チートな転生者〜魔法科高校の劣等生編〜 (夜桜TOKAI)
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プロローグ
プロローグ〜紅を宿す転生者〜


皆さんはじめまして!好きな作品にこうあったらいいなぁとかとにかく自己満全開です(笑)主高校生ですので不定期ですが見て下さる方アドバイス等々お願いしますm(_ _)m
これが書き始めの若輩者故至らぬところがありましょうがお付き合いしていただけると幸いです。


… 目が覚めたら俺は白い空間にいた。覚醒しきってない頭で考え始める

 

ここは何処だ?俺は何故こんなところにいる?そもそも自我が残っているんだ?俺は…死んだはずだ。大切な女の子を助けて俺は死んだ。だからこそなぜ俺はこんなところにいるんだ!?

 

まだ現状を把握出来ていないで混乱していると突然声をかけられた。

 

「おや?目が覚めたようですね。」

 

!?…誰だ?

 

「これは失礼しました。私の名はスクルド、時を司る神です。そしてあなたを転生させるもの。」

 

「転生だと?」

「はい。転生先は既に決まっており魔法科高校の劣等生の世界にイレギュラーとして転生して頂きます。」

 

「あー…あの世界ですか…生きていけるかな?というか流石は時の神様だな、ぶっ飛んでる。」

… いや普通にあの世界に転生+イレギュラーとか死亡フラグ立ってるだろ。シスコン、ブラコンの疫病神とかマジ勘弁してくれ…

「転生とその世界については理解した。イレギュラーとはどーゆーことだ?」

 

「それはですねこちらで用意する能力、力を有する存在という事です。つまり本来ないはずの能力、力がありそれを扱う者がいる。必然的に原作とは違う箇所がいくつも出てくるでしょう。簡単にまとめるとこれは魔法科高校の劣等生をベースとしたあなたの世界です。」

 

「御丁寧にその先の疑問にも答えてくれてありがとうございます。全部理解しました。それで用意される能力と力はなんです?」

「それはですね…驚いてください!(笑)NARUTOにおける血継限界を除く全ての術を扱える能力、そしてなにより永遠の万華鏡写輪眼を有してることです!あ、あとオマケにかなりの魔法の才能と戦略級魔法を授けます。」

 

これぞ空いた口が塞がらないってことだろう。なんつーチートな…

そんな俺の態度を見てスクルドは至極ご満悦な様子だった…

「流石はイレギュラーを自称するだけの能力だな。やりすぎな気もするが素直に感謝するよ。」

 

「喜んでくれてなによりです。さてそろそろ転生する時間です。転生してからは私が介入することは出来ません。もう1度言いますが、あなた自身がイレギュラーです。この先は何が起きるかわかりません。だから何が起きても決して諦めないで!」

「ありがとう。わかっているよ。イレギュラーはイレギュラーなりに足掻いてみせるさ!」

 

「はい…信じていますよ? さあ転生の時です!願わくば幸あることを…行ってらっしゃい、『四葉 翔一君』」

 

…え?今なんと?

 

そんな面倒事しか起きなそうな言葉を聞きながら俺は白い光に包まれ…そして転生を果たした。

 

四葉家当主四葉真夜の息子『四葉翔一』として…

 

 




読んでくださった方ありがとうございます!駄文申し訳ないです…いやー初めて小説書きはじめましてこんな楽しいとは思っていませんでした(笑)言い回しとか変ではなかったですかね?この続き読みたい!って思ってもらえることを願っていますm(_ _)m

次回は追憶編で途中からになります。 ベースは漫画の方で行きます!


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追憶編
追憶編I〜決戦前〜


どうも!今回も読んで下さる方ありがとうございます!表現が難しい…書き上がってみたらなんともいえない文に…今回は戦闘前のお話です。
ではどうぞ(*´ω`*)




俺は今ある人と向かい合っている…誰かって?四葉の当主様ですよ…それに知ってる人はかなり限られているけど俺の母親でもある。転生をする時四葉と聞いたからまあこの家に生まれた事は納得した。いやでも四葉真夜の息子ってなんだよ!イレギュラーだとしてもイレギュラーすぎだろ!!

 

自分に自分で突っ込んでいると母さんが話しかけてきた。

 

「突然呼び出したりしてしまってごめんなさいね?実は翔一さんにお願いしたいことがあってね。」

母さんが翔一と名前で呼ぶ時は親として接している時だけだ。当主として接する時は俺の事を紫水(シスイ)と呼ぶ。

俺の偽名はうちは紫水…わかる人はわかるよね?

 

「いや大丈夫だよ母さん。それでお願いって?」

 

「ありがとう翔一さん。知ってるとは思うけど今深夜と深雪さんが沖縄に旅行に行っています。さっき攻撃を受けたとの報告があったわ。あっちには穂波さんや達也さんがいるから安心なのだけど万が一ってこともあるの、だから翔一さんあなたには沖縄に行って深夜達を守って欲しいの。」

「わかったよ母さん。過保護だね?(笑)」

 

「ありがとう翔一さん。でも一言余計よ?」

とニッコリ笑みを浮かべた…

 

俺は地雷を踏んだ…とんでもないプレッシャーに冷や汗が出る。よく言うよね母が1番怖いって、いやまさにそうだよ!頭上がらないって…

そんなことを考えていると

 

「早速向かってもらうわね。翔一さんのことですからマーキングは既にしているのでしょ?」

 

「それはもちろん。大切な人達だからね。」

「なら話は早いすぐに飛んで頂戴。深夜にはもう話してありますからあとは向こうの方でしてくれると思うわ。深夜達のことお願いね?」

 

「あぁ、任せておいて母さん!それじゃ行ってくるね。飛雷神!」

こうして舞台は沖縄へ 移り俺の原作介入が始まろーとしていた。

 

 

「到着ってね!てかあっつ!流石は沖縄…さて深夜さんのところに行くかな?」

ふと液晶テレビに目がいった。その内容とは

今日早朝沖縄諸島沖にて所属不明の潜水艦隊が出現し国防軍の警備艦が攻撃を受け沈没したこと、そしてその艦隊はなおも進行今は慶良間諸島を攻撃中というものだった

呆気に取られて画面を見つめているとケータイが鳴った…相手は母さんからだった。

 

「翔一さん着いていきなりなのだけれども敵艦隊が…」

 

「それはもう知っています!俺はどうすればいいですか?」

 

「流石翔一さんね、説明の手間が省けたわ。今から深夜には国防軍のシェルターにむかってもらいます。翔一さんは深夜達と合流して安全を確保して頂戴。」

 

「わかりました。またなにかあったら連絡をください…真夜様。」

俺は意識を切り替えた。

 

「ええ、お願いね紫水さん」

母さんも息子ではなくその名を口にした。

side深夜

 

今敵艦隊が攻めてきたというニュースを深雪さん達と見ながら避難の準備を進めていると達也さんへ風間さんから基地内のシェルターに避難してはどうかとの申し出を頂いていた。とそこに図ったようなタイミングで真夜からの電話がきた。

「もしもし真夜?」

 

「久しぶりね姉さん、直接話すのは何年ぶりかしら?」

 

「あら?世間話をするためにかけてきたの?」

 

「フフ…そんなに邪険にしないでくださいな。わたくしは貴女方を心配して連絡したのですから。それに私の秘蔵っ子をそっちに向かわせたわ。シェルターで合流するように言ってあります。」

 

「秘蔵っ子ね…?楽しみにしてるわ、彼がどんな力を持っているのか気になるところですから」

 

「ええ、楽しみにしてて?じゃああとは手はず通りにお願いします」

 

電話を終えると穂波が内容を聞いてきた

 

「奥様 、真夜様はなんと?」

 

「国防軍に話を通してくれたそうよ?」

 

「では、達也くんが受けた電話は…」

 

「そういうことでしょうね、せっかく骨を折ってもらったらんだもの。ここは素直に真夜の行為に甘えましょう。それに…強力な助っ人もくるみたいですら。」

最後の言葉に穂波さんや深雪さんさんは首をかしげていた。

こうして私達はシェルターに移動した。姉さんの息子をこの目で見ることに楽しみを感じながら。

 

深夜sideout

 

 

side深雪

 

私は今叔母様が手配してくださったシェルターにいます。これから始まる戦闘への不安…でもこんな状況なのにお母様が仰っていった協力な助っ人に意識がいっていました。私が知っている人なのかしら?そんなことを考えていると1度本邸に行った時見かけた男の子のことを思い出しました。その子は私と年は変わらないはずなのに圧倒的な存在感を放っていてなによりとても格好よかった!

そんな場違いな事を考えていると

バババババ…突然の銃声により現実に引き戻されたのでした。

 

「銃声!?」

驚愕する私の隣では兄さんと穂波さんが現状を把握しようとしていた。

「達也くん、状況はわかる?」

「いえ、ここからでは…どうやらこの壁には魔法を阻害する効果があるようです。」

壁に手を当てながら兄さんは言う。

 

「そうね。それにこの部屋だけじゃなくて建物全体が魔法的な探査を阻害する術式に覆われているみたい。」

するとお母様が兄さんに外の様子を見るように言った。…それに反論する兄さん

「しかし今の自分の技能では離れた場所から深雪を守る事は…」

兄さんの言葉が最後まで紡がれることは無かった…何故ならお母様が遮ったから…

 

「深雪? 身分をわきまえなさい達也。」

 

私からそう呼ぶようにお願いしていたから兄さんは咎められてしまった…罪悪感を感じていると兄さんはここを穂波さんに任せて外に出ていった。

 

深雪sideout

 

 

次回 戦闘開始




読んでくださった方ありがとうございます!うまくかけていますでしょうか?四苦八苦しながら書いてます(笑)というかどこで区切るかよくわからなくて長くなってしまいました…いや長いのかな?みなさんはどのくらいの長さだと読みやすいですか?てことで次回は翔一の本格的な原作介入デビューです!いやもう無双しますよwwwもちろんお兄様と一緒に!ではまた次でお会いしましょう(*^^*ゞ


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追憶編Ⅱ〜戦闘開始〜

どうも読んで下さりありがとうございます!
朝起きて確認したらお気に入りしてくれた方が33人も!ありがとうございますm(_ _)m
今回は初めての戦闘描写で上手く書けている自身はないのですが楽しんでもらえれば幸いです。


今日がその日か…飛んでいきなりとはなんとも言えないな。

それはビルの上に1人佇んでいた。黒いコートを着て狐の面をつけていてそして目の部分に当たる穴からは紅が宿っていた…

 

紫水side

 

「今の俺はうちは紫水。切り替えなきゃな」

さて…どこから介入する?この戦闘での任務は深夜様たちを守ること…が俺は原作を知っている。この事件を通して兄妹の仲が良くなるのも、達也が実力を見せつけ後に関わることもそしてなにより穂波さんが死ぬことも俺は知っている。だから介入するところを間違えてはならないのだがふとスクルドの言葉を思い出した。

「ここは魔法科高校の劣等生をベースとしたあなたの世界です」

と…つまりは俺がいる時点で原作ブレイクしてるわけで気にしなくてもいいのかな?なんて…そっちの方向で動くか。俺は思いっきり原作ブレイクすることに決めたのだった…

紫水sideout

 

深雪side

 

兄さんが外に出ていってから少し時間が経った。すると

 

バン!扉が勢いよく開かれそこから現れたのは軍の隊員だった。

「失礼します。空挺第二中隊の金城一等兵であります!」

 

良かった…助けに来てくれた…

私は助けに来てくれたことにより安心してしまいました。この先に起きることを知らずに…

 

「皆さんを地下シェルターにご案内します。ついてきてください」

 

金城さんは私たちに付いてくるように促します。でもまだ兄さんが外に出ていった限り戻ってこない…穂波さんを見るとそれを金城さんに伝えていた。

 

「しかし、ここにいるのは危険です!」

 

その言葉に対して返答したのは静観していたお母様だった。

「でしたらあちらの方々をさきにお連れくださいな。大切な息子を見捨てていく訳ではありませんので。」

 

私たちは唖然としていた…達というのは穂波さんも同じ顔をしていたからだ。

私たちと一緒にいた家族の父親が金城さんに話しかけている間に穂波さんがお母様に疑問を話しているとなぜああ言ったのか納得する一言を放った

 

「あれは建前よ。この人達を信用すべきではないという私の直感」

 

お母様はかつて『忘却の川の支配者』の異名で畏怖されたほどの強い精神干渉魔法の使い手であり、その魔法特製からか非常に高い直感的洞察力をお持ちになられている…最も若い時分の無理がたたって今では満足に魔法も行使できない体になってしまわれましたが…

そんなお母様がそう仰られたということは…

 

「申し訳ありませんが、一緒に来ていただきます」

金城さんからプレッシャーが放たれていた

 

私は穂波さんと目を合わせる…すると穂波さんは頷いた。

つまり穂波さんも怪しいと感じているということ、私達は身構えた…すると

 

ダン!…扉を蹴り開き現れたのは…

 

「ディック!その人たちに何をするつもりだ!」

 

桧垣さんが現れた。すると金城さんたちは驚きながら銃弾を浴びせ始める。

 

その間に私とお母様の前に穂波さんが前に出る

 

「お二人共そこから動かないでください。お守りします!」

声を上げると同時に障壁魔法が展開される。

 

ふと耳障りな音が聞こえ始めた…

…これはキャストジャミング!?

遂には穂波さんの障壁魔法が破壊される

隣ではお母様が頭を抑えてうずくまっていた。

 

「ディック!アル!マーク!ベン!なぜ軍を裏切った!………!」

 

桧垣さんが呼びかけているうちに私は魔法の準備を終えて機会を伺っていた…そしてついにその時は訪れた。

 

「余所者扱いと憤るお前が俺が魔法師だから仲間ではないとそう言うのか…!!」

その瞬間キャストジャミングが弱まった

 

…仕掛けるなら今…!私がお母様から受け継いだこの魔法で!

精神凍結魔法『コキュートス』

相手は文字通り凍結された…

 

精神を凍結する魔法死と同じ…そんな思いに老けている←思いに耽ている と…私は忘れていたここに攻めてきていたのが金城さんだけではないことに!

 

「深雪さん!!逃げて!!」

穂波さんが叫んでいる。目の前には銃を向けている敵…

 

…しま…っ

 

今まさに穂波さん、お母様そして私を殺そうとていた。その瞬間

「飛雷神螺旋超輪舞光三式!!」

黄色い稲妻を発生させながら一瞬で敵を倒す狐のお面をつけた人が現れた。

 

 

深雪sideout

 

紫水side

 

あれから俺はずっと介入する機会を伺っていた。そしてその時は来た…マーキングはしてある、…行くぞ…!!

 

「飛雷神螺旋超輪舞光三式!!」

 

深雪達を殺そうとする奴らを俺は一瞬で蹴散らした…

 

深雪の方を見ると唖然としていた。そりゃいきなり現れて倒すんだもんびっくりだよね!実はマーキングしてましたとか口が裂けてもいえねーよ…

すると深雪が

 

「あなたは一体…」

 

 

「ん!あれ?聞いてなかった助っ人が来るって?」

… おかしいな?母さん伝え忘れてたのかな?

 

「 !?…あなたがお母様が言っていた強力な助っ人さんでしたか!」

 

「強力かどーかはわからないけどそれであってるよ。間に合ってよかった。深雪様たちになにかあれば俺が…」

…イヤホンと洒落にならないってタイミング間違えなくてよかったわ

内心そんなことを考えていると達也が戻ってきた…どうやら異変に気が付き戻ってきたらしい…すると俺を捉え警戒した。深雪が敵ではないと伝えてくれて警戒は薄れたが…

解いてくれねーのかよお兄様!!思わず心の中で突っ込んでしまった…

 

「さてと…達也君も戻ってきたみたいだし俺は行くよ。」

すると穂波さんが聞いてきた

 

「どちらへ行かれるのですか?」

 

そんなこともちろん決まっている

「戦場さ…」

そろそろかな?…来たみたいだ。扉を開けて入ってきたのは風間少…じゃなくてこの頃はまだ大尉か。その人が入ってきた。

 

紫水sideout

 

「すまない、これは完全にこちらの落ち度だ。望むことがあるのなら何なりと言ってくれ 国防軍としてレ←レはいらない できる限り便宜を図るつもりだ。」

それに対し達也が正確な状況の説明を求めた。

…かなり悪い状況だった。一体何をしていたんだ国防軍は!内心唇を噛んでいた。

 

深夜さん達の安全をお願いしたあと達也は報復を行うと言い放った。それに同調するように俺も続く。

「俺も行く。」

 

「君は?」

 

「俺の名はうちは紫水。今回深夜さんたちの護衛を依頼されて俺はここにいる。護衛対象の安全を確保するため俺も戦う。」

 

「…よかろう司波達也君、うちは紫水君、君を我々の戦列に加えよう。」

 

こうして俺達の出撃が決まった。深雪が心配そうに俺と達也を見ていた。

 

「俺は強いよ?だから大丈夫必ず守ってみせるさ。」

 

「深雪、お前もそろそろ知ってもいい頃だ俺の事…俺から言うことではないしお母様に聞きなさい。それに俺は深雪を守り続ける。だから大丈夫」

 

1度深雪は目を伏せ…顔を上げた

「信じています。ですから必ず帰ってきてください。紫水さん、お兄様!」

 

そして始まったこの先も続く俺の戦いが…

 

「前方歩兵多数!」

その言葉道理目の前には軽く50は超える歩兵が展開していた。

…さてやりますか!!

「俺から行きます…」

素早く印を結ぶ…そして

「火遁・劫火滅失!」

…広範囲に灼熱の火焰が繰り出された。次から次へ焼失していく歩兵達。

 

「撃破(take)」

 

達也や風間さんたちはこの光景に呆気にとられている…

 

そして俺の瞳には紅が浮かんでいた。それを見た風間大尉は

 

「紫水君…失礼とわかってお聞きする今の魔法…なによりその目は一体?」

 

「すべてを話せるわけではないですが、魔法については古式魔法に分類されるであろう代物で印を結ぶ事により発動できます。そしてこの目は名は写輪眼。能力は瞳術、魔法のコピー、相手の動きを見切ることです」

もちろん万華鏡のことは話さない。

 

「そんなことが可能とは…色々覆ってしまうな……」

と頭を抱えていた。

 

その後は俺と達也は雲散霧消(ミスト・ディスパージョン)で片っ端から敵を文字通り消していった。ん?なんで使えるのかって?もちろん写輪眼でコピーしたに決まってるでしょ。でももうちょっと驚いてもらおうかな?

 

「達也しっかり視ててね?」

俺は精霊の目を当てて言ったつもりだけど気がついてくれるかな?

 

そう言うと達也は目を見張った。

 

「飛雷神! 」

俺はその場から消え、現れた時には目の前にいた全ての敵が倒れていた。そして狐の面から除く写輪眼を見て誰かが

 

「…紅の閃光…」

そう言った。

 

達也side

俺は絶対に許さない…奴らは深雪を手にかけようとした必ず報いを受けさせる。その旨を風間さんに伝えると

 

「俺も行く。」

狐の面をつけた者も俺に続くように言い放った。

 

…こいつは一体何者だ?全く隙がない、そしてこのプレッシャー…調べてみるか。

 

俺は精霊の目を発動させる。それと同時に狐の面をつけたもののエイドスが流れてくる。

…これは!?そんな馬鹿なこれは叔母上と同じ…!!つまり。こいつは叔母上の息子ということに…

ふと狐の面をつけた者と視線が合った、奴の目には紅の瞳で三つの勾玉が浮いていた。それに俺は凄まじいプレッシャーを感じ視線を外す。そのタイミングで出撃許可が出た。

…今は奴らを排除する…

 

「前方敵歩兵多数!!」

視ただけで50人ほど…俺はすぐ様雲散霧消を発動させようとするが、俺の目には火焰が広がっていた。発動させたものの方に視線を移すと…狐の面をつけた男だった。

 

風間さんが狐の面をつけた男に質問すると驚くべき内容だった。…魔法をコピーだと?そんなことはありえない!

そんな考えを巡らせているとまた新たに敵が姿を表す…今度こそ雲散霧消を発動する。瞬く間に文字どうり消えた、だか二発目から狐の面をつけた男も同じ魔法を繰り出し始めた。俺はその事実に驚愕する…そして狐の面をつけた男は俺にこう言った。

 

「達也…しっかり視ててね?」

 

奴は間違いなく俺の目のことに気がついている。そして消えた。また現れた時には敵は皆倒れていた…

 

呆気に取られていたが司令部からの通信により俺はすぐ意識を切り替えた。

 

達也sideout

 

 

深雪side

 

お兄様そして紫水さんが出撃なされてから私はお母様にお兄様のことを聞いた。その内容は私にとって辛い現実でそれでも私はお兄様に想われているという事を知り、今二人が映る画面から目を逸らさないことに決めた。

 

まず最初に紫水さんがありえない規模の火焰を発生させ敵をなぎ払っていた。その後は…お兄様と紫水さんの独壇場であった2人に対峙したものは…消されてしまう。

 

深雪sideout

 

ビー!ビー!敵をあらかた片付け終わって投稿した敵を拘束していると司令部から通信が入った。

「こちら司令部、新たに敵艦隊の接近を確認!高速巡洋艦4隻、駆逐艦8隻!20分後に敵艦砲射撃圏内に入ると推定!僚軍の迎撃は間に合わず、至急海岸付近に対比せよとのことです。」

 

俺はそれを聞いて表には出さないが驚愕していた…原作の2倍の船つまり俺がいることにより発生したイレギュラーか…すると達也が敵の位置は分かるかと風間大尉に聞いていた。

マテリアル・バースト…ね

俺は絶対穂波さんを死なせない。なら俺がやるべき事は…!

「俺に敵艦隊を駆逐する術があります。」

達也よりも早く口を開く。

 

「紫水君、それは本当かね?」

 

「はい。俺の戦略級魔法でなら可能です。」

そう…俺にはスクルドから与えられた戦略級魔法がある。

 

「戦略級魔法だと!?なぜ君が!?…いやこの際無粋な事は聞かない。可能であるのなら行使しては貰えないか?」

 

「もちろん!俺に任せてください。」

自信満々に言い放つ。達也に目を向けると俺の事を値踏みするように見ていた。

 

魔法の確認をしているとまさかの穂波さんがやってきた…

 

「私にも援護させてください!主を守る為に作られたこの力…奥様と達也さんを命を賭けてお護りします!!」

 

そんな彼女に俺は冷たく言い放つ

 

「桜井穂波…貴方には計12隻から来る砲撃を防げるのか?それに命を賭けてと言ったがあなたが死ぬことなど俺は許さない!!」

写輪眼で穂波さんを睨みつける。

 

「…っ!しかしこのままでは!!」

 

「俺にはこの状況を打開する魔法がある…だから俺を信じろ!」

 

穂波さんは渋々だか納得してくれた。次ちゃんと会った時なんて言おう…内心頭を抱える俺であった…

 

そして発動する準備が整った。

 

 

「敵艦隊の射程圏内への侵入を確認…ターゲットマルチロック、いつでも行けます!」

 

「了解した。…発動してくれ。」

 

「断罪滅却(ジャッジメント・バースト)…発動!」

 

 

発動すると同時に敵艦隊の周りに四角の結界が発動そして結界で囲まれた空間の全てを灼熱の焔で燃やし焼失させた…海面は水蒸気爆発を起こし結界に囲まれた部分だけそこは陸地になっていた。

 

司令部から敵艦隊の焼失を確認との報告が入った。

周りを見ると皆顔を青ざめていた。

俺の断罪滅却はポイントを決めるだけで何時でも撃てるからまあかなりえげつないわな。

そうして俺の原作介入デビューは幕を閉じた。

 




ご愛読ありがとうございました!いかがでしたか?いやもう主は好き勝手に書かせてもらい満足です(笑)
それにしても断罪滅却…恥ずかしい…www

次回はオリジナルエピソード高校入学を黙然と控えた司波兄妹と四葉翔一との会合です!


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入学編
episode0〜出会い〜


どうも読んで下さりありがとうございます!
今回は完全オリジナル!初めてなので、駄文と成り果てるであろうですが暖かい目で見ていただけると幸いです(>_<;)


沖縄海戦…そう呼ばれた戦いから3年の月日が流れていた。この春俺は国立魔法大学付属第一高等学校に1科生として入学することが決まっている。

この3年の間に大分周りの状況が変わった。まずはあの戦いの翌年深夜さんが亡くなったこと。そして俺が次期当主候補となりガーディアンには穂波さんが付き、それにより四葉真夜の息子であるという事が四葉家の者達に明かされたのだ。

 

「お呼びですか?真夜様」

俺は今母さんに呼ばれて母さんの部屋に来ていた。

 

「えぇ翔一さん。実は今日ここに深雪さんと達也さんを招くことになっているの。つまり今日は翔一さんに深雪さん達と顔合わせしてもらいます。何せ春から同じ学舎で勉学を共にするのですから、顔合わせが早いに越したことは無いでしょ?」

 

「それは構わないけど…母さん、俺はどこまで話していいの?」

俺は口調を息子としてのそれに戻した。

 

「そうね…うちは紫水として悟られないようにって最初は思ってたのだけど聞かれたことには貴方にとって不都合じゃない限り話してくれて構わないわ」

 

「…わかりました。じゃあ俺は準備するね?」

内心ではかなり驚いたうちは紫水、写輪眼、魔法に関して話して良いというんだもの。

 

「えぇ。そうしてちょうだい?でも何の準備をするの?」

 

「俺にも色々あるんだよ?母さん…」

何の準備かって?穂波さんに対しての謝罪に深雪そして何より達也への説明…気が滅入る…

 

「そういうものなのね?まあ頑張ってちょうだい」

 

それを最後に母さんとの会話は終わった。

 

深雪side

 

あの事件から3年の月日が流れこの春、私とお兄様は国立魔法大学付属第一高等学校に入学する事になりました。

今年は四葉家で重大な発表があり、その内容は四葉家当主四葉真夜の息子四葉翔一を次期当主候補とすることでした。叔母様はあの事件以降子供を作れない体におなりになっていたはずでしたのに…と皆さん考える事は一緒でした。

 

その発表から数日後、私の元に叔母様からの招待状が届きました。書かれていたのはこの春、私達と一緒に入学する四葉翔一さんとの顔合わせというこでした。

…一体どんな方なのでしょうか?会うのがとても楽しみです!

深雪sideout

 

達也side

叔母上からの招待状が届き俺はその内容……四葉翔一との顔合わせというもの。俺は四葉翔一は間違いなくうちは紫水だと、そんな思考を巡らせていた。

…俺にはこの目のおかげでその人のルーツを知ることが出来る。

…もし今後敵になりうるのならあの実力、そしてあの魔法は厄介極まりない…出来れば友好な関係結びたいとこだな。

ため息を漏らした理由は…わかってもらいたい。

達也sideout

 

…さてっともうそろそろ付く頃かな?俺は二人を迎える準備をしていた。使用人には俺が自ら出迎えると断っている。さて…俺が出迎えたらどんな反応してくれるかな?

今の俺は悪戯っ子の顔をしてるだろうな

そんな考えをしていたらチャイムが鳴った…

では、行きますか。

 

「ようこそいらっしゃいました。深雪様、達也様。本日の案内役を務めますうちは紫水と申します」

恭しく俺は頭を垂れる。…顔を上げると深雪と達也は呆気にとられていた。

…してやったり!何だって今の俺は狐の面をつけたあのうちは紫水だからな!

復活した深雪が聞いてきた。

「どうしてここにいらっしゃるんですか!?」

 

「それは私が当主様のガーディアンだからでございます」

間違ってないよね?母を守るのは息子だもんね!…そこマザコン言うな!!

 

「叔母様のガーディアン…」

納得はしてないようだけどまぁいっか。

 

「それではこちらにお越しください」

 

深雪side

チャイムを鳴らすと出迎えに来た方は狐の面をつけたあの人だった!名をうちは紫水、先の海戦では神の如き魔法で敵艦隊を焼失させ、見たことのない魔法を行使し、そして瞳に紅を宿し一瞬で敵を倒す姿から紅の閃光の二つ名を冠する魔法師…

なぜここに?そんな疑問が最初に浮かんだ。

 

「どうしてここにいらっしゃるのですか?」

そう聞くと返ってきたのは明らかにはぐらかしてるであろう返事だった。

「それは私が当主様のガーディアンだからでございます」

 

なにか理由があるのでしょうか?そんなことを考えながら私達は案内された部屋に向かいました。

 

深雪sideout

 

「こちらでございます。次期当主様もお越しになりますのでしばしゆっくりしておいでください」

 

俺はヘッドセットで着いたことを母さんに伝えた。

5分も経たないうちに母さんは入室し、入るなり俺を見て吹き出した…

「紫水さん?何故そんな格好をしているのですか?」

 

「叔母上、それはどういう意味でしょうか?」

ツボに入って笑っている母さんに達也が聞いた。

 

「フフフ…ごめんなさい。こうゆう意味よ?翔一、深雪さんと達也さんに挨拶なさい」

…深雪たちが首を傾げる

「叔母様?翔一さんはまだいらしてないのでは?」

そりゃね!ここにいるのはうちは紫水だもの…フフフフ…

 

俺は面に手をかけ外して口を開いた。

 

「初めまして!四葉翔一です!この春、深雪さん、達也さんと同じく第一高校に入学します。よろしくお願いします!!」

俺はドヤ顔しつつ言い放った!

…深雪が驚愕していた!…達也はやはり気がついていたか…流石ってところかね?俺は達也に笑みを浮かべる

 

深雪side

叔母様が入ってくるなりずっと笑っていた。何かあったのでしょうか?そんな事考えていたら叔母様が翔一さんに挨拶するように促す…しかし彼は見当たらないのですが…その時狐の面に手をかけ外した紫水さんが言い放った。

「初めまして!四葉翔一です!この春深雪さん、達也さんと同じ第一高校に入学します。よろしくお願いします!!」

 

…まさかのうちは紫水さんは翔一さんだった…つまり紅の閃光あの魔法師は彼ということ…私はとても驚愕し、そんな様子を見て翔一さんが満足そうにしていた…

深雪sideout

 

世間話をしているとかなりの時間が経過していた。

お互いに呼び捨てで呼び合う仲に発展していた俺達は次は学校での再開を約束しこの会は終りを迎えた。

そして今に至る…

 

「さて翔一…説明してもらおうか?」

 

俺は今達也と向かい合っていた。

 

「説明とは俺の目や魔法のことか?」

 

「それもある…だが一番は子供が作れない筈の叔母上に叔母上と同じエイドスを持つお前が存在するということだ。確かにお前は叔母上の息子かもしれないが今まで誰もお前のことを知るものがいなかった。この徹底した隠蔽…お前は一体何者だ?」

 

「なるほどね…良いだろう教えてやる。目と魔法については3年前に話したとおりだ。だが写輪眼にはその上に万華鏡写輪眼というのがある。この力は絶大だ…おそらく今の魔法の常識で測る事は無理だろうな。

それで俺についてだが俺は正真正銘の息子だ。あの事件の前に母さんの卵子を冷凍保存しそれを受精させ生まれたのが俺。隠蔽していたのは俺を厄介事に巻き込まないためだ。だから俺はうちは紫水の偽名を使い活動していた」

 

「なるほど。理解したといえば嘘になる…だがとても興味深い。それにお前はどうやら俺の敵になる事はなさそうだ。次会うのは入学式か…これから宜しく頼む翔一」

 

「その分析力……達也は科学者に向いてるね!こちらこそよろしくな!再会を楽しみにしてるよ!」

 

そうして俺達の初めての顔合わせは幕を閉じた。

 

…そして数日後…入学式を迎えた俺の平和とは言い難い高校生活が始まった!!

 




お付き合いありがとうございました!ほんと駄文で申し訳ない…

次回から入学編にはいります!ヒロイン誰にしましょうか…


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入学編Ⅰ〜始まり〜

今回も読んでいただきありがとうございます!今日見たらお気に入り件数100を超えていてびっくりしましたw感謝、感謝です!今回から本編に入りにあたり本格的にヒロイン考えなきゃいけなくなって…
ではどうぞ!


国立魔法大学付属第一高等学校。毎年、国立魔法大学へ最も多くの卒業生を送り込んでいる高等魔法教育機関として知られている。それは同時に、優秀な魔法技能師(略称魔法師)を最も排出しているエリート校ということでもある魔法の世界に置いて均等という建前は存在しない。つまり徹底した才能主義、残酷なまでの実力主義それが魔法の世界。

この学校に入学を許されたということ自体がエリートということであり、入学の時点から既に優等生と劣等生が存在する。同じ新入生であっても、平等ではない。例え…血を分けた兄弟であっても…

 

「納得できません!」

 

「まだ言っているのか?」

 

「いや、そう言われても…ね?」

 

……何をしているのかって?入学式の総代に誰がふさわしいかどーか深雪が暴走してるだけさ…

 

「何故お兄様が補欠なのですか?入試の成績はトップだったじゃありませんか!…それは翔一にも言えることですよ?付け加えるのであれば私なんかより…いえここにいる誰よりも翔一は魔法技能が上です!」

 

…なんて深雪は熱弁している…いやね、確かにそうだよ?入試は達也と2人でトップ、実技は加減しないと不味いし俺がうちは紫水って感づかれてはダメだし…俺も複雑なんだよ?なのに深雪は……

ため息をついてると達也から援護射撃が飛んだ。

 

「お前が何処からか入試結果を手に入れたかは横に置いておいて…魔法科高校なのだから、ペーパーテストより魔法実技が優先されるのは当然じゃないか。俺の実技能力は深雪も知っているだろう?自分じゃあ、二科生とはいえよくここに受かったものだと、驚いているんだけどね…」

 

ナイス達也!俺は達也に視線を向け感謝を表そうとした時

 

「そこにいる誰かさんは完全に手を抜いていたがな…入試の成績6位だと?嫌味にしか思えんぞ?」

 

達也さん…ここでそれを言うの?さっきの俺の感激を返して!!!

 

「…達也…君に嫌味と言われることこそ嫌味だと思うけど?

それに俺らの高校生活の始まりを男が開くよりもとても可愛い女の子の方がいいに決まってるさ!」

ほんと達也こそまさにチートなのに嫌味って意味知ってるのか!?すると深雪が反論する。頬を薄く染めながら…

 

「二人ともそんな覇気のない事でどうしますか!勉学も体術も魔法も!翔一の勝利は揺るがないとしてお兄様だって本当なら魔法も…」

 

『深雪!』

俺と達也の声が重なる。

 

「分かっているだろ?それは言っても仕方ない事だ」

 

「…俺そんな完璧人間じゃないんだが…俺達のために深雪は怒ってくれる。俺達はそれに救われているよ?」

 

「翔一の言うとうりだ。最初を除いてな」

 

…おい…どうゆうことだよ?俺は達也を睨む……が効果はなかった…ええぃ、奴は化物か!って俺はシャ〇かよ!

とか考えていると

 

「……お前が俺のことを考えてくれているように、俺もお前のことを思っているんだ。」

 

「お兄様…そんな、想っているだなんて……

翔一さんはどーなんですか?」

 

深雪さん?ここに俺にふってくるの?しかもそんな期待を込めた眼差し向けながら…そんなことされると言わないわけには行かないでしょーに!

 

苦笑いを浮かべながら

「俺も深雪のことを想っているよ?……とても大切な女の子だしね?」

最後は深雪の耳元でこそって言った。すると深雪はみるみる赤くなり慌てだした。

 

すかさずオレは達也とアイコンタクト!…達也は呆れていたが

 

「それにお前が辞退しても俺達が変わりに選ばれるという事は絶対に無い。この土壇場で当時を辞退すればお前の評価が損なわれることは避けられない。本当は分かっているのだろ?深雪、お前は賢い娘だから。」

 

「それは…」

深雪が口ごもる。

 

「それにな、深雪。俺は楽しみにしてるんだよ。お前は俺の自慢の妹だ。可愛い妹の晴れ姿をこのダメ兄貴に見せてくれよ」

 

「お兄様はダメ兄貴なんかじゃありません!…ですがわかりました。我侭を言って、申し訳ありませんでした」

 

「謝ることでもないし、我侭なんて思ってないさ」

 

そんな兄妹を見て少し俺は幸せな気分になったのは絶対に悟らせてはいけない…何故ならこの先にはこんなもんじゃ済まない事がたくさんあるのだから…

 

「それでは、言って参ります。…見ていてくださいね、翔一、お兄様」

 

「あぁ、行っておいで。本番を楽しみにしてるから」

 

「ん!俺も楽しみにしてるよ!頑張って!」

 

はい、ではと会釈した深雪の姿が講堂に消えたのを確認して俺達は視線を合わせる。

 

「これからどうする?会場入りするにはちょっと早すぎるね」

 

「そうだな…そこのベンチにでも座って時間を潰すか。幸いにも俺には話相手がいるしな?」

達也は笑みを浮かべながら言ってくる。

 

「俺は構わないよ?ゆっくり話すのは久しぶりだしね!」

 

俺達はベンチに腰をかける。

…その後俺達は他愛ない魔法理論の話からいつの間にか話し込んでしまっていていつの間にか式が始まる数分前となっていた。

とても有意義な時間だったなぁと余韻に浸っていると達也が

「翔一が居てくれて助かったよ、有意義な話ができたのもだが流石にここに1人はきつい」

…そう俺にあって達也にないもの、それは八枚花弁。一科生と二科生を区別する象徴。現にほかの人たちが通り過ぎる際達也を馬鹿にする話が聞きたくもないのに聞こえてきていた。

 

「俺も達也と話せて良かったよ?とてもいい時間だった。確かにな…1科生のやつらはどうやら天狗らしいな」

…ほんとにくだらないそんな優越感に浸る余裕があるなら己を磨いた方がいいんじゃないか?馬鹿ばっかりだ…と悪態をつく。

 

「なかなか辛辣な言葉だな」

 

「事実だろ?」

 

達也は笑っていたがその後俺達はため息をつく。先が思いやられるな…そんなとき後ろから声を掛けられた

 

「新入生ですね?開場の時間ですよ」

 

俺達は彼女に視線を向ける…ブレスレット型のCADを装備していた…つまり生徒会か風紀委員のどちらかに所属しているということ…

俺より先に達也が応じる。

 

「ありがとうございます。すぐに行きます。」

即座にアイコンタクトし離脱を図るが…失敗する。

 

「お2人は親しいようですが…あっ申し遅れました。私は第一高校の生徒会長を務めています、七草真由美です。ななくさ、と書いて、さえぐさ、と読みます。よろしくね」

 

達也は知らぬが俺はやっちまった感に際なわれていた…入学すらまだしてないのに…この人に関わると面倒な事になるのは間違いなく、先が恐ろしくなる俺である。…達也に視線を向けるとどうやら同じようだった。

今度は俺が先に口を開く

 

「自分は四葉翔一です」

達也も俺の後に続く

 

「司波達也です」

 

「四葉翔一くんに司波達也くん…そうあなたたちがね…」

と意味ありげに頷く生徒会長

 

「先生方の間ではあなた達の噂で持ちきりよ」

楽しそうに笑いながら生徒会長は言う

「入学試験、7教科の平均96点。しかも魔法理論と魔法工学に関しては満点。付け加えるのであれば二人一緒に。前代未聞よ?」

 

「ペーパーテストの成績です。情報システムの中だけですよ」

達也はそう言ったがそんなあっさり言うことじゃないぞ!普通に難しかったし、俺ができたのはスクルドのおかげだったし。見るとまだ達也に向けて話していたが達也が強引に切り上げる。俺もあとに続こうとすると

 

「あなたの本当の実力…いつか見てみたいわ、楽しみにしているね?」

とそんなことを言ってきた

 

「本当の実力も何もあれが実力ですよ、四葉の次期当主候補のうちの1人は…」

俺は笑みを浮かべながら言った

 

「そうですか…でも誤魔化される私たちではないわ。」

 

「失礼します。またの機会にお願いします」

俺も強引にきって式場に向かう。この時既に俺は精神的に疲弊していたのは無理もないと思いたい。

 

式場に入ると一科と二科で席が分かれていた…もう何も言えないよ、ここまでしてるとさ…俺は達也を見つけるなり向かって声を掛ける。

「達也…それにお2人も、俺もご一緒していいですか?」

達也の他に二人女子生徒が座っていた。

 

「構わないが…いいのか?」

そんなことを達也も聞いてくる。

 

「お前までそんなことを言うのか?まあもちろんそこのお二人さんがいいならだけどね」

人の悪い笑みを達也に向けてから二人に向き直り言う。すると2人は

 

「私たちは構わないわよ。それにしても君変わってるね?私は千葉エリカそれでこっちが…」

 

「柴田美月です」

 

「俺は四葉翔一、翔一と呼んでくれ。よろしく」

俺が名乗ると2人は驚いていた。

 

「君があの四葉翔一くんか、実際に見ると…可愛いんだね?」

そんなことを言ってきた!俺それ気にしてるんだぞ?スクルドのやつせめて男っぽくして欲しかったのに中性的にしやがって!!……そう俺は男と言われればそうだし女と言われればそうかってなる容姿をしている。数少ない俺の悩みの一つだ。

 

「可愛いは余計だよ?エリカ…」

少し凄みを聞かせながら言ってやった!

そんな話していると式が始まる。…そして深雪のなかなか際どいフレーズが入っていたがとても素晴らしかった。

 

式が終わると各クラスが発表される。達也達はE組、俺はA組だった。

 

後は他愛ない話をふくらませながら深雪を待つ。少し経つと

「翔一、お兄様お待たせ致しました」

その後に別な声も聞こえてきた。

 

「こんにちは、四葉くん、司波くんまた会いましたね」

そこには生徒会長がいた…!

 

引き攣りそうになる顔をなんとかしていたら深雪から

「お2人とも早速お友達とデートですか」

と全く笑っていない笑みを浮かべて言ってきた。

 

背筋に冷や汗を流しながら

「そんなことないよ?深雪を待っている間話していただけだよ。それにその言い方は二人に失礼だろ?二人とも可愛いのだから俺にはもったいないって」

その後俺は後悔した…俺の言葉に2人は顔を赤らめ俯く…それを見た深雪は上目遣いに俺を見上げる…がすぐ二人の方を向き自己紹介をする。

 

その後はエリカが言うケーキ屋に行き、この日は幕を閉じた。




いかがでしたか?次回は予定では決闘のところまで書くつもりです!今後もお付き合いのほどよろしくお願いしますm(_ _)m


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入学編Ⅱ〜溝〜

どうも!今回も読んでいただきありがとうございます!

前回の後書きに模擬戦=決闘のところまで書くと記述したのですが…とても長い!wすみませんかけませんでした(>_<;)

今後の更新は19時から22時の間に行う予定です


…達也たちと別れたあと俺は今日あったことを振り返りながら母さんから言われた住所に向かっていた。

今日は達也ととても有意義な時間をすごせたなぁ…生徒会長には目をつけられたみたいだが…まあうちは紫水と感ずかれる事は無いだろーね!…っとここみたいだな。

そこは一人で住むにはいささか広すぎる一軒家が建っていた。鍵は既に渡されてるし入ろーとすると、部屋に灯りがついていた。首を傾げる…俺の他に誰かいるのか?いや、そんなことは母さんから言われていない…となると侵入者!?

俺は意識を切り替え…写輪眼!!俺の瞳に紅が宿る…この目は魔法のコピー、瞳術、見切る能力がある。が本来はチャクラを見る目である。つまりは壁を通り越してちょうど居間に当たる部分に1つ焔に近しいものが燃えていた…チャクラだ。でもその焔を囲むように揺らいでいる波のようなものも見えた、…どうやらサイオンらしい。写輪眼の能力がこの世界用に調整されたみたいだ。

…チートにもほどがあるぞ、スクルドさん

でも…見たことあるサイオンだな…これは!?俺の背中に凄まじい勢いで冷や汗が吹き出る。このサイオンの持ち主の正体は穂波さんだった!

 

後ろめたさしかない気持ちで鍵を開け家に入ると俺を出迎えたのはやはり穂波さんだった。

 

「おかえりなさいませ、翔一様。この度翔一様のガーディアンとなりました桜井穂波です」

 

「ガーディアンがつくって言われたけど穂波さんだったんですね。良かった…知らない人だったら気まずくって…」

俺は嘘をついた、深夜さんが亡くなったあと俺は母さんから穂波さんが俺のガーディアンにつく事を知らされていた。

 

「翔一さんでしたら、すぐに打ち解けられると思いますが…」

穂波さんが言い終わるタイミングを見計らってか電話が鳴った。

 

「俺がでるよ」

穂波さんにそう言いながら電話に出ると相手は案の定母さんだった。

 

「もしもし?こんばんは、翔一さん。家は気に入って貰えたかしら?」

 

「こんばんは、母さん。とてもいい家だけど俺達2人が住むには広すぎるんじゃないか?…それにしてもすごいいいタイミングだったんだけど…まさか監視でもしているの?」

特に最後俺は結構本気で言った。だってやりかねないんだよあの人。小さい頃だって…そんな風にふけっていると

 

「あら?やっぱり分かっていたのね?その家にはあなたと穂波さんが住みます。そうね…広すぎるのは甘やかしてしまったからかしら。フフ…そんなわけ無いじゃないの」

 

完全に最後のははぐらかしたな!まあ俺の母さんは結構甘い人でした!…原作でのこの人知ってるからまじで別人みたい…

 

「…素直に感謝することにする、それでこれだけで終わりな訳では無いのでしょ?」

俺は本題に入るように促す

 

「久しぶりに話すのだものもう少しゆっくり話したいところだけど明日も翔一さんは学校ですからね…本題に入ることにします。

翔一、今後は本気でやりなさい?九校戦は特によ?」

 

俺は驚愕した…今母さんは俺に本気を出せと言ったつまり知る人には確実にうちは紫水とバレることになるのだが

「それはうちは紫水が俺だと分かっても問題ないから言ってるんだよね?」

 

「ええ。もうしばらくしたらあなたを戦略級魔法師として登録します。つまりそれ相応の力を示して欲しいの。私の息子として四葉家次期当主候補として…ね?」

 

「…なるほど、そーゆー事なら期待に応えないとね!母さんに恥は絶対に欠かせないよ」

 

「あら、嬉しいことを言ってくれるのね、じゃあそろそろ…深雪さんと達也さんのことお願いね?穂波さんも翔一のことをお願いします。」

 

「わかってるよ、母さん」

 

「お任せ下さい。真夜様。」

 

「じゃあ、おやすみなさい。」

 

「おやすみ、母さん」

母さんとの電話を終えた俺は

 

「穂波さん三年前はあんな冷たいことを言ってしまいすみませんでした」

俺は穂波さんにあの時できなかった謝罪をする

 

「翔一様私は気にしてなどおりません。事実私にはあの数の砲撃を防ぐことは出来ませんでした。仮に出来ても私は死んでいたでしょう。なので感謝こそしても怒ることなどありません。あなたに救ってもらったこの命今度はあなたのために使わせてください!」

 

穂波さんの言葉に俺はすごく救われた。実際とても怖かった。見知った人それも良くしてくれた人を亡くすことがだからあの時はあんな風に言ってしまった。だが穂波さんに言われて俺は間違った事はしていなかったんだと実感出来た。

「こちらこそお願いします。…穂波さん…今度から翔一って呼んでね?」

 

「はい!もちろんです!…え!?そんな畏れ多いことできませんよ!?」

 

「いやいやいや、小さい頃から面倒見てもらってて姉さんみたいに思ってる人に様はちょっと嫌だからさ、せめて人目がない時にはね?それでもだめっていうのなら、今後は俺は一人で行動します。」

ニコッとしながら俺は言った。翻訳すると絶対に外出する際補足させないと言っている。ガーディアンたる穂波さんにはかなり頭を悩ます案件だ。

 

「そ、それは困ります!!…でも…うぅ翔一?これでよろしいでしょうか?」

若干小さめに俺の名前を読んだ…次期当主候補で当主の息子を呼び捨てに呼ぶ後ろめたさがあるらしいが

 

「よろしい、穂波さん」

満面の笑みでいった

 

「さて明日も早いし寝るとするよ。おやすみ穂波さん。」

 

「はい、おやすみなさいませ…翔一」

 

「おはようございます、朝食の準備ができましたよ!」

高校生活二日目の朝は穂波さんの声で始まった。

 

とても穂波さんの料理は美味しかった。俺も料理勉強してみよーかな?これは完全に余談である…

 

1年A組の教室も賑わっていた。もって言うのはどこの教室も同じだったからだ。教室内を見回すと…俺は苦笑いを浮かべる。とある席の周りだけ男子生徒で覆われていたからだ。…綺麗すぎるってのも考えものだなぁ…しかも容姿端麗、頭脳明晰の優等生!注目の的だな。

 

さて…俺は四葉だ。周りからは畏怖されている…どう振舞うのが得策かな?……やはりここは某ラノベに出てきたヒッ〇ーのように…そんなことを思ってたのだが、いきなり俺のヒッ〇ー生活は終りを迎えた。なんで?ってもちろん深雪が話しかけてきたからだよ!

 

「初めまして!四葉翔一さん。私は司波深雪と申します。これからよろしくお願いします!」

どうやら隙間から俺を見つけて幸いとばかりに挨拶にやってきたらしい。

 

「初めまして!知ってたみたいだけど四葉翔一だ。こちらこそよろしくね?あっ俺の事は翔一でいいよ」

お互いに初めて会ったという事にしておく。…めんどくさいからね、いろいろ…

 

「わかりました。では私のことも深雪と呼んでください!」

 

「OK!深雪」

 

俺の名前…特に四葉に反応して他の生徒達がヒソヒソと周りで話し始めた。俺を見る視線には値踏みしてるもの、畏怖してるものと他の感情もあったが、誰1人として俺に話しかけてこない…これって俗に言うボッチ…?とか内心黄昏ていると一人の男子生徒が話しかけてきた!

 

「失礼。僕の名前は森崎駿。僕も翔一と呼んでもいいかな?」

…まさかのあの、森崎君でした!厄介ごとに巻き込まれないといいなぁって思った俺は後悔した絶対に悪くない…はず。

 

「もちろん構わないよ?よろしくね駿」

 

森崎を皮切りに続くように挨拶をしてくるA組の生徒達。四葉の俺を畏怖することよりも興味の方がどうやら皆勝ってたらしい…だってみんな色々聞いてくるんだもん!女子に限っては聞かれたことを答えると向こうでガールズトークに花咲かせてるし、内心癖癖していて深雪を見ると微笑ましそうに俺を見ていた…いや、深雪さん?これあなたのせいですよ?密かに思った。

 

そして面倒事が起きた…

第1幕は昼食時の食堂だった。食堂には達也、エリカ、美月…ともう1人男子生徒がいた。深雪に目で行くように促し俺は席を探していると森崎が達也に突っかかっていた。

俺が口を開く前に達也に目で制されため息をつく…

 

そして第2幕は午後の専門課程見学中の出来事だった。

通称射撃場と呼ばれる遠隔魔法用実習室では、3年A組の実技が行われていた。生徒会長が所属するクラスでもある。そんなことから多くの新入生が特に1科生が訪れていた。そんな中二科生たる達也たちは堂々と最前列に陣取っていた。当然悪目立ちする…苦笑いが浮かんだ俺だった。

 

そして第3幕は現在進行中…美月が啖呵をきっていた。内容がなんとも言えないが…美月の言葉に深雪が頬を染め動揺する…っておい!そこは染めるところじゃないだろう!心の中で突っ込んだ。

そして美月の口から空気を変える一言が発せられる

 

「同じ新入生じゃないですか。あなた達ブルームが、今の時点で1体どれだけ優れているというんですかっ?」

 

達也と同時にため息をついた。

 

森崎が言い放つ。

 

「どれだけ優れているか知りたいのなら教えてやるぞ」

森崎の目には剣呑な光を帯びていた

しかも達也といた男子生徒が言い返す…勘弁してくれ…

 

「だったら教えてやる!」

発すると同時にCADを取り出す…特化型だった。つまり攻撃力重視。

 

ため息をつきながら俺もCADを抜き放ち術式解体を発動させようとするが…森崎のCADはエリカによって弾かれた。

エリカはレオと呼ばれる男子生徒と軽口を交わしつつも森崎に威嚇する。っとサイオンを感じ、視線を向けると光井さんが閃光魔法を放とうとしていたが…それは不発に終わる。

なぜなら、

「止めなさい!自衛目的以外の魔法による対人攻撃は高校規則である以前に、犯罪行為ですよ!」

第3者…生徒会長により術式を破壊されたからだ。

 

「あなた達ⅠーAと1ーEの生徒ね。事情を聞きます。ついて来なさい」

冷たい、と評されても仕方の無い、硬質な声で命じたのは生徒会長の隣にいる…たしか風紀委員長渡辺摩利先輩だった。風紀委員長のCADは既に起動式の展開を完了していた。

…俺と達也と深雪を除く他の生徒達が雰囲気に飲まれて動けなくなっているところ、まず達也が前に出て言葉を発する

 

「すみません、悪ふざけがすぎました」

 

「悪ふざけ?」

風紀委員長が眉を軽く顰める。

 

「はい、森崎一門のクイックドロウは有名ですから、後学のために見せてもらうだけのつもりだったんですが、あまりに真に迫っていたもので、思わず手が出てしまいました」

 

…見ると森崎は目を丸くしていた。視線を達也たちに戻す

 

「ではその後の1ーAの女子生徒の攻撃性魔法を発動していたのはどうしてだ?」

 

俺が口を開く

 

「あれはただの、閃光魔法ですよ。効果は目くらまし程度です」

達也が俺の言葉に補足する

「それによる視力障害を起こすことはありません」

俺と達也は視線を合わせ笑みを浮かべる

 

「君は…?」

委員長が俺に名前を聞く

 

「申し遅れました、自分は四葉翔一です」

名乗ると、少し驚いたようだった。そりゃ…四葉だもんね

 

「君が…あの四葉の次期当主候補か…君達二人はどうやら起動式を読み取ることが出来るらしいね?」

 

「実技は苦手ですが分析は得意です」

 

「達也ほどじゃないけど自分も分析はある程度できます」

 

予め言っておくが達也は得意とか言ってるけど意識しないで理解するなど普通はできない。

 

「…誤魔化すのも得意なようだな」

 

すると生徒会長が

「摩利、もういいじゃない。翔一くん、達也くん、ほんとうにけんがく見学 だったのよね?」

 

俺達は至ったて真剣な顔で頷く。すると貸一つとでも言いたげな笑みを浮かべながら魔法行使による制限を説明する。

 

風紀委員長が

「…会長がこう仰っていることでもあるし、今回は不問にします。以後このようなことがないように」

…俺達に注意勧告をし達也の名前を聞くと

 

「覚えておこう」

と言われた達也の顔を見て吹き出してたら

「もちろん四葉くん…君のこともだ」

俺は顔をしかめた…達也は自業自得だとも言わない顔をしていた…

 

その後森崎が負け犬顔負けの負け惜しみを達也に言い放ち、俺達はモノレールに向かい始めた。もちろん与太話をしながら…

こうして平和とは言えない二日目が終を迎えた

 

その夜…

俺は母さんとの電話をしていた

 

「翔一さん気をつけなさい?近々ブランシュによるなんらかのアプローチがあります」

 

「つまりはテロが起きるかもしれないということですか?」

 

「可能生です。ブランシュ日本支部リーダー司一が動き出した。ということしかまだ掴めていませんから…もう言いたいこともわかってると思いますが」『可能生』→『可能性』

 

「俺に調査しろっていうんだね?」

 

「流石ね。その通りです。お願いしてもよろしいかしら?」

 

「もちろんさ!」

自信満々に俺は応える

 

「ありがとう翔一さん。ではおやすみなさい」

 

それを最後に電話を終え、布団に入り込む。

……俺がいることによりまた沖縄の時みたいになにかあるかもしれない…気を引き締めないとな。

 

 

END




読んで下さりありがとうございました。
いかがでしたか?ヒロインに関しては自分の周りやリクエストを頂いたりして考えた結果深雪か真由美の二択に絞ろうと思います!

感想、リクエストくれた方ありがとうございました!
次回こそ服部さんとの模擬戦を書きます!

感想、アドバイス、リクエスト、質問等お待ちしております


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入学編Ⅲ〜実力と本物〜

どうも!今回も読んで下さりありがとうございます!

昨日は1度違反に引っかかって閲覧に制限がかかり申しわけありませんでしたm(_ _)m

今回は服部先輩との模擬戦のことろまで行きます!




…「おはよ、達也、深雪」

今日の朝は珍しく司波兄妹と駅でバッタリ会い、現在一緒に登校中である。

 

「おはよう、翔一」

 

「おはようございます。翔一さん」

二人が挨拶を返してくる。

 

「昨日はお互い災難だったな?」

いやほんと、達也の周りは面倒ごとの機雷がうじゃうじゃ…いつ爆発するかわからんもん…

 

「そうだな…風紀委員長にも目をつけられたようだし。…お互いにな」

 

…うわ。すげー嫌な事言ってきた。マジ勘弁…

 

とか思ってると美月、レオ、エリカが合流してきた。

…駅を出たらすぐに声をかけてきたところからおそらく待ち伏せしていたんだろうと指摘はしないがふと思った。

 

…それほど長くはない道を歩いていると背後から

 

「翔一く〜ん、達也く〜ん」

と呼ぶ声が聞こえてくる。

 

すかさず達也に聞く

 

「なぁ…俺達っていつからあんな親しくなったんだ?」

 

「…一昨日の入学式が初対面だったはず。…」

達也もしみじみと呟く。

 

「翔一くん、達也くん、オハヨー。深雪さんもおはようございます」

俺達2人は深雪に比べると随分扱いが違かった。だか相手は先輩なので同じようにはできない。

 

「おはようございます。会長」

俺に続くように丁寧に、だか態度は何処か引き気味にみんなも挨拶を返す。

 

「深雪さんと少しお話したいこともあるし…ご一緒しても構わないかしら?」

そんな言葉を皮切りに波乱となる1日が始まった…

 

…結果から言おう…なぜか俺もお昼に生徒会室に行くことになった…だってね?俺が会長の言葉を躱そうとすると隣の達也が会長の援護するんだもん…厄介ごとは一人で受けてくれよ!なぜ俺を巻き込む…あぁ…と一人萎えてる俺であった。

 

足取りは重く、後ろに引っ張られればすぐ様回れ右ができるであろう俺は生徒会室に向かっていた…扉の前で止まりノック(扉はドアホーンである)…すると中から明るい歓迎の匙を送られ俺は部屋に入った…どうやら2人は先に来ていたようだ

 

「いらっしゃい!遠慮しないで入って」

何がそんなに楽しんだろう、と一度聞いてみたくなる笑顔で、会長が手招きしてる…

達也を見ると……うん。俺帰ろっかな?だってげんなりしてるし、絶対なんかあったでしょ!…まあ原作知ってるから俺はあえて昼をとってから生徒会室に向かい達也たちと一緒にならないようにしたわけで…

それでも少し顔が引きつってしまっていたけど挨拶をする。

 

会長から席に座るよう言われる

 

「どうぞ掛けて。どうやらお昼は食べてきたみたいね?」

後半を頬を膨らましながら言う…可愛いと思った俺は悪くない。

 

他の生徒会メンバーの紹介を受け、俺は口を開く

 

「それで俺にどんな話があるのですか?そこにいる深雪はともかく6位だった俺が生徒会に勧誘なんて事はないでしょうに」

俺は少し意地悪く言う。…が鉄壁スマイルと共に弾き返される

 

「確かに順位は6位だったのかもしれないけどあなたは手を抜いていた…あらかさまにね?実は私は実技試験の会場にいたのよ。そんな私から見てあなたの魔法技能は深雪さんと同等もしくはそれ以上と判断したわ」

 

…とそんなことを言ってくる。

 

「買いかぶり過ぎです…それで俺にどうしろと?」

 

「四葉翔一くんあなたにも生徒会…もしくは風紀委員に入ってほしいの」

 

…なるほどね…風紀委員ときたか…要するに実力と何より達也と同じで起動式を読み取れることができるからだろーね。

でもね?俺は原作知ってるわけで風紀委員になると起こることもわかる…つまり入ってしまえば面倒ごとがやってくる。

「お断りします。」

明確な拒否雰囲気に出しながら俺は言った。

 

「どうしてかしら?」

…少し沈黙してから会長が聞いてくる。

 

「単純に忙しいだけですよ」

…嘘は言ってないよね?だってブランシュの調査とかしないといけないし!…だがここで達也に裏切られることになるとは…

 

「翔一。お前はケーキ屋を巡る暇があるのに忙しいと言うのか?」

してやったりという雰囲気が俺に届く。

…おぃぃぃ…達也さん?確かに俺はケーキが好きでたまにケーキ巡りしてるけど、今ここで言うことじゃないだろぉぉ!

 

会長が少し威圧を載せた笑みで俺に聞いてくる

 

「へぇ〜…随分と忙しいみたいですね?」

 

俺は背中に汗が流れるのを感じつつため息を吐きながら言う

 

「…生徒会のメンバーと俺が模擬戦を行い。そっち←そっちが 勝ったらどちらかに所属する、負けたら素直に諦める…でどうですか?…それに達也を風紀委員とするなら間違いなく貴方方の副会長が反対するのは明らか、どうせ模擬戦することになるでしょう」

 

ここにいるメンバー全員がギョッとする。

 

「…それで構わないわ。でもどうして達也くんを風紀委員にするって知っていたの?」

会長…意外に鋭いんですね…

 

「それはもちろん…その話をしてる時から扉の前で佇んでいたからです!」

胸を張って俺は言った。

 

みなが呆れていたのは言うまでもない。

 

俺達は生徒会室を後にするとすぐ達也が聞いてくる

 

「いいのか?あんな事言って」

 

「いいさ、俺が負けることは無いし」

 

「それはそうだが…バレてしまうのではないのか?3年前から国防軍と十師族はうちは紫水を探している」

 

…そう沖縄海戦で鬼神の如く敵を倒した俺のことを密かにだが躍起になって探している

 

「問題ないよ?バレてもいいというのが母さんの考え出しね?」

 

俺の軽い口調に達也はため息をついた…そんな達也に追い打ちをかける

 

「達也放課後心の準備しておけよ?」

 

達也が盛大に嫌な顔をした…俺のいう事はだいたい当たることを知ってるからこの反応である。だって俺原作知ってるしね!

そして…舞台は放課後の第3演習室に移った…

 

案の定、達也の風紀委員入りに反対してきた服部副会長は達也と模擬戦をすることになったが…達也とする前に何故か俺と先にすることになった。何故かって?確かにあの賭けもあるけど余計な一言を言ってしまった。達也に魔法力が乏しい…つまりは実力がないと言ってきたのだ、当然深雪が反論するし頭にきた俺はその言葉に対し

 

「そういう、自分とは不相応な言葉は実戦を経験してから言った方がいいですよ?」

と挑発するようにいう。それに対して怒った副会長が俺の掛け←賭け のことを聞き俺が相手をすると言ったので今に至るということ…

 

CADを準備していると

「申し訳ありません。私のせいで…」

と申し訳なさそうに言ってきた。

 

「気にするな、俺は達也の実力を知ってる。だから許せない。それだけだよ」

 

「しかし!…」

 

まだ何か言おうとする深雪の口を人差し指で塞ぐ

 

「俺がしたくてしたことだ、だから気にするな。…そ〜なると今欲しいのは別の言葉なんだけどね?これは達也にも言えることだよ?」

 

頬赤らめながら深雪は

 

「はい…頑張ってください!」

笑顔で言ってくれた…

 

深雪side

 

私のせいでお兄様が服部副会長と模擬戦をすることになった…さらには私を庇って注意を向けてくれた翔一も模擬戦をすることに…

 

私が謝罪をすると彼は気にするなと言ってくれた。でも私の気が済まずさらに口を開こうとする私の口を人差し指で彼は塞いで言った

 

「俺がしたくてしたことだ、だから気にするな。…そ〜なると今欲しいのは別の言葉なんだけどね?これは達也にも言えることだよ?」

 

それに私は自分の頬をが熱を帯びるのを感じながら

 

「はい…頑張ってください!」

 

心の底からそう言ったのでした

 

深雪sideout

 

そろそろだな…向こうも準備が終わったみたいだしと思ったところで風紀委員長から位置につくように言われ、俺と服部先輩は向かい合う

 

「見せてもらおうじゃないか…君のいう実戦を」

挑発に対して俺も挑発で返す

 

「もちろんですよ、下らないプライドのせいで視野が狭くなるあなたに実感してもらいますよ…死の恐怖を…」

最後の言葉を静かに言った。…あっ…と思い付け足す

 

「会長…俺の実力を見たがってましたよね?」

 

「えぇ…そうよ」

返事がすこしはっきりしなかったのは俺の雰囲気に当てられたからだろう…なんせ俺は静かにでも濃密な殺気を発していたのだから…

 

「ならよく見ていてください…俺のこと」

 

「わかってるわ…え?」

最後の言葉に首をかしげる…含んだ意味がわかってはいないようだが、それでいいかな?すると服部副会長から少し焦っているとわかる口調で言ってくる…もちろん怒気も含んでるけどね

 

「思い上がるなよ、新入生!!」

 

…やれやれ…やりますか!

 

「服部副会長、魔法師は冷静を心がけるべきですよ?…風紀委員長お願いします。」

 

俺の言葉に対して反論しようとした副会長だったが自重したようだ

 

風紀委員長からルールの説明を受け

 

「開始!」

 

そして始まった

 

 

副会長から魔法が放たれる。その顔には勝利を確信した表情が浮かんでいた…

 

…が俺に届く事は無かった、何故なら水の壁により防がれたからだ

 

「水遁・水陣壁」

俺は水の壁を発動と同時に副会長の方に流れた水にクナイを紛れさせマーキングをする…そして副会長の背後を一瞬でとった

 

「副会長…知っていましたか?実戦において最も気をつけないと行けないのは勝利した後と過信した瞬間ですよ」

 

「…っ!」

突然後ろから声が聞こえておどろく副会長。

 

会長たちも驚愕していた。

 

そして後ろを振り向き俺と目線が合う。俺の目に紅に染まっていた。それを見る副会長の目には驚きと恐怖の色が浮かんでいた。

 

「それ…」

副会長が最後まで話す前に膝から崩れ落ちた

 

…一瞬の間を置いて風紀委員長から俺の勝利が示される

 

 

真由美side

 

彼を見たのは入学試験のとき…元々容姿のため、そして四葉家の者ということでとても目立っていた…彼が行使した魔法明らかに手が抜かれていた…そんなことを思った。何故ならとても洗練されていたからだ。そんな彼との再開は入学式のときあの時話して確信した。彼は力を隠している。そして今服部くんが突然倒されたことにより証明された。何故なら彼が使用した魔法は私、いえここにいる全員が知らない魔法だったのだから

 

勝利を収めた翔一くんが振り向く…彼の目には紅に染まっていた…

…でもあの目はどこかで…

考えていると翔一くんに声をかけられ現実に引き戻された

 

真由美sideout

 

「会長…俺の実力は測れましたか?」

俺はあえて写輪眼を発動させたまま声をかける…俺の目を見たみんなは唖然としていた

 

会長から質問される

「翔一くん、その目と魔法は何?」

 

「…魔法は古式魔法に分類されるであろうもので印を結ぶことにより発動できます。目は写輪眼といい…BS魔法に分類されるんでしょうね。俺だけが持つ能力ですね。写輪眼の能力は瞳術と言われる…相手を幻術にかけることができさらに敵の動きを見切ることができます。…本来はサイオンを見る目ですけど…俺が起動式を読み取ることが出来るのもこの目のおかげでもあります」

万華鏡のことはもちろん、魔法をコピーできることも伏せて説明した。達也と深雪は知ってるか流石だと言ってる表情をしていた。対照的にその他は呆気に取られていた。

 

…俺は写輪眼を戻す…そのタイミングで服部副会長が起き上がった。まあ弱めにかけてたしこんなもんでしょ!

そして俺は言った

 

「服部副会長これが実戦ですよ。あなたが体験したこと…何回あなたは死にましたか?」

今回かけた幻術は副会長が魔法を行使したタイミングであらゆる魔法で殺すという幻術だ。付け足すと俺は狐の面をつけていた…つまりらうちは紫水が副会長を殺し続けたということ

 

「…君は一体何者なんだ…」

声に恐怖を滲ませながら言った

 

俺はそれに答えず達也にいう

 

「次は達也だね!頑張ってな」

 

1度会長のほうに視線を向け俺は部屋から退室した。

 

次の日、会長から原作通り一瞬で副会長を倒し、風紀委員に入ることになったと伝えられた。

 

END




いかがでしたか?
今回はあまりイメージがわかなくてなんとも言えない感じになってしまいました…
次回は剣道での事件のところですね!挽回できるよう頑張ります!

感想、アドバイスお待ちしてます(*`・ω・)ゞ


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入学編Ⅳ〜不穏〜

どうも今回も読んで下さりありがとうございます!まずお気に入りが200を超えました!お気に入りしてくれた皆さんほんとにありがとうございます(*´ω`*)

つい昨日20巻発売されましたね!

昨日今日と戦闘描写というか風紀委員とかじゃないからここら編は翔一があまり関与しないので書いてて少し憂鬱になってしまい、次に書こうとしてるイメージがめちゃ浮かぶっていうよくわからん状態でしたが次はガッツリ戦闘なのでモチベーションあげていきます!




…「火遁・豪火球の術」

俺の口から特大の炎の塊が撃ち出される。

 

それに対し『俺』は

 

「水遁・水龍弾!!」

相反する属性の術で相殺する…水蒸気が起こされ周りが煙に覆われ見えなくなる

 

…朝から俺は家の地下訓練場で俺の分身相手に模擬戦を行っていた。

 

もちろん相手は自分なので勝つのは難しい。目的は術の練度をあげることである。

 

「これなら!!」

 

マーキングつきクナイを俺は投げる

 

「写輪眼!…甘いな。」

対する『俺』は写輪眼を発動クナイを見切る…が

 

「それはこっちのセリフさ!…」

俺はクナイにとび螺旋丸を上から叩きつける。

 

「飛雷神二の段…」

…仮面の男と四代目火影が戦った時に使用した戦法である。実際完璧に避けたところで仕掛けるので相手に効果は絶大である

 

「今日は俺の勝ちみたいだね!」

 

「…そうみたいだな。まさかあそこで仕掛けてくるなんて思わなかったよ。明日は負けないよ?」

 

「まあね!あれの効果は既に折り紙つきだしね。俺だって負けないよ?」

こうして俺の朝の『俺』との修行は俺の勝ちで終わった。

 

 

舞台は賑やかな学校に移る…なぜ賑やかって?それは各部活が必死になって新入部員の勧誘を行うからさ。しかもデモンストレーションで魔法を使うことつまりCADの所持が許される。ということは…もちろんトラブル=厄介ごとが起きるとうことである。そして数分前に見回りに出動した達也を思い出し心の中で黙祷する…アーメン…………いや、宗教が違うな、てかまず俺宗教入ってないし!そんな心の平和な俺だった。

 

原作を知ってる俺はもちろん達也達よりも先に体育館に足を運ぶ…まだ剣道部のデモンストレーションは始まっていなかった。…数分経つと達也がエリカをつれてやってきた。

 

「あれ?翔一くんじゃん。翔一くんも剣道部見に来たの?」

エリカが聞いてくる

 

「まあね…俺も剣術は少し嗜んでるし…一昨年の中等部剣道全国大会のNo.2がどれくらい成長してるのか気になってね」

…エリカが目を丸くして聞いてくる

「翔一くん剣術もできるんだ…ねぇ今度手合わせしてくれないかな?」

俺を値踏みする視線を向けながら言ってくる

 

「本格的ではないから…あまりエリカにとっては実のあるものになるかわからないけど、時間のある時でよければね?」

苦笑いを浮かべながら言う

 

「それでいいよ!。それにしても彼女のこと翔一くんも知ってたなんてね…やっぱり可愛いから?」

今度はニヤケながら言ってくる

 

「いや、単純に筋が良かったから覚えてただけで…でもまあ可愛いよね?」

上手く言いくるめられてるなぁ…見るとエリカはさらに人の悪い笑みを浮かべる。これ以上おちょくられては適わないので達也に話しかける。

 

「達也は…エリカの付き添いか」

 

「そうだよ…」

 

心なしか疲れてるように見える…がちょうど始まったみたいだ。

 

 

予定どうりの1本か…見るとエリカも同じように感じてたみたいだった。俺達はこの場を後にしようとした時…原作通りに剣術部が剣道部に勝負を吹っかけていた。もちろんエリカも興味心身に達也を引き連れ近づいていく…のに対して俺は周囲を見回し……見つけた!司甲を視界に捉える…と同時に達也と剣術部の取っ組み合いが始まった…

もちろん全てをいなし、魔法が発動されそうになると達也オリジナルのキャストジャミングを使い無力化…結果は明らかだった。…壬生紗耶香の腕が予想外に上がっていたが…少し剣道とは別に感じた。

…司甲がキャストジャミングを見た時の嫌な笑みを俺は見逃さなかった。

 

 

その後事の報告を済ませた達也を深雪たち(事が起きた後に合流した)共に近くのカフェテリアに移動する

…そこで話題に上がったのは達也の使ったキャストジャミングもどきについて…実のところ魔法師にとって魔法を阻害するお手軽魔法なん←なんか 使われたら致命的になる……その仕組みも聞けたので満足だった。

 

次の日俺は今達也を尾行してる…何でって?それは達也を中心に厄介ごとが起きるからさ!…もちろん達也は気がついてるが……やっぱり正解みたいだね達也を付けるのは。俺の視線の先には達也を魔法で攻撃しようとし、すぐさま去っていく者の姿が…右手には赤と青の線で縁取られた白いリストバンドがついていた。

それを確認し飛雷神でその場を去る…

 

昼食に移る…その間に壬生沙耶香から達也にアプローチがあったみたいだが…実習室にはいつものメンバーがいた…エリカとレオはまだ課題をやって…いや終わったみたいだね…

達也がエリカになぜ上手く行かなかったのか説明する…するとエリカが

「ねぇ、深雪と翔一くんさ参考までにどのくらいのタイムかやってみてくれない?」

と聞いてきた。

 

深雪は達也に言われ躊躇うものの承諾をし…俺は

 

「別に構わないよ」

 

先に深雪がパネルに手を置き…サイオンがきらめく

 

美月の顔が強ばる…

「……二三五ms…」

 

レオ、エリカがおどろく

 

そして次は俺の番…パネルに手を置き…サイオンがきらめく

 

美月は深雪のときよりも顔をこわばらせ…絶句している

 

「……二一四ms…」

 

他のみんなも絶句しているのは言うまでもない…

 

その日の放課後また壬生沙耶香から達也にアプローチがあったみたいだった…

 

「もうそろそろか…」

俺はひとりでにつぶやく

 

 

 

そして何も起きぬまま1週間が過ぎた…なにか起きないに越した事はないが…杞憂のようだった、何故なら放課後放送室が有志同盟と言われる者の達にジャックされたからだ

 

「僕達は、学内の差別撤廃を目指す有志同盟です

僕達は生徒会お部活連に対し、対等な立場における交渉を要求します」

…だそうだ。確かに聞こえはいいが、…まあ俺が言うのは筋違いかな。

 

俺が放送室前に行くと十文字会頭、渡辺委員長に生徒会の面々、達也と深雪がいた。…達也に関しては電話中のようだ。

…電話を終えた達也が口を開く

「それより体勢を整えるべきだと思いますが」

真顔でそんなことを言ってきた。

 

思わず俺は吹き出してしまった…

「…ッフ、ハハ。達也君はなかなか人が悪いみたいだ」

陽気に俺はいう

 

「お前には言われたくないんだが…」

達也が凄い嫌そうな顔を浮かべながら言ってきた

 

なにを!俺は人が悪くはないぞ!ただ…いや、と自身な下げになっていく俺に深雪が止めを指した

 

「確かに翔一さん人が悪いですね。…だって今も…フフ」

最後のところを楽しそうに言う。もちろん紫水の事を当てていっているからだ。

 

「深雪…お前まで言うのか…というかそれ言われるとね?」

項垂れながら言うと

 

「フフ、申し訳ありません」

と満面の笑みで返してきた。

そんなこんなしてると中から壬生先輩が出てきてそれ以外は拘束される。…達也に文句を言ってるようだが、会頭に封殺される。ちょうどそこに会長がやってくる

 

「それはそのとおりなんだけど彼らを話して←離して もらえないかしら…それにこれから貴方達と生徒会の、交渉に関するうちあわせをしたいのだけど、ついて来てもらえるかしら」

それに頷く壬生先輩。

 

「翔一くん…はなんでここにいたのかはわからないけど達也くん、深雪さんはもう帰ってもらっても大丈夫よ」

その一言を皮切りに俺達は帰路についた

 

 




いかがでしたか?明日はオリジナル要素入れて紫水と会頭が戦います!

すごく書くのが楽しみです笑

ヒロインに関しては活動報告のほうに書きました(*`・ω・)ゞ
ではまた明日!


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入学編Ⅴ〜万華鏡写輪眼〜

どうも!戦闘ということもありテンション上がりまくりの主ですが明日までに提出しないといけないブツが終わっていなくて現実逃避の真っ最中!笑

そして、入学編Ⅳを修正します。主が討論会の期日を間違えていたので真夜とのやり取りをⅤ方に持っていきます。


翌日、俺はいつもよりも早く家を出た、それは会長に昨日の話し合い事を聞くつもりだったのだが……どうやら達也に先を越されたようだ。

「会長、おはようございます。達也と深雪もおはよ」

 

「達也くん達もそうだけど翔一くんもどうしたの?」

その口ぶりからするように達也たちも今会長と会ったみたいだった。達也が俺よりも早く口を開く

 

「昨日のことが気になりまして。あの後壬生先輩たちとの話し合いはどういう結論になったのか教えていただきませんか?」

 

「俺も同じです」

達也に続いて言う

 

「意外ね」

表情に出しただけではなく、言葉にも出した

 

その後の内容は有志同盟は具体的にはなにをどうしたいのかは、考えておらず生徒会に丸投げ。結局明日の放課後公開討論会をすることになったということ。……展開早!さらに驚きだったのが参加するのは真由美1人ということ、まあ原作で知っていたけどね!

 

放課後チラホラとエガリテのメンバーが美月を勧誘していたと達也から聞いた……相手は司甲、ブランシュ日本支部リーダー司一の弟だ。

明日起こることを知ってる俺だけどこの嫌な感覚だけは慣れる事はなかった

 

 

……その夜

「母さんおそらく明日仕掛けてくると思う」

俺は母さんと電話していた

 

「あなたが言うのだから間違いないわね、それであなたはどう動くの?」

 

「一応ブランシュのアジトには目星をつけてある…達也達ももし学校で事が起きたらその後攻めるだろうから、その少し前に俺はアジトには突入し無力化する…その後は突入メンバーの中に十文字克人と1戦交えます」

 

「さすがは翔一さんね、アジトを今日教える前に目星をつけてあるなんて、それで十文字の次期当主と1戦交える意味は?」

 

「四葉の力を示すためさ、いずれ俺は戦略級魔法師として登録されるんでしょ?…あの時に確認されているのはうちは紫水だ…いずれ正体を明かした時力は示される…と思うんだけど、どうかな?」

 

「なるほど…いいでしょう許可します。ですがまだ悟られてはいけません。感づかせる頃合は九校戦と考えていますから」

 

「わかったよ…じゃあおやすみ」

通話を終えた俺は

 

「穂波さんは俺の考えをどう思う?」

俺は穂波さんにさっきの考えを聞く

 

「確かにうちは紫水の正体が四葉翔一…とわかったら皆が畏怖するでしょう、それと同時に…消そうとする者達もいるかもしれません。ですが私は貴方のガーディアンです、あなたについていきお守りします、今の私はそれが全てです」

穂波さんはとびきりの笑顔で言ってのけた

 

「そっか…ありがと。でもね?3年前にも言ったけど絶対に穂波さんを死なせるつもりはないから…おやすみ!」

真顔で言った後惚けてる穂波さんを見て恥ずかしくなった俺は最後はまくし立てそうそうに眠るのであった

 

そして公開討論会当日、全校生徒の半数が集まっていた

会長たちとは反対の舞台袖には有志同盟の3人が風紀委員に監視されながら控えていたが、そこに壬生先輩はいなかった。あれ?あぁそっかそういえば別働隊の方に混ざってるんだった。最近原作の展開が薄れてきてるんだよな……なんでだろう。

 

そして始まった……が何だこれ。講堂は会長の演説会となっていた。そして、自身が生徒会長でいる間に生徒会指名制度を改定することを述べ拍手が喝采する。

その瞬間突如轟音が窓を震わせここにいる生徒の酔いを覚ます。

 

まあその後テロリストが来たけど原作どうりにことが進み

「では俺は、実技棟のようすを見てきます」

 

「お兄様、お供します!」

 

「気をつけろよ!」

という達也たちのやり取りが聞こえてきたので

 

「さてと……やりますか」

ひとりでに呟き……俺は講堂から消えた。

 

今俺はブランシュ日本支部のアジトになってる廃工場の入口前にいる。格好はNARUTOのうちはシスイが着ていた服と方には小刀、それに狐面をつけている

 

「灯台元暗しとはよく言ったものだな」

チッチッチッ……バチィィィィ

「雷切!!」

勢いよく壁を吹き飛ばす。

 

「何だ!」 「敵襲か!?」

早速お出ましだ。敵は喚くが一瞬のうちに無力化する。

 

それの繰り返しが続き、最後の扉開くとそこには部下に守られるように立っている司一がいた

 

俺は口を開く

「ブランシュ日本支部リーダー司一とお見受けする」

 

「いかにも、僕が日本支部リーダー司一さ……君は一体何者かね?」

ものすごい合ってない口調で話すもんだから口元がにやけてしまったのはここだけの話

 

「……俺の事を知らないのか」

こいつ一応犯罪組織の支部とは言えリーダーなのに俺の事を知らないのか?

 

「すまないね。君みたいな小物……一々覚えていられなくてね」

なんて言ってきた。そうか、だったら教えてやろうじゃないか

 

「俺とて少しは名の知れた魔法師何だが……」

 

俺は既にここにいる人間にマーキングを済ませ

 

「軍や十師族は俺の事を……紅の閃光と呼ぶ」

一瞬で敵を蹴散らし、写輪眼で司一を睨む。

 

「な!?馬鹿な、お前があのうちは紫水だと言うのか!?……フフ、フハハハ、僕はなんて運がいいんだろう。あのうちは紫水を仲間に出来るのだから」

なにやら意味がわからないことを言い出した。

 

「何を言っている?」

 

「いやね……それはうちは紫水、僕の仲間になりたまえ!!」

メガネを上に投げ高らかに奴は叫ぶと同時に閃光魔法、邪眼の目(イビルアイ)を発動してきた。こいつ舐めてるのか?写輪眼を持つ俺に聞くわけなかろうに。

 

「お前は俺を舐めているのか?」

怒気を含ませ俺は問う。

 

「何故だ!何故効かない!」

奴はひどく狼狽している。

 

「何を驚く?この目を持つ俺にあれしきの魔法が通じるわけないだろうに。それに、幻術とはこういうもののことを言うんだ」

既に奴とは目を合わせていて既に仕込んでいる

 

「ギャァァァァァァ!!」

頭を抑えて苦しみ出す日本支部リーダー。哀れだな……

日本支部リーダーは盛大に叫び失禁した後気絶した

 

そして俺は複数人がこの部屋に向かってくるのを感知し入口に振り向くとちょうどそこには入ってきた達也達がいた

 

「これはお前がやったのか?」

 

「そうですよ。十文字家次期当主殿」

言うと同時に達也に視線を向けると……あいつため息つきやがった!俺の苦労も知らずに、なんてやつだ!

 

「お前は一体何者だ?」

俺に殺気を向けながら言ってくる。そんなことされるとさ

 

「俺はうちは紫水」

写輪眼で睨むと同時に凄まじい殺気を放つ。桐原先輩は後ずさるがほか3人は動じなかった。

 

「お前がうちは紫水か、十師族及び国防軍より拘束の命令が出ている、ご同行願おうか」

 

「ご冗談を……一応聞いておきますが断ったら?」

 

「力ずくでさせてもらう」

 

「お互いもうわかってるんですから……行きますよ」

さぁ俺の力を少し見せるとしますかね

 

「火遁・豪火球!」

俺は即特大の火の玉を飛ばすが…

 

「それが十文字家のファランクスですか」

ファランクスを壁とし防いだ会頭。なかなか硬いけど、

 

「あなたも知っていますよね、俺がなんて呼ばれてるのかを!!……『火遁・豪龍火!』俺が行く、援護を!」

分身を一人作り同時に火遁・豪龍火の術を会頭の目前で弾け飛ぶよう放ちオリジナルの俺は突っ込む。

 

「了解!……火遁・鳳仙花爪紅」

クナイに炎を纏わせ飛ばすがファランクスにより弾き飛ばされる……数本のうち一つが会頭の後に飛ぶ。もちろんマーキング済みである

 

「どんな時でも戦闘に置いて後の警戒を怠ってはいけませんよ…水遁・水龍弾!」

いきなり背後からの奇襲を受け術を受け吹き飛ぶ会頭…が立ち上がってきた

 

「まだやるんですか?その姿を見ると自慢の防御がなきますね、ちなみに俺を止める事はできませんよそれでは」

 

「十師族の一員として次期当主として俺は負けられない!!」

 

「そうこなくっちゃ……そろそろ時間ですからこれで最後にしましょう……雷切!!」

右手に雷を宿しながら突っ込む俺をファランクスで迎撃するが…

 

「言ったはずだ、そんな防御では俺を止める事はできない」

宣言どうり全ての層を貫き、目の前で近づいたところで雷切を解き蹴りを入れ壁に叩きつけ、頭をつかみ目を合わせる……

「悪いな。これが現実だよ」

俺の瞳に浮かぶ三つの勾玉が回転し、そしてNARUTOの原作でいうシスイの万華鏡とサスケの万華鏡を合わせたような形になる。発動させる術は

 

「月読」

 

「グァァァァァァ……」

会頭の絶叫がこだまし気絶した。そして、

「お前も悪いが記憶をいじらせてもらう」

こっちには俺との出来事が無かったように思わせる幻術をかける。そして

 

「済まなかったな達也に深雪こっちの都合に付き合わせてしまって」

狐の目を外し万華鏡で二人を見る

 

「いや、問題ないが、まさか会頭を倒すとはな……」

 

「翔一さん、その目は写輪眼ではないのですか?」

深雪が聞いてくる

 

「この目は万華鏡写輪眼と言って写輪眼のさらに上に当たる目だ様々な瞳術が扱える……中には戦略級魔法並の瞳術もある」

 

「そんな力があるのですか!?」

 

「そういう事だ、まあすまないが後始末たのむ。詳しい事は後で話すからさ……2人きりでね?」

最後の部分の時一瞬で深雪の背後を取り呟く

 

耳まで真っ赤にした深雪を見て俺は飛雷神でその場をあとにした

 

 

「ご苦労様でした、翔一さん。でも万華鏡まで使ったのはやりすぎではないかしら?」

俺は今母さんに今日起きたことを説明している

 

「いや、十文字先輩は俺の力を体験したって事が大きいのさ、今後のためにもね。そのためにわざわざ桐原先輩だけ記憶をいじり達也達に俺はいなかったことにしてもらってるんだから」

 

「あなたはやっぱり人が悪いわね」

そんなことを母さんが言ってきた

 

「そうだね。誰かさんに似て……ね?」

満面の笑みで言った

 

「……痛いところを突かれたわね、次は九校戦、あなたの実力を知らしめる時よ、頑張ってくださいね」

 

それを最後に電話を切る

 

「いよいよ九校戦か、楽しみだな」

そう呟き俺は意識を手放した。

 

 




いかがでしたか?
やっと入学編の大変なところを書き終えました!

次は番外編を書こうと思ってます!


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九校戦編
九校戦編Ⅰ〜始動〜


こんばんは!今回も読んでいただきありがとうございます!
投票の方してくださった方ありがとうございました(〃▽〃)

前回番外編をやると記述したのですが主がテストが近いこともありテスト勉強に入らねばならぬため番外編は置いておきひたすら本編進んでいくことにしました!
番外編は真由美との初めての出会いを書くつもりでしたが……申し訳ないですm(_ _)m


〜現在新人戦モノリスコード決勝第一高校対第三高校にて〜

 

「この目の前にはどんな地位も富も名声そして力でさえ意味をなさない……終わりだ、一条……」

そう静かにだが圧倒的な存在感を放ちながら俺は言い、月読をかけた

 

 

ブランシュの件での事だがどうやら会頭はうちは紫水と戦闘し敗北した事は話してはいないようだ。まあ俺に対する視線は変わったけどね……それにしてももう九校戦かぁ、既に出場種目は決まっていてアイスピラーズブレイクとモノリスコードに出ることになっている。さて俺は今生徒会室の前にいる。何でいるかって?会長に呼ばれたからに決まってるでしょ!しかも校内放送でくんづけで予備←呼び やがったんだぞ!!めちゃ恥ずかしかったわ……とりあえずブザーを鳴らす俺、すぐに返事がきた

 

「待ってたわ翔一くん!遠慮せずすわって!」

相変わらずの何が楽しいんだという疑問を持たざるを得ない笑顔で言う会長

 

「失礼します。って達也に深雪もいたのか」

そこには生徒会メンバーに加えて達也と深雪の姿があった

 

「まあ俺は深雪のつきそいだ」

 

「私は元々生徒会ですので」

 

その後は昼食をとりながら九校戦闘の話題に自然に移っていった。すると

 

「翔一くんは何に出るの?」

 

「私も翔一が何に出るのか気になります!」

 

「ん?俺か……俺はアイスピラーズブレイクとモノリスコードかな」

 

「え!?翔一くんモノリスコードはともかくアイスピラーズブレイクにでるの?」

何故か驚く会長

 

「何か問題でもあるんですか?」

訝しげに聞く

 

「え?あ、ごめんなさい。特に何も無いのだけど……ほら今年は三高に一条の御曹司が入ってきたみたいだから」

要するに俺はその一条に勝てないということを心配してるみたいだ……失礼しちゃうよね!

 

「あぁ。なるほど、会長は俺が負けることを心配なされているのですね?」

全く笑ってない笑顔を向ける

 

「えぇ!?そんなことないよ!うん!」

必死に弁解するがあまり意味無いよ……そんな慌ててたら

 

「まあ、素直に感謝しますよ心配してもらって。でもハッキリ言っておきますけど俺に適うやつなんて一人もいないですよ」

自信満々にいってのける俺に目を丸くする生徒会メンバーたち……が達也と深雪はもちろん俺の勝ちを疑わない、特に深雪さん。

 

「そうですよ七草会長!翔一がお兄様以外に負けることなどありません!これはお兄様にも言えることです!!」

頬を染めながら言ってのける。これはこれで恥ずかしいね

 

「そ、そう……まあ選手の方は何とかなったけどエンジニアの方が」

 

「会長エンジニアが不足してるんですか?」

 

「そうなのよ。今の3年生はどちらかというと実戦派であまり技術者がいないのよ」

机にうなだれる

 

俺は一度達也を見ていう

 

「なら達也をエンジニアにしたらどうですか?達也プロ並みですよ」

言ったそばから達也は睨んでくるが既に時遅し、たまには苦労しろ!

 

もちろんその後は俺と深雪による話術で丸めてやりましたよ!放課後にテストする事になったみたいだ。まあ俺は行けないけど、母さんと電話しなければならないからね

 

 

「今回の九校戦どうやら無頭竜(ノーヘッドドラゴン)が絡んでるみたいなの。もう言いたいことはわかると思うけどこれの対処をしてもらいます」

 

「やれやれ、厄介ごとが尽きないね。了解したよ」

またすぐこれだ勘弁して欲しいもんだね

 

「それとアイスピラーズブレイクとモノリスコードに出ることになったみたいね。特にアイスピラーズブレイクに関してはあなたの持てる力を出し惜しみせずに使い、一条を倒しなさい」

 

「わかってるよ、力を見せるには一条はいい獲物だ」

 

「ならいいわ、じゃあ頑張ってね!」

 

通話を終え俺は地下室に行く

 

「影分身」

俺は分身を作り

「さて今日も俺が勝たせてもらうよ」

 

「何を言っている俺が勝つに決まってるだろ」

 

……お互いに写輪眼を発動し

『火遁・豪火球』

二つの火炎がぶつかり会い

 

キン、キン、キン……高速で小刀を撃ち合う。

 

分身の俺が大技を放ってくる

 

「水遁・大瀑布」

うわ。それはえげつない!大量の水が舞い上がり滝のように叩きつけられてくるが

 

「須佐能乎(スサノオ)」

青い鎧を模した武士のようなものに守られた俺がいた。その目は万華鏡写輪眼になっている。

 

「炎遁・加具土命(カグツチ)」

 

「くっ!万華鏡は卑怯だろ!俺は使えないのに」

分身は万華鏡を使う事はできない……まあオレの分身だから避けるよね、なら、

 

「水遁・水龍絞爆!!」

 

「火遁・豪火滅却!!」

分身もそれに対する大技を放つが……万華鏡を使ってるんだから勝たないとね!

 

炎の中を雷の鎧を纏い突破し一瞬で距離をつめて幻術に嵌める。

 

「くそ!これは!?」

 

「この中では俺がすべてを支配する!塵と消えろ!!」

幻術・別天神・光芒

 

「チッ……万華鏡はせこいけど分身とて俺に勝てるんだ。九校戦なんて余裕だろ?がんばれよな!!」

それを言い残し消える分身。

 

さてと今日はもう遅いし寝るとするかな!………布団に入って寝るまでの間に5分もかからなかった




いかがでしたか?次回はとりあえず高速道路での出来事までを書くつもりです(^^♪

感想、アドバイスお待ちしております!


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九校戦編ⅱ〜予兆〜

今回も読んでくださりありがとうございます(〃▽〃)
ついにお気に入りが300超えました!皆さんありがとうございますm(_ _)m
今回は少しオリジナル要素いれてみました!

ヒロインの方なのですがとりあえずは要望が1番多かった深雪に決めました!
ですが主が一度真由美の方も書いてみたいというのがありまして今はテスト期間なので忙しいのですがテスト終わって余裕が出来たら分岐ルートとしてこの話から深雪ヒロインと真由美ヒロインで書いていこうと思ってます。一応ベースは同じですが深雪、真由美のイベントが違います



あれから数日、今日は発足式だ。あ、もちろんあの後達也はエンジニアとして正式にメンバーにはいったよ!何たってトーラス・シルバーのシルバーだからね。うちの家の稼ぎ口でもある。しかも一昨日飛行術式を完成させたという報告と術式のデータが送られてきた。……ハイスペックにも程があるだろお兄様。

呆れられずにはいれない俺がいた

 

「達也今の気持ちは?」

にやけながら俺はいう

 

「何とも言えないな。目立つし、一科生が目の敵にしてくるしな」

心底迷惑そうに言う達也

 

「フフ……まああまり気にすることは無いよ。それよりも達也には俺のCADも調整してもらうんだからしっかりしてもらわなければな!」

 

「お前のCADを俺が弄る要素がどこにもないんだが……それにお前はCADなしでも魔法を使えるだろうに」

 

「確かに俺は火遁とかを始めCADを使わなくてもかなりの魔法を使うことが出来るけど九校戦ではそれだけじゃ厳しいからさ、んー確かに俺も達也並にはCADいじれるけどやっぱり天下のシルバーが見てもらった方がいいだろ?」

 

「やれやれ、そういうことなら仕方ないな」

笑みを浮かべながら答える達也

 

 

そして発足式を迎えた。深雪が1人1人にバッジをつける……が俺と達也の時だけとろけるような表情を浮かべてたんだが。。。

 

発足式が終わり、校内では九校戦へ向けた準備が一気に加速した。俺は深雪と雫、ほのかと共に毎日閉門ギリギリまで練習している。達也はCADの調整と、深雪の仕事の肩代わりで、これも毎日遅くまで駆けずり回っている。エリカやレオは運動部に所属していて下働きを仰せつかってるようだ。美月に関しては唯一文化部だからこの1週間は彼女が1人で他のメンバーを待っていることが多い。

そしてこれはアイスピラーズブレイクの練習の際の出来事

 

それは雫の一言から始まった。

 

「深雪、次は翔一とやってみたら?」

 

『え!?』

俺と深雪の声が重なる

 

「だって女子ではもう全員と試合したでしょ?なら次は男子とやってもいいんじゃないかな?って思ったんだけど。もちろんその後私たちもやるけど」

 

「それでなぜいきなり俺と?」

 

「そこは女子のトップである深雪と男子のトップの翔一が最初に試合をしてそれから私達がその後翔一と試合をする」

 

「……よくわからんのだが」

 

「まあ、気にしないで」

おい!投げやりかい……

 

「私は別に構いませんが……翔一はよろしいのですか?」

小首を傾げながら聞いてくる……可愛いと思った俺を誰が責められようか!!

 

「俺も大丈夫だよ!それに……久々に歯ごたえのある人と対決出来ると思うと、不謹慎だけどすごく気分が高揚する」

深雪はかなりの魔法師……それだけで俺は気持ちが高ぶる

 

「翔一って何気に戦闘狂?」

俺は完全にスルーした。

 

 

俺と深雪は向かい合う。間には12本の氷柱が並んでいる。

 

「深雪手加減はなしだ。全力でこい」

 

「もちろんです!……その前にお願いがあるのですがよろしいでしょうか?」

 

「なんだ?」

何だろうお願いって

 

「私が勝ったら九校戦が終わったあと1日私に付き合ってください!」

頬を染めながら最後は勢いよく言ってきた。

 

「そんなことか、いいよ!でも俺は負けないよ?」

 

「本当ですか!?……絶対に負けられないです!」

さっきよりやる気が出てるように見えるのは気のせいでしょうか……

 

「じゃあやるか!雫合図頼んだよ」

 

「任せて……始め!」

 

合図と共に俺の氷柱は熱波が襲った……がそれは深雪も同じこと、奇しくも俺と深雪は同じ魔法を使っていた

 

「氷炎地獄か!まさか同じ魔法で来るとはね」

 

「私もびっくりしました!まさか翔一さんが使えるなんて思ってませんでした」

軽口を叩き合う深雪だかその表情には余裕が無い。たいして俺は飄々としてる。

俺がムスペルヘイムを発動させようとした瞬間俺の氷柱を冷気が覆った

 

……これはニブルヘイムまずい!!

即座に特化型に持ち替え……ターゲットマルチロック、発動!

その瞬間深雪の12本の氷柱が爆発した。

 

「そんな!?」

深雪が悲鳴に近い声を上げる

 

「勝者……四葉翔一」

俺の勝ちが宣告された

 

「そんな……翔一さんとの約束が……」

項垂れる深雪……勝負よりもそっちが悔しいのか!?でもね……

 

「深雪、この勝負深雪の勝ちだ」

この一言に深雪もだが驚きの声を上げた

 

「最後に使った魔法本当は使うつもりはなかった。いわゆるあれは奥の手。つまりあれをこの俺が使わされた時点で俺の負けだ」

 

「しかし……」

 

「深雪、《俺》に奥の手を使わせたんだ。不満か?」

俺の部分を強調する。もちろん紫水のことを言い当てている

 

「いえ、……では翔一の言うことに納得することにします。なので九校戦が終わったら……お願いしますね!」

とてもいい笑顔で言ってくる……しかも上目遣いで。断れるわけないよね?

 

「抜け目ないなぁ。なら楽しみにしてるとだけ言っておこうかな」

俺も笑顔で応じる。すると雫が

 

「翔一、深雪に使った魔法……あれは何?」

あぁーやっぱり気になるか

 

「んーあれは烈火爆発(ブレイジング・バースト)俺のオリジナル魔法だよ。一条家の爆裂をイメージして作ってみた。この魔法の最大の特徴はターゲットを20までマルチロックして撃てること。その代わり若干爆裂よりは威力が劣るけどね。一応今回アイスピラーズブレイクにおいての俺の切り札だよ」

 

みんな唖然としてる……

「それって絶対に負けないじゃない!!」

千代田先輩が言ってくる

 

「だからさっき言ったように俺にこれを使わせたんで深雪の勝ちと言ったんですよ」

 

という出来事があった。もちろん深雪の後ほかの人とも試合をした。

 

 

八月一日。いよいよ、九校戦へ出発する日になった。

今現在俺と達也はバスの外で最後のメンバーを待っていた。

 

「ごめんなさ〜い」

遅刻すること一時間三十分ようやく全員集合した

 

「遅いぞ、真由美」

摩利先輩はため息混じりの笑みを浮かべながら言う

二人は大型のバスへ乗り込んでいったと思ったら会長が手ぶらで、でてきた。

 

「忘れ物でもしたんですか?」

達也が聞く。

 

「ううん、そうじゃなくて。ごめんね翔一くん達也くん、暑い中外で待たせてしまって」

 

「問題ないですよ。俺達は魔法使ってますから汗一つかいていません」

 

「それに事情はお伺いしてますので」

 

その後会長のサマードレスの評価を問われたが達也と声を揃えてお似合いですよと言ったら頬をふくらませバスの中に言ってしまった。

 

 

そして今俺の前には会長と市原先輩に良いように遊ばれている副会長がいるわけで……その時

「危ない!!」

叫んだのは千代田先輩だった

ほんの短い間の見世物は突如終わりを告げ、いきなりスピンし始めてガードに壁に激突した大型車が、どんな偶然か。宙返りをしながら俺達の方に飛んできた。

直撃は避けたが……炎を上げながらこのバスへ滑ってくる

 

「吹っ飛べ!」

「消えろ!」

「止まって!」

瞬間的に無秩序に発動された魔法が、無秩序な事象改変を同一の対象物に働きかけた。その結果、全ての魔法が相克を起こし、事故回避が妨げられる。

「バカ!、止めろ!」

摩利先輩は叫ぶが既に遅かった。

 

「……仕掛けてきたか」

俺はひとりでに呟き飛雷神でバスの屋根に飛び後のバス……達也が乗ってるバスに一度視線を向け元に戻す

 

次の瞬間無秩序に発動していた魔法式が一瞬で全てかき消された。

 

「流石達也だね……水遁・水陣柱!」

大型車の下から勢いよく水柱が飛び出しそれを押し上げる

 

「水遁・水弾!」

大型車を前方に押し出す。

 

そして、バスは止まり危機は回避された

 

すると会長がバスから降りてきて俺見て驚愕する

 

「なっ!?なんで翔一くん屋根の上にいるのよ!……まさかさっきの水の魔法は翔一くんが?」

 

「まあ、一応さっきの水の魔法は俺がしました」

 

「あんな魔法なにより水がないところであのレベルの魔法を発動するなんて……」

 

そんなこんなでノーヘッドドラゴンによる攻撃は塞がれたのであった。

 




いかがでしたか?

テスト期間なので更新時間が遅くなりそうですが並べくはやくにあげられるようがんばります!

また、投票、感想くださった方ありがとうございます!今後も感想等お待ちしております( ̄^ ̄)ゞ


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九校戦編Ⅲ〜想い〜

皆さんお久しぶりです!テストが終わり萎えている主です……テスト勉強、授業の最中もどう書こうかなと考えていたりしてテストなにそれ?でした(笑)考えている最中で次に書こうとしてるハイスクールDDの翔一のチート設定が次々浮かんだりしたり……(笑)

見ないあいだにお気に入り件数が
400を超えさらに500近くになっていてびっくりしました!皆さんほんとにありがとうございます(〃▽〃)

次からは九校戦開始なのでお付き合いしていただけると嬉しいです!


事故の後、警察の事情聴取とか現場を通行不能にする為の手伝いとかで三十分程度の時間をロスしたが昼過ぎには宿舎に到着した。

 

その競技の性質上、九校戦で活躍した選手から軍人の道に進む者は多い。つまりは九校戦はいずれ軍に入るであろう魔法師を値踏みする場でもあるということだから高級士官を宿泊させるホテルを期間中貸切にして提供したりしている。

 

作業車から大型機器を台車に移した達也と深雪と共にホテルに入る。

 

「翔一さっきはお手柄だったな。水がないところであのレベルの魔法……前も言ったがおかしくないか?」

ほんとに不思議そうに聞いてくる達也

 

「んー、俺もよくわからんけど地下で幅の狭い地層に沿って脈状に存在する地下水を利用してるんじゃないかな?」

よくよく考えるとなんで水がないところで水遁使えるんだろ。。。NARUTOの世界は不思議だ。いや、漫画だったわ不思議もなにもなんでもありじゃん!こーゆーのは考えちゃいけないよね!!

 

「なんで使ってる本人がわからないんだ?」

 

「達也、世の中知らないほうがいいこともあるんだよ」

全ての疑問を封殺する魔法の言葉さ

 

「お兄様、翔一がそう言うのですからそういうことにしませんか?」

深雪がフォローしてくれた。ナイス深雪!

 

「まあ、いずれわかることだからいいか」

 

「え?いずれわかっちゃうの!?」

 

そんな会話をしていたらふと何処からか視線を感じた。相手に気が付かれないように視線を向ける。……副会長が俺達のことを見ていた。

 

「達也、深雪、すまないが先に行っててもらえないか?バスの中にケータイを忘れてきたみたいだ」

 

「わかった。先に行っているな」

 

そして俺は副会長と桐原先輩の方に向かって歩き始め目の前に立つ。

 

「何のつもりだ?」

俺に対し威嚇をする副会長。まあ、模擬戦で得体の知れない目にあったら警戒するよね

 

「いえ、はんぞー先輩と桐原先輩が話が少し耳に入ったもので」

 

「はんぞー言うな!それにお前には関係ない」

勢いよく否定し、その後の言葉は苦虫を潰したようにつぶやく彼だが

 

「はんぞー先輩は何と比べてそんな悩んでるんですか?言ったはずですよ。確かに実戦を経験してる魔法師にしては経験してないそれも高校生なんて目じゃない」

 

「そんな事わかっている!頭ではわかっていても受け入れられないことだってあるんだ!!」

 

「何が引っかかっているんですか?」

その質問した途端にはんぞー先輩はだんまりになってしまった。というかさっきはんぞーって呼んだのにそれすらツッコミを入れないほど思いつめてるのか……

 

すると桐原先輩が口を開いた

 

「こいつはなさっきのお前の魔法とバス内での司波妹の対応を見て自信をなくしてるんだよ」

笑いながら言ってくれた

 

「桐原!」

声をあげるが封殺される

 

「事実だろ。なんてたってさっき自分の口から言ってたしな」

 

……なるほどね

 

「えーとですね。何を勘違いしてるのかわかりませんが人には得意不得意があるんですが理解してますか?」

 

「馬鹿にするな!!だからなんだと言うんだ」

 

「だからですねあの時ははんぞー先輩にとっては不得意となるシチュエーションだったってことですよ。というか俺から見てもあなたの魔法の才はかなり高い。確かに会頭や会長と比べると劣ってしまうかもしれないですが、それをあなたは努力で補っている。だから悲観することないと思うのですが」

 

「……」

 

「四葉の言うとうりだな。頼むぜ明後日から競技だからな」

そう言い残しホテルの方に入っていった……はいいけどお互いに目線を合わせたまま無言って気まずいのですけど!?

 

……まだ考えるのか、しょうがないな

 

「はんぞー先輩、ほかの誰がなんと言おうとも俺はあなたを認めている。自信を持ってください」

 

「……君に認められてもな、だが君の言うことは間違ってもいないのかもしれないだがさっきのあれを見せられる……っ!?」

最後まで言いきることができなかったはんぞー先輩。なぜなら目の前いた俺が後ろに移動してたからだ

 

後ろを振り向く先輩と視線を合わせながら満面の笑みで言う

「はんぞー先輩、これはまだ誰にも言わないで欲しいのですが……紅の閃光は俺です。そんな俺があなたを認めているんだ、それでもまだ悩むんですか?」

 

「なっ!?君がうちは紫水だと!……確かにそんな人に認めらているなら自信を喪失してる場合じゃないよな」

 

「あれ?思ったより素直に向け入れますね」

 

「それは君が使う魔法はうちは紫水が使う魔法と似ているもしくは同じと考えていたからね」

 

「なるほど。もう大丈夫そうですね!明後日頑張ってください!」

そう言ってホテルに入り深雪たちのところに向かったのだが

「すまない、待たせてしまったな。……なんでエリカと美月がいるんだ?」

 

「いや、話し相手には幸い困っていなかったから大丈夫だ」

 

「あ、翔一くん!それはね私達は関係者だからだよ!ちなみにミキとレオもいるよ」

イタズラっ子みたいな表情で言ってくるのだが

 

「まあ、何をしでかしてくれるか楽しみにしているよ」

 

 

そもそも俺達を載せたバスが前々日の午前中という早すぎる到着時間を予定していたのか。

それは、夕方に予定されているパーティーの為である。

高校生のパーティーだからもちろんアルコールはなし。これから勝敗を競う相手と一同に会する立食パーティーは、プレ開会式の性格が強く例年、和やかさより緊張感が目に付く。

「だから本当は出たくないのよね、これ……」

生徒会長にあるまじき方言←発言?放言? を俺と達也は聞かなかったことにした。内心では俺は四葉だから目立つに決まっているので会長に同意だった。横を見ると達也と深雪が和やかに話していた。

「さあ、行きましょうか」

先程の後ろ向きな態度とは打って変わって、何故か、晴れ晴れとした表情で会長が一同に促した。

 

九校戦参加者は選手だけで三百六十名。裏方を含めると四百名を超える。この人数を専従スタッフ、基地の応援だけでは賄いきれないってことはわかるしアルバイトらしき人達が行き来をしているのも納得できるが……なるほどねと納得していた俺に後ろからかけられて声

 

「お飲み物はいかがですか?」

と聞き覚えのある声に振り返ると先程見つけたドリンクを載せたトレイを片手に立っているエリカがいた

 

「関係者とはこうゆう←こういう ことだったんだね」

 

「そうそう!あれ?達也くんと深雪は?」

 

「あっちにいるよ、ほら」

 

「ほんとだ!ってなんで一人でいるの凄い目立ってるし周りが騒いでるよ?」

聞き捨てならない言葉にギョッとしてしまう

 

「え!?俺目立ってるの?目立たないように埋もれるように一人でいるんだが」

 

「あははは!翔一くんが目立たないわけないじゃん!自分の顔を鏡で見た方がいいよ?」

 

「どうせ女顔だよ、俺は」

神様なんで女の子です!って言っても何の問題もない容姿にしたんだよ……

 

「よくわかってるじゃん!じゃあ達也君たちの方に行くね!」

文字通り嵐のようにやって来て嵐のように去っていったエリカだった。

溜息をつき周りを見渡しながら達也たちの方に向かって歩き始めると

 

「ねぇねぇ、あの子って男子の制服着てるから男の子だよね?」

 

「え!?女の子じゃないの!?」

 

「バカ!どこに男装してこんなところに来る人がいるのよ」

 

「……それにしてもかっこ可愛いわね……彼女とかいるのかな?」

 

なんていう俺の精神lifeを削る言葉が聞こえてきた。……やめてくれ!これ以上言われると俺のlifeが0になっちゃう!!

 

達也の元につくと同時に深雪がほのかと雫に一科生たちの元に連れられて行った。

 

「お前も苦労人だな」

 

「そう思うなら少しは労ってくれ」

溜息をつきながら言ってくる

 

「まあ、それもきっと青春の一ページとして刻まれるでしょう!悩め若者よ」

 

「なんだ、その言い方」

 

「あ、やっぱり変だっった?」

 

「似合ってないぞ……その顔でそんな事言うのは」

 

グサっ!!エグい音が俺の心から響いた

 

「達也……お前までそれを言うのか?」

 

「周りも騒いでるがほんとのことだ仕方なかろう」

 

……俺は顔に手を被せ天を仰いだ

 

深雪side

 

お兄様が鈍感なのはわかっていたでも写輪眼を持つ翔一まで同じだとは思わなかった。しかもお兄様よりも鈍感である。

あの時……沖縄での一件から私は紫水と名乗った方に憧れの念を抱いていた。そして高校入学前四葉本邸で出迎えてくださったのがその人だった。しかも正体は翔一……それが分かった途端憧れから気になる男の子という風に変わってしまった。それも彼と共に過ごす分だけその思いも膨れ上がる。

そんな事を考えていたら周りから

 

「見て見てあそこにいる人良くない?」

 

「え?どれどれ……うわ!カッコ可愛い!」

 

「彼氏……じゃなくて彼女いるのかなぁ」

とか他にもいろいろあったが決して許容できない言葉が次々と耳に飛んできた。彼を見るとどうやら達也から何か言われたようで項垂れていてそれを見て思わず笑をこぼしてしまった。でもその後また周りから許容を超えた言葉が耳に飛んできて、そして段々腹が立ってきた。

 

ーーこれはもう、一度文句を言わなければ気が済まない。

 

ーーあまりにも鈍感すぎるのは翔一の為にならないはず

 

そう決意したときふと彼と目線が合った

 

深雪sideout

 

淑やかなアルカイック・スマイル下で深雪が決意をしたなんて知らない彼はというと

 

ブルブル!背筋が凍りつくような感覚に襲われていた。それと同時にこっちを見ていた深雪と目が合う。

笑みを浮かべながら小さく手を振ると深雪も小さく手を振って返してくれた。何故か顔を赤く染めながら。そんな深雪に当てられて俺も少し恥ずかしさを覚え頬をかく

そんな俺らのやり取りを見ていた達也が

 

「見ていると初心な恋人みたいだな」

 

「そんなふうに見える?」

 

「見えるな……翔一は深雪の事をどうも思ってるんだ?」

 

達也の口からまさかの言葉が飛び出てきて思わず飲んでいた飲み物を少し吹き出してしまった

 

「ブッ!ゲホッ……いきなりだね」

 

「何でそんなに驚く?」

真顔で聞いてくる……

 

「いや達也の口からでるなんてって思ってさ。それと答えは好きだよ?」

 

「その好きは友達としてか?」

 

「いや、男が女に恋をする方の好きだ。つまり俺は深雪に恋をしているということになる。が俺達は次期当主だ、勝手に恋人は作れないお互いにな。だから俺の気持ちは決して言ってはならない」

 

「……よかった。確かにそうだがそれは多分問題なくなると思う」

 

「よかった?なんでだ?どういうこと?」

 

「まあいずれわかるよ。俺の考えているとおりならな」

 

余計にわからんぞ!そんなやり取りをしていると来賓の挨拶が始まり、魔法界の大物たる九島烈の順番となる。司会者がその名を呼び眩しさを和らげたライトの下に現れたのは、パーティードレスを纏髪を金色に染めた若いじょせいだった。

ざわめきが広がる

あれ?って思いながら自分の手を見るとサイオンが少し乱れていた。ーーそういうことね。一人納得し女性の後ろを見る……そこには九島烈その人がいた。

この場にいた全員に精神干渉系魔法をかける、それも微かに、弱く。それ故に気づくことの困難な魔法

ーーこれがトリック・スター九島烈か。

俺の凝視に気がついたのか、九島烈がニヤリと笑った。まるでイタズラっ子だ……

その後は彼の演説を聞き、パーティーは幕を閉じた

 

達也とともに深雪たちを部屋に帰したあと俺は夜の散歩にしゃれこんでいた。

今日のことを振り返っていると深雪のことが頭に浮かんだ。達也に問われて自然に口から出た言葉……俺は深雪が好きなのか。そう考えるとなんかものすごく恥ずかしい衝動に駆られてむず痒くなってきた。深雪はどうなのかなぁ?

そんな頭にお花を咲かせていると妙に緊張した気配を感じた。気配がしたほうを写輪眼でみると三つのチャクラがみえた。手には……アサルトライフル、腰には爆弾らしきものが装備されていた

 

「やれやれ、悪いネズミを捕まえないとな」

俺は地を蹴りかなりの速度で賊の方に向かう……その途中見知ったチャクラ2つ感知した。達也と今日エリカと一緒にいたやつだ。俺よりそいつの方が早い。彼を視界に捉えると魔法を放つ体制に入った。それと同時にかれに銃を向けられ、唇をかんだ雰囲気が伝わってきた。

俺の目が万華鏡へと変わり

ーー天照

賊の銃に黒い焔が出現する、そして間髪入れずに追いついた達也が分解を発動。そして彼が魔法を放ち賊を沈めた。一度達也と視線を合わせたのち俺は離脱……したつもりだったんだけども予想外の人に捕まってしまった。

 

「君があのうちは紫水だったとはな」

暗がりから呼びかけられ止まりそこを見ると風間晴信が現れる

 

「三年ぶりですね風間大尉いえ、今は少佐になられていますよね」

 

「あの事件のおかげでな、さて我々がうちは紫水を探しているのは知っているね?」

 

「もちろんですとも、現に四月の事件で十文字家の次期当主様からも同じことを言われました」

 

「ほう、それでどうしたのかね?」

 

俺は目を閉じる

「もちろん……力の差というものをわからせてやりました」

そして開いた俺の目は紅く染まっていた。

 

「……その目、久しぶりに見るな。そうか彼を破ったのか」

 

「どうしますか?あなたも……俺と戦いますか?」

 

「いや、やめておこう。俺では……いや、魔法師の誰もが君を相手にしても勝てないだろう。そもそも今日は君と話すために来たんだ」

 

「確かに俺は負けないですよ。でも達也だったら万が一ってこともあるかな?話とは?」

 

「今回ノーヘッドドラゴンが九校戦で暗躍しているとの情報を得ている。是非君に協力していただきたい」

 

「なるほど。いいですよ、俺もやつらを始末しろとの命令を当主より承っていたので」

 

「感謝する、今後もそうしてもらえると助かりの←助かるの だがな。新人戦楽しみにしている」

そう言って達也の方に歩いていく

 

やれやれほんとに今日は災難だな……

その後部屋に戻りシャワーを浴びて速攻寝た俺であった。

 

そして時を遡り翔一と達也が深雪達を帰した後三人+チーうムメイトで彼女達は地下温泉を満喫していた

 

そして、やはり女の子。次第に話題はオシャレそして恋愛話に変わっていった

 

そして誰かが言った

 

「十師族の跡取りって言えば三高に一条の跡取りがいたよね?」

「あっ、見た見た。結構良い男だったね」

ここで英美が深雪に話を振った

「三高の一条君って言えばさ、彼、深雪のこと熱い眼差しで見てたね」

その言葉を筆頭に深雪が答えるより早く周りが盛り上がる

「深雪、どうなの?」

周りと同調していなかった雫が大真面目な口調で聞いてきた。

それに対する深雪解答。

「……真面目に答えさせて貰うけど、一条くんのことは写真でしか見たことないわ。会場のどこにいたのかも気が付かなかった」

酷いと言おうか冷たいといおうかこのセリフは破壊力が抜群だった。

しかし、どこにでもめげないキャラクターはいるものだ。

「じゃあ、深雪の好みってどんな人?やっぱりお兄さんみたいな人が好みかい?」

スバルのこの質問にほのかが反応するーー深雪は至って冷静な様子で呆れた表情までうかべて、スバルの問に答えた。

「何を期待しているのか知らないけど……私とお兄様は実の兄妹よ?恋愛対象として見たことなんて無いから」

と冷静に言い放つち英美とスバルを撃沈させるが、雫の質問で覆ることになった

「じゃあ翔一はどうなの?彼も十師族、四葉で次期当主だよね」

 

「えぇ!?翔一は……」

深雪は素っ頓狂な声を上げた後翔一はの後の言葉が出なくなっていた。それここだと言わんばかりにスバルと英美が仕掛ける。

 

「そういえば彼は四葉だったね。彼の性格が性格だからあの四葉というか十師族の一員っていうイメージがないから抜けていたよ」

「それにカッコ可愛いしね!深雪どうなの?」

二人とも目が笑っていたのは言うまでもない

 

「わ、私は……翔一が気になるというか、その……」

 

「へぇ〜深雪の反応を見るとどうやら満更でも無いみたいだね」

「そういえば翔一くんの近く通った時に達也さんが深雪の事をどう思って←思っているのか 聞いていたよ?」

 

『えっ!?』

ここにいる英美以外の声が重なる

 

「そ、それで翔一はなんて言っていたの!?」

深雪がすごい勢いで英美に迫る

 

「み、深雪、怖いよ?」

 

「あ、ごめんなさい。それでなんて言っていたの?」

 

「えーとごめん。感じなところでちょうど友達に話しかけられちゃって聞けなかったんだけど、翔一くんは笑っていたよ?」

誰が見ても残念に思ってるふうに見える表情を浮かべる深雪

 

「なーんだ聞いてなかったのか、でも深雪その反応はやっぱり好きなんでしょ?」

 

「……そうかもしれないわね、いいえ、私翔一の事が好き……あの時翔一だと分かってから」

最後の方は誰にも聞こえないように呟いた。

 

 

という感じで翔一の知らないところで事が起きていた。

 




いかがでしたか?久々投稿なので結構長めに書いたとつもりです!

今後も見ていただけると嬉しいです!

感想、アドバイスお待ちしております!


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九校戦編Ⅲ〜九校戦開幕〜

どうも今回も手に取っていただきありがとうございます!
練習の足の筋肉痛がえげつない……
忙しいのと新人戦までほとんど翔一絡まないから逆に難しくて時間がかかってしまいました
この前の話でついに深雪と翔一の想いがわかったわけですが、うまくかけていたのか謎のところ。。。真由美ルートはもうしばしお待ちください(><)現在思案中です。




翔一、達也が思わぬ深夜労働を課せられた、その翌日。

九校戦は何事も無かったように開幕した。もう既に席は満員だが進むにつれ増加することは間違いないだろう。

 

1日目の競技はスピードシューティングの決勝までとバトルボードの予選。スケジュールの違いは、両競技の所要時間の違いを反映している。

 

「翔一、お兄様会長の試技が始まります」

 

「第一試技から真打登場か。渡辺先輩は第三レースだったな」

 

「そうだよ!どのくらい制度←精度 が上がってるか楽しみだね」

 

その後エリカ達と合流し、会長を慕う行き過ぎた話を聞きドン引きした。

美月がいじられているのを眺めていると

 

「始まるぞ」

達也の一言で皆口を閉ざした。

観客席が静まり返る。

ヘッドセットをつけているので、少しくらい観客が騒いでも選手には関係ないが、これはマナーの問題である。

 

開始のシナグルが点った。軽快な射出音と共に、クレーが空中を駆け抜ける。

「速い……!」

思わず呟いた雫の一言は飛翔スピードに対するものなのか、会長の魔法に対するものなのか。

考えているうちにも会長は次々と取りこぼしもなく個々に粉々に打ち砕いていく。五分の試技はあっという間に終わった。

「……パーフェクトとはね」

隣の達也から呆れ声で呟かれていた

 

「ドライアイスの亜音速弾ですよね?」

拍手を送りながら深雪が尋ねる。

 

「そうだよ。よくわかったね」

 

「でもなんといってもあの精度、流石は十師族ってところだね……それにいい目を持っているまあ魔法だけどね」

 

「どういうことですか?」

小首を傾げながら聞いてくる深雪を見て思わず笑みがこぼれる。

 

「会長は遠隔視系の知覚魔法マルチスコープを使っていた。非物質体や情報体を見るものでなく、実物体をマルチアングルで知覚する、視覚的な多元レーダーの様なものだよ」

 

「ちなみに、会長は普段から多用してるぞ」

俺の答えに達也が補足を入れる。

 

その後は達也の魔法講義を聞きバトルボードに移った。

 

バトルボードとは紡錘形ボードに乗り魔法を使ってゴールを目指す競技だ。もちろん魔法により妨害は禁止だ。

 

「ーー私はそんなマッチョ女になるつもりなんてないんだから!」

 

声をした方に目を向ければほのかが何やら騒いでいる。

俺も口を開こうとしたタイミングでケータイが鳴った。

見ると知らない番号だった。

 

「もしもし、どちら様ですか?」

 

「いきなりすまない、四葉翔一くん。九島烈と言えばわかってもらえるかな?」

……まさかの大物からの電話だった。

 

「世界最巧、トリックスターの二つ名を持つあなたを知らないものはいませんよ。という←というか 一昨日お会いしましたし」

 

「ふむ、君とは一度話してみたくてな。今からホテルのVIPルームに来てはもらえないかね?」

 

……お断りします!って言えたらどんなに楽なんだろうか。いやだよ、なんか厄介ごとのような匂いがプンプンするよ!

 

「構いません。すぐお伺いさせていただきます」

 

「ありがとう、では待っているよ」

 

電話を終えた後俺はため息をつく。それを見た達也が相手を聞いてきた

 

「誰からだったんだ?」

 

「……トリックスターの二つ名は伊達ではないと言っておこう」

 

「……すまない、何も聞かなかったことにする」

 

「おぃ!それはあんまりだ!せめていたわってくれ……」

 

「誰も好き好んで厄介ごとに首を突っ込むわけないだろう?」

達也の無慈悲な宣告に俺は心をえぐられた。

 

「まあ、行ってくるよ」

 

「どちらに行かれるのですか?」

席を立った俺に深雪が不思議そうに聞いてくる。

 

「ん?ちょっとホテルに忘れ物を取りに行ってくるよ」

あまり大事にしたくなかったから嘘をついた。

 

現在俺はVIPルームの扉の前にいる。腹を決めてノックをした。

コンコン……5秒もかからぬうちに中から声がした。

 

「入ってくれたまえ」

 

「失礼します。はじめまして四葉翔一です」

 

「私は九島烈だ。翔一君よく来てくれた」

 

「いえ、あなたほどの方から呼ばれたのであれば無理をしてでも行きますよ」

言いながら俺は九島烈を見る。はっきりいって全く隙がない。

 

「それは嬉しいな、掛けてくれ」

お互いに向かい合いながら座る

 

「君はどの競技にでるのかな?」

 

「私はアイスピラーズブレイクとモノリスコードにでます」

 

「その二つといえば一条の息子も出場しているな。自身←自信 のほどはあるのかな?」

 

「もちろん、私はどんな人が相手であろうと負けませんよ」

 

「ほぅ、……そのどんな人の中には私も入っているのかね」

目を鋭くさせてきいてくる

 

「もちろんですよ。老師」

写輪眼を発動させ目線を合わせる

 

「それが音に聞く写輪眼か。本当に君は面白いな。……今はまだやり合うつもりは無い、今はな。だが私としては四葉がこれ以上力をつけるのは好ましくない」

 

「それは、四葉に対する宣戦布告とうけとってもいいんでしょうか?……それに現状十師族の中で飛び抜けて四葉が力があるわけでもない。何をそんなに恐れているのですか?」

 

「君に任せる。恐れるか……確かに君みたいなのがいるのは怖い。だが深夜の息子も同じくらいに怖いな」

 

俺は達也の名前が出たことに少し動揺した。

 

「……確かあなたは母さんと叔母上の師匠でしたね。なら知っててもおかしくないか。一つ言っておきますが俺と達也がいる限りは何もさせませんよ。降りかかる火の粉は払って見せますから」

 

「ふふ、それは頼もしいな。では新人戦君の力を見るのを楽しみにしている」

 

「……楽しみにしててください」

俺は挑発の笑みを浮かべた。

 

 

九島烈との会合から帰ってきた時には既に今日の競技が終わっていた。案の定というか圧勝で女子スピードシューティングは会長が優勝。男子も優勝した。委員長も予選を突破。いい滑り出しで一日目を終えた。

 

2日目

会長には悪いが俺は朝から新魔法の開発に勤しんでいた。一応千代田先輩がでるアイスピラーズブレイクは見に行くつもりだ。新魔法の名前はもう決めている。『絶対零度砲(アブソリュートゼロ)だ。……この名前はわかる人にはわかるはず。効果は絶対零度(-273.15℃)を指定した場所に発生させその場所を一瞬にして冷却、凍結する。目標は僅かな振動で分子レベルな崩壊を起こすこと。一応形にはなってきた。スクルドから貰った能力は伊達ではないな

この魔法を見た某ポンコツは戦略級レベルじゃないの!?と酷く驚いたというのは先のお話。

 

場所を移して俺はアイスピラーズブレイク会場にいた。

もちろん千代田先輩を見るためであるが本音を言うと地雷源を視るためだ。今後のために覚えておきたい。

 

そして試合が開始された。開始と同時に写輪眼を発動させる。フィールドは地鳴りがしょうじた←生じた。

 

直下型地震に似た上下方向の爆裂的振動を与えられ、相手陣内の氷柱が1度に二本、轟音を立てて倒壊する。

相手選手は防御を図るが次々と標的を変えて炸裂する地雷源に対して防御対象の切り替えが間に合っていない。

同じことを思ったのか相手選手も攻撃優先に戦法を切り替えた。

まあ一度に二つの事をするのは難しい。千代田先輩へ←は 自陣残り六本になったところで相手の氷柱を全て倒した。

 

見終わった俺はまたアブソリュートゼロの開発に勤しんでいた。今日の男子の結果が悪かったらしく本部が神妙な顔になっていたが特に気は止めなかった。

 

その夜深雪が達也の部屋に一緒に行こうと誘ってくれたのだが、すごく、すごく苦しい思いで断った。……あぁあの顔見るとまじで罪悪感半端ない……理由はもちろんアブソリュートゼロの術式を組んでいたから。とりあえずは70%だが一応魔法は撃てる放つことが出来るまでにはなった。

 

九校戦三日目

男女ピラーズブレイクとバトル・ボードの各決勝が行われるこの三日目は九校戦の前半のヤマと言われている。

そして今日バトル・ボードでは何かが起きるはず。曖昧なのはこの間影分身と模擬戦をしてから生前知っていた原作知識がごぞっと抜け落ちていて思い出そうにも思い出せなくてなっていたからだ。

 

「翔一、お兄様もうすぐですよ!」

深雪が少し興奮していた。無理もない委員長のレースには去年の決勝の相手である海の七高の選手がいるからだ。

 

そして、スタートが告げられる。

先頭に躍り出たのは委員長。だが予選とは違い、背後に二番手がくっついている。

 

「やはり手ごわい……!」

「流石は海の七高」

 

激しく波立つ水面は、二人が魔法を打ち合っている証だ。

ほとんど差がつかぬまま鋭角コーナーに差し掛かる。鋭角コーナースタンドからはブラインド、スクリーンによる観戦になる。俺は大型ディスプレイに移った出口の映像に目を向けーー其処に見つけた小さな以上←異常 に目を奪われる。

「ん?」

 

「あっ!?」

だからその瞬間を見逃してしまった。観客席から聞こえた悲鳴。急いで戻した視線の先では、七高の選手が大きく体勢を崩していた。

 

「オーバースピード!?」

誰かが叫んでいた。ボードは水をつかんでいない。つまりは今空中にいるということあとは前に誰もいなければそのままフェンスに突っ込むしかない。が前には委員長がいた。すると深雪から不意に名前を呼ばれる。

 

「翔一!」

深雪二←に 目を向けると懇願する表情を向けていた。恐らく俺と同じ考えに行き着いたんだろう。だが、委員長にはマーキングはしていないし今からクナイを投げても間に合わない。どちらにせよ救う方法は無い。やるせない気持ちで首を横にふり返答をする

 

「…っ!」

深雪はそれをみて目を見張った。いくら俺でもできないものはできないんだ……

深雪の表情を見て締め付けられる思いがした

 

あとは委員長が受け止め俺の最悪な考えを覆してくれることを祈るのみだがそれが叶うことは無かった。委員長は暴走している七高選手を受け止めるべく、新たに二つの魔法をマルチキャスト。突っ込んでくるボードをはじき飛ばす移動魔法と相手を受け止めた衝撃で自分がフェンスへ飛ばされないための加重系・慣性中和魔法。

本来なら受け止められ俺の考えた通りにはならなかったはずだ。不意に水面が沈み委員長は体制を崩し、ボードをはじき飛ばすのには成功した。だが慣性中和魔法が発動するより早く、足場を失った七高選手が委員長に衝突した。

そのままもつれ合うよにフェンスへ飛ばされる二人。

大きな悲鳴がいくつも上がった。もちろんだがレース中断の旗が振られる。

立ち上がった達也を俺は呆然と見ていた。

 

「お兄様!」

深雪が蒼褪めた顔で彼を見上げていた。

「行ってくる。お前達は待て」

 

達也は人の密集するスタンドを手品のようにすり抜けながら駆け下りていった。

 

ふと深雪と目が合った。……が深雪の瞳は本当に助けることが出来なかったのかと俺に聞いていた。

俺はその瞳から逃れるように背を向けこの場を後にするべく歩き始める。

 

「翔一!一体どこにいくの?」

 

深雪に声をかけられる。そして深雪もだがそれを見ていたエリカたちからも息を飲む雰囲気が伝わった。何故なら背を向けたまま目を向けた俺の目は万華鏡写輪眼になっていたからだ。

「どこに行こうが俺の勝手だろ?……それに俺は完璧に←完璧な 人間じゃない。うちは紫水にだってできない事はあるんだよ」

 

最後は消えそうな大きさで呟いた。そしてこのまま俺はこの場を逃げるようにあとにした。

 

 

深雪side

七高の選手がオーバースピードになったとき私は最悪の考えが浮かんだ。渡辺先輩が受け止められればいいがもうし←もし それが叶わなければ……私は無意識に翔一の名前を呼んだ。自分自身意識せず呼んだことには驚いたが、助けてという意味を理解した翔一は首を横に振った。

私は愕然としてしまった。私が知る中で最も優れた魔法師たる彼が何も出来ないと言うのが信じられ無かった。

その後、最悪の場合は現実に起こってしまった。

翔一に目を向けると呆然としていた。その横では立ち上がったお兄様は私達はここに残るように告げ現場に向かっていった。

その後私は翔一と目が合った。私はほんとに何も出来なかったのか?問いたかった。いや、口には出さずとも恐らく表情に出ていたのだろう、だから翔一は私に背を向け出口に歩き始めた。

 

「翔一!一体どこに行くの?」

私は声をかけた。本当はその後にも続く言葉があったのに続けることは出来なかった。背を向けたまま首だけを逸らし右目をで視線を合わせた彼の目は初めて見る目になっていた。その威圧感に誰もが息を飲んだ。

「どこに行こうが俺の勝手だろ?……それに俺は完璧人間じゃないんだ。うちは紫水にだってできない事はあるんだよ」

翔一はそういい、この場を去ってしまった。なにより最後の消えそうな声で紡がれたことに私は罪悪感で一杯だった。

深雪sideout

 

俺はあの場を後にした後ホテルに戻り横になっていた。

深雪のあの瞳を思い出すだけでやるせない気持ちで一杯になった。ふと達也の気配がこちらに来るのを感じ、俺は即座に神威を使い異空間に移動して居留守を使ってしまった。

情けない話だな……

 

あの件以降この日俺を見たものは誰もいなかった。

 




いかがでしたか?今回はすごく難しかったです(´×ω×`)
駄文で申し訳ない……次回から新人戦に入ります


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九校戦Ⅳ

お久しぶりです!部活が忙しくまたテスト関係の追試、課題がありなかなか投稿できませんでした(><)

感想、評価してくださった方ありがとうございます!
というかいつの間にかお気に入り件数が600超えておりほんと嬉しいです(〃▽〃)皆さんありがとうございます!

九校戦編を書き終えたら真由美ルートを書こうと思っております!


大会四日目。

本戦は一旦休みとなり、今日から五日間、一年生のみで勝敗を争う新人戦が行われる。

ここまでの成績は一位が第一高校、二位が第三高校、三位以下は団子状態の混戦模様。競技の順番は本戦と同じで、今日行われる種目はスピードシューティング(予選・決勝)とバトルボード(予選)だ。

 

俺は自分の部屋で横になっていた。何度思い出しても歯がゆかった。そして痛いほど痛感させられた……どんなにチートな能力、才能があろうとも出来ないものは出来ないのだと。そんな感じで沈んでいるとケータイがなった、相手は母さんからだった。

「もしもし」

 

「おはようございます、翔一さん」

 

「おはよう母さん、今日はどうしたの?」

 

「今日から新人戦が始まるので……息子に一言言おうかと」

最後のほうは少し照れながら言ってきた。……四葉の当主ってこんな人だったっけ?息子一人でこんな風になるんだなぁと少し嬉しくなったのは秘密だ。

 

「翔一さんにとってこの九校戦は今後のあなたにとっても四葉にとっても重要なものとなります。ですから負けは許されません。……これは当主としてあなたに言うことそしてこれは母親として言うこと、私の息子はどんな魔法師よりも優れた魔法師。がんばりなさい。なんといっても翔一は私の息子なのだから」

 

「うん。わかってる、俺は絶対誰にも負けない。四葉そして俺の力を皆に知らしめてみせる。……それに母さんの顔に泥を塗ることなんてさせないさ。ありがとう」

母さんはやっぱりすごい。昨日の件でずっとモヤモヤしてたのを取り除いてくれた。

 

「ふふ、期待しているわ。じゃあ、がんばってくださいね」

 

「もちろん、任せて!」

 

電話を終えた俺は試合会場に向かって歩き始めた。

 

 

試合会場につくとちょうどスピードシューティング決勝が行われるところだった。雫が位置につく……とCADに目がいった。あれは汎用型!?ほんと達也はすごいな。そして開始の合図と共に雫が魔法を行使した。その魔法に俺は目を見開いた。

「これは面白い。よくこんな魔法を思いつくな」

思わず呟いていた。この魔法使ったら勝ちも同然、パーフェクトで雫は優勝を飾った。

 

正午

第一高校の天幕は、浮ついた雰囲気に満たされていた。

何故かというと女子スピードシューティング、一位、二位、三位を第一高校が独占したからである。

そんな中真由美から発せられた言葉に少し雰囲気が変わった。

「そういえば翔一くんがいないけどどうしたの?」

その言葉に深雪が俯く

 

「いつも一緒にいる訳では無いですから自分にもどこにいるのかわかりません」

 

「そうなの?……まあせっかくの幸先の良いスタートを切ったんだし、達也くん、この調子で他の競技も頼むわよ」

笑顔で彼の顔を叩く真由美に向けて、達也は控え目に頭を下げた。が彼には深雪が俯いていたほうが気になっていた。

 

午後はバトルボード予選が行われる。明日の準備もあるから見るか迷ったが、やっぱり友達なのだから見なければとほのかのレースだけ見ることにした。

 

ふと声をかけられる。

 

「こんなところにいたのか。探したぞ?」

声をかけられた方に顔を向けると達也がいた。

 

「おはよ、達也」

俺はのんきに挨拶をする

 

「こんにちはだな。もう午後だよ。昨日から誰もお前を見た人がいなくてみんな心配してたぞ」

 

「あはは。そうだね。昨日の件は俺も思うところがあったんだよ」

 

「それに関しては深雪から聞いた。お前を頼る気持ちもわからなくはないが、お前らしくない」

 

「らしくない?達也から見て俺はどんなにやつなんだよ」

 

「そうだな、お前はいつも威風堂々としてる。だからそんな姿は似合わん。それに明日からアイスピラーズ・ブレイクが始まるからしっかりしてもらわないとな」

 

「威風堂々……ね、もちろん抜かりはないから安心してくれ」

 

「まあお前が負けるなんて最初から心配してなどいないさ」

 

その後俺は中条先輩、深雪、雫と合流した。

「翔一くん?一体どこに行ってたんですか?」

合流中条先輩に問われる。深雪に関しては俯いていた。

 

「えっと、新しい魔法の開発と調整及び明日の準備をしてました」

 

「え?魔法を作ってたんですか?」

 

 

「お前、そんなことしてたのか」

達也が呆れていた……なんで俺呆れられているの?

 

「まあ、そんなことよりほのかはどうなの?」

 

「負ける事はおそらく無いと言っておく」

と人の悪い笑みを浮かべていた

 

「なら安心だね。おっと、始まるみたいだ」

俺の言葉で皆がスタートラインに立つ(正確には浮いている)ほのかに目を向けると達也が変なことを言ってきた

 

「これをつけてください」

そう言って渡されたのはサングラスだった。……解せぬ

がその意味はすぐわかった何故ならスタート同時に水面に閃光魔法がかけられたからだ。不意をつかれた他の選手は落下するなり開始早々脱落していた。結果から言ってぶっちぎりだった事は言うまでもない。

 

いよいよ、明日はアイスピラーズ・ブレイクが始まる。パフォーマンスとして使う魔法はもう決めてある。CADも調整済み。さて寝ようと思ったところノックの音が聞こえてきた。……誰だろうこんな時間に

 

「どうぞ」

とりあえず待たせるわけにもいかないから声をかける

 

「失礼します」

入ってきたのは深雪だった。

 

「こんな時間にどうしたんだい?」

 

「きちんと謝っていなかったので……」

と俯きながら言ってきた。

 

「なんだそんなことか、気にしては……なくはないかな、なんたって大切な人からあの目を向けられるのはなかなかきつかった」

苦笑いを浮かべながら言った

 

「申し訳ありません!私は翔一に頼りすぎていました。あの時から翔一はすごい人で何でも出来てしまうと思ってしまっていて、翔一の気持ちを考えずに……」

 

「あはは。俺にだって出来ない事はあるさ。でも深雪が頼ってくれるのはすごく嬉しいよ?」

 

「本当ですか?」

上目遣いで聞いてくる。……反則だよね

 

「もちろん。さて時間も時間だ。明日はお互い頑張ろうね」

 

「え?あっ、はい!……明日は大切な人の意味教えてもらいますからね?おやすみなさい」

そう言って笑みを浮かべながら部屋を出ていった

 

「……そこはスルーしてもらって構わないんだけど」

ひとりでに呟く俺だった

 




いかがでしたか?ついに次回はピラーズ・ブレイクにはいります!

またいつ投稿できるかどうかわかりませんがお付き合いよろしくお願いします( ̄^ ̄)ゞ


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九校戦Ⅳ

お久しぶりです!クローン病にかかってしまいなかなか書くことができませんでした(><)お待たせして申し訳ありません。


九校戦五日目、新人戦二日目の朝。

男女ともピラーズの二回戦まで今日は行われる。今年から男女別になったため俺は深雪の試合をモニターでしか見ることが出来ない。二回戦目も同様だ。

「ついにこの日が来た。ここで俺は力を示す……一条悪いが俺の踏み台になってもらう……って似合わないか」

 

俺は着替えて準備中の試合会場へと足を運んぶと達也と深雪を見つけた。

 

「おはよ、二人とも早いんだね」

 

「おはよう、翔一。それはお前にも言えることだがな」

 

「おはようございます。翔一」

 

「まあ、今日は大事な日だしそれと……見ておきたくてね」

後半を口ごもりながら俺は言った。もちろん大事な日だからというのもあるがだからこそ深雪を一目見ておきたかったというのが一番の理由である。

 

「何を見ておきたかったんですか?」

小首をかしげながら深雪が聞いてくるけど答えられるわけがない!……ヘタレとか思わないでよ?チキンなだけだ!!

 

「そうだね……俺のこの世界での本当の第一歩を踏む場所をかな?」

間違ってはないはず、ピラーズで一条に勝つことにより四葉翔一という存在を示しまた俺の正体を悟った者に対しての牽制ともなる。

 

「その第一歩とは何だ」

達也が視線を鋭くして俺に問う。

 

「前にも言ったがこの九校戦で四葉の力を示すこと、いや、四葉翔一の存在を示すことだ。……今の十師族は一枚岩とは言いがたい。現に四葉の力を衰退させようとする者達もいる」

 

「だが強すぎる力はまた争いを呼ぶぞ。……俺たちがこれを言ってもしょうがないがな」

溜息をつきながら達也は言う。……俺たちはこの世界のイレギュラーだ。常に波乱が待ち受ける運命にある、だからこそ……

 

「そうだね。俺たちが言っても説得力がないな……だからこそ振り返る火の粉は払ってみせるさ」

 

「そうだな」

達也が深く頷いた。

 

「深雪、ピラーズがんばってね!モニターでしか見れないけど絶対見るから!」

 

俺の言葉に頬を染めながら弾んだ声音で

「がんばります!必ず見てくださいね?翔一の試合は私は見れますから」

 

「必ず見るよ……なら気合い入れないとね。じゃあまた後でね」

微笑を浮かべこの場を後にした。

 

 

 

時が幾分か過ぎて俺は今控え室にいる。俺の見るモニターには一回戦の最終ゲームが開始されるところが映し出されていた。……俺は深雪を見て息を飲んでしまった。似合いすぎだよ、まったく。相手の選手は可哀想だが呑まれてしまっていた。

そしてスタートの合図とともに強烈なサイオンの輝きが、自陣・敵陣関係なくフィールドの全面を覆った。

そしてフィールドには──二つの季節に分かたれる。深雪の陣地には極寒の冷気が覆われ、熱波に陽炎が揺らぐのは敵の陣地。既に相手の氷柱は溶け始め、深雪が空気と圧縮の解放の魔法に切り替えた瞬間相手の氷柱が全て崩れ落ちた。

 

「流石深雪だ。あれを見せられて俺が下手なことはできないな」

 

「四葉翔一君位置について下さい」

 

「わかりました、今行きます」

スタッフの方に名前を呼ばれ俺は位置にくとステージが上がり観客の前に俺の姿が映し出された。

 

 

深雪side

「深雪こっちこっち!もうみんな集まってるよ!」

エリカの明るい声が響く。彼女が座る席の周りにもいつものメンバーとなりつつある者達が集まっていた。

私は自分の試合を終えた後すぐさま翔一の会場へと足を運んだ。

私の試合は見ていただけたでしょうか。褒めてくれるでしょうか。さっきから同じことばっかりが頭に浮かぶ。

そんなことを考えているとステージに翔一が現れて目が合う。翔一はキョトンとした後下を向きその後もう1度目を合わせ笑みを浮かべそして……その言葉がわかった時私は目を見張ってしまいました。

 

深雪sideout

 

 

俺の姿に観客は値踏みをするような視線を向けてきた。

そりゃそうだ。俺は四葉の次期当主候補で現当主の息子だから。皆気になるのだろう。そんな視線の中見知った気配の方向に顔を向けると達也達の集団を見つけてた。その中に深雪がいたのは別に言わなくてもいい事なのだが、ふいに深雪と目が合って何となく恥ずかしくなって顔を伏せてしまった。

……もうそろそろちゃんと伝えてもいいのかな?一応身分的なものも問題は無い。母さんに相談してみれば何とかなるかもしれない。深雪は俺のことどう思ってるのかな。

 

「もう試合は始まるのに何考えてんだか」

ぼそりと下を向きながら呟いた。……えぇい今日でチキンは卒業だ!当たって砕けろだ!!

俺は深雪の再度視線を合わせて言った。

「好きです」

声は聞こえるはずがないけどわかってくれたかな?……いや待て待て聞こえないなら意味がないんじゃ。やばい、やってしまった。内心頭を抱え再度深雪を見ると口元を抑えて見とれるような笑みを浮かべていた。

 

「一応は届いたみたいだ。上手く笑えていたかな?……告白した手前負けることなんてかっこ悪い真似できない。とっおきを使うか」

俺は目をとじ合図を待つ……そしてスタートの合図がなった!

 

相手が魔法を放ち俺の陣地の氷柱を破壊しようとしてくるがそんなのお構い無しに印を結ぶ。そして

 

「火遁・劫火滅失」

劫火滅却よりも上の沖縄海戦の際に使用した術を使った。

瞬く間に相手の氷柱が溶けていく。だけどこれだけじゃパフォーマンスにはならない。俺は右目を閉じた。

 

「まだだ、まだ足りない。……天照!!」

閉じていた右目を開いた。万華鏡へと変わった右目から発生された黒炎は劫火滅失の炎を喰らった。そして相手の氷柱が、全て破壊され俺の勝利が表示された。

 

その後、俺が決勝進出を決めるのは当然の話であった。

結果としてパフォーマンスは成功だった。それもそうだ俺の試合を見ていた人は黒炎が炎を燃やすという奇妙な現象を目撃したのだから




またいつ投稿できるかわかりませんがお付き合いのほどよろしくお願いしますm(_ _)m


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