イルーナ戦記〜四つの意思〜 (弥生の一矢)
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設定と伝説の武器について
登場人物と歴史(特殊能力詳細含む)


主人公

 

名前:カザナミ

性別:女

性格:冷静(予想外の事が起こるとテンパる)

髪色:白

右目:黄

左目:眼帯【赤(堕天)】

一人称:私(眼帯を外すと妾になる)

三人称:呼び捨て、〜くん、〜さん

未来の職種:スナイパー

未来の格好:巫女装束(体)、左目に眼帯(初期から)、ゼルティスボウ(武器)

説明:シュウガ達の後輩。シュウガとは犬猿の仲。左目の眼帯を外すことで未来を見通す特殊能力を発揮する。

特殊能力:時を自在に操る

発動条件:無し

 

パートナー

 

パラディン

名前:シュウガ

性格:熱血

性別:男

髪色:黒

右目:黒

左目:黒

一人称:俺

三人称:呼び捨て

未来の職種:パラディン

未来の格好:カッツバルゲルⅩ(武器)、絶プレートアーマー(体)

説明:カザナミとローゼンの先輩でルリとは同僚。負けず嫌いで曲がった事が許せない。カザナミとは犬猿の仲だが、協力し合う時は絶妙なコンビネーションを発揮している。

特殊能力:超感覚

発動条件:仲間or自分が瀕死になる

 

ハイウィザード

名前:ローゼン

性別:男

性格:お調子者

髪色:赤

右目:水色

左目:水色

一人称:俺

三人称:〜ちゃん、呼び捨て(男や敵)

未来の職種:ハイウィザード

未来の格好:ヘネラルワンド(武器)、ストラグラー・絶(体)

説明:カザナミの先輩でシュウガとルリの後輩。危ないところをシュウガに助けてもらってから、度々クエストに手伝わされている。

特殊能力:テレパシー

発動条件:手を繋ぐ

 

ビショップ

名前:ルリ

性別:女

性格:お淑やか

髪色:茶

右目:黄

左目:黄

一人称:私

三人称:〜ちゃん、〜くん

未来の職種:ビショップ

未来の格好:ストラグラー・絶(体)、ケサリーナロッド(武器)、白い羽(追加)

詳細:シュウガとは同僚みたいなもので、カザナミとローゼンの先輩。カザナミのことを一番心配していて、カザナミからはお人好しとまで言われる始末。

特殊能力:ファンタズマ(影人)

発動条件:伝説の武器を装備する

 

エンチャンター

名前:エルスィ

性別:女

性格:清楚

髪色:白緑

右目:赤

左目:黄(十字)

一人称:私(わたくし)

三人称:〜さん、あんた、貴方

職種:エンチャンター

詳細:カザナミの妹。カザナミが幼少期の時にディールの里近くで赤ん坊で発見される。カザナミのことは”おねえさま”と呼ぶ。

特殊能力:言語マスター(常時)、end nightmare

 

 

※今回の小説では実際に無い装備・攻撃が登場します。

※追記あります。

 

イルーナ戦記(ゲーム内の説明)

 

イルーナ戦記

携帯のオンラインゲームの一つ。無料で遊べる。仲間と協力し合い強力な敵を倒したり、ギルドを作って仲間との信頼関係を築けるゲームである。

 

イルーナ12神

イルーナ世界には12神と言われるもの達がいる。序章で登場する戦神オリティウスも12神の一人である。他には火神、水神、地神、闇神、慈神、知神、主神、種神、風神、義神、和神の11体である。

 

イルーナ世界

イルーナ世界はパルル、ミスルナ、ダルカン、スルビニアの四つの国に分かれており、それぞれの国が対立している状態である。

 

オリジナル技

 

・凱旋、凱旋・絶

凱弓エクゼバードの専用技で、必中。凱旋・絶になると範囲攻撃になる。使用者本人のATKが3000未満の場合、武器が勝手に発動させることが稀にある。

 

・暴徒

暴剣バーストと暴拳バーストの専用技で、敵を倒すまで「バーサーク」状態になる。ランダムで状態異常攻撃を発生させる。AGIを500にし、敵の全攻撃を100倍で反射する。

 

・開闢の雷槍〜ライジング・ストライク〜

リムの専用OSSで、シリカとカザナミも使用可能。1武器に対して50連撃という驚異の数値を叩き出す。双剣の場合は100連撃となる。攻撃中は相手は行動不能となる為、途中で武器を変えると総連撃数を引き継ぎ、1連撃から相手に攻撃を続ける。

 

コラボキャラクター

 

 

SAO〜ALO編〜

キリト(桐谷和人)

<グラディエータ><伝説所持者>

アスナ(結城明日奈)

リズ

シリカ

クライン

リム(無空瑠璃)

ユウキ

リーファ(桐谷直葉)

 

ネギま〜魔法世界編〜

ナギ・スプリングフィールド

<モンク><伝説所持者>

神楽坂明日菜

桜坂刹那

近衛木乃香

 

ネギまⅡ

ネギ・スプリングフィールド<ハイウィザード>

神楽坂明日菜

近衛木乃香

近衛刀太

エヴァンジェリン・アタナシア・キティ・マクダウェル

 

BLEACH

黒崎一護<侍><伝説所持者>

 

暗殺教室

殺せんせー

潮田渚

茅野カエデ(雪村あかり)

赤羽業<アサシン><伝説所持者>

 

七つの大罪

メリオダス<ニンジャ><伝説所持者>

ホーク

エリザベス

マーリン

キング

バン

ゴウセル

ディアンヌ

エスカノール

 

転生したらスライムだった件

リムル=テンペスト

ヴェルドラ=テンペスト

大賢者

ミリム・ナーヴァ

シオン

シュナ

ソウエイ

ベニマル

 

オーバーロード

アインズ・ウール・ゴウン(モモンガ)

ナーベラル・ガンマ

 

特殊能力詳細

 

魂変換〜ソウルチェンジ〜

 

カザナミのみが使える特殊能力で、自分の職種を名指しした職に変えることでその武器の性能を最大限引き出すことが可能。狙撃手魂→悪魔魂。

装備した武器が伝説の武器の場合、裏覚醒する。

付術師魂を使用時のみ、ENを無効化し、ENを使用できる。

悪魔魂を使用時のみ、七大悪魔を武器に付与することで七大悪魔と共闘できる。

 

時間操作

 

カザナミが生まれた時から持っている特殊能力。

時間停止や時間逆行など、時間に関わる事を攻撃に混ぜ込むことが可能。他人の少し未来が見える。

 

言語マスター

 

エルシィの生まれた時から持っている特殊能力。

どんな言語も読み書きが可能。

 

超感覚

 

シュウガが生まれた時から持っている特殊能力。

仲間もしくは自分が瀕死になると発動し、敵の攻撃が止まって見えるようになる。更に全ステータスが10倍に跳ね上がる。

 

テレパシー

 

ローゼンが生まれた時から持っている特殊能力。

手を繋ぐことで発動でき、手を繋いだ相手と心の声で会話できる。

 

影人〜ファンタズマ〜

 

ルリが生まれた時から持っている特殊能力。

伝説の武器である蘇杖を装備する事で発動する。気配を完全にシャットアウトでき、スキルを使ってもヘイトが上がらない。触れている者全ても同様に気配が消える。

 

死神

 

赤羽業がイルーナの世界に来て手に入れた特殊能力。

暗殺教室の世界にいた死神と死神二代目が使用した能力をそのまま使える。

 

スキル・パーフェクト

 

キリトがイルーナの世界に来て手に入れた特殊能力。

SAOの世界で使っていたスキル全てを使うことが可能。OSSは不可。

 

マジック・パーフェクト

 

ナギがイルーナの世界に来て手に入れた特殊能力。

ネギまの世界で使っていた魔法全てを詠唱なしで使うことが可能。

 

END・NIGHTMARE(EN)

 

エルシィが異次元から来て手に入れた特殊能力。エリーゼ・スィクの時のみ使用。敵味方関係なく周囲の全ステータスを奪い、奪われたものに麻痺・毒・暗闇・気絶・恐怖の状態異常を与え、その状態異常にかかりやすくする。この特殊能力が発動中、この特殊能力以外を無効化し、この特殊能力を持つ者を※最強化させる。奪った相手が伝説所持者の場合、伝説所持者の特殊能力を同時に使用可能。魂変換と暴風龍の加護は無効不可。

(七つの大罪:"強欲の罪"バンが使う「ハンターフェス」の強化版)

※最強化:ATK×500,000%、DEF×500,000%

 

闇破壊(ダークブレイク)

聖凱エンペラー使用時に闇を斬ると発動する。斬った箇所に十字の紋章が現れる。闇の能力を封印し、斬られた相手を浄化する。

 

暴風龍ヴェルドラ=テンペストの加護(パッシブ)

リムル=テンペストが瀕死時発動。相手が発動しているスキルを全て無効化し、威圧(強スタン)を与える。このスキルには意思があり、会話が可能。このスキル発動時に無敵が付与される。

ENを無効化し、魂変換で発動できない。

 

至高の存在の意思(パッシブ)

モモンガがスキルを発動時に同時に発動。

※上位物理無効、※上位魔法無効、状態異常無効、貫通ダメージ激減(-99%)を発動し、

開始15分間、ATK×2,000%、DEF×2,000%、MATK×500,000%、MDEF×2,000%、AGI×3,000%となる。

※1:ハードアタックが下位。

バックスタブ等の三次職で覚える物理攻撃が上位となる。

ゲーム内の300レベル以上で覚えるスキルは無効化出来ない。

※2:ファイアランスが下位。

アースクエイク等の三次職で覚える魔法攻撃が上位となる。

ゲーム内の300レベル以上で覚えるスキルは無効化出来ない。

 

魔神王の聖印(スティグマ)

伝説の武器である神器ロストヴェイン装備時発動。"自動全反撃(オート・フルカウンター)"が発動。全ての魔法攻撃を反射し、相手に10倍以上の攻撃を与える。近くに七つの大罪が一人いる毎に※ステータスが上がる。

※七つの大罪の人数×(ATK&DEF)1000

(最大で7000)




暴徒の最後の効果はメリオダスのフルカウンターの強化版です。
ライジング・ストライクはネギ(青年)が雷天大壮2を使用時に魔法陣を描く際に使用した動きをスキル化したものです。


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伝説の武器紹介

※アニメキャラなどの伝説武器所持者が決まると武器名も変えます。


16種の伝説の武器

それぞれに1000年に一度選ばれたものしか使えない武器

 

・聖剣アーサー

パラディン専用。

属性は相手の弱点属性になる。

この武器専用のクリスタが存在する。(聖龍インドガンド)

スロットは1。

効果:HP+5000、DEFがVITとレベルの合計の2倍上がる、範囲軽減+30%(隠し:ATKが2500以上ある時、2度まで即死攻撃を無効化する)「聖神」を使用可能になる。「聖神」は相手からの攻撃を全て引き受ける。ダメージは他プレイヤーが受ける分は1/8になる。

所持者:シュウガ

 

・神剣EX(エクスキャリバー)or神拳EX・T

グラディエーター専用。

属性は無属性。

特殊剣

スロットは3。

効果:ATK+150%、スキルディレイ-2秒、AVDがCRTとDEXで上がる(隠し:AGIが200以上ない場合はASPD最低)爪の時に「SBS(スターバーストストリーム)」を使用可能になる。「SBS」は2分間mpを使わずにバーサークモードになると同時に、相手の魔法攻撃によるダメージの100%の数値をATKとDEFに加える。剣の時に「DS(デッドリーシンズ)」が使用可能になる。「DS」は使用時に受ける物理攻撃を全て無効にし、その数値をATKとAVDに加え、スキルを7連撃になるように繋ぐことでMPを使わずにスキルを使える。「DS」と「SBS」の同時使用は可。

所持者:キリト

 

・触爪S(スタンガン)&RN(リアルナイフ)or触擲RN

アサシン専用。

属性は無属性。

スロットは2。

効果:バックスタブ成功時に50%の確率で即死効果、スキルディレイ-5秒(隠し:イラを装備時、更にATK+300%、相手の属性を無属性にし、即死発動率が100%になる)武器が爪の場合、シャドウウォーク使用時に回避が10倍になり、「猫だまし」を使用可能になる。「猫だまし」は相手に向かって使うと相手を数秒スタンにする。投擲の場合、「死技」を使用可能になる。「死技」は相手の背後から攻撃しなくてもバックスタブが成功する。

所持者:赤羽業

 

 

・凱弓エクゼバード

スナイパー専用。

属性は相手の弱点属性になる。

スロットは3。

効果:ATKがCRTの10倍上がる、スキルディレイ-2.5秒(隠し:専用技「凱旋」「凱旋・絶」を使えるようになる。近くに他の伝説の武器が存在する時、その武器の効果を全て使える)。更に伝説の武器と合体が可能。合体することで新たな武器となる。新たな武器は新たな効果と元々ある効果を倍にする。

所持者:カザナミ

 

・暴剣バーストor暴拳バースト

ビーストナイト専用。

属性は無属性。

スロットは1。

効果:使う者のステータスにより剣か爪になる。剣の場合はHP+10000、攻撃スキルに気絶と出血が付与される。爪の場合はAVDがAGIの500%上がり、攻撃スキルに気絶と猛毒が付与される(隠し:専用技「暴徒」を使えるようになる。「暴徒」を使用時、更にランダムで状態異常攻撃が100%で発生する)

 

・魔槍フォルカス(投擲)

サマナー専用

属性は無属性。

スロットは0。

効果:MP+5000、AGIの2倍の数値をDEXとINTに加える。「超召喚」が使用可能となる。使用MP0でBOSSを1.5倍の強さで召喚し、相手のステータスの合計値をその召喚BOSSに上乗せする。相手側に天敵となるBOSSがいる場合は召喚BOSSのステータスが更に100倍になる。

※別世界の伝説の武器

所持者:カザナギ

 

・魔剣イングリースor魔弓イングリース

エンチャンター専用。

魔法剣。

属性は相手の弱点属性になる。

スロットは2。

効果:50%の確率で「ドレイン」が発動し、この「ドレイン」で吸収する数値は150%となる、MATK+150%、MDEF+100%(隠し:倒した敵を”最強化”させ、一定時間操ることが可能。BOSSには不可)

※別世界の伝説の武器

所持者:エルスィ

 

・暴風剣アメノムラクモor暴風弓アマツユノカガヤキ

エンチャンター専用

魔法属性

属性は相手の弱点属性になる。

スロットは2

効果:「暴食者-グラトニー-」が使用可能になる。暴食者使用時、敵の技及び敵に擬態が可能となる。MATK+300%、MDEF+500%、AGI+250%。抗魔の仮面装備すると、相手からのヘイトが0になる。

所持者:リムル=テンペスト

 

・妖杖ファントム

ハイウィザード専用。

スロットは2。

効果:MATK+250%、「スペルバースト」発動率が100%になる(隠し:攻撃を受けた場合、80%の確率で反撃し、相手の総HPの半分を自分の総HPに加える。加えたHP分吸収し回復する)「妖吸」を使用可能になる。

所持者:ローゼン

 

・スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン(杖)

ネクロマンサー専用。

属性は闇。

スロットは2。

効果:至高の存在の武器防具に変化可能。召喚「中位アンデット」及び「上位アンデット」が使用可能になる。中位・上位アンデット使用時、相手の一部分を使用しないと召喚できない。召喚した中位・上位アンデットは消えず、使用者本人を守り続ける。(隠し:中位・上位アンデットがいる間のみ、物理無効、魔法無効、貫通無効、状態異常無効)。「究極の戦士-パーフェクト・ウォーリア-」が使用可能になる。使用時、防具を強制的に「たっちみーの鎧」にし、DEF+1000%、MDEF+500%、HP+1500%とする。

所持者:モモンガ

 

・暴拳サウザンドor暴杖サウザンド

モンク専用。

属性は相手の弱点属性になる。

スロットは1。

効果:「闇の魔法(マギアエレベア)」を使用可能になる。MP1:「闇の魔法(マギアエレベア)」は相手の魔法を吸収し、その効果が攻撃時に発生するようになる。更にラッシュ状態になり、ラッシュの回復値半減をしない。効果時間はMPが尽きるまで。「パクティオ」が使用可能になる。

所持者:ナギ・スプリングフィールド

 

・仕躑ハヤテ

サーヴァント専用。

特殊投擲。

スロットは2。

効果:

 

・蘇杖ヒカタル

ビショップ専用。

属性は光。

スロットは2。

効果:「エンシェント・ヒーリング」を使用可能になる。「エンシェント・ヒーリング」は使用した場合、使用者が敵と判断した者以外全員を対象に全回復・全状態異常解除・ブレス・リザレクション・リベレイションを同時に発動する。

所持者:ルリ

 

・姫杖デルタ

ミンストレル専用。

属性は無属性。

スロットは1。

効果:「歌姫の歌」を使用可能になる。

所持者:???

 

・卍刀斬月

サムライ専用。

属性は相手の弱点属性になる。

スロットは2。

効果:「月牙天衝」「無月」を使用可能になる。

所持者:黒崎一護

 

・神器ロストヴェインor刃折れの剣&リズの剣(爪)

忍者専用。

属性は闇属性(相手の属性は光属性になる)

スロットは7。

効果:「全反射」「魔神化」「神器解放」が使用可能になる。近くに七つの大罪メンバーがいる時、全ての攻撃を反射できるようになる。「神器解放」時に使用者の分身を指定した数体生成し、それぞれが意思を持つようになる。その数体は使った本人のスキルを全て使えるが、強さはその数で割った数値となる。

所持者:メリオダス

 

・博剣ゲート

アルケミスト専用。

属性は無属性。

スロットは1。

効果:「無論」が使用可能になる。

所持者:???

 

覚醒伝説の武器

 

聖帝パラディン

合体:聖凱パラディン

裏覚醒:聖凱エンペラー

 

妖帝ハイウィザード

合体:妖凱ハイウィザード

裏覚醒:妖凱ペイン

 

凱帝スナイパー

裏覚醒:凱獄レイジング(or七大悪魔の名前)

 

蘇姫ビショップ

合体:蘇旋ビショップ

裏覚醒:蘇旋ディバイン

 

魔姫エンチャンター

合体:魔凱エンチャンター

裏覚醒:魔凱ヘル

 

魔装サマナー

真覚醒:真魔装フォルティス

合体:真魔装フォルティス・デス

裏覚醒:真魔装ゲイボルグ



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エピソード1 パルル編 序章 夢の終わり×仲間との出会い
第0話 夢の終わり×冒険の始まり


オンラインゲーム”イルーナ戦記”の小説を始めようと思います。イルーナ戦記をやっている方はもちろん、やってない方も興味を持っていただけるよう努力していこうと思います。


 

 

ここはイルーナという世界。その世界を支配するものがいるこの城の名は”メザルーナ宮”。そこに挑戦しようと言う4つの影があった。

その4つの影は

聖剣を携えし者:パラディン

極大魔法のスペシャリスト:ハイウィザード

無死の護身:ビショップ

状態異常の護射手:スナイパー

である。

彼らはこのイルーナの闇から世界を救ってきた者達。

 

パラディン「俺一人で十分だぜ」

ビショップ「いいえ、貴方は一人で突っ走り過ぎなのです」

ハイウィザード「MPが無くなったら、ただの木偶の坊じゃないですか」

スナイパー「まぁまぁ、みんな落ち着いてよ」

 

そして、神力炉にたどり着き、4つの影はその中に入っていった。そこで待ち受けていたのはシアナスという者。彼は神の子というイルーナ12神の子供である。

 

シアナス「待っていましたよ、冒険者達。はじめまして、と言うべきですか?君達は私の顔を知らない」

パラディン「誰だこいつ」

シアナス「貴方方が知らなくても私はかなり前から邪魔されてきましたからね。私は闇の結晶を作り上げ、いろいろな世界でイルーナ世界の支配を目論みました。悉く邪魔してくれましたね」

ビショップ「あら?あのイスルギに手を貸した方でしたか」

スナイパー「うーん、グリーシアじゃない?」

ハイウィザード「いや、アジーモフでしょ!」

パラディン「そんなことどうでもいい。こいつ倒せば全て終わりだ!」

シアナス「そうは行きません。今はこの神力炉で神の力を使い、イルーナ世界に天罰を下すのです!」

スナイパー「シアナス、諦めなさい!」

 

弓を引いて威嚇するスナイパー。しかし、シアナスは微動だにしない。ビショップは何かに気付いたように口を開いた。

 

ビショップ「それより、後ろに囚われの人がいるような…」

スナイパー「え?あ、本当だ」

シアナス「彼の名はオリティウス。イルーナ12神の戦神さ。私の父でもある」

 

そして、対峙する両者は遂に激突する。

 

シアナス「さて、そろそろ始めましょうか」

パラディン「覚悟しろよ。いくぞ!」

 

パラディンはウォークライを使用し、みんなに活気を与えた。

 

ビショップ「私はこれを」

 

ビショップはリザレクションとリベレイションを使用し、みんなを守るのと同時に秘めたる力を解放した。

 

スナイパー「みんなの身体は私が守る!」

 

スナイパーはあらゆる状態異常の無効化スキルを使用し、耐性を付けた。

 

ハイウィザード「みんな、MP回復するね」

 

ハイウィザードはマナリチャージを使用し、みんなの減ってしまったMPを回復させた。

 

シアナス「準備はできましたか?待っていたので期待に答えてくださいね?」

パラディン「ぬかせ!お前なんか俺が倒してやるよ」

ハイウィザード「貴方の出る幕ではありませんよ。俺にかかれば一撃必殺で決めてみせます」

ビショップ「二人とも止めてよ〜」

スナイパー「そうよ、ハイウィザードの君なんて一撃必殺で負けちゃうじゃない」

シアナス「良いことを聞きました。貴方から死んでもらいましょう!!」

ハイウィザード「な…に…!?……なんてな」

シアナス「な…んだと!?」

スナイパー「ハイウィザードの君はすぐ調子に乗るんだから、油断しないの!」

ハイウィザード「はい、すみません」

パラディン「俺が引きつける。後に続け!」

ハイウィザード「あぁ」

ビショップ「回復は私が」

スナイパー「補助は私がやるわ」

 

シアナスと4つの影は一進一退の攻防を繰り返す。そんな時、シアナスの様子がおかしくなった。

 

シアナス「フッフッフ…」

スナイパー「何がおかしいの!?」

シアナス「そろそろ本気を出させていただきますよ」

 

その瞬間、シアナスが巨大な悪魔みたいになった。

 

パラディン「なんだこれは!?くっ…こいつの力を抑えきれない…」

ビショップ「うそ!?回復が間に合わない…」

ハイウィザード「くっそ、全てのスキルを解除しやがった」

スナイパー「(この力を使うしか無いっていうの!?)みんな、アレを使うわ」

パラディン「だが、スナイパー、お前の身体への反動は…」

スナイパー「そんなこと言ってられない」

 

スナイパーは左目に付けている眼帯を外し、リミッターを解除した。

 

シアナス「その対策を全くしてないと思いましたか?くらいなさい!」

スナイパー「な…そんな…みんな…」

 

スナイパーは気絶した。

 

パラディン「スナイパァァァア、貴様ぁぁあ!」

ハイウィザード「ダメだ、今攻撃したら!」

シアナス「貴方も死になさい!この猛毒で!」

パラディン「ぐっ…」

ビショップ「回復すれば」

シアナス「させませんよ」

ビショップ「いやぁぁぁぁあ」

ハイウィザード「トールハンマー!!!」

シアナス「それがどうしたんですか?」

 

その後、パラディン、ハイウィザード、ビショップは力尽きた。スナイパーはその数分後意識を取り戻した。

 

スナイパー「う…」

シアナス「おや?お目覚めですか?」

スナイパー「は!?シアナス!みんなは…うそ…そんな…私が気絶している間に」

シアナス「貴女も後を追わせて差し上げますよ」

スナイパー「そんな…いやぁぁぁぁあ」

 

…………………………………

…………………………

…………………

…………

……

 

???「は!?今のは!?ここは?」

???「ここはバイルーン陣地よ。私はティリア。貴女は冒険者よね?」

???「あ、はい。カザナミと言います」

ティリア「そう、これから女神の雫を取りに行くんだけど、一緒にどう?」

カザナミ「あ、はい。いいですよ」

 

カザナミと名乗った女性は冒険者の一人。このバイルーン陣地と言われた処では冒険者が何万と生まれている。その一人である。

 

???「あれ?あの子、可愛いじゃないか。俺のフィアンセにしちゃうか」

 

ここにも一人、冒険者がいる。名はローゼン。バイルーン陣地では有名なナンパ師だ。

 

???「ちょっと待ってよ〜」

???「遅いんだよ!ルリ」

ルリ「だってぇ〜、この服ダボダボなんだもん。シュウガ君待ってってばぁ」

バルナ「おい君達、あそこにいるティリアに…いないな。たぶん、バイルーン街跡地にいるから手伝ってやってくれ」

シュウガ「わかりました。ルリ、行くぞ」

ルリ「ふえぇ〜、シュウガ君待って〜」

 

このシュウガとルリも冒険者である。この二人は同僚みたいなもので結構仲良しである。

シュウガとルリがバイルーン街跡地に行くとティリアと見知らぬ冒険者がチャコを狩っていた。

 

ティリア「待ちなさい!それは私たちの女神の雫よ!」

カザナミ「攻撃していいですか?」

シュウガ「こんなやつ倒しちまえよ!」

 

シュウガはカザナミの目の前でチャコを斬った。

 

ルリ「シュウガ君!それは横取りだよ…」

ティリア「シュウガ君、ルリさん。手伝いに来てくれたのね?」

シュウガ「あぁ、バルナさんが手伝えってよ」

ルリ「よろしくお願いします」

カザナミ「じゃあ、私は必要ないですね。陣地に戻ります」

シュウガ「待てよ」

カザナミ「なんですか?」

シュウガ「手伝うって約束したのに投げ出すのかよ」

カザナミ「(イラッ)誰のせいですかね?」

ルリ「あわわわわ」

ローゼン「まあまぁ、二人とも落ち着きなよ」

シュウガ&カザナミ「あぁ!?(怒)」

ローゼン「ひぃ!?」

 

その瞬間、ローゼンが見たものはチラッと見えたカザナミの左目だった。

 

ローゼン「その眼…」

カザナミ「やば…見なかったことにして!またね」

 

カザナミはティリアと三人の冒険者と話を無理矢理切り、陣地に走っていった。

 

シュウガ「あ、あいつ逃げやがった」

ルリ「シュウガ君、追わないであげて!なんか事情があるんだよ」

ローゼン「じゃあ、俺もこの辺で…」

シュウガ「お前は手伝ってけ」

ローゼン「えぇー」

ティリア「ごめんなさいね。あの子はカザナミっていうのなんかさっき昼寝してた時にうなされてたわ。気遣ってくれるとありがたいんだけど」

ローゼン「わかりました。俺が今から声かけてきます」

シュウガ「今はクエストクリアが先だ。手伝え」

ルリ「シュウガ君、強引…」

シュウガ「なんか言ったか?ルリ」

ルリ「いやいや、なにも」

 

ティリアと冒険者3人は女神の雫採取を続けるのであった。その頃、カザナミは…

 

カザナミ「(危なかった。左目を見られたらその人の未来が見えちゃうし、私も力の制御がまだ出来ないから大変なことになる)」

 

左目を押さえつつ、ある事に気付いた。

 

カザナミ「(そういえば、あのシュウガとルリとローゼンは夢に出てきた三人…アレはまさか、私達の未来なの)…………いや、ないわね」

バルナ「何がないんだ?武器か?」

カザナミ「(まさか、聞かれてた?!)いえ、武器はあります。ほら」

 

カザナミがバルナに見せたのは弓だった。

 

バルナ「なるほど、君は弓士を目指しているのか?」

カザナミ「あ、はい」

バルナ「シュウガとは戦士派生ではあるが変わった職種だな」

カザナミ「シュウガは何になりたいとか言ってました?」

バルナ「パラディンだと言ってたな」

カザナミ「(そんな…まさか…夢と一緒…)」

バルナ「どうした?顔が真っ青だぞ?」

カザナミ「いえ、なんでもありません。失礼します!」

 

カザナミはシュウガがパラディンになりたいことを知ってしまったことであの夢が本当かどうか確信に近づこうとしていた。そんな時、合成屋のテレナに話しかけられた。

 

テレナ「ねぇ、貴女」

カザナミ「は、はい」

テレナ「ローゼンを見なかった?」

カザナミ「見ましたけど…」

テレナ「あの子、ハイウィザードになるとか言ってたけど…どうしたの?顔が真っ青よ?」

カザナミ「(あ…ダメ…これ以上、あの子達と関われない)」

テレナ「大丈夫?」

カザナミ「あ、はい、大丈夫です。急用思い出したので失礼いたします」

テレナ「あ、うん」

 

カザナミは陣地に居てはダメだと判断し、陣地を飛び出した。その時、何かとぶつかった。

 

カザナミ「あ、すみませ…」

シュウガ「どこ見てんだよ」

ルリ「あ、カザナミさん」

カザナミ「ごめん!」

 

カザナミはミシェルヌ平野方面に向かって走って行った。

 

シュウガ「待て、そっちはお前が行けるような場所じゃ…あぁ、くそっ!ルリ。ローゼン。行くぞ」

ローゼン「えぇ、俺も!?」

ルリ「カザナミちゃんが危ないんだよ?いこ」

ローゼン「俺がかっこよく助けてやるぜ」

シュウガ「調子に乗って、また、俺に助けられたりしてな」

ルリ「ほら、二人とも手遅れになる前に行くよ」

 

シュウガ達はカザナミを追って、ミシェルヌ平野方面に向かうのだった。




前半に出てきたシアナスですが、実際に戦うとパラディン一人で勝てます。これは本当です。ハイウィザードやビショップも一人で勝てると思います。
きっと、やっている人なら「え?気絶そんな長い?」とか「猛毒だっけ?」とか思うんじゃないかなぁ。


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第1話 ミシェルヌ平野の出会い〜vsディール少女〜

第1話はミッション「森に潜む影」です。毎回ミッションをやる過程で作者は思うことがあります。グラルは少女なのか?と。


 

 

カザナミはシュウガ達から逃げるように来たこの場所の名は”ミシェルヌ平野”。コロンという栗みたいなモンスターやブロッシュというカエルみたいなモンスターが生息している。

 

カザナミ「はぁ…はぁ…はぁ…うぐ…」

 

カザナミは頭痛がして、ふらふらと歩いていると丘の上に小屋があることに気がついた。

 

カザナミ「あそこなら少し休めるかも」

 

カザナミは小屋に向かっていた。この選択がのちに大変なことになるなんてカザナミはまだ知らない。その頃、陣地ではある話が持ち上げられていた。

 

バルナ「全く…なんだ、この被害届は」

ティリア「全部、盗難届ね」

バルナ「最近、多すぎやしないか?」

ティリア「そうね」

???「きゃー、盗人よー」

バルナ「なに!?ティリア、追えるか?」

ティリア「任せて」

 

ティリアは風のように走る盗人を追いかけていった。

その頃、シュウガ達はカザナミを追って、ミシェルヌ平野に来ていた。

 

シュウガ「来たはいいが見た感じいないな」

ルリ「ここは開けてるから、居たらすぐ気付くよね」

ティリア「はぁ…はぁ…はぁ…」

ローゼン「あれ?ティリア姉さんじゃないすか」

ティリア「あら、貴方達こそどうしたの?こんなところに」

シュウガ「カザナミですよ。こっち方面に走って行っちゃったんで追いかけて来たんですよ」

ティリア「貴方達、本当に優しいわね….ってそんな場合じゃなかった!ここに盗人が来なかった?」

ルリ「盗人?盗人ってあの噂の盗人ですか?」

ティリア「えぇ、追ってきたんだけど、ミシェルヌ平野に入った瞬間に消えたのよ」

シュウガ「なら、急いだ方がいいかも知れませんね。もしかすると、カザナミが巻き込まれてるかもしれない」

 

その頃、カザナミはというと…

 

カザナミ「スゥ…スゥ…」

???「なんであたいの家に小娘がいるんだい」

カザナミ「スゥ…ん?あれ?私、寝て…え?」

???「あんた誰だい」

カザナミ「えと、陣地の冒険者ですが…」

???「縛っときな」

カザナミ「え?ちょ!?いやぁぁぁぁ」

 

カザナミは捕らえられてしまった。

 

ローゼン「ん?今、こっちの方から女性の悲鳴が聞こえたような…」

シュウガ「なに!?手遅れか!?ティリアさん、俺たちはその方向にある小屋に行ってみます」

ティリア「えぇ、わかったわ」

シュウガ「行くぞ。ルリ。ローゼン」

ローゼン「えぇ!?俺も!?」

ルリ「カザナミちゃんを助けたいんじゃないの?」

ローゼン「俺が助ければ慕ってくれるかなぁ(ワクワク)」

シュウガ「いいから。行くぞ」

 

三人は走り出し、小屋に向かった。三人が小屋に着くとそこには見知らぬ少女が四人いた。

 

シュウガ「なぁ?ここらで左目に眼帯しているヤツを見なかったか?」

???「ん?左目に眼帯?」

シュウガ「知ってるみたいだな」

???「あたいは知らないよ」

シュウガ「俺の連れなんだがなぁ」

???「その小屋の中にいるよ」

???「喋るんじゃないよ!」

シュウガ「ほぅ…つまり、嘘を着いたと…」

???「く…サモン・ビースト!」

 

見知らぬ少女はモンスターを召喚した。

 

シュウガ「ローゼン、中だ」

ローゼン「オッケェ」

シュウガ「こいつらは俺らで十分だ。やるぞ、ルリ」

ルリ「はい!」

 

ローゼンが小屋の中に入ると薄暗い中に人影が見えた。

 

ローゼン「カザナミさん?」

カザナミ「んんん!」

ローゼン「今、ロープ外しますからね」

カザナミ「ぷは。なんで私なんか助けたのよ!」

ガチャ

シュウガ「それが助けてくれた人に言う態度か?」

ローゼン「もう終わったのか?」

シュウガ「あぁ」

カザナミ「私は貴方達と関わりたくないの!」

シュウガ「理由を話せ」

カザナミ「え?」

シュウガ「理由を話せと言ったんだ」

カザナミ「そ、それは…」

ルリ「シュウガ君!」バシッ

シュウガ「いってぇ。なにすんだ、ルリ」

ルリ「顔が怖い」

シュウガ「う…悪い…」

ルリ「ごめんね、怖かったねぇ」

カザナミ「触らないで!」

ローゼン「この拒否の仕方、異常ですね」

カザナミ「話せないよ…あんなこと…」

シュウガ「話せ!一人で抱え込むな!」

カザナミ「う…実はね…私、未来が見えるの…」

ローゼン「ほぅほぅ」

カザナミ「それでね、この前見た夢に貴方達三人が出てきたのよ」

 

カザナミは夢であったことを全て話した。

 

シュウガ「そうか、俺はパラディンになれてたか」

ローゼン「俺もハイウィザードになれてたみたいだな」

カザナミ「え?死んじゃうんだよ?怖くないの?」

シュウガ「そんなの実際、わかんねぇじゃん」

ルリ「………(ガクガク)」

シュウガ「お前はビビりすぎだっての」バシッ

ルリ「あぅ」

シュウガ「いいじゃねぇか。俺らは運命の元に集うんだろ?」

カザナミ「今、俺かっこいいこと言ったとか思った?カッコ良くないからね」

シュウガ「(イラッ)お、調子出てきたな。まぁ、腐れ縁みたいなものみたいだし、これからもよろしくな」

カザナミ「嫌」プイッ

シュウガ「な!?」Σ(・□・;)

カザナミ「ルリさんとローゼンくんはいいけど、なんかシュウガは嫌」

ルリ「嫌われちゃったねぇ」ツンツン

シュウガ「っるせぇ」

ローゼン「俺は呼び捨てでいいっすよ」

シュウガ「ローゼン、デレデレするな」

ティリア「話は終わった?」ガチャ

 

ティリアがドアを開けて話しかけてきた。

 

ティリア「こっちも名前がわかったわ。彼女達はディール族の子達みたい。捕まえたのは貴方達だし、処分は任せるけど」

シュウガ「あ、じゃあ、そっち行きます」

ルリ「立てる?」

カザナミ「うん」

ローゼン「無理すんなよ」

???「あ…」

ティリア「名前はグラル・ザンバルらしいわ」

シュウガ「ふぅーん、まぁ、逃がしますよ」

カザナミ「あら?貴方の事だから処刑するのかと思ったけど意外ね」

シュウガ「そんな酷くねぇよ」

グラル「いいのかよ」

シュウガ「俺の気分が変わる前に行けよ」

 

ディールの少女達は風のように姿を消した。

 

???「いいの?逃しちゃって?」

ティリア「貴女は?」

???「私はディエット。ダルカン王の使いでパルルを見に来た者よ」

ティリア「まぁ、処分はこの子達が決めたから、私からはなにも言えないわ」

ローゼン「え?そこで俺らに振るんすか!?」

シュウガ「うっせぇよ、俺の勝手だろ」

ディエット「まぁ、また何かやらかしても知らないわよ」

 

ディエットは風のように姿を消した。

 

ティリア「さて、バルナ隊将長に報告しなきゃ…貴方達はゆっくり帰ってきて」

カザナミ「あ、はい」

 

ティリアは陣地方面に走って行った。

 

シュウガ「さて、カザナミ」

カザナミ「なによ」

シュウガ「俺らはバルナ隊長に報告したら、ロココの街に行こうと思うが、一緒に来るか?」

カザナミ「うーん」

ルリ「何か気になることでもあるの?」

カザナミ「いや、特にはないんだけど」

ローゼン「なんだよ、勿体ぶらないで言っちゃいなよ」

カザナミ「さっきすれ違った子いたじゃない」

シュウガ「あぁ、冒険者の女の子な」

カザナミ「あの子、これからロココ鉱山村に行くんだけどね…」

シュウガ「待て、何故わかる」

カザナミ「この左目は未来予知が出来るの。主に時を操る感じにね。ただし、欠点もあるわ」

ルリ「あまり使いたくないの?」

カザナミ「そうね、チラっと見る分には欠点は出ないわ。でね、彼女はこれからゴブリンにボコボコにされるわ」

シュウガ「な!?」

ルリ「あわわわわ」

シュウガ「かなり深刻じゃねえか」

カザナミ「今頃行っても遅いわ。私は陣地に戻らず、鉱山村に行くわ。シュウガ、貴方はどうするの?」

シュウガ「行くに決まってんだろ」

ローゼン「俺はそろそろ…」

シュウガ「ローゼン、来いよ?」

ローゼン「はい」

シュウガ「ルリ、一つ頼めるか?」

ルリ「なぁに?」

 

シュウガはルリに陣地への報告を頼んで、シュウガ、ローゼン、そしてカザナミは鉱山村に向かうのであった。




シュウガ君強いですね。いや、まぁ、あのミッションであまり負けるのは見たことないですが、シュウガ君は速攻で終わらせています。さてさて、次回ですが、あのロココ鉱山村の事件を小説にします。ロココ鉱山村での事件と言えば、ゴブリン!ゴブリンといえば…さぁ、次回もお楽しみに!!


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第2話 ロココ鉱山村の重大な事件〜vsゴブリン〜

罪悪人ゴーチェの登場です。懐かしい方もいるでしょうね


 

 

カザナミ、シュウガ、ローゼンは鉱山村に来た。しかし、村人に活気がない以外はいたって普通であった。

 

シュウガ「あの冒険者がいないな」

カザナミ「そうね…」

シュウガ「なぁ…まだ隠してることあるだろ?」

カザナミ「え?ないわよ。シュウガには」

シュウガ「俺を嫌うのは構わないが重大なことだと共有は大切だぞ」

カザナミ「そこらの村人に話を聞きましょう」

ローゼン「(話を逸らしたね)」

男性「あぁ、あの女の子ね。きたきた」

シュウガ「それでどこに行ったかわかりますか?」

男性「そうだなぁ…ん?君は!?」

シュウガ「ん?カザナミがどうかしたか?」

男性「いや、なんでも…それより場所だったな。この先に鉱山洞窟がある。そこに入って行ったよ」

ローゼン「ん?今、悲鳴が聞こえなかったか?」

シュウガ「なに!?どっちだ?」

ローゼン「うーん、洞窟の方だね」

シュウガ「行くぞ、ローゼン、カザナミ」

カザナミ「嫌」

シュウガ「はぁ!?」

カザナミ「ちょっと用事があるから先行ってて」

シュウガ「どんな用事だ!ってローゼン離せ!」

ローゼン「ほらほら行きますよ」

 

ローゼンはシュウガの首根っこを掴み、引きずって洞窟方面に向かった。

 

カザナミ「それで、私に何か用ですか?」

男性「あぁ、まず”閃光玉”を渡しておく。あの薄暗い洞窟で使うんだ。あともう一つはコレだ」

 

男性が家から持ってきたのは弓だった。しかし、全体的に石化しており、使えたものじゃなかった。

 

カザナミ「コレは弓ですか?」

男性「あぁ、君はイルーナに伝わる伝説の武器の事を知っているかね?」

カザナミ「それがコレだと?」

男性「あぁ、形状が文献とまるっきり一緒だからね。その武器の名前はわからないが、文献によると武器の種類は16種あるそうだ。使える者はそれぞれ特殊な能力を開花するらしいぞ」

カザナミ「16種とすると職業に関係がありそうですね。では頂いていきます」

男性「頼むよ。この村を救ってくれ」

カザナミ「えぇ」

 

カザナミは不思議な弓を手に入れ、洞窟に向かうと洞窟の入り口に気絶している女の子がいた。カザナミはさっきの女の子だと気付いたが、予知で見たより怪我の程度は軽かった。おそらく、シュウガ達が救ったのだろう。後ろから見知った声がした。

 

ルリ「やっと追いついたよぉ」

カザナミ「あら、ルリさんじゃない」

ルリ「あれ?シュウガくんとローゼンくんは?」

カザナミ「洞窟の中よ」

ルリ「行かないの?」

カザナミ「行くわよ」

ルリ「じゃあ、いこ」

カザナミ「うん」

 

一方、シュウガ達は…

 

シュウガ「この洞窟、暗すぎないか?」

ローゼン「そんなこと言われても火魔法なんか覚えてないよ」

シュウガ「チッ、使えん」

ローゼン「酷っ」

シュウガ「ん?一箇所明るい場所があるな」

ローゼン「誰かいるっぽいね」

 

鉱山洞窟の奥から声が聞こえてくる。

 

???「おら!ゴブリン共!どんどん女神の雫を取ってしまえ!」

 

シュウガはその男が許せず飛び出した。

 

???「誰だ、貴様」

シュウガ「俺は女の子に頼まれたんだ。お前の悪行を止めろってな!」

???「や、やめろ。来るな。おい、ゴブリン共!こいつらを片付けろ!」

ゴブリン「はい、ゴーチェ様」

「ブゴブゴ」

シュウガ「ローゼン!回復頼むぞ」

ローゼン「俺に回復を求めんなよ」

シュウガ「ルリいねぇんだからやれ」

ローゼン「えぇー」

???「何を喧嘩してんの?これだから男は…」

???「カザナミちゃん、それは喧嘩じゃないと思うよぉ〜」

カザナミ「端から見たら喧嘩でしょ。違うかな?ルリさん」

ルリ「うーん、そうかも」

シュウガ「やっと来たか、遅いんだよ、カザナミ」

カザナミ「あぁ!?」

ルリ「ミイラ取りがミイラに!?カザナミちゃん、今はそれどころじゃないよね!?」

カザナミ「わかってるわよ。これ使うから目を積むんなさい…よ!」

 

カザナミが閃光玉を投げた瞬間、まばゆい光が洞窟内に広がった。

 

ゴブリン「眩しいプゴ!見えないプゴ」

カザナミ「今よ!って、ローゼン、あんた、目を積むらなかったわね?」

ローゼン「見えないよぅ。見えないよぅ」チラッ

シュウガ「あれ、嘘だぞ?」

カザナミ「知ってるわよ」

ローゼン「えぇー、つまんない」

ルリ「嘘だったの!?」

シュウガ「悪い、信じてるやついたわ」

カザナミ「まぁ、とりあえず」

シュウガ「やるか!」

 

シュウガ達は目の見えないゴブリン達に総攻撃を仕掛けた。俗に言うイジメというやつだろう。

 

ゴブリン「…」

カザナミ「さて」

ゴーチェ「ひぃ!」

シュウガ「大人しく捕まっとけ」

ゴーチェ「くっそぉぉぉお!」

 

悪人ゴーチェはお縄についた。

ゴーチェをティリアに渡すと、ティリアから不思議な杖をローゼンに渡された。

 

ローゼン「コレなんです?ティリア姉さん」

ティリア「杖よ。たぶん、ローゼン君が使えると思うわ」

カザナミ「ん?ローゼン君、それ見せて」

ローゼン「あ、はい」

 

カザナミはローゼンに渡された杖を触った瞬間に背中に背負っている石化している弓が「ドクン!」と脈打ったのを感じた。

 

カザナミ「ローゼン君、ありがとう…」

ローゼン「あ、はい、なんか様子おかしくないですか?」

カザナミ「コレのせいよ…」

 

カザナミは背中から石化している弓を見せたはずだった。しかし…

 

シュウガ「なんだ?この赤紫に光る弓は!?」

ルリ「すごい」

ローゼン「俺の杖もなんか共鳴してるみたいだ。すごく脈打ってる」

テレナ「その弓の名前は”凱弓エクゼバード”よ」

カザナミ「テレナさん、知ってるんですか?」

テレナ「えぇ、伝説の武器の名前は二つしか知らないわ。スナイパーとハイウィザードのしか知らない」

ローゼン「つまり、俺のは…」

テレナ「そのうち、覚醒すると思うけど、名前は教えとくわ。”妖杖ファントム”それが、この杖の名前よ」

バルナ「俺も知ってるぞ。一つだけだがな。”重剣グランド”だ」

シュウガ「バルナ隊長、それは何用なんですか?」

バルナ「グラディエーターだ」

カザナミ「ロココ鉱山村の人は文献があるって言ってたわ」

シュウガ「パラディン専用の武器を見てみたいぜ」

バルナ「パラディン専用は確か”聖剣”って付いたはずだぞ」

カザナミ「あとは特殊な能力の開花ね」

シュウガ「特殊な能力?」

カザナミ「私の左目みたいなやつよ」

シュウガ「あぁ」

 

ここに”妖杖ファントム”と”凱弓エクゼバード”が揃った。シュウガとルリとローゼンは特殊な能力を開花させるのかはもう少し先の話。

 

バルナ「そうだ、お前ら」

カザナミ「はい」

バルナ「忘れられた洞窟を知っているか?」

ルリ「それって、ローゼン君が迷ったとこ?」

ローゼン「はい、その通りです」

シュウガ「知ってるというか一度行ってます」

バルナ「そうか、知らないのはカザナミだけだな?」

カザナミ「えぇ」

バルナ「そこの最奥で冒険者が返り討ちにされてるらしい」

シュウガ「ベテランもっすか?」

バルナ「いや、ベテラン達には他の調査を任せているのでな。お前達に頼みたいんだ」

シュウガ「いいっすよ。な?」

ルリ「はい」

ローゼン「しょうがないですね」

カザナミ「はぁ…行かないと連れてかれそうだから行くわよ」

 

シュウガ達はロココの街をまず目指し、陣地を出た。

しかし、ロココ鉱山村に着いた時に何か武器と武器がぶつかる音に気付いた。

 

カザナミ「こっちね」

シュウガ「坑道は平和になったのにまた行くのか?」

???「やっと見つけた」

カザナミ「貴方は…」

シュウガ「あぁ?ゴブリンだよな」

ゴブリン兄貴「さぁ、死んで行けプゴ」

カザナミ「え!?手が勝手に!?(え?頭に技名が流れ込んでくる)凱旋?」

 

カザナミが技名を言うとゴブリン目掛けて矢を放ち、ゴブリンの前で真上に飛んで行った。

 

ゴブリン「プゴプゴ、外したプゴ」

カザナミ「まだよ、この技は…」

 

その瞬間、ゴブリンがいる所に大量の矢が降り注いだ。

 

シュウガ「やば…」

ローゼン「まだ、降り注いでるよ?」

カザナミ「見ればわかるわよ」

ルリ「カザナミちゃん、大丈夫?」

カザナミ「ほっときましょ、行くわよ」

 

カザナミの攻撃が止んだのはカザナミがロココの街に着いた時だった。

 

 




順番がおかしい?小説上仕方なくなっただけです。
伝説の武器についてですが、近々、まとめて、主な設定に加えときます。
次回は忘れられた洞窟編です。お楽しみに!


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エピソード1 パルル編 第1章 異形たちとの邂逅
第3話 忘れられし洞窟での激闘〜vs岩竜フェルゼン〜


今回は特別ゲスト登場です。



シュウガ達はロココの街に着いた時に前回来た時とは何か違うことにシュウガが気がついた。しかし、その変わったことの理由がわからなかったところ、カザナミが口を開いた。

 

カザナミ「あれ?ここ、本当に街?」

ルリ「街だよぉ」

カザナミ「活気なさすぎじゃない?」

シュウガ「あぁ、なんか異様な空気が漂ってるな…」

ローゼン「前はもっとベテランの人とか居て賑わってたのにねぇ」

シュウガ「とりあえず、酒場や街の人に話を聞いてみよう」

カザナミ「私は行くところあるから、別行動するわね」

シュウガ「またかよ!?」

カザナミ「じゃあ、またね」

 

カザナミはシュウガ達から離れて、街のはずれに向かった。

 

シュウガ「…ふぅ、イライラしても仕方ないし、聞き込みするぞ」

ルリ「はぃ」

ローゼン「おっけえ」

 

シュウガ達は聞き込みを開始したした。酒場で学者がこの現状の原因を知っていると情報を得た。その後、その学者に会って話を聞くことが出来た。

 

???「そろそろ来る頃だと思ってましたよ。貴方がシュウガさんですね?」

シュウガ「何故貴方は、俺の名を?」

???「僕はアレンと言います。先ほど貴方の仲間であるカザナミという方が来ました」

シュウガ「アイツ…」

ルリ「シュウガ君、抑えて」

アレン「僕はロココの街で闇の世界について研究してるんですが、つい先日に闇の世界からの使者が襲撃をしたのです」

ローゼン「それでこういうことか…」

シュウガ「アイツ…カザナミはどこに行ったかわかりますか?」

アレン「彼女は探し物について聞いてきました」

シュウガ「探し物?」

アレン「”聖剣アーサー”と”陰刀カゲヌイ”についてです」

シュウガ「な!?」

ルリ「カザナミちゃんは伝説の武器について調べてるみたいね」

ローゼン「気になったんでしょうね」

シュウガ「ありがとうございます、アレンさん」

アレン「もういいのですか?」

シュウガ「えぇ」

ルリ「行くの?」

ローゼン「行くなら俺はカザナミちゃんを探してくるよ」

シュウガ「あぁ、任せた」

 

ローゼンはシュウガと別れ、カザナミを探しに行った。その頃、カザナミは…

 

カザナミ「(ふぅーん、ここが”ホスカ岬”か…ここに”聖剣”があるっていう噂があるけど…)」

 

ガルルル…となく声と共にカザナミは狼に囲まれていた。しかし、見知らぬ男性に助けられた。

 

カザナミ「く…数が多すぎ…」

???「助けてやろうか?」

カザナミ「貴方は?」

???「俺の名はメリオダス。憤怒の罪”ドラゴン・シン”のメリオダスだ」

カザナミ「”ドラゴン・シン”?ん?(また、手が勝手に)」

メリオダス「どうやらお前はその得物を使いこなしてないみたいだな」

カザナミ「わかるんですか?(口が勝手に)凱旋・絶!!」

 

メリオダスと名乗る青年は何か変わった剣を背中に携えており、カザナミは見た瞬間にこの人は強いと判断できるほどだった。

 

メリオダス「うっひょぅ、すげぇな、それ。俺の仲間にも弓使いがいるが、無愛想すぎてよくわからなすぎる。それに今は仲間を探さなきゃいけないしな」

カザナミ「手伝いましょうか?」

メリオダス「いや、いい。お前は自分のやるべき事をやるんだ。探し物は崖の下だ」

カザナミ「え?」

メリオダス「あの剣は俺じゃ抜けなかった」

カザナミ「じゃあ、私にも無理ですね…」

 

カザナミは聖剣が地面に刺さっていることがわかり、持っていくのは諦めた。最後にメリオダスの仲間の特徴を聞いておき、メリオダスと別れた。ホスカ岬を後にし、魔女狩りの森を歩いていると後ろから呼ぶ声がした。

 

ローゼン「カザナミちゃーん」

カザナミ「ん?なんだ、ローゼンか」

ローゼン「なんだとはなんだよ」

カザナミ「用事済んだから、岩竜を倒しに行くわよ」

ローゼン「岩竜?なにそれ?」

カザナミ「はぁ…(シュウガのほうがまだわかってくれるわね)忘れられた洞窟の最奥の敵よ」

ローゼン「ほぇー」

カザナミ「あ、そうだわ」

ローゼン「?」

カザナミ「これを貴方に」

 

カザナミが渡したのは初級魔法書である。しかし、渡されたのは4冊だった。

 

ローゼン「なんで4冊も?」

カザナミ「は?2冊と2冊よ」

ローゼン「あ、本当だ」

 

もう2冊は魔力回復の秘術書だった。

 

ローゼン「だから、なんで2冊ずつ?」

カザナミ「わからないの?」

ローゼン「……………...あ!ルリちゃんのか」

カザナミ「はぁ…」

 

カザナミはローゼンの対応に呆れつつ、忘れられた洞窟に向かうのだった。その頃、シュウガ達は…

 

シュウガ「ここが忘れられた洞窟か?」

ルリ「うん、そのはずだけど…」

???「君達、その洞窟は危ないから引き返しなさい」

シュウガ「ん?俺らはバルナ隊長に頼まれてきたんですよ、ヴェニアさん」

ヴェニア「あぁ、バルナさんが言ってたのは貴方方でしたか。しかし、2人足りませんね」

シュウガ「ちょい、別行動中です」

ルリ「(シュウガくん、イライラしてるんだろうなぁ)」

シュウガ「聞こえてるぞ?」

ルリ「ふぇ!?声に出てた!?」

シュウガ「ガッツリ」

 

そんな話をしているとカザナミ達が来た。

 

カザナミ「あれぇ?シュウガくんは何故こんなところで道草食ってるんでしょうね?」

シュウガ「(ブチッ)あぁ?誰のせいだ、誰の」

ローゼン「ルリちゃん」

ルリ「ん?」

ローゼン「カザナミちゃんから」

ルリ「これ、魔法書だぁ、探してたんだぁ」

シュウガ「それで探し物は見つかったのかよ?」

カザナミ「あったけど、シュウガくんには使えなそうだから教えなぁい」

シュウガ「(ブチブチ)なんだとコラ!」

ルリ「シュウガくん!」ゴツッ

シュウガ「いってぇ」

ルリ「顔が怖い」

シュウガ「だけど、こいつが!」

ルリ「(ジー)」

シュウガ「う…」

カザナミ「ルリちゃんさっすがぁ」

ルリ「カザナミちゃんにはあとでお仕置き…ね?」

カザナミ「ひぃ!?」

ローゼン「(ルリちゃん、恐ろしすぎ…)」

 

ルリの喝により喧嘩は収まったが、カザナミとシュウガは機嫌が悪い状態で忘れられた洞窟の最奥に到着した。しかし、そこにはガーゴイルと呼ばれる石像がいるだけで特に変わった様子はなかった。

 

カザナミ「うーん。そろそろだと思うんだけど…」

シュウガ「何が?」

冒険者「ぐは!く…またしても…こんな亀に…」バタッ

シュウガ「おい!大丈夫か?おい!」

カザナミ「ふぅーん、あの紋章の近くか…」

シュウガ「ちょっと待て、カザナミ」

カザナミ「なによ」

シュウガ「お前、また、能力を使ったな?」

カザナミ「それがなに?使う使わないは私の勝手じゃない」

シュウガ「この冒険者の未来を見といて、そのままにした事を俺は許せねぇだけだ」

カザナミ「だったら、いいわ。貴方にあとで来てもらいたいところがあるの。ある剣を抜いてもらうわ」

シュウガ「つまり、それを抜けば俺を認めるんだな?」

カザナミ「まぁ、いいわ。認めてあげる。その前に暴れてる竜を倒さないと」

シュウガ「そうだな」

ルリ「(本当に仲がいいんだから)」

 

シュウガ達は岩竜フェルゼンと対峙した。

 

岩竜「我はこの紋章を守りし竜。またもやこの聖地に人間が来たな!排除してくれる!」

カザナミ「話を聞いてくれる感じじゃないわね」

シュウガ「とりあえず、沈静化させる!」

 

岩竜は稀に地属性の攻撃をして来た。カザナミとシュウガはそれを軽く避けると最後の一撃のように二人で攻撃した。

 

カザナミ「こんな攻撃当たらないわ」

シュウガ「言うようになったじゃねえか」

カザナミ&シュウガ「はぁ!!」

カザナミ「これでどう?」

岩竜「く…まさか、人間に負けるとは」

シュウガ「俺たちは様子を見に来ただけだ。何かを取りにきたわけじゃねぇ」

岩竜「嘘を吐くな!」

 

その後、岩竜をカザナミとシュウガで説得し事を構えた。そして、シュウガはカザナミとホスカ岬にきた。

 

カザナミ「あそこよ」

シュウガ「あれが”聖剣アーサー”か?」

ルリ「ほぇー」

メリオダス「よぅ」

???「団長、彼らがこの世界の住人かい?」

???「団長ぉ、こいつら強いか?」

カザナミ「どうやらそっちは仲間が見つかったみたいね」

メリオダス「あぁ、いつか戦える日を楽しみにしてるぞ」

カザナミ「ふふ…負けても文句は言わせないわよ」

メリオダス「じゃあ、またな」

シュウガ「あいつらは?」

カザナミ「この世界に迷い込んだって言ってたわ」

 

シュウガは”聖剣アーサー”を軽々抜き、カザナミに見せた。

 

シュウガ「これで」

カザナミ「えぇ、認めるわ」

ルリ「そういえば、何を認めるの?」

カザナミ「馬鹿かどうかでしょ?」

シュウガ「はぁ!?なんでそうなるんだよ!?」

 

これでシュウガの手に”聖剣アーサー”が手に入った。今後の展開に期待していてください。

 

次回は魔女狩りの森についてです。

 




約半年前くらいに行った七つの大罪コラボクエスト。作者はやりましたが、正直クオリティ高くてびっくりしました。今回は聖剣アーサーと七つの大罪の夢の共演にしました。因みに伝説の武器は16種あり、それぞれに選ばれたものしか使えません。主人公と他3人は含まれます。たまぁに覚醒武器の能力が勝手に発動します。次回でローゼンとルリを見習いに転職するかも…


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第4話 暗い森の奥に住む者〜魔女との出会い〜

魔女リタとの出会いです


 

シュウガが”聖剣アーサー”を手にした後、バルナに報告をした。バルナは”聖剣”を見るなり、興奮して持たせてくれと懇願したが、シュウガが手放した瞬間に地面にズドンという効果音と共に突き刺さった。周りにいたカザナミとローゼンとルリは沈黙し、ティリアは目を丸くしていた。

その後、ティリアのお願いでロココ鉱山洞窟、ロンファ山脈、ロココの風穴、忘れられた洞窟のモンスター大量発生の沈静化を請け負い、カザナミは風穴、シュウガはロンファ山脈、ローゼンはロココ鉱山洞窟、ルリは忘れられた洞窟へ向かった。カザナミとシュウガは速攻でそれを終わらせ、残り二人の手伝いのためにそれぞれ向かった。カザナミは風穴に行った際にあるモンスターをついでに狩っていた。それはドラギストである。シュウガはローゼンの手伝いを終えて陣地に戻ると既にカザナミとルリがおり、「遅い」と言われた。

 

バルナ「そういえば、ロココの街のアレンという学者は知っているか?」

シュウガ「あ、はい」

バルナ「その者からお前たちに調査依頼だ。すぐに向かってやってくれ」

カザナミ「ちょっと待って」

バルナ「どうしたんだ?」

カザナミ「ディフェンスの仕方が上手くいかないから、バルナさんに教えてほしくって」

バルナ「そんなことならお安い御用だ」

カザナミ「シュウガも教われば?まぁ、私はどっちでもいいけど」

シュウガ「お前が言うと意味深なんだよ。バルナ隊長、俺にもよろしく頼む」

バルナ「わかった。二人ともついて来いよ」

カザナミ「はい」

シュウガ「あぁ」

 

10分後…

 

バルナ「はぁ…はぁ…はぁ…ま、待て、わかった。これで問題ないはずだ」

カザナミ「バルナさん、鈍ってきてるんじゃない?最近、戦ってる?」

シュウガ「カザナミ!バルナ隊長、すみません。ディフェンスの仕方伝授ありがとうございました」

バルナ「いや、カザナミは事実を言っただけだ。気にするな」

カザナミ「あ、そうだ。シュウガ」

シュウガ「(俺、先輩のはずなんだが、こいつ何故呼び捨てなんだ?)なんだ?」

カザナミ「コレいる?」

 

カザナミが持ち物袋から取り出したのは、スキル書である。しかも、”守りの秘儀Ⅲ”ともう一冊出してきた。

 

シュウガ「こっちはいr…あ!」

ひょい。

カザナミ「いる?とは聞いたけど、あげるとは言ってないよ」

シュウガ「てめぇ」

ルリ「シュウガくん」ゴッ

シュウガ「あ、あれ?」

カザナミ「いったぁい、何するの、ルリちゃん」

ルリ「少しは素直になったら?」

カザナミ「う…」

 

カザナミはシュウガに2冊のスキル書を渡した。

 

シュウガ「そういえば、カザナミ。お前のスキル書は?」

カザナミ「もう読んだよ。あと、コレも拾ったからあげるね」

シュウガ「なんだこれ?クリスタか?」

カザナミ「でも、形が違うんだよねぇ。それにこの形どこかで……あ!それ!」

 

カザナミが指差したのは、”聖剣アーサー”だった。

 

シュウガ「これがどうし…あ!形がピッタリだわ」

バルナ「ん?それは”聖龍インドガンド”のクリスタだ」

カザナミ「聖龍と聖剣?なんか関係ありそうね」

シュウガ「とりあえず、はめこんでみ…」

 

バチッ!

 

シュウガ「うぉ!?」

カザナミ「拒否されたわね」

シュウガ「俺が持つに相応しくないからかな?」

カザナミ「それはあるかもね。私も例外じゃない」

シュウガ「なんでだよ、たまにその弓の力使ってるじゃんか」

カザナミ「あ〜、あれね、手が勝手に動いてるの。一種の洗脳みたいな感じ?」

シュウガ「なに!?まぁ、武器が所持者を選ぶなんてな」

ローゼン「ねぇねぇ」

シュウガ「なんだ?」

ローゼン「ルリちゃんが…」

シュウガ「ん?」

ルリ「……」

カザナミ「どうしたの?」

ルリ「みんな伝説の武器持ってるからって話盛り上がってるけど…私、持ってないんですからね!!」

カザナミ「知ってるし、ちゃんと情報収集はしてるよ」

シュウガ「それで、なんかつかめたのか?」

カザナミ「聖剣と同じで闇の世界にある…だけかな」

ルリ「名前は?」

カザナミ「”蘇杖ヒカラル”だったかな」

ルリ「名前可愛い!私選ばれてるかなぁ!?」

カザナミ「それは知らない」

ルリ「むぅ…」

 

その後、一行はロココの学者であるアレンに会いに行った。

 

アレン「なるほど、バルナさんが言ってたのは君たちでしたか」

カザナミ「言ってたって何を?」

アレン「それは評価ですよ。好評でしたよ?」

カザナミ「ふぅーん。それで依頼って?」

アレン「あ!そうでした。風穴はわかりますか?」

カザナミ「この前、遊びに行った」

シュウガ「カザナミが問題ないなら大丈夫だろうな」

カザナミ「シュウガだと心配だけどね」

シュウガ「あぁ?」

ルリ「二人とも?」

ローゼン「ははは…」

アレン「ここに石版があるんですが、これ何個か合わせると文字が読めそうじゃないですか?」

カザナミ「そうね、一個はここにあるし」

シュウガ「ん?おい、カザナミ」

カザナミ「何よ」

シュウガ「あるのか?」

カザナミ「あるわよ。この前の風穴討伐で堕ちちゃって、下層でちょい狩猟してきたら、なんか拾ったのよ」

ローゼン「カザナミちゃんにしては珍しいよね〜」

シュウガ「確かにな」

カザナミ「珍しいってどういう意味よ。まるで私が必要ないものは拾わないみたいじゃない」

シュウガ「違うのか?」

カザナミ「はぁ…もう手伝わないわよ?」

ルリ「まぁまぁ、カザナミちゃん」

カザナミ「じゃあ、私はルリさん連れてあるとこに行くわね。あとは二人でがんばって」

シュウガ「はぁ?どこに行くか言えよ」

カザナミ「魔女に会いに行くのよ」

アレン「魔女に会いに行くのですか!?」

カザナミ「ある物を作ってもらうのよ」

 

そんな話をしていると駆け足でカザナミ達に向かってくるものがいた。

 

「申し訳ございません!少しよろしいでしょうか?」

アレン「どうしました?」

「貴方がシュウガ様ですか?」

カザナミ「呼んでるわよ?」

シュウガ「俺がそうだが、なんだ?」

「この近くに湿原があるのですが、急にモンスターが暴れだしまして、今、ティリアさんが食い止めています」

カザナミ「大変ね」

シュウガ「どこだ?案内しろ」

「はい、こちらです」

シュウガ「よし、いくぞ、ローゼン、カザナミ、ルリ」

カザナミ「私とルリさんはパスよ」

シュウガ「あぁ?ティリアさんが危ないなら助けないと…」

カザナミ「だから、私達にはやることがあるの!急いだ方がいいと思うけど?」

シュウガ「だったら…」

ローゼン「シュウガさん、行こう。ティリア姉さんを救ってから考えよう」

シュウガ「チッ…あとでここに集合だ。いいな?」

カザナミ「えぇ、構わないわ」

 

シュウガとローゼンは湿原に向かい、カザナミとルリは魔女狩りの森へ入って行った。

 

カザナミside

 

カザナミ「暗いわね」

ルリ「そうだね…(うわぁ!!なんでカザナミちゃんと話すと話がすぐ終わっちゃうのよ!話題…話題…)」

カザナミ「あそこよ」

ルリ「ふぇ?あの家?」

カザナミ「そうよ」

ルリ「なんかカザナミちゃん、知ってる人に会うみたいな感じだよね?」

カザナミ「そう?まぁ、親戚のおばあちゃんではあるんだけどね」

ルリ「そうなの!?」

???「そろそろくる頃だと思ったわ」

カザナミ「お久しぶりです。お元気でしたか?」

???「そうね、元気よ、貴女よりは」

カザナミ「まさか、バレてます?”リタさん”」

リタ「私に隠し事はできないわよ?また能力使ったわね?しかも、時間跳躍なんて(ボソ)」

カザナミ「今、なんか言いました?」

リタ「いいえ。で?何か用があるんじゃない?」

カザナミ「あ、そうでした。レンズって作れます?」

リタ「レンズ?どんな?作るにしても鉱石的な物が必要になるわよ?」

カザナミ「作れるんですね?」

リタ「えぇ、簡単よ」

ルリ「やったね、カザナミちゃん」

 

カザナミはリタに”蒼岩石”を見せ、それを素材にレンズを作ってもらった。

 

リタ「そう…貴女はビショップになるのね」

ルリ「え!?なんでわかるんですか!?」

カザナミ「リタさん、癖が出てますよ」

リタ「あら、ごめんなさい。つい、未来の姿を見てしまったわ」

ルリ「私、伝説の武器を探してるんです。何か知ってますか?」

リタ「知ってるわよ」

カザナミ「は?」

リタ「貴女だって知ってるんでしょ?本当は」

カザナミ「う…」

ルリ「え?え?どういうこと?」

リタ「この子は貴女に隠してたのよ。在りかをね」

カザナミ「だって言ったって行き方がわからないんだもん!」

ルリ「在りかを教えて!カザナミちゃん!」

カザナミ「う…わかったわ。在りかは”闇の領域の最深部”よ」

ルリ「闇の領域?それってアレンさんが研究してる?」

カザナミ「そうよ」

 

カザナミはルリに”蘇杖ヒカテル”の在りかを教えた。カザナミとルリはリタに挨拶をし、ロココの街に戻った。

時は少し遡り、シュウガ達はというと…

 

シュウガside

 

シュウガ「…(イライラ)」

ローゼン「…(うわぁ、機嫌悪すぎでしょ!?)」

「あそこです!」

ティリア「貴方達!湿原の沼に気をつけて、私も足を…」

シュウガ「チッ…」

 

シュウガは敵を見据えると勢い良く飛び出し、一撃を加えた。

 

シュウガ「消えろ!!」ザシュ!!

ローゼン「…(カザナミちゃんに後で謝らせないとこれはマズイんじゃ…)」

シュウガ「おい、ローゼン」

ローゼン「なに?」

シュウガ「こいつら回復してやれ」

ローゼン「……前に言いませんでしたっけ?」

シュウガ「あ?」

ローゼン「わかりましたよ、しますよ」

 

ローゼンは敵に襲われていた人たちを回復させた。

その後、その者達からある物をもらった。

 

「ありがとうございました。実はこんな物が見つかって、それを調べようとしたらモンスターが襲ってきたんです」

シュウガ「どれだ?」

「こちらです」

シュウガ「ん?これ、石版文書の欠片じゃね?」

ローゼン「合わせてみよう」

シュウガ「右下の部分みたいだな」

「こんなのが欲しかったのですか?」

シュウガ「あぁ、探してるんだ」

「それなら、ここよりロココの街寄りの平野に同じような物が落ちてましたよ?」

シュウガ「いくぞ、ローゼン」

ローゼン「へーい」

 

シュウガとローゼンはロココ平野で石版文書の欠片を見つけ、4つ全てをくっ付けると光を放ち、一つの石版文書になった。それを持ってアレンの元へ向かった。

 

-現在-

 

シュウガ「おい、カザナミ。ちゃんと成果はあるんだろうな?」

カザナミ「私を誰だと思ってるのよ。ほら、蒼のレンズよ」

アレン「どれどれ……おぉー、これは古代文字ですね」

カザナミ「よろしくね…」

シュウガ「なにやってんだ?」

カザナミ「伝書鳩を知らないの?」

シュウガ「だから、なんで伝書鳩なんか…」

カザナミ「私が帰るからよ」

シュウガ「は?帰る?どこに?」

カザナミ「ディールの里よ。私、あそこで育ったから」

ローゼン「へぇ、カザナミちゃんってあそこの出身なんだ」

アレン「なら、話が早いですね。このメモを族長に聞いてみて下さい」

カザナミ「族長が会ってくれればね」

 

カザナミ達はディールの里に向けて歩き出した。

 




魔女リタ→カザナミの親戚
ディール族長→カザナミの育て親
にしました。今後に期待ですね


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第5話 ローゼンとルリの力〜ウィザードとクレリック〜

今回は現役イルーナ戦記アカウントの方登場します。


 

カザナミ「じゃあ、シュウガ行くわよ」

シュウガ「は?ルリとローゼンは?」

カザナミ「やることあるの。ね?」

ローゼン「カザナミちゃん、このメモのとこ行けば会えるの?」

カザナミ「えぇ、いい勉強になるはずよ」

ルリ「私も行っちゃっていいの?」

カザナミ「ルリちゃんは違う人に会うのよ?」

ローゼン「へぇ、ルリちゃんとは別の人なんだ」

カザナミ「ほら、私達はディール行くわよ」

シュウガ「気を付けてな、二人とも」

ルリ「シュウガも迷わないでね」

カザナミ「…(迷うんだ…)」

ローゼン「シュウガさん、カザナミちゃん守ってあげてね」

シュウガ「あぁ…いや、守る必要あるのか?」

カザナミ「知らないわよ」

 

カザナミとシュウガはロンファ山脈に向かった。

 

ローゼン「さて、ルリちゃんはどこいくの?」

ルリ「私?私はロココ酒場よ」

ローゼン「俺も酒場だ」

ルリ「場所が一緒ってことは一緒にいるってことかな?」

ローゼン「わからないから行ってみよう」

 

ローゼンとルリはロココ酒場に入った。

酒場では会話をするもの、スキルを見せ合うもの等がいた。

 

ローゼン「賑やかだね」

ルリ「そうだね」

???「君がローゼンかな?」

ローゼン「はい、俺がそうですが、貴方は?」

???「僕はネギ。ハイウィザードをやってるんだ」

ローゼン「(赤髪に騎士装束…この人がカザナミちゃんが言ってた人か)」

ネギ「あのウォーリアの子から聞いたけど、それが伝説の武器かい?」

ローゼン「はい。妖杖ファントムらしいです」

ネギ「なるほどね。で、君がルリちゃんだね?」

ルリ「あ、はい。あのビショップの方に会えるって聞いたんですが…」

ネギ「あぁ〜、もうちょい待ってくれる?あいつ、クエストやりに行くってさっき行ったばっかなんだよ」

ルリ「多忙な方なんですね」

ネギ「いや、じっとしてるのが嫌なだけじゃないかな」

 

そこに駆け足で向かってきた者がいた。

 

???「ごめんなさい、マスター!」

ネギ「遅いわ。あのタイミングで行くか?」

???「だってぇ〜」

ネギ「で?収穫は?」

???「バッチリ!あ…この人達が?」

ネギ「あぁ、そうだ」

???「私は心奏(ここな)。マスター…ネギさんのギルドのサブマスターをしてるビショップです」

ルリ「(すごい元気な方だなぁ)」

ネギ「あ、心奏」

心奏「なぁに?」

ネギ「アントさんは?」

心奏「あぁ〜、たぶん、サードじゃない?」

ネギ「本当に好きだな…」

ルリ「あの”アントさん”って?」

ネギ「あぁ、カザナミちゃんの師匠になる人さ。あの人気まぐれだから」

心奏「シュウガ君の師匠も私達のフレンドの一人なんだけど、結構多忙なのよ」

ネギ「それじゃあ、ローゼンいくぞ」

心奏「いこ、ルリちゃん」

ローゼン&ルリ「「はい」」

 

ローゼンはネギについて行き、ルリは心奏に付いて行った。

 

ローゼンside

 

ネギ「さて、まずは見習いになるとこからだな」

ローゼン「見習い?」

ネギ「スキルに関してはカザナミちゃんから問題ないと言われてるから、とりあえずリタさんに会いに行こう。こっちだ」

ローゼン「あ、はい」

 

ルリside

 

心奏「ネギさん達はリタさんに会いに行くのよ」

ルリ「そうなんですか?」

心奏「えぇ、私達は占い屋に行くわ」

ルリ「占いしにいくんですか?」

心奏「…見習いになるのよ」

 

カザナミside

 

カザナミ「あ、そこ崩れるから気を付けてね」

シュウガ「うおっ、危ねぇ。もう少し早く言ってくれよ」

カザナミ「まぁ、シュウガが落ちようが気にしないけど」

シュウガ「あぁ?それはどういう意味だ?」

カザナミ「そのままの意味だけど?」

 

案の定、喧嘩になる二人である。

 

ローゼンside

 

リタ「あら?ネギ君じゃない。どうしたの?」

ネギ「ご無沙汰ですね、リタさん。俺、ハイウィザードになったんですよ」

リタ「あら、知ってるわよ」

ネギ「リタさんにはなんでもお見通しなんですね」

リタ「それで今日の目的は?」

ネギ「話が早くて助かります。今回はこいつの転職できました」

ローゼン「よろしくお願いします」

リタ「あら、あの子の友達じゃない」

ネギ「そういえば、噂になってますよ」

リタ「何がよ」

ネギ「リタさんに親戚がいたって」

リタ「はぁ…この世の中、情報が流れるのが早いことね。まぁ、いいわ。ローゼン君、必須スキルはこの表に書いてある通りよ。問題ない?」

ローゼン「はい、カザナミちゃんのおかげで」

リタ「そう…あの子も変わったわね。さぁ、始めるわよ。そこの魔方陣に立って」

ローゼン「はい」

 

ルリside

 

???「あらぁ?珍しい子が来たわねぇ」

心奏「ご無沙汰です…よね?」

???「昨日、占いしにきたわよぉ?」

心奏「あ…」

ルリ「あ、あの」

???「どうしたのぉ?貴女も占いしにきたのぉ?」

心奏「違うわ、転職の手続きに来たんです。”マーヤさん”」

マーヤ「あらぁ?そうなのぉ?じゃあぁ、この紙に書いてあるスキルに問題なかったらぁ、そこに座ってぇ」

ルリ「あ、はい、問題ありません」

マーヤ「じゃあぁ、始めるわよぉ」

心奏「(あれ?私の時こんなんだったっけ?)」

 

カザナミside

 

シュウガ「なぁ、カザナミ」

カザナミ「何よ」

シュウガ「前から聞こうと思ってたんだけど、お前って女だよな?」

カザナミ「な…何よ…今更。当たり前じゃない。馬鹿にしてるの!?」

シュウガ「いやぁ、からかってみただけさ」

カザナミ「(イラッ)…」

 

カザナミはスタスタとシュウガを置いて、早歩きでディールに向かった。

 

シュウガ「お、おい。置いてくなって!待てって!」

カザナミ「(ダメ、涙は見せれない)嫌」

 

カザナミを泣かせるシュウガであった。

 

ローゼンside

 

ネギ「さて、晴れてローゼン、お前は魔術師見習いになったわけだが、とりあえず、心奏と合流だな」

ローゼン「ルリちゃんに俺の逞しいスキルを見せるぜ」

ネギ「(お調子者みたいだな…)」

 

ルリside

 

心奏「あら?ネギさんから手紙だ…何々、『転職完了したら、ロココ平野への入り口に集合』…ルリちゃん、いこっか」

ルリ「会う瞬間にローゼンくんにヒールかけていいですか?」

心奏「ネギさんでいいわよ」

ルリ「え!?そんな恐れ多い…」

 

カザナミside

 

パタパタパタパタ…ポッポ…

カザナミ「あら?なるほどね。ありがとう、行って」

シュウガ「どうした?」

カザナミ「お母様が会ってくれるってさ」

シュウガ「お母様?」

カザナミ「ディールの族長よ」

シュウガ「はぁ?!」

 

ルリ&ローゼンside

 

ルリ「えい!」

ネギ「これは!?恵みの雨!?…って、何をやらせるんだ!心奏ぁ!!」

心奏「ひぃ!」

ネギ「覚悟はできてるんだろうなぁ?」

心奏「今はこの子達の転職が先です!」

ネギ「む…わかった。さて、どうやってソフィアに行くか」

心奏「道中危ないからですか?」

ネギ「あぁ、心奏が盾になるなら問題ないがな」

心奏「ひぃ!?その仕事は”暁さん”が…あ、いないんだった…」

ネギ「仕方ない、僕が魔方陣を出すか」

心奏「マスター、太っ腹!」

ネギ「お前は自分で出せよ?」

心奏「えぇ〜!?」

ネギ「えぇ〜!?っじゃねぇよ。できるだろ?」

心奏「できますけどぉ」

ネギ「けど?」

心奏「わかりましたよ、出しますよ。四人分でいいですか?」

ネギ「わかってんじゃねぇか」

ローゼン「(結局、心奏さんに魔方陣出させた!?)」

ルリ「(心奏さん、理不尽…)」

 

4人は魔方陣に乗った。次の瞬間、4人は首都ソフィアに移動していた。

 

ローゼン「ここが首都…」

ルリ「広〜い」

???「ネギさんじゃないですか」

ネギ「おお〜、暁じゃねえか」

暁「どうしたんです?こんなところで」

ネギ「ほら、依頼があったろ?」

暁「依頼…ああ、初心者の師匠になる。アレですか?」

心奏「暁さん、ご無沙汰しています」

暁「いいよ、そんなかしこまらなくて、それよりコレ見てくれよ」

ネギ「ん?超強化したのか?カッツを」

暁「あぁ、やっとカッツを最終強化できたんだ」

ネギ「つまりは準備万端みたいだな」

暁「例の祭りは近いからね。準備しとかないと」

ネギ「僕も祭りの準備しとかないとな、一応、マスターだしな」

暁「じゃあ、またな」

ネギ「あぁ、またな。さてと、心奏……っていねぇ!あいつら先に行きやがった!」

 

ネギはソフィア大聖堂のドアを開けて中に入った。

 

ネギ「おい、心奏」

心奏「何よ、今、説明してるんだから邪魔しないで」

ネギ「すみません……って置いて行くなよ」

心奏「邪魔しちゃ悪いなぁって思っただけよ」

ローゼン「これでいいですか?」

ルリ「私は?私は?」

心奏「いいわ、似合ってる」

ネギ「なるほどな、あの報酬をあげたか」

心奏「えぇ、さぁ、二人とも私達からのプレゼントよ。おめでとう。三次職…私達の高みに上ってきてね」

ローゼン&ルリ「「はい」」

ネギ「じゃあ、この魔方陣に乗れ」

ローゼン「どこに繋がってるんですか?」

ネギ「行けばわかる」

 

ローゼンとルリはネギが出した魔方陣に乗った。

 

ネギ「お前達が助けを呼べば、僕達は真っ先に助けてやる。いつでも呼べ。じゃあ、またな」

心奏「マスター、本当に優しいですね」

 

ローゼンとルリは移動した。そこはディールの里だった。

 

カザナミ「あら?」

ルリ「あれ?」

シュウガ「俺の苦労は!?」

ローゼン「カザナミちゃぁぁん!」

カザナミ「うざい!」ゲシッ

ルリ「カザナミちゃん、ありがとうね」

カザナミ「いい人だったでしょ?」

ルリ「うん!」

 

次回!カザナミの育て親である族長登場!




戦うシーンはもうちょい先になるかなぁ


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第6話 ディールの里のある噂〜カザナミの妹〜

カザナミの妹を登場させます。
妹も養子設定です。


カザナミ達は道は違えど、ディールの里に着いた。

 

ローゼン「静かなとこだね」

カザナミ「そうね、ディール族しかいないもの」

シュウガ「あれ?ディール族ってどっかで聞いたような…」

ルリ「ほら、あれだよ。カザナミちゃんが捕まったやつ」

カザナミ「あの子はディールの里にいる子じゃないわよ」

シュウガ「へぇ〜、なんでわかるんだ?」

カザナミ「シュウガには教えない(プイッ)」

ルリ&ローゼン「「(私(俺)がいない間になにかあったわね(な))」」

シュウガ「悪かったって言ったろ?」

カザナミ「許さない。絶対に」

ルリ「カザナミちゃん、ちょっとこっち来て」

カザナミ「うん…」

ローゼン「シュウガさんはこっち」

シュウガ「あぁ?なんでだ」

ルリ「それで原因は?」

カザナミ「シュウガが私を男と見てた…」

ルリ「あぁ〜」

ローゼン「シュウガさん、何言ったの?」

シュウガ「女か聞いただけだ。ただのちょっかいみたいなもんだ」

ローゼン「なるほどね、それはああなるよ(小学生か!?)」

シュウガ「何故だ」

ルリ「何故だ!?じゃないわよ!!」ゴッ!

シュウガ「いってぇぇ!ルリ、なに…す…る…((((;゚Д゚)))))))ちょ、待て、それは杖だぞ、それで殴る気か!?」

ルリ「うん(怒)」

シュウガ「うわぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」

カザナミ「(そこまでしなくても…あ、ローゼン君巻き込まれそうになってる)」

ローゼン「ひぃ!(危ねぇ、巻き込まれるとこだった…)」

ルリ「ふぅ…」

シュウガ「あ…ぐ…」バタッ

???「うるさいぞ、貴様ら。ん?カザナミじゃないか」

カザナミ「お母様!」

???「お母様はよせと言ったろ?」

カザナミ「じゃあ、どう呼べば?母上?」

???「もうなんでも良い」

カザナミ「じゃあ、お母様で」

シュウガ「く…」

カザナミ「チッ…しぶとい」ギリリリ(弓の弾く音)

シュウガ「ま、待て!それはシャレにならん」

カザナミ「私をおちょくった恨み…」

???「やめい!」ゴッ

カザナミ「いったぁ。お母様、何故止めるの!?」

???「それは死ぬぞ?少し頭を冷やせ、馬鹿者!」

カザナミ「あ…………ごめんなさい!」タタタッ

シュウガ「おい!」

???「ほっといてやりな。さて、本題だ。私が族長だ。用があるんだろ?」

ルリ「あ、そうでした。こちらのメモ読めますか?」

族長「これは古代文字だな…これに関しては私には解読できん」

ローゼン「誰か読める人は知りませんか?」

族長「うーむ…そうだ、月の民なら読めるかもしれん」

カザナミ「おじいちゃんに会いに行けってこと?」

族長「落ちついたみたいだな」

カザナミ「うん」

族長「そうだ。カザナミ、お前にコレをやろう」

 

族長がカザナミに何かを渡した。

 

カザナミ「え!?いいの!?お母様」

族長「あぁ、もうお前はウォーリアを熟知しているだろうからな」

シュウガ「なんだそれ?」

カザナミ「触らないで!」

ルリ「カザナミちゃん…?」

カザナミ「う…これは弓士の証よ」

ローゼン「つまりはカザナミちゃんは弓士見習いになったわけだね?」

カザナミ「そういうこと。それじゃあ、行きましょ」

ルリ「どこ行くの?」

カザナミ「月の民の集落よ。ちょっと遠いけど大丈夫でしょ。ルリさんが疲れてもシュウガがおぶってくれるだろうし」

シュウガ「ちょっと待て。何故に俺がおぶる話になっている」

ローゼン「俺がやりますよ」

カザナミ「ローゼンは力無いから」

ローゼン「う…それ、気づいてたの?」

カザナミ「当たり前じゃない。あの時、超手間取ってたじゃない」

ルリ「あの時って?」

シュウガ「こいつ(カザナミ)が捕まった時だろ?」

カザナミ「そうよ。ってことで行くわよ」

 

カザナミは道を知っているのか早足で進んでいった。

その頃、ある者がヴェニアの元に来ていた。

 

???「久しぶりです、ヴェニアさん」

ヴェニア「貴方は暁くんじゃないですか?」

暁「えぇ、実は俺に弟子が出来まして」

ヴェニア「それは、もしかして彼らのことですか?」

暁「彼らとは?」

ヴェニア「シュウガ君たちのことですよ」

暁「シュウガ…彼が俺の弟子です」

ヴェニア「そうですか。なら、コレを彼に渡してくれますか?」

暁「話が早くて助かります」

 

一方…

 

シュウガ「この森の先なのか?」

カザナミ「えぇ、ルリちゃん大丈夫?」

ルリ「ダメかも…」

ローゼン「俺、おぶろうか?」

ルリ「やめとく」

ローゼン「(ガクッ)」

カザナミ「シュウガ、抱っこしてあげなさいよ」

シュウガ「なんで、俺が…」

カザナミ「いやなの?」

シュウガ「嫌じゃねぇけど」

ルリ「わぁい(ジャンプ)」

シュウガ「げんきじゃねぇか!!」

カザナミ「…」

ローゼン「どうしたの?」

カザナミ「私が気づいてないと思ったの?」

???「くっ…」タッタッタ…

シュウガ「ん?」

ルリ「あの子誰?」

ローゼン「知り合い?」

カザナミ「まぁ、そんなとこ。いこ」

 

カザナミ達は深い森を抜けた。

 

カザナミ「おじいちゃーん!!」

 

………

 

シーン

 

カザナミ「…」

シュウガ「反応ないな」

カザナミ「うるさい!わかってるわよ!」

ローゼン「奥に行ってみましょう」

???「行くまでもありませんわ、おねぇさま!」

カザナミ「はぁ…さっき追い払ったと思ったのについてきたのね」

???「当たり前ですわ。おねぇさまは私が守るのです。こんな野獣と一緒になんて居させませんわ」

カザナミ「野獣だってさ」

ローゼン「褒め言葉だよぉ」

シュウガ「(ダメだ、こいつ)」

ルリ「………かわいい」

カザナミ「え?」

ルリ「ねぇ、カザナミちゃん。かわいいよ、この子」

???「おねぇさま、なんなのです。このチンチクリンは」

シュウガ「(チンチクリン…)」

カザナミ「ルリちゃん、その子ね。私の義理妹」

???「いえ、正真正銘の妹ですわ」

カザナミ「エルスィ、おじいちゃんは?」

エルスィ「おじいさまは必要ありません!私が解読します!」

シュウガ「わかるのか!?あの文字が!?」

エルスィ「む!バカにしてますね。おねぇさまの為に努力したのですわ」

 

エルスィは古代文字を解読して、それをカザナミ達に教えた。

『ふたつの鍵を探せ』

 

カザナミ「はあ…」

ルリ「エルちゃん、かわいい!」

シュウガ「…ってことなんですが、アレンさんわかりますか?」

アレン「そうですね。僕の方でも調べてみることにします。ありがとうございました」

カザナミ「…ん?(あの弓の色、どっかで…)ねぇ、エルスィ」

エルスィ「なんですか?おねぇさま」

カザナミ「その背中の弓どうしたの?」

エルスィ「あぁ〜、これですか?これは”魔弓イングリース”ですわ。なんか、伝説の武器?っていうのらしいですわよ」

カザナミ「……え?」

シュウガ「なに!?」

ルリ「えぇー!エルちゃん、選ばれしものなの!?」

カザナミ「いや、待って。魔弓イングリース?そんな名前の伝説の武器って…」

エルスィ「最初は剣だったのです。魔剣イングリースならわかりますか?」

カザナミ「えぇ、知ってるわ。エンチャンター専用の伝説の武器ね」

ローゼン「みんな!ヴェニアさんが呼んで…ってあれ?どうしたの?」

 

カザナミはローゼンにエルスィの武器について教えた。その後、5人はヴェニアの元を訪れた。

 

ヴェニア「なるほど、君たちでも闇の領域について知ってることはそれだけですか」

エルスィ「おねぇさま」

カザナミ「なによ」

エルスィ「行かないんですか?」

カザナミ「どこに?」

エルスィ「ヴェニアさん、私達を呼んだ理由はそれだけですか?」

ヴェニア「あぁ!そうでした!話が脱線してすみません。実はディールの里と共闘を結ぼうと思っているんですが、何通手紙を送っても返事が来ないのです」

シュウガ「何かありそうだな…」

ルリ「今回はカザナミちゃんは未来を見てないみたいだね」

カザナミ「そう何回も見れないわよ」

エルスィ「じゃあ、とりあえずディールの里に行きましょう」

カザナミ「そうね」

 

カザナミ達はロココを後にし、ディールの里に向かった。




次回は”共闘を拒むもの”です。
ドラギスト、ドラシーフ、ドラ…忘れたwww
調べときます


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エピソード1 パルル編 第2章 紅蓮の龍と王龍
第7話 共闘を拒むもの〜伝説の力は”支配”〜


今回は共闘を拒む者です。
あと、魔弓イングリース使います。


 

 

カザナミ達はロココの風穴に来ていた。

 

ドラウォリア「チッ…懲りずにまた、手紙を届けに来たか…」

カザナミ「そうね…貴方たちが邪魔しなければ、私達に会うことはなかったかもね」

ドラウォリア「ふ…ほざけ!貴様らに我らが負けるはずがなかろう」

シュウガ「ドラギスト達は子分達じゃないのか?」

ドラシーフ「ドラギスト?それってこの風穴奥地にいた子達かしら?」

シュウガ「あいつらをやったのは、こいつだ」

 

シュウガはカザナミを指差した。

 

ドラシーフ「なんですって!?」

カザナミ「は?貴方でしょ、シュウガ」

エルスィ「そんなことより私、やっちゃいますわよ」

カザナミ「いいわよ」

エルスィ「じゃあ、魔剣イングリース!!!!」

 

魔弓イングリースは魔剣イングリースになった。

 

ルリ「綺麗な剣だね」

カザナミ「綺麗だけならいいんだけどね」

シュウガ「あぁ、俺の剣とは真逆のオーラが出てるな」

ルリ「オーラ?私には見えないよ?」

ローゼン「ルリちゃん、杖触って」

ルリ「うん」

 

ルリは妖杖に触れた

 

ローゼン「で、見てみて」

ルリ「うん…え!?」

エルスィ「じゃあ、覚悟してくださいね!」

ドラシーフ「え?」

エルスィ「てりゃ!」

 

エルスィはドラシーフを切ったが、ドラシーフは無傷だった。

 

エルスィ「さてと、じゃあ、おねぇさま行きますわよ」

シュウガ「ちょっと待て、こいつら素通りできるっていうのかよ」

エルスィ「問題ありませんわ。よろしくね、ドラシーフ」

ドラシーフ「…はい」

ドラウォーリア「な…に…!?おい!正気に戻れ!」

ドラメイジ「ねぇさん、どうしたんすか」

カザナミ「なるほどね、それがイングリースの真の能力か」

エルスィ「そうですわ、イングリースは”支配”の伝説の武器ですわ。倒した相手を最強化させて、操ることが可能ですわ」

ドラシーフ「…」

ドラメイジ「ねぇさん…」ガクッ

ドラウォーリア「メイジ!?シーフ!お前はなんてことを!」

ドラシーフ「死になさい!!!!」

ドラウォーリア「くっ」

カザナミ「その能力は…」

???「君たち、何をしてるんだ?」

カザナミ「え?」

ローゼン&ルリ「暁さん!」

暁「ローゼンにルリだっけ?」

ローゼン&ルリ「はい」

暁「ってことはどっちがシュウガ?」

シュウガ「俺です」

暁「そうか。風穴から武器がぶつかる音が聞こえて来てみて正解だったよ。シュウガ、お前にコレを届けにきた」

シュウガ「?」

 

暁はシュウガに”騎士見習いの証”を渡した。

 

暁「じゃあ、俺はこれで」

 

暁はシュウガ達の前から転移陣で消えた。

 

ドラシーフ「エルスィ様」

エルスィ「どうしたの?」

ドラシーフ「2体を討伐致しました。この後はどうすればいいでしょうか?」

エルスィ「ああ〜、お疲れ様」

 

ドラシーフはエルスィの前から消えて行った。

 

カザナミ「よかったじゃない、シュウガ」

シュウガ「見習いか…」

カザナミ「なによ、嬉しくないの?」

シュウガ「嬉しいよ。でも、タイミングがな」

エルスィ「私のせいだって言いたいのですか!?」

シュウガ「そうとは言ってねぇよ」

エルスィ「だったら、なんだって言うんですか?」

シュウガ「いやな、実感湧かなくてな」

ローゼン「ネギさんと心奏さんとは違った印象でしたね」

ルリ「そうだね。忙しそうだったね」

カザナミ「私の師匠はもっと忙しいわよ」

ローゼン「アレ以上に!?」

 

カザナミ達は族長の家に行くと中から言い争いが聞こえてきた。

 

族長「お前は今更、協力を求めるのか?このディールの面汚し!」

グラル「お、俺は面汚しじゃねぇ!俺は、グラル・ザンバル。グラルギルドのマスターだ!」

カザナミ「なにしてんの?」

グラル「な!?お前はなんでここにいるんだよ!?」

カザナミ「私が家に帰ってきちゃいけないって言うの?」

グラル「は?家?」

族長「エルスィ、カザナミ達に会えたのだな」

エルスィ「はい!お母様」

グラル「母?母!?え?えぇぇ!?」

カザナミ「お母様、ヴェニアさんがコレを」

族長「ん?…共闘の申し出か…了解した」

シュウガ「ん?おいグラル」

グラル「なんだい?」

シュウガ「その地図みたいのはなんだ?」

グラル「(ギクッ)いやぁ、なんでもねぇよ」

シュウガ「よこせ」

グラル「…は…い」

 

シュウガはグラルから地図に似たものを受け取った。

 

シュウガ「これは!?」

カザナミ「どうしたのよ…え!?」

エルスィ「これは…」

カザナミ「貴女も面倒な事をしてるわね」

グラル「…お前達に何がわかるってんだい!」

 

グラルは族長の家から飛び出した。

 

族長「追わないのか?」

カザナミ「お母様、返信文は?」

族長「もう少しかかる」

カザナミ「わかったわ」

 

カザナミ達はグラルを追って風穴に向かった。

 

グラル「う…ぐすっ…なんだよ…ひどいじゃないか」

カザナミ「…」

グラル「ん?なんだよ?!」

カザナミ「いや、貴女も女の子なんだなぁって」

グラル「う…いずれはお前達にギャフンって言わせてやるからなぁ!」

エルスィ「期待しておきますわ」

 

グラルは風のように消えた。

 

カザナミ「さてと、エルスィ、この盗品頼める?」

エルスィ「奥地のやつですね。わかりました」

シュウガ「一人で大丈夫なのかよ」

エルスィ「私にはコレがあるので」

カザナミ「さぁ、いくわよ」

ルリ「(ワクワク)」

シュウガ「お前はなんでそんなにワクワクしてるんだ」

ルリ「宝探しだよね?」

4人「…」

ルリ「え?違うの?」

シュウガ「お前さぁ、話聞いてたか?コレはな…」

カザナミ「どうでもいいわ。迷いたくなかったらついてきて」

シュウガ「どうでもよくないだろ!大せt…」

カザナミ「うるさい!」

エルスィ「うるさいですわよ!」

シュウガ「うぐ…」

ルリ「(シュウガくんが押し負けた!?)」

 

カザナミ達は手分けして盗品を探した。

見つけた後、族長の家で返信文をもらい、ヴェニアの元へ戻った。

 

ヴェニア「ご苦労様でした」

シュウガ「いえ」

ヴェニア「暁くんには会えたみたいですね」

シュウガ「あ、はい。ヴェニアさん、コレありがとうございます」

ヴェニア「いえいえ。あ!そうだ!火竜の住処は知ってますか?」

カザナミ「月の集落行く途中にあるとこ?」

ヴェニア「そうです。実は最近、マグマの動きが活発なんですが、何か嫌な予感がします。みてきてもらえませんか?」

シュウガ「わかりました」

 

シュウガ達は火竜の住処に向かった。

 




鬼畜な能力ですよね、イングリース。
作者的にはかなり先になりますが、伝説の武器の強化も考えています。ご期待ください。


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第8話 灼熱の迷宮〜vs火竜ブレアード〜

今回でまた、新キャスト登場です。


 

カザナミ「暑すぎなんだけど…」

ズズズ…

シュウガ「ん?」

ルリ「どうしたの?」

シュウガ「いや、なんでもねぇ(気のせいか…)」

エルスィ「おねぇさま、上着脱いだらどうですか?」

カザナミ「エルスィ、貴女、死にたいの?」

エルスィ「おねぇさまにやられるなら本望ですわ」

???「グジャグジャ。また来たな(お?あの女から闇の力を感じる)」

 

???はカザナミに飛びかかった。

 

シュウガ「カザナミ!よけろ!!」

カザナミ「え?…グブッ!?」

エルスィ「おねぇさま!」

???「グジャグジャ。この女は闇の力が強い。少し身体を使わせてもらう」

カザナミ「誰が…あんたなん…かに…使わせ…る…か…」

シュウガ「貴様は誰だ!」

???「俺はダークメーバ。闇の門を抜けて来た甲斐があったぜ」

エルスィ「おねぇさまを離しなさい!」

 

ダークメーバはカザナミを吸収した。

 

カザナミ?「ふっふっふ、エルスィ、ハグしましょう?」

エルスィ「え?(見た目はおねぇさまだけど…)」

カザナミ?「ほら」

エルスィ「あぁ…(おねぇさまに抱きつきたいけど…)」

カザナミ?「スキあり!」ドガッ

 

カザナミ?はエルスィを気絶させた。

 

ルリ「エルスィ!」

 

ルリはエルスィにヒールをかけた。

 

カザナミ「あんた…私の身体で…なんて…こと…を…な!?な…に…眼帯に…手を…かけて…」

カザナミ?「貴様は黙っていろ!すぐ終わらせてお前を食ってやるから」

カザナミ「シュウ…ガ」

シュウガ「なんだ?」

カザナミ「私を…気絶させ…」

シュウガ「なるほど、わかった」

 

シュウガは聖剣をカザナミに向かって振りかぶった。

 

ガキィィィィン

 

シュウガ「おい。エルスィ、邪魔するな」

エルスィ「その勢いはおねぇさまを殺す気ですか!?」

カザナミ?「ありがとう、エルスィ」

エルスィ「はい、おねぇさま」

シュウガ「二人揃って気絶しとけ!!」

 

ズドッ

 

カザナミ&エルスィ「「う…」」

ダークメーバ「チッ!(この女は惜しいが気絶しては何もできんな)」

 

カザナミからダークメーバが分離した。

 

シュウガ「逃すか!貴様も消えろ!!!!」

 

ズバッ!!!

 

ダークメーバ「グビャ」

シュウガ「ふぅ…」

ルリ「カザナミちゃん!大丈夫!?」

ローゼン「カザナミちゃん、すごい汗だ…」

シュウガ「おい!カザナミ!起きろ!」

 

〜カザナミの夢〜

 

カザナミ「うーん」

???「お?起きたか、いつまで寝てるんだ?」

カザナミ「…だれ?」

???「ん?あぁー、お前、昔のカザナミかぁ」

カザナミ「昔?これ未来なの?」

???「ああ、俺は能力覚醒で目の色が変わっちまったが、雰囲気的にわかるだろ?」

カザナミ「まさか、シュウガ?」

未来シュウガ「ああ、会いたかったぜ、カザナミ。今どこにいるんだ?」

カザナミ「これから火竜よ」

未来シュウガ「あそこは暑かったな」

カザナミ「あ!そうだ、私、乗っ取られてるんだった!戻らなきゃ」

未来シュウガ「ああ、それなら問題ないはずだ。今頃、俺が看病してると思うぜ」

カザナミ「シュウガが?ルリさんじゃあるまいし、ありえないわよ」

『…ナミ…ザ…ナミ…』

カザナミ「ん?呼んだ?」

未来シュウガ「どうやら戻るみたいだな」

???「お父さぁん、どうしたの?」

未来シュウガ「おう、カザナミと話ししてたんだよ、???」

カザナミ「あんた、父親になってたのね」

???「どうしたの?お母さん」

カザナミ「は?私が母親?で、シュウガが父親!?」

未来シュウガ「当時の俺も否定したけどな。現実になっちまったぜ。可愛いよな、流石はカザナミの娘だよ」

???「お父さん、私、修行してくるね」

未来シュウガ「あぁ、あまり遠くに行くなよ」

カザナミ「絶対にありえない…」

未来シュウガ「おっと、忘れる前にこれを」

 

未来のシュウガはカザナミの左目に手を当てた。

 

カザナミ「何してるのよ」

未来シュウガ「これで、少しは楽なはずだぜ」

カザナミ「…?あれ?辺りが…」

未来シュウガ「じゃあ、またな」

 

〜現在〜

 

シュウガ「おい、ルリ、タオルの水が蒸発しちまったぞ」

ルリ「わかってる!まさか、カザナミちゃんが高熱をだすなんて思ってなかったのよ!」

ローゼン「俺はいつまでアイスを作れば?」

シュウガ「熱が下がるまでだ」

エルスィ「おねぇさま…」

カザナミ「はっ!(ガバッ)」

シュウガ「なに!?おい、大丈夫かよ、カザナ…ゴフッ」

 

カザナミはシュウガを殴った。

 

ルリ「え!?シュウガくん、大丈夫!?」

カザナミ「ごめん、シュウガの顔見たら殴りたくなって」

シュウガ「誰が助けてやったと思ってんだ」

カザナミ「…ありがとぅ」

シュウガ「おぅ…ん?カザナミが素直に礼を言った!?」

エルスィ「おねぇさま、大丈夫ですか?」

カザナミ「えぇ、ごめんね、迷惑かけて」

シュウガ「それよりお前、左目開放してて大丈夫なのかよ」

 

そう、カザナミの左目は眼帯が無く、堕天眼が開放されていた。

 

カザナミ「(なるほどね、少しは楽か…)えぇ、大丈夫よ、怖いなら隠すけどね」

シュウガ「怖かねぇよ。寧ろ…」

カザナミ「え?良く聞こえなかったんだけど」

ルリ「そこ!イチャイチャしない!」

カザナミ&シュウガ「「してないし(わ)!!」」

カザナミ「はっ!?(ヤバイ…あの未来のシュウガの顔が今のシュウガに重なって…)///」

シュウガ「おい、カザナミ、お前、未来の映像見たんじゃないか?」

カザナミ「(ギクッ)そ、そんなわけないじゃない」

シュウガ「話せ」

カザナミ「嫌よ…はっ!?」

シュウガ「やっぱり見てたんだな…なんだ?また、シアナスにやられるやつか?」

カザナミ「あんた…と…結婚…す…る(もごもご)」

エルスィ「えぇぇ!?」

シュウガ「聞こえねぇよ、エルスィ」

エルスィ「聞かない方がいいと思いますよ?」

シュウガ「何故だ」

エルスィ「だって…」

カザナミ「待ってエルスィ。今のが聞こえたのなら寧ろ自分から言うわ。私もあんな未来叶えたくない。でも、子供は可愛かったなあ」

ルリ「ん?子供?誰の?」

カザナミ「私のよ」

ルリ「ずいぶん先の未来の映像みたんだね」

カザナミ「映像じゃなくて会話してきたわ。未来のシュウガとね」

シュウガ「は?」

ルリ「え?」

ローゼン「え?」

シュウガ「ちょっと待て、それはつまりお前と結婚するってことか!?」

ルリ「(すっごい仲良いからねぇ、この二人)」

ローゼン「(そうですかね?仲悪いように見えますけど)」

エルスィ「(仲は悪くないと思いますよ)」

カザナミ「そうよ、ありえないでしょ?」

シュウガ「あぁ、お前と結婚なんて考えたこともないわ」

 

その後、カザナミはシュウガを見るたびに何故か顔が火照るのを感じたが、振り払い火竜の元に向かった。

火竜の住処に着くとそこには火山が滾り、さっきの暑さとは比べ物にならないくらいであった。

 

火竜「我は火竜ブレアード。最近、この火山地帯に闇の気配を感じ、力を蓄えていたが、貴様ら、我が同胞に手を出しただけでなく、倒してしまうとは笑止千万!ここで灰にしてくれる」

カザナミ「だれよ、同胞倒したの…」

ルリ「…」シュウガを指差し

シュウガ「俺じゃねぇよ…って来るぞ!」

ローゼン「エルちゃん、どうしたの?」

エルスィ「私の武器はボスには通用しないんですよ」

カザナミ「まぁ、ここは私達で倒すわ。行くわよ、シュ…ローゼン」

ローゼン「カザナミちゃんさっきから変だよ?特にシュウガさんに対して」

カザナミ「(ギクッ)そ、そんなことはないわ…」

シュウガ「しっかりしてくれよ、カザナミ」

カザナミ「わかってるわよ!」

ルリ「(未来のこと気にしてるんだろうなぁ)」

シュウガ「ルリ、回復頼むぞ!」

ルリ「あ、はい!」

 

火竜はカザナミの様子に気づいたらしく、カザナミを集中的に狙った。

 

カザナミ「う…(また、私に向かって攻撃を)」

シュウガ「チッ。おい、ブレア!カザナミを集中的に攻撃すんじゃねぇ!」

火竜「わしが誰を攻撃しようが勝手だろう?さぁ、もう一発行くぞ…………」

 

…………

 

カザナミ「あれ?シュウガ?」

シュウガ「…」

カザナミ「みんなが止まってる…うぐ…」

 

急に左目に激痛が走ったと思うと、エグゼバートから声が聞こえてきた。

 

『我を使え』

カザナミ「え?」

『我はその力の解放を待っていた』

カザナミ「その力ってなんなのよ!」

『貴様の左目は予知能力ではない。時間を操る事が出来る。さぁ、我の能力を使い、あの竜を倒せ!』

カザナミ「なんだかよくわからないけど、やってやるわよ!」

 

カザナミは火竜に標準を合わし

「『凱旋!!!!』」と叫んだ。

矢が火竜の上に飛んで行くのを見たあと、カザナミは直感的に左目を閉じた。すると火竜に大量の矢が降り注いだのである。

 

火竜「な、なんだ!これは!わしがこんなやつらに負けるというのか…だが、ここに溶岩が滾る限り、わしは不滅なり!」

シュウガ「は?…カザナミ、お前がやったのか?」

ルリ「カザナミちゃん、左目をなんで閉じてるの?」

エルスィ「おねぇさま、さすがです!」

ローゼン「カザナミちゃん、なんか弓からオーラ出てるよ?」

カザナミ「ふぅ…この力疲れるわね。あまり使わない方が良さそうね…」

シュウガ「(無視かよ!?)」

 

その後、カザナミ達はヴェニアの元に戻った。

 

ヴェニア「あ!戻ってきましたか。どうでした?」

シュウガ「火竜が暴れてましたね」

ヴェニア「そうですか…それで、火竜は?」

シュウガ「沈静化しました。主にカザナミが」

ヴェニア「カザナミさん、ありがとうございます」

カザナミ「え?私は大したことしてませんよ」

ヴェニア「謙遜をしないでください。あ、そうだ。月の民の長老から頼まれた依頼があるのですが、聞いていただけますか?」

エルスィ「おじぃさまから?なになに?」

ヴェニア「村の近くの護衛らしいのですが、詳しくは村に行くのがいいかと思います」

シュウガ「わかりました。行くぞ、みんな!」

 

シュウガ達は月の民の集落に向かった。

 

次回:vs闇の騎士(勝てないやつ)




その頃、未来…
未来シュウガ「ふぅ…」
???「あら?疲れてるみたいね。どうしたの?」
未来シュウガ「昔のお前に会ったんだよ、カザナミ」
未来カザナミ「あら、左目の解放でもしてくれたの?」
未来シュウガ「まあな」
???「お母さん!」
未来カザナミ「あらあら、どうしたの?」
未来シュウガ「お前のせいだと思うがな」


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第9話 侵食する闇〜vs闇の騎士〜

今回はある事実が明るみにされます


 

 

 

カザナミ達は月の民の集落に来ていた。

 

エルスィ「ふむふむ…なるほど…」

 

カザナミ「まぁ、エルスィに任せておけば問題ないでしょ」

エルスィ「おねぇさま、やはりさっきの狼の群れがヴェニアさんが言ってたモンスターらしいです」

カザナミ「あの前菜がどうとか言ってたやつら?」

エルスィ「そうです」

シュウガ「それで、長老は鍵持ってたのか?」

エルスィ「いえ。これは”古の聖杯”です」

ローゼン「あれ?鍵じゃないの?」

エルスィ「どうやらおじいちゃんの話では、マグマに湧き出る水をこの聖杯に入れると鍵がでてくるみたいです」

 

その後、シュウガ達は再度火竜の洞窟に行き、聖杯に水を入れ、”右の鍵”を手に入れた。

 

ヴェニア「なるほど、この鍵で闇の領域に行けるのですね」

カザナミ「(あれ?この鍵…どこかで…)」

シュウガ「なんか二本あるらしいんですよ…って、カザナミなんか隠してるだろ?」

カザナミ「え!?隠してないよ!ただ、あの鍵見たことあるなぁってさ」

ルリ「私もあるよ、カザナミちゃん」

カザナミ「ルリちゃんも!?どこで?」

ルリ「カザナミちゃんのおばあちゃんに会いに言った時だよ」

カザナミ「リタさんか…」

ヴェニア「魔女と知り合いなのですか?」

カザナミ「えぇ、私のおばあちゃんですが…」

ヴェニア「魔女は闇の領域から来たとされています」

カザナミ「リタさんに会いに行ってきます!」

 

カザナミ達はリタの居る魔女狩りの森に向かう途中、ロココの街で忙しなく動く一団を目撃していた。

 

???「おい、また、闇の奴らが攻めてきたらしいぞ」

???「わかってるわよ、迎撃しないと街が危ないわ」

???「だが、奴らは何か探してたみたいだぞ」

???「みんな、場所がわかったわ、行きましょう」

 

カザナミ「…」

シュウガ「ん?どした?」

カザナミ「急いだ方がいいかも…」

シュウガ「なら、走るか?」

カザナミ「うーん、嫌だ」

ローゼン「(どっち!?)」

ルリ「シュウガ君、先走って迷わないでね?」

シュウガ「ここ迷うのか?」

カザナミ「そうね、シュウガみたいな方向音痴は迷うわね」

シュウガ「おい」

カザナミ「って話してる間にとうちゃくぅ」

ローゼン「(カザナミちゃん、最近、シュウガさんをいじってるような…)」

エルスィ「おねぇさま、私も会って大丈夫なんですか?」

リタ「もう会いにきちゃったよ。で?コレが欲しいのかい?」

 

リタが持ってたのは左の鍵だった。リタの話だとコレは”闇の館の鍵”らしい。

その後、カザナミ達はロココの街に戻った。すると、ロココ平野の方から悲鳴が聞こえてきていた。

 

シュウガ「おい、カザナミ」

カザナミ「えぇ、案の定ってやつね」

エルスィ「みなさん、行きましょう」

カザナミ「鍵は私が持っとくわ」

シュウガ「任せた」

 

カザナミ達がロココ平野に到着すると、黒い甲冑姿の騎士が先程のメンバーを全滅させていた。

 

騎士「フッ、ワシの邪魔をしたからじゃ。ん?んん?おぉー、姫さま、よく生きておったのぅ」

カザナミ「は?姫って誰のことよ」

シュウガ「この感じからするとカザナミ、お前のことだな」

騎士「当たり前じゃ、赤ん坊の頃に捨てられたのじゃから」

カザナミ「!?」

騎士「それより、姫さま。その腰に入れてある鍵を渡してはくれんかのぅ」

シュウガ「やるわけないだろ?!」

騎士「ほぅ、わしに戦いを挑むというか?」

カザナミ「待って、シュウガ」

シュウガ「カザナミ…」

カザナミ「これ以上の被害は…」

騎士「なるほどのぅ、よかろう。渡してくれたら姫さまに免じて撤退しよう」

カザナミ「なら、はい」

 

カザナミは騎士に闇の館の鍵と闇の領域の鍵を渡すと騎士は消えた。

 

ヴェニア「大丈夫ですか!?」

シュウガ「俺らは大丈夫だ。だが、こいつらが」

ヴェニア「とりあえず、街に運びましょう」

ルリ「はい!」

 

カザナミ達はロココの街に戻り、情報を整理することにした。

 




カザナミの家系

カザナミ 闇の騎士から姫扱いされる
エルスィ カザナミの義理妹
族長 カザナミの義理母
リタ カザナミの義理婆
??? カザナミの正母

この流れから考えられることは正母の存在が気になるところでしょう。さぁ、がんばって考えてみましょうwww


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第10話 パルルの王〜vs王竜カイザー〜

仕事忙しすぎで書けないwww


 

 

カザナミ達は情報収集のためにいろいろと動き回っていた中、ヴェニアが有力な情報を掴んできた。

 

ヴェニア「みなさん、王竜の住処をしっていますか?」

カザナミ「情報収集で歩き回ってる時にルリちゃんと一緒に探索に行ったわ」

シュウガ「お前らの探索範囲に入ってないだろうが」

ルリ「てへっ」

シュウガ「てへっじゃねぇよ。カザナミに感化されてんじゃねぇか」

カザナミ「あら?まるで私が悪いみたいな言い方ね」

シュウガ「違うのかよ?」

カザナミ「まぁ、王竜には会いに行ってないから問題ないでしょ」

シュウガ「そういう問題じゃ…」

ヴェニア「それで、そこに数日前に騎士らしきモンスターを見かけた人がいたらしいのです」

カザナミ「私達が行った後のことね」

シュウガ「あいつには借りがあるしな。早速向かおうぜ」

 

カザナミ達は王竜の浮島に向かい、カイザーがいる巣へたどり着いた。

 

シュウガ「ここがカイザーの巣」

カザナミ「私が来た時はあっちに来たの」

 

カザナミが指差した先にも敵がポップしていた。

 

エルスィ「まぁ、行きましょう」

カザナミ「えぇ」

 

王竜の足元に、バラバラになった闇の騎士の残骸が散らばっている。

その後ろには、巨大な彫像のようにまばゆく光る金色の竜 王竜カイザーだ。

 

エルスィ「あの〜、こちらに騎士みたいなのきていませんかぁ?」

カイザー「ふむ…その人形か?ガチャガチャ耳障りな音でわしの眠りを邪魔しおるので、折檻したら動かなくなりおった」

ルリ「ひぃ…」

カイザー「もろいのう…。貴様達は…、わしの同胞である岩竜や火竜を倒してきた冒険者だな?貴様達と彼らの戦い、わしはここでずっと眺めておった。わしを倒しに来たか?」

カザナミ「いえ、私達はそこの闇の騎士に用があっただけです」

シュウガ「そうだ、鍵を奪われたんだ」

カイザー「…何?この人形が持ってた鍵?…これか?」

カザナミ「そうよ、でも二つあったはず」

カイザー「…いや、持っていたのは一つだけだったが?…おお、そういえば、壊れる前に、何やらブツブツ呟いて、光るものを上に投げ上げよったな。空中で消えたんで気にも留めなんだが」

シュウガ「それだ!」

カイザー「ところで、その鍵を手に入れて何をするつもりだ?」

カザナミ「え?いやぁ…闇の領域に…」

カイザー「…ほう、闇の領域へか…面白い…。よかろう、貴様が闇の軍勢と渡り合えるか手並みを見せてもらおう…わしに勝てばこの鍵をやろうではないか。どうじゃ?」

シュウガ「いいじゃねえか、じいさん」

カイザー「うむ…では、手加減せんぞ!」

 

カイザーとシュウガ達は対峙していたが、ある瞬間にシュウガが何かに気づいた。

 

シュウガ「(何か嫌な予感がする)」

カイザー「なかなかやるのぅ…だが、この攻撃は耐えられるかの?」

シュウガ「(アレはまずい)カザナミ、よけろ!」

カザナミ「え?」

 

シュウガはカザナミを安全圏に突き飛ばした。

 

カザナミ「ちょっとシュウガ」

シュウガ「来るな!」

カイザー「カイゼル・ブラスト!!!!」

シュウガ「ぐぁぁぁぁあ!!!!」

カザナミ「シュウガ!?」

ルリ「回復するわ!」

カイザー「うむ…アレを耐えるとはのぅ、見事じゃった」

カザナミ「勝ったの…?」

カイザー「こんな戦いは久々じゃ…あの者達も今は何をしていろのかのぅ」

エルスィ「あの者達?誰ですか?」

カイザー「なんといったかのぅ、ネギとか言ったかのぅ」

カザナミ「…(あの人達が通った道を私達は厳しいながらも進んでるのね)」

カイザー「鍵はやろう。しかし、闇の領域での一件が終わったらまた、戦おうぞ」

「「「「「はい!」」」」」

 

その後、ヴェニアと話していた。

 

ヴェニア「帰って来ましたか!?それで?おお!鍵を手に入れたんですね」

 

その時、ある声が響き渡った。

 

???『ほう…闇に挑むものがいようとはな』

カザナミ「誰なの!?」

???『我の名はヴェーテンデス。闇の領域に君臨する闇の将の一人』

シュウガ「すぐに倒しに行ってやるよ」

ヴェーテンデス『楽しみにしているぞ……それから、そこの白髪の小娘』

カザナミ「え?私?」

ヴェーテンデス『そうだ。よくそこまで育ったな。あの時、捨てられた場所がよかったのかどうか』

カザナミ「え?ちょっと待って。貴方、私のなんなのよ」

ヴェーテンデス『我は貴様…いや、姫』

シュウガ「あの騎士も言ってたな。姫って」

ヴェーテンデス『姫はデュンケリス様の神の子だ』

ルリ「神の子ってなに?」

シュウガ「お前、バカか?神の子って言うのはな…なんだっけ?」

カザナミ「神の子って言うのは、このイルーナ世界の神様が全部の力を注いで作り出した子供のことよ。だからと言って、私が神の子という証拠がないわ」

ヴェーテンデス『フッフッフ…あるじゃないか。その眼は紛れもなく闇の世界の住人さ』

エルシィ「そんな…おねぇさまが敵…」

カザナミ「違う!私は敵じゃない!この邪眼が闇の世界の住人の証だとしても悪いことをしようとしてるあんたは許せない!」

ヴェーテンデス『フッフッフ…待っておるぞ』

 

さっきまであった威圧が無くなった。

 

ヴェニア「あれが…闇の将…」

シュウガ「カザナミ、大丈夫かよ?」

カザナミ「大丈夫よ!シュウガに心配されたら終わりよ!」

エルシィ「おねぇさま…」

カザナミ「エルシィ、貴女、信じてるけどわざとやってるでしょう?」

エルシィ「あ、バレました?いやぁ、意外ですわ」

カザナミ「意外ってなにがよ」

エルシィ「おねぇさまが敵なんて」ジャキッ

カザナミ「ちょちょちょっと、エルシィ、なんで剣を私に向けてるのよ」

シュウガ「そうだ、お前、わかってるのか?カザナミが姫ってことはこいつが死ねば、闇の連中が黙ってないってことだ」

エルシィ「ですが!」

ローゼン「はいはい、誰のおかげで命を助けられたのか思い出してね、エルちゃん」

エルシィ「おねぇさま…です」

ローゼン「よろしい」

ルリ「(ローゼンくんがエルちゃんを抑えた!?)」

 

その後、エルスィ、ルリ、ローゼンは魔法の結晶を作りに別れ、カザナミとシュウガはカザナミから用事があると3人に告げ、シュウガを連れてある場所に向かった。




ついにカザナミの親が判明しました。
カザナミの母親は闇神デュンケリス
父親はいません。そこは神の力なると思ってください。

次回は3人で闇の領域に潜入します。


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エピソード1 パルル編 第3章 七つの光と闇の化身
第11話 闇の世界への入り口〜vs闇の闘士〜


今回は一挙4話連動です。
エルスィside


エルスィ、ローゼン、ルリはカザナミとシュウガの用事を済ませている間、闇の領域が月の民の集落から行けることを突き止めて、月の民の集落に来ていた。

 

エルスィ「だから!おじいちゃん、お願い!」

長老「…」

エルスィ「えぇ!?おねぇさまは用事があって無理ってさっきから…」

 

ルリ「ローゼンくん、なんか無理っぽくない?」

ローゼン「ああ、そうだな」

 

???「何やってんだ?こんなとこで」

ルリ「え?」

ローゼン「そちらこそ何してるんですか、ネギさん」

ネギ「いや、呼ばれたような気がしてな」

ルリ「呼んでませんよ!?」

ネギ「まぁまぁ…おい、じじぃ」

エルスィ「ちょっと!貴方なんなんですか」

ネギ「どいてろ」

 

ネギはエルスィをルリとローゼンのとこに追いやり、地面に何か書き出した。

 

ルリ「何書いてるんですか?」

ネギ「ん?闇の領域に繋がる魔方陣」

エルスィ「そんなことで入れるなら苦労しませんよ!」

ネギ「まぁ、見てろって…よし、書けた」

 

ネギが手を重ね、ある言葉を言うと魔方陣が光り始めた。

 

ネギ「これに乗れば入れるぞ」

ルリ「…(ポカーン)」

ローゼン「…(は?)」

エルスィ「そんなわけないじゃないですか!」

ネギ「じゃあ、俺は心奏に呼ばれてるから」

ローゼン「あ、ちょっ」

ルリ「エルちゃん、おじいさんに聞いてみたら?」

エルスィ「そうですね…」

長老「…」

エルスィ「な…!?嘘でしょ!?」

ルリ「とりあえず、乗ってみるね」

エルスィ「あ、ちょっ、待っ」

 

シュイン

 

ローゼン「ルリちゃんが消えた」

 

ルリ「消えてないよ〜。エルちゃん、アレが闇の領域なのかな?」

エルスィ「し、知らないわよ!とりあえず、用があるし行くわよ」

 

3人はネギが用意した魔方陣に乗ると転移した。

3人が闇の領域に転移すると奥に建物があった。

 

エルスィ「ここに入ればおねぇさまの危険も…」

「そんなことできると思っているのか?」

エルスィ「誰よ」

「俺はこの門を護る闇の闘士。ヴェーテンデス様に言われ、姫がいたら連れて来いと言われたが、いないようだな」

ルリ「用事でいな…むぐっ」

ローゼン「余計なこと言わない」

「まぁいい、お前らを返り討ちにすれば自ずと姫も来よう」

 

エルスィ達はダークグリフォンと闇の闘士と対峙した。

 

ローゼン「ドレイン!どうよ?体力が奪われる感じは?」

「フッ…吸収値が少ないようだな。いけ、ダークグリフォン」

「クォオオオオオ」

エルスィ「やらせませんわ」

ルリ「ローゼン君、突っ走りすぎ」

ローゼン「うおー、ファイアランス!」

「クォ…」

 

ローゼンはダークグリフォンを倒した。

 

エルスィ「あとは貴方だけですわ!」

「チィィ、ほざくなぁ」

ルリ「ホーリー…」

「な!?その技は!?」

ルリ「ライトォ!」

「ぐぁぁぁぁあ」

 

ルリは新たなスキルで闇の闘士を倒した。

 

ルリ「ふぅ…大丈夫ぅ?」

ローゼン「あいつら硬すぎだよ」

エルスィ「硬くはないと思いますわ」

ルリ「とりあえず、カザナミちゃんに連絡いれる?」

エルスィ「そうですわね、おねぇさまに連絡しますわ」

 

エルスィ達はカザナミに連絡をし、ディールの里に向かった。



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第12話 新たなるシュウガの力〜ナイトへの転職〜

シュウガside


 

3人が闇の領域に入ってる間、シュウガはカザナミに連れられて、首都ソフィアの酒場に来ていた。

 

シュウガ「へぇ、暁さんの暇が出来たのか」

カザナミ「えぇ、私達はもう既に見習いだし、ソフィアで待ち合わせってことになったのよ」

シュウガ「それにしても遅くない?」

カザナミ「そうね…」

???「わっ!」

カザナミ「ひゃん!」

???「ん〜、いい反応」

カザナミ「…アントさん!何するんですか!」

???「俺はやめとけっていったんだぞ」

シュウガ「暁さんは止めないんですね…」

暁「まあな、俺が用あるのはシュウガ、お前だしな。聞いたぜ、カザナミを庇ったらしいじゃんか」

シュウガ「…カザナミから聞いたんですか?」

暁「ああ、なんかまずかったか?とりあえず、伝説の武器の所持者についてわかったことがあるんだが聞くか?」

カザナミ「はい」

暁「どうやら、カザナミの能力である時間停止はエクゼバードを持っていた歴代所持者の能力らしいんだ。そこで、シュウガなんだが、お前も歴代所持者の能力は気になるというか、もう発現してるんじゃないか?」

シュウガ「発現?」

カザナミ「まさか…(あの私を庇ってくれた時の!?)」

暁「歴代所持者の能力だが、”超直感”だ」

アント「すごいよな、先読みができるんだってよ」

シュウガ「カイザーとの対峙の時にカザナミが危ないって判断したのは能力のことだったのか」

アント「さて、カザナミ、ついて来てくれるか?」

カザナミ「あ、はい、またね、シュウガ」

シュウガ「ああ、またな」

暁「さて、俺らも行くか」

シュウガ「はい」

 

シュウガと暁はカルエ湖に向かった。

 

暁「さて、ここでちょっとした鍛錬をしようと思ってな」

シュウガ「はぁ…なんのですか?」

暁「もちろん、能力のだ」

シュウガ「超直感の?」

暁「そうだ。その能力は周りの人か自分が危機に瀕した時に発動するらしい」

シュウガ「なるほど…」

暁「ってことで俺が攻撃するから避けてみろ」

シュウガ「(無茶苦茶な!?)」

暁「いくぞ!でやぁぁぁ!」

シュウガ「うわぁぁぁぁぁぁ」

 

…1時間後

 

シュウガ「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

暁「まさか、全部躱すとはな」

シュウガ「これで満足しましたか?なら転職を」

暁「さてと…冗談は置いといて」

シュウガ「じょ…冗談!?さっきのが!?」

暁「ああ」

シュウガ「あ、そうですか…じゃあ、俺行きますね」

暁「待て待て待て。わかったから、連れてくから」

シュウガ「(この人、めんどくせぇ)」

暁「ソフィアに戻るぞ」

シュウガ「結局、ソフィアなんすか!?」

暁「あぁ」

 

シュウガは暁に弄ばれていたことに今更気付いた。その後、シュウガは暁と共にソフィアのギルドに来ていた。

 

シュウガ「へぇ…ここが転職場所…」

暁「まぁ、アントさんとかは既に来て転職を済ましてるはずだぞ」

シュウガ「え?カザナミもここだったんですか?」

暁「あぁ」

シュウガ「だったら、別れる必要あったんですか!?」

暁「ん〜、ないな」

シュウガ「でしょうね!」

暁「よぅ!ギルドマスター!」

マスター「おぅ、暁じゃないか、どうしたんだ?」

暁「今日はこいつの転職にな」

マスター「転職なんて一日に二人もくるなんてな」

シュウガ「二人って、俺とカザナミ?」

マスター「そうだ、やはり知り合いか」

暁「さっさと頼むぜ」

マスター「ああ、お前、ちょっと来い」

シュウガ「はい」

マスター「こう…そうそう…よし」

 

シュウガはナイトに転職した。

 

暁「さて、まだまだだが、2次職だ。精進しろよ」

シュウガ「はい」

 

そんな話をしているとアントから連絡が来た。

 

アント『そっちの進捗状況はどうだ?』

暁「ちょうど今、ナイトになったとこだ」

アント『お前、文献持ってたよな?合流しないか」

暁「ああ、そうするか」

アント『場所はロココ酒場でどうだ?』

暁「ああ、構わない。シュウガ、ロココまで全力で走るぞ」

シュウガ「な!?」

 

暁とシュウガはソフィアからロココまで全力で走った。しかし、シュウガは暁が余裕を見せながら走っている事に気付けなかった。



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第13話 カザナミの覚醒〜ハンターへの転職〜

カザナミside


カザナミとアントは暁達がカルエに向かうのを見届けた後にソフィアのギルドに向かった。

 

カザナミ「シュウガ達は何をしに?」

アント「ふざけに」

カザナミ「…そうだった…暁さん、そういう人だった…」

アント「俺らはさっさと転職して、お前の能力強化に行くぞ」

カザナミ「はい!」

 

カザナミは弓士見習いの証を担当の者に見せると、アントからのプレゼントと共にハンターへと転職した。

 

アント「これで晴れてハンターになったわけだが、お前の能力は時間操作だったよな?」

カザナミ「あ、はい。この邪眼が発動条件みたいなんですよね」

アント「へぇ…なぁ」

カザナミ「はい?」

アント「ちょっと貸してくれよ」

カザナミ「はぃ!?無理ですよ!?」

アント「わかってる。からかっただけだ」

カザナミ「…」

アント「うーん、俺も使えたらなぁ」

カザナミ「そんなこと言われても…」

アント「あ、そうだ」

カザナミ「?」

アント「暁が文献持ってるぞ?」

カザナミ「えぇぇぇぇぇ!?」

 

その後、カザナミとアントは暁達を待つためにロココ酒場にいた。

 

カザナミ「アントさん」

アント「ん?」

カザナミ「私の弓がどうかしましたか?」

アント「いや、なんか持ち主以外は触れないんだろ?」

カザナミ「えぇ、そうですね」

アント「俺、触れてるけど」

???「それはな…」

アント「おぅ、暁。あれ?シュウガは?」

シュウガ「います…よ…」

暁「もうへばってるのかよ」

シュウガ「誰のせいですか?誰の?」

カザナミ「暁さん、待ってました。文献読めるんですか?」

暁「まあな、だけど奥まったとこが全くなんだよ。誰かいないか?古代文字読めるやつ」

カザナミ「いますよ」

暁「お〜!誰だ?」

カザナミ「私の妹です」

暁「お前の妹ももしかして16人の英雄の一人か?」

カザナミ「えぇ、魔剣イングリースを持ってます」

暁「なるほど、エンチャンターか。歴代の能力なら確かに読めるかもな」

カザナミ「?」

暁「能力は”言語マスター”だ。どんな言葉でも読むことや喋ることが可能だ」

カザナミ「あ、なるほどね…」

暁「あ、そうだ。アント、心奏に呼ばれてたんだよな?」

アント「あぁー、忘れてたぜ。お前らも来いよ」

カザナミ「いいんですか?」

シュウガ「何かありそうだよな」

暁「カザナミ、ちょいいいか?」

カザナミ「あ、はい」

 

カザナミは暁からエグゼバードの能力について聞いた。それは伝説の武器との合体能力だった。

 

ミシェルヌ平野にて…

 

暁「確かこの辺だったはずなんだがなぁ」

 

ネギ「インペリアル・グローム!!!!」

???「スターバーストストリーム!」

 

アント「あれは、ネギが本気出してるぞ!」

カザナミ「あの武器…まさか…」

 

パァァァァァン!

 

カザナミ「まずい!シュウガ!」

シュウガ「なんだ」

カザナミ「聖剣貸して」

シュウガ「いいが、お前持ってるのかよ」

カザナミ「いいから」

シュウガ「ほら」

カザナミ「ありがとう。さぁ、凱弓エグゼバートよ、聖剣を吸収し、新たな武器に生まれ変わりなさい」

 

聖剣と凱弓が合体し、聖凱アーサーが誕生した。

 

暁「成功したな」

カザナミ「聖凱アーサー…いくわよ!はぁぁぁあ」

 

???「ぜぁぁぁぁ」

カザナミ「ネギさん、どいて!」

 

ガキィィィィン

 

カザナミ「聖凱アーサーよ、力を奪い、糧とせよ!」

???「ぐ…力が抜ける」

 



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第14話 黒の剣士と赤髪の暗殺者

コラボside
題名でわかるかも…


ここはあるゲームの世界…

 

ジ…ジジ…

 

???「うぉおりゃあぁ!」

 

ズバッ

 

「グボァ」

 

ピシッ…

 

???「ん?おい、クライン、へんなとこ攻撃したんじゃないだろうな?」

クライン「なに言ってるんだ、キリト。そんなとこ…」

 

ビシ…ビシ…パキャン!

 

キリト「な!?」

 

ゴォォォォォ…

 

キリト「みんな、俺に捕まれ!」

「「「「「うわぁぁぁぁぁぁあ!!!!」」」」」

 

……………

………

……

 

ここは現実世界…

 

???「殺せんせー、今日はどこいくの?」

殺せんせー「そうですねぇ…宇宙なんてどうです?」

???「それ、俺ら行ったじゃん」

殺せんせー「行ったのはカルマくんと渚くんじゃないですか、茅野さんは行ってませんよ」

カエデ「やったぁ!あ!でも酸素なくなるんじゃ?」

渚「そこは殺せんせーに期待だね」

殺せんせー「任せなさい」

 

ジ…ジジ…

 

カルマ「ん?」

殺せんせー「どうしたんですか?カルマくん」

カルマ「いや、気のせいだと思う」

殺せんせー「そうですか、では捕まってください。行きますよ」

 

ジ…ジジ…

 

カルマ「まずい!殺せんせー飛ぶな!」

殺せんせー「え?」

 

ジ…ジジ…ブゥゥン

 

殺せんせー「な!?空間に穴が…グッ!?引っ張られる!?」

 

ゴォォォォォ…

 

カエデ「殺せんせー!」

殺せんせー「わかってます。君たちは私が守りますよ」

 

………………

……………

…………

………

……

 

ミシェルヌ平野にて

 

ネギ「それで?こんなとこに何が起こるっていうんだよ、心奏」

心奏「まぁまぁ、騙されたと思って付いてきて」

 

ジ…ジジ…

 

ネギ「なんだこれ?」

心奏「え?なんだろうね。それよりこっち…」

 

ジ…ジジ…ブゥゥン

 

「「「「「うわぁぁぁぁぁぁあ」」」」」

ネギ「ふむ、何か起きたな」

心奏「え?嘘…」

???「痛てて…みんな大丈夫か?」

???「えぇ、キリトくんは?」

キリト「俺は大丈夫だ、アスナ」

???「くっそぅ、なんだってんだよ」

???「それより、ここどこよ」

???「なんか、第二層に似てますよね」

???「あ、それ私も思った」

???「やっぱりですか、リズさん」

???「二層ってこんな感じだっけ?」

キリト「そうだな、こんな感じだ」

心奏「…(嘘…ありえない!本物のキリト君たちに会えるなんて!)

アスナ「とりあえず、誰かに聞いてみましょう」

キリト「ああ、そうだな」

ネギ「なぁ、お前ら」

キリト「ん?俺たちのことか?」

ネギ「ああ、ん?おい、心奏。嘘…ありえない!みたいな顔してるんだよ?」

心奏「ふぇ!?だって、キリト君たちだよ!?ありえないでしょ!?」

ネギ「キリト?あのソードアートオンラインの?まぁ、確かに似ているけどな。あれはアニメの中の話だろ?」

キリト「アニメ?ここは別世界なのか?」

???「キリト!大変!」

キリト「どうした?ユウキ」

ユウキ「ログアウトボタンがない」

キリト「なに!?」

 

ジ…ジジ…

 

???「おい、キリト、これって」

キリト「ああ、あの時と一緒だ」

アスナ「また、吸い込まれるの!?」

 

ジ…ジジ…ブゥゥン

 

???「避けろお!」

キリト「なに!?」

ネギ「心奏!」

心奏「はい!」

ネギ「止めるぞ!」

心奏「無理だと思います!」

ネギ「何故だ!?」

心奏「あれ、殺先生です」

ネギ「なに!?あの黄色の生物が!?(だったら)」

心奏「ネギさん?なんで武器構えてるんですか?」

ネギ「風の精霊よ…我に力を与えて…怒りの鉄槌とせよ!トールハンマー!!!!」

殺せんせい「にゅや!?みなさん降りてください」

???「大丈夫なの?」

殺せんせい「任せてください」

ネギ「火よ水よ、風よ地よ、全てを合わせ爆裂せよ!」

心奏「まずい、この魔法は?!みんな逃げて!今からネギさんが起こす攻撃は爆発魔法よ」

キリト「何!?」

 

コォォォ

 

キリト「(ん?エクスキャリバーが光ってる?使えってことか?頭の中にスキル名が浮かぶ…)」

カルマ「(あれ?こんな武器持ってたっけ?頭の中にスキル名が浮かぶ…)」

ネギ「インペリアル・グローム!!!!」

キリト「スターバーストストリーム!」

ネギ「な…に…魔法を吸収しただと!?」

カルマ「(なるほど…渚はこの波が見えてたのか)フッ…」

 

パァァァァァン!

 

???「アレって、渚のじゃない?」

渚「うん、カルマが使えるようになってたなんて知らなかった」

ネギ「ガ!?グ…」

心奏「ネギさん!?」

キリト「ぜぁぁぁぁ…」

???「ネギさん、どいて!」

 

ガキィィィィン!

 

心奏「カザナミちゃん!?」

カザナミ「聖凱アーサーよ、力を奪い、糧とせよ!」

キリト「グ…力が抜ける…」

カルマ「新手の敵か」

カザナミ「とりあえず…」

アスナ「キリトくんのバカ!」ゴツッ

キリト「いってぇ」

アスナ「痛くしたもん。なんでいつもいつも突っ走っちゃうの!?」

カザナミ「さて、カルマって言ったかしら?覚悟はいい?」

シュウガ「覚悟はいい?じゃないわ。俺の剣返せよ」

カザナミ「なんでよ?私の弓よ?」

シュウガ「合体能力あるなんてしらねぇぞ」

暁「俺が教えた。文献に書いてあるしな」

カザナミ「ほら、聖剣よ」

シュウガ「おぅ。そういえば、なんで持てるんだ?」

カザナミ「あ、コレ?私の弓の力みたいなものね」

渚「カルマ、あの技なんでできるの?」

カルマ「ほら、この武器の組み合わせ見てみろよ」

カエデ「あ、これ、高岡先生の時と一緒の組み合わせだね」

殺せんせー「どうやら、この世界に適した武器が存在するみたいですね」

心奏「さっすが、殺せんせー。話が早い〜」

殺せんせー「ふむ、カルマ君、その女性に謝りなさい」

カルマ「なんでだよ。殺せんせー、爆裂するとこだったんだぞ?」

カザナミ「まぁ、ネギさんには感謝しないとね。ね?暁さん」

暁「あぁ、そうだな、文献通りになった」

殺せんせー「謝りなさい」

カルマ「う…わかったよ。ごめんな」

カザナミ「別にいいわ。私の方が年下だろうし、これから一緒に戦う仲間の些細なことを気にしてたら、シュウガを殴ってるとこよ」

渚「年下?君は何歳なの?」

カザナミ「16よ」

シュウガ「はぁ!?16ぅ!?3つも下じゃねえか」

カエデ「本当だ、私達は18だから、確かに年下だね」

キリト「俺らも18が多いな」

リーファ「私は16です」

 

みんなの年齢と名前を教えあった後、カザナミ達はディールの里に来ていた。

 

カザナミ「それでね、お母様…」

族長「ふむ、よかろう…」

カザナミ「やった!キリトぉ、渚ぁ」

キリト「うまくいったか?」

渚「どうだった?」

カザナミ「ここで住まわしてくれるってさ」

キリト「とりあえず、寝床は確保できたな」

渚「茅野、よかったね」

カエデ「そうだね、渚」

 

シュウガ「へぇ、コレがな」

殺せんせー「しかし、何故カルマ君なのでしょう」

カルマ「そうだ、アレは渚の技だ」

暁「あぁ、それは、歴代の伝説の武器所持者が格闘系暗殺者だったからだな」

 

心奏「あのあの、コレ、ユウキさんに」

ユウキ「ありがとう〜、大切にするね」

 

ネギ「すまんな」

カザナミ「いいですよ、私も剣が振れて楽しかったですもん」

ネギ「殺せんせーもすまんな」

殺せんせ「ヌルフフフ、今度はちゃんとやりましょうかね」

ネギ「あぁ!!」

 

その後、キリト達とカルマ達と別れ、エルスィ達と合流した。

 

 

ジジ…ジ…

 

まだ、新たな戦士が現れるのか…




今回のコラボ
ソードアートオンライン
暗殺教室


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第15話 魔女としての名誉〜vs双子闘士〜

今回もコラボキャラ出します


 

 

キリト達はカザナミと別れた後、ロココ平野で闇の騎士に襲われているある戦士を見かけた。

 

???「くっ…」

アスナ「あの人、危ないよ。助けてあげよう、キリト君」

キリト「ああ、行くぞ、みんな」

「「「おー!」」」

 

同時刻違う場所では…

 

カザナミ「へぇ…貴方達がかの有名なパラフとリプカ兄弟ね」

シュウガ「知り合いか?」

カザナミ「小さい頃にリタさんから聞いたのよ」

エルスィ「おねぇさま…」

カザナミ「どうせ、私が目当てなんでしょ?」

『あぁ、その通りだ』

『姫を丁重にヴェーテンデス様に送り届けるのが使命だ』

カザナミ「はぁ…ローゼン君、ファントム貸して。あと、ローゼン君残って」

ローゼン「カザナミちゃん、触れるの?ファントム」

シュウガ「大丈夫だ、ローゼン。カザナミ、俺たちはどうすればいい?」

カザナミ「”ホーリーアーム”を手に入れて!それまでは私が足止めしとくから」

エルスィ「作り方は?」

カザナミ「リタさんかおじいちゃんがきっと知っているわ」

『クックック…何を言ってるのかわかっているのか?」

『我らは姫をヴェーテンデス様に連れて行けば任務完了だ』

カザナミ「だから、私が足止めなのよ!凱弓エグゼバートよ、その力を解放し、妖杖を取り込め!」

 

凱弓と妖杖は合体し、妖凱ファントムとなった。

 

ルリ「アレなに!ねぇ!シュウガくん!」

シュウガ「あとで教えてやるから、走れ!」

エルスィ「おねえさま、ご無事で…」

 

カザナミ「はぁぁぁあ」

ローゼン「うぉぉぉお」

 

カザナミとローゼンが双子闘士を足止めしている間にエルスィ達は仲間に声をかけて、行動することにした。

 

こんな状況の中、業達は…

 

業「へぇ〜、ここが大将がいる館か…」

 

闇の領域の館の前にいた。

 

渚「カザナミさんに言わなくていいの?」

業「大丈夫だろ?」

殺「大丈夫ではないと思いますよ。彼女は自分で解決しようとしてるでしょうから」

楓「だったら、カザナミさん探して、協力してあげたら?」

業「どこにいるのかわからん」

 

同時刻 ロココの街 酒場…

 

キリト「すみません」

???「おぅ、キリトじゃねぇか」

クライン「おお〜、エギルじゃねえか」

エギル「お前らも飛ばされてたのか」

キリト「エギル、お前、店はどうするんだ」

エギル「まぁ、デスゲームじゃないし、どうにかなるだろう」

アスナ「私的には自分の身体が心配かな」

リズ「それは同感」

キリト「それでこの世界でも悪徳商売か?」

エギル「人聞きの悪い言い方するんじゃねえよ」

???「相変わらずみたいね、貴方達。私が身体を張ってこの世界に来たのに」

キリト「ん?」

シリカ「あー!セブンちゃん」

セブン「プリヴィエート、まぁ、私だけじゃ入れなかったから、おねぇちゃんも連れて来たわ。まぁ、もう一人呼んでいるけどね」

レイン「いやぁ、七色一人に行かせるのは私として嫌かなぁって」

シリカ「セブンちゃん、もう一人って?」

セブン「貴女もよく知る人物よ」

 

このイルーナ世界にも新たに3人迷い込んだ。

 

カランカラン

 

シュウガ「はぁはぁ…ここにキリトか業いるか?」

キリト「よう、シュウガ。どうした?」

シリカ「シュウガさん、お水どうぞ」

シュウガ「あぁ…んぐ…んぐ…ふぅ…」

セブン「それでね、キリトくん」

キリト「ちょっと待ってろ、セブン。シュウガ、急ぎなんだろ?」

シュウガ「あぁ、実は…」

 

シュウガは双子闘士がカザナミを拐おうとしてることを話した。

 

キリト「それで、俺たちはどうすればいい?」

シュウガ「助かる。とりあえず、一緒にリタさんのところに行こう」

 

同時刻 バイルーン陣地にて…

 

渚「殺せんせー、陣地にもいないみたいだよ」

殺「困りましたねぇ、たぶん、助けを必要としてるはずなんですが…」

ティリア「貴方達、誰を探してるの?」

楓「あの…カザナミさんを探してて…」

ルリ「あ!いたぁぁ!」

エルスィ「貴方が業ね?」

業「あ?」

ルリ「エルちゃんはカザナミちゃんの妹です」

渚「カザナミさんの!?殺せんせー」

殺「はい、探してたんです。困ってませんか?」

エルスィ「話が早くて助かりますわ」

ルリ「実は…」

 

カザナミに頼まれたホーリーアームを探していることを教えた。

 

楓「ホーリーアーム?どっかで聞いたような…」

渚「アレだよ。闇の館に行った時」

楓「あぁー、そうそれ」

業「人の鍛えし剣と人の作りし結晶が必要ってのは知ってるけど作り方までは…」

ディロン「剣なら任せとけ。ただし、素材は取って来てくれよ」

殺「先生がひとっ飛びで取って来ましょう」

エルスィ「殺せんせーには頼みたいことがありまして」

殺「はい、なんでしょう?」

エルスィ「おねぇさまを助けていただけませんか?」

殺「いいでしょう。では、みなさん、くれぐれも怪我には気をつけて。場所はどこでしょう?」

エルスィ「テリートの森の中心あたりになりますわ」

殺「わかりました」

 

殺せんせーが飛んでいくのを見送った後、エルスィはシュウガに連絡し、エルスィ達は人の鍛えし剣の素材集め、シュウガ達はリタから人の作りし結晶の素材を聞き集め始めた。

 

闇の領域にて

 

シュウガ「キリト、出たか?雫の欠片」

キリト「ダメだ、でねぇ」

リズ「出なさすぎでしょ」

シリカ「いいかげんでてください!」

アスナ「シリカ、そんなで出たら苦労しないよ?」

レイン「きたぁ!…あ…追加装備じゃないよぅ」

シュウガ「あと一つなんだけどな」

 

ドゴォォォォオン!!!!

 

キリト「!?」

シュウガ「今、館から凄い音しなかったか?」

キリト「ああ…」

 

ゴォォォォォ…

 

シノン「何かしら、あの竜巻みたいなの」

 

???「フハハハハ…いいぞ、貴様、退屈しのぎにはなる」

???「解放(エーミッタム)…巨神ころし(ティタノクトノン)…くらえ!」

???「こんな攻撃が我に効くと思っているのか?」

 

ズバッ!

 

???「ぐっ…」

キリト「まずい、みんなよけろ!」

 

ズドォォォォォン!!!!

 

???「いてて…すみません、ご迷惑をお掛けしまして」

シュウガ「(ん?どこかで見たような…)」

リーファ「やったぁ、最後の雫の欠片でたよ!」

キリト「よし、とりあえず、この場を離れるぞ」

「「「「おぅ」」」」

タッタッタ…

 

???「クックック…逃すとはな。その余裕がどこにあるというんだ?」

???「足止めくらいにはなれるはずですので…(明日菜さん、どこにいるんですか?)」

???「考え事か?そんな余裕があるのか?」

???「くっ…(雷天大壮でも歯が立たないのか…だけど、あそこに囚われている二人の女の子を解放しないと奴はもっと強くなってしまいますね)」

 

同時刻 テリートの森

 

カザナミ「うっ…」

『クックック…MPが切れたようだな』

ローゼン「カザナミちゃ…ん…」

『さて、姫を…』

???「神鳴流奥義…百烈桜華斬!!」

『ぐっ…』

???「大丈夫ですか?」

???「ほな、回復するね」

殺「ん?聞いてない人が混ざってますね。ですが、味方でしょう」

カザナミ「殺せんせ…」

殺「カザナミさん、貴女の妹さんに会いました。動いてくれてますよ」

カザナミ「よかった…」

???「どうやら、貴方は敵じゃないようですね」

殺「貴女方もね」

『チィィ』

???「足止めでしたね。やりましょうか」

殺「えぇ…」

???「回復は任せてぇな」

『ほざけぇ』

 

同時刻 灼熱の隧道

 

エルスィ「あぁ〜もう、暑いのに玉鋼がでない!」

ルリ「落ち着いてエルちゃん」

楓「はぁ…渚、よくこんな暑いところでいつもの動きできるね」

渚「業なんかアレだよ?うかうかしてられない」

楓「おかしいよね、あの動き」

業「よし、出たぞ、玉鋼」

エルスィ「とりあえず、ディロンさんにお願いしに行きますわ」

 

エルスィ達はバイルーン陣地のディロンへ。

カザナミ達は援軍の到着により危機を脱した。

シュウガ達はロココの街の占い屋へ。

 

ロココの街…

 

???「明日菜、見つかったアルか?」

明日菜「ダメね、全くどこ行ったのよ、ネギボウズ」

???「今はナギアル」

明日菜「あ、ごめん、そうだったわね、古菲」

 

キリト「アスナ、リバイタの補充しとくか?」

アスナ「そうね、キリトくん」

 

リズ「アスナ、いくよ?」

明日菜「ん?」

アスナ「あ、はい」

明日菜「ねぇ、呼んだ?」

リズ「貴女誰?」

明日菜「私は神楽坂明日菜。こっちは古菲(クーフェイ)」

古菲「よろしくアル」

アスナ「明日菜さんって言うんだ。私は結城明日奈、よろしくね」

キリト「(ややこしくなった…)」

明日菜「あ、そうだ。貴女達、眼鏡かけた赤髪の男の人見なかった?」

古菲「腕に紋様が出てるアル」

キリト「腕に紋様…あ!闇の領域にいたぜ」

明日菜「やっと有力な情報よ。行くわよ、古菲」

古菲「あいさ」

タッタッタ…

 

闇の領域…

 

???「クックック…この程度か?」

???「その後ろの女の子を解放してください!」

???「クックック…それは出来ない相談だ」

???「来たれ(アデアット)…カードセット”ミニステル・マギ”明日菜…来たれ(アデアット)…崩魔の剣」

 

ソフィア大聖堂…

 

ネギ「う…ぐ…」

心奏「ネギさん、大丈夫?」

ネギ「ぐ…がぁぁぁぁぁあ(なんだ、この過去の記憶のような…)」

心奏「ネギさん!?」

 

リタの家…

 

リタ「おや?ずいぶんの人数だねぇ。どうしたんだい?」

シュウガ「リタさん、すみません!ホーリーアームを作ってください」

リタ「それは剣と結晶が必要といったじゃろ?」

シュウガ「結晶ならここに」

エルスィ「剣ならあるわ」

ルリ「お願い!カザナミちゃんが危ないの」

リタ「わかったよ。見てな、これが私の最大の魔法よ」

ネギ『キリ…ト、キリト、聞こえるか?』

キリト「ん?ネギさん?」

ネギ『お前らに伝言だ』

キリト「お前ら?」

ネギ『キリトとアスナにだ。お前ら、娘を探してないか?』

キリト「え!?そうだ、ユイとストレアがいねぇ」

アスナ「どうしたの?キリトくん」

キリト「アスナ、ユイとストレアは?」

アスナ「え?私はわからないよ?」

ネギ『キリト、ヴェーテンデスだ』

キリト「ヴェーテンデスって言えば、今回の大将じゃねぇか」

ネギ『そうだ。奴はお前らの娘の力で強くなってる。向かえるか?』

キリト「アスナ」

アスナ「えぇ…」

キリト「シュウガ、悪い」

シュウガ「あぁ、すぐ追いつく」

キリト「いくぞ、アスナ」

アスナ「うん!」

 

ソフィア大聖堂…

 

ネギ「ゲホ…ゲホ…くっ…ちょっと無理した…」

心奏「もぅ!驚かさないでよ!死ぬかと思ったじゃない!」

ネギ「ごめんな、記憶を取り戻したんだ。僕はこの世界の住人じゃなかった」

心奏「え?」

ネギ「僕はこのイルーナ世界に二度来たんだ。そして、二度目に記憶を無くしてしまった」

心奏「じゃあ、一度目は?」

ネギ「一度目は…ゲホ…」

心奏「大丈夫?」

ネギ「あぁ、一度目はカザナミ達と一緒の伝説の16人の一人だ」

心奏「ちょっと待って。ネギさん、それじゃあ矛盾があるよ。今のネギさんはハイウィザード。ハイウィザードの伝説の16人はローゼンくんだよね?」

ネギ「そうだ。僕はモンクだったんだ」

 

闇の領域…

 

明日菜「あぁ!いたぁ!ナギぃ」

古菲「加勢するゾ?」

ナギ「明日菜さん、あそこの女の子見えますか?」

明日菜「えぇ、見えるわよ」

ナギ「たぶん、アレは魔法で作られています。きっと明日菜さんなら切れるはずです。なので、助けてください」

明日菜「了解、来たれ(アデアット)。行くわよ!」

???「クックック…今の我にそのような剣が通ずるわけがなかろう」

明日菜「やってみなきゃわからないこともあるのよ!」

 

テリートの森…

 

シュウガ「カザナミ!大丈夫か?」

カザナミ「うるさいわよ、シュウガ」

シュウガ「お前、足止めは?」

カザナミ「あの二人が強すぎて手が出せないのよ」

渚「殺せんせーともう一人の女性は誰なの?」

カザナミ「桜咲刹那って名乗ってたわ。シュウガ、それを装備して奴らに一発当てるだけでいいわ」

シュウガ「一発当てればいいんだな、わかった」

カザナミ「業、パラフを殺りなさい」

業「ってことは、火の方か?じゃあ、氷の方は?」

刹那「私がやります」

カザナミ「シュウガ!」

シュウガ「はいよ!うぉりゃあ」

『ぐ…』

『その得物はホーリーアームか』

業「”死撃”」

刹那「神鳴流奥義 竜破斬!」

『グフ…』

『このようなもの達に遅れを取るとは不覚…』

 

「「「「「「よっしゃぁぁぁぁ」」」」」」

 

闇の館 大広間…

 

キリト「ヴェーテンデス、許さないからな」

ヴェーテンデス『ぐ…力が抜けていく…』

アスナ「ありがとう、明日菜さん」

明日菜「いいわ、そんなかしこまらなくて」

古菲「さて、ナギ」

ナギ「えぇ、これで魔法が通るはずです。いきます!来れ雷精、風の精!!……雷を纏いて吹きすさべ、南洋の嵐……雷の暴風(ヨウィス・テンペスタース・フルグリエンス)!!!……固定(スタグネット)!!!…ぐ…掌握(コンプレクシオー)…魔力充塡(スプレーメントゥム・プロ)…術式兵装(アルマティオーネ)…疾風迅雷(アギリタース・フルミニス)!」

 

次回:vsヴェーテンデス




今回からネギまメンバー追加です。
前回に引き続きコラボを入れて行くとメンバーが増えすぎて誰を出そうか迷いますね
さて、追加で入れたキャラが存在します。
それは今書いている新作で


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第16話 闇の館の番人と闇の魔法〜vsヴェーテンデス〜

 

 

 

 

ヴェーテンデス『クックック…いいぞ。その調子だ』

ナギ「明らかにさっきより強くなってる…」

明日菜「こいつ、強さが底なしなの」

古菲「でも、このくらい強い方が楽しいアル」

アスナ「いや、古菲さん、その反応おかしいと思います」

キリト「俺も古菲に賛成だぜ」

アスナ「キリトくん!?」

古菲「流石、わかってるアルね、キリト」

 

ユイとストレアを救出した後、キリト・アスナ・ナギ・明日菜・古菲の5人はヴェーテンデスと対峙していた。

その頃、カザナミ達は…

 

シュウガ「なぁ、カザナミ」

カザナミ「何よ」

シュウガ「俺さぁ、あの刹那って姉さんの探してる先生がやたらあの人に似てたんだよな」

カザナミ「誰に似てたの?」

シュウガ「ネギさん」

刹那「え?この世界にネギという方がいるんですか?」

カザナミ「えぇ、まぁ。赤髪で魔法使いで…」

刹那「ネギ(食べ物)が嫌いで?」

カザナミ「そうそう…って一致しすぎでしょ!?」

シュウガ「でも、大人だぜ。探してるのは17歳くらいの青年だろ?」

刹那「はい」

リズ「ねぇ、その話ちょっと待って」

シュウガ「どうした?」

リズ「ほら、さっき、キリトにネギさんが連絡してきたじゃない?」

シュウガ「あぁあったな。それがどうした?」

セブン「そこまで言っててわからないって貴方、頭大丈夫?」

レイン「ちょっと七色!言い方酷いよ?」

セブン「あ…ごめんなさい」

業「つまり、なんでネギさんがヴェーテンデスに娘が捕らえられてるかわかったか?ということか?」

リズ「流石、業ね。わかってるじゃない」

シュウガ「確かに不自然だ」

カザナミ「うーん、だったら会いに行けばわかるんじゃない?せっちゃんとこのちゃんがね」

木乃香「んー?どこに?」

カザナミ「たぶん、いるとするとソフィア辺りかなぁ」

刹那「ソフィアってどの辺でしょう?」

カザナミ「場所わからないか…うーん、エルスィ、案内してあげて」

エルスィ「えぇ〜、お姉さまは誰が守るんですか?もしかして、そこの殿方ですか?」

カザナミ「……ごめん、ローゼン頼める?」

ローゼン「お安い御用だよ。ソフィアでネギさんに会わせればいいんだね?」

カザナミ「えぇ、よろしく。さてと、キリト達が待ってるわ。急ぎましょう」

「「「「おぉ!」」」」

 

ローゼンは刹那と木乃香を連れて、ソフィアに向かった。カザナミ達は月の民の集落から闇の領域を抜け、闇の館に入った。

 

カザナミside

 

カザナミ「ん?」

シュウガ「どうした?」

カザナミ「いや…異様な力を感じて…」

シュウガ「ふむ………」

???「…」

カザナミ「気のせいかしら?」

エルスィ「てぇい」

???「いったぁぁい」

カザナミ「え?」

???「痛いじゃないですか。エルスィさん」

エルスィ「…誰?」

???「僕がわからないってことは飛び過ぎましたか…」

カザナミ「飛ぶ?っというか貴方、やたらと私に似ているわね?」

???「ハハハハ、そんなわけないじゃないですか。天下のカザナミ様に似ているわけがないじゃないですか」

カザナミ「様って…」

エルスィ「おねぇさま?」

カザナミ「(いい響き…)はっ!?っていないし!」

エルスィ「本当ですわ」

シュウガ「それにしてもカザナミに似てたな、かなり(性格は似てねぇけどな)」

カザナミ「うーん、未来の映像とかでは見たことないのよね」

エルスィ「でも、私はあのような殿方には会ったことがございません」

カザナミ「それは私もよ」

シュウガ「!?…この上みたいだな」

ルリ「そうみたいだね」

リズ「いよいよね」

 

カザナミ達が階段に近づくと奥から剣と剣がぶつかり合う音がするかと思うと、地面を抉るような音が響いてきた。カザナミ達は階段を駆け上がった。

 

カザナミ「キリト、大丈夫?」

業「加勢するか?」

キリト「おぉ!みんな。いや、業、このナギって人のおかげで俺は無傷だ」

明日菜「ほら、キリト。ネ…ナギのフォロー忘れないでよ」

ヴェーテンデス「ん?んん?おぉ、姫じゃないか!さぁ、我と結婚しよう」

カザナミ「イヤ!!業、キリト」

業「なぁにぃ?お姫様」

キリト「おぅ」

カザナミ「あいつに手加減なしで叩き潰して」

???「おやおや?心配で来てみたら求婚されてますね」

カザナミ「あんた、さっきの」

エルスィ「あぁー!」

???「魔槍フォルカスよ、我に力の象徴を見せよ!光の化身、ここに降臨!いでよ、王龍カイザァァァァァァァア!!!!」

カザナミ「なっ!?カイザーですって!?MPは…減ってないってことはアレはまさか!?」

カイザー『グォォォォォォオ!!!!』

???「自己紹介がまだだったな。俺の名前は”カザナギ”。未来からの使者ってとこだ」

カザナミ「”カザナギ”…やっぱり私関連なのね」

カザナギ「まぁな、俺は君の別世界の住人さ。で、これが俺の伝説の武器”魔槍フォルカス”」

カザナミ「職種は?」

カザナギ「サマナーだ」

ヴェーテンデス『クックック…まさか、あの占いが当たるとはな』

シュウガ「どういうことだ」

ヴェーテンデス『占いはこうだ。”汝、姫を欲する時、未来からの使者現れん。其の者、強大な力を持ち、汝を退けるであろう”』

キリト「今の現れ方そのままじゃないか」

カザナミ「でも、私はサマナーなんて職種知らないわよ。確かに隠された職があることは知ってるけど」

カザナギ「未来の職だ。知るわけがねぇよ」

エルスィ「じゃあ、私達はいずれ貴方に会うと?」

カザナギ「あぁ。俺はある人と会うためにこの時代に来た」

リーファ「ある人って?」

カザナギ「二回の異世界移動をしたネギって人さ」

ナギ「え?この世界にネギって人がゲボッ!?」

ヴェーテンデス『おいおい、よそ見するなよ』

明日菜「あんた、魔法障壁は?」

ナギ「張ってますよ。でも、貫通してくるんです」

明日菜「あんた、パクティオは?」

ナギ「奴に取られまし…」

ヴェーテンデス『フハハハハハハ、この剣は使い勝手がいいな』

明日菜「取られてるんじゃないわよ!どうして、あんたはそんなにドジなの!?」

古菲「まあまあ、明日菜。ナギも奴の強さに押し負けたってことアル」

カザナミ「シュウガ、手順はさっきと一緒よ」

シュウガ「わかったぜ!」

エルスィ「食らいなさい!アイススピア!」

ヴェーテンデス『フッ…』

 

エルスィのアイススピアはバターのように溶けた。

 

エルスィ「な!?」

カザナミ「ちょっとカザナギ、どうにかしなさいよ」

カザナギ「俺のスキルも魔法だからな…」

明日菜「そうだ、ナギ。アベアットは?」

ナギ「そうか!その手があった。アベアット!!」

ヴェーテンデス『ぬ!?なんだ?この手帳みたいのは?こんなものはいらん。小娘、その剣をよこせ』

ナギ「こっちにパクティオカードが戻った今、手加減する必要はありませんね」

シュウガ「うぉりゃぁあ!」

ヴェーテンデス『ぬ?そんな攻撃…何!?力が抜ける…まさか、それは…ホーリー…アーム…か…』

ナギ「左腕、解放固定(エーミッサ・スタグネット) 、千の雷(キーリプル・アストラペー)!!右腕、解放固定(エーミッサ・スタグネット) 、千の雷(キーリプル・アストラペー)!!双腕掌握(ドゥプレクス・コンプレクシオー)!!!術式兵装(プロ・アルマティオーネ)雷天大壮2!行きますよ!」

「「「「「おぉ!!!」」」」」

 

少し時間を戻して、ローゼン達は…

 

ローゼンside

首都ソフィアにて…

 

ローゼン「まさか、こんな美女二人を案内することになるなんて」

木乃香「そうなん?せっちゃん、美女やって!美女やって!!」

刹那「おじょ…このちゃん、興奮しすぎです」

ローゼン「さて、ここがネギさんがいるはずの大聖堂ですよ」

 

バァン!

 

木乃香「ネッギッくぅぅん!ん?ネギさん?」

ネギ「や、やぁ、木乃香さん。それと刹那さん」

刹那「ネギ先生…なんですね?」

ネギ「はい…ただ、貴女方が卒業した10年後の未来から来ました」

木乃香「10年後っていうとウチら25やない?」

ネギ「そうなりますね。因みに木乃香さんは結婚してます」

木乃香「ほんま!?誰とやろ…まさか、ネギ君だったり」

ネギ「ははは…そのまさかだったり…」

木乃香「ほんま!?せっちゃん、ネギ君が、ネギ君が」

刹那「はいはい、わかりましたって、それで?ネギ先生、何故、私達はこの世界に?」

ネギ「それは呼ばれたからですね」

刹那「呼ばれた?誰に?」

ネギ「この世界にです。しかし、僕らは呼ばれてません。呼ばれたのは10年前。即ち、魔法世界にいた僕らです」

刹那「僕ら?ネギ先生の他に誰か10年後の人がいるんですか?」

ネギ「はい…ただ、記憶がまだ戻っていなくて…そうだ!ローゼン、ルリは伝説の武器を手に入れたか?」

ローゼン「いや、まだですが、ルリちゃんも伝説の一人なんですか?」

ネギ「そうだ。ルリは伝説のビショップだ。蘇杖があればあいつの記憶も、きっと…」

木乃香「ん?あれ、ウチに似てない?」

ネギ「木乃香さん、触ってはダメです」

木乃香「どうして?」

ネギ「実は、この女性が木乃香さんの10年後ですが、記憶喪失によって、触れたものにも記憶消去が発動するらしく」

刹那「このちゃんの10年後…」

木乃香「ウチの10年後か…」

ローゼン「流石、美人ですね」

ネギ「ローゼン…お前、ここで丸焦げになっとくか?」

ローゼン「な!?」

ネギ「大丈夫だ、木乃香さんがきっと治してくれる」

ローゼン「そういう意味じゃなくて」

刹那「まあまあ、やめましょうよ、ネギ先生」

木乃香「でも、これ、魔法なんやろ?」

ネギ「えぇ」

木乃香「だったら、明日菜がおるやん」

ネギ「あ…その手があった!!どこにいるんですか?!」

木乃香「今だと…カザナミちゃんと一緒にいるんやない?」

心奏「ネギさん…どこか行っちゃうんですか?」

ネギ「心奏…大丈夫だ。僕はこのギルドを見捨てたりしないさ」

心奏「よかった…」バタッ

ネギ「おい!」

ローゼン「すごい熱です」

ネギ「これは…心奏!なんで、木乃香に触れた!?」

心奏「ネ…ギ…さん…?あれ?ここどこ?私はだれ?」

刹那「これは…かなりまずいのでは?」

ネギ「カザナミ!!!聞こえるか!?」

 

カザナミside

 

ヴェーテンデス『ぐぅ…こんなやつらに遅れを取るとはな』

???「可哀想なヴェーテンデス…ゆっくりお眠りなさい」

カザナミ「え?この感じは…お母様なの?」

デュンケリス「あらあら、カザナミちゃんにカザナギちゃんまでいるなんてこれは困ったわね〜」

カザナミ「カザナギを知ってる!?どういうことよ!?」

デュンケリス「ふふふ…まぁ、いいわ。ここまで来たんですもの。貴女にはもう一人止めてもらわないいけないわ」

ネギ『カザナミ!!!』

カザナミ「なによ?さっきから!ってネギさんじゃない」

ネギ『今、お前に送った転移札で明日菜をこっちに送れ!』

???『その必要はないわ。全く、あんたは私がいなきゃ何もできないみたいね』

ネギ『え?』

 

ローゼンside

 

???「あら?私の木乃香が二人…ふふふ…なるほど…ここは過去なのね?さて、ネギ、どうすればいい?」

ネギ「明日菜さん…この魔法を打ち消せますか?」

明日菜(未来)「お安い御用よ。あんたも手伝いなさい、刀太」

刀太「おうよ。行くぜ、黒棒」

明日菜(未来)「アデアット…ハマノツルギ」

ローゼン「ハリセン?」

刹那「アレ、ただのハリセンじゃないんですよ」

刀太「俺の黒棒も同じようなもんすよ」

明日菜(未来)「この魔法は木乃香のを解除すれば全員助かるわ」

刀太「だったら」

明日菜(未来)「そうね、触れた方が早いかも」

 

ピシッ…パキャン!!

 

木乃香(未来)「んん…ん〜?ふぇ?ネギ君?なんで泣いてるん?」

ネギ(未来)「ははは…よかった…」

明日菜(未来)「さてと、刀太。挨拶したら?」

刀太「そうだった。俺、近衛刀太っていいます」

ネギ(未来)「近衛?って木乃香の家系?」

木乃香「せっちゃん…なんか話がでこうなってない?」

刹那「はい…ついていけません」

木乃香(未来)「あぁ〜!せっちゃんだぁ、可愛いぃ〜」

ネギ(未来)「刹那さん、逃げないと大変なことになりますよ?」

木乃香(未来)「せっちゃ…ん?」

木乃香「ウチのせっちゃんに何する気なん?」

刹那「お嬢様…」

ネギ(未来)「まぁまぁ」

木乃香&木乃香(未来)「「ネギ君は黙ってて!!」」

ネギ(未来)「はい…」

心奏「ネギさん…」

ネギ(未来)「悪かったな、心奏」

心奏「いえ、私が触れなければこんなことには…」

ネギ(未来)「ははは…まだ、子供だな、心奏は…」

心奏「ううう…」

木乃香(未来)「じ〜…」

ネギ(未来)「ゾゾゾ…あの、木乃香さん?」

木乃香(未来)「何?ネギ君?」

ネギ(未来)「深い意味はありませんからね?」

 

カザナミside

 

カザナミ「どうやら、向こうはハッピーエンドみたいね」

カザナギ「俺はネギさんに会いたいんだが」

カザナミ「いいわよ。ほら転移札よ」

カザナギ「サンキュー」

カザナミ「キリト、その子達が目覚めたら追ってきて」

キリト「いいのかよ」

カザナミ「いいのよ、さぁ、行くわよ、グリーシアを倒しに」

 

次回:vsグリーシア まさかの決着が待ち受ける。

乞うご期待

 




次回のコラボどうするかなぁ


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第17話 其の者、危険!?未来の刺客

新たな境地お披露目と新たなキャラクターでます


 

 

 

私達はヴェーテンデスとの死闘に勝利し、闇の城へと向かっていた。しかし、そこにはかつてない強すぎる相手がいたのだった。

 

???「おやおや、兄さんにカザナミさん、それからエルちゃんじゃないですか」

カザナギ「ん?お前、まさか、ゼロか?なんでこんなところに…」

ゼロ「いるかって?もちろん、未来を変えるためですよ、兄さん」

カザナミ「だれなの?」

カザナギ「紹介が遅れたな。あいつは俺の弟だ。だが、この時代にはいないはずなんだが」

ゼロ「とりあえず、この時代に邪魔な存在を消しに来ました。それは、伝説の武器所持者達です」

シュウガ「な!?おい、カザナギ、あいつは味方じゃないのかよ」

カザナギ「なんでだ?ゼロ。いや、お前…まさか…俺の時代より未来から来てるのか?」

ゼロ「おや?わかっちゃいましたか?そうですよ、兄さん。兄さんが研究してたあの武器は俺が適合者だったんでなぁ!!」

 

そこに存在した武器は剣なのか。槍なのか。見た目からはわからない形状をしていた。

 

カザナギ「まさか、あの武器の適合者がお前…いや、エルスィが伝説所持者なんだ…ありえなくはない…」

エルスィ「さっきからなんの話をしてるんですか?この殿方は敵なんでしょう?斬りますわよ?」

カザナギ「やめろ!あの武器は冒険者の伝説の武器だ」

カザナミ「う…そ…!?伝説の武器は16種。冒険者は含まれないはずよ」

カザナギ「アレは俺が研究してたんだ。物は無かったが、16種の伝説の武器が所持者を選んだ後、現れるとされる隠された伝説の武器なんだ。しかも、最初から覚醒武器で16種の伝説の武器を凌駕するんだ」

エルスィ「覚醒?」

カザナギ「だが、それをどこで手に入れた?ゼロ」

ゼロ「兄さんの研究室ですよ。いやぁ、俺も選ばれし人間で良かったです」

カザナギ「だが、その武器は…」

ゼロ「えぇ、非情ですね。大好きなエルちゃんすらも殺さなきゃいけないんですからね!!!」

カザナギ「お前ら、逃げろ!あいつの武器と対峙すると危ない」

ゼロ「クックック…じゃあまずは…」

 

ズズズ…

 

カザナギ「あの弓は…まずい、キリト逃げろ!お前が狙いだ」

キリト「だったら、迎え撃つだけだ」

ゼロ「全能の力。今こそ解き放つ!クロス・フェイル!」

カザナミ「キリト…くっ、凱旋!」

ゼロ「無駄ですよ、カザナミさん。この技はパラディンとスナイパーの合技ですからね」

カザナギ「二つの職の同時技…そんな事しらねぇぞ」

シュウガ「どうするんだ、カザナギ」

カザナギ「予想外すぎて、俺もわからねぇよ」

シュウガ「くっそぉぉぉお!」

ゼロ「アハハハ」

 

その頃、闇の城:最奥地では…

 

???「クックック…なんて使えるやつだ」

???「そうね…」

 

ズズズ…

 

???「おやおや、そんなのんびりしてていいんですか?」

???「なに!?お前はゼロ!?」

ゼロ「俺は今来ている俺より過去から来たが、お前らに加担する気はない!くらえ!全能の力!ファントム・フォース!!」

???「ぐ…」

ゼロ「(カザナミさん、信じてますよ、あの言葉)」

 

カザナミside

 

カザナミ「こうなったら…キリト、エクスカリバー貸して」

キリト「ほれ」

カザナミ「凱旋よ、神剣を吸収し、新たな武器と化せ!凱神EX・T!キリト、SBSよ」

キリト「了解!いくぜ、スター・バースト・ストリーム!!」

ゼロ「ぐ…なんだこれは!?こんな攻撃知らぬ。我にはこんな記憶ないぞ!?」

カザナギ「ん?まさか、貴様は七大魔王の一人、ディザスターか?!」

ディザスター「チッ…バレたら仕方ない」

カザナギ「だが、何故俺の弟に寄生している」

ディザスター「使えるんだよ、この身体、そして、この武器がなぁ」

カザナギ「カザナミ、その攻撃なら奴を剥がせるかもしれない」

カザナミ「わかったわ!キリト、続けて!」

キリト「おうよ!うおおおお!」

カザナギ「なぁ、カザナミ」

カザナミ「なに?」

カザナギ「まだ、蘇杖は…」

カザナミ「ないわ。ここの最奥地にあるとされているわ」

ディザスター「クックック…いい事を聞いた。その杖が無くては我は負けぬ」

カザナミ「あら、いい事を聞いたわ。蘇杖があれば貴方を倒せるのね」

ディザスター「チィィ、貴様はいつもいつも我の邪魔を!!」

キリト「カザナミさん!」

ディザスター「貴様、邪魔だぁ!」

 

ゼロside

 

ゼロ「な!?その杖はまさか!?蘇杖!?」

???「ん?クックック…なるほど、この封印されている杖は伝説の武器だったか」

ゼロ「その杖、渡してもらう!全能の力・改!三つ混ぜれば対応できまい!ファントム・ブレイク・フォース!!!!!!!」

???「グウァァァァァァァァア!?!?!」

ゼロ「今だ!全能よ、蘇杖の封印を解け!」

 

シュワァ…キラッ

 

ゼロ「ん?なるほど、持ち主に向かうか?いけ!ルリさんの元へ…これで、俺の役目は終わりだ…バタッ」

 

カザナミside

 

ルリ「ん?」

カザナギ「あれは、蘇杖!?」

ルリ「やったぁ!私の!おいで」

カザナミ「う…」

シュウガ「ぐ…」

キリト「カザナミさん!?シュウガさん!?」

 

………………

……………

…………

………

 

カザナミ「はっ、ここは!?」

シュウガ「気づいたか、カザナミ」

カザナミ「あら?シュウガもなの?」

シュウガ「もってなんだよ。もって」

???「ふふふ、本当に仲が良かったみたいね、私達」

???「ああ、それに俺たちの他に二人来る予定だが、来ないな」

???「あの子達は元からゆっくりめじゃない」

カザナミ「あの、なんの話を…あ、そうだ。ゼロさんを」

???「貴女達はもう戦わなくていいわ」

???「そうだ、お前らの身体を借りて、俺らが決着をつける」

シュウガ「だから、あんたらはなんの話を…待て…その顔見覚えがある…」

カザナミ「私も…未来の映像見た時に…」

「「ああ〜!!」」

カザナミ「未来の私達!?」

未来のカザナミ「あらあら、気づくの遅いわよ」

未来のシュウガ「いや、お前が言える立場かよ」

シュウガ「うっわ、マジか…」

カザナミ「いや、ちょっと待ってあと二人ってまさか?」

???「よう、若かりし頃のお姫様」

???「ローゼンくん、遅刻なのわかってる?ねぇ?」

未来のカザナミ「いや、二人ともよ、ルリちゃん」

未来のルリ「ふぇ!?」

未来のローゼン「ほらぁ、怒られたぁ」

未来のシュウガ「テメェもだ、ローゼン」

ローゼン「やぁ、カザナミちゃん」

カザナミ「あら、ローゼンくん、いたの」

ローゼン「いたよ!?」

ルリ「シュウガくん、大丈夫?」

シュウガ「俺は大丈夫、お前は?」

ルリ「私は伝説所持者だったんだもん。元気だよ」

未来のカザナミ「ふふふ、ゼロくんには感謝しかないわね」

未来のシュウガ「そうだ、カザナミ、一護から借りてきたのかよ?」

未来のカザナミ「えぇ、バッチリよ。これがあればアレができる。あ、そうだ。カザナミちゃん、伝説の武器今いくつある?ゼロくんのも含めていいわ」

カザナミ「えーっと、私達4人にゼロさんとエル、キリトとナギくんと業よ…だから、9個かな?」

未来のカザナミ「で、今私が持ってるので10個目…ふふふ、覚悟しなさいディザスター、逃げたことを後悔させてあげるわ」

「「「「未来のカザナミ(私)怖い…」」」」

未来のシュウガ「さぁて、いくぞ、カザナミ、ローゼン、ルリ」

未来のカザナミ「えぇ、任せて」

未来のローゼン「ああ!」

未来のルリ「うん!」

 

………………

……………

…………

………

……

 

キリト「カザナミさん!?シュウガさん!?」

未来のカザナミ「大丈夫よ、キリト」

未来のシュウガ「へへへ、軽いぜ、この身体」

未来のローゼン「あんまり傷付けたら未来に響きますよ?」

未来のルリ「大丈夫!私が治す!」

未来のカザナミ「シュウガ、準備するから援護よろしく」

未来のシュウガ「任せろ!聖帝パラディンよ、全ての味方を護れ!」

未来のローゼン「魔帝ハイウィザード、その全てを焼き尽くせ!メテオ・ストーム!」

ディザスター「ぐ…何故だ、この時代の貴様らは三次職に到達していないはずだ。く…全能よ…!?…(全能が機能せん!?何故だ!?)」

未来のシュウガ「仕事が早いな、流石、カザナミだ」

未来のカザナミ「当たり前でしょ、キリト、武器貸して」

キリト「ああ」

未来のカザナミ「いくわよ!凱帝スナイパーよ、魔装フォルカスを取り込み、新たな力と覚醒の狼煙を上げよ!…魔凱フォルカス!カザナギ!持ってなさい!」

カザナギ「お、おう(なんか俺の時代のカザナミさんに言われてるような…まさか!?)」

未来のカザナミ「はぁぁぁぁぁぁ…ソウルチェンジ:サムライソウル!」

ディザスター「なに!?サムライソウルだと!?まさか、貴様は我の時代のカザナミかぁ!?」

未来のカザナミ「ふふふ、気づくのが遅いわ。逃げたことを後悔させてあげるわ。いくわよ、準備はいい?シュウガ、ルリ、ローゼン、キリト、ナギ、業、ゼロ、エル、カザナギ」

未来のシュウガ「おう!聖帝パラディン!」

未来のローゼン「魔帝ハイウィザード!」

未来のルリ「蘇姫ビショップ!」

キリト「神剣エクスカリバー!」

ナギ「暴拳サウザンド!」

ゼロ「全能オール!」

エルスィ「魔剣イングリース!」

カザナギ「凱魔フォルカス!」

未来のカザナミ「卍帝斬月!最強の刀と交わりて、新たな武器へと神化せよ!」

「「「「「「「真魔装・斬月!!!!」」」」」」」」

 

それは禍々しいオーラを放つ刀が姿を現したのと同時にカザナミの姿が異国のサムライに見え始めた。

 

次回:ゼロ死す!?




まぁ、まだまだ、話は続きますので、前編みたいにしました


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第18話 闇の姫vs闇の魔王〜開闢の雷槍〜

「「「「「「真魔装・斬月!!!!」」」」」

 

そこにはカラフルな色の刀が現れた。

 

ディザスター「そんな…ことが…あって…」

未来カザナミ「それがあるのよ、これで終わらせる…(一護、あの技借りるわよ…)」

ディザスター「たまるかぁぁぁぁあ!!」

未来カザナミ「…無月…」

ディザスター「グボァァァァア…」

 

ディザスターが切られ、塵になり消えて行った。はずだった。

 

ディザスター「なんてな」

未来カザナミ「な!?そんな今の技は一度しか…あ…サムライソウルが…消えて…」

ディザスター「フハハハハハ、貴様が切ったのは我の身体ではないゼロだ」

カザナミ「(どいて、未来の私!大体はわかった)」

未来カザナミ「(あら?私はまだ戦えるわよ?)」

カザナミ「(邪魔って言ったのよ、このおばさん!あんたも起きなさいよ!シュウガ!!)」

シュウガ「(っるせえな、大丈夫なのかよ)」

未来カザナミ「(カチン…あ、そう、だったら、見せてもらおうかしら…その自信)」

カザナミ「(ええ)待たせたわね、ディザスター」

ディザスター「貴様、この時代のカザナミだな?」

カザナミ「それがどうしたっていうの?貴方は私にやられるのよ(こんな感じかしら?)」

未来カザナミ「(あら?様になってるじゃない)」

カザナミ「カザナギ!行くわよ!」

カザナギ「おう!真魔装フォルティス」

カザナミ「凱弓エグゼバードよ、フォルティスを取り込み、新たな武器とかせ!」

「「真凱旋・フォルティス・デス」」

ディザスター「なんだ!?その武器は!?我は知らぬ!そんな武器!」

未来カザナミ「(あら?私、そんな武器知らないわよ?)」

未来シュウガ「(お前より優秀ってことじゃね?)」

未来カザナミ「(殴るわよ?)」

カザナミ「キリト!」

キリト「なんだ?」

カザナミ「貴方の連撃数以上の技を知らない?」

シリカ「あの、私知ってます!」

カザナミ「どんな技?使える?」

シリカ「"ライジング・ストライク"って技なんですけど、この世界に来た途端に使えなくなってしまって」

セブン「あら?それなら問題ないわよ。私が呼んだのはその人だもん」

カザナミ「でも、まだ来てないわよね?」

ディザスター「貴様ァ、よそ見する余裕があるのかぁ!」

 

ディザスターの攻撃がカザナミに当たる瞬間、白髪の青年がディザスターの攻撃を防いだ。

 

???「よぅ、シリカ」

シリカ「あぁぁ…リムさん!」

カザナミ「この人?」

セブン「そうよ」

カザナミ「ちょうど良かった。リムって人、ライジング・ストライクを教えてくれる?」

リム「いいけど、俺のスピードについてこれるのかよ?」

カザナミ「この武器さえあれば可能よ」

リム「へぇ…中々いい武器じゃねえか。いいぜ、ただし、俺とシリカも参加する」

カザナミ「そんなに連撃数を稼げるの?」

リム「ああ、1武器に対して50連撃だ」

キリト「おい、瑠璃!なんで来た!?」

リム「あぁ?兄さんがいなくなるのが悪いんだろうが!」

カザナミ「え?瑠璃?それって女の名前じゃ?」

キリト「こいつは俺の血の繋がった妹だ」

シュウガ「男じゃねえか」

キリト「こいつのアバターは男なんだよ。しかも、俺に似せすぎてて白髪だから一時期"白の剣士"なんて二つ名がついたくらいだ」

クライン「リムちゃぁぁん」

リム「クラインさぁぁん……沈んでろ!!」

クライン「ゲボッ!?」

キリト「お前も相変わらずだな」

カザナミ「これをこうして…」

カザナギ「なんだそれ?槍が双剣になった?」

カザナミ「はい、カザナギ、あんたの武器よ」

カザナギ「お、おう」

カザナミ「さて行くわよ」

リム「最初は俺から行く。付いて来い、シリカ」

シリカ「はい!リムさん」

ディザスター「チッ、何が連続攻撃だ。我に避けれぬ攻撃などないわ!」

リム「それは…どうかな?」ズバッ

シリカ「そう…ですよ?」ザシュッ

カザナミ「あら?…大丈夫?」ズバッ

カザナギ「うわっ…楽しい」ズバッ

ディザスター「ガフッ…なんだ?今のスピードは?」

 

ズザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ!!!!

 

ディザスター「!?!?!?!?!?!」

 

ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ!!!!

 

シュウガ「うわぁ…なんだあれ」

キリト「あれは食らいたくねぇな」

業「確かに」

ナギ「僕、あれに近いのならできますよ?」

「「「なに!?」」」

 

ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ

 

リム「今だ!カザナミ!最後に一撃必殺の攻撃をしろ!」

カザナミ「わかったわ!カザナギ!武器投げて!」

カザナギ「せりゃ!」

リム&シリカ&カザナギ

「OSS(オリジナルソードスキル)…ライジング!」

カザナミ「ストライク!!!!」

 

カザナミが投げた槍はディザスターに直撃した。

 

ディザスター「グ…ガ…」

 

ディザスターを消しとばし、塵すら残さなかった。

その後、カザナミ達は闇の結晶と戦うべく、闇の城の最奥についたが、既に闇の結晶は姿を消し、そこには青年が倒れていた。

 

闇神「どうやら、グリーシアは闇の結晶に操られていたに過ぎなかったみたいですね」

カザナミ「この子は助かるの!?お母様!」

闇神「その者は息があります。助かるでしょう」

カザナミ「よかった…(どことなくさっきのゼロ君に似ているような…まさかね)」

 

カザナミ達は闇の領域を後にし、パルルに戻った。

しかし、闇の領域からの刺客はこれで終わりではないことをまだ、知らなかった…

 

次回:あの二人が遂に…




この時にカザナミは魂変換を開眼するんですが、未来のカザナミはサムライソウルを失った後のことなので、カザナミはサムライの伝説所持者に会わないとサムライソウルが使えません。


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エピソード1 休息の時間①
第19話 私と彼〜犬猿のはずだった仲〜


今回はカザナミ×シュウガと次回の前文的なとこです。


グリーシアを倒してから3日が経った。

 

闇の城で出会ったカザナギは

カザナギ「用が済んだから帰るわ!」

と、未来に帰って行った。

 

闇の城の最奥で倒れていた青年は未だに目を覚まさないでいた。

そんな中、私(カザナミ)とシュウガはネギさんに呼ばれ、ソフィアに来ていた。

 

カザナミ「はぁ…なんで呼ばれなきゃならないのよ、まさかアンタと」

シュウガ「知るかよ、俺だって呼ばれたかないさ、お前と」

カザナミ「まぁ、いいわ、先に行くから付いてこないでね」

シュウガ「いやいやいや、俺も呼ばれてるんだっての」

ネギ「相変わらず仲がいいな、お前ら」

二人「「良くない!」」

カザナミ「なんでこんなやつと」

シュウガ「なんでこんな捻くれ者と」

心奏「まあまあ、落ち着いて」

ネギ「お前らさぁ、お互いに好きなのに…むぐっ!?」

カザナミ「(ネギさん!?それ以上言ったら狩りますよ?)」

ネギ「(わかったわかった。シュウガの事好きなんだよな?)」

カザナミ「違います!!あ…な、なんでもないわ」

シュウガ「はぁ…わかってるって」

カザナミ「なにがよ…」

シュウガ「お前、俺に惚れてんだろ?」

カザナミ「な…違っ」

シュウガ「俺はお前に惚れてるぜ?」

カザナミ「な…何言ってんの…私が…アンタなんかを…好きになるわけない…ないはずなのに…」

心奏「嬉しいんだよね?カザナミちゃん」

カザナミ「う…うん…」

 

闇の城の一件でカザナミとシュウガは惹かれあい、カザナミが未来で見た関係に近づいていた。お互いに"ありえない"と思っていたが、今ではお互いに"好き"になっていた。

 

???「まぁ、当然よね」

???「ウチらも見てきたけど、随分早くくっ付いたんちゃう?」

???「そうなんですか?」

???「うん、せっちゃんもウチとくっ付いとこか?」

刹那「お、お嬢様!?」

木乃香「ダメや!ウチのせっちゃんや!」

木乃香(未来)「ほな、ウチのせっちゃんでもあるはずやで」

ネギ「またやってんのか、お前ら」

ナギ「まあまあ、みなさん落ち着いて」

W木乃香「「ややこしい!!」」

 

ボンっ

 

ネギ「お?それ、マスターの年齢詐称薬か?」

ナギ「えぇ、時間制限あるのがちょっと困りますけどね」

カザナミ「あ、そうだ、刀太くんは?」

ネギ「刀太ならキリトとかと一緒にいるはずだぜ」

カザナミ「そうなの…」

シュウガ「どうした?会いたいのか?」

カザナミ「いや、そういうわけじゃないの。ただ…」

シュウガ「ただ?」

カザナミ「未来の私に聞いた七大悪魔の一人に刀太くんと同じ能力を持った人がいたそうなのよ」

シュウガ「まぁ、もしお前が危険なら守ってやるって」

カザナミ「…それは嬉しい…けど…」

 

一方、ローゼンとルリは…

 

ローゼン「そういえばさぁ、ルリちゃん」

ルリ「ん?」

ローゼン「俺らなんでこんなとこに?」

ルリ「ネギさんの頼まれごとだよぉ」

ローゼン「いや、それはわかってるんだけどさぁ、俺のサンダーボルト習得試練にしか見えないんだけど?」

ルリ「……ん?………そうなの!?」

ローゼン「気付いてなかったの!?」

 

ルリとローゼンはカザナミとシュウガから遠ざける為にネギが一計組んでいた。

その頃、ディールの里では、闇の城で発見された男の子を看病するエルシィとリーファが話していた。

 

エルシィ「スグさんは何故剣術使いじゃないんですか?」

リーファ「あ〜、これはお兄ちゃんとかが剣術使いじゃないですか、だから回復役をやってただけですなんです」

エルシィ「ん?だとアスナさんは?」

リーファ「あー、えーっと、アスナさんは私より高位な人なんで…」

エルシィ「立ち位置奪っちゃえばいいじゃないですか」

リーファ「そんな!恐れ多い…」

???「あ、お前らここにいたか」

リーファ「瑠璃ちゃん!?」

リム「兄さんに頼まれた物を取りに行くのにエル連れてけってよ。あと、もう一人が見つからなくてよ」

エルシィ「だれ?」

リーファ「(あれ?口調が…)」

リム「あ?楓だよ、楓」

エルシィ「あ〜、楓ね。別に私は楓と二人きりでも構わないんだけど?」

リム「あ〜、俺も兄さんにそれは言ったんだけどな、断られたんだわ、悪いな」

エルシィ「チッ」

リーファ「(え?え?いきなり険悪モード!?)」

キリト「(スグ、一応言っとくが、そこにいる二人は物凄く仲が悪い。危なかったら、凍らすなりして、動きを止めろ!)」

リーファ「(えぇ!?そういうレベルならなんで組ませたの!?)」

キリト「(仕方なかったんだ、動ける奴がお前らしかいなくてな)」

リーファ「(ねぇ?キリトくん?まさか…)」

キリト「(違うぞ!決して面倒だからとかじゃない!本当にあの三人しか動けないと判断したんだ!これはちゃんと渚とかと話して決めたことで)」

楓「おまた…せ…え?何…この状況…」

リーファ「あ!楓ちゃん!さっさと出かけて!このままじゃ、この里が危ないから!」

楓「え!?エルさん!リムさん!行くよ!?」

リム「あ?あ〜、悪いすぐ行く」

エルシィ「あら?いたのですか?なら、この殿方は置いて…」

リム「あぁ?誰を置いて行くって?」

リーファ「(ひぃぃ…)」

楓「やめて…」

エルシィ「リムさん以外いらっしゃいますか?」

リム「ほぅ…剣の錆になりたいみたいだな」

エルシィ「何故、そのような話になるのかわかりませんが、物を集めるまで操って差し上げますわよ?」

リム「やってみろ」

エルシィ「えぇ」

楓「やめてってば!もう!私、一人で行っちゃうよ?!」

リム「ま、待てって、場所わかるのかよ」

エルシィ「ちょっと待ちなさいよ、私を置いて行く気?!」

 

エルシィとリムの間にバチバチと火花が散っていたが、この2日後、あるクエストで、非常事態に陥る事になるとは三人は思っていなかった。

 

 

キリト「行ったか…」

渚「まあ、大丈夫だと思うよ、茅野がいるしさ」

キリト「だといいんだがな」

渚「カザナミさんからもらったの?エルシィさんの情報」

キリト「あぁ、不明な点が多すぎるがな」

渚「不明な点?」

キリト「あぁ、生まれが記載されてないんだよ」

渚「確か、カザナミさんの話だと風穴の奥深くの祭壇辺りで見つけたって」

キリト「あぁ、もしかしたら、別世界の人間なんじゃないかってな」

渚「まさか」

キリト「俺の思い過ごしであればいいんだが」

 

to be continue…




今回でエルシィとリムの仲が悪い現状を出しておきました。


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第20話 三人の妹〜魔物との共闘〜

大変長らくおまたせいたしました。
仕事優先だとどうにもかけないので…
では、今回共闘するのは誰なのか!
期待してください


 

 

グリーシアの一件から5日が経った頃、エルシィとリムと楓は三人であるクエストをしていた。

KSRRという不思議な方からのクエストで、なんとリム達三人を指名してきたのである。内容はドラゴン一体と数体のモンスターの討伐だった。

しかし、リムとエルシィは戦闘スタイルがまるっきり違うためか喧嘩になっていた。

 

リム「エル、てめぇ、そこはそうじゃねえだろ」

エルシィ「はぁ?私に命令しないでくれます?」

楓「まあまあ二人とも」

エルシィ「楓も動きが悪いのです」

楓「えぇー、エルちゃんほどじゃないよ」

エルシィ「な!?なんですって!?…二人ともまた敵ですわ」

リム「わかっとるわ!二人は下がってな」

エルシィ「私に命令しないでって言いましたよね?」

楓「私も戦わせてよ〜」

 

物陰…

 

???「ヌルフフフ…アレじゃあ仲直りはありえませんね」

???「アイツら協力しろよ」

???「まぁ、いいじゃん、喧嘩するほど仲がいいってよく言うでしょ」

 

………

 

リム「エル」

エルシィ「ふん、わかってますわ」

楓「どうしたの?二人とも」

リム「静かに…」

 

ズン…ズン…ズン…ズン…

 

リム「な!?」

エルシィ「何を驚いて…」

リム「二人は下がれ!アレは俺らの世界のHNMNだ」

楓「ハイネームドモンスター?」

リム「あぁ、俺が四人いても勝てるかわからないやつだ」

エルシィ「……それ、基準がわからないんですが?」

リム「じゃあ、カザナミさんと兄さんと

赤羽さんとナギさんが組んでも勝てるかわからない。ならわかるか?」

エルシィ「えぇ、すごく強いってことがわかりましたわ。しかしながら」

リム「なんだ」

エルシィ「あのNMNの名前が討伐対象ですわ」

リム「なに!?」

 

リムは再度NMNの名前を見た。その後クエスト内容を確認して青ざめた。

 

リム「ぐ…まさか…NMNなんてしらねぇ」

エルシィ「………ん?」

リム「どうした?」

エルシィ「いえ、よく見たらあのNMN、体力が減ってませんか?」

リム「は?……マジだ」

楓「私、攻撃して見ていい?」

リム「ダメだって」

楓「えぇ〜」

エルシィ「お二人でちょっと時間を稼げますか?」

リム「何か策があるのか?」

エルシィ「この剣でちょっとモンスターを支配してきますわ」

 

エルシィは単独で魔剣を持って別方向に走っていった。

 

楓「でも、このNMNって攻撃しなければ…」

リム「いや、近くを通っただけで気づかれるぞ」

楓「どうして!?」

リム「奴は体力が減ってるんだ。つまり、攻撃されて放置されたんだ」

 

ギロッ

 

リム「げっ…楓、捕まれ!」

楓「え?」

 

ドッカァァァァアン!!!!

 

リム「な!?(こんなのと戦うの!?)」

楓「ひゃぁぁぁあ!?!?!」

リム「戦闘中にメニューは御法度だけど…(これをこうして、こうして、こうして、よし!)」

楓「リムさん、私、戦うよ」

リム「ああ、俺も全力でやらせてもらう」

 

ゴァァァァァァァア!!!!

 

その頃、エルシィは…

 

エルシィ「はぁ、はぁ、はぁ、まさか、このフィールドにモンスターがアレしかいないなんてありえませんわ」

 

ジジジ…ブゥゥゥゥン

 

???「ぬ?お主、どうしたのだ?」

エルシィ「え?」

???「お?ガッシュじゃないか?」

ガッシュ「ぬ!清麿ではないか。元気でおったか?」

清麿「当たり前だ!」

エルシィ「あ、あの…」

清麿「あぁ、すまん。ここがどこかわかるか?」

エルシィ「ここはイルーナ世界と言いまして…」

清麿「イルーナ?そんな国があったなんて知らなかった。それで東京はどっちに…」

エルシィ「東京?この世界には東京なんてありませんが…」

ガッシュ「清麿!大変だ!」

清麿「どうした、ガッシュ!なんか見つけたか!?」

ガッシュ「あの龍…美味しそうではないか?!」

エルシィ「え!?美味し…え!?」

清麿「ブフッ、いやいやいやいやあのでかさだぞ」

ガッシュ「だが、バオウよりは小さいではないか」

清麿「まぁ、確かにな…そうだ!"魔界の本"は…」

ガッシュ「清麿、これでよいか?」

清麿「あぁ、これで戦えるな」

ガッシュ「うぬ!」

エルシィ「あ、あのー」

ガッシュ「どうしたのだ?」

エルシィ「手伝っていただけると?」

ガッシュ「もしかして、先客であったのか?」

エルシィ「いや、手伝っていただけるなら山分けにはできるかと…」

ガッシュ「清麿、よいか?」

清麿「まぁ、いいんじゃないか?"優しい王様"なら人助けはしないとな」

ガッシュ「うぬ!そうだな!」

 

 

リムとカエデの二人は…

 

リム「うぉぉぉぉお!」

 

ガキン!!

グォォォォオオオオオ

 

リム「うぐっ(硬すぎだって!)」

楓「リムちゃん、大丈夫?」

リム「エルのやつ、遅すぎやしねぇか?」

楓「このフィールドが広いんだよ、きっと」

リム「いや、だからってなぁ」

清麿「エクセレス・ザケルガ!」

 

ズガァァァァァン!!!

 

リム「な!?なんだ、今の雷撃は!?」

清麿「よっ、お前がリムだな?」

ガッシュ「で、お主がカエデ殿か?」

エルシィ「おまたせ、リム、カエデ」

リム「エル!遅えぞ!てか、誰だ、こいつら」

楓「エルちゃぁん!」

エルシィ「わわ、まだ抱きつくには早いわよ!」

清麿「俺は高嶺清麿。で、こっちが」

ガッシュ「ガッシュ・ベルなのだ」

エルシィ「簡単に言えば、助っ人よ」

リム「だが、明らかに強そうに見えないんだが…」

楓「でも、さっきの雷撃って、ガッシュって子が出してたっぽいよ?」

ガッシュ「清麿、わかっておるな?」

清麿「あぁ!丸焼きだよな?」

ガッシュ「うぬ!」

リム「おい…エル。こいつ、大丈夫か?」

エルシィ「私に聞かないでよ…」

楓「ねぇねぇ、君って雷撃だせるの?」

ガッシュ「ぬ?雷撃は呪文を唱えると出るのだ」

清麿「俺が持ってるのが"魔界の本"って言うんだ。いくぞ、ガッシュ!ラウザルク!」

 

ピシャァァァアン!!!

 

ガッシュ「うぬ!」

エルシィ「ガッシュに雷が落ちて、虹色に光ってますわね」

ガッシュ「リム殿、行くぞ!」

リム「チッ…やるしかねえか…うおおお!」

 

楓「清麿さんはこの世界の住人ではないんですよね?」

清麿「あぁ、俺は地球って星から来たんだ」

楓「私も地球って星から来ましたが、どうやら異世界みたいですね?」

清麿「あぁ、みたいだな」

ガッシュ「清麿!」

清麿「おぅ!リム!ガッシュを掴んで移動してくれ!」

リム「わかった!」

清麿「ガンレイズ・ザケル!」

リム「うぉぉぉぉぉ」

 

グォォォォオ…

 

ガッシュ「清麿!」

清麿「あぁ、みんな下がっててくれ、ガッシュ、目を話すなよ」

ガッシュ「うぬ」

清麿「今から、ザグルゼム!大技を撃つ。ザグルゼム!」

リム「清麿、見てないで大丈夫なのか?」

清麿「ああ、見えているからな。ザグルゼム!」

エルスィ「清麿の本がすごく輝いてて綺麗」

清麿「今だ!この瞬間が全ての頂点に立ちし、王の咆哮だ!出ろ!バオウ・ザケルガァァァア!!!!」

 

パォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!

 

 

 

この後、HNMNは討伐された。

清麿とガッシュに関してはHNMNを倒すや否やまた、次元の渦に飲まれていなくなってしまった。

 

リム「エル、お前の剣は飾りか?」

エルスィ「な、なんですって!?」

楓「まあまあ、二人とも」

エルスィ「まぁ、今回は私が手を引きますわ。その通りですもの」

リム「また、この三人で狩りに行ってみたいな」

エルスィ「断固お断りですわ!!」

楓「ははは…」

 

次回、キリトと渚が共闘!?




今回だけ、金色のガッシュ・ベルより、ガッシュと清麿を登場させました。


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第21話 キリトと渚〜休息の時間〜

今回はコラボ無しです。
ソウルチェンジを少し出していきます


 

 

あの事件の夜の事…

 

キリト「なぁ…アスナ」

アスナ「どうしたの?」

キリト「そろそろカザナミさんにも迷惑かけたくないんだ」

アスナ「でも、家なんて」

キリト「だが…」

渚「その話、ちょっと聞かせて」

楓「ちょっと渚!」

渚「いいじゃん、茅野」

アスナ「今、私達、家を探してるのよ」

キリト「だけどな、この世界じゃそういう場所がわからないんだ」

渚「僕らもそろそろ家欲しいと思ってたんだよね」

キリト「探してみるか…」

アスナ「じゃあ、四人で行く?」

渚「いいよ。ね?茅野」

楓「う…渚がいいなら」

アスナ「じゃあ、決まり」

キリト「でも、どこに行くか…」

???「案内してやろうか?」

キリト「げっ…ネギさん!?いつからいたんですか!?」

ネギ「カザナミに迷惑かけれないってとこから」

アスナ「ほとんど全部聴いてたんですね」

ネギ「まぁ、一応、四人で動きたいんなら候補くらいにしとくぜ」

 

翌日の朝にキリト、アスナ、渚、楓はネギさんからいろんな転移札を数枚もらい、家を探す事にした。場所はドラフブルク、エルバン、サテリカ、ウィーボ、ピラネザ、クレルダンの六ヶ所だった。

 

渚「それで、まずはウィーボって所だね」

キリト「ここはなんというか、砂漠だな」

アスナ「そうね…暮らすには難しそうね」

楓「ねぇねぇ、アスナ、あっちに洞窟あるって」

アスナ「ホント?行く行く」

キリト「アスナ…」

渚「茅野…」

 

不思議な洞窟には集落があり、そこでは、召喚士という者たちが暮らしていた。

渚たちはその者たちに別れを言い、次に向かった。

 

キリト「ここがサテリカか」

アスナ「首都って言うくらいだから賑わってるね」

キリト「第二階層に似ているな」

アスナ「あ、それ、私も思った」

渚「キリト達はこれに似た風景を知ってるの?」

キリト「あぁ、俺たちがいた"アインクラッド"って言うとこは階層があって、100階層まであるんだ。その一つにこれと似た階層があった」

楓「首都って、確か他にももらってたよね?」

アスナ「そうね、エルバンってとこも首都よね」

キリト「じゃあ、ここはこれくらいにして、エルバン見に行くか」

 

その後、キリト達は首都エルバン、ドラフブルク、ピラネザの街と見て、最後にクレルダン大聖堂に来た。そこでは、ドラフブルクやピラネザの街同様に竜人が住んでいた。

 

キリト「ネギさんに聞いたんだが、ここらへんの敵は結構強いらしくてな。この石像なんて見覚えあるだろ?」

 

キリトが指差した石像は王竜カイザーの石像だった。

 

渚「僕は戦いに行ってないけど、業は行ったって」

キリト「俺も赤羽と一緒に行って来たが、アレは異常だ。強すぎる」

アスナ「シュウガ君達が苦戦した相手なんでしょ?」

渚「うん、僕も話しか聞いてないから、よく理解してないんだけど、キリトは苦戦したの?」

キリト「俺たちはまぁ、苦戦はしなかったな。俺の剣は物理も魔法も無効化できるし、赤羽は、気絶させれるしな」

楓「なら、渚も大丈夫なんじゃない?」

渚「うん…たぶん…」

 

一行は一通り回り終わったが、良さそうな箇所は見つからず、家は諦めることにして、あるところに向かった。

 

渚「ちょっと、キリト。この先にいるのカイザーだよね!?」

キリト「あぁ、そうだが?」

渚「行く必要あるの!?」

キリト「一応、潮田の実力を見とこうと思って」

楓「業より戦闘センスは無いと思う」

渚「茅野?!」

キリト「まぁ、危なかったら、アスナもいるしさ」

アスナ「私は戦っていいの?」

キリト「まぁ、ヒールは忘れなければ大丈夫なんじゃないか?」

 

一行はカイザーと闘い、勝った。ほとんどアスナが攻撃を与えていたが…

ディールの里に戻ってくると、カザナミとネギがいて、ネギが何故か落ち込んでいた。

 

キリト「あれ?カザナミさん、どうしたんだ?」

ネギ「あー、お前たちをいろんな街に行かせたことがバレちまってさ」

カザナミ「キ〜リ〜ト〜?」

キリト「いぃ!?」

アスナ「ねぇ、キリト君、なんかしたの!?」

キリト「してねぇよ」

カザナミ「カイザーに聞いたんだけど、アンタ、二回も負かしてるんだって?」

キリト「悪いのかよ、それ!」

カザナミ「いいえ、そうね、別に勝負を挑むのはいいんじゃない?けど、私に一言もなく家を探すのはどうなの?」

アスナ「キリト君、言ったんじゃないの!?」

キリト「言ってねぇよ、言えるわけないだろ!?」

渚「まあまあ、カザナミさんも抑えて」

カザナミ「私は至って冷静よ」

楓「ふぇ!?」

カザナミ「じゃあ、キリト、ちょっと一戦お願い出来る?試したいことあるのよ」

キリト「はぁ!?いいけど、カザナミさん、俺は手加減できませんよ?」

カザナミ「いいわよ。私、負けないもの」

アスナ「キリト君、手加減してあげなよぉ」

キリト「アスナ、それはカザナミさんに失礼なんだよ」

 

カザナミはキリトに闘いをお願いした。

場所は移動することにした。

ロンファ山脈の山頂に移動した。

 

カザナミ「ここなら思い切り戦えるわよ」

キリト「どこからでもかかってきていいぞ」

アスナ「キリト君がんばれぇ」

カザナミ「じゃあ、遠慮なく…はぁぁぁあ(まずはパラディン行ってみようかしら)…行くわよ!魂変換!聖騎士魂!」

キリト「なんだそれ」

カザナミ「いくわよ、やぁぁあ!"ハードアタック"」

 

ガキィイン!

 

キリト「くっ…(この身体のどこにこんな重い攻撃放てるんだ)」

カザナミ「余所見は感心しないわよ。暗殺者魂!"バックスタブ"」

 

ヒュン

 

キリト「な…消え…うぉっ、あぶね」

カザナミ「隙は与えないわ!魔導士魂!"トールハンマー"」

 

ジジ…ズドォォォオン

 

キリト「な…それはネギさんの」

カザナミ「そうよ?魔導士魂はハイウィザードになれるの。それに、火よ水よ、風と地と混ざりて…」

キリト「それはシャレにならねぇぞ!渚、離れてろ」

カザナミ「爆裂せよ!"インペリアル・グローム"!」

キリト「くっ…スターバースト…」

 

シュァァァァァァア

 

カザナミ「付術師魂、"ストーンスキン""スキルウェポン"」

キリト「ぐはっ…(なんだ!?このカザナミさんの強さは!?カイザーよりも明らかに強すぎる)」

カザナミ「これで終わりよ!やぁぁあ!」

渚「させない」

 

パァァァァァアン

 

カザナミ「あ…(渚…手を出したわね…)」

渚「大丈夫?キリト」

キリト「あぁ、助かった」

カザナミ「司教…魂…"ブライト・ヒール"」

渚「カザナミさん、もう終わりじゃダメなんですか」

カザナミ「ダメよ。まだとっておきを残してるんだから」

キリト「(魔導士、付術師、聖騎士、暗殺者、司教、これは全部自分で見た職種だ。だが、まだ、剣闘士と拳闘士が出てない…まさか)渚、気をつけろ」

渚「え?」

カザナミ「はぁぁぁぁぁぁあ…これは使った時からやばかったの。でも、使うわね。拳闘士魂!うぐ…」

キリト「カザナミさんの身体に何か刺青みたいなのが浮き上がって…」

カザナミ「いぎっ…はぁはぁ…そうそう言い忘れてたけど、アンタ達の技も使えるのよ、本当はね」

キリト「技?」

カザナミ「…魔力充填…」

渚「それは、ナギさんの」

カザナミ「"疾風迅雷-アギリタースフルミテス-"」

キリト「げ…マジか…」

カザナミ「渚、邪魔よ」

渚「え?」

カザナミ「寝てなさい!」

渚「がはっ…」

キリト「渚ぁ!カザナミさん、もう容赦しませんよ?!」

カザナミ「望むところよ。はぁぁぁぁぁぁあ…剣闘士魂…」

カザナミ&キリト

「「スターバーストストリーム」」

 

ガキキキキン

 

カザナミ「これで終わりよ!OSS」

???「カザナミちゃん?」

カザナミ「ライジング…え?」

???「何してるのかなぁ?」

カザナミ「え?ルリちゃん?イィ!?」

ルリ「何のための休み…なのかなぁ?」

カザナミ「あ…いや…これは…」

キリト「(カザナミさんがオドオドしてる)」

渚「いたたたた…」

キリト「大丈夫か?渚」

渚「あ、うん」

ルリ「カザナミちゃん、司教魂使って二人を回復させて?」

カザナミ「アレ疲れるのよ?」

ルリ「ね?」

カザナミ「あ、はい。司教魂…"ブライト・ヒール"…あ…う…はぁはぁ…」

ルリ「それじゃあ、帰ろっか」

カザナミ「(まぁ、キリトには悪いけど手加減させてもらったわ。召喚士魂は危険すぎるし)」

 

次回:ソフィアのシナリオスタートです




ルリの立ち位置ですが、一番怒らせてはいけない人という感じにしています。シュウガやカザナミはかなり怖がっています。


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エピソード1 パルル編 第4章 首都の闇と闇の親衛隊
第22話 新たな力と新たな敵


ソフィア編スタートです


 

 

グリーシアの一件から一ヶ月が経ったある日、ヴェニアさんから呼び出しがあった。

 

ヴェニア「君たちには大変迷惑をかけるが、僕らもまだやることがたくさんあるんだ」

シュウガ「いいさ、ヴェニアさん。俺らはそのためにいるんだ」

カザナミ「それで?今回はどんな問題かかえてるの?」

シュウガ「おい、カザナミ!それじゃあ、まるで、武装キャラバンが問題かかえてるみたいじゃないか」

カザナミ「違うの?」

ヴェニア「ははは…じゃ、じゃあ、本題に入らせていただきますね」

ローゼン「(ん?今、なんか見えたような…ルリちゃんと手繋ごう…)」

ルリ「(ん…ローゼンくん!?)」

ローゼン「(ルリちゃん、俺らは別行動取ろう)」

ルリ「(どうして?)」

ローゼン「(気になることがある。ヴェニアさんの話が終わったら行動しよう)」

ルリ「(了解)」

リム「何の話?」

ローゼン「え?」

ルリ「ふぇ?!」

リム「ふむ、なるほどな。よし、俺も連れてけ」

ローゼン「心強いが…」

リム「大丈夫だ、兄さん達には俺から言っとく」

シリカ「リムさんが行くとこには私も行きますよ!」

リム「お、おう。シリカ期待しとく」

ルリ「よかったじゃん、ローゼンくん」

ヴェニア「……それで、ソフィアからの物資が止まってるんですよ」

シュウガ「なるほど、だとすると首都からの使者が全て倒されているというわけですね?」

ヴェニア「あぁ、そうだ。だから、その不思議を解明してくれ」

カザナミ「(ネギさぁん、って事なんですけど、何か知りませんか?)」

ネギ「(あぁ、お前ら今、そこか。まぁ、簡単に言うとモンスターのせいだな)」

カザナミ「モンスターの所為だってさ、シュウガ」

シュウガ「おまっ、それを言われて納得できるわけないだろ!?」

カザナミ「…う…怖い…」

シュウガ「うぐ…悪い……は?!」

カザナミ「あははは!」

シュウガ「てめっ…」

ローゼン「(なんか…)」

ルリ「(関係が…)」

業「(よくなってるような…)」

エルスィ「(私のおねえさまが…)」

リム「兄さん」

キリト「どうした?」

リム「俺とシリカ…あと、アスナさん借りていいか?」

アスナ「私?」

キリト「あぁ、別行動か…なら、おい、渚」

渚「何?キリト」

キリト「お前とカエデでローゼン助けてやれよ」

渚「わかった。茅野!」

楓「何?渚」

渚「別行動だって」

楓「わかった。殺せんせーに言ってくる」

ナギ「僕らは別路線で探ってみますね…前に首都に行った時に"魔力"みたいなのを感じたんですよ」

キリト「だったら、シノン、ナギに付いてけ」

シノン「わかったわ」

ユウキ「じゃあ、僕も行くよ」

キリト「頼む」

ナギ「助かります」

シュウガ「よし、各自、真相に向けて行くぞ!」

「「「「「「おぉ!!!」」」」」

 

<ディールの里>

 

???「ん…」

族長「目が覚めたか?ここはディールの里だ。わかるか?」

???「ディールの里…私は誰なのですか?」

族長「そうか…記憶を…」

???「私は…ここにいてよろしいのですか?」

族長「構わぬ。寧ろ、娘の頼みだしな」

???「娘さんが…娘さんのお名前は?」

族長「カザナミだ」

???「!?…そうですか…俺は過去に来たわけですね」

族長「どうやら心配はなさそうだな」

???「えぇ…カザナミさんはどちらにいますか?」

族長「確か…ソフィアに行くと言っていたな」

???「わかりました。お世話になりました」

族長「待て!この武器は君のではないのか?」

???「あ…すみません、ありがとうございます」

族長「娘を頼むぞ」

???「はい!」

 

タッタッタッタ…

 

???「カザナミさん、必ず貴女を悪魔にさせない!!」

 

 

 

カザナミ&シュウガ達はシナリオ通り

ローゼン&ルリ達は暗躍

ナギ&渚達は海の先の塔へ

そして、ディールの里で目覚めた者とは誰なのか…

まだ、闇の刺客との戦いは始まったばかりだった。

 

未来……

 

シュウガ(未来)「なぁ、カザナミ」

カザナミ(未来)「なぁに?」

シュウガ(未来)「過去の自分に何言ったんだ?」

カザナミ(未来)「えーっとね、七大悪魔の名前と特徴、あとね、魂変換について」

シュウガ(未来)「魂変換は流石に早すぎやしないか?」

カザナミ(未来)「私が早めに強くなってたほうがいいでしょ?」

シュウガ(未来)「ま、まあな」

ルリ(未来)「カザナミちゃん、まだぁ?」

ローゼン(未来)「カザナミちゃん!」

シュウガ(未来)「ほら、呼んでるから行こうぜ」

カザナミ(未来)「えぇ…そうね」

 

 

次からは未来版のカザナミは登場しなくなります。




短いけど、まぁ、始まりだし


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第23話 ソフィアの現状と闇に染まりし者

仕事の合間にちょくちょく再開中です。
今後も投稿していこうと思います。



シュウガとカザナミ達はヴェニアの依頼通りに首都ソフィアに来て、ソフィアの執政官二人に手紙を渡した。カザナミは髪に隠してある邪眼で二人の未来を少し見た。

 

???「なるほど。ご苦労様でした。しかし、私共も兵を割くことは難しいのです」

???「それではあんまりだと思わないのですか!?」

???「彼らもそれは承知でしょう」

カザナミ「すみません、少しソフィアを回ってから戻ろうと思います」

シュウガ「(おい、カザナミ、お前…)」

カザナミ「(あとで話すから黙ってて)」

 

ソフィアの執政官…

一人は温厚そうな表情のグーリエ。

もう一人は厳しそうなピーノ。

 

グーリエ「僕は用事があるので失礼いたします」

ピーノ「すみませんが、次が控えているので…」

カザナミ「あ、すみません」

シュウガ「とりあえず、酒場に行っとくか?」

カザナミ「そうね。キリトに連絡するわ」

 

カザナミはキリトに連絡をし、ソフィアの酒場に集まることにした。その時に暗躍組のローゼンにもあるお願いを連絡した。

 

キリト「それでどうだった?」

カザナミ「そうね…とりあえず、動けるのが本当に私たちだけってことは明確になったわ」

シュウガ「だが、カザナミ、お前、さっき、未来見たよな?」

カザナミ「えぇ」

シュウガ「どっちの未来だ?」

カザナミ「どっちもよ」

シュウガ「それで、現在危ないのは?」

カザナミ「ピーノ様ねぇ。近くの平野で暗殺されそうよ。ただ」

シュウガ「助けにいかねぇのかよ」

リズ「"ただ"って言ってんでしょうが、バカ!」

シュウガ「あ、わりぃ」

カザナミ「あはは…ただ、それは、暗躍組がなんとかしてくれるわ」

シュウガ「ローゼンに連絡したのか?」

カザナミ「えぇ、さっきね」

シュウガ「あとはもう一人か…」

カザナミ「そうね…かなりのドス黒いオーラだったわよ、まぁ、エルよりは黒かないけど」

エルスィ「私はただ単に武器がそういう…」

カザナミ「わかってるわよ。さてと、とりあえず、グーリエの動きを少し追いましょうか」

一同「了解」

 

カザナミ達は暗躍組にピーノを任し、ソフィア郊外の先に向かった。

一方、暗躍組は…

 

ルリ「今のカザナミちゃんから?」

ローゼン「そうそう、なんか首都の近くの平原でピーノっていう人が狙われるみたい」

アスナ「キリト君達はどこに行くって?」

ローゼン「あー、聞くの忘れてた」

リム「はぁ!?お前、そこ大切だろ!?」

ローゼン「すみません…」

シリカ「リムさん、落ち着いてください」

リム「はぁ…とりあえず、平原とやらに行くか」

 

ローゼン達が平原に行くと、高貴な人物がギルゴブルに襲われていた。ローゼンとルリはその襲われている人物を見たことがあったのか、助けてあげた。

 

ピーノ「やはり、あの冒険者の仲間でしたか」

従者「ピーノ様、大丈夫ですか?」

ピーノ「私は大丈夫です。しかし、ギルゴブルはこの辺に生息しているモンスターではありません。私をよく思っていない者が放った刺客でしょう」

ルリ「そうなんだぁ」

ピーノ「あの、この手紙をヴェニア隊商長に渡してくれますか?」

ローゼン「わかりました。お届けします」

 

ローゼン達はピーノからもらった手紙をヴェニアに渡し、首都ソフィアに戻ろうとした。

 

ローゼン「じゃあ、俺たちはカザナミちゃんの援護しなきゃいけないので」

ヴェニア「待ってくれ、増員は出来ないのはわかったが、物資が未だに届いていないんだ。君が向こうからやってきたとすると、やはり、この湿原のようだ」

???「おいおい、また、物資の配達か?」

???「お頭、違うみたいですぜ」

???「"お頭"はよせって言ったろ」

リム「"お頭"って呼ぶほど、強くねえだろ」

シリカ「リムさん…それ、喧嘩売ってますよ…」

リム「どうせ、コイツらじゃねえか、物資の輸送を邪魔してる奴ら」

ルリ「ドラギールね」

リム「名前なんてどうでもいい。倒される奴に名なんて意味がない」

「その頭数でどうにかできるってか?調子に乗るな」

リム「お前らなんて俺一人で十分だよ!」

シリカ「私もお手伝いします」

リム「下がってろシリカ」

シリカ「えぇぇ…」

「なめるなぁぁぁぁぁ」

 

リムは全てのドラギールを瞬殺。

その後、ローゼン達は物資の輸送を警護し、カザナミ達の元へ向かうためにソフィアに赴いたのだった。

 



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第24話 暴風の激闘!!vsシュツルム

今回は通常ルートをカザナミの能力で少し改変しました。
出てこない人物がいます。


カザナミ達はもう一人の執行官であるグーリエを探す道中にニデア海岸にて、懐かしい者を見つけた。

 

???「げっ…アンタたちは」

カザナミ「あら、何してるの?こんなところで」

シュウガ「また、悪さしてるんじゃ無いだろうな?ん?グラルがいねぇな」

???「ねぇさんは…」

グラル「あたいを探してるのかい?」

シュウガ「よぉ、グラル。その抱えてるものは何だ?」

グラル「な…なんでもないよ(汗)」

カザナミ「ふぅーん、私の前で嘘を言えると思ってるの?」

グラル「あたいの未来でも見たってのかい!?」

カザナミ「えぇ、少しね。シュウガ」

シュウガ「なんだ?」

カザナミ「グラルを守ってあげなさい」

シュウガ「はぁ!?理由は?!」

カザナミ「この後、襲われるわ。でも、私は私であの洞穴が気になるから、行ってくるわ」

シュウガ「いいのかよ、俺なしで」

カザナミ「確かにシュウガが居てくれたら心強いけど」

シュウガ「だったら」

カザナミ「グラルも心配」

シュウガ「おま…はぁ…グラル、カザナミに感謝しろよ」

リーファ「はぁ…たぶん、お兄ちゃんも行きたいと思います」

キリト「え?俺は…まぁ、行きたい…かな?」

リーファ「行ってきなよ、お兄ちゃん。私は残るから。シュウガさん、私が回復しますので」

シュウガ「あぁ、助かる」

カザナミ「まぁ、いざとなればナギ達に連絡取ればいいから」

キリト「カルマはどうする?」

業「俺はもちろん面白そうなキリト側で」

カザナミ「じゃあ、殺せんせーはシュウガ側お願いします」

殺せんせー「わかりました」

 

カザナミ、赤羽、キリトの三名は風の洞穴に向かった。その洞穴からは物凄く強い風が吹き荒れており、中を進んでいくのが困難だったが、最深部にたどり着いた。道中、エンケリュスという龍擬きに喧嘩を売られたカルマが"死撃"で何体か倒していた。

 

カザナミ「ここが最深部ね…すごい風だったわね」

キリト「あぁ、あの中でよくあの動きができるなカルマ」

カルマ「あの龍擬きが喧嘩吹っかけて来なかったら、やらなかったって」

カザナミ「それにしても、この風…原因はモンスターかしら?」

キリト「だろうな…」

カザナミ「とりあえず…はぁぁぁぁぁ」

キリト「おい、それ使うほどか?」

カザナミ「回復役いないのよ?わかってるの?アンタ達」

キリト「はい、すみません」

カルマ「一撃で仕留めればいいじゃんか」

カザナミ「司教魂!…それができたらいいんだけど、保険よ保険」

カルマ「オケオケ」

カザナミ「ルリちゃん借りるわね…"エンシェント・ヒール"」

キリト「カザナミさんのその魂変換、便利だよな」

カルマ「それな」

カザナミ「一応、疲れるのよ、コレ。MPごっそり持ってかれるし…」

 

カザナミ達はスキルの掛け合いをして、開けた場所に出ると、空からモンスターが降りてきた。

 

「俺、強いよ?やるの?本当に?」

 

カルマ「…死撃」

「おっと、危ない危ない」

キリト「カルマの攻撃を避けた!?」

カザナミ「まぁ、そうよね、早そうだもん」

カルマ「チッ…」

カザナミ「カルマ、突っ走ってもしょうがないわよ?」

カルマ「じゃあ、作戦立ててよ、カザナミさん」

カザナミ「私が?いいの?私で」

キリト「なんか妙案あるか?」

カザナミ「無くはないわ。うーん、そろそろだと思うんだけど…」

「強打の構え」

カザナミ「今よ!畳み掛けなさい!」

キリト「よし、カルマ行くぞ!」

カルマ「おう!」

 

カルマとキリトは息ぴったりの攻撃でシュツルムの体力をつき切った。

 

「俺は、海の向こうの塔から出る光を浴びて、強くなったと思っていたに過ぎなかった。風の神であるストーミア様に近づければと驕っていた自分が馬鹿みたいだ…ぜ…」

 

カザナミはシュツルムが言った言葉を考え、ナギに連絡した。

 

ナギ『どうしました?今、僕らは海の向こうの砦にいます』

カザナミ『ナギさん、グーリエというものを見かけませんでしたか?』

ナギ『グーリエ?』

古非『カザナミアルか?』

カザナミ『あら、古非、何か見た?』

古非『眼鏡付けた学者さんなら見たアル』

カザナミ『上出来よ、古非。私もそっちに向かうわ』

古非『わかったアル』

ナギ『では、イーロ島で待ってます』

カザナミ『えぇ』

 

カザナミはナギとの会話を聞いた後、ニデア海岸に戻ってくると、シュウガが戦っていた。

 

カザナミ「シュウガ、大丈夫?」

シュウガ「余裕余裕」

カザナミ「そう…ねぇ、グラル、眼鏡かけた温厚そうな人見なかった?」

グラル「眼鏡?あぁ〜、見た見た、グーリエって奴だろ?」

カザナミ「で、その抱えてるものは渡してもらうわよ?」

グラル「えぇぇぇ、大変だったんだぞ!」

 

グラルが出してきたのは巨大なクリスタだった。

 

シュウガ「ふぅ、なんか、さっきの奴ら、グーリエの手下だったらしいぜ」

カザナミ「あ、そうなの」

グラル「そのグーリエって奴の砦に大量に置いてあった巨大クリスタの中で一番でかいやつを失敬したんだよ」

カザナミ「まぁ、グラル達が怪我がなくて良かったわ」

シュウガ「カザナミ、お前、優しいよなぁ」

カザナミ「何よ、今更気づいたの?」

シュウガ「いや、最初から知ってる」

カルマ「そこ!イチャつかない!」

シュウガ「イチャついてねぇよ!キリト達と一緒にすんな!」

キリト「そこで、俺に振るのかよ!?」

グラル「…(ポカーン)」

カザナミ「あら、アンタ、まだいたの?」

グラル「まだいたってなんだよ」

カザナミ「あ、アンタさぁ、砦に入るために"鍵"とかない?」

グラル「う…あるよ。コレさ」

カザナミ「クリスタルの鍵ね」

シュウガ「グラル、見逃してやるから、悪さすんじゃねえぞ?」

グラル「いいのかい!?悪さするな?無理だよ!アタイはグラル・ザンバル。盗賊ギルドだよ!」

 

グラル達は風のように消えた。

 

シュウガ「アイツ…」

カザナミ「まあまあ、さて、どうやって渡るか…」

リーファ「あの、そこの漁師の人に聞いたら、船を修理したら乗せてもらえるらしいです」

カザナミ「素材は?」

リズ「赤鉄鉱とエントの木片、それと蒼色の羽根ね」

カザナミ「羽根なんか何に使うのよ…」

リーファ「旗じゃないかなぁ」

カルマ「羽根ならさっきのモンスターが落としたぜ」

シュウガ「赤鉄かぁ、確かカバンに5個ならあるぞ」

カザナミ「木片かぁ…あ!」

キリト「なんか閃いたか?」

カザナミ「ローゼンに頼もう」

シュウガ「…(アイツ、パシリに使われてるじゃねえか)」

 

その後、カザナミはローゼンに連絡し、エントの木片を3つほど集めてもらい、合流した。

船を直し、イーロ島に向かったのである。




今回の出なかった人はディエットでした。
通常だと、グラルをディエットが庇うというシーンが見え、
ディエットが縁起の悪いことを言って、グラルがツッコむ
会話が見れます。


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第25話 謎ノ塔ニ出シ異形〜暴走の異姫〜

今回はウィザレオン編→オリジナルストーリーに入ります。


 

カザナミ達はナギ達と合流し、イーロ島に渡り、塔を登っていた。しかし、イーロ島の塔に入る手前でエルスィが倒れてしまったのだ。カザナミ達はエルスィを庇いながら、上を目指した。

最上階に着くと、グーリエが何やら作業をしていた。

 

グーリエ「おや?冒険者諸君、見物ですか?ソフィアを壊すところの」

カザナミ「な!?ソフィアを壊す!?」

グーリエ「これは、ウィザード砲と言って、巨大なクリスタを使って放つ、最終兵器です」

エルスィ「そんなもの私が…うぐっ」

カザナミ「アンタは出なくていい!調子悪いんでしょ!?」

エルスィ「ですが、おねぇさま」

グーリエ「ふっふっふ、どうやらお仲間は満身創痍のようですね」

カザナミ「アンタなんか私達でなんとかなるわ」

グーリエ「ふっふっふ、残念ながら、私にはウィザレオンというモンスターがいます。ですが、このモンスターは大食らいでウィザード砲とコイツで私の女神の雫はスカスカですよ」

ピーノ「なるほど、そういうことでしたか」

グーリエ「おや?ピーノ様じゃありませんか。ここから、ソフィアを破壊と同時に消えて頂こうと思っていたのに、きてしまったんですか?なら、このウィザレオンにやってもらいましょう」

 

ウィザレオンが動きだしたかと思うと、取った行動は違かった。

 

グーリエ「何をしている!?ウィザレオン、それはウィザード砲だ。やめろ!な!?こちらに来るな!う、うわぁぁぁぁぁ」

ティリア「カザナミさん、一度は闇に打ち勝ったんでしょ。だったら、次も行けるわ」

シュウガ「カザナミ、アイツのオーラ」

カザナミ「えぇ、グリーシアに付いてたオーラね」

シュウガ「カザナミ、アレ試さないか?」

カザナミ「今ここで?うーん、未完成よ?アレ」

シュウガ「闇相手なら行けるかもしれないだろ?」

カザナミ「わかったわ。凱弓エグゼバード!」

シュウガ「聖剣アーサー!!」

カザナミ&シュウガ

「「合体し、新たな武器へ覚醒せよ!聖凱エンペラー!!」」

カザナミ「行きなさい、シュウガ!」

シュウガ「おう!闇を切り裂け!聖印斬!」

 

シュウガがウィザレオンを斬ると、そこに十字の紋章が現れ、ウィザレオンを浄化し始めていた。

浄化しきると、中から闇の小さな玉が出現し、巨大なクリスタを数個飲み込み、大きくなって、空の彼方へ飛んで行ったのだった。

しかし、ウィザレオンからもう一つの闇が飛び出してくると、エルスィに襲いかかったのである。

 

エルスィ「あああああぁぁぁぁあ!!!」

 

エルスィは叫んだあと、急に静かになり、笑い始めた。

 

エルスィ?「あはははははは」

カザナミ「エルスィ、大丈夫?」

エルスィ?「大丈夫ぅ?光の分際でいい気になるんじゃないわよ!」

シュウガ「カザナミ、そいつはお前の妹じゃないぞ」

エルスィ?「ふふふ…遂に思い出した!私はエリーゼ!エリーゼ・スィク!闇の世界の女王だったものだ!そして、この子達が私の親衛隊!」

 

エリーゼが親衛隊と言い放つと空間が歪み、5人現れた。その中には見知った者もいた。

しかし、その者達の片眼は邪眼になっており、数字が浮き上がっていた。

 

???「お母様、ようやくなんですね?」

???「苦労しましたよ、エリーゼ様。チャンネルを合わせるのは」

???「あら、懐かしい顔がいるわね」

???「クッフッフッフ…また、殺されに来たのですか?ローゼン」

???「パパを殺した者達は絶対に殺してやる」

エリーゼ「ユウカ、ようやくよ。クロエ、記憶が飛んでたんだから、仕方がないわ」

カザナミ「え?心奏さん?その眼は…」

ローゼン「俺はアンタの事知らないんですけど!?」

エリーゼ「あら、サラダ。アンタが来るなんて珍しいじゃない。てっきり、ルベドかと思ってたんだけど」

ユウカ「じゃあ、自己紹介しておきますね。私は闇の親衛隊が一人。零番に君臨するエリーゼ女王が一人娘。カオスパラディンのユウカ!」

クロエ「私は闇の親衛隊が一人。弐番を賜りし、時空のクロエ・オベール」

心奏(闇)「私は闇の親衛隊が一人。四番を賜りし、玩具の心奏」

骸「クッフッフッフ…闇の親衛隊が一人。七番を賜りし、断罪の六道骸」

サラダ「私は闇の親衛隊が一人。十五番を賜りし、堕輪眼のうちはサラダ」

カザナミ「(シュウガ)」

シュウガ「(なんだ)」

カザナミ「(あの眼って呪い系統かしら?)」

シュウガ「(試す価値はあるかもな)」

骸「(ほうほう、それで、何を試すおつもりで?)」

カザナミ&シュウガ

「「な!?」」

骸「やはり、警戒するべきはローゼンではなくこの二人。エリーゼ様、この二人を優先的に殺らないと何をしでかすかわかりませんよ?」

エリーゼ「わかっておる。骸、幻術を使い、二人を個々に隔離しなさい」

カザナミ「(まずい!)ルリちゃん!あのスキル!使ってみて!相手も対象で…」

シュウガ「カザナミ…」

 

カザナミとシュウガは別々の空間に吸い込まれていった。

 

骸「クッフッフ…エリーゼ様、二人を隔離致しました」

エリーゼ「私達はその内にローゼンとルリとその他を殺るわ!付いて来なさ…い!?ルリとローゼンがいないですって!?」

キリト「いいか?カルマ、手順はさっき言った通りだ。やれるな?」

カルマ「なめるな、キリト。そっちも手筈通りで頼むぜ」

キリト「シノン、始めてくれ」

カルマ「そっちも頼むぜ、渚」

 

…キキン

 

エリーゼ「チッ…スナイパーか…こちらも遠距離攻撃を使いましょうか。骸」

骸「はいはい、火よりも炎、炎よりも…」

カルマ「させないよ」

骸「ム!?詠唱中に攻撃とは教育する必要があるようですね」

 

…キン

 

エリーゼ「ウザいわ!ユウカ!来なさい」

ユウカ「はい、お母様!魔帝エンチャンターでいいですか?」

エリーゼ「えぇ、助かったわ、ユウカ」

ユウカ「お褒めに預かり光栄です」

エリーゼ「行くわよ」

ユウカ「はい」

エリーゼ&ユウカ

「「ストーンスキン」」

キリト「はぁぁぁぁぁ、瑠璃!削り切るぞ」

リム「おうよ!任せとけ!」

キリト「スター・バースト・ストリーム」

ユウカ「実は私、使えるんですよね、それ…スターバーストストリーム!!」

 

ガキキキキキキキキキキキキキン

 

リム「なら、コレはどうだ?」

 

ズバッ

 

ユウカ「うっ…効きませんね」

リム「その減らず口いつまで言ってられるか試してやるよ」

ユウカ「望むところです」

 

カザナミside

 

カザナミ「はぁ…抜け出すのは簡単なのよねぇ、ただ、この空間…違和感しかないわ」

 

シュウガside

 

シュウガ「カザナミ!カザナミィ!!あぁぁぁ!くそ!俺のバカ!守るって言ったそばからコレか!こんな空間ぶち壊してやる!!!」

 

ローゼン・ルリside

 

ローゼン「(間一髪だったね、ルリちゃん)」

ルリ「(ローゼン君、流石だよ。危なくなったら、私に触れれば、気配が消えるもんね)」

ローゼン「(あははは…さてと)」

ルリ「(カザナミちゃん達を救わないといけないよね?)」

ローゼン「(いや、カザナミちゃんはなんとかすると思う。だから、他の事をやろう)」

ルリ「(他の事って?)」

ローゼン「(カザナミちゃんが言ってたスキルって"エンシェント・ヒーリング"のことでしょ?)」

ルリ「(うん、たぶん、そうだと思う)」

ローゼン「(相手もって事はあの眼は呪い系統?)」

ルリ「(呪いじゃないよ。私、蘇杖を持ち始めてから、相手の状態異常が見えるようになったの。だから、わかるの。アレは呪いじゃない)」

ローゼン「(じゃあ、何なの?)」

ルリ「(あの武器は支配の伝説の武器だって言ってたでしょ。だから、催眠だよ)」

ローゼン「(ルリちゃんには解除できないの?)」

ルリ「(出来るよ。全状態異常解除できるもん)」

 

ナギside

 

心奏(闇)「ふふふ…また、殺れるんですね、ネギさんを」

ナギ「僕は貴女をよく知りませんが、必ず救ってみせます」

明日菜「この人は十年後のアンタのサブマスターだった人よ」

刹那「あの眼は何かありそうですね。警戒していきましょう」

心奏(闇)「警戒?大丈夫よ、この眼は伝説の武器を使えるようにするための物だから。でも、ルリちゃんが使ってた全ての力は使えないのよね(ギリリッ)」

ナギ「明日菜さん、ホウマノツルギで行きましょう。アデアット!」

明日菜「それが無難そうね。アデアット!」

心奏(闇)「気配は消せないし、エンシェント・ヒーリングも使えないし、役立たずよね(ギ…ギリッ)でも、ネギさんを殺れたら、気が晴れるかも…ふふふふふふふふふふふふふふふ…」

ナギ「行きますよ!みなさん!」

 

カザナミside

 

カザナミ「やるしかないわね……はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…魔道士…魂!…雷の神よ、最大のイカヅチを持って、力を示せ!トールハンマー!!…拳闘士魂…固定(スタグネット)…魔力充填(コンプレクシオ)…魔道士魂!…火よ水よ…風よ地よ…混ざりて、全てを爆裂させよ!…解放固定(エーミッサ・スタグネット)インペリアル・グローム!!」

 

パキャァァァン!!!!

 

エリーゼ「な!?」

カザナミ「よし、上出来ね」

エリーゼ「何故出てこられる!?」

カザナミ「何故って言われてもねぇ。私には貴女に無い力を持っているわ」

エリーゼ「なら、私も本来の力を使わせてもらう!」

 

パキャァァァン!!

 

シュウガ「させねぇよ」

エリーゼ「貴様も出てきたか。だが、邪魔立ては許さない。サラダ!相手してあげなさい」

サラダ「はい、エリーゼ様」

カザナミ「そうよね。エルスィ、アンタは私が相手しなくちゃ」

エリーゼ「闇が光に負けるなどありえぬこと。かかってきなさい」

 




次回

ユウカvsキリト&リム
クロエvsローゼン&ルリ
骸vsカルマ&渚
サラダvsシュウガ
心奏(闇)vsナギ&明日菜
エリーゼvsカザナミ

カザナミ闇編を外伝で書いています。そちらもどうぞ


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第26話 闇の親衛隊現る!?〜魔神王の聖印〜

今回は新メンバー追加と25話の後編です。



カザナミ達はウィザレオンを倒した後、エルスィが闇化したのである。実はエルスィは異世界の女王だったらしく、闇の親衛隊を呼び込み、カザナミ達を消そうとしてきた。そんな中、ロココ平野を猛スピードで走り去る集団がいた。

 

???「姉々、空を飛べる者は先回りした方がいいのではないか?」

???「いえ、そうはいかないわ。カザナミさん達のいる塔は魔法で隔離されていて、外部からの連絡ができないそうよ」

???「急いではいるが、途中で回復薬を用意していった方が良さそうですね」

???「団長、それならオイラ達が行くよ」

???「うん、ボクらに任せて」

???「次の街で一旦別れて、例の塔で待ち合わせるぞ!」

「「おう」」

 

……………………………

…………………………

……………………

………………

……………

………

 

ガキン!

 

カザナミ「く…」

エリーゼ「ほらほら、どうしたの?手に迷いがありますわよ?」

カザナミ「当たり前でしょ、妹なんだから」

シュウガ「大丈夫か?カザナミ」

カザナミ「ふ…アンタに心配されなくても大丈夫よ。ありがとう、シュウガ」

サラダ「余所見とは舐められたものですね!」

シュウガ「お前も父親の幻影を追い求め過ぎてるんじゃねえか?」

サラダ「うるさい!うるさい!別にいいでしょ!パパは偉大な忍者だったけど誰かに殺されてしまったのよ!」

カルマ「あれぇ?カザナミさん、戸惑いが見えますよ?」

カザナミ「(イラッ)なんですって!?」

エリーゼ「隙あり!」

カザナミ「危なっ!」

エリーゼ「チッ」

カザナミ「カルマ、あとで覚悟してなさいよ!」

カルマ「おお〜、怖っ」

骸「ファイアランス!」

カルマ「そんなの眼を瞑ってたって避けれるよ。もっと、真面目にやってよ」

渚「カルマ君、流石だね。僕も付いて行くよ」

骸「小賢しいんですよ」

 

心奏(闇)「ははははははは…」

ナギ「動きが読めませんね」

刹那「あの動き、どこかで…」

ナギ「刹那さん、見たことあるんですか?」

明日菜「私も見たことあるわ。魔法世界で戦ったことがあるわ。刹那さん、協力して」

刹那「はい」

 

ルリ「ローゼン君、彼女は操られてないわ」

ローゼン「え?あのクロエって人?」

ルリ「それと、ユウカって子」

クロエ「見えたわ、そこね!」

ルリ「させないよ!」

クロエ「ふふふ、動きが若いわね」

ローゼン「それ、褒めてるの?」

ルリ「え?褒めてるんじゃないの?」

クロエ「エンチャント:ベニマル」

ローゼン「エンチャント?」

ルリ「え?オーラが変わった!?」

クロエ「黒炎獄!!」

ローゼン「ルリちゃん!」ドンッ

ルリ「え?…ローゼン君!?」

ローゼン「リフレクショ…うわぁぁぁぁぁ」

クロエ「まずは一人目」

ルリ「ローゼン君が…」

ローゼン「どうしたって?」

クロエ「な!?お前の覚醒はもっと先のはず…」

 

ローゼンの右目は赤色に光っており、無傷だった。

 

クロエ「"赤眼"は反則よ…」

ローゼン「ん?赤眼?」

ルリ「ローゼン君、右目が赤色に変化してるよ?」

クロエ「その"赤眼"は敵の魔法攻撃を全て無効化するのよ!だから、反則って言ったのよ!でも、ルリさん、貴女は何も無い」

ローゼン「クロエさん、ここからが本当の勝負ですよ?ルリちゃんは俺が守るから」

リム「言うようになったじゃねえか、ローゼン」

キリト「瑠璃、来るぞ!」

ユウカ「余所見ですか?!」

 

ガキン!!

 

リム「お前の攻撃が軽すぎて、欠伸が出ちまうよ」

ユウカ「(イラッ)なんですってぇ!?」

リム「(短気なのはカザナミにそっくりだな)」

キリト「いくら弱いからって気を抜くなよ、瑠璃」

リム「わかってるよ、兄さん」

ユウカ「じゃあ、私もクロエさんの技使いますね?」

リム「クロエの技?なんだそりゃ?」

ユウカ「エンチャント:光の母」

キリト「光の母?」

ユウカ「聖凱…」

リム「ん?その武器、まさか、カザナミの」

キリト「いや、カザナミとシュウガのだ。なんでこいつが?」

ユウカ「エンペラー!!」

カザナミ&シュウガ「「な!?」」

カザナミ「嘘でしょ!?」

シュウガ「おい、カザナミ!アレは俺らしか使えないはずだぞ」

カザナミ「わかってるわ。ただ、あの子はエルスィの子と言った。そして、私をエルスィは光の分際でと言った」

シュウガ「つまり、ユウカってやつは俺らの子供ってことか?」

カザナミ「えぇ、でも、魂変換みたいな事をしないと使えないみたいね」

ユウカ「貴女は目障りなんですよ!カザナミさん。貴女がいるだけで、頭がガンガンする」

カザナミ「それは、ユウカ、私が本当の母だからじゃない?」

ユウカ「いえ、お母様は一人だけです!」

エリーゼ「ユウカ!何を躊躇している!?奴を殺せ!」

ユウカ「え!?殺…」

エリーゼ「出来ないとでも言うつもりか?母の命令を聞けぬと?」

カザナミ「母は見守るのよ!命令なんか私が許さない!」

エリーゼ「ふ…なら、私を倒してみなさいよ!出来るものならね!!」

カザナミ「望むところよ!魂変換!付術士魂!」

 

一方、塔の下では…

 

???「ふむ、魔法障壁とは大掛かりな」

ティリア「貴方達はどこから来たの?」

???「俺らはリオネスってとこから来たんだけど、前に来たことあるんだよ。その時に約束したんだ。また、会ったら戦おうってさ」

ティリア「私達が塔を出た後、この結界みたいのが貼られてカザナミさん達の応援に行けなくなったのよ」

???「どうだ?マーリン」

マーリン「余裕だな。絶対強制解除」

 

ビシビシ…ビシビシビシビシ

ガッシャァァァァン!!

 

???「流石、マーリン」

???「行きましょう、時間が惜しい」

???「じゃあ、僕は外から行かせてもらうよ」

???「んじゃ、俺もキングと行かせてもらう」

マーリン「私も外から行こう」

???「急ぐぞ!」

 

戻って、カザナミ達は…

 

エリーゼ「な!?魔法障壁が破壊された!?」

ユウカ「う!?あぁぁぁ!頭が!?割れ…」

サラダ「う…ぐ…」

ルリ「え?え?え?」

心奏(闇)「ギギギ…ゴガギギ」

ナギ「なんですか、これは!?」

ローゼン「ユウカ、サラダ、心奏さん、骸の4名の身体の中の魔力が本来ある物と入り混じってるのが見えるよ」

骸「クッフッフ…うぐっ…どうやら、潮時の様ですね、エリーゼ様」

カザナミ「偽りの力で勝てると思ってるの!?」

エリーゼ「光の分際でいい気になるな!!」

シュウガ「カザナミ、もう一度やるぞ!エンペラーでこいつの闇を斬る!」

カザナミ「ダメよ、アレはもう今日は使えないわ。私もアンタも疲労困憊。エルスィの攻撃を去なすことで精一杯なのよ」

シュウガ「だが」

カザナミ「だがもなにもないわ!(誰でもいい。私を、私の仲間を、私の子であろうユウカを、救って!!)」

???「霊槍シャスティフォル第二形態:防御形態!」

エリーゼ「な!?何故、貴様がここにいる!?」

???「危なかったね、もう大丈夫だよ」

ルリ「貴女は?」

???「一度会ってるよね?あ、小さくなってるからか…」

マーリン「ふむ、面白い魔法だな。あの障壁はそういうことだったのか」

エリーゼ「貴様はマーリン!貴様はメリオダス共々、殺したはず」

???「さてさてさーて、俺を殺したって?俺はピンピンしてますが?」

???「団長はそんな弱くないですよ」

カザナミ「あ…よかった…」フラッ

シュウガ「カザナミ!」

メリオダス「休ませとけ、後のことは俺たちに任せろ!エリザベス、回復を頼む」

エリザベス「わかったわ」

バン「いくぜぇ」

クロエ「…ふぅん、貴方、不死身じゃないのね」

バン「関係あるのか?」

エリーゼ「くっ…ユウカ!サラダ!私を守れ!」

カザナミ「う…シュウガ、ユウカを助けてあげて」

シュウガ「はぁ…仕方ない。お前の頼みだしな」

メリオダス「手を貸すぜ」

シュウガ「あぁ、助かる。どうやら、あのサラダとユウカには何かモヤがかかってるみたいなんだ」

メリオダス「だったら、マーリン!頼む」

エリーゼ「させぬ。私の本来の力を使うわ」

クロエ「待ってくださ…」

エリーゼ「END NIGHTMARE」

 

エリーゼを中心に力を吸い取られる感覚に陥る一同。

 

シュウガ「う…ぐ…」

ユウカ「あぅ」

カザナミ「アンタ達、大丈夫?」

シュウガ「力が入らねぇんだけど、カザナミは大丈夫なのか?」

メリオダス「俺も大丈夫だな」

バン「この技、俺のハンターフェスよりも強力だぞ」

カザナミ「なんでだろ…付術士魂のおかげかな?」

キリト「お前ら、大丈夫か?」

カルマ「ち、力が入らねぇよ。渚、平気か?」

渚「一応、立てないね。あはは」

カザナミ「ユウカちゃん、大丈夫。大丈夫だから」

ユウカ「あ…」

エリーゼ「貴様、光の分際で」

カザナミ「人は光も闇もあるわ!私にも闇があるけど、貴女だって、エルスィという光があったんじゃないの!」

エリーゼ「うぐぐ…貴様はもう消えてしまえ!エンチャント:王龍」

カザナミ「な!?王龍!?」

メリオダス「まぁ、任せとけって。神器ロストヴェイン!来いよ、親玉さん」

エリーゼ「きさまぁ、これでも喰らえ!カイゼルブラスト!!」

メリオダス「お前さぁ、俺を倒したのにそんな攻撃していいのかよ?」

 

ゴオォォォォォォォォ……キン

 

メリオダス「全反撃-フルカウンター-!!」

 

メリオダスがエリーゼの攻撃を反射し、エリーゼは倒された。

その後、マーリンの絶対強制解除によって、サラダとユウカ、心奏に掛かっていた催眠を解除された。ユウカはカザナミに抱きつき、"ごめんなさい"と何度も謝っていた。

 

サラダ「あ…あ…パパは…私が…」

クロエ「エリーゼ様ももうダメね。サラダ、帰るわよ」

骸「帰るんですか?じゃあ、私も」

心奏「…」

マーリン「この者は死んでる。催眠に加えて、憑依とは中々、伝説武器も危ないな」

ユウカ「あの、ママって呼んでいいですか?」

カザナミ「うーん、ユウカちゃんのお母さんはエルスィじゃないの?」

ユウカ「そうなんですけど、私の母はカザナミさん、父はシュウガさんなので」

カザナミ「クロエさん、ユウカはいいの?」

クロエ「えぇ、ユウカは元々、親友でしたので」

ユウカ「ごめんね、クロちゃん」

クロエ「いいのよ、ユウカが幸せなら。あ、カザナミさん」

カザナミ「何?」

クロエ「たぶん、近々、リムルさんが来るから、よろしくね」

カザナミ「リムル?誰それ」

リム「呼んだか?」

カザナミ「瑠璃ちゃんじゃないわよ」

メリオダス「あ、カザナミ、ここに来る途中で、俺らに回復薬を売ってくれた奴がいたんだ」

クロエ「ふふふ、それ、リムルさんかもよ。じゃあ、またね」

ユウカ「クロエ、またね」

 

カザナミとエリーゼとシュウガは最後に残って、話をしていた。

 

エリーゼ「いいのか?」

カザナミ「エルスィは私だったんでしょ?これで、エルスィの中の闇が消えても、私はいつまでも未来のカザナミではなく、エルスィとして接していくわ!」

エリーゼ「フッフッフ…光が強いとこうなるとはね…惨敗だわ」

シュウガ「最初に会った時によく似た姉妹だと思ったけど、まさか、未来と現在のカザナミだったとはな」

カザナミ「まぁ、いいわ。もう、エルスィは私の妹なんだから」

エリーゼ「じゃあ、私は消えるわね」

カザナミ「消える?なんで?」

シュウガ「まあな、エリーゼもエルスィの一部だしな」

エリーゼ「あ…う…そんなこと言われたことないわよ…」

カザナミ「あ、やりたいことやっていい?」

シュウガ「何する気だよ」

 

パァァァァアン!!

 

エリーゼ「え?」

カザナミ「痛いでしょ?」

エリーゼ「う…グス…」

カザナミ「ほら、帰ろうよ、エルスィ」

エルスィ「うん!姉様!」

 

…………………………

………………………

……………………

…………………

……………

………

……

 

ピーノ「冒険者諸君、先日はお手柄でしたね。1週間の休暇をしてください」

カザナミ「あ、はい」

 

カザナミ達はピーノにエルスィとユウカを渡さず、穏便に済ました後、酒場の宿屋で休憩をした。カザナミとシュウガはユウカという義理娘が出来た。宿屋でカザナミが何かに気づいた。

 

カザナミ「あ!」

ユウカ「どうしたんですか?」

カザナミ「リムルって人のことよ」

ユウカ「探すのですか?」

カザナミ「そうね、後もう一箇所も調べたいのよね」

シュウガ「塔から見えた変な遺跡の事か?」

カザナミ「えぇ、ユウカはお留守番だけどね」

ユウカ「えぇー」

カザナミ「えぇー、じゃない!エルスィを守ってあげて欲しいのよ」

ユウカ「帰ってきたら、稽古付けてくださいね!」

カザナミ「だって、シュウガ」

ユウカ「ママがいいです!」

シュウガ「だってよ」

カザナミ「はぁ…まぁ、がんばるわ」

 




七つの大罪メンバーですが、
メリオダス、エリザベス、マーリン、バン、キング、ディアンヌ、ゴウセル、エスカノール、ホーク、エレインになります。
誰か追加したいキャラクターがいましたら、感想等で言ってください。


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エピソードⅠ パルル編 最終章 異世界人とミスルナの異変
第27話 新たなる異人?〜魔物ノ王〜


27話完成


ここは、ある世界の森。

この場所に住んでる者達は全て魔物である。

そして、この場所の主は見た目は最弱だが、ある竜の加護を持つ。

名を"リムル=テンペスト"。ジュラ・テンペスト連邦国の盟主である。

 

リムル「今日も平和だな。なぁ?シュナ」

 

リムルが呼んだシュナというのは、鬼族の姫と言われた者で、ある時からリムルから名を貰い、ここに住んでいる。

 

シュナ「はい、そうですね、リムル様」

 

この世界では生まれた魔物には名は無く、"魔素"というのが高い者から名を貰うことが誇りになるのである。

 

リムル「なぁ、シュナ。ミリムはどうした?」

シュナ「ミリム様ですか?確か、本日はお兄様の修行ではないでしょうか?」

リムル「あ〜、ベニマルも熱心だなぁ」

 

ゴゴゴゴゴゴゴ………

 

リムル「ん!?な、なんだ!?」

シュナ「強い魔力で揺れてるわけではありません。これは、この街自体が揺れてます!」

リムル『おい、お前ら、大丈夫か!?』

ベニマル『はい、問題ありませんが、この街の境目に亀裂が走ってます!』

カイジン『旦那、その亀裂はもしや…』

リムル『あぁ、もしかすると、空間転移かもしれない。国にいるみんなに次ぐ!この街は空間転移するかもしれない!何かに掴まれぇぇぇ!!』

 

ジジジジジジ………フッ

 

………………………………

………………………

………………

………

 

???「…様…リム…様」

リムル「んん…」

???「リムル様!」

リムル「うおっ!?」

シュナ「良かった…」

リムル「ん〜、ここは?」

シュナ「わかりません、先程、お兄様とミリム様が来て、街の周りが変わったことをお聞かせに」

リムル「そうか…じゃあ、少し見てくる。誰か来たら、対応頼むぞ」

シュナ「はい」

 

リムルは羽根を擬態させると飛んだ。

 

リムル「しかし、ジュラの大森林を丸ごと転移なんてどんな魔素量してるんだ…」

???【この世界には魔素と呼ばれるものは無いようです】

リムル「おお〜、大賢者。最近、静かだからどうしたのかと思ったぞ?それで、魔素が無いとは?」

大賢者【ここはどうやら世界が違うようです。しかし、この様にスキルは変わりなく使えることから魔力は存在していると思われます】

リムル「となると、一度周りの地形とかの確認をしなくちゃな」

大賢者【では、分析と鑑定を常時行っておきます】

リムル「任せた。行くぞ!」

 

リムルがある方向に飛んでいく頃、ミリムはというと…

 

ミリム「リムルの街をこんな辺鄙なとこに飛ばしたやつを見つけてぶっ飛ばしてやるのだ!」

 

…不安しかない…

 

リムル「(ゾクッ)な、なんだ!?」

大賢者【2時の方角、膨大な魔力量です】

リムル「行ってみるか!」

 

リムルがその方角に向かうと一人の女性とベニマルがいた。

その女性は片目が堕天していて、虹色に光る弓を所持していた。

 

リムル「おい、ベニマル、大丈夫か!?」

ベニマル「はい、しかし、この者の攻撃が見えないのです」

リムル「見えない?速そうには見えないが?」

???「凱…」

ベニマル「気をつけてください!その攻撃は避けれません!」

???「…旋!」

リムル「暴食者-グラトニー-」

???「な!?私の攻撃を防いだ!?」

大賢者【このスキルは習得出来ません】

リムル「いや、防いだというより、食ったんだよ」

???「食った?」

リムル「俺は食った相手の姿に擬態したり、技をコピー出来るんだ」

???「そう、つまりはキリト達と同じ異世界人ってことね…はぁ…また、増えるのね」

リムル「キリト達?まさか…SAOのキリトか!?」

???「え?そうだけど…知ってるの?」

リムル「あぁ、俺は転生する前は人間だったからな。そのアニメなら知ってるんだ」

???「そう……あ、名乗ってなかったわね。私はカザナミ。このイルーナ世界の冒険者よ」

リムル「イルーナ!?俺、そのゲーム知ってるぞ!?」

カザナミ「ゲーム?ゲームって何?」

リムル「あぁ、悪い、今の忘れてくれ。俺はリムル。リムル=テンペストだ。こっちはベニマル」

ベニマル「…」

カザナミ「不機嫌ぽいけど?」

リムル「ベニマルくん?挨拶は?」

ベニマル「すみません!リムル様、つい!」

リムル「つい…じゃねぇ!(ポカっ)」

カザナミ「(ルリちゃんとシュウガみたい)」

リムル「それで?さっきの技は見たことないんだが、どこで覚えるんだ?」

カザナミ「え?もしかして、凱旋のこと?」

リムル「そうそう、凱旋」

カザナミ「無理よ。これは私だけの…いや、選ばれた狙撃手の固有スキルみたいなものよ」

リムル「選ばれた狙撃手?」

カザナミ「そうよ、この世界には伝説の武器ってのが存在するの。それは選ばれた16人が所持する武器。私はスナイパーの伝説所持者。たぶん、貴方も伝説所持者だと思うわ。ただ、何かはわからないけどね」

リムル「俺が選ばれし者?」

カザナミ「じゃなきゃ、この世界に呼ばれなかった」

リムル「じゃあ、SAOのみんなも?」

カザナミ「そうよ、キリトが伝説所持者だもの。ねぇ?私と武器で勝負しない?」

ベニマル「危険です、リムル様」

リムル「ベニマルは下がってろ」

ベニマル「しかし!」

リムル「お前は勝てない相手に敢えて勝負を挑むのか?」

ベニマル「くっ」

リムル「俺に任せとけって」

カザナミ「準備はできた?」

リムル「あぁ」

カザナミ「じゃあ、私の攻撃をスキル使ってもいいから防いで見て!」

リムル「いいのか?俺、勝っちゃうぞ?」

カザナミ「(あの武器は剣ね。なら)はあああ」

大賢者【相手の魔力がミリム様の倍です】

リムル「(何!?そんなに強いのかよ!?)」

カザナミ「いくわよ!(いきなり当たってくれると助かるんだけど)附術師魂-エンチャンター・ソウル-!変化せよ!凱剣エグゼバード!」

リムル「な!?弓が剣になった!?」

カザナミ「はあああ、せいや!」

 

ガキーン!!

 

カザナミ「流石ね」

リムル「一応、盟主なんでね」

カザナミ「EN-エンド・ナイトメア-」

リムル「ぐ…力が抜ける」

大賢者【先程のスキルも習得は不可能です。なお、このスキルを使った際、相手の能力を全て使えるそうです】

リムル「(それって、俺の負けじゃん!?)くっそ!ん?」

カザナミ「え?」

 

ズン…

 

カザナミ「あ…ぐぁ…あああああ」

リムル「なんだこれ?ん?…な!?」

 

リムルが見たのは、後ろにオーラとして出てきたヴェルドラだった。

 

ヴェルドラ【我の盟友に何をしようとした?小娘】

カザナミ「ぐぁぁぁぁ…(何!?なんなの!?この重圧は!?ENが無効化された!?つまり、リムルはエンチャンター。二人目だって言うの!?)」

リムル「(おいおい。大賢者さん、これはどういうことか説明できるか?)」

大賢者【これは、パッシヴスキルかと思われます】

リムル「(つまり、自動で相手に威圧を与えるスキルか…いや、だが、スキルに意思があるぞ、アレ)」

大賢者【恐らくですが、スキル名:暴風龍ヴェルドラの加護といったところでしょう】

カザナミ「ま…参った!参ったから、やめてぇ!」

ヴェルドラ【フハハハハハハ…】

リムル「ヴェルドラさん?もう大丈夫だから」

ヴェルドラ【ん?リムルよ、久々の闘いで滾ってしまっていた。すまん】

リムル「(ったく、このおっさんは…)そうだな、久々なら仕方ないな」

 

それから少し経って、カザナミとリムルは職種と伝説の武器について話していた。

 

リムル「なるほどなぁ、俺はエンチャンターだから、カザナミのスキルが効かなかったんだな」

カザナミ「そうね、でも、私はそのパッシヴスキルは使えないのよね」

リムル「なんでだ?」

カザナミ「たぶんだけど、スキルに意思があるからじゃないかしら」

 

しかし、リムルがその言葉に反応せず、カザナミ以外の生き物の時間が止まったのである。

 

カザナミ「え?私、時間止めてないのに、止まってる!?」

 

カザナミはまずいという状態になった。

もう一方の探索相手に時間を操れる存在がいたのだ。当然である。

 

カザナミ「あぁ〜、お願い!早く、時を動いて!」

 

カザナミは目の前にいるリムルが動くのを待った。

 

リムル「…………あぁ、なるほどなぁ」

カザナミ「リムル!」

リムル「うおっ、どうした!?」

カザナミ「仲間が、私の仲間が危険なの!」

リムル「何故わかる」

カザナミ「私のこの眼は時を止めれるの」

リムル「時間停止!?」

カザナミ「さっき、私の意思とは関係なしに時間が止まった。つまり」

リムル「なるほど、ここ以外にも調べに行ってて、もう一方のほうに時間を操れる存在がいたわけだ」

カザナミ「そう!そうよ!」

リムル「で?その調査するとこの名前は?」

カザナミ「え?名前?えーっと、ナザリックだっけな」

リムル「ナザリック!?ナザリックって言えば、俺は一つしか知らないぞ」

カザナミ「知ってるの?」

リムル「あぁ、"ナザリック地下大墳墓"っていう遺跡みたいなとこだが、主人公は時間を操れるぞ」

カザナミ「それよ。確か、似た職種があったはず…」

リムル「ネクロマンサーじゃないか?一応、魔法職だし、その主人公はアンデットなんだ」

カザナミ「ネクロマンサーかぁ。初めて聞く職だわ」

リムル「そうか、カザナミは隠された職を知らないんだな」

カザナミ「隠された職?」

シュナ「リムル様〜」

リムル「おぉ、シュナ。どうした?」

シュナ「お兄様から敵が現れたと聞いたので、この方ですか?」

リムル「おう、カザナミって言うんだ」

カザナミ「よろしく、鬼人の姫様。私も闇の姫なの」

リムル「言ってないのに、よくわかったな」

カザナミ「私の右眼は未来や過去を観れるの」

リムル「へぇ〜、ミリムとは違った眼なんだな」

カザナミ「ミリム?」

ミリム「いきなり呼び捨てとは調子に乗った奴だなぁ」

カザナミ「あ!ごめんごめ…(少女?)」

ミリム「今、ちょっと失礼なこと考えてただろ!?」

リムル「まぁ、待て、ミリム」

ミリム「む…」

リムル「コイツはお前より強い」

ミリム「なん…だ…と…!?」

カザナミ「まぁ、さっき、リムルに負けちゃったけどね」

ミリム「どういうことなのだ!私より強いのに、リムルに負けたぁ!?」

カザナミ「そんなことよりリムル!」

リムル「あぁ、ミリム、行くぞ」

ミリム「どこに行くのだ!?」

カザナミ「私の仲間が危険なの。助けてほしいの」

リムル「ランガ!」

ランガ「はっ!」

カザナミ「狼?」

リムル「乗れ!」

カザナミ「よろしくね」

ランガ「どっちの方角だ」

カザナミ「南へ!」

リムル「行くぞ」

 

次回:死の王降臨!




リムル=テンペストは人間時にイルーナ戦記をやっていた事にしました。もちろん設定上のことですが、当時のアカウントレベルは380。ミッションシナリオもカンストしています。
私としても案内役が必要でした。いつまでもネギを使ってると甘えているようにも見えるのでいっそのこと仲間として新たなアニメを導入しました。
27話と28話は案内役兼新たなアニメ導入になります。


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第28話 死の王降臨!

今回は特別ゲスト登場します。
さぁ、冒険の時間ですよ!みなさん!


リムルとカザナミの戦いから時は戻り、ソフィアでシュウガとルリ。それに加えて七つの大罪メンバーが"ナザリック"という遺跡に向けて、準備を整えていると、ネギから連絡が来た。

 

ネギ『お前ら、助っ人いるか?』

シュウガ『え!?願っても無いですが、ネギさんが来るんですか!?』

ネギ『いや、俺はやることあるから無理だ。代わりに俺のギルドメンバーを派遣してやる』

シュウガ『俺ら、今、ソフィアにいるんですが、すぐ来ますか?』

ネギ『いや、一応、アイツも忙しくてな。手紙送って向かわせるから、先に行っててくれ』

シュウガ『わかりました。期待しないで待ってます』

 

ネギside

 

ネギ「期待しろよ!?って切れてるし!?」

心奏「終わりました?」

ネギ「あぁ」

心奏「それで?誰を派遣するんですか?私ですか?」

ネギ「行きたいなら行っていいぞ?連絡しなくて済む」

心奏「ルリちゃんいるのにビショップの私が役に立ちます!?」

ネギ「まぁ、わかってたけどな」

心奏「わかってたなら…」

ネギ「一応、二人ほど派遣するんだけどな」

心奏「サブマスですか?」

ネギ「あぁ、ルルとオレルスをな」

心奏「あの二人をですかぁ、いいんじゃないですか。二人はかなり仲良しだし」

ネギ「一緒にいればいいんだけどな」

心奏「あ、最近、会ってないですもんね」

ネギ「あぁ、例えば、今、ギルドの門を…」

???「たっだいまぁぁ!!」

心奏「噂をすればオレルスさんですよ」

オレルス「お、心奏ちゃんじゃん」

心奏「どうも」

オレルス「ちょっとそこらへんのカフェで…」

ネギ「俺を軽くスルーするんじゃねぇよ、オレルス!」

オレルス「あぁ、マスター、いたんすか。邪魔ですよ、俺は心奏ちゃんと…」

ネギ「お前に依頼だ」

オレルス「その依頼、可愛い子いるんでしょうね!?」

ネギ「それは知らん」

心奏「いますよ、可愛い子」

ネギ「おい、心奏」

心奏「いないと行きませんよ、彼」

ネギ「ぬぐぐ…まぁ、いいや。ルルの居場所知らないか?」

オレルス「ルルちゃん?最近、確か、山に篭ってるって聞いた気が…」

ネギ「探して連れてけ」

オレルス「はぁ!?俺が探すんすか!?」

ネギ「お前とルルに依頼なんだよ」

オレルス「報酬は?」

ネギ「な…」

心奏「やってくれたら、デートでもしてあげますよ」

ネギ「おい、心奏」

オレルス「おっしゃぁぁぁぁぁ!!約束ですよ!マスター、邪魔しないでくださいね!?」

ネギ「俺は心奏の恋人とかじゃねえから、それはしねえよ。それに俺は結婚してる」

オレルス「マスター、結婚してたんすか!?」

 

シュウガside

 

ルリ「シュウガくん、ネギさんはなんて?」

シュウガ「助っ人を派遣してくれるってさ」

メリオダス「俺らがいれば大丈夫だと思うけどな」

マーリン「団長殿はこれからバンとキングと収集だ」

バン「何!?聞いてないぞ!?」

メリオダス「マーリンさん?そんな話ありましたっけ?」

キング「僕から持ちかけたから知るわけないよ」

ディアンヌ「えー、キング来ないの!?」

メリオダス「まぁ、ルリもいるし、いざとなればエリザベスがなんとかしてくれるだろ?」

エリザベス「はい!」

キング「さっき、ローゼン君から連絡をもらってね。人手が足りないんだとさ」

バン「じゃあ、さっさと終わらせて、戦いに向かうとすっか」

キング「残念ながら、狩る数は異常らしいよ」

シュウガ「じゃあ、ローゼンを宜しく頼みます」

メリオダス「おう、任せとけ」

 

???side

 

???「!?」

???「どうなさいました?アインズ様」

 

このアインズと呼ばれた者はナザリック大墳墓の主である。本当の名はモモンガというが、仲間たちを探すためにアインズ・ウール・ゴウンを名乗っている。

 

アインズ「アルベドよ、地上の現状を確認していたら、興味深いことがわかったぞ」

 

アインズの隣にいるのは側近のアルベド。アルベドは仲間の一人が作ったNPCである。

 

アルベド「滅ぼしますか?」

アインズ「早い、早いぞ、アルベド。どうやら、ここに来るらしい」

アルベド「なら、生け捕りにしましょう」

アインズ「いや、私がやろう」

アルベド「アインズ様、自らですか!?」

アインズ「そうだ。情報収集も必要だろうしな」

???「アインズ様、でしたら、冒険者として接触するのはどうでしょう?」

アインズ「ふむ。漆黒のモモンとしてか…。デミウルゴスの提案、アリだな」

アルベド「では、警戒レベルを上げておきます」

アインズ「あぁ、ナーベラル行くぞ」

ナーベ「はい、アインズ様」

 

シュウガside

 

シュウガ達はメリオダス達と別れた後、ソフィア郊外の外れにある森を歩いていた。

 

マーリン「む!?」

エスカノール「どうしました?マーリンさん。ん?」

マーリン「皆の者、気をつけろ!前方から高魔力反応だ!」

???「ぜぁぁぁぁあ!!」

シュウガ「させるかぁ!」

 

ガキィィィィイン!!

 

???「中々の力だな」

シュウガ「ぐっ…」

マーリン「この者の闘級は約3万程度だ。エスカノール」

エスカノール「はい、マーリンさん。"無慈悲な太陽"」

???「リフレクション!」

エスカノール「む!?」

ルリ「今の…ローゼン君も使ってたやつ」

???「いいぞ、ナーベ」

ナーベ「はい、モモンさん」

シュウガ「ナーベとモモンか…」

モモン「私は漆黒のモモンという。アダマンタイト級冒険者だ」

シュウガ「アダマンタイト級?そんな冒険者があったのか」

モモン「ふむ…どうやら、ここは別世界のようだな」

ナーベ「モモンさん、やはりアルベド様のように滅ぼしましょう」

モモン「何故、お前らはそういう思考しかないんだ!?」

ナーベ「ですが、このゴミムシ共は今後、脅威になるやもしれませんよ?」

モモン「確かにな…七つの大罪メンバーがいることからこちらが何聞不利になる」

マーリン「ほう…我らを知っているとはな」

モモン「(そりゃあ、当然だよ。この姿になる前に当時出てた単行本は全巻コンプリートしてたんだから。まさか、本物に会えるなんて思ってはいなかったけどな)」

シュウガ「知り合いか?」

マーリン「いや、初対面だが?」

 

タッタッタッタ…

 

オレルス「コイツが敵かぁあ!」

 

キィィン

 

モモン「さっきより軽いな…」

オレルス「一閃!!」

モモン「面倒だ。リフレクション!」

オレルス「残念だったな、それは魔法反射魔法だ。くらえ!」

 

ザ…

 

アインズ「フッフッフ…効かないなぁ」

オレルス「な…に…!?」

アインズ「では、こちらの番だな。タッチオブアンデス」

シュウガ「なんだ、あの魔法は」

マーリン「わからぬ。だが、私の力の前では無力になる」

アインズ「フッ…」

ディアンヌ「何がおかしいって言うの?」

アインズ「お前たち、七つの大罪メンバーのスキルなんて頭に入っている。団長もいないお前らに負けるわけがない!」

 

キィィィィィィィィィィイ……

 

マーリン「な!?これは!?」

アインズ「ほぅ…、マーリンは時間停止中も動けるのか」

マーリン「私以外にも一人。この世界の住人が動けるぞ」

アインズ「このオレルスというものは邪魔だな。少し麻痺らせておこう」

マーリン「そうだな。私も手伝おう」

 

……イイイィィィィィィィィイン

 

オレルス「んむ!?んんんん!?」

マーリン「少し黙っててもらおう」

アインズ「さて、私はアインズ・ウール・ゴウンという。君らが探ろうとしていたナザリックの支配者だ」

シュウガ「マーリンさん、彼も?」

マーリン「あぁ、どうやら我らと同じらしい」

シュウガ「って事は、誰が伝説所持者なんだ?」

ルリ「うーん、アインズさんじゃないかな?」

シュウガ「キリトみたいな感じか」

アインズ「(SAOメンバーもいるのか!?)すまない、キリト以外に誰がいるか教えてもらえるだろうか?」

シュウガ「えーっと、キリト以外だと渚とナギくらいか?」

アインズ「ふむ…(暗殺教室、それからネギまか。やはり、同盟を組むのが妥当だな)」

シュウガ「どうしたんだ?」

アインズ「いや、すまない。戦力差が圧倒的だったものでな。出来たらでいいのだが、同盟を組まないか?」

シュウガ「あぁ、頼む」

 

カザナミside

 

大賢者【?】

リムル「(ん?どうした?大賢者)」

大賢者【いえ、先程からなんですが、カザナミさんの体調がよろしくないようで】

リムル「(へ?)なぁ、カザナミ」

カザナミ「はぁ…はぁ…な、なに?」

リムル「お前、無理してるだろ?」

カザナミ「え!?してない…わよ」

リムル「嘘つくな。大賢者がお前の体調を気にしてるぞ」

カザナミ「うっ…(クラッ)」

リムル「言わんこっちゃない!」ガシッ

カザナミ「ご、ごめん…」

リムル「なんで、そんなにフラフラなんだ?」

カザナミ「い、いやぁ…」

大賢者【カザナミさんの下腹部に生体反応アリです】

リムル「(マジかよ…)」

大賢者【マジです】

リムル「ランガ」

ランガ「はっ」

リムル「戻るぞ!」

ランガ「はっ」

カザナミ「え!?戻るってどこに!?」

リムル「俺たちの街にだよ。当然だろ?」

カザナミ「そんな…私の仲間が…」

リムル「仲間を信じてやれよ?それにお前が倒れたら困る奴がいるんじゃないのか?」

カザナミ「うっ…」

リムル「お前は安静にしてろ!」

カザナミ「でも!」

???「でも!じゃありません、お母様!」

カザナミ「ユウカ!?なんでこんなところに!?」

ユウカ「お母様が心配だからです!」

リムル「カザナミの娘にしては大きくないか?」

ユウカ「私は未来の娘です」

リムル「なるほどな。ここまではどうやってきた?」

ユウカ「影移動で」

リムル「影移動使えるのか!?」

ユウカ「私の友達にクロエって子がいるんですが、リムルさんは知ってるはずですよ?」

リムル「クロエ?クロエ・オベール?」

ユウカ「はい。そのクロエです」

リムル「だが、クロエはこんな小さい少女だぞ?」

ユウカ「あ、はい、別世界で友達なんです。で、影移動を教わりました」

リムル「ソウエイ、このユウカにお前の技術を教えろ」

ソウエイ「いいのですか?」

ユウカ「いいの!?」

リムル「カザナミを安静にさせるためでもある」

カザナミ「ユウカがいたからって…」

ユウカ「ダメですよ、お母様」

カザナミ「誰に似たのよ、この性格…」

 

シュウガside

 

シュウガ「ヘックシ」

ルリ「うわっ、シュウガ君、風邪?」

シュウガ「ちげぇよ」

ディアンヌ「誰か噂してるんじゃない?」

シュウガ「噂?ダメだ、一人しか思い浮かばねぇ…」

ルリ「うん、私も一人くらいしか思いつかない…」

ディアンヌ「あはは…」

 

ネギside

 

ルル「あの、ネギさん!」

ネギ「あ、はい」

ルル「私は例の収集に駆り出された一人のはずですよね!?」

ネギ「あ…はい…その通り…です」

ルル「なら、依頼は出来ませんよね!?」

ネギ「おっしゃる通りです…」

ルル「収集している最中、オレルスさんが来た時はびっくりしましたよ」

オレルス『マスターが俺とルルの二人に依頼だとよ、行こうぜ』

ルル「って、ノリノリで来ましたよ!?」

ネギ「いやぁ…頼んでる奴が多くてつい、忘れてたんだ」

ルル「つい…じゃありませんよ!まぁ、収集は済ましてきたので、確認お願いします、心奏さん」

心奏「えぇ。えーっと、これとこれ。それから…うん!オッケーだよ」

ネギ「流石、仕事が早くて助かるぜ、ルル」

ルル「じゃあ、報酬は1ヶ月間休みって事で」

ネギ「はぁ!?1ヶ月間!?俺はそんなこと認めた覚えは…」

心奏「私が認めました」

ネギ「なに!?心奏、わかってやってるんだったら、容赦なくお前の仕事増やすぞ!?」

心奏「それは自分の仕事が片付いてから言ってくださいよ」

オレルス「ただいま」

心奏「あら、聞きましたよ?」

オレルス「あ、心奏ちゃ…」

心奏「敵の罠にかかり」

オレルス「うっ…(グサッ)

心奏「身動き取れなくなった」

オレルス「うぐっ…(グサグサッ)」

心奏「オレルスさんじゃないですか」

オレルス「ぐほぁ!!」

心奏「つまりは…」

ネギ「心奏、そろそろやめてやれ」

心奏「依頼未達成ですよ」

オレルス「…(チーン)」

ネギ「おい、オレルス?オレルスゥゥウウウ!!」

 

次回もお楽しみに…




オレルスさんは現役のギルドマスターです。
ルルさんはオレルスさんのギルドメンバーの一人になります。

作者は今、オレルスさんのギルドにお世話になっております。


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第29話 恋人の先へ

短作です


 

時は戻り、ローゼンは単独である収集をしていた。それは、カザナミとシュウガには内緒で行わなければならない内容だった。

 

ローゼン「それにしても、ネギさんと言ったら、『カザナミとシュウガの結婚式をやるから、あの二人に気付かれずに収集しろ』とか、難易度高すぎなんですけど!?」

 

ローゼンは仲間を集めないと終わらない事に気付き、まずは素材を確認した。

 

ローゼン「必要なのは…花束!?花とか俺、わかんねぇんだけど!?って、一人で言ってても進まないし、一応詳しそうなマーリン辺りに相談してみるか…」

 

ローゼンはマーリンに相談すると、マーリンはキングに話を通してくれた。

 

キング『なるほどねぇ…いいよ、オイラでいいなら、手伝うよ』

ローゼン『ありがとう、キング。この収集、他にも集めないといけないんだけど、人手ない?』

キング『じゃあ、団長とバンも連れてくよ』

ローゼン『それは心強いよ、助かる』

キング『じゃあ、待ち合わせはソフィア郊外でどうかな?』

ローゼン『近くにいるから、行くよ』

 

ローゼンは他の自分がわかる収集を済ませて、キングと会うためにソフィア郊外に向かった。

 

キング「魔法使いくん、これで足りるかい?」

ローゼン「助かるよ、キング」

メリオダス「そんじゃま、次行きますか」

バン「さっさと終わらせて、ボス戦としゃれ込もうぜ」

メリオダス「それは同意見だ。エリザベスも心配だしな」

キング「オイラの目の前でエレインと淫らな行為は許さないぞ、バン!」

バン「そんな酷いですよ、お兄さんwww」

ローゼン「メリオダス、コレなんだけど」

メリオダス「ん?暴風龍の鉤爪?聞いたことないな、そんな素材」

キング「知ってそうな人に聞いてみればいいじゃないか」

バン「誰に聞くんだよ」

キング「カザナミさんとか」

ローゼン「それはダメだ。カザナミちゃんとシュウガには気づかれちゃいけないんだ」

キング「詳しく教えてくれるかい?この収集」

ローゼン「まぁ、人は増やさなきゃいけないしな」

 

ローゼンは3人に結婚式の件を話した。

その後、4人で最後の素材である暴風龍の鉤爪を探しているとユウカから連絡が来た。

 

ユウカ『あのぅ、何か困ってませんか?』

ローゼン『え?ユウカちゃん?何故?』

ユウカ『えぇっと、お母様が、"ローゼンが困ってるみたいだから、助けてあげて"だそうです』

ローゼン『う…』

キング『全部お見通しみたいだね。ユウカさんだっけ?暴風龍の鉤爪って言うのを探しているんだ』

ユウカ『あー、それはですね、見つかりません。この世界では』

メリオダス『というと?』

ユウカ『私達の世界の物です』

リムル『よっと。悪いな、横入りして』

ユウカ『いえ、リムルさんにはお母様の看病をしてもらってるんですから、気にしませんよ』

リムル『その暴風龍の鉤爪は絵みたいのはあるか?』

ユウカ『あ、今から描きます。紙ありますか?』

リムル『これでどうだ?』

ユウカ『はい、ありがとうございます。あ!ローゼンさんたちはそのまま帰還してください。あとで、持っていきます』

ローゼン『ありがとな』

メリオダス「さてさてさぁて、近くの敵でも狩っていくか?バン」

バン「お?団長、気があうじゃねえか。喜んで行くぜ」

キング「魔法使い君、この二人はほっといて行こうか」

バン「キングもこいよぉ」

メリオダス「ローゼンも来るよな?」

ローゼン「あ、あぁ」

 

ローゼン一行はそのフィールドにいるモンスターを一掃し、ソフィアに戻った。

ネギと合流後、結婚式の準備を進めていると、そこにリムルを連れて、ユウカが来た。暴風龍の鉤爪はレプリカを用意したらしい。

 

リムル「俺が作った」

ユウカ「そうなんです。リムルさんが作りました」

ローゼン「元々はどういうのなの?」

ユウカ「元々は龍を倒す必要があります。それも普通では存在しない龍を」

メリオダス「なんていう龍だ?」

ユウカ「ヴェルドラです」

リムル「ブフッ」

ローゼン「どうしたんだ?」

リムル「き、気にしないでくれ」

ユウカ「(まぁ、リムルさんの相棒ですもんね)」

リムル「(おい、ユウカ。今のはわざとか!?)」

ユウカ「(いや、事実ですよ)」

大賢者【解。ヴェルドラ様の爪から同様のオーラを検知しました】

リムル「(マジかよ…)」

 

その後、準備が整い、シュウガとカザナミの結婚式が開催された。



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第30話 闇の軍勢vs伝説の戦士

今回は闇の軍勢編第二弾です。

vsコロンツリーはカットしていますが、
vsバーノス、vs風龍ブラウゼン、vsハイドラ、vsボンゲア、
vsアイゼン、vsゾルバン、vsヘイリオス
をまとめました。

それと、次作のlegend fifthに登場する特殊なクリスタも少し出してます。
では、本編をご堪能ください。


カザナミとシュウガの結婚式から1週間が経って、カザナミの調子が良くなって来たある日、カザナミは久しぶりに未来なのか、過去なのか、わからない映像を夢で見ていた。

そこには、シュウガやルリ、ローゼンは居らず、場所もわからない感じだったが、見たことのある者達が会話しているのがわかった。

 

???「弟の無念晴らしてやる!あの生意気な娘がぁ!」

???「ですが、どこに攻め入るのです?」

???「陣を組み、闇の軍勢で攻め立てる」

カザナミ「(やばいわね…これ…)」

???「む!?何奴!?」

カザナミ「(やばっ)」

???「すまねぇ、遅れちまった)」

カザナミ「(ふぅ…私は見えてないみたいね…)」

???「誰が見えてないって?」

カザナミ「(ひっ…)」

???「どうしたのですか?壁に向かって」

???「ココに闇の姫がいるんだよ」

カザナミ「(これは夢のはず…見えてるわけない…)」

???「クックック…甘いな。お前の身体からは弟の匂いがプンプンするわ」

カザナミ「(そんな…触れられてもないはずなのに)」

???「俺の名はヘイリオス。闇の騎士だ。ヴェーテンデスは俺の弟だ。だが、今回は見逃してやる。次は逃がさない。お前の夫も子も八つ裂きにしてやるから首を洗って待っていろ)」

カザナミ「(へぇ、兄がいたの。ヘイリオス…名前は覚えたわよ。私も総出で迎え撃ってあげるわ!覚悟しなさい!)」

ヘイリオス「ふっ…期待してやる。精々楽しませろ」

 

…………………………………

………………………

…………

……

 

カザナミ「は…はぁ…はぁ…」

シュウガ「ん…うん?大丈夫か?」

カザナミ「えぇ、一応ね」

シュウガ「あまり無理するなよ。お腹に子供いるんだろ?」

カザナミ「えぇ」

シュウガ「さて…と」

カザナミ「?」

シュウガ「何を見たんだ?」

カザナミ「え!?何を!?それに、見たか見てないかなんてわからないでしょ」

シュウガ「お前さぁ、俺がお前より遅く起きたと思ってんのか?お前がうなされてたら心配もするわ」

カザナミ「う…わかったわよ。私一人の力じゃどうにもならないしね」

シュウガ「いつでも頼っていいんだぞ、カザナミ」

カザナミ「えぇ、頼りにしてるわよ。それでね…」

 

その後、カザナミはシュウガに夢の内容を話した。シュウガはすぐさま行動に移した。リムル、アインズ、メリオダス、ナギ、ローゼン、ルリ、キリト、カルマに連絡し、ソフィアの大聖堂に集合した。

リムルはみんなに敵の情報を告げ、それぞれを狩ってほしいこととチーム分けを行った。

 

リムル「カザナミ、一人はヘイリオスなんだよな?」

カザナミ「えぇ、そうよ。他は名前がわからないのよね…」

リムル「全部で5人だよな?」

カザナミ「えぇ」

リムル「よし。俺が指示する。敵は近くの龍も含めて7体。カザナミ、シュウガ、ローゼン、ルリは大将であるヘイリオスを狙え」

カザナミ「まぁ、当然よね」

キリト「俺は強い奴ならなんでもいいぜ」

アスナ「キリト君!?強い奴と戦いのはわかるけどさ」

リムル「だったら、キリト。一番手前の奴がいいぞ」

キリト「よし、みんな行くぞ!」

「「「「おーっ」」」」

 

リムル「行ったな。カルマは大将の手前にいる従者を頼みたい」

カルマ「つまりはカザナミさんのサポートか」

カザナミ「不服?」

カルマ「上等」

リムル「殺せんせーは申し訳ないが、カザナミを全力で守ってくれ。一応、子供が心配だしな」

殺「わかりました。傷一つ与えませんよ」

 

その後、テシェン高原に向けて、出発した。

途中でキリトが闇の戦士と戦っていた。

 

キリト「く…」

カザナミ「キリト!先行くわよ!」

キリト「ああ!任せとけ!」

アスナ「キリト君、いくよ」

キリト「おう」

アスナ「キリト君、スイッチ」

キリト「はぁぁぁ…せいや!ユウキ、スイッチ」

ユウキ「わかった!」

リムル「アイツはバーノスっていう、火の闇騎士だ。あと、この上に風の龍がいる」

カザナミ「(アイツ…夢の中で遅れてきたやつ)キリト!これを!」

キリト「おう!ん?なんだこれ?」

カザナミ「それは、アンタの武器専用のクリスタよ!」

キリト「効果は!?」

カザナミ「填めればわかるわよ!」

キリト「(閃?まぁいいや)」パチッ

アスナ「え?服が…」シュウゥゥゥ…

カザナミ「それは、閃光のクリスタよ!」

キリト「閃光?ん?アスナ、その服。SAOのか?」

アスナ「えぇ、そうみたい。でも、魔法が使えないという訳ではないみたい」

キリト「そうなのか?」

アスナ「うん。でも、ステータスが変わったかな。ちょっとだけど」

キリト「それは俺もだよ」

リーファ「お兄ちゃん!スイッチ」

キリト「おう」

 

カザナミ達は湖に来ると水の闇騎士に会った。

水の闇騎士はハイドラという者でナギが戦う事になった。風の龍はアインズから「私がやろう」と連絡が来た。

 

カザナミ「リムル、アンタはどっちやるの?」

リムル「俺?俺は氷の龍だよ」

メリオダス「つまり、俺たちはその手前の奴か。キングだけでいけるんじゃねえか?」

キング「オイラじゃ、圧倒的な差があると思うんだけど?」

カザナミ「いやぁ、誰がやっても一緒なんじゃ…」

マーリン「私がやろうか?」

メリオダス「え?マーリンさんがやるんですか?」

マーリン「モルモットにすればいいのだろ?」

「「「「(一番危ない気がする)」」」」

カザナミ「えぇ、扱いはどうでもいいわ。じゃあ、私は先に行くわね。あー、メリオダス」

メリオダス「ん?」

カザナミ「アンタにもコレ」

メリオダス「おう。ん?傲?傲慢?」

エスカノール「私ですか?」

カザナミ「傲慢のクリスタよ」

メリオダス「傲慢のクリスタか…」パチッ

シュウガ「そんな物どこで手に入れたんだよ」

カザナミ「朝」

シュウガ「朝ぁ!?」

カザナミ「今日、私、二度寝してるから」

シュウガ「はぁ!?無理するなって言ってんだろ!?」

カザナミ「無理してないわよ!頭の上に置いてあったんだから!」

リムル「喧嘩すんなって」

カザナミ「喧嘩じゃないわ」

シュウガ「俺は…」

カザナミ「シュウガをおちょくってるだけよ」

シュウガ「てめっ」

リムル「シュウガ!」

シュウガ「あぁ、悪い。わかってるから」

リムル「殺せんせーが守ってくれるとしてもカザナミはお前が守るんだぞ!」

カルマ「シュウガ、俺の前でカザナミさんに一撃でも当たったら、あとで罰ゲームな?」

シュウガ「はぁ!?」

カザナミ「ふふふ」

シュウガ「笑い事じゃないんだぞ!?」

リムル「カザナミ」

カザナミ「何?」

リムル「ちょっと来てくれ」

カザナミ「ん?」

 

リムルはカザナミにある事を教えた。

 

カザナミ「え!?それ、本当なの!?」

リムル「あぁ、俺も大賢者に言われた時はびっくりしたんだが、その副作用みたいな事は6歳まで続くそうだ」

カザナミ「って事は、生まれるのも早いって事なのね」

リムル「あぁ、俺と大賢者も注意しとくが、お前も気をつけろよ?」

カザナミ「まぁ、無理はシュウガに止められてるから」

リムル「それでもだ」

カザナミ「うん…気をつけるわ」

シュウガ「カザナミ?」

リムル「あー、シュウガ?悪いな、カザナミを独占しちまってよ」

シュウガ「あ、あぁ」

カザナミ「大丈夫よ。大した事じゃないから」

シュウガ「ほんとかよ」

カザナミ「えぇ、リムル。頼むわよ」

リムル「あぁ!任せとけ!(龍もお前もな)」

 

キリトside

 

キリト「チッ…大丈夫か、アスナ!?」

アスナ「えぇ…」

モモンガ「手伝おうか?」

キリト「ん?もう終わったのか?」

ナーベ「モモンさんは一撃で終わりました」

キリト「やっぱりすごいな」

モモンガ「ソイツの弱点は水だぞ?」

キリト「大丈夫。もう終わる。アスナ!」

アスナ「はぁぁぁ…キリト君、スイッチ!」

キリト「フッ…(デッドリーシンズ)」

 

ザッザッザ…ザン…ザザザン!!

 

モモンガ「お見事」

ナーベ「流石ですね」

ユウキ「あ〜、ずる〜い」

キリト「なんで、俺、手こずったんだろ?」

アスナ「あ、キリト君!」

キリト「どうした?アスナ」

アスナ「コレ、さっきのクリスタに似てない?」

キリト「本当だ。漆?填めてみるか」パチッ

アスナ「あ、キリト君の服装がSAOの時のに変わったわ」

キリト「やっぱり、クリスタが関係してるみたいだな。とりあえず、この事をソフィア執行官に報告しよう」

モモンガ「ナーベ」

ナーベ「はい、モモンさん」

モモンガ「カザナミを助けに行け。私はリムルの元に行ってみる」

ナーベ「わかりました。Fly」

 

シュウガside

 

カザナミ「う…」

シュウガ「おい、大丈夫か!?」

カザナミ「大丈…夫…」

ルリ「ヒール」

カザナミ「ありがとう、ルリちゃん」

カルマ「シュウガ、罰ゲームか?」

シュウガ「ちげぇよ。カザナミは体調悪いんだよ」

渚「(いいのかなぁ、そんなんで連れてきて…)」

楓「(いいんじゃない?カザナミさんの意志だろうし)」

ローゼン「シュウガ、目の前!」

シュウガ「おう!」

 

そこに立っていたのは風の闇騎士だった。

 

シュウガ「カルマ!頼んだぞ!」

カルマ「おうよ」シュッ

「む…」

カルマ「な…避けやがった」

シュウガ「おいおい、カルマ、避けられてんじゃねぇよ」

カルマ「渚、茅野ちゃん、手伝って」

渚「わかった」

楓「うん」

シュウガ「さてと、奥からすごい気配がくるぞ…」

ナーベ「そうですか?」シュタッ

ローゼン「ナーベちゃん!?どうしてここに!?」

ナーベ「もちろん、モモンさんの指示ですよ」

カザナミ「やっぱり強いわね、あの人は」

 

アインズside

 

アインズ「ふむ。余裕だったか?」

マーリン「当然だろう」

リムル「うっは、モモン、早すぎだって」

アインズ「終わったのか?」

リムル「あぁ、ついでに捕食してきたから」

マーリン「捕食?」

アインズ「なるほどな。奴を味方に付けれるのはデカイ」

リムル「あくまで俺だけどな」

メリオダス「さてさてさぁて、これからどうする?」

リムル「俺とモモンはカザナミ助けに行く」

アインズ「そうだな。リムル、アイゼンになれるか?」

リムル「あぁ」

 

リムルの周りから黒い煙みたいのを出したかと思えば、その姿は氷の龍である氷龍アイゼンになった。

 

マーリン「ふむ。リムル殿、すまぬ」

リムル「ん?」

マーリン「どういう構造でそうなるのか調べさせてくれないか?」

リムル「今は勘弁してくれ」

マーリン「もちろん。今とは言わん」

アインズ「急ぐぞ、リムル」

メリオダス「キング、付いてってくれ」

キング「団長は?」

メリオダス「俺はキリト達を待つ」

キング「わかった」

リムル「行くぞ」

 

シュウガside

 

カザナミ「やっぱり、強いわね」

ヘイリオス「クックック、弱いな。これが伝説の力か」

シュウガ「カザナミ、大丈夫か?」

殺「掠りもさせてませんよ」

カザナミ「ありがとう、殺せんせー。あ!シュウガ前!前!!」

ヘイリオス「ふっ」

シュウガ「わかってるよ」ガキン!

ヘイリオス「な!?」

シュウガ「俺は光だぜ?ヘイリ、お前の気なんか見てなくたって、感じられる」

ヘイリオス「チッ」

シュウガ「させねぇ!」

 

ガギ…ギギギギ…

グオオオオオオオオオ

 

シュウガ「ん?いぃ!?ドラゴン!?」

カザナミ「あれは、氷の龍アイゼン!?もしかして、リムル、負けたんじゃ…」

リムル「グオオオオオオオオオ…誰が負けたって?」

カザナミ「へ?」

アインズ「ほっと」

ナーベ「モモンさん、お疲れ様です」

カザナミ「ゴウンさん、コレ」

アインズ「あぁ、リムルだ」

ヘイリオス「ほう…興味深い能力だ」

カザナミ「ヘイリオス、今のうちよ?降参するならね」

ヘイリオス「ほざけ。こっちにはこのクリスタがある」

カザナミ「それは怠惰のクリスタ!?なんで貴方が!?」

ヘイリオス「これを飲み込めば…」

カザナミ「やめなさい!」

ヘイリオス「ぐ…」ズズズ…

カザナミ「みんな、気をつけて、特殊なクリスタを身体に取り込んだ敵は危険よ」

アインズ「リムル、あのキリトが苦戦していたバーノスが漆と書いてあるクリスタを身体に取り込んでいたみたいなんだ」

カザナミ「それは、漆黒のクリスタよ」

リムル「今後はそういう敵が現れるってわけか」

ヘイリオス「グワァァァア…タス…ケ…テ…」

カザナミ「キング、いてくれて助かったわ。アンタの力が必要なのよ」

キング「オイラが?どういうこと?」

カザナミ「実はあのクリスタには名前に対して関係する武器で対処しなくちゃいけないの」

リムル「そうか、だから、キリトが倒せたのか」

アインズ「なるほどな、つまりはこのヘイリオスはキングにしか倒せないということか」

カザナミ「伝説武器も必要だわ。私ならそれが可能よ」

リムル「どうするんだよ」

カザナミ「リムル、ゴウンさん、あと、キング、武器貸してください」

リムル「ああ、わかった」

アインズ「それで何かかわるのであればな」

キング「あぁ、第1形態シャスティフォル」

カザナミ「さぁ、凱弓エグゼバードよ、二つの伝説と神器を吸収し、新たな伝説を目覚めよ!!真・凱獄龍シャスティフォル。キング任せたわよ」

キング「真・凱獄龍シャスティフォル第4形態…サンフラワー!!!!」

 

その後、デュンケリスが来て、ヘイリオスの魂が連れていかれた。その際に言われたのが、グリーシアの件だった。

 




どうでしたか?
今回、登場した特殊なクリスタは4種類
漆黒、閃光、怠惰、傲慢です。
効果はもう決めてありますが、それは次作であるlegend fifthにて!
楽しみにしていてください。


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第31話 別れの時〜ミスルナへ〜

今回のシナリオは
ティリアと別れるシーンです


ヘイリオスとの戦いの後、カザナミとシュウガは近くの街であるウィーボに寄った。

キリト達は後々、ウィーボに来た。カザナミはフラフラしており、シュウガが宿屋で部屋を取っていると、ローゼンとルリはサウロさんに話を聞いていた。

 

ローゼン「爺さん、闇の領域の敵はもういないのか?」

サウロ「ふむ…どうやらそのようじゃのぅ」

ルリ「あれ?」

キリト「大丈夫か?ん?」

リムル「カザナミは?ん?あぁ、ティリアさん来ると思ってました」

ティリア「あら?そうなの?それにしても二人ほど少ないわね」

ルリ「カザナミちゃんはシュウガ君と宿屋だよぉ」

リムル「俺行ってくるから、モモン話聞いといてくれ」

モモンガ「わかった。引き受けよう」

 

リムルはカザナミのいる宿屋に向かっていたのだが、通常では会わない人物とすれ違った。その人物は、誰かを探していたようだが、リムルはまさか…なと思い、その場を後にしようとしたら、違う方向から話しかけられた。

 

???「あれ?リムルさん?お久しぶり。元気してた?」

リムル「俺をさん付け?誰だ?お前」

???「私?もう、何度も会ってるのに忘れちゃったんですか?私ですよ、私」

リムル「だから、誰だよ…」

???「あ!探しましたよ、"カザナミさん"」

カザナミ?「ヨシュカ、探したわよ。それにしても、セルはどうしたのよ?」

ヨシュカ「アレは非常食だから、食べたんじゃないんですか?」

カザナミ?「え?私が?それはないわよ」

リムル「はぁ!?カザナミ!?いや、そんなはず無い!お前は今、妊婦で…」

カザナミ?「妊婦?あら?ヨシュカ、私達、誰の記憶に来ちゃったのかしら?」

ヨシュカ「もう、忘れちゃったんですか?シュウガさんのですよ?ほら、???に行かないと」

カザナミ?「そうね。じゃあ、リムル、またね。この時代の私をよろしく」

リムル「あ、あぁ、って、もういない!?クッソ、俺が見失うとは…それにしても、ヨシュカがいたとはな」

 

カランカラン

 

シュウガ「ん?どうした?リムル」

リムル「ああ、すまん。未来のカザナミに会ってな」

シュウガ「どんな感じだった?」

リムル「ん?うーん。俺をさん付けだった」

シュウガ「アイツが!?リムルをさん付け?!無いだろ…」

リムル「そうだよなぁ」

 

カランカラン

 

モモンガ「おう、リムル。ティリアとは別れてきた。これからはミスルナに行くんだとさ」

リムル「あぁ、わかってる」

シュウガ「カザナミは此処で待機させておく」

ローゼン「じゃあ、シュウガさんもですよ」

ルリ「シュウガ君が離れたら、誰がカザナミちゃんを護るの?」

カザナミ「私も…いく…わ…」

リムル「無理は禁物だぞ?」

カザナミ「大…丈夫…」

シュウガ「(絶対に大丈夫じゃねぇ)」

リムル「まぁ、誰もが大丈夫じゃないと思ってるからな。仕方ない。シュウガ、カザナミを首都に連れて行くぞ」

カザナミ「え?」

シュウガ「よし来た。任せとけ」

 

シュウガとリムルはカザナミを連れて首都サテリカに向かった。もちろん歩くのは酷なので、転移札を持っていたキリトにつかってもらった。

 

リムル「モモン、クレイヤで会おう」

モモンガ「承知した」

カザナミ「ねぇ、私も冒k…」

ローゼン「はぁ…行ったね」

ルリ「そうだねぇ、あの気力どこから来るんだろうね」

キリト「モモン、それで、次はそのクレイヤに向かうのか?」

モモンガ「あぁ、そうだ。ロラ、案内頼む(だが、この後、ロラはどこかに行ってしまうからな。ほぼ、俺の案内だ)」

ロラ「よろしく頼むよ、サテリカまでは長いからね」

 

一行はロラの案内の元、ウィーボの街を後にした。しかし、シグミ区画にさしかかろうとした時、ロラが急に走り出してしまった。モモンはそれを予見していたのか、みんなをその先に誘導してくれた。

 

ロラ「あ、いたいた」

モモン「遅いぞ」

ロラ「いやぁ、悪いな。色々探って戻ったらいないもんだから」

モモン「なんか問題があるか?」

ロラ「いや、どうやら、このキルフ原野からの声だったみたいだ。手伝ってくれないか?」

キリト「よし、いくぞ、ナギ」

ナギ「え?僕ですか!?構いませんけど」

モモン「赤羽、少しいいか?」

業「よし!俺も、やっ…あ?なんかあるのか?」

モモン「あぁ」

業「キリト!俺のも残しとけよ」

キリト「用事か?期待すんなよ」

ナギ「大丈夫だと思います」

ローゼン「(何が大丈夫なんだろう…)ルリちゃん、モモンさんの事頼むよ」

ルリ「うん!任せて」

 

モモンは業を連れて、石列が三つ並ぶ箇所に赴いた。そこには岩陰に隠れて、モンスターが横たわっていた。荷物を見ると何やら薬品が数個見えた。モモンはそれを数個取るとキリト達のいる方面に向かった。

キリト達はロラの先導の元、救援に向かった。ロラの仲間であるタレアを助けた。

 

ロラ「タレア!」

 

「マトン!!」

 

ガ!キン!

 

タレア「チッ…よし、これでこっちが優勢になった」

「いくら増えようが、こっちにはマトンが沢山いる」

キリト「ナギ!」

ナギ「うん!」

 

ザン!!ドゴッ!!

 

「マトンが一撃で!?」

業「…」

 

シュ…

 

キリト「あ!それ、俺の獲物!」

業「あ?」

 

シュ…

 

ナギ「速い…」

モモン「流石だな」

アスナ「キリト君が楽しそう…キリト君、私もやる!」

リズ「あ、アスナ!ズルイ!私もやるわよ!」

シリカ「あれ?リムさんはやらないんですか?」

リム「俺は興味が湧かない。兄さんに任せとけば終わるだろ?」

シリカ「それもそうですね」

リーファ「冷めてるよねぇ、瑠璃ちゃん」

リム「冷めてねぇよ?寧ろ、兄さんががっつき過ぎなんだって」

キリト「おい、聞こえてるぞ、瑠璃!あ!アスナ、それ、俺の獲物ぉぉ!?」

アスナ「ふふふ、油断してると取っちゃうわよ!」

タレア「すごいな…ロラ、この人達は?」

ロラ「冒険者達だ。ここにはいないがあのウィザードとクレリックの二人の仲間に付いてきているんだと」

タレア「そうなのか?その二人には会ってみたいな。お?マトンが全滅したな」

 

「クソ!こんなはずじゃなかった!覚えてろ!」

 

モモン「ロラ、コレを見てくれ」

ロラ「ん?な!?チッ…今のはやっぱりスルビニア兵か」

タレア「どうする?ロラ」

ロラ「モモン、この先の案内は出来るのか?」

モモン「あぁ、出来る」

ロラ「タレア、他の仲間に連絡を頼む。私はサテリカに行く」

 

その後、モモンはキルフ原野からワジーロ畑を通り、クレイヤの街に仲間を誘導した。

その頃、シュウガ達はというとサテリカの療養所でカザナミを入院させていた。大賢者曰くカザナミはギリギリらしかった。

 

リムル「カザナミ、無理するなよ、こっちがヒヤヒヤするんだぞ?」

カザナミ「だってぇ」

シュウガ「可愛く言ってもダメだ」

カザナミ「えー」

シュウガ「えーじゃない」

リムル「とりあえず、俺の仲間の朱菜と紅丸を護衛に付ける。シュウガはカザナミの側を離れるな」

シュウガ「わかった。リムルは?」

リムル「俺は気になることがあるから、戻るよ、頼むぞ、二人とも」

ベニマル「承知した」

シュナ「気をつけてくださいね、リムル様」

リムル「ああ!」

 

ガチャ…タッタッタッタ…

 




カザナミ&シュウガ離脱


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第32話 闇の気配!vs偽グリーシア

今回、久々なので、短めです
次も短めになると思います


 

 

ウィーボからの道中、キルフでロラの友達を助けた。その際に奇妙な薬と奇妙な部品を見つけた。マトンというモンスターを倒した際にもスルビニア兵がいた。

その後、一行はクレイアの街に着き、疲れを癒すために酒場にいた。酒場の店主から妙な話を聞いた。

 

キリト「モモン、休憩にしないか?」

モモン「あぁ、そうしよう。酒場に行こう」

ナギ「この後はどちらに向かうのですか?」

モモン「まずは、南に向かう。サテリカはそっちだ」

シターラ「君がリーダーかな?」

モモン「いや、私ではないが、話を聞こうじゃないか」

シターラ「実はこの西の方角に住民族がいる。その住民族には秘宝があるらしいが、ディール族を嫌うらしくてね」

モモン「それを奪って来いと?」

シターラ「そこまでは言ってないさ。ただ、最近、紫色の光が西に飛んでいくのを見たからね」

モモン「ほう…紫色の光か」

キリト「俺は強いやつなら構わないぜ」

モモン「(ここは確かグリーシアの聖地だったな…)キリトは闇の館には行ったのか?」

キリト「あぁ、ユイとストレアが囚われてたからな」

ナギ「僕も結構、苦戦させられました」

モモン「ここはグリーシアの聖地の近くでな、讃えられている」

ローゼン「カザナミちゃんの話だと、グリーシアは不思議な人が倒したらしいよ」

???「ふぅ…追いついた!!あれ?カザナミさんは?」

ルリ「あ!この人だよ。ローゼンくん」

???「この人呼ばわりは酷いですよ、ルリさん」

ルリ「え?私、名乗ってないのにぃ」

???「じゃあ、自己紹介を。名前はゼロです。カザナギ兄さんの弟です」

キリト「敵じゃねえか!」ジャッ

カルマ「キリト、あの手で行くぞ!」ザッ

キリト「おうよ」

ゼロ「ちょちょっと待ってくだ…おわっ!?」

キリト「カルマの攻撃を避けた!?」

ゼロ「あー、それは止まって見えるので」

モモン「(なるほど、これがカザナミが言ってた冒険者の伝説所持者)」

 

ゼロはカルマとキリトの攻撃を武器も使わずにヒラリヒラリと避けている。ゼロに殺意が無いことを察したナギはキリトとカルマを止め、モモンの指示でインジェの集落に入り、長老と話したあと、百穴という洞窟に脚を踏み入れた。

 

楓「うわぁ!?ムカデいやぁぁ!」

アスナ「カエデちゃんもわかる?あっちいって!」

 

ズバッ

 

キリト「街で待ってろって言ったろ?」

アスナ「でも、ユイちゃんは行くっていうし」

ユイ「当然です。パパが心配なのですから!」

渚「カルマ、どう?」

業「うーん、毒と麻痺は俺らには効かないけど、キリト達には効くみたいだな」

ナギ「僕はそれを力に変えちゃいますけどね」

キリト「それ、便利だよなぁ。カザナミさんも使えるんだろ?」

ゼロ「俺も使えますよ。闇の魔法ですよね?」

キリト「お前の意見は聞いてねぇよ」

ゼロ「酷いなぁ、キリトさんは」

アスナ「キリト君は警戒してるだけだから、気にしないで」

キリト「アスナ、そんなやつの言うこと聞く必要ないぞ!?」

アスナ「だって、ゼロ君は何も悪いことしてないよ?」

 

キリトがピリピリしながらも最奥地に到着した。そこには本来の姿のグリーシアともう一体のグリーシアが対面していた。周りには挑んだのであろう冒険者が怪我をしていた。ルリはすぐさまエンシェント・ヒーリングを使い、その冒険者を回復した。伝説所持者以外は冒険者の救助を行った。

 

「何故ですか!?何故!?」

『クックック、やはり、力を半分失っているだけあって、本来の力が発揮できないようだな』

カルマ「キリト!行くぞ」

キリト「おう」

『クックック、貴様ら、コレを見ろ』

モモン「それはまさか特殊クリスタ!?まずいぞ!」

『コレはな。憤怒のクリスタだ。これを体内に取り込む事で…ううぅぅぅ…グガアアアアア』

キング「凄い魔力だ。まるで団長みたい…」

メリオダス「あぁ、俺の力を取り戻していない時くらいの等級はあるな」

マーリン「つまりは今、その魔力が来ようが問題はないということだな」

メリオダス「ただ、試したい事があってな。ローゼン、俺の前に来い」

ローゼン「前に?いいけど、何するんだ?」

メリオダス「奴に魔法攻撃をしてみてくれ」

ローゼン「魔法攻撃?うーん、あれでいいか…火の槍よ、敵を貫け!ファイアランス!」

 

闇が漏れ出しているグリーシアにローゼンが魔法攻撃を仕掛けた。しかし、偽グリーシアは避けようとしないままあるモーションを取ったのだった。

 

キング「あれはまさか!?」

マーリン「なるほど、興味深い」

メリオダス「ローゼン、俺の後ろに!」

ローゼン「お、おう」

『フル…ガウンダー!!』キン!

 

その使ったスキルはメリオダスのメインスキルだった。

 

メリオダス「フルk…ん!?」

モモン「どけ、メリオダス。リフレクション」

メリオダス「そんなので防げるわけが」

 

パキン!

 

モモン「上位魔法無効化。この世界での最上位ランカーの攻撃以下は無効化だ。わかったか?」

メリオダス「だが、俺が跳ね返せば」

モモン「それを返されたら、どうするつもりだ?」

マーリン「その場合は、私が消すから問題ない」

モモン「やれやれ、メリオダス、お前が仕留めないと行けないんだから、わかっているんだろうな?」

メリオダス「あぁ、任せとけって」

 

メリオダスはそう言うと、剣に手を当て、「神器解放」と唱えた。すると、メリオダスの身体が一瞬、揺らいだ。

 

『エ゛ンジャンド・ベルブレイズ』

メリオダス

「「「「「フルカウンター!!」」」」」

キキキキキン

 

メリオダスが跳ね返した攻撃は何倍もの威力となって、偽グリーシアを消し飛ばした。

 

グリーシアは偽グリーシアを体内に取り込むと、メリオダスに"憤"と書かれたクリスタを受け取ったのだった。

 

クレイアの街に戻ると、そこにはリムルともう2人おり、モモンガがある事に気が付いて、リムルに提案するのであった。



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第33話 幽霊の町〜ガイスト村〜

 

 

偽グリーシアとの戦いの後、リムルが合流。カザナミが入院したことを告げる。

そんな中、ローゼン達はディエットに会っていた。ディエットはプリムというパルムの外交官の護衛をやってるといい、近くの町で機械の音を聞くものがいるという情報を得たので、向かった。

しかし、アインズとリムルは違うルートを通る事を言ってきた。

 

アインズ「ふむ。その方向に行くのはいいのだが、私はあのプリムという者を護衛したい」

リムル「それは同意見だ」

ローゼン「わかった。ディエットと同行してくれ。俺たちは近くの村を探索した後、そちらに向かう!」

リムル「すまんが、ゼロも来てくれ」

ゼロ「俺ですか?構いませんが、戦力的な面を見ても、ローゼンさんとかの方が不利に見えますが」

アインズ「コイツらを侮るな。お前の知る奴等と一緒にするんじゃない」

リムル「ふ…そうだぞ。ユウカ、キリト達の護衛を頼む」

ユウカ「わかりました、リムル様。ソウエイ様の名にかけて!」

ローゼン「ユウカちゃん、よろしくねぇ!」

 

シュン…

 

ローゼン「ゲボッ」

ユウカ「馴れ馴れしいです。私に抱きついていいのは、母様と父様とリムル様だけです」

ローゼン「リムル…羨ましいぞー」

リムル「俺に当たんなよ」

???「リムル様に触るな!斬られたいか」

リムル「おい、シオン。何を嫉妬してるんだよ」

紫苑「当然です。私はリムル様の秘書なんですから」

リムル「それじゃあ、こっちはそろそら向かおう。遅れるとまずいだろう?」

ディエット「あら?そちらの2人は私に付いてくるのか?」

アインズ「あぁ、構わないだろう?なんだったら、リムルが竜にでもなるぞ?」

ディエット「それは遠慮しとくわ。それに貴方達が護衛についてくれるのはありがたいしね」

リムル「ん?おいおい、ローゼン。ゴブリンごときに苦戦か?伝説所持者が聞いて呆れるぜ」

ローゼン「業と一緒にするなよ。俺はルリちゃん護るのに必死なの!」

業「あ?ローゼン、あとで死刑な」

ローゼン「それは動きが悪いキリトに言ってやれ」

アインズ「はぁ…喧嘩する暇あるならさっさと倒せ」

 

ローゼン達はゴブリンらを倒すと、ガイスト村に向かった。

ガイスト村には機械モンスターが溢れており、少し歩いた先には何かのパーツのような物が見つかった。

 

キリト「ユウキ以外の女性陣は置いてきて正解だったな。さっきのとこなんて、1人でにブランコ動いてたぞ?」

ユウキ「一応、僕は女性として見るんだね」

キリト「男性に見えない奴もいるくらいだからな」

業「あ〜」

渚「なんで僕を見るのさ!?」

業「だって、女装趣味あるだろ?」

渚「ないよ!?」

リム「なるほど、俺は男扱いなのか。構わないけどな」

キリト「瑠璃は男装趣味があるくらいだろ?」

リム「それは否定しない。それで?これはどっち行くとかわかっているのか?」

ローゼン「一応、リムルには聞いといた。迷子になっても困るしな。ここは左だ」

 

 

 

30分後…

 

 

キリト「……おい、ローゼン。迷ったよな?」

ローゼン「はぁ、はぁ、はぁ、一応、最奥部着いたから怒るなよ。お前らなんで息切らしてないんだ…」

リム「鍛え方が違うからだ!それに余計な道に入るから疲れるんだろ!?」

ユウキ「ほらほら、敵さんのお出ましだよ。僕が全部倒しちゃうよ?」

渚「業、頂き!」

業「あ!渚、それ、俺の!」

ユウキ「あ〜、ずる〜い。僕も狩る〜」

キリト「何かセンサーみたいなの無いか?敵がキリがない」

 

キリトとユウキはそれらしい物がよくわからなかったのだが、1人だけ敏感な人がいたらしくそれを見つけた。

 

ユウカ「心配になって見に来てみたら、また、迷ったんですか?」

キリト「ユウカじゃないか。いや、迷ったのはローゼンだけだ」

ユウカ「この村って昔話で聞いたんですけど、機械兵器が設置されてるみたいですよ?うーん、あの目玉みたいなや『ギョロリ』ひぃぃ!?」

ユウキ「うわぁ、物凄くこっち見てるよ、キリト」

キリト「あぁ、見てるな。ユウカ、ありがとな」

ユウカ「あ…はぃ…帰ります…」ガタガタ

 

その後、キリトとユウキはそな機械兵器を破壊した。クレイアの街に戻ると、アスナからある事を言われた。

 

アスナ「おかえり、キリト君」

キリト「ただいま」

アスナ「ユウカちゃん、帰ってきてから物凄く怯えてたんだけど、何があったの?」

キリト「聞かない方がいいと思うけど?怖いぜ?」

アスナ「…やめとく…」

ユウキ「うん、アスナはやめといた方がいいよ」

アスナ「ユウキとリムちゃんはよく怖くなかったね?」

リム「いや、物凄く怖かったぜ?俺は機械兵器を見てから、足止まったしな」

ユウキ「僕はそういうの見慣れてるから…」

ルリ「え…」

ユウカ「え〜、ユウキさんの怖い所、そういうとこですよ〜」

ユウキ「そんなこと言わずにさぁ、今度、剣技教えるから。ね?」

ユウカ「約束ですよ!」

 

 

キリト達は次の目的地である首都サテリカに向けて歩きだした。砂漠に差し掛かった時にキリトへ連絡が飛んできたのであった。

 



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第34話 新たな街へ〜三次見習い〜

 

 

ガイスト村の一件後、リムルとアインズは一旦、護衛から離れるとカザナミがいる首都サテリカに立ち寄った。そこで、カザナミがシュウガに提案したのは、ギルドを作らないか?ということであった。

 

シュウガ「大丈夫か?」

カザナミ「えぇ」

シュウガ「ここにもいつまでもいられないもんな」

カザナミ「そうね…あ!ギルド作らない?」

シュウガ「ギルド!?誰がマスターやるんだよ!?」

カザナミ「アンタでしょ」

シュウガ「俺!?俺、そんな責任感強くないぞ!?」

カザナミ「大丈夫よ、サブマスターに私と伝説所持者を置けばいいから」

シュウガ「まぁ、カザナミを休ませる場所が必要だしな。とりあえず、ギルド結成に必要な素材があった気がするんだ。それを取ってくるよ」

カザナミ「ギルド結成の素材?えっと、ペリドットもだっけ?」

シュウガ「ん?あぁ、ペリドット、ダイヤ、ルビーの三つだな」

カザナミ「あるのよ、ペリドット」

シュウガ「ん?あるのか?」

カザナミ「えぇ、アンタと会って間もない時に手に入ってね。イヤリングにしてたの」

シュウガ「あぁ、そのイヤリングに付いてる宝石はペリドットだったのか」

カザナミ「はい、ペリドット」

シュウガ「あぁ、行ってくる」

 

シュウガはカザナミからペリドットを受け取った後、キリト達やリムルに連絡を取り、ギルドを作ることを伝えた。リムル達は何か手伝えないかとシュウガに聞いてきた。

 

リムル『シュウガ、カザナミは大丈夫か?』

シュウガ『あぁ、今は落ち着いてるみたいだ』

キリト『何か集めるんだろ?俺たちも手伝うぜ』

シュウガ『じゃあ、ダイヤを探してくれないか?』

リムル『わかった。場所はわかるから、キリト行こうぜ』

キリト『あぁ、シュウガはどこに行くんだ?』

シュウガ『俺はルビー取りに行く』

リムル『場所わかるのか?』

シュウガ『リムルはわかるのか?』

リムル『あぁ、岩龍がいたところの四角い奴だ』

シュウガ『あー、見たことあるわ』

キリト『終わったら、サテリカ集合でいいんだよな?』

シュウガ『あぁ、サテリカの酒場に来てくれ』

 

シュウガはルビーをすぐ手に入れた。

その後、サテリカでリムルとキリトに会い、酒場にて素材を見せることでギルド結成を承認された。

 

シュウガ「うーん…」

キリト「どうした?」

シュウガ「ほら、ギルド名だよ。カザナミがいないからな」

リムル「聞けばいいじゃないか」

シュウガ「そうなんだけどな。今、寝ている時間なんだよな」

キリト「あぁ…」

ユウカ「あのぅ」

キリト「うおっ!?どこから現れてるんだ!?」

ユウカ「キリトさんの影からですが?」

リムル「上達早いじゃないか、ユウカ」

ユウカ「えへへ。ソウエイさんの教えがいいからですよぉ〜」

シュウガ「なぁ、ユウカ。本題はそこなのか?」

ユウカ「ああ!お父様!違います!ギルド名なんですけど」

シュウガ「おお〜、カザナミから聞いてきたのか?」

ユウカ「いえ。私達の世界のギルド名を参考にできたらなぁと思いまして」

シュウガ「ふむ」

ユウカ「"legend of sixteen"って言うのです」

シュウガ「なるほどな。16人の伝説か」

 

そんな話をしているとカザナミから手紙が来た。そこには、ギルド名と終わったら私の元へ来い。と書いてあった。

 

キリト「あはは…」

リムル「ん?裏面に続くって書いてあるぞ?」

シュウガ「ん?」

ペラッ

"そこにいるキリトとリムルとユウカも来なさい"

キリト「え?」

ユウカ「私達いるのわからないですよね?」

リムル「未来でも見たんじゃね?」

シュウガ「いや、アイツは今見れねぇよ」

リムル「まぁ、いいじゃないか。ギルド名は決まったんだし、俺らもギルドに入らなきゃいけないんだろ?」

シュウガ「あぁ、言ってたからな。ユウカもな」

ユウカ「いいんですか!?」

シュウガ「一応、エルもギルドメンバーにするつもりだしな」

ユウカ「ありがとうございます!!」

 

伝説の武器所持者によるギルド結成!!

ギルド名《knight's of LEGEND》

 

ギルドマスター

シュウガ

 

サブマスター

カザナミ

ローゼン

ルリ

キリト

ナギ・スプリングフィールド

リムル=テンペスト

メリオダス

赤羽業

アインズ・ウール・ゴウン

 

メンバー

エルスィ

ユウカ

SAOメンバー

暗殺教室メンバー

ネギまメンバー

七つの大罪メンバー

オーバーロードメンバー

転スラメンバー

 

………………………………………

………………………………

…………………………

……………………

………………

…………

……

 

リムル「え!?シュウガ、お前、まだ二次なのか!?」

シュウガ「悪いのか?」

リムル「お前がそうだとするとカザナミもローゼンもルリもか」

シュウガ「そうだが?」

リムル「お前のその力量で3次じゃないなんてまずいだろ」

ユウカ「え?お父様とお母様は三次だと思ってました。違うんですか!?」

シュウガ「ユウカ、あのな。二次になる時もカザナミがいろいろ動いてくれたからなれたようなものなんだ。カザナミを差し置いて転職はまずいだろ?」

ユウカ「だったら、お母様の見習いの証を手に入れればいいじゃないですか!」

リムル「俺が行こうか?」

シュウガ「いや、俺が行くよ。カザナミの元に先に行っててくれ」

キリト「わかった」

 

シュウガは酒場に戻って、"聖騎士見習いの証"と"狙撃手見習いの証"を手に入れてから、カザナミの元に向かった。

着いてみるとキリトとリムルが何故か説教を食らっていて、シュウガがカザナミをなだめる形になった。

 

カザナミ「だからって!」

シュウガ「なにがあった!?」

リムル「いや、シュウガには関係ない」

キリト「いや、関係あるだろ?ユウカの事なんだから」

シュウガ「ユウカ?もしかして、修行の件か?」

カザナミ「そうよ!私は頼んでないわ!」

シュウガ「別にいいじゃないか。お前らしくもない」

カザナミ「私らしい?私らしいってどうゆうことよ」

シュウガ「お前は常に冷静だっただろ?」

カザナミ「冷静ねぇ…はぁ…わかったわよ…」

シュウガ「ほら、お前のだ」

カザナミ「え?これ、狙撃手見習いの証じゃない」

シュウガ「取ってきた。ユウカ、無理するなよって意味だ。気をつけろよ」

ユウカ「あ…はい!お父様!」

シュウガ「さて、キリト、リムル、頼みがある」

リムル「おう」

キリト「任せとけ」

シュウガ「コレをルリとローゼンに渡してくれ」

リムル「わかった」

キリト「じゃあ、俺はローゼンとこ行くわ」

リムル「じゃあ、ルリは任せとけ」

ユウカ「リムルさん、私も行きます。ルリさんに用があるので」

 

ヒュン…

タッタッタ…

 

カザナミ「行ったわね」

シュウガ「ギルドは作ってきたぞ?」

カザナミ「ありがとう。ねぇ、シュウガ」

シュウガ「どうした?」

カザナミ「私をよろしくね」

シュウガ「え?」

 

ガクッ!

 

カザナミ「…」

シュウガ「カザナミ!おい!カザナミ!くそっ!」

 

カザナミが倒れてしまい、シュウガはすぐにソフィアに飛んだ。そこでネギさんに会いにきた。

 

ネギ「お!?どうした!?シュウガ」

シュウガ「カザナミが…」

木乃香「落ち着いて」

明日菜「手伝う?」

木乃香「ほな、頼める?」

明日菜「いいわよ」

ネギ「シュウガ、そろそろだとは思ってはいたんだ、俺たちも」

シュウガ「え?」

ネギ「おめでとう」

シュウガ「まさか!?」

 

その後、カザナミからは元気な女の子が生まれた。カザナミはその子の名前はもう決めているといい。"ウミ"と名付けた。

 

 




次回!
新編突入!

続きはLegend fifthへ


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