モンスターハンバァァァァァグ!! (恋さん)
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出会い編
ハンバーグ師匠が此処に見参
俺の名はダン。そこらへんにいる新米ハンターだ。そして今俺が何しているというと
「たぁすけてぇぇぇぇぇぇ!」
モンスターに追われている。
「ハァ…ハァ…くそっ!何だってんだよ!こ↑こ↓こんな凶悪なモンスターいないはずだろ!?」
あわてて口が回らないのは気にしないとして、追われているモンスターはあのクック先生で有名なイャンクックだ。
いやいやそのブラウザバックしようとしている手を抑えてくださいよ!だってあいつ強いじゃん!?昔どれだけやられた事か…(作者談)
「そんなことどうでもいいから!誰か助けてくれぇぇ!」
作者の話などを無視し再度助けを求めるダン。
「ぐわぇ!」
前を見ず走っていた為石につまづいてしまって絶体絶命!どうするダン!?
「この場所も変わらねぇな…」
「「!?」」
ダンとイャンクックはその声がする方へ顔を向ける。なんだかここでは珍しい格好をした人物がいた。
「どうした?付け合わせのミックスベジタブルを見るような目で俺を見やがって」
「…………」
完全にイャンクックの標的が謎の人物に変わる。
「忘れちまったか?俺だよ俺…」
「ハンバーグだよ!!」
「いや知らねーよ!」
なんだよ!あいつ!いきなり現れたと思いきや次は変な事を言い出す!あのクック先生でさえもキョトンとしているよ!
「…それでは早速腹ペコの皆様に熱々の鉄板ジョーク100gから 」
そして何事も無かったように口開くなよ!それにジョークっておま…
「この間ハンバーグの友達が彼女にフラれてね。目も当てられないくらい落ち込んでた」
「…………」
あぁ…やばいよ…やばいよあのおっさん…何考えているんだ…完全にクック先生に殺意向けられてるじゃん…
「かける言葉がなかったよ」
「かけてやりなよ」
「デミグラス」
「キエエエエ!」
あ、終わったなおっさん。そう思っていた時期が俺にはありました。
デエェェェェェェェエン!
な、なんだ!?いきなりおっさんから変な効果音が!
「ハンバァァァァァァァァグ!」
「は?」
今起こった事をありのまま話すぜ…あいつがハンバーグと叫ぶとクック先生が…一撃でノックダウンしやがった…
「えぇぇぇぇぇ!?んなバカな…!えっえぇぇぇ!?」
「少年よ。すまないが村まで案内してくれないか」
「え?あ、あ、分かりました…」
自分でもよく落ち着いて言えたなと思ったがそれしか言えなかった。
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道中にて
「実はねハンバーグ。これでも昔少年と同じハンターをしていた時があったんだよ」
それがどうしてこうなったんだよ…
「何故かって顔してるな。それは俺がハンバーグだからだ」
は?
「俺がハンバーグでいるから。それが定めだったという事さ」
益々意味が分からん…
謎が深まったまま村に着いた。ちゃっかりクック先生の素材を持ち帰って。
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次回予告
「この町も変わらねぇな…」
「来たことあるのかよ!」
「お、お前は!」
「俺は筋肉料理愛好家。マグマ中山」
次回「ハンバーグ師匠と友達?」
更新日は未定!
不定期です。あと毎回千から三千ぐらいの文字数でやっていきたいと思います。じゃないと私が持たないという…
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ハンバーグ師匠と友達?
ここは名もなき村。それ以上でもそれ以下でもない。
「この村も変わらねえな…」
「来たことあんのかよ!」
どうやら昔来たことがあるようだ。
「おお、お前さん。久しぶりじゃな…」
「村長!知り合いだったんですか?」
村長が来てそう言う。
「ああ此奴は昔この村の専属ハンターじゃった。とても強くてのぅ」
「よせよ。じーさん昔の話だ」
「でもいきなり「俺は最高のハンバーグになる!」といってこの村を出て行ったんじゃ」
全く意味が分かんねえよ!そう聞きたかったが村長に止められた
「やめい!面倒くさくなるじゃろ!」ヒソヒソ
本当どうしてこんなおっさんが強いのか…謎が深まるばかりである。
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ダンが自分の家で次の狩りの準備をしていると、
アハハハハ!!
外で多数の子供の笑い声が聞こえた。少し外に出て見ると、
「こないだね。トンカツとメンチカツとハンバーグで芝居をやったんだ」
ネタを披露しておらっしゃる…やっぱお前ただの漫談師だろ!
「けどトンカツとメンチカツだけとても緊張してたんだ。何故だと思う?」
ネタを披露している所から俺が見ている場所はかなり遠いが子供達の笑い声が此処まで聴こえる。しかもずっと絶えずにだ。
「ハンバーグだけ上がってないからね」ドヤァ
「アハハ!!」 「何コレー!」 「おもしろーい!」
デェェェェェェェェン!!
お、この変なBGMが聞こえたという事はあれが出るのか、絶対子供受けがいいだろうと思い見ていたが、
「ハンバァァァァァグ!!」
シーン
子供達が一斉に真顔になり全く笑わなくなった。それに耐えられなくなったのかハンバーグ師匠は
「ハンバァァァァァグ!!」スタスター
「帰んなあぁ!」
逃げる様に近くのお店に入って行った。
というか子供達の笑いの基準…なんで上がってないからねというわかりづらい洒落で笑い、単純なネタで笑わないのだろうか…こっちの方が謎である。
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ハンバーグ師匠が俺と一緒にクエストについていくことになった。村長からの命令だ。絶対厄介払いだろ!
「少年。いやダン君といったね。どのクエストに行くんだい?ハンバーグはね、このクエストなんかいいと思うが」
そう言って差し出してきたのは
【イビルジョー討伐】
「論外だ!」
などの話を繰り返していると、後ろから足音が聞こえる。ハンバーグ師匠もそれに気づき後ろを見ると海パンとピンクの帽子をかぶった筋肉ムキムキな男がいた。
「お前は!」
何やらファンキーなBGMを流しながら筋肉ポーズをしながら段々と近づいて来る。
「久しぶりだな。ハンバーグ。君は初めてだな。俺の名は筋肉料理研究家。マグマ中山だ」
まーた変なのが出てきた…
「中山…何しにここに来た」
「全てはお前との決着をつけるためだ!」
決着!?こんな村の真ん中でそんなことやられたら…
「分かった。いいだろう」
おい!ハンバーグ!こんな所で騒ぎ起こすんじゃねえ!
「覚悟!」
うわぁー!
思わずぎゅっと目を瞑る。数秒後何も起こらないと思い目を開けると、
ガラガラ
「へ?」
覚悟!そう言いマグマ中山が何処からともなくテーブルとその上にスパゲッティを用意する。
「まずはハンバーグ。お前からだ!」
「分かった。んっん〜」
どうやらハンバーグから始める様だ。
「じゃさっと終わらせるのでフライングハンバーグをここで1つ」
「こないだね。ハンバーグ喫茶店に 「ハンバァァァァァグ!!」
瞬間ハンバーグの後ろから突風が吹く。
「くっ!中々やるな!」
いやなんも笑えねぇよ!
「だがそんな短くていいのか?」
「いいんだよ。次はお前の番だ!」
「ああ。んっんー」
分かるよ。ちゃんと声だけは大切にしないとな。やはり漫才師にとって声は命。だけどこれだけはやめよう。村の真ん中で奇声を放つ男と筋肉ムキムキの怪しい男。俺までが関係じゃに見られてしまう。
「まずは皆さん。普通のスパゲッティを用意してください」
「このままだったら普通のスパゲッティ。皆さん粉チーズを用意してください。ここからがマグマなんです!」
「ミュージックスタート!」
先程近づいてきたときのBGMと筋肉ポーズをし粉チーズを持ちながらも披露している。
対するハンバーグはそれを見て構えている。
お?どうやらBGMが止まる様だ。
〜♪〜♪
「だーーーーーーーー!」
どうだ!とマグマ中山はハンバーグを見る。いやあんたただスパゲッティに粉チーズかけただけだろ!
バキュン!
ハンバーグからそう聞こえる。それと同時にハンバーグが倒れる。ここにいるマグマ中山、俺も驚く。いきなり聞こえるからだ。
「へっ!またこいつに助けられちまったぜ!」
そう言って取り出したのはハンバーグだった。
「いやおかしすぎるだろ!なんでハンバーグで銃弾が!?いやそもそも銃なんか誰も…」
「くっ!完敗だ!」
「えぇぇ!?」
「どうだ。中山。俺の二段構えは」
「完璧だ…!くそ!クソおォォォォォォォ!」
「こんな茶番もういいよ!」
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あの後なんとか収集がつき、やっと狩りへ出発することになった。
「やっと出発できる…」
「そうだな少年」
「」
「ハンバーグ。少し回復薬をくれないか?」
「分かった。いいだろう」
ダッ!
「おい!待て!待つんだ!少年!慌てなくてもモンスターはいるぞ!」
そういうことじゃねえよ!
後はご想像にお任せします。
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次回予告
「行くぞ!ハンバーグ!」
「ああ!中山ぁ!」
「ファッ!?」
「「お、お前は!」」
「チキショー!!」
次回「ハンバーグ師匠&マグマ中山の狩猟/ハンバーグ師匠の友達…ってもういいわ!」
ハンバァァァァァグ!!(閲覧ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!ハンバァァァァァグ!
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