバーに出会うことができるとはな!しかも15年前の世界から飛ばされた状態でな!」

スカル小隊の隊長、オズマ・リーは感慨深く呟く

「オズマ隊長!!」

「ふ、わかっている!!今はバジュラを倒すだけだ!」

「うぉぉぉぉぉぉッッッ!!」

ガンポッドを放ち、バジュラを落として行く

 

加藤機関兵ー

「なんなんだあれは!!」

アルマを次々と破壊され、壊滅に近づいていた

「早く逃げなければ、やられてしまう」

部隊を失い、逃げ出そうとしていたときだった

「なんだ?!!歌だと!!」

突然頭の中で音楽が流れだし、一瞬声が入り込んだ

そしてその歌が流れ終わった瞬間

細胞に隠されていたリミッターが外れ

そのパイロットは人間でなくなっていた

 

「なんだ、あのロボットの調子がおかしいぞ!」

突然止まったかと思うと

いきなり持っていたマシンガンを放ち始めた

アルマに驚愕した一夏は、その攻撃を避ける

「あれは、間違いない!ヴァールシンドロームだ!」

「ハヤテ!!」

「フレイア!ワルキューレの出番だ!」

「わかっとるんね、ハヤテ!」

「私達の出番だね」

「・・・やる」

「美雲、いける?」

「大丈夫よ、聞かせてあげる!女神の歌を!!」

 

「これがワルキューレの力!」

「私達も負けていられないね、バサラ!」

「ああ、俺の歌を聞けェェェェェェェェェェェェ!!」

 

 

「あれは、ゲッコーステイト!!」

「遅い!」

ホランドのLFO、ターミナスが敵のKLFを落として行く

「エウレカ!!」

「レントン!!」

ニルヴァーシュtypezero Spec2が、ブーメランナイフで

次々と葬る

「こいつらもデューイの手先か!!」

「行ける?レントン」

「大丈夫だ、エウレカ!!

俺は、必ず生きて帰るために必ず倒す!」

『その戦い、援護させてもらうぜ!』

竜馬は、真ゲッター1のゲッタートマホークでKLFを葬って行く

「デカイ・・・・・」

「ニルヴァーシュより大きい!」

『今は協力するときだからな!遠慮なくいかせてもらうぜ!』

 

 

「一夏!!」

箒は、バジュラを相手にして苦戦している一夏の元へ向かう

「気をつけて!バジュラがいる!」

いつきは、ビームサーベルアンカーを放つ

「すまない、ステラ!」

「箒?!」

「一夏!!」

「どうしたんだ、それ」

「姉さんが持ってきてくれたんだ!」

「束さんが?」

「私のために作ってくれて、でもここにはこれなかったんだ」

「わかった、俺はお前が無事ならそれでいい」

「一夏ぁ、そんなことはいいから、早くこの状況を打破しなくちゃいけないでしょ?」

この光景に鈴は呆れたように言う

「でもどうすれば・・」

「心配は要らないよ!」

「「「「???」」」」

 

ガイアが、四人がいる地点に降り立った

「ガイア?!ステラなのか?」

「そうだよ?」

「こいつはISじゃなかったのか?」

「その事については後で話すよ」

「それはいいとして、なぜ心配がないと言えるのかしら?」

「じゃあ、今の状況を話すよ

今ここを襲撃しているのは、加藤機関と名乗るテロ組織、それとは別の組織であるヘリオス、ドルシア、ブリタニア、人民革命連合、AEUの各国軍、この戦闘を鎮圧するために派遣された連邦軍、バジュラ、インベーダー、未確認の昆虫型ロボット、サーフボードに乗ったロボットだよ」

「こんなに敵がいるとはね!」

「こちらの戦力としては、未知のモビルスーツ10機、JUDAと名乗る組織、バルキリー小隊、ゲッターチームと名乗る人達、そして僕達だよ」

「どうなるんだこれから・・・」

 

『なに話してる!早く戦闘に戻れ!!』

オズマの怒声が、いつき達に響く

「おっといけねぇ!」

「とりあえず散開!!」

 

「行くよ、箒!!」

「ああ、いつき!!」

戦線に復帰した二人は、バジュラを次々と落として行く

「邪魔をするな!!」

敵のモビルスーツを落とし、壊滅にまで追い込む

 

「あなたは、あなただけはァァァァァァァァ!!!!」

全ての憎しみ、怨みを晴らすべく、クルーゼに向かう

「やはり君は滅ぶべきだな!!君を呪って死んで行った全ての者のためにな!!」

「生かしておいてはいけない!!」

ドラグーンを放つキラ

「甘いのだよ!!」

クルーゼはものともせずに接近し、2本のビームサーベルを引き抜く

ガーベラストレートを引き抜いたキラとぶつかり合う

「たかがドラグーンが使えただけで調子に乗るとは、

やはり君は甘いな!」

「貴方だけは!」

「どうやら学園を燃やすときが来たようだな」

「あなたは何て事を!!」

「止められないさ、既に動き出した運命はな!!」

「僕は運命を覆して見せる!」

「バカめ!」

デファイアントビームジャベリン改を投てきしたクルーゼ

「そんな事はさせない!!させてたまるものか!!」

キラの中で何かが弾けた

そして、フリーダムの動きが突然速くなり、

プロヴィデンスのローエングリンランチャーを破壊した

「ちっ、撤退か!」

ローエングリンランチャーを失ったクルーゼは、撤退を始める

「逃がすものか!」

キラはロングレンジビームライフルを放つが、全てを外す

そして、一帯に光が走ったかと思うと

クルーゼらは姿を消していた

 

「速い!」

フェニックスエンジェルガンダムとアクエリアスガンダムに、わずかに苦戦するヒイロ

「ゼロ、お前のプランを見せろ」

ゼロシステムがヒイロに未来予測の結果を見せる

「了解、このプランで行動を継続する」

 

『MとA、そちらの状況を確認しろ』

「ウイングガンダムゼロとの戦闘中。奴とは互角に戦闘中」

「試験運転には支障はない、続行する」

アクエリアスガンダムが動きだした瞬間だった

突如ビームが放たれ、アクエリアスガンダムに装備されていた二丁のドーバーガンの内、1丁が爆砕する

「・・・・何者だ?」

現れたのはトリコールに塗装された、トールギスだった

 

『久しぶりだな、ヒイロ・ユイ』

「トレーズ・クシュリナーダか、なぜお前がここにいる?」

『どうやら私は死にきれなかったらしい』

「お前らしいな」

『話している場合ではないぞ、アクエリアスがこちらに向かっている』

「ゼロのデータをお前に送るぞ」

『助かる』

 

「てめぇ、どこを見て戦っていやがる!!」

「貴様が邪魔したせいで、我々の計画に支障が出るところだった」

ドラえもんとデュオは、何度も激しくぶつかりあっていた

「ハイパージャマーなど、この特殊仕様のストライクには無駄だ!」

ランサーモードからビームサーベルモードに変え、

トランザムシステムを起動したストライクが、

ガンダムデスサイズヘルに更なるダメージを与えるために襲いかかる

 

「持ちこたえろ、相棒!!」

デュオは、デスサイズヘルのシールドウイングを展開して防御を行う

「死ね!!」

ランサーモードに変えたGNマルチウエポンで、ドラえもんがシールドウイングを破壊し、左肩部を破壊した

「かかったな!そこだぁぁぁぁぁ!!」

マルチウエポンを持った腕部に向けて、バスターシールドを叩きつけ、破壊する

「ちっ、やるな!」

 

「僕のレーゲンデュエルを追い込むなんて、君は面白い存在だなぁ!」

出来杉は、ガンダムヘビーアームズ改とトロワを追い込む

「まずい!!」

ヘビーアームズの装備は実弾が多数を占め、ビーム系装備は皆無であった

加えて、その弾丸も尽きかけていた

「このままなにもできないと絶望しながら死ね!」

出来杉が、ビームサーベルで斬りかかろうと接近した

「貴様!」

アグニスのターンデルタマーク2が、高エネルギービームライフルを放って阻み、ヘビーアームズ改に接近した

「そこのガンダム、こいつを使え!」

持っていた高エネルギービームライフルと複合防盾を、

ヘビーアームズ改に投げつけた

「・・・・感謝する」

投げられたビームライフルとシールドを受け取り、レーゲンデュエルに向かって行く

「たかがビームライフルとシールドを手にしただけで何ができる?」

レールライフルを放つ出来杉

「甘く見るな!」

実弾装備をパージし、身軽になったヘビーアームズ改があり得ないほどのスピードで接近し、レーゲンデュエルのバズーカストライカーを破壊する

「なに?!、エネルギーがきれる?!」

レーゲンデュエルのバッテリーがレッドラインを越えて、警告アラームが鳴る

「そこだ!」

ビームサーベルをシールドから引き抜き、頭部のセンサーを全て潰し、ビームシールドクローで腕部を破壊

「終わりだ!」

腕部のアーミーナイフで、コックピット付近を攻撃する

「畜生がァァァァァァ!」

出来杉はコックピット内で叫ぶ

《出来杉、目標は達成した、撤退しろ》

「う、了解」

 

「さよならだ、また会おう」

ドラえもんはデュオにそう告げ、立ち去った

「くっ、逃がしてしまった!」

 

ヘリオス軍が撤退し、戦場にも大きな変化が起こった

ヒイロとトレーズが戦っていた、フェニックスエンジェルガンダムとアクエリアスガンダムが姿を消したのだ

「消えた?」

「撤退したようだな」

《そこのモビルスーツ、こっちに来い!》

IS学園の防衛用のスピーカーから通達される

「では、向かおうとしようか」

 

バジュラやインベーダー、KLF部隊との戦闘を行っていた竜馬、アルト、レントン達もその異変に気づく

「バジュラが・・・」

「インベーダーが消えただと?」

「デューイの配下の奴等も消えた?」

「まて、連邦軍が向かってくる!」

「向かえ撃つぞ!」

 

「当たれェェェェェェェェッッッッッッ!」

フリーダムが、ライオットCを次々と落として行く

「そこだ!」

フリーダムのビームサーベルで、残ってたライオットを行動不能にして行く

 

「撤退だ」

「了解しました」

ジンは、撤退を命じる

「目的は達成できたが、犠牲が多すぎたな」

 

「連邦軍が撤退していきましたが、どうしますグラサン」

「関係ない、エルシャンクを誘き寄せろ」

「了解しました」

「奴らめ、今度こそ始末してやる」

 

「これでおわりだな!!」

「遅いぞ、ラインバレル!!」

ネイキッドに乗る、マサキの攻撃を受けつつ、

浩一は、ラインバレルの太刀をネイキッドに当てる

「マサキ、加藤司令から撤退しろとの命令だ」

「了解だ」

「ユリアンヌ、沢渡も撤退しろ」

「了解よ」

「くそ、覚えてろよ2本角!」

 

「倒さないと!」

いつきは、ガイアを駆りながら、ザ・ブーム軍のマシンを破壊して行く

「あのモビルスーツは?」

識別反応をするために、付近にあった1機のモビルスーツに熱源サーチを当てる

「蒼い羽、シールド、ビームライフル、ガンダムヘッド・・・・まさか!」

詳しく画像を解析したいつきは驚愕する

なぜなら、そこにいたのは

「フリーダム!?なんでこんなところに!?」

かつての自分を倒した蒼き天使がそこにはいた

 

「なぜフリーダムがここに!?」

目の前にいたのは、かつての自分を倒した蒼き天使

その時とは形状が異なっているが、間違いなくフリーダムだった

1つの記憶がいつきの中にフラッシュバックする

 

『ステラ!フリーダム、やめろォォォォォォォ!!』

『きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 

『シン・・・好き・・・・』

『うわぁぁぁ、ステラ!ステラぁぁぁぁぁぁぁ!!』

 

コズミック・イラの記憶が、彼女を奮い立たせた

 

 

 

「フリーダム!!」

 

 

 

「あれは、ガイア?!」

ストライクフリーダムガンダムリベリオンのコックピットで、キラは驚愕する

自分の目の前にいるのは、コズミック・イラにあるはずのガイアだった

「ガイアは、バルトフェルドさんが使ってたはずだけど?!」

外見が変わってるが、間違いなくガイアだった

「誰なんだ、パイロットは!」

ザ・ブーム軍のマシンを破壊しつつ、ガイアに接近するキラ

「君は、君は一体何者なんだ?!」

ガーベラストレートを引き抜き、フリーダムは襲う

ガイアは難なくかわし、ビームサーベルアンカーを射手する

「剣のガンバレル?!」

驚愕するのもつかの間、ガイアは突然大型の装備を取り出す

「まずい!」

臨界を越え、その装備からビームが放たれる

とっさのところで避け、そのビームが放たれた先を見ると、その線上にいた、ザ・ブーム軍のマシンが大量に破壊されており、拠点と思われる戦艦にも大ダメージが与えられていた

 

「ダメージを食らってしまいましたか、いかがいたしますか」

「かまわん、エルシャンクの反応はあるんだろうな」

「付近にその反応あり」

「今度こそ決着をつけるぞ、ロミナ!」

 

「何で君は僕を襲うんだ?!」

キラは驚愕と憤りを感じて、いつきに問いかける

「あなたは、コズミック・イラで私を殺した!

そして、私を助けようとしていた大事な人の全てを狂わせたんだ!!」

「コズミック・イラだって?!」

「あなたは、フリーダムで私が乗ってたデストロイを撃墜したのを覚えてないのか?!」

「!!!!」

キラは思い出す、ベルリンで暴れ狂ってたデストロイの事を

そして、それを止めようとしていたインパルスの事を

「どうして、僕は死んでいく人たちを守りたかっただけだ!

なんでそんな!」

「例えそうだとしても、その人たちを守るためにどれだけの命を散らせてきたのかわかってるのか?!」

「そんな!そんな事!?!」

キラの心に迷いが生じた

 

「邪魔だ、どけ!」

グラサンのスケルトンが、ガイアとフリーダムに向けて攻撃する

「くっ!」

「邪魔をするな!」

 

だが、余裕を持っていたグラサンに異変が起こった

「くそ、現れたな、ジョウ・マヤ!」

 

突如そこに現れたのは、金色の鶴の形をした戦艦だった

そこから出撃してきたのは、ライオンや鳳凰、竜の姿をしたロボットと、赤と白のカラーリングの戦闘機、そこに乗っている蒼きロボット、そして、恐らく可変機であろうロボットだった

 

「グラサン!今度こそ決着をつけさせてもらうぜ!!」

「私達を襲って、今度こそ終わりよ!」

「俺達はあきらめない!」

ジョウ、レニー、マイクは叫ぶ

 

「行くぞ、サヤ!」

「了解しました、少佐」

「あのねぇ、そこはがんばりますと言うんだけどねぇ」

「今は任務中です」

「はいはい、では仕事と行くか!」

リチャードが乗る、オルフェスがアイセンサーを輝かせて攻撃を開始した

「久しぶりの地球だけど大丈夫かい、エイーダちゃん」

「大丈夫です、私も、アルティメット・クロスの一員として戦います!!」

 

「観念しろ、グラサン!」

「黙れ!!今度こそロミナと貴様らを討たなくては、皇帝陛下への顔向けができん!」

「お前の好き勝手に付き合ってる暇はねぇんだよ、決着をつける!」

ジョウの黒獅子が、ビームカタナでスケルトンの腕部を切り落とした

「ちいぃぃぃぃ!ここは一旦引くべきか?!」

 

「悪いな、お前達には恨みはねえが、これも仕事なんでね」

オルフェスが、エナジーピックを取り出し、バンクスやシャーマンを葬って行く

「こいつは痛いぜ!」

腰からダスク・ライフルを取り出し、直線上にいたバンクス、シャーマンを消滅させた

「ライラスを、ただの支援機だと思わないことね!」

ライラスが、高エネルギー砲と機関砲を放って次々と葬って行く

「Rーダイガン行きます!」

エイーダは、Rーダイガンを可変させ、駆逐形態に変更、腕部の機関砲を発射させる

「ダンスティンガー!!」

高速で放たれた弾丸が、一気に敵を爆散させる

「アブソリュートハリケーン!!」

Rーダイガンから竜巻が突然放たれ、敵が浮き上がる

「ダンブレードツイン!」

抜き取られた両刃剣が、全ての敵を切り刻んだ

 

一方、IS学園敷地内

「ばかめ、俺を簡単に侵入させるとは・・・」

ギリンマは、通ってきた道を見ながら嘲笑する

彼の通ってきた道には、学園の各地に配置されていたはずの警備用ロボットや警備員がおびただしい数、倒れていた

ロボットは完全に破壊され、警備員は全員絶命していた

「では始めよう、我々のパーティーをな!

行け!コワイナー、ホシイナー、ネガトーン、ジコチュー!!」

ギリンマの手から、絶望の意思が放たれていった

 

「いちゅき、邪悪な意思がいるでしゅ!」

「なんだって?!」

キラとの死闘を繰り広げていたいつきは、ポプリからの知らせに驚く

急いで反応のある地点へと向かう

「フリーダム、今は決着は着けない、また会おう!」

 

「待って、どこへ行く?!」

キラは、突如飛び去っていったガイアに戸惑う

「追いかけなきゃ!」

キラも、ガイアが向かっていった場所へと向かう

 

「よぉーし!その調子だ、もっとやれ!」

ギリンマに召喚された、コワイナー、ホシイナー、ネガトーン、ジコチューが、学園の施設を次々と破壊して行く

「これだけではない、もっとやれ!」

ギリンマは、更にコワイナー達を召喚する

が、そこで1つの異変に気づく

「馬鹿な、なぜ動きが鈍くなってる?!」

彼が空を見上げた時だった

大量の実弾がコワイナー達に降り注いだ

「なんだあれは!」

直接的なダメージは少なかったものの、突然の攻撃に驚くギリンマ

放たれた先にいたのは、フルアーマー化したガイアだった

 

「当たれぇぇぇぇぇ!」

いつきは、インストールしたガイアの追加装甲から対艦ミサイルなどを全て放ち、時限装置を取り付けてある装甲も射出し、コワイナー達を攻撃した

「行くよ、ポプリ!!」

「はいでしゅ!」

 

 

「プリキュア!オープンマイハート!」

 

光が現れ、それはいつきを覆っていった

 

「陽の光を浴びる一輪の花!キュアサンシャイン!!」

 

 

「なに!プリキュアだと?!」

ギリンマは突然の事に驚愕する

 

「ハアァァァァァァァァァァァ!!」

サンシャインの激しい蹴りが、コワイナーを襲う

「どうだ!」

激しいパンチのラッシュが炸裂する

 

「お前は何者だ!」

サンシャインは、ギリンマに肉迫しながら問いかける

「俺は、アルデバラン所属の幹部、ギリンマだ!

かつて、キュアドリーム達に負けた奴だ!」

「キュアドリーム?!のぞみさん達を知ってるのか?!」

「ふっ、良いことを教えてやる。

あいつらもこの世界に戻ってきてるぞ、今は再起不能のようだがな」

「どう言うことだ!」

「後でわかるさ、お前も動けなくさせてやる!」

「させない!サンシャイン・フラッシュ!!」

サンシャインから放たれた光が、コワイナー達を襲い、弱っていた個体を消滅させる

「馬鹿な!」

「とってときはこれからだ!」

サンシャインはガイアに飛び乗ってコックピットに入り、ガイアのデータを更新する

そのとたん、ガイアの装甲の色が光りだし、明るく美しい黄色へと変化した

 

「ガイアの色が変化した?!」

追ってきたキラは、その光景を見て驚く

ガイアが光る様子は、まるで太陽のようだった

 

「喰らえ!サンシャインフィオキーナ!」

ガイアの手に光が集まり、それをコワイナーに叩きつける

その攻撃でコワイナーを消滅させる

「次はこれで!」

高エネルギーロングレンジキャノンライフルを取り出し、最大出力にまで収束させ、ホシイナーに照準を合わせる

「当たれぇぇぇぇぇ!サンシャインスナイプブレイカー!!」

最大出力さえも越えるエネルギーが放たれ、ホシイナーを貫通

その瞬間、一瞬にしてホシイナーが跡形もなく消えた

「こいつから逃げれると思わないで!!」

ガイアから全てのビームサーベルアンカーが最大出力で放たれ、突然ビームの刃がクローのように分かれる

そして、それがネガトーンの至るところに回り込んで貫通していった

「捕らえた!サンシャインシザーネイル!!」

ネガトーンを消滅させ、最後のターゲットであるジコチューに照準を合わせる

「こいつで止め!」

回り込むように、ガイアをイーグル携帯に変形し、高速でバックに回る

そして再びモビルスーツ形態に戻り、腰からビームサーベルを引き抜く

「喰らえぇぇぇぇぇ!!プリキュアの思いをぶつける!サンシャインハイパービームサーベル!!」

全てのオーラを纏い、ビームサーベルに全てのエネルギーとオーラが1つとなって巨大な刃を形成した

「でやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」サーベルを振り下ろした瞬間、ジコチューは完全に消滅した

 

「馬鹿な!こんな事が!!ええい、撤退だ!」

ギリンマは、舌打ちをしながら姿を消した

 

ビームサーベルの刃が消失し、ガイアの装甲も元の黒へと戻っていった

「終わった・・・・」

変身が解けたいつきは、ほっと一息をつく

「ステラ・ルーシェ、戦闘を終了して帰還せよ」

織斑千冬からの通信が、コックピット内に響いた




まさかのガイアとの融合的な事が起こりましたね
今回で襲撃の話を終え、新たな章に移ります


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アルティメット・クロス①

1ヶ月ぶりの更新です。


「織斑先生」

「理事長、どうなさったのです?」

「先ほどの戦闘で我々に協力していただいた人達をこちらにお呼びしてください」

「代表候補生の生徒達はどうします?」

「彼らもこちらへお連れしてきてください」

 

「ふぅ、やっと敵が撤退してくれたぜ」

デュオは、デスサイズヘルのコックピットから出て大きく深呼吸していた

「お前らはどうだい、トロワ、カトル」

「問題ない」

「僕も問題ないよ」

カトル、トロワも異常がないと伝える

「ん?、この反応は」

デュオは、デスサイズヘルのレーダーを見る

と、そこに高速で着陸する2体のモビルスーツが現れた

「デュオ」

「ヒイロ、無事だったのか」

「ああ、何とか無事に任務は遂行した」

「なぁ、あれってトールギスⅡじゃないのか?」

「そうだ」

「ったく、パイロットは予想つくがな」

「私が生きてて不満かね、少年」

コックピットから、トレーズ・クシュリナーダが降り立つ

「まさかあんたが生きてるとはな」

「あのガンダムのパイロットに負けてから、死んだ感覚が無くてね、気づいたらここに私はいた」

「さて、五飛はこの世界にいるのか?」

「多分いるよ、僕達がここにいるということは」

「俺達はこれからどうする」

「ここの組織に依頼するしかないな」

「ちょっといいか?」

と、そこに白のスーツを着た男が現れた

その後ろには、五人の男がいた

「お前達は何者だ?」

デュオが、つっこむように聞く

「俺の名は、カイト・マディガン。

この、テスタメントのパイロットをやってる者だ」

「テスタメント?ああ、あそこにあるガンダムか」

「そうだ、お前達のガンダムも良いじゃねぇか、俺のコレクションに加えたい気分だ」

「断るね、こいつは俺達の相棒だ!」

「あきらめないさ、交渉は続けさせてもらおう」

『貴様ら、こっちの誘導に従え!』

「どぉやら、向こうからも話があるようだな」

「行ってやるのも悪くはないな..っておい!なんで俺たちのガンダムの写真を取ってる?!」

「悪いな、取材するためさ。俺の名前は、ジェス。

フリージャーナリストだ。」

 

 

「先程は、私達の救援に来ていただき感謝してます。

リチャード少佐。」

「いえいえ、依頼があって受けたまでですよ学園長。」

「少佐。」

「わかってる。学園長、先程の戦闘に参加した者達及び、代表候補生を集めてください。」

「もちろんですとも。織斑先生、生徒達に大講堂への集合を呼び掛けてください。」

 

「みんな、大丈夫だった?」

いつきは、格納庫付近で一夏たちと合流した。

「ああ、ステラこそ大丈夫だったか?」

「問題無しだよ。」

「良かった、なんかすごい戦いだったね。」

「ああ、だけども皆無事に戻ってきたわけだ。」

「なぁ、さっき千冬先生からの連絡で、各国の代表候補生及び俺達は至急大講堂への集合を言われたんだけど。」

「急ごう!」

 

一方、ヒイロ達は一足早く大講堂に入っていた。

「ここがIS学園の講堂内か?」

「ああ、ゼロを用いて調べた結果ここにたどり着いた。」

「しかし、見たところ女だけじゃないか。」

「元々ISは女たちしか使えなかったらしい。だから圧倒的に女子の比率が高い。」

「まて、圧倒的というニュアンスは。」

「そうだ、最近一人の男が使えることが判明し、かなり騒然としてたらしい。」

「その男の名前は?」

「織斑一夏だ。」

 

いつき達が大講堂の中に入ったときには、既に全ての代表候補生が集まっており、騒然としていた。

「どうやら、かなり状況が緊迫してるようだね。」

「あ、なんかよく分からない人達もいるけど。」

「なんですのあれは?軍の関係者でしょうか?」

「わからない、なぜタンクトップや中国服を着てるんだ?」

「しー、学園長が話すみたいだよ。」

 

 

「代表候補生のみなさん、先程の戦闘での戦いお疲れさまでした。ご存知の通り、数ヶ月前に開戦したこの世界大戦、既に宇宙と地上を戦場とさせ様々な勢力が入り乱れてぐちゃぐちゃになっています。我々も先程襲撃を受け、死傷者は出なかったものの学園運営をとても行えるような状況になくなっています。

そのため政府と協議を行った結果、IS学園設置法の特殊条項を発動、無期限休学として臨戦体制に入ることとなりました。」

 

「臨戦体制に入っただと?!」

「戦時体制に組み込まれたって、この学園は確か特殊的に独立した存在じゃなかった?」

疑問に思っていた一同のなかで、いつきは話す。

「IS学園法。全30条項で構成されるこの法律の中には、学園と日本共和国連邦の関係に関することや設置条件などを定め、創設時にアラスカ条約と同時の効力を持つなどのことが書いてあるの。

そしてそこにある条項外の特殊条項、それは世界情勢の急変による国家存続の危機が陥った場合の協議会設置と学園の政府傘下への決定権の政府への委譲、

そして戦局悪化の際の無期限休学の決定及び承認など、特別有事に関する事なの。」

「なるほど。」

 

「ただし、生徒会執行部、整備科生徒、代表候補生及び織斑一夏、篠ノ之箒、ステラ・ルーシェは教師団と共に、政府公認独立遊撃部隊"アルティメット・クロス"に参加することとなりました。」

「なっ!?」

「我々も戦争に参加するというのか?!」

「既に政府との協議で決定したことです。」

「だからって!」

「今は駄目だ!後で...」

「では、アルティメット・クロスの戦術指揮官

リチャード・クルーガー少佐から話をしていただきます。」

 

学園長の案内のもと現れたのは、白髪が出始めていた長髪の男とその娘だと思われる女だった。

「先程、学園長から紹介があったアルティメット・クロスの戦術指揮官を務める、リチャードクルーガーだ。

そしてこちらは娘のサヤ。」

無言で頭を下げるサヤ。

「あのよぉ、せめて挨拶したらどうだ?

これから世話になるひとたちなんだからさ。」

「恐縮ですが、ここは仕事場。プライベート及びなれない場所なのですることはできません。」

「はいはい、頭の固いことで。

話はずれてしまったが、俺達は政府公認の部隊だ。

まぁ、かっこよく名乗ってはいるが現状は金をもらって依頼を受ける傭兵、つまりろくでなしだよ。」

「ろくでなし?」

「だがな、やる時はやるって気持ちがなければ簡単に命は落としてしまう。

戦場とはそういう恐ろしい場所だ。

この話は既に協議の後に政府から正式に依頼されたのさ。

降りたかったら早くここから去ればいい。だがな、皆命を賭けて戦ってることを心に刻んでおけ。以上だ。」

 

「命を賭けて戦ってるか....」

「こうなってしまったなら、覚悟を決めるか。」

「ですが、私達の家族は...」

 

「ああ、言い忘れてた。諸君らの家族は既に軍の特殊部隊によって救出されて保護されているから安心しておけ。」

 

「なら、安心できる。」

「問題ないな、ならいける。」

 

と、織斑千冬がリチャード達の後に登壇する。

「私からは、学園長が話されなかった事とこれからの事を話しておく。

まず、単位及び卒業進級認定についてだが、おそらくそれは困難になるかと思われる。そのため、特殊状況ということを考慮し、救済処置として全学年に特別単位を与えて三年は卒業認定して卒業扱いとし、一、二年も単位を与えて、進級を認定した。

次に連絡事項だが、学園施設は3日後にすべて閉鎖することになっている。

今日から荷物の整頓を行い、アルティメット・クロスに合流しておけ。

また、急いで備品を購入したい者は後で届け出て行くように。以上だ。」

 

説明が終わり、代表候補生達は講堂を出る。

「さぁ、準備を開始するか。」

「急ごう!」

6人は、他の代表候補生達と共に準備をするために講堂を出た。

 




この作品、じつはスーパーロボット大戦UXのもうひとつの可能性、つまり様々なあり得るシナリオのひとつという設定です。

あと、インフイニット・ストラトスは本来のストーリーから外れ、再現はしつつもオリジナル展開になる予定です。


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アルティメット・クロス②

いよいよ、次回から新章です。


大講堂での緊急集会が終わり、撤収していく生徒達が出ていくと同時に動こうとしていた、ヒイロ達。

「で、お前さん達はどうするんだい?」

「お前はさっきの。」

「アルティメット・クロスの戦術指揮官を務める、リチャード・クルーガーだ。

こちらは、娘のサヤ。」

「今後ともよろしくお願いします。」

「まぁ、こんなぶっきらぼうな娘だが、仲良くしてやってほしい。」

「で、俺達は何でお前に話しかけられたのだ?」

「簡単な話さ。君たちもアルティメット・クロスに参加してほしいのさ。」

「俺たちが?」

「そうだ。最近、時空震が多発してるらしくてな。

それによる所属不明の者達がたくさん現れてるらしい。お前さん達もそうなんだろ?」

「そうだが..」

「行くあてはあるのか?」

「いや、無い。」

「よく見たら、素晴らしいガンダムに乗ってるんじゃないか。」

「了解した。」

 

「待ってください!」

 

声が聞こえた方を向くと、一人の青年がパイロットスーツの姿で現れた。

「なんだ、お前は?」

「オーブ連合首長国所属のパイロット、キラ・ヤマトです。」

「なっ!?」

「キラ・ヤマトだと?!」

「ふん、カガリ・ユラ・アスハの弟か!」

「なぜ、スーパーコーディネーターのお前がここにいる?」

「理由はあなた達と同じだと思います。」

「で、なんであんたも参加しようと思った?」

「戦いを止める、それが僕の役割だからです。」

「ふん、たくさんの兵士をフリーダムで殺しているのによく言えるな。」

「だとしても、僕はすべてを止めるために戦います。」

「面白い。入隊を許可する。」

 

2日後

 

「箒、手伝う?」

「いや、大丈夫だ。」

箒といつきは、部屋に置かれていた荷物を全てまとめていた。

荷物と言っても、いつきの場合は段ボール三箱分くらいであり、他にカラーボックスくらいだった。

箒はというと、5箱と剣道の道具など多数あった。

「本当に大丈夫?」

「本当に大丈夫だ!」

箒は叫ぶが、強がってるのがバレバレだった。

「あっ、新しいシャンプーとかを買うのを忘れてた。」

「じゃあ、届け出て買い物にいこう。」

箒は、届け出書を記入して臨時事務局に提出して出発の準備を整える。

「行くよ、ポプリ!!」

「はいでしゅ!」

ポプリは、いつきの肩に乗る。

認証カードを使ってモノレールの駅の方向に向かっていたときだった。

「む、城崎じゃないか。」

「あら、ふたりも来ていたのですか?」

「そうだが、その男は何者だ?」

「初めましてだな。俺の名前は早瀬浩一、昨日の戦いの時に2本角のロボットに乗ってた奴だよ。」

「貴様があのロボットに乗ってたのか?」

「そうだ。俺と城崎は二人でこのラインバレルのファクターだ。」

「ファクター・・・因子という意味か。」

「城崎は元々のファクターで、俺は後天的にファクターになった。操縦は俺がメインに行ってるけど。」

「なるほどね。」

「どうやら、そっちのあんたも何か秘密があるようだな。」

「その話は後で話すよ。」

「楽しみにしてる。」

やがてモノレールが到着し、四人は乗り込む。

 

その後、四人は買い物に行って昼食をとる、

「一つ聞きたいことがある。」

「何だ?」

「明日、ここを発ったあとどこへ向かうんだ?」

「俺達の拠点、JUDAだ。」

「JUDAって、あの有名医療機器メーカーじゃないか。

なんでそこがお前達の拠点になってる?」

「簡単に話せば、あそこは表向きはその姿をとってるが、本当の顔は軍需企業だって事だけ教えておくよ。」

「詳しくは言えないのか?」

「明日、石神社長から詳しく話されるはずだ。」

「ふぅん。」

「いちゅき!早く帰りたいでしゅ!」

我慢できなくなったポプリは、とうとう駄々をこね始める。

「喋った?!」

「お前何者だ!?」

「いちゅきが好きな妖精、ポプリでしゅ!」

「はぁ?妖精??」

「あなた、ステラ・ルーシェだったんじゃないの?!」

「ステラ・ルーシェは確かに僕の名前だけど、それは昔の名前。いや、前世での名前だよ。

今の僕の名前は、明堂院いつき。」

「おい、明堂院って武術で名をはせている家じゃないか?確か跡取りがいて、その下に妹が一人いて武術の方の後継者としていたらしいけど13年前に行方不明になったとニュースになっていたはず。」

「それが僕だよ。」

「まさか、こんなところにいたとは。」

「この時代にとっては長いかもしれないけど、僕はたった一瞬で来たんだよ。」

「信じがたい話だ。まさか、あんたが俺達よりも年上だったとはな。」

「僕だけじゃない。他の友達もこの時代に飛ばされてるはずだ。」

「他にもいるのか?」

「たくさんいるよ。」

「石神社長に頼めばなんとかなるかもしれない。」

「社長頼みかよ。」

「仕方あるまい。」

何気なく話し、時計を見る。

「急ごう、時間がない。」

急いで代金を払い、学園に戻る。

 

そして、日が開けてとうとう学園無期限閉鎖の日を迎えた。

 

「いよいよ出発だな。」

「そうだね。」

既にすべての荷物を届け、再び大講堂に入る。

 

予備代表候補生を含む候補生などの生徒が全て集まっており、浩一達の姿もあった。

学園長が登壇し、話を始める。

 

「皆さん、すべての準備を終えましたか?

この集会が終われば、すぐにあなた方は戦いに身を投じることになります。

まだまだ慣れないことばかりで苦戦すると思います。

ですが、この戦いは全ての世界の人達を助けるために戦おうとすれば苦しい状況でも立ち上がることができるはずです。

私の祖父母は、かの第二次世界大戦を体験して生涯を戦争に協力したことをずっと悔やんでました。

大切な仲間や親戚を失ってしまったからです。

私はそのような話を聞いて育ってきました。

ご存じの通り、私は自衛隊に志願して長い間所属していました。あのイラクや南スーダンにもPKO部隊の司令官として行っていました。

退役後は縁あってこの学園の学園長を勤めてますが、ここの教職員達よりも戦場の状況は知ってるつもりです。本当はあなた方生徒を戦場に送りたくはありません。絶対に送りたくはありません。ですが、この私でさえも時代の流れや戦局が悪化していく前には、抵抗することができませんでした。ですから、これから私と皆さんで一つの約束をしましょう。何があっても必ず生きて帰ってくること。それだけです。

私からの話はこれで終わりです。」

 

学園長は降り、入れ替わるように織斑千冬が登壇する。

「私からは、この集会後の話をする。

この集会終了後、速やかに割り振られている各母艦の部屋に向かえ。

それ以降の事は、部屋の壁に貼ってある。

JUDA社にて、一部の生徒と私は社長の石神氏と面会することになってる。服装を正しておくように。

これからの生活は、遊びではない。命を懸けて生活することを忘れるな。以上だ。」

 

集会が終わり、大講堂から出た生徒たちはエルシャンクとマクロスクォーターに別れて乗り込む。

向かうは首都東京。

運命は動き始めた。



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間話
艦の内部にて 前編


今回と次回は会話回です。


マクロスクォーターの内部に共同部屋に割り振れられた箒といつきは、既に運び込まれていた荷物を所定の場所にまとめていた。

 

「これでひとまず荷物の整理は終わったな。予定では、あと何分でJUDAに到着することになってる?」

「あと2時間でつくよ。」

「了解した。」

途中で一夏達と合流する。

7人は、空いた時間を利用するためにISの調整を行うために格納庫に向かった。

その時だった。

「ん、お前達あの時の戦いにいたな?」

偶然通りかかった集団に話しかけられた。

「そうですけど、あなた達は誰ですか?」

「名乗ってなかったな。

俺は流竜馬、真ゲッターのパイロットを務めている。」

「同じくゲッターのパイロットを務めている、神隼人だ。」

「同じくゲッターのパイロットの車弁慶だ。」

「S,M,Sスカル小隊リーダー、オズマ・リーだ。コールはスカルリーダー。よろしく頼む。」

「同じくスカル小隊所属のミハエル・ブラン、コールはスカル2。ミシェルと呼んでくれ。」

「スカル小隊所属のルカ・アンジェローニ、コールはスカル3です。」

「俺の名は早乙女アルト、コールはスカル4。よろしくな。」

「私はピクシー小隊隊長、クラン・クランだ。

よろしく頼む。」

「同じくピクシー小隊所属のネネ・ローラです。」

「同じく、ララミア・レレニアだ。」

「俺は、レントン・サーストン。よろしく!」

「私はエウレカ。」

 

「俺は織斑一夏。よろしくな。」

「イギリス代表候補生、セシリア・オルコットですわ。」

「フランス代表候補生、シャルロット・デュノアだよ。」

「ドイツ代表候補生、ラウラ・ボーデヴィッヒだ。」

「中国代表候補生、凰鈴音よ。」

「篠ノ之箒だ。よろしく頼む。」

「元IS学園特殊特待生、ステラ・ルーシェ。またの名を明堂院いつきというよ。」

 

それぞれ挨拶を終えた。

 

「おいお前。」

「いつきと呼んでくださいよ。」

「じゃあいつき、お前はこの世界から来た人間じゃなさそうだな。」

「?!!どういうことだ!?」

箒を除くメンバー全員が驚く。

「正確には別世界からではなく、過去から来たというのが正しい。

13年前の2011年、とある出来事で僕たちはこの未来世界に飛ばされた。

そして他のメンバーとバラバラに別れてしまった僕は、篠ノ之束博士に保護されてIS学園に編入されたんだ。」

「おい、まだそれは話さないと言ったのでは。」

「いいよ箒。いつかは言わなきゃいけないことだったから。その時が来たんだよ。」

「しっ、しかし。」

「問題ないよ。」

「とりあえず事情はわかった。実は、俺達はこの世界の住人じゃねぇ、別の地球から来たんだ。」

「話を聞いてると、あり得ないことばかりだな。」

「だが、それが事実だ。」

「とりあえず事情はわかったぜ、これからよろしくな。」

 

「これからお前達はどうするんだ?」

「俺達はISの調整を行いにいくけど?」

「丁度いいな、俺たちも自分達のマシンを調整しに行くところだったんだ。」

 

そう言いながら、彼らは格納庫へと向かっていった。




次回は、ガンダムパイロット達との対面です。
過去編もよろしくお願いいたします。


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艦の内部にて 後編

前回の続きです。
今回はガンダムパイロット達との対面、そしてキラ・ヤマトとの対面です。


竜馬達との交流を深めたいつき達は、共に機体を整備するために格納庫に入っていった。

 

「ここが格納庫か。」

「かなり大きいね。」

「俺達に割り振られてるメンテナンスエリアは?」

「少し歩くが、広く取られてる。」

周りを見回しながら歩く。

「すっけぇ、モビルスーツがたくさんあるぜ!」

「でも、同じような顔の機体が多いね。」

「こいつはガンダムって言うんだぜ?」

 

声が聞こえた方に全員が体を向ける。

そこには、一眼レフカメラを持つ男とその仲間達であろう男たちがいた。

「失礼ですが、お名前を教えてくれないですか?」

「名乗ってなかったな、俺の名前はジェス。フリージャーナリストさ。こいつは俺の護衛で腐れ縁のカイトだ。」

「誰が腐れ縁だ。カイト・マディガンだ、よろしく。」

「で、彼らは俺達の仲間さ。」

「ふん、誤解するな。あくまでもしばらく力を貸してやるだけだ。」

「イグニス、ロンド・ギナ・サハク、イルド・ジョラール、フィーニス・ソキウスだ。」

「ふん!勝手に言っていろ。」

(ツンデレなのかな、この人たち。)

いつき達はそう考えてた。

「よう、ジェス。」

「竜馬何しに来たんだ?」

「俺達も機体の整備に来たのさ。」

「皆さん、知り合いでしたの?」

「数日前に話したのさ。」

「ああ、取材のためなら色々と繋がっておかなきゃな!」

 

「で、あのガンダムのパイロットは誰?」

鈴が指を指したのは、ガンダムサンドロック改とガンダムデスサイズヘル、ガンダムヘビーアームズ改、ウイングガンダムゼロ、トールギスⅡの調整を行うヒイロ達だった。

「あ、えーっと彼らもガンダムのパイロットなんだよ。」

「初めましてだな。俺の名はデュオ・マックスウェル、ガンダムデスサイズヘルのパイロットだ。よろしく。」

「ヒイロ・ユイだ。」

「トロワ・バードン。」

「僕はカトル・ラバーバ・ウィナー。よろしく。」

「私の名は、トレーズ・クシュリナーダ。よろしく。」

「名乗ってなかったですね。僕の名前は明堂院いつき。

またの名を、ステラ・ルーシェといいます。」

「俺の名前は織斑一夏。」

「凰鈴音よ。」

「ラウラ・ボーデヴイッヒだ。」

「セシリア・オルコットですわ。」

「シャルロット・デュノアだよ。」

「篠ノ之箒だ。」

 

「おいまて。ステラ・ルーシェってザフトのセカンドシリーズを奪った、連合の特殊部隊"ファントムペイン"の一人じゃなかったか?!確かガイアを奪った・・・・」

「そう。かつて僕はファントムペインの強化人間として利用され、プラントと連合の戦争のきっかけを作った。その事は否定しないし、素直に認めるよ。

たくさんのザフト兵やベルリンの人達を虐殺したことも事実だよ。

だけども、僕はそれを乗り越える。

例え何があろうとも、僕が殺してしまった人達のためにも必ず全てを終わらせる。」

「その言葉、これからの行動で確かめさせてもらうぜ!」

 

「皆さん、何話してるんです?」

遅れてきたような声が突然聞こえた。

「キラ・ヤマト・・・・」

「キラ・ヤマトだって?!」

一番反応したのは、やはりいつきだった。

「お前、何やってたんだ?」

「何って、フリーダムの調整をしていたんですよ。」

「フリーダム?!」

そう言いながらいつきは、キラに突然拳銃を向ける。

「なっ!どうして僕に銃を向けてるんだ?!」

「キラ・ヤマト、お前だけは許すことができない!」

「君は、君はいったい?!」

「ベルリンでお前に倒されたものだ!

お前があの時私を倒さなければ、シンはあんなことにならなかったんだ!」

「何を言ってるんだ?!」

「あの時、シンは私を助けようとした!そこで私は全ての呪縛から解き放たれるはずだったんだ!

なのに、お前は周りに流されるままにデストロイを破壊した!」

「君はあの時の!!」

「私は死んだ後に全てを見ていた!戦いの度にシンの心がどんどん壊れていくところを!特にお前達との戦闘を重ねるごとに心の崩壊は加速していったんだ!」

「ふざけるな!あの時倒してなかったら無実な人達がたくさん死んでいったんだぞ!!

そしたら誰がその償いをするのかわかってるのか?!」

「だとしても、お前がやって来た事は全て間違っている!

不殺を心がけていたなら、破壊したモビルスーツのパイロットをその宙域から離していたはずだ。

なのにお前はそれをしなかった。

だからお前は全ての行動が欺瞞だと言われることに気づかないんだ!」

「でも僕は!」

「やめとけよ、キラ。

悪いな、この話に関してはステラ・ルーシェの話が正しい。数々のお前の戦闘を見てきてはいたが、明らかに不殺をしているふりにしか見えなかったな。

不殺を心掛けていたなら、敵のモビルスーツパイロットを助け出してたはずだしな。

どんなにお前の言ってることが正しくても、行動で実践することができなくては意味がない。」

「ですが、僕は・・・・」

 

「まもなくJUDAに到着です。」

「そうか、この話は一旦終わりだ。」

 




ここで一旦一区切り。
次回からは再びシン達の目線で話を進めます。


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第四章 風を集めて
新たな友情ー源氏の子孫ー


しずかちゃんが源氏の子孫だと言われてるので、その噂を織り交ぜました。


話は、ガングニール襲撃の直後に戻る。

 

「くっ、風鳴翼は大丈夫か?」

「大丈夫だと僕は信じる。」

ガングニールから脱出し、なんとかモジュール77の仮設基地にたどり着いたカノンとナミネ。

「勢いづいてあんなこと宣言してしまったぜ。大丈夫なのか?」

「心配ないと思うよ。だって、決意して言ったんでしょ?」

そう言いながら、助けた二人の赤ん坊と3人の幼児達の方向に向く。

「大丈夫?怪我はない?」

「「「うっ、ううえぇぇぇぇぇぇぇん!ママぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」

あまりにも過酷すぎたのか、泣き出してしまった。

「うわっ、どっどうしよう!?!」

「そんな事俺にいわれてもよぉ。」

 

「そういうときにはね、こうやってするのよ。」

 

突然声が聞こえたかと思うと、ピンクの服を着た少女がやって来た。

「君は・・・」

「幸せなら手を叩こう、幸せなら手を叩こう、幸せなら態度で示そうよほらみんなで手を叩こう。」

少女が歌を歌い出すと、少しずつ泣き止んでいった。

「しろやぎさんがお手紙書いた。黒やぎさんたら読まずに食べた。仕方がないのでお手紙書いた、さっきの手紙のご用事なぁに。」

「すごい。歌を唄ったら泣き止んだ。」

「すげぇ。」

「ありがとう、おねぇたん。」

「よかった。」

 

「ありがとう。ねぇ君はいったい?」

「私は、源静香よ。」

「源氏?!」

「源氏ってなんだよ?!」

「源氏ってのは、古代から近代まで発展していた一族だよ。でも、源は氏だからおかしいはずだけど。」

「私は源氏の子孫よ、源義経の奥さんの静御前が私の直系の先祖。」

「でも、静御前は平泉で命を落としたはず!」

「平泉に行く前に、つまり源平合戦が行われている最中に数人の子供が生まれているの。そのうちの一人が私のご先祖様の一人なの。」

「なるほど、明治以降なら名字は自分達で決められる。だから、氏を名乗っても良いというわけか。」

「多分、私には静御前の魂が宿ってると思うの。静御前はとても優しい方でしょうから。」

「そういうならすげぇな。」

 

「私からもお礼を言わないと。のび太さんを助けてくれてありがとう。」

「のび太?そうだ!なんであいつはあんなに爆発したような勢いで敵を倒していったんだ?!」

「ドラちゃんのせいね。ドラちゃんが突然あんなことになってしまったから受け入れられなくなってしまったんだと思うの。」

「ドラえもんって何者なんだ?」

「この世界とは違う世界。つまり私たちの地球の100年後からのび太さんを助けるために来たロボットなの。」

「未来から来たロボットだぁ?」

「私たちの大切な友達だったの。特にのび太さんにとっては大事な家族でもあったから。」

「その裏切りはかなり心にくるよな。」

 

「あなた達はどうするの?」

「僕達は、アルティメット・ウォーズに加わるよ。

色々な事を知ってしまった以上、それに逆らうためにもここで戦う。」

「俺もだな、ここの方が色々と動きやすいし。」

「名前を聞いてなかったわ。」

「僕は、風鳴ナミネ。よろしくね。」

「俺は、風鳴カノン。よろしく頼むぜ!」

 

 

源静香と風鳴カノン、風鳴ナミネ。

両者の間に友情が芽生えた瞬間だった。



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覚悟

新たなるガンダムF92、ガンダムF94が登場します。


「でさ、この子供達はどうすればいいんだ?誰かに預ける訳にはいかないし。」

「ふたりで引き取ればいいんじゃないかしら?」

「引き取る?!」

「せめて、この子達を受け入れてくれる人が現れるまではね。」

「しかし、俺たちはこんな小さい子の育て方なんてわからないぞ?」

「大丈夫よ、私がサポートしてあげるわ。」

「ちょっとまって?!僕達のモビルスーツはどうなったんだ?」

 

「それに関しては問題ないよ。君達のモビルスーツは既にこのモジュールの地下にある格納庫に全て移してある。」

「あんたは誰だ?」

「アルティメット・ウォーズの司令官である、元日本共和国連邦軍大佐、山岡真一郎だ。」

「何の用なんです?」

「君達と話をしたかったからここに来た。それが理由だが、ダメかな?」

「わかりました。静香さん、この子達の面倒を見てもらってもいいですか?」

「いいわよ。」

 

「で、俺達に話ってなんだ?」

「君達の意思を確認したくてね。」

「意思?」

「君達は自分達の意志があるかどうかわからないまま、ガングニールでギアの力を解放して自分達の力とした。」

「そうですけど・・・」

「逃げ出すこともせずにこちらへと寝返ってきた。

だが、先ほど君は場に流されたようにやってしまったと言ったな?本当に助けない人間ならあんなことを言わずに既に立ち去ってるはずだ。」

「・・・・・何が言いたい?」

「簡単な話さ、君たちにとってここが本当の居場所になったということさ。」

「全部見られていましたか。」

「で、君達は我々と一緒に戦う覚悟があるか調べさせてもらう。」

「なに?」

「これから、とある者と模擬戦を行ってもらう。

そこで君達の実力を試させてもらう。入れ。」

ドアが開き、叢雲劾とロウ・ギュールが入ってくる。

「彼らはかなりのモビルスーツの使い手だ。彼らに一度でも退けれたら君達の勝利だ。」

「つまり、勝てば認めてくれるってことか。」

「それしか方法がないなら!」

 

パイロットスーツに着替えた二人は、格納庫に向かう。

「F92とF94はどうなったんだろうな。」

「さっきの人は、既に修復してあると言っていたけど。」

「君達がF92とF94のパイロットかい?」

F92とF94の近くにいた二人の整備士が近づく。

「あなた達は?」

「僕はビル・マッケンジー、この人は整備士主任のアラン・マクシミリアンさん。」

「よろしくな、お嬢ちゃん達。」

「ナミネです。」

「カノンだぜ。」

「F92、F94についてだけども、少しばかり改修させてもらった。」

 

指を指した方向には、バックパックが変わったF92と

肩のパーツとシールドが変わったF94があった。

「F92だが、アサルトパックのやつを回収してるからか飛行できないのが欠点になってたんだが、それを克服するためにフォースシルエットとエールストライカーを組み合わせたシルエットストライカーを装備し、射撃と格闘も強化してある。

F94は防御と強襲性に問題があったから、ゲシュマイディッヒパンツァーシールド、アルテミスの傘、そしてミラージュコロイドを持って隠密性と防御力、そして強襲性を高めた。武装もグレイプニールとトリケロスⅢを装備したから、格闘戦にも得意になったはずだ。」

 

「へぇ、すごいですね。」

ナミネは話をよく聞いていたようだが、カノンは聞くよりも周りのモビルスーツをずっと見ていた。

「なぁ、これはなんだ?」

指を指していたのは、

「ライゴウガンダムセカンドの事か?」

「こいつはいったい?」

「こいつは、この世界でのモビルスーツの始まりと言われてる機体だ。

10数年前にとある者が持ち込んだと言われてるんだな。」

「モビルスーツの始祖?」

「と言っても、本当はコズミック・イラのモビルスーツで、廃棄寸前だったのを次元商人が買って持ち込んだことがわかってしまったんだが。」

「コズミック・イラ?」

「この世界とは別の世界の事だよ。」

「別の世界のモビルスーツだったのかよ。」

「でも、これが無ければフォーミュラー計画のモビルスーツが作られることは無かったんだぜ?」

「なるほどな。」

「こいつは戦闘の度に改修を重ねてるから、並のモビルスーツじゃついていけねぇよ。こいつと対等に渡り合えるのは、デスティニーガンダムゼロとガンダムF90Ⅱだけだ。

で、こいつがF96を大敗にまで追い込んだんだ。」

「リーファを追い込むなんて相当な性能だぞ?!」

「こいつはたくさんの装備を持ってるが、あのパイロットは全てを付けて出撃しようとするだろうな。

昨日、全ての装備を完成させてテストしようとしたところあの様だ。

しばらくお預けになりそうだな。」

「パイロットは誰なんです?」

「野比のび太だよ。」

「あいつ?!あいつがパイロットなのか?!」

「あいつは俺たちにとっても、あいつ自身にとってもエースパイロットだよ。」

「何てこった、あいつに俺達は負けてたのか。」

「僕たちを越える能力を持つなんて、彼は一体何なんだ?」

 

「そろそろ時間だろ?システム調整は既に終えてるから、あとは君達が最後の確認をするだけさ。」

「助かる!」

「ありがとうございます!」

 

「コックピットは全く変わってないな。」

「そこはいじらないで嬉しいね。」

「これは?」

ナミネが指を指したモニターに書いてあるのは、VTPSという文字だった。

『そいつは、ヴァリアヴルフェイズシフト装甲。

そいつが稼働することによって、防御力は格段とあがる。』

「すげぇな!」

 

《発進準備完了!F92、F94発進どうぞ!》

 

「風鳴ナミネ、ガンダムF92発進します!」

「風鳴カノン、ガンダムF94発進する!」

 

2機のガンダムが漆黒の宇宙に飛び出していった。



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入隊試験 前編

今回は二回に分けます。


カタパルトから離れたF92とF94は、模擬戦予定空域に入った。

「ここが演習空域だよね?」

「ああ、ここに描いてる限りはな。」

と、レーダーに映る反応があった。

「識別反応、ガンダムアストレイブルーフレームDⅡと、ガンダムアストレイレッドドラゴン改!!」

現れたのは、タクティカルアームズⅡLを装備したレッドドラゴンと、ドラグーンユニットを更に強化したブルーフレームDだった。

「そいつは俺がいじり倒すはずだったんだぜ!仕方なく今回は退いたが、諦めてねぇ!この戦いに勝利したら改造させていただくぜ!」

「ブルーフレームの力を甘く見るな。怪我するぞ!」

 

「なんという迫力・・・」

「でも、負けて入られねぇ!俺たちは何としてもここの仲間に加わってやる!」

4機は散開し、戦闘を開始した。

 

「当たれ!」

ショットランサーに内蔵されたビームライフルを放ちながら、ブルーフレームに接近するカノン。

「甘い!」

エールストライカーにタクティカルアームズⅡとサードの一部装備、そしてローエングリンランチャーを装備したブルーフレームは、その重厚さを感じさせない動きで完全に避けきった。

「やるな、これではどうだ!」

カノンは機体を一度反転させ、その瞬間に足の裏からおびただしい数のミサイルと爆薬内蔵投擲ナイフを放つ。

ブルーフレームはそれを避けきれないと思われ、直撃させる。

「どうだ!」

この瞬間、カノンは勝負あったと思ってた。

だが、次の瞬間それは驚愕に陥れた。

なぜなら、大量のミサイルを浴びたはずのブルーフレームが何事もなかったかのようにそこにいたのだから。

さすがに無傷とはいかなかったようで、機体の至る所に焼けた跡や破損箇所が確認されたが、それでもほとんど問題がなかった

「お前の攻撃、なかなかやるな。だが、まだまだ甘いぞ!」

「どうしてそんなに無事でいられる!!」

「VTPS装甲と特殊装甲を何枚も重ねてるからだ!」

「くっ!」

「次はこちらの番だ!」

ブルーフレームから多数のドラグーンが放たれ、F94に襲いかかる。

「させるかよ!アルテミスの傘!」

F94の背中から4本の大型ビームシールド発生器が展開され、半径6メートルの円型のシールドが展開され、

ゲシュマイディッヒパンツァーがシールド内部と外部に展開された。

そしてドラグーンから放たれたビームを跳ね返し、ソードドラグーンの攻撃をも無効化する。

 

「なかなかやる、では我々の切り札を見てもらおうか!」

背中のストライカーパックをパージして変形させる。

そして、モジュール77からミーティアが射出されブルーフレームとドッキングし、ストライカーパックもその上部に連結される。

「でけぇなおい!」

「驚くのはまだ早い!」

ミーティアからビームソードを出力し、F94に斬りかかった。

「くっ!」

アルテミスの傘を破壊されては困るカノンは、全てのシールドの展開を解除して回避に努める。

 

「どうすれば!」

『そういうと思って、フォーミュラー計画のための追加ユニットを作っておいたよ!』

ビルが突然通信で伝える。

「追加ユニット?!」

『今、熱源反応がそこのアイコンに示されてるはずだ。それが今射出した、追加ユニット"ワイバーンキャリバー"だよ!』

「助かる!すまねぇな!」

『僕たちは君たちパイロットを助ける立場だからね。今コードを送っておいたから、ドッキングを始めて!』

 

「あれが、レッドフレーム?」

「君、そいつについて教えてくれないか?本当なら俺がいじり倒すはずだったんだかな。

そうだ、この勝負に俺が勝ったらそいつの改造をしてもいいか?」

「あくまでもあなたが僕に勝利した時です。」

「よし、交渉成立だ。早速お手並み拝見と行きますか! 」

カレドヴルッフを2本手に持ったレッドフレームがスピードを上げながら、F92に迫った。

それに対し、ビームロングソードを引き抜いたF94もスピードを加速して追い付き、レッドフレームと切り結んだ。

 

「すげぇな、ますます気に入ったぜ!」

「どう言っても渡しませんよ。」

「厳しいねぇ、そう堅苦しくするなよ!」

「この子は私にとって大切な、大切な仲間なんです。」

「仲間ね、ますます気に入ったぜ!」

タクティカルアームズⅡLをアローモードにして攻撃する。

「くっ!」

機体を旋回させて回避させる。

以前とは違い、フォールシルエットストライカーを装備してるため、格段に機動力が増していた。

同時に、シルエットストライカーに連結されていた大型のクロー型装備"マガノイクタチ"を展開させ、レッドフレームに襲いかかる。

(よし!これで動力からダウンさせられる!)

「甘いぜ!」

アローモードからタクティカルアームズⅡLを背中に移し、マガノイクタチモードにして逆にF92に襲いかかる。

「どうしてダウンしないの?!」

「こっちにはな、核・GNドライヴΩ・バッテリー・ハイパーデュートリオンを組み合わせたマルチエンジン"ユニバースドライヴ"を組み込んでるのさ。」

 

(さすが、ジャンク屋!!でも、そこに隙がある!)

ヴェスバーの照準を合わせながら隙をうかがう。

「そこだぁ!」

瞬間的にヴェスバーを展開させ、それもまた瞬間的に放ってカレドヴルッフを破壊した。

「なっ?!カレドヴルッフを破壊した?!」

「あなたには隙が多いです。この僕が言うんですから間違いありません。」

「流石だな、俺の考えよりも上の方を行きやがるぜ!

8!例のユニットを呼んでくれ。」

《既にこちらに来てるぞ、ロウ。》

「流石だぜ!」

 

「なんなのあれは!!大きすぎる・・・・」

突如レッドフレームの背後に現れた巨大ユニットに驚くナミネ。

現れたのは、レッドフレームをはるかに上回る大きさの追加装甲だった。

「驚いたかい?こいつがレッドフレームの切り札だ!」

そこにレッドフレームがすっぽりと入り、動き出した。

「あんな巨体なのに俊敏な動きをとれるなんて!」

『大丈夫!こちらにも切り札はある!』

「ビル?!切り札ってなに?」

『あちらに対抗できる追加ユニットがこちらにもあるってことだよ!』

「あんな巨体のユニットがこちらにもあるの?」

『うん、実はフォーミュラー計画の中にそのような計画があったらしいんだ。それを見つけて僕たちが組み立てたって訳。』

「どうすればいいの?」

『今コードを送っておいたから、ドッキング準備をお願い!!』

 

F92とF94、2機のガンダムが新たなる力を手に入れようとしていた。




次回は新しい力を得て、戦います。


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入隊試験 後編① レッドフレームVSF92

長くなる可能性があるので分けます。


モジュール77の射出口から射出されたのは、巨大なモジュールユニットだった。

その外見はかつて存在してたと言われている、ガンダム試作3号機の外付けユニットに匹敵する大きさのユニットだった。

 

『今二人に送ったのは、フォーミュラー計画の秘匿プロジェクトの追加ユニットだよ。元はF90の最強ミッションパックとサナリィ内部で言われていた、Xタイプで、計画が頓挫しかけていた奴をサナリィの極秘チームが研究に研究を重ねて作り上げた、いわゆるリバイバル機体だよ。

まぁ、ここにアクタイオンプロジェクトのデータ等を反映させてあるから、別物でもあるんだけどね。

僕たちはXパックと呼んでるけど。』

「どんな感じの装備を持ってるんだ?」

『共通装備としてはVTPS装甲、Iフィールドや対ビームコーティング、ビームシールド発生器、ガンダビウム合金などを導入して防御力を上げてるよ。

大型ビームソード、ハイパーメガビームキャノン、メガキャノン、多角的ミサイルキャノン、そしてイーゲルシュテルンを導入してるよ。

ナミネのやつには、陽電子リフレクター、小型化したミネルバとアークエンジェルの陽電子砲"ローエングリン"と"タンホイザー"、レール砲"パリアント"と"トリスタン"、高エネルギー収束火線砲"ゴットフリート"、対空防御ミサイル"ヘルダート"、対艦ミサイルポッド、ハイパーメガビームサーベルを装備している。

カノンのやつには、アルテミスの傘発生器を更に4つに増やし、ステルスフィールド発生器、ヤタノカガミ、ミラージュコロイド、ゲシュマイディッヒパンツァー、陽電子リフレクターを持ち、ダブルキャノン、ハイメガキャノン、対艦ミサイルポッド、ツォーンMK-2,スーパースキュラを装備している。』

「重武装だね・・・」

「だが、俺達にはこれだけの力がほしかったんだ。」

 

《ロウ、相手の機体が強化されたぞ》

「ああ、8!」

ロウは、強化されたレッドフレームのコックピット内部で2機のフォーミュラー計画の機体を見つめる。

レッドフレームも、かなりの重武装と化していた。

ガンダム試作3号機のパーツをコピー生産したものとミーティアを組み合わせ、パワーシリンダーに組み込んだ物であった。

機体の下部には、150ガーベラが備えられていた。

機体の至るところにあるアームやアンカー、トーチなどの工具が取り付けられており、作業用マシンの側面もあった。

《来るぞ、ロウ!》

「行くぜ!」

 

「当たれぇ!」

ナミネは、大型レール砲"バリアント"をデンドロビウムパワーシリンダーに向けて放つ。

「させないぜ!」

その巨体からは想像できないほどの動きを見せ、逆に追加アームを用いて150ガーベラを持ち上げ、斬りかかる。

「危ない!」

急いで旋回させ、150ガーベラの斬撃を避ける。

「そっちがその気なら!」

ハイパーメガビームサーベルを引き抜き、デンドロビウムパワーシリンダーに斬りかかった。

 

《ロウ!間に合わないぞ!》

「捨て身で行くぜ!」

斬撃を受け、デンドロビウムパワーシリンダーが半壊する。

「既に手は打ってあるぜ!」

アンカーを放ち、Xタイプにロックしてそれを引っ張った。

「なっ?!」

「これが俺の必殺技!"赤の一撃(レッドフレイム)"だ!

大型のアームから放たれる電気を帯びた拳をまともに受ける、Xタイプ。

 

「負けられない!僕もこいつの底力を見せてやる!」

Xタイプの各部の放熱バンカーが開き、全ての射撃装備を展開する。

そして格闘装備をパージし、残ったパワーシリンダーをロックオンする。

「照準目標確認・・・・・そこだ!」

その瞬間、全ての砲門からありとあらゆるビームとミサイルが放たれる。

 

「うわっ!避けきれねぇ!」

そういってるうちに、デンドロビウムパワーシリンダーの至るところにビームとミサイルが直撃し、誘爆を始めた。

「離れるぜ!」

ユニットから離れ、素の状態に戻ったレッドフレームだったが、タクティカルアームズⅡLは破損してしまった。

《ロウ、来るぞ!》

F92がビームレイピアを引き抜いて、レッドフレームに迫る。

「こっちも二刀流だ!」

タイガーピアスとガーベラストレートを引き抜き、それに答える。

 

「うおぉぉぉぉぉ!」

「でやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

レッドフレームとF92が急接近し、勢いよく斬り合って交錯した。

 

交錯して止まった2機。

 

しばらく沈黙が流れていたが、レッドフレームの両腕部が爆発突然爆発して完全に動きが止まった。

F92はビームレイピアを格納し、動きを止めた。

 

「認めるぜ、この勝負あんたの勝ちだ。」

 

ロウ・ギュールの敗北宣言が通信を通じて伝わられた。




次回は、F94とブルーフレームの決闘の決着を描きます。


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入隊試験 後編② ブルーフレームVSF94

入隊試験はこれで終わりになります。


「喰らえよ!」

Xタイプの装備である、ダブルキャノンと対艦ミサイルを放つ。

「甘いな!」

ブルーフレームが、ミーティアに装備されていた陽電子リフレクターを使用して防ぎきる。

逆に、ミーティアのビームソードを使ってXタイプを襲う。

「危ねぇ!何しやがる!」

アルテミスの傘と陽電子リフレクターを組み合わせたマルチシールドを使って完全に防ぎきる。

 

「遅い!」

ドラグーンを放って、マルチ攻撃を始めるブルーフレーム。

「無駄だってことにそろそろ気づけよ!」

カノンは嘲笑しながらドラグーンを防ぎきる。

「逆にやってやるよ!誘導ミサイルの操縦技術の高さを見せつけてやる!」

Xタイプの至るところから放たれた大量のミサイルが、

コックピットに設置された電子キーボードを使用して動きを制御する。

「そこだっ!」

ミーティアの脆い部分を見つけて、そこに集中的にミサイルを当てた。

 

「よし!」

カノンは自分の高い操作技術を誇るように叫ぶ。

だが、その高いプライドが彼女の判断を鈍らせていた。

そして、ミーティアに装備されていた2門のローエングリンが臨界を始めていたことにさえ気づいていなかった。

 

「ローエングリンの臨界を確認・・・・・外さん!」

ブルーフレームのコックピット内部で、劾は叫びながらトリガーを引いた。

その瞬間、2門のローエングリンから赤黒いビールが放たれた。

 

コックピット内部に突然走った危険信号と緊急サイレンがに、カノンは対応できていなかった。

「なっ?!ビームがこっちに迫ってくる?!なぜ気づかなかったんだ!」

急いでアルテミスの傘と陽電子リフレクター、ゲシュマイディッヒパンツァー、Iフィールドを使って防ぐが、

耐えきれずにシールドが完全に破れた。

その瞬間、Xタイプの半分が爆発して大破。

F94本体も誘爆に巻き込まれ、右腕部と脚部を失った。

 

《ビーッ!ビーッ!ビーッ!ビーッ!ビーッ!ビーッ!》

 

コックピットに走る警告音で、気を失っていたカノンが目を覚ます。

「あれ、俺は一体・・・・・」

コックピット内部のメーター等の機器は全てぶっ飛んでおり、精密機器も多くが使い物にならなくなっていた。

コックピットの明かりはほとんど消えており、辺りは真っ暗であった。

カノン自身、頭や体の至るところから血を流しており、

左腕を骨折していた。

「駄目なのか、俺はここまでなのかな・・・」

その時、彼女の頭の中にあの子供達の顔が浮かび上がった。

「そうだよな、誓ったよな、俺はあの子達を守るってな!!そしてそのためにアルティメット・ウォーズに何が何でも入隊してやるってな!」

その瞬間、彼女の頭の中でなにかが弾けた。

彼女の目からハイライトが消え、決意に燃えた目に変わった。

 

「何だこれは?!」

ブルーフレームのコックピットのスクリーンを見て、劾は驚愕した。

破壊して止まったはずのF94が、突如蒼白い焔を噴き出しながら残ったXタイプのパーツを動かしたのである。

その瞬間、F94が肩から放熱フィンを展開して目にも止まらない速さで動き出したのである。

「なっ?!」

一瞬の出来事だった。

ローエングリンを破壊し、耐えきれなくなった追加装備を全てパージしたF94がフライトシールドの上に乗り、ショットランサーとファトムー01をシールドにして次々とミーティアを破壊していった。

 

ランサー部分を残ったミーティアのパーツに射出して破壊したF94は、ファトムー01とフライトシールド、そして残ったショットランサーのパーツを投げ捨て、ビームサーベルを引き抜いた。

「これで決着をつける!」

カノンは叫びながら、全ての力を出しきるべく全速力で加速する。

「負けていられるか!」

タクティカルアームズⅡをビームサーベルモードにしたブルーフレームも迫る。

2機は激しくぶつかり合い、斬り会う。

そして再び離れ、またぶつかり合い、そして交錯した。

 

その瞬間、ブルーフレームの腕部が爆発して機能が停止した。

 

「認めよう、私の敗けだ。」

 

「勝ったんだ、俺・・・・・・」

そう言いながらカノンは再び意識を失った。

 

 

再び目を覚ましたのは、病室だった。

「うっ、ここは?」

「病院だよ。あれから3日たってるよ。僕達、無事にアルティメット・ウォーズに入隊できたんだよ!」

「そっかぁ、良かった。」

「でね、カノンのお見舞いをしたいって言って来た人がいるんだよね。」

「ん?」

入ってきたのは翼と静、響、マリア、切歌、調だった。

「大丈夫?」

「悪いな、心配かけてしまって。」

「問題ないわ、あなたが無事に帰ってきたのだからそれでいいわ。」

「風鳴翼・・・・・」

「心配するな、私は完全ではないが傷は癒えた。もう大丈夫だ。」

「っ、そういえば!あの子達はどうなった?!」

「大丈夫よ、ここにいる学生たちが面倒を見てくれてるわ。」

「良かった・・・・」

「私たちの自己紹介はいいかしら?」

「やってやれ。」

 

「私は立花響、よろしくね。」

「暁切歌デス。」

「・・・月詠調、よろしく。」

「マリア・カデンツァブナ・イブよ。マリアでいいわ。」

 

「風鳴カノンだ、よろしく。」

「風鳴ナミネ、よろしくね。」

 

「しかし今でも思うのだが、なぜ私と君達二人は私と同じ名字なんだ?」

「わかりません。僕たちはそうやって育てられてきたんです。」

「はあ、また一悶着ありそうだぜ。」

 

「まぁまぁ、今はお祝いしようよ。アルティメット・ウォーズ入隊試験合格おめでとう、二人とも!私たちは二人を大歓迎するよ!」

 

「ああ、よろしく!!」

「これからよろしくね!」

 

この日、新たな仲間が加わり、新たな友情が芽生えたのだった。




次回、新たなプリキュアが登場します。
お楽しみに。


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一方通行(アクセラレータ)が辿ってきた道

予定を変更して、アクセラレータの話を描きます。


カノンとナミネの入隊試験から3日たった。

その間、咲森学園の生徒達によるモジュール77の独立と新生ジオール建国が行われるという1つの大きな節目を迎えていた。

 

応急処置により、響、のぞみ、六花、ふたば、優香の傷は完全に癒えていた。

だか、のび太、ジャイアン、クリス、かれん、ありす、

うららがまだ眠りから覚めてなかった。

 

「かれんさん、まだ目を覚まさないんですね・・・」

優香がのぞみやふたばに話す。

「うん、なんであんなことに・・」

ギリンマ達との戦闘の際にかれん、うらら、ありすは突然現れた木原数多率いる猟犬部隊"ハウンド・ドッグ"にボコボコに再起不能にまで滅多撃ちにされてしまったのだ。

その被害は甚大で、うららは対精霊用狙広領域狙撃インパルスキャノンライフル"ドラケン"による攻撃で主な内臓を抉られ、ありすは対戦車用長射程狙撃インパルスライフル"ドラグノフ"による攻撃で外部と内出血による大量出血が原因であるショックにより、現在も生死をさ迷う。

それに匹敵するほどの重傷を負ってるのがかれんである。木原数多の打撃攻撃を大量に受けた挙げ句、内臓に直接ダメージを与える攻撃を受けたために、肋骨や両肩の骨を折り、肋骨が肺に刺さってしまうという致命傷に近い傷を負ってしまったのだ。

「私があんなところでやられてしまったから!」

「ダメです!追い込まれてはダメです!」

「そうですよ、まだ諦めてはダメです!」

「じゃあ、どうすればいいの?木原数多を倒しにはいきたいけど、どうすればいいのかわからないよ。」

 

「なァ、木原くンを倒したいというのカァ?」

突然後ろから声が聞こえて、三人は振り向く。

「あなたは・・・・」

「一方通行(アクセラレータ)だ、ヨロシク。」

「たしか、学園都市最強の第一位って言ってましたね。」

「ん?確かにそうだガよ、それは昔の話で、俺はレベル0(無能力者)の三下に負けてンだよ。」

「最強と呼ばれていた貴方がですか?」

「あの時はレベル6到達計画というやつに参加シていてな、たくさんの御坂美琴のクローンをレベルアップの為ニ殺してたンだがよ、それを阻止するために現れた上条当麻に負けてな、おかげで計画は中止って訳だ。」

 

「殺してきたって、そんな事が・・・・」

「でも、これであなたも足を洗うことができたのですよね?」

「ところがどっこい、これには続きがあってなァ、それから少したったある日、シスターズの最高司令塔である打ち止め(ラストオーダー)と出会ってな、拉致されてウイルスを打たれようとしていたのを助けてなァ、その時に撃たれた弾丸を脳に受けて致命傷なってしまったって訳だァ。だがよ、素晴らしいことに冥土返しとか言うカエル顔の医者が治療してくれてなァ、打ち止め共々そこで世話になってたって訳だァ。まあ、歩くのも杖がなきゃいけないもんでなァ、能力である演算やベクトル操作もミサカネットワークを使うことで首のチョーカーの充電が切れるまでという制限時間付きだがそのまま使えることになったって訳だァ。」

「まだ、言いたそうですね。」

「すごい話だぁ。」

三人はアクセラレータがたどってきた道を聞いて感心していた。

「あの三下には何度も助けられたって訳だがァ、今は助けを求める訳にはいかねェ、ラストオーダーは俺が必ず助け出すんだよ、あのクソ科学者野郎からなァ!」

「あいつは・・・木原数多は何者なんです?」

 

「あいつは俺の能力を開発した科学者の一人だァ。俺を幼かったときに研究対象としていじくり回したやつ。

ラストオーダーを再び拉致して始末しようとしたときに、追ってきた俺を撃破していきやがったンだが、奴はアレイスターの手先でのようでなァ、ラストオーダーを取り戻す際にぶちのめしたはずなんだがなァ、なぜ生きてたのかさっぱりわからねぇンだよなァ。」

「?!あいつ、一度死んでるんですか?!」

「ああ、大気圏外に吹っ飛ばしたはずなのになぜか生きていやがるンだ。」

「実は、私達がたおしたはずの敵も復活してたんです。」

「嫌な予感がするぜェ、なにかがおかしくなってるンだ。」

「お願いします!私達に力を貸してください!」

「そうです!あなたの力が欲しいんです!」

「協力お願いします!」

「そいつは出来ねェ、俺は悪党だ。お前達に力を貸すわけにはいかねェ。」

「お願いします!もう悪党だとかいってる場合じゃないんです!」

「あなたは、あの時にラストオーダーを助けようとしてたじゃないですか!あなたはもう正義の味方なんです!」

長い沈黙が、その場を覆った。

 

「わかったァ、手伝ってやる。足手まといになるんじャねえぞ。」

「「「はい!」」」

三人が返事をするところを、一方通行はラストオーダーの姿に重ねていた。

(ラストオーダー、俺は必ずお前を助けやる。)

 

《ドゴォーン!》

 

「何だ?!爆発かァ?!」

「あっちから聞こえました!」

「向かうぞ!」

 

四人は爆発した方向へ向かっていった。




次回こそ新しいプリキュアをだします。


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宇宙から来たプリキュア

新しいオリジナルプリキュア登場です。


四人が向かった先には、既に他の仲間たちがいた。

「のぞみ、遅かったじゃない!」

「その人は誰?」

りんと六花が3人に聞く。

「一方通行(アクセラレータ)だ、ヨロシク。」

アクセラレータが挨拶したときだった。

 

「おや、君もいたのかい?」

長身の赤髪で煙草を吸っている男が、これもまた長身で長い刀を持った女と一緒にアクセラレータに話しかけてきた。

「馴れ馴れしいやつだなァ、とっとと名乗れェ!学園都市から連れ出される時から思ったんだが、お前は何者だァ、あと、煙草を吸うんじゃねェ!!」

「改めて名乗ろう、僕はステイル・マグヌス。イギリス清教の魔術師さ。年齢は14歳・・・」

ステイルがそこまで言った瞬間、アクセラレータが胸ぐらから首を掴む。

「イギリス清教の魔術師だということは、あの三下と知り合いってわけかァ。それはいいとして、煙草を吸うのはやめてくれねェか?お前、まだ未成年だろォ。」

「ちょっと待て!なぜ僕が胸ぐらを捕まれる必要があるんだ!」

「私達と同い年の癖に煙草吸うとかあり得ない!」

「最低!」

「未成年は法律を守ってよ!」

「ひっどーい!」

「本当に同い年か疑ってしまうわね。」

更には、のぞみ達からもブーイングが飛び交った。

 

「ちょっと待て、これには事情が・・・・」

「あー、ストップストップ。この話は後でね!」

「私の挨拶がまだなのですが。」

「あっ、すみません。」

 

「私の名前は神裂火織、天草式十字教のトップでありイギリス清教のメンバーでもあります。ここにいるのは、天草式十字教の仲間たちです。」

「へぇ、魔術かぁ。私よくわからないんだけど。」

のぞみが言うと、他のみんなも頷いていた。

そもそも、彼女たちには魔術というものに縁がなかった。

「いいや、俺は魔術知っているゼ。」

アクセラレータが言う。

「?どう言うことだ?科学サイドの君がなぜ知っている?上条当麻が知ってるのは無理がないが、完全な科学サイドの人間である君が知ってるのはなぜだ?」

ステイルがアクセラレータに問う。

「簡単な話、ラストオーダーを助けるときにあの白いシスターが歌のようなのを使ってラストオーダーに打ち込まれたウイルスを消去したんだよォ。ロシアでもそれを利用して、ラストオーダーを救ったンだよ。

その後に得体の知らない女に利用されてなァ、何度も魔術結社と戦ったンだ。」

「!!インデックスの、あの子の力を借りたのか?!」

ステイルがアクセラレータを問い詰めようとしていたときだった。

 

《ドゴォーン!ドゴォーン!ドゴォーン!》

 

「また爆発?!」

「見ろ、なにかがこちらに向かってくる!」

全員が爆発した方向に目を向ける。

そこから現れたのは、多数のロボット兵だった。

「何なんだあれは?!」

「あなた達は何者!?」

マナが司令官であろう者に問う。

しかしそこから発せられた言葉は、そこにいた者をどん底に落とした。

 

「我々?我々は銀河改造機械帝国ネオヘルメス。

我々の目的は、奴隷・・・・いや、家畜である地球人を支配するためにここに来たのだ!」

 

「家畜?!」

「ここは地球よ?!私達、地球に住む動物達の為の星よ?!」

「そう、私達は奴隷でも家畜でもない!」

 

「そうか?既に我々と似たような目的を持った奴等がうじゃうじゃと地球に侵攻してるぞ?では、邪魔な貴様らを殺してここを地球侵攻の第一歩とさせてもらう!

やれ!ワガママダー!!」

鎧のロボット騎士の手から何かが放たれて巨大化し、暴れ始めた。

 

「させない!ここは私たちの地球よ!」

「そうだ、ここは私たちの故郷だ!」

後ろから声が聞こえて振り向くと、翼達"S,O,N,G"とツインテイルズがそこにいた。

「翼さん!」

「あ、津辺お姉さんとソーラさん!、神堂慧理那さん!」

「ふたば、優香!!今は話してる場合ではないわ!」

「今は戦おう!」

 

「みんな行くよ!!」

 

そこにいた全員が走り、一瞬で変身を完了させて迎え撃つ。

 

「遅せェ、話になンねぇぞ三下ァ!」

アクセラレータに向けられて放たれた攻撃がすべてベクトル操作によって跳ね返され、ロボット兵を一掃した。

「まだまだ足ンねぇぞ!!」

地面を蹴った勢いで剥がれた大量の土砂がベクトル操作で操られ、アクセラレータを狙っていたロボット兵を壊滅させた。

「ほら、どンどン来いよ三下ァ!」

 

「でやぁァァァァァァァァァァ!!」

現れたワガママダーに拳をぶつけるドリーム、メロディ、ハートだったが、それを遮るかのような厚い層によってその拳の一撃が阻まれていた。

「喰らえ!プリキュアハートシュート!!」

「プリキュアエースショット!!」

「プリキュア・スイートセッション・アンサンブル・クレッシェンド!!」

「プリキュアレインボーローズエクスプロモーション!!」

「ミルキーローズ・メタルブリザード!!」

「プリキュア・チェリーボンバー!!」

「プリキュア・マリースラッシュ!!」

全ての技が1つの塊になり、ワガママダーに襲いかかる。

「どう?!」

攻撃は決まったかと思われた。

だが、

 

ワガママダーはその攻撃を吸収し、元を上回る威力に変えて跳ね返した。

「嘘でしょ?!」

「避けて!」

全員が避けたが、なぜか背中に白い羽と天使のようなリングを持ったアクセラレータがその攻撃に突っ込み、跳ね返した。

ワガママダーはそれを避け、その一撃は壁に激突した。

 

「ちっ、外したかァ!」

「そんな、アクセラレータさんが倒せないならどうすればいいの?」

「今まで戦った奴等とは次元が違いすぎる!」

「どうすれば・・・・」

そういってる間にも、ワガママダーの攻撃は更に悪化する。

その時だった。

 

突如上空から光が放たれてワガママダーに直撃し、動きが鈍くなった。

 

「なっ、なにごと?!」

全員が光が放たれた方向を向く。

そこにいたのは、自分達と歳が変わらないであろう五人の少女達だった。

 

「「「「「プリズムブレイブ!チェンジプリキュア!!」」」」」

 

光が迸り、辺りを埋める。

その光が消えたところにいたのは、五人のプリキュアだった。

 

「「「「「シャットスターパワー!!」」」」」

 

「キュアフラッシュ!!」

「キュアアルタイル!!」

「キュアデネブ!」

「キュアシリウス!!」

「キュアベガ!!」

 

「「「「「スーパーノヴァプリキュア!!」」」」」

 

「新しいプリキュア?!」

「プリズムっていったい?!」

 

「プリズムソード!!」

「プリズムアロー!!」

「プリズムトンファー!!」

「プリズムリボン!!」

「プリズムロッド!!」

 

それぞれ手に武器を持ったプリキュアが、ワガママダーに迫る。

そう、ドリーム達ができなかった事を自分達はできると見せつけるように。

「いくよ、必殺技だ!!」

五人の武器がひとつになり、大きな武器となった。

 

「「「「「プリキュア・ビクトリー・オペレーション!!」」」」」

 

放たれた光がワガママダーを包み込み、消滅させた。

 

「すごい・・・・」

「本当に何者なの?!」

 

「よそ見しいていいのか?プリキュアども!!!」

 

「「「「「「「「「「「「!!?!?!?!」」」」」」」」」」」」

 

鎧のロボット騎士が空をに出したのものに一同騒然とする。

なぜならそれは・・・・

 

意識不明の重体で眠っているはずの、かれん、うらら、ありすだったのだから。




かれんとうらら、ありすが捕らえられてしまいました。
一体どうなってしまうのでしょうか。


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自分達が信じる正義

続きです。


「貴様達の仲間は我々が捕らえさせてもらった。貴様らのせいで我々の計画は変更を加えねばならなくなった!

これからこいつらを我々の実験体として利用するのだ!」

ロボット騎士が高らかに宣言する。

「ふざけないでよ!私たちの仲間を返しなさい!」

怒りを込めた一撃の拳をぶつけるドリーム、ハート、メロディ。

「そうよ、友達よ!!早く返しなさい!」

リズム、ビート、ミューズ、ダイヤモンド、ソード、エース、ルージュ、ミントが同時に拳を叩きつける。

「無駄なことを!!」

ロボット騎士がサーベルを振りかざし、その衝撃でみんな吹き飛ばされる。

その衝撃はプリキュア達を飛ばしただけではなく、周辺にいた兵士を大量に吹き飛ばした。

恐る恐るその方向を見ると、さっきまで人であった物が内臓を露出させたり体の至るところをバラバラにされたりしている状態で大量に横たわっていた。

それを見た瞬間、のぞみ達の顔が恐怖と後悔の気持ちにに支配される。

「そんな、またたくさんの人が死んじゃった・・・・」

「どうして私達は誰も、何も助けられないの!!」

暗くなっている空気が更に重くなる。

 

「まずいなァ!!このままでは負けるぞ!」

 

「させないよ!」

フラッシュが剣を握って斬りかかる。

「2度と人を改造させるものか!」

「ちっ、今は撤退だ!もちろん、こいつらを連れてな!」

 

「ああ、かれんさん!うらら!!ありすちゃん!!」

ドリームが走って追いかけても、既に届かない場所に行ってしまっていた。

 

変身が解けた12人のうち、平気でいられたように見えたのはアコ、亜久里、ふたば、優香達だけで、他は完全に意気消沈していた。

 

「なんで、なんでかれんさん、うらら、そしてありすちゃんが奪われてしまったの・・・」

「私達がヒーローとして向いてないからかな・・・・」

完全に戦意を喪失しかけていた。

 

「まずいぞこれはァ。」

「ああ、このままでは彼女達はヒーローとしての資格が・・・」

「これが一番の試練かもしれない・・・・」

「あぁぁぁぁ!!!」

「どうしたンだ、ココ?」

「見てくれ!」

ココが指を指した先にあったのは、のぞみ達にプリキュアの力を与えたはずの蝶がのぞみ達から離れ、マナ達に宿っていたキュアラビーズ、響達のアイテムであるキュアモジューレも消滅してしまった。

 

「どうして、どうして消えてしまったの?!」

「私達が弱気になってしまったからだよ・・・・」

「そんな!」

「でもアコ、亜久里、ふたば、優香は変身アイテムを失っていない!」

「つまり、諦めるか諦めないかで命運を分けたって事?!」

「そんな!・・・・」

「私達が代わりに戦うしかないのですか??」

「・・・やってやるわよ。」

「ですが、皆さんはこのままでいいんですか?!」

「わかってるよ、でも私たちにはその資格は・・・・」

「っ!!!」

突然のぞみは立ち上がって走り出した。

「のぞみ?!どこへいくの?!」

「俺が行く。」

アクセラレータが走って追いかける。

 

のぞみは大粒の涙を流しながら走る。

「ごめんなさい、私にはもうプリキュアは務まらない・・・だって仲間も助けられないし、他の人達を巻き込んでしまったんだもん・・・・」

そして咲森学園の敷地内にある神社の祠の前で止まった。

「もう、無理だよ・・・・」

押し殺していたものを全て解き放つように、のぞみの目から大量の涙が堤防を決壊させたかのように落ちる。

「ごめんなさい、ごめんなさい・・・・私・・・・・うわぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」

3人の顔が頭によぎる度に涙が溢れてくる。

 

「オマエ、そこで何やってるンだ?」

のぞみの後に祠の前にやって来たアクセラレータが話しかける。

「そこでなンでたくさん泣いてる?」

「なんでって、アクセラレータさん、あなたこそなんでこっちに来たんですか。」

「お前が突然立ち上がって走り出したンだから、代わりに俺が走って追いかけってワケだ。さあ、早く戻るぞ!」

「いやです!やめてください!今の私なんかに、あの場所にいる資格なんてありません!」

「なにバカな事を言っていやがるンだ!あの場所にはオマエの力が必要だろうがァ!!」

「私はたくさんの人を巻き込んだ挙げ句見殺しにしたんですよ!そのせいで私達はプリキュアの資格を失ったんです!今戻ったら、とんでもないことになります!」

「ふざけるなァ!!オマエはなんで戦ってきたンだ!オマエはあの三下のようなヒーローだろうがァ!」

「バカなことを言わないでくださいよ!私なんかヒーローじゃありません!なんで戦っていたのかさえもわからないんです!私なんかに正義の心なんて・・・・」

「ようやく本音が出たなァ。オマエ、本当はプリキュアなんてやりたくなかったんだろォ!」

「ええ、本当は怖くて嫌だったんですよ!私には勇気があっても、誰かが傷つく所は見たくなかったんです!あの時はまだ誰も巻き込んでいなかったからよかったけど、たくさんの人が死んでいって、さっきもまたたくさんの人が死んじゃった・・・かれんさん達も拐われて、私は誰も助けることができなくて、みんなの足を引っ張ってばかりで迷惑ばかりかけてしまいました!

だから、私にはあの場所に戻ってはいけないんです!」

 

黙っていたアクセラレータが、突然のぞみの胸ぐらを掴む。

「甘ったれるのもいい加減にしやがれェ、この三下がァ!!さっきから聞いているとなンだぁ、傷つけのが怖いだの助けることができないダァ、そんな資格が無いダァそんな事ばかり言いやがってェ!

テメェの正義の心はそんなものだったのかァ!!

あン時の言葉どうしたんだ、この野郎がァ!!

テメェなんかよりも、あの三下の方が断ぜん正義でみなぎってるぞ!」

「あなたに何がわかるというんですか、あなたが!」

「少なくともテメェよりも、正義の心を理解してるンだと言ってるンだ!!!」

「どういうわけです!」

「前に言ったように、俺はたくさんの妹達殺してきたわけなンだが、それでもヒーローになろうとしていたワケだ。オマエの信じる正義の心とはなンなンだぁ?それがわかれば少しは楽になるンじゃねぇのか?」

「私が信じる正義の心・・・・」

 

『大変です!!未確認生命体が出現し、攻撃を開始しました!』

 

「チッ!仕方ねェ、応戦しに行くぞ!オマエはそこで待ってるろォ!夢原のぞみ!」

アクセラレータはドルシアが攻撃してるであろう地点に向かうべく、走る。

 

ただ一人取り残されたのぞみを、沈みかけていた太陽が包んでいた。




次回は、驚き?の展開になります。


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