魔法少女リリカルなのは~蒼い月が満ちた夜~【凍結】 (華海礼燬@更新停滞中)
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プロローグ1

踏み台転生者に憑依したのは人外だった。
というか、転生者にとって人外こそがオリ主。


原作キャラside.

 

 

 

 

 

 

「はあぁぁぁぁ……………」

 

 

 

私は盛大に溜息をついた。

 

 

 

「あぁもう………ウザいったらありゃしないわ…………」

「そうだよね……………」

 

 

 

前者は、〔アリサ・バニングス〕。

アリサちゃんは日米で大企業を経営する社長の一人娘で、すっごくお金持ちらしいの。そしてとっても頭の良い娘なの。

 

 

後者に呟いたのは〔月村すずか〕。

すずかちゃんは紫の髪をしていて、軽くウェーブがかかった髪をしてるの。

 

 

二人とも可愛いんだけど、その表情は曇っている。

 

 

あ、ちなみに私は〔高町なのは〕って言うの。

 

 

私達は親友同士なんだけど、三人全員が、ある少年から被害を受けてるの。

 

 

 

アリサちゃんを筆頭に(というか主に)彼に文句を言うんだけど、彼は毎回勘違いして、気持ち悪い事を言って来るの。

 

 

例えば、「照れ隠しすんなよ、可愛いなぁ」とか。ウザいの。

 

マジで気持ち悪いの。頭腐ってるの。

 

 

そんな風な性格なんだけど、顔はとってもイケメンなの。

見た目は肩までの薄青い銀髪で、目は右が銀で左が碧のオッドアイ。

顔付きはまるで人形の様に儚く、触れるだけで崩れそうな線の細さなのに、強い目の力のおかげで人形の様なイメージは消え去っているの。

 

 

体も均整の取れた体格で、以外にがっしりしている。

 

 

非の打ち所がない程のイケメンなのに、性格のせいで残念な事になっているの。

 

 

しかも、世界は自分中心に回っているとでも言うかの様に、傍若無人な振る舞いをするし。

女子は全員自分に惚れていると思ってるらしく、女子に対してかなり馴れ馴れしいの。なのに、私達以外の娘達はコロリと落ちちゃうの。まるで魔法でも使ってるみたいに。

&女子に男子がちょっとでも近づけば、親の敵を見る様な目で敵意を向ける。

 

 

そのせいで女子と男子は仲があまりよくないの。

 

 

なので、一番馴れ馴れしく近づかれる私達は、女子から嫉妬されるので、気疲れも半端ないの。迷惑なのに……。

 

いっその事転校しようかと思った時もあったけど、親友達を残してはいけないの。

三人でやっとなのに、私が抜けたらもっと大変になっちゃうの。

 

 

でも、彼の事は好きにはなれないの。だって、私は…………… “ あの男の子 ” の事が、好きだから。

 

 

だけどいつまでも鬱々としてはいられないの。

 

 

 

気分を帰るために頬を両手でペチペチと叩いて、わざと明るい声を出して二人に話しかける。

 

 

 

「そ、そういえば、昨日の宿題難しかったんだ。」

「そうだね。私、ここがわかんなかったんだけど…」

「あ、私も!アリサちゃん、教えてよぉ」

「全く、仕方ないわねぇ。」

 

 

 

私の考えてた事がわかったのか、同意してくれる二人。

 

 

和やかなムードでおしゃべりをしながら宿題をする。でも宿題とっても難しいの…うにゅ~。

 

 

一時的に彼のことを忘れられていた楽しい楽しい休み時間は、予鈴によって強制的に終わってしまう。

 

 

 

 

「あぅ~…もう時間なの~?」

「そうみたいね。早く片付けましょ」

 

 

 

アリサちゃんが、ぱっぱと勉強道具を片付けて、私とすずかちゃんは席に戻ろうとした時………

 

 

 

 

 

あの問題の嫌な少年は現れたの。

 

 

 

 

でも、それは………始まりに過ぎなかったの。




どうもー。作者の華海礼毅(ハナウミライキ)です。

ちょと今回の話、短めでしたかね……

でも小説書くの始めてなんですもの( ;´Д`)


次回は少年が現れます。が、少年の様子が………!?


純粋に批評をくださると泣いて喜びます。
でも誹謗中傷はやめてくださると有難いです。
豆腐メンタルですのでσ(^_^;)


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プロローグ2

転生者はオリ主とは別物です。
転生者とは比べ物にならない程俺TUEEEEですが、オリ主には当たり前。
よって転生者は雑魚扱い。

だけどオリ主のターン。
ただしクズ、てめぇは駄目だ。しばらく出てくんな。てか出さんし。

では、本編ドゾー


扉の開く音と共に、私達以外の女子の黄色い悲鳴と、男子の敵意剥き出しの突き刺さる様なオーラが上がった。

 

ここまでは、いつも通りの嫌な日常だったんだけど……………。

 

 

 

「…………最悪なの」

 

 

 

思わずいつも通りそう呟いて三人で溜息をついて。

 

多分彼はいつも通り気持ち悪い事を言って来る筈なの。ウザい上にキモいの。

 

 

…………そう、考えていたんだけど。

 

 

でも今日に限ってなんにも言ってこなかったの。

 

皆不思議に思ってザワザワし始めたんだけど、すぐに止む。そして、背筋が凍るような気配を薄っすら感じたの。

 

どうしてだろうと思って扉の方に顔を向けて見てみたら…………………………

 

 

 

 

 

 

感情のまったく見えない瞳。

 

 

 

 

 

そう、まさに人形の様な……ただの硝子玉のはまっているだけの様な瞳。

 

けれど、なぜか安心感を覚える……そんな瞳。

 

 

 

 

 

 

それが、私の事を見つめていた。

いや、ただ単に私達の方を見ていただけかもしれない。

 

だけど、私はその瞳に心をギュッと掴まれた気がした。その瞳を見た事があるような気がして。

 

彼はいつもなら、まとわりつく様な気持ち悪い視線を送って来る筈なのに。

 

今の彼は………何にも興味が無い様な、温度の無い眼差しを送ってきてるの。

 

 

その何故か少し鋭くなっている目と合うと、全てを見透かされていそうな感覚に陥った。

 

 

 

「ぁ…………」

 

 

 

無意識に私が後ずさりをすると、アリサちゃんが私とすずかちゃんを庇う様に前に出て、彼を睨み付けた。

でも彼女も少し怯えているみたいだ。だってちょっと足が震えちゃってるもん。

 

 

それほどに、今の彼は、いつもとは違ったオーラをまとっていて、どこか浮き世離れした雰囲気をしている。

 

 

数瞬(私には何十分にも感じたけど)睨み合ったけど、すぐに興味が無い様に目を逸らして、彼は教室から出て行ってしまう。

 

 

 

「え?ちょ、ちょっと昌(ショウ)君!?どこ行くの!?」

 

 

 

取り巻きの一人が声をかけるけど、誰も居ないかの様にスタスタと歩き去って行く。

歩き方もいつもと違う歩き方で。

 

 

そのせいで教室は、さっきとは違うざわつきをみせる。

 

 

 

「な、なんなのよ、あいつ……?」

 

 

 

そうアリサちゃんが呟いてるけど、私はさっきの彼の瞳を思い出しながら、呆然としていた。

 

 

 

 

………あの人は、あの私達が嫌いな彼じゃない。

 

 

 

 

直感が、そう告げていた。

 

 

 

 

 

そして………あの彼は、 “ あの男の子 ” に似ている気がした。

 

 

 

 

………そう。ずっと昔、私を救ってくれた、あの不思議な、蒼い男の子に。

 

 

 

 

 

 

 

 

原作キャラside out.

 

 

 




と、いうわけで、なのはさんはオリ主が転生者とは違う事に気付いた様です。

どうもー。作者の華海礼毅です。

前話より更に短い………Σ(゚д゚lll)

すいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいまs ( ry

と、とりあえず次話はオリ主sideです。

この小説は厨二病臭満載ですが、我慢出来るぜ!って方は今後ともよろしくお願いしまする。



2013/06/23
修正+書き足しました。


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プロローグ3

評価の殆どが読む以前の問題があるだった………。・゜・(ノД`)・゜・。

ま、仕方ないよね(ーー;)

とりあえずオリ主sideです。
本編ドゾー


…………………こいつ原作組に嫌われ過ぎじゃね?

 

 

 

この身体(うつわ)の持ち主の第一印象がこれである。

 

 

 

あ、そうだ。

俺の名前は〔月霞咫 礼輝(ツキカタライキ)〕。

この身体(うつわ)の持ち主とは違う存在だ。

 

 

じゃあお前は何者だだって?

なぁに、ただの人外さ。

 

 

はっきり言うと、宝石翁より生きてます。身体(うつわ)はちょくちょく作り替えてるがな。

 

 

世界渡り歩いてる所は同じだが。

 

 

 

 

本来なら、いつも通り新しく身体(うつわ)を作ってそれに魂を移すんだが、今回は何故かノイズが発生してこんな事になっていた。

 

 

まず失敗する事はあり得ないんだが、世界の修正力でこの世界に無理矢理送られたのかね。

 

 

この身体(うつわ)の持ち主かなり歪んでたしな。

 

 

歪みを修正するために俺が世界に選ばれたんかねぇ……

 

 

 

「めんどいが…ま、仕方ないか」

 

 

 

永く生きてりゃこんな事もある。

 

 

世界の思い通りにはならないが、せいぜい暴れるか。

 

 

で、原作組と友好関係築けるか自分の目で確認するために学校まで行ってみたのだが……………

 

 

駄目だこりゃ。

 

 

原作組(主にアリサ)には睨まれるわ、女子には騒がれるわ、男子には子供には簡単に出せないはずの殺気が軽く混じった視線が送られて来るわ、馴染めるわけが無い。

 

 

だから帰ってきたが………

 

 

 

「……………目立つな」

 

 

 

見た目のせいか、やたら目立つ。

 

 

ジロジロ見られるのはあまり好かない。

 

 

 

「はぁ……」

 

 

 

溜息を一つ。

 

 

精神的に疲れたので休む為に公園のベンチに腰掛ける。

 

 

………そういえば、身体(うつわ)の見た目ってどんなんだろう。

 

 

そう思って鏡を創り出し(この世界の魔法とは違う、半分オリジナルの魔法。後の半分はいろんな世界の物をごちゃ混ぜにした感じ。)、顔を見てみる。

 

 

 

「うわっ……テライケメン乙」

 

 

 

かなり目立つイケメンの顔がそこに。

 

 

髪の色とか銀なんだもの。そりゃ目立つわ。踏み台転生者によくある見た目。

 

 

だが、鏡を見ていると、身体(うつわ)の顔に違和感。

 

 

解析してみる……解析終了。

どうやら、特定の条件で発動する魔眼ならぬ魔貌のようだ。

 

 

まだ魔眼の方が対処しやすいんだが、仕方ない。

 

 

しかもその特定条件ってのがランダムらしく、そういう面での対処は不可。

応急処置として、眼鏡を創り出して魔貌殺しを付加し、かける。

 

 

………眼鏡かけたらなおさらイケメンやん。うぜぇ。

 

 

鏡を消して、また溜息をついた。

 

 

 

ま、それにしても………

 

 

 

「………………腹減ったな」

 

 

 

あちこち探って財布を取り出し、開けてみると…

 

 

 

諭吉さんがいっぱい。

さすが神様パゥワー。

 

 

くそっ、ブルジョワジーめ。妬ましい。

 

 

それは置いといて、食べ物屋が無いか周りを見渡すと、鯛焼き屋発見。ラッキー。

 

 

えっと、どれにしよ~かなっと……

 

 

 

「おっちゃん、チョコクリームとカスタードとチーズクリームと抹茶、二つづつくれ」

「あいよっ!…それにしても無表情だな坊主。もっと笑った方が良いぜ?イケメンが台無しだぞ」

「………仕方ないんだよ。こうでもしてないと…」

 

 

 

………戦闘モードの時と日常の、感情の区別がつかないからな。

 

 

 

「こうでもしてないと………何なんだ?」

「っ、あぁいや、こっちの話だ」

 

 

 

思ってた事口に出したら、頭の痛い子供だと思われちまう。

 

 

誤魔化す様に目の前の取り分けてもらった鯛焼きを手に取り、代金を出してカスタードの鯛焼きにかぶりつく。

 

 

…あっ、うま。

 

 

 

「どうだ坊主、美味いか?」

「うん。屋台じゃない店を出して、人を雇っても良いレベルだね、これは。」

「そうかそうか!でも金がねぇんだよ」(笑)

「ククッ、成る程」(笑)

 

 

 

談笑して、また機会があったら来ると伝え、帰る事にする。

 

 

 

「まいどぉっ!」

 

 

 

そう言ってきたので振り向いて会釈をして、帰路に付く。

 

 

この身体(うつわ)の記憶を探り、家に向かう。

 

 

…この身体(うつわ)の持ち主の名前、〔亞久津 昌(アクツ ショウ)〕っていうんだな。記憶を読んだら入ってきたよ。

 

 

 

駄菓子菓子、こんな奴の名前なんか使うかよ!

他の記憶も読んだらこいつの性格キモ過ぎる!

同じ身体(うつわ)に入ってるだけでも虫唾が走るッ!!!!

 

 

 

それに、この身体(うつわ)だと、俺の魔法行使に耐え切れなさそうだ。

 

 

早く家に行って身体(うつわ)を改良(改造とも言う)をしないと。

 

 

そう思いながら歩いていると……………青色の菱形の宝石が。

 

 

 

「…………ジュエルシード」

 

 

 

よりにもよって、何でこんな所に……

 

 

仕方ない。危険だし、持って帰ろう。

 

 

ジュエルシードをポケットに入れ、また歩き出そうと足を踏み出し…………

 

 

 

「………………止まってください」

 

 

 

かけたが、止まって振り返る。

 

 

そこには。

 

 

 

 

 

「そのジュエルシード、頂きます。」

 

 

 

 

金髪ツインテールの少女が。

 

 

 

……………………マジで?




フェイトたんとの邂逅。

どうもー。作者の華海礼毅です。

……書く事が無いorz

結果大変ですね、やっぱ。

次話はオリ主と転生者の設定です。


評価………上がると良いなぁ………………


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設定1。

この小説がお気に入りに登録されている、だと……Σ(・□・;)
嬉しい限りです(o^^o)

今話はオリ主と転生者の設定です。

痛いけど覚悟してね……www


 

 

 

 

オリ主

〔月霞咫 礼輝〕

 

 

転生者に憑依してしまった人外。元から鬼チート。あと不死。ちなみに勇者的な攻略は不可能。

 

神々からは〔血に汚れ、堕天した蒼き死神〕と呼ばれている。……神々のネーミングセンスは厨二病チック。オリ主も最初はイタくて悶えた。…慣れって怖いわぁ。

 

神から与えられたチートな転生者の身体を更に(魔)改造。全力の本気を出したら神にさえその力は測れない。てか本気出したら世界ごと総てが消し飛ぶ。(本人は余裕で無事。)

 

「神殺し?余裕ですが何か問題でも?」

 

魔力の色は、宵闇色と銀が混ざった様な色。

 

デバイスは転生者のやつを使いやすいように軽く魔改造したやつ。名称は付いてなかったらしいので付けた。細かい設定は後から個別で出す。

 

魔力完全開放時には髪の色が宵闇色になる。

 

三白眼程ではないが、目つきが身体(うつわ)の持ち主より鋭くなっている。たまに眼の色が魔術的な要因で赤く(緋色もしくは血色に)変わる事がある(説明はまた今度)。

 

ちなみに様々な世界線を色々と渡り歩いているので、原作は薄っすらと知っている。

 

 

 

「悲劇?んなモン俺が蒼き死神の名の下に盛大にBreak(ブレィク)してやんよ。もしくは俺自作の概念武器で因果を叩き斬ってやる…覚悟しとけ」(ニヤリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転生者

〔亞久津 昌〕

 

 

踏み台にされた転生者。

モブ。クズ。全ての世界から消え去ってほしいほどウザい雑魚。でもごく稀に良い奴。まあ人外に言わせたらただの甘ちゃんの餓鬼だが。

 

見た目は肩までの薄青い銀髪(肩に触れるぐらいの長さ)で、右目が銀で左目が碧のオッドアイ。顔はイケメン以外の何者でもない。でも表情と性格でぶち壊し。原作キャラには盛大に嫌われている。

 

神に付けてもらった特典1、青セイバーと金ぴか慢心王の能力。ちなみに<王の財物-ゲートオブバビロン->の中身は金ぴかと同じものが入っている。

 

特典2、魔力SSS++&ハイスペックな体。

 

特典3、三つの超最強デバイス。しかも全部意思を持っていて喋る。名称は後から付けるつもりだった。バリアジャケットはほぼ金ぴか慢心王…AUOの鎧と同じデザイン。

 

特典4、にこポとなでポは神に却下されたので仕方なく特定条件で発動する魔眼ならぬ魔貌。でも原作組には効いてない。ザーマァ~。←

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※いちおーしばらくしたら彼はとある事になります。

(本人にとって)衝撃(作者的には“笑”撃www)の展開に。

 

……ネタバレをすると、彼じゃなくて〇〇になります。性格もその所為(おかげ?)でマシになる………と、いい、なぁ…………………。




月霞咫礼輝(以下礼輝)
「どうも。オリ主の月霞咫礼輝だ。」
作者
「どうもー。駄作者の華海です。」
亞久津昌(以下クズ)
「どうもどうも!転生者で超イケメンn」
礼輝
「ところで、何でこんな事始めたんだ?」
クズ
「あ、ちょっ、おm」
作者
「だって後書き書く事が無いんだもの」
クズ
「だかr」
礼輝
「だからって雑談みたいにしなくても」
クズ
「おm」
作者
「こっちの方が書きやすいんだよ。今後後書きはこんな感じで行くんで」
クズ
「俺様を無視すんじゃねぇ!」
礼輝&作者
「「てめぇは黙ってろ、クズ。」」
作者
「あとてめぇの出番はまだ先だ。おとなしく消えとけ。 “ 作者特権、消去、対象クズ ” 。 “ 発動 ” 。」
クズ
「あっ!ちょ、m」(ブン)
作者
「これでしばらくは大丈夫だろ。」
礼輝
「てかそろそろ終わらねぇとじゃね?」
作者
「おぉ、それもそうだな。じゃ、次話はフェイトたんとO☆HA☆NA☆SHI☆です。」
礼輝
「…………お話じゃなくてか?」
作者
「O☆HA☆NA☆SHI☆です。」
礼輝
「高町式O☆HA☆NA☆SHI☆とは……相手するの俺だけど、可哀想だな」
作者
「フェイトファン様、先に謝っときます。ごめんなさい。」
礼輝
「誠意が感じられないな………あ、逃げた。はぁ…仕方ない。それでは、次話も読んでくれ。じゃあな」


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ジュエルシードを狙う者

ネタが、ネタがぁあぁぁあああぁぁぁあ。・゜・(ノД`)・゜・。

フェイト嬢、うまく書けてるでしょうか(ーー;)


では、本編ドゾー


 

 

「そのジュエルシード、頂きます。」

 

 

 

 

 

そう言ってきたのは………金髪ツインテールの少女。

 

 

明らかにフェイトたんです、本当にありがt ( ry

 

 

いやいや、落ち着くんだ俺。Be cool. Be cool.

 

 

えぇっと、まずここは会話をして…………

 

 

 

 

「………………嫌だと言ったら?」

 

 

 

Noooooooooooo?!!

なに言ってんのさ俺!?

 

 

これじゃぁ、戦闘避けらんねぇジャン!!?

 

 

と、とにかく弁解をs

 

 

 

「そうですか………なら、力尽くでっ」

 

 

 

ちょっ、おま!?

バルディッシュさんこっち向けないで!

 

 

 

「バルディッシュ」

《Photon Lancer》

 

 

 

ちょっ?!フォトンランサー!?

 

 

ちっ………仕方ない

 

 

 

「 “ 防護結界、発動 ” 。」

 

 

 

左腕を前に出し、【パスワード】を言う。

 

 

すると、防護結界が展開し、フォトンランサーから俺を守る。

 

 

フォトンランサーは結界にあたり、爆発して煙をあげた。

 

 

……てか防護結界にヒビ入ってるし!?

簡易的なやつではあったけど、大砲の零距離射撃にも耐えられるんだぞこれ?!

 

 

割れたら元も子もないので、直接左腕から魔力を流し込む。

 

 

だが身体(うつわ)が耐え切れなかったらしく、左腕を覆っていた袖が弾け飛び、左腕自体に大量の裂傷が出来てしまった。

 

 

 

「……………!なっ!?」

「あ~ぁ………この身体(うつわ)まだ自動治癒出来ないんだよな………家帰るまでこのまんまかよ…………めんどくせぇ………」

 

 

 

はぁ…………だる

 

 

フェイト嬢に背を向け、帰ろうとする。

 

 

 

「あっ!ま、待ってください!!」

「んぁ?」

 

 

 

何さ、早く帰りたいんだが。

 

 

 

「今……なにしたんですか?それに左腕…………」

「………………ただ単に防護結界張っただけだ。あと左腕はその魔力行使に身体(うつわ)が耐え切れなかったってだけ。」

「…………………貴方…何者ですか?」

「なぁに、ただの人外さ。」

「そう、ですか………じゃあ、一般人だからと、手を抜かなくても良いんですね?」

 

 

 

 

…………… な ん だ っ て ?

おっかしいなぁ、空耳が聞こえ始めたぜ。

 

 

 

「バルディッシュ!!!!フォトンランサー・マルチショット!!!!!!!」

《Photon Lancer Multishot》

 

 

 

おまぁッ!!?

 

 

 

ちっ…………全く。

 

 

 

 

ちょっとO☆HA☆NA☆SHI☆が必要だな?

 

 

 

 

 

「…………… “ 完全複製(フルコピー) ” 、 “ 二倍 ” 、そして “ 強化 ” 。 “ 発動 ” 。」

 

 

 

 

フェイト嬢の撃ってきたフォトンランサー・マルチショットを完全複製(フルコピー)し、倍にして強化、そして撃ち出す。

 

 

ちなみに完全複製(フルコピー)は俺のオリジナル魔法。

効果は、名前のまんまだな。

 

 

俺の撃ち出した魔法は、フェイト嬢の魔法を打ち消し、そのままフェイト嬢にあたる。

 

 

 

「きゃあぁッ!!?」

 

 

 

全弾命中。

 

 

フェイト嬢は吹っ飛び、倒れ込む。

 

 

 

「ぐ、うぅ…………」

「…ふん。身の程を知らないからそうなる。」

 

 

 

 

やべぇよ、完璧敵対フラグだよこれ。

さっさと帰ろ。

 

 

フェイト嬢に背を向け、歩き始める。

 

 

 

「ま、待って………………!」

「………まだなにか?」

 

 

 

振り返って問い掛ける。

 

 

 

「…貴方の……名前は……?」

 

 

 

わざわざ名前聞くか。

 

 

ま、いい。

 

 

 

「礼輝、月霞咫 礼輝だ。」

「つきかた……らいき…………」

 

 

 

俺の名前を呟き、思いっきり睨みつけてきて一言。

 

 

 

「覚えた…。……次会った時は…必ず………勝つ……………ッ!!」

「人間には無理だぜ?」

「それでも……………必ずッ…………………!!!!」

「そうか。ま、頑張れ。」

 

 

 

その会話を最後に、俺は帰路に付いた。

 

 

 

「つきかた…………らいき………………!!」

 

 

 

闘争心に燃えた視線を、背中に感じながら。




礼輝
「どうも。オリ主の礼輝だ。」
作者
「どうもー。作者の華海です。」
礼輝
「……で?なんか言う事は?」
作者
「すいませんでしたぁああぁぁぁぁぁあぁあ!!!!!!」(ズシャァー
礼輝
「ジャンピング土下座か」
作者
「いやほんっとすいません!!!!!!フェイト嬢すすまみれです!!!!!!本当に申し訳ございません!!!!!!!!!!!!!」(ガツンガツン
礼輝
「頭を床に打ち付けるな。うるさい。」
作者
「うぅうぅぅぅ………本当に申し訳ない」
礼輝
「もういいから。ほら、次」
作者
「えっと、作者に戦闘描写は無理です。」
礼輝
「何を今更。」
作者
「うわあぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁあん!!」。・゜・(ノД`)・゜・。
礼輝
「あ、また逃げた。全く…え~、次話は元・転生者の家、現・オリ主の家で色々あります。次話も読んでくれ。じゃあな」


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家と少女と母親と。前。

ちょっと今話は長めかも。

ちなみに『』は念話です。


6/28
修正+書き足しました。


では本編ドゾー


「………ここか」

 

 

 

家に辿り着き、見上げる。

 

 

 

「…………………………妬ましい………」

 

 

 

目の前にはなかなか立派な一戸建て。しかも何故か三階。

 

 

餓鬼一人の為だけの家にしては豪華過ぎるぞ神。ちゃんと仕事しろ。

 

 

ま、ともかく入ろうか……って、ん?

 

 

 

「………………セキュリティェ」

 

 

 

瞳孔やら指紋やらカードやら確認するやつがありました。

 

 

 

「超超豪華なスイートホテルかここは……いや、警備員が居ないだけマシか」

 

 

 

身体(うつわ)の記憶を探り、カードを取り出し、スライドさせる。

 

 

瞳孔と指紋認証を手早くすませ、家に入る。

 

 

 

服は魔法で直し、身体(うつわ)の構成をいじくり、自分がいつも創る物のような状態にする。

 

 

魔力はほぼ無限。身体(うつわ)は怪我をしてもすぐ治り、絶対に死なない。

 

 

………ま、俺の魂がこの身体(うつわ)に入った時点で既に不死だがな。ある呪いの様な物のせいで。

 

 

その証拠に、左腕には、気持ち悪い紅い文字が腕をらせん状に取り巻く様に、肩まで描かれており、何故か鼓動をするように脈打っていた。

 

 

それを隠す為に包帯を巻き、包帯を隠す為に手袋を両手にはめる。

 

 

時期は初夏だが、これだけは仕方ない。

 

 

 

とりあえずリビングに向かう。

 

 

ソファが有ったので飛び込んでみたら………

 

 

 

「 ( ボフッ ) …妬ましい………ッ!!」

 

 

 

柔らかいくせにちゃんと跳ね返って来る。しかも高級そうな生地。

 

 

あぁ妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい妬ましッ……ハッ!Σ(゚д゚ )

 

 

もちつけ、俺。Be cool. Be cool.

 

 

 

「………そういえば今何時だ?」

 

 

 

時計を見ると、11:53。

 

 

学校に行って見たのが8時ぐらいだったので、三時間以上歩いていた事になる。

 

 

………腹が減るわけだ。

 

 

 

「そろそろ昼飯作るか」

 

 

 

キッチンはリビングの隣だった。

 

 

だったのだが…………

 

 

 

「インスタント食品しか無い…だと………?」

 

 

 

 

緊急事態発生。

食品がインスタントしかありません。

 

 

 

 

「スーパーへ行かねばッ!!」

 

 

 

おそらく、これは俺への挑戦状。

 

 

 

「受けて立つさ……赤い弓兵直伝の技、魅せてやろう………ッ!!!!」

 

 

 

“ 見せる ” のではなく、“ 魅せる ” 。

 

 

赤い弓兵なら、こう変換する筈だ。

 

 

 

では、いざ行かん。スーパーへッ!!

 

 

 

 

~移動中~

 

 

 

 

 

「………着いたな」

 

 

 

真剣な表情で、スーパーを見つめる礼輝。

 

 

それは、戦場へと向かう、戦士のような面持ちだった。

 

 

そう。そこはまさに戦場。

 

 

タイムセールとかやったりすると、主婦の方々が我先にとお買い得な商品を奪い合う場所なのだ。

 

 

それを戦場と言わずしてなんと言うか。

 

 

この戦いに必要なのは、場所へ辿り着くスピード、奪い取る力量、そして敵の魔手を避ける俊敏さだ。

 

 

だが、昼だし、タイムセールは無いだろう。

 

 

とにかく、昼飯と夕飯の材料だ。

 

 

…………ふむ、トマトが安いな。そろそろ時期だし、トマトでなにか作るか。

 

 

ミネストローネ?いや、ミートスパゲッティも捨てがたいし………

 

 

……………どっちも作っちゃおう。夕飯もあるんだし。

 

 

そうだ、どうせならラザニアにしよう。

 

 

んで、夕飯は焼き繋がりでグラタンにしようか。

 

 

ふむ?レタスが安いか……よし、サラダも作ろう。ドレッシングは………オリーブオイルを主体とした物にして……………

 

 

そんな事を考えながら、買い物を終わらせる。

 

 

 

帰り道は公園を必ず通るので、家に帰るまで腹が減って死にそうなので、おっちゃん(プロローグ3を参照)のとこでまた鯛焼きを買い、家まで急ぐ………のだが。

 

 

 

「う、うぅう……………」

 

 

 

どっかで見たような金髪ツインテールの少女が倒れ伏していました。

 

 

嫌な予感がしながらも、声をかける。

 

 

 

「………………おい、どうした?」

「………お………n…………へr…………まs……た………。」

「なんだって?」

「………お腹………減りました……………。」

「……鯛焼き、喰うか?」

「………え?」

「ほれ」

「ふぐっ?!…(もきゅもきゅ)…♪」

 

 

 

 

………………なにこのかぁいい生き物。

 

 

 

手袋を取って鯛焼きを口に突っ込んでやったら、自分の手使わないでそのままもきゅもきゅし始めたぞ。

 

 

しかも、かなり幸せそうな顔。

 

 

これを萌えと呼ばずにいられようか。いや、いられない。

反語表現。

 

 

 

「(もきゅもきゅ)………♪」

「…って、おい」

「もきゅ?」

 

 

 

可愛らしく首を傾げる。つぅか、もきゅって鳴くなし。

 

 

そんな事より。

 

 

 

「俺の手まで食べるな」

 

 

 

口から指を引き抜く。

 

唾液で指がテラテラしてるよ、ったく………

 

 

………………美少女の唾液ハァハァとか言った奴、ちょっとO☆HA☆NA☆SHI☆しようか。

 

 

 

 

……ん?

 

 

 

ふぇいとが ものたりなそうなかおで たいやきをみてる!

 

たいやきを もうひとつ あげますか?

 

 

 

はい ←

いいえ

 

 

 

 

「………ほれ」

「(もきゅもきゅ)…♪♪♪」

 

 

 

おまぃは小動物か。

 

 

お持ち帰りしたくなる可愛さだな。

 

 

 

「(もきゅもきゅ)…♪」

「またか」

 

 

 

また俺の手まで食べ始めたので、引き抜く。

 

またテラテラに……。まったく、魔法ですぐに洗えるからいいものの………。

 

 

 

「う~………って、え?」

「んぁ?どうかしたのか?」

 

 

 

何故か俺を見て固まるフェイト嬢。

 

 

 

「あ、ぁあ、あぁぁあぁ~ッ!!!!!?」

「叫ぶな、うるさい。」

「(ぺしん)あぅっ」

 

 

 

全く。

 

 

 

「あぅぅ~……あ、貴方はつきかたらいき!」

 

 

 

涙目になりながらも、気丈に睨み付けてくる。

 

 

 

「……今頃気付いたのか?」

「あぅっ」

 

 

 

ぐっさり来たらしく、更に涙目に。

 

 

 

「ところでどうして倒れる程腹が減ってたんだ?」

「あ、貴方には関係な(くうぅ~るるるる)あぅっ」

 

 

 

フェイト嬢の腹が鳴る。

 

 

全く………仕方ないな……………

 

 

 

「…………うち来るか?」

「へっ?」

「だから、うち来て飯食うか?ちょうど材料買って来たとこだし。」

「え?で、でも(くぅう~)うっ/////」

「腹は素直みたいだな。そら、着いて来い」

「あっ、ち、ちょっと?!」

 

 

 

無理矢理立ち上がらせると、買った荷物を全て右手に持って左手でフェイト嬢の手をグイグイ引っぱっていく。

 

 

 

「あっ……………」(少し哀しげ

「どうした?」

「えッ!?う、ううん、何でもないッ!!」

「変な奴……」

 

 

 

追及してもこれ以上何も出てこなさそうだし、やめとくか。

 

 

 

「全く……………」

 

 

 

溜息をつきながら、家まで急いだのであった。

 

 

 

フェイト嬢side.

 

 

 

………何故かドキッとした。

 

 

ジュエルシードを狙う敵同士なのに。

 

 

あっさりと私を負かした嫌な奴なのに。

 

 

初めて接する同い年の男の子だからってだけじゃない筈。

 

 

顔は……かなりイケメン。

 

 

でも態度は結構嫌な感じ。

 

 

嫌な感じの筈なのに………

 

 

チラッと見えた哀しげな目が何故かとても気になった。

 

 

その目を見た時、胸が苦しくて、痛くなった。

 

 

恋とは違う気持ち…………………あの気持ちはなんだろう?

 

 

一緒に居れば………いつかわかるかな?

 

 

“ 母さん ” に頼まれたのもしなくちゃだけど………

 

 

そうじゃない時くらい………良いよね?

 

 

ね? “ 母さん ” 。

 

 

 

フェイト嬢side out.

 

 

 

 

 

………家に到着。

 

 

ここに来るまで静かだったけど…………なんなんだ?

 

 

まぁいい。カードをスライドさせ、瞳孔と指紋認証をし、家に入る。

 

 

てか道中、なんでか生暖かい目で見られたんだが………?

 

 

訳わからん。

 

 

ともかく。

 

 

 

「ほら、上がれ」

「お、お邪魔します……」

「そんなビクビクしなくても、取って食ったりなんかしねぇよ」(苦笑)

「た、食べッ!!!? //////////」

「どうして顔真っ赤なんだ?」

「ッ!!な、なんでもないッッ!!!!!!」

「…?そうか」

 

 

 

ここは気付いてない振りをするのが吉だ。

 

 

俺にそんな趣味は無いからな。

 

 

リビングに案内してここで待ってろと言い残し、キッチンに向かう。

 

 

昼は………ミネストローネとサラダ、それとラザニアだな。

 

 

さぁ~て、作りますかねぇ?

 

 

腹ペコが私の料理を待っている!!

 

 

 

フェイト嬢side.

 

 

 

彼はキッチンに行ってしまった。

 

 

お昼ご飯を用意するみたいだけど……今14:17だよ?

 

 

一体なにしてたのかな。

 

 

でも、 “ アルフ ” が居ないとさみしいな。

 

 

よ、呼んじゃっても良いかな?良いよね?

 

 

でも、まずは念話で……

 

 

 

『えっと…アルフ?』

『ッ!?フェイトッ!!!!大丈夫なのかいッ!!!!』

『だ、大丈夫だよ、アルフ。そんなに心配しないで』

『でもあたしはフェイトに何かあったら心配でッ!』

『大丈夫。ありがとね、アルフ。心配してくれて。』

『フェ、フェイトォ( T AT )』

 

 

 

アルフの涙声が念話で届く。

 

 

 

『あ、そうだ。アルフ、お願いなんだけど』

『な、なんだいフェイト。』

『今私の居る所まで来てくれないかな?』

『わかったよフェイト!!今すぐ行くよッ!!』

『ちなみに座標は…って、切れちゃった」

「何が切れたんだ」

「ふぇっ!?」

 

 

 

そこに立っていたのは、料理を手に持った彼だった。

 

 

 

フェイト嬢side out.

 

 

 

 

 

何が切れたんだろうか。

 

 

 

「な、なんでもないよ?(⌒-⌒; )」

「怪しいな……ま、ほれ」

「わ…美味しそう……!」

「急いで作ったから味の保証は出来ないが。」

 

 

 

メニューはさっき言った通り、ミネストローネとサラダとラザニアだ。

 

 

一番手間取ったのはラザニアだな。

なにせ、焼くからなぁ。

 

 

致し方なし。

 

 

 

「じゃ、頂きます。」

「いただきます?」

「あぁ、日本では食材とかに感謝するんだよ」

「へぇ…不思議……」

「ま、お前に強制はしないがな。」

「え?なんで?」

「お前日本人じゃなさそうだし。お前はいつもしてる様にするか、日本の作法をするかはお前の決める事だ。何でも人に決めてもらうんじゃない。」

「あ………」

「ほら、さっさと喰うぞ。冷めたの喰うのはやだろ?」

「えっと………い…いただき、ます」

「どうぞ」

 

 

 

静かに食事が始まる。

 

 

食べ終わるまで、俺達は終始無言だった。

 

 




礼輝
「どうも。主人公の礼輝だ。」
作者
「どうもー、作者の華海です。」
礼輝
「で?今回は?」
作者
「更新ェ………」
礼輝
「まだあるだろ?」
作者
「あ、アルフさんが念話で出たね。」
礼輝
「さ・く・しゃ~?」(ゴゴゴゴゴゴゴ………
作者
「はいッ!フェイトにフラグ建てました!Ser !!」(ガクブル
礼輝
「言う事は?」
作者
「恋とは違うと言うのが重要です。フラグはフラグでも親友フラグだし。それにこれは、フェイトとアリシア、そしてプレシアを助ける為のフラグです。」(キリッ
礼輝
「ちょっと、頭、冷やそうか?」(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
作者
「だが断るッ!!!!」(ダッ!!!!!!!!
礼輝
「ちっ………逃げやがった…………。こんな小説だが、次話も読んでくれ。じゃあな」


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家と少女と母親と。中。

お久しぶりです。

えぇっと…………言い訳はあとがきに沢山有ります(^^;;


では、本編ドゾー。


「ご馳走様でした。」

「ご、ごちそーさまでした」

「お粗末様でした」(微笑

「お、おそま?」

「詳しくは知らん。ググれ。」

「ググれ?」

「Googleと言うネット検索サイトで調べろっつー意味。」

「へぇー…」

「さて、と…………………」

 

片付けようと立ち上がる。

が、

 

「あ、私やるよ?」

「客は待ってろ。俺がやる。」

「でも………」

「いいから」

「…………うん。」

 

………………………………さて、食器洗うか。

 

 

 

 

 

 

フェイト side.

 

 

えっと、待ってる間どうしよう………………?

 

 

……………………………………さっきの調べてようかな?

 

フェイト side out.

 

 

 

 

 

食器洗いおーわりっと。

 

さてと、食事は終わったが………フェイト嬢はどうしようかねぇ?

 

…………って、ん?

 

 

だれかが転移して来たみたいだが…………………誰だ?

 

急いでフェイト嬢の所に向かうか…………

 

 

 

 

「おい、今何か物音g」

「はあぁぁあぁああぁああぁあ!!!!!!」

「……………………いきなり何をする」

 

いきなり飛びかかってきたオレンジ色の風を避け、冷静に問う。

 

「あんたがフェイトに危害を加えようとした奴だろ!!よくもフェイトをッ!!!」

「ア、アルフっ」

「………………………………ふ~ん」

 

あれま。

アルフさんでしたか。

 

「…………Alf…か」

 

アルフってアルフヘイムの妖精エルフから来てるのかね?

なかなかいい名前だよね。

 

まぁそれは置いといて。

 

 

「他人の家に不法侵入するのは犯罪だぞ?それに俺はそいつが倒れていたから家に連れ帰って飯を食わせただけだ」

「え?そ、そうなのかいフェイト?」

「そうだよ、アルフ。早とちりは良くないよ?」

「「……………………………………………」」

 

 

沈黙が部屋を包む。

 

 

 

 

しばらくして。

 

「あ、あたしは謝らな…」

「ア ル フ ?」(プク~

「………ごめん」

「「よろしい。」」

 

フェイト嬢が頬を膨らませると、アルフは素直に謝った。

 

「ところで、アルフと言ったか?一つ聞きたい事が有るんだが。」

「なんだい?」

「彼女…………フェイト嬢だったか。この子は倒れる程食事を取らないのか?」

「そ、それh」

「あたしはちゃんと食べろって言ってるんだけど、フェイトはカロリーメ○トとかウィ○ーイン○リーとかしか食べないんだよ」

「………………………………………………………………なんだと?」(無言の圧力

「う…………」

 

健康に悪すぎる食生活の実情を聞き、思わず無言の圧力を発してしまう。

 

「……………………朝晩の食事の時はうちに来い。これは決定事項だ」

「えっ!」

「それと、アルフ?」

「わかってるさ。ちゃんと連れて来いってんだろ?」

「ならよし。」

「で、でも」

「また倒れられたら困るからな。」

「そうそう。フェイトはもっと自分の体を大事にするべきだよ」

「うぅ~…………」

「二十時になったらまた来い。アルフの分も用意しておく。」

「ほ、本当かい!?」(パアァ

「ああ。だから絶対に来いよ?来なかったらせっかく作った料理が勿体無いからな。」

「もちろんだよ!!!!さ、八時になる前にさっさと見つけるよ、フェイト!!!!!!」

「あ、ちょ、ちょっとアルフ!」

 

そう言って二人(一人と一匹?)は飛び出して行った。

 

まるで台風だったな…………

 

 

…………………………………………さて。

 

時間までこの家の中を探索しますかねぇ?

 

 

はぁ…………忙しいな、うん。

 

 




礼輝
「どうも。主人公の礼輝だ。」
作者
「どうも~。作者の華海です。」
礼輝
「んで?言い訳は?」
作者
「まず夏バテでダウンしてしまい書けず、夏休みが開けて学校があって忙しくなり書けず、慣れてきたところでテストがあり書けず、テストが終わったのでさぁ書くぞと意気込むもネタがなかなか無く書けず……………………」
礼輝
「つまり?」
作者
「今までダラダラと長引かせてしまい、すみませんでしたぁあ!!」。・゜・(ノД`)・゜・。
礼輝
「だが許さぬ。契約に従い、我に従え、氷の女王。来れ、とこしえの……」
作者
「ちょッ!?《こおるせかい》はやめて!!」
礼輝
「《こおるせかい》じゃないぞ?」
作者
「え?」
礼輝
「《おわるせかい》に決まってるじゃないか。」
作者
「いやあぁああぁああああぁぁああシニタクナーイ!!!!!!!!!!」(ダッ
礼輝
「ちっ……逃げ足だけは速いんだから…………。こんな小説だが、また見てくれ。じゃあな。」


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家と少女と母親と。後。


………………今まで放置してすみませぬ。
言い訳は後書きで………………





…………では、本編ドゾー


 

………………とりあえず、今は踏み台転生者の自室だった部屋に来ている。

 

 

 

あ、そうそう、ポケットに入れてたジュエルシードは部屋に行くまでの片手間に封印と解析を済ませました。シリアルナンバーはⅩⅦ(17)だった。

 

 

解析結果曰く、ジュエルシードは二十一個集まって初めて正しい結果を生み出せるらしい。

 

ほんの小さな願いなら叶えられるが、殆どの願いが一個で叶えられる願いの許容量を超えてしまい、歪んだ形で叶えてしまうようだ。

 

 

型月世界の聖杯と比べれば随分マシな代物だな。

 

 

………てかこれさえあれば色々と助けられる人が居るんじゃね?

 

 

 

 

………………よし。全部集めるか。

 

主人公側は…交渉すればなんとかなるだろ、どうせ子供だし。

 

 

問題はフェイト側だな。プレシア・テスタロッサは、アリシアの蘇生と体の治療を条件にすれば、なんとかなる……かな?

 

 

まぁ、どんな人かは会わないとわかんないし………部屋を物色してから考えよう。

 

 

 

 

まずはベッドの下だ!!余計な物が無いか確認せねば!!!!

 

有ったら捨てるか処分だな。

 

 

え?捨てると処分は同じ意味だって?

 

当たり前だ。

つまり一択って事だな。それ以外の行動は有り得ない。

 

 

 

 

 

………ま、無かったからいいけど。

 

 

 

んじゃ次は机を…………っと?

 

 

これはまさか……………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?side.

 

 

 

 

 

 

 

……………………俺は思考していた。

 

 

自らがしなければならない事と、これからの行く末について。

 

 

 

 

自己紹介がまだだったな。

俺はとある転生者の為に神が創ったユニゾンデバイス。名称はまだない。

 

 

ユニゾンデバイスなので人型になる事も出来るが、俺は主に剣等の武器としての機能の方が多い。

 

ちなみにAIの性格は、神が「剣とかだし男前な青年軍人風にしよう!」などと、はっちゃけたせいでこの様になっている。

 

 

 

とある転生者に創られたデバイスはあと二つ有るのだが、そちらのAIはどちらも女性体である。

 

片方はブーストデバイス、もう片方は一応アームドデバイスだ。

 

 

何故一応かと言うと、アームドにしてはいささかお喋り過ぎるからな。奴は。

 

逆にブーストの方は殆ど喋らない。まあ、お喋りだったら相手をするのに困るが。…主に俺が。

 

 

 

 

 

 

 

…………話を戻そう。

 

 

 

しなければならない事は、勿論とある転生者に仕える事。

 

 

これからの行く末とは、その転生者の性格が最低最悪だった故にとても仕える気にはなれなかった為、口論になりそのせいで仕舞われこれからどうなるかわからないという事だ。

 

 

どうやら俺のAIは軍人だけでなく騎士なども基にしていたらしく、転生者の考えは俺のモラルに大きく反していた。

 

 

 

……………ヒロイン達を魔貌で洗脳し、ハーレムを作るなどという、馬鹿げた考えには心底軽蔑したものだ。

 

 

 

本当に、嫌な人間に当たってしまったものだな…………。

 

 

 

 

 

そんな事をつらつらと考えていると、俺達が仕舞われている机の引き出しが開いた。

 

 

 

覗き込んできたのはあの嫌な転生者。

 

 

 

 

…………の、筈なのだが。

 

 

 

 

 

最後に見た時と雰囲気がまるで違う。

 

 

前は、気持ち悪いオーラを感じたのだが、今覗き込んできている全く同じ顔の小僧からは、それを感じない。

 

寧ろ、幾つもの戦場を潜り抜けてきた歴戦の猛者のような、咎人をただ裁く断罪者のような、抜き身の刃がそこにあるかと錯覚する程の冷たく斬れるような気配が一瞬襲ってきて、直ぐに鳴りをひそめる。

 

 

 

 

 

…………一体こいつは何者なんだ

 

 

 

 

 

機械である筈の俺でさえも、目の前の少年に戦慄を覚える。

 

 

 

「…………お前らはデバイスだな?」

 

 

 

強い意思を感じさせる声が、響く。

 

だが、その内容は俺達を知らないかの様な質問だった。

 

 

…………やはり、別人か。

 

そう決定付けて、質問に答える。

 

 

《………………その通り。俺達は、デバイスだ》

 

 

………もしかしたら、彼がLoad(主)になってくれるかもしれない。

 

 

 

そんな淡い期待も浮かぶほど、彼は俺にとって最優の人物に見えた。

 

 

 

 

 

 

?side out.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………色々話を聞いてみると、こいつらは神創デバイスらしい。

 

 

だが踏み台転生者があまりにも酷かった為マスター登録してなかったようだ。名称も決まってないらしい。

 

 

これらを語ってくれたのは、コアが闇色をしたユニゾンデバイス。

どうやらこいつがリーダー格のようだな。

 

隣に置いてある蒼いコアの奴は転生者がよほど嫌いだったらしくそいつの話になるたびに罵声を発していたが、反対側の紫のコアの奴は、殆ど喋らなかった。返事はするんだが。

 

 

 

 

 

 

 

……………………まぁ色々説明した後、使い易いようにAI以外を魔改造してマスター登録しました。デバイス必要無いけどいいやつらだったし、放置は勿体無いしね。

 

 

名称は、ブーストの無口っ娘がルナティクス。

アームドのお姉さんがムーンレイ。

ユニゾンの青年軍人がラグナロク、と名付けた。

 

 

それら三つを机の上に出し、他の引き出しを確認するが特に何も無かった。

 

 

《……礼輝と言ったか。Loadはこれからどうするのだ?》

「あ~っと………ちなみに正史の知識は有るか?」

《応。神から色々と詰め込まれている》

「なら問題無いな。この後プレシア・テスタロッサの居る【時の庭園】に潜入しようと思ってる。」

《【時の庭園】に?!一体何故……あぁ、アリシア・テスタロッサ関連か?》

「That's right.そーゆー事だ。」

《つまりテスタロッサ陣営で行動するという事か》

「いんや?」

《何っ?》

「どっちにもつかんよ、俺は。したい事をするだけだ」

《…………ハァ。どうせ俺達はLoadに従うだけだよ》

「すまんな。」

《嫌、いいさ。亞久津昌に従うよりはずっと良い。》

「そっか。」

 

 

そうラグナロクに返し、待機状態の三つを身に着ける。

 

 

あ、言うの忘れてたな。

ルナティクスの待機状態は、ピアスにイヤーカフスが細い鎖一本で繋がってる奴。ちなみにクロスモチーフ。

ムーンレイは、三日月の内側の弧の中に小さい星が有るペンダントトップにコアが付いてる物。

ラグナロクは、金色の幅広なリングにコアが付いていて泉色の革のバングルが数本の銀の細い鎖で縦と斜めに繋がってる奴だ。

 

 

ルナティクスを左耳に着け、ムーンレイを首に掛け、ラグナロクを右手に着ける。

 

ちなみに右耳には赤い弓兵からのプレゼントである【莫耶】(白い方)の形のイヤリングが着いている。【干将】の方はそいつに着けさせた。ある意味目印の様な物だな。

 

他にもリングとネックレスとブレスレットもプレゼントされたがネックレスはムーンレイと被るモチーフなので着けられない。他は、リングは中指に着けてたのを薬指に、ブレスレットは右手首に着けてたのを左手首に着け替えた。

 

リングは、銀のシンプルな物に【熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)】の形の瑠璃が付いた奴で、ブレスレットは少し太めの藍鉄色の金属で出来た鎖に鷹目石の飾り(逆十字と剣が合わさった様な物の両脇に一対の翼が有る紋章が金色で細かく彫り込んである)が一つだけ付いてる奴である。赤い弓兵は実に俺の好みをわかっている。

 

 

 

……閑話休題(話を戻そう)。

 

 

 

 

アクセサリーをフル装備した俺はオリジナル魔法(………まぁFeteみたいに正しく言えば魔術なんだが。一応魔法使えるけどね)で服を自作の霊装に換える。

 

見た目は、赤い弓兵のズボンによく似た物と黒いYシャツ、そしてベルトが腕やら腰やら裾やら至る所に付いた宵闇色のコートを前側を全開に開けて着ている。靴は黒色をした軍用ブーツの様な物。

バリアジャケットと比べるとBJが紙装甲に思える程の防御力だ。

 

 

《………私達は使ってくれないのかしら?》

「基本俺って何でも出来るからデバイス必要無いんだよね」

《非道いわ!!?》

《……これじゃ、わたし達が有る、意味、無い》

「たまに使ってやっから勘弁してくれ」

 

 

前者がムーンレイ(次からレイ)で後者がルナティクス(次からルナ)だ。

 

 

「さーて、さっきフェイト嬢のバルさんからくすねた座標をもとに転移しますか」

《《《くすねた?!!!》》》

「いぐざくとりぃ。ま、バレずにくすねる位、俺にとっては造作も無い。………っと、子供の姿のままだと信用度が低いだろうし大きくなるか」

《……ちなみに、どうやって?》

「オリ魔術だけど?」

《……………俺は色々と諦めることにした》

《………わたし、も》

《私も諦めるわ……》

「………………なんでさ」

 

 

思わず呟きながら、でっかくなる。

 

一応説明すると、このまま後何年すればこうなるであろうというif(可能性)を演算し、身体(うつわ)をその可能性の状態にもっていく事で発生する矛盾を更に演算しどうたらこうたら、とゆー超めんどくさい物である。

慣れればこれ以上に使い易いヤツは無いんだがな。

 

 

見た目は……まぁ、目付きが鋭い、インテリ眼鏡をした、銀髪の超絶イケメンである。髪は腰まで伸びて首の辺りで括っている。

 

衣装が衣装なので、どこか妖しいラスボスチックな男の完成だ。

 

 

「さて…行くか。【時の庭園】に」

《《《Yes,My Load.》》》

 

 

 

そうして俺達は、【時の庭園】に“跳”んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

顔色の悪い女Side.

 

 

 

 

 

 

………………私は焦っていた。

 

 

私の体は病魔に侵され、尚且つ悲願はまだ達成する所か不可能に近い。

 

 

 

 

 

私の悲願。

それは、実験を失敗したせいで死んでしまった私の“大切な娘の一人(・・)”を蘇生する事。

 

だが、最初に試したクローンは、全くの別人が出来てしまった。

 

 

ただでさえ違法な実験を含んだクローン技術だ。

想定はしていたが、ショックは大きかった。

 

 

最後の望みをかけたのは、【ジュエルシード】と【アルハザードの都】。

 

“彼女”を生み出すのに幾つもの違法な物に手を出したのだ。私と一緒に居れば“彼女”は幸せになれないだろう。

 

 

だから、アルハザード。

次元の狭間に主犯が消えれば、“彼女”だけは助かるだろう。

 

 

もう、物語の向こうに望みをかけるしか、方法は無かった。

 

 

娘の遺体が入ったポットを優しく撫でつつ、娘に声をかける。

 

 

 

 

「大丈夫……もうすぐ、もうすぐよ“アリシア”………。必ずあなたを生き返らせるから。そして…………………」

 

 

 

 

 

 

…………あなたの妹(・)の“フェイト”も、幸せになってほしいから。

 

 

 

 

「だから、待っていてね?アリシア…ゴフッ、ゴホッゲホッ!!!!」

 

 

口を抑えて咳き込む。

 

掌を見れば、血が付着していた。

 

 

 

「時間が、無い」

 

 

 

早く、早くジュエルシードを集めてきて……フェイト。

 

 

 

 

 

 

そんな事を考えていると、いきなり後ろから声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

「…………………プレシア・テスタロッサ、だな?」

「ッ?!!誰ッ!!!」

「俺か?俺は………」

 

 

 

 

そこに居たのは、長い銀髪を首の後ろで縛っている、眼鏡をかけた刃物の様なオーラをした男だった。

 

 

 

 

「…………………………【血に汚れ、堕天した蒼き死神】さ」(ニヤリ

 

 

 

 

鋭い、世界を全て映している様な瞳。

 

 

そんな眼をした彼は、正に“神”の名に相応しく、神々しくも禍々しい気配を辺りに撒き散らしていて。

 

 

 

「プレシア・テスタロッサ。取引をしようじゃないか」(ニィッ

 

 

 

そう言って右手を差し出す彼に対し、その手を無意識に取っている自分が居た。

 

同時に、彼なら。彼ならばこのどうしようもない状況をなんとかしてくれる。

 

そんな風に思えた。

 

 

 

 

 

 

 

顔色の悪い女Side out.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プレシアはとても顔色が悪く、今にも倒れるんじゃないかと思う程具合が悪そうだった。

 

 

手を握った際、さりげなく解析したのだが……これは酷い。

 

まずレベル4の肺結腫に白血病、癌が全身に転移し、心臓もヤバい。

正直生きてる事が奇跡だ。

 

 

 

「プレシア・テスタロッサ。まず取引をする前にこれを飲め。」

「これは何?」

「いいから飲め。暫くは体調が良くなる筈だ」

「でも……」

「飲め」(ガッ

「ふぐッ!!!?」

 

 

 

小さな瓶に入った自作の簡易版エリクサーを無理矢理飲ませる。

簡易版なので完治とはいかないものの効果は絶大で、十分な時間稼ぎにはなる。

 

 

「…ほ、本当に楽になったわ……」

「だろう?簡易版とはいえエリクサーだしな」

「エ、エリクサーですって?!!!」

「それが何か?」

「な、なんでそんな物g 「説明めんどいっけまた今度な」 う……仕方ないわね」

 

 

ガチでめんどいので黙らせ、話を進める。

 

 

 

 

「それじゃ……取引を始めようか。プレシア・テスタロッサ?」

 

 

 

 

 

悲劇なんてクソ食らえ。

 

運命なんて覆してやるよ、プレシア・テスタロッサ。

 

 

 

蒼き死神の名の下に………な。




礼輝
「…………作者」
作者
「…………………ハイ」
礼輝
「俺が言いたい事……理解してるな?」
作者
「…Yes,Sir.」
礼輝
「約二年間、一体なにをしていた?」
作者
「……学校に行ったり、最近は車学に行く以外は自堕落に過ごしていました」
礼輝
「流石に今回ばかりは駄目だぞ? “――かの者(モノ)は最果て(サイハテ)の丘(オカ)に独(ヒト)り立(タ)ち/黒天(コクテン)の彼方(カナタ)/冥王(メイオウ)の星(ホシ)を仰(アオ)ぎ見(ミ)る/約束(ヤクソク)された滅び(ホロビ)への反逆(ハンギャク)/終わり(ハジマリ)の詩(ウタ)を己(オノ)が手(テ)で奏(カナ)でよう――――”」
作者
「ちょ!?まさか禁呪の【星落とし(メテオストライク)】?!!逃げさせてもら……バインドの上からグレイプニルの様な物、だと………ッ!!!??」
礼輝
「逃がさないからな? “――大空(ソラ)が落(オ)ち/月(ヨル)は墜(オ)ち/希望(ハネ)は堕(オ)ちた/今此処で審判(シンパン)が下る/苦痛(ヤスラカ)な死(ネムリ)を与えよう/さぁ、理想(カナワヌユメ)を抱き(イダキ)/殺人鬼(エイユウ)のように逝(イ)け!!!!”【星落とし(メテオストライク)】!!!!!!」
作者
「勘弁してくだsギャアァァアァァァアァァアァア!!!!!!!!!!!!!!」
礼輝
「悪は滅びた…って感じか?多少はすっきりしたぜ。待っていてくれた方々とこの駄小説を読んでくれている方々に感謝。出来れば感想などや次話も読んでくれるとかなり有り難い。そんじゃ、次話までサヨナラ。」


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Handel~Vorder-und Rückseite der Medaille~

サブタイトルはドイツ語の直訳で「取引~コインの表と裏~」的な意味。

………え、更新してなかったことへの言い訳?
スランプと就職活動が忙しかったで理解してください……(



………デハデハ、本編ドゾー。


「…………………さて。まず聞きたいことがあるが…良いか?」

「……何かしら?」

「プレシア・テスタロッサ。お前の望みは娘を蘇生させること………だよな?」

「ッ…………ええ。そうよ」

「そして、他の望みはなんだ?」

「………………………ぇ」

「なにか?」

「え、あ、その……………一つだけじゃなくてもいいのかしら?」

「ああ、こちらの要求を呑めるなら。ま、こちらの要求は後で言うが」

「そ、そう……………」

「で?他に望みは?」

「……………………………………………」

 

 

 

プレシア女史は、俯きつつ口ごもる。

 

 

再び顔を上げると、彼女の目は決意に満ち溢れていた。

 

そして口にした言葉は。

 

 

 

「私が望むのは…………私の"もう一人の娘(・・・・・・)"のフェイトが、幸せになることよ。」

「……ほぅ?」

 

 

 

母の愛と慈愛に満ちたものだった。

 

 

 

「ふむ…………俺の記憶違いじゃなければ、フェイト嬢に対しては虐待をしていたと思ったんだが……アレは偽りの仮面、ということか?」

「……ええ。私は"アリシア"を蘇生する為に違法な研究も色々したから…………。」

「なるほど。だからジュエルシードを奪いアルハザードなどという御伽噺の向こう側に消えようとしていたのか」

「ッ!?…………………ふぅ、そこまでお見通しってことね」

「あぁ。……………だが、そのシナリオだと彼女は幸せになれないぞ?」

「? 何故?」

「彼女はお前がいなければ幸せになれない、と言っているんだ。」

「なっ………」

「あのな。お前が諸悪の根源のふりをして虚数空間に消えれば、彼女の罪は軽くなるだろうが、彼女の心は一生闇に囚われるだろう。」

「……………でも、どうすれば…………」

「そこで俺の出番だ。」

「え?」

 

 

 

ニヤリと笑いつつ、プレシア女史に至極簡単な作戦を伝える。

 

 

 

「諸悪の根源は実は被害者で、かなり前から黒幕に操られていました、というような芝居を打てばいいんだよ。」(ニヤッ

「なるほどね。違法な研究も操られていたから、と理由付けるのね?」

「その通り。どうだ、簡単だろう?」

「でも、黒幕の役はどうするの?」

「それか?それは、俺が魔術で何とかする。」

「ま、魔術?魔法じゃなくて?」

「詳しく説明するとだな……………」

 

 

 

魔術というのは、人間が生み出した、様々な奇跡やそれに準ずるものに辿り着こうとした純粋なる術や技であり、魔法は、神の所行や奇跡、世界の理を覆す偉大なものだ。そして魔導、これは科学が辿り着く所まで行き着いたものが主だ。それと魔導だけは、その殆どが魔力を塊でしか操れていないな。

 

 

 

「………と言った様に、これらは全く別ものなんだよ。」

「そうなの…………興味深いわね」

「とにかく、お前たちの使う魔導では出来ないことも、俺の魔術にかかれば赤子の手をひねるより楽なのだよ。」(不敵な笑み

「そう……………」

「で?こんな感じのシナリオで良いか?」

「………………えぇ。任せたわ。」

「クククッw 任された。」

 

 

 

 

 

その後はシナリオを事細かに組み上げていくだけの話し合い。

 

 

 

 

「……そういえば、貴方の要求はなんなの?」

「おっと、俺としたことが。ま、簡潔に言えば……………」

「言えば?」

「………ジュエルシード。これを全て俺に譲渡して欲しい。あ、持ってこれた分だけな?」

「……………一体何に使うの?」(若干警戒

「ただの知識欲。解析して、正しい利用法を知る。」(解析は終わってるけどね。)

「……………………そ。」

「あともう一つ。なにか研究する時とかに手伝って欲しい。」

「それくらいなら良いわよ?」

「じゃ、交渉成立ってことで。」

 

 

 

まぁ、ほんとはフェイト嬢を娘として扱って欲しいなんてのもあったんだが、この感じだと大丈夫そうだし、抜かした。

 

 

 

…ま、ある程度シナリオも決まったし、一旦地球に帰るか。

 

 

 

「じゃ、シナリオ通りに」

「ええ、わかったわ」

 

 

 

 

そう言葉を交わしたあと、俺は家に転移した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所変わり、フェイトside.

 

 

 

 

「さぁフェイト!さっさとジュエルシード見つけてライキとかいう奴の飯食いに行こうよ!」

「もぅ、アルフってば……落ち着きなよ?」

 

 

 

アルフは彼の作る料理が待ちきれないらしく、私を急かしてきた。

 

 

………あれ、そういえば私って彼から攻撃されたのに、ダメージが残ってないような…?

 

 

 

「あれ、どぅかしたのかい?フェイト」

「…ぁ、ううん。何でもない」

「そうかい?」

 

 

 

考え込んだ私を怪訝に思ったのか、アルフが聞いてくる。

それを誤魔化してまたさっきのことを考えて…気づいた。

 

 

 

「…全部急所を外してあった………?」

「フェイトー?早く行くよ?」

「あ、うんっ」

 

 

 

さっき彼が使った魔法。それは私が使ったものより強く、数も多かった。

彼が使った魔法は、正確に私の魔法を真正面から貫き、私に向って来たのだ。

 

普通なら急所に当たるコースを辿っていたものも、急に逸れて別の急所以外の場所に当たった。

考えて動かさなければ、アレは有り得ない軌道だ。

 

 

………彼は不本意に私に攻撃し返したのかもしれない。私が攻撃したから、仕方なく。

 

それを考えると、彼はわりと悪い人ではないのかも………?

 

 

 

「フェイト、さっきから考え込んでるけど、どうしたんだい?」

「…ぁ、えっと、ジュエルシードどうやって探そうかなって。暴走体が現れたらめんどくさいことになりそうだし…もしかしたら、私たちの他にも探して集めてる人が居るかもって」

「魔法文化のないココにかい?…でもまぁ、用心にこしたことはないかもねぇ…」

 

 

 

彼はもしかしたら悪い人ではないかもしれない、という結論に至った後、アルフが声をかけてくる。

そう、いまは彼よりジュエルシードのことを考えないと……

 

私は気を引き締めて、再び探索に戻ったのだった。

 

 

 

フェイトside out.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?side.

 

 

 

 

 

 

 

ママ………フェイト……………。

 

 

 

どうか……………二人を幸せに…………………。

 

 

 

 

 

 

 

?side out.









礼輝
「………作者」
作者
「………はい」(正座
礼輝
「言いたいことはわかるな?読者に説明しろ」
作者
「はい………スランプで全く書けず、バイトや学校や就職活動で尚更書けず、別のことをしてました…………」
礼輝
「……………」(アイアンメイデン創りだして構え
作者
「あー…鉄の処女かー……」(すでに諦め
礼輝
「暫く苦しめ」(ガシャンッバタン…鎖でぐるぐる巻きにして放置



礼輝
「全く………あ、そうそう、感想とかくれた読者様、面白いと思っていただけていたようで大変励みになりました。…書けなかったけど。ここで遅くなりましたが作者に変わって感謝を述べさせていただきます。ありがとうございました。
続きを楽しみにしてくれている人が居るというのはとてもありがたい。スランプだからさらに不定期になるだろうが、待っていてくれるという人は今後もこの小説をよろしく頼む。じゃ、次話までサヨナラだ。」


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